約 29,006 件
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2717.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (総評.bmp) ソフトバンクの今期の総評です。選手のシーズン最終成績も載せています。 ◎第201回 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 2 140 77 60 4 8 .522 .251 2.99 3.5 102 122 20 今期も見事Aクラス入りを果たした。 しかし鬼門のCSであっけなく敗退。 またしても日本シリーズ出場を逃した。 「短期決戦に弱い」レッテルを来期こそは挽回したい。 ☆今期のパ・リーグを振り返る 優勝は、日本ハム。絶対的エースの存在が大きい。 二位は、ソフトバンク。黄金の投手陣の活躍でAクラス保持。 三位は、ロッテ。投打の核の奮起により3位に。 四位は、オリックス。チーム打率が寂しい。 五位は、楽天。遂に最下位脱出。逆襲が始まるか。 最下位は、西武。名無し選手が多い現状ではこの順位も致し方なしか。 ☆プレーオフ展望 2位に入り、ロッテと対戦するも2連敗。 ☆今期のオールスター 選手名 出場回数 成績 未記録。 ☆野手陣総括 201期最終成績 順 ポジ 名前 打率 安打 本塁 打点 三振 犠打 盗塁 失策 1 中 エッジ .264 156 5 32 70 0 28 0 2 左 ヘンダーソン .316 189 5 44 94 0 29 1 3 遊 後藤光尊 .282 141 20 68 56 2 16 0 4 右 多村仁 .251 132 23 85 98 4 13 0 5 二 海野民子 .285 145 28 105 93 2 7 2 4 右 青龍サンデー .248 130 14 58 97 1 12 1 6 三 赤坂V弐 .208 115 4 45 99 1 13 6 7 DH 有馬 .188 98 3 31 87 0 4 0 8 一 おおぴら .212 107 12 36 99 0 2 2 9 捕 イチロー .241 123 2 32 105 2 10 1 【寸評】 繋ぎの野球が中心のため、得点力、長打力不足は否めない。今後の課題であろう。 失策数11は12球団NO1の数字を残した。今期は最少得点を鉄壁の守備力で守った印象にも見える。 ★各選手能力はこちらです。 ☆投手陣総括 201期最終成績 順 ポジ 名前 防率 勝ち 負け セーブ 奪三 四死 被本 10 先 杉内2 2.62 17 8 0 133 82 11 11 先 大隣憲司 2.92 11 12 0 153 97 16 12 先 アーリー君 2.70 13 7 0 125 110 18 13 先 だれさき 3.29 15 8 0 157 80 16 14 先 我末 2.57 12 11 0 132 103 14 15 継 ドリーム7 3.48 1 4 0 45 36 9 16 継 馬原孝浩 8.37 2 7 2 28 55 11 17 継 島唄*島花 1.67 6 3 1 59 43 2 18 抑 堂谷 0.00 0 0 29 22 12 0 【寸評】 今季は昨季とは見違えるような成績を多く残した投手陣。 先発陣で5人のうち4人が勝ち越した。 中継ぎ陣もそんなに試合を壊すこともなくまとめてくれた。 ★各選手能力はこちらです。 ☆チームWiki wiki更新者の方いつもお疲れ様です。 編集人数は他チームと遜色ない人数と思われますが、まったくやる気がない人にいてもらう意味はありません。 やり方がわからないなら見て学ぶべし。最初は誰だって出来ません。わかる限りの事は教えるので。 そろそろwiki非協力者は切っていくので覚悟しておいてくださいね。 最終編集者 だれさき 編集内容 投打総括以外 更新日時:2008年09月27日01時40分48秒: 通算: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/872.html
2022年総評案2 大賞 悪魔と夜と異世界と 【2022】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1675519237/ 56:総評2:2023/07/10(月) 02 22 18 ID ???0 指摘箇所の修正を 49に反映させました 寝取り役が一番マシ ほかの登場人物との比較という形で書いていましたが、好意的に受け取られた数少ない要素はどれも憎まれ役絡みだったという切り口に改めました ひとまず終え どういった作品の紹介を終えたのかだとどうしてもしっくりこず、一年の流れの概要を紹介し終えたという主旨に変更しました その後、全体的に冗長あるいは重複と思われる部分を削り、補足を加えています 言い回しや構成の微調整も多々施したので、修正案の第2版として新たに上げ直しました https //writening.net/page?vhKf3j 以降は、さらなるご指摘があれば対応し、それ以外は細かい修正を加える程度で最終稿として完成できればと考えております 2021年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)に終止符を打ったのは、“力なき熱意の悲劇性”であった。 ワーストワンの玉座に就いたのは、『Cuteness is justice』 やりこみSLGの魅力を伝えるべく制作された壮大な三部作の序章は、理想とは裏腹に、CG・テキスト・システム・難易度調整のすべてにおいて、開発者の実力不足を浮き彫りにした。 しかし、先を期待したくなる高邁な志を示したのも、また確かである。 悲劇と希望が交錯するクソゲーは、虚無に飲まれゆく暗黒大陸に差し込んだ一条の光であった。 その瞬きを各々の心に宿し、名もなき修羅たちは次なる絶望の淵で舞い踊る。 近年のKOTYeにおいて、新年度の本格始動は遅い。 それは修羅たちの余裕か、あるいは迷いの現れか。 2022年の初選評が届いたのは、歴代最遅記録となる5月末であった。 先駆けを務めたのは、新ブランドLunaPrismのWデビュー作のひとつ、『官能小説家』 デビュー作を2作品同日発売という景気の良さに反し、あらゆる要素が粗末である。 宣伝文句では「官能小説に憧れた若妻と官能小説家のNTR官能体験」を謳っているが、開幕早々がっついてくるヒロインと、妻に執着を見せない夫のせいで、寝取りものとしての盛り上がりを欠く。 CGは差分が少なく、エア挿入や射精前白濁といった定番の副作用を発生させつつ、メインテーマたる疑似レ○プで相手の反応が薄いという致命的な問題を引き起こしている。 システムは無料のノベルゲームエンジン丸出しで、貧相かつ不安定。 バックログは字が薄すぎて読みにくく、コンフィグは簡素すぎて音声の音量調節すらできない。 そんな虚無虚無不倫を救ったのは、主人公の名前が枠を超えて入力可能な懐かしい不具合である。 これにより、伝説のオノマトペ「ずっぷ!」が時を越えて召喚され、再びメッセージウィンドウを彩った。 疑似レ○プに失敗したものの疑似ずっぷを成功させた本作を皮切りに、後続の参戦が急増。 以降1ヶ月間の総エントリー数は5本に達した。 かつてと同じ怪音は、またも見事にスターターピストルの役目を果たしたのである。 二番手は、Hendingの『リンパに ATATA! ~メス牡蠣ミルクどぴゅらっしゅ?~』 わからせを称しておいて、きっちりわからせる前の小手調べで即快楽堕ちは看過できない。 幕間においても、「雑な罵倒を受けた主人公が、ヒロインたちのショート動画を荒らして反撃」といった茶番劇を見せられる。 さらに、ウリのひとつに掲げたLive2Dをその動画シーンで浪費しており、本番シーンへの適用はなく、動くのはフェライッカイダケ。 選評者に「抜くより溜まる」と言わせ、TikT○kに対する風評被害までもが懸念される事態を招いた。 続いて、ババアもので未開を切り拓いてきたアパタイトにより、競合も需要もなさそうな秘境のブルーオーシャンが新たに発見されてしまう。 それこそが『イキ過ぎ異文化交流 ~清楚人妻NTR堕ちっ!~』である。 パケ絵には未だ謎多き部族のようなヒロインが鎮座しており、発売前から好奇の視線を集めていた。 門外漢を寄せ付けないパケ絵バイバイ仕様、「わかる貴方へ贈る意欲作、素人お断り」との触書からは親切心が伝わってくる。 しかし、わかった上で選ぶ玄人がいたとしても、刺さるかは疑問である。 パケ絵に描かれた「完全体」ヒロインはオチ扱いで、タイトル画面とアイキャッチを除けばエピローグにしか現れない。 さらに、完全体に至る進化の過程は、脈絡のない電光石火の連続キャラ変である。 最初に本番をおねだりされるや否や襲う側になり、清楚人妻からビッチギャル、さらにオラオラヤンキーへと変化。 そして最後は、ギャルとヤンキーと謎の民族の要素を煮詰めて発狂熟成させた完全体となる。 奇声と罵倒にギャハハ笑いを織り交ぜた台詞回し、伸び放題の体毛や蝿がまとわりつく体臭といった表現は確かに胸糞悪いが、それをNTRシーンにぶち込んで「胸糞NTRでござい」は通るまい。 異文化交流を称しながら文化的描写にも乏しく、類まれな出オチとして名を馳せたのであった。 四番手には、LunaPrismのWデビュー作の片割れ『羞恥隷嬢学園』が遅参した。 前述の『官能小説家』とは、いわば双子であり、似通った問題点が多い。 ヤマもオチもない短すぎるシナリオ、名前による本文への侵食、全裸CGに対して地の文で部分着衣と言い張る裸の王様作戦など、お粗末さはきっちりと共有済み。 それでいて、苛立ちのツボを突く小技をちりばめて差別化されている。 複数ヒロインの調教ものにもかかわらず、ヒロイン同士の交流や同時調教のシーンは無し。 ならば同じヒロインを選び続ければ攻略は容易かと思いきや、「最終日に告白されるイベントだけは、本命ではなく別のヒロインと済ませなければならない」という意味不明な罠が待ち受ける。 SAVEとLOADのアイコンを入れ替える猪口才なサプライズも徒花を添え、デビュー作を2本同日発売する挑戦は共倒れに至った。 このままW最終作とならぬよう祈るばかりである。 そして五番手は、CG削減だけを目的としたクローズドサークルなのはいつものevoLLながら、下水管からスライムが湧き出るような射精音だけは斬新だった『南国プリズン ~漂流した無人島が子作りしないと出られない島だった件~』が務め、上半期を締めくくった。 しばしの休息を経て、8月にはCitrusの『保健室のセンセーと小悪魔な会長』が参戦。 前作と共通ルートを重複させた分割商法により、前作の購入者には割高感を、未購入者には前作用の伏線が謎のまま残るモヤモヤを与えるとともに、後半戦の火蓋を切った。 夏の主役として君臨したのは、エセNTRの悪魔ことアトリエさくら。 かねてより、ほぼ月イチという常識外れの発売ペースとマンネリ防止に固執するあまり、原点たるNTRの何たるかを見失っているのではないかと危惧されていたメーカーである。 自らに課した縛りが臨界点を超えたか、あるいは別メーカーからエントリー済みの自称NTR作品2本に対抗してか、ここに来て4作品を連続投入する夏季大攻勢に打って出た。 それらが共通して抱える根本的な問題は、人間関係の描写の薄さと登場人物の奇異な言動により、寝取られ感を味わうだけの感情移入が困難なことである。 最初の刺客『寝取られ姉妹、美亜と悠美 ~繰り返される恋人強奪』にも、その傾向は顕著に見られる。 導入部のあらすじは「姉妹ヒロインの姉に浮気されて女性不信になった主人公は、そのあと再会した妹の献身によって立ち直りつつある」なのだが、作中の描写は「冒頭から浮気現場の回想が始まってあっさり終わり、3クリック後にはもう妹とヤッている」という超速進行である。 ヒロインにしても、妹は今カノでありながら影が薄く、姉は身勝手さばかりが際立つ。 いずれにも好感を抱く要素がないため、主人公への共感も生じない。 にもかかわらず、クライマックスでは「意に沿わぬ結婚式に臨む花嫁を土壇場で奪い返す」かのようなノリで、取ってつけたようなメロドラマが展開される。 未練を押し殺した姉に背中を押され、現場に乗り込む主人公。 泣いてその胸に飛び込む妹、あてが外れつつも潔く身を引く竿役。 あるいは名シーンたりえたかもしれない。 実際の現場が結婚式場ではなく、「竿役と妹が合体中のホテルの一室」である事実に目をつぶれるならば。 追い打ちで、去り際の竿役が主人公にも「(俺とシたくなったら)いつでも来ていいからね」と、突然の爆弾を落としていく。 最後にプレイヤーの感情をかき乱すことには成功したが、NTRに求められるそれとは種類が違うのであった。 初撃の3日後には『今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里』が着弾。 男主人公視点でNTR場面にアクセスさせる手段として「夢を通じての強制遠隔透視」という悲惨な異能が駆使され、Hシーンは超時空ダイジェストで垂れ流される。 そもそもNTRと浮気を混同しており、重度の浮気性でしかないヒロインが、主人公・元カレ・セフレの間を巡り巡る様は「NTRウロボロス」と名付けられた。 続く第三弾『愛する恋人を大嫌いな旧友に寝取られた件 ~上司で恋人の強気な彼女』は、突拍子もない言動で暴威を振るうヒロインが狂戦士と評された。 出だしで竿役に「チ○コ舐めて」と言われるとその場でしゃぶり、すぐさま心までマジカルチ○ポの虜になる刹那の早堕ちを披露する。 その後は、竿役と共に主人公を追い込む側に転向。 それでも結婚は主人公としたいとぬかしながらも、浮気三昧の日々は堪能し続け、しまいには両方と結婚したいと悟りを開いて涅槃に至る。 一方で竿役は、「世間からバッシングされるレベルの浮気クズ」という的確なヒロイン評で共感を集めたのみならず、名字のルビが漢字そのままという笑いどころまで作り出してしまい、典型的な憎まれ役だけが好印象を残す皮肉な結果を招いた。 さらに、『寝取られの教壇 ~教え子に奪われた愛する恋人』が発売2日後に即エントリー。 ヒロインの悪印象は薄れているが、その理由は「主人公の方が奇怪だから」である。 NTR妄想で焦りを募らせては脊髄反射で奇行に走るその姿は、ときに理解不能を超えて恐怖すら振りまく。 竿役の恋人が通っている学校に電話して交際状況を直に聞き出したり、勃たなくなったムスコを校庭で露出してしごき出したりと、とても勤続12年目の教師がすることとは思えない。 せめて「自らを犠牲にしてヒロインの名誉を守った」と介錯、もとい解釈するのが武士の情けといえようか。 NTRクライシスが一時収束したときには、もう秋祭りの季節を迎えていた。 その開幕イベントにて、North Boxの『オトカノ ~おとうとの彼女が文系で強め!?~』が異物混入事件を引き起こす。 前年にも『エルフのお嫁さん』で異世界設定と現代要素を潰し合わせておいて、性懲りもなく同じ轍を踏んだのである。 本作は実姉と彼女との精神入れ替わりによってエロの差分を増やした抜きゲーであり、CGは概ね美麗。 しかし、それだけでは払拭しきれない不快感が、多彩なシミ汚れのようにこびりついている。 まず主人公のモノローグがキツく、古いパロネタや「(エエ)←こんな顔」といった安い表現に出くわすたびに失意の鼻息が漏れる。 片や実姉は、「弟が好きすぎる一方で復讐心も抱いている」という両極端な感情が消化しきれておらず、自分が元凶であることは棚に上げての恨み節で好感度を下げており、復讐心は不要な設定と断ぜられた。 また、入れ替わりの真相にはどんでん返しが仕込まれているが、伏線の張り方が露骨かつ執拗で、オチが見え見えを通り越して神経に障る。 前作同様のHシーンにそぐわないBGMは、タイトル画面にまで流用される悪性進化を遂げ、最後の砦であるCGにしても、ぎょっとするほど低質なラフレベルのものが混じっているため、絵だけは良いとも言い切れない。 前作の失敗を踏襲しつつ新たな欠点を追加した仕上がりは、正当退化作品との評にふさわしいものであった。 波乱の幕開けとなった祭りをさらに震撼させたのが、しるきーずこねくとの『ホームメイドスイートピー』である。 疑似家族ものでありながら人間関係が薄っぺらく、軋轢も葛藤もたいして描かれない。 なりゆきで集った他人同士が一瞬で家族ごっこに順応し、そのまま恋人から肉体関係へとトントン拍子に進展していく。 各々が抱える昏い過去は、絆パワーでふわっと乗り越えてお仕舞いである。 さらに、物語の展開が泥縄かつ非常識で、具体的な手段や実現性を考慮しない行き当たりばったりな行動に、それでも必ず結果がついてくるパターンの繰り返しで話が進む。 発端からして、 「ある日、大学4年生の主人公が独り立ちをふと思い立って生まれ故郷に帰るも、何の準備もあてもないため住むところも見つからず、道すがら捨て幼女を拾い、一緒に彷徨っているうちにシェアハウスに辿り着き、そのまま2人とも入居する」 といった具合である。 幼女のくだりには「警察に任せる」という常識的な選択肢も用意されているが、そちらを選ぶと謎の声に失望され、超常の力によって物語の開始時点へと強制ループさせられる。 その後も、ただ一直線に話の筋をなぞる香車のごとき登場人物たち、帳尻合わせでその場限りの設定を持ち出すライブ感、ノーヒントで的確すぎる行動をとって「そんな気がしました」で片付けるご都合主義が目白押し。 「親に捨てられた哀しみで将棋の捨て駒が苦手になる」やら「家出のレベルが上がりすぎて、親と実家に関する記憶が薄れて曖昧になっている」やら、話の前フリの時点でこじつけの粋を出ていない。 ほかにも、「稼ぎ頭とされる社員が長時間残業してまでやっていることが自社清掃だったり、商店街の祭りを成功させた功績で即昇進できたりする、実体不明の謎企業」やら、「妹への遺言を、自分が死んだあとで妹が出会い慕うことになる人物にあらかじめ託しておいた兄」やら、雑を極めたエピソードは数知れず。 「原因不明の不妊で治療を受けていた処女が、フラッシュバックで意識を喪失して病院に搬送され、そこで不妊の原因はトラウマだと即判明」する展開に至っては、未亡人前提のシナリオから未亡人設定を削除した弊害ではないかと推察されている。 総じて、良くて説明不足、悪くて支離滅裂。 過去の例でいえば「何が起ころうとチーズを買いに行く」と同じ原理である。 最短距離で物語を紡ぐために常識と因果律が捻じ曲げられ、不自然で満たされた混迷の箱庭が再臨し、またも修羅の国を揺るがしたのであった。 この動きに不動のスタイルで対抗すべく、Lump of Sugarの『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』が襲来した。 気が付いたら「時を停めた館」に閉じ込められていた主人公が、同じ境遇のヒロインたちと脱出を目指す話である。 しかし、全体のおよそ7割を占める探索パートの内容が、ボリュームに反して極度に薄い。 なんの成果も得られない探索とギスギスする小休止、そのふたつを延々と繰り返すだけなのだから当然である。 その気になればいくらでも文章量を水増ししうる反則技であり、これにより本作は「君と廊下を歩むADV」に成り果てた。 この無間地獄を耐え続けた先に待つのは連続Hシーンの勃発であり、シーン数がノルマに達するまで、探索は完全に棚上げされてしまう。 そのままの勢いでエンディングに至ってもなお、トゥルー以外のルートでは核心に迫るような進展はない。 いずれも、ヒロインたちの悩みを主人公が熱い一喝で吹き飛ばし、それで解決したことにする根性論エンドである。 トゥルーエンドでは大風呂敷を畳み切った感を醸し出せているが、途中での匂わせがかなり露骨なため、オチは概ね予想の範疇であろう。 全体像を4行で表現するなら 「変な館に迷い込んで出られない。 意中のヒロインと一緒に探索しよう。 ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ! ああ…出られそう」 といったところか。 この内容で発売の4か月も前にマスターアップが宣言されていたため、もう少し時間をかけるべきだったのではとツッコまれたのであった。 年の瀬が差し迫る頃には、拙速を尊ぶ常連Calciteの『気になるあの娘はえろちゅーばー!』が重役出勤してきた。 いつもの強引な展開は衰え知らずであり、ヒロインたちは顔出ししていない有名配信者だと主人公が勘付く流れからして、あまりに無理矢理すぎる。 教室でクラスメイトと会話中に、 「声がかれている+歌い手が昨日収録だと言っていた→同一人物?」 次は、出し抜けに友人を紹介される話になってすぐに会い、 「最近忙しいらしい+ただの学生が忙しい訳がない→多忙な有名配信者?」 その帰りに近所に住む人妻に遭遇し、開口一番配信の話を振って、 「配信について詳しい+アニメは操作できないから好きじゃない→ゲーム実況者?」 という有様である。 このように主人公は屁理屈と妄想のハイブリッド思考の使い手で、視野も見識も狭いが、作中世界がそれ以上に狭いためすべて正鵠を射てしまう。 Hシーンへの導入にしても、口止め料代わりに体を触らせるといった情緒のない展開まみれである。 同メーカー作品のご多分に漏れず、本作も「服がそれっぽいだけの低級コスプレAV」の域は出られなかった。 同時期には、怒涛の夏季攻勢で住人たちを驚愕させてなお飽き足らぬアトリエさくらにより、冬季攻勢までもが展開されていた。 まずは『裏切りの寝取らせ ~心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈』が、発売の翌日に即参戦。 ようやくながら、「寝取らせを無理強いされた者が、次第に堕ちていく様子」を描くことには成功している。 しかし何を思ったか、その対象はヒロインではなく竿役である。 妻への説得が描かれるのは最初の1回のみであり、以降は竿役と差し向かいでの口説きとその反応に尺を割く。 挙げ句は3Pにまで持ち込むため、主人公は寝取らせ名目で竿役も狙う両刀使いではないかとの疑念すら抱かれた。 続いて現れたのは『ギャル妻・アンリの寝取らせプレイ 他の男の物を咥え、楽しそうに報告をする俺の妻』 寝取らせものとしての体裁と登場人物の言動は概ね破綻していないが、ただ単に浅く少ない。 3人いる竿役には立ち絵さえ用意されず、低価格相応の分量から3分割されたシナリオはもちろん、Hシーンの尺まで短い。 また、竿役の1人はプレイを散々堪能してから事後説教をかまし、良いこと言ってます感溢れるBGMと相まって萎えを加速させてくる。 本作によってアトリエさくらは、奇策に溺れるばかりでなく、地力の不足までも証明してみせた。 同年内6本のエントリーは、かのsealやアーベルを上回るワールドレコードであり、その功績はエセNTRヘキサグラムとして史に刻まれたのである。 明けて1月の予備期間には、発売後まもなく福袋に封じられていた年末の魔物『悪魔と夜と異世界と』が解き放たれた。 WendyBellの初参戦タイトルとなった本作は、万事がダサい。 つまりは、外見と内面の両方が格好悪く古臭く陳腐である。 CGもBGMもシステムも時代遅れで、10年以上眠っていた没素材をリユースしたかのような野暮ったさ。 令和を感じさせない絵柄・縦横比が4 3・貧相なアクション絵・CG数にカットイン用の絵をカウントして粉飾といった素養を取り揃え、キスシーンに至っては「グロ画像」「強欲な壺」とまで言われている。 システムも単なる化石に留まらず、立ち絵が動く演出中はメッセージウィンドウが消える腐れ仕様を搭載。 今まさに読んでいる文章を突然かつ頻繁に消され、逃れようのないストレスが積み上がっていく。 シナリオは、表現やストーリー以前に文章作法がなっておらず、あらすじの時点で日本語が怪しい。 表現力も拙く、込み入った状況で主語を省いて状況を不明にする一方で、わかりきった主語の執拗な多重表記・直近の状況説明や心理描写の無駄なリピート・二重表現を織り交ぜ、感感俺俺を凌駕した。 ストーリーは、王道と反王道の両テンプレに付いた手垢を「混ぜるな危険」して作られており、二昔前の伝奇ラノベに逆張りなろうテイストを加えて最終劣化コピーしたような出来である。 「物語の主人公になんて、なりたくない。」という主人公の愚痴から始まり、俺は一般人だ、現実は漫画やアニメのようにはいかないなどと連呼しながら、しかしコッテコテのご都合主義が繰り広げられていく。 バリエーションも乏しく、例えば戦闘の勝ち方は、神話に出てくるような武器を借りて圧倒するか、誰かが折よく助けに来るかの二択。 内容も浅く、両刃の直剣で居合斬りをして最速の一撃と語るなど、知識による裏付けが感じられない。 また、メインヒロインの悪魔娘はシナリオの万能潤滑剤であり、前述した武器の貸与をはじめ、人間の半魔化・半魔の人間化・怪我の治療・魔力回復・他者変身・記憶の部分消去・戦闘被害の修復・テレポート・時間跳躍を自在に行使し、起承転結らしきものを偽造する。 そうしてテンプレやご都合主義に甘えながら、同時にそれらを徹底して皮肉るか否定する、恩知らずなパラサイト根性こそが本作の真骨頂といえよう。 「まるでご都合主義の物語」だの「安っぽいラブコメ展開は嫌い」だのと、まさにそのような展開の真っ最中に逐一ボヤき、プレイヤーのシラケた心に追い冷水を浴びせては、呆れや苛立ちを芽吹かせるのである。 総活として、典型的なエピソードをダイジェストで紹介しよう。 “敵に人質を取られて竜との戦いを強要され、絶体絶命の主人公。 「…………中二病アニメだったら、ここで覚醒イベントだろう。 しかしこれは物語じゃない、現実だ。 俺に出来ることは…… 悪魔に力を借りることだけ。 ……正直、他力本願な自分が嫌になるよな。 見てるんだろ?敵を殺せる武器をよこせ。」 テレパシーで応答した悪魔娘が、竜殺しの剣『アスカロン』を転送。 主人公はあっさりと竜を両断する。 「ううううっ……竜からのダメージと魔剣の反動で……身体が、動かない……」 しかし人質は、最初から悪魔娘の擬態でした(コミカルBGM) 敵を煽る悪魔娘「ねーねー、どんな気持ち~♪」 主人公は騙した償いとして治療を要求して即時回復、そして次の戦いへ――” 本作のプレイ感の一端が伝わったなら幸い、あるいは不幸である。 これにて2022年の概要を紹介し終えたところで、次点および大賞を発表する。 次点は、 『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』 『ホームメイドスイートピー』 そして栄えなき大賞は、 『悪魔と夜と異世界と』 とする。 本年の傾向としては、ジャンルの画一化とシナリオのさらなる低質化が挙げられる。 RPGやSLGが姿を消してノベルゲームのみとなり、必然的に争点はシナリオの優劣となった。 しかし、そのシナリオの欠点がひたすら地味で、マイナス方向にすら映えないのである。 熱は入らず興は乗らず、ゆえに気にしたくもない粗が存在感を増し、振り積もる退屈と失望が心をしおれさせてゆく。 手抜きというより、出せる全力の衰えを感じさせる、そんな作品が数多く押し寄せた一年であった。 昨年のように、情熱の光が闇の濃さを引き立てるような注目作も現れず、大賞争いは闇同士が「萎えの深みと広がり」を比べ合う消耗戦の様相を呈する。 大規模水増しの産物『ゆまほろめ』は、フルプライス相応の文章量に反比例した中身の薄さにおいて、本年随一といってよい。 それでも下位2作の前塵を拝することになったのは、掘り下げても「同じことの繰り返し」以上の反応が返ってこず、手応えの不足が否めなかったからである。 その点『ホームメイドスイートピー』のストーリーは千差万別であり、強弱と緩急をつけた七色の不可解を間断なく脳に流し込み、プレイヤーとの主導権争いを制した。 「物語を騙る何か」と揶揄されたシナリオ一点集中の出来萎えは、大賞の座を競うに足るものといえよう。 しかし、そこに立ち塞がったのが『悪魔と夜と異世界と』であった。 拙劣な日本語とストーリーに加え、読みにくいどころか読ませないを実現したウィンドウの強制消去、さらにCGやシステムから音楽に至るまで、ボリュームはあるのに手放しで褒められるところがひとつもない。 そしてダメ押しが、「自己否定」という重篤な永続デバフである。 実力不足ならばなおさら、たとえ虚勢であっても自信を表明し、魂を心臓ごと引きずり出して投下するくらいの覚悟で臨むべきであった。 かつて「KOTYe史上最低の文章力」と評された『LAMUNATION!』ですら、「誰が何と言おうとこれが面白いんだ」という主張は貫き通し、少なからぬ支持を獲得している。 対して『悪魔と夜と異世界と』は、「こんなの面白くないですよね」と言わんばかりの逃げ口上を連発した。 確かに三流未満ではあるが、「つまらないものですが」と添えて本当につまらないものを差し出すのは、謙遜でも卑屈ですらもなく嫌がらせでしかない。 ましてや、売り物の中にしつこく織り込むなど、品質を毀損するだけの愚行である。 その結果、どこに出しても恥ずかしく、どこに触れても萎えさせられる呪物が生み出された。 そして、心技体知徳を欠く負の総合力により、住人たちに畏怖の念をも抱かせるに至ったのである。 以上の理由をもって、『悪魔と夜と異世界と』を2022年一番の強者にして怯者と認め、大賞受賞作として新たな碑に名を刻む。 「クソゲーとは何か?」 我々が長らく向き合ってきた問いであるが、実はその答えの一端はすでに、KOTYeにおける議論の前提として掲げられている。 それが、 「自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です」 との文言である。 実際に本年も、相対的に見て完成度が高いといえる作品についても、どうしても不満が拭いきれないとして選評が届いた。 きゃべつそふとの『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』は、しょぼすぎるバトル演出と本筋からの恋愛&エロ要素除外が、そしてSAGA PLANETSの『AMBITIOUS MISSION』は、ある登場人物の超人設定が世界観をぶち壊しかねないほど突出していることが、それぞれ主な問題点として指摘されている。 これらに対し、全面同意はできかねるとする声はあれど、主張そのものを間違いとする者はいなかった。 正誤ではなく価値観の違いと捉えているからである。 人は誰しも、各々の価値観で世界を切り抜いては積み重ね、巣のごとく己のセカイを形作っている。 人である限り全知には至れぬ以上、そこにはどうしても偏りが生じてしまう。 その違いの当不当で争い、異論を潰して心地よい同論だけでセカイを飾り立てようとするよりは、異論を通じて視野や考え方の幅を広げ、セカイを豊かにする道を選びたい。 ゆえに、選評としての体裁が整っており、虚偽や事実誤認が確認されず、一定の理解が示されたなら、エントリーは粛々と受け入れられるのである。 そして、多様な価値観を許容しうるこの環境が、理性と寛容によって支え続けられてきたことに、改めて謝意と敬意を表する。 余談になるが、2022年の総評審議の最中に、据置版クソゲーオブザイヤー(KOTY)の活動休止が告知された。 「大賞なし」と結論づけた節目の総評は、クソゲーがなくなるのは本当に良いことなのかと疑義を呈して終わっている。 述べられている通り、クソゲーの消失は往々にして望ましくないのではなかろうか。 良ゲーとクソゲーは表裏をなす存在であり、クソゲーすなわち失敗作が生まれるのは、ゲーム開発に創造性や多様性が保たれ、自由な表現や果敢な挑戦が許されている証でもある。 裏を返せば、画一的な価値観に支配された無味乾燥な安寧が訪れたときにも、クソゲーはなくなるのである。 あるいは、良ゲーはもちろんクソゲーすら出せなくなって業界ごと消滅ともなれば、およそ最悪の事態といえよう。 そういった意味では、クソゲーの存在はむしろ好ましい。 渾身のクソゲーならば、ときに良ゲーを上回る笑いや驚き、感動さえも味わえる。 煮ても焼いても食えない毒イモの如きクソゲーが生じたならば、知恵を絞り、手間暇をかけ、触感くらいは楽しめるものに昇華してくれようではないか。 こうしたKOTYeの営みも、万物の例に漏れず、いつかは終わる。 その時を悔いなく迎えられるよう、今は目の前の「クソゲー」と真摯に向き合うのみである。 最後に、支配の悪魔に立ち向かわんとするデビルハンターの言葉を借りて、KOTYe2022を締めくくるとしよう。 「アンタの作る最高に超良いセカイにゃあクソゲーはあるかい?」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/856.html
悪魔と夜と異世界と(11/25)《WendyBell》 2021年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)に終止符を打ったのは、“力なき熱意の悲劇性”であった。 ワーストワンの玉座に就いたのは、『Cuteness is justice』 やりこみSLGの魅力を伝える壮大な三部作の序章として制作されながら、理想とは裏腹に、CG・テキスト・システム・難易度調整のすべてにおいて、開発者の実力不足を浮き彫りにした。 しかし、先を期待したくなる高邁な志を示したのも、また確かである。 悲劇と希望が交錯するクソゲーは、虚無に飲まれゆく暗黒大陸に差し込んだ一条の光であった。 その瞬きを各々の心に宿し、名もなき修羅たちは次なる絶望の淵で舞い踊る。 近年のKOTYeにおいて、新年度の本格始動は遅い。 それは修羅たちの余裕か、あるいは迷いの現れか。 2022年の初選評が届いたのは、歴代最遅記録となる5月末であった。 先駆けを務めたのは、新ブランドLunaPrismのWデビュー作のひとつ、『官能小説家』 デビュー作を2作品同日発売という景気の良さに反し、あらゆる要素が粗末である。 宣伝文句では「官能小説に憧れた若妻と官能小説家のNTR官能体験」を謳っているが、開幕早々がっついてくるヒロインと、妻に執着を見せない夫のせいで、寝取りものとしての盛り上がりを欠く。 CGは差分が少なく、エア挿入や射精前白濁といった定番の副作用を発生させつつ、メインテーマたる疑似レ○プで相手の反応が薄いという致命的な問題を引き起こしている。 システムは無料のノベルゲームエンジン丸出しで、貧相かつ不安定。 バックログは字が薄すぎて読みにくく、コンフィグは簡素すぎて音声の音量調節すらできない。 そんな虚無虚無不倫を救ったのは、主人公の名前が枠を超えて入力可能な懐かしい不具合である。 これにより、伝説のオノマトペ「ずっぷ!」が時を越えて召喚され、再びメッセージウィンドウを彩った。 疑似レ○プに失敗したものの疑似ずっぷを成功させた本作を皮切りに、後続の参戦が急増。 以降1ヶ月間の総エントリー数は5本に達した。 かつてと同じ怪音は、またも見事にスターターピストルの役目を果たしたのである。 二番手は、Hendingの『リンパに ATATA! ~メス牡蠣ミルクどぴゅらっしゅ♥~』 わからせを称しておいて、きっちりわからせる前の小手調べで即快楽堕ちは看過できない。 幕間においても、「雑な罵倒を受けた主人公が、ヒロインたちのショート動画を荒らして反撃」といった茶番劇を見せられる。 さらに、ウリのひとつに掲げたLive2Dをその動画シーンで浪費しており、本番シーンへの適用はなく、動くのはフェライッカイダケ。 選評者に「抜くより溜まる」と言わせ、TikT○kに対する風評被害までもが懸念される事態を招いた。 続いて、ババアもので未開を切り拓いてきたアパタイトにより、競合も需要もなさそうな秘境のブルーオーシャンが新たに発見されてしまう。 それこそが『イキ過ぎ異文化交流 ~清楚人妻NTR堕ちっ!~』である。 パケ絵には未だ謎多き部族のようなヒロインが鎮座しており、発売前から好奇の視線を集めていた。 門外漢を寄せ付けないパケ絵バイバイ仕様、「わかる貴方へ贈る意欲作、素人お断り」との触書からは親切心が伝わってくる。 しかし、わかった上で選ぶ玄人がいたとしても、刺さるかは疑問である。 パケ絵に描かれた「完全体」ヒロインはオチ扱いで、タイトル画面とアイキャッチを除けばエピローグにしか現れない。 さらに、完全体に至る進化の過程は、脈絡のない電光石火の連続キャラ変である。 最初に本番をおねだりされるや否や襲う側になり、清楚人妻からビッチギャル、さらにオラオラヤンキーへと変化。 そして最後は、ギャルとヤンキーと謎の民族の要素を煮詰めて発狂熟成させた完全体となる。 奇声と罵倒にギャハハ笑いを織り交ぜた台詞回し、伸び放題の体毛や蝿がまとわりつく体臭といった表現は確かに胸糞悪いが、それをNTRシーンにぶち込んで「胸糞NTRでござい」は通るまい。 異文化交流を称しながら文化的描写にも乏しく、類まれな出オチとして名を馳せたのであった。 四番手には、LunaPrismのWデビュー作の片割れ『羞恥隷嬢学園』が遅参した。 前述の『官能小説家』とは、いわば双子であり、似通った問題点が多い。 ヤマもオチもない短すぎるシナリオ、名前による本文への侵食、全裸CGに対して地の文で部分着衣と言い張る裸の王様作戦など、お粗末さはきっちりと共有済み。 それでいて、苛立ちのツボを突く小技をちりばめて差別化されている。 複数ヒロインの調教ものにもかかわらず、ヒロイン同士の交流や同時調教のシーンは無し。 ならば同じヒロインを選び続ければ攻略は容易かと思いきや、「最終日に告白されるイベントだけは、本命ではなく別のヒロインと済ませなければならない」という意味不明な罠が待ち受ける。 SAVEとLOADのアイコンを入れ替える猪口才なサプライズも徒花を添え、デビュー作を2本同日発売する挑戦は共倒れに至った。 このままW最終作とならぬよう祈るばかりである。 そして五番手は、CG削減だけを目的としたクローズドサークルなのはいつものevoLLながら、下水管からスライムが湧き出るような射精音だけは斬新だった『南国プリズン ~漂流した無人島が子作りしないと出られない島だった件~』が務め、上半期を締めくくった。 しばしの休息を経て、8月にはCitrusの『保健室のセンセーと小悪魔な会長』が参戦。 前作と共通ルートを重複させた分割商法により、前作の購入者には割高感を、未購入者には前作用の伏線が謎のまま残るモヤモヤを与えるとともに、後半戦の火蓋を切った。 夏の主役として君臨したのは、エセNTRの悪魔ことアトリエさくら。 かねてより、ほぼ月イチという常識外れの発売ペースとマンネリ回避に固執するあまり、原点たるNTRの何たるかを見失っているのではないかと危惧されていたメーカーである。 自らに課した縛りが臨界点を超えたか、あるいは別メーカーからエントリー済みの自称NTR作品2本に対抗してか、ここに来て4作品を連続投入する夏季大攻勢に打って出た。 それらが共通して抱える根本的な問題は、人間関係の描写の薄さと登場人物の奇異な言動により、寝取られ感を味わうだけの感情移入が困難なことである。 最初の刺客『寝取られ姉妹、美亜と悠美 ~繰り返される恋人強奪』にも、その傾向は顕著に見られた。 導入部のあらすじは「姉妹ヒロインの姉に浮気されて女性不信になった主人公は、そのあと再会した妹の献身によって立ち直りつつある」なのだが、作中の描写は「冒頭から浮気現場の回想が始まってあっさり終わり、3クリック後にはもう妹とヤッている」という超速進行である。 ヒロインにしても、妹は今カノでありながら影が薄く、姉は身勝手さばかりが際立つ。 いずれにも好感を抱く要素がないため、主人公への共感も生じない。 にもかかわらず、クライマックスでは「意に沿わぬ結婚式に臨む花嫁を土壇場で奪い返す」かのようなノリで、取ってつけたようなメロドラマが展開される。 未練を押し殺した姉に背中を押され、現場に乗り込む主人公。 泣いてその胸に飛び込む妹、あてが外れつつも潔く身を引く竿役。 あるいは名シーンたりえたかもしれない。 実際の現場が結婚式場ではなく、「竿役と妹が合体中のホテルの一室」である事実に目をつぶれるならば。 追い打ちで、去り際の竿役が主人公にも「(俺とシたくなったら)いつでも来ていいからね」と、突然の爆弾を落としていく。 最後にプレイヤーの感情をかき乱すことには成功したが、NTRに求められるそれとは種類が違うのであった。 初撃の3日後には『今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里』が着弾。 男主人公視点でNTR場面にアクセスさせる手段として「夢を通じての強制遠隔透視」という悲惨な異能が乱用され、Hシーンは超時空ダイジェストで垂れ流される。 そもそもNTRと浮気を混同しており、重度の浮気性でしかないヒロインが、主人公・元カレ・セフレの間を巡り巡る様は「NTRウロボロス」と名付けられた。 続く第三弾『愛する恋人を大嫌いな旧友に寝取られた件 ~上司で恋人の強気な彼女』は、突拍子もない言動で暴威を振るうヒロインが狂戦士と評された。 出だしで竿役に「チ○コ舐めて」と言われるとその場でしゃぶり、その後すぐに心までマジカルチ○ポの虜になる刹那の早堕ちを披露する。 その後は、竿役と共に主人公を追い込む側に転向。 それでも結婚は主人公としたいとぬかしながらも、浮気三昧の日々は堪能し続け、しまいには両方と結婚したいと悟りを開いて涅槃に至る。 一方で竿役は、「世間からバッシングされるレベルの浮気クズ」という的確なヒロイン評で共感を集めたのみならず、名字のルビが漢字そのままという笑いどころまで作り出してしまい、典型的な憎まれ役だけが好印象を残す皮肉な結果を招いた。 さらに、『寝取られの教壇 ~教え子に奪われた愛する恋人』が発売2日後に即エントリー。 ヒロインの悪印象は薄れているが、その理由は「主人公の方が奇怪だから」である。 NTR妄想で焦りを募らせては脊髄反射で奇行に走るその姿は、ときに理解不能を超えて恐怖すら振りまく。 竿役の恋人が通っている学校に電話して交際状況を直に聞き出したり、勃たなくなったムスコを校庭で露出してしごき出したりと、とても勤続12年目の教師がすることとは思えない。 せめて「自らを犠牲にしてヒロインの名誉を守った」と介錯、もとい解釈するのが武士の情けといえようか。 NTRクライシスが一時収束したときには、もう秋祭りの季節を迎えていた。 その開幕イベントにて、North Boxの『オトカノ ~おとうとの彼女が文系で強め!?~』が異物混入事件を引き起こす。 前年にも『エルフのお嫁さん』で異世界設定と現代要素を潰し合わせておいて、性懲りもなく同じ轍を踏んだのである。 本作は実姉と彼女との精神入れ替わりによってエロの差分を増やした抜きゲーであり、CGは概ね美麗。 しかし、それだけでは払拭しきれない不快感が、多彩なシミ汚れのようにこびりついている。 まず主人公のモノローグがキツく、古いパロネタや「(エエ)←こんな顔」といった安い表現に出くわすたびに失意の鼻息が漏れる。 片や実姉は、「弟が好きすぎる一方で復讐心も抱いている」という両極端な感情が消化しきれておらず、自分が元凶であることは棚に上げての恨み節で好感度を下げており、復讐心は不要な設定と断ぜられた。 また、入れ替わりの真相にはどんでん返しが仕込まれているが、伏線の張り方が露骨かつ執拗で、オチが見え見えを通り越して神経に障る。 前作同様のHシーンにそぐわないBGMは、タイトル画面にまで流用される悪性進化を遂げ、最後の砦であるCGにしても、ぎょっとするほど低質なラフレベルのものが混じっているため、絵だけは良いとも言い切れない。 前作の失敗を踏襲しつつ新たな欠点を追加した仕上がりは、正当退化作品との評にふさわしいものであった。 波乱の幕開けとなった祭りをさらに震撼させたのが、しるきーずこねくとの『ホームメイドスイートピー』である。 疑似家族ものでありながら人間関係が薄っぺらく、軋轢も葛藤もたいして描かれない。 なりゆきで集った他人同士が一瞬で家族ごっこに順応し、そのまま恋人から肉体関係へとトントン拍子に進展していく。 各々が抱える昏い過去は、絆パワーでふわっと乗り越えてお仕舞いである。 さらに、筋書きへの肉付けが泥縄かつ非常識で、具体的な手段や実現性を考慮しない行き当たりばったりな行動に、それでも必ず結果がついてくるパターンの繰り返しで話が進む。 発端からして、 「ある日、大学4年生の主人公が独り立ちをふと思い立って生まれ故郷に帰るも、何の準備もあてもないため住むところも見つからず、道すがら捨て幼女を拾い、一緒に彷徨っているうちにシェアハウスに辿り着き、そのまま2人とも入居する」 といった具合である。 幼女のくだりには「警察に任せる」という常識的な選択肢も用意されているが、そちらを選ぶと謎の声に失望され、超常の力によって物語の開始時点へと強制ループさせられる。 その後も、ただ一直線に話の筋をなぞる香車のごとき登場人物たち、帳尻合わせでその場限りの設定を持ち出すライブ感、ノーヒントで的確すぎる行動をとって「そんな気がしました」で片付けるご都合主義が目白押し。 「親に捨てられた哀しみで将棋の捨て駒が苦手になる」やら「家出のレベルが上がりすぎて、親と実家に関する記憶が薄れて曖昧になっている」やら、話の前フリの時点でこじつけの粋を出ていない。 ほかにも、「稼ぎ頭とされる社員が長時間残業してまでやっていることが自社清掃だったり、商店街の祭りを成功させた功績で即昇進できたりする、実体不明の謎企業」やら、「妹への遺言を、自分が死んだあとで妹が出会い慕うことになる人物にあらかじめ託しておいた兄」やら、雑を極めたエピソードは数知れず。 「原因不明の不妊で治療を受けていた処女が、フラッシュバックで意識を喪失して病院に搬送され、そこで不妊の原因はトラウマだと即判明」する展開に至っては、未亡人前提のシナリオから未亡人設定を削除した弊害ではないかと推察されている。 総じて、良くて説明不足、悪くて支離滅裂。 過去の例でいえば「何が起ころうとチーズを買いに行く」と同じ原理である。 最短距離で物語を紡ぐために常識と因果律が捻じ曲げられ、不自然で満たされた混迷の箱庭が再臨し、またも修羅の国を揺るがしたのであった。 この動きに不動のスタイルで対抗すべく、Lump of Sugarの『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』が襲来した。 気が付いたら「時を停めた館」に閉じ込められていた主人公が、同じ境遇のヒロインたちと脱出を目指す話である。 しかし、全体のおよそ7割を占める探索パートの内容が、ボリュームに反して極度に薄い。 なんの成果も得られない探索とギスギスする小休止、そのふたつを永々と繰り返すだけなのだから当然である。 その気になればいくらでも文章量を水増ししうる反則技であり、これにより本作は「君と廊下を歩むADV」に成り果てた。 この無間地獄を耐え続けた先に待つのは連続Hシーンの勃発であり、シーン数がノルマに達するまで、探索は完全に棚上げされてしまう。 そのままの勢いでエンディングに至ってもなお、トゥルー以外のルートでは核心に迫るような進展はない。 いずれも、ヒロインたちの悩みを主人公が熱い一喝で吹き飛ばし、それで解決したことにする根性論エンドである。 トゥルーエンドでは大風呂敷を畳み切った感を醸し出せているが、途中での匂わせがかなり露骨なため、オチは概ね予想の範疇であろう。 全体像を4行で表現するなら 「変な館に迷い込んで出られない。 意中のヒロインと一緒に探索しよう。 ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ! ああ…出られそう」 といったところか。 この内容で発売の4か月も前にマスターアップが宣言されていたため、もう少し時間をかけるべきだったのではとツッコまれたのであった。 年の瀬が差し迫る頃には、拙速を尊ぶ常連Calciteの『気になるあの娘はえろちゅーばー!』が重役出勤してきた。 いつもの強引な展開は衰え知らずであり、ヒロインたちは顔出ししていない有名配信者だと主人公が勘付く流れからして、あまりに無理矢理すぎる。 教室でクラスメイトと会話中に、 「声がかれている+歌い手が昨日収録だと言っていた→同一人物?」 次は、出し抜けに友人を紹介される話になってすぐに会い、 「最近忙しいらしい+ただの学生が忙しい訳がない→多忙な有名配信者?」 その帰りに近所に住む人妻に遭遇し、開口一番配信の話を振って、 「配信について詳しい+アニメは操作できないから好きじゃない→ゲーム実況者?」 という有様である。 このように主人公は屁理屈と妄想のハイブリッド思考の使い手で、視野も見識も狭いが、作中世界がそれ以上に狭いためすべて正鵠を射てしまう。 Hシーンへの導入にしても、口止め料代わりに体を触らせるといった安直で情緒に欠ける展開しかない。 同メーカー作品のご多分に漏れず、本作も「服がそれっぽいだけの低級コスプレAV」の域は出られなかった。 同時期には、怒涛の夏季攻勢で住人たちを驚愕させてなお飽き足らぬアトリエさくらにより、冬季攻勢までもが展開されていた。 まずは『裏切りの寝取らせ ~心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈』が、発売の翌日に即参戦。 ようやくながら、「寝取らせプレイを無理強いされた者が、次第に堕ちていく様子」を描くことには成功している。 しかし何を思ったか、その対象はヒロインではなく竿役であった。 妻への説得が描かれるのは最初の1回のみであり、以降は竿役と差し向かいでの口説きとその反応に尺を割く。 挙げ句は3Pにまで持ち込むため、主人公は寝取らせ名目で竿役も狙う両刀使いではないかとの疑念すら抱かれた。 続いて現れたのは『ギャル妻・アンリの寝取らせプレイ 他の男の物を咥え、楽しそうに報告をする俺の妻』 寝取らせものとしての体裁と登場人物の言動は概ね破綻していないが、ただ単に浅く少ない。 3人いる竿役には立ち絵さえ用意されず、低価格相応の分量から3分割されたシナリオはもちろん、Hシーンの尺まで短い。 また、竿役の1人はプレイを散々堪能してから事後説教をかまし、良いこと言ってます感溢れるBGMと相まって萎えを加速させてくる。 本作によってアトリエさくらは、奇策に溺れるばかりでなく、地力の不足までも証明してみせた。 同年内6本のエントリーは、かのsealやアーベルを上回るワールドレコードであり、その功績はエセNTRヘキサグラムとして史に刻まれたのである。 明けて1月の予備期間には、発売後まもなく福袋に封じられていた年末の魔物『悪魔と夜と異世界と』が解き放たれた。 WendyBellの初参戦タイトルとなった本作は、万事がダサい。 つまりは、外見と内面の両方が格好悪く古臭く陳腐である。 CGもBGMもシステムも時代遅れで、10年以上眠っていた没素材をリユースしたかのような野暮ったさ。 令和を感じさせない絵柄・縦横比が4 3・貧相なアクション絵・CG数にカットイン用の絵をカウントして粉飾といった素養を取り揃え、キスシーンに至っては「グロ画像」「強欲な壺」とまで言われている。 システムも単なる化石に留まらず、立ち絵が動く演出中はメッセージウィンドウが消える腐れ仕様を搭載。 今まさに読んでいる文章を突然かつ頻繁に消され、逃れようのないストレスが積み上がっていく。 シナリオは、表現やストーリー以前に文章作法がなっておらず、あらすじの時点で日本語が怪しい。 表現力も拙く、込み入った状況で主語を省いて状況を不明にする一方で、わかりきった主語の執拗な多重表記・直近の状況説明や心理描写の無駄なリピート・二重表現を織り交ぜ、感感俺俺を凌駕した。 ストーリーは、王道と反王道の両テンプレに付いた手垢を「混ぜるな危険」して作られており、二昔前の伝奇ラノベに逆張りなろうテイストを加えて多重劣化コピーしたような出来である。 「物語の主人公になんて、なりたくない。」という主人公の愚痴から始まり、俺は一般人だ、現実は漫画やアニメのようにはいかないなどと連呼しながら、しかし底の浅いご都合主義ばかりが繰り広げられていく。 バリエーションにも乏しく、例えば戦闘の勝ち方は、神話に出てくるような武器を借りて圧倒するか、誰かが折よく助けに来るかの二択。 両刃の直剣で居合斬りをして最速の一撃と語るなど、知識による裏付けも感じられない。 また、メインヒロインの悪魔娘はシナリオの万能潤滑剤であり、前述した武器の貸与をはじめ、人間の半魔化・半魔の人間化・怪我の治療・魔力回復・他者変身・記憶の部分消去・戦闘被害の修復・テレポート・時間跳躍を自在に駆使し、序破急らしきものを偽造する。 そうしてテンプレやご都合主義に甘える一方で、それらを安易に皮肉り茶化してマウントをとる、その忘恩パラサイト根性こそが本作の真骨頂といえよう。 「まるでご都合主義の物語」だの「安っぽいラブコメ展開は嫌い」だのと、まさにそのような展開の真っ最中に逐一ボヤき、プレイヤーのシラケた心に追い冷水を浴びせては、呆れや苛立ちを芽吹かせるのである。 総活として、典型的なエピソードをダイジェストで紹介しよう。 “敵に人質を取られて竜との戦いを強要され、絶体絶命の主人公。 「…………中二病アニメだったら、ここで覚醒イベントだろう。 しかしこれは物語じゃない、現実だ。 俺に出来ることは…… 悪魔に力を借りることだけ。 ……正直、他力本願な自分が嫌になるよな。 見てるんだろ?敵を殺せる武器をよこせ。」 テレパシーで応答した悪魔娘が、竜殺しの剣『アスカロン』を転送。 主人公はあっさりと竜を両断する。 「ううううっ……竜からのダメージと魔剣の反動で……身体が、動かない……」 しかし人質は、最初から悪魔娘の擬態でした(コミカルBGM) 敵を煽る悪魔娘「ねーねー、どんな気持ち~♪」 主人公は騙した償いとして治療を要求して即時回復、そして次の戦いへ――” 本作のプレイ感の一端が伝わったなら幸い、あるいは不幸である。 これにて2022年の概要を紹介し終えたところで、次点および大賞を発表する。 次点は、 『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』 『ホームメイドスイートピー』 そして栄えなき大賞は、 『悪魔と夜と異世界と』 とする。 本年の傾向としては、ジャンルの画一化とシナリオのさらなる低質化が挙げられる。 RPGやSLGが姿を消してノベルゲームのみとなり、必然的に争点はシナリオの優劣となった。 しかし、そのシナリオどもがとにかくつまらない。 欠点がひたすら地味で、マイナス方向にすら映えないのである。 熱は入らず興は乗らず、ゆえに気にしたくもない粗が存在感を増し、降り積もる退屈と失望が心をしおれさせてゆく。 手抜きというより、出せる全力の衰えを感じさせる、そんな作品が数多く押し寄せた一年であった。 昨年のように、情熱の光が闇の濃さを引き立てるような注目作も現れず、闇同士による「萎えの深みと広がり」比べを制した作品が大賞候補に名を連ねた。 大規模水増しの産物『ゆまほろめ』は、フルプライス相応の文章量に反比例した中身の薄さにおいて、本年随一といってよい。 それでも下位2作の前塵を拝することになったのは、掘り下げても「同じことの繰り返し」以上の反応が返ってこず、手応えの不足が否めなかったからである。 その点『ホームメイドスイートピー』のストーリーは千差万別であり、強弱と緩急をつけた七色の不可解を間断なく脳に流し込み、プレイヤーとの主導権争いを制した。 「物語を騙る何か」と揶揄されたシナリオ一点集中の出来萎えは、大賞の座を競うに足るものといえよう。 しかし、そこに立ち塞がったのが『悪魔と夜と異世界と』であった。 拙劣すぎる日本語とストーリーに限らず、読みにくいどころか読ませないを実現したウィンドウの強制消去、さらにCGやシステムから音楽に至るまで、ボリュームはあるのに手放しで褒められるところがひとつもない。 そしてダメ押しが、「自己否定」という重篤な永続デバフである。 実力不足ならばなおさら、たとえ虚勢であっても自信を表明し、魂を心臓ごと引きずり出して投下するくらいの覚悟で臨むべきであった。 かつて「KOTYe史上最低の文章力」と評された『LAMUNATION!』ですら、「誰が何と言おうとこれが面白いんだ」という主張は貫き通し、少なからぬ好評価も獲得している。 対して『悪魔と夜と異世界と』は、「こんなの面白くないですよね」と言わんばかりの逃げ口上を連発した。 確かに三流未満ではあるが、「つまらないものですが」と添えて本当につまらないものを差し出すのは、謙遜でも卑屈ですらもなく嫌がらせでしかない。 ましてや、売り物の中にしつこく織り込むなど、品質を毀損するだけの愚行である。 その結果、どこに出しても恥ずかしく、どこに触れても萎えさせられる呪物が生み出された。 そして、心技体知徳を欠く負の総合力により、住人たちに畏怖の念をも抱かせるに至ったのである。 以上の理由をもって、『悪魔と夜と異世界と』を2022年一番の強者にして怯者と認め、大賞受賞作として新たな碑に名を刻む。 「クソゲーとは何か?」 我々が長らく向き合ってきた問いであるが、実はその答えの一端はすでに、KOTYeにおける議論の前提として掲げられている。 それが、 「自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です」 との文言である。 実際に本年も、相対的に見て完成度が高いといえる作品についても、どうしても不満が拭いきれないとして選評が届いた。 きゃべつそふとの『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』は、しょぼすぎるバトル演出と本筋からの恋愛&エロ要素除外が、そしてSAGA PLANETSの『AMBITIOUS MISSION』は、ある登場人物の超人設定が世界観をぶち壊しかねないほど突出していることが、それぞれ主な問題点として指摘されている。 これらに対し、全面同意はできかねるとする声はあれど、主張そのものを間違いとする者はいなかった。 正誤ではなく価値観の違いと捉えているからである。 人は誰しも、各々の価値観で世界を切り抜いては積み重ね、巣のごとく己のセカイを形作っている。 人である限り全知には至れぬ以上、そこにはどうしても偏りが生じてしまう。 その違いの当不当で争い、異論を潰して心地よい同論だけでセカイを飾り立てようとするよりは、異論を通じて視野や考え方の幅を広げ、セカイを豊かにする道を選びたい。 ゆえに、選評としての体裁が整っており、虚偽や事実誤認が確認されず、一定の理解が示されたなら、エントリーは粛々と受け入れられるのである。 そして、多面的な評価と多様な価値観を許容しうるこの環境が、理性と寛容によって支え続けられてきたことに、改めて謝意と敬意を表する。 余談になるが、2022年の総評審議の最中に、据置版クソゲーオブザイヤー(KOTY)の活動休止が告知された。 「大賞なし」と結論づけた節目の総評は、クソゲーがなくなるのは本当に良いことなのかと疑義を呈して終わっている。 述べられている通り、クソゲーの消失は往々にして望ましくないのではなかろうか。 良ゲーとクソゲーは表裏をなす存在であり、クソゲーすなわち失敗作が生まれるのは、ゲーム開発に創造性や多様性が保たれ、自由な表現や果敢な挑戦が許されている証でもある。 裏を返せば、画一的な価値観に支配された無味乾燥な安寧が訪れたときにも、クソゲーはなくなるのである。 あるいは、良ゲーはもちろんクソゲーすら出せなくなって業界ごと消滅ともなれば、およそ最悪の事態といえよう。 そういった意味では、クソゲーの存在はむしろ好ましい。 全身全霊で間違えきった入魂のクソゲーならば、ときに良ゲーを上回る笑いや驚き、感動さえも味わえる。 煮ても焼いても食えない毒イモの如きクソゲーならば、知恵を絞り、手間暇をかけ、触感くらいは楽しめるものに昇華してくれようではないか。 こうしたKOTYeの営みも、万物の例に漏れず、いつかは終わる。 その時を悔いなく迎えられるよう、今は目の前の「クソゲー」と真摯に向き合うのみである。 最後に、支配の悪魔に立ち向かわんとするデビルハンターの言葉を借りて、KOTYe2022を締めくくるとしよう。 「アンタの作る最高に超良いセカイにゃあクソゲーはあるかい?」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/139.html
総評案2 大賞 Floating Material -The hill where the star born-(本スレ10本目273氏◆AFHdzMaE2Y) 273 名前:総評案1/6[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 18 34 32 ID 90xz/qq+0 [2/11] 2009年。 新選組という名のマインドシーカーが猛威を振るい、クソゲーという名の定義がまた一つ確立されてしまった混沌の時代。 最早クソゲーという枠は、我々人類だけでは到底理解しようのないおぞましい存在になりつつあるのは明確になってきた。 そんな中、今年も当然の如く、エロゲーという世界における『修羅』が続々と大挙してきた。 めでたく年が明けて、まだ一ヶ月もしていない1月29日に、その『鬼』は早々と修羅の世界へ殴りこみをかけにきた。 130cmの「鬼まり」である。エロゲ界には「エロイッカイダケ」という名言が存在する。 一回だけでもあるならいいものの、この鬼まりは「本番行為が脳内でのみ行われる」という、離れ業をやってのけた。 一応エロシーンはあるにはあるのだが、どれもこれも軽いセクハラレベルに留まっている。 不満の溜まったユーザーに対しメーカーは、 「これじゃ、あきまへんか」 「挿入がないといけないんですか」 という、某特命担当大臣のような斜め上の対応を取ってユーザーを呆れさせた。 翌2月。電撃文庫も真っ青な妹ゲーが到来した。 「オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない」である。 どう見ても「あの」ラノベのパクリとしか思えないタイトル。 「発情妹ADV」というジャンルで、OHPにも「純愛」をテーマに売り出してたはずなのだが、 蓋を開けてみれば、 妹はレイプされた上に中出しという メーカーであるZEROの曲がった純愛が炸裂し、純愛を望んでいた大きいお兄ちゃんの阿鼻叫喚がこだましていった。 ちなみにトゥルーエンドがこのオチであり、バッドエンドはここまで酷くないため、フラグ詐欺という斬新なシステムも注目された。 3月。2つの話題作が、ほぼ時同じくして産声を上げる。 「se・きらら」と「Cross Days」である。 まず「se・きらら」であるが、業界初の無料エロゲーということや有名声優多数起用ということで注目されていた。 しかし、「保健室がググった結果の頭にある画像」だったり「主人公と真ヒロインが異星人」だったり「姉キャラが和風そげぶ」だったりと、 予想の斜め…いや予想の四次元の方向にぶっ飛んだシナリオであった。保健室の件で、一時期本作のDLが不可能という、無料ゲーにおける本末転倒な事態も起きた。 次に「Cross Days」であるが、こちらはエロゲ、アニメと二つの伝説を作った「School Days」の二つ目のスピンオフである。 いざプレイしてみれば「女装された挙句、誠含む2キャラからケツを掘られる」という、まっこと漢らしい作品に仕上がっていた。 しかもこの時はあの悪名高いm(ry死ねがかなりまともな性格であるゆえ、彼のファンは一層困惑することになった。 その後も新たなクソゲーが続々排出されるも、これらの年始の門番に対抗できる作品とはならず、しばしの停滞期へと入る。 そして9月、恵みの黒い雨がパープルソフトウェアからやってきた。 その名はOrange Memories。 抜きゲーのはずなのにエロが薄い、というのは既に問題だが、 いくら 「教育実習で赴任した主人公が3週間の間に幼馴染みと過ごす」 という急ぎ足な設定とはいえ、 すぐに股を開きまくるヒロインには、ユーザの堪忍袋も開いたことだろう。 個別ルートでもエロニカイダケだったり、元々少ないエロシーンを「CG」「イベントなし」「テキストの一行のみ」で回想するというエコな手法も見受けられた。 フルプライスで、CG枚数「66枚」というボリュームを堪能するにはうってつけの作品だ。 また、音声ファイルを展開したら未使用のエロボイスが出てきたという報告もあり、 CGが間に合わなかったので急遽イベントを削除したパープルの体たらくを象徴する小ネタも散見された。 年末。今年も魔物がやってきてしまった。 豪華なことに、やってきた魔物は三体 「熟処女~私、はじめてなんです~」 「まるめる ~ソウシンシャは@未来~」 「アザナエル」 である。 「熟処女」だが、まず主人公のだらしなさが目立つ。 颯爽と教え子に中出しした直後にその義母に事の次第がばれてしまった後、「教え子が妊娠したら俺はどうなるんだ?」と保身に走る体たらく。 特筆すべきはエロシーンである。 ヒロインとのあるエロシーンのセリフ後に、「ていくつー」というスタッフのリテイク音声が紛れ込んでいる。 ”東海林”香奈とセックスしてたのに、「谷原さんの膣内、もう奥まで熱くなってますね……」という「それ誰だよ!」と突っ込まざるを得ないテキストの誤植。 「谷原さんがこの間よりも……締まってるんですよ」 と、相手どころか主人公の口調まで変わっている。 誤植というよりは、この谷原とはメーカーの過去の作品のキャラクターであり、そのセリフを丸々流用したのである。 この開発力のクオリティは、ユーザにとっては恐らく「初めて」であろう。 「まるめる ~ソウシンシャは@未来~ 」は去年の強豪「MQ ~時空の覇者~」でクソゲーマイスターの名を欲しいままにした、アーベルソフトウェアの懇親の一作だ。 バトルがほぼ運任せの「恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~」 消去法で犯人を炙り出すエセ推理ADV「デュアル・エム―空の記憶―」 と、ここまでで既にクラスター爆弾を落下させているのだが、ここに来て最大級のマインを仕掛けにかかった。 アーベルは、発売後に「アドオン」という拡張パッチを配布して追加要素を加えるシステムを導入しているのだが、 今回その適用となったアドオン内容が「立ち絵・セリフ横の顔の表情差分」であった。 またゲーム内容も、規定の複ルート(BAD含む)を固定で進めなければいけず、どこぞの大作RPG13作目を揶揄したような一本糞である。 TRUEエンドを見るには、全18個中17個のエンドを見る必要がある。つまり、 「日付が変わったらセーブ→BADエンドを見てメール送信→ロードして既読スキップ→スキップが止まったら新たな選択肢を辿る」 このパターンを延々繰り返し、序盤のセーブデータをロードし、進めるのだ。ゲームではなく単なる苦行である。 最後の魔物、「アザナエル」はエロゲでは珍しいザッピングシステムを起用している。 ザッピングシステムとは… 主人公が複数存在している。 物語が同じ世界で並行するもので、ある主人公の行動が、別の人物の行動に影響を与える というシナリオ介入のことである。 で、その珍しいザッピングはどう活かされているかというと、 基本的には6人の時刻表から読みたい主人公を選び、読み進める。 そのイベント一連は一旦途中で打ち止めになるので、別の主人公のシナリオを進めることになる。 だがこのゲーム、セーブ・ロードが出来ないので、 主人公の行動が他のキャラのシナリオに影響するという、ザッピングシステムの特徴を全て殺していることになっている。 また1周目のイベント選択の結果は完全にランダムであり、見たいシナリオを選ぶのが非常に難しい。 セーブもロードもできないため、やり直すにはゲームを「再インストール」するしかないのだ。 時間もストレスも貯まる、正に「あぁ萎える」出来であろう。 では、今年の大賞を発表しよう。 その名は「Floating Material -The hill where the star born-」(浮材)である。 4月に発売されていたが、選評が届いていなかった悪い方面での話題作である。 一言で言えばこの作品は「超空間ゲーム」である。 キャラクタープロフィールは他のエロゲーキャラ、マンガ、ラノベキャラからの丸コピペ。 原画家はパクリ絵師で有名な里海ひなこである。 本作の出来に対し、「キャラデザだけやってあたしは外注スタッフだから、文句はメーカーに言え」 という作家としてのプライドを捨て切った謝罪文(?)を堂々と掲載した。 イベント絵の多くが他のエロゲーや背景のトレス、 又は反転トレスである。特典テレカ絵も、他のエロゲの特典テレカのトレスといったトレスのバーゲンセール。 発売前でこの指摘を受け、メーカーのbiscottiは急遽修正作業のため発売を延期。 その後発売されたものの、その出来は修正を超えたおぞましい「何か」となっていた。 主人公からまず問題だが、まずその主人公が最初からモテモテすぎてて、シナリオの一つ一つが「起承転 」で終わってることや、 性交を交えたヒロインを部屋から追い出した直後、「これが恋なのかな…」とほざいたりと、m(ry死ねも引くほどのクズっぷりである。 イベントCGは問題ばかり。 左手が二本生えたり、超長いロングチン○があったり、肩が脱臼、腕が変なとこから生えている、 ズボンのチャックとは別の空間から生えている亜空間チン○、指一本のみでアナルを触っている空薬指と、エロゲーでは重要な要素が抜け落ちている。 フラグ管理も無駄に凝っており、中出しや外出しといった選択肢によって好感度が左右されるなど、一挙一動に気を配らなければいけない。 2010年のゲームありながら、SEが存在しない。また、雨やドアの開閉といった環境音すらも存在しない音の無い世界を忠実に再現している。 大賞となった理由は、クソゲーにおける糞要素をまとめて梱包した感謝ぱっくということで、2010年を締めるに等しい一作であると結論づけた。 最後に、クソゲーを排出してばかりのメーカーへこの言葉を送ろう。 「どんな判断だ、客をどぶへ捨てる気か」 …余談だが、大賞作の原画を担当した里海ひなこの各シミュレータが素晴らしかったのでこの場で列挙させていただく。 脳内メーカー(正面部) A L L 悪 体内メーカー 膀胱以外が「病」「黒」「汚」まみれ 座右の銘メーカー 過去の事はチリ紙みたいなもんだ 水に流しゃいい 過去のコメントはコチラ
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2079.html
★今期の総評 ◎第168回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆今期の野手最終成績 ◎第170回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆打撃10傑 ☆投手10傑 ◎第171回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆今期の野手最終成績 ☆今期の投手最終成績 ☆打撃10傑 ☆投手10傑 ◎第168回ソフトバンク総評 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 168 6位 140 57 82 1 4 .410 .267 4.54 3.9 131 173 28 相次ぐ選手離脱。名無し化などの影響で最下位に終わった。 本塁打、得点率でリーグ最下位と貧打に泣いた。 更に防御率と得点率の差が1点近くでは最下位もやむなしか・・・。 その他の成績も特に目を見張るものは見当たらない。 ☆今期のパ・リーグを振り返る ソフトバンクは皮肉なことに不動の最下位であった。 優勝争いは、オリックス、西武、日本ハム、ロッテが熾烈な争いを魅せ、 結果的に、昨期4位のオリックスが3期ぶりに1位。 そしてここ最近Aクラスに食い込んでいる西武が2期連続2位。 3位には、リーグ1位の打率を記録し、昨期に続きまたもや日ハム。 昨期1位のロッテは、3位と1負け差で、惜しくも4位。 CSではオリックスが勝ち、日本シリーズに出場。 しかし、中日に圧倒的な力を見せつけられ、中日の5期連続優勝で幕を閉じた。 ☆プレーオフ展望 ソフトバンクは残念ながら出場出来ず。 ☆来期を占う リーグ最多の失策数を記録してしまったのが悔しい所。 守備力の補強により、戦力は、格段と伸びるであろう。 4番を打つwiki3.5は年齢的に衰え気味ではあるが、まだまだ現役での活躍を期待。 低迷中ではあるが、リーグ1位の若さを武器に、どんどん昇り上がっていくぞ。 ☆セ・リーグ途中経過 圧倒的な防御率、爆発的な本塁打数を披露し、5期連続で中日が1位通過。 2位には、11期連続Aクラス入り、古豪の阪神が通過。 3位には、機動力を武器にする、カープが通過。 4位には、wikiで力を魅せるヤクルト。 以下、巨人、横浜と続き、いずれも、昨期を順位は変わらず。 ☆野手陣総括 MVP:wiki3.5選手 次点:うおお選手 注目選手:CHO選手 wiki3.5は首位打者を獲得。前回の鬱憤を掃うかのように打ちまくり 30本塁打100打点もマーク。盗塁も20と足でも見せた。 うおお選手はチーム2位の打点と3位の打率をマーク、今期も5番としての活躍を存分に果たした。 CHO選手は今期途中から1番に抜擢され、.260 20盗塁をマーク。今後の成長が楽しみな選手である。 ☆投手陣総括 MVP:るろー選手 次点:エイドリアン選手 注目選手:西ポン選手 12勝で貯金7つを作ったるろー選手。来期は更なる勝ち星の上乗せを目指す。 防御率2点台。20Sと安定した投球を披露したエイドリアン選手が次点。 トレード移籍の西ポン選手は先発で唯一の防御率2点台。10勝と活躍を見せた。来期は15勝超えを狙う。 ☆今期のオールスター 選手(回数) 製作者 成績 ポジション キッド(初) マーチャント .272(1本3点) 中 エイドリアン(9) ロッキー 0.00(0セ0奪) 抑 るろー(2) 浪人 0.00(0セ4奪) 先 ドリーム5(初) ドリーム5 30.38(0セ0奪) 中 今期は投手3人、野手1人が選ばれた。 歓喜の初出場をキッド選手とドリーム5選手が果たした。対称的なデビューであったが、来期以降オールスターでの活躍を期待する。るろー投手は5回無失点とナイスピッチングをみせた。 9回目の出場のエイドリアン選手は出場2試合パーフェクトと無難なピッチングをみせた。 今季は4人出場で、チームの雰囲気もあがってくるといいと思う。 リーグ戦もこのまま優勝したいもんだ。 ☆今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 失策 1番 CHO CHO .265 153 5 32 20 5 2番 Samurai☆侍 Danielcat .238 137 11 49 18 8 3番 鉄平 神速 .275 154 18 65 20 1 4番 wiki3.5 wiki3.5 .341 176 30 101 20 5 5番 うおお ウオン .282 147 18 74 17 0 6番 幻影の野球狂 しょう .244 130 9 60 4 0 7番 ナベッチⅧ 名無し .232 125 5 39 26 1 8番 炎天 名無し .291 167 2 36 28 0 9番 項羽 ユキテル .216 113 3 43 12 0 打率.300以上が1人 200本安打到達者が0人 盗塁成功数30以上が0人 HR30本以上が1人 100打点以上が1人 wiki3.5が3割30本 ◎第170回ソフトバンク総評 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 170 5位 140 63 73 4 5 .463 .268 4.06 3.9 149 175 35 序盤は最下位になったが、中盤からは何とか巻き返し最終的には5位。 投手陣は中継ぎ陣はいいものの先発陣に不安が残る。 来季はいい方を前面に押し出す事に期待がかかる。 打撃陣は3割近い総合打率を残しなかなかの結果。来期にはもっと奮闘してほしい. ☆今期のパ・リーグを振り返る リーグ1位には、パ・リーグ1位の打率、得点率を誇る西武。3期ぶりにリーグ1位。 2位には、昨期リーグ1位のロッテ。最高齢チームだが、自慢の機動力は健在。 3位には、昨期に続きオリックス。長打力は若干、低下したが、機動力が上昇中。 4位には、我々SBと入れ替わった日ハム。防御率が低いところが、唯一の弱点。 5位には、我々SB。低迷中であるが、バランスがとれてきている。失策数が気になる所。 6位には、楽天。機動力が欠けるが、本塁打数がリーグ1位と急成長中。 ☆プレーオフ展望 ソフトバンクは残念ながら出場出来ず。 しかし、着々と、力は付いてきている。あと少し、あと少し。 ☆来期を占う 昨期は、あまり失策数が気にならなかったが、今季はリーグ最多数を記録してしまった。 その守備面を補強することが、最優先ではないだろうか。 また、長い間SBを守り続け、パ・リーグを代表する守護神エイドリアン選手の引退や、 先発陣の西ポン選手、るろー選手の衰えが気になりつつある。来期は、若い選手の 成長、新SB守護神、そして投手陣の繋がりが見所になるだろう。何としてでも、失点を 減らして、低迷中のSBを引っ張っていってもらいたい。 ☆セ・リーグ途中経過 1位には、昨期に続きヤクルト。セ・リーグを代表する投手陣が引っ張る。 2位には、昨期3位の広島。打率は、ほぼ3割と安打製造機ばかり。 3位には、昨期2位の中日。昨々期までの勢いが衰え始めている。 4位には、昨期に続き巨人。機動力、守備力の穴を突かてしまったようだ。 5位には、またもや阪神。やはり強力選手の引退、wikiCランクが痛い。 6位には、こちらも横浜。wikiDランクが、どうしようもなく足を引っ張る。 ☆野手陣総括 MVP:wiki3.5選手 次点:終焉選手 注目選手:後藤光尊選手 wiki3.5選手は今期打点王に輝き、さらに打率・本塁打ともにリーグ2位の成績を残した。守備でも外野にコンバートし無失策と、攻守の要として活躍した。 終焉選手は移籍一年目の今期3番に座り3割40盗塁を記録。wiki3.5選手が打点王を獲得できたのも彼の活躍が大きかった。また守備でも遊撃手として無失策。 後藤光尊選手は社会人卒のルーキー。ミートの低さから不安視されたが、前半戦は3割を維持するなど意外にも健闘。最終的には2割6分、22本塁打。新人王はとれそうだが、いかんせんミートを上げねば話にならない。 ☆投手陣総括 MVP:ドリーム5選手 次点:西ポン選手 注目選手:柔らかい銀行選手 ドリーム5選手はチーム最多勝となる12勝をマーク。さらに中継ぎながら規定投球回数にも達しリーグ4位の防御率をマークした。るろー選手のスタミナを考えれば来期からの先発転向も考えられる。次期エース候補の一人。 西ポン選手は今期エースとしてチームを引っ張った。しかし能力を考えれば、タイトルを取ってもおかしくない。衰え期にはいるが来期もチームを引っ張っていく。 柔らかい銀行選手はUFO投法の大卒ルーキー。防御率はあまり良くなかったが貯金7つを稼いだ。被本塁打も少なく来期に期待が持てる。 ☆今期のオールスター 選手(回数) 製作者 成績 ポジション wiki3.5(10) wiki3.5 .090(0本0点) 左 辻内(初) 山崎 11.25(0セ1奪) 先 今期は投手1人、野手1人が選ばれた。昨季の4人から減ってしまった。 39歳で10回目の出場となったwiki3.5選手は思うような成績が残せなかった。しかし、リーグ戦では貴重な戦力であることは確かである。引退までオールスターにで続けてもらいたい。 初出場の辻内選手も微妙なデビューであった。今季は安定していて、後半戦もがんばって勝ちを増やしてもらいたい。 来期は野手3人、投手3人ほど出てもらいたい!!!! ☆打撃10傑 部門 順 記録 選手名 所属球団 製作者 打率 2 .322 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 本塁 2 30 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 打率 6 25 幻影の野球狂 ソフトバンク しょう 打点 1 116 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 打点 8 86 幻影の野球狂 ソフトバンク しょう 安打 8 173 CHO ソフトバンク CHO 安打 9 171 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 犠打 9 4 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 犠打 10 4 幻影の野球狂 ソフトバンク しょう 盗塁 7 42 CHO ソフトバンク CHO 盗塁 8 40 終焉 ソフトバンク 陽炎 今季復活を遂げた、wiki3.5選手が4部門の10傑に名を残した。 二人の選手が40盗塁をすると、チームとしても心強い。 もっとこの機動力に磨きをかけたい。 ☆投手10傑 部門 順 記録 選手名 所属球団 製作者 防御率 4 3.13 ドリーム5 ソフトバンク ドリーム5 防御率 5 3.14 西ポン ソフトバンク 西くん 勝利数 2 12 ドリーム5 ソフトバンク ドリーム5 セーブ 4 23 エイドリアン ソフトバンク ロッキー 今季は中継ぎにもかかわらず、ドリーム5選手が2部門の10傑に名を残した。 西ポン選手は防御率3.14で5位。さらに上乗せを狙う。 セーブランキングではエイドリアン選手が貫禄の4位に。 駒は揃ってきたので後は育成と世代交代を如何に上手くするかが鍵となる。 ★今期の総評 ◎第168回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆今期の野手最終成績 ◎第170回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆打撃10傑 ☆投手10傑 ◎第171回ソフトバンク総評☆今期のチーム最終成績 ☆今期のパ・リーグを振り返る ☆プレーオフ展望 ☆来期を占う ☆セ・リーグ途中経過 ☆野手陣総括 ☆投手陣総括 ☆今期のオールスター ☆今期の野手最終成績 ☆今期の投手最終成績 ☆打撃10傑 ☆投手10傑 ◎第171回ソフトバンク総評 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 171 5位 140 63 73 4 5 .463 .268 4.06 3.9 149 175 35 序盤は最下位になったが、中盤からは何とか巻き返し最終的には5位。 投手陣は中継ぎ陣はいいものの先発陣に不安が残る。 来季はいい方を前面に押し出す事に期待がかかる。 打撃陣は3割近い総合打率を残しなかなかの結果。来期にはもっと奮闘してほしい. ☆今期のパ・リーグを振り返る 今期は、wiki使いデンデさんの加入で楽天の急成長が予想された。 前半戦は予想通り楽天が1位を疾走していたが、後半戦は、予想とは裏腹に。 結果は、我々SBは6位、楽天は5位となった。 また、万年wikiSランクを取りつつ、Aクラスを維持してきた強豪ロッテが4位。 そして、Aクラス入りは、日ハム、西武、オリックスが激しい争いを。 結果は1位と2勝差で日ハムが3位。 TOP2は、勝ち数が同じで、なんと1敗差。2位が昨期リーグ優勝の西武。 1位には、「パの蒸気機関車」(命名 おっ)オリックスが。 ☆プレーオフ展望 ソフトバンクは残念ながら出場出来ず。 昨期よりも、プレーオフは遠くなってしまったが、レールは続いている・・・。 ☆来期を占う 失策数36と、リーグ最多を記録してしまったのが、またもや今期の弱点。 この弱点を直すことが、最優先だ。そして、投手陣の若手の成長に期待。 来期はAクラス入りを目指す! ☆セ・リーグ途中経過 パ・リーグの大盛り上がり振りとは、真逆に。 ヤクルトの一角時代に突入なのか。 阪神と横浜は、ドン底状態。 2位中日、3位巨人、4位広島は、五分五分といった所か。 ☆野手陣総括 MVP:wiki3.5選手 次点:CHO選手、Samurai☆侍選手 注目選手:アーク選手、南☆明奈♪選手 wiki3.5選手は今期、打点リーグ2位、打率リーグ4位、本塁打リーグ5位と素晴らしい成績を残した。来期も打線を引っ張る。 CHO選手は1番に座りリーグ3位の48盗塁を記録。また本塁打も15本とパンチ力もあることを見せた。 Samurai☆侍選手は今季3番に座り、チームではwiki3.5選手に次ぐ26本塁打をマーク。順当にいけば次期4番候補の一人である。また足も速く23盗塁を記録。ただ二塁手を任せるには少し力不足か? アーク選手は俊足好打の大卒のルーキー。チーム2位の28盗塁をマーク。新人王はほぼ当確だ。転生を繰り返していたが、この選手で落ち着くか? 南☆明奈♪選手は高卒2年目。ルーキー時から固め打ちを持っており有望株である。守備力もなかなかに高い。 ☆投手陣総括 MVP:柔らかい銀行選手 次点:西ポン選手 注目選手:特になし 柔らかい銀行選手は今季から抑えに転向。厳しい台所事情が原因での配置転換だったが、安定した投球で負けなしの16セーブを挙げた。不動の守護神となるべく来季も結果を残す。 西ポン選手は今期もエースとしてチームを引っ張った。しかし2つの負け越しなど、不本意な結果に。来季こそはタイトルを。 ☆今期のオールスター 選手(回数) 製作者 成績 ポジション 西ポン(2) 西くん 18.00(0セ1奪) 先 今期は投手1人しか選ばれなかった。 前半戦からのチーム不調が響いたのかもしれない。 唯一出場の西ポン選手もふがいない成績におわった。前半戦は勝ち越しても、後半戦ひどく負け越している。 チーム自体悪くはないので、どうにかしていきたい!! ☆今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 失策 1番 CHO CHO .286 173 10 41 42 3 2番 Samurai☆侍 Danielcat .280 165 18 58 26 16 3番 終焉 陽炎 .302 169 14 59 40 0 4番 wiki3.5 wiki3.5 .322 171 30 116 11 0 5番 幻影の野球狂 しょう .295 161 25 86 5 5 6番 和田一浩 神速 .285 150 23 84 10 2 7番 後藤光尊 lazy .264 145 22 63 12 3 8番 アーク ナベッチ .215 118 3 26 17 4 9番 南☆明奈♪ アッキーナ .197 104 5 29 14 0 打率.300以上が2人 200本安打到達者が0人 盗塁成功数30以上が2人 HR30本以上が1人 100打点以上が1人 40盗塁成功者が二人と走りまくった。来季は打撃を更に改善させて出塁率をさらに増し、どんどん走りたい。 CHO選手は2桁本塁打とパンチ力も見せた。来期もチームを引っ張る。 wiki3.5選手が復活。5番の幻影の野球狂選手がウオン選手の変わりを見事に果たした。 下位打線は7番の後藤光尊選手が活躍。7番ながらも本塁打22本打点63点というのは見事。 ☆今期の投手最終成績 投順 選手名 製作者 防御率 勝 敗 S 奪三振 被本 10番 るろー 浪人 3.81 5 9 0 76 11 11番 西ポン 西くん 3.14 10 9 0 102 14 12番 SCARS 御堂筋 5.61 5 15 0 73 20 13番 辻内 山崎 4.38 7 8 0 96 19 14番 綾小路 おっ 4.95 5 13 0 95 20 15番 コスギⅢ 小杉 3.88 8 7 2 87 21 16番 柔らかい銀行 柔らかい銀行 5.13 10 3 1 86 11 17番 ドリーム5 ドリーム5 3.13 12 7 6 101 13 18番 エイドリアン ロッキー 1.76 1 2 23 20 2 防御率3点未満は1人。 10勝以上は3人 100奪三振以上は2人 今年の抑えのセーブ数は23S ドリーム5選手が中継ぎながらも12勝。後一歩で最多勝であった。 中継ぎ陣は安定した投球で全員が貯金を5つ以上作る快挙。 エイドリアン投手は防御率1点台で守護神として有終の美を飾った。 ☆打撃10傑 部門 順 記録 選手名 所属球団 製作者 打率 4 .325 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 本塁 5 30 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 打点 2 110 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 安打 9 176 CHO ソフトバンク CHO 犠打 6 5 wiki3.5 ソフトバンク wiki3.5 盗塁 3 48 CHO ソフトバンク CHO wiki3.5はタイトルこそ取れなかったが、3割30本100打点を2期連続でマーク。 最下位のチームにおいて奮闘した。 CHO選手は今季も1番打者として申し分のない成績。 他の選手も成績的には悪くないのだがもう一歩殻を破れるかどうかにかかっている。 ☆投手10傑 部門 順 記録 選手名 所属球団 製作者 防御率 8 3.56 西ポン ソフトバンク 西くん セーブ 6 16 柔らかい銀行 ソフトバンク 柔らかい銀行 今季は僅かタイトル争いランキングに乗ったのが2人。 その2人でも5位以下と悔しい結果に。 しかし柔らかい銀行選手は不敗神話を作るなど、成績は十分。来季は更なる上乗せを誓う。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/12585.html
総評/キズナイーバー t -- (名無しさん) 2016-06-13 15 18 01 活躍しているハズなのにコメン無いな… どのタイトルでも言えたことだが活躍しているタイトルほどコメントが少ない気が -- (名無しさん) 2016-11-24 21 11 24 ゴモリンデッキ意外に強い…強くない? -- (名無しさん) 2017-01-20 12 47 38
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/11068.html
総評/進撃の巨人 t -- (名無しさん) 2015-06-25 20 29 43 “運命への抗い”リヴァイはクロック送りじゃなくない? -- (名無しさん) 2015-09-23 11 34 09 直しておきますか… -- (名無しさん) 2015-09-24 11 39 54 お、直ってる 編集してくれた人ありがとう -- (名無しさん) 2015-09-26 06 44 34 Vol2関連のページを追加。デッキレシピ・総評もあわせて編集しました -- (管理人) 2017-10-25 01 46 42
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2138.html
【ヤクルトシーズン総評(171~175回)】 合計: - 今日: - 昨日: - 保存日:2008年03月15日19時41分16秒 担当:レイ 成績表の赤文字はリーグTOP、青文字はリーグBEST3の成績だった事を示す 〔171年〕今季成績100勝38敗2分 3年連続となる22回目のリーグ優勝を3ケタ勝利で飾る チーム打率は3割を超え、最大15連勝を含む100勝を重ねての圧倒的な優勝であった。 順 位 チ ー ム 試 合 勝 ち 負 け 引 分 勝 率 打 率 防 率 本 塁 盗 塁 1 位 ヤクルト 140 100 38 2 .724 .306 3.53 220 144 2 位 中 日 140 77 61 2 .557 .287 4.78 221 65 3 位 巨 人 140 71 66 3 .518 .258 3.75 150 34 4 位 広 島 140 67 70 3 .489 .290 4.78 161 147 5 位 横 浜 140 58 80 2 .420 .264 5.14 133 39 6 位 阪 神 140 39 97 4 .286 .254 5.19 112 78 打 者 投 手 名前 打率 本塁打 打点 盗塁 名前 防御率 勝利 敗戦 奪三振 S 1.フィンクス .333 29 98 32 先.究極投手研 3.60 20 5 89 0 2.飯原誉士 .308 15 65 27 先.奈々嬢 3.82 16 11 105 0 3.KY王・KY小倉 .310 15 98 16 先.星空散歩 1.56 25 2 122 0 4.影賊 .302 39 110 11 先.poscam 3.44 13 3 86 0 5.小島よしお .284 35 111 16 先.skill6 6.52 5 10 63 0 6.ROBA .316 26 107 5 中.エルトシャン 5.00 3 2 55 3 7.クインマンサ .305 35 118 12 中.白河ななか 3.57 9 3 68 5 8.綾波 .303 11 87 9 中.巽真悟 2.46 9 1 72 4 9.赤坂 .294 15 80 16 抑.平社員 2.25 0 1 15 32 クライマックスシリーズ 対巨人 2勝3敗 第1戦 ○ヤ 4-3 巨 第2戦 ●ヤ 4-5 巨 第3戦 ○ヤ11-10巨 第4戦 ●ヤ 2-5 巨 第5戦 ●ヤ 3-4 巨 第6戦 なし 第7戦 なし 野手総評: ついにチーム打率を3割にのせる快挙。中でも影賊とクインマンサの2名は3割30本100打点を達成した。 年齢も程よくばらけており、永きにわたって恐怖の打線を維持できるだろう。 投手総評: 抑えから転向の星空散歩が防御率1.56、25勝122奪三振の圧倒的な成績でサイ・ヤング賞に輝いた。 また、新守護神の平社員はリーグTOPの32Sをあげる力投。 中継ぎの巽真悟・白河ななからも好投し接戦にも強いヤクルトを演出した。 〔172年〕今季成績89勝50敗1分 V4ならず!CSも2回戦敗退!! 順 位 チ ー ム 試 合 勝 ち 負 け 引 分 勝 率 打 率 防 率 本 塁 盗 塁 1 位 広 島 140 95 43 2 .688 .312 4.26 169 187 2 位 ヤクルト 140 89 50 1 .575 .284 4.06 180 161 3 位 巨 人 140 67 72 1 .482 .281 4.86 164 52 4 位 中 日 140 64 75 1 .460 .278 5.02 174 75 5 位 阪 神 140 58 78 4 .426 .261 4.83 156 116 6 位 横 浜 140 50 87 3 .364 .272 4.96 138 31 打 者 投 手 名前 打率 本塁打 打点 盗塁 名前 防御率 勝利 敗戦 奪三振 S 1.飯原誉士 .313 9 71 24 先.奈々嬢 3.81 13 8 97 0 2.綾波 .250 13 49 15 先.小江 3.62 6 9 125 0 3.フィンクス .315 24 86 33 先.巽真悟 4.15 10 10 108 0 4.クインマンサ .284 31 107 19 先.究極投手研究所 3.70 14 6 95 0 5.ROBA .312 25 102 9 先.skill6 5.44 10 9 75 0 6.小島よしお .313 27 98 21 中.エルトシャン 4.07 6 4 59 4 7.赤坂 .259 12 65 20 中.poscam 3.69 9 9 83 2 8.影賊 .252 27 87 7 中.ドリーム5 4.21 11 3 70 5 9.KY王・KY小倉? .250 12 65 13 抑.平社員 3.86 1 1 7 23 クライマックスシリーズ 対広島 1勝3敗 第1戦 ●ヤ 2-6 広 第2戦 ○ヤ 5-2 広 第3戦 ●ヤ 1-4 広 第4戦 ●ヤ 2-15広 第5戦 なし 第6戦 なし 第7戦 なし 野手総評: 4人が3割越えを達成する一方、2割5分台も4名と大きくムラが出た。 安定して実力を発揮できるようなトレーニングが必要だろう。 投手総評: 飛び抜けた活躍をした選手はいなかったが、チーム防御率はリーグTOPであった。 安定した投手力がついてきた証拠である。skill6も昨年から成長した姿を見せ、将来への期待は厚い。 〔173年〕今季成績104勝36敗 リーグ制覇も、日本シリーズで敗れる 13連勝を含む104勝を挙げ、見事シーズン完全優勝を成し遂げた 順 位 チ ー ム 試 合 勝 ち 負 け 引 分 勝 率 打 率 防 率 本 塁 盗 塁 1 位 ヤクルト 140 104 36 0 .742 .303 3.52 214 208 2 位 広 島 140 78 60 2 .565 .292 4.34 146 251 3 位 中 日 140 70 68 2 .507 .282 4.65 189 87 4 位 巨 人 140 67 71 2 .485 .284 4.93 180 95 5 位 阪 神 140 56 80 4 .411 .266 5.37 137 164 6 位 横 浜 140 39 99 2 .282 .240 4.81 106 68 打 者 投 手 名前 打率 本塁打 打点 盗塁 名前 防御率 勝利 敗戦 奪三振 S 1.飯原誉士 .304 16 71 59 先.小江 3.69 14 7 150 0 2.KY王・KY小倉? .315 18 84 23 先.奈々嬢 2.71 17 3 115 0 3.影賊 .294 38 119 14 先.poscam 4.68 12 8 97 0 4.小島よしお .358 32 123 36 先.荒木大輔 4.20 12 5 79 0 5.ROBA .303 28 110 16 先.skill6 2.58 19 2 120 0 6.クインマンサ .329 31 133 18 中.巽真悟 4.18 8 1 79 4 7.かし .267 25 104 11 中.ドリーム5 3.45 10 8 59 5 8.綾波 .265 12 71 9 中.エルトシャン 3.02 11 0 58 5 9.赤坂 .289 14 73 22 抑.平社員 2.86 1 2 19 30 赤文字はリーグTOP、青文字はリーグBEST3の成績だった事を示す 野手総評: 全員が二桁本塁打を記録し、3番~7番までが100打点を記録するという驚異の打撃を見せつけた 主砲の小島よしおがトリプルスリー&100打点を達成するなどし、中軸の4人はいずれも侮れない。 また、新人のかしが25本塁打を放ち104打点と荒稼ぎ。将来が非常に楽しみである。 投手総評: skill6が昨年までの溜まったうっぷんを晴らすかのような大活躍、見事最優秀防御率と最多勝の2冠を達成した。 また、平社員は今年も30Sを達成、先発投手陣が全力で投げられる体制づくりに貢献した。 〔174年〕今季成績78勝60敗2分 CSまさかの1回戦敗退!! 1ゲーム差で優勝を逃すと、CS1回戦で中日にまさかの完敗。ポストシーズンへの調整がどうも苦手なようである。 順 位 チ ー ム 試 合 勝 ち 負 け 引 分 勝 率 打 率 防 率 本 塁 盗 塁 1 位 広 島 140 79 59 2 .572 .277 3.89 170 260 2 位 ヤクルト 140 78 60 2 .565 .272 3.68 138 175 3 位 中 日 140 69 69 2 .500 .272 3.95 168 103 4 位 巨 人 140 68 69 3 .496 .269 4.14 146 84 5 位 阪 神 140 67 72 1 .482 .265 4.41 159 79 6 位 横 浜 140 52 84 4 .382 .262 4.58 158 132 打 者 投 手 名前 打率 本塁打 打点 盗塁 名前 防御率 勝利 敗戦 奪三振 S 1.飯原誉士 .299 17 68 48 先.小江 4.02 10 11 135 0 2.よしお .240 1 44 18 先.ドリーム5 3.15 12 6 108 0 3.赤坂 .301 22 76 31 先.巽真悟 3.32 17 5 130 0 4.影賊 .280 19 84 9 先.荒木大輔 4.49 13 12 71 0 5.KY王・KY小倉? .322 11 72 18 先.skill6 3.95 11 10 93 0 6.綾波 .282 12 71 20 中.奈々嬢2 5.23 6 2 57 4 7クインマンサ .260 20 81 16 中.poscam. 2.07 7 5 71 4 8.かし .246 21 73 7 中.エルトシャン 2.66 1 5 56 2 9.陳金鋒II .217 15 51 8 抑.平社員 2.97 1 4 26 29 クライマックスシリーズ 対中日 0勝2敗 第1戦 ●ヤ 3-4 中 第2戦 ●ヤ10-15中 第3戦 なし 第4戦 なし 第5戦 なし 第6戦 なし 第7戦 なし 赤文字はリーグTOP、青文字はリーグBEST3の成績だった事を示す 野手総評: 世代交代の時期を迎え、破壊力の低下は否めない。 チーム本塁打数はリーグ最低で、得点圏打率の低さも相まって、好投を援護できない場面が目立った。 投手総評: チーム防御率は今季もリーグTOP。しかしなかなか勝利に結びつかない、という事も多々あった。 我慢の投球、という事になってしまうが、底力を見せつけてほしい。 更新時期について偶数回→更新も保存もオフ1日目奇数回→最終日にシーズン成績を更新、オフ1日目にCS更新&保存
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/500.html
2014年総評案6 大賞 カスタムメイドオンライン 186 :総評案6 ◆d2IyO874yc:2015/02/13(金) 21 51 53 HOST p2254-ipad301sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp 修羅の国と揶揄された大陸がある。 そこは、国土の半分(推定)が地雷原で覆われた、過激(R-18)で野蛮な暗黒大陸である。 時としてバグに当てるパッチもなく、時としてインストーラーもない。そこで産まれる魔性の遊戯物を楽しむため、漢達は死肉を喰らい、血河を渡る。 KOTYe(クソゲー・オブ・ザ・イヤーinエロゲ)というスレッドがある。 それは、18禁でありながら赤子すら騙せないゲームに群がる猛者達の狂宴である。 振り返れば2013年…、2冠を狙うsealを破ったスワンアイ自らが2冠を達成すべく輩出した門番『リア充爆発しろ!』が群がる猛者たちを跳ね返す中、 あと一歩で頂に手が届くという所に現れたのが、年明けの大攻勢に紛れ込んでいた無名の最終生物兵器『明日もこの部室で会いましょう』。 彼が展開したクソゲーの大パノラマに包まれた時、『リア充』は脆くも崩れ去った。新たな王者の誕生である。 ヒーローは世紀末にやってくる…。そんな予言通りの大逆転劇を見せてくれたのだった。 年間を通して波乱に満ちた戦いを目の当たりにする一方で、住民はやがて1つの極地へと辿り着いていた。 我々は正と負の両面を混濁併せ持つクソゲーを、一方的に糾弾し晒し者にするのではなく、笑いとネタに満ちた作品として品評しなければならないのだと。 そして今年も、修羅の者が歩みを始める。地雷を踏もうと足を止めず、新たなクソゲーを求める漢達の進軍が…。 14年の1番槍を務めたのは、piriri!の『きみと僕との騎士の日々 -楽園のシュバリエ-』(通称:きみ騎士)。 行方不明になっている女性と各ヒロインが抱える問題を解決すべく、主人公達が騎士となり決闘へ挑む…という王道的ストーリーなのだが、 爪が甘いというか案の定というか、穴が開いた大風呂敷に設定を詰め込みすぎた感が拭えない仕上がりになってしまった。 そもそも、幼馴染は幼馴染ではなく、母の病を治すために戦う女子に母など最初からおらず、行方不明の女性など最初から存在しない。 これらをトゥルールートの最終局面にねじ混み、一方で個別ルートは基本「俺達の闘いはこれからだ!」で幕を閉じる。 書こうとしているものは分かるがそれを伝える力が絶望的に足りない、何とももどかしい作品であった。 とはいえ、12年の『苦の一』、13年の『ずっぷ』に比べれば、本年は比較的静かな立ち上がりを見せたと言えよう。 その後は、コンプするだけなら僅か5分で済むZIONの『巨乳JK生主生ハメ生中出し』はこれ!といった強めのネタもなく、 熟女時代の『艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~』は「オレは全自動腰振りマシーンだ。この全自動腰振りマシーンによって、バッチン、バッチン、 バッチン、ヌチャプチョッ、ヌチャップチョッ、ヌチャップチョッ」という奇怪な日本語だけが印象に残る一発屋感は拭えず、 昨年度「劣化品どころか別モノ」「分割しないといいながら分割商法を展開」といった所業でファンの不興を買った前作の続編『バルドスカイゼロ2』も 及第点の出来になっていたため、選評が届くまでには至らなかった。 しかし幸か不幸か、新陳代謝激しい暗黒大陸において、平穏は混乱の下準備に過ぎない…。 古くから「決算期の3月はクソゲーの月」という格言通り、その3月末に現れた異形の数々は、住民を大きな混乱に陥れたのである。 その1つがエフォルダムソフトの『銃騎士 Cutie☆Bullet』(通称:銃騎士)。 体験版の時点で大器の片鱗を見せていたが美麗なCGから「最悪、画集と思って買おう」と後ろ向きの期待を寄せられていた本作だが、 いざ発売されるや否や、その斜め下への突き抜けっぷりは想像の範疇を遥かに超えた酷い有様だった。 まず一番の売りである『絵』だが、CG枚数はフルプライスにも関わらずたった35枚(後に追加で+2枚)しかない。 解析の結果画像データ番号が飛び飛びになっており、明確な強硬販売であることが露呈してしまう。 スタッフロールでは途中で一枚絵が種切れし、白ベタの背景に戦犯リストが流れていく様が哀愁を誘う。 その惨状から、『絵フォルダ無』と蔑称されるのも当然と言えよう。 次に『シナリオ』についてだが、これもまた絶望的である。 そもそも黒幕が主人公を狙う動機からして「仕事を抜けてジムの利用料が半額の日に行こうとしたら主人公の父親に咎められたから」という 小学生並の逆恨みであり、そのせいか全編を通して茶番じみたお寒い展開が延々と続く。 他にも、病で死んだと思われていた主人公の父親は、実はピーナッツクリームサンドイッチを食べてアナフィラキシーショックで死んでいた。 扉が開かない理由が、アロンアルファで接着されていたから。国王の声が涸れて咳が止まらないのは、朝までカラオケしていただけ。…等々、 凍えそうなほど寒いギャグがシリアスなシーンでもガン無視で挿入され続ける。 個別ルートでも、乳首を黒く染め上げようとする残虐王を追う。同性愛者になる薬を混入させたハンバーガーを配り歩くテロを解明するといった 酷いドタバタ劇だが、ヒロインの1人・サラルートは別の意味で酷い。彼女は日常においてキサルピナ語なる言語で会話するのだが、 これが某ウポポ族の言語のような奇怪なものであり、例を挙げると「はなげかーにばる(訳:こんばんわ)」「はらませてあげる(訳:あなたを愛しています)」という具合だ。 このような阿呆らしい内容で盛り上がれるはずも無く、プレイヤーは死んだ目をしながら「もう許してくれ…」と思いながら左クリックを続けることになる。 ただ、これだけならKotyeの歴史を遡れば該当するクソゲーはあっただろう。 だが本作の酷評にトドメを刺したのは、メーカー側の事後対応にあった。 発売後、数々のすったもんだの果てに、エフォルダムソフトは解散を宣言。一抹の望みをかけていた完成品の夢が泡と消えた瞬間である…。 こうしてHP1で踏み止まっていた人々は、哀れ最後の一振りによって容赦なく叩きのめされたのだった。 もう1つの異形はKissの『カスタムメイドオンライン』(通称:カメオ)。Kotyeでは初となるオンラインエロゲーである。 一部ではユーザーデバッグとアペンドディスク購入が前提ながらも熱狂的なファン層を抱えるカスタムシリーズの最新作であったが、 その内容は旧作ファン全てを飲み込む底なしのユーザートラップだった。 まず、本作は昨年延期を経てクローズドβテストを行っているが、開始して即アクセス過多によるサーバーダウンで瞬殺。 迎えた発売日当日のオープンβも、一瞬にしてログインすら出来ない状況に陥り、 開発側が「ログインできた人はどうやってやったかサポートに連絡を」と泣きつくという前代未聞の珍事を引き起こした。 ただ本作はオンラインゲームであるがゆえ、アップデート次第で最終的にどのような評価に落ち着くか未知数であり、 その評価は年末まで持ち越しになったのは不幸中の幸いといえよう。 そんな2作を尻目に、同日ひっそりと舞い降りる闇夜の鴉を住民は見逃さなかった。 その正体は、スワン系列の黒鳥から発売された『心壊少女 ~僕は彼女が ××× されるのを目撃した~』(通称:心壊)である。 スワン作品と言えば、昨今の水増しシナリオに警鐘を鳴らすかの如く、全編をダイジェスト構成にする事でプレイ時間の削減を図っているが あくなき試行錯誤とコストカットの成果が実ったのか、本作は遂に1Gの大台を切ることに成功している。 CGは相変わらず画力不足としょっぱい塗りが浮き出たチープなもので、見た筈なのに見れないシーン回想バグ等がプレイヤーの心を壊そうと迫ってくる。 シナリオは前作雨音より更に病みと狂気を前面に押し出した鬱展開になっているが、そもそも話が飛び飛びなのでまったく付いていけない。 要点不足と超展開はスワン系ではお約束だが、本作はそれ以上に話の前後が全く繋がっておらず、しかも伏線と思われる描写すらなく、 シナリオというより、シチュエーションのツギハギ状態になっている。 具体的に言うと「主人公に襲い掛かってきたヒロインが数クリック後「あっ……」と窓から落ちてあっさり死ぬ」 「ヒロインが主人公を刺した後、即どこから出てきたか分からない妹に刺される」 「ヒロインを守ると誓った主人公がいきなり父親に強姦される(同じシーンで助けるを選ぶと彼女の妹をレイプして孕ませる)」」 「挿入してから6クリックで射精」といった迷場面が目白押し。 相変わらずオンリーワンの個性を持ちながらその作風をまるで使いこなせてない様は、まさに羽を毟られた鳥の如しであった。 同日には本家スワンアイから『私たち・花のオシオキ部! ~やられたらヤり返す…エロ返しだ!~』(通称:オシオキ部)も発売される。 今更わざわざ説明する必要がないほど清清しいエロ馬鹿なノリを踏襲しつつ、安定の底辺クオリティですっかり貫禄がついたスワンアイだが、 本作でもその実力を遺憾なく発揮している。設立されたオシオキ部VS学生会という分かりやすい対立構造を最初に持ってきて、即息切れ。 学園内に下着泥棒が現れるエピソードは、難なく捕まえて即終了。廃部を目論む教頭のエピソードは、浮気相手を利用して即終了。等など、 オシオキ部の活動描写はやっつけ仕事の一言につきる。そしてHシーンだが、流石に前作『ずっぷ』のコピペ連打はなくなったが、 海外製媚薬を使うレイプ犯を捕まえたら媚薬入り瓶が割れて女教師と委員長に逆レイプされたり、ハーレムルートをわずか35クリックで終わらせたりと 馬鹿なだけで薄い芸風は相変わらずである。とはいえ、スワンアイにとってこれらは笑いを取るための「いつもの」規定路線であり、 低いクオリティを芸風へ昇華し選評者曰く「一周回って面白くなる」と錯覚させたのは流石と言う他ない。 牛乳戦車の『くのいちが如く -脱がせ!爆乳ニンジャーズ!-』(通称:乳ニン)も見逃せない。 「くのいち」「3D」「アクション」とKOTYeにおいて「混ぜるな危険」を全て混ぜてしまっただけあってそのお粗末さは中々ハイレベル。 マインクラフトで造った様とまで評された背景と、切り取った絵がが浮いているみたいと評された敵の中を、 ヒロインは「ノットレジャーハンター」や「大奥記」をリスペクトしたような珍妙なモーションで駆け回るのである。 操作性も劣悪で、切り替え対象を嫌がるロックオンや無駄に動き回るカメラアングルを完備しており、 道中も下手するとボスまで1時間弱という長さがプレイヤーの体力をじわじわ削り続ける。 また本作には「金」の概念があり、新アクションの習得からHシーンの回収までに関わる為、ゲームは金稼ぎという別の苦行を強いられる。 このようにプレイステーション黎明期のチープさだが、エロの数はそこそこ多い点だけは評価できるだろう。 これに前作の後日談的な薄っぺらい内容をフルプライスで販売したRosebleuの『Endless Dungeon』(通称:Endless)も加わり、 3月28日は2011年の「五惨家」を上回る「六武衆」として称されることになった。 春の珍事がようやく一段楽した5月、一風変わったゲームが登場した。縁 -yukari-の『Knight&Princess』(通称:ナイプリ)である。 ゲームブックテイストノベルと題された本作は、確かに昔良くあったゲームブックの流れに酷似している。 まず話の冒頭…の前に環境依存の起動不可バグが立ちはだかる。場合によってはPC再起動や再インストールしても問題は解決しない。 それを乗り越えた先には、女騎士と姫のダブル主人公視点で進む…と思いきや、姫ルートはオートモードで僅か2分程度で終わる。 かくして宿屋で一服盛られて連れ去られた姫セロットを救うべく女騎士リンクスが奮闘する事になるのだが、 プレイヤーを待ち受けているのはロシアンルーレットの如く一寸先は闇なゲームオーバーの多さだ。 左右の道のうち、片方は即死亡。アイテムを手に入れるため交渉しようとしたらテントに連れ込まれ四股を切断され死亡。 街に侵入するため下水道を通ったらその後どうあがいても死亡。戦闘に勝ったのに負け扱いにされて死亡。果てには用済みと判断され仲間に裏切られ死亡。と シャドウゲイトのしんのゆうしゃの思い出が回想されるかのような「殺られドラ」が待ち受けている。 かと思いきや持っていない手形を門番に見せて楽々通過したり、敵方に捕まり陵辱の限りを尽くされたのに「どうにか脅威を退ける事ができた」 の一言で生き延びたりとフラグ管理の杜撰さも目立つ。 本作は欠点は多々あるが「GAMEOVERとは何なのか?」という哲学を求める者にとっては理想的なクソゲーと言えるだろう。 同月には「いつもの」softhouse-sealから『繁殖きょうしつ~女子校ハーレムなら何をヤっても許される!?~』(通称:繁殖)も登場。 公式HPからして、何を元ネタにしたか丸分かりであるが、話そのものはヤラせんせーによる触手和姦モノなので決して悪くはない。 Hシーンも20程度あり、キャラも名無しが混じっているが特別少なくはない。問題なのは…、 「なんでもしますから!」→「今、なんでもするって言ったよね?」 、「にゃんぱすー」、「このあと滅茶苦茶セックスした」、「左手は添えるだけ」 …といったどこかで聞いたようなネットスラングをあらゆるシチュエーションに入れて雰囲気を台無しにしているのである。 先に挙げておくが、本年度のsealのコンセプトは『パロディ』であるが、この時まだ住民は知る由もなかった。 SORAHANEの『はるかかなた』(通称:はるかな)は、誰が言ったか、本作を「雛遺書とカルマルカの悪いとこ取り」と評した困りモノである。 外注先で拵えたシステム面はガタガタの欠陥住宅で、楽しむ以前にバグでまともに遊ぶ事すら許さない。 ゲームは唐突に落ちたり止まったり、こまめなセーブで凌ごうとしても特定環境下でのセーブ不可バグの2段構えでこちらの手を塞いでくる。 そして音ズレや音楽の未再生といった絨毯爆撃を仕掛けてくるのである。 発売2ヵ月後に出た2.00パッチを当てても強制落ちは多少まともになった程度。そしてパッチを当てる度セーブデータの互換性は失われる有様だ。 シナリオは「カルマルカ・サークル」のライターが混じっているだけに個別ルートの出来の落差が凄まじく、かつ低レベル。 母が急死したり飼い猫が轢かれるもあっさり立ち直る雫、腹違いの実妹と思いきや義妹なのはいいとして終盤電車に轢かれてもピンピンしている結衣、 過去の記憶を思い出す→鬱になる→主人公が口八丁で励ますのわんこそばが続く心音、そして一番問題なのがメイン格のはるかルートだ。 主人公の双子の妹にあたるはるかと結ばれる主人公、それをあっけなく受け入れる周囲、ここまではいい。しかし物語はここから急転直下する。 はるかは主人公にいきなり「駆け落ちしよう」と持ちかける。そして当たり前のように支度を始める主人公。だが道中にはるかが倒れてしまう。 そして何の伏線もなく、「はるかの余命は一ヶ月」である事を宣告されるのである。ポルナレフさんも大慌てだ。 なお、2週目は分岐が発生し、近親婚で子供も産まれ病気も治ってハッピーエンドになるが、もはや蛇足と評する他ないだろう。 本作のテーマは「私のために泣いてくれて有難う」らしいが、成る程、こんなゲームを掴まされたプレイヤーはあまりの酷さに涙を抑えられない筈だ。 そういう意味では提示したテーマは正しかったのだろう。我々は掴んだプレイヤーに涙を捧げることで溜飲を下げるほかない…。 そんな中、一際住民の笑いを独占したのが、ルネの『恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!』(通称:恥辱騎士)であった。 陵辱・調教モノに定評のあるルネと、オーク×女騎士の異種姦モノという、本来ならこける方がおかしい鉄板の組み合わせだった筈だが、 発売後は色取り取りのバグで大いに注目された。そのバグの大半は誤字脱字やタイプミスなのだが、とにかく数が多く 金髪の陰毛が別シーンで黒髪になるのはほんの始まり。公式HPでベルドナ=モーデルハイドと表記されているキャラが作中ではモルドレッドと表記されたり、 回想シーンに立ち絵が現れたり、テキストに『C04a0545001』とスクリプトと思われるものが混じっていたり、 「ヒヤヒウアした」「フォロモンでヘロヘロ」「メテォオ~!(呪文)」など、オークが訳したような奇怪な日本語が目白押しである。 幸いにもこれらの問題点はパッチで完全に治ったものの、体を張ってユーザーへの恥辱に耐える様に住民は拍手を惜しまなかった。 SEVEN WONDERの『ひめごとユニオン もーっとH!』(通称:ひめご四)は、発表時点で「巻ノ一」~「巻ノ四」の分割が決まった異色の分割販売で話題になった。 だが分割である事を引いても、内容は30分程度、4部作合わせると税別で11,000円ではユーザーを満足させるには到底至らないだろう。 キャラの掘り下げも甘く、巻次第では登場しないヒロインも多い。主人公達はないしょ同盟なる部活動のようなものに属しているのだが、 この設定が全く生かされておらず、基本適当にいちゃラブして終わり。気に入ったキャラの巻だけ買おうとすると冒頭で全巻のネタバレを受ける仕様だ。 なお、巻ノ四ラストはスタッフロールすらない打ち切りエンドであり、リアル後日談ではメーカーも解散した模様。 月日流れて7月になると、「毎度おなじみ」softhouse-sealから『ビッチ生徒会長のいけないお仕事』(通称:ビッチ会長)が登場した。 本作にはドライブ依存のバグがあり、選評者が「仕方なく本作をISO形式で吸出し仮想ドライブからインストールする必要があった」という 商品未満の欠陥で出始めから住民の心を鷲掴みにしていたが、内容はそれこそ心臓を握り潰すような超展開だった。 ビッチ姫のイザベラが日本の学校に留学し乱交しまくる、というのが大本のストーリーなのだが、4つめの使用人サリナのHシーンからおかしくなり始める。 この直前にイザベラは保健室で男子生徒を襲っているのだが、サリナの回想では自分が男子生徒を襲っているときに気絶していたイザベラが目を覚まし驚いた、 となっている。つまり地の文とHシーンに矛盾が生じているのだ。 その後も、唐突にイザベラが「今までは未来を救うために頑張らなきゃって思っていたエッチだけれども」と語りだしたり、 体育館で乱交した後、「人のいなさそうな体育館で着替えよう」と言ったりする。 そして終盤は、2人の正体が「少子化を食い止めるために未来からやって来たアンドロイド」である事が発覚するが、これも冒頭の留学理由と矛盾する。 挙句ラストはエンドロールすら流れず、タイトル画面に戻されるだけ。しかも回想シーンはどうあがいても全て埋まらないのだ。 一体どういう事なのか?その後解析と情報収集の結果、驚くべき事実が発覚した。前述の問題点はパッケージ版のみの仕様であり、ダウンロード版は シナリオの不整合さもなく回想でCGは全て見れる。そしてパッケージ版は同社の旧作『大乱交ザーメンシスターズ』の設定とテキストをツギハギして 強引に体裁を取り繕い納期に間に合わせたのだ。つまりパッケージ版の問題点は未完成の産物だったのである。 この厚顔無恥な力技には流石の住民も呆れ果てたが、「sealじゃあ仕方ないな…」と劇場版デビルマンを視聴したときに似た諦めの面持ちで受け止める他なかった…。 しかし7月の主役はsealではなかった。KOTYeの歴史を紐解いてもその名は何処にもない。だがその『邪神』が裁きのトールハンマーを振りかざした時、 天は割れ地は裂け、まさに『終末』というべきラグナロクが暗黒大陸に勃発したのだ。 そのゲームの名は、ザウス【本醸造】の『新世黙示録 ―Death March―』(通称:デスマ、チーズ)。 シナリオに『メガテン』シリーズの鈴木一也氏を招き、鳴り物入りで登場した本作。しかしその実態はどうしようもなく駄目なシステム面と、 まるで駄目なキャラクター達と、超展開すぎてわけがわからないシナリオが織り成すカタストロフィRPGであった。 まずRPG部分から解説する。本作は基本3Dダンジョンを探索していくものなのだが、移動とカメラワークが一体化しているせいか操作性が極悪で、 ダンジョンというより、ムーンサイドの街を彷徨っているような気分になってくる。多層の場合は全フロアを同一構造で使い回しているというから驚きだ。 エンカウント率は約5秒に1回という某じゅうべえ並みの高頻度であり、前述の移動の不便さも合わさってテンポの悪さに拍手を掛けている。 またクソRPGにお約束の、色違いと名前を少し変えただけで水増しされた敵キャラも完備されている。 売りである「ソードシステム」はその名の通り剣を強化・合成していくシンプルなものだが、ちょっと先に行けば容易に強力な武器が手に入るため わざわざ強化に時間を費やすだけ無駄という破綻振り。属性の3すくみも素の攻撃力でどうにでもなってしまうため気にするだけ無駄である。 そのため武器は基本現地調達して拾っては捨て(たまに食わせ)、拾っては捨ての繰り返しになる。無論心あるプレイヤーの中には弱い武器に時間と手間を費やし、 誰にも出来ない業物を手にしたいという願望はあるだろう。だがどれだけ強化し愛着が沸いた武器を所持したとしても、 ラスボス戦は直前で手に入るイベント武器でないとダメージを与えられないためただの無用のナマクラと化すという無情仕様だ。 だがこれほど酷い有様を容易に凌駕するのがADVパートのシナリオとキャラクターだ。 冒頭から「ゾンビがたむろするバイオハザードと化した夜の街にチーズを買いに出かける」という頭痛がしそうな流れで始まるが、ストーリーに関わる 登場キャラの大半が「修羅の国生まれのミ○トさん」と評されるほどの欠落人格者ばかり。特に主人公・鳥海知空に至っては 人格攻撃、居直り、俺様病、トリ頭、自己卑下した後に自己弁護、後先考えずに行動を得意とする完璧(パーフェクト)駄目主人公であり、 行く先々で空気や流れを完全無視した言動や行動を繰り返す。初回はその結果因果応報で強制BADENDを迎えるが、主人公はタイムリープして 問題解決に尽力しようとする。といっても、当然主人公は前の記憶や事件から何も学習しないし、何も成長しない。 プレイヤー視点から見れば「上手くいかんかったらリセットしてやり直せばええねん」という羨ましくも恨めしい能力による作中劇をただただ視聴するだけであり、 回収されない伏線も、矛盾も、何もかもが「なかったことにする」で解決する様を黙って見届ける他ない…。 ここで総論に入ろう。本作は神と悪魔の代理戦争の如く膨大なスケールの中に等身大の欠点・問題点を内包しており、それを検証・解明する時間も 膨大になる事から「ゲー務」と称され、多くの者がそこに至る前に脱落していった。 『チーズ』はまさに長い歴史の中で様々な議論と解釈が繰り広げられた『黙示録』の名を借りるに相応しい代物だったのである。 9月には「またしても」softhouse-sealから『セックス あ~ん♪ パンツァー』(通称:セクパン)が登場。 sealお得意(?)の単調な横スクロールアクションであり、道中は雑魚の攻撃頻度も低く弾も破壊可能なので歯ごたえは微塵もない。 ボスもほぼノーダメ攻略が可能だが、何故かラスボスはやたらに強い。しかしこれにも攻略手段がある。オナニーすればいいのだ。 もう一度言う。オナニーすればいいのだ。というのも本作は敵に犯されるまたは自慰をする事でゲージが溜まり自機を大幅に強化できるのである。 これまでKOTYの歴史において、「物理」「魔法」「お金」など様々なゴリ押し攻略法が推奨されてきたが、 その項目に「オナニー」が新たに刻まれた事は特筆に値する点であろう。 なおミニアニメは13種×自機2キャラの計26種類と数だけ見れば豊富だが、基本3パターンを手足の位置を変えたり逆さにする事でごまかしているに過ぎない。 例えどれほど世の情勢が変わろうと、ガソリンタンクの如く連投を続けるsealの心意気だけは伝わる一品だった。 9月にはもう1つ、戯画と検索すれば戯画マインと出てくることで有名な戯画から『パサージュ! ~passage of life~』(通称:パサージュ)が発売される。 本作を簡単に説明すると、大爆発を起こす地雷…には到底及ばない湿気った花火といったところか。 ヒロイン達は皆商店街に住んでいるが、別に商店街は寂れておらず、シナリオに殆どからまない。 ヒロイン達は2年学生ということで、卒業アルバムを製作する委員会に全員立候補するのだが、これまたシナリオに殆どからまない。 そう、本作のストーリーは落ちも見せ場もなくただひたすらに虚無的で淡々と流れ、正気に戻ったときにはもう終わっている代物なのだ。 本作に関しては選評謝曰く「どうせ駄目なゲームを作るならマインにして欲しかった」と後ろ向きに嘆かれた事が全てを物語っている。 秋風が身に染みる10月31日、何気なく散歩に出かけていた住民からある報告があった。墓の中から瘴気が溢れ出ている、と。 既に活動を停止している筈のオーバーフローから『ストリップバトルデイズ』(通称:バトデイ)が現れたのだ。 2012年に発売された「SHINY DAYS」のおまけディスクの野球拳を2,700円の低価格で発売したのである。 とはいえ、かつての凄惨極まるゲームに比べれば、何とも小粒な感は否めない。 追加キャラがあるとはいえ、売りだったアニメーションはなく、事前告知通りボイスがないキャラも存在する。 野球拳は適当にグーを出し続けても勝てるため脱がせ甲斐もなく、回想モードも存在しない。 しかし「なんだ、ただの駄ゲーか…」そう思って後ろを振り返った瞬間、住民は瞬時に首を撥ねられた。メーカーは死んでも、その牙は死んでいなかったのだ。 本作にはアンインストール時に1つ上のフォルダを全削除する伝説のバグが内包されていたのである。 死してなお人々を苦しめる…。改めてオーバーフローの「ゲー謀」の数々を回想し、戦慄する住民であった。 その後は特にこれといったクソゲーは現れず、SkyFish pocoの『Bunny Paradise ばにぱら ~恋人全員バニー化計画~』(通称:ばにぱら)も 兎の糞のように小粒な駄ゲーの域を出ず、注目を集めるには至らなかった。 こうして役者がほぼ揃った感ある本年度のKOTYeだが、ある異常事態に陥っていた。右を向いても左を見ても、年末の魔物の姿がないのである。 しかし昨年度の年明けの大攻勢を肌で体験した住民は、まだ野に埋もれた逸材が眠っているのではないかと厳戒態勢を続けていた。 と同時に、2014年度に発売されたゲームの解析作業を同時進行していた。そんな中、1つのゲームに目が留まる。 それが、6月27日にソフトハウスSORAから発売された『俺がヤマタノオロチなら』(通称:オロチ)だ。 某批評サイトの圧倒的な低得点や溢れるほどの酷評もあって、内外から期待されていた逸材にようやくメスが入ったのである。 本作は公式で『俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV』を謳っているが、まずここが大きなクソ要素になっている。 何故なら実際の個別ルートはラブコメとはかけ離れた、圧倒的な描写不足と思わせぶりな発言で何一つ感情移入できない、 神話の時代から続く因縁に終止符を打つサスペンス伝記モノになっているからだ。しかしタイトルで盛大にネタバレを行っているため、読む側は何とも肩透かしである。 例えば「犯人はヤス」というタイトル名のミステリー小説があったとして、誰が読む気になるだろうか?本作はそれと同じミスを犯しているのだ。 倒叙タイプだとしても、書くべき部分を端折り過ぎて要点が絶対的に足りず、超展開に拍手を掛けているのでは本末転倒だろう。 絵に関しても非常にお粗末で、質は低レベルで安定どころか話が進むにつれさらに劣化。これは製作側がこの程度の絵のクオリティすら保てない 事を如実に表している。背景も同様、鎌倉駅そのままの駅に写真加工を施したのが丸分かりな坂や公園、文化祭中なのに人っ子一人いない体育館、 立ち絵を強引に一枚絵にぶち混むなど無理があるものばかり。当然このような劣悪な絵が各場面に悪影響を及ぼしている。 場を盛り上げようという意識はあるが、逆に盛り下げるのに一役買ってしまっている有様だ。 システム面に関しても触れよう。本作には進行不能になる致命的なバグこそないが、至る所に欠陥が累積している。 マウスホイールはバックログは見れるのに読み勧める事は出来ない。各種メニューから右クリックで戻れない。 コンフィグ画面からから戻ろうとするとフリーズする。セーブデータの2ページ目を開いてもサムネイルに変化がない。 文章が繋がって表示されその際は名前表示欄に文字が被る。等など、昨年の『部室』を髣髴とさせる価値なき骨董UIがプレイヤーを嬲るように苦しめる。 それに輪をかけて不快感を演出するのが、何故か人の声による「ピッ」「ぴこっ」「しゃらら~ん」という効果音だ。 このように本作は、あらゆる面が旧世代的でかつ低水準であり、絵・シナリオ・BGM・システムどれを取っても現代作品群には到底及ばない。 しかしそういった負の要素が何故か懐かしく感じてしまうのも事実であり、選評者が「20年前『痕』をプレイした時のような既視感」と評したのも納得である。 押入れの奥に入れたまま時が経ち、掃除をしたときにポンッと出てきたような少年時代の思い出…『オロチ』はそういったゲームだったのである。 そしてここにきて、3月の異形『カスタムメイドオンライン』の最終審判の日がやってきた。 発売から半年以上経過した『カメオ』は月日を経て大きく変わっていた。…いや、変わり果てていたというほうが適切だろうか。 まず前提として、本作はオンラインゲームであるが、オンラインである必要性はどこにもない。 調教したメイドをご披露する場も、プレイヤー同士が交流する場も、メイドの調教度・愛情度といったパラメータや育成モードも、何もかも存在しないのだ。 年末時点で、計9Gに渡るアップデートを重ねたにも関わらず、最低限の要素すら未実装とはもはや怒りを通り越して頭が下がるばかりである。 では、オフラインとして本作を見た場合はどうか? これもゲー無未満の出来でしかない。 メイドに着せる衣装は基本「仕事」コマンドでゲーム内通貨を稼いで購入するのだが、何故か同じ服を着せ続けていると成功率が激減してしまう。 そのためプレイヤーの好みに合わない衣装を着せる事を強いられるという不便さが、メイドをカスタムするというコンセプトを完全否定してしまっている。 それに輪をかけてきついのが「疲労度」という糞リアリズムだ。確かに仕事を行えば疲労が溜まるのも無理はないが、仕事をすると疲労度が溜まる→ 疲労度を減らすためにはゲーム内通貨で購入できるアイテムを使う→仕事をさせる→アイテム使用…という泥沼ループにより、衣装代すらままならない状況がままある。 幸いメイドが倒れて愛情値が下がっても、愛情値自体未実装なため下がっても特に困る事がないのが救いといえば救いだろうか。 「夜伽」というHコマンドも凡百のエロゲーとは一線を画している。常時フル勃起状態のマネキンご主人様(プレイヤー)は置いておくとして、 「興奮度」「精神度」という糞リアリズムがプレイヤーの行為を幾度となく阻む。愛撫等を行うたびに興奮度は上がるが、同時に精神度も減少していき、 オーバーフローさせるとメイドが気絶して即終了。完遂させるには電卓をポチポチしながら「いかに興奮度を上げつつ精神度の減少を抑えるか」を考慮しながら 計画的なルーチンワークを構築しなければならない。勿論新しいプレイを取得するたびにまた計算し直す必要がある上に、 ここにも「疲労度」が絡み1日精々5回程度しかHが出来ないのでプレイヤーの疲労度はメイドとは裏腹に常にMAX状態である…。 問題点はまだある。それはHコマンドの取得手段にある。というのも、本作の「夜伽」は最初正常位しかなく、 他のプレイを解放する為には「夜伽」で溜まったptを消費するしかない。だがそのptの壁があまりに大きすぎるのだ。例として学生プレイセックスを 解放するために必要な紳士ptは1900pt。一回の夜伽で得られるptは大体15pt程度。これが5回行われたとしても単純計算で20日以上掛かってしまう。 その間プレイヤーは延々同じ手作業という名の愛撫を続けていかなくてはならない。一応課金によって即時解放という手段が残されているが、 ptを何故か税別価格でチャージさせるという一味違ったサービス精神が光る。サポート体制もメンテ後に修正した箇所をまったく告知しないため どこがどう変わったかすら分からない。2014年内最後のメンテ後には、重すぎてまともなプレイすら出来なくなるという徹底振りだ。 最後に総論に移ろう。本作は長所足りえる部分全てが崩壊しており逆に短所となる問題点は完全放置。 メイドを愛でるパートは作業と苦痛にすり代わり、課金しても不便さは変わらず、エロゲなのにHシーンすら楽しめない。 本作を一言で評するとするならば、プレイヤーが冥府魔道に堕ち、精神をカスタム(魔改良)される「冥奴」ゲーといったところか。 以上、主要たるエントリー作品を語り終えたところで、本年度の結果発表に移ろう。 次点は、 『銃騎士 Cutie☆Bullet』、『はるかかなた』、『俺がヤマタノオロチなら』、 『新世黙示録 ―Death March―』 、 そして大賞は、 『カスタムメイドオンライン』 とする。 今年のKOTYeは、大きな波乱の渦中にあった。 クソゲーを肴に、笑いのネタとして楽しみたい…。クソゲー談議に花を咲かせたい…。 そんなKOTYの理念に叛逆するかのごとく不愉快で面白みのないゲームが多々生まれた。 遊ぶ事すらままならぬクソゲーの数々の前に、選評執筆を断念する者が続出する事態にまで発展したことが全てを物語っている。 外様から修羅といわれる程の猛者達が正気を失い暗黒面に堕ちていく様が何度も見受けられた。 中でも次点に名を連ねた作品はその上位に存在するのは間違いないだろう。 『銃騎士』は美麗なCGという分かりやすい釣り針に糞シナリオという毒を塗り、寄ってきた者達を絶望の海へ叩き落した一般例として、 『はるかな』は最後までバグを残してユーザーを翻弄した挙句、ご都合主義という超展開で終わりよければ全て良しの真逆をいった駄目の模範として、 『オロチ』は古きを知り新しきを知るというとってつけたような言葉では許容できない古典ならぬ古ぼけた形骸の贋作として、 それぞれ高い実力と個性、ネタ性、ゲームの「負」を体現した精鋭達だった。 そして最後まで大賞を争った『チーズ』はクソRPG、クソADV、クソシナリオ&キャラクターの3種の神器を自ら所持しており、 バグと大差ない欠陥だらけのシステム面でプレイヤーを大いに苦しませた。 例年であれば人と神と悪魔が織り成す「大聖戦」を勝ち抜き、容易に天の座に付いていたであろう。 そんな『チーズ』を破った『カメオ』には他の作品には見られない唯一無二の特色を持っていた。 それは「面白くなる可能性を塵一つ残さず全て捨て去る潔さ」と「人と人が繋がり触れ合う空間を切断する非情さ」である。 遡る事1999年、本作の始祖ともいえる『カスタム奴隷』と題されたエロゲーが産声をあげた時、業界に大きな衝撃が走った。 髪形や体型、性格と言ったパーツを組み合わせて調教するキャラクターを作成するエディットシステム、さらにそのデータをネットワークを通じて 有志とポケモンのように交換できる仕様は、既存の調教モノとは一線を画すエポックメイキングとして高く評価された。 その後も続編やアペンドディスクが次々に発売されるが、仕様が複雑になるにつれユーザーデバッグが日常化していった。 それでも彼らは楽しんでいた。いや、それすら楽しんでいた。カスタムシリーズは有志が互いに協力し合うことでゲームたりえていたのだから。 そして、海を越えたアメリカにも、ネットワークに人々が共有できる空間を創造しようとした男がいた。 MMORPGの祖「ウルティマ・オンライン」を製作したリチャード・ギャリオットその人である。 ネットワーク上に再現された世界で複数のプレイヤーが同時に動き回り、お互いに影響を与える。親しき知人と触れ合ったり、新たな知人と出会う。 共に自由な活動を行う。1つの幻想世界を皆で共有する。そんな世界が作れるのではないか? そしてその夢は幾多の試行錯誤を経て、遂に形となり、社会現象を巻き起こすまでに発展した。 ジャンルも内容も全く違えど、KISSもまた、オンラインと銘打つ以上同じ構想を夢見ていたのではないだろうか? だが、夢は夢で消えた。現実は非情だった。想いは無惨に散り、残ったのはただのゲー夢だった。 だからこそ、本作の成れの果てに匙を投げた一人のユーザーの言葉が胸に突き刺さる。「どうしてこうなった…?」 どこまでも自由な筈の世界で、どこまでも不自由で不便な世界を造りだす。これは誰も成し得なかった奇跡である。 この歪んだ奇跡を理由に、本年度のKOTYe大賞の栄誉を与えたいと思う。 無論、KISSが思い描いた理想像とは大きく異なっていたが…。 かくして、2014年の最終戦争は終わった。しかし神は死なない。そして我々ユーザーもまた死なない。 神は生命を創造し、その果てに人類が生まれた。そしてゲームもまた、人の創造によって命を吹き込まれる。 だからこそ面白さを追求しなければならない。しかし人が平等でないように、ゲームもまた万人が永劫に満足できる平等な面白さは存在しない。 その仮定で生まれた有象無象の中の、とびきりドス黒くて危険な異物を神からの供物と思って受け取り、検証し、真の姿と次の道筋を探し当てる。 KOTYeはそんな正気で狂気な紳士達の宴の場でありたい。 人はクソゲーを求める。人はエロを求める。欲望の前に、人と神の差はないのだから…。 最後にウルティマシリーズの生みの親であるロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオットの言葉を借りる事で、 クソゲーオブザイヤーinエロゲ2014を締めくくりたいと思う。 「クソゲープレイヤーよ、エンターティナーたれ」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/496.html
2014年総評案2 大賞 新世黙示録 ―Death March― 49 :総評案2 ◆WC67BWToi2:2015/02/03(火) 22 40 23 HOST O001084.ppp.dion.ne.jp 手抜きと未完成による全月制覇の波状攻撃に襲われた2013年度は、同時にそれを吹き飛ばすような笑いにもまた恵まれたことが印象的だった。 文句なく質は低いのになぜか笑えてしまう。 そんな愉快なゲーム達に囲まれ、KOTYeがネタスレであるということの本質にも迫った意味深い一年は、 低品質とネタ性の芸術的融合によりクソゲーでありながら「雄大」とまで評された 『明日もこの部室で会いましょう』の栄冠をもってして幕を閉じたのである。 そして心機一転、 迎えた2014年度KOTYeは昨年度末の混乱もどこ吹く風、比較的穏やかな新年を満喫していた。 個別を全ておざなりな打ち切りエンドにした挙句 トゥルーで唐突な鬱シリアス展開に突っ走ってプレイヤーを置き去りにした『きみと僕との騎士の日々 -楽園のシュバリエ』、 過度に痛々しい主人公とスキップ使用で8キャラ分のフルコンプまで5分のシナリオを擁し 、Hシーンにおける「じゅぶっ、ニチニチニチニチーー!ドクーーーン!!」という勢いある擬音で住人の心をつかんだ『巨乳JK生主生ハメ生中出し』など、 選評は届いたものの小粒感は拭えない。 過去二年連続で開幕デモンズウォールに蹂躙された影響もあってか歴戦の住人達は落ち着いたものであり、 平和な幕開けだと縁側で茶をすするような思いに浸る者も多くいた。 しかしここは修羅の国。仮初の平和も決して長くは続かないのである。 3月終わりのこと。 年度末と増税前の駆け込み需要、二つの節目に誘われるように特大の銃弾、いや焼夷弾が安穏とした空気を切り裂いてKOTYeの地を爆撃した。 エフォルダムソフトより発売された『銃騎士 Cutie☆Bullet』の登場である。 同じ騎士ものでCG以外散々だった前作の評価や体験版の出来から、 元より人気原画家の画集としてのみ注目されていた今作。 その半分以上地中に埋もれたハードルをすら見事に潜り抜けて行くとは誰に予想できただろうか。 まずはシナリオ。 王国を守る銃士隊に属する主人公がヒロイン達と様々な事件に挑むキャラゲーなのだが、 真面目な場面に茶化しめいたギャグをセットで挟む手法が全編に亘って執拗に繰り返され、しかも尽く滑っている。 元凶となる黒幕の動機からして「半額の日にジムに行くのを主人公の父親に邪魔された腹いせ」と茶番以下の下敷きであり、 病に倒れ銃士隊を主人公に託した父親の本当の死因は「隠れて食べたピーナッツクリームサンドによるアナフィラキシーショック」、 とあるヒロインの母国語が主人公達に空耳で聞こえる設定を元に、 「なんて、んなわけないじゃろ。どうおとしまえつけてくれるんや、ぼけこら?ん?」と意味不明なセリフをクライマックスシーンでまで口走らせる等、 畳みかけるシリアスブレイクが真面目に物語を読み進める気をこれでもかと奪っていく。文量がフルプライスに恥じない程度あることすら苦痛も長く続くゆえクソ要素と扱われる始末である。 加えて期待されていたイラストはSDを除いたCG数が衝撃の35枚。 その大半がHシーンに偏っており、基本2種の立ち絵と少ない背景も相まって 作品の大部分を占める日常パートが「全く絵の変わらない紙芝居」という商品失格の代物と化してしまった。 1JKS=35枚としてCG数の単位に採用されたり、テキストソフトにメーカー名を「絵フォルダ無」と変換され煽られてしまったのも致し方ないことだろう。 当然のごとくメーカーは炎上。 代表の二転三転する釈明等燃料には事欠かず、業界を巻き込んでまさに「ジュウキシーショック」とでも言うべき大惨事へと発展する中、 騒動の絶頂期にエフォルダムソフトは解散を発表した。 この一切笑えない顛末は当スレにも混乱に似た熱気を呼び込み、舞台の昂りに呼応するかのようにここから怒涛の選評ラッシュが巻き起こることとなる。 春祭りの二番手は『心壊少女 ~僕は彼女が×××されるのを目撃した』。 昨年「雨音スイッチ」で住人達を震え上がらせた黒鳥の新作だ。 グッドエンド皆無で前作を遥かに超える狂気とバイオレンスが渦巻き、キャラの壊れっぷりは相当なハイレベル。 ニッチ層には期待の目を向ける者もいたのだが、その狂気は度を超えてゲームの出来までも浸食していた。 まずインストールした段階で目につくこととして、容量が1GBを切っている。 当然まともな内容など望めるはずがなく、シナリオは全編通してレンコンの如くスカスカのダイジェスト状態。 刃物を持って主人公を追い詰めたヒロインが次のクリックで「彼女は窓から落ちて死んだ」とだけ表示されて退場、 などプレイヤー置いてけぼりの超展開が次々発生する。 システム周りも快適とは言えない。特にCG・回想モードは杜撰な出来で、 マウスオーバーで絵が切り替わるサムネイル、 回想できない複数のHシーンを尻目にしれっと紛れ込む7クリックの日常シーン、 ほのぼのした場面の回想中でも切り替わらず流れ続ける回想モード用の陰鬱なBGMといった、想像を絶するカオスが広がっている。 一応グラフィック面に雨音から改善の跡が見られるが、やはりところどころで異様に画力の低い絵が登場する。 続投したアニメ演出はヒロインにコンクリ片を打ちつけるシーンのみに採用した上、 なぜか本編で見なくても回想に登録されると、話題になった誰得路線も健在であった。 擁護しておくと設定や展開自体には随所に光る要素がある。 とはいえあまりの描写不足と作り込み不足の前には無力であり、壊れた少女を描く前にぶっ壊れた制作体制の方を何とかしてくださいよと言わざるを得ない。 心壊少女のわずか1日後には、シリーズの続編かつ単体で完結する物語をうたいながら、 これまでのおさらいに終始する短く無味乾燥な一本道シナリオをフルプライスで売り出した強気な姿勢が光る『Endless Dungeon』がエントリー。 ロープライスにしても許されないフルコンプまで30分という驚きの薄さに加え、 10枚しかないCG中9枚をゲーム外で閲覧可能にして自ら商品価値を投げ捨てる男気を見せた「えろどるっ☆」、 ハードなタイトルに反してほのぼのした日常パートと短く淡白で余韻のないHシーンに終始し、 全体的な古臭さもあいまって行為後即眠ってしまう疲れたおっさんのためのゲームと評された 『堕姫3 ~エルフ貪り調教編~』の二作も間を置かず参戦。 マシンガンの如き猛攻をかけてスレ住人を翻弄する。 そんな中、隙をついてひっそりと戦場をすり抜けようと試みる忍の影があったが、そうは問屋がおろさない。 牛乳戦車の3Dアクションエロゲー、『くのいちが如く-脱がせ!爆乳ニンジャーズ!-』も、 くのいち、3Dという当スレと縁の深いポイントを抑えてしまったためかハンターの目を逃れられず、あえなくお縄となってしまった。 あからさまに閃乱カグラをコンセプトにした本作だが、 マインクラフトで作ったようなステージを粗い3Dモデルがノットトレジャーハンターばりのダバダバ走りで駆け抜ける様にくのいちものの風情やエロスは微塵もない。 そもそも脱がせという割に脱衣モーションすらなく、元ネタには程遠いチープさである。 売りのアクションも低質の一言。 操作性が悪く穴一つ越えるにも苦労する反面、戦闘は適当に殴っているだけで雑魚からボスまで対処できるseal仕様。 冗長なステージと敵の少なさもあって猛烈な作業感に苛まれるのだが、 本作ではこのアクションパートで溜めた金で購入しなければHシーンの閲覧ができない。 そのためパンツを下ろしたまま金回収の作業周回プレイに興じるプレイヤーの悲痛な嗚咽が、 殺風景なマップにひたすらこだますることとなった。 続いて同じ3Dの土俵から世にもおぞましい未知の異形が名乗りを上げた。 KISSによる『カスタムメイドオンライン』である。 カスタムメイドは容姿・性格・服装を自由に設定した理想のメイドと様々なプレイを楽しめる3Dエロゲーで、 追加ディスクも含めて21作と息の長い支持を得たシリーズだ。 その最新作となる今作は、基本無料のオンラインエロゲーという風変わりな試みであった。 特典付きパッケージ版が流通を通して販売されていたため無事エントリーを果たしたものの、 アップデートで日毎姿を変えるなど存在自体が様々な議論を呼び、年度を通して住人を悩ませることとなった。 内容に移ろう。 まず本作はオンラインと銘打ってはいるがゲーム内で他人と繋がる場面はなく、オンライン要素はほぼ皆無である。 メイドの貸し借り、他人のプレイに加わるといった予定されていた機能は現状未実装。年が明けて尚実装の目途は立っていない。 この未実装はオンライン絡みに留まらず、調教度、愛情度といった育成要素からバックログのボイス再生アイコンまでこれでもかと存在する。 パッケージ版特典のアイテムにすら未実装があるあたりに開始前から末期的な状況が見て取れよう。 では一人プレイと割り切ればどうか。結論から言うと、全く遊ぶに値しない。 年末時点でアップデートファイルが9ギガ以上、常時フル勃起の主人公モデル等、数え役満を狙える規模のドラですら序の口程度。 最大の問題は徹底してプレイヤーの煩悩を消化不良にさせるシステムにある。 例えば好みの衣装で着飾ったメイドの艶姿を楽しもうにも一筋縄ではいかない。 衣装の購入に用いる通貨の獲得手段、「仕事」の成功率がメイドの服装に左右される上同じ服で居続けると激減するため、 衣装入手を考える限り好みに関わらず定期的に成功率の高い服への着せ替えを強いられてしまう。 加えて疲労による回数制限が効率重視の傾向を助長しており、コンセプトであるカスタム要素をゲーム自身が否定している。 同種の不便さの最たるものが「夜伽」=メイドとのHに存在する精神値の存在であろう。 この値が愛撫などコマンド一つ毎に減少していき、0になると射精も絶頂もなくプレイがその場で強制終了。 完遂には全コマンドの減少値を把握した上で合計がオーバーフローしないよう計算機片手に管理し続けるという事務仕事の如き作業が必要となり、 行為に集中など出来たものではない。 あろうことかここにも疲労値が存在し、一日に5回程度しかHができないのはエロゲーとして致命的だろう。 本番が正常位の一つしかない貧相な初期状態のプレイ内容も見過ごせない。 新規プレイの追加には夜伽毎に貯まるポイントを用いるのだが、 本番の解放には一日で入手できる20倍以上の値が要求され、その間毎日代わり映えしない前戯を繰り返さねばならない。 その上ポイントには6つの区分があり、解放するプレイ毎に必要なポイント種が固定である。 ゆえに場合によっては好きでもないアナル弄りをひたすらし続けるハメに陥るなど、何もかも自由にさせてはもらえない。 一応課金をすれば本番含む上位プレイの即時解放が可能である。 ただこの課金にも、1500円でポイントを購入すると加算額は税分がさっ引かれた1389Pととなり、 商品の購入額が100P単位なので端数が全くの無駄になる嫌がらせを完備。 そしてプレイ自体がモーションや音声に使い回しの目立つ微妙な実用度であるため、 そもそもこのゲームをプレイする価値がどこにあるのかという疑問に直面することとなる。 これら多くの不便はノウハウもないのに上辺だけを撫でてオンラインゲームの要素を加えてしまったことに起因する。 何も考えずに課金を促し定期プレイを強いる基本無料システムの雛形だけを盛り込んだ結果、 「課金しないと不便しかなく、課金をしてもつまらない」ゲームになってしまったのである。 メイドの3Dモデルは衣装含めとりわけ優れており、これまで同様のスタイルを貫かなかったことが残念でならない。 何事も上っ面をなぞるだけでは大成など夢のまた夢であることをここまで体現した作品も貴重だと言えよう。 さて、地を割り天を焦がす実りの春が過ぎて季節は夏へと移ろい始める。 梅雨も控えた6月の初めには、2011年以来の皆勤を続けるsofthouse-sealの『繁殖きょうしつ~女子校ハーレムなら何をヤっても許される!?~』がエントリー。 ズキュウウウンの効果音付きで「そ、そこに痺れる憧れるぅ!」と射精、「あば、あばばばば……ッ!」と喘ぐヒロインなど、 Hシーンでまで自重せず雨霰と低質なパロネタを乱打して盛大にダダ滑るその姿に誰もがおかえりなさいの生温かい拍手を贈る中、 息もつかせぬクソゲーの攻勢はいまだ衰える気配を見せない。 次いで舞台に躍り出たのは、湿った空気を吹き飛ばさんと各々に必殺の武器を携えた2人の騎士だった 先陣を切ったのは『恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!」』。 凌辱ゲーの雄、ルネという意外なメーカーからの殴り込みである、。 老舗の地力と言うべきか、エロゲーとしての基本部分は問題なく良質なのだが、ポテンシャルの高さを帳消しにする程にデバッグ体制が崩壊していた。 「ヒヤヒウアして」「根さんの顔を」「メテォオ~」といった大量の誤字脱字に始まり、 塗りミスによる画像荒れ、神経衰弱状態の回想モード、山積する細かいバグなど、探すまでもなく粗は次々と湧いて出る。 単体では小石程度でも土石流となって押し寄せる圧力は凄まじく、正常なプレイを妨げるに十分であった。 幸いパッチでほとんどのバグが改善されたため現在は及第点以上の抜きゲーである。 しかし笑えないクソゲーが蔓延る中降って湧いた「ヒヤヒウア」の語感の良さは住人の心を潤す恵みの雨となり、 新たな定型句としてスレに名を刻む不名誉を授かることとなってしまった。 第二陣は縁 -yukari-による「ゲームブック風ADV」「複数主人公視点」を売りとして一部に固定ファンを得た○&○シリーズの3作目、『Knight&Princess』だ。 のっけから環境依存の起動不可バグをやらかし、主人公格の片割れのルートが一周数分のプロローグで終了とつかみは上々。 続くゲームパートでは、ゲームブックであることを考慮して尚看過できない無意味かつ理不尽なGAME OVERの多さがプレイヤーの心を折りにかかる。 ほとんどにエロシーンどころかCGすら用意されておらず、プレイのテンポがいちいち失速。 内容も、 裸で外に放り出されてしまった。私は途方にくれるのだった。GAMEOVER 娼館を探していたら探してた姫が見つかりました。GAMEOVER のように投げやりな超展開ばかりで楽しむ余地は一切ない。 そしてこれら多すぎる分岐を管理しきれなかったらしく、破れては再生する処女膜、妊娠後膨れたりへこんだりを繰り返す腹など描写の不整合から、 ルート解放のためのフラグ取得イベントが対象のルートと繋がっていないという致命的なものまでフラグ周りの不具合は枚挙に暇がない。 おまけに局部にピアスをつけるフラグがONになると回想も含む適用後のシーン全てにおいて画面にピアスの画像しか表示されなくなる金物マニア大歓喜の特大バグを搭載。 唯一の評価点であるエロすらも見事ふいにしてしまった。 シリーズの名物として「ちくしょう」のセリフがあり、本作でも主人公達が口癖として使用しているのだが、 真にちくしょうと叫びたいのが一体誰かはおそらく言うまでもないことであろう。 この翌日には2年ぶりの王座へと執念を燃やすスワンアイが『私たち・花のオシオキ部!~やられたらヤり返す…エロ返しだ!~』で上半期最後のエントリーを掻っ攫う。 本作の特性を一言で表すなら「お粗末」。 半沢直樹から着想を得て作り始め、途中で飽きておざなりに放り投げた感が透けて見える最低の手抜き製品である。 最序盤こそきっちりと纏めて仕上げているが、以降の展開はスワンお得意のハリボテダイジェスト進行だ。 ヒロインは園芸用移植ゴテで優しく触る程度にしか掘り下げられず、全くの無魅力。 「下着泥棒が現れたが難なく捕まえた」、「気がついたら幼児退行していた教師による突然のご奉仕」、 といった無味乾燥な小話とやっつけHシーンが反応に困る小滑りのギャグテイストに彩られて延々と続く。 話の締めとなるハーレムルートですら時系列のおかしな展開の後に35クリックのHシーンを挟み、終始盛り上がらないまま淡々と滑ってゲームエンドである。 「俺は4人に交互に入れていき、全員イカしていった」と童貞の妄想の如き状況描写で幕を引く根性からも、ライターの投げやり加減が見て取れよう。 一撃必殺の大技こそないが全編に渡ってそつなく低質であり、完成されたつまらなさは選評者に「クソさに感心するあまり一周回って面白くなる」と称された。 文章要素のみのストロングスタイルで並み居る強豪と真っ向から殴り合う実力は、さすが一昨年王者の貫録と讃えるべきだろう。 このスワンアイの変わらぬ姿に触発されてか、7月も早々に宿命のライバルが大胆な奇策でもって殴り込み、下半期の開戦を告げた。 『ビッチ生徒会長のいけないお仕事』、softhouse-sealから本年2作目のエントリーである。 まず環境次第でゲーム開始直後に強制終了を食らう程度は、もはやseal製の様式美として流してしまって問題ない。 本作のストーリーはエロゲ大好きな某国の姫がエロゲのような体験をするためメイドを伴って日本の高校に留学するというもの。 途中まではあらすじ通りの展開で話が進むのだが、 ある時突然2人が「未来を救うために過去の日本の学園に留学してセックスしているアンドロイド」であることを語る設定崩壊のモノローグが入り、 一転プレイヤーはポルナレフへと叩き落とされる。 公式サイトにはもちろんそんな記述などなく、背景の説明は一切されない。 エロゲ脳に難色を示していたメイドが姫の処女喪失を笑顔で祝福、 体育館での乱交後に人のいない着替え場所を探して体育館に赴き、そのまま再び乱交開始といった不整合は、ここにきては些細なことだろう。 その後も姫と未来のロボットとを行き来する支離滅裂な展開が続き、ロボットであることを利用して体を入れ替えた2人のHシーンが終わると、 1クリックでタイトルに戻って物語も終了する。 話が置き去りだろうが、回想モードの20枠中13枠が空欄だろうが、これでフルコンプである。 後の検証により、この未来が云々という設定やセリフは過去作からの流用であることが判明。 また上記はパッケージ版の仕様で、DL版ではストーリーが一貫しておりシーンも20枠きちんと存在する。 推測するに、パッケージ版の納期に間に合わなかった部分を過去作から流用してごまかし、 暇があったDL版の方は最低限形を整えてから納品したためこのようなことが起きたと思われる。 流用して尚形にできず、意図的に起動不可を仕込んでパッチ対応による収束を狙ったところ、 特定環境でバグが動作せず起動できてしまったのではないかという声もあった。 パッチで内容が差し替えられ大賞本命の座からは退いたが、 KOTYeに新たなクソの方向性を切り拓いたその雄姿は、笑いを通り越して真顔へと変わった住人達の心に嫌という程焼き付くこととなった。 夏の盛りから秋にかけては過去にヒット作を生み出し地位を築いた人気ブランドが徒党を組んで襲来し、 多くのファンと住人達を阿鼻叫喚へと叩き落とした。 1本目は哲学的なシナリオと美麗なグラフィックで支持を得た「ギャングスタ・リパブリカ」のファンディスク、 WHITESOFTによる『ギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~』である。 本作の問題点はとにかく「薄い」ことに尽きる。 プレイ時間からして合計6時間ではファンディスクだろうとフルプライスには厳しい。 シナリオも本筋の構成はよくできているが、日常パートを始めテーマと関係のない部分は一言二言で流される省エネ仕様。 Hシーンですらスワンのバカゲーを思わせるねじ込み具合なのだから、エロゲーとしては首を傾げざるを得ないだろう。 薄いのはシナリオボリュームだけに留まらない。 CG枚数は背景とSDを除いて44、新規に限れば29枚で銃騎士をすら下回る体たらくだ。 質自体前作が見る影もない劣悪さで、本当にクレジットの原画家が描いたのかと声が上がる中、後日メーカーのカミングアウトにより原画詐欺が確定。 未だ鋭意制作中と表記され、発売中の文字すらない公式サイトから漂う露骨な売り逃げ態勢と共に、ユーザーの大きな不興を買うこととなった。 「共和国から理想郷へ」のコピーはどこへやら。完成したのがソドムとゴモラも真っ青な悪業の都市では、名を冠された天使もたまったものではないだろう。 続いてエントリーしたSORAHANEの『はるかかなた』も、これまで積み上げた全てを文字通り遥か彼方に吹き飛ばす出来栄えだった。 全体的に重要な事柄をさらっと済ますシーンが目立ち、 ご都合主義、不可解な心の動きを多く含んだシナリオはお世辞にもテーマとなる死生観や人間関係を描ききれているとは言えない。 中でもメインとなる実妹ルートは飛び抜けて低質である。 突如発覚するヒロインの幾ばくも無い余命に始まり、打つ手なく死んだかと思えばtrueルートでは腎移植であっさり完治。 同じく唐突に病弱と判明した主人公と隔離病室で病人同士の子作りセックスに励むなど、 新設定と超展開の嵐が平和な恋空とでも形容すべきチープなヒューマニズムを伴って容赦なくプレイヤーの横っ面を殴りつけていく。 加えてまともなプレイを不可能にする大量のバグが本作のクソゲーとしての地位を決定的にしている。 新規に導入された独自エンジンが非常に不安定で、当初は強制終了とフリーズが度を超えて頻発。 致命的なバグの改善には発売から2か月を要し、パッチを重ねてある程度安定した現状でも未だフリーズの報告が散見される他、 スキップに既読判定がない等細かい不満点は置き去りのままだ。 バージョンが更新される度にセーブデータの互換性が切れる点も、これだけ修正が相次いだことを考慮すると見過ごすことは出来ない。 システムを一新し、過去二作で好評を得たSF系の世界観から現実的なヒューマンドラマへと転換を図った結果、 儚くも現実世界の厳しさを身をもって知る事となってしまったのは何とも因果な話である。 そして大型地雷祭りも3作目を迎え、全住人を震撼させる衝撃作が姿を現した。 ザウス【本醸造】発のRPGエロゲー、『新世黙示録 ―Death March―』により、KOTYeは未曽有の大災害に直面することとなる。 企画・シナリオにメガテンシリーズの基礎を築いたクリエイターを迎え、ゲーム性に重きを置く本醸造名義久々の新作として鳴り物入りで発表された本作。 しかし往年のファンの期待を尻目に誤字だらけでやけに見辛い公式サイト、劣悪な出来の体験版と危険信号を連発。 いざ判明した全容は大方の予想を遙かに超える常軌を逸したものだった。 本作は突如現れたゾンビに侵攻される日本を舞台とし、3Dダンジョンを探索して敵と戦うRPGパートと、主人公達が事件の真相に迫るADVパートによって構成されている。 前者から見て行こう。 公式ジャンルは戦略RPGであるが、実態はRPGの体裁を整えるためだけに適当に詰め込んだような稚拙なものである。 ソードバトルを称する戦闘はどこぞの反逆者よろしく「火力を上げた剣で殴ればいい」作業ゲー。 一見やりこみ要素として面白そうな剣の合成・強化システムも、 どれだけ丹精込めようと少し進めば型落ちで使い物にならなくなる上ドロップでより強い剣が簡単に手に入るため、結局その一本に他を全て食わせる繰り返しとなる。 敵グラフィックから名前まで使い回しの嵐で単調さに拍車がかかり、執拗なエンカウントで操作量だけは嵩増しされている。 またダンジョン移動の操作性は酷悪の極み。方向転換すら満足に出来ず、コンパスやミニマップがないため容易く現在位置を見失う。 幸い大半がギミックのない一本道で迷うことは多くないが、ゲームが益々単調になったことは言うまでもない。 このパートの問題点は主にUIの酷さと、効果的な手段が限られている上に自明であることだ。 それでいてプレイ時間は15時間前後。 その全てが苦痛に満ちた作業とあっては、存在意義を見つける方が困難であろう。 さて、現時点で既に眩暈のする有様だが、残るADVパートは更なる魔窟となっていた。 まずシナリオをクソたらしめた特大の問題点が主人公の存在にある。 名を鳥海知空(とりみちから)。 主張は一貫せず、自らの言動に責任を持たず、それによって起こる失敗は他人のせいにして激昂し、 常に自分が正しいと不遜な態度を取っているかと思えば折に触れて激しく自己を卑下して鬱に陥るなど、文字通り知性が空としか思えない人格破綻者である。 ストーカー行為を擁護し、二人乗りを咎めた近所のおばさんを人格攻撃するその様は世のルールを弁えているかすら怪しく、主人公失格どころの話ではない。 シナリオが彼の一人称視点で進行する上一貫して成長しないため、プレイ中はこの思想から逃れることができない。 当然共感も感情移入も不可能。30時間に及ぶ長大なADVパートが丸ごと拷問と化してしまった。 主人公よりはマシといえど他の登場人物も大概で、上述したおばさんを除く全員がミストさんに例えられたと言えば理解不能ぶりは推し量れよう。 そしてキャラが理解不能ならシナリオは支離滅裂。 本作の代名詞となった「血まみれの男性や警官の忠告、鳴り響くサイレンを頑なに無視してチーズを買いに行く」イベントをはじめ、 銃を突きつけられた妹を放置して隣の部屋で突然セックス開始等、あらゆる事象から合理性や必要性が抜け落ちている。 また伏線や設定は基本的に回収されず、一本の線に繋げるのが不可能な程構造が破綻している。 顕著な例が中盤で発生するループ展開だろう。 その前後でキャラの性格や立場、世界の在り様に至るまで様々な部分が変化するのだが、 そこからは新たな世界の設定準拠で新たなストーリーが始まり、これまでの設定や展開、多くの謎は全てなかったことにされてしまう。 挙句なぜループしたのかを作中の誰も知らず、明かされないまま放り投げられて終わりである。 この惨状は、おそらくライターがシナリオの都合に合わせてキャラの行動や展開をでっち上げることでしかストーリーを進められなかったことが原因と思われる。 始点と終点、中継地点を先に決め、各々の間は地形を無視して最短距離で繋いだ結果、数々の超展開や不快極まる登場人物が産まれてしまった。 ここにきては些細なことだが、CGも原画詐欺を疑われる低質さで逃げ場はどこにもない。 ヒロインの一人アマテラスとのHシーン、通称アマテラセックスにおける絶頂時に後光が差した一枚絵が束の間の笑いをもたらしたものの、 実用度は何をか言わんやであり、救いのなさに変わりはないままであった。 「黙示録買ってくる」と言い残して消息を絶った者は数知れず、使命として割り切らないとプレイが続かないとの評より「ゲー務」の称号を得るに至った本作。 その凄まじさたるや、発売直後から明確にクソゲーとわかっているのに、訓練された住人達をして最初の選評に1ヶ月以上、 全容の解明には数ヶ月を要した程である。 「キャラが不快な30時間のりんかね」と「15時間のくのいち」のハイブリッドとでも言うべき内容はまさに全方位クソゲーの極地。 苦痛度において隙のない最凶クラスの核地雷と言えよう。 有名メーカーによるこの大攻勢に常連も黙ってはいない。 ここでの知名度は俺の方が上だとばかりに、softhouse-sealが本年3作目となる『セックス あ~ん♪ パンツァー』を投入して勝負をかける。 本作はsealお馴染みの横スクロールアクション。 新要素としてオナニーするか犯されることで溜まるゲージがあり、MAXになると一時的な能力強化ができる。 この強化中でないと越えられない穴や段差が存在し、その度にいちいちオナニーを強制され面倒である。 また強化による跳躍力上昇が公式で説明されていないため、気づくまで何度も無駄に飛び跳ねてはティウンティウンを繰り返すハメになる。 戦闘面については極端なバランスが目を引く。 基本的にボス含めて敵が弱く難易度は極めて緩いのだが、最終面のボスだけはこれまで通りではまず勝ち目がない程強い。 ではどうするか。正解は「とにかくオナニーをし、強化して殴ればいい」である。 エロアニメが全て体験版で確認できる3パターンのモーションの使い回しであるなど、出来は低質で純粋につまらない。 しかしこの「とにかくオナニーをする」という斬新な攻略法はスレに笑撃を呼び、 かつてのような「笑えるクソゲー」を産み出す安駄製造機の帰還として、住人達は束の間の安らぎを覚えるのだった。 だが帰還したのは笑いだけではなかった。 4年前に悪辣な販売手法と事後対応で「cross days」を次点入りさせたお騒がせメーカー、オーバーフローが、 『ストリップバトルデイズ』で久々のKOTYe大賞候補へと返り咲いた。 本作は過去作にオマケで収録されていた同名ゲームに新キャラを追加し、単体で商品化したもの。 パッケージに「野球拳」とある通り、ヒロインとじゃんけんをして服を剥ぎ、移行したお触りモードで好感触を得たら本番に進むという内容である。 グー連打でも余裕で完勝可能、お触り時は全キャラ共通で「乳をつついて舌で舐めればいい」と、ゲーム性は完全に作業そのもの。 新規の2名にボイスがなく、追加キャラ以外のCGがオマケ版の使い回しな上実用性も微妙とあっては、 フリスビー同然の商品価値と切って捨てられるもやむなしだろう。 ただこれらは概ね発売前告知通りの仕様で、ここまでならよくあるゲー無で済んだ話である。 しかし、サプライズ精神こそオーバーフローの真髄と言うべきか。 ソフト付属のアンインストーラーを使用するとインストールフォルダに加えて一つ上のフォルダも纏めて消去してしまう危険極まりないバグが発覚。 同時にCドライブのユーザーフォルダにも悪影響を及ぼし、無関係のデスクトップアイコンが消えたり設定ファイルが壊れてPCの動作が不安定になるなど、 もはや完全にマルウェア同様の挙動を見せた。 かの「みずいろ」と違ってドライブ丸ごと綺麗になる危険はないようだが、被害の出る状況が多いため悪質度で言えば上位互換レベル。 クソゲーを装ってアンインストールを促し、破壊工作を行う「ゲー謀」と名づけられた本作は、 「ヤリ捨てには死を持って報いる」というschool days以来の鉄の掟を我々プレイヤーにも身をもって知らしめる存在だったのかもしれない。 これら怒涛の快進撃の合間には、 全体的に粗だらけの内容に加え、「全自動腰振りマシーン」「グチョップ、パコップ」「ウドピュ~ウドピュ~」 といった個性的に過ぎる言い回し・擬音がゲシュタルト崩壊する頻度で使い回されて真面目に抜く気を奪っていく『艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~』も参戦。 そして12月末、 セーブ&ロードしか攻略法がなく発狂レベルの難易度を誇るスキンシップ機能と、 雑コラの如き首すげ替えをはじめとする水増し・手抜きの数々で多くのプレイヤーにクリアを諦めさせた 『強引にされると嬉しくて初めてでもよく喘いじゃう令嬢な幼馴染 優衣 「やめて、脚に触らないで……でも本当は気持ちいいの」』が2014年最後のエントリーを果たし、 激動の1年を締めくくった。 年は明け、2015年。 今年度は年末に魔物クラスの襲来はなく、幕開けが静かなら幕引きも静かだと、再び住人達は茶を啜りながらぴりりと冷えた年始の空気を楽しんでいた。 しかし、やはりと言うべきか、このまま終わらないのがKOTYeである。 1月5日の早朝、昨年王者を輩出したミクルプリンの親ブランド、potageより腐臭漂う寒中見舞い、『ヤリ友ペット欲情生活』が投げ込まれた。 本作はレイプ・監禁に興味のある主人公がとある誘いを契機にレイプ動画配信者として目覚めていくという抜きゲー…のはずだった。 蓋を開けてみると主人公の絡むほとんどのシーンが双方合意の和姦のみ。 個別は全てヒロインと幸せにHをしてENDとなる。 挙句の果てに主人公自身が「レイプや監禁は当分いいか」と語りだす始末で、純然たる設定詐欺である。 一応凌辱ゲー然としたNTRルートも存在するが、内容は背景も理由も説明されないまま飛ぶように場面が変わってHシーンを垂れ流すだけ。 また「闇堕ち担当教師・前野」「闇堕ち親父」など悪ふざけでしかない竿役の名前や、 ラリったようなテンションでネットスラングとパロディを乱発する電波じみたテキストからは抜かせようという意欲すら感じられない。 そもそもHシーンが平均20クリックの極薄で、大半の声優が致命的に大根とあってはとても実用に耐えうるものではないだろう。 「前後でぇぇえんんっ……前後ォ前後ぉぉ……」とこの有様でクソゲーネタをぶち込む態度が 「開き直ってわざとクソに作った炎上商法の一種では?」との邪推も産んだが、真相は定かでない。 ただ、たとえどのような思惑だろうと、本作が徹底的に滑りきった最低のゲームであることだけは誰の目にも明らかである。 この8日後には6月の発売以来眠り続けていた魔物、ソフトハウスSORAの『俺がヤマタノオロチなら』が半年を経てようやく目を覚まし、暴れ始めた。 日付は1月13日。奇しくも昨年の不発弾、部室の第一報と同日のエントリーとなった。 印象的なタイトルやわかるようでわからない絶妙なあらすじが注目を集め、発売前に一度話題となっていた本作。 その後は特に俎上に載ることもなく、次第に皆の興味は失われていったのだが、ひょんなことから年明けにして人気が再燃。 とうとう出動した処理班によって封を解かれた先に見たのは、古の香りを現代に運び込む、神話の時代よりの使者の姿であった。 本作は主人公の正体の謎を軸に据えた伝奇サスペンスである。 しかし謎も何もそもそもタイトルの時点で彼がヤマタノオロチであることは明示されており、盛大なネタバレとなっている。 全体の8割を占める共通パート中登場人物達はひたすら正体について思わせぶりな発言を続け、明確にはせず最後まで引っ張るので滑稽なことこの上ない。 そして個別ルートは薄さを極める超展開。 大抵のことを「スサノオがなんとかして解決」し、主人公達の見せ場はほぼ皆無。 カップラーメンを作る間に終わる黒幕との対決の他は基本的にHシーンの詰め合わせである。 エンディングも最後の最後で脈絡なく湧いて出たアマテラスとヒロイン置き去りのアマテラセックスをして幕、 など全編に亘って怒る気も失せる陳腐な作りとなっている。 グラフィックも問題だらけだ。 背景は実写画像の流用で、加工が雑なためキャラの立ち絵とミスマッチを起こしている。 雑さの最たる例として、作中で須賀駅とされている建物に堂々と「鎌倉駅」の表記が残されたままである様は住人を仰天させた。 一枚絵も明らかなデッサン崩れが散見される他、一部の塗りに至っては「たのしいぬりえ」程度のクオリティに突き抜けたものさえある。 また、本作は珍しく音響周りにも不備を抱えている。 BGMは13曲と少なく、Hシーンで探索行動中を思わせる曲が流れるなど、いまいちマッチしていない箇所が多々見受けられる。 効果音はファミコン級にチープで、システムSEに至ってはなぜか人の声である。 カーソルをボタンに乗せると「カチッ」、右クリックすると「ピコッ」、クリックで「チャララ-ン」と妙に機械的なボイスで再生され、 ちょっとボタンを掠めるだけで一々カチカチ喋り出して非常に鬱陶しい。 システム面に言及すると、一行ずつ戻るバックログ、ホイールでの読み進め不可、立ち絵の表示が常に一人分、と骨董品レベルのUIに加え、 神経衰弱状態のセーブロード画面、複数の文が繋がる、コンフィグから戻れなくなる、といったバグも数々完備し、隙なく低レベルに纏まっている。 クソの手数で言えば本年度屈指であり、あらゆる構成要素に重大な欠陥を持つ様は紛うことなきクソゲーである。 ただ昨今問題になっている手抜き売り逃げ狙いの気配は不思議と感じられない。 この低質さはおそらく全て製作者の絶対的力量不足によるもので、10年以上前にお蔵となったゲームが今になって発売されたかのよう、とは選評者の言である。 結局低質に変わりないとはいえ、確かに黎明期はこういった洗練されていない作品が多数あったことも事実である。 10年停滞していると言われつつ、やはりエロゲーも確かに進化を続けている。 本作は便利な現代に慣れてしまった我々に些細な諸々への感謝を思い出させるため現れた、古代のエロゲー達の魂の姿なのかもしれない。 以上、主要なエントリー作品の紹介を終えたところで、今回の結果発表に移ろう。 次点は 『銃騎士 Cutie☆Bullet』、『カスタムメイドオンライン』、『ストリップバトルデイズ』、『俺がヤマタノオロチなら』、 大賞は 『新世黙示録 ―Death March―』 とする。 冒頭でも述べた通り、昨年度は低質な作品を掴まされた鬱憤を吹き飛ばす笑いに恵まれ、負の要素から湧き出るネタの密度をもって決着を見た。 当スレはクソゲーを肴にして楽しむネタスレであるから、当然ネタ性に重きを置くことも一つの選択だが、それはあくまで一面にすぎない。 ゲームとは娯楽である。 心から楽しめるものが良ゲーなら、その対極にあるクソゲーは本質的に「楽しむに値しないもの」、一番のクソゲーは「最も楽しめないもの」のはず。 本年度はまさにそのことをまざまざと見せつけるかのような様相であった。 トレンドとしてはひたすら「薄い」、「寒い」、「つまらない」ことだろうか。 無価値を突き詰めた作品が名を連ね、ただつまらないだけではインパクトがないと切って捨てられる惨国時代。 半端な笑いなど何の武器にもならない「負の境地」がそこにはあった。 このことを踏まえ、次点以上には無価値性、つまりクソゲーとしての完成度に加え、他を圧倒する個性を兼ね備えたものを選出した。 『銃騎士』は寒さを極めたテキストと劇的に少ないCGの二段構えからなる「無価値の象徴」として、 『ストリップバトルデイズ』はフリスビーとデータ破壊ソフトを2500円で売りつけた言語道断な「悪の権化」として、 『俺がヤマタノオロチなら』はあらゆる部分に古今東西のクソ要素を詰め込んだい「クソの博物館」として、 それぞれ特定の方向に突き抜け、条件を高いレベルで満たしたいずれ劣らぬ優等生である。 そして、残るは『新世黙示録』と『カスタムメイドオンライン』。 上記3作があくまで「無価値」をベースに苦痛を足した程度であるのに対し、この2作は「全てが苦痛」。 ベースの時点で無価値を超えた一段高い位置にいる。 甲乙つけがたい両者の明暗を分けたのは、「どちらがより苦痛か」という観点で見た際の「ゲームジャンルの違い」だった。 『新世黙示録』はRPG+ADV。 クリアを目指したゲームデザインである。 にもかかわらずゲーム性、テキスト、グラフィック、プレイ時間とあらゆる要素がそれを強烈に阻んでくる姿は「楽しめない」ことにおいてこれ以上ない完成度だろう。 『カスタムメイドオンライン』も確かに全ての動作に苦痛を伴う完成されたクソゲーなのだが、ここで本作のジャンルが問題となる。 要は「好みのメイドと好みのプレイをする」ことが目的のゲームであるため、興味のない衣装やプレイの確保のために苦痛を受ける必要はないのだ。 その先のHが事務作業でしかなくとも、メインが破綻しているのはあちらも同じ。 そう考えると「目的達成までに受ける苦痛の量」で、『新世黙示録』には及ばないことがわかる。 どちらかを目的にそってプレイすると考えた時、どうせなら苦痛の少ない方を選ぶのが自然な心理である。 ゆえに最も誰からも遊ぼうと思われない作品、『新世黙示録』が2014年度KOTYe大賞受賞に相応しいとの結論に至った。 2013年度が「正」なら今回のテーマは「負」。 クソゲーが「クソ」たる所以に焦点を当てた年度だったと言えよう。 また全月制覇こそならなかったものの本年度も前年に劣らぬ盛況ぶりであり、単純なエントリー総数だけで見れば過去最多の大豊作。 増税を控えた3月28日発売の6作品が次々とエントリーした「五惨家」超えも記憶に新しい。 これらが散々言われている業界の終わりの始まりなのか、はたまた単純に住人のクソゲーセンサーが感度を増しただけなのか、今はまだ答えを出すに早いだろう。 ただ一つ確かなのは、本年度も我々が変わらずクソゲーを楽しみ抜いたことだ。 我々は正義の機関ではないし、審査機関でも、業界を貶めるものでもない。 ただクソゲーを、ひいてはエロゲーを愛しているだけの集団である。 検証がいかに苦痛だろうと、その先が希望の見えない無明の荒野だろうと、余すことなくゲームを遊びつくし、必ずそこからエンターテイメントへと発展させる。 それこそがKOTYeの選んだ愛し方なのである。 かつてない惨禍に見舞われた今回もその精神を忘れず、くじけることなく本気で遊んだことを誇りに思いつつ、 全てのクソゲーを懐広く迎え入れ決して忘れないKOTYeの地平が、エロゲーの空と共に今後も途切れることなくどこまでも続いていくことを願ってやまない。 最後に、栄冠を勝ち取った『新世黙示録』の開発陣一同に、スレ住人の総意として次の言葉を贈ることで今年度は幕引きとする。 「いや、やっぱりこの作品だけはループさせてなかったことにしてもらえませんかね?」