約 845,782 件
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/329.html
◇ 地下道の天井をぶち抜き、折り重なる瓦礫の束を舞い散らしながら中空に躍り出たヴァイサーガ。 身を翻させつつ周囲の状況を確認して統夜は、歯噛みする。 ――くそっ! 思ってた位置よりも大分遠い。 一度地上に生身で出て目測で二人の位置を確認していたとはいえ、利かないレーダーを頼りに入り組んだ地下道を移動してきたのだ。 増して、ヴァイサーガが移動できるほど大きな道はそれほどないときている。 思い通りの場所に出れなくてもそれは仕方がないと言えた。だが、それにしても遠すぎる。 ――間に合うのか、この位置から。 入力するコードは風刃閃。五大剣の鞘を払い、空気を掻き乱す。 狙いは交渉人ロジャー=スミスとガウルン。この生身の二人を先制で叩き潰す。 「いや、間に合わせてみせる!!」 乱された空気が流れを変える。一方向に纏まり、円を描き、急速にその勢力を増していく。 そして、指向性を持った竜巻がその場に現出した。 吹き荒び渦を為す風の障壁が、瓦礫の折り重なる窪地に激突して全てを舞い上げるその刹那―― 「こんのぉぉぉぉおおっっ!!!!」 ――聞こえたのは女の声。逆回転の渦をぶつけられた風の渦が、相殺されて消え去る。 邪魔をしたのは、誰も乗っているはずのない隻腕の機体――騎士凰牙。 その残された右腕に誂られたタービンが高速回転を起こし、空気を掻き乱し、風刃閃と同レベルの竜巻を生み出した。 それは、GEAR特有のタービンを利用した波動龍神拳と呼称される技。 だが、そんなことは今更どうでもいい。防がれたのは残念だとは思うが、今更どうにもならないことだ。 それよりもあの機体に乗っていたのは誰だ? ガウルンの話だとあれは交渉人の機体のはずだ。 女の声。駄目だ、考えるな。今は忘れろ。忘れるんだ、紫雲統夜。頭を切り替えろ。 そう……聞こえたのは女の声。テニアと同年代か、それよりも若いくらいの。 視界の先でガウルンのマスターガンダムが動き始めている。だがそれよりも隻腕の機体に気を引かれていた。 乗り込んでいく交渉人の姿が見える。それを見て統夜は一つの結論に思い至った。 「ああ、なんだ。ハハ……そうか。そういうことか……俺だけじゃないんだ」 暗い呟きが空気を濁す。それは、憐れみの篭められた奇妙に湿度の高い声だった。 「ロジャー=スミス、あんたもその女に担がれてるんだな」 ◇ 天空の高みからは何者かが巻き起こした竜巻の激流が差し迫り、大地は隆起し瓦礫の中から何かが姿を現す。 その光景の最中、崩れる瓦礫の山に足を取られてロジャー=スミスは転がっていた。 転がりながら耳にしたのはガウルンの悦に入った笑い声。目にしたのは瓦礫を掻き分けて現れた機体。 逆回転の渦がぶつかり、地表寸前で迫る竜巻が消える。 だが、今のロジャーにそれは見えていなかった。 彼の目に映っていたのは唯一つ漆黒の体を持つ小型機――マスターガンダム。 その機体は目にしたことがあった。 そう、それはJアークとの交渉の邪魔をし、辺りを混戦へと引き摺り込んだ機体。 「ざまあねえなぁ、ネゴシエイター。易々と人を信じるからそういうことになるんだよ」 「貴様ッ!!」 乗り込むガウルンが見えて思わず気色ばんだ瞬間、少女の声が鼓膜を揺らした。 「何やってるのよ、ロジャー! 早く乗りなさい!!」 その声に現実に引き戻される。 凰牙が、腕を伸ばし、地面を転がる球をグローブで掬い上げるようにしてロジャーを足場ごと掬い上げた。 だが、その上方から矢のように大型機が迫っている。思わず「上だ!!」と叫んだその瞬間―― 「おいおいおいおいおいおい。何をぐずぐずしてやがる。さっさと乗りこみな、交渉人。 機体にも乗ってないあんたを殺しても何の楽しみにもなりゃしねぇ」 ――大型機の一撃をガウルンが受け止めた。 その隙を突いて距離を開ける凰牙。そのコックピットへロジャーは滑り込み、ソシエと目が合った。 「まったくその足で無茶をするものだ。だが、ここからは私に任せてもらおう」 「偉そうなことばかり言ってないで、お礼を言いなさい! お礼を!!」 「……そうだな。すまない。助かった。礼を言わせていただこう。そして――」 操縦が入れ替わり、凰牙の動きが変わる。上空の二機を見据えて力強く大地に仁王つ。 そして、その中でロジャーは喉を震わせ、あらん限りの声を振り絞りいつもの台詞をいつもの調子で叫んだ。 「チンピラが……私の忍耐にも限度というものがある。覚悟していただこう。 騎士凰牙、アアァァァァァァクションッッッッッッ!!!!!!!!!」 「五月蝿い!! 耳元で怒鳴るなぁ!!!!」 ◇ 風を切る刃が縦横無尽に駆け巡り、唸りを上げ、一拍後には重音が奏でられる。 高く、低く、重く、軽やかに一音一音違うその音が一つ、二つ、三つ続けざまに鳴り響き、そして唐突に消えた。 一瞬の静寂。 それを突き破り、猛然とした勢いでヴァイサーガの五大剣が振り下ろされる。 受けた烈火刃との間で、これまで以上に重く、大きな金属音が響いた。 「何でだ? 何であんたが邪魔をする?」 「邪魔? おいおい、邪魔をしてるのはどっちだい。何の歯ごたえもない状態の奴を倒しても、クク……つまらないだけだからな」 「駄目なんだよ。ああいう女は殺さないと駄目なんだ。生かしておいたらいけないんだ。 それを俺に気づかせてくれたのはあんただろ? そのあんたが邪魔をするっていうなら、まずあんたからっ!!」 「倒すってか? やってみな。応援するぜ。ハハハハハハハハハッッ!!!!!!」 鍔迫り合いの状態から二者が同時に刃を上方へ跳ね上げる。そして、左右にパッと飛び退いた。 一拍遅れて、空いた空間を竜巻の渦が駆け抜ける。 ――くそッ!! 動き出したのか。 ガウルンの邪魔立てのせいで間に合わなかった。 そう思う間に、マスターガンダムはもう動いている。天から地へ、猛然とした勢いで凰牙に差し迫る姿が見えた。 軸を重ね、ネゴシエイターとガウルン両方を狙える位置へ。上空から狙い済まし、烈火刃の束を投擲。 反応示す眼下の二機。左に飛んで交わす交渉人。それに追随するようにガウルンも避け、追いすがる。 烈火刃の起こす爆発を後方へ置き去りにして格闘戦へと移行した二機が、縺れ合い、絡まり合った。 そこ目掛けて、上空から雷の如く突撃を開始する。しかし飛び込んだときには既に、二つに分かれてそこにはいない。 風を切る音に刃を翳す。強烈な蹴りが統夜を襲い、受けた刀身に火花が散る。マスターガンダムの黒い体躯が視界を掠めた。 踏み込み一太刀返したときには、既にガウルンの姿はそこにはない。 蹴りを入れたそのままの勢いで脇をすり抜けて、もう交渉人に襲い掛かっている。振り向き様に烈火刃を投擲した。 背中に目でも付いているのか、それを跳ねてかわし、上方から交渉人の懐へと襲い掛かるガウルン。 意図せずして前方の烈火刃、上方のガウルンと二方向からの攻撃に晒されることとなった凰牙が身構える。 半身になって刃を避け、右腕のタービンでガウルンの蹴りを弾く。どれ程の高速で回転しているのか、激しい火花が散った。 その瞬間に、ヴァイサーガは地を蹴っていた。弾かれたガウルンが空中で体勢を整えるのが見える。 身を翻し軽やかに地上へと着地。その着地際を狙って刃を振るう。しかし―― 「悪くはないが、まだ甘いな」 「チッ!!」 ――金属が金属を弾く重音。五大剣の刃が烈火刃に止められた。 つくづくこの男に渡すんではなかったと思った瞬間、荒々しい風を肌に感じる。唸りを上げるモーター音と共に、渦を巻き吹き荒ぶ風が真横から。 マスターガンダムも、ヴァイサーガも、弾かれたように飛び下がった瞬間、その場の地面が竜巻に抉られ瓦礫が宙に舞う。 「君は悪戯に戦場を掻き乱して何をしている? 一体どちらの味方だ!!」 着地と同時に通信が一つ。見るとそこには交渉人の顔。 冷めた目でそれを一瞥し、動き回る二者の動向に視線を戻す。響く声に口だけで返した。 「あんたもおめでたいな。まだその女に踊らされてるって気がつかないのか?」 ◇ 奇しくも隻腕の機体三機が奏でる喧騒の中、眉間に皺がよるのをロジャー=スミスは感じた。 言葉を発した少年の口元が、不気味に笑う。 「何? それは一体どういう――」 「どおぉいう意味よ!!!」 問いただそうとしたその瞬間、責め立てるソシエの怒声がコックピットを劈いた。 しかし、それを鼻で笑った少年が一方的に通信を打ち切って、砂嵐の向こうへと消えていく。 当然、それで収まりが付くはずもなく、余計に腹を立てたソシエが―― 「こら! 逃げるなぁ!! きちんと説明して行きなさいよ!!!」 ――とモニターに掴みかからんばかりの勢いで喚き散らした。 耳元で怒鳴るなと言ったのは一体誰だったか、等と思いながらキンと高く響く耳鳴りに耐える。 「君の知り合いか?」 「知らないわよ、あんな奴!!」 即答で返される。 「しかし、向こうは君を知っている風だったぞ。よく思い出したまえ。 それに彼の言葉を真に受けるなら、彼は君にかどわされたということに――」 瞬間、少女の小鼻が僅かに広がり、脳天を突き抜ける衝撃がそれに続いた。 「殴るわよ!」 「……もう殴っているではないか」 と、呟いた瞬間、警告を示すアラートが鳴り響き、激震がコックピット揺らした。 烈火刃の爆発を受けてぐらついた凰牙の上半身を立て直しながら「ちょっと、しっかりしなさいよ」と怒鳴る声を聞く。 誰のせいだ、と思いつつ追撃を防ぎながら損傷箇所をチェック。被害は軽微。問題はない。 だがこのままでは分が悪い。 三つ巴はともかくとして、ソシエが乗っている。凰牙は一人乗りだ。彼女の体を固定するスペースは何処にもない。 そして、彼女はアンドロイドのドロシーとは違い生身の人間。 下手に戦闘にでも突入すれば、反動でコックピットの内壁に頭をぶつけた結果首の骨を折るなどということにもなりかねない。 「チンピラが……いずれこのツケは払っていただく」 「逃げるの? 逃げずに戦いなさい。敵は目の前でしょ」 無視を決め込んでギア・コマンダーのダイヤルを回す。 多量のエネルギーを消費する技は、通常補給が不可能な凰牙には致命的。だが、この際仕方がない。 選んだコマンドの名は、閃光雷刃撃。 コマンド入力を受けて凰牙のタービンが高速で回転を始め、唸りを上げていく。 やがてそこに生じた雷の閃光は瞬く間に大きくなり、雷鳴を轟かせて広範囲に炸裂した。 ◇ 空気が膨張し、雷が爆ぜたかのような轟音が轟く。稲妻と稲光が窪地の底を広域に渡って駆け抜ける。 一拍遅れて衝撃の波が瓦礫の山を巻き上げながら伝播し、立ち込める粉塵が窪地を覆い隠した。 そんな中、その粉塵の濃淡をガウルンは注意深く観察する。 揺らめく陽炎のように何かが一瞬動いたと思った瞬間には、もう烈火刃を投げている。僅かな爆音が鼓膜に届く。 命中。それを確信し、その場へ。 しかし、既に標的は姿をくらませその場にはいなかった。 「やれやれ、ふられちまったか……全くお寒いねぇ」 さてと、これからどうするかな。このままネゴシエイターを追いかける。 それも悪くはないが、手にした情報は多い。間抜けな交渉人お陰で選択肢の幅は広がっている。 さし当って有力な選択肢は二、三というところか。 ネゴシエイターの後を付け、奴の交渉相手を次々と潰して行く。交渉現場に介入するのも面白い。 まぁそれは成り行き次第、一番美味しくいただけるタイミングで喰えればそれでいい。 このまま予定通りG-6基地に行くのも有りだ。フェステニアの嬢ちゃんがそこへ向かったことが、判明している。 それはそれで面白い。 そして、最後の選択肢は、奴らの会談場所――E-3地区にあるクレーターへの直行だ。 こちらが探すことなく獲物が集まってくる場所。会談までの時間はまだあるが、先回りしてパーティー会場を整えておくのも悪くない。 ラクスとか言う嬢ちゃんの墓があると言っていたか? そこを奴らの目の前で壊すのは、中々に楽しそうだ。 だがまぁ辛いのはそれが同時に成り立たないことだ。どれか一つを選び、残りは切り捨てなければならない。 さてどうしたものか、とそんなことを考えている内に、立ち込めていた煙が晴れる。 煙幕から出てくる者を狙い撃ちにしようとでも思ったのだろう。上空にはヴァイサーガの姿が確認できた。 ネゴシエイターに逃げられたのは同じらしく、眼下を見下ろし佇んでいる。これ以上戦闘を続ける気もないようだ。 それを見て何となくガウルンは決めた。こいつに決めさせてやろう、と。 フェステニアの嬢ちゃんの情報を伏せれば、どれを統夜が選択するかは分からないが、どれを選んでも十分に楽しめる。 他の提案をしてくるかもしれないが、それが魅力的であればそれはそれで構わない。 ならば、選択を他人に任せてみるのも一興ではないか、と舌なめずりしながらガウルンは思い、統夜に声をかけた。 ◆ 市街地の地下に張り巡らされた通路に、不機嫌そうなソシエの声が木霊する。 「で、これからどうする気よ?」 「ガイの足取りが掴めなかった以上、とりあえずはナデシコの足取りを追う。 あの時のナデシコの離脱方向は南西だったと思うが、Jアーク側ではどう確認している」 「えっと、Jアークの進路が北で左後方に遠ざかって行ったから……多分当ってると思う」 「では決まりだな。このまま南西に直進。壁を越えて北西市街地まで探索をつづけるとしよう」 そう言ったロジャーの様子は、どこかがおかしい。 常に背筋をピンと伸ばして、姿勢よくキビキビと動くこの男の足元が、覚束ない。 「ロジャー? どうしたの?」 「すまないが、凰牙の操縦を代わってくれ。少し休ませて貰おう。それと出来るだけ手早く地下は抜けていただきたいものだ」 言うが早いか操縦席からずり落ち、男は壁に背を預けて座り込む。 入れ替わりに操縦席に身を落ち着けさせたソシエは、ちらりとロジャーを盗み見る。 思えば、この男は丸一日近い時間ずっと凰牙を動かし、寝ずに活動を続けてきたのだ。 疲労は無理もないと言える。相羽シンヤとの戦いで手傷も負っていた。 だが、実は地下という空間が最もロジャーの精神を圧迫しているなどということは、ソシエには知る由もないことだった。 溜息一つ残して自分が頑張らなければ、と気合を入れなおす。 そんなソシエの目の前を動物型の機械人形――電子の聖獣が一頭、呑気に通り過ぎていった。 「あっ! ブタだ」 【ロジャー・スミス 搭乗機体:なし パイロット状態:肋骨数か所骨折、全身に打撲多数 機体状態:なし 現在位置:D-7南西部(地下通路) 第一行動方針:休憩 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:首輪解除に対して動き始める 第四行動方針:ノイ・レジセイアの情報を集める 最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉) 備考1:ワイヤーフック内臓の腕時計型通信機所持 備考2:ギアコマンダー(黒)と(青)を所持】 【ソシエ・ハイム 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童) パイロット状況:右足を骨折 機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能) 側面モニターにヒビ、EN10% 現在位置:D-7南西部(地下通路) 第一行動方針:ブタ? 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:新しい機体が欲しい 最終行動方針:主催者を倒す 備考1:右足は応急手当済み 備考2:ギアコマンダー(白)を所持 備考3:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能 備考4:ハイパーデンドー電池四本(補給二回分)携帯】】 【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状況:疲労中、全身にフィードバックされた痛み、DG細胞感染 機体状況:全身に弾痕多数、頭部破損、左腕消失、マント消失 DG細胞感染、損傷自動修復中、ヒートアックスを装備 右拳部損傷中、全身の装甲にダメージ EN90% 現在位置:D-7 市街地 第一行動方針:統夜に興味。育てばいずれは……? 第二行動方針:アキト、ブンドルを殺す 第三行動方針:皆殺し 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す 備考:ガウルンの頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】 【紫雲統夜 登場機体 ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A) パイロット状態 疲労中、マーダー化 機体状態 左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数 EN80% 現在位置:D-7市街地 第一行動方針:基地へ移動 第二行動方針:テニアの殺害 最終行動方針:優勝と生還】 【二日目10 30】 BACK NEXT 変わりゆくもの 投下順 獲物の旅 変わりゆくもの 時系列順 仮面の奥で静かに嗤う BACK NEXT 争いをこえて ロジャー 遺されたもの 争いをこえて ソシエ 遺されたもの 追い詰められる、心 ガウルン Lonely Soldier Boys &girls 追い詰められる、心 統夜 Lonely Soldier Boys &girls
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/144.html
Unlucky Color ◆7vhi1CrLM6 時計の針はまだ十時をわずかに回ったばかりだというのに、眼下の街は不気味なほど静まりかえってた。 『ゴーストタウン』、その言葉がぴたりと当てはまる静けさ。明り一つない街並み。 人がいなければ、灯りをともす者もいない。その必要もない。 ――まるで我々の置かれた状況そのものだな。 人という生き物だけが奇妙にも明りを求め、必要とする。暗闇を嫌い、怖れる。 サイバードを一度大きく旋回させ、周囲を見渡す。どこまでも続く無明の闇。 何も見えはしない。 ――今の我々は暗い闇の中に放り出された迷い子。 右も左もわからず、ただ明りを求めてさ迷っている。だが―― 機首を右に切り、進路を南へと取った。 南北に市街地を縦断する大きなストリート沿いに機体を走らせる。しばらく飛ばすとずっと遠くに小さい光が見えた。 ――私は明りを見つけてみせた。例え小さくとも、美しく輝く一筋の光を。 近づいていく。ビルの壁面の一部が崩れている。そこに一体の戦闘機が体の半分ほどを隠していた。 光は隙間から漏れている。 機体を変形させ、漏れた光を隠すように着陸させる。サイバスターから降りると、隙間からビルの内部へと潜り込んだ。 内部は意外と広く、何よりも吹き抜けになっている為に天井が高かった。本来は百貨店か何かのロビーなのだろう。 視線を動かしてみる。一番明るいところで、カウリングを外され、剥き出しとなったVF-1のエンジンルームが鈍い光を反射していた。 その前に男が一人立っている。オイルに塗れた作業着を着込み、右腕にはラチェット・レンチを持っていた。 声をかけようと近づいていく。既に気づいていたのか、先に向うの口が開いた。 「状況は?」 「周囲20kmに人はいないようだ。何も見つからなかったよ」 答えながら右手のラチェット・レンチに視線を落とす。 「ああ、これか? 作業着と一緒に8階の売り場から貰って来た」 「それは盗ってきたというのではないかな?」 「買ってきたのさ。代金は出世払いでね」 おどけてみせたアムロに対してふっと頬を緩める。これはまあ礼儀みたいなものだ。 「それで?」まじめな顔を作り直して続きを促す。 「エンジンは突貫作業でどうにかなるだろう。幸い工具も見つかったし、思ったほど痛んじゃいなかった。 だけど、残弾が心もとないな。次の戦闘を乗り切るのに十分な量が不足している」 「それならば心配はいらない。私の地図にはB-1の補給ポイントが記されている」 「そうか……なぁ、ブンドル」 「ん?」 「君の考えはさっき聞いた。戦いに向かない者を助け、首輪を外し、あの化け物に叛旗を翻す。 それ自体は俺の考えと食い違っちゃいない。だが、具体的にはどうするつもりだ?」 「そうだな。まずは殺しあうことを良しとしない者たちを集め、三四人程度の集団を複数形成する。 それで好戦的な者から受ける被害は大分減るだろう」 「三四人程度に留める訳は?」 「肥大化した集団は身軽さを失う。 それに互いが互いを把握できる人数であったほうがいい。内部崩壊を目論む者が動きにくくなる」 「なるほど。しかし、そこまでする余裕があるのか? この勝負、スピードが命だ。時間を置けば置くほど事態は悪化するぞ。最悪手詰まりになる可能性も低くはない」 アムロの言ったことは重々承知している。だからこそ自分のみで全容を掴むことは既に諦めていた。 全てが出来るとも思ってはいない。だが、最善は探求し続けるべきだろう。 「小集団を遊ばせておくつもりはない。情報収集を担当して貰おうかと思っている。 具体的には首輪と技術者、設備、最初に実験台となった女性の知己である男、他あらゆることに関してだな」 「現状であの化け物に関する情報を持っているのは、おそらくあの男だけというわけか。 それで君自身はどうする?」 「私は単機で行動し、集団を作って回る。だが、一先ずは君の護衛だな」 せっかく見つけた技術者。現時点で最も優先しなければならないことは、その保護である。 再び単機で動き出すのは、アムロを中心に小集団を作り上げてからの話であった。 その言葉に目の前の男は苦笑いをこぼし、次の瞬間、西を向いて緊張の色を浮かべた。 「どうした?」いぶかしんで聞いてみる。 「近づいてくる。この感じ、あのギンガナムとかいう男か」 「あの品位に欠ける男か……確かか? いや、待て。君は何故それがわかる?」 「感じる。直感のようなものだ。根拠はなにもない。この感覚を人に上手く伝えることも難しい。 だが、嘘は言っていない。だから、俺を信じてくれとしか言いようがない」 互いの視線がぶつかり合う。決して反らさず、真っ直ぐ射抜くような視線。 嘘をついている者のする目ではないな。それにここで嘘をつく意味もあまりない。 「間違いないのだな」 「この無邪気な敵意、奴に間違いない」 「いいだろう。君に賭けているこの身だ。信用しよう」 「助かる」溜息とともに言葉は吐き出された。 「サイバスターで出てくる」 「……すまない。僕も補給を済ませたらすぐに駆けつける」 「ふっ……期待はしておくよ。だが無理はするな」 「お互いにな」 一瞬だけ頬を緩ませ、すぐに表情を引き締め直した。 「補給ポイントの情報は転送しておく」 踵を返し、壁面の隙間をすり抜けて、路上に出る。室内の明りになれた目に、夜の闇は暗かった。 その暗がりの中にサイバスターだけがぼんやりと白く浮かび上がっている。 それを一度見上げ、一歩を踏み出した背中に声が飛んできた。 「死ぬなよ」 「このレオナルド=メディチ=ブンドル、ここで朽ち果てる気は毛頭ないさ」 一体のバルキリーがビルの谷間を縫うように疾走する。 ――時間がかかり過ぎだ。 時刻は午後十一時を既に回っている。ブンドルが動いてから既に三十分以上が経過していた。 エンジンの調整、それに時間をとられすぎた。 いや、全工程を合わせて一時間程度で仕上げたことは称賛されてしかるべき速さだろう。 だがしかし、遅すぎる。 B-1に急行。補給を済ませて、ブンドルの応援へ。どう考えても一時間遅れではすまないだろう。 一際大きな通りに沿って直進。三つ先の交差点を左折。直ぐに右折。 徐々に速度と高度を上げていき、大きな高層ビルの脇を滑るようにして左に折れた。 突如、視界が開ける。 崩れたビル。ところ構わず散乱する瓦礫の山。 何かが爆発した跡。 ――戦場跡だな。 眉を顰めるも、構うことなく上空を突っ切っていく。 前方に遠いところにそれぞれ青と黄色の20m強の機動兵器。そしてさらに遠いところに赤い奴がもう一機。 見覚えがある。あの時、遠距離から核を狙った奴だ。そいつだけが起動している。 補給ポイントが近い―― ――邪魔だ!! 横目で残弾を確認。一戦を交える量はない。 ファイター形態――戦闘機へと変形させて降下。ビルの谷間へ滑り込んでいく。 風を切る音。急速に接近する地面。高度五。機首を持ち上げて機体を水平に保つ。 すれ違う道路、ビル、車。 轟音が聞こえた。降り注ぐガラスと瓦礫の雨。 構うことはない。 エンジンが爆発的に吹き上がり、すり抜ける。 両側に迫るビルの壁面。その先に赤い機体――見えた! トリガーに指をかける。どんどん加速する。 ―― 一瞬だ。一瞬に全てを叩き込んでみせる。 真っ直ぐにビルの間を走り抜けていく。 反応。敵機が向きを変える。だがもう―― 「遅いっ!!」 叫ぶ。引き金を引く。 ガンポッドにマイクロミサイル。残弾の大多数を叩き込んだ瞬間に、操縦桿を倒して上昇。 そして、離脱。上空で旋回に入った。 爆発の中心。まだ煙が立ち込めるそこから三発のミサイルが姿を現す。 「ちぃっ!!」 舌打ち一つ。同時に再加速。 旋回軌道から抜け出し、再び街並みへ潜り込む。 一発がビルの壁面で爆発。後二発。 上昇。フルスロットル。加速しろ。もっと早く。 後方を振り返る。さし迫る二基のミサイル。 3・2・1。タイミングを計る。いまだ!! バトロイド形態――人型に変化。空気抵抗が急激に増し、速度が一気に殺がれる。 体が前に大きく流され、ベルトが食い込んだ。 飛びそうになる意識を堪える。 二基のミサイルが両脇をすり抜けて、前方に躍り出た。 ガンポットが火を吹き、ミサイルが爆発。 周囲を見渡す。 ミサイルがさらに数基。数を確認している暇はない。 だが、予想通りだ。 目まぐるしく舵を切り、回避。そのまま狙いを定め、一つずつ迎撃。 最後の一基の結果を見ずにファイターへ移行。急降下。 高度二十で中間形態――ガウォークへと姿を変えると、ビルの谷間へと姿を隠した。 レーダーを確認。敵機の反応は消えてはいない。 「くそっ! 仕留め損なった!!」 腹立たしげに吐き捨てる。 初撃で片をつけるつもりだった。つけなければならなかった。それが出来なかった。 残弾はもう空に等しい。 だが逃げるという選択肢はなし。 もう一度、レーダーに目を向ける。敵機に動きがないことを確認して、ハッチを開けて、ビルに飛び移った。 屋上に上がる。肉眼で赤い機体を確認できた。 ビルの谷間に隠れるように陣取りながらも、その特徴的な長い砲身を展開させている。 おそらくはこちらが顔を出したその瞬間を狙っているのだろう。 厚い装甲に、俊敏さに欠ける重い体。戦車の延長上のその姿からも、そういう気がした。 ビルの谷間に潜む赤い機体――ラーズアングリフの中で、クルツはガナドゥールに通信を続けていた。 H-1に向かうと言ったエイジのガナドゥールがここに横たわっている。 そのことから返答がないおおよその理由は検討がついていた。だがそれでも通信を続ける。 そうしなければならないほど、クルツの置かれた状況は切羽詰っていた。 「エイジ! エイジ!! 聞こえていたら返事をしろ……クソッ! 駄目か」 補給ポイントを求めてやってきたここで突然、赤い小型機に襲われた。 以前、こっちから攻撃を仕掛けた相手だ。 その機体は、ビルの谷間を縫い、信じられない速さで接近してきた。こちらの施した防御策をものともせずに。 舐めるように低空を飛んできたあの動き、今思い出してもゾッとする。 ジャマーで相手の火力を半減できたのは幸いだった。それがなかったら、間違いなくお陀仏だった。 無論、転んでもただで起き上がるクルツ君じゃねぇ。 上空へ離脱した相手に向かって追撃をかけ、対応に追われて動きを止めた瞬間を見計らい、ありったけの有り金をつぎ込んだ。 そこが大枚叩いた賭け所だったわけだが、これが見事に大負け。 賭け金全部持ってかれちまって、財布の中にははした金が少々。 これじゃ、可愛い娘ちゃんをお茶にも誘えやしねぇ。 今は見栄えばかりは取り繕って、空のFソリッドカノンで牽制をかけちゃいるが、エイジ大先生にでも頼らないと、どうにもならないといった感じだ。 もっともその望みもたった今潰えたばかりなのだが……。 「クソッ……あの馬鹿。俺の努力を無駄にしちまいやがって……」 あいつを逃がすためにしてやったお膳立ても、あいつにかけた言葉も、全てが徒労に終わった。 『一発殴り返す』それもまた夢に消えた。 拳を握り締める。噛合った奥歯が音を立てる。脇腹が……鈍く痛んだ。 しばしの静寂。そして―― 「だああぁぁぁあああ!!! 悩むのは終わり! 止め!! 終了!!! こんな辛気臭いクルツ君、女だって向うから逃げちまう。 まずはこの状況をどうにかする! 全てはそっからだ!!」 今、奴は動く気配がねぇ。考えるなら今のうちだ。 赤だ。赤が悪い。今日の俺は赤と徹底的に相性が悪い。 赤鬼に始まり、赤マフラー、戦隊ヒーロー物のレッド、今対峙している小型機。 挙句の果てには、乗ってる機体からはいてるパンツまで全部真っ赤だ。って、何考えてる。 そういうことじゃねぇ。冷静に、落ち着いて考えろ、クルツ。 弾は? まだ少しだけ残っている。シザースナイフだってある。この空の砲身だっていざとなれば、鈍器にくらいはなる。 ほらみろ、まだまだ戦いようはあるじゃねぇか。今にギャフンと言わせてやる。 だから―― 「この赤い機体を捨てる。そこから始めるか……」 時刻はやや前後して、アムロがクルツに接触する少し前、A-1地区では二つの機体が対峙していた。 一人の男が怒声を上げている。 「アムロ=レイを何処へ隠した!!!」 通信機を通じて流れ込んできた大音量のがなり声に眉を顰める。 しかし、割とあっさりとブンドルに返答をよこした。 「ここから南東の方角。彼は中央の廃墟を目指した……とでも言っておこうか」 「それは本当なんだろうなぁ」 「無論、嘘だ」 『単純な奴め』そう思いつつ、あっさりと言葉を翻す。 ギンガナムの顔に皺が寄り、鬼のような表情に変わっていくのが見えた。 「貴様、小生を愚弄するつもりか!!」 「気に障ったのなら謝ろう。だが君のような者に、巧緻に長けた情報戦の機微を期待しても無駄なこと。 だから、分かりやすく説明させてもらったまでだ。どうする? 私の吐く事全てが本当のこととは限らんぞ」 「知れたこと。貴様を捕らえて吐かせる!! それだけだ!!!」 挑発するように頭を指先で指し、あからさまに不愉快な表情を浮かべてみせた。 「なるほど。見くびっていたよ。一応使える頭は残っていたようだな。 だが、それは最も醜悪な答えだ。実に美しくない」 「ならばどうする?」 「そうだな……では、私は逃げるとしよう。君と話をするのは不愉快だ」 「逃すと思うか!! このギム=ギンガナムがなああぁぁぁぁああああああああああ!!!」 ギンガナムがビームソードを抜き放ち、裂帛の気合と共に急加速で突撃してくる。 それに応じるようにして西洋風の幅広の剣を抜き放ち、構える。 赤味懸かった燐光の軌跡が夜空に浮かび上がる。高速で叩きつけられるビームソード。 月光を反射して一瞬白銀に煌き、受け止める刃。 両者の間で火花が散る。押し合い。そして、鬩ぎ合い。 「さあ! アムロ=レイの居所、吐いて貰うぞ!!」 腹部に蹴りが入り込み、相手を遥かに上回る体格を誇るサイバスターが、弾き飛ばされた。 体勢を立て直す間もなくギンガナムが襲い掛かる。それを剣を逸らして受け流す。 剛剣と呼ぶに相応しい太刀筋。まともに受けていてはサイバスターの方がもたない。 さらに二撃、三撃と受け流し、四撃目で懐に飛び込んだ。相手の出頭を抑えた相面。 しかし、剣先で絡め取られ、弾かれる。そして、そのまま圧するような一撃が伸びてくる。 それを半身になってかわし、ぱっと退いた。退き際に籠手を打つ早業。だが浅い。 一拍置いて息をゆっくりと吐く。 やはり一朝一夕にいく相手ではない。 「君は少し品性といったものを身に着けるべきだな」 「武門の家柄にお行儀の良い作法など不要。そのようなものはなぁ。 人の顔色伺ってこそこそ生きていく奴だけが見につけていればいいんだよ」 「獣め。どうやら君と私は相容れぬ存在というわけだ」 「同感だ、レオナルド=メディチ=ブンドル」 闇夜に蒼と赤、二つの燐光が浮かび上がり、二機は突撃する。 大振りな、しかし、極めて俊敏な一撃が頭上から降ってくる。 それに臆することなく踏み込み、擦れ違い様に抜き胴を放った。手ごたえが軽い。空を斬ったような頼りない感触が手元に残る。 だが、それに構うことなくブンドルはスラスターを噴かせると、その場からの離脱を始めた。 瞬く間に後方へとガンダムの姿が遠ざかったかに思えたその瞬間、一際大きな燐光が浮かび上がる。 「小生から逃げ切れると思うなよおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!」 耳を劈くような大音量。あまりの不快さに、思わず通信機を切った。 大きく溜息を吐き、ホッと一息をつく。獲物は針にかかった。後はどこまで引っ張れるかが勝負だった。 瓦礫に埋もれた街並み。その廃墟の路地裏を青年は駆けていた。走りながらも、横目で敵機を確認する。 赤い小型機がビルの隙間から姿を現したり、隠れたりしていた。動く気配は今のところない。 「いいか。頼むから、そこから動くんじゃねぇぞ」 戦況が膠着状態を見せている今しかチャンスはない。再び戦況が動き出せば、生身で路地を走り回っている自分など一瞬でおしゃかである。 いいとこ瓦礫の下に身を隠し、潰されないように祈っているのが精々であろう。 だから、クルツは全速力で駆けている。折れ曲がった鉄筋を潜り、巨大なコンクリートの塊を飛び越え、必死で駆けているのだ。 路地を右に曲がる。ゴミ箱を足に引っ掛けて、盛大に中身が撒き散らされた。だが、気にも止めない。 このまま真っ直ぐ。 路地の奥。見えた。 あと少し。駆け込む。 目的地に到着したとき、シャツは汗でぐっしょりと濡れ、息は切れ切れだった。 だが、休んでいる暇はない。 振り返る。赤い小型機はまだ動いてはいない。 ――良し! 良い子だ。 目の前の黄色い機体に這い上がる。コックピットに飛び降り、ハッチを閉めた。 一瞬、脳内に様々なイメージが湧き上がり、体を奮わせた。 「クッ! 今のは……操縦方法? こいつのか!!」 疑問を持つよりも先に起動させる。全ては後回しだ。 周囲覆うパネルに次々と外部の映像が映し出されていく。赤い小型機はまだ動かない。 「いいぞ、気づくなよ」 ストレーガの射撃武器は二つ。中距離武装のライトニングショットと中遠距離武装のエレクトリックキューブ。 ここでクルツはエレクトリックキューブを選択した。 ストレーガの両手の間に雷が迸る。やがてそれは形を変え、キューブ状の物体に固化した。 準備は整った。相手はまだこちらに気づかない。 「エイジ、お前の置き土産使わせてもらうぜ!!」 一度深呼吸。心を落ち着かせる。 さあ、第二ラウンドの始まりだ。 跳ね起き、牽制のライトニングショット。逃げ場を奪う。 そして、ワンテンポ遅れてエレクトリックキューブを撃ち出した。 キューブはゆっくりと赤い小型機に吸い込まれていき、中央で爆発。稲光を撒き散らしながら溜め込まれた稲妻が放出される。 ――無茶をするのは一度きりだ。ここに賭ける。 乗り込んだ時点で理解していた。 ストレーガの本質は格闘戦。自分には合わない。 だからここで確実に止めを刺す。そのためには、苦手だろうがなんだろうが拳を叩き込む必要があった。 キューブが消滅するタイミングで突撃。 黒焦げになった敵機を左腕で掴み、コックピットに右拳を叩き込む。 装甲を突き破ったその先で放電。爆発が起こり、赤い小型機は四散した。 「ああ~、やっとこさ終わった。 んじゃ、ま、早いとこラーズアングリフの補給を始めて、休憩っと行きますかね」 踵を返して、ラーズアングリフに近づき、乗り移る。自分向きでないストレーガに乗り続けるつもりはなかった。 補給ポイントに向けて一歩踏み出した瞬間、目の前のストレーガが吹っ飛んだ。 二条の蒼白い閃光。 訳が分からない。 振り返る。青い機体――ガナドゥールの姿見えた。 訳が分からない。 全速で後退。今のラーズアングリフに交戦する能力はない。 おそらく応戦しないことで、こけおどしのFソリッドカノンも見抜かれただろう。 でも、こいつは一体なんだ? 何処から現れた? 距離が詰まる。ガナドゥールの肩口から何かが射出されるのが見えた。 小型の機械が無秩序な軌道を描きながら接近してくる。 ビルを盾にしてそれを避ける。 ――分かった。こいつはあいつだ。 さらに距離が詰まる。赤銅色の厚いビームの刃をその手にそいつは迫って来る。 ――こいつ、俺と同じことを考えていやがった。 小型の機械に足場を崩され仰向けに倒れこむ。 理解したところでもう遅い。死の時は眼前まで迫っていた。 足元まで迫ってきたガナドゥールが、仁王立ちでこちらを見下している。 妙に冷めた気持ちになっている自分がいることに気づいた。 冷静に自分の死を観察している自分がいる。 「早くやれよ。打つ手なし……お前の勝ちだ……」 言葉が通じたのか、ガナドゥールが刃を大きく振りかぶる。 心が落ち着いている。視野が広い。 ラーズアングリフの背中に潰されている瓦礫の形、大きさ。ガナドゥールの向うに見える大きな月。 そこに影を落としている一つの機体。みんな見える。 そうあの機体のシルエットは―― 振り下ろされる刃。それを轟音と共に弾いた。 ガナドゥールを蹴飛ばし、起き上がり、そして、空に通信を繋げる。 そうあの機体のシルエットは―― 「来るな!! 逃げろ、ラキ!!!」 体当たり。受け流され、前のめりに倒れこむ。 起き上がろうとした瞬間、二本の角を生やした拳が降ってくるのが見えた。 ああ、ここで俺は本当に死ぬんだな――そう思った。 拳が『轟』と唸りをあげて地面に叩き込まれた。 それは岩盤を砕き、砂柱を現出させたが、肝心なものの姿はそこにはなかった。 いびつな音を立てて、間に何か別の機体が割り込んできた気がした。 アイビスの乗っていたブレンに似ていた気がする。だが、あまりに一瞬のことで確信はなかった。 大きく息を吐く。 気持ちを切り替えるとコックピットの後部を振り返った。 一人の青年がそこに横たわっている。 動く気配はない。動くはずもない。 おそらくは破片が跳ねたのだろう。後頭部に穴が開いている。 そこから脳漿と血液の入り混じったピンクの液体が流れ出していた。 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガナドゥール (スーパーロボット大戦D) パイロット状況:疲労、喪失感 機体状況:頭部全壊、全体に多大な損傷 現在位置:B-1 第一行動方針:ブンドルの応援 第二行動方針:アイビスの捜索 第三行動方針:首輪の確保 第四行動方針:協力者の探索 第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している シャアの死亡を悟っています】 【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL) パイロット状態:良好、主催者に対する怒り 機体状態:サイバスター状態、ダメージ微少 現在位置:B-2西部 第一行動方針:ギンガナムを見当違いの方向に連れて行く 第二行動方針:アムロと合流 第三行動方針:A-1周辺の参加者を捜し、保護する(特に技術者を) 第四行動方針:基地の確保のち首輪の解除 最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ 備考:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能】 【ギム・ギンガナム 搭乗機体:シャイニングガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状態:テンション最高潮(気力150) 機体状態:右腕肘から先消失、胸部装甲にヒビ、全身に軽度の損傷 現在位置:B-2西部 第一行動方針:ブンドルを捕まえてアムロの居場所を吐かせる 第二行動方針:倒すに値する武人を探す 第三行動方針:アムロ・レイ、アイビス=ブレンを探し出して再戦する 最終行動方針:ゲームに優勝 備考:ジョシュアの名前をアイビス=ブレンだと思い込んでいる】 キャノピーを開けるとクルツはラーズアングリフから飛び降りた。 何をどうやったのか、そこは周囲一面の砂地で、市街地は見る影もない。 正面に鎮座している機体を見上げる。 ラキのブレンに非常に似ていた。似ていたが、良く見ると違うことが分かった。 おそらくは同系の機体なのだろう。 エイジはラキの機体ごといなくなったとき、跳んだと表現していた。 たぶん、俺が助けられたこれがそうなのだろう。 あれこれ考えているうちに、コックピットから少女が降りてくるのが見えた。 赤毛のショートカット、胸はないがスレンダーな体形で、美人に分類されてもいいレベルだろう。 「助かった。礼を言う。クルツ=ウェーバー軍曹だ。よろしく」 にっこりと笑って右手を差し出す。 次の瞬間、差し出した右手は音を立てて弾かれた。 「なっ!」驚く間もなく、胸倉を掴まれ機体の装甲に背中を打ち付けられる。 肺が潰れて息が一瞬止まり、蛙の潰れたような声が出た。そして、咳き込む。 文句を言おうとして、言葉を呑み込んだ。 今にも噛み付きそうな、餓えた狂犬のような顔をした女がそこにはいた。 歯を剥き出しにして、肩を怒らせ、鋭い目線で睨みつけている。鬼のような顔というのは、きっとこういうのを言うのだろう。 この行動は、クルツがVF-1を撃墜する場面を見られていたことに起因しているのだが、そのことに気づくはずもない。 鬼の形相のまま彼女は言う。低く、ドスの利いた声で。 「別にあんたを助けたわけじゃない。あんたにはラキについて知っていること全部話してもらう」 【クルツ・ウェーバー 搭乗機体:ラーズアングリフ(スーパーロボット大戦A) パイロット状況:疲労 機体状況:左腕消失、胸部損傷、リニアミサイルランチャー残弾わずか マトリクスミサイル・ファランクスミサイル・Fソリッドカノン残弾0 現在位置:B-2 第一行動方針:状況把握 第二行動方針:補給を行う 第三行動方針:ラキの探索 第四行動方針:ゲームをぶち壊す 第五行動方針:駄目なら皆殺し 最終行動方針:ゲームから脱出】 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ヒメ・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:憔悴、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない) 機体状況:ソードエクステンション装備。機体は表面に微細な傷。 バイタルジャンプによってEN1/2減少。これ以上の長距離ジャンプは不可。 現在位置:B-2 第一行動方針:クルツからラキのことを聞き出す 第二行動方針:ラキを探し、ジョシュアのことを伝える 第三行動方針:寝るのが怖い 最終行動方針:どうしよう・・・・・・ 備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません。 備考2:アムロはクルツに殺されたと勘違いしてます】 【初日23 40】 BACK NEXT 未知との遭遇 投下順 謀 ―tabakari― 未知との遭遇 時系列順 鍵を握る者 噛合わない歯車 BACK NEXT 失われた刻を求めて アムロ 吼えろ拳/燃えよ剣 失われた刻を求めて ブンドル 吼えろ拳/燃えよ剣 爆熱! ゴッド晩ごはん!! ギンガナム 吼えろ拳/燃えよ剣 Take a shot クルツ Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― 死人の呪い アイビス Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―
https://w.atwiki.jp/destinys/pages/12.html
旅団≪КОНДИТЕРСКАЯ Fate≫は2009年1月10日に 結成された交易系旅団です。お菓子屋を営んでいます。 因みに「КОНДИТЕРСКАЯ」とは菓子屋という意味で、 「fate」と「destiny(wikiURL)」は運命という意味です。 まぁ、背後の趣味なので全く関係ありませんが。(汗 詳しくは当旅団の案内書を見て下さい。 旅団長…ロゼリオ・アークフェイト(a77702) 副団長…なし
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8718.html
登録日:2012/02/18 (土) 22 37 35 更新日:2024/09/15 Sun 22 36 00NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 SRW だもん ガイオウは産む機械 スパロボ スーパーロボット大戦 一撃じゃ倒せない絶妙なHP 次元獣 状態異常武器のオンパレード 破界篇 第2次Z 次元獣とは、『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』に登場するキャラクター。 鳥人戦隊の敵が送り出す怪人とは無関係。 本編から20年前に起きた時空震動を境に、別次元からやってくるようになった謎の生物。 コミュニケーションの手段はなく、出現するとひたすら破壊行為を行うため、作中ではヘテロダインと並んで「第一級災害」に認定されている。 余談だが、通称は「Dimension Monster(DM)」で、主人公クロウ・ブルーストが搭乗するブラスタは初の対DM用兵器である。 ・以下ネタバレ その正体は、破界の王ガイオウが別次元の地球に存在した「聖インサラウム王国」の戦士とその機体をゲールティランのリヴァイブ・セルに取り込み、ヴァイオレイションさせた姿。 これらの武装名は全て漢字二文字+カタカナとなっており、ものによっては少々痛い。 搭乗者と機体の能力によって変化する次元獣に違いがあり、当然、強い戦士ほど強力な次元獣が生まれる。 次元獣ダモン 第1話「100万Gの男」から登場する次元獣。 インサラウムの一般兵が変化したもので、災害として認知されているのは主にコイツ。 不安定な存在で、出現から約10分程で自然消滅してしまう。 大腿部に当たる部分から円盤状のエネルギーをブーメランのように飛ばして攻撃する。 移動後に攻撃する手段をもたずこちらから相手の射程に入らないと反撃がしにくいので、SRポイントを稼ぐ場合には厄介になる事も。 次元獣ブルダモン 次元獣ダモンの上位種(というよりはブルダモンが本来の姿で、ダモン級は適性の無い者が変化するブルダモンの出来損ない) 巨大な二本角が生え、攻撃的なフォルムになった。 部隊長クラスの兵士がこれになる。 二本の角から電流を発生させる他、遠距離では自ら尻尾を切り離して飛ばし、それを別の生物に変化させて攻撃する(切り離した尻尾は一瞬で再生する) また、この種類から次元を湾曲させてバリアを張る「D・フォルト」を使用する。 次元獣のパイロットスキル底力のせいもあり、死にかけが一番堅い。 放電ホーンのせいで気力を下げられてしまうため、ダモン同様SRポイント取得には厄介な存在。 次元獣ライノダモン ブルダモン級が一回り巨大化し、四足歩行になった次元獣。 角が六本に増え、やけに整った歯並びの気色の悪い口が特徴的。主に準騎士クラスの戦士がこれに変化する。 角を変化させて物体を「凍結」させる炎を吹き出し、炎をまとって文字通りサイのように強力な突進攻撃を繰り出す。 「D・フォルト」はもちろん、この種からはHP回復も備わる。 氷結ファイヤーによるENダウン効果は無双プレイの天敵。命中も異様に高い。 次元獣ライノダモンMD アークセイバーであるマルグリット・ピステールの弟であった準騎士 シェーヌ・ピステールと乗機 ジェイドルーンが変化した白いライノダモン。 MD(モビーディック=白鯨)の通称で呼ばれる。 数年前にブリタニア・ユニオンのテキサス州に現れ、数分で街ひとつを壊滅させた。 ヒロインの1人、エスター・エルハスはその時の唯一の生き残りで、この個体を仇としてクロウに討伐を依頼している。 通常のライノダモンより強化されており、なぜ彼だけがこのように特別な変化をしたのかは不明。 次元獣ディノダモン 二足歩行の恐竜のようなフォルムの次元獣。 アークセイバーの中でも精鋭であるハイナイトが変化した個体で、重要な戦局にしか投入されず数も少ないが、その戦闘力はライノダモン級以下とは比較にならない。 体内で生成した鉱物を吐き出して隕石のように降り注がせたり、次元を引き裂いて一気に間合いを詰めての接近戦を仕掛ける。 アイム・ライアードと交戦し、致命傷を負ったシュバル・レプテールも、最終的にリヴァイブ・セルに取り込まれ、この個体となった。 「D・フォルト」とHP回復による耐久力の高さは言わずもがな、巨体に似合わず運動性も高く、さらに出現する場合は大体自軍のユニットより一回りLvが高いため、まず攻撃を当てるのに苦労する。 あと、使用率は非常に低いが、一応マップ兵器持ち。 次元獣リヴァイダモン 超弩級サイズの次元獣。戦略兵器と複数の人間がまとめてヴァイオレイションされた結果、生み出された。 機体説明では「確認されたのは2体のみ」とあるが、シオニー・レジスが呼び出した2体の他、ガイオウがさらに2体を召喚したため実際は4体。 体内に大量の次元獣を格納しており、それらを使った一斉攻撃と、中央の口から蛇のような触手を吐き出して攻撃する。邪魂ファングはスパロボ屈指のキモイ攻撃 相変わらず耐久力はうんざりするほど高いが、サイズ補正によってディノダモンのような回避力は無い。 飛行型次元獣(名称不明) 破界篇のOPムービーでZEXISと交戦している次元獣。本編ではちっとも登場せず、最終話になってリヴァイダモンの武器としてようやく初登場する。 その武器も「全軍ジェノサイド」なので結局名称は分からないままだった。 ゲールティラン ガイオウが鎮座する巨大な玉座型の次元獣。 これはあくまでカルロスが便宜上つけた名前で、本来の名は「ヴィシュラカーラ」 位置づけ的にはリヴァイダモン級と同等だが、なぜか「D・フォルト」がない。 破界事変の最中ではガイオウの尖兵という位置づけとなったが、彼が斃れた後は再び第一級災害に戻り、トライア・スコートは自身のラボをアクシオン財団から切り離し、対DM用のコンサルタントとして運営していく事になった。 以下、再世編ネタバレ 制御次元獣 聖インサラウム王国の科学長官、アンブローン・ジウスによって制御された次元獣。 少ない戦力を補う為にはぐれ次元獣の頭部にユニットを装着して制御している。 破界の王が倒れた為、破界事変の頃よりは弱体化している。詳細が不明な間は「特種」と呼ばれていた。 ダモン級、ブルダモン級、ライノダモン級、ディノダモン級が存在する。 人造次元獣 アダモン アンブローン・ジウスの手によって作り出された次元獣。 様々な次元獣の身体をツギハギして作られており、通常の制御次元獣よりは強いが、ディノダモン級には負けるらしい。 人造次元獣 ギガ・アダモン アンブローン・ジウスの手によって作り出された次元獣。 アダモンとは違い、人造リヴァイブ・セルによって一から作り上げた。 アダモンと比べると、ややスリムかつ流線型のフォルムになっており、赤を基調としたより攻撃的な外見になっている。 実力も向上しており、制御次元獣とは言えディノダモン級を倒した。 人造次元獣 ルーク・アダモン アンブローン・ジウスが作り上げた拠点防衛用の次元獣。 構想自体は最初に出来たものの、当時の技術では起動兵器として作り上げる事が出来なかったため、拠点防衛用として再開発した。用途に応じて種類がある。 ・S(シールド)タイプ 最初に登場したタイプ。ZONEの次元力を流用する事で強力な次元断層を発生させる。 次元断層は並の兵器では破る事が出来ず、また断層を発生させるための次元力の源のZONEを守護し鉄壁の守りを誇る。 しかし、その断層には僅かな綻びが存在し、また膨大な次元力を制御するため一撃でも傷を受けると二度と断層を張れないと言う弱点も存在する。 ・P(サイキック)タイプ 精神攻撃をメインとするタイプ。パイロットのトラウマを刺激して戦意喪失させ、その隙に待ち伏せしていた部隊で奇襲をかけるために開発された。 この呪縛から開放されるには、強い意志を持ってこいつと闘う必要がある。 ・C(キャノン)タイプ 砲撃タイプ。ごく狭い範囲に次元震を発生させる事で対象範囲を消滅させる攻撃を得意とする。実はある人物がZEXISにこの攻撃の情報を流していたりする。 ・A(アサルト)タイプ 最後に完成したタイプ。当初の設計思想に立ち返り、予定通りのスペックを発揮させることに成功した起動兵器。 しかし、完成した頃にはインサラウムは追い詰められており、期待されていた戦果をあげることは出来なかった。 以下、再世編終盤ネタバレ 人造次元獣 エクサ・アダモン アンブローン・ジウスがパレス・インサラウムを核に人造リヴァイブ・セルを使用して誕生した究極の人造次元獣。 アンブローンの自我は既に崩壊しており、ユーサーへの忠誠心のみで動いていた。 ちなみに、「破戒騎士団」使用時のカットインにてアンブローンの若い頃の姿が見られるが、中々気の強そうな美人である。 踏まれたいと思ったプレイヤーもおそらくいたであろう。 真・次元獣 記憶を取り戻した破界の王ガイオウの配下。 次元獣本来の姿であり、色も金色になっている。また、技も光に纏わる物に変化している。 次元獣として完成された存在であるため、ダモン級は存在しない。 次元将 ガイオウ 記憶を取り戻し、使命を思い出したガイオウの本来の戦闘形態。 ゲールティランに乗っていた人型兵器をさらに発展させた外見をしており、頭部に冠のような装飾がある。徒手空拳をメインとする。 「次元の将」としてのかつての自分、「破界の王 ガイオウ」としての今の自分が一つになったとして、「次元将 ガイオウ」を名乗った。 以下、天獄篇ネタバレ 次元獣 ヴァルナー サイデリアルの統治者たる皇帝アウストラリスこと次元将ヴィルダークの使役する飛行生物型次元獣。ガイオウの指揮下にはいなかった個体であり、インサラウムのデータベースにはないため「ダモン」の名はついていない。 次元獣のうち黒いタイプは不完全であり、再世戦争で出現した「真次元獣」こそが完全体である。このヴァルナーはその中間にあり、ヴィルダークの迷いゆえに真次元獣に到達していない。 次元将 ヴィルダーク ヴィルダークの戦闘義体。ガイオウ(ヴァイシュラバ)同様徒手空拳で戦うが、主に蹴りを使う。 カラーリングはガイオウのものと同じだが、向こうに比べ全体的に細身。また、ヴィシュラカーラが喪失しているため空を飛ぶことが出来ない。さらに、ガイオウの戦闘義体にあった「ゼロ・レイ」も使用不能。 しかし、それらのハンデを「立ち上がる射手のスフィア」によってフォローしており、圧倒的な戦闘力を持つ。 以下、天獄篇終盤ネタバレ 次元獣を生み出すリヴァイブ・セルは、次元将の宿敵である根源的災厄への対抗手段として作り出されたものである。 次元将達の故郷の世界では災厄への最大の対抗策として提唱された真化及び応用である真化融合の境地に至ることが出来ず、リヴァイブ・セルをそれの代用として用いることになった。 そして、根源的災厄の手勢「審判の巨獣」をモデルに次元獣が作り出された。 次元将達はどんどん次元獣を作り、根源的災厄へ対抗するための力を蓄え続けた。 ところが、根源的災厄との戦いで致命的な欠点が発覚した。目標としていた真化融合とは乗り手と機体が人機一体となって無限の力を発揮するというものである。 リヴァイヴ・セルによるヴァイオレイションで次元獣になるというのは真化融合を疑似的に再現するというコンセプトであり、確かに乗り手と機体が強力であればその分強力な次元獣を作り出す事が出来る。 ただこの次元獣化というのはリヴァイヴ・セルで乗り手と機体を一体、もとい無理矢理融合させるという所業であり、いざヴァイオレイションが実行されると生じる最大の問題点として乗り手の意志が消えてしまう。 これにより意志の力で限界を超えた力を発揮させることも、成長することも無くなってしまい、力がそこで打ち止めとなってしまうという欠点として表れた。(*1) しかもここまでして強力な次元獣を作っても、モデルである「審判の巨獣」には足元にすら及ばないという程の圧倒的な性能差があり、 また、本来守るべき人々を次元獣にするというのは、彼らの意志を、未来を蔑ろにする非人道的な行いである。次元将達も、それが間違いだとは理解している。 だが、真化に至れなかった自分達が取れる手段はもはやこれしか無い。次元獣にした人々の命を無駄にしたくないと、自らに必死に言い聞かせて……。 という設定を省みると、次元獣になって自我が崩壊してなおユーサーへの忠誠心という形で意志をはっきり残していたアンブローンは真化まで至れないにしても結構いい線行ってたのかもしれない 追記・修正はダメなお姉ちゃんがお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ディノダモンのメテオ着弾時に腕をバタバタさせてるモーションがとてもかわいい -- 名無しさん (2014-01-13 00 01 49) 何故か異様に高い技量。養成しなきゃ再攻撃が難しい。 -- 名無しさん (2014-01-13 01 10 07) ↑おそらくアークセイバーだからだろうな。 -- (2014-01-13 03 19 12) それに引き換えお犬さんは弱体化酷かったね、それとも馴染んだらもっと強いのかしら -- 名無しさん (2014-01-13 10 56 52) まさかまだ次元獣引っ張るつもりなのだろうか? -- 名無しさん (2014-02-13 13 03 03) ↑残党は少なからずいるだろうしねぇ。あとは残りの次元将(3人いるんだっけ?)が野垂れ死にせずに元気でやってるかどうかにかかってるんじゃないかね。 -- 名無しさん (2014-02-13 13 15 15) 残りの次元将もバサラの歌で骨抜きになるんかねえ -- 名無しさん (2014-02-13 13 39 36) ↑αでいえば銀ラオデキヤに対する緑ラオとか赤ラオとか青ラオみたいな扱いになりそうで今から怖いよ・・・w -- 名無しさん (2014-02-13 13 45 07) 分割商法する上では最高に都合がいい存在だし引っ張れることまで引っ張るんでない? -- 名無しさん (2014-02-28 18 26 41) 第三次Zが近いので、再世編の事も追記しました。 至らない部分がありましたら追記・修正お願いします。 -- 名無しさん (2014-03-01 00 50 31) もしも単為生殖で自己増殖ができる次元獣が生まれたら、リヴァイヴ・セルで次元獣を量産する必要がなくなるよね -- 名無しさん (2014-03-07 10 42 27) ↑普通クリーチャーパニック系のホラー作品ならそういう設定にするよな。増やし方に手間がかかりすぎて天文学的単位の相手に対抗する戦力と言うには無理がある。 -- 名無しさん (2014-03-07 11 32 46) ジェットマンでは怪人の総称 -- 名無しさん (2014-04-13 16 35 22) 破界篇では序盤から出てきて耐久力と命中率が高く回避もそこそこと非常に厄介だったブルダモンだが、再世篇ではただのザコだったなあ。真ブルダモンより破界篇ブルダモンの方がよっぽど強かった。 -- 名無しさん (2014-12-14 22 11 38) ↑そりゃ資金もレベルも足りない序盤にでてくる通常ブルダモンとレベルも資金も充実して「月光蝶」で吹き飛ばせる準備も整っている最終話でいきなり登場した真ブルダモンやったら前者の方が怖いよな。 -- 名無しさん (2015-06-03 18 24 52) のちの天獄篇に登場したエル・ミレニウムは外見がディノダモンに似てるけど、ディノダモンとは雲泥の差と言える程強かった -- 名無しさん (2015-06-03 19 13 29) ↑設定だと次元獣は次元将達の文明がエル・ミレニウムを模して生み出したデッドコピーなんだっけか、ところででぃのだもん -- 名無しさん (2015-06-04 00 51 23) ↑失礼、ディノダモン(陸戦型) -- 名無しさん (2015-06-04 00 52 06) ↑ヴァルナー(空戦型?)ってことは、残りの次元将二人は海戦型とか宇宙戦型とかの次元獣を生み出してたのか…? -- 名無しさん (2015-06-04 00 54 11) ヴァルナーなんて次元獣がいるってことは、他の次元獣もインド由来の本名があるんだろうな。 -- 名無しさん (2015-06-04 01 37 32) ↑そうか古代インド神話のヴァルナは「天空の神」ともされる辺り、それぞれ次元将達もそれぞれの適性に応じ次元将としての能力や生み出す次元獣の能力を調整されており生み出す次元獣に得意とする領域を司る神や聖獣の名を冠していたとしてもおかしくなさそうではあるな -- 名無しさん (2022-05-08 12 29 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/292.html
◆ 髪を焦がし、凄まじい熱波がうなじを灼いていた。帯電した空気が爆ぜ、衝撃波となって吹き荒れる。 背にしていた隔壁が粉々に砕け、飛び散る破片に弾き飛ばされる。 仰向けにひっくり返るような格好で、したたかに後頭部を打ちつけた。鼻から脳天に痛みが突き抜ける。 鼻の奥がきな臭い。吸い込んだ空気が熱い。 何が起きたのかは分からなかった。何故こんなことになったのかわからなかった。 警報が鳴り響き、赤色灯が点ったかと思うと、隔壁が猛然とした勢いで降ってきたのだ。 そして、次に起こったのがこの急な爆発だ。暫くは身を小さくしておさまるのを待つしかなかった。 そんな状態で正確な状況が飲み込めるはずも無い。 だから今は、砕けた隔壁の代わりに比較的大きな瓦礫を見つけると、その影にほうほうの体で逃げ込んでいた。 そのまま身を潜め、じっとしている。そのまま致命的な爆発が起こらないことだけを祈っている。 どれほどの時間そうしていただろう。実際には大した時間ではなかったのかもしれない。 だが、動くに動けず、近くで爆音が起こるたびにその身を竦ませて、逃げ出したい衝動を押さえ込んでいる立場からすればそれは永久の長さに感じた。 全ての喧騒が遠くなり、自らの荒い息遣いが感じられるようなって、やっとカミーユは瓦礫の下から這い出した。 盾にしていた頭上の大きな瓦礫から小さな破片がパラパラと頭に降ってくる。見上げてみるとそれは壊れた隔壁の一部だった。 崩れた豆腐のように不規則に粗い断面。そこから突き出している鉄筋と鉄骨を足場にして、大きな瓦礫の上によじ登る。 よじ登って広がった視界にカミーユは息を忘れて立ち尽くした。 コンクリートの瓦礫、むき出しの鉄筋と鉄骨、帯電したケーブル、硝子の砂。それらからなる瓦礫の荒野が遠くまで広がっていた。 ここはこんなに見晴らしがよかったか? どうにか動いた思考が考えられたのはそれだけだ。 僅かな建物が申し訳なさ気に佇んでいる。 爆発前と変わらない物はそれぐらいのもので、おそらく無事であるだろう機動兵器も瓦礫に埋もれてしまったのか見当たらなかった。 呆然と見回す視界の中、遠くで時折小規模な爆発が巻き起こる。その爆風に運ばれてオゾン臭と焦げ付くような臭いが流れてきた。 そう、何かが焼ける臭い。 植物やゴムといったものではなく、どちらかと言えば魚よりも肉に近いような……ハンバーガー店の厨房から漂ってくるようなこの臭い。 そこまで考えて強烈な吐き気が込み上げてきて、戻した。 ここで焼けるような肉など一つしかない。ここはこれまでに数度の戦闘を繰り返してきた場所だ。 死んだ者の中にはきれいさっぱり蒸発してしまった者もいただろうが、そうでない者も当然いたに違いない。 胃液と唾が混ざり合った苦い唾液を吐き出して、口の中の嫌な味をごまかす。 そこで、ふと気づいた。 ベガ……さんは? 周辺を見回す。 身を隠せそうな程大きな瓦礫。堆く積もっている小さな硝子の破片。盾に使えそうな壁。千切れて大蛇のようにうねっているケーブルの脇。 どこにも動くモノはない。何もない。時折細かい破片がパラパラと音を立てるだけ。 ――死。 脳内に湧き上がってきたそれを振り払うように、喉を震わせて声を張り上げた。 「ベガさん、何処ですか? 返事をしてください!!」 自分の声が山彦のように反響するだけで何の返事もない。 余計に死が色濃くなり、それを拭い去ろうと躍起なって搾り出すように声を張り上げる。 張り上げながら、思い出そうと混線する記憶の糸を必死に手繰っていた。 何をしていた? 爆発の起こったとき、起こる前、隔壁が下りたとき、何処にあの人はいた? 思い出せ!! 何処だ? 何処に、あの人は―― そして、思い出す。 通路を足早に歩く自分を追いかけ、五月蝿く纏わりつき、口をすっぱくして小言を漏らしていた彼女。 それに反発を覚えて、罵声を浴びせていた。そのまま口論に鳴りかけたときに警報が鳴り響き、出し抜けに突き飛ばされたのだ。 それで隔壁を一枚隔てて左右に分かれることになった。 そのときは隔壁の下敷きにならずにすんだことにも気づかず、突き飛ばされたことにただ腹を立てて、顔をつき合わせずに済むようになったことに清々してて。 それで何か壁越しに言い募るあの人の言葉を聞こうともしないで。そして、あの爆発が……。 はっとして今自分が足場にしている壊れた隔壁を見下ろした。 この隔壁だ。この隔壁が自分とあの人を左右に分けた。だったら、あの人は直ぐそこに。 滑るように隔壁を伝い瓦礫の中に足をつく。細かく砕けた破片が砂利のような音を立てた。 分かってはいる。この周辺で原型を保っている隔壁はこの一枚と背後の一枚。そのただ二枚しか存在しない。 その中で無事な隔壁に運良く挟まれた自分を除いてどうして人が生存など出来るのだろうか。 分かってる。全て分かってる。それでも、それでも掘り出す作業を続けずにはいられなかった。 重い瓦礫を持ち上げ、細かい硝子の破片を掻き分ける。腕で持ち上がらないモノは全身を使い脚で蹴り出す様にして押し出す。 それでも無理なモノは折れた鉄筋を梃子にして横にどけた。 だがどうやっても持ち上がらないものがある。動かないものもある。中には熔けて断面が灼熱しているものすらある。 一人の力で全ての瓦礫をどかして一人の人間を見つけようなど土台無理な話であった。 それでも動かずにはいられない。いられなかった。傷を拵え、汗を拭い、肩で息をしながらカミーユは思う。 何も聞いていなかった。 あの人は何を言っていた? 何を必死で説いていた? 拗ねて当り散らすだけ当り散らした俺に何を教えようとしてた? 邪険に扱われ、粗末に扱われ、それでも何かを伝えようとしてたあの人の言葉を俺はどれだけ真剣に聞いていた? 腕が震える。視界が濁る。 駄目だ……何も思い出せない。俺はあの人の言うことを何も聞いていなかった。 俺は馬鹿にしてただけだ。あの人の言う注意も何もかも、自分ならもっと上手くやってやると自惚れて。 あの人は何て言っていた? 隔壁が閉じた後、爆発が起こる前。耳には届いていた。届いていたはずなのに、何も思い出せない。 壊れたスピーカーの立てる砂嵐のようなノイズ音がやけに耳についた。耳について気づいた。 ――人の声が混ざってる? 『――ロプス隊所属バーナード=ワイズマン。もし……もし誰か生きているのなら聞いてくれ。 こんなことを言ったところで俺のやったことはなくならないし、許してもらえやしないのは分かってる』 言葉が区切られる。ノイズ音だけになったスピーカーに苛立つ。 誰だ? いやそれより、何だ? 何を言っている? 『俺は生き残りたい。帰りたい……すまない。俺のやっていることは間違っているのだと思う。 生きて帰りたいからといってこんな……災害を巻き起こして許されるはずがない。でも仕方がないんだ』 ワイズマンと名乗る男はところどころ息を呑み込みながら、苦渋に満ちた声で話している。 だが、カミーユのその相手の様子に気づく余裕はない。自己を喪失しそうになりながら呆然と話を聞いている。 今……何て言った? 貴様のやったことか? 『俺には……帰りたい場所がある。帰って会いたい人がいる。だから……俺はこの間違った光景を振りまき続けると思う。 自分では止められない。帰りたいんだ。会いたいんだ……どうしようもなく。あいつらの顔が見たいんだ。 だから、お願いだ。誰でもいい。誰か……俺を、俺を止めてくれ……』 「ふざけるなッッ!!!」 頭が熱くなるのが分かる。カッとしたものが込み上げ来るのを自覚しながらも、自分ではどうにもできない。 「生きて帰りたい? 会いたい人がいる? 何でその気持ちでもう少し下に居る人達のことを考えてあげられなかったんだッ!! 殺しちゃいけなかったんだよ! この人にも帰る場所があった!! 帰りを待ちわびている人がいた!!! まだしなきゃならないことがあったんだッ!!!! 死んでいい人じゃなかったんだよッ! それをお前は殺したんだッッ!! 一方的に!死んだという自覚すら与えずにッ!! 命を奪ったんだよッッ!!! それで自分は間違っているから止めてくれだって? ふざけるのも大概にしろ! そんなに死にたきゃ一人で勝手に死ねよッッ!!! 死んじまえよッッッ!!!!」 固く拳を握りこみ、一息に言い終えて息が切れる。荒い息継ぎをしながら落ち着かない。 許せなかった。許せるはずがなかった。 気持ちが治まらずに見上げた視界には遥かな高度に佇む機体が一つ。たしかゼストと言ったか? ユーゼスの機体だ。 その空を赤い閃光が南北に駆け抜けるのを、そのときカミーユは目撃した。 ◆ 「馬鹿な男だ」 管制塔の天井にぽっかりと空いた大穴からユーゼスは上空を眺めていた。 視界の先にはメディウス・ロクス――バーナード=ワイズマンがいる。司令室内部の通信機器はその声を伝えている。 既にメインコンピューターの損傷度合いは確認していた。出力は落ちているが電装系統に狂いはない。 AI1の行なっていた解析結果も高い解析率のモノがバックアップに残されている。後の処理はAI1でなくとも可能だ。首輪の解析に支障はない。 そして、最も重要な手を加えようとしていた謎のナノマシン。本体の首輪こそ持て行かれたが、一部をサンプリングし手元に残していた。 重ねて思う。馬鹿な男だ、と。 こうして何の得にもならないどころか、自身の不利になるようなことを口走っていることもそうだが、それ以上に自分に刃を向ける道を選んだということに対してである。 そのことの愚かしさが、ユーゼスに前述の感想を漏らさせていた。 ユーゼスに言わせてみれば、ここで生き残るには自分の手駒となる他に道はないのである。 自惚れではない。これは確定事項だ。 ここには奴がいない。自分を止めるべき宿命を帯びた宿敵がいない。奴以外に私は止められず。止められてやる己でもない。 だから、だ。だから、勝者は既に決している。一人勝ち残ろうと思えば間違いなく勝ち残れる。 例え、あの化け物に刃向かおうとも己が死ぬことなど有り得はしない。 ならば、全ては己の胸のうち一つ。この世界を支配しているのは実はアインストではなく己である。 強烈な自負心を持ってユーゼスはそれを確信している。だからこそ、バーニィを愚かと断じることにいささかの迷いもない。 しかし、少々の厄介さは感じていた。生き残れる。だが、それだけでは意味がない。 アインスト細胞、AI1、ラズムナニウム、TEエンジン、Gストーン、オーラ力、NT、そしてゲッター線にDG細胞。 これらの知識はこの世界で得たものだ。どれもこれもが素晴らしい。幾度転生を繰り返せばこれほどの知識を得ることが出来ただろうか。 それらを持ち帰ることは出来る。しかし、しかしだ。まだ最大の獲物が残っている。 ノイ=レジセイア――次元すらも自在に超え、これだけの素材を集めることの出来る存在。最も欲しいのは奴の力。 それを得るには少なくとも奴に並ぶ必要がある。その為には優れた技術を取り込み、高い効率で進化が行なえる機体が必要不可欠。 それが、メディウス・ロクス。それが、AI1。それは取り戻さなければならない。 それにはメディウスに多少なりとも抗える機体が必要だった。 視線を頭上から眼下に広がる瓦礫の荒野へと落す。 カミーユのいる地表面付近よりも遥かに高い管制塔。その高さから見下ろせば地上では確認できない瓦礫に埋没しかけている機体も目に留まる。 メリクリウスでは力不足。メディウスの再生能力を考えれば向うの損傷は気にしなくてもいい。稼動が可能な軽度の損傷、且つ高い戦闘力を誇る機体は―― 「ローズ・セラヴィ……いや、ブラックゲッターといったところか。流竜馬と言ったか?あの男が残した斧もまだ使えるな」 当りをつけ、再び見上げた視界に真紅の閃光が南北に奔った。ほう、と口元を歪め―― 「随分とのんびりとしたものだが……戻ったか、キョウスケ=ナンブ」 ――丁度いい、と笑った。 貴様の撒いた種だ。一度ならず二度までも止めを刺し損ねた相手だ。そして、貴様の甘さが招いた結果がこれだ。 私の見ている前で落とし前をつけさせてやる。自分で始末をつけてみろ。あの男を止めてみせろ。それが貴様の役目だ。 ◆ 「エクセレンのようにはいかんか……ままならんな」 彼方の空。まだ上空に小さく佇む機体を狙ったオクスタンライフルの一撃は軸がズレ、彼方へと消えていった。 その真紅の光跡を見つめて苦々しく呟いた。 「……外れだな」 「射撃は苦手なんでな。だが、一応の効果はあった」 先ほどまでありとあらゆる周波数で通信機を鳴らし続けていた独白が途切れている。こちらに気づいたのだろう。 注意をこちらに向ける。それが目的。それが狙い。当ればそれは儲けもの、という程度しかない。 後は声の主をキョウスケ=ナンブは止めなければならない。この声をキョウスケは知っている。 ここに来て最初に出会ったのが奴ならば、奴に止めを刺さずに放置したのも自分だ。 ならば、この敵機の真下に横たわる惨たらしいまでの光景――基地が壊滅状態に陥ったことの責任の半ばは自身にある。 だが、残りの半分は――ユーゼス=ゴッツォ、貴様にある。睨みを利かせた瞳が鋭く光った。 貴様は言った。生存者は全機体ともなしだ、と。あの黒い機体を確認しに行った貴様が言ったのだ。 確認したときには既にいなかったでは通じん。貴様ほどの男が死亡を確認しもせずに不確かなことを口にするはずがあるまい。 ならばこれは、この惨状は貴様が仕掛けたことか。 根拠は薄い。主観的なのも分かっている。それでもそうとしか考えられない。ならば―― 「その落とし前はつけさせてもらうぞ」 怖気の走るような凄みを伴って思わず口をついて漏れた言葉に「どうした?」と声がかかった。それに軽く「なんでもない」と返し、言葉を繋げる。 今、ユーゼスのことを話せる状況にはいない。まずは目の前の敵とケリを付け、自身の責を負わなければならない。 ユーゼスのことを話すのも、奴に奴自身の責を負わすのもその後でいい。 「向うもこちらに気づいた。そろそろ通信圏内も抜ける。お前はそのまま隠れていろ」 「……元よりそのつもりだ。悔しいが、今の俺ではただの足手まといにしかならん。 あんたに死なれると俺が困る。死ぬなよ」 「死ぬつもりはない……まだな」 それを最後に通信が途切れ、ノイズを伝えるのみとなる。 これでいい。今のあの男の状態では戦闘には耐え切れない。本人の言うように足手まといになる。 それに自分がケリを付けるべき相手だ。無駄に他者を危険にさらす必要はない。 これでいい、と再度結論付けたキョウスケがブーストを焚く、アルトアイゼンを遥か後方の森林に残し、ファルケンが低空を舐めるように飛んでいく。 速力は音速を超えて上昇を続け、周囲の景色が瞬く間に遠くなる。まだ互いに当る距離ではない。牽制もない。 しかし、時期に当る距離になる。その間合いへと僅かな怖れも見せずに隼は全速で飛び込んで行った。 【バーナード・ワイズマン 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX) パイロット状況:頭部から出血、その他打ち身多数 機体状況:第二形態、損傷多数、EN残り40%、自己修復中、EN回復中 現在位置:G-6基地上空 第一行動方針:新手の敵に対応する 最終行動方針:生き残る 備考1:ユーゼスが行なった首輪の解析結果を所持しています 備考2:首輪を手に入れましたが気づいていません(DG細胞感染済み) 】 【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:なし パイロット状態:若干の疲れ 現在位置:G-6基地管制塔司令室内部 第一行動方針:戦闘を観戦 第二行動方針:AI1の奪取 第三行動方針:首輪の解除 第四行動方針:サイバスターとの接触 第五行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る 備考1:アインストに関する情報を手に入れました 備考2:首輪の残骸を所持(六割程度) 備考3:DG細胞のサンプルを所持】 【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・SボーゲルⅡ(マクロス7) パイロット状況:心理状態不安定 機体状況:不明 現在位置:G-6基地跡 第一行動方針:動く機体を探す 第二行動方針:マサキの捜索 第三行動方針:味方を集める 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊 備考:ベガ、キョウスケに対してはある程度心を開きかけています】 ※機体の損傷状態については次の方にお任せします。 【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2) パイロット状況:頭部に軽い裂傷、左肩に軽い打撲、ユーゼスに対する不信 機体状況:胸部装甲に大きなヒビ、機体全体に無数の傷(戦闘に異常なし) 背面ブースター軽微の損傷(戦闘に異常なし)、背面右上右下の翼に大きな歪み 現在位置:G-6南部 第一行動方針:バーニィとのケリを付ける 第ニ行動方針:アキトの保護 第三行動方針:首輪の入手 第四行動方針:ネゴシエイターと接触する 第五行動方針:信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?) 備考1:アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています 備考2:謎の薬を1錠所持】 【テンカワ・アキト 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦IMPACT) パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭、疲労状態 機体状態:胸部に軽度の損傷。3連マシンキャノン2発消費、スクエアクレイモア2発消費 現在位置:G-6南部 第一行動方針:キョウスケに情報を提供して同行する 第二行動方針:ガウルンの首を取る 最終行動方針:ユリカを生き返らせる 備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。 備考2:謎の薬を4錠所持】 【ベガ 搭乗機体:なし パイロット状態:死亡】 【残り22人】 【二日目6 35】 BACK NEXT 計算と感情の間で 投下順 適材適所 朝ごはんは一日の活力です!! 時系列順 戦いの矢 BACK 登場キャラ NEXT 穴が空く バーニィ すべて、撃ち貫くのみ 穴が空く ユーゼス すべて、撃ち貫くのみ 穴が空く カミーユ すべて、撃ち貫くのみ leaving me blue キョウスケ すべて、撃ち貫くのみ leaving me blue アキト すべて、撃ち貫くのみ 穴が空く ベガ
https://w.atwiki.jp/pierocom/pages/16.html
サイト構築プログラムの特性から、手軽に色んなアイディアで 自分達の好きな形のコミュニケーションが出来ます。 つらつらと思うまま投稿してみるもよし テーマ別BBSに誘って深く議論するもよし 気合でデータベースを作ってサイトが育っていく過程を楽しむもよし どうぞよろしくお願いします。 トップページ このサイトの入り口的なコンテンツ。 はじめていらっしゃったあなた! 是非こちらで自己紹介をお願いします。m(_)m ここを見る事で自分以外の参加者にどんな人がいるのか 確認してみて下さい。 宣伝用リンクも自由に貼って下さい。 染色・洗い部門 あれこれ 福井@染色がコツコツとデーターベースを作っております。 たいしたもんではありませんが、いつかだれかの何かの役に立てればいいなーと このまま一人で更新し続けてもいいけど、 本音はどなたか有志あるお方の参戦も期待してるんです・・(ノ。・) BBS テーマ別BBS 好きな内容を設定して話し合えるBBSです。 ちょっと2CHチックなやつをライブさんから借りてます。 一般BBS 総合的に使えるBBSです。 PASS BBS メンバーを限定して語り合えるBBSです。 今あるのは私が利用してるBBSですが 作りたい人は自由にどっかからもってきて ここからリンク貼ってくれたらいいかと思います。 個人ページ 自分だけの部屋を作りたい(作った)方はここからリンクして 存在をアピールしてください(・∀・) ちなみに今ある 福井@染色のつぶやき は現在愚痴コーナーになっています(゜∀゜) その他 無理にここに入れなくてもいいけど、一応万能用に作ってあります。 ご利用はご自由に^^ 尚、ここから私にメールが送れます。 Link リンク集です。他に作ってもいいなーと思ってますが 一応ここにも置いておきますので 皆さん自由に貼って下さいね! このサイト、かなり検索エンジンにひっかかります。 これは自信もって言えますので貼らないと損します(ノ∀`) RSS ブログなんかやってる人はここに貼って宣伝されては如何でしょうか。 自動で最新投稿の案内が出来ますよ。 ☆新しいページの作り方 topページ画面から 一番下にある 新規作成 ボタンをクリック 出てきた画面を好きな様に編集してページを 保存 もしくは 投稿ボタン を押します。 編集 ボタン押すと何度でも書き直しが出来ます。 Wikiモード このサイトは Wikiモード と呼ばれる簡単に様々な機能が使えるモードがあります。 これらを利用して、参加者同士色んなコミュニケーションがとれます。 機能あれこれ紹介(・∀・)ノ ↓ コメント機能 投稿した記事に対する閲覧者からのメッセージを募る事が 出来ます。コメントの文字数なども細かくカスタマイズできます。 投稿した記事の一番最後とかに Wikiモードであれば上部 コメントアイコン を クリックするだけで設置出来ます。 nullcomic Middlesex safekeeping refreshes Sunday.aloha projected,[http //www.yourshouse.com/florida-home-insurance-standards-information/ florida home insurance standards arizona mobile home insurance ] http //www.yourshouse.com/florida-home-insurance-standards-information/ kernels limousine.[http //www.yourshouse.com/online-home-insurance/ insurance house ] http //www.yourshouse.com/online-home-insurance/ McMartin whacking clover alphabetize [http //www.yourshouse.com/commercial-property-insurance-rates-rating/ american modern home insurance company ] http //www.yourshouse.com/commercial-property-insurance-rates-rating/ decoupling,chemically fairing Semitic [http //www.yourshouse.com/homeowner-insurance-florida/ tip ] http //www.yourshouse.com/homeowner-insurance-florida/ broadband.impotent![http //www.yourshouse.com/liberty-mutual-insurance-home-page/ mobile home insurance quote ] http //www.yourshouse.com/liberty-mutual-insurance-home-page/ lieutenant?allegory streets [http //www.yourshouse.com/forms-of-home-insurances-basic-board-comprehensive/ manufactured home insurance ] http //www.yourshouse.com/forms-of-home-insurances-basic-board-comprehensive/ touched threefold algae?[http //www.yourshouse.com/house-insurance-raliegh-nc-rates/ homeowners insurance florida ] http //www.yourshouse.com/house-insurance-raliegh-nc-rates/ cobbler pourers microfilms darkness![http //www.yourshouse.com/aarp-homeowners-insurance-program-company/ geico home owner insurance ] http //www.yourshouse.com/aarp-homeowners-insurance-program-company/ retransmitted drawbridges [http //www.yourshouse.com/free-home-insurance-company-since-1880/ low cost home insurance ] http //www.yourshouse.com/free-home-insurance-company-since-1880/ asks?sapsucker fires,zeroing![http //www.yourshouse.com/fast-home-insurance-quotes/ usaa homeowners insurance ] http //www.yourshouse.com/fast-home-insurance-quotes/ adults?unpack?plastered!siphoning pathway [http //www.yourshouse.com/properties-coverage3/ homeowners insurance texas ] http //www.yourshouse.com/properties-coverage3/ Kronecker!apple suspicion![http //www.yourshouse.com/building-risk-insurance-company-in-lehigh-florida-rating/ home insurance new york ] http //www.yourshouse.com/building-risk-insurance-company-in-lehigh-florida-rating/ workers granting.Lew?ammunition diverging [http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-for-rottweiler-owners-coverage/ bounce house insurance ] http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-for-rottweiler-owners-coverage/ sugar.glean?prefer mainly![http //www.yourshouse.com/house-insurance-policy/ mobile home insurance instant free homeowners insurance quotes] http //www.yourshouse.com/house-insurance-policy/ ideas fascicle amateurishness.[http //www.yourshouse.com/how-can-you-pick-a-good-home-owners-insurance/ home insurance comparison ] http //www.yourshouse.com/how-can-you-pick-a-good-home-owners-insurance/ unites mockery.cant imprecise breakfasted [http //www.yourshouse.com/instant-home-owners-insurance-for-manufactured-homes/ tip ] http //www.yourshouse.com/instant-home-owners-insurance-for-manufactured-homes/ honored.fatals Angeline [http //www.yourshouse.com/residence-ins/ tip ] http //www.yourshouse.com/residence-ins/ budding predating swaggering [http //www.yourshouse.com/building-and-content-insurance-quote/ online home insurance ] http //www.yourshouse.com/building-and-content-insurance-quote/ trucker attain multilateral [http //www.yourshouse.com/definition-house-insurance/ aig homeowners insurance home owners insurance staten island ny] http //www.yourshouse.com/definition-house-insurance/ Wacke mourns customizers bluntest stadium [http //www.yourshouse.com/online-home-insur4/ vacant house insurance ] http //www.yourshouse.com/online-home-insur4/ circumstanced rumple basins [http //www.yourshouse.com/log-home-owners-insurance-ma-comparison/ homeowners insurance comparison ] http //www.yourshouse.com/log-home-owners-insurance-ma-comparison/ packing!summarizations flavor collateral [http //www.yourshouse.com/online-home-coverage1/ flood insurance how to become online homeowners insurance quotes ] http //www.yourshouse.com/online-home-coverage1/ ceaseless avoidable [http //www.yourshouse.com/homeowner-insurance-with-allstate-company/ florida citizens property insurance ] http //www.yourshouse.com/homeowner-insurance-with-allstate-company/ distemper springier figuratively Montanan Babylonize,[http //www.yourshouse.com/cheap-home-insurance-online-rate/ apartment rental insurance ] http //www.yourshouse.com/cheap-home-insurance-online-rate/ mechanization knelt hindered [http //www.yourshouse.com/cheapest-home-insurance-online/ click here ] http //www.yourshouse.com/cheapest-home-insurance-online/ vastest hasher inhabited [http //www.yourshouse.com/auto-how-can-i-pass-the-property-casualty-insurance-test/ homeowners insurance ] http //www.yourshouse.com/auto-how-can-i-pass-the-property-casualty-insurance-test/ churchgoer!machinery chastity.[http //www.yourshouse.com/auto-flood-insurance-amounts/ homeowners insurance claim faq ] http //www.yourshouse.com/auto-flood-insurance-amounts/ holocaust monotonicity [http //www.yourshouse.com/building-cheap-content-insurance-uk-policy/ home insurance quote ] http //www.yourshouse.com/building-cheap-content-insurance-uk-policy/ whitewash dimming Bator [http //www.yourshouse.com/insurance-home-owner-colorado/ house insurance comparisons universal property and casualty insurance company ] http //www.yourshouse.com/insurance-home-owner-colorado/ comedic bleedings [http //www.yourshouse.com/flooding-insurance-in-non-flood-zones-companies/ florida mobil home insurance ] http //www.yourshouse.com/flooding-insurance-in-non-flood-zones-companies/ assassin subclass labors.[http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-will-rise-due-to-flood/ guide ] http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-will-rise-due-to-flood/ detrimental brutes Sloane presiding [http //www.yourshouse.com/house-insurance-for-florida/ how tall in feet was the home insurance building property insurance bulgaria ] http //www.yourshouse.com/house-insurance-for-florida/ impulsion relic [http //www.yourshouse.com/kentucky-home-owners-insurance/ insurance landlord ] http //www.yourshouse.com/kentucky-home-owners-insurance/ slashing interpretively hook seaboard [http //www.yourshouse.com/high-1st-american-home-owner-insurance/ florida home insurance rates ] http //www.yourshouse.com/high-1st-american-home-owner-insurance/ consumers jacketed,[http //www.yourshouse.com/best-omega-insurance-home-owners-insurance-rates/ renters insurance online ] http //www.yourshouse.com/best-omega-insurance-home-owners-insurance-rates/ ascertained embark mulberries,Omaha releasing![http //www.yourshouse.com/mobile-home-insurance-companies-in-florida/ home insurance austin ] http //www.yourshouse.com/mobile-home-insurance-companies-in-florida/ wilder glistened wearisomely adjusting [http //www.yourshouse.com/mobile-home-florida-insurance/ renters insurance california ] http //www.yourshouse.com/mobile-home-florida-insurance/ difficulties!pink creamy nailed [http //www.yourshouse.com/madison-indiana-renters-insurance/ directory ] http //www.yourshouse.com/madison-indiana-renters-insurance/ crackle lifeless [http //www.yourshouse.com/residence-insur5/ foreign property insurance home insurance comparison] http //www.yourshouse.com/residence-insur5/ preparations surnames Helen.oyster alerted [http //www.yourshouse.com/flood-insurances-in-california/ property insurance inspectors ] http //www.yourshouse.com/flood-insurances-in-california/ storyteller roomer [http //www.yourshouse.com/house-insurances8/ homeowner insurance rates ] http //www.yourshouse.com/house-insurances8/ glint lien deuterium [http //www.yourshouse.com/louisiana-hurricane-insurance-tax-deduction/ home insurance california ] http //www.yourshouse.com/louisiana-hurricane-insurance-tax-deduction/ conception.studied [http //www.yourshouse.com/residence-insur6/ florida homeowners insurance companies ] http //www.yourshouse.com/residence-insur6/ hews sections sculptor jutting infants [http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-bad-credit-coverage/ lyndon property insurance company ] http //www.yourshouse.com/homeowners-insurance-bad-credit-coverage/ conjuring!bosom [http //www.yourshouse.com/house-insurances9/ home state county mutual insurance ] http //www.yourshouse.com/house-insurances9/ implied repair [http //www.yourshouse.com/b-c-renters-insurance/ florida mobile home insurance companies ] http //www.yourshouse.com/b-c-renters-insurance/ disturbingly circumscribing [http //www.yourshouse.com/average-homeowner-insurance-juneau-ak/ renters insurance rate quote ] http //www.yourshouse.com/average-homeowner-insurance-juneau-ak/ elegantly,southland prima [http //www.yourshouse.com/property-insurances2/ home life insurance company ] http //www.yourshouse.com/property-insurances2/ Huston,gardened constraints [http //www.yourshouse.com/discount-coral-insurance-home-owner-scom/ south florida homeowners insurance ] http //www.yourshouse.com/discount-coral-insurance-home-owner-scom/ hiked heartily fudge Gandhian Acapulco [http //www.yourshouse.com/house-insure6/ best home owners insurance in california hsbc home insurance ] http //www.yourshouse.com/house-insure6/ tight commandants -- 名無しさん (2007-09-08 03 56 12) nullannexation juggling existent Loki muster assuage splendor Wallace curricular diplomas [http //www.hastycasino.com/31628.html no download craps play video poker online ] http //www.hastycasino.com/31628.html blokes varnish [http //www.hastycasino.com/24410.html tips ] http //www.hastycasino.com/24410.html Protestantizes,boughs consumes scripts began,[http //www.hastycasino.com/29884.html on line gambling ] http //www.hastycasino.com/29884.html ducts abodes authorizations [http //www.hastycasino.com/19439.html video poker machine slot machines enchanted forest] http //www.hastycasino.com/19439.html blocker divinely indoctrinated circling [http //www.hastycasino.com/14459.html baccarat patterns free gambling money online casino ] http //www.hastycasino.com/14459.html barrack!possess [http //www.hastycasino.com/18314.html free online gambling internet gambling research] http //www.hastycasino.com/18314.html extinguisher Bernardo backwards exhaust recorders [http //www.hastycasino.com/02640.html gambling bet belterra casinos] http //www.hastycasino.com/02640.html interchangeable erode fighters!Jill [http //www.hastycasino.com/09665.html login ] http //www.hastycasino.com/09665.html Lund fostering [http //www.hastycasino.com/14252.html casino cash ] http //www.hastycasino.com/14252.html campfire cherishes developed regulates unbelievable [http //www.hastycasino.com/12892.html online casino deals nevada gambling ] http //www.hastycasino.com/12892.html Olivier sideshow funders [http //www.hastycasino.com/26509.html online roulette gambling craps las vegas odds online] http //www.hastycasino.com/26509.html adult movable multidimensional laurel obscurities [http //www.hastycasino.com/08034.html casino craps net video poker ] http //www.hastycasino.com/08034.html herded commit sludge?turbulence [http //www.hastycasino.com/25469.html play online roulette game casino ] http //www.hastycasino.com/25469.html efficiency Paz serializable array.[http //www.hastycasino.com/22233.html visit ] http //www.hastycasino.com/22233.html sober fidget?amounted,eternities [http //www.hastycasino.com/08096.html win now ] http //www.hastycasino.com/08096.html Purdue Schuylkill behavior [http //www.hastycasino.com/21083.html roulette king online slot ] http //www.hastycasino.com/21083.html indenture judgments lashings wheeler [http //www.hastycasino.com/16879.html visit now ] http //www.hastycasino.com/16879.html pouring authenticity [http //www.hastycasino.com/13918.html free play for fun casino game no casino ] http //www.hastycasino.com/13918.html operating otter Hebrides nadir [http //www.hastycasino.com/19266.html login ] http //www.hastycasino.com/19266.html acoustician western thereupon grotesquely producers.[http //www.hastycasino.com/31921.html top casino play free casino slot free] http //www.hastycasino.com/31921.html collapsed retrograde [http //www.hastycasino.com/02332.html visit now ] http //www.hastycasino.com/02332.html tackles agglutinin loop stringier Millington [http //www.hastycasino.com/09337.html guide ] http //www.hastycasino.com/09337.html gasket atrocity![http //www.hastycasino.com/00546.html players casino ] http //www.hastycasino.com/00546.html arenas noxious.beatniks [http //www.hastycasino.com/29983.html internet casino gambling ] http //www.hastycasino.com/29983.html Greenland.attaches?began?contently wisdom![http //www.hastycasino.com/10476.html loaded video slot casino card games ] http //www.hastycasino.com/10476.html nostril realign fruitless compulsions!sovereignty [http //www.hastycasino.com/23610.html how do i play craps online slot machines ] http //www.hastycasino.com/23610.html controvertible pregnant [http //www.hastycasino.com/27947.html ballroom casino video poker card game] http //www.hastycasino.com/27947.html photocopied.concealer damages![http //www.hastycasino.com/05274.html directory ] http //www.hastycasino.com/05274.html slapping worm agent rifled [http //www.hastycasino.com/24617.html athlon slot a video poker game free ] http //www.hastycasino.com/24617.html does Grayson accuracy.[http //www.hastycasino.com/22684.html win now ] http //www.hastycasino.com/22684.html collegiate.powerful [http //www.hastycasino.com/09975.html keno systems casino card game ] http //www.hastycasino.com/09975.html Byron jerk hospitalizes Bingham navel [http //www.hastycasino.com/07188.html tips ] http //www.hastycasino.com/07188.html avariciously supported impostors?Dunedin dissented [http //www.hastycasino.com/04010.html tip ] http //www.hastycasino.com/04010.html civilians Mansfield,[http //www.hastycasino.com/16300.html login ] http //www.hastycasino.com/16300.html Eurasian!aphids.fluttering variations disclosed.[http //www.hastycasino.com/24493.html casino online roller free cash no deposit casinos] http //www.hastycasino.com/24493.html dark guises defense!Moloch puncture [http //www.hastycasino.com/00854.html click ] http //www.hastycasino.com/00854.html sequentiality orator [http //www.hastycasino.com/19326.html tips ] http //www.hastycasino.com/19326.html expeditions Christianity imaginatively Laguna [http //www.hastycasino.com/03830.html gambling list online roulette play ] http //www.hastycasino.com/03830.html durable!biologically [http //www.hastycasino.com/28394.html visit now ] http //www.hastycasino.com/28394.html deductive promulgates [http //www.hastycasino.com/17930.html casino online blackjack grand online casino ] http //www.hastycasino.com/17930.html Landis grandparent.systemic [http //www.hastycasino.com/20073.html online casino free money game of keno] http //www.hastycasino.com/20073.html jots tiniest [http //www.hastycasino.com/01448.html roulette for the mac casino cash ] http //www.hastycasino.com/01448.html deadly gain secondary seals [http //www.hastycasino.com/04028.html online internet gambling gamble program] http //www.hastycasino.com/04028.html excised its [http //www.hastycasino.com/10254.html click here ] http //www.hastycasino.com/10254.html misplaces Monash gearing [http //www.hastycasino.com/07018.html login ] http //www.hastycasino.com/07018.html dashingly lockup Laurent [http //www.hastycasino.com/22339.html tip ] http //www.hastycasino.com/22339.html prolong totalities Philco [http //www.hastycasino.com/10915.html wager craps best online casinos ] http //www.hastycasino.com/10915.html aromatic applauded,Templeman forefingers [http //www.hastycasino.com/22325.html win now ] http //www.hastycasino.com/22325.html Abba asymptotic tempted [http //www.hastycasino.com/03432.html tips ] http //www.hastycasino.com/03432.html streamlines,redeemer digressing capstan![http //www.hastycasino.com/26353.html reviews ] http //www.hastycasino.com/26353.html deletions -- 名無しさん (2007-09-11 14 47 25) 名前 コメント 実際はこんな感じです↑ 投票機能 閲覧者から色んなアンケートに意見を投票してもらえます。 Wikiモードであれば上部 投票アイコン をクリックして みんなに質問したい事項とそれに対する回答を複数用意するだけで出来ます。 実際はこんな感じです↓ このサイトに 選択肢 投票 参加したくなった! (2) 興味が沸いてきた! (1) 感動した! (0)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/346.html
かくして漢は叫び、咆哮す ◆7vhi1CrLM6 太陽が中天を過ぎ、西に傾き始めて早くも二時間。 まだ高いその陽の光に晒された二つの機体が、対峙を続けていた。 廃墟の街並みを眼下に、逼迫した面持ちで佇む大型機。朽ちて欠けたビルを足場に、ゆったりと構える小型機。 数瞬前までは、忙しく間合いの取り合いを演じていた二機だが、今は共に動きがない。 動けない者と、動かない者。両者の間を風が薙いで行った。 「本妻が他の男と駆け落ち。追いかけたいところだが、浮気相手も他の男に取られやしないかと気になって、追うにも追えず。 クク……いけねぇなぁ。いけねぇよなぁ。二股はよくない。 選びな。どっちを取って、どっちを捨てるか。どっちつかずの態度は、失礼ってもんだぜ」 問いかける者と、答えを探す者。 実に愉しげに人の心を掻き乱してくるこの男――ガウルンを前に、シャギアの動きは完全に止まっていた。 オルバの死を知った直後、シャギアは一人閉じこもり悩んだ。 見つからない答えを棚上げにして、あの蒼い機体に乗るパイロットとフェステニア・ミューズを殺すことを決めた。 暗い怨嗟の念を軸に自らを奮い立たせることで、どうにか動くことができた。 それが今の自分の原動力。そこに変わりはない。 では何故動けない? 追えばいい。ナデシコとは、袂を別つと決めたはずだ。 「どうした? 選べねぇか? だったら仕方ないねぇ。俺が――」 瞬動――足場にしていた瓦礫のビルが一拍遅れて崩れ落ちる。 迅い、が思考の渦中であろうと警戒は怠っていない。どんな速度でも対応仕切れる。 しかし、軌道が違う。距離を詰め、自身の有利なレンジに運ぼうと言うのではなく、奴は―― 「手伝ってやるよっ!!」 「しまった!!」 ――距離を広げた。向かってくるのではなく。逃げ出すのでもなく。奴はただ真っ直ぐにナデシコへと疾走する。 だが、今、この場の距離は奴の距離ではない。離れて行く奴とのこの距離は、ヴァイクランの支配する距離。 照準を敵機の背に演算を開始。ゲマトリア修正。ダークマターの精製を完了。 赤黒い豪火球が、胸の前に灯る。 後は引き金を引くのみ。さすれば暗黒物質の火球は解き放たれ、数価変換によって生じた特殊空間が奴を襲う。 だがしかし、照準に捉えた奴の背のその先に、ナデシコが見える。 撃つのか? かわされたら? 当らなかったら? どうなる? どんな事態を巻き起こす? ――直進するベリア・レディファーが、ナデシコを襲う。 指先が震えた。汗が滲み出る。 当れば何も問題はない。では当てられるのか? 奴は言った「手伝ってやる」と。 ここでこの引き金を引かせることこそが、奴の狙いではないのか。 だったらどうする? 奴を止めねば、奴はナデシコを襲う――撃つしかない。 目を細め、穴が空くほど見据え、標的を凝視する。口中に渇きを覚え、唾を飲み込む。 ――撃て。撃つのだ、シャギア・フロスト。外れはしない。絶対、絶対にだ。 呼吸音が、やけに大きく耳に届く。 狙い済まされた照準が敵機の動きを完璧に追跡し、レティクルの中央から逃すことはない。 撃てば当る――本当にそうか? 思い出してもみろ、シャギア・フロスト。 お前がナデシコの中で放った一撃。あれも撃てば当るはずではなかったのか? フェステニア・ミューズを焼き尽くすはずの一撃。あの外しようもない一撃で、お前は何を仕出かした? 宇都宮比瑪をこの世から掻き消したのではないか。絶対に当てられるなどとは、よくも言ったものだ。 胃がキリキリと痛みを上げる。噛み締めた奥歯が、音を立てた。 自信は揺らぎ、疑問は膨らむ。しかし、撃たねば奴を止められない。そして―― 「くそおおぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」 ――火球は霧散した。同時にシャギアの意を受け取り、二機のガン・スレイヴが両肩から飛び出していく。 膝に滴り落ちる汗を眺め、肩で吐く荒い息が整うのを待つ。そして、震える指先を発射管から引き剥がした。 撃てなかった。 痛烈な後悔の念を噛み締めながら、ヴァイクランを前へ。 相手は、間接的とは言え、オルバの死を招いた怨敵。テニア程ではないとは言え、許されざる存在。 いや、軽重の問題ではない。 撃つべきだったのだ。オルバの無念を思えば、撃たねばならなかったのだ。 なのに――撃てなかった。 ◇ 針のように細く鋭い牡丹色の閃光が、足元に撃ち込まれた。アスファルトの足場が一瞬で融解し、穴か空く。 一射。二射。三射。縦に、横に、と避けた端から撃ち込まれてくる砲撃に辟易して、路地裏に飛び込んだ。 ジグザグに廃墟の路地裏を駆け抜けるも、意に介さず。蝙蝠のように変幻自在に飛翔する移動砲台は、俊敏に追跡してくる。 「やれやれ、撃ってもらいたかったのはこれじゃないんだがねぇ」 先の戦闘で把握した武装と接近戦の嫌い様、あの機体は恐らく中・遠距離を得意としている。 とすればあの堅牢さと巨体だ。戦車に砲塔が付いてないという間の抜けた話はないだろう。 高火力の武装の一つや二つあったとて、何ら不思議はない。 それを撃たせたかった。 その為にあえて敵が得意と思われるレンジに、身を晒した。ただし、射線はあの戦艦に重ねてだ。 何故か――極めて単純で、簡単で、明確な理由。 庇い続けている戦艦を自身の手で傷つけることになれば、どんな面を拝ませてくれるのか。 奴は、矛盾を孕んでいる。見つけた頃のアキトと同じだ。 一貫性がたりない。人間の弱さを捨てきれずにいる。弱い奴にたかられ、ぬるま湯につかって迷っている者。 そんな奴を鎖から解き放ってやるには、どうすればいい? 簡単さ。殺せばいい。奴を堕落させている者をな。それも出来れば奴自身の手で。 守りたい者が一人もいなくなったとき、奴がどうなるのか――思い浮かべただけで頬が吊り上がり、首筋がゾクゾクしてくる。 身悶えする程、楽しみだ。 ただそれだけの理由が、ガウルンに命を賭けさせた。命を惜しんで後悔を残すなど、馬鹿のすることだ。 恐らく当れば致命傷となりかねない一撃。だが、避けられるだけの自負はある。そして、かわせば―― 「ま、そうそう思い通りにはいかねぇってことか」 少々精神的に追い詰めたぐらいでは、冷静さを失わなかったということか。あるいはただの腰抜けか。 残念だとは思うが、過ぎたことはもういい。奴が守りたがっている戦艦を落すのは、別に自身でも構わない。 しかし――視線を周囲に奔らせる――流石にこの移動砲台の火線を潜り抜けて、一直線に戦艦へ向かうことは難しい。 その数は四。火力はさして高くないものの、小回りに優れ、即射性も高い。 そして何よりも、一対一をそうでなくし、思いがけない角度から射撃を加えてくる兵器。 ――全くどこのどいつがこんな面白そうなオモチャを考え付いたのやら。 右拳を握り、開いて、また握り締めて、感触を確かめる。そこは欠損部分を除けば、一際損傷の激しかった部分。 だが負わされて既に、六時間以上が経過している。 全身の弾痕に、装甲に蓄積されたダメージ、頭部と胸部の破損。そして、右腕。損傷の修復は、ほぼ完了した。 残されているのは欠損部分。流石に復元は容易ではないらしい。 左腕は愚か、18時間も前に欠落したマントの復元さえ、遅々として進まない。 全くの不可能ではないが、欠損部分を補うにはまだまだ時間が必要、ということだろう。 「さてと、お行儀良く控えめに過ごしてきた分、鬱屈が堪ってんだ。クク……思いっきり暴れさせて貰うとするか」 言うな否や、四基の移動砲台を置き去りに大きく跳ねて上空に躍り出る。 視界に四基全てを納め、位置を把握。同時に本体の確認も怠らない。 下方四箇所から撃ち出される四条の閃光。 姿勢制御用のヴァーニアを噴かして皮一枚でかわす。 そのまま火線を避けつつビルの頂上に着地。同時に蹴った。 瞬動――足場にしていた瓦礫のビルが一拍遅れて崩れ落ちる。 ビルの谷間へ滑り込む。 風を切る音。急速に接近する地面。 大地に足を。 轟音を立てて踏み込み、一拍後には前へ。 背後で吹き上がる土煙。巻き上げられるビル、車。 両側に迫るビルの壁面。その先に一基目の移動砲台――見つけた。 軽く唇に舌を這わせて、笑う。 細く鋭い牡丹色の閃光が連続して、一、二、六条。 構うことはない。 エンジンが爆発的に吹き上がり、すり抜ける。 どんどん加速する。 勢いを殺さずに拳を――振るう。 舞い散る破片。 まず一基目。 視界の隅に閃光。十字路の右と、空。 体ごとぶつけるようにビルの中へ。 飛び込む。 そして転がり、突き抜けて反対側の大通りへ。 轟音と共に降り注ぐガラスと瓦礫の雨。 視線の先には二基目の背中。 反応。方向転換。だが―― 「遅いねぇ」 ダークネスショット、紫電一閃。爆発。 これで二基。 足は止めず。跳び下がる。 足元に着弾。 一、二、三、四、徐々に間が詰まる。 眼前の廃墟を盾に。互いの死角へ。 廃墟を抜ける。待ち構える三基目。 火線が閃き、遂に被弾。 「チッ!!」 舌打ち一つ。 大地を蹴り、ビルを蹴り、軌道を変化。 二基を眼下に置き去りに、空へ。配置を再確認。 不意に射す黒い影。見上げればそれは―― 「私の勝ちのようだな! オルバの仇、取らせてもらう!!」 ――撃ち出された暗黒物質の塊。天から地へ。 「ハッ!! やってみな!!」 思わず笑みが漏れる。そして着弾の瞬間、空間が歪みを起こした。 空が、雲が、大気が、光が、闇が円を描いて曲がる。今ある空間を引き千切る様にして、新たな空間が創出される。 偏平な球を為すその小さな空間は、空間の中に生じた空間。不安定なこの空間よりも遥かに不安定な空間。 その寿命は、涅槃寂静にも満たないほど短く儚いもの。生まれたときから既に崩壊は、始まっている。 そんな存在が極近距離に二つ。 それぞれがそれぞれに己を安定させようと、引力に似た力を用いて挟まれた空間を奪い合い、喰らい合い、引き千切る。 やがて互いの引力の干渉を受けて不安定な空間二つは合わさり、磁気嵐を巻き起こしながら爆ぜるように消滅していった。 ◇ ――何が起こった。 べディア・レディファーによって生じた一連の事象は、人の知覚が及ばぬ微少な時間での出来事。 原理を知らぬシャギアに理解する術はなかった。 ただ分かっているのは、大火力の兵器によって爆発が起こったことと副産物として磁気嵐が生じていること。 その程度である。そして、この状況はまずい。 磁気の影響でレーダーが使い物にならない。ガン・スレイヴの動きにも影響が出ているのかやや鈍い。 その状況下で奴に廃墟に潜られたことが、何にも増してまずい。 爆発の中心地。たった今、自分で吹き飛ばしたそこに降り立ち、注意深く周囲を観察する。 ここから何所へ逃げたのか。 爆心地こそ何も残ってはいないものの、すり鉢状に抉られたその縁には、変わらず瓦礫の街並みが広がっている。 距離はほぼ等間隔。近いも遠いもない。痕跡すら何もない。 「オルバよ……不甲斐ない兄だな、私は」 閑散とした光景の中、シャギアは思う。 死んだオルバの為に万分一でも出来ることがあれば、してやりたい。それが、仇を討つということだった。 けれども現実の自分はどうだ? 仇を追う事も出来ず、片棒を担いだ男には逃げられ、あまつさえ比瑪を―― 「ハッ……ハハハハハハハハハハハハハハ」 ナデシコを同列に並べようとしている。渇いた笑い声だった。 平気な振りを演じ続けてみても、少し余裕ができればこの有様だ。 基準が、軸が二つある。それが心を惑わせ、掻き乱している。 それまで自分という存在を作り上げていた軸がぶれ、シャギア・フロストという個が酷く曖昧で不安定なものになっている気がした。 自分が壊れていく。自分が変わっていく。自分が分からなくなる。それでも今やらねばならないことはわかっていた。 不意に、僅かな音すら立てずに紫電の閃光が背後の街並みから放たれる。 それを念動フィールドで掻き消すと同時に、残った二機のガン・スレイヴを解き放つ。 「……もう逃がさん」 今逃せば、ナデシコが危うくなる。電磁波の影響が収まらない限り、目視以外での捕捉は不可能。 廃墟に紛れての接近を許すわけにはいかない。 ガン・スレイヴの後を追うように追撃に移ろうとしたその瞬間、別方向から迫る黒い体躯が視界を掠めた。 「バーカ、こっちだよぉッ!!」 射撃は囮。向き直る間に、間合いは詰まる。ガン・スレイヴを呼び戻す。 しかし、間に合わない。蹴り倒され、そして、駆け抜けた黒い体躯が再び廃墟に紛れて消える。 ――好都合だ。 そう思った。これでナデシコに被害が及ぶことはない。 そして、ここでこの男を逃がせば、次いつめぐり合えるか分からない。 オルバの死に間接的とはいえ関わったこの男を倒すのならば、それは今を置いて他にはない。 二つの基準に、軸に、矛盾しない結論。行為。 ならば後は頭を冷静に、乱れた心は捨てろ。あの男がゲリラ的に攻めてくるのであれば、迎え撃つだけ。 考える時間は終わった。一撃離脱を計る相手の先手を取る。 オルバのことも、ナデシコのことも、今このときだけは忘却の彼方に。目先に集中し、神経を尖らせ、没頭していく。 ベディア・レディファーによって出来た小さなクレーターのその中心で、シャギアはただ先手をとることのみを考えていた。 ◆ 位置的な関係と、戦艦であるがゆえの高性能。ベディア・レディファーの巻き起こした磁気嵐の影響もナデシコには少なかった。 そのレーダーに灯りが灯る。暗緑色の画面に映し出されたのは新たな光点。 そこに添えられている文字は、未確認であることを示すUNKNOWN。 「またかよ!!」 『どうなってやがる』 先に一瞬だけ捕捉した二機とは別の反応。別の方角。 東から何かが高速で迫って来る。テニアではない。テニアと逃げたあの機体でもない。 どうして殺し合いなんてくだらねぇことに、こうまで人が集まりやがる。 こんなくだらねぇこと、どうにかならねぇのか。心底そう思う。 どうにかしたい、この状況を。止めたい、この争いを。そう――俺の歌で。 そんな想いで格納庫を見渡したとき、一つ目に付くものがあった。 それは、愛機ファイアーヴァルキリーと同じ真紅の色をした戦闘機――真・イーグル号。 大きさは大分違う。だが、それが呼んでいる気がした。理屈ではなく胸が熱い。胸が高鳴る。 誘われるようにそこへ。 手を触れる。冷たい金属のさわり心地。 だがその奥底で、何か熱い魂が脈動しているような気がした。それをバサラはこう解釈する。 『お前も俺と歌いたいんだな。へへ……一緒に行くか』 だが、スピーカーから発せられる自身の声に、気づく。 今のこの声は借り物の声。IFSからナデシコのシステムを通じて再生されているもの。 それは取りも直さずIFSの受信が可能なナデシコの中でしか、声が再生されないことを意味している。 乗ればあの戦場に出られる。だが、歌は届かない。声は響かない。それでは意味がない。 悔しさを滲ませて、拳を握り締める。 『やっぱ駄目だ。今はまだお前と飛べねぇ』 呟き、その瞬間に閃いた。 ナデシコから出れば、声は出ない。ナデシコの中ならば、声は出る。 ならナデシコの中で歌えばいい。 ナデシコの中で歌い、IFSとナデシコの通信機能をフルに発揮して流す。 可能かどうかは分からない。でもこのまま指を咥えて見ているのよりもずっといい。 そう思えば居ても立ってもいられずに、バサラはナデシコの格納庫を飛び出し、一人ブリッジへと駆け出した。 『待ってろよ。今、俺の歌を聴かせてやるぜッ!!』 ◇ そのままではナデシコに収まらない真ゲッターは、三機のゲットマシンに分けられて格納庫に収まっていた。 その内の一機――ベアー号の脇をすり抜けて、ガロードはパイルダーに飛び乗った。 新たにナデシコのレーダーに引っ掛ったUNKNOWN。その動きが早い。 真っ直ぐ。迷いなく接近してくるその軌道は、もしかするとナデシコを捉えている可能性が高かった。 最低でも臨戦態勢を整えておく必要がある。 パイルダーを発進。マジンガーの頭部に収まり、マジンガーを起動。 こちらのレーダーにまだ反応はない。 そう思った瞬間、灯りが灯る。 暗緑色の画面に映し出された光点は、真っ直ぐにシャギアの戦場へと向かっていた。 「どうなってんだよ!!」 だが、肝心のシャギアに通信が繋がらない。 レーダー上でもシャギアのいる付近は霞がかかったように捉えられない。 ――どうする? 東から一機が接近中。これは真っ直ぐにシャギアの戦場に向かっている。 接触まで時間もそうない。 そして、別方向から更に二機。こちらは一瞬だけナデシコのレーダーが感知した。 距離はまだ遠く。動きも不明。 両者共に敵味方は不明。出方がまるで読めない。 その状況下でどうすべきか。前者を警戒するならば、シャギアの加勢に出るべきだろう。 だが、後者を気にするのならば、ナデシコ周辺で警戒態勢に当るべきだ。 判断材料が少なすぎる。どちらも正しいようで、どちらも間違っているような気がする。 悩み迷った挙句、こういうときは直感に身を任せるのがベストだと結論付ける。そして、その選択は―― ◆ 呼吸の音が、やけに大きく聞こえていた。心臓の鼓動も耳のすぐ傍で聞こえる。 視線が常に周囲を覗っていたが、実のところ何も見ていないのと同じだった。 足元からすり鉢状に広がる抉れた大地も、その縁に聳え立つ廃墟も、空も、雲も、太陽も見てはない。 いや、視覚だけでなく、聴覚も同じことだ。 不要なモノは全て排除すれば、最後に残るのは唯二つ――自分と相手、ただそれだけである。 漆黒の体躯を持った人型兵器、それだけを五感の内に。 演算も、ゲマトリアの修正も終わり、ダークマターの精製は完了している。 後は、胸の前に灯るこの赤黒い豪火球を最高のタイミングでぶつけるだけ。時を待つ。 既に四度ぶつかり、一撃離脱していく奴を捉える事が出来なかった。 針の先程に尖らした神経の先。耳に届く呼吸音は自分のものか、それとも奴のものなのか。 それが息を継ぐ。一、二、三、そして気息を整え、今! カルケリア・パルス・ティルゲムと呼ばれる念動力感知増幅装置によって、研ぎ澄まされた神経がガウルンを捉えた。 場は左後方。鋭敏過ぎるほど鋭敏な反応に対して、僅かに遅れる機体の動きがもどかしい。 ――何故だ! 何故、こんなにもこの機体は遅い。とろい!! 旋回が間に合わない。射角を確保する。ただそれだけの動きが、追いつかない。 見えている。動きも読めている。外す事などありえない。 それでも、ただ機体の動きが追いつかない。ガン・スレイヴでさえも間に合わない。 研ぎ澄まされた意識の中で、ガウルンの駆る黒い機体の右腕に紫電の光が灯る。ゆっくりと時間は流れる。 「ひゃぁぁぁっはぁぁぁ!! ダァァアクネスッ!!」 意思に反して鈍行を辿る機体は、まだ射角を確保できない。既に眼前にまで迫った腕が伸びる。 そして、知覚の外から何かが突然撃ち込まれた。 ヴァイクランとマスターガンダムの間で爆発が起こる。その衝撃に迫るガウルンの勢いは削がれ、時間が埋まった。 照準は、黒い体躯のど真ん中。ベディア・レディファーが、今放たれる。 高速で撃ち出された火球が、阻むもの全てを呑み込み直進する。 一撃で片を付けるべく最大火力で撃ち出されたそれは、クレーター縁を抉り、瓦礫のビルを意にも介さず真っ直ぐに、ひたすら真っ直ぐに突き進む。 そして、その終着で二つの亜空間を作り出し、消滅した。 おびただしい光量の白い閃光と、黒い閃光が入り混じり、爆ぜ、その衝撃に雲が吹き飛ぶ。 青い空の下、廃墟の街並みは瓦礫の街並みへと変貌を遂げ、その爪跡を立ち込める粉塵が僅かばかり覆い隠していた。 「ククク……まいったね。こうも思い通りにことが運ぶとは」 一人男の悦に入った声が響く。 割り込みの一撃はシャギアに時間を与えると同時に、ガウルンにも回避の時間を与えていた。 渾身の一撃は、かわされた。 だが、そんなことはどうでもいい。そんなことよりも今、シャギアの胸の内を占めているのは―― 「どうした? もっと良く見てみろよ。立派な戦果だぜ。お前の手柄だ」 ベディア・レディファーの一撃によって、視界を遮る廃墟が吹き飛ばされた。その開けた視界の先で、ナデシコが黒煙を上げている。 状況が理解できなかった。五秒。十秒、呆けたままの時間が過ぎる。 直進した最大出力のベディア・レディファーが、ナデシコを襲った。その程度のことを理解するのに、数分を要した。 理解して、また頭が真っ白になる。 虚脱した顔を見て、男が噴出した。 その笑い声は間もなく高笑いに変わる。どこまでも、どこまでも楽しそうな笑い声。 「そうだ。その顔さ。そいつを拝みたくて、いやぁ苦労したぜ」 一頻り笑い、そして男が問いかける。 「クク……ところで、あんたは何でそんな顔をしているんだろうな」 ――? 何を聞きたがっているのか、問いの意味が読めない。まともに思考が働かない。 ただ、白痴となった頭に男の声はよく染み込んでくる。そこに納まるのが当然、とでも言うように、妙に体に馴染む。 「わからねぇか? よく考えてもみろ。あんたがしたいことは何だ? 何をしなければならない?」 ――私のしたいこと……しなければならないこと。 「おいおい、忘れちまったのか? 最後の一人を狙って、オルバって奴を生き返らせる、だろ?」 ――ああ、そうだ。そうだった。私は、私の半身を失ったままにしておきたくないのだ。 「そんなあんたが、何でそんな顔をする? そんな顔をしなければならない? 滑稽な話だ。 違うだろ? そうじゃない。笑うんだよ。ここは笑うところだ」 ――笑う? 笑えばいいのか? そうか、ここは笑うところなのか。 「ハハハ……いい顔だ。そう、笑えばいい。 なんたってお前は、お前の心の邪魔するモノを打倒したんだからなぁ」 ――ああ、だから笑えばいいのか。それなら確かにここは、気分良く笑うところだ。 「だがなぁ。何とも残念なことに、クク……まだお前の邪魔をする者がいる」 酷い。全く酷い話だ。弟を生き返らせようとするお兄ちゃんの邪魔をするなんてな。酷い連中だよ。 さて、そんな奴らのお迎えだ。どうするかはあんたの自由だが、精々頑張りな。 何やら面白くなりそうな気配なんでな。俺はまた潜ませてもらうぜ」 そういい残して、その男は再び瓦礫の海に紛れていく。何をするでもなくただ呆然と見送った。 一拍置いて男の言葉に疑問を抱く。既に言葉の意味を、表層的にも捉えられなくなってきている。 ――お迎え? 「シャギアアァァァァァァアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」 ガロードの叫び声。 ああ、お前か。お前が割り込みの一撃を放った者の正体か。 視線を落とす。とても顔など合わせられない。 そんな声で私を呼ぶな。私はもう、お前に名を呼んでもらうに値しない男だ。 口元が引き攣り、正体なく笑う。 私は本当に何なのだろうな。やることなすこと全てが裏目に出て。 いっそ私などという存在は、この世に存在しないほうがマシなのかもしれない。 マジンガーの足が、俯く視界の先に映る。空気を裂く鋭い音と黒い旋風が、目の端を掠める。 それが何かと思考する気力は、なかった。 ただ思ったのは、ガロードは怒っているのだろうな、ということ。比瑪も、甲児もだ。 もういい。終わりにしてくれ。お前に引導を渡されるのなら、それも悪くない。 マジンガーの足が動く。揺れ、重音を残して崩れる。そして、力なく倒れたその体には、首がない。 「なっ!!」 驚き、顔を上げたその先には、黒い一匹の悪鬼。 巨大な戦斧を左肩に担ぎ、だらんとぶら下げた右腕に掴んでいるは、マジンガーの生首。 瞬間、絶叫が辺りに響き渡った。 ◇ その手に掴んだ生首を、腹立たしげに投げ捨てる。 音を立てて二三度弾んだそれは、転がってどこかに消えて行った。 邪魔をされた。 この戦場に駆けつけたアキトが最初に目にした光景は、何かを撃ち出す大型機とそれをかわすガウルンの姿であった。 だが次の瞬間、巻き起こった爆発とその膨大な光量に目が眩み、見失う。 気づけば、戦場に既にガウルンの姿はなく、残されていたのは沈み行くナデシコとその一撃を放った元凶のみ。 理性が飛んだのが、自分でもわかった。 理由は二つ。ナデシコに危害を加えられたことと、自分の獲物に手を出されたこと。 薬を飲み。戦斧を構えて、一陣の旋風のように飛び込んだ。 そこに割って入られた。 男の名を叫びながら割って入ったそれは、身を挺して大型機を庇った。 その結果が、あの生首である。それはもういい。気も今は少し落ち着いた。 これ以上邪魔をしないのであれば、目の前の大型機に何の興味もない。 それよりも自分には優先すべきことがある。何よりも優先すべきことがある。 レーダーを睨む。反応が悪い。 苛立ち。そして男は、声に臓腑の底でじっくりと熟成された憎悪を塗りこめ、咆哮した。 ◇ ナデシコが徐々に高度を下げている。推進機能の一部が破損しバランスを崩したのか、傾き始めていた。 その右舷には、ベディア・レディファーの一撃を受けて大穴がぽっかりと空いている。 そこに、身を硬直させている者が一人いた。肩までの赤い髪を風に棚引かせて、その女性は呟く。 「……ガロード?」 ぽつりと漏らしたその声に、実感はない。揺れに目を覚ました直後、夢と現実の境目すらまだはっきりしていない。 ただ視界の遥か先に見えた光景――マジンガーの頭蓋を掴んだ黒いゲッターを見て、そう思っただけだった。 【シャギア・フロスト 搭乗機体:ヴァイクラン(第三次スーパーロボット大戦α) パイロット状態:憎悪 戸惑い 機体状態:EN20%、各部に損傷、ガン・スレイヴ残り二基 現在位置:F-1市街地 第一行動方針:ガロード 第二行動方針:ガウルン、テニアの殺害 第三行動方針:首輪の解析を試みる 第四行動方針:比瑪と甲児・ガロードを利用し、使える人材を集める 第五行動方針:意に沿わぬ人間は排除 最終行動方針:??? 備考1:首輪を所持】 【ガロード・ラン 搭乗機体:マジンガーZ(マジンガーZ) パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。 機体状況:頭部切断(パイルダーは無事) 現在位置:F-1 第一行動方針:戦況を確認し、とにかく動く 第二行動方針:勇、及びその手がかりの捜索 最終行動方針:ティファの元に生還】 【熱気バサラ 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ) パイロット状況 神経圧迫により発声に多大の影響あり。 ナデシコの機能でナデシコ内でのみ会話可能。 機体状態:下部に大きく裂傷が出来ていますが、機能に問題はありません。 右舷に破損大(装甲に大穴)、推進部異常、EN100%、ミサイル90%消耗 現在位置:F-1市街地 第一行動方針:俺の歌を聴けぇ!! 最終行動方針:自分の歌で殺し合いをやめさせる 備考1:自分の声が出なくなったことに気付きました 備考2:ナデシコの格納庫にプロトガーランドとぺガス、マジンガーZを収容 備考3:ナデシコ甲板に旧ザク、真ゲッターを係留中】 【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日) パイロット状態:健康 機体状態: ダメージ蓄積(小)、胸に裂傷(小)、ジャガー号のコックピット破損(中)※共に再生中 現在位置:F-1市街地(ナデシコ内部) 第一行動方針:勇の捜索と撃破 第二行動方針:勇がここ(会場内)にいないのならガロードと協力して脱出を目指す 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】 【ぺガス(宇宙の騎士テッカマンブレード) パイロット状態:パイロットなし 機体状態:良好、現在ナデシコの格納庫に収容されている。現在起動中 現在位置:F-1(ナデシコ格納庫内)】 【旧ザク(機動戦士ガンダム) パイロット状態:パイロットなし 機体状態:良好 現在位置:F-1(ナデシコ甲板) 】 【プロトガーランド(メガゾーン23) 機体状況:MS形態 落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障 現在位置:F-1(ナデシコ格納庫内)】 【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状況:疲労中、全身にフィードバックされた痛み、DG細胞感染 機体状況:左腕消失、マント消失、自動修復中 DG細胞感染、ヒートアックスを装備 、EN60% 現在位置:F-1 市街地 第一行動方針:存分に楽しむ。 第二行動方針:統夜&テニアの今からに興味深々。テンションあがってきた。 第三行動方針:アキト、ブンドルを殺す 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す 備考:ガウルンの頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】 【テンカワ・アキト 搭乗機体:ブラックゲッター パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭(回復傾向)、疲労状態 機体状態:全身の装甲に損傷、ゲッター線炉心破損(補給不可) 現在位置:F-1市街地 第一行動方針:ガウルンの首を取る 第二行動方針:ナデシコの捜索とユーゼスとの合流 第三行動方針:キョウスケが現れるのなら何度でも殺す 最終行動方針:ユリカを生き返らせる 備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。 備考2:謎の薬を2錠所持 (内1錠はユーゼス処方) 備考3:炉心を修復しなければゲッタービームは使用不可 備考4:ゲッタートマホークを所持 備考5:謎の薬を一錠使用。残り28分】 【二日目14 40】 BACK NEXT 驕りと、憎しみと 投下順 王の下に駒は集まる Stand by Me 時系列順 王の下に駒は集まる BACK NEXT 心の天秤 シャギア 怒れる瞳 心の天秤 バサラ 怒れる瞳 心の天秤 ガロード 怒れる瞳 心の天秤 クインシィ 怒れる瞳 心の天秤 ガウルン 怒れる瞳 驕りと、憎しみと アキト 怒れる瞳
https://w.atwiki.jp/aosasa/pages/117.html
雑記:文アルとか近代芸術、111 3月4日めも。 リアルタイムは6月18日、Wikiを引っ越ししたのでなんというか、背景の色とかレイアウトとかそういう感じで変わっています。 2018年以前の雑記はトップページからつながってるWikiに置き去りです。 で、超ざっくり、理由は特にあれなんですが松岡譲『漱石の印税帖』という本がありますのでそこと、そこと連動したみたいな情報をまとめておきます。 なんかあちこちに繰り返し切り貼りすることになってんだよな正直。 というか、新思潮はどうも現時点一部で「マイナー」という扱いになっているようで、正直論文関係だけ読んでるとそうなの?? となるんだけど、それ以下のところでそう扱われてるのなら仕方ないのかなー。 うーん、触れることはなくてもマイナー扱いすることはないと思うんだけど…。 なんというか、私の読んでる周辺ジャンルだと「常識」扱いなのでわざわざ触れることはないところもあるんだけど、なにかの説明するためにはよく出てくるしなぁ。 あれですね、刀の知名度の時もありましたが、にっかり青江とか薬研藤四郎とか小夜左文字とか、なんか本体の説明薄いんだわやたらと。 他の刀だの刀工の説明にはよく出てきてました、だからこう、本体だけ読んでると知名度低いって誤解することになるようです。 理解出来なくはないものの(数か月めくらいは似たようなもんだった)、通史読んでても出てくる単位のもののことをマイナーだからちゃんと遠慮しなきゃ駄目なのに!! と説教してるのは…気分はあんまり良くなかったかなぁ。 また、その桁でやらかしてる人、本職が近寄りたがらないし…。 3月5日めも。 刀の話ではないのです新思潮です、ただ、新思潮と粟田口って要するに似てるんだなー、とは思ってました、あくまでも菊池さんが業界トップずっとやってて、芥川が知名度って意味では並ぶことがなくて(日本ではだけどねー、死亡記事は欧州で流れてた形跡がないので)、久米さんが最年長組に達するずっと前からトップクラスでなんというか駆け出しちょいあとくらいから上の二人とは関係ない集団を率いてるとか。 松岡さんはなんというか単純に有名人なだけだけど「隠居」している時期にベストセラーに食い込んでたりするしね。 歴史紀行ものみたいな内容なので、単純に知名度だけで売れたよね? と思ってるけど現在でも評価されてる良い本のようなのでなによりです。 絶対にゴシップのせいで売れたと思ってるけどなにせ久米さん売れたのと同時で。 文学史的にこの人物たちが芥川以外にはその価値がなく、菊池さんはまあ、おまけみたいな位置で他の人ってちょっともう、偏りがあまりに酷すぎてゲームそのものが歴史改変の【歴史遡行軍】みたいなものだよねーwww という感じの洒落た感じの会話を拝見したのでまあなんというか、記憶に留めておきます。 会話の改変がちょっと緩めなのでご当人らが見たら気付くかもしれないけど、その辺はご容赦下さい、日付けズレてるから大丈夫だよ(リアルタイムともズレてます、雑記の日付だと未来みたいな関係だ!)。 いや菊池さんとか芥川とかは言ってなかったけどねー。 ただ、かなり初期に言われてたのは知ってる、まあそこは気持ちわからないとは言わないんですけどね、実際に伝わって来てる内容って実業家って側面ばっかりだ…。 3月6日めも。 ところで松岡譲さんの『漱石の印税帖』に触れるにあたって、まずこの内容をほぼ信用していることは先に明言しておきます、非常に単純に芥川(そもそも当事者体験で信用出来たことのほうが少ない、このケースでは全くの利害関係者じゃないから書いてたら参考になったんだろうけど書いてない)、久米(責めないけど要するに被害者って立場によって世に知られることになったんで、まあ膨らむ膨らむ)。 久米さんからしか情報を得てない節のある菊池さんなど、全く信用していないってのもあるにはあるんですがまず。 あ、言い忘れたけど上の本、漱石さんの話はあんまり出てこないです、あくまで本がどのくらい売れたのかっていうのを欠けた資料などの推測を含めて語った本でだからタイトルが『漱石』なのですがあとは主に漱石前後の第4次新思潮の仲間を語った内容です。 なので信用するしないってのが重要なんだけどその前提を忘れてた。 ところでこの本のタイトルそのものもある意味でカモフラージュなんかね? で、なんで私が松岡さんの話を信用するかというと、この人は久米さんへの感慨みたいなものをあまり書いてないんですよね、彼がやったことで周囲が知っていそうなことだけに留めて相手の単純な言動を書いて、個人的な付き合いなどは書いていない。 どっちかというと芥川や菊池さんに関してのほうが人となり詳しいんじゃないかなぁ。 ところで芥川って知ってたけどとことん薄気味悪いですね、いや、魅力的なんだけど魅力的なことをあまりにも意識し過ぎて動くというか、松岡さんはその手の魅力が通じるタイプではないので面倒な友人、として処理してるので、わりと全体の関係が維持されてたら芥川懐いてたかもねー、菊池さんに乗り換えてたけど(ひでぇな本当)。 3月7日めも。 で、松岡さんの『漱石の印税帖』に関して。 そもそも失恋事件に関してはそんなに書いてはないです、久米さんはところによってはとても計算高い感じの人物に描かれてるけど、そこまででもないのかなぁ。 なんかこう、やらかすにはやらかすんだよね。 人のネタぱくって小説書いたり、下級生の親類の経験で小説書いたり、山本さんのこともモデルにしたかもとか言われてたけど、やったんじゃないですかね、なんかもう常習犯だったらしくて松岡さんが一番やられてたので多分疑いもしないかなと思われる。 ただ、計算高いって言うとなぁ…。 どっちかというと考えなし? どういうわけなのか菊池さんの前ではいい子みたいなんですけど彼(いろいろ読んだけど菊池サイドの人たちはだいたいそう思ってた、年下グループが微妙な態度取ってる)、松岡さんがネタを出し菊池さんの補足した内容もついうっかりぱくってたし。 この時だけ松岡さんに久米さんが謝りに来たというのも、多分菊池さんにだけ謝りに行ったんじゃなかろうか、で、松岡さんにも謝るようにって言われたんじゃなかろうか、だが、ぶっちゃけ所業を隠したいならあまりにも詰めが甘い。 だが、そんなこともろもろ書いてるんだけどさ松岡さん。 久米さんのことだけ信じてた菊池さんのことも、久米さんのことも特に責めてない、というか松岡さんどうも久米さんにしか未練持ってない、ぽい。 権力も知名度も与えてくれただろう菊池さんや芥川との友誼に関しては未練をさっぱり見せず、久米さんとの関係修復しか望んでない、趣味が悪いよ?!! 3月8日めも。 松岡さんの記述を信用する理由についてのだらだら。 まあなので、ぶっちゃければ「菊池さんと久米さんの交流」に関しては周囲の状況を考えば出てきてもおかしくないのに上手いこと不自然でもなく全カットしてたのも責めないでおきます。 同時期に周囲にいた人の証言でびびったわよ…。 久米さんが失恋した時に主に泣きついてたのが菊池さんだったので、奥さん見せに行った松岡さんとバッティングしちゃったよ☆ とか書かなきゃいけないとは思わないけど、まあ軽く触れてるほうが時系列的には自然だよな…。 (なんかかなりあとの、久米さんが病気で倒れてその時に菊池さんがなにをしてあげていたのかというところだけ書いてあった、というかそれ以前に菊池さんと久米さんが交流あるのかどうかが真面目に本にはないのでこれだけ読むと勘違いしそう。) 菊池さんが久米さんの言い分しか聞いていなかっただろうことに関しても、菊池さんに対しての怒りみたいなものが全くないんだよね。 別の友人がおいおい、と普通に突っ込んでたのにスルーかよ…。 まあうん、なので全面的に全てを信じてるわけではないんですけども、自分の名誉とか能力とか事態の推移とか、そういうことに関して「そもそも重きを置いていなさそう」な人なので全体の話に関しては信じてるみたいな所存です。 松岡さんの奥さんは自分の夫のほうが高い能力があるのに!! とか怒ってたと噂に聞くんですけども、なんというかまあ、普通の人っすよね。 引き換え松岡さんて、なんか…これはこれで変だよね、他ほどじゃなくても。 3月9日めも。 ここまで前置きなので5日分になります、ひでぇな構造。 で、『漱石の印税帖』に出てきた怪文書の話なんですが、他の場所での記述はよく知らんのですが正直(だってさあ…、久米さんの話ってそもそも誰のために付いた嘘なのよとかかなりげんなりするし、土下座してるし)。 この怪文書は「女性の文字」のもので、当時結婚するのしないのでごたごた揉めていた漱石未亡人のもとに久米正雄の悪行を暴くという体裁のものが届いたというところから始まるのですが。 ぶっちゃけてどうも松岡さんと菊池さんが見た限りでは、悪く書いてあるけどそこまで事実無根ってわけでもなさそうだったので、どうなのかねそれ。 (主に女性関係のスキャンダルだったようですが、久米さんって姉語肌とか玄人筋にモテたらしい、あー、がっちりしてたからいかにもだよなぁ。) そもそもなんでこの怪文書に松岡さんが関わったかというと、漱石未亡人が怒り狂い、てんぱった久米さんがその頃暗雲が立ち込め初めていた松岡さんに罪を擦り付けてしまったからのようです。 怒ろうよ松岡さん(そうさして怒ってなかった、ねえ)。 信用出来るからって菊池さんのところに持ち込みまして、ああでもないこうでもないという中で犯人かもしれないということで芥川の名前も挙がってまして、あんな無関心冷徹な人間は怪文書も書かないだろっていう理由で疑い取り消してました、そっかー。 犯人は山本有三かな、というところで怪文書は置いたまま、菊池さんが話を持ち帰ってしまい、あとのことは全くわかりません、どうなったのなにをしたの菊池さん!! 3月10日めも。 松岡さんのもとに怪文書は残り、どういうわけか犯人ではないかと推測された山本有三は菊池グループとの付き合いをするようになり(というかこのグループはいつ菊池さん筆頭になったのかしら、どっかでそう呼ばれ始めている)。 そして月日は流れ第4次新思潮は松岡さんを残して全滅し。 そこまで早逝ってわけでもないんだけど平均年齢が絶妙に低いよな…。 なんというかこう、そんな中でぽつぽつと昔の話をするようになったためか松岡さんの手元に残っていた怪文書を引き取りにある日女性が現れまして。 これが山本有三さんの元奥さん。 あんまり学がなかったという彼女に面白がって書かせたまま、その後延々と放置したらしいです山本さん(その後離婚しました)。 ぶっちゃけてこの経緯のどこかに嘘がある可能性がないでもないけど、女性が偽者とか、松岡さんが嘘付いたとか。 まあ、この嘘をつくことによって各々得るメリットが皆無なので正直…。 その時点で山本さんって生きてるんだよねー、どうしたんだろうねー、その後。 山本さん側になんかの記述が残ってたら多分さすがに常識として知られてるよなぁ、「手紙を書いた女性」と「犯人」が別のため、犯人の自白がなしに犯人が確定するという事態になってしまっているという。 山本さん視点だと松岡さんは関係者ではないので無視ったってことになるのかどこかでこっそり話をしたものか。 久米さんとか菊池さんがいないとなんともわからん、どっか書いてあるかしら…。 3月11日めも。 ところでこれは10日分単位ずつで書いているのでこの段階までであと残り3日分でなんとも半端なんですけどねー、あと、きちんと確認とかしてないから今の段階で触れるの、とか気にしないでおこう。 いや、今後調べる予定だけど前提は間違ってはないはずなので(この場所は仮説もろもろ書き散らす前提で作られてます、資料名が書いてない時は信じなくてもいいし、細かいところまで確認しながら書いてもないよ)、書くんですが。 松岡さんは菊池さんの死後に久米さんのことをひょい、と前足で押さえて一緒に本出してました、多分。 というか久米さんのほうはもろもろの事情があって公職追放の類は受けてないんですが、ぶっちゃけて各種メディア筆頭が菊池さんでその右腕的に動いてるんだよね戦中。 そして出版社幹部がまとめて公職追放を食らったので若手以外の知り合い下手すると全滅みたいな状態になっております久米さん。 (まあ簡単に言うと、ちょいと満州にて軍部に逆らってるのが記録に残ってるせいだと思う、久米さんがその手の処分受けてないの。) (そもそも雑誌の一律処分は業界の混乱収めるためっぽいし、経緯見るとな…。) そんな時期に業界全く無関係の松岡さんに声掛けるわけないじゃん、巻き込みかねないし、てのが正直なところなんですけども、今後調べます資料どこわからない。 まあなので、松岡さんが声掛けたんだろうなと推測します怒られはすまい。 なんというのか松岡さんは、本当に久米さんのことは親友だと思ってたんだろうなぁ、としみじみします、ところでなんで菊池死後なの真面目に。 3月12日めも。 ところで本気で特にネタがなくなったので「山本有三さんは一体なにが?」と思っている事情を書き連ねておくつもりなんですが。 この怪文書出した方、もともとそんなに褒められた性格でもないようです。 当時の一高からの伝統だと思うんだけど、バンカラ気風が一部に残っててそういう態度のほうが受けがいいみたいなんだよね(久米さんとか芥川とか、なんかあんまり根っこがしっかりしてなさそうな面子は要するにその影響を受けてたぽい)(年齢上とか、わりと家庭の教育しっかりしてるとかだとそうでもない)。 まあ、そんなだから怪文書出した時もあいつだなー、と疑われるわけだし。 菊池さんが松岡さんとの話し合いの結果この件を持ち帰りあとがわからず。 ふと気付くと人道的な人物として名を馳せていました。 本当なんだろうか…、と確認したけど、弱い立場の人を庇って劇場主に食って掛かっていたりとか、正直損得感情や売名だけで出来るようなことでもないよな。 そもそも劇作家協会という菊池さんらと立ち上げていた協会も、これは著作権の確立のために働いていた団体で、ぶっちゃけて当時それなりに名前が売れていた彼らには直接必要はないんだよね、自分で交渉出来るから。 どんな条件であっても一律で著作権を得られるというものなんだ、のちに小説家たちの協会と合体してたりするんだけどさぁ。 そうね、なんか、わりとブレることなく偉いんだ、明治大学でも文学部切り盛りして若いお金のない文士に講師の職を得られるようにしていたし、山本さん。 上段と下段の間になにがあったの? いやマジで、どうしたの一体。 3月13日めも。 ところで山本有三さんに関しては詳しく読んだのは青空文庫の百合子さんの文章なんだけどね、タイトルとか忘れたけど、なんか年表まであって詳しかったんだ。 中条百合子、もしくは宮本百合子さん。 戦前の女流作家の中でトップクラスの男性作家と完全に肩並べてた女性ってあるいは彼女だけって気もするんだけど、なんというかプロ文として分類されることもある人です、旦那さんがわりと有名な人だったらしいんだ(文藝春秋の昭和まとめ本で読んだ、徳も格も高そうな人だったマジで)。 今思い出したけど、百合子さんて久米さんの元カノだったんだよねー。 いやマジで、漱石さんのお嬢さんにアタックするために直近で捨てられたという、よく考えたら準関係者みたいな人でそもそも皆揃って知り合いだわ。 芥川周辺の新人なんかと同時期に世に出てるし。 なんか、その、あの、山本さんいい人だよねー、的な文章だったんだけど、よく考えたらあの文章になぜ「一年間くらい引きこもりしてたよ☆」みたいなところまで盛り込んだ年表が必要だったのか冷静に考えたらわからないや。 だってなんにも活動がなかったら空白にすればいいだけじゃん、正直。 百合子さんは周辺にいただけで遠ざけられてしまっていたものの、よく考えたらなんやんあれ? という違和感を覚えるのは無理もない位置だった気もしないでもないな。 山本有三さんはあくまで学生という意味で有名だった人で、社会に出てからはしばらく鳴かず飛ばずだったみたいなんですよ食べてはいられたんだけど、そして引きこもったあと、花形&善人の道を突っ走りました、なーにがあったのー? ほわい?? (文アルとか近代芸術、111) 雑記:文アルとか近代芸術、139 雑記:文アルとか近代芸術、138 雑記:文アルとか近代芸術、137 雑記:文アルとか近代芸術、136 雑記:文アルとか近代芸術、135 雑記:文アルとか近代芸術、134 雑記:文アルとか近代芸術、133 雑記:文アルとか近代芸術、132 雑記:文アルとか近代芸術、131 雑記:文アルとか近代芸術、130 雑記:文アルとか近代芸術、129 雑記:文アルとか近代芸術、128 雑記:文アルとか近代芸術、127 雑記:文アルとか近代芸術、126 雑記:文アルとか近代芸術、125 雑記:文アルとか近代芸術、124 雑記:文アルとか近代芸術、123 雑記:文アルとか近代芸術、122 雑記:文アルとか近代芸術、121 雑記:文アルとか近代芸術、120 雑記:文アルとか近代芸術、119 雑記:文アルとか近代芸術、118 雑記:文アルとか近代芸術、117 雑記:文アルとか近代芸術、116 雑記:文アルとか近代芸術、115 雑記:文アルとか近代芸術、114 雑記:文アルとか近代芸術、113 雑記:文アルとか近代芸術、112 雑記:文アルとか近代芸術、111 雑記:文アルとか近代芸術、110 雑記:文アルとか近代芸術、109 雑記:文アルとか近代芸術、108 雑記:文アルとか近代芸術、107 雑記:文アルとか近代芸術、106 雑記:文アルとか近代芸術、105 雑記:文アルとか近代芸術、104
https://w.atwiki.jp/sorawoto/pages/17.html
このwikiについて 目次 このwikiについてこのwikiは何ですか? このwikiでアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の情報を書き込む人へ誰でも編集へ参加できます 編集の仕方が分かりません>< このウィキの管理人に連絡したい このwikiは何ですか? このwikiは、アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に関する情報をまとめるwikiです。 このwikiでアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の情報を書き込む人へ 誰でも編集へ参加できます このwikiは、誰でも自由に編集へ参加できます。 編集の仕方が分かりません>< こちらの編集ガイドに目を通してみて下さい。 編集ガイド このウィキの管理人に連絡したい 管理人しか出来ない作業(ページ名変更、ページ削除、ファイル削除など)の依頼など、管理人に連絡したい人は、こちらの連絡フォームからどうぞ。 管理者へのお問い合わせフォーム
https://w.atwiki.jp/toapa/pages/128.html
OG2精神 http //srwog.suparobofan.com/og/og2-seisin.htm 支援系 ラーダ 集中 ひらめき 祝福 感応 激励 再動 レフィーナ 必中 努力 信頼 祝福 激励 再動 ラトゥーニ ひらめき 集中 必中 友情 熱血 再動 リン 直感 集中 気迫 熱血 激励 再動 カーラ 突撃 集中 必中 激励 熱血 愛 マイ 必中 集中 感応 ひらめき 熱血 覚醒 アヤ ひらめき 信頼 集中 感応 熱血 補給 感応 アヤ ラーダ マイ 補給 アヤ 激励 レフィーナ カーラ ラーダ リン 脱力 エクセレン 再動 レフィーナ ラトゥーニ ラーダ リン 期待 ラーダ リン 強ロボ SRX、Rガン、ダイゼンガー、アウセンザイター、アルト、ヴァイス、 ファルケン、ビルガー、直撃なし。武器にある? フェアリオン2き、直撃なし。武器にある?精神要員 ヒュッケボクサーL、直撃なし。ぶきにある? こりゅうおう、ジガン、グルン1.2、アンジュル、グルン弐式