約 408,067 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1268.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 601 神経衰弱/コメントログ」 いい。ゾクゾクする -- 2010-04-12 00 07 37 こういうのもいいなあ -- 2010-06-10 00 23 54 胴付きだったのかー? -- 2010-07-07 02 09 29 こんな可愛い生き物は愛でるしかない。 -- 2010-07-17 23 34 22 胴付きなわけねえだろ 口にくわえた棒でめくるカード指示してんじゃねえか 夢見るのも大概にしろHENTAIが -- 2010-07-24 09 25 02 饅頭を虐待して喜ぶ変態vs饅頭にエロスを求めるHENTAI 勝負の行方は・・・ -- 2010-08-20 02 17 11 やだ楽しいww 飼いゆっくりとこういう遊びも楽しそうで良いなぁww -- 2010-10-18 23 34 08 よく焼けた石を食わせてもかわいいかもね -- 2011-03-03 15 06 06 あらやだかやいい -- 2012-01-10 21 18 38 どんだけ納豆を冷蔵庫に常備してるんだよ… -- 2012-09-20 16 18 06 うほっ -- 2013-06-29 01 04 16 納豆美味しいのに( 'ω')= -- 2023-04-18 18 32 09
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3537.html
『虐待15年目終編1』 15KB 虐待 制裁 前回よりはマイルド 虐待15年目 終編1 たくっさんのかんっそうありがちょうにぇ!! 愛でるとか破廉恥なこととかは私には理解できないので、他の作家さんが頑張ればいいと思います。 とにかく糞饅頭が殺したくてたまらん。 それだけです。 「やめでえええええぇぇぇぇぇ!!!い”だい”に”ゃ”あ”あ”あ”げごびゅぶびゅぶぶぶ!!!」 「誰がやめるかよ!!カスが!!死ね!くたばれ!!」 「だずげげげげげげえ”ん”え”げばばああ”!!!」 中庭の糞まりさの群れを掃除していたところに突如乱入してきたこのゆうかにゃん。 俺はそいつを木に逆さ吊りにして、顔面に木の枝を刺し続けている。 目玉は両方共とっくに枯れ枝の束に取って代わっており、今やっているのは口の中に17本目を突き刺している真っ最中だ。 後頭部やら頭頂部からはバカガキの癖毛みたいな木の枝が飛び出している。 中枢餡は避けて刺し、顔面がちぎれない様に気をつけながら、口内に一本また一本と木の枝を突っ込んでいく。 グチャグチャになっている上顎の内側からは、台風の後のドブのように蜂蜜が駄々漏れになっている。 「ぎびび!!がばべば!!えっぎぎぎぎぎ!!ぎぴょぴょぴょぴいいいぃぃぃ!!!」 「あっ!!やっちまった・・・・。」 ちょっと余所見をしてしまったせいか、18本目を中枢餡にブッ刺してしまった。 糞猫饅頭の正中線を貫いた枝はまっすぐ綺麗に頭頂部から突き出ている。 もうちょっと楽しんでから豪快に殺そうと思ったのに、寝かせすぎて腐ってしまったようだ。 俺はこいつを蹴り飛ばして殺そうと、足を軽く開いて構える。 その時である、タイミングがいいのか悪いのかわからないのだが、ある意味ゆっくり以上に胸糞悪い歌声が聞こえてきた。 『エリ~ザベ~~ト♪聞けておく~れ~♪君が~恋しい~♪ゆ虐したい~♪』 ヅカのスター気取りのドヤ顔を決めた虹黒がそこにいた。 奴はエントランスホールの大階段を過剰な身振りをしながら降りてくる。 虹黒は餡子まみれのゴルフクラブ肩に担いでおり、もう片手には一匹の子まりさが握られていた。 奴はそいつをゴムまりのように弄びながら、殺すタイミングを決めかねているようだった。 「やめちぇにえええぇ!!ころしゃ・・・にゃ!!まりちゃちゅぶれれれげげっげべびゅぶびゅ!!じゅびゅれびゅぶぶぶ!!!」 そして一階に着くと同時に糞ゲロを握りつぶした。 子まりさの両目は餡子をお供にしてはじけ飛び、握り締められた虹黒の拳の上に黒いゴキブリ帽子が鎮座している。 ゴミ以下のそれを投げ捨てた虹黒はおもむろに口を開く。 『どうよ?”大自然の小さな群れ”はよ?』 「まあまあだったぜ、そういうお前はどうよ?」 俺の問いかけに答えたのは満面の笑顔だった。 『アツかったぜ!!なんつーかさ、ムカついてムカついて!!もう1000匹ぐらい殺してー気分だぜ!!!』 「んじゃ、これやるか?」 俺は木の枝まみれの糞猫を虹黒に見せる。 中枢餡を貫いてしまったためか、さっきからこいつは足りないゆうかにゃん(笑)になっている。 「ぎゃぴぴぴぴ!!!えぺぴっぴ!!ぴぎゅぱっぽぴーーー!!めへぽぬめほぴぽぷーーーー!!!」 『なんだこりゃ?こんなの殺りがいねーよ、死んどけ(ブジュジョバッ!!!!)』 「ぷびばああああぁぁぁぁ!!!!」 ゴルフクラブが一閃し、逆さ吊りにされている糞猫の頭部が爆散する。 蜂蜜まみれの木の枝が辺りに飛び散るのと同時に、虹黒は二発目を残った胴体にぶちかました。 『はいはい、ゆっくりゆっくり(ベベジャアッ!!)』 「・・・・・・・!ゆっ・・・!ゆひいいいぃぃぃぃぃぃ!!あああぁぁぁ!!ゆっ・・ゆあああああああ!!!!』 「『ああ?!」』 ちぎれ飛んだ糞猫の胸部が着陸した中庭の隅の辺りから声が聞こえた。 どうやら殺りもらしがあったらしい。 そこに向かって見ると、清掃用具入れの扉が開きっぱなしになっており、 中には胴付きまりさ、胴付き子まりさ、成体まりさ4匹が隠れていた。 そして扉の前の側溝の穴に足をはまらせてもがいているのが、これまた胴付き子まりさだ。 「「「「ああああああぁぁぁ!!!やべでええぇ!!ぼういやだああぁぁぁ!!ごろざないでごろざないでごろざないでごろざないで ごろざだいべごおざばいべごおざざいえごrzええべで!!!!!」」」」 「「ひぃぃっ・・・!!やっ・・・!!ぎっ・・ぴっ!!ぴいいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!」」 「まりさのあんよざあああぁぁん!!ゆっぐりじないでぬげでねええぇぇぇ!!いやじゃ!!いあじゃ!!いyjえば!! だれがばりざをdうzげっ・・!!げひいいいいいぃぃぃぃ!!!!」 7匹はもう目の焦点が合っておらず、言葉にならない命乞いをし続けている。 俺たちが目の前までやってくるのを見て、ドブの蓋に足がはまっているバカは、 もう足がちぎれんばかりに上体を滅茶苦茶に動かし始めた。 虹黒はニヤリと笑って足を高く振り上げると、垂直に真上からその下痢ゴミまりさを踏みつけた。 「えぐげっばばあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」 体長40センチほどの生ゴミが一瞬にして体長5センチになった。 四方へと餡子がスプリンクラーのように飛び散り、両手両足は滅茶苦茶な方向にひしゃげた黄色い雑巾が突然そこに現れたのである。 胴付き子まりさの死に様に、残りの生き残りの糞饅頭共は一斉に言葉を失う。 1匹の例外なく顔面が二倍になるほどに大口を開け放ち、下あごがゴミ虫の触覚さながらに震えている。 俺が漫画家ならフキダシを付けてやりたいくらいだ。 (まりさたちはしにたいでーーーーーす☆) ってな具合に。 『抜けねーんだったら突っ込んでみろってーの!!』 虹黒は雑巾になった子まりさの死体を更に上から踏みつけ、側溝の穴に蹴り捨て始めた。 足でその辺に散らばっている胴付き子まりさだったものを、かき集めてはグチャグチャに踏みにじる。。 土が混ざった汚らしい餡子が次々と穴の中へと落とされ、ボトボトだのビチャビチャという音を立てている。 最後にひしゃげた手足を突っ込んだ後には、胴付き子まりさが存在していた形跡など完全に消え去っていた。 『ゆっくちしないでぬけてねー??バカか?死ねよ!!消えろっての!!あーーー、ウゼー!!!』 完全に虹黒はスイッチが入ってしまったようだ。 俺?俺もまだまだいけるぜ。うん。 「どうやって殺んの?」 こいつらは殺すことを前提で話を進める。 涙、鼻汁、涎、小便。 こいつらの足元には、こいつらが出したものが作った汚水の水溜りが出来ている。 6匹全ゆんの両目は限界まで見開かれ、餌をもらうコイのように口をひたすら開け閉めすることに終始している。 そして、顎に手をあてて考えていた虹黒がこいつらのさいごのおしごとを思いついたらしく、指を鳴らして宣言した。 『フードファイトだ。』 ************************************************ 「うぶばああぁぁぁ!!おぼええええぇぇぇ!!!いやだあああぁぁぁ!!やべでえぇ!!んぼぼおおおぉぉぉ!!!」 「ゴォッ!ゴォッ!ゴォッ!ゴォッ!ゴォッ!!よおおおーーーーーし!!次いくぞ次ーーーーー!!」 「いやだいやだいやだいやだ!!やべでだずげでぼういやだあああぁぁぁぁ!!!あぶぼおおおおおぉぉぉ・・・っ!!」 『ガハハハハハハ!!食えよ!!食えって!!うまいだろーーが!!わはははは!!』 すっかり日も暮れ始め、夕日がまぶしくなってきたというのに、俺たちは休みなしに虐待の限りをつくしている。 今俺たちがなにをしているかというと、中庭の生き残りの胴付きまりさ、胴付き子まりさ、4匹の成体まりさ。 奴らの処刑をやっているところだ。 昼飯を食って一服してから俺たちは奴らを正面玄関ロビーまで連れてきた。 そして他の清掃アルバイトの奴から適当に何匹かれいむやらありすやらをもらい、4匹の成体まりさを妊娠させまくっている。 「い”や”だあああぁぁぁぁ!!!ぼうあがじゃんうびだぐな”い”い”ぃぃ!!」 「ばりずあああぁぁぁぁ!!ごべんね”え”え”え”ぇ”ぇ”!!!」 「「ずっぎりい”い”い”い”ぃ”ぃ”!!!!」」 そして出来た赤ゆっくりやら、午前中に殺したゆっくりの死体を胴付き子まりさに食わせているのである。 ゲロチビの口から喉の奥までホースを突っ込み、反対側にはビニール袋がついている。 後はそのビニール袋に入れたゲロッカスを絞るだけの簡単なお仕事である。 「「「「まりちゃちゅぶれりゅぎゅぶびゅぶゆびゅ!!!!」」」」 「ん”ごぼおおおおぉぉぉ!!!やべべ!!えぐぼおおおぉぉぉ!!!」 袋を絞るたびに胴付き子まりさの腹が膨らんでいく。 口の周りからは逆流した餡子がこびりつき、中には赤ゆっくりのかざりや目玉が混じっているのが見える。 虹黒は延々と成体ゆっくりを交尾させ続け、赤ゆっくりが生えた茎を即座に引き抜いて俺に渡してくる。 「やべでやべでやべで!!ばりざのあがじゃん”!!ゆっぐりじだまりざのあがじゃあああぁぁんん!!」 『黙れっつーーーの!!殺すぞ!!(ブチブチブチ)』 虹黒がまりさの額に生えている茎を4本ほどまとめて引き抜く。 「ぎゅぐべあああぁぁぁ!!!いだい”い”い”!!!いばっ・・・!!いばっ・・・!!ぎぴぴいいいぃぃぃぃ!!!」 すると茎の下の饅頭皮と中身の餡子もろとも引き抜いてしまったようだ。 まりさの額がごっそり無くなり、中枢餡が体外にはみ出ているのがみえる。 「い”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”!!!ゆ”ん”ゆ”ん”ゆ”ゆ”ぎゆ”!!!」 まりさが痙攣をし始める。 こうなってしまってはもう助からない。まあ、俺たちにあった時点で死ぬのは決定事項だったが。 「ゆあ”あ”---!!まりさあああぁぁぁ!!じっかり!!じっかりじでええぇぇぇ!!じんじゃだめええぇぇぇ!!! ゆっぐり、ゆっぐりじでいっでねええぇぇぇ!!!!」 まりさにファックしているれいむが叫びだす。 すると、それを見た虹黒の何かが切れた音が聞こえた。 (ビキィ!!!!) 『てめえのファックがもの足んねえからこうなってんだろうが!!!!カスゲロ糞マ○コ饅頭がアアァァァ!!!!!」 ブチ切れた虹黒は瀕死のまりさもろともれいむに渾身のパンチを繰り出す。 まりさの顔面の左側が陥没と消滅を同時に行い、れいむの口元が床のコンクリートと一体化した。 「「い”ぶぶん”ゆぼえ”っばあ”あ”あ”あ”!!!!」」 餡子が飛び散る暇すら与えないほどの強烈なパンチは2匹を即死させていた。 もったいねーー。 おさまりがついていないらしい虹黒は拳の先にはりついているゴミを拾い上げると、 俺がさっきから下痢便を食わせ続けている胴付き子まりさの口の中に突っ込んだ。 「ん”ん”え”げ”え”え”え”!!!ぼうばいらな・・・い”!!ばりざの・・おな・・が!!ん”ん”ぶびいぃぃぃ!!!」 胴付き子まりさの全身は今にもはちきれそうである。 口から吐き戻されてもつまらんので、俺はこいつの喉にさっきから使っている袋を詰めて蓋にする。 水死体のようにブクブクに膨らんだ胴付き子まりさは、軽く針でつついただけでも破裂しそうにな状態だ。 こっからどうやって殺そうかと思案を巡らせていたところ、なんと虹黒はこいつの頭頂部をぼうしごとナタで切り飛ばしたのだ。 『くたばれや!!!』 「おいwwwwwww」 胴付き子まりさの頭頂部が飛行する様子はひどくスローに見えた。 そして次の瞬間・・・・・・。 「ん”-----べばあああああ!!!!(ブジャブジャジャジャ!!!)」 胴付き子まりさの頭部から、まるで間欠泉のように餡子がほとばしり出た。 赤いゴミや黄色い陰毛が混じった餡子は1メートル近いゲロ噴水となって噴き出している。 そして見事なことにこのケツメド饅頭は直立不動をキープしている。 そのシュールな光景に俺たちは腹を抱えて爆笑した。 「うわはははははは!!!なんだよこれ!!んーべばあああーーーーー!だってよ!!がはははは!!!」 『ういひひひひひひ!!ひっ・・!ひっ・・!ひひひひひひ!!!』 「ばべっびぶぶべっぼぼぼ!!!おぶぼおぼぼおお・・・・・・ばびゅえ!!!」 胴付き子まりさはだいたい12~13秒ほど餡子を噴射させた後、燃料を使い果たして床に倒れ込んだ。 うつぶせになったそいつの顔面を掴み上げてみてみる。 「がははははは!!」 『うひひひひ!!ゆひっ・・・!ゆひいいいいぃぃぃぃ!!!』 ペラペラの皮にはすでに両目は無く、射精後のチ○ポのようにだらしなくぶらさがる舌だけが付いていた。 俺たちは散々笑い転げながらその辺を歩き回り、収まりがつかなくなった気持ちを静めるために、 さっきから震え続けている残りのゆっくり共を蹴り殺し始めた。 「にんげんざんっ!!れいぶだぢがなに”をじだっでい”「がははははは!!死ね!!」う”ん”ぶげげげえ”え”え”え”!!!」 俺の蹴りはれいむの産道辺りに命中し、そこから上下に正中線にあたる部分を根こそぎ吹き飛ばした。 後に残ったれいむの死体はおやつのカールを横倒しにしたような物だった。 「やべでぐだざい!!だずげでぐだざい”!!ばりざだじがわ”る”が『悪くねーーから!わはははは!!』だげっぶべえ”え”あ”あ”!!!」 地面に頭をこすりつけながら命乞いするまりさの後頭部を虹黒は一気に踏みつけた。 あなるとまむまむを突き破った大量の餡子が床に広がり、2メートルほど後方まで続いている。 体内のほとんどの餡子だったのだろう、まりさは断末魔の後は身動き一つしなくなった。 「どぼじでごん”なごどずるの”お”お”ぉ”!!ばりざだぢだっでひっじにい”ぎでるだげなんだ「必死に生きるってことは、必死に死ぬって ことだ!!!ぐははははは!!!」よ”お”え”ゆ”げべえ”え”え”ぇ”ぇ”ぇ”!!!!」 顔面をこちらに向けてわなわなと口を動かし、聞き飽きたセリフを投げつけてくるまりさ。 そいつに来週のゆっかー戦への抱負を込めた渾身のシュートを叩き込む。 最高の感触を残してまりさは飛び、入り口のガラス窓に当たった瞬間に爆ぜ、 車のフロントガラスにくっついている鳥の糞(鳥の糞以下だが)のようにしぶとくへばりついている。 「な”んでもじばず!!だがらごろざないで!!ばりざはおじびじゃんだちどしずがにぐらし『そういのもういーから!!とりあえず死ね!! 死んでから地獄で静かに暮らせ!!ゆぴいいいぃぃぃぃ!!!』だえ”ん”ん”べげぼあ”あ”ぁ”ぁ”!!」 頭に赤ゆっくりが実り、胎生妊娠もしているのであろう。一際大きな下痢糞まりさ。 生意気な願望を口走るそれを虹黒は階段の側壁とサンドイッチするように蹴った。 汚らわしく飛び散ったまりさの内容物は側壁のかなり上のほうまで到達し、その頂上には赤ゆっくりが実った茎がくっついていた。 茎についている生まれる前の下痢便は、親が液体になったというのにまだ生きていたが、 虹黒の強烈なパンチがそいつらを親と同じ汚物に変えた。 まだまだゆ虐し足りない俺たちは、中庭の最後の生き残りである胴付きまりさを放り投げていたところに目をやる。 するとその糞内臓饅頭は、手で這って正面入り口の方へと逃げ出そうとしている真っ最中だった。 片足の膝から下を踏み潰しておいたのだが、どうやら無意味だったようだ。 「はあっ!はあっ!いだいい”!!ごわいんだぜええぇぇ!!ばりざはっ!!ばりざはじにだぐないいぃ!!おねえざんやだぢががえっでくるまで ごごを・・・!まもっ・・・!」 入り口の自動ドアまでは後3メートル程である。 だが俺たちはとっくに追いついてこいつを見下ろしている。 『ここまで来たんだからさ、外までは自力で行かせて、んでもって外で殺そーぜ。』 虹黒の言葉に俺はうなずく。 糞饅頭なんぞ1匹残らず殺すのが人間の義務だ。 だがその時、突然自動ドアが開いたのだ。そして外から1つの人影が入ってくるのが見えた・・・! 『「・・・・・・・?・・!!』」 「ゆんやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」←胴付きまりさ 『ゆっぴぎいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!』←虹黒 「ゆぴっ!!ゆひいいいいいぃいぃい!!!」←俺 二人と一匹の叫び声が周囲にこだまする。 入り口に見えた人影は、上半身裸の全身餡子まみれの男だった。 顔にれいむの顔面の皮を被っており、その上に髪の毛と頭皮がくっついたまりさの帽子を被っている。 それに加え、周囲の皮がついたままのありすのカチューシャをチョーカーのようにつけている。 どうみても変態です。ほんとうにありがとうございました。 そしてその変態はおもむろに口を開いた。 「あっ!にっちゃんじゃん!!どうよ、楽しんでる~?」 合衆国エージェント役が務まりそうなくらいいい声をしている。 変態の癖に。 で、変態ボイスを聞いて合点が言ったらしく、虹黒が聞き返した。 『あっ・・・!ジッさん!!おはよざーす!!』 「うん、おはよう。朝からスッゲー楽しいね。」 こいつがあのジッさんか。 指折りの虐待鬼威惨が住んでいるといわれているこの地域で、目下のところ最狂、最変態といわれている男だ。 うん、確かにこいつはみるからに頭がイカれてそうだ。 そして、その頭のイカれたれいむマスクの口から声がする。 「そこの君がとっちー君?」 どぼじでぞんなごどじっでるのおおおおぉぉぉぉ!? だが一応社会人のマナーとして自己紹介はせねばならない。 「あっ、はい。始めまして双鳩千秋と申します。」 「うん、よろしく。僕は実草正規っていうんだ。ジッさんでいいよ。」 和やかな初対面の挨拶を済ませたところで、虹黒がジッさんにさっきからの疑問をぶつけた。 『あの~?ジッさん?なんすか、その格好・・・・?』 おそるおそる訊ねる虹黒。 するとジッさんは、親に100点の答案用紙を自慢するガキのようにテンションを上げてきた。 30半ばのキチガイ親父だが、聞くところによるとれっきとした官僚らしい。 「ん~~!!これ~?これかい?!よくぞ聞いてくれたってやつだよ。あのね、僕は朝から中央庭園の方に行ってたんだよ。 あー、ちょっと長くなるからみんな座って!!そこのまりさちゃんも一緒に聞いて!」 そういってジッさんは俺と虹黒、胴付きまりさに囲まれる位置に座り、中央庭園での出来事を話し始めた。 終編1 終わり 気にいらないひとはまわれみぎって、いっつーーーーーーも いってるでしょおおおおおぉぉぉ!!!! りきゃいできりゅ?? どうばっじもとれないにんげんさんなのっ??
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/254.html
・この話は虐待など一切なく、ひたすらあまあまな愛でSSです! ・高性能ゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・一応過去作を読まなくても大丈夫ですが、過去作を読んでいればさらに面白いかと思います ・これを書いたのはHENTAIあきだよ!HENTAIが嫌いな人は読まないでね! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! ゆっくりが多くの家庭で飼われるようになって、それと共にゆっくりに関連する業界が多く出来た。 食事や躾という普通のペットでも重要な物から始まり、ゆっくりの脆弱性と不可思議な構造を把握した 医療の専門家も出てくるようになった。 大手の総合病院といった加工所直営の物や、ゆっくり好きが高じて個人経営の形でやっている診療所のようなものまである。 そんな多くのゆっくりを治療するある診療所は毎日行列が絶えず、大反響になっている。 その噂の診療所に少し行ってみるとしよう。 患者 胴付きまりさ 「次の方どうぞー。」 優しそうな声で次に待っているゆっくりを呼ぶのは、胴付きのゆっくりえーりんである。 ナースキャップのようなお飾りに、赤と青の色が対象になっている服の上に白衣をまとっている。 このえーりん治療以外にも治療したゆっくりが悩みを相談しにきたり、ゆっくりの扱いに困っている飼い主に助言を与えている。 下手なブリーダーよりも的確であり、近くでカウンセラーをしているさとりと共にこのあたりの名医と言われている。 まあ実際はブリーダーに依頼するよりも安く、何より幼い体つきに不釣り合いな豊満な胸に魅了されたお兄さん達が通っているのだが。 「こんにちわまりさ。もう怪我の方は大丈夫?」 「ばっちり治ったんだぜ!お兄さんとえーりんには本当に感謝してるんだぜ!」 入ってきたのは以前に虐待お兄さんによって虐待された胴付きまりさであった。 怪我が治った後でもお世話になったこのえーりんには日常の様々なことを相談に来るのだ。 「それで、今日はまたどんなことを相談に来たの?もしかしてお兄さんのことかしら。」 楽しそうに笑うえーりんともじもじと体を動かすまりさ。ここに来るゆっくりのほとんどが飼い主であるお兄さんについて相談にくるのだ。 そのためこの診療所はある別名が付けられている、その名も「えーりんの恋愛相談所」である。 「その・・・、お兄さんのこと考えるとつい・・・。」 「一人すっきりーしちゃうのね。悪いことじゃないけど、あんまりやっちゃ駄目よ。」 まりさの顔が真っ赤に染まる。人間でいえば思春期真っただ中のお年頃である。 逆にえーりんの方は経験豊富なまさに大人の女性といったところだ。 「まりさはもう少しお兄さんに甘えてもいいんじゃないかしら。まだ遠慮してるところがあるでしょ。」 「でもあんまりお兄さんに迷惑をかけられないんだぜ・・・。」 まりさはゆっくりショップで売られていたゆっくりではなく、野生で生まれた胴付きである。 お兄さんに拾われて今の生活を送っているが、えーりんはそんなまりさの心に遠慮している部分があるのではないかと推測した。 「大丈夫よまりさ。あのお兄さんならまりさのことをちゃんと受け止めてくれるわ。」 「ありがとうなんだぜえーりん!えーりんに話したら何だか大丈夫な気がしてきたんだぜ!」 えーりんのその母性溢れる胸に抱きついてきたまりさを、えーりんは仕方ないという風に頭を撫でる。 「えーりんの体は柔らかくておかあさんみたいなんだぜ・・・。」 目を閉じてえーりんの温かさを感じているまりさを不憫な目で見ているえーりん。 そんなまりさをえーりんはぎゅっと抱きしめる。 「私でよければいつでも甘えていいのよ?あんまり無理しちゃ駄目だからね。」 「分かったんだぜえーりん。でもちょっと苦しいんだぜ・・・。」 慌ててえーりんは力を弱める、少し力を入れすぎて危うくまりさをその胸で窒息させるところであった。 お礼を言って診察室から出ていくまりさを見て、その後ろ姿を微笑ましくえーりんは見送った。 患者 胴付きゲスまりさ 「きいてほしいんだぜえーりん!まりさのおにいさんはほんとうにひどいんだぜ!」 入ってくるなら飼い主であるお兄さんの不満をぶちまけてくるのは、銀バッジをつけた胴付きまりさだ。 散々お兄さんの愚痴やら不満を言い終えたまりさに、えーりんも困り顔だが飼い主であるお兄さんとの接し方について助言した。 「やっぱり同じまりさでも大分違うのね。」 「ゆ?どういうことなんだぜ?」 「こっちのことよ。そうね、まりさはもう少し素直になったらどうかしら。」 話を聞いていたところ、どうやらこのまりさとお兄さんは両方とも意地っ張りな所があると思えた。 お互いは相手のことを大切にしているとは思えるが、どうもその好意が素直に相手に向けることが出来ないでいる。 もしどちらかが相手に素直になれば、少しは変われるのでないかと考えた。 「すなおっていっても、まりさはいつでもすなおなんだぜ!」 「だからもうちょっとだけ素直になるのよ。お兄さんに対してまりさがしたいことをしてみなさい。」 合点がいかないというまりさに、えーりんは説明をする。 「ほんとうにそうすればおにいさんはやさしくなるのかだぜ?」 「本当よ、これでメロメロにならないお兄さんはいないはずよ。」 えーりんの説明を受けて、まりさはさっそく家に帰ってその方法を実践したのだった。 「ゆゆーん♪おにいさんまりさおなかすいちゃったー♪」 「ぶほおう!」 飲んでいたコーヒーを吹き出してしまったお兄さん。今まで聞いたことのないようなまりさの声色に、 これまで経験したどんな修羅場に出くわしたことよりも衝撃を受けていた。 「きたないんだぜおにいさん♪まりさがきれいにしてあげるよ♪」 吹き出されたコーヒーを丁寧に台布きんでふき取りウィンクをするまりさに、お兄さんはさらに恐怖を感じた。 自分が飼っているまりさがこんな殊勝なことなどするわけがない、何か裏があると勘ぐってしまう。 「まりさ何が望みだ?頼むからその声をやめろ!」 「まりさはべつになにもほしくないんだぜおにいさん♪」 そう言ってお兄さんに近づいて甘えるように体をくっつけるまりさ。 そこでお兄さんの精神は限界を迎えてしまった。 「らりるれろ!らりるれろ!」 「おにいさんどうしたの!?あいこくしゃさんはゆっくりできないよ!」 意味不明な言葉を言うお兄さんをなだめようと必死に抱きつくまりさ。 だがそれは逆効果になり、お兄さんはついに口から泡を吹いて気絶してしまった。 患者 胴付きめーりんと胴付きありす 今回やってきたのは二人組であった。人間と見間違えるほどの胴付きめーりんと何所か暗い感じがする胴付きありすだ。 別段珍しいことではない、意思疎通が難しいめーりんには付き添いのゆっくりが付いてくるからだ。 「じゃお!じゃあああお!」 「お兄さんのことで相談したいことがあるってめーりんは言ってるわ。」 内容は最近なんだかお兄さんが自分に冷たいような気がするということだ。 長く暮らしていればそれが普通に感じてしまうようになる、いわゆる倦怠期である。 「そんなことないわよめーりん。話を聞く限りじゃお兄さんはめーりんのことをとても大切にしているわ。」 「じゃお?」 えーりんの言葉に首を傾げるめーりん。付き添いであるありすは何所か分かっている顔だ。 「貴方はもうお兄さんの為に働くのが当たり前のことだと思っているけど、お兄さんはそのことを感謝しているわ。 もし感謝してなかったら、きっとお兄さんは貴方を止めているはずよ。」 「じゃお!?」 ゆっくりが出来ることなど高が知れている。下手をすればゆっくり自身が怪我をすることもありえる。 それでもゆっくりの手伝いを止めないのは、飼い主がゆっくりが自分に対して向けてくれる好意を受け止めるためだ。 そこには愛らしいと思う気持ちと、必死に手伝ってくれるゆっくりへのありがたさがある。 「じゃおじゃお!」 「これはお礼ですって。せっかくだからえーりんに食べてほしいって。」 「ありがとうねめーりん。さっそく頂こうかしら。」 ちょうど小腹が減っていたこともあり、えーりんはお菓子を受け取るとその場で食べ始める。 すると急に耐えがたい睡魔がえーりんを襲ってきた。えーりんは睡魔に耐えられず、その場で眠ってしまう。 「じゃあああああお!じゃおおおおおおん!」 「分かっているわ、すぐに服を脱がすから。」 眠っているえーりんの服を脱がし始めたありすと、持ってきたカメラを用意するめーりん。 様々な角度やポーズを取らせて写真を撮り終えると、こんどは用意しておいた服装に着替えさせるありす。 「色々あるけど、これってあのお兄さんの私物なのめーりん?」 「じゃお!じゃおおおおおおおん♪」 「褒めて無いわよ、むしろ呆れているよの。」 ナース服メイド服、セーラー服にバニーガール。上だけワイシャツを着せたり、他のゆっくりの服装をさせてそのすべてを撮る。 中にはどこから買ってきたのか手作りなのか、ブルマやスクール水着といったものまであった。 「貴方は本当に怖いわね、あのお兄さんにそこまで尽くせるなんて。」 えーりんの服を元に着替えさせると、ありすは一足先に部屋から出ていく。 めーりんは少し考えてから書置きを残すと、慌ててありすの後を追って行った。 「ありがとうございます。」 そう書置きには大きく書かれてあった。 家に帰っためーりんはさっそくお兄さんに写真を見せるが、喜ぶと思っていためーりんをお兄さんは叱りつける。 「何をしているめーりん!飼いゆ相手にこのようなことをしてはならないのは、 虐待お兄さんHENTAIお兄さんであろうと変わらん!」 「じゃお・・・。」 縮こまってしまうめーりんにたっぷりと説教しているお兄さんだが、自身は飼いゆである胴付きまりさを襲おうとした前科がある。 本人は両者の合意の元と考えて問題ないと考えてはいるが。 「だが俺の為を思ってしてくれたことは嬉しいぞ。何か礼をしたいとおもうのだが何か欲しいものはあるか?」 「じゃお~ん?」 礼と言われてもめーりんはお兄さんと一緒であるならばそれでもう幸せである。 特に欲しいものもないめーりんは、必死に考えてみる。 「じゃおじゃお!じゃあああああおん!」 「何?ありすの体を治してほしい。別にかまわないぞ。あいつも中々役に立ってくれているからな。」 もう一匹お兄さんが飼っているありすは、とある理由からレイパーになっており飼いゆを襲われた飼い主から制裁のために 大事なぺにぺにを壊されていた。めーりんはそのぺにぺにを治してほしいとお兄さんに頼んだのだ。 自身の趣味にも手伝ってくれているありすのことも考えて、お兄さんはゆっくり病院に連絡を取った。 えーりんが眠りから覚めると、机の上には書置きが残っていた。 読んでみるとどうやら自分が眠っているので起こすのも悪いと思って帰ったと、そんな内容が書いてあった。 「いけないわね。お仕事さんの途中ですーやすーやするなんて。」 これが最後のお仕事で良かったとえーりんは安堵する。 もうすぐ診療所の終了時間であり、片付けを始めないといけない。 いそいそと周りを片付け今日の仕事の報告書類を書き終えると、上司でもある飼い主のお兄さんの元に向かう。 「はいおにいさん!今日のお仕事の報告ですよ。」 「ありがとうねえーりん。やっぱりえーりんがいてくれて助かるよ。」 「褒めてもらえてえーりんも嬉しいです。」 嬉しそうに笑うえーりんの頭をお兄さんはよしよしと撫でる。 元々大きなゆっくり病院に勤めていたお兄さんだったが、もっと多くのゆっくりと触れ合いたいと考えてこの診療所を開いたのだ。 先行き不安ではあったが、元々腕の良いこともあり飼いゆであるえーりんの手伝いのおかげで診療所は大盛況だ。 「さてそろそろ晩御飯にしようかなえーりん。今日は何が食べたい?」 「お兄さんの手作りならえーりんにはなんだってごちそうですよ。」 そういっていちゃいちゃする両者だが、中々それ以上の仲へと進展することがない。 患者であるゆっくりには的確な助言をするえーりんであるが、自分のこととなると途端にうぶなゆっくりとなってしまう。 もっとお兄さんと仲良くしたいが、嫌われたら嫌だという難しい心境によるものだ。 「どうしたのえーりん?何だかぼーとしちゃって?」 「な、何でもないですよおにいさん!?早くご飯さんを作りましょう!えーりんも手伝いますから。」 慌ててお兄さんに答えるえーりん。その姿はいつもの凛々しい姿とはまた違っている。 おまけ えーりん先生の個人診察 『お兄さん、今日はどこが変なの?』 『何だか最近変なんだ・・・。胸のあたりがもやもやするっていうのか変な気分なんだ』 『それは大変ですね。じゃあ診察するから服を脱いでもらいましょう。あら?これって・・・。』 『違うんだ!?えーりんに触れられてその・・・。』 『こんなに腫れちゃって。いいですよ、えーりんが治してあげますから。お口とおっぱいどっちがいいですか?』 「ゆふふ!なんちゃってね!」 「何してるのえーりん?」 一人妄想に耽っていたえーりんに声をかけるお兄さん。 驚いて椅子から転げ落ちてしまい、盛大に地面に顔をぶつけてしまうえーりん。 痛む顔を押さえてお兄さんに大丈夫だと告げるえーりんの顔は、ぶつけただけでなく真っ赤であった。 後書き 女医さんって何かエロい響きだよね!?そんなわけで最近よく胴付きえーりんを見るので自分も書いてみました。 決してぬちゃぬちゃあきさんのナイスバデーなえーりんに触発されたわけじゃないよ!(嘘です) こんな妄想してるえーりんだけど、実はまだヴァージンさんなんだぜ・・・。 出てきた患者ゆっくりは自分が今まで書いたSSに出てくるゆっくりです 胴付きまりさ→「初めてのおつかい」や「別れとであいのまりさ」。お兄さんにべったりの少女臭あふれるまりさです。 胴付きゲスまりさ→「まりさ家出する」等に出てきたまりさ。銀バッジで漢字が使えずに、悪ガキって感じのまりさ。 胴付きめーりんとありす→「めーりんの憂鬱」に出てきためーりんと、「まりさ酷い目に遭う」のレイパーありす。 お兄さんの役に立つのが大好きなめーりんと、済崩しに飼われることになったありす。 もしかしたらシリーズ物として続きを書くかもしれません。 そろそろネタが尽きかけているHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4411.html
『まりさは飼われゆっくり9』 46KB 虐待 野良ゆ 現代 虐待人間 失礼します *読んでいただけている方には、間が開いてしまって申し訳ありません。次で最後になります。明日明後日には何とか…… *「anko4330 まりさは飼われゆっくり8」の続きです。anko4266, 4272, 4273, 4286, 4287, 4326, 4327と続けて読んでいただけると幸いです。 *胴付きを多少きつく虐待します。小麦粉と餡子で出来たナマモノですが、 人によってはグロく感じるかもしれません。苦手な方は読まないでください。 「なにしにきたの!? っ……しぬのっ!?」 よたよたと近付いてきてガクッと膝を折り、憤死しそうなほどにムカつく、あろうことかこちらを哀れむような目で見下ろしてくる胴付きに、れいむは強い口調で言い放った。 れいむの中の未だ冷静な方の自分が、こいつは多分群れ中心部の惨劇を見てきている、と判断を下す。 人間側に属していた頃に受けた教育と、今まで生きてきてわずかに見聞きした事例から、れいむの中枢餡は自動的に推論を展開し始めた。 胴付き形態のゆっくりは人間にとって一般的に保護の対象。 虐待お兄さんを初めとした暴力的な人間にも、少なくとも公共の場で大っぴらに虐められることはない。 加工所もゆっくりんピースも、胴付きの扱いには普通の胴無しゆっくりとは一線を画す慎重さで臨んでいる。 一斉駆除の対象となった領域に野良胴付きがいた場合にどうなるのかは知らないが、まあ恐らくその場で殺されるということはなく、加工所に連れて行かれたとしても自分たちとは別の待遇を受けるのだろう。 それは胴付きの姿がクソ人間に似ているからだ。 ゆっくりが人間の頭部のような姿かたちをして人語を解すからこそ、それまでの犬猫を凌駕するほどの一大ペット産業を成り立たせているのと同じ。 その中身がどれほどどうしようもないものであったとしても、視覚による第一印象の影響は計り知れず大きい。 自らとほとんど同じ形をした動く物を、人間たちは邪険に粗末に扱えはしないのだ。 さて、そういうものだとして、この胴付きが群れの中心部で加工所職員たちに直接接触し、例えば群れから離れて住む自分たちの捕獲を依頼されて来たといったことは、考えにくい。 悪運強く職員たちとの直接の接触は回避でき、ここまで逃げてきたと考えるほうが目の前の様子に納得がいく。 大方ここまでかすかに聞こえてきている群れのゆっくりどもの”悲鳴”を間近で聞き、幻想を打ち砕かれて絶望でもしているのだろう。 そして、それでも尚、永遠にゆっくりした長ぱちゅりー一家や自分たちれいむ一家を交互に見つめる目つきは、初めて会ったときと幾分も変わらない反吐が出る無邪気さを宿している。 れいむはらしくない激情が内部の餡子を駆け巡り、いーらいーらなどという悠長な表現は最早似合わない鋭敏な怒りが――結局これも自分勝手な八つ当たりなのだろうが――沸き立つのを感じた。 お前が次に言うことは分かっている。さあ、言ってみろ! 「ゆっぐ……! ゆぇぇえ、れいむぅ……! まりさが、ゆっくり た す け に きたよぉぉ……!!」 ピキイイ!!! 視界が真っ白になる。 出会った時との比ではない強烈な歪みを中枢餡に感知し、れいむはすべてを忘れて飛び跳ねた。 ゆっくりが持つほぼ唯一にして最も愚かしい攻撃手段、枝も持たない素の体当たり。 冷静を自負していた自分が、こんな悪手を、仮にも人間と同じような身体を持つ胴付きに仕掛けるとは。 かすかに残る冷静な自分がそう判断を下すのを夢幻のように感じながら、れいむはスローモーションで見える視界の中に胴付きの頭部を捉える。 れいむの丸い体は寸分違わずそこ目掛け、渾身の力で大きく大きく跳躍していた。 ドーンッ!! と音が実際に鳴ったかどうかは定かではないが、れいむの体は確実に胴付きの頭部に激突した。 そのまま自由落下して胴付きの胴体部分を滑り台のようにして転がり、ダンボールのおうちの前で踏みとどまる。 すぐさまキッ!と胴付きの方を向き直せたのか、元々偶然にしてそういう向きに止まれたのか、目の前にはあのムカつくおちびちゃんのような泣き顔を晒しながら崩れ落ちる胴付きの姿がゆっくりと見える。 徐々に冷静さを取り戻していくれいむの中枢餡は、本来のゆっくりらしい妄想的な現実の修飾を止める。 胴付きまりさが地面に倒れるときには、その音がせいぜい「とすっ」程度のものであったことを正しく認識した。 虚しい。 奇跡の一撃を食らわせたことで溜飲が下がるにつれて、れいむは急激に虚しさを感じていた。 「ゆぇぇええ……!! れ、れいむぅぅう!!? ゆぅぅぅううううっ……!!!」 目の前ですぐに起き上がり、叩き付けられた強い感情に怯えながらも、当てられた頬に手を当ててこちらを見る胴付き。 あれももうきっと、自分の無力さ、自分の犯した業を、まだまだ足りないだろうが自覚している。 いやむしろ、してなくてもいい。 その反省不足を糾弾するのも、もっと早く気付けと責め立てるのも虚しい。 茹だるような、全身を強く震って振り払いたいようなドロドロの虚無が、れいむを襲っていた。 「れいぶ、ごべんねぇえっ……!! ぎゃくっだいおにーざんだぢを つれでぎぢゃって、ごべんねえええ……!! ばりざ、えいっゆん!じゃながっだんだね゛……! やっばり゛、ぐぞぎゃくっだい!う゛んうん゛ゆっぐぢだったんだねっ゛……!!」 「…………」 両手で顔を覆い、まるで人間の少女が泣くその姿のように、力無くゆっぐゆっぐと咽び泣く胴付き。 そのおちびちゃんのような姿をどこか冷めた心で眺めつつ、れいむはぼんやりと思考を続けた。 加工所の職員たちが今いるであろう場所…… ここから麓の街までの距離、饅頭の身で歩行できる経路…… おちびちゃんたちは自分が運ぶには大きくなりすぎている……胴付きに運んでもらえば、あるいは…… 加工所職員たちの誘い文句に、おちびちゃんたちが無反応を貫けるか…… 囮……いや、そんなこと今更絶対にしないし、しても無意味だ…… 胴付きに口利きしてもらって助かる見込みはあるか?…… 街に出られたとして、その先は?……別の自然公園……群れ…… 「はぁ…………」 れいむは、もうそれが人間にとっての呼吸のようなものではないかと思えるほど繰り返したため息を、惰性的に吐いた。 もう、どうでもいいのではないか…… 胴付きの後ろに見え隠れしている、長ぱちゅりー一家の無惨な亡骸はどうだ。 番同士が健在だったとはいえ、片方は虚弱体質のぱちゅりー種、もう片方はお下げや揉み上げなど「手」となる部位のないありす種。 きっと自分と同等か、それ以上の苦労をし、辛酸を舐め、地べたを這いずり回ってここにたどり着いてきたのだろう。 さらには殊勝にも群れの長まで引き受けた彼女たちは、どれほど深い苦悩を持ち、それでいてどれほど皆のしあわせとゆっくりを願ってきたのだろう。 狡猾なしんぐる狼まざーを決め込み、ゆっくりらしからぬ効率性のみを追い求めてきた自分では及ぶべくもない、高潔で”ゆっくりした”ゆっくりたち。 その末路が目の前のこれである。 れいむは振り返ってダンボールのおうちに戻り、ゆっくりできない剣呑な雰囲気に当てられて怯えていたおちびちゃんたちに、そっと寄り添った。 温かい……ように感じる。 体温のないはずの動く饅頭に過ぎない身なのに。 生ゴミに湧く蛆のように生まれ、気付いたらこの世から消えているような塵芥の命なのに。 どうして、こうも温かいのか……! 「しゅーりしゅーり……おきゃーしゃ、ゆっくちぃ? ゆん、まりちゃ、しゃっきは いたかっちゃのじぇ……?」 「れーみゅも、おきゃーしゃんと しゅーりしゅーりぃ! ゆっくちぃぃしちぇいっちぇにぇえ!!」 「ゆっくりしていってね。おちびちゃんたち……ちょっと、おそとに いこうね……」 両の揉み上げでおちびちゃんたちを誘導するようにしながら、ずりずりと後退し、外に出る。 暇を見つけては草を抜き、危険物を取り払って整備したおうち前のわずかなスペース。 おちびちゃんたちは木漏れ日を浴びながら、ゆきゃいゆきゃいと無邪気にじゃれ合っている。 どうせ儚い野良の命だからと、自分が受けてきたようなゆっくりの領分を超える教育を施してこなかったが、それがここに来て幸いしたかもしれない。 今の今まで意識してなかったが、自分はもしかしたら、最初から”こう”するつもりで生きてきたような…… れいむは誰にも聞こえないほどの小さな声でわずかに何かを呟き…… 寄り添うおちびちゃん姉妹に向けて、跳んだ。 「ゆっくり やめてぇええええ!!」 バシィッ!! 精一杯の溜めから放った大きな跳躍の半ば。 れいむは宙で胴付きの手によって側面から叩き落とされ、近くの草むらに突っ込んだ。 どこかでピキィ!と音がする。 すぐさま体勢を立て直し、まるで別のモノのように遠く感じる熱い自分が、胴付きを睨んで叫んだ。 「じゃましないでねぇえええ!! れいむたちが、ゆっくりできないでしょおおお!!?」 猛るれいむの前、胴付きは立ち上がり、動揺する目でこちらを見下ろしている。 「なに いっでるの、れいむ……!? おちびちゃんたち、つぶれぢゃうよ……? ゆっぐりできないよっ……!!」 「だまってねっ!! あのね、どうつきまりさっ!! ゆっくりっていうのはね……!! にんげんざんから はなれだら、どんなにがんばっでも、どんなにぐるじいのに たえでも……!! つがいがいても、おちびちゃんがいても、なかまがいてもぉぉ……!! どう゛やっ゛でも゛、ゆ゛っぐりなん゛が、できだい゛ん゛だよぉ゛ぉお゛!!!! くるじんで じぬなら、いっぞ……いっぞ、でいぶがぁ……!!!」 「……っっ!!」 興奮によって、自分の体がゆっくりらしい感情に任せた本能的な動きに支配されるのを感じる。 その場でびたんびたんと地団太を踏み始めた自分の目の前で、胴付きは一層うろたえ、おろおろと視線を泳がせた。 その横をずーりずーりとすり抜け、寄り添って震えるおちびちゃんたちに近付く。 「やべでぇええええ!!!」 胴付きが叫び、おちびちゃんたちをその手に取る。 ぎゅーんとお空に舞い上がっていくおちびちゃんたちを、れいむは身体の向きと視線で追うことしか出来ない。 「ゆっがああああ!!! じゃまずるなっ! じゃまずるなぁあああ!! おちびぢゃんを がえぜえええ!!! おちびぢゃあ゛ああ゛んっ゛!! でいぶとばでぃざの がわいい おぢびぢゃんだぢぃぃいいい!!!」 「ゆ゛っ! ゆぁ゛ぁ゛……!! ゆわぁぁ゛あ゛あ゛……!!!」 胴付きは二度三度と大きく左右を見ながら後ずさった後、弾けるように駆け出した。 その後ろを枝や石が刺さるリスクも考えず、衝動的にぴょんぴょんと追う。 持てる限りの滑稽な全速力。 ぐんぐんと離れていく距離。 遠くからは依然胴付きを呪う怨嗟がかすかに聞こえてくる。 胴付きの背はすぐに見えなくなり、れいむは伸び放題の下草の間にひとり取り残された。 --------------------------------------------------------- 「ゆぇぇぇ……!!」 夜。 いつもまりさが”べっどるーむさん”にしていた電燈が近くにある東屋ではなく、ここは木の上、森の奥。 辺りは完全に暗い暗いになっていた。 あの恐ろしい虐待お兄さんたちは、もうおうちに帰っただろうか。 日が沈む前までは遠くに近くに「ゆっくりしていってネェ!!」とか「あまあまがあるぞ」とか、ゆっくりを誘うような呼び声が聞こえていたが、今はそれもない。 両の手でずっと口を塞ぎっぱなしだったおちびちゃんたちも、疲れて「ゆぅ……ゆぅ……」と眠っている。 「ゆぅぅぅ……こ、ごわいよぉぉ……!! ゆっくり……ゆっぐ、できだいよぉぉぉ……!!」 木の上に登ったのは、身体の大きい自分ではおちびちゃんや胴無しゆっくりのように下草の間に身を隠すことが出来ないから。 夏になって若葉を青々と茂らせるようになった立派な木の中に隠れることで、それが普通ゆっくりの存在しない場所であったことも助けになり、まりさは一斉駆除をひとまず乗り切っていた。 しかし、体力と身体能力にだけは長けたまりさも、震える手足でずっと木の枝にしがみ付いていたために限界が近い。 このままではすーやすーやすることも出来ないし、今日は朝以降何も食べておらず、お腹も空いている。 まりさは「ゆんっ」と決意し、暗くて何も見えない中で自らの手足の感覚だけを頼りに、木から下りようとした。 「ゆっ……ゆっ……ゆ、ゆぇ、ゆっゆわぁ゛ぁあ゛あ゛あ゛!!!」 ドスンッ 「ゆぴぃぃぃぃいいい!!!!」 お尻を強かに打ちつけ、耐え切れずに悲鳴を上げてしまう。 とっさに口を蓋い、方向も分からずに草の中にガサッと飛び込んで隠れ、震える。 辺りは何も変わらず虫の音だけが聞こえる。 虐待お兄さんたちの声はない。 まりさが「ゆひぃ……ゆひぃ……」と顎をガクガクさせながら起き上がると、落下時の衝撃で目が覚めてしまったらしいおちびちゃんたちがもぞもぞと動き出した。 「ゆん……ゆっくちぃぃ……おきゃーしゃ、どーつきしゃん……?」 「ゆっぴぃぃい!! くりゃいくりゃいぃぃい!! まりちゃ、きょわいのじぇええええっ!!」 「ゆゆーっ! おちびちゃんたちぃぃ……!! す、すーりすーりぃぃ……」 泣き始めた子まりちゃを頬に寄せ、すーりすーりと慰めるが、泣き止んでくれない。 暗闇は大丈夫らしい子れいみゅも、「おにゃかすいちゃあああ!!」と愚図り始めてしまった。 まりさは自身もいっぱいいっぱいのところをさらに困惑させられながら、ひとまず何とか立ち上がり、うっすらと明かりの見える方に進んで行った。 東屋はないが、その傍にあったのと同じような電燈があり、下にベンチさんがある。 人間さんの姿はなく、昼間にはあったあの旗もない。 きっともう誰もがすーやすーやしている遅い時間だろうと考えたまりさは、草むらから飛び出し、そのベンチに座っておちびちゃんたちを脇に下ろした。 長から言いつけられてずっと身につけていたピンクのポシェットを開け、中からデロデロに溶けた一口大のチョコレートを出す。 しあわせー!の予感を察知したおちびちゃんたちが「ゆわぁぁあ……!」と顔を明るくするのを見て、まりさはわずかに微笑んだ。 「はい、おちびちゃんたち……。きょうは いっぱい こわいこわいだったから……とくっべつ!だよ。ゆっくり めしあがれ」 「ゆっわわーいぃ!! いただきましゅのじぇぇええ!! むーちゃむーちゃぁぁ……し、しししぃぃああああわしぇえええっ!!!!」 「れーみゅも れーみゅもぉぉお!!! ゆゆぅぅぅんん! むーしゃむーしゃ、ゆみぃぃぃいい!!! ひぇびゅんっ!!じょおちゃぁあああいぃ!!!」 野球ボールより少し大きくなったおちびちゃんたちが、小さなチョコレートさんを一口で飲み込み、涎としーしーを巻き散らかして喜ぶ。 まりさは「もっともっと!!」「もっと ちょーだいにぇっ! いっぴゃい!!」と求められるがままに包み紙を開き、ふたりにチョコレートを与え続けた。 目の前で惜しみなくしあわせー!を連呼する姿を見ている間は、今日あった出来事が夢であったかのように思える。 まりさは半ば自棄になったかのように、あるいはあの現実から逃れるために、次々とチョコレートを開けた。 お腹いっぱいになったおちびちゃんたちは、それでも目の前に積み上げられていくチョコレートを見て、お腹に余裕を生むためだけにうんうんをし、再びそのしあわせー!にむしゃぶりついていく。 以前にばいっしょう!として数粒親ゆっくりに差し出して尚”数え切れない”ほど”たくさん”あったはずのチョコレートさんは、しばらくして無くなってしまった。 …………。 ………。 ……。 …。 翌朝。 いつも生ゴミさんを狩りにいくために、遺餡子に刻まれた起床時間よりも早く起きるようになっていたまりさは、目が覚めてすぐ、森に逃げ込んだ。 再び木の上、今度は多少よく探して上手く居座れるような具合のいいところに、身を潜める。 少し前までの日々と変わらない、木の葉の間を貫いて輝く強い太陽、けたたましく鳴くセミの声。 普段なら狩りに行こう、群れの皆のお世話をしよう、おちびちゃんたちと遊んであげようと次々用事が思い浮かぶところを、今のまりさは完全な手詰まり状態。 いつ昨日の虐待お兄さんたちがやってくるかと思うと、震えてしまう。 群れの方になんか、行けるわけがない。 人間さんのたくさんいる街に下りていくのは愚か、芋虫や蝶を求めて公園内をうろつくことすら考えるに恐ろしい。 手元には昨夜の盛大な宴の余韻でしあわせー!に浸りきり、安らかな表情で眠るおちびちゃんがいるが、この子たちを「ゆっくりプレイス」に連れて行くなんてこともありえない。 当然……れいむのおうちにだって…… 行動を縛られてしまったまりさは、このままじっとしていたところでどうなるという焦りを感じながらも、かといってやはり動くことも出来ず、ひたすら木の上で”ゆっくり”せざるを得なかった。 やがておちびちゃんたちが目覚め、「たきゃいとこりょ きょわいよぉぉ……」と泣き始める。 それを慰める特効薬は最早なく、苦し紛れのすーりすーりも、肉親でもなく胴付きという異質な存在であるまりさでは役に立たない。 自分のお腹の上で姉妹同士で何とか慰め合い、緩いうんうんを垂らしながら震えるふたりを、まりさは見ていることしか出来なかった。 責め苦のような遅さで時間は流れ、やっと太陽が真上に昇ったかというところで、おちびちゃんたちがお腹空いたと愚図りだす。 ゆんゆん無意味に考え、悩んだ結果、まりさは手の届くところにあった木の葉っぱを摘み取り、それが柔らかく、それほど苦いものでもないことを確認した後、おちびちゃんたちに差し出した。 「ゆげぇえええ!! にぎゃにぎゃぁあああ!! ぺっぺっ……!!」 「こんにゃの たべらりぇにゃいよぉぉっ!! きのうの あみゃあみゃしゃんを だしちぇよぉぉおお!!!」 結局おちびちゃんたちは葉っぱを食べることが出来ないまま、日が沈み、泣き疲れて眠ってしまった。 …………。 ………。 ……。 …。 さらに翌日。 空腹にすすり泣くおちびちゃんたちをポシェットの中に入れ、まりさは意を決して群れの中心部に足を向けた。 ポシェットの中ではおちびちゃんたちがチョコレートを包んでいたプラスチック紙をカサカサといわせながら、そこにカスのように残った欠片を舐め、ゆんゆんと泣いているようだった。 昨日一日、虐待お兄さんたちの声はなく、姿もなかった。 今日もベンチの周りや小道の脇を確認したが、あの旗だって置いてない。 きっと悲劇は去ったのだ。 群れの中心部にいけば生き残りのゆっくりたちがいるかもしれない。 それにもしかしたら……もしかしたら、あんなこと……全部、悪い夢だったのかも…… 「っっっ……!!!」 ガサリと下草をかき分けて辿り着いた先。 まりさを迎えたのは、森の中にぽっかりと開けた、空き地のような空間だけだった。 ゆっくりの姿もない。 あれほど苦労して運び、密集するほど建てたダンボールのおうちもない。 群れのゆっくりたちが元々住んでいた樹木の狭い洞を覗いても、中は外と同じような土と石と小枝だけ。 とかいはなお花の絨毯さんや飾り物さん、大きく青々とした葉っぱさんのお皿もない。 ビール瓶や空き缶、ヌイグルミや壊れた玩具、古布やクッション、古本や雑誌など、必死に探し回って狩ってきた宝物たちも、キレイさっぱり無くなっている。 ごーくごーくバケツさん、じゃーぶじゃーぶプールさんも消えており、共同トイレだったうんうん穴もその掘った穴すら見当たらない。 2日前まで確かに群れだったところ、野良ゆっくりたちのゆっくりプレイスだったはずのところは、それを示す痕跡すら一切消えてなくなっていた。 「ゆひっ……!?」 いや……違う。 地面をよく見たまりさは、背筋がゾッと凍りついた。 黒い土、灰色の小枝、代を重ねた腐った落ち葉といった暗色の地面に混じって、それは落ちている。 黒くて柔らかい、餡子色の塊。 僅かに光沢を持つような、デロデロに溶けた……チョコレートのような塊。 灰色ドロドロの生クリーム、茶色じみた黄色のカスタード。 そこにゆっくりたちが存在し、ぐちゃぐちゃに蹂躙されたかのような跡が、確かに残っている。 「ゆっ……! ゆ、ゆ゛ぁぁあ゛……!!!」 その残骸たちは群れだったところ全体に散らばり、中ほどに入ってきたまりさをぐるりと取り囲んでいた。 怯えるまりさの足元から、ゆっくりできない臭いがこみ上げてくる。 「ゆ゛ひぃ゛ぃぃ゛い゛いいい゛!!!」 動かず喋りもしないその欠片ほどの塊たちにとてつもない恐怖を感じ、まりさは逃げ出した。 闇雲に走り走って、小道を跨ぎ、反対側の森へ。 どことも付かない森の奥まで逃げると、手近にあった木に飛び掛るようにしてよじ登る。 それから日が沈むまで、まりさはひたすら頭を抱きかかえ、いつまでも泣いていた。 …………。 ………。 ……。 …。 そのさらに翌日。 まりさは最早硬い枝の上から動く気力なく、目覚めた瞬間からガタガタと震えていた。 吹き抜ける風やセミからちょっとした刺激を送られるごとに、「ゆひぃっ!」と鳴いて縮こまる。 空腹も忘れ、永劫とも感じられる時間が経つ。 再び日が沈み、闇が訪れた後も、まりさは寝付くこと叶わず、中枢餡に様々なことを想起していた。 帰りたい……帰りたい……帰りたい…… しあわせが欲しい……ゆっくりしたい…… はるか昔、自分が矮小なチビ饅頭おちびちゃんだった頃。 ゆっくり牧場での記憶。 朝起きて、両親や姉妹とゆっくりした挨拶を交わす。 賢い父まりさが保管しておいた食料庫から母れいむが朝ごはんを作り、今なら分かる葉っぱのお皿さんに載せてくれる。 むーしゃむーしゃ、しあわせー!と家族みんなで元気に叫び終わると、偉大な父は家族のために狩りに出かける。 何倍も大きな父は、自分が必死になってぴょこぴょこ這うような距離も一足にずいっと進む。 その大きな後姿を見送るたびに、いつか自分もこのような立派な存在になりたいと思ったものだ。 父が出かけた後、姉妹みんなで母に連れられて群れの広場に行く。 長女である自分はせんっとう!を行き、時々振り返っては妹たちが必死に這ってくる姿を見守り、餡子が温かくなる。 広場につくと、同年代の子ゆっくりたちも集まっている。 お友だちを前にすると、家族といるときと違い、最強たるまりさ種としての餡子が騒いだ。 ちぇんと会うたびに、今日こそはかけっこで勝つ!と意気込んでいたのが懐かしい。 結局最後まで勝てなかったなぁ…… あの頃は、おちびちゃんらしい淡い恋心を、お隣のおうたの上手な美ゆっくりれいみゅに抱いていた。 れいみゅとおちびちゃんを云々などと考えるほどませてはいなかったが…… いつも他ゆんに対して無愛想というか、誰に対しても平坦な態度を取るれいみゅが、自分のあげたお花さんをおりぼんに付けて来てくれた時は、思わず舞い上がったものだ。 太陽さんがいよいよ照ってくると、みんなおうちに戻り、お昼ごはんさんの時間。 父まりさが新鮮なお野菜さんや虫さんを取ってきてくれる。 自分たちが広場でゆっくり遊んでいる間にも、父は家族のために狩りをしているのだということを毎日ここで思い出し、少し恥ずかしい気分になると共に、改めて父まりさの偉大さを確認する。 そんなわけで、お昼ごはんさんの後に再び狩りに出かける父まりさに 「まりちゃも かりを おてちゅだい しゅりゅにょじぇえ!」 と持ちかけるが、父まりさは朗らかに微笑んで小さなまりさの頭をお下げで軽く撫で、 「おちびちゃんには まだ はやいよ。おうちでゆっくりしててくれれば、おとーさんは しあわせーだからね」 とやんわり断られる。 「しょんなこちょにゃいのじぇっ! まりちゃ、もうりっぴゃな おちょにゃ!にゃのじぇええ!!」 とぷりんぷりん抗議することもあったが、父まりさに咥えられて鳥さんベッドに運ばれると、そのふーかふーかした究極のゆっくり具合につい瞼が重たくなってしまう。 「いもうとおちびたちのめんどうを よろしくねっ、おねーちゃん?」 と窘められ、父まりさは出かけていき、微笑む母れいむがおうたを歌ってくれる。 先にベッドさんでうつらうつらとしている妹れいみゅたちに寄り添いながら、やっぱり自分も眠くなって…… ……こんな日常で十分だったのだ。 誰に褒め称えられずとも、身の丈に合わないしあわせー!を求めずとも、家族やお友だちと一緒に”ゆっくり”しているだけで、十分にしあわせー!だったはずなのだ。 ゆっくり牧場を出て、ブリーダーお姉さんの元を卒業し、お兄さんの飼いゆっくりになってからだって、そうだ。 お兄さんのぱすたさんが食べたい。 シャワーさんでこの汚れた身体をきれいきれいしてもらい、一緒にお風呂に入って温まりたい。 お兄さんの腕の中で子守唄を歌ってもらい、なーでなーでしてもらいながら、不安のない眠りに落ちたい。 おちびちゃんに対して父親として見栄を張るとか、救えもしない野良ゆっくりに対して施しをしてやろうと思い上がるとか、愚かにもほどがあった。 人間さんは……あのゆっくりできない虐待お兄さんたちみたいなのもいるけれど……素晴らしい。 お兄さんに守られ、お兄さんに愛されて、お兄さんの作るしあわせ空間で、ただただゆっくりしたい。 今なら分かるが、ゆっくり牧場だって、結局のところそうなのだ。 切り株の根元に成ゆん2匹におちびちゃん数匹が余裕で収まるほどの大きな穴。 そんな都合のいいおうちがごろごろ乱立しているわけがない。 人間さんが用意してくれたのだ。 赤ゆっくりだった自分が這って進むことが出来たほど、おうちの周りや広場には草が全く伸びておらず、石や尖った枝もなく、土すら柔らかかった。 人間さんが整えてくれたのだ。 あんなに大勢のゆっくりがいたにも関わらず、恐らく自分たちを含めたすべての家庭で、毎日毎日豪華に虫さんや木の実さん、自生しているはずのないお野菜さんやお花さんが並べられていた。 森はそんなに豊かなところではない。 地面にあるのは乾いた葉っぱや、いくらでも生えてくる強くて硬くて苦くて細い雑草。 木の屑や枝、そして土と石。 虫だって、自分のような胴付きの身体をしていなければ、ごくたまに1匹捕まえられればいい方らしい。 木にも登れず、その割りに図体のでかく、さらに図体の割りに多くの食料を得ないと満足できない自分たちにとって、一家が十分に満腹になるほどの食料を調達することがどんなに難しいか。 結局食料すら、人間さんが自分たちの「狩り」を成り立たせるために準備してくれていたのだ。 優しいお兄さん、優しいブリーダーお姉さん、優しい人間さんたちのところに帰りたい。 そういう”ゆっくりした”イメージを麻薬のように思い浮かべる一方で、僅かに生まれた恐ろしい疑念が、そのイメージを侵食していく。 それは臭いだ。 群れの跡地に充満していたあのゆっくりできない臭い。 自分の靴やお洋服に付いてしまったのか、今でもかすかに漂ってくるように感じる臭い。 この臭いには覚えがある。 お兄さんが「お山にお仕事」に行った帰りなど、時々漂わせていた”くさいくさい”に、これは非常に似ていないか。 自分を突然捨てたお兄さん。 一瞬で子ゆっくりの舌を肥えさせるあまあまを、野良おちびちゃんたちのために撒いてくれたお兄さん。 記憶の中でいつも微笑を浮かべる”ゆっくりした”お兄さんは、一体、本当は…… 想像がゆっくりしていない方向に傾いたことで、まりさの中枢餡に再び恐怖が湧き上がってくる。 昨日からポシェットに入れっぱなしのれいむのおちびちゃんたち。 もうカサカサという音も聞こえず、すすり泣く声も聞こえない。 眠って、いるんだよね……? ポシェットの止め具に手を伸ばしては、思い止まって引っ込めるのを繰り返す。 挙句、呼ばれるまでは……と都合のいい予防線を引く。 中のことは考えないように……考えないように…… 虫の音で充満する夜の森。 わずかに吹く風によって下草がカサリカサリと音を立てるたび、群れのゆっくりたちが蘇り――例えば自分を探して――下を這っているような気がして、まりさは震え上がった。 むしむしとする気だるい暑さが、いつか夢に見た黒いドロドロを思い起こさせる。 閉塞した状況。 ゆっくりできない雰囲気と臭い。 目の前に広がる闇の中から、いつあのときの恐ろしい目が現れてくるかと思うと、視線を無闇に動かすこともできない。 「ゆっぐ……ゆぇぇぇえ……!! どぼじでぇ……どぼじで、ごんなごとにぃぃぃ……!!」 まりさはぎゅっと目を瞑り、何とか眠ろう眠ろうと念じながら、恐怖に耐えた。 しね……どうつきは、しねっ……!! れーみゅのあんこしゃんぎゃあああっ!!…… ぴょん、ぴょぴぃいい!!……おちびちゃん、にげ……あんよさんっ! でいぶのかもしかみちゃいなあんよ…… ゆんやあ!! ちぇんはきんばっぢなんだにぇーっ!!……みゃんみゃぁぁあああ!!!…… くそどうつきが かってに……せいっさい!……まりさの おぼーし、かえしてねぇええ!!……びーりびーり!! もっとゆっくりしたかったのぜ……ゆっぐ、ゆぇぇ、なんにもわるいことしてない…… ……こころってものがないのぉおっ!!……れいみゅ、なんのだめに うばれてぎぢゃにょぉおお!!?…… ぎゃくっだい!おとーじゃはしんぢぇにぇっ!!……ゆぇええええん!!…… ゆっちゆっち、あかにゃいよぉぉ……きょきょから だしちぇよぉおお……くそどうつきぃぃいい!!! しね、おまえが しねっ……!!!おいしそうな おちびなのぜ……!! ゆぁ~ん?…… ……なの? しぬの?……おどーざんは ざこゆっぐぢぃい!!……ちんでにぇ!! どうつきのせいでぇ……ゆへぇ、つかいものにならにゃいのじぇ……しーねぇ! しーねぇえ!…… 頭の中にもう聞こえないはずの声が響き、まりさは身悶える。 脈絡なく浮かんでくる、ゆっくりしていない記憶。 思い上がったゲスで無力な飼われゆっくりを責め立てる声。 ゆぇぇぇ……!! ごべんだざいっ……ゆ、ゆるじでぐだざいぃぃ……!! 自分はどこで選択を誤ったのか。 麓のゴミ捨て場に生ゴミさんを狩りにいったところか。 群れにあんなにたくさんのおうちを立てたところか。 お兄さんに当り散らして、捨てられてしまったところか。 朦朧とした意識の中で、断片的な記憶が浮かび、消えていく。 にーぎゃにーぎゃ、げろまじゅぅぅ……まりちゃのあちゃまが かゆいかゆいぃいい!!…… あばあばっ! あびゃあびゃぢゃよぉお!!……まりさは ぼくの たいせつな…… れーみゅ、いらにゃいっていっちぇりゅにょにぃい!!……ぎゅーぜーじゅざんでずぅう!!…… まりささまのぷくぅ!で いますぐしぬのぜぇ……どうつきぃいい!! でてこぉおいい!!…… まりさ、あなたは ゆっくりしているわっ……なかないでっ、ありすがおうたを…… そんなにがんばらなくても……まりさのおちびも しゃんぷーさんしてほしいのぜぇ!……もっとゆっくり くるしめてねっ!! たくっさんでいいよっ!!……しね……し…………ゆっぐ…… 「……し……ってね……! ゆっく……ていって……っ! 」 「ゆ……?」 いつ終わるとも分からず迫り来る回想の中に、確かに現実の音声を聞き分け、まりさはピクッと動いた。 指先は虚空を舞うが、胸とお腹に硬い枝の感覚が再びやって来る。 視界もぼんやりと明るい。 意識が現実に戻ってくるにつれて、まりさは自分がいつの間にか枝を抱いたまま眠り、今や朝を迎えていたらしいことに気付いた。 「……っくり……ってねぇ! ……おちびちゃ……どうつき……!」 「ゆ、ゆゆーっ……!!」 手足に力と感覚が戻ってくる。 まりさは覚醒直後のぼやけた視界のまま、半ば転げ落ちるように木の上から降りた。 姿やお飾りを見なくたって分かる。 この声、間違いなくあのれいむのものだ。 群れのみんながいなくなったあの災厄から、れいむは逃げ延びていたのだ! 「ゆぁぁあ……!! れ、れいむぅう!! ゆっくりぃ! ゆっくりしていっ――」 「っしゃあ、オイ! ビンゴじゃねえかッ。ゆっくりぃぃ、していってネェ!!」 「ゆがっ、ゆぁ……!! どうつきぃぃ……!!? おちびちゃんんっ……!!?」 木の陰から飛び出し、声のする方に顔を向けたまりさは、否応なしに凍りついた。 --------------------------------------------------------- 「さぁて、お前は用済みだ、ご苦労サン。もう死んでいいぜッ」 「ゆべぇああ!!」 目の前にいるのは、あの日の青い服を着た虐待お兄さんとはお飾りが違うが、見るからにゆっくりできない雰囲気を放っている人間さん。 その人間さんに鷲掴みにされていたれいむが、乱暴に地面に叩き付けられる。 子ゆっくりなら爆ぜてしまいそうな衝撃にもれいむは耐え、全身をぐねぐねと蠢かせながらも生きていたが…… 身体は傷だらけで、所々枝が刺さり、餡子が漏れている。 お飾りのリボンは根元の部分しかなく、ボロボロ。 もるんもるんと激しく暴れて、「おちびちゃん! おちびちゃん!!」と叫ぶたびにちらりと見えるその顔は、両方の目玉をくり貫かれていた。 虚ろな眼窩から黒い涙のように餡子が垂れる。 改めて見せ付けられた自分の業の象徴。 まりさはいっそ死ぬか気絶するか出来たらよいのにと思うほどのショックを受け、あんよがガクガクと崩れ落ちそうになった。 ぶるぶる震えるまりさに、ゆっくりできない人間さんがずいずいと近付いてくる。 「ゆ、ゆわぁぁ……!! ゆんやぁああ゛あ゛!!!」 「おっと、逃がさネェよ?」 恐怖が臨界点に達してまりさが反射的に逃げようとするも、あんよは動かず、人間さんに片腕を掴まれてしまう。 お兄さんのものとは全然違うその暴力的な感触に、まりさは震え上がり、ぞわっ!と言いようの無い嫌悪感を感じた。 「は、はなしてねぇええ!! やめ、やめてぇえ! ゆっくりできな゛いぃぃ゛い゛ぃぃ゛!!」 バシッ! バシッ! バシッ!! かつてお兄さんに放った反逆の殴打とは違う、敵意と恐怖だけに彩られた渾身の打撃。 芋虫さんや蝶々さんを一撃で仕留め、握りつぶすことすら出来、どんなゲス飼いゆっくりの攻撃をも防いだ無敵のお手手による連打。 人間さんにせめて手傷だけでも負わせることが出来るだろうと信じ込み、ひたすらバシバシと叩いていく。 「ア゛ァァうざってぇなァッ!! ゆっくりごときが、ナマこいてんじゃネェぞ!」 ギュウウゥゥゥゥウ・・・・・・パンッ!! 「ゆぁ゛っ・・・!!?」 「ハァ~……!」 瞬間、とてつもなくゆっくりできない感覚が掴まれていた腕に走る。 まりさが震える目で恐る恐るそちらを見ると、掴まれていた手首の先、お手手の部分が破裂して無くなっていた。 なに、これ。 信じられないという感覚が徐々に現実に侵されていくにつれ、想像を超える激痛がまりさを襲った。 「ゆぁぁぁ……ぁ、ああ゛、あああ゛あ゛!! いぢゃああああ ゆべっ!!」 絶叫する間もなく、人間によって依然掴まれている腕を振り回され、地面に叩きつけられる。 「加工所職員舐めんじゃネェぞ、こら」 「ゆびぇぇぇ!! いだいぃい!! こ、こわいい゛い゛!! ゆわぁ゛ぁ゛ああ゛……!!! に、にげるよっ……!! まりさは、ゆっくり にげるよぉおお゛お゛!!!」 仰向けに地面に転がる自分を、不気味な笑いを浮かべた人間さんが見下す。 握殺されたお手手から餡子が漏れてじんじんと痛みが伝わってくるが、それよりも目の前のこの人間が恐ろしい。 あの日群れを襲った虐待人間がゆっくりたちに行っていた数々の非ゆん道的拷問が思い浮かぶ。 まりさは我を忘れてばたばたと振り返り、四つん這いになったまま逃げようとした。 「オイオイオイオイオイ……ま~だ、ぬるいこと言ってんの。バ~カなの? 死ぬの~?」 ガシッ 「ゆっびぃいいい!!! やめぢぇ!! やめぢぇえぇええああああ!!! はなじでぇええええ!!!」 ずりずりと逃げるまりさの足を、人間さんが難なく掴む。 いよいよ恐慌状態になったまりさが、地面に付いてる残ったお手手と上半身で何とか逃げようとしたり、ぶんぶんと脚をバタつかせて振りほどこうとしても、人間さんの強靭な手からは逃れられない。 「はーい、じゃあ今からクソ野良胴付きのあんよを潰しちゃいまーす。 ゆ~っくり苦しんでいってネッ!」 グニィィィッ! 「ゆひぃぃいい……!!!」 掴まれた方の足の付け根あたりがぎゅーっと圧迫される。 人間が踏みつけているのだ。 まりさが必死に脚に力を入れて抵抗しても、大きな人間さんの体重を押し返すことは到底出来ない。 為すすべなく腿の辺りがぺしゃんこに踏み潰され、その部分の餡子が両側に押しやられる。 お腹の方に餡子が押されてきて嗚咽すると共に、脚の先端の方に溜まっていく餡子の圧力に、まりさは震え上がった。 「次はこっちな」 「や、やめぢぇねええ!! おでがいぃ! おねがいじばずぅぅ!! ごわいんでずっ!! ばりざ、ゆっぐりできなぐで、しんじゃいまずぅぅう゛う゛!!! ゆびぇえ……」 グニィィィィィ 「ゆびぃぃいいい!!! なんでなんぢぇぇえええ!!? いやだっで、いっでるのにぃぃい!! こんなの ひどすぎるよぉお゛お゛!! ゆぇえええんっ!!」 まりさがバタバタと暴れさせているのを物ともせず、もう片方のあんよの付け根も同じように踏み潰される。 ぺしゃんこになって餡子の連絡が途絶え、引き伸ばされた小麦粉の皮だけで辛うじて繋がっている脚は、もうろくに動かない。 胴付きになることで手に入れた最強の身体の一部を失い、まりさは錯乱したかのように残った上半身をくねらせて暴れ、自由に動く腕で何とか這いずり逃げようとした。 グチャリ グニュッ・・・・・・パンッ!! 「っっっんぎぃぃいいい!!! ば、ばりざの おててざんっ!! ゆっぐぢじだ ながーい うでざんんっ!!」 逃げようとしたまりさが必死に伸ばした腕に、人間さんの足が容赦なく圧し掛かる。 ろくな反応をする暇なく両腕の根元を潰され、残っていた方のお手手も圧迫されてきた餡子によって弾けとんだ。 まりさの目がこれ以上なく大きく見開かれ、絶望の涙がぼろぼろと零れ落ちる。 「う、うごいてねぇえええ!? ばりざの あんよさんっ!! おててざんっ!! ゆ、ゆぁ゛ぁ゛!!」 「ハイハイ、ゆっくりゆっくりぃ……っと」 「ゆげぇええっ!」 人間さんの脚に蹴られ、仰向けにひっくり返って転げるまりさ。 だらりとして動かない四肢の付いた、芋虫と何ら変わらない惨めな姿。 自分が取った抵抗や逃走の手段が造作もなく潰されていく中で、恐怖心が天井知らずに高まっていく。 ずいと屈み込んできた人間さんを眼前に、まりさは歯をガチガチと鳴らしてすくみ上がった。 「さーて、やっと対面できたな、クソ胴付きィ。駆除の日に大人しく見つかってりゃいいものを、手間ァかけさせやがってよォ……!」 「ゆぁぁあ゛あ゛!! やめてね、やめてねぇえええ゛え!!? ぼう ばりざを いじめないでぇええ!!」 「バッカ、ここからが本番だろが。こちとら休日潰してまで虐待しに来てやったンだぞ。感謝してネッ!! ほれ、挨拶代わりだ。ゆっくり受け取んな」 まりさの上にしゃがみ込んだ虐待人間さんが、口に咥えていたもくもくさんを手に取り、近づけてくる。 「ゆ、ゆんやぁああ!!! やだぁあ!! それ やだあぁぁああ!!! あついあついは ゆっくぢできだいぃっ!!」 「オオ、根性焼きさん知ってんの? そうだ、あついぞーッ! 全然ゆっくりできないぞーッ!」 「ちかづけないぢぇえええ!!! ゆぇぇえええんっ!! こわいこわいぃいい!!! ふぅー! ふぅー!! あついあついさんは ゆっくりさめてねっ!! ばでぃざをいじべだいで……っっんびぇええ゛ええ゛っ゛!!!」 まりさの頬にタバコがそっと当てられ、ジュッと音が鳴る。 絶叫し続けるまりさにとってたくさんの時間押し当てられていたタバコを口元に咥えなおし、虐待人間は不気味に笑った。 「俺はさァ、あれだよ、お前みたいなやつが大ッ嫌いでさァ……クソ野良ゆのくせに調子乗ってるっつうの? 何も出来ねえゴミのくせに粋がって、挙句人間様に迷惑かけるなんざァ……っと、その前に こいつうるせェな。先に処理しよ」 「おちびぢゃぁああ……!! どうつきぃいい!! おちびぢゃぁぁんぐぇ れいむは とりざんだよっ!!!」 虐待人間が座ったまま体と腕を伸ばし、後ろを這っていたれいむを掴んだ。 うわ言のように大声で喚きながら徘徊し、音を頼りにか近付いてきていたれいむは、それまでのれいむらしくない定型文句を吐き、もるもると暴れながらまりさの眼前に連れて来られた。 身体を捻ることもできず、顔の向きを変えることもままならないまりさの目の前、腹の上で、れいむが蠢く。 自分が下ろされた場所を確かめるようにあちこち頭を振るれいむの虚ろな眼窩からは、依然黒い餡子が少しずつ流れ出ていた。 「こいつは、駆除の生き残りだな。非常に珍しいッ! そして、もうちょっと狂ってるけど、なかなか優秀だァ。 色々話を聞かせてくれたぜぇ、自称英ゆんのクソ胴付きィ」 虐待人間はいかにも面白そうに眼球の無いれいむの身体を両手で掴み、ぐねぐねとこねくり回した。 その度にうめき声を上げながらも、れいむはおちびちゃんを探すことを止めない。 あれかられいむはずっとおちびちゃんを探し、この広い森を胴無しの身体で彷徨っていたのか。 そして、この虐待人間に捕まって悲惨な辱めを受け、今ここに無様な姿を晒している。 目の前の悪魔のような人間が笑いながら、自らがボロボロに虐待したのであろうれいむをさらにいじり回し、弄んでいるという屈辱的な光景。 まりさはれいむに対する申し訳なさと、虐待人間に対する憎しみで胸が一杯になり、目に大粒の悔し涙が溜まった。 「――で、ほら、おちびちゃーん、おちびちゃーんって、うっせぇだろ。俺が虐待する前もしてる最中も、ずっとこれよ。 母性だネェ、泣けるネェ……なあ、胴付きィ? ってわけで、お前が掻っ攫ったっていうクソチビを出してあげてネっと、ヒャア! その中かァ!?」 「や、やめっ――」 まりさが不用意に視線を向けた先、首から掛かっているピンクのポシェットに虐待人間が手をかける。 ゆあっ!と叫ぶ暇もなく、止め具が外され、中身が逆さまにして放り出された。 ボトリッ…… 「ハーイ、感動のご対面ーッ!! って、ヒョォオオ!! やるな、英ゆんッ! もう死んでんじゃネェか」 「っっ……!!」 まりさの胴体の上にばら撒かれた中身。 ひらひらと散らばるプラスチックの包み紙さんの中、軽い、それでいてぐさりと突き刺さるようにお腹に落ちた黒ずんだふたつの塊。 人間さんに頭を掴まれたれいむが、その塊に頬を寄せられ、擦り付けるようにすーりすーりさせられる。 れいむの動きが止まる。 目から一塊の黒い餡子が、涙のようにさらりと落ちた。 「ゆぁ゛……お、おちびぢゃ? すーり、すーりぃ……ゆっくりぃぃ、していって……」 「ご、ごべんねぇええっ!! でいぶぅ! おちびぢゃんたぢは……おちびぢゃんだぢはぁぁあ!!」 開きたくなかった封印を露わにされ、まりさは止め処なく涙を流して顔を左右にぐねぐねと振り、弁解の言葉を考えた。 いくら餡子脳を捻っても、相応しい言葉は出てこない。 うわ言のように鳴き声のように、ごめんね、ゆるしてね、と呟くまりさの声に、れいむは目の無い顔をゆっくりと向ける。 「…………、し……」 「ゆぇ……?」 聞き取れないほど小さな声で何かを呟いたれいむは、そのままこてりと倒れ、それから二度と動かなかった。 「あらま。何だ、あっけないな。つまらネェ……」 れいむから手を離して新しいタバコを取り出していた人間さんが、何でもないという風にこちらに向きなおす。 動かなくなったれいむを掴むと、それをゴミのようにぽーいと脇に投げ捨てた。 まりさの目がそれを追う。 地面にボテリと落ちたれいむの死骸は急速に黒ずんでいき、見る間にぐずりと崩れた。 「随分急激な死後反応だなァ……まあ分かる、分かるよーっ。可愛いクソチビを拉致られてなァ。 まともに面倒見ててくれりゃマシなものを、こりゃあれか、あまあま喰わせて舌肥えさせたのか、オイ? 狭いところに閉じ込められて餓死させられたか、蒸し饅頭にされたか、こんな有様にされちゃあネェ…… シングルマザーがこんなの見せられた日にゃ、もうしあわせの搾りカスも残らネェわなァ……」 胴体の上に跨ったままの人間が、まりさのほっぺやおでこを突いたり叩いたりしながら、嬲るようなゆっくりできない口調で責め立ててくる。 「と、まあ、こんな具合にはた迷惑な無能クソ胴付きは、制裁してやらないとなッ。群れのゴミどもにも頼まれたし。 おう、クソ胴付き。お前は一体何様のつもりだったワケよ?」 「ゆっぐ……!! ゆぇぇ、ば、ばでぃざは……!! ばでぃざはぁぁ……!!!」 人間さんがまりさの顔に加えるデコピンやツンツンが徐々に強くなっていく。 そのゆっくりできない痛みや屈辱にまりさは涙目になり、胸からこみ上げてくる嗚咽に苦しんだ。 「ばでぃざはっ! みんなに、ゆっぐぢじでほしぐでぇぇ……!! じあばぜーっ!に なっでほじぐでぇえ!!」 「ハイハイご立派ご立派ーッ。それでそれで? 何ができりゅと思っちゃにょ?」 人間さんの責め口上が激しく甲高い声になっていくにつれ、まりさに加えられるいじわるも強くなっていく。 ほっぺの皮さんをギュゥ!とつねり上げられたり、髪の毛をブチブチと抜かれたり…… 受けたくない虐待がじわじわとだが確実に、回避し様が無く襲い掛かってくる恐怖。 あんよやお手手のことも含め、何故この人間さんはこんな酷いことが出来るのかという魂からの問い。 それに一切抗えない自分の無力さと、理不尽な暴虐を許す世界への、嘆きと悔しさ。 そんな気が狂いそうなゆっくりできなさに責め立てられ、思考も何もぐちゃぐちゃに混乱する中で、まりさはゆっくりらしい愚直さで人間さんの言葉に反応していく。 「ばぢぃっ!! ばぢぃざばぁっ!! ゆびぃっ!! ごひゃんざんを がっでごればずぅっ!! みんなに゛、いーっばいぃ! むーぢゃむーぢゃざぜで、あげらればずぅううっ!!」 バシンッ!! 「ゆびぃぃいい!!」 思いっきり横面をはたかれる。 「あっそ。群れのゴミどもが言ってた、生ゴミご飯さんってやつね。おお、不潔不潔。 あとそれ人間の所有物……じゃあねえけど、少なくともお前らが持ってっていいもんじゃネェからッ! はい、次ィ。英ゆんのまーりさは、なーにが出来りゅにょ~?」 「ゆぇぇ!! ゆぇぇええっ!! ばりぢゃっ! おぢびぢゃんだぢと あぞんであげらればじゅっ! おやづざんも もっでいっでぇえ……!! ゆぇぇ、みんなで ゆわ゛わ゛ーいぃ!!っでぇえ、ゆびゃああ!!」 バシンッ!! 今度は反対側からもう一発、強烈な平手打ち。 自分のえーゆーたんを改めて否定されていく羞恥とひーりひーりする痛みに、まりさの目はこれ以上なく涙で溢れ、口からは情けなく涎が垂れた。 「はい次ィ!」 「ゆびぇぇぇ……!! ゆぅぅぅっと、ゆぅぅぅっとぉ゛お゛……!! ゆっぐ……びぇぇぇ」 「はーやく答えないと、根性焼きいくぞ。ほれ、あついあついー」 特別ゆっくりできないあついあついのタバコさんが近付けられる。 「ゆひぃっ!! びゃりぢゃぁ……あ、あんよじゃんが はやいぃい゛い゛!! みんなより たがいたがいできりゅう゛う゛!!」 ジュゥゥ……! 「ゆっぎぃぇええ゛え゛あっぢゅぅううっ!!!」 「はいはい。ったく、そんなんじゃ全然納得できにゃいよ、英ゆんしゃん。もっと何かないにょ?」 「ゆびぇぇえええ゛んん゛!! ゆびぇぇええん゛っ゛!! にんげんざんが、ばでぃざをいじべりゅうっ!! ゆっぐぢできだい にんげんじゃんが、いいごの ばでぃざに いじわりゅすりゅううう゛っ゛!!!」 ドジュゥゥゥ……!! 「ゆんっびぇぇええあがががっ!! ば、ばでぃざのほっぺたざんが、あづいあづいぃいい!!!」 「訳分からネェ! 幼児退行かァ? ほれほれ、ゆっくちまりちゃは、何ができりゅにょ? ぺーちぺーち」 「ば、ばりぢゃはぁぁ、おどいれが ちゃんとできばじゅぅう!! ごびゃんじゃんにも もんぐいいばぜんんっびひぃいい!! ゆびぇえっ! いいごで、ゆっぐぢできりゅんでずぅ!! にんげんじゃんを ゆっぐぢざぜらればずぅうううっ!! にんげんじゃんは いじわりゅ やめぢぇにぇっ!! びゃりぢゃと いっぢょに ゆっぐぢしようにぇえっ!!」 意識がゆっくりできなさに崩壊していき、反射的に沸いてくる思考以外に何も考えられなくなる。 まりさはひたすら泣き喚き、目の前のゆっくりできなさから逃れたい一身で、餡髄反射的に口から出てくるまま、返事を返した。 「にょーびにょーびぃい!! みぢぇええっ!! まりぢゃ、こんにゃに にょーびにょびできりゅぅ゛うう゛!!」 「出来てネェよ、バカ。オラオラ、どーした、ちゃんとやってみろ。のーびのーび、のーびのーびィ!」 胴付き形態になったことで元々の頭部の運動性が失われていることにも気付かず、懸命に上下に伸びよう、ゆっくりしている姿を見せて許してもらおうと蠢く。 人間はその姿をあざ笑いながら、伸び上がろうとするまりさの下あごの辺りをベチベチと叩いた。 「にょーびにょーびっ! びぇええええ!! にょーびにょーびぃいい!!!」 「ゲラゲラゲラッ! こりゃ傑作だな、オイ! まだまだゆーっくり!楽しめそうだァ。 どこの飼い主さんが捨てたか知らネェが、感謝しネェと……――」 「おい」 ドゴォォォッ!! 「ユ゛ッ……ッッッべぇええええ!! 誰だクソッ! 何しやがるッ……って、あ……うわっ」 「殴ったのは正直俺の鬱憤晴らしだが……お前こそ、何 し て や が る ?」 下腹部に圧し掛かっていた虐待人間さんの重さがふっと消え、ゆっくりしていない音と怒号が聞こえる。 まりさは元あんよだったところに与えられていたペチペチさんが無くなって生まれた僅かな余裕によって目を開き、そこにもうひとりの人間さんが現れているのを認めた。 「”胴付きの扱いには気を付けろ”。何度も言っただろう、いつまでもヤンキー気取りのクソガキが。 バッヂが無かろうが浮浪者並みに汚れていようが、胴付きは保護して持ち帰り、然るべき機関にその後を委ねる。 加工所の業務規定だ」 あの青い服を着た背の高いお兄さんが、まりさを虐めていた虐待人間さんの前に立ち塞がり、問答している。 「はぁぁぁあああ!!? だから、バレなきゃいいだろって言っただろッ!!? ここ森ン中ですからッ!! 大体、俺、今オフだしッ!! 加工所の掟(笑い)なんて関係ネェしッ!!」 「……本当、念のため見回りに来て正解だった。おい、ガキ、黙って聞け」 激昂しているゆっくりしていない虐待人間さんと対照的に、背の高いあの日の虐待お兄さんの方は落ち着いている。 その様子をぼんやりと眺めながら、まりさは依然呼び覚まされたまま醒めぬ原初の餡子脳が「やっと ゆっくりできりゅにょ?」と呟くのを感じていた。 「ここに胴付きがいるのは複数の市民に目撃されている。駆除の公示にも、胴付きのことは書いてある。 大人もゆっくりも訪れる休日の自然公園で、お前が遠慮なしにぎゃあぎゃあ騒ぐ声は、どこまで届いていたと思う? 加工所の管理する公園で、駆除捜索が入った直後にも関わらず、迷いゆの飼い胴付きが虐待されて殺されましたとなったら、お前、責任取れるのか?」 「そ……んなッ、想像だろ!? 胴付き1匹ごときで飼い主も愛護団体もそんなに騒ぐかよッ!? 大体、見ろッ。こいつ、こんなに汚れてボロボロで。俺が虐待する前からだぜ? ゼッテー捨てゆだって! それに! 俺! オフなッ! 理解できるゥ!!?」 「いい楽観視だ、人生しあわせに送れそうだな。ゆっくりの考え方が感染ったのか? 大人や組織は普通悪い方悪い方を考えて、慎重に動くものだ。その一員のつもりなら、理解しろ。ゆっくりせずな」 背の高いお兄さんがまりさの元に屈みこみ、ズボンのポケットから取り出したスプレーを向けてくる。 シュウと顔面に吹きかけられたそれは、ほのかに甘く、しゅわしゅわとゆっくりとしている。 安心したからだろうか、まりさは徐々に眠くなっていった。 「あと、自分のことばかり考えるな。お前が仮に一介の虐待人間でも、加工所の敷地で胴付き虐待してる時点で俺たちに迷惑が掛かるんだよ。 さらにもうひとつ。俺に見つかった今でも、加工所のお飾り脱いでいれば別人になれてる気でいるのか? 本当にゆっくりに侵されてるんじゃないのか? 頭冷やせよ、おちびちゃん。 ま、今度機会があったら、誰もいない夜にこっそり連れ去って、自分のおうちに帰ってからやるんだな」 お兄さんに持ち上げられ、抱えられるのをぼんやりと感じながら、まりさの意識はすぅと途絶えた。 --------------------------------------------------------- 「ッッッ大ッ変!! 申し訳ッ、御座いませんでしたァァァアアア!!!!」 目の前で、あの虐待人間さんが床さんに這いつくばり、ゆっくりせずに叫んでいる。 まりさはあれから目覚めた後、何処とも知らない建物の中で、あの青い服の背の高いお兄さんを含めた周囲の人間さんにされるがまま、色々な検査や治療を受けた。 人間さんが何かまりさに話しかけていたようだが、眠っていたためか、長らくゆっくりしていなかったためか、ぼんやりとして聞き取れず、それゆえに返事も出来ない。 そうこうしていると、まりさの全身を隈なくまさぐっていた人間さんが「アッ!」と声を上げる。 ぼんやりとそちらを振り返ったまりさは、その人間さんの手に、失くしていたあるいは取り上げられていたと思っていたバッヂさんが握られているのを認めた。 どうやらそれは、まりさのお洋服の、襟首の裏に付けられていたようだった。 さらに、まりさが持っていたピンクのポシェットの中、まりさが気付かなかったチャック式の内ポケットから、一枚のメモ紙が見つかる。 そのバッヂとメモ紙――連絡先などが書かれていたらしい――を見た途端に慌しくなった人間さんによって、あれよあれよという間に事が進められ、今、まりさはここにいる。 虐待人間さんに潰されたあんよやお手手、ボロボロになって薄汚れたお洋服やお帽子は、魔法のように元通りキレイになっている。 懐かしいはずのこの場所に依然と変わらずゆっくりと佇んで尚、まりさは現実感がなく、不安とも言えるような奇妙なゆっくりできなさを感じていた。 「あらあら、止めてね止めてね。ゆっくりお顔を上げてねっ」 「いやッ、だけど、俺ッ……!! いえ、ワタクシッ! そのッ……」 「お仕事のルールさんを守らなかったのは……予想外だったし……確かに悪いことだけど、まあ元々僕が蒔いた種だからね。 こんな悪魔的魅力のある状況にいざなってしまって、僕の方こそ、申し訳ないと思ってるよ。 ホント飼いゆっくりの管理はテキトーにしちゃダメだねえ……それがまして、胴付きなら。 も う 迷 子 に な っ ち ゃ ダ メ だ よ ? ま り さ 」 ”お兄さん”がまりさの方を向き、記憶にある通りの笑顔で微笑む。 「さてさて、もう行きなさい。この高級赤ゆ焼きのお返しに、カリスマ!れみりあ肉まんあげるからっ。 あ、でも、僕がゆっくり飼ってるって、あんまり余所で言わないでね。秘密っ!にしてねっ」 「うわっ……え、あ、あのッ! 俺、ホンット反省してるんで……――」 「心配性だね、君も。大丈夫、僕は書類に判子押すだけの人間であって、末端の人事権なんてないんだよ。 大体ゆっくりの群れじゃないんだから、長が何でもかんでも仕切ってるわけ……っと、ほら、行った行ったぁ」 お兄さんが虐待人間さんをずいずいと押しやり、あの笑顔のまま何だかんだと親しげに話しかけながら、玄関さんの方に追い立てていく。 残されたまりさは所在無さげにリビングを改めて見回した。 自分が視点の高い胴付きになったからではない、リビングは以前に比べて明らかに広く、あっさりとしている。 好き勝手転がっていた数々のおもちゃがない。 様々なゆっくりのヌイグルミさんも、整理され、心なしか間引かれたかのように、ひっそりとしている。 何より、自分そしておちびちゃんたちが使っていた、リビングの隅をでーんと占拠していたはずの大きなハウスさんが無くなっている。 肝心のおちびちゃんたちの姿かたちもなく声も聞こえず、まりさは言いようの無い不安に駆られた。 嫌な予感が胸のうちに広がる。 「ふぅ……あんなに元気だったし、駆除清掃課に謹慎解いてあげるよう一応お願いしないと……。 でも、それより先に」 戻ってきたお兄さんがまりさの目の前、テーブルを挟んだ向こうの椅子に腰掛ける。 両肘を付き、顔の前で手を組んでいるお兄さんは、目の部分が隠れていて表情がよく分からない。 ニヤリと笑った口元だけが見えるその姿に、まりさの不安感はどんどんと高められ、餡子が高速で蠢く。 舌が乾き、真っ先に尋ねようと思っていた「おちびちゃんたちは どこ?」という質問も喉から出て行かない。 じわりと涙が浮かんだまりさを前に、お兄さんは手を下ろしてその目を真っ直ぐに見つめ、言った。 「やあ、改めて、おかえり……僕の大切な”飼われ英ゆんまりさ”」 続く --------------------------------------------------------- その4に挿絵さんを生やしていただいていたことに先日気付きました…… 御礼が遅れまして、申し訳ありません。 ありがとうございます! おちびちゃんいっぱいで、ゆっくぢできまずっ!
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2701.html
行列の出来るえーりん診療所 12KB 愛で 小ネタ 変態 飼いゆ 希少種 都会 現代 独自設定 待ってる人がいるか分からないけどえーりんSSですよー ・この話は虐待など一切なく、ひたすらあまあまな愛でSSです! ・高性能ゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・一応過去作を読まなくても大丈夫ですが、過去作を読んでいればさらに面白いかと思います ・これを書いたのはHENTAIあきだよ!HENTAIが嫌いな人は読まないでね! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! ゆっくりが多くの家庭で飼われるようになって、それと共にゆっくりに関連する業界が多く出来た。 食事や躾という普通のペットでも重要な物から始まり、ゆっくりの脆弱性と不可思議な構造を把握した 医療の専門家も出てくるようになった。 大手の総合病院といった加工所直営の物や、ゆっくり好きが高じて個人経営の形でやっている診療所のようなものまである。 そんな多くのゆっくりを治療するある診療所は毎日行列が絶えず、大反響になっている。 その噂の診療所に少し行ってみるとしよう。 患者 胴付きまりさ 「次の方どうぞー。」 優しそうな声で次に待っているゆっくりを呼ぶのは、胴付きのゆっくりえーりんである。 ナースキャップのようなお飾りに、赤と青の色が対象になっている服の上に白衣をまとっている。 このえーりん治療以外にも治療したゆっくりが悩みを相談しにきたり、ゆっくりの扱いに困っている飼い主に助言を与えている。 下手なブリーダーよりも的確であり、近くでカウンセラーをしているさとりと共にこのあたりの名医と言われている。 まあ実際はブリーダーに依頼するよりも安く、何より幼い体つきに不釣り合いな豊満な胸に魅了されたお兄さん達が通っているのだが。 「こんにちわまりさ。もう怪我の方は大丈夫?」 「ばっちり治ったんだぜ!お兄さんとえーりんには本当に感謝してるんだぜ!」 入ってきたのは以前に虐待お兄さんによって虐待された胴付きまりさであった。 怪我が治った後でもお世話になったこのえーりんには日常の様々なことを相談に来るのだ。 「それで、今日はまたどんなことを相談に来たの?もしかしてお兄さんのことかしら。」 楽しそうに笑うえーりんともじもじと体を動かすまりさ。ここに来るゆっくりのほとんどが飼い主であるお兄さんについて相談にくるのだ。 そのためこの診療所はある別名が付けられている、その名も「えーりんの恋愛相談所」である。 「その・・・、お兄さんのこと考えるとつい・・・。」 「一人すっきりーしちゃうのね。悪いことじゃないけど、あんまりやっちゃ駄目よ。」 まりさの顔が真っ赤に染まる。人間でいえば思春期真っただ中のお年頃である。 逆にえーりんの方は経験豊富なまさに大人の女性といったところだ。 「まりさはもう少しお兄さんに甘えてもいいんじゃないかしら。まだ遠慮してるところがあるでしょ。」 「でもあんまりお兄さんに迷惑をかけられないんだぜ・・・。」 まりさはゆっくりショップで売られていたゆっくりではなく、野生で生まれた胴付きである。 お兄さんに拾われて今の生活を送っているが、えーりんはそんなまりさの心に遠慮している部分があるのではないかと推測した。 「大丈夫よまりさ。あのお兄さんならまりさのことをちゃんと受け止めてくれるわ。」 「ありがとうなんだぜえーりん!えーりんに話したら何だか大丈夫な気がしてきたんだぜ!」 えーりんのその母性溢れる胸に抱きついてきたまりさを、えーりんは仕方ないという風に頭を撫でる。 「えーりんの体は柔らかくておかあさんみたいなんだぜ・・・。」 目を閉じてえーりんの温かさを感じているまりさを不憫な目で見ているえーりん。 そんなまりさをえーりんはぎゅっと抱きしめる。 「私でよければいつでも甘えていいのよ?あんまり無理しちゃ駄目だからね。」 「分かったんだぜえーりん。でもちょっと苦しいんだぜ・・・。」 慌ててえーりんは力を弱める、少し力を入れすぎて危うくまりさをその胸で窒息させるところであった。 お礼を言って診察室から出ていくまりさを見て、その後ろ姿を微笑ましくえーりんは見送った。 患者 胴付きゲスまりさ 「きいてほしいんだぜえーりん!まりさのおにいさんはほんとうにひどいんだぜ!」 入ってくるなら飼い主であるお兄さんの不満をぶちまけてくるのは、銀バッジをつけた胴付きまりさだ。 散々お兄さんの愚痴やら不満を言い終えたまりさに、えーりんも困り顔だが飼い主であるお兄さんとの接し方について助言した。 「やっぱり同じまりさでも大分違うのね。」 「ゆ?どういうことなんだぜ?」 「こっちのことよ。そうね、まりさはもう少し素直になったらどうかしら。」 話を聞いていたところ、どうやらこのまりさとお兄さんは両方とも意地っ張りな所があると思えた。 お互いは相手のことを大切にしているとは思えるが、どうもその好意が素直に相手に向けることが出来ないでいる。 もしどちらかが相手に素直になれば、少しは変われるのでないかと考えた。 「すなおっていっても、まりさはいつでもすなおなんだぜ!」 「だからもうちょっとだけ素直になるのよ。お兄さんに対してまりさがしたいことをしてみなさい。」 合点がいかないというまりさに、えーりんは説明をする。 「ほんとうにそうすればおにいさんはやさしくなるのかだぜ?」 「本当よ、これでメロメロにならないお兄さんはいないはずよ。」 えーりんの説明を受けて、まりさはさっそく家に帰ってその方法を実践したのだった。 「ゆゆーん♪おにいさんまりさおなかすいちゃったー♪」 「ぶほおう!」 飲んでいたコーヒーを吹き出してしまったお兄さん。今まで聞いたことのないようなまりさの声色に、 これまで経験したどんな修羅場に出くわしたことよりも衝撃を受けていた。 「きたないんだぜおにいさん♪まりさがきれいにしてあげるよ♪」 吹き出されたコーヒーを丁寧に台布きんでふき取りウィンクをするまりさに、お兄さんはさらに恐怖を感じた。 自分が飼っているまりさがこんな殊勝なことなどするわけがない、何か裏があると勘ぐってしまう。 「まりさ何が望みだ?頼むからその声をやめろ!」 「まりさはべつになにもほしくないんだぜおにいさん♪」 そう言ってお兄さんに近づいて甘えるように体をくっつけるまりさ。 そこでお兄さんの精神は限界を迎えてしまった。 「らりるれろ!らりるれろ!」 「おにいさんどうしたの!?あいこくしゃさんはゆっくりできないよ!」 意味不明な言葉を言うお兄さんをなだめようと必死に抱きつくまりさ。 だがそれは逆効果になり、お兄さんはついに口から泡を吹いて気絶してしまった。 患者 胴付きめーりんと胴付きありす 今回やってきたのは二人組であった。人間と見間違えるほどの胴付きめーりんと何所か暗い感じがする胴付きありすだ。 別段珍しいことではない、意思疎通が難しいめーりんには付き添いのゆっくりが付いてくるからだ。 「じゃお!じゃあああお!」 「お兄さんのことで相談したいことがあるってめーりんは言ってるわ。」 内容は最近なんだかお兄さんが自分に冷たいような気がするということだ。 長く暮らしていればそれが普通に感じてしまうようになる、いわゆる倦怠期である。 「そんなことないわよめーりん。話を聞く限りじゃお兄さんはめーりんのことをとても大切にしているわ。」 「じゃお?」 えーりんの言葉に首を傾げるめーりん。付き添いであるありすは何所か分かっている顔だ。 「貴方はもうお兄さんの為に働くのが当たり前のことだと思っているけど、お兄さんはそのことを感謝しているわ。 もし感謝してなかったら、きっとお兄さんは貴方を止めているはずよ。」 「じゃお!?」 ゆっくりが出来ることなど高が知れている。下手をすればゆっくり自身が怪我をすることもありえる。 それでもゆっくりの手伝いを止めないのは、飼い主がゆっくりが自分に対して向けてくれる好意を受け止めるためだ。 そこには愛らしいと思う気持ちと、必死に手伝ってくれるゆっくりへのありがたさがある。 「じゃおじゃお!」 「これはお礼ですって。せっかくだからえーりんに食べてほしいって。」 「ありがとうねめーりん。さっそく頂こうかしら。」 ちょうど小腹が減っていたこともあり、えーりんはお菓子を受け取るとその場で食べ始める。 すると急に耐えがたい睡魔がえーりんを襲ってきた。えーりんは睡魔に耐えられず、その場で眠ってしまう。 「じゃあああああお!じゃおおおおおおん!」 「分かっているわ、すぐに服を脱がすから。」 眠っているえーりんの服を脱がし始めたありすと、持ってきたカメラを用意するめーりん。 様々な角度やポーズを取らせて写真を撮り終えると、こんどは用意しておいた服装に着替えさせるありす。 「色々あるけど、これってあのお兄さんの私物なのめーりん?」 「じゃお!じゃおおおおおおおん♪」 「褒めて無いわよ、むしろ呆れているよの。」 ナース服メイド服、セーラー服にバニーガール。上だけワイシャツを着せたり、他のゆっくりの服装をさせてそのすべてを撮る。 中にはどこから買ってきたのか手作りなのか、ブルマやスクール水着といったものまであった。 「貴方は本当に怖いわね、あのお兄さんにそこまで尽くせるなんて。」 えーりんの服を元に着替えさせると、ありすは一足先に部屋から出ていく。 めーりんは少し考えてから書置きを残すと、慌ててありすの後を追って行った。 「ありがとうございます。」 そう書置きには大きく書かれてあった。 家に帰っためーりんはさっそくお兄さんに写真を見せるが、喜ぶと思っていためーりんをお兄さんは叱りつける。 「何をしているめーりん!飼いゆ相手にこのようなことをしてはならないのは、 虐待お兄さんHENTAIお兄さんであろうと変わらん!」 「じゃお・・・。」 縮こまってしまうめーりんにたっぷりと説教しているお兄さんだが、自身は飼いゆである胴付きまりさを襲おうとした前科がある。 本人は両者の合意の元と考えて問題ないと考えてはいるが。 「だが俺の為を思ってしてくれたことは嬉しいぞ。何か礼をしたいとおもうのだが何か欲しいものはあるか?」 「じゃお~ん?」 礼と言われてもめーりんはお兄さんと一緒であるならばそれでもう幸せである。 特に欲しいものもないめーりんは、必死に考えてみる。 「じゃおじゃお!じゃあああああおん!」 「何?ありすの体を治してほしい。別にかまわないぞ。あいつも中々役に立ってくれているからな。」 もう一匹お兄さんが飼っているありすは、とある理由からレイパーになっており飼いゆを襲われた飼い主から制裁のために 大事なぺにぺにを壊されていた。めーりんはそのぺにぺにを治してほしいとお兄さんに頼んだのだ。 自身の趣味にも手伝ってくれているありすのことも考えて、お兄さんはゆっくり病院に連絡を取った。 えーりんが眠りから覚めると、机の上には書置きが残っていた。 読んでみるとどうやら自分が眠っているので起こすのも悪いと思って帰ったと、そんな内容が書いてあった。 「いけないわね。お仕事さんの途中ですーやすーやするなんて。」 これが最後のお仕事で良かったとえーりんは安堵する。 もうすぐ診療所の終了時間であり、片付けを始めないといけない。 いそいそと周りを片付け今日の仕事の報告書類を書き終えると、上司でもある飼い主のお兄さんの元に向かう。 「はいおにいさん!今日のお仕事の報告ですよ。」 「ありがとうねえーりん。やっぱりえーりんがいてくれて助かるよ。」 「褒めてもらえてえーりんも嬉しいです。」 嬉しそうに笑うえーりんの頭をお兄さんはよしよしと撫でる。 元々大きなゆっくり病院に勤めていたお兄さんだったが、もっと多くのゆっくりと触れ合いたいと考えてこの診療所を開いたのだ。 先行き不安ではあったが、元々腕の良いこともあり飼いゆであるえーりんの手伝いのおかげで診療所は大盛況だ。 「さてそろそろ晩御飯にしようかなえーりん。今日は何が食べたい?」 「お兄さんの手作りならえーりんにはなんだってごちそうですよ。」 そういっていちゃいちゃする両者だが、中々それ以上の仲へと進展することがない。 患者であるゆっくりには的確な助言をするえーりんであるが、自分のこととなると途端にうぶなゆっくりとなってしまう。 もっとお兄さんと仲良くしたいが、嫌われたら嫌だという難しい心境によるものだ。 「どうしたのえーりん?何だかぼーとしちゃって?」 「な、何でもないですよおにいさん!?早くご飯さんを作りましょう!えーりんも手伝いますから。」 慌ててお兄さんに答えるえーりん。その姿はいつもの凛々しい姿とはまた違っている。 おまけ えーりん先生の個人診察 『お兄さん、今日はどこが変なの?』 『何だか最近変なんだ・・・。胸のあたりがもやもやするっていうのか変な気分なんだ』 『それは大変ですね。じゃあ診察するから服を脱いでもらいましょう。あら?これって・・・。』 『違うんだ!?えーりんに触れられてその・・・。』 『こんなに腫れちゃって。いいですよ、えーりんが治してあげますから。お口とおっぱいどっちがいいですか?』 「ゆふふ!なんちゃってね!」 「何してるのえーりん?」 一人妄想に耽っていたえーりんに声をかけるお兄さん。 驚いて椅子から転げ落ちてしまい、盛大に地面に顔をぶつけてしまうえーりん。 痛む顔を押さえてお兄さんに大丈夫だと告げるえーりんの顔は、ぶつけただけでなく真っ赤であった。 後書き 女医さんって何かエロい響きだよね!?そんなわけで最近よく胴付きえーりんを見るので自分も書いてみました。 決してぬちゃぬちゃあきさんのナイスバデーなえーりんに触発されたわけじゃないよ!(嘘です) こんな妄想してるえーりんだけど、実はまだヴァージンさんなんだぜ・・・。 出てきた患者ゆっくりは自分が今まで書いたSSに出てくるゆっくりです 胴付きまりさ→「初めてのおつかい」や「別れとであいのまりさ」。お兄さんにべったりの少女臭あふれるまりさです。 胴付きゲスまりさ→「まりさ家出する」等に出てきたまりさ。銀バッジで漢字が使えずに、悪ガキって感じのまりさ。 胴付きめーりんとありす→「めーりんの憂鬱」に出てきためーりんと、「まりさ酷い目に遭う」のレイパーありす。 お兄さんの役に立つのが大好きなめーりんと、済崩しに飼われることになったありす。 もしかしたらシリーズ物として続きを書くかもしれません。 そろそろネタが尽きかけているHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓しかも歌詞間違えたwwwすまんwww -- 2018-04-01 14 32 02 ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!!えーりん! ! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜えーりんりん!!!!えーりんりん! !!! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜いなば!いなba・・・ 流石にしつこいか。 -- 2018-04-01 14 30 02 ゲスの飼い主はキャンベル大佐か -- 2017-01-11 19 29 18 ゆっくりであれば何でも虐待すればいいってのは、 口に入ればなんでもいいっていうゲテモノ食いとたいして変わらない それぞれの味を楽しめばいいと思うよ -- 2011-07-18 09 48 00 らりるれろ…メタギアネタか -- 2011-07-08 22 40 15 ↓、↓↓虐待する設定のゆっくりは虐待 愛でる設定のゆっくりは愛でる これが真理だと思う -- 2011-04-23 14 41 47 ↓真理 -- 2011-01-22 15 51 42 ↓×5 全てのゆっくりは虐待するもの -- 2011-01-17 02 23 11 えーりん!えーりん! -- 2011-01-16 12 39 57 おっぱいえーりん -- 2010-12-10 22 50 49 まりさを殺さないクズえーりんもクズってことか -- 2010-12-08 15 51 56 えーりん!!えーりん!!えーりん!!えーりん!! -- 2010-12-06 01 11 58 胴付きは愛でるもの 希少種は愛でるもの 善ゆは愛でるもの -- 2010-09-29 19 13 05
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2090.html
「おやさいひとりじめなんてずるいのぜ!」 「おやさいはかってにはえてくるんだよ!ばかなの?しぬの?」 「「「「ばきゃにゃの!?しにゅにょ!?」」」」 『・・・・・・・・・・(ビキビキ)』 我が家の畑の前でゆっくりの家族がいつものバカ主張をしている 品種だの数だのは面倒くさいので省略する それをコメカミに青筋を立てながら聞いているのが 胴付きのゆっくりゆうか 俺のペット・・・いや家族と言うべきか 『・・・あのね。お野菜はちゃんと育てないと生えてこないのよ? 毎日、お水をあげて・虫や雑草を取ったりして・・・』 「いいからどくんだぜ!!まりさはおやさいがたべたいのぜ!!」 「かわいいおちびちゃんがおなかをすかせてるんだよぉ!??」 「「「「きゃわいくてごめんちゃいい!!」」」」 ゆうかの肩がプルプルしてきた そろそろ限界っぽい 『おーい どうしたどうした』 『お兄さん・・・コイツらが・・・』 ゆうかが疲れ果てた表情でこちらを見る ウチの畑は山に近い その為、山に住んで居る野生のゆっくり達が度々野菜を盗みに現れる 柵でグルリと囲んでいるので、ゆっくりに簡単に入られる事は無いが 今日のように柵を壊そうと、群一番の力持ちゆっくり(自称)が現れたりもする 普通なら即潰してしまうのかもしれないが 私はその行為が悪い事だと言う事を理解させ、森に帰すようにしている なるべくなら ゆっくりを傷付けるような事はしたくない 私はゆっくりが大好きなのだ 「ゆゆ!?にんげんさんがきたのぜ!!!」 「おちびちゃん!おかあさんのうしろにかくれてね!プク~ッ!」 『・・・あのねぇ・・・この畑はお兄さんの作った畑なんだよ?』 「なにいってるの!?ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!?」 * o + まりさたちのゆっくりプレイスって・・・まだ畑にも入れてないのに何を言ってるんだ まぁ・・・いつもの事だ ゆっくりにも分かるように例えながら説明するとしよう 『・・・可愛いおちびちゃんたちだね』 「ゆゆ?あたりまえだよ!!れいむとまりさのこどもだよ!!?」 「「「「きゃわいくて(ry 「そんなことより、はやくおやさいをよこすんだぜ!!」 「あと れいむにあまあまちょうだいね!!」 虐待お兄さんならとっくに皆殺しにしてるのかもしれないが 私は、野菜を育てるという行為を子育てに例えながら説明していく ゆうかは眉間にシワを寄せたまま、その光景を眺めている 『・・・と、いう事だ。分かったかい??』 「わかったからはやくおやさいをよこすんだぜ!グズはきらいなのぜ!!」 「「「「はやきゅ よこちぇ!じじぃ~~~」」」」 「あと れいむにあまあまちょうだいね!!」 うん 全ッ然分かって無い 一ッ切分かって無い 話し合いが無理ならしょうがない ちゃんと理解してくれればそれが一番なのだが こうなっては少し痛い目を見てもらうしかない ゆっくりだって必死に生きている 人間の食べ物を盗んだりしてしまうのもしょうがない・・・とは思う でも人間にも人間の暮らしがある、それを許す訳にはいかないのだ ここは心を鬼にして、ゆっくりに罰を与えるしかない やりたくは無いが、これによって 森のゆっくり達が人間の畑に行くのは危険と思って近付かなくなってくれればいい 大好きなゆっくり達が、人間から害獣として見られるのはとても辛い いつか・・・人間とゆっくりが共存できる 本当のゆっくりプレイスができればいいのだが・・・ 鬼井散印の闘魂注入棒を持ってくるか・・・と思った所へ 『おにいしゃーん!しゅじゃいのひとがきたんだよー』 1匹の・・・いや1人の胴付き子ゆっくりが走ってくる 可愛いチェックの洋服に向日葵の飾りの付いた麦わら帽子 そして 麦わら帽子から覗くネコ耳がピコピコ、2本のネコ尻尾がフリフリしている 我が家の胴付きゆうかの娘、胴付きゆうかにゃんだ ただでさえ珍しい胴付きゆうかにちぇん種のネコ耳と尻尾が付いている 希少種中の希少種だ いや希少種と言うのは少し違うかもしれない みなさんはチェンジリングと言うのをご存知だろうか? ゆっくりは基本的に親と同じ品種の子供しか生まれない れいむ種とまりさ種の子供からはれいむ種とまりさ種しか生まれないのだ だが、極々稀に違う品種の子供が生まれる事がある 先祖にさかのぼって両親以外の品種が突然変異的に出現するのだ それがチェンジリング その珍しさ希少性から幸福を呼ぶとも言われている ゆうかにゃんはそのチェンジリングなのだ しかも完全なチェンジリングではなく、ちぇん種が半分のみの発現し ちぇん種とゆうか種のハイブリッドとして産まれたチェンジリング それがこのゆうかにゃんだ そんな奇跡中の奇跡のような生まれだから ゆうかにゃんは世界に1人しか居ない だから希少種と言うのは少し違う気がする。ここにしか居ないのだから ああ・・・それにしてもなんて可愛いんだゆうかにゃん・・・ ゆうかの子供ってだけでも最強可愛いのに ネコ耳にシッポまで付いてたりしたらもう・・・ 毎日見てるハズなのについつい目を細めてうっとりしてしまう 「ゆゆ!またゆうかがきたのぜ!」 「にんげんのみかたしておやさいをひとりじめなんて、ずるいゆうかだよ!」 「「「「じゅーりゅい!じゅーりゅい!」」」」 『・・・ゆゆぅ・・・わきゃらにゃいわ・・・』 ゆっくり共に罵られて、たじろぐゆうかにゃん おいおい さすがのお兄さんもゆうかにゃんを苛めるのは許さないぞ ちょっとピキピキしながら、ゆうかにゃんを慰めようと頭に手を伸ばそうとしたら・・・ 「ゆゆ?このゆうか、みみさんがはえてるよ!」 「ほんとなのぜ!ゆうかのくせにちぇんみたいなのぜ!」 「へんなゆうか!ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 「「「「ゆっきゅりできにゃいね!!!!」」」」 「へんなゆうかは、いたいめにあうまえにきえるのぜ!!」 「そうだよ!ゆっくりできないへんなゆうかはきえてね!!」 「「「「へーんなゆうきゃ!へーんなゆうきゃ!!」」」」 『そぉいッッッッ!!!!!!!!』 ドキュゥゥゥゥゥンン!!!! 「ゆべぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~」 しまった・・・ 大切なゆうかにゃんを罵倒されたショックで まりさを蹴り飛ばしてしまった しかもフルパワーで 放物線を描きながら丘の向こうの田んぼへ消えていく おそらをとんでるみたい!とか言う余裕は無いっぽい 「ゆぁぁぁ!!まりさぁぁぁぁぁ!!!」 「「「「おとーしゃんしゅごーい!おしょらをとんでったみちゃい!」」」」 番のれいむと子供達が飛んでいったまりさを追いかけていく 『・・・・お兄さん・・・』 ジト目でこちらを睨むゆうか 『わからにゃいわ・・・』 ビックリしているゆうかにゃん 『いやその・・つい・・ね』 * o + まぁ・・これでよしとしておこうじゃないか ちょっと方法は変わってしまったが、 ゆっくり達に人間の怖さが伝わっただろう・・・多分 『さ、さあ行こうか 記者の人と一緒にみんなでケーキ食べようケーキ!』 『ゆわーい けーき♪けーき♪』 ケーキと聞いてパァァァっと笑顔になるゆうかにゃん 可愛い・・・本当に可愛い・・・ 『今日のケーキはゆうかにゃんが大好きなレアチーズケーキだよ ラズベリーソースのいっぱいかかった』 『れあちーじゅ!』 クルクル回って全身で喜びを表現するゆうかにゃん 嬉しさと連動するようにフリフリと動くシッポ 可愛い・・・本当に(ry 『まったく・・ゆうかにゃんには甘いんだから』 ちょっと不機嫌そうなゆうか 『ん?別に甘やかしてはいないぞ?怒るべきトコは怒って・・』 『それは分かってるけどさ・・・』 『けど何?』 『・・・・何でもない』 『まぁ今度、仕入れの買い物でも一緒に行こうよ。2人で』 『・・・なんでそうなるのか分からないんだけど・・・』 『イヤ?行きたくないならしょうがないケドも』 『い、嫌じゃないけど・・・行くけど・・・行きたいけど・・・』 (おおツンデレツンデレ) 『・・・・何か言った??』 『何でもない(ニヤリ)』 『・・・・・・・』 ゆうかと一緒に畑の隣にある店へと歩き出す ゆうかをからかってるのは楽しいが あまり記者の人を待たせる訳には行かない 今日は定休日だが取材があるのだ 店だの定休日だのいうのは何かと言うと 私はフレンチのレストランを経営しているのだ 経営と言っても20人も入れば満員の小さなレストラン しかもこんな田舎でだが 昔はの私は都心の有名店で修行しながら いつか本場で更に腕を磨き、自分の店を持つ事を夢見ていた それこそミシュランに載るような、いつも予約で一杯の店にしたいと だが ゆっくりゆうかとの出会いで私は変わった 花や植物を育てるゆうかに影響され、一緒に植物を育ててるうちに 植物を育てる楽しさ、料理する楽しさ奥深さを実感し 自ら野菜を栽培し、その野菜をメインに使った料理を出す そんなレストランをやりたいと思うようになっていった そして この店を開いた 都心に店を構えるつもりで貯金をしてたので 比較的スグに店をオープンする事ができた 田舎で多少は不便になったが 今まで、ベランダのプランターで植物を育てていたゆうかは 大きな畑のある新しい家に大満足だった もちろん自分の理想の店を持つ事が出来、ゆうかの喜ぶ顔が見れた私も大満足だ そして今 この店には頻繁に雑誌やテレビの取材が来るようになった 近所の人達を相手に細々とやっていたが 少しずつ隠れた名店!などと雑誌に取り上げられ 今では遠くから何時間もかけて来るお客も居る。予約も1ヶ月先まで一杯だ そんなのとは無縁な店をやっていくつもりだったのに分からないモノだ 今日はゆっくりの専門雑誌の取材だ ゆっくりと一緒に来れる隠れた名店の特集だとか 当然ながらウチの店はゆっくり連れで入れるお店だ メニューもゆっくり用のモノも多数取り揃えている その為、ゆっくり連れのお客さんも多い そしてもう一つ、 ゆっくり愛好家が喜ぶウリがある それは 実はウチには今はゆうか以外のゆっくりも居るのだが (胴付き、胴無し合わせて10人以上。かなりの大所帯だ) そのゆっくり達に店を手伝って貰っているのだ ウェイトレスがゆっくりなのもこの店の大きなウリになっている ちなみに服装はメイド服にしている * o + これは完全に私の趣味だ。すまない 店に来るお客の目的は私の料理では無くてメイドゆっくりでは・・・ などと不安になる時もしばしば 店に入ると 雑誌記者の女性と一緒に2人のゆっくりが居た 記者さんの飼いゆっくり 胴付ききめぇ丸と胴付きてんこだ そしてその3人に我が家のゆっくり達がお茶を出している 胴付ききめぇ丸(メイドver)と胴付きふらん(メイドver)だ 『初めまして本日はよろしくお願いします』 雑誌記者の女性が立ち上がり挨拶をする きめぇ丸とてんこも立ち上がり挨拶をする 『オーナーの有川です。こちらこそよろしくお願いします』 こちらも挨拶を返す 後ろにいるゆうかも頭を下げる 前に居るゆうかにゃんが元気よく 『よろちくおねがいちまちゅにゃ!』とご挨拶 可愛(ry 「おお よろしくよろしく」 記者の飼いきめぇ丸が挨拶をしながら マイカメラでパシャパシャとゆうかとゆうかにゃんの写真を撮る そしてゆうかにボイスレコーダーを向け一言 「お兄さんとのご関係は?」 ゆうかのコメカミに一度は消えた青筋がまた浮かんだ 終わり 古本屋さんの言葉に影響されて ゆうかにゃんの愛でSSを書こうと思ったんですが 書いてるうちにどんどん脱線していって もう何が何やら分からなくなっていってしまいました ゆうかにゃん全然主役じゃないし・・・ 本当にSSって難しい・・・書いてる人スゴイです 初SSって事で大目に見て貰えると助かります あと感想貰えたりするととても喜びます そしてどこかで見たようなキャラが出てきてスイマセン この作品どっちも好きなんで勝手にクロスしちゃいました 元作品を好きな人お許し下さい 追伸 あまりにゆうかにゃんの出番が少ないんで 少し加筆修正してみましたが なぜかゆうかの出番が増える事に・・・謎だ 挿絵:くらっかーあき
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1088.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま/コメントログ」 すっげー自分好みの内容ですた -- 2010-04-14 00 57 52 れみりゃ好きなんで、ちょっと… -- 2010-07-07 07 40 28 さくや飼いたい… 飼うって言い方もなんかアレだな 一緒に暮らしたい、だな 豚饅はその辺で潰れててくだしあ -- 2010-07-28 01 29 34 胴付きじゃないと駄目なのか…胴無しすげー可愛いのに… -- 2010-08-20 22 54 30 そりゃ確かにムカつくんだが、胴付きだとどうも人間に近くなって気持ちよくヒャッハーできないんだよなぁ -- 2010-10-13 06 22 20 ヤンデレなお兄さんなんだねーわかるよー! 胴付きらんしゃまああああああああああああ欲しいいいいいいいいいいいいいいい!!! -- 2010-10-16 23 50 51 れみりゃのぼうしを被って生活すればさくやの愛を一身に受けることができるよお兄さん。 -- 2011-02-09 17 42 26 さくやってなかみ何だっけ? -- 2011-03-02 21 42 45 ↓ぷっでぃんじゃない?それでうんうんをれみりゃに食べさせてるって設定のSSを読んだことがある。 -- 2011-03-04 15 41 51 ↓違うだろ さくやのなかみはPA…おっとこれ以上は言えない -- 2011-07-03 22 44 49 ↓↓ぷっでぃんはれみりゃだった気がする -- 2011-08-28 22 04 02 ↓れみりゃは肉まんだった気がする -- 2011-09-01 10 17 28 ふらんの中身は餡子、めーりんは激辛のラー油饅かピザ饅だったはず -- 2011-09-13 22 14 53 ほとんど虐待じゃないですか。 れみりゃは[ただおばか]と言うイメージがあったんだけどなー? -- 2011-12-28 16 01 11 胴付きれみりゃのうざさは異常 -- 2011-12-31 21 23 10 ばかなれみりゃを鳥葬……胸が熱くなるな…… -- 2012-01-17 00 43 22 不細工なれみりゃはゆっくり死んでいってね! -- 2012-04-21 12 47 14 いくらなんでもあんまりなあつかいだど・・・ -- 2012-10-03 07 17 05 さくやさまーん^^ -- 2013-02-25 16 08 24 基本から覚えよう -- 2013-09-23 13 41 19 れいむは粒餡、魔理沙はこしあん、 -- 2013-09-23 13 42 34 ちぇんはチョコレート、みょんはホワイトチョコレートだが、 さくやはプリン、めーりんはラー油もしくはピザまん れみりゃは肉まん、ふらんはあんまん、ぱちゅりーは生クリーム らんはいなり寿司で、中身は米でえーりんは薬、ゆかりは納豆 ぬえはタルタルソース(だっけ?)、にとりは漬物に使う水 お空は…いわれなくともわかるであろう 他はまだ未確認 これは中身のことです -- 2013-09-23 13 48 30 1位 胴付きれみりゃのゲス だどぅ☆ やのうさつ☆ダンス(笑) や ぽーいするの!ぽーい!や人間を従者と思っているなどがイラつくとのこと。 2位 でいぶ すぐに子を捨てる、子やつがいの魔理沙をこき使う、食べ物をふつうの5倍以上食う、 自分がゆっくりすれば世界がゆっくりできると思っている、出会ってすぐに奴隷!あまあまもってこいぃぃぃ!という、 自分の立場をわかってない奴が腹立つとのこと。一部では1位に選ばれているとか… 3位ゲス魔理沙 悪知恵を働かせる、最強だと思っていて 自分が負けると「人間は卑怯な手を使ったからノーカウントなんだぜ」と言う、 お家宣言を人間の家でやり、「ゆ?人間なんかがなに魔理沙様のゆっくりぷれいすに入っているんだぜ?でも 魔理沙さまはうっちゅう!いち心が広いから あまあまをけんっじょう!したあとにさいっきょう!の魔理沙さまの奴隷にしてやるんだぜぇぇぇぇ! ありがたく思うんだぜ!」という、 自分が助かるために仲間を渡す、でいぶと一緒にいることが多いので町に迷惑をかける ことがイラつくとか。 虐待したいランキング -- 2013-09-23 14 04 54 お空の場合虐待するといろいろ終わる -- 2013-11-15 17 15 41 ゆっくりの中身ってSS書く人によってちょっとづつ変わってくるよね。 まぁそこが面白いところというか、深みと言いますか…やっぱりゆっくりSSは最高だね! あと純粋なさくやちゃんを騙すってヒドスwでも仕方ないよね! あとれみりぁは死んでもいい。 -- 2014-10-18 22 05 23 ミニれみりゃにすれば良いのに -- 2015-01-31 15 44 57 胴付きれみりゃ本当に居たらゲスなら絶対潰すと思う。やっぱりどうつきさんはうざいね -- 2016-08-09 20 37 45 ゆっくりが本当に居ればなぁ……笑 来世はゆっくりが居る世界へお願いいたします!神様! -- 2016-08-28 12 03 23 ↓×7ゆゆこは餅、ゆうかは蜂蜜、きめぇ丸は黒胡麻餡、もみじは紅葉饅頭、 りぐるは青汁、さなえはメロンクリーム、かなこはドーナツ、すわこはタピオカ、 びゃくれんは粥系、さとりはラズベリー系、こいしはメロンマカロン、 もこうが紅芋餡、てんこがピーチジャム、ちるのがソーダフロート、 だったはず -- 2023-02-26 09 52 02 あれなんだろう最後の方から目から汗が -- 2023-08-17 21 34 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2606.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり/コメントログ」 加藤!加藤じゃないか! -- 2010-06-09 04 33 32 寸止めHENTAIとな・・・っ -- 2010-06-21 02 45 05 なんて羨ましい世界だ。オレは生まれる世界を間違えた。 なず可愛いよなず… -- 2010-06-30 02 10 38 加藤ならば続編で独歩さんの克己さんのゆっくりから嫁探しを・・・妄想先走ってすいません!! -- 2010-07-09 01 06 05 刃牙の加藤なんだ……。原作と違って微笑ましい。 -- 2010-07-21 20 25 34 芋ようかんで巨大化、ってどこの宇宙暴走族だw -- 2010-07-21 22 08 27 続編希望 -- 2010-08-03 23 09 54 ドリアン…サンドバッグなくなったのかな… -- 2010-12-10 23 38 52 胴付きゆかりんだと!? ちくしょおおお!! -- 2010-12-30 04 44 23 ゆかりんの中身ってたしか納tやめておこう -- 2011-10-20 00 20 49 ナズーリンに萌えた -- 2011-11-18 21 22 20 カーレンジャー懐かしいなぁ -- 2013-10-10 16 09 51 巷で嫌われているハーレム展開だ!(しかも胴付きばかり) お兄さん的には大好物だけど一般論として、 「頭ン中にリリー・ホワイトでも飛んでいるみたいに幼稚な発想」とか言われてるな。 -- 2018-03-28 22 01 42
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2376.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1137 農家の悩み/コメントログ」 これ徒然あきさんのか。 てっきりHENTAIあきさんのだと思ってた -- 2010-05-01 10 42 45 この村に引っ越したいのぜ…… -- 2010-06-16 03 19 37 おもしろかった -- 2010-06-19 12 24 04 お父さんがいい具合にゆっくりだ・・・・ これは面白い -- 2010-08-02 00 44 06 結婚しても子供はいらないという独身男性にとって胴つきゆっくりは最高だね 胴つきゆっくりが現実に存在したらますます高望みし過ぎのバカ女たちなんか売れ残るだろうな -- 2010-08-05 12 41 50 こんなのと結婚する意味あるの? -- 2010-08-29 08 52 12 世の中には0と1の集合体と結婚する輩もいるんだ 賢い胴付と結婚するなんて、人間としてはまだマシな方だろうよ -- 2010-08-30 11 54 08 あえて結婚するなら家事万能で従順な胴つきさくや一択だな 次点で農作業が得意なのうかりんが候補になるかな -- 2010-09-27 00 17 20 冗談抜きで、知性のある胴つきなら嫁に最適だと思うんだ -- 2010-09-29 18 04 54 DQNな女性と結婚するよりかはマシだと思うよ。 -- 2010-10-17 06 28 54 ↓↓↓配偶者を最初から家政婦扱いしてかかるのは良くない。相手を便利な道具としか見なしていない、一種の女性蔑視。 というかゆっくりに住み込みで家事やらせるだけのことを結婚とは言わないよ。あなたは結婚相手となるゆっくりを前提から家政婦扱いし、妻として愛する気がないので結婚する権利は無いね。 一人でホームヘルパーでも雇ってろ! -- 2010-10-30 01 40 28 ああうん、多分俺はHENTAIだ。 -- 2010-11-07 02 18 52 ここにいるやつら、リアルで結婚できない匂いがプンプンするぜ…!俺も含めてな…! -- 2010-11-25 01 44 20 softolk使うとヤバい!おもしれええ -- 2010-11-27 22 45 18 こんなお父さんほs『HENNTAI』どぼじでぞんなごどいうのおおおおお -- 2010-12-13 00 27 29 きぉいいおいさああああああまああああああ1!! 俺と立場をかわりやがれえええ!! -- 2010-12-21 21 22 27 こんな村が有ったら住に行くわw さなえちゃん可愛いよー -- 2010-12-22 11 51 34 TIKUSYOOOOOOOOOOOOO!!!!!!! この男羨ましすぎるZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!! -- 2011-05-26 15 43 55 おいおいちょっと待て!!胴付きるーみあはどうした!!?? -- 2011-05-26 15 44 56 胴付きゆうか羨ましいぞクラァァァ!!! -- 2011-10-08 16 39 20 お兄さんもてるねー、わかるよー -- 2011-10-10 01 23 44 うおおおお胴付き食べ放題ぃいいゆうかにゃんくれぇえぇえええええ! -- 2012-05-22 10 40 55 WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!最高に住みTAIって奴だァ! -- 2013-06-16 12 24 04 いやいや胴付きなら通常種も出しなさいよ!胴無しよりかなりお利口になって可愛いんだから! -- 2013-06-20 08 15 13 ゆっくりのルーミアっていたか? れみりゃ扱い雑すぎだろおいwwwレミ☆リャ☆う~☆ -- 2013-07-21 03 29 07 おお、ひわい、ひわい -- 2016-08-31 06 25 59 ちーんぽ!おまえちんこもげろ! -- 2016-08-31 06 30 16
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4374.html
『まりさは飼われゆっくり6』 24KB 観察 野良ゆ 現代 失礼します ※「anko4287まりさは飼われゆっくり5」の続きです。anko4266, 4272, 4273, 4286と続けて読んでいただけると幸いです ※観察系虐待ですらなく、ただの観察になっています ※6、7は中編の前座に当たります 揺れる木の葉の間から、強い日差しが差す。 わずかにひんやりとした空気の中、セミの声だけが喧しく響く。 胴付きになった喜びで駆け回っていたまりさは足を止め、辺りを見回した。 「ゆぅぅっ……?」 どこをどう見ても、ここは森の中としか言いようのない自然に囲まれている。 お兄さんのお庭でもなければ、普段行く小さめの自然公園にも、これほど木が生えているところは存在しない。 「お、おにーさああんっ!!」 ひとりで知らないところにいることに不安を覚え、まりさは大声でお兄さんを呼んだ。 が、返事は返ってこない。 まりさの中の嫌な予感が徐々に高まっていく。 自分は昨夜まで確実にお兄さんのおうちにいた。 朝起きてからお兄さんと一緒にお山に遊びに来て迷子になってしまったなんて記憶は一切ない。 それなのに、何で自分はこんな知らない森の中にいるのか。 何でお兄さんは傍にいてくれないのか。 もしかして……昨夜お兄さんは本当は怒っていて……自分は捨てられてしまったのでは!? 「ゆひぃっ!」 まりさは小さく叫んで、今朝生えたばかりのお手手で頭のお帽子を外した。 依然ぴっかぴかの黒帽子には、チャームポイントの真っ白ふりふりリボンが付いている。 だが、ああ何てことだ!そこに付けられていたはずのバッヂさんがなくなっている! まりさは錯乱し、きょろきょろ地面を見渡してバッヂさんが落ちていないか探したり、新しく生えてきたお洋服のどこかに移されていないか確認した。 胴体部分を初めてよく見たまりさは、白黒お洋服のほかに、自分の肩からピンク色のポシェットが掛けられていることに気付く。 もしかしてこの中に!? という縋るような思いで、やはり生えてきたばかりの指で止め具を開ける。 が、中にはビニール紙で包装された一口大のチョコレートさんが入っているだけで――それ自体はゆっくりの本能を炊きつけるものではあったが――、バッヂさんは見当たらなかった。 この大量のあまあまは、餞別だろうか。 嫌な想像だけが次々と沸いてくる。 そういえば、おちびちゃんたちはどうしただろう。 ブリーダーお姉さんに聞かされた金バカさんの話では、飼いゆっくりが捨てられるときは大抵おちびちゃんも一緒に捨てられてしまうらしい。 それがたとえ罪のない実ゆっくりであったとしてもだ。 お兄さんがそんなゆっくりしてないことをするはずがないと思いながらも、まりさは否応なしに焦ってしまう。 「ゆっゆ……! ゆ、ゆっくりーっ! ゆっくりしていってねえっ!!」 声を張り上げ、辺りにおちびちゃんたちがいないか確認する。 返事はない。 「ゆぇぇぇ……ゆっくりぃ、していってねええ!!」 よたよたと彷徨い始める。 生首饅頭だった時に比べ視点は圧倒的に高く、歩く速度も格段に速い。 しばらく歩いたところでまりさは森……だと思っていたところを抜け、そこが人の手の入った自然公園であったことに気付いた。 舗装された小道に、手入れされた植垣。 お花でいっぱいの花壇さんの脇にはベンチさんが置かれている。 ああ、とりあえず……良かった。 ここは人間さんのテリトリー。 お兄さんといつも来る街中の公園とは別のずっと大きいところのようだが、とにかく幾分か慣れている空間だ。 捨てられた、かどうかはまだ分からないけれど、ひとりぼっちになった自分がいきなり放り込まれた先が未開の山奥であったら、何をするにせよ難易度るなてぃっく!であっただろう。 お兄さんを探そうか。 誰か親切な人間さんを見つけ、お兄さんのおうちに連れて行ってもらおうか。 その前にバッヂさん、それにおちびちゃんたちを探したほうがいいだろうか。 いや、バッヂさんはともかく、おちびちゃんたちは多分大丈夫な気がする。 何故なら自分が今捨てられたのだとしても、昨夜ゆっくりしてない悪い子だったのは、自分だけなのだから。 まりさはベンチに人間さんのように腰掛け、考えた。 最強の肉体を手に入れた喜びと、楽園から追放された悲しみとがせめぎ合うことで、まりさの感情はひとまず平静を保っていられた。 だが、たとえパニックに陥ってはいなくとも、考えれば考えるほど、これから具体的に何をしていいか分からなくなる。 これまで自分が普段置かれてきた環境と、今この状況はあまりに違う。 そうでなくても今まで何でもお兄さんに甘えっぱなしだった自分。 出されたご飯さんを食べ、与えられたおもちゃで遊び、子育てまで傍観状態、生活のすべてが半ば用意された状態で存在した。 いきなりひとりにされてしまった飼われゆっくりに自立的な行動など取れるわけがない。 どうなんだろう……お友だちのぱちゅりーだったら、何かいい考えを思い付くのかもしれない。 ちぇんは「わからないよーっ!」と、自分と同じようにおろおろするだけだろう。 れいむなら……「とりあえずゆっくりするよっ!」とか言うかな。 久しく会っていない懐かしいお友だちの顔が瞼に浮かび、目には涙が浮かぶ。 「ゆっくり、していってねぇ……」 「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!!」」 「ゆっ!!?」 まりさが呟いた挨拶に誰かが反応した。 ベンチから飛び上がったまりさは、声のした方、小道と森の境界に向かい、伸び放題の下草をガサッと掻き分けた。 「おちびちゃんたちなのっ!!?」 「「ゆゆーっ! ゆっくちぃ! ゆっくちーしちぇいっちぇにぇえ!!」」 「ゆぁん……だれなの?しぬの?」 それは土の僅かな窪みにうずくまっている成ゆんのれいむと、ふたりの子ゆっくりだった。 --------------------------------------------------------------- 野良ゆっくり。 おちびちゃんが出来て以来、お庭に襲来してくるゲスを除いて久しく見ていなかった不遇の同胞。 破れて傷だらけになったお飾りに、泥だらけのあんよ。 キラキラした目を向けてくるおちびちゃんたちも、何となく肌に張りがなく、貧相に見える。 そんな親子をまじまじと見つめるまりさの中枢餡に、ひとつの行動指針が生まれ始めていた。 「なにみてるの? しぬの?」 「ゆ、ゆゆっ! ……あの、ま、まりさはまりさだよっ。ゆっくりしていっ」 「はいはいゆっくりゆっくり。さっさときえてね。そしたら、しんでね」 「ゆっ……」 つれない態度に怯みながらも、他に為すべきことのないまりさの意識は依然そのひとつのことに集中していた。 この野良れいむ、野良おちびちゃんたちをゆっくりさせたい。 まりさの身体に流れる英ゆんとしての餡が、まりさに囁きかける。 みんながゆっくりしているとゆっくりできるよ。まりさはみんなをゆっくりさせる、英ゆんなんだよ。 丁度一夜前までは一切叶わなかった夢、解放されず抑圧され続けていた衝動が、胴付きになったまりさに怒涛のように押し寄せてくる。 それは甘くも苦々しい記憶で彩られたお兄さんの元へ戻ることを忘れさせるほどの、十分な強さを持っていた。 「れ、れいむっ! おちびちゃんたちっ! あまあまがあるよっ! まりさが、おいしいあまあまをあげるよっ」 挨拶に応えず一瞥をくれただけで立ち去ろうとしていたれいむ親子を、とっさに呼び止める。 子ゆっくりを頭に乗せ、草の間を分けて森の方に進んでいたれいむは、面倒くさそうな顔のまま僅かに振り向いた。 あまあまという魔法の言葉に、ピンポン玉サイズのおちびちゃんたちがびびーんと反応する。 浮かび上がるように小さな揉み上げをぴここここと振り回し、子れいみゅが母親の背から転げ落ちてきた。 「あみゃあみゃしゃんっ!? きゃわいいれいみゅに あみゃあみゃしゃん くれりゅにょっ!!?」 「ゆゆんっ! あげるよっ! ゆっくりまっててね……いま、かばんさんをゆっくりあけるよっ みてっ! まりさは かばんさんをあけられるんだよっ! このなかにね、あまあまがねっ! いーっぱい はいって――」 「ばかなのぉっ!? しぬのぉぉ!? ゆんっ!!」 「ぴゅびいいっ!!」 ポシェットの止め具に手をかけていたまりさの目の前。 涎を垂らし揉み上げを震わせて待っていた子れいみゅに、母れいむが自身の太い揉み上げを振り下ろした。 目をぎゅっと瞑って叫んだ子れいみゅの身体が僅かに押し潰され、弾みでぼよんと跳ね返る。 固まるまりさ。 ぴえんぴえん泣くのを意に介さず母れいむは子れいみゅを頭に乗せなおし、まりさの方を真っ直ぐ向いて、うろんな目で睨みつけた。 「なんなの? しぬの? ほんっとうのあまあまなんかたべたら、したがこえちゃうでしょ。 これだから かいゆっくりは こまるんだよっ……ゆっくりしないで きえてね。そしたら しんでね」 「ゆぅぅ……! ち、ちがうよっ。まりさ……かいゆっくりじゃ、ないよっ! すてゆっくりだよっ! おにーさんにすてられちゃって、のらゆっくりさんになったんだよぉ!!」 「ゆぁ~ん……?」 母れいむが訝しげな目で自分を見る。 見下しているかのような表情で嘗め回すようにジロジロと見つめてくる、それだけ切り取って見ればゲスっぽくも見えるれいむの姿を前に、しかし、まりさの胸は余裕に溢れていた。 自分の目線のはるか下から見上げてくるお饅頭のような胴無しれいむ。泥にまみれたその丸い体。 おちびちゃんにあまあまを食べさせまいとしているのも、わがままっ!な子に育てないための母親らしい躾けと思ってのことだろう。 こういう姿は胸くそ悪いとか憎たらしいとかいうのでは全然なく、むしろ何というか……そう、愛らしい。 小生意気であっても、おちびちゃんのように面倒を見てあげたくなる。 それはまりさの心に芽生えた、初めての意識的な驕りだった。 「はぁ……あのね、れいむは おうちをさがさないといけないから いそがしいんだよ……りかいできる? とにかく おめでたいどうつきさんは じゃましないで、れいむのしかいから きえうせてねっ。すぐでいいよっ」 そう呟くと母れいむはふいっと目線を外し、くるっと方向転換。 ぐずっている子れいみゅと、それを慰める子まりちゃを頭に乗せたまま、再びずーりずーりと森の方に這っていった。 「……はぁ。どうつきさんっ、あのね、そのみちをずーっといけば、おやまをおりて まちにでれるよっ。 ゆっくりしないで かいぬしさんのところに かえってね。そしたら ゆっくりしんでねっ」 少し進んで距離が離れたところから、再び僅かに振り向いて面倒くさげな目を向け、愚痴るように言い放つれいむ。 今度こそ振り返らずに下草の間に消えていったそのいじらしい姿を一旦は見送りながらも、まりさの意志はブレていなかった。 --------------------------------------------------------- ………………。 …………。 「ゆ……ゆ……。ゆぅ、ここもだめだったよ……」 森の中を這いずり回るれいむは、何本目かになる木の根元をぐるりと一周し、重いため息をついた。 ここにもおうちは生えていなかった。仕方ない。次にいかなくては。 れいむは元々街の方で野良をしていた捨てゆっくり。 番だったまりさが死んでしんぐるまざーになってから、生活は困窮を極めた。 一大決心をしたれいむは、数メートル這いずるだけで息を上げる胴無し饅頭の身で、頭におちびちゃんをふたりも乗せながら、噂に聞いていたこのお山の自然公園を目指す。 行き倒れをも覚悟した旅路を無事踏破できたのは、ひとえにおちびちゃんたちを想う母の愛ゆえ ではなく、単に運が良かったことと、ゆっくりできないのにさえ耐えれていれば案外長い道のりを這いずり回れることを経験的に知っていたからであった。 れいむはべてらんっ!野良ゆっくりなのだ。 梅雨の時期をも生き抜いた賢いれいむは、まず何をするにしても生活と防衛の拠点、即ちおうちを手に入れなければならないと判断した。 飼いゆ生活で腑抜けにされた並みの餡子脳ならば、伸び放題の草の間に隠れて視界が埋まるだけで安心し、 「ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよっ!」 と宣言したその夜に、雨に溶けて死ぬこともままある。 「なんでおうちにいるのに あめさんふってくるのおおお!!」という具合でだ。 そんな銅バッヂも真っ青の脳内お花畑はれいっがい!的だとしても、まともな住居を手に入れることはそう簡単でない。 ベンチの下や公園の遊具の中、人間さんのおうちとおうちの間でさえ、街のあらゆる場所が人間さんの所有物であるのと同様、ゆっくりが本来巣穴にする樹木の洞の方は、先におうち宣言を済ませた元々の住ゆんや、住ゆんが属する群れの所有物である。 公園に生えていたダンボール箱のおうちに飛び込もうとして、群れの制裁を喰らったゲス部外ゆんの姿も街では飽きるほど見てきた。 れいむがこの自然公園に辿り着いて最初に行ったのは、ここをナワバリとする群れへの挨拶である。 幸い乱暴モノのゲスまりさが統べることが多い小規模な街の群れとは違い、ここは賢いぱちゅりーが長を務める穏やかな群れであり、長も群れの皆も新参ゆんである自分を快く受け入れてくれた。 が、しかし、何もかもがそう上手くはいかない。 群れと呼べるまとまりをもつその集落には、もう空いているおうちが存在しなかった。 しかも群れのゆっくりがおうちにしているという木の洞というのも、それはそれは狭く申し訳程度のものであり、雨風を防ぐ意味では街中のダンボールさんの方がはるかに優れていると思われた。 街路樹を初め公園にすら歪な御柱でしかない細い木ばかりが生えている街中と違い、お山に来ればゆっくりした木さんが提供する広いおうちがたくさんあると思っていたのに。 れいむは軽いカルチャー・ショックを受けたが、当てが外れるなんてことは野良生活では日常茶飯事である。 申し訳なさそうな顔をする長ぱちゅりーに礼をいい、群れがまだ見つけていない新たなおうちを探しに出たのだった。 「ゆ……ゆ……ゆぅ。ゆんっ、ゆっくりしてられないよっ。いくよっ、おちびちゃんたち。 まわりをみまわして ゆっくりできそうなきさんがあったら、すぐにおしえるんだよっ」 「ゆぅぅぅ!! もうちゅかれちゃよぉお!! ゆっきゅりしちゃいよぉぉ!!」 「れーみゅ、おにゃかすいちゃあっ!! しゃっきのあみゃあみゃしゃんが たべちゃあああいいい!!! ゆんやああ!!」 全くおちびちゃんたちは……。 れいむは生まれてから何饅回吐いたか分からないため息をまたひとつ吐いた。 食事と寝床が与えられるだけで、他ゆんと一切触れ合えず、無愛想な飼い主さんのたまの帰りをずっとひとりぼっちで待っているだけの息苦しい奴隷生活に発狂しそうになり、脱走して野良まりさと番になったまではまあ良かったかもしれない。 だが、想像を絶する野良生活の生き苦しさに再び発狂しそうになり、最後の希望を求めて作ったおちびちゃんでさえ、実際は思っていたほど「ゆっくりできる」ものではなかった。 最も、辛酸を嘗め尽くした自分に今更この程度の苦労など、どうということもないのだが。 れいむは体を前後上下に僅かに揺らし、おちびちゃんたちをあやした。 「はいはい、ゆーらゆーら。じしんさんだよっ。さっさとゆっくりしてね」 「ゆんやぁぁ……ゆええ」 「あみゃあみゃぁ、ゆっくちぃ……」 優しく揺すられて本能的に落ち着きを取り戻した子ゆっくりたち。 それでも尚、先ほどの胴付きが示した「あまあま」という望外のしあわせを夢想して、情けない声を出している。 自分で歩きもせず「ちゅかれちゃあ!」などと抜かすおちびちゃんたちも甘えたものだが、あの胴付きまりさもまた酷いものだった。 大方、飼い主さんとピクニックにでも来てはしゃいだ挙句迷子になり、振り返ったそこに優しい飼い主さんがいなかったとか、そういうカスのようなゆっくりできなさだけで涙目になり、捨てられたあ!と喚いているのだろう。 あの清潔でピカピカのお飾りやお洋服。 あまあまでいっぱいだというピンクの可愛いポシェット。 もちもちの肌に、生き生きとした目。 まして胴付き。 あれが飼いゆっくりでなくて、一体何が飼いゆっくりだ。馬鹿なの、死ぬの。 れいむは辿り着いた木の根元を再び一周し、そこにもおうちとなる洞がないことを確認すると、再び別の木に向かってめげずに這いずりだした。 あー、ゆっくりできない。 れいむは久々に強いいーらいーらを感じていた。 あまあまを取り出そうとしたあの胴付きの無邪気な悪意。 可愛そうな野良ゆっくりさんにまりさのしあわせー!を分けてあげるよっ!とでも言わんばかりの傲慢な目。 虫唾が走る。 ここがこれから定住する公園でなく通りがかりの路地裏であり、相手が胴付きでなく若い胴無しであったなら、体当たりのひとつでもかましてやったところだ。 自分のような成ゆんならともかく、まだ様々なことへの暴露がなく、世間の泥水を飲みきっていないおちびちゃんたちがあまあまなど食べたら、ろくなことにならないどころか、餓死に直結する。 生まれた直後に与えられる茎によってすら、舌が肥えてその後のゴミと同義のあらゆるご飯さんを受け付けなくなる個体だって存在するというのに。 ムカつくことながら、ゆっくりの身体はゆっくりした経験にとことん弱く、容易くそちらに傾いて変化し、それゆえに滅んでいくという不合理な性質なのだ。 あの甘やかされた胴付きは、そんなこと思いつきもしないのだろう。死ねばいいのに。 帰る道を教えてやったが、今頃、探し回ってくれているはずの飼い主を見つけて、吐き気のするような涙の再会を果たしているだろうか。 それとも公園内にある飼いゆ限定の「ゆっくりプレイス」で、同じく飼いゆ限定で愛でるクソ人間どもに見止められ、歯の浮くようなセリフで慰めてもらっているだろうか。 姿かたちだけは並の飼いゆと比べても圧倒的に"ゆっくりしている"ので、クソ飼いゆにもクソ人間にもさぞや気に入られることだろう。 どこからきたの? ゆっくりしてるね。泣かないで。飼い主さんは? あまあま食べる? クソ胴付きとクソ人間どもが仲睦まじくやってるその様子は果たしてゆっくりしているか? いや、ムカつく。何というか、ゆっくりの尊厳が踏みにじられ、馬鹿にされているような気がする。 あー、何であんな仏心を出してしまったのだろう。 あ、そうだ、もしかしたら街中に出たところをすぃーに撥ねられて死んでくれるかも…… 「ゆはーゆはー……ゆゆーっ!! れいむーっ!」 「ゆぁっ……!?」 れいむは、そんなことを考えながら這っていたためだろう。 目の前に現れたものについドキッとしてしまった。 下草をガサッと分けて飛び出てきたそれは先ほどの胴付きまりさ。 森の中を走り回ったせいか僅かに葉っぱや泥で汚れたそいつは、脇にダンボールさんを抱えている。 「ゆゆんっ! れいむ! おちびちゃんたちっ! こんどこそ、ゆっくりまっててねぇ! いま、まりさが、ゆっくりおうちをつくってあげるからねぇっ!!」 そう叫んだ胴付きは、呆然とするれいむたち親子の前でダンボールを拡げ、見る見るうちにそれを組み立て始めた。 確か今日は紙ゴミの日だったが、まさか街に出てゴミ捨て場からここまで持ってきたのだろうか。 ダンボールは野良ゆっくりの一般的なおうち、というわけでは必ずしもない。 よく見る???即ちよく目立ち記憶に残る???それは、ごく一部のゆっくりが捨てられる際に入れられていたものを横向きに倒したものであり、数自体は決して多くないのだ。 次々と捨てられては死んでいく野良ゆっくりの回転の良さから空き家は溜まっていくものの、雨で濡れてダメになったり、景観を汚すゴミとして回収される割合もまた高い。 時たまゴミ置き場に生えてくるダンボールもあるが、畳まれているそれをおうちの形にするのは、饅頭の身体には、無い手に余る重労働。 家族や仲間の数ゆんがかりでゆひぃゆひぃ言いながら、時折咥えた歯が折れて絶叫し、1日がかりで居住区域まで引きずっていく。 縛ってあるヒモさんがあった場合は、木の枝を使って細いそれを突いて破壊しなければならない。 9割がた当たりもしないので、最強を自負するまりさや剣術の達ゆんのみょんがゆっくりできないい!だぜだぜみょみょーん!と泣き叫ぶのが通例だ。 やっとダンボール単体にまで剥けたところでも、作業は何とか半分という具合。 非力なお下げや、大雑把にもほどがある動きしか出来ない丸い体を使い、押し合い圧し合い、何とかダンボールさんを開いて組み上げていかなくてはならない。 ただずりずりとダンボールを一方向に押しやってどこまでも這っていく愚か者。 お下げでぺしぺし叩いて「おうちさん、でてきてね!」「はえてきてね!いじわるしないでね!」と喚く脳内お花畑。 四角い横向きの筒として立ち上がったダンボールが、歓声を上げた隙に再びふらーっと倒れていき、ゆんやあああ!!と合唱すること数え切れず。 ぷくぅ!やせいっさい!やどげざっ!で間とやる気を保ちつつ、数日がかりで何とか偶然組み上げることに成功しても、その時初めて成ゆんひとり入っていっぱいいっぱいの大きさであったことに気付くことだってある。 しんぐるまざーのれいむにとって自ら作り上げるものでは決してなく、人間さんからお情けで与えられるもの、死んだ同胞から譲り受けるもの、そしてゲスに奪い取られるものでしかなかったダンボールハウス。 そんな苦々しくも丈夫でスイートなおうちが、今、あっという間に目の前に――…… ぱたん 「ゆんやあ! おうちさん、どぼじでたおれちゃうのお!!? ゆっくりしてないいいい!!」 出来上がらなかった。 「はぁぁぁぁー……」 れいむはまたひとつ長いため息をついた。 胴付きまりさは何度もダンボールのおうちとしての形を保とうと、「そろーりそろーり!」と言いながらそっと手を離したり、「ゆっくりだよっ!」と応援したり、涙が出るほど愚かしい試行を重ねている。 そのうち「ゆあんっ!」と何かを思いついたかと思えば、筒を縦向きに、つまりダンボールが本来使用されるべき向きに置き、その安定性に感激している始末。 馬鹿なの。死ぬの。 その状態でどうやって胴無しゆっくりが中に入り、おうちとして使えるというのか。 人間のガキのような体型の自分が入る、ひみつきちっ!にでもしたつもりか。 ぺっ!と砂糖水の唾を吐いて立ち去ろうとしたれいむを見て、事態を察した胴付きが慌てて声をかける。 「ま、まって! もっとゆっくりまってねぇ! ゆっくりぃ、ゆっくりだよぉお!! いじわるなだんぼーるさんだけど、すぐにゆっくりしたおうちさんになるからねぇ!!」 「…………」 これは追い払ってもダンボール抱えて付いてくるね…… そう判断したれいむは、実際ダンボールのおうちが手に入れば自分たちの利益になることも加味し、一歩前に出た。 眩暈がするほどいーらいーらする愚鈍かつそれを弁えていないウドの大木だが、仕方ない、手伝ってやろう。 「きいてねっ! だんぼーるさんはね、そこのところを まんじっ!におるんだよ」 「ゆ!?……ゆぅぅぅ?ま、まん……じゅう?」 「まんじっ!だよっ! ばかなの? しぬの? どうつきにまでなったのに、そんなこともしらないの?」 「ゆうう! まりさ、わからないよぉお!! ゆっぐ……ゆっくり、おしえてねぇぇ……!!」 何か突然涙ぐみ始めた。 その情けない泣き顔はあまりにおちびちゃんじみてて、大きな身体とのギャップから気味悪さまで感じてしまう。 「……まんじっ!ていうのはね、むげんかいだんっ!みたいにするんだよっ。 むげんかいだんがわからない? わからないなら、いいよ。いっしょうりかいしなくても こまらないよ…… ほら、そのひだりがわのふたさんをもって……そっちはみぎだけど、まあいいよ……そう、おってねっ つぎは、むこうがわのふたさんをもって……って、それはひだりがわのふたさんでしょおお!? じゅんっばん!にやらなきゃ、だめでしょおお!? むこうがわのふたさんだよっ! ほら、まっすぐ めのまえのっ! ああーっ! なに ひっくりかえしてるのおお!!? なんなの!? みぎも ひだりも おくも てまえも わからないの!? どれだけ あんこのうなのおお!!?」 「ゆえ゛ええ゛……!! ばでぃざ、あんごのうじゃないもんっ……!! どうつきさんだもんんっ……!! どーして れいむはまりさにいじわるいうのっ!? もっとゆっくりおしえてねっ!!」 ダメだこいつ。もうどうにもならない。 れいむはきっと温室のような環境で完全に中枢餡が腐ったのだろう可哀想な胴付きに、人間さんと同じレベルの技術と理解を要求したのが間違いだったのだと気付いた。 胴付きだからといって買い被りすぎた。 卍折りなど確かに並みのゆっくりは理解してないし、それを理解する素地すら持ち合わせていない。 こいつはそれらと同じ水準で生きているのだ。 「もういいよっ。どうつきさんは……れいむたちにおうちをくれるなら、れいむのいうことをゆっくりきいてねっ……」 諦めたれいむは胴付きまりさに指示を飛ばし、実演も交えながらゆっくりゆっくり、胴無し風のおうちの立て方を教えていった。 まずダンボールを適当な木の陰に移し、幹に寄りかからせるようにする。 地面から隆起している根っこで挟んで、ある程度固定できる場所があれば尚良い。 公園さんでは地面が固いため行われないが、太めの木の枝を拾ってきて、軽く土を掘って型にはめる形にしてもよい。 肝は、丁度いい長さの木の枝を探すか折るかして、ダンボールの中に×の字に組み、骨格とすることである。 ダンボールの壁に刺さるようにすれば多少安定性が増す。 外側からも斜めに枝を突き刺して、さらなる安定化を図る。 さらに内部の壁際に土や石を使った重しを乗せれば、少なくともすぐに倒れてしまうようなことはなくなる。 おうちを立て終えた胴付きは、蟻を踏み潰してさいっきょう!気分になったおちびちゃんのような顔をして、涙を浮かべながら達成感に浸っているようだった。 やがて傍で白けた目を送るれいむに気付くと、思い出したかのように飛び上がり、ぱああ!と無邪気な笑顔を浮かべ、れいむたちを両手で掴んで出来たばかりのおうちの中に運び入れた。 「「おちょらをとんでりゅみちゃああああいい!!」」 と喜ぶのはおちびちゃんたちだけであり、うれしーしーを頭に垂らされたれいむは心にピキィ!と音が鳴るのを聞いた。 胴付きはそんなことには一切気付かず、おちびちゃんたちの歓声に「ゆうううんっ!」と酔いしれている始末。 自分たちをダンボールハウスに詰め込むと、自身も胴無しのように地べたに這いつくばり、ゆーらゆーらと顔を揺らしながらうるうると潤む目でれいむたちを見つめてきた。 再びれいむの心にピキィ!!と音が鳴る。 胴付きのおかげでおうちを迅速に入手できた事実は誤魔化さずにハッキリと認めていたが、れいむは心底いーらいーらしていた。 「……はいはい、ありがとうありがとう。どーつきさんのおかげで、ゆっくりしたおうちがてにはいったよーゆわーい しね」 「ゆゆぅぅううんっ!! やったあああ!! ゆゆゆ、ゆっくりぃいい!! どーいたしましてえええ!! ゆっふー……それで!? それでっ!?」 「ゆぁ~んっ? ……なんっなの、ほんっと!ぴーきぴーきするよっ……!!」 「おうちせんげんは!? まりさがたててあげた ゆっくりしたおうちさんは、れいむたちのものなんだよっ! おうちせんげんしてねっ! すぐでいいよぉっ!!」 「ぴきぃい!!……こ こ を れ い む た ち の ゆ っ く り ぷ れ い す に す る よ っ !! さあ、もうここはれいむたちのなわばりっ!だよっ!! くそどうつきは めざわりだよっ!! ゆっくりしないで さっさと い・ま・す・ぐ!でてってねえっ!! そしたら、しんでねええ!」 「ゆぅぅん?……ゆふふー、つんでれいむー? まりさのたーんは、まだおわってないんだよぉっ! ゆんっ!」 ドサドサドサッ 「ゆっくりしたごはんさんで、ゆっくりしていってねえええっ!! ゆっゆおーっ!!」 胴付きまりさが帽子の中身を出し、ダンボールおうちの入り口に草花が山積みにされる。 それは確かにご飯さんである。 何も間違ってないし、帽子にいっぱいこれだけの草を集めてくるのは如何に胴付きの身とはいえ大変だっただろう。 だが、賢いれいむはその賢さ故か、再びピキィ!と心に強い軋みを感じ、止め処なくいーらいーらが湧き上がってくるのを感じた。 れいむの頭から降りて両脇でゆっくりしていたおちびちゃんたちも、ただきょとんとしている。 この胴付きは狩りをただの草むしりと勘違いしているのか。 草一本生えない市街地ならともかく、ここは周囲にいくらでも草木の茂るお山の自然公園。 目の前にあるこの「ゆっくりしたごはんさん」は、今ここでれいむの視界に入っているのと同じ野生の草が、ただ引っこ抜かれて無造作に積まれているだけ。 柔らかそうなものや筋張っていないもの、大きさ的に口に含みやすいものなどの選別も一切なされていない。 お前ら野良はこんなどこにでも生えてる草を食ってゆっくりー!しあわせー!って尻振って喜ぶんだろ? ゆっくりした胴付きさまが特別に引っこ抜いてきてやったから、その土まみれの草を、むーしゃむーしゃ言いながらありがたく食えよ、根っこまで全部な。 それで俺に土下座して感謝しろ。うれしーしー漏らしてもいいぞ。 勝手に噛み付けばいいだけのそこらへんの草をわざわざ持ってきて下さって、ありがとうございますうう!! げろまずー!のにがにがさんで、れいむたち、ゆっくりできますううう!!ってな!! 極端だが、そう言われているのも同じだ。 もちろんこのあっけらかんとしている餡子脳にそんな高等な嫌味を思いつく余地はないだろう。 野良である自分たちのことを考え、ゆっくりさせようと思って、頑張って集めてきたのだろう。 この胴付きまりさはゲスではない。 ゲスとは別のベクトルに厄介ななにかだ。 「ゆっゆっ、ぴょんぴょん……! ごはんしゃん、ゆっくちぃ?」 「ゆっくちしちゃごはんしゃんにゃの? あみゃあみゃ? くきしゃん?」 子まりちゃと子れいみゅがぴょこぴょこと跳ねていく。 何も分かっていない彼らはただ不思議そうな顔をして目の前の草花の山と胴付きを見比べる。 胴付きが向けてくる”ゆっくりした”笑顔は、おちびちゃんたちの目に信用に値するものとして映ったのだろうか。 野球ボールサイズの自分たちの口に収まる程度の草の切れ端を小さなお下げや揉み上げで摘み上げ、口に含んだ。 「むーしゃむーしゃ……ゆぅ? しょれなりぃ……? くしゃしゃん、ゆっくちしちぇにゃいのじぇ……」 「こりぇ、いつものくしゃしゃんぢゃよっ! にーぎゃにーぎゃ、げろまじゅぅぅっ!!」 ゆがーんっ!!と固まる胴付きを見上げて、れいむは、夏に相応しくない妙な寒気を感じ始めていた。 つづく ---------------------------------------------------------