約 3,700,383 件
https://w.atwiki.jp/danddq/pages/115.html
超大型・ドラゴン系、混沌にして悪 AC:19(外皮) hp:324(24d12+168) 移動速度:30フィート、水泳30フィート 【筋】27(+8)【敏】10(±0)【耐】25(+7) 【知】16(+3)【判】13(+1)【魅】21(+5) セーヴ:【敏】+6【耐】+13【判】+7【魅】+11 技能:〈知覚〉+7、〈隠密〉+6 ダメージ完全耐性:[火]、[冷気]、[死霊] 感覚:受動〈知覚〉16、暗視120フィート、擬似視覚30フィート 言語:共通語 脅威度18(20000XP) 息を吸い込む:このダースドラゴンは1日に1回、ボーナス・アクションとして”激しい炎”をチャージすることができる。この方法で”激しい炎”をチャージしたキースドラゴンは、次の自身のターン開始時まで、このキースドラゴンを目標としたすべての攻撃に対して有利を与える。 伝説的抵抗力(3回/日):このダースドラゴンは、セーヴィング・スローに失敗したとき、それを成功にしてしまうことができる。 魔法抵抗:このダースドラゴンは呪文その他の魔法的効果に対するセーヴに有利を得る。 魔法の武器:このダースドラゴンの武器攻撃は魔法の武器によるものとみなされる。 アクション 複数回攻撃:このダースドラゴンはチャージされているならば”おたけび”を使用することができる。しかるのち1回の”噛み付き”または”ラリホー”と2回の”爪”攻撃と1回の”尾の打撃”を行なう。 噛みつき:近接武器攻撃+14、間合い15フィート、目標1つ。ヒット:(2d12+8)[刺突]および(2d6)[火]ダメージ。 爪:近接武器攻撃+14、間合い10フィート、目標1つ。ヒット:(2d8+8)[斬撃]ダメージ。 尾の打撃:近接武器攻撃+14、間合い10フィート、目標2つまで。ヒット:(2d6+8)[殴打]ダメージ。 闇の炎(再チャージ5~6):【敏捷力】セーヴ難易度21、60フィートの円錐。セーヴ失敗:(10d8)[死霊]ダメージおよび(10d8)のエネルギー種別のないダメージ。セーヴ成功:半減ダメージ。 おたけび(再チャージ6):【判断力】セーヴ難易度19、120フィート以内のすべての敵。セーヴ失敗:1分間恐怖状態。 ラリホー(呪文:MP24・再チャージ5~6):90フィート以内、1点を起点とした20フィート以内。(28d8)ヒット・ポイント分のクリーチャーを気絶状態にする。
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/48.html
CHAPTER2 The jigowatt 天の超電磁砲 CHAPTER2 The jigowatt 天の超電磁砲攻略チャート1.東京都庁/4Fマイルーム~3F自衛隊駐屯区改修 2.池袋/山手線天球儀~山手線天球儀/中枢ポイント 3.東京都庁~山手線天球儀/頂上部 4.帝竜『ジゴワット』戦~医務室改修 備考救助者の総数による景品 9F居住フロアBを改修 DIVAルームを改修 MAP一覧豊島下水道(入り口) 横洞エリアA 横洞エリアB 豊島下水道(出口) 山手線天球儀/高度100m 山手線天球儀/高度200m 山手線天球儀/中枢ポイント 山手線天球儀/高度273m 山手線天球儀/高度218m 山手線天球儀/高度400m 山手線天球儀/高度400m外周 山手線天球儀/頂上部 クエスト一覧 救出者一覧 都庁改修一覧 攻略チャート 1.東京都庁/4Fマイルーム~3F自衛隊駐屯区改修 チャート2初めのイベントが発生。その後、7F会議室へ行くと会話イベント。 キートリガー『自衛隊共同作戦』を取得。3F自衛隊駐屯区を改修出来るようになる。 又、新マップ『東京地下道/豊島水道』に行けるようになる。 東京地下道/豊島水道へは別に行かなくてもいいが、ドラゴンが9匹、救助者が10人いる為、 Lv上げも兼ねて行っておいて損はない。 2章開始時点で住人会話変化 豊島水道に行く前に… 工業開発区、居住区Aの改修がまだならやっておく。自衛隊駐屯地は後でも十分。 救助者10人のうち3人はクエストで救助。探索前にオフィスにて受領しておく事。 3F自衛隊駐屯区を改修すると会話イベント発生。 その後、自衛隊駐屯区へ行きリンと会話すると会話イベント。 新マップ『池袋/山手線天球儀』にいけるようになる。 山手線天球儀の帝竜が強力な麻痺の技を使用してくる為、 3F自衛隊駐屯区の左上にいるトナミ隊員からパラスカットを貰っておくと良い。 ※パラスカット:麻痺を100%防ぐ。 池袋攻略作戦開始時点で住人会話変化 池袋/山手線天球儀に挑む前に… 全員救助していればこの時点で19人になっているはず。研究室前廊下で15人救助の報酬を貰おう。 池袋の戦闘では毒、麻痺になるのでパラエル、ポワゾルを用意。攻略的には装備での無効化が一番楽。 フィジカルガード(毒、麻痺、出血50%耐性)、ベノムガード×5、パラスガード×3、パラスカット×1が揃えば、全員無効化できる。 2.池袋/山手線天球儀~山手線天球儀/中枢ポイント 山手線天球儀へ行き、上へ登っていく。 天球儀の攻略時間等によって経過や結果が変わることはないので、無理に急がなくても良い。 高度100mの途中で救助者が1人いるので助けていく。 高度200mから電磁砲を倒さなければ上へ登れない。 高度200m途中で選択肢有り。 選択肢 礼を言うのはこちらの方だ 誰の命令でこんな危険な作戦を? 選択肢 そのとおりだと思う やっぱり納得したくない ホバードラグ攻略 MAP上で空中から襲い掛かってくるドラゴン。2回行動、空弱点。 移動不能地点から仕掛けてくるので背後が取りにくいが、弱点もあるのでそれほどの脅威ではない。 開始直後からの行動パターン 1 通常攻撃(牙)、2 フリーズブレス(属性氷、全体ブレス) 3 通常攻撃(牙) 、4 シックスビート(全体氷耐性低下) 5 フリーズブレス、6 通常(牙) 7 通常(牙)、8 通常(牙) 以下省略 シックスビート後からのブレスが非常に危険。 LFは低いので弱点を突いてさっさと潰してしまう事。 基本 空弱点を徹底的に突く。目指せ1ターンキル サムライ トンボ斬り安定 トリックスター エイミングショットでさっくりと。Lv1でも武器さえあれば十分な火力が期待できる デストロイヤー 1ターン目に確実にカウンターが狙える吹裂く也。十分すぎる火力なら牙折でブレス前に沈めればノーダメージキル サイキック プラズマジェイルでさっさと落とす。 ハッカー 1T目はディフェンスゲインで軽減できないブレスなので、アタックゲインでOK タワードラグ攻略 ジャンプから毒でなぶり殺しにしてくるドラゴン。2回行動、弱点無し。 ジャンプは使用ターンから次行動完了まで攻撃を受け付けない状態になり、さらに上空からベノムメテオを2発撃ってくる。 こいつも通常攻撃は残りLF関係なく狙いに来る。 特記事項として先制攻撃に成功したか否かで初手が変わる。 通常 ジャンプ 先制攻撃:ベノムブレス(全体毒化、毒ダメージ23) 残りLFが50%を切ると再びジャンプするため、これを2回使わせるのは損害を増やすだけ。 MAP上でのシンボルの動きも読みやすいので必ず背後を取ること。 以下は先制成功時の対応。 先制開始直後からの行動パターン(麻痺停止、ハッキング無し) (先制ターン) 1 ベノムブレス(1ターン消費) 3 通常攻撃(牙)、4 通常攻撃(牙) 5 ベノムブレス、6 通常(牙) 以下省略 LFが50%を切った時点でジャンプする。ただし、最初のベノムブレスは最優先。 ジャンプ後はベノムメテオ×2&落下→通常×2確定。 毒は23ダメージ。ハッカーのBデータイレイザーLv1だと自然回復に2ターンかかる。素直にアクセで無効化推奨。 基本 ジャンプ後は全員ガード。威力重視で戦う サムライ ジャンプ中に収刀するのもいいだろう トリックスター 毒はExいれてもほとんど通らない。素直に威力重視で攻める デストロイヤー 1T吹裂く、2T牙折。メテオも引き寄せできるが、吹裂くでも無効化はできない。ガードで十分 サイキック ジャンプ中にデコイを使う。あとはいつものヒートボディとキュア係 ハッカー 先制したならディフェンスゲインは3T目以降でいい。ジャンプ中も呪いは効くので賭けてみるのも手 中枢ポイントで回復セーブポイント有り。 少し進むとイベント後、戦闘。超電磁砲×1。\でけえ/ 戦闘後、脱出ポイント『中枢ポイント』が開通できる。 又この時、リンから少し右上、新人隊員からほんのちょっとだけ右の所に、アクセサリ「ガトウのバンダナ」が落ちているので取っておくこと。効果「ATK・DEF・MAT・MDF +5」の優れ物。 3.東京都庁~山手線天球儀/頂上部 都庁へ戻ると会話イベント。途中選択肢有り。 選択肢 別に…… 確かに悲しい キリノ、ナビ2人、アオイのみ会話変化 マイルームへ戻り、ベッドで休むとストーリーが進行。 7F会議室で会話イベント。 キリノ、13班ナビのみ会話変化 自室のテーブル上に「からあげ弁当」あり 山手線天球儀/中枢ポイントへ行き、進んでいく。 中枢ポイントにいる救助者2人の内、1人は近くまで行けないが、特定の場所に行くことで呼びかけて救助することができる。詳細な位置はここの②の位置。 中枢ポイントから上に登る事で進むこともできるが、もう一方の道にはサイキック用の武器と、救助者が2名いるので、先にこちらに寄って行くと良い。 サンダードラゴン攻略 壁フロワロドラゴン。2回行動、弱点氷、耐性雷。 開幕ブレスのダメージ+麻痺付与が強烈。貰ったパラスカットを必ず装備しておく事。ありがとう自衛隊。 通常攻撃もかなり痛い上、低LFキャラも平気で狙ってくるので回復は怠らないように。 開始直後からの行動パターン 1 通常攻撃(牙)、2 サンダーブレス(全体雷、麻痺付与) 3 通常(牙) 、4 通常(牙) 5 ソニックブーム、6 通常(牙) 7 サンダーブレス、8 力溜め 9 通常(牙)、10 通常(牙) 以下省略 8行動目の力溜めは特に攻撃力が上がるわけでもない謎行動。 5行動目のソニックブームが結構痛いので事前に回復を。 麻痺は思わぬところで戦略を乱す原因になるので、素直にアクセで無効化推奨。ハッカーがいるならスキルでも対策できる。 基本 回復を織り交ぜつつ、氷弱点を攻める サムライ タフなので収刀からのフブキ討ち トリックスター 威力の高い攻撃を選ぶ。サイキックがいないのなら1T目のブレスダメージ回復用にトリックハンドを使う デストロイヤー 1T吹裂き、2T牙折、3T牙折か。ただ、3T目の攻撃が重いので沈まないように回復はしっかりと サイキック 例によってキュア係、様子を見てフリーズ。こいつだけでも麻痺対策はやっておくこと ハッカー Bデータイレイザーを掛けておくとLv1でも食らってすぐに麻痺が治る。ガトウのバンダナが高性能なので使いたい時に 高度400mではマップが2つあり、それぞれを通って、電磁砲を処理していく。 高度400mと400m外周のそれぞれに1人ずつ救助者がいるので助けておくこと。 3回目の電磁砲との戦闘の後、選択肢有り。 選択肢 立派にやり遂げた まだまだこれからだ 高度400mから、頂上部へ移動。 近くに宝箱2個、救助者1名。 少し進むと、脱出ポイントがある。 更に進んで登って行くと、回復セーブポイント有り。 次のマップへ行くと、帝竜『ジゴワット』戦 4.帝竜『ジゴワット』戦~医務室改修 ジゴワット攻略 2回行動、氷弱点。 超電磁砲をHP全開でガードしたのに… 放電で全体ダメージ食らってピンチなのに麻痺で回復が… 全体掃射で全体のHPを微妙に削られ、回復をけちってたらエイミングショットでトドメを… 死因は様々。 パーティのLvも大切だが、スキル相性や状態異常対策、回復薬のケチり方などによって難易度は人によってまちまち。 例えば、サイキックがいる場合、デコイミラーをLv1だけとっておくと幸せになれる。超電磁砲は打つ前に2ターン予備動作があるので、その間にデコイミラーを張っておくと、サイキックは無傷で超電磁砲を切り抜けられる。 又、回復薬のオススメは「手作り弁当」。効果はパーティ全体のLIFEを60回復。ヒールエアロⅡの2倍の効果はこの時点で美味しい。作り方は食材セットを持った状態で、都庁/4Fマイルームで仲間に話しかけると出来る、かもしれない。 麻痺対策はパラスカットを1個装備するか、パラスガードを2個装備する事で麻痺を100%防ぐことが出来る。パラスガードの代わりにフィジカルガードでも代用可。 前半行動パターン A 通常攻撃(遠距離)→通常攻撃(遠距離)→全体掃射(複数回全体ランダム攻撃、魔法属性)→エイミングショット(単体大ダメージ、魔法属性)→通常(遠距離)→全体掃射 B 開始から4ターン目に超電磁チャージ→超電磁チャージ→超電磁砲(全体特大ダメージ、魔法属性)、以降10、16、22...ターン目にチャージ パターンAは3ターン目までで強制終了、電磁砲後からは最初の通常攻撃2連からやり直し。 ハッキングなどの行動停止で止めようが、6n+4ターンは確実にチャージを行う。 ターン数 1 2 3 4 5 6 パターン A B これの繰り返し。 チャージ自体をハッキングで止めた場合は1ターンずつ行動がずれるが、次のチャージは予定通り行う。 例 4T目チャージ停止、5、6T目チャージ、7T目発射、8 9TパターンA行動、10T目チャージ開始 行動順変動無しならターンごとの攻撃はLFが50%切るまではこういう行動パターン。 1T目/1 通常攻撃(遠距離)、2 通常(遠距離) 2T目/3 全体掃射、4 エイミングショット 3T目/5 通常(遠距離)、6 全体掃射 4T目/7 超電磁チャージ開始(1ターン消費) 5T目/8 超電磁チャージ完了(1ターン消費) 6T目/9 超電磁砲(1ターン消費) 以下繰り返し 2T目、3T目の全体掃射が運が絡む。うっかり迎撃しようものならスペック次第で死ぬ。 エイミングはLFの最も高いキャラを狙い撃ちにする。 超電磁砲のダメージは必ず、1、2の通常行動ターンで回復しておく事。 後半行動パターン LF50%を切ると、合図代わりの放電を使用した後以下に変化 C 通常攻撃(遠距離)→通常(遠距離)→全体掃射→エイミングショット→通常(遠距離)→全体掃射→放電(全体攻撃麻痺付与、魔法属性)→全体掃射 D 変化から5ターン目に超電磁チャージ→超電磁チャージ→超電磁砲、以降7n+5ターンごとにチャージ パターンCは前半のパターンAと同じく4T目までで強制終了、超電磁砲後は最初の通常攻撃2連からやり直し。 ターン数 1 2 3 4 5 6 7 パターン C D 前半と違って、小技ターン(放電+全体掃射)が1ターン増え、火力密度が増す。 通常攻撃に雷球を咥えた突進のようなものが追加されるが、あれも遠距離属性。ヒートボディは反応しない。 以下、行動パターン。 (変化直後~7ターン目まで) 1T目/1 放電、2 通常(遠) 2T目/3 通常(遠)、4 全体掃射 3T目/5 エイミング、6 通常(遠) 4T目/7 全体掃射、8 放電 5T目/9 超電磁チャージ 6T目/10 超電磁チャージ 7T目/11 超電磁砲 (8ターン~14ターンまで) 12 通常(遠)、13 通常(遠) 14 全体掃射、15 エイミング 16 通常(遠)、17 全体掃射 18 放電、19 全体掃射 20 超電磁チャージ 21 超電磁チャージ完了 22 超電磁砲 以下こちらの8~14ターンセットを繰り返し。 LF50%切らせたタイミング次第で超電磁砲の発射ターンは変わる。 とりあえずよほど変なこと(ハッキング祭等)をしない限り、放電ターンの次はチャージが来ると覚えておけばいいだろう。 放電の直後にチャージタイムが来ることから、麻痺対策をしない事はみすみすチャンスを逃すことに等しい。 麻痺のままガード失敗で電磁砲直撃は流石に目も当てられない。 サンダードラゴンと違って、BデータイレイザーLv1では自然治癒に2Tかかるので素直にアクセ装備で対策を取ろう。 総評 困ったことに通常攻撃以外は対応防御ステが全てMDEF。 ハッカー、サイキックは被ダメが少なく、サムライ、デストロイヤーは大ダメージを受けるという愉快なことになっている。 おまけに魔法属性なのでパリングシールド、ディフェンスゲインが効果が無い。(DゲインLv10なら効果ありだが、この時点では非現実的) ダメージを減らすなら火傷かダブルフック。ハックからのロストパワーは流石にギャンブルすぎる。 小技パターン中は回復重視で動き、超電磁チャージターンにどう行動するかがカギ。 基本 超電磁砲は絶対にガード。サイキックのいないPTなら手が空いてる者が回復に回る。 サムライ 収刀からのフブキ討ち。チャージ中にモミジ討ちで火傷をいれるのもよいが、マナの枯渇を考えると速攻がベターか トリックスター 回復に回ることが多いのでトリックハンドを忘れずに。麻痺はまともに入らないので諦める事 デストロイヤー 也対応攻撃もなく、先述したMDEFの都合上極めて相性が悪い。チャージ中にダブルフックを決めること攻撃力減少効果はかけたターン含めて3T。チャージ1回目か2回目にいれればOK。 サイキック ヒートボディは敵の攻撃が全て遠距離なので発動機会がない。使わないように。キュアが間に合い、かつ即死しないようならデコイ張らずにさっくりフリーズ叩き込むのも手 ハッカー ディフェンスゲイン終了のお知らせ。唯一効く通常攻撃もあまり痛くないのでリジェネレーターを使おう。余力があればカースオールを使うとじわりじわりと削れる。 その他詳細はこちらへ 帝竜ジゴワット戦後、『医務室』『居住フロアB』『工業開発区Lv2』『DIVAルーム』が改修リストに追加される。 だだし、現時点では医務室の改修を最優先するように言われ、他は改修不能。 又、帝竜ジゴワット戦後にマップ選択画面で天球儀のドラゴン残数を見ると、 残数1匹になっているが、これは居住フロアB改修で出てくるクエスト「池袋へ捜索隊を!」によって出現するドラゴン1匹の為、問題ない。 都庁7F会議室に勝手に戻り会話イベント発生。 5Fムラクモ本部でミロクorミイナに話しかけると会話イベント発生。 新マップ『首都高1号線』に行けるようになる。 そのまますぐに首都高に行っても良いが、戦闘があるので、回復とセーブをしてから行ったほうが良い。 都庁住人会話変化 首都高へ入ると会話イベント発生、少しすすむとイベント後、戦闘。 ネコ×1、ダイゴ×1。 戦闘後、ダイゴもしくはネコに話しかけると会話イベント。この時、ダイゴではなくネコの方と話すと少し驚かれる。 その後、選択肢有り。 選択肢 そんなことはない 自分もそう思う 又、会話イベント中にキートリガー『医療物資』を手に入れる。 2F医務室を改修し、2F医務室へ行くと会話イベント。 この時点で居住フロア、DIVAルームの改修に手を出せるようになるが Dzの消費により、次章での工業開発区改修に必要なドラゴン討伐数が増える為お勧めしない。 リンに話しかけると再度会話イベント。 この後、マイルームに戻される。 キリノのみ会話変化 ベッドで休むと会話イベントが発生し、ストーリーが進行する。 途中選択肢有り。 選択肢 そんなことはない こっちも話を聞きたかった ひどすぎる 理解できなくもない それは分かってる なぜそこまでナツメを信頼する? チャプター3へ 備考 救助者の総数による景品 チャプター2時点で全ての救助者を助けると28名になる。(初音ミク込) 15名を越えた時点で6F研究所のシブキと会話すると、 育成セット1を貰えるのでぜひ貰って行こう。 育成セット1内容物アクセサリ「スキルアッパー」:装備者の取得SPが1.2倍になる。 SPアップ200×2個 9F居住フロアBを改修 薬剤師の老人と会話でサポートスキル『キラーズアトラクト』を習得。 9F居住フロアBでもフリーマーケットが開かれており、以下のものが買える。 売っている住人 名称 内容物 値段 寡黙な女の子 ダウナーカット ダウナーカット×1個 500Az 元気な女性 ブラインドカット ブラインドカット×1個 1000Az ※チャプター3の帝竜対策の為、ブラインドカットはぜひ購入しておいたほうが良い。 又、8F居住フロアAのフリーマーケットに以下のものが追加されている。 売っている住人 名称 内容物 値段 薄幸そうな少女 救急セット2 ヒールエアロII×7個ソルマネル×5個ナノファイン×5個 900Az 意地悪そうな女 食材セット 食材セット×8個 300Az DIVAルームを改修 クエスト「池袋へ捜索隊を!」をクリアするとキートリガー『初音ミク救出』を達成。(受けられるのはチャプター3に入ってから) その後、改修でDIVAルームを改修できる様になる。 DIVAルームで初音ミクに話しかけるとオプション「DIVAモード」が開放される。 PSPの△ボタンを押してメニュー画面を開き、SELECTボタンを押すとオプション画面になる。 その中のBGM MODEをDIVAに変更し、システムデータをセーブすると、 各BGMにのせてVOCALOID・初音ミクが歌います。 MAP一覧 ※適当に撮ったスクショなので差し替えはご自由に 豊島下水道(入り口) ※一番上にある宝箱(SPアップEX*2)はチャプター6のミミズ帝竜を倒すまで取れない。 宝箱(中央) ヒールエアロII 3個 宝箱(下) 120Az 救助者 場所 名前 備考 豊島水道(入り口)(下) 科学者『高飛車な研究員』 初期から出現 豊島水道(入り口)(上) ソムリエ『まぶしいソムリエ』 初期から出現 横洞エリアA ※①でクエスト「地下道に化け物が出現!」のイベント有り。 宝箱(中央) メディスII 3個 宝箱(中央) マナ水 3個 出現ドラゴン リトルドラグ 3匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) グラナロドン 1匹 救助者 場所 名前 備考 横洞エリアA(中央) 船員『海の香りがする男』 初期から出現 横洞エリアA(右上) 一般人『風邪気味の男』 初期から出現 横洞エリアA(①) 一般人『逃げ惑っていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『無事助かった女』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『怯えていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアB 宝箱(中央) フェザーリングI 1個 宝箱(左下) ナノファイン 2個 宝箱(左下) SPアップ100 3個 宝箱(左下) フィジカルガード 1個 出現ドラゴン リトルドラグ 3匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) グラナロドン 2匹 救助者 場所 名前 備考 横洞エリアB(中央) ムラクモ準候補『ブンタロウ』 初期から出現 横洞エリアB(左) 科学者『かわいい研究員』 初期から出現 ※ガスが充満している広場の左下に隠し通路有り。マップ赤線。 豊島下水道(出口) 救助者 場所 名前 備考 豊島下水道(出口) 職人『テツ』 初期から出現 山手線天球儀/高度100m 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度100m 大浴場の番頭『トミコ』 初期から出現 山手線天球儀/高度200m 宝箱(上) ヒールエアロII 2個 宝箱(下) ポワゾル 4個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 山手線天球儀/中枢ポイント 回復セーブポイント 脱出ポイント 宝箱(左) 白銀水 1個 宝箱(上) SPアップ100 1個 宝箱(右) 350Az 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) サンダードラゴン 3匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/中枢ポイント(左) 電気技師『ミシマ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(右) 一般人『そそっかしい女』 初期から出現 ※救助者『そそっかしい女』はマップ②の所から話しかける事で救助できる。 山手線天球儀/高度273m 宝箱 空刃の鉤爪 1個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度273m 一般人『おネェなおじさん』 初期から出現 山手線天球儀/高度218m 出現ドラゴン タワードラグ 1匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度218m 一般人『中二の学生』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 宝箱(左中) メディスIII 2個 宝箱(左下) ヒールエアロII 2個 出現ドラゴン タワードラグ 2匹 出現ドラゴン(壁フロワロ) サンダードラゴン 1匹 出現ドラゴン ワイバーン(クエスト) 1匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度400m 一般人『息子を案じる母』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 『初音ミク』 クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助 山手線天球儀/高度400m外周 宝箱(上) マナ水 3個 宝箱(右) SPアップ200 2個 出現ドラゴン ホバードラグ 2匹 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/高度400m外周 米兵『ジョン』 初期から出現 山手線天球儀/頂上部 回復セーブポイント 脱出ポイント 宝箱(左) ヒールエアロIII 1個 宝箱(右) ナノファイン 2個 救助者 場所 名前 備考 山手線天球儀/頂上部 電気技師『ヤシマ』 初期から出現 クエスト一覧 ※クエストを受けていないと攻略の通りに行動しても攻略できません。 クエスト名 報酬 出現条件 攻略 地下道に化け物が出現! SPアップ100メディスII×3 初期から 豊島水道の横洞エリアAの特定の場所に行くとイベント発生、その後、戦闘。マッドベアー×1。マップには表示されない。場所はここを参照。戦闘後、チェロンに報告。 水道修理の同行者急募 400AzSPアップ100 初期から エントランスで修理工と会話。選択肢で行く方を選ぶと装備等整えるまもなく戦闘になるので、準備を整えてから話しかけること。2連戦。1回戦:テンタクル×22回戦:テンタクル×3 毛布が不足しています! SPアップ100ナノファイン×3 初期から 居住フロアAの優しそうな成年と会話。地下道にいるムジナが落とす「暖かな毛皮」2個を青年に渡す。売ってなければもう既に2個以上は所持していると思われる。 物資回収の協力者求む 250AzSPアップ100×2 初期から 居住フロアAのストアIEの店長と会話。以下の2つを回収し店長に渡す。渋谷/道玄上路地の[!]で「ゲーム機」渋谷/センター街[!]で「古雑誌」と「缶ジュース」 カルト教団からの奪還 700AzSPアップ100 居住フロアB改修済 居住フロアBにいるアサミと会話。東京都庁/エントランスから外へ出た都庁前広場にいるシバと会話。『シバからの手紙』入手。エントランスにいるサチと会話。最後に居住フロアBにいるアサミと会話。 池袋へ捜索隊を! SPアップ200×2キートリガー『初音ミク救出』 居住フロアB改修済 居住フロアBにいる物静かな女性と会話。池袋/山手線天球儀/高度400mのマップ右上に新たにドラゴンが出現。そこへ行くとドラゴン「ワイバーン」と戦闘。意外と強いので注意する事。居住フロアBの物静かな女性と会話。 地下道に化け物が出現!で選択肢有り。 選択肢 マモノ討伐なら終わった 生存者3名、救出したよ 毛布が不足しています!で選択肢有り。 選択肢 心当たりは? ムラクモのベッドを使う? 物資改修の協力者求むで選択肢有り。 選択肢 大したことでは… こんなものが役に立つ? カルト教団からの奪還で選択肢有り。 選択肢 任せて! まずは事情を聞かせて 何が教祖だ! その子を返してもらおう 救出者一覧 場所 名前 備考 豊島水道(入り口)(下) 科学者『高飛車な研究員』 初期から出現 豊島水道(入り口)(上) ソムリエ『まぶしいソムリエ』 初期から出現 横洞エリアA(中央) 船員『海の香りがする男』 初期から出現 横洞エリアA(右上) 一般人『風邪気味の男』 初期から出現 横洞エリアA(①) 一般人『逃げ惑っていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『無事助かった女』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアA(①) 一般人『怯えていた男』 クエスト「地下道に化け物が出現!」で救助 横洞エリアB(中央) ムラクモ準候補『ブンタロウ』 初期から出現 横洞エリアB(左) 科学者『かわいい研究員』 初期から出現 豊島下水道(出口) 職人『テツ』 初期から出現 山手線天球儀/高度100m 大浴場の番頭『トミコ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(左) 電気技師『ミシマ』 初期から出現 山手線天球儀/中枢ポイント(右) 一般人『そそっかしい女』 初期から出現 山手線天球儀/高度273m 一般人『おネェなおじさん』 初期から出現 山手線天球儀/高度218m 一般人『中二の学生』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 一般人『息子を案じる母』 初期から出現 山手線天球儀/高度400m 『初音ミク』 クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助 山手線天球儀/高度400m外周 米兵『ジョン』 初期から出現 山手線天球儀/頂上部 電気技師『ヤシマ』 初期から出現 ※中枢ポイントにいる救助者2人の内、一般人『そそっかしい女』は近くまで行けないが、特定の場所に行くことで呼びかけて救助することができる。詳細な位置はここを参照 ※クエスト「池袋へ捜索隊を!」で救助できる『初音ミク』は、救助した際に、他の救助者のような「○○を救助した!」と表記は出ないが、ちゃんと救助者数にカウントされている。 チャプター2までの救出者総数:28人(ミク未救助なら27人) 都庁改修一覧 場所 施設名 キートリガー/消費Dz 報酬 改修可能時期 3F 自衛隊駐屯区 自衛隊共同作戦 7 パラスカット(アクセサリ) チャプター2初期から 2F 医務室 医療物資 6 デッドカット(アクセサリ) 帝竜ジゴワット討伐後 9F 居住フロアB フロアA改修済 2 キラーズアトラクト(サポートスキル) 医務室改修後 南13F 工業開発区Lv2 Lv1改修済 27 ファクトリーに新製品追加 チャプター3に入ってから 北15F DIVAルーム 初音ミク救出 2 DIVAモードの開放(オプション) 医務室改修後
https://w.atwiki.jp/matchmaker/pages/13.html
人類が宇宙に進出してから数世紀、膨大な資源と革新的な技術により、版図は銀河の隅々にまで広がっていった。 当初は銀河連邦が発足し、統治が行われていたが、あまりにも広がり過ぎた人類は、次第に周辺地域で自治勢力が起こり始めた。 緩やかながらも、確実に中央権力が弱まるにつれ、銀河は群雄割拠の様相を見せ始める。 地球と言う星の名が、半ば伝説となり始める頃、辺境より銀河を武力で以て統一せんとする勢力が現れた。 『帝国』である。 辺境開発用人型重機を元に開発された『アーマーナイト』を主軸に、銀河の三分の一を掌握するも、皇帝の崩御を機に、その快進撃は終わりを告げてしまう。 成す術もなく蹂躙され続けていた銀河連邦も、抗戦を続けるだけの力が無く、連邦は帝国の統治を正式なものと認める条件を飲み、講和した。 帝国内部では、空位となった皇帝の座を巡り内戦が勃発。 強大な軍事力が互いにぶつかり合い、泥沼と化していく。 この後、40年に渡る不毛な内乱は、継承戦争と呼ばれる事となった。
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/74.html
まずは注意点を。 ・今回は過去話。(カザン陥落(真OP)まで) ・けしからん表現はやっぱり少なめ。 ・ルシェローグがやっぱり シ・ン・シ☆ 【1.とりあえず、祝杯】 「ではミッション完了を祝しまして……乾杯なんだぜ!」 「かんぱぁ~い」 「かんぱーい!」 「かんぱーい」 ギルドハウスに新たな帝竜を迎え入れた後、一行は祝杯をあげるため酒場に訪れていた。 メルケネンスとスズリはビール、センテラとポワワはオレンジジュースを持って杯を軽くぶつけ合う。 「今日はもう無礼講! 酒飲み飯食い鋭気を養うがいい! あぁもう酔っちゃったんだぜポワワー」 「もうー? ケネくんお酒よわぁ~い」 「待て。まだ口つけてないでしょうが」 早速ビールをテーブルに置きポワワの胸に顔を突っ込ませようとしたメルケネンスを、センテラが素早く押し留める。 「……っぷはぁ~! やっぱり疲れた身体にはこれでやんすね! マスターお代わりでやんす!」 大ジョッキになみなみと注がれた冷えたビールを一気に飲み干し、スズリは口の周りについた泡を舐め取って幸せそうな顔で言った。 そんな彼女の横を素早く陣取ったメルケネンスは、スズリの柔らかい頬をつつきながら言う。 「いやいやスズリ、やっぱ疲れた身体にはこの俺の愛に溢れたマッサージだぜ? 時に狼のように激しく揉みしだきそして時にはまるで春風のように絶妙なタッチで優しくとろけさせる」 「マッサージでやんすかー。あたいくすぐったがりでやんすからねぇ」 「ふふふ安心しなくすぐったいのは最初だけ数分もすればお前のそのかーいらしー笑い声が艶かしい喘ぎ声に変わりそれはめくるめくエクスタシーの世かゴフッ」 メルケネンスの口に大ジョッキが突っ込まれた。 センテラの手によってである。 「ほら、リーダー一気飲み一気飲み!」 「いっき~いっき~」 「いやまったくごぼごぼ乱暴でごくごくいらっしゃるぷはー。よしそれじゃ食い物の注文と行こうかね。好きなの頼むがいい」 「マスター手羽先! 焼いて塩振ったのでお願いするでござんす!」 「あたしエビフラ~イ!」 「俺女体盛り~!」 「あるわけ無いでしょそんなの!?」 センテラのその言葉に、メルケネンスは瞳を怪しく輝かせた。 「ほほう、女体盛りをご存知ときたか! センテラも……なかなかどうしてだぜ」 「なっ……!? そ、そんなんじゃないわよ!」 「そんなんじゃない! じゃあどんなんかこのリーダーに教えていただきたく!」 「うっ……そ、それは……」 「にょたいもり~? ってなーに?」 ポワワまで話に喰いついてきてしまい、センテラは混乱した。 顔が真っ赤になり、目を白黒させる。 その様子を面白そうに眺めながらメルケネンスは言った。 「はっはー、真面目なお嬢様だと思ったらなかなかこういうむっつりな一面も! いやいやいいんだ恥じることは無い気にすることは無いんだぜセンテラ。むしろ隠れエ――」 今度は空っぽの大ジョッキがメルケネンスの口に突っ込まれた。 宴は続く。 【2.宴も闌】 「エビフライ~……えへぇ~……」 「ポワワ、エビフライ咥えたまま寝ないの」 「うぅ~……♪」 「だ、だめなんだぜぇおまえたちそんな三人同時に俺のぉ……」 「何の夢見てんのよ変態」 酔い潰れて眠ってしまったメルケネンスに、はしゃぎ疲れて眠ってしまったポワワ。 酒場の店員であるカリユとともに、センテラは食器を片付けていた。 「何時もありがとうね。こっちの仕事なのに」 「いいのよ。性分みたいなものだし」 「センテラどのはよく働いて気が利くでござんすよ。理想的なお嫁さんでやんすねー♪」 「スズリさん……酔ってるでしょ」 「まだまだいけるでやんすよぉ~♪」 「だーめ。アレだけ飲んだんだしそろそろ止めておいてよ? 幾らなんでも身体に悪いわ」 「了解でござんす~♪ ごちそーさまでやんすよ~♪」 祝杯をあげるとほぼ確実に行われるメルケネンスとスズリの飲み比べ。 二人で飲んだとは思えないほどの量を消費しているのをセンテラはしっかりと見届けている。 スズリが酒に強いといっても流石にこれ以上の飲酒は、センテラのヒーラーとしての責任感が許さなかった。 それは向こうもわかっているのだろう。 スズリもあっさりとセンテラの言う事を聞き、幸せそうな笑みを浮かべ、うっとりとした様子で艶やかなため息をつく。 「お嫁さんかぁ。確かにスズリちゃんの言うとおりね~」 「もうっ、からかわないでよ」 「あはは、ごめんごめん。でもセンテラちゃん、三年前を思うと見違えるぐらい変わったね」 「そ……そう?」 「うん。すっごくいい顔で笑うようになった」 センテラは、眠りこけているメルケネンスとポワワに視線を向けた。 間抜けで、心底幸せそうな顔で寝こけている二人の姿を見て、思わず笑ってしまう。 「ふふっ……すっごくいい顔で、か……」 【3.出会いは路地裏】1/2 三年前、まだフロワロが世界を覆い尽くす事のなかった時。 カザンの路地裏にて。 「何よあんた達!? 何のつもりよ!?」 「そうカッカしなさんな。ただの勧誘だよ」 「いきなり取り囲んで路地裏に連れ込んでのどこが『ただの』なのよ!!! それに、あんた達の誘いは断ったでしょ!?」 周りを取り囲む男達に鋭い視線を忙しなく向けながら、センテラは怒鳴っていた。 「テラちゃん……」 後ろにはポワワが怯えた様子で、彼女の服を強く掴んで離さない。 男達はそんなポワワの姿を見て軽蔑の視線を向けてから、センテラに視線を移して話し始める。 「俺達はそれなりにハントマンとしての腕も立つ。あの『王者の剣』にだって負けちゃいない。……それなりの待遇は用意できるんだぜ?」 「待遇がどうとかいう問題じゃないの! ……別に大きなギルドに入らなくったって私は問題ないのよ!」 「そこのちっこいのと二人だけで十分だと?」 「……そうよ!」 言い返すセンテラを見て男達は嘲笑する。 「知ってるんだぜ? 依頼をこなすわけでもない、せいぜいこの街から少しも離れてない場所で雑魚を狩るだけで大物を退治するわけでもない……。 酒場に来てはそこのちっこいのに飯だけ食わしてるモグリみてぇなハントマン生活やってるのはよ」 「っ……!!!」 センテラの顔が紅潮し、怒りに表情が歪んだ。 男達はそれを見てもなんとも感じないらしく、小馬鹿にした調子で話を続ける。 「お前さんもハントマンの端くれなら一旗上げたいって願望ぐらい持ってるはずだ。 そんなタダ飯食いのチビなんて放ってこっちに来いよ? 何時までくすぶってるような状況を脱出させてやろうって俺達は考えてるのに何で――」 鈍く大きな音が裏路地に響いた。 【3.出会いは路地裏】2/2 それは手近な場所にあった木製の樽を、センテラが思い切り蹴り飛ばした事によって生まれた音だった。 ポワワがびくりと身体を震わせて、身を縮ませる。 「……脱出……させて、やろう?」 歯を食いしばり、顔を真っ赤にして睨みつけているセンテラの姿を見て、男達も少々態度を改める。 しかしその程度で、彼女の怒りが収まることは無かった。 「何よ……偉そうにッ!!! 余計なお世話よッ!!! 『王者の剣』にも負けちゃいない? あんた達みたいな自惚れ集団が追いつけるとでも思ってんの? 寝言は寝てから言いなさいよこの三流ッ!!!」 一瞬にして、空気が張り詰めた。 男達の視線は途端に冷たい物となり、センテラの背筋に悪寒が走る。 「自惚れ集団、ねぇ」 「モグリに言われちまったよ」 「どうする?」 言いながら男達は徐々にセンテラとポワワに迫る。 後ずさるが、袋小路になったそこに逃げ場は無い。 戦いの心得があるといっても向こうは男であり、多数。 ポワワを守りながらこの場を凌ぐ自信は、センテラには無かった。 怒りに身を任せて相手を挑発するようなことを言ってしまった事をセンテラは後悔する。 もう1~2歩も近づけば手が届く、それほどまでに追い詰められ、ポワワは恐怖でぎゅっと目を閉じて、逆にセンテラは目を見開き、男達を睨みつけていた。 「っ!?」 その時、男達の後ろに突如新たな人の影が現れた。 それは手に持った大きな物体を迷い無く、センテラの目の前に居た男の頭上に振り下ろす。 「むごっ!?」 男のくぐもった声が響いた。 それもそのはず、振り下ろされた物体は古びた壷で、男の頭は壷の中にすっぽりと納まってしまっていたのだ。 壷を被せた張本人である新たな人の影、ルシェ族のローグはセンテラとポワワに軽くウィンクをしてみせる。 壷を被った男とローグに気を取られていたセンテラは、周りにいた他の男達も転んで石畳に頭を打ち付けていることにようやく気づいた。 痛みに転げまわっている男達に鋭い視線を向けて立ち、手についた土を払い落としているルシェ族のサムライの姿も見つける。 「さ、こっちだ」 ローグがセンテラの手を、サムライがポワワの手を引き、お互いが別々のルートを使って路地裏を抜けていく。 何が起こったのか未だに理解できていないセンテラは、ただ只管、手を引かれるがままに走っていくのだった。 【4.割と最悪な出会いでした】1/2 わけもわからず駆け出し、辿り着いたのはカザンを出て少し行った先にある森の中だった。 自分の息が落ち着くのを待ってくれている、目の前のローグに目を向ける。 なかなかの優男で、微笑を浮かべている。 「あ……なたは……?」 「一部始終見てね、つい助け出したんだぜ。……迷惑だったか?」 「いや……助かったわ……ありがと……。……ポワワは……?」 「連れの可愛らしいお嬢さんか? 安心するんだぜ、俺の仲間がばっちり保護してる」 「そう……ありがと……」 「どういたしまして。美しいお嬢さん」 「……?」 突然ローグは跪きそして――。 「っ!?」 センテラの手の甲に口付けを交わした。 「なっなななっ――」 センテラは口付けをされなかった手を思い切り振り上げ――。 「何すんのよーっ!?」 「へヴんっ!?」 思い切りローグの横っ面に叩きつけた。 きりもみ回転を加えて地面に真っ逆さまに落ちるローグ。 「はぁっ……はぁっ……!?」 明らかに致命傷レベルの攻撃だったが、彼は一瞬で何事もなかったかのように復活し、一瞬でセンテラの前に近づき再び跪く。 「いやーこれだ、まさにこれだ。これこそ捜し求めていた人材性格痛み! ……メルケネンスと申しますてなわけでお嬢さんギルド入って下さいお願いします犬とお呼び下さい」 「ひっ……!?」 一難去ってまた一難。 そんな言葉がセンテラの脳裏を過ぎっていた。 メルケネンスと名乗るこのローグにもう一度ビンタか、それとも蹴り上げを見舞うか迷っているセンテラの前に、新しく二人の人間が現れた。 「テラちゃん!」 「ポワワ!」 ポワワと、先ほど路地裏で見たサムライだった。 【4.割と最悪な出会いでした】2/2 サムライに手を繋いで貰っていたポワワは、センテラの姿を見るなり駆け出し、そしてしっかりと抱きついてくる。 サムライはその光景を見てほっとした様子を見せながらも、頬に真っ赤なビンタの跡をつけているメルケネンスを見て、首をかしげた。 「リーダー、何やってるんでやんす?」 「スズリ。いやなにこの素敵なお嬢様方が是非ギルドに入りたいと」 「なっ……!? バカ言ってんじゃないわよ私はそんなことひとっことも……!?」 「まったまた顔真っ赤にしてー。周りには俺とスズリとそこのおさげの子しか居ないんだから遠慮なくデレっとしてもらっていいんだぜ」 「ワケ判らない事っ……言ってんじゃないわよーっ!!!」 「とろヴぁっ!!!」 蹴り上げがメルケネンスの顎にクリーンヒット、きりもみ大回転真っ逆さまダイブが決まる。 しかし先ほどと同じようにメルケネンスはほんの数秒で復活し。 「ふっ……いいキックだぜ」 にやりと笑い真っ白な歯が輝いた。 「かっこつける所じゃないでしょ!? ……と、とにかく何なのよアンタ!? 何が目的なのよ!?」 「目的はただ一つ! ……お前さんとそのおさげの子を俺のギルドに勧誘することだぜ! 俺はギルド【レーハムナザドゥ】マスターのメルケネンス!」 「あたいはスズリでござんす」 「一ヶ月ぐらい前にできたばっかりのぴっちぴちのギルドだぜ!」 「現在ヒーラーを二人募集してるでやんす!」 「特に突っ込み属性、ツンデレ属性を兼ね備えた接近戦を得意とする女性ヒーラーおよびおさげが似合う可愛らしいヒーラーだぜ!」 「つ、つっこみぞく……? い、意味わかんないこと言ってこっち騙そうたってそうは行かないんだからね!?」 「騙す気なんてこれっぽっちもそれっぽっちも! ただただ純粋に貴女様方を我がギルドに迎え入れできればよろしくしっぽり」 「下心が思いっきり覗いてるじゃないのーっ!!!」 「とヴぃヴぁすっ!!!」 きりもみ大回転三回目。 「元気な人でござんすねー」 「お、おかしいと思わないのそこのあなたも!? こんな変態!!!」 「いやぁ、リーダーはこういう方でござんすから」 「これぐらい元気だと俺もう大感激。ところでさっきのキックでパンツ見え――」 四回目。 「変態っ!!! バカっ!!! 色黒っ!!! 長耳っ!!!」 「し、縞々だったんだぜ……っ☆」 「あーもうっ!!! ……ポワワ、行くわよ!!!」 とんでもない奴に目を付けられてしまった事に心底腹を立て、センテラはポワワの手をぎゅっと握り締めその場を立ち去ろうとする。 しかし。 「まってよテラちゃん~、この人すっごく面白いのに~」 「ポワワ……!?」 ポワワはセンテラを引き止め、メルケネンスを指差して笑った。 【5.彼女のツボに嵌まったらしい】 「お兄さん面白いね~。すっごく早口な所とか~」 「はっはー。お褒めに預かり光栄なんだぜおさげのお嬢さん。しかし俺は面白いではなくかっこいいんだぜ」 「え~? 面白いだよぉ~」 けらけらと笑うポワワの姿を見て、センテラは目を疑った。 人見知りの激しい彼女が、よりにもよって誰から見ても変人であろう男に対して打ち解けているのだ。 ――ポワワが……笑ってる……。 彼女が自分以外に屈託の無い笑顔を見せているのを見るのは、センテラにとって初めてのことだった。 それが信じられず、また目の前の男の存在が彼女の笑顔の源であるということも信じられない。 更に彼女は、センテラにとってはとんでもない事を言い出した。 「ねーねーテラちゃん、この人達のギルド入ろうよー?」 「えぇ!?」 「……だめ?」 「……そ、そうじゃないけど……。ポワワは大丈夫なの……?」 「うん~。あたし、この人達だったら平気だよぉ~」 「ふっ、早速懐かれてしまったんだぜ。全く俺って罪深い」 ポワワとメルケネンスの二人の間を、センテラは視線は何度も行ったりきたりする。 そして、小さくため息をついてから答えた。 「……わかったわ。入る」 「おぉ! 美女が二人増えたんだぜ!」 「歓迎するでござんすよ!」 「ただし! ……変な事したら容赦しないわよあんた!」 びしっとメルケネンスを指差し、センテラは厳しい口調で言い放った。 メルケネンスはにやりと笑う。 「望む所だぜ!」 「望むなッ!!!」 【6.そんなこんなで、祝杯】1/2 騒ぎも収まったらしいカザンに舞い戻り、四人は酒場で早速祝杯をあげる。 「というわけでついに我がギルドもメンバーが揃い本格的な活動に乗り出すわけであったりするわけで! ここは一つ皆様方の親睦を深め勢いに任せて身体と身体のスキンシップも図ろうという目論見で……乾杯っ!!!」 「かんぱーい!」 「かんぱ~い」 「か、かんぱーい……」 大ジョッキになみなみと注がれたビールを、メルケネンスとスズリの二人は煽る様に飲み干す。 そんな二人を眺めながら、センテラとポワワはリンゴジュースをちびちびと飲む。 「っくはー! 今日の酒はやけに美味いと思わないかスズリ!」 「っぷはー! いやぁまったくでやんす! 今日はなんといってもめでたい日でござんすし!」 「おーいマスターエビフライ四人分頼むぜー。……おうスズリ、今日は飲み比べは無しだぜ」 「承知してるでやんすよ。今日は二人の歓迎がメインでござんすからね」 「財布の中も心細いしな。これからお仕事こなして稼いでいくんだぜ」 「合点承知でござんす!」 言葉を交わしお互い笑い。 そしてメルケネンスと立ち上がり、センテラとポワワの方へ向き直った。 「改めて自己紹介させてもらおう! 俺はメルケネンス。ギルド【レーハムナザドゥ】マスターであり愛の伝道士だ! ちなみに歳は21! まだ色々と元気が有り余って仕方ない今日この頃ですコンゴトモヨロシク」 何故かポーズまで決めているメルケネンスに、ポワワは瞳を輝かせる。 「愛のでんどーし? ってなぁに?」 「ふふふ知りたいかねおさげのお嬢さん、言葉で説明するのはちと面倒だからここは一つお嬢さんの身体に直接教えるほうがいや冗談なんだぜフレイル仕舞うんだぜ」 「……ったく」 早速セクハラ紛いの事をし始めるメルケネンスに、センテラは半ば条件反射で自分の武器であるフレイルを抜き放っていた。 ポワワからメルケネンスが離れ自分の席に戻ったのを見届けてから、センテラはフレイルを仕舞う。 その様子を面白そうに眺めていたスズリが同じく立ち上がり、自己紹介を始める。 「それではあたいも改めて。あたいはスズリと申す者でござんす。歳は18で……取り立ててリーダーみたいな異名はないでやんすね」 「俺から捕捉するならばスズリはナイスバディの持ち主って所だぜ。身体のラインを余す所なく披露する肌に密着する黒タイツに、それを覆うのは薄い法被一枚……。更に鈴。首に鈴。これの意味するところは何か! そう! 『プレゼントはア・タ・イ☆』という世の男性諸君が夢見る最高のシチュエーションを何時でも実行できるということなんだぜ!!! 何時俺にそれをしてくれるか今から胸がドキワクですハイ」 「変わった格好だね~」 「これがサムライの格好なんでござんすよ。……最初は恥ずかしかったでやんすが、慣れでやんすね。それに戦うにはこれぐらい身軽なほうがあたいは助かるんで。ともあれ、よろしくお願いするでござんす」 「うん! よろしく~! ……メルケネンスだからぁ……ケネくん! で、こっちがスズリだからぁ……スズちゃんだ~!」 「いやぁ早速愛称を貰えるなんて感激の極み。好感度もぐんぐん上昇で止まる所を知らないね全く」 「ふふ、ありがとうござんす」 「それじゃあ今度はあたし達! ね~テラちゃん!」 「え? ……あ、あぁそうね」 突然話を振られて、それまでの会話を何気なしに眺め聞いていたセンテラは間の抜けた声を上げる。 自己紹介の順番は譲るらしく、ポワワが嬉しそうな顔で見ているのが視界に映った。 【6.そんなこんなで、祝杯】2/2 センテラはのろのろと椅子から立ち上がる。 「えっと……私はセンテラ。歳は15。一応ヒーラーとして足手まといにならない程度の力はある……と思うわ」 「センテラ……あぁやはりその名前の響きまでもが美しく今現在俺の色んなものが燃え上がって来た」 「水掛けるわよ」 「あぁん掛けるなら罵声で、罵声で」 「変態」 「ありがたや☆」 「………………」 罵倒は逆効果なのが既に判っているのだが、言わずにはいられない。 それが森の中でメルケネンスの言っていた「突っ込み属性」なのだが、センテラは気づかない。 「それじゃ~次はあたし~」 「ささ、お名前をおさげのお嬢様」 「えへへ……。あたしはね~、ポワワだよ! 歳は~……内緒! 好きなものはエビフライと、お散歩と~、可愛い物と~、テラちゃん!」 「あぁもうこの自己紹介だけで俺鼻血出そう」 「出てるわよ」 「おっと失礼紳士としたことが」 どこから取り出したのかちり紙で鼻を押さえるメルケネンス。 そんな彼に代わってスズリが話を受け継ぐ。 「センテラどのに、ポワワどのでやんすね。これからよろしくお願いするでござんす。何か困った事があったら何でもあたいやリーダーに相談してほしいでやんすよ」 「は~い!」 「えぇ、わかったわ」 にっこりと笑うスズリの姿を見て、センテラは幾分か安心感を抱けていた。 メルケネンスのような変わり者に付いていくこのサムライにも、一癖も二癖もあるのではないかと心の中では疑っていたからだ。 どうやらそうではないらしいと気づき、センテラも表情を和らげ笑みを返す。 「鼻血増量した」 「風邪でもひいたでやんす、リーダー?」 「恋と言う病だな」 「………………」 しかしすぐにメルケネンスの視線に気づいたため、笑みは一瞬で消え、どこか不機嫌そうな表情へ変わってしまう。 そこで初めてメルケネンスは申し訳無さそうな表情をして見せた。 「ま、おふざけはこの程度にしてだ」 「……?」 性格は随分と難があるようだが、外見は優男である。 清々しい印象を持たせる笑顔を浮かべたメルケネンスを直視して、心臓の鼓動音が高くなった気がセンテラはしていた。 「レーハムナザドゥへの加入、歓迎するぜ。これから宜しくな」 7.ポワワの秘密】 「よいしょ……っと」 「ごめんね、スズリさん」 「いやいや、これぐらいどうって事無いでござんすよ」 歓迎会も終わり、レーハムナザドゥ一行は宿へと戻っていた。 勿論部屋は男女別で、今部屋にいるのはメルケネンスを除いた三人である。 はしゃぎ疲れて眠ってしまったポワワをここまで背負って運んでくれたスズリは、ベッドに降ろした彼女に布団まで丁寧に掛けてくれている。 「ぐっすり眠っているでやんすね」 「よっぽど、楽しかったんだと思う。……この子があんなにはしゃいでいるのを見たの、初めて」 「底抜けに明るい印象をあたいは持ったんでござんすが……違うんで?」 「……うん」 幸せそうな顔で眠りにつくポワワのベッドの脇にセンテラは腰を降ろし、優しくポワワの頭を撫でた。 「……えびふらぁ~……♪」 「………………」 寝言を呟いている姿を見て、センテラの顔に自然と笑みがこぼれる。 「……この子ね、記憶が無いの」 「記憶が……?」 「うん。歳は内緒っていってたでしょ? ……本当は、わからないの。多分、10歳かもうちょっと上ぐらいだと思うんだけどね。 ポワワって名前も私が付けてあげたの。……ポータル・セスで一人ぼっちでいた所を私が見つけてね。凄く怯えてて、落ち着かせるのに苦労した覚えがあるわ」 泣きじゃくり、自分は誰なのかを延々問い続けていたポワワの姿が、センテラの脳裏に蘇った。 「……雛鳥」 「え?」 「今までのポワワを見ててね、雛鳥みたいだなって、よく思ってたの。 刷り込みってあるでしょう? 最初にこの子を見つけた私だけにすごく懐いて、他の人には怖がって近づこうとしない……そんな子だったの、ポワワって」 「……そんなことがあったんでござんすね」 「だから正直驚いてる。スズリさんには悪いけど、あんな奴にあっという間に懐くなんて」 それを聞いてスズリは面白そうに笑って見せた。 「はは……それは驚くのも無理ないでやんすよ。あたいもセンテラどのの立場だったらきっと同じように驚いているでやんす」 「でもよかったのかな、きっと。私一人だと、この子を守りきれない時もあったから。……今日のことだって」 「突然リーダーが『ちょっとあいつらに喧嘩売ろうぜ』なーんて言うから驚いたでやんすよ。行ってみてなるほどと思ったでござんすが」 「スズリさん。……ありがとう。本当に助かったわ」 「いえいえ、礼には及ばないでござんすよ?」 「……ほんとはあいつにも改めてお礼を言いたいけど、何言われるか何されるかわかったもんじゃないから、やめとく。ごめんね」 「それも大丈夫でやんすよ。……随分な変わり者でござんしょ? あの人は」 センテラは少しだけ考える素振りを見せてから言う。 「……変人よね。ふざけてる調子だけど、時たま真面目な顔を見せたり。……なんか、掴み所無いわ」 スズリはセンテラのその言葉を聞いて、暫く面白そうに笑って見せてから言った。 「全く同感で。……あたいも初めて出会った時は驚いたでやんすが、悪い人じゃないでござんす。ただちょっとお祭り騒ぎが好きなだけだとあたいは思うんでやんすよ」 「お祭り騒ぎ好き、ねぇ……」 限度があるだろう、とセンテラは思うが口には出さず。 最初に助け出してくれたときの数十秒間だけ見せた真面目なメルケネンスと、その後に曝け出したお調子者のメルケネンスの姿を頭の中で思い浮かべ、小さくため息をついた。 【8.二人で6~7本空けるとかザラ】 「……スズリさんは、どうしてこのギルドに?」 「あたいでやんすか?」 センテラの問いに、スズリは耳をピクリと動かし、きょとんとした表情をして見せた。 そしてすぐににかりと笑い、答える。 「酒場で一人で飲んでたときに突然飲み比べを挑まれて、それをきっかけに、でやんすね。 ……断る理由も無いし負けたほうが酒代持ちって条件もなかなかでござんしたから、軽く受けたんでやんす。結局無理してあたいと張り合うもんだから最終的にリーダーが思いっきり酔いつぶれてしまって」 「へぇ」 「で、しょうがないから介抱してあげたんでござんすが、次の日目が覚めるなりいきなり『惚れた。ギルドに入ってくれ』って言ってきて。というか襲われたでやんす」 「お、襲われた?」 「えぇ。でも後で本気で襲うつもりはなかったというのが判ったんでござんすけど。相手は二日酔いだし手加減はしたでやんすが、軽く鳩尾に正拳尽きを入れてその場を治めて」 「………………」 「でもこのまま誘いを断ってもまたあたい一人でだらだらすることになるでござんしょ? それにあたい、酒飲み仲間が一人もできないのが悩みだったんでやんす。だれもあたいの酒のペースについてこれなくって」 「スズリさん、お酒好きなの?」 「そりゃあもう! 酒のためにあたいハントマンになったんでござんす! 強さは酒の次!」 「そ、そう……」 「それで話を元に戻すでやんすが、この人だったらあたいの酒飲み仲間になってくれるかも……って思って、ギルドに入ったんでござんすよ。いや~、予感は的中して、すっかりリーダーも今では立派な酒飲み! このギルドに入って正解でござんした♪」 ――やっぱりスズリさんもどっか、ずれてる……。 嬉々とした表情で語るスズリを見ながら、センテラの中での彼女の評価は少しだけ変わった。 【9.何かかっこ悪いし】 「で、でもアイツ結構な変態じゃない? セクハラまがいというかセクハラ発言ばっかりだし! ……お、女としてその辺はどう思ってるの……?」 「え? ……はは、別になんとも思ってないでやんすよ? 女としては、綺麗だ、とか魅力的だ、って言われて悪い気はしないでござんす」 「そ、そうだけど……」 センテラは目を伏せる。 女の自分から見てもスズリの体つきは羨ましいぐらいのものだった。 白い肌、すらりと伸びた手足、はっきりした腰の括れ。 そして何より、大きくその存在を主張している胸。 黒いタイツに包まれたその姿は、男にとってはなんとも悩ましいであろう姿である。 「……ね、ねぇスズリさん」 「ん?」 「……それ、ホントにサムライの服……なの?」 「そうでやんすよ? 正真正銘サムライの服でござんす」 「それって誰が決めたの……?」 「うーん、誰がといわれてもちょっと難しいでやんす。昔からの伝統ってやつでござんすね」 「そうなんだ……」 一度見てしまうとあらゆる所を見てみたくなるのは人の常。 下腹部の真ん中で小さく凹んでいる箇所、臍を見て更にその下へ視線を移し。 やはりそこも肌にぴったりと密着し、ラインを露にしているのがわかった。 そしてセンテラはそこを見てある違和感を感じる。 「す、スズリさん?」 「なんでござんしょ?」 「あの、まさか……穿いて……?」 「……? あ、下着でござんすか。胸はさらし巻いてるでやんすが、下は穿いてないでござんす」 「えぇっ!?」 「……いや、最初はあたいも穿いてたんでやんす。でも……」 「でも……?」 ――まさかアイツが「ギルドマスター命令!」とか言って穿けない様にしたんじゃ……!!! などと思いセンテラは心の中でメルケネンスを殴る準備を始める。 フレイルの調子は今日も絶好調。一発で仕留められる。 心の中で素振りを始めた辺りで、スズリは少しだけ恥ずかしそうにしながら口を開いた。 「……わ、わかっちゃうじゃないでやんすか? 形が浮き出て……」 「へ?」 「それが恥ずかしいから、止めたんでござんす」 「………………」 ――絶対穿いてないほうが恥ずかしいと思うわよスズリさん……!!! 言いたいが、言えない。 そもそも上手く説得できる自信が無い。 「……そ、そう……ごめんね、変な事聞いて」 「いえいえ、わからないことがあったら何でも聞いてほしいでやんす」 「う、うん。今日はもう無いから、寝よっか……あはは……」 乾いた笑いを発して、センテラはお茶を濁す事にした。 【10.旅立つ者に祈りを】 「わぁ……ありがとう! これでお守りが作れるの!」 「どういたしまして。そのお守りがあれば、何が起こっても大丈夫ね」 「うん! お兄ちゃんが何時でも元気に過ごせますようにってお祈りもするんだ!」 「健気でやんすねぇ……」 旅立つ兄のためにお守りを作りたい、という依頼を無事に終えたレーハムナザドゥ一行。 依頼主である少女の喜ぶ姿を見て、一行は依頼達成の喜びをかみ締める。 「えっと……これ!」 少女は、作ったばかりのお守りを差し出した。 センテラは首をかしげる。 「……? 私達に?」 「うん! ……おにいちゃんの分と、依頼を受けてくれたハントマンさんの分も作ろうって決めてたの! ハントマンさん達の旅も、無事でありますように!」 「わぁ~。ありがとう~」 「ありがとう。大切にするわね」 作られたばかりの真新しい、店で売っているものとは少し違う旅人のお守りを、一行は手に入れた。 「この歳にしてこの気配り。なんとも心の琴線をびんびん刺激するお嬢さんなんだぜ全く」 そしてお約束のように出てくるメルケネンス。 「そんな賢く可愛く素敵なお嬢さんにお願いだ」 「なぁに?」 「お兄さんにぎゅーっと抱きついてくれたらそれはもう今後の旅も無病息災無事確実ってなもんで一つ――」 「……これでいいわよね……?」 「ギブギブギブタンマタンマ。入ってる入って……がっくーん☆」 センテラの完璧ともいえるバックチョークが決まり、僅か十数秒でメルケネンスは落ちる。 そんな様子を少女はただただ唖然とした表情で眺めるのだった。 【11.世界が狂う前兆】 カザンから下されたミッションにより、ロラッカ森林に訪れたレーハムナザドゥ一行。 辺りには、可憐な印象を抱かせる美しい花が咲き乱れている。 「うーむ、こりゃ一体なんだ」 「きれ~だね~」 「でも、何か嫌な感じもするわ」 「同感でやんす。……あんまり触らないほうがよさそうでやんすね」 「だな。見た事無い化け物……ドラゴンだったっけな? そんなのも居るらしいし、あまり変なことはしないほうがよさそうだぜ」 襲い掛かる化け物を軽く蹴散らしながら、一行は最奥へと向かう。 メルケネンスやスズリは勿論だが、ヒーラーであるポワワとセンテラの二人も果敢に前へ出て敵を打ち倒す。 ギルド加入まで二人で頑張ってきただけあって、戦闘能力は決してメルケネンスやスズリに劣るものではない。 メルケネンスが満足そうに頷きながら言った。 「しかし何時見てもヒーラーが前に出て敵を殴り倒す様はいい」 「……そう?」 「だってお前考えてみろよ、ひらひらドレスにカーディガン。片やおさげで超愛らしい美少女に、ヘッドドレスまで装着しちょっと強気で男勝りっぽくでもそこが素敵! な美少女が後方で支援じゃなくて前に出て敵を勇猛果敢に打ち倒す。もうこれだけで俺はエビフライ3皿はいけるね。断言する」 「えへへ~、褒められた~」 「……褒めてるの、それ」 「……リーダー」 スズリが何時に無く真剣な表情で、前方を見つめている。 何気なしにその方向へ視線を向けたメルケネンスは、二人の兵士の姿を見つけた。 「ん? ……お、先に調査に来てた兵士達だな。いっちょ挨拶でも……?」 言いかけて、止める。 「う……へへ……ははは……あああ……」 「ぐ……うぅ……!!!」 二人の兵士の様子は異常なものだった。 片や涎をだらだらと垂れ流し、不気味に笑い。 片や脂汗を掻き、苦しみ悶えている。 「ちょ、ちょっとどうしたのよ!?」 「あは、ははは……ひひ……」 「毒でも貰ったか? ポワゾルなら……」 「ち……ちが、う……。この花は変だ……突然、現れて……こんな……ぐ……あぁぁ……!!!」 暫く兵士達の様子を見ていたセンテラとポワワだが、どちらも力なく首を振る。 苦しむ兵士を助ける手段が、今は無いことを嫌でも思い知らされたのだ。 メルケネンスは、更に森の奥を睨みつける。 「……スズリ、わかるよな」 「勿論でやんす。……とんでもない奴がこの先に居る」 「この妙な花もきっとそいつが原因だと俺は思うんだがどうよ」 「……きっとそうだと思うわ」 「早くやっつけて、兵士さんたち助けよぉ……?」 苦しむ兵士達の方を何度も振り返りながら、センテラとポワワは言った。 「決まりだな。行くぜ」 行く手を遮るかのように群生する花を散らしながら、一行は奥へと進んでいく。 【12.はぢめてのドラゴン】 そして異様な気配を発する場所へ辿り付いた一行は、驚愕する。 「……おいおい何だあれ」 「あれが……ドラゴンでやんすか……!?」 まるで巨大な蜥蜴に翼が生えたようなフォルムの生物が、小さな広場に咲き乱れる花の中心に鎮座している。 刃のようにも見える翼、細長く鋭い尻尾、鋭く巨大な牙。 そして、血走った黄色い瞳。 今まで戦ってきた連中とは明らかに雰囲気の違うその生物に、一行は思わず足を止めた。 「あの時の熊なんか可愛く見えるじゃない……!」 「すっごく強そう~……」 「うーむ。がむしゃらに突っ込んでも、負けるな」 「でも、今倒さないとあの兵士達が……!」 「勿論そうだぜ。少し待ってくれ。何とか工夫してアイツを……」 メルケネンスは静かに目を閉じて、長考の構えに入る。 まるで別人のように思えるその姿を見て、黙っていればいい男を地で行く存在なのだとセンテラは確信する。 暫くしてメルケネンスは小さく声を上げて、センテラとポワワのほうへ向き直った。 「アレしか無いぜ」 「アレって……アレ?」 「あぁ。長期戦にはぴったりだろ?」 「でも……上手くできるかなぁ~……?」 「通用するのかしら……」 「効くさ。あれだって形はあんなんだが生物に違いは無いだろ。多分。……大丈夫、お前達ならできるぜ」 極自然にメルケネンスは笑って見せた。 この緊迫した状況での彼の笑みは、いくらかの緊張を解す手助けとなる。 センテラとポワワは、顔を見合わせ、そして同時に頷いた。 「……わかった。やってみる」 「うん……あたしも頑張る」 「それでこそだぜ。いいかスズリ……かくかくしかじかでへのへのもへじでだ」 「ふむふむ。……あぁなるほど。……了解でござんす!」 「というわけでスズリにも伝達完了」 「え、あれで判るのスズリさん!?」 「ばっちりでやんすよ?」 「すご~い」 「細かい突っ込みは後だぜ。俺達がひきつけるからその間に何とか頼む」 強大な敵に勝利を収めるには自分達にかかっている。 それをメルケネンスの言葉でセンテラとポワワは再認識して、もう一度頷いて見せた。 【13.実際のプレイでも毒とカウンターは強かった】 「仕掛けるんだぜ!」 「でやぁぁぁっ!!!」 全速力でメルケネンスとスズリは駆け出し、真正面からドラゴンに対して攻撃を仕掛けた。 ドラゴンが迎え撃とうと構える前に、短剣と拳による攻撃が決まる。 ドラゴンは怒りに打ち震えた咆哮を上げ、血走った目つきで二人を睨むと、低空飛行を行いながら翼や鋭い尻尾で攻撃を始める。 狙いが正確で、早い攻撃に二人はいくつもかすり傷を作る。 「思ったより早いな!」 「でも退くわけにはいかないでやんす!」 「なぁにこんなのは……当たらなければだぜ!」 息がぴったりと合った動きで、二人は縦横無尽に駆け回りドラゴンを混乱させている。 時たま挑発のように攻撃を入れる二人のおかげで、ドラゴンの注意は完全にセンテラとポワワから離れた。 彼女達に背を向けたのだ。 ドラゴンが完全に背中を向けたのを確認し、センテラとポワワは精神を集中させる。 頭の中で思い描くのは、花。 「ベノム!」 「べのむ~!」 見るからに毒々しい花がドラゴンの足元から突如現れた。 名も無き小洞に現れた凶暴な熊を仕留めるときに初めて使った毒の術、ベノム。 その威力は、戦いに敗れ命からがら逃げ出すハントマンが続出してしまったような相手をいとも簡単に仕留めてしまうほどだった。 それをまたここで、再びドラゴン相手に仕掛けたのだ。 突然の事にドラゴンは戸惑った様子を見せて、そして花から噴射された毒の霧をまともに吸い込んでしまう。 「効いた~!」 「これでOK!」 ドラゴンは苦しげな鳴き声をあげながらも、目の前に居るメルケネンスとスズリへ攻撃を続けている。 しかしそれはもう、攻撃としては些か甘い物に変わっていた。 毒の苦しみで狙いが緩慢になったそれは、メルケネンスにとっては容易く回避できるものであり、スズリにとっては絶好の攻撃チャンスだった。 スズリは拳を構え。 「ハッ!!!」 攻撃を軽く弾き、明後日の方向へ翼を振らせる。 「タァッ!!!」 そして無防備になったドラゴンの腹に拳を叩き込んだ。 「ナイスだスズリ!」 たまらず翼をはためかせ空へ逃げようとするドラゴンへ、メルケネンスが駆ける。 高く飛び上がり、ドラゴンの翼を切り裂き、地面に着地すると同時に再び駆け、脚の腱を切り裂く。 バランスを崩し、地面に倒れるドラゴン。 毒も十分回っているのか、もがき苦しむだけで最早敵意を向けることなど忘れてしまっているようだった。 だんだんとドラゴンから力が抜け、もがく動作も弱弱しいものへと変わっていく。 ――そして、数分の経過の後に、ドラゴンはその動きを止めた。 【14.嵐の前の】 「倒せた……?」 「……みたいでやんすね」 「ごめんねぇ~……」 「うーむ、まさかこうもあっさりと。毒は偉大だぜ」 一行は武器を収め、距離はしっかりと保ちながらドラゴンの死体をじっと見つめる。 その時、突如ドラゴンの身体を眩い光が包み込んだ。 「っ……なに!?」 「光!?」 「わ~」 「うおっまぶしっ」 その眩い輝きに一行は視線を腕で覆い隠す。 暫くして光が収まったのを感じ取り、恐る恐る腕を退けた一行が見たものは。 「あれ~……ドラゴンさん、居なくなっちゃった~……?」 「消えた……?」 「花も全部消えてるでやんす」 まるで最初からそこには何も無かったように広がる、静かな森の広場だった。 咲き乱れていた花も、ドラゴンも消え、明るい空が顔をのぞかせている。 「……うーむ、よくわからないがとりあえず解決だな。さっきの兵士をカザンに送り届けて報告して、ちと早いがその足で祝杯と参りましょうかね諸君」 「了解でござんす!」 「あの人達、大丈夫だといいんだけど……」 「いこ~!」 苦しんでいた兵士のもとへ急ぎ歩く一行。 「………………」 その途中、メルケネンスはふと歩みを止め、上空を見上げる。 晴れ渡る青い空は何時も通りそこにあるが、メルケネンスは怪訝な表情を見せる。 「なんか……不安になる青に見えるんだぜ」 「リーダー! 早くー!」 「置いていくわよー!」 「ケネくーん!」 しかしその表情も、仲間達の声が掛けられた事で消える。 「おぉぅ、今行きますともマイハニー達。やれやれモテる男は辛いね、はっはー」 気のせいだ、そう自分に言い聞かせながら、何時もの軽口を叩きながらメルケネンスも森を後にするのだった。 【15.現実】 これは夢だと誰もが思った。 これは嘘だと誰もが思った。 どこを見ても、あの不思議な花が咲き乱れていた。 どこを見ても、暗く赤い空に沢山の黒いシルエットが乱れ飛んでいた。 奇跡が起こると誰もが思った。 英雄の存在があるからこそ誰もが希望を捨てなかった。 大統領が剣を掲げ、兵士達が声を張り上げ。 英雄達が、空を睨む。 これは夢だと誰もが思った。 これは嘘だと誰もが思った。 カザンは、墜ちた。 こんばんは。 最近やっとトンボの驚異に触れてレハナザの面々も大苦戦です。 このメンツで裏ボスも倒したいところです。呆けさせずに真正面からのガチバトルで。 なんだか面白そうなので由来を投下させていただきます。 基本思いつきで考えているため具体的なモデルは存在しなかったりしますけど……。 【メルケネンス】 ポワワが彼につける愛称を「ケネくん」とするのは、彼の名前が出来る前に決まっていたため ケネの二文字が入る名前に、としたらこうなりました。 【センテラ】 同じくポワワがつける愛称「テラちゃん」から発展させこの名前に。 センテラオイルなるものが存在するのを知ったのはつい昨日。 思いつきでつけると後でびっくりするのは私にとってはよくあること。 【スズリ】 侍だし和風っぽく、と考えるまもなく書道道具に目がいき。 硯からそのまま取りました。 【ポワワ】 キャラグラに対して私が持つイメージから。 ぽわぽわっとした感じしませんか。 【レーハムナザドゥ】 文字を入れ替えてみると二つの単語になります。 もちろん名付けたのはメルケネンス。 以上です。 裏ダンジョン挑戦中のため執筆がスローになっています……申し訳ない。 それでは、失礼します。
https://w.atwiki.jp/7thdragon/pages/24.html
武器 鞭と弓は後衛からでも威力が変わらない 武器の属性(炎氷雷の事)・付与効果は通常攻撃時にのみ影響(=スキル発動時はステータス補正のみ考慮) 短剣(ローグ):斬属性 剣(ファイター/ローグ/サムライ/ナイト):斬属性 斧(ファイター):壊属性 刀(サムライ):斬属性 杖(メイジ/ヒーラー):壊属性 鞭(プリンセス):斬属性 弓(ローグ):突属性 短剣(ローグ):斬属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ダガー 攻撃力+14SPD+2 150G 90G げっ歯×5(ラビ)獣の牙×2(オオシシ) - 様々な用途で使われる一般的な短剣 バトルナイフ 攻撃力+20LIFE+5POW+2 - 288G - ドロップ(グリフィナス) 戦闘用に作られた鋭い短剣 クロムダガー 攻撃力+22 760G 456G - カザン・解放後追加 紅鉛鉱を磨いて作った軽い短剣 クロウネイル 攻撃力+30SPD+5 1,500G 900G 翼竜の鋭爪×2(プテラノザウラス)魚のウロコ×3(スカイフィッシュ)硬い皮×5(グリンヘルム) - 引き裂く力の強いカギ爪状の短剣 スティレット 攻撃力+40 2,100G 1,260G - プレロマ宝箱(ゼンダ竹林) 鎧の隙間を狙って刺す細身の短剣 サンドスティンガー 攻撃力+54毒付与 - 1,860G - 宝箱(ヨーバー大滑砂) サソリの尾を模して作られた短剣 ククリ 攻撃力+62 4,000G 2,400G - ネバンプレス 独特の湾曲をもった大ぶりな短剣 メルククリ 攻撃力+68LIFE+10 4,500G 2,700G - メルライト工房 メルライトで作った大ぶりな短剣 シャークファング 攻撃力+78麻痺付与 - 3,960G - 宝箱(スフェリオン八洞) 鮫歯を剣先に埋めた特殊な短剣 甲賀苦無 攻撃力+85 10,000G 6,000G - 武村ハイレイン 鋭く磨かれた釘状の短剣 ミセリコルデ 攻撃力+104 21,000G 12,600G - ネバンプレス左上の店(スキル・裏取引が必要) 敵を苦しませずに殺す慈悲の短剣 カルンヴェンハ 攻撃力+120状態異常耐性ダウン付与 - 24,000G - 最強武器ヘイズ出現後に戦士たちの墓標で入手 古代の王が所持していた白柄の短剣 剣(ファイター/ローグ/サムライ/ナイト):斬属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ショートソード 攻撃力+8 10G 1G - 初期装備(FRSK)カザン ハントマンの初期装備である小剣 ロングソード 攻撃力+12 120G 72G - カザン 剣身と柄が長く扱いやすい長剣 レイピア 攻撃力+18 200G 120G - ミロス 払いと突きに特化した細身の剣 ブロードソード 攻撃力+26 950G 570G - ミロス・OP後追加 切れ味の鋭い幅広の剣 ブロードソード+1 攻撃力+34POW+5 1540G 924G 竜鳥の爪(グリフィナス)×2するどい牙(ブルーウルフ)×3 - 名工が鍛えた幅広の剣 クレイモア 攻撃力+32LIFE+3POW+3 - 420G - Fのみ宝箱(カザンダンジョン) 分厚い鉄板を叩いて鍛えた大剣 ブシドーソード 攻撃力+36 1,800G 1,080G - アイゼン サムライが手習いに使う片手剣 ツヴァイハンダー 攻撃力+42防御力+5 1,700G 1,020G 巨蟲の鋏(デスシザース)×1 Fのみ 剣身が非常に長い両手持ちの大剣 将剣 攻撃力+48防御力+10LIFE+10 - 1,200G - 宝箱(ヒヨロン神水洞) 将軍にのみ与えられる名工の剣 エスパダ 攻撃力+50 2,700G 1,620G - プレロマ 曲線の鍔で変幻自在に操る細身の剣 シミター 攻撃力+62 3,800G 2,280G - ゼザ 三日月の形に湾曲した片手剣 グラディウス 攻撃力+72 5,300G 3,180G - ネバンプレス 肉厚で幅広の重厚な小剣 メルグラディウス 攻撃力+78防御力+10 6,000G 3,600G - メルライト工房宝箱(ゴ=ファ砂漠) メルライトで作った重厚な小剣 エストック 攻撃力+84 8,200G 4,920G - マレアイア ひし形の鋭い剣先をもつ長剣 フランベルジュ 攻撃力+86LIFE+15炎属性 6,000G 3,600G 火球の核×15(ウィスプ)紫紺のたてがみ×5(アバレウマ) Fのみ 剣身が炎のような形状をした大剣 デュランダル 攻撃力+100POW+10 12,500G 7,500G 甲虫の角(スパイクギロ)×6刃こぼれした刀(ロストサムライ)×6銀灰色の板(対竜兵器PZ) ×1 サルベージ(古代遺跡ブリスキラの少し西) 大理石の柱を切り裂く鋭さの長剣 カオスブリンガー 攻撃力+105LIFE-20 - 5,520G - Fのみ宝箱(ジョマロン山岳) 紅の禍々しい装飾をした魔剣 ダークエッジ 攻撃力+115MANA+20 - 6,270G - FKのみ宝箱(ヒューロ氷洞) 黒鋼を打ち抜いて作った柄のない剣 ダインスレイフ 攻撃力+136 28,000G 16,800G - Fのみネバンプレス左上の店(スキル・裏取引が必要) ルシェの匠が英雄のために作った剣 キャリバーン 攻撃力+140全ステータス+10 - 24,000G - Kのみ最強武器バロリオン大森林(ヘイズ登場後)の石碑を右から3回左から2回調べるこのヒントはサブイベント『ミロスの女王』で得られるが、このイベントを見なくても入手が可能 剣身からまばゆく光を放つ宝剣 バルムンク 攻撃力+160LIFE+30MANA+30 - 24,000G - Fのみ最強武器サブイベント『ライバルギルド』終了後エランと会話 金の柄をもつ地上最強の宝剣 斧(ファイター):壊属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ハンドアクス 攻撃力+16SPD-1 150G 90G - カザン 片手で扱える鉄製の斧 ガードアクス 攻撃力+26防御力+5SPD-2 230G 138G - ミロス 騎士たちのために考案された盾斧 ブロードアクス 攻撃力+34SPD-2 1,100G 660G - カザン・解放後追加 大きな刃を持つ両手斧 ヘヴィアクス 攻撃力+48SPD-2 1,800G 1,080G 角竜のフリル×2(トリケロス) - 重さを利用して敵を切る両手斧 戦斧 攻撃力+54SPD-2 2,200G 1,320G - アイゼン 切れ味の良い戦用の片手斧 鬼砕斧 攻撃力+58SPD-2攻撃ダウン付与 - 1,500G - 宝箱(ゴウガ竹林) 粉砕力を高めた棘つきの斧 アンカー 攻撃力+72SPD-3 4,600G 2,760G - ゼザ 船のイカリの形状をした巨大な斧 トマホーク 攻撃力+85 5,800G 3,480G - ネバンプレスクエスト(グラス一杯の幸せ)の報酬 小回りがきく反り刃の片手斧 メルトマホーク 攻撃力+92POW+5 6,400G 3,840G - メルライト工房 メルライトで作った反り刃の片手斧 ロックマッシャー 攻撃力+100POW+10SPD-4 10,000G 6,000G 狼の腱(ジバシリ)×5岩竜の硬皮(アルマノス)×3 - 刃のない巨大な斧 ミノタウロス 攻撃力+120SPD-10呪い付与 - 7,200G - 宝箱(古代遺跡マレアレ神塔) 両刃に牛の角がついた禍々しい魔斧 コンキスタアクス 攻撃力+130LIFE+20SPD-8 15,000G 9,000G 板鰓竜の牙(ドラゴニックレイ)×2剣竜の背板(マーシュザウラス)×1 ミッション『未来へのきざはし』受理後カザンの荒くれジョニーから入手 古代の戦争で使われた征服者の斧 パニッシャー 攻撃力+154SPD-5 31,500G 18,900G - ネバンプレス左上の店(スキル・裏取引が必要) 地獄の判官が悪人を裁くための斧 スターブレイカー 攻撃力+180防御ダウン付与 - 24,000G - 最強武器宝箱(古代遺跡ブリスキラ) 星を破壊するほどの力を秘めた大斧 刀(サムライ):斬属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 脇差 攻撃力+34 1,800G 1,080G - サイモン村宝箱(ロラッカ山洞(カザン奪還時)) 万が一の備えとして使う小型の刀 同田貫 攻撃力+60 2,500G 1,500G - アイゼン 実用性に特化した扱いやすい名刀 大般若 攻撃力+100 6,300G 3,780G 大きな牙(マーダーベア)×3飛竜の爪(ワイバーン)×2 - 刀身に映る乱れた光が美しい名刀 不知火 攻撃力+118 10,700G 6,420G 狼竜の翼(ウルフェドラゴ)×2タマヘイト(採取)×5魚の薄皮(マルマンボウ)×5 - 赤鉄を練り込みわずかに赤い刀 村雨丸 攻撃力+130 - 7,200G - 宝箱(ジョマロン山岳) 霧を呼ぶ伝説の古代剣を模した刀 正宗 攻撃力+142 16,500G 9,900G - 武村ハイレイン 混ぜ鋼を使った無銘の打刀 千鳥 攻撃力+162SPD+12 33,000G 19,800G - 武村ハイレイン・特別店(サブイベント『剣聖』終了後) 雷を切ることが出来ると言われる刀 星眼 攻撃力+208 - 24,000G - 最強武器サブイベント『剣聖』でヒューロ氷洞にて入手 大蛇神を屠ったとされる超古代刀 杖(メイジ/ヒーラー):壊属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ワンド 攻撃力+5 6G 1G - 初期装備(MH)カザン 非力な術者にも扱える護身用の杖 メイジワンド 攻撃力+10MANA+4 100G 60G 亀甲の紅葉×3しなる枝×2 - 術者の集中力を増幅する杖 オークロッド 攻撃力+14MANA+6 480G 288G - カザン・解放後追加 樫の木を削って作った堅強な杖 神水根の杖 攻撃力+18MANA+10INT+5 - 558G - ドロップ(エンシェンタス) ヒヨロン神水で育った樹木の杖 フレイル 攻撃力+22 200G 120G - ミロスHのみ 2節に別(誤字)れた打撃用の棍 アイアンメイス 攻撃力+30 1,000G 600G - カザン・解放後追加Hのみ 重く頑丈な鉄製の尺 モーニングスター 攻撃力+44 1,700G 1,020G 槌竜の頭骨×3(ドラゴハンマード)するどい爪×10(ナイトホーク) Hのみ 棘のついた鉄球を振り打撃する棍 クリスタルロッド 攻撃力+32MANA+10 1,350G 810G - プレロマ 水晶を埋め込んだ魔力を高める杖 ロナミスティカ 攻撃力+62MANA+20 4,100G 2,460G - マレアイア ロナム結晶で先端を加工した杖 グリダルロッド 攻撃力+68MANA+30INT+10 - 3,780G - クエスト「ラブハンターの挑戦~降臨~」報酬宝箱(ノザン=ペスタ) 七回の炎に耐えた樹木を使った杖 ウォーハンマー 攻撃力+68SPD-2 4,200G 2,520G - ゼザHのみ 巨大な鋼製の戦闘用ハンマー マギスワンド 攻撃力+74MANA+30 13,000G 7,800G - プレロマ(禁地トゥキオンクリア後) 賢者たちが魔力をこめた杖 メガトンハンマー 攻撃力+85SPD-3 5,300G 3,180G 貴重な角×5(ライノ)ネグマタイト×4(採取) Hのみ 黒鉄を使った超重量ハンマー ルインズポール 攻撃力+108SPD-5 9,000G 5,400G - マレアイアHのみ 古代建築物の柱をそのまま使った棍 メルライト鉄塊 攻撃力+120SPD-15 - 3,600G - 採取(メルライト鉱山洞)Hのみ メルライトの塊に柄をつけた原始槌 トールハンマー 攻撃力+126雷属性 - 8,280G - 宝箱(フェイドナ小洞)Hのみ 振ると雷を起こす伝説のハンマー キャッスルバスター 攻撃力+146 28,000G 16,800G - ネバンプレス左上の店(スキル・裏取引が必要)Hのみ 城壁を破壊するのに使われる巨大槌 ラブステッキ 攻撃力+8 - 1G - ハノイ初期装備 愛を呼び寄せるという杖 カドゥケウス 攻撃力+80MANA+50INT+20 - 24,000G - 最強武器サブイベント『ヒュプノス』クリア後アイテルと会話 蛇の装飾をほどこした魔力の杖 ユコンヴァサラ 攻撃力+170LIFE+50POW+15 - 24,000G - 最強武器サブイベント『ルシェの民』終了後ジェッケと会話Hのみ 風を切り全てを破壊するハンマー 鞭(プリンセス):斬属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ウィップ 攻撃力+8 14G 1G - 初期装備(P)カザン 調教用の一般的な鞭 シルクウィップ 攻撃力+16MANA+5SPD+5 - 540G - ドロップ(サーペンタス) しなやかで丈夫な絹糸を編んだ鞭 レザーウィップ 攻撃力+20 1,420G 852G - カザン・解放後追加 打つと激しい音がする皮製の鞭 刑鞭 攻撃力+32 2,800G 1,680G - アイゼン アイゼンの刑吏が使う護身鞭 ベンドスラップ 攻撃力+42POW+6 4,000G 2,400G 伸縮する触手(ローパー)×5上質な木材(採取)×2 - よくしなるゴム製の棒状の棍鞭 ロングザイル 攻撃力+52 5,750G 3,450G - ゼザ 粗く編んだ太いザイル製の鞭 ボンデージャ 攻撃力+66麻痺付与 - 4,350G - 宝箱(デ=ヴォ砂漠) 敵を絡めとり身動きさせなくする鞭 ソーンウィップ 攻撃力+82 12,300G 7,380G - マレアイア 茨を編みこんだ棘のある鞭 ジェイラーオブラヴ 攻撃力+90盲目付与 - 10,800G - クエスト『凍れる過去をとかして』 魔力をこめた鎖で編んだ鞭 コールミークイーン 攻撃力+92恐怖付与 - 10,800G - クエスト『満天に響け玲瓏の調べ』 敵を威圧する蛇腹の鞭 デッドローズ 攻撃力+94LIFE+20MANA+20 - 10,800G - 宝箱(ドーマ火山) 枯れたバラを束ねた強い香を放つ鞭 XXXスパンカー 攻撃力+98氷属性 - 10,800G - 宝箱(バロリオン大樹林※ヘイズ出現後) 冷気を感じる程高速で弱点を叩く鞭 アイアンメイデン 攻撃力+120出血付与 - 24,000G - 最強武器宝箱(ダーン洞最深部、クエスト『大いなる冒険家』) 血塗られた鋼鉄の棘を持つ魔鞭 弓(ローグ):突属性 名前 性能 買値 売値 必要材料 備考 概要 ウッドボウ 攻撃力+10 90G 54G - カザン しなる木を使った小型の弓 クロスボウ 攻撃力+16 170G 102G - ミロス 板ばねを使って高速で射る弓 ロングボウ 攻撃力+24 850G 510G - ミロス・OP後追加カザン・解放後追加 サイズが大きく威力の大きい長弓 ロングボウ+1 攻撃力+30POW+2 1,400G 840G 塔竜の肢骨(タワードラグ)×2しましまの尻尾(ムジナ)×2 - 太目の弦を使った質の良い長弓 狩弓 攻撃力+38LIFE+8POW+4 - 900G - ドロップ(プテラノザウラス) 狩人が作った扱いやすい短弓 ボウガン 攻撃力+44 2,400G 1,440G - プレロマ 板ばねを強化した直線型の機械弓 コンポジットボウ 攻撃力+58POW+6 3,450G 2,070G 蠕竜の腱(ワームドラグ)×2派手な羽(マンダラファン)×2 - 動物の腱を使った複合素材の弓 スキティアボウ 攻撃力+68 4,350G 2,610G - ネバンプレス 扱うのに力のいる古代弓 メルスキティアボウ 攻撃力+74SPD+6 4,800G 2,880G - クエスト(赤服で白髭の男)の報酬メルライト工房 メルライトの矢じりを使った古代弓 シャーウッドボウ 攻撃力+85 - 4,440G - 宝箱(古代遺跡マレアレ神塔) 毒性をもった迷い木で作られた弓 重藤弓 攻撃力+92 11,200G 6,720G - 武村ハイレイン 漆塗りに麻布を巻いた美しい弓 アルテミス 攻撃力+110炎属性 - 7,200G - 宝箱 ノザン=ペスタ(クエスト『遺跡の奥に眠るのは』で行ける場所) 放たれた矢が閃光を放つ魔弓 イーグルスナイプ 攻撃力+122 23,600G 14,160G - ネバンプレス左上の店(スキル・裏取引が必要)宝箱(紅杭の塔・第4層) 狙印が刻まれ正確な射撃ができる弓 ザミュエルボウ 攻撃力+150 - 24,000G - 最強武器クエスト『鷹の目を持つ狩人』の報酬 真紅の弦をもち魔弾を放つ宝弓
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/37.html
私は狩りに臨んでいた。 一般的に考えて剣を持つには少し早い年齢だった。 それはこの星にドラゴンがやってくるより前のこと。 相手は近頃家畜を襲いに来る痩せ細った狼だった。 初の実戦、初めての人間でない相手だったけど緊張は無かった。 俊敏さで負けている、飛び掛られたら押し倒される、 だけど構えさえしっかりして武具を手放さなければ十分に渡り合える。 凶暴な種でなく弱りきっていた狼は当時相手にできるギリギリのレベルだったと思う。 襲ってきたら剣で受けて、離れたら小さく突く。 それを何度か繰り返すうち、やがて狼は手傷を負って動けなくなった。 普通なら獣はある程度傷つけば逃げ出したと思う。 でも、飛び掛ってくるのを剣で受けた時、狼は足に傷を負っていた。 そのせいで狼は逃げることが出来ない。うずくまって威嚇するだけだ。 自然と私は狼に止めを刺すまで戦うことになった。 手負いの獣を前に、私は躊躇った。 (殺、す……) 甘えがあった。生き物を殺したことなんて無かった。 子供だったこともあったけど、何より現在まで続いている性質として私は、 死が怖かった。命のやり取りそのものが恐ろしかった。 だから、自分を見ている相手の目を見ながら剣を突き立てるなんてことが出来なかった。 だから、私は剣を落とさせられた。 「あ……!」 手負いの獣は、壮絶なほど死に物狂いになる。 それからあとは散々だった。 命のやり取りをするということの凄まじさを突きつける恐ろしさだった。 「や……ちょっと、待って、待ってよ!わ……こ、来ないで!」 もとより言葉の通じない獣に伝わるわけはなく、 命の危機に晒されて逆上した獣は激しく攻撃しながら迫ってくる。 攻撃の手段を失った私に、だけど狼は攻撃の手を緩めない。 むしろ自分の命を脅かすものを排除しようと明確な殺意を浮かべる。 「いや……来ないで、来ないでよおっ!!ごめんなさい、もうしないから、謝るからあっ!!」 もはや冷静さなど微塵もない声で私は泣き喚き、逃げ回った。 もしこれが実戦訓練としてやらされたことでなく、私一人だったなら 確実に私は大怪我を負っていただろう。もしかしたら死んでいたかもしれない。 傍観者に徹していた祖父は、ここまでだと判断して私を助けた。 泣きじゃくる私に、祖父はしばらく考え込み、そしてこう言った。 「すまなかった。やはり早すぎたな。……しかし、それを差し引いても。 お前には、命の奪い合いとかそういうことは向いていないのかもしれないな」 それから十年後。弱虫だった私はその十年に、 弱い自分など許せないわがままで高慢で接するもの全てに強がった、そんな時期を経て、 やがて誇りを持った騎士へと成長した。 ……少なくとも、表面上は。 ―――――――――――――――――――― 大荷物を背負って草原を歩くナイトの目に、ミロスの城壁が見えてくる。 間もなく城門前に到着した彼女と彼女の主は、一息ついて装備を外し、荷物にしまいこんだ。 「さすがミロス、前より更にフロワロが減って歩きやすかったわね」 「ここの騎士団の防御力と環境整備活動には定評がありますから」 ナイトの言葉に頷き、彼女の主……女装の紳士(?)であるところの『姫』は伸びをする。 ミロスの美しい町並み、その手前にある城門に二人ほど見張りの騎士団員が立っているのが見えた。 「そうね。さてと……まずはギルドオフィス支部に行って仕事を貰わないと」 「……」 返事をしないナイトに姫は首をかしげた。 「ナイト?」 「あ、はい。それじゃ、私は宿を取りに行きます」 「まだ宿を取るには早いんじゃない?それより、カザン国籍でないハントマンは オフィスでの手続きが色々面倒だから、手伝って欲しいんだけど」 「はぁ……」 何故かあまり気乗りしなさそうなナイトは、仕方なく了承して城門を通ろうとする。 と、そこで彼女は自らの荷物を探り、何かが見当たらない、といった仕草をした。 「あれ?えーと……」 「どうしたの?」 「ちょっと。……すいません、やっぱり先に行ってください。すぐ、本当にすぐ行きますから」 「またなの?もう……」 姫は不服そうに首をかしげ、仕方ない、というように歩き出す。 その面白くなさそうな背中を見送ると、ナイトは急いで城門に取って返す。 カザンを出てきたときも姫を先に行かせた。適当な理由をつけて先に行かせたのが 分からないような主ではないから、気を悪くしたのではないかとナイトは内心冷や汗をかく。 随分きれいに『掃除』してあるせいで、フロワロの茂みに行き着くにはかなり走らなければならなかった。 「ほら、出てきなさい」 ナイトが声をかけると、その茂みから小さな人影が頭を出す。 黒髪に黒い服を着たその子供に、ナイトは肩をすくめながら話しかけた。 「……やっぱり入りたいの?」 「えへへ……うん」 黒服の子供――人竜がばつが悪そうに笑った。 ナイトがもう一度大きなため息をつく。 「仕方ないわ。ほら、着いてきなさい」 「うん、ごめんね?」 「もういいわよ。……だけど、毎回ああやって姫をごまかすのもきついし、 次からはあとで迎えに行くから外で待ってなさい」 「はぁい」 人竜を連れてナイトは城門に近付く。 何食わぬ顔でちょっと会釈をしていくと、門番は怪しむことなく二人を通した。 「じゃ、私は姫を追いかけるから。前にも行ったけど騒ぎを起こすんじゃないわよ」 「分かってる。人前には出ないから」 「うん」 そう言うと人竜は音もなく路地裏の暗がりへと消えていく。 その姿を見送る間もなく、ナイトは姫を追ってギルドオフィスへと駆け出していった。 これが今現在の、人に言えない事情を抱えるナイトの日常の一旦である。 ―――――――――――――――――――― 「ねえ、ナイト。私に何か隠し事してない?」 「え」 そんなある日のこと。 宿の部屋で姫が不意に言った。 武具の手入れをする手を止め、不自然に硬直するナイトに彼は続ける。 「別に詮索するわけじゃないけど。でも、最近何か、 何か隠し事をされているような気がしてならないんだけど」 「う、いや……」 「してない?」 どう言い訳しようかと頭をめぐらせたナイトは、 姫のまっすぐな視線に射竦められて目が離せなくなった。 目を見て嘘をつくというのは、意外なほど難しい。 「……ううん、やっぱりなし。返事もしなくていいわ」 と、打ち切ったのは姫のほうだった。 「……」 「ごめん。気にしないで、本当にごめん。 もし隠し事があるならもう聞かない、忘れて頂戴。 隠し事がないなら、あっても当然のことだもの、私を気にする必要はないからね。 うん、それだけ」 「……」 返事もしなくていい、といわれた以上ナイトのほうからは何も言えない。 少しだけ気まずい沈黙が流れた。 姫が、ベッドに腰掛けて窓枠に肘をついた。 「あの……お茶、いりますか」 「そうね。お願い」 「ただいま」 ナイトがお茶を入れる準備を始める。 カップの立てる音を聞きながら、姫は青く晴れ渡った空とその下のミロスの町を眺めた。 「……あの辺りに」 「?」 「あの辺りに、父が住んでいるのよね」 ナイトが一瞬目を見開いて手を止めた。 「懐かしく……はもはやないわね。いろいろ変わっちゃってるし、かれこれ十年と少し前かしら」 「はい。その頃に、あの方が家の実権を握って……」 「母は私を連れてマレアイアに逃れた。貴女達も一緒に」 すぅ、と目を閉じて、その頃を反芻するように姫はした。 彼がマレアイアに連れて行かれ、女として生活しなければならなかったその始まりのこと。 そのときの事を、姫は思い出しているようだった。 「あの人に実権を奪われても、長子である私が向こうの手に渡らなければチャンスはある。 ……きっと、奪われたものを取り返したかったのね。 父を、憎んでいたんだわ」 そう、静かに姫が呟く。 その表情に返す言葉もなくて、ナイトはただ黙り込んだ。 深く空気が沈みこむかと思われたとき、そこで再び姫は口を開く。 「……でも、それも最後には、今思えばあれが自然なことだったと言ったのよね。 もう父の事を憎んでいない、だから自由に生きていいと言ってくれた。 年月は、憎しみや悲しみを洗い流すんだわ」 その言葉にもう一度姫の横顔を見ると、その表情は穏やかだった。 きっと晩年の、何か悟ったような彼の母の事を思い出しているのだろう。 「あの家に戻るつもりは、もうないんですか? 取り返しに行くのではなく、ただ息子として」 幾分軽くなった空気にほっとしながらナイトは問う。 と、その何気ない質問に、姫は珍しく本気で引きつった苦笑いを返した。 「さすがに……ちょっとね。 大体、『息子』がこんな格好で帰ってきたらひっくり返っちゃうわよ」 「……………」 確かに、と思わず口に出そうになる。 押しとどめるのにナイトはかなりの労力を要した。 そしてまたしかし、とナイトは思う。 家に戻らないとするなら、それこそ自分と姫の関係はなんなのだろう。 お互い一介のハントマンに過ぎないなら、従者なんて必要ない。自分の存在意義は……? ふと気がつくと、姫も何か考え事をしているようだった。 何気なく上げた目と目がぶつかり合う。 「……ねぇ」 「はい?」 そして、姫はナイトのあごにそっと指をかけてキスをした。 「っ……!?」 脈絡のない行動にナイトは顔を赤くしてわたわたと慌てる。 「ひっ、姫!?いきなり何を…… あ、あのそんな、まだ日も高いですし……!」 「え?」 予想に反して不思議そうな表情をした姫の反応に、 どうやら『その気』になってやったわけではないと理解したナイトは 逆に勘違いした自分の恥ずかしさに更に真っ赤になった。 「あ、あー……」 「違います勘違いしないで下さい!」 「はいはい」 わかったわかったと姫が軽く手を振り、ナイトはいつから自分は こんなに頭の中が色ボケしてきたのかと顔を覆って唸る。 「大体そのつもりじゃないなら何でいきなりそんな事……」 少々責任転嫁気味の恨むような視線に、姫はもう一度軽く首を傾げた。 「ただ、貴女とキスをしたいと思っただけなんだけど……」 再びナイトに顔を寄せ、その瞳をまっすぐ覗き込む。 「ねぇ」 後ずさるようにしながらも目が離せないナイトに姫は聞いた。 「私にキスをされるのは、嫌?」 「……っ」 見開いたオレンジの瞳が揺れる。 「……………困ります」 是と否とも言わず、ナイトは辛うじてそう答えた。 姫がその頬に手をかけ、またそっと口付ける。 そうして唇を離し、姫は少し笑った。 ナイトは顔を赤くしながら困ったように下を向く。 「ところで」 身体を離し、姫はまた窓際に座りなおしてから。 話を変えようとしたのかは定かでないが、姫が口を開いた。 「私の知っている限りミロスの周りは安全だった筈なんだけど、 最近妙にドラゴンによる被害が多いらしいの。ナイトも気をつけてね」 「はい」 「それでね。ギルドオフィス支部に行ったら、ちょっとプリンセスを 貸して欲しいところがあるらしくて、少しそっちに助っ人に行くことになったの」 「ミッションのですか?」 「ええ。海岸線の方の広範囲のフロワロを掃うそうよ」 「フロワロを……」 「長くはないけどその間は貴女一人になるから、ね」 「そうですか……分かりました」 「フロワロ踏みくらいしか回ってこないと思うけどね」 「はい……」 歯切れの悪いナイトに姫は少し首を傾げたが、気を取り直して時計を見る。 「さて、こんな時間。そろそろ行かないと」 「あ、はい。お気をつけて」 「うん」 装備をまとめ、姫は部屋のドアに手をかける。 そのドアを開ける前に、姫は振り返ってナイトに言った。 「……今夜は、何もしないから一緒に寝てくれる?」 「……っ、はい……」 子供ですかとか、なんなら子守唄でも歌って差し上げましょうかとか、 そんなことを言えばよかったとナイトが気がついたのは姫が部屋を後にしてしばらく経ってからだった。 ―――――――――――――――――――― 「フロワロ踏み、か」 一人で部屋にいても仕方ないのでナイトは外に出た。 「そして姫はギルドの指示で未奪還地の制圧……ドラゴンを、狩るってこと」 ナイトの脳裏に、白い虹彩と爬虫類のような瞳孔を持つ子の瞳が浮かぶ。 今の彼女の中には、ドラゴンを無条件で敵と見なせなくなる何かがあった。 「人竜……どうしてるかな。あれ以来見てないけど」 ふと姿を見せない人竜のことが心配になる。 よもやドラゴンとして狩られてはいないだろうが、 やはり小さな子供でしかない人竜の消息がつかめないのは心配だった。 「……少し探してみようかな」 そう呟き、ナイトは足を止めて路地裏へ歩き出す。 しかし。 「ここにも」 人のあまり通らない裏通りにも、 「ここにも」 人の流れを覗ける高台や城壁の上にも、 「ここにもいない」 まさかと思って行った沢山の子供が集まる公園にも人竜の姿は無かった。 はぁ、とナイトはため息をつく。 人竜のこういうところはまさにドラゴンそのものだと思った。 ドラゴンは丸きり影のように音も無くフロワロの中を移動する。 そして獲物が居ると分かれば壁をもすり抜けて接近し、接触すると 一気に姿を現して襲い掛かる。(人竜が言うには前者を『幻体』、後者を『真体』というらしい) 人竜もまた、完全に姿を変えることこそ無いが一旦意識から外してしまえば いつの間に、どこに行ったかわからないということがあった。 そんな人竜を探し出すのは困難を極める。 「それにしても、向こうから見つけて出てきてくれてもいいのに……」 そうぼやき、ナイトはまた次の場所を探すために歩き始めるのだった。 結局、彼女が人竜を見つけたのは城門前広場の隅だった。 外に行ったのではないかとやってきて何気なく壁を一瞥し、 ふと感じた違和感にもう一度見直すとそこに座り込んでいたのだ。 「探したわよ、こんなとこでどうしたの」 「……あ」 人竜が憔悴しきって泣きそうな顔を上げた。 ただならぬ様子に心配になってナイトはその肩に手をかける。 と、その感触の異常さに思わず彼女はすくみあがった。 「……!?」 まるで形を保てなくなっているような。 それがナイトの感じた率直な感想、異様な感触に対して思ったことだった。 思わず肩を掴むと、力の抜け切った人竜の身体が倒れこんできて、 くしゃりと形を失った影がその足に引きずられるようについてくる。 「ど、どうなってるの……?」 その呟きに、人竜が億劫そうに口を動かし、何とか次の言葉を出した。 「お……」 「お?」 「お腹すいた……」 「はあ?」 大事ではないことが分かりほっとしつつも、ナイトは納得し難そうな声を上げる。 「……お腹は空かないんじゃなかったの?」 とりあえず人目につかない突き当りのベンチに座らせ、蜂蜜を固めた菓子を与えてやる。 もごもごとそれを口の中で転がしながら人竜は答えた。 「んーとね、フロワロと同化してるときはフロワロから養分を貰ってられるんだけど、 人間の町の中じゃそれができないの」 「ああ……でもここを出ればすぐフロワロがあるじゃない」 「だって門番さんが、子供が一人で出るのは危ないって通してくれないんだもん。 ボクがね、すぐ戻ってくるから大丈夫ですって言っても通してくれないんだよ」 「そりゃあね。でも幻体……?になれば気付かれずに出られないの?」 「ダメ」 「どうして」 「いくら幻体になって隠れてても、 隠れてるだけでそこからいなくなるわけじゃないから…… 人の目の前を通ったりすればさすがに気付かれて、その瞬間に 幻体じゃいられなくなっちゃう。そしたらもう幻体には戻れないし」 「そう……難儀ね」 ナイトは額を押さえながら手を振り、ひとまず人竜を黙らせた。 人竜は特に気にした様子も無く講釈を中断し、蜂蜜の甘さを味わう作業に戻る。 「おいしい」 「そ。よかったわね」 「でも……」 「何?」 「あ、ううんなんでもない」 「?」 ナイトは首を傾げて人竜を見た。 人竜は、一応なんでもないとは言ったもののやはり何か言い出したげに 自分の手元とナイトの顔を交互に見ながら何事か考えている。 「……その、ほんとはなんでもなくはないけど、あ、でもその……」 「だから何よ?」 「……怒らない?」 「?」 「その、もういっぱい迷惑かけてるし、これ以上お願いしたら……」 ナイトはきょとんと人竜を見つめた。 気ままだと思っていた人竜が人に気遣いをみせるようになっているのだ。 人間に慣れてきたのか成長なのか、なんにせよそう思うと不思議な感慨が湧いた。 ふっと笑って人竜の頭に手を乗せる。 「……いいわよ。言ってみなさい」 「うん……」 そして、人竜は蜂蜜の菓子を見て言った。 「あの、ね?せっかくナイトがくれたんだから申し訳なくて言えなかったけど」 「嫌いだった?」 「ううん、本当においしいんだけど……栄養にならないの」 「え」 「ボク、ドラゴンだから人間と同じものを食べてもあんまり……」 「あ……!そっか」 ナイトはまいったなあ、とばかりに首をひねった。 「じゃあ、何が食べたい?っていうか何を食べて……」 そこまで言いながら、 (ドラゴンって何を食べるんだっけ……?) なんとなく嫌な予感に苛まれる、そんな暇もなく人竜は言った。 「それは、やっぱり……」 「やっぱり……?」 「……人間の魂が食べたいな」 「……………」 「?」 返事がないことに首を傾げて人竜は顔を上げた。 「……って、 違う、違うよ!そういう意味じゃなくて!」 冷や汗を浮かべながら後ずさり、あまつさえ剣に手をかけるナイトに 人竜は大慌てでぶんぶんと手を振った。 「本当に……?」 ゆっくりと剣から手を離したナイトが恐る恐るといった感じで戻ってくる。 「本当だってば!」 「じゃあどういう意味なのよ」 「んとね、確かに魂が食べたいのは本当なんだけど、丸ごとじゃなくて 魂が生んだ感情の発露だけでいいの。それでボクたちには栄養になるから」 「発露?」 「うん。喜び、悲しみ、憎悪、怒り、欲望、快楽、感謝、嫉妬、恨み、苦しみ、恐怖そして絶望 どれもが美味、極上のスパイスなんだって偉いひとが」 (誰よ……) 「だから、ね?ちょっとだけナイトの感情を食べさせて、お願い」 「食べさせてって……」 「ダメ……?」 誰かに教わったわけではないから天然なのだろうが、 人竜は上目遣いの完璧なポージングでナイトを見る。 「う……」 庇護欲を刺激されてくらりとなりかけながら、それでも即答はしかねた。 「悪影響は無いんでしょうね?」 「そんなにたくさん貰わないから大丈夫」 「そう……」 (言って見なさいって言ったのはこっちだし…… ここで断ったらこの子が成長する上でも悪影響があるかも) なぜかそんなことまで心配した末、ナイトは決断した。 「分かった、少しだけよ?」 「!いいの!?ほんと!?」 「気が変わらないうちにしなさい。で?具体的にはどうすればいいの?」 「んーとね、ちょっと屈んでくれる?」 「?」 一体何故屈む必要があるのか、分からないながらも言われたとおりに体勢を低くする。 「もうちょっと」 「……?」 言われるままに上体を屈めたナイトの顔が人竜の顔の傍にまで来る。 そして人竜は自分より少し上くらいの高さに来たナイトの顔に向かって背伸びし、 ちゅっ 「っ!!?」 唇が触れたか触れないか、その瞬間にナイトは反射的に仰け反った。 「な、なな何を!?」 「うぅ……」 苦しげな声にはっと気が着いて人竜を見る。 見れば仰け反った拍子に後ろに転ばされた人竜がひっくり返っていた。 「あ、ごめ、大丈夫!?」 慌てて人竜に駆け寄る。 「また存在が削れちゃった……そろそろ消えちゃうかも……」 「ちょっ……そもそもいきなりあんなことするからでしょ!?」 一応助け起こしてやりながらも逆ギレ気味に言う。が、 当の人竜はくらくらした様子であまり耳に入っている様子は無いようだ。 「大体、なんであんなことする必要があるのよ? いきなり、その、キスとか……」 赤くなった頬をごまかすようなナイトの若干荒っぽい言い方に、ようやく起き上がった人竜が答える。 「だって!そりゃ幼体なら漂う感情に触れてるだけで十分かもしれないけど、 ボクもう成体のドラゴンだからそれじゃ足りないんだよ!? もっと直に!きゅーっと吸い取らないと……」 「だ……だから……」 「いじわる……うぅ……お腹空いたよぅ……」 「ちょっ……私が駄々をこねてる訳じゃないでしょ!?」 空腹の極限でお預けを喰らっている状態らしい人竜に恨みがましい涙目を向けられ、 ナイトの心を理不尽な罪悪感が突き刺した。 「だって……じゃあ、なんでしてくれないの……?」 「え……だって……」 実際のところ、なんとなく理解できない話ではない。 ナイトの脳裏に美しい女性の姿で旅人の精気を奪う妖花の話が思い浮かんだ。 が、しかし、ナイトは指を突き合わせる。 「その……キスだし……」 「うー、女の子同士だしいいでしょ……?」 「女の子なの?」 「今は女の子ってことにする」 「くっ……」 ナイトは悩む。が、しかし、目に涙をためた人竜の眼差しに見つめられると、 すぐにでもナイトのNoと言える心はぐずぐずになって膝を屈するのであった。 「分かった、分かったわよ。キスすればいいんでしょ」 「!」 目に見えて嬉しそうになる人竜とは裏腹に、ナイトの脳裏には自らの主が浮かんでいた。 (すいません姫……でもこれは人助けだし、見捨てるわけにもいかないし、 それに相手は子供だし、少なくとも男の子じゃないし……だから許してください) と、そこまで考えて一拍おき、 (って、なんでここで姫が出てくるのよ) 自分の考えたことに自分で反発する。 半ばヤケ気味になったナイトはがっと人竜の顔を手で挟んだ。 「じゃ、するわよ」 「すぐ離されると吸えないから、少なくとも三秒以上はお願いね」 「っ、分かったわよ」 「舌は入れなくていいからね?」 「入れないわよ!」 「入れてくれてもいいけど」 「入れないっていってるでしょ!?」 そして、 ナイトは屈みこんでそっと人竜の薄い唇に自分のそれを触れさせた。 ……いち、に、さん。 かっきり三つ数えて、ナイトは顔を離す。 「っ、これでいいでしょ」 恥ずかしいのをごまかすようにナイトはぶっきらぼうに言った。 さすがに本人の目の前で拭うのは失礼だと思い、唇に残るくすぐったい感触は我慢する。 「……」 「人竜?」 何故か返事が無かった。 怪訝に思ったナイトは人竜のほうを見る。 「ほうっ……」 「!?」 人竜はうっとりとした表情で恍惚のため息をついていた。 「これが……人間の魂……」 「じ……人竜……?」 「あまぁい……………♪」 まるで夢遊病者のように危なっかしい足取りで人竜がたたらを踏んだ。 誰がどう見てもトリップしているその様子にナイトは絶句する。 「あぁ……」 幼い顔に似合わぬ声を上げ、人竜がぞくぞくと身を震わせる。 ナイトが止めた方がいいのか迷っている間にも人竜の身体はふらふらと泳いでいき、 そしてそのまま向こうの壁に『ごん』という音とともに衝突して止まった。 「……」 「……」 「ちょっと変になっちゃった」 「そうね……」 それ以外になんと返せばいいのか分からなかった。 が、ともかく人竜は回復したらしい。 全体に生気が満ちて生き生きと表情が輝き、 その足元に澱む影が黒をいっそう濃くしてざわざわと蠢いた。 試しに人竜の頭に手を置いてみると、人間と同じはっきりとした感触が返る。 「えっと……色々どうなってるの?それにこの『影』は何?」 「んー」 ひとまず体調がよくなったのを確認して、ナイトは聞いた。 人竜は自分の影を見て、 「幻体みたいなもの……かなぁ。ボクの本当の姿を映し出しちゃうみたい。 ボクが人間の形をしてるのは外側だけだから、内側がこんなふうに出ちゃうの。 自分に適応した姿を選ぶんじゃなくて最初からこの形を選んだのがいけなかったのかなぁ」 と返す。 「それっていけないことなの?」 「いけないよ、いくら人間そっくりにしても表面だけだから影とかが不安定だし、 さっきみたいにお腹がすいたら実体が保てなくなっちゃう」 「さっき触ったとき変に柔らかかったのはそれか……」 先程触ったときと、つい今触ったときの感触の違いを思い出しながらナイトは一人ごちた。 「他のドラゴンみたいに完全に真体になれれば 普通の食事をしてももう少し栄養になるし、人間みたいな生活が出来るのに……」 「……でも、仕方ないじゃない。その身体でいいことはないの?」 「んー」 人間のように生活が出来ない、という人竜の言葉に、 ナイトは努めて前向きに人竜に考えさせようと聞いた。 人竜は自分の手を、次に影を見て首をひねる。 「いいことか……どうせなら『黒影』様みたいに影で物が掴めたりしないかな」 「黒影?」 「そう。アイゼンのあたりに大きな黒いドラゴンがいたでしょ? 人類の間ではなんて呼ばれてるんだっけ、デッ……デッ……」 「デッドブラック?」 「そうそれ。……ひどい名前つけたね」 「つけた人に言ってよ、プレロマにいるそうだから」 そのとき世界の南方にある学都で、メガネを首に三つも提げた 緑髪の学士がくしゃみをしたかどうかは定かでない。 「『黒影』みたいに影を動かせたりしたらかっこいいんだけどな」 「……」 それをやれたらますます人間離れするわよ、とナイトは思ったが言わないでおいた。 「まあいいや。ありがとう、ナイト」 「あ、うん、どういたしまして」 それを知ってか知らずなのか、人竜はさして気にしたふうもなくあっさりとそう言った。 一息つき、人竜が生気の満ちた身体を確かめるように手を握りながら、 「そうだ、『姫』さんは元気?」 と聞いた。 「まあね」 「仲良くしてる?」 「……少しはね」 「ふーん……」 「何よ」 「さっきナイトとちゅーしたときに姫さんの移り香が……」 「ーーーっ!!」 ナイトの脳裏に今日の出掛けのことがフラッシュバックする。 思わず振るいそうになる拳を押さえ、ナイトはふるふると身体を震わせた。 「だか、ら、なんなの、よ」 「こ、怖いよナイト……ただ、仲良くしてるみたいでよかったなーって」 「はぁ……前にも言わなかった?あんまり人のそういうことに口出しちゃダメなの。 それに、まあ、確かに少しは仲良くするのもいいかなって思うようにはなったけど あなたが期待するようなことはないわよ」 「ええ?」 「あのね、人間関係はそう単純なものじゃないの。 好きにも色々あるし、好きや嫌いだけでもないのよ」 「うーん……」 人竜が納得したようなしないような顔でナイトの周りをうろうろしながら唸った。 「んーと、ナイトがそれでいいならボクもそれでいいんだけど……」 ぽす。 人竜がおもむろにナイトに背を預けるように後ろ向きによりかかる。 その状態で見上げてくる人竜に、ナイトはどうするということもなくその顔を見下ろした。 「……例えば姫に何かあって死んじゃったらどうする?」 「え?」 一瞬、何を言われたのか分からなかった。 ようやく理解が追いつくにつれ、その突拍子もない発言に乾いた笑いが浮かぶ。 「は、はは……いきなり何言うのよ」 「どうして?」 「どうしてって、普通そんなこと考えないわよ……」 「だから、どうしてって、思うんだけどな」 気を悪くしたようでもなく、ふざけているようでもなく、純粋に人竜が首を傾げる。 「だって、二人ともハントマンなんでしょ?」 「……」 そう言われても、ナイトはまだひきつりかけた笑みを浮かべながら諭す言葉を探した。 いや、だって、ねえ。 そんなこと。 …………… 先の見えない曇り空の下に放り込まれたような気がした。 ハントマンなら誰だって直面している、ありふれたと言ってすらいい問題だ。 しかしどうして自分がそんなことを考えなかったのかといえば、 どうして他のハントマンがそんなことを話し合わないのかといえば、 ……考えたくもないからだ。 半ば逃避するように、それがナイトの出した結論だった。 ふと気付けば相変わらず人竜がナイトを見上げている。 「あ……ああ」 首を振って、ナイトは言った。 「大丈夫……だと思いたい。手柄より安全を重視してミロス方面を選んだんだし、 そういう事態にはならないって」 「うん」 少し強く人竜の頭に手を乗せて、ナイトは続けた。 「正直なところ、考えたくもないの。考えても、答えが出ないのが分かってるから」 「そっか……。じゃあ、考える必要がないように、したいね」 「?」 どういう意味なのかと、白い瞳を覗き込む。 「ドラゴンと人間が仲良くなれば……きっと、心配することはまず無くなるよね。 戦わなくてよければ、死ぬ人だって出ないんだもの」 「ん……」 到底実現不可能に思えるそんなことを、人竜は子供にだけ許された 何にも縛られない純粋な希望でもって言ってのけた。 「……」 その目をもう一度覗き込む。 唯一つ分かったことは、人竜がそれを不可能だと思っていない、ということだった。 「ねえ、人竜」 ナイトは聞いた。 「ハントマンがドラゴンを殺すのをどう思う?」 「どうって……」 思いもかけない質問だったのか、人竜が怪訝な顔をする。 しかしその表情をすぐに若干暗いそれに変え、人竜は呟いた。 「ドラゴン同士に仲間だって感覚はあまりないけど…… でも……あんまり嬉しくない、かな……」 「そう、そうよね。でも実際問題、ドラゴンを狩らないと人間は生きていけないわ。 私だってこれまでに襲ってきたドラゴンを倒してきた。 そんな私と、人竜は仲良くできる?」 「仲良く……できないの?」 身を離し、悲しそうに見てくる人竜に「ううん」とナイトは返す。 「私は少なくともあなたと仲良く出来ないと思わない。 でも、襲ってくるドラゴンは倒さないといけない。 人竜は……それでも私と仲良くしたいと思ってくれるか、そう思ったの」 「そっか」 否定されているわけではないと知り、人竜の表情が幾分和らいだ。 そしてナイトの手をとり、人竜はまっすぐ目を見て言う。 「あたりまえだよ?」 「人竜」 「……きっと、ドラゴンと人間は仲良くできるよ。 今はまだ、戦う以外に接する方法を知らないけど、でもきっと。 ドラゴンは、人間が嫌いなわけじゃないもの」 「そうかな」 「自信はないけど、でもボクはナイトと仲良くしたいよ、ずっと。 だから、ドラゴンと人間が仲良く暮らせるようになって欲しい。 人間の生み出す喜びや、幸せを糧に生きていくことだって出来るって、ボクが証明するんだ。 そうすればきっと……だから、ね、ナイト、これからも仲良くして」 「……」 しばらくして、ふっと優しく笑って彼女は人竜の前にしゃがんだ。 「分かった。これからも仲良くしてあげる」 「……うふふっ」 これ以上なく嬉しそうに、そして照れくさそうに人竜が笑った。 自分と同じ高さに目線を合わせたナイトに向かって、人竜は言う。 「嬉しい。……じゃあ、ね。ボク絶対ナイトに嘘はつかない。信頼の印。約束するね」 「うん……私も約束する。倒す必要のないドラゴンは倒さない。共存できるか、確かめよう」 「じゃあ、指きり!」 互いの小指を絡め、ナイトと人竜は古くからの約束のしるしをする。 ゆーびきーりげんまん、歌いながら手を揺らすと心も不思議と上向くようだった。 (そうよね、きっと) 戦わなくていいなら、それは人竜にも自分たちにとっても望むべき世界だ。 誰もが望む平和な世界を、ナイトはそんなふうに想像した。 そしてそれは、ナイトがこの子と会えてよかった、そう思い始めたことの表れでもあった。 ―――――――――――――――――――― 「そろそろ姫も戻ってくる頃かな」 ナイトと人竜は城門前広場に戻ってきた。 「さあ、私も戻ってなんかしないと……ご飯でも作ってみようかな」 思い返せば今日は仕事らしいことなどなに一つしていないことに気付き、 元来が生真面目なナイトは何かしないとという気持ちになって考える。 「料理できるの?」 「まあね。でも料理なんて野宿のときしかしてないし……食べに出たほうがかえって 安く上がるかも?でもそれだと……うーん」 「たまには作ってあげたら喜ぶんじゃないかなあ」 「おいしく作れるならそうなんだけど」 とりとめのないことを話しながら二人は歩く。 門の方で何かあったのか人が集まっているのが見えた。 「それにしても」 少し、声のトーンが落ちる。 先程人竜と話した不吉な仮定をまた思い出したからだ。 もし姫がいなくなってしまったら。 そんなことにはさせないと思っても、それを考えただけで心が沈んでしまう。 「どうしたの?」 「なんでもない」 そう、なんでもないのだ。 再びナイトは思考を切り替えた。 「……で、ミロスでは色々と装飾に凝ったケーキも食べられるんだけど その他ならぬミロスの風習であるケーキでもなんでも平等に分ける文化が仇になってね。 どう考えても平等に分けられない装飾のケーキが……」 「あはは」 談笑しながら二人は歩いた。 ともかく今は楽しく話していようと思う。 心配してもどうにもならないことなら、今を充実させるほか無いのだから…… 「……それにしても向こうが騒がしいね?」 人竜の言葉でふと我に返ったような気がした。 城門の方を見ると相変わらず人々が集まり、ハントマンらしき人影も出入りしているのが見える。 「そうね。場所を移す?」 「ええ、何があったか気にならないの」 「なる……にはなるんだけどね。あなたをハントマンに近付けるのは避けたほうがいいし、 この場合は近付かないほうがいいと思って」 「あ、そっか。忘れてた」 「心配ね……まあいいわ。じゃあ向こうの方に……」 「……なんでも海岸線のほうで……」 そのとき、確かにその単語を聞きつけて、ナイトは足を止めた。 「どうしたの?」 「いや……」 なぜだかとても嫌な予感がして他の話が聞き取れないか耳をすますが、 どうもざわざわとした雑音ばかりで欲しい情報がつかめない。 「ごめん、ちょっと行って来なきゃ」 振り返って人竜にそう言い走り出す。 ナイトの様子を見て取った人竜はどこからか以前買ってやった、 大きな黒い帽子を取り出して目深に被ってついて来た。 小走りに集団に駆け寄ったナイトは、そこらを歩いていたヒーラーの男を捕まえる。 「すいません、何があったんですか?」 「ああ、ギルドの方から緊急でミッションの立て直しや怪我人の治療に引っ張り出されてね。 意外と大規模な増員なんでてんてこ舞いなんだよ」 「っ、だから、なにがあったんですか!」 聞きたい情報が知りえず、ナイトは自分でもわけの分からぬ焦燥に急かされて イライラを隠し切れずに問い直した。 男が面食らった様子で、しかしナイトの質問に答える。 「いや、その……海岸線の方にフロワロを掃いにいったパーティーがいたんだがね。 最近ここらのドラゴンが何故か凶暴化してるって聞いてるだろ? いつもならいない数のドラゴンがそこにいて、ひとたまりも無く壊走したんだそうだ」 「っ」 ひゅっ、とナイトの喉が鳴った。 予想だにしなかった事態にぞっと寒気が走り、冷たい汗が流れる。 しかし、本当にナイトを蒼白にさせる一言はこの次だった。 「それで怪我人の治療にも駆り出されたんだけど、今回はいつもに比べて被害も大きくて…… ……男の人が一人、死んだらしい」 気がつけば走り出していた。 何か言いかける人竜を後に残し、中央通りを疾走する。 ハントマンの宿命。いつ来るか分からない不幸。 心配してもきりが無い以上、どこかで割り切らなければならない。 ――そんなことを考えていた先程の自分を斬り殺してやりたい! そうとさえナイトは思った。 心配しても仕方がないことだと思った、それが、今来るなんて聞いてない! ミッションの怪我人が運び込まれるとすれば宿の治療院ではなくヒーラーギルドだ。 本気の全力疾走に、何事かと振り返る街の人を時に半ば突き飛ばしかけながらナイトは走る。 悪夢が現実になった気分だった。 ヒーラーズギルドの廊下を走っている時点ですでに酷使されたナイトの呼吸器は限界を向かえ、 ナイトは呼吸する一動作ごとを苦しげに行いながら無理やり走りを維持して前に進んでいた。 「姫……!!」 ―――――――――――――――――――― 弱虫だった少女時代。 それから十年後。弱虫だった娘はその十年に、 弱い自分など許せないわがままで高慢で接するもの全てに強がった時期を経て、 やがて誇りを持った騎士へと成長した。 ……少なくとも、表面上は。 さて、では内側はどうだっただろうか。 胸に浮かぶのは考えないようにした疑問。 自分の元から姫がいなくなったら何が残る? ずっと、姫のいないときを知らずに、生きてきた自分に何が? どんな答えが出るか本当は分かっていた。 ……何も残らないに決まっている! ここに至って彼女は一つの絶望的な考えにぶち当たった。 (私は、ずっと姫のために訓練を受けて、仕えてきた。そんなの嘘だ) 彼は自分なんていなくたって自分の道を決めて生きていける。 それに比べて自分はどうだろう? 騎士として決められた道にすがり付いて、自分では何も決めないままここまで来た。 依存してるのはどちらだろう? もし、 もしそんな自分から、 姫がいなくなったりしたら―――! ―――――――――――――――――――― 「……姫っ!!」 掠れて裏返ってしまいそうな声とともに、ナイトは壊さんばかりの勢いでドアを開けた。 「なあに?」 そして、正面の椅子に座る、左腕を包帯に覆われた人物――姫がのんきに返事を返した。 「あ……」 目の前に、確かに姫がいて、返事をしたのだと確認して…… ナイトはへなへなとへたりこんだ。 「ちょっ、どうしたの?」 「姫……」 慌てて歩き寄った姫が、消えてしまいそうな声音とともにナイトが握り締めた 服の襟に引っ張られてそのままつんのめりかける。 「よかった……」 「……ナイト?大丈夫?」 完全に把握はしなくとも、震える手できつくきつく襟元を握り締める 彼女の状態を理解した姫は優しく頭を撫でてやりながら聞いた。 「ね、ほら、どうしたの」 姫にすがりついた状態のまま、小さな声でナイトが喋り始める。 「海岸線の方で何かあったって、パーティーが ドラゴンの大群に襲われて敗走しったって聞いて……」 「うん」 「姫も、海岸線の方でパーティーに参加するって聞いてたから」 「うん」 「それで、男の人が一人死んだって…… 心配で、心配で……………!」 「うん……え?」 ひとつひとつ相槌を打っていた姫が、最後だけ怪訝な顔をして首を捻る。 「ええと……ナイト。これは別に言わなくてもいいことだけど」 「……?」 「対外的には、私は女よ?」 「あ」 ぐったり、と。 今度こそナイトは両手を着いてへたり込んだ。 そんなナイトに姫がそっと話しかける。 「でも、心配してくれたんだ、ありがとう。それと、ごめんね?」 「……………」 「さ、立って」 ナイトの手をとって立たせると、それにつられて 力の入った左腕が痛むように姫が顔をしかめた。 「つつ……。大事にはならなかったけど、それでもざっくりやられちゃって」 「大丈夫、なんですか」 「まあね。重傷を負った人もたくさんいるし、それに比べればマシなほうだわ。 あれだけの数のドラゴンに襲われて、総崩れになって、 それでこの程度で済んだんだもの、本当に…… ……本当に……幸いなほう……だった」 言葉の最後のほうで声のトーンが暗くなり、 姫は額に手を当てて首を振りながら憔悴したため息をついた。 「姫」 「あ、ううん。そろそろ戻りましょ」 手を引かれるまま、ナイトは姫に連れられて廊下にでる。 「そんなに、酷かったんですか」 「ええ。……私は、彼に比べれば、命があっただけ」 姫が不意に立ち止まり、そこにあった部屋の入り口からそっと中を見た。 同じように顔を出して部屋を覗きこんだナイトは、そこにある一つの悲劇を見る。 「あ……」 寝台に寝かされ、白い布を被せられた人影。 入り口からはよく見えないが、それが誰なのかはナイトにも分かった。 想定外の強襲で命を落とした彼の周囲には、彼の仲間と思しき面々が沈痛な空気を作り出している。 その中で一人、やはりハントマンと見える女性が彼の枕元にすがり付いて泣き崩れていた。 (ああ) 彼女の気持ちが痛いほど分かるとナイトは思った。 もし自分が同じ立場だったら耐えられない。 きっとあそこに横たわっている人は彼女にとって大切な人だったのだろう。 愛する人を突然に失い、その悲しみを思うと胸が痛くなるとともに それは想像しても想像しきれない程のものだとも思う。 (……) 自分が考えたことの意味に気付かぬまま、 その女性と自分をシンクロさせてナイトは悲痛な感情に沈み込んだ。 その腕を誰かが引く。 顔を上げると姫が、もういこう、と表情で示してもう一度ナイトの腕を引いた。 再び引かれて歩き出しながらもう一度ナイトは振り返る。 聞こえてくるすすり泣きに悲しげな表情をして、彼女はその場を立ち去った。 ―――――――――――――――――――― 「しかしまあ、また破れちゃったわね」 ようやく帰り着いた部屋で、姫が脱いだドレスを見ながら言った。 その傷がかなり大きい事を確認すると一つため息をついてそれをぞんざいにベッドに放り投げ、 続いてティアラも同じ運命を辿らせる。 輪にした三つ編みを解き、インナー姿の青年になった姫は左肩をかばいながらぱきぱきと首を鳴らした。 「早いとこ縫い直したいけど……お裁縫道具なんて荷物にあったっけ?」 「……」 「ナイト?」 「あ、はい」 やっぱりないよね、どうしようと姫はドレスに目を戻す。 その背中を、ナイトは見つめていた。 じっと、ずっと、見ようによっては据わっているようにも見える目で見ていた。 「……姫」 「ん?」 いてもたってもいられずナイトは姫を呼んだ。 しかし、続く言葉が出てこない。 言葉にしたいものを言葉に出来ない歯がゆさを堪えるように、ナイトは胸の前で手を握り締めた。 「……、」 胸の内側で何かが燻っている。 例えるなら全力疾走した後の胸の苦しさがずっと続くような感覚。 それはあの凶報を聞いた瞬間に刻み付けられた恐怖だった。 こうして彼の無事を確認しても拭いきれない残滓が、 汗ばむほどの熱い動悸とぞっとするような薄ら寒さを同時にナイトに味あわせ続けている。 この感覚を消し去りたい。 姫がここにいることを確認して安心したい。 しかしそれを伝える言葉をナイトは持たず、 考えて、考えて、考えた末彼女は一つの答えを見つけた。 静かに手を自分に備わった長い金の髪に運ぶ。 それを纏めている白と黒のリボンを、指がそっと掴んだ。 「っ、」 以前姫が自分にしたように。 今度は自分で、ナイトは長い尾を作っている金の髪を解く。 それを見た姫が微かに目を見開いた。 もう片方の髪も解き、ナイトは心細げに目を伏せる。 そして、 彼女は黙って彼に自分の身体を押し付けた。 「……………」 顔を伏せたナイトの背中が小刻みに震える。 少しの間を置いて、やがてその肩に優しく姫の手が乗せられた。 「ごめんね」 姫が静かに声をかける。 ナイトはより強く彼の服を掴んだ手を握ることで答えた。 「おいで」 無言のメッセージを間違えずに理解した姫が、ナイトの手をとってそっとひく。 ―――――――――――――――――――― 「ん……」 寄り添ってベッドに身を投げ出すと、ナイトは自分から口付けをせがんできた。 優しく答えてやりながら、姫はナイトを抱きしめる。 ぎゅっとしがみついてくる彼女に、彼は愛おしく思いながらその髪を梳いた。 そして思う。 (……服を脱がせない……) ひしと身を寄せるナイトは、その一心さのあまり姫の思惑など 露とも知らずにただ服の端を握り続ける。 (ま、それでもいいか) 「ちょうど今日は何もしないなんて言ってたとこだしね」 それはそれでいいか、といった感じの姫の言葉に、一方のナイトは はっとしたように姫の胸に押し付けていた頭を起こした。 特に不満そうでもないその表情に、ナイトは自分が彼を意図せず拘束している間に 彼が何を考え、どういう結論に達したのかを理解する。 「あ、違」 「?」 「今……今、脱ぎます」 「別にいいのよ?」 「いえっ」 言い切って一旦離れ、あせあせと服を脱ぎ始めるナイトのいつに無い行動に 姫はしばしこめかみを掻き、それから自分もシャツのボタンを外しはじめた。 「……」 服を脱ぎ終わったナイトが姫の裸の胸に頬を寄せる。 預けられた頭を優しく姫は抱いた。 結局服を脱いだだけでさっきと同じようになんのアクションもとれない状態なのだが、 姫にはそれを言う気はなかった。ただ、何も言わずに抱いている。 しばらくそうして、不意にナイトは姫の顔を見上げた。 「……」 いつもの一歩おくような表情はどこにもなく、潤む眼がひたすらに何か訴えた。 そしてどん、と、今度は肩に額を押し付ける。 「怖かったんです」 言葉を探すように呟く。 ゆっくり、ゆっくりと、姫の反応を恐れるかのように視線を上げながら、 にじり寄るように近い身体を更に寄せる。 おずおずとズボンに手をかける。 「凄く、怖かったんです」 はしたないと、あるいは興醒めだと、拒絶されることを恐れる眼でナイトは姫を見た。 拒絶しないでほしい、見捨てないでほしいと全身で表現している。 「だから……お願いします、だから」 泣き出しそうな視線を一瞬たりとも逸らさずに彼女は懇願した。 「だから……!」 「ちょっと……待って」 気圧された様子で姫が制止した。 ぴたりとナイトの動きが止まる。 悲劇的なまでの速度で絶望に染まる表情に、慌てて姫はそうではないと首を振った。 「落ち着いて、拒んだりしないから。……ね?」 包むように頬に手を当て、そっと手のひらで擦る。 ぐずるような顔でナイトがもう一度自分の顔を見ると、彼は少し落ち着いて話し始めた。 「急に止めてごめんね、望むようにしてあげたかったんだけど。 急すぎて追いつかなかったの…… 突っ走り過ぎなくて大丈夫だから、落ち着いて。 その、えと、私にも準備が必要だし…………濡れてない」 「あ」 言われて初めて、ナイトは自分の身体が準備が出来ていないことに気付いた。 頭だけが目的だけ考えて、身体はその気になっていなかったのだ。 彼女は恥ずかしくて、情けなさにうつむいた。 そんな彼女を抱き寄せて、ぽんぽんと彼は背中を叩いた。 「どこにも行かないから。のんびり、準備が出来るまで待とう」 その腕に抱かれたナイトは、やがてゆっくりと自分も腕を姫の背中に回した。 姫が耳元で問う。 「怖かったの?わたしがいなくなるのが」 「……はい」 「そっか」 「……」 「そっか」 「……」 「そうだよね。 私も、貴女がいなくなったら耐えられない」 「……」 「ねえ、ナイト。 次から、クエストやミッションは必ず二人で行くことにしよっか……?」 「……はい……」 掠れるような声しかでなくて、馬鹿みたいに首を縦に振るしか出来なかった。 あらためて姫がナイトの背中に腕を回し、腰を引きよせるように抱き寄せた。 額辺りに顔を寄せて、うつむくナイトの表情を窺ってくる。 ちらりと目を上げた彼女は、伸び上がるように口付けをせがんだ。 ナイトの耳のあたりに手を当てて、姫がそっと応えてやる。 唇が離れると、ナイトは陶然と息を吐いた。 少しだけ安心した彼女は、ずり、と姫の顔を上から見るようにさらに伸び上がった。 「……姫」 やや上ずった声で、ナイトは呼んだ。 「……やっぱり、しましょう」 「ナイト」 「駄目……ですか……?」 少し身体をくねらせて、悲しげに今は少し下にある姫の顔を覗き込む。 姫の手がそっと彼女の細い腰に触れた。 「いいよ……しよう」 肩をつかまれて、たった今起こしかけた身体をベッドに押し倒された。 覆いかぶさるようにせり上がってくる姫に、ナイトは両手を伸ばす。 「……」 姫の顔の両脇を通って、頭の後ろで指を組む。 向き合った彼の顔をまっすぐに見て、彼女はやや挑発的に微笑んだ。 少しだけ面食らったように止まった姫の顔が、すぐに笑みへと変わる。 嬉しそうに微笑むと、彼はこつん、と額をナイトのそれに軽く当てた。 二人でくすくすと笑う。 そうしてから、姫は自分の顔のすぐ脇にあるナイトの腕に触れた。 彼女の手をとって、外側から包むように自分の頬へと当てる。 彼は目を閉じてしばしの間、その手に自分の頭を預けていた。 「……」 ナイトがそれを眺めていると、姫はおもむろに目を開け、頬に当てていたナイトの手を 自らの顔から離して握りなおした。 彼の指は細くて長い、とナイトは思う。 男性にしては細く優美で、しかし筋張った男性らしさも混じったきれいな指だ。 手のひらを合わせ、その指に自分の手が絡め取られてベッドに押し付けられるのを 彼女はうっとりと見つめた。 見下ろした姫は顔を近づけて口づける。 まず唇に、あごの下に、喉に、そしてもっと下へ。 「……あっ」 吸われてナイトは思わず小さな声を漏らした。 胸の上で姫が紫の髪を揺らすたび、あ、あ、と細く声が上がる。 「……っ」 やられっぱなしはしゃくだとナイトは思った。 「?」 頭を抱きかかえるようにされた姫が疑問の声を上げる。 そのままナイトは彼の体を引き倒し、上下を入れ替わるように体を起こした。 引き倒された姫はきょとんとした表情で見上げている。 それを今度はナイトが見下ろした。 「……」 身体をすり寄せるようにしてぞくぞくと震える。 姫の顔をはさむように手を当てたナイトは、じっとその瞳を覗き込んでいた。 「ナイト」 不意に彼が彼女を呼んだ。彼女は顔を寄せる。 唇へ、でなく頬へ。そのまま首筋へ口付け、食むような愛撫を加える。 「くすぐったいわ」 姫が身をよじって笑った。 ひとしきりの場所へ唇を這わせ、ナイトが体を起こす。 どことなく気だるげな表情を浮かべ、彼女の口からほうと吐息が漏れた。 ぺたんと姫に乗っかってもの言いたげにするナイトと、姫の目が合う。 少しの間見つめあうと、彼女はたどたどしく動き出した。 「ん……」 腰を上げ、両足をゆるく開いて先端を自らにあてがう。 「大丈夫?」 「大丈夫、です」 姫が体を起こしてナイトを支えた。 その胸に身体を預けて、ナイトは不慣れな様子で正しい位置を探る。 ようやくその位置を見つけ出すと、彼女はおもむろに体重をかけ始めた。 「う、あ……」 ナイトの白い喉がか細く鳴いた。 押し殺した呻きの中に、微かに甘さを含んだ声を上げながら、 ナイトは自らの身体にゆっくりと杭を打ち込んでいった。 ―――――――――――――――――――― 「……………………」 ナイトがようやく人竜を見つけたとき、人竜は拗ねていた。 「……あの」 「ボクのこと置いていった」 「ええと」 「ボクのことなんてすっかり頭からなくなってた」 「ご、ごめん」 「……ふん、だ」 人竜の『影』がこれ見よがしにドラゴンの形をして、 尻尾でしたんしたんと地面を打っているような動きを繰り返す。 ナイトは困り果ててそっぽを向く人竜の顔を覗き込んだ。 当然のごとく反対側に顔を向けて拒否され、彼女は肩を落とす。 「ね、悪かったってば。どうしたら許してくれる?」 「……」 す、と影が人型に戻った。 「……ん」 人竜が目を瞑り、黙って顔を上に向けた。 ナイトが戸惑う。 「え、と」 「お腹すいた」 「う゛」 意味を理解したナイトが呻いた。 困ったように辺りを見回すが、都合の悪いことに、あるいは都合のいいことに あたりを歩いている人影は見当たらない。 たとえ人影があっても人竜が要求を撤回したかは分からないが。 「……わかった、わかったわよ」 「ん」 目を瞑ったままの人竜の顔から、少し険がとれた。 「……」 神妙な顔で見下ろしたナイトは、喉の奥でしばし小さく唸ってから やがて諦めたようにそっと口付けした。 しようとした。 「ナイト、そこにいるの?」 ナイトが硬直した。人竜が一瞬で気配を消し、影のようにその場から消え失せる。 一人だけそこに残されたそのおよそ二秒後くらいに、後ろの路地から姫が姿を現した。 「こんなところにいたのね」 「あ、ひ、姫」 「?」 首を傾げる彼に、ナイトはぶんぶんと首を振って平静を装った。 普段通りの自分を取り戻して聞く。 「いえ、なんでも。なにかご用ですか?」 「用はないんだけど、ね」 「……私の傍を勝手に離れちゃだめじゃない」 「っ!」 不敵かつ悪戯げな笑みを浮かべ、唐突に姫がナイトの腕を取って引き寄せた。 「ふふ……やっぱり貴女、可愛い。素敵。どこだって行かせたくない」 「……っ!!」 発せられた言葉は、ナイトを絶句させるに十分な威力を持った。 「な、な」 「どうしたの?私の我侭はいつものことでしょう?」 「や、いや、変です!今日はどうしてそんな……」 「再確認したから……かしら。 長らく貴女が傍にいることの幸せさを忘れてたみたいだけど、 心配してもらって、心配かけちゃって、思い出した。 …… 改めて思った。私、貴女のことが大好き。愛してる。 傍に、いてほしいな?」 「あ、う」 至近距離に顔を寄せ、低く囁かれる言葉にナイトは思わず頬を染めた。 口をぱくぱくと動かしながら、あ、とかう、とか声にならない声を出す。 そして――ナイトはふと、向こうの路地を見てしまった。 「……………………」 ――建物の陰から半分だけ姿を覗かせ、人竜がじっとこちらを見ていた。 「……!」 一気にナイトの頭の中が冷えた。 まずい、と思ったがそこはそれ、ナイトの心中など与り知らない姫が追撃をいれる。 「いやなの……?」 「え、あ、いえ!」 慌てて返事をする。 静かに、しかしこの上なく嬉しそうに姫が微かな笑みを浮かべた。 「ほんとに?」 「あ、はい」 「……ふふっ」 今度こそ嬉しそうに微笑んで、姫がナイトの首筋に手を回した。 「え――」 と思う間もなく、姫がナイトに口付けた。 愛おしくてたまらないというように優しく、熱を帯びた口付けにくらりと視界が揺らぐ。 名残惜しげに唇を離し、姫が珍しくはにかんだ。 ナイトもまた真っ赤になって、それでももじもじと何か口を開こうとした。 「……………………」 ――再び見たその視界で、人竜の辛うじて人型を保っている『影』が静かに攻撃色である赤に染まる。 「……」 「?」 「あ、あの、場所を変えましょう!」 「え」 いきなり様子を変えたナイトに姫が面食らう。 「どうしたの、急に?」 「ここんなところで突っ立っててもなんですし、ね!? 買い物とか行きましょう!少し服とかも補充しないといけませんし!」 「分かったけど……って、わ、ちょっと」 「さあ!」 困惑する姫の腕を引っ張って、ナイトは急いで商店街のほうへ歩き始める。 早足で急ぎながらもナイトは心の中で、更にへそを曲げたであろう人竜が 空腹も手伝って凶暴化し、人を襲わないように祈るのだった。
https://w.atwiki.jp/7thdragon/pages/137.html
戻る プロローグ広場 旅の宿 六剣亭 旅の宿 六剣亭 地下酒場 旅の宿 六剣亭 2階 ギルドハウス 民家2 民家3 民家4 民家5 倉庫 ギルド管理部 クエスト管理部 ミッション『洞穴にひそむ影』発生後広場. 旅の宿 六剣亭 地下酒場. 旅の宿 六剣亭 2階. ギルドハウス. 民家1. 民家2. 民家3. 民家5. 倉庫. ギルド管理部. クエスト管理部. ミッション『洞穴にひそむ影』受理後広場. 民家4. ギルド管理部. クエスト管理部. 猛る野獣撃破後広場 . ギルド管理部 . ミッション『洞穴にひそむ影』完了報告後クエスト管理部 . 広場_ 民家4 . 旅の宿 六剣亭 地下酒場. エランに会った後広場。 旅の宿 六剣亭 地下酒場。 旅の宿 六剣亭 2階。 ギルドハウス。 民家1。 民家2。 民家3。 民家5。 倉庫。 ギルド管理部。 クエスト管理部。 大統領府 ミッション『大統領からの依頼』受領後広場” 旅の宿 六剣亭 2階 民家3” 民家4” ギルド管理部” クエスト管理部” 王の間 ミッション『大統領からの依頼』クリア後広場’ 旅の宿 六剣亭 地下酒場’ 旅の宿 六剣亭 2階’ ギルドハウス’ 民家1’ 民家2’ 民家3’ 民家4’ 民家5’ 倉庫’ クエスト管理部’ 大統領府 王の間’ プロローグ 広場 {町によくいる男} 最近、町に奇妙な噂があってね…その解決にあたるハントマンを探してるって話だよ僕が聞いた話だとラビっていうモンスターが大量発生するとか 蝶々が異常なほど大きくなっているだとか あぁいったい何が起こるんだろう…! {噂好きのおばさん} ちょっとあなた聞いた? ときどき大統領が大統領府を抜け出しているらしいわよ …あら、あなた大統領のこと知らないの? 知っていますか?→はい {噂好きのおばさん} そうよね、知ってるわよね 知っていますか?→いいえ {噂好きのおばさん} カザンを治めるドリス大統領よ 強いのはもちろんカリスマ性もあって男前! 想像しただけでおばさん、ドキドキしちゃうわ {ミロスの騎士} 俺はミロスという国から来た ミロスはここカザンから東にいった国だ 道中、モンスターも出るが新人ハントマンでもたどりつくことができるだろう {旅するメイド} 私はあなたがたと同じ世界中を旅するメイドです え? メイドが戦えるのかって? ウフフメイドをあなどってはいけませんよ♪ {不適に笑う男性} フフフフフフ… {雑貨屋 黒リャマ} いらっしゃいませ!冒険に必須の回復薬はいかがですか? 「店を出る」以外を選択後 {雑貨屋 黒リャマ} 他にご用はありますか?なんなりとどうぞ! 「話をする」を選択 {雑貨屋 黒リャマ} 回復薬は多めに持っていて損はないと思いますよ 「店を出る」を選択 {雑貨屋 黒リャマ} ありがとうございました!またきてくださいね! {弁当屋 旅人食堂} いらっしゃい!美味しい美味しいお弁当はいかがかしら? 「店を出る」以外を選択後 {弁当屋 旅人食堂} あら、もういいの?もっと見てってちょうだいよ! 「話をする」を選択 {弁当屋 旅人食堂} 食品も普通のアイテムも効果は似たようなものだけどこっちの方が楽しいでしょ? 「店を出る」を選択 {弁当屋 旅人食堂} はい、どうも!またきてちょうだいね! {バラッカ武器店} なんか買うか?見ていくだけでも良いぞ! 「店を出る」以外を選択後 {バラッカ武器店} 他になんか買うか?見ていくだけでも良いぞ! 「話をする」を選択 {バラッカ武器店} 良い武器を持て! な! 「店を出る」を選択 {バラッカ武器店} 毎度あり!またこいよ! {新米ハントマン} 外に出る前に準備をしないとな 武器・防具・アクセサリー買ったら装備を忘れずに、と あ、アイテムもほしいな回復アイテムはたくさん持っていたい あれ?そもそも今、お金はいくら持ってるんだっけ? …あれ?お金、落としたかも… {晴れ晴れした男} 今までここで店を開いていたけどやっぱり長年の夢であるハントマンになることにした! (*1) {駆け出しのリタ} 私が入りたいと思う理想的なギルドがなかったの だから自分でギルドを作ったわ! どんな人が私のギルドに来てくれるのか楽しみ♪ {退屈そうな衛兵} 大統領府には入れないよ あーあ…もっと刺激的な任務につきたいなぁ… {しかめっ面の衛兵} 待たれよ!ここは大統領府である用のない者は立ち去れい 旅の宿 六剣亭 {旅の宿 六剣亭} ここは旅の宿 六剣亭だよ宿泊費は7G泊まっていくかい? 泊まりますか?→はい {旅の宿 六剣亭} ゆっくりお休み セーブしますか?→はい|いいえ {旅の宿 六剣亭} いってらっしゃい 泊まりますか?→いいえ セーブしますか?→はい|いいえ {旅の宿 六剣亭} いつでも泊まりにおいで {イカス治療院} 毒や石化などバッドステータスをチョイチョイと良い感じにするよ 「治療する」を選択 (*2) {イカス治療院} みんなヘルシーだよ 「蘇生する」を選択 {イカス治療院} 誰がやられたんだい? (*3) {イカス治療院} チョチョイのチョイ! (*4) {イカス治療院} みんな生きてるじゃん 治療or蘇生後戻る {イカス治療院} 他に用はあるかい? (*5) {イカス治療院} みんな生きてるじゃん 「店を出る」を選択 {イカス治療院} 死して屍拾っちゃうよ 旅の宿 六剣亭 地下酒場 {キザなマスター} 見かけない顔だな新人か? ここにはいろんなヤツが集まるたまに顔を出して情報収集に役立てるといい また来いよ、ヒヨッコども {常連客} 飲んでいるかね?若者たちよ! 俺?俺はただの常連客だよ {居眠り客} ヒック…ウィ~……あ~? んー?ん~… {カリユ} いらっしゃいませ!はじめまして! だよね? 私はカリユ、よろしくね! {カリユ} ウチの料理はどれもおいしいからゆっくり味わっていってね! 旅の宿 六剣亭 2階 {くつろぐルシェ} カザンにはハントマンが多いから商売がはかどるわ 昨日まで露天をだしてたんだけど持ってきた商品がアッ……という間に売れちゃった わざわざネバンプレスからやってきたかいがあったわ {アイゼンの貴族} なるほどこれが宿屋というものか アイゼンにある私の屋敷の物置くらいの広さだな! この狭さがなかなか心地いいではないか ギルドハウス {不動産管理人} いい物件だと思うんですけどねぇ カザンは冒険者が多いから家が売れないんですよねぇ こまりましたねぇ 民家2 {こわもて風な男} ちくしょう!ない! ないぞ!どこいっちまったんだ!? 気が散るから話しかけないでくれ俺は今探し物中なんだ! なにが入っているかな… 宝箱の中には『ハート型の手鏡』があった! {こわもて風な男} 触るな!それは俺の大事なコレクションだ! ハート型の手鏡を宝箱に戻した… 民家3 {さわやか剣士} これからミロスまで行ってクエストを探そうと思うの カザンのクエストはほとんど受けたしね {熱い剣士} ミロスでクエストに挑むぜベイベ! 困っている人を一人でも救いたいんだ! 民家4 {荒くれジョニー} こう見えても昔は凄腕ハントマンだったんじゃぞ どんなクエストでも積極的に請け負ったもんじゃ今だって、まだ… あいたたたっ!腰が、腰が…! {荒くれエリザ} あたしらも昔はずいぶんやんちゃをしたものさ ジョニーと二人だけのギルドだったけど ちょいと名の知れたギルドだったんだよ なにがはいってるかな… 宝箱の中には『使い古されたムチ』があった! {荒くれエリザ} なんだい、あんたたちもあたしにペシペシされたいのかい? 丁重にお断りして使い古されたムチを宝箱に戻した… なにが入っているかな… 宝箱の中には『欠けた剣』があった! {荒くれジョニー} それはわしが現役のころに使っていたものじゃ持っていってはならんぞ! 欠けた剣を宝箱に戻した… 民家5 {微笑む医師} バッドステータスについて教えてあげるわね今回は『毒』よ 毒は味方、敵ともに行動が終わったときにダメージを受けてしまうの しかも厄介なことに戦闘がおわってもしばらくの間治らないの スキルやアイテムはもちろん治療院でも治せるから毒になったら早く治療してね 倉庫 {整理する男} 空き家だったので倉庫にしたのですが なんでもかんでもここに持ってきたので何がどこにあるのか… ギルド管理部 {ならず者…?} チッ!どこもしけたギルドばっかだぜ! …なんか用か? あ? {はりきる青年} ギルドはやっぱり信頼関係が大切だね! お互いを思いやる気持ちを持っていないとギルドがバラバラになってしまうよ {エラン} クエスト管理部ではハントマン向けの仕事を紹介してもらえるわ わからないことがあったらメナスという人に聞いてみるといいわよ {エラン} …さて、どうするのかしら? 「終了」以外を選択後 {エラン} 他に何かする? 「終了」を選択 {エラン} またいらっしゃい待ってるわ クエスト管理部 {強そうな剣士} 現在はクエストが発生していないようだ しばらく町を探索して情報を集めることにするか (*6) {強そうな剣士} 「旅立つ者に祈りを」の依頼主は木の実がほしいのか 木の実はマスクナッツが落とす初心者ギルドでも簡単に倒せるモンスターだ カザンの周辺にある森によく出現するようだ 「ギルドはじめました!」の依頼主は仲間を集めてほしいのか カザンもミロスも探した様だから残るは周辺のダンジョン…カザン北のロラッカ山洞か 「運び屋ギルドは今日も行く」の依頼主は荷物を運んでほしいのか カザンからミロスまでは橋を渡ればほど近い 出現モンスターは変わるが強さ的にはたいしたことない まぁ、俺が受けるまでもない依頼だな (*7) {強そうな剣士} クエストオフィスについてわからないことがあれば右上の机を見てみればいい {メナス} クエストが発生した受ける受けないは(ギルド名)の自由だ クエストに関しては最大で3件まで同時に受けることを許可している 達成できないクエストはキャンセルもできるからよく考えるように (*8) {メナス} …………… あぁ、すまない取り込み中なんだ {ボーア書士官} ここでは町の人からの依頼をクエストとしてうけることができます 「終了」以外を選択後 {ボーア書士官} 他にご用はありますか? 「クエスト受理」を選択 {ボーア書士官} 受理できるクエスト一覧です (*9) {ボーア書士官} 現在、受理できるクエストはありません 「クエスト完了」を選択 {ボーア書士官} 受理中のクエスト一覧です (*10) {ボーア書士官} 現在、受理しているクエストはありません 「クエスト履歴」を選択 {ボーア書士官} 完了報告したクエスト一覧です (*11) {ボーア書士官} 完了報告をしたクエストがありません 「終了」を選択 {ボーア書士官} ご利用ありがとうございました {エフィ書士官} ここでは国からの依頼をミッションとしてうけることができます 「終了」以外を選択後 {エフィ書士官} 他にご用はありますか? 「ミッション受理」を選択 {エフィ書士官} 受理できるミッション一覧です (*12) {エフィ書士官} 現在、受理できるミッションはありません 「ミッション完了」を選択 {エフィ書士官} 受理中のミッション一覧です (*13) {エフィ書士官} 現在、受理しているミッションはありません 「ミッション履歴」を選択 {エフィ書士官} 完了報告をしたミッション一覧です (*14) {エフィ書士官} 完了報告をしたミッションがありません 「終了」を選択 {エフィ書士間} ご利用ありがとうございました ミッション『洞穴にひそむ影』発生後 広場. {年配ハントマン} お前も討伐に参加するのか?それなら、ミッションオフィスで参加の手続きがいるぞ …まぁ、とめはしないが…自分の命以上に尊いものなんてありゃしないのさ {冷めた男} どうせそのうち大物ギルドが片付けてくれるだろ俺達なんてかませ犬が関の山さ {噂好きのおばさん} ちょっとあなた聞いた? 『すきる』ていうのを覚えると人生が楽しくなっちゃうらしいわよ どうすれば覚えられるのかしらねぇ {ミロスの騎士} 最近、ミロスの方で手強い怪物が出ているらしい ミロスの防衛力なら国に影響はないだろうが…心配だ {旅するメイド} メイドが使えるスキルですか? ウフフ秘密です♪ {新米ハントマン} なんとかクエストを達成できたぞ この調子でどんどんみんなの役に立ちたいな 旅の宿 六剣亭 地下酒場. {キザなマスター} ゆっくりしていけやウチの名物エビフライでも食っていくか? {常連客} 何事をするにもな目標と褒美を決めておくんだよ そうすれば妥協することなく最後までやり遂げられるのさ 俺の目標はこのビールを残さず飲むこと! そうしたら褒美でビールをもう1杯! いやぁ、苦行だね! {居眠り客} んー…むにゃむにゃ…沈没せ…には…お宝と…のろ…グー… {カリユ} はぁい!調子はどう? どんな時でも明るくいれば運気も上昇すると思うよ! 旅の宿 六剣亭 2階. {くつろぐルシェ} 今度はカザン名物を仕入れてネバンプレスで売ろうかな? んーカザン名物ってなんだろ? {アイゼンの貴族} うむ、堪能したぞ次はどの国に行こうか 美しき平等の国ミロスかはたまた異民族の国ネバンかまぁ、アイゼンが一番だがね ギルドハウス. {不動産管理人} どこかのギルドが買ってくれるといいんですけどねぇ 民家1. {兄想いの少女} こんにちは! えへへ…私のお守りちゃんと効いてる? 民家2. {こわもて風な男} あった! あったぞ!俺の大切なイチゴ柄のハンカチ! なくしたと思ってずっと探してたんだうーん…ぷりてぃ! 民家3. {さわやか剣士} よし!ミロスに向けて出発準備完了! って、あれ?家の鍵はどこに置いたっけ? {熱い剣士} 鍵がなくったって俺のハートはいつでもオープン全開だぜ! 民家5. {微笑む医師} バッドステータスについて教えてあげるわね今回は『麻痺』と『盲目』よ 『麻痺』になってしまうと体が思うように動かなくなって行動できないことがあるの 『盲目』は行動できるけど命中率がいちじるしく下がってしまうわ どちらも戦闘が終わると自動的に治療するけど早めに治しておきたいわね 倉庫. {整理する男} そういえば、あなたたちはアイテムの上限数というものをご存知ですか? アイテムは100個までしか持てないんですよ だからたまに整理しないと…私みたいになりますよええと…あれはどこだっけ…? ギルド管理部. {エラン} メナスが最近忙しそうにしてるのよねぇ クエスト管理部. {メナス} …この忙しいときに…『王者の剣』を呼び戻すか…うぅむ… ミッション『洞穴にひそむ影』受理後 広場. {町によくいる男} ミロスの方に恐ろしい怪物が出たんだって? 山よりもデカイ大きさで頭が9つもあるとか!! {新米ハントマン} あ、あ、あ… あんなのに立ち向かうなんて自殺行為だよ! {退屈そうな衛兵} 大統領府には入れないよ あぁ、俺もモンスター退治とかそういう派手な任務につきたいよ {しかめっ面の衛兵} 門番として入り口を守るのも立派な任務! なので、お前たちを許可なく通すわけには行かない 民家4. {荒くれジョニー} 名もなき小洞に怪物があらわれたらしいな誰も退治できないとは何事だ! わしがもうちょっと若ければ小指1本でチョチョイのチョイとひねり倒してくれるわ 今だってそこらの若造にはひけをとらな……あ、あいたたた! 腰が! あいたたた! 腰が! {荒くれエリザ} 怪物を退治しようと思ったらまず見た目でのまれちゃあいけないよ 「絶対に倒せない!」と思ったらそれだけで剣が鈍ってしまうものさ 実力はもちろん必要だけどね倒そうと思って挑むやつこそ倒すことができるんだよ ギルド管理部. {ならず者…?} ああ?何故討伐にいかないかだと? きまってるだろ、ギルドに所属してねぇからだよ!!誰がひとりで怪物に挑むか! …俺だって、ギルドにさえ入っていれば… {はりきる青年} 僕達のギルドは、討伐には参加しないことにしたんだ時にはそういう選択もあるさ {エラン} あら、あなたたちも怪物の討伐に参加するの? もしそうなら、よく考えてメンバーを選んだほうがいわ相手は強敵らしいから… クエスト管理部. {強そうな剣士} ミッションが発生したようだなミッションは国からの依頼だ クエストに比べて頻度は少ないが同時にいくつでも掛け持ちすることができる また、キャンセルすることができないのも、ミッションの特徴だな 猛る野獣撃破後 広場 . {年配ハントマン} お前も討伐に参加するのか?それなら、ミッションオフィスで参加の手続きがいるぞ …まぁ、とめはしないが…自分の命以上に尊いものなんてありゃしないのさ 討伐したことを伝えますか?→はい {年配ハントマン} にわかには信じられんが…その顔、うそはついていないな お前たちの勇気はすばらしいそれに比べて俺は老いたもんだ… 討伐したことを伝えますか?→いいえ {年配ハントマン} 俺ももう少し若ければ無謀に挑んでいたかもな {冷めた男} どうせそのうち大物ギルドが片付けてくれるだろ俺達なんてかませ犬が関の山さ 討伐したことを伝えますか?→はい {冷めた男} な、なんだって!!そんなバカな!! {冷めた男} お前たちははじめから諦めていた俺とは違うんだな… 討伐したことを伝えますか?→いいえ {冷めた男} ん?何か言いたそうな顔だな ギルド管理部 . {エラン} ミッションも達成したらミッションオフィスで完了報告してね ミッション『洞穴にひそむ影』完了報告後 クエスト管理部 . {強そうな剣士} ミッションが出されるときは何か一大事が起きたときだ それゆえ、ミッションを解決すると、何かしらの変化や影響が出るものだ ミッションの後は周りの話を聞いてみるのもいいだろう 広場_ {町によくいる男} ミロスに出た怪物を新米ギルドが倒しちまったらしい! なぁ、君たちそのギルドについて何か知ってないかい? 僕の予想ではこれからもっと活躍していくよ! {ミロスの騎士} 怪物の脅威は去ったがまだミロス評議会が慌しいと聞く この不穏な空気はいったいなんなのだ? {旅するメイド} おめでとうございます あなたがたがミロスの怪物を退治されたんですよね ウフフメイドはなんでもお見通しなんです♪ {新米ハントマン} …今回のことで学んだよ僕には最前線で戦う力がない でも、冒険を諦めたわけじゃない広報から支援する役も絶対必要だと思うから これからサポート技術について学んでいくよ 民家4 . {荒くれジョニー} 何、お前らが怪物を倒しただと?ほぅ…なかなかやるのう…わしの弟子にしてやろうか? 見よ、この今だ衰えぬ動きを!ふんっ! たぁっ! やぁっ! 「ボキッ!」と鈍い音がした {荒くれジョニー} っおおおおお…!?あ、あいたたた…!肩がっ、腰が、膝がぁ…!! {荒くれ所にー} あ、あいたたた…!肩がっ、腰が、膝がぁ…!! {荒くれエリザ} 怪物を倒したらしいねぇやるじゃないか 新人もベテランも関係ないいつだって志を高く持つんだよまぁ、挑戦と無謀はちがうがね 旅の宿 六剣亭 地下酒場. {キザなマスター} …仕事をしてきたようだなどうだ? 一杯飲んでいくか?特性エビフライもあるぜ 今日の疲れを明日に残しちゃ身がもたないってもんだちゃんと自分を労われよ {常連客} 稼いだ金で酒を飲み酒のためにまた稼ぐ!そんな俺の人生に乾杯! {居眠り客} …かぁちゃん…ちげーよぉ…俺、ちゃんと…仕事…して……むにゃ…グー… {カリユ} いらっしゃーい!おいしいお酒とお料理で仕事の疲れを癒していってね! エランに会った後 広場。 {噂好きのおばさん} ちょっとあなた聞いた? さっきミロスの使者が大統領府に入っていったって あの噂が実現するのかしらねぇ ほら、ドリス大統領とミロスのエメラダ女王が結婚するってやつよ! {晴れ晴れした男} もう思い残すことはない準備万端…だよな? {退屈ではない衛兵} (ギルド名)さんどうぞお入りください {しかめっ面の衛兵} (ギルド名)と確認! 旅の宿 六剣亭 地下酒場。 {キザなマスター} この酒場には毎日いろんな奴が来ては去っていく… その時間は一瞬だがな酒を交わせば、そいつの背負ってきたものが見えるのさ {常連客} 世界は刻一刻と変化をしているでも、その中で変わらないものもあっていいんじゃないのか? …ということで、俺は今日もこの酒場で飲むぜ!明日も明後日もずっとだ! {カリユ} (ギルド名)もいろいろと大変みたいね 飲みたくなったらいつでもここに来てね少しだけサービスしてあげる! 旅の宿 六剣亭 2階。 {くつろぐルシェ} 私考えたんだけど大統領のサインとか売れるんじゃないかしら? カザンの大統領ってね私の故郷・ネバンでも結構人気があるのよ でも、どうやってサインをもらおうかしら…うーん… {アイゼンの貴族} 近くで怪物がでたそうなので船を手配して、西大陸のネバンプレスに渡ろうと思う しかし、ネバンプレスは本当に行く価値がある場所だろうか? あそこは半獣の「ルシェ」と呼ばれる者どもが治める地だ粗野で野蛮なところと聞くが… ギルドハウス。 {不動産管理人} おや、あなたたちが先日活躍したギルドの方々ですね? どうです、この物件あなた方の本拠地に使ってはお金があるなら是非! 民家1。 {兄想いの少女} 聞いたよ!怖い怪獣を退治したんでしょ?すごーい! 私のおにいちゃんにもそんな風に活躍してほしいな!でも危ないことはだめだよ…? 民家2。 {こわもて風な男} 水玉模様にするかそれともハート柄にするか… 水玉、ハート、水玉ハート、水玉、ハート…どちらもぷりてぃすぎる! …ん? 何だお前ら用がないなら出て行ってくれ俺は今、とりこみ中なんだ 民家3。 {さわやか剣士} ミロスに行ったけど今受けられるクエストがなくて帰ってきちゃった うーん…たまにはクエストじゃなくて自主的に腕を磨こうかしら {熱い剣士} クエストがなくたって俺の情熱はいつでもフルスロットルだぜ!! 民家5。 {微笑む医師} バッドステータスについて教えてあげるわね今回は『混乱』と『誘惑』よ 『混乱』になってしまうと周りの言うことを聞かなくなって敵味方関係なく攻撃しちゃうの 『誘惑』は更にたちが悪くて必ず味方に攻撃するようになるわ敵に魅了されちゃってる状態ね どちらも、放っておくと周りの仲間に被害が及ぶからかかったらすぐに治さないとね 倉庫。 {整理する男} アイテムは100個までしか持つことが出来ませんが 「だいじなもの」はその100個にはカウントされないのです …しかし、私のだいじな書類はいったいどこにいったやら… ギルド管理部。 {ならず者…?} 「王者の剣」か…あそこはメンバーは募集してねぇケッ…3人で充分ってことかよ {はりきる青年} 「王者の剣」は、最近一番注目されているギルドだよおかげで依頼も殺到だってさ あの抜群のチームワーク尊敬するよ! 僕もあんなギルドで活躍したいなぁ! {エラン} 大統領に会いに行った?あまりお待たせしないようにね クエスト管理部。 {エフィ書士官} メナスさんなら大統領府に行ってますよ 大統領府 {頑固な剣士} ここはカザン政府の中枢だむやみにウロチョロせず用が済んだらサッサと帰れよ {屈強な剣士} この先は王の間だ…といっても、いるのは大統領さ王の間ってのは呼び名だよ 大統領は気取らない方だが調子に乗って失礼なことをしないようにな {ツカレ執政官} えーっと、これがあっちでそれがこっちで…もう、毎日大忙しだよ…! すごく疲れてクタクタなんだけどみんな頑張ってるから僕も頑張らなくちゃね メナス様はすごいなぁ…あんなに仕事を抱えていていったいいつ寝ているんだろう? {メイ} 大統領はねたまにここを抜け出してはお忍びで町にでかけてるの そういうところが素敵なんだけど、お世話係としてはちょっと困っちゃうのよね {クロウ執政官} 大統領が大雑把すぎていつも苦労が絶えませんよ… まぁ、あの人でないとカザンを治められないと思っていますがね えーっと…これと、この書類が緊急のものだな {ネムイ執政官} 最近、大統領からの注文が多いんですよ あの人のことだから何かに備えてのことでしょうが徹夜続きで大変です… ふぁーぁ…眠い…でも、ここでやめたら明日が大変なことになる…! ミッション『大統領からの依頼』受領後 広場” {町によくいる男} ミロスに出た怪物を倒した新米ギルドが大統領専属になったらしいぞ! なぁ、君たちそのギルドについて何か知っていないかい? あぁ、サインがほしい… {ミロスの騎士} ミロスからカザンへ救援の依頼とは… これは只事ではないぞ俺も一度ミロスに戻るべきか… {旅するメイド} 新しいミッションを受理されたようですね なんでも今までにないモンスターだとか… さすがのメイドも未知なるモノには挑めません {新米ハントマン} 今、サポート技術について学んでいるんだ パーティの防御力をあげるスキルは何回も使用すればどこまでも防御力があがる… わけではないらしいんだよ!知ってた!? 旅の宿 六剣亭 2階 {くつろぐルシェ} きいてよ! 隣の部屋に泊まっている人が、私を見るなり「ルシェか」っていうのよ アイゼン人って、私達ルシェへの差別が強いのよ失礼しちゃうわ! この耳だって「半獣の証だ!」っていう人もいるけどとってもカワイイと思わない? カワイイと思いますか?→はい {くつろぐルシェ} でしょでしょ♪やっぱり、カザンの人は優しいわ絶対また商売に来ようっと カワイイと思いますか?→いいえ {くつろぐルシェ} むぅ…やっぱりルシェと他の民族は相成れないのかしら… 民家3” {さやわか剣士} ねぇ、ロラッカ森林が封鎖されてるって話をきいたけど何かあったの? また何か怪物でも出たのかしら…不謹慎かもしれないけど冒険者としては腕がなるわね じゃあさっそく仕事を探しに…って、あれ? あれれ?また家の鍵がないよーっ! {熱い剣士} ロラッカ森林が封鎖?森林は封鎖できても、俺は封鎖できないぜ、ノンストップ! 民家4” {荒くれジョニー} ハントマンは度重なる危機を乗り越えて強くなっていくものなんじゃ 若造よ!わしを超えたかったら更なる困難に挑むことじゃな とはいえ、わしを抜かすことなどできはせん!はーっはっはは… 高らかに笑うジョニーの口から、入れ歯が飛び出した! {荒くれジョニー} はっはっはっは…はひっ!い、いれひゃふぁ!ふごふご… {荒くれジョニー} ふごふご… {荒くれエリザ} 次の依頼が入ったのかい?気をつけていっておいで 地域が異なれば出てくるモンスターも当然異なる装備の確認と変更はしっかりね ギルド管理部” {ならず者…?} 今までいくつかのギルドに入ったがな、どこもかしこもすぐに俺を除名しやがる 仲良くといわれても俺はこういう性格なんだよ! {はりきる青年} 共通点をもつ人をあつめて作ったギルドやお互いの弱点を補ってバランスをとったギルド… ギルドによって特色があるよねキミのギルドはいったいどんなギルドなんだい? {エラン} 話はきいているわ…とても大変な任務だと思うけど頑張って…! 私も、メナスも…そして大統領も、あなたたちの任務完遂と無事を祈ってるわ クエスト管理部” {強そうな剣士} ミッションオフィスはカザンにしか存在しないが クエストオフィスは各地に派遣員を送っているうまく利用することだ 王の間 {ドリス} 諸君、この国は好きか? 俺は好きだこの豊饒な大地とそこに住む民を愛している {メナス} まずはミロスに入国し評議会の議長から詳しい話を聞くように {側近剣士 兄} 大統領の安全は我ら兄弟が守る! 直属ギルドだか何だか知らないがちょっとでも不審な動きをしたら容赦はしないからな…! {側近剣士 弟} 僕達は兄弟で大統領の警護を務めているんだ 大統領に粗相のないようにね変なことをすると兄ちゃんに叱られるよ ミッション『大統領からの依頼』クリア後 (*15) 疲れているのでエランのもとへ行こう 広場’ {町によくいる男} なぁ、君たちが大統領専属のギルドなんだろ?なんで今まで黙ってたんだよ~ あぁ、君たちがいてくれれば何が来たって安心だよ {噂好きのおばさん} ちょっとあなた聞いた? 私ってみんなに『噂好きのおばさん』って呼ばれているらしいの 失礼しちゃう話よねまったく… {ミロスの騎士} ミロスに訪れていた脅威は勇猛果敢なギルドによって排除されたようだ 彼らには心の底から敬意を表したいと思う {旅するメイド} カザンはすばらしい町でした(ギルド名)にも出会うことができましたし メイドは新しい景色を求めそろそろ旅立つことにします またどこかでお会いしましょう {新米ハントマン} 強敵と戦うときほどサポートが必要になるはず 攻撃重視でいくか防御重視でいくか戦術が大切になるね 旅の宿 六剣亭 地下酒場’ {キザなマスター} なんだ、顔色がわるいな酒は百薬の長だ休む前に少し飲んでいくか? {常連客} ミロスの方で何だか騒動があったらしいな まぁ、俺は明日も酒にありつければ、それで充分だ!がっはっは…! {居眠り客} …うひぃ…エビフライが…攻めて…逃げ…グー…むにゃむにゃ… {カリユ} あれ…大丈夫? 顔色が悪いわ来てくれて嬉しいけれど早く帰った方がいいんじゃ… 旅の宿 六剣亭 2階’ {くつろぐルシェ} 商品も売り切ったことだしそろそろネバンプレスに帰ろうかと思うの …色々不穏な噂も流れてるけど…私はカザンが好きよ だから私がまた露天を開きにくるまでこの国をしっかり守ってね! {アイゼンの貴族} ミロスに未知の生物が出たらしいなカザンは大丈夫なのか?こんな騎士団さえまともに組織されていない国で… やはり、世界周遊の旅はやめてアイゼンに帰るとしよう我が国が一番安全だ ギルドハウス’ {不動産管理人} おやおや、疲れたお顔ですねぇどうです? 宿屋に泊まるより我が家の方がくつろげますよ 我が家がほしくなったならこの物件などいかがでしょう!宿屋数百万回分の値段です! 民家1’ {兄想いの少女} あ…すごく疲れた顔してる大丈夫…?ちゃんと休んでる…? 民家2’ {こわもて風な男} 未知の生物が出たらしいな俺はまだ見たことがないが… もし、ピンクや水色のとってもぷりてぃな生き物だったら、俺は戦えん…! 民家3’ {さわやか剣士} 今更だけど、私、なんでこんな男と住んでるのかしら? もう…変なこと言ってないでちょっとは手伝ってほしいわ… {熱い剣士} 俺の熱いパッションはなかなか彼女にはつたわらないが結構いいコンビなんだぜぃ! 民家4’ {荒くれジョニー} 怪物だかなんだか知らんがわしがいる限りカザンは安泰じゃ! …腰と間接さえ痛くなければのう… {荒くれエリザ} 未知の生物ねぇ…これはただの勘だけど何だか不吉な感じがするよ あたしの勘は、外れたことがない…まぁ、気にしすぎかもしれないけどねぇ… 民家5’ {微笑む医師} あら、眠そうねじゃあ、バッドステータス『睡眠』について教えてあげる 『睡眠』にかかると起きるまで一切の行動ができなくなってしまうの それに加え、敵の攻撃は必ずあたっちゃうしダメージも大きくなる… 「寝かせておいてあげたい!」なんていわずすぐに起こしてあげてね 倉庫’ {整理する男} いらないアイテムは捨てるか、売るかした方がいいですよ ちなみに、素材アイテムを売るとそれを材料とした新しい商品が店に並ぶようになるとか… …私も試してみたいのですがそもそもどれが必要でどれが不要なものなのか… クエスト管理部’ {エフィ書士官} うらやましいことにエランさんがお待ちですよ 大統領府 {頑固な剣士} ん? お前達かずいぶんな大仕事を成し遂げたそうだな しかし、ここは休憩所ではない用が済んだのならサッサと帰って休むんだな {屈強な剣士} きいたぞ大活躍だったらしいな しかし、ひどく疲れた顔をしているぞ?早く帰って休んだほうがいい {ツカレ執政官} ああ疲れた…でも、まだ仕事が山済みだ… ドラゴンだか何だか知らないけどこの過酷労働の恨みは深いんだからな…! …ん? 君たちも疲れた顔をしているね休めるときに休んだほうがいいよ {メイ} 大統領は、あなたたちの帰りを心待ちにしていたわよ その間、ずっとここを抜け出すこともなくてね…よっぽど心配だったんだわ だから私もあなた達が帰ってきてくれてすごく嬉しいのよ {クロウ執政官} 君たちがドラゴン討伐に出てからというものさらに仕事が増えましたよ …まぁ、前線に出ない私達なりの戦いってことですこのまま収束すればいいのですが… {ネムイ執政官} うぅーん…おかしいな…さっきから記憶が途切れ途切れで… 徹夜が続いているからかなんだかフワフワして……むにゃ…こくりこくり… 王の間’ {ドリス} ご苦労だった今日はもう下がっていい {メナス} エランの元に医者を手配しておく休む前に診てもらうといい クエスト管理部には私からミッションが完了したと連絡しておこう 戻る
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/89.html
投下します。以下読んでおくと理解しやすいかもしれないキャラ設定 カエラ:第一人称。ローグ駆け出し。 姉御:女サムライ。カエラの師匠? 副長:乙女な人。緑ナイト。副長はあだ名。 アルフレッド:『彼』。ヒーラー。 リーダー:ファイター。 ギルマス:メイジ。 姫ちゃん:プリンセス。 頬を撫でる潮風が心地いい。 とかロマンチックなことを書きたいところだけどぶっちゃけ寒い。薄着だからなお寒い。 定期便カザン発プレロマ行きは現在海上を順調に航行中。 船酔いした姉御に付き添って甲板まで出てきたあたしは、この糞寒い中腕組みして水平線を見つめているギルマスを発見した。 「何カッコつけてんですか、こんなところで」 「ああ、いらっしゃい。せっかく船に乗ったんだから存分に潮風を浴びておこうと思ってね」 訳分からん。 「風邪ひくぞ」 「君は少し調子が悪そうだね。船酔いでもした?」 「少しな。船内にいると平衡感覚がおかしくなる」 「で、ギルマス。今回はまた急な話ですけど、何しに行くんです?船のチケットだってそんなに安くないんじゃ」 「まあね。僕たちの今後の活動にかかわることだから……ポータルの使用申請をしにいくんだよ」 ポータル。意外と認知度の低いそれは、世界各地を繋ぐ超技術の移動装置、あるいは施設の総称だ。 カザンの近くにも一つあるけど、限られた人しか利用できない上実際に使用しているのは見たことが無いので あたしも本当にあれがポータルなのか、ポータルが実在するのか半信半疑という代物だ。 「なるほど……確かにポータルが使えればあたし達の活動範囲も広がりますよね。 てかあれ本当にポータルだったんだ……あ、それにあたしあれがプレロマのものだなんて知りませんでした」 「うん………確証は取っていない!」 「えええええぇぇぇぇぇっ!!?」 「とはいえたぶん問題ないよ。転送装置なんてプレロマ以外まずありえないし、 それにほら、ポータルのそばに必ずあるセーブポイントが、ね」 「セーブポイントが……なんですか?」 ポータルのそばに立っている幾何学的な形をした石柱。 それがセーブポイントと呼ばれる記憶装置だというのは比較的知られていることだと思う。 ハントマンなら一度は利用するであろうそれはあたしにもすぐに思い浮かべられたが…… それとどういう関係が?疑問の視線をギルマスに送る。 「行ってみれば分かるよ」 「えー」 「それより問題はどこの馬の骨とも分からない僕たちに使用許可を出してくれるかだね。 やれることはやった、あとはエメル女史のご機嫌次第だ、な」 ―――――――――――――――――――― 世の中には理不尽なことなんていくらでもある。 例えば、今あたしの目の前にあるのなんかそうだ―――強力な敵。 どうして? いくらあたしが全力で打ち込んでも、息を荒げながら確認すれば そこにあるのはまったく変わらない真っ黒なシミ。 あたしの力じゃ足りないというのか。 あたしの力じゃ、この真っ黒な染みを拭い去ることは。 「遅い、何をそんなのに手間取っている」 向こうでこまいのを片付けていた姉御から咎めるような声が飛んでくる。 あたしだって、適当にやってるわけじゃないのに。 「だって、姉御、こいつ……」 「……む」 あいつを見た姉御の表情が微妙に変わる。 「……すまない、確かにこれはお前の手には余るな」 獲物を手に、しばらく姉御は奴の分析を行う。そして、 「ふむ。いいか、こういうときは重曹を使ってだな……」 白い粉を手にした雑巾に振り、拭いた。 一閃。 その後にはあの忌々しいシミは跡形も無く、生白い石の壁だけがあった。 「すごい……さすが年の功、おばあちゃんの知恵袋」 「……どういう意味で言った、場合によっては殺す」 あたし達はギルドハウスの地下室でお掃除を難航させていた。 「ふぃー」 一段落したあたしは二階にある自分の部屋のベッドに横になり、一息つく。 そう、自慢じゃないがあたしたちにはギルドハウスがある。中古だがなかなかの物件だ。 立地は市街地からは離れているが郊外の林の中にある静かな場所で、二階建て、 ギルメン全員に割り振れる数の部屋があり(もっとも、あたしの部屋なんか物置みたいなもんだが)、 地下室つき。テラスやベランダがあるような邸宅とは比べるべくもないがそこそこ豪華なつくりで、 井戸は近く、おまけに家財道具完備。家具も食器も全て定位置に配置済みで、 この家にある物品は全て処分するなり自分のものにするなり自由にしてよし。 その完璧すぎる配置はまるで昨日まで人が使っていたような状態だった。 …………… ……うん、ワケあり物件。ついでに言うと一家惨殺。 旦那さんと奥さん、それと小さな男の子が住んでいたそうだけど、 地下室で血痕の跡と思しき大きなシミを見つけたときには肝をつぶしたね。 まあこう聞くとワケあり物件を厄介払いついでに格安で手に入れたみたいに思うだろうけど、 これでもこの家は政府から下賜された褒章としてのギルド財産だ。 新しく結成して間もない後進でありながらわりと本気でドラゴン退治に挑む 野心100%ギルドであるウチは、これまでにも名も無き小洞始めいくつかのダンジョンのフロワロを掃い 政府の国土・街道浄化企画にも積極的に参加してきた。 地味ながらも着実にドラゴンの脅威を駆逐し続けた功績は政府に評価され、 いわくはあるが資産価値の高いこの家がギルドハウスとしてあたしたちに下賜されたというわけだ。 これまでたくさんのドラゴンに袋叩きにされかけたり主がいなくなってフロワロの無くなったダンジョンに 姉御と二人で出かけたらまだドラゴンが残っててひどい目にあったりしたけど、この家で皆と仲良く暮らせるなら ……そんなに悪くは無いよね。 「お姉ちゃん、疲れてるの?……掃除してたんだ」 いつの間にやら、窓の外にあっちゃんが立っていた。 あっちゃんはこの近くに住んでいるらしく、たまにやってきてはこの窓越しに話をしていく。 元気があって朗らかで、最近なかなか見ないような礼儀正しい男の子だ。 「こんにちはあっちゃん。そーなの、地下室の掃除してたんだけど全然片付かなくて」 「大変だね。十年以上散らかる一方だったのを、家族三人で一月かかっても片付かなかったんだからしょうがないよ」 「ほえ……よく知ってるねそんなこと」 「まあね。それよりほら、さっきから下でおねえちゃんのこと呼んでるよ?」 「え、ほんと?」 耳を澄ませば、確かにギルマスがあたしの事を呼ぶのが聞こえてくる。 「ほんとだ、ありがとあっちゃん」 ふりむくと、すでにあっちゃんはいなかった。 「あれ……いつものことだけどせっかちだよね、いつの間にかいなくなるんだから」 ともかくギルマスを待たせておくわけにも行かないのであたしは1階に降りていく。 そしてリビングに入ると同時に返事をしたあたしに飛んできたのは、 「出かける準備して。プレロマに行くよ」 との一言だった。 ―――――――――――――――――――― そんな訳でプレロマだ。 場面転換ばかりで読みにくい日記になりそうだ。ついでにここからも場面転換ばっかりだ。 なるほど。ギルマスの言ってた意味が分かった。 あたしの目の前にあるプレロマ本塔、その外見はまるっきり大きなセーブポイントだ。 形はより複雑でわけの分からないことになっているが、この他に無い質感は間違えようが無い。 世界各地にあるポータルにこの塔とそっくりな記憶装置が備え付けられているということは、 まずポータルはプレロマが作ったものかそうでなくても深いかかわりがあると考えた方が妥当だろう。 ギルマスが申請に行っている間暇になったので、その辺を意味も無くぶらぶらすることにする。 とはいっても……見事に何も無いなここ。 あるのは本塔と宿屋と……倉庫、かな?地下から物騒な空気が漏れてるけど。 本塔をぐるりと囲む石造りのテラスがちょうどいい散歩道になっていたので引かれるように足を踏み入れる。 日陰があって涼しい、と周りより土台の分高くなっていて見下ろせる、以外の長所は特に見当たらないテラスを ぶらぶらと歩いていると、ちょうど本塔の裏側辺りで手すりに肘をかけ、たそがれている副長を発見した。 「ふーくちょー、何してるのこんなとこで」 「ああ、カエラさん……」 「暗いなー。静かに風情を楽しむんならいいけど、どうみても私悩んでますって顔だよそれ」 「そ、そうですか?いけませんね、しゃきっとしないと」 「いやそーじゃなくてさ、……悩んでるなら話してみてよ?ああもう恥ずかしいなこんなこと言わせて」 「カエラさん……ありがとうございます、すいません。本当に大丈夫ですから」 副長はそう言って笑うが、前からなんとなく悩みの理由が分かっていたあたしは、前触れも無くぽんと核心に迫ることにした。 「ズバリ恋の悩みと見た」 「……っくぅ!?」 「相手はリーダー?早くコクっちゃえばいいのに。恋人と一緒にハントマンは楽しいよ?」 「かはっ!?ふぐっ!にぎゅあーーーーああおああああああおん!?!!??」 「……」 ぶっちゃけまさかここまでヒットするとはおもわなかった。 こりゃただ単にヒットするだけじゃなくてさっきまで同じこと考えてたな…… 「な、な、な、なぜ、心を読ん……」 「読んでないから。……で、どうなの?」 「あう……そ、そのですね………」 簡単に説明しよう。 この副長ことナイトさんは、同じギルドのリーダーことファイターさんに惚れている。 何で分かるのかって、半分は女の勘、もう半分は副長が言動の端々に発する恋する乙女オーラだ。 副長は最初しぶしぶと、次第に熱のこもった言葉でいろいろなことを話してくれた。 自分がフリーの騎士だった頃、彼女の故郷にやってきた冒険者がリーダー達だったこと。 そのリーダーに勧誘され、自分もそのチームに入って冒険をするようになったこと。 高潔と清浄が第一、恋愛なんてもっての他と思っていたはずがいつの間にかリーダーに特別な感情を抱いていた事。 その辺りの冒険を終え、故郷に残るかリーダー達と共に新天地を目指すかという選択を迫られたとき、 ありったけの勇気と覚悟を振り絞って故郷を捨てて共についてくる決心をしたこと。 そして現在、あのときの勇気はなんだったのかというくらい何も出来ず、今の今まで進展が無いままここまで来てしまったこと。 「で、ここでふがいない自分を嘆きつつどうしたもんかと頭を悩ませていたわけだ。 その調子だと船でもなんかあった?」 「え、ええ……。 定期船とはいえ広い海の真ん中、甲板の上で二人はやっぱりロマンチックじゃないですか。 それとなくお誘いしようと思ったんですが……この天気じゃ寒いからここにいようと言われ」 「いや、実際あそこは寒かったからね、それは正解だよ。……へっきし」 「そーそー、潮風っていうか海風がびゅうびゅうと……へ?」 「え?」 「ん、どうしたんだい?何か話の腰を折るようなことでもあった?」 「ひぎゃああああギギギギルマスっ!?」 「びっくりしたなあ、いつの間に?」 「というかいつから!?いつから聞いていたんです!?」 「そーだな……『その日も仕事が見つからず落ち込んでいた私の前に』あたりからかな」 「んああああおお……ほとんど最初からじゃないですか………」 「こーいう話を立ち聞きはどーかと思いますよ」 「まあ、いいじゃないか。おわびに僕も相談に」 「いりません!」 「そう言わない。問題なのは君は切羽詰らないと行動を起こせないタイプということだろう?」 「!?ま、まあ……」 「けど次に切羽詰ったときは、数十年後かそのときには手遅れかのどっちかだろうね。 つまり君は、今勇気を出せないならこれからも出せないと思っていいということだ。 だが色々なことを天秤にかけて『最も困る結果』から逃げ続ける君に面と向かっての告白など期待できるはずが無い」 「うぐ……」 「割と容赦ないっすね」 「そんな君にお勧めするのがラブレター作戦だ!君に表現できるギリギリの好意を書き綴って彼に渡し、 彼がこれってラブレターだよなと理解したところで本告白、お付き合いの申し込みに移る! 告白までワンステップあるから君にも実行は易しいし、手紙ならよく吟味できるから 出だしですっ転ぶこともまず無い!そして気付けば後がないから君がどんなに臆病でも告白せざるを得ない! とまあ考えてる分にはいい作戦だと思うんだけどどうかな?」 「ど、どうかなって……そんな、いきなり言われても……」 「あー、でもさ、手紙なんだから練習のつもりで書いてみたら? 書いてみて出せないと思ったらそこでやめればいいんだし、うん、練習しなきゃどうしようもないよ」 「練習、ですか……そうですね……練習なら………」 「ね!やってみよ!(ギルマス、これでいい?)」 「それがいいね(上出来だ、練習といってるうちに完成品を書かせてしまえばあとは背中を蹴り飛ばすだけだ)」 水面下でやり取りするあたし達をよそに、副長はうんうん唸っている。 「分かり……ました。とりあえずやってみます」 「よし、その意気だ」 「オッケー、こっちの話は一段落だね。 ……で、ギルマス。ポータルの件はどうなったのさ?」 「ああ、そうそう」 そういえばそんなこともあった、といった感じで手を打ったギルマスは、次にほうと息をつきながら腕を組んだ。 「エメル女史に会ってきたよ。いやおっかない人だった、メナス補佐官もなかなかだがあの人はもっと怖い」 「で、結果は」 「……残念ながら」 苦笑と共に首が横に振られた。 「そんな」 「『実績が足りん!』だってさ。今の状態では保身のために魔物退治をする国軍と変わらない、 ポータルを貸して欲しいならそれに相応しい貪欲さ、機会さえあれば自分達がこの星からドラゴン共を 消し去ってやるという覚悟を見せてみろだって」 「確かにこれまで相手にしてきたのは小物ばっかだもんね……」 「しかし……実際私達には大物を相手にする機会も実力も無いじゃないですか。 本来一国の主力部隊を持って相手にするような敵にそれはあんまりじゃ……」 「うん。まあ目に見える戦果をあげるのはさすがに無理だね。 しかし要は僕たちが役に立つというところを見せればいいんだ、まだ手はある」 「そうなんですか?」 「エメル女史はどうやら猶予をくれたようだ、耳寄りな情報をもらってきた。 それで君たちに頼みたいことがあるんだが……皆にも声を掛けてくれるかい? 今回の仕事は早いほどいい」 「それじゃあんな話に割く時間はないでしょう! 何をすればいいんですか、早い方がいいんでしょう?」 「……じゃあ、よく聞いてくれ。 まず狩りの支度だ。君たちはこのプレロマを出て―――鳥の羽を集めてくれ」 「……は?」 ―――――――――――――――――――― 副長が後ろ腰に差した騎士剣の鍔、刀身と柄の間にある輪に手をかけてすらりと抜く。 引き抜かれた剣は輪にそってくるりと回転、その柄が副長の手に納まった。 ……てか、よく見るとリーダーの馬鹿でかい人斬り包丁も物騒だけど副長の剣もたいがいだよね。 一応騎士剣としての体裁を保っちゃいるけど、その分厚い刀身は小剣なんだかナタなんだかわかりゃしない。 戦闘準備を終えた副長は、ふとこっちに顔を向けて何事かもじもじし始めた。 「……なに?」 「あの……ですね。ラブレターの件なんですが……お手本を書いてもらえないでしょうか? あ、もちろん自分のは自分の言葉でちゃんと書きます。ただ……なにをどう書いたらいいか見当もつかなくて」 「それこそ思ったままでいいと思うけど……ん、分かった。とりあえず夜にね」 「ありがとうございます」 「しっかしギルマスってば、鳥の羽なんか何に使うんだろうね?それも出来るだけ大量になんて」 「これがドラゴン退治に役に立つとは思えませんが……まあ、何か考えあっての事でしょう」 「そだね」 「おーい、待たせたな」 向こうから姉御と彼、リーダーがやってくる。 さっきまで話していたことがことだけに副長はリーダーを見てぎこちなくなってしまうが、 一々フォローするのもなんなので普通に応対することにしよう。 「こっちも今来たとこです」 「ん。ひいふうみいよ……五人か。肝心のあいつはどうした?」 「姫ちゃんは来ないそうです。ギルマスはなんかテイリュウを見に行くって言ってましたよ」 「……… ……へ?帝竜?」 「な、なんですかその反応。テイリュウってなんか……堤防とかそーゆーのの親戚ですよね?ね?」 「えーとな。帝竜ってのは……」 ―――――――――――――――――――― ――マレアイア群諸島、北東部。 列島を形成する島々の一つ、海を見下ろせる絶壁の上に彼の姿はあった。 ギルマスことメイジは同ギルドのプリンセスを伴い、海を挟んで向こうに見える島を見つめている。 メイジの視線の先には島の上に立つ三柱の塔が一組となった古めかしい建造物があった。 古代遺跡マレアレ神塔だ。 その中央塔の上で何かが光った直後、海を越えて地獄の脈動のような竜の咆哮が響いてきた。 「始まった」 塔の上で光が集まり、幾条かの弾丸となって撃ち出される。 水平線に向かって飛んでいった光の砲弾は海面に着弾して大きな水柱をあげた。 メイジが目を細めその着弾点に目をこらす。 揺れ動く水面の向こう、遥か彼方の波間に巨大な影が見えた。 再び塔の上から光の弾丸が撃ち出される。 海面の何かに向かって飛翔する光と入れ違うように、今度は塔に向かって黒い影が飛来してきた。 放たれた機関砲の弾丸が塔の頂上に着弾し凄まじい破壊音と金属音が響く。 それを皮切りに、マレアイアの海に熾烈な砲撃戦が展開し始めた。 「なるほど……海の上で戦うのは分が悪い、かといって単なる砲撃戦では射程距離で圧倒される。 それを補うために塔の高低差を利用したのか」 冷静に状況おを分析していたメイジが、もういちど海の彼方に目を向ける。 「あれが――帝竜か」 巨大な影が、機関砲を撃ちまくりながらゆっくりと航行する。 圧倒的な弾丸の嵐が、時には魔力の壁に阻まれ、時には塔の上にいる守護神に直接弾き飛ばされていた。 「……よし、帰ろっか!」 しばらくそれを眺めていたメイジは、出し抜けに明るい声で最後まで見届けずに帰ることを宣言した。 「……見ていかないの?」 「勝負が見えてるからね。それより早くしないと密航し損ねちゃう、そしたら帰れなくなるよ」 「うん、じゃあ、帰ろう」 「いったんマレアイアによってから折り返すルートなんだけど、お土産何にしよっか。やっぱ水着?」 「(こくこく)」 「ファイターにはトランクス、先生にはも少しおとなしめで……ナイト君は引っ込み思案だから思い切ってビキニがいいよね。 ローグ君には……どうしようかな。サムライはスクール水着でいいや」 「殺されるよ」 「僕の分はどうしようかな。ウケを狙うならやはりブーメランタイプ……いや だけど……僕自身が精神に追うダメージとの釣り合いがなあ」 「……ねえ」 「ん?ああ、君の分を考えて無かったね」 「ううん、そうじゃなくて」 「?」 「マレアイアに男物の水着は売ってないと思うよ」 「……なんたることだ!」 緊張感のかけらも無い会話を繰り広げる彼らの背後で、塔の頂上に向けて放たれた極太の光の帯が それを防ぐ障壁とぶつかり合って巨大なフレアを作り出していた。 そんなこんなで夜。 あたしは宿屋で副長に頼まれたラブレターのお手本を書いている。 「貴方はすでにお気づきかもしれませんし、もしくはまったくお気づきになられていないかもしれません。 これまで私はただ貴方の隣で戦うだけ、それだけの関係と距離でこの頃を過ごしてきました。 それはとても心地よく、ともすればいつまでも浸っていたいと思ってしまうような時間でした。 しかし、今、私は今の関係から一歩進んだ未来のために勇気を奮い起こします。 どうかお読みになってください。この手紙に私の想いをつづります。 …… こんな感じでいいかな?」 「いいじゃない、なかなかだと思うよ」 これでも乙女マスタリーにしっかりとポイントをつぎ込んでいるのだ、このくらいはわけもない。 ちなみに副長はまだ仕事で走り回っている。隣でラブレター製作を見てくれているのは彼だ。 「率直に書きます。私は貴方に……」 「……」 「貴方は目的もなく、無為に日々を過ごしていた私に新しい……」 「……」 「ですから私は……」 「うん……」 「……」 「ここでそれは凄くいいよ……」 「……」 「あ、貴方を守りたいは別の表現の方がいいんじゃないかな」 「そう?リーダーって男女平等主義だよね」 「そうなんだけど、それとは別になんというか、ね。男にも色々あるんだよ」 「ふうん」 「貴方の背中を守りたい、とかそういう感じがいいと思うよ」 「うん。場合によっては貴方の傷を半分分けてくださいとかもいいよね」 「あ、それ、いいね」 「……」 「……」 「本告白が別にあることを考えると……」 「結びの文は……」 「……完成!」 入魂の一筆が出来た。 それを書き終えたあたしは背を伸ばし、壁の時計へと目を向ける。 「さて……どうしよっか。副長帰ってこないね」 「夕ご飯にも早い時間だし、散歩でも行こうか?」 「散歩?」 「うん。この辺は建物が少ないから少し行くだけで星がきれいに見えるよ。 それにそう遠くないところに海岸もあるし……二人で行かない?」 「行く行く!……じゃあ、この手紙はフロントに預けていこっか。誰かに見られるといけないし」 「そうだね」 そうと決まれば善は急げ、早速出かける準備をしたあたしは一直線にフロントへ。 「すいません、ここに戻ってくる仲間に言伝はお願いできますか?」 「はい。どうぞ何なりとご用命ください」 「じゃあ、長い髪で、特徴的な髪留めをした女のハントマンにこの手紙を渡してください」 「かしこまりました」 そうしてあたしは手紙を渡す。 もともとプレロマによそ者はそう居ないし、まして今日ここに泊まるのはあたし達くらいだろう。 まず間違えて他のギルドの人に渡しちゃったりはしないはず。 「カエラ、お待たせ!」 「あ、来た来た!ほら、早く行こう!」 思いがけない久しぶりの二人でのお出かけに、あたしは弾む心を抑えきれない。 彼の手をとって走り出したあたしの頭からは手紙のことはきれいに消え去っていた。 そう、このときのあたしは知らない。 この手紙が、後にあたしの頭を悩ませる厄介事の種になろうとは。 (ここから姉御の日記) ……ふう。 ちょっと早いが、たまには早風呂もいいものだ。 宿屋から少し離れたところにある公衆浴場はよくいえば清潔的、悪く言えば機械的な印象だった。 とはいえリラックスして汗を流すには申し分ないし、なかなか面白かった。 夕食までもう少し、何をしようか。 そんなことを考えながらフロントを通りかかったとき、私はふと呼び止められた。 「すいません、お客様宛てと思われる手紙を預かっているのですがお心当たりはありませんか」 私に手紙? 私は首をひねる。 それに合わせて、濡れた髪をまとめたかんざしがチリンと鳴った。 「これを預けたのはどんな奴だった?」 「そうですね。黄色い髪を上にあげた、やや日に焼けたペタンコのお客様でした」 ……カエラか。 「なるほど、確かに私宛のようだ。ありがとう助かったよ」 「いえ。では、確かにお渡ししました」 その手紙を受け取り、私は部屋に戻る。 カエラの奴、わざわざ手紙で何の用だ?言いたいことがあるなら直接言えばいいのに…… どれ。 ふむふむ。 ふむ。 ふむふ…… ………………… 「な、ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?!?!????」 (続く?) → 駆け出しローグの日記 ゼザにて ← 駆け出しローグの日記 アイゼンにて
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/97.html
・2021時代 ・導入部分、エロ無し ・侍♂・(福山声)×ルシェ♀(竹達声)を予定 ――ムラクモ13班―― 西暦2021年、日本においてその名を知らない人間はほとんどいない。 東京を中心に各地を侵攻したドラゴン達を、一匹残らず殲滅してみせた人類の希望。 子供たちはその武勇伝に目を輝かせ、13班に助けられた者たちはただただ感謝の言葉を述べる。 そんな、英雄と言っても過言ではない13班ではあるが…… 「ええい、鬱陶しい!」 現在の構成員が、侍の青年ひとりだけであるということは、一部を除いてあまり知られていない。 僅か1年で再来した無数のドラゴンと魔物を屠っているのも、彼一人だけだと言われても、一般市民はそれを信じることはできないだろう。 「……ふん、その程度か、ドラゴン。俺一人にも勝てぬようでは……ぐっ……」 その唯一の英雄が数匹のドラゴンを切り伏せる度に、瀕死の状態に陥っているなど、さらに信じられないはずだ。 「……一度帰還して、立て直すか」 死ぬつもりはなく、しかし幾度となく死の淵に立つ青年――レオンはかつての13班のリーダーであった。 かつての彼の仲間は――もうこの世にはいない。 昨年の戦役の元凶であった真竜ニアラとの死闘で、彼らはその命を散らせ…… 唯一生き延びたレオンもまた重い後遺症が残り、それでもなおこうして再び竜を屠り、新たに現れた真竜の首を狙っているのだ。 ※ ※ ※ ※ ※ 「俺、いつか絶対13班に入ってみせます!」 「ふん、無理な話だ。貴様が俺の領域に達することなど、未来永劫不可能なのだからな」 「おいレオン、お前また一人で狩りに行ってたのか? あんまり無茶すんなよな」 「誰に言っている? 力無き者を同行させたところで足手まといなだけだ。俺に余計な遺体回収をさせろというのか?」 「確かに俺たちじゃあせいぜい魔物の駆除が精一杯だが…… ほら、最近はS級の力を持った新人ムラクモが何人か13班に志願しているっていうし。 この前すれ違った奴は色々すごかったぞ。なんでも歌って踊れて戦える、ちょっとうるさいアイドル――」 「必要ない」 「お、噂の13班を発見! どうだい、戦力増強にこのスーパースターである僕を――」 「帰れ」 疲労を全く感じさせない足取りで、レオンは拠点である国会議事堂を歩く。 かけられる声は早々に切り捨て、向かうのは自室。 人で溢れかえるこの議事堂において、唯一気を張らずに済む場所だ。 「ふぅ……」 部屋に入り、扉を閉めると同時に大きく息を吐き出す。 やっと一人きりになれたと、全身に込めていた力も抜く。 「まだ……本調子には程遠いな……」 押し寄せるは、尋常ではない疲労感。 任務に復帰して以来、こういったことは日常茶飯事であったが、未だ慣れることはできないでいた。 真竜との戦いで負ったダメージは思いのほか深刻であり、今出せる力は当時の半分以下だろう。 その病み上がりの身体で、単独で雑魚はおろか帝竜まで相手どらなければならない。 かつて戦った叫帝竜と同じように、手負いであった晶帝竜にとどめを刺すのさえ一苦労した。 そんな苦労も知らず、人々は帝竜が倒れたことを喜び、『13班なら大丈夫だ』と期待を寄せる。 それを裏切るわけにもいかず、人々の前では常に気を張り、傲慢なほどに己の力を誇示する。 連日これでは、心身共にくたびれて当然である。 「弁当は……今日は無いか」 部屋の左隅に設置されたテーブルをみやるが、特にめぼしいものはない。 ムラクモの仲間からの差し入れは密かな楽しみであったが、なければないで礼を言いに行く手間も無い。 そう考えたレオンは、一気に重たくなった身体で最終目標地点へと向かった。 ふっかふか……というわけでもないのだが、何故かやすらぎ眠れる寝台へと。 「少し仮眠をとったら、いい加減にあの砂漠のドラゴンを殲滅せねばなら……ん!?」 ふとんをめくりあげた瞬間、レオンの動きはぴたりと止まってしまった。 「すぅ……すぅ……」 そこには、すでに先客がいたのだ。 穏やかな寝息をたてて眠る、白銀髪の少女が。 完全に無防備であり、短いスカートからは柔らかそうな脚やら、さらにその奥地までもが覗き…… 「す、すまん! 部屋を間違えた!」 程なくして、掴んでいたふとんを放り投げ、レオンは凄まじい勢いで少女の部屋を飛び出した。 かつて奥義を会得するために戦った兎以上に、文字通り脱兎の如く、なりふり構わずに、だ。 その様子に、近くを通りかかった作業班の面々が何事かと驚いているが、それを気にかける余裕もない。 (お、俺としたことが、部屋を間違えるとは……! いくら疲れていたとはいえ、なんという体たらくだ! 俺は一体、どこの部屋と間違えた? フロアの右隅……という点においては問題ない。ということは、階層を間違えたのか!? 信じられん……どこまで抜けているのだ俺は……ん?) 頭を抱え、飛び出した部屋の扉にかかったプレートを見てみる。 【ムラクモ13班本部 許可のない者の立ち入りを禁ずる】 間違いなく自室だった。 「貴様あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 突然飛び出してきたかと思えば、今度はそれ以上の速さで、叫びながら部屋に突入。 レオンの奇怪な行動に、作業班の面々は頭にさらに疑問符を浮かべるが、彼らの疑問に答えてくれる者は誰もいない。 本人に聞くのが一番手っ取り早いが、修羅のような形相且つ、帯剣した彼に迂闊に近づいて貫付けされてはたまったものではない。 今見たことは忘れようと、作業班はそれぞれの仕事に戻る。 そんな作業班の優しさなぞ知る由もなく、レオンはずかずかと寝台に近寄っていた。 「むにゅ……」 「く……」 そこには相も変わらず少女が気持ちよさそうに眠りこけていた。 悪意など微塵も感じ取れず、ともすれば子供のようなその寝顔は、思わず起こすのを躊躇ってしまうほどである。 とはいえ、レオンが部屋を間違えたわけでもなく、事実少女が眠るこの場所こそがレオンの寝床なわけで。 僅かに良心が痛んだが、きつい戦闘から帰還した身体はもっと痛んでいる。 ここで休まねば、自分は倒れてしまう。風呂を沸かそうにも燃料は底をついている。 もし、この場に第三者がいたならば、きっとこう言うだろう。 『大人しく別のところで寝ろ。3つ用意してあるんだから』と。 本来三人一組で行動することを想定されている13班。 建築班の計らいで、その居室にも当然3つの寝台と、僅かながら各人用のテリトリーも確保されている。 ……のだが。 生憎とこの青年は、枕などが変わると寝付けなくなる面倒な体質だったのである。 「ええい、何者だ貴様は!? 俺の崇高なる休息を妨害するとは、大した度胸だな!?」 「ふみゅ!?」 心を鬼にし、『起こす』と決めたレオンの行動は早い。 抜刀時のような力強さで、マットレスを鷲掴み。 居合時のような素早さで、それを一気に引き抜く。 かつて披露したテーブルクロス引き芸を応用した、神業である。 当然、突然そんなことをされた少女はたまったものではない。 寝心地は布地から一気に骨組みの冷えた金属へ、しかも枕まで奪われて後頭部を強打。 彼女はなんとも最悪な目覚めを迎える結果となった。 「いつつ……な、なんなんですかぁ、一体!?」 「なんだとはこっちの台詞だ! この部屋に入ってもいいのは、弁当の差し入れか緊急事態の時だけだ! だというのに、弁当は無し! 暢気に眠り込んでいた貴様が緊急の要件を抱えてるとは思えん! とっとと――っ」 「あ、お弁当ですか? すぐに支度しますね!」 「な、おい貴様!?」 頭をさすりながら起き上がった少女は、起きるなりすぐに表情を変えて調理場へと駆けていく。 あまりの会話の噛み合わなさにレオンは頭をおさえ、少女を止める機会をも失ってしまった。 実のところ、会話の噛み合わなさ以上に、少女の頭部にあった――獣の耳に目を奪われたことの方が大きかったのだが。 (あの耳は……) 勝手に部屋の調理器具まで使い、本格的に弁当の作成にとりかかった少女はもはや止められない。 一瞬の隙から追い出すチャンスを無くしたレオンは、仕方なくその少女の後ろ姿を眺めることにした。 ※ ※ ※ ※ ※ 「でひまひたー!」 「味見で舌を火傷する馬鹿がどこにいるというのだ……いや、目の前にいたか。 とにかく、だ。これを食べたらすぐに俺の部屋から――!?」 この食料難の時代に、用意された食事を廃棄するほどレオンは馬鹿ではない。 さっさとたいらげて、さっさとこの謎の少女を追い出そうと考えていたのだが、彼はテーブルから立ち上がることができなくなってしまった。 (う、美味い……だとぉ……!?) その味は、凄まじい衝撃だった。 確かに、材料はそれなりにいいモノを使っているはずだ。 各地の特選品というわけではないが、入手難易度を考えれば一流の食材と言って相違ない。 一般市民や自衛隊ですら、食事のほとんどはレトルトや缶詰の類なのだから。 問題なのは、この食材を使って自分がかつて料理した時と、あまりにも味が違いすぎることだ。 自分が作った時は、全て一流の食材だからと油断したのも大きかったが、出来上がったのは…… ● こんな感じのブツだった。もう少し後ろが尖がれば、魔物と見間違えるレベルの代物だった。 それがどうして、こんな立派な料理に化けるのだろうか? 「……おい、この料理……まだあるか?」 「んー、まだありますけど……これ以上食べるとお弁当に詰める分が無くなっちゃいますよ?」 「構わん。元から弁当を持っていくつもりではなかったからな」 「そうですかー。なら、お夕飯ってことにしちゃいます? すぐに追加のおかずも作りますから」 「そうだな。さすがにこうも戦い詰めだと腹も……って違う!」 危うく当初の目的を忘れかけ、出された味見分の料理を完食すると同時にレオンは正気に戻った。 「大丈夫です! お塩と砂糖を間違えるような初歩的なミスはしてませんよ!」 「そこじゃない! くそ、何故こうも俺の思い通りに会話が進まんのだ……! 貴様、一体何者なのだ。この俺の部屋に不法侵入した以上、ただでは済まさんぞ!」 「あ、そういえば自己紹介がまだでしたねぇ。私の名前はクランといいましてー――」 「そうか。では問おうクランとやら。見たところ君はルシェのようだが、ならば来る部屋を間違えている。エメルの部屋は――」 「エメル総長より直々に、本日づけでムラクモ13班に所属することになりましたー! というわけですので、以後よろしくお願いします! でも、13班の部屋はここだと思ったんだけどなぁ……」 「なん……だと……!?」 間の抜けた声と、苦虫を噛み潰した表情から生み出される苦悶の声。 全く異なる声が漏れると同時に、レオンは刀を持って再び部屋を飛び出した。 向かう先は、ムラクモ本部――総長エメルの場所だ。
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/68.html
CHAPTER7 静かなる海 the zero blue 編集中に付き、フォームや情報が整っていません。 攻略チャート1.台場/拾参号氷海 2.ショップ街/1F 3.ショップ街/2F 4. 5. 6. 攻略チャート 1.台場/拾参号氷海 見たままですがここの敵は炎に弱いです。 最初のドラゴンにエンシェンタスがいます フリーズブレスで凍傷させてきて 大ダメージの体当たり。 呪いの眼光で単体に呪いを与えてきます。 自己再生で毎ターン200の回復 ハッカーのアイスブレイクがあるといろいろ幸せになれます。 k 2.ショップ街/1F 氷海にはかなりの数のドラゴンと要救助者がいます MAPを100%開く位の勢いで回ってみましょう。 道中道をふさいでいるドラゴンはコルナロドンです 冷気振動で2ターン後に氷塊を落として そしてこいつもアイスブレスをつかってきます。 が、スキルはこの2つであとはひたすら攻撃するだけです。 ここのドラゴンは全て凍傷を与えてくるのでフリーズカットやガードで凍傷だけでも防ぐようにすると 難易度が全然違います。 アイスブレスは也やアイスブレイクで対処していこう 3.ショップ街/2F ブリザロスは アイスキャノンで凍傷 転がりでダメージ 全てが単体攻撃なものの、ダメージは折り紙つきです。 防御も高いですが属性が分かりきっているので サイキックやサムライがいれば弱点をつけるので楽になります。 4. 5. 6.