約 79,579 件
https://w.atwiki.jp/rivatan/pages/44.html
「ファイア!」 「ギャアアァァァ・・・」 この夜、幾度目かの炎がゴブリンを焼き尽くした。女に先んじて退院してからというもの、毎夜の様にイフリーたんは魔物たちに襲われていた。魔物たちが増えてきているようだった。 これは明らかに異様なことであった。真っ黒なカラスよりも多くの魔物がいるというのに、一切の報道も無ければ、イフリーたん以外が襲われたという話もない。ビブロスとの一件から、イフリーたんは起こってはいけない何かが起こっているように感じていた。 「グオオォォォ」 背後から唸り声が聞こえる。振り返ったイフリーたんの目の前には、一匹のボムがいた。 「参ったな・・・」 ボム如きであるならば、イフリーたんにとっては造作もない相手である。右腕一本で葬り去ることができるだろう。だが、ボムは死に際に自爆する。深夜の住宅街で、自爆させることがいかに危険か、イフリーたんはわかっていた。最悪、2,3軒の家が吹き飛んでしまう。 「グアアァァァ」 ボムはイフリーたんが答えを出すまで待たず、巨大な口を開けて噛み付いてくる。イフリーたんはバックステップで間合いを取りながら答えを探し続けた。何か解決策があるはずだと。 イフリーたんが間合いを取り続けてからかなりの時間が経過したが、イフリーたんはその答えを出せずにいた。この、永遠に続くと思われた鬼ごっこに終止符を打ったのはボムだった。ゴゴゴゴゴ・・・という物々しい音とともにボムが巨大化をし始めたのだ。それは、ボムが自爆をする前兆であった。 「まずいっ」 とっさにイフリーたんはボムを抱え込んだ。体を盾に爆発を封じ込める魂胆だ。しばらくボムはイフリーたんの腕の中で膨らみ続けていたが、やがてボムっという鈍い音を残して消滅した。 場には、静寂を保ったままの住宅街と、間近でボムの自爆を受け、傷を負ったイフリーたんだけが残った。 「ボム相手にこのザマかよ・・・」 幸いイフリーたんが受けた体の傷は軽く、一日寝れば治る程度であった。もしボムが炎属性の魔物でなければこんなものではすんではいなかっただろう。 しばらく、考え事をしていたイフリーたんだったが、帰って寝ることにした。自分の弱さなど、悩んだところでなくなるものではないのだから。 翌々日には女が退院してくるのだ。弱った自分を女には見せたくないと、イフリーたんは思った。 この夜、イフリーたんは悪夢を見た。人質にとられた女を、自らの手で殺してしまう夢だった。 翌日、早くにイフリーたんは目が覚めた。強くなるにはどうすればいいのか、少し考え、ある結論にイフリーたんはたどり着いた。 「特訓すればいいじゃないか」 次にイフリーたんが直面した問題は、その特訓の方法である。自分の何が弱いのかもわからないままでは、何を特訓すればいいのかわからない。だから、自分よりも強いものの元で特訓をするのが一番早いと、イフリーたんは思った。 そして、イフリーたんよりも強い召喚獣が彼女の身近にはいた。 「ぅ・・・もしもし?」 電話口の相手は眠そうに言った。それは無理もない。今はまだ日曜朝の7時なのだ。 「折り入って相談があるんだ、竜王バハムート」 「止せ、我は竜王ではない。この朝早くから何用だ、炎の魔人よ」 「特訓をしてくれ」 「特訓?」 二文字の単語にバハムーたんは怪訝そうに聞き返した。 「ああ。女を守る力が欲しいんだ、だから・・・」 「それは己で身に付けよ。」 「んなっ、頼むよ」 「・・・わかった。今すぐに来い」 「おぅ、サンキュー。すぐ行くぜ」 電話は終わった。ため息をつくバハムーたんの隣には、《特訓してやれよ》とかかれたスケッチブックを持った友が、ニコニコしながら座っていた。 「とも、でんわぬすみぎぎしたの?」 「いや、そのたまたま耳に聞こえちゃって・・・」 「めがふr・・・」 「待て、待てバハムーたん。俺はイフリーたんのことを思ってだな。」 「わかった。このめがふれあはとっておく。」 「わかってくれたかぁ。って、とっておくって、え?」 「とも、恐○キングがかけて」 「ああ、うん・・・」 そこはかとなく、友は嫌な予感がしていたが、それを払拭するかのようにテレビをつけた。そこには、今期から翼竜伝説と副題の付いた恐○キングが流れていた。 ぴんぽーん ちょうどテレビアニメも終わったころ、友の家のチャイムが鳴らした。鳴らしたのはもちろん、イフリーたんである。 「よぅ」 「来たか、炎の魔人よ」 「・・・バハムー、たん?」 バハムーたんは、バハムートとして、イフリーたんを受け入れた。先ほどまでとの口調の違いに友は戦慄いた。バハムーたんの小柄な体に、友を震えさせるだけの力が込められていた。 「この半刻の間、汝の弱さについて考をめぐらせていた。」 「わかる、のか?」 「当然のこと。汝には制御する力が必要だ」 「制御・・・」 イフリーたんはゴクリと唾を飲み込んだ。ものの一瞬にしてビブロスを蒸発させた、瞬間の映像がイフリーたんの脳裏を支配した。次暴走したときに、女を殺さないとはいえない力だった。 「自由に上級魔法を唱えられるようになれ。」 「どうすればいいんだ!?何だってする覚悟だ!」 「力の制御は心の制御。心を律し、溢れ出る力を感じ、調和させるのだ。」 「わかったぜ。やってみる。」 「できるようになったらおしえて。とも、あそぼー」 いつの間にかバハムートはバハムーたんに戻っていた。イフリーたんは目を閉じ、体の中に眠る力を探そうとした。しかし、そう易々とは見つからなかった。見つからないから苛立ち、また見つからなくなる。ダメだと思っても苛立ちは消えず、イフリーたんは太陽が一番高く上ったころには、もう辟易としていた。 眼は何者も見ぬよう、耳は何者も聞かぬよう、肌は何も感じぬよう、イフリーたんは意識をして行っていた。そしてそれはまもなく、崩れてしまった。 視界こそ瞼に遮られていたが、耳にはじゃれあうバハムーたんと友の声が、肌には外気の流れが感じられ始めてきた。不思議とそれは、彼女にとって心地よかった。 「っ、フレア!」 感じるまま、窓に向かってイフリーたんはフレアを放った。巨大な火炎はバハムーたんの指示通り空に向かって飛んでいった。窓を粉々に吹き飛ばして。 「できた、できたぜ、バハムーたん!」 「しぜんとのちょうわ」 バハムーたんは、もうバハムートになるのは疲れる、といった具合だった。 「自然との、調和?」 「まわりがみえないと、じぶんもみえない。みえないとつかえない。」 「そういうことだったのか。ありがとう、バハムーたん。気づかせてくれて」 「まだおわりじゃない」 意気揚々と帰ろうとするイフリーたんをバハムーたんが止めた。まだ、特訓は終わっていないということらしい。 「え?」 「ぼくにふれあをあててみて。」 「おぅあっ!?」 そう言うや否やバハムーたんは友を鷲掴みにすると、空へと飛び立った。 「あ、おい待て!」 イフリーたんはそれを追って屋根へ出た。空には友を掴んで羽ばたいているバハムーたんが友と話をしていた。 「こら、バハムーたん、どういうつもりだ」 「とも、めがふれあよりいたくないよ」 「んなっ、俺何かしたか?」 「とっておいたぶん。ぬすみぎきはだめ」 「マジかよ・・・」 「バハムーたん、お前の主に当たったらどうすんだよ!」 「あてないようにうって」 「よし、フレ・・・」 「ちなみに、ともをたてにするから」 それならばとばかりにフレアを放とうとするイフリーたんを、バハムーたんが遮った。語調から本気であることをイフリーたんは悟った。 「なにぃっ!?」 それに対して声を上げたのは友のほうだった。まさかこんなことになるとは思っていなかったらしい。降ろせとばかりに暴れる友だったが、結局それは無駄な抵抗に終わった。そして、仕舞いには片腕を掴まれ宙に浮く形になってしまった。 痴話喧嘩を見ているようで、辟易としていたイフリーたんだったが、友の姿を見て唖然とした。ビブロスに腕を掴まれた女と、姿が重なったのだ。傷つけずに助ける方法をイフリーたんは考えた。頭にはビブロスのいやらしい声ばかりが響き、集中を妨げる。 何を思い立ったのか、イフリーたんがバハムーたんに向けて飛び掛った。バハムーたんは羽ばたき回避をしようとするが、イフリーたんは地に落ちなかった。一瞬、バハムーたんの顔が曇る。 「ましたにふれあ・・・」 イフリーたんは真下に向かってフレアを放ち、推進力を得ていたのだ。地上に害が及ばないように制御して。地上に害が及ばないギリギリの力は、イフリーたんが進むほど大きくしてもよい。 すなわち、常に加速できる。 「捕まえたぜバハムーたん。零距離なら、友には当たらねぇ!」 「みごと」 「フレア!」 爆音が響く。が、バハムーたんは落ちなかった。それだけではない。ピンピンしていた。 「まだちからがたりない」 「馬鹿な、全力だぞ・・・」 「ぼうぎょをかためるすきがあった」 そういうとバハムーたんは二人を乗せ、友の部屋に戻った。バハムーたんが脳震盪を起こして気を失った友をベッドに寝かせ、口を開いた。 「何故いきなり力を欲した、炎の魔人よ」 「話し方いきなり変えんじゃねぇよ。」 「友はこの口調を好まぬのだ。して?」 「最近、ある悪魔と戦り合ったのは話したな?」 「病院で聞いたあれか。」 「ああ。だが奴は以前俺が屠った奴だ。」 「それも病院で聞いたな。」 「そしてあの病院、俺をただの患者として扱いやがった。」 「・・・何が言いたい」 「そして最近、魔物が増え始めた。本来この世界に起こってはいけないことだ。」 「“調和の乱れ”が起きたと言いたいのか?」 「・・・そうじゃなきゃここ最近の動向は説明できねぇ」 「故に力を欲したか」 「ああ。命に代えても私は女を守らなきゃなんないからな」 「・・・・」 この後、二人は口をつぐんだ。イフリーたんは頑なにバハムーたんが口を開くのを待った。だが、一向にバハムーたんは口を開かなかった。 時だけが流れた。陽は落ち、明かりをつけない部屋は徐々に暗くなっていった。時折窓から流れてくる風だけが、部屋の静寂を破っていた。 「“調和の乱れ”を正す心算か?」 バハムーたんが静かに口を開いた。言葉の長さに比例せず、とても重い質問のようにイフリーたんは感じた。 「・・・ああ」 「何が起こるか知った上でか?」 「・・・ああ。これ以上の乱れは女を傷つける」 「・・・そうか」 バハムーたんは静かに呟いた。再び沈黙が訪れようとしていた。 「協力してくれ。友がどうなっちまうかもわかんねぇんだ」 イフリーたんがその到来を拒否した。静かな熱い言葉だった。だが、バハムーたんは答えなかった。まるで、イフリーたんの声を聞かず、過去を眺めているようだった。 「・・・わかった。私は一人でも戦う。じゃあな」 イフリーたんは失望したかのようにバハムーたんを一瞥し、立ち上がった。そして踵を返し、扉へと向かっていった。 「待て」 それをバハムーたんが呼び止めた。 「空を見よ。ここ最近の星空の歪みは、乱れが原因やもしれん」 「恩に着る。」 イフリーたんはそういうと部屋を出た。 「あの程度をどうにかできぬなら、“調和の乱れ”は正せまい。炎の魔人よ。」 部屋に残されたバハムーたんはぽつりと呟き、静かに目を閉じた。 後半部まで一気に書ききれなかったので急遽分割。 後日ちゃんと上げます。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5735.html
前ページS-O2 星の使い魔 「結婚するのよ、わたくし。ゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになるでしょうね」 「ゲルマニア! あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」 「ええ、そう。けれど仕方が無いの。 トリステインとゲルマニアが同盟を結び、叛徒との戦争の備えねばならないのですから」 「そんな……ああ、アンリエッタ様……」 「いいえ、いいのよルイズ。物心ついた時から覚悟はしていました。 私は王女。好きな殿方と結ばれるなど、夢物語にすぎぬのだと」 (……まるで歴史の教科書だな) なにやら芝居がかったやりとりを続けるルイズとアンリエッタとは対照的に、 一方のクロードは意外なほど冷静に二人の話を聞いていた。 二人の話から推測するに、トリステインとゲルマニアによる政略結婚によって軍事同盟が結ばれ、 それにアルビオンでは反体制を旗印に反乱が起こっているらしい。 下手をすれば、ここからハルケギニア全土に変革の嵐が吹き荒れるかもしれない。 まさかこんなところで歴史の節目に、それも当事者として関わることになるなんて。 「……ん?」 いつの間にか、シエスタに服の裾を掴まれていた。 「あっ……す、すいません!」 クロードの視線に気付いたのか、ビクリとして手を引っ込める。 まあ、いきなりこんな話を聞かされれば心細くなるのも無理はない。 ましてや、彼女は世情や国家などとは縁の無い庶民なのだから。 「それで、わたくしが今日ここに来たのは───」 はてさて、ようやく話が本題に入ったことで改めて一行が表情を引き締める。 「アルビオン王家のウェールズ皇太子から、手紙を受け取ってきて欲しいのです。 もしもその存在が公になれば、この縁談は破談となってしまうでしょう」 「……手紙、ですか? それもアルビオンに?」 首を傾げ、眉を寄せるクロード。 「いくらなんでも、危険すぎませんか? それに、向こうで処分してもらうわけにはいかないんですか?」 「ええっと、それは、その……」 口篭るアンリエッタに対し、クロードの視線に避難がましいものが混じる。 それを察したルイズがすかさずクロードに肘鉄を入れる。 「この馬鹿、空気読みなさいよ!」 「……うぐっ。でもさ、ルイズ。冷静に考えてくれ。 紛争真っ只中の国に、特別な訓練を受けたわけでもない学生を向かわせるなんて…… 死んで来いって言ってるようなものじゃないか。こんなの、正気の沙汰じゃない」 「何よ、別に命なんて惜しくないわ! アンリエッタ様の期待に背けって言うの!?」 「犬死にに名誉も何もあったもんじゃないだろ。もう少し冷静に考えてくれよ」 「ああもう、うっさいわね! 使い魔は使い魔らしく、主人の言うことを聞いてればいいのよ!」 「その主人の身を心配してるから、こうして話してるんじゃないか!」 いつもは割とすんなりと折れるクロードにしては珍しく、今回はなかなか引き下がらない。 アンリエッタも口を挟めずにおろおろしている。 「あのう、ルイズ様、クロードさん……そ、そんなに興奮なさらずに……」 「悪いな、お嬢ちゃん。今回ばっかりはお前さんの出る幕じゃねえよ」 仲裁に入ろうとしたシエスタに、デルフが冷たく言い放つ。 思わぬところから入った横槍に、ルイズとクロードも口を挟めない。 デルフの言葉は続く。淡々と。 「王女さんに娘っ子。悪いが、俺は全面的に相棒に同意させてもらうぜ。 勇気と無謀は別モンだ。こいつぁ荷が重いとか軽いとかってレベルじゃねえ。 せっかく出会えた相棒を、むざむざ野垂れ死にさせるような真似は御免蒙る」 一息(?)にそこまで言い終え、デルフは言葉を切った。 クロードもそれ以上何も言おうとしない。つまりは、そういうことなのだろう。 ルイズは唇を噛む。デルフの言葉は正論以外の何物でもない。 そして、間違っていないからこそ、気に食わない。 「……あぁそう、良いわよ! あんたなんかに頼まないから!」 「だから、人の話を聞けよ! 危険だって言ってるのが分からないのか!?」 「うっさい腰抜け! 死ぬのが怖いなら、ここで引き篭もってればいいのよ!」 「行けば死ぬと分かってる場所に、行かせられる訳が無いだろ!」 お互いに苛立ってきたのか、しだいに声のトーンが大きくなる。 ああ言えばこう言い、こう切り込めばそう切り返す。 既に話し合いと言うより口論、或いはただの痴話喧嘩だ。 すでに泥仕合の様相を呈し、蚊帳から放り出された二人は途方にくれるばかり。 と、そこでバン!と扉を開けて部屋に飛び込む人影が一つ。 「話は聞かせてもらったよ! ここは僕に任せて───」 「「お前は引っ込んでろッ!!」」 相変わらず空気の読めぬ男、ギーシュであった。 (……ダブル説教中につき、しばらくお待ちください……) (……ダブル説教中につき、しばらくお待ちください……) (……ダブル説教中につき、しばらくお待ちください……) 「ええっと……実は、この件については私の発案ではないのです。 一度、とある信用の置ける方に依頼したのですけれど、 その方から是非ルイズに助力を願いたい、との申し出があったのですよ」 何はともあれ、空気が変わったことを流石のアンリエッタも感じ取り、 そう言ったところでにっこりと笑う。 「私が……私の力が必要……?」 そう言って頬を赤くするルイズ。 自分のことを見てくれている人がいた。自分の力を認めてくれる人がいた。 それだけでぐっと胸が熱くなる。何だってやれそうな気がしてくる。 そんな主の様子を見て、クロードも諦めたように一つ息をつく。 ちなみに、ギーシュはその横で心底羨ましそうに唇を尖らせている。正座したまま。 「……わかった。そういう事だったら、僕からこれ以上とやかく言ってもしょうがないな」 「ふん、解ればいいの。ちゃんと付いて来なさいよ」 どうだ、と言わんばかりに胸を張るルイズ。 ナチュラルにクロードを頭数として入れている辺り、彼女らしいと言うか何と言うか。 デルフもこれ以上の説得は無駄だと考えているのか、何も言う気配が無い。 もっとも、それを自然に受け入れている自分も、人のことは言えないのだろう。 これもコントラクト・サーヴァントの効果なのか、それとも自分自身の意思なのか。 アルビオン行きを止めようとしていたことにしても、 あくまで彼女の身を案じていたからであって、自分の都合は二の次だったような気がする。 どちらにしても、今のクロードにこの状況を覆すだけの力は無い。 何はともあれ、これは自分にとってもルイズにとっても一つの大きな経験になるはずだ。 今はそう思っておくことにしよう。生きて返って来られたなら、という条件付きだが。 とりあえずそこで一度考えを切って、半ば拗ねているギーシュに向き直る。 「それからギーシュ、君にも一緒に来て欲しい」 「なっ……!?」 「本当かい、クロード!?」 思わぬ申し出にルイズが絶句し、ギーシュが立ち上がってクロードの手を取る。 (ちょっと、どういうつもりなのよ!) (だって、学校で変に口を滑らせても困るじゃないか) 興奮して両手を握り締めるギーシュの横で、こっそりとルイズに説明するルイズ。 それを聞いて、ルイズも納得したようにポンと手を打つ。 こういう任務にはルイズよりもギーシュの方が向いていると考えていたのは内緒だ。 もっとも、他にもっと頼りになりそうな人物が両手に余るほど挙げられそうな気がしないでもないが。 「ありがとう、ありがとうクロード! 心の友よ!!」 そんなやりとりを知る由も無く、クロードの手を握り締めてブンブンと上下に振り回すギーシュ。 「あだ、痛たたたた! お、落ち着けよギーシュ!」 「姫殿下の御前よ。自重しなさい」 「あ、ああ。すまない、ルイズ、クロード。僕としたことが……」 そう言ってギーシュは大仰に咳払いをし、改めてアンリエッタの眼前に跪く。 「アンリエッタ王女殿下、どうぞこの私、ギーシュ・ド・グラモンに、 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと共にアルビオンへ赴く任を仰せつけなさいませ。 未だ未熟な身ではございますが、この魔法が姫殿下のお役に立てるようであれば、これは望外の名誉にございます」 「グラモン? まさか、グラモン元帥の?」 「はい、息子でございます!」 元帥の息子。 その言葉にクロードの表情が微かに歪んだが、気付いた者はいなかった。 「それにしても、このような格好で申しわけありません。 幼友達の前ならばともかく、元帥の子息の前でこのような服で……」 「何を仰せになります! 麗しき姫殿下のお召しになるものならば、例えいかな襤褸でも輝く錦となりましょう! それにそのメイド服も真にけしから……ゲフンゲフンッ! いえいえ、可憐であらせられます! 慎ましやかな黒のロングスカートと純白のエプロンのコントラスト。 其に身を包むはトリステインの秘宝、ハルケギニアに咲く一輪の花! そう! こんな素晴らしいものを目の前にしては、例え始祖ブリミルと言えども辛抱たまりませんともッ!!」 「……その辺にしとけ、ギーシュ。それ以上は色々とマズい気がする」 鼻息も荒く、嫌な方向にトリップしかけたギーシュの肩を掴み、そそくさと横に退けるクロード。 もっとも、アンリエッタはよく分かっていない様子でニコニコと笑っていたが。 「では、姫殿下。手紙をアルビオンのウェールズ皇太子殿下より受け取って来ればよいのですね?」 改めて一歩前に出るルイズ。 「ええ、それから───」 そう前置きをして、アンリエッタは一通の手紙をしたためる。 始祖ブリミルよ、お許しを。そう呟いて封をしてルイズに手渡した。 意を得た、とルイズも無言で一つ礼をし、懐へと忍ばせる。 そして右手の薬指に填められた指輪をそっと抜き取り、ルイズの左手へと差し出す。 「母上から賜った『水のルビー』。これがきっと貴方たちを守ってくれるでしょう」 「姫殿下……!」 感極まってルイズの瞳に涙が浮かぶ。 後ろに立つギーシュも、表情をこれ以上ないほどに引き締めている。 「……正直どうよ、相棒?」 「……どうなんだろうな」 感激に身を振るわせる貴族二人を尻目に、ぼやくデルフとそれに他人事のように答えるクロード。 不安が無いといえば嘘になるが、あれこれ考えるには今晩は色々なことがありすぎた。 あとはルイズを推薦したという人物の器量と、せいぜい始祖ブリミルの加護にでも期待しておこう。 窓の外の空には、寄り添うように浮かぶ二つの月。 月の光は人を狂わせる魔力があるのだという。 ならば、この様に二つ月が並ぶ場合はどうなるのだろうか。 狂気が更なる狂気を呼ぶのか、はたまた狂気が裏返って正気に返るのか。 (……どう転んでもマトモじゃない、か) そんな予感をひしひしと感じるクロードだった。 おまけ 描写の関係でボツにした部分 シエスタ「ちょ、姫殿下っ……ひゃぁっ! そ、そんなところを……ひんっ! や、やめっ」 アンリエッタ「あら? おかしいわね。この辺りに入れておいたと思ったのだけれど」 ギーシュ「……けしからんな」 クロード「……ああ、けしからんな」 ルイズ「……けしからんわね」 前ページS-O2 星の使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3601.html
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第二十四話「指輪」 「つまり話を整理すると、変装して私の部屋に入った姫様をギーシュが見ていた。そして、中の話を立ち聞きしている所をモンモランシーに見つかった。と、こういうわけね?」 ギーシュはルイズの問いかけに対しうんうん、と頷く。 ルイズはやれやれといった感じで眼前の二人、ギーシュとモンモランシーを見つめた。 立ち聞きをするギーシュもたいがいだが、そんな彼に対し、なかなかほっとけないという様な姿勢を見せるモンモランシーも良い勝負だった。 「放っておけないんですか?」 「う、五月蝿いわねっ!私はね、こんな時間に女子生徒の部屋の前でうろうろしているのは誰かなって通りがかっただけよ!」 ラティアスの何気ない質問に対して、モンモランシーは真っ赤になって反論する。 ああ、この人もご主人様と似たり寄ったりな人なんだなと、ラティアスは頭の中で勝手に結論づける。 「でも君は!それが僕だと分かると直ぐに来てくれたじゃないか!」 「はぁ?何勘違いしてるのよ!あなただから余計に危なっかしいんじゃない!この節操無し!」 ギーシュは縒りを戻しでもしたいのか、構ってくれと言わんばかりのオーラを放つ。 が、そんな物が今のモンモランシーに効く筈も無くあっという間に一蹴された。 彼女だって、彼がこんなに浮気性でなければ色々と考えてやれんでもないと考えていた。 が、その酷さは数日前に起きた香水の一件で、すっかり白日の下に晒されている。 その為にモンモランシーは、ラティアスに口では乱暴な事を言いつつも、内心では感謝していた。 そしてラティアスは、目の前で起きている痴話喧嘩に溜め息を吐きつつ思う。 この分ではどうやら、二人が結ばれる道程はここから月への道程ほどになりそうだ。 「二人とも!姫様の御前よ!私語は慎みなさい!」 弛みきったその場の空気を引き締める為に、ルイズはぴしゃりと言った。 ルイズが二人ともと言ったという事は、自分は入っていない。 と言う事は少なくとも、自分は置いてけぼりにされていないという事にラティアスは気を良くした。 ラティアスは困った様な声でアンリエッタに話しかける。 「どうしますか、王女様。この二人、さっきの話を立ち聞きしたそうですけど、どうします?」 「そうね……今の話を聞かれたのは不味いわね……」 「因みにあんた達は一体どの辺りから話を聞いていたの?」 ルイズの質問に答えたのはギーシュだ。 「確か……破滅の一途を辿らせる手紙だとか、アルビオンのウェールズ皇太子だとかの辺りからだが?」 その正直な答えにルイズは瞠目する。 何て事だ。それでは話の肝心な所は、ばっちり全部聞こえていたという事ではないか。 これでは何の隠し立てのしようも無い。 恐らくは隣でぶすっとした表情を浮かべているモンモランシーも同様だろう。 「今更引き取ってくれって言うのは難しいですし、かと言って、この任務に巻き込むのも……」 ラティアスはそう言って値踏みするような目で二人を見た。 ギーシュに関しては、例の決闘を参考にしたので力量は大方分かっていた。 包み隠さず言えば、七体の脆い青銅ゴーレムしか操れないドットメイジの彼が戦力に加わったとて、大きな変化がある訳ではない。 平民の傭兵や野盗相手にならどうという事は無いが、道中でお相手するのは彼と同じメイジ、それも大半、いや全員が彼以上の力量を持った者達なのだ。 ハッタリをかます位の所業が精一杯だろう。 モンモランシーに関しては未知数とも言える。 ラティアスも見る事が出来る野外における授業(そもそも野外授業の数自体がかなり少ない)でも、彼女はあまり魔法を見せた事が無いし、見せる事があってもかなり小規模な物に限定されていたからだ。 使い魔召喚の儀において蛙を召喚していた事から、水系統のメイジだという事は分かっていたがそれきりである。 また、水系統は攻撃用の魔法と回復用の魔法の二つを操れる事を、ルイズから伝え聞いていた。 それらを纏めて考えるなら前衛は使い魔である自分が務めればいい。 魔法使いには呪文詠唱が必要なのでいい時間稼ぎになるからだ。 攻撃にはギーシュの武器を持った『ワルキューレ』、ルイズが持ち得る魔法を使って対応する。 後衛兼補助としてモンモランシーが回復と攻撃に務める。 戦闘態勢としては一応様にはなっているが、如何せん火力の小ささが否めない。 想定するだけ無駄だったか? そんな時、ギーシュが立ち上がって仰々しく言った。 「姫殿下!その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付け下さい!」 その様子を見てモンモランシーは眉を顰めた。 「あんたって人は……今度は姫殿下にまで色目を使うつもり?!」 「ば、馬鹿な事を言わないでおくれよ、モンモランシー!僕は純粋に姫殿下のお役に立ちたいと思ってるんだ!それに今のままでは僕自身の誇りに傷が付いたままじゃないか!その回復の為にも、僕はこの任務に同行しようと思っているんだよ!」 「どうだか……」 ギーシュの熱弁にも関わらず、モンモランシーはすっかり冷えた視線をあさっての方向に向けている。 と、ギーシュの口上を聞いていたアンリエッタが彼に質問を投げかけた。 「グラモン?あのグラモン元帥の?」 「息子で御座います。姫殿下。」 ギーシュは恭しく一礼して胸を張る。 アンリエッタはそんな彼を見て期待を込めて尋ねる。 「あなたも私の力になってくれるというのですか?」 「この部屋の戸口において、事の次第を聞きし時からそう思っておりました。この上任務の一員に加えていただけるなら、それはもう望外の幸せでございます。」 「まあ……有り難う。お父様も立派で勇敢な貴族ですが、あなたもその血を受け継いでいるようですね。ではお願いしますわ。この不幸な姫をお助け下さい、ギーシュさん。」 「勿論ですとも。ああ、姫殿下が僕の名前を呼んで下さった!姫殿下が!トリステインの可憐な花、薔薇の微笑みが……」 ギーシュは最後まで言う事が出来なかった。 横のモンモランシーが聞いていられないとばかりに、ギーシュの後頭部を叩いたからである。 叩かれた所を摩りながらギーシュは涙ながらに言った。 「痛いじゃないか、モンモランシー!」 「ふん。やっぱり色目使ってるんじゃない。」 モンモランシーは呆れて物も言えないという様に溜め息を吐く。 と、そこに王女の声がかかる。 「あなたは?」 「はい。私はモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシと申します。」 「モンモランシ家……するとあなたのご実家は、トリステイン王家と旧い盟約を結んだ水の精霊との交渉役を行っているというあの……」 「申し訳御座いません、姫殿下。現在それは別の貴族が務めております。」 「それでも古来より王家に使えてきた由緒正しい名家の一つに違いはありませんわ。あなたは力を貸して下さいますの?」 そう言われてモンモランシーは自国の王女の前にいるにも拘らず、「あー」とか「うー」とか言いつつ返事を若干延ばす。 彼女は面倒な事には首を突っ込みたくない質だったし、正直とばっちりを受けた感もあった。 だが隣で、紅潮しつつも澄ました顔をして立っているギーシュを見て意を決した様に答えた。 「微力では御座いますがお役に立てる事が出来るなら……先程の任務、ご同行いたします。」 「有り難う。あなたの力もきっと道中で仲間を救うでしょう。お願いします……」 アンリエッタはモンモランシーに向かって儚げに微笑む。 そこへギーシュが歓喜の言葉を突っ込んできた。 「来てくれるのかい、モンモランシー!ああ、君の永久の奉仕者としてこれほど嬉しい事は無いよ!」 「勘違いしないでよ、ギーシュ。私はあくまでもついて行くだけですからね。お目付け役みたいな私がいないと、あんた何をしでかすか分かったものじゃないし。」 釘を刺す様に言うモンモランシーだが、ギーシュはそんな事はお構い無しとばかりに嬉しがっている。 そんな二人を余所にルイズは真剣な声で言った。 「では、明日の朝、アルビオンに向かって出発する事に致します。」 その言葉にギーシュとモンモランシーは驚いた。 「明日の朝だって?!学校はどうするんだよ!せめて2~3日休みが出来る時でなきゃ……」 「それじゃ遅いのよ!この任務が一刻を争う事態だってのは聞いてたんでしょ?明日の朝出る。これ絶対。良いわね?……姫様もそれで宜しいですね?」 「分かりました。情報によるとウェールズ皇太子はアルビオンのニューカッスル付近に陣を構えていると聞き及んでいます。」 「了解しました。アルビオンへは以前姉達と旅行に行った事があるので、地理で迷うといった事は無いと思います。」 「そうですか。念の為に。旅は危険に満ちています。アルビオンの貴族達はあなた方の目的を知り次第、ありとあらゆる手を使って妨害してくるでしょう。」 それからアンリエッタはルイズの羽ペンと羊皮紙を使い、軽やかに手紙をしたためる。 直ぐに手紙は書き終わったようだが、彼女はそれをじっと見つめていた。 やがて悲しそうに首を振るのを見たラティアスは薄ぼんやりと判断する。 誰にも見られてはいけない手紙の内容。 そして先程の表情を合わせて考えると、書いてあった事というのは恐らく…… 「姫様、どうかなさいましたか?」 「え?ああ、何でもありません。」 王女の様子を怪訝に思ったルイズは声をかける。 しかしアンリエッタは顔を少し赤らめただけだった。 アンリエッタは何かを吹っ切るかの如く一回頷き、末尾に何か一言書き加えた後に小さな声で呟く。 「始祖ブリミルよ。この自分勝手な姫をお許し下さい。でも国を憂いていても、私はやはりこの一文を書かざるを得ないのです。自分の気持ちに嘘を吐く事は出来ないのです。」 ホント、自分勝手よねぇ、という一文がラティアスの喉まで出かかったが、そこは流石に精神感応が出来る動物。必死になって抑えた。 そしてアンリエッタの呟きはラティアスの考えを確たる物にした。 アンリエッタが書いた手紙の内容というのは、ほぼ間違い無くウェールズ皇太子への恋慕の思いだろう。 ゲルマニアの皇帝が憤るというのは、幾ら恋愛だけで済んだとはいえ、また一国の王女とはいえ、不義の女性を娶るわけにはいかないからだ。 アンリエッタは羊皮紙を巻き、携帯していた杖を振った。 すると手紙に封蝋がなされ、次いで花押が押される。こうなれば完璧な密書の完成である。 ルイズは密書を手渡しで受け取ったが、その際アンリエッタから説明を受けた。 「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙を渡して下さい。確認が取れ次第、件の手紙を渡してくれるでしょう。」 それからアンリエッタは右手の薬指から指輪を引き抜き、ルイズに手渡した。 暗紫色に妖しく輝くそれは見る者を引き付けて離さない魅力がある。 「母君から頂いた『水のルビー』です。せめてものお守りです。お金が心配なら売り払って旅の資金に当てて下さい。」 「そんな!そのような大事な物を易々と使うわけにはいきません!」 ルイズは案の定抗弁する。 ラティアスにしてみれば、アンリエッタは指輪を手放す気など無いのではないかとさえ思えた。 何故か。売り払って旅の資金にしていいとまで言うのなら、指輪の由来を語って情を入れさせる必要は無いからだ。持っている本人が使いにくくなってしまう。 それに、売っていいほどまだ安価なやつならまだあるだろうし。 だが、アンリエッタは首を振って続ける。 「よいのです。どうか気になさらないで。この任務にはトリステインの未来がかかっているのですから。私も母君の指輪が、アルビオンに吹く猛き風からあなた方を守るよう祈りますわ。」 トリステインの未来……と、アンリエッタは言う。 だがラティアスはこの一晩で未来の平安が、かなり危うく、そして脆い土台の上に乗っている物と痛感したのだった。 前ページ次ページゼロの夢幻竜
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/31153.html
登録日: 2015/01/22 Thu 22 32 00 更新日:2021/04/02 Fri 08 04 19 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 無限のファンタジー めくるめく スカートめくり ファミ通文庫 ライトノベル 世界の危機 世界の危機はめくるめく! 佐藤了 大魔王 完結 小説 異世界 痴話喧嘩 神 藤真拓哉 選ばれし者 長野県 魔神 『世界の危機はめくるめく!』とは、ファミ通文庫出版のライトノベル。 著作:佐藤了 イラスト:藤真拓哉 本編は全7巻、番外編が1巻発売中。 ■ストーリー ある日の事、宮田真吾は真っ白い世界に居た。 その世界にたった一つある電話ボックスが鳴り響いていたので、 電話に出てみると、神様を名乗る女性が真吾をこの世界に呼んだのだった。 女神様曰く自分の手違いで地球の危機になったけど、自分には別の仕事がある。 しょうがないから地球には手違いの犠牲になってもらう事にした。 ただ、それだと寝覚めが悪い。そのため選ばれし者達に力を託し危機と戦ってもらいたいと言う。 どんな力が欲しい? と女神は尋ねるが、真吾はそんな事信じなかった。 女神が軽い性格だったことも手伝いこの世界を夢だと判断した真吾は、あるものを求める。 女の子の、スカートをめくる力が欲しい! スカートめくりの力が欲しい……真吾は男のロマンを求めてしまった。 女神様は真吾の正気を疑うが夢だと思っている真吾が決して譲らない。 呆れた女神様は真吾に力を託し、真吾は夢から目覚めた―― 翌日真吾はいつも通り長野県県ヶ丘高等学校に登校すると、先日の夢に疑問を覚え、力を試してみた。 すると真吾に『スカートをめくる力』がある事が発覚する。 もの凄く喜ぶ真吾の前に、美須々ヶ丘女子高に通う美少女・住吉穂香が現れ告げる、自分も「選ばれし者」だと。 彼女は女神から『仲間を感知する力』『世界の危機を感知する力』を貰ったという。 穂香の力の存在に仲間が出来て喜ぶ真吾は驚愕し、自身の力を恥ずかしく感じ逃げ出してしまう。 その後なんとか仲直り出来た真吾達は残りのメンバーを集める事になったのだが……。 集まったメンバーは小学生に、人形遊びをするオタクの浪人生、そして犬。 メンバーに驚愕する真吾だが、この中で一番の役立たずが自分というのにも驚愕した。 そしてついに世界の危機が訪れる―― ■登場人物 宮田真吾 県ヶ丘高校2年3組に通う本作の主人公。 エロい妄想をすると興奮度が増していき、口から妄想が漏れると言う悪癖がある。 リーナと婚約して以来回避スキルなどが上昇中。 最終巻ではかなり変態な事を告白し、穂香にとんでもない事をする。 神から貰った力は『スカートをめくる力』……男の子だもん仕方ないよね。 腕を振るう動作か「めくれろ」の声で発動し、女の子が座っていてもめくる事が可能。 振るう勢いか、声の大きさで効果も変わるが、怪しまれず行うためには一人が限界。 恥も外聞も捨てれば大人数も可能だが、真吾はまだ人生を諦めてはいない。 1巻はこの能力でなんとか乗り切ったが、2巻からは神に強化してもらい、 スカートだけでは無く服すら脱がせるようになった。拡大解釈しすぎだろ……。 その後も強力になって行き、津波をめくり返したり、時間を未来や過去へめくり返したりと凄い事に。 住吉穂香 男女交際に厳しい美須々ヶ丘女子高等学校に通うヒロインの一人。 演劇部に所属しており、部長から役作りの修行の一環でコスプレをすることもある。 真吾の力の実験台で頻繁に被害にあう。 幼い頃男子にいじめられていた所を真吾に助けてもらった過去があり、好意を抱く。 神に貰った力は『仲間を感知する力』『世界の危機を感知する力』 仲間を集めたり、世界の危機の始まりと終わりを仲間に伝える役割がある。 さらに神からお目付け役としてグランディオーソという意識を与えられた。 グランは監視の他に、地球だけの滅びならともかく、 次元規模に影響がでると判断すれば地球を壊して世界を安定させる役目もある。 リーナ・シェン・フィス・オクターヴァ ヒロインの一人で異世界に存在する惑星オクターヴァの第一王女。 13歳であり色々幼いが、真吾達が束になっても敵わないほど強い。 武器はオクターヴァの至宝、神殺しの魔剣ブルレスケ。 地球の神ラメントが言っていた世界の危機とは彼女の事で、オクターヴァの神・トランクィロの命で地球に来た。 オクターヴァの王女は身内以外に肌を見せてはならないと言う掟があり、 真吾の力のせいで肌を見られてしまい真吾と婚約してしまう。 その後、県ヶ丘高校2年3組に転校し学校のアイドル的存在に。 真吾を籠絡させるためにトランクィロは地球の漫画で勉強した知識をリーナに与えるので、 幼稚園児の恰好をしたり、裸リボンをしたりする。 八坂光夫 県ヶ丘第一小学校に通う6年生。 生意気な性格で真吾達には懐かないが、穂香には懐いた。何故なら男が嫌いだから。 こうなったのも理由がある。 神から貰った力は『何でも防ぐバリア』小学生らしいが非常に強力。 目に見えないバリアは大抵の攻撃は防げるうえに触れた物を消滅させ、生命体が触れても気絶で留めると言う便利なバリア。 弱点としてこのバリアは、男を守ってはくれないので光夫の後ろに隠れる必要がある。 何故かと言うと神にそう頼んだから。 松川淳 今年で成人する予定と言う浪人生。 薫と名付けた人形を妹と呼び溺愛しており、自宅学習と言って部屋に引きこもっているオタクでもある。 真吾に負けず劣らず変態で、『二次元世界における特殊能力発現時の女性への影響』とい論文を作っていると言うほど。 神から貰った力は『瞬間移動』 移動出来る距離に制限は無いが、自分がイメージできる場所にしか行けない。 国の名前を知っていても想像できなければ移動できない。 さらに神様から『瞬間移動石』も貰っている。これを使えば淳が居る場所へ移動できるというもの。 しかしこの力には欠点があって、女性が瞬間移動すると下着が空を舞うようになっている。 勿論これも淳が神に願ったから。 タロウ 地域で有名なパトロール犬で、警察にも表彰された事もある。 犬の癖にかなりのスケベ。実はタロウの飼い主が……。 神に授かった力は『分身能力』 最大で100犬ぐらいまで増える事が出来るが、動かそうとすればせいぜい30犬程度。 清内路清美 2巻から登場した新たな選ばれし者。 神の啓示を受ける神社の娘であり、常時巫女服。 今回神様からの啓示で、世界の危機は自分と真吾の子を作る事で回避すると言い真吾に迫る。 しかし穂香は清美から世界の危機を感じ、そして選ばれし者の反応がするという。 神から授かった力は『誘惑の力』 ■サブキャラ 楢川大輝 小学校からの付き合いである真吾の親友。 勉強もできてスポーツも出来るが、行動原理が不明確な変人。 カメラマンを目指しており、現在は『無限のファンタジー』を求めパンチラ画像を盗撮して真吾に売っている。 真吾の力に速攻で気付き、盗撮に利用する代わりに自分の情報力を生かして真吾の活動に協力する。 彼のアドバイスは適格の一言。真吾がどんなに苦しくても諦めないのは彼のおかげ。 清内路家に連なる家系であり、大輝も神から『情報感知能力』を貰っていた。これは決定的な瞬間をカメラに収めたい大輝と神の利害が一致したため。代わりに神から真吾を導く役目を与えられた。本編開始の5年前からであり、真吾がスカートめくりの能力を貰うように仕向けたのも大輝の教育によるもの……。つまり神の策略。真吾達がリーナに敵う筈がないと分かっていても選んだり、真吾の能力に神があまり文句を言わなかったのも、オクターヴァの風習を事前に知っていたため。全てはラメントの手の上だった。 ガルヴァン・ディー・デス・オクターヴァ オクターヴァの王にしてリーナの父親。 雲を突くような巨体だが伸縮自在で人間サイズ(それでも2m)になる事も可能。 力も強大で隕石を降らしたり炎や風を操ったりできる。 ちなみに奥さんは13歳のリーナとそんなに変わらない容姿。 梓川柚子 真吾達のクラスの担任。 スタイルもいいが真吾にスカートをめくられたり、脱がされたりと災難もある。 クラスに王女が真吾の婚約者として転校してきたので頭を悩ませていたのに、 清美が真吾と子供を作るといいながら転校して来たので、国際問題になるのではと気にしている。 正体はトランクィロ。 武石理沙 穂香の先輩で演劇部の部長。 穂香に役作りと言う名目でコスプレさせているが、彼女の趣味。 正体はラメント。 ラメント 地球が存在する宇宙の神。 神への電話番号は『5330-831-317110』(神様万歳、清内路) かなりフランクな女神様で責任感があるのか無いのか分からない。 途中から行動に怪しさが現れ、真吾達に疑われる。 自分が行動しないのには理由があるが……アレな理由である。 全ての元凶。 トランクィロ 惑星オクターヴァが存在する宇宙の神。 ラメントに比べ礼儀正しい大人の女性。 こちらの電話番号は『10916-30-831』(トランクィロ様、万歳) 遥か昔、外宇宙から攻めてきた魔神と戦っていたオクターヴァの民に、魔剣ブルレスケを授けた。 ■用語 選ばれし者 地球の神ラメントから凄まじい力を託された、真吾達6人の事。 他にも過去に似たような役割を与えられた『県巫女』というのが存在したようだ。 本人達も気付かなかった共通点がある。 魔神 神になれなかった人間のなれの果て。 各地に封印されており、目覚める時こそ世界の危機。 しかし倒すたびにちょっとした災害が起こるようになった。 大魔王の力の一部。 ・大魔王 遥か昔オクターヴァを襲撃したものの、リーナの先祖によって倒されトランクィロ によって未開の惑星だった地球に封印された。現在はラメントによって着々と復活しつつある。大魔王は地球と言う殻を破って復活するらしく、戦う事すら出来ない存在。元々は破壊を好む神であり、ラメントとトランクィロ と何か関係があるようだが……。 追記・修正は無限のファンタジーを求める方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんで項目建ったし…。 -- 名無しさん (2015-01-23 01 04 14) 高校の時に買ったわ -- 名無しさん (2015-01-24 14 14 52) まさか記事があることに驚き。松本に住んでいた自分には主人公たちの学校が本当にある学校名だったから読んだ後、地元の見る目が変わったな -- 名無しさん (2016-04-17 19 41 20) ↑ お前さんの地元すごいな -- 名無しさん (2018-06-04 10 13 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/6115.html
819 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 12 26 06.73 0 流れぶった切ってすみません!ようやく落ち着いたので厄落としに吐き出させてください あと、胸糞悪い話なので気分を害される方もいるかもしれません。 私がある病気にかかったことが判明 進行性のものらしくて、ひどい場合には車椅子生活になる可能性もあると言われた。 MRIをとって脳神経科の待合室で結果を説明されるのを待っていたら、そこでコトメと遭遇 会った場所が場所なので、コトメに病気のことを根掘り葉掘り聞かれた。 別に隠し通すこともないかと思い、やんわり病気のこと(その時はまだ可能性の話だったけど)を話したら、何故か大激怒 診察終わるまでずっとついて回られ(その後、私は眼科で診察受けたりしてた) 終わると即、義実家へ連行。待ち構えていたのはトメとトメの姉。 長くなってしまったので分けますね 820 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 12 26 48.98 0 続き 数時間近く、 「障害者!!」「恥ずかしいと思わないのか!!」「障害者の血を入れるな!!」 と暴言を吐かれ続けた。 普段はあーはいはい、で流せたんだが 病院に何時間も拘束されてイライラしていたのと、なんか知らないうちに性病扱いされてることに腹がたってきた。 あと、なんか私の父や母、兄、私の仕事のことも取り上げられ「卑しい仕事してる祟りだ!罰が当たったザマア!」とも言ってた ついでに、低所得のくせに関白気取りでマザコンの旦那にもイライラしてきて、何かが吹っ切れた。 何も言わずに立ち上がって、まずトメの趣味の生け花(?)を花瓶ごと粉砕。 なんかガラスっぽい綺麗なのに入った綺麗な花だった。 トメ達は、最初ポカーンとアホ面さらしていたが、ふじこふじこー!!!し出した。 「ごっめんなさい!手足がしびれて!土下座しようとしたんだけど!ほら!ほら!!うほおおお!」 と奇声をあげながら、目についたものをとりあえず粉砕していった。 トメに掴み掛られ髪が抜けたり引っかかれたりしたが、ものすごい楽しかった。 今までの不満とかも全部吐いた、というか絶叫した。 気分が高揚してきて、泣きながらいろんなものをぶっ壊した気がする。 人に対して手をあげなかったのが、唯一の理性だった。 一通り暴れたら、帰宅。夕飯の準備をして、離婚届を書いて家出。 またひと悶着あったけど、なんとか離婚成立しました。 なんか低俗かつ同レベルのdqnでしたね。胸糞悪くなった方ごめんなさい。 吐き出せてすっきりしました。 823 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 12 36 09.20 0 お大事に 824 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 13 14 57.71 0 820 乙 旦那が気団で暴れてなかったか?w 830 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 14 55 01.29 0 826 【フシアナ】逃げられ寸前男の駆け込み寺 310【必須】 http //engawa.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1356626319/ 多分ここの494からだと思う 叩きに叩かれてるクズ旦那 855 :820:2013/03/22(金) 18 17 58.74 0 すみません。820です。 レスくださった方、ありがとうございました。 皆さんのおっしゃる通り、気団スレで暴れていたのは私の元旦那です。 知ってる方がいらしたようで驚きました。 気団スレの方で、私が可哀相と同情してくださる方が沢山いて、私も相当にDQNだったのになぁと、罪悪感がありました 離婚が成立した記念に厄落とし兼、罪悪感を軽減させる為にこちらに書き込んだのですが 気を悪くさせてしまったようで、申し訳ありません。 確かに、値が張るものを壊しまわったのはキチじみていたと思います。 体調を気遣うレスをくれたみなさんもありがとうございます。 周囲の理解も得られ、今は本当に環境に恵まれています まとめてのお返事で失礼しました 856 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 18 47 34.46 0 855 義実家は反省したの? つかロミオってない?元旦那 ロミオってるならロミオスレに投下してほしい 既男で見ててメチャ気になってたよー 872 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 20 25 44.35 0 なんつーかあの旦那は自分の過ちに気付くのが遅かったんだよなあ もっと早くにトメをどうにかして改心してりゃどうにかなったかもしれないのに 対義実家に対して役に立たない旦那すぎたね まあそういうエネ旦那ってここの報告の中でもよく見るけど・・・ 873 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 20 29 02.00 0 だからその後報告で離婚報告も多いじゃん>役に立たない旦那 875 :820:2013/03/22(金) 20 33 34.36 0 なんだかご飯を食べていたら荒れてしまいましたね、申し訳ないです 856さん 元義実家は間違いなく反省していないと思いますwそういう人たちではありませんでしたね 旦那は、ロミオというかストーカーと化していて、それだけが今のストレスですかね ロミオっぽいメールとかよりは行為の方が目立っていて、メールはそれほどなのでロミオのスレには書きにくいですね… 869さん 書き込みが分かりにくくてすみません コトメ(旦那姉)、トメ、トメ姉に説教されていたので、あの時の義実家には私含めて4人いたことになります 877 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 21 23 46.29 0 乙でした 元旦那はどこまでもクズですな ストーカー行為なら遠慮なく警察に突き出すのが一番 一刻も早くクズ一家と完全に縁が切れますように 879 :820:2013/03/22(金) 22 02 30.43 0 877 878さん レスありがとうございます。 ストーカーといっても、家に押しかけられたことはありません。たぶんまだ知られていないと思います。 ただ、仕事場に粘着されるんです。 元旦那にも仕事があるはずなんですが、客として仕事場に何度も何度も来ます。 追い返すわけにもいかず、対応は事情を知っているほかの人に任せているのですが、それでも顔を合わせることが多いです。 また、3日に一回は終業時間に建物の近くで待たれています。 システムの都合上、残業がほとんど出来ない職場なので、完全に把握されているようです。 ただ、帰りは同僚に車で送って貰っているのでつけられてはいません。 こういうのもストーカーと呼んで、警察に相談すべき事案でしょうか? 880 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 06 05.38 0 879 完全にストーカー。 なんだったら今すぐにでもお父様と一緒に警察へ 3日に1回とかは頻繁すぎるよ 元旦、仕事首になったんじゃないの? それで食い扶持としてぶら下がろうとしてるのかもしれない 881 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 10 11.69 0 879 今すぐKに相談推奨。 お父さんと一緒に、ちゃんとした服装(スーツがベスト)で速攻行くこと超推奨。 882 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 11 55.45 0 879 どこからどう見ても立派なストーカー 即刻警察へGO 883 :820:2013/03/22(金) 22 21 59.15 0 880 881 882さん ありがとうございます! 仕事の邪魔にはなっていましたが、それ以外の実害は出ていないし ストーカーとまでは言えないのかなぁと思っていました。 客観的な意見が聞けて嬉しいです。 私事ですが、父は遠方に住んでいる上、腰を痛めていて呼べそうにありません。 ただでさえも、私の離婚騒動で駆けつけてきてくれたばかりで、これ以上負担をかけるのも… 事情を知っている同僚に同行して貰おうかな、と考えていますが、やはり親族の方が説得力が有るのでしょうか? 884 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 23 01.15 0 879 「つきまとい」もストーカー行為ですよ。 http //www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/stoka/stoka.htm トップ / 安全な暮らし / ストーカー規制法 相談(通報)するなら、交番ではなく警察署にしましょう。 ストーカーの専門の部署がありますから。 交番だと、「ただの痴話喧嘩」扱いにされる可能性があります。 885 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 26 42.49 0 883 ・男性の親族 ・論理的に物事を説明できる ・スーツ姿 この3点があって、ようや!警察官に「話をちょっとまじめに聞いてもらえる」 押し出しのいいお兄様?(返答不要)がいらっしゃるなら、その方に 一緒に行って貰って 相談を聞いてくれるおまわりさんの「官名(かんめい;役職と名前のこと)」も 必ず聞いてね 警察手帳法5条により、たずねられたら必ず答えなければならない、警察官の義務だから。 ってか、もうかなりマズイ状態だから! 警察は24時間営業、気になるなら明日の朝9時にでもすぐに! ようやく離婚できた娘が襲われて怪我したら、それこそ負担になるよ 887 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 28 38.98 0 884さんの言うとおり、警察は交番ではなく「警察署」へ。 脅すつもりじゃなくて、他人から見て 「あと一押しがあれば元旦が変な方向に行動する」段階まで来てるよ 888 :820:2013/03/22(金) 22 37 45.39 0 まとめてのレスで失礼します。 ようやく離婚が成立して、気が緩みまくっていました。よく考えたら、職場で待ち伏せなんておかしいですよね。 兄は1つ隣りの県に住んでいて、両親よりは近くに住んでいます 近いうちに一緒に警察に同行してくれないか、電話して聞いてみようと思います。 元旦那は、少々頭が弱いので放っておけば個人情報を書きかねないと思い 以前、もう書き込まないようにと釘をさしたのですが…今2ちゃんに書いているのかは不明です。 みなさんの言葉に目が覚めた思いです。本当に、ありがとうございます。 890 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 22 42 19.23 0 888 近いうちなんて悠長なこと言ってる場合じゃない 本当に即刻警察に行くべき案件だよ 893 :820:2013/03/22(金) 22 52 22.09 0 自分の浅はかさが恥ずかしいです。 皆さんの言う通りですね。些細なことで激昂する人だったので、今更ながら恐ろしくなってきました。 ここを見てないことを祈ります… 色々と親身なアドバイスをして頂き、本当にありがとうございました。 899 :名無しさん@HOME:2013/03/22(金) 23 33 14.45 0 820 お疲れ様でした 幸せになってくださいね 次のお話→974
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2518.html
作戦 ーーーーーーーーーーー 作戦 ーーーーー 作戦 ーーーーーーーーー 作戦 ーーーー 作戦 作戦 「作戦。」 作戦 「サカイのおじさんに、夢世界で、闘って勝つ。」 作戦 「トオルとアキラの境を取り除かせる。」 作戦 「夢の世界でドリームマスターに勝つなんて普通に不可能だけど。」 作戦 「“招待券”で精鋭揃えれば、欠片ぐらい希望が見えるかもね。」 作戦 「サカイのおじさん、ミナリアのみんな、呼んでよ。」 作戦 「彼らにも故郷を消しとばした事を謝りたいしね。」 作戦 「じゃ。そういう事だから。」 作戦 「夢世界最強決定戦と行こっか。おじさん。」 作戦 ーーーーー 夢 (夢世界 夢 (数多の戦いが行われたエリア?~?の戦闘地帯 夢 (仮想戦闘都市セントラル 夢 (その 夢 (エリアを区切る四角形の 夢 (外側 夢 (エリアの“境”を切り開いて超えた 夢 (虹色ぐにゃぐにゃ世界 夢 (エリア⑩ 夢 (仮想夢世界ーサカイー ふゆゆ ふゆゆん。゚゚(おててひらひら ふゆゆ ふゆゆん ・゚(雪降りの真似っ子~ ふゆゆ ふゆゆゆゆーん・。゚・。・o゚・。゚・。・o゚♪♪♪ ふゆゆ こんばんわ~ 新人アナウンサーの"ふゆゆ" にゃん。 ふゆゆ 今回はこの…エリア?!? 仮想夢世界ーサカイーにて~~(マイク片手に ふゆゆ ・・・ ふゆゆ よく見たらカメラ無いにゃ? ふゆゆ 観客もいないにゃ? ふゆゆ 夢世界最強エキシビジョンマッチと聞いてやってきたら ふゆゆ なんだこの始末にゃ??? ふゆゆ にゃーーー!!!説明を要求するにゃーーー!!! ふゆゆ コチトラ“先輩”の仕事の誘いを蹴って招待されてるんだにゃ?? ふゆゆ 内容に次第じゃあタダじゃあおかないにゃ!!! サヤマ そうそう。俺サマ達ったら、「理由は知らんがとにかく参加!」状態なのよー? ルルコス …なんだよ。ウルサイなぁ サヤマ 事と次第によっちゃあ・・・ まっ、楽しそうだけど! ルルコス そうだよ。コッチだって事情なんか知らないよ。 タルコス そ~~~~~よね~~~??? タルコス ひっさびさのシャバだもの? 終わらない夢をトコトン楽しまなきゃ損じゃない?? サヤマ あれ?もしかしてルルコスくんの『悪魔』じゃん?? タルコス でもっ、でも! エキシビジョンマッチだってキッチリ楽しんじゃう! それもまた私!!! サヤマ いつの間にか取り返したの!? ルルコス …そうか、その説明もまだだったな。 ルルコス 激しい戦闘の末、なんとかあの戦闘狂レイダー娘から取り戻す……… ルルコス ……予定だったんだけど、 サヤマ ヤバイな~。凄まじい時差ギャップを感じるぜ。俺サマがリアルを充実させてる間に。 サヤマ あれ?……だったんだけど? ルルコス 僕自身に【テセウス】をかけて、僕が僕である事を世界に認めさせて、 タルコス そのあと私が私であるようにルルコスちゃんが【テセウス】の…今風に言うと反転術式を極めてくれて~! タルコス 僕は僕で私は私。それもまた私って事で! タルコス 回収成功後に分離したのよね!!ん~~~我ながら概念チートバトルね! サヤマ ふむふむ。ほうほう。なるほど…… サヤマ 超ミナリア人って感じね!(とりあえず納得した ふゆゆ にゃにゃにゃ??! ふゆゆ さっきからショタと変人のチートな会話が聞こえると思いきや ふゆゆ おまえたちみぃ~~~んな“ミナリア”の生き残りかにゃ!!? サヤマ ははーん。って事は「キミも」だな?(ふゆゆ向いて サヤマ (うーん。女の子はみんなカワイイ!な俺サマだけど……なんか…違うな?地雷直感ってヤツ? ルルコス …まだ居たのか、「ミナリア人」 ふゆゆ にゃにゃにゃにゃにゃんですとー!!? ふゆゆ びっくりにゃ。 サヤマ 揃いも揃ってこの世界に辿り着いてるとはなあ。よっぽど漂流しやすい条件が整ってるのか。 ふゆゆ あの【ミナリア次元】と「ミナリア次元」の衝突を生き延びた奴らがこんなに居たなんてビックリにょ ふゆゆ ふゆゆん。゚゚(おててひらひら ふゆゆ ふゆゆん ・゚(次元の終末に降り注ぐ星屑数多の真似っこ~ ふゆゆ ふゆゆゆゆーん・。゚・。・o゚・。゚・。・o゚♪♪♪ サヤマ へー。【ミナリア】の終わりを知ってるとはなかなか意味深っ子だなぁ(ふゆゆ見て ふゆゆ こんばんわ~ ミナリア史上最強の悪魔の"ふゆゆ" にゃん。 ふゆゆ (にっこりえへへ~ サヤマ ま、そんな子も含め、ミナリア人が揃いも揃ってこの謎虹ドリーム空間に呼び出された。と。 ルルコス なっ・・・? タルコス あらぁ~ん。悪魔乗っ取り済みってワケねぇ~まぁまぁミナリアではよくある話ねぇ。 サヤマ まあ~、宿主と悪魔は自我の奪い合いみたいな所あるからぁ。共存できてるキミらが珍しいまであるぜ。 タルコス 体まで2つに分かれちゃって自立生活の共存は激レアねぇ~! アキラ ーーーそういう事だね。 アキラ (みんなの真ん中に突然現れるカッコつけ金色瞳ショタ ふゆゆ え? サヤマ おっとう?? アキラ やあやあ。みなさまお揃いで。(ニコニコと。 サヤマ 天才サヤマサマの名推理!ずばりキミが俺サマ達を呼び出した黒幕のミナリア人だな!? アキラ さっすがは天才サヤマサマ! アキラ いかにもオレ様が黒幕…クックククク……… アキラ その昔、遠い彼方に存在した次元 アキラ 「ミナリア次元」を滅ぼした張本人だよ。 ルルコス っは?!!!? サヤマ うわ!超黒幕って感じじゃん!? ふゆゆ なんだテメー!!!意義アリにゃ!!! ふゆゆ 「アキラ」!!お前だけのチカラでああなったわけじゃあないにゃ!!! ふゆゆ 「ふゆゆ」と「アキラ」、2人の最強悪魔が闘った結果、ミナリア次元は消し飛んだにゃ!!! ふゆゆ 自分だけの手柄見たいに言うんじゃあないんにゃ!!!なんなら最強はふゆゆにゃ!!! サヤマ えー?何何?チートVSチートのチートトーク?ミナリア人って感じ! ルルコス は???え、っちょ、待ってくれ。は??? サヤマ しかしまあ、事と次第によっちゃあ色々アレですよ? 俺サマ『ヴァース』に手出しされるのは許せないんで。 アキラ 困ったな。オレ様だけのせいって事にしてりゃあいいのに…まさか手柄扱いとは… ルルコス そうだぜ? 今更僕たちを呼び出してなんのつもりだ? ルルコス 次元戦争なら勝手にやっててくれよ! サヤマ 次元破壊ミナリア人が因縁の次元破壊ミナリア人を含めたミナリア人を呼び出して…一体何をしようってんだい? アキラ ・・・ アキラ うん。 アキラ 今日はよくよくよく誤解される日だな…いや。きっとコレもオレ様の性格ゆえの自業自得なんだろうけども… ふゆゆ なーにをごちゃごちゃ言ってるにゃ! アキラ オレ様は今の宿主が大好きでね。乗っ取るつもりもなければ、次元を吹き飛ばすつもりもないよ。 サヤマ いきなり世界破壊宣言しといて誤解も何も無いでしょーって。…んー、でも確かにアレだよなぁ。 アキラ そこの自称…あーえーっと…(女の子悪魔の中ではオレ様の知る限り)最強悪魔の“ふゆゆ”も アキラ 今は次元破壊なんていう物騒な手段じゃなくて、アナウンサーで最強になる…んだよな? ふゆゆ なんでお前が知ってやがるんですにゃ!!?昔からムカつく奴にゃ!!! サヤマ ココって「夢」だしなぁ。夢の中で次元メチャクチャにした所で、只の夢、ってゆー・・・ サヤマ 何?痴話喧嘩は他所でやっていただけます~?? ふゆゆ ちわわんちわわんちわわわ~な話なんてなーんも無いにゃ!! ふゆゆ ふゆゆの隠し計画のヘラヘラ暴露されてムカついてるだけにゃ!! アキラ いや、暴露もなにも…さ… ルルコス ま、待ってくれ。じゃあ結局僕らはなんで集まったんだ…? サヤマ そ。物騒な真実に驚いた所で疑問だけが残ってるナウ! サヤマ あ、ナウってもう古いか?? タルコス そぉよぉ? オルカイルカを繋ぐ鉄道を作ってて同窓会には来れない予定だったのよ? それもまた私? アキラ なうでヤングで最強なキミたちに、 アキラ お願いがあってさ。 アキラ ・・・みんなで一緒に「ドリームマスター」倒そうぜ? ふゆゆ 「夢世界最強エキシビジョンマッチ」開催にゃ!?!!? サヤマ うーん。ノリの良さと好戦に定評のある俺サマでも二つ返事でイエスと言えねー!? ルルコス いや、夢世界で夢のマスター倒すなんて無理に決まってるだろ。 ルルコス そもそも闘う理由は何なんだよ。 サヤマ そうよアキラくん(初対面)!前後関係がだいぶ不明よ! アキラ ………。 サヤマ 「夢世界で夢のマスター倒す」ってのは無性に楽しそうだけど! アキラ ははっ(みんなの反応に笑って アキラ 2つほど通したい意地があってさ。 サヤマ 超ミナリア感あるけど!…ん?意地? アキラ 1つは…宿主と、その子の好きな女の子にちょっとカッコつけたくってさ。その為に無茶する必要があるんだよね。 サヤマ OK!戦るわ! タルコス まぁ!急に話がかわゆくなったわねぇ! ふゆゆ 散々引っ張って「女」かにょ!? サヤマ いいじゃん「女」!人の恋路を邪魔する奴は大地に呑まれて死ぬって言いますもんね! サヤマ 女の子を泣かすなんて男じゃねーぜ!…ってヤツね!(事情は知らないが適当に言っている ルルコス だ、だから待てってみんな! せめて2つ目の理由も聞こうよ!? アキラ 2つ目は…いつもお世話になってる「ドリームマスター」にさ。 アキラ 真に最強のチート野郎達は誰なのか、「ミナリア人」の意地を見せてあげようと思って。さ? サヤマ OK!戦るわ! ルルコス 即断じゃん!? サヤマ いやほら…一つ目の理由も楽しそうだし、二つ目の理由も楽しそうじゃん? サヤマ だったらやるっしょ!ルル真人間コスもそう思わん? ルルコス いや…それは……… ルルコス それは…「夢世界で夢のマスター倒す」ってのは無性に楽しそうだけど…(サヤマサマの言葉を繰り返す タルコス 最強の存在?それもまた私! サヤマ だよな!?ルルミナリア人コスもそう思うよな! ルルコス な、なんだよその名前…!? ルルコス で、でもやっぱそれはその……… ルルコス せっかくコイツらのワケわからない争いに巻き込まれても生き延びた命じゃん。 ルルコス だったらどこまで自分が通用するか……新しい世界だって夢だって、挑戦しないなんて嘘じゃん! サヤマ ははー!熱いじゃーん!(ルルコスの背中ぱしぱしして ふゆゆ ふーーーゆゆん~ ふゆゆ 結局最強は”ふゆゆ“にゃ。 ふゆゆ その事を思い知らせる為になら、 ふゆゆ アンタのお願い。聞いてあげても良いんだからにゃっ?(うるうるオメメでアキラを見つめるにゃん アキラ …ありがたい返事だぜ! ミナリア人ども! アキラ (ーーー金色の瞳が光り、 アキラ (ぐにゃぐにゃに流れる虹がその“流れ”を急速に加速する アキラ (虹の“流れ”は激しさを増して、虹が裂けて、“境”が千切れ、 アキラ オレ様のドリームメンバーは揃ったぜ。 アキラ さあ、ドリームマッチの延長戦と行こうぜ? ドリームマスター! サカイ ・・・・・・・・・ サカイ 良いさ。 サカイ 「ドリームマスターマッチ」 サカイ どこからでもかかってくると良いんじゃないかい? ふゆゆ それっじゃあ最強を決めるに相応しい挨拶をオヂサンに教えてあげるにゃ~~~ ふゆゆ ネーム! フユキ=マフユにゃん!(右手を開いて挨拶 ルルコス ネーム! ルルコス=【テセウス】=ファレロン!(右手を開いて高らかに名乗りあげるフルネーム サヤマ ネーム! サヤマ=ソウスケ!(右手を開いて笑顔で名乗りに続く タルコス ネーム! タルコス=【テセウス】=クレタ!(右手を開いて名を名乗る合図 アキラ ネーム! シロキ=アキラ!(右手を開いて名乗りを上げるミナリア式の戦闘開始サイン アキラ (最後の「ドリームマッチ」が今、始まる
https://w.atwiki.jp/2005shock/pages/64.html
酒の肴/2005年08月25日/マジか?! #blognavi
https://w.atwiki.jp/makolifework/pages/31.html
プロローグ 「それは、むかーしむかしのお話です。あるところにお父様とお母様を亡くし深い悲しみに暮れる幼いお姫様がいました。そんなお姫様の前に白馬に乗った、旅の王子様が現れます。凛々しい姿、優しい微笑み。王子様は、お姫様を薔薇の香りで包み込むと、そっと涙をぬぐってくれたのでした。「たった1人で深い悲しみに耐える小さな君、その強さ、気高さをどうか大人になっても失わないで」と。「私たち、また会えるわよね」「その指輪が、君を僕のところに導くだろう」王子様がくれた指輪は、やはりエンゲージリングだったのでしょうか?……それはいいとして、お姫様は、王子様に憧れるあまり、自分も王子様になる決意をしてしまったのです。でもいいの〜?ほんとにそれで〜。 若葉「うーん、遅いなー もー、いつまで待たす気かしらー!新学期早々遅刻しちゃうじゃない」 女子生徒「若葉ー!何してるの?そんなとこで」 若葉「ひひん。彼氏と待ち合わせなのさー」 女子生徒「彼氏?ははーん、あんた、振られたわね。彼氏ならとっくに朝寮を出たわよ?」 若葉「うっうっ、おのれ、ゆるさーーーーん!」 カツコツカツコツ ウテナ「ん?」 先生「天上ウテナさん、あなたは新学期になっても、そのヘンテコな格好を続けるつもりですか?」 ウテナ「ヘンテコ〜?」 先生「ヘンテコ」 ウテナ「男子はみんな似たような格好してますよ〜?」 先生「あなたは女子!だから!なぜ男子の!制服を!着ているの!ですかぁーーーーー!」 ウテナ「うーん。女子が男子の制服を着ちゃいけないって校則はないなー。問題ないです。じゃ、そういうことで!」 先生「おのれ……新学期も誤魔化し続けるつもりだなー?」 キャーーーーーー キャーーーーーー ウテナさまーーーーーー 男子生徒「あーあ。やれやれ。また完敗か」 キャーーーーー あー、ウテナさまー!私のタオル使ってくださいーーー ウテナ「はいはい、順番にね」 男子生徒「ふふん。なあ天上?お前がうちのバスケ部に入ってくれたら地区予選は楽勝なんだけどなー」 ウテナ「あのねぇ、僕は女子!嫌だ汗臭い男子に紛れてバスケやんのはー」 男子生徒「いいじゃーん。男子みたいなもんだろう?天上は」 ウテナ「失礼なこと言うなよな?」 男子生徒「じゃあ、なんで学ランなんか着てるわけ?」 ウテナ「王子様だよ」 男子生徒「はぁ?」 ウテナ「僕は、守られるお姫様より、カッチョいいい王子様になりたいの!」 男子生徒「なんじゃそりゃ」 ウテナ「あ……この香りは。 薔薇の、香りだ。いつからだろう。薔薇の香りに懐かしさを感じるようになったのは ん?あれれ、なんだ?痴話喧嘩かー?そーいうのは人の見てないところでやってよねー」 パチン! ウテナ「おいおい。ちょっとやり過ぎだよー」 ガシッ ウテナ「は、よかったー」 若葉「こらーーーー」 ウテナ「若葉、重いーーー」 若葉「さ、私をおいてきぼりにした罰よ!謝んなさーい!」 ウテナ「んあ、はいはいー。」 若葉「あら?西園寺様」 ウテナ「西園寺?」 若葉「知らないのー?西園寺様をー」 ウテナ「へー、有名人なんだ。 手前のやつは知ってるよ?確か生徒会長の桐生冬芽だろう?」 若葉「そ。で、もう1人の方が副会長の西園寺莢一様」 ウテナ「あの、女の子は?」 若葉「ん、ああ、姫宮アンシーよ?」 ウテナ「姫宮アンシー」 若葉「頼まれもしないのに薔薇の世話ばっかりしてる変な子。今日から私達と同じクラス。」 ウテナ「ふーん。西園寺って、あの姫宮って子と付き合ってんの?」 若葉「まさか! 硬派な西園寺様が、あんな子に関心を持つはずがないわ!同じ生徒会だから、一緒にいるだけよー」 ウテナ「若葉ってあーいうのがタイプなんだー。フーン」 若葉「もうやーねー、妬いたりしてー。心配しなくても、私はウテナだけのものよー? だってだってもうその辺の男子よりずっとずーーとカッコイイんだから〜」 西園寺「急な呼び出しだねえ、生徒会の諸君」 幹「西園寺さん、僕たちは薔薇の刻印により選ばれたメンバーです」 有栖川「掟を守ることは、我々の唯一のルールだってことを、忘れるな」 桐生「西園寺、近頃お前の花嫁の接し方には、少々問題が」 西園寺「へー、そうなのかい」 桐生「確かに花嫁は今、お前とエンゲージしてる。だがそれは、節度なく好き放題していいってことじゃない。」 幹「好き放題」 有栖川「好き放題って?」 桐生「花嫁への、乱暴はよせ、西園寺。我々生徒会の存在は、世界の果ての意思だそのことを知れば、世界の果ても決して快く思うまい」 西園寺「ッフフフ、余計な御世話だ。花嫁は現在、僕とラブラブな関係にある。他人の君たちにとやかく言われたくないねぇ。」 ピッ 幹「ラブラブ……」 アンシー「私は今、西園寺様の花嫁です。全て西園寺様の思うがままです」 西園寺「まあ、2人はそういうことだ。そこまで、薔薇の刻印の掟に拘るんなら、掟通り、決闘で花嫁を勝ち取るんだなぁ。生徒会の諸君。」 桐生「すぐにも次の決闘があることを忘れるな」 西園寺「誰が挑んでくるか楽しみにしてるさー。ハッハッハッハッハ」 アイキャッチ 若葉「わー、綺麗ねー、薔薇の模様。ね、それって、うちの学校の校章?」 ウテナ「そう見えるよねー」 若葉「誰かにもらったの?」 ウテナ「白馬の王子様」 若葉「へ?」 ウテナ「この指輪が、君を僕のところに導くだろう」 若葉「なにそれ?」 ウテナ「確か、誰かにそんなことを言われてもらったような気がするんだけど、小さい頃だったからよく覚えてないんだ」 若葉「あるある、そういうの。私の子供の頃ね、ママに「あんたは玉ねぎ王国のお姫様よ」って言われて信じてたもんね」 ウテナ「昔からそういうおでこだったんだー」 ザワザワ 若葉「あれ?何かしら?」 ウテナ「なんだ?」 男子生徒「誰かのラブレターが貼り出されているんだってさー」 ウテナ「ラブレター?」 男子生徒「ええと、何々?「そして私は、夢の中で西園寺さんと踊っていました。あなたは優しく微笑んでいます。私って馬鹿ですよね」だってさー!ハッハッハハッハッハ」 ウテナ「馬鹿はお前らだ!」 ビリッ ウテナ「悪趣味だからこーいうのは無し!」 男子生徒「貼ってたら読むぞ、普通」 ウテナ「こーいう場合、いい男は読まない!……あ 若葉…… 若葉ー!」 若葉「ううっ、うっ……」 ウテナ「この手紙、若葉が西園寺に?」 ウテナ(許せないな。西園寺ってやつ!) 西園寺「知らないねぇ。大方僕の捨てた手紙を誰かがゴミ箱から拾って勝手に貼り出したんだろう」 ウテナ「どうして人目につくような場所に捨てた!」 西園寺「僕の手紙を僕がどう処理しようと勝手だろう。しかし、なるほどなあ。あんな馬鹿な、いや、愉快な手紙はみんなで使うのが一番の使い道だ 話しってのは、それだけかい?」 ウテナ「いや」 西園寺「ああ?」 ウテナ「あんた、剣道部の主将だってな。今日の放課後、僕と決闘だ!」 西園寺「なんだ、お前は?……そうか、君が次の挑戦者だったのか」 ウテナ「何のことだ?」 西園寺「わかった。放課後、学園裏の決闘広場で会おう」 ウテナ「森って、あの立ち入り禁止になってる森のことか?」 A子「かしらかしら、ご存知かしらー?」 B子「今日も裏の森でまた決闘があるんですってー」 A子「おー勇者さま、お友達のために戦う、お節介な勇者さま」 B子「でもでも、勇者さま?」 A子「これに掟があることを?」 B子「果たしてあなたはご存知かしら?」 A子「かしらかしら」 A子B子「ご存知かしらー?」 ウテナ「なんだよー。こんなところにどうやって入れって言うんだ?」 ガチャン(キラーン) ウテナ「やっぱり、鍵がかかってるじゃないかー」 ピチョーン ウテナ「冷たいっ」 ドオオオ ウテナ「なんだ、この入り口は? ともかく、入ってもいいってことだな!」 (♩絶対運命黙示録) ウテナ「どうして空中にお城が?」 西園寺「よう」 ウテナ「は」 西園寺「あの城を見るのは初めてだったのか」 ウテナ「なんだ?あれは。あんなの森の外から見えなかったぞ?」 西園寺「蜃気楼の一種さ。ま、手品みたいなものだと思えばいいさ」 ウテナ「蜃気楼?」 西園寺「それにしても、生徒会以外にも君のように薔薇の刻印を受け取った者がいたとはな」 ウテナ「薔薇の刻印?」 西園寺「これのことさ」 ウテナ「その指輪」 西園寺「アンシー!用意しろ」 ウテナ「姫宮アンシー 姫宮、なぜ君がここに?」 西園寺「花嫁は当然立ち会うさ。決まりだからね」 ウテナ「花嫁?はっ(この香り……同じだ。あの人の薔薇の香りと)」 アンシー「この胸の薔薇を散らされた方が負けですから」 ウテナ「え?」 アンシー「頑張ってくださいね」 パンッ アンシー「ああっ」 ウテナ「何をする!」 西園寺「ふざけるなアンシー。お前は薔薇の花嫁だ。つまり僕だけの花だ。なのに他の奴に頑張れとはどういうことだ」 アンシー「すみません、西園寺様」 ウテナ「馬鹿!こんなにされて、なんでヤツに従う!」 アンシー「西園寺さまが、今現在の決闘の勝者ですから、私を思いのままに出来るのです」 ウテナ「なんだよそれ・恋人じゃなかったのか?」 西園寺「さ、始めようぜ」 ウテナ「よく分からないけど、ともかく、奴に勝てばいいんだな」 アンシー「気高き城の薔薇よ」 ウテナ「なんだ?また手品か?」 アンシー「私に眠るディオスの力を、主に応えて、今こそ示せ」 西園寺「世界を革命する力を!」 ゴーンゴーンゴーンゴーン (♩) カキン!カキン! 西園寺「はっはっはっは」 ウテナ「くっ、くっ」 西園寺「はっはっはっはっはっはっは なかなかやるじゃないか。女の子にしてはか弱いお姫様を助ける王子様のつもりか?フッフッフッフッフッフはっ!」 ウテナ「!まさか その手品の剣、本物なのか?」 西園寺「驚いたな。なんの仕掛けもないただの竹刀で、このディオスの剣に挑んでくるとはね」 ウテナ「ディオスの剣?」 西園寺「ディオスの剣を知らないのか?君は何者なんだ?興味深い存在だ」 ウテナ「まだ、勝負はついちゃいない」 西園寺「確かに。お望みなら、一突きで胸の薔薇を血に染めてあげよう。命をかけてぼくに向かってくる勇気が、もし君にあるんならねぇ。お姫様を救う白馬の王子様。フッフッフッフッフッフ」 ウテナ「はーっ!」 王子「たった1人で、深い悲しみに耐える小さな君、その強さ、気高さを、どうか大人になっても失わないで」 西園寺「何!?」 ウテナ「はーっ!」 アンシー「ああっ!」 西園寺「馬鹿めー!」 ウテナ「やー!」 西園寺「はー!」 西園寺「そんな……僕が、負けた……はっ、アンシー」 アンシー「ごきげんよう、西園寺、先輩?」 ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン 桐生「意外な展開だ。あの子、確か中等部の子だったないいね、ベイビィ。俺のハートに火をつけたぜ」 ウテナ「あーあ。なんだかヘンテコな目に遭わされたなー。一体何だったんだ?もう早く忘れよう あ?君は」 アンシー「お待ちしておりました、ウテナ様。私は薔薇の花嫁。今日から私は、あなたの花です」 次回予告 ウテナ「明日の放課後、決闘広場でリターンマッチだって?その生徒会の規則に逆らうものは、学園に居られなくなるって本当か?」 アンシー「いいんですか?ウテナ様。もう決闘は受けないんじゃなかったんですか?」 ウテナ「わざと負けるさ。それで問題はないわけだ」 アンシー「ええ、お好きなように」 ウテナ「次回、少女革命ウテナ 誰がために薔薇は微笑む」 アンシー「絶対運命黙示録」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/872.html
[17]Accelerator05―結標淡希の一番長い一日 その4 丁度とある坂道でちょっとした窃盗事件が起きていたのと同じ頃、黄泉川愛穂の部屋は結構散らかり始めていた。 結標がこの部屋に来た時には驚くほど片付いていたはずなのだが今では見る影も無いぐらいに混沌としている。 (あの短時間でここまで散らかせるとは……) 結標は思わず顔に手を当てた。 これで片付けた人間と散らけた人間が同じだなんて、正直な話全然信じられない。 いや、もしかしたら自分で散らけるからあれだけ片付けに力が入るのだろうか? (いや、それは考えすぎね) 一方通行がいうのは部屋が片付いてる時は何か揉め事というか、問題が起こったときだけ、との事だったが。 結標のつま先に何かが当たった。 空き缶だ。 下を見れば床には空き缶がいくつも転がっている。 ぐびが生だったり、札幌が黒かったり、端麗が緑だったり、七福神の一人があれだったり、冬季限定のサワーがどうだとかアクアがブルー だとかギュギュっと何かが搾ってあったり。とにかく銘柄はいろいろ。 (えーと、一本、二本、三本……あぁ、めんどくさい、あといっぱい!) 全部集めれば冬休みの工作として結標の身長くらいありそうなでっかい電気ネズミとか作れたりしそうだ。 作るのが誰かは知らない。少なくても私では無い。と結標は思った。 とりあえず手当たり次第で手に持った学園都市指定のゴミ袋へと空き缶達を次々放り込んでいく。 自分だって客のはずなのになんで結標が掃除してるのか……それは結標本人にだってわからない。 一つわかっている事は、今この部屋にいる人間の中で彼女以外は掃除しそうに無いって事だけだ。 芳川なら掃除ぐらいしそうなのだが、彼女も今は散らける側っぽい。 「ん……?」 空き缶は当然、発生源になっている黄泉川、芳川両名の側に集中している。 酒のつまみにとガラステーブルの上の深皿には、柿の種とかチーズおかきとかのお菓子類がこんもりと盛られていた。 打ち止めにはお酒は飲ませないようにしていたので彼女用のオレンジジュースのコップも置かれていた。 そのすぐ側には打ち止めの小さな背中。 可愛らしい青のワンピースは打ち止めによく似合っている。 後ろを向いてるので表情まではわからない。 でも、なんだか小刻みに小さな肩が震えている。カリカリと変な物音もする。 「打ち止め?」 どうしたんだろう?と疑問を持って結標が声をかける。 声に応えて打ち止めがくるりと振り返った。 (うわぁ……まじで?) 結標はそう思った。 「ハムスターみたいよ……打ち止め」 そして率直な感想が口に出た。 「――、―――――、―――――」 振り返った打ち止めの口元には食べかすがいっぱい。 口いっぱいに頬張っている。まさにハムスター。 でも頬張ったまま喋るのでまるで言葉になっていない。 「ごっくんしなさい……打ち止め。ごっくんってしてから喋りなさい」 こくこく。打ち止めの首が上下に大きく振られた。可愛い。 「お酒のつまみばかり食べてると鼻血でるわよ、打ち止め」 オレンジジュースが減っていく。 「っぷは――チーズおかきの真ん中っておいしいかも……。ミサカはミサカはもうコレに夢中だったりする」 小皿の上には真ん中だけ無くなったチーズおかきの成れの果て。 ごっくん、と残骸を飲み込んだ打ち止めの口元をスカートのポケットからハンカチを取り出して拭ってあげる。 打ち止めは「うにゅ~」とわけのわからない鳴き声を発していた。ますます小動物のようだ。 「はぁ……なんで私こんな事してるんだろう……」 元凶たる人物の方へと視線を送り、やがて諦めたかのようにぼやく。 打ち止めの不思議そうな瞳でそれを見ていた。 「淡希っちぃ、その制服って霧ヶ丘女学院(きりがおかじょがくいん)だろ?結構いいとこ通ってるじゃんよ」 声の主は一人掛け用ソファーには背を預け、缶ビール片手にほろ酔い状態の黄泉川。 飲み始めより大分アルコールがまわって来た様で頬はほんのりと桜色に染まっている。 髪をかきあげる。ただその仕草だけでも同性である結標から見ても妙に色っぽい。 (こういうのってフェロモンっていうのかしら?それとも大人の魅力?) 結標だって年頃の女の子だ。化粧もすればアクセサリーだってつける。 いつもは二つに分けて纏めている髪をほどいたりして髪型を変えてみるのも良いだろう。香水を少しつけてみるのもありだ。 クローゼットを開いてコーディネイトを考えて時間をかけてオシャレな服を選んで着こなせば、それなりに大人びて見えたりもする。 (……と思うわ、この人見てるとなんか自信無くなるけど) だが黄泉川のソレはそういう後付の色っぽさとは一線を画す物だ。人工物では無くあくまでも本人から滲み出る天然の色気。 (着ているのは普通のジャージの上下なのに……羨ましい限りだわ) ピンク色の毛布を抱えた結標はとりあえず、「ええ、"一応"」と限りなくグレーゾーンの言葉でお茶を濁した。 結標淡希は一応霧ヶ丘女学院所属にはなっているがそれはあくまでも記録上だ。 残骸事件の影響でいまだ扱いは留学中のまま。 学園都市の中にいないと言う事になっているので今は霧ヶ丘女学院の女子寮には住んでいない。 現在はあのプカプカ逆さ人間がどこからか手配したワンルームマンションで一人暮らし中。 風の噂で耳にした話だと残骸事件で結標に協力していた仲間達も似たり寄ったりな境遇らしい。 もっとも連絡は取れた試しが無いのだが。 (とはいえ、実際問題として霧ヶ丘への復学の見込みは低いのよね……。アレイスターは長点上機学園か常盤台付属辺りにでも転入処理して やっても良いとか言っていたけど、どこまで本気やら) 実際、大能力者(レベル4)である結標が申請を出せば大抵の学校は「はいはい」と二つ返事を返してくるだろう。 少し考えただけでもいろいろなパターンが思い浮かぶ。 転校、転入、新しい空間。 (それもいいかもしれない) 結標がふと口を開いた。 そういえばこの黄泉川は現役の教師だったはずだ。 (どんな学校なんだろう) 「黄泉川さんの所の学校……」 少しばかり黄泉川の勤める学校に興味が湧いた気がした。 「うん?」 「高校でしたか?」 「そうじゃんよ」 グビっと缶を傾ける黄泉川。教え子達の事でも考えてるのか、その表情は柔らかい。 「どんな学校ですか?特徴っていうか、その、特色みたいな?そんなのってあります?」 「いや、全然無いじゃん」 即答。 思考時間にして一秒以下だろう。 「学力レベルが高かったり?」 「いや、全然」 これも即答。 空き缶が床に転がった。 「スポーツが盛んだったり?」 「コレといって記録を残してるクラブは無いじゃんよ」 三度即答。 ガラステーブルの上の皿から柿の種を口に運び、ぽりっと齧る。 「小学校からエスカレーター式のマンモス学校?」 「うちは高校のみの単品だったりするじゃん」 しつこいが即答だ。 辛いものばかり食べてたら甘いものが欲しくなったのか、今度はコンビニ羊羹に手を伸ばす。 「じゃあ……」 少し間を空けて結標が本命を聞く。 器用に片手と口で羊羹の包みが開かれた。 「能力開発が」 「それもいたって平凡なもんじゃんよ。上は強能力者が片手の指でお釣りが来るぐらい。下は正真正銘の無能力者まで。 特徴っていう程の特徴は……、無いことも無いか。強いていえば生徒がやたらと個性的な事ぐらいじゃんよ。 特に一年生のクラスの一つは個性的って言葉が馬鹿らしくなる様なのが何人かいるじゃん。まぁ、見てる分には退屈しないかもね」 皆まで言うなとばかりに途中で先を言われてしまった。 ここで黄泉川が再び缶ビールを呷り始めたので結局それ以上は聞くことが出来なくなってしまった。 「ふぅ」 (個性的……。個性的とそうでないの線引きってどこからかしら?) 結標はそこで毛布を持って三人掛けソファーの前まで来て、そこで寝ている人物へと視線を落とした。 そう、個性的な人間ならここにもいる。それもとびきりの。 学園都市最強。質、量を問わず、あらゆるベクトルを支配下におく超能力者(レベル5)。学園都市の全能力者二百三十万人の中の第一位。 現在むかつくぐらい気持ち良さそうに睡眠中。 穏やかな寝息が結標の耳に届く。 変な人格の人間を個性的って乱暴に一括りにしてもいいのなら、結標の知っている人物の中に一方通行程個性的な人間も見当たらない。 彼がこうなったのは確か十分ぐらい前の事だっただろうか?確か三十分まではいかなかったと思うが、とにかく少し前。 「勝手にやッてろ」 の捨て台詞と共に三人掛けソファーを大胆に占領して、不貞寝してしまった事だけははっきり思い出せる。 (一方通行って学校行ってるの?) 結標の手がソファーで寝ている一方通行の肩辺りまで毛布を掛けた。 もともと、こうする為に隣の部屋から毛布を持ってきたのだ。 更にソファーのアームレストは枕には少々硬すぎるだろうと、少年の頭を下から少し持ち上げて白と水色のクッションを二つ折りにして 滑り込ませた。 毛布がくすぐったかったのか一方通行が身じろぎし、ゴロンと寝返りを打った。 横を向いていた白い少年の顔が九十度向き変更で結標の正面へと来る。 ビクゥ!?と露出している結標の肩が大きく震えた。 「び、びっくりさせないで欲しいわ……」 多分今の台詞を一方通行が聞いていたら確実に半殺しモードだろう。 だけど寝顔だけは、なんというかとても穏やかであり、なんだかカワイイ気がしないでも無い。 「う゛ッ……」 思わずたじろぐ結標。不覚にもスヤスヤと寝息を立てぐっすりと夢の中にいる一方通行に目を奪われてしまう。 (反則だわ……この顔は反則だってば……なんでこんなに) 「カワイイじゃんよぉ。なんなら襲ってもいいよ淡希っち」 「ひぇえぇぇ!?」 結標の心の声に合わせる様に黄泉川の声が訪れた。 変な悲鳴が結標の喉から飛び出た。 完全な不意打ちに呼吸は乱れ、心臓はバクバクと落ち着かない。 ただ口をパクパクと開いたり閉じたりするだけで声にならない。 それでも、しどろもどろでなんとか言い訳を探す。 「み、見とれてませんよっ!寝顔がカワイイなんて思ってませんよ!」 結標はそう言い切り、身振り手振りを織り交ぜてブンブン両手を振り回して黄泉川に訴える。 が、返ってくるのは暖かな視線が二つ。 いつの間にか芳川まで「あらあら、初々しいわねぇ」とかすっかりお姉さんモードだ。 ガラステーブルを挟んで黄泉川と一緒に 「若いわねぇ」 「若いじゃんよ」 「でも口喧嘩してなかった?」 「喧嘩するほど仲が良いじゃんよ。それに一方通行と口喧嘩できるなんて人間、そうそういないじゃんよ」 とか少し暢気な会話をしている。 「夫婦喧嘩っていうんだよね。ってミサカはミサカはミサカネットワークから引き出した情報を得意気に使ってみたりする」 にょきっと出てきた打ち止めが会話に乱入した。そして結標のスカートの裾を引っ張る。 「淡希、夫婦喧嘩って何?ミサカはミサカは詳しく聞いてみる」 「ぁぅ……」 答えられない。 「違うじゃん打ち止め、あれは痴話喧嘩っていうじゃんよ。キチンと固有名詞で登録しておくじゃん」 「愛穂」 「何?桔梗」 「あんまり打ち止めに変な事ばかり教え込まないで頂戴」 「そっかそっか、わかったじゃん。なら打ち止め、夫婦の一個下のランクで『恋人』とか『彼女』とか登録しておくといいじゃん、これなら バッチリじゃんよー」 なにがバッチリなのかわからない。 ばちこーん☆と黄泉川のウインク。 「だ、だから違うっ!私はコイツ(アクセラレーター)とは何でも無いんですって!?さっきから何回もそう言ってるのに信じ――」 「ぶぅぇつにぃー、淡希っちの事だとは一言も言って無いじゃんよー」 「あらあら……墓穴を掘ったわね」 ニヤニヤとした生暖かい視線の中、結標に出来るのは両手をバタバタと振って抗議する事ぐらいだった。 「ミサカもこの人で遊びたいかも、とミサカはミサカは準備運動を始めてみたり」 幼女が助走をつけようと壁際まで下がったのはすぐ後の事。 ソファーにダイブしようとした打ち止めを結標が空中で阻止して一言。 このままでは自分の身が持たない、と結標の目が物語っていた。 「ら、打ち止め……さ、散歩、そう、外に散歩とか行きましょう。ついでにお菓子的な物、買ってあげるから、ね、ね」 [12月23日―PM15 17]
https://w.atwiki.jp/dragoncage/pages/136.html
ゼファー 愛称:ゼフ 称号:『虹の双刃』『宵闇を払う西風』 種族:エルフ 年齢:48歳 性別:男 穢れ値:0 外見:褐色の肌、草色の髪、灰色の瞳 プロフィール リーゼン地方アルフォート王国出身のエルフの魔動戦士。 色々な技能・技術に手を出しすぎていて、何ひとつまともに身についていない。 アルフォートでは100人の女性を口説いてその全てに振られたことから、「百人斬られ」と呼ばれていた。 これまでの軌跡元々風来神の信者ではあったが、リコリスの活躍を見て、真剣に信仰するようになり、ついにはプリースト技能を取得するに至った。もっとも、簡単な神聖魔法が使えるようになったところで満足する辺りが彼らしいところと言えよう。 ドレイクカウントやヴァンパイアクローバーなど、高位の蛮族になぜか縁がある。 レイクとロザリーの再会に立会い。自分もミーナに告白し、結果ミーナに受け入れてもらう。とは言え、ミーナとの関係はまだ「限りなく恋人に近いお友達」と言ったところ。現在は少しずつ愛情を育てている途中である。 11/19 寒くなってきたのでミーナにイヤーラックス(耳あて)をプレゼントする。喜んでくれてればいいなぁと思っている。 聖夜祭の夜にミーナにオルゴールを贈る。その後に一緒温泉に入った。ミーナの豹柄ビキニの破壊力は半端じゃない。でも、ミーナが体調を崩してしまったようだ。最近あまり一緒に冒険することも無かったが、もしかしたら無理をしているのかもしれない、心配だ。 ミーナに掛けられた毛生え薬のせいで髪が急に伸びる。剃りなおすのも面倒なのでそのままにしていたら、意外とミーナに好評。もうこのままでいいや、と思う。 性格 陽気でノリがいい。 しかし女性に関しては意外と真面目で一途(人並みに目移りぐらいはする)。 仕事に関しては割とシビア。 他PCとの交友関係 ミーナ 最愛の人。少なくともこっちからはそう思ってる。 マローネ ミーナのお姉さん。この人の前でミーナといちゃいちゃしてると危ない。でもいつかはちゃんと仲を認めてもらいたいと思ってる。 フール ただのメイドと思ってお尻を触ろうとしたらイキナリ腕を折られそうになった。最近結婚したらしい、おめでとう。 ユーリィ なんか馬が合う。最近スカーレットと付き合ってるらしい。色んな意味ですげぇと思う。 テイル いつか(こっそりと)締める。いつの間にか女作って結婚・引退しやがった。 クウ 怖ぇ女だが、意外と可愛いところがある。 セレン 愛すべきドジッ子。 ウサット ウサファイターぱねぇ。 マリーシカ 姐さん。なんか貫禄がある。 NPCとの交友関係 水神様 ドレイクカウント。ある島で守り神をやっている。 ヴィルトゥーエ ヴァンパイアクローバー。いつか殺す! セッション履歴 +#1~#10 日時 タイトル GM 経験点 名誉点 収入 能力成長 同行PC メモ 10/31 #01 ルシアの依頼-第二章- kasuga 1280+0点 13 1834ガメル 敏捷度 ユーリィ、フール、アンジェリカ、セシル ルシアの実験農場の警護。フールのお尻を撫でようとして腕を折られそうになる。 11/01 #02 魔剣の眠る迷宮 もじゃもじゃ 1180+150点 38 825ガメル 生命力 ミーナ、サミュエル、ルナリエール、エスカレーネ、レイク ルナが魔剣(?)テディジュニアを手に入れた。うらやましい。ミーナ可愛い。 11/02 #03 食料盗難パート2 すばる 1370+50点 32 1472ガメル 生命力 ミーナ、アンジェリカ、レティーツィア、セレン、レイク、テイル、ガスコン 今回は大所帯での行動だった。バター醤油ご飯は意外とイケる。ミーナと居ると楽しい。 11/04 #04 水神様の島 akira 1250+0点 24 1000ガメル 精神力 セリエル、レティーツィア、マリア、ティルト、タムタム 今回は先輩達に付いていった。レティの水着がまぶしい。酒に弱いのは意外だった。 11/05 #05 簡単なお仕事 葉月 1230+0点 28 2180ガメル 敏捷度 ミーナ、セレン、アンジェリカ、ハロ、ベルジラーテ、マリーシカ ダーレスブルグへの隊商の護衛。せっかく下調べしてミーナとデートプランが・・・ 11/06 #06 遠方への護衛 Ria 1350+0点 30 3113ガメル 生命力 エセル、リコリス、レイク ケ○の護衛でレガリア王国まで行った。エセル強え~。ミーナへのお土産はもちろん買った。 11/07 #07 老兵は死ねず IBIS 1410+100点 34 2508ガメル 生命力 ルアナティファ、クウ、ガラ、デル 遺跡のアンデッド掃討。クウはアンデッドが苦手らしい。ヴィルトゥーエいつか殺す! 11/09 #08 討伐!討伐!討伐! レムス 1230+100点 21 1330ガメル 生命力 ベルジラーテ、クウ、ロザリー、リリィ、アドニス 後輩を連れて魔物退治。久々にいい所を見せれてよかったぜ(汗 11/10 #09 ドキドキ!キノコの森! k723 1320+0点 22 1814ガメル 敏捷度 マリーシカ、ロザリー、ユーリィ、ルナリエール 暇だったからキノコ狩りに行く。マリーさんの弁当が美味かった。アルラウネから何かの種を貰う。育ててみよう。 11/11 #10 天下一を目指せ すばる 1530+50点 19 5100ガメル 知力 セレン、ルナリエール、ノエル、レイク 謎の武道大会に参加。見事優勝した!まさか決勝戦でドレイクとワーウルフが出るとは。ヤ○チャゲームという名前じゃなければ、ミーナに自慢できたのに。 +#11~#20 日時 タイトル GM 経験点 名誉点 収入 能力成長 同行PC メモ 11/12 #11 I miss you 京 1280+0点 33 3000ガメル 生命力 ミーナ、ロザリー、レイク、セシリア、イオタ 魔動機文明時代の遺跡を探索。レイクとロザリーは無事に再会できた。おめでとう。それに当てられてミーナに告白をした。ミーナとは「限りなく恋人に近いお友達」だろうか?それでも答えてくれたことが嬉しい。 11/15 #12 方舟の遺跡 再び 和志 1200+0点 26 3400ガメル 生命力 マリーシカ、リーリン、エセル、イオタ、ケビン カルロッテという謎のメイドの依頼で幻獣動物園に行った。サンダーバードは強かった。 11/16 #13 遺される者の為に レクセウス 2020+100点 40 10200ガメル 筋力 フール、フェリシカ、ルアナティファ、イオタ、ガウルン 魔術師ギルドのエライ人の依頼で訳ありの兄弟を護衛。蛮族やら魔神やらの襲撃の結果、兄の方が死んでしまった。 11/19 #14 もう一つの撤退戦 一号 1520+100点 35 5425ガメル 器用度 ミーナ、セシリア、ウサット、イオタ 商人の護衛でカシュカーンまで行った。するとなんとカシュカーンに蛮族の襲撃が!なんとか撤退するも目の前でカシュカーンが炎上・陥落。奪還を誓う。 11/20 聖戦のオルゴール GMボーナス 1700点 45 7000ガメル 生命力 11/22 #15 七竈亭の死闘 ぐりこ 1060+50点 24 3000ガメル 敏捷度 レティーツィア、クリス、フィンディス、ブローディン 痴話喧嘩は犬も喰わない。 11/24 #16 悲しみの集積場 IBIS 1180+50点 10 1000ガメル 精神力 クウ、シャイオ、アドニス、カシス、ジャスター、テオ 墓参りに付き合う。どうやら竜の篭にまた1人お仲間が増えそうだ。 11/26 #17 奪還指令T 一号 1710+50点 45 14717ガメル 知力 ミーナ、セレン、ウサット、クーガ、ガウルン カシュカーン奪還の為に、守りの剣の再起動を行い成功。これで後は掃討するだけだ。 11/27 #18 アイテムをゲットせよ2 葉月 1290+100点 32 6300ガメル 器用度 ミーナ、ソフィア、ルアナティファ、フェリシア、レイク 魔動機文明の遺跡でGMドライブとかいうのを回収。最近強くなったと調子に乗っていたことを思い知る。 11/30 #19 声を返して!! レムス 1550+50点 40 5820ガメル 筋力 メルシエ、エセル、アララ、ウサット、ジャスター 他人の能力を入れ替える変な蛮族に遭遇。世の中はまだまだ広く、知らないことばかりだ。 12/08 #20 間違った冒険者の使い方 レクセウス 1310+50点 40 8000ガメル 敏捷度 リコリス、ルナリエール、フィンディス、ケビン 貴族の決闘の代理。なんの因果か、同じ宿の仲間とやりあうハメに。 +#21~30 日時 タイトル GM 経験点 名誉点 収入 能力成長 同行PC メモ 12/15 #21 幻獣の故郷 和志 1290+50点 33 6120ガメル 知力 シーカー、マーガレット、アンジェリカ、ルアナティファ 蛮族退治の依頼。依頼主はなんとユニコーンの子供! 12/30 #22 ジェスターの迷宮 クッキー 1000+0点 0 4500ガメル 器用度 リコリス、アルミ、スカーレット リドルの迷宮。 1/10 #23 財宝No.2 クッキー 1820+100点 0 6584ガメル 知力 デュシス、イリア 元冒険者が隠した財宝の回収。どうやら依頼人は冒険者に復帰するつもりらしい。無茶しやがって。 1/12 #24 モンスターハウスへようこそ 桐乃 1160+50点 26 3864ガメル 生命力 ミーナ、ワガハイ、イルローゼ、アルミ、ケビン モンスターアトラクション。ちょうどHP0にするのは意外と骨だ。最後ちょっと張り切りすぎたぜ。 1/12 #25 呪的泉 レムス 1520+0点 50 13600ガメル 知力 ミーナ、ルナリエール、アニエス、マーガレット、アドニス 呪泉郷×八宝菜×ガイド。 1/19 #26 滅びの魔剣 和志 1200+100点 40 15220ガメル 筋力 ルアナティファ、リコリス、マーガレット、ワガハイ 本(イビルインデックス)怖い・・・ 1/21 #27 砂漠の華 和志 1400+0点 71 9800ガメル 筋力 メロディ、ブレイズ、エドガー、ハロ 生物学者の学術調査の護衛で漆黒の砂漠へ。砂漠に花って咲くんだな。 1/22 #28 楽しい夢を見る方法 桐乃 1210+0点 43 7300ガメル 生命力 ミーナ、ミスラ、フィンディス、シーカー 高級ホテルのスイートに泊まる。今度はミーナと2人っきりで泊まりたいもんだ。 1/24 #29 Hard Rock Hareruja! Draconian 1500+0点 30 6000ガメル 知力 メローディア、マルフィール、ワガハイ、ハロ ライブの警備。メロディは歌ってるのがロディだって言うが、そんな訳ねぇよなぁ。 1/29 #30 食わず嫌い IBIS 1800+50点 36 4415ガメル 知力 ミーナ、セシリア、ロザリー、アドニス、ケビン、ワガハイ 幻のニンニクを取りに、研究所跡の農園に。ミーナが毒に当てられた。 -#31~ 日時 タイトル GM 経験点 名誉点 収入 能力成長 同行PC メモ 1/30 #31 蜃気楼の塔~A-Part くろねこ 1600+50点 65 11384ガメル 知力 ブレイズ、ティルト、ハロ、アドニス、ジャスター 漆黒の砂漠に突然現れたという塔の探索。レイスもどき(アストラルとか言うらしい)は硬かった。 2/2 #32 湖の遺跡-ルマ湖の秘宝第1話- ばなみる 1370+100点 37 6020ガメル 生命力 マリーシカ、ミスラ、ウサード、ルナリエール、フィンディス ルマ湖畔にある水没した遺跡の探索。だが、どうやら重要な物は蛮族に奪われたらしい。 2/4-2/6 #33 レディン村防衛戦-ルマ湖の秘宝第2話- ばなみる 1560+0点 25 800ガメル 敏捷力 同上 レディン村がオーガに占拠。速攻取り戻した。ミスラ×マローネが母親公認になった。うらやましい。 2/6 #34 奪還作戦-ルマ湖の秘宝第3話- ばなみる 1700+50点 37 0ガメル 器用度 同上 召喚の水晶を奪還するも、蛮族の軍勢が・・・ 2/10 #35 最終防衛戦-ルマ湖の秘宝最終話- ばなみる 1460+100点 128 22000ガメル 敏捷度 同上+アルフォンス ドレイク率いる魔神軍団との決戦。完全決着は持ち越しになったが、当面はなんとかなりそうだ。 3/22 #36 蝋人形の館’99 くろねこ 1410+0点 79 10000ガメル 器用度 アンジェ、イププル、サイアス、リーツ メモ 日時 タイトル GM 経験点 名誉点 収入 能力成長 同行PC メモ プレイヤー:えとせとら