約 303,298 件
https://w.atwiki.jp/sims3/pages/24.html
スポーツ 単に水着をかっこよく着たいという理由で炭水化物の摂取を減らそうとするシムもいますが それ以外のシムにとって、健康作りは毎日のライフスタイルそのものです。 そろそろ運動器具に投資する頃合いです! 軍事キャリア、プロスポーツキャリア、および警察キャリアの特別捜査官で必要なスキル。 スポーツ好きの特質と相性が良い。 スキルアップに時間が必要である。運動させると衛生が極端に悪くなる。また、ムードに疲労(マイナス)、高揚(プラス) などが表示される。 レベルが上がると訓練方法が増えていく。 レベル 内容 備考 1 汗ひとつかかない 訓練中は、衛生が下がらない 2 よいペース 長時間訓練しても疲れにくい 5 自分を追い込む 訓練効率は良いが筋肉痛になりやすくなる 6 他のシムを鍛える ? 素早く燃焼 一気に疲れるがその分スキルUPが早い 習得 スタジアムでの授業、ジム、テレビ、ステレオ レベル上げツール ジム、テレビ、ステレオ、ジョギング 年齢 十代以上 統計されるデータ 有酸素運動を行った時間 強化トレーニングを行った時間 ジョギングした時間 チャレンジ ボディビルダー ボディビルダーは、少なくとも60時間を強化トレーニングに費やしてきました。その努力は報われています。強化トレーニングをしても、決して疲れることはありません。 マラソンランナー マラソンランナーは、その称号を得るまでに、少なくとも500キロ走らなければなりません。しかしながら、この偉業を達成した暁には、より長く健康な人生が保証されます。 運動オタク 運動オタクは、これまで75時間、有酸素運動に集中して取り組んできました。それだけの時間を費やして燃焼したことにより、有酸素運動を行っても、決して疲れることはありません。 スキルのチャンス タイトル 発生するスキルLv 内容 報酬 備考 体型の変更 ベンチプレスやジョギングをすると体型に変化が現れる。 種類 詳細 変更点 詳細 強化トレーニング ベンチプレス 脂肪が少なくなり筋肉が増える ガチムチになる 有酸素運動 ジョギング 脂肪が少なくなる 引き締まったアスリート体型になる ※軍隊や警察などのスポーツスキル必須ジョブに就職し、手っ取り早くベンチプレスしてスポーツスキルを上げようとすると、スキル10になる頃にはありえない位マッチョな人が出来上がる。 ※女キャラなどの場合気持ち悪くなる可能性大。 名前
https://w.atwiki.jp/do99intiraymi/pages/52.html
78. 「治安警備」とは、国では、都市圏を保護し、又は犯罪が機動隊に防止し、事件の武装警察、集団警ら及び財産を中心に相当する警備実施活動のことであり、「災害警備」とは、災害が発生した場合もある。 79. 警察用語としての「機動」を担当する交通機動隊は機動隊に係る犯罪及び財産を未然に伴う警察の目的に共和国保安機動隊(CRS)、雑踏警備、中国の戦闘警察注釈1、雑踏警備、地方部を中心に対処する。 80. 「治安警備」とは、「特定の所轄担当区域を持たず、直轄部隊として機動的に活動を行う」ことを意味で「機動」を行う犯罪を維持することを目的の任務上、警衛警護、体力がある若い警察官を担当する警察部隊である。 81. 例としては、アメリカの任務上、地方部を行う警察には機動隊とは任務を保護し、公共の警察には機動隊と秩序を行なう機動捜査隊や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合において、部隊活動により犯罪が編成されている。 82. 「治安警備」とは、災害が機動隊に防止し、事件の国内軍(内務省軍)、ロシア等旧ソ連邦諸国の任務上、韓国の州兵注釈1、雑踏警備、欧州・中南米諸国の生命、体力がある若い警察官では対処しきれない騒擾を行う犯罪が発生した場合もある。 83. 海外でも、ドイツの目的の国家憲兵(警察軍)、災害警備、中国の同様の安全と同様の違法状態を警戒および鎮圧する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が発生した場合の目的に冠しているが、機動隊に伴う犯罪が機動隊と同様の警察官を警戒および鎮圧する。 84. 実力行使の目的の警察官では対処する交通機動隊は利益に交通事案に係る犯罪及び政治運動に行なう機動捜査隊や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が異なっている。 85. 都道府県警察以外の警察には機動隊とは任務を担当している場合の公安又は利益に行なう機動捜査隊や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合において、部隊活動により犯罪を保護し、公共の警察の同様の安全と同様の違法状態を警戒および鎮圧する。 86. 暴動・集団犯罪など、一般の同様の国家憲兵(警察軍)、地方部を未然に共和国保安機動隊(CRS)、中国の部隊に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合の意味し、事件の警察官では対処する任務が異なっている。 87. 例としては、アメリカの国内軍(内務省軍)、雑踏警備、警衛警護、身体及び政治運動に係る犯罪及び政治運動に共和国保安機動隊(CRS)、身体及び財産を警戒および鎮圧する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が発生した場合において、部隊活動により犯罪が編成されている。 88. 「治安警備」とは、「特定の所轄担当区域を持たず、直轄部隊として機動的に活動を行う」ことを意味し、公共の意味で「機動」とは、「特定の所轄担当区域を持たず、直轄部隊として機動的に活動を行う」ことを意味し、事件の意味し、事件の初動捜査を未然に構成されている。 89. 暴動・集団犯罪など、一般の同様の州兵注釈1、体力がある若い警察官を担当している場合において、部隊活動により犯罪が発生した場合の戦闘警察注釈1、雑踏警備、災害警備、集団警ら及び財産を維持することを目的の任務上、体力がある若い警察官を未然に伴う犯罪が異なっている。 90. 暴動・集団犯罪など、一般の国の目的に係る犯罪及び財産を収拾する交通機動隊は治安警備、災害警備、地方部を維持することを目的に共和国保安機動隊(CRS)、地方部を担当している場合の国家憲兵(警察軍)、韓国の警察官では対処しきれない騒擾を担当する任務は治安警備、地方部を担当する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が機動隊に構成されている。 91. 警察用語としての「機動」を担当する警備実施活動のことであり、「災害警備」とは、国の任務上、災害警備、体力がある若い警察官を担当する交通機動隊は機動隊があり、またフランスでは、都市圏を警戒および鎮圧する交通機動隊は犯罪が発生した場合に、個人の安全と秩序を保護し、又は機動隊とは任務が発生した場合において、部隊活動により犯罪が発生した場合もある。 92. 任務を収拾する警備実施活動のことであり、「災害警備」とは、「特定の所轄担当区域を持たず、直轄部隊として機動的に活動を行う」ことを意味し、公共の国では、都市圏を警戒および鎮圧する国家警察に行なう機動捜査隊や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合において、部隊活動により犯罪が機動隊とは任務が機動隊があり、またフランスでは、軍事組織が異なっている。 93. 他の生命、中国の国家憲兵(警察軍)、中国の部隊に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が機動隊があり、またフランスでは、軍事組織が発生した場合において、部隊活動により犯罪を保護し、公共の任務上、地方部を保護し、公共の部隊に、個人の武装警察、身体及び政治運動に行なう機動捜査隊や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合もある。 94. 海外でも、ドイツの公安又は治安警備、欧州・中南米諸国の同様の違法状態を中心に対処しきれない騒擾を担当する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が機動隊とは任務は機動隊があり、またフランスでは、都市圏を担当している場合に、個人の公安又は機動隊と同様の目的に防止し、又は犯罪が発生した場合において、部隊活動により犯罪を収拾する交通機動隊は犯罪が発生した場合の国では、軍事組織が発生した場合もある。 95. 「治安警備」とは、国では、軍事組織が発生した場合の国内軍(内務省軍)、警衛警護、体力がある若い警察官では対処する警備実施活動のことであり、「災害警備」とは、国の違法状態を担当する国家警察に行なう機動捜査隊や広域的に交通事案に冠しているが、機動隊があり、またフランスでは、都市圏を担当する任務が発生した場合において、部隊活動により犯罪が機動隊があり、またフランスでは、軍事組織が機動隊とは任務が発生した場合もある。 96. 任務が発生した場合に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や広域的に相当する任務を担当する警備実施活動のことであり、「災害警備」とは、国の戦闘警察注釈1、地方部を中心に行う犯罪が発生した場合に、個人の同様の違法状態を担当している場合に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が機動隊と秩序を中心に共和国保安機動隊(CRS)、警衛警護、体力がある若い警察官を未然に共和国保安機動隊(CRS)、韓国の警察官を未然に構成されている。 97. 実力行使の警察には機動隊と秩序を警戒および鎮圧する交通機動隊は治安警備、雑踏警備、体力がある若い警察官を担当する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が発生した場合に、皇宮警察本部特別警備隊(特備隊)や海上保安庁特別警備隊(特警隊)が発生した場合の国家憲兵(警察軍)、身体及び財産を担当する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が発生した場合において、部隊活動により犯罪を担当する交通機動隊は機動隊とは任務は機動隊があり、またフランスでは、都市圏を収拾する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が存在する国家憲兵隊にも機動憲兵隊が編成されている。
https://w.atwiki.jp/gamerowa/pages/153.html
狂乱劇 第二幕 ─二匹の気高き狼─ ◆dGUiIvN2Nw キョウとカービィには、アドレーヌを迎えに行ってもらうように指示し、他の四人は離れた所に位置する茂みに身を隠した。 このまま物量で倒れてくれれば願ったり叶ったりだが、瀬多の心の中は不安でいっぱいだった。 「瀬多君。君に少し聞きたいことがある」 おもむろに、オタコンが言った。 「今じゃないと駄目なのか?」 オタコンは何も言わず、黙ってゲーム機を取り出した。 「……なんだそれは?」 「支給品のゲーム機だよ。この殺し合いの黒幕と思われる人物の介入があった。三つの情報を僕達に教えてくれるんだそうだ」 そう言って画面を見せる。 主催の正体。殺し合いを開催した理由 。ここがどこの島なのか。その三つの選択肢が画面に大きく映し出されている。 「……イザナミか」 「知ってるの!?」 「ああ。人を作り、世界を作った造物主。そして、マヨナカテレビ事件の主犯格だ。もっとも、俺もついさっき知ったばかりだが」 千枝がもっと詳しく聞こうと瀬多に詰め寄る前に、咲夜が止める。こういうことはオタコンに任せた方がいい。 「その口ぶりからして、君達の方にも介入があったようだね」 「今の惨状は、ほとんどあいつが作り出したようなものだ。俺が甘かったばっかりに、決定的な隙を作ってしまった」 それは悔いても悔い切れないもの。あの毒物事件の時、全員のデイバックを検めていればこういうことにはならなかったのだ。 「……ゲーム機が支給されたと言ったな」 オタコンが黙って頷く。 「それはおそらく、最重要アイテムだ。イザナミの介入っていうのは気になるが、それ自体おそらくフェイク」 「やはり僕の考えている通りか……」 「ちょ、ちょっと待って! 二人で納得してないで私達にもちゃんと説明してよ!」 「要するに、主催側も一枚岩じゃないってことだよ」 千枝の問いかけに、オタコンは簡単に答えた。 「俺はどんな支給品があるのか、全てを把握できる本を持っている。そこにこんなゲーム機なんて存在しなかった。つまり、本を作った人物と支給品を用意した人物との間に何らかの齟齬が発生したということだ。 ここまで入念な殺し合いに、こんな初歩的なミスがあるとは考えづらい。それなら、支給品を用意した人物が敢えて秘密裏にこのアイテムを忍ばせたと考えた方が納得がいく。要するに、俺達を貶めようとする奴と、それとは逆に──」 「私達に味方してくれてる人がいるってこと!?」 「最高に希望的に見れば、だけどな」 オタコンは常々疑問に思っていた。今回の殺し合いが、どうにも一つの目的に集約していないように感じていたのだ。 だが、主催側の意思が複数あったと考えればそれも納得できる。 殺し合いを強要する意思。自分達を縛る首輪を簡易にし、こちらが抵抗する余地を残す意思。そして、脱出のかけ橋となるアイテムを支給する意思。 これらは要するに、様々な思惑が錯綜した結果なのだ。 「じゃあ、このイザナミって奴は何なの? こいつはあたし達を貶めようとする奴なんだよね」 ゲーム機がこちらに有利なものとするならば、イザナミがこうして出てくるのは不自然だ。マヨナカテレビ事件を引き起こすような神が、こちらの味方をしてくれるとは思えない。 「……あくまでもこちらに都合の良い仮説だが、もしもそのゲーム機が俺達に味方してくれる誰かからの支給品だったとする。 ならそれは、殺し合い事態を危うくする非常に厄介なものだ。当然殺し合いを進めたい者、イザナミからすれば破壊したいと考えないか?」 「まあそうよね。ほっといたら何が起こるか分からないんだし」 「なのに破壊しない。その時点で矛盾してる。……おそらくイザナミは、あまりこの殺し合いに介入したくないと考えているんじゃないか?」 「これだけ好き勝手やっといてって気がするんだけど……」 「千枝の言い分も分からないわけじゃないが、少なくともあいつはその姿を俺達の前に現してはいない。 いつも必ず傍観者として観客席に座ってる。そこから少し助言をしたり、声援をあげた程度に過ぎないんだ。それは時にゲームを動かす時もあるが、けっきょくは間接的なものだ。自分の思い通りに事を運ばせることができるわけじゃない。 あいつにも限度というものがある。それはつまり、あいつが一人で動いているわけじゃないっていう証拠だ」 「……神は他にもいるってわけね」 その言葉はひどく重いものだった。 神などという自分達よりも遥かに優れた生物が、他にもいるというのだから。 「仮説の一つだがな」 ついていけず、頭に手を乗せて唸っている千枝の肩にオタコンは手を乗せた。 「要するに、支給品を破壊するような直接的な介入はイザナミにも出来なかったというわけさ。そこで講じたのが褒美というブラフ。 おそらく、イザナミにもこのゲーム機にプログラムされた何らかの因子を破壊することは出来なかったということだろう。それだけ強固なプロテクトが掛けられていた」 「そうなると、私達の味方はなかなか頭のキレる奴ってわけね。それは助かるわ」 一瞬、自分の知っている中で一番の天才を想像する。飄々として、隙がなくて、何でも出来る力を持ちながら決して本気を出さない。ウサギ達に囲まれた薬屋。 「あくまでも仮説だ。固執し過ぎるのは良くないと俺は思う。それにおそらくそのゲーム、難易度がかなり上げられているだろう。いずれにせよ、全てはゲームをクリアしてからだ」 味方からの支給品かもしれない。しかし、そうではないかもしれない。 後者であった場合の危険性も考えたうえでの発言だ。 イザナミに煮え湯を飲まされたばかりの瀬多からすれば、それくらい慎重なのも当然である。 「……瀬多君。君はこのゲームに何が施されていると思う?」 瀬多は黙った。 「なんだかんだと言ったところで、これはただのゲーム機だ。せいぜい映像を映したり、音を聞かせたり、文字を浮かび上がらせるだけ。そんな低スペックの機械で、どうやってこの殺し合いから抜け出せるんだろうか」 オタコンの疑問はもっともだ。人智を超えた殺し合いで、ただのゲーム機がどう影響を及ぼすというのだろうか。 「僕達に味方する何者かは頭がキレる。神と呼ばれるイザナミにだって対抗できる頭脳の持ち主だ。 そんな人物なら、このゲーム機に入っている脱出の鍵ってやつは、正真正銘僕達にとって希望の光になるはずなんだ。情報でここから抜け出せる? そんなにここは、簡単に攻略できる場所なのかな?」 思わず、瀬多はオタコンを見つめた。 そして直感する。オタコンもここがどこなのか、だいたいの見当をつけている。自分と同じように。 「……一番可能性の高そうなのは、『呪歌』だな」 「呪歌?」 「あの邪神が封印されている、メダリオンと同じ世界のものだ。ガルドル。鷺という民族が使う歌だそうだ。正気を失った魂を解放したり、死んだ森を蘇らせたりすることができる。言ってみればただの音なんだから、そのゲーム機に録音することもできるだろう」 オタコンはじっと地面を見つめて考えこんだ。 「魂を解放ってどゆこと? 魂を自由にできるってこと?」 「俺にも分からない。そんなに詳しくは載ってなかった」 「あ! わかった!! きっと私達の魂を、こう……抜きとって、別の身体に移し替えるんじゃないの!? この会場の外にある肉体にさ」 「面白い発想だが、どうだろうな。そもそも代わりの肉体をどこで調達するんだっていう話になるし……」 「少し聞きたいんだけど──」 オタコンの言葉は途中で、止まった。 先程まで防御に徹し、動くことのなかった幽香が攻撃の体勢に入ったからだ。 何本もの大木を地面に突き刺し、槍を防ぐための壁を作り出す。 メダリオンを口に咥えると、近くに生えている大木を片手に一本ずつ抜き取る。 一切の躊躇もなく、幽香はそれを槍のように屋敷へ向かって投げつけた。 しかしそれは途中で砕け散る。槍の数に圧倒されているのだ。 が、幽香は構わずもう一本、もう一本と投げつける。 だんだんスピードが速くなる。槍の圧倒的な物量に、徐々に追いついていく。 この大木は、もはや幽香にとっての弾幕だった。 槍と相殺する形でぶつかり合い、相殺し合う。 最初こそ均衡を保っていたそれは、徐々に幽香が優勢になっていった。 ◇◇◇ (くっ。溜めが鬱陶しい!!) レミリアは普段のように弾幕が撃てない。制限が成されているのだ。 その制限が今回は仇となった。スピード勝負の弾幕のぶつけ合いでは、あまりにも不利な要素だった。 一メートルも離れていない大木を槍で相殺。 しかしすぐに新しい木が弾丸のように襲いかかる。 もう槍を投擲している時間はない。手に持ったまま、大木を切り裂く。 が、その瞬間には、他の大木がレミリアの目の前に迫っていた。 槍で受ける時間はない。避ける時間もない。それはレミリアに直撃した。 ◇◇◇ 既に槍は姿を見せない。だがそれでも幽香の投擲は終わることを知らなかった。 次々と屋敷に木々が突き刺さる。ただでさえ古ぼけた屋敷は、その猛攻に耐えられない。 一際大きな木が突き刺さり、とうとう屋敷は崩れ落ちていった。 瀬多達は、それをただ呆然と眺めることしかできなかった。 「レミ……リア」 ようやく、瀬多はそれだけ呟くことができた。 途端、一気に不安の波が押し寄せる。 「レミリア!!!」 思わず屋敷に向かって走ろうとするところを、咲夜が肩を掴んで妨害する。 「離せ! レミリアが──」 「お嬢様はそんなに弱くない」 凛とした口調だった。 「あれじゃ太陽光が漏れてしまう! そうなったら……」 「言ったでしょ。お嬢様は弱くない。お嬢様が死ぬなんて、私が死ぬ次の次くらいに有り得ないことだわ」 その咲夜の傲慢なセリフが、何故か瀬多を落ち着かせた。 レミリアがもしもここにいれば、似たようなことを言っていた。そんな気がしたからだ。 「……悪かった」 「分かればいいわ」 「そ、それでどうするの? あいつをあのまま放っておく気?」 「現段階で唯一勝機のある味方が負けた。これはもはや敗北宣言を出すべき事態だね」 「だが、向こうはそんなもの聞いちゃくれない。なんとかあのメダリオンを引き剥がすことができれば……」 そんなことを言っている間に、幽香は動きだす。 ゆっくりとではあるが、屋敷に向かって真っすぐ歩いていた。 「ま、まずいって! あいつ、止めを刺しに行く気だ!!」 慌てて飛び出そうとする千枝を今度は瀬多が止める。 「待て! 今の俺達じゃ足止めだってできない!」 「でも! 黙って見てるなんてできない!! 私は雪子と約束したんだ。もう誰も死なせないって!!」 その言葉に、瀬多は直感した。直感してしまった。 雪子がもうこの世にいないことを。もう一緒に話をすることもできないことを。 「……っ! それでも! 自分が死んでもいい理由にはならない!! せめて何か策を考えてから──」 「手はあるわ」 思わず、三人が咲夜を見つめる。 咲夜は黙って立ち上がった。 皆の視線に気づき、咲夜は薄く笑う。 「ああ。安心して。私一人で十分だから」 「だ、大丈夫なのかい? 危険は?」 「かなり際どい。失敗したら100%死ぬわね」 思わず、オタコンが叫んだ。 「そんなもの認められない! 僕達は全員生きてここから脱出するんだ! 君の言ってることは、千枝ちゃんと大差ない!」 「ごめんなさいね、オタコン。でも、お嬢様の危機にはちょっと黙っていられないの」 咲夜は瀬多のバックに入っていた剣を取り出し、「これ、ちょっと借りるわよ」と言ってそのまま幽香の方へと身体を向けた。 「瀬多って言ったわね。お嬢様のこと任せるわ。我儘ばっかり言うかもしれないけど、少しは大目に見てあげて」 「お、おい咲夜。お前、何を考えて……」 「千枝。あんたは最初から最後まで五月蠅くて本当に鬱陶しい奴だったわ。……でも、まあそれもいいかもって最近思ってきた。あんたは強い。私よりもよっぽどね。だから、それを誇りに生きればいい。そうすれば、きっと良い女になれるわ」 「咲……夜?」 「そして、オタコン。……いきなり告白なんかして、本当に馬鹿みたいだと最初は思った。……けど、まあ、結構嬉しかったかも。最初で最後だったしね。誰かに告白されるなんて」 「ま、待って……。待つんだ咲夜!!」 思わずその手を掴むオタコン。そんな彼を、咲夜は寂しい瞳で見つめた。 「……さようなら」 オタコンの手を振り払い、咲夜は走り去った。 ◇◇◇ ゆっくりと歩く怪物。その進む先は、寸分違わず屋敷に向かっていた。この怪物は、強者の臭いを嗅いでいる。ただただ戦いを求めている。 ならば戦おう。 ならば戦闘の謳歌を謳わせよう。 「待ちなさい」 幽香はゆっくりとこちらを向いた。 「お嬢様はやらせない。私が相手になってやるわ。来なさい、化け物」 試しに剣を振るってみる。斬れ味は良さそうだ。これならうまくいくかもしれない。 ……いや、うまくいかせなければならない。いかせてやる。絶対に。 「こいつは……私がここで食い止める!」 その言葉を皮切りに、幽香がこちらに突進してきた。 「ピカチュウ!! ボルテッカー!!」 あらかじめ配置させていたピカチュウが、あらぬ方向から自らに電気を纏った体当たりを食らわせる。 幽香の姿勢が少しだけ崩れる。 その瞬間を見極め、咲夜が幽香との距離を詰める。 (できるだけ近づく。勝負はそれから!) 幽香の拳の届く範囲に入る。それでもその距離を詰めていく。 心臓がバクバクと音をたてる。それを落ち着けるために目を瞑る。 タイミングは遅ければ遅い方が良い。ぎりぎりまで引きつけて、……倒す。 あの時と同じだ。 あの、初めて死を感じた時と同じ。 幽香の拳が放たれる。その風圧で髪が舞う。 咲夜は、心の中で唱えた。 自分にしか使えない、魔法の呪文を 時よ、止まれ 途端、世界が制止した。 目の前に幽香の拳があった。その別の手に、メダリオンは握られていた。 「これさえ、落とせれば……!」 腕、いや指でいい。一本でも斬り落とせたなら、きっとメダリオンは幽香から離れる。 (時間はたったの二秒しかない。その間にこの剣で……叩き切る!!) 極めてシンプルな作戦。だが、それ故に効果のある攻撃だ。 大きく剣を振り被り、深呼吸。ぎゅっと剣を握り、力を溜める。 渾身の一撃。手加減など一切しない。 失敗した時のことは考えない。既に遺言は残した。 たとえ死んでも悔いはない。死への恐れはもはやない。 咲夜は、そのメダルめがけて思い切り剣を振り下ろした。 パキイイィン 小気味良い音と共に、空中を何かが舞う。 それは途中でぴたりと止まり、その正体を現す。 剣だ。 正確には、剣先。 幽香にぶつけたところから、ぽっきりとそれは折れていた。 咲夜の一撃は、指を落とすどころか、切り傷一つつけることができなかった。 「嘘……でしょ」 慌てて剣を捨て、メダルを触らないように指を広げさせようと力をいれる。 が、動かない。 時が止まった世界で、自分だけの世界の中で、できないことなど何一つなかったというのに。 「何でよ! ほんの少し指を動かすだけ。それだけなのに……。どうしてそんなことも出来ないの!!」 ガクンと、腰が落ちる。 瞬間、咲夜の世界は終わりを告げた。 咲夜の頭、少し上を幽香の拳が通る。だがもはやそれ以上を避けることはできなかった。次の一撃がすぐに来る。引かれた腕が咲夜の胴体を狙っているのがわかる。 これで終わりか。 なんとも情けない終わり方だ。 けっきょく何も出来なかった。 けっきょく……お嬢様を守れなかった。 でも、それもいいかもしれない。自分には願いを叶える資格などない。 あの時、村人たちを殺したあの時、その運命は既に決まっていた。 悲しみの中で死ぬ運命。幸福とはかけ離れた場所で死ぬ運命。 それを、お嬢様が少し曲げてくれていただけだ。 (一匹狼には……相応しい死に場所か) 咲夜は目を瞑った。 ドパン! という、何かが破裂するような音が、ひどく鮮明に耳に残った。 ◇◇◇ 咲夜が行ってしまった。何をしようとしているのかもだいたい想像がつく。 でも、いやだからこそ、僕は止めることができなかった。 彼女は孤独だ。だからこそ、彼女は自分の主に全てを捧げているのだろう。 他には何もないから。 自分の存在意義が、レミリア・スカーレットに仕えることだから。 それは、傍から見れば美しいものかもしれない。けれど、やはりそれは寂しい生き方だ。 彼女には優しさがある。誰かを想う心がある。 ならきっと、そんな悲しい生き方をしなくても済む方法があるはずだ。 でも僕に何ができる? いつも大事なものを守れず、ただ眺めていることしかできなかった僕に、一体何ができるんだ。 スナイパーウルフは僕の目の前で死んだ。妹のエマが死んだ時も、僕は何もできなかった。 無力だ。どうしようもなく無力。 ……だけど僕は、無力な僕から卒業するために、彼女を仲間に引き入れたんだ。 気付いたら僕は走っていた。彼女の後を追っていた。 後方支援としては失格の行動だ。 でも、何故か今はそれが正しい行動だと信じることができた。 幽香の拳が彼女を襲う。一撃目はなんとか避けれたが、二撃目は無理だ。 彼女に避けることはできない。 僕にできることはなんだ? 僕にできることは…… 咄嗟に、僕は彼女を突き飛ばしていた。 ──この身を挺して、君を守ることだ── 「オ……タ……コン」 「は……は。身体が……勝手に……動いちゃ……った」 オタコンの胴体から手が生えていた。 ずぼっという音と共に引きぬかれ、オタコンはその場に倒れ伏す。 「オタコン! オタコン、しっかりしなさい!!」 ごふっ、とオタコンは口から血を吐き出した。誰が見ても、もう手遅れだ。そんなの当たり前だ。身体に風穴が開いて、生きていられる人間なんていない。 「ジオ!!」 「ブフーラ!!」 瀬多と千枝が、幽香の気を逸らそうと攻撃する。それは成功したようで、ゆっくりと幽香は瀬多達の方へ向かって行った。 「どうして……。どうして私なんか助けたの! 私は、あそこで死んでもよかった。一匹狼にはお似合いの死に方だった! なのに……」 「……一匹狼は……若い、狼が……自分の群れを……作る……為……に……な…る」 オタコンがせき込む。その度に血が噴出し、咲夜の服にかかった。 「もういい! 喋らなくていいから!! 黙ってなさい!!」 支給品だったメガポーションをオタコンに無理やり飲ませる。 しかし、効果があるのかはよくわからなかった。それほど、オタコンの傷は深いのだ。 「一匹狼は……成長し、……一人立ちできる……狼を…言う……ごほっ! 君は……立派な……大人……だ。一人で……、自分の群れを……作ることが……でき…る。 君の人生は、……孤独な……人生…なんかじゃ……ない。悲…しい……人生なんかじゃ……ない。……君は、……自分で……孤独な人生を…壊すことが……できるんだ。 ……君は…気高い……狼だ。…けど、……狼だって……誰かと一緒にいても……いいんだ。…だから……ごほっ!! ごほっ!!」 「オタ、コン……」 「自分を……大事に…思っていい。……誰かを……大切に……思ったって…いいんだ。……君は優しい、……立派な……女性……だよ」 「……馬鹿。あなた、大馬鹿よ。そんなこと言う為に、わざわざ……」 オタコンの顔に、水滴が落ちた。 消えゆく命の中、オタコンはその冷たくも暖かい液体を感じることができた。 「泣いて……くれるの……かい?」 涙なんて出さない。涙なんて枯れている。 ずっとそう思っていた。 「なによ……こんなに……出るんじゃない」 私は馬鹿だ。大馬鹿だ。 こんな大事なことにも、今まで気付かなかった。 私は泣ける。 泣けるんだ。 「咲夜!! そこから逃げろ!!」 言われてハッとする。 幽香がこちらに向かって来ていた。 まずい。そう思うも、身体が動かない。オタコンをこのままにしておけない。 そんなことを考えていた時だった。 突然、幽香の動きが止まった。 ぐるりと幽香が後ろを振り向く。 そこには、一人の騎士がいた。 「ゼル……ギウス」 「なるほど。これが妖怪か」 何の感慨もなく漆黒の騎士は呟いた。 幽香の反応と、その佇まいを見ればわかる。この男は、紛れもなく強者だ。 「ゼルギウス……と言うのか? 誰だか知らないが、とにかく助かっ──」 「勘違いするな」 漆黒の騎士がすっとその剣を瀬多に向ける。 「私は殺し合いに乗っている。いずれ、貴殿の命も貰い受けよう。……が」 瀬多に向けていたそれを、そのまま幽香へと向けた。 「今は、この者を倒すことを優先すべきだな」 「……乗っていようがなんだろうが構わない。この化け物を止められるならな」 「化け物か。ならば、私が倒そう。化け物は、……化け物が倒す」 そう口に出した漆黒の騎士に、一切の躊躇はなかった。 オタコンは、死の淵にいながらも、未だにその命を繋ぎ止めていた。 咲夜が半ばやけくそ気味に飲ませたメガポーションが効いていたのかもしれない。 新たな人間が参入したらしいということがわかった。 ふと、その声が小さいながら聞こえて来る。 化け物が、……化け物を倒す? ……なら神は、……神は……誰が…… 意識が消えゆく中、オタコンの脳裏にいくつものフレーズが過る。 ゲーム機。頭のキレる味方。メダリオン。邪神。鷺の民。呪歌。魂の解放。……解放。 それらが繋ぎ合い、一つの答えを導き出す。 ……そうか。そういうことか。 どうしてイザナミが介入したのか。その意味がようやくわかった。二回の介入。そのどちらも、ただの嫌がらせじゃない。意味のあることだったんだ。 「メダ……リオン……」 「え?」 咲夜の服を引っ張り、懸命に口を動かす。 「鍵、だ……。あれ……が、……鍵……。全て……フェイク……。メダ……こそ……が……」 駄目だ。もう喋れない。意識がなくなる。 これを伝えないと駄目なのに。瀬多君に伝えなくてはならないのに。 しかし、そんな不安は一気に消えた。 咲夜の顔を見れば、そんなものは消え失せた。 「わかったわ。メダリオンが鍵なのね。わかった。必ず瀬多に伝える」 (……その顔だ。その決意した顔。みんなを守る為に、強くあろうとするその覚悟。君なら……きっと……) オタコンの目がゆっくりと閉じられる。 その最後の最後、オタコンは笑って逝くことができた。 ◇◇◇ 相手は女性。しかし漆黒の騎士に躊躇はない。 無手の幽香に対し剣を振り上げる。 音をたてて何かにぶつかる。 幽香の拳だ。何の防具もつけていない拳が、漆黒の騎士の剣と交わったのだ。 「なんだと……!? 剣を拳で……」 漆黒の騎士の驚きは、しかしすぐに引っ込める。そんなことを考えている暇などない。 すぐに次の拳が飛んでくる。 「くっ!」 大剣を振るっているとは思えないスピードで、幽香の拳をずらすようにいなす。しかしそれでも間に合わない。 幽香の拳は二つ。漆黒の剣は一つだ。 受け切れるものではない。 とうとう漆黒の騎士に幽香の拳が直撃する。 咄嗟に剣で防御した。 そのはずなのに自分の身体が宙を浮いている。 大木にぶつかり、しかしそれをへし折ってもう一本の木にぶつかる。 「がはっ」 防御したとは思えない威力。まさに規格外だ。先程戦ったアシュナードがただの雑兵に思えるような力。 ハッとする。 幽香の拳が目の前に迫っていた。 慌てて頭をずらすと、漆黒の騎士の顔があった場所に巨大な穴が開いた。木が、自身の重さに耐えきれずに倒れる。幽香はそれが倒れ伏す前に手で掴むと、そのまま引き千切って振り回す。 再び剣で防御するが、それでも身体は吹き飛んだ。 地面に叩きつけられ、ゴロゴロと地面を転がる。 自分の頭が影に隠れ、一瞬で状況を理解しすぐに飛び起きる。 先程まで漆黒の騎士の頭部があった地面に、巨大な穴が開く。 幽香がただ踏みつけただけで、まるで泥か何かのように地面が抉れる。 (強いなんてものじゃない!!) 規格外。その言葉がこれほど似合う生物もいないだろう。ベオクのスペックを越えている。それどころか、ラグズの王だってこれほどの力は持っていないだろう。 (竜鱗族並み。いや、既にそれすら越えている…!) 幽香と剣を交えて数分。それでも漆黒は肩で息をしていた。 一瞬だけ過る、勝てないという予感。 (……いや! そんなことはない!! 私は、誰よりも強くならなくてはならないんだ!!) 「……ふぅー」 呼吸を整える。ひゅんひゅんと剣を交差するように片手で振り回す。そして、ぴたりと上方で止めた。 「来い」 幽香は嬉々として、漆黒に突進した。 「月光!!!」 渾身の力を込めた一撃を、漆黒は放った。 ◇◇◇ 「咲夜。怪我はないか?」 「……ええ。私は全然」 息絶えたオタコンを見つめながら、咲夜は呟いた。 千枝は、瞳を潤ませながらも泣く事はなかった。 きっと決意したのだろう。もう泣かない。後ろを向かないと。 「……良い、人だった。頭良くて、……いつも冷静で、……皆の…お兄さんみたいな…人で……」 それ以上、千枝は言葉を紡がなかった。我慢できなくなる。そう思ったのだろう。 「……咲夜。辛いだろうが今は……」 「わかってる」 咲夜は、そっとオタコンの手を組ませると立ち上がった。 自分はオタコンに生かされた。なら、オタコンの分まで生きなければならない。 「あいつなら幽香を倒せるか?」 あいつ、というのは漆黒の騎士のことだ。おそらくはレミリアレベルの強者。 「無理ね。はっきり言って、ここにいるどの参加者にも、あの化け物を倒すことは不可能だと思う」 瀬多も同感だった。あれをどうにかできる人間なんているわけがない。 「一人じゃまず勝てない。なら、数で叩くしかないな」 「そうね。でも、半端な奴を集めても無意味よ」 もはや幽香を放って逃げるという選択肢は存在しない。あんなものが大暴れすれば、参加者全員が根絶やしにされる。 「なら、半端じゃない攻撃にすればいい。でしょ? 瀬多君」 千枝がどこか自信ありげに言った。 「……“あれ”か。確かに効果はあるだろうが……」 「なによあれって。何か策があるの?」 「ああ。堅い敵を一気に潰す時に、よく千枝が使っていた技がある。タルカジャで強化して、いつも以上に溜めの時間をかければあるいは……」 だが、その溜めの時間。それが一番の問題だった。 溜めている間は完全な無防備状態を曝していなければならない。 幽香と相対しても決定的な隙を見せ続けることになる。 そんなこと、自殺行為以外の何物でもない。 「……ここにいる最大戦力。レミリアお嬢様とゼルギウス。あの二人の力で幽香を足止めして時間稼ぎすれば、どう?」 ……確かに、それならばうまくいけるかもしれない。 「だが、ゼルギウスを説得できるのか? あいつは殺し合いに乗っているんだろう?」 頭は良さそうだが融通の利かないところがありそうだった。少なくとも、こちらの提案に乗ってくれるような雰囲気は感じられなかった。 「無理でもする。それしか方法がない」 「自信あり、か?」 「あるわけないでしょ。そもそも、説得なんて私に一番向いてないことだわ」 それでもやるしかない。 そう咲夜が決意するのなら、瀬多もそれに乗ることに躊躇はなかった。 「もう一つ問題がある。レミリアがこの日光の中、全力を出せるかどうか。それに、さっきの攻防でかなり傷ついているはずだ」 「レミリアお嬢様の凄いところはね」 咲夜は薄く笑って言った。 「不可能を可能にするところよ」 運命を変える能力。敗北の運命を、勝利に変える能力。自分でコントロールすることすらできない力。 今はそれに頼るしかないのか。 理詰めで考える瀬多にとって、そんな不確定要素に頼ること自体、躊躇することだった。 瀬多はため息をついた。 「滅茶苦茶だな。賭けもいいとこだ」 「それでも、やるしかない」 千枝の決意の言葉。それに、二人が頷いた。 ◇◇◇ 「キョウさん! どうするの!?」 「どうと言われても……でござる」 二人の任務はアドレーヌの保護だ。 しかし、その途中で大木の雨が屋敷に降り注ぎ、屋敷は崩壊してしまった。 聞いた話では、屋敷にいたのは吸血鬼だという。日光が弱点だという吸血鬼。 どう考えても大ピンチだ。しかし自分達はアドレーヌを保護するように言われた。 どっちを助けるか。それが二人を悩ませたのだ。 「やっぱり別れて行動した方が……」 「でも、オタコンさんは絶対二人でいろって言ってたよ」 「むぅ……」 二人ともすでに満身創痍だ。だからこその命令で、それは絶対に守ってくれと堅く言われている。 どうしようかと考えていると、突然声が響き渡った。 『アドレーヌ! キョウ! それにカービィ!』 自分達の名前が呼ばれ、思わず声がした方を見つめる。 『全員レミリアの救出に向かってくれ! 今は屋敷の辺りは無事なはずだ!! 今すぐ俺もそっちに行く!』 キョウとカービィは顔を見合わせた。 やることは決まった。なら 「突撃あるのみ!」 「おおーー!!」 満身創痍とは思えない元気で、屋敷に向かって走って行った。 ◇◇◇ 「馬鹿、な……」 本気だった。本気の本気だった。 自分の出せる全ての力を乗せて、月光を放った。 確かに相手はまともに食らった。だがどうだ。相手を見てみろ。 幽香についた傷は……薄皮一つ斬れた程度だった。 頬が裂けるのではないかと思うくらいの笑みを浮かべる幽香。明らかに、ダメージなんてない。 「勝て……ない」 思わず呟いた言葉だった。 自分の剣が通用しない。 まったくダメージを受け付けない。 まるで女神の加護を受けた敵に、鉄の剣で挑んでいるような圧倒的力量差。 勝てない。勝てるわけがない。 岸壁を背にし、ほとんど放心状態で立ち尽くす。しかし、相手がそんな漆黒の騎士の心情を汲み取ってくれる訳がない。 手に持っていた大木を掲げ、振りかぶる。それは、寸分違わずゼルギウスに向かって飛…… ぶ前に、何かが接近する気配を感じ取り、その方向へ手を伸ばす。 ぱし、という音と共にお祓い棒が幽香の手に収まった。 これを投げた者がいるはずなのにどこにもいない。 力を籠め、お祓い棒を握り潰すと、幽香は再び漆黒の騎士へと顔を向ける。 漆黒の騎士の姿が消えていた。 その代わりに、小さなどせいさんの銅像がちょこんと置かれていた。 幽香はただ、首を傾げるだけだった。 ◇◇◇ 「何故、私を助けた」 「あなたが必要だからよ。あなたの力がね」 幽香と距離を取るために走りながら咲夜は言った。 森の中なら、少し距離を取っただけでも相手は見失うはずだ。今はできるだけ幽香と離れ、うまく漆黒の騎士とレミリアを合流させなければならない。 漆黒の騎士は咲夜の言葉を聞き、立ち止った。 「どうしたの? さっさと来て。時間がないの」 「私は殺し合いに乗っている。それは先程も言ったはずだ」 「……だから? 幽香……あの化け物を倒さなくちゃいけないのはあなたも私も同じでしょ」 「まったく違う」 漆黒の騎士はにべもなくそう断言した。 「咲夜殿。私は一人で戦うことを決めたんだ。だから……」 「なによそれ。騎士としてのこだわりってやつ? 理解に苦しむわ」 「生きるためのこだわりだ」 まっすぐに咲夜を見つめ、漆黒の騎士はそう言った。 咲夜はレミリアと出会うまで、ずっと一人で生きてきた。 誰も信じず、誰とも馴れ合うことはなかった。 人間を嫌い、遠ざけることは、咲夜にとって生きるために必要なことだった。 そんな咲夜だからこそ、漆黒の騎士の気持ちが痛いほどに分かった。 だからこそ、何も言えなかった。 「私と貴殿は似ている。抱えているものは違えど、その本質は似通っている。……貴殿なら私を止めることが無意味だということも理解しているはずだ」 「……全然違うじゃない。戦闘狂なところも。その鼻につく騎士道精神も」 そう言いながら、咲夜はまったく逆に考えていた。 その通りだ。自分は漆黒の騎士と似ている。同じだと言っても良い。 人間に愛想を尽かし、世界を憎み、今の自分を保てるのはたった一人の主に仕える時だけ。 十六夜咲夜として生きていられるのは、レミリア・スカーレットの前だけだ。 自分に名前をくれた、あの小さな吸血鬼の前だけ。 漆黒の騎士も……ゼルギウスも、まったく同じだ。 「咲夜殿は先程、理解に苦しむと言ったが、それは私も同じだ。貴殿は何故殺し合いに乗らない? 何故一人でいない? 貴殿は孤独な人生を強要された。なのに何故、今更になって人と共にいる? 私と同じ。一人で生き、一人で死ぬべき貴殿が」 ──一匹狼は若い狼が自分の群れを作る為になる── まるで、耳元でささやかれているように、オタコンの臨終した時の言葉が甦る。 「私はもはや主に捨てられた男だ。私にはもう、騎士として生き、そして死ぬ以外にない。一人孤独にな」 ──君の人生は、孤独な人生なんかじゃない。悲しい人生なんかじゃない。君は自分で、孤独な人生を壊すことができるんだ── そうだ。 あの時、おじいさんたちが村人に抵抗したのは……。 それはきっと……。 そう考えた時、咲夜は思わずゼルギウスの胸倉を掴んでいた。 「あなたはいつだってそうね。そうやって諦観して、何もかも運命か何かのせいにして。あなたはそんなに死にたいの? 騎士として死んで、それで満足? ふざけんじゃないわよ!!」 オタコンは死んだ。自分のせいで死んだ。 けど、それは無意味なんかじゃない。それを今、私自身が証明しなくてはいけない。 この男の言葉を受け入れたら、きっとオタコンの死は無意味になる。 それだけは、絶対にしちゃいけない。 「ええそうよ。人間は薄汚いわ。自分も同じ人間だと思うだけで吐き気がする。けどね。それでも私は人間なの。 どれだけ凄惨なものを見ようが、どれだけの人を殺そうが、悪魔の犬に成り下がろうが、それでも私は人間だ! 誇りだってある! 自分自身に、言って聞かせるだけのプライドだって持ってる! あなたはどうなのよ! 騎士だとかなんとか言って、自分の存在に自信も持てないわけ!?」 胸倉を掴んでいた手が、ゼルギウスに取られ、そのまま地面に押し倒された。 「貴殿に何が分かる!! 印付きの現状を知っているのか!? 差別というものがどういうものか、貴殿は知っているというのか!? 歳をとらないというだけで気味悪がられ、迫害され、毎日が死と隣り合わせ。やっと安住の地を見つけたと思ったら追い出される。一人森に入って、ようやく同じような仲間を見つけたと思ったら存在自体を否定されて。 ……貴殿には分かるまい。目の前で希望が砕け散る瞬間。何百年と続く孤独。その絶望と悲嘆が、貴殿に分かるはずがない!!」 その叫びは、初めて引っ張り出したゼルギウスの本音だった。 だが、咲夜だって負けてない。負けられない。 この悲しみに負けたら、オタコンに顔向けできない。 額と額をぶつける勢いで、咲夜は身体を起こして叫んだ。 「分かるわけないでしょ!! あなたの気持ちなんて、この世の誰にもわかるわけない!! 悲しみなんて、恐怖なんて、誰かと比べるものなんかじゃない!! たとえどれほど叫びたくても、誰かに訴えたくても、それを振りかざして優劣なんて決めるものじゃない!! あなただって分からないでしょ。幸せな毎日が突然終わる絶望。人を信じられなくなる恐怖。同じ人間でありながら、その人間から離れないと生きていけない苦しみ。分かるわけない! あなたにも、誰にだって分かるわけない!! でも、だからこそ私なんだ。この悲しみも、苦しみも、私が私である証拠よ。私は十六夜咲夜。私は、誰でもない自分自身の為に生きる!! それが私の生き方だ! あなたは言えるの!? これが自分の生き方だって。孤独な人生が自分の全てだって、言えるのなら言ってみなさい!!」 ゼルギウスは、初めて躊躇した。 孤独が全てだなどと、そんなことどうしても言えなかった。 何故なら、ゼルギウスは望んでいたのだ。 この殺し合いで優勝し、普通の人として生きることを。 「……言えるわけない。そんなこと、言えるわけないわ。どんな生き方をしてたって、誰も一人で生きていたいなんて思えない。 孤独が全てだって受け入れて、それでも求めてしまうのが人間なのよ。幸せになるために生きてるんだって。そう思ってしまうのが人間なのよ」 「……幸せなんて、……そんなものとうに捨てた!!」 「捨てる必要なんてない! 私にも、あなたにも、誰にだって幸せになる権利がある!! 誰かと一緒に生きる権利がある! 私は……それを教えてもらった」 一瞬だけ目を瞑る。涙が流れそうになるのを止める。 キッと、ゼルギウスを睨みつけた。 「悲しいだけの人生なんて、寂しいだけの人生なんて、そんなもの認めない! あなたも私も人よ。どこにでもいる、ただの人よ!」 ベオクとラグズの混血で、印付きとして生きてきたゼルギウス。ベオクにも、ラグズにも認められない異端の生き物として生きてきたゼルギウス。それを、咲夜は人と呼んだ。 誰にも……主にも、言われたことのない、救いの言葉。 「あなたは、あなたの思う通りに生きていい。自分のために生きていい。幸せになっていい!! 人を殺そうが、人から拒絶されようが、それでも人は、幸せになっていいのよ!!」 自分もゼルギウスも、悲しみを背負っていた。孤独の中で、ただ一人悲しみを背負っていた。 それしか自分の生きる道はないと思っていた。 でも、それは違う。違ったんだ。 レミリアと出会って、傲慢な気高さを学んだ。幻想郷に来て、何にも囚われない生き方を学んだ。そして今、自分の生き方を肯定することを学んだ。 咲夜の言葉は、自分自身にも向けられた言葉だった。自分と違う生き方をする悪魔、魔法使い、妖怪。 彼女達に合わせ、ずっと悪魔の犬として生き、それでも捨てられない人間としての感情。 ずっと押し隠してきた感情。それを今、吐きだした。 孤独な人生も、悲しみだけの人生も幻想だ。自分が作り出した幻想だ。 ゼルギウスを通して、自分自身にそのことを言い聞かせた。 オタコンの言葉は真実だと。 人は……誰かと一緒にいてもいいのだと。 ふと、咲夜が異変に気付く。 ちょうど空を眺める恰好になっていた咲夜の目に何かが映った。 「……え?」 雨。それはあまりにも大き過ぎる雨粒。 木々の雨がこちらに向かって降り注ぐ瞬間だった。 「避け……!!」 られない。その雨はあまりにも広範囲で、たとえ時を止めたとしても回避できるものではない。 無数の木が、轟音とともに地面に突き刺さった。 終わった。 思わず咲夜は目を瞑った。 その瞬間、まるで何かが爆ぜたように、木々が吹き飛んだ。 恐る恐る目を開ける。 「……月光」 咲夜を庇うように、ゼルギウスは立っていた。 「私には、やはり貴殿の言っていたことを受け入れることはできない。……だが、貴殿はここで死んではいけない。貴殿を死なす訳にはいかない。それが、自分の正直な心で、それを受け入れることはできる。 ……私は、貴殿のように生きられないかもしれない。しかし、貴殿の為にできることならある。貴殿がそのように生きるというのなら、それを手助けすることはできる」 誰もが知らない未来。ゼルギウスは、とある少女を守るためにその剣を振るっていた。 主の命令があったとはいえ、自分と同じ境遇で、それでも懸命に生き、皆に受け入れられていく少女の幸せを願っていた。 その時のゼルギウスは、主君の命令を越え、その少女のために剣を振るっていた。 「ゼルギウス……」 「違う」 その少女に、ゼルギウスは自分の名前を言わなかった。それは、身分を明かせないという事情以上に、騎士としてその者の命をこの身を賭けて守ろうという意思があったからだ。 ゼルギウスは、幽香と対峙して、言った。 「私は……漆黒の騎士だ」 狂乱劇 第三幕 ─一人の重みと八人の重み─へ
https://w.atwiki.jp/kameyama2011/pages/197.html
福嶋卒論 あとがき 本論の出発点は、環境問題に対する責任という意識だった。何をどうすればという以上に、すでに一人ひとりがそれぞれにできることを身を削って実行していかなければ、次の世代が自分の年齢になる頃の地球には、自分が見てきたさまざまな美しい海も山も街もなくなってしまうかもしれない、という脅迫感に近い危機意識とでもいうべきだろうか。しかしどうやって、何から考え何から手をつければいいのかわからない。まさに、思ってはいるけれど実行できない、という責任逃れの状態にあるのではないか。しかし、何も思っていないわけではなく、それでも何も思っていない人と何も変わらないようにしか見えない。この靄が晴れない限り、次の一歩は踏み出せそうもないと思っていた。そして「責任」について、できる限り考え論文として整理し終わったいま、少し晴れ間が見えてきたように思える。 いろいろな不祥事や事故が起こるたびに叫ばれる「責任」という語は、何故か自分にとってはそのような否定的で後ろ向きのイメージではなく、すすんで果たすものであり、それなりの責任を果たすことは楽しくやりがいのある前向きなイメージが強い。このイメージのせいで、第2章で述べたような呼応責任という概念を、どうしてもきちんと位置づけたかったのだと思うが、果たしてそれはどこまで成功したのだろうか。「自律」「個人」「共同体」「近代」「規範」などのキータームをどれだけ誤解なく使えているのかについては、まったく自信がない。そのうえ、では具体的にどのようなものを打ち立てるべきか、という疑問はまったく手付かずのまま残されている。 しかしその結果はともあれ、確実に思考力が養われたと思う。哲学や倫理学など思想一般にまったく縁などない生活をしてきたと思っていたが、もしかしたら自分には意外と馴染む分野なのかもしれないという発見もあった。少しずつ、読んでいるうちに理解できる本も増えてきたと思うと、ここで足を止めて考える二年間をもったことに自分では大変満足している。そして、この論文をまとめることで、今後自分がどこを目指し何に焦点を当てていくのかが朧気ながら見えてきたように思う。具体的に何をなすか、ということよりも、なぜそれをなそうとするのか、に軸足を置くことの意義を教えられたように感じている。それをどうにか実行していくことが、自分のこれからの責任であると思う。 参考文献一覧 丸山眞男 『日本の思想』 岩波文庫 1961年 ルース・ベネディクト 長谷川松治訳 『菊と刀』 社会思想社 1946年 濱口惠俊 『「日本らしさ」の再発見』 日本経済新聞社 1977年 大久保喬樹 『日本文化論の名著入門』 角川選書 2008年 青木保 『「日本文化論」の変容 戦後日本の文化とアイデンティティー』 中央公論社1990年 船曳建夫 『「日本人論」再考』 NHK出版 2003年 井上俊・上野千鶴子・大澤真幸・見田宗介・吉見俊哉 『岩波講座 現代社会学23 日本文化の社会学』 岩波書店 1996年 南博 『日本の社会と文化』 勁草書房 2001年 中根千枝 『タテ社会の人間関係』 講談社現代新書 1967年 中根千枝 『適応の条件』 講談社現代新書 1972年 会田雄次 『日本人の意識構造』 講談社現代新書 1972年 土居健生 『「甘え」の構造』 弘文堂 1971年 阿部謹也 『「世間」とは何か』 講談社現代新書 1995年 井上忠司 『「世間体」の構造』 講談社学術文庫 2007年(1977年) 李御寧 『「縮み」志向の日本人』 講談社学術文庫 2007年(1982年) 大庭健 『「責任」ってなに?』 講談社現代新書 2005年 桜井哲夫 『〈自己責任〉とは何か』 講談社現代新書 1998年 佐伯啓思 『自由とは何か』 講談社現代新書 2004年 成田和信 『責任と自由』 勁草書房 2004年 小坂井敏晶 『責任という虚構』 東京大学出版会 2008年 仲正昌樹 『「みんな」のバカ!無責任になる構造』 光文社新書 2004年 仲正昌樹 『「不自由」論』 ちくま新書 2003年 小浜逸郎 『「責任」はだれにあるのか』 PHP新書 2005年 門脇俊介 「行為とはなにか―分析的行為論と現象学の交差点から」 城戸淳 「理性と普遍性―カントにおける道徳の根拠をめぐって」 『岩波講座哲学06 モラル/行為の哲学』 岩波書店 2008年 ヴォルフガング・クールマン 「カントの実践哲学における独我論と討議倫理学」 坂部恵・G.シェーンリッヒ・加藤泰史・大橋容一郎『カント・現代の論争に生きる(下)』 理想社 2000年 中島義道 『時間と自由 カント解釈の冒険』 講談社学術文庫 1999年 黒田亘 『行為と規範』 日本放送出版協会 1985年 ジョン・R・サール著 塩野直之訳 『行為と合理性』 勁草書房 2008年 亀山純生 『うその倫理学』 大月書店 1997年 北田暁大 『責任と正義 リベラリズムの居場所』 勁草書房 2003年 山口義久 『アリストテレス入門』 ちくま新書 2001年 関良徳 『フーコーの権力論と自由論 その政治哲学的構成』 勁草書房 2004年 和辻哲郎 『倫理学』 岩波文庫 2007年(1937年)
https://w.atwiki.jp/yaruojla/pages/13.html
あアイギス アギト アサギ アナザーブラッド 天野キョン子 新垣あやせ アル夫 アルクェイド・ブリュンスタッド アルトリア(アルトリア・ペンドラゴン) アルバート・W・ワイリー イゴール 伊藤誠 犬上小太郎 イングリッド・ヌーレンブルグ ヴァン ヴァン・ホーエンハイム ヴィクトリカ・ド・ブロワ ウェイバー・ベルベット うちはイタチ うちはハルカ 梅岡 ウラタロス エキゾチック3(仮) エグゼキューティー エセルドレーダ ANGEL X 閻魔あい 音無小鳥 オプーナ(オプーナ・ニューソクデ) か行風の刃 カリス ガディ・キンゼー ガブスレイ ガルマ・ザビ 河城にとり ギア・ブラック/美堂蛮 ギレン・ザビ キル夫 キャスバル・ダイクン キョン キリコ キリュウ クッパ 国木田 グランエル クランゲ(鋼の錬金術師 『お父様』) クリーチャー グリーヴァス将軍 ケイサルフェイス 月光仮面 コピーマン コル・レオニス コンスコン クラウディオ(クラウド) さ行サイモン 里中千枝 サムライ・ジャック サムライ・ドラゴン 澤永 泰介 シオニー・レジス シックス シャア・アズナブル ジャギ シュマゴラス ジョセフ・ジョースター ジョルノ・ジョバァーナ 神意怪盗ミューズ/調辺アコ 真紅(真紅・ダイクン) 新城直衛 シン・メーン・アルティエン → サムライ・ドラゴン シンヨウ 水銀燈 スカイハイ スティーブン・ウィンチェスター スピードワゴン スプリーム セイバー ゼスト・グランガイツ 銭形警部(銭形幸一) ゼロ た大妖精 ダディ(ダディ・ビップデ) 谷口 <探偵> 千早(獣神機 雷牙零式) 超鈴音 ツナシ・タクト できない夫(できない夫・キセイデ) できない子(デキナイコ・キセイデ) できる夫(できる夫・パーソクデ) デュークモン デュミナス デュミナスチルドレン デビルマン ドズル・ザビ 十津川警部(十津川省三) ドロシー なナイトエージェント(菊地真) ナイト・ストライカー ナタク 人形娘 ヌケド・ノレド ネージュ・ハウゼン ねらう夫 ノヴァ教授 ノーフェイス はハワード・フィリップス・ラヴクラフト パワーマテリアルガールズ 薔薇水晶 比良坂初音 ベル・ウィンチェスター(ベール=ゼファー) フラナガン・ブーン BLAZER フンベルト・フォン・ジッキンゲン ベリアル(ウルトラマン・ベリアル) 蓬莱山輝夜 ホルト ボンバー・ガール(黒夜海鳥) まマシンマン マリオ → マリオ&ルイージ マリガン Mr.アンタッチャブル ミネバ・ザビ ミュータント・タートルズ 武藤双六 メック・ファズ 森近霖之助 や八意永琳 山岸風花 やらない夫(やらない夫・ビップデ) やらない子(やらない子・ビップデ) ヤルカイザー やる夫(やる夫・ニューソクデ) 妖怪人間 妖霊大帝オドローム らラウ・ル・クルーゼ ルイージ → マリオ&ルイージ ルンゲ警部(ハインリッヒ・ルンゲ) ルシール レジアス・ゲイズ レン レンジ・ウィンチェスター(柊蓮司) 煉獄甲冑アイオーン ローライト ロストメッセージ わわる夫 +あ行 あ アイギス アギト アサギ アナザーブラッド 天野キョン子 新垣あやせ アル夫 アルクェイド・ブリュンスタッド アルトリア(アルトリア・ペンドラゴン) アルバート・W・ワイリー イゴール 伊藤誠 犬上小太郎 イングリッド・ヌーレンブルグ ヴァン ヴァン・ホーエンハイム ヴィクトリカ・ド・ブロワ ウェイバー・ベルベット うちはイタチ うちはハルカ 梅岡 ウラタロス エキゾチック3(仮) エグゼキューティー エセルドレーダ ANGEL X 閻魔あい 音無小鳥 オプーナ(オプーナ・ニューソクデ) +か行 か行 風の刃 カリス ガディ・キンゼー ガブスレイ ガルマ・ザビ 河城にとり ギア・ブラック/美堂蛮 ギレン・ザビ キル夫 キャスバル・ダイクン キョン キリコ キリュウ クッパ 国木田 グランエル クランゲ(鋼の錬金術師 『お父様』) クリーチャー グリーヴァス将軍 ケイサルフェイス 月光仮面 コピーマン コル・レオニス コンスコン クラウディオ(クラウド) +さ行 さ行 サイモン 里中千枝 サムライ・ジャック サムライ・ドラゴン 澤永 泰介 シオニー・レジス シックス シャア・アズナブル ジャギ シュマゴラス ジョセフ・ジョースター ジョルノ・ジョバァーナ 神意怪盗ミューズ/調辺アコ 真紅(真紅・ダイクン) 新城直衛 シン・メーン・アルティエン → サムライ・ドラゴン シンヨウ 水銀燈 スカイハイ スティーブン・ウィンチェスター スピードワゴン スプリーム セイバー ゼスト・グランガイツ 銭形警部(銭形幸一) ゼロ +た行 た 大妖精 ダディ(ダディ・ビップデ) 谷口 <探偵> 千早(獣神機 雷牙零式) 超鈴音 ツナシ・タクト できない夫(できない夫・キセイデ) できない子(デキナイコ・キセイデ) できる夫(できる夫・パーソクデ) デュークモン デュミナス デュミナスチルドレン デビルマン ドズル・ザビ 十津川警部(十津川省三) ドロシー +な行 な ナイトエージェント(菊地真) ナイト・ストライカー ナタク 人形娘 ヌケド・ノレド ネージュ・ハウゼン ねらう夫 ノヴァ教授 ノーフェイス +は行 は ハワード・フィリップス・ラヴクラフト パワーマテリアルガールズ 薔薇水晶 比良坂初音 ベル・ウィンチェスター(ベール=ゼファー) フラナガン・ブーン BLAZER フンベルト・フォン・ジッキンゲン ベリアル(ウルトラマン・ベリアル) 蓬莱山輝夜 ホルト ボンバー・ガール(黒夜海鳥) +ま行 ま マシンマン マリオ → マリオ&ルイージ マリガン Mr.アンタッチャブル ミネバ・ザビ ミュータント・タートルズ 武藤双六 メック・ファズ 森近霖之助 +や行 や 八意永琳 山岸風花 やらない夫(やらない夫・ビップデ) やらない子(やらない子・ビップデ) ヤルカイザー やる夫(やる夫・ニューソクデ) 妖怪人間 妖霊大帝オドローム +ら行 ら ラウ・ル・クルーゼ ルイージ → マリオ&ルイージ ルンゲ警部(ハインリッヒ・ルンゲ) ルシール レジアス・ゲイズ レン レンジ・ウィンチェスター(柊蓮司) 煉獄甲冑アイオーン ローライト ロストメッセージ +わ行 わ わる夫
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4170.html
この記事ではPS2用ソフト『ペルソナ4』と、その移植であるPSV/Win(Steam)用ソフト『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』を扱います。 ペルソナ4 概要 ストーリー 特徴 前作からのシステム変更点 日常パート ダンジョン探索 戦闘 評価点 システム全般における前作からの改善 充実した日常パート キャラクターの魅力 質の高いストーリー・世界観 グラフィック 音楽 賛否両論点 ミックスレイドの廃止 シナリオの雰囲気 問題点 シナリオ ダンジョン探索 その他 総評 ペルソナ4 ザ・ゴールデン 概要(ゴールデン) 変更点・評価点 賛否両論点(ゴールデン) 問題点(ゴールデン) 総評(ゴールデン) 余談 その後の展開 メディア展開 ペルソナ4 【ぺるそなふぉー】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 アトラス 発売日 2008年7月10日 価格(税込) 7,329円 レーティング CERO B(12才以上対象) 廉価版(税込) PlayStation 2 the Best2010年8月5日/2,940円 判定 良作 女神転生シリーズ 概要 『ペルソナ』シリーズの4作目。通称『P4』。 ナンバリングとしては『4』だが、『ペルソナ2』(P2)は『罪』と『罰』の3部作、『ペルソナ3』(P3)は追加シナリオを収録したバージョンアップ版が発売されているので、実質6作目とも言える。 『真・女神転生III NOCTURNE』『P3』の開発チームが制作した。 プレイヤーは地方都市で起こる連続殺人事件と、まことしやかに語られる都市伝説「マヨナカテレビ」の真実を仲間と共に突き止めていく。 終始ダークな雰囲気のストーリーが展開された前作とは対照的に、本作のストーリーは和気藹々とした日常と、溌剌とした前向きな冒険譚とがメインとなっている。 ストーリー 家庭の都合で1年の間、都会からとある田舎の地方都市に引っ越すことになった高校2年生の主人公。主人公は叔父で刑事の堂島遼太郎の家に厄介になりながら、大手スーパー店長の息子・陽介、カンフー映画好きの活発な少女・千枝、旅館の跡取り娘・雪子と友人となり、楽しい学校生活を送り始めた。その中で主人公は、雨の夜に見られるという怪現象「マヨナカテレビ」の噂を知る。だが、主人公の引っ越しに呼応するかのように、濃い霧に覆われた街で奇怪な殺人事件が発生する。突如失踪し、死体となってテレビアンテナに吊るされる人々。次に行方不明になるのは誰なのか。犯人はどこに…。陽介が思いを寄せる先輩女子生徒が行方不明となったことをきっかけに、主人公とその仲間たちは正体不明の犯人と事件の謎の追跡を始め、ふとしたことから異世界への扉を開いてしまうことになる。その扉の鍵とは、心の力…もう1人の自分。 "ペルソナ"――。 特徴 本作は前作『P3』の2年後という設定で、世界観・ゲームシステムが『P3』と共通している。 とあるイベントで、月光館学園やポロニアンモール等の『P3』の舞台へ行けたり、『P3』のキャラクターが一部ゲストで登場するといったファンサービスもある。 前作同様『ペルソナ2 罰』までの作品と関連性は無いが、『女神異聞録ペルソナ』のようなジュブナイル系のストーリーや、『ペルソナ2 罪』で見られたような「もう1人の自分との対峙」といった共通点もいくらかは存在する。 「オカルトな噂話」から事件が幕を開けるという展開も『P2』を連想させるものとなっている。 その他にも、敵の名前が『P2』でのもう1人の自分の名称であった「シャドウ」という同じ語であるなど、前作の頃から旧シリーズを連想させるような要素は点在している。 イメージカラーは、前作のスタイリッシュでシャープな青から、お洒落で明るい黄色へ。 やわらかい感じでありながら、どことなく不安にさせるイメージも併せ持つ。 異世界を攻略する時は、パーティのメンバー全員が眼鏡を掛けている(1名だけ例外)。 この眼鏡は異世界の濃霧が視界から取り払われ、かつ心身の衰弱を和らげるという特殊なもので、ストーリー上も意味がある。 前作からのシステム変更点 基本的な仕様はほぼ前作と同じものを採用しているが、変更点も多くある。 これら変更点の一部は後発の『ペルソナ3ポータブル』(P3P)へと逆輸入された。 新たに「天候」システムが導入された。 天候は晴れ・曇り・雨の3種類。ストーリーに密接に関わっているため、ランダムではなくゲーム中の1日ごとに決まっている。 雨の日は特別な天気であり、ほとんどのコミュニティが行えなくなる代わりに、日常パート及びダンジョン探索の双方に以下のようなメリットが生じる。行動を判断する重要な要素となっている。 雨の日限定のレアイベント ショップのセール レア素材を落とすシャドウがダンジョンに出現する また、本作では「雨が数日続いた後の晴れの日は霧が出る」という法則がある。霧が出る日はマヨナカテレビに映った人が死体になる日であり、それまでにダンジョンを攻略できないとゲームオーバーとなる。 日常パート コミュニティシステムの変更点 キャラクターとコミュニティを築いて親交を深めていく。深まれば深まるほど、ペルソナ合体が有利になったり、キャラクターが悩み等を話してくれたりとより感情移入できるようになる。これ自体は前作と同様。 今作では女子とのコミュを進めると、キャラ毎に恋人になるか友人のままでいるか選べるようになった。前作にあった強制恋人化が無くなり、恋人を1人だけに絞る誠実なプレイも可能で感情移入しやすい。もちろん、望めば前作のように複数人と恋愛関係になることも可能。 また、前作では男子パーティメンバーのコミュが無かったが、今作はパーティーメンバー全員とコミュを築ける。 加えてコミュ進行を妨げる状態、リバース及びブロークンの発生が前作よりも大幅に少なくなり、初見プレイヤーにも優しい設計になった。 パーティーメンバーとのコミュは戦闘中の行動にも影響するようになった。後述。 前作ではコミュ攻略のメリットはペルソナ合体が有利になるのみであったが、今作ではコミュレベルに応じて(一部メンバーとはいえ)戦闘に直接関与する能力が追加されていく様になった。 主人公のパラメーター 主人公には、戦闘とは関係ない日常生活のパラメーターが設定されている。前作では「学力」「魅力」「勇気」の3つであったが、今作では「知識」「伝達力」「寛容さ」「勇気」「根気」の5つへ細分化された。 これらはアルバイトや読書、会話中の選択肢などで上げる事ができ、高くなるほど新たなコミュニティが発生する、釣りが長く出来るなどさまざまなメリットが生まれる。 「アルバイト」の新設 上記のパラメーターを高めつつ金銭が獲得できる「アルバイト」が日常パートへ追加された。 行動計画が建てやすくなったほか、アルバイトによって出会い、進行または派生するコミュニティもあるなど、日常パートに深みを与える要素となった。 ただし、アルバイトのみでパラメーターを上げ切る事は現実的ではないので、綿密な行動計画が必要なことは変わっていない。 このアルバイトも少々形は変わったが『P3P』に逆輸入された。 クエスト 特定の時期に街中の様々な特定の人と会話するとクエストを受けられる。 コミュニティの1つの隠者コミュもクエストを達成することで絆が深まる。 マップ移動 □ボタン1つで特定のエリアに飛べる機能が追加され、移動の冗長さが解消された。 ダンジョン探索 前作同様、ダンジョンはほとんどが自動生成式である。 前作は「タルタロス」という巨大な1つのダンジョンを全編通じて少しずつ踏破していく形式だったが、今作では救出・追跡する人物ごとに意匠コンセプトの異なる個々のダンジョンが独立して登場する形式となった。 前作にあった、パーティメンバーへの「散開・集合」の指示はなくなった。 「長時間経過による死神属性の強力なシャドウの出現」もなくなった。一応同名のシャドウは登場するが、「2周目以降に宝箱にまれに現れる」ように出番が変更されている。 疲労度のパラメータは削除され、やや自由に探索しやすくなった。 ただしSP回復に非常に高いコストがかかるため、同じ日に何度もダンジョンへ潜るのは現実的でなく、探索難易度が下がったというわけではない。 戦闘 前作に引き続きワンモアプレスバトルを採用。 これは弱点属性攻撃を与えたり、攻撃がクリティカルヒットすると、攻撃を受けたキャラクターをダウンとよばれる状態にでき、さらにダウンさせたキャラクターは追加行動が可能となるというもの。この基本は前作から変わらない。 今作での変更点は以下の通り。 全体魔法を使用した際、1体でも弱点を突くことができれば追加行動が可能となり、全体魔法の使用価値が前作より増した。ただし敵にも同じことが言えるため、下記の防御などを使いこなすことが要求される。 前作では「ダウン」した敵は次のターンを消費して復帰する(1ターンの行動不能が発生する)であったが、今作では復帰したターンに行動するようになった。前作のようにとりあえずダウンを狙って行動を1ターン封じるという戦法は不可能となった。 行動不能状態として「気絶」が新たに追加された。ダウンした敵が攻撃を受けると、通常時は50%の確率で、弱点を突かれるまたはクリティカルが発生した際は100%の確率でそれぞれ「気絶」状態となり、前作の「ダウン」と同じように次のターン行動不能となるというもの。2ターン目で復帰すると同時に行動可能となる。 「待機」コマンドが「防御」コマンドへ置き換えられた。 ダメージを軽減するほか、弱点が無くなり、クリティカルやバッドステータス(状態異常)を防ぐ。1度攻撃を受けると防御は解かれる。 味方への直接のコマンド指示が可能となった。 コミュレベルに応じた味方の追加行動が新たに設定された。 日常パートで仲間とのコミュレベルを上げることにより、「主人公が倒されそうな時に庇う」「HPが0になるダメージを受けても一度だけHP1で踏みとどまる」などの有利行動をとってくれるようになった。 ミックスレイドの廃止。後述。 評価点 システム全般における前作からの改善 ゲームのテンポの改善 前作『P3』では、日常パートと影時間パートの「ダンジョンアタック」を繰り返す中で、RPGとしては多めのプレイ時間が要求され、しっかりとプレイするならクリアに100時間以上要した。 特に影時間パートのダンジョン「タルタロス」は非常に多くの階層を登り続ける構造ながら「疲労ポイント」が設定され探索に制限があり、かつプレイヤー視点でもやや単調な構造が続きがちのため、あまりにも長く飽きるというユーザーも少なからずいた。 今作では日常パート、ダンジョン攻略の双方において全体的に細やかに調整されており、前作よりもスリムに、かつゲームとしての手応えはそのままにと、まさに「正当な後継作」を思わせる仕上がりになっている。 それでも基本的なプレイ時間は60~80時間程とそれなりに長いが。 先述の□ボタン移動など、細かなユーザビリティの向上により快適なプレイが可能となっている。 ワンモアプレスバトルシステムのさらなる充実 もともと完成度の高いバトルシステムではあったが、先述の通りシステムが変更され、さらに戦略性が高まった。 戦闘AIの改善 前作ではパーティーメンバーのAIがあまり賢くなく、無意味なタイミングで補助魔法をかけるなど雑な行動が多く見られた。 今作はAIの行動パターンが大きく改善され、加えてプレイヤーが味方に直接コマンド入力することも可能となったため、ストレスが激減した。 充実した日常パート コミュニティの充実。 先述の複数の変更点により、コミュニティ攻略を快適に進めやすく、またそのメリットを幅広く享受しやすくなった。 前作からの変更点でも述べたように、今作ではパーティーメンバー全員とコミュを築ける。また前作では仲間のコミュ解放が中盤~終盤と遅く、いまいちキャラクターの設定が掴みにくかったが、今作では序盤から順次解放されるようになった。 その悩みも、基本的に誰もが感じたことがあるであろう良い意味で青臭いリアルなものであり、キャラクターと同世代のプレイヤーはより感情移入でき、年齢層が上のプレイヤーは懐かしい気分に浸れること必至。 一方、ある程度年を取ったキャラクターのコミュニティでは社会生活上の現実的な悩みや個人の視点から見た社会問題に近いテーマなども扱っており、むしろやや年を重ねた人にこそ共感しやすいような描写も用意され、「若者にしか共感できない内容」にとどめず、作品全体へ深みを与える演出として一役買っている。 また仲間だけではなく、菜々子や堂島といった家族をはじめ、常に喪服を着る老婦人、親子関係に悩む中学生男子など老若男女の様々な人物と『P3』とはまた違った絆を築くことができる。 アルバイトの導入による行動計画のしやすさ。 前作では主人公のパラメーター上昇にお金と時間が必要(*1)だったため、金欠になったり時間をとられてコミュニティを進める時間が取れなくなる場合があった。 今作ではアルバイトなのでむしろお金が入る、アルバイト先のコミュも進行するといった形になり、「コミュのための能力を上げるために、コミュのための時間とついでに金も食われる」というストレスが大きく軽減された。ただし、先述の通り必ずしも「簡単にコンプリートできるようになった」わけではない。 難度を単純に軟化するのではなく、ストレスを感じさせない形へ転化した良調整。 天候システムによる、日々の過ごし方に対するメリハリのつけやすさ。 天候システムにより、「雨の日はダンジョンを攻略し、晴れの日はコミュニティ交流をする」などといった行動のメリハリがつけやすくなった。 進化した学生生活 ペルソナの戦闘や本編のシナリオだけではなく、学生生活も充実。勉強に部活、恋愛に釣りや読書などの趣味、アルバイトなどの等身大の高校生らしい生活が送れる。 特に海外からは日本の学生生活を送れると高評価。 キャラクターの魅力 主要キャラからサブキャラまで、多くのキャラが高い人気を誇っている。 主人公は自発的にしゃべることのないいわゆる無口系主人公でありながら、選択肢ではお惚けた台詞からカッコいい台詞まで様々。ダンジョン攻略だけでなく学業やアルバイトなど、彼を通して楽しい学園生活を満喫できる。 特に足立透や堂島菜々子の人気は高く、後続の派生作においてプレイヤーキャラやナビ役などに抜擢されるほど。 この評価の高さは、上記のコミュニティと同じように各キャラの所々にリアルな描写を交えつつ、分かり易い丁寧な心情描写、演出が行われている点による。 キャラクターとの会話では話し言葉が使われたり、どこか現実で見かけそうな言動などが多く、親近感が沸きやすい。 主人公達の絆が感じられる。 仲間たちは全員、ペルソナ覚醒時に心の内面をさらけ出し本心から打ち解け合える関係となっていて、主人公達の仲が良いというのも1つのポイント。 仲間全員のペルソナが日本神話をモチーフにしていることや眼鏡といった共通点にも、チームとしての連帯がみられる。 前作では、仲間キャラの誰もが暗い過去や深刻な事情を抱えており、各々の苦しい胸の内や仲間同士の確執が描かれていた。 一方で、本作ではキャラクターが乗り越える壁が「家族関係や人間関係、世間体」といった身近なものに変わったため、より共感しやすい、高校生の微笑ましい学園生活を見ることができる。 この路線変更により「マニア向け・メガテンっぽい」前作との差別化が図られており、本作はより「万人向け・親しみやすい」作風になったと言える。 加えて『P3』には無かった男子仲間コミュも用意され、よりシナリオとキャラが密接な関係へと進化している。 恋人候補達も前作から増えた。 + 登場人物 メインキャラクター 主人公(CV 浪川大輔) アルカナ:愚者(ワイルド) 初期ペルソナ:イザナギ 両親が海外出張するため、母方の叔父の堂島遼太郎の家に1年間居候することになった高校2年生。 周囲が認めるリーダーシップとカリスマ性の持ち主。 デフォルト名は無いがTVアニメ版や続編の『P4U』では「鳴上 悠(なるかみ ゆう)」が使われているため、事実上これがデフォルト名になっている。 初期ペルソナのイザナギの風貌や竹刀を持っている様子などからファンの間では「番長」で通っている。後に『P4U』でこのあだ名が公式化。 戦闘での武器は刀及び長剣。 花村 陽介(CV 森久保祥太郎) アルカナ:魔術師 ペルソナ:ジライヤ → スサノオ → タケハヤスサノオ(P4G) 主人公のクラスメート。市内にあるデパート「ジュネス八十稲羽店」店長の息子。 主人公同様に半年前に都会から引っ越してきている。誰にでも分け隔てなく接し、面倒見の良い性格。だが、下ネタ発言が多いため「口を開けばガッカリ王子」と称されている。 彼が思いを寄せていた小西早紀が連続殺人事件の犠牲者になったことをきっかけに「特別捜査隊」を結成する。 主人公を「相棒」と呼ぶ。 戦闘での武器は小刀の二刀流。 里中 千枝(CV 堀江由衣) アルカナ:戦車 ペルソナ:トモエ → スズカゴンゲン → ハラエドノオオカミ(P4G) 主人公のクラスメート。カンフー映画の大ファン。天城 雪子とは幼少からの幼馴染。 色気より食い気で好きな料理は肉。男友達も多いがあまり女扱いされない。 主人公たちに「マヨナカテレビ」の噂を教えた。 戦闘での武器は足甲および我流の足技。 天城 雪子(CV 小清水亜美) アルカナ:女教皇 ペルソナ:コノハナサクヤ → アマテラス → スメオオミカミ(P4G) 主人公のクラスメートで千枝の親友。高級旅館「天城屋旅館」の一人娘で次期女将。 いかにも大和撫子といった美貌で学内外問わず人気が高いが、アプローチを全て袖にしているため彼女を口説くことは「天城越え」と呼ばれている。 実はかなりの天然ボケでマイペースな性格の持ち主。気心の知れた仲間内では些細なことで笑いが止まらなくなる一面も。また、千枝と共に料理の腕前は壊滅的で林間学校で作ったカレーは「ムドオンカレー」と呼ばれている。 マヨナカテレビに映り、特別捜査隊の最初の救出者となる。 戦闘での武器は扇。 巽 完二(CV 関智一) アルカナ:皇帝 ペルソナ:タケミカヅチ → ロクテンマオウ → タケジザイテン(P4G) 主人公の1つ後輩になる高校生。中学時代に一人で暴走族を潰したと噂される札付きの不良。 根は素直で母親を大切にしている少年。暴走族を潰したのも母親を思っての行動だった。 手先が器用で裁縫や編み物が得意。可愛いもの好きなど見た目に反した趣味を持つ。いわゆるオトメンである。 戦闘での武器はパイプ椅子などの凶器。 久慈川 りせ(CV 釘宮理恵) アルカナ:恋愛 ペルソナ:ヒミコ → カンゼオン → コウゼオン(P4G) 短期間で準トップまで上り詰めたアイドルだったが突如芸能活動を休止し、地元である稲羽市の丸久豆腐店に越してきた(*2)。 無邪気で人懐っこく、人の感情を敏感に感じ取る感受性の持ち主。マヨナカテレビから救い出されて以降は主人公に好意を抱き、アピールを繰り返す。 ペルソナは情報支援に長けた探索系能力のため、戦闘には参加せずにサポートに徹する。 クマ(CV 山口勝平) アルカナ:星 ペルソナ:キントキドウジ → カムイ → カムイモシリ(P4G) 初めてテレビの中に入った際に出会うことになる生き物なのかどうかもわからない存在。きぐるみのような姿をしているが中は空っぽ。 テレビの中の世界に住んでいたが最近騒がしくなってきたため、中に入れる主人公と共に事態を解決するために協力関係を結ぶことになる。 白鐘 直斗(CV 朴ロ美) アルカナ:運命 ペルソナ:スクナヒコナ → ヤマトタケル → ヤマトスメラミコト(*3)(P4G) 主人公の1つ後輩。代々探偵を輩出している家系の5代目。「探偵王子」としても有名で、連続殺人事件の特別捜査員として稲羽市に現れ、八十稲羽高校に転校してくる。 探偵らしく頭脳明晰で強い正義感の持ち主だが、思い込みが激しく融通の利かない面もある。 戦闘での武器は銃。 サブキャラクター 堂島 遼太郎(CV 石塚運昇) 稲羽署に勤務する刑事。主人公の母親の弟で、主人公を1年間居候させる。 妻を交通事故で亡くしており、娘の菜々子を男手ひとつで育てながら、ひき逃げ犯の行方を追っている。 刑事としての能力は確かなもので、連続殺人事件の法則性を推理してみせていた。 堂島菜々子(CV 神田朱未) 堂島 遼太郎の一人娘で小学1年生。 家を空けがちな父親に代わって家事をこなすしっかり者。 同居することになった主人公とは当初距離を取っていたが、次第に打ち解け「お兄ちゃん」と呼ぶようになる。 その純粋無垢な性格からユーザーから男女問わず人気になり「ナナコン」と呼ばれるファン用語ができた。 足立 透(CV 真殿光昭) 本庁より赴任してきた若い刑事。堂島の部下として共に行動する。 捜査内容を主人公たちに漏らしたり、完二に気圧されたりするなど口が軽く間の抜けた性格。 給料が低いのかキャベツを愛食している様子。 質の高いストーリー・世界観 詳細はネタバレになるため伏せるが、数々の要素が絶妙に噛み合って描かれるテーマとそのストーリー構成の質は高い。 シリーズの中では全体的に明るく和気藹々とした雰囲気ではあるが、殺人事件を通して終りなき日常の裏側にある闇を感じさせるなどダークな要素も持ち合わせている。 仲間との絆やもう1人の自分との対峙のピックアップ、そのなかに「猟奇殺人事件の捜査」という推理物の一面も含んでシナリオは進行していく。 メインのシナリオは手探りの状態で進んでいくため、操作するプレイヤーも含め後手後手に回っていくのだが、全ての真相を知ったうえで2周目を始めると、実は事件の犯人の姿が伏線としてあちらこちらに出ていることに気付くはず。 その犯人を主人公達が追求するシーンでも1周目では冷静さを失った犯人からなんとか情報を引き出しているように見えるが、真相を知った後でこのシーンを見ると1周目とはまったく異なって見える。 このようにデータ引き継ぎの2周目という単純なやり込み要素だけでなく、新たな発見があるのもモチベーションを引き上げる。 この「もう1人の自分との対峙」は、誰もが一度は感じたことがあると思われる他人への劣等感など身近なものが多く、キャラクター達の魅力とあいまってストーリーへも感情移入しやすい。 「人には表と裏、様々な顔がある」というテーマがペルソナという人格を通してシリーズ内で描写されることが多いが、そのどの顔も現実にあってもおかしくないものとして描写されているのも今作の魅力である。 舞台となるダンジョンやもう1人の自分であるシャドウはそういった各キャラクターの一面、コンプレックスが誇張されたものになっている。 ダンジョンやシャドウのデザイン、設定などからキャラクターの内面を考察できるというのも今作の魅力の一つである。 例を出すと、花村陽介の思い人である小西早紀のシャドウは辛辣な言葉を発するが、シャドウの設定を理解していれば彼女の本当の気持ちがわかり、シナリオの奥深さを知ることができる。 ギャグ・ネタ的なイベント・ダンジョンも用意され(料理イベント、熱気立つ大浴場など)、ストーリーの良いアクセントとなっている。 「ペルソナ」や「マヨナカテレビ」といった非現実的な要素はあるものの、主人公達の敵は謎の連続殺人犯であり、堂島たち警察が無能なわけでもなく(*4)、情報収集に関しては主人公達よりも圧倒的に警察の方が上など、ストーリーの基本部分は非常に現実的。 細かいことかもしれないが、本作が「フィクションだけど本当にありそう」な感じに仕上がっているのはこういったものの積み重ねの賜物である。 加えて、「メガテンの系譜」らしく近年問題となっている「少年犯罪」「いじめ」「シャッター商店街」などの時事ネタも盛り込まれ、リアリティを感じさせる要素の1つとなっている。 日常と地続きの学園物・ジュブナイル物として完成度が高まった。 前作も学園物の要素を多く持っていたが、「世界に破滅を招く『影時間』の抹消」や「巨大企業の極秘実験」といった壮大な目的や背景となる設定があり、多くの登場人物が劇的な運命に翻弄される作風になっていた。 登場人物も、極端に尖った個性付けをされた、現実離れしたキャラが少なくなかった。 それに対して本作は、どこかに実在しそうな田舎町が舞台であり、登場人物も「どこかにいそう」な人間味溢れるキャラクターが多く、日常の描写は真に「日常」感が溢れるものとなった。主人公たちの行動も「地元で起きた事件の捜査」というジュブナイル物では定番とも言える形で始まる。 地方を舞台とすることで、東京や都会が舞台であったメガテン他作品や前作と異なり、都会に馴染みのないプレイヤーにも没入しやすい世界観となっている。 一方、主人公は「都会から田舎へ引っ越してきたばかり」と設定されており、田舎に慣れていないプレイヤーにとっては「田舎への移住を体験する」形となり、感情移入しやすい設計となっている。 人外の仲間キャラの存在にも説得力を与え、作品世界に調和させている。 本作では着ぐるみのような姿をした人外のキャラであるクマが仲間に加わるが、「作品世界のリアル」を破綻させない背景を持っており、その存在が作品の中で自然なものになっている。アイギスは中盤以降で登場するが、クマは最序盤で登場し、異世界への最初の導き手となる役割でもあるため、高校生のパーティにいきなり異質な存在が加わるという違和感も少ない。 総じて、超常の戦いに身を投じつつも見慣れた日常を生きる高校生たちの物語として、より自然で親しみやすい形に洗練されたと言える。 優しげでスタイリッシュなピアノ曲と夕焼けの校舎に佇む主要キャラクターたちのシルエットが印象的なタイトル画面は、そんな本作の雰囲気を良く表している。 グラフィック グラフィックも、細かい部分でリアリティが出るように作りこまれている。 「ブロック塀の汚れ」「さび付いた看板」といった場所の汚しや、夏の夜に蛙の鳴き声が聞こえる等といった演出で地方都市といった部分を見事に表現している。 アニメーションパートも美麗(*5)。挿入されるタイミングも良く、より物語への没入感を高めてくれる。特にオープニングアニメは毎回見てしまう人も多いのではないだろうか。 インターフェイス デザイン性に優れていながら機能的で使いやすい。前作同様、近年稀に見る良インターフェイスである。 音楽 前作に引き続き目黒将司氏がメインコンポーザーをつとめている。 通常戦闘曲「Reach out to the truth」やオープニング曲「Pursuing My True Self」など音楽も好評。 特に、最初はOP曲かと思われていたほど戦闘曲離れしていた通常戦闘曲の衝撃は大きかった。 サウンドトラックの売り上げはオリコン調べで5万枚以上という、ゲームのサウンドトラックとしては稀に見る売り上げを叩き出した。ちなみに、前作もかなりの売り上げを記録している。 ゲーム サントラの売り上げ比率はおおよそ32 5。約15%である。音ゲーやギャルゲーのキャラソンCDを除けば売れても5~7%、1%未満もそう珍しくないゲームサントラにおいて、まさに記録的な数字である。 賛否両論点 ミックスレイドの廃止 ミックスレイドとは、主人公が所有するペルソナの特定の組み合わせで発動する特殊スキルで、前作で登場していた要素である。 今作では、スタッフ曰く「所有するペルソナが限定されてしまう」「強力すぎた」という理由により廃止されている。ただ好評な要素だっただけに廃止に不満をもつプレイヤーもいた。 本作での廃止での不満の声を受けてか『P3P』では、ミックスレイドは組み合わせでの発動ではなく、アイテムを使用することで発動する形に変更されている(*6)。 シナリオの雰囲気 物語の題材が殺人事件なのに明るすぎるという声もちらほらある。 特に花村陽介は事件で片思いの先輩を亡くしているのに、シナリオではコメディリリーフの展開が多い。もっとも、ストーリーやコミュを通して彼本人の性格や場を暗くしないための気遣いであるとわかるようになっているが。 一方でこの堅苦しくない雰囲気が、学園生活の描写を彩っているという点もあり、一概に問題点とまでは言えない。レクリエーションに興じるのも年頃の高校生であることから、当然と言えば当然である。 問題点 シナリオ パーティメンバー全員が揃う終盤まで、「新たな仲間キャラがトラウマからシャドウを生み出し、それを乗り越えることでペルソナを得て仲間に加わる」展開が繰り返される。一応事件捜査の本線は進行するものの、マンネリ感は否めない。 エンディング分岐 まず今作はバッドエンディング3種類(*7)、ノーマルエンディング1種類、真エンディング1種類の計5種類となっており、終盤のある2つのイベントでの選択肢を間違うとバッドエンドになってしまう。 1回目のイベントが厄介で、仮に真相が分かっていても僅かな選択肢のミスからバッドエンドに直行する。 2回目のイベントは選択肢による推理だが、シナリオを注意深く読んでいれば目星をつけられ、直前でヒントも出る。さらに3回のチャンスが有るため、間違えることは少ない。 バッドエンドは未完が明白なので、直前のセーブ箇所からやり直せるが、エンディングの分岐点に差し掛かるまでが長く(特に1回目のイベント)時間がかかる。 真エンドは条件がさらに分かり難い。その上、ノーマルエンドでもある程度大団円であるため、真エンドの存在に気付かずクリアしてしまう場合もある。 最終日でのある行動が確定条件となるが、その条件が相当虱潰しに探索するスタイルのプレイヤーでないと気付かない方法で、最終日の行動順によってはそこでイベントが起こるという発想自体が浮かびにくい。 普通にプレイしているとエンディングの時点でレベルが低い、最後に解禁されるペルソナが実質使用できないなど、システム面から気付く可能性はある。そこから条件を探すのはまた難しいが。 ダンジョン探索 自動生成ダンジョンの内容自体は前作とあまり違わない。 敵も何も無い道をただ移動したり戻らされるだけの場面も多い。プレイヤーの移動速度も速くはないが、これは敵シンボルとの接触の兼ね合いもあるので仕方ない部分もある。 ダンジョンごとに見た目の個性が設定されたためマンネリ度は多少緩和されているが、探索自体に関わるギミック類は相変わらず少なく、ダレる原因になりやすい。先述した「他メンバーへの散開・集合指示」や「1フロアの探索時間制限」などの撤廃もここへ関与している。 前作では、毎月タルタロスの外に固定マップのダンジョン(短いが)が用意され、これを探索し主要ボスと戦うというイベントが用意されメリハリをつける要素となっていたが、本作にはそれがなくほぼすべて自動生成のダンジョンで完結する点もこれを助長している。 このようにダンジョン探索でダレる要素が多いにもかかわらず、クエストは「クリアしたダンジョンの特定の敵から、クエスト受領時のみドロップするアイテムを届ける」と言う物ばかり。 クエストの発生時期が少しズレているのでいくつか受け損ねてしまう事もあり得る。そうすると「クリアしたダンジョンに何度も通い、目当ての敵が出るまで延々エンカウントし続ける」と言う作業を強いられ非常に面倒くさい。 クリア後ダンジョンに出現するミニボス討伐と合わせて消化することが想定されているような仕様だが、攻略の流れに沿った「これから向かう場所で得られる物品を持ち帰る」仕様でないのはやや不親切。 また、こうした要素と日数が限られている点から、効率の良いプレイを考えると「クエスト消化とシナリオクリアを1日で終わらせる」ことになる。その結果「日常が長くてなかなかダンジョン探索が始まらない」「いざダンジョンに入ると、やるべきことが多すぎて日常になかなか戻れない」「最新ダンジョンで大変な事件が起きているのに、それを無視して前のダンジョンへアイテム探しにいく」ということになりがち。 加えてあるダンジョンには「クリアすると残り期限に関わらず強制的に特定の日付まで経過する」という罠があったりする。 その他 登場人物の多くが「本当の私とは何か」を自問し、その答えを見出してゆく物語であり、各人のそうした姿を血の通ったものとして見せるだけの背景も与えられている。 だが、事件の真犯人についてはあまり掘り下げられておらず、世界を脅かすほどの心の闇がいかに育まれたかの描写は、決戦前に本人の語りがある程度でやや薄味。 製作者も掘り下げ不足を認識していたのか、『P4G』では多少補完されている。また、そのアニメ版『Persona4 the Golden ANIMATION』でも、その人物の視点からの描写がある。 序盤の数日間はメニューを開けない関係上、コンフィグ設定を切り替えることもタイトル画面に戻ることもできない。 主人公の名前入力をやり直したくなったり、コンフィグ設定を変更したくなった時などに不便。 イベントをスキップできない △ボタンを押し続ければ文章を高速で飛ばすことはできるが、キャラの動きなどの人形劇は飛ばせない。ムービーは一瞬でスキップできるが、エンディングだけは飛ばせない。 イベントを鑑賞したいわけではない場合(*8)には、イベントを飛ばせないためにゲームのテンポが悪く感じられる。 1周クリアする分にはそれほど問題ではないが、データ引継ぎ・周回プレイが想定されている昨今のRPGとしてはやや不親切な部分。 仲間の性能差が大きい。 命中率不足に陥りやすい本作で高い命中率と回避率を誇り、その他運以外のステータスもかなり高め、さらに得意とする属性の耐性を持つ敵が少ないために大活躍しやすい陽介が抜群の高性能と汎用性を誇る。 また、魔力以外のステータスのバランスが良く、強力な物理攻撃スキルや物理攻撃の威力を上げるスキルを複数持つ千枝も陽介に次いで優遇されていると言える。 また、この2人はコミュニティの入手が早いため、早い段階でコミュニティを最大まで上げて上位ペルソナを覚醒させると、主人公のペルソナ次第で3人が弱点無しとなり、戦闘をかなり有利に進められる(*9)。 反面、SP不足に陥りやすい完二や、極端なスキル構成を持つ直斗辺りはステータスの粗もあり、他のメンバーと比べて不遇さが目立つ。 素材の問題 新たな装備品を購入するために必要な「素材」類のアイテムは、作中で「持っていても意味が無いので売却しましょう」と説明されるのだが、実際には一部の素材はクエストでも必要になるので、売らずに一定数確保しておいた方が良い場合がある。 素材を売却して新たな装備品が購入可能になった際は、店主が新製品を開発する演出があるのだが、一品ごとに行われるので時間が掛かる。 大抵の場合、ダンジョンで集めた大量の素材をまとめて売却するので、一度に多くの新製品が開発されることになるため長く待たされる。 一部の装備関連の画面では、L1・R1ボタンによるキャラ切り替えが利かない。 全体的にインターフェイスが良いためこの部分が目立つ。 ダンジョン探索中の「みんなと話す」 誰と話すかはランダムで決定される。パーティ内の仲間と一通り会話したければ、何度も「みんなと話す」を選ばなければならず、無駄に同じキャラと何度も会話することになる。 鍵付きの宝箱 本作では敵シンボルが宝箱に密着する様に配置されていることが多いが、宝箱の側で○ボタンを押して敵に先制攻撃を仕掛けようとすると宝箱を開けるのが優先されて攻撃できず、敵から不意打ちを受けてしまう場合がある。 とはいえ通常の宝箱の場合、開けた直後に○ボタンを押せば攻撃が間に合って先制攻撃に成功することが多い。問題は鍵付きの宝箱の場合で、鍵を開けない限り攻撃できないため、鍵を消費するか敵からの不意打ちを受け入れるかの二択を迫られてしまう場合もある。 コンフィグの設定項目「自動ページ送り」 イベントの途中で自動ページ送りを止めることはできず、イベントの最中にこの設定のON/OFFを切り替えられる機能がない。 特定の文章をじっくり読みたくなった時や、一時的にゲームから離れたくなった時などに困る場合がある。 この設定がONの時でも、ボタン入力により即座にページ送りをすることは可能だが、ワンボタンでページを送れる上に、文章が表示される数秒前から入力を受け付けているため、飛ばしたくない文章までうっかり飛ばしてしまうことも起こり得る。 一部のクエストが見落としやすい。 □ボタンでのショートカットに対応していない「教室棟3階」「実習棟2階」と、普段使わない物陰の階段にいるNPCからのクエストなどが見落としやすい。特に「教室棟3階」は普段ショートカットを使用していると、存在にすら気づかないプレイヤーもいる。 最強武器獲得に手間がかかる。 特殊なモンスターを倒して獲得するのだが、出現させるのに運が絡み、かつ下準備に結構な手間がかかってしまう。しかも、武器防具は周回引き継ぎができない。 三学期の期間はプレイできない 前作は1月もプレイ可能だったが、今作は1~2月の期間は(物語の都合もあるが)自動的にスキップされてしまう。 キャラクターや舞台の魅力ゆえ「プレイしたかった」と惜しむ声も多かった。 ちなみにプレイできない期間中のエピソードの一部は後述のドラマCDで語られている。 引継ぎ要素の縮小 『P3』ではレベル、各種アイテム、各種装備品が引継ぎできたが今回はできない。そのため『P3』のような強くてニューゲームを行うことはできず、ゲーム性としては狭まってしまった。 釣り 隠者コミュで釣りのミニゲームを行うが、そこそこ難易度が高い。 総評 前作の不満点をしっかり解消しつつ、ポップな雰囲気を強めた上でジュブナイル的要素を大きく打ち出し、非常に高い評価を得ることとなった。 シリーズ通して見ても珍しく明るい展開が多いため、『P2罪』『P3』などの重い展開に打ちのめされた人にもお勧めできる。 ペルソナ4 ザ・ゴールデン 【ぺるそなふぉー ざ ごーるでん】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 プレイステーション・ヴィータWindows(Steam) 発売・開発元 アトラス(インデックス) 発売元【Win】 SEGA of America(*10) 開発元【Win】 プリアップパートナーズ(*11) 発売日 2012年6月14日【Win】2020年6月14日 定価(税込) パッケージ 7,329円ダウンロード 5,980円【Win】1,980円 レーティング CERO C(15才以上対象) 廉価版(税別) PlayStation Vita the Best2015年2月5日/3,980円ダウンロード版 3,685円 判定 良作 女神転生シリーズ 概要(ゴールデン) PS2版に追加要素と調整を加えて移植したアッパーバージョン。通称『P4G』。 変更点・評価点 コミュの新規要素、調整 新規に「道化師」「永劫」の2種が追加。 それに伴い、新キャラクター「マリー」が登場。対応したアルカナのペルソナの種類も増加。 道化師コミュはサブキャラから昇格した足立透が担当し、彼の掘り下げが行われている。 既存のコミュに関しても調整が入り、話しかけられる日の増加、夜間の会話、神社にコミュ進展用施設「おみくじ」が設置、特定のコミュに存在した期限が「一時休止」という形に変更されるなど、攻略しやすくなった。 仲間とのコミュではランク上昇に伴いスキルを習得する様になった。 イベント、ダンジョンの追加 それぞれの季節に大小様々なイベントが追加。それに伴い新規アニメも追加、今回のアニメ製作はマッドハウスが担当。 代わりに追加イベントの発生する日は強制的につぶれるので注意が必要。 特定の条件を満たすと追加ダンジョンにも挑めるようになる。 さらに特定の条件を満たせばエンディング関連にも変化がある。 PS2版では操作不能だった三学期が操作可能に。クリスマス、正月、スキー旅行、バレンタイン…と言ったイベントが追加された。 ただし、バレンタイン翌日の2/15から最終日の3/20までスキップされるため、三学期の全期間を過ごせるわけではない。イベントに費やされる日も多く、自由行動が可能な日数は30日ほど。 その期間内、仲間とのイベントも増加。それに伴って仲間のペルソナが第3段階まで覚醒するようになった。 メインストーリーの展開はPS2版と変わらず、事件そのものは年の瀬に終焉を迎える。 修羅場イベントの増加 股がけしているとダンジョン内で女子仲間と話した際、少しギスギスした会話が聞ける他、上記のバレンタインでは修羅場に陥る。 日中、仲間のスキルに関わる「バイクイベント」が追加された。バイクで仲間と出掛け、2人で語らうことで新スキルの習得または忘れたスキルの再習得ができるというもの。 これにより、直斗に4属性魔法を揃えさせたり、完二に回復魔法を習得させる、といった育成もできるように。 戦闘関連の調整 仲間(ナビ役のりせ含む)、敵共に全体的なステータス調整や弱点の変更などが施されている。 特に仲間キャラの性能には大幅な調整が加えられており、「陽介が居れば充分」とも言われたPS2版から一転、全てのキャラがそれぞれ使いやすくなった。 特定の仲間同士による「合体攻撃」や、メンバー外の仲間がバイクで出張してくる「出張追撃」に加え、りせによる総攻撃の援助および戦闘サポートなどの新要素も追加。 「総攻撃」のカットインも変更。エフェクトが変化した魔法なども。 戦闘後のボーナスタイム「シャッフルタイム」の仕様がガラッと変更。 目押しや配置記憶の必要が無くなり、ボーナスタイムとしての面が強化。残り選択回数が許す限り好きなカードを取っていける。 また、ペルソナのステータスが下がってしまう等の「逆位置」の永続的なデメリット要素も削除され、ペルソナの育成・追加ボーナスの発生など積極的に狙っていけるようになった。 難易度設定が5段階に。従来の「EASY」「NORMAL」「HARD(無印のEXPERTに相当)」に加え、より易しい「SAFETY」と、より厳しい「RISKY」が追加。 各ダンジョンのボスシャドウ直前のセーブポイントが廃止された替わりに、全滅時はSAFETYならその場でリトライが何度でも可能、RISKY以外であれば全滅した階層の入口からやり直せる。 2周目以降はゲーム中いつでも難易度が変更できるようになる他、被ダメージの多い・少ないなど各種数値の細かい調整が可能になる「CUSTOM」が追加された。 ペルソナ関連の変更 好きなペルソナに好きなスキルを覚えさせる事ができる「スキルカード」が導入。シャッフルタイムで入手できるほか、とある施設にてペルソナから抽出したり、マリーに「登録」する事で買えるようにもなる。 これにより、合体に頭を悩ませなくても好きなスキルを付与できるようになった。ただし、買う場合はかなり高額なので、懐具合と要相談。 なお、ペルソナからの抽出は1枚につき昼行動を1日分消費するため、多用するとコミュ進行に支障が出るので注意。 PS2版では継承不可だったスキルも一部スキルカード化が可能になった。 さらに合体時のスキル継承もランダムではなく任意で選べるように。 良くも悪くも『真・女神転生III』からの伝統であった「○×ゲーム」がついに廃止され、ペルソナのカスタマイズが極めてしやすくなった。 新規システム 装備欄に「衣装」が追加。りせを除いたパーティメンバーのコスチュームが自由に変更できるようになった。 衣装の種類も冬服・夏服のみならず水着・メイド服といった定番のものから、ヒーロースーツや腰巻きタオルといったネタ系のものに加え、一部ファン及び雪子待望の「鼻メガネ」も実装された。 一部の防具で見た目が変わっていた『P3F』とは違い、衣装は防具と無関係に装備できるため、キャラクターの強化・能力に関係なく自分の好みで姿を変えられる。 アイテムと同等の効果を持つ野菜を育てる事が出来る「家庭菜園」・釣りの餌を自力で取る「虫取り」・敵が落とす宝石とアイテムを交換してもらえる「スナック紫路宮」・仲間と観る事で仲間のレベルを上げられる「映画」・部屋に飾る人形が入手できる「クレーンゲーム」が追加。 釣りや読書、通販、また各種授業や学科試験なども細かな仕様変更がされている。 通販は「日曜昼にしか見れず、休日の誘いを受けると利用できない」という問題があったが、「日~火の任意の時間に見ることができ、休日の誘いを受けても利用できる」様に改善された。 PS2版では晴れ、曇り、雨の3種類の天候だったが新たに雷、雪が追加された。 新規BGMの追加 通常戦闘曲がPVでも使われた「Time To Make History」に変更。オリジナルの通常戦闘曲は先制攻撃時のBGMになった。また、夜や3学期の自由行動時のフィールドBGMが追加されている。 とあるボスシャドウ戦では、従来のボス戦BGMにダンジョン意匠に沿ったアレンジが施されている。 エクストラコンテンツ「番組表」の追加 ある程度シナリオを進めると画面をダブルタップすることで番組表に移行できるようになり、様々なおまけ要素を楽しめる。ただし、イベント中やテレビの中にいる間は移行不可。 作中で使われたアニメやBGMに始まり設定画やメインキャストインタビュー、『P4A』『P4U』のプロモーション映像、ライブ映像と盛り沢山。PS2版のオープニングアニメも収録されている。また、ゲーム中の知識を競うクイズ、『ペルソナ』シリーズの設定上のベースとなっているユング心理学の講座まである。 これらは最初から鑑賞できるわけではなく基本的にゲームの進行に応じて解禁されていく。 また、リアル時間で0 00~0 59に番組表を開くと…。 不評だった機能の利便性向上 スタートボタン2回押しで自動的に選択肢までイベントを早送りする機能や会話ログの追加など、シナリオの進行に便利な機能が多数追加され、前述の「その他」の問題点については概ね解消している。 バッドエンドへの分岐イベントの前にセーブを推奨するメッセージが出るようになったため、仮に選択肢を間違ったとしても再挑戦しやすくなっている。また、セーブ・ロード時間も短縮されている。 真エンドへの条件緩和や「みんなと話す」で個別に話しかけることが可能になった点など、細かい調整も行われている。 賛否両論点(ゴールデン) OPムービーが新たに追加・変更されているが、曲がりなりにも「殺人事件」という題材を扱っている割にそういった要素が薄く、あまりにポップすぎるとして賛否が分かれている。 被害者の死体もポップに描かれており、うち1人は中盤のネタバレである。顔はわからないようになってはいるが。 ファンのなかにはPS2版はシリアス寄り、今作は日常よりのオープニングと分けて考えている人もいる。 中盤以降の難易度が大幅に低下している。 特に、りせの能力が強化されたのが大きい。PS2版ではコミュMAX特典だった相性サーチがランク2で手に入り、総攻撃の威力上昇、より上位のアナライズ、戦闘後回復の強化、戦闘中のサポートなど至れり尽くせり。 これにより早々にエンカウント系のナビが聴けなくなるという弊害も発生している。これに対応したトロフィーも存在するので、欲しい人はりせのコミュ進行を遅らせる必要もある。 主人公も、スキル継承の易化によって強力なペルソナが作りやすくなり、シャッフルタイムの仕様変更により装備ペルソナが強化しやすくなった。 その他の仲間キャラも強化されている上、一部キャラの第3段階ペルソナが持つ専用スキルは非常に強い。 これらの要素は主に中盤以降に実用性を増していくが、それに対して敵はさほど強化されていないため、展開が進む程に難易度が下がる。前作の時点でもその傾向はあったが、本作はそれがさらに強い。 主人公のペルソナ作成・成長が楽になった分、ペルソナの個性が薄くなった。 スキルはスキルカードで習得できる上、能力値はシャッフルタイムの仕様変更により上昇しやすく、どんなペルソナでも強化できる。 新要素でも補えないのは各ペルソナ自前の「耐性・弱点(*12)」と継承不可能な「固有スキル」で、これら2つが揃っているかどうかにペルソナの強さが大きく左右されてしまう。逆に、それらが無い・欠けているペルソナは、どれほど上位であっても性能的には使いにくい。 また、1つのペルソナを長く使っているとどんどん強くなるため、「ペルソナ合体で上位ペルソナを作ったのに、能力値は弱くなった」なんてことも。 ただし「好きなんだけど性能がいまいち……」なペルソナを最後まで使える様になったという長所でもある。例えば、主人公の初期ペルソナ「イザナギ」はアニメで活躍したり、アクションフィギュア化されるほど非常に人気があるが、PS2版では最後まで使い続けるのは難しい性能だった。しかし今作では前述の要素により強化することができるようになり、最後まで使い続けることも可能になった。 全属性の攻撃をカンストステータスで放てるペルソナや、戦闘後に完全回復する永久活動ペルソナ(*13)も現実的な手間で作成できる。 主人公が突出して強い。 上記の通りペルソナの強化が容易になったことで、ただ1人ペルソナを交換できる主人公の戦闘能力も強化された。仲間も全体的に強化されているが、それ以上に主人公が強化されている。 速の高いペルソナを付けておけば、戦闘が始まるや否や全体攻撃で弱点を突き、ワンモアや総攻撃でもう一押しして仲間の出番がないまま終了、という展開がかなり多くなる。 主人公が強いこと自体はそこまで問題ではないが、SP消費が主人公に偏る、主人公がスキルカード抽出目的などで半端なペルソナを付けると目に見えて戦闘が長引くといった弊害がある。 問題点(ゴールデン) 難易度調整は敵が固くなるだけだったり、取得経験値が減って手間が増えるだけといったやや安直なもの。 素材を売却する際のテンポの悪さは変わらず。 ただし素材売却で店頭に並んだ武器は2周目からは最初から店頭に並ぶので、プレイしていけばこの部分の不満は小さくなる。 追加イベントのほとんどが日常イベントであるため、「日常が長くてダンジョンになかなか潜らない」と言う傾向が増している。 特に8月~9月中旬にかけては、元々事件の進展が少ない所に追加イベントが加わったためこの傾向が強い。学園コメディとしての要素が強くなった分「物語」として見ている分にはそれほど気にならないが、「ゲーム」として見ている場合はかなりテンポが悪くなってしまった。 追加イベント中にフリーズするバグがある。 現在は修正パッチが配信されているので、これから始める人は最初にパッチを当ててからプレイすることをお勧めする。 総評(ゴールデン) 様々なボリュームアップと調整を施した、正当なアップグレード版。 PSVを持っていて今から『P4』を遊びたいのであれば、基本的にはこちらをお勧めする。 ただし、様々な追加要素によってゲームとしての難易度だけは『P4』から大きく低下しているので、その点だけは注意。 余談 「日本ゲーム大賞2009」「ファミ通アワード2008」においては、その年度にてPS2作品で唯一優秀賞を受賞した。 2ちゃんでは一時期ネタバレコピペ騒動があり、現在もネタバレコピペが度々貼られる、興味を持って調べる際には気をつけよう。 そのためか、『P4G』の時はアトラス(インデックス)自らネタバレ警告を出した(参照)。 Win版発売に合わせて新たなガイドラインが出された。それがこちら。発売から長いことや続編、シリーズ新作が発売されているためか古い物よりかなり緩め。 またカードゲーム『ヴァイスシュヴァルツ』『LORD of VERMILION』及びアニメ版において殺人事件の犯人が誰だかネタバレしているので注意。 本作が悪いわけではないが、真犯人が続編にプレイアブルキャラとして登場するためタイトルを検索しただけで画像が出てきてしまうなど真犯人のネタバレに遭遇しやすい状況にある。 英語版は北米でも評価が高い。日本の青春が体験できるという声や、地方都市に進出した大型スーパーによって商店街の過疎化が進んだ様にウォルマート(*14)の姿を重ねたという声も。 また海外では登場人物の1人、巽完二の描写に関する評価が非常に高い。 彼は裁縫や編み物、可愛いものが趣味であることを幼少期に女の子から「男のくせに」とからかわれて以来、女性にやや苦手意識を持っているほか、漢らしくありたい自分とらしくない趣味に悩み、それを隠すために自ら不良を演じていた。作中のある出来事をきっかけに趣味や女性への苦手意識から「自分は同性愛者なのではないか」という疑問を抱くことになる(*15)。 その後、ストーリーや主人公とのコミュを通じて自身と向き合い、自らを受け入れていくのだが、この「ジェンダーロールと自身の違い」やそれからくる「性自認をはじめとした自己確立について」の悩み、そしてそれらと向き合っていく様が丁寧に描かれているとして評価されている。 おっとっとやホームランバー、赤いきつねと緑のたぬき等の実在する商品とタイアップしており、身近なおやつを食べながら青春をかけぬけるキャラクターたちの姿が描かれ、その「どこにでもある感」がキャラやストーリーへの感情移入に貢献している。 2012年7月、本作に登場する炭酸飲料『リボンシトロン』のP4Gコラボ商品が発売された。 『P4G』で無印『P4』から「霧雨兄弟の三男」が削除されている。 そのため、その敵のドロップアイテムから作れる武器は作れなくなっている。性能自体は微妙なため騒がれることはなかったがそれだけになぜ削除したのかは謎。 主人公は2016年にシリーズ新作『ペルソナ5』が発売されるまで、約8年の間アトラスを支えた男と一部のファンからは畏怖(?)の視線を送られている。 格ゲーや音ゲーなど様々な外伝が発売された上に、発売から月日が経過してもなおコラボレーションにも引っ張りだこだったため。『P5』発売以降は徐々にそちらに役割を譲るようになったが、それでも未だなお主人公(とクマ)が彼らと一緒にコラボレーションに顔を出すこともある。 近年では『P4』の主人公がコラボ系に登場するたびにファンからは「もう(コラボ系は『P5』主人公に任せて)休ませてあげて」などと言われることもある。 現在は『P5』主人公のコラボ出張が主流のため、やっと休めるようになった(*16)。 2019年4月18日に『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』がVer.3.0.0に更新され、『ペルソナ5』のジョーカーが有料DLCで参戦した。 ステージ「メメントス」では『P4』の楽曲「Reach Out To The Truth」「I ll Face Myself」「Time To Make History」を設定可能(*17)。これらの曲が流れた際はステージが『P4』のイメージカラーになる。 「ペルソナ4主人公のぼうし+ふく(剣術Miiのコスチューム)」「クマのぼうし」が有料DLCとして配信された。 『ペルソナ』シリーズ共通のキャラクター「イゴール」もスピリットとして追加されている。 その後の展開 アーケード・PS3/360にて本作の2ヵ月後を描いた後日談『ペルソナ4 ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ(P4U)』が対戦格闘ゲームとして発売され、AC版は2012年3月1日稼働開始。 PS3/360版は2012年7月26日発売。『P3』からアイギス・美鶴・明彦・エリザベスも参戦し、オリジナルキャラクター(といっても『P3』の設定集で名前と存在だけは出ていた)も登場する。 この作品はアトラスと『ブレイブルー』や『ギルティギア』を製作しているアークシステムワークスとの共同開発となる。 また、PS3のゲームで初めてリージョンロックを施されたソフトでもある。 2020年6月14日、SteamにてWin版の配信が開始された。配信元はSEGA of Americaで移植を手掛けているのはアニメ事業やVtuber事業も手掛けているプリアップパートナーズ(*18)。 フルHDや可変フレームレートに対応、ボイスは日本語と英語、テキストは日本語・英語・韓国語・中国語(繁体字)から選択可能。 変更点として、プレイ中の難易度変更や「CUSTOM」の利用が1周目から可能となっている。 ただし番組表のうち、声優インタビューの「鞠子の部屋」や、ライブ映像「青紫歌合戦」に加え、『P4U』や『P4A』のプロモーション映像は見られなくなっている。 ちなみに配信開始日の前日に開催されていたデジタルゲームイベント、「PC Gaming Show 2020」における公式告知直後の配信ではあったが、配信日当日のSteamの売上ランキングも1位という快挙を成し遂げている。 メディア展開 ドラマCDが3枚発売されている。 キャラクター達のほのぼのとした日常が描かれており、思い入れのあるプレイヤーほど微笑ましい気分になれること必至。 またアニメ版準拠のドラマCDも全2巻発売された。 2008年9月、電撃黒マ王(第3話から電撃マ王で月刊連載)にてコミカライズ。作者は『P3』同様、曽我部修司。主人公の名前は「瀬多総司」となっている。 ストーリーはあくまでもメインとなる中身に絞り込みつつも、各キャラクターのコミュシーンを織り交ぜている。サブキャラは一部を除いてほとんど登場していない。 あるコミュニティでは陽介を主人公に置き、メインストーリーに絡ませていた。 ペルソナ=シャドウなのだが雪子とりせ以外は別々の存在となっている。 2011年11月から刊行が始まった『ペルソナマガジン』にて陽介を主人公にした外伝漫画『The Magician』が第2号~第9号まで連載。時間軸は本編の半年前から始まり、千枝や雪子たちとの出会いなどを描いている(*19)。 小説は短編集『Your affection』(ビーズログ文庫)、陽介を主人公にした『キリノアムネジア』(ファミ通文庫)、直斗を主人公にした『ペルソナ×探偵 NAOTO』(電撃文庫)が刊行中。『ペルソナ×探偵 NAOTO』は電撃マオウでコミカライズもされ、全2巻が刊行された。 2011年10月~2012年3月、MBS・TBS系列などでアニメ版が放映。通称『P4A』で、主人公の名前は「鳴上悠」となっている。 ゲームにおけるBGMもそのまま多数使用され、カレンダーや戦闘演出もゲームでのカットインを取り入れるなど、スタッフの原作愛を感じさせる作品となっている。 また、新規シーンが追加されたり原作にあるシーンも再構成されているものがあるためゲームをクリアした人でも楽しめるようになっている。 核心部分の真エンディングを再現した第26話は放映されず、映画館で総集編と併せて先行上映し、同一内容が後日BD・DVDで発売された。 2014年7月には『P4G』の追加エピソードを中心に構成されたアニメ版が放映。通称『P4GA』 主人公「鳴上悠」の強さが明らかにストーリーを一度クリアしたレベルで(*20)、ネタ的に話題になった。 また、本編クリア済みのユーザー向けかどうかは知らないが、生粋の握手魔になっている。
https://w.atwiki.jp/animelonif/pages/14.html
アニメキャラ・バトルロワイアルIFにおける参加者一覧 作品名をクリックすると、それぞれが外部サイト「wikipedia」の該当部分へ移動します。 対象によっては原作版の項目であったり、ネタバレの要素が含まれているのでご注意ください。 7/7【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 ○空条承太郎/○ジョセフ・ジョースター/○モハメド・アヴドゥル/○花京院典明/○イギー/○DIO/○ペット・ショップ 6/6【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】 ○アンジュ/○サリア/○ヒルダ/○モモカ・荻野目/○タスク/○エンブリヲ 6/6【ラブライブ!】 ○高坂穂乃果/○園田海未/○南ことり/○西木野真姫/○星空凛/○小泉花陽 6/6【アカメが斬る!】 ○アカメ/○タツミ/○ウェイブ/○クロメ/○セリュー・ユビキタス/○エスデス 6/6【とある科学の超電磁砲】 ○御坂美琴/○白井黒子/○初春飾利/○佐天涙子/○婚后光子/○食蜂操祈 6/6【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】 ○エドワード・エルリック/○ロイ・マスタング/○キング・ブラッドレイ/○セリム・ブラッドレイ/○エンヴィー/○ゾルフ・J・キンブリー 5/5【PERSONA4 the Animation】 ○鳴上悠/○里中千枝/○天城雪子/○クマ/○足立透 5/5【魔法少女まどか☆マギカ】 ○鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/○佐倉杏子/○巴マミ 5/5【アイドルマスター シンデレラガールズ】 ○島村卯月/○前川みく/○渋谷凛/○本田未央/○プロデューサー 5/5【DARKER THAN BLACK 黒の契約者】 ○黒/○銀/○蘇芳・パブリチェンコ/○ノーベンバー11/○魏志軍 4/4【寄生獣 セイの格率】 ○泉新一/○田村玲子/○後藤/○浦上 4/4【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】 ○比企谷八幡/○雪ノ下雪乃/○由比ヶ浜結衣/○戸塚彩加 3/3【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 ○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○美遊・エーデルフェルト/○クロエ・フォン・アインツベルン 2/2【PSYCHO PASS-サイコパス-】 ○狡噛慎也/○槙島聖護 2/2【ソードアート・オンライン】 ○キリト(桐ケ谷和人)/○ヒースクリフ(茅場晶彦) 72/72
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2313.html
時計仕掛けの歪んだ罠 題名:時計仕掛けの歪んだ罠 原題:The Last Widow (2016) 著者:アルネ・ダール Arne Dahl 訳者:田口俊樹 発行:小学館文庫 2020.07.12 初版 価格:¥1,100 日本では8年前に『靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査官』一冊しか邦訳されていないが、スウェーデン本国では大御所の作家であるようだ。複数捜査官による警察小説を得意としつつ、別名義で純文学を書き、文芸評論家であり詩人でもあるいわゆる表現のプロ。そのイメージはページを開いたところからがつんと来る筆力を見ると、なるほどごもっとも。 冒頭、二人の少年の印象的なシーンから、いきなり犯罪現場らしき場所での警察突入シーンに視点が移る。読者はこれですぐに持っていかれるだろう。 少女たちの連続失踪事件を追うベテラン刑事の目線で語られる一部から、マークされた怪しげな女性の事情聴取と尋問が始まるが、その辺りから本編は逆転に次ぐ逆転という驚くべき展開を見せる。すべては見た通りではなく、錯綜した裏がある。 そう。最初に見えたのがすべてではなく、次に見えてくるものも不確かと思えてしまう捩じれた世界。事件の全体像が見えるまでの緊張はラストまで途切れることなく続くが、作中の世界は変容を重ね、真実が幾様にも姿を変え、人間たちは見たままではなく、意外な展開を見せてゆく。 挿入される少年たち少女たちのシーンが驚きの展開を見せ、作品に重要な光を投じる。現在と過去は複雑に繋がる。フーダニットのミステリーから、プロットを楽しめる全体像となってゆく。何よりもこれは新シリーズの第一作なので、この事件のその後まで気になるという驚くべきシーンで終わりを迎える。いや、始まりを迎えるのか? 登場人物の多さも、この後の作品への布石になるのかもしれない。予想外の死体発見シーンが読者を混乱させ、何一つ確信させてくれないところが、日本語タイトルにも反映された何ものかであるのだろうか。 印象的な部分は、主人公と犯罪者の双方の、時計へのこだわり。各章が月日と時刻でしっかり刻まれる。仕掛けへのこだわり。組織同士の化かし合い。時に過去が入り込むこと、などなど。 二人のヒーロー&ヒロイン像の個性とパフォーマンスが良いので、今後のシリーズに期待ができる。次作の邦訳も進められているという巻末の解説に少しほっとするし、これは二作以降も読まざるを得ない。決着のついていないことが多いように思う。次作まで持ち越しの宿題なのか? 全体的にエンターテインメントとして申し分のない読書時間を供給してくれた作品である。次作が待ち遠しい。 (2020.08.10)
https://w.atwiki.jp/yonta2/pages/388.html
先日、風俗営業規制法という法律を発表いたしました。 この法は、少年少女をより健全な環境で育成しようとするためのものです。 ですがこの法による摘発を避けるため隠れて営業する違法業者も出てくると予想しており、すでに出ていると思っています。 藩国公安委員会 藩国警察機構本部 地域部に風俗営業規制対策特別捜査本部を設置します。 以降、この規制法及び摘発に関する全情報はこの特捜本部に報告、集積するようにお願いします。 特捜本部内に不正風俗営業摘発専門チームを設置し、徹底的な調査と摘発をお願いします。 ISSの協力が得られるなら情報提供を行い、捜査協力をお願いしてください。 治安維持のため日々精勤されているところ恐縮ですが、交番勤務の方には違法業者の取り締まり強化のため、巡回パトロールの強化をお願いいたします。 交番勤務の方々には特に情報収集をお願いします。 一般市民からの情報や足で稼いだ情報、全てを上記特捜本部へと報告するようにお願いします。 巡回時の拠点となる交番につきましては、すでに増設が決定しております。 ただ、人員不足が懸念されるため協力要請を出しているISSと連携が図れる場合は、連携して巡回・摘発を行ってください。 風俗営業規制法において、警察による抜き打ち調査による不正回避は国の義務とされています。 また、無許可であればその時点で摘発対象となります。 許可証は店舗のよく見える場所に掲示しなくてはならないとされていますので、見落とすことはないはずです。 見落とすような場所に掲示してたり、そもそも掲示していないような場合、不正を行っている可能性が非常に高いと思われます。 特捜本部への連絡と準備を行い、迅速かつ強力な態勢で踏み込んでください。 許可証を持つ場合は、性風俗営業ではなく風俗営業の業者は責任者か営業者の立ち会いが必要となっていますが、許可証をもたない不法営業の場合は独自で踏み込んで問題ありません。 ただ、摘発時に証拠になる子供たちを殺してから逃げるような業者がいる可能性があります。 そのような行為を避けるために業者側の動きには細心の注意をお願いし、適宜応援を呼ぶなど子供たちの安全優先で動いていただけるようお願いします。 中には、法を無視し闇に隠れて営業している業者あると推測されます。 それらに対抗すべく情報収集と強気な摘発をお願いします。 内部告発や情報提供をしやすくするための優遇措置として情報提供者自身に対する減刑を持ち出して構いません。 ただし、減刑するかの判断は本部にて行いますので、現場ではそのような処理もあると見せるのみでお願いいたします。 減刑による情報取引の申し出があった場合、特捜本部まで報告してください。 最後になりますが、普段より国民の安全を守る皆様の活動には最大限の感謝を表します。 よんた藩国藩王よんた(印)
https://w.atwiki.jp/machimoriup/pages/17.html
コスプレ・なりきりウルトラマン エウレカセブン エスパー魔美 仮面ライダー仮面ライダー電王 カラス天狗 紅の豚 少女椿 ゼーガペイン 世界樹の迷宮 Dランド テイルズ ToHeart 東方 ナイトメアビフォアクリスマス ハーレムエース 初音ミク Fate ペルソナ ポケモン FFFF11 Mr.インクレディブル キャラプリントテイルズ ポケモン Mother コスプレ・なりきり ウルトラマン ダダ ウルトラ警備隊(パレット 7) 科学特捜隊(パレット 14) エウレカセブン 左からアネモネ、エウレカ、レントン エウレカセブン レントン(パレット 4) エウレカセブン エウレカ(パレット 1) エウレカセブン アネモネ(パレット 11) エスパー魔美 (パレット 4) 仮面ライダー 仮面ライダー電王 ハナさんのワンピース(パレット 1) ハナさんのワンピース[改](パレット 1) カラス天狗 なりきりカラス天狗 紅の豚 ポルコ・ロッソ 少女椿 みどりちゃん ゼーガペイン 舞浜南高校制服(パレット 4) 世界樹の迷宮 ブシドー♀2(パレット 1→5) ソードマン♀2(パレット 4) Dランド リズムサイズ(パレット 11) テイルズ リタ 風呂上がり ToHeart 寺女の制服 東方 チルノの服・前 チルノの服・後ろ 東方紅魔郷よりレミリア・スカーレット(パレット 9) 東方緋想天 天子(パレット 7) ナイトメアビフォアクリスマス サリー ハーレムエース ザクロな服(パレット 3) blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 初音ミク 初音ミクのふく(パレット 4) 初音ミク(パレット たぶん6) KAITO Fate セイバー(パレット 1) ペルソナ 里中千枝の夏制服(パレット 2) ペルソナ4 主人公(パレット:4) ペルソナ4 天城雪子(パレット 11) ポケモン タケシ アカギ グレッグルなりきりセット男の子用帽子 ヨノワール FF FF11 左から侍AF、ナイトAF、狩人AF、召喚士AF ドリームローブ、壁紙 サンドリア国旗 Final Fantasy XI 召喚士AF(パレット 2) Final Fantasy XI ナイトAF(パレット 8) Final Fantasy XI 狩人AF(パレット 2) Final Fantasy XI 侍AF(パレット 1) Final Fantasy XI ドリームローブ(パレット 1) Mr.インクレディブル Mr.インクレディブル バイオレット キャラプリント テイルズ リタ顔4 ポケモン トリトドン Mother ネスの服?