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目の前にある残り資源の報告書に鬱々と頭を抱えながら決済をする。 原因は最近着任した目の前にいる艦娘だ。 「これ、しばらくの間まともな作戦行動が取れないんじゃない?」 「誰のせいだ~!!!」 そう言いながら机を飛び越え、細身の体の割に豊満な胸に向かって手を伸ばす。 ガシッ! 「oh…」 「念のため確認するけど、今私の胸を触ろうとした?」 ギリギリ……こっちの腕を掴んだ手に力が込められる。 「……hai、スミマセン」 「もしかしてしょっちゅうこういうことしてるの?」 「……たまに」 「ふふっ、面白いわね。そうことなら私から仕掛けてもいいのかしら。ね? 提督」 「hai! すいませんでしあ……へっ?」 「あら、そういうことしたいんじゃなかったのかしら?」 「えっと……その」 「どうなの?」 「……はい、したいです」 「うふふ…素直なのは嫌いじゃないわ」 そう言うと彼女はこちらの手を離した。 「あら、何もしないの?」 戸惑うこちらに彼女は無防備な姿勢のまま挑発的な視線を投げかけてくる。 「押忍!失礼します!」 気を取り直して……(むしろノリで触ってぶっ飛ばされた方が気が楽だったのだが)胸に手を伸ばす。 たっぷりとした重みと柔らかな弾力が手のひらに跳ね返ってくる。 しばらく思いのままに揉んでいると彼女の顔色が微妙に赤らんでいることに気づく。 さっきの意趣返しではないがもうちょっと恥ずかしい思いもさせてやりたい。 そう思い…… バッ 「きゃっ!?」 短めの上着を跳ね上げると下着に覆われていない乳房が視界に飛び出す。 間髪を入れずその先端に激しくむしゃぶりつく。 チュルッチュパッレロレロレロチュゥゥゥゥゥ! 「あっ!ンンッ! ちょ、ちょっとがっつきすぎ……あんっ!」 いきなりの刺激に彼女もびっくりしたようでびくりと体を跳ね上げる。 そのまま床に押し倒し、口と手で両の胸を激しく責め そして空いた手でムッチリとした太ももの付け根に手を伸ばす。 抵抗をほとんど見せずに彼女はそれを受け入れる。 わずかに湿っているそこを指で丹念になぞり続けるとやがて奥から徐々に愛液が流れだし、指に絡みつく。 「あぁっ、うん、そこ…気持ちいい……んっ!」 濡れた指でクリトリスを刺激してやると蕩けた表情でこちらにそんな言葉を返す、かわいい。 十分に濡れそぼったそこを早く味わいたくて慌ててズボンを脱ごうとする、が ゴン! 「イテッ!」 脱ぎかけのズボンが足に絡まりこけてしまう、俺カッコワルイ。 「あはは! 大丈夫よ、私は逃げないから」 そう笑う彼女から気恥かしさを隠すように覆いかぶさると彼女はコクンと頷いた。 ズブズブズブ……プチッ 「……ッ痛ぅ……!」 「え?」 その感触と反応に我に返る。 「は、初めて……か」 「……そう……よ。悪い?」 「い、いや……でも、なんで?」 そういえばよく考えたら行為をしていたのはほぼこちらで、彼女は何もしていない。 なんで? 自分みたいなやつを初めてに選んだのだ? いろいろな『なんで?』が頭の中をかけめぐろうとした時 彼女は言った。 「『今の私』の初めては『あなた』にしてもらいたかった。それだけよ」 その言葉で理性が切れる。 まだ痛みが伴うであろう彼女の膣を貪るように腰を振り、何度も何度も奥に腰を打ち付けた そして呻きとも喘ぎともつかない声を発し続ける彼女の中で一気に達した。 荒い息を整えながら今更ながら乱暴にしてしまったという後悔を抱きつつ 「だ、大丈夫か?」と声をかける。 「全然大丈夫じゃないわ。全くもう、乱暴なんだから」 「スマン」 「最後の方はちょっと気持ちよかったけど、提督だけ気持ちよくなったっていうのはちょっと不公平よね」 「え?」 ニヤリと笑うと彼女は引き抜かれた肉棒に舌を這わせ始める。 「ちょ!初めてなのになんでそんなこと知って!?」 「元の軍艦の中なんてこんな話ばかりする人がいっぱいいたのよ、イヤでも覚えちゃうわ」 そう言いながら頑張って立たせようと懸命に舌を這わせている。 動作は拙いが一見好きのなさそうな彼女がこんなことをしているのを見て興奮しないわけがない あっという間に肉棒はガチガチになってしまった。 「じゃあ…いただきます」 ズブズブズブ… こちらに跨った彼女が腰を落とすと音を立ててそれが中に飲み込まれていき 危うくそれだけで再び射精してしまいそうになるがなんとか堪える。 慣れない状態で動く彼女に合わせてゆっくりと腰を動かしてやると お互いの結合部がぶつかりパチュパチュという水音が室内に響く。 「あっあっ……提督……私、そろそろ……くぅっ!!」 「こっちも……そろそろ無理だ……出すぞ!!」 お互いにラストスパートをかけ、激しく腰を動かしながら下から胸をつかんで絞り上げる。 その瞬間膣内がギュウゥゥと肉棒を締め付け、その刺激で今日二回目の精が中に放たれる。 「ふう」 「あら、余韻に浸っている暇なんてあげないわよ?」 「へ?」 「言ったでしょ? 私からも仕掛けていいのかしらって」 「え、ちょ」 「じゃあ提督、最後まで頑張りましょうね♪」 「イヤァァァァァ!!!」 ───ちゅんちゅん 「パトラッシュ……僕はもう疲れたよ」 「西洋の童話だったかしら? それ」 一晩中全く休まず精を絞り尽くされ、息絶え絶えの言葉で放った言葉は軽くいなされてしまった。 「ああ……というか、な。ここまでしておいてなんだけど、どうして俺がよかったんだ?」 「ああ、そのこと?」 している最中に浮かんだ疑問 それをここで蒸し返すのは無粋なのかもしれない。 だがどうしても聞いておきたかった。 「短い時間だったけど、それなりに報告書に目を通したのよ? 全く……私みたいな軽巡を迎えるためだけに武蔵を迎える時以上の ヘタをすれば戦艦100隻じゃきかない資源を消費して おまけに過労の娘達からの苦情もちらほら」 「あー…まー…うん」 「でも誰も轟沈させなかった」 「ああ……それだけは、な」 「自分のためにここまでされちゃって、おまけに絶対に味方を護りきって見せる人なんて 好きになっちゃうしかないじゃない」 そう言うと悪戯っぽい笑みを浮かべた顔をこちらに向ける。 彼女を迎えるためにとった行動は(メタ的に言えば)単なる独りよがりの欲望に過ぎなかったのかもしれない。 それでも彼女はそのことを感謝し、好意さえ抱いてくれた。 「なら、俺も好きになるしかないな」 「あら、別に好きってわけじゃなかったとか?」 「あらためて、というわけさ」 そう言いながら彼女の体を引き寄せ唇を奪う。 お互いの鼓動が聞こえるくらい体を合わせ、しばらくその甘い時間を楽しんだ。 そして普段のキリっとした顔ではなく、どことなく優しさを感じさせる顔でこちらに微笑みかける彼女に向かってこう言った。 「これからもよろしくな、”矢矧”」
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前回の話 953 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 33 12 ID F6638vaA 窓の外では欠けた月が天高く輝いている。 ついこの間に年が明けたかと思えば今や如月で、時期に伴う冷たそうな海風が窓を叩く。 それを何処吹く風とばかりに、私は温い煎茶の入った湯呑みを呷る。 提督もまた突っ伏して自分の腕枕に顔を埋めている。 炬燵天板には提督の軍帽と小さなラジオと二つの湯呑みが不規則な位置に置かれているだけ。 私も提督も、ラジオから流れる放送に大して耳は傾けていない。 執務はとっくに終えたが、その後は気づけばこうして惰性に時間を過ごしていた。 「もう寝ましょうか」 私の湯呑みが完全に空になった事を合図に、私は提督に声をかけた。 寝てはいなかったようで、提督はのそりと顔を上げた。 時計を見やればそろそろ日めくりを機械の鳩が鳴いて知らせる頃だった。 提督はラジオを切り、炬燵を切る。 私は布団を出し、部屋の一角の畳に敷いてゆく。 完全に習慣と化したこの作業を、迷い無く進める。 私が最後に枕を二つ並べたのを確認した提督は明かりを消した。 どちらが何か言うこともなく、自然と揃って一つの布団に潜った。 こうして二人で就寝することを毎日行っているわけではないけど、 数日前に行ったそれが昨日のことであるかのような錯覚を覚えるくらいには馴染んでいた。 私は目を瞑り、体を提督の方へ向ける。 いつもの事だ。 そして何事もなければ提督は暫くして就寝の挨拶をかけ、私もそれに応える。 だけど、今日はそうではないようだった。 衣擦れの音が布団の中で響き、その次には私の肩に手の感触があった。 私はそれに即座に反応する。 「この手は何ですか」 私の肩に触れた手が引っ込んだ。 目をふっと半分開いてみれば、こっちを向く提督の顔がある。 こんにちまで見慣れた、固い表情。 でも私には分かる。 この人は今、不安に取り憑かれているのだ。 思えば、出撃が終わって私以外の艦と顔を合わせなくなってからこの人の顔の装甲は除々にひびが入っていった。 普段なら私と交わしてくれる緊張感のない軽い応酬もなかった。 そして今、この人は私に触れようとした手をおっかなびっくり引っ込めている。 疲れるような気遣いをする遠い仲ではないのに、今もこうして五サンチ程度の距離しか開いていないのに、 この人の中では"何とか五サンチだけでも開ける事が出来た"とでも思っているんだろう。 私の反応が不愉快から出たものとでも本気で思っているんだろうか。 954 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 33 43 ID F6638vaA 「嫌と言ってないんですけど」 この人の調子が普段のものなら、私がわざわざこう口に出す必要もなかっただろう。 こっちの事情というか心の準備なんか考えずに求めてくるのだから。 私が不愉快でないことをこの人はやっと認識すると少しは安心したように目を瞑り、一度撤退させた手を恐る恐る進軍させてきた。 やがて私の肩が確かにこの人の手に抱かれた。 この手は、外で海風に吹かれているように小刻みに震えていた。 しかしここは布団の中であるゆえ風など起きていない。雨など降っていない。 私は時間をかけて抱き寄せられた。 私もこの人も、枕の崖っぷちまで寄って距離を完全になくす。 この人の、瞼を下ろした顔が近づく。 「……明日から、ですものね」 言葉を汲むと、この人はそのまま小さく顎を引いた。 この人の顔に一層力が入るのは、昔から決まって緊張とか不安とか、心身がリラックスできていない時だった。 そうなる頻度は制服の装飾が華やかになってゆくのと反比例で落ちてきたけど、墜落には至らない。 こうした大規模作戦発令前日になると、今でもこうなってしまうのだ。 「大丈夫ですよ、大丈夫……」 そしてまた、この言葉をかける。 なんだかんだで今まで上手くやってこれたんですから。 厳しく見る私が保証します。だから今度も大丈夫。 そういった念を込める。 こんなことを今まで大規模作戦の大方の数だけ行ってきた。 大方の数だけ。全部ではなく、まだここまでの仲になる以前の事情は知らない。 ふとそれが気になった。 「私がこうしてあげる前、どうしてました?」 この人は恥ずかしいのか目は依然として閉じたまま、ぽつりと静かに教えてくれた。 一人で煙草を吸って、酒に酔い潰れて眠っていた、と。 秘書である私が北上さんと眠っていた部屋とは離れた執務室で一人、そう過ごしていたのね。 こんな弱った様子、部下には見せられないという考えでもあるだろう。 この人なりに頑張っていたのだ。哀れだとは思わない。愛しさが増すだけだ。 「今は、私がいますからね……」 囁いてあげると、この人は手の震えを打ち消すようにより強く私の肩を抱いた。 昔は死角のなさそうな読めない男だとばかり思っていたけど、この人は必死に隠していただけだった。 ちゃんと弱い面があってよかった。 私が認めたこの人の支えになってあげることで、大きな充実感が得られるから。 エゴだと糾弾されても聞く耳は持ってやらない。 そうしてそれはやがて高じる。 955 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 34 15 ID F6638vaA 「ん……」 互いの顔の距離を完全に無くした。 少しの間を置いて離し、この人の顔を伺う。 目を開けて驚いていた。 と言うには顔の筋肉の変化は大きくないけど、思い悩んでいたことは吹き飛ばせたようだった。 「ん、ふふっ、……ん、んむ、ちぅ……、んん……」 面白くて、嬉しくて、笑いが漏れる。 何が可笑しいのかと問うてくる目は無視し、再び優しく口付けを繰り返す。 昂ぶった時とは違う、慈愛を込めたものだ。 支えになりたいことを伝えたい意志があって、優しくも幾度も着弾させてゆく。 私はこんなだけど、この人がもし昂ぶったりしたら? 受け入れる。 「今夜は、します? ……え? いいの? ふーん……」 しかしこの人は首を振った。 それならそれでいい。 心身共に休むのもいいだろう。明日からまた大変になるし。 「したくなったら、ちゃんと言うんですよ?」 分かった分かった、と、よく使うあしらうような生返事。 少しは調子も戻ってきたよう。 私も安心して寝られる。 それでこそ私の提督です。 私にしか見せられないさっきみたいな顔はもう終わりにして、明日からはまた誇りある指揮官の顔をして下さい。 私は提督をそう作戦指南するような言葉を掛ける。 「私が守りますから。提督は安心して、おやすみなさい……」 +後書き 956 :2-683:2015/02/05(木) 10 35 20 ID F6638vaA 短めですが明日からの冬イベがんばりましょうということで これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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雨、降り続く雨。また、僕は一人になってしまったのか。 帰りついて見れば、夜の帳も降り、待つ人などいないと思った。 艦隊壊滅の報はすでに届いているはずだし、僕一人では次の作戦もままならない。 だから、帰還を告げる気はなかった。 だけど、提督は待っていた。凄い人だ。 誰を待っているのだろうか。山城か扶桑、もしかしたら最上かな。何にせよ彼女たちは幸せだ。 次は何をするのか分からないけど、今日のところは休もう。 踵を返した刹那、雨音の他に音のなかったドックに足音が響いた。 「誰だ?」 当惑、困惑、そう言った感情が分かる。ああ、言わなきゃならないのか。 「時雨、ただいま帰還しました」 聞かれるのは他の娘の無事だろう。そう思っていた僕を提督は抱きしめた。 降り注ぐ水。雨ではなく、暖かいそれに驚いた。菊の紋すらない駆逐艦の無事に涙しているのかと。 良かった、本当に良かったと呟く提督を抱き返し、唇を奪う。触れるだけの接吻。 呉では、幸運は女神が接吻を交わす事で授けると言われているらしい。 僕の力なんて些細なものだけど、できるなら提督には生き延びて欲しかった。だから、何度も何度も接吻を繰り返す。 ああ、そうさ譲れない。譲れるはずがない。 だけど、よく見れば提督の目は虚ろで、僕を捉えてなどいない。 映るのは僕か、それとも誰かの偶像なのか。確かめるのが急に怖くなった。 だから、装備を外して一つに繋がろうとした。今くらいは、僕だけを見てほしい。それはおこがましいだろうか? 僕でない誰かを見ていたら、分かるはずだから。 手始めに提督の全身に接吻を加えて行く。寓話のように唇だけ無事などとはならないように。 額から足の先まで終え、目線を上げればそそり立つものが。良かった。きっと提督は僕を見てる。 一つに繋がり、腰を振り、はたと気づく。どうして提督の手は空を切っているのか。 ああ、そうか。そこにはないものを掴もうとしているのだね。 扶桑も山城も凄かった。僕だけではなく覚えているのだろう。 提督の薄い子種を体の中に感じ、虚しくなる。雨もいつか止むのだろう。けれど、その前に。 装備と一緒に置いた短刀を取り、緩やかに振り上げる。願わくば、止めて貰えるようにと。 崩れ落ちる提督の体を支えれば頭上に降り注ぐ赤い雨。あは、良い雨だ、僕もこれで行けるね。
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(編注:鬱?NTR?注意) 1 深夜。 普段、ほぼ眠るためだけにしか使っていない提督用の私室が、淫靡とも言える熱を宿しているのは、たった今終わったばかりの秘め事のせいだろう。 つい先刻まで二人が快楽の海に溺れていた事を、汗ばんだ裸体と乱れた寝具が雄弁に物語っていた。 御戻(おれ)提督は、多少の気だるさを感じながら、隣に横たわる榛名の頭を撫でてやる。 「提督……」 囁くように言いながら身をすり寄せてきた榛名を、御戻は優しく抱いた。 「……キスして欲しいです」 恥ずかしげに視線を逸らしながら、榛名はそうねだってくる。 接吻なら最中に数えるのも億劫になる程しただろうに――そう胸中で苦笑めいた呟きを漏らしながらも、 御戻は榛名のおとがいに軽く手を添え、桜色の可憐な唇に自らの唇を重ねた。 舌を忍ばせて絡めようかと思った矢先、あたかもそれを封じるかのように、榛名の温かくて柔らかい舌が御戻の口内に押し入って来る。 普段、どちらかと言えば控えめな彼女が見せた積極性が、 御戻にはたまらなく嬉しい。 「ん……んん……」 息継ぎもそこそこに、榛名は激しく舌を絡め、吸う。御戻も、それに応じる。 二人が唇を離したのは、それからたっぷりと一分程経ってからだった。 「……キスして欲しいじゃなくて、キスしたいの間違いじゃないのか?」 御戻は苦笑する。 「提督とキスできれば、榛名はどっちでもいいんです」 そう言って榛名は花のように笑った。海上で凛々しく戦う彼女の姿からは想像も出来ない、愛らしくて可憐な笑み。 その笑みを目の当たりにした御戻は、どうしようもなく愛おしさが募ってきて榛名を抱きしめた。 そして、以前より伝えようと思っていた言葉を、今ここで言おうと決心する。 「榛名」 御戻は名を呼び、背中に回していた腕をほどいて、彼女の目をじっと見つめた。 「次の出撃が終わったら……」 そこで御戻は一つ息をつくと、思い切って続ける。 「自分と結婚して欲しい」 その言葉を聞いた榛名の目が見開かれる。次いで小さな声で「嬉しい……」と榛名は言った。 「嬉しいです……提督」 「了承してくれたと思っていいんだね?」 「はいっ。もちろんです」 再び花のような笑みを浮かべると、榛名は御戻にしがみつき、胸に顔を埋めた。だが、すぐにその肩が小さく震え始める。 「どうした?」 訝しく思い、御戻は声を掛けた。 その言葉に顔を上げた榛名の瞳からは、大粒の涙が溢れ出ていた。 「嬉し……過ぎて……」 しゃくり上げながら、声にならない声で榛名は言い募る。 「それに私だけ……申しわけ……なくて」 海に散って行った三人の姉妹――金剛、比叡、霧島の事を思い出しているのだろう。 四人は血の繋がりはなかったものの、実の姉妹のように仲が良かった。 また同時に、助け合って戦場を駆け抜けてきた戦友でもあった。 「そんな風に考える必要はない、と自分は思うよ」 御戻は榛名の涙を拭ってやる。 「きっと彼女たちは、榛名が幸せになる事を喜んでくれる。妙な例え話しになるが、もし君が逆の立場だったらどうだろう? 幸せになろうとしている姉妹を妬ましく思うだろうか」 「そんな風には、絶対に思ったりしません」 目を腫らしながら、それでも榛名はきっぱりと言い切った。 「だろう? きっと彼女達だってそうさ。だから君は何も負い目を感じる必要はない」 「はい。でも」 「何だい?」 「提督、いじわるです……あんな質問をするなんて」 榛名がそう言って睨んでくる。だが、少しも怖くなく、むしろ可愛いだけであった。 「すまなかった。確かに意地の悪い質問をした」 「もう、知りませんっ」 拗ねて、ぷいと横を向く。だが、体は逃げていないので、これは本気で拗ねていない。明らかにポーズであった。 「どうしたら許してくれるのかな?」 「……」 榛名は答えない。仕方がないので、御戻は卑怯なカードを切ることにした。 「愛している」 唐突に、御戻はそう言った。すると横を向いていた榛名の顔が、みるみる赤くなった。 「榛名。こっちをお向き」 御戻のその言葉に、榛名は素直に従った。 「ずるいです……」 熱に浮かされたように言う榛名の目は、桃源郷にいるかのように、とろんとしていた。 「榛名がその言葉に弱いって、知っているくせに……」 「弱点を突くのは戦の定石だよ」 そう冗談めかして御戻は言うと、今度は榛名の耳に口を寄せ、「愛している」と囁いてみた。 「ああ……」 榛名が熱い吐息をつく。 「耳元でそんな事を言われたら、榛名はおかしくなってしまいます……」 御戻の胸に榛名が縋りついた。御戻を見上げてくる榛名の顔は、歓喜と、自分がおかしくなってしまうのではないかという、 ちょっとした恐怖感のようなものが綯交ぜになっていた。 そんな表情でさえ愛おしい――御戻はそう頭の中で呟くと、そのまま唇を重ねた。 そして、今度は先手を取られないように、すぐさま舌を榛名の口腔へと侵入させる。 舌と舌が絡みあうと、榛名の体が軽く痙攣したような動きを見せた。どうやら接吻だけで、軽くではあるが、達してしまったようだ。 「お願い……きて」 唇を離した榛名が哀願してくる。御戻は榛名の腿の間へ手を忍ばせてみた。先刻の名残というだけでは説明がつかない程、 榛名の秘所は潤いを帯びている。一方の御戻の方も、しっかりと復活していた。 「いくよ」 そう言って体を重ね、榛名の太腿を割り開き、ゆっくりと入って行く。榛名のそこはまるで抵抗を見せることなく、御戻を受け入れた。 「提督……離さないで」 榛名は御戻の背に両腕を回し、しがみつくようにしながら言う。 「ああ。絶対に離さない」 御戻も榛名を抱きしめながら、誓うようにそう言うのであった――この後、二人に何が起こるかなど露も知らぬままに。 その二週間後。 海軍は第二艦隊、第三艦隊、第四艦隊を沖ノ島海域に差し向ける。 御戻は巡洋戦艦『榛名』を旗艦とする第三艦隊の指揮を執った。 敵は戦艦ル級を多数擁する深海凄艦の中核艦隊。 開戦前より彼我の戦力差は憂慮されていたが、軍上層部はこれを敢行。結果、第二艦隊、第四艦隊はほぼ壊滅。 第三艦隊も旗艦榛名他数隻を残しただけという、完全なる敗北を喫した。 その後に行われた軍法会議により、御戻には降格処分が下った。軍上層部に責任をなすりつけられたのは間違いなかった。 そして更に理不尽なことに、榛名も責を問われた。 『艦娘』の地位を奪われ、別部署での任を課される事になったのだが、奇妙なのは、その部署の名前も場所も明かされない事であった。 軍法会議が終わるや否や榛名は連れて行かれ、二人は離れ離れになってしまった――。 2 御戻が榛名の行方を探し始めてから、すでに一月近くが経っていた。 方々手を尽くしてはみたが、彼女の行方は遥として知れない。 その日、御戻は朝から執務室――降格されたので数人の士官が共同で使っている部屋だが――にて、溜まりに溜まっていた書類の処理を行っていた。 この一月、榛名の事ばかりを考えていたので、職務が疎かになっていたのだ。 『提督。お仕事頑張って下さいね』 以前なら、榛名がそんな言葉を掛けて、にこやかな顔でお茶を入れてくれたりしたものだ。 だがその榛名も今はいない。彼女の存在がいかに大きく大切であったかを、御戻は噛みしめていた。 季節は夏前であるが、今の御戻の心は冬を迎えたかのような寒々しさを感じている。 「お~御戻チャン」 執務室に入ってきた同僚の小嶋が、歩み寄ってきながら軽い調子で声を掛けてくる。 「小嶋殿。おはようございます」 「おはよん。朝からセイが出るね~」 酒臭い息で言う。小嶋は無類の遊び好きで、ほぼ毎晩、歓楽街をうろついているらしい。ここの部署は出撃などはないのでだらしがないのである。 「小嶋殿も大分書類が溜まっているようですが」 御戻は隣にある小嶋のデスクを見ながら言った。そこには御戻の書類の束が可愛く見える程に、未処理の書類が積んである。 「明日から本気を出すのであります」 そう言って小嶋が敬礼をする。 「先週もそう仰ってましたよね」 「え? そうだっけ? そんな昔の事は忘れた」 しれっと小嶋は言ってのける。 「それよりさ、聞いてくれよ御戻チャン」 自分の椅子に腰かけながら、小嶋がそう切り出す。そして、御戻の返事を待たずに話し始めた。 「俺、昨夜さあ、吉原に行ったんよ」 「小嶋殿……!」 御戻は慌てる。 「声が大きいですよ。誰かに聞かれたらどうするんです?」 軍の規則で、士官の職にある者は遊郭で遊ぶ事を厳しく禁じられているのだ。もし発覚すれば即刻首が飛ぶ。 「あん? 大丈夫だよ……こんな窓際部署なんて、内部調査室の相手にされてないからさ」 「そうかも知れませんが……」 確かに小嶋の言う通り、ここは箸にも棒にもかからないような部署ではある。 「でさあ、めぼしい店は行き尽くしちゃったからさ、普段あんまり行かない所へ行ってみようと思ってね、裏通りの更に奥の方を散策してみたんよ」 「はあ」 飽きたなら行かなければいいのに、と御戻は思ったが、口には出さなかった。 「そしたらさ、変な名前の店、見つけちゃったんだよね」 「変な名前の店?」 「うん。『深海棲館』って言うの」 「え? シンカイセイカン?」 「そう。でも最後の字は艦――ふねじゃなくて、館ね」 御戻は眉根を寄せる。現在、この国と海上で戦っている敵対勢力の艦が、深海棲艦と呼ばれている。 そんな名前をつけるとは変わっているというか、良い根性をしているというか。不謹慎だという理由で、経営者がしょっ引かれてもおかしくはない。 「ね? 変わってるっしょ? それで、変わってるのは名前だけじゃなくてね。出てくる女の子が、海軍の艦娘みたいな恰好してるんよ」 「そういう趣向の店なのでしょう」 軍服等を模倣した服を着て性的遊戯をする、異国渡来の『こすぷれ』なるものがあると、御戻も話には聞いたことがある。 「まあ、そうなんだろうけど。でさ、店に入ったら従業員が名簿を見せてくれるんよ。そこには源氏名がずらっと書いてあってね。 で、女の子の顔見られないの、って聞いたら、皆とびきり可愛いからご心配なく、って言うんよ」 「はあ」 「まあ、地雷踏んでも話しのネタになるからいいか、って思ってさ。金剛って源氏名の娘を指名したんよ」 その名前を聞いた御戻の胸がちくりと痛む。 金剛。 榛名と実の姉妹同様の仲だった艦娘。そして、海に散って行った艦娘。 「何で金剛チャンを指名したかって言うとね、以前一度だけ、本当に偶々話した事があったからなんよ。 言葉使いは妙だったけど、可愛かったのを良く覚えている」 御戻も在りし日の金剛を思い出していた。ブリテン帰りの艦娘で、小嶋の言う通り少し妙な言葉使いをする娘であったが、 明るく美しい娘だった。御戻も何度か金剛と出撃した事があった。 「でさ、出てきた金剛チャンを見てびっくり」 「地雷だったんですか?」 「いや。本人そっくりだったんよ。ていうか、あれは本人だよ」 やや興奮しながら小嶋が言う。 「金剛は最後まで立派に戦って……海へ散りましたよ」 御戻はそう言って軽く目を閉じた。金剛が散った時の、泣きじゃくっていた榛名を思い出す。あの時の榛名は一晩中泣いていた。 「でもなあ、瞳の色とかホクロとか、まんま金剛チャンだったんだけどなあ」 小嶋はまだ言っている。 「残念ながら金剛は鬼籍入りしてます」 「……分かってるよぉ、本人だったら嬉しいなって夢見ただけだ。でもな、服はかなり本格的に似せて作ってあったぞ」 「はいはい」 「しかも、俺の事を提督って呼ぶんよー。客をそう呼ぶのが決まりなんだろうけど。でも俺、艦隊の指揮を執るのに憧れてたから、 提督って呼ばれてすげえ嬉しくなっちゃった。嬉し過ぎて調子にのっちゃって、四十六センチ主砲三回も金剛チャンの中に撃っちゃったんよ」 あなたの砲身そんなに長大じゃないでしょう――という突っ込みを思わず入れそうになった御戻だが、そこは自重しておいた。 やれやれ。朝からしようもない下の話に付きあわされた、と内心思う御戻だったが、次に発せられた小嶋の言葉には思わず耳を傾けてしまう。 「また今度行ってみようかな。そう言えば長門チャンとか榛名チャンの名前もあったぞ。 無論、指名してないから顔は分からんがな。さあて、仕方がないから仕事でもすっかな」 そう言って小嶋は、のろのろと書類の束をいじり始めた。一方の御戻は、小嶋の言葉のせいで気もそぞろになってしまった。 榛名の名前がある? その榛名も、本人にそっくりなのだろうか――ふと、そんな思いが過る。 何を馬鹿な事を考えている、と御戻は心の中で自分を叱った。もし『深海棲館』の榛名が本人にそっくりだとして、それが一体何だと言うのだ? そこにいるのは榛名ではない。榛名がそんな、見知らぬ男と同衾するような店にいる筈がない。 榛名。君は今、何処にいるんだい? たまらなく君に会いたいよ。 窓の外を見やりながら、御戻はそう頭の中で呟いた。 3 誰の人生でも、一度や二度、魔が差す時というのはあるものだ。 御戻に関して言えば、今夜がまさにその状態だった。 小嶋から深海棲館の話を聞いてから三日後の夜、御戻は吉原にいた。この国最大の遊郭を訪れたのは初めてだった。 自分はこんな所で、一体何をしているのだろう――吉原の通りを歩きながら、御戻はそう胸中で呟き、深く被った帽子を更に下げる。 通りは中々に人が多かった。皆、道の左右に並んだ張見世を冷やかしながら、ゆるりゆるりと歩いている。 張見世とは通りに面した部屋の事で、通りとの間は格子で仕切られている。そしてその中では遊女達が座し、自分を買ってくれる旦那を待っている。 客は通りから格子の向こうにいる女を吟味し、気に入れば店に入って褥を共にする。 榛名もそんな風に出会ってすぐの男と……などと埒もない想像をしてしまいそうになり、御戻は慌てて頭を振ってそれを打ち消す。 そんな事はない。榛名はそんな事をする娘ではない。 第一、深海棲館にいるらしい榛名は、御戻の愛しい榛名とは別人なのだ。 では何故、そう思っていながら自分はわざわざ吉原に来ているのか。小嶋の言った事など、戯言として捨て置けば良いはずではないか。 いや、取るに足らない事であるからこそ、きっちりと確認を取っておいた方がいいのだ。絶対にそうなのだ。 そんな支離滅裂な事を考えながら、御戻は表通りから裏通りへと入る。 裏通りに入った途端、先程までの喧騒が嘘のように途絶える。表通りを太陽の差す浅瀬のサンゴ礁とするなら、裏通りはさながら深海のような印象だった。 深海棲館がある場所へと御戻は進む。場所は、数日がかりで小嶋からそれとなく聞き出してあった。 やがて、門柱に住吉提灯の掛けられた店が見えて来た。提灯には小さく「深海棲館」と書かれていた。 表通りに軒を連ねている店のようなけば立った派手さとは無縁で、当然のことながら張見世もない。 小洒落た旅館のような雰囲気で、一見すると色里の店には見えなかった。 御戻は左右を見渡し、誰もいないのを確認すると素早く店の中へと入った。 「いらっしゃいませ」 店に入ると、見世番の男に声を掛けられた。 「御履き物をお預かりします」 そう言われたので、靴を脱いで御戻は店に上がる。男に促されて進み、奥の部屋に入る。 入った部屋は、舶来物の高級そうな調度品が設えてあった。他に客と思しき者はいない。御戻はソファに腰を降ろす。 「しばらくお待ち下さい」 男がじろじろと御戻の顔を見ながらそう言い、部屋を出ていった。 一人きりになった御戻は、落ち着かなくてそわそわしてしまう。ここに榛名が――などと考えそうになって、慌てて頭を振る。 違う。 ここにいる榛名は、御戻の愛する榛名ではなく、良く似た他人だ。 御戻が煩悶していると、「失礼いたします」という声がして、男が一人入ってきた。ここへ案内して来た男とは違う男であった。 「旦那。自分は鷹野と申します」 男が唐突に自己紹介をする。 「何か?」 わざわざ名乗ってきた男の意図が分からないまま、御戻は彼を見た。精悍な顔立ちに黒い半纏が良く似合っていた。 醸し出す雰囲気が、単なる見世番でない事を御戻に伝えてくる。 「困るんですよ」 「……困るとは?」 「海軍の軍人さんに来られると、こっちも色々と面倒だって事です」 御戻は言葉を失った。 「いや、自分は――」 「誤魔化しは要りません。ここの店はちいとばかり特殊でね。他所の店より、海軍さんの出入りに関しては神経質にやってるんです。 あなたが御戻提督だという事は、もう分かっていますよ」 鷹野が目を細める。 「いや、元提督か」 半ば嘲るように鷹野は言い直した。 「……」 「先日も海軍のお方が来ましたがね」 おそらく小嶋の事だろう、と御戻は思った。 「まあ、こう言っちゃなんだが、あの御人程度の方なら別に構わないんですが。だがね、仮にも旦那は提督とまで呼ばれる地位にいたお方だ。 そういうお方に来られると、こちらとしても本当に困るんですよ」 「自分は……自分は、ここへ遊びに来たのではない」 そうだ。自分は、ここにいると思しき榛名が、本人ではないとの確証を得るためにやってきただけなのだ。断じて金を払って女を買うために来たのではない。 「ここは遊郭ですぜ? 遊びに来たんじゃないってんなら、何をしに来たってんです?」 再び嘲るような口調で鷹野は言った。 御戻は何と言って良いか分からず、つい自分の目的を正直に話してしまった。話しながら、考えてみれば随分とおかしな話だと自分でも思った。 話を聞き終えた鷹野は、値踏みするかのように御戻を見た。何やら思案しているらしく、顎をしきりにいじっている。 「旦那も変わったお人ですね」 しばらくすると、苦笑しながら鷹野は言った。 「まあ、こちらとしても、せっかく来ていただいた方を無碍に帰すのは心苦しい。 例えそれが、面倒事になるかも知れない海軍の軍人さんでも、ね。 ただ、やはり決まりは決まりだ。娘達に相手をさせる事は出来ませんし、 相手をする以外での面会は店の規則で禁じられています。ですが……」 鷹野の目が、少しだけ嗜虐的になったように見えたのは、御戻の気のせいだろうか。 「手がない訳じゃあない。但し、料金はきっちりと頂きますが」 「本当か?」 鷹野の言葉を聞いて、御戻は思わず身を乗り出す。これでやっと榛名に会え――いや、違う。そうじゃない。 ここの榛名は榛名ではないのだ。これで榛名ではないと確認が出来るのだ。 「もう一度お聞きしますが、旦那は確かめたいだけなんですよね? 買いたい訳ではなく」 「その通りだ。自分はあくまで、ここにいる榛名が別人であると確認をしに来ただけなのだから」 「分かりました。しばらくお待ち下さい」 そう言うと、鷹野は一旦部屋を出ていった。 「お待たせいたしました。ご案内します。ついてきて下さい」 五分程して戻ってきた鷹野が、御戻に向かってそう言った。御戻は鷹野について部屋を出た。 しばらく廊下を進むと、鷹野はとある部屋に入った。部屋には畳が二枚敷いてあり、明かりは天井から下がった 裸電球が弱々しくついているだけである。調度品の類は、入って左手の壁にカーテンが引かれているだけで、他には何もない。 まるで座敷牢のようだな、と御戻は思った。 「ここは?」 畳の上に座りながら訊ねるが、鷹野はそれには答えず、 「海軍法の条文には『遊郭で女と遊ぶ事を禁じる』という文言があります」 と、いきなり言い出した。 「それは知っている」 「これは故意なのか、それとも条文を作った奴がアホなのか……まあ、いずれにせよ穴だらけの文言ですよね」 御戻には鷹野の言葉の意図が分からない。 「だから、それが一体どうしたと――」 「遊郭に立ち入るのを禁ずるという文言でもなければ、更に、娘達を見る事を禁じるという文言でもない訳ですね」 「……どういう意味だ?」 「旦那も察しが悪いですねえ。こういう事ですよ」 にやりと鷹野は笑うとカーテンを開けた。そこには窓があった。窓の向こうを見て御戻は絶句した。 そこに広がっていたのは、外の風景などではなく、隣の部屋の様子だった。 部屋の中央にはベッドが置かれ、その上に裸の男と、見覚えのある服を着た娘がいた。 神社の巫女のような上着。フリルのついた丈の短いスカート。膝上まである黒く長い靴下――金剛型の艦を駆る娘の制服と瓜二つだった。 「驚かれましたか? この窓は舶来物の特殊な窓でね。こちら側から向こうは見えるが、向こう側からは鏡になっていてこちらは見えないんです」 鷹野がそんな説明をするが、御戻の耳には届いていなかった。 裸の男は、こちら側に向けて足を拡げ、横になっている。制服を着た娘は、拡げた男の足の間に入るようにして、四つん這いになっていた。 お尻をこちらへ向けているので、娘の顔は御戻達からは見えない。 まさか……榛名……榛名なのか!? 御戻は胸中で叫んだ。 男の手が娘の頭に乗せられている。 娘の頭はゆっくりと上下している。 口で奉仕しているのは、明らかだった。 顔が見えないもどかしさに、御戻は膝の上できつく拳を握る。 「あらま。顔が見えない。これじゃあ確認が出来ないですね?」 声を抑えつつも、鷹野は実に楽しそうに言う。明らかに煩悶する御戻を見て楽しんでいる。 「ああ~気持ちいいよ~」 突然、窓の向こうにいる男の声が聞こえて来た。 「壁も作りが凝ってましてね。向こう側の声はきっちりと通すが、こちら側の声はまったく通さないんです。何なら試してみます? 榛名、こっちをお向き……とか何とか言って。まあ、聞こえませんけれどね」 嗜虐的に鷹野は言うと、くつくつと笑った。 そうこうしている内に、上下していた娘の頭が止まった。 娘が四つん這いを止め、男の隣に移動して、ころんと横になる。 その拍子に顔がこちらを向いた。 御戻が、あっと小さく声を上げたのとほぼ同時に、 「提督の主砲、とっても大きいデース」 と言う娘の声が聞こえてきた。 「あら残念。金剛でしたね」 鷹野がそう言ってニヤニヤする。 御戻は、大きく息をついた。窓の向こうにいる娘は榛名ではなかった。とりあえず御戻は胸を撫で下ろした。 「そ、そうかい? 僕の、そんなに大きいかい?」 「YES! まるで超弩級戦艦並ネー。こんなので撃ち抜かれたら、金剛は轟沈しちゃいマース」 そう金剛は言うと、男根を愛しそうに撫でる。 「そ、そうかー。轟沈かー。よーし、提督頑張って、金剛ちゃんを轟沈させちゃうぞ~」 「ふふ。金剛も負けませんヨ~」 そんな会話を交わす金剛を、御戻はじっと見つめた。 「……似ている」 「似てる?」 鷹野が失笑する。 「ああ。彼女は艦娘だった金剛に似すぎている」 「本人ですよ」 鷹野が言う。顔が笑っていなかった。 「馬鹿な事を。金剛は敵に敗れて海に沈んだ」 そう。金剛は海に散った。散って行った金剛を偲んで、榛名は一晩中泣いたのだ。 「潜水艦娘ってのがいるでしょう? それに助けられたらしいですよ、金剛は」 「まさか……そんな」 「やれやれ。提督だったくせに、何にも知らないんですね」 呆れたような口調で鷹野は言った。 「敗れて沈んだ艦娘は大抵が溺死します。だが、助かる者もいるんですよ。そして、死なずに助けられた娘や、 艦を修繕不能にしてしまった娘はこういった場所へ送られます。『再利用』という名目でね。 吉原だけではありません。北は北海道のすすきのから、南は福岡の中州まで、全国津々浦々です」 淡々と鷹野は説明する。 「信じられないって顔をなさってますね? 残念ながら、これが現実なんです。艦から堕ちた娘達のね。 ちなみに、彼女らが客を取って稼いだ金のほとんどは海軍が持っていきます。お国の大事な艦を潰した償いをしてもらう、というお題目のもとにね。 ですがね、考えてもみて下さい。艦を建造出来るような金を、単なる娘っ子一人が稼げると思いますか? そんなの来世、いや、来々世までかかったって無理に決まっている」 「ひどい……」 御戻は愕然とする。そんな事は、まったく知らなかった。 「あんたら提督が、無能なせいだろうが」 鷹野が御戻を睨み付ける。 「娘達から色々な提督がいると聞きましたぜ? ろくに補給もさせずに延々とタンカー護衛任務を押し付ける提督。 艦が轟沈寸前なのに、ドックにも入れてやらず連続で戦闘を強いる提督。 気に入らない艦娘が配属されると、問答無用で艦を解体して、 鎮守府には轟沈しましたと虚偽の報告をする提督――人間の屑の見本市か何かですか? 海軍って所は。 そんな事をしていたら、轟沈したり修繕不能になったりするに決まっているだろうが。 提督ってのは、艦娘達に対してどんな扱いをしても許されるのか?」 「そんなことは……」 ない、と言おうとした御戻だったが、言葉が出てこなかった。 「でもね、そんな話を聞かせてくれた娘達の誰一人として、提督に対する恨み節なんか言わなかった。 どの娘も、任務だから仕方がないって明るく言うんですよ」 相変わらず鷹野は御戻を睨んでいる。 「艦娘達は気高い。自分達が艦娘である事に誇りを持っているから、アホな提督の理不尽な指揮にも笑顔で耐える。 そして笑顔で耐えに耐えて、最後は轟沈して溺れ死ぬか、こんな所へ送られて、見ず知らずの男に股を開くという屈辱を与えられる――何なんだ、この理不尽は。 あんたらはそんな彼女達に対して、何か一つでも報いてやっていたか?」 「……」 自分はそんな提督達とは違う、と御戻は思いたかった。だが、今の自分にはそう言いきれるだけの自信がなかった。 どんな苦しい時でも、忠実に命令に従ってくれていた艦娘達に、自分は何か返してあげることが出来ていただろうか。 「……と、まあ、こんな事を旦那に言っても仕方がないんですがね。柄にもなく熱くなっちまった。どうもすみません。失礼いたしました」 鷹野がそう言って慇懃に頭を下げる。 「お詫びに今回の入室料はいただきません。ここにいる榛名が、本物かどうかの『確認』も出来ませんでしたしね。 ちなみにここの榛名は、まだ入郭したばかりで客を取った事がありません。でも、その日が来たら旦那に連絡しますよ。いの一番にね。 ちゃんと『確認』に来て下さいよ? とりあえず今晩は、金剛の勇姿を最後まで見てやって下さい」 「いや、自分は――」 帰る、と言おうとした御戻を、鷹野がぴしゃりと遮る。 「いや。最後までご覧下さい。金剛がここへ堕ちた原因が、少なからず自分にもあると噛みしめながら、ね」 そう言うと、鷹野は扉を閉めた。慌てて御戻は扉に取りつくが、外から鍵を掛けられたらしく、開かなかった。 「Oh……提督ぅ、そこは駄目デース」 自分が呼ばれたような気になって、御戻は思わず窓の方に目を向けた。 男が金剛の腋を舐めているのが見えた。 金剛型制服の上着は、通気性と動きやすさを確保するため、脇下に大きなスリットが入っている。 その無防備な腋へ、樹液にたかる甲虫のように男が取りついていた。 「こ、金剛ちゃんの腋、硝煙の匂いがするね」 「ア~ンビリーバボー! しっかり洗ったのに。金剛チョ~恥ずかしいデース」 「HAHAHA。イッツ・メリケン・ジョーク。ウィットに富んだ軽いジョークさ。大丈夫、硝煙の匂いなんてしないよ。 金剛ちゃんの腋、とってもいい匂いだよ。桃の香りみたいだよ。んん~たまらん」 男が舐める速度を上げると、金剛の頬が桜色に染まってゆく。 「ああ……提督」 「んふんふ。ここ、弱いんだね?」 「YES……デース」 とろん、とした目で金剛が答える。それを聞いて調子づいたのか、男は金剛に万歳をするような恰好を取らせた。 両腕を頭の上の方に持っていかれたせいで、白い両の腋が男の前に晒される。 男がまず右の腋から舐める。数回舐めてから左へ移る。そこでやはり数回舐めてから、再度右の腋へ――男の頭が金剛の両腋の間をせわしなく行ったり来たりする。 それにつられるかのように、金剛の嬌声も大きくなってゆく。 「ああ……ああっ……提督っ! 提督っ!」 「金剛ちゃん金剛ちゃん!」 「ああ……もう、金剛の大事なトコロ……浸水しちゃってマース!」 「え? 腋をペロペロしているだけなのに?」 男が舐めるのを止めて、笑いながら訊ねる。 「どれどれ……わあ、本当だ。これはマズイ。総員避難っ。繰り返す、総員避難っ」 「提督っ……提督の高速修復剤で、早く浸水箇所を修繕してくだサーイ」 御戻の目の前で繰り広げられる、客と金剛のしようもない茶番。 これが、あの金剛だというのか。 凛々しさも、気高さも、艦娘としての尊厳を根こそぎ奪われた金剛の姿に、御戻は体から力が抜けてゆくのを感じた。 「金剛ちゃん、上になってくれるかな? ぼ、僕は騎乗位が、す、好きなんだな」 「cowgirl positionネー。aye,aye, sir!」 そう言って金剛は身を起こした。そして制服はそのままに、下着だけを外して寝そべった男の上に跨ろうとする。 「あ、僕の方じゃなくて、鏡の方を向いてもらってもいいですか?」 「いいデスヨー……って、提督~。これじゃインしてるトコ、鏡に映ってまる見えネー」 金剛と御戻の目が合う。 向こう側から見えてはいないとは言え、体に力が入ってしまう。 金剛が自分の秘所に男根をあてがい、ゆっくりと腰を沈めてゆく。スカートをたくし上げているので、 金剛が男をのみ込んでゆく様がはっきりと見て取れた。窓越しに見える金剛のそこは、水音が聞こえてきそうな程に潤んでいた。 「ああ……」 目を閉じ、軽く眉根を寄せ、金剛が感じ入るような声を出す。しっかりと男根を根本まで咥え込むと、再び腰を浮かす。 そして、抜けない程度の所まで来ると、再び腰を沈める。 見てはいけない――頭では分かっていたが、御戻は視線を反らす事が出来なかった。 金剛の腰の動きが、徐々に速くなる。擦れ合う秘所と男根が、粘着質な、ひどくはしたない音を紡ぎ出し、そこへ金剛の嬌声が重なる。 「ああ……! 提督、提督っ……」 「おお……金剛ちゃんの艦隊運動すごすぎぃ! ごめん、もう無理っ。果てるっ……!」 男の睾丸が随分とせり上がっている。本人の言葉通り、今すぐにでも射精しそうであった。 「提督、いつでもComingネー!!」 「ああっ、金剛ちゃーーーーーーーーーーん!」 金剛の名を長く叫びながら、男は放精した。 男が果てると、金剛は腰を浮かして男根を解放した。そしてベッドの上に膝をつくと、左手でスカートをたくし上げ、 空いた右手を下腹部へ伸ばし、膣内に放出された精を掻きだした。 「ふふ……すごい量デース……」 そう言いながら秘所より抜いた右手には、大量の白い液体が絡みついている。 金剛はそれをうっとりとした表情で眺めると、おもむろに唇を寄せた。 「提督……金剛の本気、どうでしたカ……?」 濡れ光る舌で、愛液と精液が混じり合ったものを舐めとりながら、金剛が妖しく微笑む。 御戻は、窓越しに向けられる金剛の笑みを前に、身動きひとつ出来なかった。 4 二日経っても、御戻の頭の中には、金剛の痴態が色鮮やかに残っていた。 そのせいで、書類の処理がまた滞ってしまった。一日中机に噛り付いていたが、 仕事に集中しようとすると、深海棲館での金剛が浮かんできてしまってまったく進まなかった。 額に浮かぶ珠のような汗。 桜色に染まった頬。 男を貪欲に飲み込んでいた秘所。 終わった後の、男女液を舐めていた淫蕩な目つき――と、そこまで思い起こして、御戻は自分の頬を平手で張った。 何を考えている。金剛のしどけない姿を思い出している場合か。 大体、榛名の事を確認しにいった筈なのに、お前は何をやっているんだ――そう、胸中で自分を叱り付ける。 「御戻チャン、どしたんよ? いきなり自分の頬引っぱたいたりして」 隣に座っていた小嶋が、不思議そうな顔で御戻を見ていた。 「蚊でも居たんか?」 「あ、いえ。ちょっと眠気を覚まそうと思って」 「眠いなら眠っちゃえばいいのに」 不思議そうな顔で小嶋は言う。確かにしょっちゅう舟を漕いでいる小嶋にしたら、そう思うのだろう。 「お。もう定時だ」 壁にかけられた時計を見て、小嶋が立ち上がった。 「じゃあ、俺はこれで帰るわ。御戻チャンもほどほどにね」 「お疲れ様です」 「お疲れ~。よおーし、今晩も遊ぶぞー!」 小嶋はそう言いながら、執務室を出ていった。 御戻は背もたれに身を預け、目を閉じた。しばらくすると、軽い眠気が訪れる。 小嶋の言葉に従った訳ではないが、御戻は逆らう事なく眠りに落ちた。 しばらくの後。 ジジジジジ……という、非常に歯切れの悪い呼び出し鈴の音で、御戻は起こされた。 壁掛け時計を見ると、小嶋が出て行ってから一時間程経っていた。 呼び出し鈴の音はまだ続いている。音は机の上にある旧式の電話から出ている。ここの部署は予算の割り当てが少ないので、 調子の悪い電話機をずっと使わされているのだ。御戻は身を起こして、受話器を取った。 「はい。御戻ですが」 「御戻殿ですか。こちら交換台です。御戻殿宛てに、鷹野さんという方から電話が入っています」 鷹野という名前を聞いて、御戻の心臓が大きく跳ね上がる。 「繋ぎますか?」 「……繋いでくれ」 「はい。では繋ぎます」 御戻は大きく息をついた。 「もしもし」 「旦那。鷹野です」 「ああ……先日はどうも」 「いえいえ。こちらこそ。その節は大変な失礼をいたしました」 電話の向こうの鷹野が慇懃に言う。謝りながらもニヤニヤしているに違いない、と御戻は思った。 「で、用件は?」 用件など分かっている。心臓はかなりの速さで鼓動している。だが、平静を装って御戻はそう切り出した。 「はは、そう来ますか。もしかして、どなたか周囲にいらっしゃる?」 「いや。そうではないが」 「じゃあ、虚勢ってやつですかね……まあ、どうでもいいですが。今日『確認』出来ますよ?」 更に心臓の鼓動が跳ね上がる。 「もしいらっしゃるなら、今日は裏口の方から入って来て下さいね。旦那が来た事がお客人にばれると、色々と面倒になりますから。 さて、後は旦那にお任せいたします。来るも来ないも、お好きにどうぞ。それじゃ」 そう鷹野は言うと電話を切った。 御戻は受話器を戻す。酷く手が震えている。とうとう『確認』出来る時がやって来たのだ。 深海棲館の榛名が、御戻の榛名ではないことを確認出来る。 艦から堕ちた娘達は色里に送られるなどと鷹野は言っていたが、それが本当である証拠は何処にもないのだ。 先日御戻が見た金剛も、瓜二つの他人に違いない。そうに違いない。良く言うではないか。世の中には自分とそっくりな人間が三人はいると。 御戻が見た金剛は、きっとそういった類の良く似た他人なのだ。 御戻は更衣室に行き、制服から普段着に着替えると、榛名が榛名ではない事を確認するため、足早に深海棲館へ向かった。 ※ 深海棲館に着くと、電話で言われた通りに裏口から店に入る。 「お待ちしておりましたよ、旦那」 裏口から入ると、鷹野が上り框に腰を掛けていた。間違いなく御戻が来ると踏んでいたのだろう。実に楽しそうに御戻の顔を見る。 「確認をしに来た」 確認を、の部分を御戻は強調する。 「それはもう。では、ご案内します」 鷹野の先導で廊下を進み、先日の部屋に入る。御戻が畳に腰を下ろすと、 「では、ご確認を」 と鷹野が言って、カーテンに手を掛けた。 御戻の心臓が、走っている時のような速さで鼓動を始める。 やがて、カーテンが開けられ、隣の部屋の様子が窓の向こうに見えた。 金剛型用の制服を着た娘が、ベッドの縁に腰を掛けて、こちらを向いて座っていた。落ち着かないのか、しきりに自分の髪を弄っている。 「あ、ああ……」 御戻の口から、思わず声が漏れる。 「まだお客様が入室してないんですよ。で、どうです旦那? ご確認の程は」 鷹野の言葉には応じず、御戻は窓の向こうにいる娘を食い入るように見ていた。つややかな長い黒髪に、愛らしい顔立ち。 その髪に、頬に、唇に数え切れない程触れた。だから、見間違えるはずなどない。 榛名――だ。この娘は、自分の愛しい榛名本人だ。やはり、鷹野が言っていた事は本当だったのだ……。 「ご確認出来たようですね……ああ、お客様が入室されましたよ?」 鷹野がそう言い、促されるようにして御戻は隣の部屋のドアへ目を向けた。 「な……!?」 入って来た客を見て、御戻は絶句する。 「ああ、先日もいらっしゃった海軍さんですね」 入って来たのは、小嶋だった。 「もしかして、お知り合いですか?」 御戻はただ呆然としていた。何故だ……何故、小嶋がここに居る……榛名に何をする気だ……。 「どうやらお知り合いみたいですね。では、ごゆっくりどうぞ」 鷹野はそう言うと、くつくつと忍び笑いを漏らしながら部屋を出て行った。 「あ、あの、榛名です。不束者ですが、どうぞよろしくお願いします!」 榛名がベッドから立ち上がり、ぺこりと頭を下げる。 「いいねー。榛名ちゃん、すごく可愛いね」 「そんな……」 榛名が戸惑ったような顔をする。 「いやいやホントに可愛いよ~。よく言われるでしょ? 可愛いって」 「いえ……言われたことないです……」 確かに御戻は、榛名の事を可愛いと言った事はなかった。誇り高き艦娘に対して、可愛いと言うのは失礼だと思ったからだ。 「そうなの? 周りの男は何をやっていたんだ。けしからんな」 小嶋はそう言うと、榛名を抱き締めた。 「あ……提督……」 御戻は自分の事を呼ばれたと思い、ぴくりと体を震わせた。だが、今、提督と呼ばれているのは、自分ではない。あくまで小嶋なのだ。 「ん……んん……」 榛名の唇が塞がれる。その様を目の当たりにして、御戻の全身から力が抜けた。 「榛名チャン……」 小嶋が唇を離して名を呼ぶ。 「榛名、と呼んで下さい。提督」 榛名がそう言うと、小嶋は黙って頷いた。 小嶋が榛名をベッドへと促す。寝具の上に横になった二人は、再び唇を重ねた。そして、舌を絡めあう。その最中、榛名の身体は幾度か震えた。 「……榛名はキスが好きなんだ?」 唇を離した小嶋が、そう尋ねる。 「……」 榛名は少しだけ熱に浮かされたような顔で小嶋を見る。言葉にして返事こそしなかったが、それは「はい」と答えたのと同義だった。 何故だ榛名――御戻は胸中で叫ぶ。どうして今さっき会ったばかりの男に、そんな表情を見せる? いや、それ以前に出会って一分程の男と、何故、舌を絡める接吻などするんだ!? 「そうか~。じゃあ、ここはどうかな~?」 そう小嶋は言うと、今度は榛名の耳を甘噛みする。 「ひゃん!?」 御戻が聞いた事のないような声を榛名は上げた。榛名もあんな声を上げる事があるのか。 「あ……駄目……。提督……榛名は変になってしまいそうです」 「いいよ、変になっても。榛名が変になるとこ、見てみたいな」 小嶋はそんな事を言いながら、自身の唇を、首筋、肩口、鎖骨と順に這わせてゆく。 「あっ……! そこは駄目です、提督!」 小嶋の舌が腋に辿り着くと、榛名は慌てたように言った。 「なんで?」 「汗をかいていますから……」 「全然匂わないって。むしろ、いい匂いがする」 制服の脇下に開いたスリットへ小嶋は顔を突っ込むと、牛乳を飲む小猫のように、榛名の腋を舐め始める。 「提督……恥ずかしいです……」 「でも、気持ちいいんじゃないの?」 「……」 「あ、黙った。気持ちいいんだ? 榛名は腋を舐められると、恥ずかしいけれど、とっても気持ちよくなっちゃうんだ?」 「もうっ……知りませんっ」 ぷい、と榛名は顔を背ける。拗ねたような、甘えたような、そんな声と仕草。あの声と仕草は自分だけのものではなかったのか――御戻は拳を握る。 「可愛いな~」 小嶋はそう言うと、こんどは榛名の上着の前をはだけさせる。下には何もつけておらず、形の良い乳房が顔を覗かせた。 「綺麗なおっぱいしてるね」 片手で優しく乳房に触れながら、小嶋は再び榛名の腋に舌を這わせた。同時に与えられる二つの刺激に、榛名の桜色の乳首がみるみる硬くなってゆく。小嶋の指先がそこへ触れると、榛名はぴくんと肩を震わせた。 その反応を確認した小嶋は、今度は人差し指と中指の間に乳首を挟みこみ、ゆっくり小さく円を描くように動かした。その刺激に、榛名は大きく身を捩る。 「感度、いいんだ?」 「そんなこと……榛名には、分かりません」 唇と舌に乳首が捉えられると、榛名は「ああ……」とまるで感に堪えないような声を洩らし、小嶋の頭を両腕でかき抱いた。 「ああ……だめ……だめ……あぅっ!?」 小嶋の手が、榛名のスカートの中をまさぐる。 「榛名。もうこんなになってるよ?」 少し意地悪く言いながらスカートから手を抜くと、小嶋は見せつけるように榛名の目の前へ指を持ってゆく。愛液に塗れた人差し指と中指を広げると、何本もの糸が引かれた。榛名が恥じるように視線を反らす。 「俺のもさ、もうこんなになっちゃってるんだけど」 小嶋は榛名の手を掴むと、ズボンへと導く。前が大きくテントを張っている。 「苦しそう……」 膨らんだ箇所を、榛名は恐る恐る撫でた。 「うん。苦しい。解放して欲しいな」 「はい、提督」 榛名はそう言うと、小嶋のズボンを脱がせた。そして、お目見えした小嶋の一物に、榛名は目を見張った。 「……大きい」 確かに小嶋の男性自身は逞しかった。御戻の1.5倍近くはあるかも知れなかった。 この後、あれが榛名に押し入るというのか――御戻の顔が歪む。 「そうかな? 大きいの?」 「多分……」 「ふーん。誰と比べて?」 「……」 小嶋の問いに、榛名は困ったように黙ってしまう。そして、暫く沈黙した後に、突然、顔を覆って泣き出してしまった。 「あーごめんごめん。あまりにも下品で、意地の悪い質問だった」 慌てて小嶋が謝罪する。 「ごめんなさい……」 「俺の方こそごめんな? ひどい事聞いて」 「本当にごめんなさい……。忘れよう、忘れようって思っていたのに……でもやっぱり忘れられなくて。あの人のこと、やっぱり忘れられないんです……」 榛名のその言葉に、御戻は愕然とする。 「……大切な人がいたんだな?」 小嶋のその言葉に、榛名は何度も何度も頷いた。 「でも、これが運命なら、受け入れます……」 泣き腫らした顔で、それでも榛名は精一杯微笑んでみせる。 その笑顔が御戻の心を抉った。 そして、御戻の中のもう一人の御戻が問いかけて来る――お前はこんな所で何をしているんだ? こんな覗き魔のような真似をしている時じゃないだろう? 今、お前がやるべき事は一体何だ? 愛しているんだろう? 榛名を。 榛名と出会った時の事から、離れ離れになってしまった時の事までが、まるで走馬灯のように御戻の頭の中を駆け巡る。 笑っている榛名。 少し怒っている榛名。 恥ずかしそうに甘えてくる榛名。 軽く拗ねている榛名。 泣いている榛名。 どの榛名も、自分の命よりも大事なものだ。 御戻の中で何かが弾ける。 御戻は立ち上がると、あらん限りの力で窓を殴った。大きな音が響き渡り、何事かと驚いた榛名と小嶋がこちらを向く。 御戻は何度も何度も窓を殴った。途中から皮が破れて血が出始めたが、構わずに殴り続けた。 やがて、窓は派手な音を立てて割れた。御戻は、残ったガラスを蹴破り、隣の部屋に入った。 「提督!?」 「御戻チャン!?」 窓から侵入してきた御戻を見て、榛名と小嶋が同時に叫ぶ。 「榛名。行くぞ」 御戻は唖然としている榛名の腕を掴んで立たせた。 「お、おい御戻チャン、これは一体どういう事だ!?」 「すみません小嶋殿。榛名は私の命なんです。他の誰にも渡さない」 訳が分からないという顔をしている小嶋に、御戻は頭を下げる。 「短い間でしたが、お世話になりました。それでは」 そう御戻は言うと、榛名の手を引いて、部屋を出た。 5 外はいつの間にか篠突くような雨が降っていた。 騒動を聞きつけた深海棲館の従業員達が追ってきたが、激しい雨のお蔭で撒く事が出来た。 御戻と榛名は息の続く限り走り続けた。 やがて二人は、海の見える丘に辿りついた。いつの間にか雨は止み、月明かりが煌々と地上を照らし出していた。 遠くに灯のともった港が見える――かつて二人が過ごした鎮守府の港だ。 「あそこでの日々が、ひどく昔の事のように思えますね……」 榛名が港に目を向けながら言う。 「そうだな。たかだか一月程前の事なのに」 御戻も港に目を向けながら頷いた。 「提督……」 榛名が御戻の腕を取り、身を寄せる。 「ありがとうございます……榛名なんかのために。とても嬉しかったです」 「いや。本当にすまなかった」 榛名の肩を抱きながら、御戻は小さく言う。 「自分が至らなかったばかりに、君をひどい目に会わせた」 「う……わ、私……」 榛名の声が急に涙混じりになる。 「ごめんなさい……わ、私、他の男の人と……。軽蔑しますよね。こんな穢れた女なんて……」 「そういう事を言うものではない。榛名は穢れてなどいない。綺麗なままだよ」 「……提督!」 榛名が御戻にむしゃぶりつく。突然の事だったので、御戻はバランスを崩してしまう。 榛名が上になるようにして、二人は草むらの上に倒れ込んだ。 「ん……提……督……んん……提督っ、提督っ……!」 榛名が荒々しいとも言える動きで、御戻の唇に自らの唇を重ねる。その頬は涙に濡れていた。 「会いたかった……! ずっとずっと、会いたかった! 私、怖くて、淋しくて……!」 御戻の唇を解放し、榛名は言い募る。御戻はそんな榛名の頬を優しく撫でた。 「自分もずっと会いたかったよ、榛名」 「……提督ぅ、提督ぅぅ、提督ぅぅぅ!」 まるで幼子が駄々をこねるように、榛名は御戻の胸に顔を押し当てる。 そんな榛名を、御戻は優しく、まるでこの世に二つとない宝物へ触れるようにして抱いた。 しばらくの間、二人は溶け合うように抱き合い、互いの温もりを確かめ合った。 「あの……提督……」 やがて榛名が顔を上げて、おずおずと切り出す。 「何だい?」 「その、こんな時に……こんな場所で……自分でも、はしたないと思うのですけれど……」 「うん?」 「抱いて欲しいんです。提督に」 月明かりしか光源がないので明確には見えないが、榛名が頬を染めているであろう事は想像に難くない。 御戻は何も言わず、そっと榛名の唇を塞いだ。すぐに榛名の舌が入ってきて、貪欲とも言える程の動きで御戻の舌を絡め取る。 榛名の身体が痙攣するような動きを見せた。接吻だけで、すでに達しているらしかった。 唇を合わせたまま、御戻は榛名の様々な部分に触れる。指先が触れる度に、榛名はどうしようもないといった感じで激しく身を捩った。 「あ、ああ……」 唇を離すと、榛名がまるで瘧に罹ったかのように震える声を出した。 「か、感じ……すぎ……て、お、おかしく……なりそうです……」 「榛名。愛している」 そう御戻が言うと、榛名は滂沱と涙を流しながら、あらん限りの力で御戻に抱き付いてくる。 「お願いです。忘れさせて……!」 深海棲館での事を言っているのだろう。御戻は榛名の秘所に触れてみた。すでにそこは、驚き、目を見張る程に潤みを帯びていた。 御戻は榛名の下穿きをはぎ取り、自分のズボンを脱いだ。すでに御戻のものも天を仰ぐ程になっていた。 御戻が榛名に押し入る。盛大に潤んでいるせいで、抵抗らしい抵抗など感じないまま、御戻の男性自身は榛名の中を進んでゆく。 だが、先端が奥に到達するやいなや、一転して榛名の内は、まるで吸い付くようにして激しく御戻を締め付け始めた。 「くっ……榛名」 「提督……もう二度と離さないで……」 榛名の両腕が御戻の首に回され、両足は腰をがっちりと挟み込む。 「ああ。もう二度と離さない……」 「提督! ああ……もう……だめっ……!」 榛名の涙混じりの嬌声と、御戻のせり上がってくる射精感を堪える呻きが、重なりあう。 「榛名……!」 「提督……!」 二人は互いを呼び合いながら、絶頂を迎えた。 月明かりの下、波の音と潮の香りが二人を優しく包んでいる。 「えらく幸福な気分だよ」 草むらに横たわったまま、御戻は静かに言った。 「私もです……提督」 榛名が身をすり寄せてくる。 「もう鎮守府にも、自分の所業が伝わった頃かな」 「ふふ……そうですね」 少しだけ楽しそうに榛名は笑う。 「榛名」 御戻は硬い声で言う。 「自分にはもう何もない。士官としての身分を剥奪されるのは無論の事、それどころか、今や遊郭から女を攫った犯罪者だ」 「提督は犯罪者などではありませんよ」 おだやかに言いながら、榛名は御戻の頬に口づけする。 「……榛名を救い出してくださった英雄です」 月明かりにうっすらと照らされた、榛名の優しい笑顔。その笑顔だけで、御戻の心は存分に満たされる。 「自分が君に差し出せるのは、もう命ぐらいしかない」 「嬉しい。榛名なんかのために、そんな事を仰って下さるなんて」 「榛名――」 すまない、と続けようとした御戻を榛名が遮る。 「榛名も提督に差し上げられるのは、命ぐらいしかありません」 「……」 「榛名は御戻提督だけのものです。何処までもお供します。例え海の底でも。だから――」 榛名が御戻の手を強く握る。 「――もう二度と、離さないで」 「分かった」 二人とも、考えている事は同じようだった。 「空、綺麗ですね……」 「ああ……」 遥か上には満天の星空。地上の憂いや哀しみとは、一切無縁の美しい輝き達――この星々を天からのささやかな贈り物と思って、静かに二人でゆこう。 「提督。榛名は、提督を愛しています」 「自分もだ。榛名、愛している」 二人は静かに唇を合わせた。 ――翌日。 鎮守府の港に、一組の男女の遺体が流れ着いた。 男の方は、かつて提督まで務めた事のある士官。 女の方は、かつて金剛型の艦を駆っていた艦娘。 男の左腕と女の右腕は、衣類の切れ端できつく結ばれていたが、その必要がないと思われる程に、二人は強く抱き合ったまま絶命していたという――。 ― 了 ―
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駆逐艦には2種類ある。JCっぽいのと、それ未満っぽいのだ。 明言はしないが、言いたいことはわかるよな? まったく最近は憲兵がうるさくていかん。 で、俺はというともちろん両方大好きだ。よって今回は「JCっぽい」方、そっちの魅力について記したい。 たとえるなら「それ未満」の方が、やや固いほどに青い、完全に成熟する前の幼果ならば、 青さを残しつつもやわらかく熟れつつある果実、成長途上の危うい色香―――それがJCな駆逐艦の持ち味だ。 「え、ええっ? あ、あたしと……? しょ、しょうがないなあ、司令官は……」 陽炎型ネームシップ、陽炎。 いつも明るく明朗快活、変わった子の多い艦娘の中では珍しい正統派美少女の元気娘。 「命令でしたら、どうぞご随意のままに」 その妹艦、不知火。 いつも年齢に似合わぬクールな態度を崩さない、古参兵をも怖じ気づかせる眼光と殺気の持ち主。 彼女たちが「JCっぽい方」であることは、多くの人が同意する所だと思う(違う認識の提督がいたらすまない)。 で、そんな彼女たちに今、何をしてもらっているかというと。 「うぅ……あたしたちのスパッツで挟むとか、司令官ってやっぱ変態すぎるんじゃないかなぁ……」 「よくもこんなくだらないことを思いつきますね。ある意味、感心します」 全裸でベッドに腰掛けた俺の両太股にそれぞれ、着衣のまま(当然!)の二人が俺に背を向けて座る形になっている。 陽炎が左足側、不知火が右足側だ。 おそろいの、白い二本線の入ったグレーのスカートを片側半分ずつたくしあげさせ、 ぴっちりした黒スパッツに包まれた、陽炎の右太ももと不知火の左太ももを、俺の股間真正面でくっつけてもらった。 準備万端。あとは姉妹スパッツの作る魅惑の空間に、期待感でガチガチにフル勃起したチンポをIN! というわけだ。 「うわ、熱い……こ、こんなにあっつくなるんだ……お、おちんちんって……」 しゅしゅっ、しゅこっ―――と、自分と妹艦の間でひっきりなしに上下する熱い欲棒を、どこか呆然と見つめる陽炎。 普段、明るく人なつっこい彼女だが、いざHとなると緊張するのか、急におとなしく、しおらしくなるのがまた良い。 胸板に密着した薄い背中越しに、ドッドッドッと、可愛い心臓が早鐘のような鼓動を刻んでいるのがわかる。 「司令官が特殊なだけかと。随分な変態性癖をお持ちのようなので」 対照的に、不知火は声音もコンディションも平常そのもの。 黒い谷間から顔をのぞかせてはまた引っ込む赤い亀頭を、まるで虫でも眺めるように冷徹な瞳が見下ろしている。 ……いや、いつも以上に冷えた声はクールを通り越してコールド、北方海域の流氷めいてグサグサ突き刺さってくる。 ああなんてこった、そんな声と視線で蔑まれると―――もっとギンギンに勃起してしまうじゃないか! 「え、ええっ!? さっきよりカタくなってない、司令官っ!? だ、大丈夫かなこれ、痛くないの……っ?」 硬度と体積を増し、太ももの柔らかな圧力を押し返すほど大口径になった肉主砲の変化に、あわあわと慌てる陽炎。 「気にしないで、姉さん。大方、不知火たちの反応に劣情を催しただけよ。気持ち悪い」 そ、そうそれ! もっと言って不知火、もっと俺をゴミみたいに蔑んでくれ! あーチンポにビリビリ来る。 「不快です。ひとりで勝手に発情しててください」 「う、うう……。司令官って、最初はもっとちゃんとした人だと思ってたんだけどなぁ……」 そう言いつつも、二人は俺の指示どおり、思いっきり密着させた太ももinスパッツを、 互い違いにこすりあわせるように上下運動させてくれる。JC駆逐艦の若い脚に包まれたWスパッツコキ、この快感! たまらず後ろから二人の肩を抱き、明るい茶色とピンクがかった紫、姉妹それぞれの髪に鼻先を寄せて、 すーはーすーはー、爽やかな柑橘系の体臭をふたりぶんまとめて吸い込む。 うおおっ、JC駆逐艦のゼロ距離スメル! 髪と制服とかすかな汗のにおい、青春のスペシャルブレンド! 「ちょ、やぁっ……お、おじさんっぽいよ、司令官……くすぐったいしっ……」 「ぽいというか、エロ親父そのものですね。死ねばいいのに」 陽炎の可愛い反応、不知火の冷たい視線、ふたりの体重と体温と香り、そしてチンポを圧迫するスパッツオナホール。 そのすべてが最高に心地よい。俺はなんて幸せな提督なんだ。 感激のあまり、息子もはちきれそうな先っぽから感動の涙をダラダラと流してしまう。 「な、なんかスパッツが濡れて……わ、うわー、なっなにこれ、ぬちゅぬちゅいってる……!」 「先走り汁ですね。カウパー氏腺液とも呼ばれます」 「えっと不知火、さっきから思ってたけどちょっと冷静すぎないかなぁ……」 「ウブな姉さんと違って、慌てるような要素がどこにもありませんから」 「な、なにそれ、あたしも別に慌ててないしっ! し、司令官がヘンタイすぎてちょっと引いただけだから!」 「そうですか。じゃあそういうことにしておきます」 姉妹艦のやりとりは心温まるなあ。そんな二人の太ももにシゴかれてると思うとチンポもいっそう暖まるよ! 「少し黙っててください。反応がいちいち不快なので」 「あーうーもうやだやだ。早く終わってよぉ……! こ、このっこのっ、司令官のバカチンポ……!」 容赦なく機械的にペースを速めてくる不知火、半ばヤケになって脚をぐりぐり動かす陽炎。 カウパーが染みてより黒くなったスパッツにぬちゅぐちゅ挟みこすられ、ぬらぬら濡れて嬉しそうに上下する肉砲は、 やわらかくも激しいJC太ももマンコの圧迫摩擦に、今にも暴発寸前だ。 「……このままだと射精が近いようですね、司令官」 「えっ、ウソほんと!? ど、どうしよ、こっ……このまま動かしてればいいの? ねえっ……!?」 眉ひとつ動かさずに状況を把握する落ち着いた声と、赤面した顔で肩越しに振り返りつつ聞く慌て声。 このまま盛大にスパッツの谷間で発射するのも捨てがたいが……陽炎型といえば、 スパッツ以外にももうひとつ「重要なパーツ」があるじゃないか。それを味わわない手はない! というわけで―――。 「……手袋でシゴけ、と。はあ、それが命令でしたら、そうしますが」 「な、なんで手袋のままなのかぜんぜんワカんない……うぅ、やっぱおかしいよ司令官のセーヘキ……」 「あら、姉さんは直接握りたいんですか? 不知火はその方が気持ち悪くて御免ですが」 「そ、そんなことないからっ! どっちにしてもキモいし!」 うんうん、気持ち悪がりつつもなんだかんだで言う通りにしてくれる優しい態度、感動ですよ。 さっきの位置関係のまま、不知火の左手が肉幹を握り、陽炎の右手が上からかぶせるように亀頭を包む。 ゴシュッコシュッと機械的にコキ続ける不知火と、ドス赤い卵のような先端をおっかなびっくり撫でさする陽炎。 「し、不知火……そんなに音出るくらい、ごしゅごしゅ動かして大丈夫なの? 司令官、痛くないのかな……?」 彼女らの白手袋は着飾るためのそれでなく、艦娘としての戦闘装束の一部。 当然、丈夫さを重視したその生地はシルクなどには程遠く、硬めの触感が敏感なチンポを少し痛いほどに刺激する。 だが心配はない、訓練された俺の息子は余裕でそれを快感に変換可能だ! 「……だそうです。じゃあいっそ、もぎ取れるくらいに思いっきり動かしてみましょうか?」 「や、やめてあげようよ、取れたらかわいそうだよっ!?」 俺としてはそれもちょっと良いかも、と思ったんだけど、陽炎はやさしいなぁ……あ、亀頭ももっと強めにお願いね。 カウパー塗りつけて、手袋の腹をあててスリコギを使うみたいにして……そうそう、あー上手いよ二人とも! りゅっ、りゅっりゅっ―――と規則的な手袋肉棒シゴき音と、 にちゅ、ねりゅ、にちゅっ―――と不規則な手袋亀頭いじり音が、姉妹の対照的な表情と相俟って俺を極楽に誘う。 「注文多いなあ……うう、手袋にもどんどん変なお汁がシミてきたし……ど、どくんどくんいってるし……っ」 「今度こそ、射精しそうですね。このまま発射するんですか?」 不知火の冷たい瞳と、しだいに圧迫力と速度を増す手袋コキに追い詰められ、いよいよ肉砲の中を砲弾が駆け上がる。 二人に精液出る所を見てもらうのもいいが……そこで俺は、別のすばらしい思いつきを実行することにした! 「えっ……えええっっ!? な、なにしてるの司令官っっ!?」 けなげに亀頭をにちゅにちゅと撫でさする陽炎の手袋―――狙いはその手首部分、開口部。 カウパーまみれの射精寸前ギン勃ちチンポ、その先端を、魅惑の白手袋ホールにねじ込んだ! 「ひっ!? うそっ、ま、まさかこの中にっ……や、やだやめてよヘンタイすぎるよぉ! た、助けて不知火~っ!」 「あら、頑張って受け止めてあげて、姉さん」 「は、薄情者ぉぉーーーーっっ!!」 無情にも、姉の処女手袋に挿入されたチンポの幹を、冷めた表情でシゴき続け射精に導くのをやめない妹。 か、陽炎、今からバキバキの大人チンポでJC手袋内に濃ゆい精液、どっくんどっくん射精されるのどんな気持ち? 「し、知らないっ! そんなこと聞かれても困るよぉ! やだやだ抜いてバカ司令官っ~~!!」 涙目でぶんぶん首を振り、ぽかぽかと胸板を叩く陽炎の暴れる動きが、よりいっそう興奮と刺激を加速する。 はっはっは、もはや、のがれることはできんぞ! おとなしく白手袋マンコに大量注入されるがいい陽炎! ―――びゅぐっっ!! どぷっ……ぶぱぷっ……どぐんっ! びゅぐん! どくんっ、どぐんっっ……ぶぴっ! 「きゃっ、あっ熱ぅっ!? う、うわっ、ほんとに出てるぅ、手袋の中でどくんどくんいってるよぉぉ!?」 出るわ出るわ、後から後から陽炎の手袋性器に送り込まれる白濁砲弾が、下品きわまる内部破裂音をたてる。 「…………! …………っ」 発射中もチンポをしごき続ける妹は、自分の行為が姉をいっそう汚していることを果たしてどう思っているのか。 陽炎の泣き顔をじっと見る不知火の瞳にふと、嗜虐的な笑みが浮かんだのが見えたような……? ……ともあれそんなことを冷静に考える余裕もなく、背筋をビシビシと突き抜ける射精快感に俺は流されるまま、 思わず二人の頭をまとめて抱き寄せ、若い髪のいいにおいを嗅ぎながら最後の一滴までをびゅくびゅくと絞り出す。 「う、うわぁぁ……! ゆ、指の方まで入ってきたぁぁ……き、気持ちわるいよぉぉ……」 どうするのよこれぇ……と、たぷたぷになった手袋に呆然とする陽炎。 ああ、安心してくれ、汚れた服は後でちゃんと俺がきれいに洗うから(司令官として当然のことだよね)。 「……ふぅ。お疲れ様でした姉さん。……司令官、満足したなら、不知火たちは下がらせてもらいますが」 まあまあ、まだ夜は長いしさ。俺のチンポもまだまだ元気だし。 よし、じゃあ次は、君たちの細いリボン、それを使って―――。 「え、えええっ、まだやるのぉ!? うう~、か、勘弁してよもおぉ……!」 「ほんと、流れ弾に当たって死ねばいいのに……」 いやあ、まったく、駆逐艦は最高だぜ! ===========
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「ん? なんだろこれ」 出撃先で資源を入手することはままある。 燃料、鋼材、弾薬、ボーキサイト しかしたまにそれらに混じって瓶詰めの船体模型やら開封されていない酒や調味料など そういうものもたまにおまけで付いてくることがある。 この時海中の船の残骸からイムヤが拾ったのは防水パッケージングされた小瓶だった。 「え~と……なんとか……スパイス?」 表面の字が多少読みにくかったがSpiceの文字だけは何とか読めた。 「まぁいっか、せっかくだし持って帰ろっと」 セーラー服のポケットに小瓶を放り込み、イムヤ任務へと戻っていった。 「ワオ! 今日のカレーも美味しそう!!」 「だなぁ、出来ることなら食堂でゆっくり食べたかったところだ」 出撃から帰ってきたイムヤ達を迎えてくれたのは金曜日の名物夕飯カレーライス。 そして仕事から話せない提督用にと執務室にイムヤがカレーを持ってきてくれたのだった。 「いいのか? 食堂で食べてきても良かったんだぞ」 「一人で食べるなんて淋しいじゃない、イムヤも一緒に食べてあげる!」 そう言って食べようとしたイムヤが思い出したように手を叩く。 「あ、そうそう。今日出撃中にスパイス拾ったんだった」 「へぇ、珍しいものが落ちてるものだな」 相槌を打つとポケットから瓶を取り出し封を開けるイムヤ。 少し匂いを嗅いでみるが特に異臭はしない。 「う~ん。ま、大丈夫よねっ」 そう言うと軽くスパイスをかけてカレーを食べ始める。 「おいおい、大丈夫なのか」 「ムグムグ、ゴクン。スパイスみたいだし大丈夫じゃない? 司令官もかける?」 そう言って差し出された瓶を受け取り多少の不安を感じつつ多少かけようとしたが…… バサッ 「あ」 いかにもスパイスらしい灰色の粉がカレールーの上にかかる。 「手元が狂った……」 「あーもったいない」 「仕方ないだろ。まぁまだ残ってるみたいだし」 そう言って瓶を机に置くと恐る恐る匂い位を嗅いでみる。 特に異臭はしない。 少し口に入れてみるが特に変わった様子もない。 「これ時間経ちすぎて風味が飛んでるんじゃないのか?」 「そうかなぁ、ちょっと残念」 そんなやりとりをしながら二人はカレーを食べ終わった。 (なんだか少しボーっとするな……食いすぎたか……) そんなことを考えながら仕事の続きをしているとイムヤから声がかかる。 「あっ、そういえば司令官。前に届いた予備の浮き輪ってどこに置いたっけ?」 「ん……? ああ……確かそこの一番下の棚の奥に放り込んだ気がするな……」 「一番下の段の奥ね、ちょっと探してみる!」 そう言うとイムヤは荷物置きの中に体を突っ込んで浮き輪の予備を探し始めた。 「……………」 意識がますますボンヤリしてくる。 ふとイムヤの方を見ると上半身は物置に隠れ、水着に包まれた形のいいお尻がこちらを向いている。 それはまるでこちらを誘っているかのようにフリフリと揺れ、健康的な色気を振りまいている。 イムヤが身動ぎするたびに尻の割れ目と股間の部分の水着にシワが寄ったりするのが何故かはっきりと見え 混迷とした意識の中、その扇情的な光景に体がフラフラとそちらに向かって歩き出す。 「見つからないなー、んーアレかな? ってキャア!」 イムヤが悲鳴を上げる。 その原因は光のない目でイムヤのお尻を掴んだ提督であった。 「え!? え!? し、司令官!!?」 ゴツン!! 「イ、イタタ……ってな、何!?」 ビックりして飛び上がろうとして頭をぶつけて涙目になるイムヤだが 提督の手はおかまいなしとばかりに水着の上からイムヤの尻を揉みしだく。 「や、やだ! やめてよ!! だ、誰かぁー!!」 声を張り上げるが物置に上半身が入り込んでいるため、声が篭って全く響かない。 足をばたつかせるが提督の体はイムヤの両足の間に入り込んでいるため全く意味がない。 その間にもイムヤのお尻を揉む手つきは大胆かついやらしく彼女を責め立てる。 「あっ……や、やだぁ……し、司令官……お願い……やめてよぉ」 だがそんな懇願は聞こえないとばかりに生暖かい感触がイムヤの尻に当たる。 それが舌の感触と分かるまで数秒かかったイムヤは自分がされている光景を想像して真っ赤になる。 提督の舌が水着の上から、そして水着に包まれていない部分も含めてネットリと味わうように絡みつく。 嫌悪感とそれを上回る羞恥心がイムヤを襲う。 「やッ! やだ! 舐めないでぇ!!」 だが全く聞く耳を持たずに続けられる行為にさらに新たな刺激が加わる。 「だ、だめだめだめだってば! そこ触らないでぇ!!」 指が水着の上からイムヤの割れ目をなぞるように往復する。 彼女の意思とは関係なくビクビクと反応してしまう体。 指は執拗にイムヤの秘裂を味わうようになぞり、徐々に水着が割れ目に食い込んでゆく 「あっ……やぁ……やだぁ……」 さらに指はイムヤのクリトリスの場所を探し当て、執拗にこすり始める。 歯を食いしばってその感覚に耐えようとするイムヤだが、快感に抗いきれずに秘所が熱くなっていくのがわかる。 「……し……れいかん……お、お願い……だからぁ……」 イムヤの涙声に反応したのか舌と指が離れる。 (よ……よかった) イムヤがそう思った瞬間、水着がずらされ丸見えになったであろうそこが指でクパァっと開かれた。 「!!!???」 何が起こったのか分からず混乱した次の瞬間 レロォ……と暖かく柔らかいものがイムヤの秘裂を舐め上げた。 「~~~~~!!??」 声にならない叫びをあげながらビクンと体をはねさせてまたもや頭をぶつけるイムヤ。 提督の舌はそんなイムヤを気にもせず、湧き始めた愛液をすくい取り さらにそれを掘り起こそうと彼女の中に刺し込まれる。 なまじ様子が見えなことで状況を実際より過激に想像してしまい イムヤの意思に反して体は敏感に反応してしまう。 「あぁ……ん……!……司令……かん……ほんとに……やめ…!」 イムヤの下半身全体を貪り尽くすように再び手が尻を揉みしだき 秘所からはジュルジュルと愛液をすする音が部屋に響く。 「や……だぁ……それ以上…されたら…んぅ!……おかしくなっちゃう……よぉ……」 すでに腰はガクガクと震え力が入らなくなっているが、手と舌は容赦なくイムヤを責め続ける。 もはやされるがままのイムヤ、暗い荷物置き場の中で必死に快感に耐えるだけの状態が続く。 するとまた手と舌がイムヤの体から離れた。 同時にカチャカチャいう金属音、それを聞いたイムヤの顔が青くなる。 抵抗できない下半身に熱い何かが押し付けられる。 さすがにそれがなんなのかイムヤにもわかった。 (こ……これって司令官のお、おちんちん……!?) 暴れる前に腰を掴まれ、肉棒が徐々に入ってゆく…… 激痛に備え身を固くするイムヤだったが…… (……え?……い、痛くない……ってふぁっ!?) 肉棒はイムヤの秘裂と水着の間に差し込まれていた。 緩慢な動きでぷっくりと充血した柔肉とクリトリスを欲望が蹂躙していく。 刺し込まれるたびに肉棒から出るカウパーとイムヤの愛液が混ざり合い 水着の中でグチュグチュと卑猥な音が響く。 (やだっ……私水着と一緒に犯されちゃってる……!) 動きこそゆっくりだがじっくりと味わうように擦り付けられる肉棒の与える感触に イムヤの下半身は自然に反応し、どこにそんな力が入るのかというくらい太ももを閉じ 水着の上から提督のモノを挟み込んでしまう。 (ヤ、ヤダッ…! こんな……私の体じゃないみたいに……はぅん!) ピストンの速度が上がり、気づかないうちにイムヤもそれに合わせるように腰を動かす。 パンパンパンとお互いの肉がぶつかる音だけが部屋に響き…… 「あっ…! らめぇ…! 司令官……わらひ……おかしく……あっ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!」 イムヤがビクリと体を震わせ絶頂に至った瞬間 ビュルルルル!!と欲望の先端から大量の白濁液がイムヤの水着と腹の間にぶちまけられた。 「ぅ……」 バタン! 何かが倒れたような音を聞きながらイムヤは放心状態で絶頂の余韻に浸っていた。 ───数分後 「う……うぅ……足がうまく動かない」 我に返ったイムヤはようやく荷物置き場から抜け出した。 そして涙ながらに提督を怒鳴りつけようとしたのだが…… 「あ、あれ……?」 そこには下半身の装備を中途半端に出したまま昏倒している提督の姿があった。 「え……? ……え!?」 大混乱に陥るイムヤ。 (え!? だ、だって司令官が私が動けなくなったところであ、あんなこと。で、でも……え!?) よく観察すると顔色が変色しており、苦しげな呻き声を漏らしている。 「……ど、どうしよう?」 あんなことされたのはショックだったがそれにしたってこの苦しみ方は尋常ではない。 お腹に出されたモノが絡みついて不快だったがぐっとこらえて とにかく執務室用の布団に運んで待つこと数分。 「ぅ……ぁ……イムヤ……?」 微かに目を開ける提督を見て一応安堵の息を漏らすイムヤ。 さすがにあそこまでされたとは言え、このまま目を覚まさなかったら一大事だ。 一息ついてから抗議しようとした瞬間 「……なんで俺……布団で寝てるんだ……?」 「……へっ?」 提督の言葉にイムヤが素っ頓狂な声を上げる。 「し……司令官……覚えて……ないの?」 「……え?……だって……確かカレー食った後気持ち悪くなって……あれ?」 「ほ、本当に……お……覚えてないの?」 だるそうに起き上がる提督に対し、ヘナヘナと力が抜けるイムヤ。 「意識が……イマイチはっきりせん……。俺……何かしたのか?」 盛大にヘタリ込むイムヤを怪訝そうに見てから考え込む提督。 「……まさかあの薬……」 そう呟き、机に向かって重そうに体を向かわせる。 そして瓶に顔を近づけて一言 「……げ」 「え?」 「……Philtrum Spiceだと?」 「な、何それ?」 「媚薬だ……それも男に使うやつらしい」 「ヘ……? ち、調味料じゃなかったの?」 「Spiceの字だけはっきり残ってるからな……気づかなかった……」 提督から投げ渡された瓶を呆然と眺めるイムヤ。 気づくと提督から不審気な視線が向けられている。 「……お前まさか知ってて」 「そ、そんなわけないでしょ!! そ、それにあのあと大変だったんだからね!?」 「は?」 顔を真っ赤にして反論するイムヤの様子を見て何かを察したらしい。 提督の顔色がサーっと青くなっていく 「一応聞くが……もしかして俺がお前に手を出したとか……?」 赤い顔のまま視線をそらして頷くイムヤ。 「ス……スマン」 「あ…あうぅ……わ、私もよく知らないで変な薬飲ませてごめんなさい」 お互いに謝るがさすがにバツが悪そうに提督がイムヤに尋ねる。 「そ、その……無礼ついでに確認しておきたいんだが……ま、まさか最後までしたのか?」 「そ、それは大丈夫だったけど……」 「そ……そうか」 さすが顛末を一から十まで自分の口から説明するなんて口が裂けても言えず赤面したまま口をつぐんでしまうイムヤだったが 「イ、イムヤ……それは……」 提督が震える指をイムヤの太ももに向ける。 見ると白い液体が水着から漏れてツーッっと太ももを伝っている。 「あっ…こ、これは!」 「す、すまんイムヤ! 本当に悪かった!!」 完全にイムヤが自分を気遣って嘘をついたと思い込んだ提督が土下座して頭を床に擦り付ける。 「ち、違うから! そ、その……実は……」 ──イムヤ説明中 「どっちにしろ悪かった」 イムヤが顔を真っ赤にしながら事のあらましを(省けるところは可能な限り省きながら)説明し終わったあと 改めて提督が頭を下げる。 「も、もういいってば! で、でも……その……本当に悪いと思ってるんなら こ、今度の休みの時に服とか買ってほしいな」 照れ隠しで言った台詞に瞬時に反応する提督。 「わ、わかった! 買いに行こう!」 「え…ほ、ホントに? ワォ! やったぁ!」 その言葉に無邪気に喜ぶイムヤをみて、提督はホッと胸をなでおろしたのであった。 媚薬事件から数週間後、ようやく休暇申請が通った提督とイムヤは 約束通り街に買い物に行くことになった。 ちなみに今日の買い物はイムヤにゲームで負けた罰ゲーム、という理由になっている。 さすがにあんなことのお詫びとは両者とも言えない。 (ふう……しかし普段制服ばかりだったから私服に慣れんな) ちなみに提督の姿は地味なシャツとスラックスで、どこにでもいそうな青年風である。 待ち合わせの鎮守府入口に行くまでの間3回ほど不法侵入者と間違われた。 「いくら制服姿ばかり見ているからといって失礼な気がするんだが…」 そんな不平を呟きながら門に着くと既に待っていたらしいイムヤの声が聞こえた 「あっ、司令官遅いわよー!」 少し抗議地味た口調が混じったその声に視線を向けると 「……え?」 他の艦娘のような制服姿に髪を下ろしたイムヤが待っていた(イムヤ jk で画像検索)。 「も~、しょうがないなぁ~!……ってあれ? 司令官どうしたの?」 服と髪型を変えるだけでこんなにも印象が変わるものだろうか。 というより普段の姿を見慣れてしまっていただけかもしれないが (ヤバイ……可愛い) とっさに視線をそらしつつ熱くなる頬を隠すように手で口の周りを覆う。 (よく考えたらコイツすごい美形なんだよな……) 慣れとは怖いものだ、と思いつつわざとらしく咳払いをして視線を戻す。 「今日は服が違うんだな」 「だって街に行くのに水着は着ていけないでしょ?」 「それはまぁ……そうだな」 「でも司令官服地味すぎー」 「仕方ないだろ、普段着ないんだから……」 なるべく意識しないようにしながら街へと足を向ける。 1時間ほど乗り物を乗り継ぎ、街へたどり着くと真っ先に約束した服屋へ向かう二人。 「わぉ、どれがいいかな?」 たくさんの服を前にして目をキラキラさせながら聞いてくるイムヤ。 「そ、そうだな。店員に聞きながら選んでみたらどうだ?」 「え~司令官は選んでくれないの?」 ぷぅ~っと頬を膨らませるイムヤに慌てて言い訳をする。 「ふ、服は専門外だからな。専門家の意見を聞いたほうがいいいと思うぞ、うん」 「そうかなぁ~。あ、すみませ~ん」 店員の姿を見つけ、声をかけるイムヤ。 「……ふう(助かった)」 街についてから始めて緊張の糸を切れさせた提督であった。 しばらく所在無さげに男物の服を眺めながら時間を潰す、と。 「あ、いたいた。しれいか~ん! この服どう?」 イムヤの声に振り向くとそこには(イムヤ ティータイム で画像検索) な姿をしたイムヤの姿があった。 (おい……破壊力ありすぎだろ……) またしてもとっさに視線をそらす提督。 その様子を見たイムヤが小首をかしげて不安げな声を出す。 「あ……その……やっぱり、似合わないかな?」 「い、いやっ!そんなことはないぞ。と、というかだな…す、すごく似合ってると思うぞ」 「えっ、ほんとに?」 満面の笑顔になるイムヤだが、それがまた提督の心をざわつかせる。 「えっへへー、じゃあこれこのまま着ていってもいい?」 「あ、ああ。それは全然構わん」 支払いを済ませ、店を出る二人。 軽く昼食をとって再び鎮守府に向かったのだが…… ……チラッ 「??」 サッ…! チラチラとイムヤを横目で見て、イムヤが視線に気づくと慌てて目をそらす。 という状況がかれこれ数十分続いている。 (くっ……気まずい) そもそもこの空気の重さは自分のせいなのだが数十分が数時間にも思えてくる。 イムヤも行きの時こそ色々話しかけてきたが 帰りはおそらくは提督の不審な態度のせいで無言が続いている。 とはいえそんなこんなでも時間はすぎるもので、ようやく二人は鎮守府に帰還した。 「お、テートクにイムヤおっかえりナサイー!! ってoh! イムヤすごくかわいいネー!!」 「え? そ、そう?」 「さ、さて! じゃあ俺は執務室に戻るからな!」 「テートクー! ワタシも今度服買って欲しいナー!」 「そ、そのうちな!そのうち!」 逃げるようにその場を去っていく提督を複雑な視線で見送るイムヤだったが その視界は金剛の声で二人に気づいた他の艦娘たちによって遮られる。 「キャー可愛いー!」 「すごく似合ってて、なんだか羨ましいのです」 「わ、私もああいう格好すれば男が寄ってくるかしら…」 「姉さん……」 「な……なによ……北上さんの方が」 「いや、わけわかんない」 盛大な出迎えを受けたあとみんなのリクエストでその服装のまま夕食を食べ イムヤは一人で食堂に残り椅子に座って頬を机に乗せていた。 「あら~、どうしたの~? せっかく可愛いお洋服買ってもらったのに仏頂面しちゃって~」 「あ……愛宕さん」 ニコニコと笑いながらイムヤの隣に座る愛宕。 「あのね……この服本当に似合ってるのかなぁ」 「あら、すごく似合ってるわよ~、私が男の人だったら絶対放っておかないわね~」 「そう……かな?」 「あら、何かあったの?」 「うん、あのね……」 尋ねてきた愛宕に今日のことを話すイムヤ。 朝から提督の様子がおかしかったこと。 似合うとは言ってくれたものの帰ってくるまでの間、ほとんどまともに自分を見てくれなかったこと。 その様子を聞いていた愛宕ははじめの方こそ多少真剣な眼差しで聞いてくれていたのだが 「あらあら……クスクス」 話が進むにつれておかしくてしょうがないという顔になってきた。 「む~真面目に聞いてよ~」 「ふふ……あらあらごめんなさい。でも多分全然逆だと思うわよ?」 「逆?」 「ええ、どうせだから提督に直接聞いてみましょうか?」 そういうとさっさと執務室の方へ向かう愛宕をイムヤも慌てて追うのだった。 「提督~、今よろしいですか~?」 「ああ、愛宕か。入れ」 扉を開けて愛宕が執務室に入る、そして扉も締めずに一言 「提督ったらひどいですね~」 「な、何の話だ」 「イムヤちゃんったら泣いてましたよ~?」 ビクっと反応する提督。 「……え?」 「提督のお気持ちもわかりますけどね~ 大方イムヤちゃんがあんまり可愛いから逆に声をかけづらくなっちゃったんでしょ~?」 図星なので言い返せない提督にさらに追撃が放たれる。 「ま~提督の普段着とさっきのイムヤちゃんじゃ釣合いませんしね~」 「うぐっ……」 「それとももしかして本当に似合わないと思ってたとか?」 「いや……その……お前の言っていることで大体合ってる」 「つまり~?」 笑顔のまま言質を引き出そうとしてくる愛宕。 「くっ……そ、そうだよ。服もすごく似合ってたし そ、その……あんまりにも照れくさかったんで喋れなかっただけだ」 「そうなんですか~、じゃあちゃんと本人に謝ってあげてくださいね~」 提督の言葉にニッコリと頷くと愛宕が背後に向かって声をかける。 「ですってよ~イムヤちゃん?」 「はい?」 愛宕がクスクスと笑いながらその場をどくと 影になって見えなかった場所から顔を真っ赤にしたイムヤが現れる。 「~~~~~!!」 (ぜ…全部聞かれてたのか!?) 無言で抗議の視線を愛宕に送るが、それを笑顔でかわしながら 「それじゃあね~」 と彼女はイムヤを執務室に押し込み扉を閉めて去ってしまった。 部屋に気まずい雰囲気が流れる。 「そ、その……イムヤ……」 「……………のに…」 「え?」 「ちゃんと……言ってくれればよかったのに……」 いつの間にかイムヤが少し涙目になっている。 「……買い物に行くの……すっごく楽しみにしてたのに…… グスッ……嫌われちゃったのかと思って……」 慌ててイムヤに駆け寄り所在無さげに動かしていた手を恐る恐る肩に置く。 ビクリと一瞬体が浮くが拒絶はされていない。 「すまない……その……言い訳にもならないかもしれんが 普段と違うイムヤが新鮮に見えてな……それが態度に出てしまった」 「じゃ……じゃあ」 「わかった……白状する……あまりにもイムヤがかわいくて不審な態度をとってしまった」 その言葉を聞いた瞬間顔から湯気が出そうになるくらい真っ赤になるイムヤ。 「ほ、本当に?」 「こ、こんな恥ずかしい嘘が付けるか!」 思わずタガが外れかけ、イムヤを抱き寄せてしまう。 「(あ……し、しまった)」 しかしイムヤは全く抵抗せずに提督の胸に黙って顔を埋めている。 先日自分がしてしまったであろうことが頭をよぎり、 慌てて体を離そうとしたがイムヤは提督の服をギュッと握って離さない。 「……あのね、司令官」 「な、なんだ?」 「私、司令官のこと好きだよ……だからこの間あんなことされた時……すごくショックだった」 「う……」 いくら薬のせいで意識がなかったとは言え、ひどいことをしてしまったことには変わりない。 「でもね……司令官が私のことかわいいって思ってくれて それであんなことしたいって思ってくれるんなら……私嬉しいから……ダメ……かな?」 そう言って潤んだ瞳で切なげに自分の顔を見つめてきたイムヤを見た時点で 「しない」という選択肢は頭から排除されていたのだった。 ゆっくりと布団にイムヤを横たえると顔を赤くしたイムヤが予想外の言葉を放ってきた。 「あ、あのね司令官……その……イヤじゃなかったら……前と同じことをして欲しいんだけど……」 「い、いや……だがそれは」 「あの時はイヤだったけど……今の司令官に同じことしてもらえればイヤな記憶も消えるかなって……」 「あ……ああ……それなら」 そう答えるとイムヤはうつ伏せになり、真っ赤になりながらこちらにお尻を向ける。 確かあの時イムヤに話してもらった記憶を思い出す…… ゆっくりと優しくイムヤのお尻に手を這わせ、ほぐす様に揉んでやる。 「ん……ふぅ……」 触れた瞬間こそ一瞬ビクっと反応したが、そこからは提督のなすがままになるイムヤ。 しばらくすると緊張がほぐれてきたようで体の力が抜けていっているのがわかる。 「あ……あのね……あの時はもっとエッチな手つきで司令官は触ってきてたの」 その言葉に反応するように少し激しめに、いやらしくイムヤの尻を揉む。 下着がイムヤの尻に食い込み、まるで競泳水着でも着ているかのように彼女の尻がほとんど丸出しになる 「……この後は……どうしたんだ?」 「はんっ……そ、その……お尻を舐めて……あぁっ……!」 イムヤの言葉を聞いた次の瞬間、すぐに舌を尻に這わせる。 自分の尻が睡液に犯されるのを感じながら あの時とは違う愛情のある舌使いにイムヤの秘所が反応してしまう。 じんわりとシミの出来てきた下着に指を伸ばしたい衝動を抑えながら 「次は……?」 提督はイムヤに次の指示を送るように急かす。 「そ、その……私のアソコを指でなぞっ……ひゃん!」 その言葉を待っていましたとばかりに指が下着の上からワレメをなぞる。 下着がワレメに押し付けられるたびにじんわりとシミが広がってゆく。 その光景を見てゴクリと喉を鳴らしつつ 「この次は?」 「あ……あの……そこじゃなくて……もう少し上の……きゃう!?」 「ここか?」 イムヤのクリトリスを軽くつまんでやる。 体が一際大きく跳ね、布団を握り締めながらイムヤが必死に言葉を漏らす。 「う…ん! うん! ……そこ……そこぉっ…!」 快感に翻弄されるイムヤのクリトリスを夢中で弄りながら 「イムヤ……次は?」 と急かす。 「あっ…あっ! ず、ずらして…クパァってして……! ……司令官の舌が私の中に! あんッ!!」 大体わかった。 下着をずらすと既にグッショリと濡れているイムヤの秘裂、そこを指で広げて舐め上げる。 「や……ぁ……! 司令官……うん……それ!……あんっ…!気持ちいいよぉ!!」 既に一度快楽を知ってしまった身体は柔らかい舌に敏感に反応し蜜壷からどんどん愛液が溢れてくる。 一滴たりとも逃さぬようイムヤの体を持ち上げ、顔に秘所を密着させて愛液をすすり上げていると 不意に股間にイムヤの手が当たる。 体を自分の方に引き寄せたせいで、ちょうど股間がイムヤの顔のあたりに来るような姿勢になっていた。 張り詰めたテントを恐る恐る触るイムヤに一旦口を止め 「イムヤ……俺のも……その、してくれないか?」 と頼んでみる。 こちらを向いたイムヤが上気した顔でコクンと頷くとジッパーが引き下げられ、ブルンと勢いよく中身が外に飛び出す。 「こ……これが司令官のお…おちんちん……」 あの時は暗闇で犯され、事が終わった後のモノしか見ていないイムヤにとって 臨戦態勢での主砲は初めて見るものだった。 すでに先走り汁が出ているそれは、イムヤの手が触れるとビクビクと痙攣しさらに先端からカウパーを滲ませる。 「うぁ……イムヤ……気持ちいいぞ」 両手で懸命に刺激を与えようとするイムヤに声をかけ、再び秘所への責めを再開する提督。 (すごい……ヌルヌルする……男の人も気もちよくなると濡れるんだ…) ボーっとした頭でそんなことを考える。 (あうっ……気持ちいいよぉ……もしかして……男の人も舐めてあげたらもっと気持ちよくなるのかな?) スマホで見たことのあるフェラチオというものが脳裏に浮かび、おずおずと提督のモノに舌を這わすイムヤ。 すると竿がビクンと跳ね上ってイムヤの顔を叩き、同時に提督が快楽に耐える呻き声を上げる。 (あ……気持ち……いいんだ……) それが嬉しくて貪るように舌を這わすイムヤ、提督も負けじとイムヤの膣内やクリトリスを舌で舐めまわす。 お互いが無言で相手を気持ちよくしようと性器を刺激し続け─── 「グッ……!!」 うめき声と同時に肉棒の先端から白濁液が飛び出し、イムヤの顔を汚す。 「あぁっ……!!」 すでに数回イッて意識が飛びかけていたイムヤはそれを避けもせずに顔中に浴びてしまう。 ぼーっと顔にこびりついた精液を指ですくい取り、舌で舐めとるイムヤ (これが……赤ちゃんの素なんだ……苦いけど……変な感じ……匂い嗅いでると頭がフワフワする……) 多少萎えている肉棒に舌を這わせ、こびりついている精液を舐め取っていると それはムクムクと元気になり、あっという間に先ほどと同じ姿を取り戻した。 (すごい……また大きくなった……) そんなことを思いながらなおも舐め続けていると提督が慌ててイムヤに声をかける。 「イ、イムヤ! も、もういい! その……いいか?」 舐めるのをやめ、提督の方を向いたイムヤがその言葉の意味を察しコクンと頷く。 「うん……でもね……その……ちゃんと司令官の顔を向いてしたいの……ダメ?」 「……ダメなわけがあるか」 そう言ってイムヤの体を自分の方に向け、持ち上げる。 ちなみに脱がせたのは下着のみだ。 可愛い衣装をまとったイムヤが顔を精液で汚しながら自分の手によって乱れてくれている。 下手に脱がすよりもよほど興奮する。 イムヤの体を持ち上げて秘裂と肉棒の位置を合わせ、そして少しずつ体を落としてく。 ズブズブと肉棒が徐々に自分の中に飲み込まれていくのを イムヤは多少の痛みとゾクゾクとした快感を感じながら受け入れていった。 すでに何回もイったイムヤの中は、初めてにしては比較てスムーズに欲望を飲み込んでいく。 ビクビクと体を痙攣させる彼女の体を落としていくと、やがて抵抗にぶつかる。 僅かな躊躇の後さらに腰を落とすとプチっという感触とともに処女膜が破れ 初めての証である血が結合部から流れ出す。 (本当に……薬にやられてる時にしなくてよかった……) 安堵の息を吐きながらさらにイムヤの体を落とし、やがて先端がコツンと子宮に到達する。 「イムヤ……全部入ったぞ」 「う……ん……司令官の……すごく熱くて、おっきい……」 少し苦しそうだがイムヤは目尻に少し涙を浮かべながら微笑む。 その顔がたまらなく愛しくなり、精液で汚れていることなど構わず思わず唇を塞ぐ。 「ん!……んんん……ちゅぷ……」 ゆっくりと唇を割って舌を入れるとイムヤも躊躇いがちに舌を絡ませてくる。 しばらくの間夢中になってお互いの舌を貪り合う。 「ぷはっ……」 ようやく口を離すと二人の口から伸びた睡液がお互いのあいだに細い橋を作る。 名残惜しそうなイムヤに声をかける 「じゃあ、動かすぞ……」 「うん……」 多少残っていた強張りも今の口づけで消えたようだ。 ゆっくりとイムヤの体を持ち上げ、そして再び落としてゆく。 柔らかいヒダが肉棒全体を包み込んで強めに圧迫し、気を抜いたらすぐにでも果ててしまいそうなところを歯を食い縛って我慢する。 「ふぁっ…! あぁぁぁぁ!」 イムヤの方は自身が強く咥え込んでいるモノから与えられる快感の方が既に優っているようで 往復させるたびに小刻みにイッているようだ。 少しずつ抽送のスピードを上げてゆく。 スカートの下で結合部がグチャグチャと卑猥な音を立て 直接見えずに音だけが聞こえることが逆に二人の興奮をより一層高めていく。 「あぁん! やっ! し、司令官…!司令官!!」 イムヤがこちらを呼ぶたびに膣がキュンキュンと肉棒を締め上げ絶頂に誘ってくる。 なおも我慢し、さらに勢いを強めて中に打ち込むと イムヤのほうは腰が抜けたのか、完全にこちらに体重を預けて首筋に抱きついている。 髪から漂ってくるフワっとしたイムヤの香りがより一層脳髄と股間を刺激しさらに血が集まってゆき 限界が近いことを知覚する。 もはや欲望の赴くままに手でイムヤの腰をつかみ、荒々しく自分の腰を打ち付け先端を子宮に押し付けると 声にならない喘ぎ声を上げながらイムヤの中がもう逃がさないとばかりに締め付け─── ドクン!! 今までこらえていた大量の精がイムヤの一番奥で解き放たれた。 熱いモノが大量に自分の中に流れ込んでくる感覚をイムヤは背をのけぞらしながら受け止める 最後の一滴まで搾り取るかのように絶頂を迎えた膣内は肉棒を締め上げ その刺激に勢いは一度だけでは収まらず、何度も痙攣しながらイムヤの中に白濁液を流し込む。 入りきらなかった精液が逆流して結合部から漏れ出すが、さらに数秒間彼女の中に精を注ぎ続けた。 そしてお互い糸の切れた人形のように倒れ込み、疲労の極致にあった二人は繋がったまま抱き合って眠ってしまった。 「ど……どうしよう……」 「す……すまん」 翌早朝、目をさましようやく正気に戻った二人が現在の惨状に気づく。 買ったばかりの服、いろいろくっついて大破 執務室の敷布団、、シーツ、同じく大破 「か……買ったばかりなのに……」 昨晩とは違う意味で涙目になるイムヤ。 「と、とりあえず気づかれないうちに洗濯してしまおう」 「う…うん」 提督が大急ぎで布団からシーツを引っペがしたり部屋の中を片付けているあいだに イムヤはこっそりと部屋に戻り、いつもの水着に着替えて服を洗濯所に持っていった……のだが 「あらあら~」 「えっええ~~!?」 「こんな朝早くからお洗濯~?」 「な、なんで愛宕さんが……?」 「うふふ~今日の当番は私だからね~ってあら、その服もう洗うの?」 「え、え~と。その、ほら、新しく買った服は一回洗っておいたほうがいいみたいなことをこの間スマホで……」 「その割にはなんだかすごいことになってるみたいだけど~?」 「うっ……ううう~~」 顔を真っ赤にして服を抱きしめるイムヤ。 「ほら、洗っておくからこっちにちょうだいね~ うふふ、他の娘達には黙っておいてあげるから安心して」 服を渡して脱兎のごとく逃げるイムヤをクスクス笑いながら見送ったあと 「でも提督にはお説教かしらね~」 と、数分後に現れた提督は床に座らされて他の艦娘が起床して奇異の目で見る中、 朝食までお説教されました。
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ヴィットリオ・ヴェネト級のリットリオとローマの2人は、 リットリオが赴任中の鎮守府近隣に位置する喫茶店にいた。 イタリアから日本へ転属となった2人はそれぞれ別の鎮守府へと赴任していた。 偶然2人の長期休暇が重なり、今回は妹のローマがリットリオに会いに姉の鎮守府へ向かったのだ。 電話や手紙でしか互いの近況が聞けなかった為、顔を合わせるのは久しぶりになる。 店は中途半端な時間だからか人もまばらで、テラスには彼女たち2人しかいない。 姉妹はそれぞれ紅茶やコーヒーとスイーツを片手に、忙しさの中にある余暇を味わっている。 そして姉妹がそれぞれの提督と付き合い始めたと告白するやいなや 話は自然と艶色を帯びていく。 「ローマは何時から提督と付き合ってるの?」 「1ヶ月前に告白されてからね」 姉リットリオに聞かれて、ローマは淡々と話し始めた。 「執務室で二人きりになった時よ 提督が指輪まで持って私に告白してきて・・・・・・。 そのまま、キスしたわ」 それを聞いた姉は「あのローマがねぇ・・・」と小さく感嘆の声を上げる。 「本当は自滅覚悟で私から告白するつもりだったのよ。 どうせ、あの提督が自分から告白なんて出来るわけないと思ってたわ・・・ でも、告白されて・・・両想いって分かって・・・・・・すごく・・・嬉しくて・・・・・・」 「その後はどうしたの?」 恥ずかしそうな顔でリットリオの耳元で呟く。 「・・・・・・ええっ!混浴!?」 「しーっ!姉さん声が大きいわよ・・・!」 リットリオは少し身を乗り出して、ローマに尋ねた。 「鎮守府のお風呂を一つ貸しきったのよ、2人用の浴室をね、提督特権で」 「ふむふむ・・・・・・」 「先にお風呂に浸かりながら待っていたけれど その間、胸の高鳴りを抑えられなかったわ・・・。 でも中々来ないし・・・だから、女を待たせやがってと思って 説教しに脱衣所に行ってみたの。 そしたら半裸の彼がタオルで股間を隠してじっとしてたの。 もちろんアソコは立派に自己主張してたわ」 「準備万端なのに・・・なんで入らなかったの?」 「『下心丸出しで、みっともない』っていう情け無い理由よ。 イラッときたから、抱きたいから混浴したんじゃないの!? ってその場で正座させて説教してやったわ」 「ローマらしいわね・・・で、結局セックスはしたの?」 「・・・したわよ。あの説教が効いて、お互い吹っ切れたの。 後は勢いに任せて体を重ね合ったわ」 「それで?それで?」 「もう・・・姉さんったら」 リットリオはローマが少々引くくらい目を輝かせてローマにその後を尋ねる。 「提督に風呂まで引っ張られてキスして、そのまま。 一つになった瞬間の事は、正直に言うと良く覚えていないの。 大分のぼせていたし。突き入れられる度にバシャバシャ水音を立てて 彼を抱きしめて、気持ち良過ぎて何がなんだか分からない状態だったわ。 でも、最後に私の名前を呼びながら中に出された時のあの感覚・・・ 心も体も限界まで満たされて、幸せで死ぬかもしれないって初めて思ったわ・・・」 全て語り終わる頃、ローマは満面の笑みだった。 「ローマの顔、とっても幸せそうな顔してるわ」 「ふふっ、今はね、彼と居るのが私にとって一番の喜び。 頼りない所もあるけど・・・日本に来て、提督に逢えて、本当に幸せよ。 他にもね、人気の無い所だったら、提督にジロジロ見られても 嫌では無くなったの。それでね、それでね・・・」 あの堅物のローマが、幸せに満ちた笑顔で語り続けている。 (心配する必要・・・無いみたいね) ローマの幸せを聞きながら、リットリオは願っていた。 妹の幸せが永遠に続きますように・・・と。 「これで私の話は終わり。さあ、次は姉さんの番よ」 さっきの惚気顔から一瞬で、いつもの冷静なローマの顔に戻る。 眼鏡も片手で「クイッ」と整えて。 遂に姉リットリオの惚気話が始まろうとしていた・・・。 リットリオの惚気話 16-817に続く。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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527 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 11 08 17.82 ID pWbXPwmOこのスレでいろいろ読んでるうちに自分でも書いてみたくなったけど、文才ってどこに課金したら手に入りますか?528 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 11 51 17.48 ID oj2kf4w1 527とりあえず気にせず全力で書いて投稿でいいと思うよ文章のうまい下手よりこんなネタで萌えましたドーンってのでいいんじゃない?文章下手だから偉そうに言えないけど個人的にやるといい作品になるんじゃないかなーと思ってる作業・艦娘の言動や史実から性格や人間関係などを考察(誰にどういう感情抱いて接してるかとか性格や考え方などプロファイリングすると意外と楽しいw)・ついでに提督や舞台背景も考える(テレビCMの登場人物ですら名前や経歴があるらしいw某腹痛薬のCMだと「おなか」さんとねw)・こうすると楽しい!萌える!エロイ!など何を表現したいのか的を絞ってみる。というか妄想する(シチュエーション次第では小ネタでも妄想膨らんで楽しいw)・全文書いた後それぞれの登場人物になった気持ちで何度も読み直す(分かりづらかいとか、こうするとより伝わってせつないかも!みたいなことを結構思いつく)・慣れてきたら「地の文」の表現方法を試行錯誤してみる(官能小説とか地の文だけでおっきするw)529 名前:6-632[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 12 47 13.01 ID xQ4WoVrI 527俺は文章力より妄想(想像)力だと思う俺の文はクソでかつ、提督視線なのはその時の提督を降臨と言うか憑依させてその情景を想像し実況する書き方してる逆に言えば一発勝負で推敲も修正もしないだから誤字、脱字はしょっちゅう 実は昨日のヴェールヌイの話は響視点も想像してた だから、最後はああなった 汚い話し、エロシーン書くときは勃起させながら書いてるし シリアスなら泣きながら書いてる 提督やキャラになりきる、ロールプレイの要素が大きいと思う つまり、仕事中に思案してるって事は、仕事中にトリップしてる事を意味し… さて、午後の業務行ってくるでち 547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 19 28 35.56 ID HP+iBQsh 527SSを書くときは俺はこんな感じ。1.書きたいネタ・シチュをまず用意。(例:比叡と酒盛りやってお互いちょっと酔っ払ったところで色々ぶっちゃけていい雰囲気になりたい!)2.そのネタ・シチュを実現できるお話の大枠を設定する(例:深夜まで秋イベントの資源回復計画の残業・イベントの慰労も兼ねて週末だからと少々強引に誘うとかどうよ)3.登場人物の立ち位置設定(提督:金剛姉妹に頼りっぱなし、でも実は比叡が一番好き 比叡:秘書艦、お姉さまLOVE、でも提督への感情とは別物…このカプは滾る!)4.以上の設定でお話を脳内でスタートさせ、その様子を文章で記録。その際細部の設定も適当に作る(例:飲む酒の種類は?それはどこから手に入れた?その準備をしてる時比叡は何やってる?等々)5.推敲(比叡はこんなこと言わない!(一人称等に注意)や誤字修正等)して投下あと、抜ける濡れ場を書くスキルはまた別物だなぁ…俺は某eraいゲームのお気に入り口上を参考にして書いてるけど548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 20 42 23.14 ID c5MQbS+tキャラクターのセリフとかは他の人物とかの関係性とかでも結構変わるからなあ何でもかんでも提督とか司令官とか呼ばせりゃいいってもんでもないと思う(階級的に提督じゃないのに提督と呼ぶ人はわんさかいるけど)夫婦間での時間でさえ提督とか呼ばれたらなんだかなあ……って感じだしゲーム中だとキャラごとにプレイヤーをなんて呼ぶかは決まっているのはゲームの都合上の問題だろうけど549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 20 56 50.80 ID XacPMXP0 548どっかのカップル板のまとめサイトだかでみたんだけどスレ主「高校時代の彼女(後輩)と結婚したけど結婚後もずっと先輩呼びされてる」というのを見て「ああ、なんか良いなそういうの……」って思う俺がいるから人それぞれだと思うよでも、「提督」ってのは役職名だから「先輩」呼びとはちょっと趣が違うかもね551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 21 48 43.42 ID 2VooPPFm 549職場結婚して家庭内でも課長呼ばわり的な550 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 21 47 36.50 ID Cogl9iaWあれこれ考えるのが苦手という人は頭の中に映像を流してそれを記述するというのも手二次創作みたいに登場人物がどういう人間か説明しなくて良い場合には比較的楽な手法595 :名無しさん@ピンキー:2014/02/18(火) 07 33 57.29 ID zs55Tv3y短編中編はインパクト勝負の所もあるので、絵になるような印象的なシーンとラストシーンの2点を先に思いつけたなら 後はそれに繋がるように設定と流れを考えていくと書き上げやすい、最近の自分の書き方はほぼそんな感じ その場合、開幕は好きに選べるけど終幕と何らかの共通点をもたせると収まり良い感じで個人的に好み なお例のシーンは五感のフル使用を意識すると割と良い感じになる模様 特に味覚と匂いの描写はなかなかの破壊力 596 :名無しさん@ピンキー:2014/02/18(火) 13 00 53.88 ID ZBciYYr2思いついたネタをメモ帳に書き連ねて、 ある程度溜まったらあれとこれを組み合わせたら話としてつながるなあ……ってなって、 最初にまず書き出すと芋づるのようにある程度までどんどんキーボードを叩ける オチが思いついたらそこを目指して書き進める まずは勢いが大事で、書き上げたあとで客観的に読み直して推敲してる 709 :名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 06 14 52.95 ID wO7gpcVH あと誰視点で書くのかも重要だよな 提督視点、艦娘視点、第三者視点、神(両者の心の声描写付き)の視点、それぞれが混ざるとこんがらがる 最低でも段落ごとに統一したいね ↑の例を借りさせてもらうと、明らかに提督視点で書かれているのにRJちゃんの心の声が混ざると読者が混乱する 気に入ったSSの艦娘視点ver.とかを書くと練習になると思うよ 753 :名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 10 21 42.85 ID SI/X24Q4 地の文は2、3行で1行空ける 「」は前後を1行空ける 「」の前にキャラ名をつける ←省略可 例 地の文地の文地の文 地の文 地の文地の文地の文地の文 A「」 A「」 B「」 地の文 地の文 地の文
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以下、陵辱&輪姦&NTR要素注意! 繰り返す、陵辱&輪姦&NTR要素注意! 警告に該当する者は直ちに当海域を離脱せよ! ========= 「ぁうっ、うぁぁっ!? あぐっ! うぅぐぅぅっ、あぁああっっ!!」 ウラジオストクの寒い夜。 分厚い塀に隔てられた軍事施設の中で、場違いな日本語の悲鳴が谺する。 「オラオラァ! しっかり腰振らんかァ、賠償艦!」 熊のような体格のソ連将校が、ウォッカの匂いの染みついた巨体を、白く小柄な響の裸体にのし掛からせている。 「ううっ、やっ嫌っ……! ひっひぃっ、あぐぁぁあっっ!?」 無毛の幼い割れ目を、ドス赤黒い露助巨根が裂ける直前まで拡張し、容赦なくゴスゴスと切削していく。 そのたびにぶちゅ、ばぷっと下品な音を立てて漏れ出す黄ばんだ精液の量は、 すでに響の中に濃厚なソビエト産ザーメンが何度も何度もぶちまけられていることを物語っていた。 「しかしガキのくせに処女じゃないとはなー、中古艦寄越すたぁナメやがって、日本人め」 響の頭を無遠慮に掴み上げながら、もうひとりの軍人が唾を吐く。 「まあいいじゃねェか。そのぶん奴らから寝取る楽しみが実感できるってモンだ」 「違いねェ! おいヒビキとかいうの、お前のロリ穴開通式は誰にしてもらったんだ? 日本の弱っちい司令官かぁ?」 その下卑た言葉に、壊れた人形のようにされるがままだった少女の瞳に、理性の灯火が再び灯った。 「し……司令官はっ、私の司令官は……!」 鎮守府で過ごした、あの輝かしい日々。誇り高き戦いの日々。そして心を通じ合わせた最愛の提督。 体をいくら蹂躙されようと、その大切な思い出までは穢させはしないと、青銀の瞳が反抗の光を宿す。 「君たちのようなクズとは、違うっ……私を、大事にしてくれた……愛してくれた、んだ……!」 だが、一拍の沈黙を置いてそれに答えたのは、熊というより豚を思わせる不快な哄笑だった。 「ぎゃはは! なに言ってンだこいつ! ガキが色気づきやがって!」 「いいかァ、その司令官サマが軟弱だからてめーはこうして売られたんだよォッ! おらちょっと黙ってろォ!」 「……むぐぅぅっっ!? うぶぅぅぅっ!!」 頭を掴んでいた将校が、イボつきの凶悪な男根を無遠慮に突き入れて小さな口を塞ぎ、そのまま無理矢理前後する。 「ふんふんフン! おぉっほう、たまらんぜぇ、ほっそい喉マンコがチンポを締め付ける感触はよぉ~!」 「司令官サマの黄色いチンポと比べて俺のはどうよ、ってあぁ答えられねーか、Извините(すまねえな)!」 上下の穴を野太い剛直に貫かれ、体ごと激しく揺すられるストローク、愛情の欠片もない欲望まみれのピストン。 まるで幼い体を赤熱した鉄の杭で串刺しにされているような苦痛と屈辱が、酸欠状態で朦朧とした響の脳を灼いた。 「こいつら艦娘には人権なんざ無ぇからなあ! ましてや、どうぞ好きにして下さいって寄越された賠償艦だ!」 「ブッ壊しちまうまで使い込んで、老朽化で魚雷処分しましたとでも報告しときゃいいからなぁ!」 腐りきったセリフに乗せ、ちっちゃな子宮口をガンガンと手荒くノックし、口までも性器に変えていく、二本の肉凶器。 もはや響は、洋上の嵐のようなその猛威にただ翻弄され、なすすべなく未成熟な体を蹂躙されるがままだ。 「おっおおっっ! ガキマンコがいっちょまえに締めて精液ねだりやがるぜ、出るぞぉぉ、また射精してやるぞぉぉ!」 「んんっっ!? んうぅぅぅーッッ!!? んーうぅぅっっ!!」 おぞましい射精の前兆を、ぷっくりとチンポの形が浮き出すほど犯されたお腹の中で感じ、声にならない悲鳴をあげる響。 だが、か弱く暴れ回る細い腰を、毛むくじゃらのごつい腕ががっちりとホールドし逃がさない。 「こっちもブチまけてやるぜぇぇ! てめぇが誰の艦か、しっかりこってりマーキングしてやらんとなぁぁ!」 青みがかった銀髪をわしゃわしゃと荒々しく掴みながら、喉奥をずぽずぽとえぐるイラマチオもそのスピードを増す。 響にとってなお恐ろしいのは、こうして連日ぶつけられる欲望に、強要される下卑た行為の数々に、 自分の肉体と精神が順応しつつあることだった。心までが、この状況を諦め受け入れつつあることが、何よりも怖かった。 (嫌、嫌だ……! たっ助けてくれ司令官っ、このままじゃ私が……つ、造り替えられてしまうよぉ……!) 「うおぉぉぉっっ! Да(いいぞ)! Да! ソ連軍人様の有り難い精液でしっかり孕めよォォォォ!!」 「конец(イクぞ)! オラ舌出せや! タンパク燃料くれてやるから感謝して浴びろォッ!」 どぶゅるるるっっ……どびゅぶぶぅうっっ!! どぐんっ、びゅくんっっ……ごびゅんっっ! どぐくんっ! ぶばっっっ! びゅちゅっ! どぴっ……ぐびぴっ……びちょおぉ! べちょにちょぉぉっっ……どろぉぉっ……! 「あぶっ、ぶはっ! うっゲホッ……あっ熱っ、うあぁぁあぁあっっ!? いやだっ、もう嫌だぁぁぁぁっっっ!!!」 どぐんどぐんと、好きでもない中年男の大量精液が胎内に押し入ってくる絶望的な感触。 顔や髪にも、ねっとりと黄ばんだ臭い白濁液がほぼゼロ距離で撒き散らされ、二度ととれないような汚臭を染み付ける。 「ふう~、出した出したぁ~。日本産マンコはやっぱ締まりが良いぜ、やるじゃねぇか賠償艦ちゃんよぉ!」 「ぐへっへっ、これからも俺達がみっちり改造してやるからなぁ。チビな体がボテ腹になンのが楽しみだぜぇ」 ごぽぉん……っと、太い剛直が抜き出され、すっかり広がってしまった幼い女性器が、 痛々しく充血した割れ目から、ぷるぷる震えるゼリー状の汚汁を湯気とともに力なく吐き出した。 「あ、あぁぁ……っはぁ、ぁ……うぁ……あ…………」 放心した響をよそに、精液注入を終えた男は床に落ちた軍帽を拾い、体液でどろどろに汚れたペニスをゴシゴシと拭う。 あの懐かしい鎮守府で、司令官がその帽子の上からよく頭を撫でてくれたことを、響はどこかぼんやりと思い出していた。 「おい、お前は今日からヒビキじゃねえ、Верный(ヴェールヌイ)だ。その精液臭ぇ日本の服と軍帽も捨てとけよ」 「ゲハハッ! 確かに肉便器艦としちゃ“信頼できる”性能だからなァ!」 「明日からはケツ穴もみっちり近代化改修してやるからなッ! 覚悟しとけや!」 異国の軍人たちの手で、全身を真っ白に染められた、かつて響と呼ばれた艦。 だがその色は、北の海に降る美しい雪の白ではなく―――。 (暁……雷、電……みんな、すまない……私は、もう、戻れない……みたい、だよ…………しれい、かん…………) ========= 「―――みたいなことになったらどうするんだ!? 俺は絶対にお前をこれ以上改造しないぞォーッ!」 「えっと、そのなんというか……(ドン引き)」 「わざわざ変な紙芝居作られて朗読されても! あとムダに長いし!」 「ひとことで言うと考えすぎだよ司令官。どれだけ想像力が負の方向にたくましいんだ」 「だいたいアンタ、賠償艦のイメージが変に歪んでない?」 「そもそもソ連の皆さんに失礼なのです」 「いやロシア男がイク時にダー!ダー!言うのは本当だって!」 「なにそのどうでもいい豆知識……」 「まあ、安心してくれ司令官。私はヴェールヌイになってもずっとここにいる。離れて行ったりはしないさ」 「う……うぉお……ひ、響ぃーっ!(がばっ)」 「はいはい、よしよし」 今日も 鎮守府は 平和です。