約 408,076 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/849.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ/コメントログ」 ぞくぞくした。そしてムラムラします。 -- 2010-06-06 08 35 01 その数日後、このお兄さんは死体となって発見された。 お兄さんの死体には、200本以上のナイフが刺さっており、まるでウニのような有り様だった。 しかも、すべての刺し傷に生活反応があり、トドメの1本が刺さるまでお兄さんは生きていたのだ。 殺害の手口はまさに、完全で瀟洒だった。 -- 2010-06-30 05 56 46 ゴメン…この二種だけはホント無理だ…やはり俺は愛でらしい… -- 2010-07-11 02 14 15 HENTAIどころじゃねぇ…キチガイだ! -- 2010-08-08 21 32 57 かわいそうに -- 2010-09-02 01 54 52 れみりゃには優しくしてやってほしいよ・・・ -- 2010-10-14 03 58 25 やはり胴つき虐待は無理だ…幼児虐待にしか思えない -- 2010-10-14 21 38 57 希少種と胴付きは勘弁してやってくれ・・・ -- 2010-10-18 18 25 04 愛で注意って書いてあったから覚悟無しで読んじまった…。れみりゃは愛でたい派なのでちょっと気分が悪くなった。……………が、下から二番目のやつが公衆の面前で自慰にふけっててキモいせいで完全に別な意味でより気分が悪くなった。 ああいうコメントの仕方は姑息で陰湿だからやめてほしい。 彼一人のせいでれみりゃ好き全員が、自分の好きじゃないSSを見るたびに憤激してはらいせにキモくて厨二な自慰コメントを残してく奴だと誤解されかねない。 -- 2011-01-17 18 46 07 ↓うん、あーいうやつほんとキモいよね 瀟洒とか使っちゃってるしww ただ難しい言葉使いたかったのか、東方厨が過ぎて自重できないのか。自分がオタクであることをわざと前面に押し出して喋る奴ってキモいけど、まさにそんな感じだな。 東方好きなのはいいけど自分の行為が咲夜さん汚してるのもわからんのかね。 -- 2011-01-22 14 18 13 キモい おもに作者がキモい -- 2011-02-13 23 37 29 いや、↓×10のほうが断然キモい。 主に全てがキモい。 -- 2011-02-14 01 02 13 普段暴力でわがままを通してるふらんが暴力で蹂躙されるのはゆっくりできる。 -- 2011-02-15 22 01 33 SSでした -- 2011-07-28 01 13 24 (罪)「クレイジー…狂ってるよあんた。」 (罪)「貴様のそれは愛ではない、醜く歪んだ劣情だ。」 (罪)「貴様のような男がいること自体が間違いなのだ。」 (鬼)「まだまだだね。」 (鬼)「愛でとかないわーwww最初っからクライマックスっしょ?」 (鬼)「やっぱり虐待の基本は上げて落とすところだよな。」 -- 2011-11-03 17 35 49 ↓4 ↓6 ↓7 のほうがきもいw -- 2011-12-28 23 24 50 完 全 に 狂 っ て る -- 2012-06-28 12 25 42 キチガ五つ -- 2012-10-27 10 43 44 怖いw -- 2012-12-16 16 12 12 おいwwwずいぶん下のコメだけどお兄さんさくやに殺されてるwwww いや、正解wwwせっかく仲よかったのにとんでもないマジキチ野郎だ -- 2013-07-10 14 57 13 胴付きの気持ち悪さはヤバイ 嬲り、炙り、四肢を切断して臓腑を抉りたい 眼球を抉ってケツの穴に押し込むのも一興 ぶよぶよ腹掻っ捌いて相方の頭をねじ込むのも楽しそうだ 痛みと恐怖に蹂躙されこの世のすべてに絶望し自ら瓦解してくれ -- 2013-07-16 10 03 09 この人間さんはキ○ガイなのぜ。 -- 2013-07-31 11 45 44 ↓↓胴付きが気持ち悪いは間違ってる、胴付きれみりゃが気持ち悪い -- 2013-08-27 00 48 46 ↓↓↓お前の発想が怖すぎる -- 2014-01-08 19 43 49 このお兄さん、本当はれみりゃとふらんのことが嫌いなんだろうな -- 2014-12-28 23 28 33 ゆっくりできないれみりゃをえいえんにゆっくりさせるおにいさんはゆっくりできるね!! -- 2016-05-22 14 54 19 ありがちなSS -- 2016-05-30 20 12 18
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/140.html
・今回で加工所見学編は終了です。 ・ネタ思いつくのは良いけど書くのがしんどい。 ・うpしてわかったのはやはり駄文ぽかったのとうまくうpできたこと。(泣) ・他の作家さんはすごいんだぜ・・・麦もああなりたいぜ。 麦茶あき(仮) 加工所本部 「さてここが研究部だ。主にゆっくりに対しての研究をしている」 「なんかものすごい怪しいくない感じですね」 ここはF塔。ゆっくりの研究をしている場所だ。 主にゆっくりの品種改良、実験、改造、行動パターン、胴付き開発、野良と野生の生活風景、薬品など研究する。 ここで研究されるゆっくりは全て繁殖部からもらっている。 故にゆっくりの消費量が調理室の次に多いらしい。 育手さんに連れられ品種改良に成功したゆっくりを見せてもらった。 「このちぇんだよ」と見せてくれたが普通のと変わりはない。 食べてごらんと育手さんに勧められ食べてみる。すると 「「苦っ!!!」」 舌が予期せぬ苦さを感じてしまった。 しかし苦いなんだこのちぇんは?! 「それはビターチョコのちぇんなんだよ。来月辺りから加工所の新商品として出す予定さ」 なるほどこれが品種改良のゆっくり。 中のチョコをビターにするとは・・・ 育手さんによれば甘いものが苦手な人向けの商品として開発されたそうだ。 品種改良はなにも食用だけじゃない、飼いゆっくりや虐待用のゆっくりにも使われてる。 だがゆっくりの品種改良はそううまくいかないものらしく現在も試行錯誤を繰り返してる。 「中を見てこようか」と育手さんにF塔の内部まで連れてかれた。 中には見たことが無い機械と大量のゆっくりと数名の職員。そしてなぜか胴付きえーりんたちがいた。 なんだろう・・・えーりんが普通の職員として働いているような・・・ 「えーりんは医学に特化したゆっくりだからね。研究も進んで協力してくれるのさ」 だそうだ友人・・・・って何してる? 「ハアハア・・・えーりん、えーりん・・・」 いかん胴付きえーりんに発情してる。 一発殴ったら何故殴ったと文句を言ってきたが気にしない。 実験室についた。ちょうど今から実験を始めるそうだ。 中にいたのはれいむだ。なんか大声を出してる。 「ゆぎいいいいいいい!!!!いだいいいいいいいい!!!」 「もっと出力をあげてくれ」 「はい」 職員の指示でえーりんが出力を上げる。 すると中にいたれいむがさらに悲鳴をあげた。 「やじゃああああああああああ!!!いじゃいいいいいいい!!!おきゃああああしゃあああああんん!!!」 あまりの痛さに幼児退行してしまってる。というかなんの実験なんだ? そんなこと思っていたら中にいたれいむの体が異様な変化を見せた。 ウネウネと動き目と口以外はもはやれいむとは言えない何かになっていた。 髪は皮と同化し、お飾りも歪な形になった。 研究員たちはその様子を固く見守ってた。 ここでれいむだったものに変化が現れたお飾りだった部分は徐々に黒くなり、髪の色も変化を表した。 研究員たちはそれを見て「「「おお・・・!!」」」と驚いてたが・・・・ 「ゆべちやでらああしゆゆゆぎゃぎゃがよおじふゃ!!!!」 突如れいむが全身を激しく動かしてそのまま・・・ パンッ・・・!!!! と破裂してしまった。 ああ・・・・と落胆する研究員たち。「また失敗か」と呟く人もいた。 今回の実験はこのれいむをまりさに変えることはできないか?という内容だった。 研究員さんの話によるとこのれいむはまりさ、れいむの番から胎生出産で生まれたゆっくりで加工所で育てたゆっくりだそうさ。 れいむ、まりさから生まれたなこのれいむにもまりさの餡子因子が含まれているからそれを刺激してこのれいむをまりさにできないか?というのが今回の実験だったそうだ。 しかしそれだったらまりさ種の皮や髪を引き剥がしてこのれいむに移植すればいいのでは?と言ったら この研究の最終目的は通常種から希少種に変換できないかということだ。 通常種の中に希少種の中身を注入し、それを刺激させて希少種にするという目的だ。 今はれいむを他の通常種にできないかという実験で行き詰ってる。 この技術を確立するには後数十年はかかりそうだな。 だがさっきの実験ではいいとこまでいっていた。 見た目はあれだったが、まりさに近い形をしてた。 近い将来できるかもしれない・・・ 別の部屋では大窓から広い風景が見えた。 それはまるで人間が住んでそうな住宅街だ。 とても広く、町の一部分を切り取った感じだった。 ここはなんの研究をしているか?と聞いたら野良ゆっくりが家へ侵入した場合どのような反応をするかその被害と野良の生活を観察することだった。 その様子を記録し、行動パターンを比較したり、お家宣言の被害の記録を一般人たちに見せているのだ。 モニターを見ると一匹、一匹が映し出されていた。 あるれいむがおうたを歌っていて、あるまりさはゴミを漁っていた。あるありすは他のゆっくりをレイプしたり様々なゆっくりが映し出されていた。 まさかと思い聞いてみたらなんとこの町に住んでいるゆっくりのほとんどを監視しているという。 だが、全ては無理なので研究員が町に行きあたかも住んでるようにして他のゆっくりを観察しているという。 何故こんなことを?と聞いたらゆっくりもそれぞれ、その一匹のゆっくりに様々な物語があると所長からの提案だった。 おかげで監視は大変だったが野良たちがたまにおもしろい反応を見せてくれるのでそれが息抜きにできるそうだ。 そこで研究員さんがゆっくりが家へ侵入しようとする映像を捉えた。 研究員たちはそのゆっくりがどんな行動を起こす興味津々だ。 俺たちもその様子を見まいとモニターに目を向けた。 『ゆゆ~ん♪いまはにんげんさんはいないのぜ!いまのうちにおうちせんげんをすませるのぜ~』 『さんせいだよ~まりさ』 『しゃんしぇ~』×5 そう言いながら開いている窓から侵入した。 窓は研究員たちがわざと開けていたのだ。 『ゆん!なかなかいいおうちなんだぜ!』 『ここをれいむたちのおうちにするよ!!』 お家宣言も済み、ゆっくりたちは部屋を荒らし始めた。 『ゆ!あまあまをみつけたのぜ!』 『ゆゆん!さすがまりさだよ!』 『む~ちゃむ~ちゃ・・ちあわせ~♪』 『うめ!これめっちゃうめぇ!!』 『おいち~よ!』 テーブルの上に置いてあったお菓子を散らかしながら食べていた。はっきり言って汚い。 全て食べ終わりお決まりのアレをした。 「「「「うんうんすっきり~♪」」」」 皿の上にうんうんをした。しかもしたあと『くちゃい~!!』『うんうんゆっくりできない!!』などとほざき、その場を離れた。 『このぬのさんであにゃるをふくんだぜ』 『ゆっくちわきゃったよ!』 『ゆん、おちびちゃん!ふわふわさんだよ!これをべっとさんにしようね』 『ゆわ~いふわふわさん!』 カーテンにうんうんのついた尻を拭き、ティッシュをべっと代わりにした。 『『『ゆん・・・ねぇむくなっちゃよ・・・すぴ~』』』 子ゆっくりたちは全員ティッシュの中に眠ってしまった。 親たちはその顔を見てうれしそうだった。 『おちびちゃんがねちゃったね』 『ここならゆっくりできるんだぜおちびちゃんがねちゃうのもむりないんだぜ』 『まりさ・・・』 『れいむ・・・』 互いに顔を見て頬を赤くする。 まさかと思うが・・・ 『『すっきり~!!!』』 やっぱり・・・・嫌なもん見てしまった。 れいむの頭から茎が生えてきた。しかももう実がなっている。 『ゆゆん♪おちびちゃんができたよ!』 『かわいいおちびちゃんだぜ』 茎にぶら下がりながら『ゆぴぃ・・・ゆぴぃ・・・』とうれしそうに眠っていた。 全部で5匹。 まだどんな種類になるか不明だ。 『まりさはほかのばしょをみてくるのぜ』 『わかったよ。おちびちゃんはまかせてね』 互いにチュッチュッしながらまりさは他の部屋にいった。 つかキスすんな気持ち悪い。 その映像見てた研究員がパネルを操作し、あの家に付けられていた監視モニターを出した。 廊下、一階、二階、階段、台所、風呂場まで映っていた。 まりさは廊下を歩いていた。 『ゆ~んなかなかひろいぜ』 まりさはそんなこといいながら他の部屋へと侵入した。 当たりかまわず荒らし、綺麗なものは帽子の中へとしまった。 『これはおちびちゃんたちのたからものにするのぜ』 中々子供思いのまりさである。 まりさはほとんど荒らし終えたらその部屋を出て行き『うえへいってみるぜ』と言いながら二階に上がった。 ・・・がまりさが二階へ上がり終えた瞬間 『ゆあああああああああああああああああ!!!!!』 『??!』 なんだ今の悲鳴はとまりさが振り返った。 あの声はれいむだ。まさかれいむに何かあったのか??! と考えながら階段を降りようとしたら滑って落ちてしまった。 『ゆべ!!ゆぎゃ!ゆばあ!!!』四回ほどぶつかり下に降りた。 その光景を見た研究員全員が笑ってた。 『ゆ・・・いたいのぜ・・・『やめてえええええ!!!おちびちゃんをころさないでえええええ!!!』??!!!』 そうだれいむが危ない!まりさは急いでれいむのいる部屋に向かった。 こちらでも何が起こったか確かめるためにモニターを映した。 そこに映っていたのはさっきまでいなかったまりさ(このまりさを別まりさと呼ぶことにする)、ありすの親子がれいむとそのおちびちゃんを虐めていた。 この親子この家の窓から侵入し、お家宣言をしようとしたがすでにいたれいむ親子にお家宣言を妨害されたのだ。 こいつらは自分たちのお家を奪うゲスだと勘違いし、子れいむを人質にとったのだ。(このまりさを別まりさと呼ぶことにする) 『くるちぃ・・・・ちゅぶれりゅ~・・・』 『おちびちゃあああああああん!!!!』 『うるさいよ!!とっととごはんさんをよこしてね!!』 『このいなかもの!はやくしなさい!!』 『『『はやくちろ~!!』』』 こちらの一家は子供が三匹。まりさ一匹、ありす二匹である。 『やめてください!!ゆっくりしたおちびちゃんなんです!!』 『『『『おねぇーしゃん!!』』』』 『だったらいますぐごはんさんを・・・『どくんだぜええええええええええ!!!』ゆ・・?ゆべえええええええ!!!』 横からまりさが現れ別まりさを吹き飛ばした。 『ま、まりさあああああああ!!!』 『『『『おちょーっしゃん!!!』』』』 ありすが突然現れたまりさに吹き飛ばされた別まりさに駆け寄った。 『おちびちゃん?だいじょうぶだぜ?!』 『おちょーしゃん・・・ありぎゃとぉ・・・』 人質に捕られてた子れいむを救出し、れいむの元に駆け寄る。 『おちびちゃんごべんねえええええええええええええええええええ!!!!おかああさんたすけられなくてええええ!!!』 『『『『おねーしゃんすーりすーり!』』』』 泣きながら子れいむに謝る親れいむ。 わが子の安心を確認すると泣き止んだ。 そしてあの別まりさ親子を睨み付けた。 『よくもおちびちゃんをいじめたね!!!せいさいするよ!!!』 ブチッ!! れいむの踏みつけによって子ありすが潰された。 『ありすのおちびちゃんがああああああああああああああああああああああああ!!!!』 そして今度はありすがれいむを睨み付け『おちびちゃんのかたきぃいいいいいい!!!』と言ってれいむに体当たりした。 『ゆぎゃあ!!』 しかもその衝撃で頭の茎が取れてしまった。 『ああああああああああああ!!!!れいむのおちびちゃんがあああああああああああ!!!!』 『おちびちゃんをゆんじちしただけじゃなくこれからうまれてくるおちびちゃんまでえええ!!ゆ、ゆるさないぜええええええええええ!!!!』 『ゆ?!ゆあああああああああああ!!!いだい!!やめてええええ!!!』 まりさがありすを何度も踏みつける。 『そのちょしだよまりさ!!おちびちゃんをころしたげすはしねええ!!』 『『『『『いもーちょをころちたげしゅはちね!!!!』』』』』 『ごべん!!なさ!!ざいいいい!!ありすが!!ばるがった!!でしゅ!!』 『『『おきゃーしゃん!!!』』』 『おちょーしゃん!!はやきゅおきゃーしゃんを・・・』 そんなお父さんの別まりさはこっそり逃げようとしてた。 『『『にゃんでにげぇてりゅのおおおおおおおおおおおおおおおおお???!!!!』』』 『そろ~り、そろ~り』 この別まりさ、まりさと違い妻と子供を見捨てたのだ。とんでもないゲスである。 『ゆ??!じぶんのおちびちゃんをみすてるなんてとんだげすだぜ!!れいむ!こっちのありすはまかせたんだぜ!!』 『ゆっくりりかいしたよ!!』 まりさとれいむが交代し、まりさは別まりさに体当たりした。 『ゆわあああああああああああ!!!』 『しねええええええええええ!!!』 何度も踏みつけられ別まりさは死んだ。そしてれいむにまかせてたありすも死んだ。 『『『おちょーしゃん!!おきゃーしゃあああん!!!』』』 『ゆ!そういえばこいつらがのこってたね!おちびちゃんのおもちゃにしてあげるよ!!』 『『『ゆんやああああああああ』』』 こうして後から侵入した別まりさ親子はみな死んでいった。 この映像を見てた研究員たちはおもしろいものが見れたとこのまりさたちを評価した。 が、もうこんなことはもう起こらないだろうと研究員があの親子の回収を指示した。 家も元に戻し、別のゆっくりが侵入するのを待つのだ。 「どうだい?」 「おもしろかったです」 「観察っていいもんですね」 ここに来てよかったと思った。ここでは毎日こんなことを繰り返してるのだ。 ゆっくりお家宣言珍笑集というものが1500円でDVD、ブルーレイとして売られてるらしい。 後で買わなくば・・・ 育手さんは「胴付きがつくられるとこ見たくないかい?」と言ったので友人が「ぜひ行きたいです!!」と言って行くことになった。 胴付き研究部はその多くがHENTAIお兄さんで構成されてるのである。 それを聞いた瞬間俺たちはそんなとこに行くのかと思ってしまった。 胴付き研究部は部屋は広かったが手術室みたいなとこだった。 壁にはなんか餡子のようなものまでついてる・・・ 「やあ、ようこそ胴付き研究部へ」 そう言って研究員が挨拶した。 どうせこの人たちはHENTAIなのでHENTAI研究員と呼ぶことにしよう。 「胴付きってどうやってできるんですか?」と友人 「今のところよくわかってないんだ。自然じゃ胴付きができるのは稀だし、その誕生もいまだわかってない」 「捕食種なんかはある一定の条件下でなるとわかっているんだが・・・通常種が全くわからない」 「通常種の胴付きはドスから生まれるとか仮説があったんだけど、そんなやつはいなかったなあ・・・」 「だから我々はそんな通常種たちに胴付きにするための研究をしているのだよ」 思いっきり私情でね。 しかし、通常種の胴付きなんて見たことないしな・・・ 「見たいだろ?おーいまりさー!」 え? 「よ・・・よろしくなんだぜ・・」 フィーーーーバーーーーーー!!!となんか友人が覚醒した。 そこにいたのは幼児体系の胴付きまりさがいた。 もじもじしてて、おれたちのことを恥ずかしがっているようだ。 つか友人お前ぺドだったんだな。これからの付き合い方を考えるか。 いいかげんフィーバーするのやめろ。 「かわいいだろう?この子は我々の愛の結晶なのだ!!」 「は、はずかしいんだぜ・・・」 だめだこのHENTAI共・・・早くなんとかしないと・・・ 「こいつは人工胴付きゆっくりなんだ。どうやってできるか見せてあげよう」 人工・・?人間が作った胴ってことか・・? HENTAI研究員は胴付きのでき方を教えてくれた。 まず基本となるゆっくりの頭の大きさを調べる。 大きさを測ったら体作りに移行、ゆっくりの新鮮な皮をつなぎ、体の皮を作っていく。 手の形、脚、胴体を構成。もちろんアソコな部分を作ることも忘れない。 そこにそのゆっくりに合った中身を注入し、固まるまで乾かす。 この時に指先まで中身を注入する。 胴付きになるための手術台にゆっくりを乗せ体も用意する。 手術を開始してまずやることはゆっくりのあんよを切る。 ゆっくりが相当痛がってるが気にしない。 あにゃるを失くし体の首の部分と接合する。 うまく定着したらオレンジジュースを塗りしばらく固定。 体が安定したら動かせるようになってるので歩く、手を使うリハビリをする。 こうして胴付きができるのだ。 ちなみに今回胴付きになったのはゆっくりれいむだった。 「れいむ胴付きさんになれたよ」 「よかったな。あとで服作ってやるからそのままでいろよ」 「どぼじで??!」 胴付きになると知識も上がるらしい。 やはり体のほうにも餡があるからだろうか・・・? 胴付きとなったれいむは服が作られるまでずっと裸だったという。このHENTAI共め・・・ 俺たちが次にきたのはあたり一面森だらけの場所だった。 「ここはビオトープさ」 「ビオトープ??」 「天然に近いゆっくりを育てるための場所さ」 ここはより自然に近く天然、野生のゆっくりを育て、研究する場所だそうだ。 研究部の仕事場でもあるが野生も研究することから繁殖部と研究部が合同で管理している。 ここで成体まで育ったゆっくり一部は繁殖部が回収する。 研究部は野生のゆっくりを観察するのが仕事だ。 作りがすごいと思う・・・地面、木々はともかく川まであるのだ。 まわりには食えそうな草もいっぱいある。 しかも室内なのに雨も降らせるのだ。 「群れもドスが管理してるし、ここで餌に困ることはまずないよ」 野生の群れの風景を見たがったが人間と関わるとゆっくりの生態が崩れてしまう危険があるため行けなかった。 繁殖部も夜になってから回収に向かうらしい。 代わりにまたモニターでその様子を観察したりした。 育手さんによればここでは野菜やみかん畑も栽培しているそうだ。 「次は調理場だ。やっと加工所らしいとこ見せられるよ」 十分すごいですが・・・ 育手さんは地下へと降りていく。 この下に調理場があるそうだ。 あの繁殖場や子育て室で育ったゆっくり、天然のゆっくりたちはこの場所に集められるという。 地下にあるのはゆっくりの死臭を防ぐためである。 ゆっくりの死臭はゆっくりにしかわからないため防ぐにはこうするしかないという。 「着いたな・・・ここが調理場だ」 そこは・・・ゆっくりたちにとっては地獄の場所だった。 目の前に広がっていたのは数多のゆっくりたち。 通常種、捕食種、希少種、子ゆっくり、赤ゆっくり問わずだ。 それらがベルトコンベアにゆっくり運ばれその先の機械に加工されていく。 足は焼いてあるから動けない。羽付きもとられていて飛べなくなっている。 仲間が加工される悲鳴に恐怖しながら次々と調理されてた。 ゴゥン・・・・ゴゥン・・・・・ 「たすけてくださいにんげんさん!!!まりさはまだしにたくないんです!!!!!」 「おねがいします!!!ありすをたすけてちょうだい!!!」 「やだあああああああああ!!!やだあああああああああああああああ!!!!」 「だせええええええええええええええええええええ!!!!」 「れいむわるいことしてないのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「わからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「・・・・・・・・・!!!(むきゅう!!たすけてちょうだい!!ぱちぇをうしなったらせかいのそんしつよ!!)」 「ぢんぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 運ばれていく通常種たち。 助けを求めてるがそんなものはこの加工所では意味がない。 ぱちゅりーは嘔吐を防ぐため口がふさがっている。 「やだああああああああああああ!!!れいむしにたくない!!しにたくない!!」 次はれいむが調理される番だった。 いまさっき機械によって仲間のまりさが目の前で加工されたのだ。 「やだああああああ!!!れいむはゆっくりしたい!!おちびちゃんたちといっしょにいたい!!!」 そういっても機械は自分の役目を果たすだけ。 「たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて たすけてたすけて!!!!!」 するとどこからもなく 『ゆっくりシネ♪』 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ『スパンッ』」 れいむは真っ二つに切られた。 どこかもなく聞こえた声は加工されるときにしか聞こえない、録音テープでこの声を聞いた1,5秒後に加工される仕組みだ。 切られたゆっくりたちはこれから加工されるゆっくりたちに見られながら流れていく。 自分もああなるのだと・・・・ こちらは赤ゆっくり調理場であるベルトコンベアに乗せられた赤ゆっくりたちは巨大なフライパンの上に乗せられ少し油まみれになる。 「「「べちょべちょしゃんきもちわりゅいよ~」」」 「もこたん、点火だ」 「「「「わかったお!!!」」」」 もこうが「ふじやまヴぉるけいの」を発動させ、フライパンを熱くする。 「ゆ?にゃんだきゃあったきゃくなっちゃよ??」 それもその内。 「「「「「「あちゅい~~~~~~!!!!!!」」」」」」 赤ゆっくりたちはフライパンの中で踊り続け焼かれていった。 「今日もいい焼き加減だもこう」 「ほめられるのうれしいお!!」 このもこうたちは調理場では欠かせない存在になっている。 「「「「きょうもげんきにはたらくお!!!!」」」」 こちらはちぇんとらんが並列になって運ばれてる。 互いに相性のいい組み合わせだからというわけではない。 「「「「らんしゃまああああああああああああああああ!!!!」」」」 「「「「ちぇえええええええええええええええええええええええんんんん!!!」」」」 目の前にちぇんがいるのに!!助けを求めているのに!!助けられない!! でしょうね。あんよ焼かれてるから。 「「「「たすけてらんしゃまあああああああああああああああああああああ」」」」 「「「「ち、ちぇえええええええええええええええええええええん!!!!」」」」 そういって運ばれてついに・・・ 「ちぇんはまだ・・・『ゆっくりシネ♪』にゃあっ!!!」 「「「「「ちぇええええええええええええええええええええええええんん!!!!!!」」」」」 目の前で加工された。 ここのラインはちょっと特別になっている。 実はらん側からはちぇんが加工されるのが見れるのだ。 らんからしてみたら泣きながらやめてくれと懇願してくるだろう 「「「「「あああああああああああああああああ!!!!!」」」」」 ちぇんが目の前で加工された悲しみと恐怖がより中身をおいしくせた。 そして・・・ 『ゆっくりシネ!!!』 らんたちも加工された。 さなえも似たようなものだが繁殖部で説明したとおり、かなこはおかざりを奪われるだけである。 だからこの調理場にはさなえと会うことがない。 ではどうやって調理するか? それは 『あのスピーカーさんにかなこやすわこにたすけをよべばきてくれるかもよ??』と ベルトコンベアで運ばれる前に録音テープで知らされるのだ。するとどうなるか。 「かなこさまああああああああああああああああああああああああああ!!!! すわこさまああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 「たすけてください!!!!おねがいします!!!!!」 「さなえ!!!いい子になりますからあああああああああああ!!!!」 こうなる。 だがこのスピーカーそんな機能はないし、そもそもかなことすわこは助けに来ない。 でもさなえなら・・・と思うだろうがこの加工所本部ではそんな生易しいことは一切通用しない。 よって奇跡も起きないのだ。 「たすけてください!!!かなこさまああああああ!!!すわこさまあああああああ!!!さなえをきらいになっちゃったんですかあああああああああああああ???!!!」 単にこれないでけです。だから。 『キセキなんておこんないよ!ゆっくりシネ!!!!』 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ『スパンッ』 今日も抹茶餡が流れてく・・・ こっちはれみりゃの調理場だ。 中身が肉まんであるため蒸し焼き式になっている。 「あついどおおおおおおおおおおおお!!!!」 「ここからだしてほしいどおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「さくやああああああ!!!ざぐやああああああああああああああああああああ!!!!」 肉まんが今日も蒸し焼きされていく。 「「「「「おじょううさまああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」 言い忘れていたがらんと同じようにさくやにも見せびらかしていたのだ。 『最愛のお嬢様が目の前で蒸し焼きされるのってどんな気持ちなんだろ?知りたいな♪』 なーんて言っちゃいけない。 がこれでさくやの中身がおいしくなったとろで 『PAD長はシネ!!』 これである。 加工所ではさくやさんに対しても容赦はない。 通常種、捕食種、希少種が平等に調理されていくのだ。 通常種たちならともかく希少種たちが加工されるのはいい気分にはなれない・・・・・・・・・一般人には・・・ だが、ここで調理されたゆっくりの中身は本当においしいのだ。 この調理方法を考えたのは全て所長である。 「また所長ですか・・何者なんです?」 「それを知りたくば大きくなったらここで働くことだ」 育手さんはそう言った。 だが俺はどうしてか・・・ここで働きたいと思っていた。 加工所での見学が終わり、俺たちは外へ出てた。 もちろんDVDは買っておいた。 「今日はありがとうございました」 「いやいやまた見学にきなよ!じゃあ!」 育手さんと外で別れて俺たちは家へと帰っていった。 今思えば色んなもん見てきたな・・・・ 「なぁ・・・」 「ん?」 友人がいきなり話しかけてきた。 「俺・・・加工所で働いてみようかな~なんて思ってる」 「なんだよお前もか」 「・・・え?ひょっとしてお前も?!」 「ああ」 「はっはー!じゃあ将来同じ職場だな!!」 そう笑いながら・・・俺たちは無事帰宅した。 加工所本部―所長室 「所長本日のおやつでございます」 「ウム・・・・・」 ここは加工所の所長室。一見ほとんど飾り気の無い部屋だが・・・その男がその場にいるだけでこの部屋の空気がガラリと変わる。 おやつとはもちろんゆっくりたちのことだ。 ちぇん、ありす、かなこ、うどんげ、れみりゃが並べられてた。 しかもまだ生きている。 「「「「・・・・・・・・・!」」」」 普通なら「ここから出せ!」とか「あまあまよこせ」など言ってくるはずが・・・そんな気配は一切しなかった。 それは目の前にいる男のせいである。 この男に畏怖の念を抱き、恐怖で声が出せないのだ。みなガタガタ震えている。 男は手を合わせ・・・ 「いただきます」 といいかなこをつかんだ。 「ヒィッ!!」 掴まれた感触に驚き、かなこが声を上げた。 男はかなこの皮に手を当て「スゥーーー・・・」 「いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 皮を薄く切られた痛みでかなこは絶叫した。 だが男はそんなこと気にするまでも無くピーラーで切るかのように皮を剥いだ。 「いだい・・・あたしの・・・かおが・・・・」 中身が見えている。 かなこの中身はドーナッツだ。それが丸見えである。 男はかなこをいったん皿の上に戻し、ちぇんとありすをつかんだ。 「やめてねー・・・ちぇんはおいしくないんだよー・・・」 「やるならありすにしなさい・・・ちぇんだけは・・・」 が男はちぇんを握り絞めた。 「にゃああああああああああああああああああ!!!!」 「ち、ちぇええええええええええええええええええええええええええん!!!」 搾り取られたちぇんの中身はそのままかなこに当たった。 「ちぇ・・・ちぇえええん・・・」 ありすは放心してたが今度はありすの番だった。 「ああああああああああああああああああああああ」 チョコとカスタードがかかったかなこを手でつまみ バクッ・・・ 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 かなこは食べられた痛みからこの世のものとは思えない表情をした。 そのまま男は食べていく。 そして食べ終えた。 「次はお前だ」 掴まれたれみりゃが必死になって逃げようとするが逃げれなかった。 「生きがいいからちょっとずつ食べよう」 バクッ・・・・ 「うあああああああああああああああああ!!!!!」 頬の一部を千切り食べる。 食べ続け中枢餡を食べられたところでれみりゃは動かなくなった。 「最後はデザート」 「げ・・・げら・・・・」 と言いうどんげを見た。 すでにうどんげは泣き崩れている。 さっきまでいたみんながこの男に食べられたからだ。 恐怖が臨界点まで達したうどんげの目が光った。 うどんげの「狂気の瞳」だ。 これを喰らったゆっくり、人間は一種の催眠状態になり、幻覚を見るのだ。 が・・・・ 「俺にそんなのは効かないぞ」 「???!!!!!」 うどんげは信じれなかった。目の前にいる男に自分の催眠が効かなかったのだ。 しかもその隙にうどんげは掴まった。 「げらあああああああ!!!」 必死にもがいたが先ほどのれみりゃと同様逃げれなかった。 「安心しろ」 「?!!」 「お前の体のは全て食べてやる」 「!!!!」 それはHENTAIお兄さんが使うたべるではなく、食べるのほうだった。 うどんげは理解したこの男に食われるのだと。 「げらああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 「いただきます」 うどんげはその男の腹に収まった。 「今日のおやつもうまかった。また食べるか」 「わかりました」 そういって男はその部屋を出た。 残っていたのは部屋の家具とゆっくりの飾りに服のみだった。 あとがき 加工所本部(前編)を読んでくださった方々ありがとうございます。 麦は大変うれしいです。 前編を投稿したその日に後編を書いてしまうアホ餡子です。 はっきりいってつらいです。 前編を改めて読み返すと駄文だということがすごくわかったのでこれから徐々にうまくなっていこうと思います。 いまのところこんなんですが、がんばっていこうと思います。 コンペ10夏にも一応参加するつもりです。 ギャグの方どうしようかな・・・困ったな・・・ これからもよろしくお願いします。 うどんげの中身は月見団子。 今更ですがD.O様活動一周年おめでとうございます。麦は全然知りませんでした。 申し訳ありません。 いままで書いたやつ anko 1994『加工所本部(前編)』 おしまい
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2842.html
『我が家のゆっくりたちをいじめてみた』 13KB 愛で いじめ 変態 飼いゆ 希少種 現代 たぶんぬるいじめもの 希少種、胴付きぬるいじめ。 胴付きHentaiあり 僕が考えた(すでに出した人がいなければ)ゆっくりが出ます。 『anko1354 捨てゆを拾ってみた』『anko1405 ぜんこーしてみた』『anko1591 けーねとちょっとSなお姉さん』 に出たゆっくりたちが出ますが読んでおられまくても問題ありません。 やあ。みなさん『ハッピーニューゆんやー』又は『あけおめ。ことゆぎゃ(あけましておめでとうございます。今年もゆ虐しようぜ!!)』 私は虐待お姉さん。 ではなく普通のお姉さんだ。 しかし今日は虐待おねえさん、と言うかぬるいじめお姉さんになろうと思う。 理由はとくにない。 いじめるのは我が家のゆっくりたち。 私の兄があちこちでもらったり、拾ったり、釣ってきたりした子たちだ。 それでは初めに我が家のゆっくりたちを探しに行くとしよう。 まず初めに向かったのは飼いゆたちの寝室。 うちはゆっくりをたくさん飼っているので、部屋一つをゆっくりたちの寝室にしているのだ。 もし虐待お兄さんが聞いたら『ゆっくりのくせに部屋があるなんてなまいきだ』と言って怒ることだろう。 「ゆああああああああああ!!」 その部屋の中から悲鳴が聞こえる。 この声は我が家の胴付きのゆっくりれいむの声だ。 ある日散歩に出かけた兄がどこからか拾ってきた子だ。 その時はまだ子ゆっくりで胴体もなかった。 どういう訳か金バッジを取るための試験勉強にとても熱心だった。 1度理由を聴いてみたところ、『れいむのお母さんがダメなゆっくりじゃないことを証明する』 とかよくわからないことを言っていた。 その後兄も協力的もあり、見事金バッジの取得に成功。 次の日、何故か胴付きになっていた。 「やめてええええええええ!んぐっ・・!」 そのれいむの叫び声が寝室から聞こえていた。 「ゆるさなえー♪」 「むらむらしようね♪むらむらしようね♪」 他にも声が2つ。 私は寝室に入ってみた。 「は~い、失礼しますよ~。うわぁ・・・」 そこで私は二匹のゆっくりがれいむに襲っている姿を目撃した。 「ゆ~るさ~なえーー♪」 1匹は胴付きのゆっくりゆるさなえ。 ある日、仕事から帰宅途中だった兄がどこ拾ってきた子だ。 何故かいつもパンツいっちょという裸族もどきな格好をしている。 ところでゆるさなえは、れいむを見ると攻撃を加えようとする習性がある。 もしそれが胴付きのれいむの場合だと、その胴付きれいむの脇に噛み付こうとするのだ。 しかしうちのゆるさなえは・・・ 「べろべろべろ♪」 「やめてーーー!!」 何故か脇を舐めるのだ。 それもうちの胴付きれいむだけ。 今もれいむの脇をうれしそうに舐め回している。 「むらぁ・・さなえとばっかりむらむらないでむらさともむらむらしてね♪」 「ん!んぐうう!らめふぇ~~!」 もう1匹は、胴付き(?)のゆっくりむらさ。 ある日、海釣りに出かけた兄が釣ってきた子だ。 なぜ胴付き(?)なのかと言うとこのむらさ、普通のゆっくりで言うあんよの部分からタコの足が生えいるのだ。 ゆっくり研究所で働く兄によると、専門家たちの間では『むらーけん』と呼ばれているそうだ。 ちなみに中身はたこ焼きだ。 この前少しかじってみたので間違いない。 また見た目だけでなく、その行動もとても奇妙で、 よく私や兄の口や服の中にタコ足を突っ込んでこようとする。 「ゆっくりむらむらしようね♪」 「らめふぇえええ!」 今もタコ足をれいむの口や服の中に突っ込んでいじくり回している。 先ほどからクチャクチャだかヌチャヌチャといった音がしている。 よく見ると、ゆるさなえのパンツの中にも突っ込んでいる。 「ゆっ!?おねえふぁんたふふぇけええええええ!」 れいむが私に気付き助けを求めてきた。 しかし、私はぬるいじめをするためにこの子たちを探していたので、 もちろん助けたりはしない。 助ける代わりに私は、身動きの取れないれいむの頬を軽くつねった。 「ゆっ!?やめふぇね!ゆっふりふぁなしふぇふぇ!」 そして徐々に力を加えていく。 「いふゃいよ!ゆっふりやめふぇね!」 でもやめない。 さらに力を入れる。 「いふぁい!いふぁいよ!」 とうとうれいむは泣き出してしまった。 「ゆる?」 「むら?」 れいむの異変に気付くゆるさなえとむらさ。 「ゆわああああああああああああん!!」 「ゆるさなっ!!」 「むらあああああああ!!」 暴れ出すれいむ。 それに驚きゆるさなえとむらさ。 よほど驚いたのか動きが止まる。 「おにいさああああああああああん!」 その隙にれいむは泣きながら走り去っていった。 「ゆるさなえ!!」 「ん?」 何故かゆるさなえが怒っていた。 どうやら私がれいむをいじめたことに怒っているようだ。 自分もしてたくせに。 「ゆるーー!!」 頬を『ぷくー!!』と膨らませて私を威嚇するゆるさなえ。 ゆるさなえのくせに生意気な。 どうやらおしおきが必要なようだ。 そう思った私はゆるさなえのパンツをつか・・ 何かこれ湿ってる!! むらさのせいか。 私はそのままゆるさなえのパンツずらそうとする。 「ゆっ!?」 驚くさなえ。 「ゆるうううう!!」 私の目的に気付いたらしくパンツがずらされるのを必死に防ごうとする。 ビリッ!! 「ゆる!?」 「あっ・・・」 パンツが少しやぶけた。 まあいいか。 「ゆるざなえええええええええええ!!」 悲鳴を上げるゆるさなえ。 よほどお気に入りだったのか涙を流している。 「ざなべえええええええええええ!!」 「あっ・・・」 そのまま泣きながら走り去ろうとするゆるさなえ。 そんなパンツがずれたままで走ったりなんかしたら。 「ざな!!」 ほら転んだ。 「それはそうと・・・さっきから何してるのかな君は」 そう言いながら私は先ほどから私の腰にしがみついて ズボンのベルトを外そうとしていたむらさにビンタを加えた。 「むらぁ!!」 私の足下にずり落ちるむらさ。 ついでにデコピンを加える。 「やめてね!いたいよ!むらむらできないよ!」 「しなくていいよ」 「どうしてそんなこというの!?むらさがとってもむらむらしてるから?」 「人のズボンをずらそうとしたりするからでしょ。 それに君むらむらって言うよりどちらかって言うとぬるぬるしてるよ」 「むらぁ/////ぬるぬるなんて、おねえさんいうことがとってもエッチさんだよ/////」 頬を赤らめながら、顔にたこ足を当てて頭というか体をいやんいやんと振るむらさ。 あ、ちょっとイラッときた。 デコピン 「むらあああああああああああああ!」 悲鳴を上げて走り去ろうとするむらさ。 しかしタコ足のせいかとてつもなく遅い。 このまま視界から消えるまで待っていたら時間が掛かるので、私はむらさをまたいで他の場所へと向かった。 次に私は家のリビングへやって来た。 リビングには胴無しのゆっくりえいきがいた。 ある日兄がどこからか貰ってきた子だ。 普段はあーだこーだと口やかましく小言を言うが、たまに兄や私にちゅーをねだってくるうざかわいい子だ。 そのえいきは今『えいきっき体操』をしていた。 「し~ろぉ。く~ろぉ」 体を左右に揺らすと。 「し・け・いぃ」 今度は体を縮め。 「よいぞ!!」 勢いよくジャンプ。 相変わらず何のためにやっているのかよくわからん体操だ。 などと思いながら私はえいきに近づきいた。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね!!!ゆ?おねえさんどうしたんですか?」 私の存在に気付がつくえいき。 私は隠し持っていたパンダのぬいぐるみをえいきに見せてみた。 「ほらえいきさまパンダさんだよ♪」 「あっ♪ぱんださんかわいい♪」 『ぱぁ』と顔を輝かすえいき。 かーわーいーいー(棒読み)。 さらに私はシマウマのぬいぐるみを見せてみた。 「なんと今日はシマウマさんも一緒だよ♪」 「ゆあああああああああ!!シマウマさんははっきりしてなああああい!!」 シマウマを見るや、突然大声を上げて走り去っていくえいき。 我が家のえいきはパンダさんは好きだがシマウマさんは苦手なのだ。 リビングには他にも胴無しのゆっくりみょんが寝息を立てて眠っていた。 「むせい・・・むせいぃ・・・」 ある日怪我をして我が家の玄関前で『ち○ぽ!ち○ぽ!』と騒いでいたのを兄が拾ったのだ。 「まらぁ?」 私の存在に気付いたのか目を覚ますみょん。 「ばーじん!ひとりえっちぃ?」 訳(お姉さん何してるのぉ?) 即ビンタ。 「まらああああ!!」 訳(痛あああああ!!) 「じょおおおおおさまああああ!ちーんぽ!やりにげ!ひにんんんんん!」 訳(どうしてぶつの!みょんなんにもわるいことしてないよ!) ビンタ。 「まらああああ!!」 訳(痛あああああ!!) 「どーーーーーてーーーーー!!ふぁっくゆううううう!」 訳(お兄さん助けて!!) どこかに走り去っていくみょん。 ほらまあ、あんな事言われたら思わずたたいちゃうよね。 「わふんわふん!」 私の背後から声がした。 ん?この声は・・・ 背後を振り返ると、我が家の胴なしのゆっくりもみじが尻尾をうれしそうに振りながら私を見ていた。 ある日近くの河原で野良ゆたちにいじめられていたところを 偶然通りかかった兄が助け、そのまま飼うことになった子だ。 そのもみじが尻尾を振りながら見上げている。 私は屈むともみじのあご(?)の下をなでてやった。 「わふ~♪」 うれしそうに鳴くもみじ。 よしよし、可愛い奴め。 それでこそ虐めがいがある。 「もみじ、お手!」 「わふっ!」 もみじの目の前に手を差し出す。 それに対し、ない足の代わりに手に尻尾を乗せてくるもみじ。 「お座り!」 「わふん!」 どうだと言いたげな顔で、体を低くするもみじ。 しかし、代わりにお尻が上がっており、 尻尾といっしょにふりふりと横に揺れている。 「ちんちん!」 「わふ~ん////」 恥ずかしいそうに頬を赤く染めて、いやんいやんと言いたげに顔を左右に激しく振るもみじ。 ピシン! 「わぶっ!」 ちょっとイラッときたのでデコピンをお見舞いした。 「わふぅ・・・」 涙目になるもみじ。 そう、その顔が見たかったんだ。 私はさらにデコピンを加える。 デコピン。 「わっ!」 デコピン。 「わぶ!」 デコピン。 「わびゅ!」 「きゃいんきゃいいいいいん!!」 とうとう泣きながらどこかへ走り去っていくもみじ。 「おねえさんいいかげんしてね!!」 また私の背後から大声がした。 声のした方を見ると、案の定奴がいた。 「てんこはとってもおこってるんだよ!!いかりがうちょうてんなんだよ!!」 我が家の胴なしゆっくりてんこだ。 「どうしてほかのこばっかりいじめるのおおおおお!!めすぶたなてんこをいじめないとだめでしょおおおお!! ばかなの?しぬの?ひぼう(誹謗)とちゅうしょう(中傷)をようきゅうするよ!!」 このてんこは去年、虐待祭(ぎゃくたいさい)と言う祭りの出店で、兄が景品で貰ったやつだ。 私はこいつがあまり好きではない。 何故かというと、こいつは自分がお仕置きされてもらうために、 兄や私の持ち物や家の物を隠したり壊したりするからだ。 兄は別に気にしていないようだが、私はそれが理由でこいつがあまり好きじゃない。 「わかったらさっさとてんこをいじめてね!!ことばぜめでもいいよ!!」 無視。 「どうしてむしするのおおおおおおおお!!ほうちぷれ-さんはゆっくりできないんだよ!!」 叫ぶてんこ。 うちのてんこは無視されるのが嫌いなのだ。 めすぶたが聞いてあきれる。 『めすぶた』よりも『ゲスぶた』の方がしっくりくるんじゃないだろうか。 「いじめてね!いじめてね!」 なおもしつこく私に絡んでくるてんこ。 体当たりしてくるが私は無視を続けた。 「むじずるなああああああああああああああ!!」 さーて、まだいじめていないのは・・・おお、いたいた。 「こーそこーそ・・・」 胴なしのゆっくりこがさが近くのソファーの陰に隠れながら、 こちらの様子をうかがっていた。 このこがさは・・・えーと・・・忘れた。 本ゆんは気付かれていないと思っているだろうが先ほどから『チラッチラ』と こちらを伺っているのがバレバレだ。 私は気付いていないふりをしてソファーへと近づいた。 「びっくりしていってね♪」 案の定こがさがソフャーの陰から跳び出してきた。 もちろん驚いたりはしない。 「・・・・・・」 「びっくりした?びっくりした?」 どや顔で私に訪ねるこがさ。 私は微笑みを浮かべこがさの前に屈みこむと一言言った。 「ぜんぜん」 「ゆっ!?」 驚くこがさ。 「う、うそさんはだめなんだよ。びっくりしたでしょ?びっくりしたでしょ?」 「ぜんぜん、だって隠れてたのがばればれだったし。 そもそもそんな目立つような色の髪と傘で気付かないわけないでしょ。 そんなんでびっくりするわけないじゃん。ばかなの?」 「どうしてそんなこというのおおおおおおお!!びっくりして!びっくりしてよおおおおおお!」 「いやだ」 「ゆわああああああああああああん!!」 泣き出すこがさ。 かわいい(ニヤリ♪)。 ドカ! 「痛っ!」 頭に激痛が走った。 驚き後ろを振り返ると兄が腕を組んで私を軽くにらんでいた。 その足元には先ほど私がいじめたゆっくりたちがいた。 「悪ふざけもいいかげんにしろよ」 「いったいな!なにも殴んなくてもいいじゃん」 「悪い子にはお仕置きだ。ゆっくり理解しろ」 「ちぇー、子ども扱いかよ・・・」 「おにいさああああん!!おねえさんがいじわるするんだよおおおおおお!! わちきがおどろかしてもびっくりしてくれないんだよおおお!!」 「そうだよ!てんこのこといじめてくれないんだよ!」 「それはよかったな♪」 「「どうしてそんなこというのおおおおおおおおお!!」」 叫ぶこがさとてんこ。 兄も私と似たり寄ったりな性格をしているのだ。 おまけ1『みょんその後』 「どーーーーてーーーー!!」 訳(おにいいいさああああああああん!!) 「・・・・・・・」 「ちーんぽ!やりにげ!ひにん!ばーじん!ちーんぽ!えすえむぷれい!」 訳(みょんはなんにも悪いことしてないのにお姉さんがみょんをぶったんだよ!) 「どーてー!ばーじん!ご○っかん!」 訳(お兄さんはお姉さんにお仕置きしてね!) 「・・・・・・」 お兄さんビンタ。 「まらああああああああああああ!!」 訳(どうしてえええええええええ!!) おまけ2『お姉さん家のお隣』 お姉さん家のお隣には、Hentaiお兄さんが胴付きもみじといっしょに暮らしていた。 「もみじ、お手!」 もみじの目の前に手を差し出すHentaiお兄さん。 「わふっ!」 Hentaiお兄さんの手の上に手を乗せるもみじ。 「お座り!」 「わふん!」 勢いよくジャンピング正座するもみじ。 どや顔である。 「ちんちん!!」(キリッ!) 「わ、わふん・・・////」 頬を赤らめ、恥ずかしげにスカート(?)を下ろすもみじ。 股下からぺにぺにがこんにちはをする。 それを見たHentaiお兄さんは 「つんつん」 「わきゅん♪」 びくりと震えるもみじ。 「にーぎにーぎ」 「わ、わふぅ/////」 切なげに鳴くもみじ。 「ちゅーぱちゅーぱ」 「わ、わ、わおーーーーーん!!」 もみじの嬌声が家中に響く。 それはスーパー18禁タイムが開始したことをご近所さんに告げていた。 「何?今の?」 「ほら隣の人Hentaiお兄さんだろ、だから・・・」 「ああなるほど」 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 八手あき 以前書いたもの anko1354 捨てゆを拾ってみた anko1358 焼き芋を買ってみた anko1366 ゆ虐戦隊!!ヒャハレンジャー!!! anko1377 みんなのうた 大きなドスまりさ anko1386 ごめんなさい anko1398 カスタードキムチ鍋 anko1405 ぜんこーしてみた anko1417 みんなのうた むらむら anko1440 やまめに出会った。 anko1455 虐隊見参!! anko1499 壊れるまで anko1591 けーねとちょっとSなお姉さん anko1655 まりさをゆっくりさせてあげた anko2286 赤ゆを虐殺してみた anko2358 帰ってみたらなずーりんが anko2564 れいむをゆっくりさせてあげた anko2651 赤バッジ青バッジ anko2799 畑さんでゆっくりしようね
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2732.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1309 幸福マスベ/コメントログ」 ヤベェ、HENTAI過ぎるwwwww 個人的には、胴付きプリズムリバー三姉妹のSS読みたいです。大乱交「霊車コンチェルトグロッソ」みたいな -- 2010-05-29 14 05 46 『ちんちん』で会話出来るのかい!!! -- 2010-06-05 02 38 00 胴付き嫁ゆっくり、ぱるぱるぱる… -- 2010-06-27 10 59 11 こwwれwwっわww -- 2010-07-13 07 34 29 なにか狂気じみたものを感じる -- 2010-10-04 03 49 48 うわwww -- 2011-01-15 22 49 22 文章から気迫を感じた -- 2011-03-09 02 42 53 ワロタwwwwwww -- 2011-04-11 00 22 55 これはワロタwwww -- 2011-07-15 16 48 38 アウトだろwww -- 2011-08-30 02 29 02 こいつは上流階級の紳士だぜ… -- 2011-12-02 15 40 17 マジキチwwwwwwwww -- 2012-01-11 09 44 09 今日も平和だなー(棒 -- 2012-07-27 21 46 38 幸せそうでなにより・・・え?! おすそ分け?幸せの? イエイエイエイエイエイエ!!結構ですから!いや!だから! お願い!イヤァーーーーーーー・・・・・・・・・・・・ウッ -- 2012-09-05 21 51 11 シリアスっつーよりカオスやな -- 2012-10-07 21 15 36 まりしゃに手があるのか・・・どうやってしごいたんだろう?ところてん? -- 2012-12-12 11 32 58 感動した。 -- 2013-03-28 17 00 59 まりしゃのおさげ便利だな。オナニーできるのか。 -- 2013-05-27 18 34 37 ☆HE★N★TA★I★DA☆ -- 2013-06-16 07 48 29 変態だー!!!!(by森あい -- 2018-01-15 23 56 13
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3859.html
『レイピアお姉さんと愉快な仲間達3』 19KB 愛で 日常模様 飼いゆ 姉妹 赤ゆ 捕食種 希少種 都会 現代 独自設定 六作目。HENTAI成分有り チートなゆっくりが登場します。苦手な方は退避を。HENTAI成分微弱に有り。 やあ、私はレイピアお姉さん。バリバリの制裁派だよ! 「お姉さん。このおちびちゃん達どうするみょん?」「こぼねー?」 前に買ってきてあげた飛行用すぃー『ばたふらい』に乗って浮かんでいるゆゆことみょんが言った。 「うー……あみゃみゃ……」「ちゃーちぇー……」 そして私の前には、餡子をがつがつと食べる未熟児の赤ふらんと赤れみりゃがいる。 この双子と出会ったのは、いまからだいたい三分前。久方ぶりのドゲス狩りから帰ってきたところだった。 「いや、二人ともご苦労様。それにしても、まさか帽子丸ごと貰えるなんて思わなかったわ」 「このくらいだと、六十万ぐらいにはなるみょんね。ウッハウハだみょん」「こーぼねー!」 『ゆらないか』の前で一緒に来ていた鬼威惨の車から降り、ホクホク顔で家に帰ってきたとき。 私の家の前に、何か湯気を立てる塊が一つ転がっていた。 「……ん? あれって……」「れみりゃみょん。死にたてみたいみょんね」「こぼこぼね、こぼこぼこぼねこぼこぼね」 それは頭部が無残にひしゃげて羽が穴だらけになったれみりゃの死骸だった。まだ死んで間もないようで暖かった。 「かわいそうに。供養してあげ……「ちょっと待ってみょん。何か動いてるみょん」 するとれみりゃのまむまむがもぞもぞと動き始め、中から出てきたのがこの子達だった、と言う訳だ。 「で、どうするんですかみょん?」「こぼね~?」 「……とりあえず、育てるしかないでしょうね。身体が弱い未熟児なんて買うブリーダーはいないだろうし」 「やっぱりですかみょん。お姉さん、未熟児を育てたことはあるんですかみょん?」 「無いッ!」 私はきっぱりと言い切った。ゆっくりを育てたのなんかみょんとゆゆこが初めてだ。文句あっか。 「……だったら、誰か頼りになりそうな人に聞いてみるといいと思いますみょん。ゆらないかにもう一度行きましょうみょん」 「うう……そうよね……」 私は赤れみりゃと赤ふらんをみょんとゆゆこに任せ、渋々自転車に乗り来た道を引き返していった。 頼りになりそうな人① 餡子ヨーグルトを食べていたブリーダーお兄さん 「ん? 未熟児ねぇ……そこまでのレベルだと厳しいと思うぞ?」 「どうして?」 「未熟児はとにかく片時も手が放せない。皮が弱いからケージにぶつかっただけでも怪我するし、免疫も弱いから死にやすい。 あんたはみょんがいるからまだ楽だろうが、ある程度育つまではケージに緩衝材を貼り付けて育てた方が良い」 「なるほどなるほど。流石は本職ねぇ。ありがと、参考になったわ」 「ん。ああ、あとれみりゃは『エレガント』とか『カリスマ』とか言ったら大体言うこと聞くから、そうやって躾けると楽」 頼りになりそうな人② カクテルを作っていたマスター 「飼う環境はブリーダーお兄さんに聞いたんだっけ? なら、俺は食べるものについて教えてやろう。 未熟児は餡子なんかの甘い物だけじゃ駄目なんだ。皮を強化するためにほんの少しの小麦粉……やっぱりゆっくりの皮が望ましいな。 あとがっつきすぎて喉に詰まらせることもあるから、餌はなるべく柔らかいペースト状にしてあげるといい。 ちょっと皮を分けてあげるから、磨り潰して中毒しない程度に食べさせてやって」 「ふんふん」 「ある程度育った後の育成方法は彼に聞きなよ。ほら、あの胴付きれてぃを連れてるイイ男だ。ゆっくり全般に凄く詳しい」 頼りになりそうな人③ れてぃを連れた鬼威惨 「未熟児か……」「くろまく~。みょんみたいに相棒として育てるの~?」 「あれ、私のみょんのこと知ってるの?」 「ここでは有名だ。相棒のみょんにも鎧を着せて剣術を教えているんだろ? あんたのところのみょんは鬼威惨達の間では『パラディンみょん』とか言われてるそうだ。知らなかったのか?」 「へぇ、そんな名前で呼ばれてるんだ? 後でからかってやろ」 「……で、未熟児、それも捕食種だったな? 病気になるとまずいから、なるべく清潔な環境で育てる。 まあこれは全てのゆっくりに共通して言えることだな。 それと相棒として育てるならちゃんと運動をさせておくことだ。生き餌でも使って身体能力を鍛えておいた方がいい」 「ふーん。参考になったわ。確かに、捕食種を相棒にってのもいいかもねー。みょんだけじゃ頭数が足りないのよ」 「あと、四匹分ともなると餌代が結構かさむからな、覚悟しておいた方が良い」 「ありがとう。えーと……」 「暗殺鬼威惨だ。蜘蛛鬼威惨とも呼ばれている。以後お見知りおきを、レイピアお姉さん」 「鬼威惨の相棒のれてぃよ。お姉さん、ゆっくり頑張ってね」 「……ただいまー」「お帰りなさいみょん。どうでしたかみょん?」 「結構いいアドバイスもらったわ。さあ、まずはこの子達のためにケージを改造しないとね」 今あるケージは、ベビーベッドのフェンスをそのまま金網に取っ替えたような、ハムスターのケージの天井を取り払ったようなものだ。 このままではれみりゃやふらんが危険なので、みょんの鎧を作ったときに余ったウレタン材をケージの内側に厚く取り付けた。 その上から清潔なタオルを敷き詰め、トイレのスペースに砂を入れ、寝るための家をウレタン材を切って作り準備完了。 「みょん、ゆゆこ。もしこの子達がケージから出ようとしたら戻してあげてね」「了解みょん」「こぼね」 赤れみりゃ達をころんとケージの中に入れ、少しの間反応を見る。何か不具合があったらいけないからだ。 「うー……うー……」「ゆっち……うー」 上手く鳴くことが出来ないようだが、とりあえず不満は無さそうだ。 私はホッと一息ついて、パソコンを立ち上げ小説の執筆を始めた。 「お姉さん、おちびちゃん達がお腹空かせてるみょん。餡子でいいみょん?」「ああ、ちょっと待って」 執筆しだして三十分ほどで、ケージの中を見ていたみょんがこっちに声をかけた。 それに慌てて返事をし、マスターからもらったゆっくりの皮を取り出した。 アドバイスに従って餡子と一緒によく磨り潰し、ペースト状になったられみりゃとふらんに与える。 「はい、お食べ」 「うー……」「あみゃあみゃ……」 二匹がじりじりとこちらに這ってきて、スプーンの上のペーストをがつがつと食べ始める。 「……ねぇ、もっと静かに食べたらさらにエレガントになるんじゃない?」 そう言うと、まずれみりゃが食べるのをぴたりと停め、もくもくと静かに食べ始めた。 れみりゃは『エレガント』『カリスマ』といった言葉に非常に弱い。 さらにふらんは幼少期は何かとれみりゃの真似をしようとするため、この方法で行くと二匹とも上手く躾られるのだ。 「うー……かいちゅあ……」「わぁちも……えりぇあんと……」 「……ん?」 このふらん、さっき自分のこと『わたし』って言わなかったか? ふらんの一人称は普通『ふらん』だったはずだ。 「未熟児だったから、多分言葉まで受け継がれてなかったんだと思いますみょん。ひょっとしたられみりゃもそうかもしれませんみょん」 「ってことは、将来『~だど』って話さないれみりゃが出来ると?」「まだわからないけど、可能性はありますみょん」 まぁ、その辺は胴付きになった頃にでも分かるだろう。そう結論づけて私は給餌を再開した。 それから一ヶ月間、私は子育ての苦労を嫌と言うほど味わった。 まず未熟児特有の脆弱さだ。 二時間何も食べないと餓死寸前になるため、片時も目が離せない。 外傷を負うことはケージのおかげで殆ど無かったが、羽が発達して高度十五センチほどを飛び始めた時はいつも冷や冷やしていた。 一度れみりゃの背中に切り傷が出来たときは絶叫してパニックになったほどだ。 大粒の飴玉ほどだった超未熟児のれみりゃたちが通常の子ゆっくり大に成長し皮が丈夫になるまで、私の心が安まるときはなかった。 さらに躾の難しさ。 食べ方やトイレは伝家の宝刀『エレガント』連呼で何とかなったが、人間と暮らしていくマナーを教えるのが何とも難しかった。 「人間の中には怖い人もいるから、あんまり話しかけちゃ駄目よ」 「うー? うー」「うー! あっちゃー!」 会話がうまく出来ないからうまく意思疎通が出来ないのだ。ゆゆこは躾が殆ど要らなかったからなぁ…… とりあえずこんな調子でマナーを教え込み、何とか理解したと分かるようになるまで私は何回も同じ事を教え続けた。 ずっと睡眠不足に悩まされた一ヶ月間だったが、一つ嬉しいことがあった。 「ままー!」「みゃみゃー!」 「……う……うえぇぇぇん! みょぉーん! ゆゆこー!」「ゆんゆん。おめでとうございますみょん」「こーぼーねー」 嗚呼お母さん、私はついに母親の喜びを知りました。まだ彼氏すらいないけど。 そして更に一ヶ月がたち、本格的な冬になってきた頃。 「うー! うー!」「わ、わたしもおねえさまとおなじくらいとべるんだから! うー!」 「はいはい、喧嘩しないの。それにしても、言葉遣いが綺麗にそのまま残ったわねぇ……」 ふらんは大分綺麗な発音でしゃべれるようになったが、一人称は結局『私』のままだった。 二匹は今胴無しで、成体と子ゆっくりの中間ほどのサイズだ。きっとまだまだ成長するだろう。 因みに今、二匹は私が考案したちょっとしたゲームをやっている。 暗殺鬼威惨のアドバイスで、二匹の運動として考案した物だ。 天井から糸でドーナツ等のお菓子を吊り下げ、それを二匹で奪い合うという物である。 部屋の中に危ない物は置いてないし、二匹ともすっかり丈夫になっているからこういう事も安心して出来るようになった。 「れ・み・り・あ・うー!」「あーん、またまけちゃった」 今回もれみりゃの勝利みたいだ。ふらんの方が力はずっと強いのだが、飛ぶ速度ではれみりゃに敵わない。 「じゃ、朝ご飯にしましょうか」 そう言って私が取り出したのは、ゆっくりショップで買ってきた捕食種餌・虐待用ゆっくり。その中でも特にゲスなのを厳選した。 「ふふ、ふらんだあああああああああああぁぁ!」「れみりゃもいるうぅううう! むっぎゅううううぅううう!」 でいぶともりけん(笑)が叫び声を上げ、透明な箱の中でじたばたと暴れ出した。 「GO!」 「「うー!」」 満面の笑みを浮かべたれみりゃとふらんがでいぶともりけんを捕まえ、端の方にかぷっと噛み付いた。 ――ちゅうぅぅぅぅううう…… 「「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛……」」 餡子を吸われ、でいぶともりけんの身体がどんどん縮み、干し柿のような形になっていく。 餡子をあらかた吸い終わると二匹はでいぶともりけんの皮をくるくると畳み、今度はクレープを食べるように端から食べ始めた。 まず両端から食べた後、最後に一番美味しい中枢餡が残った部分を食べるのが二匹の楽しみらしい。 「「ごちそうさまでした!」」 「はいはい。ところでふらん、ゲスゆっくりってどういうゆっくり?」 「うー! にんげんをせいっさいするとかいってるやつらだよ!」 「ふんふん。他には?」 「ほかのゆっくりやにんげんのいえでわるさをするゆっくりだよ! あと、おうちせんげんするやつもげすだよ!」 「大正解! ふらんは賢いなぁ。偉い偉い」 「うー……」 ふらんが顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。その恥ずかしさ半分照れ半分な表情がまたイイ。 こうして二匹にゆっくりの味とゲスの見分け方を教えていくのだ。駆除や虐待の相棒にするにはこうして育てた方がいいとのことだ。 「……お姉さん」「ん? どうしたの、みょん? そんな思い詰めたような声出し…て……」 すると、突如私とれみりゃたちがいた部屋のドアが開き、黒いリボンを付けた白い髪の美少女が入ってきた。 「私はようむになりましたみょん。……それと、胴付きになっちゃいましたみょん」 「……MAZIDE?」 私はそのまま数分間フリーズしていたが、やがて正気に戻り、一気にみょんに向かってまくし立てた。 「な、なんで? 何で胴付き化……いや、考えてみれば当然か。何でようむ化してるの!?」 みょんの胴付き化の条件は『剣術を極めること』。私の本気を受け流せるチートスペックなゆっくりになったのだ、それはまだ分かる。 が、一人称が『私』に代わり『半霊』を従える『ゆっくりようむ』になったという話は信じがたい。 都市伝説ながら、みょん種を飼っている物の永遠の夢とされているようむ化の実例が目の前にいるのだ。 「わかんないですみょん……朝起きたらこうなってたんですみょん。あの、それと……」 「そ、それに何?」 「……胴付きになったのは、私だけじゃないんですみょん」 ……ちょっと待て。今私の家にいるゆっくりは四匹。みょん……いや、ようむは既に報告してきている。 れみりゃ、ふらんはまだ胴付き化してない。と、いうことは…… 「お姉さん、ゆゆこも胴付きになったの~」 私の思考は、再びフリーズした。 ……あれ? なんか夢を見ていた気がするぞ? そうだ、みょんが胴付きようむになっててゆゆこも胴付きになってる夢だった。 本当だったら凄かったな。いや残念だよあっはっはっはっは…… 「お姉さん。現実を見てくださいみょん」「お姉さん、戻ってきて~」 「……あれ? みょんとゆゆこがまだ胴付きのままだぞ? みょんはようむになってるし。なんだここはまだ夢か」 「夢じゃないんですみょーん! いい加減目を覚ましてくださいみょーん!」 そう言ってようむが私のほっぺたを左右に引っ張った。 「あれ……? いひゃい……?」 「もしかしなくても現実ですみょん!」「これは重傷ねぇ……。ようむ、お水を汲んできてあげて」「わかりましたみょん」 パタパタとようむが部屋を出て行く。 「……うりゃ」「こぼねっ!?」 私が唐突に伸ばした手が、ゆゆこの私より大きな胸をむにゅっと掴んだ。 「……やっぱり! これは現実だ! いや、むしろ夢でもいい!」「そんな確かめ方やめてよ~!」 そう言ってゆゆこが自分を抱きかかえるように手を交差させる。いかん、鼻血でそう。 「お姉さん、お水ですみょん……って何してるんですみょん?」 水の入ったコップを持って入ってきたようむが白い目で私を見た。 ――ごーく、ごーく 「ぷはー! ……で、どうしてあんた達はそんな落ち着いてんのよ?」 「朝起きたら二人ともこうなってたのよ~」「それで二人でオタオタして、やっと落ち着いた後お姉さんの部屋に来たんですみょん」 ってことは、あのときパニックに陥ってたのは私一人だったという事か。恥ずかし―。 「……とりあえず、私たちも朝ご飯にしようか」 「それがいいですみょん」「そうね~。ゆゆこもお腹空いたわ~」 とりあえず食卓に上がり、適当にパンを焼いて朝食を作る。 ゆゆことようむは今まで通りゆっくりフードでもいいかと思ったが、何か人間にキャットフードを与えるようで嫌だったので三人分焼く。 「お、美味しいですみょん……」「こーぼね……」 二人は食パンのおいしさに愕然としていた。……そんな驚くほど美味しいかな、食パン。いや、ゆっくりフードが不味いのか? 「さーて、腹ごしらえもすんだし……それを何とかしなきゃね」 私はそう言ってようむの頭を指さした。 ようむは今緑色を基調とした服を着ている。正直言って兜が全く似合っていないのだ。このまま兜を脱いでも良いのだが…… 「兜を外すのは嫌ですみょん……。なんか落ち着きませんみょん」 ようむもそう言うので、今日からみょんの鎧を作ることにした。 いつものホームセンターに急行し、店員さんの妙な物を見るような視線に耐えつつ金属板やらゆっくり用品やらを購入。 さらに一人だけでは心許なかったので助っ人を呼び、私は家に辿り着いた。 「ところで、なんで俺が呼ばれたのか教えて貰えるか?」 「こういうの詳しそうだし、工作得意でしょう?」 「工作と言っても、俺はブービートラップ専門なんだがな……」 隣で何かをブツブツ言いつつ、助っ人の暗殺鬼威惨がようむの愛用していた飛行用すぃー『ばたふらい』をノコギリで分解していく。 「すぃーは小さな欠片でも触れているゆっくりの意志に従って動こうとする。つまりすぃーは駆動機関さえあれば一応稼働する」 「へぇー……そういえば、すぃーって一体何なの?」 「さぁな。胴付きゆっくりの胴体と似たような物らしい。加工所ではゆっくりの皮やうーぱっくを加工して作っていると聞いた」 「自然界では?」 「ゆっくりの身体から発生すると聞いたことがある。真相は未だ謎だがな」 分断されたばたふらいを更に削ったり穴を開けたり特殊な捻子で止めたりした後、それを置いて今度は普通の車型すぃーを切り始めた。 私はその横でようむの寸法を測って簡単に完成図を書き、薄いアルミ板をちまちまと切ったり曲げたりして組み立てる。 正直言って、兜の時より数段難しい。ほんのちょっとずれただけで不格好になってしまう。作業はこれ以上ないくらい慎重に行った。 上半身部分が半分ほどできた頃にはもう日が暮れていたので、作業はここで中断してまた明日、という事になった。 「お姉さん、晩ご飯まだー?」「うー!」「わたしもおなかすいたー!」 買ってきていたゆゆこ種用の扇子でれみりゃ達とくるくる踊っていたゆゆこが私の方にやってきた。 「ああ、ちょっと待ってて。今作るから」「私もお手伝いしますみょん」 ようむがそう言って私の方に寄ってきた。 「ああ、ならお願いできる? ……手とか切らないでよ?」「大丈夫ですみょん。多分」 結局刃物や火を使うのは私がやり、ようむにはポテトサラダやれみりゃたちのご飯のゆっくりの設置とかを手伝ってもらった。 「しかし、今日は信じられないことばかりだったわ……」 「それは私も同じ事ですみょん。ねぇゆゆこ様」「そうねー。二人いっぺんに胴付きになるなんて滅多にないわよねぇ」 「やべでええええぇえぇぇぇぇっ!! だずげでぇぇぇええええ!」「わがらないよおおおぉぉおおおおおおおおお!」 れみりゃとふらんがご飯のゆっくりの中身を吸っているその隣で、私たちはほのぼのと会話をしていた。 二日目。午前九時頃、暗殺鬼威惨とれてぃが家にやってきた。 「れてぃもお手伝いに来たわ~。よろしくね、お姉さん」 「ありがとう。……でも、ゆっくりに刃物持たせて怪我したりしないの?」 「あんたが言う事じゃないと思うがな。それにこいつの皮の丈夫さは尋常じゃない。前に包丁で指切った時も殆ど切れてなかった」 早速れてぃを加えて三人で鎧を作り始めた。 分解・改造され、タイヤを倒したような形の羽がある部分だけが残ったばたふらいを、鬼威惨が鎧の背中部分に取り付けた。 鬼威惨が言うには訓練次第で飛行が可能になるらしい。 更にそれだけでは味気ないので、白い布をそれらしく張った上からこれまた白い羽を貼り付け、天使の羽っぽくした。 「おお、うまいもんねえ」「それほどでもない」 更にブーツ部分を薄い金属板と安い人工皮革で作り、その靴底の真ん中に縦に分断した車型すぃーをはめ込んだ。 腕部分も同じように皮と金属板で作り、ついに全身分の鎧が完成した。 「できた……」「完成だ……」「くろまく……」 通販で売りに出せそうな出来栄えのそれをうっとりと眺めた後、早速ようむを呼んできて着てもらった。 「みょ、ちょっと重いですみょん」 ふむ、やはり面積が増えた分重いか。やっぱ訓練がいるかな。 「ちょっと飛んでみろ。背中にばたふらいを取り付けてある」「ゆーきゃんふらーい! ゆーきゃんふらーい!」 鬼威惨とれてぃがみょんに飛ぶように促す。 「や、やってみますみょん……お、お空を飛んでるみょん!」 みょんの背中でセミの羽のように畳まれた翼がガションと展開し、ようむが一気に天井近くまで飛び上がった。 「よし、ばたふらいは正常に動くな。次、ローラースケートを試してみろ。足についてる」 言われるままにようむが着地すると、今度は足に付けたすぃーの車輪が動き始め、 「ゆべっ!?」 ……ようむの上半身だけが取り残され、まるでバナナの皮を踏んだようにひっくり返った。 「ちょ、ようむ、大丈夫!?」「姿勢を低くして体重を前にかけろ」「……鬼威惨、『大丈夫?』くらいあってもいいと思うわ……」 気を取り直してもう一度チャレンジすると、今度は綺麗に、かなりのスピードで前に進むことが出来た。 「不具合があったら電話してくれ。それじゃあ、俺はこれで」「ありがとう鬼威惨。今度一緒に駆除に行きましょ」 暗殺鬼威惨とれてぃを見送って、私はそのまま武器と盾の作成に入った。 胴無しの時頬に付けていた物では小さすぎるため、新しく盾を作って半霊の方に付ける。 レイピアは胴無しの時に作った物が一本あったが、それでは少し短いためもう一本私のお下がりを渡した。 私が今使っている大きな針のような物とは違う細身の剣のような形状で、名前は確か『白き雷光(ホワイトボルト)』だっけ。 「は、はくろーけんとろーかんけんが揃ったみょん! お姉さんありがとうございますみょん!」とみょんは喜んでいた。 二刀流か……悪くないなぁ。私もやってみようか。 「よし、じゃあようむ、ちょっと手でレイピア振ってみ?」「みょ? ……みょっ!」 ひゅひゅんっ!! 「お、良い感じ良い感じ。次、連続刺突」「みょみょみょみょっ!」 みょんが二本のレイピアを高速で前に突き出す。何となくどっかの三刀流の牛の針を思い出した。二本だけどさ。 「おー、完璧じゃーん。良かった、また剣術教え直さなくて」「舌と同じようにやったらうまくいきましたみょん!」 同じ事を教えずに済んで安堵する私の横で、ようむは得意そうに胸を張った。 「れ・み・り・あ・うー……Zzz」「うー……」「うふふ、よしよし」 ようむの鎧を脱がせ、器具を片付けてれみりゃたちのいる部屋に入ると、ゆゆこが膝の上に二匹を乗せてた。何これ可愛い。 「ゆゆこ、ありがとね、二匹の面倒見てもらって」「気にしないで~」 そう言ってゆゆこがれみりゃたちに頬ずりした。あ、ヤバイ鼻血出る。 「も、もうすぐご飯にするから、ゆ、ゆっくりのセッティングお願い」「わかったわ~」 私は台所の方に戻り、ようむと一緒に料理を再開した。 ――とんとんとんとん 「ようむー、付け合わせのマッシュポテトお願い。はい」「了解みょん」 今日の晩ご飯はハンバーグの予定だ。人数が増えたから作るのが大変。 「ごちそうさまでした。……よいしょ」「お姉さん、食べてすぐ寝ると牛になるわよ?」「私は一向に構わん! むしろ本望だ!」 食べ終わった後はゆゆこの膝枕を堪能する。一回やってみたかったんだわ、これ。 「よしよし、早くあんた達も胴付きになりなさいよー」 「「うー!」」 そう言って膝枕体勢のままれみりゃとふらんを撫でる。 「あー……それにしてもゆゆこの膝は気持ちいいなぁ……Zzz」「あらら、寝ちゃったわ」「毛布持ってきますみょん」 すべすべした感触になんだかぽわーっとした気分になり、私の意識は夢の世界へと旅だった。 次目覚めたとき、私には毛布が掛けられていた。 どうやらようむが掛けてくれたらしい。うう、こんな良い子に育って…… 「お姉さん、現実を見るみょん。昨日早く胴付きになれって言ったときからフラグが立ってたんだみょん」 「ショックだろうけど、私たちがついてるわ、お姉さん」 「エ、ナンノコト? ヨクワカラナイヨ、ウフフフフ。アハハハハ」 私の目の前には、 「お、お姉さん、しっかりして!」 「落ち着きなさい、ふらん。時間がたてば元に戻るわよ、多分」 オロオロする胴付きふらんと、何か凄いカリスマが溢れ出ている胴付きれみりゃの姿が、あった? ○ 今まで書いた物 レイピアお姉さんと愉快な仲間達 レイピアお姉さんと愉快な仲間達2 ゆリーダー日記 暗殺鬼威惨 ぱちゅりーとこぁ
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/854.html
ゆっくりショップの店長だけど質問ある? 1 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 20 57 56.67 ID DKkNhYGL0 あればまったりゆっくり答えるよ 2 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 20 58 15.99 ID Ijfk3k1z0 儲かる? 2 全然。割に合わないねw 3 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 20 59 19.80 ID ogBCk1PP0 職業はなに? 3 トリマーもやってる 4 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 20 59 44.44 ID FOROP8TN0 店のゆっくりは売れ残るとどうなるの?殺すの? 4 うちの場合、最後は繁殖用として加工場に連れてかれるよ 8 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 03 59.73 ID JPJnxW+O0 ゆっくりがかわいそうなので店を閉めてください 8 俺雇われ店長だからね 社長に言わないとwww 14 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 22 43.70 ID JPJnxW+O0 ゆっくりにカレーとか食べさせるのはやめろよ 14 食べさせてないっすwww 16 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 37 01.79 ID Ys+xnsKb0 とある1日のスケジュールを。どんな感じの仕事なのか。 16 8時 出勤、うんしー片付け、ケージ掃除、食事あげ、調教、 9時~接客、トリミングなど 休憩は1時間と30分の2回 18時 調教 21時 退社 って感じかな? 時間ある時に事務処理とか発注とかやってる 18 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 37 35.33 ID 37Ihgf0T0 どのくらいの頻度で自分の爪切る? 18 3日に1回はみる、極力短くね 本当にゆっくりってやわらかいから 仕事で慌ててると傷付けそうになる 19 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 41 29.94 ID 6WOABelzO バイト募集してない?? 19 正社員しかないよー 21 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 46 10.17 ID IBzVTiNk0 入荷する種類ってブリーダー任せ? 21 うーん・・・ 仕入れは社長がブリーダーから買うんだけど・・・ 基本的に欲しい種類言うよ 例えば、今れいむ多いからありす下さいとか 25 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 49 26.35 ID RXsQpkmr0 取り扱ってる中で一番売値の種類は? 25 こないだまでいた胴付きゆうかりんは高かった 今いる中だと、胴付きさなえだね ※胴付きさなえ ttp //www.youtube.com/watch?v=??????????? 35 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 54 30.75 ID RXsQpkmr0 胴付きさなえでググったらなんかおっぱいがすごいんだけどwww 一番エロいのは? 35 一番エロいのは胴付きてんこだね マニアックなショーでしかお目にかかったこと無いwww ※胴付きてんこショー ttp //www.youtube.com/watch?v=XXXXXXX 51 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 05 50.48 ID RXsQpkmr0 てんこエロ過ぎるwww 一番大人しいのは? 51 エロいというか特殊嗜好向けw 礼儀正しいのはさくやかな 26 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 50 13.25 ID ks048eNj0 どうせゆっくりを商売道具としか思ってないんだろ 26 実際商品だし、うちの店の 27 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 51 22.35 ID yfpswpsR0 いまは販売ケージとかやたらと消毒しまくるのな むかしのゆっくりショップに比べて汚いのが少なくなったと思う 27 特にショッピングセンターに併設だと追い出される事もあるから 最近は衛生面しっかりしてるとこ多いね 29 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 51 41.11 ID E5YCG1+aO 胴付きのさなえの相場は? 29 うちの店にいたのは¥168000だね 30 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 52 02.99 ID IBzVTiNk0 グッズの収入とゆっくり本体の収入の比率はどんなもん? 30 生体:グッズ(トリミング込) 1:10くらいかな、大まかだけど 本体より維持品とかグッズが命 31 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 52 19.00 ID 6MmPun8l0 水上まりさ売ってますか? 31 水上まりさかー こないだまで一匹いたけど売れて新しい家族に引き取られてった 34 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 21 54 26.10 ID qDOH1j7l0 最近流行のペットは 34 ゆうか、ゆうかりん、のうかりんは揺るがないwww ちぇんや らん、最近は なずーも人気あるね 44 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 02 20.16 ID IBzVTiNk0 一番うれしかったことと嫌だったことは 朝出勤したら死んでたとかはどのくらいの頻度? この仕事始めてから知ったことってある? 44 うち出身の子がトリミングなんかで遊びに来てくれた時 その他、お客さんとゆっくりが幸せに過ごしてるの見ると嬉しくなるよ 嫌なこと・・・クレームとかもあるけど やっぱり病気とかで ずっとゆっくりしちゃってるときだね 危ない子は俺が連れて帰って看てるから、まだ出勤して・・・っていうのはない 死んだというか喧嘩して喰われていた時は相当へこんだ まあ日々勉強だね 色んな考え方の飼い主さんがいるし 53 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 06 22.83 ID 1OedxY820 ゆっくり専用エサって俺が食っても問題ないよね? 53 あれって、おいしくないよwww あと何でも餡子の変換するからって成分やばい 55 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 07 11.99 ID RGsQVnR+O まりさつむりってやっぱ普通のショップで売ってないの? 昔知り合いの見て一目惚れしてから探しまくってるけど一匹も置いとらん 55 ネットでブリーダー検索するか もう山行って湖巡りしたほうが早い 91 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 28 05.16 ID RGsQVnR+O やっぱブリーダーか。 山の未開の奥地にでも希少種ブリーダーなんぞ住んでいるのだろうか。 とりあえず探してみるわ。アドバイストンクス 91 山か・・・ 今では街中でもゆっくりが溢れてるけどね 56 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 08 32.54 ID o11gTz9jO まりさの質の良さって帽子の綺麗さだと思うんだ 色が真っ黒くないとかツバがヨレヨレとか言い出したらキリがないんだけど この前見たのは、これZUN帽だろって言いたくなるぐらいだったんだよ もしかしたら出来の悪い個体を掴まされたんじゃないかと 56 加工所産だったり片方の親の性質が強かったのかもね けっこう最近は乱雑に交配されてるし・・・ 初期のスタンダードなまりさは減ってきたかも 67 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 12 09.71 ID RXsQpkmr0 なんか都合の良い性格とか見た目の良さを重視するあまり ゆっくりの品種改良をやり過ぎて 経常的に跳ねずに這って移動したり ゆっくり出来なくなって夜泣きする個体が増えてきたから そういうのを止めようって取り組みを聞いたことがある 1の意見が聞きたいけど 67 うーん、難しいところだね そんな活動があっても、最早留まる勢いじゃないかも 俺としては、スタンダードなゆっくりだけを残していって欲しい その結果相場が高くなったとしても、ゆっくりとしての価値が上がるからいいんじゃないかな 歌わないれいむとか、怖がりのまりさとか、悲しいでしょ 俺は店長だけど、ゆっくりのペットブームって言葉が嫌い でもゆっくり達がゆっくりとした生活を送れるならそれでいい 100 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 34 54.75 ID RXsQpkmr0 現場的にはそう言う活動は全然影響してないのか~ でもまぁ見た目を重視するために遺伝餡的な疾患を ゆっくりが抱え続けるってのは改善していくべきだと思うよ ゆっくり達の幸福なゆん生の為にも疾患は無ければ超したことはないでしょ? 100 勿論俺もそう思う ただ経営者、繁殖者の考えが変わらんと何も変わらない 飼い易い性格とか見た目なんて二の次、健康が一番だと切に思うよ 60 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 09 40.62 ID Lb+DQhYe0 ゆ姦やバターゆっくりやってる人っているの? 60 少なくとも俺の知り合いには……いる 61 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 22 10 03.63 ID NfFztG+4O 小さいうちに母親から引き離してろくに日も当たらない、 せまいケージにいれられる赤ゆっくりをみてかわいそうと思わないの? 61 俺は正直思うよ でも最近は風潮自体が変わってきた 店側の売り文句なんて汚いもん 204 名前:鬼威参:2010/02/18(金) 01 18 27.11 ID K955MEN4O もうすぐ二ヶ月になる家のまりさが凶暴、噛む、汚す、騒ぐ、馬鹿 家族の誰もが触れない為 常にリードは付けたままなんだけど どうしたらいいですか? ゆっくりスクールとか行く暇と金なくて… 204 バカはまだしもwww まりさって実は臆病だから人見知りするからね・・・ やっぱりちょっとづつ慣らしていくしかないかな? ゆっくりランとかさ 206 名前:鬼威参:2010/02/18(金) 01 20 47.26 ID CDEm3YxwO 成長して売れ残ったゆっくりを殺したりするって聞いたことあるけどマジ? 206 命の効率的な循環とは言うけれど それってゆっくりの体だけの話で 心は考慮されてないと思ってる 214 名前:鬼威参:2010/02/18(金) 01 32 21.11 ID K955MEN4O ありがとう、馬鹿まりさだけど本当に可愛いんだよね。 なでなでしてお昼寝始めるのを目標に頑張る。 仕事頑張って! 214 やっぱりお互いにゆっくり出来ないとね~ つかやべぇ、ちょっと店行ってきます やっぱ連れて帰って来れば良かった・・・ 今日はこのまま落ちます こんな時間までありがとう ではノシ 217 名前:鬼威参:2010/02/18(金) 01 37 36.30 ID e+E0RMkbO こんな時間に店? なにがあったんだろ… まだ聞きたい事あったのに… 138 名前:鬼威参:2010/02/17(木) 23 55 18.47 ID RXsQpkmr0 乙 1とそのショップのゆっくり達の前途が幸福でありますように…
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2219.html
※東方原作キャラが出てきます ※ちびりゃのダイエット教室の後日談要素があります。 読まなくても問題はありませんが、蛇足の部分の意味がわからなくなると思います。 申し訳ありませんがご理解ください。 ※オリキャラがほんの少しだけ出てきます。 話の中核に関わってくる訳ではありませんが、苦手な方はご注意を。 よろしければどうぞ 魔女達の日常(実験編) 「パチュリー様~!道具を揃えて参りました~!」 「御苦労様。じゃあそこに並べてくれる?」 「わかりました~!」 ここは紅魔館の図書館。 色取り取りの本の山が暗く静かに佇む部屋だ。 そのような部屋から、不釣り合いな程に騒がしい声が聞こえてくる。 騒がしい声の主の名前は小悪魔。 この図書館の司書だ。 そしてもう一人。 椅子に座りながら、手に持った本から目線を離さずに小悪魔に対して静かに返事をする少女。 紫と白のストライプ模様を付けたパジャマのような形状をした洋服を身につけ、頭にナイトキャップを付けた紫色の髪をした少女。 蝋燭の光を反射し、ナイトキャップに飾られた月がキラリと光る。 少女の名前はパチュリー・ノーレッジ。 紅魔館の主の親友でもあり、この図書館の主だ。 小悪魔が机の上にせっせと何かの道具を並べる。 何か黒っぽい物が入っている小瓶、大きく膨らんだ皮製の袋などが置かれて行く。 「で、あの2人はまだ来ないの?」 「それがですね~…」 「パチュリー様」 小悪魔の声を遮るナイフのように鋭く澄んだ声。 その声の主は音もなく現れた。 頭に白いホワイトブリムを付け、身体にはエプロンを付けた銀色の髪をした少女。 少女の名前は十六夜咲夜。 言わずと知れた紅魔館のメイド長だ。 「霧雨魔理沙とアリス・マーガトロイドが現れましたが」 「通してくれる?」 「わかりました」 咲夜は一礼をしてその場を音もなく去る。 音もなく現れ、用件だけを述べ、音もなく去る。 面倒がない非常に優秀なメイドだと咲夜の事をパチュリーは評価していた。 台詞を取られたことで涙目になっている自身の召使いにも見習ってほしいと思う程に。 「パ、パチュリー様~…」 「よう、パチュリー」 「こんにちは」 「いらっしゃい、魔理沙、アリス」 「あぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」 2つの影が現れる。 白黒のエプロンドレスを身につけ、長い金髪に黒い三角帽子を被った少女、霧雨魔理沙。 蒼いドレスを纏い、短めの金髪に紅いカチューシャを付けた少女、アリス・マーガトロイド。 この2人はパチュリーの誘いで図書館にまで招かれたのであった。 そして、またも台詞を遮られた小悪魔。 実に不憫である。 「私なんてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 涙を流しながら走り去っていく小悪魔。 ドップラー効果が働き、小悪魔が離れる程にその叫びの音は高くなる。 後には呆然とした表情をする2人と平然としているパチュリーが残された。 「…なに?あれ」 「気にしなくていいわ。お腹が空いたら戻ってくるから」 戸惑いながら問いかけるアリスににっこりと微笑みながら返事をするパチュリー。 小悪魔は実に不憫であった。 「で、今日は何をするんだ?」 早速魔理沙がパチュリーに問いかける。 先陣を切るのは彼女の役目みたいなものだ。 アリスはそんな魔理沙に呆れたように溜息をついた。 「貴方ねえ…小悪魔から言われてたでしょ?聞いてなかったの?」 「私はお前と違って日々を考えながら生きているからな」 「そうね、誰かさんは他人から本を盗むことばっかり考えているものね」 「おいおい、それじゃあ私が泥棒みたいじゃないか」 「違うの?」 「違うな、考古学者と言ってくれ」 魔理沙とアリスの内容がない会話が続く。 この2人は仲が良いのか悪いのかパチュリーにはよくわからない。 顔を合わせれば喧嘩ばかりしているが、基本的に敵対することはない。 「で、魔理沙の質問だけど…」 「うん、そうだ。私は質問したんだった。それで何だっけ?」 「ちょっと!話は終わってないわよ!」 とりあえずパチュリーはこの2人の話を遮ることにした。 時間を無駄にすることは彼女は好きではなかったのだ。 アリスが食いついているが気にしないように話を進める。 「私達はゆっくりの召喚をするのよ」 パチュリーは静かに用件を告げた。 ゆっくり。 幻想郷に現れた饅頭の総称だ。 色々な種類がいるが、共通していることは幻想郷の住民を顔を模した姿をしているということだ。 魔理沙は顔に疑問符を浮かべる。 何がしたいのか分からない、と言いたいかのように。 「何がしたいのか分からないぜ」 実際に遠慮をせずにそれを言ってしまうのが魔理沙の凄いところだ。 パチュリーも慣れているので気にすることはないが。 「…そう?」 「そうだ、ゆっくりなんかそこら中に沢山いるじゃないか。わざわざ召喚する必要なんかあるのか?」 魔理沙の疑問は最もなところだった。 ゆっくりは幻想郷の至る所に大量に生息する。 捕まえようとすればすぐに捕まえてくることが出来る。 空を飛べるこの3人には造作もないことだった。 そして、魔理沙はどちらかというと現実的な性格だ。 異変など自身の興味が惹かれることがあれば別として、基本的に自身に益のないことはしない。 そんな魔理沙には、ゆっくりの召喚実験というものは何がしたいのか理解不能だった。 成功したところでそこら中にいるゆっくりが目の前に現れるだけなのだから。 「ただのゆっくりじゃないわ」 「そこから先は私も聞いてないわね。普通のゆっくりとはどう違うのかしら?」 「まあ簡単に言えばアレね」 魔理沙とアリスは、パチュリーの視線の先を見る。 その先にいたのは… 「うっう~♪うぁうぁ♪れみ☆りゃ☆う~♪」 「れみりゃ様~!ここには面白い物なんて何もありませんよ!さあ、外に出ましょう!」 「れみぃはぁ♪さくやによんでもらうごほんをさがしにきたんだも~ん♪」 「じゃ、じゃあ!私が探して来ましょう!どんな御本が良いですか!?」 「うぁ♪このごほんはなんだぞぉ?」 「や、やめてくださ~い!!私がパチュリー様に怒られちゃう~!!」 そこには涙目になっている小悪魔と、紅魔館の主を模したゆっくりである胴付きのゆっくりれみりゃがいた。 「…で、あれが何だって?」 「わからない?」 不敵に笑うパチュリー。 魔理沙には訳がわからない。 れみりゃが踊り、小悪魔が涙目になりながら叫ぶ。 そのような光景は紅魔館の中では日常茶飯事だ。 特に目新しい物でもなかった。 「何だ、パチュリーはれみりゃが欲しかったのか?ここに来る時に見かけたぞ?身体は付いてなかったけどな」 「れみりゃって人里では結構人気あるのよね。私もそれでれみりゃの人形作ってみたのよ」 「お前も言うのか?『うっう~♪うぁうぁ♪』って」 「言わないわよ!…まあ、れみりゃ人形を使った人形芸をしていたら、たまに頼まれたりするけど」 「言ってるんだな?」 「言わないわよ!」 またも話が脱線する2人。 この2人は実は本当は非常に仲がいいのではないか、とパチュリーは思った。 とりあえず話を戻すことにする。 「違うわよ、あんな煩いのが2匹もいたら敵わないわよ。騒音公害だわ」 何気に酷い事を言うパチュリー。 れみりゃは何をやっても騒がしいので間違ってはいないのだが。 静かに本を読みたいパチュリーにとっては天敵と言っても問題ないかもしれない。 「私達が召喚するのは…胴付きのゆっくりよ」 ゆっくりには胴なしと胴付きの二種類が存在する。 そして、ゆっくりの9割9分が胴なしだ。 しかし、極稀に人間や妖怪と変わらない胴体を付けたゆっくりが存在する。 その例が… 「ごのごぼんむずかじぐでわがらないぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 (バリバリ) 「やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!泣きながら本を破かないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 後で小悪魔にはお仕置きだな、とパチュリーはその時思った。 それはともかく、胴付きゆっくりの最たる例が紅魔館にいるゆっくりれみりゃだ。 そして、胴付きゆっくりは特殊な能力を持っているという仮説をパチュリーは立てていた。 何故そう思ったのかは簡単だ。 紅魔館のれみりゃからは、魔力が感じられたからだ。 自身や魔理沙やアリスの胴付きゆっくりならば、もしかしたら魔法が使えるゆっくり、なんてことも実現するかもしれないとも考えていた。 「簡単に言えばね、胴付きゆっくりからは魔力を感じるのよ。もしかしたら魔法を使えるゆっくりなんてのも実現出来るかもしれない」 「あのれみりゃじゃダメなの?」 アリスは至極真っ当な質問をする。 胴付きゆっくりで良いと言うのなら、あのれみりゃも胴付きゆっくりだ。 その問いにパチュリーは首を横に振る。 「ダメね。魔法の本を見せたらあんな風に泣きだすもの。出来れば私達の胴付きゆっくりが良いわね」 「ふ~ん…」 「魔理沙は興味ないかしら?」 「う~ん…」 魔理沙はパチュリーの問いに難しい顔をする。 パチュリーが研究者気質を持っている魔法使いだとすれば、魔理沙は現実的な思考の魔法使いだ。 ゆっくりが魔法を使えようが使えまいが自身に益はない。 いや、むしろそれは人間達にとって危険になるのではないか、魔理沙はそう考えていた。 だとすれば、そのような危ない実験は辞めるべきではないだろうか、と。 「なあ、アリス?」 「何よ」 「魔法を使えるゆっくりって人間にとっては危険な存在にならないか?」 「そうね…」 アリスの今の種属は魔法使い。 人間ではない。 しかし、アリスは元人間でもある。 だから普通の妖怪と違って人間を食べることもないし、思考も人間と大差なかった。 対し、パチュリーは生まれながらの魔法使いだ。 それ故、人間である魔理沙や元人間のアリスとは意識が少々ずれているところがある。 主に人間に対しての意識が。 パチュリーは役立たずと思う時はあるが良い奴だ。 それは魔理沙にとって間違いなかった。 しかし、人間と妖怪の壁というものが存在したのも事実であった。 「パチュリー、そこはどうなの?例えば、他のゆっくりへの影響とか」 「やってみなければわからないわよ」 あっけらかんとパチュリーは答える。 自身の実行しようとしていることの危険性に危機感を感じているようには魔理沙の眼には見えなかった。 「まあ、異変が起こりそうになれば責任持って止めるわよ」 「…お前がか?」 「小悪魔が、ね」 小悪魔、不憫である。 結局魔理沙も実験に参加することにした。 興味があったからではない、危機感があったからである。 どうせ今、自身が実験を止めてもパチュリーは近いうちにやるだろう。 だったら自分の目が届くところでやってもらった方が良い。 魔理沙はそう結論を出した。 自分のポジションじゃないな、と魔理沙は心の中で苦笑する。 騒いで周りをひっかきまわす。 自他共に魔理沙はそういうポジションだと認識していたのだ。 「…で、どうするんだ?パチュリーよ」 「そうね…2人が持ってきてくれた物をそこに置いてくれる?」 「魔理沙、貴方きちんと持ってきたの?」 「ん、ああ…多分…」 2人はパチュリーに頼まれていた物を目の前に置く。 そこには様々な魔法道具が並べられた。 「ここで実験やるのか?」 魔理沙の問いにパチュリーは苦笑する。 「まさか。私の本達に影響があったらどうするのよ」 「そんなに大規模な実験になるのかしら?」 「念の為よ」 「で、どこでやるんだ?」 「以前妹様が暮らしていた地下室でやるわ。レミィからの許可ももらってる」 パチュリーは立ち上がり、小悪魔がいる方向へ視線を向ける。 そこには… 「う~…う~…ざぐやぁ!ざぐやぁ!」 「お呼びになられましたか?おぜうさま」 「早っ!こんなに早く来れるのなら最初から来て下さいよ!本が一冊犠牲になっちゃったじゃないですか!」 「ごめんなさい、私も忙しかったのよ」 「う~…う~…さくやぁ…」 「おぜうさま、おやつの時間でございますよ。本日のおやつはミルクプリンでございます」 「うぁ♪れみぃぷっでぃんたべてゆっくりするぞぉ♪」 「おぜうさまは泣かれているよりもプリンを食べてゆっくりしている方がお似合いですわ」 「う~♪う~♪ゆっくりゆっくりぃ♪」 「じゃあごめんなさい小悪魔、失礼するわ」 「ばいばいだぞぉ♪」 「バ、バイバイです…はぁ…糊でくっつくかなあ」 「楽しそうだなあいつら」 「そう?私は小悪魔が不憫に思えるけど」 同情の視線を小悪魔に向けるアリス。 どこからどう見ても小悪魔は不憫だった。 「小悪魔!ちょっと来なさい!」 「は、はい!?」 小悪魔がパチュリーの声に気付き、ページが破れた本を持ったまま走ってくる。 「これ、全部地下室まで運ぶから手伝いなさい」 「え!?は、はい…」 「ここでやらないのならわざわざ私達が並べる意味なんかなかったんじゃないのか?」 「…私の人形に運ばせるわ」 「そう?じゃあ小悪魔はやっぱりいいわ」 「えっ!?」 「その破れた本をきちんと戻しておきなさい。良いわね?」 「は、はい…」 小悪魔が肩を落として去っていく。 いくら忙しくても、いくら不憫でも、主の為に働くことが彼女の意義だったのだから。 気を使ったつもりが余計なことを言ったかな、と少々後悔をしたアリスであった。 「さ、行きましょ」 「…そうね、上海達、頼むわね」 「シャンハーイ!!」 アリスの声に合わせて沢山の人形がその場に現れる。 人形達は各々の魔法道具を持ち、地下室へ向かう。 「お前の人形って便利だよな~」 「私も人形の魔法をもっと研究しようかしら」 「研究だけじゃ無理よ。手先が器用じゃないと」 魔理沙とパチュリーは羨ましそうに道具を運ぶアリスの人形を見る。 そして、その光景を小悪魔は見ていた。 「うう…人形なんかに負けませんからね!!」 アリスの人形に対してライバル心を燃やす小悪魔。 小悪魔は涙を流すことでまた一歩大きくなったのだった。 「パチュリー、こんな感じで良いのかしら?」 「良いわ。さすがアリスね」 「アリスをおだてても茶くらいしか出ないぜ」 「毎日のようにお茶をたかりに来る魔理沙には言われたくないわね」 アリスはそう言って人形達を戻す。 後には、パチュリーの指示通りに置かれた様々な道具と魔法陣が残された。 「じゃあ始めるわよ」 「鬼が出るか…神が出るか…」 「不吉なこと言わないでよ」 パチュリーは魔法を詠唱し始める。 それは魔法使いでないと聞き取れない言葉。 「来なさい!」 そして、力ある言葉がパチュリーの口から発せられた。 魔法陣から白い煙が上がる。 その煙を見てパチュリーは成功を確信する。 「やった…!」 パチュリーの口からわずかに喜びの声が漏れる。 そして、煙が晴れた先にいたのは… _,,,, --──-- ,,,__ , '´ __ `ヽ、,ヘ ___,,, ll.llヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´ //7/ ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉 ~ // ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ ~ i_ノL.イ (ヒ_] ヒ_ン ).!_イ | |´ lj.lj//. ヽ! |.i"" ,___, "" | ! | | // ..| ! ',. ヽ_ン .,! ! .| | ・ | |ヽ、 イノi .| .| ・ ,,,|| .| ` ー--─ ´/ /入、 | ・ / _,-/,,_ | i ''  ̄ /\ し / i l /ヾ,,_ /,,___ノ/___ ヽVヽ /`ヽ y/ .... ,/ ' '⌒ ~ ヽ, / / .| / _,, ' r i / l | / | i | / | / l 入 |/ | ~` 、 | / !'ヽ, V `T⌒\ | i i |ヽ, ヾ. .| | ヽ ヽ \,... .ヽ,,_____i.,,,_ `ヽ| ヾ, | \~` i `キ | メ ;;_ " ̄人 | \ヽ \i メ ヽ- " r'了 _ ⊥, | r=-,_ヽ ~ - ~ヽ---" ̄ ̄ _,,, l ,⊆三ミ` - r'勺 川.| --__,, ,,,,__ ____ /  ̄,二) __, ' ~' ~~  ̄ ̄``~~""T ̄  ̄ ̄ | / / ,, | Y'/ , ' _, | r' , ' _, " | iレ' - - - | / / / / | / | 確かに胴付きゆっくりが召喚された。 しかし、そこには3人の想像を大きく超えたゆっくりがいた。 確かに…確かに…胴付きのゆっくりぱちゅりーではあったのだが…。 「な、何よこれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 パチュリーは悲鳴を上げる。 何か色々と汚されたような気がしたからだ。 「…」 アリスは茫然としている。 自分は夢でも見ているのだろうか、と軽い現実逃避に走っていた。 「あーはっはっはっはっはっは!!!!!!!」 魔理沙は腹を抱えて爆笑している。 目の前の胴付きゆっくりぱちゅりーのビキニ姿が笑いのツボに入ったようだ。 「むきゅ!?ここはどこ!?私のプロテイン入りクリームソーダは!?」 ぱちゅりー…いや、マッチョリーが叫ぶ。 どうでもいいがプロテインなんて入れたらクリームソーダが台無しである。 しかし、ツッコミを入れる者はどこにもいなかった。 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「…」 「あーはっはっはっはっはっは!!!!!!!」 「むきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 普段静かな地下室が本日だけは非常に喧しかった。 ,.-─- 、 ∧_,,∧\足/ /\ ( e'ω'a)∩‐ | 蛇 ⊂ / ヽ/ r‐' / `""ヽ_ノ 「あぅぅぅぅぅぅぅ!?」 「ぱっちぇがいないぞぉぉぉぉぉぉ!?」 俺、れみりゃ、ちびりゃ、ついでにマッチョリーが一緒の席で昼食を食べていた…はずだった。 しかし、マッチョリーが突然消えた。 何が起きたのかわからなかった。 あまりにも突然だったのだから。 れみりゃとちびりゃは大騒ぎしている。 俺だって驚きのあまり叫んでしまうところだった。 会話をしている最中に突然消えたのだから。 後には奴のプロテイン入りクリームソーダが残された。 「…ん?」 マッチョリーが先程までいたと思われる席の足元に何かが落ちている。 それは… 「ジャージ…?」 先程マッチョリーが着ていた紫色の上下のジャージだった。 あいつもビキニ姿で店に入ってくる勇気はなかったのか、ジャージを着ていたのだ。 しかし、このジャージがここにあるということは…。 「あいつは…今…どんな格好をしているんだ?」 急にマッチョリーのことが心配になってしまった俺であった。 今度こそ後書 小悪魔の扱いが酷いと思った方はごめんなさい。 良くも悪くもパチュリーはこのようなキャラだと私は思っております。 蛇足はお兄さん視点です。 ちびりゃのダイエット教室で昼食を食べているところを召喚された、ということです。 お兄さん達の現代日本と幻想郷は次元が違っております。 分かりにくくてすみません。 こんなのゆっくり小説じゃない!って思われた方、ごめんなさいと言うしかないです。 謝ってばかりだなあ私。 何ともひどい結果なんだw 無事に送還されるといいねw -- 名無しさん (2011-02-28 10 17 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/auaukobe/pages/53.html
ゆっくりゆゆこ ゆっくりゆゆこ 中身は「餡子(桜餅)」 ふたば 捕食種。何でも吸い込む脅威の吸引力。 その食欲は人間さえも飲み込むと言う。 亜種 (胴付き)ゆっくりゆゆこ 虐待スレ版 「ゆっ!」と「こぼね~」しか話せない。 その性質からあまり虐められることはない。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1917.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 917 愛でお兄さんの悩み/コメントログ」 れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。 -- 2010-07-10 21 24 54 俺もれみりゃは愛でてほしい。が、君の情熱には負けるな・・・ -- 2010-08-04 20 53 23 たしかにれみりゃだって胴付きなのになんであんなに嫌われてるんだか… でも一番下の人は正直すごく…気持ち悪いです… -- 2010-08-06 17 34 57 胴付きれみりゃが何故嫌われるか……頭悪そうなキャラ付けされたのが運の尽きだろうな 見てて腹が立つし問題起こすから制裁派もよろこぶ -- 2010-11-24 12 18 36 「空飛ぶ不愉快」と呼ばれてるのを見た。たしかに今のイメージではそう呼ばれても仕方ない。 -- 2011-01-13 20 14 37 一番↓の以前に。胴付き(特にゆうかにゃん)を神聖視されんのがよくわからん、つか気持ち悪い -- 2011-07-06 05 33 30 めーりんはかわいいよな 特に「じゃお」しか言えないのにがんばって何か伝えようとしてくるところとかが -- 2011-09-14 17 34 55 一番下の人は・・・愛があるわ -- 2012-02-23 11 28 57 れみりゃは愛でろ。めーりんは好きではない。 -- 2012-04-08 20 37 24 なんか気持ち悪い。才能ない。まともなssは書かないでほしい。 -- 2012-11-02 07 45 39 めーりんは俺にくれ -- 2013-03-18 16 02 18 胴無しれみりゃは可愛い -- 2013-07-31 14 33 40 ↓まともで何が悪い -- 2013-09-06 20 44 41 俺も愛ではだがゲスを愛するのは流石にない というかゲスこそがゆっくりの中で一番下等な存在だからゲスが虐待されるべきでは? -- 2016-07-16 14 14 33 ゆうかにゃんは愛でる(性的な意味で) -- 2016-12-26 07 27 24 愛で兼虐待おねえさんです。 通常種も好きだし希少種も好き。 ゲスはいじめて善良は愛でる。これが一番いい。 -- 2024-02-08 07 23 46
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3134.html
『ゆっくり駆除業者のお仕事風景 幕間』 21KB 愛で 日常模様 キャーイクサーン 初めましての方は初めまして 前作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 時系列は3話の後です。 駆除の仕事は休みです。 いくさんをかわいがるので饅・即・虐の方はご注意。 ――――某日、午後9時―――― ここは自宅のワンルームアパート。 仕事から帰った俺は食事を終えて いくさんといっしょにゆっくりしていた。 ――――いや、ゆっくりしているのは俺だけだ。 「おにいさん、おふろそうじおわりましたよー いまいれてますから」 「え?ああ…」 いくさんはゆっくり用の雨ガッパを脱いで壁にかける。 「おにいさん、ほかにやることはありますか」 「いや、もうな」 「そうでした! おふろあがりのびーるをいっぽんひやしておきましょう! いくはくうきのよめるおんなですから!」 いや、若干読めてないだろ…。 「ちょっといいか?」 「はい、なんでもいってくださいね」 「こっちに来て座ってくれ」 「はーい」 こちらに来てちょこんと正座したいくさんの両脇を抱えて 胡坐をかいた膝の上に座らせる。その上で帽子を取って 「よしよし」 「おにいさん…(キラキラ)」 嬉しそうに瞳を輝かせて体重を預けてきた。 先週の出来事。 いくさんは俺が仕事に出ている間に突然 「おめでとう! ゆっくりいくは どうつきゆっくりいくに しんかした!」 胴付きゆっくりになっていた。 翌日の休みに俺は胴付きゆっくりについて調べた。 胴付きの条件ははっきりとした定義は見つかっていない。 だが全体の傾向を見るに身体能力が高ければ高いほど 胴付きになる可能性が高いということがデータから証明されている。 捕食種であるれみりゃ、ふらん、ゆうかなどは30~40パーセント てんこ、うどんげなどの希少種は50パーセント きめぇ丸は九割方胴付きであるという報告。 通常種の中でも生息数が多く能力の低いれいむ、まりさ種などは胴付きが未発見である。 つまり希少種であり、日ごろから家事や運動をこなしていた いくさんは十二分に胴付きになる可能性を秘めていたのだ。 羽衣を使って胴付きゆっくり並みの器用さを見せていたいくさんだが それでは不足と感じたのか、それともただの偶然か 胴付きとなっていたのである。 最初いくさんは胴付きゆっくりになった時買って貰ったベッドを壊した上に 胴付きの体を維持するための食事量の増加で俺に放逐されるのではないかと思った。 そのため俺が帰ってくるまで泣き続けていたが まあ、俺としては可愛いいくさんを捨てるはずもなく。 以前と同様、或いはそれ以上に可愛がっている。 そのことに感銘を受けたらしいいくさんは胴付きゆっくりの利点を活かし 積極的に仕事をこなそうとする。 それが現在の状況を作っているのである。 ――――五日前、午後8時―――― 「おにいさん、だんぼーるをたたんでひもでむすんでおきましたよ」 一つ目の変化が胴付きになったことによるパワーと耐久性の強化。 通常、肉食動物VS草食動物でも一対一では ライオンより体重の勝るゾウの方が強い。 ゆっくりにおいても同様。 30cm程であったいくさんだが測定台で身長を測ってみると 78.5cmまで大きくなっていた。 倍以上の体格を得たことで人間が日常で手に取ることのある物は 簡単に持ち上げられるくらいの力があった。 「ありがとうな、古紙回収の時に出すとしよう」 「はい」 ――――四日前、午後7時―――― 「よし、頼む」 「はい」 バチバチッ!ウィーン… 「おお動いた、どの程度持ちそうだ?」 「にふんくらいへっちゃらです」 二つ目の変化が電気を発生させる際の出力強化。 電気放出はいく種の特有能力だが こちらも胴付きとなることでパワーが増していた。 コンセントを羽衣で掴んで放電することで 驚いたことに電子レンジを稼動させることができている。 チーン! 「ご苦労さん、大丈夫か?」 「へいきです!あとひゃっこでもあたためられます!」 「…そ、そうか」 人を殺せるのではないか?と一瞬思ったが考えるのをやめた。 ――――三日前、午後7時―――― 「取れそうか?」 クローゼットの隙間に入ったスーツのボタンに 羽衣を伸ばすいくさん。 「はい…とどきました!」 「ありがとう、助かった」 「いえ、とうぜんのことです」 三つ目の変化が羽衣の長さの上昇。 頭部だけの頃の長さは横に真っ直ぐ伸ばすと 左右それぞれ20cmほど。 体から放して測ったら60cmくらいだった。 だが胴付きになった時の変化は身体だけではなく 羽衣も相対的に大きくなり全長1m以上に伸びている。 また腕と同様に器用さやパワーも増している。 「埃が付いてしまったな… 待ってろ、ブラシで取ってやるから」 「いえ、大丈夫です」 いくさんはすでに羽衣でブラシを掴んでいた。 ――――二日前、午後7時―――― 「おにいさん、ほかにすることはありますか」 「いや大丈――――」 「そうです!かたをおもみしましょう」 座っている俺の肩に羽衣が触れてつぼをグイグイと押してくる。 テレビで見たらしく、的確にポイントを捉えてくる。 四つ目の変化がやる気の変化。 元々いく種は世話焼きと聞いていたがこれほどとは思わなかった。 やる気というか、ただ単に能力が増してできることが 増えただけかもしれないが 肩を揉む、などというのは仕事とは言えない。 ただ新しい力を使いたいだけなのか それとも俺への恩返しのつもりなのかは分からないが ともあれ、俺自身はゆっくりにとって よろしくない水周りの家事しかすることが無くなっている。 「ああそうだ」 「おちゃですね、すぐにおもちします」 しかも、変な方向に空気を読むせいで 俺が行動を起こす直前にそれを先読みして やろうとしていることを封殺してくる。 いくさんェ…。 ――――昨日、午後11時―――― 「おにいさん…だいすきです…」 「………よしよし」 五つ目の変化がこのダダ甘な雰囲気である。 いくさんはもうすでに女房か何かか、と言いたくなるくらい 家事をしまくって、寝る前などはひたすらに甘えてくる。 そもそもだいすきです、となど正面切って言われては流石に照れる。 いくさんは可愛いし、俺もその、大好きなのだが、 ともかく、はっきりと言葉にするタイミングを完全に逸してしまっていた。 「ん…んん…おにぃさぁん…」 「よ、…よしよし」 座って抱きかかえるとちょうど首元にいくさんの息が吹きかかる。 甘い声を出してそんなことをされては背筋がぞくぞくしてしまう。 ――――翌日、午前10時―――― 「着いた、ここだな」 「わぁ…」 いくさんが胴付きとなってから初めての休日。 俺達は動物園へと足を運んでいた。 ご想像の通り、十数年前ゆっくりがこの世界に現れてからは ゆっくり達も動物園の見世物として公開されている。 この動物園では特に、希少種ゆっくりが多く見られるそうだ。 俺の休日は不定期だが 皆にとっても休日である日曜日であったため 今日は俺達同様、飼いゆっくりと共に訪れいてる人々も多く見られた。 「だからこそゆっくりも入場料が必要なのか…」 「くうきのよめないかたたちですね…」 俺の文句の空気を読んだいくさんが同調する。 それでも仕方ないものは仕方が無い。 俺は券売機でいくさんと俺の分のチケットを買うと 正面ゲートから中に入った。 ――――同日、午前11時―――― 俺達はまず真っ先にゆっくりが公開されているエリアに向かった。 「あちらのかたは、てれびでみたことがあります」 「きめぇ丸か、個人的にはきめぇとは思わないが… まあ名前だからしょうがないか」 きめぇ丸 たかさ 0.85m おもさ 3.34kg ゆっくりの中で唯一敏捷性に優れた種族。 高い知能を備えており、シニカルな言動と 他種を幻惑するアクションで恐れられている。 案内板の形式がどこかで見たような物だが いくさんが言わない以上追求するのはKYな行為なのだろう。 「おお、熱愛熱愛」 先ほども述べたが園内はかなりの人出で ここも多くの人でひしめき合っている。 だが、きめぇ丸は確かに、俺達を見てその言葉を放った。 「おにいさん…ぽっ」 「何も言うな」 俺は『肩車をしているいくさん』に言った。 いや! だって! 人多いですから! こうしなきゃ見えないですから! いくさん小さくて危ないですから! 「およよ、あのかたはみたことがないです」 「テルヨフだな、俺も映像でしか見たことが無い。 起きてる姿は、だが」 テルヨフ たかさ 0.72m おもさ 4.65kg 一日の大半を寝て過ごす。ゆうか種と同様に 頭部におかざりを持たず、長い黒髪が特徴。 一説には不老不死と言われるが、真偽は不明。 「あのかた、ねていらっしゃるんですよね…?」 「…そうだが、どうして?」 テルヨフはオメガのような口をして ガラスで仕切られた大きな水槽の中心に横たわっている。 「まったく、くうきのうごきがないんですが」 「…………まさか、ただ寝てるだけだろ」 「いえ、いきているかたからはたとえねていても かならずなにかをしようとする『やるき』があるものです それがあのテルヨフさんからはまったくかんじられないのですが…」 『やる気』…? 『何かをやろうとする』…? 「あれ?」 先ほどは気付かなかったが 案内板の下には各種の口癖が記載されている。 テルヨフの口癖は『めどい』『明日から本気出す』 ※めんどい ではなく めどい です 「…行こうか」 「はい、いくはくうきのよめるおんなですから」 ――――同日、午前12時―――― 俺達は希少種ゆっくりを一通り見た後 園内にあるオープンカフェにいた。 この園の性質上ゆっくりを食物として出す場所もある。 飼いゆっくりがいる人向けにそれらとは無縁の レストランも用意されていた。 だがしかし、個人的には意外だがいくさんは他の食用ゆっくりを 口にすることに抵抗は無いようだった。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「れいむ、おいしい?」 他のテーブルでは金バッジのれいむ種が ゆっくりを原料にしたスイーツを食べている。 向こうも特に気にする様子はなさそうだ。 或いはゆっくりが原料であることに 飼い主はともかく、れいむは気付いていないのかもしれない。 『むーしゃむーしゃ、しあわせー』は ゆっくり全体に共通する食事方法。 …なのだが、物を口に入れたまま声を上げるため しっかり躾をしないと物を撒き散らしながらの 食事になってしまう。野生は特に。 「おいしいですねー」 「そうだな」 いくさんはそんな習性は全くなくなっている。 胴付きになる以前から羽衣で食器を使ってきたので 人間の食事風景と大きく変わるところは無い。 今では手にフォークとスプーンを使ってオムライスを食べている。 普段家ではゆっくりフード中心のいくさんにもたまにはいいだろう。 俺はハンバーグ定食のハンバーグにフォークを突き立てる。 「おにいさん、ついてますよ」 「ああ、すまない」 いくさんがティッシュを羽衣で持って俺の手に付いたソースを拭ってきた。 …なんてベタな。口元じゃないだけましか? 「ふふ、なめたほうがよかったですか?」 「そういう事はフィクションだけでいい」 俺達は談笑しながら食事を続ける。 「どこか、行きたいところあるか?」 「どんなところがあるんですか?」 そうだ、いくさんは何があるかを把握していないのだった。 「午前中に行った希少種のほかには…そうだな」 テーブルの上にパンフレットを開いて 「こっちでは様々なゆっくりフードの試食販売をしているみたいだな。 そこからさらに奥へ行けばふれあい広場。 ここにはゆっくり用のお見合い施設まであるようだな」 「おみあいしせつ?」 「まあ簡単に言えば飼いゆっくりが相応しい番を見つけるための パーティみたいなもんのようだな。 気に入ったゆっくりがいれば場合によっては買って帰ることもできるようだが」 「およよ、いくはおにいさんのめかけですからそこへはいけませんね…」 「どうしてそうなった…」 以前のゲスの言葉を思い出すが、俺はそれを承諾した覚えはない。 だが真面目な話、あのような出来事は初めてではなかった。 いくさんと散歩していたりすると野良は勿論 飼いゆっくりにだって言い寄られたことが多々ある。 そしてそのような連中は一様にいくさんを『美ゆっくり』と評する。 ペットショップで見た『美しき緋の衣』の二つ名は伊達じゃなかった。 そんないくさんが番を見つけるつもりも無いのに お見合いパーティのような場に顔を出せば迷惑になるだろう。 そんなことを知ってか知らずか空気を読んだいくさんが言う。 「どちらにしてもそこへつれていってはもらえないようですね。 おにいさんは『どくせんよく』がつよいですから…」 ノーコメもありや。 ――――同日、午後2時―――― 食事を終えた俺達は何も行動範囲をゆっくりの施設に限ることは無いと 通常の動物を見て回っていた。 ゾウ、カバ、ライオン、キリン。 いくさんは初めて見る人間以外の大きな動物を前に 感嘆の声を上げている。 「あのかたたちは、とてもゆっくりしてますねー」 「ん?」 俺の頭の上でいくさんがある場所を指す。 …また肩車をしているのか、などと突っ込まないように。 「クマか」 「てれびでみたことがありますが… ここからみるとちいさいですね」 クマが収容されているのは檻ではなく サル山のような大きな広場になっていた。 俺達は囲いから数メートル眼下のクマを見下ろす形になる。 「おとなしそうなかたたちですね。 にんげんさんにちかいおおきさですしなかよくなれませんか?」 「無理だと思うけどな」 クマを見たことはあってもその性質は知らなかったらしい。 「ゆ~おそらをゆぴいいいいいいいいいい!!! いだいいいいいいいいいいいい!!!」 突如近くで大声が上がるのを見て俺達だけでなく 近くにいた人達がなんだなんだとそちらに注目する。 「いだいわあああああああああああ!!! ありすのとかいはなおかおがああああああああ!!! ゆっぐりできないいいいいいいい!!!」 あろうことか飼いゆっくりであったありすが クマのいる場所に落ちてしまったらしい。 「おにいさん…」 いくさんの声は震えていた。 肩車の状態では表情が見えない。 なんだと聞こうと思うと羽衣で落ちたありすの方を指していた。 「あれは…!」 ありすにはクマが迫っていた。 そうだ、いくさんは恐らく空気を読んでクマの攻撃意思を感じ取ったのだ。 そしてそれが絶望の一矢である事も。 一瞬羽衣で助けられないか、と思ったが眼下までは5メートルはある。 それ以前に救出可能ならいくさんがこんなに震えて何もしないでいるはずが無い。 そうこうしている間にものっしのっしとクマがありすとの距離を詰める。 「いやああああああああ!!! おねえさん!おねえさあああああああああああん!!!」 その声が引き金となったのか単に驚いたのかは分からないがクマが バッとありすを太い腕で薙ぎ払った。 「ぎゅぴいいいいいいいいいいい!!!」 丁度川の中の魚を取るような凄まじい一撃。 仕留めてから食べようと思ったのかどうかは分からないが 捕まえるのではなく、明らかな殺す気での攻撃。 ありすは広場の中央付近に向かって飛ばされた。 「うっ…」 「いくさん、もう見ないほうがいい」 「はい…」 いくさんにそう言って俺は背を向けて走り出した。 その後ありすがどうなったかは知らない。 ――――同日、同時刻―――― ありすは幸せだった。 飼い主は相当な金持ちであまあまはたくさんもらえるし とかいはな家は広くてとてもゆっくりできる。 今日は飼い主のお姉さんに頼んでこのとかいはな ありすに相応しいゆっくりした番、できればまりさを探しに来た。 だが、いざお見合いの場に来てみれば飾りつけが不十分なれいむや いい物を食べていそうに無く頭の悪そうなぱちゅりーや あろうことかこのありすに命令口調で話してくるまりさなどしかいなかった。 ありすは憤慨した。思いつく限りの言葉でそこにいたゆっくり達を罵倒した。 向こうもゆっくりできないだのレイパーだの言ってきたが あんなゆっくりできないいなかもの達の言葉など取るに足らなかった。 ゆっくりしていて、とかいはなありすに内心嫉妬して出た負け犬の遠吠えだ。 周りが少々騒ぎになり始めた頃に 飼い主がすぐに現れてありすを連れて出て行ってくれた。 お姉さんはあんなクズの集まりにも頭を下げていた。 ありすもそうだが、お姉さんもとてもゆっくりしたいいお姉さんだ。 あんな連中にも礼を尽くすお姉さんが輝いて見えた。 そう思うとありすはちょっと反省した。 いなかもの達に言われたことなど軽く流すべきだった。 そう言って謝るとお姉さんは微妙な顔をした。 次はゆっくりとは関係ない場所に行こうと そう言って他の動物が見られる場所に連れて行ってくれた。 「おねえさん!あのくまというどうぶつはとてもゆっくりしてるわね! もっとちかくでみたいわ!」 そう言うとお姉さんは幅が1メートルはあろうかという 『囲い』の上に下ろしてくれた。 「とてもゆっくりしたとかいはなどうぶつね!」 先ほどの『らいおん』という動物は急に吠えて暴れてゆっくりできなかった。 だがこの『くま』は静かだし動きもゆっくりだ。 子供を連れてのそのそと移動している者もいれば 山の下の方で昼寝をしている者もいた。 「おねえさんおねえさん!あのどうぶつたちは………ゆ?」 おねえさんがいない。 人ごみの中にいるのかと思ったがきょろきょろしても見つからない。 そうするとすぐ後に妙な衝撃が来た。 次の瞬間…ありすは空中にいた。 ――――同日、一時間前―――― 女性は、ありすを可愛がっていた。 結婚して間もなく旦那は事故で死んでしまった。 悲嘆にくれたが、一生懸命慰めてくれるありすに励まされて 新しい仕事に就こうと就職活動を始めていた。 だが、彼女は金持ちの両親に甘やかされ 世間知らずな上少々高飛車な性格が災いして 就職活動は難航していた。 それでも、親の仕送りと旦那の残した遺産が十二分にあるので 自分に合った仕事が見つからないのだ、と暢気に構えていた。 そんなある日、ありすが『とかいはなつがいがほしいわ!』と言い出した。 女性は結婚したとき幸せを感じていたしありすもそうなって欲しかった。 自分から距離ができてしまうかもと思った時は寂しさを感じたが 番ができればより幸せになれるだろうとも思った。 タクシーに乗ってこの動物園に来たありすと飼い主は 真っ先にお見合いコーナーに行った。 ありすを専用広場に放す。 園内で飼育されたゆっくりや他の飼いゆっくりなどがたくさんいる。 早速まわりからは「ゆっくりしていってね!!!」の嵐。 自分以外と自分から話したりするのが初めてなありすは大丈夫だろうかと 思ったがその心配は無いようだ。 ありすは近くにいたゆっくりと会話を始めていた。 しかし、次第に様子がおかしいのに気付き始めた。 「ありすはあんたたちみたいないなかものとはつきあわないわ!」 「ゆー!!へんなものいっぱいつけてるありすがなにいってるの!!」 ありすはデフォルトのおかざり以外に髪留め等を付けていた。 お姉さんに買ってもらった装飾品を馬鹿にされてありすがキレた。 「あんたたちみないなみすぼらしいゆっくりに『ふぁっしょん』が わかるわけないわ!! こんなところでおしあいへしあいしてすっきりー!!することしか かんがえてないあたまのわるいゆっくりはだまってね!!」 「ありすもここにきてるからいっしょなんだね!わかるよー!!」 「あんたたちといっしょにしないで!! ありすはありすにふさわしいゆっくりをさがしてるだけよ!!」 女性はそれを見て愕然としていた。 ありすが怒っていることにではない。 騒ぎになり始めているからでもない。 そのありすが、就職活動で、いや、今までの多くの人間との やりとりで自分がやっていた姿に瓜二つだからだ。 少しして我に返った女性はありすを持ち上げて 係りの人や周りの飼い主達に頭を下げて引き上げた。 「おねえさん、ごめんなさい。 あんないなかものたちにむきになったありすもわるかったわ」 そう言うありすを見て女性は自らを恥じた。 同時に、そのありすから愛情がすっかり抜け落ちていた。 生意気さに呆れたのではない。 ワガママなところを見てうんざりしたのでもない。 そのありすが、自分に重なって見えたのに耐え切れなかったのだ。 気付いたら自分は、お気に入りの日傘とカチューシャを外し おかざりを外して自分がありすからはわからないようにして クマのいる中に、落としていた。 ――――同日、ありすが落ちたすぐ後―――― 「ゆ~おそらをゆぴいいいいいいいいいい!!! いだいいいいいいいいいいいい!!!」 一瞬の浮遊感にお決まりの台詞を言おうとしたありすは そんな間もなく地面に激突した。 「いだいわあああああああああああ!!! ありすのとかいはなおかおがああああああああ!!! ゆっぐりできないいいいいいいい!!!」 風呂を怖がるありすの顔を、お姉さんは毎日濡れタオルで拭いてくれた。 成体になった後はちょっとシャワーを浴びるくらいなら怖くないとも思ったのだが タオルで拭かれる感触とお姉さんと触れ合っている時間が好きで甘えていたのだ。 そんな自分の顔が地面に当たって傷ついてしまった。 クマが襲ってくるかもしれない、という恐怖など 箱入りのありすが察知できるはずも無く ただ自分の綺麗な顔が傷ついたことと痛みで叫んだ。 「いやああああああああ!!! おねえさん!おねえさあああああああああああん!!!」 が、次の瞬間体が吹っ飛ばされた。 「ぎゅぴいいいいいいいいいいい!!!」 以前に一度、食事中のテーブルから落ちたことがあった。 それが今まで生きてきた中でもっとも痛かった事故であった。 いや、先ほどの落下で一番は更新されていたのだが ともかくありすにとって味わったことの無い痛みが全身に襲った。 「いだいいいいいいいい!!! だれがだずげでええええええええええ!!!!」 とにかく叫ぶ。 皮がちぎれてありす種特有の中身、カスタードが漏れている。 ありすの語彙では大した言葉を発することもできず ただ痛い、助けてと繰り返すだけである。 「いやあああああああああ!!!! ごっぢぐるないながものおおおおおおおお!!!」 近づいてきて鼻を鳴らしながら臭いをかぐクマに言い放つ。 クマは攻撃的だが同時に警戒心の強さも持ち合わせている。 甘い臭いを発してはいるが、騒ぎ立てるそれが 食べ物には見えなかったのかもしれない。 が、その警戒もすぐに終わった。 ありすにとっては不運だが、そのクマはゆっくりを食したことがあったのだ。 動いている『それ』が目の前にあるのは初めてだったが 危険が無いと判断し腕を伸ばした。 「いだいいだいいだいいだい!!」 両手で挟み込むようにありすを掴む。 掴むといっても地面に置いた状態で持っているため 押さえ込んでいるというほうが正しいのかもしれない。 そして、クマの口が、歯が、ありすの頭部を引きちぎっていた。 がやがやと騒ぎ立てる上の人間達の中に例の女性はいなかった。 ――――同日、午後4時―――― 俺達は気を取り直して動物園を堪能していた。 いくさんはいろんな意味で空気に敏感だ。 俺が例のありすのことを忘れて楽しもうと おどけた雰囲気を作ればそれに合わせて楽しそうにしてくれた。 ひとしきり園内を見て回った俺達は日が傾き始めたころ ベンチに座っておやつを食べていた。 「この『ここああじ』のゆっくりふーどはおいしいですね」 「そうなのかー。ココア味なら俺も食ってみたいなぁ」 「おにいさん、にんげんさんはたべないほうがいいと かかりのひとにいわれたじゃないですか」 「ぬう。ゆっくりは人間の飯が食えるのに 人間はゆっくりの飯が食えないというのは不公平ではないか」 「でしたら、ちょっとだけたべてみますか?」 「口にくわえて差し出すな」 そんなやり取りをしながらゆっくりする。 いくさんは試食分のココア味ゆっくりフードを食べきり 俺は売店で買ったアイスの最後の部分を口に入れた。 「そろそろ帰ろうか」 「はい」 俺はそう言って鞄を背負い、ベンチのすぐ前で背を向けてしゃがむ。 別にそうする理由も無いのだが園内では殆ど肩車で移動していたからだ。 「よいしょっと」 「え?」 いくさんは俺の上に乗ろうとはせずベンチから降りて 正面に移動し両手を突き出してきた。 「抱っこです(はあと)」 「はいはい…」 いくさんを抱きかかえると至近距離で目が合った。 その後に 「………ちゅ」 「!!???!!?!!?」 終わり あとがき ゆっくりの生態考証のためと今後の展開のために入れた幕間劇です。 後書きを書き始めてから必要なかったかもと思いました。 いくさんが頬にしたか口にしたかはご想像にお任せします。 隻眼のまりさシリーズも同時進行で書いてますが雰囲気が違いすぎて混乱します。 こちらのシリーズは思った以上に好評で安心してます。 脳内ではゆっくりではなく、本物の永江衣玖さんで再生されていたことは内緒です。 衣玖さんの初めては全て私が頂戴します。 最後に、この作品を読んでくださった全ての方に無上の感謝を。 私がここに投稿させて頂いた作品一覧 anko3052 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 anko3053 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 前編 anko3054 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 後編 anko3060 ゆっくり駆除業者のお仕事風景3 anko3061 隻眼のまりさ プロローグ anko3075 隻眼のまりさ 第一話