約 2,898 件
https://w.atwiki.jp/mhp3ta/pages/43.html
2/7 紫水の毒(ロアルドロス亜種) 武器種 武器名 タイム 弓 月穿ちセレーネ 3 49" 弓 130 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2011/02/07(月) 23 31 14 ID PJPE8eJy 結局セレーネさんに頼る事に・・・ オトモ罠閃光なし 猫火事場 セレーネ http //imepita.jp/20110207/844120
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2109.html
マリアさんが入室しました 紫水さんが入室しました マリア (―― 王神帝クルーズツアー XX日目 マリア (海に繰り出した覇海進轟天号。航海は続き、中央大陸を離れ マリア (目標の南大陸が近づいてきた、そんな時節の話。 マリア (――時は夜。 轟天号の舳先 マリア (時々船長が黄昏てるとか噂のこの位置で、海の向こうを見つめる マリア (潮風にサイドヘアーとロングスカートを靡かせながら マリア ――もうじき南に着きますね。(振り向かず、背に投げかける。居るのは解っていると言うように 紫水 ……はい。ついにここまで来たかという感慨が湧きます。 紫水 前半に比べれば海に出てからは比較的スムーズに進みましたが、 紫水 それでも何もなかった、というわけではありませんから…。 マリア そうですね。なかなかに波乱万丈な旅でした。 紫水 ………。 マリア そうね。それでも……楽しかったわ。(何故だか思い出を振り返るような声色で 紫水 ……。この旅が終わってしまうことが残念でなりません。 マリア 、 …… 紫水 ……自分にとってもそれは楽しいものだったからです。 マリア …… そう。 …… マリア ……お前の命の期限は、この旅が終わる頃、だったわね。 紫水 ……。そういえば…、そうでしたね。(フム、と。 マリア …全く、命の話ですよ? …それは、もう少し具体的な時期は判るのかしら。 紫水 ……なにせ一度死んだ身ですので。 紫水 ……まだ術式の崩壊が始まっていないことから、もうしばらくは持つかと。 紫水 おそらくは、この旅が終わり、菜那葉様を送り届ける。……そのぐらいがリミットかと。 マリア ……そうですか。 ………(腕を組み、少し考え込んで 紫水 ……しかし後悔はありません。言葉なく死んでいった雨月藍玉家の者たちに比べれば…、 紫水 このような時間は、私にとっては過ぎたものにほかなりませんでしたから…。 マリア ……紫水さん。(顔を上げて マリア …お前は言ったわね。 あの砂漠の地下道で。 紫水 ……ム。 マリア 「自分は騎士故に、貴方を守る」と。 マリア あの言葉、実行してくださいませんか。 …即ち、 マリア 貴方の残りの限られた時間を、私に貸して欲しい。 そう頼んでいます。 紫水 …。成程。 紫水 もちろんです。(ざっと膝をつく。 紫水 ……。残された時間、あなたのために使えるなら、私にとってこれほど嬉しいことはありません。 マリア …私の願いを聞き届ければ、雨月藍玉那菜葉を送り届ける時間は無くなるでしょう。 マリア それを知ったで、お願いしています。 ……聞き届けていただけるわね? 紫水 …。(一瞬躊躇する。 紫水 (……が、 紫水 ……承知しました。 紫水 それがあなたの願いであるならば。 マリア ………感謝します。 紫水 ……………。 マリア ……私には、南でどうしても成し遂げなければならない事があります。 紫水 南…、。 マリア この王神帝クルーズツアーは、南大陸への到着が一旦のゴールと定められ、その後は各自解散となっていますが… マリア 私はこのまま南に留まり、ある街を目指す心算です。 紫水 ある街、ですか…。 マリア 南大陸東砂漠に位置する都市「ルプ・ウ」。 マリア 世界が構築される際にシミュレートされた「別の可能性」が残存する……という謂われのある街です。 紫水 …。レニェ様の、生まれ故郷ですね。 マリア そうね。 まさか女王が乗っているとは想定外でしたが…。 紫水 ……。(理由がわからないが何故、とは聞かない。わからないが…、万里愛様のことだから事情がおありなのだろうと考えている。 マリア ……兎も角、その街に「彼女」は居ます。いいえ、現れます。 マリア (――「 そうして彼女は追い求めるようになりました。『別の可能性』を。『もうひとつの世界』を。」 紫水 ええ…。しかしオルカイルカの宴会は、愉快な夜でした。レニェ様はお酔いになられすぎたようでしたが…。 マリア (―― ……そのうちに分別も論理も見失い。■■■■を憎む余り、■■■■に執着し、陶酔し。 紫水 ……。「彼女」。 マリア (―――「××××××。 私の愚かな妹です。」 マリア …えぇ、お前にはその旅路に同行して貰いたいの。 紫水 …………。 紫水 無論です。 マリア 恐らくは、闘いになるわ。それも壮絶な。 マリア 私は強いですし、敗ける気などありませんが、それでも身の保証は出来ません。 紫水 私は雨月藍玉家に仕える身である故、騎士としてではなく、私人としての立場ですが… 紫水 ……この命を賭して、あなたをお守りいたしましょう。 マリア …… ありがとうございます。 マリア ……はじめはね、単身で向かう心算でした。 マリア 次に、この船ごと巻き込んでしまおうと考えました。「頼もしい仲間と共に」、ですね。 マリア …けれど、結局はどちらにもしませんでしたね。 紫水 …フム。 マリア えぇ。情が沸いてしまったのよ。(らしくないでしょう、と言外に 紫水 ………。 マリア 彼等の旅は…「王神帝クルーズツアー」は大団円で終わらせるべき、とね。 マリア …ですから、こうしてお前に協力を請うのは、只の私情ね。 紫水 …。成程。 紫水 ……。私には情が湧きませんでしたか。(立ち上がりつつ冗談風に マリア まあ。 答えは良く判っているのではなくて?(冗談返して 紫水 ………。 紫水 (意外な反応が帰ってきて、戸惑いながら頰を赤くしている。昔死人だったので血の気は悪い。 紫水 ……しかし。 紫水 フフ。愉快なものです。 マリア まあ。面白い話だったかしら? 紫水 主君のために仕え続けたこの生の最後に主君を置いて旅に出るとは。 紫水 ……。 紫水 それでは共に行きましょう。南大陸はルプ・ウへと。 紫水 ……。那菜葉様には、私から話しておきます。 マリア ……… マリア …そうね。解っているわ。 今、私は正しくありません。 紫水 …。万里愛様。 マリア ……人の臣下を借りよう等と言うのですから。せめて… …? 紫水 正しいか、正しくないかではなく。私は今人生で初めて自分の意志で人を守りたいと感じたまでです。 紫水 それが最後の旅とは。……良い幕切れではないでしょうか。 マリア ………。 マリア …… それでも、そうね。雨月藍玉那菜葉には…私から伝えた方が良いでしょうね。 マリア それがせめてもの誠意と言う物です。 紫水 …、フム。 マリア ―――(腕を組んで、目を閉じて マリア ……居るのでしょう? 雨月藍玉那菜葉。 那菜葉さんが入室しました 那菜葉 ………。 那菜葉 (おずおずと出てくる。 那菜葉 ……。(めずらしく万里愛をきっと睨む。 マリア 途中で気配を感じましたが…。何処から聞いていましたか? マリア ……不服そうですね。 訳もありませんが。 那菜葉 どうして、私にも声をかけてくださらないのですか? 那菜葉 あなたをここで見捨てては、私のこの旅は終わりませんから。 那菜葉 ……ついていきます。 那菜葉 (と気迫のこもった声で問答を繰り広げる那菜葉。一体どうなってしまうのか!!!! マリア ―――― (目を丸くして マリア (――――待て! 次回! 那菜葉さんが退室しました マリアさんが退室しました 紫水さんが退室しました
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1770.html
唯我さんが入室しました 唯我 (セントラル公園夜 唯我 はぁ・・・はぁ…はぁ…っ、クソ… 唯我 (乱れた息と重そうな足取り 紫水さんが入室しました 唯我 (鉄粉を肩口にまぶした様な模様 紫水 (遠くの鉄塔に佇む不穏な影 トレンチコートとニット帽の包帯ぐるぐる男。 唯我 噂通り物騒だな、セントラル… 唯我 闇造船工場1つ視察するのにこんな厄介事に巻き込まれるとは… 紫水 …ム。あの人影は。 紫水 ……(様子を見ているようだ 唯我 (自由気ままなボートマンとしての登場が多い唯我だが、 唯我 (当然彼にも為すべき仕事等はある。 唯我 (いや、それすらも彼の興味本位なのかもしれないが。 唯我 オクターンで造船業を営む商人に成り下がったオレの家系じゃ、ライバルの視察も日々の生活の糧… 紫水 ……私が乗り合わせるべきクルーズの主催者。王神帝唯我。 唯我 それがオクターンに毒をばら撒く工作船を作ってる工場とわかっちゃあ潰さないわけ無え… 紫水 ……くっくっく 紫水 …ハッハッハッハ!! 紫水 …全ては我が導かれし目的のために。 唯我 あ?! なんだこの高らかな笑い声は!?(周囲を見渡す 女性さんが入室しました 紫水 …ム。気づかれた、だと。 女性 はっはっはっは!!(続けて高らかな笑い声が聞こえる 紫水 …ム。 紫水 (続いた高らかな笑い声に乗じてこそっと隠れる 女性 おっと。色調整が必要だね?私は気の利く入室者だからね。(何か言ってる 唯我 ハッ! さっきの残党か? オレを追って復讐に来たのか? 女性 (夜の広場、中央公園にいつの間にか現れている。 モッズコート羽織った女の姿。 女性 おっと。満身創痍の大ピンチで目が眩んだかい?(ひょいひょいと唯我に歩み寄る 女性 つい先日面接に通ったばかりのこのご顔を!見忘れたかい?次期雇用主様! 唯我 なんだ? 違うのか?(歩み寄る女性を視認して 唯我 いや、そもそも敵じゃあ無いと来たか、あぁ、なるほど。お前はーーー 女性 あぁ。敵じゃないよ? 雇用主様が頑張って走ってるのを眺めては居たけれど。 女性 あと笑い声が聞こえたからついつられて笑ってはみたけれど。 紫水 …あれは、何奴。 女性 そう私は、覇海進轟天号万能雑用係。――を、近々務めさせて頂く予定の人間。 唯我 そう、お前はーーー 女性 まぁまぁ長い名前はあるが『ルスト』と。ひとまず今はそう呼んでくれよ。 ――まあこの呼称も本採用で変更されるかもしれないがね! 女性さんが退室しました ルストさんが入室しました 紫水 ルスト…だと…。 紫水 知らぬ。 紫水 まあいい…全ては我が剣フオンチュウの導くままに。(長めの刀を鞘から取り出しじっと眺めている 唯我 あぁ、そんな名前。そんな名前だったな。 唯我 して、遠路遥々夜分に主人の元まで高笑いを届けるとは大した忠義だが、 唯我 まさかその笑いを届けるためだけに現れたのではあるまい? 用件はなんだ? ルスト うん?何やら負傷中の様子じゃないか雇用主様? まあ契約期間はまだ先だし、特に助ける義理は無いんだけどね? 唯我 心配には及ばん。ちょっと都会のチンピラと戯れていただけだ。 ルスト まあこの先に治療設備併設施設があるからブチ込まれて来ると良い!と言いに来ただけだね(はっはっは ルスト 都会のチンピラは随分血の気が多いのだねぇ。 わかるよ。シドリー生まれだしね。 紫水 フム。(ことの成り行きを見守っている 唯我 治療施設…「伝説の喫茶」の事か。 唯我 なるほど。確かに治療施設という見方も出来なくはない。 ルスト そう、それだ。この公園を抜ければ直ぐだよ。 唯我 …ふ、そうだな。 唯我 このぐらい大した事はないが、せっかくの誘いだ。断るのも無下というもの。 彗星さんが入室しました 唯我 行くぞ。(ルストの隣を歩いて、喫茶へと向かう 彗星 (遥か東方より夜空を切り裂いて飛翔してくるもの…流れ星? ルスト まあ私が可能なのは一般的戦闘人並の応急処置さ。医者とかナースとかその辺には及ば―― 唯我 全く、退屈しない街だな。(眩い光に自然と空を見上げる 彗星 (否、ヴァースにおいて天体は天に描かれる模造物。 それが実体を伴っていると云うことは―― 彗星 (広場中心に着弾! それなりのクレーターを作るがアルマゲドンというわけでは無さそうだ ルスト ――ぉぉう?(眼前で起こってる事に対して、そこそこ地道なリアクション 紫水 フム。……不穏なり。(腕を組みながら鉄塔から見てる 彗星 (砂煙の中、何やら物陰の動きが 唯我 (クレーターの硝煙に紛れ、微かに笑みを浮かべる 彗星 『此方は――セントラルとは、成程。 闘志任せに翔べば自明の理というわけか。』 彗星さんが退室しました 男さんが入室しました ルスト 何だい何だい? 『伝説の喫茶』のお客かな? ルスト それとも『伝説の喫茶名物』かな? 男 さてな。”下に降りる”のは久方ぶりだ。どのように形容したものか。 唯我 空から流れ星と共に登場とは随分と期待させてくれる。 唯我 都会のチンピラよりも大層高明な存在なんだろう。何者か? 唯我 天の声を全て聴く我が身に何か用か? 男 (やや高身長だが、人並みの男。 筋骨隆々ではあるが、人外というわけでもない。 男 (癖気味の髪、頬まで下がる前髪の間から、紅い瞳が唯我を見る 男 (黒系の……道着か袈裟にも見える、ボロボロの和装。 男 何、手慰みに武術の真似事をしているが己を捧げるほどでもない。 男 高存とは程遠い者だ。 だがしかし――貴様は知っている。知っているぞ。その気配。 ルスト うーん。よく分からないけど『名物』寄りに見えるね!(一人で言って納得 唯我 気配? ハッ、何だと言うのだ? 紫水 ………… 男 その血、「王神帝」で間違いないな? 唯我 王神帝唯我。生まれがながらにして天を統べる定めに生きる者の気配でも見えたか? 男 フン――それは、それは(ゆっくりと、構える。 ルスト うん。コレは名物だ。完全に名物だね。 (言うなり サッッッと猛烈な勢いで姿が後退している 男 王神帝の血、そしてその侍女ともなれば手練は必然。(殺気…? にも似た、純粋な闘気が唯我とルストに”宛てられる” ルスト (何時の間にかベンチに座って)王神帝をご所望という事なら悠々と観戦――… って私もか!(宛てられたソレを感じ、変わらぬ笑顔のまま 唯我 ハッ!心地良い。(闘気に当てられ笑みを浮かべる ルスト そう、手練というならそうだね。私はさっきからもう一人手練の気配を感じているんだけれど? ルスト どうかな!そこの鉄塔の民!(雑にそっち向いて 唯我 セントラルに沸くイカレた戦闘狂人ではなく、わざわざオレの血を目掛けて空から舞い降りて来たんだ。 唯我 このオレが歓迎しないわけがあるまい。 男 (闘気は遠方の紫水にも宛てられる――足元が痺れ、腹の底に這いずり回るような、蛇か、獣でも喚ぶが如く ルスト 気配の圧し殺し方は見事なものだが、その刀錆の臭い!気付かないとお思いでか?(鉄塔の方に 紫水 ム。バレていたか。 ルスト あぁ。高笑いしてたし。キミ相当やれるだろ? 紫水 刀錆の匂いとは落ち込む。手入れを行ったことはなかったつもりだが…。(しゅたっと鉄塔から降りる 紫水 …戦うというなら受けて立とう。だが、お前を倒すためではなく、そこの男を守るため、だ。 紫水 今殺されては困るのでな。 ルスト それはとりわけ私の鼻が利くという事さ。鉄と油に関しては殊更ね。 男 ――夜の公。手練が揃うともなれば。(結我、ルスト、紫水と意識配せをして ルスト うぅーん、正統派なバトルは不得手なのだけれど。ああだこうだ言ってもいられないか?(よいしょ、とベンチから立ち上がって 紫水 …参る。(刀を構えて 唯我 事実上3対1になる事もあるだろうが…まぁ、恨むな。 男 今更名乗る虞もあらば。 字は天倪<あまがつ>。 名を錬<れん>。 唯我 それをさせるのも王神帝の度量よ。 唯我 天倪錬。良い名だ。オレ程ではないが。 男さんが退室しました 天倪さんが入室しました 天倪 天樹の守護を捨てた、破戒僧なれど(改めて、じり、と拳を構える 天倪 ―――いざ。 紫水 主は「手慰みに武術の真似事をしているが己を捧げるほどでもない」と言ったが、 唯我 今宵も天の声が我が力となる。ーーーいざ。 紫水 武に一生を捧げた男の太刀を受けるがいい…唸れ我が剣、フオンチュウ。 天倪 (大地に亀裂が奔る―――より捷く! 超絶な踏み込みで接近>唯我 紫水 (急加速して地を駆け接近する。言葉に偽りはなく生まれた頃から戦いに身を投じてきた熟練とさらに天性の才覚を感じさせる動き 紫水 (接近とともに刀による鋭い突き一閃 ルスト 立ち上がったがやっぱり観戦モードだね!(ひとまず敵情視察さ! 天倪 (腕を上げガード――突き刺さった――!? 唯我 フン、言うだけのことはあるではないか。(眼前に行き交う二人の戦士の攻防を観て 紫水 (ガードしている腕を踏み台に蹴り飛ばし刺さった刀を抜きながら、ひとまず距離を取る 天倪 間に合わせるは愚か、追い越すか。 余程の踏み込み(――否、刀の背を中指で挟み込んで受け止めている 天倪 (凄まじい指力と言うべきか、蹴りを受けるが吹き飛ばず、紫水も距離を離せず 紫水 (が、するりと抜ける。フオンチュウの特殊効果なのだろうか。 天倪 余程の武人と得物を見受ける――(距離を話す紫水を見送りつつ 唯我 貴様らの闘志にオレも応えよう。(動かず状況を観ていたー否、右拳に闘志の炎を溜めていた 唯我 (唯我は無属性魔人。炎なんて放つ事は出来ない。だが、闘志の炎なら燃やす事が出来る! 唯我 (両手を広げて、天倪を見て、 唯我 バーン・ナックル!(燃える拳を突き出して突進 天倪 (この僧崩れ。 両手で白刃を止めるなど四方山話の業――それどころか二指で止めるなど、なかなか出鱈目な武芸者の様子 紫水 ひとまずは様子見。(刀を持つ腕が黒紫のオーラに覆われている。闇属性だろうか。 天倪 (爆炎拳に片腕を上げ、今度こそガードし激突 紫水 (だが闇よりも禍々しく、それが幾重にも重ねられていく。 紫水 本気は出せぬ。それは己が制約のため。 紫水 だが遅れを取るつもりはないぞ(再び構える 天倪 (半身が浮き、痲れが奔り) ――違わぬ拳力家だな。「王神帝」。 唯我 オレの事を知っているようで何よりだ。(拳を引き 唯我 が、なら同時に知っているだろう? オレは天の声に応えて進化し続ける男だという事を! 天倪 (ズドンッ!と巻き起こるは氣のオーラ。 唯我 フッ(オーラを肌身に感じ、笑みを浮かべながら構えをとる 唯我 パワーゲイザー!(拳を大地に叩きつけ、地中からエネルギー波を放出する 天倪 三定――(エネルギー波に咽まれ 天倪 乾ッ 闥婆!(――るが、氣波を突き破り、飛び膝蹴り! ルスト 手練同士の仕合かぁ。ふーむ。私の出る幕は無さそうだけど…(ベンチから離れ、戦場の端をてくてく歩いてる 紫水 破ッ!(飛び膝蹴りの横から累積化された漆黒のオーラ 紫水 (が一閃とともに放たれる 唯我 何っ?!(パワーゲイザーを打ち破る飛び膝蹴りを肩口に貰う 天倪 (氣が炸裂し――衝撃が唯我を突き抜ける 天倪 (追撃――というところで漆黒一閃に弾き飛ばされ――地滑り着地 紫水 チッ、遅かったか(唯我に駆け寄る 天倪 後の先を取るか。見事(再び接近 唯我 っっ、、!(大きく仰け反り、屈んでいる体勢から立ち上がらされる 唯我 案ずるな、奴が想定より強いだけの事。(紫水に 唯我 パワーゲイザーを防ぐばかりか貫通してくるとはな? 天倪 あいにくそれだけが取り柄でな。一定、ニ定―― 天倪 哪蛇連掌(氣掌底の連撃を二人に浴びせる 紫水 さて…この氣、人知を超えているとみなしてよいだろうか。(唯我をかばいつつ、闇属性によって強化された剣撃により捌く 天倪 (拳の直線でもなく、弧でもなく、描く軌跡は蛇の斑歪線 ――ひどく見切り辛い! 唯我 (紫水に庇われーいや、高純度の氣は防御行動を貫通する! ルスト ふーむ。(戦況を確認し、攻撃の炸裂する箇所を避けながら広場をふらふらと 天倪 人知を超えるなど畏れ多い。 俺が歩くのは人の底で構わぬ(連撃は止まず――寧ろ加速し瀑布めいて襲いかかる 紫水 フム、特攻ならずか。(人知を超えたモノ、「対超常」に対する特攻を持っているようだが、 紫水 そうであるならば、私が剣に誓い、捌かねばならぬ!!(引く気はないようだ 天倪 (掌、手甲、肘、拳、が次々と捌かれるが 貫通する氣の衝撃はそのまま透り抜ける 天倪 (幸い、紫水のオーラによって程度は緩和されているようだが―― 紫水 とにかく場所が悪い…!そこの女史、一旦御人をそこから離してはくれぬか!(ルストに ルスト うぅん?吹っ飛ばせばいいのかい?(笑顔のまま 唯我 ッハ?足手纏い扱いか?(ルストに語る紫水へ ルスト まあ出来るのならやるけどね!氣っていうのは対物おおよそ貫通するから困るよね!(あっはっは 紫水 足手纏いではないが、我が剣は御人を守らねばならぬ…! 唯我 あくまでオレを守るべき者と評するか? 見上げた忠義だ! 天倪 遠弓の間合いだが―― なるほど、そちらは間合いの内と見える(ルストに目配せすると ルスト まあまあ、満身創痍なのは確かじゃないか雇い主様。 仕合もプライドも私は知らない。三人掛かりで倒せるプランを講じよう。 唯我 貴様の願いに応えてやりたいのも山々だがな?(紫水の背に笑いかけ 唯我 そこな男はわざわざ王神帝の血に惹かれて地に降りて来ているものでな?(氣と闇の剣劇の合間を縫って天倪の眼を見る 唯我 貴様に守られてこそすれ撤退とあらば奴の願いは叶わん。全ての声に応えてこその王神帝唯我よ。 天倪 (連撃を不意に止めると――視界から消え――下だ! 屈み姿勢! ルスト どうだろうね。 こんな「タダの人間」に何が出来るように見えるかい?(遥か遠方で、コートの両手ポッケに手突っ込んで 天倪 (下段。 地面もろとも削り飛ばすようなバックナックル! ルスト ――ダイレクト! ルスト ( ち ゅ ど ー ん ! ルスト (天倪が穿ったその地面が・・・いきなり爆発した!! 天倪 (爆裂! ――くるくる回転しながら爆煙から飛び出し大きく離れていく 天倪 (体を開き着地。背を向けているがルストと幾許か距離が縮まった。 紫水 何が起こったのかは分からんが助かったぞ! ルスト ははっ、自ら壊してくれるとはね! ほら離したよ(スイッチ押すまでもなかったな! ルスト (天倪の背を向いて…)さてまあ白兵戦は、…厭だけども、やるしかないね。 天倪 場所。時間。 どちらも仕掛ける猶予や策があったとは考え難い。(フム、と 唯我 なんだ?貴様がやったのか?(ルストの方を見て 天倪 今のは―― まるで先にそこからあったかのようであったが。 天倪 さて。どのような術か。 侍女なる者よ(背中越しに真紅の獣瞳が覗く ルスト 慌てる事は無い。操作ミスさ。 ルスト 術?私に魔法なんか使えないよ。(使える事になるかもしれないけどね!) 天倪 ”山”の巫女には居たが……因果を結びつける呪術の類か、はたまた奇才なる者か。 天倪 (それも、手合わせで判るモノ。――と言わんばかりに構え――ルスト目掛けて接近! ルスト あっはっは!不思議がってくれるとは有り難いね!(接近見据えて ルスト 私の力は如何にも物理的で、何とも泥臭く、全く夢の無いモノなのだから……一層さ! ルスト (腰元のポーチから取り出すは……スパナ! 天倪 何、地に二足を付けて歩む者ほど、此れ厄介なものは無い――(掌に氣を収束し――掌底! ルスト あの、全く期待しないでくれよ野郎二人? 今私囮役だからね? その辺察して頼むよ? 唯我 何。3体1というのは何ともやり辛く、そして愉しい者だな。(囮役の懇願に笑みで答える ルスト 多少FFしてもいいさ! 生きてればね!!(身体を横に逸らして流すように直撃を避ける つーか喰らったらやってられん! 天倪 巧く躱すな、侍女――!(いなされるも踏み込み、片腕が掴み掛かる! 天倪 (特に狙いなどなく「何処かに引っ掛かればいい」とでも言うような掴み! 明らかにぶん投げられるヤツだ! ルスト (そう、案外と心得はある。武人のソレとは異なるものかもしれないが、決して素人ではない ルスト っ!(モッズコートの端をひったくられ―― 紫水 ム。(悩んでいる。信条的に助けに出たいようだ 唯我 フレンドリーファイア…それならばそれに応えるのも天の務めであろう。 ルスト サーイエッサー! さ!(自らを掴むその手の甲に自らガッと手を重ねる! 唯我 (悩める紫水の隣で、宙に浮かび上がる。そう。唯我さん、空飛べる。 ルスト (モッズコートの袖からヒュンッと結束バンドが伸び、ルストと天倪の両手首が結ばれる! 天倪 ほう――願ってもない――!(ならばと思い切りルストを引っこ抜くように 天倪 因陀羅網――(ブンッ ――と、ゴツい風切り音を立てる背負投げ!! 唯我 龍よ、天へと登れ!(右掌から青白いオーラが天へと立ち昇る 天倪 (フルスイングで地面に叩き付けんとする! ルスト ――― (抵抗も何も無い 自ら防御を封じている 唯我 (時同じくして、掌を閉じる。天に放たれたオーラが飛散する 唯我 龍星群<ドラゴンダイブ>!!!(天から地表に無差別に落ちてくる龍型のオーラ ルスト ―――っつぁ!!!(背負い投げクリーンヒット! 思いっきり地面に叩き付けられる 唯我 (敵も味方も戦闘能力のない棋士も巻き込む無差別範囲攻撃 天倪 大した物量――大した覇気だ。 俺では到底及ばぬ出力。(叩きつけた後、天に背を照らされ 紫水 ぬわあああああああああああああああああ!!!!!(こっちに来るとは思ってなかっので直撃だゾ 天倪 だがしかし。それが再び”面”であれば。 幾許か勝機もある。(空いた方の拳に氣を集約―― 天倪 それに貴様の侍女諸共とは。 無粋である。 ――たとえ覚悟の上だとしても。 ルスト (技を喰らえど、敵とは結束バンドで結ばれたまま 女とはいえ人間一人分の重量を抱えて、動ける自由は限られる筈 紫水 (地面に倒れている。 王 我 とメッセージを残している。 ルスト はは、武人だねぇ? 私にはわかんないな。 ――そう。 ルスト (わからないのさ。真っ当な勝負の仕方ってのはね――。(プスリと、天倪の手に小さな針を突き刺す 天倪 (繋がれたルフトを背に、天に拳を振り上げる ルスト (――常人の身なれば、直ぐに呼吸を止める劇薬。まあ、このヴァースで死に至らしめる程の効力は無いが… ルスト (人の底。 本人の言が真ならば――少なくとも全くの無力では無い筈だ。 天倪 ― ―――― 天倪 極天、羅刹門――!!(地面に叩き付けると――強大な氣柱が吹き出る! 天倪 (龍型オーラを止め――るが、形が安定しない―― ――それは先の―― 天倪 毒、、、か。 ―――― ルスト そう、、、さ。 何とも………泥臭いだろ?(力なくはは、と笑って 天倪 (天より地に逆巻に昇竜する龍。 ――柱を食い破り、大地を螺旋状に削り飛ばす――! 天倪 ――(結束が外れ、別々に吹き飛ばされる 唯我 あの状況で身を守るのではなく…敵の防御を封じる行動だと…? ルスト ―― ッッ(ウッソ壊された!あれ特注なのに――!(思いっきり前方に吹っ飛ばされる 天倪 (常人であれば、塵芥も残さず散る所だが―― 天倪 (ズサササササ、!と地滑りする、人の形を保った者 紫水 (まだ倒れているが、ただ倒れているだけでもなさそうだ。 ルスト ―――ッッ !(ゴロゴロゴロズサササ 天倪 見事な連携。 まさに必中必殺――(毒により、呼吸は愚か立つことなど不可能な筈だが 紫水 (紫水を中心に漆黒のオーラがひたりひたりと領域を拡大していく。それは「死」を認識させるような重苦しいモノ 天倪 げに恐ろしきは技ではなく――いつの時代も―― 天倪 女。貴様の心構えこそ必”殺”の心得であったか――(ボロボロの出立ちで ルスト ………、なぁ、に(色々食らいまくって満身創痍で転がったまま 天倪 (そう、常人であれば―― 半ば、感じる気配は人外の、地獄の気配。 ルスト 褒められて、悪い気はしないとね………(薄目で立ち姿を見る 天倪 (血は赤黒いが溶岩のように薄く明滅しており、紅い瞳には金色の瞳孔が覗く 紫水 (敵対するとみなしたモノに対して忍び寄り、幾重にも幾重にも折り重なっていく冥界さながらのオーラ。つまり多重デバフ領域。 唯我 (紫水のオーラを一瞥し、空を飛び天倪の方へと 天倪 見事。堕ちたとはいえ元は人の身。この餓鬼紛いでも毒は堪える。 唯我 オレと、オレを信ずる者達との闘争。満足したか? ルスト (あぁ、でも届きはしないんだよなぁ…。 クッソ、超常者め…… 唯我 此度の闘争は皆が天の声に応える為のモノ。貴様やオレを殺す事だけが終焉ではないだろう? 天倪 (赤黒い氣が、囁かな渦を巻いて唯我への道となる――が 天倪 ああ。 この命を焚べてようやく届くやもしれんが。それもまた本意ではない。 天倪 (氣が霧散し消える 天倪 破壊だけが取り柄だが、ヒビ一つが関の山とは。(紫水、ルストにも目配せし 天倪 それはつまり、貴様達の勝ちの他ならぬ。 紫水 (氣の霧散を確認し、多重デバフ領域が消える。 唯我 うむ。(氣が、紫水の領域が、消えた事を確認し 唯我 我らが勝利だ。王神帝唯我、その一派の。 紫水 勝ち負けなどどうでもよい。最初に言ったように、私が戦った理由は倒すためではなく、守るためだ。(よろよろと立ち上がり 紫水 …が、御人の勝ち名乗りとあれば、私も受けておこうか。 唯我 天の声に応え、闘い、守り、庇い、勝利した。 ルスト 勝利判定甘くない…? まぁいいのかな?貰える勝ちは貰っとくかぁ…(力無く 天倪 刃引きする非礼の構えは知らぬ。 だがしかし、肉薄すれば、という驕りが無かったとも言えぬ。 天倪 それが見事に覆されたのだ。 貴様こそもっともらしい勝敗など、些末であると見えるが(ルストを見て ルスト まー…そうだね? ぃゃ単純に体感ボッコボコだからね…(よ、、と地面に手付いてよろよろ立ち上がる 天倪 ……なればこそ。敗者がこれ以上語るも無粋と心得る(ボロ布を羽織り直し 天倪 敗者は去る。 なれどまた来よう。 その頂に手をかけんとな。 天倪 それで構わぬか。王神帝、騎士、侍女の――勝者達よ。 唯我 いつでも来るが良い。この天の下、何処でも貴様の声に応えよう。 ルスト 全く物好きな武人だ。次は高みの見物と行きたい所だね…? 紫水 訂正すると私は王神帝の騎士ではないぞ。そこだけは訂正せねばならんが…、 紫水 我が剣、フオンチュウの導くままに。 ルスト それを言うと私もクルーズのお客様の侍女ポジション(未来)であって雇用主様はむしろ同僚…、っ痛たたた細かい所はいいか… 天倪 フム、畜生に堕ちた己では武人と呼ばれるのは筋違いであるが……(悪くは無さそうな表情で 天倪 さらばだ。(静かに告げると、踵を返す 天倪 (夜の街に消えていく ――あの流星移動はボロボロの今では無理のようで 天倪さんが退室しました ルスト ……ふーむ。(見送り 唯我 皆の者、よく闘った!(元気よく ルスト うむうむ。おつかれだね。 紫水 ム。 紫水 長居無用!さらばだ! ルスト …さぁて、治療設備併設施設には私自らブチ込まれる事になりそうだ。 唯我 丁度良い事に、我々の近くには治療設備兼憩いの場がある。 紫水 ハーッハッハッハ!クルーズでまた会おう!!(夜の闇に消えていく 紫水さんが退室しました 唯我 む。つれぬ…いや、群れぬ者か。まあ、それも良い。 ルスト コミュ力も色々あるものさ。(見送りつつ 唯我 ルスト、貴様はどうする?オレと「伝説の喫茶」に向かうか? ルスト あぁそうだね、治療設備併設施設にいますぐ飛び込みたい気分さ。 唯我 ならば向かうとしよう。この街一番の「伝説の喫茶」へ。 ルスト いやぁ、思いがけず戦う事になったなぁ。まともな戦闘は専門外だというのに(んー、と両腕伸ばしつつ喫茶に歩み始める 唯我 何、礼のついでだ。戦後の食事ぐらいは御馳走しよう。 唯我 (空を飛び、ルストの隣へと降りる ルスト あぁ、特別恩赦として奢っておくれ。契約期間前だけれど構わないね? 唯我 構うまい。それとこれとは別の話だ。 ルスト さっすが話の分かる雇用主様だ。(ふふんと笑って、揃って喫茶へと 唯我さんが退室しました ルストさんが退室しました
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2576.html
マリア (かつて開かれた『王神帝クルーズツアー』、全行程終了より×ヶ月後。 マリア (オクターン。海沿いのカフェ。オープンテラス席にて。 マリア (共に同じ船に乗った旧友同士が、久しぶりに再会した。 マリア …。 ナナハ ふふ…。 マリア 久しぶりですね。 雨月藍玉那菜葉。 ナナハ ええ。聖護守万里愛様。(微笑みながら マリア …ぁぁ、この固い呼び方は止めにしたのでしたね。…ともあれ、漸く再会が叶いました。 ナナハ お変わりないようで安心しました。 ナナハ ……あの人も。(遠くの方から様子を伺っている騎士っぽい男がいる。 マリア ええ。…変わり無さすぎて呆れるぐらいですが。(那菜葉の視線に合わせてそちらを見遣って マリア 那菜葉…は、元気にしていたかしら。 ナナハ はい。おかげさまで。 ナナハ いろいろなことがあって、みんなの心も荒んでいましたけど…、 ナナハ 誰もが苦しまないで暮らせる街を作るために今はみんなで一つの方向を向いてくれています。 ナナハ 私なんかをその旗印にして…。すこし責任は重いけど、 ナナハ 私、がんばってます!(笑顔で マリア …そう。それは何よりね。(ふ、と微笑んで マリア 再建の為に前向きに進んでいるのなら喜ばしい事です。 ナナハ 立派な街にしてみせます。グランシスにも負けないくらい。 マリア まあ、言いますね?…ふふ、でもそのくらいでなくてはね。 ナナハ 万里愛様は、どう過ごされているのですか? マリア 忙しくしていましたよ。聖護守家も整理をつけなければならない事がありましたし。 マリア 婚礼の準備も並行して進めていましたからね。 ナナハ 婚礼…!!!(大袈裟に口元を隠す マリア おや。(驚いてる様子の那菜葉見て マリア …伝えていましたよね?紫水さんを婿に取る事。 ナナハ 聞いてはいましたが、あらためて直接聞くと驚きが……。 ナナハ 十継とも古い仲ですし…。 ナナハ でもお二人ならきっと幸せなご夫婦に…。 マリア ええ。幸せになりますよ。自ら選んだ相手と結ばれるのですから。 マリア …まあ、言う程変わりはないのですけどね。 …今もあの様に。(遠くの方に視線を向けて マリア 婚約中の身分だと言うのに、従者のように振る舞う癖が抜けないようで。 紫水 (……ム。視線を感じる。 ナナハ ま、まぁ従者たらんと生きてきたみたいですから……? ナナハ ちょっと!こっちに来て!!(紫水に マリア (那菜葉の言葉に乗って手招きジェスチャー 紫水 ム。(呼ばれていることを察してゆったりと歩いてくる。 マリア (自分の隣の席を手で示す 座れという事らしい 紫水 (言われるままにマリアの隣に座る。 紫水 ……何か。 ナナハ 何かって。久々に会ったのに!(むすっとふくれっつらを見せる ナナハ 今ね、あなたの話をしていたの。 マリア 全くですね。 紅茶で宜しいかしら?(紫水に 紫水 …ああ。それでお願いしたい。 ナナハ まぁ。 ナナハ 仲睦まじく……(ほんのり顔を赤らめて マリア (その辺の店員を呼び付けて紫水の分の紅茶を追加注文。 マリア 敬語を抜いて貰うのもなかなか時間が掛かったのですけどね。(なんか楽しそう?な那菜葉を見て 紫水 ……生き方を変えるというのはなかなか難しいものです。 紫水 しかし、この人とならば。 紫水 なかなか、それもどうしてか楽しいものです。 紫水 ……お久しぶりです。那菜葉様。 マリア …(小さく、しかし満足気に笑んで マリア (店員がすぐに紫水の分の紅茶を運んでくる ナナハ ふふ。 ナナハ それで二人のご生活はどうなのかしら? マリア 全く。楽しそうですね? ナナハ だって、こんな機会めったにないですもの! マリア それもそうですが。人の事ばかり気にしている場合かしら。…まぁ、良いでしょう。 ナナハ うっ… マリア …どう、と言っても難しいですが、(紫水を横目にちらりと見遣り) 紫水 ……。 マリア そうね。落ち着いているわ。感情が穏やかである事を実感します。 紫水 (無表情でほっと肩を撫でおろす。 紫水 ……同感です。 紫水 学ぶことは多いですが、有意義な日々を過ごせていると感じます。 マリア …私の知る、他の恋に落ちた女性達(※ゼクシィ!結衣!ルスト!)と比較すると、 マリア 奇行に走ったりはしていませんから、あまり話して面白味は無いかもしれませんが。 ナナハ まぁ!(口を隠しながら ナナハ でも、平穏なのがきっといちばんですね。 マリア ええ、そう思うわ。 ナナハ オリグさんは真夜中に全裸で外に放り出されたと聞きましたし… マリア まあ。過激ですね。一体何をしでかしたのかしら。 ナナハ なんでも依頼人からの手紙を浮気と勘違いされたとか… ナナハ でも愛は深まったとおっしゃってましたわ! マリア 雨降って地固まる、ですね。 マリア そう言われると我々は、まだ喧嘩らしい喧嘩はしていませんね。(頬杖横目に 紫水 そうですね……。 紫水 波長が合うというか。 紫水 ……一緒にいて落ち着きます。 ナナハ (恥ずかしげもなく惚気る十継にダメージを受けながら微笑む マリア (満更でも無さそうに微笑んでる 紫水 那菜葉様は…… 紫水 ……… ナナハ なにかしら??(穏やかな笑みの背後に不穏な気配 紫水 ……… 紫水 お元気、そうですね……。 ナナハ ええ、元気よ。 マリア …(頬杖で静観してる ナナハ ふふ。 ナナハ 万里愛様が寛大な方でよかったわね。 ナナハ そういえば。 ナナハ 朔さんはフォーデンの格闘家を引退されたとか。 マリア おや。そうだったのですね。 ナナハ ええ。その理由が……メノウ様と付き合うためだとか。 マリア クルーズツアーの同乗者達には、近況を知らない者も多く居ますが… マリア …。 それは随分と話が飛躍していますね? ナナハ みたいです。鷹さんと電話でお話しした時におっしゃっていました。 ナナハ お前の専属忍びにしないと舌を噛み切るとか… ナナハ まだ付き合っていらっしゃらないみたいですけど、熱烈なアプローチを…。 マリア …。…。…求愛活動に専念する為に格闘家を引退したのかしら。 マリア なかなか… 摩訶不思議ですね。 ナナハ ええ…。そういうタイプの方には見えなかったのですが、不思議です。 マリア 寧ろ恋愛事に関しては斜に構えている印象がありましたが。そうね、不思議です。 紫水 フム。 紫水 身を焦がすような恋愛は魅力的ではありますが、その一方で危険でもありますね…。 ナナハ そうね。お兄様みたいに。(少しイタズラっぽく マリア これまた過激ですね。 ナナハ ふふ。言いすぎたかもしれませんね。 ナナハ でも、ずっと誰にも言えない過去にはしたくなくて。 マリア …ふふ。それは確かにそうね。 紫水 ククク…。(普通に嬉しいだけだが笑い方がつい不穏になったしまう。 マリア そういえば。恋愛といえば、この間ジュディさん達にお会いしましたよ。 ナナハ ジュディさんたちに?!!(目を輝かせて マリア ええ。ハーヴィさんと二人で人助けの旅を行っているそうですが、グランシスにも訪れてくださって。 ナナハ まあ、素敵……。 ナナハ 二人で冒険の旅だなんて! ナナハ きっとさまざまな困難もあるのでしょうが、お二人はそれを着実に打開して仲を深めて…(早口 マリア ええ。ええ。あの2人は船でも非常に…微笑ましい仲でしたが、今もなおで。…(ナナハを見て マリア …。本当に人の恋話には目を輝かせるのですね?(頬杖気味に ナナハ まあ!(目を輝かせて ナナハ そ、それはその……。 マリア 全く。ゼクシィまち子に妙な所で影響を受けたのかしら?(やれやれと ナナハ 私だって自分の恋話したいもん……。 マリア あら。 ナナハ でも、何もないのです…。 ナナハ 見合いはいくつかしましたけど…どれも家柄目当てというか…。 ナナハ 裏の意図が透けてしまって…。 マリア …成程。それでは前向きにもなれませんね。(ふむ、と ナナハ ある人なんて…見合いの場で突然ウクレレを弾いて歌いはじめたのですよ! マリア ……。奇異な自己アピールですね。 ナナハ 全然私も結婚する気もなさそうだったし…。そんなのばかりです。 ナナハ カンツォーネってなんなんですか…。(ぼやいている マリア 「歌」もしくは「歌謡」を表す言葉ですが…まあそこではありませんね。 マリア 交際と婚姻、そして婚姻と家柄は密接な物ですからね。見合いの場を設けたい周囲の者の気持ちも解らなくはありませんが。 ナナハ たしかにそうですが…。 ナナハ 私だって恋したいです! ナナハ それで、さっき話にでかけた…… マリア あら。何かしら。 ナナハ ゼクシィさんですけど……。 ナナハ お二人については何か…ご存じですか……? マリア そうね。話は伺っていますが…。 マリア 那菜葉は、南大陸の…ジェネシスの事はどの程度知っているのかしら? ナナハ ジェネシス……あまり詳しいことは存じ上げませんが…… ナナハ 新しい港町、南大陸との交易の要所で、唯我様が関わられているとか…。 マリア ええ。成り立ちには色々とあったようですが、その認識で概ね正しいわね。 マリア ゼクシィまち子と渦明鳴清は、そのジェネシスを生活の拠点に置く事に決めたようよ。 ナナハ ……そうでしたのね…。 ナナハ ゼクシィさんがうらやましいです!! ナナハ もしお別れになっていたら…なんて考えてしまってましたけど、 ナナハ もう知らないです…。 マリア …。ゼクシィまち子は、ジェネシスの街に初の結婚相談所を作るのみならず、 マリア ジェネシスの街で一番最初に結婚式を挙げようとしているそうですよ。 ナナハ ま、まぁ…!!! ナナハ ゼクシィ様らしいですけども…。 マリア ええ。本当に。 紫水 祝ってやる……祝ってやるぞ…ゼクシィ…… 紫水 と言ったところでしょうか…。(平然と運ばれてきた紅茶を飲んでいる。 マリア …。突然不穏芸を始めるのですね。(こちらも紅茶を一口 マリア …。(那菜葉の様子をちらっと窺う うらやましい、と素直に吐露できるなら大丈夫なのだろうか マリア …。そうです、一連の情報はラヴェンデル…ルストさんから得たものですが。 ナナハ ルストさん!ルストさんはお元気なのですか? マリア 彼女もジェネシスに居るという事で。つまりはそういう事でしょうね。(まあ、個人的な人間関係の報告は受けていないのだが マリア ええ。元気なようですよ。何でも南と中央を繋ぐ外交の徒として…(などと、縁ある者の近況話は続いていく マリア (皆順調で幸福なようで。 那菜葉も負けていられませんね?
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1849.html
那菜葉さんが入室しました 紫水さんが入室しました 那菜葉 (選手控え室へと向かう通路。 那菜葉 ……。 那菜葉 はぁ……。 紫水 ……そろそろ近づいてきましたね(相変わらず包帯ぐるぐる男 那菜葉 ずいぶん落ち着いているのですね。 那菜葉 ……。 那菜葉 (那菜葉の脳裏に今までの試合が浮かぶ。 那菜葉 (目から血を流す少女、串刺しにされる少女、100回死んだショタ、容赦のない極大光爆。那菜葉が目の当たりにした戦闘ではきわめて規模が大きいものだ。 那菜葉 ふふ。どうします?私が目から血を流したら?(いたずらっぽく笑いながら言う 紫水 ……即座に棄権するでしょうね。 紫水 私の目的はあなたを守ることであって試合に勝つことではありませんから。 紫水 ……。 紫水 しかし驚きました。 紫水 まさか、あなたが自ら出場を志願するとは。 那菜葉 ……わがまま、言っちゃいました。 那菜葉 ルールは変わったから、どのみち戦うことにはなっていましたけど。 那菜葉 ふふ。身の程を知りなさい、って感じですね?私がこのチームで一番弱いのに。 紫水 ……。(ここで沈黙。取り繕いの言葉がうまくでないのが紫水である。 那菜葉 でも、確信しました。 那菜葉 みんな、前を向いて、もがきながら成長していっているって。 那菜葉 この船旅が始まったときに比べて、きっと一皮も二皮もむけたんだろうなって。 那菜葉 ……でも私は何も変わっていないな、って。 紫水 ……私も元旦には包帯を取りましたし。 紫水 ……。 紫水 (場を和まそうとしてジョークを言ったが失敗した紫水だった。 那菜葉 ……。不穏、不穏と言うようになったけれども、そういうところは私が子どもの頃から変わっていないのですね、素性不明の旅人さん。 紫水 ・・・ム。 那菜葉 ……。 那菜葉 いえ、違うの。 那菜葉 きっと、違うの。 那菜葉 唯我さまも、万里愛さまも、とても優しい方です。 那菜葉 ……でも、いつも心の中でどこか引け目を感じていたの。 那菜葉 強さも、内面も、容姿も、器も。 那菜葉 ……万里愛さまに敵うところなんて私にはないなーって思っていたの。 那菜葉 ……そういう自分が嫌なの。 那菜葉 私なんかに優しくしてくれるのに、そういう優劣を勝手に持ち込んで、勝手に卑屈になって。 那菜葉 ……。 那菜葉 だから私、勝ちたいの。万里愛さまに。 那菜葉 そして対等な関係で友情を結ぶの。 那菜葉 ……。 那菜葉 ……変ですか? 紫水 ……。 紫水 那菜葉様。 紫水 ……足が震えています。 那菜葉 …え?(自分の足元を見るとがくがくと。 那菜葉 嫌だなあ…。いっぱい殴られるんだろうなぁ…。 那菜葉 でも勝つの、勝ちたい、勝ちます、勝つとき……。 紫水 ……。那菜葉様。 紫水 第一試合、ご覧になられましたか? 紫水 気負いがあることは結構ですが、過剰になると弱点にしかなりません。 紫水 ……。 紫水 少し、運動しましょうか。 紫水 気分を変え、緊張をほぐすために、体を動かしましょう。 那菜葉 ……なんだかジムのインストラクターみたいですね。 那菜葉 鷹さんに影響でもされました? でも、そうしましょうか。 紫水 ム。 紫水 (——しばらく後。 那菜葉 ……ぜぇはぁ。(肩で息をしながら 那菜葉 ……。 那菜葉 ふぅ。 那菜葉 ふふ、体を動かしていたら作戦を閃きました。 紫水 ム。 那菜葉 (ごにょごにょ 紫水 ……。 紫水 反対です。 紫水 ……が。(那菜葉を見るとうるうるした眼でこっちを見ている。 紫水 策としては悪くないでしょう。 紫水 ……止むなしです。 那菜葉 ふふふ。やったぁ。 紫水 ……しかし、 那菜葉 「しかし、危険なようなら棄権します」でしょう?(口ぶりを真似て 紫水 ム。 那菜葉 ……ねぇ。 那菜葉 どのくらい、勝てると思いますか…? 紫水 (真剣に考えて 紫水 30%ほどでしょう。 那菜葉 …………。 紫水 ム。(素直に思った数字を答えたことを反省する紫水だった。 那菜葉 ……けちんぼ。 那菜葉 いいです。私、30%を引き当てますから。 那菜葉 ……勝つの、勝ちます、勝つとき…… 紫水 ……那菜葉様。 紫水 足、震えていますよ? 那菜葉 あれれ、つい。ふふ。 紫水 (ふーっと大きい息を 紫水 ……。 紫水 もう一回、ウォーミングアップといきましょうか。 那菜葉 (そうしてウォーミングアップした2人だった。 那菜葉さんが退室しました 紫水さんが退室しました 渦明さんが入室しました マリアさんが入室しました 渦明 (―――それは恐らく、おおよそ同時刻。 渦明 (本戦第一回戦、3試合目――GチームVSHチームの始まりを控えた頃。 渦明 (スパー用のトレーニングルームの隅で、何やら話し込む2人の姿がある。 渦明 …… マリア様。お言葉ですけど、それは…… 渦明 ………頭おかしくないですか?(ものすごい困惑顔 マリア いいえ?(腕を組み、平然と返すシスター服 マリア (その態度は、愚民の失礼な言動をまあ許そう。と言うような……実際そんなこた言ってないが… マリア 先日、雨月蘭玉那菜葉と話しました。ですから1回戦のマッチングは既に判明しています。 マリア あの子、私と当たると解って…何時に無く闘志を抱いているようだったわ。 マリア 勿論、そんな素振りを堂々とは見せませんでしたけれど。 マリア …それは私にとっても喜ばしい事。ですから私も、彼等に本気で対峙したいのよ。 マリア 雨月蘭玉那菜葉は勿論、あの、――紫水さんにもね。 渦明 …はい。そういう気持ちはきっとわかりますし、尊重したいと思います。 渦明 マリアさんの大事なご友人なんでしょうから…… でも、でもですよ? 渦明 「ソレ」と、「コレ」と、全然繋がってなくないですか!?(身振り手振りして マリア いいえ? 渦明 ……、(この…こっちの話を幾ら聞いても尚、まるで譲歩する気が無ぇって態度…!? 渦明 …えーと、本気で戦り合いたいなら、本気で戦えばいいだけじゃないんですか…? 渦明 …これ自分すげぇ頭悪い事言ってます…!? マリア 事情があるんです。 そしてその事情とは、 マリア 私の口からは簡単に口には出来ないものです。 渦明 ……。 渦明 ……『言えない』って事ですか。 渦明 『理由を説明できない』のに、協力は要請するって? マリア まぁ。確かにそれでは不公平かもしれないわね?(少々雰囲気が変わった事を察し マリア けれど、言えない物は言えないわね。私ではない部分に関わる事でもありますから。 マリア そこは伏せた上で、私の目的について説明するとしましょうか。 渦明 ……はい。ぜひお願いします。 渦明 ……というか、心苦しいんですが現状だと到底承服し難いので……(目瞑って苦悶顔で マリア 解りました。 ペア相手のお前に納得していただくのは私の役目であり、義務ですからね。 マリア ――― まず、先程説明した(そしてドン引かれた)事は、 マリア 私が彼等に「本気を出す」為に必要な事項だ、という事について解説しましょう。(そうして マリア ―――――(詳細は省略。 渦明 ――――― マリア ――――― 渦明 ……………、 、、 渦明 ………理屈は解りました。(彼女のロジックを叩きこまれ、頭を抱える渦明の姿 渦明 ………理屈は、わかりましたけど………(汗だらだら マリア ふふ、わかって頂けて有り難いわね。 渦明 …ぃゃ、でもコレ下手したら大変な事になりますよね!? マリア まぁ。 マリア お前人の――少なくとも私の心配をできるほど強く無いでしょう? 渦明 急にキッツイ事言ってきますね!? だからですよ!? マリア あぁ、責任の所在を心配しているのなら気にしなくて良くてよ。私が脅迫したと一筆書きましょう。 渦明 そういう問題でも無いです!! ……ぁぁもう!(短い前髪ぐしゃっと 渦明 ………… (はぁぁぁ、と盛大な溜息吐いて 渦明 ……… ホントにやるんですね?(俯きから顔だけ上げて マリア ええ。勿論。 協力していただけるわね? マリア お前も相応に消耗する可能性がありますけれど。その方面で根を上げる人間では無いと見ているわ。 渦明 それはお褒め頂き光栄です…けどっ、ヤベェと思ったらすぐ止めますからね…? 渦明 (……まー、色々言うけど、結局言う通りにしちまってるんだよな… 渦明 (何だこの…有無を言わさぬ……(※【説教:EX】です マリア では、決まりですね。 渦明 …… はい。(観念した マリア …それじゃあ、場所も良い事ですし。 早速少し試してみますか? 渦明 すげえフランクに言いますね… いいですけど… 渦明 まぁ、感覚もどんなもんだか…ですしね。 やってみますか!(無理矢理元気入れて マリア ええ。(楚々と立ち、スカート翻してルーム中央、コート内へと歩いていく 渦明 (続いて歩いていく マリア (―――― 試合開始まで、あと少し! マリアさんが退室しました 渦明さんが退室しました
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2178.html
ルプ・ウさんが入室しました ルプ・ウ (そうして、城壁に衛られ、覆い尽くされた街の中で、相も変わらず空は虹色の渦を巻いている ルプ・ウ (――王都の中心に聳え立つ、天に届かんばかりの巨大な枯聖木。 ルプ・ウ (多くの住民の居住区となっているその樹は、数多の階層に分かれており、超高速巫術エレベーターで行き来が可能だとか。 ルプ・ウ (が、それは平時の話。 緊急避難によりエレベーターは動作停止。 ルプ・ウ (異国よりの来訪者は、己の脚で頂上を目指す事となる。 マリアさんが入室しました 紫水さんが入室しました マリア ――無事に「城」が起動したようね。(無限にも思える階段を上り続け、黙々と頂上を目指す二名 マリア これで、「次元ごとこの街を閉じ込めた」。…何かが起こってしまっても、被害を食い止められます。 マリア もっとも…術者が限界を迎えては元も子もありませんから。私達の為す事は変わりませんが。 紫水 ………。次元ごと。 マリア …えぇ。今のこの地は、言ってしまえば次元の狭間ですね。 マリア …追っ手が来る気配もありません。下で戦う者達も、うまくやっているという事でしょう。 紫水 (……那菜葉様…。そして皆も。 紫水 ………。 紫水 とにかく今は、貴方を守るのみです。———万里愛様。 マリア …。この道中、私の敵になる者は居なかったでしょう?(ふ、と軽口叩いて マリア あの子の遣わしただろう兵が、何度か道を阻んできましたが。 マリア …私達の敵ではありませんよ。…進みましょう。(ひたすらに階段を上っていくと――― ついに、か マリア (これまでのとは建物の雰囲気が違う、開けた場所に出てくる 最上層――… 紫水 ……ええ。 マリア ……王族達の居住区ですね。(石・土作りの豪奢な建造物の間を抜けて マリア (足取りは迷わず、目指すはその中心地。 ルプ・ウ (天を巻く虹色の渦は、彼女の目指すその場所に向かっているようにも見える マリア (次期王女曰く。聖樹最上層の中央には、祷りを捧げる為の祭壇があるそうだ。 マリア (――……彼女が現れるならば、きっと。 マリア (やがて見えてくる。小高い丘の上、石造りの階段が四方から伸びる建造物 紫水 (………、ここが旅の終着か。 マリア ……(祭壇を見上げて マリア ……行きましょう。 紫水 ……御意。 マリア (そして、石段を登っていく―――…… ルプ・ウ (石段の頂上。 祭壇の上。 渦の中心。 メシアさんが入室しました メシア ――――……(折れそうに細く、白い身体に、白金の髪が揺れて。 メシア ……狭いわね…(次元のブレか、姿も声も、どこか儚く、ここにいないような マリア ………… メシア …空が狭いわ。 ねえさま達、あたしをココに閉じ込めたの?(禍々しい色の空を仰ぎ見、2人に視線を―…向ける。 紫水 ……、 紫水 (万里愛の身をかばうように前にずいと出る。 メシア (蒼を基調とし、不思議に移り変わる大きな瞳がその様子をとらえる) ふふ。 メシア …そんなに警戒なさらないで? あたし――… メシア あなた達と戦いたくは無いの。 マリア …… メシア? 紫水 (————……何を考えているか表情から読めない。 メシア あたしのやろうとしている事、わかっていただきたいのよ。(両手を組むように合わせて、胸元を押さえて メシア そうしたらきっと戦うなんて悲しい事をしなくて済むわ!(爛漫に、花のように笑んで マリア …。芽思愛。…お前の願う事は解っています。(コツ、とブーツを踏み出して マリア お前はずっと、嘆き、悲しみ、苦しんできました。あの日の喪失を憂いてきました。 マリア お前はただ一つの個人的な願いの為に、世界を巻き込もうとしている。そうでしょう? マリア 『死んだ人間を生き返らせる』為に。 紫水 (……『死んだ人間を生き返らせる』 メシア えぇ。(目を閉じて メシア でもね、それだけじゃないの。 メシア お父さまが、お母さまが、士縒が、あたし達の傍に帰ってきてくれたら。それはとても、とっても幸せな事。 メシア けどね。 それだけじゃ足りないの。 マリア ……… メシア だって…… あんな悲しい事が、「また起こってしまうかもしれない」でしょう? メシア あたし、そうなったら耐えられない。あんな事、もう二度と起こしちゃいけない。 メシア 起こるような世界じゃ、いけないのよ。 マリア …… だから、■■の持ち主を殺したのですか。 マリア ヴァール・ハイトの目的は■■■■の蒐集でしたが、それは結果的に、世界から■■を消し去る下準備ともなりました。 メシア うん。……でもね、それはあくまで下準備。 メシア あたしがこれから築く世界に、■■を扱うような悪い人間は要らないから。 メシア だから、先に消しておいたの。 マリア ………。 マリア …死者の蘇生のみでもない。■■の排除のみでもない。更に踏み込んだ願望。 マリア それを、世界を…多次元を用いて行う、ですか。 …… メシア えぇ。 メシア あたしね、この世界から『死』をなくそうと思うの。 紫水 『死』を……? メシア ええ!そうしたら誰も悲しい想いをせずに済むでしょう? メシア 生きていれば、命があれば次があるわ。何度でもやりなおせる。きっと、わかっていただける。 メシア それってとっても素敵な世界だと思わない?(ねえ、と期待に満ちた瞳で2人を見つめて 紫水 フム。(真剣に考え込む。 マリア ……… マリア ……その技法に、お前は行き着いたというのかしら? メシア えぇ、そうよ! 「死を再生する」禁術… メシア 今はあたしの手ずからでしか扱えないけど、…徐々にプロトコルを広げていって… メシア 最終的には世界に術式を書き込めば、それは新たな世界のシステムとなる。 メシア つい最近も、同じやり方で世界は変えられたでしょう? 平和の為に、世界の為に。 マリア ………(ふむ、と考える。 マリア ……死者の蘇生には、何かしらの理屈が必要です。 … マリア その鍵は、『パラレルヴァース』にある。そうですね? メシア えぇ、流石はねえさまね!(にこにこと微笑んで 紫水 パラレルヴァース。……やはり。 マリア 「パラレルヴァース」に在る並行世界の同一人物を連れてくるのは、死者の蘇生とは言えないでしょう。記憶も生い立ちも似て非なる。別の存在です。 マリア 「魂」が異なる……と言えば良いかしら。 メシア えぇ、そうね。あたしもそう思うわ。(少し眉を下げて笑んで メシア あたしがするのは、もっと別の形。 メシア ……ねぇ、2人は知っているでしょうけど… メシア 無数にある「パラレルヴァース」のうち、殆どは滅びの未来を辿るわ。 メシア そこにはあたし達と同じ分だけの、沢山の命が、魂があるのに。 メシア それってとっても悲しい事だと思うのよ。 マリア ……、(ぁぁ、と 紫水 基本となる世界はあくまでこの世界であり、それ以外は…。 マリア 滅びゆく世界の同一存在の魂を、死した肉体の「つなぎ」にする――? 紫水 ………。(「つなぎ」? メシア 正解よねえさま!(ぱっと笑って メシア …死者の魂はとても儚いわ。肉体はどうにかなっても、そこを蘇らせるのが一番難しい。だから…… メシア 滅びゆく別次元の魂を屍体に沢山詰め込んで、元の魂を固着させる依代にするの。 メシア そうして『死の再生』は成し遂げられる。 あらゆる世界の死が、救われるのよ。 マリア ………。メシア。 紫水 ……。 メシア ……私ね、姉様みたいに優秀じゃないし、頭も良くないわ。心だってつよくない。 メシア でも、いっぱい頑張ったの。飛ばされた別世界でも、いっぱい…… そしてやっと見つけたの! メシア やっとねえさまの役に立てる。 ねえさまを救う事ができるって! マリア ……… マリア (この世界の為に、別次元の数多の命を犠牲にする。 間違っていると、断じるべきだろうか。 マリア (それが例え、いずれ滅びる定めであったとしても。それは命の私用に他ならないと。 紫水 ……、恐ろしい話には聞こえます。 紫水 無理やりつないだところで結局は、基本となるこの世界の魂を歪めることにもなるのではないでしょうか。 メシア 紅玉を見てもそう思った? 彼はイレギュラーな部分も多いのだけれど… メシア 生身であることに拘ったり、ね。 …でも、彼の魂は昔からああよ。少しも歪んでいない。 紫水 …………。 マリア …それは、彼が強固な意志を以て蘇生したからでは無いかしら。 マリア 同一存在とはいえ、別個の魂を定着させられた肉体に、影響が無いとは――… メシア ねえさま。 メシア …もう、無理しなくていいのよ。 マリア …… メシア? メシア …ねえさまは、ただしく在ろうとしているのよね。「死んだ人間が生き返るのは、正しい事ではない」って。 メシア そんな今の世界の規範に、従おうとしている。 …だから… メシア 「彼」の呪いを解く事ができないんでしょう?(紫水を、見て マリア ―――…… 紫水 ……。 紫水 成程。(何やら腑に落ちた様子で。 紫水 確かに私が今ここに在ることは、正しい事ではないのでしょう。 メシア …ねえさまは、昔から立場があったものね。ワガママ言えないの、わかるわ。 メシア …でも、もう、いいじゃない。 素直になったって。 メシア おとうさまとおかあさまが戻ってきて、何がいけない事があるの? メシア 大切なひとの命を救う事の、何が間違っていると思うの? マリア ………、、 メシア…! メシア ねえ、もう、認めましょうよ。今までこんなに、つらい思いをしたんだもの。 メシア …あたし達だって、救われていい筈でしょう……? マリア ……………、、(頭を、抱える 陰になった貌は、今までに見せた事がない表情をしている 紫水 ……。…万里愛様。 マリア (私は――…あの船で――、この旅で―――… この戦いで――…… マリア (隣にいるこの男に、すくわれていた。 ――…それこそが、己の矛盾となる。 マリア 、っ(声に、紫水を見遣って 紫水 …。大丈夫です。(落ち着いた声で。 紫水 ———貴方は、貴方の思うままに成せばいい。 紫水 ………私はそれに従うだけです。 紫水 (たとえこの身が滅びようとも。 マリア ――――― マリア ………――――(……そう、か。 (俯き、口元を手の甲で押さえる マリア 。(ガリ。 マリア 芽思愛。(面を上げて、はっきりとした声で目の前を見据えて マリア 私は――お前の救いを受け入れません。 メシア 。 姉様…?(目を見開いて マリア 私を育んだ倫理が、私の中に在る魂が、それを良しとしないからです。 メシア ―― そんな、なら……!(紫水の方を見て メシア その騎士を棄てるって言うの? 今まで共に歩んで来たんでしょう…? メシア それが、ねえさまの「正しさ」なの…!? マリア …。 マリア お前を止めます。 メシア ……! ねえさま…! マリア (―――ですが、今の私に、そんな力は無いのです。 メシア。 マリア (次元を渉り、禁忌を得て、死を克服し。 最早「超常」と化したお前を止める手段を―――… マリア (今の私は、一つしか知りません。 マリア 紫水。(隣を向いて マリア ――― 命令です。(片手を伸ばして 紫水 …御意に。 紫水 (奪うための剣ではなく、それが守るための剣ならば、 マリア (その頬に触れて、此方を向かせて 紫水 ……。 マリア ―――世界を救いなさい。(唇を奪う マリア (――マリアの舌に乗った自身の血液が、口の中を通して紫水に交換される 紫水 ……!!(刀を振るえという命令であるとばかり。なすすべなく唇を奪われ、 マリア (―――【治療警察・交】。 メシア ―――へ??? マリア (―――そうでした。 私は最初から、そうでした。 マリア (――「お前は私に直々に乞われて、今ここに居るのよ。」 マリア (―― お前だけは唯一、私が自ら選びました。 …お前なら成すべき事を成してくれると。それを出来る、力と心を持っていると。 紫水 (紫水の体の崩壊がはたと止む。「祝福」が体に満ち、記憶に基づく身体の修復術式は完成する。 紫水 ………、 マリア (私は、只の私情と感傷のみで、お前を此処に連れて来たのではありません。 紫水 我が剣は…、 マリア (――――「本気」で、来たのです。 紫水 『不義なる御敵を誅す剣』。 メシア ………、ぇ、………(頭が、追い付かない だって、あたしの事は拒むのに、なんで。彼を、 メシア なんで。 紫水 唸れ我が剣、不御誅〈フオンチュウ〉……!!!!!!! メシア なんでなんでなんで。 あたし、ずっと、ねえさまの為に、ねえさまの役に立ちたくて――…(大地が、揺れる、 彼女の精神に呼応するかのように次元が歪む マリア …この旅で少し丸くなったようなの、私。 紫水 (抜刀。『対超常』。第十属性『冥』。上位天使、神性、精霊、幻獣、選ばれし者に対する特攻は勿論、人知を超えた存在や能力に対して強力な特攻を持つ。 マリア 人に頼る事を覚えました。(それは、結局の所只の理論武装かもしれないけれど。 紫水 (その『冥』属性をあらん限り込めた全力での抜刀とともに周囲を漆黒の奔流が飲み込む。 メシア ――― そんな、、、 そんな!(夥しい漆黒を前に メシア (歪んだ次元が裂け、ぞろぞろ零れるように屍体が迫って来る―――が、瞬く間に漆黒に呑み込まれて メシア そんなの、 ズルい―――――!!(抜刀の鋭い一撃がメシアの身体を呑み込む メシア (メシアに組み込まれた――この祭壇に、街に組み込まれた超常が―――祝福により超強化された『冥』に斬り飛ばされていく メシア ――――――――― 紫水 ……御免。(チャキンと刀を鞘に収める マリアさんが退室しました メシアさんが退室しました 紫水さんが退室しました ルプ・ウさんが退室しました
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2202.html
マリアさんが入室しました マリア (ヴァース中央大陸 紫水さんが入室しました 那菜葉さんが入室しました マリア (オクターンより発った馬車は、ミド・デリー川の川沿いをゆっくりと進んでいく マリア (それぞれ古里に戻るならば、鉄道を使った方が格段に早い。ところが誰の提案か、敢えての馬車での帰路となった。 マリア (もう急ぐ事は無い。 そのルートは、奇しくも―――… マリア …(馬車の中から外を、広大な川の水面を眺めて マリア この景色。……旅の始まりを思い起こさせますね。 マリア あの旅路…「王神帝クルーズツアー」の道程。あの時もオクターンより、川路を上流へと進みました。 那菜葉 懐かしいですね。(窓の外を眺めながら 那菜葉 ようやく、帰ってこれた……。 那菜葉 長い夢を見ていたようです。 那菜葉 嬉しいような、寂しいような。 紫水 ………。 マリア そうね。確かに、遠い昔の事のように思えます。 …(那菜葉の方に視線を向けて マリア …ですが、寝覚めはそう悪く無いのではなくて? 那菜葉 (唯我 この旅の成立に多大な協力を。感謝の意を込めて! 那菜葉 (唯我 新しき世界への旅を共にする仲間達だ!!!! 那菜葉 (…今も、あの時の唯我の声をありありと思い返すことができる。 那菜葉 ふふ。そうですね。 那菜葉 ……。 那菜葉 ……私、クルーズに参加するか本当に悩んだんです。 マリア … そうだったの。(続きを聞く様子で 那菜葉 ……ずいぶん体調を崩していましたし、もしみなさんに迷惑をかけたらどうしようって。 那菜葉 でも、参加して本当によかったな…。 那菜葉 万里愛様にも、十継にもまた会うことができましたし…。 那菜葉 ……、 那菜葉 (一瞬、間を空けて) 那菜葉 紫水さんをはじめて見た時、本当に怖かったな……。 マリア …… …ですってよ?(ちら、とそちらを向いて 那菜葉 (紫水 フゥフゥ 紫水 ……。 紫水 まことに失礼しました…。 紫水 ですが、身を隠しながら那菜葉様をお守りしなければと思っていましたので…。 那菜葉 別にいいですけど。 那菜葉 一言くらい言ってくれてもよかったのに…。 マリア 早い段階で雨月藍玉那菜葉の縁者と分からなければ、私も不審人物扱いしていたかもしれませんね? 那菜葉 よかったですね。不審人物扱いされずにすんで。 紫水 ………。(沈黙しながら焦っている。 那菜葉 …ふふ。 マリア 別にいいですけどね。(ふふ、と冗談めかして 紫水 ……。(沈黙しながら焦っている。 那菜葉 それで、十継はこの後はどうするのですか? マリア …(目線を少し上げて 紫水 …フム。 マリア お前にとっては、想定外に生まれた余暇かもしれませんが。 紫水 (実は全く考えていなかったとは言い出しづらい状況だ。 マリア …これからは、何をするのも自由よ。 紫水 ………。 紫水 自由ですか。 紫水 それは困りますね。(めずらしく笑う。 那菜葉 そうよ。十継は自由にすべきだわ。 那菜葉 ………、 マリア 元雇い主もこう言っているのですから。…まあ、直ぐに決める必要は無いでしょうが。 紫水 …フム。 紫水 では、那菜葉様をラプレーンまでお見送りして…、 那菜葉 嫌よ。 那菜葉 ……。 マリア (おや、と那菜葉を見て 那菜葉 この旅は一人で出てきたでしょ。だから一人で帰りたいの。 那菜葉 ……それに、 那菜葉 ううん、なんでもない。 那菜葉 とにかく、わがままだけど、私は一人で帰りたい気分なの。 紫水 ……… マリア ……。 紫水 —————(内心ショックを受けている 那菜葉 ……、 マリア 何、雨月藍玉那菜葉も色々と整理したい事があるのでしょう。 マリア 長い旅でしたし、これからの事もありますからね。 紫水 …、フム。それならば。 那菜葉 十継。 那菜葉 あなたは自由なのよ。過去のしがらみじゃなくて、今の自分の気持ちに素直になって、自分のこれからしたいことを決めてね。 紫水 ……… 紫水 …………… 紫水 ? 紫水 (…これからしたいことか。 マリア ……(腕組んで紫水の様子を見ている マリア お前は生まれついての従者ですからね。蒼菖蒲家の人間は、そのように教育されると聞きます。 マリア その弊害かしらね。自らの感情で行動するのが苦手なのかもしれません。 マリア …(ふむ、と一考し マリア それなら、一つ提案をしましょう。 紫水 …ム。 那菜葉 (話を聞いている。 マリア この馬車はシドリー行きです。そこからは鉄路となり、道程が分かれる事になります。 マリア 紫水さんには私の警護役の任を与えましょう。グランシスまで見送って頂けるかしら。 紫水 … 紫水 …わかりました。 マリア 私は一人で帰りたい気分ではありませんしね。勿論報酬は与えます。(どうかしら、と見遣って 紫水 ………。 紫水 (マリアがまだ言い終わってないほどのタイミングで承諾。 那菜葉 …ふふ。 那菜葉 私もそれがいいと思います。 マリア …(返事早かったな…と見遣って 紫水 …………… 紫水 (なぜかちょっと恥ずかしい。 マリア ルプ・ウでの戦いから引き続き、手を借りる事になりますが。頼めますね? 紫水 …勿論。断る理由はありません。 那菜葉 (二人のやりとりを眺めながら。 マリア えぇ。宜しくお願いしますね。 那菜葉 …、そのままグランシスに住んでしまってもいいんじゃない? 那菜葉 行くあてもないのでしょう? 那菜葉 もちろん、万里愛様が望まれるなら、ですけど。 紫水 …………… 紫水 …………………………………………… マリア 私が、ですか。(那菜葉を見て 那菜葉 …、ええ。 那菜葉 変に放浪されるよりも私も安心しますし。 マリア ………。身の置き所が定まらないようでしたから、同行を提案しましたが。 マリア そこから先は、……私が決める事では無い、と思うわ。(珍しく、言葉を選ぶように、視線を少し下に外して マリア 今の私に、そこまで彼を縛る権利はありません。 紫水 … 紫水 …しかし、雨月藍玉家、いや、那菜葉様は…… 那菜葉 十継。 那菜葉 お兄さまが狂われてみんながいなくなってから、ずっとマメゾウと二人で暮らしていたわ。 那菜葉 …マメゾウが死んでからは一人で生きてきたの。 那菜葉 …別にあなたがいなくても、何も困らないのよ。 マリア … 紫水 ……しかし、 那菜葉 ふふ。貴方はもう雨月藍玉家の騎士団長じゃないのよ。 那菜葉 …、でも納得できないと言うのなら、そうね。 那菜葉 当主命令よ。 マリア …(そんな那菜葉を見遣って 那菜葉 青菖蒲十継、あなたはクビよ。(にっこりと笑顔で。 紫水 ………… マリア …本当に良いのかしら、雨月藍玉那菜葉。 那菜葉 はい。何も問題ありません。(窓の外を眺めながら 紫水 ………… 紫水 (さすがに落ち込んでいる。 マリア お前が、家を再興する決意を固めたという話は聞きました。 …それは、 マリア 非常に険しい道程になるでしょう。私も出来得る限り助力しますが… 那菜葉 ええ。でも一人でがんばってみたいの。 那菜葉 それにミツキだっているわ。他に協力してくれる人も。 那菜葉 ………。 マリア ……… 那菜葉 だから、私は大丈夫。(笑顔で。 マリア ……(何とも言えない表情で那菜葉を見ている 紫水 ……。那菜葉様がそう言われるのなら。 紫水 ……そうですね。万里愛様を送り届けてから、考えようと思います。 マリア …お前を侮っている訳ではありません。お前の覚悟を信じたいわ。(でも、と マリア ………(続きの言葉に詰まり沈黙する。 …今この場では言い辛い マリア …もしも、(が、口を開いて マリア …私や彼に慮っているのなら、それは止めてちょうだいね。 マリア それは、どちらの本意でも無いと断言します。 那菜葉 …。 那菜葉 ・・・・・・。 那菜葉 そう、思われるかもしれませんけど、 那菜葉 これは自分のためにでもあるの。 マリア ……、(は、と 那菜葉 …。雨月藍玉家にふさわしい当主になるために、 那菜葉 変わりたいの。 那菜葉 いつまでも十継に頼ってたら、私きっとだめになってしまうから…。 マリア ………。 そう、ですか。 那菜葉 はい。(笑顔で 紫水 フフ。 紫水 そうであるならば。 紫水 しかし、もしも那菜葉様が危ういときはすぐに駆けつけてもよろしいですね。 那菜葉 ええ。友人として、ね。 紫水 …。友人。(きょとんと マリア 友人、ですか。(ふふ、と 紫水 友人……。(幼い頃からずっと主従関係であったため、全くぴんときていないようだ。 マリア …友人。そうね、そうだわ。 仕える仕えないの間柄でなくとも、手を差し出す事は出来るのよね。(何故そんな事にも気付かなかったのだろう、という風に マリア 私も友人として、お前が困った時にはいの一番に駆け付けるわ。雨月藍玉那菜葉。 那菜葉 (ずいぶんと前の、まだ幼さを残した紫水の姿が那菜葉の脳裏に浮かぶ。那菜葉もずっと子どもだった頃のものだ。 那菜葉 ありがとう、万里愛様、十継。 那菜葉 でも、それは私だって同じよ? マリア えぇ、勿論よ。(微笑んで 紫水 ……。(嬉しそうな表情でそのやり取りを見守っている。 那菜葉 (———————そして、馬車は行く。 那菜葉 (それから数刻が経った。 那菜葉 (時折休憩も入れながら、たわいのない会話をして過ごしていたら、窓に映る風景はシドリーの街並みになってきた。 マリア (川面の風景も、次第に雰囲気が変わり――… マリア (やがて馬車は所定の停留場所に辿り着く。 川登りの旅は、ここまで。 那菜葉 ……。着きましたね。 マリア …ええ。そうね。(交通利便性を重視してか、鉄道駅がすぐ傍にある。 マリア 流石に船旅よりは早かったわね。(あれは超低速運航だった 那菜葉 ふふ。なんだかあっと言う間だったなぁ。 マリア そうですね。 南に着いたのは、あれだけ長い旅路の果てでしたから。 那菜葉 …よいしょ、と。(と言いながら馬車から降りる。 マリア 帰りは随分とスムーズなものです。(同じく降りて 那菜葉 (あたりはすっかり夕暮れだ。オレンジ色の日光があたりを照らしている。 紫水 (同じく降りる。 マリア …(ミド・デリー川のお世辞にも美しいとは言えない水面も、橙色に照らされて 那菜葉 …、それじゃあ私はこっちなので。(別の停留所へと歩いて行こうとする。 マリア …見送りましょう。グランシス行きまではまだ時間がありますから。 那菜葉 …。ありがとうございます。(ぺこりと。 那菜葉 …。 那菜葉 あっけないなあ。(夕日をながめながら、ぽつりとつぶやく。 マリア (那菜葉の乗る列車は、セントラル経由キアシス行。そのプラットフォームへと歩いていく一行 マリア …そうね。 マリア 名残惜しくなったかしら? 雨月藍玉那菜葉。 那菜葉 ……。 那菜葉 ふふ。名残惜しいに決まっているじゃないですか。 那菜葉 ……ずっと続くんじゃないかなって船に乗っているときは思ったけど、 那菜葉 終わってしまえば、旅もあっという間だったなあ。 紫水 ………。 マリア …。(ラプレーンは僻地だ。帰り着いてしまえば、彼女はそうそう外に出る事もかなわなくなるのだろう マリア …これからよ。(ぽつりと 那菜葉 。 マリア 旅路で得た物を糧にして。私達はこれからも…進んで行かなくてはなりません。 那菜葉 …ええ、そうですね。(笑顔で マリア …ええ。私達は、かの『四帝』の末裔ですし、 マリア まだ20そこそこの娘なのですからね。(ふふ、と笑って マリア これからよ、これから。 大きな旅をしたからと言って、それを人生のピークにする必要はありません。(なんか妙に開き直った感じで 那菜葉 …。万里愛様。 マリア …。ええ、何かしら? 那菜葉 ありがとうございました。(深々と一礼。 那菜葉 船ではずっと手助けしてもらって。 那菜葉 私はラプレーンで万里愛様はグランシスなので、なかなか会う機会も少なくなるかもしれないので、 那菜葉 今、ちゃんとお礼を言っておきます。 マリア …礼には及ばないわ。 私は私のやるべき事を、やりたいようにやっただけです。 マリア …それに、私も。 お前という友人と同行する事が出来て良かった。 那菜葉 …うふふ。(少しうつむいて、表情を見えなくする。 那菜葉 ………万里愛様らしいなあ。 紫水 …………。 マリア …。(見遣って 那菜葉 それから十継も。 那菜葉 いままでずっと、ありがとうね。 紫水 ……。 マリア ………。 紫水 …では、友人として言います。 紫水 那菜葉、ありがとう! 那菜葉 ………。 那菜葉 (きょとんとする。 マリア (同じくきょとんとして紫水を見上げる 意外すぎた 那菜葉 …、何それ、急に。変なの。あはははは。(だんだんと笑いが込み上げてくる。 マリア …、雨月藍玉那菜葉。それを言っては……(言いつつ口元押さえて、なんか声震えてる 那菜葉 あ、はは。 那菜葉 (泣かないでいようと思っていたのに、 那菜葉 (……思えば、青菖蒲十継はずっと前からとんちんかんなところがあった。 那菜葉 …はあ。やだなぁ……。(色々な、一つ一つの十継との思い出が頭を過ぎる。 那菜葉 (大粒の涙がこぼれて、顔を上げることができなくなる。肩を震わせる。 マリア ………、(は、として 紫水 ……。 紫水 …那菜葉様。こちらこそありがとうございました。 紫水 また、会いましょう。 マリア ………(涙する那菜葉を黙って見つめて マリア …… 那菜葉、 マリア ……お前の決意を尊重します。(ゆっくりと歩み寄って マリア ありがとう。(那菜葉をぎゅ、と優しく抱き寄せる 那菜葉 ………-——————万里愛ぁあ…。(うまく声にならない。 那菜葉 (そうしている間に、雨月藍玉家お抱えの運転手付き竜車が到着する。 那菜葉 (相変わらず、運転手はだるそうに竜を運転している。 那菜葉 (あげく空気を読まずに「那菜葉様ー、つきましたよー」なんて言ってくる。 那菜葉 ………。(しばらく運転手を無視して、万里愛に顔を埋めていたが。 マリア ―――……。(やがて腕の力を緩めて、背中を一度ポン、と押してから、那菜葉を開放する 那菜葉 ……。 那菜葉 (ゆっくりと竜車のステップを上がっていき、 那菜葉 (ふかふかとした座席に座る。 那菜葉 (運転手は空気が読めないので、とっとと出発する。 マリア ……(そんな那菜葉の背を見送る 馬車の座席を見上げて マリア ……… 元気でね!(珍しく声を張って 那菜葉 …そっちこそ!(窓を空けて、精一杯腕を振る。涙と笑顔で顔がくしゃくしゃだ。 那菜葉 (そのまま竜が一吠えし、何事もないかのように出発する。 那菜葉さんが退室しました マリア ―――………(竜車が見えなくなるまで、無言で見送る 紫水 那菜葉ー!!!がんばれー!!!(こちらも珍しく大声で手を降っていた。 紫水 (が、姿が見えなくなると途端に停止する。 紫水 ……行ってしまいましたね。 マリア ……。 そうね。 マリア …… 私達も、向かいましょうか。(くる、と踵返して 紫水 そう、ですね。(一瞬、那菜葉の乗った竜車が進んだ方向を見遣り、 マリア ……(そんな様子を、目線だけ一瞥して 紫水 (「がんばれ。那菜葉」と再び心の中で念じてから、 紫水 …行きましょう。(踵を返し、歩を進める。 マリアさんが退室しました 紫水さんが退室しました
https://w.atwiki.jp/mhp3tar/pages/389.html
剣士 ガンランス 123 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/08/13(月) 23 23 35.10 ID 5wE72x11 【クエスト名称】 紫水の毒 【討伐or捕獲】 討伐 【タイム】 07 31"56 【武器・武器種】 アグナ=マグナ・ガンランス 【スキル】 装填数UP・斬れ味レベル+1・見切り+3・砥石使用高速化 【ドリンクスキル】 なし 【オトモ】 なし 【画像】 http //j2.upup.be/SgPUgzd4Q5 【戦術・備考】 同エリアからスタート。 罠、爆弾、拘束アイテムは未使用。 尻尾と後ろ足に粘着。 青ゲージまで運用。 踏み込み突き→突き×2や、突き突き砲撃突き。 ザブーンはスポンジにガ突き×2。 転倒時は突き突き砲撃ループで終わりに叩きつけなど。 竜撃砲はなし。 124 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/08/13(月) 23 31 25.66 ID RoCVI/jB 【クエスト名称】紫水の毒 【討伐or捕獲】討伐 【タイム】08 55"56 【武器・武器種】王牙銃槍【火雷】・ガンランス 【スキル】匠・見切り3・砥石 【ドリンクスキル】なし 【オトモ】なし 【画像】http //i2.upup.be/xhc5BKGyfb 【戦術・備考】 同エリアスタート。被弾しないようにちょっと手数少なめにとにかくツンツンボンツンツン。 大剣 123 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/08/13(月) 23 23 35.10 ID 5wE72x11 【クエスト名称】 紫水の毒 【討伐or捕獲】 討伐 【タイム】 07 41"76 【武器・武器種】 王牙大剣【黒雷】・大剣 【スキル】 斬れ味レベル+1・納刀術・集中・抜刀術【技】 【ドリンクスキル】 なし 【オトモ】 なし 【画像】 http //k2.upup.be/5L9Yf4sHg5 【戦術・備考】 大剣でも行ってみたんでついでにペタリ。 双剣 125 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/08/13(月) 23 50 22.18 ID 7B7s3/yb 【クエスト名称】 紫水の毒 【討伐or捕獲】 捕獲 【タイム】 04 10"40 【武器・武器種】 サラマンダー 双剣 【スキル】 攻撃大 弱点特効 見切り1 罠師 業物 体力-10 【ドリンクスキル】 攻撃大 火事場 その他 【オトモ】 なし 【画像】 http //i2.upup.be/SY8RTsJX7z 【戦術・備考】 初めての双剣猫火事場で挑戦 秘境スタート火事場ドーピングしながらロアルエリア 開幕後ろ足に乱舞1で雑魚も巻き込み掃除 距離をあけるとバタバタ走るので超接近戦で後ろ足と尻尾らへんの位置取りと軸合わせに置きで頭に乱舞 後ろ足と尻尾に当たるように乱舞数回で転倒→腹に乱舞1尻尾側向いて1→起き上がりに尻尾乱舞で切断 毒を吐いてる時はスポンジか後ろ足に乱舞 2回転ばしたら砥石と罠設置で適当に乱舞しながら誘導して捕獲 樽G2 小樽2 苦虫1 鬼人G1 競走G1 怪力の種1 罠1 ガンナー 弓 122 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/08/13(月) 23 04 23.73 ID s6SfwtWH 【クエスト名称】 紫水の毒 【討伐or捕獲】 討伐 【タイム】 05 18 80 【武器・武器種】 弓、セレーネ 【スキル】 攻撃中、弱点特効、集中、散弾うp 【ドリンクスキル】 攻撃大、短期催眠術、ネコの火事場力 【オトモ】 なし 【画像】 http //k2.upup.be/kXzeGoIo7U 【戦術・備考】 怪力、鬼人G飲んで火事場発動。 ひたすら頭に撃つ。 初めての猫火事場討伐。 さぁ!早く私を罵る作業に入ってくれ!!!!!111
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1891.html
那菜葉さんが入室しました 紫水さんが入室しました マリアさんが入室しました 渦明さんが入室しました 紫水 (CFC決勝戦が終わった後の夜。 那菜葉 (クルーズメンバーが宿泊しているホテルの会場で、祝賀会兼お疲れパーティが行われていた! 那菜葉 (これは唯我の挨拶が終わり、パーティが始まってからしばらく後のこと。 那菜葉 ……優勝おめでとうございます、万里愛さま。(にっこり マリア えぇ、ありがとう。雨月蘭玉那菜葉。(グラス(水)を片手に微笑むマリア様 那菜葉 (試合では、かなり派手にボコられたが、治療に慣れているフォーデン医療スタッフの助けもあり、かなり回復したようだ。まだ頭に包帯を巻いているが。 マリア (ヴァースの加護は強い。特にフォーデンはすごい。治療技術もヤバい。 紫水 おめでとうございます、万里愛様、渦明殿。(今日は包帯を巻いていない元包帯ぐるぐる男 渦明 ぃゃ~、ありがとうございます!(ぱっと笑って紫水に 紫水 (銀髪で精悍な顔つきだが、やや目つきが悪い。そして顔にところどころアンデットじみた傷がある。 渦明 やっぱ嬉しいもんですね(丸テーブルの近くになんとなく4人集った形に 紫水 フム。自分はこのチームが優勝すると予想していましたが、実際に戦ってその思いは強くなりましたね。 紫水 …結果的中したという訳です。 那菜葉 ・・・・・・。 マリア まぁ。目を掛けて頂けていたようね。光栄な事です。 那菜葉 やはり、悔しいです。全力を出したので悔いはないですが… 那菜葉 あそこで私が一瞬ためらわずにリュウト様の能力を使えていたら… 那菜葉 …なんて、終わったあとではなんとでも言えますね。(笑顔に マリア …ふふ、やはり何か隠し玉を持っていたのね? 那菜葉 ……そうですね。召喚が成功した時、勝てた、と思ってしまいました。 マリア 終盤、お前の纏う雰囲気が著しく変わったのを感じました。その力は結局行使される事はありませんでしたが… マリア そう、あれは――神性、のような。 那菜葉 ええ。オクターンの水神様です。私の、切り札でしたの。 那菜葉 ……何もさせてあげられなかったけれども。 那菜葉 なーんて湿っぽくなってしまいましたね。せっかくの優勝祝賀会なのに! マリア なに、悔いがあるのならば、次こそは成功させれば良いだけの事です。 紫水 (紙一重の差に思えたとしても、そこには歴とした実力の差があったのだと思っているが言えない。 那菜葉 ええ、次は負けません! 渦明 はは、簡単に言いますよねマリア様も。(苦笑して 紫水 ……ところで渦明殿は結衣様とどういう関係で? 渦明 いきなり話題突然すぎません!?(紫水の方向いて 渦明 それは心機一転明るい話題って事なんです…!? まぁ、アレです。 紫水 ム。(抜かったか 渦明 BINE…でしたっけ?で書いた通りですよ。幼馴染ってやつです。 マリア まぁ、些か過保護なようですけれどね。 紫水 フム。 渦明 マリア様も言いますね! …普通ですよフツー。 那菜葉 まあ!幼い頃からお知り合いだったのですね! 那菜葉 私と、万里愛様みたいに!(何やら楽しそうだ 那菜葉 幼い頃の結衣様はどんな方でしたの? 紫水 恋という感情は、自分は味わったことがないのでよくはわかりませんが…、 渦明 結衣ちゃんは、……そうですねー。ある意味昔からそのままというか… 渦明 ……ん??(紫水の言葉にじと汗 紫水 (何か誤解しているようだ マリア そのまま、ですか。それは兄君も随分苦労したでしょうね。 渦明 あのぉマリア様??(じと汗 那菜葉 昔からお美しかったのですね!(きゃっきゃしてる 渦明 ぁ、ぁーー……一応誤解の無いように言っておきますがー…(目閉じ両手前にやるポーズで苦笑して 渦明 というか繰り返しになるんですが、ホントそういうのじゃないですからね?(紫水に 紫水 フム。邪推でしたか。すみませぬ。 紫水 私は恋を知らない故。(大真面目に語る30歳オーバーアンデッド 渦明 ぁーぃぇ、大丈夫です。 人生で何度も言われ倒して来てるんで… マリア (それはそれだけの態度を取ってきてるのでは無いかしら。と思うが言わないでおくマリアであった 紫水 ではオリグ様をどう思われますか?結衣様とお付き合いをなされているようですが。 渦明 オリグさんですか。そー実はあんまり話せて無いんですよねー… 渦明 ホラ、あんまりしゃしゃってもお前何なんだよってポジションじゃないですか。(ははっと苦笑して 那菜葉 確かに部屋にいらっしゃることが多いですからね。 那菜葉 でも、幼馴染ならいずれご挨拶してもよろしいのではないですか。(にっこり 渦明 でもまー、結衣ちゃんを大事にしてる事は端々から伝わりますし、何より結衣ちゃん自身が満たされてるように見えますから。 渦明 それが何より…、というか唯一なんじゃないでしょうか。と思ってます。 紫水 フム。憎しみはないと。(真面目に考えながら 渦明 えー「どうも。自分の幼馴染がお世話になってます。」みてぇな…?それはどうかな…(那菜葉の言葉にはは、と 渦明 まさか!ていうかだからそーゆーのじゃないですって…(紫水に 渦明 だってその…結衣ちゃんが赤ちゃんの頃から、18年間近くに暮らしてたんですよ? 紫水 ム。面目無い。 渦明 …普通どっかで告白しません?そーゆー気持ちがあるんだったら。 那菜葉 その通りです!デリカシーがないですよ!もともとですけど! マリア どうかしらね。この船には拗らせた人間も多いようですから。 渦明 マリア様は自分に何か憎しみでもあるんですかね?? 那菜葉 まあまあ。 渦明 まあ拗らせた人間が多い事は否定しませんがとにかくです。はい。 那菜葉 ?(ちなみに知覚が低いのでルスト呪喜vsレニェ渦明戦のあれこれは全く聞こえていなかった! 那菜葉 でも、でも! マリア (ちなみに私の決勝相手も相当ですね。あれはほとんど誰にも聞こえていませんが。 那菜葉 万里愛様も、恋の兆しがあるのではないですか!?(きゃっきゃしてる マリア 私ですか。(ふむ、と マリア そのように見えるかしら? 那菜葉 (あれ?勘違いかな。 那菜葉 でも唯我様と、万里愛様はお似合いではないですか? 渦明 (紫水さんも那菜葉さんも今日はガンガン行きますね…と思いながら傍観姿勢 マリア そのように言われる事はあるわね。特にこの船では。 那菜葉 ずっと前からそう思ってましたの!(きゃっきゃしてる。右手にはオレンジ味のカクテル。さては、ちょっと酔っているな。 紫水 ………。 紫水 ……………。成程。 渦明 ………?(どうしました? 紫水 ……いえ、確かに。それには気づきませんでしたが。 紫水 非常にお似合いですね。 マリア まあ……そもそも。 彼はああいった性格。いえ、尊大極まりない態度の持ち主ですから。 マリア 同じ目線で会話をする人間そのものが少ないとも言えるでしょうね。 那菜葉 (きゃーきゃー言って喜んでる。 渦明 (まあ……マリア様は確かに尊大極まりない態度の持ち主ですね…… マリア 渦明鳴清? 渦明 いえ、何でも。 紫水 (……確かに唯我様は自分などとは比べようもなく、万里愛様に相応しいのだろう。 紫水 (だが、なぜ私は自分と比べているのか…。そして、 紫水 (………憎しみ…? 渦明 …。 渦明 ま、でもアレですよね?(ぱちん、と手叩いて 渦明 マリア様自身は自分の態度を明らかにしてませんけど、 渦明 実際どうなんです?(さらっと笑って訊ねる 今度は彼のぶっこみターンか…? マリア …。全く。誰も彼も。 那菜葉 (聞きたい聞きたいという感じで首をぶんぶん振ってる マリア そんなに人の内心を探る前に、自分の想いを育てては如何かと思いますけどね(3人を順に見た後 マリア まぁ、良いでしょう。私の答えは簡潔で、明確です。 紫水 ………(憎しみを…育てる…? マリア 「まだまだ」「これから」よ。 紫水 フム。 那菜葉 クルーズはまだ続きますので、 那菜葉 じっくりと愛を育まれていかれるのですね!(きゃーきゃー言ってる 渦明 なーるほどぉ。 渦明 じゃ、これから「どうなるかわかりません」ね。 紫水 …………。 那菜葉 なるほど、じゃあ応援しないと! 那菜葉 ね、十継。(にこにこ 紫水 ……無論です。 マリア (やれやれ。と目線を遣って)では、次はお前達の話よ。 那菜葉 私、たち。(目をぱちくり 渦明 ぁー、確かに。(見遣って 紫水 なら、自分は明白です。 紫水 私は恋を知りませんが故、それがどのような感情かすらも分からないのです。 紫水 ……恋に生来縁のない人間もクルーズに紛れ込んでいるということでしょう。 マリア 全く。お前はそんな事を言ってる場合ですか?蒼菖蒲の騎士。 那菜葉 そうそう!命がけで恋しないと! 紫水 ……確かに。失念していました。 渦明 マジで本当そうですよ!! 渦明 とーはーいーえ、誰か好きになろう!つってなるモンでも無いですよね。 那菜葉 (うんうんと頭振ってる。 那菜葉 ……私も、誰かいい人見つけたいなぁ…。 マリア そうです。人の関係をああだこうだと言う前に。お前に良い出会いは無いのかしら? 那菜葉 ………。困ったなぁ。 那菜葉 でもどうやっていい人を見つければいいのでしょうか! 渦明 まー、別に婚活クルーズって訳じゃないんですから。(まあまあと 那菜葉 そうですね。無理に誰かを好きになろうとしても。 渦明 えぇ。みんな町田さんに毒されなくてもいーんですよ?あの人押し強いから感覚おかしくなるかもですけど。 渦明 、、違う、ゼクシィさん。 那菜葉 ゼクシィさん、素敵ですよね。(手をぱちんとしてにこにこしてる 那菜葉 でも、決勝戦で万里愛様とゼクシィさんは戦う前に何やら話されていましたが、 那菜葉 何を話されていたのですか…? マリア 今の私達と同じような話ですよ。 マリア ゼクシィまち子らしいわね? 那菜葉 まあ。 渦明 …。 紫水 …。 マリア ええ、恋話ですね。その上で一拳に付しました。 マリア それだけの事よ。 那菜葉 そうだったのですね!恋多き女性。さすがゼクシィさん! 渦明 …、そうですか。(どこか含みのある笑みで 渦明 フッ飛ばしてましたね。完膚無きまでに。 那菜葉 恋バナも命がけなのですね。(嬉しそうに 那菜葉 あ。(その時、 マリア あら。 那菜葉 (ひゅるると夜空に大きな花火が打ち上がる。 那菜葉 (Gチームの優勝とCFCが無事終了したことを祝う色とりどりの火花が夜空に舞う。 那菜葉 (みんな、お疲れ様! 那菜葉さんが退室しました マリアさんが退室しました 渦明さんが退室しました 紫水 (花火を見ながら、万里愛を横目でみやる。 紫水 (今宵は万里愛様もひときわ輝いて見える。 紫水 (……成程。これが実力者のオーラというものか。 紫水さんが退室しました
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1823.html
マリアさんが入室しました 那菜葉さんが入室しました マリア (シドリー寄港XX日目 夜――― マリア (これは最後の夜だ。 マリア (この覇海進轟天号がシドリーで迎える最後の夜。 マリア (そして――今年最後の夜。 マリア (場所は喫茶EH……の筈なのだが、普段のテーブル席とは様変わりしている。 那菜葉 ふふふ。 マリア (喫茶の真ん中に鎮座するは、冬の。 そして――年末年始の風物詩。 マリア (KOTATSUである。 那菜葉 こたつに入ると、やっぱりあったかい気持ちになりますね。 マリア そうですね。家ではあまり馴染みの無いものでしたが…(おこたに入った淑女?二名。 那菜葉 (ちなみに季節は冬だが轟天号は設備が行き届いているため全く寒くない…のにノリで出してきたのだった。 マリア なるほど、これは。気に入る者が多いのも頷けます。 那菜葉 そうですね。寝ころがろうと思えば寝ころがれますし。 那菜葉 ラプレーンも中央大陸北部。寒い地域なので、 那菜葉 よく冬はここから動きたくなくなっていました。 マリア (大きめのこのKOTATSUにはOSOBAやONABEはじめいろいろな料理が並び、雰囲気重視の缶チューハイとか転がってる。彼女は飲まないが。 那菜葉 …(チューハイを飲んでいる。 那菜葉 (ちなみに那菜葉はお酒に慣れていないしとても弱い。すでにほろ酔い状態だ。 マリア そう、雨月藍玉那菜葉は馴染みのあるものなのですね。フォルフラントや、シーナの方に由来するモノと聞きますが。 那菜葉 そうですね。ラプレーンの市場には時折、旅人から珍しい品が届きます。 那菜葉 執事と二人で暮らしている時に、ちょうど買ってくれたの。 マリア 2人で…ですか。(雰囲気重視か、炭酸水を片手に 那菜葉 ……ええ。(うつむいて 那菜葉 たまに、お父様、お母様、お兄様の顔も思い出せないような時があるの。 那菜葉 あれだけ辛かったのに、人というのは忘れていくものなのですね。 那菜葉 ……って、暗い! マリア …。別に良いのではなくて?(そんな那菜葉に 那菜葉 せっかくの新年ですから楽しい話をしないとですね!(と言って酎ハイぐびっと 那菜葉 ……。そうなのですか? マリア 今宵は年の瀬。思い出を振り返り、過去に浸るのもそう悪い事ではないでしょう。 マリア 勿論、浸りきって前を見られなるのは建設的ではありませんが。 那菜葉 ふふ。万里愛様はあいかわらず優しいのですね。 マリア 偶にはそんな時間も必要でしょう。(グラスの泡を見つめて 那菜葉 確か最初にあった時も、万里愛は優しかったですね…。 那菜葉 大勢の人に慣れていなくて泣いてしまった私をかばってくれて。 マリア ふふ、どうだったかしら。何せ12年も前の事だから。 那菜葉 もう、そんなに前になるのですね…。 那菜葉 あの時見た唯我さまは、大きくて怖かったなぁ。ふふ。 那菜葉 今は優しい方だって知っていますけどね。 マリア あの頃の王神帝唯我は本当の怖いもの知らずでしたからね。 那菜葉 ふふ。まだ8才の子どもですからね。 マリア 今は随分と臆病になったものですが。 …お前はあの頃よりしゃんとするようになりましたね。(ふふ、と 那菜葉 あら、それは嬉しいお言葉です。 那菜葉 本当はまだめそめそと考えこんでいたりもしますけど。 那菜葉 …強くなりたい、ですね。 那菜葉 クルーズは楽しすぎるから、私ばかりこんなに楽しんでいいのかなって。 マリア 強く、ですか。 那菜葉 ……そういうふうによく考えます。 那菜葉 ええ。私が強ければ…。あんなことは起こらなかったかもしれないなって。 マリア …そうですね、考え込んでしまう事自体は、弱さではないと私は思いますが…、 那菜葉 …。そうなのですか? マリア ええ。反省の無い人間には成長も訪れないでしょう? マリア …楽しんでいいのか悩んでしまうのは、過去に失った者達へ後ろめたさからかしら。 那菜葉 …はい。(しょぼんと マリア そう。… 那菜葉 ……考えても死んだ人は帰ってこない。そう頭ではわかっているつもりなのですけど。 マリア …えぇ、そうね。私も今の貴方に、月並みな言葉しか思い浮かびません。 那菜葉 ……、はい。 マリア お前が沈んだ顔でいるのを、先に逝った者達は望んではいないでしょう。 マリア ですけど、きっと。…そんな事は解っているのですよね。 那菜葉 ……ふふ。でも、そう言ってもらえると、とても元気が出ます。 那菜葉 ……。万里愛さまみたいな殿方とお付き合いしたいなあ。(酎ハイごくごく 那菜葉 あ、いえ。失礼でしたね。ごめんなさい。 マリア …、。 (ふいを突かれて マリア 、ふ、、ふふっ…(思いがけずツボったらしい マリア なかなか面白い事を言いますね。。そんな事言われたのは初めてよ?(堪え切れない様子で 那菜葉 ……。(きょとんと マリア あぁ、いえ。とても光栄よ?お前のような淑女にそんな風に言って貰えるなんて。 マリア 最大の讃辞とも受け取れるかもしれないわ?(言いつつまだ笑ってる 那菜葉 そ、そんなに笑わなくても〜…! マリア …ふふっ。 でもまあ、ある意味この船らしい、のかもしれないわね。 マリア そういう…親交を斡旋する催し事が多いでしょう、このツアー。 那菜葉 確かに、言われてみれば。 マリア 知らず影響を受けているのかもしれないわね。(ふふ、と 那菜葉 まあ、そんなことが……(と、その時誰かが近くを通り過ぎる 那菜葉 でも、一人。 那菜葉 死んだのに帰ってきた人がいましたけど。(笑っているが目が笑っていない 紫水さんが入室しました マリア あら。(まあ。 紫水 ム。 紫水 (視線を感じ、逃げようとするが 那菜葉 あら。逃がしませんよ〜?(それを予想して腕を握り話さない那菜葉 マリア まあ。(無条件コマンドブレイク!行動キャンセル!を見ている 那菜葉 …座りなさい。これは当主命令です。(にこにこと 紫水 ……。(冷や汗をかいているが、これまでの生い立ちから当主命令と言われては逆らえない。 紫水 (こたつに入る包帯ぐるぐる男 マリア ごきげんよう。飲み物は何に?(静かに微笑みつつ 紫水 ……。これは皆様。あけましておめでとう。(平静を装っている。 紫水 …水を。(机の上に転がっている手付かずのペットボトルを手に取る。 マリア あぁ、うっかりしていましたね。 あけましておめでとう。 マリア 今年もどうぞよろしくお願いね? 蒼菖蒲の騎士。(にこり 那菜葉 おめでとう。青菖蒲十継さん。(にこり 紫水 (新年早々しらばっくれるのもいかがなものかとか考えている。 紫水 やはり新年。水の味も違いますなぁ。(別の方向から話をそらそうとする 那菜葉 (こたつの下で逃げられないように足首を掴んでいる マリア 私達、ちょうど昔話をしていたんです。(両手でグラス持って炭酸水を飲み 紫水 フム。 マリア 年の瀬に過去を振り返ろうという事ね。 紫水 過去…か。(何やら思案しながら マリア お前、ちょうど良い所に来たわね。昔語りの一つでもされて行けば如何かしら? 紫水 ………。 紫水 …。いいでしょう。 紫水 あれは8歳。私がまだ騎士として未熟だった頃。 マリア …(案外素直ね。と聞く姿勢 紫水 仕えていた家の領内で大規模な反乱が計画されていた。 紫水 だが、私たちは事前にその情報を掴み、前もって取り押さえることに成功したのです。 紫水 ……それが私の初の任務でした。 マリア ……。 紫水 その家にいたのは首謀者の両親と、まだ年端のいかないその娘でした。 紫水 首謀者はその場で殺され、私はその娘の処分を託されました。 紫水 ……。 紫水 だが、どうしても私には殺すことができなかった。おそらく今でも私はそう決断するでしょう。 マリア ………。 紫水 私はその娘を逃がしたのです。 紫水 そして月日が経ち、領内では領主家族で血で血を洗う戦いが始まりました。 紫水 その戦いを唆したのが、若領主の妻。 紫水 名前は違えど、私は一目でわかりました。あの時の娘だと。 紫水 ……だが、誰にも言えず、私は事態が取り返しのつかない状態になるまで何もできなかった。 紫水 ……私は騎士失格なのです。 マリア ……。…… マリア (那菜葉の方を窺う。彼の語るこの昔話を、知っていたのだろうかと 那菜葉 ……兄嫁様……。 那菜葉 いいえ、いいえ。あなたが騎士としてふさわしいかどうかは私にとっては重要なことではないの。 那菜葉 あなたが私にとって大切な人。青菖蒲十継であるかが重要なの。 那菜葉 ……それに誰だって、あの出来事に関わった人は自分のせいだって、悩んだりするわ。 那菜葉 ……でもきっと、人一人では、誰にもどうしようもなかったの。 紫水 ……。 紫水 さて。そのことですが…。 紫水 もはや隠し立てはできないでしょう。 紫水 (と言って顔の包帯をほどき、取る。 紫水 (そこから現れたのは、那菜葉のよく知る青菖蒲十継の顔だが、血色が悪く、治らない傷跡らしきものがいくつか付いている。 マリア ……。(口を挟まず様子を見守っている 紫水 ……雨月藍玉家騎士団長 青菖蒲十継。死出の旅から舞い戻りました。再びお会いできて光栄です、那菜葉様。 紫水 (こたつに入りながら一礼する 那菜葉 ああ、。よかった。 那菜葉 ………。 紫水 なぜ私がここにいるのかは…。少々話が長くなりますので今はよいでしょう。 紫水 カリーナの共同墓地にて、何者かによる死者を蘇らせる術式により再び現世に。 マリア 死者を蘇らせる…? 紫水 (そう、異世界レイダープロトによる術式。その際に蘇ったはいいが、主人を守ることができなかった悲しみからろくに戦わず呑んだくれていた歴戦骸骨Eが彼、紫水である。 紫水 …反魂術の類でしょうが、おそらくこの世界のものとは違うようでした。異世界人かと。 マリア ……異界の法を用いて蘇った、とでも仰るの? 紫水 詳しくは分かりません…。私も呼び出されただけですから…。 マリア …(片手で顔を押さえて)…そう。 マリア では、お前もその法則<からくり>を理解している訳では無いのね。 紫水 ……ええ。全く。 紫水 …そこからは、呼び出されたはいいものの戦う気も起きず、その場から逃亡し逃亡先のカリーナの喫茶で出会った魔術師の仲間に霊体の記憶を元に肉体を修復された。 紫水 というところですが、私は何も隠したくて身分を隠していた訳ではありません。 紫水 ……この術式には期限があるのです。 マリア ……。 紫水 このクルーズが終わる時、私は再び生き絶えます。 紫水 いえ、ちょうどその頃と言いましょうか。 マリア そう。 ……不思議な話では無いわね。(嘆息して 紫水 魔術師が言うには、私の魂は現世に固定されていない。……固定する術もあるようですが、例外的なものです。望みは薄いでしょう。 マリア そもそも一度散った筈の命が再び宿るという事自体、反則級の話です。 紫水 ………。 紫水 その通りです。 紫水 ……。だから再び、あなたを悲しませたくなかったのです…、那菜葉様。 那菜葉 ……ありがとう。あなたも変わっていなかったのね。 那菜葉 でも、私も強くなったの。お気づかいはありがたいけど、大丈夫よ。 紫水 …私が蘇った理由は、あなたたちを守るためであると私は捉えています。 紫水 再び一度は外れた自らの騎士道を歩むために。 紫水 ……という昔語りでしたが、ご満足いただけたでしょうか。 マリア ……。そうね。 紫水 ではこれにて。(こたつから出て マリア 正直に正体を明かし、雨月藍玉那菜葉の疑問を取り払った事を私は評価しましょう。 紫水 ム。 マリア 彼女もずっとそれを望んでいたでしょうから。 那菜葉 ………。 紫水 ……クックック、 紫水 ハーッハッハ!(高笑いしながら去っていく。生存時の紫水にはなかった習性だが、どうやらクセになってしまったらしい 紫水さんが退室しました マリア ……。(見送り 紫水さんが入室しました 紫水 (付言しておくと、現世に固定する術とは「恋人からの本心の口づけ」であるらしい。 紫水さんが退室しました 那菜葉 ……。 那菜葉 変な人…。 マリア 全くですね。(頬杖突いて マリア ずっとしらばっくれていると思いきや、突然に。…まぁ、彼も年の瀬の気分だったのかもしれませんね。 マリア ……大丈夫かしら、雨月藍玉那菜葉。 那菜葉 ごめんなさい。何かお家騒動に巻き込んでしまって。 那菜葉 ええ。私は大丈夫です!(やや空元気風にも見えるが 那菜葉 ふふ。でもずっと気がかりだったことが分かっただなんて、 那菜葉 年の瀬も素敵なものですね? マリア ふふ。 マリア こんな余所から聞いても重い話を、素敵と捉えられるなんて。 マリア やっぱりお前はしゃんとするようになりましたね、那菜葉。 那菜葉 ……。(無言で嬉しそうに照れてる マリア ――。 ……あぁ。(窓の外を見る、夜の帳に、わずかな光が見えてきている マリア 早いものですね。もう夜明けですか。 那菜葉 ——ほんとだ。 那菜葉 綺麗、ですね。 那菜葉 万里愛さま、今年もよろしくお願いしますね。(こたつから立ち上がり、改めてぺこりと。 マリア まぁ。(合わせて此方も立ち上がって マリア こちらこそよろしくね。那菜葉。(一礼し マリア 新年あけましておめでとう。 那菜葉 新年あけましておめでとうございます。 マリア ――(そうして。初日の出が差し込む水平線。 夜明けと、新しい年の始まりと共に。 マリア (覇海進轟天号は、新たなる目的へ向け出港する。 唯我さんが入室しました 唯我 さあ、出航だ!!! 唯我さんが退室しました マリア (船長の威勢のいい一声を合図に、汽笛が鳴り響き―――…… マリア …折角の初日の出です。甲板に出ましょうか。(那菜葉に言い 那菜葉 はい!(嬉しそうに マリア (テラスから甲板に出る。 グランシスの方向から昇る朝日が、都市シドリーに逆光の陰を落としている マリア ……(甲板の手すりに両腕を掛けて、離れてゆく街並みを見つめる マリア ……これで、一月と半ですか。(どこか遠くを見るような目で街並みを眺めて マリア ……貴方にとっても、私にとっても。良い旅路となると良いですね。 那菜葉 ええ、本当に。(朝日を背景に髪をかきあげながら笑う マリア (―― 斯くして。 マリア (王神帝クルーズツアー、シドリー寄港編、ここにて閉幕。 マリア (16名+αを乗せた船。 川道を折れ曲がり、次に向かうは――――戦闘都市フォーデン! マリア (Go to next city! マリアさんが退室しました 那菜葉さんが退室しました