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容量が気になるけど、とりあえず細切れで投下してみよう。 それぞれアバターパーツについては想像してみてください。 熱血→ベテランのスカーヘッド 熱血「いやっはっはっは」 インテリ「ごきげんですね熱血さん」 熱血「ああ、前から一度こういう頭にしてみたかったんだ。クールの坊主頭でも良かったけどな」 インテリ「ちょっと笑い方がおじさんくさくなってますけど…」 熱血「それにしてもインテリも思い切ったな」 インテリ→熱血のスポーツショート インテリ「ベリーショートって感じで、これはこれで知的な雰囲気でしょう?」 熱血「戦う女、って感じだな~。めがねがアンバランスだぜ」 ナルシー「おや、まだお二人だけですか。ほう…なかなかのコーディネートですね」 熱血「お、ナルシ(ぶーっ」 インテリ「あれ、ナルシ(ぶっ」 ナルシー→インテリの三つ編みお下げ ナルシー「どうしました?」 熱血「…わ、わりぃ、似合いすぎて…」 インテリ「…ごめんなさい、でも…敗北感もさることながら、このハマリ具合…かないませんね」 ナルシー「そうでしょうそうでしょう、私にかかればどんな髪型も私のもの!」 お嬢「おまたせしましたわね…ぶっ!?」 お嬢→ナルシーのしっとりパーマ 熱血「お~、お嬢、普通に似合うな…違和感ねえ」 お嬢「残念ですけど、ナルシーさんのセンスにはかないませんわ」 ナルシー「いえいえお嬢さんもよい色気を出していますね。流石です」 インテリ「ところで、後ろで少年くんが出づらそうにしてるんですが…」 お嬢「あら、わたくしが仕上げましたのに…ほら、こちらにいらっしゃいな」 少年→お嬢のお姉さんロング 熱血「やべえ。その破壊力やべえ。どこのお嬢ちゃんだその子は。他に選択肢があったろ、雪国帽とかボブとか」 少年「う、うう…だから出たくないって言ったのに…ぶっ!? ぼ、僕よりすごい人が…!」 ナルシー「皆さん私を見ると噴きますねえ…そんなにインパクトがありますか?」 インテリ「少年くん、すごい可愛い…お姉さんが可愛がってあげますね~ぐふふふふふ」 少年「ひっ!?」 お嬢「インテリさん、よだれが垂れ流しですわ」 まじめ「ちょっとインテリ! 少年くん怯えてるじゃない! って、確かにしゃれにならないくらい可愛いけど」 まじめ→少年のスカウトベレー 熱血「まじめも普通に似合うな…」 まじめ「あら、熱血も可愛い頭になったじゃない。いたずら小僧って感じ?」 インテリ「可愛いですけど、無難ですね」 お嬢「インパクト不足は否めませんわね。ウルフならば印象もがらりと変わってたでしょうけど」 インテリ「あのもさもさ頭は一歩間違えばおばさんパーマになっちゃいますよ」 少年「おばさん…ひどい」 まじめ「! ナルシー可愛い!」 全員「ええええ!?」 ナルシー「なんですかその悲鳴のような声は」 クール「随分騒々しいな」 少女「おまたせーーー」 クール→まじめのバトルヘッドギア 少女→クールのクールロング お嬢「まあ。少女さんがこんなに髪を伸ばしたところは見たことありませんでしたわね?」 少女「えへへー、見て見て、さらっさらだよ~」 まじめ「でもちょっと野暮ったいかなー。綺麗に切り揃えてあげたくなるなあ」 熱血「少女はいいな。だがクールお前は駄目だ、面白くねえ。どうしてお嬢様ツインで来ねえんだ!!」 クール「黙れ。そもそも俺は帽子やヘルメットのような装備品を持っていないからこれを選んだんだ」 熱血「うるせえうるせえ、ナルシーを見習えナルシーをよ」 クール「お前こそ黙れ。そんなことより少年がモロ好みな件(ギラリ」 少年「ひいい!?」 インテリ「彼は渡しませんよ!(ガルルルル」 クール「ほざけ(グルルルル」 ナルシー「ああ…私のために争うのはやめてくださいお二方!」 熱血「いやいやいや、ナルシーのためじゃねえ…ん? そうすると最後は…」 ベテラン→少女のツインカール 熱血「ぶわっはっはっはっは!」 インテリ「わ、笑っちゃ悪いですよ熱血さん!」 少女「お嬢とクールの顔がおもしろーい」 ナルシー「これは…私の負けですね!」 少年「………(呆然」 まじめ「ベテランさん可愛い!!」 ベテラン「貴様らぁぁぁぁぁ!!」
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スラもり3 船バトルの作戦のひとつ。【スキッパー】専用。 船に入り込んできた弾やモンスターを着地前に蹴り返して大砲に入れる。 蹴り返せる弾は【いかずちのつえ】や【もえる水】、【トラばさみ】辺り。むしろ、大砲から侵入してきた敵を相手の船に送り返すのがメイン。 しかし、作戦実行中は大砲の前に陣取ったまま何もしないので、普段は別の作戦で。 また、【メラゾーマ】は蹴り返せない。
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☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(4話)』 ☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(3話)』の続きです とりかえっこ☆4話 とても長い授業時間はようやく終わりを告げた。窓の外には夕日が見え、教室の雰囲気にも開放感が見え隠れしている。 みゆきも例外ではなかったが、今朝思っていたよりは疲労は少ないと感じていた。昼休憩以降、こなたは『高良みゆき』をしっかりとこなしていたからだ。 午後の授業は2人とも指されることが無かったのは幸運というほか無い。 「やあっと終わりましたね~」 「そ、そうだね」 こなた(体はみゆき)は手を組み、思い切り体を伸ばした。口調はまだみゆきを演じている。みゆきもまたこなたの口調で言葉を返した。 「本当にお疲れ様。すみません、私の我侭で無理強いさせちゃって……」 「いやいや大丈夫ですよ」 ここまでになるとお互いの口調が既に自然に出てくるようになっていた。でもまだ若干おかしい。みゆきはそれが少しおかしかった。 「ゆきちゃん、こなちゃん!」 「2人とも、大丈夫?」 つかさとかがみが2人に近寄ってきた。みゆきが返事をせずとも、かがみは状況はよく読めたようだ。 「なんとか乗り切ったみたいね」 「ねえ、えっと………どうやって呼んだ方がいいかな?」 こなたは軽くあたりを見回す。もうかなりの生徒が下校したようだがまだわずかに残っている。 「まあ、とりあえず外見の方で呼んでください」 「じゃあ…ゆきちゃん。これからどうするの?」 「……どうしましょうかね」 こなたは少し宙を眺めた後、意見を求めるようにみゆきに視線を当ててきた。 これからというのは、もちろん下校のこと…ですよね。本当にどうするべきなのでしょう。 元の方の家に帰る…そんなことしたらお母さんも、泉さんのお父様も心配しますよね。 「じゃ、先に私の意見いいですか?」 「え?」 「とにかくこんな状況になったんだから…今、お互いに帰るべき所は決まっている。そう思いません?」 「それは……」 でも、確かにそうかもしれませんね。全ての答えがそこにあるのかもしれません。 「うん、分かった。それでは私は『自分の』家に帰るよ」 「交渉成立、ですね♪」 乗り気なこなたとは対照的に、隣のかがみは心配そうな面持ちでみゆきの顔を覗き込んだ。 「大丈夫?今日だって辛かったでしょうに。いっそ親御さんだけにでも本当のこと話したら?」 かがみの心遣いがみゆきは嬉しかった。が、みゆきの心は既に決まっていた。 「大丈夫、今日一日で大分慣れたので。………それに」 「ん?」 「少し楽しくなってきた…でしょう?」 今度はこなたが間に入る。図星をつかれ、みゆきは少し苦笑いになった。 「…ねえお姉ちゃん」 「どうしたの?」 「…誰がどうなってて、これからどうするのぉ…?」 「あー……」 目を回し、頭からぷすぷす煙をあげているつかさが居た。 ―――――――――――――――――――――――――― 【泉こなた】―中身はみゆき―泉家に帰宅する 【高良みゆき】―中身はこなた―高良家に帰宅する 事情を知っているのは柊姉妹のみ。 ―――――――――――――――――――――――――― みゆき、つかさ、かがみの3人は電車の中にて体を休めていた。高良家は都内にあるため、こなたとは駅で別れたのだ。 「そういえばゆきちゃんと一緒に帰るなんて今までなかったよねえ」 「考えてみたらそうだね。こうやって話をするというのは不思議な感じがするよ」 これまで何度も乗ったことはあるものの、みゆきの心は新鮮さに躍っていた。 そんなみゆきにかがみも興味津々の様子である。 「ねえみゆき、こなたの体ってどんな感じ?」 咄嗟に問われ、みゆきは宙を眺めた。そして無意識に出た一言。 「体が軽くて動きやすいこと…かな?」 ……泉さんが居たら怒られそうですね。でも実際問題すごく身軽なんですよね。…どこがとはいいませんが。 「それにしてもゆきちゃん、こなちゃんの喋り方上手くなったね」 「そうかな…?まだ少し不自然な気もするけど」 そういえば泉さんの方はどうなってるでしょうか。遅刻しながらも学校には来ていましたから迷うようなことはないと思いますけど。 「本当にどうしたら元に戻るんだろうね、2人とも」 「漫画とかドラマの域よね」 2人で派手に転ぶ、頭を打つ、不思議な箱に2人っきりで入る。御2人の話を聞いていると、そういった創作は良くあるみたいです。私自身もかつてそんな本を読んだことがあります。 ただ実際に起こったことを考えるとそれらとは全く関係ありません。朝起きたら突然…です。 先に挙げた話の中では、入れ替わる原因となった事と同じ状況になると元に戻る、という結末が殆んどですが、私たちのケースではどうしたらいいものか。 「じゃあさ、全部試してみるとかは?何回か2人で頭突きしてみるとか」 「…つかささん、もう他人事だね…」 「まあまあ…それにしてもみゆき、そこそこ吹っ切れたみたいね。昼食の時なんて見てられなかったけど」 「それは…でも不安が無いわけではないよ。泉さんがああ言ってくれなければ、こうも考えられなかっただろうし」 あの時みゆきの目に写った自分の体は、みゆきにとって自分の母を思い起こさせるものだった。 嫌な事、辛い事、悲しい事…どんな苦しい時だって笑顔で全て受け入れてくれた、みゆきが一番尊敬する人が他ならぬ母だ。 みゆきは昼休憩の時、かすかではあるがこなたに母親の面影を見た。今でも、自分の中で『泉こなた』という存在が大きくなっていくのを感じているのだ。 冷静に思い返してみれば、これまで泉さんの事をそんな風に見えたことが結構あったような気がします。 そうですね、まず思いつくのは私たちの間で『ドリル勝負』が流行った時などでしょうか。 勝ち負けにこだわらずみんなで楽しめばいい。そう言って励ましてくださいましたね。 甘えん坊でいたずら好き、でもいざという時には誰よりも頼りになる人。 みゆきは電車の窓に写った自分の顔を見て、その人の名前を静かに呟いた。 一方のこなた。 朝の寝坊、午後は珍しく集中していたが為の疲労によって、こなたは完全に睡魔に飲まれてしまっていた。 「くー…、くー…」 「!、みゆきさんもこの電車だったんですね」 「すー…、すー……んあっ………あ、みなみちゃ…さん」 「隣、いいですか?」 「構いませんよ」 眠い目を擦りつつ、こなたはみなみを招いた。 「…みゆきさん、もう大丈夫みたいですね」 「うん?何がですか?」 「その…朝、変にアグレッシブだったじゃないですか」 むう、そんなに変だったのかその時の私は。ここまで来るとちょっと見てみたいね、今日の自分を。 そういえばみなみちゃんと2人っきりって珍しいかも。みゆきさんと幼馴染だって話だし、ちょっとみゆきさんことでも聞いてみようかねえ。 「えっと、そういえばみなみさん、いつもこの時間…でしたっけ?」 「いえ今日はちょっと遅くなったんですけど。偶然ですよ今日は」 うーん。適当なことを聞いてみたけど、いざこんな機会がくると何聞いて良いやら? まずみゆきさんは私だし、自分の事を聞くのはおかしいね。 「みゆきさん、実は相談したいことがあるんですが」 「は、はい!?」 みなみちゃんの方から話しかけてくるとは……。 うあ、結構真面目な顔だ…参ったなあ、みゆきさんの体で下手な事言えないよ。 みなみちゃんの悩みってなんだろう?勉強で分からないとこ――とかだったら一環の終わりだ…。 「な、何ですか?」 「実は……わ、笑わないで欲しいのですが……」 唾を飲み込み、みなみの言葉を待つ。 みなみは顔を俯かせている。耳が紅くなっている様に見えた。 そしてついにみなみは言葉を発した。 「さ、最近…成長していない気がするんです…」 「お?」 なんとなくオチ読めたね。 「ゆ、ゆたかや田村さんは少しずつ大きくなってるんですよ!ただ私はどうも…変化が無いような…」 必死なんだねえみなみちゃん。気持ちは良く分かるんだけどね。 つかそんなの私の方が聞きたいっつうの!この胸の重みが限りなく空しい… …む、そういえば今この体ということは… (みゆきさんに触り放題……!?トイレやお風呂の時も遠慮なくみゆきさんの裸を拝めるっ…!) い、いや自重。自重しよう私。そう、大体一緒に温泉行ったことあんじゃん今更裸なんて…… ………あーでもやっぱりっ…ちょっとだけっ!あの時に見えていなかったところも今なら! 「あの…みゆきさん…?」 こなたの苦悩は続く つづく ☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(5話)』へ ■☆こなゆき☆スレ別保管庫(2スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント
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【検索用 ほーかろいとたちかたた2こーとくりかえすたけ 登録タグ 2015年 NexTone管理曲 VOCALOID YouTubeミリオン達成曲 ほ インスト曲 ココアシガレットP ミリオン達成曲 曲 曲は 殿堂入り 鏡音リン 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作曲:ココアシガレットP 編曲:ココアシガレットP イラスト:ココアシガレットP コーラス:鏡音リン・鏡音レン 曲紹介 うちのリンさんたちがひたすらA♭とGmをくりかえすだけの動画です。飽きたら負けです。作業用BGMにしてください。 曲名:『abgm』 動画タイトル:『ボーカロイドたちがただ2コードくりかえすだけ』 ココアシガレットPのボカロインスト曲。 コーラスに鏡音リン・レンが使用されている。 2016年7月16日、オリジナル曲としては自身初となるミリオンを達成。現在ボカロオリジナル曲でミリオンを達成している曲の一つである。ボカロインスト曲では初のミリオンとなる。また、ミリオン達成時点ではミリオン曲では再生時間が一番長かったが、同作曲者(ココアシガレットP)の「ボーカロイドたちが2コードくり返してテッテーテレッテーとか叫ぶだけ」がミリオン達成したことで、その座を降りた。 JASRACでは「ABGM」、NexToneでは「abgm」というタイトルで管理されている。 歌詞 (※インスト曲のため歌詞なし) コメント インスト曲のページも作成されているので作成しました。ミリオン達成おめでとうございます。 -- 名無しさん (2016-07-16 23 20 09) 最強BGM!勉強中におすすめですww -- かのん (2016-09-18 15 47 23) これって誰が絵かいてるの? -- 名無しさん (2016-10-02 14 34 16) ↑ココアシガレットPご本人ですっ(≧∇≦)「絵も得意とし、自身の作成した動画の背景画像も作成している」と説明欄に書いてましたよっ -- 日本ナルシス党党首 (2016-11-26 22 06 22) ボカロ…なのか…? -- 名無しさん (2017-04-05 22 53 20) 歌ですら無し、(真顔、) -- 名無しさん (2017-10-19 00 48 39) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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■コンセプト 自動的に発動されない仕様を改善し、他武技と同様に自動的な 発動を行えるようにする事で、多くのプレイヤーにとって 気軽に遊べる環境を提供する。 ■仕様 ○F2ボタン アクティブ時 1)現在攻撃中のモンスターがいる場合、ゲージが最大になった直後 自動的に遠距離武技を発動します。 2)現在攻撃中のモンスターがいない場合、ゲージが最大になった直後 待機状態となり、次の攻撃時に自動発動します。 ○F2ボタン 非アクティブ時 1)ゲージが最大まで溜まった際に、モンスターを右クリックすることで 発動します。 ※現在の仕様と同様です。 ■対応状況 2005年07月26日 導入 2005年12月20日 情報更新
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日本昔話:とりかえばや物語 ◆/O9sjV9JyQ 「いや、失礼。取り乱してしまいました」 かがみの履いていた犬の毛で出来たパンツを平らげたアムンゼンは、ようやく我に帰ると真摯な顔で頭を下げた。 「ったく、6/以外の男に裸を見られるなんて最低だわ……」 かがみはぶつくさと文句を言いながらも地面の上に落ちていた新しいパンツを拾って履く。 ちなみに、彼女の中では「裸」とは本当に何もつけていない状態のみを指しているらしい。 一部始終を生暖かい目で見ていた6/だったが、アムンゼンが落ち着いたのを見ておもむろに口を開く。 「ところでアムンゼンさん、今まで誰かに遭ったりしたか?」 「いえ、私はここに連れてこられた直後に犬を見つけ、先ほどのように忘我の状態になってしまいましたので…… 遭ったといえば、変な髪形をした日本人のレディと、そのレディに引き摺られていた二匹の犬くらいでしょうか」 6/は名簿に書かれていた名前を思い出してみる。 「変な髪形をした日本人」とは、まず間違いなくフグ田サザエだろう。 犬というのは参加者の一人かもしれないし、誰かの支給品なのかもしれない。 参加者のカオスっぷりからして、意思あり支給品が配られている可能性はかなり高い。 しかし、アムンゼンの話からは彼らが殺し合いに乗っているのかどうかすらも判断することは出来なかった。 6/は下着の山の上に腰を下ろして、顎に手を当てて苛立ちまぎれにため息をついた。 最初は自分の持っている書き手としてのメタ知識が多少とも役に立つのではないかと思っていたのだが、 参加者の顔ぶれを見るに今回参加させられたのはかなり自由なロワのようだ(今回も、と言うべきか)。 ここまで自由度が高いと、いくら参加者の性格や能力を把握していても彼らが実際にここでどんな行動を取るかを 正しく予測するのは不可能である。 どう考えてもマーダーにしかなりそうにないキャラが対主催をしているかもしれないし、 弱小一般人のはずのキャラが強マーダーになっているかもしれない。 かえるだのかぐや姫などトランプのカードだのといったキャラについては、どう動くか全く予想できない。 (まあ、いくらなんでも狭霧が対主催になってる、なんて極端なことは無いだろうが……) そもそも分からないのは、ここが一体何ロワなのかということだ。 最初は新しいカオスロワかと思ったのだが、名簿を見てみると他のロワに参加しているキャラクターの名前に混じって、 自分やジャイアンの母、野比玉子などカオスロワでお馴染みの顔ぶれの名前があった。 しかもそれらの名前は同じ箇所に固まって記されている。 他の名前を見てみても、同じ作品(?)からの出身者は固まって記されていると考えるのが自然だ。 つまり、この名簿には「カオスロワからの出場者」という枠があるのだ。 ということは、ここはカオスロワでは無いということだ。 他にもオリロワやニコロワからの参加者の名前も多くあった。しかしリピーターロワかというとそうでもない。 一回もロワに出てないようなキャラクターの名前もあるからだ。 (大体、古典の世界のキャラの名前まであるしな……) しかし疑問は残る。自分はカオスロワから連れてこられたわけではなく、毒吐き別館のパロロワクロスネタ投下スレにある 学校から連れてこられたからだ。 そう思ってもう一度名簿を見てみると……やはりというべきか、自分の名前がもう一つあった。 その周囲にはかがみやみゆきなどクロススレでお馴染みの顔ぶれの他、ランキング製作人の名前すらある。 つまり、自分の出典作品はカオスロワではなくクロススレらしい。 そして自分とかがみの名前が二つずつあったことについては見なかったことにした。 自分がわりと順調にここまで来ていることから考えると、今頃もう一人の自分のほうが誤解フラグに追われているのかもしれない。 (まあいいや。まずはみゆきを見つけることが先決か) どうせ、ロワ内部の人間がいくら必死で考えたってわからない何かがあるんだろう。 「ところでアムンゼンさん、あんたの支給品は何が入ってたんだ?」 「私の鞄の中身ですか? そういえば、まだちゃんと確認してはいませんでしたね」 そういってバッグの口を開けて中身を取り出すアムンゼン。水や食料に続いて出てきたのは、一本の細いロープだった。 一見何の変哲も無いロープだが、どこかで見たことがあるような気がする。 「何かの作品に出てくる道具だったかな? ちょっと触らせてもらってもいいか?」 「ええ、もちろん」 6/はそのロープの片方の端を手に取った。 その時、たまたまかがみも何とはなしにそのロープのもう一方の端を握った。 その瞬間、6/とかがみは軽い立ちくらみを覚えてよろめいた。 「ん? 今のは何だったんだ? ―――って、何いいいいいいいい!!」 頭を押さえながら顔を上げた6/は、目の前に紛れも無い『自分の姿』を見て仰天する。 すると、その『自分』が自分を指差して口を開いた。 「その前に、自分の姿を確かめて見なさいよ」 「あん? って、この展開はまさか……」 なんとなーくオチを予想しつつも、6/はまず自分の体を見下ろす。 パンツとブラしか付けていない、若い女の体があった。あるはずのものがなく、なくていいものがついていた。 続けて顔を触ってみる。そして肩に掛かっている、微妙に物理的におかしい形をしている長い髪を触ってみる。 と、そこへ気を利かせたアムンゼンが鏡を差し出した。 そこに映った自分の姿を見て、6/は数瞬凍りついた後絶叫した。 「つーか、今時こんなベタな展開があるかあああ!!」 6/(外見がかがみ)がものすごく納得のいかない顔で地団太を踏む。 やっと思い出した。これはドラえもんに出てくる『入れ替えロープ』という、人間の中身を入れ替えるロープだ。 「むしろアンタのジンクスの誤解フラグに対する対抗策になっていいじゃないの」 「どう考えても新たな誤解フラグを生みそうだろ!!」 かがみ(外見は6/)の暢気な態度を見て更に苛立ちを増す6/。傍目には何の違和感も無い。 「これはこれは、中々興味深い現象ですね」 アムンゼンは冒険家としての好奇心を刺激されたのか、心底楽しそうな目で二人の姿を見比べる。 「いつまでもこうしていられるか!! さっさと戻るぜ!!」 「えー、私はしばらく男の体でいたいのに」 「どうせそのほうが女を犯しやすいからとかいう理由でだろうが」 不満を垂らすかがみをせっついて、もう一度そのロープの両端を握った。 しかし、何も起こらない。 怪訝な顔をする二人に、アムンゼンがバッグの中に入っていた説明書を手にとって言った。 「えー、その道具は主催者によって、一回きりしか使えないようにされているようですね。 つまり戻る方法は無いということでしょう」 「な、納得いかねええええええ!!」 頭を抱えて悶絶する6/(外見はかがみ)と、自分の姿をしたそれをやや熱の篭った目で見つめるかがみ(外見は6/)。 「まあまあ、こうなった以上は仕方が無いじゃないの」 「どうでもいいけど、俺の姿と声で女口調で喋るのはやめてくれないか?」 「そう? 私は結構気に入ってるけど?」 「それより上の服を貸してくれないか? この格好は寒いし、だんだん恥ずかしくなってきた」 「まあいいわよ、元はあんたの服だしね」 こうして服を分け合うことで、6/(外見はかがみ)はちょっと大き目のシャツ一枚に下は無し、 かがみ(外見は6/)は上半身のみ裸という格好になった。 「状況的に仕方が無いとはいえ、日本人とは思えぬはしたない格好ですね」 アムンゼンが苦笑する。 「女のパンツを脱がす奴に言われたく無いぞ」 「それはご安心を。私が理性を失うのは犬の気配を感じたときのみです。それで、これからどうします?」 「ま、とりあえず元に戻る方法を探すのは後回しだな。まずはこの下着をたどっていってみゆきの落ちたところに戻ってみたい。 なあ、お前もそう思うだろ? って、かが、み……?」 6/が振り向くと、かがみは6/の姿を据わった目で凝視しながら口から涎を垂らしていた。 まるで性に飢えた獣のような顔だ。 かがみの姿の時ですら十分不快だったのに、自分と同じ姿をしている人間がそんな顔をしているというのはかなり気持ち悪かった。 「ハアハア……こうして見ると、私も結構女の子としては可愛いほうよね?」 「おいかがみ……お前まさか……」 「フフフ。自分を犯すっていう経験なんかそう滅多に出来るもんじゃないしね。 せっかくだからアンタのこの○○コを有効活用してやるわ!!」 かがみはそう言うと、ダイブ時のルパン並みの素早さでズボンを脱ぐとチ○○をシゴきはじめた。 「ハアハア、6/の○ン○の感触が私の手によくなじむわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 もちろん即座に6/とアムンゼンによって再勃起不能になるまで凹られたのは言うまでも無い。 「この変態!! 変態!! 変態!! ド変態!!」 6/は、その体が本来は自分のものであることも半ば忘れて半裸のかがみを踏みつける。 「ガチレズな上にナルシストとか、救いようのない変態だなお前は!!」 最初は一緒になって制裁していたアムンゼンすら引くぐらいの勢いで怒りをぶつける。 その怒りは、自分の身体を不純な動機に使われそうになったからというのが大きかった。 しかし裸の背中を踏みつけられていたかがみ(外見は6/)は、6/を上目遣いに見上げるとこう言った。 「な、何よ!! せっかく人が、生まれてこの方有効活用されてないであろうあんたのチン○を使ってあげようって思ってたのに!!」 「なっ――――!!」 そのセリフを聞いて、6/(外見はかがみ)は顔を耳まで真っ赤にした。 それを見たかがみはしてやったりとばかりにニヤリと口の端を歪ませた。そして嗜虐心を擽られたように、 「ああ、やっぱりアンタ童貞だったんだ。まあそうだろうって気はしてたけどね。 後ろの穴のほうは私が随分可愛がってあげたけど、こっちのほうはまだ……ってわけね」 「う……うるさいな!! 大体そんなことは……」 「でも女子高生の私ですら女の子を○○○した経験くらいはあるってのにねえ。 ま、二次元の女の子に向かって俺の嫁とか言ってるキモオタならそれも当然―――」 6/は、ほとんど反射的にかがみの顔を拳で殴っていた。 かがみの口の中に血の味が広がる。 もうそれが元々自分の身体であることなど完全に忘れて、6/はかがみに拳の雨を降らせた。 「悪いかよ……!! 二次元の女の子を好きになっちゃいけないのかよ!! てめえみたいなガチレズにそんなこと言われたくねえよ!!」 それでもかがみは6/を嘲るように呟く。 「フン……私はやろうとさえ思えば好きな相手と、無理矢理にでも関係を持つことが出来るわ。 けど、あんたは相手に思いを伝えることさえ出来ないじゃないの。それが私たちの差なのよ」 その言葉に更に拳を強く握り締めて振り上げた6/だったが、 「ジェントルマン、そろそろ冷静に!!」 と、アムンゼンに腕を掴まれた。 流石に歴戦の探検家、女子高生ごときの腕力では敵いはしない。 「お前なんか……」 自分にさえどうすることも出来ない暴れる心を吐き出そうとするかのように、6/が大きく口を開けて言い放った。 「お前なんか、何かのついでに適当に死ね!!」 そして、まだまだ言い足りない何かの代わりのように口から荒い息を吐きながら肩を上下させる。 それを見て、かがみはなおも何かを言い返そうと口を開いた。 その時、二人の側を一台の牛車が走り抜けていった。 牛の立てる爪音と鳴き声、そして風が一瞬にして通り過ぎた。 そして、突然の通りすがりに驚いて目を閉じていたかがみとアムンゼンが目を開けたとき、そこからは6/の姿が消えていた。 俺 トモ 殺し合いで 配られた鞄の中に でっかい牛の引く車が 入ってて それに乗って適当に ウロウロしてたら なんか結構 カワイイ子 みつけて でも 見るからに変態な男に 襲われてて かわいそうだったし 口説きたかったから ちょっと手を伸ばして さらってきた みたいな 女の子は 何故か不機嫌そうな顔を してるけど それもカワイイかも みたいな なんか結構 エロイ格好してるし 勢いで一発やっちまうか? みたいな 【C-5 平原/一日目 早朝】 【◆6/WWxs9O1s氏@パロロワクロスネタ投下スレ】 【服装】上半身シャツ、下半身パンツのみ 【状態】外見は柊かがみ 健康 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本:情報を収集して、このロワの全容を推測する 1:??? 2:かがみうぜえ 【トモ@あたし彼女】 【服装】ライコフマスク、ネイキッド@ゲームロワMGS 【装備】神罰根@マイティハート 牛車@竹取物語 【状態】健康 【持ち物】支給品一式 【思考】 基本:主催者をたおして彼女を作る 1:6/を口説き落とす 「大変アルよ。早く追いかけないとマズイアルよ」 それまで三人の頭上でぐるぐると旋回飛行を続けていた竜が、地面近くまで降りてきて言った。 しかしかがみは憮然とした顔で答える。 「……いいわよ。あんな奴、もうほっときなさいよ!!」 「そんなわけにいかないアルよ。もしレイプでもされたらどうするアル?」 「そんなのあいつにとってはいつものことじゃない!! それよりも、さっさとみゆきを探しに行くわよ!!」 竜の言葉に耳を貸そうとしないかがみ。その姿を、アムンゼンは寂しそうな顔で見つめていた。 【柊かがみ(変態仮面)@パロロワクロスネタ投下スレ】 【服装】上半身裸 【状態】外見は◆6/WWxs9O1s氏 重症(命に別状はありません) 【装備】大量の下着 【道具】支給品一式、不明支給品3 【思考】 基本:脱出方法を探る 1:??? 2:下着をたどってみゆきを探す 3:こなたがいるなら合流したい 【竜@まんが日本昔話】 【服装】全裸 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品1 【思考】 基本:空中で待機 1:かがみよりも6/が心配だが…… 2:かがみうざい ※飛び続けないと死にます 【ロアルド・アムンゼン(その3)@オリロワ】 【服装】冒険家 【状態】健康 【装備】入れ替えロープ@ドラえもん(使用不可能)、クララの鏡@アルプスの少女ハイジ 【道具】支給品一式、不明支給品×1 【思考】基本:犬限定マーダー 1:6/が心配だが、かがみを一人にするわけにもいかない 2:仲間を集め、生きて脱出する 3:かがみが若干うざい ※能力:犬を捕まえる時身体能力倍化、冷気無効、体温氷点下 時系列順で読む Back 奇髪呪術師SAZAE Next 湖のほとりで休憩 投下順で読む Back イエス・ユア・マジェスティ Next 湖のほとりで休憩 日本昔話・天女の落し物 ◆6/WWxs9O1s氏@パロロワクロスネタ投下スレ 驚愕!世紀の蛇人間 おれ彼氏 トモ 驚愕!世紀の蛇人間 日本昔話・天女の落し物 柊かがみ(変態仮面) 【誤解連鎖】 日本昔話・天女の落し物 竜 【誤解連鎖】 日本昔話・天女の落し物 ロアルド・アムンゼン(その3) 【誤解連鎖】
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ぼくらの監禁診察 ~姉妹とりかえっこ調教~ ぼくらの監禁診察 ~姉妹とりかえっこ調教~ BLACK LiLiTH 04/04/23 休日の診療室で繰り広げられる、変態診察行為。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) BLACK LILITH ぼくらの診察室(仮) http //www.lilith-soft.com/black/product08.html 「ひっ、くあああぁぁぁっ……やめて、そ、そこは玩具じゃないのっ、だ、 大事な人の赤ちゃんつくるとこなの!」 「赤ちゃん? うへへっ、大丈夫だ よ!ぼくたちがお姉ちゃんの変態穴で赤ちゃん作ってあげるからさ!」 「観 察日記つけようぜ~♪」 本格派な漏れとしては、受胎から臨月に至るまでのボテ腹の成長過程がわかる ような観察日記(もち、CGアリで)にしてホスィ。なおかつボテHがあれば 最高だ。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 禿堂。>「赤ちゃん? うへへっ、大丈夫だよ!ぼくたちがお姉ちゃんの変態 穴で赤ちゃん作ってあげるからさ!」こっちがイントロで、>観察日記つけよ うぜ~♪」こっちが本編なら神なんだがな。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) そこまでは無理にしても、せめて、ちゃんと危険日を調べておいて、子作り狙 いで中出しまくりとか、子作り観察日記としての濃さは欲しい ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) リリスがそんな長い内容のものを出すわけがないだろう? ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) ○ーぽん?w リリスはそとぬれ辺りから、多少描写のテキストが入り出した らしいので、警戒しつつ見守りたいなぁとおもいまつ。 (´-`).oO( 相変わらず絵はいいんだけどな…) ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@HRゲーム掲示板) HR度「★☆☆」/カテゴリ区分は B2、HR度★☆☆。ボテCGあり。親 の居ない間にイタズラするってシチュはおいしかったと思います。赤ちゃん作 ってみようぜ♪みたいなノリをもっと強く表現してくれると最後のボテCGが 活きてくれたかも知れません。今回はHRゲーとしては物足りなさを感じました。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@HRゲーム掲示板) 「巨乳人妻教師」、「ぼくらの監禁診察」いずれも本格派対応です。いずれも、 ボテHがありましたので。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 僕らの監禁診察室の腹ボテHにいけない。引越しされたり、殺されたり。どう すればいける? ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 剥げ同。スキップはできないし、反応トロいし、フル化してもボテHは回想に 登録されないし。 ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 同時ルートいけた。けどボテCG一枚なのはともかく台詞一言ずつで終わり。 HR要素も無しだった。 ----------------------------------------------------------------- (テン) 僕らの監禁診察室 これヒロイン二人とも孕みますか? ----------------------------------------------------------------- (さすらいのボテスキー) エピローグで孕む乱交エンドもありますが、限りなくCに近いB2で星半分っ てとこですか。そのシーンの為だけに購入するのはおすすめしません。という かリリスは安かろう悪かろうのナニなので原画のファンとかじゃなければおす すめしません。
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『杖をとりかえしにいこう その④』 あらすじ どういうわけかルイズの使い魔になっちったァ~ジョルノ・ジョバーナ 仲間たちとともに盗賊退治にでかけたのだ 色々あって杖をゲットしたものの、ゴーレムが強襲!! 出来もしないくせに飛び出したルイズにゴーレムの魔の手ッ ジョルノとルイズはダメージを追いながらも「破壊の杖」でゴーレム撃破!! と、思いきやゴーレムは無傷でした! どうする、ジョルノ!? (詳しい内容を知りたい人はまとめwikiにあるのでよかったら見てくださいすいません) *** 「なんで……当たったはずなのに!」 確かに弾はゴーレムに命中した。 その証拠にゴーレムの腹の辺りにはそれらしいヒビが入っている。 だが、それだけだった。 ゴーレムは特に動きに師匠をきたしたわけでもなく、先ほどと同様緩慢かつ力強い動きで僕らのほうへ近づいてきた。 「どうしようジョルノ!! あたしたちもうダメっ」 「落ち着いてくださいルイズ。……これでいいんです」 「嫌よジョルノォ、こんなところで死ぬのがいいわけないじゃない……」 「ですからルイズ……これでいいんです……『目的』は達成されました…… 破壊の杖……ロケットランチャーを命中させた時点で、僕たちの勝利は決定しました」 「……? 言ってる意味がわからない……ジョル……」 その時、地響きが一つ、ドシンと鳴った。 僕と僕に抱きついて泣いていたルイズは、肩膝をついて苦しそうにしている(ように見える)ゴーレムを見た。 「何、これ……? 攻撃は効かなかったはずなのに……」 「確かに、『破壊の杖』そのものの爆発は大したダメージを与えなかったようです。 正直、予想以上でした……結構びっくりです。まあ、そんなことは今更どうでもいいんです、ルイズ。 肝心なのは『破片をヤツの体に埋め込んだ』かどうか、です。思い出して下さい、僕の能力。 先ほど発射するときすでに……弾にゴールドエクスペリエンスの生命を与えました。 外から破壊できなければ、内部から壊してもらえばいい……弾は……『木の根』となって今! 発動するッ!!」 ゴーレムは、なんとか体勢を直そうと立ち上がろうと試みたが、さらに苦しみ悶えだした。 表面に僅かしかなかったヒビが、いまは巨大な亀裂と化していた。 そして亀裂からは十分に成長した木の根と蔓が飛び出す。 「ゴーレムが壊されていく……!? 外からの一時的な衝撃じゃなくて、 中からのゆっくりで、でも確実な力が……頑丈な鎧を砕いてるっていうの……」 「さて、足のほうもうだうだしてるうちに治りましたし、ルイズも怪我は無さそうですし、 いいかげんトドメをさしましょうか……」 亀裂から飛び出した蔓と根は、いよいよゴーレムをがんじがらめにした。 身動きとれず崩壊寸前なゴーレムの真ん中あたりの根を、さらに伸ばす。 それを僕らのいる場所まで伸ばして地面に張れば、ゴーレムへの橋が出来上がる。 僕は立ち上がり、その橋を使ってゴーレムのところまで一気に駆け上がる。 「僕の足の分、それに僕の仲間たちを危険に晒した分、それとルイズの涙の分。 まあ一番は足の痛みとして……まとめて受け取るんだな。 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ無駄ァ――――ッ!!!!」 僕のスタンドのラッシュはそこまで強いものではなかったが、 瀕死のゴーレムのトドメには効いたようだ。 ゴーレムの上半身は完全に崩壊し、送れて下半身も魔力を失い土くれと化した。 砂塵舞う中を着地すると、ルイズが駆け寄ってきた。 その頭越しに、タバサらの竜(そういえば居たっけ)が近づくのが見えた。 「ジョルノ、足はもう大丈夫なの?」 ルイズにしては珍しく素直な態度だった。 「はい、もう平気です。まだ埋め込んだばかりなので少し違和感があるくらいですが」 「そう、よかった……もしあの時ジョルノが死んじゃったら……私……」 まだ泣きそうな顔をしていたルイズはそこまで言ってから、 突然我に返ったように突然顔を赤らめ、 いつもの突っ張った表情をして僕を突き飛ばした。 「べ、別にそーゆー意味じゃないからねっ! あたしの使い魔が死んだら示しがつかないでしょ!? と、とにかく使い魔としてはよくやったわ! 後でご褒美あげるから、今のことは忘れてよねっ!」 「はいはい、僕のご主人様。しかし……こうするとやはり……」 「ジョルノ~ルイズ~。大丈夫―――?」 キュルケの声がした。タバサの竜から二人が降りてくる。 「あのゴーレムを倒しちゃうなんてぇ~さっすがあたしのダーリンねぇ~」」 「ちょっと、やめてもらえません、一応さっきまで足折ってたので。 それに、今のはほとんどルイズのおかげです。彼女がいなかったらやられてたかもしれません」 「ジョ、ジョルノ……? あたし、なにも……」 予想外の僕の言動にルイズは動揺した様子だった。否定しようとしたルイズの言葉をさえぎる。 「ルイズ。あなたの勇気と示した『覚悟』の姿は素晴らしく美しいものでした。 僕が言う立場ではないのかもしれませんが、ルイズ、あなたは立派な貴族です。 もっと胸を張って堂々としていてください」 「ジョルノ……」 「……フーケは何処に……」 タバサが言った直後、ミスロングビルが木陰から姿を現した。 みんなは気づいていないようだったが、その表情はいつもの柔和な印象のそれとは少し違っていた。 「ご苦労様」 「ミスロングビル!? いままで何処に?」 「さすが破壊の杖ね、私のゴーレムが粉々じゃない」 「私のゴーレムって、まさか!?」 メガネをとったその姿は、僕らの知るミスロングビルじゃあなかった。 氷のように冷たい眼光。それはあの学園の秘書の目ではない、 むしろ僕のよく知る世界、ドス黒い闇の世界にいる人のそれだった。 「やはり……あなたでしたか。ミスロングビル、いえ、土くれのフーケ」 「そんな、ミスロングビルが……くっ」 「動かないでっ!! ……この破壊の杖、手に入れたはいいけど、使い方がわからなくて困ってたのよね。 魔法学院の誰かなら、上手く使ってくれると思ったのよね。教師じゃなかったのは見当違いだけど、 そこの使い魔なら出来ると思ったわ、さすが『ガンダールグ』ね」 「あんた、僕のいた世界のこと知ってるのか……?」 「さあね、私が知ってるのはあなたの手の紋章がすごいものってことだけ。 いずれにしろあんたたちには必要ないわ。ここで死んでもらうから」 「ひっ……!!」 「紋章……。ロケットランチャーも気になりますが、 とりあえず今はあなたの知ってることを教えてくれません? なんでもいいのですが」 「ジョルノ!?」 「はぁ? あんた今の状況わかってるの? それとも死ぬのが怖くないとか?」 「いいから教えてくださいよ……あなたの知ってること、別に減るもんじゃあないんですから……」 「(イカれてんの、こいつ。人間とはいえ、所詮は使い魔か) だから知ってるのはさっき言ったことまでよ。さよなら、使い魔クン」 「ダメぇっ!! ジョルノ――――-――!!!!」 フーケは、先ほど僕がルイズに教えたようにランチャーのボタンを押した。 それでさっきと同じように、僕らを粉々に出来ると思ったのだろう。 しかし『破壊の杖』は起動しない、何も教えてくれない。 僕の体が昔より大きくなったからじゃあない。 「何ッ!? どうして……?」 「それは僕の世界の武器でね……単発式で、ここじゃあ一回こっきりの武器なんですよ。 さっき使った時点でそれはもうただの鉄屑、というわけですね」 「くっ、そんな……」 フーケは悔しそうに顔をしかめると、ランチャーを捨てようとした。が、それはできなかった。 彼女の腕から体にかけて、異形の姿になったランチャーが巻きついていたからだ。 「こ、これは、一体!?」 「既にあなたの敗北は決定していたということですよ、フーケ。 先ほど、ゴーレムを倒した際、ついでにそれを『大蛇』に変えておきました。僕の能力でね」 「馬鹿な……ぐうぅ!!?」 「フーケさん、まさかさんざ僕らの命を狙っておいて、それで助かろうなんて甘いこと考えてませんよね?」 「がはっ……嫌っ、た、助け……」 「何も知らないのならもう聞く必要もありませんし。それではさ よ う な ら、フーケさん」 言い終わった直後、フーケは膝をつき、そして白目を向いてパタリと倒れた。同時に大蛇を元に戻す。 「ジョ、ジョルノ……ほ、ほんとうに……?」 「いえ、ただ落としただけです。まさか、本当に殺すわけないじゃあないですかルイズ」 本気で取られたら嫌なのであえて軽い調子で言ってみたがなんだか雰囲気が微妙だった。 ルイズの僕に対する目がなんか化け物かなんかを見ているように見えたが気のせいと思うようにしておく。 「これで任務完了、といったところでしょうか。さ、帰りましょう。シエスタさんのピッツァが恋しいです」 「あ~んちょっと怖いジョルノも最高~ん」 (……じゃまくせえ) *** その後、フーケの身柄は兵隊に引き渡され、そして盗賊を討伐したということで、ルイズ、キュルケ、タバサの三人は 王室から褒章をもらえることになったらしい。 「ジョルノ君、残念だが、君は貴族ではないのでな……」 「いえ、そんなのは別にどうでもいいです。それより、少し時間をいただけませんか? 聞きたいことがあるんです」 「ジョルノ……」 ルイズたちを先に退室させ、部屋にはオスマンと、コルベールとかいう禿げた教師と僕が残った。 「前にも言いましたが、僕はこっちの世界の人間じゃあないんです。どういうわけか、ルイズに召還されてこっちにきたんです。 あの武器、破壊の杖は僕の世界の武器でした……どういう経緯であれを?」 「なんだって!? 君が……まさか」 「ふむ、そうか、やはりのう」 僕の存在については前々から感づいていたのか、オスマンは慌てず落ち着いた物腰で経緯を話し始めた。 なんでもあの武器は、その昔、オールド・オスマンが危機に面していたところを助けてくれた男の遺留品だということだ。 その男は見たこともない格好をしていて(恐らく兵士だったのだろう)二本のロケットランチャーのうち一本を使って彼を助けたらしい。 その後その男は死んで、残りのロケットランチャーは破壊の杖と名して宮廷に献上したと言う。 「そうですか、帰られる手がかりが見つかったと思ったのですが……残念です」 「まさか君が彼と同じ世界から来ていたとはのう。まあそう気を落とすでない。手がかりについては私も協力しよう。 それにここも住めば都だぞ? なんならいい嫁さんを見つけてあげてもいいぞ? いや、君なら女のほうから寄ってくるかの? なんてな、ハッハッハッハ」 「………………ありがとう、ございます」 *** その晩、予定通りパーティーが開催された。 大広間には豪華な服を着飾った男女に溢れ、テーブルには高級そうな料理が並んでいた。 食べてみたらどれも美味しかった。やはりあの料理人たちは最高だ。 シエスタさんが僕に特製のピッツァを振舞ってくれた。 キュルケは相変わらず男たちに囲まれてさしずめ女王様、といったところだった。 タバサはその小さな身体に似合わずえらく大きな肉を淡々と食べていた。 ルイズはまだ姿を見せていなかった。 おなかも膨れたし、どうもパーティーな気分にはなれないので、ひとりテラスから外を眺めている次第だ。 夜空を照らす二つの月は相変わらず綺麗だった。 「ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール女の、 おなあああああWRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」 (今、妙に懐かしい父親のような響きが……気のせいか?) 階段からあがってきたルイズの姿は、いつものルイズとは違う、その、言いたくはないが、今宵の月のように綺麗だった。 ドレスに身を包み、髪をまとめた姿は確かに貴族らしい、美しくも いでたちだった。 いつもはからかってる男子生徒たちが、意外なほど綺麗なことが判明したルイズに (新学期に見たとき意外と可愛くなってる委員長に気がついたときの心境か)我先にとダンスを申し込んでいた。青春だねえ。 ふとルイズと目が合った。ルイズは男子生徒の申し込みを巧みにかわして、まっすぐ僕のほうへ歩いてきた。 「やあルイズ、いつもと違って綺麗じゃないですか。馬子にも衣装ってやつですかね?」 「うっうるさい。なにぼけっとしてんのよ!」 「別にいいじゃあないですか。言いつけがない以上、僕がどこでなにしてようと僕の勝手です」 どうやら中身は変わってなかったらしい。口を開けばいつものルイズへと戻っていた。 どういうわけかその当たり前の事実に少し安心した。彼女は僕の知ってるルイズだ、と。 ふと部屋の照明が少し暗くなり、管弦楽団による緩やかなワルツが流れ始めた。 僕は音楽はプリンスとジェフベックしか聴かない主義だけどね。 ルイズは少しの間ためらうようにうつむいていたが、僕に向き直ると、口を開いた。 「……その、踊ってあげてもよろくてよ?」 「はい?」 「だーかーらっ。あたしと踊ってあげるっていってるのっ!」 「普通、『私と踊ってくれませんか?』じゃあないんですか。よく知りませんけど」 「も~っなんでいつもいつもあんたは~~っ。……今日だけだからね」 ルイズはドレスのスカートの両側を軽くつまんで、僕にお辞儀をした。よく映画でみるようなアレだ。 その瞬間、また階段から上がってきたときのような、僕の知らない淑女なルイズになっていた。 「わたくしと一曲踊ってくれませんこと? ジェントルマン」 その姿が、それこそ映画でみるような、僕の知らない世界の、いわゆる貴族にしかもちえない気品にあふれる、 いわゆる貴族そのものだったので僕はあやうく返事をするのを忘れるところだった。 「ええ、喜んで」 とりあえず映画で見たように、それっぽい仕草で手を差し伸べる。 ルイズはその手をとり、音楽のリズムに身を合わせ始めた。 「僕ダンスなんて知らないのですが、どうすれば?」 「適当にあたしに合わせればいいのよ。……そう、そんな感じ」 ただ伴奏に合わせてフラフラ動くだけの、どこが楽しいのかと最初は思ったが、やってみると意外と楽しかった。 これを気にちょっとならってみようかな。 「……信じてあげる」 「? 何をですか?」 「だから、あんたが別の世界から来たってこと」 「今頃ですか? というかまだ信じてなかったんですか? あれだけスタンドも出したのに」 「今まで半信半疑だったけど、あれをみたらね……破壊の杖、貴方の世界の武器なんでしょ?」 「ええ、まあ」 しばらくの間、僕らは踊り続けていた。こういう会話の間を埋めるのにも、踊りは便利だった。 「ねえ、帰りたい?」 「そりゃあ、帰りたいですよ」 「そうよね……」 さすがに『向こうの世界ではマフィアのボス、いわばギャングスターやってたんですよ』 とまでは言わなかったが。言ったところで信じないだろうけど。 「あの、ありがとう」 「どうしたんですかルイズさっきから。熱でもあるんじゃあないですか?」 「ゴーレムに潰されそうになったとき、助けてくれたじゃない。足が酷いことになったのに。 そのお礼よ……もう足大丈夫よね?」 「いえ、当然のことをしたまでです。もうどこも問題ないですよ」 「どうして……どうしてそこまでしてくれるの?」 「決まってるじゃあないですか……あなたの使い魔だからですよ」 うん、たまにはこうしてみるのも、悪くはないかもしれない。 向こうの世界に戻りたいという気持ちはまだ強いままだけど、 ここの世界もそこまで悪くはなさそうだ。 *** 音楽に合わせ、キュルケもまたファンの男子学生と踊っていた。 しかしその数があまりに多いため、3分交代制となっており、 それでも男子学生の列が人気アトラクションに並んでいるように長蛇の列だった。 「あら、ルイズ、ジョルノと踊ってるの。さっすがゼロのルイズ、使い魔と踊る貴族なんて前代未聞じゃない」 「あ、あのキュルケ、さん……」 器用にも踊りながらルイズらのほうへ首だけ向けているキュルケ。 ルイズの姿を見て意外に思うも挙動や使い魔と踊るあたり、 まだまだ私には及ばないわね、と高慢半分、安心半分といったところだった。 当然踊っている相手は無視、というか今誰と踊っているかについても把握していなかった。 「クス……まあでも、お似合いの二人じゃない?」 着飾って本来持っていた貴族の気品をみせたルイズだが, 相手のジョルノもルックスとスタイルの良さ、そして全体から放たれる不思議で魅力的なオーラは 誰よりも今夜のルイズの相手にふさわしく見えたのだった。 To Be Continued……
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「オギャアァァ、オギャァァァ」 静まり返った室内に、自らの誕生を天地にしらしめるが如く、泣き声が響き渡る。 またひとつ、新たな命がこの世に生を受けた。 しかし、その誕生に盛大な拍手や歓声を送る者は誰1人としていない。 1組の男女が、自分たちの赤子の顔を覗き込む。 しかし、その顔に愛情という感情など微塵も浮かんでおらず、ただただ嫌悪の念があらわれているだけだった。 自らの赤子の顔を見るのも早々に、男は1枚の紙をとりだし、なにかを記入し始めた。 その紙には【クーリング・オフ】と書いてある。 しばらくボールペンを走らせたあと、男は女の腕の中から赤子を取り上げ、さきほどまで記入していた紙と共に看護師に渡した。 その動作には1点の迷いもなく、赤子への愛情のなさを、改めて、明確に表していた。 赤子は自らが捨てられたのを悟っているかのように、看護師の腕の中で、大声で泣きじゃくる。 しかし、男女はその泣き声に未練をかんじるような様子はまったくなく、むしろ不快そうな表情を浮かべただけだった。 にぶい音とともに、扉が開けられ、赤子は連れ出されていく。 狭まっていく扉の隙間から、赤子の声が尾を引くように、いつまでも室内へと流れていく。 しかし、扉が閉まりきるとともに、その声も届くことはなくなり、再び室内に静寂がおとずれた・・・
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☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(7話)』(完 ☆こなゆき☆『とりかえっこ☆(6話)』の続きです とりかえっこ☆7話 (完結) 「今日のみゆきの料理、おいしかったわね~」 「いやそれほどでも~」 一般の家庭のものにしては大きめな高良家の台所。 そこでみゆきの体となったこなたと、みゆきの母ゆかりが一緒に食器を片していた。 みゆきとこなたの体が入れ替わって丸一日が過ぎようとしている。 家に帰ってきてから、ゆかりが今日は料理をする気が起きないというので、この日の夕飯はこなたが作ることになった。 ゆかりの作る食事に少し期待していたこなただったが、まあ予想通りというか。 むしろこの人に刃物を持たせてはいけない気もするので、仕方ないながらこなたが作る事になった。 こなたが料理している横でそわそわと待っているゆかりはとても年上の女性には見えず、若いというか幼くて、正直言って可愛いとも思った。 それに何より嬉しかったのが自分の料理を物凄く褒めてくれたことである。いつもより美味しいとも言ってくれた。 みゆきには悪いと思うところももちろんあったが、料理が出来ると言うのは自分がみゆきに勝っている数少ないことであるし、自分の料理の腕にもそれなりの自信がある。 母親がずっと居なかった泉家では料理が出来ることは当たり前のことであって、それを褒められた記憶はあまりなかったのだ。 「でもちょっと味が違ったわね、いつもと」 「そ、そうですか?」 「いつもより濃いかなーって。…まあ特に気にはならなかったわ」 泉家と高良家では味付けが結構違うらしい。それでもゆかりはこなたが作った料理を平らげてくれた。 そうじろうやゆたかに「美味しい」と言ってもらうのとはどこか違う。それはきっとゆかりが母親と言う存在だからだろう。 もしかなたが生きていたら、こうやって一緒に台所に立つこともあったかもしれない。 「これもお母さんの育て方のおかげよね♪」 「あ、あはは」 まるで子供のような無邪気な笑顔でゆかりはこなたの頭を撫でてくれる。 ゆかりはあくまでみゆきのことを言っているのだが、それはある意味ではゆかりの言うとおりだろう。ゆかりの可愛さやドジなところを引き継ぎつつ、しっかり者に育ったのだ。 ……そうか。これが『お母さん』か。 いつでも傍にいて優しく包み込んでくれる。一緒だな、みゆきさんと。…あー、でもこれみゆきさんに言っちゃうと怒られちゃうね、結構気にしてたみたいだし。 私はむしろ大人っぽく見られるほうが嬉しいんだけどなあ。 ようやくと言うところで洗物を片付けてこなたは自分の部屋にと戻った。 朝はよくは見れなかったみゆきの部屋は綺麗に整頓されていて埃も落ちていない。 O型の人間は大雑把で部屋が汚いとよくTVとかで言われるが、この部屋を見るとやはりあんなのはアテにならないと実感する。 (…難しい本がいっぱいあるけどラノベも結構あるなー。試しにこの英語ばかりのを開いてみても………さっぱり分かんないねー。…ん?) あるところに目が留まった。本棚の一段を全て埋め尽くす種類の本があった。 それは以前に聞いたみゆきの将来の夢に関わる物である。いわゆる医者志望のみゆきらしく、その棚には医師関連の本でいっぱい。 一冊に何本もの付箋が貼られていて、彼女がチェックしている跡が見られる。 ページを一枚一枚捲っていく。しかしやっぱり頭には入ってこない。専門用語が多すぎると言うのもある。 十冊以上はあるだろうか。きっとみゆきは毎日勉強してたりするのだろう。それを思うと胸が痛くなってくる。貴重な時間をこんなことで無駄にさせてるのが分かったからだ。 こなたは手にしていた医学書を閉じた。 思わず出そうになる溜息をぐっと飲み込む。自分は何の将来も見えていないのに、みゆきは真剣に前を見ている。 尊敬をすると共に自分との対比を目の前に突きつけられて少し落ち込みそうにもなった。 「早く戻らないとね。…あたしじゃ医者なんかになれないし」 医学書を本棚に戻し、みゆきのベッドへとその身を沈める。 自分ちのよりも柔らかくふんわりしたいいベッドだ。さすがにお嬢様だけな事はある。 なにより凄くいい香りだ。ベッドの物ではなく、いわゆるいつも使っているみゆきの匂い。心地よい感覚に包まれて売るとまぶたが重くなる。 眠り際、こなたはベッドのシーツをぎゅっと握り締めていた。 それはもしかしたら、みゆきが遠くに行ってしまう予感がして、それがとても怖かったからかもしれない。 夕飯の支度はゆたかのおかげで何とかなった部分が多い。 料理中も指を切りそうになったりしたが、なんとか大事には至らなかった。その時ゆたかからはちょっと怒られてしまったし、同時に心配もしてくれた。 それに対してちょっと落ち込んでいたらまた心配されて、とにかく心休まることは無かった。 この事をそうじろうに言った時、血が出てるなら舐めてあげようかとも言われたが、もちろんみゆきは断った。 途惑いながらもこの賑やかさは決して嫌にはならなかった。いつも一緒に過ごしてきた母親が居ないがらも、それは楽しい一時に違いなかった。 こなたの姿をしたみゆきは今、彼女の母であるかなたの仏壇の前で静かに手を合わせていた。 体が入れ替わってからここに座ろうとずっと思っていて、さっき言った夕食の時間の時など、その思いはどんどん大きくなっていって、ようやく座ることが出来た。 (泉さんがあんな風に明るくしていられるのは、ここに住んでいるおじさんや小早川さんのおかげなんでしょうか。私は素直に尊敬します。 私は今一緒に住んでいるお母さんが居なくなったらって思うととても耐えられない。…私は彼女に出会えた事に感謝します、泉かなたさん、あなたにも。 これからもこなたさんと一緒に居ることを、どうかお許しください…) しばらくみゆきは手を合わせたままじっとしていた。 どれくらいの間祈って居ただろう。時間さえ忘れかけていた時、突如として部屋の戸が開き、みゆきはハッとなった。 「お姉ちゃん、ここに居たんだ?」 「あ……ゆーちゃん」 どうにも慣れないと思った。この呼び名は。少しどころかかなり恥ずかしい。 そんな事を思っていると、ゆたかの視線が仏壇の方に向いてるのに気付いた。それに対して向かい合うように座るこなた(の姿をしたみゆき)。 「…本当に大丈夫?お姉ちゃん、今日おかしい…」 「そ、そんな事はないよ。大丈夫!」 「辛い事があるなら言ってね?私、力になるからさ」 「うん、ありがとう」 やっぱりこなたはみんなに愛されてる。ここに居るべきは自分ではなく彼女であることを実感する。 そして自分も彼女を愛するほうに立ちたいと思う。 「…?その教科書とノートは?」 「あ、えと…分からないところがあったから聞きたいなーって思ったんだけど…」 「見せて」 ゆたかからノート受け取り開いてみる。 自分もかつてやったことのある数式が並んでいる。何度も消しゴムで消したであろう跡が、ゆたかの真剣さが現れている。 「ペンを貸して」 「う、うん」 シャーペンの頭をカチカチ押し、間違えやすいポイント、自分が理解したときのことを思い出してみゆきはゆたかのノートにペンを走らせた。 「この式を間違えないように練習しておいたほうがいいね、後は結構楽だからケアレスミスに…」 「お、お姉ちゃん、やっぱり凄いんだね!」 「え?………あ。」 目を輝かせるゆたかを目の前に見たとき、みゆきは自分の過ちに気が付いた。 こなたは、はっきり言って勉強が得意ではないのである。 しかし今のを忘れてくれなどとも言えず、ゆたかは持っていた教科書のページをぱらぱらと捲っていき、みゆきにページを開いた。 「じゃあここも分かるかな?」 「え、ああ…ここは、ね…」 結局その日は遅くまでゆたかに勉強を教えてしまった。 みゆきは元々世話好きな性格なので頼まれるとNoとは言えないタイプなのだ。 ゆたかに勉強を教えつつ、明日元に戻っていたらこなたは大変だろうな、とみゆきは笑った。 ――――――――― ―――――― ――― 「う、~ん…」 もよおして来た。目覚まし時計にすら勝つことがあるこなたもこれには勝てない。 恥ずかしながら、みんなが泊まりに来ている時にやらかしてしまったこともあり、無理に我慢せずトイレに行くように決めている。 そんなわけでこなたは渋々ながらベッドからその身を起こした。 「んおっ」 まぶたが離れたがらないようで視界がぼやけ、歩きも覚束ない。 遂に足が絡まり、壁に激しくぶつかった時、ようやくハッとなった。視界がいつも通り低く、胸の辺りも軽い。…こなたは涙を堪えた。 「戻った…戻ったの?……みゆきさん!」 居ても立っても居られなかった。それまで全身を支配していた眠気はなんのその。こなたは弾かれた様にパジャマを脱ぎ、着替え、家を飛び出した。 いつもよりかなり早い登校になった。 電車やバスの待ち時間が煩わしかったが、ようやく学校に着いた。日の位置が低くてまだ少し寒い。 「みゆきさん、流石にまだ居ないかな…」 ここに来てようやく事に気付く。いくら早く学校に来たところでみゆきが居なければ意味が無い。 そう思えると急に眠気がぶり返してきた。 こなたは一際大きな欠伸をし、教室へ向かった。 教室に入ってから、やはり誰も居ないことを確認したこなたは、自分の席についてからうつ伏せになった。何を意識するまもなく、こなたは眠りにさらわれていった。 「んっ… くぁー…」 ようやく目が覚めたと同時、こなたは腕と、足を思いっきり前に伸ばした。二度寝なので多少はすっきりしてるがやっぱりベッドで寝ていたかったと思う。 辺りを見回してみると生徒が結構入ってきている。時計ももうすぐ始業ベルが鳴る時刻を刺そうとしていた。 「もう一眠りできるなあ…。一時間目は爆睡できるかも…ん?」 ふと自分の肩に上着が掛けてあるのに気付いた。でも今日は急ぎだったので着てきていない。こなたは掛けられていた上着を手に取り見てみる。 自分のものより大きい。訝しげにそれを眺めていると突如声を掛けられた。彼女に。 「泉さん」 「うわっ、みゆきさん!?」 「珍しく早かったですね。でも教室で寝ていては風邪を引いてしまいますよ?」 「う、うん」 その時になってこの上着はみゆきのものであると分かった。 しかしようやくみゆきに会えたと言うのに、いざ会って見ると何を言っていいかわからない。 「あの、みゆきさん、だよね?」 「はい!」 何馬鹿なこと言ってるんだろうと思った。しかし他になんて言っていいのか分からない。 もしかしたらあの出来事は自分だけが知っている夢の中の出来事だったのかもしれない。 「あの、泉さん」 「え?」 「今回のことで、泉さんのこと、ちょっと分かった気がしますし。何だかんだで少し…楽しかったです」 「!……夢じゃなかったんだ…」 みゆきが差し出してきた手をこなたは握り返す。 私達以外では、そしてつかさとかがみしか知らない、不思議な出来事。 一体何が作用してああなったのかは分からないけれど、この事は私とみゆきさんの仲を確かに縮めた。 いつか2人っきりの時には話してみたいと思った。お互い入れ替わって、何を見て、なにを感じたのかを。 こなたはみゆきの手を一層強く握り締めた。 「い、泉さん?」 「…。あー、みゆきさんの手、柔らかくて気持ちいいなあ…すりすり」 「あ、あの!恥ずかしいですよ…」 だがしかし、こなたはチャイムが鳴るまで、みゆきの手を自分の頬っぺたに擦り合わせ、短い間ながらその感触を嗜んでいた。 完結 ☆こなゆき☆スレ別保管庫(5スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント