約 526 件
https://w.atwiki.jp/matomemodijital/pages/37.html
【A 消化管】 食道癌表在癌:粘膜下層SMまで、リンパ節転移は問わない 粘膜層Mまででリンパ節転移(-)のものが早期癌 EMR適応:絶対適応はm2以下、m3~Sm1でリンパ(-)も相対適応 右開胸が一般的、下部に限局するのは左開胸 一度Barrett食道になった部分はPPI飲んでも戻らない 食道静脈瘤:EISは総ビ4以上で禁忌→静脈瘤血栓術EVLにする BRTO:バルーン下逆行性経静脈的塞栓術 大腿静脈からカテーテルで出口部を塞栓 占拠部位(Ls,Lm,Li,Lg) s:上部食道、m:中部、i:下部に限局、g:胃静脈瘤 形態(F1~3)1:直線・蛇行、2:連珠状、3:結節状、太い 色調(白、青)、発赤所見(RCサイン=ミミズ腫れ・血豆様・さくらんぼ様) 青>白で静脈瘤破裂しやすい →結紮術、内視鏡的硬化療法 胃静脈瘤:噴門近傍に多い、BRTOが第一 A型胃炎:内因子低下でVitB12吸収低下、悪性貧血、カルチノイド GIST=胃粘膜下腫瘍、境界明瞭ま隆起、 無症状が多い、bridging fold 、発育は緩徐、 c-kitとCD34が陽性、固有筋層(EUSで第4層)で低エコーで観察される 切除不可能ならチロシンキナーゼ阻害薬 胃粘膜下腫瘍:胃が最多だが、大腸小腸にもできる 筋原性腫瘍はdesminが陽性、神経原性腫瘍はS-100蛋白が陽性 ポリープ:山田Ⅳ型のみ癌化しやすい、胃底腺ポリープは胃角が好発部位 早期胃癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない Ⅱc、Ⅱc混合型で約70% 粘膜切除:深達度M、病変が2cm以下、潰瘍(-)、分化型、転移(-) 2型:限局性潰瘍形成型 ・3型:潰瘍浸潤型 3 2 4 1の頻度 ダンピングの予防のために水分を控える(胃の進展を軽度にする) α1-アンチトリプシン試験:蛋白吸収を調べる、Crohnで異常 Dukes分類 A:癌細胞が壁に限局、B 壁を貫く、C リンパ節転移(+) 大腸癌:T1は粘膜下層、T2は固有筋層、T3はSS以深、 S状結腸癌が最多、次いで直腸癌、肝転移>肺転移 大腸癌に移行:Gardner症候群・FAP、大腸腺腫 大腸腺腫:好発部位は直腸(50%)、S状(20%)、大きいと癌化率高い、無茎性、無症状 肛門癌→鼠径リンパ節転移が多い、痔瘻に合併、肛門部の持続的疼痛と出血 RS:高位前方(腹膜飜転部より口側で吻合) Ra:低位前方(腹膜飜転部より肛門側) Rb:腹会陰式直腸切断術(Miles手術) 肛門癌:腹会陰式直腸切断術(Miles手術)+鼠径部リンパ節廓清 裂肛→口側にポリープ、肛門側に見張りいぼを形成、潰瘍・肥大乳頭・見張りいぼが3徴 見張りいぼ:6時方向、裂肛に伴う皮膚のたるみ ポリポーシス常優:Gardner・FAP、Peutz(SYKⅡ)、Cowden病(過誤腫) 常劣:Turcot症候群:脳腫瘍を合併、腺腫=神経鞘腫 Cowden病:口腔内と皮膚に乳頭腫、角化性丘疹、甲状腺癌、乳癌、生殖器癌 単純性:間欠的腹痛⇔複雑性:持続的腹痛・嘔吐 機械的が90%、機能的が10%、絞扼性以外は保存的に治療 Wahl徴候:絞扼性・S状軸捻転で、絞扼部が腫瘤として触知 麻痺性イレウス→消化管運動促進薬で治療、 メトクロプラミド(プリンペラン)、ネオスチグミン(抗ChE薬) 外鼠径ヘルニア:鼠径管を通って陰嚢へ脱出、大部分はこれ 立位・腹圧上昇で増大、乳児では嵌頓が多い、silk sign 治療:高位結紮Potts法(小児)⇔人工メッシュ(成人) 内鼠径ヘルニア:脆弱な腹壁を貫通して外鼠径輪から腸管が脱出、 稀な疾患、腸管は下腹壁動静脈の内側を通ってくる、嵌頓は稀 大腿ヘルニア:経産婦に多い、嵌頓を起こしやすい 鼠径靭帯の下、大腿輪から脱出、動静脈の内側 ヘルニアで嵌頓:大腿>臍>外鼠径の順 Menetrier病:巨大皺壁(脳回様の外観)+低酸症 +蛋白漏出(粘膜の異常による) 胃底腺の広範な過形成→粘液過剰分泌 高蛋白低脂肪食、血漿製剤、抗プラスミン薬 Whipple病:小腸粘膜内Mφ浸潤によるリンパ路閉鎖、小腸の実効吸収面積低下→消化不良 Trepheryma Whippleiの慢性感染症、抗菌薬投与で治療 セリアック病:免疫異常で絨毛委縮、白人女性に多い、HLA-DQ2、DQ8が関与、無グルテン食で治療 UCから合併:結節性紅斑、関節炎、強直性脊椎炎、ブドウ膜炎 発熱、排便回数、血便で重症度判定 サラゾピリン・ペンタサ:サリチル酸製剤、フラジールは抗菌薬 Rosenstein徴候:虫垂炎で左側臥位にてMcBurney点の圧痛が増強 Kehr徴候:脾破裂時に左肩の疼痛(左横隔神経の刺激) 食道:内輪・外縦の2層 胃:外縦・中輪・内斜層の3層 幽門腺:G細胞→ガストリン、D細胞→ソマトスタチン 便潜血:グワヤック、オルトトルイジン(こっちの方が鋭敏、動物の血にも反応) CCK:上部小腸のI細胞から分泌、胆嚢収縮、膵液分泌 【B 肝・胆・膵】 B型肝炎:劇症肝炎の40%、肝外病変でネフローゼ(膜性腎症) ラミブジン、抗体出現はcesの順、急性期はs抗原e抗原c抗体が陽性 C型インターフェロン効果予測:HCV-RNA量、遺伝子型(2a,2bに効く)、線維化の進展度 1b型にはPeg-IFN+リバビリン併用が著効率高い 高ウイルスならINF+リバビリン、低ウイルスならIFN、肝庇護にウルソ・グリチル E型は豚、猪、鹿の肉、劇症化(+) IFN:間質性肺炎、血小板減少、抑うつ、糖尿病などが発生 肝性昏睡:早期から徐波化・平坦化、三相波 肝細胞障害型薬物性肝障害:グリチルリチン製剤、クロルプロマジン、経口避妊、抗甲状腺薬 ⇔胆汁鬱帯型はステロイド、ウルソ、α‐メチルドパ 大滴性脂肪肝:肥満、糖尿病、アルコール ⇔ 小滴性:急性妊娠性脂肪肝、Reye NASH:脂肪肝の10%、肥満、糖尿病、高脂血症が危険因子 Child-Pugh:脳症・腹水・血清ビ(2.0~3.0)・ Alb(2.8~3.5)・PT活性値(40~70) PBC:原発性胆汁性肝硬変、小葉間胆管が障害、グリソン鞘の線維化、IgM高値、Sjogrenとの合併、 PSC:原発性硬化性胆管炎、肝内外の胆管が広範囲に線維性狭窄、対症療法 ICG試験:肝予備能を測定するために術前に行う、スクリーニングではない 肝切除の適応:浅い、脈管侵襲(-)、腹水・黄疸(-)、ICGが30%以下の単発例 ラジオ波焼灼RFA:小肝癌(3cm以下3個以内)非代償性肝硬変でも可 TAE:多発の場合はまずこれ、T.bilは最大5以下まで、肝癌の腹腔内出血時にも適応となる 禁忌:高度黄疸、門脈本幹閉塞、出血傾向 Budd-Chiari:肝静脈周囲の肝細胞壊死、東洋では肝部下大静脈の膜様物による閉塞が多い、 下肢うっ血による下腿潰瘍が出現、下大静脈造影が大事 ジルベール:掻痒に対してフェノバルビタール投与→直ビ低下 コレ結石:割面は放射状、胆嚢内に多い⇔胆管内にビリ結石 ビ石:多発、音響陰影弱い、石灰を含むのが多い、肝内、胆管内、胆嚢壁内に多い 胆嚢ポリープ:1cmを超えると悪性が多い→摘出、胆嚢癌の40%に胆石を合併、コレ結石が多い 胆嚢壁には粘膜筋板と粘膜下層がない 急性膵炎:アルコール性・胆石性・特発性、CTでは膵腫大、内部不均一 sentinel loop sign:腸管麻痺で左上腹部空腸ガス像 colon cut-off sign:麻痺で下行結腸にガスが無い 急性膵炎で低下:C-TOP、Ca(7.5以下で重症)コレステ、総蛋白、O2、血小板←絶食と除痛 慢性膵炎:アルコール多飲によるのが68%、特発性が21%、膿瘍・疼痛持続の場合は膵部分切除 PFD試験=BT-PABA試験、キモトリプシン活性 腸管で吸収、肝で抱合、腎から排泄、慢性膵炎で↓ 主膵管数珠状拡張→慢性膵炎 膵仮性嚢胞:血清アミラーゼ高値を合併、自然消退を期待して6週間は経過観察、半数が消失 漿液性嚢胞腫瘍:薄い被膜、小嚢胞(0.1~2.0cm) 粘液性:厚い嚢胞壁の単房性、内部に隔壁様構造や嚢胞内嚢胞 IPMN:膵管の拡張、産生された粘液により乳頭口が開大が特徴、膵頭部に多い、男性 膵管鏡によりイクラ状の膵管上皮を観察できる、腫瘍の肉眼像はブドウの房状 主膵管型は外科手術、分枝型は経過観察が原則 ⇔MCNは膵尾部、女性、夏ミカン様、基本的に外科手術 自己免疫性膵炎:中高年男性、高IgG血症、シェーグレン、糖尿病、閉塞性黄疸を合併 主膵管狭窄像、膵腫大、細胞浸潤と線維化、 カントリ線:機能的区分、肝鎌状間膜:解剖学的区分、左葉内外側を区分 グリソン鞘:肝動脈、門脈、胆管、リンパ管 Pit細胞:類洞にありNK細胞としての機能を持つ Kupffer細胞:類洞内、組織在住マクロファージ 星細胞:伊東細胞、Disse腔にいる、VitAを貯蔵 Disse腔:類洞の内皮細胞と肝細胞の間の空間 イソニアジド・リファンピシンで肝障害 ALTは半減期40時間、ASTは2時間、急性肝炎の回復期ではS Lとなる PBC-IgM AIH-IgG A型肝炎-IgM、薬剤性-IgE、アルコール-IgA 直ビ→尿から排泄、腸管でウロビリノゲンになって尿から排泄 ヘム→ビリべルジン→間ビ 【C 心・脈管系】 M弁雑音:左側臥位でよく聴取、 A弁雑音:前傾坐位でよく聴取 連続性雑音:動静脈系が直接交通、PDA、Val破裂、大動脈中隔欠損症 Kussmaul徴候:右室拡張障害による、吸気時に静脈潅流停滞のため頸静脈怒張が増強 ANP:心房性Na利尿ペプチド、血管拡張作用、急性心不全の第1選択薬 急性心不全と、慢性の急性増悪に対して保険適応 奇脈:吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する→心タンポ、収縮性心膜炎 奇異性分裂:ASや左脚ブロックでⅡaが遅れる 高K:T波先鋭化(テント状)、QT短縮 低K:T波↓、QT延長、U波が目立つ 心不全Ⅱ群:CI2.2↑、PAWP18↑、血管拡張薬、利尿薬 Ⅲ群:CI2.2↓、PAWP18↓、輸液、強心薬、カテコラミン Ⅳ群:ⅡとⅢの治療で不十分ならIABPなどで補助 慢性心不全治療にエビデンス:ACE阻害、β遮断、スピノロ PR間隔:0.12~0.2、0.2以上が1度房室ブロック PQ間隔:正常0.12~0.20、短縮:WPW、 LGL症候群←James束=心房-His束間の副伝導路、房室リエントリ性頻拍AVRT 延長:Ⅰ度AVブロック、ジギタリス使用 QRS間隔:0.06~0.10、~0.12は不完全脚ブロック 0.12以上では完全脚ブロック Q波:正常は深さ<1/4R、幅<0.04秒、これ以上だと異常Q波←心筋壊死を反映 QT延長:心室頻拍・突然死の原因、β遮断が第一 原因:徐脈、遺伝、心筋虚血、抗不整脈薬、低K、Ca、Mg 心室筋再分極の異常 Brugada:右脚ブロック+V1~3のST上昇、QT延長は(-)、突然死、植え込み型除細動の適応 プロカインアミド:心房不応期を延長→除細動 ジゴキシン:腎代謝・速効⇔ジギトキシン:肝、遅効 ジギタリス中毒:徐脈化、O2消費↑、房室ブロック 心室性期外収縮(PVC)←リドカイン、プロカインアミドで治療 ジギタリス禁忌:徐脈性不整脈、側副↑での心室頻拍 Valsalva手技:40mmHgの怒積を20~30秒継続、迷走の刺激が房室伝導を抑制→PSVTの病態を改善 効果がなければATP、Ca拮抗、β遮断、HOCMでは左心室内腔↓により雑音増強 ベラパミルで房室結節伝導抑制、ジギタリスも有効 右冠動脈→下壁、前下行枝→前壁中隔、回旋→側壁 梗塞後2週間以内:不整脈、ポンプ失調、心破裂 それ以降:心室瘤、血栓形成 急性期前壁心筋梗塞で突然収縮期雑音が聞こえたら心室中隔穿孔か乳頭筋断裂を考える MarfanのAAE:嚢胞性中膜壊死による⇔Buergerでは全層性血管炎 高齢者、妊娠を希望する若年女性、出血傾向(+)の人は生体弁置換 VSDI型:日本人に多い、大動脈弁下にできて大動脈弁逸脱によるARを伴いやすい 欠損が大きければ生後1年ごろより肺うっ血をきたす Blalock-Taussig手術:TOF、肺動脈弁閉鎖に対する姑息、 術後に鎖骨下の離断による内胸動脈の血流低下でrib notching チアノーゼ性先天性心疾患:Fallot(最多)、肺動脈閉鎖、三尖弁閉鎖 TGA:Ⅲ型には肺血流を増やすためにBT術、Ⅰ・Ⅱ型にはJateneで肺血流を減らす Ebstein:中隔と後尖が下方にずれる、半数にASDを合併(TRによるRA圧上昇から) IE:急性はブ菌、亜急性は連鎖球菌、腸球菌など Libman-Sachs型心内膜炎:SLEでみられる心内膜の小さい卵円形状の結節、症状は軽い、 右心系の弁尖やその周辺組織に多い 急性心膜炎:先行感染+炎症所見、広範囲の誘導で下に凸(上に凹)のST上昇、心嚢液貯留 深呼吸・臥位で胸痛が生じる、安静にする 心外膜炎:尿毒症、膠原病、急性心筋梗塞、癌転移 急性心筋梗塞が原因の心外膜炎:Dressler症候群、梗塞後2~6週で発生 特発性拡張型心筋症:心筋の錯綜配列、Mモードで僧帽弁B-B ステップの出現(拡張末期の上昇) 肥大型心筋症:錯綜配列と線維化、サルコメア蛋白の遺伝子異常、巨大陰性T波、 心筋内冠動脈の壁肥厚と血管内腔の狭小化 中隔肥大による流出障害:左房容量↑・心収縮力↓で雑音減弱する Ca拮抗薬、βbloker 、下肢挙上、輸血 収縮中期雑音が増強→立位、息こらえ、利尿薬投与、左室容量減少時 硝酸薬、ジギタリスでは左室流出路狭窄が増強 dip and plateau:右心室拡張障害で見られる Buerger病=閉塞性血栓性血管炎TAO、cork screw像、膝窩・前腕動脈以下の細血管に好発、近年は激減 先細り像、全層性、遊走性静脈炎を合併、二次性静脈瘤は浮腫を伴う、薬物療法、交感神経切除術 一次性静脈瘤:静脈弁不全による、肥満や妊娠、Trendelenburgテストが陽性 二次性静脈瘤:深部静脈血栓、術後・臥床による、Perthesテストが陽性 フロセミド:速効性利尿薬、肺うっ血の改善効果大 サイアザイド長期投与で光線過敏性皮膚炎 サイアザイド、ループの投与で尿酸排泄低下 ACEI:レニンアンジオ系の抑制により、Kを保持して高K血症となる ブラジキニンの不活化が要抑制されて空咳が出現する 慢性心不全:ジギタリスは症状軽減と入院の減少はあるが、予後は改善しない β遮断・スピノロ・ACEI・ARBは予後改善効果あり PCWP=平均左房圧=左室拡張期圧、12mmHg以内、22mmHgを超えると肺水腫が出現し始める 肺動脈圧:≦20mmHg、右房圧≦5mmHg CVP:5~10cmH2O、(4~8mmHg) 肺高血圧:平均が25mmHg以上 胸骨角外縁で第2肋骨を触知 Lutembacher症候群:MS+ASDの合併 肺塞栓→ヘパリン+t-PAで治療、予防にはワーファリン 気管支動脈、食道動脈は胸部大動脈から直接分枝 【D 内分泌・代謝】 先端巨大症:手足容積増大、顔貌変化、巨大舌(+)のいずれか+ 空腹時・負荷後のGHが10ng/ml以上or負荷後のGH分泌が抑制されない TRH・LHRHに反応してGHが上昇、L-dopa・ブロモに対する増加がないなど(奇異性反応) GH↑、IGF1高値、P上昇、高Ca尿症 ブロモクリプチン:ドパミン作動薬 GH分泌不全性低身長:低身長患者の10%、第1子に多い、分娩異常、頭蓋内腫瘍などが原因 重症例では乳児期に低血糖、1~2歳までは正常 ∵身長・体重の増加が甲状腺機能の影響 性的成熟・骨年齢も遅れる、体の均整はとれている TSH・ACTH・ゴナドの分泌不全を伴うことがある、補充療法 負荷試験によってGH分泌は増えない 中枢性尿崩症は急激に発症、治療にデスモプレシンDDAVP点鼻薬 腎性尿崩症:集合管と遠位尿細管のAVPに対する反応性が低下、先天性のものは生後~15歳に発症 治療:サイアザイド系、インドメタシン、後天性のものは原因の除去・治療 SIADHの原因:肺小細胞癌、膵癌、髄膜炎、脳腫瘍、COPD、結核、気管支喘息 薬剤性SIADH:AVP分泌促進・腎細管での増強作用 シスプラチン、ビンクリスチン、カルバマゼピン、クロルプロパミド、ハロペリドール 悪性腫瘍患者に向精神薬投与で容易にSIADH 低下する順序:GH、FSH・LH→TSH→ACTH→PRL Chiari-Frommel症候群:分娩後の視床下部機能障害による高PRL血症、ドパミン作動薬で治療 Frohlich症候群:術後など視床下部器質性病変 による性腺機能低下+躯幹性肥満 Kallmann症候群:嗅覚脱失+低ゴナド性腺機能低下、LH-RHの欠損 甲状腺亢進で脛骨前粘液水腫あり 甲状腺機能を低下させる薬剤:リチウム、ステロイド、アミオダロン(ヨードを含む) →フィードバックによる下垂体前葉過形成 亜急性甲状腺炎:中年女性、夏季、ウイルス感染→CRP軽度上昇、WBC正常、一過性の甲状腺亢進 圧痛部位は移動性、結節性で硬い、123I取り込み↓ ⇔ Basedowとの鑑別 ステロイド有効、数か月で自然軽快 Schmidt症候群:橋本病+特発性Addison病 PTHは近位尿細管でのHCO3再吸収を抑制→代アシド カルシトニンにはそんな作用はない 副甲状腺摘出術後:CaとVitD3を投与する 球:アルドステロン、束:コルチ、網:アンドロゲン Cushingの副腎腺腫は大きい⇔原発アルドのは小さい 17-OHCS:コルチゾールの代謝産物、尿から排泄 17-KS:DHEASの代謝産物、異所性ACTH腫瘍、副腎癌で増加 DHEAS:網状帯で産生、20歳以降は直線的に減少 Nelson症候群:副腎摘出後、数年後に下垂体にACTH産生嫌色素性腺腫形成→色素沈着など 原発性アルドステロン症:腺腫によるのと過形成によるもの、立位負荷試験で本態性高血圧と鑑別、 低Kによるインスリン分泌↓、U波、腺腫は摘出、過形成はスピノロラクトンで治療 続発性アルド:体液量減少でレニン系が刺激されて生じる、 基礎疾患の治療、抗アルドステロン薬 偽性アルド:甘草、グリチルリチン製剤、漢方薬 腎の11βヒドロキシステロイド脱水素酵素阻害でミネラルコルチコイド受容体に結合する コルチゾールが増加→原発性アルドと同じ徴候、レニン・アルドの分泌↓、高血圧、代謝性アルカロ 褐色細胞腫:高血圧、代謝亢進、高血糖、頭痛、発汗↑の5H、 機能検査はクロニジン試験を行う、大動脈造影はカテコラミンクリーゼになるので禁忌 α受容体の亢進状態→先にα1遮断薬を使用、Sippleでは褐色細胞腫の摘出が先 術前にα1遮断で血管を十分に広げておいて術後のショックを予防する 低K、低レニン、低アルドの高血圧=偽性アルド、Liddle、コルチコステロン産生腫瘍、17、11β-OH 低K、高レニン、高アルドの血圧正常=Bartter 小児期からの発育障害を認める、 低K、高レニン、高アルドの血圧正常+低Mg血症、低Ca尿症=Gitelman Liddle:アルドの刺激なしにフル回転の状態、トリアムテレン(アルド受容体拮抗薬)で治療 多発内分泌腺腫症MEN Ⅰ型=Wermer症候群:PPP、menin遺伝子、下垂体線腫、副甲状腺腫瘍、膵ラ氏島腫瘍 ⅡA型=Sipple症候群、PTA、ret遺伝子、副甲状腺腫瘍、髄様癌、褐色細胞腫 ⅡB型:NATO、粘液神経腫・節神経腫、褐色細胞腫、髄様癌、Marfan体型 膵ラ氏島腫瘍の10%がMENⅠ型 真性性早熟:女児は特発性、男児は腫瘍が多い ヘモクロマ:皮膚の色素沈着・肝硬変・糖尿病が3大症状、鉄吸収亢進と鉄排泄低下 瀉血と鉄キレートにより治療する 空腹時126mg/dl以上かつ口渇・多飲・多尿、網膜症、HbA1c6.5以上で確定 α‐グルコシダーゼ阻害薬:小腸での二糖類の吸収を遅らせる SU薬、フェニルアラニン誘導体:膵臓からのインスリン分泌を促進、食欲亢進・肥満をきたす チアゾリジン誘導体:インスリン抵抗性を改善、肝障害をきたす ビグアナイド薬:肝での糖新生を抑制→乳酸アシドーシス 糖尿病ケトアシDKA:電解質・脱水・血糖値の補正アシドーシスによる胃腸障害(腹痛・悪心) 非ケトン性高浸透圧性昏睡:高度の脱水、血圧↓ 比較的軽度のⅡ型の高齢者 Gaucher病:家族性脾性貧血、肝・脾・骨髄・リンパ全身網内系に糖脂質沈着、 β-グルコシダーゼを補充 Niemann-Pick病:スフィンゴミエリナーゼ欠損、灰白質病変、 B型は非神経型で骨髄移植により予後良好 Fabry病:伴劣、全身の脂質蓄積症、心・腎、真皮小血管拡張と 角質過形成による皮疹、びまん性体幹被角血管腫 Tay-Sachs病:GM2ガングリオシド蓄積症、骨症状 ドパミン:PRL、TSH、LH・FSHの分泌を抑制 ←こいつらはαサブユニットが共通 ソマトスタチン:GH、TSHに対して抑制的 LDL:70~140、HDL:40~65、TG:50~150 VLDL;肝で合成された内因性脂質 高Caの症状:腸管運動抑制、胃潰瘍、高血圧、QT短縮、うつ傾向、意識障害、筋痛、筋力低下 ADH阻害による多尿、悪心、pH上昇でイオン化Caが低下 治療:生食+フロセミド、ステロイド(骨吸収と小腸からのCa吸収を抑制) 傍濾胞細胞からカルシトニン分泌、血中Ca↓作用 ニコチン酸:VLDLコレステの肝からの分泌を抑制 【E 腎・泌尿器疾患】 BUN/Cr比:10~11が正常 尿素窒素がクレアチニンの15倍以上:脱水、異化亢進、蛋白の過剰制限、消化管出血 7以下:下痢・嘔吐で尿素喪失、低蛋白食、妊娠 CKDの診断基準:推定GFRが60未満で、腎障害が3カ月以上持続しているもの 腎からのP排泄障害で高P血症、腎でのVitD活性化障害による低Ca血症 、 VitD低下による骨軟化症→続発性副甲状腺機能亢進状態→腎性骨異栄養状態 AGN:先行感染後2週間で発症、3~10歳に多い、血尿・浮腫・高血圧が3主徴、 alternative pathwayによる補体活性化でC3・CH50↓、8週目には正常化 管内増殖性、電顕にてhump形成 乏尿期:フロセミドで利尿降圧、塩分禁止、蛋白制限 IgA腎症:10~20代、東洋人に多い、腎症で最多、無症候性血尿、軽度の蛋白尿、補体価正常 予後不良群:全体の5%、血圧>160、尿蛋白>2g/日、 血尿・IgAの量は無関係、半月体ができると予後不良 膜性腎症:上皮細胞と基底膜の間にIgG沈着(顆粒状)成人ネフローゼの30%、 悪性腫瘍、B肝、SLE、金製剤から続発 巣状糸球体硬化症FGS:IgM・C3の顆粒状の沈着、ヘロイン常習者、HIV、Alport症候群患者 ステロイド抵抗性、血尿・高血圧をきたしやすい 膜性増殖性MPGN:予後不良、ChE↑、コレステ↑ 基底膜肥厚(二重構造)とメサ増殖→蛋白・血尿 検尿での発見が多い、比較的若年者 Alport症候群:Ⅳ型コラーゲンの形成異常、X優性、感音難聴・進行性腎炎、白内障 血尿は必発→蛋白尿の順 補体価低下:SLE、MPGN、AGN メサにIgA沈着:IgA腎症、紫斑病性、ループス腎炎 糖尿病性腎症:糸球体内圧の上昇と血管壁の陰性荷電の減少によりアルブミン尿となる サイアザイド系:遠位のNa-ClATPaseを阻害、高尿酸、糖尿病には禁忌 ループ:ヘンレ上行のNa+、K+、2CL-共輸送体を阻害、ともに血糖上昇作用 スピノロ:アルドステロン受容体遮断 下行脚:水再吸収、K分泌、上行脚:Na・Cl再吸収 βラクタム系・アミノ配糖体:腎障害をきたす テトラサイクリン系は肝障害 【F 免・ア・膠】 RA:関節液はWBC↑、黄色混濁、糖↓、蛋白↑、補体↓、粘性は低下(牽糸性は上昇) 増殖した滑膜がパンヌスを形成(肉芽組織)、抗CCP抗体は特異度が高く早期診断に有用 活動性評価:CRP、腫脹関節数、MMP-3 リウマトイド結節:圧迫されやすい関節部の伸側面 肘、膝前面、後頭部など、無痛性、活動性に一致 Felty症候群:RA + 脾腫 + WBC↓が3徴、RA長期罹患患者、脾機能亢進による汎血球減少 脾腫は易感染性持続による、RF陽性率高い、SLEとの鑑別が重要 若年性関節リウマチJRA:15歳以前、全身症状強い、RF陽性率低い、これの全身型がStill病 骨髄穿刺を行い血球貪食の有無を確認する、多関接型:5か所以上、少関節型:1~4+虹彩炎 Still病:弛張熱(スパイク型高熱)が多発関節炎に先行、リンパ節腫脹、心膜炎、サーモン サーモンはKobner(+) 弛張熱をきたす膠原病:SLE、成人still病、血管炎 肺線維症をきたす:SSc、PM/DM、RA WBC↓:SLE、シェーグレン、Felty ステロイドが第1じゃない:SjS、Reiter、強直性脊椎炎、JRA 混合性結合組織病MCTD:SLE+SSc+PM/DM U1-RNP抗体が単独で強陽性、WBC↓ Sjogren:γーグロブリン高値、リンパ球性間質性肺炎、顔面の環状紅斑、AG正常の尿細管性アシドーシス 30%に抗甲状腺抗体(+)、対症療法が主体、腺外症状(血管炎・レイノーなど)にはステロイド Weber-Christian病:脂肪織炎と多発性皮下結節、四肢に有痛性の紅斑、NSAIDs・ステロイド Ⅱ型アレルギー:自己免疫性溶血性貧血、ITP、Goodpasture、リウマチ熱、SLE、Sjogren Ⅲ型:血清病、急性糸球体腎炎、SLE、悪性RA、過敏性肺臓炎 Arthus反応:局所性Ⅲ型反応、IgG、IgMが関連 RF(+):SLE(20~30%)、SSc、シェーグレン(80%)、Felty(80%)、RA(80%)高齢者で10~20% 抗核抗体:抗Sm、抗RNP、抗セントロメア、Jo-1= SLE、SSc、MCTD、DM、RA、自己免疫性肝炎 HLA-B27(+):強直性脊椎炎、反応性関節炎(Reiter病)、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患関連関節炎 Ⅰ型アレルギー:Th2への過剰なシフト→好酸球が走化、炎症部位に浸潤してさらに拡大させる 抗原提示細胞:B細胞、マクロファージ、樹状細胞の3種類 【G 血液】 鉄欠乏:不飽和鉄結合能UIBC↑、骨髄赤芽球比率↑ 総鉄結合能TIBC↑、 普通は血清鉄はTIBCの約1/3、鉄飽和率:血清鉄/TIBCは鉄欠乏貧血で低下 体内総鉄量:3~4g、貯蔵鉄が30%、血液1ml中に鉄0.5mgが含まれる 1日の食事での鉄吸収量は1mg=喪失分を補う 血漿鉄消失時間PIDT:静注した59Feが半減する時間 骨髄での鉄需要を示す、再生不良・癆で延長、鉄欠乏・巨赤芽球・溶血性・MDSで短縮 %RCU:赤血球鉄利用率:静注した鉄の何%が赤血球に取り込まれたか、正常は90%前後 鉄欠乏で上昇、それ以外のでは低下 鉄芽球性貧血:赤芽球でのヘム合成の障害、無効造血、鉄がミトコン内に蓄積して環状鉄芽球 二相性貧血:小球性と正球性が混在 血漿鉄消失時間PIDT1/2・%RCUは低下→VitB6(ピリドキシン)大量投与、キレート剤 再生不良性:40歳以上では免疫抑制療法を選択 抗胸腺細胞グロブリン(ATG)+シクロスポリン、軽症例or免抑無効例にはアンドロゲン療法 巨赤芽球性:舌炎、白髪、粘膜委縮、赤血球内に濃青紫色のHowell-Jolly小体 網赤血球の絶対数↓、血清Fe↑、Fe交替率↑ 大球性正色素、脊髄後索・側索の障害、温痛覚正常 サラセミア:βの軽症型が多い→HbA2・Fが高値、無効造血→PIDT1/2・%RCU低下、 HbA:α2β2、HbB:α2δ2、HbFα2γ2 AIHA:自己抗体でRBC凝集、続発性はSLEが最多、AIHAにITPを合併→Evans症候群(経過中にSLE) NAPスコア:白血球増加症の補助検査 上昇:CML急性転化、PV、骨髄線維症、類白血病、 減少:CML慢性期、PNH B細胞:表面マーカーは2桁 ⇔ T細胞は1桁 ペルオキシダーゼ:陽性が3%未満ならM0・M7、リンパ性、アズール顆粒の出現と一致 メイギムザ:芽球の30%以上なら白血病⇔MDS FAB:形態学が主体、30%、WHO:染色体・遺伝子を加味 エステラーゼ2重染色:非特異的でM5が茶褐色に、特異的でM4などの顆粒系を染める 白血病の寛解導入療法:アントラサイクリン系+シタラビン(Ara-C)細胞破壊による高尿酸、K 寛解後:地固めにAra-C大量療法、維持強化はAra-C、アントラ系を中心とした多剤併用 急性GVHD:発疹、下痢、肝不全、2週~90日、Tリンパ球による拒絶 慢性GVHD:強皮症様の皮膚症状、6か月~3年 CML急性転化:2/3がAML、1/3がALLへ ALL:TdT活性(+)、VP療法を行う CML慢性経過ではNAP低下、急性転化で上昇 CLL:B細胞の表面構造=CD5陽性 免疫異常を合併→自己免疫性貧血、 AIHAを合併したら(10~20%で合併)プレドニゾロン使用 リンパ腫大、肝脾腫、続発性免疫不全、無症状なら経過観察 骨髄線維症:脾腫←髄外造血による、涙滴赤血球、NAPスコア↑、高齢者に好発、 異常増殖した巨核球のサイトカインにより線維芽細胞の増殖→線維化 悪性リンパの予後:60歳以上、PSが悪い、LDH異常高値例では不良 血球貪食症候群:マクロファージや組織球の活性化による、汎血球減少、 血小板の減少によりDIC、フィブリノゲンは減少、 血清TG・LD、フェリチンは上昇する 特発性血小板減少性紫斑病ITP:慢性失血で鉄欠乏、血小板自己抗体による寿命の短縮、凝固検査は正常 幼若巨核球の増加、自己抗体PAIgG(+) Ⅱ型アレルギー、免疫グロブリン製剤+ステロイド 血栓性血小板減少性紫斑病TTP:発熱、精神症状、血小板数↓、腎障害、貧血(5徴) 破砕赤血球→微小血管障害性溶血:間ビ↑、LDH↑ 新鮮凍結血漿、血漿交換で治療 好酸球↑:アレルギー性、Addison病、Hodgkin、好酸球性肺炎 リンパ球↑:ウイルス感染、結核、百日咳、CLL、アレルギー、Basedow 血小板無力症:Glanzmann病、数は正常、凝集反応の欠如、ADPによる凝集が障害 治療は輸血のみ、ステロイド無効 血小板検査:EDTA、血糖値:フッ化NaEDTA 、血ガス:ヘパリン、凝固:クエン酸Na 巨大脾腫:MF、CML、真性赤血球増多、特発性門亢症、マラリア 血管内溶血:PNH、G6PD欠損、ABO不適合 血管外:HS、温式AIHA、PK欠損、鎌状赤血球、サラセミア ヘパリンはAPTTを延長、高濃度ではPTも延長 【H 感染症】 せつ:1つの毛包を中心とする化膿、小切開 癰:多数の毛嚢、十字切開で排膿基礎に免疫低下があることが多い 顔面のせつ(面疔):炎症が中枢神経に波及する危険があるので切開せずに局所安静・抗菌薬療法 蜂窩織炎:真皮深層~皮下脂肪組織が病変の場、ブ菌、連鎖球菌が多い、拍動性疼痛 猩紅熱では口囲蒼白が見られるが川崎では口唇の発赤や亀裂を伴う リウマチ熱で心炎があればステロイド 肺炎球菌:インフル流行期の健常成人に多い、錆色膿性痰、大葉性肺炎、WBC↑、CRP↑、赤沈↑ ペニシリンGが第1選択 クレブシエラ:陰性桿菌、大葉性肺炎(均等陰影)、大酒家、喫煙家の中年男性、空洞形成しやすい ペニシリン長期投与による菌交代現象で発症(2次性肺炎)、粘稠痰 放線菌症:アクチノマイセス属、口腔や腸の常在菌、病巣部からはドルーゼ(硫黄顆粒)が検出 ペニシリンの大量投与や外科切除 ノカルジア:土壌中に生息する好気性細菌、経気道で肺に、外傷により皮膚に感染 日和見感染が主、ST合剤によって治療 腸管病原性大腸菌EPEC:毒素は産生しない、腸管上皮に強固に接着することで発症、水溶性下痢 毒素原性大腸菌ETEC:易熱性(コレラに類似)と耐熱性の2種類の毒素を産生、とぎ汁様下痢 腸管組織侵入性大腸菌EIEC:菌が細胞内に侵入、赤痢に類似した膿粘血便 腸管出血性大腸菌EHEC:べロ毒素が侵入して傷害、蛋白合成が阻害される、重症例で出血性大腸炎 約10%にHUS、急性脳症合併 ←発症早期の抗菌薬投与で合併症を予防可能 腸管凝集付着性大腸炎EAEC:付着や毒素産生、小児下痢症のひとつ、水溶性下痢 細菌性赤痢:国外での感染、潜伏期1~3日、全身倦怠感、急激な発熱、水様→膿粘血便、 テネスムス(病変が直腸に達すると生じる)、志賀毒素は蛋白合成を阻害、べロ毒素と類似 ニューキノロン系、整腸薬(乳酸菌を増やす) チフス:薔薇疹・肝脾腫・比較的徐脈が三徴、腸管から血中へ、WBC低下、好酸球消失、リンパ球↑ 細胞内寄生菌、Mφ内で増殖して血中に散らばる、1~2週間の潜伏、尿・血液・便から菌検出 極期には稽留熱(日差1℃以内の高熱)ニューキノロンが第1、(クロラムフェニコール) サルモネラ:夏季に鶏卵、マヨネーズ、加熱不十分な食肉の摂食後、カメとの接触後1~3日で発症 悪心・嘔吐、緑色水様下痢、腹痛、発熱全部あり、基本的に対症療法のみ、免疫不全者には抗菌薬投与 コレラ:河口に生息、魚介類や水から経口感染、潜伏期1~3日で 突然の発熱・腹痛(-)の水溶性下痢と悪心を伴わない嘔吐、腸液喪失で代謝アシ 適切な輸液、重症例にはTC、ニューキノロン投与 赤痢>腸チフス>コレラ>パラチフスの順の頻度 感染毒素型:ウェルシュ、ビブリオ、コレラ、O157 感染性:赤痢、サルモネラ、カンピロ、チフス 腸炎ビブリオ:好塩菌、水温15℃以上で増殖、潜伏は12時間前後、激しい腹痛と水様~粘血便 食前の加熱が有効、数日で自然治癒 カンピロバクター:食肉、生乳、ペットとの接触で感染、2~7日の潜伏 コイル状菌体のらせん運動、細菌性食中毒では最多、細胞内侵入型、発熱、腹痛、水様→粘血便 ペニシリン・セフェムに耐性、エリスロが第一、感染後にギランバレー、反応性関節炎の発症 らい:病原性は非常に弱い、乳幼児期に感染する 類結核型T型:知覚麻痺が主、末梢神経の肥厚、細胞免疫↑ らい腫型L型:皮膚のらい腫、細胞免疫が働いていない レクチゾール、サリドマイドで治療する レジオネラ:セフェム系無効、ニューキノロン+マクロライド リファンピシン、テトラサイクリンも有効、ヒト-ヒト感染はない スピロへータ感染症:トレポネーマ属(梅毒)、ボレリア属(回帰熱、ライム病) レプトスピラ属(黄疸出血性)、 Weil病:ストレプトマイシンが第一 梅毒トレポネーマ:生体外では容易に死滅 1期:初期硬結、硬性下疳、無痛性横痃(所属リンパ節腫脹) 2期:全身リンパ節腫脹、薔薇疹、丘疹性梅毒疹、扁平コンジローム、梅毒性乾癬 3期:結節性梅毒疹、ゴム腫 4期:神経梅毒、大動脈炎、大動脈瘤 血清梅毒反応 STS:脂質抗原法、カルジオリピンに対する自己抗体で、膠原病罹患などで偽陽性 感染後4週頃から陽性化、治療後は陰性化 TPHA:梅毒トレポネーマ抗原法、菌体成分と反応、1~2週遅れて陽性、治療後も陽性のまま DNAウイルス:ポックス(天然痘)、ヘルペス、へパドナ(B肝)、 エンベロープ(-):アデノ、パピローマ、パルボ、ポリオーマ ノロウイルス:食中毒の約20%、乳児胃腸炎の2位、吐物・便から経口感染、感染力強い 症状は1~2日で回復 ⇔ ロタは7日程度かかる ロタ:乳児下痢症の大半、吸収上皮細胞の障害+腸管毒素による粘液分泌亢進で水様性下痢 HHV1:口唇ヘルペス、HHV2:性器ヘルペス HHV3=VSD:水痘・帯状疱疹 HHV4=EBウイルス:伝染性単核症、上咽頭癌 HHV5=CMV:巨細胞封入体症 HHV6・7:突発性発疹、HHV8:KSHV、カポジ肉腫 HSV1:初感染は口腔内、三叉神経節が潜伏部位 EBウイルス:Bリンパに感染することでIgMが上昇、Tリンパが反応性に増殖したのが異型リンパ球 JCウイルス:進行性多巣性白質脳症、腎に持続感染して活性化されると稀突起細胞に感染 白質に多発性の脱髄巣、予後不良 伝染性単核症:対症にアスピリン投与、気道閉塞ああればステロイド 全身性炎症反応症候群SIRS:以下のうち2項目以上 体温>38℃ or <36℃、脈拍>90回/分、呼吸数>20回/分、WBC>12000 or <4000 定期一類:ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)ポリオ、麻疹・風疹、BCG、日本脳炎 定期二類:インフルエンザ(65歳以上) 任意:水痘、流行性耳下腺炎、A・B型肝炎、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌 弱毒生ワクチン:ポリオ、麻疹、風疹、BCG、水痘、流行性耳下腺炎など 肝排泄の抗菌薬:リンコマイシン系、リファンピシン、メトロニダゾールなど アレルギー:ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系に多い 濃度依存:アミノグリコシド、ニューキノロン、一回投与量を増やすと効果的 時間依存:βラクタム、マクロライド、投与回数を増やすと効果的 1類:エボラ、ラッサ、ペスト等感染力・危険性が極めて高い、日本には常在しない 2類:結核、SARS、ジフテリア、ポリオ、鳥フル、1類に次いで危険性が高い 3類:O-157、コレラ、チフス、パラチフス、赤痢 特定職業への就業により集団感染を起こしうる、いずれも経口感染 4類:A肝、恙虫、日本脳炎、マラリア、動物、飲食物を介して人に感染するもの 5類:アメーバ赤痢、破傷風、HIV 全数把握(7日以内)、定点把握(翌週・翌月) 1~4類は診断後直ちに保健所長通じて知事へ 飛沫核感染:麻疹、水痘、結核、レジオネラ 飛沫感染:インフル、百日咳、ジフテリア、マイコ、風疹、ムンプス テトラサイクリン:歯の変色、尿毒症増悪 Fanconi症候群 嫌気性菌に無効:アミノ配糖体、ニューキノロン、 モノバクタム (秋物嫌い) 市中肺炎:肺炎球菌>フル菌>クラミジア>マイコの頻度 陰性球菌:髄膜炎菌、淋菌、モラキセラ 陽性桿菌:炭疽菌、ジフテリア、ディフィシル、破傷風 【I 呼吸器】 浸潤影:背景血管を透見できない濃度の陰影 ⇔すりガラス陰影:透見可能 結節影:5~30mm、5mm以下だと粒状影 細葉性陰影→小葉性→区域性→肺葉性と融合していく 急性細気管支炎:細気管支上皮細胞に炎症、細気管支が浮腫性に狭窄・閉塞、対症療法 細菌性肺炎:肺胞性肺炎による膿性喀痰、強い咳嗽 大葉性肺炎:肺炎球菌・クレブシエラ 気管支肺炎:黄ブ菌、緑膿菌、フル菌 非定型肺炎:細菌以外のもの+レジオネラ、乾性咳嗽、X線で多彩な陰影(間質性・肺胞性) 院内肺炎:黄ブ、緑膿菌、クレブシエラ、MRSA MRSAに有効:バンコマイシン(グリコペプチド系)アルべカシン(アミノ配糖体)、リネゾリド クオンティフェロン:血液を結核菌特異抗原で刺激→その結果Tリンパから放出されたIFN-γを測定 BCG接種の有無にかかわらず感染の診断が可能 INH:VitB6欠乏による末梢神経炎、肝機能障害 RFP:血小板減少、肝機能障害 SM:平衡障害、聴力障害、EB:球後性視神経炎 アスピリン喘息:副鼻腔炎、鼻ポリープを持つ、中年女性に好発、服用後30分以内に発症する コハク酸エステル型のステロイドで増悪するのでリン酸型を使用 アレルギーではなくNSAIDsのシクロオキシゲナーゼ抑制作用により発症する 急性好酸球性肺炎:喫煙のし始めに多い、急性の発熱、低O2血症、BALF好酸球↑↑(25%) 好酸球のびまん性肺浸潤によるすりガラス影、胸水、ステロイドが著効、自然軽快あり、予後良好 慢性好酸球性肺炎:数週~数か月の経過で発熱、咳嗽、X線で移動性の末梢浸潤影、末梢血好酸球↑ 少量ステロイドの長期投与にて治療 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症ABPA:肺内の菌に対するⅠ、Ⅲ、Ⅳ型の反応、PIEの3型 喘息様症状+好酸球増加を伴う肺浸潤影、ステロイドで治療、再燃予防に抗真菌薬投与が有効 中心性気管支拡張:アスペルギルス抗原への即時型皮膚反応(+)、沈降(+)で確定診断 過敏性肺臓炎:Ⅲ+Ⅳ型アレルギー、びまん性肉芽腫性間質性肺炎 抗原の反復吸入により経気道的に感作、特定の場所・時期に咳嗽・呼吸困難・発熱 拘束性+拡散障害、Tリンパ球↑、ACE↑、沈降抗体を検出、重症例にはステロイド 夏型過敏性肺炎:CD4/8比↓ CD8+T細胞が増加する、過敏性~の75%はこれ 農夫肺・鳥飼病ではCD4/8比↑ 4+T細胞が増加 CD4/CD8高=サルコイドーシス、ベリリウム肺 CD4/CD8低=BOOP、過敏性肺臓炎 α-AT欠損症:WBCが産生する蛋白分解酵素を阻害して、肺のエラスチンやコラーゲンの 破壊を防御する働き、白人に多く、日本人には極めてまれ、汎小葉型肺気腫 上皮成長因子受容体EGFRのチロシンキナーゼを阻害するゲフィチニブ(イレッサ)、 EGFRに遺伝子変異がある方が効く、腺癌・女性・東洋人・非喫煙者に感受性が高い 滲出性:毛細血管透過性↑によるもの、Rivalta(+)黄褐色・血性・混濁、細胞成分・蛋白量多い 悪性腫瘍、結核、肺炎、膠原病など 漏出性:静脈圧↑、膠質浸透圧↓などによる、うっ血性心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群など Rivalta反応:滲出液中には蛋白が多いので酢酸添加により白色の沈殿物が見られる 結核性胸水:ADA・コレステロール↑ 痰が一日100ml以上:DPB、気管支拡張、肺胞上皮癌 肺胞蛋白症:GM-CSF中和抗体により肺胞Mφがサーファクタントを分解できなくなって貯留 気管支肺胞洗浄によって全肺胞を洗浄する、ステロイドは感染をおこすので禁忌 過誤腫性肺脈管筋腫症LAM:異常な肺間質平滑筋細胞のびまん性増殖と嚢胞形成をきたす 繰り返す気胸・胸痛・血痰、腹腔内や骨盤内の血管脂肪腫を形成する、 妊娠可能な女性に多い←エストロゲンが関与、根治は肺移植 線維腫症:結合織と上皮成分の過剰増殖、 圧痛(-)2~30代、悪性化は稀、被膜に覆われる 管内乳頭腫:血性分泌、触知しにくい、石灰化(-) 乳頭状突出、40代 乳腺症:腺組織の増殖・萎縮、両側性、多発、30代後半から閉経前の女性、大小の嚢胞が混在、 乳腺に硬結、月経周期関連疼痛、男性ホルモン FEV1(1秒量)/FVC(努力肺活量)=1秒率 VC(肺活量)=TLC(全肺気量)-RV(残気量) 末梢化学受容体:総頸動脈の分岐部(舌咽神経)、大動脈体(迷走神経)、低O2のに反応する 中枢:延髄~橋、高CO2、PCO2、pH変化が刺激因子 小葉中心性:喫煙関連型肺気腫、過敏性肺臓炎 汎小葉型:α-AT欠損症、下葉に多い 軟骨・気管支腺・杯細胞は細気管支以降存在しない 細気管支炎に対してはβ刺激薬は無効 COPDの薬物治療の基本は気管支拡張薬、抗コリン・β刺激、メチルキサンチンなど 再膨張性肺水腫:虚脱が重篤で、期間が長い時に発症する、ステロイドで改善する 肺化膿症は嫌気性菌が多い、胸水が細菌を多量に含むときにはドレナージが第一 びまん性汎細気管支炎にはマクロライド系の少量持続投与 【J 神経】 被殻:障害で患側への共同偏視 ⇔小脳では病巣への偏視 視床障害:視床症候群、自発痛、表在知覚障害、不随意運動(視床手)軽度片麻痺 舞踏病、アテトーゼ様運動 手掌・口症候群:視床外側の障害で、手掌・口角に限局したしびれ感、異常感覚 MLF症候群:核間性眼筋麻痺、健眼外側を注視すると患側の内転障害で複視、輻湊は可能 Adie症候群:一側対光反射・深部腱反射消失、近見反射遅延、散瞳、瞳孔緊張症 Argyll-Robertson瞳孔:中脳背側の障害、対光反射(-)、輻湊は正常 Cushing現象:頭蓋内圧亢進による脳の乏血に対する代償反応、血圧↑、徐脈、緩徐深呼吸 Alzheimer:進行性全般認知症、脳溝・脳室開大、側頭葉海馬・頭頂葉から血流低下 コリンエステラーゼ阻害薬(塩酸ドネぺジル) MS:急性増悪の治療にステロイドパルス、再発防止にIFN、グロブリン大量 進行性核上性麻痺PSP:中脳・橋・延髄に強い委縮、項部ジストニー、筋強剛、認知症が主症状 Friedreich型運動失調:脊髄小脳変性のひとつ、脊髄後索・錐体路・末梢感覚神経が障害 急性散在性脳脊髄炎ADEM:炎症性脱髄疾患、ワクチン接種後(狂犬病、日本脳炎、種痘など) ウイルス感染後の遅発性アレルギー、白質にT2高信号な散在性病変、ステロイドで治療 亜急性連合性脊髄変性症SCDC:VitB12欠乏による後索・側索の障害 →四肢末梢神経障害、深部反射↑、病態はFriedreich型運動失調に近い、認知症を合併 亜急性硬化性全脳炎SSPE:麻疹感染・ワクチン後、ウイルスの脳細胞への潜伏持続感染、 12歳以下、性格変化・知能変化で発症、5~8秒置きのPSD 髄液中IgG↑、麻疹抗体価↑、予後不良 PSD:ヘルペス脳炎で2,3Hz、ヤコブで1秒一回、SSPEで5~8秒置き 4カ月未満:B連 > 大腸菌 > フル菌 4ヶ月~6歳:フル菌 > 肺炎球菌 6~50歳:肺炎球菌 > フル菌 > 髄膜炎菌 続発性三叉神経痛:ヘルペス、髄膜腫、蛇行動脈 上顎V2 > 下顎V3 > 眼V1で好発、カルバマゼピン、神経血管減圧術 大発作:痙攣が主徴、全般性焦点性棘波 ⇔小発作(欠神発作)は短時間の意識消失のみ、3Hz spike wave 全般発作→バルプロ酸 部分発作→カルバマゼピン ミオクロニー発作:光刺激で誘発 複雑発作:睡眠で誘発 欠伸発作:過呼吸で誘発 単純部分発作:焦点発作、Jackson,Todd麻痺、病巣部位にスパイク、器質的脳障害を伴う 複雑部分:意識障害(+)、自動症、したことを忘れる、錯覚や幻覚 側頭葉にspike wave CT造影効果:転移性、神経膠腫、膠芽腫、髄膜腫、神経鞘腫 小児小脳半球:星細胞腫⇔小脳虫部:髄芽腫 大人小脳半球:血管芽腫 GH分泌:好酸性腺腫、糖尿病を合併、PRL分泌:嫌色素性腺腫、最多、 ACTH分泌:好塩基性腺腫 開眼:1~4、言語1~5、運動1~6 球麻痺:下位障害、舌萎縮、下顎・咽頭反射↓、ALS、MG、ポリオ、Wallenbergで出現 半固形物が飲み込みにくくなる 偽性:上位障害、反射は亢進、核上性、血管病変で出現、水様物が飲み込みにくい Wallenberg:延髄外側症候群、錐体路は障害されない、椎骨動脈の閉塞によることが多い 一側の顔面温痛覚障害+他側半身温痛覚障害、交感神経下行路の障害でHornerを呈する 小脳失調、ABRは正常、深部感覚も正常 髄膜刺激により羞明がある 脳神経で副交感枝を含む:動眼、顔面、舌咽、迷走 姿勢時振戦:甲状腺亢進、アルコール性、本態性振戦 β遮断、クロナゼパムで治療する Kennedy-Alter-Sung症候群:アンドロゲン受容体の変性+下位運動ニューロンの障害 成人男性、慢性進行性の筋萎縮症、表現促進は無い 硬膜外:中硬膜動脈、静脈洞、板間静脈 硬膜下:架橋静脈、橋静脈 von-Hippel-Lindau病:常優、網膜血管腫症+小脳の血管芽腫(小脳失調) 肝・膵・腎にも血管芽腫、嚢腫を形成、腫瘍からのエリスロ産生により多血症 血管内皮増殖因子VEGFの発現亢進による、多臓器に腫瘍を形成 全摘+放射線照射 HAM:胸髄で対称性の白質病変→下肢の腱反射亢進とバビ(+)、IFN-αとステロイドで治療 ギランバレー:抗ガングリオシド抗体(+) 片頭痛:発作時はトリプタン、エルゴタミン、NSAIDs 予防にはβ遮断、Ca拮抗薬 Wernicke脳症:意識障害、外眼筋麻痺、小脳失調+末梢神経障害を合併、 ピルビン酸・乳酸が上昇、中脳水道周囲と視床背内側に異常信号域を認める 速やかなB1補充と輸液によって治療する 【K 中毒】 トルエン→尿中馬尿酸 キシレン→尿中メチル馬尿酸 ベンゼン→尿中フェノール トリクロロエチレン→尿中総三塩化物、トリクロロ酢酸 有機溶剤はトルエンが主成分→中枢抑制 SLE様症状を呈する:プロカインアミド、ヒドララジン、プロピオウラシル 生体外毒素:黄ブ、ボツリヌス、セレウス 生体内毒素:生体内に侵入後に発生する毒素、コレラ、毒素原性・出血性、ウェルシュ 【L 救急】 アナフィラキシー→アドレナリン投与、アミノフィリン、ステロイド、抗ヒスタミンの順 胃洗浄が禁忌:酸アルカリ、ストリキニーネ、灯油、ガソリン:気化による気道粘膜障害 ノルアド:α β作用、血管収縮による昇圧作用 ドパミン(イノバン):低用量でβ作用で腎血流増加、高用量でα作用で血管収縮を起こす ドブタミン:β α作用、肺血管拡張作用で肺うっ血に著効を示す 1日に75mEq/L(=4.5g)のNaCl輸液で充分 T1:点滴開始液、T2:細胞内修復液、T3:等張維持液、T4:等張術後回復液 脱水:最初の2時間で10~20ml/kg/時で初期輸液 熱傷の初期輸液:4×熱傷面積×体重 この半分を最初の8時間で輸液する 【M 麻酔】 前投薬:気道内分泌抑制、副交感反射の除去 鎮痛薬、鎮静薬、抗コリン薬、ステロイド(使用者) 鎮静・鎮痛:バルビツール酸系、トランキライザー、ジアゼパム(セルシン)、 ミダゾラム(ドルミカム)、ヒドロキシジン(アタラックス) 抗コリン薬:アトロピン、スコポラミン、スコポラミンはせん妄をきたしやすいので高齢者には禁忌 胃酸分泌抑制目的でH2ブロッカー(ガスターとか) マイナートランキライザー:交感神経節遮断なし、作用が穏やか、血圧低下や呼吸への影響少ない ヒドロキシジンの筋注が最も一般的 バルビツール酸系:催眠鎮静が主体で鎮痛なし、副交感神経を緊張させる、大量投与で呼吸抑制 ペントバルビツール、セコバルビツール オピオイド:鎮痛目的でペンタゾシンを投与、気管支を拡張させる⇔モルヒネでは収縮させる 呼吸抑制をきたす、頭蓋内圧↑、血圧↑、頻脈 導入:成人の多くは静脈麻酔、小児は吸入麻酔 バルビツール:脳から他への移行が早いため覚醒早い、チオペンタール、チアミラールなどを使用 副交感を緊張、ヒスタミン遊離作用、呼吸抑制→喘息、ポルフィリン症、ショック時には禁忌 睡眠作用が主で、鎮痛作用なし(痛覚域値を上昇)血圧低下、抗痙攣作用、低Alb血症で増強 プロポフォール:体内での分解が早いため覚醒早い→蓄積作用が無いので全静脈麻酔が可能 投与時に血管刺激痛あり(投与前にリドカイン)鎮痛作用なし、頭蓋内圧・眼圧低下、強い血圧低下 咽喉頭反射抑制、悪心嘔吐は少ない ケタミン:解離性麻酔薬、視床・新皮質を抑制して海馬・辺縁系を賦活する→筋緊張は保たれる 体性痛に対しての鎮痛作用、内臓痛には弱い、脳圧亢進(脳外科には禁忌)、痙攣を誘発、眼圧上昇 交感神経系を刺激、幻覚←ベンゾで防止 ベンゾ系:作用発現が遅く、持続時間が長い、導入にはミダゾラムが適している 胎盤通過作用と眼圧上昇作用あり ドロペリドール:強力な鎮静作用、制吐作用、大量使用で錐体外路症状→Parkinsonには使用不可 鎮静・鎮痛薬の作用を増強 フェンタニル:モルヒネの50倍以上の鎮痛効果、強い呼吸抑制、筋硬直、副交感を緊張 脱分極性:筋膜のAch受容体に接合、サクシン、持続的な脱分極→筋膜の興奮閾値上昇により筋弛緩 作用発現は数十秒、持続は4~5分と短い←血漿コリンエステラーゼにより速やかに分解 初回使用時に一過性の筋収縮:緑内障には使用不可、K上昇・アルカローシス・低体温にて作用増強 非脱分極性:Ach受容体にAchと競合して結合、クラーレ、パンクロニウム、マスキュラックス 効果発現まで3~5分、持続は30~40分、腎で排泄、ヒスタミン遊離作用あり、自律神経遮断作用 眼瞼→頸部→四肢→体幹の順に筋弛緩、呼吸は最後に抑制 亜酸化窒素N2O:笑気、大気汚染による地球温暖化、導入は早いが麻酔作用は弱い(MAC105) 造血を抑制、耽溺性、血管抵抗↑ ハロタン:ハロセン、導入覚醒は比較的早い、麻酔作用は一番強い(MAC0.75)、気道刺激性なし 心筋の被刺激性亢進→アドレナリン併用で心室性不整脈、脳圧を亢進、 子宮筋弛緩作用(帝王切開で出血)、使用後に肝障害(ハロタン肝炎) エンフルラン:高濃度過換気により痙攣を誘発 イソフルラン:脳圧を増加させない→脳外科向き セボフルラン:導入覚醒が早い MAC:エン1.9、イソ1.15 、セボ1.7 悪性高熱症:吸入麻酔薬、SCCにより誘発、遺伝的要素あり、骨格筋のCa代謝異常による ダントロレンNa、高K血症の治療(GI療法) 指・趾・陰茎・血行障害部は血行不良となるためアドレナリン添加禁忌、 甲状腺亢進、高血圧、ハロタン麻酔下、糖尿病にも禁忌 Aα:運動 Aβ:触覚・圧覚 Aγ:深部知覚 Aδ:温痛覚 B:交感神経節前繊維、最初に遮断 C:無髄線維、節後線維 (細い)交感→温痛触圧→運動→位置覚(太い) 乳頭:Th4、剣状:Th6、臍:Th10、母指:C6、小指:C8 喘息に×:チオペンタール、チアミラール、モルヒネ、フェンタニル、クラーレ 【O 小児科】 生理的体重減少:3~4日で最大 生理的黄疸:2~3日から、4~6日でピーク 臍帯脱落:5~7日 動脈管:15~30時間/10日~2週間 卵円孔:生後すぐ/数か月~数年 1ヶ月54cm、3か月60cm、1年75cm、4歳で100cm 体重は生後3ヵ月で2倍 1歳6か月:上手に歩く、なぐり書き、積み木を2つ、単語が増えだす 3歳:片足立ち、3輪車、靴をはく、名前と年齢を言える、自己中心的、反抗的、箸を使う、パジャマ 3つ物を数える、○を描く、会話ができる、2語文を使いこなす 5か月・7キロが離乳開始の目安、半固形食 10か月~1年で離乳完了 初乳:3~5日、免疫、高ミネラル、蛋白、淡黄色、粘稠、濃厚、アルカリ性、低脂肪 母乳=牛乳:カロリー・Fe 母乳>牛乳:乳糖・不飽和脂肪酸 母乳<牛乳:蛋白質、ミネラル、VitK、飽和脂肪酸 痙攣→血糖、血清Ca値、Mg値を検査する Down症に合併:ECD、急性白血病、十二指腸閉鎖 新生児期に一過性異常骨髄造血、乳児期に急性巨核芽球性白血病(M7)、 小児期に急性リンパ性白血病 18トリソミー:1年生存率が5~10%、90%以上に先天性心疾患、ダウン・22短腕に次いで3位 B肝ウイルスの胎内感染あれば出生直後にHBIG投与 (消化管) 腸回転異常症:Ladd靭帯切離(Ladd手術)Ladd靭帯による十二指腸圧迫、 生後2日以内に胆汁性嘔吐、嘔吐は十二指腸閉鎖症よりも遅い 先天性腸閉鎖症:十二指腸のが最多、合併奇形が多い アルカローシスに対する腎の代償でH再吸収・K排泄 壊死性腸炎:超低出生で生後10日までに下血で発症、出生児仮死、無呼吸発作、RDS、敗血症が誘因 男児の高位型鎖肛では尿道との瘻孔を持つものが多い→尿道造影が大事 男児の半数以上は高位・中位型、女児では7割が低位型 (肝) 黄疸遷延、直ビ上昇、灰白色便、褐色尿あれば、胆道閉鎖か新生児肝炎 先天性胆道閉鎖症:2か月以内に手術、術後効果のないものに対しては生体肝移植 糞便中のビが陰性(Schmidt反応陰性) 肝の線維化、細胆管増生が著しい 悪性腫瘍の合併頻度は高くない 新生児肝炎:原因不明、ウイルス性ではない、多核巨細胞が多数、線維化や細胆管増生は軽度 十二指腸液検査で胆汁を検出、エコーで胆嚢を確認、対症療法のみで多くは数カ月で自然治癒 リポ蛋白X:胆道閉鎖で(+)、新生児肝炎で(-) 先天性胆道拡張症:腹痛・腫瘤・黄疸が3徴 日本にやたら多い、 膵胆管合流異常を高率に合併、女児に多い、脂溶性Vitの吸収↓、嚢胞切除+再建術 (心臓) 新生児持続性肺高血圧症PPHN:胎児期の生理的肺高血圧が持続、低酸素→代アシ→肺血管抵抗増大 VSD:自然閉鎖は2歳まで、30~50%の例に見られる 生後3~7日目から胸骨左縁3・4肋間Erb領域に収縮期逆流性雑音 ASD:右心容量負荷→不完全右脚ブロック、右軸偏位 Fallot:VSDが大きいため左=右室圧、右室流出路弁下狭窄=漏斗部狭窄による心雑音 合併症:脳血栓、心内膜炎、脳膿瘍 (代謝) 副腎:21が最多、男性化、低血糖、嘔吐、コルチ・アルドの合成↓、色素沈着、低Na 高K、 早期から哺乳力低下、17-OHプロゲステロンを測定 糖原病Ⅰ型:グルコース6フォスファターゼ活性低下、肝型、 低身長、肝腫大、低血糖、出血傾向 von Gierke病、グルコース負荷で乳酸値低下 検尿で尿中ケトン体陽性、食事回数を増やす、コーンスターチを投与する Ⅱ型:Pompe、全身型、巨舌、心肥大、低血糖は(-) 全身のリソゾームにグリコーゲンが蓄積 ケトン性低血糖症:頻回嘔吐、グルカゴンに無反応、絶食で発作誘発、 原因不明、未熟児に多い、小児期低血糖で最多、10歳までに自然治癒 アセトン血性嘔吐症=自家中毒症、周期性嘔吐症、ストレス、感染、疲労が誘因、 2~10歳まで、血中・尿ケトン体(+)、低血糖(-)、制吐薬と輸液 アセトン血性とケトン性の嘔吐の鑑別の負荷試験→グルカゴン・インスリンを負荷 McCune-Albright症候群:卵巣の自律機能亢進、性早熟・多発性骨線維性異形成・カフェオレが3徴 Guthrie法:フェニルケトン(塩化第二鉄)、メープル(尿臭)、ホモシスチン(ニトロプルシド反応) 3つとも~尿症、生後5~7日、哺乳後に実施 Beutler法:ガラクトース血症のスクリーニング→無乳糖乳を与える ホモシスチン:外見はMarfanと酷似、知能低下(+) 、メチオニン↑、血栓形成 VitB6大量、低メチオニン、高シスチン食 先天梅毒:早期→鼻閉、Parrot仮性麻痺 (骨軟骨炎による疼痛で動かさない) 晩期:幼児~学童、Hutchinson三徴:角膜炎・難聴・Hutchinson歯 (腎) AGN:蛋白尿は1か月、血尿は1~3か月で消失、浮腫は軽くて数日で消退する HUSが小児の急性腎不全としては最多、TTPと鑑別 出血性膀胱炎:アデノ11,12によるものが多い (免ア) Chediak-Higashi:好中球の遊走障害+脱顆粒障害(巨大顆粒)、形態異常、貪食は正常 顆粒を持つ全ての細胞に巨大顆粒、メラニン細胞の色素顆粒異常による部分白子 毛細血管拡張性失調症=Louis-Bar症候群 進行性小脳失調+眼球結膜と皮膚の毛細血管拡張 +細胞性↓・低グロブリンによる上気道反復感染、常劣、悪性腫瘍(リンパ腫系)合併 Wiskott-Aldrich症候群:機能細胞骨格蛋白の異常によりT,B細胞の接触不良、血小板の小型化 Tの異常により加齢とともにCD8が低下、 Bの異常によりIgM低値→肺炎球菌・ジフテリア・破傷風に易感染 IgEとIgAは上昇する、掻痒感を伴う湿疹は重症例で多い 自己免疫性疾患や悪性腫瘍を合併する PHA、ConA:細胞分化誘導物質、T細胞が幼若化 ⇔ LPS、SACでB細胞が幼若化 Bリンパ球の方が薬剤感受性が高い (血液) Diamond-Blackfan貧血:先天性の赤芽球癆、1/3の症例に奇形を合併、ステロイドに良く反応 L1:小細胞性、L2:大細胞性、L3:表面がB細胞型=Burkittリンパ腫が白血病化 ALL予後不良: 1歳・ 10歳、白血球2万以上 男児 (感染) クループ:パラインフル、アデノ、フル菌が原因 喉頭部の狭窄による陥没呼吸と呼吸困難 百日咳:抗体はIgAだから新生児でも感染する、1~2週の潜伏期 カタル期に飛沫感染、Bordet-Gengou培地、発熱(-)、眼瞼浮腫、マクロライド系 麻疹患者と接触後6日以内に免疫グロブリン投与で発症を予防できる、 麻疹抗体は生後1年まで持続、潜伏期は10日間、胸腺でのT細胞系が抑制される 2相性発熱の後半に発疹、発疹は水疱化しない 顔面・耳後部→体幹→四肢に発疹、解熱後3日間の登校禁止 脳炎:発疹出現後1~8日 ⇔ SSPE:5~10年 顔面から始まり四肢へ広がる皮疹:伝染性紅斑 頬に対称性の蝶形紅班、四肢にレース状網状紅斑 熱→発疹:川崎、麻疹、猩紅熱、突発性発疹 熱と発疹が同時:水痘、風疹、RF、JRA (呼吸器) Wilson-Mikity:未熟児が生後3~4週間で発症、X線上びまん性の泡沫状・不規則索状気腫状陰影、 両肺野びまん性小円形透瞭像、レース状陰影、呼吸窮迫症候群RDSが先行しない、 出生前感染、生後28日以降も持続 、予後不良 ARDSでびまん性の網状顆粒状陰影、 胎便吸引症候群で気腫像、斑状・索状陰影 重積発作:ステロイド投与しても24時間以内に収まらない喘息発作 細菌性肺炎は肺胞性が多いが、百日咳・マイコは間質性肺炎 (神経) 熱性痙攣:1~2分の全身の強直性間代性痙攣、6か月~4歳、 大部分は学童期までに自然消失、熱の上がり始め、発作は20分以内、年4回以下 Wilms腫瘍(腎芽腫):弾性硬、境界明瞭、表面平滑、被膜を持つので摘除可能、 低年齢で予後良好、放射線の感受性高い、特異的マーカーなし 神経芽細胞腫のⅣs期:肝・皮下・骨錐への転移、縦隔原発のものは予後良好 ビンクリスチン:他剤併用で多種類の悪性腫瘍に使用、アクチノマイシンD:Wilms腫瘍 アントラサイクリン:AML シクロフォスファミド:神経芽細胞腫、悪リン、CLL 【P 産科】 原始生殖細胞:仙骨部、後腹膜、縦隔、松果体に迷入 卵膜=脱落膜(母体由来)、絨毛膜、羊膜 27週:1100g、30週:1500g、33週:2000g、36週:2500g hCGは着床後2週から測定可能、胎嚢は着床後3週から観察可能 プロゲとエストロは7週目まで黄体で産生、その後は胎盤で産生される 胎嚢(GS):週数ー4cm、5~8週まで 頭殿長CRL:週数ー7cm 8~11週 児頭大横径BPD:週数÷4、12~15週 在胎週数は妊娠初期の頭殿長で計測 妊娠中は一回換気量は増大、WBCは増加、Hbは低下、腎機能が亢進してクレアチニン値は低下 一過性頻脈:自律神経系の正常反応、胎児状態良好 早発一過性徐脈:頭部圧迫による迷走の正常反応 遅発一過性徐脈:胎盤の機能不全、児の低酸素状態 変動一過性徐脈:羊水過小による臍帯圧迫 サイヌソイダルパターン:基線が規則正しい正弦波 先天性心疾患、胎児貧血、低酸素状態など コントラクションストレステストCST:胎児胎盤機能不全が疑われる時に行う オキシトシンによる子宮収縮でCO負荷、胎児に心拍数低下があれば反応陽性 妊娠12週以降の死児:死産、それ未満は早期流産 早産の指標:頸管粘液中顆粒球エラスターゼ↑、胎児性フィブロネクチン↑ 切迫流産:下腹痛は軽・欠如 ⇔ 進行流産は陣痛様激痛 妊娠高血圧PIH 20週以降~分娩後12週まで、収縮160以上or 拡張110以上で重症型 重症化で肺水腫、脳出血、常位胎盤早期剥離、HELLP 子癇:妊娠高血圧から続発、20週以降初めて痙攣発作、光や大きな音が発症誘因、←硫酸Mgで治療 出生児がRh(+):分娩後72時間以内に母体へ抗D人免疫グロブリン投与 間接Coombs陽性:血清中の抗D抗体の存在 直接Coombs:血球に付着した抗D抗体の存在 頸癌合併:Ib以上で妊娠初期なら母体優先 卵巣腫瘍合併:茎捻転が問題、嚢胞性の10cm以上、充実性の5cm以上は16~20週以降に摘出術 血糖目標:食前100以下、食後2時間120以下 胎児性ワーファリン症候群:催奇形因子、鼻梁低形成、脳梁欠損、骨端形成異常 回旋:第2回旋時の児頭後頭部が前方か後方か 胎勢:胎児の姿勢、下顎が胸壁に接しているか、屈位が正常 ⇔ 前頭位、額位、顔位 第○ ○方 ○位 Leopold法:7か月以降で行う、 子宮底→側面→下行部→下降度 鉗子・吸引の適応:子宮口全開大、破水後、SP+2以下 CPD:産科的真結合線-児頭大横径が1cm未満 産瘤:皮膚と帽状腱膜の間、圧迫による浸出液の貯留 頭血腫=骨膜下血腫、骨縫合を越えない、黄疸が増強 帽状腱膜下血腫:骨縫合を越える、骨膜間出血、輸血による治療 微弱陣痛の原因:過度の伸展(巨大児、羊水過多)、児頭骨盤不均衡などの分娩遷延による疲労 子宮底:分娩直後は臍下6cm、12時間後で臍の位置、産褥1~3日目でそれぞれ臍下1~3横指 産褥熱:産道損傷からの感染で10日目までに発熱、アンピシリン・クリンダマイシンの併用 こうなったら帝王切開の適応: 【Q 婦人科】 子宮内膜:基底層-海綿層-緻密層、海綿+緻密が機能層 原発性視床下部性無月経:Kallmann、Frohlich、Laurence-Moon-Biedl症候群 Kaufmann療法:プロゲ+エストロ投与での第2度無月経の治療 PRL:夜間に高く日中低い 頻発月経:未熟な卵胞が排卵なしに退縮することでエストロが急速に低下→増殖期の後すぐ消退出血 希発月経:卵胞がエストロを分泌し続ける、螺旋動脈の増生が追い付かずに破綻出血 ⇔ホルモン低下で螺旋動脈を維持できなくて消退出血 Rokitansky-Kuster-Hauser症候群:Muller管の異常→腟欠損と痕跡状子宮、卵巣・卵管は正常 OHSS:卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠により重症化、エストロゲン↑により血管透過性亢進 →尿量減少、K↑、Alb↓、Na↓ 、血液濃縮による凝固亢進、白血球↑ 症状があれば輸液による治療、その後利尿薬、ドパミン投与で循環血液量の維持→腎血流の増加 子宮内膜症:20~40歳、ダグラス窩病変、CA125↑、卵巣チョコレート嚢胞、腹膜blueberry spot 月経痛、不妊、LH-RHアナログ療法で低エストロにして治療 、副作用で更年期様症状、骨量減少 卵巣チョコレート嚢胞が卵巣癌発生と関連、妊娠により軽快する ダナゾール療法:テストステロン誘導体、低エストロにする、副作用を抑えるため低用量長期 CA125:卵巣癌・肺癌・子宮内膜症、子宮腺筋症で上昇 頸癌:SCJの円柱上皮側より発生、95%が扁平上皮癌 、40~50代 正常⇔異形上皮→上皮内癌→浸潤癌、異形上皮までは自然治癒あり 細胞診でクラスⅢa以上で直ちに狙い組織診 子宮頚部上皮内癌CIS:傍基底細胞(予備細胞)の核異常、0期、円錐切除で確定診断、単純子宮全摘 頸部上皮内癌:モザイク、赤色斑、異型血管、細胞診でclassⅣ、傍基底・基底細胞型悪性腫瘍 子宮体癌:肥満、不妊、未産婦、40~60代、進行で血性・膿性癌滲出液→子宮留膿腫 無排卵周期症、PCOSの既往でも生じる、T2で内膜より低信号、筋層より高信号 表層上皮性・間質性腫瘍:漿液性、粘液性、類内膜、明細胞、 性索間質性腫瘍:莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫、セルトリ、ライディッヒ細胞腫 胚細胞腫瘍:奇形腫、カルチノイド、卵黄嚢種 漿液性嚢胞腺癌:卵管上皮に類似した腫瘍細胞、腫瘍細胞が乳頭状に増殖、壊死・石灰化を反映する 砂粒小体(サモマ・ボディ)を伴う、CA125↑、多房性~充実性の腫瘤、嚢胞壁の肥厚 腫瘤は10cm以下、手術療法と術後化学療法 卵巣粘液性腺癌:アルシアンブルー染色陽性、子宮頸管腺に類似した腫瘍細胞、腫瘤が大きい 漿液性より予後が良い、緩徐、単房性~多房性、CA19-9↑、CEA↑、化学療法が効きにくい 明細胞腺癌:多房性腫瘤、大型の明るい細胞を持つ、妊娠子宮内膜に類似する腫瘍細胞、 日本で増加中、乳頭状充実部分を認める多房性嚢胞腫瘤、hobnail pattern、化学療法無効 チョコレート嚢胞からの癌化 類内膜腺癌:子宮内膜に類似、腫瘍細胞同士が接してback to back配列、篩状構造cribriform 明細胞・類内膜は子宮内膜症が前癌病変 顆粒膜細胞腫・莢膜細胞腫:エストロ↑、閉経前後、片側・充実性、境界悪性 、性索間質から発生 子宮内膜増殖症:エストロ分泌腫瘍に合併しやすい→顆粒膜・莢膜細胞腫 膣上皮は角化しているとパパニコロウでオレンジ色、酸性、表層ほど細胞が大きい ⇔閉経期は好塩基性の青色の深層の細胞 Baetholin腺=Cowper腺、尿生殖洞から発生、Skene腺=前立腺 卵巣動脈と子宮動脈上行枝が吻合 尿管は膀胱子宮靭帯の前層・後層の間を貫通 Kupperman指数:更年期の指数、ホルモン補充慮法、向精神薬、漢方薬 性器脱の症状として頻尿、尿失禁、排尿困難、尿閉 乳癌:3cm以下のものを乳房温存療法、 HER2陽性例は予後不良のため必ず化学療法・トラツズマブ投与を行う、 ホルモン受容体が陽性であればホルモン療法を併用する 【R 眼科】 市長、公害の状況を前に涙 篩骨、蝶形骨、口蓋骨、上顎骨、頬骨、前頭骨、涙骨 飛蚊症:網膜剥離、硝子体出血、硝子体剥離など 結膜充血:表在性、アドレナリン点眼により消退 毛様充血:結膜より深層の、前結膜動脈による充血、個々の血管は不明瞭、角膜を取り囲む形 角膜炎・角膜潰瘍・眼内炎・虹彩毛様体炎・急性緑内障発作などで起きる アドレナリン点眼で改善しない 細隙灯顕微鏡:前眼部の観察を行うスリット光を斜めから当てることで眼を断面で観察 +Goldmann三角鏡で隅角、網膜、硝子体を観察 ステロイド:全身投与で白内障、長期点眼で緑内障 近点=100÷(調節力+100 / 遠点距離) 調節力:100 / 近点-100 / 遠点 先天性内斜視:生後6か月以内に生じる、両内直筋後転術の早期施行 慢性涙嚢炎:鼻涙管の閉塞に肺炎球菌・黄ブ菌が感染、片眼性、中高年女性、抗生物質、涙腺摘出 急性涙嚢炎:慢性の経過中に涙嚢周囲の蜂窩織炎、内眼角部の炎症、抗生物質、切開排膿 外麦粒腫:Zeis腺(睫毛脂腺)とMoll腺(汗腺)の急性化膿性炎症 内麦粒腫:Meibom腺(瞼板腺)の急性化膿性炎症内・外とも黄色ブ菌が多い、ものもらい 霰粒腫:Meibom腺の肉芽腫性炎症、細菌性ではない、眼瞼腺癌との鑑別が重要 細菌性結膜炎:肺炎球菌、黄ブ、フル菌が多い、自然治癒傾向、慢性化例には抗菌薬の点眼 ヘルペス角膜炎:点状→線状→樹枝状→地図状角膜炎と拡大、自発痛はあるが角膜知覚は低下 サルコ>原田>ベーチェットの順の頻度 虹彩毛様体炎(前部ブドウ膜炎)⇔網脈絡膜炎(後部) 前房蓄膿:Behcet病、匍匐性角膜潰瘍 小柳原田:髄膜炎症状、髄液リンパ球の増加 中心性漿液性脈絡網膜症:黄斑部の局所的な網膜剥離→変視症、フルオレセイン色素蛍光の漏出 視力低下は軽度、一過性の遠視、中年男性、再発、漏出点に光凝固を施行することで治療期間を短縮 網膜静脈分岐閉塞症:上耳側静脈、硝子体出血→硬性白斑:浮腫・出血の持続により フィブリン、脂質などが沈着、軟性白斑:網膜の虚血性変化による、 咽頭結膜炎(アデノ3,7):プール熱、4~6日の潜伏、急な発熱で発症、咽頭炎・結膜炎 主要症状消失後2日までは登校禁止 流行性角結膜炎(アデノ8):はやりめ、潜伏1週間、小児に多いが成人にも発症、治癒までに2~4週間 耳前リンパ節腫脹・圧痛、急性濾胞性結膜炎、点状表皮角膜炎 → 角膜混濁による視力障害 感染の恐れがなくなるまで登校禁止 急性出血性結膜炎:エンテロ70、コクサッキー、約1週間で治癒する 加齢黄斑変性:黄斑の蛍光漏出・貯留、蛍光ブロック、脈絡膜由来の新生血管からの出血、 前駆として黄斑部ドルーゼン(Bruch膜の硝子様変性と肥厚) 滲出型(円板型):新生血管を伴う⇔萎縮型 光凝固で治療、視力予後は不良 ERG:色素変性症、糖尿病、鉄錆症などで実施 原発性緑内障:短眼軸(遠視)に多い、片側性高眼圧、 ピロカルピンで縮瞳、ダイアモックスで房水産生↓、閉塞隅角緑内障に対して虹彩切除術 開放隅角緑内障:乳頭上下の神経線維束欠損、線維柱帯からSchlemm管の間の機能が悪い 傍中心暗点(Bjerrum暗点)、鼻側から進行する 薬物による眼圧コントロール、エピネフリン投与→房水産生抑制 新生児膿漏眼:淋菌性か封入体性、産道感染による 散瞳検査前に細隙灯顕微鏡検査を行って前房深度を確認する 【S 耳鼻咽喉科】 鼓膜-前庭窓面積比で25db、ツチ-キヌタてこ比で2.5db、cancel effectで12.5db メニエール:低・中音域の障害、リクルート現象(+)、温度眼振反応低下 グリセロール内服で浸透圧利尿で一過性に聴力改善 温水:注水側に眼振⇔冷水だと逆 頭位を30度上げて外側半規管を垂直にして検査 老人性難聴:内外有毛細胞の変性→高音域から障害 突発性難聴:片側の感音性難聴、発作は反復しない、Ⅷ神経症状、耳閉塞感、 ステロイド、VitB12薬、血管拡張薬、高圧酸素により早期治療を行う 1ヶ月で治らなければ回復しない ムンプス難聴:片側性、聴力予後は極めて不良 急性中耳炎:インフル菌、肺炎球菌、黄ブ菌、乳幼児、鼓膜穿孔に至ると排膿により耳痛は軽快 急性期の耳管通気は細菌侵入を助長するので駄目 慢性中耳炎:鼓膜穿孔、伝導難聴、粘液性耳漏が3徴、急性からの慢性化が多い、 肉芽腫を形成、耳痛(-)緑膿菌感染、側頭骨気胞化不良、糖尿病などによる 乳幼児では乳頭蜂巣の発育抑制、A-B gap、伝音難聴が高度な場合は鼓室形成術 滲出性中耳炎:耳管狭窄(アデノイド、上咽頭癌)、アレルギー、急性中耳炎の遷延などが原因 鼓室内が陰圧になることで滲出液が貯留、耳漏・耳痛(-)、ティンパノでB、(稀にC)型 乳幼児期~学童期に多い、肺炎球菌、フル菌、モラキセラ、耳管機能発達で自然治癒 真珠腫性:耳管狭窄・慢性中耳炎から続発or 先天性、耳痛・悪臭伴う膿性耳漏、 内耳の破壊で混合難聴、強い音でめまい(Tulio現象)、顔面神経麻痺 耳硬化症:アブミ骨底と前庭窓の固着で伝音難聴 閉塞感はない、家系内発生、女性に多い 妊娠で増悪、思春期に多い、アブミ骨摘出術、アブミ骨筋反射は異常 Willis錯聴:周りがうるさい方がよく聞こえる状態 Carhart notch:2000Hz付近での骨導低下 A型:正常、感音性 As:耳硬化症 Ad:耳小骨連鎖離断→キヌタ・アブミ間で多い B:浸出性中耳炎、鼓膜癒着 C:耳管狭窄症 鼻出血:篩骨動脈←内頸動脈、顎動脈←外頸動脈 上顎癌:リンパ節転移は末期まで起こらない、扁平上皮癌、後上方型は予後が悪い 骨破壊の有無で慢性副鼻腔炎と鑑別 上顎洞の骨欠損:乾酪性上顎洞炎(アスペル性)、上顎癌、 術後性上顎嚢胞 上咽頭癌:EBウイルスが関係、低分化扁平上皮癌、原発巣症状に乏しい、 頸部リンパ節に転移、進展により頚静脈孔症候群、放射線が第1 下咽頭癌:男性は梨状陥凹型←嗄声を生じやすい、女性は輪状軟骨後部型 鱗状後部型・後壁型は自覚症状が少なく、予後悪い、頸部リンパ節に転移しやすい、 高分化型扁平上皮癌、頭頸部癌で一番予後不良、放射線 喉頭癌:耳鼻科領域で最多、声門癌が多い←嗄声、 声門>上部>下部 早期→放射線、中期→部分摘出、進行期→全摘 若年性上咽頭・鼻咽腔血管線維腫:思春期男性、まれ、易出血性、鼻腔後方、 男性ホルモンと関係、摘出術、塞栓術、放射線を併用 声帯ポリープ:声帯前方から中央に好発、孤立性、声帯の酷使、上気道炎反復など、 小児にはできない、発声指導、咽頭顕微鏡下手術 声帯結節:両側性、前と中央の間、学童や声をよく使う職業、治療はポリープと同じ ポリープ様声帯:両側性、膜様部全体の浮腫、低音化、呼吸困難、喫煙者、多弁な中年女性 Reinke浮腫、飲酒・声帯酷使はあんまり関係ない 自然治癒はしにくい→咽頭顕微鏡下手術:粘膜上皮下の浮腫状病変を吸引切除 喉頭乳頭腫:HPV 6・11型、喉頭鏡下レーザー手術、嗄声が主訴 小児型は産道感染、再発しやすい、赤い柔かい腫瘤 成人型は白く硬い腫瘤、再発は稀 減感作は皮下注射 【T 整形外科】 軟骨内骨化:骨端軟骨、成長軟骨板、長軸の成長 膜性骨化:横径、頭蓋扁平骨、顔面骨の成長 骨幹端部の栄養は骨端骨幹端動脈から7割、栄養動脈系から3割、 2型コラーゲン:関節軟骨、加齢で束状化、不溶化、硝子様軟骨の菲薄化 細胞数、弾性線維、Ⅱ型コラ、プロテオグリカンの量的変化はない 関節液粘度↑:外傷、変形性関節症、SLE 化膿性関節炎:関節液は血性、細胞成分↑、曳糸性↓ 曳糸性↓:痛風、RA、血友病 ALP↑:骨折、骨肉腫、転移性骨腫瘍、くる病、骨軟化症 造骨細胞の活動により上昇、小児成長期に高い 血流が少ないと骨癒合が起こりにくい→大腿骨頸部、舟状骨、距骨、脛骨中下3分の1 上腕骨外科頸骨折:骨粗鬆の人が転倒時に手を伸展、骨癒合は良好、後遺症で肩関節拘縮 上腕骨骨幹部骨折:投球・腕相撲などで螺旋骨折、固定が不完全だと偽関節、橈骨麻痺が起きやすい 上腕骨顆上骨折:小児骨折で最多、転倒時に肘を伸展、転移により肘頭が後方に突出 後遺症で内反肘、Volkmann拘縮、正中・橈骨麻痺 上腕骨外顆骨折:小児では顆上骨折の次に多い、外反方向の力で骨折、強い転移を示す 外反肘変形により遅発性に尺骨神経麻痺、観血的にスクリューを用いた固定 Volkmann拘縮:前腕に生じた区画症候群、前腕屈筋群の虚血性壊死、正中・尺骨の圧迫麻痺 ギプスの除去、さらに進行増悪すれば筋膜減張切開 Colles骨折:骨粗鬆症患者、手掌をついた転倒時、手首のフォーク状変形 →Sudeck骨委縮、手根管症候群(正中神経)、長母趾伸筋断裂 関節面の転移があれば観血的治療 Smith骨折:Colles骨折とは逆に手背をついて骨折 Sudeck骨委縮:骨折術後の急速な自発痛、運動痛、反射性交感神経ジストロフィー、浮腫、骨萎縮 距骨骨折:頸部での骨折、血流少→体部の阻血性壊死、ギプス固定・観血的固定、荷重を避ける装具 踵骨骨折:体部の骨折、Sudeck骨萎縮、Bohler角の減少、歩行時の疼痛 半月板断裂:運動時疼痛、膝の引っかかり、異常音 locking:半月板が顆間窩に嵌頓して膝の伸展不能 McMurrayテスト:最大屈曲位から回旋させながら伸展させる、内旋時疼痛→外側半月板損傷、外→内 半月板は栄養血管が無いので修復が起こりにくい 前十字:着地時に損傷、半数に半月板損傷を合併、前方引き出し(+)、Lachmanテスト 後十字:機能障害は前十字より少ない、保存的治療、後方引き出し(+)、Saggingテスト 内側側副靭帯損傷:膝の靱帯損傷で最多、スキー、外反ストレス試験で陽性、保存的治療優先 肘内障:橈骨骨頭が輪状靭帯から逸脱しかけた状態、橈骨頭を圧迫しながら前腕を回外で容易に整復 股関節脱臼:後方>中心性>前方の順、脱臼肢位は屈曲・内転・内旋位となる 先天性股関節脱臼:男女比1:7、開排制限、関節包内脱臼、大転子が高位、腰椎前弯増強 →リーメンビューゲル装具:6か月以内 ⇔ オーバーヘッド牽引:それ以降、不成功例 幼児期まで遺残したら大腿骨骨切り術、臼蓋形成術 頸椎後十字靱帯硬化症OPLL:主にC4~C6に多い、頸椎骨軟化症との合併、糖尿病合併、家族集積性 2椎間以下の限局型は前方除圧固定術、範囲が広いものは後方から脊柱管拡大術 黄色靭帯硬化症OYL:T10~12に好発、後方から減圧 すべり症:前方すべりが多い 側弯←脳性麻痺、神経線維腫症、Duchenne、Marfan、80%は特発性、女子、右凸胸椎側弯、思春期 離断性骨軟骨炎:野球肘 / 膝、軟骨下骨の部分的壊死関節軟骨の一部が遊離体=関節ねずみ 上腕骨外側上顆炎(テニス肘):ゴルフでは内側上顆 de Quervain病:ド・ケルバン、橈骨茎状突起炎、腱鞘の狭窄で長母指外転筋と短母趾伸筋が障害 外転により疼痛が生じる、繰り返しの手の使用による機械的刺激、中年女性 Dupuytren拘縮:環・中・小指の順の頻度、両側性、中年男性、手掌腱膜の瘢痕化をきたす、 進行性、保存療法無効、肥厚した手掌腱膜の切除 大腿骨頭すべり症:10~17歳、20~40%で両側性、骨頭が後内方へ滑る、 疼痛、跛行、外旋拘縮 初潮前の発症が多い、骨端核の位置を戻して内固定、矯正骨切り術 腕枕でしびれるのは橈骨神経 軟骨無形成症:軟骨内骨化障害による近位型小肢、常優、脊柱管狭窄、亀背、O脚、前額部突出 骨折(-)、知能発達は正常、予後良好、FGFR3遺伝子の異常を胎内診断 骨形成不全症:Ⅰ型コラーゲン成熟異常、骨芽細胞の異常、易骨折性・難聴・青色強膜 繰り返す骨折と骨癒合により、四肢の弯曲や変形をきたしやすい→内反膝、脊柱管狭窄の合併 骨軟骨腫:原発性骨腫瘍で最多、軟骨肉腫への悪性化、キノコが生えるように成長、 軟骨帽の軟骨内骨化により発育、10代の膝関節周囲の骨幹端部 骨端線閉鎖後は増大しない、無痛性、成人でも増大するなら悪性化を疑う 内軟骨腫:骨軟骨腫の次に多い、10~20代、指節骨、中手骨、趾骨などの短絡骨の骨幹端部 すりガラス状透瞭像、微小石灰化、骨皮質の菲薄化 片側性多発性のものは悪性化しやすい(Ollier病) 骨巨細胞腫:膝関節周囲、骨端~骨幹端部、20~30代、運動痛、圧痛、病的骨折、 境界明瞭な骨吸収像、soap bubbled appearance(地図状骨破壊) 切除・骨移植、再発率が高い、良性~悪性 類骨骨腫:長管骨の骨幹部、10~20代、消炎鎮痛薬が有効な夜間痛、硬化像の中心に透明巣 透明巣(nidus)を含めて切除する 骨肉腫:15歳前後、骨幹端部、大腿骨遠位・脛骨近位、骨の悪性腫瘍では最多、 骨Paget病に続発(高齢者)肺転移が多い、術前化学療法+広範切除術 外骨膜反応:Codman三角、spicula、onion Ewing肉腫:骨幹部、未分化、骨盤・長管骨に好発、虫食い状・浸潤状の境界不明瞭な骨吸収像 onion-peel appearance型の外骨膜反応、発熱・炎症など全身反応、骨髄炎との鑑別 周辺の骨硬化は無い、化学・放射線がよく効く 軟骨肉腫:皮質骨を破壊して軟部組織へ発育、骨幹端~骨幹部、内部に粗大な斑状石灰化 外骨膜性反応(+)、予後不良 【U 精神科】 REM中:低振幅高頻度の脳波、筋トーヌス低下→寝返りを打たない 自律神経が不安定、明瞭な夢を見る REM睡眠行動障害:筋弛緩が欠如、夢で体験した行動を実演 パペッツの情動回路: 海馬―脳弓―乳頭体―視床前核―帯状回 ナルコレプシー:睡眠発作、入眠時幻覚、脱力発作(カタプレキシー)、睡眠麻痺(金縛り) ←精神刺激薬メチルフェニデート(覚醒水準↑)、三環系抗うつ薬(レム防止) 抗精神病薬:統合失調症に、オランザピン、リスペリ、ハロぺリ、クロルプロマジン フェニトイン:抗てんかん薬、血中濃度測定、中毒症状で小脳失調、長期服用で歯肉肥厚 メランコリー型:循環気質→明るく快活、秩序志向型 分裂気質:非社交的、控え目、小心、敏感、無頓着、統合失調症の病前性格 循環気質:社交的、現実的、協調的で喜怒哀楽が激しい、躁鬱病の病前性格 粘着気質:几帳面で執着強い、繊細さに欠けてときに激怒する爆発性、てんかんの病前性格 執着性格:凝り性、几帳面、責任強い、躁鬱病の病前性格 パニック障害←SSRI、三環系+抗不安で治療 強迫性障害:遺伝的要因によるセロトニン調節障害、病識あり、治療意欲あり、 抗うつ薬、SSRI、精神分析、森田、行動療法 解離性(転換性)障害:大脳皮質支配からの解離という意味 健忘、遁走、混迷、多重人格障害など、転換性障害として運動・感覚障害、けいれんなどがある 境界性パーソナリティ(人格)障害:感情不安定、衝動的行動、対人関係が不安定、自傷行為 慢性的な空虚感があるなど、 その他の人格障害に、演技性・強迫性・反社会性・依存性・妄想型・統合失調質などがある パニック発作:明らかな誘因なし、不安障害の中のひとつ ADHD:脳内ドパミン神経系の機能不全、7歳以前の発症、6か月以上持続、広汎性、不器用 全体の2~7%、メチルフェ二デートで治療 Gilles de la Tourette症候群:運動性+音声チック 遺伝的要因が強い、ハロペリドールで治療 Wenicke脳症:意識障害、眼球運動障害、失調性歩行、振戦せん妄からの移行、半数がコルサコフへ Korsakoff症候群:側頭葉の委縮、VitB1欠乏、アルコール、CO中毒、脳腫瘍などが原因 記銘力障害、失見当識、作話、健忘を呈する 身体依存:モルヒネ、アルコール、バルビツール酸系 嫉妬妄想←アルコール依存や認知症で、了解可能 【V 皮膚科】 基底~顆粒が6週間、角層で2週間、爪母は表皮 エクリン腺:口唇・亀頭・陰茎以外の全身に分布、特に手掌・足底・額に多い、水分だけを分泌 アポクリン腺:毛の生えている周囲に存在、腋窩・乳房・外陰、情緒刺激により発汗、臭気 中・長波長紫外線(UVB、UVA)が真皮層に到達、日焼けはUVBによる 紫外線で症状:種痘様水疱症、色素性乾皮症 最小紅斑量試験:UVB照射でMED測定 光線過敏症に関与するのはUVA cafe au lait斑:表皮基底層の限局性メラニン沈着 Kobner徴候:健常皮膚に刺激を与えると同一皮膚病変 扁平苔癬、尋常性乾癬、扁平疣贅、自家感作皮膚炎 Tzanck試験:水疱症の細胞成分を鏡検 天疱瘡、単純疱疹、帯状疱疹、水痘に実施 ステロイド皮膚副作用:ステロイド挫瘡、多毛、線条皮膚委縮、毛細血管拡張、 魚鱗癬様変化、酒さ様皮膚炎、色素脱失、口囲皮膚炎 膨疹:真皮上層の浮腫、境界鮮明、掻痒感 血管性浮腫:膨疹、痒みは軽度、淡紅色の境界不明瞭な真皮下層・皮下組織の浮腫 利尿薬は無効、眼瞼、口唇、陰部などに好発 Stevens-Johnson症候群:全身性に紅斑、粘膜病変、眼部粘膜炎・角膜炎から視力障害、 多くは薬剤性:フェニトイン、アロプリノールなどが原因 ステロイド全身投与、予後不良 結節性紅斑:下腿伸側に熱感を伴う有痛性皮下結節 Behcet、サルコ、結核、UC、Crohnにて見られる、下肢挙上を行った上で安静、NSAIDs 落葉状天疱瘡:弛緩性小水疱、表皮の浅層に限局、角膜下水疱、粘膜病変は稀、デスモ1のみ Sweet病:先行感染後に圧痛を伴う辺縁隆起性の多発性浮腫性紅斑、口腔内アフタ、 結膜炎、WBC↑、好中球↑ 、発熱、悪性腫瘍の合併を精査する スポロトリコーシス:土壌の菌が擦過傷から侵入、真皮内で増殖、 皮下結節→潰瘍、秋から冬に多い、ヨードカリ長期内服、イトラコナゾール、温熱療法 疥癬:ヒゼンダニ、STD、夜間に掻痒、硫黄が効く 癜風:夏場、脊中の褐色斑 結節性硬化症:大脳皮質・側脳室に硬結節が多発、顔面血管腫と中枢神経症状(てんかん、知能障害) 皮膚:左右対称性血管線維腫、葉状白斑、なめし皮、皮膚病変は治療しても再発しやすい 頭部CTにて脳室壁に沿った結節状石灰化 神経線維腫症1型=von Recklinghausen病、皮膚神経線維腫、カフェオレ、若年性黄色肉芽腫 脊柱側弯、虹彩小結節、視神経膠腫、神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、軽度の知能低下 対称的にレーザー、腫瘍摘除術 神経線維腫2型=両側性聴神経鞘腫、皮膚神経鞘腫 Sturge-Weber:顔面片側三叉1・2枝に単純性血管腫、痙攣発作、知能障害、片麻痺、 血管腫と同側に牛眼、脳軟膜血管腫、脈絡膜血管腫、脳溝に沿った石灰化 色素失調症Bloch-Sulzberger症候群:X優性、男児は死産、 出生時より四肢に紅斑・小水疱(炎症期)→疣状苔癬期(2~3ヶ月後)→色素沈着期と進行 色素斑は思春期までに消失、眼病変(斜視・白内障)、痙攣、知能障害、骨病変 尋常性魚鱗癬:下腿前面と背部に多い、乾燥と鱗屑、夏に軽快、冬に増悪、 角層の肥厚、顆粒層の減少、アトピー性皮膚炎をよく合併、思春期以降軽快 尋常性乾癬:tuenover短縮による反応で基底膜が延長、頭・肘・膝に好発、 境界明瞭な扁平隆起状紅斑、角層直下に好中球浸潤(Munro微小膿瘍) Kobner現象、Auspitz現象(+)ステロイド外用(内服は禁忌)、PUVA、VitD3外用 扁平苔癬:不整形扁平な紫紅斑、表皮の過角化、基底層の液状変性、顆粒層の肥厚、 Kobner現象(+)難治性、四肢屈側と体幹、口腔内に粘膜疹、丘疹内部に白色の線(Wickman線条)、 薬剤誘発性、金属、C肝、骨髄移植などで生じる 黒色表皮腫:頚部、腋窩、陰股部の色素沈着、角質肥厚でザラザラ、 糖尿病、胃癌を合併→内視鏡検査 脂漏性角化症(老人性疣贅):顔面・躯幹に丘疹、表面に光沢、ブドウの房状の凹凸のある腫瘤 表皮内に偽角化嚢腫、乳頭腫症、異型性(-) Leser-Trelat徴候:老人性疣贅・色素斑が掻痒を伴って急速に多発、悪性腫瘍合併を疑う Bowen病:表皮内有棘細胞癌、慢性湿疹様、疼痛なし、ヒ素、日光、HPVが誘因、20%に内臓癌合併 基底細胞癌:皮膚癌の約1/2、顔面正中部、高齢者、腫瘍細胞の柵状配列、日光に当たる所、 放射線、ヒ素、脂腺母斑が誘因となる、発育が遅い、遠隔転移は稀、予後良好 有棘細胞癌:物理的要因、淡紅色で表面顆粒状、日光角化症、色素性乾皮、白板症、 Bowen病から、増大すると潰瘍形成、悪臭、早期にリンパ節転移 日光角化症(老人性角化症)表皮内有棘癌の早期段階 Merkel細胞癌:高齢者の顔面に好発、悪性度高い 悪性黒色腫:メラノサイトの悪性腫瘍、極めて悪性、足底と指趾爪部に多い、ほくろとの鑑別 しみだし、衛星病巣、5-S-CDがマーカー、色が濃いほど悪性というものではない 部分切除は転移を促進するため禁忌、放射線× 菌状息肉腫:皮膚T細胞悪性リンパ腫、紅斑期(約20年)→扁平浸潤期→腫瘍期 Pautrier微小膿瘍:息肉症細胞の集簇で空隙 【W 泌尿器科】 Sertori細胞:精細管内でFSHの刺激を受けて精子の形成・維持に関与、放射線感受性高い Leydig細胞:間質に存在、LHの刺激を受けてテストステロンを分泌する、感受性低い アスピリン長期内服→急性間質性腎炎→乳頭壊死 振子部-球部-尿道膜様部-尿道前立腺部 騎乗型尿道損傷は尿道球部、淋菌尿道狭窄は前部尿道 骨盤骨折で尿生殖隔膜を損傷→尿道膜様部の損傷 膀胱癌:乳頭状移行上皮癌、膀胱底部に多い ⇔尿膜管腫瘍:腺癌、膀胱頂部に多い 確定のために生検、再発率は50%を超える、MVAC療法が一般的 表在癌には経尿道的腫瘍切除+術後膀胱内注入療法 浸潤癌には膀胱全摘、放射線、抗癌薬 前立腺肥大:肥大の程度にかかわらず症状あれば治療 前立腺肥大症の第一:α1遮断薬 セミノーマ:精上皮腫、頻度は40%で最多、予後良好、特異的マーカーなし、 放射線がよく効く、高位摘除(内鼠径輪の高さで精索切断)、 +後腹膜リンパ節廓清+放射線、非セミには化学 停留精巣でリスク10倍、肺・肝・腎に転移 AFP↑:卵黄嚢腫瘍、奇形癌、胎児性癌 hCG-β↑:絨毛癌、 LDH:セミノーマ 腎盂腎炎:膿尿、発熱、腹痛、CRP↑、赤沈↑ 膀胱炎からの続発、十分な水分摂取と抗菌薬投与 神経因性膀胱:松傘状、VURを合併 切迫性尿失禁:大脳-脳幹が障害、無抑制性、尿意は感じるが排尿反射を抑制できない 反射性尿失禁:脳幹-脊髄、反射性、尿意なし、不随意的反射的な排尿 溢流性尿失禁:脊髄-膀胱、運動麻痺性・自律性、膀胱容量↑、内圧上昇による尿の漏出 尿路閉塞解除直後は多尿・低Na・低Kになる 陰茎癌:早期からリンパ行性に浅鼠径リンパに転移、亀頭部・冠状溝に好発、 【X 放射線科】 ブラッグピーク:重粒子線と陽子線にある 早発障害:造血、粘膜、皮膚、造精、脱毛 晩発障害:白血病、癌、白内障、肺線維症 罹患率:ある集団で1年間に新たに罹患した人の比率 男性の20~44歳、女性の15~34歳で自殺が死因の1位 死の三徴:心停止・自発呼吸停止・対光反射消失(瞳孔散大) 傷病別医療費:循環器・新生物・腎尿路生殖・呼吸器・精神の順 PT:physical therapist 理学療法士 OT:occupational therapist 作業療法士 ST:言語聴覚士 PSW:精神保健福祉士 MSW:医療ソーシャルワーカー、国家資格じゃない 国民生活基礎調査:3年ごと、世帯票・健康票・所得票・貯蓄票
https://w.atwiki.jp/deadbydaylight/pages/414.html
特徴 基本能力能力の補足・説明 固有パーク アドオン カスタマイズ 実績 背景 戦法固有パークについて 対策 変更履歴 コメント BLIGHT(胴枯) 特徴 難易度:かなり難しい 準備動作無しで即座に高速直線移動が可能な、俊敏性に長けた殺人鬼。 障害物にぶつかることで方向転換と移動距離延長が可能で、移動性能が非常に高い。一方、障害物を利用した高速移動は非常に操作が忙しく視界も悪くなるため扱いには熟練が求められる。ややマップを選ぶが、扱いきれれば間違いなくナースに並ぶ最強格キラー。 固有パークのドラゴンの掌握、呪術:不死、呪術:血の恩恵は、発電機、トーテム、パレットに強力な効果をもたらす。 基本能力 THE BLIGHTブライト 武器 骨バスター(Bonebuster) 能力 胴枯の堕落(Blighted Corruption) パチュラの血清が彼の体内を駆け巡り、精神と身体を堕落させたが、異常な身体能力を与えた。 突進(Rush) 能力ボタンを押すと高速で前方に突進する。このアクションは突進トークンを消費する。突進の発動中は攻撃を行えない。突進して壁や障害物に接触すると激突が発動し、死の突進を発動できるようになる。サブ能力ボタンを押すと激突を終了する。突進が壁や障害物に当たらなかった場合や、突進トークンがなくなると、少しの間疲労状態になり突進トークンの再チャージが始まる。 死の突進(Lethal Rush) 壁や障害物に激突後、能力ボタンを押すと死の突進が発動する。このアクションは突進トークンを消費する。死の突進は攻撃ボタンで攻撃を行えるという以外は突進と同様の能力を発揮する。死の突進での攻撃が倒れた板か破壊可能壁に当たるとそれを破壊する。 名前 タルボット・グライムズ(Talbot Grimes) 性別 男 出身国 イギリス(スコットランド) 固有マップ なし 移動速度 通常 115%|4.6m/s 突進中 230%|9.2m/s 脅威範囲 32m 背の高さ 普通 DLC Chapter XVII Descend Beyond 声優 移動速度の%は生存者の走る速度を100%とした場合の比率である 能力の補足・説明 諸注意 死の突進中の攻撃は 特殊攻撃 扱いである。無防備を含む、通常攻撃を条件とする各種効果は発揮されない。 突進トークンを消費するほど、ゲージ消費=再発動できるまでの時間が長くなる。なおトークンはゲージが回復するにつれて数も回復し、最大値で最大数に戻る。 トークンはデフォルトで2秒につき1つ回復する。 激突後の死の突進発動にはデフォルトで1.25秒間の発動受付が存在する。 一度の突進はデフォルトで3秒間持続する。 スタン時間はデフォルトで2.5秒間続く。 突進中は1秒で0.9°までしか方向転換できない。死の突進の攻撃振り中は1秒で1.6°まで方向転換できるようになる。 方向転換は上記の比率でしか行われないが、カメラの向きは厳密には連動していない。 + 突進の基本 突進の基本 「突進」 は能力を発動すると突進トークンをひとつ消費して一定時間高速で前進する。「突進」発動にはブライトの前方にある程度のスペース(「激突」後退距離相当)が必要。スペースが僅かでも不足していると「突進」「死の突進」とも入力を受け付けず、発動できない。入力制限の対象は「激突」可能なものに限らず、進入不能なオブジェクト全般。 「突進」中はかなりの速さ(9.2m/s:ヒルビリーのチェーンソー相当)になるが攻撃不可。 「突進」中は進路変更を視点操作(カメラ移動)で行う。移動入力は無効。 「突進」は激突する以外に中断する方法が無く、激突しないと突進時間が終わるまで止まれない。 「激突」 は「突進」の最中に障害物に衝突することで起き、突進は中断される。「激突」するとブライトは反動で一定距離後退(進行方向の反対側)して止まり、「激突待機状態」といった形の入力待ち状態になる。「激突」状態は短時間(標準1.25秒/アドオンで延長可)持続し、その間は通常の視点(カメラ)操作と低速での移動が可能。「激突」中にさらに能力を再発動させると、追加でトークンを消費して「死の突進」が発動する。視点操作の自由度は平時と同様だが、移動は距離にして体1つ分くらいしか動けないので、「激突」中の移動だけで大きな障害物を避けて即突進につなげることはできない。 なお「死の突進」の発動は反動による後退が終わるまでできないが、カメラ操作は激突した瞬間から可能。 「激突」中の移動入力はやや先行入力が可能なようで、「激突」前から移動入力がされていると反動後退時にそのベクトルが反映される。この時、「激突」対象方向への入力がされていると、後退距離が相殺され突進発動のための前方スペースが不足し、「死の突進」入力が受け付けられなくなる場合がある。「突進」中は「激突」に備え後方(障害物から離れる方向)へ移動入力しておくか、「激突」直後に障害物に正対しない方向へ向き直って前方のスペースを確保してから次の「突進」操作を行うといい。 「死の突進」 は、激突した後にのみ出せる「突進」。移動特性などの基本性能は「突進」と同じだが、突進中に攻撃入力で 突進攻撃を出すことができる 。よって「突進攻撃」をするには「突進→激突→死の突進」という手順が必要になる。突進攻撃は回頭角度に制限があり、攻撃開始から左右60度ほどまでやや緩やかにカーブさせることしかできない。突進中も突進攻撃中も操舵には限界があり、細かい操作はきかないため動ける場所では生存者の旋回など細かい方向転換によって回避されてしまいやすい。 突進攻撃は「現在カメラが向いている方向」へ行われる。「死の突進」中の移動ベクトルとは別に、突進攻撃が入力された瞬間に「主観上の前方」へ前進し始め、同時に突進攻撃の操舵を受け付けるようになる。加えてカメラの向きは厳密には突進の進行方向とは独立しており、実際にはカメラがやや先行し、その方向へ突進方向が毎秒0.9°(アドオンなし時)で追従するので、大きくカメラを振っておくと攻撃入力の瞬間から一段深く曲がることができる。 (4.2.2)突進攻撃で板や破壊可能壁を破壊できる。 突進攻撃は通常の溜め攻撃(前進後に武器を振って、武器に攻撃判定がある挙動)とは様々な挙動が異なる。特殊攻撃扱いであるため、通常攻撃を条件とするパーク・状態効果は適用されない。(「誰も死から逃れられない」含む無防備なども効果を発揮しない) (破壊可能な板壁を除き)突進攻撃は障害物には命中せず、空振りとなる。 攻撃の判定は 突進攻撃開始から終了まである ため、攻撃開始時に生存者が密着していても命中する。 攻撃開始直後の攻撃判定は体のサイズに近いようで、肩を擦るような位置関係でも攻撃が成立することもしばしばあるまた攻撃判定はそこから小さくなり、後半はほぼ正面方向のみになる。 「激突」中に攻撃ボタン能力ボタンほぼ同時押しすることで、死の突進開始すぐに突進攻撃を出せる 。ただしこの操作方法の場合、硬直中の遅い移動が一切できない(バグ?) 「死の突進」の最中は、攻撃を空振りすることで激突無しで突進を中断できる。通り過ぎてしまいそうな時、任意の場所で止まりたい時はうまく活用しよう。突進攻撃後にもスタンモーションはあるが、通常のスタンよりもやや短い。また、モーション中もある程度の速度で向きを変えることができる。 また突進攻撃が入力されると「激突」は発生しなくなるため、衝突寸前でも攻撃を出せば硬直時間を短くで済ませられる。 「死の突進」の自然停止直前かつ攻撃受付時間内に攻撃を行うと、再加速しつつ攻撃動作分前進する。 バグか仕様か不明だが、突進攻撃はバダム幼稚園内の床の穴を飛び越えることができる。「突進」「死の突進」は空中に飛び出すとそのまま放物線で落下するのだが、突進攻撃はどういうわけか踏み切りで跳び上がり、穴を飛び越えて反対側に渡ってしまう。 操作デバイスの影響 操作デバイスがマウスかゲームパッドかによって能力の性能限界が異なる。どのくらいの差なのかは各々動画を検索して見比べてもらうとして、なんにせよ十分に操作に慣れた先の話であり、事実優劣はあるが、だから楽しめない・勝てない、無駄・非推奨という話では絶対にないことをどうかご承知おき願いたい。マウス操作であればより直感的なカメラ操作によって「激突」直後などでも生存者を視界に収めることも比較的しやすいが、ゲームパッド操作ではマウス操作に比較してカメラ操作の速度と精度に劣る分、咄嗟の対応にどうしても難がある。 カメラ操作の速度(感度)上限の差により、マウス操作でのみ攻撃可能な状況が存在する。具体的には「旋回回避への対応力」と「障害物の裏側への攻撃可能範囲」がゲームパッド操作に比べて、マウス操作が倍以上有利。突進の進路とカメラの向きは完全には同期しておらず、実際にはカメラが見ている方向に遅れて突進がついてくるようになっており、通常は突進の追従から大きく乖離しないようにカメラ感度に大幅な減速をかけることで制限しているのだが、この制限を上回る速度でカメラを振ると制限を振り切ることができてしまう。この「カメラの向きと実際の進路の”ずれ”」を作れるかどうかはカメラの回転速度(=カメラ感度)次第で、マウスでは大きく速く動かすか、一時的に感度を上昇させる機構を持つ製品を使用することで必要な速度を出すことができる。ゲームパッドではソフト・ハード両面の正常仕様の範囲ではどう設定を操作しても絶対に到達できない。そこに突進攻撃の「カメラの向いている方向に実行される」仕様が合わさって「操作デバイスによって突進攻撃の可能範囲が異なる」という現象が生じる。その影響の一例殺人鬼小屋の外周、入り口の対面の角に「激突」し、壁伝いに「死の突進」。ある程度進んだところで壁に向くようカメラを思い切り振った状態で変針を待ち、「激突」が発生する直前に突進攻撃を行う。カメラ操作開始タイミングが正しければ突進攻撃により壁を滑りながら対面の角を通過、さらに攻撃中の振り向き入力を続ける。適切に操作されていればマウスでは入口を通って小屋の中まで到達しつつ振り終わる(ほぼ180度の変針)対して、ゲームパッドでは入口で横を向きながら振り終わるのが限度(約90度の変針。一応「死の突進」開始時の進路をやや外向き(壁から離れる方向)に行い、対角への進入角度を深くしてやると小屋内に身体が入る程度までは到達できる) これらは制御難度の差、攻撃機会の差として常についてまわる大きな格差になっている。 固有パーク [部分編集] アイコン パーク名 効果名 ドラゴンの掌握(Dragon's Grip) 発電機を破壊後、30秒間で最初にその発電機にアクションを行った生存者は叫び声を上げ、4秒間位置が表示され、60秒間無防備のステータス効果を受ける。ドラゴンの掌握には120 / 100 / 80秒間のクールダウンが発生する。「この化合物には大きな可能性がある。微量であっても、不自然な効果を引き起こすのだ。」- タルボット・グライムズの日記 呪術:血の恩恵(Hex Blood Favor) 血が流れるとエンティティのご機嫌取りがかなう呪い。生存者を負傷させると、その生存者の24 / 28 / 32m以内にあるパレットが15秒間エンティティによって固定される。固定されたパレットは倒すことができない。呪いの効果は、紐付けられた呪いのトーテムが残っているかぎり持続する。「儀式が何らかの生物学的反応であるという提唱は、闇雲な想像ではない。」- タルボット・グライムズの日記 呪術:不死(Hex Undying) 儀式中に漂う邪悪な力を維持する呪い。呪術:不死の発動中に異なる呪いのトーテムが浄化されると、1回だけその呪いが“呪術:不死”のトーテムに転移し、“呪術:不死”は無効となる。転移した呪術パークがトークンを持っていた場合、すべてのトークンが引き継がれる。無力なトーテムの2 / 3 / 4m以内にいる生存者のオーラが視える。 アドオン [部分編集] アイコン 名前 レア度 説明 錠剤タイプの偽薬(Placebo Tablet) コモン 完全に効果がない薬…かどうかは分からない。・突進中の移動速度が15%減少する・突進の得点が発生するとブラッドポイントを100%%追加取得する 欠けた片眼鏡(Chipped Monocle) コモン 年老いて視力が衰えたにもかかわらず、タルボットがほとんど使わなかった単眼鏡。・激突の目標位置が表示される 化合物7(Compound Seven) コモン 初期のサンプル。期待されていた結果を達成することはなかったが、それでも驚くような効果を証明した。・激突の後、自動的に16m以内の一番近くにいる生存者の方向に向く ジギタリス(Foxglove) コモン タルボットの化学に対する興味を引き出した有毒植物。奥底に秘めた思い出をよみがえらせる。・突進の回復時間が0.25秒減少する 破滅したネズミ(Blighted Rat) アンコモン 血清を投与され一瞬生き返ったネズミ。攻撃的で制御不能になった。・突進を連続するたびに突進中の速度が4%上昇する 潰瘍の棘(Canker Thorn) アンコモン 臓器の潰瘍から切り取った棘。かなり大きく、軽度の毒素を分泌する。・突進後の回復時間が0.5秒減少する ボロボロの手記(Shredded Note) アンコモン タルボットの手記の一部。価値のある情報が記載されている。・突進トークンの最大数が1つ減少する・突進トークンのチャージに要する時間が0.33秒減少する プレイグの胆汁(Plague Bile) アンコモン プレイグの胆汁のサンプル。精製され、化学薬品の混合物で処理されている。・突進中のターン速度が10%上昇する パチュラの粉(Pustula Dust) アンコモン 乾燥させたパチュラの花弁を細塵状にすりつぶしたもの。・激突の最大持続時間が0.75秒間増加する 破滅したカラス(Blighted Crow) レア 破滅の血清によりグロテスクな変異を遂げて死んだカラス。・突進を連続するたびに突進中の速度が6%上昇する 本影の塩(Umbra Salts) レア 一瞬だけ霊界を通り抜けた、ごく普通の海塩。その過程で性質が変わった。・突進中のターン速度が15%上昇する 化合物21(Compound Twenty-one) レア 人間の命を脅かす血清。それ以上の存在である者には、有益な効果をもたらす。・激突後、8m以内にいる生存者のオーラが3秒間視える バラの強壮剤(Rose Tonic) レア 非常に貴重な新月の花束から取った、乾燥したバラの花で作られた混合物。・激突の最大持続時間が1秒増加する アドレナリンの小瓶(Adrenaline Vial) レア 不幸な被験者の副腎から抽出したホルモン。使用するとほとばしるエネルギーを得ることができるが、その後に疲労がやってくる。・突進トークンのチャージに要する時間が1秒減少する・突進の速度が10%上昇する・突進トークンの最大数が2つ増加する・突進の最大視認角度が20度増加する・突進のターン速度が55%低下する「お願い、やめて…」 魂の化学物質(Soul Chemical) ベリーレア 最近死亡した生存者の松果腺から絞り出した化学物質。・突進中、16m以内で修理または治療している生存者のスキルチェックの難易度が上がる・突進の開始地点の範囲内にいる生存者には適用されない「…は神経の律動活動に異常な変化をおよぼすと考えられる。」- 未分類の謎めいた教科書 錬金術師の指輪(Alchemist's Ring) ベリーレア ロンドン医科大学を卒業した化学者に与えられる指輪。飽くなき野望を象徴する。・死の突進が生存者に命中するとすべての突進トークンが即時にチャージされる「その生徒は、無許可の科学実験を行う目的で墓を荒らしたという罪に問われている。」- 教員によるタルボット・グライムズの処分(1838年) 召喚の石(Summoning Stone) ベリーレア タルボットはこの石を使って、本人が研究であると主張する対象をアヘン窟の壁に刻んだ。・死の突進が生存者に命中するとエンティティを呼び出し、15秒間現在地から16m以内のパレットを倒されないようにブロックする「死は始まりに過ぎないのだ。」 ヴィゴの手記(Vigo's Journal) ベリーレア 虚空から戻ってきたと言う男の日記。記載された情報には実用性がある。・突進中は探知不可になる「忘れられた夢と終わりなき日常しかない荒れ地では、そこから抜け出す方法を知っている者が神である。」- タルボット・グライムズ 玉虫色のブライト用ラベル(Iridescent Blight Tag) ウルトラレア 霧そのものから作られたガラス状の研究室用ラベル。エンティティによるプレゼント。あるいは、かつて本人が他者にしていたような、ブライトにラベルをつける残酷ないたずら。・すべての突進トークンを使い切った状態で死の突進が命中した生存者は瀕死状態になる「進化には劇的な変化が伴うものだ。」- タルボット・グライムズ 化合物33(Compound Thirty-three) ウルトラレア タルボットが最後から2番目に作った血清の試作品。タルボットの脱出には寄与しなかったが、強力な副作用があった。・激突を発動した位置から16m以内にいる生存者は3秒間妨害の効果を3%受ける・パレットや破壊可能な壁に激突すると破壊することができるが、ブライトは1.5秒怯む「時間がない。これで決めなければ…」- タルボット・グライムズ カスタマイズ + ... [部分編集] 初期・血塗れ衣装 画像 名前 説明 入手方法 The Blight(ブライト) 野心によって狂気の瀬戸際、そしてその向こう側に足を踏み入れた錬金術師。 初期衣装 Mystery Robes(謎の衣装) 古代の謎の学校で着用されていた衣服。今となっては過去の遺物である。 初期衣装 Bonebuster(骨バスター) 優美なアクセサリー。見かけによらず残忍な一撃を与えるために特別な重りがついている。 初期衣装 Bloody Blight(血塗れのブライト) 説明 プレステージ3回目 英名(名前) 説明 プレステージ2回目 Bloody Bonebuster(名前) 説明 プレステージ1回目 頭衣装 画像 名前 説明 入手方法 服衣装 画像 名前 説明 入手方法 脚衣装 画像 名前 説明 入手方法 実績 アイコン 名前 説明 背景 更なる背景として、アーカイブの学術書I - 覚醒『渇望』にもブライトについての記述が存在する。 「人間という存在を理解するには、それを超える必要がある」。これを信条とするスコットランド人の化学者、タルボット・グライムズは、その無限の野心で高みへと昇りつめた。子どもの頃、頭脳明晰でカリスマ的、権力にたてつくことも恐れなかった彼は人気者で、愛嬌があってチヤホヤされていたが、異様なまでに自立していた。町の近くに広がる壮大な野原を一人で探索し、ほとんどの時間を過ごしていたのだ。子どもの好奇心から始まった研究だが、有毒なジギタリスの実験でタルボットは危うく命を落としかけた。何日もの間寝込んだタルボットは、異常な量の汗をかき、食べたものはすべてもどしてしまった。回復したタルボットに湧きあがったのは、恐怖ではなく強い興味だった。それほど劇的に自分に影響を及ぼした花に、彼は摩訶不思議な魅力を覚えた。 大人になると、タルボットの野心はさらに広がり、それと同時に問題のある実験の速度も増していった。ロンドン医科大学に進んだタルボットは、たびたび叱責を受けながらも学業に秀でていた。限界を越えようとする意欲を買われた彼はイギリス東インド会社に就職し、7年で化学者として主任の地位を手にした。その後間もなくして、人生でもっとも偉大な実績のひとつを達成する。生産性を増加させる一方で労働者の休息の必要性を軽減する化学物質を開発したのだ。タルボットは、ダイアー島の捕虜収容所の地下にある秘密の研究所を任された。 インドの沿岸沖にあるその島では、アヘン戦争の捕虜が同意なしにタルボットの被験者となり、多大な苦痛に耐え得る兵士を作り出す薬の開発が行われた。大半の副作用は軽度だったが、少人数の兵士が狂気に陥ったという噂が流れた。狂乱した兵士は村で大虐殺を起こし、銃剣で村人を突き刺して、木から吊るしたという。この件に関する公式な報告はなく、タルボットはそれが誇張された戦争下の噂話でしかないと主張し自分に責任があることを否定した。 無慈悲で明晰な頭脳を持つ彼は冷静なように見えたが、その疑問視される実験に次々とさらされる敵兵に対して、タルボットは意識を向けていなかった。そして、現実が文字通り叩きつけられることになる。マンガロールを旅行中だったタルボットは、後頭部に鉄パイプによる殴打を受け、縛られ、ワゴン車に乗せられた。目隠しが取り去られると、具合の悪そうな男がタルボットを何百人もの遺体が埋まっている共同墓地に案内した。タルボットの知らないところで、彼が開発した生産性増加の薬により、ほぼ工場1つ分に相当する労働者が死亡していたのである。誘拐犯の怒りと非難を前に、対抗することはできないとタルボットは悟った。鉄パイプが振り下ろされるたびに体を丸めることしか彼にはできなかった。タルボットは共同墓地に投げ入れられ、死を待つのみとなった。意識と暗い闇の間をさまよいながら、タルボットはそこから這い出ようとした。指が腐敗した肉に食い込む。どす黒いハエが露出されたタルボットの肌を食いちぎろうとする。何百もの針に刺されているような感覚が身体を突き抜ける。倒れたタルボットの目の前には、死んだ女性の輝くヘーゼル色の目がある。衰弱して顔を背けることができないタルボットは、自分のライフワークがもたらした結末を見据えることしかできなかった。 その後、タルボットは死の淵から救出された。皺だらけの優しそうな顔が視界に入ると、自分が小さなベッドに横たわっていることに気づいた。息をするにも苦痛を伴う状態だったが、修道院を装ったこの古代の謎の学校で、タルボットは健康を取り戻した。高く素朴な壁の裏にある植物が生い茂った庭では、修道僧たちが禁じられた文字を研究していた。彼らは1つの次元が他の次元とつながっていると信じ、新たな次元を探求するべく人間の精神を拡張する取り組みをしていたのだ。 タルボットの知識がここで不可欠であることは分かっていた。彼の開発した精神を変造する化学物質は、精神拡張の理論と造作なく統合した。その瞬間、タルボットは自分が救われたのは偶然でないことに気づいた。学校の知識を進化させるために、わざわざ墓地から拾われたのでだ。研究を依頼されたタルボットは、完全回復するまで協力することに同意した。研究対象は松果腺から抽出した化合物で、精神の目を開くことを可能にするこの物質を修道僧は「魂の化学物質」と呼んでいた。自分を救ってくれた人々に対する厚意として始まった研究に、タルボットは間もなく執着していく。学校の文書保管庫にある記録を読み漁り、以前は想像もできなかったようなアイデアを裏付ける化学式を見いだした。そして、人類を新たな啓蒙の時代へ先導することを夢に見始めた。おそらくその頃から、何百人もの死亡した工場労働者が、そしてヘーゼル色の目が現れる悪夢が、脳裏から徐々に消えていった。 成功に近づくにつれ、修道僧の態度が豹変した。かつては優しい笑みを浮かべていた修道僧たちは、タルボットを見るなり、その不安な目をそむけるようになった。礼儀正しく会話をしてくれていた修道僧は、静かなささやき声で話すようになっていた。最後にタルボットが学校で目にしたのは、樹状突起のように枝分かれした、自分のベッドの上のひび割れたしっくい天井だった。 次に覚えていることは、砕けたモザイクのかかった映像と感覚である。汚れた照明、石畳上の馬の蹄、粗野な黄麻布が自分の頬に擦れる感覚、そして腕に食い入る鋭い痛み。アヘン窟内のわらでできたマットレスの上で目を覚ましたタルボットは、ボロボロで不衛生な状態で大の字になっていた。濃い霧の中にいるような頭に最初に浮かんだのは、自分の手記だった。それはタルボットの画期的な発見の記録が書かれた唯一の文書だ。大きな声で助けを求めながら、薄汚い窟の中を必死になって探した。何人かの居住者はハンモックから顔を上げたが、その薬に侵された目には無関心さしか見られず、すぐにまどろみに浸っていった。タルボットの後ろにローブを着た誰かが現れたかと思うと、腕に針が刺さり、再び世界は闇に包まれた。 また目覚めだ。目覚めは回を増すごとに、どんどん不明瞭になっていった。歯の間の大きな隙間を舌で触ってみる。どれぐらい経ったんだろう……かすかな記憶が戻ってくる。魂の化学物質。手記。もう少しで成功だった。遠くからささやく声が頭に入ってくる。 不器用な様子で石を探すと、震える手でそれを研いだ。窟の暗い照明の下、無反応の居住者に囲まれながら、記憶をたどり、研究の内容を壁に刻んだ。壁から床へ、ささやき声の言っていることは理解不能だったが、そのすべてを取り込み、指に血が滲み始めるまで何時間も書き続けた。書く場所がなくなると、石を握り自分の胸に文字を刻んだ。血みどろのタルボットは、そこで奇跡を目にした。オレンジ色の花が一面に咲いた壮大な野原だ。ささやき声は、野原に入り、人間の理解を超える世界と次元を発見するようにと、タルボットを急き立てている。一瞬、子どものころに感じた不思議に魅了される感覚を覚えた。 アヘン窟の居住者たちが静かに目覚めた。煙の乾いた匂いはまだ漂っている。薬でボーッとしたままヨロヨロと歩く居住者たちは、血で濡れた石床に気づいた。亀裂には小さな小川が流れている。目が暗闇に慣れると、ぎこちない走り書きが目に入ってきた。終わることなく何度も何度も記された文章は、ただ1行。 死は始まりに過ぎない。 戦法 (編集4.4.0) 地形を利用して戦う殺人鬼のため、周囲の地形を把握しながらマップに合わせてうまく戦っていくことが求められる。 能力についての細かい補足説明は上の「能力の補足・説明」を参照 能力の初歩 「突進」 による高速移動を持つが、そのままでは攻撃できない。突進中に障害物へ 「激突」 した直後は、最中に突進攻撃可能な 「死の突進」 を発動できる。突進・死の突進を発動する度にトークンを消費し、再度突進できるまでの時間が伸びる。 障害物がない場合「突進」中に途中で止まることはできない。「死の突進」の最中は突進攻撃を振ることで突進移動を中断できる。 「死の突進」からの突進攻撃は特殊攻撃扱い。(通常攻撃を条件とするパーク・状態効果、無防備なども適応されない。)この突進攻撃を当てることで板や破壊可能壁を破壊できる。 この突進攻撃は開始時点では体に攻撃判定が出て、密着~肩を擦る位置でも当たることがある。そのため 死の突進中に密着できたときだけ攻撃を入力する と、より確実に攻撃を当てることができ、また密着できない時は攻撃を控えることでいったん激突して仕切りなおして再度突進を狙うこともできる。突進攻撃の攻撃判定は進むと、見かけ通り前方先端のみとなる模様。 「激突」からすぐ突進攻撃を出したい場合は、攻撃・能力のボタン両方をほぼ同時押しすると出せる。激突直後、生存者が接近してきたときはこれが有効。 障害物や生存者の位置関係を把握しながら、突進を駆使しつつ生存者を追い詰めることになる。 戦術 突進の運用基礎としては 能力は高速移動用 と考え、巡回、チェイスポジション間移動に使い、チェイスは歩行で行うのが堅実な使い方。気軽で高速の発電機巡回がこの殺人鬼の一番の強みと言えるだろう。マップにある障害物の配置や通路の状況をよく覚えて、一気に移動・巡回できるようになっておきたい。特に「どう激突するか」を瞬時に判断できるようになると戦術の幅が広がる。 挙動と猶予時間を有効活用するのが重要。特にゲームパッド使用時、突進中は操舵を兼ねるため重かった視点移動操作が不意に「激突」した瞬間に制限がなくなり、激突後退の位置変化と視界を回転させてしまう操作ミスがあわさって方位を失いやすい。不慣れなうちは障害物のそばを通る時は「激突」しない確証がない場合「激突」に備えて操舵をやめ、「激突」状態になったのを待ってから落ち着いてカメラを回し素早く次の進路に向き直ろう。 衝突後に進みたい方向の逆側端の位置に当たるようにすると素早く折り返せる。(左側端に当たる→激突中に左半歩ズレて右前方に突進) 屋外、特に障害物が少ない場所≒激突できる場所が少ないと、死の突進の発動がし難くやや苦労する。 かといって屋内、特にまっすぐ通れる場所の少ない場所も突進の移動距離を稼ぎにくく、それはそれで苦労する。 トークンは使い切ると再使用までの時間が伸びるため、距離や位置を考えて使う量を判断しよう。 突進を使って直接生存者を追いかけるのは難易度が高く、 チェイス中に下手に使うと、かえって見失ってしまう ことになりがち。チェイス中も「大きく離された状態から急接近を狙う」というのが突進の基本運用。うまくいけば相当の短縮ができる他、追い越して逃がしたくない方向へ先回りするといった使い方もある。 あとは生存者の逃げ方が分かりやすく、まっすぐ逃げてくれそうなタイミングを狙って「激突」しつつ急接近することが突進攻撃の限られた狙い目となる。分かりやすいのは左右を壁に挟まれた通路などへ駆け込む所。やや分かりにくいが「板窓の手前」も慣れない生存者は直進しやすく狙えることがある。 例をあげておくと小屋では外周の壁を擦りながらでも入り口横に衝突、中へ動きながら狙いをつけて狙える場面がある。(※発電機があると厳しい) ただし生存者から見て突進攻撃は殺人鬼をよく見ていればそこそこ回避できる、つまり慣れた生存者相手への突進攻撃は中々決まらないと思ってもいいだろう。 どれだけ習熟しても、障害物を飛び越えられるわけでも自在に作り出せるわけでもない。 能力の欠点から狙えない場面は少なくないため、突進攻撃のみで倒そうとすることは無謀なことが多い。 一応。周囲の地形を良く把握して「狙える場面」を目ざとく見つけて狙っていくことができるようになれば、チェイスにかかる時間を大幅に短縮していくことができる。 他に突進攻撃の狙える状況は「高速巡回している最中に遭遇し、反応が遅れた生存者めがけて死の突進から攻撃を狙う」状況くらい。 突進攻撃で倒れた板や破壊可能壁を破壊できるため、移動中の片手間にそれらを破壊しておくこともできる。また倒れた板は一旦放置しておいても、後で破壊するのがそれほど手間にならない。 チェイスの方針 能力を使って直接倒すのは難しいため、まずは 「能力で接近して、歩いて攻撃する」 のが堅実。「突進」で巡回・索敵し、適度に距離を詰めたら徒歩で殴りにいくのを基本戦術とすると能力に振り回されることなく戦える。 移動手段として慣れてきたら状況は限られるが「突進攻撃を狙える場面」を見つけて狙っていくと良い。生存者がほぼ直進せざるを得ない場所で手前に丁度いい障害物がある状況から「突進即激突→死の突進で接近→突進攻撃」という流れだと比較的狙いやすい。 当然だが激突に使う障害物は前方にあるものに限らない。左右にあるものを使うこともできるし一旦後ろを向いて背後にある障害物に激突してから向き直って追いかける、といったことも可能である。地形把握をして、瞬時に生存者の逃げる方向と激突に使う場所を判断できると狙える場面が増える。 生存者の中には「激突」中のブライトに近づいて「死の突進」および突進攻撃をやりすごそうと考える者も散見されるが、通常攻撃がとどくような距離なら「激突」中にカメラを回し、わずかでも生存者が視界に入った瞬間に「死の突進」入力、同時かそれ以前から攻撃入力を連打しておけば即座に発生した突進攻撃で轢殺できる。 (4.2.2)「突進攻撃」による板破壊は、うまく使えればチェイス時間を多少短縮できる。板を早めに倒しやすい負傷中などの生存者には板へ駆け込むところへ突進で急接近をしかけることで、素早く板を処理できたり、倒し損ねさせることも。 牽制しつつの突進破壊は逃げられる距離を短縮できる反面、破壊後即突進追撃がしにくくなるため有効性はケースバイケース。4.2.2現在破壊時の能力ゲージ回復のタイミングが通常より早く、トークン2個ならトークン回復はやや問題になりにくい。 ステップアップ 「突進」を使いこなすために標準5連続で使えるがフルチャージまで再発動できず、障害物を透過できず、障害物にぶつからないと方向転換できないうえ、初回は攻撃不能でしかも振り向き攻撃はできないブリンク、といった性質を持つ「突進」をチェイスあるいは直接攻撃手段として常用するのは非常に難しい。攻撃的運用に必要なプレイヤースキルは要約すれば以下の2点になる。激突中に生存者の位置とそこへの経路を把握する能力「激突」中、往々にして死角になる場合が多い生存者の未来位置を予測し、「激突」直前の周囲の状況からそこへの経路を素早く決定することが重要になる。まずは思い通りに「激突」する練習から始めよう。予定通りの位置に「激突」するのが自在に駆け回るための第一歩になる。一回の突進で到達できる距離、「激突」可能な角度についてもあわせて把握していきたい。 再突進入力の速度と精度「激突」中、生存者は基本的に離れ続けており、距離が開くほど突進経路は複雑になってしまう。「激突」から素早く正確に「死の突進」を行うほど攻撃は成功しやすくなると言えるが、ただ急げばいいわけではなく正確であることがより重要。「激突」から自在に走り出す練習が第二段階。「激突」後の進路決定を素早く落ち着いて行えれば、入り組んだ場所でも自在に突進できるようになる。思った通りの方向へすぐに向き直り、狙った進路でカメラを止められるよう、繰り返し手に覚え込ませよう。 突進攻撃のターンは外れそうなときの最後のあがき程度に考え、「死の突進」中のターンだけで生存者に到達し攻撃できるのが理想。 パーク・アドオンについて ブライトは視点が低く、背の低い障害物にも視界を遮られてしまい索敵がかなりしんどい。その上突進中は視点が正面を向いたままとなるため、巡回中も生存者を見つけるのにかなり苦労する。そのため視界を確保したり、索敵を補助するパークやアドオンをなるべく用意しておきたい。パーク闇より出でし者:視野角を広げ索敵しやすくするほか、突進後などの各スタン中に生存者を見失いにくくする地獄耳:視線が切れた状態での立ち回りを補助する アドオン化合物7、化合物21:チェイス補助兼索敵強化魂の化学物質:スキルチェック型作業妨害とそれによる索敵強化 特殊攻撃持ちではあるが、基本は通常攻撃を狙っていくことになるため無防備を付与するパークも使いにくくはない。習熟して突進攻撃を狙って当てられる場面が増えてくると、通常攻撃を狙うのが手間に感じる場面も出てくるが。 高速移動とシナジーを持つパークは全般的に有効。 + アドオン「アドレナリンの小瓶」について アドオン「アドレナリンの小瓶」について このアドオンは 「カーブ性能は1/10になるがカメラはより広く動かせる」 +突進回数増加+回復速度上昇という効果である。※一切曲がれないわけではない。また突進攻撃中は「突進」状態ではないので制約は受けず、アドオンなしの状態と変わらない。突進中に広く周囲を見渡すことができるため高速移動中の索敵が多少しやすくなるが、能力の操作感がガラッと変わるため使う際は要注意。 このアドオンの特長は「突進攻撃は見ている方向へ出る」性質が非常に顕著になること最大限横向きにすることで通常なら攻撃不能な旋回半径の内側の物陰も狙うことできる。 つまり突進中の操舵で行ける範囲が限定される代わりに、突進攻撃の死角が減少する。ただし突進攻撃の射程自体はそれほど長くない。 また、障害物を避けて移動距離を伸ばすことが難しくなる代わりに回数と回復が向上する。 固有パークについて (4.3.2) ドラゴンの掌握 発電機を破壊した直後30秒以内の所に、修理アクションをした生存者に叫び声(+強調表示4秒)をあげさせ60秒の無防備状態にする。 クールダウンが非常に長く何度も使える効果ではないが「発電機基準の索敵効果+無防備付与」により、強力な牽制効果を期待できる。特に臆病な生存者は中々修理を進められなくなるだろう。 狙い目は特に進んでいる発電機で、もし修理を強行してくるなら即ダウンから有利な状況を作れるし、30秒放置されても修理46%程度の遅延となる。 パークの点灯・タイマー状況も注視して使おう。 叫んでいなくても無防備が付与されるとタイマーは更新される 。 呪術:血の恩恵 生存者に通常攻撃をヒットさせた地点から16m以内のパレットを15秒間倒せなくする。※呪術系パークである。 既に倒れているパレットには効果がなく、相打ちタイミングなどクロスプレー状況では先に攻撃を当てても倒されてしまうことがある。 パレット付近で倒した生存者を担いだ際に板当て救助などを防げるが、それ以外の効果は生存者の技量に左右される。 負傷ブーストでしっかり距離を稼がれてしまうと効果範囲外の板に到達されやすい上、窓枠を使った周回をされてしまうと効果時間が切れることも。 有効なのは負傷しながら近くの板へ頼ろうとしてしまう生存者くらいである。 呪術:不死 ver4.5.0にて効果変更。 トーテム保護系パーク。 効果1:他の呪術が破壊されたとき、対象と「呪術:不死」がすり替わり身代わりに破壊される。 身代わり対象の呪術パークがトークンを保持していた場合、そのまま引き継がれる。 効果2:無力なトーテムの周囲2/3/4m以内にいる生存者のオーラを表示する。 トークンの引継ぎが可能になった点は強化だが、必ず「呪術:不死」から破壊されるようになったため発動機会は1回。無力なトーテムを使い切るまでは他の呪術を防衛できる可能性のあった以前のバージョンに比べると防衛力は見る影もない。 オーラ感知能力も感知範囲こそ広がったものの範囲内にいる間しかオーラ表示されず、無力なトーテムのみが対象になったため、燃えるトーテムそのものを守る助けにはほぼならなくなった。 対策 (編集時4.2.2) 突進の急接近に注意 突進の速度は非常に速く、通常の心音外からでも4秒ほどですぐ近くに到達する。地形にも左右はされるものの巡回速度は中々早い。バベチリなどで位置がバレた場合には逃げる暇もなく急行してくることも。 入り組んだ地形にある発電機は比較的安全だが、突進できるルートのある開けた場所の発電機は、急接近からの突進攻撃に要注意。 逃げる際も動きが分かりやすすぎて読まれてしまうと突進による急接近や先回りをされてしまう。特にゲート開放後の攻防ではゲートまで距離があると通常攻撃→突進での追撃や先回りが間に合って逃げ損ねることも。逃げきれない距離で狙われた時は障害物などをうまく利用して見失わせてから逃げ切る必要がある。 死の突進は障害物や旋回で回避 死の突進での攻撃は旋回性能に難があり、攻撃判定が見た目より広いわけでもない。そのため木一本を盾に回り込む、あるいは旋回するだけでも比較的簡単に回避することができる。(ただし特殊な操作による急旋回突進攻撃が可能なプレイヤーの場合、「木一本」より周囲の長い障害物は盾にならない可能性大)。なお旋回にしろ障害物を盾にするにしろ「中途半端に90度ほど曲がっただけ」では曲がって追い付いてくる危険がある。回り込んで避けるならブライトの後ろまでしっかり回り込もう。ただし回避行動を読まれて攻撃を振っていなかった場合、最寄りの障害物で激突を発生させ再度襲ってくる危険がある。仮に突進を終えたとしても硬直は長くなく、完全に見失わせることができていなければすぐに復帰して追跡してくるだろう。 また、攻撃判定は攻撃を開始したブライトの身体のほぼ全身が攻撃力を持ったまま止まるまで移動するので、「見た目より広くない」だけで「見た目通り」には大きく、「振りはじめからの到達距離(=射程)」と「攻撃の持続範囲」という意味では驚異的。しかも通常攻撃と異なり武器を振りかぶり始めた時点ですでに攻撃判定を持っているので、すれ違うように避ける場合はブライトに接触しないよう注意する必要がある。 屋外など障害物のない場所や、周囲に激突できるものがない一周が短いチェイスポイントでは死の突進による攻撃はほぼ心配ない。 逆に言えばキラーが突進制御しやすい地形・方向へ逃げてしまうとそのまま攻撃を受けてしまう。追ってくる方向とその進路上にある障害物、そこに激突したあと再突進しやすい方向など配慮すべき情報は多い。 何より能力を使わなくても4.6m/sの追い足を持つキラーなので油断は禁物。 要注意アドオン アドオンによる付加能力に厄介なものがあるため、よく覚えて警戒しておこう。特にオーラ可視表示系は要注意。「化合物21(レア)」 激突時に周囲8m以内の生存者のオーラを3秒間表示 する。 「魂の化学物質(ベリーレア)」 突進中周囲8m以内の生存者のオーラを表示 する。これらにより隠密や裏をかく行動を崩されやすくなる。 生存者視点ではアドオンによるものか読み負けなのかの判別は難しいが、もし 能力を頻繁に使っている・よく激突をしている 場合、これらのアドオンを特に警戒しよう。 変更履歴 Patch 4.2.2死の突進中の攻撃で倒れているパレットや破壊可能壁を破壊できるように変更 一部アドオンの調整 Patch 4.6.0アニメーションとカメラ位置を高く調整 特殊能力使用中の障害物への当たり判定を作り直し、障害物の表面を滑りづらくなるよう変更 Patch 4.7.1突進中、非常に高感度な操作入力が行われたときの旋回速度に上限を設定 コントローラー使用時、突進中の操作感度と最大旋回速度を増加 Patch 5.0.0突進中のフレーム毎の最高旋回速度を再調整 コメント 勝てるマップと勝てないマップの差が激しすぎる。 - 名無しさん (2021-07-22 16 57 11) マップ次第じゃ無能力者と変わらん ラクーン警察署とか突進での巡回すらできないし - 名無しさん (2021-07-30 14 27 29) 衝突判定ぬるぬるで壁にぶつかれないんだが? - 名無しさん (2021-08-03 09 33 37) 現在のところ仕様となっております…。 - 名無しさん (2021-08-03 10 48 48) 壁よりも"肩が当たる位置"を意識すると滑る滑らないの判断がつきやすいですよ。それでも滑るときは角度かバグ(仕様)ですね… - 名無しさん (2021-10-11 05 00 43) moka 死ね - 名無しさん (2021-08-13 19 57 52) 滑るオブジェクトは滑りまくるからそれ覚えないとまず何もできないよ。まぁ覚えたと思ったら仕様変わっちゃうんですけどね。最強キラーと言われることもあるがぜんぜんマゾキラーだね。 - 名無しさん (2021-08-21 02 00 40) 旋回性能が大幅に落とされるアプデを貰ってからは大して強くないキラーになってしまった。オブジェヌルヌルバグはもう仕様だと割り切るつもりだろうね - 名無しさん (2021-08-21 02 13 55) アプデで突進で弄ばれる獲物のトークン減らなくなったから使ってみたけど速すぎて草 - 名無しさん (2021-08-25 12 10 16) パークだけは強いキラーいるよね - 名無しさん (2021-09-17 08 41 40) ぬるぬるはストレスたまるけど各オブジェクト当たり判定修正となるとこの運営には無理だろうなということが推測できるので諦めている - 名無しさん (2021-09-27 15 36 52) 技術力のかけらもないからな - 名無しさん (2021-11-08 03 28 20) 同じ人がおったわ。気にぶつかろうとしたら滑るのよ。 - 名無しさん (2022-09-21 23 24 56) なんだこの栞ナースの上位互換 - 名無しさん (2021-10-02 08 44 36) 今や昔のビリーみたいになってるね - 名無しさん (2021-10-11 01 00 53) ブライト意外と強い - 名無しさん (2021-10-15 13 12 21) つよすぎワロタwナースより簡単やんw - 名無しさん (2021-10-16 21 00 50) 間違いなくnerf入るで - 名無しさん (2021-10-19 13 52 18) 個人的に難しさはナースとどっこい ただナースほど巡回早くないしなにより向こうは壁を無視できる性能差がな... - 名無しさん (2021-11-08 23 30 04) 指輪をいますぐnerfしてくれ - 名無しさん (2021-11-11 18 21 12) ゲームの方の錠剤タイプの偽薬の説明が突進中の移動速度15%上昇って間違えてるね - 名無しさん (2022-02-10 21 59 37) 今こいつを使ってる奴等の大半はhug techとか何かしらやってるんだろうな。 - 名無しさん (2022-11-15 17 58 05) チートを使ってfpsを維持ってウルレアまで使って全逃げされるとか無様すぎる。 - 名無しさん (2022-12-13 16 09 28) こいつなんで壁にぶつからないと殴っちゃいけない縛りしてんの? - 名無しさん (2023-09-28 21 15 50) 大興奮して走り始めて、頭ぶつけないと冷静になれないから。 - 名無しさん (2023-10-13 06 41 23) sas - 名無しさん (2024-04-08 16 47 19) sextkusu - 名無しさん (2024-04-08 16 47 34) 名前 最新20件を表示しています。ログ全文 コメント左側の◯をクリックしてから書き込むと、レス形式でコメントできます。
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/35.html
更新日時 2012-09-12 22 47 15 (Wed) 問題1 一次妄想と二次妄想の違いは? +... 解答 「一次妄想」と「二次妄想」 古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「あの人はまだ自分がxxであることに気づいてない。」 「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と 関わりがある妄想を二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。 しかし、一次妄想と考えられる妄想にも本人なりの理由が存在している場合も多く、真の無意味で根拠のない妄想はまれである。 了解可能か否かで一次妄想と二次妄想を区別するという定義もあるが、 「私の病気は不治の病なのだ」という妄想も抑うつ気分から悲観的妄想が出現していれば理解可能であるが 健康なひとがそのような妄想をもっていれば了解不能であるため、これらの区別は難しい。 偏見との区別も難しく、考えの根拠を聴取し、ひとつひとつ反証していくことで妄想と明らかになるが、 文化が異なる反証であるとその方法は有効ではなくなる。 さらに一次妄想は以下の5つに細分化されている。 1.妄想気分:周囲がなんとなく意味ありげで不気味と感じる。形容ができないがそこから具体的な判断がおこり妄想となる。 2.妄想知覚:正常な知覚に特別な意味づけがなされる。それが強固な確信となり訂正が不可能である。 3.妄想表像:とんでもないイメージを抱く。 4.妄想覚性:途方もないことを察知するが実体には何も理解できていない。 5.妄想着想:ある考えや古い記憶が突然思いがけない意味をもって思い出され、強固な確信に至ること。 妄想知覚などは統合失調症でよくみられる現象である。 具体例は漫画ブラックジャックによろしくなどで詳しく描かれている。 二次妄想はうつ病でよく見られる現象である。心気妄想、微小妄想などが有名である。 「なんとなく胃が痛い、病院にいって検査しても異常がない、心療内科の受診を勧められ、 それでうつ病と診断される」こういったエピソードが心気妄想には多い。 問題2 身体依存が最も形成されやすいのはどれか?1つ選べ。 ①アルコール ②コーヒー ③解熱薬 ④覚醒剤 ⑤有機溶剤 +... 解答 1(正答率:78%) 解説 ①アルコール:身体依存があるとなっている。 身体依存は①アルコールと書いてあった。 ④覚醒剤は、代表的なアンフェタミン、メタンフェタミンなどに依存性があり、 強い精神依存と精神症状などが知られている。 覚せい剤もトピックス。 意外と正答率が低い気がする。 問題3 58歳の弾性。言動を心配した妻に伴われて来院した。50歳時に手指振戦が出現しParkinson病と診断され、L-dopa治療開始。 56歳時には身体の硬さが気になり、L-dopa増量を医師に懇願し、どんどん増量された。 1年前から妄想と幻聴が始まった。 会社を退職し、気分が高揚して、昼夜逆転の生活となる。インターネットに没頭して高額の物を購入。 性的欲求が亢進し妻に迫り、拒まれると怒り出す。 対応として適切なのは、どれか。 ①抗不安薬 ②抗てんかん薬 ③抗コリン薬の大量投与。 ④非定型抗精神病薬 ⑤L-dopa投与を直ちに全量中止。 出典:104回D59 +... 解答 ④(正答率:89.8%) 解説 Parkinson病のドパミン補充療法中に生じた精神病性障害の治療法を問うている。 診断:物質誘発性精神病性障害 過度のドパミン補充療法の可能性 ×①~③抗精神病作用はない。 ○④非定型抗精神病薬はドパミン遮断作用が弱いのでParkinson様症状をあまり悪化させることがなく、 抗精神病作用を発揮する。そのためL-dopaの副作用を漸減することができる。 ×⑤L-dopaの突然の中断により悪性症候群を生じることがあるため、漸減してゆかなければならない。 出題者コメント 105回は、悪性症候群の問題も要注意だし、 今年は猛暑で、アルコール依存症で入院したケースが多かったと新聞に出ていたので、 アルコール依存症が出るかも。 過去問にアルコール依存症の人を保健所の精神保健相談?(アルコール相談?)に紹介するとか でていたような気がする。 普通は、精神科専門病院に紹介するのが良いと思うけどね。 問題4 二次(または続発)妄想を呈しやすいのはどれか。3つ選べ 1.拘禁精神病 2.症状精神病 3.統合失調症 4.感応精神病 5.祈祷精神病 出典:スレ15 122氏 +... 解答 1,4,5 解説 1.拘禁という特殊な状態から二次妄想を呈する 2.意識混濁の回復期(通過症候群)に見られることがある。一次妄想 3.一次妄想が特徴であるが、一次妄想より派生して二次妄想の見られることも多い。 つまり、妄想が次々に妄想を出現させ(妄想構築)、体系化することがある(妄想の城) 4.精神病を呈したものと密に接することで、発端者の精神症状の一部を共有した状態。 発端者と分離することで症状が改善することが多い。二人組精神病とも言う。 5.祈祷者に対して強い感動が起こり、精神病症状を呈するもの。二次妄想が見られる。 問題5 うつ病でみられるのはどれか。 a 思考制止 b 思考途絶 c 思考化声 d 妄想知覚 e アンビバレンス 出典:101F-8 +... 解答 a 解説 a 思考制止 →デプレ b 思考途絶 →シゾ c 思考化声 →シゾ d 妄想知覚 →シゾ e アンビバレンス →シゾ 問題6 32歳の女性。 1年前に夫婦げんかの最中に動悸がひどくなり、 息が苦しくなり、 気が遠くなり、 体が弓なりの緊張状態となって近医で処置を受けた。 その後、同 様の発作の頻度と持続時間とが増加した。 最近では夫婦仲も冷えて離婚話も出て きたが、その話が出るたびに発作を繰り返し、外来受診となった。 身体的異常 はない。 最も考えられるのはどれか。 a うつ b てんかん c 統合失調症 d 解離性障害 e パニック障害 +... 解答 正解:d 精神の卒試終わってるからゆゆう dだ いわゆるヒステリー 問題7 うつ病について特徴的なものを2つ選べ a 思考途絶 b 精神科における入院患者数が1番である c 回復期の自殺 d 1次妄想 e 貧困妄想 出典: +... 解答 正解:ce 解説 ×a 思考途絶→トウシツ ×b 精神科における入院患者数が1番である→トウシツ ○c 回復期の自殺 ×d 1次妄想→二次 ○e 貧困妄想 うつ病の回復期の自殺に注意 問題8 疾患と治療で誤っているものを全て選べ(2つ) a 小児自閉症-メチルフェニデート b Tourette症候群-ハロペリドール c 睡眠スケジュール障害- メラトニン d レム睡眠障害-プラミペキソール e むずむず足症候群-クロナゼパム 出典106スレ11 431氏 +... 解答 正解:ad 解説 cはメラトニン受容体作動薬のことか? 問題9 神経性食思不振症で正しいものはどれか。3つえらべ。 a GHは高値 b LDLは低値 c T3は低値 d 都市部に多い e 恥毛が抜ける 出典106スレ20 ??氏 +... 解答 正解:acd 解説 ○a GHは高値 ⇒低栄養によってIGF-Ⅰ↓、フィードバックでGH↑ ×b LDLは高値→コレステロール↑ ⇒諸説あるが、飢餓状態でエネルギー需要が高まり、糖不足なので肝でのコレステロール産生↑ ネットで、食べない→胆汁出さない→血中コレステロール産生↑で説明されている人も… どういう理屈かわからんが、事実としてコレステロール↑となっているのは有名らしい ○c T3は低値 ⇒T4→でT3↓rT3↑(lowT3症候群) ○d 都市部に多い ⇒そのとおり ×e 恥毛は抜けない ⇒恥毛、腋毛は正常で、産毛が増加する。(下垂体機能低下との鑑別) 問題10 統合失調症の陰性症状改善に用いるのはどれか a イミプラミン b フルボキサミン c ハロペリドール d リスペリドン e パロキセチン +... 解答 正解:d 解説 ×aイミプラミン(トフラニール)は三環系抗うつ薬 ×bフルボキサミン(デプロメール、ルボックス)は、うつ病・うつ状態,強迫性障害に効果のある選択的セロトニン再取り込み阻害薬。 ×cハロペリドール(セレネース)は統合失調症の陽性症状に効果のある抗精神病薬 ○dリスペリドン(リスパダール)は統合失調症の陽性症状と陰性症状に効果のある抗精神病薬。双極性障害(躁鬱病)にも効果がある。 ×eパロキセチン(パキシル)はうつ病,うつ状態,パニック障害,強迫性障害に効果のある選択的セロトニン再取込み阻害剤 問題11 解離性〈転換性〉障害の症状として誤っているのはどれか。[99E7] a 健忘 b 失神 c 離人症 d けいれん e 多重人格 +... 解答 正解:b 解説 ○a健忘は、解離性健忘とも言う。 ×b精神症状として意識障害を示すこともあるが、完全に失神してしまうことはないということで。 ○c離人性障害とも言う。 ○d感覚障害、視力障害、疼痛、けいれんなどの神経系の症状をみることが多い。 ○e解離性同一性障害(多重人格障害)とも言う。 解離性障害とは、いわゆるヒステリーのこと。 ヒステリーは,精神的葛藤が身体症状として現れる転換性障害と,精神症状として現れる解離性障害を含む概念である. 身体症状としては,歩行障害,感覚障害,視力障害,聴力障害,疼痛,けいれんなどの神経系の症状をみることが多く, 精神症状としては興奮,健忘,遁走,意識障害,多重人格などがある. ヒステリーはかまってもらいたいちゃんだから、失神なんかしておれんw。 問題12 [105D55] 14歳の女子。学校の健康診断で高コレステロール血症を指摘されたため精査目的で来院した。 1年半前から友人と一緒に食事量を減らしてダイエットを開始した。半年前からは筋力トレーニングも開始した。 最近は倦怠感を強く自覚している。減量開始前の体重は43kgであった。意識は清明だが,表情は乏しい。 身長151cm(-0.9SD),体重27kg(-2.8SD)。体温35.6℃。脈拍44/分,整。血圧110/92mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。 腹部は平坦,軟。皮膚は乾燥が目立ち,四肢に冷感を認める。 血液生化学所見:総コレステロール268mg/dl,トリグリセリド 82mg/dl,TSH 4.6μU/ml(基準0.2~4.0),FT3 1.8pg/ml(基準2.5~4.5),FT4 0.8ng/ml(基準0.8~2.2)。 頭部MRIで軽度の脳萎縮を認める。この疾患に認められる症候はどれか。3つ選べ。 a 無月経 b 粘液水腫 c むちゃ食い d 自己誘発性嘔吐 e アキレス腱肥厚 +... 解答 正解:acd 解説 粘液水腫って明らかに違うの? 甲状腺機能低下症かと思ったんだけど? 甲状腺機能低下症だと体重増加するような 思春期 ダイエット、筋トレ開始と、精神活動は活発(甲状腺機能低下だと精神活動緩慢) 体重の著明な減少(甲状腺機能低下だと体重はむしろ増加) lowT3症候群 T4正常範囲内(甲状腺機能低下では両方下がる) 問題文に食事量を減らしてって書いてあるのに 解答にむちゃ食いがあるんだな 身体像に歪みがあってかつ病識が無いから 食事量減らす→おなかすいて夜中とかに無茶食い→自己誘発嘔吐 を繰り返す 食事量を減らしてってのが自己申告だから 実はウソっぱちってことなんだな 色々と罠が張られた良問だぜい 一応、ANに関してこんなのがありましたです。 「・・・神経画像診断(CT、MRIなど)で種々の程度の脳実質の縮小像が見られることが多いが、 これら多くは可逆性で、体重の回復とともに旧に復する。脳波にも徐派などの異常が出現することがある」 (引用 現代臨床精神医学p.295~) 問題13 [105I38] 45歳の女性.自転車で走行中に車と衝突し,直後から意識障害をきたしたため搬入された. 入院時および翌日の頭部単純CTに異常を認めなかった.入院後3日で意識が回復し,上下肢には麻痺を認めず,歩行も正常であった. 日常会話に支障はないが,食事後5分経つと食事をしたことを忘れている.自分では物覚えは正常だと思っている. 行きたいところがあると,一人でどんどんその方向に歩いて行ってしまう.この患者が入院後3週で自宅に退院することとなった. 家族への説明で適切でないのはどれか. a 口論しやすい. b 浪費しやすい. c 転倒しやすい. d 戸締りを忘れやすい. e 火を消し忘れやすい. +... 解答 正解:c 解説 短期記憶障害?海馬がやられたのかな 運動機能と精神活動で分けて考えて。 こういう問題を出す意義はあるんだろうか。 なんとなくcは選べるが、精神機能と運動機能を 分けて考えろというのが一番しっくりくるな。 交通事故にあう前から、認知症の症状があったかどうかが問題文の中には 書いてない。 キーポイントは、国試問題なら書いて出題すべきだな。 解説書を見たら、診断は高次脳機能障害だったw 頭部外傷で認知機能障害や人格変化などの高次脳機能障害をきたすことも少なくないと。 問題14 105-I 70歳の男性.物忘れを心配した娘に伴われて来院した.3年前に妻と死別し,現在は娘夫婦と同居している. 1年前から物忘れが目立つようになり,徐々に進行した.半年前から「妻が赤い服を着て現れる」と言うようになった. 表情は乏しく,暗算をさせると右手がふるえて,手関節に筋強剛がみられる. Mini-Mental State Examination〈MMSE〉では15点(30点満点)である.この患者の診断に最も有用なのはどれか. a 脳波検査 b 脳SPECT c 頭部MRA d 脳脊髄液検査 e 頭部造影MRI +... 解答 正解:b 解説 レビー小体型認知症の典型例 認知症症状、幻視、パーキンソン症状が有名だろ。 脳SPECTで後頭葉の血流低下が特徴のはず。 幻視に対して、抗精神病薬は過敏性があるので禁忌とか。 通常より少量のアリセプト+漢方の抑肝散が推奨されている。 調べたらレビー小体型認知症では、 123I-MIBG心筋シンチグラフィ検査で心筋への取込が低下しているとか。 123I-MIBG心筋シンチグラフィ 中枢神経核医学から外れる循環器の検査であるが,神経疾患の診断に頻用される検査であるので補足しておく. Parkinson病とLewy小体を伴う認知症で高率に心筋への取り込みが低下することが知られており, Parkinson症候群を呈する疾患の鑑別に頻用される. 件数的には循環器疾患よりむしろ神経疾患の検査の感がある. 問題15 (101F57) てんかんの発作型と抗けいれん薬の組合せで誤っているのはどれか.(正答率55.5%) a 欠神発作 - フェノバルビタール b 脱力発作 - バルプロ酸ナトリウム c 強直間代発作 - フェニトイン d ミオクロニー発作 - クロナゼパム e West症候群〈点頭てんかん〉 - ACTH +... 解答 正解:a 解説 ×a欠神発作(小発作)には、エトスクシミド(ザロンチン)やバルプロ酸(VPA:デパケン)が用いられる。 フェノバルビタール(PB)は不眠症や不安緊張状態の鎮静,てんかんの痙攣発作,強直間代発作,焦点発作,自律神経発作,部分複雑発作、精神運動発作に用いる。 PBは欠神発作とミオクロニーには無効または悪化。 ○b脱力発作(姿勢保持筋の急激な緊張低下)は、第1選択薬としてバルプロ酸(VPA:デパケン)が用いられる。 ○c強直間代発作には、 フェニトイン、フェノバルビタール、バルプロ酸などが用いられる。 この中でもバルプロ酸が第一選択薬になることが多い。 ○dミオクロニー発作(眼瞼,顔面,上下肢に3Hzの軽度の間代けいれん)は疾患,病変部位の如何にかかわらず,クロナゼパム(CZP:リボトリール、ランドセン)が第1選択とされる. これが奏効しない場合,バルプロ酸(VPA),カルバマゼピン(CBZ),ベンゾジアゼピンなどの抗てんかん薬や抗コリン薬を使用するが, 近年,難治性皮質ミオクローヌス患者に対し,GABA誘導体のピラセタムが使用可能となっている. ○e West症候群〈点頭てんかん〉は、抗てんかん薬では抑制困難。副腎皮質ホルモン(ACTH)が有効で,約40%の患者の発作を抑制しうる。 しかし合併症を併発しやすく,その場合には死亡率が高くなる。 "全部馬鹿"で全般発作→バルプロ酸、部分発作→カルバマゼピンで憶えてる。 ミオクロニーにクロナゼパムとウェストにACTHはいいとして、フェニトインも何でも使ってよさそう。 脱力発作も欠伸発作も意識失うから全般性だからバルプロはよさそう。 消去法でa。ムズイ。だれか抗てんかん薬の憶え方教えて。 出題者ではないが、おおわくは707さんの言うように "全部馬鹿"で覚える。 A.局在関連性(部分発作)てんかん 発作の局所起源が明らかなもので,大脳半球の一部に病変が存在する. 発作は一側の上肢などから始まる. カルバマゼピン(CBZ:テグレトール)またはフェニトイン(PHT:アレビアチン)が第1選択薬. B.全般性てんかん (全般性)強直間代発作,欠神,ミオクロニーの3種類の発作型が単独,あるいはさまざまな組み合わせからなる. バルプロ酸(VPA)はこれらすべての全般発作に有効である. フェノバルビタール(PB)は不眠症や不安緊張状態の鎮静,てんかんの痙攣発作,強直間代発作,焦点発作,自律神経発作,部分複雑発作、精神運動発作に用いる。 PBは欠神発作とミオクロニーには無効または悪化。 あとは、これと解答の解説に書いたことを覚えるってことかな? 補足 小発作には、以前はトリメタジオン(TMO:ミノアレビアチン)が用いられていたが、 催奇形性も抗てんかん薬の中では最も強いことなどで, より副作用の少ないエトスクシミド(ザロンチン)やバルプロ酸が使用され, TMOは現在ではかえりみられなくなった。 問題16 (99D84) 緊張病症候群について誤っているのはどれか. a 統合失調症で現れる b 脳器質疾患で現れる c 感情鈍麻が現れる d 反響動作が現れる e 拒絶症が現れる +... 解答 正解:c 解説 脳器質疾患で緊張病症候群が出現するのは有名。 一般的には緊張病症候群では、初発~比較的新しい統合失調症で見られる場合に多いから、 緊張病症候群では感情鈍麻は積極的には評価しないらしい。 問題17 101D-12必修問題 (正答率:99.7%) 45歳の男性。出勤中に起きた激しいめまいと吐き気とを主訴に来院した。 1年前に転勤となり,通勤に1時間半かかるようになった。 慣れない仕事でしかも上司との関係が悪く,出勤を負担に感じるようになった。 半年前からは,なかなか寝つけず,朝も早く目が覚めてしまうようになり, 倦怠感が強く出勤がつらくなってきた。 職場では,午前中は特に,頭が重く感じられ仕事の能率が上からないために, 夜遅くまで職場に残って仕事をしなければならなくなっていた。 1か月前からは,食欲がなくなり,何をしても楽しいと感じられなくなった。 この患者で最も注意すべき症状はどれか。 a幻 聴 b過呼吸 c被害妄想 d自殺念慮 e記銘力低下 +... 解答 正解:d 解説 診断:うつ病(気分障害) ×a幻聴は統合失調症などの精神病症状で代表的症候。 ×b過呼吸は不安発作の症状である。うつ病でも起こることがあるが、重大ではない。 ×c被害妄想は統合失調症などで認められる。 うつ病では貧困妄想、微小妄想が認められることがある。 ○dうつ病では一見軽症に見えても、自殺念慮には最も注意をはらわなくてはならない。 一般には、うつ病が良くなりつつあるときに自殺企図に特に注意が必要。 ×eうつ病でも記銘力低下は一時的には起こりうるが、指標とすべき重要な症候ではないとされる。 問題18 106A18 疾患と治療薬の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。(正答率:75.8%) a West症候群………………………………ACTH b 憤怒痙攣…………………………………バルプロ酸ナトリウム c 複雑部分発作……………………………ビタミンB6 d 単純型熱性けいれん……………………フェニトイン e Lennox-Gastaut症候群…………………クロナゼパム +... 解答 正解:ae 解説 ○a West症候群は点頭てんかんともいわれ、生後4~7ヶ月に発症のピークがあり、 発作間欠期の脳波でヒプサリスミアhyspsarrhythmiaと称する1~7ヘルツの高振幅徐波を背景に、 棘波(spike)、鋭波(sharp wave)が多相性に出現する。 薬は、ビタミンB6、ACTH(筋注または静注)、クロナゼパム。 ×b憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)は乳幼児が激しく泣くと同時に息を止める発作で、てんかんではない。 自然に軽快する。 ×c複雑部分発作は部分発作+意識障害のてんかん発作である。 持続時間は2分前後で、96%に自動症を認める。 治療薬はカルバマゼピン、ゾニサミド、フェニトイン。 ×d単純型熱性けいれんは、38℃以上の発熱に伴って発症するけいれんである。 生後6ヶ月から3歳までが多い。 小児痙攣性疾患の中で最多を占め、全小児の7~8%の頻度で発症する。 予後は良好で特別な治療は不要である。 ○Lennox-Gastaut症候群は、全般性遅棘徐波複合が認められる。 精神発達遅滞を伴う難治性のてんかん性脳症である。 クロナゼパム、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギンに加え、ケトン食療法が用いられる。 覚え方 West症候群の薬は、ウェストバックで。(BAC:ビタミンB6、ACTH、クロナゼパム) West症候群が悪化するとLennoxになるのでLennox症候群ではクロナゼパムもいけると思いました と。 一般的には全部バカで覚える。 全般性発作は、バルプロ酸ナトリウム 部分発作は、カルバマゼピン 問題 出典: +... 解答 解説
https://w.atwiki.jp/sushi-bb/pages/38.html
FAQ. Q.どんなページなの? A.メンバー達がネタとして扱っているセリフの一覧です 主にゲームや漫画などのさまざまなセリフや メンバー達が放った珍発言をまとめていくページです Q.なんでこんなページがあるの? A.多分ただの気まぐれだと思います それは作ったきっかけさえ覚えていないほどです Q.ギアーズ率高くね? A.みんな大好きギアーズオブウォーカレー!ドミ肉入り!by亀 Q.このページ必要あるの? A.あります 主に我々が眺めてニヨニヨするためだけに必要です むしろこのwikiのメインの1つだと言っても過言ではないでしょう Q.最近の更新頻度低くね? A.皆が良さげな名言を放つ度に更新されますがその逆もまた然り 皆からもっと名言を搾り取りましょう! Q.スシボンバーの人たちは痴漢なの? A.妊娠、GK乙! と言いたいところですが我々の中にもPSユーザーは少なくありません (事実、PS3の普及率は低いがPS2やPSPは高い) そのためか一部を除く宗教に制限がない寿司内でゲハ論争は起こりません 私たちは趣向の差はあれどゲームが純粋に好きな集団です ちなみに寿司内ではWiiユーザーがいないらしい 現在の収録名(迷)言数:69言 [0 32 28] ikai87 USK息してる? [0 32 47] 蓄電 さーりゃん「し、死んでる・・・」 [0 32 56] あぼーん(締め切り間近 反応がない、屍のようだ [0 33 47] ikai87 さーりゃん「さらすしかないわー」 [0 33 48] さーりゃん USKへ いなくなったみたいなので3人で行ってきます [0 34 00] 蓄電 ごはんはチンして食べてね [0 34 29] さーりゃん J( 'ー`)し 更新履歴(最新3件のみ) 12.12.31「ふぅ・・・出た出た」←NEW! 12.03.18「フフフ…君は負けたんだよォ!クマ吉ィ…!!」 12.02.01「出撃ですしおすし」 あ行(24) + ... 「ああウソだろ...何だよあれ...ヤバイよオレは逃げるぞ!」 ∟絶望的な状況や自分の身の安全が保障されないときに使う 死亡フラグ 元ネタ:「ギアーズオブウォー」よりとあるCOG兵士の最期の言葉 「あぶなぁい!」 ∟危機が迫ったとき、危ないときに使われる 元ネタ:「ギアーズオブウォー」よりジャンカー(車)が襲われるシーン 「集まれ!身を隠せ!!」 ∟急な戦闘で見方に指示を出すときに使う 死亡フラグ 元ネタ:「ギアーズオブウォー」よりキム中尉最期の言葉 「あなたとは違うんです」 ∟私は自分自身を客観的に見ることができるんです あなたとは違うんです 元ネタ 某首相の発言より ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_ ,i' r" + `ミ;;, __,、 ≡ 彡 ミ;;;i 〃ニ;; `lヽ,,_ ≡ 彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;! 〈 (lll!! テ-;;;;゙fn __,,--、_ .. ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ, ≡ /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/" \三=ー"."ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r' ≡ 、/ /<;;;lllメ \ヾ、 ヽTf=ヽ `,| / "ii" ヽ |ノ j,, ヾて)r=- | ヾ ヽ;; | l | l ''t ←―→ )/イ^ ≡ ,イ ヽ二)l(_,>" l| \; | | | ヽ,,-‐、i' / V i、ヽ--イll"/ ,, ,//,, ;; l // l く / l"'i lll1-=  ̄\ ヾ== " ^ ;; /;;;;;;;;; ゞ ノ/ L/〈 t_イ /ll|─-== ヾ \__ / _;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ ヘ (゙ )l l-┴ヾ、ヽ )  ̄~~ ̄ ̄/ |T==-- // / ト=-| |-─ ( l / / l l / / / (ヽ--─ / | / ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ / / / ` ==-- ノ / / 「アメリカって汚いよな」 ∟中2病Wikipediaで典型的な症例の一つとして紹介されている言葉が元ネタ 何の脈絡もないところから唐突に言い出すのが最近流行りの使い方 元ネタ:中2病Wikipedia 「あれれぇ~?おかしいなぁ~?」 ∟主に矛盾を発見したときや煽りたいときに使う 勝てる試合だったのに負けてしまった敵や 重大なミスをした敵に使うと煽りとして高い効果が得られる 元ネタ:アニメ「名探偵コナン」 「あんたらおかしいよ、そんなにドンパチが好きなのかよ!?」 ∟クレイジーな発言や事態に対してよく使われる 元ネタ:「ギアーズオブウォー」より一般人のセリフ 「いいかげんにしないか ここは戦場だぞ!集中しろ!」 ∟戦闘中にふざけている相手に対して使う 元ネタ:「ギアーズオブウォー」ミン・ヤン・キム中尉 「YES!!!」 ∟華麗に攻撃を決めた瞬間に最大の憎たらしさを込めて 「イィェァァス!!!(ドヤァ)」とネイティブ風に発音する 相手をいかに苛立たせるかが重要なポイントである 元ネタ:亀がバーチャロンフォースにて放った言葉 「美味かったぜ…ジュルリ」 ∟自分だけ良い思いをしたときや手柄を横取りをしたときに使う 元ネタ:亀満面の笑みを浮かべながら 「AI殺しの蓄電」 ∟やすしに蓄電のA.V.A.での状況を聞いたときに蓄電が自分で発したセリフ 元ネタ:蓄電「俺はAI殺しの蓄電だ!」 「おいしぃ~ですwww」 ∟相手に勝ち敗者を悔しがらせたいときに使われる 元ネタ:蓄電余裕しゃくしゃくで相手を笑いながら 「追い込まれた狐は、ジャッカルより狂暴だ!」 ∟亀と近接をしている最中、USKが気合と共に発したセリフ その後USKは敗退した…。 元ネタ:MGS1のメタルギアREXと戦闘中に発した グレイフォックスの台詞 「Oh!Shit!!」 ∟意訳「チッ!クソッたれ!!」 悪態をつくときに用いる 元ネタ:涅槃「FPSをやるとつい口が悪くなるね」 「Oh! Japanese BUKKAKE!!」 ∟レフト4デッド2でBoomerに胆汁をかけられたときに用いる 一見下ネタのようだが実際ゲーム内ではちょっとした アクシデントに見舞われている 元ネタ:「Left4Dead2」より涅槃の放った言葉 ひぐれ「うわっ ぶっかけられた!」 涅槃「Oh! Japanese BUKKAKE!!」 「おおw 良い度胸だな 殺してやる」 ∟相手の挑発に対して自信満々に答えるとき使う しかし、元ネタとなった人物がこの言葉を放った為か デカい態度をとったにもかかわらず試合でボロクソにやられてしまい 赤っ恥をさらしたことから死亡フラグの意味合いも強い 試合が終わった後、 無言で早々と立ち去る彼のその後を知るものは誰もいなかった… またそれぞれの頭文字から「OIK」と略されることもある SUHSI-BOMBER内ではその強いインパクトから最も有名な名言であり、 これ以上に素晴しい名言は未来永劫出てこないのではないかと 危ぶまれているほどである 元ネタ:オンラインFPS「サドンアタック」にて 顔を真赤にした(と思われる)厨房の最初で最期の言葉 「お前の撃ってるそれ味方だぜ?」 ∟チーム員が撃っているのは敵ではなく味方だ、という意味 主にFPSやTPSなどをプレイしているとき使わる 元ネタ:オンラインFPS「サドンアタック」のゲーム内看板より 「お前病気だな」 ∟主に相手の病的な言動などに対してしばしば使われる 元ネタ:「ギアーズオブウォー2」ドムのセリフより 「お前向きのプランがあるぞアメリカ人…」 ∟主にプランを提案したいときに用いる この場合アメリカ人は特に意味はない 元ネタでの「プラン」は拷問を指しているようだ 元ネタ:「Call of Duty Black Ops」より ソ連軍将校ニキータ・ドラゴヴィッチがメイソンを確保して 「おりゃ変態じゃないって変態でもあるんだ」 ∟愛の伝道師ことさーりゃんがSUSHIブログに書き残した言葉 変態じゃないよ…仮に変態だとしても変態という名の紳士だよ! と某変態クマの言葉が聞こえてくるようである… 「俺…助かったんスね」 ∟脱出が間に合って助かったと安堵をつくときに用いる その後、彼はヘリから放り出され帰らぬ人となってしまう ことから死亡フラグの意味合いも強い 元ネタ:「ギアーズオブウォー2」より ベンジャミン・カーマイン最期のセリフ 「俺がボスだ!」 ∟自分がボスですの意 主にボスが出現したときに使う 他にも「対亀専用」や「さかなのきもち」などがある 元ネタ:USK個人作のSTGより 「俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!!」 ∟あくまでも自分に非があることを頑なに認めないときに使う 地味に汎用性が高く使いやすい 元ネタ:「テイルズオブジアビス」より主人公ルークの発言 「俺より弱い奴に会いに行く!」 ∟対戦相手を探す際、自分よりも格下の相手との戦いを望むとき用いる 蓄電「あ~あ、勝てねぇ~マジ俺より弱い奴いねーかなー」 元ネタ:「ストリートファイター」シリーズよりリュウ _ _ ヽ --__ __ __ヽ ─ノ ヽ ソ丶 - ヽ ...... 丶_ -_ | 」 .... . . ... ヽ ″ . _ _ . ヽ .ノ_ . ..-. - | /フノ ̄Τ ─ Υ ノ | / レ ノ .ヽ .| ヘ| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⊥| ___ノ 丶 Y_ | |___二----──フ─ Tニ/-ヽ ヽ .| 俺は… ┤ ヽ`ヽ、__」 ヽ_-',、-'|`ヽ 7 |_` |ヽ | 俺より弱い奴に ト | L`二/ ヽ└ ``-ニ/ |/ | | \ < 会いに行く! ヽ7 | 丿 ノ \ | ヽ | | ___/ |\ \ | ヽ | | | ヽ-\ \ | | `ヽ '´ .| __ノ ヽ \ | .| ___.. / / |ヽ \ .\__________ ./\ ´ __ ` / / ヽ ヽ──ヽ ./ .| \ / / / /─_  ̄ ̄ / | \ / / ヽ ̄  ̄--_──ヽ / | ヽ ───- / 7 ──ヽ─- ̄ \ か行(8) + ... 「買うわけないじゃないか、そんなバカバカしい物」 ∟くだらないものを買うように薦められたとき使う 単にそんな物買いたくないという意思表示をするときにも用いられる 元ネタ:アニメ「サザエさん」よりノリスケのセリフ 「肩の骨と一緒に自信まで砕け散った気分だね」 ∟雑魚からの攻撃を受けてしまったときや 相手の奇襲を受けてしまったときに用いる 元ネタ:「パーフェクトダークゼロ」 「キャラゲーはクソゲー」 ∟キャラクターゲームのクソゲー率は異常である(涅槃談) 「屑がッ!」 ∟相手を罵ったり煽ったりしたいときに用いる 元ネタはTOAだがいろいろな場面で親しまれており割と一般的でもある 元ネタ:「テイルズオブジアビス」よりアッシュの口癖 「ゲッチューラブラブ!」 ∟良い事や嬉しい事が起こったときまたはFPSで敵を倒したときに使う 元ネタ:蓄電サドンアタックにて敵を射殺したときに発した言葉 「ケツにぶちこんでやる!」 ∟FPSにて相手を駆逐するときに用いる マーカス「気が立ってるな…」 ドム「家族が見つからねぇんだ!」 元ネタ:「ギアーズオブウォー」よりドムのセリフ 「ここでアクセル全開、インド人を右に!」 ∟レースゲームなどで急ハンドルを切りたいときや 何か避けたいことが間近に起こったときに使われる 元ネタ:漫画「スカッドレース」の誤植より 「これがストⅣだったら(お前が)負けていたな」 ∟勝負の種目が悪かったせいで負けたわけであって ストリートファイターだったら勝てていたという意 主に勝負に負けた際言い訳に用いる 元ネタ:さーりゃん涼しい顔をして さ行(11) + ... 「流石アンダーグラウンド!」 ∟xboxLIVEにて卑怯くさい戦いをした時に用いる 主に対亀専用として扱われる 亀「おらよ!暗殺!うめぇwwwww」 涅槃「流石アンダーグラウンド!だから悪評もらうんだよ」 亀「暗殺のどこが悪いんだよ!」 1ラウンドに3回チームキルくらいました。涅槃談 「さーりゃんオンライン!」 ∟それは... 善か...? それとも... 悪か...? 進化し続けるシステム!刻一刻と変わる戦況!! よりスマートに!よりシャープに!極限まで技を磨け!! 仲間と共に助け合い苦難を乗り越えその先に見る真実とは…!? 勇気と希望とちょっぴり甘酸っぱい感動の超大作RPGここに登場! さぁグラオール(セカイ)を駆け巡ろう...あの風のように... 「さーりゃんオンライン」20XX.9.30 ON SALE!! という電波を受信した 9月30日はかの有名な傑作TPS「クォンタムセオー」の発売日である 「出撃ですしおすし」 ∟チーム名と○○ですしおすしという言い回しをかけた高等なシャレで 主に戦地へ赴く際に使われる 元ネタ:オンラインゲームFF11にてあるプレイヤーが用いた言葉 某巨大掲示板にて広まり現在にいたる 「じゃあプランBでいこう」 ∟プランがないのに命令するときに用いる 元ネタ:「ギアーズオブウォー」よりマーカスのセリフ マーカス「プランBはなんだ?」 ドム「あぁ?ねえよんなもん」 「ジャック ドアを焼き切れ!」 ∟ドアを開けて欲しいときに使う なぜかドアを開けている間、戦闘になることが多い 元ネタ:「ギアーズオブウォー」シリーズより 「主人は飼い主に似るって言うしね」 ∟某自称異界プロがアラド中に放った名言 一見、「うんうん似るよね…ってそれどういう状況だよ!?」 と、ノリツッコミを入れてしまいそうになるが どうやら本人は素で間違えてしまったらしい 彼が異界に旅立つ時、再び名言は生まれる… 元ネタ:USKうごめく城にて 「勝利っ…勝利っ!」 ∟ここぞとばかりに勝ち誇った様子を表す言葉 バーチャロンフォースの対戦にてそれまで負けていた亀が 放った言葉に由来する モニター越しに亀のドヤ顔が伝わってくる 元ネタ:亀バーチャロンフォースにて嬉々としながら 「し、死んでる!」 ∟生きていると思っていたら実は死んでいたことに 気づいて驚いたときに使う また推理ミステリー系にありがちなセリフでもある 元ネタ:蓄電「で、それを引っ張り上げると」 涅槃「し、死んでる!」 「その攻撃は避けきれん!ガードしろ!」 ∟涅槃がバーチャロンフォース中に発した言葉 味方に対して敵の攻撃をガードしろと指示するときに用いる しかしバーチャロンにおいてガードできるのは近接のみで 射撃はガードできない 元ネタ:仮面男「その攻撃はガードしきれん!かわせ!」TOD2より 「そびえ立つクソのようだ」 ∟ゲームや映画など駄作を表現するときに使われる 元ネタ:映画「フルメタルジャケット」よりハートマン軍曹 「それはひょっとしてギャグで言っているのか!?」 ∟相手は本気で言っているが笑えない冗談にしか聞こえないときに使う 元ネタ:漫画「魁!!クロマティ高校」より た行(3) + ... 「ちょっと何言ってるかわからないですね」 ∟意味の通らない発言や説明がされたときに使用される その汎用性の高さから使用される頻度も高い 元ネタ:お笑い「サンドウィッチマン」(らしい) 「…どうした?敵に攻撃が当たらんか?」 ∟味方の攻撃がなかなか命中しないときに用いられる 主に「当たらない」「そんなことない」のどちらかで返答される 元ネタ:「Phantasy Satr Online」シリーズより黒い猟犬キリーク 「どっかイカれちまったのかな弾が出やしねぇ」 ∟主に銃がジャムったときに用いられるが 元ネタから死亡フラグの意味合いの方が強い 元ネタ:「ギアーズオブウォー」より アンソニー・カーマイン最期の言葉 な行(2) + ... 「何?名言狙ってるの?」 ∟上手いことを言ったつもりが滑ってしまった相手に対して使う 元ネタ:さーりゃんUSKを仰ぎ見て 「な、なんだってー!!」 ∟予想外の出来事などに驚きを隠せないときに用いる 類義語に「なん…だと…!?」がある 元ネタ:漫画「MMR」 は行(7) + ... 「perfect!!」 L勝利した者のみが口にすることを許される言葉 しかしこの言葉を発した瞬間 仲間からもうざかられることになる諸刃の剣 元ネタ:バーチャロンフォースにて勝利した後、亀「perfect!!」 「パンチ出せぇぃ!」 ∟「パンチパーマの奴出せよ」の意 主にパンチパーマの奴に向かって使われる 早口気味に言うと「パンチラせい!」と聞こえる (「パンチラしろよ!」の意) 元ネタ:蓄電「あの店のオヤジはパンチパーマだ」 「Fucking Jap!」 ∟意訳「くたばれイエローモンキー!」 主に相手を罵りたいときに用いる 元ネタ:亀「Fucking Jap!」 涅槃「お前も日本人だろ!」 「ふぅ・・・出た出た」 ∟亀が参加した野良PTの一人がトイレから戻って来た際に放たれた一言。 その後、別のメンバーに「別に報告しなくてもいいですよ」 と華麗にあしらわれた。 その秀逸さからチーム内ではトイレから戻って来た時によく用いられる。 「プチクリの スケルトンが 欲しいです」 ∟USK心の俳句 が、特に深い意味は込められていない 元ネタ:USKがアラドをプレイ中、唐突に発した言葉 「フフフ…君は負けたんだよォ!クマ吉ィ…!!」 ∟勝った瞬間、亀が放った言葉 無駄にセリフの後に「クマ吉ィ」を多用する蓄電に対して使われた 以降セリフの後に「クマ吉ィ」を付けて煽る新しいスタイルが確立した 「ヘルメット被ればいいんスよ フィルター付きですもん ホコリなんて楽勝ッスよ!」 ∟相手にヘルメットの着用を勧めるときに用いる しかし視界が狭くなってしまうためか狙撃されやすくなるらしい 元ネタ:「ギアーズオブウォー2」より ベンジャミン・カーマインがドムに向かって 「ヘルメットがあって良かったぜ」 ∟文字通りヘルメットがあって助かった時に用いる ヘルメットごと頭を撃ち抜かれた弟とは一体何だったのか… 元ネタ:「ギアーズオブウォー3」より クレイトン・カーマイン、難民に向かって 「本当にすまないという気持ちで…胸がいっぱいなら…! どこであれ土下座ができる…!たとえそれが… 肉焦がし… 骨焼く…鉄板の上でもっ………!」 ∟相手の謝罪や誠意(焼き土下座)を示して欲しいときに用いる 元ネタ:漫画「賭博黙示録カイジ」兵藤和尊のセリフより r'ニニ7 本当にすまないという気持ちで… fトロ,ロ!___ 胸がいっぱいなら…! ハ´ ̄ヘこ/ ハ / 〉 |少 / | どこであれ土下座ができる…! \ \ /| | ┌―)))――)))‐―┐ たとえそれが… ヽ ̄工二二丁 ̄ 〉 ヽ工工/ ;′∬ 肉焦がし… 骨焼く… lヽ三三三∫三三\;' h.ヽ三∬三三';.三三\';∫ 鉄板の上でもっ………! └ヽ ヽ三,;'三三∬三;'三\'" ヽ |__|烝烝烝烝烝烝|__| lj_」ー――――‐U_」 ま行(4) + ... 「まぁ異界プロの僕に任せるがよいよ」 ∟アラド戦記の異界ダンジョンにてUSKが放った言葉 しかし余裕発言のその直後、死亡してしまった 油断大敵とはまさにこのことである *異界プロとはその名の通り異界ダンジョンにて 廃人装備で高速周回するエキスパートのことである 「マジ勘弁!」 ∟主に無茶振りなどに対して使われることが多い 使用例:「OOOとかマジ勘弁!」 元ネタ:遊助「ミツバチ」の一部より 「まだまだ青いな諸君!ウヘヘヘヘ」 ∟ゲームなどで相手のプレイングが 自分より下手であったときに用いられる 元ネタ:「ギアーズオブウォー」コールのセリフ 「マッハで蜂の巣にしてやんよ」 ∟主に対戦ゲームなどにおいて開戦時に調子に乗りながら使われる 使われるタイミングは限られるが 「蜂の巣」の部分を変えることによって 元々のネタ性に加え汎用性が高くなりさらに扱いやすくなる 元ネタ:「Armored Core for Answer」より某リンクスの言葉 や行(3) + ... 「ヤダヤダ~」 ∟嫌なことをさせられそうになったりワガママや駄々をこねたいときに使う 元ネタ:2ちゃんねるのAAより 〃〃∩ _, ,_ ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ! `ヽ_つ ⊂ノ ジタバタ 「やってねぇ!」 ∟主な用途はバーチャロンをプレイ時に意図していない行動を 暴発させてしまった時である "今のは単なるプレイミスで本当ならこっちが勝っていた" と暗喩的な意味(言い訳)も持ち合わせている しかし大抵の場合、そのミスから大ダメージを受けてしまう だからと言って俺のシマじゃ今のノーカンだから と言う訳にはいかない 元ネタ:蓄電「いや、今のマジやってねぇから!」 「やめるんだ」 ∟相手にやめて欲しいときに使われる この時マーカスの声マネをするのが重要なポイント 元ネタ:「ギアーズオブウォー」主人公マーカスが鬱陶しそうに ら行(2) + ... 「來々軒(ライライケン)ですか?」 ∟電話やスカイプにでたとき最初に発する言葉 その後に「ラーメンセットまだ届いてないんですけど…」 などとアレンジ(クレーム)が加わることが多い 元ネタ:USK「もしもし」 蓄電「あのぉー來々軒ですか? さっき頼んだチャーハンがまだ届かないんですけど、 どうなってるんですか?早くしてくださいよ! ちょっと!聞いてるんですか!? もしもし!?もしもし!?」 「6時の方向!」 ∟6時の方向(真後ろ)に対して危険が迫っているときに用いられる 主に「あぶなぁい!」と一緒に使われることが多い 類義語に「11時の方向!」や「上から来るぞ気をつけろ!」がある 元ネタ:「ギアーズオブウォー」より ジャンカー(車)がクリルに襲われるシーン わ行(3) + ... 「ワシが育てた」 ∟自分が育てたのでその人物やキャラクターなどは強いの意 単に自分が育てました、という意味もある 元ネタ:監督「星野仙一」の発言より 「私は強い者の味方だ!」 ∟自分は強者にのみ従うという意思を表す言葉 また見方を裏切る際にも使われる 元ネタ:映画「クレヨンしんちゃん電撃!ブタのヒヅメ大作戦」 よりぶりぶりざえもんのセリフ 「わははは土下座しろ! 消毒されてえか~!」 ∟主に敵を駆逐したり、焼き払ったりするときに用いる その際、火炎放射やショットガン、モヒカン、肩パッドなどの いわゆる世紀末装備を持っているときに使うとなお良い 元ネタ:「北斗の拳」火炎放射を持ったモヒカン
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/39934.html
登録日:2018/07/12 Thu 20 06 08 更新日:2024/09/25 Wed 23 46 58NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ動物図鑑 インコ オウム ペット 動物 声真似 生物 生物学 自然 自然科学 鳥 鳥類 オウム/インコとは鳥類の分類の一つ、オウム目に属する鳥類の総称。 (,,・θ・) < ソウショウヾ(ノ ) 風の谷のナウシカに登場する巨大な昆虫は無関係。 1990年代にテロ事件を起こした宗教団体の名称とも無関係。 もちろん、漫画『ONE PIECE』の空島編で登場する人物も関係ない。 ▼モクジダヨ!! ■概要 ■特徴◇生態 ◇形態学 ◇寿命 ◇擬声(声真似) ◇知能 ◇オウムとインコ ■人間との関係 ■主なオウム ■主なインコ ■余談 ■概要 オウム目はオウムやインコが所属するカテゴリ。 2018年現在350種85属の生物種が属しており、その殆どは熱帯から亜熱帯の森林に生息する。 また、後述するが体の構造等の特徴により大きく2つの下位分類に分かれる。 (,,・θ・) (,,・θ・) < ワカレルヾ(ノ ) ヾ(ノ ) < ワカレル ■特徴 ◇生態 樹上生が強く、地上に降りて歩くことは殆ど無い。 主な食餌は植物の種子。その他にも花粉や花の蜜を食べる種や、小動物を捕らえて食べる種も存在する。 生物の腐肉などを主に食べる非常に珍しい食性の種もある。 (,,・θ・) < シュモアルヾ(ノ ) ===== ◇形態学 樹上での生活に適応していった結果、オウム目の鳥は非常に特徴的な独特の形態を獲得している。 体型 頭部が大きく、全体的にずんぐりむっくりした体型。 (,, ・θ・ ) < タイケイヾ(ノ ) 脚 支えとなる木の枝や餌となる木の実などを掴むために非常によく発達した太く頑強な脚を持つ。 趾は四本で、付け根を中心に人差し指と中指が前、親指と薬指が後ろというX字型の配置(*1)になっており、先端の鋭い鉤爪によってガッチリと対象を掴むことができる。 また、この脚は非常に器用に動かすことができ、鳥故に前足が翼である彼らにとって手の代わりのような働きをする。 この頑強な脚と後述する嘴を使ってオウム目の鳥は掴まる場所さえあればほぼ垂直の壁すら登ることができる。 これも樹上生活に適応した結果だと言えるだろう。 (,,・θ・) < イエルダロウヾ(ノ ) ^^ 頭 ルリコンゴウインコの頭部。 (「鳥の図鑑」http //www.torinozukan.net/より引用。) 大きな目は頭部の両側面にあり、周りは地肌が露出している。 これは基本的に密林で生活しているため視界が遮られがちであり、距離を把握しやすい双眼視よりも周辺視野を高めて視界を確保する方向に適応していったためである。 またオウム目の鳥の容姿を決定づける、太く湾曲した鋭い嘴を備える。 先述の通り彼らの主な食餌は硬い殻を持った種子類であり、この嘴はその殻を割り砕くために発達したもの。 この嘴は頭蓋骨と独立しているため可動範囲が非常に広く、力の掛け方を工夫することでテコの原理で硬い木の実の殻を割り砕くことを可能としている。 大きな木の実を食べる場合は、脚を手のように使って支えながら齧る。 この嘴も非常に器用に扱うことができ、木に登る際などはこの嘴を第三の手足のように巧みに使いこなす。 口内には太く強靭な舌があり、木の実を咥えるときに保持するのに役立つ。 (,,・θ < ヤクダツヾ(ノ ) 大きさ 体の大きさは種によって大きく異なり、成体でも僅か10g前後しかないアカボウシケラインコから全長1mにもなるスミレコンゴウインコまで非常に変化に富む。 . < トム ◇寿命 またどういうわけか非常に寿命が長い種族でもある。 一例を挙げると、適切な世話がなされたヨウムは飼育環境下において最大でなんと70年以上もの長寿を保つことすらあるとか。 こうなると当然飼い主の方が先に死んでしまう可能性もあるため、飼育する場合には引き継ぎ先を想定しておくなどの準備が必要になる。 (,,΄◞ิθ◟ิ‵) < ヒツヨウニナルヾ(ノ ) ◇擬声(声真似) オウム・インコ類は他の動物の声をよく真似ることで知られる。いわゆる鸚鵡返しというやつ。 鳥には人間と違って声帯がないため、喉にある気管を動かすことでさえずり声を真似る。加えてオウム目の鳥は硬い木の実を食べるために舌がよく発達しているため、より高度な擬声ができると考えられている。 彼らが何のために擬声を行うのかは分かっていないが、主に同族間でのコミュニケーションや異性へのアピールを目的としているのではないかと推定されている。 ◇知能 オウム目の鳥はカラス・カケスなどと並び鳥類の中でも特に知能の面で優れているとされる。 事実オウム目の鳥の体格に対する脳容積の比率は高等霊長類の物と同レベル、つまり体の割に脳みそが異様にデカい事が研究の結果判明している。 オウム目の鳥は人間の言葉を模倣するものがいることは先にも述べたが、中には人間の言葉の法則性を理解し、簡単なコミュニケーションを取る事が出来るものまでいることが明らかになっている。 例えば先程も寿命の項で引き合いに出されたヨウムだが、彼らは2歳児の感情と5歳児の知性を持っているとまで言われる。 比較心理学者のアイリーン・ペパーバーグ博士が飼育していたヨウムのアレックス(*2)は「50の物体、7つの色、5つの形を認識し、数を6つまで数えることが可能」だったそうな。 (,,・θ・) < ソウナヾ(ノ ) ●▲◆★■ ◇オウムとインコ オウムとインコは共にオウム目の鳥である。 生物学上ではオウム目オウム科の鳥をオウム、オウム目インコ科の鳥をインコと呼ぶ。 …が、日本語や標準和名では大雑把にデカめの奴はオウム、小さいのはインコと呼び分けられているため非常に紛らわしい。 またオオバタンオウムなどはオウム目インコ科のオウムだったりで非常にややこしい(*3) そもそもインコ・オウムの種の進化や系統分岐、種同士の繋がりに関してはまだ未解明の部分が多く、インコとオウムの中間的な形質を持った種も確認されている。 例えばペットとしてポピュラーな「オカメインコ」は鳩程度の大きさしかなく一見インコのようだが、生物学上ではオウム目オウム科の立派なオウムである。 逆に先述のヨウムは体長33cm程度と比較的大型で、しかも声真似が得意などいかにもオウムっぽいが、生物学上ではオウム目インコ科のインコである。 英語でもその辺りはいまいち区別が付いてないらしく、parrotでオウムを指し、生物学的にオウムと区別して書く場合は「true parrot」という表現が用いられるものの大抵は一緒くたにparrotと呼ばれる。 確かにオウムはインコよりも大型の種が多いが、それだけでは判断しづらい。 だとすればインコとオウムは何が違うのかというと、体の構造の面で大きな違いがある。 (,,・θ・) < チガイガアルヾ(ノ ) 体色大半のオウムは白や灰色の単色など地味な体色である。一方インコはボタンインコやシロハラインコ、セキセイインコ等を見れば分かる通り非常にカラフルで鮮やかな体色である事が多い。 胆嚢の有無オウムには胆嚢が存在するが、インコには胆嚢がなく、肝臓から胆汁を直に分泌して食物を消化する。この事からインコはオウムより原始的な系統に属し、古代種のインコから系統分岐してオウム類が出現したのではと考えられている。 冠羽の有無外見的に分かりやすく確実に見極められるポイント。オウムには冠羽があるが、インコには存在しない。 MM (,,・θ・) < シナイヾ(ノ ) ■人間との関係 高い知能と特徴的な行動からくる物珍しさのため、ペットとして人気が高い。 オカメインコやセキセイインコなどは飼育のハードルも低く価格も手頃なため広く飼育されている。 バードウォッチングの対象としても人気が高く、オーストラリアなど珍しいオウムの生息する国はそれらが観光資源として重要なポジションを占めている。 一方で人間とオウム目の鳥との関係には複雑な問題が横たわってもいる。 人間による環境破壊の影響で野生の個体は徐々に住み処を奪われている。先にも述べたがオウムやインコの生活は森林環境に適応進化する形で形成されたものであり、無秩序な森林伐採や貧困故の焼き畑の連発等で森林環境が破壊されるとそれに依拠して生きるオウム・インコは死に絶えてしまう。 またペットとして珍重されるが故に密猟の被害にあう遭うケースも多い。 これに関しては現行犯で取り押さえる他対処法がなく、またどれだけ取り締まっても貧困ゆえにそういった非合法ビジネスに手を染めなければ生きて行けないために新たに密猟に手を出す人間が後を絶たない。(*4) 特にコンゴウインコ類はその派手な外見から高額で取引されており、また正規の流通ルートがワシントン条約によって厳しく制限されているため、違法な裏ルートを通じて密売が繰り返される事態になっている。 現在ヤシオウムやシロビタイムジオウムなど45種類のオウム・インコが絶滅危惧種として登録されており、またゴクラクインコなど人間による環境破壊で完全に絶滅してしまった種もいる。 一方でオウム・インコが人間の生活に問題を引き起こしてしまうケースもある。 建物や電柱などが密集した都市部は期せずして彼らが住む密林の環境を再現してしまっており、そこに適応することで一部のオウム・インコが都市部に進出してしまったのだ。 彼らの多くは森林に住み、果実や種子を主食として生活するが、人間の生活圏に進出したことで作物を食害する害鳥として駆除されてしまう事も。 鋭い嘴は伸び続けるために硬い物を齧って研ぐ必要があり、建物の外壁などを齧って損壊させる。 電源ケーブルを齧れば漏電や火災を引き起こし、防水カバーに穴を開けて水漏れの原因になったりなど人間の生活にも大きな被害を与えている。 また突発的に耳をつんざくような大声で叫ぶ事があり、都市部に住み付いたオウムが騒音被害をもたらすケースもある。 人間が手を加えたことでかえって餌場が増加し、それが原因となって大量繁殖してしまうこともある。 オーストラリアではアカビタイムジオウムやキバタンオウムが大量発生して大問題になっており、駆除に追われる羽目になってしまった。 こうして都市部に住み付くオウムやインコには野生の状態から都市部に進出したものもいるが、一方無責任な飼い主が飼いきれなくなったり飽きたりしてポイ捨てした結果野生化してしまった個体群も含まれる。 オウム目、特に大型の種類は前述の通り非常に寿命が長く、場合によっては飼い主の方が先に死ぬことすらある。 飼い主の高齢化により世話しきれなくなった結果、あろうことか世話を放棄して逃がすという暴挙に出るのだ。 鳴き声がうるさい、世話が面倒という身勝手な理由で捨てられる個体もおり、一部の個体は同様に捨てられた別個体と交配して繁殖し、そのまま都市部で大集団を形成してしまうことすらある。 日本でも飼育放棄されたり逃げ出したと見られるダルマインコやワカケホンセイインコが繁殖を繰り返して集団を形成し、問題となっている。 生き物を飼うのは容易な事ではない。 特に大型の白色オウムやコンゴウインコなどは餌やりや飼育スペースの確保、運動量の確保、長い寿命といった要素から大変に飼育が困難であり、軽い気持ちで手を出して良い代物ではない。 飼ったからには責任を持ち、しっかり飼い主としての責任を全うして頂きたい。 ■主なオウム オカメインコインコと言いつつ正体はオウムである。頭の上にある一条の冠羽はオウム科の証。オウムの中では最小でかつ人懐っこいため飼いやすく、巣引き(*5)も容易なので今日最も広く飼われているオウムである。ルチノーやパイドなど色変種も豊富。人間の口笛に似た声でさえずる。知能も高く、音楽などを聞いてそのメロディーを記憶し、真似してさえずることもある。一方で若干神経質で寂しがりや。本来野生では集団を形成して暮らすため一羽飼いの場合飼い主と長期間離されたりするとストレスで体調を崩したり毛引きなどの自傷行為に走ったりしてしまう。また臆病な性格のため、地震や大きな物音などに驚いてパニックを起こしてしまうことも。常に側にいて世話ができる環境で飼うか、それが出来ないなら2羽以上のセットで飼おう。 タイハクオウム純白の羽毛と立派な冠羽を備えた白色オウムの代表。 ヤシオウムこちらは漆黒の羽毛を纏ったオウム。タイハクオウムに比べて上の嘴が非常に長く湾曲している。木の実や小枝等を足で掴み、周囲を叩いてリズムを取るという特徴的な行動で知られる。またオウム目の鳥は目の周りに羽毛がなく一部地肌が露出している部分があるのだが、ヤシオウムは目の周りだけでなく頬にかけて鮮やかな赤い皮膚が露出しておりこれは非常に珍しい。 (,,●θ●) < メズラシイヾ(ノ ) ■主なインコ セキセイインコオーストラリア産の小型インコ。オカメインコと同じく巣引きの容易さからペットとして非常にポピュラーで、パイドなどの色変種も多様。 ヨウムアフリカ原産の大型インコ。東方Projectのみょんは関係ない。インコとしては例外的に全身灰色の地味な体色だが、尾羽だけは鮮やかな朱色。この朱色の尾羽を王様のマントになぞらえて英語圏では「King Parrot」とも呼ばれる。先述の通り非常に知能が高く、人間の言葉をよく真似る。また非常に長生きなので飼育にも注意を要する。その知能の高さは「0(無い)の概念を理解する」「物真似ではなく言語を理解して人間と会話する」など常軌を逸しており鳥類はおろか動物全体で見ても最上位クラス。 ボウシインコ鮮やかな緑色の羽毛に、頭にある黄色い帽子のような模様が特徴のインコ。パッと見オウムにしか見えないがインコ。ヨウムと並んで最も擬声が得意な種で、良く聴かないと人間ですら騙される迫真の演技で鳴く。赤ちゃんの泣き声を真似てしまったある個体は近隣住民から幼児虐待と勘違いされて通報されるほどだったという。 フクロウオウムフクロウでオウムだがインコ科という訳のわからないネーミングのインコ。ニュージーランド固有種で、現地ではカカポの名でも知られる。あのゲーミングオウムpartyparrotの正体。オウム目でありながら翼は退化して飛ぶことができず、がっしりした足で大地を闊歩する大変珍しい地上生の生態を持っている。体型は丸っこく寸詰まりで、飛ぶ必要がないため非常に重い。(*6)これは似たような生態のキウイ同様に元々陸生哺乳類のいなかったニュージーランドにおいて本来ウサギやネズミといった小型草食哺乳類が占めるはずだったニッチに適応する形で進化していったためである。長いこと外部との接触が絶たれた環境で進化してきたため他のインコとは異なる独特の習性を持つ。もちろんこのインコも入植者の持ち込んだ外来生物や疫病で絶滅寸前の危機に瀕しており、現在では生き残った百羽強が政府に保護されている。 ワカケホンセイインコ首を取り巻くように黒い輪状の模様があり、首の後ろには桃色の部分があるという特徴的な配色のインコ。その見た目からツキノワインコとも呼ばれ、英語圏ではインディアンリングネックの名でも知られる。ペットとして非常にポピュラーなインコで、人間の言葉をよく真似る他、踊るような仕草で体を揺する独特の習性がワカケダンスと呼ばれ人気が高い。そのぶん無責任な飼い主に当たってしまう確率も高く、逃げ出したり飼いきれなくなってポイ捨てされたりした個体が繁殖して都市部でコロニーを作ってしまうケースも確認されている。(*7) コンゴウインコ主に南米~中米地域にかけて生息する大型インコのグループ。我々が「オウム」と言われてイメージする色鮮やかな見た目で人間の言葉を真似るデカい鳥とは大抵こいつ。(*8)つまりあれはオウムではなくインコなのである。オウムでググると大体キバタン(こっちはオウム)とコイツが真っ先にヒットする。その派手な見た目やユニークな行動からペットとして好まれるが非常に飼育の難しい生き物であり、軽い気持ちで手を出せるような代物ではない。彼らは概して半世紀以上という長い寿命を持つからである。また、オウムヤミーのモチーフはコイツである。(過去に東映はイモリをヤモリ、ヤモリをイモリの怪人にするというミスを犯しているので今更であるが。)海外でも勘違いされているらしく、『アラジン』のイアーゴのモチーフや海賊が引き連れているとされる「オウム」も大抵この種である。 ボタンインコアフリカ南部原産の小型インコ。黒い頭、白い皮膚の露出した目の周り、対照的に青や緑など色彩に富む背中から翼に掛けての部位など非常に鮮やかな体色。ペラップのモチーフになった。 ♪ (,,・θ・) < ナッタヾ(ノ ) ■余談 海賊 いわゆる海賊キャプテンのテンプレイメージとしてひげ面、義足で眼帯を身につけ、ドクロマークの帽子をかぶりピストルないしサーベルを携え、肩にオウムが止まっているという図像を思い浮かべる人も多いだろう。 この姿のモチーフになったのはロバート・ルイス・スティーブン作の名作冒険小説、「宝島」に登場する悪役、ジョン・シルバーである。 (,,・θ●) < デアルヾ(ノ ) オウム返し 人間の言葉を真似るのが得意なのはオウムではなくインコの方である。 つまり鸚鵡返ししてくるのはオウムではなくインコであり、我々が普段オウムだと思っていたのは実はインコだった可能性が高い。 オウムも人間の言葉を真似るが、インコの声真似の方がより人間の声に近い。 声真似がうますぎた結果、AmazonAlexaなどの音声認識AIスピーカーの誤作動を引き起こしてしまったことも。一部の個体に至ってはそれを理解して意図的にいたずらをする者までいる。 (,,・θ・) < オウムだと思ったか?ヾ(ノ ) インコだよ 追記修正は人間の言葉を真似てお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんか「オウムみたいな目」って意味かと思った。「オウム目(生物)」とかの方が良くない?あるいは単に「オウム」でもいいと思う -- 名無しさん (2018-07-12 20 56 12) いやこれはこの項目名でいいよ 単にオウムだとインコがハブられるし真理教と間違えるし (生物)は蛇足過ぎる -- 名無しさん (2018-07-12 21 03 12) 蛇足ってことはないでしょ。そりゃここが生物辞典ウィキだったら、「オウム目」なんて他に誤解しようがないけど、レイプ目とかと並立して存在するウィキなんだから、ハッキリ区別する意味合いはあると思う。 -- 名無しさん (2018-07-12 21 17 46) というか、他の動物系の項目見ても「目」の分類で書いてる記事はないし、「オウム/インコ」とかいくらでも書きようはあるんじゃない? -- 名無しさん (2018-07-12 21 22 45) オウム/インコだと別々に項目作れって気になるし(生物)を付けたところで混乱する人は混乱するし、現状でいいと思う -- 名無しさん (2018-07-12 21 38 46) ↑オウム/インコにして冒頭の文を「オウム/インコとはオウム目に属する鳥類の総称である」とすればいいと思う。他の生物系の項目と統一性がないし、あえて「目」単位で記事を立てる特段の理由もなさそうだから、オウム/インコでいいんじゃないかな -- 名無しさん (2018-07-12 21 53 27) アレックスって”ゼロ(ない)”の概念を理解してたそうな。これこれこういうものを選んで!って問題で「ここにはない」と示したそうな。これが出来るのは相当なものらしい -- 名無しさん (2018-07-13 09 27 20) オウム「Hey,Siri!」 -- 名無しさん (2018-07-13 09 51 01) 確かにこれだとキャラの属性に見えてくる。生物図鑑じゃないんだし(生物)とつけるかオウム/インコにするかどっちかにしたほうが良いと思う -- 名無しさん (2018-07-13 16 35 28) オウムだかインコを指に乗せたらメッチャ痛かった覚えがある -- 名無しさん (2018-07-14 07 45 52) オウムの寿命はこち亀で知ったわ -- 名無しさん (2018-07-14 09 03 24) 主人の浮気現場の声真似や殺人事件の証人 主人を殺した犯人に飛び掛かるも殺されたが爪に犯人の皮膚片が残っており逮捕 -- 名無しさん (2018-07-15 07 54 23) ジ・エンドが連れてたのが印象深い スネークが食べちゃうとムービーで半透明になったり -- 名無しさん (2018-07-19 22 28 25) 海賊のペットによくいるのは「宝島」が元祖みたいだね -- 名無しさん (2018-07-19 23 02 48) なにか追加してみたのですが、お気に障ったら遠慮なく消してください -- 名無しさん (2018-07-19 23 11 23) 確かハヤブサはオウムだかインコだかの近縁種なんだっけ -- 名無しさん (2018-07-19 23 13 39) いいんじゃないか、せっかく面白い鳥なのに淡々とした解説だけじゃ勿体無いと思ってた所だ -- 名無しさん (2018-07-19 23 47 04) イアーゴ「インコの方が真似がうまいって⁉ そりゃないぜ! こんなにも感情豊かなオウムほかにいないぜ?」 -- 名無しさん (2018-09-14 20 56 13) (,,・θ・) < オデオ オデオ! D L 6 号 事 件 を 忘 れ る な …… -- 名無しさん (2018-09-14 20 58 56) ↑↑カラーリングや冠羽が無い点からしてあれ十中八九コンゴウインコかベニコンゴウインコなんだよなぁ。 -- 名無しさん (2018-09-21 16 48 09) フクロウオウムもといカカポについても書きたい -- 名無しさん (2020-08-07 15 01 09) オウム返しというが、オウムくらいになるとわりかし語彙がほうふで会話が成立しているように感じられるのだろうね -- 名無しさん (2022-02-14 23 49 29) 明確な個をもっているから厳密には違うけれど、この性質を愛して飼っていた人にとって生きたbotみたいな感覚だったのかな -- 名無しさん (2022-02-14 23 58 53) エディ(冒険大陸アニアキングダム) -- 名無しさん (2024-09-25 23 46 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/434.html
※未完 小説ページには完成時リンク貼り付け予定 「はぁ...はぁ...」 なんで戦車兵の俺が走っているんだよ...っ! ライフルよりは軽いはずの拳銃でさえ今は恨めしいほど重たい。 俺たちが街並みを瓦礫の山に変えた結果隠れる場所が全く残っていない。 くそっ!魚人共はマトモな戦車は持っていないはずだろ!化け物めっ! 「おーい!こっちだ!」 友軍の声が聞こえる、あのグリディア戦車は第三小隊、まだ生き残っていたスラーグ攻略騎兵隊が居る事に少し驚きつつも、息切れしている体に鞭を打って戦車に向かって走った。 だが、状況が状況なため足を止めるつもりはないようで、戦車の上に飛び乗るしかない。 わが軍の戦車は履帯ではなくスクリューを足回りに採用しているので、飛び乗るのは非常に危険だが飛び乗らなくてもどちらにしろ死が待っている。 俺は全速力で撤退しているグリディア戦車に飛び乗った。 砲兵隊と航空隊が都市北部を瓦礫の山にしているためマトモな道路が無く、遅くなっていたのが幸いしなんとか追いつくことが出来た。 「大丈夫か!?アレは一体何なんだ!?」 「装甲騎士は一体なにをしているんだ!?他部隊は一体何処にいる!?」 狭い車内に転がり込んだ俺は矢継ぎ早に質問を投げかけられた。 「はぁっ...はぁっ...俺にも分からん...歩兵隊は壊走した。装甲歩兵隊は...乗り込もうとしたんだが...遠くから見てると分からないがアレは普通の戦車並みの速度で動き回っている...殆どがロープランチャーを撃つ前に踏みつぶされるか銃弾でやられた...」 「主力戦車隊はどうした!?マルダル戦車ならアイツを倒せるはずだ!」 「俺がその主力戦車隊の戦車兵で、アイツがピンピンしているのが答えだ...」 ズーン! ズーン! 「2号車がやられましたーーっ!」 「まずい!あの化け物に見つかった!急いでこの戦車から飛び降r...! 強い衝撃と共に俺の意識は途絶えた。 ーーーーーー この、ユングナプ陸上大学は丘の上に有る為、スラーグ湾が一望できる。 ロビーにかけられている80年前のスラーグ湾を描いた絵と見比べると、埋め立てによって今では4割ほどしか湾が残っていない事が分かる。 私は喫煙所から見えるスラーグ湾の風景が好きだった。 埋立地に建てられたクレーンや工場が旧市街と非常にミスマッチでとても皮肉の利いた風景だった。 今ではその整備された湾口はフォウの砲撃で更地になっており、数か所では海に沈んでしまっている。 市内運河網は流れが変則的になっており、利用不可能になった。 お陰で家財道具を持ちだす前に無事、研究室生活が始まった。 と言っても、市街地は軍が完全に大学へ避難させており大学構内は避難民でイヨチク洗い状態になっている。 私もその一人になったに過ぎない。せめて通帳は大学に持ってきていれば良かった。 「はぁ...ここが校内で一番空気がきれいかもな。」 ウナカウシが喫煙所に入ってきた。 「あぁ、ロビーも講堂も加齢臭で鼻が曲がりそうだ。」 「ハハハ、お前も俺も水浴びを数日はしていないからお互い様さ。」 校内は老人でごった返しており、少しでも動ける者は市民軍として軍に連れてかれてしまった。 旧式のNC562-A6小銃が大量に余っているらしく、歩兵装備だけは潤沢にあるらしい。 お陰様で、陸上艦建造チームに回されたのは腰の曲がったおばあちゃんばっかりだ。 残り少ないタバコをふかしつつ、私とウナカウシはぼんやりと遠くを眺める。 制海権を奪われており、配給される品はどんどん減っている。 一週間前からはついにチヨコが配給に混ざり始めた。皆、美味しい方のチョコしか食べた事が無かった為、始めは物珍しさで楽しめていたが二日目には大量に捨てられるようになった。 多少量が少なくなっても、炊き出しのイヨチク焼きとイヨチクの若芽の煮物だけ食べていた方がずっと良い。 アレを好き好んで食べているアーキル人は一体どれだけ退廃的な生活をしているのか...信じられない。 自分のクルカにチヨコを与え、空きっ腹で嘔吐させて衰弱死させてしまった6歳の子が出てからは、警邏隊からクルカにチヨコを与えるなとお達しが出た。そのため、チヨコを食べる者が全く居なくなり、殆どの人は配給されるチヨコを燃料として使用している。 そういえば、市長がチヨコを毎食食べて手本を見せると言っていたが、二日でギブアップしていた。 あの賭けで私は貴重なタバコをひと箱入手出来た。 本来、ここスラーグは雪が降る場所ではないのだ。氷点下の気温に慣れていない人は大量に居る。ストーブをコンコンと焚いているロビーですらいまだ十分な温かさを保てているとは言えない。 昨日、ついにチヨコを暖房燃料として使用すると市が公式に声明してからは校内にチヨコ特有の臭いにおいが充満し、鼻で呼吸する事が出来なくなってしまった。 加齢臭とチヨコと水浴びしていない人の饐えた香りによって、校内は地獄のような香りになっている。 館内で鼻呼吸が出来る場所が喫煙所のみというのは何とも皮肉だ。 「あーあ、奴らはあの輸送缶で美味しい魚を大量に持ってきているのかね。」 「ハハハ、盗みにでも行くか?」 「遠慮しておく、どうせ中身は砲弾ばっかりさ」 輸送缶というのはフォウが輸送船と言い張っているデカいドラム缶の事で、だれが言い出したか『輸送缶』とスラーグ居残り組の間で呼ばれている。 スラーグ湾に堂々と入ってくる輸送缶を見ていると、我が国の制海権神話がただの幻想だったのだと感じる。 フォウの陸上装甲艇は水を渡る事が出来ないようで、張り巡らされている都市運河網によって今は持ちこたえる事が出来ているがそれもいつまで持つのだろうか。 既に中央運河公園まで突破されており、中央運河公園の橋を全て落とす事でなんとか足止めしているようだ。 ズーーン...ズーン...ズーーン... 本日四回目の区画砲撃が始まった、既にこの程度の砲撃は日常の物となり防空壕へ入る者は少ない。 「さて、工場へ戻るか。」 私とウナカウシはそれぞれのドックに戻った。ドッグと言っても、既に空爆で焼けているので今は裏山の空き地にクレーンを置いているだけだが... ドックまでの道の途中にはテントがいくつも建てられており、そこで負傷兵の治療が行われていた。 毎日ウン十人が運ばれてくる。正規兵も昨日志願したばかりの市民兵、爆撃に巻き込まれた一般人まで関係なく運ばれてきた。 あれだけ大学からかき集めた医療品も一瞬で無くなり、今では包帯すら足りていない。 裏山のドッグの隣では大きな穴を掘っており、そこに亡くなった人を埋葬している。 既に穴は6つ目を掘り始めており、そこで働く軍人達の目はどこか虚ろであった。 彼らは一体何を思いながら穴を掘っているのだろうか。 始めの頃はおしゃべりが多かった、おばあちゃん(男手は全て市民軍に駆り出されてしまっているのだ)職人達も今では静かに黙々と作業をしている。 早く完成させて、戦況を打破しなければ... ーーーーーーーーーー 目が覚めた。 避難所と変わり果てた大学での寝泊まりにも慣れ、毛布に包まった人で溢れている廊下を歩く。 校内の臭いにおいを吸い続けた結果、既に私の鼻は馬鹿になっており今では普通に鼻呼吸が出来るようになった。 と言っても、チヨコを暖房に使わなくなったのだから、事実以前よりは臭くないのだろう。 ついに備蓄されていたスズミノリもイヨチクも枯渇し始め、炊き出しで出てくるのは豆缶とチヨコバター(チヨコから無理やり油分を取り出した)炒めになった。 チヨコをそのまま食べるよりはまだマシ、程度の物だがそれでも毎朝全員欠かさず受け取りに来る。 空腹でチヨコをそのまま食べる者や、封鎖を突破してイヨチクを取りに行こうとする者が現れ始めた。 既にチヨコは燃料ではなく貴重な食料になっているのだ。 山間に建てられている本校では沿岸までたどり着くのは至難の業だが、毎日数人のチームがイヨチク狩りに向かっている。 また、最近では所有者の居ないクルカを見なくなった。闇市でクルカ鍋が食べられているという信憑性の有る噂も出回っている。 我が国ではスカイバード信仰が有ったはずだが...宗教も戦争では弱いものだなと思う。 一部ではクルカは神が与えた食料だ、等と言っている新興宗教が発生しつつある。 警邏隊が取り締まっているが、私の予想では警邏隊にもクルカを食べている人は何人も居る。 クルカを食べている奴は大体血色が良いので言われなくても大体分かる。 「肉汁一杯ね」 「8000イギルだよ」 「あぁ、そうだった...どれが100イギル紙幣だったかな...ええと...」 私は闇市で謎の肉の入ったスープを買った。人肉ではないと書かれているので安心である。 もちろん、私も諸島人なのでスカイバード系の宗教を信仰している。だがここでは『何の肉なのか分からないで食べている』事になっている。 きっと私と同じように、都合良くに馬鹿になって食べている人は他にも沢山居るだろう。 「えぇー!ぼったくるにしても程度が有るでしょ!20イギル!」 「じゃあ食わずに帰れ!」 ヤエミナが私の後ろに並んでいたようで、肉汁の価格に文句を言っている。 確かに、8000イギルなど中古の機械カヌー並みの価格だ。しかし、ここでは食料の価格は日々どんどん高騰している。仕方がない。 しかし、ヤミエナか... イギルはフォウ王国の通貨だ。 昨日、軍人がやってきてイコリア・ディナールを全てイギルに両替し、回収していた。 イコリア・ディナールが国外に流出するのを極端に嫌がっている...というわけでも無さそうだ。 私の推測ではあるが、両替に使われたのはフォウ王国ではなく諸島連合が発行した偽のイギル紙幣だ。 現に数十倍のレートで両替をして回っている。 最後のオデッタ新聞が届いたのは数か月前だが、マルダル諸島占領以降、戦勝の見込みが有ったフォウ王国のイギルは、予想と反対に不自然な暴落を開始していた。 反対に、諸島のイコリア・ディナールは敗けが続いているのにも関わらず、むしろ高騰したのだ。 アーキルのラジオでは『諸島がイギルを大量に放出したせいだ』と言っていたが、オデッタ新聞に載っていた各国各通貨保有量予測を20倍以上も超えた量を放出したことになっている。(特別探偵社のオデッタ新聞なので信用ならないが、そこまで大きく外れる程無能集団でもないだろう) フォウ本国では既に影響が出始めているようで、輸入業への打撃や小企業の連続倒産が発生しているそうだ。 それに伴い、講和派が力を付けているらしい。 もしかしたら、もしかしたならば、何もかもがうまくいけば、白紙講和までは持っていけるのかもしれない。 「あっ、先輩~。一口下さいよー」 「お前自分の金で食えよ」 「ケチ~」 「当たり前だろ、チヨコでも食っとけ」 「む~...なんでこんなに破格のレートで両替して回ってるんですかねぇ」 「そりゃあ、占領地での買い物を敵軍にさせないためだろ」 「買えなかったら略奪とかされるだけなんじゃないですか?」 「その時はその時で国際的な非難をするだけさ、ただでさえこの戦争はフォウの侵略戦争だからな、これ以上国際的な評判を落とすことはやりたくても出来んさ」 「せこいっスねぇ~」 「自業自得さ、スカイバードは見てるんだろうな。」 今日、ついにエンジンの換装が両方終わった。 両方...というのはウナカウシの陸上巡洋艦と私の空中艦だ。 ウナカウシの陸上巡洋艦には私の重浮遊機関を二機 私の空中艦には浮遊機関と交換でいらなくなった大型履帯を二機搭載した。 それに伴って私の空中艦は陸上駆逐艦と種別を変更する事になった。 陸上巡洋艦は三両編成の列車のように六つ(履帯の数は性格には、3つを1つの束にしているので18基の履帯)エンジンが有ったが真ん中の二つのエンジンを取り除いて代わりに重浮遊機関を乗せた。 接地面積は減ったが、トータルの面積当たりの質量は他国の重陸上戦闘艇(重戦車)程度にまで減少し、体積を気にせず馬力だけを目指したエンジンによって機動力も時速50kmは出せる...はずだ。 陸上駆逐艦は元々飛行用にプロペラ用のエンジンが有ったのでそのそのスペースを履帯用に変更した。 元々軽量性を重視した設計にしていたので、速度は時速70kmまで...出せるはずだったが、プロペラの位置と履帯の位置は大きく異なるため、結局50km程度が最大速度となる予定である。 奇しくも両方とも同程度の速度になりそうだ。 そう、ウナカウシと私の二人の研究を纏め陸上艦という新しい兵器を完成させたのだ。 「えっ?」 わが耳を疑った。 「仕方ないだろ、完成はあと5年はかかるって思われてたんだから...」 言っている本人のウナカウシもチヨコを噛みしめたような表情をしている。 そう、陸上巡洋艦も陸上駆逐艦も技術実証用の試作品なのだ。 陸上巡洋艦に搭載予定の15cm連装砲(陸軍は28cmを要求していたが流石に無理だとねじ伏せたらしい)がまだここには届いていない。 いや、まだ陸上巡洋艦の方には副砲と機銃が搭載されているだけ良い。 私の元空中艦、現陸上駆逐艦は主砲どころか武装が一切搭載出来ていないのだ。 「いくら戦況がまずいからと言って大砲すら作れないレベルではないだろう?」 「確かに工場艦は全部南方に避難してたから、ほぼ無傷だが...届ける事が出来ないんだよ...」 薄々感じていた。 一応校内の避難者達に通知はされていないが、既にスラーグは完全に孤立状態にあるらしい。 既に避難者達の精神は毎日の砲撃空爆で限界に達しつつあり、ここでその情報を流すと何が起きるか分からない。 詰んだ、この陸上艦隊が完成すれば反抗作戦に出られるそう信じて私達は二隻の建造に尽力してきた。 博士が避難前に行方不明になった後も私たちが継続して建艦してきたのはその希望があったからだ。 『スラーグの死守命令を撤回、降伏を許可する。尚、フォウの手に渡る前に建造中の388計画艦・801計画艦の爆破解体を命じる。』 その電報と届けられた爆薬。 我々は、スラーグは連合政府に見捨てられたのだ。 ーーーーーーーーーーーーー 長く待ったかいが有った、爆撃地点を指定しても空軍の奴らはマトモに当てる事が出来なかった。 爆破の為に爆弾を送れと言ったが、本部の豚共は船爆破に足りる量を全く届けられなかった。 今、フォウは追い風に吹かれているので戦線を維持できているが、寒波が終われば... たった二年弱で伸ばし過ぎた戦線は既に攻勢限界に達しつつあり、補給が滞り始めた前線部隊の士気はどんどん低下している。 間違えてもこの巨大兵器を世に放ってはいけない。 悔しいが魚人工作員は手練れで、いくら警備を厳重にしても爆破事件や暗殺が相次いでいる。 マニュアル発見後から、やっとポツポツと捕まえる事が出来るようになった、それでも活動は日々激化している。 紙幣の原本が盗まれてからは本物の偽札が出回り始め、経済の打撃は凄まじくアーキル・ディナールでの売買が許可されたほどだ。 諸島工作員と思われる事件の被害総額は、諸島に与えた被害に追いつきつつあるらしい。 もっとも、死者数では圧倒的に諸島のほうが多いのだが... !! 部屋から出てきた。 「おう、ヤエミナか。盗み聞きは良くないぞ。」 「エヘヘ、二人っきりで何を話しているのか気になりまして。」 「バッカおまえ私とウナカウシがそんな仲になるわけないだろ。校内放送するから静かにするよう連絡してまわれ。」 「まさか包囲された事を伝えるんですか?」 「放送で聞け、ほら走れ!」 なんとか誤魔化す事が出来た。 一体何を話すのだろう... 『あーっ、あーっ』 アイツの声だ、私が放送の事を伝えて回り終わる前に放送が始まった。 と言っても校内で残っている人は耳の遠いシワシワのお年寄りかおっぱいを飲んでいるような赤子とその母位の物である どう考えても動けないような70歳のおじいちゃんが、銃を持って郷土防衛軍としてフォウ軍がうろついている街の中でゲリラ戦をしている。 勿論彼らに統一された軍服など支給されていない。民間人と戦闘員を見分ける事は事実上不可能だ。 魚人は島々の寄せ集め集団のはずだが、何が大切なのか一向に降伏しようとする気配が無い。 大陸国とは違う郷土愛というものが、愛国心とは別に存在しているようで、それによってフォウの精鋭のように例え一人であっても死ぬまで戦い続ける非常に面倒な民兵が誕生した。練度は低い癖に指揮統制はアーキル正規軍以上の強度を誇っている。 降伏さえすれば無駄死にする必要は無いだろうに。 『町で無線機で聞いている奴は周囲の味方を集めてくれ。間に合わなかった人には君から伝えてくれ。 よく落ち着いて聞いてくれ、今我々が置かれてる状況を伝える。 薄々気が付いていたとは思うが、三日前から我々の居る...スラーグは完全に敵に包囲されている。 連合政府はスラーグ放棄を決定し、我々への死守命令を取り消すと言ってきた。 ... 』 やれやれ、ようやくスラーグ攻防戦が終わるのか。 『こんな命令に従っていられるか!よぼよぼのじいちゃんから赤ん坊まで居るんだぞ! フォウの野郎どもに看取られて死にてぇのか!?フォウ占領下で子供を育てたいのか!?違うだろう! 我々は偉大なる海の民だ!海で自由に生きるのが我々だ!島々の伝統と洋上の新しい技術発展が同居する、この国を愛するのだ! 降伏する者を止めはしないが...私とウナカウシは...南のアルドラーナまで希望者を脱出させる事にした。 お前たち、大学で私が陸上艦を作っていることは知っているな? 完成してはいないが...十分な装甲と速度は出せる。ここに残っている者を全員乗せて脱出する事も出来る。 6時間後陸上艦を出港させる。フォウの捕虜になってツンドラで木を数えたくない奴は大学裏の工場に集まれ! 以上!』 彼方此方の部屋から歓声が聞こえる。 待て待て待て、そんなことは聞いていないぞ。 陸上艦は爆破するんじゃなかったのか? 6時間後ってなんだ?急いで爆破しないと間に合わなくなる。 爆薬を取りにいかねば。 ーーーーーーーーーーー シュピーーーーン.... 3mmオト弾特有の空気を切り裂くカン高い音が雪の積もった瓦礫の平野に鳴り響く。 覗き込んだスコープの向こうには首に15㎝程の長い銃弾、いや小型の銛と呼ぶべきだろうか...が刺さってパニックを起こしている一人の「男」が居た。 周りの兵士たちも釣られて慌てふためきパニックを起こしている。 流石にスラーグまで進軍してきた兵士だけあり、銛弾を引き抜く事はしていないが心臓の鼓動と共に大地に広がる雪を赤く染め広げるその様子は遠くから見ている自分ですら気分が悪くなる。 直ぐに衛生兵と思わしき兵士が箱を持って駆けつけてきた。 白と赤のワッペンを付けている衛生兵をスコープの中心に抑えて、ゆっくりと息を吐き力を抜く。 シュピーーーーン.... 衛生兵が肩を抑えて喚いている事を確認すると、自分は急いでその場を走り去った。 握っているこのNC562小銃の使う3mmオト弾は、人を殺すのではなく人を無力化する銃だ。 正直適正距離でも殺せるかというと微妙な程威力が低い。今、首に命中したがそれでも殺せない程殺傷能力が低い。 しかし、その代わりターゲットが感じる痛覚は他国の銃弾とは比べ物にならない。当たれば鮮血が噴き出し屈強な男でも泣きわめく。 この銃は人を無力化する銃だ。この銃弾はわざと人を殺さないように作られている。 殺すと前線から一人減るだけだが、このように無力化すると衛生兵だのなんだのと一発の銃弾で複数人を前線から排除できる。 この銃は被弾者がより痛々しく見えるように作られている。 わざと血が勢いよく噴き出すような作りだし、わざと弾が全て体内に入らないように作られている。 同じ出血量でも、ゆっくりと垂れ流れるよりも噴水のように噴き出してる方が士気を削げるし、視界に刺さっている物が見える事でアドレナリンによって痛覚を忘れる事も許さない。 パニックを起こして突き刺さっている弾を引き抜こうものなら体内の血管を酷く傷つけ、より出血がひどくなる。 徹底的に、相手を恐怖させる銃弾だ。 今の射撃は綺麗にマニュアル通りに戦う事が出来た。 まず最初に男兵士を撃つ。男は女よりも血や痛みに対して弱いため、パニックを起こしやすい。 次に、死んでいなければ直ぐに衛生兵が飛んでくるので、やってきた衛生兵を撃つ。 3mmオト弾は殺傷能力こそ低いが、適切な処置をしなければ出血多量で死んでしまう。 逆に言うと、適切な処置を施せば死ぬ事は無い。その事実が有りながら見殺しにする事は出来ないため、この銃はフォウに衛生兵を部隊に付ける事を強要している。 衛生兵を撃つか、しばらく待っても来なかったら直ぐに場所を移動する。 現在、自分達には地の利しか無い。このようにして少しづつ戦力と戦意を削る事しか出来ないのだ。 一応ストラトマグロの胆汁を先端に塗り、殺傷能力を高めたの3mmオムト弾という弾も有るが、こちらも殺す事を目的としているわけでは無く、3mmオト弾に対して「当たっても死なない」と安堵させない為に作られた。 だが、面白い事にオムト弾は兵達が余り使いたがらなかった。このオムト弾は当たれば、かすり傷でも確実に死ぬ。 NC562を使っている兵はこの銃の性質を理解している為、「NC562で撃っても人を殺している訳では無い」と精神的に逃げ道を作る事が出来ていた。 郷土防衛軍やスラーグ突撃隊などの民兵だと尚更この傾向は強かった。 その精神的な逃げ道を無くすオムト弾は声に出す者は居ないが、配備後臆病撃ちする兵が続出した。 その為、現在では通常の3mmオト弾だけを使用している...事になっている。 3mmオト弾クリップの中に3mmオムト弾を混ぜている...という兵士達の間での噂話が有るが...いや、考えないでおこう。 そういえばなぜかオムト弾廃止後、オト弾のメッキの色が変更されていたな。
https://w.atwiki.jp/o-rod/pages/44.html
ファティックとしての映画 ─エドウィン・S・ポーターの『大列車強盗』 Seibun Satow 「ハッハッハッハッハ、面白かったぜ」。 黒澤明『用心棒』 1 映画の誕生 一九〇三年一二月一日、アメリカで、『大列車強盗(The Great Train Robbery)』が公開される。この作品のヒットから「映画」が始まる。 しかし、それは突如として出現した事件ではない。大西洋を挟んだ二つの大陸を中心とした過去約八〇年に亘る研究・実験・開発の成果・蓄積を導きとしている。 イギリスの学者ピーター・マーク・ロジェ(Peter Mark Roget)は、一八二四年、『動体に関する残像(Persistence of Vision with Regard to Moving Objects)』を刊行する。人間の眼はある対象を知覚したとき、それが消えた後でも、ほんのわずかの時間だけその像が残って見えていることを説き、動くものの視覚的な残像に関する原理を述べたものである。視覚において、運動は知覚されたある像が消え、その次のイメージが続く連鎖にほかならない。これが正しいのなら、残像を利用すれば、連続した絵や写真をある一定の速度で眼の前に登場させ続けると、動く映像をつくり出せることになる。 ロジェの論文は天文学者のジョン・ハーシェル(Sir John Frederick William Herschel, 1st Baronet)や科学者のマイケル・ファラデ-(Michael Faraday)に影響を与え、さらに多くの学者や写真家などを触発し、実験的研究を促進させる。 一八二五年、イギリス人医師ジョン・A・パリス(John A. Paris)は、光学玩具のプロトタイプである「トーマトロープ(Thaumatrope)」を考案している。これは、両面に補完し合う画像が描かれた円盤を左右の両端につけた糸で円盤を回転させると、一つの完全な絵に見えるという装置である。また、ベルギーの学者ジョゼフ・アントイネ・フェルナンド・プラトー (Joseph Antoine Ferdinand Plateau)は、一八三二年、「フェナキスティスコープ(Phenakistiscope)」を製作する。軸でとめた円形の紙の縁に連続した絵が描かれており、それを回転させると、絵が動いて見えるという発明品である。ほぼ同時期に、オーストリアのジモン・リター・フォン・シュタンプファー(Simon Ritter von Stampfer)も同様の方法を開発している。さらに、一八五三年、オーストリアのフランツ・フォン・ウハティウス(Franz von Uchatius)が円盤と幻燈の絵を結びつけ、スクリーン上に動画を映写する。その翌年、イギリスの数学者ウィリアム・・ホーマー(William George Homer)は「ゾートロープ(Zoetrope)」を創作している。これは、円筒の内側に連続した絵を順に並べ、回転させてスリットからそれを覗いて動きを見る装置である。同じ原理を用いて、一八七七年、エミール・レイノー(Charles-Émile Reynaud)が「プラクシノスコープ(Praxinoscope)」を発明し、これに改良を加え、一八九二年一〇月二八日、パリで「テアトル・オプチーク(Théâtre Optique)」として一般公開を始める。運動の位相を描いた数百枚の絵をつなぎ合わせ、一五分から二〇分程度の物語に編集したフィルムであり、初期のアニメーションの一つである。一九〇〇年頃まで続けられたが、シネマの普及によって興行としては淘汰される。 撮影器具・装置もさまざまに発案されている。一八二二年、フランスのジョゼフ・ニセフォール・ニエプス(Joseph Nicéphore Niépce)とルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis Jacques Mande Daguerre)は協力して永続性のある写真の製作に成功し、一八三九年に「ダゲレオタイプ(Daguerreotype)」と呼ばれる銀板の実用的な写真術を開発する。翌四〇年、イギリスのウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(William Henry Fox Talbot)がネガ=ポジによる近代的な印画法を公表する。五二年になると、動画の装置の研究で、絵に代わって写真が使用されるようになっている。六一年、アメリカの発明家コールマン・セラーズ(Coleman Sellers)が写真とゾートロープを結びつけた「キネマトスコープ(Kinematoscope)」の特許を収得する。これは、被写体に微妙に違ったポーズをとらせた一連の写真を回転する輪にとりつけ、それが動いているように見える装置である。七〇年、ヘンリー・レノ・へイル(Henry Renno Heyl)がこれを応用した「ファズマトロープ(Phasmatrope)」を一六〇〇人の観客を劇場に集め、スクリーン上で公開している。 さらに、写真の感光速度が速くなると、静止した画像を連続的に再現して動くように見せるのではなく、実際の動きを写真に撮影する方に関心が移る。フランスの生理学者エティエンヌ=ジュール・マレー(Etienne-Jules Marey)は、一八八二年、写真銃を発明する。これはライフル銃の形状をした連続写真撮影機である。マレーは写真銃で鳥の飛翔や人物の動きの連続写真を撮って解析し、研究に利用している。その後、実用的なカメラの開発を進め、八八年、助手のジョルジュ・ドメニノ(Georges Demen)とともに、「クロノフォトグラフ(Chronophotographe)」を発明する。 一八七七年、カリフォルニア州知事リーランド・スタンフォード(Leland Stanford)は、友人と乗馬愛好家の間で長年続いてきた論争に決着をつけるべく賭けをする。「馬がギャロップ、すなわち全速力で走るときに、四本の脚が同時に地面から離れることがあるか否か」。このセントラル・パシフィック鉄道の設立者は四万ドルを然りに賭ける。彼は自説を証明し、大金を手にするために、写真家のエドワード・マイブリッジに声をかける。 イギリスの写真家エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)は、一八五五年にアメリカ合衆国に移住し、その後、サンフランシスコで出版業界に身を置くようになる。彼を一躍有名にしたのは、一八七二年、妻の愛人を射殺したものの、裁判で無罪を勝ちとったことという出来事である。知事から依頼されたマイブリッジは、ジョン・D・アイザックス(John D. Isaacs)と共同で、ある実験装置を考案する。 マイブリッジは、競馬場のコースに沿って電気シャッター付きの一二台のカメラを設置し、レーンを横切るように一二本の糸を張り、走る馬がそれを切るとシャッターが順次作動するメカニズムをつくりあげる。この結果を確認後、試行錯誤をして、彼はカメラを二四台に増やし、同じ実験を行っている。 この連続写真は全速力で走る馬の姿を収めることに成功し、それにより、スタンフォード大学の創立者が賭けに勝利する。その後も、マイブリッジはシャッター装置の改良を続け、一八七七年には露光速度も二〇〇〇分の一秒まで短縮している。 この実験の成果は新聞で大々的に報道され、大きな反響を呼ぶ。マイブリッジの友人のウォーレス・M・レヴィソン(Wallace Mark Levison)はカメラのレンズ裏のホイール上で感光板を漸進的に動かして連続写真を撮影する技術を考案し、一八八八年には、ジョージ・イーストマン(George Eastman)はセルロイドの帯状のロール・フィルムを完成させる。また、ドイツの写真家オットマール・アンシュッツ(Ottomar Anschütz)は、一八八八年、フォーカル・プレーン・シャッターの特許をドイツで取得し、一八九一年、ゾートロープを改良発展させた「電気式シュネルゼーアー(Elektrischer Schnellseher)」を開発している。 一八八九年、マイブリッジが自慢げに例の連続写真をある著名人に見せる。すると、彼は、早速、回転するフィルムに動く映像を写す技術を発明して見せる。この野心的な人物こそ発明王トーマス・アルヴァ・エジソン(Thomas Alva Edison)である。 四二歳のエジソンは巻いた35mmフィルムを一定速度で進め、連続撮影が可能な写真機を考え出す。エジソン研究所の助手ウィリアム・ディクソン(William Dickson)が中心となってこの改良に取り組み、一八八九年一〇月六日、彼らはエジソンを前に最初の映写実験を行う。画面には、ディクソンが歩いて登場し、帽子を高く掲げるシーンが映し出され、蓄音機の音声がそれに合わせて、”Good morning, Mr. Edison, glad to see you back. I hope you are satisfied with the kineto-phonograph”と稀代の発明家に話しかけている。 一八九〇年前後に、イギリスのウィリアム・フリーズ=グリーン(William Friese-Greene)など撮影機や映写機の特許を取得した発明家は少なからずいたが、商業的な成功には恵まれていない。発明のセンスはともかく、ビジネスの才覚という点では、彼らと比べて、エジソンは抜きん出ている。 一八九一年、エジソンは活動写真の撮影機を「キネトグラフ(Kinetograph)」、映写機を「キネトスコープ(Kinetoscope)」として特許を申請する。キネトスコープは、ゾートロープのように、機械の中に映し出される映像を一人で覗きこんで見る装置である。高さ122cm・幅61cmのキネトスコープは、フィルムが内部の拡大鏡と光源の間を動き、回転シャッターによって各コマが瞬間的に見える仕組みになっている。フィルムの長さは50フィートで、画像は毎秒四八コマの速度で覗き穴の前を流れ、一三秒ほどで終わる。後に、フィルムの速度は秒速一六コマに減らされ、これがサイレント映画の標準となる。 一八八〇年代まで、科学者の関心は主として映画撮影技術よりも写真の開発に向いていたが、エジソンはその先を見据えている。この装置の特許申請と同時に、彼はメンロパークにある研究所の敷地内に撮影スタジオ「ブラック・マリア(The Black Maria)」を建設し、短い活動写真を作製する。『床屋の風景(Barber Shop)』や『くしゃみの記録(Record of a Sneeze)』、『怪力男サンドゥ(Sandow)』といった作品を撮影したり、動物の生態、闘鶏、ボクシング、舞踊などを記録したりしている。 実際には、エジソンではなく、ディクソンが映画に関する実験のほとんどを担当している。彼は今でも使用されている「スプロケット(Sprocket)」も考案している。これはフィルムのパーフォレーションと噛み合ってフィルムを動かす歯車である。現在では、スプロケットは「チェーンホイール」とも呼ばれ、自転車やオートバイのチェーンと組み合わせて動力を伝える歯車として知られている。また、ディクソンは、一八八九年に、初期のトーキーの製造にも成功している。自己顕示欲旺盛なエジソンは、ビジネスの世界ではありがちなことではあるが、この優秀な助手のアイデアを搾取したと言っても過言ではない。 一八九四年四月一四日、エジソンからキネトスコープを購入した「ホランド兄弟のキネトスコープ館(The Holland Brother’s Kinetoscope Parlor)」がニューヨーク市ブロードウェイ一一五番地にオープンする。上映時間わずか一五秒程度であるが、人間や動物などの動く映像を硬貨一枚で見ることができる。中でも、一八九四年一一月一七日に公開された『コルベット対コートニーのボクシング(Corbett and Courtney Before the Kinetograph The Corbett-Courtney Fight)』は人気を博し、これを見たさに、覗き箱の前に長蛇の列ができたと伝えられている。 さらに、エジソンの助手のディクソン、ウッドヴィ・レーサム(Major Woodville Latham)、ジャン・リロイ(Jean-Aimé LeRoy)やユージン・ロースト(Eugene Augustin Lauste)などがカメラや映写機の一層の発展を試みるが、現在にまでつながる映写機の原理に最も寄与したのはトーマス・アーマット(Thomas I. Armot)である。彼は、一八九五年、連続する映像を停止させると、その間は映像が動いている時よりも多くの光線があたるマルタ十字型のコマ送りの装置を発明する。これには、フィルムに穴を開け、映写機の中を通過する際の負担を軽減する仕組みがとられている。 大西洋を渡ったヨーロッパでも、キネトスコープに刺激を受けた発明が生まれる。イギリスのロバート・W・ポール(Robert William Paul)がポータブル・カメラを考案し、ドイツでは、マックス(Max Skladanowsky)とエーミール(Emil Skladanowsky)のスクラダノフスキー兄弟が「ビオスコープ(Bioskop)」を開発している。 2 リュミエール兄弟とメリエス しかし、決定的な発展はフランスで起こる。オーギュスト(Auguste Marie Louis Lumière)とルイ(Louis Jean Lumière)のリュミエール兄弟は、三色のカラー写真や義手義足の開発によりすでに名が知られていたが、それを不朽のものとするきっかけは、一八九四年に父アントワーヌ・リュミエール(Antoine Lumière)がしたアドバイスである。パリでエジソンのキネマとグラフを見たこの元肖像画家の実業家は、息子たちに映像の研究を勧める。彼らはキネトスコープを改良し、テアトル・歩チークと結びつけて、スクリーンに投影する「シネマトグラフ・リュミエール(Le cinématographe Lumière)」の特許を一八九五年二月一三日付で申請する。エジソンは、キネトスコープの特許申請の際に、スクリーンに投影するということを盛りこんでいなかったし、そもそも欧州で申請することを怠っていたため、兄弟の特許は認定される。 エジソンが開発した段階では、スクリーンに投影するとチラついて非常に見難く、実用化を断念している。映画を軽蔑的に言う際に、チラチラするという意味の「フリッカー(Flicker)」が用いられるのは、この技術の未熟さに由来する。新世界の発明のチャンピオンがパーソナルな覗きこむ小箱型の映写装置を志向したのに対し、旧大陸の発明デュオは不特定多数で時空間を共有できるスクリーン方式を選ぶ。そのため、リュミエール兄弟が映画の産みの親との栄誉を手にする。しかし、映画に関する発明界の横綱のアイデアにも、現在まで続いているものがある。彼は、直流方式が典型であるが、新たな発明を生み出しても、その方式の普及にはつねに失敗している。映画のフィルムの幅35mmだけが現存する唯一のエジソンが提唱したスタンダードである。 一八九五年一二月二八日、パリのキャピシーヌ大通り一四番地のレストラン「グラン・カフェ(Grand Cafe)」地階のサロン・ナンディアン(Salon Indien)、すなわちインドの間において、シネマトグラフによる一般有料試写会が開催される。この入場料一フランの上映会をもって「映画の誕生」と見なされている。ロハではないところが意義深い。映画はビジネスの面を無視してはならないというわけだ。上映されたのは、『(リュミエール)工場の出口(La sortie de l usine Lumière à Lyon)』や『(ラ・シオタ駅への)列車の到着(L Arrivée d un train à la Ciotat)』、『水をかけられた撒水夫(La jardinière)』など一二本である。 当時のカメラに搭載できるフィルムの長さは最大でも一分間程度だったため、いずれもそれ以下の非常に短い作品である。『工場の出口』はアントワーヌ・リュミエールの所有する工場の出口にカメラを設置し、昼食休憩にそこから出てくる従業員を写している。また、『列車の到着』は画面奥から列車が入ってきて停車し、乗客が降りてくる光景を撮影した作品である。列車が近づいてくるのを見た観客は驚嘆の声をあげ、逃げ出そうとしたと伝えられている。さらに、『水をかけられた撤水夫』は、水を撒く役目の撒水夫が逆に水をかけられたという滑稽な設定であり、明らかに観客を笑わせようとしている点で、史上初の喜劇映画と見なすこともできよう。 いずれの映画もカメラは大人の眼の高さで固定され、構図は、奥行きを感じられるように、縦にとってある。小栗康平は、『映画を見る眼』において、リュミエールの映画を「目の記録」と命名している。見る行為の再現がリュミエールの映画である。 動く映像は、実際には、存在しない。静止画像を一秒間に一六コマ連続させると、網膜の残像現象により、動いて見えるだけである。しかし、一秒間のコマ数を増やせば増やすほど自然に見えるかと言えば、そうではない。カメラには一つのレンズ、つまり一つの眼しかない。そのため、撮影したものからは奥行きが失われてしまう。カメラで撮影された映像は、それだけですでに人為的であり、二次元的である。二次元画像をどれだけ増やしてみても、三次元にはならない。眼がついていけなくなるだけだ。サイレントにおいては毎秒一六コマ、トーキーでは毎秒二四コマに落ち着いている。 言うまでもなく、映画の成長と共に、多くの映像作家により奥行きを出す工夫が考案されている。その一つが黒澤明映画でお馴染みの望遠レンズの使用である。坂道を正面から撮っても傾斜が感じられない。ところが、望遠レンズを使うと、奥行きを圧縮できるので、遠近感をある程度感じられるようになる。ただし、これは、『用心棒』の冒頭での犬のカットのように、動いて登場してくものに焦点を合わせるのが難しく、撮影者に高い技能が要求される。また、『夢』(一九八〇)に出演したいかりや長介が回想している通り、演技者にとっても、カメラが見当たらないため、視線をどこに向ければいいのかわかりにくい。 その後、兄弟はリュミエール協会を設立して、世界中に撮影隊を派遣し、日本を含む世界各地のさまざまな光景を映像に記録させている。 リュミエール兄弟は映画を物珍しい科学的発明にすぎず、しばらくはもてはやされるものの、いずれ飽きられてしまうだろうと考えている。映画には未来などない。しかし、それを観賞したマジシャンで劇場経営者のジョルジュ・メリエス(Georges-Jean Méliès)は違う感想を持つ。彼は娯楽としての可能性を見出し、特許を売ってくれないかとリュミエール親子にビジネスの話を持ちかけたものの、相手にされない。そこで、イギリスから撮影機を購入し、一八九六年、自分の劇場の出し物にしようと撮影を開始する。製作、監督、脚本、俳優、美術などを一人でこなしている。 最初は、自分自身がマジックを演じている姿を収めた『奇術の上演(L Auberge ensorcelée)』(一八九六)や『ロベール・ウーダン劇場における婦人の消滅(Escamotage d une dame chez Robert-Houdin)』(一八九六)を制作したが、九七年五月に、太陽光に左右されないため、パリ郊外に撮影スタジオを設立し、次第に、シナリオを用意したストーリー性、撮影トリックやフィルム編集を意識していく。小栗康平は、『映画を見る眼』において、メリエスが「見るという行為」ではなく、フィルム上で人工化された「見えるもの」が映画だという認識があったと言っている。物語映画を撮ったのは、メリエスが初めてではない。一八九七年、R・G・ホラマン(Richard G. Hollaman)が俳優を使い、セットを組んで、三巻物の受難劇を制作している。しかし、彼はカメラ・トリックにまで気がついてはいない。リュミエール兄弟にとって映画は記録媒体であったが、メリエスには、娯楽ショーである。これは発明家とマジシャンの関心の違いに起因するだろう。手品のトリックを考え出すように、メリエスは撮影・編集の技術の開発に意欲を示す。一八九九年頃から、画期的な技術に溢れた作品を発表している。フランス陸軍将校アルフレッド・ドレフュスの審理の模様を一〇のシーンに分けて再構成した『ドレフュス事件(L Affaire Dreyfus)』、二〇のシーンから構成された『シンデレラ(Cendrillon)』を制作している。さらに、『ジャン・ダルクJeanne d Arc)』(一八九九)、『一人オーケストラ(L homme-orchestre)』(一九〇〇)、『ゴム頭の男(L homme à la tête de caoutchouc)』(一九〇二)、『月世界旅行(Le Voyage dans la Lune)』(一九〇二)、『ガリバー旅行紀(Le Voyage de Gulliver à Lilliput et chez les géants)』(一九〇二)、『音楽狂(Le mélomane)』(一九〇三)、『妖精たちの王国(Le royaume des fées)』(一九〇三)などの傑作において、カメラ停止、二重焼き、多重露光、オーバーラップ、高速撮影、逆回転などの撮影・編集技術を編み出している。チャーリー・チャップリンをして、彼を「光の錬金術師」と賞賛しているほどである。 メリエスに対抗すべく、他の映像表現者たちも名乗りを上げる。一九〇一年、フランスのフェルディナン・ゼッカ(Ferdinand Zecca)がリアリズム路線で、『ある犯罪の話(Histoire d un crime)』を公開している。これは、ヴィクトル・ユーゴー一『ある犯罪者の物語(Histoire d un crime)』(一八七七─七八)を意識した作品である。しかし、いずれもファンタジックなメリエスの人気には及ばない。 一九〇五年頃から映画は産業へと移行し、プロデューサーが作品ごとに監督や俳優などを起用するなど製作の制度化が進んでいく。内容的にも、もっと刺激的な映画が求められるようになり、メリエス作品は観客に飽きられ始める。経済的に苦境に陥ったメリエスは外部プロデューサーを迎え、『極地征服(La Conquête du pôle)』(一九一二)などを撮ったものの、興行成績は芳しくなく、映画ビジネスからの撤退を決意し、所蔵する映画を焼却処分する。この残念すぎる決断もあり、メリエスの製作した映画は五〇〇本余りと見られているけれども、現存するフィルムは断片も含めて一七〇本程度である。しばらくは忘れられていたが、二五年頃から映画史家により再発見され、メリエスはレジオン・ドヌール勲章を受章している。 メリエスの目論見を超え、映画は商売から産業へと急速に発達していく。一八九六年になると、二月にロンドンとブリュッセル、四月ベルリン、六月にはニューヨークと世界各地でスクリーンのついた映画館がオープンする。リュミエール兄弟の成功に接したエジソンも急遽方針を転換して、大型スクリーンに映像を拡大して映し出せる活動写真映写機「ヴァイタスコープ(Vitascope)」を発明し、一八九六年四月二三日、ニューヨークでお披露目を行っている。それにあわせて、エジソン社はスタジを使って劇場向けの凝った映画を製作する。映画は劇場の出し物の一つとして考えられていたため、当時の寄席芸の時間に相当する一〇〇〇フィートを一巻とするフィルムの標準的長さとなり、この規格は今日でも同じである。 しかし、ことはすんなりとは運ばない。キネトスコープの製品化の中心メンバーだったウィリアム・ディクソンが彼の元を去り、アメリカン・ミュートスコープ&バイオグラフ社を設立している。一八九七年になって、エジソンがバイオグラフ社を特許侵害で告訴する。この訴訟は長期に及び、その間にバイオグラフ社は消耗してしまう。一九〇七年、エジソン側の言い分を認める形で決着する。 この訴訟の最中の一九〇三年、エジソン社製作のある映画が公開され、それは映画史上初のヒット作品となる。この成功により映画の産業としての将来性が明白化する。その後、五セントのニッケル硬貨一枚で入場できる劇場の「ニッケルオデオン()Nickelodeon」がアメリカ各地に登場し、移民や労働者の格好の気晴らしの場となる。それは映画産業が今日のような巨大なビジネスへと成長していくきっかけである。 3 エドウィン・S・ポーター 映画を「映画」として確立させた作品、すなわち映画がアイデンティティを獲得した作品が『大列車強盗(The Great Train Robbery)』である。ヒットがアーティストや芸人のアイデンティティにつながることがしばしばあるが、映画ではそれ以上の意味がある。淀川長治は、『淀川長治の映画塾』の中で、シネラマの宣伝の際に、それと比較するために、従来のシネマの代表として『大列車強盗』を上映をしたと語っている。この作品は一八九六年に初演されたスコット・マーブル(Scott Marble)のメロドラマ『大列車強盗』をモチーフにしているが、筈見恒夫が『写真映画百年史』において「舞台劇を脱した最初の映画」と言っているように、原作を凌駕している。このわずか一二分一六カット一巻の映画が歴史を変える。監督・撮影はエジソンのカメラマンを務めていたエドウィン・S・ポーター(Edwin Stanton Porter)である。出演者には、ジュスダス・D・バーンズ(Justus D. Barnes)、”ブロンコ・ビリー”・アンダーソン(Gilbert M. Broncho Billy Anderson)、A・C・エイバディ(A. C. Abadie) などがいたけれども、クレジットはない。 『大列車強盗』は次の一六カットから構成されている。 一 『大列車強盗(The Great Train Robbery)』のタイトル。 二 強盗たちが駅舎を襲撃。強盗は画面左から右へ、駅員は右から左へ発砲。 三 列車に侵入。列車は右から左へ移動。 四 貨物車内で銃撃戦。強盗は左から右へ、乗務員は右から左へ発砲。 五 機関車へ乱入。強盗は画面下から上へ移動し、次々に乗務員を始末。 六 機関車を停止させ、貨車を切り離し。貨車は右から左へ移動。 七 乗客乗員を列車から降ろし、金品を強奪。右から左へ逃げようとする紳士を射殺。 八 機関車を奪い、逃走。右から左へ移動。 九 汽車を捨てて、逃走。パンとティルトを混ぜ合わせ使い、逃げていく強盗をカメラが追跡。 一〇 金を持った強盗たちが川の向こう岸へ渡るため、入水。パンで逃げる方向が提示。 一一 少女が駅で縛られている駅員を発見。 一二 ダンス・パーティを楽しんでいた保安官たちに事件が伝えられ、捜査開始。 一三 画面上から下に向かって、馬に乗って追跡をしていると、強盗団とはぐれた犯人一人と遭遇し、射殺。 一四 逃げおおせたと油断している強盗団を保安官たちが画面上から下に向かって 包囲。追っ手に気づいた強盗団との銃撃戦。強盗一味は全滅。 一五 タフさを誇らしげにした保安官のクローズ・アップ、暗転。 一六 死んだはずの強盗の首領が一人登場。スクリーンを見ている観客に向けて、拳銃を6発発砲し、弾がきれてからも、なお引き金を引き続ける。 この映画には、後に映画で定番の手法となるいくつかの技法が盛りこまれている。特に、サイズやアングルを含めたカメラ・ワークが巧みである。カットバックやロケーション撮影、パンやティルトのカメラ・ワーク、縦構図での奥行き、斜め構図による不安感・不安定の表現、登場人物の動く向きを暗示させる仮想方向の設定、画面外での出来事を想像させるオフスクリーン、フレーム・バイ・フレームなど意欲的に導入している。 特に、第九カットはワンシーン・ワンカットのカメラ・ワークによって構成され、ティルトやパンが印象的である。「ティルト(Tilt)」はカメラを上下に振って撮影することを指し、概して、高さのあるものの撮影や動きの追尾に使われる。他方、「パン(pan)」はカメラを左右に振って撮影する技法であり、通常は右か左に振る。広角で風景を撮る、もしくは動きを追うときに用いられる。いずれも再フレーミングのテクニックとしてもよく利用される。このカットは、こうした技法もあり、非常にスリリングで、映画内の最大の見せ場である。 けれども、こういった新技法の考案がこの映画の画期性ではない。メリエスの映画と違って、撮影テクニックにあまり気がとられない。言うまでもなく、視覚の認知には、「見る」や「見える」だけでなく、「見ようとする」も含まれる。技法はこの見ようとすることによって認識されるが、ポーターの場合、それを意識していない一般の観客にとっては問題ではない。メリエス作品では真の主役が撮影トリックであるとすると、ポーターにおいては、第九カットが端的に示している通り、スリルとサスペンスである。ポーターは、新聞の漫画を映画化した『あるレアビット狂の夢(Dream of a Rarebit Fiend)』(一九〇六)において、メリエスばりのトリックが用いられている。ポーターは、リュミエール兄弟やメリエスなど先人たちの功績を踏まえている。その上で、彼はテンポのいいストーリー展開、スピード感溢れる逃亡と追跡、派手な銃撃戦などにより、観客をかつてないほどハラハラドキドキさせることをスクリーンに具現している。 ポーターがハラハラドキドキ感を意識していたことは、前作の『アメリカ消防夫の生活(The Life of an American Fireman)』(一九〇二)でも明らかである。これは消防隊による火事現場での救出を描いたドキュメンタリー・タッチの作品である。ポーターは実際の消防隊の出動の記録映画に撮影したシーンを加えている。ジェームズ・ウィリアムソン(James Robert Williamson)によるイギリス映画『火事だ!(Fire!)』(一九〇一)に影響を受けたと見られている。 ウィリアムソンはブライトン派を代表する映像作家である。一九〇〇年頃、英仏海峡に面したブライトンを拠点として写真家などが映画を撮影し始め、彼らは「ブライトン派(Brighton School)」と呼ばれている。モンタージュ手法を得意とするウィリアムソンのほかに、全景ショットとクローズ・アップ・ショットの交互の入れ替えを発案したG・A・スミス(George Albert Smith)がよく知られている。彼らは技法だけでなく、社会的主題を映画に取り入れた点でも、ポーターを含めた後世に影響を与えている。 『アメリカ消防夫の生活』は次のような映画である。ある消防夫が家族のことを考えていると、そこに火事の発生が告げられ、消防夫たちは馬車で現場に急行する。一人の消防夫が建物に入り、煙にまかれて倒れてしまった女性と子供を部屋の窓から助け出し、別の消防夫たちが消火活動を行う。この映画の現代版がオリバー・ストーン監督の『ワールド・トレード・センター(World Trade Center)』(二〇〇六)である。 ただし、この救出のシーンは、現在の常識的な編集から見ると、いささか奇妙である。まず、カメラは建物の内側にあり、外から入ってくる消防夫が部屋の中の母子を救出するシーンを映し出している。それが終わると、同じ救出が建物の外のカメラからのシーンが始まる。時間軸に沿って内側と外側が交互に入れ替わりながら映されていない。 なお、これは最初の公開のヴァージョンであって、後に再編集された版では構成や内容が異なっている。 このスリルとサスペンスは現代におけるカタルシスと言えるだろう。しかし、これはアリストテレス的とも、精神分析的とも異なっている。 「カタルシス(Κάθαρσις)」は、ギリシア語で、「浄化」や「排泄」を意味し、ディオニュソス信仰に基礎を置くオルゲウス教に起源を持っている。彼らは、地上で肉体に閉じこめられた人間が、オルフェウスの奏でる天上の音楽によって、その魂が浄化されると説く。ピタゴラスはこれを受け、音楽=数学と捉え、数をアルケーとしている。一方、ヒポクラテスは、血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁という体内の四液の調和を重んじ、病的体液の排除、すなわち体内にたまった汚物の体外への排泄としてカタルシスを理解している。 それらを踏襲し、アリストテレスは、『詩学』において、カタルシスを精神的な浄化と読み替える。ミメーシスの最高形態として悲劇を挙げ、それを観賞した観客の間にカタルシスが起きると述べている。悲劇には、(英雄であるからこそこうした苦悩に直面しなければならないのだという)正当さへの共感と(なぜ英雄がこんな目にあわなくてはならないのかという)不当さへの憐れみの相反する組み合わせがある。この感情の高まりと共に、鬱積していた情緒が発散され、魂が浄化される。アリストテレスはこの作用をカタルシスと呼ぶ。閉じこめられ、鬱屈とした感情解放するために、演劇空間は非日常的な場であることが保障され、そこで演じられるものには、現実空間よりもはるかに広い許容範囲のルールがなければならない。 精神分析はこの考えを心理療法へと移動させる。抑圧された病的情動のしこりを想起・再体験することで、それを解放していく除反応をカタルシスと呼んでいる。現在では、精神分析だけでなく、心理面接や芸術療法、遊戯療法、自律訓練法、レクリエーション療法などもカタルシス効果の意義を認めている。 ポーター映画のもたらすカタルシスは個人的と言うよりも、集団的である。それは劇場の中で、不特定多数で時空間を共有するからだけではない。神の死に基づく近代では、「大道徳」に代わって、テーオドール・W・アドルノが指摘するように、「小道徳」が支配的となる。これは共同体を強力に結び付けていく規範の弱体化をも意味する。人々は、その都度、モラル・ジレンマの中で判断していかなければならない。はっきりしない道徳による集団の中で生活をするといいうのはストレスとなる。こうした曖昧な倫理との誰もが直面している摩擦・葛藤では、かつてのような悲劇は困難である。しかし、古代アテナイの市民以上に、現代人には集団生活に伴うストレスが鬱積している。新たな社会のつながりを確認しつつ、カタルシスを感受することが求められる。映画世界は、カメラによる撮影とフィルムの編集のため、演劇以上に、非日常的であり、カタルシス効果の場としての条件を満たしている。ポーターは映画の持つそうしたカタルシス効果を引き出す。 このカタルシスには「グルーミング(Grooming)」の効果がある。集団生活する動物は、ストレス解消のために、グルーミングを行う。サルであれば、それは毛づくろいである。各種の研究によれば、社会集団の大きさに比例して、グルーミングに費やされる時間も増加する。サルは不特定多数ではなく、家族であるとか、親しいものであるとかいつも決まったパートナーとの間で毛づくろいをし合う。このグルーミング仲間では、餌を見つけたり、敵が近づいてきたりした際に、合図を出し合っている。利他的行為はグルーミングが成立している間柄でなされるのであり、グルーミングは友好的な関係を形成・維持するための行為である。人間の現代社会の規模はサルの集団とは比較にならないほど巨大で、複雑に入り組んでいる。一対一の毛づくろいではストレスを発散するには不十分である。しかし、その反面、多種多様なコミュニケーションの方法も持っている。映画もその一つである。 近代は人の移動がかつてないほど促進した時代である。欧州の農村の余剰人口は都市を目指す。そこは国内に限らない。伝統的な共同体は崩れ、新たな共同体が形成されていく。アメリカはまさにその最前線である。新大陸には、東アジアからの移民も急増している。一九世紀末の合衆国の社会は対立・混乱し、二〇世紀を迎えると、こうした危機の再来を招かないための新秩序の構築が政治的課題となっている。ウィリアム・マッキンレー(William McKinley)の暗殺死に伴い、四二歳のセオドア・ローズヴェルト(Theodore Roosevelt, Jr)が大統領に就任し、世論の「革新主義(Progressive Movement)」の声に押され、社会の改革を全米に誓う。素朴な社会ダーウィニズムやレッセフェールへの批判も高まり、「マックレーカーズ(Muckrakers)」と呼ばれるジャーナリストたちが企業の横暴や政治家の腐敗、都市住民の置かれた劣悪な環境を暴露し、社会の衝撃を与える。同時に、科学が明るい未来を約束しているという展望が信じられ、急激に科学技術の発展とその応用が促進している。一九〇二年にウィルバー(Wilbur Wright)とオーヴィル(Orville Wright)のライト兄弟が初飛行に成功し、ヘンリー・フォード(Henry Ford)が自動車会社を設立したのは、ほんの一例である。その一方で、「棍棒外交(Big Stick Diplomacy)」で知られるこの若き大統領は中南米・カリブ海諸国はアメリカの裏庭と考え、海外進出に積極的に臨み、アメリカは帝国主義の道を歩んでいく。ポーターが映画を撮影していたのはこういうグルーミングの求められていた時代である。 いずれの映画にもカタルシスはあるものの、『アメリカ消防夫の生活』と『大列車強盗』はスリルとサスペンスという点では共通しているが、大きな違いがある。前者の主人公が消防夫というヒーローであるのに対し、後者では、悪党の列車強盗団だという点である。しかも、警官もいささかマヌケに描かれている。ただ、たんに悪人が警官隊に撃ち殺されるだけならば、勧善懲悪にすぎない。しかし、最後のシーンによりこの作品からメッセージ性が消えてしまう。観客に銃を向けると観客は悲鳴をあげたけれども、それが映画だと思い出し、すなわちカタルシスのための現実を離れた非日常性を再確認し、思わず笑ったと伝えられている。『大列車強盗』にはグルーミング効果のカタルシスがあるだけで、メッセージ性がない。 4 ファティックとは何か 『大列車強盗』は「ファティック(Phatic)」だと言うことができよう。観客は「ファティック・コミュニケーション(Phatic Communication)」によって覚えたカタルシスがグルーミングと感じられる。 「交語」とも訳されるファティックは、特にメッセージ性がないけれども、発することにより送信者と受信者の間につながりとつくり、強める言語の機能である。自己を表現するためでも、情報を伝達するためのものでもない。「あいさつは、その代表的なものであって、人間同士の結びつきを作り、社会を作り出す。会っておきながらあいさつをしないと、その人との関係が切れていく。あいさつをするからといって、それだけで関係が深まるわけではない。『おはよう』などのあいさつは、一度できた社会的な関係を維持するという働きをする」(金田一秀穂『新しい日本語の予習法』)。他にも、友人や恋人、家族とのおしゃべりもファティックに含まれる。それらは伝えるべきメッセージ性に乏しく、生産的・建設的内容でもない。それは発すること自体に意味がある。ファティックは関係性をつくり、強め、グルーミングの機能を持っている。 実際、ポーターはファティックの持つ役割を意識している。彼は『鉄道のロマンス(A Romance of Rail)』(一九〇三)という映画も製作している。これは、駅で出会った男女が二人で旅に出発し、列車の中で結婚式を挙げるという物語である。ポーターはファティックから関係が始まり、それが深まっていく過程を映像化している。 映画観賞後、流行のレストランで恋人同士が次のよう会話をしているとしたら、それはファティックである。 「さっきの映画、面白かったね」 「そうだね」 「最後のシーン、びっくりしちゃった」 「ほんと、意外だったよね」 この会話には、これと言った内容がない。お互いの関係を確かめるために交わされているのであって、行為自体に意義がある。この会話に潜在している意味を顕在化させれば、次のようになるだろう。 「あなたが好きよ」 「ぼくもさ」 「あなたが好きよ」 「ぼくもさ」 しかし、こういった他愛のない会話を「あああ、聞いてらんねえや」と軽視すべきではない。なごやか笑い声がし、食器の音が微かに響き、ウェーターが丁寧に応対している雰囲気のレストランで、カップルが無言でいたり、深刻に言い合っていたりしている方が本人たちだけでなく、周囲も気まずい。こうしたファティック・コミュニケーションにはグルーミング効果がある。ファティックこそが言葉の起源という学説もあるほどだ。「ことばはコミュニケーションの道具である、とよく言う。しかし、ことばは情報伝達の道具というだけではすまされない。ことばの起源を見た人はどこにもいないのだから、あくまでも仮説にすぎないけれど、ことばがお互いに仲良くする目的のために生まれたのだという考え方は、ちょっと魅力的だと思う」(『新しい日本語の予習法』)。 『大列車強盗』の最後のシーンからは「心配すんなよ。映画じゃねえか。でも、面白かったろう?」というポーター監督の声が聞こえてきそうだ。これは、明らかに、ファティックである。ファティック・コミュニケーションが成り立つ関係になったということは、映画が社会的に認知されたのを意味する。このシーンを契機に映画は社会に浸透していく。 5 ファティック映画の系譜 観客層を拡大、世界規模の産業と成長し、高い芸術性を獲得しながらも、以降、社会や映画界にグルーミングを必要とするとき、ファティック映画が登場している。 一九六〇年代後半、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカは分裂の危機に陥る。そんな頃、アンチヒーローを主人公として、最後に、シニカルさを排しつつ、悲惨な末路で終わる『俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)』や『ワイルド・バンチ(The Wild Bunch)』(一九六九)、『明日に向かって撃て!(Butch Cassidy and The Sundance Kid)』(一九六九)などの映画が流行する。これはファティック・フィルムであり、人々は映画にグルーミングを求めている。 また、一九九四年度のアカデミー賞では、インディーズ系のクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』が七部門にノミネートされる。これは登場人物が薬の売人やら殺し屋やら賭けボクサーやら悪人だらけで、特に伝わってくるメッセージがないファティック・フィルムである。それは大手映画会社の映画が行き詰まりを見せる中、その状況を打開すべく、映画界が原点を振り返ろうとした動きである。 数あるファティック映画の中にあって、黒澤明監督の『用心棒』(一九六一)はファティックが映画の原点であることを最も理解し、それを体現している傑作である。棒きれを放り投げていく先を決めて宿場町にやってきた桑畑三十郎は抗争を続ける二組のやくざ連中をまとめてぶっ潰すが、義憤に駆られてと言うよりも、面白そうだからそうしたにすぎない。大暴れした後、桑畑三十郎は刀を抜き、切る真似をして、居酒屋の権爺たちに次のように言って去っていく。 「あばよ」。 ファティック・フィルムがファティックによって閉じる。これこそ映画のアイデンティティを知り尽くした映画である。 映画は近代の産物である。それは光学や力学、化学、電磁気学によって生み出されている。農村や異国から集まってきた新しい住民により都市は構成され、変貌を遂げ、新たなストレスに満ちている。映画はそんな社会におけるグルーミング効果のファティックとして最もふさわしい。『大列車強盗』はその原点にほかならない。 このヒットの後、ポーターは業界で一目置かれるようになる。もっとも、映画はまだまだ舞台に比べて低級と思われ、大部分の作品は、ニッケルオデオンで数日上映されたらおしまいという具合に、使い捨てされているのが現状である。それを変えることにポーターは間接的にかかわる。彼は、一九〇七年、訪れてきた脚本家志望の青年を『鷲の巣より救われて(Rescued from an Eagle s Nest)』に出演させている。この若者が後に『国民の創生(The Birth of Nation)』の監督で知られるD・W・グリフィス(David Llewelyn Wark Griffith)であり、これが映画界との最初のつながりである。この「映画の父(Father of Film)」を映画界にデビューさせたというのも彼の功績の一つである。ポーターは、一九〇九年にエジソン社を去り、一五年まで草創期の映画界で監督業など現場にかかわり続ける。えげつなさで知られる業界人アドルフ・ズーカー(AAdolph Zukor)とも手を組んでいた時期がある。一七年、ビジネス界へ転進し、AV精密機器の会社の社長に就任するなどしている。 エドウィンS・・ポーターは、一九四一年四月三〇日、ニューヨークのホテル・タフトで七一年間の生涯の幕を閉じる。翌日のニューヨーク・タイムズ紙に、次のような彼の死亡記事が掲載されている。 Edwin S. Porter. Pioneer in Films. Collaborator With Edison on Invention of Motion-Picture Camera Dies in Hotel. Once Partner of Zukor. Ex-Head of Simplex Projector Company Was Producer of Great Train Robbery . 〈了〉 参考文献 飯島正、『映画のあゆみ 世界映画史入門』、泰流社、一九八八年 いかりや長介、『だめだこりゃ―いかりや長介自伝』、新潮社、二〇〇一年 井上一馬、『アメリカ映画の大教科書』上下、新潮選書、一九九八年 岩本憲児、『光と影の世紀 映画史の風景』、森話社、二〇〇六年 岡田晋、『映画の誕生物語 パリ・1900年』、美術出版社、一九八〇年 小川徹、『私説アメリカ映画史』、三一書房、一九七三年 小栗康平、『映画を見る眼』、日本放送出版協会、二〇〇五年 紀平英作、『改訂版アメリカの歴史』、放送大学教育振興会、二〇〇〇年 金田一秀穂、『ふしぎ日本語セミナー』、生活人新書、二〇〇六年 金田一秀穂、『新しい日本語の予習法』、角川oneテーマ21、二〇〇三年 金田一秀穂、『日本語のカタチとココロ』、日本放送出版協会、二〇〇七年 佐藤忠男、『世界映画史』上、第三文明社、一九九五年 蓮実重彦、『ハリウッド映画史講義 翳りの歴史のために』、筑摩書房、一九九三年 蓮実重彦、『傷だらけの映画史 ウーファからハリウッド』、中公文庫、二〇〇一年 濱口幸一、『〈逆引き〉世界映画史!』、フィルムアート社、一九九九年 双葉十三郎、『アメリカ映画史』、白水社、一九五五年 村山匡一郎、『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ 』、フィルムアート社、二〇〇三年 淀川長治、『淀川長治の映画塾』、講談社文庫、一九九五年 四方田犬彦、『映画史への招待』、岩波書店、一九九八年 筈見恒夫、『写真映画百年史』1・2巻、鱒書房、一九五三─五四年 テーオドール・W・アドルノ、『ミニマ・モラリア』、 三光長治訳、法政大学出版局、一九七九年 アンリ・エレンベルガー、『無意識の発見』上下、木村敏訳、弘文堂、一九八〇年 G・サドゥール、『世界映画史1 第二版』、丸尾定訳、みすず書房、一九八〇年 G・サドゥール、『世界映画史2』、丸尾定訳、みすず書房、一九九四年 ジョルジュ・サドゥール、『世界映画全史3』、丸尾定他訳、国書刊行会、一九九四年 スティーヴ・ブランドフォード他、『フィルム・スタディーズ事典―映画・映像用語のすべて』、杉野健太郎訳、フィルムアート社、二〇〇四年 マドレーヌ・マルテット=メリエス、『魔術師メリエス』、古賀太訳、フィルムアート社、一九九四年 ラプランシュ=ポンタリス、『精神分析用語辞典』、新井清他訳、みすず書房、一九七七年 『The New Encyclopedia Britannica』3、日本ブリタニカ、一九八三年 Charles Musser,, Before the Nickelodeon Edwin S. Porter and the Edison Manufacturing Company , University of California Press,1991 John Wakeman, World film directors volume 1, The H.W.Wilson, 1987 DVD『NHKスペシャル 映像の世紀 SPECIAL BOX』、NHKエンタープライズ、二〇〇五年 DVD『用心棒』、東宝ビデオ、二〇〇二年 DVD『パルプ・フィクション』、芝デジタルフロンティア、二〇〇三年 DVD『エンカルタ総合大百科2006』、マイクロソフト社、二〇〇六年 American Memory from the Library of Congress http //memory.loc.gov/ammem/index.html Encyclopedia Britannica Online http //www.britannica.com/ Institute Lumiere http //www.institut-lumiere.org/ The New York Times http //www.nytimes.com/
https://w.atwiki.jp/matomemodijital/pages/30.html
【O 小児科】 細胞外液量が多いため生理的体重減少 積み木:2歳で3~4個、3歳で8個 3歳:片足立ち、靴をはく、名前と年齢を言える 自己中心的、反抗的、3輪車、3つ物を数える 新生児は腸内細菌叢が未成熟 =腸内細菌によるVitK産生が不十分 生後6か月までにBCGの接種 不活化ワクチンなら1週間開ければいい 体表面積は3歳で成人の1/3、6歳で1/2 乳歯:6か月頃から萌出→3歳で20本 月齢-6が大体の本数 1ヶ月54cm、3か月60cm、1年75cm、4歳で100cm 体重は生後3ヵ月で2倍 生後2~3か月でHbFの生理的溶血により貧血ぎみ 臍帯脱落:5~7日 生理的黄疸:4~5日 動脈管:15~30時間/10日~2週間 細胞内液量はずっと35% Moro:4ヶ月には消失、パラシュート:8~9か月から 手掌把握反射:6ヶ月には消失 Landau反射:顔を上げると体幹・下肢が伸展 原始歩行:生後~2ヶ月まで 10か月頃から大脳皮質レベルで平衡反応 脊髄レベル:把握、交叉性伸展、自動歩行 脳幹レベル:Moro、哺乳・吸啜、緊張性頸反射 中脳レベル:Landau、パラシュート、頸部立ち直り 乳児:呼吸40、脈拍120、幼児:呼吸30、脈拍100 運動発達は頭に近い所から遠位へ 3歳で3輪車、丸、会話、自分の名前 2~3歳で第1反抗期 Kaup指数:10×体重(g) / 身長2(cm2) 15~18が正常 Rohrer:学童期、110~160 初乳:3~5日、免疫、高ミネラル、蛋白、淡黄色 粘稠、濃厚、アルカリ性、低脂肪 成乳:乳糖(牛<乳)、エネルギー・脂肪(牛=乳) 牛乳の方が蛋白(カゼイン)・リンが多い 総エネルギー・脂質・水分はほぼ同量 哺乳回数:生後2か月は7~8回、以後漸減、15分/回 離乳食は9~11ヶ月で1日3回 5か月・7キロが離乳開始の目安、半固形食 10か月~1年で離乳完了 離乳の遅延で蛋白質・鉄が欠乏 母乳栄養で便が酸性 大泉門:1歳6カ月で閉鎖 SIDSリスク:受動喫煙、人工栄養 Ⅰ歳で頭囲=胸囲 2週~5歳までリンパ球>好中球 VitB1欠乏→脚気(beriberi) 腹膜炎:腹壁反射低下~消失、腸蠕動も低下 小児の熱射病:直腸温38.5℃以下になる様に冷却する たばこ2cm以上食べた時は胃洗浄 第3度熱傷10%以上のときは重症熱傷 生理的体重減少:3~4日で最大 生理的黄疸:2~3日から、4~6日でピーク 臍帯脱落:5~7日 真性メレナ:VitK不足による新生児の消化管出血 仮性メレナ:母体の血液を嚥下することで生じる Apt試験:HbFとHbAを鑑別、真性では陰性 在胎24~29週では全身に産毛 欧米より頻度が高い:先天性胆道拡張症、胆道閉鎖症 高直接ビリルビン血症に光線療法でbronze baby 妊娠高血圧で胎児は低O2から多血→低血糖へ 排尿のしつけ:2~3歳ごろ 胎便吸引症候群MAS:分娩直前の無酸素症、 気胸、胎児循環遷延を合併、 胎児仮死を起こした成熟児で生じる 42週以上が過期産 痙攣→血糖、血清Ca値、Mg値を検査する 呼吸促迫症候群RDS:極低出生体重児、肺透瞭像 マイクロバブルテスト 未熟児網膜症:過剰酸素で血管閉塞→網膜剥離 Ⅰ型糖尿病:HLAと相関、ウイルス先行感染 Pickwick:高度肥満と低換気 溶連菌蛋白と心筋に共通抗原、心炎、多関節炎、 伸側皮下結節、舞踏病、輪状紅斑 定期予防接種:麻疹と風疹⇔ムンプスと水痘は任意 IgMは一歳で成人値 幼児肥満→総エネルギー・糖質を制限 蛋白・野菜を増やす 尿量減少時に含K輸液は駄目 最初の24時間:欠乏水分量+100ml/kg/日 大泉門早期閉鎖:Crouzon病、Apert病 閉鎖遅延:くる病、Down、水頭症、甲状腺低下 間接ビが神経障害作用 卵円孔:生後すぐ/数か月~数年 直ビ1.5以上で異常、新生児肝炎 新生児黄疸:閉塞性出血、多血症、敗血症 3~5日から2週間まで、間ビ 母乳中プレグナンジオールが抱合を抑制 間接ビ↑で核黄疸 CRP:12~24時間で上昇 小児の敗血症:無呼吸発作、低体温、発熱 出血斑、黄疸 新生児低血糖:無呼吸、痙攣、振戦、嗜眠 チアノーゼ、異常な泣き声 痙攣は症状が小さい、前駆として易刺激性 低酸素→多血症→低血糖 無呼吸:低体温、頭蓋内主血、感染、低血糖 術直後は保育器湿度を100% 骨形成不全症:Ⅰ型コラーゲン成熟異常 易骨折性、難聴、青色強膜 新生児は体重当たりの輸液量は成人より多い 先天性股関節脱臼:男:女=1 5 体の一か所の形状奇形はだいたい多因子遺伝病 Down症に合併:ECD、急性白血病、十二指腸閉鎖 新生児期に一過性異常骨髄造血、 乳児期に急性巨核芽球性白血病(M7)、 小児期に急性リンパ性白血病 Klinefelter症候群で乳癌の頻度大 5%に精神遅延、新生男児の1/1000 Noonan:常優、Turnerに類似した体型、精神遅滞 Apert:常優、尖頭合指症 Prader-Willi:肥満、floppy infant、精神遅滞 (消化管) 遷延性食道閉鎖:C型、出生直後から泡沫状唾液 胃内容物嘔吐→低Cl・低Kアルカローシス 間欠的な不機嫌:腸重積→粘血便 注腸により95%が治療 Hirsch:直腸粘膜生検をAChE染色、壊死性腸炎合併 壊死性腸炎:超低出生で生後10日までに下血で発症 出生児仮死、無呼吸発作、RDS、敗血症が誘因 腸回転異常症:Ladd靭帯切離(Ladd手術) Ladd靭帯による十二指腸圧迫、生後2日以内に 胆汁性嘔吐、嘔吐は十二指腸閉鎖症よりも遅い 左胸部グル音:横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症 Bochdalekヘルニアで肺の低形成を起こす 嚢胞状リンパ管腫:リンパ嚢の発生異常、頚部・顔面 胎便イレウス:粘稠な便により腸閉塞 腸重積:回腸盲腸型、回腸結腸型が多い、間欠的腹痛 肥厚性幽門狭窄症:4:1で男児に多い、2~3週から 吐いた直後も空腹のためにミルクを欲しがる エコーで確定、粘膜外幽門筋切開:Ramstedt手術 先天性腸閉鎖症:十二指腸のが最多、合併奇形が多い アルカロに対する腎の代償でH再吸収・K排泄 神経芽細胞腫:腫瘍のVIP産生により難治性下痢 遺伝性球状赤血球症でビ結石 肛門周囲膿瘍:大腸菌、バクテロイデスなど 基礎疾患なしのものは乳児期に多い 便性、腸管局所免疫の未熟性による VitK欠乏による下血:生後2~3日ごろ 外鼠径ヘルニア:男児では右に多い (肝) 黄疸遷延、直ビ上昇あれば、胆道閉鎖か新生児肝炎 リポ蛋白X:胆道閉鎖で(+)、新生児肝炎で(-) 十二指腸液検査で胆汁を検出、エコーで胆嚢を確認 先天性胆道閉鎖症:2か月以内に手術 術後効果のないものに対しては生体肝移植 直ビ:Dubin-Johnson・Rotor→排泄障害 光線療法やると光分解産物蓄積でブロンズ 先天性胆道拡張症:腹痛・腫瘤・黄疸が3徴 日本にやたら多い、合流異常を高率に合併 女児に多い、脂溶性Vitの吸収↓、嚢胞切除+再建術 (心臓) 心電図:右心優位、V1~4の陰性T波、V5,6のQ波 生後7日以降V1Tが陽性のときは右心肥大と考える 新生児持続性肺高血圧症PPHN:胎児期の生理的 肺高血圧が持続、低酸素→代アシ→肺血管抵抗増大 過換気、ドパミン投与により治療、予後不良 未熟性動脈管開存症:プロスタ生合成阻害薬の静注 ECD:goose neck sign、1度房室ブロック、左軸偏位 左室低形成→プロスタグランディンE投与 BAS:バルーン心房中隔裂開術 2歳以下のチアノーゼの90%がTOF DiGeorgeとの合併、多血による脳血栓 VSD:軽症では心電図正常、無症状なら普通の生活 2歳以下の手術で肺高血圧は正常化 雑音が聞こえてくるのは生後3~7日目から 胸骨左縁3・4肋間Erb領域に収縮期逆流性雑音 自然閉鎖は2歳まで、30~50%の例に見られる ASD:右心容量負荷→不完全右脚ブロック、右軸偏位 成人で見られる先天性心疾患では最多 心内膜床欠損症ECD=房室中隔欠損症AVSD 肺動脈弁狭窄→経皮的バルーン肺動脈弁形成術PTPV Fallot:VSDが大きいため左=右室圧、 右室流出路弁下狭窄=漏斗部狭窄による心雑音 合併症:脳血栓、心内膜炎、脳膿瘍 Bland-White-Garland症候群:左冠動脈肺動脈起始症 心筋虚血によるMR、極めてまれ β遮断:プロプラノロール β刺激:イソプロテレノール PDA:末梢にバウンディングパルス 乳児はⅢ音が聞けて普通 立ちくらみは夏に増悪 (代謝) クレチン症:マススクリーニングの中で最多 TSH↑、甲状腺形成異常、黄疸遷延、便秘、嗄声 骨年齢遅延→大腿骨端核が小さい、哺乳不良 コルチゾール過剰によるGH分泌抑制 →体重増加時に一致して身長増加の低下 下垂体線腫によるものがCushing病 下垂体性低身長症では知能低下(-) 副腎:21が最多、男性化、低血糖、嘔吐 コルチ・アルドの合成↓、色素沈着、低Na 高K、 早期から哺乳力低下、17-OHプロゲステロンを測定 思春期早発:手根骨で判定、小児期に急成長する ものは真性=下垂体ゴナドトロピンの過剰 仮性は性ステロイド分泌過剰による 糖原病Ⅰ型:グルコース6フォスファターゼ活性低下 肝型、低身長、肝腫大、低血糖、出血傾向 von Gierke病、グルコース負荷で乳酸値低下 検尿で尿中ケトン体陽性、食事回数を増やす Ⅱ型:Pompe、全身型、巨舌、心肥大、 低血糖は(-) 全身のリソゾームにグリコーゲンが蓄積 ケトン性低血糖症:頻回嘔吐、グルカゴンに無反応 絶食で発作誘発、原因不明、10歳までに自然治癒 アセトン血性嘔吐症=自家中毒症、周期性嘔吐症 ストレス、感染、疲労が誘因、2~10歳まで 血中・尿ケトン体(+)、低血糖(-)、制吐薬と輸液 アセトン血性とケトン性の嘔吐の鑑別の負荷試験 →グルカゴン・インスリンを負荷 単純性甲状腺腫:女性ホルモンの影響、10歳以上 プリン代謝酵素HGPRT 有機酸代謝異常で血中アンモニア濃度高値 Beutler法:ガラクトース血症のスクリーニング VitD欠乏性くる病:P低下、骨端の杯状変形 Laron型低身長症:GHの受容体異常 Turnerの新生児:手足背側のリンパ浮腫、中手骨短縮 糖尿病→糖50%、蛋白20%、脂肪30%の食事 メープル:分枝鎖アミノ酸の代謝異常、 錐体路障害、痙攣、哺乳困難 ムコ多糖症:分解酵素欠損、骨変化が主体、角膜混濁 尿中のものをトルイジンブルー反応で見る ホモシスチン:外見はMarfanと酷似、知能低下(+) メチオニン↑、血栓形成 シスチン尿症:シスチン、オルニチン、リジン、 アルギニン(COLA)の腎再吸収障害 McCune-Albright症候群:卵巣の自律機能亢進 性早熟・多発性骨線維性異形成・カフェオレが3徴 Rubella:風疹→PDA開存、末梢肺動脈狭窄、ASD 猫鳴き:5の短腕欠失、小頭、小顎 XR:Duchenne、Fabry、慢性肉芽腫、 Wiskott-Aldrich、Bruton型無γグロブリン Marfan:フィブリリンの遺伝子異常、常優 青色強膜、高アーチ口蓋、大動脈弁輪拡大 Ehlers-Danlos:コラーゲン・結合織の異常 先天梅毒:早期→鼻閉、Parrot仮性麻痺 (骨軟骨炎による疼痛で動かさない) 晩期:幼児~学童、Hutchinson三徴: 角膜炎・難聴・Hutchinson歯 先天性白皮症:メラノサイトは存在するが メラノソーム生成が障害、ドーパ反応が陰性 Guthrie法:フェニルケトン(塩化第二鉄)、 メープル(尿臭)、ホモシスチン(ニトロプルシド反応) 3つとも~尿症、生後5~7日、哺乳後に実施 フェニルケトン尿症:フェニルアラニン蓄積と チロシン欠乏、赤毛・湿疹・白い肌、 1か月以内に治療しないと知能障害をきたす 楓糖尿症:低イソ・ロイシン・バリン食、VitB1補充 中枢神経障害が残ることが多い Beutler法でガラクトース血症→無乳糖乳を与える Wilson病:Cuの組織への蓄積、セルロプラスミン↓ 尿中Cu↑、13染色体、Descemet膜に沈着 肝細胞壊死によるCu流出により溶血 神経症状・肝硬変・眼輪が3徴 小児期には肝障害のみのことが多い Cu制限、エビ・カニ・キノコ・チョコレート Menkes病:腸管からの吸収障害、kinky hair、 中枢神経障害、血管形成障害、骨異常 低MgによりPTH分泌抑制→テタニーの原因 (腎) AGN:蛋白尿は1か月、血尿は1~3か月で消失 浮腫は軽くて数日で消退する、ASO↑、補体価↓ ペニシリン、降圧利尿薬、蛋白・塩分・水制限 ネフローゼ:分子量の小さいAlb、α1、γが低下 小児の80%が微小変化 、 浮腫・乏尿期以外は水分制限なし 微小変化:2~6歳に好発 先天性水腎症:血・蛋白・膿尿、低比重 半数は自然回復、腎盂尿管移行部の成長により改善 尿路感染:大腸菌、クレブシエラ、幼児期以降は女児 メサ領域の障害で血尿、糸球体障害で蛋白尿 Ⅰ年以上の尿所見異常で慢性腎炎、検尿での発見多い 小児慢性腎盂腎炎:自覚症状が乏しく進行性 早期より尿濃縮力の低下を認める 抗GBM型:線状 ⇔ 免疫複合型:顆粒状沈着 HUS:小児の急性腎不全としては最多、TTPと鑑別 Alport:糸球体基底膜の主成分がⅣ型コラーゲン 慢性腎不全としては腎尿路奇形が最多 出血性膀胱炎:アデノ11,12によるものが多い (免ア) 川崎病:5日以上の発熱、結膜の充血、血小板↑ 口唇・口腔・手足の硬性浮腫、体幹の発疹 リンパ節・BCG部の発赤、9日以降に冠動脈瘤 抗炎症+抗血栓療法、急性期はγグロブリン投与 結膜・皮膚・リンパ節症候群MCLS:川崎病の別名 γ-グロブリン製剤:川崎病急性期の第1選択 若年性関節リウマチJRA:ASO正常、WBC↑から リウマチ熱・SLEと鑑別できる、小児膠原病で最多 サリチル酸系(アスピリン)が第1 ASO上昇:先行溶連菌感染の照明、リウマチ熱 RFの治療:ペニシリン、アスピリン、 心炎を伴う時はステロイド リウマチ熱:5~15歳、移動性多関節炎、心炎、 皮下結節、心内膜炎、輪状紅斑(初期) 小児のSLE:症状が非典型的、多彩 成人より合併症が多く、難治例が多い 慢性肉芽腫症CGD:NADPH酸化酵素欠損により 食細胞の殺菌作用の異常、BCGは禁忌 NBT色素還元陽性細胞が著減、NBT試験陰性 カタラーゼ活性陽性細胞を殺菌できない 予防的にST合剤投与により治療 カタラーゼ陽性:黄ブ、陰性桿菌、真菌 Chediak-Higashi:好中球の遊走障害+ 脱顆粒障害(巨大顆粒)、形態異常、貪食は正常 顆粒を持つ全ての細胞に巨大顆粒 メラニン細胞の色素顆粒異常による部分白子 重症複合型免疫不全症SCID:乳児期早期から リンパ幹細胞のT・Bcellの分化異常 著しいリンパ球減少と低γ-グロブリン血症 治療としてHLA適合骨髄移植 Wiskott:易感染性・湿疹・血小板減少が3徴 出血傾向のコントロールに摘脾を実施 毛細血管拡張性失調症=Louis-Bar症候群 常劣、悪性腫瘍合併、進行性小脳失調、 細胞性↓、グロブリン減少、 先天性無γ-グロブリン血症(Bruton型) B細胞系の異常→6か月以降に症状 DiGeorge:生後1週間以内にテタニーで発症 T細胞系の欠損、心血管異常と顔面異常 Ⅲ型アレルギー:主にIgGによる PHA、ConA:細胞分化誘導物質、T細胞が幼若化 LPS、SACでB細胞が幼若化 Bリンパ球の方が薬剤感受性が高い Henoch:血尿のみの例は予後が良い Rumpel-Leede試験陽性、四肢伸側に対称性紫斑 (血液) 新生児のHb値:15~20g/dl 小児の貧血:Hb 10g、RBC 350万 Diamond-Blackfan貧血:先天性の赤芽球癆 寒冷凝集素症:寒冷暴露によりIgM型の寒冷抗体が 補体とともに赤血球に結合→溶血、 寒冷を避ける L1:小細胞性、L2:大細胞性、 L3:表面がB細胞型=Burkittリンパ腫が白血病化 ALL予後不良: 1歳・ 10歳、白血球2万以上 男児 低VitK→突然の消化管出血、頭蓋内出血、 PIVKAⅡ↑、PT時間延長 未熟児貧血:エリスロ分泌不全のものが初期 貯蔵鉄欠乏によるものが後期 ALL再発部位は中枢神経が最多 ALL:Burkitt、縦隔腫瘤・中枢神経浸潤は予後不良 溶血で生じたヘモと血清ハプトグロビンが結合 血友病:一次止血栓は形成されるが、剝がれて血腫 (感染) 犬吠様:声門下喉頭の狭窄→吸気性喘鳴、夜間 百日咳:新生児でも感染する、1~2週の潜伏期 カタル期に飛沫感染、Bordet-Gengou培地 発熱(-)、眼瞼浮腫、マクロライド系 クループ:パラインフル、アデノ、フル菌が原因 舌圧子での咽頭部診察は気道完全閉塞の危険性 呼気性喘鳴:喘息か急性細気管支炎(RSウイルス) 急性~:加湿+O2吸入、輸液 急性細気管支炎:加湿・酸素吸入・輸液で治療 抗生剤・鎮咳剤は無効、6か月前後の乳児に好発 流行性耳下腺炎:抗生剤等は無効、抗体価で確定診断 麻疹患者と接触後5日以内に免疫グロブリン投与で 発症を予防できる、麻疹抗体は生後1年まで持続 麻疹は弱毒ワクチン、一歳になったら接種 2相性発熱の後半に発疹、発疹は水疱化しない 顔面・耳後部→体幹→四肢に発疹 解熱後3日間の登校禁止 脳炎:発疹出現後1~8日 ⇔ SSPE:5~10年 Koplik斑:発病早期に見られる、発疹出現後には 消退しているが多い、 耳後部のリンパ節腫脹→風疹、5~10代前半に好発 合併症でITP・関節炎、落屑・色素沈着はない 手足口病:夏から秋、3~5日の潜伏、 発熱と同時に発疹、瘢痕や色素沈着を残さない ヘルパンギーナ:咽頭痛と発熱、口蓋垂付近の水疱 無菌性髄膜炎と脱水に気を付ける 突発性発疹:解熱と同時に紅斑、体幹を中心、 永山斑:発熱1~2日目に軟口蓋に粟粒~米粒の紅斑 合併症で熱性痙攣 顔面から始まり四肢へ広がる皮疹:伝染性紅斑 頬に対称性の蝶形紅班、四肢にレース状網状紅斑 骨髄炎:血行性、外傷、周囲からの波及、 黄ブによるものが最多 ジフテリア:外毒素による心筋障害 ムンプス難聴:一側、治療抵抗性、15000人に一人 潜伏2~3週、耳下腺腫脹→血清アミラーゼ↑ 膵炎・髄膜炎を合併、中耳炎(-) 、予防は生ワクチン TORCH トキソ:脈絡網膜炎が必発 風疹:PDA、PS、難聴、白内障、脳内石灰化なし CMV:間質性肺炎、難聴 梅毒:胎児水腫、鼻閉、仮性麻痺、石灰化(-) Parrot:骨軟骨炎の痛みで四肢を動かさない Ritter病=SSSS 何となく元気がない・哺乳不良→発熱(-)でも 敗血症を疑い、血液培養と抗生物質投与 エピツベルクローゼ:肺門部リンパ節腫脹による びまん性の無気肺、乳幼児の結核に多い モラキセラ:鼻腔内常在菌、上気道や中耳に感染 ブドウ球菌熱傷様皮膚症候群SSSS:粘膜症状は稀 乳幼児結核:胸膜炎は少ない、粟粒結核になりやすい 熱→発疹:川崎、麻疹、猩紅熱、突発性発疹 同時:水痘、風疹、RF、JRA 回虫:幼虫が肺を通過する時に単純性肺好酸球増加症 =Löffler症候群:軽い喘息・息切れ (呼吸器) 新生児の呼吸困難が呼吸窮迫 扁桃摘出:繰り返す急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、 気道閉塞・嚥下障害の原因となっている場合が適応 3歳以下には行わない クループ:喉頭部の狭窄による陥没呼吸と呼吸困難 高音:wheezes、低音:rhonchi 重積発作:ステロイド投与しても24時間以内に 収まらない喘息発作 先天性喘鳴:吸気時に咽頭蓋が嵌入 血管輪:大血管の発生異常により気管圧迫→喘鳴 急性細気管支炎:肺気腫像+小さな無気肺 大葉性肺炎:Kohn小孔を通じて肺葉全体に波及 細菌性肺炎は肺胞性が多いが、百日咳は間質性肺炎 マイコ:発熱と激しい咳、間質性肺炎、WBC正常 喘息:5歳までに80%以上が発症 RDS:呼気性呻吟により肺胞内を陽圧に維持している 網様顆粒状陰影とair bronchogram クラミジア肺炎:無熱性、呼吸困難強い、好酸球↑ Wilson-Mikity:未熟児が生後3~4週間で発症 X線上びまん性の泡沫状・不規則索状気腫状陰影、 両肺野びまん性小円形透瞭像、レース状陰影 呼吸窮迫症候群RDSが先行しない、 出生前感染、生後28日以降も持続 、予後不良 (神経) 脳浮腫から生じる痙攣 痙攣では発熱を伴うかどうかが大事 てんかんを疑う:運動発達遅延、15分以上の熱性痙攣 Brudzinski徴候:頸部前屈で下肢を屈曲 Leigh脳症:嚥下障害で発症する代謝性疾患、 大脳基底核が低吸収となる クロラムフェニコール投与によりgray syndrome ウイルス性髄膜炎:エコー、ムンプス、 コクサッキー、リンパ球↑、糖正常 急性小脳失調症:水痘の皮疹治りかけの7~14日目 非特異的感染の回復期、数日~数週後には自然軽快 Reye症候群:肝生検で脂肪変性、ミトコン変性 →脳浮腫予防 SSPE:罹患後6~8年、性格変化、ミオクローヌス、 12歳以下がほとんど、PSD Werdnig-Hoffmann病:下位運動ニューロン障害 脊髄前角の変性、CK正常、生後2~4ヶ月で発症、 MELAS:乳酸・ピルビン酸↑、乳酸アシドーシス West症候群:点頭てんかん、発作は群発、 シリーズ形成、ACTH筋注、VitB6、 ニトラゼパム、クロナゼパム Lennox-Gastaut症候群→slow spike and wave、 2~8歳、多彩な発作、基礎に重症脳障害+ 精神発達遅延、Westから半数が移行 意識消失があれば複雑部分発作(精神運動発作) =側頭葉てんかん、自動症、一過性の幻覚 単純部分発作:焦点発作、体の一部から始まり 全身に広がる=Jackson型、Todd麻痺を残す Todd麻痺:焦点性運動発作後の一過性の運動麻痺 大発作:強直性間代性痙攣、発作後睡眠、光刺激 全般性or焦点性の棘波、予後は良好 小発作=欠神、短時間意識喪失、3ヘルツspike wave 過呼吸により誘発、思春期以後は消失 熱性痙攣:1~2分の全身の強直性間代性痙攣 6か月~4歳、大部分は学童期までに自然消失 熱の上がり始め、発作は20分以内、年4回以下 強く泣いた後の痙攣発作:泣き入りひきつけ 新生児の髄膜炎:大腸菌、B連 第4脳室に好発の腫瘍:髄芽腫、上衣腫 神経芽細胞腫:尿中VMA↑↑、血中NSE↑ 境界不明瞭、石灰化像、正中を越える 縦隔原発のものは予後良好 神経芽細胞腫の転移先:骨髄、肝、眼窩が多い Ⅳs期:肝・皮下・骨錐への転移 Wilms腫瘍(腎芽腫):弾性硬、境界明瞭、表面平滑 被膜を持つので摘除可能、低年齢で予後良好 放射線の感受性高い、特異的マーカーなし 肝芽腫:AFP↑↑、化学+手術、放射線の感受性低い 選択緘黙:家族以外と会話を拒否、心理的要因 ビンクリスチン:他剤併用で多種類の悪性腫瘍に使用 アクチノマイシンD:Wilms腫瘍 アントラサイクリン:AML シクロフォスファミド:神経芽細胞腫、悪リン、CLL Cheyne-Stokes呼吸:呼吸中枢の障害(皮質下、間脳) 高齢者睡眠時、Pickwick,脳のO2欠乏時 Biot:延髄障害、上のより周期が短く不規則な呼吸 髄膜炎の末期 【P 産科】 尿中hCG:4週から上昇、10週頃に最高値、 25~50IU/lで妊娠陽性、流産で↓、胞状奇胎で↑↑ 尿中hCGを測定:胞状奇胎、子宮外妊娠、 切迫流産の予後推測 妊娠末期:尿中E3、血中CAP、hPLが上昇 卵子:第1分裂前期複糸期で休止、 精子侵入により第2分裂開始 原始生殖細胞:仙骨部、後腹膜、縦隔、松果体に迷入 原始卵胞:一層の扁平な顆粒膜細胞 胞胚が透明帯から脱出し、内側の細胞塊が 子宮内膜に接着して着床 LHサージにより減数分裂、生殖器系は中杯葉由来 卵膜=脱落膜(母体由来)、絨毛膜、羊膜 初期羊水は皮膚から作られる、羊水はアルカリ性 1500未満が極、1000未満が超 先体反応により透明帯反応が起きて透明帯を 通過可能になる 初期の卵胞発育はFSHに依存しない 排卵時期:LHサージの16~24時間後 受精卵は分泌期内膜に着床 心拍数は10~11週が170~180で最大 Arantius管(静脈管):臍静脈→下大静脈のシャント 絨毛間腔は母体血が充満 プロゲの作用で高体温・牽糸性↓ DHA-S:エストリオールの前駆物質、頸管の熟化作用 妊婦尿中エストリオール:胎児副腎・肝・胎盤が関係 妊娠中の栄養:低カロリー・高蛋白、 妊娠末期の付加エネルギーは500kcal 妊婦の体重増加は8kg以上 妊娠末期の子宮は1000g、容量5L、胎盤は500g 妊娠中の正常頸管長:30週未満で40mm、 32~40週で25~32mmと短縮、早産の指標 鶏→鷲→手拳→新生児頭→児頭→大人 (1~6ヶ月の子宮の大きさ) 妊娠時は風疹ワクチン投与は禁忌→心奇形、 白内障、難聴を起こす 妊娠前から葉酸を多めに摂っておく、 プロゲとエストロは7週目まで黄体で産生、 その後は胎盤で産生される ヒト胎盤性ラクトゲンhPL:胎盤で産生、児に グルコースを送るために母体への抗インスリン作用 母体の栄養補給のための脂質分解作用 胎盤重量と値が相関、胎盤機能評価に利用 エストロ:乳汁分泌の準備・妊娠中の乳汁分泌抑制 妊娠末期に頸管熟化を促して分娩準備 プロゲ:妊娠維持、妊娠中の排卵抑制、乳汁 高エストロで乳腺レベルのPRLの感受性は低下 PRL:妊娠末期でピーク、産後減少し授乳で復活 E3合成に胎児の機能が必要→尿中濃度で胎児評価 胎嚢(GS):週数ー4cm、5~8週まで 頭殿長CRL:週数ー7cm 8~11週 在胎週数:妊娠初期の頭殿長で計測 児頭大横径BPD:週数÷4、12~15週 恥骨結合上縁~子宮底の長さ:妊娠月数×3+3 子宮底長:33cm以上で巨大児→肩甲難産のリスク 胎児心拍数陣痛図CTG:胎動と子宮収縮圧を計測 ノンストレステストNST:胎動、胎児心拍、陣痛の 経時的記録 40分間記録する、20bpm以上の 一過性頻脈が20分間に2回以上でreactive 一過性頻脈:自律神経系の正常反応、胎児状態良好 早発一過性徐脈:頭部圧迫による迷走の正常反応 遅発一過性徐脈:胎盤の機能不全、児の低酸素状態 変動一過性徐脈:羊水過小による臍帯圧迫 サイヌソイダルパターン:基線が規則正しい正弦波 先天性心疾患、胎児貧血、低酸素状態など 正常脈:110~160bpm、100以下なら徐脈 コントラクションストレステストCST: 胎児胎盤機能不全が疑われる時に行う オキシトシンによる子宮収縮でCO負荷 胎児に心拍数低下があれば反応陽性 Biophisical profile scoring:胎児well-beingの評価 呼吸、胎動、筋緊張、羊水量、NST、各2点ずつ 肺胞サーファクタントは30週ごろから作られる 30週未満の分娩では母体にステロイド投与(肺成熟) L/S比:レジチン/スフィンゴミエリン、 肺の成熟度をみる、L/S比2以上は肺成熟 マイクロバブルテスト陽性=肺は成熟 マイクロバブルテスト:胃液を使う、泡の数 妊娠悪阻:妊娠初期を過ぎてもつわり症状が増悪 全妊娠の1~2%、ストレス、脱水、飢餓状態、 →Wernicke脳症の予防にvitB1を十分補給する 胎児死亡:羊水流出→フィブリノゲン低下、出血傾向 稽留流産:無症状、尿hcG低値 3回連続で習慣流産 妊娠12週以降の死児:死産、それ未満は早期流産 妊娠の15%が自然流産、高齢になると上昇 早産は全体の6~7% 早産の指標:頸管粘液中顆粒球エラスターゼ↑、 胎児性フィブロネクチン↑ 切迫早産:多くは絨毛膜羊膜炎が原因 絨毛膜羊膜炎CAM:上行感染→炎症によるPGが 子宮収縮、好中球が卵膜コラーゲン分解→早産 呼吸促迫症候群に対しステロイド経口→肺成熟 ウリナスタチン:頸管熟化を抑制、破水を予防 切迫流産:下腹痛は軽・欠如⇔進行流産は陣痛様激痛 人工妊娠中絶の合併症:付属物遺残で持続性器出血、 子宮内感染、子宮外妊娠の見過ごし Arias-Stella反応:子宮外妊娠により子宮内膜の 腺細胞の膨化、巨核球の存在、細胞境界不明など 流産、奇胎でも認める 子宮頚管妊娠→内診で雪ダルマ状に肥大した頸部 メソトレキセート:絨毛性疾患(絨毛癌、侵入奇胎、 胞状奇胎)、子宮外妊娠の治療 受精卵の絨毛増殖を選択的に抑制 過期産:爪が長い、羊水少量、胎盤機能低下 妊娠高血圧PIH 20週以降~分娩後12週まで 収縮160以上or 拡張110以上で重症型 重症化で肺水腫、脳出血、常位胎盤早期剥離、HELLP 妊娠中の降圧薬:塩酸ヒドララジン、メチルドパ HELLP:妊娠高血圧の重症型、妊娠中期以降発症 溶血、肝酵素上昇、 血小板減少 (hemolysis, elevated liver enzyme, low platelets)、 HELLPでは最初に肝酵素が上昇 子癇:妊娠高血圧から続発、20週以降初めて痙攣発作 光や大きな音が発症誘因、←硫酸Mgで治療 常位胎盤早期剥離:板状硬+圧痛、外出血は少ない DIC・ショックがあれば先に治療、産科DICで最多 CTGで子宮収縮の持続を確認、さざ波状、 前置胎盤:無痛性の多量出血、出血は陣痛発作時 多産婦ほど高率に発症、子宮内膜の荒廃が原因 胎盤上方移動placental migrationを考慮する →妊娠中期以降まで診断ができない 羊水量:<100mlで過少、>800mlで過多 羊水過少により肺低形成、関節拘縮 約半数は前期破水による Potter症候群:胎児両側腎無形成による羊水過少 羊水過多:特発性が60%、産生過剰か吸収低下 羊水検査:高齢妊娠で適応、16~18週 10~20ml採取 AFP値を計測→無脳児、二分脊椎で上昇 妊娠中に安静が必要: 早産をおこす:切迫早産、PROM、多胎、前置胎盤 胎盤血流を増やしたい:妊娠高血圧、IUGR 双胎間輸血症候群TTTS:一絨毛膜性のものでリスク 受血児:羊水過多、過粘稠、心肥大、皮下浮腫 供血児:羊水過小、貧血、栄養障害、発育遅延 不均衡型IUGR:異栄養、腹囲のみ↓ Small for dates:低血糖、低Ca、多血症、 高ビリルビン症になりやすい Light-for-dateは肝のグリコーゲン蓄積不足で低血糖 出生児がRh(+):分娩後72時間以内に 母体へ抗D人免疫グロブリン投与 間接Coombs陽性:血清中の抗D抗体の存在 直接Coombs:血球に付着した抗D抗体の存在 初回感作時はIgM産生で胎盤を通れないから大丈夫 胎児の溶血具合は羊水中ビリ様物質の量を測定 光線療法は470~620nmの緑色光 胎児水腫:皮下、胸腹水、心嚢液、羊水過多を伴う 非免疫性が多い、血液型不適合で免疫型 羊水ΔOD450で溶血の程度を検査 インドメタシン:強力な子宮収縮抑制作用があるが 胎児動脈管収縮作用があるため使用不可 子宮収縮抑制薬として塩酸リトドリンが第一 分娩開始前:前期破水⇔子宮口全開大前:早期破水 子宮口全開大で適時破水、 骨盤位は早期破水が多い 早期破水例:抗菌薬投与、骨盤を高位、モニタリング 破水検査:Αーフェトプロテイン、羊歯状結晶 胎芽病:妊娠8週までの病毒・化学物質の作用 風疹、サリドマイド、放射線被曝など 子宮筋腫合併妊娠:妊娠中に増大・縮小どちらもあり 流・早産、産道通過障害の原因、保存的に治療 頸癌合併:Ib以上で妊娠初期なら母体優先 卵巣腫瘍合併:茎捻転が問題、嚢胞性の10cm以上、 充実性の5cm以上は16~20週以降に摘出術 ITP→プレドニンとγーグロブリン(大量)で治療 児の頭蓋内出血を避けるため吸引・鉗子分娩は不可 SLE:Ccr≧70ml/分以上、長期寛解の状態で妊娠可能、 妊娠前半、分娩前後で増悪することがある ステロイド、低用量アスピリンで治療 新生児ループス:完全房室ブロック(非可逆性)、 汎血球減少・皮疹←移行抗体消失で改善 Basedow合併:児の甲状↑でIUGR、流早産 hCGはTSH様作用を持つから妊娠初期に悪化 産褥期に免疫抑制がとれてまた悪化 妊娠授乳中は血糖降下薬投与禁忌→児の低Ca血症 インスリンは胎盤通過しない 血糖目標:食前100以下、食後2時間120以下 先天性HIV:抗HIV薬ジドブジン(ZDV)の 6週間継続投与、HIVの20~30%で垂直感染 妊娠中も抗てんかん薬を継続投与 TORCH:トキソプラズマ、梅毒、CMV、風疹 単純ヘルペス :外陰部潰瘍から産道感染、脳炎 先天性風疹症候群CRS:白内障、心奇形、難聴が三徴 胎児性ワーファリン症候群:催奇形因子、 鼻梁低形成、脳梁欠損、骨端形成異常 喫煙:流早産、常位胎盤早期剥離のリスク 新生児脳室内出血:未熟児に多い、脳室上衣下、 低酸素、循環不全が原因、診断に頭部超音波 胎児発育停止→分娩誘導 第1胎向が2/3、第2だと肝臓と下大静脈が邪魔 回旋:第2回旋時の児頭後頭部が前方か後方か 胎勢:胎児の姿勢、下顎が胸壁に接しているか、 屈位が正常 ⇔ 前頭位、額位、顔位 第○ ○方 ○位 Leopold法:7か月以降で行う、 子宮底→側面→下行部→下降度 第4段で児頭の浮動の有無がわかる 陣痛周期が10分、一時間に6回以上で分娩開始 SPは棘間線上から上方か下方か SP-2~0で児頭最大通過面が骨盤入口部を通過=固定 排臨:SP+5ほど、間欠時に隠れる ⇔ 発露 児頭の固定:骨盤入口部、SP-5 入口部は横長、峡部は縦長 ビショップ:頸管展退度、児頭下降度、腟部硬度、 開大度、腟部位置、13点満点 分娩誘発の条件、 9で成熟、 4で未成熟 新生児の頭:頭部大斜径が13cmで最長 前後径=肩幅=11cm、大横径=小斜径=殿幅=9cm メトロイリーゼ:子宮拡張器、水風船みたいなもの ラミナリア桿:子宮頸管に留置して熟化を促す 子宮下部のFrankenhauser神経叢が児頭で 刺激されて陣痛が増強、CPDがあると微弱陣痛 プロスタ:子宮収縮促進+子宮頸管熟化作用 DHEAS:頸管熟化、オキシトシン感受性↑、 試験分娩:CPDの境界例、帝王切開既往、心疾患など 鉗子・吸引の適応:子宮口全開大、破水後、SP+2以下 CPD:産科的真結合線-児頭大横径が1cm未満 Seitz法(+)で児頭>恥骨結合、CPDの可能性大 大泉門先進:第1回旋の異常、短頭形となる 高在縦定位:骨盤入口部で縦向きのまま停止、 2時間以上停止で帝王切開を考慮 低在横定位:骨盤闊部で第2回旋の起こらない状態で 児頭が峡部に達して矢状縫合が骨盤横径に一致 側臥位にて経過観察、駄目なら吸引分娩 鉗子分娩をすると顔面損傷の危険が高い 後方後頭位:第2回旋が逆向き、第3回旋時に 児頭が恥骨に引っかかる、吸引・鉗子分娩 分娩第2期で頭蓋骨の骨重積が起こる 骨盤位:単殿位が最多、7か月時30%→3~4%まで低下 臍輪娩出までは児の娩出を急がない 30~35週:胸膝位・側臥位で胎位矯正 35週を過ぎたら外回転術 児呼吸が不穏ならば背部を刺激 臍帯の血管周囲のWharton膠質が血管を保護 羊水過少により過短臍帯(25cm以下)、正常は50cm 胎児機能不全(胎児ジストレス):子宮内で呼吸、 循環機能が障害→高度徐脈、遅発一過性、 高度変動一過性、基線細変動の消失 RI(resistance index)低下=胎児が低O2の時、代償で 脳動脈の血流増加を示す 血流再配分:脳・心・副腎は保たれる 子宮破裂は腹腔内・後腹膜腔への内出血が主 Bandl収縮輪:臍高まで達する子宮収縮輪 正常では収縮輪は腹壁上から観察できない 頸管裂傷:全分娩の1%で発生、3時と9時方向 分娩後に子宮収縮良好なら産道裂傷による出血 子宮内反:第2期まで正常、腹痛、臍帯の牽引後 などに生じる→全麻下で用手的修復、駄目なら開腹 制服に成功した後は子宮収縮促進薬 腹膜牽引による激痛で神経原性ショックがあり得る 弛緩出血に対して子宮底輪状マッサージで収縮を促す 早期産褥出血500ml以上で異常 羊水塞栓症:分娩誘発時、破水直後、死亡率60~80% 肺サーファクタント、組織因子の血管内流入による DICを起こす←ヘパリン、凍結血漿、血小板など 産瘤:皮膚と帽状腱膜の間、圧迫による浸出液の貯留 頭血腫=骨膜下血腫、骨縫合を越えない、黄疸が増強 帽状腱膜下血腫:骨縫合を越える、骨膜間出血、 輸血による治療 子宮底:分娩直後は臍下6cm、12時間後で臍の位置 産褥1~3日目でそれぞれ臍下1~3横指 産褥一ヶ月で子宮の復古が終了、尿路系の復古は遅い 帝王切開後の産褥期:子宮復古不全、悪露滞留症 授乳婦は産褥性無月経が3~4ヶ月、 吸引刺激によるPRLの卵巣機能抑制効果 鬱滞性乳腺炎:産褥期2~4日から、初産婦、乳管に 一致した腫大・発赤、発熱は軽度、積極的に哺乳 急性化膿性乳腺炎:上のに続発、高熱、授乳中止、 膿瘍形成あれば穿刺、切開排膿 血栓塞栓症:産褥期が最多、妊娠でリスク5倍 産褥熱:産道損傷からの感染で10日目までに発熱 アンピシリン・クリンダマイシンの併用で治療 【Q 婦人科】 プロゲとエストロ:子宮・膣に対しては互いに拮抗 乳腺に対しては互いに協調 莢膜細胞でLHの作用でコレステからアンドロに変換 顆粒膜細胞でFSHの作用でアロマターゼが活性化、 アンドロからエストロに変換する 排卵後に少量の腹水貯留 排卵に一致した下腹痛・中間期出血・水様性帯下 初経1~2年はLH surgeなし 子宮内膜:基底層-海綿層-緻密層 海綿+緻密が機能層 子宮内膜日付診;月経周期と子宮内膜の関係を見る 高温期(黄体期)に行う エストロ作用で増殖期、エストロ+プロゲで分泌期 増殖期=卵胞期、分泌期=黄体期、 黄体の持続期間は2週間、黄体期~卵胞期が月経期 増殖期:螺旋動脈侵入で機能層の増殖・肥厚 ドーナツ状腺管構造、核の偽重層化、間質浮腫 分泌期の内膜腺上皮細胞にグリコ蓄積による核下空胞 腺管の屈曲、蛇行 エストロによる頸管粘液変化で精子は侵入しやすい 頸管粘液:量・透明度・牽引性・結晶形成は 排卵期がピーク、排卵が近いとさらっとした粘液 原発性視床下部性無月経:Kallmann、Frohlich、 Laurence-Moon-Biedl症候群 続発性視床下部性無月経:Chiari-Frommel、 食思不振、体重減少性、視床下部機能障害 Asherman症候群:子宮内掻爬による腔内の 癒着のために無月経 Sheehan症候群:前葉の壊死、体重↓、トルコ鞍空胞 無月経・更年期症状に対してKaufmann療法、 挙児希望にはゴナドトロピンによる排卵誘発 Chiari-Frommel症候群:分娩後視床下部障害で 高プロラクチン、低ゴナドトロピン、 乳汁漏出性無月経症 Kallmann症候群:嗅覚脱失+性腺機能低下 神経性食思不振:精神的因子の作用でゴナド分泌不全 →LH,FSHは低下、LH-RHテストは正常 ゲスターゲン:プロゲ作用を持つ合成物の総称 ゲスターゲン検査:1度無月経なら消退出血あり Kaufmann療法:プロゲ+エストロ投与での 第2度無月経の治療 GnRH負荷試験:卵巣性なら過剰反応、 PCOSならLHのみ過剰反応 排卵周期は20~25歳で確立 →機能性月経困難症もこの辺が好発年齢 PRL:夜間に高く日中低い ブロモクリプチン:ドパミン様作用によりPRL分泌↓ 多嚢胞性卵巣症候群PCOS:月経異常、LH↑FSH→ エコーでネックレスサイン、テストステロン高値 患者の多くは初経時より月経不順の症状、 エストロ高値のためゲスターゲンで消退出血 →一度無月経治療はクロミフェンが第一 無効例にはゴナド療法(多胎妊娠の発生率高い) 排卵誘発により黄体機能改善 腹腔鏡下にて卵巣焼灼、卵巣楔状切除術 アンドロゲン過剰→尿中17-KS↑ クロミフェン:抗エストロ作用(視床下部の受容体に 拮抗)によりGnRH分泌↑、不妊症の治療 排卵させても抗エストロ作用で頸管粘液は増えない hMG:ヒト閉経期ゴナドトロピン→FSH様作用、 卵胞発育促進 ⇔ hCGはLH様作用 無排卵周期症:低温一相性、月経周期は不順 頻発月経:未熟な卵胞が排卵なしに退縮することで エストロが急速に低下→増殖期の後すぐ消退出血 希発月経:卵胞がエストロを分泌し続ける 螺旋動脈の増生が追い付かずに破綻出血 ⇔ホルモン低下で螺旋動脈を維持できなくて消退出血 黄体機能不全:黄体期短縮、内膜の分泌期変化(-) 黄体期血中プロゲが10未満、高温相が10日以内 黄体からの分泌不全による←プロゲの補充、 黄体期にhCG投与で刺激、クロミフェンで誘発 機能性子宮出血:不正出血の30%、思春期と更年期 内分泌異常による子宮内膜からの不正出血の総称 止血・内膜安定化を目的にゲスターゲンor エストロ・プロゲ合剤投与(Kaufmann) 月経:20~140ml、3~7日間が正常、月経血は非凝固性 Muller管:卵管・子宮・膣の上2/3 Wolff管:精巣上体、精管、精嚢、射精管 Rokitansky-Kuster-Hauser症候群:Muller管の異常 →腟欠損と痕跡状子宮、卵巣機能は正常 セルトリからミュラー管退縮物質が放出 ライディッヒからテスト分泌でWolff管発達 先天性副腎皮質過形成:21-水酸化酵素欠損が80% 下1桁が1:男性化,デオキシエピアンドロステロン↑ 10の位が1:高血圧、Na↑、K↓、 デオキシコルチコステロン↑ 精巣性女性化:アンドロゲン受容体異常 Muller管は退縮しているがWolff管も未発達 Turner:エストロ分泌(-)のためgrowth spurtがない Kaufmannで月経は発来、その前にGH投与 膣自浄作用:エストロが膣上皮を肥厚化、 プロゲがグリコーゲン生成して乳酸菌 性成熟期の円柱上皮が赤く見えて偽性びらん 淋菌:2~数日、頚部粘膜の円柱上皮に付着して増殖 膿性の帯下、強い炎症 クラミジア:2~3週間、自覚症状はほとんどなし 細胞内に侵入するので免疫反応起きにくい →放置されやすく不妊をきたしやすい Fitz-Hugh-Curtis症候群:クラミジアの肝周囲炎 骨盤内炎症性疾患PID:淋菌、クラミジアによる 性器ヘルペス:核内封入体、左右対称性の浅い潰瘍、 性交後3~7日で発症、有痛性びらん、HSV-2型 多発性小水疱(kissing ulcer) アシクロビル外用 性器カンジダ:白色帯下増加、発赤、悪臭、常在菌、 妊娠後期にも好発、ヨーグルト(酒粕)様帯下、 糖尿病、抗菌薬でも発症、イミダゾール 尖圭コンジローマ:とさか状、抗腫瘍薬外用が有効、 性交後3週~8ヶ月、HPV6,11⇔頚癌は16,18,31,33 トリコモナス:悪臭のある黄~淡灰色の泡沫状帯下、 膣壁の発赤、メトロニダゾール、チニダゾール投与 OHSS:卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠により重症化 エストロゲン↑により血管透過性亢進 →尿量減少、K↑、Alb↓、Na↓ 血液濃縮による凝固亢進、白血球↑ 症状があれば輸液による治療、その後利尿薬 ドパミン投与で循環血液量の維持→腎血流の増加 経口避妊薬:FSH・LH分泌を抑制→排卵の抑制 子宮内膜の増殖抑制、頸管粘液の粘稠度上昇 良性乳房疾患発生率↓、子宮体癌・卵巣癌発生率↓、 子宮内膜症症状緩和、月経困難症改善 子宮頸癌発生率↑、脳卒中・血栓症↑ 高エストロが誘発する疾患を抑制する効果 委縮性腟炎:閉経後、卵巣摘出後の低エストロによる 子宮脱:基靭帯と恥骨頚部筋膜の弛緩、高齢の多産婦 排尿・排便困難、帯下の増加と出血 子宮全摘、Manchester手術、Le Fort手術 子宮下垂:腟部最下端が両側坐骨棘を越えた状態 子宮癌は30代、乳癌は40代で最多 子宮内膜症:20~40歳、ダグラス窩病変、CA125↑ 卵巣チョコレート嚢胞、腹膜blueberry spot 月経痛、不妊、LH-RHアナログ療法で低エストロ にして治療 、副作用で更年期様症状、骨量減少 卵巣チョコレート嚢胞が卵巣癌発生と関連 ダナゾール療法:テストステロン誘導体、 低エストロにする、副作用を抑えるため低用量長期 CA125:卵巣癌・肺癌・子宮内膜症で上昇 子宮腺筋症:CA125↑、子宮壁の肥厚と正常内膜像、 子宮内膜組織が子宮筋層内に直接浸潤 境界不明瞭、出血性嚢胞の高信号病変が混在する Douglas窩から直腸に病変があると子宮周囲癒着 子宮内膜症よりも月経痛が強い 子宮筋腫:30~40代、充実性、境界明瞭、 平滑筋から発生、血行性転移、紡錐形の悪性細胞 大半は無症状、症状あれば筋腫存在部位が推定可能 MRIはT2で低信号、血流に乏しい GnRHアゴニスト投与による偽閉経療法を行う 頸癌:SCJの円柱上皮側より発生、95%が扁平上皮癌 正常⇔異形上皮→上皮内癌→浸潤癌 異形上皮までは自然治癒あり 細胞診でクラスⅢa以上で直ちに狙い組織診 コルポスコピー:子宮頸部の拡大鏡診 酢酸加工:表層部の異形細胞が白色になる HPV:白色乳頭状隆起、核周囲が明るい、空胞 (コイロサイトーシス) 子宮頚部上皮内癌CIS:傍基底細胞(予備細胞)の 核異常、0期、円錐切除で確定診断、単純子宮全摘 頸部上皮内癌:モザイク、赤色斑、異型血管 細胞診でclassⅣ、傍基底・基底細胞型悪性腫瘍 子宮頚部腺癌:頸癌の5%、帯下の増量が見られる 子宮体癌:肥満、不妊、未産婦、40~60代 進行で血性・膿性癌滲出液→子宮留膿腫 無排卵周期症、PCOSの既往でも生じる T2で内膜より低信号、筋層より高信号 内膜異型増殖症からの続発とde novo発生の2タイプ 子宮肉腫:平滑筋肉腫、紡錐形の悪性細胞 閉経後に増大する、特異的腫瘍マーカーなし 表層上皮性・間質性腫瘍:漿液性、粘液性、類内膜、 明細胞、 性索間質性腫瘍:莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫 セルトリ、ライディッヒ細胞腫 胚細胞腫瘍:奇形腫、カルチノイド、卵黄嚢種 漿液性嚢胞腺癌:卵管上皮に類似した腫瘍細胞、 腫瘍細胞が乳頭状に増殖、壊死・石灰化を反映する 砂粒小体(サモマ・ボディ)を伴う、CA125↑ 多房性~充実性の腫瘤、嚢胞壁の肥厚 腫瘤は10cm以下、手術療法と術後化学療法 卵巣粘液性腺癌:アルシアンブルー染色陽性、 子宮頸管腺に類似した腫瘍細胞、腫瘤が大きい 漿液性より予後が良い、緩徐、単房性~多房性 CA19-9↑、CEA↑、化学療法が効きにくい 明細胞腺癌:多房性腫瘤、大型の明るい細胞を持つ 妊娠子宮内膜に類似する腫瘍細胞、日本で増加中 乳頭状充実部分を認める多房性嚢胞腫瘤 hobnail pattern、化学療法無効 類内膜腺癌:子宮内膜に類似、腫瘍細胞同士が接して back to back配列、篩状構造cribriform 明細胞・類内膜は子宮内膜症が前癌病変 顆粒膜細胞腫・莢膜細胞腫:エストロ↑、閉経前後 片側・充実性、境界悪性 、性索間質より発生 子宮内膜増殖症:エストロ分泌腫瘍に合併しやすい →顆粒膜・莢膜細胞腫 Sertoli・間質細胞腫瘍:20代女性、アンドロ産生 成熟膿胞性奇形腫:3胚葉成分を含む、CA19-9↑ 35歳以上で1~2%で悪性転化、腫瘍核出術 Meigs症候群:良性卵巣腫瘍+腹水・胸水、 腫瘍摘出後に消退する 胞状奇胎:点状高輝度エコー、snow flake pattern 強い悪阻、不正性器出血、子宮の速やかな増大 東洋人、血行性、加齢、雄性発生46XX、 合胞細胞からhCG放出、卵巣黄体嚢胞形成 性器出血+つわり症状 部分胞状奇胎:絨毛の一部が嚢胞化、胎児成分あり 侵入胞状奇胎:子宮筋層内に侵入、絨毛形態、 早期に血行転移、肺転移が多い、 先行妊娠が胞状奇胎の人、メトトレキセート 抗腫瘍薬単剤投与が著効 絨毛癌:先行妊娠の60%が胞状奇胎、血流が豊富 早い時期から血行感染、hCG 雄性発生:ゲノム欠損卵に1,2個の精子が受精 黄体嚢胞:絨毛からのゴナドの刺激で卵巣が腫大 無痛性、12週以降自然消退することが多い 卵巣腫瘍との鑑別が大事 膣嚢腫:胎生期Gartner管の遺残から発生 濾胞性で表面平滑(良性)⇔充実性で表面不整(悪性) 膣上皮は角化しているとパパニコロウでオレンジ色、 酸性、表層ほど細胞が大きい ⇔閉経期は好塩基性の青色の深層の細胞 性交痛:子宮内膜症、老人性腟炎、慢性頸管炎など 低エストロゲンによる膣の狭小化、膣上皮の菲薄化 接触出血:頚癌、腟部びらん、頸管粘膜ポリープ、 老人性腟炎、トリコモナス腟炎 陣痛様疼痛:進行流産、子宮蓄膿症、粘膜下筋腫、 子宮体癌、処女膜閉鎖(モリミナ) 卵巣出血:黄体期の突然の腹痛と腹腔内出血、圧痛(+) 子宮発育不全→偽妊娠療法 ゲスターゲン (+エストロゲン) hCG値:体重減少で低下、 無排卵が視床下部性か 卵巣性かの鑑別 偽妊娠療法:エストロ・プロゲで内膜を脱落膜化 偽閉経療法:ダナゾール療法:体重増加をきたす LH-RHアナログ療法:開始後に更年期症状 不妊症の30~50%に子宮内膜症を合併 閉経前後の不正出血:子宮体癌の可能性 X線検査は卵胞期のみ、月経直後に行う 子宮体部:充実性、西洋梨状 陣痛様下腹痛:子宮内貯留物を排除する子宮筋の収縮 腟鏡診の後に双合診 腹腔鏡検査の気腹針はモンロー点から 排卵直前の子宮内膜厚は10mm 子宮内部荒廃により前置胎盤、癒着胎盤 2絨毛膜性の双胎では胎盤は別々 Huhnerテスト:子宮頸管因子の一般検査 Rubinテスト:卵管通気検査 乏精子症:2000万/ml以下 卵管炎・頸管炎:クラミジアを疑う 更年期:ゴナドトロピン高値、エストリオール一定 Y染色体あれば男性型外陰 子宮奇形で下部尿路奇形も合併 43歳未満なら早期閉経 抗うつ薬、スルピリド(消化器)→高PRL血症 軟性下疳:ヘモフィルス=インフル菌による Baetholin腺=Cowper腺、尿生殖洞から発生 Skene腺=前立腺 類脱落膜化:非妊娠時の排卵後の機能層の変化 卵巣動脈と子宮動脈上行枝が吻合 尿管は膀胱子宮靭帯の前層・後層の間を貫通
https://w.atwiki.jp/matomemodijital/pages/35.html
【O 小児科】 細胞外液量が多いため生理的体重減少 積み木:2歳で3~4個、3歳で8個 3歳:片足立ち、靴をはく、名前と年齢を言える 自己中心的、反抗的、3輪車、3つ物を数える 新生児は腸内細菌叢が未成熟 =腸内細菌によるVitK産生が不十分 生後6か月までにBCGの接種 不活化ワクチンなら1週間開ければいい 体表面積は3歳で成人の1/3、6歳で1/2 乳歯:6か月頃から萌出→3歳で20本 月齢-6が大体の本数 1ヶ月54cm、3か月60cm、1年75cm、4歳で100cm 体重は生後3ヵ月で2倍 生後2~3か月でHbFの生理的溶血により貧血ぎみ 臍帯脱落:5~7日 生理的黄疸:4~5日 動脈管:15~30時間/10日~2週間 細胞内液量はずっと35% Moro:4ヶ月には消失、パラシュート:8~9か月から 手掌把握反射:6ヶ月には消失 Landau反射:顔を上げると体幹・下肢が伸展 原始歩行:生後~2ヶ月まで 10か月頃から大脳皮質レベルで平衡反応 脊髄レベル:把握、交叉性伸展、自動歩行 脳幹レベル:Moro、哺乳・吸啜、緊張性頸反射 中脳レベル:Landau、パラシュート、頸部立ち直り 乳児:呼吸40、脈拍120、幼児:呼吸30、脈拍100 運動発達は頭に近い所から遠位へ 3歳で3輪車、丸、会話、自分の名前 2~3歳で第1反抗期 Kaup指数:10×体重(g) / 身長2(cm2) 15~18が正常 Rohrer:学童期、110~160 初乳:3~5日、免疫、高ミネラル、蛋白、淡黄色 粘稠、濃厚、アルカリ性、低脂肪 成乳:乳糖(牛<乳)、エネルギー・脂肪(牛=乳) 牛乳の方が蛋白(カゼイン)・リンが多い 総エネルギー・脂質・水分はほぼ同量 哺乳回数:生後2か月は7~8回、以後漸減、15分/回 離乳食は9~11ヶ月で1日3回 5か月・7キロが離乳開始の目安、半固形食 10か月~1年で離乳完了 離乳の遅延で蛋白質・鉄が欠乏 母乳栄養で便が酸性 大泉門:1歳6カ月で閉鎖 SIDSリスク:受動喫煙、人工栄養 Ⅰ歳で頭囲=胸囲 2週~5歳までリンパ球>好中球 VitB1欠乏→脚気(beriberi) 腹膜炎:腹壁反射低下~消失、腸蠕動も低下 小児の熱射病:直腸温38.5℃以下になる様に冷却する たばこ2cm以上食べた時は胃洗浄 第3度熱傷10%以上のときは重症熱傷 生理的体重減少:3~4日で最大 生理的黄疸:2~3日から、4~6日でピーク 臍帯脱落:5~7日 真性メレナ:VitK不足による新生児の消化管出血 仮性メレナ:母体の血液を嚥下することで生じる Apt試験:HbFとHbAを鑑別、真性では陰性 在胎24~29週では全身に産毛 欧米より頻度が高い:先天性胆道拡張症、胆道閉鎖症 高直接ビリルビン血症に光線療法でbronze baby 妊娠高血圧で胎児は低O2から多血→低血糖へ 排尿のしつけ:2~3歳ごろ 胎便吸引症候群MAS:分娩直前の無酸素症、 気胸、胎児循環遷延を合併、 胎児仮死を起こした成熟児で生じる 42週以上が過期産 痙攣→血糖、血清Ca値、Mg値を検査する 呼吸促迫症候群RDS:極低出生体重児、肺透瞭像 マイクロバブルテスト 未熟児網膜症:過剰酸素で血管閉塞→網膜剥離 Ⅰ型糖尿病:HLAと相関、ウイルス先行感染 溶連菌蛋白と心筋に共通抗原、心炎、多関節炎、 伸側皮下結節、舞踏病、輪状紅斑 定期予防接種:麻疹と風疹⇔ムンプスと水痘は任意 IgMは一歳で成人値 幼児肥満→総エネルギー・糖質を制限 蛋白・野菜を増やす 尿量減少時に含K輸液は駄目 最初の24時間:欠乏水分量+100ml/kg/日 大泉門早期閉鎖:Crouzon病、Apert病 閉鎖遅延:くる病、Down、水頭症、甲状腺低下 間接ビが神経障害作用 卵円孔:生後すぐ/数か月~数年 直ビ1.5以上で異常、新生児肝炎 新生児黄疸:閉塞性出血、多血症、敗血症 3~5日から2週間まで、間ビ 母乳中プレグナンジオールが抱合を抑制 間接ビ↑で核黄疸 CRP:12~24時間で上昇 小児の敗血症:無呼吸発作、低体温、発熱 出血斑、黄疸 新生児低血糖:無呼吸、痙攣、振戦、嗜眠 チアノーゼ、異常な泣き声 痙攣は症状が小さい、前駆として易刺激性 低酸素→多血症→低血糖 無呼吸:低体温、頭蓋内主血、感染、低血糖 術直後は保育器湿度を100% 新生児は体重当たりの輸液量は成人より多い 先天性股関節脱臼:男:女=1 5 体の一か所の形状奇形はだいたい多因子遺伝病 Down症に合併:ECD、急性白血病、十二指腸閉鎖 新生児期に一過性異常骨髄造血、 乳児期に急性巨核芽球性白血病(M7)、 小児期に急性リンパ性白血病 Klinefelter症候群で乳癌の頻度大 5%に精神遅延、新生男児の1/1000 Noonan:常優、Turnerに類似した体型、精神遅滞 Apert:常優、尖頭合指症 Prader-Willi:肥満、floppy infant、精神遅滞 (消化管) 遷延性食道閉鎖:C型、出生直後から泡沫状唾液 胃内容物嘔吐→低Cl・低Kアルカローシス 間欠的な不機嫌:腸重積→粘血便 注腸により95%が治療 Hirsch:直腸粘膜生検をAChE染色、壊死性腸炎合併 壊死性腸炎:超低出生で生後10日までに下血で発症 出生児仮死、無呼吸発作、RDS、敗血症が誘因 腸回転異常症:Ladd靭帯切離(Ladd手術) Ladd靭帯による十二指腸圧迫、生後2日以内に 胆汁性嘔吐、嘔吐は十二指腸閉鎖症よりも遅い 左胸部グル音:横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症 Bochdalekヘルニアで肺の低形成を起こす 嚢胞状リンパ管腫:リンパ嚢の発生異常、頚部・顔面 胎便イレウス:粘稠な便により腸閉塞 腸重積:回腸盲腸型、回腸結腸型が多い、間欠的腹痛 肥厚性幽門狭窄症:4:1で男児に多い、2~3週から 吐いた直後も空腹のためにミルクを欲しがる エコーで確定、粘膜外幽門筋切開:Ramstedt手術 先天性腸閉鎖症:十二指腸のが最多、合併奇形が多い アルカロに対する腎の代償でH再吸収・K排泄 神経芽細胞腫:腫瘍のVIP産生により難治性下痢 遺伝性球状赤血球症でビ結石 肛門周囲膿瘍:大腸菌、バクテロイデスなど 基礎疾患なしのものは乳児期に多い 便性、腸管局所免疫の未熟性による VitK欠乏による下血:生後2~3日ごろ 外鼠径ヘルニア:男児では右に多い (肝) 黄疸遷延、直ビ上昇あれば、胆道閉鎖か新生児肝炎 灰白色便、褐色尿も共通 先天性胆道閉鎖症:2か月以内に手術 術後効果のないものに対しては生体肝移植 糞便中のビが陰性(Schmidt反応陰性) 肝の線維化、細胆管増生が著しい 新生児肝炎:原因不明、ウイルス性ではない 多核巨細胞が多数、線維化や細胆管増生は軽度 十二指腸液検査で胆汁を検出、エコーで胆嚢を確認 対症療法のみで多くは数カ月で自然治癒 リポ蛋白X:胆道閉鎖で(+)、新生児肝炎で(-) 先天性胆道拡張症:腹痛・腫瘤・黄疸が3徴 日本にやたら多い、膵胆管合流異常を高率に合併 女児に多い、脂溶性Vitの吸収↓、嚢胞切除+再建術 直ビ:Dubin-Johnson・Rotor→排泄障害 光線療法やると光分解産物蓄積でブロンズ (心臓) 心電図:右心優位、V1~4の陰性T波、V5,6のQ波 生後7日以降V1Tが陽性のときは右心肥大と考える 新生児持続性肺高血圧症PPHN:胎児期の生理的 肺高血圧が持続、低酸素→代アシ→肺血管抵抗増大 過換気、ドパミン投与により治療、予後不良 未熟性動脈管開存症:プロスタ生合成阻害薬の静注 ECD:goose neck sign、1度房室ブロック、左軸偏位 左室低形成→プロスタグランディンE投与 BAS:バルーン心房中隔裂開術 2歳以下のチアノーゼの90%がTOF DiGeorgeとの合併、多血による脳血栓 VSD:軽症では心電図正常、無症状なら普通の生活 2歳以下の手術で肺高血圧は正常化 雑音が聞こえてくるのは生後3~7日目から 胸骨左縁3・4肋間Erb領域に収縮期逆流性雑音 自然閉鎖は2歳まで、30~50%の例に見られる ASD:右心容量負荷→不完全右脚ブロック、右軸偏位 成人で見られる先天性心疾患では最多 心内膜床欠損症ECD=房室中隔欠損症AVSD 肺動脈弁狭窄→経皮的バルーン肺動脈弁形成術PTPV Fallot:VSDが大きいため左=右室圧、 右室流出路弁下狭窄=漏斗部狭窄による心雑音 合併症:脳血栓、心内膜炎、脳膿瘍 Bland-White-Garland症候群:左冠動脈肺動脈起始症 心筋虚血によるMR、極めてまれ β遮断:プロプラノロール β刺激:イソプロテレノール PDA:末梢にバウンディングパルス 乳児はⅢ音が聞けて普通 立ちくらみは夏に増悪 (代謝) クレチン症:マススクリーニングの中で最多 TSH↑、甲状腺形成異常、黄疸遷延、便秘、嗄声 骨年齢遅延→大腿骨端核が小さい、哺乳不良 コルチゾール過剰によるGH分泌抑制 →体重増加時に一致して身長増加の低下 下垂体線腫によるものがCushing病 下垂体性低身長症では知能低下(-) 副腎:21が最多、男性化、低血糖、嘔吐 コルチ・アルドの合成↓、色素沈着、低Na 高K、 早期から哺乳力低下、17-OHプロゲステロンを測定 思春期早発:手根骨で判定、小児期に急成長する ものは真性=下垂体ゴナドトロピンの過剰 仮性は性ステロイド分泌過剰による 糖原病Ⅰ型:グルコース6フォスファターゼ活性低下 肝型、低身長、肝腫大、低血糖、出血傾向 von Gierke病、グルコース負荷で乳酸値低下 検尿で尿中ケトン体陽性、食事回数を増やす Ⅱ型:Pompe、全身型、巨舌、心肥大、 低血糖は(-) 全身のリソゾームにグリコーゲンが蓄積 ケトン性低血糖症:頻回嘔吐、グルカゴンに無反応 絶食で発作誘発、原因不明、10歳までに自然治癒 アセトン血性嘔吐症=自家中毒症、周期性嘔吐症 ストレス、感染、疲労が誘因、2~10歳まで 血中・尿ケトン体(+)、低血糖(-)、制吐薬と輸液 アセトン血性とケトン性の嘔吐の鑑別の負荷試験 →グルカゴン・インスリンを負荷 単純性甲状腺腫:女性ホルモンの影響、10歳以上 プリン代謝酵素HGPRT 有機酸代謝異常で血中アンモニア濃度高値 Beutler法:ガラクトース血症のスクリーニング VitD欠乏性くる病:P低下、骨端の杯状変形 Laron型低身長症:GHの受容体異常 Turnerの新生児:手足背側のリンパ浮腫、中手骨短縮 糖尿病→糖50%、蛋白20%、脂肪30%の食事 メープル:分枝鎖アミノ酸の代謝異常、 錐体路障害、痙攣、哺乳困難 ムコ多糖症:分解酵素欠損、骨変化が主体、角膜混濁 尿中のものをトルイジンブルー反応で見る ホモシスチン:外見はMarfanと酷似、知能低下(+) メチオニン↑、血栓形成 シスチン尿症:シスチン、オルニチン、リジン、 アルギニン(COLA)の腎再吸収障害 McCune-Albright症候群:卵巣の自律機能亢進 性早熟・多発性骨線維性異形成・カフェオレが3徴 Rubella:風疹→PDA開存、末梢肺動脈狭窄、ASD 猫鳴き:5の短腕欠失、小頭、小顎 XR:Duchenne、Fabry、慢性肉芽腫、 Wiskott-Aldrich、Bruton型無γグロブリン Marfan:フィブリリンの遺伝子異常、常優 青色強膜、高アーチ口蓋、大動脈弁輪拡大 Ehlers-Danlos:コラーゲン・結合織の異常 先天梅毒:早期→鼻閉、Parrot仮性麻痺 (骨軟骨炎による疼痛で動かさない) 晩期:幼児~学童、Hutchinson三徴: 角膜炎・難聴・Hutchinson歯 先天性白皮症:メラノサイトは存在するが メラノソーム生成が障害、ドーパ反応が陰性 Guthrie法:フェニルケトン(塩化第二鉄)、 メープル(尿臭)、ホモシスチン(ニトロプルシド反応) 3つとも~尿症、生後5~7日、哺乳後に実施 フェニルケトン尿症:フェニルアラニン蓄積と チロシン欠乏、赤毛・湿疹・白い肌、 1か月以内に治療しないと知能障害をきたす 楓糖尿症:低イソ・ロイシン・バリン食、VitB1補充 中枢神経障害が残ることが多い Beutler法でガラクトース血症→無乳糖乳を与える Wilson病:Cuの組織への蓄積、セルロプラスミン↓ 尿中Cu↑、13染色体、Descemet膜に沈着 肝細胞壊死によるCu流出により溶血 神経症状・肝硬変・眼輪が3徴 小児期には肝障害のみのことが多い Cu制限、エビ・カニ・キノコ・チョコレート Menkes病:腸管からの吸収障害、kinky hair、 中枢神経障害、血管形成障害、骨異常 低MgによりPTH分泌抑制→テタニーの原因 (腎) AGN:蛋白尿は1か月、血尿は1~3か月で消失 浮腫は軽くて数日で消退する、ASO↑、補体価↓ ペニシリン、降圧利尿薬、蛋白・塩分・水制限 ネフローゼ:分子量の小さいAlb、α1、γが低下 小児の80%が微小変化 、 浮腫・乏尿期以外は水分制限なし 微小変化:2~6歳に好発 先天性水腎症:血・蛋白・膿尿、低比重 半数は自然回復、腎盂尿管移行部の成長により改善 尿路感染:大腸菌、クレブシエラ、幼児期以降は女児 メサ領域の障害で血尿、糸球体障害で蛋白尿 Ⅰ年以上の尿所見異常で慢性腎炎、検尿での発見多い 小児慢性腎盂腎炎:自覚症状が乏しく進行性 早期より尿濃縮力の低下を認める 抗GBM型:線状 ⇔ 免疫複合型:顆粒状沈着 HUS:小児の急性腎不全としては最多、TTPと鑑別 Alport:糸球体基底膜の主成分がⅣ型コラーゲン 慢性腎不全としては腎尿路奇形が最多 出血性膀胱炎:アデノ11,12によるものが多い (免ア) 川崎病:5日以上の発熱、結膜の充血、血小板↑ 口唇・口腔・手足の硬性浮腫、体幹の発疹 リンパ節・BCG部の発赤、9日以降に冠動脈瘤 抗炎症+抗血栓療法、急性期はγグロブリン投与 結膜・皮膚・リンパ節症候群MCLS:川崎病の別名 γ-グロブリン製剤:川崎病急性期の第1選択 若年性関節リウマチJRA:ASO正常、WBC↑から リウマチ熱・SLEと鑑別できる、小児膠原病で最多 サリチル酸系(アスピリン)が第1 ASO上昇:先行溶連菌感染の照明、リウマチ熱 RFの治療:ペニシリン、アスピリン、 心炎を伴う時はステロイド リウマチ熱:5~15歳、移動性多関節炎、心炎、 皮下結節、心内膜炎、輪状紅斑(初期) 弁膜症予防のためにペニシリン予防内服 小児のSLE:症状が非典型的、多彩 成人より合併症が多く、難治例が多い 慢性肉芽腫症CGD:NADPH酸化酵素欠損により 食細胞の殺菌作用の異常、BCGは禁忌 NBT色素還元陽性細胞が著減、NBT試験陰性 カタラーゼ活性陽性細胞を殺菌できない 陰性細胞は菌の出したH2O2で殺菌可能 予防的にST合剤投与により治療 カタラーゼ陽性:黄ブ、陰性桿菌、真菌 自ら産生したH2O2を分解できる Chediak-Higashi:好中球の遊走障害+ 脱顆粒障害(巨大顆粒)、形態異常、貪食は正常 顆粒を持つ全ての細胞に巨大顆粒 メラニン細胞の色素顆粒異常による部分白子 白血球粘着不全症:β2インテグリンの欠損 粘着・遊走・貪食が異常、数は著増する MPO欠損症:無~軽度の易感染性、治療不要 重症複合型免疫不全症SCID:乳児期早期から リンパ幹細胞のT・Bcellの分化異常 著しいリンパ球減少と低γ-グロブリン血症 治療としてHLA適合骨髄移植 Wiskott:易感染性・湿疹・血小板減少が3徴 出血傾向のコントロールに摘脾を実施 毛細血管拡張性失調症=Louis-Bar症候群 進行性小脳失調+眼球結膜と皮膚の毛細血管拡張 +細胞性↓・低グロブリンによる上気道反復感染 常劣、悪性腫瘍(リンパ腫系)合併 先天性無γ-グロブリン血症(Bruton型) B細胞系の異常→6か月以降に症状 DiGeorge:生後1週間以内にテタニーで発症 T細胞系の欠損、心血管異常と顔面異常 Ⅲ型アレルギー:主にIgGによる PHA、ConA:細胞分化誘導物質、T細胞が幼若化 LPS、SACでB細胞が幼若化 Bリンパ球の方が薬剤感受性が高い Henoch:血尿のみの例は予後が良い Rumpel-Leede試験陽性、四肢伸側に対称性紫斑 (血液) 新生児のHb値:15~20g/dl 小児の貧血:Hb 10g、RBC 350万 Diamond-Blackfan貧血:先天性の赤芽球癆 1/3の症例に奇形を合併、ステロイドに良く反応する 寒冷凝集素症:寒冷暴露によりIgM型の寒冷抗体が 補体とともに赤血球に結合→溶血、 寒冷を避ける L1:小細胞性、L2:大細胞性、 L3:表面がB細胞型=Burkittリンパ腫が白血病化 ALL予後不良: 1歳・ 10歳、白血球2万以上 男児 低VitK→突然の消化管出血、頭蓋内出血、 PIVKAⅡ↑、PT時間延長 未熟児貧血:エリスロ分泌不全のものが初期 貯蔵鉄欠乏によるものが後期 ALL再発部位は中枢神経が最多 ALL:Burkitt、縦隔腫瘤・中枢神経浸潤は予後不良 溶血で生じたヘモと血清ハプトグロビンが結合 血友病:一次止血栓は形成されるが、剝がれて血腫 (感染) 犬吠様:声門下喉頭の狭窄→吸気性喘鳴、夜間 百日咳:新生児でも感染する、1~2週の潜伏期 カタル期に飛沫感染、Bordet-Gengou培地 発熱(-)、眼瞼浮腫、マクロライド系 クループ:パラインフル、アデノ、フル菌が原因 舌圧子での咽頭部診察は気道完全閉塞の危険性 呼気性喘鳴:喘息か急性細気管支炎(RSウイルス) 急性~:加湿+O2吸入、輸液 急性細気管支炎:加湿・酸素吸入・輸液で治療 抗生剤・鎮咳剤は無効、6か月前後の乳児に好発 麻疹患者と接触後6日以内に免疫グロブリン投与で 発症を予防できる、麻疹抗体は生後1年まで持続 潜伏期は10日間、胸腺でのT細胞系が抑制される 麻疹は弱毒ワクチン、一歳になったら接種 2相性発熱の後半に発疹、発疹は水疱化しない 顔面・耳後部→体幹→四肢に発疹 解熱後3日間の登校禁止 脳炎:発疹出現後1~8日 ⇔ SSPE:5~10年 Koplik斑:カタル期の終わりごろに見られる 発疹出現後には消退しているが多い 耳後部のリンパ節腫脹→風疹、5~10代前半に好発 発疹期が一番伝染力が強い、発疹と同時に発熱 合併症でITP・関節炎、落屑・色素沈着はない 発疹が消失するまで登校禁止 手足口病:夏から秋、3~5日の潜伏、 発熱と同時に発疹、瘢痕や色素沈着を残さない ヘルパンギーナ:咽頭痛と発熱、口蓋垂付近の水疱 無菌性髄膜炎と脱水に気を付ける 突発性発疹:解熱と同時に紅斑、体幹を中心、 永山斑:発熱1~2日目に軟口蓋に粟粒~米粒の紅斑 合併症で熱性痙攣 顔面から始まり四肢へ広がる皮疹:伝染性紅斑 頬に対称性の蝶形紅班、四肢にレース状網状紅斑 骨髄炎:血行性、外傷、周囲からの波及、 黄ブによるものが最多 ジフテリア:外毒素による心筋障害 TORCH トキソ:脈絡網膜炎が必発 風疹:PDA、PS、難聴、白内障、脳内石灰化なし CMV:間質性肺炎、難聴 梅毒:胎児水腫、鼻閉、仮性麻痺、石灰化(-) Parrot:骨軟骨炎の痛みで四肢を動かさない Ritter病=SSSS 何となく元気がない・哺乳不良→発熱(-)でも 敗血症を疑い、血液培養と抗生物質投与 エピツベルクローゼ:肺門部リンパ節腫脹による びまん性の無気肺、乳幼児の結核に多い ブドウ球菌熱傷様皮膚症候群SSSS:粘膜症状は稀 乳幼児結核:胸膜炎は少ない、粟粒結核になりやすい 熱→発疹:川崎、麻疹、猩紅熱、突発性発疹 熱と発疹が同時:水痘、風疹、RF、JRA 回虫:幼虫が肺を通過する時に単純性肺好酸球増加症 =Löffler症候群:軽い喘息・息切れ (呼吸器) 新生児の呼吸困難が呼吸窮迫 扁桃摘出:繰り返す急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、 気道閉塞・嚥下障害の原因となっている場合が適応 3歳以下には行わない クループ:喉頭部の狭窄による陥没呼吸と呼吸困難 高音:wheezes、低音:rhonchi 重積発作:ステロイド投与しても24時間以内に 収まらない喘息発作 先天性喘鳴:吸気時に咽頭蓋が嵌入 血管輪:大血管の発生異常により気管圧迫→喘鳴 急性細気管支炎:肺気腫像+小さな無気肺 大葉性肺炎:Kohn小孔を通じて肺葉全体に波及 細菌性肺炎は肺胞性が多いが、百日咳は間質性肺炎 マイコ:発熱と激しい咳、間質性肺炎、WBC正常 喘息:5歳までに80%以上が発症 RDS:呼気性呻吟により肺胞内を陽圧に維持している 網様顆粒状陰影とair bronchogram クラミジア肺炎:無熱性、呼吸困難強い、好酸球↑ Wilson-Mikity:未熟児が生後3~4週間で発症 X線上びまん性の泡沫状・不規則索状気腫状陰影、 両肺野びまん性小円形透瞭像、レース状陰影 呼吸窮迫症候群RDSが先行しない、 出生前感染、生後28日以降も持続 、予後不良 (神経) 脳浮腫から生じる痙攣 痙攣では発熱を伴うかどうかが大事 てんかんを疑う:運動発達遅延、15分以上の熱性痙攣 Brudzinski徴候:頸部前屈で下肢を屈曲 Leigh脳症:嚥下障害で発症する代謝性疾患、 大脳基底核が低吸収となる クロラムフェニコール投与によりgray syndrome ウイルス性髄膜炎:エコー、ムンプス、 コクサッキー、リンパ球↑、糖正常 急性小脳失調症:水痘の皮疹治りかけの7~14日目 非特異的感染の回復期、数日~数週後には自然軽快 Reye症候群:インフルエンザ脳症の中で、肝障害 (脂肪変性とミトコン変性)と脳浮腫を伴うもの 発症にアスピリン投与が関係 SSPE:罹患後6~8年、性格変化、ミオクローヌス、 12歳以下がほとんど、PSD Werdnig-Hoffmann病:下位運動ニューロン障害 脊髄前角の変性、CK正常、生後2~4ヶ月で発症、 MELAS:乳酸・ピルビン酸↑、乳酸アシドーシス West症候群:点頭てんかん、発作は群発、 シリーズ形成、ACTH筋注、VitB6、 ニトラゼパム、クロナゼパム Lennox-Gastaut症候群→slow spike and wave、 2~8歳、多彩な発作、基礎に重症脳障害+ 精神発達遅延、Westから半数が移行 意識消失があれば複雑部分発作(精神運動発作) =側頭葉てんかん、自動症、一過性の幻覚 単純部分発作:焦点発作、体の一部から始まり 全身に広がる=Jackson型、Todd麻痺を残す Todd麻痺:焦点性運動発作後の一過性の運動麻痺 大発作:強直性間代性痙攣、発作後睡眠、光刺激 全般性or焦点性の棘波、予後は良好 小発作=欠神、短時間意識喪失、3ヘルツspike wave 過呼吸により誘発、思春期以後は消失 熱性痙攣:1~2分の全身の強直性間代性痙攣 6か月~4歳、大部分は学童期までに自然消失 熱の上がり始め、発作は20分以内、年4回以下 強く泣いた後の痙攣発作:泣き入りひきつけ 新生児の髄膜炎:大腸菌、B連 第4脳室に好発の腫瘍:髄芽腫、上衣腫 神経芽細胞腫:尿中VMA↑↑、血中NSE↑ 境界不明瞭、石灰化像、正中を越える 縦隔原発のものは予後良好 神経芽細胞腫の転移先:骨髄、肝、眼窩が多い Ⅳs期:肝・皮下・骨錐への転移 Wilms腫瘍(腎芽腫):弾性硬、境界明瞭、表面平滑 被膜を持つので摘除可能、低年齢で予後良好 放射線の感受性高い、特異的マーカーなし 肝芽腫:AFP↑↑、化学+手術、放射線の感受性低い 選択緘黙:家族以外と会話を拒否、心理的要因 ビンクリスチン:他剤併用で多種類の悪性腫瘍に使用 アクチノマイシンD:Wilms腫瘍 アントラサイクリン:AML シクロフォスファミド:神経芽細胞腫、悪リン、CLL Cheyne-Stokes呼吸:呼吸中枢の障害(皮質下、間脳) 高齢者睡眠時、Pickwick,脳のO2欠乏時 Biot:延髄障害、上のより周期が短く不規則な呼吸 髄膜炎の末期 【P 産科】 尿中hCG:4週から上昇、10週頃に最高値、 25~50IU/lで妊娠陽性、流産で↓、胞状奇胎で↑↑ 尿中hCGを測定:胞状奇胎、子宮外妊娠、 切迫流産の予後推測 妊娠末期:尿中E3、血中CAP、hPLが上昇 卵子:第1分裂前期複糸期で休止、 精子侵入により第2分裂開始 原始生殖細胞:仙骨部、後腹膜、縦隔、松果体に迷入 原始卵胞:一層の扁平な顆粒膜細胞 胞胚が透明帯から脱出し、内側の細胞塊が 子宮内膜に接着して着床 LHサージにより減数分裂、生殖器系は中杯葉由来 卵膜=脱落膜(母体由来)、絨毛膜、羊膜 初期羊水は皮膚から作られる、羊水はアルカリ性 1500未満が極、1000未満が超 先体反応により透明帯反応が起きて透明帯を 通過可能になる 初期の卵胞発育はFSHに依存しない 排卵時期:LHサージの16~24時間後 受精卵は分泌期内膜に着床 心拍数は10~11週が170~180で最大 Arantius管(静脈管):臍静脈→下大静脈のシャント 絨毛間腔は母体血が充満 プロゲの作用で高体温・牽糸性↓ DHA-S:エストリオールの前駆物質、頸管の熟化作用 妊婦尿中エストリオール:胎児副腎・肝・胎盤が関係 妊娠中の栄養:低カロリー・高蛋白、 妊娠末期の付加エネルギーは500kcal 妊婦の体重増加は8kg以上 妊娠末期の子宮は1000g、容量5L、胎盤は500g 妊娠中の正常頸管長:30週未満で40mm、 32~40週で25~32mmと短縮、早産の指標 鶏→鷲→手拳→新生児頭→児頭→大人 (1~6ヶ月の子宮の大きさ) 妊娠時は風疹ワクチン投与は禁忌→心奇形、 白内障、難聴を起こす 妊娠前から葉酸を多めに摂っておく、 プロゲとエストロは7週目まで黄体で産生、 その後は胎盤で産生される ヒト胎盤性ラクトゲンhPL:胎盤で産生、児に グルコースを送るために母体への抗インスリン作用 母体の栄養補給のための脂質分解作用 胎盤重量と値が相関、胎盤機能評価に利用 エストロ:乳汁分泌の準備・妊娠中の乳汁分泌抑制 妊娠末期に頸管熟化を促して分娩準備 プロゲ:妊娠維持、妊娠中の排卵抑制、乳汁 高エストロで乳腺レベルのPRLの感受性は低下 PRL:妊娠末期でピーク、産後減少し授乳で復活 E3合成に胎児の機能が必要→尿中濃度で胎児評価 胎嚢(GS):週数ー4cm、5~8週まで 頭殿長CRL:週数ー7cm 8~11週 在胎週数:妊娠初期の頭殿長で計測 児頭大横径BPD:週数÷4、12~15週 恥骨結合上縁~子宮底の長さ:妊娠月数×3+3 子宮底長:33cm以上で巨大児→肩甲難産のリスク 胎児心拍数陣痛図CTG:胎動と子宮収縮圧を計測 ノンストレステストNST:胎動、胎児心拍、陣痛の 経時的記録 40分間記録する、20bpm以上の 一過性頻脈が20分間に2回以上でreactive 一過性頻脈:自律神経系の正常反応、胎児状態良好 早発一過性徐脈:頭部圧迫による迷走の正常反応 遅発一過性徐脈:胎盤の機能不全、児の低酸素状態 変動一過性徐脈:羊水過小による臍帯圧迫 サイヌソイダルパターン:基線が規則正しい正弦波 先天性心疾患、胎児貧血、低酸素状態など 正常脈:110~160bpm、100以下なら徐脈 コントラクションストレステストCST: 胎児胎盤機能不全が疑われる時に行う オキシトシンによる子宮収縮でCO負荷 胎児に心拍数低下があれば反応陽性 Biophisical profile scoring:胎児well-beingの評価 呼吸、胎動、筋緊張、羊水量、NST、各2点ずつ 肺胞サーファクタントは30週ごろから作られる 30週未満の分娩では母体にステロイド投与(肺成熟) L/S比:レジチン/スフィンゴミエリン、 肺の成熟度をみる、L/S比2以上は肺成熟 マイクロバブルテスト陽性=肺は成熟 マイクロバブルテスト:胃液を使う、泡の数 妊娠悪阻:妊娠初期を過ぎてもつわり症状が増悪 全妊娠の1~2%、ストレス、脱水、飢餓状態、 →Wernicke脳症の予防にvitB1を十分補給する 胎児死亡:羊水流出→フィブリノゲン低下、出血傾向 稽留流産:無症状、尿hcG低値 3回連続で習慣流産 妊娠12週以降の死児:死産、それ未満は早期流産 妊娠の15%が自然流産、高齢になると上昇 早産は全体の6~7% 早産の指標:頸管粘液中顆粒球エラスターゼ↑、 胎児性フィブロネクチン↑ 切迫早産:多くは絨毛膜羊膜炎が原因 絨毛膜羊膜炎CAM:上行感染→炎症によるPGが 子宮収縮、好中球が卵膜コラーゲン分解→早産 呼吸促迫症候群に対しステロイド経口→肺成熟 ウリナスタチン:頸管熟化を抑制、破水を予防 切迫流産:下腹痛は軽・欠如⇔進行流産は陣痛様激痛 人工妊娠中絶の合併症:付属物遺残で持続性器出血、 子宮内感染、子宮外妊娠の見過ごし Arias-Stella反応:子宮外妊娠により子宮内膜の 腺細胞の膨化、巨核球の存在、細胞境界不明など 流産、奇胎でも認める 子宮頚管妊娠→内診で雪ダルマ状に肥大した頸部 メソトレキセート:絨毛性疾患(絨毛癌、侵入奇胎、 胞状奇胎)、子宮外妊娠の治療 受精卵の絨毛増殖を選択的に抑制 過期産:爪が長い、羊水少量、胎盤機能低下 妊娠高血圧PIH 20週以降~分娩後12週まで 収縮160以上or 拡張110以上で重症型 重症化で肺水腫、脳出血、常位胎盤早期剥離、HELLP 妊娠中の降圧薬:塩酸ヒドララジン、メチルドパ HELLP:妊娠高血圧の重症型、妊娠中期以降発症 溶血、肝酵素上昇、 血小板減少 (hemolysis, elevated liver enzyme, low platelets)、 HELLPでは最初に肝酵素が上昇 子癇:妊娠高血圧から続発、20週以降初めて痙攣発作 光や大きな音が発症誘因、←硫酸Mgで治療 常位胎盤早期剥離:板状硬+圧痛、外出血は少ない DIC・ショックがあれば先に治療、産科DICで最多 CTGで子宮収縮の持続を確認、さざ波状、 前置胎盤:無痛性の多量出血、出血は陣痛発作時 多産婦ほど高率に発症、子宮内膜の荒廃が原因 胎盤上方移動placental migrationを考慮する →妊娠中期以降まで診断ができない 羊水量:<100mlで過少、>800mlで過多 羊水過少により肺低形成、関節拘縮 約半数は前期破水による Potter症候群:胎児両側腎無形成による羊水過少 羊水過多:特発性が60%、産生過剰か吸収低下 羊水検査:高齢妊娠で適応、16~18週 10~20ml採取 AFP値を計測→無脳児、二分脊椎で上昇 妊娠中に安静が必要: 早産をおこす:切迫早産、PROM、多胎、前置胎盤 胎盤血流を増やしたい:妊娠高血圧、IUGR 双胎間輸血症候群TTTS:一絨毛膜性のものでリスク 受血児:羊水過多、過粘稠、心肥大、皮下浮腫 供血児:羊水過小、貧血、栄養障害、発育遅延 不均衡型IUGR:異栄養、腹囲のみ↓ Small for dates:低血糖、低Ca、多血症、 高ビリルビン症になりやすい Light-for-dateは肝のグリコーゲン蓄積不足で低血糖 出生児がRh(+):分娩後72時間以内に 母体へ抗D人免疫グロブリン投与 間接Coombs陽性:血清中の抗D抗体の存在 直接Coombs:血球に付着した抗D抗体の存在 初回感作時はIgM産生で胎盤を通れないから大丈夫 胎児の溶血具合は羊水中ビリ様物質の量を測定 光線療法は470~620nmの緑色光 胎児水腫:皮下、胸腹水、心嚢液、羊水過多を伴う 非免疫性が多い、血液型不適合で免疫型 羊水ΔOD450で溶血の程度を検査 インドメタシン:強力な子宮収縮抑制作用があるが 胎児動脈管収縮作用があるため使用不可 子宮収縮抑制薬として塩酸リトドリンが第一 分娩開始前:前期破水⇔子宮口全開大前:早期破水 子宮口全開大で適時破水、 骨盤位は早期破水が多い 早期破水例:抗菌薬投与、骨盤を高位、モニタリング 破水検査:Αーフェトプロテイン、羊歯状結晶 胎芽病:妊娠8週までの病毒・化学物質の作用 風疹、サリドマイド、放射線被曝など 子宮筋腫合併妊娠:妊娠中に増大・縮小どちらもあり 流・早産、産道通過障害の原因、保存的に治療 頸癌合併:Ib以上で妊娠初期なら母体優先 卵巣腫瘍合併:茎捻転が問題、嚢胞性の10cm以上、 充実性の5cm以上は16~20週以降に摘出術 ITP→プレドニンとγーグロブリン(大量)で治療 児の頭蓋内出血を避けるため吸引・鉗子分娩は不可 SLE:Ccr≧70ml/分以上、長期寛解の状態で妊娠可能、 妊娠前半、分娩前後で増悪することがある ステロイド、低用量アスピリンで治療 新生児ループス:完全房室ブロック(非可逆性)、 汎血球減少・皮疹←移行抗体消失で改善 Basedow合併:児の甲状↑でIUGR、流早産 hCGはTSH様作用を持つから妊娠初期に悪化 産褥期に免疫抑制がとれてまた悪化 妊娠授乳中は血糖降下薬投与禁忌→児の低Ca血症 インスリンは胎盤通過しない 血糖目標:食前100以下、食後2時間120以下 先天性HIV:抗HIV薬ジドブジン(ZDV)の 6週間継続投与、HIVの20~30%で垂直感染 妊娠中も抗てんかん薬を継続投与 TORCH:トキソプラズマ、梅毒、CMV、風疹 単純ヘルペス :外陰部潰瘍から産道感染、脳炎 先天性風疹症候群CRS:白内障、心奇形、難聴が三徴 胎児性ワーファリン症候群:催奇形因子、 鼻梁低形成、脳梁欠損、骨端形成異常 喫煙:流早産、常位胎盤早期剥離のリスク 新生児脳室内出血:未熟児に多い、脳室上衣下、 低酸素、循環不全が原因、診断に頭部超音波 胎児発育停止→分娩誘導 第1胎向が2/3、第2だと肝臓と下大静脈が邪魔 回旋:第2回旋時の児頭後頭部が前方か後方か 胎勢:胎児の姿勢、下顎が胸壁に接しているか、 屈位が正常 ⇔ 前頭位、額位、顔位 第○ ○方 ○位 Leopold法:7か月以降で行う、 子宮底→側面→下行部→下降度 第4段で児頭の浮動の有無がわかる 陣痛周期が10分、一時間に6回以上で分娩開始 SPは棘間線上から上方か下方か SP-2~0で児頭最大通過面が骨盤入口部を通過=固定 排臨:SP+5ほど、間欠時に隠れる ⇔ 発露 児頭の固定:骨盤入口部、SP-5 入口部は横長、峡部は縦長 ビショップ:頸管展退度、児頭下降度、腟部硬度、 開大度、腟部位置、13点満点 分娩誘発の条件、 9で成熟、 4で未成熟 新生児の頭:頭部大斜径が13cmで最長 前後径=肩幅=11cm、大横径=小斜径=殿幅=9cm メトロイリーゼ:子宮拡張器、水風船みたいなもの ラミナリア桿:子宮頸管に留置して熟化を促す 子宮下部のFrankenhauser神経叢が児頭で 刺激されて陣痛が増強、CPDがあると微弱陣痛 プロスタ:子宮収縮促進+子宮頸管熟化作用 DHEAS:頸管熟化、オキシトシン感受性↑、 試験分娩:CPDの境界例、帝王切開既往、心疾患など 鉗子・吸引の適応:子宮口全開大、破水後、SP+2以下 CPD:産科的真結合線-児頭大横径が1cm未満 Seitz法(+)で児頭>恥骨結合、CPDの可能性大 大泉門先進:第1回旋の異常、短頭形となる 高在縦定位:骨盤入口部で縦向きのまま停止、 2時間以上停止で帝王切開を考慮 低在横定位:骨盤闊部で第2回旋の起こらない状態で 児頭が峡部に達して矢状縫合が骨盤横径に一致 側臥位にて経過観察、駄目なら吸引分娩 鉗子分娩をすると顔面損傷の危険が高い 後方後頭位:第2回旋が逆向き、第3回旋時に 児頭が恥骨に引っかかる、吸引・鉗子分娩 分娩第2期で頭蓋骨の骨重積が起こる 骨盤位:単殿位が最多、7か月時30%→3~4%まで低下 臍輪娩出までは児の娩出を急がない 30~35週:胸膝位・側臥位で胎位矯正 35週を過ぎたら外回転術 児呼吸が不穏ならば背部を刺激 臍帯の血管周囲のWharton膠質が血管を保護 羊水過少により過短臍帯(25cm以下)、正常は50cm 胎児機能不全(胎児ジストレス):子宮内で呼吸、 循環機能が障害→高度徐脈、遅発一過性、 高度変動一過性、基線細変動の消失 RI(resistance index)低下=胎児が低O2の時、代償で 脳動脈の血流増加を示す 血流再配分:脳・心・副腎は保たれる 子宮破裂は腹腔内・後腹膜腔への内出血が主 Bandl収縮輪:臍高まで達する子宮収縮輪 正常では収縮輪は腹壁上から観察できない 頸管裂傷:全分娩の1%で発生、3時と9時方向 分娩後に子宮収縮良好なら産道裂傷による出血 子宮内反:第2期まで正常、腹痛、臍帯の牽引後 などに生じる→全麻下で用手的修復、駄目なら開腹 制服に成功した後は子宮収縮促進薬 腹膜牽引による激痛で神経原性ショックがあり得る 弛緩出血に対して子宮底輪状マッサージで収縮を促す 早期産褥出血500ml以上で異常 羊水塞栓症:分娩誘発時、破水直後、死亡率60~80% 肺サーファクタント、組織因子の血管内流入による DICを起こす←ヘパリン、凍結血漿、血小板など 産瘤:皮膚と帽状腱膜の間、圧迫による浸出液の貯留 頭血腫=骨膜下血腫、骨縫合を越えない、黄疸が増強 帽状腱膜下血腫:骨縫合を越える、骨膜間出血、 輸血による治療 子宮底:分娩直後は臍下6cm、12時間後で臍の位置 産褥1~3日目でそれぞれ臍下1~3横指 産褥一ヶ月で子宮の復古が終了、尿路系の復古は遅い 帝王切開後の産褥期:子宮復古不全、悪露滞留症 授乳婦は産褥性無月経が3~4ヶ月、 吸引刺激によるPRLの卵巣機能抑制効果 鬱滞性乳腺炎:産褥期2~4日から、初産婦、乳管に 一致した腫大・発赤、発熱は軽度、積極的に哺乳 急性化膿性乳腺炎:上のに続発、高熱、授乳中止、 膿瘍形成あれば穿刺、切開排膿 血栓塞栓症:産褥期が最多、妊娠でリスク5倍 産褥熱:産道損傷からの感染で10日目までに発熱 アンピシリン・クリンダマイシンの併用で治療 【Q 婦人科】 プロゲとエストロ:子宮・膣に対しては互いに拮抗 乳腺に対しては互いに協調 莢膜細胞でLHの作用でコレステからアンドロに変換 顆粒膜細胞でFSHの作用でアロマターゼが活性化、 アンドロからエストロに変換する 排卵後に少量の腹水貯留 排卵に一致した下腹痛・中間期出血・水様性帯下 初経1~2年はLH surgeなし 子宮内膜:基底層-海綿層-緻密層 海綿+緻密が機能層 子宮内膜日付診;月経周期と子宮内膜の関係を見る 高温期(黄体期)に行う エストロ作用で増殖期、エストロ+プロゲで分泌期 増殖期=卵胞期、分泌期=黄体期、 黄体の持続期間は2週間、黄体期~卵胞期が月経期 増殖期:螺旋動脈侵入で機能層の増殖・肥厚 ドーナツ状腺管構造、核の偽重層化、間質浮腫 分泌期の内膜腺上皮細胞にグリコ蓄積による核下空胞 腺管の屈曲、蛇行 エストロによる頸管粘液変化で精子は侵入しやすい 頸管粘液:量・透明度・牽引性・結晶形成は 排卵期がピーク、排卵が近いとさらっとした粘液 原発性視床下部性無月経:Kallmann、Frohlich、 Laurence-Moon-Biedl症候群 続発性視床下部性無月経:Chiari-Frommel、 食思不振、体重減少性、視床下部機能障害 Asherman症候群:子宮内掻爬による腔内の 癒着のために無月経 Sheehan症候群:前葉の壊死、体重↓、トルコ鞍空胞 無月経・更年期症状に対してKaufmann療法、 挙児希望にはゴナドトロピンによる排卵誘発 Chiari-Frommel症候群:分娩後視床下部障害で 高プロラクチン、低ゴナドトロピン、 乳汁漏出性無月経症 Kallmann症候群:嗅覚脱失+性腺機能低下 神経性食思不振:精神的因子の作用でゴナド分泌不全 →LH,FSHは低下、LH-RHテストは正常 ゲスターゲン:プロゲ作用を持つ合成物の総称 ゲスターゲン検査:1度無月経なら消退出血あり Kaufmann療法:プロゲ+エストロ投与での 第2度無月経の治療 GnRH負荷試験:卵巣性なら過剰反応、 PCOSならLHのみ過剰反応 排卵周期は20~25歳で確立 →機能性月経困難症もこの辺が好発年齢 PRL:夜間に高く日中低い ブロモクリプチン:ドパミン様作用によりPRL分泌↓ 多嚢胞性卵巣症候群PCOS:月経異常、LH↑FSH→ エコーでネックレスサイン、テストステロン高値 患者の多くは初経時より月経不順の症状、 エストロ高値のためゲスターゲンで消退出血 →一度無月経治療はクロミフェンが第一 無効例にはゴナド療法(多胎妊娠の発生率高い) 排卵誘発により黄体機能改善 腹腔鏡下にて卵巣焼灼、卵巣楔状切除術 アンドロゲン過剰→尿中17-KS↑ クロミフェン:抗エストロ作用(視床下部の受容体に 拮抗)によりGnRH分泌↑、不妊症の治療 排卵させても抗エストロ作用で頸管粘液は増えない hMG:ヒト閉経期ゴナドトロピン→FSH様作用、 卵胞発育促進 ⇔ hCGはLH様作用 無排卵周期症:低温一相性、月経周期は不順 頻発月経:未熟な卵胞が排卵なしに退縮することで エストロが急速に低下→増殖期の後すぐ消退出血 希発月経:卵胞がエストロを分泌し続ける 螺旋動脈の増生が追い付かずに破綻出血 ⇔ホルモン低下で螺旋動脈を維持できなくて消退出血 黄体機能不全:黄体期短縮、内膜の分泌期変化(-) 黄体期血中プロゲが10未満、高温相が10日以内 黄体からの分泌不全による←プロゲの補充、 黄体期にhCG投与で刺激、クロミフェンで誘発 機能性子宮出血:不正出血の30%、思春期と更年期 内分泌異常による子宮内膜からの不正出血の総称 止血・内膜安定化を目的にゲスターゲンor エストロ・プロゲ合剤投与(Kaufmann) 月経:20~140ml、3~7日間が正常、月経血は非凝固性 Muller管:卵管・子宮・膣の上2/3 Wolff管:精巣上体、精管、精嚢、射精管 Rokitansky-Kuster-Hauser症候群:Muller管の異常 →腟欠損と痕跡状子宮、卵巣機能は正常 セルトリからミュラー管退縮物質が放出 ライディッヒからテスト分泌でWolff管発達 先天性副腎皮質過形成:21-水酸化酵素欠損が80% 下1桁が1:男性化,デオキシエピアンドロステロン↑ 10の位が1:高血圧、Na↑、K↓、 デオキシコルチコステロン↑ 精巣性女性化:アンドロゲン受容体異常 Muller管は退縮しているがWolff管も未発達 Turner:エストロ分泌(-)のためgrowth spurtがない Kaufmannで月経は発来、その前にGH投与 膣自浄作用:エストロが膣上皮を肥厚化、 プロゲがグリコーゲン生成して乳酸菌 性成熟期の円柱上皮が赤く見えて偽性びらん 淋菌:2~数日、頚部粘膜の円柱上皮に付着して増殖 膿性の帯下、強い炎症 クラミジア:2~3週間、自覚症状はほとんどなし 細胞内に侵入するので免疫反応起きにくい →放置されやすく不妊をきたしやすい Fitz-Hugh-Curtis症候群:クラミジアの肝周囲炎 骨盤内炎症性疾患PID:淋菌、クラミジアによる 性器ヘルペス:核内封入体、左右対称性の浅い潰瘍、 性交後3~7日で発症、有痛性びらん、HSV-2型 多発性小水疱(kissing ulcer) アシクロビル外用 性器カンジダ:白色帯下増加、発赤、悪臭、常在菌、 妊娠後期にも好発、ヨーグルト(酒粕)様帯下、 糖尿病、抗菌薬でも発症、イミダゾール 尖圭コンジローマ:とさか状、抗腫瘍薬外用が有効、 性交後3週~8ヶ月、HPV6,11⇔頚癌は16,18,31,33 トリコモナス:悪臭のある黄~淡灰色の泡沫状帯下、 膣壁の発赤、メトロニダゾール、チニダゾール投与 OHSS:卵巣過剰刺激症候群、多胎妊娠により重症化 エストロゲン↑により血管透過性亢進 →尿量減少、K↑、Alb↓、Na↓ 血液濃縮による凝固亢進、白血球↑ 症状があれば輸液による治療、その後利尿薬 ドパミン投与で循環血液量の維持→腎血流の増加 経口避妊薬:FSH・LH分泌を抑制→排卵の抑制 子宮内膜の増殖抑制、頸管粘液の粘稠度上昇 良性乳房疾患発生率↓、子宮体癌・卵巣癌発生率↓、 子宮内膜症症状緩和、月経困難症改善 子宮頸癌発生率↑、脳卒中・血栓症↑ 高エストロが誘発する疾患を抑制する効果 委縮性腟炎:閉経後、卵巣摘出後の低エストロによる 子宮脱:基靭帯と恥骨頚部筋膜の弛緩、高齢の多産婦 排尿・排便困難、帯下の増加と出血 子宮全摘、Manchester手術、Le Fort手術 子宮下垂:腟部最下端が両側坐骨棘を越えた状態 子宮癌は30代、乳癌は40代で最多 子宮内膜症:20~40歳、ダグラス窩病変、CA125↑ 卵巣チョコレート嚢胞、腹膜blueberry spot 月経痛、不妊、LH-RHアナログ療法で低エストロ にして治療 、副作用で更年期様症状、骨量減少 卵巣チョコレート嚢胞が卵巣癌発生と関連 ダナゾール療法:テストステロン誘導体、 低エストロにする、副作用を抑えるため低用量長期 CA125:卵巣癌・肺癌・子宮内膜症で上昇 子宮腺筋症:CA125↑、子宮壁の肥厚と正常内膜像、 子宮内膜組織が子宮筋層内に直接浸潤 境界不明瞭、出血性嚢胞の高信号病変が混在する Douglas窩から直腸に病変があると子宮周囲癒着 子宮内膜症よりも月経痛が強い 子宮筋腫:30~40代、充実性、境界明瞭、 平滑筋から発生、血行性転移、紡錐形の悪性細胞 大半は無症状、症状あれば筋腫存在部位が推定可能 MRIはT2で低信号、血流に乏しい GnRHアゴニスト投与による偽閉経療法を行う 頸癌:SCJの円柱上皮側より発生、95%が扁平上皮癌 正常⇔異形上皮→上皮内癌→浸潤癌 異形上皮までは自然治癒あり 細胞診でクラスⅢa以上で直ちに狙い組織診 コルポスコピー:子宮頸部の拡大鏡診 酢酸加工:表層部の異形細胞が白色になる HPV:白色乳頭状隆起、核周囲が明るい、空胞 (コイロサイトーシス) 子宮頚部上皮内癌CIS:傍基底細胞(予備細胞)の 核異常、0期、円錐切除で確定診断、単純子宮全摘 頸部上皮内癌:モザイク、赤色斑、異型血管 細胞診でclassⅣ、傍基底・基底細胞型悪性腫瘍 子宮頚部腺癌:頸癌の5%、帯下の増量が見られる 子宮体癌:肥満、不妊、未産婦、40~60代 進行で血性・膿性癌滲出液→子宮留膿腫 無排卵周期症、PCOSの既往でも生じる T2で内膜より低信号、筋層より高信号 内膜異型増殖症からの続発とde novo発生の2タイプ 子宮肉腫:平滑筋肉腫、紡錐形の悪性細胞 閉経後に増大する、特異的腫瘍マーカーなし 表層上皮性・間質性腫瘍:漿液性、粘液性、類内膜、 明細胞、 性索間質性腫瘍:莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫 セルトリ、ライディッヒ細胞腫 胚細胞腫瘍:奇形腫、カルチノイド、卵黄嚢種 漿液性嚢胞腺癌:卵管上皮に類似した腫瘍細胞、 腫瘍細胞が乳頭状に増殖、壊死・石灰化を反映する 砂粒小体(サモマ・ボディ)を伴う、CA125↑ 多房性~充実性の腫瘤、嚢胞壁の肥厚 腫瘤は10cm以下、手術療法と術後化学療法 卵巣粘液性腺癌:アルシアンブルー染色陽性、 子宮頸管腺に類似した腫瘍細胞、腫瘤が大きい 漿液性より予後が良い、緩徐、単房性~多房性 CA19-9↑、CEA↑、化学療法が効きにくい 明細胞腺癌:多房性腫瘤、大型の明るい細胞を持つ 妊娠子宮内膜に類似する腫瘍細胞、日本で増加中 乳頭状充実部分を認める多房性嚢胞腫瘤 hobnail pattern、化学療法無効 類内膜腺癌:子宮内膜に類似、腫瘍細胞同士が接して back to back配列、篩状構造cribriform 明細胞・類内膜は子宮内膜症が前癌病変 顆粒膜細胞腫・莢膜細胞腫:エストロ↑、閉経前後 片側・充実性、境界悪性 、性索間質より発生 子宮内膜増殖症:エストロ分泌腫瘍に合併しやすい →顆粒膜・莢膜細胞腫 Sertoli・間質細胞腫瘍:20代女性、アンドロ産生 成熟膿胞性奇形腫:3胚葉成分を含む、CA19-9↑ 35歳以上で1~2%で悪性転化、腫瘍核出術 Meigs症候群:良性卵巣腫瘍+腹水・胸水、 腫瘍摘出後に消退する 胞状奇胎:点状高輝度エコー、snow flake pattern 強い悪阻、不正性器出血、子宮の速やかな増大 東洋人、血行性、加齢、雄性発生46XX、 合胞細胞からhCG放出、卵巣黄体嚢胞形成 性器出血+つわり症状 部分胞状奇胎:絨毛の一部が嚢胞化、胎児成分あり 侵入胞状奇胎:子宮筋層内に侵入、絨毛形態、 早期に血行転移、肺転移が多い、 先行妊娠が胞状奇胎の人、メトトレキセート 抗腫瘍薬単剤投与が著効 絨毛癌:先行妊娠の60%が胞状奇胎、血流が豊富 早い時期から血行感染、hCG 雄性発生:ゲノム欠損卵に1,2個の精子が受精 黄体嚢胞:絨毛からのゴナドの刺激で卵巣が腫大 無痛性、12週以降自然消退することが多い 卵巣腫瘍との鑑別が大事 膣嚢腫:胎生期Gartner管の遺残から発生 濾胞性で表面平滑(良性)⇔充実性で表面不整(悪性) 膣上皮は角化しているとパパニコロウでオレンジ色、 酸性、表層ほど細胞が大きい ⇔閉経期は好塩基性の青色の深層の細胞 性交痛:子宮内膜症、老人性腟炎、慢性頸管炎など 低エストロゲンによる膣の狭小化、膣上皮の菲薄化 接触出血:頚癌、腟部びらん、頸管粘膜ポリープ、 老人性腟炎、トリコモナス腟炎 陣痛様疼痛:進行流産、子宮蓄膿症、粘膜下筋腫、 子宮体癌、処女膜閉鎖(モリミナ) 卵巣出血:黄体期の突然の腹痛と腹腔内出血、圧痛(+) 子宮発育不全→偽妊娠療法 ゲスターゲン (+エストロゲン) hCG値:体重減少で低下、 無排卵が視床下部性か 卵巣性かの鑑別 偽妊娠療法:エストロ・プロゲで内膜を脱落膜化 偽閉経療法:ダナゾール療法:体重増加をきたす LH-RHアナログ療法:開始後に更年期症状 不妊症の30~50%に子宮内膜症を合併 閉経前後の不正出血:子宮体癌の可能性 X線検査は卵胞期のみ、月経直後に行う 子宮体部:充実性、西洋梨状 陣痛様下腹痛:子宮内貯留物を排除する子宮筋の収縮 腟鏡診の後に双合診 腹腔鏡検査の気腹針はモンロー点から 排卵直前の子宮内膜厚は10mm 子宮内部荒廃により前置胎盤、癒着胎盤 2絨毛膜性の双胎では胎盤は別々 Huhnerテスト:子宮頸管因子の一般検査 Rubinテスト:卵管通気検査 乏精子症:2000万/ml以下 卵管炎・頸管炎:クラミジアを疑う 更年期:ゴナドトロピン高値、エストリオール一定 Y染色体あれば男性型外陰 子宮奇形で下部尿路奇形も合併 43歳未満なら早期閉経 抗うつ薬、スルピリド(消化器)→高PRL血症 軟性下疳:ヘモフィルス=インフル菌による Baetholin腺=Cowper腺、尿生殖洞から発生 Skene腺=前立腺 類脱落膜化:非妊娠時の排卵後の機能層の変化 卵巣動脈と子宮動脈上行枝が吻合 尿管は膀胱子宮靭帯の前層・後層の間を貫通
https://w.atwiki.jp/midkiseki/pages/1401.html
▼タグ一覧 キングメーカー シミュレーション スピンオフ 乳部 育成 Prince Maker 〜Nursery Wars〜 ■ジャンル 皇子育成シミュレーションゲーム ■ストーリー 皇族の子弟養育機関『乳部(みぶ)』… その機関の一員である あなた のもとに、初の仕事が舞い込みます。 "この子の専属担当となり、立派な皇族の一人に育て上げよ" あなたが任せられることになったのは、継承権の序列で言えば下から数えた方が早いものの、利発で将来有望そうな幼い皇子。 皇子の成人の儀まであと五年…その結果如何で、あなたの将来も皇子の将来も決まってしまうでしょう 果たして、運命の星の流れる先は…? ■ゲームシステム 《初期設定》 →最初に皇子の名前・四液質(血液質、粘液質、黄胆汁質、黒胆汁質)・生年月日(=二十七宿)を決定します。 四液質は月ごとに上がる(下がる)パラメータを、二十七宿は初期パラメータに影響します 《パラメータ》 ステータス 統率 人を従える能力を表す。『軍学』スキル成長に影響 武勇 個人の戦闘力を表す能力。『剣術』『馬術』スキル成長に影響 外交 人との駆け引き、弁舌の巧みさを表す。『弁舌』『策謀』スキル成長に影響 内政 政務官としての力、頭の回転の速さを表す。『算術』スキル成長に影響 魅力 人間的魅力、人を惹きつけるカリスマ性を表す。『話芸』スキル成長に影響 野望 上昇志向の強さ、やる気の高さを表す。高いとパラメータの成長が良くなるが、高すぎると… 体力 皇子の残り体力を表す 信頼度 皇子からあなたへの信頼度合いを表す カルマ マスクデータ。皇子が今生で背負う"業"の重さを表す スキル 《スケジュール》 →スケジュールは1週間を1単位(一年12月、一月4週間)として予定を立てて行きます。 稽古 →さまざまな武芸、学問、その他技芸を身につけます。レベルには高/中/低があり、低レベルはあなたにも教えることができますが、中レベル以上は専門家を雇う必要があります(=出費が発生します) 社会勉強 →社会勉強…という体で皇子を様々な場所に働きに行かせます。ステータスが上昇(場所によっては下がるステータスも)し、さらに育成資金を得ることができます。 休息 →皇子に一週間、休息を取らせます。体力が最大値まで回復します。 武者修行 →皇子を東西南北の辺境に武者修行の旅に送り出します。皇子のステータスが大幅にランダム成長し、アイテムを手に入れて帰ってくることがありますが、この行動だけ一週間ではなく一ヶ月(=4週間)必要になり、さらにたまに旅から帰ってこないこともあります。 《発生イベント》 新嘗祭(11月第4週) →その年に獲れた新米を神に捧げる宮中行事で、いわゆる収穫祭になります。 『奉納相撲』『流鏑馬』『宮中歌合』の三つの記念競技のどれか一つに参加することができ、優勝すれば能力の成長や賞金やアイテムを手に入れることができます 記念競技 『奉納相撲』 参加資格:なし 必要能力:体力、武勇 『流鏑馬』 参加資格:『馬術』スキルレベル中以上 必要能力:統率、魅力、『馬術』スキル 『宮中歌合』 参加資格:なし 必要能力:外交、『話芸』スキル 他の継承者との出会い(1月第1週) →今上の帝に新年の挨拶に行った際に、他の継承者候補たちとあなたの所の皇子が出会います。出会った継承者候補は、以後ランダムで都のどこかに登場するようになります 《エンディング》 →五年間が過ぎ、皇子の成人の儀が執り行われる時期になります。 皇子のパラメータ、保有スキル、五年間に成した事、発生させたイベント・知り合った他の継承者との関係性により、様々なエンディングに分岐します ▼エンディング一覧 継承 →見事、世継ぎとして選ばれるエンディング。何人もいた上位継承者たちは果たして…? 【名君end】【凡君end】【覇王end】【暗君end】 王佐 →世継ぎには選ばれなかったが、皇族として王を支えることを選択したエンディング。…正史ルート? 【摂政end】【将軍end】【賢者end】 臣籍降下 →後々の火種になる、と警戒され皇族から堕とされ野に降るエンディング。世継ぎとなった継承者との関係が悪いと分岐しやすい 【武官end】【文官end】【隠者end】 凋落 →皇子が自ら正道からドロップアウトし、闇の世界へと堕ちていくエンディング。信頼度が低すぎる、野望が異常に高すぎた、地雷選択肢を引いた…などが考えられます 【凶手end】【禁恋end】【匪賊end】 亡失 →皇子の成人後、非業の死を迎えることになるエンディング。…どんだけカルマを溜めたんですか…? 【叛逆end】【暗殺end】【乱心end】 特殊 →ある日目を醒ますと皇子が消えていた。他の乳部の者に聞いても『そんな方は皇族に居ない』…あの五年間が夢?そんな…嘘だ…皇子… 【胡蝶end】