約 1,629,914 件
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/1590.html
終わりの始まり おわりのはしまり【登録タグ:ANZE HIJIRI ChuSingura46+1 Duca アダルトゲーム 曲 曲お 曲おわ】 曲情報 作詞:Duca 作曲:ANZE HIJIRI? 編曲:ANZE HIJIRI? 唄:Duca ジャンル・作品:アダルトゲーム ChuSingura46+1 カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/551.html
終わりの始まり ◆F.EmGSxYug 「で。どう思うよ、今の面子」合流後、新規の相手と軽い紹介をし合った後、それぞれの目的地を決め分散した後に俺が言った言葉がそれだった。ここはデパートの休憩所。あるのは椅子と壁と自動販売機だけ、盗み聞きされていても気付かない。だからか、首輪をある程度改造し終えて休憩中のタケモトはこんな言葉を返してきた。「『どう』の意味が『どう』いう意味かによるな」「そんな言葉遊びじみた発言はいいさ。 こっちの言いたいことはわかるだろ?」探るようなセリフを適当にあしらったのは、見え透いているからだ。タケモトの発言はこちらに対する確認ではなく、他に聞く奴がいた場合の保険に過ぎない。そんなことは今聞きたくない、だからさっさと先を急かす。今これを聞く可能性があるのは、それを聞かれたところで大したことのない奴だし。個人的な話ではあるが、俺はタケモトとそれなりにウマがあってる。向こうが自分のことを最優先にしてるのは百も承知二百も合点だ。こっちだって自分のことが最優先だし、向こうもそれに気づいているだろうさ。そういう意味では、気兼ねなく話せると言える。一応、体裁は取り繕ってるけどな、お互いに。案の定、タケモトはフンと鼻を鳴らすとペットボトルの水を飲んだ。休憩中だからか不審者にしか見えなくなるブレード――首輪改造のため俺が貸した――は外してるが、自動販売機の前でまずい水を飲む、って光景はマヌケだな。ちゃんと商品が手に入る保証はないからしょうがないんだが。そして。「主軸に置くべきなのがメタナイト、スネーク。 爆弾が馬岱とグラハム、核爆弾がベジータとチルノ。 薬にも毒にもならないのがキョン子、さっさと廃棄すべきなのが藤崎と言葉。 ……こんなものだろう」返ってきたのは予想通りの答えだった。これはこちらの予想と少しも差異なく、その通りという意味で、だ。メタナイトとスネーク。この二人はまぁ、性格・能力共に問題ない。俺達にとって問題がないというのは、脱出するにあたり変な行動を取りそうにない、ということだ。逆に爆弾の四人は能力は問題ないが変な行動を取りそうだ、ということでもある。特に核爆弾の二人は戦闘力が高い分、戦略的に重要な役割だ。変な行動を取られるとそれだけで困る。その癖ベジータはプライドが高く、チルノはバカこそ直ってきたようだが違う方向に様子がおかしい。まぁ、グラハムは今取りに行っているものを扱えるようになれば最高戦力になるかもしれないが……言葉は論外だ。何が悲しくて殺しにかかってくる相手を連れ歩かなくてはならないのか。そして藤崎は別の意味で論外。あまりにも現状が分かっていない。チルノが妙に大人しくなった今、ぶっちぎりで変なことを言い出しそうなのはこいつだからな。しかも戦力としてカウントできる目処もない。何かしらのスキルもない。正直なところ、なぜこいつがここまで生き残れたのか俺には分からん。改めて自分の評価を整理していると、タケモトがとんでもない発言を投げかけてきやがった。「……隙を見て言葉を殺す、と言えばお前は協力するか?」「いきなりな発言だなオイ。ま、考えてそうではあったけどさ」鼻を鳴らす。この状況下で殺し合いに乗った奴を活かしておくメリットなんてない。それどころか、倉庫に閉じ込めておくのに見張りを二人立てている。現在の見張りはスネークと藤崎……藤崎はともかくスネークを束縛することになるのは戦力的によろしくない。ならばさっさと殺しておくべき、というのは確かにおかしな考えじゃないさ。けど。「チルノは今デパートにいない。処分するチャンスだが、藤崎はどうすんだよ。 スネークや馬岱はともかく、あいつは確実に騒ぐぜ」「放っておけばいい。 あいつが今後役に立つ見込みはないだろう。反目したところで問題ない」「どーも少しばかり焦ってないか、タケモト」「焦るさ。こっからは綱渡りなんだからな」タケモトはそう言っているものの、こいつの言葉の排除はどこか別の意図が感じられる。とはいえそこまで追求すると、首輪を盾にされかねないからしないけどな。天井を仰ぐ。ところどころが崩壊して一部の照明が機能していないデパートは、外の光も取り入れず薄暗かった。■時刻は二時間ほど前に。場所はデパートの家具売り場、ソファやベッドが売っている一角に移る。タケモト達は、一箇所に集まって互いが互いを監視し合いながら寝転んで休んでいるといった風情を「装っていた」。確かに手持ち無沙汰な一部は食事を取ったりもしているし、ベジータに至ってはサイヤ人特有の大食いで三食分既に消費している。その上デパートの電灯は一部が点灯せず、家具売り場には外から光を取り入れる窓もない、だからその薄暗闇は休むのに最適なように「見える」。――当然、実際は違う。(これで三つ完成だ。新しい質問はあるか)中途半端な暗闇の中、ブレードを装備したタケモトがそう書いた紙と共に自らの手の中にあるものを掲げた。プレミアム首輪の改造と、それによる付加効果の説明。それを実演している最中なのだ。グラハムだけは、別のことに集中させているが。ある意味、ここが最初の山場である――左上たちに勘づかれないかどうかの。偽装する会話は行っていないが、音声遮断も行っていない。「これだけの人数が集まっていて何の音もしない」という風に伝わっていれば不自然さは拭えないからだ。かと言って情報交換も既に粗方終えたため特に話題もなく、結果下手に喋らず休んでいるフリをすることになったのが現状。音声遮断がどんなものかについて直接聞いているはずの文の死は痛手としか言いようがない。幸いなのは、デパートが数々の激闘で破損している点。電灯の破損はもちろん、監視カメラも結構な数が破損している……タケモトはそこまで知らないが。ただでさえ監視の補助と営利目的に留まっていたカメラだ、今の状態では薄暗闇の中を監視するに足りない。……ちなみに、声を漏らした前科のあるキョン子はここにはいない。適当に理由をつけ、馬岱ともども倉庫で言葉の監視をやらせている。しかし。「すぐっ……!?」今回は藤崎が余計なことを漏らしかけた。問答無用かつ無言でぶん殴るときちく。さすがに自分のやったことに気付いたのか、藤崎は咳払いをしながら無理矢理に話題を作った。「すぐ聞くべきやったかもしれへんけど、ドナルドの奴、敵になったんやろ。 すごく強いらしいけど、どうするん?」「……できるだけ出会わないようにするという結論になったはずだ」「あー、えっと、そーやなくて、えっと……もし出会ったらどうするん、ってことや」メタナイトのツッコミになんとか藤崎は取り繕う。天井では本来なら明るいはずの電灯が明滅している。何かの信号のように。外から光を取り入れる窓がないせいで、余計明滅は際立っていた。「ふん……どんな奴だろうと戦いになるのなら倒せばいいだけだ」「……何もかもそれで済むなら俺は今までの任務で苦労していない」無意味に自信満々なベジータの発言は、スネークに10秒で切り捨てられた。タケモトはため息を吐きながらも紙に文字を書く。スネークが質問を書いてよこしてきたからだ。心なしか、電灯は明るくなった。(起爆のカウントダウンが始まった後に付けるとどうなる?)(起爆しろという信号は、恐らく一定時間送られ続けないと効果を発揮しない。 それを考えれば、カウントダウンが始まった後に付ければ無効化できる)会話に打ち消される程度に、ペンが走る音が混じる。文を通じてアクアドルフィンから得た情報はすべて説明済みである。質問がそれ以外のことになるのは当たり前のことだった。筆談と会話の両方が進む中――口を動かさず筆も持たない者が二人いた。一人は、チルノ。ベッドの上でクッションを抱え込みながら、暗い瞳で自分の思考に沈んでいる。それに合わせるかのように、電灯の光が再び落ちた。(ドナルドが得た力は、あたいとは違う。 たぶん、たくさんの魔力を使えるだけ……)重傷を負い、文に助けられる直前確かに浮かんだ思考。チルノには確信がある。論理的に説明しろと言われても言い淀むし、表現しようのないものだが、ともかく確信がある。(それなのに、あいつはあたいの能力は自分と同じだって思ってた…… あいつは、知らない。 自分がぐちゃぐちゃでボロボロになる事実を知らない。 皮膚なんてないに等しいし、今にも体のなかがこぼれ落ちそう―― 一秒後に自分が別のものに変わってしまいそうな感覚を、あいつは知らない。 付け入る隙はきっと、そこにある)瞼を下ろして、開く。電灯の明滅とは関係なく、眼が意識する光は明滅する。(あたいがやらなきゃ。あたいが……)「……さて、そろそろいいか、グラハム。それは扱えそうか?」タケモトの言葉に、チルノは意識を戻した。チルノと同じくずっと黙っていたもう一人、グラハム・エーカー。彼の手にあるのは、老兵専用A-10RCLのマニュアルだった。「少々旧式過ぎるきらいはあるが……ある程度操縦は簡略化されているらしい。 ならば扱える。実物を見ないと、保証はできないがな」何の澱みもなく言い切る。オーバーフラッグによるグラハム・マニューバを実践した彼にとって、例え見慣れぬ機体だろうと基礎さえ掴めば使いこなすことができる。それくらいの自信を持つくらいには、グラハム・エーカーはエースパイロットだった。「ならすぐに向かってくれ。位置的に、A-5に行く時には南下してからワープする方が早い。 そうなると、禁止エリアになる前に突破する必要があるからな」「「ゆっくりしt」」「しねーよ。……なんなんだこいつら」ときちくがゆっくりを蹴り飛ばす光景はみんな揃ってスルー。「その前に馬岱を呼んできて。弓を試したいし」「私も彼に用があるな。 この極意書、まさに武士道であり興味深くはあるがこちらも既に目は通した。 今の私にはもはや不要だ」「……そうだな。さすがに一時離脱は全員に知らせておくべきだ。 代わりの見張りは俺と……藤崎、来てくれるか?」「まぁ、えぇけど。その前に使えそうにないもんゴミ箱に捨てにいくわ」「それと、コッペパンは一つお前たちに渡しておく。使うような事態にならないよう気をつけろよ。 代わりに水と食料を少し譲ってくれ……腹が減ったんだが俺は持ってなくてな」「うん、分かった」グラハムがA-10RCLを試し乗りする際、同行するのはチルノ一人だと決まっていた。理由は単純で、身体的に頑丈で体格が小さい……要するに戦闘機のコクピットに相乗りできるから。それ以外を、或いはそれ以上を連れていっても、万が一戦闘機を使うことになった際に置いて行かれるだけで、無駄だ。むろん論理的な決定だけでなく、グラハムの私情も混じってはいるが……この二人を一時的に遠ざけておきたいという、タケモトの私情も混じっている。立ち上がったスネークと藤崎を見て、もう左上たちに隠すようなことはないしな、と心中でタケモトは嘯きながらも、表面上は違う言葉を呟いた。「チルノ、渡していたレーダーとネイティオだが……」「わかってる、いらない、返す。その気になれば遠くが見えるから。 それより、カードだっけ。いくつか分けてよ」返ってきた言葉とレーダーに、タケモトは少しばかり悩むように息を吐いた。とはいえ、おかしなことではない。グラハムは三枚のDMカードを持っているがどれもモンスターカードではなく、うちニ枚は効果の結果として齎されるものが状況次第で変わるもの。グラハム自身もチルノの言葉を首肯する。「……私が戦闘機に乗り、同行するのがこの少女だけなら、少なくともこの二枚は不要だろう」そのまま彼が天使のサイコロとスタープラスターを渡すと、タケモトも無言で文のデイパックを取り出した。中からいくつか物品を抜き……自然な仕草で改造し終わったプレミアム首輪を突っ込む。「最悪の事態になったら使え」投げ渡されるデイパック。音声遮断はしていないが、事情を知らなければ理解出来ない言い方だ。驚いたか、それとも最悪の事態を想定したのか、チルノはそれを掴むと僅かに表情を強ばらせる。それをごまかすようにタケモトは続けた。「おい藤崎」「なんや、もう見張りいくのに」「お前カードを結構持っていただろう、一枚渡してやれ」「……もう少し早く言ってくれや」既にその場を離れかけていた藤崎は面倒くさそうに戻ってきてチルノにカードを渡すと、今度こそスネーク共々その場を離れていく。しばらく後、入れ替わりにやってきた馬岱とキョン子の間で荷物を整理すると、チルノ達は南へ向かっていった。改めて戻ってきた二人にときちく達が現状を口と筆で両面から説明すること数分。「……とまぁ、こんなわけだ。 で、二人は現状を把握したか?」「ああ」「な、なんとか……」「そりゃあありがたい。あっさり納得してくれて何よりだ」タケモトがそうまとめるのを見て、ときちくは少し肩を竦めた。明滅していた電灯が、隠された闇に気づいたかのように明るくなる。現状で改造し終わっているプレミアム首輪――プレミアム首輪改とタケモトは呼称している――は渡した分を含め四つほど。スネーク達が持ってきたものを使っても、改造できるのは残り六つ。分解実験及び予備パーツして解体したひとつは、当然改造しようがない。実演には限界があるし……なにより、タケモトは残りが何個あるかを具体的に言っていない。言葉には物理的に新たな首輪を付けてやる余地がないことを言っていない。他に知っているのはときちく、チルノ、グラハムの三人だけ……チルノとグラハムを別行動にしプレミアム首輪改を与えたのは、それを言わせないという意味もある。そしてときちくは下手に混乱を引き起こす恐ろしさを分かっているから、少なくとも当面は言わない。さっさと納得してできるだけ疑問を浮かばずにいてくれるほうがいいのだ――改造できるプレミアム首輪の数に限りがある以上取り合いになる可能性もあり、その場合に取り損ねる可能性が高いのは常人であるタケモトなのだから。(残りを完成させたところで、見張りを交代し…… その隙に言葉を殺してから現状を教えて正当化する。そんなところだろう。 生き残るための道具を作るだけで付けられないなんてゴメンだ)黒い思考を照らしきれなかったかのように、電灯が光を失った。――或いは、新たな闇に呑まれてか。それが予兆だったかのように、半透明のユベルがキョン子の背後に現れる。精霊をまだ目にしたことのない上にこういう幻想に耐性のない面子が一歩退いた。『少しいいかい?』「どうしたの、ユベル?」『君たちがどんなカードを持っているか、僕としては確認しておきたいんだ。 一応キョン子の持ってるのは確認済みだけど、僕とあまり関係ないし相性も悪い。 でも、他の誰かが持っているカードに仲間がいるかもしれないからね』ユベルは白々しくウソを吐いた。キョン子を乗っ取った後、自分と相性のいいカードを確保しておくためと、ユベルにとって忌々しいネオスペーシアン達がいないか確かめるため。喋るカードに驚いた面子と別に気にしない面子はそれぞれ半分ずつ。もっとも、ユベルの発言に疑いを持たなかったという点で両者に違いはなかったが。――彼らはデュエルモンスターの精霊について見誤っている。支給品という敵から与えられたものを活用して生き残り、第三者からの救いもまたそれだったことで、知らず道具に対する信奉が絶対的なものとなっている。今までの経験から支給品は与えられた機能程度は必ず使用できて、道具はあくまで道具として効果を発揮すると思っている。ましてや道具が持ち主を乗っ取ろうしていることなど思いもしない。確かに大半はそうだった、しかし、例外は常に存在するものだ。キョン子以外の持ち主から、DMカードが取り出されていく。それらに目をやる最中、ふとユベルはときちくが取り出したカードに目を止めた。かつて、アカギがブラフとして渡したカードである。『その二枚、いいかい?』「なんだよ」『これには精霊が宿ってもいなければ、エナジーも存在しない』「……わかるように説明しろ」『結果だけ言えば他のカードと違って、これらは使えなくなってるってことさ。 ……ま、使えなくなってるカードを使うようにする手段はあるけどねぇ。 使えなくなってるってことは使うことを想定してないって可能性もあるし』さも何かありげに、ユベルはときちくにそう返した。実体化が限られているユベルに筆談はできない……だからユベルとしては、「建前は」主催者に聞かれても理解されないように喋らなくてはならない。これならただ故障したカードを勘違いして深読みしているように偽装していると「見える」からだ。そして、ユベルの意図を半端に理解したが故にときとく、タケモト、メタナイトが喉を詰まらせた。推理する人間は問題を解く単純な推理を思いついた時、それに囚われがちになるものだからだ。依然、電灯は付かない。「御託はいい、どうやれば使えるようになるのか教えろ」『エナジーがないから使えないのなら、それを補充すればいい。 魔法カードなどの類は大気中のマナを集めることで実際に使えるようにすることができるってことさ。 このカードが実物通りに使えれば、空間を歪めるくらいの効果があるしねぇ』そんな空気を読まないベジータの発言に、ユベルはそう返す。現場をはっきりと見ていなければ話題となっているカードは「魔法の筒」であると読み取れる言い方で……そして、現場を見ていれば実際は違う対象を示しているとわかる言い方で。ループからの脱出について懸念していたタケモトとときちくは、故にそちらの理解をする。――ユベルの誘導通りに。さて……ここまでユベルが述べてきたことについてだが、結論から言うと真っ赤なウソだ。そんなことで使えるようになっていれば誰も苦労はしない。だからユベルは堂々と口を出して言った。実際に主催者が理解したところで、ブラフだと気づく。故に安全。ユベルの真の目的、それは「超融合」のカードの作成にある。本来、超融合の作成には邪心経典により引き出された怒・憎・悲・苦・疑の五つの感情が必要となる。確かにここには邪心経典はない――だが、怒・憎・悲・苦・疑、それらの負の感情は腐るほど満ち足りている。邪心経典の存在がなくとも未だこの会場に満ちる心の闇を集めれば超融合が完成するほどに。皮肉にも、邪心経典無しでの超融合の完成は、覇王十代が成し遂げたことだ。心の闇を食うことで完全な能力を取り戻した後は、自身の強化ではなく超融合の作成に移り――本来の宿願通り超融合神の召喚により十二次元宇宙の融合を行うことで、この会場もろとも十二次元宇宙全てを苦痛や哀しみに満ちた一つの世界に作り変える。それがユベルの狙いである。偶然か、あるいは必然か……アカギが持ってきた「ただのカード」の中に超融合があったのだ。もともと誰得の部屋は突貫作業でつくらせたもの。そこにあるカードについて十代やアクアドルフィンが知っているのは、あまり必要ないものとデュエルにしか使えないカードを偽装及びデュエル用として入れたということだけだ。だから彼らの知らないシンクロ召喚のカードが誰得の部屋にはあったのだし、デュエルにしか役に立たない紙束とはいえ因縁深いカードと同じ名前のカードがあったことを知らなかった。無論、これは覇王十代がデュエリスト狩りを行って作った呪わしき超融合ではなく、どこかの世界で普通に刷られたただの紙でしかない。……だが、実際の超融合の製作過程通り五つの負の感情を集めることで、これをただの紙から本物の超融合同様の効果を持たせることは十分に可能。ユベルの目算では、10人前後の心の闇を集めれば超融合は力を発揮するはずだった。なにせ、ご丁寧にもこの殺し合いが心の闇の質を高めてくれているのだから。ユベル自身がキョン子を乗っ取るために必要な分と合わせれば、11人。死者生者問わず11つの闇と向きあえば、超融合は完成する。「どうやれば補充できる?」たかがカードで世界が滅ぶ、などとユベル以外には知る由もない。思いつきようがない。ときちくがあっさりユベルの誘導に乗ってしまったのは、責められるものではない。『戦闘があった場所がいい。戦闘で何かしらの魔力が撒き散らされているはずだ。 逆説的に言えば……死体のある場所かな』「そ、それなら誰かにユベルを渡して、私はここにいたほうが……」『そんなこと言わないで欲しいなぁ…… 長い間一緒にいた相棒だろう?』ユベルの言葉は一応表面上は取り繕っているものの、その心情を考慮すると語尾に「棒読み」とか「笑」とか付いてもおかしくないものだった。さすがにそこまでは気付かなかったが、微妙に嫌がるキョン子。「……ま、持ち主に愛着あるんなら、いいんじゃないか」「え、えぇっ……」しかし、反論封殺。タケモトとしては、以前秘密を漏らしかけたキョン子は遠くにいた方がありがたい。「ならば、この俺が行ってやろう。 いざとなればこの女を抱えて飛べるし、道化の接近もわかるからな」「空を飛べるベジータに合わせるとなると……あとは私か。 ただ、まともな剣が欲しいところだが」「じゃあ俺のを渡しとくか? ネイティオは戻ってきたし銃もあるからな。 キョン子、予備弾倉は置いてけよ」「すまないな、ときちく。包丁はもう廃棄したほうがよさそうだ」見かねたのか或いは退屈していたのか、ベジータとメタナイトが同行を申し出る。キョン子が言い淀むうちに、どんどん話は進んでいく。彼女に気遣うことなく、タケモトが口を開いた。「それでベジータ、北か東どっちに向かう気なんだ」「オフィスビルで戦闘したんだろう。ならば、行くのはそこに決まっている」「おいおい、もしドナルドがいたら……」「タケモトとか言ったな、だからこそサイヤ人の王子であるこの俺が行ってやるんだ。 それに、奴が入ってこれない逃げ道が俺達にはあるんだろうが」「……チッ。確かにそうだけどな、それに頼るには数がまだ足りない。少し待て。 あと、よほど追い詰められない限り使うな、絶対に」「持ち運びのため、私もデイパックを持ったほうがよさそうだな」「じゃあ剣同様、また俺の余りを渡しておくか。 ついでにスネークのところによって、コッペパンを一つ貰っておけよ」プレミアム首輪改渡すことを拒むことができず舌打ちするタケモトの傍らで、ときちくが雪歩のデイパックを取り出した。相変わらず自信過剰なベジータにはさすがにユベルも不安を覚えたものの、一応問題はないと結論づける。ここを離れることは問題ない。ユベルが戻ってくる頃には、ここも心の闇に満ちていることだろう。■時間は、ベジータ達がデパートを出た後……タケモトがときちくを共犯者にしようとしている最中に戻る。倉庫、鍵を掛けた扉の前に藤崎とスネークが座っている場所。その向こうで、言葉は寝そべった体を震わせていた。「…………」当然、その腕や足首は縛られている。口は開いているという点では緩いが、まともに行動できる縛り方でもない。それでも、床に落ちているあるものをその縛られている手で掴もうと、恥も外聞もなく芋虫のように動く。極めて薄く、極めて軽く、念密にチェックしていても気づかないもの。――DMカード。(……これで、あとは名前を言えば使えるんでしょうか。 なんで私にこれを渡したのは分かりませんし、本当に使えるのかも怪しいですけど…… でも、ここを抜け出すには、これを使うしか……)ようやくカードを掴むことに成功した言葉は一息つく。ふいに服に挟みこまれたカードを気付かれないよう床に落とすこと、そしてそれを拾うことで言葉はかなりの時間を消費した。幸い、閉じ込められた倉庫は鍵こそ付いていても中をのぞき見できる窓がない。だから見張りはよほどの物音を立てない限り、中の言葉がどうしているか気づくはずもなかった。根本的な問題――なぜ言葉の服にカードが挟まっていたかは簡単だ。駆けてきた疲労を利用してほんの一瞬だけキョン子の体を支配したユベルが、最初の見張りとして言葉を倉庫に運ぶ中で密かに言葉の服に仕込ませておいた……説明書のおまけ付きで、だ。無論、狙いは言葉が暴れだすことである。とはいえ、言葉にはまだ迷いがある。本当にこのカードは使えるのか、そしてどのタイミングで使うべきか。それを測りかねている。言葉とタケモト。虎穴に入り込むのは果たしてどちらなのか――■「なんとか、禁止エリアになる前にF-5にこれたね」「そうだな。あとは東に行ってワープするだけだが、どう行くべきか……」「待ってて、探す」同時刻、チルノ達はF-5に到達していた。空模様は未だ暗く、森はその暗さを更に加速させる。探すというのはどういうことか、グラハムが聞くより早くチルノは剣を握りしめた。負担が減っているように感じるのは慣れただけか、それとも――後戻りの出来ない道に踏み込んだ証か。「――見えた。あそこから行こう」とある中国大陸、赤き錬鉄の英霊と弓を競った氷精のスキルをダウンロードしたチルノは、いとも簡単に進路を発見した。数の差があったとは言えかつて英雄アイアスが使った花弁の盾を突破する弓手は、錬鉄の英霊には及ばぬともある程度の千里眼スキルは持ち合わせている。そのまま歩き出そうとするチルノの背中に……予想しない言葉が投げかけられた。「随分無口になったな」「……こんな状況で、明るくなれるわけないじゃないのさ」振り向かないままの返答。それを見て、グラハムは意を決した。「無茶をしていないか」「してない」「嘘が下手だな――君は歪んでいる。 射命丸に何を言われたのかは知らないが、君は背負いすぎている」チルノの表情はグラハムから見えないが、足は止まった。それに反応したかのように、風が葉を鳴らす。もともと、グラハム・エーカーは鈍感な人間ではない。他人の隠し事などには十分気付く人間であり……その上で自分を通す強さを持っている人間だ。チルノの異常にはとうに気づいていた。それを嫌うかのように、チルノが冷たく拒絶するような調子の言葉を漏らす。――決して、今までの彼女だったら言わないような調子の。「……あんたに言われる筋合いなんてない」「ある、私は――」そうグラハムは返しかけて、喉が詰まる。真実を照らし出すのかのように、一瞬陽の光が雲から現れる。『――貴様は歪んでいる!』『そうしたのは君だ! ガンダムという存在だ!』宿命を果たした後の生死を考えない無謀な行動を取る存在……それであるが故に戦うしか出来ない、歪みを抱えた存在だと。それをつい最近、グラハム・エーカーは指摘されたばかりではなかったか。それを当然のものだと思ったまま、グラハム・エーカーは行動し続けたのではなかったか。「……私は」「言うことはないなら、行くよ」再び太陽は隠れ、チルノは歩き出す。グラハムはそれを忸怩たる思いで追うことしか、できなかった。(彼女を守りたいのなら、私の命に代えて守ったところで意味はない。 そうしたところで彼女はまた、無謀な行動を繰り返すだけだ。 だが――戦うしか出来ない存在となった歪んだ私に他の選択肢があるのか。 自分自身を変革させるしかないとでも言うのか……)■「本当に、誰もいないよね……」「いないと言っているだろうが」「……キョン子とやら、慎重なのはいい。 だが、出発してからもう五回目だぞ」一方、ベジータ達は既にA-3に到達していた。チルノ達にだいぶ遅れて出発したとはいえ、端に到達するまでの距離が短いのだが当然だが。噂の道化師がいやしないかと、キョン子は怯えることしきりであった。『まったく…… 敵が強いなら強いほど、僕の能力も効果を発揮するのにさ』「でも……」「安心しろ、でかい戦闘力は感じない。 もっとも、ドナルドの戦闘力がどれほどのものか分かったもんじゃないがな」「ベジータ……逃げずに戦ってなんとかしようなどとは考えてはいないだろうな」「……ふん、よく言うなメタナイト。 貴様も奴もどの程度の戦闘力かは知らんのだろう」答えを拒むかのように、ベジータは質問を逸らす。明らかにベジータはいざとなればやる気だった。「チルノの戦闘力は高い、と言っていたのはお前だろう」「ああ。それに奴は戦闘力のコントロールができるらしい。 あのガキが手も足も出ないとなれば、相当な強さなんだろうな。 もっともあのガキ、見る限りじゃ俺より弱いがな」メタナイトは頭痛がしてきた。不利だと見れば逃げる気はある……のだろう……たぶん。だが「いざとなれば」の範囲が不明確過ぎる。しかもよりにもよって、ドナルドの接近を探知するのがベジータの役割だ。「だ、大丈夫なのかな……」「……私も分からん」メタナイトはキョン子の弱音を否定できなくなった。 sm239 no return point 時系列順 sm240 終わりの始まり(状態表) sm239 no return point 投下順 sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- チルノ sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- グラハム・エーカー sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- メタナイト sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- ベジータ sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- キョン子 sm240 終わりの始まり(状態表) sm234 シークレットゲーム タケモト sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- 馬岱 sm240 終わりの始まり(状態表) sm234 シークレットゲーム ときちく sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- ソリッド・スネーク sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- 藤崎瑞希 sm240 終わりの始まり(状態表) sm233 生存代償 -No Future- 桂言葉 sm240 終わりの始まり(状態表)
https://w.atwiki.jp/c3trpg/pages/14.html
Chapter.00 Track.01;終わりの始まり それは太古の昔。世界は、暴走とも言える幾多の種の繁栄により、 致命的な自己の未来像を垣間見た。 それゆえ世界は、当時最も脆弱であり、矮小であり、それゆえ無害な霊長に、あるひとつの『筐』を授けた。 シュメル神話におけるジウスドラ、 ギルガメシュ叙事詩におけるウトナピシュティム、 ギリシャ神話におけるデウカリオン、 あるいは、 創世記におけるノア。 『筐』は『舟』を象り、霊長は種の調整者として世界に君臨した。 しかしその後霊長が文明を得、世界という強固な『意志』の支配から解き放たれ、自らの技術のみで『種の保存』を成すに至ることまでは、 世界は気づかなかった。 あるいは。 世界は再び垣間見たのかもしれない。しかし、もう世界にはどうしようも無かった。 霊長という『意志』の持つ力は、すでに世界という『意志』を咀嚼し嚥下するほどに大きく、強いものとなってしまっていた。 時代は次第に次代に――死体とともに。 およそ五千年の時を経て霊長に再臨した筐。 それは、世界を滅ぼすに至った霊長の『原罪』を封じ込めたパンドラ。 何故、今頃になって再び筐は具現したのか―― それは、霊長が『種の保存』の時代を終え、『個の保存』へと移行したからである。 霊長は知っていた。世界は、もう滅び行く運命であると。 ならば。 終焉の最中、より完全なる個体を以て、より普遍たる永遠を享受しよう。 世界の死を乗り越えて、神ならんとする個を以て、 新世界に悠久の繁栄をもたらそう。 こうして。 筐に目覚めた覚醒者たちの、罪に罪を重ねる生存競争が始まった。
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/282.html
「終わりの始まり」 食堂には沈黙があった。 つい先ほどまでは戦士に勇者、学生にパイロット、人形に音楽家、死神に女神が居たところだ。 宴をやっていたようで、机は不規則に並べられていて、椅子も乱雑に置かれており、 机の上には調理室から確保した食料や食器に茶袋、お菓子の粉が片づけられてないままだった。 部屋の電気は消えており、窓から日の光が漏れていた。 部屋の中にいた人たちはどこへ行ったのか。 何の為に?何をする為に?誰と会うために? それは生きるために。 長くて、短い三日間。79人が巻き込まれ、現在既に63人が犠牲になった。 それは、ある男によって開催された狂気と厨二に満ちたゲームだった。 『厨二ロワ』 食堂にいた人たちは皆、最後の砦である"ラインハルト・ハイドリヒ"そして主催者である"ジ・エーデル・ベルナル" この二人を斃すために行ったのだ。 雲によって昼の日差しが遮られ、食堂は少しだけ暗くなった。 しかし、その暗さもすぐになくなった。 ◆◆ 戸が開く音がした。 戸が開き、入口から光が漏れた。 戸からは一人、何者かが入ってきた。 生物には幾万の種類が居る。 イヌ、ネコ、サル、トリ、サカナ、ムシ。 それは、人間だった。人形でも、魔王でも、神でも、機械でもなく、普通の人間であった。 人間は男と女に別れている。16番目の染色体が原因とされており、『xx』あるいは『xy』で区別される。 それは、男だった。染色体は『xy』の、普通の男であった。 人間には年齢がある。生まれた時から加算していき、人間のステータスの一つである。 それは、普通の若い年齢だった。3歳でもなく、100歳でもなく、1000歳でもなかった。 人間には様々な体格がある。太っていたり、背が高かったり、足が無かったり。 それは、普通の体格だった。一般的な身長で、体重で、腕で、脚であった。 人間には賢さがある。全知全能であれば、無知でもある。 それは、普通の賢さであった。食人にしか興味ないわけでもなく、悪意に満ちている訳でもなかった。 それは、ごく、普通の人間で。 殺人鬼と、悪意と、幽霊と、能力者と、魔王と、勇者と、神と、 まともに戦えば、間違い無く、彼は負けるであろう、ごく、普通の男であった。 しかし、彼にはそれらを超越していたものがあった。 殺人鬼も、悪意も、幽霊も、能力者も、魔王も、勇者も、神も、畏怖させるものがあった。 それは『厨二ロワ』の代名詞であり、参加の条件でもあった。 少ししか持たない者もいれば、幾多も持つ者もいた。 それは、病気であり、妄想でもある。 殺人鬼よりも、悪意よりも、幽霊よりも、能力者よりも、魔王よりも、勇者よりも、神よりも、 彼は、ここにいる誰よりも、『それ』を持っていた。 『それ』は───────『厨二病』であった。 『それ』は───────食堂の男であった。 ある少女は男を失い、泣き、絶望し、求める。 ある男は力を求め傷を負い、殺される。 ある少女は恐怖に侵され、怯え、殺し、絶望する。 ある男は悪意に襲われ、暴れ、失う。 しかし彼は厨二ロワが開催されてから、一度も失わず、怒らず、泣かず、求めず、負わず、怯えず、暴れず、失わず、殺さず、殺されず。 終盤に至る、今まで、健常な肉体と精神を持つ唯一の人であった。 彼は、一人ぼっちでもなかった。失う危機も殺される危機も幾多出会ってきた。 しかし、彼は今ここにいる。 彼は小声で笑いながら歩き、手はズボンのポケットに収め、周りを見渡し、椅子を治し、鞄を机の上に置いた。 風が吹き、雲が散り、再び日の光が食堂に差し込む。 彼は鞄から糸電話を取り出し机の上に置く。 そして、参加者名簿と赤いペンを取り出し、机に広げた。 彼は哀川潤、藍染惣右介、赤屍蔵人、一方通行、暁美ほむら、アサキム・ドーウィン、安心院なじみ、と名前に横線を引いて行く。 死んだ人たちの名前だった。彼は、三日という短い間に死んでいった61人を想い、胸に秘め、頷く。 そして、全ての死者の名前に線を引き終えた時、彼は席を立った。 周りを見渡し、窓に近づいた。空はいつもと変わりなく、青く広がっていた。 彼は、一言、こう呟いた。 「始まったか…」 そう言うと彼は紐を引きブラインドを下ろした。 食堂はまた、少しだけ暗くなった。 彼は再び席につき、手を組み合わせ、肘をつき、顎にあてがい、黙ったままでいた。 そして食堂には沈黙があった。 【D-3 食堂・3日目 昼】 【食堂の男@ラ・ヨダソウ・スティアーナ(コピペ)】 [状態] 健康 [装備] 糸電話 [道具] コンパス 地図 名簿 筆記用具 時計 ランタン [思考・状況]1不明 251:――再幕 食堂の男 256:Over the Fourteen -Final Game 8-
https://w.atwiki.jp/rwjbr/pages/18.html
終わりの始まり ◆UbXiS6g9Mc 断絶していた意識が、不意に明瞭を取り戻した。 ――分からない。何故自分は、このような場所にいる? まるで時を切り取られたかのように。場所を切り離されたかのように。 各々の「それまで」とは不連続の、異質な空間に――数十の存在が、集められていた。 おそらくは皆一様に意識を取り戻したのだろう。初めは静寂に包まれていた空間に徐々に困惑が広がり、騒々しい声が響き始めた。 だが、彼らの中に立ち上がり、動き出すものは誰一人として存在しない。 彼らは皆、椅子に座らされていた。そして見えない力によってそこに縛り付けられている。 数十の椅子は、円を作るように配置されている。円の内側には、巨大な円卓が鎮座していた。 「これは……【円卓】か? だが、これは……」 誰かが呟く声が聞こえた。だがその声は、他の誰かに届く前に喧騒にかき消されていく。 混乱する者、怒る者、口をつぐんだままの者――多様な声が響いては消えていく。 しかし誰が何を言っているのか、その判別までは出来なかった。 多くの人間が集められた空間は不自然なほどに暗く、隣の椅子に座る者の顔すら朧気にしか見えない。 自分と同じ状況に陥った人間が、数十人単位で存在している――ただそれだけが、この空間に集められた全員に通ずる、唯一の認識だった。 その時。円卓の中心に、一筋の光が差した。 光の中に在ったのは、一冊の本。薄っぺらな文庫本とは違う、重厚さを感じさせる装丁。 だがそれが只の本ではないということは、その姿を見れば一目でわかる。 その本には、目があった。ぎょろりと眼を見開き、円卓に座らされた者たちの顔を見る。 そして、獣のような牙をぬらりと光らせながら、口を開く。 「あァ……全員、席についたな」 本から放たれる声は不気味にしわがれており、聞くものに嫌悪感を与えた。 ざわめいていた空間が、ふと静かになる。誰もが本の声に耳を傾けていた。 「今回の課題(クエスト)は一つ。 参加人数61人――目的は、『最後の一人になるまで殺し合う』!」 本は、そう言った。聞いた者の多くが、こう思った。 これは何かの冗談か? その心の声を知ってか知らずか、本は――黙示録(アポカリプス)は言葉を続ける。 「今からテメーらを殺し合いの会場へ転送する。会場へついたらテメーらは自由だ。 参加者の間に違反はない! オレは何も否定しない! 最後の一人になるまで、存分に殺し合いなァ! あぁ……だが。殺し合いを円滑に進めるために、こちらでいくつかのルールを用意させてもらったぜ」 「まず一つ。テメーらには殺し合いのためのアイテムを支給してやる。 とはいえ、ゼンブが殺し合いの役に立つもんだとは限らねーがな! ギャハハ!」 「二つ目だ。今回のクエストの経過報告は、六時間ごとに放送してやる。 誰が死んだか、何人生き残っているかは大事な情報だぜ。聞き逃さないようにしろよ? それと、隅っこでガタガタ震えて隠れっぱなしの臆病モンが出ねーように放送のたびに禁止エリアを設置する。 禁止エリアに入ったやつには……デス・ペナルティだ。そんなツマラネー死に方しないように気をつけとけよ!」 「三つ目。ある意味、これが一番重要なルールだな。 このクエストを『公平』にするために、会場の理(ルール)を変えさせてもらった! オメーらの中にいるだろ? 自分が死ぬことなんかありえないって思ってるヤツらがよぉ! ザンネンだったな! オメーらにも平等に死は訪れる!! ギャハハ、サイコーの気分だぜ!! おっと、オメーらにとって都合が悪いことばかりじゃないぜ、たとえば……」 ――そこまで本の言葉を聞いて。 『私』――鬼舞辻無惨の我慢は、限度を迎えた。 「巫山戯るな、何様のつもりだ……!」 見えない力で椅子に縛り付けられてた身体を、それを更に超える膂力で無理矢理に引き剥がす。 二つの巨大な力に挟まれる形となった肉と骨が、およそ生物が出してはいけない異音を軋ませ、爆ぜる寸前まで膨張する。 「私に指図をするだと? どこのガラクタかは知らんが……ただですむと思うなよ」 人間を超越した種、鬼の首魁として最強最悪の力を持っていた鬼舞辻無惨。 彼がひとたび腕を振るえば、人間は紙屑のように肉塊へと姿を変えた。 膨張し変化した無惨の肉と骨は異形の牙と爪となり、向かう先は円卓の中央に浮かぶ黙示録。 破壊という概念がそのまま物理化したかのような無惨の攻撃は――しかし、黙示録に届くことはなかった。 参加者たちを椅子に縛り付けていた見えない力と同種か、或いは更に強い力によって、黙示録の周囲には不可視の防壁が築かれていた。 「おいおい、話の途中に行儀が悪いぜ! まぁ丁度いいさ、今から説明しようとしてたところだ。 優しい優しいオレから――鬼の皆さんへのプレゼントだ!!」 黙示録の声と同時に、一筋の光が鬼舞辻無惨を照らした。瞬間、無惨の全身を耐え難い苦痛が襲う。 地獄の業火で灼かれて爛れた傷口に、苦しみを与えるためだけに作られた薬物を塗り込められたような、筆舌に尽くしがたい苦しみ。 「ぐぅ、ぅぅう!? この光は……忌々しい……! がぁぁぁぁっ!!」 人間を超越した鬼が、唯一恐れるもの――それが太陽。陽の光だ。暖かな陽光が、鬼舞辻無惨の全身を包んでいた。 だが――本来ならば。太陽の光に包まれた鬼は、苦痛を感じる暇すらなく一瞬で塵になるはずだ。鬼舞辻無惨とて例外ではない。 だからこそ無惨は太陽を克服するために、数百年の歳月をかけてその術を探していたのだから。 憤怒の表情を浮かべながら悶え苦しむ無惨の姿を見て、黙示録はより一層口角を上げて言葉を続ける。 「今からオメーらが殺し合う場所にも、太陽と月がある。当然、朝も昼も夜も存在する。 だがオメーらの中には太陽の下じゃあ即座にオダブツって連中もいる――だけどそれじゃあ、殺し合いには不向きすぎる。 だから会場の太陽には理(ルール)を追加した……よかったなぁ鬼さんども! これで真っ昼間からお外で鬼ごっこも出来るぜ! ま、死ぬほど痛ぇーだろうけどな! ギャハハハハハ!!」 黙示録のしゃがれた笑い声と鬼舞辻無惨の苦悶の叫びが響く、異様な空間。 他の参加者の誰も、口を挟めずにいた。 いや、いつしか――彼らを縛る見えない力はより強大となり、身動きどころか声一つ発することすら出来なくなっていた。 「最後に今回のクエストの『報酬』と『罰』を発表する! 最後の一人になった参加者の『報酬』は――「望む世界」! 金だろうが力だろうがなんだろうが……望むものが全て在る世界へ御招待だ!!」 「だが……もしもこのクエストが達成されなかった場合には、『罰』がある。 期限は三日。それまでに最後の一人が決まらないようなら……」 「『罰』として、会場に【太陽(サン)】を追加する」 その言葉が指す現象を、即座にイメージできる参加者はいなかった。 しかしそれが、絶対の「死」をもたらす何かであろうことは、その場の誰もが理解していた。 「それじゃ……課題開始(クエストスタート)だ」 一人、また一人と参加者たちは円卓から姿を消していく。 これより始まる殺戮遊戯、生き残るのは唯一人――或いは、ゼロ。 これが終わりの、始まりだった。 【進行役 黙示録(アポカリプス)@アンデッドアンラック】
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/8237.html
Woo/SE19-002 カード名:終わりの始まり うーさー カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1000 ソウル:1 特徴:《謎》?・《音楽》? 【永】応援 このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【自】[② このカードをレストする]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがスタンドしているなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは1枚引く。 始まったか…… あぁ、終わりの始まりだ…… とか、スーパーの閉店間際に 蛍の光聞きながら言いたい。 レアリティ:TD 通常の応援に加えて特殊なドロー効果を持つ。 能力が追加されているのに、パワーが通常の応援と変わらないのは、うーさーだからこそ与えられた特権なのだろうか。 ドロー効果を使えるのは、自分のアンコールステップの始め。 アタックの直後というタイミングなので、2回目か3回目のアタックでトリガーしたCXを、次の自分のターンを待たずに速やかに控え室に落とすという使い方も出来て、地味に役立つ。 調子に乗って使いすぎて、次のターンにストックが無くなって何も出来ない、ということにはならないよう注意しよう。
https://w.atwiki.jp/1548908-card/pages/3212.html
終(お)わりの始(はじ)まり:The Beginning of the End 通常魔法 自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。 自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、 自分の[[デッキ]]からカードを3枚ドローする。 解説 関連カード 貪欲な壺 サイコ・トリガー ゲーム別収録パック No.73680966 DS2011パック:パック:-(P)11 PSPTF6パック:パック:-(P)TF6 WiiDT1パック:パック:-(P)DT1 XBOXLiveパック:パック:-(P)XBL1 DS2010パック:パック:-(P)10 PSPTF5パック:パック:-(P)TF5 DS2009パック:パック:-(P)09 PSPTF4パック:パック:-(P)TF4 DS2008パック:パック:-(P)08 PSPTF3パック:パック:-(P)TF3 DS2007パック:パック:-(P)07:-(P)07 DS SSパック:パック:-(P)SS DS NTパック:パック:-(P)NT PSPTF2パック:パック:-(P)TF2 PSPTF1パック:パック:-(P)TF1 PS2TFEパック:パック:-(P)TFE OCGパック:パック:PHANTOM DARKNESS(OCG) ご購入はこちら クリック! 遊戯王&トレカ販売 カード&ホビー「KeyGrip」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/611.html
終わりの始まり この話は初恋の後の話となります 「まったく…ムツキったら、時間になっても帰ってこないで…」 「あら新道さん。またお迎え?」 「そうみたいです、主任…すいません、ちょっといってきます…」 あれ以来、香田瀬健四郎に懐いてしまった我が神姫、ムツキ 仕事が暇な時に技術1課へと行くようになってしまった え?だったら許可しなければいいだろうって? あの子にお願いされれば無視出来ないってもんよ! でもヘンな事されてなければいいけど… 「こらー香田瀬健四郎ー!ムツキを返せー!ってあれ?」 技術1課に着きいつも通りにムツキを呼ぶ私。 しかしそこにはムツキも香田瀬のヤツも居なかった 「あれ…?」 「あ、皐月ちゃん」 「…貴方誰?」 「ヒドイなぁ…俺だよ、南山…」 「そんな事より、ムツキ知らない?まさか香田瀬のヤツが…」 「しくしく…まぁいいか。ムツキちゃんなら香田瀬達と第2実験場にいったよ。ムツキちゃんにもやって欲しい事があるんだって」 「な、な、な…なんですってぇーーーー!」 アイツ、とうとうムツキにまで手を出す気ね! 猛然とダッシュする私 「ムツキー!無事でいてねーーー!」 …ドタドタドタ、ガラッ! 「くぉら香田瀬!とうとう本性を現したわね!ムツキに何をさせる気なの!」 「慌ただしいヤツだな新道。見れば解るだろ」 「だから、一体何をさせてるの…って…」 見ればムツキは可愛いエプロンを掛け、フライパン片手に料理をしていた 「きゃ~~可愛い~~!」 ん?よく見ると愛澤さんトコのマイちゃんと香田瀬のトコのユキちゃんも料理をしてるじゃない 「アンタ、ナニ人様の神姫にまで料理なんてさせてるのよ!」 「あ、すいません。頼んだのは私なんです」 「え?」 香田瀬の隣に居た女性が言った 「あ、私は技術2課の永守っていいます。すいません、なるべく多くのデータが欲しかったもので」 「…え?香田瀬が連れ出したんじゃないの?」 「いえ、私が香田瀬さんに頼んだんです。今作ってるキッチンの使い勝手を検証して貰おうと。そしたらムツキちゃんも手伝ってくれると言ってくれたもので…」 「あ…そうだったんですか…てへっ♪」 「てへっじゃないだろ、さんざん騒ぎまくっで…まぁいいか、コイツが騒がしいのはいつものことだしな」 「いちいち癪に触る言い方するヤツね。それならそうと早く言ってくれればいいじゃない!」 「そんなヒマがあったか?第一、ちゃんとメールを送ってあったはずだぞ?」 「え…?」 そういわれ携帯を見る 「あ…マナーモードにしたまんまだった…」 「またやったのか…」 どんなメールだったのか確認する 『ムツキを借りるぞ。お前も来い。場所は第2実験場』 なんつーか、相変わらずだった 「って、私も来いってどーいうことよ?」 「出来ました」 ユキちゃんが何かを持ってくる 「なんつーか、ナイスタイミングだなお前。コレが来て貰いたかった理由だ」 みんながテーブルに並べている物、それは料理だった 「『グレーテル』を使って料理を作り、それで実際に食える物が出来るかのテストだ」 「ぐれーてる?」 「お前ホントに広報か?ちゃんと資料を送ってあったはずだぞ?」 「ウルサイわねぇ…ちょっと忘れてただけよ」 「あの…ケンカしてないで、仲良くたべようよ~」 ムツキが仲裁に入る 「そうだな、仲良く食事にしようぜ」 今までセリフの無かった愛澤さんが言った 「そうね、そうしましょ!なんたって、ムツキの手料理が食べられるなんて…」 あれ?ムツキ、料理作った事なんてあったっけ… 「大丈夫ですよ、私がちゃんと教えながら作ってもらったから」 私の不安を察したのか、永守さんがそう言ってくれた 「永守さん、料理が凄くウマイんだぜ」 「そんなことないよ~。それより食べましょう、冷めちゃいますよ」 「そうね、いっただっきまーす!」 早速一口、といってもみんな一口サイズなんだけど 「う…」 「どうした新道?皿まで喰ったのか?」 失礼な、そんなに食いしん坊じゃないやい 「うまい!やるじゃないムツキー!」 「…それ作ったの、私」 マイちゃんが言った 「う…んじゃこっちかな…ぱくっ!美味しいよムツキー!」 「すいません、それ、私です」 ユキちゃんが言った 「…するとこっちのが…」 小さな皿に乗った物体Xを指しながら聞いてみた 「…うん」 ムツキが言った う…でも可愛いムツキが一生懸命作ったんだし… 意を決して食べる 「ぱくっ!」 「をー食べた」 ん? 「あれ、美味しい…」 「マジか!?」 「見た目はアレだけど美味しいよムツキ!」 「そ、そうかな…」 「うん美味しいよ!もっとちょうだい!」 「…やっぱ問題はそこだよなぁ…」 「そうですね…」 あれ?なんか香田瀬と永守さんが悩んでる 「どうしたの永守さん?」 「もう無いぞ。お前が全部喰ったからな」 「ええ~~」 「神姫サイズで料理道具を揃えて作っても、人間にはまるで量が足りない。三体がかりで作ってもだ」 「じゃあなんでキッチンなんて作ったの?」 「…お前ホントに広報か?アンケート結果くらい把握しとけよ」 言って実験場にあるPCを操作する香田瀬。ディスプレイに映し出されたのは… 「…アンケート結果?」 「トップを見てみろ」 「えと…マスターに手料理を食べさせたい…」 「それは神姫達にアンケートを取った結果なの。ダントツよ」 「ふぇ~」 「ちなみに2位が「お手伝いがしたい」だそうだ。コイツらの考える事はワカラン…」 香田瀬がつまらなそうに言った 「まぁ需要が望めそうなら作るのが俺達の仕事さ。それで2課が考えたのが…」 「神姫用システムキッチンってわけね…」 「で、どうよ、お前の感想は」 「あ、量は少ないけど、やっぱり嬉しいわよ。自分の為に作ってくれるんだし」 「他人の分も喰ってたけどな」 「う…マイちゃん、ユキちゃんゴメン…」 「…別にいい」 「大丈夫です、問題ありません」 そう言ってくれる二人だったが、ちょっと寂しそうだった… 「あと具材も問題だな。それで作れる物が限られちまう」 「確かに魚一匹は焼けないもんねぇ」 「量もオヤツにしかならんし…」 「あ、だったらケーキとかのお菓子系にしたらいいんじゃない?」 「「「!!!」」」 「な、三人ともどうしたの…?」 「おい新道!今なんて言った!」 「いや…ケーキとか…お菓子…」 「それだ!お菓子だ!」 …は? 「そうね、全然気付かなかったわ…」 「だな、料理とばかり思ってたからな…」 「うーむ、新道さんに来て貰って正解だったな」 なんか三人で話し始めちゃった… …つかアイツ、ちゃんと仕事してるのね 「でかした新道!お前のおかげで『グレーテル』の発売の目処が付いたぞ!」 「…はい?」 「『グレーテル』はお料理道具ではなく、パティシエセットとして売り出す事にします」 「スグ5課に連絡だ!専用のシェフ服とウェイトレス服の制作を発注するんだ!」 …なんかスゴイ事になってる… 「うーん、でもムツキのお菓子もいいけど、やっぱ手料理も食べたいなぁ…」 「まぁそっちは別方向からも検討中だ。まだデータ段階だがな」 「え?ホント?見せなさいよ香田瀬!」 「…ホントは無闇に見せちゃいけないんだがな。今回の功績に免じて見せてやるか」 「早く見せなさいよー!ドキドキ」 身を乗り出しモニターに食い入る私 「…なにこれ?」 「神姫用外骨格『ヘンデル』だ。人間サイズの道具をそのまま使える様にする為の物だ」 「可愛くない…」 「まぁ、まだ骨格モデルだけだからな。製品には安全面も考えてカバーを兼ねた装飾が付くぞ」 「なるほどね~。コレなら家事の手伝いも可能ってワケだ」 「まぁ実際、60㎝程度じゃ出来る事は限られそうだけどな。かといってコレ以上大きいと邪魔になるし」 「ふーん、色々考えてるのね」 「まぁこういうのを作って飯喰ってる訳だし」 ぐうぅぅぅ… あ、飯なんて聞いたらお腹が… 「お前ホント解りやすいヤツだな。さっき一人で食べてたくせに」 「うっさいわねぇ。お腹空いたんだから、しょうがないじゃない…」 う、赤面してるよ私… 「んじゃどっか食べにいくか」 「勿論奢ってくれるんでしょうね?」 「割り勘に決まってるだろ。と思ったが、今日のお前の活躍に免じて奢ってやる」 「え?やったー!んじゃ駅前のイタリア料理店がいい!」 ここぞとばかりに憧れの店へ… 「なんだ、そんなトコでいいのか。無欲なヤツだな」 …ちっくしょー金持ちめ… 「んじゃいくか…て、あれ?愛澤さん達は?」 「いや、俺はさっき牛丼を注文しちまった」 「私はお弁当。だから4人でいってらっしゃい」 「そうか、それじゃいくぞ」 そう言ってユキちゃんを拾い上げ胸ポケットへとしまう香田瀬 「いこ、さつきちゃん」 私もムツキを抱え、駅前のイタリア料理店へと向かった その夜… 「今日はホントに良かった…」 ムツキが言う 「そうねー、あの店の料理、凄く美味しかったわよね~」 「ううん、そうじゃなくて」 「ん?なにが?」 ムツキの言葉の意味がよく解らない私 「だって、今日の香田瀬さんとさつきちゃん、すごく仲が良かったんだもん」 …え? そうだ、私とした事が、何アイツの術中にハマってるのよ… 「…そうよね、私としたことが…明日から気を付けないと…」 「はうう…さつきちゃんは、香田瀬さんの事が嫌いなの?」 「そりゃそうよ!なんであんなヤツ…」 「香田瀬さんのドコが嫌いなの?」 「え…そんなの決まってるじゃない…」 私はアイツが嫌いだ。でもなんで…? 「そうよ、アイツ、ユキちゃんにムリなテストをさせたり…」 「そんな事してた?」 「…う」 その通りだった 前にテストしてる所を何度か見たけど、アイツはユキちゃんにムリなテストをさせたりはしてない。むしろ頑張ろうとするユキちゃんを止めてたくらいだった 「ユキちゃんへの態度が冷たいじゃない」 「それだけ?」 「それだけって…」 「ユキちゃんは何とも思ってないよ、そんな事」 「う…でも、嫌いなものは嫌いなの!ほら、さっさと寝なさい!明日も早いんだから!」 「きっと、さつきちゃんも香田瀬さんの事が好きなんだよ」 「そ、そんなわけないでしょ!ヘンなこといってないで、サッサと寝なさい!」 「素直じゃないなぁ…二人とも」 「なんか言った?」 「ううん、おやすみ、さつきちゃん」 「まったく…ムツキったら、時間になっても帰ってこないで…」 「あら新道さん。またお迎え?」 「そうみたいです、主任。すいません、ちょっといってきます」 「うふふ、なんだか嬉しそうね…」 「え?」 「ムツキちゃんを迎えにいくのが、よ」 「え、あ、その…いってきます!」 やっぱり私、アイツの事… …そんなこと…ないってば… 私はアイツが…大嫌い…なんだから… 「え?実験?」 「そ、例の『ヘンデル』試作機の実験。新道さんも見に来ない?」 珍しく愛澤さんから呼ばれたと思ったら、前に見たヤツの試作品が出来たから見にこないか?というものだった 「え、でも私、仕事が…」 「いいわよ、いってらっしゃい。広報として、どんな商品を扱ってるのか見るのも仕事よ」 「ほら、主任もああいってくれてる事だし」 「はい!それでは見学させていただきます!」 「はは、そんな張り切らなくても…」 愛澤さんと一緒に第2実験室へと向かった 「ををー出来てる」 図面で見たのと同じ無骨な機械があった 「んじゃそこで見ててね」 「あれ?愛澤さんは?」 「アレを操作するのがマイなんでね。俺は指示を出さないと」 えーと香田瀬は…と、居た。ちょっと離れた所でPCをいじってる 「…彼は…あそこで…実験結果を…逐一…チェックして…進行を…してるんですよ…」 私の隣には、いつのまにか技術部長がいた 「…気になり…ますか?…」 「…え?」 「…実験…結果…」 「…あ、成功するといいですね」 「…そうですね…でも…なんか…嫌な…予感が…」 「予感、ですか?」 「…私の…予感は…当たるんです…何も…起こらなければ…いいんですが…」 「実験前に不吉な事いわないでください…」 「…ごめんなさい…」 しまった!上司を非難してどーする! 「ああでもでも、勝って兜の緒を締めよともいいますし、やっぱ気を付けないと、あははー!」 「あ、実験始まりますよ」 いつの間にか私の隣に見たこともない男がいた 「…貴方誰?」 「ガーーン!南山です!」 「まぁいいや、それより実験って何するの?」 「うう…今回のは能力実験だよ。重い物を持てるか、それでバランス崩したりしないかってね。あそこのコンクリートブロックを持ってテストするのさ」 「うわっ重そう!」 「大きいのは40㎏あるからね」 ガシッ、ウィーン 「を、上がった上がった」 「よーし、良い感じだマイ。そのまま左右にゆっくり振ってみて」 ウィーンウィーン 「…結構地味なのね…」 「まぁそんなモンさ。でもこういった地味な作業が、堅実な製品を作るのさ」 バランスを全く崩さずにあの重い塊を動かすのって、やっぱ大変なんだろうな ピキ 「…ん?今なんか音しなかった?」 「え?そうか?」 「よしマイ、もうちょっと強く振って…」 「実験中止!振りをゆっくり止めて、ブロック下ろせ!」 香田瀬が叫んだ 「…え?」 異なる命令に戸惑うマイちゃん。本来なら中止命令が優先なのだろうが、マスターからの指示が出てる為に混乱し、その場で急停止させてしまう ガキッ! ブロックの取っ手が折れ、重いブロックが落下する ドゴォン!ベキッ! 落ちたブロックが割れる。割れた破片が飛んでいく 香田瀬に向かって 「香田瀬!危ない!」 ペキ… その破片は小さな音を立て、途中で不自然な止まり方をした 破片へと駆け寄る香田瀬 「なんで…」 香田瀬が破片に向かって呟く 「ます…た…ケガは…な…い…デス…カ…」 破片からユキちゃんの声が聞こえる …なんで?なんでユキちゃんの声がそこから聞こえるの? バン! 驚き振り向くと、技術部長が実験場から外へ飛び出していた 「バカ野郎!あんなのが人間に当たったってどうって事ないだろ!それよりお前!なんで俺なんかを壊れる危険を冒してまで助けようとする!」 香田瀬の絶叫が響く そんな…まさか…ユキちゃん… 頭が真っ白になる 「優しい?俺が?そんな訳ないだろ!今まで俺はお前にどんな非道い事をしてきた!」 「ユキ…?ユキ!ユキ!目を覚ませ!これは命令だ!」 「うう…ユキ…ユキ…ううっ…」 香田瀬が…泣いている バァン…ガラガラ… 技術部長が台車を押して帰ってきた 上には診断ツールと…アタッシュケース? 「落ち着いて下さい、香田瀬君。諦めるのはまだ早いです」 ユキちゃんの診断を始める二人。ここから見る限り、ユキちゃんの状態は… モニターがほぼ真っ赤だった。赤い所は深刻なダメージを表す。つまり… 「保ってあと12分、それが過ぎれば彼女は死にます」 技術部長の声が響く 「香田瀬、私の体をユキに」 マイちゃんがとんでもないことを言い出す 「私が香田瀬の指示に従っていれば、こんなことにはならなかった」 「…お前のせいじゃない。これはチーフとしての俺の責任だ…それにお前がいなくなったら愛澤はどうなる?今の俺と同じ思いをさせる気か」 「でも素体が無い以上、他に手はない」 「お前を犠牲にしても、ユキは喜ばない…」 「…すまない」 「…そうだ、部長!アレを下さい!」 「…本気ですか香田瀬君。アレがどうい物か知って言ってるんですか?我が社の社運をかけたプロジェクトなのですよ?」 「解っています。途中からとはいえ関わってきましたから」 「それにアレを作るのに幾ら掛かったか解ってます?」 …周囲がざわめく。アレって何? 「アレって…まさか…本当にあったのか!」 隣で南山さんが興奮してる 「ねぇ、アレって何?」 「アレだよアレ!って、今年入った新道さんじゃ知らないか。以前ウチで研究してたんだけど、凍結してた計画があったんだ」 ピーッ、ガシュッ、ブシュー 音に驚き振り返る。あ、あれはさっき診断ケースと一緒にもってきてた… 「我が社の持てる技術の全てを投入して作った新素体「白雪姫」です」 「マジか!完成してたってのか!香田瀬のヤツがアレを完成させるためにスカウトされたって噂は本当だったんだ!」 「でも素体があっても組み替える時間なんて…」 「アイツなら出来るさ」 「スゴイ…」 素人目でみても解る。アイツの速さが尋常では無い事が 「嘘だろ…機体中枢の換装をたった4分で終わらせるなんて…」 愛澤さんでさえ驚いている あれ、でもユキちゃんが動かない… 「…昔から…眠れるお姫様を…起こすのは…王子様の…キス…」 技術部長が飛んでもないことを言い出す いくらなんでもあの香田瀬がする訳… ちゅっ …してるし 「う、う~ん」 あ、起きた!よかったぁ… 「ユキ、今まで済まなかった…俺が愚かだったばっかりに、お前に非道い事ばかりして…」 「香田瀬さんは、ようやく自分の気持ちに素直になれたのですね…」 「ムツキ…どういうこと?」 「前に愛澤さんから聞いた事があったんです。香田瀬さんほどの神姫好きもそう居ない、香田瀬さんが認めたがらないだけ、って」 「そっか、アイツ自身が「自分は神姫が嫌い」だって思い込んでただけなのね…」 「さつきちゃんも自分に素直になったら?」 「え?」 「好きなんでしょ、香田瀬さんの事。でも嫌いだって思い込もうとしてる」 「え…でも…今更…」 「さつきちゃんの良い所は、思い込んだら突き進む所じゃないの?」 「そうかな…」 私の…気持ち… 「どうした新道、こんなとこに呼び出して」 あれから数日後、私は香田瀬を呼び出した 「まずは謝らないとね。ごめんなさい。私、貴方という人を誤解してました。そして貴方にさんざん悪口を言いました、ごめんなさい」 「お…おい…」 私の懺悔に戸惑う香田瀬…いや、健四郎さん 「いままで先輩の貴方を呼び捨てにしててごめんなさい。ムツキを助けて貰ったのにお礼もいわないでごめんなさい。そしてありがとうございました」 「どうした?なんか悪いモンでも喰ったか?」 「そして健四郎さん、ここからが貴方を呼びだした本題です」 「…なんだ?」 身構える健四郎さん 「健四郎さん、私は貴方が大好きです。つき合ってください」 沈黙、そりゃそうだろう。今までさんざん罵られてきた相手から告白なんてされれば 「俺も…新道の事は嫌いじゃない…。でも、お前の気持ちには答えられない…すまん」 「…わかってます、ユキさんがいますもんね。ただ、私の気持ちを伝えたかったんです」 「新道…」 「でも最後に1つだけ、私の我が侭を聞いていただけませんか?」 「…俺に出来ることなら」 「今度の日曜日、私とデートしてください」 あとがき 続く!
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/5363.html
終わりの始まり(OCG) 通常魔法 自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。 自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、 自分の[[デッキ]]からカードを3枚ドローする。 モンスター除外 手札増強 闇属性補助 魔法
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/2321.html
目の前に立つは2本の魔剣を持って立つ魔物。 迎え撃つは孤高の狙撃主と道化の力を得た綴り手。 戦いが始まる―――――――――― 「―――――次元斬…」 形成された巨大なエネルギーの巨剣が02を襲う。 「甘いッ!!」 常人を超えた身体能力でかわす02。しかし、 「―――――・双牙!」 「なにっ!?」 02が回避行動を終えた直後。 横からもう一方の巨剣が飛んでくる。 巨剣は02の腋を掠め、02の右腕を掻っ攫っていく。 だが、マ力と吸血鬼の能力を使い、素早く右腕を再生させる02。 「あんな技、原作に無いぞ!!」 そう、テイルズシリーズにはそんな技は存在しない。 02はその事に突っ込みを入れるがオプーナはそんなこと気にしない。 オプーナはメカかがみとの戦闘時に色々と試していたのである。 コレが一つ目、乖離剣・エアに時空エネルギーを乗せて放つ。 まさに、時空乖離剣と言ったところであろう。 「むっ!」 後方から弓矢が飛んでくるが、エターナルソードでなぎ払う。 狙撃主・八意永琳の攻撃である。 元来、彼女の得意とする攻撃は「弓」による射撃である。 「―――――空間翔転移!」 そう、オプーナが言った瞬間。 オプーナの姿がこの場から消失する。 「………上だッ!永琳さん!」 「分かったわ!」 咄嗟に永琳に向かって叫ぶ02。 その声に反応した永琳はバックステップをし、頭上からの攻撃をギリギリで回避する。 「ちっ!」 あと少し攻撃が早かったら永琳はやられていただろう。 舌打ちをするオプーナだが再び、空間を転移し移動する。 そして、今度は02の背後を取った。 (もらった!!) しかし、攻撃は届かない。 02の背後に立つペルソナ「愚者」ドナルド・マクドナルドがエターナルソードを受け止めた。 「『乱・々・流(ラン・ラン・ルー)!!』」 そして、02とドナルドが同時にオプーナに回し蹴りを放ち、ビルに激突させた。 音を立て、土埃を巻き上げ倒壊するビル。 「や、やったか…?」 その時、02は一つ重大なミスを犯した。 それは、 (しまった!煙で周りが見えない状況で「やったか?」と呟く…。完全に相手の生存フラグじゃねぇか!) 02が思ったとおり、オプーナは生きていた。 「クックックッ……。 ハッハッハッハッハッハッハッ……。 その程度か、地球人!」 体がボロボロになりながらも笑うオプーナ。 その笑みは狂気に歪んだ笑みだった。 「02、私は宇宙人だったのよ!」 「永琳さん、そんなことは知ってますよ!」 その言葉を聞いた永琳はすぐさま否定した。 その言葉はまるで別の東方の師匠っぽかったのは言うまでも無い。 「だったら、コイツはどうだ、天の鎖(エンキドゥ)!」 「マズイッ!!」 02は永琳の体を突き飛ばした。 その直後、無数の鎖が02の体を拘束し動けなくなった。 いくら02の身体能力が上がっていても、天の鎖の拘束からは逃れなれない。 「やばい、動けない!」 02は完全に動きが封じられた そして、オプーナはエアとエターナルソードを構えて、新技を放った。 「―――――次元式・天地波涛す終局の刻(ディメンション・ウト=ナビシュテム)」 その技は某笛の格ゲーの英雄王の聖杯必殺技に時空エネルギーを乗せて放つ。 とんでもクロスオーバー技であった。 まさにオーバーキルってレベルじゃねぇぞと言わんばかりの紅い極光が02の体に… 体に… 体に… 体に………当たらない? その時、素早く怒りの王子◆02GOODMe2.に変身し、ゲル化して天の鎖の拘束から抜け出し攻撃をかわした。 「俺は悲しみの王子!◆02GOODMe2.!ロボ02!」 そして、02の体が再び変化させた。 しかも、自らロボ02と名乗っている。 それにしても、この02、てつを状態である。 「ボルティックナゲット!」 マ力によって具現化されたボルティックシューターっぽい武器を取り出す02。 そして、乱射した。 「テイクアウトハードナゲット!!」 ハードショットっぽい技でオプーナに攻撃する02。 ハードショットっぽい技であるが能力は紛れも無くハードショットであった。 追尾性を持ったナゲットがオプーナに襲いかかる。 「甘いな!」 しかし、オプーナはエターナルソードの特殊能力を発動させた。 エターナルソードの持つ属性は「時」、つまり、時間を自在に操ることが出来る。 オプーナの周りの時間がゆっくり流れていく。 その刹那、自分に飛んでくる全てのナゲットをなぎ払う。 そして、時は元の流れに戻る。 「なにぃ!」 この驚嘆の声は02のものである。 あまりのショックで自殺しそうになったがそんな事はしない。 「コレならどうかしら?『薬符「壺中の大銀河」』!」 今度は永琳がスペルカードを宣言した。 オプーナの周りを囲むように使い魔が出現し粒弾が発射される。 「同じことだッ!!」 再び、エターナルソードの特殊能力を発動させた。 しかし、この時を狙っていた者がいた。 「時間が遅くならないだと!?」 そう、通常通り時間が進んでいく。 永琳の弾幕が遂にオプーナを捕らえる。 ピチューン! そして、オプーナは被弾した。 さて、一体誰がどのように時を操ったのか? 答えはコレである。 「時間を操れるのは貴方だけじゃないのよ!」 彼女が時間を操った。 そう、彼女が…… 蓬莱山輝夜が時間を操ったのである。 蓬莱山輝夜の能力、それは『永遠と須臾を操る程度の能力』 永遠とは始まりもなく終わりもなく続くこと。 須臾(しゅゆ)とはしばらくとかしばしの間という意味である。 もっと須臾を分かりやすくいえば10のマイナス15乗(1000兆分の1)の数字の単位である。 つまり、輝夜はオプーナのゆっくりした時間を須臾で縮めたのである。 ゆっくりが縮むということはゆっくりが早くなる。 そして、時間の流れが元に戻るというわけである。 よく分からなくなったが、とにかく輝夜はエターナルソードの能力を無効化させた。 すげぇぜ!姫様! 「がはっ!!」 血を流しながら膝をつくオプーナ。 だが、まだ彼は負けたわけではない。 彼はこんなところで負けるわけにはいかない。 負けたら今まで自分がしてきたことが意味をなくす。 それにまだコプーナとポリーナの仇、あの化け物を倒していない。 だから、 「こんなところで立ち止まるわけにはいかないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 オプーナが吼えた。 「――――――コイツで終わりだ」 エターナルソードの持つ蒼き闘気が乖離剣・エアを包み込み円柱を加速させていく。 その場に存在する全てが軋みをあげていく。 荒れ狂う暴風、いや狂風がすべてを吹き飛ばす。 世界の終わりを告げるために。 「次元式(ディメンション)―――――――」 自身のもつエナジーボンボンの黄色い光がエアを包み込み更に加速させていく。 地面が砕け、空が割れ、大気が震える。 その狂風はもはや人類では制御不可能、選ばれた者しか手にすることができない狂風。 円柱が一回転ごとに止むことがない狂風が大きさを増していく。 「天地乖離す(エヌマ)――――― 」 全てを破壊する狂風が辺りを包む。 その風はもう誰にも止めることは出来ない。 そう、それはまるで持ち主の気持ちに答えるように。 そして、放たれた。 新たな世界の始まりを告げるために――――――――― 「――――――――――――開闢の星(エリシュ)」 何かが壊れた音がした。 何も残らなかった。そう何も…………… 【一日目・22時40分/金星 蒲田跡】 【オプーナ@オプーナ】(マスター) 【状態】??? 【装備】乖離剣・エア エターナルソード 天の鎖 【道具】支給品一式その他不明 クリムゾン ルイージの手(令呪残り二つ) 【思考】 基本:参加者全員皆殺しだ。 1:とりあえず、化物(アーカードナルド)から殺す。 2;聖杯戦争の参加者も皆殺しにする(その後、シンヤも殺す) 3;主催者も皆殺し ※マスターになりましたが、協力する気は皆無です。 「行ったかな?」 「多分、行ったんじゃない」 「それにしても狭いわね」 「仕方ないですよ姫様、物置の中に4人も入ってるんですから」 「ちょっと、今貴方えーりんの胸触ったでしょ!」 「触ってませんよ、ねぇ永琳さん?」 「さぁ、どうかしらね」 『触ったんじゃないの♪』 「ドナルド、狭いんだから出てくるなよ!」 只一つの物置を残して。 そう、彼らはあの時、 「早くイナバ物置に退避だ!」 いち早く危険を感じ取った02が叫んだ。 幸いオプーナの周りは風がうるさいし土煙が舞っていたのでこちら側は見えなかった。 「あれどうみても只の物置じゃない?大丈夫なの?」 「いや、ちゃんとイナバ製の物置だ!大丈夫だ!」 「そういえば、イナバは何をしているのかしら?」 「そんなことよりも姫様、早く!」 そんなこんなで物置に入り込んで攻撃をやり過ごした。 やっぱりイナバ!どう考えても理不尽すぎるチート攻撃をくらっても大・丈・夫! 【一日目・22時40分/金星 蒲田跡イナバ物置内】 【八意永琳@東方project】 (クラス・アーチャー) 【状態】軽傷 、疲労(大) 【装備】無し 【道具】支給品一式、不明支給品 【宝具】不明 【思考】 基本::マスター(輝夜)に絶対の忠誠 1:物置で様子を見る 2:なんだか02が気になる 3:セイバー、ライター、バーサーカー達と合流する 4:ライダーとも再会したい 5 アーチャー(エミヤ)に助けた理由を聞く 【蓬莱山輝夜@東方project】 (マスター) 【状態】健康 、疲労(小) 【装備】ジャージ@現実 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:カオスロワ、聖杯戦争の優勝を目指す。 【◆02GOODMe2.@書き手】 (マスター) 【状態】疲労(大)、軽傷(グリマスの魂で回復) 柊かがみ(イーター)と契約、令呪残り三画 悲しみの王子◆02GOODMe2.、怒りの王子◆02GOODMe2.に変身可 英霊化? ペルソナ「愚者」ドナルド・マクドナルド解放 【装備】イナバ製作所の作業着(ズボン部分のみ) 【道具】なし 【思考】 基本:柊かがみを救う 1:物置で様子を見る 2:10/が心配 3:さっきの記憶はいったい? ※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。 ※固有結界“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”使用不可。 ※「ドナルド」の記憶の一部を見ました。 ※「ドナルド・マクドナルド」の解放に伴いマクドナルド力適性が生じました。 【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター) 【状態】肥満の呪い解除、気絶中、◆02GOODMe2.と契約、魔力全快、 【装備】無し 【道具】無し 【宝具】変態的性欲 【思考】基本:いつも通り、本能に従う。 1:◆02GOODMe2.、素敵! 2:◆02GOODMe2.との約束を守る 【蒲田@金星 壊滅確認】 ※オプーナの攻撃がどのくらいの範囲まで届いたかは不明です。