約 14,405 件
https://w.atwiki.jp/gspink/pages/131.html
5 話は列車事故があった日の夜までさかのぼる。 彼らの死を春美に伝えるのは、糸鋸の仕事だった。 本来は事故を担当した警官のすることだったが、 見も知らぬ他人にそんな事実を突きつけられる幼な子のことを思うと、糸鋸は居ても立ってもいられなかった。 逃げ出したい気持ちも無いわけではなかったが、かといってこんな春美を放っておけるような男でない。 そういう役回りをかって出なければならぬ損な性格だったが、そんなことは本人にはどうでもよかった。 糸鋸にはただただ目を見開いて呆然としているこの少女に、かける言葉が見つからない。 (元気を出すッス) (いつかはいいことあるッス) (ふたりもハルミちゃんを見守ってるッス) …どれもこれも薄っぺらい。 何を言っても彼女の傷口を拡げるばかりだということは、いくら彼でも分かっていた。 「…」 「…」 その事実を告げてから、しばらくふたりは沈黙の中に居る。 もっと泣いたり喚かれたりする覚悟を糸鋸はしていたのだが、春美は思いのほか大人しかった。 (いや…) おそらくは、身内が同時にふたりも死んだという現実感が湧かないのだろう。 事件のことを糸鋸が口にする前から彼女には既に分かっていたようだったが、 春美はずっと塞ぎこんでしまっている。 (一体どうすりゃ…いいんッスか?) 帰る家に家族が居るなら家に送ればいいだろう。 だが、母親が獄中に居る今…死んだ真宵が残されたただひとりの肉親だったと聞いている。 こんなとき母親に会わせるにしても、面会時間はとうに過ぎている。 そもそも綾里キミ子が投獄された直後は実家のある「倉院の里」で遠縁の親戚が面倒を見ていたハズだが、 後に真宵のもとに飛び出してきたところを見る限り、それもうまい話ではない。 犯罪者の娘として、その家で何があったのかは想像に難くなかった。 だいたい、真宵の死が連絡されているのに署に出向きもしない連中になど任せておけるものか。 身寄りがなければ児童課にまわし相応の施設を手配させるべきなのだろうが、 糸鋸は、成歩堂龍一のもとで共に同じ事件に立ち向かったことさえあるこの娘を、 「ハイそうですか」と投げ出すことも出来ずに居る。 春美自身のこともあったし、また成歩堂への義理にもとることはしたくなかった。 御剣検事にも相談したかったが、彼が同情というものを人一倍嫌う性格なのは分かっていたし、 何より御剣は御剣で成歩堂の死を受け入れることで精一杯だろう。 少なくとも先ほど見た帰宅する彼の背中はそう言っていた。 実際彼は後に消息を絶つことになるのだが、糸鋸にはとうにその予感があったし、 その気持ちもよく理解できるものだった。 蛍光灯の切れかかった薄暗い面会室の中でふたり、ただただ重い沈黙が続くばかりであった。 「刑事さん…」 「ん?」 やっと、春美は声を上げた。 「あの、私…お家に帰ります。ベランダの洗濯物、片付けなきゃ」 と言うことは、彼女のいう「家」とは倉院の里ではなく、 事務所近くにあるマンションの一室だろう。しかし、そこには誰も居ないはずだ。 …そこに「帰る」と言う。 「こんな遅くまで…ごめんなさい」 そう言って、春美は力なく椅子から立ち上がった。 フラフラしているようだった。 「…送っていくッス」 これからどうするかは、明日から考えれば良いだろう。今ひとりにさせるのは心もとなかったが、 かといって糸鋸にはどうすれば良いか皆目検討もつかぬ。 むしろ、一晩くらいそっとしておくべきなのかもしれない。 「出口脇に駐車場があるッス」 子供の足で歩くには少し距離があるし、この時間ならクルマの方が早いだろう。 おもてに停めていた灰色のビートルを見て、春美は一言、 「刑事さんの…コートみたい」 と言った。 「ぼろいッスかね」 なるほど確かに古臭く色も形(ぶつけた跡がある)も垢抜けないクルマだが、 それでもコートと同じで彼が気に入って使っているものだった。 (そういえば…この子、最初は自分の名前『おひげの けいじ』だと思ってたッスね) おそらく狩魔冥の「ヒゲコート!」という罵りが、春美にとってよほど印象が強かったのか、 初対面からしばらく彼はそう呼ばれていたのを思い出した。 自分はこのクルマやコートと同じで、いつでもそういう野暮ったいイメージなのかもしれない。 ちょっと決まり悪そうに糸鋸がボリボリ頭を掻くと、春美は初めてクスッと笑みを漏らした。 だが、その瞳は未だにどこか虚ろだった。 ふたりは、車内でも口を開かなかった。 バサバサ…という癖の強い空冷エンジンのこもった音だけが聞こえている。 やがてマンションの前に到着し春美が降りようとした時、糸鋸は言った。 「ハルミちゃんは、もう眠いッスか?」 「えっ?」 春美には糸鋸の言う意図が分からない。 「もし眠くなければ…洗濯物を取り込んだら夜のドライブ行くッス。 こういう時は、疲れるくらい遊んだ方がいいッス」 「…」 春美は少し考えてから、 「ありがとう、刑事さん。でも、私…」 糸鋸はチッ、チッ、チッ…と御剣検事の癖を真似て指を立てて舌を打った。 「遠慮はいらんッス。自分も今夜はジッとしていられないッス」 と言ってウィンクする。 本当は、書類整理の仕事がまだ残っていた。 春美は笑いながら(それも力ない表情だったが)、 「それじゃ、お願いします…」 と言った。 「ッス。ここ駐禁だから、クルマの中で待ってるッス」 「はい。じゃ、すぐ戻って来ますね」 ビートルのドアを閉め、春美はトタトタとマンションの中へ駆けて行った。 … …… ……… 15分以上が過ぎた。 (ベランダの洗濯物と言っても…けっこう量があるんッスかね?) 最初のうちは呑気に構えていたが、 灰皿に吸殻が2つ3つと増えていく間に、糸鋸はだんだん不安になってきた。 まさか…たかだか8歳の子供が、いくら打ちのめされているとはいえ自殺なんて考えはすまい。 (…自殺!?) 糸鋸はハッとなって立ち上がろうとして、クルマの天井に頭をしたたかにぶつける。 (まさか…いや、しかし!) 痛む頭をおさえ、糸鋸は必死に考えた。 一度そう思い始めると、不安はどんどん募るばかりである。 たまらずクルマを飛び出して、刑事は一目散にマンションの中へと駆け込んだ。
https://w.atwiki.jp/gspink/pages/141.html
15 須々木マコとの面会を申し出たものの、聴取を取り終えるまでいくぶん時間がかかるということもあり、 糸鋸はまず個人的に捜査を進めることに決めた。 休日返上で、さらに授業参観も中途半端に打ち切ってしまったことが春美に対していささか申し訳なさもあったが、 こういう事情では仕方あるまい。…そう思うことにする。 検事室を出て殺人現場であるレストラン「ルージュ」に足を運びながら、糸鋸はため息をついた。 (つくづく運のない子ッス…) 綾里家の女達にせよ冥にせよ、自分の周囲(…と言っても、自分のものではないが)の女性はみな不幸に陥ってしまうのか。 現場はあらかた検証を終えた後で、 キッチンの片隅で人がたに貼られたテープと床・壁に付着した血痕が生々しかった。 すでに固まってしまっているが、 血痕というよりは血の海に被害者の体がうずもれていたと言うのが正しい。大変な出血量である。 犯人はここで神楽イサオの腹部に深々と包丁を刺した。 包丁はこのキッチンにあるものだったらしい。 後にあがった報告書の司法解剖結果によれば創傷は腹部大動脈まで達しており、瞬く間に失血死したはずだという。 刺されるまでの間に抵抗した形跡もなく、不意を突かれて即死したと見るのが正しい。それは検死を待たなくても明白だった。 被害者の神楽イサオは、まさか目の前の人間が自分を刺すつもりだったなどとは夢にも思わなかったのだろう。 …だとすれば、なるほど顔見知りの犯行ということになる。 少なくともこの建物に出入りしている関係者には違いない。犯行時に包丁がどこにしまってあったにせよ、 物盗りなどによる突発的な犯行とは考えにくかった。 そして犯人は包丁を被害者の体から抜いて、裏口から出た。 むろんその手は血まみれだったはずだ。 なぜ包丁を持って裏口を出たのかは分からない。 分からないが、尋常な精神状態ではなかっただろうからそう留意する点ではないだろう。 ただ、血に濡れた包丁を手にしたまま表通りには出られない。 そこで犯人は自分の指紋を持っていたバンダナで拭った。 むろん、その際バンダナに血液も付着しただろう。 しかしその時その場で犯人がそれに気づいていたか否かは分からない。 なにせ、容疑者である須々木マコはそのバンダナを持っていたのだから。 (…?) 糸鋸は、どこか釈然としない。 バンダナは紛れもなく須々木マコのものらしい。 先に聴取をとったレストランの同僚の話によると、その日の彼女はそのバンダナをして出勤していたらしい。 (そして家に帰り着き、そのバンダナに血が付いてたことに気づい、慌てて洗い落とそうとした…と) 捜査班は大方のところでそう目しているようだが、 実際のところ須々木マコの取調べが終わらない限り分かるまい。 (…しかし) それだけがこの言い知れぬ不快感のもとだろうか? 糸鋸には、分からなかった。 「この店も、もう終わりですかね」 不意に声をかけられ、糸鋸は驚いて振り向いた。 その人物はやや疲れた表情はしているものの、ガッチリした体格の中年だった。糸鋸と良い勝負かもしれない。 ついさっき目を通した資料に写真が載っていた、 このレストランのオーナー紅木(あかぎ)コウイチである。 資料では42歳の厄年ということだが、写真で見るよりもいくぶん若く感じられた。 落ち着いた物腰ではあるが、もともと童顔なのか自分と同じか或いは2~3年上という程度にしか見えぬ。 今しがた関係者の聴取を終えて来たのだろう。 もちろん現場を荒らされるわけにはいかないので、警官と同行している。 「ああ、キッチンがこんなになってしまっては…改装したってお客さんはもう寄り付かないだろうな」 そう言って嘆息つく男の顔は、しかし身内に死人が出てしまったことに対してあらわす表情とはとても思えず、 糸鋸はいぶかしげな顔をしながら「お気の毒ッス」とだけ言った。 こういう男は、あまり好きではない。 むろん平気に見えるというだけで、実際のところ心穏やかであるはずがないのだが、 (それにしても…) と糸鋸は思う。 開口一番に店の行く末のことが出てくるあたり、尋常な精神のもちぬしとは言いがたい。 シロウトさんであればその日くらい少しは沈痛な面持ちをしてみせるのも死者に対する礼儀ではなかろうか? 糸鋸のそんな表情を見て取ったのか、紅木は別段慌てるふうでもなく言葉を付け足した。 「いや、前々からおかしなコだとは思っていたんですがね、まさかこんなことしでかす女だとはつゆ知りませなんだ。 …今日初めてお聞きしたんですが、なんでもそちらの署をクビになった婦警だったと言うじゃありませんか。 まったく、世の中色々な人間がいるものです。殺された店長は気の毒でしたがな」 自己の人間性を弁護したつもりなのかもしれないが、それこそ語るに落ちるというものだった。 「彼女は研修時代の後輩ッス」 糸鋸はにべもなくそう言って、被害者の位置から点々と落ちている血痕を追いつつ裏口を出た。 (ここで包丁が見つかった、と…) バツ印に貼られたテープの場所から、ふと顔を上げると、そこはすぐ表通りだった。 (なんだ、人通りのある場所まで目と鼻の先ッス) 「包丁が捨てられていた」と聞いていたので、もっと人の目につかなさそうな裏路地を想像していたが、 実際はそういうわけではなく、かなり人間の目に触れるはずだった。 …無論そこは魔都・東京である。 例えそこに被害者の死体そのものがあったとて関心を示す人間など居なかったやもしれない。 だが、そうであったにせよわざわざこんな目に付くところに凶器を捨てていったのはなぜか? 糸鋸にはそれがどうにも不思議でならなかった。 いずれ須々木マコの話を直接聞いてみなければなるまい… 決して頭脳派とは言いがたい糸鋸も、この時ばかりは順序良く勘の冴えた仕事をしていたと言ってよい。 この野暮ったい刑事の抱いている疑問ひとつひとつが真実に結びつく小さな糸口であることは、まだ彼自身知る由もなかった。 須々木マコと面会をするのは、思いの他手間取るものだった。 ひとつには、糸鋸の上司の小言があった。 「…糸鋸くん。キミもねぇ」 夕方になって署に帰るなり署長に呼び出しを喰らい、 そんな出だしで1時間もの間クドクドと取り留めの無い説教を聴かされたが、 要するに「自分の担当以外の仕事に口を挟むな」ということらしい。 「警察というのはひとつの組織だからねぇ…人と人の和を崩すような行為は慎んでくれんとなァ。 いまの担当班だって皆頑張って捜査しとる。 それに…なんというか、キミは須々木くんの個人的な知り合いだというじゃないか。 元婦警の犯行ということで、マスコミも躍起になっていることだし… キミも一応は大学出のキャリアつきなんだ。こんなところでつまづきたくはないだろう?」 「…」 この署長は、御剣検事が逮捕された時も(そして、以前の事件で須々木マコが逮捕された時も)同様の事を言っている。 そして、彼らが無実の罪であったことが証明された今でもぬけぬけとこんな事を言ってのける。 言うことはもっともらしいが、物事の解決を第一に考える人物の行為ではなかった。 もともと糸鋸は、事なかれ主義でお上の機嫌伺いしかできないこの無能な上司があまり好きではなく、、 反論こそしないもののただ黙ってその言葉を聞いている。 そんな気持ちが先方にも伝わるのだろう。いっそうダラダラとした無駄な時間ばかりが費やされていった。 「…署長、もうそのくらいで良いでしょう?」 署長室に入ってそう言ってきたのは、何食わぬ顔をした冥だった。 「聞けば、容疑者は刑事のかわいい後輩だったとか。 プライベートな時間をつぶしてまで捜査に協力するなんて、けなげではなくて?」 (げっ…) 糸鋸は顔をしかめた。 もともとこの事件に引っぱりこんだのは冥ではないか。いけしゃあしゃあと、よくもまぁ… 「む…しかしだね、狩魔検事」 署長も、冥にはどうも頭のあがらないところがあった。 「糸鋸刑事は以前彼女を冤罪で逮捕してしまったことを気にしているのでしょう? 気の済むようにすればいいのよ。もっとも…」 冥はそう言いながらフフ、と笑みを浮かべ、 「実際に須々木マコが殺人を犯してしまったとなっては、かつての事件が本当に冤罪だったのかどうかも怪しいけど」 と、意地悪く言った。 「そ、それはそれで困る…たしかに」 成歩堂龍一が弁護士として腕を振るった伝説の2年間、それは警察の権威が最も失墜した時期である。 犯人が二転・三転するたびに世間から糾弾されるのは彼らだった。 そのうえ、その時法廷で無罪を勝ち取った須々木マコが実は殺人犯だったとすれば、 今度はその時逮捕された浪人生が冤罪だったということになる。 再び「警察の捜査ミスだ」とマスコミが騒ぎ立てるのは目に見えていた。 …そんなこんなで渋る署長になんとか了解を取り付けて、糸鋸と冥は署長室を出た。 「助かったッス」 糸鋸はムスッとした顔でつっけんどんにそう言って、苦笑する冥を後に取調室へとむかうのだった。
https://w.atwiki.jp/gspink/pages/140.html
14 小学校の廊下をひた走りに走りながら、冥の怒声が糸鋸の耳に響く。 「糸鋸刑事、何をしているの?携帯の電源切れてたわよ!」 電話がつながるなり浴びせられた言葉がそれだった。 「娘の授業参観だったッス」 来客用の下駄箱に腰を下ろし、携帯電話片手に靴を履きながら答える。 …やはりリモート・ベルを持ってきたのは正解だった。 「事件ッスか?今日の担当はどうしたッス?」 「○○区のXX番地のレストランで起きた殺人事件よ。 既にB班が出動して容疑者を逮捕したわ」 「?」 捜査の担当者が人手不足で自分が借り出される、というのならともかく、 それでは非番をつぶす意味が無いではないか。 疑問に思いながらも、しかし冥が意味の無いコールをするなど考えられなかった。 玄関を飛び出しながら、「…それはどういう……」 と尋ねようとしたところで、 わぁっ!! …と歓声が聞こえ、糸鋸は思わず振り向いた。 2階にある春美の教室の窓から子供達が顔を出し、玄関を出た糸鋸の背中へ一斉に「刑事さん頑張ってー!」 「はみちゃんのお父さーん!」「かっこいいー」と口々に声を上げているのだった。 悪い気はしなかったが、今はそれどころではない。 小さく手を振りつつ、再び身を翻して校庭脇の駐車場に停めたビートルに向かう。 「…どういうことッスか?」 次の瞬間、電話口で聞かされた冥の言葉は糸鋸が予想だにしないものだった。 「…容疑者の名は須々木マコ。ここの元婦警だったわ」 「なっ」 糸鋸は驚きのあまり言葉も出ない。 「とにかく、署に来れば分かる…いそぎなさい!」 そして通話が切れた。 所轄署の地下駐車場にビートルを飛び込ませ、刑事は息切らせながら冥のもとへと走った。 「成歩堂龍一の法廷記録で見覚えのある名前だったから調べてみたのよ…。 あなたの後輩だとも聞いているわ」 そんな前置きは、糸鋸にはどうでも良い。ただ情報が欲しかった。 「どうして須々木くんが…?」 冥の話によると、事件の概要は以下の通りである。 今朝未明、須々木マコのがウェイトレスとして働いているレストラン「ルージュ」のキッチンで、 店長の神楽イサオ(32歳)が刃物で刺されて死亡しているのが発見された。 死亡推定時刻は午前2時から3時半にかけてと思われる。 昨夜、1時30分まで閉店後の片付けをしていたという須々木マコが、容疑者として逮捕された。 本人は「片付けが済んだ後、まっすぐ帰宅した」と供述しているが、はっきりとしたアリバイがなく、 また関係者の言より被害者が須々木容疑者にしつこく交際を迫っていた事実が明らかになり、 捜査当局はそのトラブルによって起きた犯行として捜査を進めている。 「そんなバカなっ!」 糸鋸は、いつになく声を荒げて言った。 「そんな事するようなコじゃないッス! だ、だいたいB班のやつらも…もとは同僚の須々木くんを……」 そこで、はたと詰まった。 …自分も、もとは同僚で後輩である彼女を自らの捜査ミスで窮地に追いやったことがあったからだ。 あの時は成歩堂龍一が居てくれたからこそ助かった。 だがもしあの時彼の弁護がなければ、真犯人が明らかになることもなく、 彼女は無実の罪で服役するはめになっていたであろう。…その後も殺人犯としての一生を過ごさなければならなかったはずである。 しかし。 …だからこそ、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。 「…ちょっと文句言ってくるッス」 そう言って検事室を出ようとする糸鋸に、冥はやや眉をひそめて言った。 「証拠があるのよ」 「…えっ!?」 糸鋸は驚いて振り向いた。 「犯行現場には何も残されてはいなかったの。…凶器の刃物も、ね」 「それじゃ、やっぱり須々木くんが犯人かどうかなんて…」 「黙って聞きなさいっ」 ――――バシンッ!! 「ぎゃっ」 ひさびさに鋭い鞭が一閃した。 「凶器は調理用の包丁。現場にはなかったけど、すぐそばの裏通りに捨てられていたわ。 『ルージュ』のキッチンにあるものと断定した。…でも、犯人の指紋は拭き取られていて 検出できなかったの」 「拭き取られていた…?」 引っぱたかれた箇所を涙目になってさすりながら、冥の言葉を繰り返す。 「そう、犯人はまず被害者である神楽イサオを刺殺したあと、あわてて裏口を出た。 でも血のついた凶器を持ったままオモテ通りを歩くわけにはいかない。 そこで持っていたバンダナで包丁をひととおり拭いたあと、 適当な場所に刃物を捨ててその場を去った…ということね」 「バンダナ…ッスか?」 糸鋸はその具体的な名称を聞き、いぶかしげな眼差しで冥の顔を見た。 「そう。…被害者の血が付着したバンダナが、須々木容疑者の部屋から発見されたわ」 「―――まさか!?」 「嘘じゃない。しかも、なんとかして血を落とそうとしていたみたいね。洗濯した後があったの」 「…」 「どう?これでもまだ須々木マコが犯人じゃない、って言えるかしら?」 「……」 糸鋸には何も言うことはできない。 あの娘が殺人を犯すことなど想像することもできないが、 とはいえそれだけの証拠品を覆す術など果たしてあるのだろうか? 須々木マコがななぜそんなものを大事に持っていたのかは理解に苦しむが、 誰の目から見ても決定的と言わざるをえない。 「…ひとつ聞いていいッスか?」 糸鋸は、おずおずと冥府に尋ねた。 「この事件を担当しているのは別班ッス。そして、これだけの証拠が揃ってるッス。 …それなのに、どうして自分を呼ぶ必要があったッスか?」 質問に質問を返すカタチになってしまったが、実際糸鋸にはそれだけが解せなかった。 聞く限り決定的な証拠が出揃っているではないか? 冥の好きな「カンペキな」証拠というやつだ。何を疑うことがあろう? しかし冥は目を伏して、「さぁ?どうしてかしら」というばかりであった。
https://w.atwiki.jp/gspink/pages/128.html
2 ふたりは食事を終え事務所を出た。 成歩堂達への置き手紙を書き、鍵もしっかり閉めたのだが、 春美は少し後ろを気にしているようだった。 「留守電にしたけど…良かったんでしょうか?」 つくづく生真面目な娘だな、と糸鋸は思う。 「大丈夫っス。ナルホドくんだって1時間くらいで帰ってくるッス」 むしろ法律事務所に電話をかけて小さな女の子が出る方が、よほど驚くような気がする。 「それに…ハルミちゃんもたまには悪い子になるッス」 いつもそんなじゃ疲れるッスよ、と言うと、春美は「うふふ」とイタズラっぽく笑って、 「お留守番さぼって刑事さんと映画です。今の私、悪い子ですか?」 糸鋸はウム、と頷いた。 もうすぐ春なのだが、3月初旬の風はまだ冷たい。 (それにしても…) 糸鋸は並んで歩くこの子の姿を見て考える。 春美はこんな格好で寒くはないのだろうか? 上着は羽織っているものの、その霊媒師装束はまるでミニスカートのように短かった。 その白く伸びやかな足をさらけ出していて風邪などひきやしまいか、と。 (ん?) 春美が、歩きながらチラリとこっちを見上げてもじもじしている。 (…あ、そうか) いつになく勘の働いた糸鋸は、 「手、つなぐッスか」 と、左手をポケットからだして春美に差し出した。 「事務所から連れ出して、迷子にさせちゃかなわんスから」 からかうようにそう言うと、春美は、 「私、そんなに子供じゃ…」 と言いつつ素直におずおずと差し出された手を取るあたり、 糸鋸には如何にも可愛らしかった。 こんなふうに手をつないで街を歩くことが、春美には嬉しかった。 (大きい…) 大人の男の手のひらは、なんて大きく暖かいのだろう。 父親の居ない春美には、自分の小さな手を包み込んでくれる糸鋸のそれが、 まるで魔法のように感じられるのだ。 実際、街行く人々の目に、自分たちはどう映っているのだろう? (私にも、お父さんが居るって) 果たして見てくれるだろうか? 鈍い糸鋸にはそんな春美の思いには気づかなかったし、 気づいたところで独身の彼としては心外だっただろう。 だが、春美の彼に寄せる好意が(彼女のファザー・コンプレクスに基づいているものとはいえ)糸鋸自身の思うよりもはるかに大きなものであることは、 最初に記しておかなければならない。 映画は、この監督作品としては標準的な出来だった。 アクション有り、恋愛有りのありふれたものだが、 忙しい仕事続きだった彼にとって久々の映画だったこともあり、 まず満足の行くものだった。 (欲を言えば、もう少し泣かせて欲しかったッス…) この男、顔に似合わずメロドラマが好きだった。 「楽しかったですね!刑事さん」 映画館を出てそう話す春美は、ちょっと興奮気味だった。目がキラキラと輝いている。 子供向けのアニメ映画の方が喜ぶかと思っていたので、 こうも喜んでもらえるとは思わなかった。 自分がこのくらいの歳のときは特撮やドラえもんばかり観ていた気がする。 「楽しんでもらえたみたいで何よりッス」 嬉しくなって春美の頭を撫で撫でしてやると、 「そんなに子供じゃ…ないですってば!」 春美は頬をぷぅと膨らませたが、そういうのもまんざらではなさそうだった。 「…?」 ふと、春美が黙った。 「ん?」 糸鋸は急に物言わなくなった春美の小さな顔をいぶかしげに見ていたが、 彼女の目はボンヤリと虚空を見つめている。 「どうしたッスか?怒ったッスか?」 そう尋ねると、春美はハッと我に返り「いや…な、何でもないです」と答える。 「なら、お詫びにそこのケーキでも食べていくッス」 糸鋸が指差した先には、小さいがちょっと洒落たレストランがあった。 「そんな…映画だけでも悪いのに、刑事さん」 春美はそれは申し訳ない、という子供らしからぬ顔をしたが、 「なに、今はそのくらいの給料はもらってるッス。 それに、そこのレストランには知り合いが居るので、いつか行くつもりだったッス」 少し強引だったが、糸鋸にそう誘われると嫌とは言えない春美だった。 実際決して嫌ではないのだが、この時はなぜか妙な胸騒ぎがして、 好物のケーキと聞いても春美には食欲が湧かないのだ。 (何だろう?) 虫の知らせとでも言うのだろうか。 不安というにも漠然としすぎていて、春美にはその正体がつかめない。 (早く帰らなければならないような気がする…) ただの嫌な予感とはいえ、霊力の高い彼女にとっては信頼しうる知覚であった。 しかし、その知覚はこうも言っている。 「最早どうにもできない」 「ひとりよりは、誰かのそばに居ろ」 そして、 「受け入れろ」 と。 ハッキリとした言葉でないにせよ、それが一体何を意味する予言なのか… その時の春美にはまるで分からなかった。 ただひとつ、自分の中を誰かが通り抜けていったような気がした。 「いらっしゃいませぇ!」 店内に入ると、レストランにはそぐわない威勢の良い大声で挨拶が飛んでくる。 「こんちは…相変わらず、元気ッスね」 糸鋸がそう挨拶を返すと、奥から声の主本人も飛ぶようにやってきて、 「ああっ!せ、先輩!お久しぶり……ッス」 背すじをピンと伸ばし、びしっ!と、お盆片手に持ったまま敬礼するメガネのウェイトレス。 そのインパクト溢れる登場に、春美は思わず圧倒されて先ほどの不安など吹き飛んでしまった。 「癖が抜けないみたいッスね。マコくん」 糸鋸はそう言って苦笑いを浮かべた。 まあ、彼女らしいといえば彼女らしい。たくましくやっているようだ。 あの事件からこっち仕事が忙しくてロクに会うことも無かったが、 ひとまずは後輩の元気に一安心する糸鋸だった。
https://w.atwiki.jp/wlo5/pages/17.html
Oβ2日目 クエを少し進め、掃除機・採掘術・採集術を入手、夜は採集放置。 AM5 00 起きたら、Oβ一時停止が発表されていました。 器具の生産を開始。 ヤシのボール→低温窯→加熱炉→高温窯 →金敷き台→調和ボール →ペンチ→こて →糸鋸→卓上電動糸鋸盤→木工用旋盤
https://w.atwiki.jp/bagu/pages/14.html
ここには僕の小説を載せていきます。 どれも糞つまらないと思います。 おもに名作ゲームの小説を書いていこうと思いますが、 糞すぎて泣けてきます。名作を汚してしまって本当にすいません。 そんなものでもみるよ という人は、 どうぞ御観覧ください。 逆転裁判3.5 第1話 法廷パート前半 「はぁ、はぁ・・・・ くそっ!どうして俺がこんな目に・・・・っ!!! いやだ、いやだっ!なんでだよっ・・・・」 ここはとある公園 倉庫内 一人の男が、鉄パイプ片手にたたずんでいた。 「お、俺は・・・・なんで、なんで泥棒なんてしちまったんだ! その結果、その結果・・・・!!!」 その男の足元には、 一人の男性の、死体。 「うわああああああ!いやだ、つかまりたくない!いやだ!いやだ!!!」 「そ、そうだ。この公園はそれなりに人も入る!!! 誰かを、誰かを犯人に見せかけるんだ!!!」 3月 1日 午前11時 地方裁判所 被告人第3控室 「・・・・久々だし、ちょっと緊張するな。」 そう呟いた数秒後、あの子が僕めがけて走ってきた。 「・・なるほどくん!!」 ちょんまげ頭に変わった和服。 彼女は、弁護士であるこのぼくの助手だ。 「あ、真宵ちゃん。 遅かったね。」 その女の子は、あろうことか・・・・ 笑いながらこういった。 「どら焼き食べてたら遅くなっちゃった!5個!!」 (午前中にこの子は、どれだけ食べてるんだよ・・・・) ぼくの名前は成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)。 弁護士だ。 若手実力派弁護士として、 もう、3年目だ。 この子は、綾里 真宵(あやさと まよい)ちゃん。 すごく怪しい霊媒師だ。 <誰があやしいのよ!!! さて。今回ぼくが扱う事件は、とてもシンプルだ。 おととい、『称節公園』(しょうせつこうえん)のはずれの倉庫で、 死体が発見された。 逮捕されたのは、その死体の発見者。 死体をみたショックで気絶していたところを、逮捕されてしまったそうだ。 で、その依頼人というのが・・・・ 「成歩堂さん!」 この中学生。 名前はなんだったっけな・・・・ 「オレ、大丈夫です!!!オオオオオオオレのこと、 べっべべべっべ弁護!!!お願いしますっ!!!」 「あ、大丈夫君か。」 「え・・・・。いやいや、オレ、オドロキです! 王泥喜 法介!!(おどろき ほうすけ)」 「あ。そうだったっけ・・・・?」 いかん、本気でド忘れしてた。 「そこはボケるところじゃないでしょ!」 突っ込まれた。 さてと。そろそろ時間だ。 法廷に向かうとするか。 「あ、成歩堂さん!オレ、弁護士目指してるんです! だから、オレ…成歩堂さんの大ファンなんです! 成歩堂さんのマネして、毎日『異議ありぃ!!!』なんて叫んでます!!!」 「・・・・ぼくにもファンがいたのか。」 「偽物はいたでしょ?」 あの事件のことか。 もう、忘れたい。 「さあ、法廷へ行こうか。」 「これより、王泥喜 法介の法廷を開始します。」 裁判長の声が法廷に響く。 「検察側、準備完了しています!」 この人は、アウチ検事。 フルネームは思い出せないや。 2回くらいしか戦ったことないし。 「では、検事。冒頭弁論を。」 「・・・・今回の事件の犯人は、被告人に間違いありません! そのことを、私は立証します!」 「なるほど。了解しました。」 「うふふふふふふふふふふ。成歩堂君。 久しぶりですねえ。 ムネを借りたつもりで、かかってきなさい!」 「・・は、はあ。」 「では、最初の証人をどうぞ。」 「捜査を担当した、糸鋸(いとのこぎり)刑事を!!」 イトノコ刑事か、毎度のことだけど。 「では、証人。名前と職業を。」 「自分は糸鋸 圭介。 殺人課の刑事ッス!」 「証人。さっそく、証言を。」 「了解したッス!」 証言!久々だな。 この証言に尋問をしていくわけだ。 証言開始 『事件の概要』 『事件は、おととい、称節公園でおきたッス! 公園のはずれの倉庫で、公園の係員、被害者『高縁 層侍』氏が殺害されたッス! 犯人は、ちょうどそのころ倉庫の中に入った、 被告人オドロキ君に間違いないッス! その上、被害者はダイイングメッセージに「おどろき」と書き残しているッス! これで、被告人の容疑はがっちり、固まったッス!!!』 「ふむう・・・・では、弁護人。尋問を。」 「・・・・はい。」 法廷記録を確認しておこう。 証拠品『弁護士バッジ 解剖記録(即死ということが書いてある)』か。 よし!いくぞ! 尋問開始 『事件は、おととい、称節公園でおきたッス! 公園のはずれの倉庫で、公園の係員、被害者『高縁 層侍』氏が殺害されたッス! 犯人は、ちょうどそのころ倉庫の中に入った、被告人オドロキ君に間違いないッス!』 ここまでは、問題ないな・・・・ 『その上、被害者はダイイングメッセージに「おどろき」と書き残しているッス!』 !!!!! 異議あり!
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12051.html
登録日:2009/06/20(土) 14 48 42 更新日:2024/09/24 Tue 10 12 31NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2009年 CAPCOM DS NEW逆転、NOT裁判 ぬすみちゃん やったねみっちゃん! アマイな! カプコン ゲーム スピンオフ ニンテンドーDS フィールドワーク ヤタガラス ロジック 一条美雲 密輸 御剣怜侍 御剣怜侍 ←ライバルから主人公へ ←そして歩く死亡フラグへ 検事バッジ初登場 狼士龍 逆転検事 逆転検事1 逆転検事1&2 御剣セレクション 逆転裁判 頑ななまでに名前を出してもらえない本来の主人公 “法”とは何か? “正義”とは何か? ““検事”とは、何なのか? ひとりの検事が法廷の外にその答えを求めたとき−− −−新たな物語がはじまりを告げる 『逆転検事』は逆転シリーズ第6作目となる作品。 「『逆転裁判』の世界で新しい遊びを作りたい」という考えからスタートしている。 今までの逆転シリーズとの主な違いは 巧舟が一切関与していない 法廷パートがない 三人称視点 主人公が検事 全5話構成でコンセプトは「NEW逆転、NOT裁判」 法廷パートはないが証言&尋問パートはありお馴染みの「ゆさぶる」や「つきつける」は健在。 今回は今までと異なり、「裁判」ではライバル的ポジションだった御剣怜侍がフィールド内を移動して調査する方式になっている(細かく調べる時は以前と同じく1枚絵で調べる)。 また新要素「ロジック」は、捜査中に発見した2つの情報を1つにまとめて真相にたどり着く。失敗するとサイコロックと同じくゲージが減る。 【エピソード一覧】 第1話『逆転の来訪者』 しばらく留守にしていた検事局に戻ってきた御剣。 しかし暗い執務室で刑事の死体を発見し、何者かに脅迫される。 本来なら関係者以外は入れないはずの自身の執務室になぜ死体があるのか、侵入してきた人物は何者なのかを解き明かすべく、御剣は捜査に乗り出す。 第2話『逆転エアライン』 1話の少し前、御剣は飛行機に乗って帰国する途中だった。 乱気流の揺れで気を失っていた御剣が目を覚ました時、エレベーターから死体が発見される。 被害者殺害のあらぬ容疑を着せられた御剣は、自身の無実を証明するべく飛行機内で発生した殺人事件の真相に迫っていく。 第3話『さらわれる逆転』 無事に飛行機での事件を解決し、空港を去ろうとした時、知り合いから誘拐事件の身の代金受け渡しを依頼される御剣。 しかし受け渡し後に何者かに襲われ、密室に監禁されてしまう。 そこへ「大泥棒・ヤタガラス」を名乗る一人の少女が現れ、密室からの脱出後は国際警察ナンバーワンの捜査官と対立する事になり、運命が大きく動き出していく。 第4話『過ぎ去りし逆転』 7年前 殺人事件の被告人が法廷で担当検事をヤタガラスだと告発する。 急遽代理として抜擢された新人の御剣が初裁判に臨むが、 検事と被告人の死体が控室で発見され、(*1)控室の警備をしていた糸鋸に容疑が向く。 第5話『燃え上がる逆転』 とある大使館にヤタガラスの予告状が届いた。 前日に誘拐事件を解決したばかりの御剣と美雲はヤタガラスを捕らえるため、大使館で待ち受ける。 するとヤタガラスが現れ、大使館が炎上。 焼け跡から職員の死体が発見され、容疑者として謎の人影を追っていた美雲が拘束されてしまう。 事件の真相を追うなかで、密輸組織が今回の事件に大きく関わっていることが判明していき… 【主な登場人物】 御剣 怜侍 ついに日の目を浴びた今回の主人公。 ご存知検事局きっての天才検事。 伝説の検事である狩魔豪に師事していた時があり、かつては有罪判決のために手段を選ばない性格だったが今では事件の真相を追求するスタイルへ。 冥とはその時からのライバル関係。 今作において僅か数日というハイペースで5回も人の死に出くわすという死を呼ぶ検事。 今回の新要素『ロジック』を用いて過去作品にはあまり見られなかった華麗な推理を披露して事件を解決する。 トノサマン好きや地震嫌いは相変わらず。 「検事は法庭で被告人を有罪にするために闘うもの。だが…私はそれがすべてだとは思わない」 一条 美雲 御剣のパートナー。 自称大ドロボウの女の子。 その正体はかつて世間を騒がせた義賊『ヤタガラス』の二代目(自称)。 父親は検事だった。 ぬすみちゃんという現場を再現する機械を持っており御剣の捜査に大きく貢献する。 かつてとある事件を通じて御剣と糸鋸刑事と狩魔冥の三人と面識がある。 またとある話でロリバージョンを拝めることが出来る。 美雲可愛いよ美雲 糸鋸 圭介 初動捜査を担当する刑事で御剣のパートナー2。 足を使った捜査をするも空回りすることもしばしばだが、捜査に対しての情熱は高い。 また今回の作品で御剣と糸鋸の初めての出会いも描かれている。 相変わらず主食はソーメンで公務員にもかかわらず初ボーナスはわずか500円。 「御剣検事の相棒は昔から自分と相場が決まってるッス!」 狩魔 冥 伝説の検事狩魔 豪の娘で13才で検事になった天才検事。 かつて父親である豪に弟子入りしていた御剣をライバル視している。 そのため御剣を部下として働かせていた時はどこか嬉しそうだった。 鞭を常に持っており何かと御剣や糸鋸が被害にあうが、逆に他の人にはあまり振るわなくなった感もある。 今作において冥が昔から鞭のような物を持っている事が判明した。 美雲と同様こちらもロリ姿を見ることができる。 冥可愛いよ冥 「狩魔はカンペキをもってヨシとする」 狼 士龍 これまで数々の犯罪組織を検挙してきた検挙率No.1の国際捜査官。 圧倒的なカリスマを持ち大勢の部下を用いた人海戦術による捜査を得意としている。 出身は西鳳民国。 狼家は狼師を祖とする一族で西鳳民国ではかなりの力を持っていたが今は衰退している。 とある理由から検事を極端に嫌っている(御剣もその例外ではない)。 「悪いことはいわない。法廷に帰んな」 シーナ 狼捜査官の秘書。 行動派の狼に対して彼女は知識担当であり、影から狼をサポートするクールビューティ。 あまり喋ることなく、細かい経歴は不明だが、5話の尋問でピンと来た人も多いはず。 ちなみにグラサンは全然似合っていない。 実写化する場合はバナナマンの日村が有力候補にあがっている。 ヤタガラス 謎の義賊。 お宝ではなく、企業などの不正の情報を盗んで公開する。 事前に予告状を出すことはせず、盗まれたことにも気づかせない。 情報を提供するときに添えられたカードに描かれた三本足のカラスの絵からヤタガラスと呼ばれる。 美雲は2代目を名乗っているが実績はない。 馬堂 一徹 殺人課の刑事。 ハードボイルドでいかにも強面の叩き上げのデカで、糸鋸にとっておやっさん的存在。 ヤタガラスの事件やそれに関連した事件を追ってきた。 美雲の父親とは相棒と言える関係だった。 銃ではなく手鏡であり、タバコではなくチュッパチャプスである。 スピンオフ作品ということもあり、前作の『4』とは異なり、今作は『逆転裁判1~3』との繋がりを見せる名前や出来事が数多くちりばめられている。 (ボルジニア、ガリュー・ウェーブ、或真敷一座など、『4』に関連した名前も多少見られる) 例)カリヨーゼ、怪人☆仮面マスク、人が空を飛ぶ(*2)、ボルジニア、脚立、ミサイル、タイホくん、アフロのカメラマン、モチのロン…etc 過去作の登場人物も何人か登場するのでプレイしたことがある人は是非プレイしてみよう。 その割に成歩堂の名前はナの字も出ないけど(御剣も頑ななまでに呼ばない)。 おそらくニヤリと来ること間違いなしである。 また調査やつきつけるの小ネタも多いので調べる楽しみも復活。 本作は今まで1年間の期間を扱ってきたシリーズ作と異なり、約1週間の非常にハイペースで物語が進む。 これは恐らく『4』の成歩堂失脚に間に合わせるためと思われる。 『逆転裁判 特別法廷2008 オーケストラコンサート』で本作が発表された時は、水族館のプール際でイルカに問いかける御剣のラフイラストが公開されていた。 実際のゲームではこのシーンを見ることはできない。 そして2012年に開催された特別イベント『逆転裁判 10周年特別法廷』では、諸事情で採用されなかったキャラクターとエピソードが初公開された。 第3話にはイルカのトレーナーでイルカにしか心を開かない「犬飼ルカ」が、イルカプールのあるバンドーランド・アクアエリアのイルカショー担当として登場予定だった。 しかし、「彼女から証言を得るためには、御剣がイルカと仲良くならなければならないという無理ゲーに発展してしまう」ということで泣く泣くお蔵入りになったらしい。 続編として『逆転検事2』が発売されている。 追記・編集などお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 御剣が検事だから納得できるが、やってる事は最早逆転探偵 -- 名無しさん (2013-07-24 14 56 08) 初代も2も連続ストーリー性があって面白い -- 名無しさん (2013-07-26 15 35 28) 馬堂さんの声大友龍三郎が似合いそう -- 名無しさん (2013-11-08 16 38 25) 葛は最低のクズ、笑うな -- 名無しさん (2013-11-08 17 12 12) ↑4 検事の仕事は事件の捜査から犯人の告発・裁判までと非常に多い。むしろ逆転裁判より現実に近い方だと思う。 -- 名無しさん (2014-09-09 04 11 47) 被害者たち殆ど口封じとかで殺されてる人多いな -- 名無しさん (2015-03-05 21 58 56) 証言中のBGMが追及するごとにモデラート→アレグロ→さらにプレストを追加したのは秀逸だった。プレストに至っては原曲の面影が感じられないがスルメ曲だと思う -- 名無しさん (2015-08-30 16 33 58) ロリ美雲とロリ冥を拝むのいいよね -- 名無しさん (2016-04-14 23 46 03) 最終話の犯人のしぶとさは異常 -- 名無しさん (2016-09-24 07 37 31) 1は内容に関して賛否両論あるけど追究のカッコよさは歴代随一だと思う -- 名無しさん (2017-07-12 18 11 16) 逆転検事も3DSで配信してくれー -- 名無しさん (2018-04-13 19 19 47) 成歩堂の名前をあえて出さないことで、成歩堂が目立ちすぎず、それでいて存在感は際立たせられているような気がする -- 名無しさん (2019-04-08 14 36 11) アニメ化して欲しい -- 名無しさん (2020-07-14 22 42 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1839.html
逆転検事2 part66-168~170・172~182・184・186~193・195~204・206~226・228~234・236~252・254~258 168 :逆転検事2 第1話「逆転の標的」:2013/10/19(土) 22 01 43.95 ID WuOpat/E0 では、そろそろ書き込もうと思います。 前編 西鳳民国(せいほうみんこく)の大統領が来日。 ひょうたん湖公園にて演説イベントが行われた。 ところがそのイベントの最中に銃声が鳴り響き、イベントは大混乱。 イベントに参加していた検事局長はこの事件を捜査させるため 御剣怜侍(みつるぎ れいじ)検事を呼び出す所から始まる。 さっそく御剣は部下の糸鋸圭介(いとのこぎり けいすけ)刑事とともに現場を捜査する。 その捜査中に二人の人物が現れ重要な情報をくれる。 一人目は速水ミキコ(はやみ みきこ)。ルポライターの女性。師匠がいるらしい。 イベントの様子を録音していた。 二人目は前作「逆転検事」から引き続き登場の一条美雲(いちじょう みくも)。自称、大ドロボウ「ヤタガラス」の二代目の少女。 イベントの様子を写真に撮っていた。 さらに捜査をするうちに公園のゴミ箱から拳銃を発見。 恐らく暗殺者はこの拳銃を使用したのだろう… 169 :逆転検事2 第1話「逆転の標的」:2013/10/19(土) 22 06 21.47 ID WuOpat/E0 懸命な捜査の末、一人の容疑者が現れた。 田中太郎(たなか たろう)と名乗る男性である。 (この時御剣達はまだ気づいていないが、どう見ても逆転裁判2最終話に登場した虎狼死家 左々右エ門(ころしや さざえもん)である) 御剣は田中を尋問し、いくつか怪しい点を見つけたものの、どうも決定的な証拠がない… それどころか田中の発言から新たな容疑者が現れる。その人物は…速水ミキコ。 大統領の命を狙った暗殺者の疑いをかけられ、必死に否定する速水。 そこで速水は「黙っていた事がある」と言ってそれを話そうとした…その時。 大統領のボディーガードチームのサブリーダー、内藤馬乃介(ないとう まのすけ)が現れ待ったをかける。 内藤の知らせにより、大統領は無事だったが、代わりに大統領のボディーガードチームのリーダー、外城(とじろ)が死亡した事が明かされる。 そして内藤は今後の捜査は西鳳民国の警察が行うと発言。御剣は捜査を外されそうになる。 ところが、その時田中が虎狼死家 左々右エ門としての本性を現し内藤を捕まえナイフを突きつけてきた! 「さるお方」の依頼で大統領の命を狙っていた虎狼死家だが少々計算が狂ってしまった、とのこと。 虎狼死家の要求は「御剣に捜査を続行させる事」 なぜそんな要求を出してきたのかはわからないが、ひとまず御剣は捜査を続けられる事に… 170 :逆転検事2 第1話「逆転の標的」:2013/10/19(土) 22 13 05.06 ID WuOpat/E0 後編 大統領の避難している専用飛行機へと足を踏み入れた御剣たち。 そこに被害者である外城の死体が転がっていた。 大統領は扉の向こうの部屋に閉じこもっている。 さっそく捜査をはじめる御剣。さまざまな情報が手に入る。 その中にツノが片方しかないウシのぬいぐるみがあった。 内藤いわく大統領の大切な品らしいが…? ある程度情報が集まったところで虎狼死家は「あとはお任せします」と言ってその場を去っていった。 内藤が解放され、虎狼死家がいなくなったことでようやく大統領が姿を現す。 そして再び「捜査は西鳳民国の警察が引き継ぐ」と言って御剣を追い出そうとする。 ここで御剣は持っていた証拠品を一度全部奪われてしまう。 だが、ここで御剣は大統領を上手く言いくるめる事に成功。 捜査は続行、証拠品も返してもらう。 さらに大統領から事件に関して証言をしてもらい…その結果、冒頭の銃声は内藤が発砲したものだった事が判明する。 つまり今回の暗殺未遂事件は自作自演だったのだ。 支持率低下に悩む大統領が「暗殺に屈しない強さ」をアピールしたくてやったとのこと。 そして速水も白状する。「取材を条件にこの自作自演の暗殺劇に協力していた」と。 172 :逆転検事2 第1話「逆転の標的」:2013/10/20(日) 10 20 35.57 ID RAfHobRR0 しかしそうなると、何故外城は死んだのだ? ここで内藤は速水を殺人犯として告発する。 公園のゴミ箱にあった拳銃、あれで撃った弾丸が外城の命を奪ったのだと。 対する御剣は内藤こそが外城を殺した犯人だと告発。 この飛行機の中で内藤が外城を撃ったのだ、暗殺者の仕業に見せかけて、と。 そうして飛行機の中から外城を撃った時の弾丸が発見された。 これの線条痕(せんじょうこん)を見れば、どの銃から撃たれたのかわかるはず。 これがゴミ箱から発見された拳銃と一致しなければ…速水は犯人ではない証明になる! ところが…鑑識の結果、拳銃と線条痕が一致した!? 一転して追い詰められる御剣だが、ここで気づく。 そういえば証拠は一度奪われている。この時に内藤が自分の銃とすり替えたのでは!? その事を指摘するが内藤は証拠なんてないと強気。 しかし御剣は拳銃に内藤の指紋がついている、しかも証拠を預かっただけでは決してつくはずのない場所にと指摘。 これで拳銃のすり替えが証明され、ようやく内藤は外城殺害の犯人として逮捕された。 内藤はチームのサブリーダーという地位に満足できず、リーダーである外城を邪魔に思っていた。 リーダーになりたい内藤がこの偽の暗殺事件に乗じて外城を殺害したのであった… 173 :逆転検事2 第1話「逆転の標的」:2013/10/20(日) 10 25 08.80 ID RAfHobRR0 こうして事件は解決した。 速水にかけられた暗殺者の容疑は濡れ衣だった。 もっとも偽の暗殺事件に協力していたのは事実なので、そっちで警察の事情聴取を受ける事になるが。 それについては速水も反省する。 しかし…虎狼死家はまだ暗殺の依頼をはたしていない。 大きな事件に発展しなければいいが… 第1話 おわり 174 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 13 57 58.97 ID RAfHobRR0 前編 内藤と面会するために留置所を訪れた御剣、糸鋸、美雲。 ところが、そこに突然の知らせ。 内藤が殺されたのだ!! ここで解説。 今作では留置所と刑務所が同じ建物に入っています。 留置所エリアと刑務所エリアに分かれており、二つのエリアは連絡通路で繋がっている。 もちろん警備は厳重なので許可なく行き来はできない。 そして内藤はまだ刑が確定していなかったため留置所に入れられていたはずなのだが… 何故か彼の死体は刑務所の作業部屋で見つかったのだ。 175 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 01 22.03 ID RAfHobRR0 さっそく捜査を始める御剣たち。 そこに一人の男性が現れた。 彼の名は信楽盾之(しがらき たてゆき)。弁護士である。 御剣の知り合いのようだが、信楽は御剣を「裏切り者」と呼ぶなど、ちょっと冷たい態度。 彼は裁判で内藤の弁護をする予定だったのだが、内藤の死亡を聞きつけやってきたのだ。 ともあれ、信楽も加えて捜査をさらに進める。 ・この刑務所の囚人たちは腕輪をつけられている。刑務所の各所にこの腕輪に反応するセンサーがあるため所内を自由には動けない。 ・この刑務所の方針で、囚人にはそれぞれペットとなる動物が用意されている。動物は刑務所内でもかなり自由に動ける。 などがわかった。 さらに囚人の一人、折中秀治(おりなか しゅうじ)からもいくつか情報を得る事もできた。 しかしそこに現れた二人の人物。 一人は水鏡 秤(みかがみ はかり)。裁判官の女性。 もう一人は一柳弓彦(いちやなぎ ゆみひこ)。新人検事の男性。 水鏡は「検事審査会」のメンバーでもあり、御剣をこの事件の担当から外し弓彦を新たに担当にする、と発言。 当然御剣は反発するが、抵抗するなら検事バッジ剥奪もありえると言われ、やむなくここは一旦引き下がる。 そこに信楽の一言。「今日の事はあの人に報告しておくから」 はたしてあの人とは…? 176 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 07 36.52 ID RAfHobRR0 中編 翌日。 なんとか内藤殺害事件の捜査をする方法はないものかと思案する御剣の元に糸鋸から連絡が入る。 昨日の事件の容疑者が逮捕された、と。 さっそく面会に行く御剣と美雲。 留置所で対面した容疑者は猿代草太(さるしろ そうた)という名のひどく臆病な青年。 内藤とは親友の間柄で一度面会にも来ているという。 草太は「自分は内藤を殺してなんかいない」と主張。御剣たちは彼の無実を信じる事にする。 しかし捜査権のない自分達ではじゅうぶんな情報が得られない…と思ったその時、信楽が現れる。 彼は草太の担当弁護士としてやってきたのだ。 そこで思いついた、彼の助手という名目で捜査をすれば良いと。 とはいえ信楽は御剣に冷たい態度、簡単には認めてくれない。 しかし御剣が頭を下げてまで頼み込む真剣な姿に心を動かされた信楽は改めて自己紹介。 実は彼は亡くなった御剣の父、御剣信(みつるぎ しん)弁護士の助手だった人なのだ。 「あの人」とは御剣の父の事だったのである。 信楽は「完全に君を信用したわけじゃない、昔の君とは違う事を行動で示してくれ」といい、御剣を臨時助手として認めてくれた。 177 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 11 06.42 ID RAfHobRR0 捜査を再開した御剣はまずは死体の第一発見者に話を聞く事にする。 現場に向かう途中でこの刑務所の所長、美和マリー(みわ まりい)という女性と出会う。 美和からは昨日、この刑務所で動物ショーが行われたという話が聞ける。 そして第一発見者として御剣たちの前に現れたのは山野星雄(やまの ほしお)という囚人の男性であった。 (逆転裁判1の第一話の真犯人だった男である。懐かしい!) 山野の証言をあれこれ探ってみると、実は山野の腕輪は壊れておりセンサーに反応しない事がわかった。 刑務所のセキュリティの甘さにあきれながらもさらに深くつっこむと、とんでもない情報が聞ける。 内藤の首元に大きな犬がかみついていたと言うのだ! まさかその犬が内藤を殺した? そして御剣にはその犬を飼っている囚人について心当たりがあった。 その囚人は特別独房に収監されていると聞き、さっそく行ってみる。 そこにいたのは鳳院坊了賢(ほういんぼう りょうけん)という名の老人。 盲目ではあるが、こう見えて凄腕の殺し屋。盲導犬にして猟犬でもある「クロ」とともに多くの暗殺を成し遂げた。 しかし御剣に罪を暴かれ、こうして刑務所にいるのだ。 さっそく了賢に色々話を伺う。 了賢は独房の中で木で彫り物を作ったり、手紙で通信チェスをしているようだ。 178 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 15 44.29 ID RAfHobRR0 了賢の話を聞き終えた御剣は今度は内藤が収監されていた留置所の監房を捜査する。 そこで、いろんな情報が手に入る。内藤が出血した痕跡、通信チェスをしている手紙。 そして…監視カメラの映像。そこには内藤?に動物が飛び掛る映像が映っていた! これは重大な手がかりだ! さらに、内藤が看守を殴った事件があり、それ以後内藤の監房のカギがなくなっている事もわかった。もっとも内藤は否定したらしいが… と、ここで水鏡と弓彦が登場。 草太が犯人だという水鏡たちの主張に真っ向から対立する御剣。 弓彦の推理はかなりいい加減で、御剣は容赦なくムジュンを指摘する。 しかし、ここで水鏡から重大な事実が明かされる。 実は草太は「タチミ・サーカス」の団員で事件当日、動物ショーのため刑務所に来ていた。(タチミ・サーカスは逆転裁判2第3話からの再登場) その時に草太が内藤を殺したのだと水鏡たちは主張。 御剣は不利な状況に立たされた。 179 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 18 39.82 ID RAfHobRR0 後編 改めて草太から話を伺う御剣たち。 彼は動物ショーの準備の最中に一度無許可で内藤の監房に行っている事がわかった。 草太が疑われているのはその辺が理由のようだ。 ちなみに内藤と草太は互いにたった一人の幼馴染。両者ともちゃんとした家族がいない。草太は幼い頃に唯一の家族だった父を失っているという話も聞ける。 続いて動物ショーが行われた中庭を捜査する事に。 そこで草太の上司であり、動物ショーのスタッフでもあったミリカと出会う。(彼女も逆転裁判2第3話からの再登場) さらに美和所長も現れ、動物ショーを見ていない囚人が3人いると知らされた。 うち二人は山野と了賢である事はわかっている。あと一人は? 180 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 23 46.21 ID RAfHobRR0 次は糸鋸刑事が連れてきた警察犬での捜査。 警察犬は折中の独房に反応、調べてみると…なんと独房内に抜け穴が!? その抜け穴を通ると…なんと内藤が収監されていた留置所の独房に繋がっていた! そこで大変な事に気づく、折中はどこに行ったのだ?まさか抜け穴から脱獄!? すぐさま捜索が行われたが折中は見つからなかった… 折中の脱獄は気になるが、ひとまず御剣は事件の捜査を続行。 ここまで集まった情報から、最も怪しい容疑者は了賢と判断。彼に話を聞くために再び特別独房へ。 そこで先に来ていた水鏡たちと鉢合わせ。当然またしても対立する。 水鏡たちの主張は「内藤が看守からカギを奪った。そして草太が監房を訪れたタイミングで独房から脱出。草太の手引きでサーカスに使う備品の中に隠れていた、しかし草太に裏切られ殺された」というもの。 それに対抗するため、御剣はさまざまな状況から了賢が犯人だと主張。しかも凶器と思われるノミまで見つかった。ノミには了賢の特注である鈴も付いている。 181 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 28 23.28 ID RAfHobRR0 対する了賢は動機がないと発言。しかし御剣は了賢と内藤が通信チェスで繋がっていたと判断。 だが了賢はこれを「ただの偶然」と一蹴。さらに「クロが内藤の死体をこの独房に持ってきた。疑われると思ったので作業部屋に移させて凶器だけ抜かせた」と発言。 山野が見たのはちょうどこの時だった。 つまり…了賢がやったのは死体移動と凶器を抜いただけ、殺人には無関係、と言うのだ。 しかも、凶器のノミを調べた結果、内藤以外の指紋は出なかった。つまり了賢は凶器に触れていない。 まさか…了賢は犯人ではない!? もう一度、監視カメラの映像をチェックする。 そこで御剣はとんでもない事実に気づく。 この映像に映っているのは内藤だと思い込んでいた、内藤の監房なのだから。 しかし、抜け穴が通じていた事から、これは実は折中だった事がわかる。 飛び掛っていた動物も了賢の犬ではなく、折中のペットの小熊だったのだ。 さらに新たな情報、内藤が看守を殴ったという件だが、内藤はこの時自分も気を失っていたと発言していたらしい。 182 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 31 13.00 ID RAfHobRR0 そこに捜査の進展を確かめに美和所長が現れたので、ここで報告。 「折中は看守に変装してまだこの刑務所にいる」と御剣は推理する。 まさにその通りであり、それから間もなく折中は発見された。 折中なら内藤の事件について何か重要な情報を知っているかもしれない、と早速取り調べ。 その結果色々な事がわかった。 内藤の監房のカギを奪ったのは折中。内藤と看守を抜け穴からの不意打ちで殴り気絶させたのだ。内藤が殴ったというのは間違いだった。 カギを奪った後、いったん自分の独房に戻り、その後刑務所内から最も人が消えるタイミングを計った、それが動物ショーの開催中。動物ショーを見なかった囚人の3人目も折中であった。 内藤の監房にあった血痕も、折中が殴ったせいで出血したもの。 脱獄の計画の一部始終を言い当てられ、とうとう折中は降参。奪っていたカギも差し出した。 折中がカギを持っていた事が明らかになった以上、水鏡たちの推理も外れた事に。 184 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 37 23.94 ID RAfHobRR0 さて、そうなると内藤を殺した犯人は?抜け穴を使えた折中か? しかし折中は殺人に関しては否定。 さらに抜け穴は元々中庭の枯れ井戸と繋がっていて、自分はその続きを掘っただけだと。 そこで水鏡はひらめく。折中が内藤を殴ったとしても、気絶したとは限らない、脱獄するために折中と内藤が手を組んだのでは? 折中にカギを開けてもらい、その後はやはり草太の手引きを受け、そして殺される。 死体は中庭に運ばれた後、井戸に落とされた。それを了賢の犬が発見したのだ。 ちょうどその頃は中庭で動物ショーの真っ最中。草太はそのショーに出演はしていたが、15分ほど退場するシーンがある。死体を井戸に捨てるにはそのタイミングしかない、と。 …ようするに、結局水鏡たちは草太が真犯人だという主張は変える気はない、という事である。 とはいえ互いにまだ証拠が足りない、翌日中庭を再捜査する事に。 185 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 14 40 40.28 ID RAfHobRR0 後編2 刑務所の中庭にやってきた御剣たち。水鏡と弓彦はまだ来ていない。 今のうちに中庭を捜査するのだ。ここで美雲の持つアイテム「ぬすみちゃん」の出番。 情報を入力する事で現場を再現した立体映像を出せる優れもの。ただし情報が間違っていると再現も変になってしまうが… さっそくこれを使って現場を再現し、捜査。 草太は動物ショーの中でゾウに吹っ飛ばされ退場するシーンがある。ミリカの証言から、吹っ飛ぶ際には井戸に用意した仕掛けを使用していたと判明。 その仕掛けには重りを井戸に落とす事も含まれている。しかし再現した映像では重りの数が足りない。 そこで糸鋸刑事の持ってきた金属探知機で重りを捜索。中庭の隅にある池近くの草むらに隠されているのが発見される。 なお、この池にはワニが住んでいるのだが、なぜかこのワニにも金属探知機が反応した。 重りが隠されていたという事は…重りは内藤の死体にすり替えられたという事では!? さらに捜査を続けると、中庭には配電室への扉がある事もわかった。しかも死体発見前日深夜に扉が開けられた形跡もあった。配電室の鍵を管理しているのは美和所長だ。まさか… 大体の捜査が終わった所で水鏡と弓彦が到着。 さっそくここまでに集めた情報から導き出された推理を二人にぶつける。 そして出た結論…真犯人は美和所長だ!! 186 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 19 25 21.44 ID RAfHobRR0 さっそく美和所長に話を聞く事に。もちろん美和は殺人を否定。 だが御剣は見抜く、まず所長には共犯者がいた、その名は山野。 彼の腕輪は壊れていたので刑務所内でもけっこう自由に動ける。彼が配電室のブレーカーを落とし、一時的にセキュリティを沈黙させ、その間に内藤の死体を中庭に運んで重りと死体をすり替えたのだ。 それに対し美和は…意外にも山野との協力自体は認める。 彼女は了賢に脅されていたと言い始めた。「拙僧には刑務所の外にも部下がいる。家族の命が惜しければ所内での待遇には気を使ってもらおう」と。 やむなく美和は了賢の望む物を与えるため、井戸のルートを利用した。そのために山野も仲間に引き入れたのだと。 一見筋は通っているようだが…それでも美和が犯人ではない証拠にはならないと御剣は主張。しかし証拠がない… そこで助けてくれたのは信楽。「所長さん、犯人に心当たりがあるんじゃない?」と発言。これで美和の証言を誘う事に成功した。 その証言から、実は美和が内藤を尋問していた事が判明した。御剣と同じ様に美和は通信チェスの手紙から内藤と了賢の繋がりを推理、さらに彼女は「内藤は自分を殺しにきた了賢の部下」だと思った。それが内藤を殺害した動機だ! 187 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 19 28 12.88 ID RAfHobRR0 だが美和も食い下がる。内藤の傷はかなり深い、凶器のノミでは小さすぎてそんな傷はつけられない。 またしても追い詰められる御剣。だがここで御剣は「発想を逆転」させる。 推理は外れていたのではなく、外されていたとしたら? この事件の捜査で最初に疑ったのは了賢だ。それが犯人の狙いでは? 了賢を邪魔に思っていた美和は、了賢を内藤殺人の犯人に仕立て上げ、別の刑務所に追いやるのが目的だった。 ノミは了賢が犯人だと思わせるための偽装工作だ! けど、それなら真の凶器は何? 御剣は了賢が現役の頃に使っていたナイフだと主張。ナイフは了賢が逮捕された時に押収され所内で保管されている。 美和ならそれを持ち出せるはず。あとは…どこに隠してあるか、だ。 188 :逆転検事2 第2話「獄中の逆転」:2013/10/20(日) 19 31 38.95 ID RAfHobRR0 所内はくまなく探索したが見つかっていない、セキュリティの関係上刑務所の外に持ち出されたという事もありえない。 証拠が見つからなければ、美和を犯人とは証明できない。 「まるでどこかのハッタリ弁護士にでもなった気分」で御剣は異議を唱え、必死に考えて出した答え… 中庭の池に住んでるワニの体内では?先程金属探知機が反応したではないか! ミリカならワニの口を開けられるという事で協力してもらい…ついに凶器のナイフを発見した。 凶器から内藤の血も確認され、とうとう美和は内藤殺害の犯人として逮捕された。 しかし…本当に内藤は了賢の部下だったのだろうか? 美和の早合点という可能性もあるが… こうして無事に草太は釈放された。 そして信楽は御剣に問いかける。 「信さんの後をついで、弁護士になる気はない?」 気が向いたらいつでも来てよ、と言い残し信楽は去っていった。 その言葉に御剣は迷うのであった… 第2話 おわり 189 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/20(日) 21 59 43.11 ID RAfHobRR0 前編 信楽に呼び出された御剣は「12星座美術館」を訪れていた。 そこで信楽は語り始める。18年前、この場所で起きた「IS-7号事件」を。 それは御剣の父「御剣信」弁護士と、かつての師「狩魔豪(かるま ごう)」検事が戦った裁判でもあった… (狩魔豪は逆転裁判1最終話のキャラ。前作でもわずかに登場している) 舞台は18年前に遡る。 信と信楽(当時助手)は留置所を訪れていた。依頼人に会うために。 依頼人は天海一誠(てんかい いっせい)。有名なパティシエである。 彼の屋敷でお菓子コンテストが行われたが、天海の作ったお菓子の中から死体が発見された。 被害者は氷堂伊作(ひょうどう いさく)。コンテストの参加者である。 天海は氷堂殺害の容疑者として逮捕されたのだ。 天海自身は容疑を否定、信も彼の無実を信じて現場の捜査に向かう。 190 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/20(日) 22 02 43.19 ID RAfHobRR0 現場である屋敷に到着すると天海の助手である緒屋敷司(おやしき つかさ)と出会う。 彼女が死体の第一発見者らしい。 彼女も天海の無実を信じており、どうか助けて欲しいと信に頼む。 さっそく死体の見つかった天海の部屋に行くと馬堂一徹(ばどう いってつ)刑事と出会う(前作「逆転検事」からの再登場) 馬堂刑事は当初、弁護士である信が捜査する事を拒否するが、信が誠実に頼み込み、見張りつきという形で許可してくれた。 さらに部屋にはコンテスト参加者の一人である風見豊(かざみ ゆたか)もいるので話を伺う。 コンテストの優勝賞品は天海の所有している「究極のレシピ」である事、それが天海の部屋に飾られている事がわかった。 そして問題の死体が入れられていたお菓子を調べてみると、一部に荒らされた形跡があった。 鑑識の結果、お菓子からコンテスト参加者であるデリシーの指紋も発見された。 これはデリシーに話を聞く必要がありそうだ。 しかし、今彼女の部屋には狩魔検事が…! 191 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/20(日) 22 04 55.54 ID RAfHobRR0 前編2 デリシーの部屋に行くとデリシーと狩魔検事に出会う。 狩魔は信を見下す態度をとるが、デリシーの部屋の捜査だけは許可を出した。 デリシーに話を聞いてみると、実はお菓子が荒れていたのは彼女が少し食べてしまったかららしい。 殺人はしていないと彼女は強く否定するが、彼女のお菓子を調べてみると、重要な証拠品が見つかった。 一つは岩塩ランプ。この岩塩ランプには血が付着している!どうやら犯行に使われた凶器のようだ。 もう一つは特殊な装置で光る布。これはお菓子の飾りに使う代物だが…これはコンテストのルールに違反している。 他にも色々おかしい点が見つかり、この時点ではデリシーはかなり怪しいと判断。 一度狩魔と話し合う事にする。 192 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/20(日) 22 08 17.77 ID RAfHobRR0 しかし狩魔は手強い、信の推理にも難なく反論してくる。だが信も食い下がる。 その結果…実はデリシーはパティシエではなく薬剤師である事がわかった。 天海のお菓子が食べてみたくてコンテストに参加したという。 さらに天海以外にも、氷堂のお菓子も少し食べていたと発言。 被害者の部屋に入っていたというのは重要な情報である。 確かめるために氷堂の部屋に行ってみる。 しかし…そこにあったはずのお菓子がなくなっていた!? 193 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/20(日) 22 11 57.45 ID RAfHobRR0 中編 ここで舞台は現代に戻る。 信楽いわく、「氷堂のお菓子は氷で出来ていた、恐らく溶けてしまったのだろう」と。 その溶けてしまったお菓子を再現したものが、今回この美術館で公開される。 それを見るために信楽はやってきたのだ。 さっそく二人は氷菓子が公開されている「冬の宮殿」という部屋に入る。 そこでいろいろと調べていると、部屋の外から悲鳴が!? 慌てて外に出ると「秋の宮殿」という部屋の前で一人の男性が倒れていて…そしてその前で御剣の旧友、矢張(やはり)が怯えてへたり込んでいた!(今作の矢張は逆転裁判3最終話で見せた「天流斎マシス」としての姿で登場) 一体何が起きたのだ?と、ここで御剣が気づく。部屋の中から毒ガスが発生している!男性はこれを吸って倒れたのだ! 195 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 03 43.32 ID RvqGg2o00 被害者の男性はすぐに治療を受けて一命はとりとめたが、現在意識不明の重体だ。 そして信楽から、毒ガスの被害者は風見である事が明かされる。 そこに現れたのは緒屋敷。少し前まで女優として活動していたが引退してこの美術館の館長となっていた。 さらに風見の治療はデリシーが手伝っている、とのこと。 「IS-7号事件」の関係者が勢ぞろい、はたして偶然なのか…? そこに事件の事を聞きつけてきた糸鋸と美雲が到着。 まずは糸鋸が毒ガスの発生現場である「秋の宮殿」を捜査、すでに毒ガスはおさまっている。 糸鋸の発言によると「秋の宮殿」なのに中は冬の宮殿と同じくらい寒いらしい。 そういえば矢張は何か見ていないのだろうか?さっそく聞き込みをしてみる。 すると、実は矢張は「秋の宮殿」の様子を絵に描いていた事がわかる。 それは「うお座の彫像が血の涙を流している」という不気味な絵だった… 矢張が怯えていたのはこれを見たせいだったのだ。 196 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 07 47.16 ID RvqGg2o00 その後「秋の宮殿」に入ってみるが、その内装は「冬の宮殿」そっくりだ、一体何故? これはいろいろ調べる必要がありそうだ…と思ったところで水鏡と弓彦が参上。 この事件は弓彦が担当するらしく、さっそく彼の推理を聞いてみるが…またしてもかなり適当な内容。矢張にすら「こいつ馬鹿なんじゃねぇのか?」と言われる始末。 まず容疑者として疑われたのは矢張だが…御剣は難なくそれを論破した。 続いて疑わしいのはデリシー、毒ガスを発生させるための薬品は入手が難しいが、薬剤師の彼女なら? 中編2 さっそくデリシーに話を聞く事になった御剣たち。 彼女の発言から、恐らく風見は「うお座の彫像」が入っているケースを開けたために毒ガスに襲われた事がわかる。 矢張が見た「血の涙」のようなものは毒ガスの発生原因である薬品だったのだ。 しかし何故彼はケースを開けようとしたのだろうか? さらにデリシーは毒ガスの原因となりうる薬品が少し前に盗まれたと発言した。 どうもデリシーが犯人というわけではなさそう…ここで御剣は推理する。 こんな大掛かりな仕掛けを事前に用意できるのは…館長である緒屋敷しかいない。 彼女が犯人ではないだろうか?現時点では証拠はないが… 197 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 11 06.56 ID RvqGg2o00 と、ここで新たな事件が発生! 美術館の広場にある噴水から死体が発見された! さらに、「冬の宮殿」に飾られていた氷菓子がまたしても溶けてなくなってしまった! まるで18年前の再現だ… もうこれは偶然じゃない、今回の事件には「IS-7号事件」が大きく関わっている。 この事件を解決するためにはもっと「IS-7号事件」の事を知る必要がある。 再び信楽の口から「IS-7号事件」の顛末が語られる… 198 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 15 05.82 ID RvqGg2o00 中編3 物語は再び18年前に。 狩魔検事に追い出され氷堂の部屋は捜査ができない信。 そこに現れた緒屋敷が語り始める。 緒屋敷は天海に拾われた捨て子だった。彼女にとって天海は恩人であり、父親も同然の存在なのだ。 天海を救うために、何か手伝いたいという彼女の申し出に、信は氷堂について知ってることはないかと尋ねる。 彼女は溶ける前の氷菓子を写真に撮っていたのでそれを手がかりとして入手する。 さらに馬堂が見せてくれた氷堂の部屋の写真、そしてデリシーの証言から、意外な事実が発覚する。 氷堂の正体はパティシエではなく彫刻家「ポール・ホリック」だったのだ。 そして氷菓子が溶けてしまった原因は(恐らく)緒屋敷が氷菓子の写真を撮る際に誤って電源ケーブルを抜いてしまったためであった。 199 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 18 56.66 ID RvqGg2o00 中編4 翌日。天海に経過報告をするために留置所を訪れた信たち。すでに緒屋敷も来ている。 しかし天海は警察の執拗な取調べで憔悴しきっていた。 彼の好物であるチョコレートを差し入れする事でどうにか持ち直し(本来差し入れは禁止だが馬堂刑事がこっそり通してくれた)おかげで彼からもいくつか貴重な情報が得られた。 風見のお菓子は準決勝までは味もデザインも好みだったが決勝戦のお菓子はいまいちだった。また、準決勝で作られた風見と氷堂のお菓子は形は違ったのにどちらも同じ味だったと。 そして天海は緒屋敷に語りかける、「私のために生きる事はない」と。天海の役に立ちたい緒屋敷はショックを受ける。 天海いわく、彼女がポール・ホリックの作品を集めたりお菓子作りを手伝ったりするのも全て天海のため、自分の好きな事はいつも我慢している。彼女の人生をムダにさせたくない、と。 天海もまた緒屋敷を実の娘のように思っているのだ… そして、面会の終わりに信は天海に呼びかける。警察は天海の自白を狙っている、今はどうか耐えて欲しいと。 200 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 22 36.36 ID RvqGg2o00 再び現場で捜査。とは言っても噴水広場以外は狩魔のせいで捜査できない。 それでも諦めず信は広場を調べ、いくつか重要な情報が見つかる。 優勝商品である「究極のレシピ」の正体はお菓子のレシピではなく、味覚障害を治す新薬の調合書である事。それをコンテスト参加者全員が知っていた事もわかった。(薬剤師であるデリシーが参加したのもそのため) それと、関係あるかはわからないが、準決勝までは風見の息子が毎回コンテストに遊びに来ていた事も聞ける。 あとは風見にも話を聞きたいが狩魔に妨害される。そこで狩魔に直接話を聞く事に。 信の推理は、「コンテストで風見と氷堂は協力していた」というもの。準決勝のお菓子はデザインが違うだけで素材も味も同じである事が根拠だ。それを狩魔は意外にもあっさり認める。準決勝までは協力していたが決勝では風見が断ったと。 そして一枚の写真を見せられる。風見と氷堂、そして風見の息子と氷堂の息子が映っている。二人は元々知り合いだったのだ。 しかし信は見抜く、本当は決勝でも協力していた事を。そして何らかの形でその関係が壊れていたのならそれが動機になるのでは? さらに「死体の解剖記録がない」事から信はある事に気づく。死体は警察が回収したと思っていたが、本当は何者かに隠されたのでは? だが狩魔は信の推理を認めない、決着は法廷に持ち越される事に。 201 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 26 13.36 ID RvqGg2o00 後編 そして、現代。 信楽からその後の裁判について聞かされる。結論から言えば…信は敗れてしまった。 狩魔は裁判に勝つためにあらゆる手を使ってきた、そのため決着がつくまで1年もかかった。 信は死体が見つかっていない事を指摘したが、狩魔はニセの解剖記録を用意していた。 そして「緒屋敷を犯人として逮捕する」と脅され、とうとう天海がウソの自白をしてしまった事で信は劣勢に。 だが信は事前に馬堂刑事に頼んで取調べを録音してもらっていた。 それで自白が強要されたものであると指摘。狩魔の不正が暴かれ、彼は当時の検事局長から処罰を受けた。これが狩魔検事にとって唯一の処罰である。 だが、それでも有罪判決は覆らなかった。 信は再審して天海の無実を訴えようとしたが…直後に別の事件に巻き込まれ、志半ばで命を落としてしまった… (逆転裁判1をプレイした人ならおわかりであろう、DL6号事件である) 信楽はあの日一緒に帰らなかった事を後悔していた。 そして狩魔の弟子になった御剣を裏切り者と憎んでいた事を謝罪する。 202 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 31 42.86 ID RvqGg2o00 御剣は検事と弁護士という立場を越えてこの事件の真相を探ると決意。 まず噴水で見つかった死体だが…それは「IS-7号事件」の被害者、氷堂である事を突き止める。18年前に失われていた死体だ。 その後も噴水広場でいろいろ探索。矢張が描いた絵も意外な証拠となる。 信楽の話から、風見と氷堂の息子が事件の頃から行方不明になっている事もわかる。氷堂の息子は警察が見つけ遺品を届けたらしいが、風見の息子はいまだに行方がわかっていないらしい… 緒屋敷は事件の後、天海の親族に追い出され、その後は女優として活動、そうして溜めたお金でやっとこの屋敷を買い戻したという話も聞ける。 203 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 35 04.48 ID RvqGg2o00 後編2 いよいよ緒屋敷に詳しい話を聞いてみる事に。 その結果、実は18年前の事件で氷堂のお菓子が消えたのは溶けたからではなく、彼女が盗んでいた事が発覚。 氷堂=ポール・ホリックの作品を好んでいた天海のために、彼の遺作を保存しておきたかったからと白状する。 そして御剣は指摘する、氷堂の死体はその氷菓子に偽装されていたのだと。光る布を使えばそれが可能だ。 彼女はその事を知らずに盗んでしまった、つまり図らずも死体を隠してしまったのは彼女だったのだ。 この屋敷を買い戻し、冷凍倉庫に保存されていた氷菓子を見てようやくその事に気づいた彼女は今回の計画を思いつき実行した。 「冬の宮殿」で展示されていたのは再現されたものではなく、18年前に作られた本物だったのだ。 御剣は考える、氷菓子に死体が紛れている事は緒屋敷と真犯人しか知らない、氷菓子が公開されるとなれば確実に処分にくるはず。 犯人をおびきよせつつ、証拠となる死体を守る…そのために毒ガスを仕掛けたのだと。 「秋の宮殿」と「冬の宮殿」がよく似てるのも、真犯人が「秋の宮殿」を「冬の宮殿」と間違うように仕向けたから。 すべては真犯人を見つけ、天海の無実を証明するため。 という事は…「IS-7号事件」の真犯人は…風見!? 204 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 08 38 13.53 ID RvqGg2o00 後編3 緒屋敷のためにも「IS-7号事件」を再捜査しようとする御剣だが、水鏡が反対する。 彼女はあくまで当時の判決を重視、今更再捜査など認めないと。 しかし御剣は「検事審査会に報告するなら好きにするといい、ただしこの事件は最後まで捜査する」と徹底的に反抗。 そこへ一命をとりとめ、意識の回復した風見が現れた。 さっそく風見に色々と話を伺う。 彼は実は当時味覚障害になっていて、それを治すために「究極のレシピ」がどうしても必要だった。 しかし風見は菓子は作れるがデザインセンスがない。一方で氷堂は彫刻家なので菓子作りは素人。 そこで二人は手を組んだ、どちらが優勝してもレシピの中身を見せ合う約束で。 さらに、風見は味覚障害なので自分で味見ができない。息子に味見させて味を調整していた事もわかる。 そうして風見と氷堂は協力しあう事で勝ち進んできたが…決勝で氷堂は風見を裏切り、風見の菓子作りに協力しなかった。 その上、決勝には味見役の息子も来なかった、恐らく氷堂の妨害で。 そのため優勝はとても狙えなくなった風見はレシピの中身を写真にとり、情報を盗む事を計画。 だがその現場を氷堂に見られ、ばらされたくなかったら金をよこせと脅された。 それこそが殺害動機だったのだ。 206 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 12 51 23.03 ID RvqGg2o00 しかしここで風見は開き直った。 この国の殺人は15年で時効になる。18年前のこの事件を今更罪には問えない、と。 だが御剣は指摘する。風見は事件の後、菓子作りの修行のため外国に行っていた時期がある。その間は時効が停止すると。 風見が外国に行っていたのはちょうど3年…18-3は15… だが、風見は御剣をあざ笑う。そう、彼はこれも計算に入れていた。 事件は12月、そして今は4月。つまり正確には事件は18年と数ヶ月前。ちょうど3年では…まだ足りない!! しかし…もう一つ手はあった。天海は裁判で「共犯者」として有罪になっている。共犯者の裁判中も時効が停止する。 天海の裁判は決着まで1年かかっている。それも差し引く事で…風見の時効は成立していないと証明。 ついに風見は逮捕された。 207 :逆転検事2 第3話「受け継がれし逆転」:2013/10/21(月) 12 55 05.30 ID RvqGg2o00 こうして「IS-7号事件」はついに解決した。 同時に毒ガスの件で緒屋敷も逮捕されたが、彼女は事件を解決してくれた事を御剣に感謝する。 その後御剣たちは天海に報告をするため留置所へ。天海も御剣たちに感謝し、「今度は私がツカサを待つ番だ」と。 信楽はこれから天海の冤罪を晴らすつもりのようだ。けど天海の冤罪が証明されたら風見を捕まえられないのでは?という美雲の言葉に信楽は「法のムジュン」という言葉を残した。 そして最後に信楽は御剣に問いかける。「検事として犯罪と戦うのか、弁護士として人を助けるのか、よく考えて欲しい」と。 その言葉にまたも御剣は迷うのであった… 第3話 おわり 208 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 12 58 22.96 ID RvqGg2o00 前編 とうとう検事審査会への出頭を命じられた御剣。糸鋸は心配でたまらない様子。 そこに武藤瞳子(むとう とうこ)という看護師が御剣を尋ねてきた。彼に会わせたい人物がいると。 武藤が連れてきたのは包帯をあちこちに巻いた少女。彼女は記憶喪失になっているらしい。 ここに連れてきたのは少女が御剣の名刺を持っていたからだ。他に何か身元がわかるものはないだろうか? すると、なんと彼女は「ヤタガラスのバッジ」を持っていた! まさかこの少女は…美雲!? 記憶喪失の影響で彼女はすっかり性格が変わってしまい、かなりおどおどした態度に。 なんとか彼女の記憶を戻してやりたい御剣。 美雲の所持品から、彼女が「ビッグタワー」にいた事がわかり、そこで手がかりを探す事に。 その屋上でいろいろ探索していると美雲が「赤いレインコートの人物」と出会い、その後突き落とされたと思い出す。 しかしビッグタワーは50階、その屋上から落とされて生きていられるはずがないのだが… そこに突然警官が現れる。なんとこのビッグタワー内で殺人事件が起きたと言うのだ。 しかも被害者の名前が…「みくも」!? 209 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 01 53.64 ID RvqGg2o00 前編2 事件の現場へ急行した御剣たち。 現場は50階にある「検事審査会」の審議室。こんな所にあったとは。 現場には武藤とその祖母、伊丹乙女(いたみ おとめ)の姿が。伊丹が死体の検死をしているのだ。 さらに、御剣とは旧知である検事、狩魔冥(かるま めい)までも現場に現れる。何故彼女まで? 検死が終わった所で御剣たちも死体を確認。被害者は女性、しかし美雲ではない。 どういうわけか被害者は美雲の「約束ノート」を持っていた。このため名前を「みくも」だと思われたのだ。 約束ノートは前作の事件のあと、証拠品として警察が保管していたはずだが、いつの間にやら失われていたらしい。 捜査を続けようした所で、水鏡と弓彦が登場。 二人は被害者の正体を知っていた。被害者は「籠目つばさ(かごめ つばさ)」。弁護士であり、審査会のメンバーでもあった。 そして、美雲を容疑者として逮捕すると言い出した! 210 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 09 55.07 ID RvqGg2o00 当然御剣は納得しない、その根拠を問う事に。 そこで水鏡は被害者が持っていた手紙を出した。 それは被害者と美雲が協力して審議室から何かを盗み出そうとしていた事を匂わせる内容だった。 そしてその関係が破綻し殺害に至ったと。 しかし御剣はそれが真犯人の偽装である可能性を示す。 と、そこに現れた一人の男。名前は「一柳万才(いちやなぎ ばんさい)」。 一柳弓彦の父であり、元検事局長、そして今は審査会の会長である。 万才は「早期解決のため」と言って、美雲の逮捕を強引に進める。 御剣は反対するが、万才に逆らえば検事バッジを失ってしまう。 だが御剣は…「目の前の真実を見逃すのが検事の宿命なら、検事の肩書きに未練はない!」と、自ら検事バッジを返上してしまった!! それにショックを受けた美雲はその場を走り去ってしまい、御剣は一人で追いかけていった。 211 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 13 22.13 ID RvqGg2o00 中編 検事局にある自分の部屋に戻ってみたが美雲の姿はない。 どこに行ったのか…と困っていた所に現れたのは信楽。 検事審査会で起きた事件はニュースになっており、気になって駆けつけたとの事。 御剣は信楽に事情を話すと、まずは美雲の記憶喪失の原因を探ってみようとのアドバイス。 二人はビッグタワーの屋上に行き、捜査をしていると…そこに隠れていた美雲と遭遇。 美雲自身は「記憶はないけど、多分自分が殺してしまった」と思っており、その記憶が戻れば御剣の検事バッジも戻ってくるのでは…と考え、思い出すためにここに来ていたのだと言う。 御剣が「無茶は感心しない」とたしなめていると、屋上に備え付けられているテレビから事件のニュースが流れる。 しかし、そのニュースを見て御剣は気づく。検事審査会の審議室は50階にあり、その上が屋上。 なのに画面に映っているビッグタワーには50階と屋上の間にもう一階あるのだ。 このビッグタワーには「隠された51階」が存在するのでは。 屋上を調べてみると、51階への秘密の通路を発見。美雲が落ちたのはここだったのだ。 早速行ってみよう…と思った所で宝月茜(ほうづき あかね)が登場。(科学捜査官を目指している少女。蘇る逆転からの再登場で前作にも出ている) 事件の事を糸鋸から聞いて駆けつけてくれたのだ。 彼女も加えて、一行は51階へ。 212 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 18 41.20 ID RvqGg2o00 中編2 51階はいろんな物が保管されており、まるで倉庫のようになっていた。 しかしよく見ると、その中に過去の事件で使われた証拠品がたくさんある。第1話で見かけた「ツノが片方しかないウシのぬいぐるみ」も… 何故こんな場所に?色々調べてみると、どうやらこれらの証拠品が売り物にされているようだとわかった。 さらに探索を続けていると、突然物陰から現れたのは大沢木ナツミ(おおさわぎ なつみ)!逆転シリーズおなじみの女性カメラマンだ。 彼女からもいろいろ話を聞いてみる。その話の中で速水ミキコが彼女の弟子である事が判明。 彼女の情報から、ここで証拠品や密輸された美術品を売買する闇オークションが開かれている事が明らかに。 ナツミはスクープを狙って、昨日からこの51階に張り込んでいたのだ。 オークション会場はこの51階にあるリフトで行ける下の階、ナツミはリフトと床の隙間からこっそり覗いていた。 そこで彼女はオークションのマスターの姿も見ていた!と言っても顔は仮面のせいでわからなかったが… だが彼女の証言から、被害者の籠目がマスターと同じ格好をしていた事がわかる。では籠目がマスター? 213 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 22 34.92 ID RvqGg2o00 さらにナツミから重要な証言。この51階でマスターと何者かが何かを話した後、突然叫び声が聞こえた。ナツミは物陰に隠れてそれを聞いていた。つまり殺害の瞬間に居合わせたのだ。 この少し後にナツミがこっそり撮った写真も入手。 その写真には…赤いレインコートの人物が写っていた!後姿なので何者かはわからないが、恐らくは犯人だろう。 しかし…ナツミはこの後被害者の死体を見ていない。どこに隠されたのだろうか? ここで茜の出番。彼女の科学捜査で血液の反応を調べてもらう。 その結果、倉庫内にあった衣装箱から反応が。犯人はここに死体を隠したのだ。 214 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 25 43.23 ID RvqGg2o00 倉庫内の捜査が終わった所で、今度はリフトに乗って下の階へ。 降り立った場所は…検事審査会の審議室!?ではここがオークション会場!? 当然、捜査をしていた弓彦や冥に見つかってしまう。 そこで冥が闇オークションを追っていた事がわかり、冥にここまで得た情報から導き出された推理を話す。 ナツミの「事件後もオークションは続いていた」という証言から籠目はマスターではなく客だったという結論が出る。 しかしそこで水鏡と万才が登場。美雲を捕らえようとする。 もちろん御剣は反論。赤いレインコートの人物を新たな容疑者とするが…調査の結果、この赤いレインコートの人物は被害者、籠目である事が判明。御剣の推理が外れてしまった。 さらにここで美雲の記憶が少し戻り…その赤いレインコートの人物が美雲の目の前で倒れていたと言う。 美雲自身が自らを犯人だと認めてしまった。 美雲は逮捕され、御剣も美雲の逃亡を助けたとして逮捕されてしまう… 215 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 30 10.46 ID RvqGg2o00 後編 留置所に入れられてしまった御剣。 そこに糸鋸が面会に来た、と聞かされ面会室に行くと…そこで待っていたのは水鏡だった。御剣に会うため糸鋸の名前で呼んだのだ。 彼女は問う。何故審議会に逆らうのか、勝ち目なんてないのに、と。 それに対して御剣も語る。「昔の自分ならこんな無茶はしなかった。昔は自分の正義を信じていたが、「ある男」によってそれを打ち崩され…それ以来他人を見る目が変わった。糸鋸や美雲、その他捜査員、彼らに支えられているのだ」と… それを水鏡は「大変興味深かった」と言い去っていく。 留置所の監房に戻る御剣、そこに今度は美雲を連行する万才が現れる。 御剣は美雲は無実だと訴えるが、美雲自身が自分を信じられないでいた。 そしてそんな御剣の姿をあざ笑う万才…だが御剣は気づく。いくらなんでも不自然すぎる、と。 ここで万才を問い詰め…美雲の逮捕は万才によって仕組まれていた事を確信する。 万才は美雲に濡れ衣を着せようとする真犯人がいるのを承知で逮捕したのだ。 「美雲を犯人にすれば全て丸くおさまる」「僕くらいになると真実なんていくらでも作れる」と言う万才の発言に御剣は激怒する… 216 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 13 34 16.48 ID RvqGg2o00 そしていよいよ、検事審査会による御剣の審議が始まる。 そこでも御剣は美雲の無実を主張。新たな推理を語り始めた。 赤いレインコートの人物を当初は犯人だと思っていたが、被害者であると言うなら…被害者は事件のあとも少しの間生きていて、ちょうど美雲と遭遇した時点で息絶えた。美雲の記憶はその時のものなのだ。 そして、証拠品と状況を照らし合わせて出た新たな事実…検死結果が間違っている!! これは一大事、とすぐさま伊丹と武藤を呼び出す事に。 伊丹達が来るまで少し時間がかかるのでそれまで、別の角度から事件を検証。 闇オークションのマスターは何者なのか? ここで御剣は言う、そもそもこの審議室が闇オークションの会場に使われていたのがおかしい、ここは関係者以外は簡単に入れない。つまり…マスターは関係者なのでは? そしてその疑惑を…万才に向ける!当然万才も反論する。「美雲が犯行を認めている」と。 217 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 17 56 55.50 ID RvqGg2o00 そこでもう一度美雲に話を聞いてみる事に。 美雲は「もっと悪い事してるかもしれない、御剣さんに迷惑をかけたくない」と言うが、御剣は「君は義賊ヤタガラス、殺人など犯すはずがない。自分を信じろ」とあくまで美雲を信じ励ます。 それに応えるかのように…美雲は思い出した。自分の目の前で倒れていた赤いレインコートの人物が…「ウシのぬいぐるみ」を持っていたと! これは今までになかった情報だ!水鏡もこれを新証言として認める。万才は反対するが水鏡が上手く万才を言いくるめる。まるで水鏡が御剣を助けるかのように… 美雲の言うウシのぬいぐるみとは、例の「ツノが片方しかないウシのぬいぐるみ」のこと。 早速調べてみると…実はこのぬいぐるみには録音機能があり、ツノを動かす事で録音した音を再生できる事がわかった。 再生してみると声が聞こえてくる。「隠しきれまい、そのヤケドは」。その後悲鳴が…これは殺害の瞬間だ! ちょうど被害者である籠目も手にヤケドの痕がある、間違いない。 そしてここまで得られた情報からわかった事…犯人はマスターだ! さらにマスターは審議会関係者。審議会会長である万才は一番怪しい。だが…証拠がない。 218 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 00 11.93 ID RvqGg2o00 しかも直後にナツミが「思い出した!」と新証言。「事件後も客の数は変わっていなかった」と。 客である籠目が殺されたなら一人減っていなければおかしいのに…「ただその後オークションハンマーの音が聞こえなくなった」とも。 これでは御剣の推理が成り立たない! 万才はこれで審議を終わりにしようとするが水鏡が食い止める。まだ検死結果の矛盾が残っていると。 またしても水鏡が助けてくれた? と、ここでようやく伊丹と武藤が到着した。 ここで伊丹と武藤に検死結果について聞いてみる事に。 すると伊丹は検死結果を武藤に口頭で伝えていた事がわかった。つまり検死結果を書いたのは武藤である。では…武藤が検死結果を改ざんした? 何故こんな事をしたのか、と聞くが武藤は「言えない」と発言。「言いたくない」ではなく。 そこで御剣はひらめく。武藤は共犯者だったと。 それなら事件後も客の数が減っていない事も説明がつく。武藤が死んだ籠目の服を着て成りすましていたのだ。 ならば武藤は真犯人であるマスターを知っているはず。武藤は否定するが伊丹の説得により、ようやく話し始める。 219 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 05 21.82 ID RvqGg2o00 マスターは籠目に襲われる事を予期していたらしく、返り討ちにするための計画に武藤が呼ばれた。 倉庫に武藤が隠れて、事件の後籠目の服を奪って入れ替わる。オークションは仮面を被るルールがあるので服が同じならまずばれない。死体は衣装箱の中に隠した。なお籠目に赤いレインコートを着せたのは武藤。 これでナツミの証言ともつじつまが合う。また、この事件の少し後、大きな音を聞いて気を失っていたとナツミが発言。 武藤はその後、マスターの指示で衣装箱を落札して倉庫内に戻ってきた所で美雲が倒れていたのを見つけた。屋上から落ちて気絶していたのだ。 屋上に行った被害者が入り口を開けたままにしていて、目の前で倒れた被害者に驚いた美雲はそれに気づかず足を踏み外して落ちたのだろう。ナツミが聞いた音は美雲が落ちた時のものだ。 そしてその後、被害者にマスターの服を着せ、マスターに見せかけたのだ…もちろんマスターの指示で。 武藤の証言はさらに続く。入れ替わるにしても髪型だけはごまかせないので事前にマスターが用意していたカツラを使った。何故かカツラはストレートとウェーブが用意されていた、武藤はストレートのものを使ったが。 220 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 09 56.73 ID RvqGg2o00 こうして武藤は自らの罪を告白した。しかし…かんじんのマスターの正体は本当に知らなかった。マスターは常に仮面で顔を隠していたらしい。 そこに冥が現れる。糸鋸が調べてわかった新情報を伝えに来たのだと言う。 被害者は頭を円筒形の鈍器で殴られていた、と。 これでわかった事、殺害に使われた凶器はオークションハンマーだ。 事件後ハンマーの音が聞こえなくなったのも、ハンマーに被害者の血が付着して、処分しなければいけなくなったからだ。 すぐさまハンマーの捜索が行われる事に。 後編2 ビッグタワー内をくまなく捜索したが…凶器のオークションハンマーは発見されなかった。 これでは情報が足りない…証拠品さえあれば… もはやこれまでか…と思われたその時、なんと水鏡が万才を告発した! 水鏡は「IS-7号事件」の資料を提出する。 この事件で狩魔検事は死体の情報を捏造した。死体が隠されていたから。 だが実は狩魔検事を陥れるために、死体が消えた事を狩魔検事に伝えなかった人物がいた。 その人物=「当時の検事局長」に命令されて伊丹は「IS-7号事件」の偽の解剖記録まで無理やり作らされた。 そうして狩魔検事に唯一の処罰を与えた当時の検事局長… それはまさしく、一柳万才!! (逆転裁判1に狩魔豪が検事局長に処罰を受けるシーンがある。この時の検事局長が実は万才だった) 221 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 13 19.60 ID RvqGg2o00 もちろん万才はしらを切るが…武藤はマスターに「犯行を手伝わないと伊丹が「IS-7号事件」で記録を改ざんした事をばらす」と脅されていたと暴露。 やはりマスターは万才では?しかし顔はわからない…が、ここで武藤から新たな情報。 マスターの仮面は顔が一部だけ露出していて、そこにイレズミがあったと。万才の顔にイレズミなど見当たらないが… さらにわかった新情報。籠目は事件当時手袋をしていた、ならば手のヤケドの痕は見えない。 ならば誰のヤケドが見えていた?それは犯人に他ならない。犯人にもヤケドの痕があった。 ぬいぐるみに録音されていた声、あれは犯人ではなく被害者、籠目の発言だったのだ。 武藤が見たイレズミ…それはイレズミではなくヤケドの痕だったのではないだろうか、と御剣は推理。 つまり犯人=マスターは顔にヤケドの痕がある。 万才はそんなものないと否定するが、ここで弓彦が感づいてしまう。 息子である彼は知っていたのだ、万才の秘密を。 父親が犯罪者である事を認めたくない弓彦は万才をかばおうとするが…それを万才は「役立たず」と冷たい言葉。 しかも弓彦が学校を首席で卒業したのもいろんな賞をとったのも全部万才の圧力によるものであり、それに気づかなかった弓彦は本当に馬鹿だ、とひどい暴言。 信じていたものに裏切られたショックで弓彦はどこかに行ってしまった… 222 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 17 31.94 ID RvqGg2o00 「検事審査会会長としても、父親としても、最低の人間だ」と御剣は怒りを隠さない。 水鏡も「息子を何だと思っているのですか」と言うが、万才は「使い勝手の悪いコマ。君だって僕に近づくために弓彦を利用しただろう」と言い返す。 水鏡はそれを否定はしなかったが、弓彦が彼なりに一生懸命頑張っていた事は認めていた。だからこそ万才の態度が許せない。 ともかく、万才は何らかの方法で顔のヤケドを隠しているはず。 そこで御剣は気づいた。手がかりは…武藤が見たウェーブのカツラ。 あれはカツラではなく万才のつけひげだったのだ。弓彦は万才がつけひげでヤケドの痕を隠している事を知っていたから、誰よりも先に気づいてしまった。 万才のつけひげを取るとアゴの部分にヤケドの痕があり、これが証拠となって万才は籠目殺害の犯人として、とうとう逮捕された。 万才は無事に留置所に収容された。が、彼は「手紙だけは自分の工作ではない」と語っているらしい。 そうして、水鏡から今回の事件の裏事情を聞かされる。 籠目つばさにはかつてジャーナリストの恋人がいた。恋人は闇オークションを追っていたが真実に辿り着く前に殺された。 籠目は万才に復讐するために闇オークションに潜入していたのだ。結果的に返り討ちにあってしまったが… ここで御剣は悟る。水鏡の真の目的は「検事審査会の闇」を暴く事だったのだと。 223 :逆転検事2 第4話「忘却の逆転」:2013/10/21(月) 18 21 08.36 ID RvqGg2o00 語り終えた水鏡はこれから美和マリーの裁判があるからと去っていく。が、去り際に籠目が持っていた「約束ノート」を美雲に返してくれた。 これを受け取った美雲は、亡き父親との約束を思い出し…それがきっかけとなってようやく記憶が完全に戻った。性格も元に戻る。 ここで御剣は気になっていた事を質問する。記憶を失う前に何があったのか? 美雲は何者かに呼び出されてひょうたん湖に向かい、そこで赤いレインコートの人物に薬を嗅がされ眠らされた。 目覚めるとそこはビッグタワー屋上で、そこで赤いレインコートの人(これは籠目)が倒れているのを見つけ、驚いた拍子に51階の倉庫に落ちてしまった…とのこと。 美雲を襲った「赤いレインコートの人物」は何者なのだろうか… ここで51階の倉庫にあったトランシーバーが鳴り始めた。 そこから語りかけてきた声は…なんと虎狼死家 左々右エ門!! 虎狼死家は語る。この事件は本当の意味で解決していない。事件を裏から演出した“黒幕”がいると。 被害者が持っていた手紙、あれもおそらく黒幕が用意したのだろう。 御剣はなんとしても真実を暴く決意を固めた。 第4話 おわり 224 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 19 05 10.06 ID RvqGg2o00 前編 ストーリーは4話からの続き。 ビッグタワーを出た御剣はこれから事件の黒幕を探そう、と思っていた所に突然、間宮由美子(まみや ゆみこ)という女性が大慌てで現れた(逆転裁判1第3話より)。 彼女が死体を発見したというのだ。また事件かと御剣は間宮に現場まで案内してもらう。 現場はビッグタワーの裏の空き地。「大怪獣ボルモス」という映画の撮影に使用しているそうだ。 間宮は撮影のスタッフであり、準備のために現場に一番乗りしたら死体を発見したらしい。 現場の一角に国際捜査官、狼士龍(ろう しりゅう)が何やら沈痛な面持ちで立っていた。(前作「逆転検事」からの再登場) その足元には…なんと西鳳民国の大統領が死体になって転がっていた!! しかも大統領の倒れている場所にはまるで怪獣の足跡のようなものが… これを見てナツミはボルモスが出たと興奮する。 彼女はビッグタワー51階の倉庫で張り込みをしていた時、窓の外に怪獣の目らしきものを見たと言う。 自国の大統領を殺されて狼はかなり荒れているが、なんとかなだめて話を聞く事に。 狼の父親はかつて大統領の腹心とも言える人物だった、信頼の証として遺言状まで預かっていたと。 しかし12年前を境に大統領は人が変わったように冷たくなり、狼の父との付き合いもなくなってしまったらしい。 225 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 19 09 33.27 ID RvqGg2o00 ともかく手がかりを求めて死体を調べる。大統領の死体の胸元に黄色いシミのようなものがある。これは何なのだろうか… さらにまわりの状況を調べてみると…スタジオの屋上に置いてある「ボルモスの頭の模型」が地面に落ちた形跡も見つけた。 この模型はかなり重たい。もしや大統領はこの頭につぶされて死んだ? と、ここで映画の主演である子役、相沢詩紋(あいざわ しもん)が現れる。なんとも無愛想な子供である。 彼は昨日スタジオで撮った写真を持っていた。昨日の時点では足跡はない。 ここで狼から一つの手がかりを見せてもらう。それはビッグタワー屋上の監視カメラに映っていた一昨日の映像。 なんとそこには、水鏡と大統領が一緒に映っていた!?生前の大統領に最後に会ったのは水鏡だったのだ。 狼は水鏡が大統領殺害の犯人ではないかと推測する。監視カメラにはその後水鏡が一人で戻ってくる姿が映っているが、大統領は映っていない、恐らく屋上から突き落とされたのだと。 闇オークションの倉庫である51階への隠し通路を使ったのでは、とも思ったがそこに張り込んでいたナツミが大統領を見ていないためその線も消える。 しかし、それは一昨日の夜の話。死体が見つかったのは今日。一日空白がある。死体はいつ現れたのか… 226 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 19 13 28.19 ID RvqGg2o00 と、ここで間宮から新情報。実は昨夜、詩紋がここで一人、練習をしていたと言う。 彼なら何か知っているのでは?早速話を聞こうとしたが…いつの間にか詩紋は姿を消していた。 すぐさま狼は詩紋を探しに飛び出して行く。 一方で御剣は水鏡に話を聞いてみる事に。今なら美和マリーの裁判をしているはず。 御剣と美雲は法廷へと向かうのであった。 前編2 美和マリーの裁判が始まる。 担当弁護士は籠目だったのだが、彼女は死亡してしまったので、代理として信楽が担当する。 担当検事は弓彦だったが、彼はいまだに行方不明。代理として冥が担当する。 さっそく冥は内藤殺害事件の証拠を提出しようとした…が、証拠であるナイフと鈴のついたノミがない!? 証拠を管理していたのは弓彦だ。彼は証拠をどうしたのだろうか? 信楽は裁判の延期を提案、しかし水鏡は却下。証拠がないのなら美和は無罪とし、裁判を終わらせようとする。 何故?美和が犯人である事は水鏡も捜査の現場にいて知っているはずなのに。 ここで冥は一時休廷を申し入れる、その間に証拠を見つけてみせると。 信楽もそれに賛成し、水鏡もそれを認めた事で、裁判は休廷となる。 228 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 16 40.36 ID RvqGg2o00 この裁判を見ていた御剣と美雲も、これには納得いかない。確かに証拠は見つけたのに。 そこに草太とミリカが現れる。裁判を見に来たのだ。 しかし証拠紛失で裁判は休廷。下手したらまた草太が逮捕されるかも? 冥と信楽も困った様子でその場に現れる。見かねた御剣は失われた証拠を探してくる事に。 証拠の在りかは弓彦が知っているはず。まずは弓彦を見つけださねば。 また捕まりたくない、と草太とミリカが手伝ってくれる事に。さっそく二人は弓彦を探しに行く。 御剣と美雲も、弓彦を探しに出発…しようとした所で今度は水鏡と遭遇。 ここで水鏡が大統領と会っていた件について問いかけるが…彼女はその件については黙秘する。 しかし大統領がボルモスの映画の撮影所で死んでいた事を聞いて大きく取り乱す。 ここをきっかけに色々話を聞いてみると…意外な事実が発覚した。 なんと詩紋は水鏡の息子だった!! しかも、その詩紋が何者かに誘拐され、その犯人から美和を無罪にするよう脅迫されていたのだ!! それを聞いた御剣と美雲は詩紋の捜索もする事に。 水鏡は彼らを信じ、なんとか裁判を引き伸ばして時間を稼ぐと。ただそれでも2時間が限度。それまでになんとかしなくては。 229 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 21 36.35 ID RvqGg2o00 ビッグタワー前で詩紋の情報の聞き込みをする御剣たち。 そこで荷星三郎(にぼし さぶろう。逆転裁判1と2に登場した俳優)と出会い、彼から情報が得られる。ロケバスに入るのを見たと。 しかしその後またいなくなってしまい、その先は知らないらしい。 ロケバスを調べると、詩紋が昨夜に練習した時の映像が残っていたので入手。 さらに、ここでひさしぶりに速水が登場。なんと彼女は誘拐の現場を目撃していた。 彼女の情報によると犯人はタクシーに乗っていったらしい。さっそくタクシーの運転手にかけあって、犯人を乗せて行った場所まで乗せてもらう事に。 辿り着いた先は…一柳万才の家!?では誘拐犯は万才?しかし奴は逮捕されたはずだが… ともかく万才の家を探索。ガレージを調べていると…奥の扉から物音が!まさか詩紋が中に? 扉を開けてみるとそこに…縛られた弓彦が転がっていた!! ここが万才の家という事は彼の家でもあるはず。何故自宅で監禁されているのか? ともかく彼を解放し、話を聞いてみる。 230 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 25 03.70 ID RvqGg2o00 どうやら彼は万才の手下によって誘拐されたようだ。つまり誘拐の黒幕は万才。 しかも彼は詩紋と間違われて誘拐されていたのだ。 さらにいろいろ話してみると、弓彦は証拠品を万才に預けていた事がわかった。 どうやら万才の目的は美和を無罪にし、真相をうやむやにする事のようだ。 父親に裏切られた上に誘拐、監禁された事で弓彦の精神は深く傷ついていた。 さすがに放っておけないと感じた御剣は弓彦を励ます。 そして互いに話し合った末に一つの結論が出た。それは「父親とは違う検事になる」という事。 その後弓彦は再びどこかへ走り去ってしまった。 御剣と美雲は詩紋の捜索を再開するためビッグタワー前に戻る。 ここで法廷にいる信楽に連絡。証拠の行方は万才が知っているはずだとの情報を伝えるため。 と、ここでビッグタワーから弓彦が現れる。すぐにどこかへ行ってしまったが… 彼はビッグタワーで何をしていたのだろうか。もしかして51階の倉庫に行っていたのでは? さっそく51階に行って確かめてみると…美和が万才に送った書類を発見。内容は内藤に関する報告だった。さらに「12年前に埋めたものは回収しておいて」という言葉。一体どういうことなのだ? 231 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 28 21.43 ID RvqGg2o00 51階の捜索を終えて屋上に上がると、ここで虎狼死家が登場。彼からもいくつかの情報が得られる。 まず、大統領暗殺の依頼は無効になった事。というのも依頼人がウソをついていたらしく、これを重大な裏切り行為と見た虎狼死家は依頼を破棄し、依頼人を探しているのだ。 そしてその依頼人は御剣が探している人物と同一人物であろう、と。 さらにもう一つ、とんでもない情報。了賢が刑務所を脱獄したのだ。 虎狼死家との会話を終え、ビッグタワー前まで戻ってきた所で「連絡があるかもしれないから」と預かっていた水鏡の携帯に着信が。 電話に出てみると…その相手は御剣が探している「赤いレインコートの人物」だと名乗る。 その人物は「籠目を万才に殺させたのは俺」「万才を捕まえてほしくて美雲を襲った。美雲が疑われれば御剣が捜査してくれると思って」「詩紋を誘拐したのは俺」などと話す。 しかもその人物は御剣たちの行動に関してやたら詳しかった。どういう事だ? 調べてみると…美雲の持っていた「ヤタガラスのバッジ」に盗聴器が仕掛けられていた。襲われた時に仕込んだのだろう。 この後、再びビッグタワー前で捜査。速水が無線を傍受したものを録音したテープを入手。 草太とミリカも現れたので弓彦が見つかった事を報告。この後彼らはサーカスの公演があるらしい。 232 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 34 11.65 ID RvqGg2o00 そして、単独で捜査を続けていた糸鋸とも出会う。 御剣は検事としてではなく友人として、糸鋸に協力してほしいと頭を下げた。 糸鋸もそれを引き受け、まずはここまでわかった情報を提供。 美雲は「赤いレインコートの人物」に睡眠薬で眠らされた後、ビッグタワーの屋上まで運ばれている。 つまり監視カメラにその時の様子が映っていると思い、映像をチェックしたが…映っていなかったとのこと。 どうやって美雲を屋上まで運んだのだろう? そして詩紋の誘拐に関しても、いくつか情報が集まり…ついに詩紋の居場所について見当がついた! もう時間がない、詩紋の捜索は糸鋸と美雲に任せ、御剣は法廷へと向かっていった。 法廷には万才が呼び出されていた、証拠のありかを聞き出すため。しかし万才はあくまでしらを切る。 ここで御剣はビッグタワー51階で見つけた書類を提出、万才と美和のつながりを証明する。 だがそれでも万才はしらを切り、水鏡に「最後の手段」をちらつかせて脅す。 つまり言外に「誘拐した詩紋を抹殺する」と言っているのだ。 (万才は、部下に誘拐させたのが詩紋ではなく弓彦だということを知らない。水鏡も同様) 233 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 37 55.65 ID RvqGg2o00 と、ここで法廷に弓彦が到着した。なんと新しい証拠を持ってきたと言うのだ。 さらに美雲と糸鋸から連絡が入る。ついに詩紋を発見、無事保護したとの事。 これでようやく水鏡も本気を出せる。裁判はここからが本番だ。 弓彦が持ってきた証拠とは何なのだろうか?それは…なくなったナイフとノミ。見つかったのか!?と思いきや、それは見つからなかった、と。 弓彦は今朝万才が証拠を捨てに行っていた事を思い出し、さっきまでゴミ処理場で探していたのだが…一人ではとても探しきれず、見つかったのは新聞紙に包まれていた鈴だけ。ノミについていた鈴だ。 「必死でゴミあさりをした結果がこれとは期待を裏切らないね」と弓彦の努力をあざ笑う万才。 だが諦めるのはまだ早い。持ってきた証拠品を調べてみる。 残念ながら鈴だけでは証拠にはならない…だが鈴を包んでいた新聞紙に指の跡が! さっそく鑑識に調べてもらうが…これは手袋の跡、指紋は出てこない。 234 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/21(月) 22 41 15.70 ID RvqGg2o00 だが、ここで弓彦は気づいた!この指跡についているニオイ…同じニオイが万才の家のガレージにもある! 御剣も同じ事に気づき、さらに付け加える。この指跡は万才が使っている手袋の跡だと。 万才は「そんな手袋どこででも買える、証拠にはならない」と言うが、御剣は万才の手袋にしかない特徴が新聞紙の指跡にもあると指摘。 いよいよ焦り始める万才。法廷で証拠隠滅が証明された以上、もう万才は逃げられない。 「僕がいなくて生きていけると思ってるのか」と弓彦を責めるが、弓彦は「もう大丈夫さ。御剣検事が俺に道を示してくれた。俺はもう親父の背中を追いかける子供じゃない。今までありがとう…さようなら」と万才と決別。 ついに自ら万才に引導を渡したのであった… ノミとナイフは改めて捜索される事に。ゴミ処理場を探せばきっと見つかるだろう。 ナイフが見つかれば、美和の有罪も証明できる。計画の失敗に取り乱した美和はうっかり万才との繋がりも口走った。やはり美和と万才はグルだったのだ。 これにて裁判は無事終了…と思ったその時、狼が乱入! 彼は大統領殺害の容疑者として水鏡、そして詩紋を疑っているのだ。 この時、詩紋を連れた美雲と糸鋸も到着。 彼らを交えて、改めて現場検証をする事に… 236 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 09 17 09.18 ID ZKeEhYKL0 中編 再び現場である撮影現場に戻ってきた一同。 まず水鏡が一昨日大統領と会ったのは何故なのか? 相変わらず水鏡はこの件に関して黙秘を貫く。 ここで御剣が出したのは詩紋が昨夜この場所で練習していた時の映像。 この映像には怪獣の足跡も映っている。昨夜の時点でもう足跡は存在したのだ。 さらに狼は映像に映っているキグルミの背中のチャックが開いてる事を指摘。 つまりこの時何者かが中に入っていたのだ。 狼はここで水鏡と詩紋が共犯だったのでは?と推理する。大統領を屋上から突き落とした後、このキグルミの中に死体を隠していたのだと。 だが御剣は死体の状況とキグルミの中の汚れ方から、それはありえないと反論。 ではキグルミの中に入っていたのは誰だ?状況から考えると…それは万才だ! 美和からの報告書にあった「12年前に埋めたものは回収しておいて」という言葉から、万才はこの場所で何かを掘り出したのだと推理。 怪獣の足跡の正体は万才が何かを掘り出した跡だったのだ。掘り出している途中で詩紋が現れたのでキグルミの中に隠れたと。 237 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 09 21 12.22 ID ZKeEhYKL0 ここで鑑識から大統領の解剖結果が届いた。大統領の死因は「圧死」。右手から硝煙反応も出たらしい。 圧死ということは、やはりボルモスの頭につぶされたのでは? では何故ボルモスの頭は落ちたのか? 実は詩紋は練習の際にストーブを消し忘れてボヤを起こしていた事が判明。 ボルモスの頭を支えていた台が燃えて崩れた。そのためにボルモスの頭は落ちたのだ! 詩紋が水鏡と電話をするため一度現場を離れ、戻ってきた時に落ちていたボルモスの頭とその横で倒れて死んでいた大統領を見たのだと言う。 さらに水鏡の情報から、大統領の胸についていた黄色いシミは「シシユリ」という花の花粉である事がわかった。 一昨日タワー屋上で大統領と会った時に渡したものだろう、と。 詩紋が死体を発見した時、死体の上にぺしゃんこにつぶれていた花束を見つけていた。 花束も一緒につぶされたために大量の花粉がついていたのだ。 詩紋は水鏡がこの花を持って出かけるのを見ていたため、母親が疑われると思い花束は捨てていた。 238 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 09 27 34.54 ID ZKeEhYKL0 で、結局大統領を殺した犯人は?やはり詩紋が落としたボルモスの頭で死んだのか? しかしここで御剣は別の可能性を指摘する。それはキグルミの中に隠れていた万才。 ここで狼は12年前にあった事件「SS-5号事件」を思い出す。もしかして何か関係が? こうなったら美雲の「ぬすみちゃん」で再現してみよう…と言いたいが、捜査資料がない。機密扱いで閲覧できないのだ。 狼自身も当時の新聞で報道されていた事くらいしか知らない。 それでもいいからまずは話を聞いてみる事に。 「SS-5号事件」…それは12年前に起きた「大統領誘拐事件」だ。 誘拐された大統領は身代金と引き換えに無事救出された。 その後、狼の父親が捜査した結果「美和マリー」が容疑者として逮捕されたが…裁判で無罪になってしまった。 狼の父は身も心もボロボロになって警察の仕事から身を引いたという… さすがにこれだけの情報では再現はできない…と思っていた所に、裁判の後始末を終えた信楽と冥が到着。 冥が「SS-5号事件」の捜査資料を持ってきてくれた。しかし機密扱いの資料をどうやって? 実はこの捜査資料が閲覧できなかったのは万才の圧力のせい。この事件の担当検事は万才だった。 だが先の裁判で万才は失脚、おかげでようやくこの資料が手に入った、というわけだ。 これで「ぬすみちゃん」で再現ができる。 239 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 09 30 52.70 ID ZKeEhYKL0 捜査資料によると、現在ビッグタワーが建っている場所は12年前は児童養護施設が建っていた。 大統領はその場所で誘拐された、そして当時その施設の所長が美和だった。 はたしてそこにどんな関係が…「ぬすみちゃん」で再現し、検証。 まず、この誘拐事件を目撃していたカメラマンが現場で殺されている。その恋人が籠目つばさであった事がわかる。 さらに、万才は誘拐犯の仲間だった事も判明。 そして…現場には殺されたカメラマン以外の血痕も存在していた。これは誰の血痕だろう。 現場には当時施設にいた少年が火事を起こしていた形跡もあった。という事は…その少年は事件を目撃しているのでは? 捜査中に狼は思い出す、かつて父がこの事件を捜査した時に見つけた証拠品の事を。部下に命じてそれを取り寄せてもらった。 それは火事を起こした少年が描いた絵。そこには大統領と…了賢の姿が!? なお、これを描いた少年は数日後に行方不明になっている。まさか事件を目撃したせいで… 240 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 10 02 30.23 ID ZKeEhYKL0 狼の父が保管していた証拠品はもう一つあった。それは…何かのツノのようなもの。 どうやらこれは例の「ツノが片方しかないウシのぬいぐるみ」の失われたもう一つのツノであるようだ。 このぬいぐるみには録音機能がついている。もう一つのツノには別の音声が記録されているかも。 さっそく試して見る事に。 するとそこには…「相沢アミ」という女性が大統領に向けたメッセージが入っていた。 そして明かされる衝撃の事実…相沢詩紋は相沢アミと大統領の間に産まれた子だと! 詩紋は大統領の隠し子だったのだ!! 相沢アミは水鏡の従姉妹であり、彼女が亡くなったため、その子供である詩紋を養子として引き取ったのだと言う。養子である事自体は詩紋も知っている。 彼女が一昨日大統領と会った理由はアミの死と詩紋の事を知らせるためだった。黙秘していたのは、詩紋と大統領の関係を秘密にしていたかったから。 さらにダメ押しとばかりに、西鳳民国から送られてきた大統領の遺言状。そこには詩紋を実の息子として認めると書かれている。 もはや間違いない…詩紋は大統領の息子だ。 241 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 10 48 03.75 ID ZKeEhYKL0 訂正。 「ウシのぬいぐるみのツノ」を保管していたのは狼の父ではなく警察局でした。 少年が起こした火事の証拠品と保管されていました。 242 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 10 51 29.43 ID ZKeEhYKL0 中編2 御剣は推理の結果、一つの結論に達した。 「SS-5号事件」は大統領誘拐事件ではなかった…詩紋に会うために施設を訪れた大統領はそこで了賢に暗殺されていたのだ!! 誘拐事件、としたのは目撃したカメラマンがわずかに証拠を残していたため、辻妻あわせのための偽装工作だ。 了賢に暗殺の依頼をした「主犯」は大統領の影武者。本物を殺して入れ替わっていたのだ。その影武者に協力していたのが万才と美和。 (ちなみに犯行動機は「自分だって大統領と同じ事ができる」という嫉妬心。ようは内藤が外城を殺したのとほぼ同じ理由。ある意味似たもの主従だった) その後、本物の大統領の死体は埋められていた。ということは、昨夜万才が掘り出したのはその死体!? 鑑識に調べてもらい、土の中に死体が埋まっていた事が確認された。さらに万才の家から白骨死体を発見、それは間違いなく大統領のものだと。 やはり本物の大統領は12年前に死亡していたのだ… そして狼は気づいた。狼の父はあの絵を持っていたのだから、大統領がすでに死亡している事に気づいたのだろうと。 しかし、それをあの時公表していれば西鳳民国は支えを失い混乱していただろう。 だから狼の父は死ぬまでこの事実を隠し続けていた。 その結果、狼家が没落するとしても。 243 ::逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 10 54 13.49 ID ZKeEhYKL0 ここで話を聞きつけて現れたのは…了賢! 了賢が脱獄したのはある人物を探すためだと言う。 しかもその人物は御剣たちが探している「黒幕」と同じ人物だろうと。 了賢の話によると、大統領を暗殺した後、口封じのため影武者、万才、美和たちは了賢を殺そうとしていたらしい。 しかしそれを知った一人の少年が了賢を逃がし、わざと火事を起こして足跡を消したのだ。 さらに言うとこの少年と了賢が出会ったのはこれが最初ではない。 最初に出会ったのは18年前の冬。了賢は偶然、車に閉じ込められていた二人の少年を見つけた。あまりの寒さでドアが凍り付いて出られなかったのだ。了賢が見つけなければ凍死していただろう。 了賢は二人を助け近くの児童養護施設に預けた。そして後で知ったがこの時凍死しかけたショックで二人は記憶の一部をなくしてしまったらしい。 ここで御剣は気づく。これは「IS-7号事件」が起きたのと同じ日だと。確かあの事件で氷堂の息子と風見の息子が行方不明になっている。 了賢が見つけた二人の少年こそがその息子たちだったのだ。 244 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 10 58 28.45 ID ZKeEhYKL0 そしてその後も了賢と少年は手紙でやりとりしていたのだが、最近になってそれが止まった。 それが気になって脱獄してきたのだ。 (ちなみにここで了賢が美和を脅迫していた件の真相がわかる。了賢はかつて美和が関わった大統領暗殺の事で脅していた。ようは美和の自業自得) 了賢の手紙といえば「通信チェス」。確かその相手は内藤だった。ここで内藤の遺品を調べてみると…実は内藤は「IS-7号事件」の被害者、氷堂の息子であったと判明する。 ということは内藤が黒幕?いや、彼はもう死亡している、犯人ではありえない。 だが、了賢の話からさらに新事実。了賢と内藤の間に何者かが入っている。その人物こそが黒幕! 恐らくその人物は風見の息子だと推理。一体誰なのか? ここで御剣は思い出す、確か内藤には幼馴染がいた。 そう…確か彼はサーカスの団員であった。 サーカスが所有しているバルーン(気球)で空を飛べば、エレベーターを使わずに美雲をタワー屋上まで運ぶ事もできる。 ナツミが見た怪獣の目のようなものはバルーンの模様だったのだ。 「猿代草太」。 彼こそが黒幕だ! 黒幕の正体を突き止めた所で再び了賢はどこかに消えてしまう。 父親を殺した実行犯である了賢に詩紋は怒りを見せている… 245 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 14 31 24.60 ID ZKeEhYKL0 後編 タチミ・サーカスのサーカス小屋へとやってきた御剣たちはもさっそく草太とミリカのもとへ。 ミリカの証言から、バルーンを管理していたのは草太である事がわかる。 草太は疑うなんてひどいですと泣き付くが、もう御剣は騙されない。 そんな御剣の態度に…ついに草太が本性を現す。今までの弱気な態度から一転、不敵な態度に。 まず草太にぶつけるのは詩紋の誘拐について。 美雲に呼ばれ参上した茜の助けを借りて、それらしき痕跡を発見する…が、決定的な証拠にはならない。 次は了賢と内藤の手紙のやり取りの間に入っていた件。草太の部屋に手紙が残っていれば証拠になる。ところが…草太は手紙を全て処分してしまっていた。証拠は隠滅された後だった… と、思いきやここでミリカが発言。なんと今朝内藤からの手紙が届いたと言う。そんな馬鹿な、彼はもう死んでいるのに!? 手紙を確かめてみると、中身は通信チェスの続き。そして消印は内藤が殺される前日。つまり手紙は遅れて届いていた。サーカスは居場所を転々としているので手紙が遅れて届くのはよくある事なのだそうだ。 思わぬ形で内藤に足を引っ張られた事を毒づく草太。内藤は友達ではなかったのか?そこで草太は内藤に対する恨みを語る。 246 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 14 34 30.86 ID ZKeEhYKL0 18年前に行われたお菓子コンテスト、その決勝戦に向かう途中で内藤に捕らえられ、父親のもとに行けなかった(内藤自身は父親=氷堂に命令され仕方なくやっていた)。 あげくに車の中に閉じ込められて凍死しかけた。了賢が通りかからなければ本当に死んでいただろう。 そして後にわかった。あの事件で草太の父は内藤の父に殺されたと。内藤は草太の父親殺しに協力したのだと。 だが…草太は勘違いしている事を御剣は指摘する。あの事件で死んだのは内藤の父、氷堂。草太は犯人である風見の息子なのだと。 記憶を一部失っていた草太はあの日殺された氷堂が自分の父親だと思い込んでいたのだ。 内藤のせいで父親を失ったと思っていた草太は、その恨みを晴らすために「美和に殺されるように」こっそり誘導工作していた。 なのにそれが勘違いだと知って草太は激しく動揺する。 247 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 14 40 06.69 ID ZKeEhYKL0 これで草太は自分が了賢の通信チェスの相手、そして一連の事件の黒幕である事を認める。 草太は12年前大統領の暗殺を目撃した。かつての恩人である了賢は逃がしたが、そのせいで暗殺を目撃した事がばれ、美和にひどい尋問を受け続けた。怖くなって施設を抜け出したが万才が追っ手を放った。 頼れる大人もいなかった草太は各地を転々と逃げ回る生活を送っていた。サーカスに入ったのもそれが理由だ。 検事局のトップ万才、刑務所所長になった美和、そして偽者とはいえ一国の大統領…これらを敵にまわしては、草太はまともな生活は送れなかったのだ。唯一、恩人である了賢だけが彼の心の支えとなっていた。 御剣は警察の力を頼ろうとは思わなかったのかと言うが、万才がいる以上どんな証拠もにぎりつぶされて終わりだ、事実今日の美和の裁判がそうなる所だったと草太は反論する。 詩紋を誘拐したのは証拠に関係なく強引に有罪にするためだと御剣は推理。しかし草太は誘拐についてはあくまで認めない。 犯行の動機は復讐だということはわかった。だが草太は「殺してはいない、籠目と万才に手紙で互いの秘密を教えた、後は彼らが勝手に殺しあっただけだ」と言い張る。 もっとも、第2話で逮捕されたのはさすがに計算外だったが、御剣のおかげで助かったと嫌味を言う。 248 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 14 52 15.85 ID ZKeEhYKL0 なんとか草太を殺人教唆と証明できないだろうか?彼が「殺した」と直接言った事は…あった。 それは一度御剣に電話をかけてきた時だ。そしてあの時…速水が無線を傍受して録音していた! それが証拠になるはずだ!! と、思いきや…肝心のそのセリフが録音されていない!? 実はあの盗聴器はリモコンで電源をオンオフ切り替えられる代物で、傍受されてると感づいた草太はあの時電源を切っていたのだ。 どこまでも狡猾な草太…結局速水のテープはムダだったのか?いや、そんな事はない。ここで御剣は一昨日の録音データを確認する。 ちょうど草太が気絶した美雲をバルーンでビッグタワー屋上に運んでいる時である。何か手がかりは録音されていないか? と思ったその時、銃声が聞こえた!この銃声は何なのだろうか? そういえばあの時、屋上には水鏡と大統領(偽)がいたはずだ。そして大統領の死体には硝煙反応があった。 大統領に見つかって発砲されたに違いない!水鏡は「そういえばあの時、大統領は何かに気づいて先に自分を帰らせた」と証言する。 そしてバルーンのカゴに弾痕も発見された、これは間違いない! 249 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 15 04 40.88 ID ZKeEhYKL0 だが何故大統領は発砲してきたのか?草太いわく、大統領は水鏡を殺すつもりだったらしい。 詩紋の存在を知っている水鏡から偽者である事がばれるのを恐れたのだ。 ところがそこに偶然草太が現れた。殺害を見られてはまずいと、いったん水鏡を帰らせた。 この時点では水鏡は偽者だと気づいていなかったから、殺すのは後回しでもいいと判断したのだ。 そうして、乱入した草太の抹殺を優先したのだろう、と。 草太は大統領に発砲された事自体は認めたものの、その後は逃げたと証言。 しかしそれはウソだ、美雲を屋上に置いていったのだから逃げたはずはない。 では発砲した後大統領はどうしたのか? 監視カメラには映っていない以上エレベーターは使っていない。 51階にいたナツミが大統領を見ていないから倉庫に行ったわけでもない。 ならどうやって大統領は屋上から出たのか? 草太のバルーンに乗って降りたのだ!それ以外に方法はない!だが当然草太は否定。 詩紋の情報をエサに説得したのでは、と御剣は言うが発砲してきてる相手に説得なんて無理だと論破される。 250 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 15 08 09.06 ID ZKeEhYKL0 ここで信楽からアドバイス。偽大統領がバルーンに乗ったか否かではない、乗ったとしたらどんな状況だったのかと考えては? それはまさしく「発想の逆転」。生前の信も使っていたやり方だ。 そして御剣はひらめいた。発砲された草太は自衛のため、とっさにバルーンでの体当たりを敢行したと推理。バルーンは浮くとはいっても実際の重量は何百キロとある。それにつぶされて大統領は死んだのだ。 死体なら大統領本人にバルーンに乗る気があろうとなかろうと関係ない。そうして大統領の死体をカゴに入れて運んだ。 何故わざわざ死体を運んだか?この日はビッグタワーで籠目が殺される事件が起きるとわかっていたため、大統領の死体まで見つかってはそっちの計画に狂いが生じると思ったからだ。 草太は「死亡推定時刻」が合わないと反論するが、御剣は冷凍倉庫に死体を保管して死亡推定時刻をずらしたと推理。草太の父、風見が氷堂の死体を氷菓子に隠したのと同じ手を使うとは皮肉だ。 もちろん、いつまでも冷凍倉庫に死体を隠しておくわけにもいかない。だから昨夜、倉庫から死体を出しタワーに移そうかと思った時、偶然詩紋がボヤを起こしボルモスの頭が落ちたのを目撃、これにつぶされて死んだ事にしようとあの撮影所に死体を置いていったのだ。 251 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 15 13 01.68 ID ZKeEhYKL0 草太はこれでもしらを切るが、調査に行っていた糸鋸が到着。タチミ・サーカスが冷凍倉庫を借りている事の確認がとれたという。 ミリカは冷凍倉庫を管理してるのは草太だと証言し、草太は追い込まれる…が、草太はまだ食い下がる。 俺が大統領を殺したという決定的な証拠はない、と。 しかし御剣は証拠ならあると断言。それは大統領の胸についていたシシユリの花粉。 花束が一緒につぶされていたのだから、バルーンにも花粉がついているはずだと。 草太はそんなものついてないと強気だが相手は粉末、目に見えるとは限らない。 茜に調べてもらった結果、花粉が残っている事が判明。間違いなく大統領の胸についていたものと同じものだと。 もう間違いない。大統領を殺したのは草太だ!ついに決定的な証拠をおさえられた草太は叫んだ。 「俺は悪くない!悪いのは全部偽大統領や万才たちだ!誰も助けてくれなかった、警察も信用できなかった!だから他の奴らを利用した!それの何が悪いんだよ!」 だがその叫びはむなしく響く… 252 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 15 16 41.61 ID ZKeEhYKL0 ついに草太の犯行を証明したところで虎狼死家が出現。 大統領が偽者であった事をわざと伝えなかった事、虎狼死家までも騙し操ろうとした事、それはまさしく虎狼死家の嫌う「信頼関係の裏切り」である。その罪を償ってもらうと。 今まさに草太の命が虎狼死家に奪われようとしたその時… 今度は了賢が乱入、虎狼死家を食い止めた!? 了賢は互いに命を救いあった草太に、いつの間にか情が移っていたのだ。 草太には刑務所できちんと罰を受けさせる。同業のよしみで勘弁してやってくれ、と。 ここで了賢と殺りあうだけのメリットはないと感じた虎狼死家は今回は退いてくれる事に。 了賢は御剣に感謝する、草太にはお灸をすえる必要があった、それを代わりにやってくれたのだ、と。 用件の済んだ了賢はまた刑務所へ戻ろうとするが、そこで詩紋が呼び止める。 そう、彼にとって了賢は実の父を殺した仇なのだ。 ここで了賢はナイフを詩紋に貸し、これで拙僧の喉を一突きしてみせろと言い出した。 しかし…詩紋は断った。復讐して楽になるのは自分だけ。母がその何倍も苦しんでしまう。 了賢は絶対に許さないけど、罰を与えるのは自分ではない。そのために母や御剣たちがいるのだ、と。 その後、了賢は去っていく。草太に「刑務所こそが拙僧たちの家」と言い残して。 254 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 19 40 05.41 ID ZKeEhYKL0 エンディング こうして多くの人を巻き込んだ一連の事件は終わりを告げた。 そして、御剣は決断した。「私はやはり検事として生きていく」と。 信楽が理由を尋ねると、御剣はかつて信楽が言った言葉を再び持ち出した。 「検事として犯罪と戦うのか、弁護士として人を助けるのか」 御剣の出した答えは「検事として人を助ける」事だった。 猿代草太…元をたどれば彼は被害者。親を失い孤独だった。司法に助けを求める事も出来ず、復讐に手を染めるしかなかった。 御剣は彼のような人間を助けたいと思ったのだ。 彼が法に頼る事が出来ていれば今回の事件は起きなかった。法を悪用する万才の存在が彼を追い詰めてしまった。 法は使う人次第で人を守る事も、人を傷つける事もできる。それもまた「法のムジュン」である。 法のムジュンを正せるのは法に携わる者だけ…猿代草太を救えるのは弁護士ではない。法の番人の検事だと。 御剣は法のムジュンと向き合う事に決めたのだ。 もちろん大変な事だ、だが誰かがやらねばならない事である。 信楽は「君ならできるよ、信さんの息子だもの」と励ました。 そうして、御剣は水鏡から正式に検事バッジを返してもらった。これで御剣検事、復活である。 255 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 19 43 30.87 ID ZKeEhYKL0 御剣は水鏡にも感謝する。水鏡は審査会の中から審査会の腐敗を正そうとした。 そういう戦いもあるのだと気づかされた。水鏡のおかげで法のムジュンと戦うという新たな道を見つけたのだと。 水鏡も「あなたならきっと法を成長させてくれる」と期待してくれている。 また、「美和の裁判ではふがいない所を見せてしまった。次は完璧に裁判官の職務を全うしてみせる」と。 しかし御剣は「私の知る“最高の裁判官”はとても人間味にあふれた人だ。完璧である事だけが正しい事ではない」と語る。(明言はされないが、おそらく逆転裁判シリーズおなじみの裁判長の事) そういう裁判官のあり方もあるのかと、水鏡は感謝。 完璧でなくても少しずつ成長していきたい。互いに成長してまた会いましょう、その時を楽しみにしていると。 一度は検事でなくなった御剣だが、再び検事になって帰って来た。 新たな道を歩むために。そして真実に辿り着くために。それがどんなに困難でも。 この歩みを止めようとする者には容赦しない。それがどんな相手でもこう叫んでみせる。 「異議あり!!」 256 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 19 47 08.57 ID ZKeEhYKL0 その後 速水&ナツミ 相変わらずスクープを追い続けている。 虎狼死家 左々右エ門 次の仕事が入るまで、しばらくはおとなしくしているつもりのようだ。 折中 懲りずに脱獄のチャンスをうかがっている。 山野 美和の共犯だったため刑期が延びた。 ミリカ 草太の事は残念だったが、これからも頑張る、と。 了賢 これからは草太もいる、退屈はしなさそうだ。 天海&緒屋敷 緒屋敷の面会にやってきた天海。緒屋敷のために毎日会いに来ると。 デリシー 今度はお菓子を使った薬を開発しようかと考えている。 矢張 彼女にふられてしまったようだが、全く懲りていない。 信楽&馬堂 「IS-7号事件」の裁判のため、馬堂が証言してくれる事に信楽は感謝。 武藤&伊丹 記録改ざんの件は脅されていた事が証明され、軽い罪ですみそうだと。 茜 これからまたすぐにアメリカに戻らなければいけなくて大変らしい。 257 :逆転検事2 第5話「大いなる逆転」:2013/10/22(火) 19 51 36.08 ID ZKeEhYKL0 冥 父親が偉大である程、子供の使命は重い。弓彦の生き方はこれから試されるだろうと語る。 狼 西鳳民国は俺と部下たちで復興させてみせると意気込む。 弓彦 もっと勉強して親父を見返す、御剣にだって負けないくらいになるぞ、と。 荷星&間宮 事件の記事で話題を呼び、ボルモスの映画は大盛況だったらしい。 水鏡&詩紋 詩紋は父親のためにシシユリを一輪飾りたいと。ならばもう2輪、私とアミの分も必要ねと水鏡は言う。 御剣、美雲、糸鋸 糸鋸は今回の活躍で御剣に給料を上げてもらった(おそらくシリーズ初) 美雲は真実を盗み出すチームを作りたいと言うが、それならもうある、自分たちならどんな事件も解決できるッスと糸鋸が言う。 御剣は弁護士の父とは違う道を選んだが、辿り着く先はどちらも同じ“真実”だと考えている。 仲間と一緒なら迷いなく歩む事ができるだろう… 逆転検事2 おわり 258 :ゲーム好き名無しさん:2013/10/22(火) 20 03 38.14 ID ZKeEhYKL0 これで逆転検事2のストーリーは終わりです。 今作のストーリーは本当に長いです。これでもいくらか省略しています。 字数制限とさるさんにかなり悩まされましたが… なんとか最後まで書けてよかったです。 最後までお付き合いいただきありがとうございました。 余談。 第5話開始直後の捜査パートで特定の場所を二回調べると成歩堂と真宵が出てきます。 ストーリーには一切関わらずセリフもありませんが。
https://w.atwiki.jp/ranobesaikyou/pages/1381.html
. 【作品名】「キソ会長」シリーズ 【名前】勝村景太 【属性】人間、問題児 【大きさ】17歳の男子高校生並 【攻撃力】喧嘩の強い男子高校生 周辺の街の喧嘩っ早い不良達からも恐れ敬われている。 男性の顎を打ち上げ、たまらず体を折り曲げた相手の鼻面に すかさずニーバット、行動不能にした 糸鋸:刃に錆が浮いて血がついたように赤い糸鋸。 【防御力】喧嘩の強い男子高校生 【素早さ】移動・反応ともに喧嘩の強い男子高校生 【特殊能力】特に無し。 【長所】わりとなんでもできて高校生としては基本スペックが高い 【短所】のに問題児 【戦法】接近、糸鋸で相手の顔を斬りつける&格闘 【備考】主人公の友人の脇役(あるいはダブル主人公かもしれない) 37スレ目 参戦 51 :イラストに騙された名無しさん:2014/02/10(月) 00 49 47.17 ID 6/ukntsw 勝村景太の考察 ○岳山剛 身体能力上、勝ち ○カリファール 相手は飛べても接近戦しかないので勝ち ○花巻千恵子 思考勝負で勝ち ○桜野タズサ 武器&喧嘩強いで勝ち ○門倉淑乃 同上 ○朝香夏樹 同上 ×藤間麻耶 一撃で倒せない、触れたら負けなので厳しいか ×愛原羽矢美 描写量で不利 ×パンダマン 相手の力が強い、上空からの蹴りで負け ×ティア 数秒間で倒すのは無理 藤間麻耶>勝村景太>朝香夏樹 .
https://w.atwiki.jp/rubberbandgun/pages/190.html
金属の板に、細かいギザギザの刃を付け、木材や金属などを切断する工具。 金鋸:金属用の鋸。 工作用鋸:刃が細かく細工に適している。 電動糸鋸:モーター駆動式の糸鋸 鋸刃=ソーブレード