約 879,689 件
https://w.atwiki.jp/novel_lexeed/pages/29.html
祐輝視点 祐輝「か……は…(やべえ肺の中の空気が全部で…る…)」 飛龍「ハク、いい加減好きなものにぎゅっ!とする癖直したらどうた?」 白雪「いーじゃん好きなんだからぎゅっ!とするぐらい。」 やっと抜けれた… マジで死ぬかと思った… 祐輝「お前らこれがぎゅっ!だったら締め上げるってのはどんな感じか教えてくれ………」 飛龍「あっ、生きてたか。」 白雪「彼女に対してお前ってなによ!」 二人同時に喋るな 祐輝「つーかユキなんか用があるんだろ」 白雪「そうだった!新しくデッキ作ったからアドバイス貰おうと思って。」 祐輝「今ここでか?」 白雪「ううん、ユーキの家まで行って。」 祐輝「勘弁してくれよ……」 飛龍「あっ、だったら俺もいくぜ!テスト明けで早帰りだから家帰って寝るかな~とか思ってたけどユーキの家なら楽しめそうだしな。」 白雪「じゃあユーキの家まで全速前進!!」 祐輝「まて、なんでそうなるんだ」 あと、飛龍と考えが同じだったって事が悲しい。 白雪「二対一だよ~ユーキの負け~」 飛龍「そんなに嫌なら俺とデュ……」 祐輝 白雪《断る!》 飛龍「う~ひでー」 白雪「その代わりあたしがやるよ!」 祐輝「まぁ面倒だが…いいか」 二人《デュエル!》 飛龍視点に変更 白雪「あたしのターンドロー!」 新しいデッキって言ってたな、どんなもんかな。 白雪「やっぱり実戦がデッキの良さを測りやすいね!」 祐輝「どうでもいいから早くしろ。」 白雪「フィールド魔法《氷結界》発動!」 おおっ!!二人が氷に包まれてく……ソリッドビジョンで助かったぜ…あんなの寒すぎて耐えらんねー。 白雪「この効果で手札の氷結界と名のつくモンスターはレベルがひとつ下がるわ。」 祐輝「アトランティスかよ……」 白雪「その程度じゃないわよ~。さらに《氷結界の騎士セイバー/星5/ATK2100/DEF2100》を召喚! セイバーの効果発動!場に氷結界がある時メインフェイズ時にカードを一枚ドロー出来る!カードを一枚伏せターンエンドよ!」 白雪場 フィールド→氷結界 氷結界の騎士セイバー→攻撃 伏せ一枚 手札四枚 祐輝場 カードなし 手札五枚 祐輝「やっと俺のターンかよ…ドロー!」 氷結界かぁ…あんな寒そうなデッキとはやり合いたくないな。 祐輝「モンスター一体をセットし伏せカードを二枚セット。ターンエンドだ。」 白雪「エンド時に《-時の氷結-タイムフリーズ》を発動!」 飛龍「なんだあのカード…」 白雪「タイムフリーズの効果でお互いのエンド時にあたしは手札を一枚捨てるわ。」 白雪場 タイムフリーズ→1ターン手札三枚 氷結界の騎士セイバー→攻撃 氷結界 祐輝場 伏せ二枚 モンスター→裏守備手札三枚 白雪「あたしのターン!ドロー!」 やべぇな白雪の使うカードが全然わかんねー……ドラゴン以外も調べないとな… 白雪「セイバーの効果でカードをドロー!更に《氷結界の狩人シュタイン/星4/ATK1500/DEF1900》を召喚!」 祐輝「シュタイン?攻撃力は低いが…」 白雪「今に分かるわよ!シュタインでモンスターを攻撃!」 どこかヘラヘラした狩人が氷の柱の上からボウガンの引き金を引く… 〔アイシンクル・アロー〕 シュタイン= マシュマロン= 祐輝「マシュの効果だ1000ダメージを食らえ」 白雪「ユーキもシュタインの効果で貫通ダメージを受けてね!」 祐輝LP8000→7000 白雪LP8000→7000 二人共引けをとらないな… 白雪「シュタインの効果でマシュマロンにアイスカウンターを乗せるわ。さらにカードを一枚伏せ手札を一枚捨ててターンエンドよ。」 祐輝「エンド時に《-時の鎖-タイムチェーン》を発動!」 その時フィールドに見たことの無い光が降りそそいだ… 白雪「なによ!!この光は!!」 祐輝「俺だって知るか!!さっきはこんなにならなかったぞ!!」 さっきってのは俺とのデュエルだよな……確かにこうはならなかった。 祐輝「まぁいいか。」 俺 白雪《よくない!》 祐輝「どっちだろうとデュエル続行だ俺は《破滅の女神ルイン/星8/ATK2300/DEF2000を選択!表にしてシャッフルする。」 白雪場 手札三枚 氷結界 セイバー→攻撃 シュタイン→攻撃 タイムフリーズ→2ターン 伏せ一枚 祐輝場 マシュマロン→守備 タイムチェーン→1ターン 伏せ一枚 手札三枚 祐輝「俺のターン!ドロー!」 こんな虹色の光の中でよくデュエルするよな…… 祐輝「俺は《イエローガジェット/星4/ATK1200/DEF1200》を召喚!効果でグリーンを手札に加えるぜ。」 あっ、光が収まってきたな……結局何だったんだろあの光。 祐輝「さらに魔法カード《地砕き》発動!」 白雪「そうはさせないよ!《アイシンクル・シールド》発動!魔法・罠カードにより 氷結界と名のつくモンスターが破壊される時、そのモンスターのレベル以下の 氷結界と名のつくモンスターを手札から特殊召喚する!《氷結界の術者/星2/ATK1300/DEF0》召喚!」 召喚と同時にセイバーが破壊される。 祐輝「さらに魔法カード《地割れ》発動!」 白雪「ちぇ~」 術者が砕け散る… 祐輝「イエローと手札のバルバロスを除外し《獣神機王バルバロスUr/星8/ATK3800/DEF1200》を特殊召喚する!」 白雪「来たわね……」 祐輝「行け!バルバロスUr!」 〔クラッグ・ショット〕 シュタイン× バルバロスUr○ 白雪「シュタインの効果でカードを一枚ドロー!」 バルバロスUr…確か相手に戦闘ダメージを与えられないんだよな…合ってるよな…… 祐輝「ターンエンドだ。」 白雪「タイムフリーズの効果で手札を一枚捨てるわ。」 白雪場 タイムフリーズ→3ターン モンスターなし 伏せ一枚 手札三枚 祐輝場 バルバロスUr→攻撃 伏せ一枚 タイムチェーン→2ターン 手札なし 白雪「あたしのターン!ドロー!」 場にモンスター一体居ないがどうする気だ? 白雪「ヤッター!あたしの勝ち~!」 祐輝「いきなり何を言うかと思えば……」 白雪「タイムフリーズの効果発動!3ターン以上経過したこのカードを墓地に送り このターン任意のフェイズを二回行う事が出来る!あたしはメインフェイズ2の後にもう一度バトルフェイズを入れるわ!」 その時光が一段と強くなった………… 飛龍「コレってやべぇんじゃねえの?」 知ったことかと言わんばかりに完全無視してデュエルする二人。 白雪「手札から《アイシンクルボマー/星1/チューナー/ATK100/DEF2000》を召喚し攻撃!」 〔アイシンクル・ブラスト〕 ボマー× バルバロスUr○ 戦闘に勝利したはずのバルバロスまで破壊される。 白雪「ボマーの効果よ戦闘で破壊された時戦闘した相手モンスターを破壊するの。メインフェイズ2に移行」 祐輝の場にモンスターは居なくなったな… 白雪「手札から《氷結界の覇者クラウン/星8/ATK2800/DEF2500》を特殊召喚!」 祐輝「墓地の氷結界モンスターが五体いるときメインフェイズ2に特殊召喚できるだったか?それ以上は覚えてないな。」 白雪「クラウンは自身の効果で場に出たとき墓地のレベル3以下の氷結界モンスターを三体まで場に出せるのよ!」 白雪の場に術者が二体と銃士が現れる。 白雪「銃士が術者達をチューニング!3と2と2よ!《氷結界の獣人ナーガ/星7/ATK3000/DEF2400》をシンクロ召喚!」 祐輝「やべぇな…」 白雪「二体でダイレクトアタック!」 〔ブリザード・ショット〕 〔ラス・ブリズド〕 祐輝LP7000→1200 白雪「あれっ?計算間違えた。」 祐輝「お前の計算間違いで助かるとはな」 白雪場 ナーガ→攻撃 クラウン→攻撃 伏せ一枚 祐輝場 モンスターなし 伏せ一枚 手札なし タイムチェーン→3ターン 祐輝「俺のターン!ドロー!そしてタイムチェーンの効果発動!」 2人を包んでいた光が一段と強くなる…… 祐輝「表にしたルインを手札に加え、そのまま除外!!」 白雪「何をする気?」 祐輝「《時の使徒ルイン/星12/ATK3000/DEF3000》を特殊召喚!」 ルインか……いや色が青い! 祐輝「使徒ルインの効果発動!墓地の魔法を除外しその効果を使用する!俺は地砕きを選択する!」 クラウンが砕け散ってゆく… 祐輝「さらにリバースカードオープン!《サンダー・ブレイク》!」 白雪「そうはさせないわよ~チェーンして《ランク・アップ・サンクチュアリ》を発動! 氷結界を墓地に置き手札から《氷聖域》を発動!氷聖域の効果で手札を墓地に置き氷結界モンスターの破壊を無効にする!」 祐輝「くっ……ターンエンドだ。」 白雪場 氷聖域 ナーガ→攻撃 伏せなし 手札一枚 祐輝場 使徒ルイン→攻撃 伏せなし 手札なし 白雪「あたしのターン!ドロー!あたしは魔法カード《死者蘇生》を発動!セイバーを蘇生!バトルよ!!」 クラウン= 使徒ルイン= 白雪「セイバーでダイレクトアタック!」 [ブリザード・ディバイト] 祐輝LP1200→0 光が小さくなっていきやがて消えデュエルディスクがデュエルの終了を告げる…………………… 祐輝「クソ~負けた~!」 白雪「じゃあ、あたしこのままユーキについてく~」 飛龍「それよりあのひか………」 白雪「じゃあユーキの家へレッツゴー!!」 束ねられた 白雪の髪がバシッと俺にクリーンヒットする。 飛龍「いってぇな!なにす……」 祐輝「じゃあ帰るか面倒くさいけど。」 飛龍「お前ら俺の話を聞けーー!!…………はぁ!?」 自分の目を疑った……確かにデュエルが終了してソリッドビジョンは切られている筈なのに……… さっき自分にとどめを刺した銀の髪の女神と青く長い髪をして白いコートを着た男性がいる…… よく見ると向こう側が透けて見える……っと言う思考を1.7秒でこなし俺の口から出た言葉はこうだ。 飛龍「なっ……ぱっ……えっ……とぉ…」 祐輝「普通に喋ったらどうだ?」 むちゃゆうな ルイン(そうね、まったくだわ。) 喋ったよ分かった俺疲れ気味なんだ。 次回へと続く…
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1453.html
第2部 『オペレーション ブラック・サンダー』 プロローグ 雨が降っている。 長く降り続く雨が周囲に生い茂る熱帯雨林に精気を与え、森が濃密な大気を吐き出している。その森に挟まれ雨にけぶる街道上には、だらだらと続く車列が北を目指していた。 装軌車両に繰り返し耕された街道は、たっぷりと水分を含んだ泥濘と化し、轍にはまり込んだ一台のトラックが無為に車輪を空転させていた。 跳ね上げる泥が後続車を汚す。だが、車列全てがすでに泥に塗れており、さらに泥を浴びたところで大した変わりはない。それは車両だけの話ではなく、車両を操る乗員も、横を歩く普通科隊員も、頭のてっぺんからつま先まで乾いているところなど一つも存在しなかった。 雨水がポンチョの隙間から下着まで浸透し、湿度100パーセントの大気は毛穴一つ一つを埋める。一呼吸一呼吸が息苦しい。水を吸ってずっしりと重い装具を背負った隊員たちは、すでに悪態をつく気力もなく、濁った目をぎらつかせながら、歩いている。 車列の中程を進む90式戦車の車長席で、戦車中隊長柘植甚八一等陸尉はかすかに喚声を聞いたような気がした。 彼の中隊長車も他のものと同様に、車体は泥にまみれ、予備部品や食料、戦利品のがらくた、ジップロックに入れられた魔除けの護符などがごてごてと括り付けられた砲塔は、じっとりと雨に濡れている。 以前は整備の良さが一目で見て取れたものだったが、今では見る影もない。車長席で気怠げに双眼鏡を構える柘植の態度に合わせたかのように、弛緩した雰囲気を醸し出していた。 「04、01。何があった?」柘植が険のある声で尋ねた。わずかな間があり、先頭車から不機嫌な声が帰ってくる。 『前方に糞野郎共。ゴミカスを襲ってます』 柘植は通信規律の欠片もない返答に顔を歪め、舌打ちした。車列前方で帝國軍か野盗が(あるいはその両方が)避難民を襲撃しているらしい。無線に早口で告げる。 「チッ、各車路外に出て全周警戒。04はそいつらを殲滅しろ」 『了解──超面倒臭えなぁ──』 「そういう文句は無線を切ってから言え」 言葉とは裏腹に命令への反応は早かった。90式戦車の群れは、掘り返された街道を左右に逸れ、熱帯林の奥に砲を向けた。車長が12.7ミリ重機関銃に初弾を叩き込む。 中隊は今までに3両を失っていた。しょせん剣と弓矢の野蛮人だと敵を侮った連中は、仲良く死体袋に収まって日本へと帰っていった。敵はあらゆる手段を用いた。この世界では交戦規定も戦時国際法も鼻紙程度の価値すら持たないのだ。 生き残った隊員たちは経験から学び、果てしなく続くゲリラ戦を戦っていた。 ほどなく前方から甲高い発砲音と、ドラムを乱打するような射撃音が聞こえてきた。それは数分ののち途絶え、すぐに報告があった。 『掃除完了。糞野郎共はミンチになりました』 他の戦車からも、異状無しの報告があがる。4号車の戦車長は心底面倒臭そうに、報告を続けた。 『それで、ゴミカス連中が道端で小便漏らしてますが、どうします?』 避難民がいくらか生き残っているらしい。柘植は平板な声色で応えた。まったく感情のこもらない声だった。 「04、01。俺の聞き間違いか? 残念なことに避難民は帝國軍に虐殺され、生き残りはいない──そうじゃなかったか?」 『……ああ、そうでしたね』 発砲音。かすかに悲鳴が聞こえた気がする。気のせいだろう。 『01、04。帝國軍部隊を殲滅。我に被害なし。襲撃されていた現地避難民に生存者なし』 「01了解。全車路上に戻れ。出発する」 あっさりと行われた虐殺行為に対し、柘植の部下も共に行動する普通科中隊長も、誰一人として特別な反応を見せなかった。90式戦車が巨体を街道に戻し、車列は再度前進を開始した。 数分後、北へ向かう車列と普通科隊員たちをかき分けるように、軍馬に跨がった一人の騎士が柘植の90式戦車に駆け寄ってきた。細い肩を精一杯怒らせ、憤怒を全身で表現している。その騎士は、戦車の横に付くと早口でまくしたてた。 「なんということを! 貴公らは敵と民の区別もつかぬのか! その眼は節穴か!」 『彼女』は、柘植の中隊に付けられた南瞑同盟会議軍の連絡士官だった。リユセ樹冠国のエルフである彼女は、雨に打たれ泥にまみれてもなおその美しさを失っていない。 しかし、よく見るとその切れ長の瞳の下にはどす黒いくまが張付いており、本来白磁のようであるはずの肌には、不穏な赤い痣がいくつもつけられていた。そして、着衣に微妙な乱れがある。 「ふん、あんたか。我々は敵を殲滅しただけだ。不甲斐ないあんたらの代わりにな」柘植はさして興味の無さそうな表情のまま言った。 「貴公らの国では、無辜の民草をことごとく殺すことが名誉ある戦とされているのか! 恥を知るがよい!」 騎士は収まらない。目に涙を浮かべ、自衛隊の非道を糾弾し続けた。柘植はそんな彼女を見下ろし、氷のような口調で告げた。 「あまり余計なことに口を挟むな。そんなに話したいことがあるなら今夜も『懇親会』に参加するか?」 柘植の言葉に騎士は小さく悲鳴を上げ、身を固くした。顔色が真っ青に染まっている。彼女は左右を見た。周囲でやり取りを眺めていた普通科隊員たちはそろって下卑たニヤニヤ笑いを浮かべている。 普通科の連中が彼女を招いて開く『懇親会』とやらで何が行われているのか柘植は気付いていた。部下の何人かが参加していることも把握している。その上で彼は黙認していた。良くは思っていないが、それを止める気分にもならない。 砲手の根来二曹は、やり取りに興味を示さず、無言で周囲を警戒している。 操縦手の中村三曹は、丸眼鏡の下でいやらしい笑みを浮かべている。前任の村上三曹は二週間前に避難民を装った敵兵に殺され、頭部だけが帰国していた。 孤立無援を悟った彼女は、力無くうつむいた。「ワハーシュニヴァ……」つぶやいた言葉が耳に入る。けだもの、そういった意味だったはずだ。柘植はたしかにその通りだと思った。 長く延びた補給線。非戦闘員を巻き込んだゲリラ戦が、昼夜を問わず繰り返されている。自衛隊マルノーヴ派遣部隊は、早期の敵殲滅に失敗した結果、際限ない消耗戦に引きずり込まれていたのだった。 やがて、戦闘の跡が見えてきた。黒々と抉れた草原のあちこちに、無惨な死骸が転がっている。先頭の連中はよほど丁寧に銃砲弾を叩き込んだらしい。 距離が詰まるにつれ細部が見えてきた。苦悶の表情を浮かべて事切れた人々。見覚えのある顔があった。 『赤絨毯亭』の寡黙な亭主がいる。給仕のアミィが泥まみれの欠片と化している。その周囲には客として柘植と笑い合ったことのある顔が、骸となって恨めしそうに柘植を見ていた。 そして、色鮮やかな軍装の死骸があった。柘植はその死骸をよく知っていた。パラン・カラヤ衛士団が折り重なるように倒れている。 「そんな、馬鹿な……」 柘植は己が狂ったと思った。ケーオワラート、なぜここにいる? あんたたちはもうとっくに死んでいるはずじゃないか! どうしてもう一度殺されに戻ってきたんだ? 「──敵襲ッ!」轟音が辺りを包んだ。 中隊戦闘団の車列を、熱帯林スレスレを這うように飛来した有翼蛇の編隊が襲った。蛇たちは車列を視認するやいなや、火焔弾をめくら撃ちする。 その多くは付近の地面を炙っただけに終わったが、全てがそうでは無かった。 先頭近くのトラックが直撃弾を受けて炎上する。荷台には普通科隊員たちが乗っていた。彼らは全身にゲル状の焔を浴びて火だるまになった。 「クソッ、高射特科の連中は何をしていやがる!」 「散開しろ! 散開!」 有翼蛇はあっという間に樹木線の向こうへ飛び去った。中隊が慌てて対空射撃を開始する。柘植も空を見上げ、敵影を探した。 第二撃は、その瞬間を狙って行われた。 至近に無数の光弾が着弾し、直撃を受けた高機動車が鉄くずに変わった。左右の熱帯林から唸りをあげて矢が降り注ぐ。隊員がハリネズミのような姿になって死んだ。いつの間にか中隊は包囲されていた。 長く延びた車列の左右から加えられた攻撃は少なくとも大隊規模で、複数の魔導士と弓兵を含んでいた。中隊は動揺し混乱した。 いかな自衛隊であっても全てを装甲で覆うことはできない。ソフトスキン車両と生身の隊員に被害が続出した。 さらに有翼蛇の第二撃。90式戦車が直撃を食らい炎上した。車長席で車長が松明のように燃え上がっている。 『周り中敵だらけだ! 指示を!』 「中隊長、どうします? このままじゃあやられちまう」 『01、05。被弾した。履帯をやられた! 畜生』 「俺たちは嵌められたぞ」 うるさい。少し静かにしてくれ。考えがまとまらない。 「中隊長! 後退しましょう」 『包囲された。包囲されたぞ。撃て、撃つんだ』 「中隊長! 助けてください中隊長──」 「──長、中隊長!」 おかしい。太陽が出ている。確か雨が降っていたはずなのに──。 まぶたの向こうに明るい光を感じ、柘植の意識はゆっくりと覚醒し始めた。自分を呼ぶ声。村上三曹の声だ。 「……む、俺は……寝ていたのか?」 下着がぐっしょりと濡れていた。操縦席から村上三曹が呆れ顔でこちらを見上げている。 「うなされてましたよ。頼みますよ、これから出発だっていうのに」 「そう、か。夢か……村上三曹、良かった……」 「はぁ? 昨日も夜中まで作戦会議だったみたいですし、無理はしないでくださいよ」 「すまん」 まあ、いいです。次、俺の居眠りを一回見逃してくれれば──村上三曹はそう笑って前を向いた。意識が覚醒する。 気が付けば周囲は様々な車両のアイドリング音と、命令伝達の声、復唱、軍靴の響き、そういった音で満ちていた。 そうだ。俺たちは── ブンガ・マス・リマ北方5キロ 同盟軍宿営地 2013年 2月14日 07時50分 商都の北、マワーレド河畔の草原は、無数の人馬で埋まっていた。 カラフルで雑多な軍装の兵たちは、南瞑同盟会議軍である。西方より来援したバールクーク王国遠征軍を中心に、再編成されたブンガ・マス・リマ市自警軍及び周辺諸勢力部隊合わせて約20000名余。 これに従軍商人のキャラバンや荷役軍夫が加わる。 一方、草原に溶け込むような異装と、血の通わぬ鋼の軍馬を連ねるのは、〈門〉を通りアラム・マルノーヴに派遣された日本国陸上自衛隊マルノーヴ派遣群である。 先遣隊の損害を受け、陸幕は急遽部隊を増派した。東北方面隊第9師団第5普通科連隊を基幹部隊として、航空兵力の不足と火力を補うため第9高射特科大隊、第9特科連隊の一部、さらに第1戦車群から第301戦車中隊を投入、第5連隊戦闘団を編成した。 隊員約3000名、90式戦車14両、その他榴弾砲、対空誘導弾、装甲車、トラック等が出撃を待ってひしめき合っている。先遣隊と異なるのは、彼らが戦闘を前提とした完全編成の連隊戦闘団であるということだ。 彼らは、南瞑同盟会議との協同による諸都市奪還作戦『ブラック』に投入され、〈帝國〉軍と死闘を繰り広げる運命にあった。 俺たちは缶切り役だ。敵主力を撃破して南瞑同盟会議軍の前進を助ける。自衛隊の援護が無ければ、〈帝國〉軍に対抗することは難しい。引く手あまただ。いずれ中隊は分散配備されるだろう。 しくじればあの夢の通りだ。ふざけるな。そんなことにさせてたまるか。 「気を付けェ!」 午前8時。選抜されたラッパ隊がラッパ譜君が代を吹奏する中、日本国国旗が掲揚された。抜けるような青空を背景に、日の丸の白と赤が鮮やかにはためく。自衛隊員が姿勢を正す様子を、マルノーヴの民たちが興味深げに眺めている。 一斉に無線が鳴った。 『派遣群司令部より隷下各部隊宛。0800時ヲ以テ作戦名「ぶらっく」ヲ発令スル。各部隊ハ事前計画ニ従イ集結点ヘ部隊ヲ推進セヨ』 軍楽隊が派手に楽器をかき鳴らす中、バールクーク王国遠征軍がゆるゆると動き始めた。軍勢は長蛇の列を為して北へ向かう。 「中隊、出発用意」 柘植は、砲身を連ねた14両の90式戦車を一瞥し、口を一文字に引き締めた。
https://w.atwiki.jp/kitakoutarou/pages/83.html
元スレ 魔法少女まどか☆マギカ×特撮ネタ全般スレ その7 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1307226255/ 序章 カードキャプター佐倉 序章 1 カードキャプター佐倉 序章 2 カードキャプター佐倉 序章 3 カードキャプター佐倉 序章 4 カードキャプター佐倉 序章 5 カードキャプター佐倉 序章 6 カードキャプター佐倉 序章 7 カードキャプター佐倉 序章 8 カードキャプター佐倉 序章 9 カードキャプター佐倉 序章 10 カードキャプター佐倉 序章 11 カードキャプター佐倉 序章 12 カードキャプター佐倉 序章 13 第二章 カードキャプター佐倉 第二章 1 カードキャプター佐倉 第二章 2 カードキャプター佐倉 第二章 3 カードキャプター佐倉 第二章 4 カードキャプター佐倉 第二章 5 カードキャプター佐倉 第二章 6 カードキャプター佐倉 第二章 7 カードキャプター佐倉 第二章 8 カードキャプター佐倉 第二章 9 カードキャプター佐倉 第二章 10 カードキャプター佐倉 第二章 11 カードキャプター佐倉 第二章 12 カードキャプター佐倉 第二章 13 カードキャプター佐倉 第二章 14 カードキャプター佐倉 第二章 15 カードキャプター佐倉 第二章 16 カードキャプター佐倉 第二章 17 カードキャプター佐倉 第二章 18 カードキャプター佐倉 第二章 19 カードキャプター佐倉 第二章 20 カードキャプター佐倉 第二章 21 カードキャプター佐倉 第二章 22 カードキャプター佐倉 第二章 23 カードキャプター佐倉 第二章 24 カードキャプター佐倉 第二章 25 カードキャプター佐倉 第二章 26 カードキャプター佐倉 第二章 27 カードキャプター佐倉 第二章 28 カードキャプター佐倉 第二章 29 カードキャプター佐倉 第二章 30 コメント欄です 感想や応援メッセージなどをお気軽にどうぞ(無名コメントも可能です) なお、過度な展開予想や要望はご遠慮ください。コメント同士の会話もお控え願います。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/swordwitch/pages/24.html
第一話 シュバッ! シュバッ! 「こっち、向いて!」 「被害者の女性達に何かおっしゃりたいことは!?」 カメラのフラッシュと質問の嵐・・・。 一人の男性が、報道陣に囲まれながら警察に連行されていた。 森村剛志21才・・・。 親が与えたマンションに一人暮らし。 そしてその部屋に3人もの女性を同時に監禁、 彼女達を奴隷のように扱い、暴虐の限りを尽くしていた。 彼女達全員に誓約書を書かせた男の言い分は、 「合意の上での共同生活、法には触れない 」 被害者の一人が男の不在時に、トイレの窓から助けを呼び、事件が発覚。 ここに逮捕となった。 「・・・ええ、編集長! すぐに追加記事を送ります! ・・・そうなんですよ、 例の監禁事件の犯人の祖父が、どうも地元の警察署の元署長らしいんですよ! ハイ、苗字は違います、でも、元々地元の名士らしく、今は県議会議員とか・・・、 ええ、そこのところ、家庭環境とか生い立ちとか調べますんで、早急に!」 ふ〜、ここのところ、こんな事件ばっかりだ、 ・・・ああ、え〜と、私はある出版社の専属ライターをしている・・・ 伊藤・・・とでも覚えていてほしい。 出勤時間は拘束されず、一つの記事を担当しては、契約したギャラをもらっている。 今回も、こんな寒い田舎にまで飛んで、事件を追っているというわけだ。 ・・・まったく仕事の性質上、外にいることも多いんで手足がかじかむ。 屋内に戻ってキーボード打とうにも、中々思い通りに指先が動かない。 ・・・と、かつてグチをこぼしていたら、妻の百合子が毛糸の赤い手袋を編んでくれていた。 滅多にそんなマネをしてくれる妻ではなかったので、とても感激だ。 ・・・赤いのは恥ずかしいけれど・・・。 あ、申し訳ない、どうでもいい話だったね。 で、編集長との電話の後、外回り、地元の聞き込み、 懇意にしている新聞社での情報収集、それなりの裏づけと記事の大枠がまとまったので、その地元新聞社の小部屋を借りて、原稿を打っていたんだ。 「おい! 大変だ!」 その時とんでもないニュースが、私の耳に飛び込んできた・・・。 「例の監禁事件の被害者の子が、・・・死体で見つかった!!」 ⇒
https://w.atwiki.jp/swordwitch/pages/27.html
第四話 夫婦はいずれ帰ってくるとは思うが、取材には答えてくれそうにはないだろう、 ホテルに戻るか、新聞社に立ち寄るか、まずは家にでも連絡するか・・・。 「あーもしもし、百合子? おれ、ん、今、現場、結構長引きそう・・・ ん、あ、そうだ、・・・手袋ありがとう、暖かいよ 」 実はそれでも結構寒いのだ、ただ気持ちがうれしい、精一杯の感謝を込めて私は礼を言った。 「あら、あなたから、『ありがとう』なんて久しぶりに聞いたわ、でも、たまにはいいものね、 あ、待って・・・ 麻衣がなんか出たいみたい。」 なんというか、夫婦仲は悪くない・・・と思う。ただ娘の麻衣が生まれてから、妻はそっけなくなったように感じる。だが、娘の麻衣が可愛い! ・・・という気持ちでは妻には負けない! 「ぱ〜ぱぁ〜!」 一人娘の麻衣、4才。めちゃくちゃ可愛い・・・! 「は〜いぃ〜、パパだよ〜! 麻衣ちゃん、いい子にしてた〜?」 親ばかとでも何とでも言うがいい。 「んー、まいちゃん、いい子・・・ぱぱ、今日帰れるの?」 「ごめーんねぇ、パパ、今夜は帰れない、明日なるべく早く帰るから、まいちゃん、 待っててねぇ〜」 隣で、同業者が笑ってるが、知るか。笑え。 「ぱぱぁ?」 「ん〜何だい?」 「 お人形さんによろしくね ! 」 「・・・お人形・・・さん? えっと・・・、何だい? ママに買ってもらったお人形さん?」 「ううん、 今日ね、お昼ねしてたらね、お祖母ちゃんが言ってたの。 ぱぱがお人形さんに会うって 」 ・・・実を言うと、麻衣は時々不思議なことを言う。 いや、子供はそんなものなんだろう、 この「お祖母ちゃん」というのも、時々麻衣の口から出るが、 ・・・これは百合子の母親のことなんだが、麻衣が生まれる前に亡くなっている。 「へぇ? どこにいるのかなぁ、そのお人形さん? なんて名前なの?」 「・・・んっとね・・・」 悩んでるようだ、私はニヤニヤしながら麻衣の続きを待った。 「じゅーじかのあるところ、でも そこじゃない・・・、 大きなおうち? まいちゃんわかんない・・・、 でも、名前は えっと メリーさん!」 ⇒
https://w.atwiki.jp/swordwitch/pages/33.html
だが、この時点で私の心中には、未知のものに憧れる期待と、 娘への関わりとの不安で想いを交錯させていた・・・。 後になって考えれば、聞かなかったほうが良かったのかもしれない。 「・・・では 」 神父はため息をついて、呪われた「人形・メリー」の話を私に語って聞かせた・・・。 第九話 ここからは神父の話になる。 この間、私には口を挟むことができなかった。 「・・・私がこの教会を任されて、もう20年になります。 この教会が建ってからは、私は三代目なのですが、当初、 この教会には、海外から越してきた信者が何名かおったそうです。 修道女の中にも海外出身者はおりました。 彼女達は熱心な信者でしたが、よく、村の子供達に、 自分達の生まれ育った土地の民話や伝説を話すことがあったそうです。 私も正確には覚えておりませんが、これはその内の一つです・・・。 ヨーロッパのある小さな町に、かわいい女の子が住んでいました。 名前は伏せましょう・・・(ここでは便宜上○○○ーとします)。 彼女には母親がいましたが、きつい母親だったそうです。 女の子は、しつけの厳しい母親にいつも叱られていました。 寒い冬のある日、母親は女の子に「ある物」をプレゼントします。 女の子は大喜びです。 ところが女の子はあまりにはしゃいだために、「それ」を失くしてしまいます。 母親は大変怒りました。女の子は泣きながら、町中、探し回ります。 女の子は町外れに住んでいるという、魔法使いに聞いてみようと思いつきました。 なんと、大事なその「ある物」は、どういう訳か魔法使いの家にあったのです。 魔法使いは「それ」を返すにあたり、女の子に約束をさせました。 「私から返してもらったことは誰にも言わないこと、この約束を破ったら今夜12時におまえの 命を奪いに行く」・・・と。 女の子は約束し、喜んで帰りました。 ところが、母親があまりの剣幕で娘を問い詰めたため、娘は約束を破ってしまうのです。 その夜・・・約束を破った女の子の元に魔法使いがやってます・・・。」 ○○○〜ッ、私だよぉ、私は今、おまえの家の前にいるよぉぉぉ・・・ 「その声は少女の耳に、はっきりと聞こえてきました。」 ⇒
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/4808.html
「今年の俺は一味違う!目指すぜ、ギャングラーの天辺を!」 【名前】 改造ポーダマン(赤) 【読み方】 かいぞうぽーだまん(あか) 【声】 佐藤貴史 【登場作品】 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 【登場話】 ♯46「抜け出せないゲーム」 【所属】 異世界犯罪者集団ギャングラー 【分類】 改造戦闘員 【犯罪歴】 拉致監禁 【犯罪技】 転送ポーズ 【ルパンコレクション】 「いっしょに遊ぼう~Attrape dans le jeu~」 【金庫/識別番号】 頭部/「313」 【人間界での犯罪内容】 ルパンコレクションの窃盗未遂、ルパンレンジャーの拉致監禁 【モチーフ】 ポーダマン、映画泥棒? 【暗証番号の由来】 不明 【詳細】 これまで何度か登場していた改造ポーダマンの一体。 今まで登場していた2体はポーダマンに無理やり金庫を移植した影響か全く喋ることができなくなり、右手も異常に肥大化し、コレクションの能力も限定的にしか使えないという他のギャングラー怪人よりも劣る仕上がりだったが この個体はそれらと違い、頭が金庫になっているのは変わっていないが普通にしゃべることが可能。 さらにコレクションの能力も安定して引き出して使うことが出来るようになっている。が、ゴーシュが改造した個体共通として能力の大部分はコレクションに頼っているため、 コレクションが奪われると何も出来なくなる弱点はそのまま引き継がれた。 また、どうやらコレクションの力を引き出すにあたって何らかの制限がかけられている可能性がある。 格納しているコレクションはチェスピース型の「いっしょに遊ぼう~Attrape dans le jeu~」。 特定のポーズを取ることで異空間に物体を転送する能力をもったコレクション。このコレクションを悪用することで、ルパンレンジャー達からあるものを奪おうと企んだ。 ただこの改造ポーダマン、他のポーダマンと違って流暢に日本語をしゃべることが出来る。 マイクまで持ったその言動はバラエティ番組の司会者そのもの。 正月早々他のポーダマン達を引き連れ街中の神社に出現。 コレクションの力でドグラニオ・ヤーブンの後継者の座を奪おうと考えたらしく、ギャングラーの天辺を目指すと高らかに宣言した。 がその神社にノエルを含めた快盗達も偶然初詣に来ており、名乗った彼らに対し何かを思いついたこの改造ポーダマンはコレクションの力を使い、快盗達をゲーム空間に隔離する。 そこで「ここから脱出できたら金銀パールプレゼントゲーム」の開始を宣言し、ゲーム空間にいるのは幻であるためコレクションを奪いこともできず、 快盗達は彼が出題するゲームをクリアしていかなくてはならなくなった。 ものまねゲーム、辛かったことを披露(ゲームか?)、かくし芸を披露とゲームが進んでいくが、4問目に「宝物を見せろ」というお題受け、 快盗達は自分達が所持しているVSビークルらルパンコレクションを取り出す。 だがそれこそがこの改造ポーダマンの狙いであり、「予告する。貴様らのお宝、頂くぜ!」とルパンレンジャーの決め台詞をパクリ、 転送ポーズで自分もろともコレクションを外に持ち出すことでVSビークル丸丸奪い取ることに成功。 現実の世界でポーダマン達を前に勝利宣言をしたが、コレクション全てを持ち出したことでグッドストライカーも現実世界に戻っており、 グッティの行動で転送ポーズを強制的に取らされてしまった結果、コレクションの能力が解除されてしまう。 ポーダマン達も一掃され、ノエルが頭部の金庫を解錠しようとせまるが、バックルを跳ね飛ばして抵抗する。 だが初美香がサイクロンダイヤルファイターをすかさずノエルに投げ渡したことで解錠を許し、コレクションを奪い取られた挙げ句、透真が投げ渡したXチェンジャーを使いノエルはルパンエックスに快盗チェンジ。 さらに魁利がサイレンストライカーを起動したことでスーパールパンエックスにパワーアップし、適当な言い訳をして逃げ出そうとするが、最期はすかさず放たれたスーパースペリオルストライクを受け焼き尽くされて消滅した。 【詳細】 スーツはこれまで登場した改造ポーダマンを流用したものと思われる。 大げさな身振り手振りはそのままに、ハイテンションで喋りまくるキャラクターとなった。 ポーダマンは「チャカ!」や「テポ!」としか喋っていないが、この個体は改造された結果普通に喋れるようになったのか、それとも他の普通のポーダマンもまたじつは喋れるのかは定かではない。 犯罪技である転送ポーズだが、コレクションの力を使うために必要な動きであるらしいにもかかわらずノエルやグッティが動きに反応していなかったあたり、 本来「いっしょに遊ぼう」の力を発動するには不要な可能性がある。 所詮ゴーシュに改造され性能が向上しているとは言え素体がポーダマンでは限界があるのか、普通にノエル、グッティもポーズに関して知らなかったのかはわからない。 なお快盗達がゲームに興じている裏で、国際警察はルパンレンジャーの正体を掴み、ギャングラー達はゴーシュが謎のコレクションを2種類手に入れ、 ザミーゴ・デルマが何らかの思惑を持ってゴーシュに近づくなど最終決戦に向けた不穏な動きが繰り広げられていた。
https://w.atwiki.jp/roleplay2/pages/690.html
サボテング 第二章『亜人種・魔人種』 亜人種 鳥人類 『 仙人掌天狗(サボテング) 』 生態 砂漠に住んでいる天狗。鼻がサボテンになっている。 天狗の団扇で砂嵐を起こして人々を困らせる。 関連事項 魔物生態辞典 第二章
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/2814.html
◇トレーラー その世界は、既に崩れ去った世界。 とある誰かが選択を間違え、間違いを正すはずの“誰か“がいなかった世界。 とある神の降臨を起とし、連鎖的に降り立った邪神たちによって、世界は滅ぼされた。 大地全てに邪神の因子が漂い、神の眷属が笑い、人は狂い果てる。まさしく、地獄。 …そんな世界の、はずだった。 乾坤堂30期卒業キャンペーン 『Parallel×Stranger=?』 第2章「“ダブルクロス・クロウリングケイオス”」 Re’ Conquista ダブルクロス—— それはかつて、裏切りを意味する言葉だった。 ◇ハンドアウト 〇御堂 琉兵衛(ミドウ・リュウベエ) ロイス:ミドウ・シズネ 推奨感情:P:好意 N:不安 カヴァー/ワークス:一般人/指定なし 「兄さん、もう朝。早く起きないと遅刻するよ?」 …目を覚ましたキミにかけられるその声に、キミは覚えがあった。いや、分からぬはずがない。…目の前に立っていたのは死んだはずの妹、ミドウシズネだった。 見回すと、そこは細部は違えどキミの家。扉を開けると、そこはよく知る新宿だ。何もかも、キミが手遅れにする前の街並みに見える。 …これまでの地獄の日々は夢、だったのか? それとも、今自分は夢を見ているのだろうか…? 〇高月 京(タカツキ・キョウ) ロイス:藤野楓(フジノ・カエデ) 推奨感情:P:連帯感 N:隔意 カヴァー/ワークス:シンジュク役員/UGNエージェント 「おっはよー。起きてる?着いたみたいよ、新しい世界とやらに。」 …目を覚ましたキミにかけられるその声は、ミドウに従い共に世界を救うためにやって来た女性「藤野楓」だった。どうやらキミたち2人は、どこかの街の一角に投げ出されたようだ。 藤野楓。自分と同じように別世界からやってきたとのことだが、未だに知らないことは多い。彼女はどんな世界出身で、どのように前の世界へやって来たのだろう。 それに、他の2人の行方についても気にかかる。とりあえずは皆と合流して、この世界が滅びに瀕している原因を探らなければいけないだろう…。 〇ミブチ ロイス:"万能の機構" 推奨感情:P:任意 N:任意 カヴァー/ワークス:シンジュク副市長/UGN支部長 「…我々の任務は、世界を維持することだろう?その為に、如何なる犠牲を恐れる?」 …目を覚ましたキミの脳裏に突然思い浮かんだその声は、かつてキミと志を同じくしていた“万能の機構”だった。周りを見ると、どこかの街の副市長の部屋のようだ。恐らくは、これがこの世界でのキミの役割だろう。 この世界でもキミのやる事は変わらない。世界の滅びを食い止め、あのカードを手に入れる。…しかし、何故今彼の夢を見たのだろう。もしや、この世界で彼が活動を行っているのだろうか…。 ◇NPCたち 〇御堂静音(ミドウ・シズネ) 御堂琉兵衛の妹。死亡した際は18歳だった。彼女の大学合格祝いの際、交通事故に遭い死亡。御堂琉兵衛は彼女を可愛がっており、彼女を甦らせるために邪神の儀式に手を貸したという。儀式成功の暁に彼女が甦ったのかどうかは不明。だが、仮に甦ってもあの混沌の中では生きてはいまい…。 〇ミドウ・シズネ この世界でPCたちが辿り着いた街「シンジュク」で琉兵衛が出会った、妹と同姓同名の少女。年も当時と同じく18歳。普段の言葉遣いからふとした時に浮かべる表情まで、全てが妹そっくりに見えるが…? 〇本織清二(モトオリ・セイジ) かつて、琉兵衛が声を掛けられたFHのエージェント。彼も何らかの目的で邪神を召喚する目的があったようだ。召喚の儀式にはもう1人必要だったが故に琉兵衛に声を掛けてきたらしい。 儀式が成功し、邪神が呼び出された後どうなったかは不明。願いを叶えられたのかもしれないし、無為に殺されたのかもしれない…。 〇"万能の機構" 世界の維持を目的とする組織「アドミラレル」の幹部格である「賢者」の一人。実態は巨大なコンピューターシステムであり、「一人」とは言ってもその人格は多様に存在しているようだ。様々な世界にサブの人格を向かわせ、世界の維持を行っているらしい…。 ◇おしまい その世界は、既に崩れ去った世界。 とある誰かが選択を間違え、間違いを正すはずの“誰か“がいなかった世界。 ヴェールの神の降臨を起とし、連鎖的に降り立った邪神によって、世界は滅ぼされた。 大地全てに邪神の因子が漂い、神の眷属が笑い、人は狂い果てる。まさしく、地獄。 …そんな世界の、はずだった。 異邦から現れた侵略者。人に絶望した者。人に希望を見出す者。 未来を示す3つの星。そのうち2つは、異邦より訪れた旅人たちによって打ち砕かれた。 旅人は人に未来を見た。それが、どれほど地獄の道であろうとも。 その世界は、既に崩れ去った世界。 とある誰かが選択を間違え、しかし残ってしまった世界。 それでも人は、来たるべき時代に望みを託して、今日を必死に生きている。 乾坤堂30期卒業キャンペーン 『Parallel×Stranger=?』 第2章「“ダブルクロス・クロウリングケイオス”」 Re’ Conquista ダブルクロス― それは、裏切りを意味する言葉―
https://w.atwiki.jp/bungeibuanzu/pages/109.html
全身が総毛立った。 紅潮した頬。それはいい。小熊の消えた方向を見つめる熱い眼差し。これもいい。震える唇と拳。こちらも問題ない。小熊の可愛さに感動しているように見える。 ただ。 その眉はひそめられ眉間に皺を刻み込み、唇は血が出そうな程噛み締められ、目は見開かれて拳と額に青筋が浮いていた。 洩れ出ずる雰囲気は強い強い怒り。 「……ネトシル、どうした……?」 エルガーツがようやくそれだけ絞り出すと、ネトシルはハッとしたように怒りの空気を収めた。 次の動物の登場を告げる音楽が始まった瞬間、僅か泣きそうな顔になったのが目に焼き付いた。 ネトシルは声を聞いた。 小熊の声を。その後現れた曲馬の馬の声を。そして今、目の前にいるライオンの声を。 ネトシルは知っている。 あの小熊の踊り、あの体勢は、熊の骨格には少し無理な動きだった。小熊は声なき声で踊りながら痛い痛いと叫んでいた。 しかし同時に諦めてもいた。観客から見えない、それでいて小熊には見える位置に団長が控えているのだ。鞭を持って。 鞭で打たれる痛みは踊りの痛みより遥かに厳しい。団長の履いている尖った靴で蹴られるならもっと。 動物は人間より本能に忠実だ。人間の思う本能とは少し違う。 例えば舌を楽しませる為に肥え太る事を彼らは食欲と呼ばない。 例えば動く事を放棄して惰眠を貪る事を彼らは睡眠欲と呼ばない。 例えば子孫の為でなしに異性を襲う事を彼らは性欲と呼ばない。 もっと純粋で律然としたもの。長い時を掛けて、生き物達が等しく生きていく為に練り上げられたもの。誇りを持って守るもの。 最も強い本能は、生。 団長は卑怯にもそれを逆手に取ったのだ。 動物を常に死の炎で炙っている内は、自分達に従う。 誇り高く生を諦めない動物達の希望を根こそぎ奪う残虐なやり方だ。 生きる事を諦めないから、動物達はどんな痛みにも耐えるのに! 小熊は知っていた。自分が『小』熊でなくなった時、自分は殺されるのだと。自分の母がそうであったように。それでも、崇高な本能が死に逃れる事を許さないのだ。 ネトシルは出来る事なら耳を塞いでしまいたかった。目も閉じてしまいたかった。自分は人間で、動物と違い逃げる生き物だと諦めてしまいたかった。 けれど、ネトシルはそうしなかった。鼓膜に刻み込み網膜に焼き付けた。小熊が生きる為一生懸命なように、それが彼女の一生懸命だったからだ。 美しく飾られた曲馬の馬が舞台を回る。一定の速さでひたすらにその上で団員が曲芸をこなす。逆立ちをしたり、馬から馬へ飛び移ったり、片足を引っ掛けて立ったり。馬は大人しく回っている。一定の速さでひたすらに。 少しでも軌道がずれれば。少しでも速度が変われば。馬の強い皮ですら引き裂いて血が出る程、鞭で打たれる。 観客は裏でそんな事があるなど、気づきもしない。それもそのはず、丁寧に隠されているのだから。彼らを恨む気はない。 ネトシル自身ですら、気づかなかった。 自分の手が腰のナイフに触れている事に。 「あ、ほら見て見てー! でっかい檻出てきたよっ!! すごーい何入ってんだろ! ねぇねぇ君そっから見える?」 興奮して叫びながらエルガーツの肩をバンバン叩く男を迷惑そうに横目に見ながら、エルガーツはさっきのネトシルの様子が気になって仕方がなかった。 少しだけそちらに注意を払いながら舞台に目を戻すと、ゆっくりと檻から動物が出て来る所だった。 乾いた土のような色の毛皮。肉食獣の鋭い瞳。力強い四肢と長い鬣。見た事もない、巨きな獣。 「ご紹介しましょうッ! この動物はぁ、遥ぅぅぅか遠く西の荒野に棲む、百獣の王! ライオンですッ!!」 ライオンと呼ばれた生き物は、威厳を持って大きく身震いした。 観客席から感嘆のどよめきが上がる。 腿が露わになった扇情的な衣装に身を包んだ団員が、中央に置かれた人の背程に高い柄付の輪に火を放つ。業(ゴウ)ッと音を立て輪が燃え上がる。 観客達は火勢に思わず体を引いた。その顔は一様に赤々とした炎に照らされている。 「たッだァァいまよりィ! こちらの恐るべき猛獣ライオンが、この火の輪をォォくぐりますッ!」 おぉ……っ!! 人々の口から期待と驚きがないまぜになった唸りが漏れた。 ゆらり。 逃げる事を知らぬ獣が、緩慢とすら言える動きで火の輪に相対した。十分に距離を取る。 団長が歩み出て、悠然と鞭を振り上げた。最高潮の緊張感に観客達は息を詰める。 そして…… 戻る 進む .