約 239,917 件
https://w.atwiki.jp/pgbnavi/pages/867.html
スコア 交流戦 大阪-熊本2回戦 奈良市鴻ノ池球場(大阪2勝) 熊本 000 000 000-0 大阪 000 100 01X-2 (熊)●曙川、アリス、大友-溝渕 (大)○樋口、H筑紫、H大和、S川澄-鹿島 戦評 奈良で行われる大阪と熊本の第2回戦。 大阪は今季1勝をあげているルーキーの樋口、対する熊本は開幕投手を務めた曙川。 両投手ともまずまずの立ち上がり。3回までランナーを出すも無失点に抑え、早いペースで試合中盤へと差し掛かる。 4回表、樋口はこの試合初めての3者凡退で熊本の攻撃を終わらせると、その裏、それに応えるかのように大阪が曙川を攻める。 一死から伊達、鹿島の連続ヒットを放つと、右川が凡退に倒れるも二死から阪宮と川浦の連続ヒット。大阪に1点が入りようやく試合が動き出しなおも二死満塁。このビッグチャンスを掴みたい大阪だったが、迎えるダリアを打ち取り曙川は粘りを見せる。 同点に追いつきたい熊本は、すぐの5回に先頭の横川がヒットで出塁するも盗塁失敗などで得点に結びつかず、6回も蒼守のヒットから水沢が犠牲バントで得点圏へと送るも、続く姫ノ島が凡打に倒れ追いつくことが出来ない。 8回表にも熊本は攻める。一死から天羽がヒットで出塁すると、代走の服部がすぐさま盗塁を決め一死ニ塁。さらに犠牲バントと四球でニ死一三塁と逆転のチャンスを迎える。しかし大和は粘りを見せて水沢をファーストへの凡打に打ち取りまたも熊本無得点。 その裏大阪は代わったばかりで安定しないアリスを攻め、併殺で二死となるも三塁の追加点のチャンス。熊本はアリスを下げ大友をマウンドにあげるも、ダリアがいきなりのタイムリーヒット。大阪は貴重な追加点を入れた。 9回は川澄をマウンドにあげ、一死一塁となるも佐屋木を併殺に打ち取りゲームセット。 大阪は4連勝で単独2位、熊本は痛い5連敗となってしまった。 責任投手・本塁打 [勝] 樋 口 1勝2敗 [S] 川 澄 4S [敗] 曙 川 1勝3敗 試合詳細 +... 打撃成績 +... 投手成績 +...
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2593.html
★★★★★☆ 「わ…わしの馬車あああぁぁあぁぁぁぁ!!」 「ト…トニー!!何やってるんだ!?」 「ギーシュさっさと馬車に乗れ!!」 主人と御者を蹴落とすと馬車を奪い、馬車を調達する。ギーシュはその光景に唖然としていたが、首根っこを掴んで後部座席に放り 投げると、何事も無かったかのように馬車を走らせる。はっきり言って野郎二人で歩いて行くプランは無い。 「何で馬車盗むんだ!」 「黙って乗ってろ!俺の町ではよくある事だ……さて、薬屋の道を案内しろ」 ギーシュを黙らせると、俺はギーシュに薬屋を案内させる。こんないかがわしい仕事、さっさと終らせたいからな。 「ここの路地を入るんだ」 ここは確か、ルイズが俺の傷を治す為に用いた薬を買った店では無いか。横の武器屋で思い出した。ここならば……まぁおそらくは モンモランシーを振り向かせる為の『媚薬』だろうが……効果は期待できるのだろう。 「ここで待ってるからな、早く買って来い」 ギーシュに薬を調達に行かせると、直ぐに戻ってくる。予め薬屋が用意していたのだろう。これで仕事は終わりか。 「後、もう一軒あるんだ。そっちにも行って欲しい」 「はぁ?薬屋にもう一軒行くのか!?」 薬なら、この薬屋で事足りるのじゃないのか!?何だよ、面倒だなぁ……。 「そう言わずに……頼むよ。色々と試したいのだ」 「仕様が無い」 本気で面倒臭いのだが、仕事である以上仕様が無い。ギーシュに案内を続けさせて向う事にする。 「なぁ……ここはスラム一歩手前じゃないのか」 「そうだな、でも此処なのだ。薬屋」 ギーシュに再び案内された場所は、一般人が知識無しに入ってはいけない良い言い方をすれば雑居な歓楽街、悪い言い方をすれば治安の 悪いスラム一歩手前とでも言うべき地区だった。入った瞬間胡散臭さが漂うのだが……本当に大丈夫か?ギーシュよ。 「じゃあ買ってくる。待っててくれ」 「待て、今回は俺も行く……あのワルキューレを出して馬車を守らせとけ」 俺は持って来た『軍用ショットガン』を直ぐに出せる準備をして、ギーシュの後に付いていった。 「グラモン様、お待ちしておりました」 俺とギーシュが入ると、店そのものは怪しくは無いものの、どうにも形容し様の無い胡散臭いオヤジに出迎えられる。 「注文していた物、用意できたか?」 「ええ……少々お待ちください」 怪しいオヤジが対応すると、そのまま裏に下がっていく。だが俺は見逃さなかった、このオヤジの口元を。 (……トニー、大丈夫そうだぞ) (油断するな……何か来る!!) ギーシュが余裕の笑みを見せた瞬間、俺の懸念は的中する。右の勝手口より2名、入り口より2名、奥の口よりオヤジ含めた3名計7人、 レザーアーマーに剣携えて突入してきた。 「こんな事だろうと思ったぜ!!」 「出来れば生け捕りにしろ!!幾らメイジでも多勢に無勢なら勝てるだろ!!」 オヤジは叫ぶ。野郎、数的優位に粋がってやがるな……。 ――全員始末しろ!! チンピラ共は突入したのと同時に剣を抜く。数的優位にある為、全員余裕すら感じられる。 「平民殺しちまえば後は貴族だけだ!!掛れ!!」 「野郎……ギーシュ、右のチンピラ共をバラせ!」 「分かった!」 立ち上がったのと同時に黒光りしている『軍用ショットガン』を取り出し、急いで入り口に向って発砲。響く銃声と共に入り口側の チンピラ2名が吹き飛ばされて転倒、出血の量から見て絶命しただろう。 「なっ…何が起こったんだ……ええいっ早く始末しろ!!」 一気に二人を倒されたオヤジはうろたえる目の前の二人を一喝し、俺を殺そうとけしかける。 「うおおぉぉぉぉぉ!!死ねえぇぇぇ……グオッ!!」 半ば半狂乱になって掛ってきたチンピラに再度ショットガンを発砲、同じように後ろに吹き飛ばされるように転倒し、絶命する。 至近距離で撃たれて無事では済まない。もう一人のチンピラはこの光景が止めになったのか、剣を持って一歩足を出したものの、 後ろからショットガンを再度発砲し仕留めた。咄嗟に右を見ると、ギーシュはチンピラにをワルキューレをけしかけて嬲っている。 格好つけて戦ってやがるな……。 「ギーシュ何モタモタしてるんだ!!格好つけてないでさっさと始末しろ!!」 「分かってる!!」 余りの状況にオヤジはとうとう戦意喪失、後ろを振り向いて逃走を試みる。だが逃さない。 「待ちやがれ」 「ひいっ!!」 後ろから殴りつけて転倒させると、額にショットガンの銃口を向けた。
https://w.atwiki.jp/goron/pages/182.html
臭い犬(くさいいぬ)は、ギコっぽいぽい一般の住民である。 別名クサイヌ、stinky dog、クソパンダ、たぬき、等。 Internationalにも出没する。 荒らし。根拠のない噂を垂れ流す。 クソパンダは正式なコテハンではなく通称である。たぬきと呼ぶ人達もいる。一時期、茶色パンダのキャラクターでログインしていた為名付けられた。 名前は名無しであるか、その都度変えていることが多い。キャラクターも良く変えている。 ギコっぽい時代からの古参。昔のコテハンはjuku。 自称、特技は料理。グラタン皿によそったビーフシチューの写真を自慢したことがある。 普通にきもい。●んで欲しいマジで。 [2021-11-14 15 46 05] 名無しさん:PINTOさんの使わない使えないオマンコくり抜いて犬に食わせたいよぉ [2021-11-14 15 46 18] 名無しさん:ね? [2021-11-14 15 46 22] PINTO:お前、覚悟しろよ [2021-11-14 15 46 29] ビリー・ジョエル:なにしてるのよーってなるよw [2021-11-14 15 46 36] 名無しさん:PINTOさんは精神障がい者2級だから可哀想なんだよぉォ [2021-11-14 15 46 53] 名無しさん:がんばれPINTOさん!来年の24時間テレビの主役は君だ! [2021-11-14 15 47 04] ビリー・ジョエル:だって、相手の男は学生なんやろ? [2021-11-14 15 47 26] ビリー・ジョエル:どうやって育てるン [2021-11-14 15 47 36] 名無しさん:PINTOさんの旦那さんのところに行ってきますね~ [2021-11-14 15 47 37] ビリー・ジョエル:お金がないやんw [2021-11-14 15 47 46] 名無しさん:それじゃあねおばあちゃん [2021-11-14 17 09 51] 名無しさん:たぬたぬ~ [2021-11-14 17 09 59] 名無しさん:おはよう [2021-11-14 17 10 05] 名無しさん:おさんぽ! [2021-11-14 17 10 13] 名無しさん:たぬ? [2021-11-14 17 10 25] 名無しさん:たぬぬ??
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1892.html
「寒いですねぇ…」 「さ、寒いんだな」 雪ふる中、リュパンとその契約者である少女は街中を歩いていた 空が地獄絵図になっているが、それはスルー さくさく、雪を踏みしめ、進んでいく リュパンは首輪やリードはつけていないが、首に某旅犬よろしくバンダナを巻いて、野良犬ではない事をアピールしている …正式に言えばリュパンは狼なのだが、このやせこけた姿では、野良犬と間違われかねない 「そう言えば、今日はクリスマスなんですよねー…う~ん、リュパンさんにご飯をプレゼントできればいいんですけど…」 「お、おいらは、普通の肉でも、いいんだな」 「そうですか?」 …それじゃあ、ちょっと奮発していいお肉でも買おうかな 「仲介者」から仕事がくれば、その相手をリュパンのご飯にするのだが… 少女が、そんな事を考えていると 「メリークリスマーーース!ガール!!」 ………… すたすたすたすたすたすたすた 「リュパンさん、牛と豚と鳥と羊、どれがいいですか?」 「…ク、クリスマスだから、鳥がいいと思うんだな」 「っちょ!?無視するな!?」 少女もリュパンも、迷う事なく、目の前に現れたサンタをスルーする事にした 何と言うか、全力で胡散臭い 全力で、関わりあいたくない 何が一番胡散臭いかって…そのサンタクロースが、微妙に傷だらけな事実である 嫌な予感しかしない 「むぅ、なんだか愛しい人の匂いのするお嬢さんたちに、プレゼントを!」 「何の事ですか。少なくとも、リュパンさんは毎日お風呂で洗ってますから、変な匂いはついていないはずですよ!」 「…ま、毎日じゃなくて、一週間に一回くらいで大丈夫な気がするんだな…」 風呂が苦手なリュパンが、少女の言葉にぽつりと呟くが、少女はそんな事聞いちゃいねぇ そして、微妙にぼろぼろのサンタクロースも、そんな事は聞いていなかった 袋を空け、プレゼントを取り出す!! どさっ!! 「……む、僕は友人と別れて家に帰る予定だったはずなのだが。突然、転移でもさせられたようでこれは一体?」 「げ、なんでお前が出るですか?」 「おや、リュパンの少女」 袋から姿を現したのは…少女が、直接会いたいとは思わない「仲介者」の姿だった リュパンのご飯を手に入れるための仕事を提供してくれるのはありがたいが、少女は、彼の契約都市伝説にうっかりと殺されかけているのである 微妙に、トラウマな相手なのだ とまれ、「仲介者」は雪を払い、立ち上がる そして、自分をここに転移させたサンタを見て…おや、と呟いた 「……おや、君は、僕の契約都市伝説と友人とでフルボッコにしたはずなのだが。また君か」 ぱらり 「仲介者」の持つ分厚い本が、勝手にめくれ始める …能力発動の、合図だ 「仲介者」を袋から取り出したサンタは…じっと、「仲介者」を見詰めていた 先程の「仲介者」の言葉からするに、既に彼はこのサンタと交戦したようだ すなわち、敵、ということか リュパンのご飯としてもらえないだろうか 少女が、そう考えていると …しゅるんっ!! サンタは、突然縄を取り出し、自分を縛り始め… 「私がプレゼントよ!」 と、そう叫び、「仲介者」に飛び掛る!!! が 「ゾフィエル、貫け」 ずどすっ 「おぐほっ!?」 「仲介者」の持つ本から飛び出した、槍を持った天使が、サンタを貫いた …少女は、先程のサンタの発言に、思わず固まる 「…えーと、何ですか?この変態は」 「「恐怖のサンタ」だな。対象の恐怖の対象を袋から取り出すらしい………む?そうなると、君達にとって僕は恐怖の対象か?」 「……こ、細かいことは、気にしちゃ駄目なんだな」 「仲介者」のツッコミを、流そうとするリュパン ぐりぐりぐりぐりぐり 天使の槍に貫かれて壁に突き刺さり、ぐりぐりと抉られているサンタは、苦悶の声をあげていた …微妙に喜んでいる声に聞こえるが、スルーである 「まぁ、あの変態発言は聞かなかった事にして、だ。同性にモテるのは僕の友人だけで充分だ」 「どう言う友人ですか」 「君達が、精神的及び肉体的被害を受けていないようなら、良かった」 ぱたん 本を閉じる「仲介者」 …一応、リュパンと少女を心配していたようである 淡々とした語り口のせいで、どこまでが真実かはわからないが 「このサンタは僕が処理しておくから、君達は帰りたまえ。クリスマスイブくらい、ゆっくりしたいだろう?」 「あのサンタ、リュパンさんのご飯にしちゃ駄目ですか?」 「あんな変態、食べてはリュパンが腹を壊さないか?」 「…お、おいら、大丈夫だとは思う」 「だが、やめておいた方が賢明だとは思うがね」 小さく苦笑する「仲介者」 …まぁ、ご飯にできないなら、これ以上関わる事もないか 「それじゃあ、私たち、帰りますね」 「あぁ。メリークリスマス。君達に、クリスマスの幸運があらん事を」 さよなら、と少女とリュパンはこの場を後にした …まったく、なんだかとっても時間の無駄だった 「…さ、リュパンさん、美味しい鶏肉買って帰りましょうか」 「ふ、二人で美味しく食べられるのが一番なんだな」 雪ふる中、少女とリュパンはのんびりと、今夜のイブをどう過ごそうか、話し合っていくのだった 「……さて」 自分に飛び掛ってきたサンタを、「仲介者」は眼鏡の下から冷たく睨む 「僕の友人に精神的苦痛を与えただけでは飽きたらず、まだ人々に精神的苦痛を与えようと言うのか……今度は、先ほどよりももっときつく行くぞ」 …微妙に、サンタが悦んでいるような表情を浮かべた気もしないでもなかったが 仲介者は無視して、呼び出した天使に「死ぬ一歩手前まで」攻撃を続けるべく、指示を出したのだった 終われ 前ページ次ページ連載 - 仲介者と追撃者と堕天使と
https://w.atwiki.jp/aruma0208/pages/31.html
ここより先女性向けものとなってます!!苦手な方は逃げてください。 →EXIT 大丈夫な方はそのままスクロールするべし!! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 私はもう責任取りませんからね(コラ) 『sweets』 「ジューダス~v」 「・・・・・・何だ」 騒がしいくらいの声に、黒衣を纏った少年は少し呆れながらも振り返る。 そこにはツンツンと尖った金髪の少年が、何やら箱を持って笑っていた。 「プリン!プリン買ってきたんだーvしかも幻、っていわれてるプリン!」 「幻・・・・・・・?は?」 流石のジューダスも意味が理解できず、竜骨の仮面の下で怪訝そうな顔をす る。 一方ツンツン頭の少年は箱を掲げてそれをジューダスへと押し付けた。 箱を差し出された本人は、困惑気味にその箱を開く。 中にはカップに入ったプリンが1つ。 そこには少しばかり胡散臭い文字で『幻のプリン』と書かれていた。 「カイル・・・・・・これは一体なんだ?」 「だから幻のプリン!ジューダス、プリン好きでしょ?残念ながら1個しか買えな かったんだけどさー・・・・・・」 そう言ってカイルは何の混じりっ気もない笑顔を唖然とするジューダスへと向 ける。 正直言ってジューダスは、この胡散臭いプリンをカイルは騙されて買ったので はないかと思った。 幻、といってもどこから見ても普通のプリン。 「カイル、このプリン何ガルドで買ったんだ?」 「え?1個500ガルドだよ。流石『幻』だよねー!!」 『やはりか・・・・・・』とジューダスは片手を額に押し付け(と言っても仮面がそ れを邪魔するのだが)溜め息をつく。 それを見たカイルはといえばかなり焦っている。当然だ。彼の為に、と思い 買ってきたプリンを見てその本人は溜め息をついたのだから。 「え、ジュ、ジューダス・・・・・・嬉しくない?」 「いや、そういうわけではないが・・・・・・」 折角の想いを無駄にする気はなかった。 ジューダスは苦笑するとプリンの入った箱を持って歩き出す。 カイルはそれに不安そうについてきたが、ジューダスは宿屋につくまで一言も 言葉を発さなかった。 勿論それはわざと、だが。 宿屋の自分達の部屋に着いた後、2人は部屋の端にある椅子に座る。 女子と男子で部屋割りをしたのだが、どうやら女性陣は買い物中らしく留守 だった。 男子の部屋にはロニがいるかと思いきや、誰もいない。恐らくいつものように 懲りずにナンパだろう。 「ジューダス・・・・・・もしかして怒ってる?」 「だったら?」 カイルの泣きそうな視線にもジューダスはクスッと小さく笑ってそう返す。 すると目の前のカイルの顔は更に不安そうにゆがみ、目には涙さえたまってい た。 「ご、ごめんジューダス・・・・・・。ただ俺、ジューダスに喜んでもらえると思っ て・・・・・・」 必死でそういう彼の姿に、ジューダスは不覚にも『可愛いなぁ』と思ってしま う。 カイルの動作は時々かなり可愛い。年齢の問題だろうか、とも思った事はあっ たが考えれば彼と自分には1歳差しかないのだ。 しかしもっと離れているように見えるのは、彼が子供っぽい性格だからか、そ れとも自分が大人びすぎているからだろうか。 「・・・・・・くっ」 ジューダスが堪えていた笑みを浮かべると、カイルはあんぐりと口を開けた後 暫し硬直していたが、気付いたのか口を大きく開けて一気に捲し上げる。 「ひ、酷いよジューダス!騙したの?」 「騙したとは心外だな。勝手にお前が勘違いしただけだろう」 「うぅ・・・・・・」 カイルは頬を膨らませ『ジューダス酷いー』と小さく呟く。 そんな彼の様子に、ジューダスは再び小さく笑った。 「悪かった。一応反省しておこう」 「一応って!もう、ジューダスはぁ~・・・・・・」 そう言ってカイルはぷいっとそっぽを向いてしまった。 それを見たジューダスは暫し考えた後、プリンへと手を伸ばす。 「カイル、お前は食べなくていいのか?」 「・・・・・・・」 カイルはジューダスの言葉を無視するという無謀な作戦に出ようとしたようだ が、勿論それは成功するはずがないのだ。 「・・・・・・残念だな。折角半分に分けて一緒に食べようと思ったのだが・・・・・ 」 「・・・・・・っ!」 「食べなくていいのならば、仕方がないから僕が1人で食べるぞ。いいか?」 「ちょ、ま、待ってジューダス!!」 結局無視作戦はかなり短時間で終わってしまったようだ。 急いでプリンとジューダスへ視線を向けるカイルに、ジューダスは笑った。 「何だ?食べたいか?」 「う・・・・・・」 カイルは少し躊躇しているようで、視線を向けたり逸らしたりを繰り返してい る。 一方ジューダスは余裕気にプリンのカップを手に取り、スプーンをつけて少し ずつ食べ始めていた。 「・・・・・・食べたいです」 カイルは俯きながらも観念したようにそう呟いた。 それを聞きつけたジューダスは、暫く無言。 沈黙が気になったのかカイルは俯いていた顔を上げると、驚くべき事態が起 こった。 「む!?」 そう、いきなりスプーンに乗せられたほんの少しだけのプリンを口に入れられ たのだ。 勿論そのスプーンを持っているのはジューダスで。 まさに恋人同士がやる『あーん』という行動と同じだった。 「ジュ、ジュジュジュジューダス!?」 驚きで動揺を隠し切れないカイルを、ジューダスはクスリと笑う。 「このプリン、なかなか甘いなカイル」 「・・・・・・っ!」 口をパクパクと魚のように閉じたり開けたりを繰り返すカイルを余所に、 ジューダスはまたプリンを食べ始める。 「・・・・・・うん、甘い」 カイルは少し遅めの返事をしながらも、自然と微笑んだ。 甘い甘い、時間。 END 美桜様よりいただきましたHP開設お祝いですvv ジュカイがいいですとリクエストしましたところ、光陰矢のごとし(使い方激しく違う;) ともかくすさまじいスピードでやってきました(笑) ジュカイの甘甘はよいよねvvもう本当何度も何度も読み返してしまいましたv 素敵小説本当ありがとうございましたvこれからもよろしくお願いしますv( _ *)
https://w.atwiki.jp/jinroutouhourp/pages/77.html
「汝は人狼なりや?」は簡単に言うと村陣営と狼陣営、ルールによっては狐陣営と各チームに 別れて、自分の陣営の勝利を目指すゲームです。 陣営ごとに勝利条件が違ったり、村の人数によってゲーム進行のセオリーが異なっており いきなり何も解らない初心者が始められるゲームではありません。 なので、まずは下のwikiを読んで最低限の事を覚えてください。 汝は人狼なりや?@るる鯖 まず、村、狼、狐の勝利条件は必ず覚えましょう。 どうなった時に自分のチームが勝ちなのか?が解らないようでは勝負が出来ません。 そして各配役のパターン全て覚えるのは無理だと思いますので まずは11A・12Bというパターンの役職構成(どの役職が何人いるか)を覚えましょう。 これに関しては色々意見はあると思うのですが、るる鯖だと11A・12Bというパターンの村が 多く、初めてゲームをする時はこのどちらかの村になると思いますので。 ある程度どういうルールか飲み込めたら、次は観戦をしてみましょう。 るる鯖には観戦機能が付いており、村に参加していない状態で、リアルタイムで進行している 村を見る事が出来ます。この機能を利用して「実際のゲームはどのように進行するのか?」を 掴んでみて下さい。あるいは、どんな事を言ってる人が村人っぽく見られていたか、とか 狼はどんな風に振る舞っていたか、そういうところも見ておきましょう。 疑問な点があれば「なんで○○さん吊りなんでしょうか?」「この進行でいいんですか?」 とか観戦者発言すると、他に観戦者がいれば教えてくれると思います。 (観戦者って私含めて暇ですしね) ある程度流れが掴めてきたら、実際に自分が村にいるつもりで推理して発言してみるといいでしょう。 他に観戦者がいれば「確かにその推理あってるかも」「いや、それはないんじゃない」等の推理も 聞けると思います。 そして「どうせやるからには万全の体制で初戦に望みたい」という方は、上手いと感じたプレイヤーが 過去に参加してるログを読んでみましょう。勉強になります。 そして初参戦!なのですが。このwikiの主題であるRP村は戦歴縛り(○戦以上の経験者のみ)という 縛りが付いている事が多いので、そういった縛りのない「初心者歓迎」と書いてあるような村に 入りましょう。感覚的には午後9時~12時ぐらいまでは、よく村が作成されるので、その時間帯を狙うと いいかもしれません。当然ながら週末(金・土)は普通の平日よりもハイペースで村が作成されます。 村としてはGMあり・参加メンバーが初心者だけではない村というのが初心者のうちはお勧めです。 経験者がいるところの方が、確実にセオリーや立ち回りは身に付きます。 初心者だけやっても結局みんなセオリーとかが解らないので、教えてくれる人もいませんからね。 念の為に書いておくと、初心者歓迎村や普通村でのRPはあまり歓迎されないと思いますので ごくごく普通にやっておきましょう。 また、貴方が東方が好きでもランCN東方の普通村で「みょんが怪しいと思う!」などと言ってはいけません。 東方を知らない人は、みょんやおぜう、姫などと言われても誰の事か全く解りません。 経験者はGMなしの村を避ける傾向にあります(GMなしの村は、GMありに比べてトラブル発生率が高い) というわけで、GMありの村を最初はお勧めします。 入村したらまず挨拶を必ずしてください。戦歴縛りなしの初心者歓迎村では、最低限のプレイが出来るか GMから質問をされる事があります。wikiを読んで観戦をしていれば答えられる内容が殆どです。 もし答えられなかった場合は、もう少しwikiを読むか観戦をした方がいいでしょう。 大抵経験者がGMの質問をお題に大喜利を始めますが、騙されてはいけません。 実際にゲームが始まったら精一杯頑張って立ち回って下さい。初日に吊られなければ大したものです。 吊られるか噛まれるかしたら霊界(死亡したメンバー用の観戦)がありますので、最後まで見ていきましょう。 霊界にいるメンバーはやることがないので、気になった点を質問すればきちんと答えてくれる筈です。 ゲーム終了後の感想戦では「○○さんは、あの発言が凄い狼に見えた」「今回の進行は○日目にミスしてる」 等々の話が出ますので、積極的に参加しましょう。 自分が誰かに怪しまれていたのであれば「○○さんは私の事怪しんでましたけど、どこが怪しかったですか?」とか「○日目の占い候補の○○さん吊りでしたけど、○○さんのどこを見て偽だと思いました?」とか。 そういうのを繰り返してるうちに、上手くゲームをプレイ出来るようになると思います。 「たかがゲームだしRP村ってキャラになりきって遊ぶ村じゃん、そこまでやる必要ねーよ」 という貴方は多分致命的に人狼に向いてません。 人狼は村陣営だと意識しづらいですが、間違いなくチーム戦です。 適当なプレイは自陣営の不利を招きます。 ましてやRP村はキャラクターになりきってゲームをプレイする為 普通の村より難しい部分もあります。 (胡散臭いのが売りのキャラっていますからね、東方だと八雲紫とか公式設定で「胡散臭い」だし) そんなわけできちんとプレイ出来るプレイヤーでなければ 「RPもゲームも楽しむ」というのは無理です。 別にゲームは適当でいいよという事なら、なりきりチャットでも何でもいいわけですから。 長々と書きましたが、要約すると「チーム制対人ゲームなので、チームが勝てるようにしましょう」 ということです。 初心者のうちは負ける事もあるでしょうが、それは当然の事です。気にしちゃいけません。 「とりあえず百回吊られて覚えてこい」と、ある観戦が言っていたような気がします。 そういう状態からスタートして、勝てるように努力しましょう。 上で色々書きましたが、初心者であってもちゃんとやれる人は歓迎されますのでご安心を。
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/411.html
いつの時代のどの学校にも不思議と「学校の七不思議」というものが存在する。 それは時たま生徒達の間で騒がれて、肝試しに使われたり、また雑談の話題になったりする。 そしてここでも… ザワザワとざわめく休憩時間の教室。その中でヒッソリと喋っている集団があった。 生徒A「ねぇねぇ、知ってる?学校の七不思議。」 生徒B「あぁ、あの胡散臭いやつ?誰もいないはずの音楽室から夜な夜なピアノの演奏が聞こえて来たり、午前2時に校長室に入ると一斉に歴代校長の肖像画がこっちを向くとかそういう系のアレだろ?」 生徒A「そうそう、そういうのがこの学校にもあるらしいんだよ。でね、7つ全部知っちゃうと殺されちゃうらしいんだよ。」 生徒B「普通だな~。っつーか絶対嘘だって。作った奴は今ごろお前の話どっかで聞いてて喜んでるよ。」 生徒C「でも、嘘ばっかりとは限らないよ。何処かの学校では本当の話らしいし…。まぁでもほとんどガセかな。」 生徒B「だろ?この学校の七不思議も絶対嘘だって。」 生徒A「嘘じゃないって。体験した人が実際にいるんだよ、この学校に。」 生徒C「お前?」 生徒A「いや、俺じゃない。体験した人は数人いて、その中に校長もいるらしい。」 生徒B「余計胡散臭えなぁ。」 などと話していると噂好きの水銀燈が何処からやってきたのか雑談の輪に入ってきた。 水銀燈「何の話してるのぉ?私も混ぜてぇ。」 生徒A「あ、先生。今学校の七不思議について話してるんですけど、皆信じてくれないんですよ~。」 水銀燈「バァッカみたい、幽霊なんてこの世にいるわけないじゃなぁい。」 苦手な物を認めたくないのか、ハッキリと否定する。 生徒C「でも、Aが実際に体験した人がいるっつってるんですよ。先生はこの噂について何か知りませんか?」 水銀燈「知らないわぁ。どっかのお馬鹿さんが流したんじゃないのぉ?」 生徒B「ほぉら、やっぱり。どうせこんなこったろうと思ったよ。校長が体験した人の一人なのに教師が知らないはずないじゃん。校長が本当に体験したんなら教師中に言いふらすに決まってるだろ?」 そこにまた一人入って来た。 蒼星石「なにコソコソ話してるの?」 生徒B「あ、蒼星石先生。別に怪しいこと話してるわけじゃないですよ?」 水銀燈「あらぁ、蒼星石。どうしてあなたがここに?」 蒼星石「それはお互い様だろ?ボクはたまたまこの教室の前を通りかかって君が生徒たちと話してるのを見て、気になったからだよ。」 生徒A「今水銀燈先生と皆で学校の七不思議(ry」 生徒B「っつーかそもそもその七不思議に何があんだよ?」 生徒A「1つ目。ほら、あの旧校舎の2階の廊下の奥に古ぼけた女子トイレがあるだろ?その奥から2番目のトイレから夜な夜な泣き声がするらしい。 2つ目。校門に飾られてるあの校長の像が廊下で何かから逃げるように駆け抜けるらしい。 3つ目。満月が出ている夜で、その満月が雲に隠れて暗くなると呻き声が廊下に響き渡るらしい。 4つ目。夜、見回りで校舎を巡回してると、いつのまにか足音が増えてることがあるらしい。で、後ろを振り返ると足や腕とかの所々欠けたリビングドールが冥界へ連れて行くらしい。だから足音が増えていることに気がついたら絶対に後ろを振り向いちゃいけないらしい。 5つ目。職員室で残業してると何時の間にかあたりが霧に包まれることがあるらしい。そこで下手に動くと4次元空間に迷い込んで2度と元の世界に戻ることはできなくなるらしい。だから霧が晴れるまでじっとしてなくちゃいけないらしい。 6つ目。自分以外誰もいない学校にいると放送室から悲鳴が聞こえるらしい。」 生徒B「うわ~、全部胡散臭せぇ。誰に聞いたんだよ。」 生徒A「誰かが話してるのを聞いた。」 生徒B「どうせ全部嘘だよ。先生達もそう思いますよね?」 水銀燈「そうよぉ。さっきも言ったけど幽霊なんてこの世に存在しないのよぉ。」 さっきとは様子が明らかに違い、声が震えている。 蒼星石「そうだよ、この世にお化けなんて存在しないんだよ、ハハハハハ…」 乾いた笑いと共に足を震わせながらそう言う。 Cは「お化けと幽霊は違うんだがなぁ」と思いながらも二人が恐がってるのを察知してあえて言わない。 こんな感じの雑談を垣間見ている人がいた。有栖学園名物の馬鹿校長である。 例の如く兎から逃げている最中、この教室に通じる隠し通路から覗き見ていた。 ローゼン「ほぉ、暇つぶしにばら撒いたあの怪談話がこんな形で聞けるとは。いや、そんなことよりあの二人が聞いてるようだ。これは面白くなりそうだ。早速計画を立てなくては。」 実行力と実行の早さは尊敬に値するこの校長。 早々と校長室に帰って、仕事をするふりをしながら計画を書いていく。 そこに兎ことラプラスが息を切らしながら来た。 ラプラス「この馬鹿校長!何処に逃げていた!さっさと仕事しr…」 ローゼン「だ~か~ら~、トイレに行ってその後ずっと仕事してた訳だよ、今の俺の姿見りゃ分かるだろ?」 ラプラス「…はぁ…、まぁ仕事をして頂ければ文句は有りませんが…」 頭に?マークを3つくらい浮かべながらも仕事を真面目にしている校長を見て自分の机へと戻る。 ローゼン「(ふっ、ラプラスなんてチョロイもんだ。これで明日以降暫くは逃げても追ってこないな。まぁこれで今日はこれでじっくり計画を練ることができるわけだ!アッハッハッハ~!!)」 ラプラスはローゼンの心の咆哮を聞くことができるはずもなくただただ頭に?マークを浮かべているだけであった。
https://w.atwiki.jp/pgbnavi/pages/1872.html
スコア シンデレラ・リーグ公式戦 東京-大阪2回戦 明治神宮野球場(東京2勝) 大阪 000 000 300-3 東京 000 013 00X-4 (大)●樋口、掛、川澄、アキラ-鹿島 (東)○竹中、H射水、S長峰-四方木田 戦評 東京先発は竹中、大阪先発は樋口。 試合は竹中の三者連続三振で開幕すると、その後も息詰まる投手戦。4回までお互いに得点が入らず緊迫した展開が続く。 その中で先制したのは東京。5回、ノーアウトから三連打で満塁の大チャンスを作り、打席には栗林碧。シンカーを引っかけてしまいセカンド併殺打に倒れるが、三塁ランナーは生還し1点のリードを得る。この回は最少得点に終わってしまうが続く6回にもツーアウト二塁として四方木田。厳しいコースのスライダーに食らいついてセンター前へ運ぶと、二塁ランナーの神在が還り追加点。さらに続くセナは若干甘いストレートをジャストミート。センターへの大飛球はそのままバックスクリーンへ到達する2ランホームランとなり、クリーンアップの活躍でリードを四点差とする。 しかし直後の7回、負けられない大阪はこちらもクリーンアップが奮起する。ランナー一塁で川浦に回ると、ストレートを逆方向へ弾き返す。これが左中間を破っていくと、一塁ランナーの冴島が俊足を飛ばしてホームイン。1点を返しなおランナー二塁で続くバッターは鹿島。ツーシームを振り抜くと、センターへと高く舞い上がった打球はそのままフェンスを越えていく2ランホームラン。待望の一発であっという間に元の一点差へ試合を戻していく。 が、ここからギアを変えたか竹中が後続を三人で抑えると、8回は射水、9回は長峰がそれぞれピシャリと締めて追いすがる大阪を振り切りゲームセット。東京がなんとかリードを守り切り勝率五割復帰。大阪は後半に粘るもわずかに届かず交流戦前に初勝利とはならなかった。 責任投手・本塁打 [勝] 竹 中 1勝 [S] 長 峰 1敗3S [敗] 樋 口 2敗 [本] セ ナ 2号 鹿 島 1号 試合詳細 + ... 打撃成績 + ... 投手成績 + ...
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3232.html
三面鏡の少女 69 今日も今日とて討伐すべき淫魔を探し、邪悪な気配を探りつつ町を放浪するニーナの姿 「あのぅ……」 そんな彼女が、何やら微妙な表情で隣を歩く少年に声を掛ける 「なに?」 黒いスーツ姿にサングラスという典型的黒服の出で立ちの、外見は15、6歳ほどの少年 春より少し前に都市伝説に飲まれた、『組織』所属の新人黒服である手塚星である もっともその名前の存在は既にこの世界から抹消されているので、目下新しい名前を考え中である 「何でいつも、私についてくるのデスか?」 公園でからあげ弁当を食べたあの日から数日、探索活動を始めるとほぼ確実に遭遇しこうして暢気に後を付いてくるのだ 「何でって、一緒にご飯食べるから」 真顔でしれっと言い放つ星を、ニーナは足を止めて困った顔で見詰めてくる 「デスが、いつも食事の代金はあなたが支払っています。私はその恩に酬いる事が出来ません」 いつも何だかんだで言いくるめられて、昼食、時には夕食も奢って貰っている 飢えて倒れては任務を果たせない、そう自分に言い聞かせて神と少年に感謝しながらお腹を満たしていたのだが 「先日のお食事の代金は、神の与えたもうた食物が100本近く買えるものでした。ただお世話になるばかりでは心苦しいデス」 「ただお世話してるつもりは無いけどね。だってさ、一人飯って気楽だけど寂しいじゃん」 両親が共働きで、夕食を一人で過ごす事が多かった 不満は無かったが、ただ満たされる事も無かった 「あ、やっぱ俺って胡散臭い? 食事で懐柔して何か企んでるように見える?」 「い、いえ! 決してそんな事はないデスよ!」 「実は企んでるんだけどね」 ぴしり、とニーナの表情が固まった 「あ、いや、変な意味じゃなくってさ。人手を探してるんだよ」 「人手デスか?」 「うん。俺さ、仕事の時間が長くて不定期なんだ。それで部屋の掃除とか全然出来ないんだよ」 「お掃除デスか……」 『教会』でも、ただ寝るだけの部屋だからとかこの方が落ち着くからとかで、とっ散らかしている男性は多少なりとも存在していた 大体の場合は押しの強いシスター達がどかどかと乗り込んで、神の名の下に大掃除という名のハルマゲドンを起こしていたのを思い出す 「デスが、私にはやらなくてはいけない使命が……」 やや渋るように、ニーナが視線を伏せる 出した言葉に偽りは無い 一分一秒でも早く神の与えたもうた使命を果たさねばならない身の上である 「そっか……そりゃご飯奢っただけの男の家に上がり込むとか嫌だよね。やっぱり胡散臭いよねー」 ほとほと困り果てたという顔で、大きな溜息を漏らしがっくりと項垂れる星 「やっぱり専門の業者に頼まないと駄目かなー」 「本職の方々に頼むと、何か問題でも?」 「まー予算の問題かな? ちなみにこれ、見積もり」 ぺらりと出てきた紙切れに書かれた諸経費の数々を見て、ニーナは狼狽したようすで星に詰め寄る 「ど、どどどどどどういう額デスかこれは!? 桁がおかしくはありませんか、掃除だけで!」 「本職だからね。本格的にやっちゃうんだよ、やっぱり。日々の簡単なお掃除ってだけだと頼めないんだよね。まあそのうち頼まなきゃいけないけど」 「……いけません」 見積書を見ながらぷるぷる震えていたニーナが、小さく呟いた 「神は浪費を嫌いマス! わかりました、お腹を満たされたご恩に酬いさせていただきマス!」 「本当に?」 「神の使徒は嘘を吐きません!」 胸を張ってそう答えるニーナに、星は思わず苦笑い 「……なんか逆に心配になってくるなぁ、こんだけ想定通りのリアクションだと」 すげぇ簡単に騙されそう、というか現在進行形で騙されてるなと、内心で心配しつつ 「何か言いましたか?」 「いや別に? ああそうだ、俺が居ない時は部屋は好きに使って良いよ。狭いけど使ってない部屋一つあるし。はいこれ部屋の住所」 「教会での奉仕活動を思い出しマス」 ぶんぶんと腕を振りながら張り切るニーナに、星は借りたばかりの部屋の住所を書いたメモ用紙を渡す 「荷物とかあったら突っ込んじゃって良いし、寝泊りしても平気だから。俺も寝る時以外はあんま居ないし」 住む場所が同じであれば、何かと見張るのも楽になる 何より野宿をされるよりは、トラブルの元になる可能性はずっと低いというものだ 「さて、後はもう一仕事かな」 ――― 深夜、ニーナが住み着いていた空き地 そこからは既にテントも荷物も引き払われており、僅かな野営の痕跡が残っているだけだった そこに集っていたいくつかの黒い影に、星はぴしりと人差し指を突きつける 「残念、そこにはもうあの子は住んでないんだな、これが」 その言葉に、黒い影達はすぐさま蜘蛛の子を散らすようにその場から逃げ出してしまう 「『臓器密売組織のホームレス狩り』さん達、一手遅かったね? まあ俺も割とギリギリだったわけだけど」 逃げる黒い影達の背に向けて、星は突き付けた指で狙いを定め 「『くたばれ、地獄で懺悔しろ』」 指先から放たれた、言霊を込めた黄金色の光が黒い影達をあっという間に絡め取り、そのまま地面へと引きずり込むように諸共に消えていった 「そういや地獄って実在すんのかな? まあこの町には割とありそうだけど」 星はさして気にした様子も無く、むしろニーナの今後について思いを馳せる 「つーかあの子、マジでこの町に何しに来てるんだろ。人探しっぽいけど……手伝ってあげた方が良いかな」 よもや自分が世話になっている『組織』の関係者を討伐対象にしているとも知らず、のんびりと欠伸をしながら新しく確保した寝床へと帰って行ったのだった 前ページ次ページ連載 - 三面鏡の少女
https://w.atwiki.jp/animefate/pages/24.html
12月18日。 地球をアイスピックでつついたとしたらちょうどいい感じにかち割れるんじゃないかとか例えたのは一体誰だっただろうか。 そんな冬の寒さが日に日に厳しくなってきたある冬の日の出来事。 SOS団結成以来初めてのクリスマスの時期を迎えようとしていた時にそれは起こった。 「──キョン!」 階段上からトレードマークになっている黄色のカチューシャを身につけた団長涼宮ハルヒが気づいたときにはもう遅かった。 SOS団団員その1であったキョンと呼ばれる青年は少女の叫びも虚しく階段下の廊下に落下していった。 ☆ 四面を真っ白な壁に囲まれた部屋に青年は静かに眠っていた。 その傍らには団長である涼宮ハルヒが青年の目覚めを待って心配そうな顔を向け続けていた。 「早く目を覚ましなさいよバカキョン!団長である私を待たせるなんて生意気よ!」 聞こえるはずのない青年の目覚めを信じてか、口の悪さとは反対に今にも泣き出しそうな顔で少女が呼びかけていた。 12月19日。 団長であるハルヒは団員の不始末は団長である私の責任だと言い病院に寝泊まりして看病を続けていた。 そんな少女のいたいけな看護を知ってか知らずかキョンと呼ばれる青年は安らかにただ眠り続けていた。 12月20日。 この日も青年は目覚めることはなかった。 12月21日。 「──寝顔にイタズラ書きか?」 そんな声で意識が少しずつ覚醒する。 その声がキョンの声であると知覚するには深い睡眠途中であったハルヒには無理からぬ話しだった。 何かが顔に触れる。 それがキョンの指であるとようやく認識できたときに私は飛び起きた。 ──。 ───。 「・・・んあ!」 そんな間抜けな声だったと思う。 飛び起きて隣にいるはずのキョンに視線を向ける。 そこにはいつもどおりのどことなく冴えない顔をしたSOS団団員その1であるキョンがしっかり起き上がって・・・ いなかった。 ───γ世界─── 前日と変わらず同じように静かに眠り続ける青年。 その時、不意にハルヒの心理によくわからない不安な気持ちが靄をかけ始めていた。 それから数日。 キョンは目を覚ますことはなかった。 理由も何もなかったが21日くらいにはキョンが目を覚ますだろうという根拠のない希望をハルヒは持っていた。 しかし現実にはキョンは目を覚まさなかった。 「・・・キョン」 呼びかけても返事は返ってこない。 医者に問いただしても意識が戻らない原因は不明だという一点張り。 「このままじゃダメ・・・団長である私がなんとかしてやらなくちゃ!」 SOS団団長としての責務からか、はたまた何か個人的な感情があったのかはわからないが少女は強くそう思った。 その瞬間、左手の甲にヂリッと熱いような痛いような感触が走る。 「いつっ!」 なんだろうと左手を見るとそこには痣のようなものが浮かび上がってきている。 「あれ・・・いつの間に手をぶつけたのかしら・・・」 少しの間不思議に思ったが今はキョンのことで頭がいっぱいの彼女は特に気にせず病室を後にした。 12月21日以来、長門ユキ、古泉一樹、朝比奈みくるは病室には現れなかった。 「ユキったらこんな時に用事ができたから少しの間病室に来れなくなるだなんて・・・ それに古泉君もどこかに携帯電話をかけてたと思ったら神妙な顔になって私用ができたから数日間いなくなるだなんて。」 同じSOS団団員の危機あと言うのにという怒りは少しあったが、どちらも真剣な顔をしていたので文句は言えなかった。 「でも、こんな時に頼れる2人が居ないだなんて。キョンを助けるにはどうすれば・・・」 そんなことを考えながら少女は街を当てもなく走り回っていた。 その走りっぷりは不安に押しつぶされないようにかけめぐっていたようにも見えた。 それは偶然だったのだろうか、走るのに疲れ途方も無い不安感に胸を締め付けられたハルヒは かつて一度だけ来たことがある北高の先輩である鶴屋さんの家の前にたどりついていた。 相変わらずデカイ家ねなどという場違い的な感想を持っていた時後ろから快活な女性の声が聞こえてきた。 ─ ── その日の夜。 ハルヒは鶴屋家にだいだい伝わる「願いを叶える秘術」が書かれていると言われる古文書を手に持って北高のグラウンドにやってきていた。 途方にくれていた 事情を話したハルヒは鶴屋先輩からいかにも怪しい本を受け取っていた。 その本が胡散臭いことは言わずもがなだが、他に何ができるのかが見当もつかなかったハルヒはそんな胡散臭いものでさえ頼りたいという気持ちになっていた。 正に藁にもすがる思いというやつだ。 「よし、これで陣は完成っと」 本に書かれた通りに陣を完成させたハルヒは、 以前宇宙人とコンタクトを取るために中学校のグラウンドにミステリーサークルを書いたことを思い出してフフっと笑いがこぼれた。 「そういえば、あの時やってきたジョン・スミスとかい─」 その述懐は途中で止められることになる。 かつて描いたミステリーサークルは宇宙人とコミュニケーションを取るものだった。 そして今回ハルヒが描いた陣、 それは聖杯を奪い合うために殺戮ゲームを行うためのサーヴァントと呼ばれる英霊を召喚するためのものだった。 「な、なによこれ・・・」 先ほどまで真っ暗だった校庭が光り輝く。 その光の源はハルヒが描いた陣であった。 その陣から 「よかった。怖い人に呼び出されたらどうしようかとドキドキしてたんだ。あなたが私のマスターですか?」 見るからに年下の少女が召喚されていた。