約 1,837,663 件
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/227.html
ヘヴンズゲート ◆ZbL7QonnV. レオナルド・メディチ・ブンドル。 今現在の段階において、バトルロワイアルの破壊と言う最終的な目的に、最も近い場所に位置しているのは彼かもしれなかった。 情報分析分野に於いて比類無き能力を発揮する彼の頭脳は、この凄惨な殺し合いが始められてから一日を待たずに脱出の糸口を見付け出していた。 この殺し合いが開始されてからまず、ブンドルはサイバスターのラプラスコンピューターにあるデータを入力していた。 それはブンドルが自分の元居た世界に於いて、グッドサンダーチームと奪い合った超エネルギー、ビムラーのデータであった。 あらゆる無機物に自意識を持たせる事が可能なビムラーであれば、首輪を解除する事も不可能ではないのではないだろうか。 外部から首輪を解除するのではなく、首輪自身に爆破機能をカットさせる。それならばアインストの妨害を受ける事無く、首輪を解除する事も出来るはず。 いや、そうでなくとも瞬間移動を可能とするビムラーであればアインストの手が届かない世界に退避した上で、首輪の解析に取り掛かる事も充分可能なはずである。 そう考えたブンドルは、ビムラーのデータをラプラスコンピューターに入力し、その捜索を行っていたのだった。 もっとも、それが望みの薄い賭けである事は、ブンドル自身も理解していた。 ビムラーは、宇宙意思“ビッグソウル”の導きによって、新人類の進化を促すエネルギーである。 真田ケン太のような“選ばれた者”が居ない限り、ビムラーがその力を発現させる事は決して無いだろう。 だから、実を言うと、ブンドルはビムラーの捜索に大した成果は期待していなかった。 ……だが、その捜索は思わぬ結果を生み出す事となる。 ビムラーと酷似した性質を持つ“あるエネルギー”の存在を、ラプラスコンピューターは捕捉していたのだ。 その名は、ゲッター線。宇宙から無限に降り注ぐそのエネルギーを検知した瞬間、ブンドルはある一つの疑問を抱いた。 この殺し合いが行われている会場が閉鎖空間である事は、あの光る壁を見て疑う余地など無い。 だから、普通はこう考える。 あの光る壁を突破しさえすれば、その向こう側には“会場の外”が存在するはずだと。 だが、違う。ブンドルは確信を持って、その考えを否定していた。 あの光の壁を飛び越えた向こう側には、何もありはしないのだ。 根拠なら、ある。 この殺し合いに放り込まれてから、ブンドルは会場内の情報を集めていた。その中には、都市の様子を撮影した画像データも含まれている。それを見て、ブンドルの疑問は確信に変化した。 あまりにも、綺麗過ぎる。 そこが人間の生活していた場所である限り、ゴミの発生は抑えられないはずだ。それなのに、ゴミが何処にも落ちていない。 人間の生活臭が、全く存在しないのだ。 商店を探せば物は置いてあるし、家屋には生活用具も揃っている。だが、それが使用された形跡は見当たらない。 つまり、この世界に人間が存在していた事は無いのだ。 この会場は住民全てを都市から退去させた上で、光の障壁で覆い隠したわけではない。 むしろ新しく世界を創り上げた上で、その中に参加者を放り込んだと考えた方が納得出来る。 そこで、ひとつ疑問が生じる。 この閉じ込められた世界に対して、どうやって“外部の力”が影響を与える事が出来たのだ……? その疑問は氷解した。エネルギーの発生源を探り当てた、ラプラスコンピューターの働きによって。 この世界には、ほんの僅かに綻びが存在する。 もしアインストの喉元に喰い付こうとするならば、その綻びを突き抜けるしかない。その綻びに膨大なエネルギーを叩き付けて、強引に世界の綻びを広げるしかないのだ。 少なくとも現状取り得る手段の中では、それが最も有効な手段のはずだった。 サイバスターの最強攻撃手段である、コスモノヴァの火力だけでは足りない。それと同等以上の攻撃力を持った機体が、あと最低三機は必要なはずだ。 空間の綻びが存在する地点は、D-4エリア。その超高々度に、アインストに至る門は存在する。 その情報を今まで秘していたのは、無論会話を傍聴されている危険性を考慮しての事だった。 「……どうやら、手遅れだったようだな」 沈痛な面持ちでブンドルは呟く。 間に合わなかった。ブンドルが辿り着いた場所で目にしたのは、巨大な爆発が起きた形跡。そこには、何も存在しなかった。 この爆発に巻き込まれて、ギンガナムは逝ったのだろうか。もし生き延びる事が出来たと言うのならば驚愕に値するが、その可能性は決して高くはないだろう。 もし無事であるならば、あの好戦的な男の事だ。あれだけ関心を示していた獲物――マスターガンダムと言っていたか――を見過ごす事などありえないのだから。 もし彼が死んでしまっていたというのならば、それは手痛い損失だった。 単純な戦闘力は勿論の事だが、あの男が持つ“黒歴史”の情報は実に得難いものだったのだから。 「アムロ・レイに、ガロード・ラン……彼等は無事だと良いのだが……」 現在別行動を取っている、二人の顔を思い出す。彼等の無事を、ブンドルは願わずにいられなかった。 【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL) パイロット状態:主催者に対する怒り、疲労(主に精神面) 機体状態:サイバスター状態、各部に損傷、左拳損壊 現在位置:D-3 第一行動方針:協力者を捜索 第二行動方針:三四人の小集団を形成させる 第三行動方針:基地の確保のち首輪の解除 第四行動方針:閉鎖空間の綻びを破壊 最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ 備考1:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能 備考2:空間の綻びを認識】 【二日目5:45】 BACK NEXT 解し得ぬ存在 投下順 Withdrawal Symptoms 夜明けの遠吠え 時系列順 張り詰めすぎた少年 BACK NEXT Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― ブンドル 疾風、そして白き流星のごとく
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/365.html
銃爪は俺が引く ◆VvWRRU0SzU ページをめくり、そこにある名前と顔を一人一人確認していく。 このB-2エリアに存在するただ二人だけの生存者、テンカワ・アキト、ユーゼス・ゴッツォ。お互いもう随分前から無言だ。 打ち合わせることはいくつもあるはずだが、どうにも自分から口を開く気にはなれなかった。向こうもそう思っているのかもしれない。 ふう、とため息をつきアキトは水を一口飲んだ。 モニターの半分以上を占拠する巨体、ユーゼスの駆るメディウス・ロクス――ゼストを見やる。奪取するとは決めたものの、さてどうするか。 E-3のJアークに集う敵対者達と潰し合わせるにしても、問題が一つ。アキトが今現在搭乗しているこのブラックゲッターだ。 先程別れたガウルン達はもう影も見えない。こちらも24時までにE-3に向かう予定だが、ゼストとブラックゲッターなら二時間もあれば十分。 そう判断したユーゼスは休憩だとアキトに言い捨ててコクピット内で何やら作業しているようだ。おかげでアキトは手持無沙汰なまま黙然と時を待っている。 暇潰しがてらに機体の状況をチェックしてみる。どうやら、予想以上に酷使していたようだ。 炉心の破損による補給の途絶。貯蓄されていたエネルギーはそろそろ底をつくかというところ。 全身の装甲の破損も酷い。このままだと全速を出しただけでどこかの部位が欠落しかねないほどだ。 もはや唯一の武装と言えるゲッタートマホークも、刃毀れや投信の歪みが目立ってきた。インベーダーやマスターガンダム、ヴァイクランといった敵との交戦で全力で振り回していればこうもなるかと嘆息する。 とにかく、このままではユーゼスの機体を奪うどころかJアークの者達にすら太刀打ちできるかどうか怪しい。新しい機体を手に入れたガウルンなどは言わずもがなだ。 予定していたナデシコでの炉心の修理も結局は行えなかった。 現状、このフィールドで戦力的に一番劣っているのは自分だと言っても差支えないのではないか……アキトはそう踏んでいた。 気は進まないが、ここで取れる道は一つしかない。意を決し、通信機のスイッチを入れる。 「ユーゼス、話がある」 「……なんだ、手短に頼む」 「ブラックゲッターのことだ。もうこいつは限界だ。このままでは満足に戦えん」 「ふむ……」 ガウルンと手を組んだ現状、ここでユーゼスが戦力として数えられなくなったアキトを切るという可能性を考えなかったわけではない。 が、ユーゼスとてガウルンという男がどんな輩なのかはもう知悉しているはずだ。隙を見せれば食らいつく、油断ならない獣のような男だということを。 薬という枷がある点、少なくともアキトの方が御しやすい、そう考えることを期待しての問い。 その薬も、あと一度服用すれば完全に身体機能を取り戻せる見通しが立った。ユーゼスが処方した、どう考えても何か手が加えられている薬を使う必要もない。 そしてユーゼスの機体は自己再生機能を備えている。それを応用すれば、ブラックゲッターの損傷も修復できるのではないか。 ユーゼスの対応を想定しつつ、油断なくその挙動を観察する。万一ではあるが、ここで襲われるということになれば逃げるしかない。 「そもそも、同盟の条件は薬と情報だ。薬はともかくとして、俺は貴様から有用な情報というものを受け取ってはいない。が、俺はお前の用に幾度となく付き合っている。その対価を払ってもらおう」 「フ……私の機体を前に大した物言いだ。まあ、たしかにこのゼストは君の協力なくしては存在しない。いいだろう、君の提案を呑もう。機体の修復だな」 存外あっさりと了承され、逆に不穏なものを感じる。ユーゼスとてアキトが忠実な僕だと思っているわけではないだろう。 つまりは、いつ造反しようと力づくでねじ伏せる自信がある――それほどの力が、あの機体にはある。 同盟を組んだ間柄というのに明確な上下関係ができつつある。これはまずい……が、さりとて打破できるだけの力もない。今は服従の時、とアキトは己に言い聞かせる。 それに見方を変えれば、ガウルンと手を組んだこととて戦力に不安があったからと考えることもできる。 如何にユーゼスの機体が強力と言っても、Jアークに集まる全ての機体を相手にするのは難しいということだ。 ガウルンが信用しきれない以上、そのガウルンを狙うと公言しているアキトを楔として使う腹積もりもあるのだろう。 「幸いまだ時間はある。そうだな……」 カタカタ、とパネルを叩く音がする。アキトとしては炉心の修復ができれば御の字だというところだが。 「……よし、これだな。テンカワ、データを送る。目を通しておけ」 データが転送されてきた。光子力エンジン――マジンガーZ、アキトが撃破した機体に積んであった動力炉だ。 「これが、何だ。ゲッターとは規格が違うだろう?」 「君の機体を動かすには並大抵の動力炉では力不足だ。私の手持ちの中ではそれがもっともブラックゲッターに適応しているということだ。もちろんゲッター線を扱うことはできないが」 「機体を動かすだけということか」 「まあ待て。ゲッター線自体は先の交戦で十分すぎるほどに貯蔵できている。これを炉心に供給すれば当面は大丈夫だ。装甲についても、ラズムナニウムを応用すれば修復は可能だろう」 「……少なくともガウルンの機体と渡り合えるくらいにはしてもらいたい。できるか?」 「無論だ。私にしても奴は信用しきれん。君が抑えてくれると言うなら喜んで力を貸そう」 よく言うものだ。ガウルンの次は俺なんだろう――そう思ったが、別に構いはしない。俺も奴も、お互いにお互いを信用などしていないのだから。 ゼストが腕を伸ばす。掌の一部が盛り上がり、動力炉と思しきブロック体が姿を現す。 もう片方の腕がブラックゲッターを掴む。黒い流体が伝わってきて、ブラックゲッターを呑み込んでいく。 破損個所を埋めていく流体。ゲッター線炉心の横にスペースが開けられ、光子力エンジンとやらが積み込まれた。 「装甲の固着や回路の接続などにしばらく時間がかかる。24時まではまだ時間もあることだ、ここで君の機体を万全にしていこう」 「……礼は言わんぞ」 「構わんよ。これで我らの関係もイーブンということにしておこう」 それきり、ユーゼスからの通信は途切れた。あとは時間の経過に任せるということだろう。 さて、機体の問題はこれで解決した。何か細工をされるかとも思ったが、そこまで考えていても仕方のないことだ。いざとなれば奴がそれを使う前に殺すしかない。 残るはアキト自身の問題。おそらくあと一度薬を服用すれば完全に復調するが、副作用もまた一度は経験することになる。 以前のような重い症状は出ないだろうが、それでも戦闘中に発症するようならそこで終わりだ。ユーゼスやガウルンのみならずとも、見逃してくれようはずもない。 意を決し、薬を呑み込んだ。 30分、休憩に充てる時間としてはもったいないと思わなくもないが、これで以降は全力で戦える――ユーゼスに気付かれることなく。 ユーゼスに通信を繋げ、少し眠ると言い捨て反応を待たずに回線を切断する。激戦続きだったのだ、怪しまれることもないだろう。 ブラックゲッターが不意に動き出さないように、完全に炉心の火を落とす。聞こえてくるのは装甲が修復されゆく音だけだ。 これで次に目が覚めた時には自身の身体を100%自由に行使することができる。 バッドトリップも、アキトが眠っているとしていれば感知されないはずだ。 ユーゼスの裏をかけるのはおそらく一度きりだろう。その一瞬――乾坤一擲の機会に奴を殺す。 30分以内にJアークを排除し、薬の効果が切れたと思わせたところで、討つ。 ガウルンやキョウスケといった、警戒すべき敵は多い。だが何よりもまず、アキトを鎖に縛り付けられた犬だと勘違いしているこの道化からだ。 もちろん戦闘中にどさくさに紛れてガウルンを排除できればそれがベストではあるが、そう上手くいくものでもないだろう。 Jアークを排除しつつユーゼスを殺し、尚且つガウルンに横槍を入れられることなくゼストを確保する――考えるだに無謀なプランだが、アキトが優勝を達成するにはそれしかない。 この一時の同盟はブラフ。右手で握手し、左手に刃を忍び持つ。 早く来い――全てを決する時。殺意を凝縮し、押し固め、熟成させる。この一時間は休憩などではない。そう、言うなれば戦はもう始まっている。 昂る神経を自覚しつつ、アキトは努めて身を休める。 立ち止まるのはこれが最後。あとはただ、この身が壊れるまで走り抜くのみだ。 □ 変わりゆくブラックゲッターを見据え、ユーゼスはアキトの真意を考える。 アキトの提案を承諾したのはもちろん善意からなどではない。 Jアークと言う戦艦、そしてサイバスター。未知の機体である前者はともかく、後者がその力を完全に発揮できるのならゼストとて盤石とは言い切れない。 そのための方策として、ブラックゲッターだ。 ゼストを構成する物質、ラズムナニウム。それにより再生されたブラックゲッターは、いざという時の切り札。 万が一自己再生が不可能なほどにゼストが損傷した時、礎を同じくするブラックゲッターの躯体は言ってみればパーツ取りの予備となる。 切り離した部分の遠隔操作ができれば文句はなかったのだが、ブラックゲッターに固着した時点で支配権はあちらに映ったようだ。 まあそれはラズムナニウムがインベーダーとの融合物質となった以上、ゲッター線を有するブラックゲッターに支配されるのは致し方ないことと言える。 とにかく戦力として使え、加えて自機の保全にも繋がる。ユーゼスに取ってもアキトの提案は渡りに船だった。 そしてアキト自身、あと一度でも薬を服用すればナノマシンのキャリアとして完成を見るだろう。優勝を狙う奴が本気で従っているはずもないので、切り時はそこかもしれない。 統夜とテニアはどうにでもなるだろう。Jアークはともかくとして、警戒すべきはガウルンとキョウスケ。 常軌を逸した力を行使するキョウスケはともかくとして、ガウルンほど食えない男もいない。 協力を約束したとはいえ、あの男なら後ろから撃つことを躊躇いはしないという感触があった。 パワーで見るなら奴の機体はゲッターにも匹敵するだろう。ゼストには及ばないだろうが、それでも一撃が痛いことに変わりはない。 Jアークという餌があるうちはこちらに矛先が向く事もないだろうが、勝敗が決したとなれば話は別だ。首輪の解除など何のカードにもならないだろう。 アキトをぶつければ解決――する訳でもない。優勝狙いのアキトにとって、今のユーゼスは障害以外の何物でもないからだ。 Jアークを排除した後、おそらく二者とはぶつかることになる。どちらか一方が脱落していてくれれば楽にはなるのだが。 キョウスケがどういった思考の下動いているのかは分からないが、奴がJアークとの会談の場に現れればまたややこしいことにもなる。テニアの話では無差別に参加者を襲うとのことだが、この目立つゼストを放置して他を狙うとも考えにくい。 幸いあの機体はユーゼスが最初に搭乗したアルトアイゼンとさほど武装に違いはないらしい。せいぜい空を飛ぶようになったことくらいだ。 手の内を知っているという意味では、他の参加者より一歩先んじていると考えられなくもない。アキトにしてもそれは同様。 とにかく、24時だ。そのときに全てが決するといっても過言ではない。 首尾よくJアークを撃滅しその技術を取り込んだとして、首輪がある限り主催者の下に辿り着くことはできない。 既に理論はほぼ完成している。あとはアキトと言うナノマシンのサンプルを得て、統夜かテニアあたりで実験をすれば首輪を解除することも不可能ではないだろう。 アキトの役割はいざとなれば熱気バサラで代替することもできる。 奴とラーゼフォンが見せた空間の破壊をJアークが成し、アキトを確保できれば一番手間もないのだが。 ブラックゲッターの装甲が一時成形を終えたようだ。 ユーゼスがプログラムしたのは、もう一つのゲッターロボ、真ゲッターの姿。 あの時消え去ったオリジナルの真ゲッターと形を似せていれば、あの戦いを生き残った者達に一瞬の動揺くらいは期待できるかもしれない。ユーゼスの趣味という理由も幾分混じっていたが。 光子力エンジンも理論としては面白いが、ゲッター線や相転移エンジンほどの価値は感じられなかった。多少機体の出力は下がったが、さほどの問題でもない。 あと数時間。 ユーゼスは首輪解除の理論を再確認しつつ、静かにその時を待つ。 傍らの男の殺意を感じつつ、だがユーゼスはそれすらも小気味よいと感じる。 そう、全てはこの掌の上――。 【二日目 19 00】 【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メディウス・ロクス(バンプレストオリジナル) パイロット状態:疲労(小) ハイ 機体状態:EN残量100% データウェポンを4体吸収したため四肢が再生しました。 第三段階へ移行しました。 デザインの細部、能力(相転移砲などが使用可)が一部違いますが、基本MXのそれと変わりありません。 現在位置:B-2 第一行動方針:E-3に先んじて向かい、準備を整える 第二行動方針:AI1のデータ解析を基に首輪を解除 第三行動方針:サイバスターのラプラス・コンピューターの回収 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 第五行動方針:キョウスケにわずかな期待。来てほしい? 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る 備考1:アインストに関する情報を手に入れました 備考2:首輪の残骸を所持(六割程度) 備考3:DG細胞のサンプルを所持 】 【テンカワ・アキト 搭乗機体:ブラックゲッター パイロット状態:五感が明瞭 意識の覚醒 薬の効果時間残り30分 機体状態:機体の形状が変化(黒い真ゲッター。性能に変化なし、変形不能) 装甲修復済み 光子力エンジン搭載 ゲッター線炉心破損(補給不可) ゲッタートマホークを所持 ゲッター線チャージ量100% 現在位置:B-2 第一行動方針:ユーゼスと共に行動し、優勝を狙う 第二行動方針:ガウルン、ユーゼスの首を取る。ゼストを手に入れる。 第三行動方針:キョウスケが現れるのなら何度でも殺す 最終行動方針:ユリカを生き返らせる 備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。 備考2:ユーゼスが処方した薬を1錠所持】 □ ゲッター線。進化を促進させるエネルギー。 マジンガー。機械に宿りし神にも悪魔にもなり得る魂の形。 とある世界の話。 その世界では本来交わるはずのない二者が出会い、新たな可能性として魔神皇帝を生み出した。 しかしそこには運命的な要素だけではなく、人の意志が介在した。 魔神を駆ることを運命づけられ、正義の炎を胸に灯す少年がいたからこそ起こるべくして起こった奇跡と言える。 さて、この世界では奇跡は起こるのだろうか。 ただ愛する者を取り戻すことだけを願う男の叫びは、因果の海を越えられるのか。 その結果は誰も知らない。 監視者だけがその答えを待ち続けている――。 BACK NEXT 伏せた切り札 全ては己が目的のために 投下順 life goes on(1) 伏せた切り札 全ては己が目的のために 時系列順 life goes on(1) BACK 登場キャラ NEXT 伏せた切り札 全ては己が目的のために ユーゼス Alter code Fire 伏せた切り札 全ては己が目的のために アキト Alter code Fire
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/337.html
□ 「う、あ……?」 「あ、気がついた?」 目が覚めて、カミーユが最初に目にしたものは青空――だけでなく、心配そうな顔のキラ・ヤマト。 VF-22Sのキャノピーが開け放たれ、運び出されたようだ。 自分よりも先にこの線の細い少年が覚醒し、あまつさえ彼に運び出されてても自分は気付かなかった。 負けたのか、という思考と、まだ勝負はついていない、という思考がせめぎ合う。 すると、キラが手を差し出してきた。 「カミーユ、まだ動ける?」 「お前に心配されなくても……っ!?」 差し出された手を振り払い、なんとか立ち上がったところで、頬に衝撃を感じた。 と思った瞬間には視界いっぱいに青空が広がり、俺は今倒れているのかと自問する。 視線をキラに向ける。彼は拳を握り締め、「人を殴ったのは初めてだ」と呟いた。 胸に再び戦意が燃える。まだ勝負は終わっていない、そう言いたいのか、と。 ふらつく足を叱咤して、立ち上がる。彼に倣うように、カミーユも拳を握る。 それを見てキラは微笑んだ。 その顔に拳を叩き込む。先のカミーユ同様に転がるキラ。 しかしすぐに立ち上がって口元を拭い、再び殴りかかってくる。 人を殴ったのは初めてという言葉が正しいものであるかのように、構えも何もない。 動き自体は鋭いのだが予備動作の大きなパンチを身を屈めてやり過ごし、みぞおちへと拳を突き込む。 痛みに身を折るも、その眼光は未だ鋭い。カミーユは引けばやられるとばかりに、その顔を左右両方の拳で殴りつける。 が、キラは今度は倒れない。 殴られつつも、反撃の拳は空を切り続けるも、決して後ろには下がらず前進し続ける。 バックステップ、空いた距離を助走に充てて右足を振り回す。 脇腹を抉る手応え。キラは激しく咳き込むもやはり倒れず、蹴り足を掴んできた。 力を込めるが、離さない。そのまま右のパンチを放ってきた。 カミーユの足を掴んでいるため腰が入っていないそのパンチを右腕で軽く払い、逆に腕を掴み返す。 引っ張る――カミーユも後ろに倒れるが、同じように迫ってくるキラの顔を左の拳で打ち抜く。 背中が地面に着いた。一瞬息が詰まるが、無視して足を掴む手を振り払い、体勢を入れ替える。 いわゆるマウントポジションの形になった。 「はぁっ……はぁっ……ここ、までだ」 「何、が? まだ、勝負は……ついて、ないよ」 身体が重い。疲労は極みに達していると言えたが、ここは意地を通す場面だとカミーユは確信している。 この状況で、特に格闘技経験などなさそうなキラが打てる手はない。負けを認めさせ、この茶番を終わらせる―― だがキラは負けを認めない、カミーユより余程辛そうなのに。 気圧されているのは間違いなくキラではなく自分だ。 わからない、何故こいつは―― 「どうして……そこまでする。俺のことなんか、放っておけばいいだろう」 「……できないよ。君は、僕と同じだ、から」 「お前と?」 「憎しみだけで戦っちゃ駄目なんだ……君も、僕も。それがわからなかったから、僕は友達と戦った……。 放送でアスランって名前が呼ばれたの、覚えてる? 子どもの頃からの、親友だったんだ」 その名前には覚えがある。二回目の放送で呼ばれた名だ。シャアの前に呼ばれたから、なんとか聞き逃してはいなかった。 馬乗りにされて苦しそうな様子を見せるキラだったが、それでも言葉を切るつもりはないように続ける。 「アスランは、ザフト……軍に入ってて、僕は彼と敵対することになった。それで何度も戦う内に、お互いの友達を殺してしまって。 僕らは、本気で殺し合ったんだ。憎かったから、許せなかったから。でも僕らは生き残った。生き残ってしまった……。 なら、きっと僕らにやらなきゃいけないことがあったはずなんだ。戦いを止めるために、今度こそアスランと手を取り合おうと思った、でも!」 悔恨を呑み下すように一つ息を吸い、 「アスランは死んでしまった。アスランだけじゃない、ラクスも、カズイも! 守るって決めたのに、守れなかったんだ!」 「お前……」 「……君をここで行かせてしまったら、きっと君は死んでしまう。行かせないよ……今度は、止めてみせる」 そう言って、右手を突き上げる。だが肩が地面についていては、どんな達人だろうと―― 「ッ!?」 視界が閉ざされ、目に激しい痛み。 キラは殴ろうとしたのではなく、手に握りこんだ砂をばら撒いたのだ。 押さえつける力が緩んでしまった。押しのけられ、キラが立ち上がる。 カミーユが立ち上がるその前に、キラの足が迫り、腹部にめり込む。蹴り飛ばされ、地面へと転がる。 吐きそうな痛み。だが、屈する訳にはいかない――今は、まだ。 「ごめん……卑怯、だよね」 「ガッ、は……ああ、卑怯、だ。でも――少し、見直し、た」 こいつも必死なのだ、とキラに共感めいたものを覚えた。 立ち上がる。もう次に倒れたら、そこで終りだろうと他人事のように思う。 それはキラも同じだろう、激しく肩で息をしている。 先に一発入れた方が勝つ。なんとなく、お互いそう思っているんだろうなという気がした。 Jアークから青い機体が発進するのが見えた。今頃仲裁しに来たのか―― と、一瞬目を離した隙にキラが踏み込んできた。 身体を捻り、勢いを乗せて右腕を打ち出そうとしている。もうかわす体力も、打ち落とす気力もない…… だから、カミーユは前に踏み込んだ。 キラの拳が加速し伸び切る前に、額で受ける。 意識が飛びそうになる。だがまだだ、まだこの拳を撃ち込んでいない――! 最後の力を受け止められ、目を見開いたキラの懐へ。 固く、硬く握った拳をその身体の中心へと、叩きつける。 カハ、という呼気とともに拳から伝わるキラの力が抜ける。倒れる前に、受け止めてやった。 ネリ―・ブレンという機体が着陸した。直、赤毛の少女が出てくるだろう。怒っているだろうな、と気が重くなる。 腕の中のキラを見やる。 こいつは理想家などではない。奇麗事をやり遂げるだけの強い意志を、それを成す覚悟も、そして力も持っている。 自分とどこが違うのだろうと嘆息し、抜けるように青い空を見上げる――注意を逸らした。 もぞもぞと、キラが動いた。まだ意識があるのかと、とりあえず介抱しようとして―― 灼熱のような痛みが全身を駆け抜けた。 よろよろと見下ろす。自分の腹に、何か生えている。 キラを突き飛ばす。その手にあるのはバール、のようなもの。 隠し持っていたということだろうか。 キラを、まるで信じられないものを見るような目で睨む。彼は悪戯がばれた子供のように、ほがらかに笑った。 「お、お前……?」 「だから、卑怯かっ……て、聞いたんだ、よ」 「それとこれとは――」 「僕の――勝ちだ!」 疲労と痛みで、もう腕が上がらない。キラが突っ込んできて、バールのようなものを振り上げる―― ブツリ、と意識が断ち切れる音を聞いた。それはキラに頭を強打された音だったのだが。 薄れゆく視界の中で最後にキラの声が聞こえた気がする。「ありがとう、ソシエ」――と。 そして目の前が真っ暗になって、カミーユ・ビダンは眠りについた。 □ 「起きたか。落ち着いたか、カミーユ?」 「……ええ、おかげさまで。まだ頭が痛みますよ」 Jアーク居住区の一室。ベッドの上でカミーユが身を起こす。 キラに殴られ気絶した後、ここに運び込まれたらしい。 アムロが水の入ったボトルを投げ寄こす。喉を冷たい水が滑り落ち、自分が落ち着いてきたことを実感する。 「あいつは……大丈夫なんですか?」 「怪我の面でいえばお前よりよほどひどいが、無事だ。 何でもキラはコーディネイターという――強化人間とはまた違うが――、まあ俺達よりも頑健な肉体を持っているそうだ。 特に心配することはない。それよりも」 アムロがカミーユの目を覗き込む。反射的に逸らしそうになる視線を意地で押さえつけた。 「で、どうだ。まだ一人で行動する気なのか?」 「……勝負に負けたんです、従いますよ。俺も、頭に血が上っていたことは認めます。 一刻も早く基地に行かなきゃいけないって気持ちには変わりありません。でも、あいつの言うことを信じてみるのも悪くない……そう思います、今は」 「そうか……何よりだ。では、動けるようなら来てくれ。改めて彼らにお前を紹介する」 促され、立ち上がる。ややふらつきはしたものの、頭はすっきりとしている。 全力で殴り合ったのが効いたのだろうか。単純なものだと自分に呆れる。 バールのようなもので殴られた頭をこわごわさすってみる。コブにはなっているが、特に出血はない。 キラが手加減したというより、全力で殴ってもこの程度の力しか残っていなかったのだろう。 数分ほど歩き、ブリッジに着いた。中からは賑やかな声が聞こえる――と言っても、声が大きいのは一人のようだが。 扉が開き目に飛び込んできたのは、顔中絆創膏だらけのキラと、更に彼の頭に包帯を巻こうと迫っている赤毛の少女だった。 「あっ、アムロさん。アイビスを止めてください! さっきからいいって言ってるのに包帯を巻こうとしてきて、っていうか意味ないよ絆創膏の上に包帯なんて!」 「何言ってんのよそんな顔で! アムロからも一言……って」 やっぱり気まずいな、とカミーユは思った。先程まで彼女の仲間と盛大に殴り合っていたのだから。 アイビスの後ろから当のキラが顔を出す。何と言おうかどうか迷っていると、 「カミーユ、気がついたんだ! ……大丈夫、頭? その、思いっきり殴っちゃったから……」 先に声をかけられた。しかも、カミーユの身を案じている様子で。 アムロの言っていたこともわかる。バールのようなもので殴られただけの自分に比べ、キラの顔は腫れ上がるほどに殴ったのだ。 大丈夫?というのはむしろこっちのセリフだと思った。 「キラ……その。済まなかった。俺は周りが見えてなかった。自分のやりたいことだけ押し通そうとして、迷惑をかけた」 自然に口から謝罪の言葉が滑り出る。何故かキラに対してはもうほとんどわだかまりはなかった。 「え……あ、いや、いいんだ。カミーユの言ってる事も正しいんだし……それに僕も人のことは言えないよ。 八つ当たりっていうか、ずっとむしゃくしゃしてたのをカミーユに当たってしまって。むしろ僕が悪いって言うか」 逆に謝られる始末だ。不意におかしさが込み上げてきて、カミーユは身を折って笑った。ここに来てから笑ったのは初めてだ。 見れば赤毛の少女――アイビスも何か言いたげにこちらを見ている。 既にアムロから、シャアが彼女を庇って死んだことは聞いた。それを気に病んでいることも。 「あのさ……私」 「あの人は、迷わなかったか?」 だから、彼女が謝ってしまう前に聞いた。 「……うん。シャアは……私を守ってくれたよ。死ぬことは許さない、託された命の重さを背負っていけって。だから、私も精一杯生きるって決めたんだ」 「そうか……。ずるいな、あの人は。そうやって、いつも自分だけ先に行ってしまうんだ……」 クワトロ、いやシャアにはまだやるべきことがあったずなのに。だがあの男のことだ、最期に悔いを残すことなどなかっただろう。 目を閉じればあの人が語りかけてくるような―― 『新しい時代を作るのは老人ではない。ここから先は君次第だ――』 そう、聞こえた気がした。 (わかってますよ……俺には、あなたや多くの人から託された想いがある。生きて、辿り着いてみせます。あなたが望んだ、新しい世界に……) シャア・アズナブルの影に別れを告げる。ここから先はカミーユ・ビダンの道だ。もうシャアを頼ることはできない。 顔を上げ、そこにいる全員を見据える。 「俺は、基地にいるキョウスケ中尉……アインストを倒さなければならない。力を貸してほしい」 「カミーユ、僕達は」 「ああ、わかってる。今すぐってわけじゃない。ナデシコって戦艦と合流して、戦力が集まってからでいい。俺もそれまで同行させてもらいたいが、いいか?」 「カミーユ……! うん、歓迎するよ!」 キラが右手を差し出してくる。さっきは振り払ったその手を、今度は強く握り返す。 そうだ、一人で気負うことはない。アムロ、キラ、アイビス。 この仲間達となら、なんだってできる。 もう基地のときのような失態は犯さない。今度こそ守り抜いてみせると、深く決意する。 「よし、ではもう一度状況を整理しよう。カミーユ、まずはお前の情報からだ」 事態を見守っていたアムロが促す。まるで自分が口を出さずとも何とかなるとわかっていたようで、やっぱり大人なんだなと思った。 □ 「じゃあ、ブンドルさんとそのガロードってやつは味方ってことでいいんですね」 「ああ。ナデシコはどうなるかはわからないが、ガロードについては信用できる。カミーユ、お前も一度彼に会っておくべきだ」 「え? どういう意味ですか?」 「会えばわかるさ」 「ユーゼスに、アキトか。この先ぶつかることになるだろうな……それまでにナデシコと合流できればいいが」 「特にユーゼスです。あいつは何をしてくるかまったく予想できない。ゼストって機体が修復される前に排除しなければ」 「基地から西の方に逃げたってことは、南の市街地に行ったんだろうね。ロジャーって人達、大丈夫かな……?」 「あの人なら大丈夫だと思うけど……ソシエがいるから、心配だな」 「そう、やっぱりテニアは……」 「事情があったんだってことはわかる。だが、彼女はもはや説得でどうにかなる相手じゃないぞ」 「うん……そうだね。たぶんダイとの戦いのときにも、彼女は動いていたんだ。気付かなかった僕のミスだ。そのせいでマサキとムサシは……」 「マサキの死にも……テニアが関わっていたのか」 「ごめん。あのときは撤退するのが精一杯で、とてもマサキのフォローしている余裕はなかったんだ」 「キラのせいじゃない。それにしても、ガウルンか。厄介な相手ですね」 「もし奴と戦うことになったら、俺に任せろ。一度戦った経験が役立つだろうしな」 「でも、そのガンダムってギンガナムの機体と同じタイプなんでしょ? F91が強力な機体なのはわかるけど、アムロ一人じゃ危ないよ」 「いや、俺だけじゃなくブンドルもいる。彼とは早く合流したいところだが、ナデシコでガロードと合流していてくれれば心強いな」 「カミーユ。お前、たしかZガンダムを自分で設計したという話だったな。なら、協力してもらいたいことがある」 「はい、何です?」 「カミーユ、これを見て」 「……、これは。つまり、俺にやれって言いたいことって」 「そうだ。俺とキラとお前とで、『機体の整備』を行っておく。お前はキラとは違ってハード面に強い。期待しているぞ」 「ああ、そうだ。F91のビームライフル、回収したんだけどもう使えそうにないよ、どうする?」 「それなら、バルキリーのガンポッドを使えばいい。俺は一つで十分だ。キョウスケ中尉からもらったライフルもあるしな」 「わかった、じゃあ後でF91用に調整しておくよ」 「そうだ、カミーユ。今何年だったか覚えているか?」 「何年って……UC0087でしょう」 「そうか……いや、そうだったな。俺も歳かな? 物忘れがひどくてな」 「何言ってんです、アムロ大尉はまだ22かそこらのはずでしょう。しっかりして下さいよ」 「アムロさん……ちょっといいですか?」 一通り情報を整理し終えたところで強張った顔のキラが声をかけてきた。カミーユとアイビスは離れたところでシャアの話をしている。 声を潜めているということは彼らに聞かれたくない話だろうか。 「どうした、キラ」 「これを見てください。VF-22Sのデータです」 データが示すものは、カミーユの乗ってきたVF-22S。それと、そのVF-22Sに搭載されているはずの反応弾――核。 だが彼からは一言も核を持っていることなど聞いていない。忌避しているとしても、一言もないのはおかしい。 「キラ……これは?」 アムロが支給されたバルキリー、VF-1Jにも反応弾は搭載されていたが使用することもないまま破壊されてしまったために忘れていた。 たった一発で数万の命を消し去るほどの、常軌を逸した火力。そして何より、シャアの命を奪った光。 「ムサシ……仲間が持って来たんです。多分テニアが友達を殺した時に、彼女の目を盗んで。一個人が持つのはあまりに危険だから、このJアークで保管してくれって」 「そう、か。そのテニアという少女に見つからなかったのは不幸中の幸いだったな」 もしテニアなる少女が反応弾を手にしていれば、このJアークも今はなかったかもしれない。 それを考えればたしかに幸いではあったが―― 「これを使うときは、アムロさん。あなたが決めてください」 「……俺が?」 キラの目は真剣だ。単に重い選択をこちらに投げているという訳でもないだろう。 「核は、一人の人間が持つには大き過ぎる力です。使い方を誤れば、とても危険なものですから。でも、大きな力であることには変わりない……。 特に、主催者――ノイ・レジセイアと戦う時には役立つかもしれません。アムロさんなら、使うべきタイミングがわかるでしょうから」 「……わかった。できることなら使いたくはないが、そうも言ってはいられないしな」 カミーユへ説明しに向かうキラに背を向け、格納庫へと歩き出す。反応弾をVF-22Sに積み込まねばならない。 シャアの死の原因たる核を自分達が扱うことになろうとは思わなかった。 アイビスとカミーユは、おそらく核を使うことを良しとしないだろう。 エゥーゴがジャブローを強襲した際、あの堅牢な基地は核によって崩壊を迎えたらしく、カミーユもその現場にいたと聞いている。 アイビスにしてみても、シャアを看取ったとき間近でその輝きを見ているはずだ。 あの威力を知っている者なら、引き金を引くことの重さは嫌というほどわかる。無理もないことだ。 しかし、もしこれを使わなければ切り抜けられないような事態になったとき、アムロに躊躇うことは許されない。 己が逡巡でキラやアイビス、カミーユの若い命が失われるなどあってはならないのだ。 あの男、シャアが自分の立場であったなら迷いはしないだろう。子どもを守るのが大人の務めというものだ―― そうだ、カミーユの時代とアムロ・シャアの時代が違っていることは彼にはまだ話さない方がいいだろう。 歴史が変わるなどの心配もあるが、カミーユの繊細な心を無駄にかき乱すこともない。 (やれやれ。ブンドル、早いところ合流してくれ。俺一人が大人役では荷が重いよ……) 友の顔を思い浮かべ、苦笑する。この苦味はしばらくのところ、続きそうだった。 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:精神は持ち成した模様、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない) 機体状況:ソードエクステンション装備。ブレンバー損壊。 EN100% 無数の微細な傷、装甲を損耗 現在位置:D-3 第一行動方針:協力者を集める 第二行動方針:基地の確保 最終行動方針:精一杯生き抜く 備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません】 【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー) パイロット状態:健康、ジョナサンを心配 疲労(大) 全身に打撲 機体状態:ジェイダーへの変形は可能? 各部に損傷多数、EN・弾薬共に100% 現在位置:D-3 第一行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第二行動方針:ナデシコ組と和解する 第三行動方針:首輪の解析 第四行動方針:生存者たちを集め、基地へ攻め入る 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出 備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復】 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91) パイロット状況:健康、若干の疲労 機体状態:EN40% ビームランチャー消失 背面装甲部にダメージ ビームサーベル一本破損 頭部バルカン砲・メガマシンキャノン残弾60% ビームライフル消失 ガンポッドを所持 現在位置:D-3 第一行動方針:ブンドルと合流 第二行動方針:キラに付き添い協力者を集める 第三行動方針:首輪の解析 第四行動方針:基地の確保 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している ガウルンを危険人物として認識 首輪(エイジ)を一個所持】 【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・Sボーゲル(マクロス7) パイロット状況:強い怒り、悲しみ。ニュータイプ能力拡大中。疲労(大) 機体状況:オクスタン・ライフル所持 反応弾所持 EN40% 左肩の装甲破損 現在位置:D-3 第一行動方針:しばらくはJアークに同行する 第二行動方針:ユーゼス、アキト、キョウスケを「撃ち貫く」 第三行動方針:首輪の解析 第四行動方針:遭遇すればテニアを討つ 最終行動方針:アインストをすべて消滅させる 備考1:キョウスケから主催者の情報を得、また彼がアインスト化したことを認識 備考2:NT能力は原作終盤のように増大し続けている状態 備考3:オクスタン・ライフルは本来はビルトファルケンの兵装だが、該当機が消滅したので以後の所有権はその所持機に移行。補給も可能】 【二日目 12 00】 BACK NEXT 獲物の旅 投下順 天使再臨 天使再臨 時系列順 Lonely Soldier Boys &girls BACK NEXT 黄金の精神 アムロ 破滅の足音 黄金の精神 キラ 破滅の足音 黄金の精神 アイビス 破滅の足音 獲物の旅 カミーユ 破滅の足音
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/1156.html
作品名:タ行の巨大ロボットアニメ作品のうち、2010年5月以降で完走した(またはリアルタイム鑑賞中の)作品の全リスト。 ※「巨大ロボットアニメ」:通常の巨大ロボットアニメの他、①巨大ロボットが多数登場する、等身大ロボットが主人公の作品 ②SRW参戦済作品全般 を含む ※「参考作品(その他アニメ)」何らかの巨大メカ成分を含むアニメを抜粋 ※キャスト記載は原則的に8名以内に厳選。 ※キャストの注記 <主>:主人公 <パ>:主人公の異性のパートナー <仲>:その他の仲間 <敵>:敵 <ラ>:非戦闘系作品における対抗者(ライバル) <他>:その他 ※主要メカ・主要兵器の表記 [機体の一般分類](メカの種別)/メカの名前(作品中での位置づけ概要) ※キャスト、主要メカの色 青色:男性 ピンク:女性 緑色:性別なし(純粋なメカ) ※SRW初出のうち、実質的な初参戦作品(参戦作品として正式にラインナップされていないもの)は緑字で記載 <SF映像作品リスト> SF映像作品リスト01( - 1999年) SF映像作品リスト02(2000年 - )巨大ロボットアニメとその関連作品、SFファンタジーアニメと一般アニメ(参考掲載)、特撮作品 <巨大ロボットアニメリスト> 巨大ロボットアニメリスト(ア行) 巨大ロボットアニメリスト(カ行) 巨大ロボットアニメリスト(サ行) 巨大ロボットアニメリスト(タ行)∀ガンダム(1999-)(関連)劇場版∀ガンダム・劇場版∀ガンダム Ⅰ地球光(2002-)・劇場版∀ガンダム Ⅱ月光蝶(2002-) 大空魔竜ガイキング(1976-) ダイバージェンス・イヴ(2003-)(関連)みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~(2004-) 太陽の牙ダグラム(1981-)(関連)太陽の牙ダグラム 劇場版(1983-)・ドキュメント 太陽の牙ダグラム・チョロQダグラム <※参考掲載>太陽の使者 鉄人28号(1980-) 太陽の勇者ファイバード(1991-) 戦え!!イクサー1(1985-) 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー(1985-) 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010(1986-) 真ゲッターロボ 世界最後の日(1998-) <※参考掲載>地球防衛企業ダイ・ガード(1999-) 超時空世紀オーガス(1983-) 超時空要塞マクロス(1982-)(関連)超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984-) 超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-(1992-) 超獣機神ダンクーガ(1985-)(関連)超獣機神ダンクーガ 失われた者たちへの鎮魂歌(1986-) (関連)超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGA(1987-) (関連)超獣機神ダンクーガ 白熱の終章(1989-) 超重神グラヴィオン(2002-)(第2期)超重神グラヴィオンZwei(2004-) 超電磁ロボ コン・バトラーV(1976-) 超電磁マシーン ボルテスⅤ(1977-) 超魔神英雄伝ワタル(1997-) 超力ロボ ガラット(1984-) ディノブレイカー(2005-) <※参考掲載>DETONATORオーガン(1991-) 天空のエスカフローネ(1996-)(関連)エスカフローネ(2000-) 天元突破グレンラガン(2007-)(関連)劇場版 天元突破グレンラガン 2部作・劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(2008-)・劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(2009-) 伝説巨神イデオン(1980-)(関連)伝説巨神イデオン劇場版(1982-)・伝説巨神イデオン 接触篇 THE IDEON; A CONTACT・伝説巨神イデオン 発動篇 THE IDEON; Be INVOKED 伝説の勇者ダ・ガーン(1992-) 特装機兵ドルバック(1983-)(関連)特装騎兵ドルバック(1984-) 闘将ダイモス(1978-) トップをねらえ!(1988-)(関連)<漫画>トップをねらえ! NEXT GENERATION ~発掘戦艦アレクシオン編~(1991-) (関連)<漫画>トップをねらえ! NeXT GENERATION(2007-) トップをねらえ2! (2004-)(関連)トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!!(2006-) ~~~~~ <参考作品:漫画・ゲーム>超獣機神ダンクーガBURN(1997-) <参考作品:漫画・ゲーム/※参考掲載>電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(1998-) <参考作品:漫画・ゲーム/※参考掲載>「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD(2011-) <参考作品:漫画・ゲーム/※参考掲載>電脳戦機バーチャロン マーズ(2003-) ~~~~~ <参考作品:その他アニメ>CBキャラ 永井豪ワールド(1990-) <参考作品:その他アニメ>天空の城ラピュタ(1986-) 巨大ロボットアニメリスト(ナ行) 巨大ロボットアニメリスト(ハ行) 巨大ロボットアニメリスト(マ行) 巨大ロボットアニメリスト(ヤ行) 巨大ロボットアニメリスト(ラ・ワ行)主要参考作品リスト(特撮・ウルトラマンシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・仮面ライダーシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・スーパー戦隊シリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・メタルヒーローシリーズ) <SF・ファンタジーアニメリスト> SF・ファンタジーアニメリスト(ア行) SF・ファンタジーアニメリスト(カ行) SF・ファンタジーアニメリスト(サ行) SF・ファンタジーアニメリスト(タ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ナ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ハ行) SF・ファンタジーアニメリスト(マ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ヤ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ラ・ワ行) <◆タ> ◆∀ガンダム【ガンダムシリーズ】(ターンエーガンダム)★スパロボ初参戦:α外伝(2001年) 媒体 TV・アニメ 時期 1999 4/9- 作品の長さ 50話 / 計20.0時間 キャスト <主>ロラン・セアック(CV 朴璐美)<仲>キエル・ハイム(CV 高橋理恵子)<仲>ソシエ・ハイム(CV 村田秋乃)<仲>グエン・サード・ラインフォード(CV 青羽剛)<仲>メシェー・クン(CV 鬼頭典子)<仲>ディアナ・ソレル(CV 高橋理恵子)<仲>ハリー・オード(CV 稲田徹)<敵>ギム・ギンガナム(CV 子安武人) 主要メカ主要兵器 [MS<モビルスーツ>](巨大ロボ)∀ガンダム(主人公搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)ウィルゲム(主人公達の母艦) 関連作品(1) ◆劇場版∀ガンダム【ガンダムシリーズ】・劇場版∀ガンダム Ⅰ地球光(2002 2/9-)・劇場版∀ガンダム Ⅱ月光蝶(2002 2/10-) 媒体 映画・アニメ 時期 2002 2/9- 作品の長さ 2作品 / 計4.3時間 ◆大空魔竜ガイキング(だいくうまりゅうガイキング)★スパロボ初参戦:新(1996年) 媒体 TV・アニメ 時期 1976 4/1- 作品の長さ 44話 / 計17.6時間 キャスト <主>ツワブキ・サンシロー(CV 神谷明)<仲>大文字博士(CV 柴田秀勝)<仲>フジヤマ・ミドリ(CV 小山まみ(現・小山茉美))<仲>ピート・リチャードソン(CV 井上真樹夫)<仲>サコン・ゲン(CV 山田俊司(現・キートン山田))<仲>ヤマガタケ(CV 加藤修(現・加藤治))<仲>ハチロー(CV つかせのりこ)<敵>ダリウス大帝(CV 緒方賢一) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ガイキング(主人公搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)大空魔竜(主人公達の母艦)[暗黒怪獣](巨大ロボ)ブラックモンスター(初登場機・第1話) ◆ダイバージェンス・イヴ(ダイバージェンス イヴ) 媒体 TV・アニメ 時期 2003 7/XX- 作品の長さ 13話 / 計5.2時間 キャスト <主>紅葉みさき(CV かかずゆみ)<仲>スサーナ・ブルースタイン(CV 小林沙苗)<仲>ルクサンドラ・フレイル(CV 高木礼子)<仲>キリ・マリアレーテ(CV 水沢史絵)<仲>ライアー・フォン・エルティアナ(CV 木内レイコ)<仲>プリム・スノーライト(CV 佐藤利奈)<仲>コトコ-01、コトコ-02(CV 松来未祐)<他>ジャン・リュック・ルブラン(CV 子安武人) 主要メカ主要兵器 [ランパートアーマー](巨大ロボ)[グール](異形生命体) ◆第2期 ◆みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~【主要追加キャスト】<他>紅葉十三(CV 平田広明)<他>紅葉アカリ(CV 天野由梨) 媒体 TV・アニメ 時期 2004 1/XX- 作品の長さ 13話 / 計5.2時間 ◆太陽の牙ダグラム(たいようのきばダグラム) 媒体 TV・アニメ 時期 1981 10/23- 作品の長さ 75話 / 計30.0時間 キャスト <主>クリン・カシム(CV 井上和彦)<仲>ロッキー・アンドル(CV 田中亮一)<仲>デイジー・オーセル(CV 高島雅羅)<仲>ディック・ラルターフ(CV 兼本新吾)<仲>デビッド・サマリン(CV 宮内幸平)<仲>J・ロック(CV 曽我部和行)<他>ドナン・カシム(CV 山内雅人)<他>ヘルムート・J・ラコック(CV 仁内達之) 主要メカ主要兵器 [CB<コンバットアーマー>](巨大ロボ)ダグラム(主人公搭乗機) 関連作品(1) ◆太陽の牙ダグラム 劇場版・ドキュメント 太陽の牙ダグラム(1983 7/9-)・チョロQダグラム(1983 7/9-) 媒体 映画・アニメ 時期 1983 7/9- 作品の長さ 2作品 / 計1.5時間 ◆太陽の使者 鉄人28号(たいようのししゃ てつじんにじゅうはちごう)★スパロボ初参戦:第2次Z再(2012年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆太陽の勇者ファイバード【勇者シリーズ】(たいようのゆうしゃファイバード) 媒体 TV・アニメ 時期 1991 2/2- 作品の長さ 48話 / 計19.2時間 キャスト <主>火鳥勇太郎(CV 松本保典)<主>天野ケンタ(CV 伊倉一寿)<仲>天野ハルカ(CV 岩坪理江)<仲>天野博士[ひろし](CV 永井一郎)<仲>国枝美子(CV 勝生真沙子)<仲>山咲モモコ(CV 神代知衣)<敵>Dr.ジャンゴ(CV 滝口順平)<敵>ゾル&シュラ(CV 島香裕&梁田清之) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)<主>ファイバード[CV 松本保典]<仲>ガーディオン[CV 坂東尚樹]<仲>サンダーバロン[CV 塩屋浩三]<敵>宇宙皇帝ドライアス[CV 郷里大輔][メカ獣](巨大ロボ)サンドトレマー(初登場機・第1話) ◆戦え!!イクサー1(たたかえ!!イクサーワン)★スパロボ初参戦:L(2010年) 媒体 OVA 時期 1985 10/19- 作品の長さ 3話 / 計1.5時間 キャスト <主>イクサー1(CV 山本百合子)<パ>加納渚(CV 荘真由美)<敵>サー・バイオレット(CV 島本須美、塩沢兼人)<敵>イクサー2(CV 戸田恵子)<敵>コバルト(CV 江森浩子)<敵>セピア(CV 安藤ありさ)<敵>ビッグゴールド(CV 塩沢兼人) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)イクサーロボ(主人公コンビ搭乗機) ◆戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー【トランスフォーマーシリーズ】(たたかえ!ちょうロボットせいめいたいトランスフォーマー) 媒体 TV・アニメ 時期 1985 7/6- 作品の長さ 63話 / 計25.2時間 キャスト <仲>スパイク(CV 速水奨)<仲>スパークプラグ(CV 石井敏郎)<仲>チップ・チェイス(CV 難波圭一)<仲>カーリー(CV 高島雅羅)<仲>ラウル(CV 堀内賢雄)<敵>Dr.アーカビル(CV 石井敏郎、城山知馨夫)<他>ナレーター(天の声)(CV 政宗一成) 主要メカ主要兵器 [トランスフォーマー「サイバトロン戦士」](巨大ロボ)<主>コンボイ総司令官[CV 玄田哲章]<仲>マイスター[CV 片岡弘貴]<仲>バンブル[CV 塩屋翼]<仲>パーセプター[CV 城山知馨夫]<仲>ブロードキャスト[CV 難波圭一]<仲>ホイルジャック[CV 阪脩 / 鈴木勝美]<仲>オメガ・スプリーム[CV 玄田哲章]<仲>アダムス[CV 阪脩]<仲>トラックス[CV 速水奨、江原正士]<仲><ダイノボット>グリムロック[CV 喜多川拓郎]<仲><エアーボット>シルバーボルト[CV 西村知道][トランスフォーマー「デストロン軍団」](巨大ロボ)<敵>破壊大帝メガトロン[CV 加藤精三]<敵>スタースクリーム[CV 鈴置洋孝]<敵>サウンドウェーブ[CV 政宗一成]<敵>ブリッツウイング[CV 難波圭一]<敵>アストロトレイン[CV 喜多川拓郎]<敵><ビルドロン>巨人兵デバスター[CV 加藤精三]<敵><インセクトロン>キックバック[CV 石井敏郎]<敵><スタントロン>合体兵士メナゾール[CV 戸谷公次]<敵><コンバットロン>合体兵士ブルーティカス[CV 島香裕] ◆戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010【トランスフォーマーシリーズ】(たたかえ!ちょうロボットせいめいたいトランスフォーマーにいぜろいちぜろ) 媒体 TV・アニメ 時期 1986 11/14- 作品の長さ 30話 / 計12.0時間 キャスト <仲>スパイク(CV 江原正士)<仲>ダニエル(CV 後藤真寿美)<仲>カーリー(CV 高島雅羅)<仲>メリッサ・フェアボーン大尉(CV 小宮和枝)<他>ナレーター(天の声)(CV 政宗一成) 主要メカ主要兵器 [トランスフォーマー「サイバトロン戦士」](巨大ロボ)<主>総司令官 ロディマスコンボイ[CV 石丸博也]<仲>ウルトラマグナス[CV 速水奨]<仲>女性戦士アーシー[CV 勝生真沙子]<仲>チャー[CV 阪脩]<仲>ブラー[CV 山口健]<仲>スカイリンクス[CV 戸谷公次]<仲><テックボット>合体戦士コンピューティコン[CV 塩屋翼]<仲>アルファートリン様[CV 阪修]<仲><続投>グリムロック[CV 喜多川拓郎]<仲><続投>前総司令官コンボイ[CV 玄田哲章][トランスフォーマー「デストロン軍団」](巨大ロボ)<敵>新破壊大帝ガルバトロン[CV 加藤精三]<敵>サイクロナス[CV 稲葉実]<敵>ダイナザウラー[CV 島香裕]<敵><アニマトロン>巨重合体兵プレダキング[CV 稲葉実]<敵><テラートロン>合体兵士オボミナス[CV 城山知馨夫]<敵><続投>スタースクリーム(亡霊)[CV 鈴置洋孝][その他]<敵>クインテッサ星人[CV 石井敏郎ほか]<敵>ユニクロン[CV 石井敏郎] <◆チ> ◆真ゲッターロボ 世界最後の日【ゲッターシリーズ】(チェンジ!! ゲッターロボ せかいさいごのひ)★スパロボ初参戦:D(2003年) 媒体 OVA 時期 1998 XX/XX- 作品の長さ 13話 / 計5.2時間 キャスト <主>ゴウ(號)(CV 関智一)<パ>ケイ(渓)(CV 日高奈留美)<仲>ガイ(剴)(CV 松本保典)<仲>流竜馬(CV 石川英郎)<仲>神隼人(CV 内田直哉)<仲>車弁慶(CV 飯塚昭三)<敵>早乙女博士(CV 麦人)<敵>コーウェン&スティンガー(CV 郷里大輔&広瀬正志) 主要メカ主要兵器 [ゲッターロボ](巨大ロボ)真ゲッターロボ(主人公チーム搭乗機)真ドラゴン(主人公チーム搭乗機)[ - ](陸上戦艦)バヴェルタワー(主人公達の母艦)[インベーダー](巨大生物)[メタルビースト](巨大ロボ)メタルビースト・バロソフ(初登場機・第1話) ◆地球防衛企業ダイ・ガード(ちきゅうぼうえいきぎょうダイガード)★スパロボ初参戦:第2次Z破(2011年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆超時空世紀オーガス(ちょうじくうせいきオーガス)★スパロボ初参戦:Z(2008年) 媒体 TV・アニメ 時期 1983 7/3- 作品の長さ 35話 / 計14.0時間 キャスト <主>桂木桂(CV 速水奨)<パ>ミムジィ・ラース(CV 佐々木るん)<仲>シャイア・トーブ(CV 滝沢久美子)<仲>スレイ(CV 三橋洋一(現・ 橋本晃一))<仲>モーム(CV 室井深雪(現・ 深雪さなえ))<仲>大尉(CV 屋良有作)<他>オルソン・D・ヴェルヌ(CV 鈴置洋孝)<他>アテナ・ヘンダーソン(CV 勝生真沙子) 主要メカ主要兵器 [ドリファンド](可変戦闘機1)オーガス(主人公搭乗機)[イシュキック、ナイキック](可変戦闘機2)イシュキック(MBG-21)(チラムの汎用機)ナイキック・コマンダー(MBG-24C)(チラムの汎用機)[ - ](飛行艦)グローマ(主人公達の母艦) ◆超時空要塞マクロス【マクロスシリーズ】(ちょうじくうようさいマクロス)★スパロボ初参戦:α(2000年) 媒体 TV・アニメ 時期 1982 10/3- 作品の長さ 39話 / 計15.6時間 キャスト <主>一条輝(CV 長谷有洋)<パ>リン・ミンメイ(CV 飯島真理)<パ>早瀬未沙(CV 土井美加)<仲>ロイ・フォッカー(CV 神谷明)<仲>マクシミリアン・ジーナス(CV 速水奨)<仲>ブルーノ・J・グローバル(CV 羽佐間道夫)<敵>ブリタイ・クリダニク(CV 蟹江栄司)<敵>ミリア・ファリーナ(CV 竹田えり) 主要メカ主要兵器 [<可変戦闘機>](宇宙戦闘機)VF-1 バルキリー(主人公他汎用機)[ - ](宇宙戦艦)SDF-1 マクロス(主人公達の母艦) 関連作品(1) ◆超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか【マクロスシリーズ】( - あい おぼえていますか)★スパロボ初参戦:α(2000年) 媒体 映画・アニメ 時期 1984 7/21- 作品の長さ - / 計1.9時間 ◆超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-【マクロスシリーズ】(ちょうじくうようさいマクロスツー ラバーズアゲイン) 媒体 OVA 時期 1992 5/21- 作品の長さ 6話 / 計2.4時間 キャスト <仲>神崎ヒビキ(CV 高山勉)<パ>イシュタル(CV 笠原弘子)<パ>シルビー・ジーナ(CV 冬馬由美)<仲>ネックス・ギルバート(CV 島田敏)<仲>エクセグラン・ジリ(CV 坂口芳貞)<他>ウェンディー・ライダー(CV 佐藤幸世)<敵>フェフ(CV 古谷徹)<敵>イングス(CV 置鮎龍太郎) 主要メカ主要兵器 [<可変戦闘機>](宇宙戦闘機)VC-079 SNNバルキリー(主人公搭乗機)VF-2SS バルキリーII(シルビー他搭乗機) ◆超獣機神ダンクーガ(ちょうじゅうきしんダンクーガ)★スパロボ初参戦:第4次(1995年) 媒体 TV・アニメ 時期 1985 4/5- 作品の長さ 38話 / 計15.2時間 キャスト <主>藤原忍(CV 矢尾一樹)<主>結城沙羅(CV 山本百合子)<主>司馬亮(CV 塩沢兼人)<主>式部雅人(CV 中原茂)<仲>アラン・イゴール(CV 田中秀幸)<仲>葉月考太郎(CV 石丸博也)<敵>シャピロ・キーツ(CV 若本規夫)<敵>ムゲ・ゾルバドス帝王(CV 仲村秀生) 主要メカ主要兵器 [獣戦機](可変戦闘マシン / 巨大ロボ)ダンクーガ(主人公チーム搭乗機)[ - ](移動拠点)ガンドール(主人公達の拠点) 関連作品(1) ◆超獣機神ダンクーガ 失われた者たちへの鎮魂歌★スパロボ初参戦:COM(1999年)(※実質初参戦) 媒体 OVA 時期 1986 4/21- 作品の長さ - / 計0.8時間 関連作品(2) ◆超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGA( - ゴッドブレスダンクーガ)★スパロボ初参戦:COM(1999年)(※実質初参戦)【主要追加キャスト】<仲>敷島麗美(CV 榊原良子)<仲>道那賀小百合(CV 荘真由美) 媒体 OVA 時期 1987 4/15- 作品の長さ - / 計0.8時間 関連作品(3) ◆超獣機神ダンクーガ 白熱の終章( - はくねつのしゅうしょう)★スパロボ初参戦:COM2(2000年)(※実質初参戦)【主要追加キャスト】<敵>女帝ディオレ(CV 山田栄子)<敵>アベル(CV 山寺宏一)<敵>ケイム(CV 堀川亮) 媒体 OVA 時期 1989 12/16- 作品の長さ 4話 / 計1.6時間 ◆超重神グラヴィオン(ちょうじゅうしんグラヴィオン)★スパロボ初参戦:Z(2008年) 媒体 TV・アニメ 時期 2002 10/7- 作品の長さ 13話 / 計5.2時間 キャスト <主>天空侍斗牙(CV 福山潤)<主>紅[しぐれ]エイジ(CV 鈴村健一)<仲>城琉菜[ぐすく るな](CV 池澤春菜)<仲>ミヅキ・立花(CV 浅川悠)<仲>エィナ(CV 中原麻衣)<仲>リィル・ゼラバイア(CV 桑島法子)<仲>クライン・サンドマン(CV 速水奨)<仲>レイヴン(CV 緑川光) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ゴッドグラヴィオン(主人公チーム搭乗機)ソルグラヴィオン(主人公チーム搭乗機・第2期)[ - ](移動拠点)グラヴィゴラス(主人公達の拠点)[ゼラバイア](巨大ロボ)ソルジャーゼラバイア(汎用機) ◆第2期 ◆超重神グラヴィオンZwei( - ツヴァイ)★スパロボ初参戦:Z(2008年)【主要追加キャスト】<仲>フェイ・シンルー(CV 千葉紗子)<敵>ヒューギ・ゼラバイア(CV 堀内賢雄) 媒体 TV・アニメ 時期 2004 1/8- 作品の長さ 12話 / 計4.8時間 ◆超電磁ロボ コン・バトラーV【八手三郎ロボットアニメシリーズ】(ちょうでんじロボ コン・バトラーブイ)★スパロボ初参戦:第3次(1993年) 媒体 TV・アニメ 時期 1976 4/17- 作品の長さ 54話 / 計21.6時間 キャスト <主>葵豹馬(CV 三矢雄二(現・三ツ矢雄二))<主>浪花十三(CV 山田俊司(現・キートン山田))<主>西川大作(CV 立壁和也(現・たてかべ和也))<主>南原ちずる(CV 上田みゆき)<主>北小介(CV 千々松幸子)<仲>四ッ谷博士(CV 富田耕生)<敵>大将軍ガルーダ(CV 市川治)<敵>女帝ジャネラ(CV つかせのりこ) 主要メカ主要兵器 [バトルマシン](戦闘マシン / 巨大ロボ)コン・バトラーV(主人公チーム搭乗機)[どれい獣、マグマ獣](巨大ロボ)<どれい獣>ガルムス(初登場機・第1話)<マグマ獣>マグナム(初登場機・第27話) ◆超電磁マシーン ボルテスⅤ【八手三郎ロボットアニメシリーズ】(ちょうでんじマシーン ボルテスファイブ)★スパロボ初参戦:新(1996年) 媒体 TV・アニメ 時期 1977 6/4- 作品の長さ 40話 / 計16.0時間 キャスト <主>剛健一(CV 白石ゆきなが(現:白石幸長))<主>峰一平(CV 曽我部和行)<主>剛大次郎(CV 玄田哲章)<主>剛日吉(CV 小原乃梨子)<主>岡めぐみ(CV 上田みゆき)<仲>岡防衛長官(CV 増岡弘)<仲>ラ・ゴール / 剛健太郎(CV 二瓶秀雄)<敵>プリンス・ハイネル(CV 市川治) 主要メカ主要兵器 [ボルトマシン](戦闘マシン / 巨大ロボ)ボルテスⅤ(主人公チーム搭乗機)[ - ](移動拠点)ソーラーファルコン(主人公達の拠点)[獣士、鎧獣士](巨大ロボ)<獣士>ドクガガ(初登場機・第1話)<鎧獣士>オコゼニア(初登場機・第24話) ◆超魔神英雄伝ワタル【ワタルシリーズ】(ちょうましんえいゆうでんワタル) 媒体 TV・アニメ 時期 1997 10/2- 作品の長さ 51話 / 計20.4時間 キャスト <主>戦部[いくさべ]ワタル(CV 田中真弓)<仲>忍部[しのびべ]ヒミコ(CV 林原めぐみ)<仲>剣部[つるぎべ]シバラク(CV 西村知道)<仲>スズメ(CV 宮村優子)<仲>聖樹(CV 伊藤健太郎)<敵>ドナルカミ・ドード(CV 愛河里花子)<敵>ドナルカミ・ドラン(CV 神奈延年)<敵>ドナルカミ・ドルク(CV 横山智佐) 主要メカ主要兵器 [魔神](巨大ロボ)龍神丸[CV 玄田哲章][アンコクダー魔神](巨大ロボ)ジャイガンダー(初登場機・第1話) ◆超力ロボ ガラット(ちょうりきロボ ガラット) 媒体 TV・アニメ 時期 1984 10/6- 作品の長さ 25話 / 計10.0時間 キャスト <主>マイケル・マーシュ(CV 中川勝彦)<パ>パティ・パンプキン(CV 鷹森淑乃)<仲>カミル・カシミールJr.(CV 鈴置洋孝)<仲>キウイ・グレコビッチ(CV 龍田直樹)<仲>時代院咲子[じだいいん さくこ](CV 滝沢久美子)<他>どすこい姉妹(CV 榊原良子)<敵>グラッシュ(CV 笹岡繁蔵)<敵>サラダーユ(CV 三ツ矢雄二) 主要メカ主要兵器 [ガラット](巨大ロボ)<仲>ジャンブー / ジャンブー・ガラット[CV 緒方賢一]<仲>パティーグ / パティーグ・ガラット[CV 原えりこ]<仲>カミーグ / カミーグ・ガラット[CV 鈴置洋孝] <◆ツ> <◆テ> ◆ディノブレイカー(ディノブレイカー) 媒体 TV・アニメ 時期 2005 12/6- 作品の長さ 40話 / 計16.0時間 キャスト <主>ジェット・シーゲル(CV 阪口大助)<仲>タック・カーター(CV 千葉進歩)<仲>ロベール・クラピッシュ(CV 杉山紀彰)<仲>マーシャ・リザノフ(CV かかずゆみ)<仲>パフィ・エンジェル(CV 渡辺明乃)<仲>チャオ・リー(CV 三宅健太)<敵>ダークファントム(CV 川原慶久)<敵>生命王(CV 梁田清之) 主要メカ主要兵器 [ディノブレイカー](巨大ロボ)モトラプター(主人公搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)母艦フォートレス(主人公達の母艦) ◆DETONATORオーガン(デトネイター オーガン)★スパロボ初参戦:W(2007年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆天空のエスカフローネ(てんくうのエスカフローネ)★スパロボ初参戦:COM3(2003年) 媒体 TV・アニメ 時期 1996 4/2- 作品の長さ 26話 / 計10.4時間 キャスト <主>神崎ひとみ(CV 坂本真綾)<主>バァン・ファーネル(CV 関智一)<仲>メルル(CV 大谷育江)<仲>アレン・クルゼード・シェザール(CV 三木眞一郎)<仲>アストン・サラ・ミラーナ(CV 飯塚雅弓 / 武田亜希)<仲>ドライデン・ファッサ(CV 小杉十郎太)<敵>ディランドゥ・アルバタウ(CV 高山みなみ)<敵>フォルケン・ラクール・デ・ファーネル(CV 中田譲治) 主要メカ主要兵器 [ガイメレフ](巨大ロボ)エスカフローネ(主人公搭乗機) 関連作品(1) ◆エスカフローネ. 媒体 映画・アニメ 時期 2000 8/24- 作品の長さ - / 計1.8時間 ◆天元突破グレンラガン(てんげんとっぱグレンラガン)★スパロボ初参戦:第2次Z破(2011年) 媒体 TV・アニメ 時期 2007 4/1- 作品の長さ 27話 / 計10.8時間 キャスト <主>シモン(CV 柿原徹也)<仲>カミナ(CV 小西克幸)<仲>ヨーコ・リットナー(CV 井上麻里奈)<仲>キタン・バチカ(CV 谷山紀章)<仲>ロシウ・アダイ(CV 斎賀みつき)<パ>ニア・テッペリン(CV 福井裕佳梨)<敵>ヴィラル(CV 檜山修之)<敵>螺旋王ロージェノム(CV 池田成志) 主要メカ主要兵器 [ガンメン](巨大ロボ)グレンラガン(主人公コンビ搭乗機)天元突破グレンラガン(最終形態) 関連作品(1) ◆劇場版 天元突破グレンラガン 2部作・劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(2008 9/6-)★スパロボ初参戦:第2次Z破(2011年)・劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(2009 4/25-)★スパロボ初参戦:第2次Z再(2012年) 媒体 映画・アニメ 時期 2008 9/6- 作品の長さ 2作品 / 計4.0時間 ◆伝説巨神イデオン(でんせつきょしんイデオン)★スパロボ初参戦:F(1997年) 媒体 TV・アニメ 時期 1980 5/8 作品の長さ 39話 / 計15.6時間 キャスト <主>ユウキ・コスモ(CV 塩屋翼)<パ>イムホフ・カーシャ(CV 白石冬美)<仲>ジョーダン・ベス(CV 田中秀幸)<仲>フォルモッサ・シェリル(CV 井上瑤)<仲>カララ・アジバ(CV 戸田恵子)<他>ギジェ・ザラル(CV 林一夫)<敵>ハルル・アジバ(CV 麻上洋子)<敵>ドバ・アジバ(CV 石森達幸) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)イデオン(主人公チーム搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)ソロシップ(主人公達の母艦)[重機動メカ](巨大ロボ)ギラン・ドゥ(初登場機・第7話) 関連作品(1) ◆伝説巨神イデオン劇場版★スパロボ初参戦:F(1997年)(※実質初参戦)・伝説巨神イデオン 接触篇 THE IDEON; A CONTACT(1982 7/10-)・伝説巨神イデオン 発動篇 THE IDEON; Be INVOKED(1982 7/10-) 媒体 映画・アニメ 期間 1982 7/10- 作品の長さ 2作品 / 計3.1時間 ◆伝説の勇者ダ・ガーン【勇者シリーズ】(でんせつのゆうしゃダ・ガーン) 媒体 TV・アニメ 時期 1992 2/8- 作品の長さ 46話 / 計18.4時間 キャスト <主>高杉星史(CV 松本梨香)<パ>香坂ひかる(CV 紗ゆり)<パ>桜小路螢(CV 白鳥由里)<仲>ヤンチャー王子(CV 高乃麗)<敵>デ・ブッチョ / 団長(CV 塩屋浩三)<敵>レディ・ピンキー(CV 冬馬由美)<敵>ビオレッツェ(CV 梁田清之)<敵>オーボス(CV 千葉耕市) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)<主>ダ・ガーン[CV 速水奨]<仲>ペガサスセイバー[CV 林延年]<仲>ランドバイソン[CV 島田敏]<仲>ガ・オーン[CV 速水奨]<他>セブンチェンジャー[CV 子安武人][レッドロン、装甲獣、キラードール、ジュエルアーマー](巨大ロボ) <◆ト> ◆闘将ダイモス【八手三郎ロボットアニメシリーズ】(とうしょうダイモス)★スパロボ初参戦:第4次(1995年) 媒体 TV・アニメ 時期 1978 4/1- 作品の長さ 44話 / 計17.6時間 キャスト <主>竜崎一矢(CV 神谷明)<パ>エリカ(CV 上田みゆき)<仲>夕月京四郎(CV 曽我部和恭)<仲>和泉ナナ(CV 栗葉子)<仲>和泉振一郎(CV 勝田久)<他>三輪防人(CV 大木民夫)<敵>リヒテル提督(CV 市川治)<敵>オルバン大元帥(CV 勝田久) 主要メカ主要兵器 [ - ](自動車 / 巨大ロボ)トライバー75S / ダイモス(主人公搭乗機)[ - ](移動拠点)スペース・ダイモビック(主人公達の拠点)[戦闘ロボ、メカ戦士](巨大ロボ)<戦闘ロボ>ズバンザー(初登場機・第1話)<メカ戦士>ゾンネカイザー(初登場機・第26話) ◆特装機兵ドルバック(とくそうきへいドルバック) 媒体 TV・アニメ 時期 1983 10/7- 作品の長さ 36話 / 計14.4時間 キャスト <主>無限真人[むげん まさと](CV 古谷徹)<仲>ルイ・オベロン(CV 鶴ひろみ)<仲>ピエール・ボナパルト(CV 亀山助清)<仲>スタンレー・ヒルトン(CV 鈴置洋孝)<仲>高城洋一 大佐(CV 小林清志)<仲>津村博士(CV 塚田正昭)<敵>イデル(CV 速水奨)<他>アロマ(CV 戸田恵子) 主要メカ主要兵器 [バリアブルマシーン](巨大ロボ)VV-54AR ムゲンキャリバー(主人公搭乗機)[パワードアーマー](パワードスーツ)PA-27 レコン(汎用機)[カングライド](巨大ロボ)イデル・マヤール(イデル搭乗機) 関連作品(1) ◆特装機兵ドルバックOVA・激闘!パワードアーマー・エンドレス・サマー・星空のイリュージョン 媒体 OVA 時期 1984 8/21- 作品の長さ 3話 / 計0.3時間 ◆トップをねらえ!(トップをねらえ!)★スパロボ初参戦:F(1997年) 媒体 OVA 時期 1988 10/7- 作品の長さ 6話 / 計2.4時間 キャスト <主>タカヤノリコ(CV 日高のり子)<パ>アマノカズミ(CV 佐久間レイ)<仲>ユング・フロイト(CV 川村万梨阿)<仲>オオタコウイチロウ(CV 若本規夫)<仲>タシロタツミ(CV 大木民夫)<仲>副長(CV 西村知道)<仲>ヒグチキミコ(CV 渕崎ゆり子 / 勝生真沙子) 主要メカ主要兵器 [マシーン兵器](巨大ロボ)RX-7ナウシカ(主人公搭乗機)[バスターマシン](巨大ロボ等)ガンバスター(主人公コンビ搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)ヱクセリヲン、ヱルトリウム(主人公達の母艦)[STMC(宇宙怪獣)](巨大生物)巡洋艦怪獣ギドドンガス(初登場大型機・第4話) 関連作品(1) ◆トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!!. 媒体 映画・アニメ 時期 2006 10/1- 作品の長さ - / 計2.0時間 関連作品(1) ◆トップをねらえ! NEXT GENERATION ~発掘戦艦アレクシオン編~【主要追加キャスト】<主>タケシ・サワムラ(CV -)<仲>マイク・ロフト(CV -)<他>ジェニー・カール(CV -)<他>パイル・ジェニスン(CV -)<仲>グリフィス・レイ(CV -) 媒体 漫画 時期 1991 9/XX- 作品の長さ 全1巻 / 計8+1話 関連作品(2) ◆トップをねらえ! NeXT GENERATION(トップをねらえ! ネクストジェネレーション)【主要追加キャスト】<主>ハヤミ・マリナ(CV -)<仲>アラシ・ジュン(CV -)<仲>ムラマサ・スズコ(CV -)<仲>タクナ・セドウ(CV -)<仲>ホニャラ様(CV -)<仲>ユング・フロイト(CV -)<仲>タシロタツミ(CV -) 媒体 漫画 時期 2007 3/27- 作品の長さ 全2巻 / 計17話 ◆トップをねらえ2!(トップをねらえツー!) 媒体 OVA 時期 2004 11/26- 作品の長さ 6話 / 計2.4時間 キャスト <主>ノノ(CV 福井裕佳梨)<パ>ラルク・メルク・マール(CV 坂本真綾)<仲>チコ・サイエンス(CV 沢城みゆき)<仲>カシオ・タカシロウ(CV 山崎たくみ)<仲>ニコラス・バセロン(CV 岩田光央)<他>サーペンタイン姉妹(CV 小林沙苗、松岡由貴) 主要メカ主要兵器 [バスターマシン](巨大ロボ等)バスターマシン・ディスヌフ(ラルク搭乗機)バスターマシン7号(???)[変動重力源](巨大生物)タイタン変動重力源(初登場機・第4話) 関連作品(1) ◆トップをねらえ! トップをねらえ2! 合体劇場版!!. 媒体 映画・アニメ 時期 2006 10/1- 作品の長さ - / 計2.0時間 <◆参考作品(漫画・ゲーム/タ~ト)> ◆超獣機神ダンクーガBURN(ちょうじゅうきしんダンクーガバーン) 媒体 漫画 時期 1997 XX/XX- 作品の長さ 全2巻 / 計8話 キャスト <主>風間翔児(CV -)<仲>炎条寺ユーリ(CV -)<仲>深森静香(CV -)<仲>富士野二葉(CV -)<仲>端槻博士(CV -)<敵>シャピロ・ニーズヘヴゥン(CV -)<敵>ヴァルハリアン(CV -) 主要メカ主要兵器 [獣戦機](戦闘機 / 巨大ロボ)ダンクーガBURN(主人公チーム搭乗機) ◆電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(でんのうせんきバーチャロン オラトリオタングラム)★スパロボ初参戦:第3次α(2005年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD(でんのうせんきバーチャロンシリーズ フェイイェン ハート・オブ・ディーヴァ)★スパロボ初参戦:UX(2013年) ※本作は雑誌企画により機体がイラスト化されたのみで、映像化はなされていない。 ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆電脳戦機バーチャロン マーズ(でんのうせんきバーチャロン マーズ)★スパロボ初参戦:第3次α(2005年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 <◆参考作品(その他アニメ/タ~ト)> ◆CBキャラ 永井豪ワールド(ちびキャラ ながいごうワールド) 媒体 OVA 時期 1991 2/21- 作品の長さ 3話 / 計1.8時間 キャスト <主>不動明 / デビルマン(CV 速水奨)<パ>牧村美樹(CV 高野槙じゅん)<仲>飛鳥了 / 大魔王サタン(CV 水島裕 / 玉川紗己子)<他>シレーヌ(CV 榊原良子)<主>兜甲児(CV 山口勝平)<パ>弓さやか(CV 大谷育江)<他>Dr.ヘル(CV 富田耕生)<主>バイオレンスジャック(CV 石塚運昇) メカ成分主要兵器 [ - ](巨大ロボ SD等身)マジンガーZ<仲>ゲッターロボ[CV 石原慎一]<仲>鋼鉄ジーグ[CV 長谷有洋]<仲>UFOロボ グレンダイザー[CV 加藤雅也] ◆天空の城ラピュタ(てんくうのしろラピュタ) 媒体 映画・アニメ 時期 1986 8/2- 作品の長さ - / 計2.1時間 キャスト <主>パズー(CV 田中真弓)<パ>シータ(CV 横沢啓子)<仲>マ=ドーラ(CV 初井言榮)<仲>ハラ・モトロ(CV 槐柳二)<仲>シャルル(CV 神山卓三)<仲>ルイ(CV 安原義人)<敵>ムスカ(CV 寺田農)<敵>モウロ将軍(CV 永井一郎) メカ成分主要兵器 [ - ](空中母船)タイガーモス号(主人公達の母船)[<ロボット>](人型自律兵器)ロボット(ラピュタ機動兵器)[ - ](移動要塞)ラピュタ(空中都市 兼 移動要塞) <◆参考作品(特撮/タ~ト)>
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/362.html
辺りに動体反応がないことを確認し、キョウスケはステークの薬莢を排出した。 撃発し役目を終えた弾丸が地に落ち、新たに生成されたそれが装填される。 熱を持った弾丸が散乱するインベーダーの体液を焦がす。 見渡せば、死屍累々と言った風情で不定形の異形がそこかしこに積み重なっている。 他愛もない。 キョウスケにとってインベーダーの脅威とはその程度の印象だった。 数は多いが、一体一体の力はそれほどでもない。否、この機体の力をもってすれば脆弱とすら言える。 基地で相当数のインベーダーを屠ったが、あの程度では進化を行うには全く足りない。 インベーダーは単体ではさほどの力を持たず、機械と融合してこその真価を見せる。 もっと強く、激しい力。そんな力とぶつかり合わなければ今以上の力を得ることはできない。 かくして、キョウスケ・ナンブ――アインストの端末となった孤狼は敵を求めて静かなる行軍を続けていた。 思い出すのは基地での戦闘が終結した後、会場中心辺りから放たれた光。 波のように駆け抜けた波動は力を持たないインベーダーを消滅せしめ、キョウスケに一つの方針を与えた。 余波にしか過ぎないそれが会場中に影響を及ぼしたという事実。 離れた所にいた自分にさえ届いたあの力。 今戦えば敗北するかもしれない――もしその爆心地にいれば、あの光を直接叩き付けられれば。 力が必要だ。更なる力、何物をも撃ち貫く力が。 中央に向かうのは今ではない。経験を積み、進化を遂げなければ確実な勝利は得られない。 しかし時間の経過による進化を待つ余裕はない。創られた空間の崩壊、その時間は刻一刻と近づいている。 だからこそ、動いた。基地を出て、目に映るインベーダーを片端から砕きながら進む。 だが足りない……ステークの一撃で、踏み出す足の一撃で、容易く砕ける程度のインベーダーをいくら相手にしたところで糧にはなり得ない。 光の影響で、単体で存在を維持できないインベーダーはほぼ消滅した。 敵が減ったことにより道行きの幅は減った。 期待するべきは運よく打ち捨てられた機体に取り付くことができた個体。 何もない平原よりも、施設あるいは市街地の方が可能性は高い。 基地が潰えた今、向かうは南部に位置する市街地。 転進し、常人では身体が先に悲鳴を上げるほどの速度で突き進む。 視界に建造物の影が見えたところで停止した。 ――いる。 廃墟の街の中に、とても大きな力が存在しているのを感じる。 取り立てて感知能力に優れているわけではないこの器にすら感じ取れるほどのプレッシャー。 キョウスケは口の端を吊り上げて街に踏み入った。 □ 無数の戦闘機が、編隊を組んで突っ込んできた。 ゲシュペンストMkⅢが左腕のマシンキャノンを乱射する。 閃く火線がいくつもの火球を生み出し、しかしその光の中から次から次へと後続の機体が飛び出てくる。 実弾では埒が開かない。一機ずつ砕くのではなく、編隊ごと消滅させなければ数を減らすことはできない。 ディバイデッドライフルをチャージ。 戦闘機が放つ光線はビームコートと厚い装甲に阻まれ意味を成さない。 目前まで迫った戦闘機の機首にライフルを叩きつけ、発射。 凝縮された熱が解放され、溢れるエネルギーを存分に供給したライフルを横薙ぎに振るう。 射線軸上に合ったビルが撫で切りにされ倒壊していく。 濛々と上がった土煙りの中、蒼い巨人だけが屹立する。 目についた戦闘機はあらかた排除できたが、キョウスケが感知した脅威はこんなものではない。 街の中心へと足を向ける。これらの戦闘機は市街地に入ったキョウスケを迎撃しただけだ。 本命はこの先。機体のコンディションを確認し、問題ないと全速で突き進む。 やがて視界に大きな影が見えた。 恐竜の頭を持ち、力強く大地を踏みしめる四足。 中心に要塞の身体を持つ、巨大なメカザウルス――無敵戦艦ダイ。 良く見ればその片方の頭や足は黒く硬化したインベーダーが補っている。 命尽きたダイとアムロの放った光によりダメージを負ったインベーダー。 利害は一致し、生き返る/生き延びるために融合した両者。 メカザウルスとインベーダー。共にゲッター線を天敵とするモノ同士の、本来あり得ない合一。 言わばメタルビースト・ダイは、とあるガンダム以上親和性を見せ、ここに誕生した。 400mはあろうかという巨体を前に、キョウスケは歓喜に打ち震えていた。 これほどの敵がまだ残っていたという幸運。それと戦い、撃ち破れるという自信。 恐竜がその口から何十機もの戦闘機を吐き出す。一機残らずインベーダーと融合した恐竜ジェット機。 数の不利は構わない。むしろ力を発散できる対象が増えて望むところだ。 ダイの主砲がゲシュペンストMkⅢを照準した。一門一門がこのゲシュペンストMkⅢ並の大きさ。 それが撃たれる前にスラスターを展開し、メカザウルスの頭部目掛けて突っ込んでいく。 如何に自機の装甲が厚いとはいえ、あのサイズの砲弾をまともに食らえばそこで終りだ。 轟音とともに放たれる砲弾を掻い潜る。 その過程でいくつかの戦闘機をも撃ち落とされていく。同胞という概念はないようだ。 味方に落とされても同様の気配を見せず群がる戦闘機を撃ち落とし、殴り付け、握り潰す。突進の勢いは些かの衰えもない。 大きく開いたダイの口腔にクレイモアを叩き込む……その刹那。 横合いから凄まじい衝撃を受けてゲシュペンストMkⅢは吹き飛んだ。 廃ビルに叩き付けられ、深く埋め込まれたゲシュペンストMkⅢ。 衝撃は物理的な威力となって操縦席のキョウスケにも牙を剥く。DG細胞、そしてアインストの力がなければ即死していたほどの圧力をなんとか堪える。 衝撃の来た方向に視界を巡らせれば、そこにいたのは白いモビルスーツ。 RX-78ガンダム――連邦の白い流星アムロ・レイが駆り、この戦場では巴武蔵の乗機だった機体。 コクピットに空いた大穴をインベーダーの黒で埋め、トリコロールカラーではなくなったガンダムの腕の先には巨大なハンマーがあった。 どうやらあれを喰らったらしいと、思考する間にもガンダムはハンマーを振り回す。 増設されたブースターが火を吐き、豪速の鉄球が再びゲシュペンストMkⅢへと放たれる。 キョウスケはディバイデッドライフルで迎撃する。 だが速度の乗った巨大な質量体を止めることはできず、伸ばした左腕にハンマーがめり込む。 破砕音と共に左の肘までが持っていかれた。 停止したハンマーの鎖を掴み、引き戻される反動を利用してビルから一気に飛び出す。 加速し、ガンダムをクレイモアの射程に捉える。 だがトリガーを引き絞る寸前、背後から迫る熱源を感知した。 鎖を離し、横手へと直角に回避する。 直後、背後からキョウスケが一瞬前までいた空間へと龍の顎のような何かが喰らい付く。 虚空を引き裂いたそれは素早く引き戻される。その先、左半身をこれまたインベーダーで補った緑のガンダム。 そのインベーダー製の腕に握られた三又の槍から灼熱の粒子が迸る。 咄嗟にヒートホーンを起動。アルトロンガンダムの振り下ろすツインビームトライデントを受け止めた。 ステークをセット。同時に敵機も右腕のドラゴンハングを構える姿を視認。 示し合わせたように互いに一歩後退し、その一歩を改めて踏みこむことで加速する。 射出された龍の頭めがけてステークを叩きつける。 ゲシュペンストMkⅢの右腕を挟み込んだ顎が閉じられる前にステークを発射。龍が内部から杭を撃たれ、爆砕する。 そのままドラゴンハングの連結部分を掴む。 繋がった本体のアルトロンガンダムを手繰り寄せ、ゲシュペンストMkⅢは腰を落とす。 ヒートホーンを引っかけ、頭上へと打ち上げる。 クレイモアで破壊することもできたが、キョウスケはそれを選ばず機体を反転させて今まさにハンマーを投げんとしていたガンダムへと放り投げた。 何やら轟音が耳に飛び込み、縺れ合う二機から目を外してダイへと向き直る。 ダイはその巨体を疾走させつつ、主砲をゲシュペンストMkⅢへと向けていた。 戦闘機はともかく、あの機動性に劣る戦艦を守護する二機の機動兵器を失うのはまずいのであろう。 ゲシュペンストMkⅢが二機と離れた瞬間に砲弾が雨となって降り注ぐ。 テスラ・ドライブをフルパワーで稼働させ、鉄の嵐の中を振り切るように駆け抜ける。 誤射を恐れてかガンダム達の手出しはない。だがキョウスケにも、護衛を攻撃する余裕はなく回避に専念しなければならなかった。 視界に戦闘機が飛び込んでくる。自らも砲弾で傷つきながら、しかし怯むことなくゲシュペンストMkⅢ目掛け突き進んできた。 唯一の武装たる光線が効かないことは証明されている。 怪訝に思った瞬間、疑問は氷解した。 足を止めるスプリットミサイルやクレイモアは使えず、マシンキャノンがマウントされた左腕はそれ自体が既にない。 手の届く範囲外から急接近した戦闘機が減速する様子もなくゲシュペンストMkⅢへと体当たり――特攻する。 先のハンマーに比肩し得るほどの衝撃がキョウスケを襲った。 機体自身にさほど損傷はなかったが、移動方向と正反対のベクトルを受けて機体の足が止まる。 空白の一瞬、狙い澄まして残存する戦闘機が殺到する。 全方位から砲弾となって向かってくる戦闘機に押され、一歩も動けない。 連続する衝撃に鞠のように翻弄され、今立っているのか倒れているのかすらもわからなかった。 突破口を開こうと展開した左のクレイモアの射出口に、ピンポイントで飛び込んだ戦闘機が内蔵されたベアリング弾と誘爆する。 弾け飛ぶ左肩。至近距離での誘爆の衝撃はゲシュペンストMkⅢをあっけなく大地に叩きつけた。 歯を食い縛りつつ機体を立て直すキョウスケ。絶え間なく揺さ振られる身体は弛緩する余裕もなく固く張り詰めたままだ。 インベーダー風情に良い様に追い詰められていると、キョウスケではなくアインストとしての憤怒が胸を満たす。 怒りをどうにか噛み殺したとき、気付けば戦闘機の特攻が止んでいた。 ついに数が尽きたかと思ったが、それなら二機のガンダムが仕掛けてこないはずがない。 廃墟に照り返す光で辺りは紅く染まっている。 その朱色の中、ゲシュペンストMkⅢのいる地点のみが黒く染まっている。 ガンダムが遠巻きにこちらを眺めている。では、あの戦艦は――。 ズシン、と。 ダイの存在にようやく思い当ったとき、ゲシュペンストMkⅢに凄まじい圧力が圧し掛かった。 視界が瞬く間に暗くなる。機体が上から押さえつけられている――否、踏まれている。 全長約400m、重量約80000tの巨体。 無敵戦艦ダイの足が、動きの止まったゲシュペンストMkⅢを踏み付けているのだ。 砲撃を受けている時移動していたのは知っていたが、戦闘機の特攻で接近を感知できなかった。 知能を持たないインベーダーにしてやられた。またマグマの如き怒りが湧き上がってくる。 膝を着いた姿勢でスラスターを全開し、足を撥ね退けようとダイに抗う。 機体の各部からアインストのエネルギーが漏れ出し、紫電となって弾ける。 だが一パーソナルトルーパーとしては破格の高出力も、こうまで重量が違えばどうしようもない。 ゲシュペンストMkⅢの原型たるアルトアイゼンの重量は85.4t。 巨大化したとはいえ現在の重さは重く見積もっても100tあるかどうか。ダイとの重量比は800倍近い。 機体が地面へとめり込んでいく。 圧力が段々と増してきた。恐らくは一息に踏み潰せるはずだが、こちらが足掻く様子を楽しんでいるのか。 歯噛みし、手立てを探す。ステークを備える右腕は頭上へと掲げ落ちてくる天井を支えている。 左腕はなく、クレイモアは射角の問題で使えない。 残るヒートホーンでダイの足裏を焼き切っていくのだが、切り裂いた片端からインベーダーが補充していく。 埒が開かないと限界を超えてヒートホーンへと力を注ぐ。赤熱した角がダイを焼き切るのではなく蒸発させていく。 機体の各部から集中させたエネルギーはあと数分も持たない。 エネルギーが尽きるより先に脱出できるかと見通しが立った瞬間、静観していたガンダムが動く。 その腕にあるのはハンマーではなく、ディバイデッドライフル。 ハンマーを迎撃し損ねた後に取り落としたのだろう。ガンダムのサイズなら十分に規格が合う装備だ。 先端に光が灯る。このゲシュペンストMkⅢほどの出力はないにせよ、ビームコートを展開できない今あれをもらうのはまずい。 だが当然、ダイの足に押さえつけられている今対抗手段はない――その先にあるのは、死だ。 初めて感じる焦燥と恐怖、それをもたらしたのがインベーダーであるという屈辱に、キョウスケの中のアインストが震える。 やがてキョウスケの視界を閃光が満たす。 熱波に飲み込まれる瞬間――。 □ ――貫け、奴よりも速く―― ◆VvWRRU0SzU □ 右腕が可動範囲を超えて回転し、ゲシュペンストMkⅢのクレイモアが地面を向く。 鉄鋼球が放たれ、舗装された大地へと突き刺さる。間を置かず炸裂、いくつかは跳弾しゲシュペンストMkⅢ自身を傷つけた。 ダメ押しにステークを撃ち付け、一瞬にして全弾を撃ち尽くす。 このD-7にて行われた戦艦同士の激戦、ダイのジャンプによる衝撃。 既にかなりダメージを受けていた地殻の表層部に、大した抵抗もなく大穴が穿たれる。 もちろんそれだけが原因ではなく、この市街地に元々地下道が存在していたという事実もあった。 ゲシュペンストMkⅢのいた地点が崩落する。当然、中心地にいたゲシュペンストMkⅢも落下する。 突如体重をかけていた足場が消失し、ダイがたたらを踏む。 ガンダムの放ったビームがダイの足を焦がす。巨獣が怒りに吠え、ガンダム――に取りついたインベーダーの個体が後ずさる。 だがダイがガンダムへと行動を起こす前に、メカザウルスの部分が痛みの叫びを上げた。 地下道から蒼い流星が飛び出し、ダイの横腹に突き刺さったのだ。 要塞部分に空いた大穴から噴煙が湧き出す。 二機のガンダムが押っ取り刀で追撃した。まさかあの蒼カブトが動けるとは予想していなかったため行動が遅れた。 接近したものの、ダイの内部と言う場所が場所だけに砲撃で炙り出すわけにもいかない訳にもいかない。 接近戦を得手とするアルトロンガンダムが先行し、煙を分け入って要塞内部へと侵入していく。 ガンダムはディバイデッドライフルを構え、出てきたところを狙い撃つ役割を取った。 一分が立ち、二分が過ぎた。 いつまで経っても敵機が、そしてアルトロンガンダムが出てこない。これは自らも突入する必要があると、ガンダムを支配するインベーダーが思考した時。 穴から何かが飛び出してきた。迎撃の構えを取ったガンダムだが、すぐにその必要はないとライフルを下ろす。 何故ならそれは機械との融合を解除したインベーダーだったからだ。 敵機を破壊した際、依代もまた破壊されたのだろうか。 そう思って自身に同胞を迎え入れようとしたとき、闇を裂いて走った銃弾がガンダムの目前で同胞を存分に引き裂いた。 警戒を強めるガンダムの視界に、再び蒼カブト――ゲシュペンストMkⅢが現れた。 だがその姿は最前のものとは違う。 肥大した四肢。重厚さを増したボディ。 各所に設置された推進機は大型になり、クレイモアも一回りそのサイズを増している。 背部のスラスターには新たにスタビライザーらしきものが取り付けられ、両肩にも同じもの、つまりはテスラ・ドライブを模して生成されたバランサーが新たに備えられている。 そして何より、その右腕――この機体の代名詞ともいえる鋼鉄の杭打ち機、リボルビング・バンカー。 ステークよりも威力を求めた結果辿り着いた答え。 機体のコンセプトでもあるそれはすなわり、巨大化だ。より大きければそれだけ威力が、強さが増す。 機体バランスなど考慮の外。 各所のバランサー・推進機とて、言ってみればこの大型の武装を扱うための補助に過ぎない。 巨大化に必要な二つの要素、戦闘経験と甚大なエネルギー。 戦闘経験は申し分なく揃っている。 ならばもう一方、エネルギーはと言えば、メタルビーストとなりインベーダーというエンジンを得たことでことで半ば意味をなさなくなったダイの炉心を取り込んだ。 武装が変わっただけでなく、そのサイズ自体も一回り大きくなっている。 その姿の本来の呼び名は、巨人の名を冠する古き鉄。 だがこの場ではその呼び名は相応しくない。そう、呼ぶのなら―― 「ゲシュペンストMkⅢ・タイプRiese――ク、ククッ……クハハハハハハハハッ! 手に入れた、この力こそが……!」 狂笑を上げる男。 感情を持たないであろうインベーダーの身に、戦慄が走る。 『コレ』は、ゲッター線に匹敵するほどの脅威――自分達の天敵と。 ガンダムが、戦闘機がダイを傷つけることも厭わず攻撃を開始する。 ハンマーが、熱波が、怪光線が、その身を砲弾とした特攻が。 ありとあらゆる攻撃手段を持って蒼カブトへと攻撃を仕掛けるインベーダー達。 迎え撃つキョウスケは寸毫の恐れもなく迎撃を開始した。 □ 再生した左腕、マシンキャノンは5連装の機関砲へと変化していた。 迫る戦闘機の群れに向けて撃ち放つ。間断なく吐き出される実体弾は瞬く間に敵機を鉄クズへと変えた。 ダイの横腹から飛び出し、王を守る騎士たるガンダムへと突貫する。 ディバイデッドライフルが放たれる。 灼熱の奔流、だがしかしキョウスケはあえてそこに突っ込んでいく。 ゲシュペンストが右腕を突き出す。 ステークより二回りほど巨大なバンカーが、唸りを上げてビームの大河を掻き分ける。 距離が縮まるにつれ、圧力も比例して強まる――だが止まらない。アインストのエネルギーを加味されたバンカーはその程度では砕けない。 やがて、ビームが途切れた一瞬に距離は0になる。 咄嗟に盾に掲げられたディバイデッドライフルがバンカーに貫かれた。いや、ライフルだけでなくその向こうのガンダムの胸部も。 そのまま頭上へと持ち上げる。 ダイの砲撃をガンダムという盾で防ぎつつ、上昇。ダイを超えてもっと高く、空に届こうかと言うくらいまで。 恐らく地上からはゲシュペンストは点のような大きさだろう。 ダイの真上に位置するので、射角の問題から砲撃はない。 代わりに残存する戦闘機が我先にと上昇する。まるで天に向かう梯子のように――列を形成して。 バンカーを戻し、スクラップとなったガンダムを放り出す。 思い出すのは、かつて滅ぼした人間達の姿。 ノイ・レジセイア、自身の本体に痛烈な痛みをもたらした一人の男。 ――この攻撃は叫ぶのがお約束でな!―― 各部のエネルギーを一点に集中――右足、そのただ一点に。 テスラ・ドライブ、フルブースト。重力の力をも利用し、隕石の如くダイに向けて落下する。 「……究極ゥゥッ……!」 非力なはずの機体、だが使い方一つであらゆる攻撃を防ぐ歪曲フィールドを突き抜けた、あの技。 そしてこの機体は元を正せば奴の機体と同じフレーム、同じ系譜――できないはずがない。 「……ゲシュペンストォッ……!」 別に叫ぶ必要はないのだが……何故か、そうしなければ当たらないという気がしたのだ それに、そう。ここで叫ぶのは……やぶさかじゃない。 だから―― 「……キィィィィィィィィィィィィィィィックッ!!」 かつて人は天に至ろうとして煉瓦とアスファルトを用い塔を建てた。 バベルの塔と名付けられたそれは、しかし神の怒りに触れ、下された審判の雷により倒壊したという。 さながらその神の雷のように天から舞い降りたゲシュペンストの蹴りは、その進路上にあった全ての戦闘機を砕きダイへと突き刺さった。 ただの蹴り――されど究極の名を冠し、アインストの力で放たれた蹴り。 蒼い輝きを放つ、さながら流星のような一瞬。 その爆心地とも言える着弾地点から、衝撃が物理的な破壊力となってダイを蹂躙する。 莫大な量の運動エネルギーを一点に叩き込まれたメタルビースト・ダイは、苦しみを持続させることなくほぼ一瞬でバラバラになった。 やがて静寂を取り戻した廃墟の中に一機の巨人だけが佇立していた。 この場にはもうキョウスケしかいない。ゲシュペンストしかいない。 望んだ戦いを勝ち抜き、新たな力を得た。 孤狼はその結果に満足し、やがて意識を手放した。 □ 声が聞こえて、キョウスケは目を覚ました。 計器を確認し、放送の時刻だと理解する。 この催しの進行役に任命した少女型のアインストの声が聞こえる。 死者の名前が列挙される。 今のキョウスケにとってはどうでもいいことだ。どうせ全ての生存者を砕くのだから。 しかし、 ……ベガ ……バーナード=ワイズマン この二つの名前だけが何故か頭に引っ掛かった。 記憶を掘り起こし――このキョウスケ・ナンブという器と特に関わりが深い者たちだったということがわかった。 完全に存在を呑み込んだはずだが、未だに消去しきれていないということか。 思い返せば先の一瞬。 ダイによって破壊させられる刹那、この右腕は勝手に動いたのだ。 クレイモアを地面に向かって撃ち起死回生の一手となったあの行動は、完全にノイ・レジセイアの意志を離れたものだった。 今はそんな名残を見せることもなく、身体の支配権は完全にアインストにある。 戦闘で追い込まれ、支配に割く力を削ぐことで奴は活性化する――そういうことだろうか。 脆弱な人間とは思えない意志力だが、もしそうだとすれば無視することもできない。 身体を奪い返されるということはないだろうが、一瞬の停滞は致命的な隙となるだろう。 ましてこれから戦う相手はインベーダーなどではなく、綺羅星の如き参加者の中で今まで生き残った強者ばかりだ。 内面と外面の敵。 これからはその二つに同時に対処しなければならない。 思考を纏め終えたとき、ちょうど放送も終わったようだ。 どう行動するかと思っていると、膝の上に一枚の紙が転送されてきた。 これが部下の言う名簿だろう。 キョウスケはそれを一瞥し、特に感慨もなく引き裂いた。 そう、どうせ全て倒すのだ。個人個人の名前などに意味はない。 名簿に対する興味を失くし、キョウスケはまずは休息と補給を、と補給ポイントを探す。 途中で撃破した敵機の武装、ハンマーを拾う。破壊したライフルの代わりにはならないが、ないよりはマシだ。 静寂の世界、その実現を目指し動き始めるキョウスケ。 破り捨てられた名簿、その一点――ある少年の名前のところで視点が一瞬、一瞬だけ留まったことなど、気付く由もなかった。 【二日目18 00】 【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ゲシュペンストMkⅢ(スーパーロボット大戦 OG2) パイロット状況:ノイ・レジセイアの欠片が憑依、アインスト化 。DG細胞感染 疲労(大) 機体状況:アインスト化。ハイパーハンマー所持。機体が初期の約1,5倍(=35m前後) EN10% 現在位置:D-7 第一行動方針:すべての存在を撃ち貫く 第二行動方針:――――――――――――――――――――カミーユ、俺を……。 最終行動方針:??? 備考1:機体・パイロットともにアインスト化。 備考2:ゲシュペンストMkⅢの基本武装はアルトアイゼン・リーゼとほぼ同一。 ただしアインスト化および巨大化したため全般的にスペックアップ・強力な自己再生能力が付与。 ビルトファルケンがベースのため飛行可能(TBSの使用は不可)。 実弾装備はアインストの生体部品で生成可能(ENを消費)。 備考3:戦闘などが行なわれた場合、さらに巨大化する可能性があります(どこまで巨大化するか不明)。 直接機体とつながってない武器(ハイパーハンマーなど手持ち武器)は巨大化しません。 胸部中央に赤い宝玉が出現】 BACK NEXT 第三回放送 投下順 伏せた切り札 全ては己が目的のために 第三回放送 時系列順 伏せた切り札 全ては己が目的のために BACK 登場キャラ NEXT 排撃者――裏 キョウスケ life goes on(1)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/118.html
嵐の前 ◆/.Cqqep.oI ジョナサンが気晴らししている頃、補給ポイントに残るJアークでは、引き続きメンテナンス を行っていた。 「こっちも、やっぱりダメみたいです」 『ああ、こちらの方もダメだ』 補給ポイントのスキャン終えたキラとトモロは落胆を隠せなかった。 ジョナサンが気絶していた間、キラはF-91補給を行い、滞りなく済ませることがで きた。しかし、乗換えを行っていざJアークの補給に取り掛かると、既に消滅してし まった三重連太陽系の船であるJアークの規格・火器管制と物資が合わないのか、一向 に補給が進まない問題が発生したのだ。 通常Jアークでの補給・修復は、補給線がなくとも光子から物質を生成して行うことがで きる。現地での補給を考慮する必要がなかったのも、補給ポイントによる補給をさらに困難 にしていた。 『だが、これは主催者側も考慮したのだろう』 「え・・・?」 『先ほどチェックしておいた』 『制限こそかけられているがジュエルジェネレーターは稼動している。 光子変換翼の運用可能だ』 『通常時のように無制限にとはいかないが、若干のEN・物資の生成は行えるだろう』 「良かった!それなら何とかなりそうだね」 『ああ』 『しかし、補給ポイントが利用できる機体に比べると、回復量では大分不利な条件だ』 ディスプレイに各武装の生成とENの回復の時間を表示する。 確かに毎時あたりの生成量は微々たるもであった。 「うん、生成に時間のかかる武器の使用は極力控えるようにするよ」 対象内部に直接ミサイルを撃ち込めるESミサイル。中間子と対消滅する反中間子を撃ち 込む反中間子砲。ノイ=レジセイア撃破のため、これら生産数に限りのある武装は温存して おきたい。こうなるとジョナサンが先ほどの戦闘で、連射したのがちょっと恨めしくなる。 (戦艦状態でもJクォースが使えるよう設計されていたのも救かな) キラは見ず知らずの設計者、赤の星のアベルにちょっぴり感謝した。 しばらくして、トモロによりシステムが起動されると左舷損傷が虹色に輝きはじめた。 ほんの僅かだが、ゆっくりと再生が開始される。 『現状でできるのは、ここまでだな』 「あんまり物資を消費しなかったね」 『そうだな、この補給ポイントは、まだ補給に用いることができるだろう』 補給ポイントでの補給をあきらめ、キラはトモロから操艦レクチャーを受けることにした。 【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー) パイロット状態:良好、ジョナサンへの僅かな不信 機体状態:キングジェイダーへの変形は可能?、左舷損傷軽微良好(補給修復開始) 現在位置:C-6 第一行動方針:ジョナサンを待つ 第二行動方針:Jアークの操縦に慣れる 第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】 備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。 【初日 19 05】 BACK NEXT Time Over ―私の中のあなたにさよならを― 投下順 MISS 歌えなくなったカナリア 時系列順 追う鬼、追われる鬼 BACK NEXT 歌えなくなったカナリア キラ もしも、その時は
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/255.html
◇ ◆ ◇ (くっ……まだ、メインシステムは死んでいない) コンクリートへ激突する寸前に無理やり体勢を整え、運よく気絶を避けたアムロがF91の状態をチェックする。 爆風に煽られた事により多少の装甲の融解、それ以外は衝撃によるへこみを除けば特に問題はない。 再びモニターに目をやり、マスターガンダムの様子を探る。 先程、ダメージをやった腰を少し抑えるようなそぶりは見せているが、此方よりも状況は良い。 更に、此方は先程の戦闘でかなりエネルギーを使ってしまった。 やはりヴェスバーはエネルギーを喰う。 このまま長期戦を続けては此方が不利な事は間違いない。 一旦体勢を整え、再び戦闘を行うか。敵はガウルンだけでなく、あのアルフィミィという少女達も居る。 此処で無理をする必要はない――筈だった。 (しかし……ガウルン、お前を此処で逃すわけにはいかない……!) 再びF91を立ち上がらせ、アムロは戦闘続行の意を示す。 恐らく、今戦闘を行う相手がガウルン以外の参加者だったらアムロは撤退したかもしれない。 そう。まるで戦闘を楽しみ、自分の殺人行為を躊躇なくしゃべり散らすガウルンが酷く気に入らない。 ああ、本当に気に入らなかった。 無邪気に人の命を消す事が出来るガウルンの存在がアムロには理解が出来なかった。 撤退の意思を考えさせないほどに。どうしても気に食わない。 両のヴェスバーを構えるF91。 (シャア……俺が人の光を導ける器があるかどうかはわからない。 ニュータイプは進化しすぎてしまった……行き過ぎた進化だったんだ……。 そう。ガロードの世界で言われたように幻想であるべきだった……俺はそう思う。 この力は簡単に人を殺し、人の意識に敏感すぎる……そして、その力を願い新たな火種が撒かれる。 ニュータイプは居なくても良かった筈だ……) 数時間前、聞こえたシャアの声。 恐らく最期の最期で自分に投げ掛けたニュータイプの共振。 確かに届いたシャアの声が何度も聞こえ、自然と口が開いた。 F91のコクピット内で無意識的に眼を瞑る。 何故か、自分の意識が漆黒の宇宙の渦の中に紛れ込んだような感覚を覚えた。 (だが、俺は決して絶望はしない……この力は正しい方向へ使ってみせるさ。 お前やララァの死を無駄にしないためにも……俺は足掻いてみせる! だから、見ていろ……シャア、ララァ!) 意識が一点に集中する。 両目を見開き、レバーにかけた腕に力を掛ける。 アムロの意思が通じたようにF91のカメラアイが鋭く光った。 「よぉ……そろそろチェックメイトってところか?」 マスターガンダムからオープンチャネルの声が響く。 嬉しそうに訊ねるガウルン。 しかし、アムロは何も答えず、只F91の操縦に専念。 「舐めるな、たかがビームランチャーを失っただけだ……」 低い声で答える。 その言葉には先程のような怒りはなかった だが、決して曲げる事はない、意思の強さを感じられる。 そして、再度F91のカメラアイが鋭い光を灯した。 「『ガンダム』は伊達じゃない!!」 強く叫ばれたアムロの言葉。 続けて、メインノズルから橙のバーニアが辺りに吹き荒れる。 瞬間、F91内の『何か』が作動し、急撃な上昇を行った。 まるでなんらかの意思がアムロの言葉に反応したかのように。 「何ッ!?」 この市街地一帯で一際大きい、全長300メートル程の高層ビル付近を走っていたマスターガンダム。 F91に接近していたマスターガンダムの中でガウルンが驚く。 アムロ程の技量があれば確かに失神は免れていたかもしれない。 しかし、ここまで迅速に持ち直す事は予想以上の出来事。 再び腕を翳し、ダークネスショットを撃とうとマスターガンダムは構える。 だが、それよりも速く、F91はヴェスバーを向けていた。 ダークネスショットが撃ち出されるまえよりも、速くヴェスバーが火を噴き――直撃した。 但し、マスターガンダムではなく傍に立っていた高層ビルに対してだが。 「狙いはこっちじゃないだと!?」 驚きながら、ガウルンはマスターガンダムを動かす。 ヴェスバーの直撃によって倒壊を始めた高層ビルから逃れるためだ。 地を蹴り飛ばし、マスターガンダムは宙に跳んだ。 轟音が周囲に響き渡り、高層ビルの破片が撒き散る。 そして、残骸と共に大量の埃が湧き上がり、マスターガンダムの視界を遮った。 止む無くガウルンはレーダーを使い、F91の姿を確認しようとするが――眼を疑った。 「あぁん? なんだこれは? なんでこんなにも反応がある!?」 レーダーに映ったF91を示す影。 何故かそれは一つだけではなかった。 無数の、数十以上の光点がレーダーに表示され、ガウルンを混乱させる。 これは一体なんだ。 そんな事を思いながら、F91の本当の位置を誇り塗れの視界の中で探す。 そんな時、ガウルンは見た。 一際、黄金の燐粉を撒き散らしながら、接近してきた影を――ヴェスバーを向けたF91を。 「おおおおおおぉぉぉぉッ!!」 “バイオコンピューター”が発動したF91が其処にあった。 ジグザグに飛びながら、ヴェスバーを乱射。降り注ぐビーム粒子の雨。圧倒的な速度。 マスターガンダムは堪らず、後方へ跳び身を捻らせ避ける。 だが、マスターガンダムは完全には避け切れず、一撃を左腕に貰い後方へ吹き飛ぶ。 更に追撃を仕掛けるF91。その時、ガウルンははっきりとその眼でしかと見た。 F91に起こった信じようのない出来事に。 「分身だとッ!!」 そう。F91は文字通り分身していた。 両肩のフィンは桃色の輝きを放ちながら三枚に開き、全身の周囲には黄金の光を纏わせて、飛び回るF91。 パイロットのニュータイプ能力に反応し、機体に掛けられたリミットを解除するバイオコンピュータ。 そのバイオコンピューターの作用により、F91は更に速い高機動を行える。 あまりの速さに全身の外部装甲が焼き解け、その金属剥離現象が軌道上に熱を帯びた装甲の成れの果てを残す。 それらは熱源を発し、暫くの間あたかもF91が存在していたかのように残り続ける。 いうなれば、“質量を持った残像”をF91は造り、攪乱を行っていた。 F91の姿を追うように残像が連続して生まれ、更にヴェスバーの引き金を引く。 今度は右足に直撃し、ガウルンの右足に強烈な痛みが生じた。 続けてF91はビームサーベルを握り締め、落ちてゆくマスターガンダムへ急接近を行う。 「うおらあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」 だが、ガウルンも未だ退こうとはしない。 崩れ行く体勢の中で、左腕を突き出す。タイミングはまさにドンピシャ。 こんな悪状況の中でもこれほどまでの反撃を行えるのはガウルンの戦闘技術の賜物といえる。 マスターガンダムの左腕が減速せず上空から突っ込んでくるF91を完全に捉え、貫く。 だが、その瞬間F91のマスクが開き、口腔から黄色の息のようなものが吐き出されたようにガウルンからは見えた。 まるで化け物が小規模な炎を吐き出したかの如くに。 しかもそれだけではない。 「なんだ!?」 貫いた筈の左腕がF91を突き抜け、流石のガウルンも身体中の汗が噴出した感じを覚える。 そして、その左腕に貫かれたF91の姿は次第に消え――背後にもう一機の、本物のF91の姿があった。 そう、F91はマスターガンダムに近づく寸前、急停止を掛け残像を造り、あたかも目の前まで接近していたように見せかけた。 秒が経つ間もなく、本物のF91がヴェスバーの引き金を引き絞る。 今も伸びきったマスターガンダムの左腕に直撃。 爆発が巻き起こり、マスターガンダムの左腕が爆炎に包まれ、粉砕される。 「があああああああぁぁぁぁぁッッ!!」 絶叫を上げるガウルン。 それもその筈、ガウルンはマスターガンダムと同じく、左腕が断裂した痛みを感じている。 失神しても可笑しくはない痛みがガウルンを襲った。 アムロはその事を知らない。いや、知っていても情けをかけるはずもない。 ヴェスバーの爆風に吹き飛ばされたマスターガンダムを尚も、F91は残像を残しながら追い縋る。 最早、ガウルンに投降を呼びかけるつもりもない。 既に三人も殺したガウルンを生かしてはおけない。 正確にコクピットを焼き尽くすためにビームサーベルを握り締める。 「終わりだ、ガウルンッ!」 ビームサーベルを振りかぶり、F91が加速する。 (終わりだと……? おいおい、そいつは可笑しいなぁ……) 左腕の痛みに耐え、一瞬の時間の中でガウルンは苦笑を漏らした。 確かに自分の方が不利だ。こっちには変てこな分身などない。 ダメージを受ければいちいち生身の肉体にも痛みが走る。 しかし、それだがどうした? 自分にはこの殺し合いに優勝するよりもやる事がある筈。 アムロやどこぞの他人を一人でも殺す事よりももっと魅力的な事を。 そうだ。ガウルンには譲れない目的がある。 たとえ、それが他人から褒められるような願いではなかったとしても。 それにそんな事は関係ない。 ガウルンはその目的にために命をかけられるから。 そのため、こんな痛みに意識を飛ばすわけにいかない。 (すっかり腑抜けちまったあいつにまた、会うまで死ねないんだぜ……俺はなぁッ!) いつか良い眼をしながら、死体の処理を行っていた少年兵を。 日本のハイスクールに潜り込み、あの時の素晴らしい瞳の輝きを失った軍曹殿が気になる。 そう。心を焦がれるといった感じか。一目見てわかった。 ああ、こいつが俺の運命の人なんだろうなという事を。 今まで何度も自分のASを潰し、邪魔をしてくれたミスリルの傭兵。 相良宗助ことカシムともう一度会うまでには――死ねるわけがない。 そう強く思った。 そんな時だ。 「ハッハハハハハハハハハハハハッッッ!!」 胸の奥底から込み上げてくる高揚感がガウルンを包む。 気がつけば笑い、そして輝きに包まれた。 そう。マスターガンダムがガウルンの気の昂ぶりを象徴するように黄金に輝く。 その黄金の色はF91のそれよりもはっきりと目につく。 マスターガンダムが起こした発光現象。 パイロットの感情の高揚により発動する“ハイパーモード”の光が周囲に差し込む。 本来は明鏡止水の境地に辿り着いた者にしか行えない金色の輝き。 だが、アインストによって改修を受けたのだろうか。 今は眩しいくらいにハイパーモードの輝きが吹き荒れる。 「いいねぇ!サイコーの気分だッ!!」 「そんなもの! F91でなんとかしてみせる!!」 地に叩きつけられる瞬間、一瞬の内に反転。 地を蹴り飛ばし、マスターガンダムは跳躍。 一気に上空のF91へ向かう。 対してF91も減速はしない。 マスターガンダムのハイパーモードをもさえも気にせずに突撃を敢行する。 恐らく残像はもう、ガウルンには通用しない。 そのため、小細工はせずにF91はバイオコンューターの光を撒き散らしながら、流星のように進んでゆく。 そんな時、マスターガンダムの右の掌が紫色の輝きを放ち始め、やがてそれ一色に染まる。 「ダアアアアクネスゥゥゥゥゥゥゥゥ――」 ガウルンの喉の奥底から搾り出すように上げられた声。 紫に染まった掌を広げ、五本のマニュピレーターの指が禍々しいエネルギーを滾らせながら開く。 マスターガンダムに乗った時、脳に流れ込んだ必殺技。 本来はガウルンなぞに使う事は許されなかった天下一品の技。 世界最強の格闘技、“流派東方不敗”を駆使するマスターアジアの必殺の拳。 至高の技をガウルンが操縦するマスターガンダムが模倣する。 「フィンガアアアアアアアアアアァァァァァァッッ!!」 そう。“ダークネスフィンガー”をマスターガンダムは前方へ突き出した。 ダークネスフィンガーの強大な出力により、周囲の空気が揺れる。 波を打ったように揺れる。あまりにも速く、その腕が突き出されたためだ。 おびただしい紫の光が一瞬の内にF91を包み込む。 バイオコンピューターによりリミットが解除されたF91ですらも反応しきれない程に速い。 ビームサーベルを振りかぶったF91は僅かに身を逸らす。 しかし、それでは足りない。距離が近すぎる。 F91の頭部はダークネスフィンガーに捉えられ、鷲掴みにされた。 その間際にF91はビームサーベルを突きつけたが、僅かにマスターガンダムの胸部を抉るだけに終わった。 強大なエネルギーがF91の頭部を包み始める。 「F91! お前も託されたんだろう!? ガンダムの名前を、人々の願いを……そしてニュータイプの願いをもッ!!」 しかし、アムロは諦めようとはしない。 ありったけの声を想いを飛ばし、F91を動かし、バイオコンピューターが更に反応する。 F91のバイオコンピューターは様々な感情を含み取り、それをパイロットに伝えるもの。 ニュータイプ専用機として、アムロ・レイのような伝説を残す事を潜在的に期待されたF91がそのアムロを乗せて、抵抗を行う。 数奇な運命の絡み合いが一つの意思を形成し、F91の外部装甲の剥離が進み、幾重の姿が重なる。 そして、この距離でヴェスバーやビームライフルを使えば此方も誘爆するおそれがあった。 何せこちらの方がサイズは小さく、その点では圧倒的に不利。 そのため頭部バルカンとメガマシンキャノンをフルオートで掃射。 マスターガンダムの頭部や腕が揺れ、ガウルンに痛みを植えつける。 だが、マスターガンダムは決してF91を手放さない。 ギシギシと軋み、F91の頭部が縮んでゆく。 「そうだ。やらなくていはいけない……指し示さなければならない……! シャアやララァが……そして俺が望んだ――」 只、ありったけの声で吼える。 そして、アムロは無事な右腕を突き出す。 最早、自爆覚悟でヴェスバーやビームライフルを撃ち込む時間はない。 そんな時、アムロはF91の右腕を突き出す。 まるで『ファースト・ガンダム』の伝説のように一人のニュータイプの少年である、シーブック・アノーを乗せ、戦場を駆け巡ったF91。 そんなF91がアムロの意思を受け、自機とマスターガンダムの間へ割り込むかのように突き出した。 そして、アムロはF91のバーニアに送っていた出力をカット。 ジェネレーターを振り絞り、行き場をなくしたエネルギーを最大で―― 「ニュータイプの未来を……人の未来を切り開く! そのためにも俺に力を貸せ、ガンダムF91ッ!!」 ビームシールドのエネルギーへ変換し、強振させた。 F91の全出力が注ぎ込まれたビームシールドは爆発的な光を齎す。 それはマスターガンダムのハイパーモードよりも、ダークネスフィンガーよりも輝きに満ちたもの。 そう。温かな光――アクシズで見た人の心の光とどことなく似たような光に感じた。 アムロの全神経が更に鋭敏化され、 そして強振されたビームシールドの輝きはF91の装甲を焼き、マスターガンダムに強烈な閃光を発した。 強力な閃光が走り、ガウルンの眼眩ましになり、思わず体勢が崩れた。 しかし、ガウルンはしぶとく手を離そうとはしない。 そのため、アムロは最大で展開したビームシールドを振り上げ、伸びきったマスターガンダムの腕の手首へ振りかぶる。 ビームシールドが手首へ直撃する瞬間―― 「うおおおおおおおおぉぉぉぉッッ!!」 「ぬおおおおおおおおぉぉぉぉッッ!!」 響きあう金属が擦れ合う音、そして両者の声に少し遅れて湧き上がる轟音。 F91の頭部が爆発を起こし、マスターガンダムの腕は手首の辺りから大きな爆発を起こした。 両機、グラっと後方へ体勢をよろけ、二つの爆風により吹き飛ぶ。 頭部が握り潰され、限界以上に出力を上げ、オーバーヒートを起こしたビームシールドの爆風により右腕を失ったF91。 そして無事であった片腕さえも、手首から先を失ったマスターガンダムは共に後方へ投げ出された。 ◇ ◆ ◇ (ッ……流石に無茶だったか…………) 消え行く意識の中、アムロが声にならない声を漏らす。 メインカメラは死に、右腕も失われ、バイオコンピューターもイカレたようだ。 メインノズルにも損傷が酷く、もう飛行する事は不可能に近い。 出来る事といったらほんの小距離の歩行くらいだろうか。 じきに機体の限界を向かえ、爆発を起こすかもしれない。 その事をアムロはF91のコクピット内でやけにぼんやりとした思考で考えていた。 そう。激突時の衝撃により、頭から朱の血を流したアムロは。 (だが、まだだ、まだ俺の仕事は終わっちゃいない…………) ガウルンが死んだかどうかはわからない。 死んでいるのならば言う事はないが、生きていたらもう勝つ事は不可能だろう。 何せF91はボロボロで、自分自身も碌に操縦出来はしないのだから。 しかし、それでもアムロの身体を突き動かすものがあった。 その意思が既に限界を迎えているアムロを支配するかのように、F91を歩かせる。 もう、バイオコンピューターも作動していないというのに。 ビームライフルを携えながら見通しの良いところへF91は進んだ。 そんな時、大声が周囲に響き渡った。 「残念だったなぁぁぁぁぁ! 俺は未だ、死んじゃあいないぜッ!!」 下品な大声、聞き慣れてしまった不快な声。 そう。左肘から先を失い、右手首を失い、胸部装甲はズタボロな有様で、全身に損傷がある。 どう考えてもボロボロな状態であるにも関わらず、マスターガンダムが此方に向けて疾走してきた。 勿論、搭乗者のガウルンも健在のまま。 流石に動きは本調子とはいえないが、確実にマスターガンダムはF91に接近している。 しかし、F91は振り返らない。 只、徐にビームライフルを構えた。 但し、何故か銃口を上に向けながらだが。 (すまんな、ブンドル。奴を仕留め切れなかった……悪いが、後は頼む。 アインスト達との戦い、必ず勝って生き残ってくれ…………。 アイビス、君もな。強く生きろよ…………) この殺し合いで出来た仲間。 ブンドルやアイビスに短い別れを告げる。 最早、アムロにこの戦いで生き残るつもりはない。 そう。自分の死に場所はもう悟っている。 だから、アムロは思い残す事のないように――最期の仕上げを行う事を決めた。 徐にアムロはF91の機器を動かし、オープンチャンネルを開き、外部スピーカーの音量を全開にする。 聞こえないかもしれない。だが、それでもいい。 どうしても言葉を届けたい人物がアムロには居たから。やらないよりはましだ。 声を、最早尽きかけた命をアムロは絞り出す。 「……聞こえるか? ガロード! こちらは……アムロ・レイだッ!!」 大音量でアムロの声が周囲に響いた。 そう。それはほんの少ししか行動を共にしなかった少年、ガロード・ランに対してのものだった。 「確かにニュータイプは幻想かもしれない。 いつの時代や世界でも戦争の元となる……必要とされていない存在かもしれない……!」 突如自分に背を向け、何処かへ話しを始めたアムロにガウルンは面食らう。 だが、直ぐにガウルンは気を取り直す。 マスターガンダムが大地を疾走する。 「だが、ニュータイプも人の一種なんだ。 そこに違いはない。ガロード、君のように……ニュータイプの一人一人が未来という希望を信じている! そしていつかは実現しなければならない……オールドタイプとニュータイプが隔たりもなく希望を持てる時代を!」 ニュータイプとして生まれ、散々人を殺してきた自分にこんな事を言う資格はないかもしれない。 所詮、此方の都合の良い言い分で、自分殺された人間は納得しないかもしれない。 だが、どうせ自分に助かる術はない。ならば、最期の最期くらいは少し一人よがりな事を言っても許されるかもしれない。 一段とぼんやりとしてきた意識の中でアムロはそんな風に思った。 ふと気がつけば血が片方の眼の視界を遮っている。 ガウルンも更に近づいている。此方に辿り着くのは最早時間の問題だろう。 しかし、未だやめるわけにはいかない。 「ぶしつけな願いですまない。 だが、俺は君のような新しい世代の人間になんとしてでもやってもらいたい…………。 所詮、古い時代の人間が言う戯言かもしれないが…………!」 ガクンとF91の右膝が崩れる。 最早碌な姿勢制御にすら注意が行かなくなった。 直ぐに体勢を整え、言葉を続けた。 そんな時マスターガンダムは跳躍した。 恐らく、上空から此方を踏み潰す気なのだろう。 だが、メインカメラが死んでいるため、その事がわからない筈であるアムロはその事を完全に察知した。 それはガウルンの未だ健在な悪意に反応したせいなのだろう。 しかし、アムロに焦る気持ちはない。 もうすぐ伝えたいコトは終わるのだから。 ガロードのような未来ある若者達に向けて――この意思を繋げたい。 人の心の光の素晴らしさを知ってほしい――絶対に。 だから、アムロは未だ生き永らえる事が出来た。 「俺達の意思を礎に新しい世界を、時代を創ってくれ! アインストのような奴らにも屈さない……人間の可能性を信じられる時代を、人の心の光が満ちた世界を……頼む。 ガロード・ランッ!!」 脚を向け、急降下してくるマスターガンダム。 その時、アムロは咄嗟にF91を動かす。 依然、明確な位置はわからないがアムロにはガウルンの気配を感じ取った。 そしてビームライフルを握り締めていた腕を空に突き出す。 マスターガンダムに向かって真っ直ぐと。 トリガーに手を掛け、ビームライフルの照準を合わせる。 そんな時、アムロは自分の両腕にそれぞれ誰かの手が重なった感じを覚えた。 (そうか……シャア、ララァ……お前達も付き合ってくれるか……。 すまないな、ガロード達が創ってくれるかもしれない…………いや、きっと創ってくれる時代の…………礎になるための、最後の仕上げに…………。 お前達の想い……悪いが俺にくれ…………………!) 褐色の肌の少女、ララァと揺ぎ無い意思を秘めた眼光を持つ男、シャアが頷く。 それはアムロが見た幻だったのかもしれない。 それは最期の最期でアムロのニュータイプ能力に反応したバイオコンピューターが見せた奇跡だったのかもしれない。 本当の事実なんてわかるわけはない。 だが、アムロは温かい心地を覚えた。 半壊したF91が黄金の粒子を放ち、太陽の光と混じる。 それはとても神々しい姿――アムロが信じた人間の力が具現化したようなもの。 そしてアムロは―― 「……最期まで生き延びろ! アインストに抵抗する、全ての皆…………決して君達の可能性を信じるコトを止めずにッ!!」 最期の意思を、願いをビームライフルと共に解き放った。 残っていたF91のエネルギー全てを出力に注ぎ込んだ緑の一閃が空へ昇る。 そしてF91の上空から迫っていたマスターガンダムの下へ迫った。 頭部を潰され、片腕がない状態ながら、無事な腕を掲げ、上方から迫る敵にビームライフルを射ったF91。 それは偶然だったのだろう。当人のアムロもきっと気づいていない。 そう。今のF91の姿は――いや、ガンダムF91の姿は似ていた。 一年戦争末期、ア・バオア・クー内でジオングの頭部に向けてビームライフルを射った、ファーストガンダムことRX-78-2ガンダムの―― 『ラストシューティング』を行った姿に酷似していた。 (シャア…………ララァ…………やったぞ……………お前達のお陰で…………。 後は、俺達は大人しく降りるとしよう…………ガロードや彼らが俺達の願いを継いでくれるコトを信じて………………) ビームライフルの光が空へ昇っていく事を確認し、アムロは満足げに眼を瞑った。 とっくに限界を通り越していた疲労と負傷がたたったのだろう。 急激な眠気に襲われ、アムロの意識は静かに沈んでゆく。 そして―― 「あばよ」 機械が踏み潰される大きな音が響き、アムロは完全に意識を失った。 もう二度と覚醒する事はない、漆黒の暗闇の中へ―― 沈みきった。 ◇ ◆ ◇ 「へっ……なかなか、楽しませてもらったぜ」 マスターガンダムの中でガウルンが口を開く。 ガウルンの視線の先には白と青で彩られた機械の残骸――F91の成れの果てがあった。 良く眼を凝らせば赤い液体のようなものも飛び散っている。 F91のラストシューティングは寸前のところでマスターガンダムには当たらず、そのままF91は為すすべもなく、踏み潰された。 機体の大きさも二倍ほど違うため、容易な事だった。 そして、ガウルンは既にアムロから興味を失くしている。 但し、別の相手に対しては大きな興味を持ち始めたのだが。 「あの黄色の奴に乗ってたのがガロードって奴だろうな……遊び相手が増えちまったなぁ」 そう。それはガロード・ラン。 アムロの仲間であり、彼の口振りからガウルンはガロードに興味を持った。 流石にアムロ程の力量は見込めないかもしれないが、それでもそれなりには出来るだろう。 寧ろ、そうではなくて困るというものだ。 「さて、ちょっくら移動するか。 流石にこの状態じゃあ殺してくれといっているようなもんだしな……」 やがて、ガウルンは今後の方針を決める。 アムロとの戦いでマスターガンダムはかなり損傷を負った。 これではいつ足を掬われても可笑しくない。 ならば、自分の状況が整うまで何処かで身を潜めるのも悪くはない。 北上して、森林地帯へ逃げ込むのも一手だろう。 そんな事を考えながらガウルンは兎に角マスターガンダムを走らせた。 何せ、先程アムロが音量を最大にし、大声で叫んだため、誰かが様子を見にやってくる可能性もある。 この状態で他者との接触は避けたいため、ガウルンの足は自然と速いものとなっていく。 そんな時、ガウルンはある事に気づいた。 (ん……もう左腰の傷が直ってるな……まぁ、いいか) F91のビームサーベルで斬られた傷がもう殆ど直っていた事に驚くガウルン。 理由は勿論、マスターガンダムに感染したDG細胞によるもの。 そう。F91との戦闘で多大なダメージを受けたため、DG細胞が更に活性化していた。 その事をガウルンには知る由もなかったが。 そして、マスターガンダムは去っていった。 残骸となったF91を。 新しき時代の礎となったアムロ・レイの亡骸を残して―― 只、静寂がその場を支配していた。 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91) パイロット状況:死亡 機体状態:全壊 現在位置:C-8 【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状況:好調、DG細胞感染、疲労(大) 機体状況:全身に弾痕多数、頭部・左肩・胸部装甲破損、右手首切断、左肘から指にかけて欠失、マント消失、ダメージ蓄積 DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備 現在位置:C-8 第一行動方針:取り敢えずこの場を離れ、一旦体勢を整える。 第二行動方針:アキト、テニア、ガロードを殺す 第三行動方針:皆殺し 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す 備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】 :DG細胞による自己修復機能の回復速度、効果が向上しました。 時間が経てば欠失した部分も再生する可能性があります(具体的な時間は不明) :何処へ向かうかは未定です 【残り22人】 【二日目 7 20】 ※アムロの声、ビームライフルの光が何処まで聞こえたか、見えたかは不明です 本編148話 疾風、そして白き流星のごとく
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/124.html
青い翼、白い羽根 ◆vBGK6VSBWM 未だ殺し合いを知らない純白の機体が夕暮れの空を進む。 そのパイロット、カテジナ・ルースは狂気を含むような笑みを見せていた。 「どうやら、うまく逃げられたようだね。」 純白の機体―ラーゼフォン―は本来、熱気バサラに支給された機体。 カテジナに支給されたガーランドやともに行動していたコスモやギャリソンの機体とは 明らかに格が違うことは、ラーゼフォンが発するプレッシャーから想像できうることだった。 だからこそ、あの歌で殺し合いを止めると馬鹿げたことを言っている男よりも 自分が扱うに足りる機体だとカテジナは感じ、隙を突いて奪った。 そしてラーゼフォンはカテジナの期待にその機動性能で答えた。 見るからに鈍そうなジガンスクード、入り組んだ森林では性能が発揮できないガーランド。 相手の分が悪すぎるとはいえ、この二機からの追跡を十分もかからずに引き離したのだ。 機動性の他、ラーゼフォンは操縦もそう難しいものではなかった。 しかし奏者の資格を持たないカテジナにはその真価を発揮させることは難しく その戦闘性能も幸か不幸か判ってはいなかった。 ―さっきの3人で試してみるのも悪くはなかったかも・・・ね。 そう考えては見るが実際は3機をこの機体の力で捻じ伏せられるかは判断し難く、結局のところ逃げる事を選択したのだが。 そして第一回放送が流れ始めた。 「死んだんだ、あの爺さん。」 追いかけてきたあの二人がギャリソンを殺している余裕はない。 そもそも二人がギャリソンを殺すこともないのだが。 大方、他の参加者にやられたのが関の山といった所か。 「まあ敵をひきつけてくれた事には感謝しておくわ。」 そういうと彼女はそのまま東へと進んだ。 アスランが別行動を取り始めてから、10分ほど経過していた。 ――ラクスを殺した相手が誰なのか―― 余りにも漠然としたその行動理由に明確な目的地などなく、アスランはただ北上していた。 操縦桿を握る手に汗が滲む。 目は外部カメラの映し出す外の映像、EN残量、レーダー等各種計器類を順繰りに見ている。 ミノフスキー粒子というものでレーダーは殆ど役に立たず、 接近してくる機体に気づいたのは既に目視できる距離にあった。 「あの機体は・・・」 見覚えのある非機械的なフォルムの機体。 ラーゼフォン、乗っていた男はニコルの為に葬送曲を歌った男。 こんな状況下で顔も知らないアスランの友人に歌を歌った馬鹿げた男。 だからこそ、そんなぶっきらぼうな優しさを持った男。 そして、男の―殺したから殺して、殺されたから殺して―という言葉がリフレインする。 ――あいつは今の俺を見て、また歌いだすんだろうな。あの時のように。 そう思うとなぜか自分の決意が揺らぎそうで逃げようとしていた。 自然とフォルグ・ユニットの出力は上がった。 追われていたときよりも出力を下げ、東へ向かうラーゼフォンは朱く染まっていた。 F-5に入りしばらく経った頃、蒼い機体が目に飛び込んできた。 見たことの無い機体ではあった。が背格好、武装等から見てMSもしくはそれと同等の性能を持っていることが予測できた。 ――へえ、この子の力試しにはなかなか良さそうな相手じゃないか。 考えるが早いか、蒼い機体は出力を上げようとしていた。 「逃がしはしないよっ!」 叫ぶと同時にラーゼフォンの拳部分から数十発の拡散光を放つ。 突然の背後からの攻撃に回避行動を取るも数発がファルゲンに被弾する。 いきなりの被弾にアスランは驚き、ラーゼフォンへ向きを変える。 「くっ!どういうことなんだ! バサラッ!お前がさっき言っていたことは嘘だったって言うのか!」 アスランが回線を開いて、乗っているはずのバサラに呼びかける ――なんだ。あの男とは知り合いだったって言うのかい。 「ハハッ、面白くなってきたじゃないか。」 カテジナはわざとその呼びかけに応じることなく、貫通光を放ちながら近づいていく。 しかし貫通光は拡散光のように広い範囲をカバーする事ができない為、ファルゲンは用意に避ける事が出来た。 「どうして応答しないんだっ!」 アスランは諦めず応答を続ける。 ラーゼフォンは無言のままに攻撃を繰り返す。 「そうか。結局お前も殺し合いに乗るって言うことか。なら!」 三連マルチディスチャージャーを放ち、ラーゼフォンに近づく。 至近距離からの攻撃にラーゼフォンは避けられない。 音障壁も破られ、胸部へ直に被弾する。 「なかなかやるじゃないか!」 ファルゲンのレーザーブレードでの攻撃に右腕の光の剣で応戦。 そのまま、左腕から伸びた光の剣を左下から右上へ振り上げる。 アスランは回避行動を取るが間に合わず、ファルゲンの左脚部の膝から下がが切り取られる。 ―バサラ・・・お前本当にやるつもりなのか・・・ 回避するまま、アスランはラーゼフォンとの距離を的確に離す。 ―ニコルへの歌も、お前の思いも全部嘘だったって言うのか! そのとき、アスランの中の何かが弾けた。 ―遠距離からの攻撃はあの妙なシールドで塞がれる。 マルチディスチャージャーなら破る事も出来るが残弾数は残り一発。 レーザーブレードでもダメージを与える事が出来る。だが、相手は近距離でも威力はある・・・どうする。 アスランはレーザーブレードを左手に持ち替え、レールガンを右手に構える。 ラーゼフォンに高速で接近しながら、レールガンを発射し続ける。 高速接近でレールガンの威力を上げ、的確に同じ部分へと撃ち続け障壁を破る。 破る事が出来なくとも、至近距離でのマルチディスチャージャーで確実にダメージを与える。 発声する爆風もファルゲンの機動性をフルに引き出す事が出来れば、回避できるはずである。 アスランはこの計算を一瞬でやり遂げた。流石はコーディネーターと言ったところか。 「うおおおおっ!」 ファルゲンがラーゼフォンへと急接近するし、距離が縮まっていく。 200………120…… 弾丸の霰がラーゼフォンを包む。 しかし、音障壁を破ることはなく、肉迫する。 「はっ!効かないよ!」 「なら、これで!」 ラーゼフォンの頭部へ、マルチディスチャージャーが発射される。 的確に命中したそれは爆発を起こし、ファルゲンは緊急回避を取る。 急激な角度の変更にフォルグユニットが大きな悲鳴をあげる。 「やったか……」 これで恐らくはラーゼフォンも行動が不可能になるはずだろう。 アスランが安堵しかけたとき、爆煙から光った。 それは同時に矢となり、ファルゲンの胴の部分へと突き刺さる。 ファルゲンは上半身と下半身が離れ離れとなり、エンジン部分が爆発。 そのまま、地上へと落下していった。 爆煙が晴れ、ラーゼフォンは顔の両側に付いた羽根が焼け焦げた状態で姿を現す。 マルチディスチャージャーの攻撃をとっさの判断で防御し、なんとか致命的なダメージを避けたのだった。 「期待通りだったよ、坊や。聞こえてるかはわからないけどね。」 カテジナは狂気を含んだ笑みを浮かべ、天使のような姿の死神を飛翔させた。 アスランは、まだ生きていた。虫の息という状態で。 コクピットはひしゃげて、身動きも取れない。 ただただ、思いを巡らせ近寄る死を待ち続けていた。 「ニコル……ラクス………す…ない」 元の世界で起きた死を、この理不尽な殺し合いの場で起きた死をなんら解決することも出来なかった。 「……キ…ラ…」 アスランは思いを親友に託し最後にその名を呼んでいった。 【カテジナ・ルース 搭乗機体:ラーゼフォン(ラーゼフォン) パイロット状況:精神不安定(強化の副作用出始めてます) 機体状況:胸部に軽傷・頭部の両側の羽根が焼け焦げている・EN残量1/5 現在位置:F-5 第一行動方針:自分が利用できそうな存在を探す 第二行動方針:利用価値の出来ない人間は排除 第三行動方針:利用価値が無くても大所帯はあまり相手にしない 最終行動方針:生き残る 備考 カテジナはラーゼフォンの奏者として適性が無いため 真実の眼が開眼せずボイスも使えない】 【アスラン・ザラ 搭乗機体:ファルゲンマッフ(機甲戦記ドラグナー) パイロット状況:死亡 機体状況:大破(胴から上と下が別れてます。)】 【残り41人】 【18:50】 BACK NEXT マイペース二人 投下順 極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 オーガニックな機体とニュータイプの邂逅 時系列順 歌えなくなったカナリア BACK NEXT 『歌』に振り回される人達 カテジナ 星落ちて石となり 任務……了解 アスラン
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/594.html
幻想少女大戦とは、サークル「さんぼん堂」が製作中であるスーパーロボット大戦のシステムをベースにした同人ゲーム。 さんぼん堂様のHPはこちら。 概要 本作の内容は上海アリス幻楽団作成の同人ゲーム、所謂「東方シリーズ」のキャラクター・世界観に基づく二次創作ものであり、そこにスパロボスタイルのシミュレーションRPG的ゲームシステムを用いたものとなっている。多少意訳すれば「SRCを用いて東方二次創作を作った」的なゲームと考えて差し支えない。 しかし本作は、2009年初頭にWeb上で開発中動画が公開された際、その時点で既に図抜けたクオリティを予感させるものであったため、一部で高い注目を集めていた。そして2009年12月の冬コミ77において頒布された体験版(翌1月の30日にWeb上で頒布が開始)においてその期待は確信へと変わることになる。 秀逸な点 基本は本家スパロボをほぼ忠実に再現しており、スパロボ経験者なら全く違和感なくプレイに入れる。 戦闘アニメがとにかくよく動き美麗。諸々勘案すると、据え置き機ならα~α外伝程度の水準は超えているように思われる。 曲についても、曲単体でアレンジ集として販売に足るクオリティ。 3段階の難易度選択も非常に有難い。ルナティックは確かにウィンキー時代を思い出す。 動画の段階ではイメージが掴みづらかったグレイズシステムだが、プレイしてみるとかなり奥深い。 スパロボへの愛を感じさせる小ネタがちりばめられている点。そのこだわりの程は本作用のポスターを見れば一発である。 ニコニコ動画には11/13付でコミケ77を見据えた内容報告の動画がアップロードされているが、当該動画には賛辞のコメントが後を絶たない。 【ニコニコ動画】【東方】東方をスパロボ風のゲームにしてみた その4【スパロボ】 今後の展開 現在公開されている「幻想少女大戦 紅」は幻想少女大戦4部作の第一段ということで、かなり壮大な構想があるようである。 関連記事 幻想少女大戦紅(最低限攻略)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/97.html
『テニア!無事だったの!!』 通信機から喜びに溢れた声が流れてくる。 会いたくなかった―― できることなら会いたくはなかった―― なのに―― しかし、その思いは現実に裏切られ目の前には喜色を隠そうともしない黒髪の少女が映し出されている。 それに対して赤髪の少女の内心は複雑だ。 こうして生きて再び会えたことは素直にうれしい。見知った顔に会えたという安堵もある。 だけど―― 『よかった……。本当に…無事で…』 会ってしまったからにはいつか自分は彼女を殺さなければならないのだ―― ずっといっしょだった―― 姉妹同然、姉同然ともいえる彼女をこの手で―― 「カティアこそ……」 どうにか返したものの彼女の心は曇ったままだった。 堕ちた少女 ◆ZimMbzaYeY 白い巨人が大地を駆け、その上空を別の巨人と一つの機影が続いていった。 三機はひとまず落ち着いて話し合える場所を探して互いが出会ったE-6を離れ、やがてD-6の岩山に降り立ち、一通り周囲の索敵を行ってからその姿を隠した。 他の二機に先立ってRX-78-2ガンダムから降りていたムサシはコックピットの開かれる音に振り向き、そこから降りてくる少女を見ていた。 黒髪のショートカット、意思の強そうな瞳、外見的にはテニアよりもわずかばかり上だろうか?芯の強そうな娘だった。 「カティア・グリニャールです。はじめまして」 「巴武蔵だ……じゃない、巴武蔵です。グリニャールさん、はじめまして」 若干どぎまぎして答えた様子のムサシを見てカティアはクスリと笑った。 「カティアでいいですよ。それに普段どおりのしゃべり方で」 「いや、何か年上のような気がして……。テニアのほうはそんな感じは受けないんだけどな」 とムサシがぼやいた。 「それでテニアのほうは」と声をかけかけたときハッチが開いて当の本人が降りてくる姿が見えた。 その表情はどこか冴えない。そういえばさっきもそうだったような気がする。 何かあったのだろうか? 「テニア!」 「カティア!」 テニアの表情はカティアを見つけると喜色に彩られ、こちらに駆けてくる。 そして、その顔色はすぐに泣き顔へと変わった。 「カティア……メルアが!メルアが……」 続きは声ならなず嗚咽に取って代わられる。その様子にカティアも顔色を失う。 テニアの肩を掴み、揺さぶり、激しく問いかける。 「テニア、メルアがどしたの?ねぇ?答えて!メルアは?」 が、やはり言葉にならない嗚咽が返ってくるだけだった。 それでもなお強く問い詰めようとして、カティアはムサシに止められた。 「彼女の連れは……」 「待って……私が…話す…」 そして、テニアの代わりに答えようとしたムサシをさえぎり、ようやくテニアはメルアの死を語り始めた。 何が起こってメルアが死ぬことになったのかはムサシも知らなかったようだ。おそらくそれを自分がテニアに聞くのは酷なようで憚られたのだろう。 「そう……。でもテニアが無事でよかった…」 パンッ! 乾いた音が鳴った。一瞬、カティアは何が起こったのかわからなかったが、右の頬が熱かった。ムサシはオロオロしてる……。 それでようやく自分はテニアにぶたれたのだということを理解する。 「無事で……無事でよかったって、何よ!メルアが…メルアが死んだんだよ!!」 「それでもテニアが無事で…」 「やめて!」 涙にぬれた双眸がカティアを睨みつける。 「私は自分が無事でよかったなんて一つも思ってない!思えるはずもない!!カティアはメルアが死んで、でも私が無事でよかったって言うけどそんなわけない!!!」 「違う!私はそんな意味でいったんじゃ…」 「違わない!あんたが言ったのはそういう意味だ!!何が違う!?だいたいあんたはいつもそうだ。いつも真面目で、正論ばっかで、無難に取りまとめようとする。そんなあんたなんかに」 パンッ! 再び乾いた音が響く。頬を打たれたテニアは向き直り、なおもカティアを睨みつける。 「本当に…本当にそう思っているの?私が…メルアが死んでそれでいいって思っている。そう見えるの?それでも私にはあなたが無事でよかったって言うしかないじゃない!」 怒りからか悲しみからかカティアの肩は震えていた。 テニアの瞳から力が失われていくのが見て取れ、「ごめん」と呟くとふたたびテニアはその場に泣き崩れる。 そのテニアをいたわるように軽くなでててからカティアはムサシを促して少し離れていった。 カティアはテニアを残して、ムサシと話を再開した。テニアとの遭遇の話を聞き、彼は私に出会えてよかったと言った。テニアにはきっと必要だからと。 そして、最後に「すまない」とメルアの死に対して謝ってくれた。実際にはメルアが死んだのはテニアとムサシが出会う前、彼に何の落ち度もあるはずはなかった。 そのことはムサシ自身も重々承知だろう。それでもテニアの様子をみると謝らずにはいられなかったのだろうか……。 気丈にも最後まで目に涙を浮かべることなく話を聞き終えた黒髪の少女は、その言葉に深く頭をたれる。 そして、彼女は自分のあらましを話しだした。話せることはあまり多くなかったけど、それでも全てを話した。全てを話すことがムサシの誠意に答える唯一の方法だった。 だから、自分達三人のこと、統夜のこと、ここに飛ばされるまでの経緯、犠牲者となった一人の少女のこと、包み隠さずに全てを話し終えて彼女はぽつりと 「しばらく、テニアと二人だけにしてもらえませんか?」 と口にした。よく見ると顔色が悪い。 気丈に振舞っているように見えても、そこには到底隠し切ることのできない深い悲しみと疲労の色が見え隠れしていた。 黙ってうなずくとムサシはその場を離れ機体に戻る。 一通り大泣きして落ち着いたテニアがカティアに寄り添っていく気配を背後に感じた。 本当はメルアの死を聞いたときから泣きたくて仕方なかったのだろう。それでも今まで耐えていた。その堰がきれ涙が溢れカティアは泣き伏している。 その声を聞き続けるのは辛く、沈痛な面持ちで一人ムサシは周囲の警戒の為に機体を動かし、一言だけ「五時半には戻る」と言い残して、二人から離れた。 たたずむ二体の巨人の足元で、泣きつかれて眠る黒髪の少女を赤髪の少女は見ていた。 黒髪の女の子の名前はカティア・グリニャール、赤髪のほうはフェステニア・ミューズといった。 この二人に故メルア=メルナ=メイアを加えた三人は古い記憶がない。実験体として育ったことに少なからず関係があるのだろう。 ともかく、三人は記憶がなく、記憶に残るかぎりはいつもいっしょだった。 必然として三人の関係は姉妹のようになり、沈着冷静で大人びたカティアを長女とすると次女はお転婆娘のテニア、末子は温和で温厚なメルアといったところだった。 たまにカティアと私は衝突することもあったけどいつもメルアが慌てて止めに入ってきた。 そんな間柄だった。今思えばすごく暖かい場所だった。 「……ごめん」 そんなカティアを私はこれから殺さなくてはならない。 私を信じきっているカティアは寝ている。ムサシは見張りにたってしばらくは戻ってこない。 こんな好機はそうあるものではないのだ。 「でも…カティアが悪いのよ。私から…」 統夜を奪ったから―― だから…殺す―― それは本心ではあっただろうがその一部に過ぎず。その一部を強引に膨らませようと彼女は努力する。 そして、突き動かされるように補給された食料の入っている袋の紐を外し、カティアの首もとのジッパーを開け、その首に紐をかけた。 機体は使えない。機体が動くと周囲の警戒にあたっているムサシにばれるだろう。だからあえて絞殺を選んだ。 あとはその手に力を込めるだけだった。 こいつは私から統夜を奪った―― だから、憎い―― だから殺す――― 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す………――― ―――無理だ。殺せるわけがない―― ずっといっしょだったんだ―― この顔がいつでも私たちを見ていてくれたんだ―― ――止めよう いつか自分が手にかけずとも彼女が死んでくれることを願いつつ、テニアは殺害を断念する。 「……テニア?」 しかし、運命は彼女を裏切った。 見つかった―― 見られてしまった―― もう……引き返せない―― それはおそらく小さい子供が悪戯やちょっとした失敗を親から隠すような、いい大人が自分の非が人目につくのが怖くてとっさに遠ざけるような、そういった衝動だった。 そして、彼女がかつて戦争の中にいたこと、自分の意思で人を一人殺したこと、そういったものが心の箍をはずしていたのも一役かっていたのかもしれない。 ともかく、不意に声をかけられて怯えたテニアはそういった衝動に駆られ、握り締めた紐に力を込めたのだ。 人の気配に重い瞼をあげると、そこにテニアを見た気がした。 ぼんやりした意識の中で付き添ってくれていたらしい少女に声をかけて、唐突に息苦しさを覚える。 カティアは顔をしかめて耐えようとしたが、すぐにそれは耐えようのない苦しみに変わった。息ができないのだ。 反射的に手が首にかけられた何かに触れる。 異質な何かがそこにあり、それが今自分を苦しめていると直感的に感じた。必死になってそれを取り除こうとする。 しかし、それは掴もうにも首に食い込んでうまく指がかからない。 彼女は見開いた目で目の前の少女に助けをもとめた。 テニア、テニア、助けて! 苦しいの。息ができないのよ。 首に、首に何か巻きついてるの… お願い、お願いだからこれをとってよ!! しかし、その助けは言葉にならず口が虚しく動いただけに留まった。それでも彼女は必死に目で目の前の少女に訴え続ける。 指はどうにか縄を捉えようとあがき首の皮を引き裂く。 視界の先で赤毛の少女も涙を流し顔はぐしゃぐしゃに崩れていた。 不意に少女と目が合い、慌てて目の前の彼女は俯き目をそむけた。 その動作にカティアは全てを理解した。 何故?どうしてあなたが? 姉妹同然に育ってきた。お転婆な妹のように思ってた。 今までずっと一緒だった。 メルアが殺されたと言って心の底から泣いていた。 そんなあなたが……どうして? カティアの顔は絶望に染まり、疑問が胸を突いてくる。涙で視界が滲んだ。 その滲んだ視界さえも徐々に、しかし確実に狭まっていく。 口から泡が吹きで、陸にうちあげられた魚同然に口が意味もなく動き、酸素を欲する。 指はなおも首を掻き毟り続け、傷の上に傷をつけ、鮮血は指を伝って滴り落ちる。 やがて視界は完全に閉ざされ、他の五感も後に続いてぼやけていった。 激しい苦痛の中、最後に残った聴覚で彼女は涙にかすれたテニアの声を聞いた気がした。 「ごめん…なさい……」 そう。あなたは怖かったのね―― 自分が道を踏み外していることが―― そのことがばれることが―― 既に意識と共に薄れ始めた苦痛の中、見えなくなった目でテニアを見つめ、手を伸ばし彼女の頭をなでた。 テニアが脅えたように震えた様子が淡い感覚の中で奇跡的に伝わってきた。 だったら私にできることは一つしかない―― 三人の長女役として生きてきた私があなたに最後にしてあげられるのは―― 泡のついた口元が優しく動きテニアに語り掛けようとするが、もはやそこからはうめき声すらも発することはかなわなかった。 しかたなく、最後の力を振り絞りうつむきおびえるテニアの顔をこちらに向けると苦悶の表情を押さえ込んで微笑みかけた。 やがて手はテニアの頬を滑り力なく落ちていった。 最後に優しく微笑んで彼女の手は力なく滑り落ちていった。 怖ろしくて、とても怖ろしくて、テニアは動くことも縄にこめた力を抜くとこもできなかった。 どれほどの間そうしていたのだろうか、ふと手に残った感触を感じて彼女は怖気だつ。 違う―― 私はこんなことをしたかったんじゃない!―― 確かに殺そうと思った―― でも、自分の手で殺したかったわけじゃない―― 殺したくて殺したんでもない―― 「しかたなかったんだ!!!!」 そう。しかたなかったんだ―― 私たちがこのゲームに巻き込まれてしまったから―― 言い逃れようもない場面を見られてしまったから―― 統夜が―― 統夜がカティアを選んでしまったから―― どれほど言い訳を重ねても手遅れなのは分かっていた。 言い訳を一つするごとに自分が惨めになっていく気がした。 (言い訳は…よそう……) そう思っても、それでも彼女は言い訳を重ねずにはいられなかった。 瞼に焼きついた彼女の顔が、くびり殺した感触が責め立ててくる。自分はきっとこんなにも簡単に殺してしまった彼女の最後を忘れることはできないだろう……。 そう。簡単に殺してしまった―― 本当に簡単に――― いともたやすく――― ・ ・ ・ なんだ、少しも難しくないじゃない――― 人を殺すなんて簡単だ――― 少女は暗い闇の中、ただひたすらにまっすぐとより暗いところへと堕ちていっていた。 堕ちていくことはその場に踏みとどまるとこよりも恐ろしいほど簡単で楽だった。 そして、彼女の心は狂気の狭間へと逃げ込むことを選び、心の箍がまた一つはずれる。 「な~んだ、飽きれるほど簡単なことだったじゃない」 そこにはもういつもの彼女はいなかった。 「フフ……ハハハ………あんなに思い悩んでて馬鹿みたい」 冷笑がもれる。 あれほど思い悩んだ相手でさえ、あきれるほど簡単に自分は殺してみせたのだ。 この先、統夜以外の者なら心動かされずに自分は殺して見せることができるだろう。 姉同然とも言える者をその手で殺せたのだ、できない道理はどこにもない。 暗く虚ろな光をたたえた瞳を揺らして赤毛の少女は起き上がり、血糊を拭き、カティアの服装を手直ししていく。首の絞殺の跡と傷跡はそれで隠すことができた。 淡いぬくもりが伝わってきたがそれに心乱されることはもうなかった。 さあ、これから忙しくなる。ムサシは騙し続けなければいけないし、参加者はまだ多い。 突然の発作でカティアが死んだと涙ながらに言ったら、あの唐変木は信じてくれるだろうか? もともと怪しい研究室の実験体だった自分達だ。発作の一つや二つあっても不自然ではないだろう。そして、泣き叫んでカティアには指一本触れさせない。 そうすれば絞殺の跡は見つからないはずだ。 あのお人好しの唐変木はボロボロになるまで利用して、利用しつくして捨ててやる。 そのために色々と考えなければならないこともある。時刻は17時をすでに回っている。もういくらもしないうちにムサシは戻ってくるだろう。 こんなところでゆっくりしている時間は自分にはないのだ。 カティアの顔を拭ってやり、最後にその瞳を覗き込むとゆっくりと目を閉じてやった。 堕ちていった先――狂気の狭間は意外にも静かだった。 ここにいるかぎり彼女の心に波紋を及ぼすものはなにもないように思えた。 それがたとえ姉の死に顔であろうとも……。 彼女はこの先気づくだろうか?カティアがいまわの際に統夜にでもメルアにでもなく彼女に残した言葉を、最後の微笑みに託された言葉の意味を――― ごめんなさい。いっしょにいてあげられなくて――― テニア、あなたは生きのびて――― 【カティア・グリニャール 搭乗機体:VF22S・Sボーゲル2F(マクロス7) パイロット状況:死亡(窒息死) 機体状況:良好 現在位置:D-6岩山の麓 備考:死体の損傷は首の絞殺跡と傷跡のみ】 【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル) パイロット状況:非常に不安定 機体状況:良好 現在位置:D-6岩山の麓 第一行動方針:カティアの殺害をごまかす 第二行動方針:とりあえずムサシについていく 第三行動方針:参加者の殺害 最終行動方針:優勝 備考:嘘泣きはしてません 武蔵もいずれ殺す気でいます】 【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム) パイロット状態:良好 女の子の涙は苦手だ 機体状況:良好 オプションとしてハイパーハンマーを装備 現在位置:D-6岩山山頂 第一行動方針:とりあえず声の聞こえないあたりで周囲を警戒 第二行動方針:17時半ぐらいに二人のところに戻る 第三行動方針:統夜を探し協力してもらう 第四行動方針:無敵戦艦ダイ打倒の為に信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める 備考:テニアのことはほとんど警戒していません】 【残り46人】 【初日 17 10】 BACK NEXT 『歌』に振り回される人達 投下順 それぞれの立場 それぞれの道 彼らの乗機は強力です 時系列順 『歌』に振り回される人達 BACK 登場キャラ NEXT 追悼 カティア 核ミサイルより強い武器 テニア テニア日誌 核ミサイルより強い武器 ムサシ テニア日誌