約 3,296 件
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/2653.html
「おお神よ、もっと私に試練を!試練をくださいっ!」 プロフィール 名前 アイシャ・ウルディーレ 性別 女 年齢 外見は12~14程。中身は21歳 能力分類 【特殊系】 身長 150cm 体重 ひみつ、ですっ 好き エッグサンド、野菜 嫌い ウメボシ 大切 不明 能力 【血骨円環】(【血骨之円環】~Heyssisini~) 肉体の血と骨を操り、再生することの出来る能力者であり、聖痕症候群の第三病変。 その外見は、大凡人の其れとは異なる要素を持っていると思われる。 骨や血は、手のひらサイズの武器として体外に排出する事が可能であり、肉体と分離させた時点で硬質化する。 しかしながら、肉体の一部である間は、普通の骨と血液でしか無い。 硬質化した状態の血液と骨は、並の鋼鉄よりも遥かに硬い状態となる。 また、硬質化していない状態の血液を相手に付着させた後に硬質化させる事で相手の行動を阻害させることも出来る。 スペック:高い投擲技能、高い身体能力 【毒身之血骨】~Tosca~ 肉体の全てが毒素と化す最終病変。 息を吸い吐き出すだけでそれは無音で肉を腐らせる猛毒と化して。 その皮膚にすら幾度か触れられるのみで体を侵される。 一番毒素が強いのは血液であり、刃物などで攻撃されるのは極めて危険。 また骨を鋭く伸ばし関節部から飛びさせて攻撃することも出来る。 スペック:身体能力の上昇、触れた液体の毒素化 +Q&A 武器とした際、デザインが変わったりしての差別化を図ってもいいですか? 全く問題在りません、其れでオーケーです 例えば剣を作る際、骨で刀身を作り血で刃を作る、と言った具合で大丈夫でしょうか? そうですね、そんな感じで構いません 武器としない骨血の操作は可能ですか? ある程度、スライム並の鈍さでなら動かせます 再生能力は如何ほどでしょうか 武器に使った骨と血の分を1~2レスで補充できる程度です 血と骨で武器を作ると言うことは、再生するまでは貧血になるイメージでよろしいでしょうか そうですね、でも作れる武器が手のひらサイズなので、それほど貧血にはなりづらいかと、血だけではないですし 概要 金糸のような髪をショートにし、だぼだぼの修道服を着こむ 紫の瞳の上にフレームの薄い眼鏡を掛けている 常人より少し長い八重歯と黒色のメリノ種の羊の様な短めの角がチャームポイント(?) 性格は献身的なシスター というわけではなく、雑念に囚われまくり それでも神様を信仰しており、根は真面目 十字架のような聖痕が背に大きく入っている 持ち物 十字架をモチーフにしたナイフ(首にロザリオとして下げているのと、修道服の中に数十本) 円を貫くような十字の形をしたチャクラム(両腰に下げている) +日記 抜けてる方がいたら済みません…… 11/10 ツッコミの達人シスターミリアさんに出会う。「良いチョップ脳内メモ」に加えさせて頂きました。――神よ、今日も良き出会いをありがとうございました。 -- アイシャ (2011-11-10 22 48 44) 11/15 カレーパンを探していたところ、不良に絡まれましたが直ぐに逃げてしまいました。その直後に燈さんと会い、楽しいひとときを過ごしました。――カレーパン、食べていただけるかな。 神よ、今日も良き出会いをありがとうございました。 -- アイシャ (2011-11-15 22 45 09) 11/17 泣きながら笑っていた人を殺害。安らかに眠って下さい。貴方の"幸せ"は私が背負って行きます。 神よ、迷える仔羊を導き給え。 -- アイシャ (2011-11-17 22 10 50) 11/22 コンビニに肉まん買いに行ったら置いて無く、重い身体を引きづって公園に行ってみればにゃー子(命名)に出会う。 -- アイシャ (2011-11-23 19 17 10) 12/2 迷子になっていたら槍でブスッとした人 【呪槍王双】と雑談、及びちょっと戦闘。 ……嫌な事を思い出しました -- アイシャ (2011-12-03 16 07 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pso2_filament/pages/189.html
龍華 「新しい始まり、か…。ふふっ、楽しみー♪」 「大切な人達が側に居る……これほど、嬉しいことはありません。」 フルネーム 姉:日向 龍華(ひなた りゅうげ) 妹:日向 竜花(りゅうか) 被検体番号 R-003 種族 ヒューマン 性別 女性 身長 158cm(二人共同じ) 所属 とある研究施設 年齢 16歳 誕生日 A.P.0222/05/01 所属Ship Space Allied Force第3番艦『ソーン』 クラスレベル フォース/45 Last Update 2013-07-23 06 26 05 (Tue) 近況 セレスティア、レヴィ、アリシェ、ネアリッサの手によってレイリスの目論見は打ち砕かれた。 助け出された本物の龍華は、アークスとして新たな一歩を踏み出す。最後に残った100番目のクローンにして妹の「竜花」と、義母「リーン・フォレスト」と共に。 性格・趣味 「龍華」 元気で明るく、騒ぐのが好き。簡単にいえば、子供。というのも、幼少期にレイリスのラボで監禁され続けてきた事もあり、実際の年齢に比べて精神的に幼いが、誰に対してもフレンドリーに接しようとする。赤色と白色のものが好きのようだ。 実験当初からクローン達の記憶情報を得ているのだが、正確には覚えておらず、結構曖昧。 寝起きは悪く、2度寝3度寝は当たり前。まだまだ心身共に成長途中、といったところである。 「竜花」 龍華とは対照的に物静かで、感情をほとんど表に出すことが無い。惑星ジャポネの風習を少しだけ知っているせいか、初対面の人間の名前を忘れた際や、どう呼ぶかを迷った時に適当な名前で呼ぶことがある。 とにかく赤いものが好き。服装も赤にこだわりを持っている。自分と同じ赤色が好きな人に対しては、どこか親近感を覚えるようだ。 自分と同じ様な存在に対して競争心を持つ事が有り、共に施設で育ってきたR-004(リディア・フォレスト)をライバル視している。 ソバットにコーヒーの作り方を教わって以来、コーヒーを煎れるのが趣味になった。たまに気まぐれで作る特製どりんく?(色のバリエーションがあるらしい)は皆が意識を失いかけるほどの危険な液体である。 普段表には出さないが、意外と甘えん坊だったりする。 特徴・その他 赤い髪、赤い目、赤い服。最も得意としている属性フォトンは炎。 幼少期、ダーカーの襲撃に遭って瀕死の重傷を負うが、ある施設で治療と称した人体実験「英雄再生計画」によって一命を取り留め、Rシリーズの成功被検体第三号となった。心臓部に擬似Aフォトン結晶を埋め込まれており、特定の歌を唄うことによって体内フォトンの活性化及び身体能力を一時的に数倍まで引き上げる事が可能ではあるが、リディア・フォレストの持つ純正のAフォトン結晶とは異なる為、活性化の効果が切れると同時に、全身に反動が起きるという問題を抱えている。 エスティア、リーンによって施設が閉鎖されるまでの約十数年間、龍華は監禁状態に置かれ、戦う為の技術や知識を叩き込まれてきた。また、外部との接触がないまま育ってきた為、世間の一般知識は無く、戦闘訓練ばかりを行ってきた影響で感情を表に出そうとせず、戦う事にのみ生き甲斐を見出してきた。 ただし、感情を失ったというわけではない為、僅かではあるが喜怒哀楽を見せることもある。 生体兵器として育てられてきた研究施設が閉鎖され、監禁状態から開放されたものの、「戦う事こそが全て」となっていた龍華にとって、平穏な日々は息が詰まるような感覚があった。 日常に馴染めずにいたある日、戦いの中に身を投じる術を探していた龍華はある人物と接触。「聖痕」と呼ばれる、肉体の持つ力を限界まで強制的に引き出す事の出来る違法改造された戦略OSを手にする。更には管理局の拘置所から脱走したR-001レイリスとも再会し、Rツヴァイシリーズのベースとして遺伝子情報の提供をしてしまう。 これにより、アークスシップ内に「ドッペルゲンガーの出現」という事態を引き起こし、自分の身を危険に晒す事となる。 ※現在の龍華と竜花には上記のAフォトン結晶はなく、戦略OS「聖痕」も所持していない。 関連人物 ◎リディア・フォレスト 竜花にとってのライバル的存在。同じ境遇で育ってきた仲ということもあるのか、敵であり競い相手であり、どこかしら家族のような思いを抱いている。 詳しくはリディア・フォレストのページを参照。 ◎リーン・フォレスト(アオイ・ヒュウガ) リディアの義母。龍華を施設の手から救い出して後、保護観察責任者及び後見人となっていた人物。レイリスの野望を阻止し、事件を解決してからはリディア、龍華、竜花の母としてアークスとしての活動を続けている。今までの経験を活かしてアークスの教官になろうかと思ったようだが、龍華達から反対されてしまい、2人の専属教官という形になっている。 ◎セレスティア・N・フォレスト リディア同様、競い合う相手として見ている。今まで何度か衝突した事があるからなのか、何かしら気になるようだ。 力を求めるセレスの強い想いを認め、ある人物から受け取った違法戦略OS「聖痕」を譲渡した。 詳しくはセレスティア・N・フォレストのページを参照。 ◎エスティア(エスティナ) バーに竜華が住み着いていた頃から様々な事を教えてくれていた人物。リーンと同じく、遠くから見守ってくれている保護者や姉のような存在であり、失いたくない大切な存在である。 ◎ネアリッサ 龍華・竜華の数少ない友人の一人。よく無茶をする竜花の事をいつも心配してくれている大切な人。他の人達が「ネア」と呼ぶのに対し、龍華達はネ「アリッサ」の部分を抜粋し、「アリス」と呼んでいる。 無茶をしたり、怪我をしてしまった際にまず思い浮かぶのはアリスの怒った顔のようだ。 ◎ネフライト 龍華・竜花の数少ない友人の一人。やはりネアリッサ同様に心配してくれている人物。過去に因子による侵食作用を吸収してもらったり、一時期マイルームに寝泊まりさせてもらった経緯もある。そんなネフライトを龍華は「フラウ」と呼んでいる。 いつか3人で何処かに遊びに行きたい、と交わした約束が果たされるのも、そう遠くはないかもしれない。 ◎R-001レイリス・ハイル(アオイ・ヒュウガ) 「生体兵器Rシリーズ」「クローン培養技術」「フォトン結晶研究」「亜空間航行技術」と、幅広い分野に渡る研究・開発に取り組んでいる。自身とR-002、そして龍華に擬似Aフォトン結晶を埋め込んだ人物。実際の年齢は60歳を超えているが、現在はリーンの製造していたクローンボディを奪い取って自分の物として使用している為、外見上は20代前半である。 別の次元からの渡航者で、かつてパイオニア1のラボで長官を勤めていた「オスト・ハイル」の血縁であり後継者。〝肉体的に強靱で理性と知性のある新生物の創造〟という研究目的を継ぎ、人工的に精製した擬似Aフォトンの結晶を人体に埋め込み最強の生体兵器を生み出そうとしている。エスティアとリーンによって研究施設を閉鎖に追いやられ、管理局に身柄を拘束されたものの、警備の隙を突いて脱走。再び行方不明となり、今でも研究を続けている。アークスシップ3番艦「ソーン」のとあるバーに姿を表すこともあるようだが………。 惑星リリーパに設営していた自身のラボでマガハラへの扉を開く為の実験を強行。その際、ラボ全体が亜空間に飲み込まれるという事態が起こり、レイリス本人は消息不明になっている。 ◎Rシリーズ(R-001~004、アインシリーズ、ツヴァイシリーズ) 英雄再生計画とRシリーズ ある惑星移民船団に乗船していた一人の女性ハンターをモチーフとした「英雄再生計画」の成功被検体の総称。大きな特徴として、心臓部に擬似Aフォトン結晶が移植され、特定の歌を唄うことにより体内フォトンの活性化、身体能力強化を行うことが出来る。※ただし、R-004(リディア・フォレスト)のみがR-001~003とは異なり、施設に入る前から既に純正のAフォトン結晶を所持していた。 しかし、この計画は「英雄」とは名ばかりの、戦闘能力を特化させた生体兵器の開発計画であり、立案者であるレイリス・ハイルは、このRシリーズを最強の生体兵器にすべく研究を続け、当初〝ダーカー被害にあった怪我人達を治療する〟という名目で、数千人規模の人体実験を行い、殺害している。 Rアインシリーズ(型番はR1-001~100) 結晶の移植に成功し、安定した稼働と戦闘技能を有するR-003に焦点を当て、それをベースとした同タイプの100体のクローンを指す。しかし、R-003とは異なり、擬似結晶を移植することは出来なかった為、戦闘能力やフォトン能力は幾分か低い。現存するアインシリーズは既に無く、そのほとんどをR-003によって処理されている。 Rツヴァイシリーズ(型番はR2-001~100) 擬似結晶の移植を可能とした、R-003ベースの第二世代型のクローン。アインシリーズ同様にこちらも100体が製造されており、全クローンが違法改造された戦略OS「聖痕」を所持している。この戦略OSと結晶の力との併用をすることによって、体内フォトンの限界まで引き出し、肉体のリミッターを外した状態で戦う事が可能となっている。ただし、稼働限界は3分間で、それ以上を超えると肉体が反動によって崩壊する危険性を孕んでいる。 全クローンとの意思疎通、統率を可能とするヘッドアクセサリを着けて指揮を担っているものが1体だけ存在しているが、それがR-003である。仮に指揮を行っている個体が生命活動を停止した場合、末端の数字の個体から順に型番変更・結晶の移植を行い、新たなRー003として指揮・統率を継続している。 因みに、このツヴァイの内の数体が龍華の姿を模してリーン・フォレストと接触、殺害を行った。 オラクル内で現存が確認されているツヴァイシリーズは、今の竜花(R2-100)の1体だけである。 が、余計な騒動を起こさないようにするため、双子の妹として普通の生活を送っている。 ― ADVERTISEMENT. ―
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/568.html
レイ・アームスフィア [解説] 生い立ち エルフの女性カナリア・アームスフィアと聖王国の技師テムレット・アームスフィアの間に生まれたハーフエルフ。 幼い頃に母カナリアと離別し、父テムレットと共に自由都市同盟へ移民した。 父が仕事で家を空けることが多いため、自宅では一人で過ごすことが多かった。 そのためか内向的な少年に育ったが、律儀な性格で父親から課せられた剣術の自己鍛錬だけは怠らなかった。 セプテム・レータスに移住後は隣家に住んでいた猫人族の少女フレミー・ホワイトとその家族によく面倒を見てもらっていた。 [第三次聖帝戦争] 聖華暦613年9月28日、聖王国と自由都市同盟の国境付近に存在するセプテム・レータスにて、極秘にテストを行っていた聖王国の試作機兵群が、シアン・ラス・クーアル少佐指揮下の機兵偵察部隊に発見され襲撃を受ける。 セプテム・レータスでの戦闘で当時16歳のレイは、避難の最中に父親が開発したノヴレスに乗り込んで起動させ、初陣にして強襲を仕掛けてきた帝国軍のレギオンを2機撃破する。 また、父親のテムレット・アームスフィアはこの戦闘で行方不明となる。 その後は愛機ノヴレスを駆って多くの強敵たちと渡り合い、聖痕の力が覚醒して以降はその卓越した能力はなお加速し、第三次聖帝戦争において超人的な戦績を残した。 [700年代] [シリウス戦役]
https://w.atwiki.jp/sekainosentaku/pages/162.html
クリシス (GabbLil・lei・Furikurisu) 概要 本名はガブリル・レイ・フリクリス。教会で神の徒として吸血鬼狩りをしていた少女。現在はアレキスにひっつきまわっている。実年齢は16だが、見た目は10歳、さらに成長していないので精神年齢は6歳児である。因みにフランス人。両親たちは殺されてしまった。現在はクリシスの名をすて、レイと名乗っている。ハスターとの戦いで自身の力を完全に暴走させ、自分の力に滅ぼされながら死亡。 その後なんだかんだでアスクレピオスによって復活 能力 断罪の聖痕。自分に仇名すあらゆる邪を破壊する程度の能力。防御の類を貫通する特殊能力も備わっている。 なお制御が利かないため、解放すると敵を殲滅するまでとまらない。 解放中は彼女の目の色が赤紫から翡翠色に変わっている。多分5段階。邪である旧支配者にかなり有効であったようだ。 暴走時は本人にも制御できないほどの大きな破滅力をともなうため、自分の原罪すら邪として食い荒らし、致命傷となる場合がある。 容姿 ショッキングピンクの長い髪に赤紫の大きな目。かなり白い肌が特徴。かなりの頻度で服装は変わってるが、大概はゴスロリかフェミニン系の服装なことがおおい。 髪はまた伸びた 武器 精神だけに影響を与える銃と輻射波動機構を取り入れた銃を持つ。名前はまだない。 作者コメント あるぇ?
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/1524.html
アルトゥール・ローレント [解説] 聖華暦402年〜478年の人魔大戦の時代に活躍した、当時のアウトクルセイダーであった人物で、現在のクルセイダー第七師団 カシードラル・ホロウの前身となった騎士団、緋獅子騎士団を率いていたとされるハーフエルフ。 10歳の頃に女神の使徒の1人として選ばれており、この際に祝福として「真なる幸福」を意味する名を持つ、真・聖剣ヴェリテ・ジュワユーズを授かっている。 悪を糺し、善良を尊ぶ、強い正義感の持ち主であるが、一方的に自身の正義を押し付けるような人物ではなく、その人望は厚かったとされる。 また、彼を慕って集まったクルセイダー達を中核とする騎士団、緋獅子騎士団を立ち上げており、人魔大戦では、一癖も二癖もある仲間達とともに幾多の戦場を駆け抜けつづけた。 聖王国に残る記録では人魔大戦末期、カナドの地において、緋獅子騎士団の団員とともに消息を絶っており、戦時行方不明として戦死扱いとなっている。 [生い立ち] アルトゥールは聖華暦392年頃、アルヴの森に住むエルフの女性、ユーグレイン・ローレントとヘイゼルニグラートに住む木こりの男性、イーゼル・ルキウスとの間にハーフエルフとして生を受ける。 彼は、新人類とエルフの間に少なからぬ確執が存在していたこの時代に出逢い愛を育んだ両親の間に生まれたことで、創世の女神アウローラからの強い祝福を受けており、背中に非常に強い聖痕を宿していたと伝えられている。 しかし、人である父、イーゼルがアルヴの森に住むことは、アルヴの森に住まうエルフ及びハイエルフ達にどうしても認められなかったため、母、ユーグレインに引き取られ、アルヴの森で幼少期を過ごすことになる。 それでも、黙認という形ではあったが、父と森の外れで会うことは認められており、幼い頃から人の住む「街」というものに憧れを抱いていた。 10歳の頃、狩猟の途中で訪れた森の泉において、水面に映った創世の女神アウローラより「強大な悪逆の魔神が目を覚ました。人々を守るため、その力をもって女神の剣となれ」との神託を受け、女神アウローラの使徒となる。 この際、真・聖剣ヴェリテ・ジュワユーズを授けられており、この聖剣の初代担い手となった。 この後、彼は父親を頼ってヘイゼルニグラートへ、またそこから聖都ワース・ランへと渡り、クルセイダーとしての道を歩んでいくこととなる。 [最期] 聖華暦477年頃、アルトゥールと緋獅子騎士団は、人類軍と魔族軍との戦いの前線において戦い続けていた。 戦えない者達をテリトリーに残し、戦力として協力を申し出てくれたカナドの小部族、ミルラ族の戦士と共同して、他の聖王国軍、帝国軍、カナド部族達で構成された人類軍と共に前線を押し上げ、維持することに尽力していたのだ。 しかし、前線が押し上げられるにつれ、ただでさえ魔族の抵抗が激しくなるのに加えて、大気や土地の魔素が枯渇しているために休息だけでは魔素の自然回復を期待することが出来ない魔界領域では、前線の維持だけでも苛烈極まる日々を余儀なくされていた。 そんな中で、奮戦を続けていた12名の緋獅子騎士団の仲間達もひとり、またひとりと、それぞれの想いと聖痕をアルトゥールに託して倒れていった。 聖華暦478年。 後の世で六聖者と呼ばれることになる、アレフ・ローラン率いる6人の勇士達が、魔族軍の最終防衛線を突破。 死闘の末、魔神デウスーラを討伐することに成功する。 これによって魔族軍の指揮系統が崩壊するも、すでに多大な犠牲を払い、満身創痍であった人類軍側もそれ以上の侵攻、魔族殲滅戦の続行は不可能であった。 前線で戦い続けていた緋獅子騎士団もこの時、すでに、生き残っているのはアルトゥール・ローレントただ一人だけとなっており、その彼もまた、わずかに生き残ったミルラ族の戦士達をテリトリーに送り届けると、自らの役目を果たしきったことに安心したように、静かに息を引き取った。 その後、アルトゥールはミルラ族によって、最高位の戦士長として丁重に葬られており、ミルラ族が各地に散る形で消滅した後も、ミルラ族の旧テリトリーの中で、最も草原を美しく見渡せたと伝わる小高い丘の頂上で眠っている。
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/1232.html
エルハルト・フィッシャー 「がはは、くるしめくるしめー」 「そんなんわし知らんしー」 概要 / Personal Data 種族 / Race 人間 生年 / Birth メオティア焼き討ちの5年前 性別 / Sex 男性 色素 / Color 瞳:焦げ茶 髪:黒 肌:白 身長・体重 / Height & Weight 174cm/62kg アルカナ / Arcana アルカナ 奇跡 聖痕位置 過去 コロナ ∵∵ 現在 ファンタスマ ∵∵ 未来 ウェントス ∵∵ 外見・性格 / Image Character 軽くて駄目なおじさ……お兄さん。 目端は効くが面倒くさがり。義務と責任が大嫌い。 自分が寝てる間に面倒事が全部解決したらいいと本気で思っている。 というか起きているのが辛い。 メオティアの古いエルフ訛りがなかなか直らないことを そろそろ諦めている。 設定 / Settings メオティアの森の生き残りで、「こんな幼子が(ry」なノリで ゲオルグ・シュローダーに拾われる。 同い年のアルスレートとは実の兄弟のように育ち、なんだかんだで よくしてくれたゲオルグと亡妻を(こっそりと)実の親のように慕っている。 幼年時代はお家騒動的なワケありでメオティアの森に匿われていたが、 その辺のごたごたは後で追記。 生前のイシュフェーンとはその時に仲がよかったが、まあ本人的には死んだもの と思っている。 因縁・因果律 / Fatality & Causation 因縁 因果律 能力値・技能 / Attribute&Skills 能力値 PLより モチーフは藤崎太公望。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4092.html
● エレナが指揮を任されていた凍死兵の最後の一人を打ち倒し、≪夢の国≫の住人達は自分達の指揮を執っていた千勢に心配気な視線を送っていた。 エレナが指揮していた凍死兵達はオルコットが進軍し、エレナが千勢の相手をし始めた頃から指示を与えられず、各自の判断によって戦闘を行わされていた。エレナは千勢の相手に全力で打ち込むために指揮を放棄したのだ。対する千勢は力を増したエレナに押されながらも的確な指示を出し続けた。それゆえに得る事ができた≪夢の国≫の住人達の勝利だ。 手伝いに行きたい。オルコットの侵攻を許してしまった以上、せめてそれくらいはしてのけたいと彼等は思うが、それが叶わない事もまた知っていた。 建物が破壊される轟音がまた一つ響き、応じる形で烈風が街路を洗い流していく。 彼等には及びもつかない領域の力を振るう者達の戦闘は、その苛烈さを更に増していた。 ● 明らかに戦闘に関する能力を上昇させているエレナの猛攻に、千勢は目前の戦闘に勝利した≪夢の国≫の住人達を労う余裕も無い程に押されていた。 ……上昇したのは単純な腕力や身体能力だけではないな……ッ。 数百に及ぶぶつかり合いで読みとった限り、視力や反応速度のような肉体面の強化と同時に、戦闘における先読みや勘のような、経験によって身につくような能力も上がっている。≪聖痕≫とはそこまで能力を補う事が出来るものなのかと思い、同時にエレナの身体を覆いつくす≪聖痕≫の様子に、よく呑みこまれないものだと感心する。 ……侵食とも言える段階にまで達した≪聖痕≫に耐える精神力、それも愛か。 そう考えながら顔を僅かにしかめる。戦闘の邪魔をしてくる左脇腹の傷が激しい戦闘のせいで広がっているのだ。徐々に自分が追い込まれている事を察して、千勢は血の臭気に悩まされながら息を吐き出す。 ……血を、流し過ぎた。 傷そのものは熱を帯びているかのように熱いが、その周囲は震える程に冷たくなっている。あがり始めた息に不利を自覚しつつ、千勢は正面のエレナへと口を開いた。 「兵を失ってしまっているが、大丈夫なのか?」 「貴女を行かせなければ大勢に影響するような事はないわ」 「随分と、私を高く買うじゃないか」 光栄だよ、と言葉を続けながら千勢は冷静だ、と相手を評価する。 ……目的に対してどう行動することが最善なのかを正しく判断している。私一人に集中している分、どうしても後方が気になる私よりも有利に立っているな。 状況は不利、それでも戦いに勝つ。 そう己に定めて、千勢は徹心のもとへとこれ以上兵力を送らせない為に≪夢の国≫の住人達へと≪夢の国≫に散らばっている他の凍死兵の排除を命令して、戦闘の動きを再開した。 一太刀目は勢いの乗った突進からの一撃だった。危なげなく受け止めたエレナに千勢は言葉を放つ。 「あれがそこまでして尽くす程の男か! お前に傷を刻み、このような殺伐とした世界にまでお前を導いたオルコットが!」 「望んで賜った傷よ! それにオルコット様は私に奇跡をくれたの! 地獄から抜け出す事が出来る奇跡を! そして私は自分自身でオルコット様の傍で生きて行くと決めた。過去の私に救いを施してくれたオルコット様のもとで、全てを捧げてあの人の目的を手伝うと決めた!」 ≪壇ノ浦に没した宝剣≫が強引に≪デリーの鉄柱≫から弾かれた。単純な腕力ではもはや負けている。その事実に舌打ちして千勢は距離を置いた。 ……オルコットへの信頼は揺らがないか……――! 距離を測りながら次の行動を考えていると、後方で大きな破裂音が聞こえた。水蒸気を含んだ風が吹き流れて来る。 ……叢雲が破壊された……っ。 オルコットの手によるものだろう。これで徹心の異界への侵入を止める事が出来る者は誰一人居なくなった。 ……急いで戻らなければ、流石にアレの相手は徹心にはきつい。 焦り、注意を僅かでも逸らしたのがまずかったのだろうか、エレナが目前まで迫る一瞬前まで千勢は彼女の接近に反応できなかった。 「――っ」 胴体を打ち貫こうとする≪デリーの鉄柱≫の先端を避ける。突きを避けられたエレナは腰を落として制動をかけた。≪デリーの鉄柱≫を持つ両手のうち、尻側を持っていた右手が手刀の形に構えられる。まずいと思った時にはエレナの、≪聖痕≫が精緻に刻まれた手が千勢の左脇腹の傷に入っていた。 千勢は身体を後方に跳ばして貫通を避けようとするが、千勢の挙動を読んでいたエレナは手を鉤状に曲げて退く千勢の身体から肉をこそぎとっていく。 「――――ッ!」 苦悶の声を噛み殺した千勢に≪デリーの鉄柱≫による追撃が迫っていた。 ≪壇ノ浦に没した宝剣≫で≪デリーの鉄柱≫の先端を防ぐ。しかし≪聖痕≫で底上げされた膂力による一撃は防御の構えをとった千勢の身体をいともたやすく打ち飛ばした。 宙を飛ばされた千勢の身体は背から建物の壁に激突し、反動で建物を倒壊させる事によってようやく止まった。 さらなる追撃を予防する為に建物の残骸を草薙で払ってエレナに対する障害物にしながら立ち上がった千勢は、血を吐き捨て、衝撃にふらつく身体で≪壇ノ浦に没した宝剣≫を構え直した。 残骸があらかた吹き払われ、開けた視界で見る正面からは、エレナが千勢を砕こうと≪デリーの鉄柱≫を振り上げて迫って来ている。 満身創痍で意識が半ば完全に状況を認識しないままに、反射的に迎撃の構えをとる千勢を叩き潰そうとするエレナ。 その両者の間を一条の光が駆け抜けた。 「――ッ!?」 「……この、光」 動きを止めて両者は通りの先へと視線を送った。それぞれの視線に含まれるのは驚きと、片や警戒、片や呆れ交じりの安堵だ。 その視線が送られる先には影色の騎馬が一頭、そしてそれを操る騎士が一人と、その後ろで馬の上に器用に立ち、光弾を飛ばしてきた青年が一人、Tさんだ。 彼は口を開く。 「もう二人も失ったんだ。これ以上、親を亡くしたくはない」 ● 家を襲ってきた強盗達を殺してからもう随分と時が経った。自分がほとんど飲まず食わずで生きていられるのはこの≪ケサランパサラン≫のおかげだろう。そう思いながら少年は徐々に弱っていく自分を自覚していた。このままではいずれ死ぬだろうという事も理解して、その上でこの≪赤いクレヨン≫で閉じられた家から出る気も起きなかった。 ある時、不意にこの家全体を囲んでいた不可視の力場のようなものが消失する感覚があった。この何カ月かの間全く起こらなかった現象だ。不思議に思っていると、やがて家の中へと足を踏み入れてくる物音がし、その足音の主達はそう時間をかけずに彼の前に現れた。 現れたのは大きな白い獣を連れた長い髪の、きれいな女だった。 女はこちらの様子を見ただけで状況を察したのか一つ頷き、 「何があったのかと訊いてもかまわないか?」 答える気はないので黙っていると、彼女は強気そうな顔に困ったような笑みを浮かべた。 「だんまりか、子供のクセにひどい目をしている」 少し自覚はあったので黙っていた。 「庭にあった墓、あれはお前がこしらえたものだな?」 これもまた覚えがあった。≪ケサランパサラン≫との契約によって過去に≪ケサランパサラン≫が経験してきた記憶を見せられたが、その記憶内の知識で人は死ぬと腐っていくのだという事を知った。父と母をそのままにしておくなど少年にはできなかったし、両親を殺した賊であっても流石に死んだ後も放置するのは無体に過ぎるだろうと埋めたのだ。 ロクに反応しない少年に女は更に言葉を続けた。 「いくつかある墓、そのうち二つが他の墓から遠ざけてあった。……お前の両親だな?」 女の言葉に面を上げた。随分と久しぶりに心が反応したような気がする。墓を暴かれたのだろうか。そう思い、女へと敵意交じりの視線を向けるが、女は肩を竦めて、 「暴いてなどいないさ。ただ、この家に張られた結界を壊した時にいろいろと推測はついた」 そう言って、白い獣を示した。 「こいつはケウ、≪ケサランパサラン≫の一つの姿だと思ってくれればいい。お前の≪ケサランパサラン≫の匂いを嗅ぎ分けたらしくてな、お前をこうして見つけられたわけだ」 ――≪ケサランパサラン≫……! その言葉に、徐々にこの家と共に朽ちる気でいた少年の肩に留った自身の都市伝説を見る。姿形は著しく違うようだが都市伝説はその核となる話によって大きく姿を変えるものもある。そう契約時に流れ込んできた知識によって理解していたので姿にこだわることなく、少年は気になる事を訊いてみた。 「その≪ケサランパサラン≫には幸福を……」 「招く力は無い。せいぜいかくれんぼが上手なくらいだな」 「そうか……」 先を引きとった女の言葉に、知らず身を乗り出していた少年は、妙に脱力して床へと力なく座り込む。そこに女は声をかけてきた。 「≪ケサランパサラン≫を恨んではいないのか?」 どこか不思議そうな色を含んだ言葉に少年は頷いた。 「同情はしてる……契約の時、いろいろ視たから」 そうか、と女は答え、しばらく考え深げに考えに沈んだ後、何かを決めたように声をかけてきた。 「どうだ少年、私と一緒にこないか? 生きていく術を教えてやろう。どちらにせよこのままここにいてもいつか衰弱するぞ」 「……それでもいい」 契約時に見せられた≪ケサランパサラン≫の記憶には≪ケサランパサラン≫のこれまでの契約者達が見てきた人々の欲望が渦巻いていた。その渦に巻き込まれて命を落とした両親の事を思う。 ……もう、生きているのも疲れる……。 そんな思いと共に少年が諦観混じりに息を吐くと、女が苦笑する気配があった。 「随分とひどいものを見たようだな」 女は≪ケサランパサラン≫との契約時に自分が見たものをいくらか予測できているようだった。 「……おかげで悟ったよ」 「それでもう自分の命もどうでもいいと?」 「あまり自分の命に執着はない」 「そう言うな、私はお前を引っ張り出してしまいたい。そういう性分なんだ」 「そうして≪ケサランパサラン≫を、幸せを要求するの?」 皮肉を込めて言った言葉には即座の否定が返ってきた。 「興味は無いな。この家に結界を張った連中と一緒にしてくれるな」 女は続ける。 「私はお前に生きる術を、戦う方法を、不幸を招く幸せを使いこなす意志の持ちようを、そしてそれを繰る責任を教えよう。見返りは私の自己満足と、あとはまあ、飲み仲間にでもなってくれればいい。――ついて来い」 手が伸ばされてきた。視界の真ん中に映るそれをぼんやりと見つめる。 こんな力でも、何か使い道があるんだろうか……。 思い、女を見上げる。 手を差し伸ばしてくれる女には亡くしてしまった者達に、親に通じる何かがあった。 ……寂しいと思っているのだろうか……。子供だな……。 そう自分に対して思いながら口を開く。 「じゃあ、利用させてもらう。あんたからいろいろ習って、そして――」 そして、どうすればいいのだろう。もう自分は他の同年代の子供達のように人生が送れるとも思わない。ならばこれからどう生きて行ったらいいものだろうか。そう考えて続ける言葉を悩んでいると、女が笑んだ。 「ああ、そして幸せを見つけてみるのも一興だろう」 手が更に伸びて来ていつの間にか伸ばしかけていた手を掴まれる。 久しぶりに感じる他者の温もりはひどく暖かかった。 少年はこの時になってまだ女の名前を聞いていなかった事に気付いた。 「あんた、名前は?」 女はんー? と呟き、答える。 「私は高坂千勢。少年、君の名前は?」 「俺は――」 少年の答えに千勢は頷き、いい名だ、と言い、頭を撫でながら悪戯っぽく彼に言葉をかける。 「さて、××。これからは私がお前の師匠で、育ての親だ。――まずはその衰弱した身体をどうにかしなければな」 ● 「貴女に拾われた、あの出会いのおかげで俺は幸せを見つける事ができたよ」 騎馬から降り、エレナを警戒しながら千勢の方へと歩み寄ったTさんは、少し照れたように笑んだ。 「貴女に俺が得る事が出来た幸せを見て欲しい。そして貴女にも幸せに浴してもたいたい。こうして幸せを俺が見つける事ができたのは、貴女のおかげなのだから――母さん」 その言葉に千勢は衝撃のような印象を受けた。 ……そうか、私はお前の親である事ができたか。……こんな、戦いが日常の世界にお前を引きこんだ私が……。 自然に込み上げて来る笑みを隠しようが無い。Tさんは千勢の傷を見て小声で訊ねる。 「大丈夫か?」 「大丈夫だな? と、そう言え。馬鹿――」 一瞬言いよどみ、 「馬鹿息子」 口許の血を拭って言い直す。Tさんは微笑んでエレナの状態を確認して彼女への警戒を強め、背中越しに千勢に訊ねた。 「傷の手当ては?」 「≪聖痕≫の影響を受けた武具で受けた傷だ。お前の左腕の矢傷のようなバフォメットの呪詛程ではないが、すぐに治るような甘いものではない。私はいいからお前達は先に徹心の所へ行ってオルコットを止めろ。徹心一人では凍死兵共はともかく、剣を携えたオルコットの相手は到底不可能だ」 「剣……≪ジュワユーズ≫か?」 「察していたか、その通りだ」 Tさんはやはりそうか、と呟いて黙り込む。 ……舞が気になって仕方ないくせに。 千勢の今の状態を見てこのまま行っていいものか迷っているのだろう。優しい子になった。そう思っていると、Tさんが言葉を寄越してきた。 「母さんは大丈夫――だな?」 「負うた子に負われる程には耄碌してはいない」 「負われた記憶は一切ないが……分かった、師匠、死ぬなよ」 「うむ、やはり親しんだ呼称の方が照れが出なくていいな。馬鹿弟子」 ……不思議なものだ。まだまだやれる気になる。……これも愛か。いかんな、どれほど長く生きても人生は面白いと、そう思ってしまう。 そう思いながら、Tさんにからかいの言葉を放る。 「死にはしない。まだ孫の顔を見ていないのだしな」 そう言って千勢は自信に満ちた強気な笑みを浮かべた。 ● 会話を続けながらも隙を見せないTさんに対してエレナは攻めあぐねていた。 「やはりオルコット様を先に進めさせたか……」 そんなエレナに声をかける者があった。ユーグだ。 「全てを捧げてあの方に理想の先へと進んで頂く事が私の生き方ですもの」 そう答えて、エレナはユーグの様子に苦笑した。 「ひどい傷ね」 「美しい傷だな」 騎士は切り返しが上手い。そう感想を抱きながらエレナは≪聖痕≫を、その中心である下腹部を軽く撫で、誇らしく答える。 「オルコット様の邪魔をする者を打ち倒す為の力だもの。当然よ」 「君は変わらないな」 「貴方も相当頑固だと思うのだけれど――」 そう言いかけて、エレナはユーグがTさんを乗せてここまで来たという状況を思い出した。 「宗旨替えをしたのかしら?」 「いや、しかし、モニカお嬢様が話し合いを所望だと聞いた」 「あの子が……?」 ウィリアムの製薬会社での戦闘で暴走させられた≪杞憂≫を抑え込んだというユーグと縁の深い少女の事を思い出す。彼女の両親をその手で殺した事や≪聖槍≫の契約に捧げる事等が合わさってユーグは彼女と距離を置いていたようだったが、 「そう……話を聞きに行く気になったのね?」 「ああ、私と居る時は終ぞ聞く事が無かったモニカお嬢様のわがままだからな。それに、Tさんに負けた分、彼の言い分を聞かねばならん」 「貴方が、負けたの?」 「そうでなくては話を聞きに行こうなどとも思わないし、こんなざまにもなってはいない」 そう言ってしかめ面で言うユーグを目の当たりにしてすら。エレナにはユーグの敗北はにわかに信じられるものではなかった。≪テンプル騎士団≫の総長に苦杯をなめさせる程に敵は強力なのかと思い、 ……彼から隙を窺えないのも道理ね。 Tさんを睨みつけ、ユーグに訊ねる。 「オルコット様の邪魔をするの?」 問いかけに、ユーグはいや、と首を振った。 「少なくとも私はオルコット様の信じる世界の改変を支持する。Tさんと共にお嬢様に会いに行くのはお嬢様の話を聞きに行くためだけだ。それからは……どうなるのかは分からん」 「そうなの」 表情が緩むのが自覚できる。自分より、そしてオルコットよりも遥かに長い時を生きているであろうユーグが道に迷っているらしい事に新鮮な驚きと共に女の強さというものを感じる。 ……オルコット様も私のしつこい頼みに根負けして私を傍に置いてくれるようになったのですものね。 ユーグはやはり敵になってしまうのではないだろうか。ウィリアムの製薬会社での戦闘でモニカが見せたという意思の強さを知るエレナはそう思いながら、しかし言う。 「モニカ嬢に免じて通してあげるわ。貴方が持つ憂いが世界を呑もうとする憂いを抑え込んだあの子によってどう変わるのか、とても興味あるものね……また会えたなら是非とも答えを聞きたいわ」 「ああ、そうだな」 頷いた騎士は影色の馬に既に話しを終えたらしいTさんと共に乗る。どうやら今の彼には影色の馬を一頭喚び出すだけで精いっぱいのようだ。手ひどくやられたのだろうと思いながら、その下手人であろうTさんにエレナは声をかける。 「いいの? チトセと二人がかりでこれば、私も流石に倒されてしまうかもしれないわよ?」 「足止めを成功させたら結局はお前達の思うツボだ。師匠はアレでしぶといし、強い。悪いがオルコットを追わせてもらう」 そう言ってユーグを促し、影色の馬を走らせる。それを見送る千勢とエレナは短く言葉を交わした。 「構わないのか? あの騎士はモニカの説教を喰らうぞ? 昔から騎士は少女のお願いというやつに敵わないものと相場は決まっているものだ」 「いいのよ、私にだってわがままを言うチャンスがあったんだから、これから大いなる犠牲になるあの子にもそういうチャンスは与えられるべきだわ」 発言に対して疑問顔をする千勢に「こっちの話よ」と答え、エレナは内心で重い息を吐く。 ……それに、私にはチトセとTさんの二人を相手にして勝てる自信が無いわ。 一人ずつを確実に仕留めて行く。そう心に決めながらエレナは千勢に先程のTさんと千勢との会話で気になっていた事を訊ねてみた。 「Tさんは……彼は貴女の子供なの?」 千勢は一瞬虚を衝かれたような顔になり、いや、と首を振った。 「実子ではないよ。……両親が賊に殺されてな、それを拾った。本当に親と思ってくれるなどとは思わなかったが、な」 「そう……」 ……私の両親が彼の両親のようであったなら……。 ≪聖痕≫を授けられた後、ステージに戻った時、両親の笑顔に一瞬でも何かを期待して、だからこそ涙を流したのだろうと過去の自分の行動に得心する。 もしもを今思い浮かべてもしょうがない。それでも羨んでしまうのは自分にも普通の家族への憧れがあるからだろう。 ……でも、両親がああでなかったら、オルコット様との出会いも無かった。 そしてこんなに尽くしたい人を見つける事も無かっただろう。 ならば悪い事ばかりでも無い。そう自身に結論付けてエレナは千勢に言う。 「彼は良い親に拾われたのね」 「アレは勝手に立派になったよ。いつの間にか私も越えられてしまったようだ」 照れ隠しなのか、乱暴に言って千勢は≪壇ノ浦に没した宝剣≫の切っ先を向けた。 後方を気にする必要が無くなったためか、他の理由からか、彼女の表情に余裕が戻っている。一度追い詰めた筈の彼女がここまで再起したのは十中八九Tさんの介入のせいだ。 ……家族。 彼等の関係は師弟ではなくそんなところなのだろう。その言葉から連想するのは忌まわしい傷の記憶が大半だが、一方で今は別の人の影を脳裏に浮かべる事ができる。 ならば、と意気を込め、エレナは言う。 「貴女が家族の為にがんばろうとするのなら、私もオルコット様の為に全てを尽くす覚悟があるわ」 「私も、息子とその嫁にいい所を見せておきたいのでな、まだまだいくぞ」 二人だけの戦場で、女二人は武器を振り上げた。 前ページ次ページ連載 - Tさん、エピローグに至るまで
https://w.atwiki.jp/ranobesaikyou/pages/971.html
. 【名前】 神凪 綾乃 【作品名】 風の聖痕 【属性】 最強の炎術師の一族の少女 【大きさ】 女子高生並み 【攻撃力】綾乃の炎(プラズマ)は死霊のような実態のないやつにも効く。 また重力や空間、空間を切り裂く風を燃やすことも可能。 体当たりでビルを粉砕する大型獣と打ち合うことが出来る。 6000度のプラズマ弾 一度に複数出すことができ弾速は 複数出せば達人がよけれない程度 射程は10メートル程度 大きさは無数のスライムに囲まれたとき一撃で 半分消し飛ばした描写があるから直径数メートルぐらいかな。 炎雷覇 長さ1メートルほどの剣 綾乃が呼ぼうと思えば一瞬で手元に召還される。 太陽に匹敵する熱量のプラズマを乗せて切れば上記の攻撃が効かない 全長100メートル以上の亀にダメージを与えられる。 重力場を斬断した。対戦車ミサイルでも傷ひとつつかない装甲を持つゴーレムをもやした。 覇炎降魔衝 「なうまく さまんだ ばさらだんかん」と唱え炎雷覇を地面にさすと発動。 相手を中心に地面に半球形の結界をつくり相手を閉じ込めて数万度の炎で攻撃する。 結界は相手に破壊されるか相手を燃やし尽くすまで消えない。 おそらく人と同程度かちょっと大きいくらいのサイズ以外に使えない。 射程2メートル程度 【防御力】達人並み 自分を軸に炎雷覇を回転させることで炎の結界をつくり超音速の空間を切り裂く風の全方位攻撃を防いだ 【素早さ】亜光速で降り注ぐ無数の雷球の軌道が見え、それらをすべて回避し放った術者に剣で攻撃できる。 声すら置き去りにするスピードで走りスピードを瞬時に殺す急速停止と慣性の法則を無視した方向転換、 停止から一気にトップスピードに乗ることが可能。瞬間移動にも等しい踏み込みができる。 数メートルのドラゴンとヒットアンドウェイで格闘戦繰り広げられる程度は続く 【特殊能力】熱探知 熱を通じて世界を知ることにより不可視の敵の位置がわかった 重力波攻撃を探知できた 炎の加護 炎の精霊と契約しているので炎によるダメージはうけない。 自分の炎に巻き込まれても平気。 ただし描写的に防いでるのは熱だけ。例えば爆風をうけた場合 熱によるダメージはないが衝撃によるダメージは受けるとおもわれる。 また炎としての本質をゆがめられた炎は防げない。 【長所】速い 【短所】射程が短い 【戦法】 プラズマ弾を放ちながら接近し炎雷覇で切る 33スレ目 72 :イラストに騙された名無しさん:2009/04/05(日) 15 00 31 ID N30oteFJ 風の聖痕で質問。ちなみに読んで無い 神凪綾乃と八神ってテンプレ見た感じだと戦って八神が強かったって訳? 太陽と同じ位の~ とか つか何でこんなに強さ違うんだww 25スレ目 689 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/12/23(土) 00 38 17 ID vj0rDSri 神凪綾乃考察。 鉄仮面>神凪>ダンテ、ぐらい。 カラミティはオチそうなので除外。 24スレ目 709 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/11/28(火) 11 39 54 ID QZTBvttN 神凪 綾乃 についての質問 プラズマ弾の大きさは? 覇炎降魔衝の射程は? 声すら置き去りにするスピードで走りっていうけど超音速ってことか? 後、どれぐらい(移動距離)そのスピードで動けるの? 728 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/11/28(火) 20 17 09 ID 4JnAtEZe 709 プラズマ弾の大きさは? 綾乃の気分で変わる。とりあえず無数のスライムに囲まれたとき一撃で 半分消し飛ばした描写があるから直径数メートルぐらいかな。 覇炎降魔衝の射程は? 2メートル程度 声すら置き去りにするスピードで走りっていうけど超音速ってことか? 地の文でそう書かれてるけどたぶんそう。 後、どれぐらい(移動距離)そのスピードで動けるの? 数メートルのドラゴンとヒットアンドウェイで格闘戦繰り広げられる程度は続く ところで重力波攻撃ってレーザーと一緒で不思議攻撃なら光速にならないよね Powered by FC2.com .
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5825.html
登録日:2012/05/05(土) 10 58 35 更新日:2023/06/22 Thu 11 58 09NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ×櫻井治美 はるるん ぺろんちょ オフィスワタナベ 今日は…風が騒がしいな…… 声優 声優項目 東京都 櫻井浩美 櫻井(さくらい)浩美(はるみ)とはオフィスワタナベ所属の女性声優である。 10月21日生まれで東京都出身。 年齢は明かされておらず、2002年にデビューした。 ちなみに事務所の変遷は、 オフィスCHK→フリー→元氣プロジェクト→オフィスワタナベ ○人物 弟がいるらしく、ラジオではよくネタにされていた。 辛い食べ物が嫌い。 「意味がわからない」 声優での交流としては小野涼子は親友であり、他にも田中涼子、小林眞紀、大久保藍子、園田ひろこらとも仲が良い。 ※小野涼子とはFAIRY TAILで姉妹役を演じていたりもする。 小林眞紀と大久保藍子と遊ぶ時はパンケーキ巡りをするそうだ。 よく公式サイト(自身のブログ)にアップされている。 また、Angel Beats!のラジオで共演した二人とも仲がいい。 『店長』こと喜多村英梨は櫻井に『ぺろんちょ』を直伝した。 (その後使ったかは不明だが……) ニックネームは通称『はるるん』と呼ばれているが、 一度花澤香菜に『しょうへい』などのとんでもない(センスの)ニックネームを付けられそうになったことがある。 例) 口角が上がらないという理由から『口角』と付けられそうになる 上の『しょうへい』から『はらしょう』に変わったりする ……など。 ちなみに櫻井の方は『かな~ん』と付けていた。 (候補に『ボブ』もあったが……) ちなみにラジオの間中に口角矯正用のマウスピースをつけながら話したり、 その他エスカレートするとツッコミが暴言まがいになることなど、なかなかなチャレンジャーである。 〇役について 年上系の少女や大人の女性キャラクターを得意とする。 たまにロリキャラを務めることもある。 出演作は多くないので、今後に期待しよう。 【主な出演作品】 ○アニメ&ドラマCD ◆仲村ゆり(Angel Beats!) ◆ギブソンjrの彼女(MAJOR) ◆月影の踊り手ルナルナ(クイーンズブレイド リベリオン) ◆リサーナ(FAIRY TAIL) ◆瀬田深雪(聖痕のクェイサー) ◆ホイッピ(はっぴーカッピ) ◆佐久間翔子(神様のメモ帳) ◆ぱんにゃ、瀬名蘭華、ママにゃ(アニメ版ましろ色シンフォニー) ◆結標淡希(とある魔術の禁書目録) ◆小日向はやみ(H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-) ◆孫権/蓮華(恋姫†無双シリーズ) ◆御門涼子(To LOVEる -とらぶる- ダークネス) ……など。 ○ゲーム ◆リサーナ(FAIRY TAIL ゼレフ覚醒) ◆葉月深景(あまつみそらに! 雲のはたてに) ◆椿原蓮(恋する乙女と守護の楯 PS2、PSP版) ◆シルファ(ToHeart2 ダンジョントラベラーズ) ◆ぱんにゃ/瀬名蘭華(ましろ色シンフォニー *mutsu-no-hana) ◆朱鷺戸沙耶(リトルバスターズ! Converted Edition) ◆神尾千佳(オレは少女漫画家) ◆板垣亜巳(真剣で私に恋しなさい!!R) ◆深山雪見(ONE.) ○ラジオ ◆ゲスト出演(聖痕のクェイサー) ◆〃(ぬこラジ) ◆〃(FAIRY TAIL Webラジオ 魔導士ギルド放送局 やりすぎソーサラー!) ◆メインパーソナリティー(Angel Beats! SSS(死んだ世界戦線)RADIO) ◆〃(studio TeaParty) ※2010年5月21日配信分まで 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ナツ、ハッピー「リサーナああああっ!!!」 -- 名無しさん (2013-12-26 00 59 43) 出演作は多くない… いや、敢えて言いはすまい…しかし今日は、 風が強くて窓から 音が鳴るくらいだなー -- 名無しさん (2013-12-26 10 24 01) 似た声の人はエロゲ最多出演したんだよね -- 名無しさん (2013-12-26 12 48 52) ゼェェェッッット!!! -- かぜおと (2014-04-16 19 22 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/1625.html
軽機兵 トラスグレイシス [解説] 聖華暦838年末にシームド・ラボラトリーズにより開発された第六世代機兵相当の民間用軽機兵。 その経緯については下記の開発経緯の項目で述べるが、本機の設計にはアリアンス・ディ・アトリー(A.D.A)、シームド・ラボラトリーズ、アイオライト・プロダクションの三社共同で進められたミュール・ドライブ搭載型試作機兵開発計画の中でわずか3機のみ製造された第七世代機兵 ペルセシエルの基礎設計が流用されており、その形状が類似している。 また、本機の開発にあたり、ミュール・ドライブやエーテリック・アクセラレーターなどの高額かつ乗り手を選ぶ装備は極力排除されており、汎用性と量産性を追求した扱いやすくクセの少ない機体として再調整されている。 その際、シームド・ラボラトリーズが独自に進める蜃気楼計画で開発されたSシリーズのノウハウが流用されたこともあり、わずかな開発期間の中で開発された機兵であることを感じさせないほどに高いバランスでまとまった汎用型軽機兵として仕上がっている。 もっとも、簡略化したとはいえ、基礎設計自体が第七世代機兵基準のものであるため、民間用軽機兵としてはやや値が張る機体にはなってしまっている。 一方で、第七世代機兵基準の基礎設計が存在していることには有利な面もあった。 当然、製造コストおよび販売価格は超高額にはなってしまうが、エーテリック・アクセラレーターや必要に応じてミュール・ドライブを搭載した第七世代機兵相当のハイエンドモデルへの仕様変更が比較的容易であったのだ。 このハイエンドモデルは、半オーダーメイドの特注という形ではあるが、資金的に余裕があり、第七世代機兵を扱えるだけの腕を持った熟練の操手を抱える有力ギルドなどを中心に販売されている。 余談ではあるが、本機には直接的に性能に影響を及ぼさないオプションとしてドクロを模したレリーフなど、外見をカスタムする為のオプションが用意されている。 これは本機が開発された時期、同盟内で所謂「海賊戦争時代モノ」がにわかにブームとなりはじめており、そのブームに乗る形で、本機を「海賊風」にカスタムできるパーツ類が売り出されたためだ。 この目論見は一定の効果を示しているようで、発売以降、本機は好調に売り上げを伸ばしている。 [開発経緯] 先にも述べたが、本機の設計にはA.D.A、シームド・ラボラトリーズ、アイオライト・プロダクションの三社共同で進められたミュール・ドライブ搭載型試作機兵開発計画の中でわずか3機のみ製造された第七世代機兵 ペルセシエルの基礎設計が流用されている。 これはペルセシエルの本体設計を担当したシームド・ラボラトリーズが、他2社との協議の上、ペルセシエルの簡易量産型として本機を開発したためであるのだが、このような技術転用が行われたのには理由がある。 実は、本機の開発なくしては、ペルセシエルの三社共同開発事業自体が空中分解する危機にあったのだ。 というのも、この時点でペルセシエルの初回飛行試験での大破事故の解析調査により、現段階において機兵に飛行能力を付与することは技術的に実現不可能であることが判明しており、この後、共同開発を続けペルセシエルを実用化に漕ぎ着けたところで、出来上がるものは「聖痕持ちにしか扱えない新機軸の推進器を搭載した第七世代機兵」でしか無くなってしまっていたのだ。 当然、クルセイダー向けに機兵を販売できる販路を持っているA.D.Aはそれでもなんら問題ない。 しかし、ウォルという例外は存在しているものの、そもそもに聖痕を扱うことのできる人材が少なく「聖痕を扱える人間向けの技術」の需要が少ない同盟に拠点を置く企業であるシームド・ラボラトリーズとアイオライト・プロダクションにとっては、「飛行可能」というアドバンテージを売りに使えなくなってしまったミュール・ドライブの技術だけでは、直接的に社の利益に繋がらないことが決定的であった。 このため、アイオライト・プロダクション側から「これ以上回収の目処が立たない開発費が膨れ上がる前に、ここで三社共同開発事業を停止すべき」という提案が出される可能性も大きかったのだ。 当然、シームド・ラボラトリーズとしても、社の利益は重要ではある。 しかし、それ以上に、聖華暦800年の技術的パートナーシップ締結以来、積み上げてきたA.D.Aとの関係にこのような形でヒビが入る事態は避けなければならなかった。 この事態を解決するため、シームド・ラボラトリーズは三社での協議の場において、ペルセシエルの基礎設計を流用し、ごく短期間で民間向け簡易量産型を開発するというプランを提案する。 このプランの概要は以下のようなものであった。 1.簡易量産機にはミュール・ドライブ及びエーテリックアクセラレーターを搭載せず、量産性と汎用性の高い第六世代機兵として開発する。(特注という形で、第七世代機兵へのグレードアップも可能。) 2.シームド・ラボラトリーズが販売元となるが、ペルセシエルのフレーム設計を担当したアイオライト・プロダクションには、この機兵の売り上げに応じたフレーム設計料が支払われる。 3.A.D.Aはこの機兵の聖王国内への独占輸入販売権を持つ。 この提案はその場で採用され、三社ともペルセシエル開発に投資した資金を、全額とは言えないものの回収する目処がついたことで三社共同開発事業も継続が決定されることとなった。 こうしてペルセシエルの血を引く軽機兵、トラスグレイシスが開発されることとなったのだ。 [装備] シレックス魔導砲 本機と合わせて開発された魔導砲。 とは言っても性能は同時期の同社製魔導砲と大きな差があるわけではない。 というのも、この魔導砲は、既に販売されていた同社製魔導砲の外見のみを聖華暦600年代の海賊戦争で使用された旧型の魔導砲に似せて作られたもので、本機の外見カスタム用のオプションパーツと合わせて販売されたものなのだ。 もちろん、この魔導砲以外も問題なく装備可能であるため、これを使うかどうかは完全に好みの問題である。 カトラス 歪曲した刃を持つ刀剣。 先端部のみ両刃となっており、刺突にも斬撃にも使いやすい形状となっている。 本機に装備されるカトラスはシレックス魔導砲と同じく、外見を海賊戦争当時のものに似せて作られている。 フレキシブルバーニア オーシィズ 本機の背面に装備される大型噴射式推進装置である。 オーシィズはフレキシブルバーニア4本で構成されており、さまざま方向にフレキシブルに可動する大型バーニアを採用することで必要に応じて推進ベクトルの自由な変更を実現したもの。 これにより本体に内蔵する姿勢制御用バーニアの数を減らすことが可能となり、機体重量の減少にも繋がっている。 このオーシィズの制御にはミュール・ドライブにも採用されているフェアリーを用いた制御機構が採用されており、操作の複雑化と操手への負担は最小限に抑えられている。 このため、第六世代機兵を扱える実力を持つ操手であれば問題なく使用可能である。