約 845,782 件
https://w.atwiki.jp/gwhukui/pages/60.html
6月3日開催 大会レポート 6月は3日に開催させていただきました、SCS(ショップチャンピオンシップ)大会。 参加していただいた22名の皆さん、ありがとうございました! 今回は一週間後に控えるCS(ショップチャンピオンシップ)の 金沢予選の事もあり、皆さん前回の大会以上にその事を意識されての 参加ではなかったでしょうか?先月発売された新パック「前線のフォトグラフ」が 使用可能という事もあり、デッキの調整も兼ねての参加でもあったと思いますが どうでしたか? 今回、使用されていたデッキはどの色に偏るということでもなく いろいろな色(タイプ)デッキが見られたように思います。割合的にはやはり 「青」「緑」が若干多いのかな、と感じはしましたが。 上位入賞するのもやはりそのあたりなのかな・・・と思い見ていましたが、 実際の結果は違ったものになりました。 さて、長々となってしまいましたが、その結果を。 上位入賞者3名と使用されたデッキと併せてご紹介させていただきます。 1位 山本 和希さん 使用デッキ名『れい☆すた』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 茶 U 103 ターンエーガンダム 2 赤 CH 89 サラサ・ムーン 2 赤 C 3 作戦の看破 2 赤 C 7 密約 3 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C C20 露払い 2 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 8 月のマウンテンサイクル 2 茶 C 18 ギンガナム襲来 2 茶 C X9 第7次宇宙戦争 2 紫 C 2 戦場の鈴音 1 赤 O 36 隠された翻意 3 茶 O 49 バカンス 3 茶 O X35 デート 3 茶 G 茶基本G 6 黒 G 茶基本G 8 紫 G 61 月面民間企業 2 紫 G 9 モルゲンレーテ 2 サイドボード 紫 U 21 レイスタ 2 赤 C 5 血の宿命 1 赤 C 83 もみ消し 1 紫 C 1 THE ORIGIN 1 紫 C 3 プロテクト解除 1 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 紫 G 15 隠遁者 1 ↓↓ 以下、簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会の勝因は何だと思いますか? ターンエーのパンプは神ですねェ。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 サイクロプス隊を使用していたデフ氏と対戦したかったような、 したくなかったような。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 青スライとサイクロプス隊を使うのはやめましょう。 2位 坂上 正紘さん 使用デッキ名『---------』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 茶 U 103 ターンエーガンダム 3 茶 C X9 第7次宇宙戦争 3 茶 C 18 ギンガナム襲来 3 茶 O X35 デート 3 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 9 破滅の終幕 2 茶 C 2 戦場の鈴音 2 赤 O 36 隠された翻意 3 赤 C C20 露払い 3 茶 O 49 バカンス 1 赤 G --- 赤基本G 9 茶 G --- 茶基本G 9 サイボード 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 赤 O 16 木星圏からの出発 3 赤 C 3 作戦の看破 3 赤 O 43 虚偽の報告 2 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会のでの順位についてどう思いますか? 3戦目で事故が多発。不本意な結果でした。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 青スライをメタってサイド作ったけど、外した。 赤中の強さ光ってたね。 1位の方に何か一言あればどうぞ。 同コンセプトのデッキにての優勝オメデト!! 他の参加者の皆さんに一言お願いします! フレンドリーな空気でのプレイはとても良いですね。 ですが、大会プレイ中の方々への口出しが多いように感じます。 モラルあるプレイを。 3位 浅野 怜さん 使用デッキ名『ブーン』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 U 162 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー機) 2 赤 U 111 ドライセン(ラカン・ダカラン機) 2 赤 U C70 ノーティラス 2 赤 U 89 パーフェクトジオング 2 赤 U 120 レウルーラ 2 赤 U 141 ガザC 2 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 7 密約 3 赤 C 2 泣き虫セシリア 2 赤 C C23 中枢部の掌握 2 赤 C 5 血の宿命 2 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C 82 雲散霧消 2 赤 C 1 撤退命令 3 赤 CH 97 マシュマー・セロ 1 赤 O 2 内部調査 2 紫 O 1 凌駕 1 赤 G --- 赤基本G 15 サイドボード 赤 C 44 武力制圧 3 赤 C 73 クローニング技術 2 赤 C C23 中枢部の掌握 1 赤 O 4 転向 1 赤 O 84 内憂外患 2 赤 CH C46 トビア・アロナクス 1 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会での順位についてどう思いますか? 普通。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 白がうざい。 1位、2位の方に何か一言あればどうぞ。 ガンバレ。 他の参加者の方々に一言お願いします! ガンバレ。 4位 細川 幸太さん 5位 水嶋 信吾さん 6位 中村 シュンさん ・・・以上が上位入賞者の皆さんでした。 皆さんおめでとうございました&お疲れ様でした!! (大会全体の感想/最後に) 今回の大会も、皆さんのおかげで無事終えることが出来ました。 それにしても、個人的な感想ではありますが・・・ 「今は、青が絡むとなんか凄いなぁー・・・」とつい思ってしまいました。 というのは今回、大会1戦目。 「青デッキ」VS「青緑+黒デッキ(でいいのかな?)」の組み合わせを見ていたから なんですが。 詳細は書きませんが、互いに粘るに粘って試合時間を大幅に押し、 最後には「青」が判定勝利となりましたね。 対戦したお2人を含めて、皆さんお疲れ様でした。 さて来月の大会については、まだ決定していません。 遅くとも今週水曜までにはこのWIKIにてお知らせなどしたいと 思いますので、今しばらくお待ち下さいね。 それでは、(約3年もやってて・・・汗)まだまだ頼りない 現主催の私ではありますが、これからも頑張りますんで どーか暖かく見守ってあげてください・・・。 また次回も、皆さんのご参加お待ちしています。 編集:ぎゃらん 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/154.html
決意と殺意 ◆pqQ1ngVOkg 「違う……俺は……俺は……」 戦争に参加させられていたとは言え、統夜には戦う為の決意も覚悟も無かった。 ただ、彼の陥った状況が戦う以外の選択肢を許さなかっただけ 故に自ら誰かを殺すという、この状況においてはある意味当然とも 言えるすら行為すら、正視できなかった。 だが、思う。本当にそれでいいのか と 結局、どう足掻こうが殺し合いは避けられる筈が無いのだ。 考えてもみろ。もし、先程の相手の救助が間に合っていたとしよう。その後どうなっていた? 殺そうとしたけどやっぱり辞めたから許して欲しい と、言外に言われて許すような人間がいるか? 少なくとも自分にはそんな相手を信用する事などできない。 ならばこそ、殺すと決めた瞬間に、遅くとも目の前の相手を切り裂いたその時に、 その決意を後悔しないだけの強さを持つべきだったのだ。 「そうだ……認めるんだ紫雲統夜……もう残された道なんて1つしか無い……」 迷っている 殺したくない 全て偽善だ。ただ、自分の手を汚すのが嫌だっただけ。 本当に死にたくないのならそんな弱さからまず捨てるべきだった。 生き残る為に必要だった決意から目を背けていた少年の心が、再構築されていく。 与えられた薬を一錠飲み込む。すると、ラピスのサポートを受けた時と同じ程度の感覚が戻ってきた。 ゲームの舞台に舞い戻ったアキトの目に映ったのは、 1機の青い機体と、恐らくそれによって破壊されたであろう残骸だった。 誰であろうと、ユリカの為に殺して殺して殺し尽くすと覚悟を決めた彼にとって、 どんな状況でも関係無い。むしろ、1機で突っ立っているような迂闊な相手が最初の敵で ある幸運に感謝するぐらいだった。 (20分……いや、25分経ったら安全な場所まで全力で避難する) だが、その時間を少したりとも無駄にはできない。 殺せるだけ殺さねばならない。他の参加者に比べ、自分に残された時間は余りにも少なすぎる。 唐突なレーダーの反応に統夜は我に返る。 「反応?!何時の間にこんな距離まで……」 その機体は、沸いてくるようにして現れた。 ヴァイサーガを動かし、対応しようとするが少し遅かった。 「遅い……!」 最大加速の突進をまともに受けたヴァイサーガは 落下を始める。アルトアイゼンはそのまま落下するヴァイサーガへ向けて3連マシンキャノンを発射。 「このっ……好き勝手にさせるかよ!!」 だが、ヴァイサーガのシールドが展開され、弾幕を防ぎきった。 しかし、アルトアイゼンの攻めはまだ終わらない。マシンキャノンを撃ち終えると同時に、 アルトアイゼンはヴァイサーガへ向けて更に突進。ヒートホーンで頭部を切り裂こうとするが、 今度は回避を間に合わせたヴァイサーガのシールドを一部切り裂く程度に留まる。 「いい加減にしろおおお!!」 ヴァイサーガの反撃が始まった。右手を鞘に納まった剣に添え、相手へ向けて抜き打つ事により、 この機体の武器の1つである、地斬疾空刀が発動。エネルギーの刃が、アルトアイゼンへと向かって牙を剥いた。 アルトアイゼンは強引過ぎる動きで軌道を変え、刃をかわす。 「まだ終わらないぞ!!」 アルトアイゼンの回避動作終了の隙に、左手に持たせた4本の手裏剣を投擲する。 再び無理な加速で回避を試みたアキトだったが、全てをかわしきる事はできず、 1本が胸部に直撃した。だが、アルトの装甲を抜くにはそれは少しばかり威力が足りなかった。 「クソッ……何なんだよあいつは?!」 相手はかなり装甲の厚い機体のようだ。 だが、反撃が無い事、先ほどまでの攻撃を見るに、接近戦に特化した機体であるように 見受けられる。距離を維持して戦えば有利になるかも知れないが、 ヴァイサーガの武装もどちらかと言えば接近戦寄りになっている上、中、遠距離用の 武装はあの敵に対しては力不足と言わざるを得ない。 「やるしかないってんなら……やってやるさ!」 再び右手に剣を握り、距離を取る。 狙うは、先ほどラーゼフォンを葬った一撃。ヴァイサーガの切り札である奥義・光刃閃 「抜き打ちか……来い」 アキトもまた、それを迎え撃たんと右手のステークを構える。 そして、その姿を見て統夜は勝利を確信した。 確かに相手の機体の突進力は凄いし、装甲の厚さも厄介だ。 しかし、自分の機体の剣と、敵の右手に備えられた杭打ち機を比べれば、どちらが有利かは 言うまでもない。それに、幾ら装甲が厚いと言えど、あれが直撃して耐えられるとは思えない。 脳裏に先程自分が殺した相手の惨状が浮かんだが、統夜はそれを振り切る (考えるな。今余計な事に気を取られたら自分がああなるんだ!! それにもう決めた筈だ。この手で誰かを殺しても後悔なんてしないって!) 自分の身に降りかかったリアルな死への恐怖が、最後の迷いを捨てさせ、心を鋼へと変えて行く。 「俺は……こんな所で死んでたまるかああああ!!」 瞬間、ヴァイサーガはアルトアイゼンを最強最速の一撃で両断すべく加速する。 目の前に迫る死を、アキトは静かなる殺意を以って見据える。 「確かに、このまま正面からやりあえば俺に勝ち目は無いようだ」 右手の構えを解く 「だが、俺にそんな気は無い……」 アルトアイゼンの肩部アーマーが開く。それは、罠にかかった獲物を待ち受ける肉食動物の顎と同義。 瞬間、統夜の背筋に悪寒が走った。統夜は直感に従って、右手に剣を握らせたまま、左手でシールドを展開、 更に、軌道を逸らそうと試みる。 そして、アルトアイゼンの肩部アーマーから無数のクレイモアがヴァイサーガを食らい尽くさんと吐き出された。 至近距離からまともにこの武器を食らって無事でいられる機体などそうそういる筈もない。 「あれをかわすか」 だが、ヴァイサーガはまだ落ちていなかった。 軌道を完全に逸らすのが無理だと判断した統夜は、せめて被害を最小限にすべく、アルトアイゼンの左側、 つまりヴァイサーガの右手側に抜けるように機体を加速させた。 統夜は賭けに勝利し、ヴァイサーガもまだ動ける。だが、無傷で抜けられるような甘い弾幕ではなかった。 シールドはボロボロになり、左手は完全に破壊された。頭部の角も一部が砕けている。 「ならば、今度はこちらから仕掛けるまでだ」 手負いのヴァイサーガにトドメを刺すべく、ステークを構え、アルトアイゼンが突撃する。 だが、劣勢を理解した統夜の判断は潔い物だった。アルトアイゼンに見向きもせず、 最大加速で湖の方へ飛び、長時間の飛行が不可能であるアルトアイゼンを突き放して逃げて行ったのだ。 「……逃げられたか」 時間を無駄にしてしまったが、それなりの手応えもあった。 自分の新しい機体は色々な部分がかなり偏ってはいるが、悪い機体では無いらしい。 そして考える。次はどう動くか。 「残りは25分程度……敵を探すべきだな」 限られた時間を無駄にしない為に、アキトは再び行動を開始する。 「まずは南へ行くか」 絶対の殺意を込めた蒼き鋼が、獲物を求め動き始めた。 【テンカワ・アキト 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦IMPACT) パイロット状態:マーダー化 心身共に良好 機体状態:胸部に軽度の損傷。3連マシンキャノン2発消費、スクエアクレイモア1発消費 現在位置:G-8 第一行動方針:薬が切れる前に敵を探し出して殺す 第二行動方針:タイムリミット前に安全な場所へ移動(薬の使用後、25分から避難開始) 最終行動方針:ユリカを生き返らせる 備考:・首輪の爆破条件に“ボソンジャンプの使用”が追加。 ・謎の薬を一錠使用。効果の残り時間は25分。 【二日目3 00】 敵の追撃が無い事、周囲に機影が無い事を確認し、ようやく統夜は一息付けた。 「もう少しで俺は……」 思い出すだけで身体中の震えが止まらない。 もし、あのまま突っ込んでいれば、自分はとっくに死んでいた。 機体の損傷も馬鹿にできない。シールドはもはやその役目を果たす事は無い だろうし、左手に至っては完全に動かない。 だが、これで吹っ切れた。高い授業料を払う羽目にはなってしまったが、 ようやく自分の中に燻っていた迷いと訣別する事ができたのだ。 そう、死にたくないのは誰だって一緒だ。 だから、自分の為に他人を殺そうとするのはこの状況においては何も間違って無い。 でなければ自分が死ぬだけ。 「考えろ、考えるんだ。どうすれば生き延びられるか。こんな所で死ぬなんて真っ平御免だ」 統夜の思考は、優勝にのみ向けられて行く。一瞬、まだ生きている、そして死んでしまった 顔見知りの姿が脳裏をよぎったが、あっさりとそれを切り捨てる。 「無駄な事は考えるな……どうせ俺が生き延びるには全員殺さなくちゃいけないんだ。 そうさ……戦争に巻き込まれたのも、こんな状況になったのも全部あいつ等の所為だろう」 何度も考えていた。あの日、あの3人と出会わなければ、 自分はこんな場所にいなくても良かったのではないか と。 戦争に巻き込まれなければ、一般人として普通に生きるか、 運悪く戦争に巻きこれて死ぬか。そんな人生で終わった筈なのだ。 少なくとも、どちらであれこんな狂った殺し合いに巻き込まれるよりは 遥かにマシな人生だった筈。 だからこそ、決意する。絶対に生き延びてやる と。 少年を縛る心の鎖は全て解け、残ったのは生への渇望と、 自分をこのような場所へ追い込んだ全てに対する怒りだけだった。 【紫雲統夜 搭乗機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A) パイロット状態:覚悟完了 機体状態:左手使用不能、シールド使用不能、頭部の角の一部紛失、若干のEN消費。烈火刃1発消費。 現在位置:A-7 第一行動方針:優勝する為の方法を考える 最終行動方針:優勝と生還】 【二日目3 15】 BACK NEXT 『未知』と『道』 投下順 Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― 吼えろ拳/燃えよ剣 時系列順 これから BACK NEXT 愛を取り戻せ アキト Withdrawal Symptoms 心、千々に乱れて 統夜 決意の刃を鞘に潜ませ
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/246.html
投下順に読む Opening~100 101~200 時系列順に読む 第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで 第四回放送まで 参加者ごとに読む キャラ別追跡表 時刻 タイトル 登場人物 登場機体 場所 作者 6 00 第二回放送 アルフィミィ なし 不明 139さん ??? ゲッターロボ 竜馬 なし 不明 ◆ZbL7QonnV.さん 6 05 leaving me blue アキトキョウスケ アルトアイゼンビルトファルケン(L) G-7 ◆ZqUTZ8BqI6さん 6 25 朝ごはんは一日の活力です!! シャギアオルバ比瑪甲児テニアバサラ ヴァイクランディバリウムナデシコベルゲルミルプロトガーランド C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 6 35 家路の幻像(1)家路の幻像(2) バーニィユーゼスカミーユキョウスケアキトベガ メディウス・ロクスVF-22・Sボーゲル2Fビルトファルケン(L)アルトアイゼン G-6 ◆7vhi1CrLM6さん 6 36 戦いの矢(1)戦いの矢(2) クインシィジョナサン統夜アムロガロードガウルン 真ゲッターヴァイサーガガンダムF91ストレーガマスターガンダム C-8 ◆ZqUTZ8BqI6さん 6 50 悪魔降臨・死の怪生物(インベーダー)たち アルフィミィ デビルガンダム 不明 ◆ZbL7QonnV.さん 6 55 二つの依頼 ロジャーキラソシエ 騎士凰牙Jアーク E-2E-4 ◆7vhi1CrLM6さん 7 15 命の残り火 シャギア比瑪甲児バサラ統夜ガロードクインシィジョナサン ヴァイクランナデシコ旧ザクプロトガーランドヴァイサーガストレーガ真ゲッター C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 7 30 計算と感情の間で オルバテニア ディバリウムベルゲルミル C-7 ◆C0vluWr0soさん 7 35 疾風、そして白き流星のごとく アムロブンドルガウルン統夜 ガンダムF91サイバスターマスターガンダムヴァイサーガ C-8D-8 ◆VvWRRU0SzUさん 7 45 古よりの監査者 アルフィミィノイ・レジセイア デビルガンダム ネビーイーム ◆7vhi1CrLM6さん 7 50 選択のない選択肢 SIDE:A選択のない選択肢 SIDE:B 統夜ガウルン ヴァイサーガマスターガンダム C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 7 55 すべて、撃ち貫くのみ(1)すべて、撃ち貫くのみ(2) ユーゼスアキトカミーユキョウスケバーニィアルフィミィノイ・レジセイア メディウス・ロクスブラックゲッターVF-22・Sボーゲル2FゲシュペンストMkⅢデビルガンダム F-7G-5G-6ネビーイーム ◆VvWRRU0SzUさん 8 30 適材適所 シャギア比瑪甲児バサラガロードクインシィ ヴァイクランナデシコプロトガーランドストレーガ真ゲッター C-8 ◆YYVYMNVZTkさん 8 40 争いをこえて オルバテニアロジャーソシエ ディバリウムベルゲルミル騎士凰牙 E-6 ◆7vhi1CrLM6さん 8 50 揺れる心の錬金術師 アルフィミィ デビルガンダム ネビーイーム ◆7vhi1CrLM6さん 8 55 最後まで掴みたいもの ユーゼスアキト メディウス・ロクスブラックゲッター F-7 ◆YYVYMNVZTkさん 9 00 追い詰められる、心 統夜ガウルン ヴァイサーガマスターガンダム C-8 ◆YYVYMNVZTkさん 9 00 黄金の精神 アムロキラアイビス ガンダムF91Jアークネリー・ブレン D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 9 10 判り合える心も 判り合えない心も シャギアガロード比瑪バサラクインシィ甲児ブンドル ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターストレーガサイバスター C-8D-8 ◆7vhi1CrLM6さん 9 30 生き残る罪 キョウスケテニアオルバ ゲシュペンストMkⅢベルゲルミルディバリウム G-6G-5 ◆7vhi1CrLM6さん 10 00 風と雷 ブンドル甲児 サイバスターストレーガ E-7 ◆ZbL7QonnV.さん 10 20 獲物の旅 カミーユテニア VF-22・Sボーゲル2Fベルゲルミル F-4G-3 ◆VvWRRU0SzUさん 10 30 変わりゆくもの シャギアガロード比瑪バサラクインシィ ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッター B-1 ◆YYVYMNVZTkさん 10 30 交錯線(1)交錯線(2) ロジャーソシエガウルン統夜 騎士凰牙マスターガンダムヴァイサーガ D-7 ◆7vhi1CrLM6さん 11 00 仮面の奥で静かに嗤う ユーゼスアキトブンドル甲児 メディウス・ロクスブラックゲッターサイバスターストレーガ E-6E-7 ◆VvWRRU0SzUさん 11 40 遺されたもの ロジャーソシエ 騎士凰牙恐竜ジェット機ガナドゥール B-1 ◆VvWRRU0SzUさん 11 50 天使再臨 ユーゼスアキト メディウス・ロクスラーゼフォンブラックゲッター G-8 ◆VvWRRU0SzUさん 12 00 獣の時間(1)獣の時間(2) アムロキラアイビスカミーユ ガンダムF91Jアークネリー・ブレンVF-22・Sボーゲル2F D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 12 20 Lonely Soldier Boys &girls シャギアガロード比瑪バサラクインシィテニア統夜ガウルン ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZベルゲルミルヴァイサーガマスターガンダム F-1 ◆ZqUTZ8BqI6さん 12 30 膨れ上がる悪夢 キョウスケ ゲシュペンストMkⅢ G-6 ◆ZqUTZ8BqI6さん 13 15 破滅の足音 アムロキラアイビスカミーユブンドル甲児 ガンダムF91Jアークネリー・ブレンVF-22・Sボーゲル2Fサイバスターストレーガ D-3E-2 ◆7vhi1CrLM6さん 14 00 心の天秤 シャギアガロードバサラクインシィガウルン ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZマスターガンダム F-1 ◆YYVYMNVZTkさん 14 15 驕りと、憎しみと ユーゼスアキト メディウス・ロクスラーゼフォンブラックゲッター G-1 ◆7vhi1CrLM6さん 14 30 Stand by Me テニア統夜 ベルゲルミルヴァイサーガ H-1 ◆YYVYMNVZTkさん 14 40 かくして漢は叫び、咆哮す シャギアガロードバサラクインシィガウルンアキト ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZマスターガンダムブラックゲッター F-1 ◆7vhi1CrLM6さん 14 45 王の下に駒は集まる ユーゼステニア統夜 メディウス・ロクスラーゼフォンベルゲルミルヴァイサーガ H-1 ◆VvWRRU0SzUさん 15 0515 30 怒れる瞳(1)怒れる瞳(2)戦場に響く歌声(1)戦場に響く歌声(2)世界を止めて(1)世界を止めて(2)眠れる基地の魔王、悪が振るう剣 シャギアアイビス甲児キラロジャーソシエブンドルバサラ竜馬ガロードクインシィアキトユーゼスアムロカミーユガウルンテニア統夜キョウスケアルフィミィ ヴァイクランネリー・ブレンストレーガ騎士凰牙ガナドゥールサイバスターラーゼフォン真・ゲッターマジンガーZナデシコ旧ザクプロトガーランドブラックゲッターメディウス・ロクスガンダムF91VF-22・Sボーゲル2FJアークシャイニングガンダムマスターガンダムペガスダイゼンガーベルゲルミルヴァイサーガゲシュペンストMkⅢデビルガンダム A-1D-3E-1F-1G-6ネビーイーム ◆VvWRRU0SzUさん 16 00 見よ人の心の光! 輝き唸る神の掌! アムロカミーユギンガナム ガンダムF91VF-22・Sボーゲル2FJアークシャイニングガンダム D-3 ◆ZqUTZ8BqI6さん 16 30 排撃者――表排撃者――裏 ガウルンテニア統夜キョウスケアルフィミィ ダイゼンガーベルゲルミルヴァイサーガゲシュペンストMkⅢデビルガンダム A-1F-6ネビーイーム ◆ZqUTZ8BqI6さん 16 50 時の結実――すなわち成長 シャギアアイビス甲児キラロジャーソシエブンドルバサラユーゼスアキト ネリー・ブレンストレーガガナドゥール騎士鳳牙サイバスターラーゼフォンメディウス・ロクスブラックゲッター D-2F-1 ◆ZqUTZ8BqI6さん 18 00 闇の彼方に伸ばす指先 アムロカミーユキラアイビス甲児ソシエロジャーブンドルバサラシャギア ガンダムF91VF-22S・SボーゲルJアークネリー・ブレンストレーガガナドゥール騎士鳳牙サイバスターラーゼフォン D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 18 00 もう一つの対主催 ユーゼスアキトガウルン統夜テニア メディウス・ロクスブラックゲッターダイゼンガーヴァイサーガベルゲルミル A-1 ◆YYVYMNVZTkさん 18 00 第三回放送 アルフィミィ デビルガンダム ネビーイーム ◆ZqUTZ8BqI6さん
https://w.atwiki.jp/wiki3_mh2/pages/47.html
スパロボW攻略wiki
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/65.html
貫く、意地 ◆a1WpzCXC9g 木々をなぎ倒しがら森を駆け抜ける黒い竜巻の姿があった。 その名はブラックゲッター、幾多ものゲッター線の可能性の中から生まれた攻撃力に特化した機体である。 その能力は1対1の戦いならこのロワイアルの中でも五指に入るだろう。 無論、パイロットが使いこなしていればの話だが。 そしてそのパイロット、バーナード・ワイズマンは酷く焦っていた。 先程攻撃を仕掛けたガンダムがあれほどまでの攻撃力を有していたことは計算違いだった。 端から新兵同然の自分にあのガンダムが倒せるとは思ってはいなかったが、手傷一つ負わせることすらできないとは。 それどころかマントを失ってしっぽを巻いて逃げる始末だ。 きっとあのガンダムはすぐに自分を追ってくるだろう。 何をしに。勿論、とどめを刺しに、だ。 未だブラックゲッターを使いこなせていない今、自分に勝てる見込みはあまりに少なすぎる。 ミサイルの群れに爆散するブラックゲッターと自分の姿を想像して、バーニィは汗の滲む手で操縦桿を握りなおした。 「ちくしょう!ちくしょう!」 恐怖、そして強力な力を得ながらも、それを使いこなせない自分への歯がゆさにバーニィは更に機体を加速させた。 最大速度のゲッターは音の壁すら越える。 並みのMSなら到底追いつくことも叶わないのだが、今のバーニィにそのことに気づける余裕はなかった。 気がつけば目前に真紅の機体がいた。 いつの間にここまで接近されたのだろうか。 センサーはとっくに警告音を発していたようだったが、まったく気づかなかった。 それでも敵であることだけは確かだ。 敵は全て倒す。そして優勝する。そう決めたのだ。 誰であろうと敵は倒すだけだ。 「おい、そこの黒い機」 真紅の機体から回線が繋がったが、 「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」 バーニィはそれを無視してゲッタービームを放った。 赤い閃光が宙を走り、真紅の機体へと襲い掛かる。 「問答無用で攻撃とは、厄介なやつに声をかけたな……!」 コックピットでキョウスケ・ナンブは独りぼやいた。 バーニィの咆哮と共に放たれたゲッタービームをすんでのところでかわしたビルトファルケン。 旋回しつつスプリットミサイルを放ち、オクスタンライフルで反撃するものの、ゲッター合金の厚い壁の前に全て弾かれてしまう。 (典型的な特機か、つくづく厄介だ) 後方支援における遠距離射撃をコンセプトに開発されたファルケン。 装甲が分厚く、接近戦で畳み掛けてくる機体とは一番相性が悪いと言える。 「このぉ!当たれぇぇぇぇぇ!!」 「ちっ、ブースト!」 特にあの高出力のビーム兵器。 当たればファルケンの脆弱な装甲では一たまりもあるまい。 まともにぶつかりあって、勝ち目はないことをキョウスケは感じていた。 だとすればできることは一つだけ。 直接コックピットを叩いて、パイロットを黙らせる。 (あれだけの出力、炉心から直接エネルギーを供給しているのか?だとしたら……) 恐らくコックピットは胸部か、それより上の部分。 狙うとすればそこ以外になかった。 もし違っていればボン、だ。 だがまあ、 「分の悪い賭けは嫌いじゃない……!」 ここで若干時間は遡る。 「……ままならんな」 と独りごちて、キョウスケは支給された真紅の機体を見上げた。 まだ計画書でしかその存在を知らなかったのだが、既にロールアウトしているとは驚きだ。 ひとまず機体の状態をチェックをすることにしてコックピットに乗り込み、コンソールを叩きながら計器類を睨みつける。 流石に最新型といったところか、諸々の出力はヴァイスやアルトのそれを上回っている。特に背部に装備された新型テスラ・ドライブの出力は驚異的だ。 本当に計器が示す速度が出せるとしたら、とんでもないじゃじゃ馬である。 他にも様々な新型装備が施してあるが、それらのスペックになんら不満はない。……不満はないのだが。 問題は主に近接攻撃を得意とするキョウスケにとって、援護射撃用の機体はどうも性に合わないことだ。 せめて同様に開発段階であった愛機であるアルトの後継機ならば使い勝手も良いのだろうが。 近接用装備がハンマー一つだけというのももしかしたら主催者側の嫌がらせだろうか。 一旦モニターから目を離し、溜息をつく。 「文句ばかりいっても始まらんか……」 せめてと思い、ブーストの出力を変更してアルトのそれに近づけた。 接近して射撃戦か、我ながら分の悪い賭けだな、とキョウスケは自嘲する。 そしてふと思い当たることがあった。 計画段階ではアルトとヴァイスのコンビネーションを元に構築した、攻撃用プログラムがあったはずだが……。 そしてコンソールを操作すること数分、キョウスケは予測通り目当てのものを見つけた。 『MODE:TwinBirdStrike』 恐らく、本来は対になる機体―――アルトの後継機だろう―――とのコンビネーションで真の力を発揮するのだろう。 キョウスケはそれをファルケン一機でも起動できるようにプログラムに変更を施していく。 (テスラ・ドライブのフル稼働による無軌道飛行。これがジョーカーになればいいが) その時、センサーが猛スピードでこちらに接近しつつある敵機を補足した。 無機質なアラーム音に否が応でも気が引き締められる。 コンソールから手を離して操縦桿を握る。 せめてこのゲームに乗っていない人間であってくれ、とキョウスケは切に願い、 “槍”の名を関するライフルと一振りのハンマーを携え、真紅のビルトファルケンは発進した。 戦闘開始から何時間経っただろうか。 ほんの数十分だったが、バーニィにはそれぐらい長く感じられた。 遂にバーニィはゲッタービームの射程内にビルトファルケンを捕らえたのだ。 そしてそれはファルケンを貫き、爆散させるはずだった。 勝った……!今度こそ勝ったぞ! この時、バーニィは今度こそ確かな勝利を確信した。 だがそれは、 「すまないが、俺も切り札を出させてもらう」 キョウスケが待ち望んでいた時でもあった。 相手は完全に詰んだと思い油断している。 仕掛けるなら、今しかない。 「はっ、負け惜しみを……」 「ファルケン、モードチェンジ『TBS』!シングルモード!」 「言うんじゃないっっっっ!!」 キョウスケの命令に応じて翼が展開され、遂にファルケンの真の力が発揮された。 ゲッタービームは確かにファルケンを貫いたが、それは残像として静かに消えた。 「なっ!?」 ゲッターを遥かに超えるスピードでファルケンが大空を舞い、ブラックゲッターを翻弄する。 想像を超えるGにキョウスケの意識は飛びそうになったが、何とか耐えて操縦桿を握り締める。 「これが俺の……」 「く、来るなぁ!来るなぁぁぁぁ!!」 ブラックゲッターがゲッタービームを乱射するが、それらもことごとく残像に命中して宙に消えてしまう。 ファルケンも負けじと高速軌道でオクスタンライフルをWモードで乱射。 数発しか命中しなかったものの、空中でぐらりとブラックゲッターの体制が崩れた。 「ジョーカーだ!」 背後に接近したファルケンがブーストハンマーを振るう。 狙いはただ一点、頭部のみ。 そしてそれはブラックゲッターに綺麗に命中した。 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 凄まじい衝撃がバーニィを襲う。 このまま地面に叩きつけられて自分は死ぬのだろうか……。 ぼんやりとした頭でそんなことを思う。 徐々に地面が迫ってくる。 そして、目の前が真っ暗になって、彼の意識はここで途絶えた。 「……俺を甘いと笑うか、エクセレン」 キョウスケの前にはあちこちが弾痕でへこんだブラックゲッターが鎮座している。 あの時、咄嗟に狙いをわずかに外し、胸部を狙ったのだ。 どうやらコックピットは頭部にあったようだ。 恐らくあのままハンマーで頭部を狙っていれば、加減していてもパイロットの命はなかっただろう。 パイロットは衝撃で気絶しているのか、こちらの通信に応じる気配はない。 だが生きていることには間違いなさそうだ。 (やはり、念のために殺しておくべきか) そんな考えが脳裏を過ぎるが、そのまま放置していくことにした。 どのみち、この腕で生き残ることは難しいだろう。 ひとまずブラックゲッターは土を掘り下げて、地中に隠していくことにした。 ここまでしてやる義理はないのだが、まあいいだろう。 キョウスケはこのゲームを戦い抜くと決めた。 だがそれは、優勝するために殺戮者になるという意味ではない。 優勝してエクセレンを生き返らせる、そのことを考えなかった訳ではないが、考える価値もない。 ゲームに乗った連中には悪いが死んでもらうが、飽くまでも狙いは主催者打倒ただ一点。まずは仲間を集めよう。 特にあの男―――ネゴシエイターと呼ばれていたあの黒づくめの男だ。 彼がこんな馬鹿げたゲームに乗るような人間でないことは、あの場にいた誰もが知っているだろう。 あのネゴシエイターと接触しよう、そう決めたキョウスケは戦場の跡地から離れることにした。 アルフィミィ、もしお前がまた元の操り人形に戻ってしまったというなら、全力で止めてみせる。 それはきっとエクセレンの意思でもある。 今はなき彼女の意思が、彼女と最も一緒にいたキョウスケにはわかる気がした。 だが安心してくれエクセレン、全てが終わったら俺はお前の所へいく。 だから、それまで待っていてほしい。 「貫かせてもらうぞ、俺の意地を」 本当にキョウスケってば不器用ねえ。 そんな風に傍らでエクセレンが笑っていてくれる気がした。 【キョウスケ・ナンブ (スーパーロボット大戦IMPACT) 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2) パイロット状況:良好 機体状況:ブーストハンマー所持 スプリットミサイル数発消費、オクスタンライフルを半分程消費 現在位置:E-5から移動 第一行動方針:ネゴシエイターと接触する 第二行動方針:信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)】 【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争) 搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日) パイロット状況:気絶 現在位置:E-5(地中に埋もれている。起動していないのでセンサーでも発見しにくい) 機体状態:地中、あちこちがへこんでいるが、戦闘に支障はない マント損失 、エネルギーを半分程消費 第一行動方針:ブラックゲッターを使いこなす 最終行動方針:優勝する】 【初日 15 30】 BACK NEXT お姉さんと一緒 投下順 インターミッション お姉さんと一緒 時系列順 死活問題 BACK 登場キャラ NEXT opening キョウスケ 出会いと再会 若い、黒い、脅威 バーニィ 楽勝!
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/120.html
ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w G-6基地の端にあつらえられた補給ポイント周辺に物言わぬ巨人が崩れ落ちていた。 そのコックピットの中、巨人の主が目を覚ます。 「うっ・・・ここは・・・いけねぇいけねぇ。寝ちまったのか・・・」 うっすらと目を開けたモンシアはぼんやりとコックピットを見回す。 ぐちゃぐちゃに潰れた内部が目に飛び込んできて、小さく舌打ちをした。 機体の状態を把握しようとコンソールに手を伸ばす。右手がやけに重かった。 だがそれを無視してその右腕を動かし続ける。血で重く湿った包帯がわりのシャツが見るからに痛々しい。 尺骨が折れていたが、橈骨が折れてないのがまだしもの救いだった。 腕が使い物にならなくなったわけじゃない。痛いなんてもんじゃないが指は動く。 「システムは正常。動力は・・・・・・生きてやがる。動けるのか?」 通常の手順で機体を起動させようと試みる。 だが断線した回路がショートしパチパチと音をたてるのみで無駄だった。 機体の駆動部の8割は修復不能。エネルギーバイパスもほとんどが機能不全。 「無事なのは・・・動力部とレーダに通信機くらいのものか・・・」 この状況では動力が無事でも意味はない。 修理するより一から機体を作り直したほうがはやい。 今のこいつはガラクタ。それが確認の末モンシアの下した判断だった。 暗澹とした気持ちがのしかかり重い体がさらに重くなる。 気を紛らわそうと時刻を確認した。 「クソッ!放送まで聞き逃しちまった・・・・・・」 どれもこれも応急処置は済ませてはいるが、尺骨・肋骨合わせて数箇所の骨折、右腕と右わき腹には突き出してきた鉄材が空けた穴。 小さな擦り傷・きり傷・打ち身などは数えてたら日が暮れちまう。 おまけに機体は運用不能。放送まで聞き逃したときたもんだ。 こりゃ、厄日だぜ。さてどうしますかねぇっと、モンシアさんよぉ…… ため息を一つした後、胸元からタバコを取り出し銜えた。 タバコと一緒に取り出したライターで火をつけ、煙の流れていく先をぼんやりと眺める。 でも、まぁ…バニング大尉…… どうにかなるんじゃないですかい。このくらいなら…… 転げ落ちるように機体から出たモンシアはヘビーアームズの残された左腕に噛り付いた。 そして、ガトリングガンから巨大な弾を抜き取り、ばらして火薬を回収した。 腕部の怪我は特に問題なかった。腕を貫いた鉄材は幸いにも大事な血管を避けて通ったのか既に血は止まっている。ちょっとした銃創と思えばわけはない。 折れた骨も抜いた鉄材を添え木の代わりにして固定は済ませていた。 だが、腹部の穴がどうにもヤバイ。血でぬれた包帯代わりのシャツをどけてみる。 傷口を拭うとゴボッと音をたてて新しい血が際限もなく湧いてきた。視界がわずかに霞む。 「ちっ、一思いにやってくれてりゃぁよぉ。こんなことせずにすんだんだがな・・・・・・。ヒヨッコが半端なことしやがって・・・」 量を調節した火薬を血で湿気らないようにビニールの袋に入れ、腹部にあてがう。 手荒でも何でも腹の傷をふさぐ必要があった。 「・・・・・・うらむぜ・・・バーナード・ワイズマン」 適当な長さの木の枝を口に咥え、モンシアは短くなったタバコを火薬に向かって投げ捨てる。戦闘のそれに比べれば遥かに小さな炸裂音が周囲に響いた。 「どうだ?」 壊れたヘビーアームズからそう遠くない建物の影に隠れる二つの機体の姿があった。 二機は遠めに敵機を確認した瞬間から地上を慎重に移動、確認を繰り返しつつジリジリとその距離を詰め続けていた。 「目標から熱源反応は確認できない。ここからでは断定できないが、どうやら撃墜されているらしい」 「そうか・・・。もう少し接近はできないか?」 「無理だ。奴と交戦した者も近くにいる可能性がある。下手に姿は晒せない」 姿を隠しつつ距離を詰めるのもここが限界。ここから先は瓦礫の山があるのみで姿を隠せるような大きな遮蔽物は見当たらなかった。 「そちらの相手は私がどうにかしよう。仲間にできれば心強い」 「下手な希望は抱かないことだな、九鬼正義。そいつが俺達を襲ってこない理屈などどこにもない」 「それは重々承知だよ。だが、君をてこずらせたほどの相手。それをあそこまで痛めつける者だ。やはり放っておくには惜しい」 モニター越しに二人の視線が絡み合う。 「・・・・・・好きにしろ。今は奴だ。生きているのかどうかは知らないが、念のためとどめを刺しておく。異論はないか?」 九鬼は静かに頷き言葉を返す。 「その機体のエネルギーを考えるとあまり時間もない・・・仕掛けるか?」 「ああ、レイダーが突撃。接近戦に持ち込み仕留める。お前の仕事は接近までのフォローだ」 ヘビーアームズを無視した迂回行動は不可能だった。それほど標的と補給ポイントの位置は近い。 「いくぞ」 レイダーが物陰から飛び出し、D-2が補給ポイントに気を配りつつ牽制の弾幕をはる。 「目標捕捉。これより破壊する」 一瞬で接近したレイダーのミョルニルがヘビーアームズのコックピットを完全に潰した。 「やったか?」 ミョルニルをどけ、グチャグチャに圧壊されたコックピットを確認する。 「目標の破壊を確認。九鬼正義、これから補給に移る。念のため周囲の警戒を頼む」 しばしの思考の後、答えが返ってくる。 「わかった。ではついでに基地の設備の確認もかねて哨戒をおこなってこよう」 そういい残すと九鬼は飛び去っていった。 バーナード・ワイズマンは一人ゲッターのコックピットで息を潜めていた。 整備は既に完了している。 基地に接近してくる二機は早い段階に基地のレーダーが教えてくれた。 そして、整備の完了するまではと思って息を潜めた。 整備が終わる頃には敵機は二手に分かれていた。そして、今はすぐ目と鼻の先に片割れがいることをレーダーが指し示していた。手を伸ばせば届くほど近くに・・・。 逃げ出すべきか?やり過ごすべきか?それとも戦うべきか? 戦うべきだ。答えは出ている。ここで逃げ出すと自分は戦えないそういう気がした。 戦う腹は決めた。だが交戦は最低限に抑える。 相手の虚をついて迫り自分の間合いで戦いきる。距離を開けられたら躊躇せずに撤退。 それがゲッターの損傷度を見る限り現実的な判断だった。 あとはきっかけだけ。ゲッターの炉に火を入れ動き出して先手を撃つまで生じるタイムラグ。それをチャラにするだけの敵の気を引く何か・・・。 その答えは出ないままゲッターは身を潜めている。 潜めているうちに大破したヘビーアームズの姿がふっと脳裏をよぎった。とたんに臆病が体を支配する。 俺に倒せるのか?攻撃を仕掛けて逃げられないか? まてまて、それ以前に相手は二機だぞ!それで俺は無事でいられるのか?大丈夫なのか? 一度勢いを失った思考は渦を巻いて体の動きを鈍らせ、いたずらに時間が過ぎていく。 心臓が高鳴る。汗が吹き出る。歯の根は合わず、ガチガチと音をたてる。 大丈夫・・・大丈夫だ ゲッターを使いこなすんだ 戦って、生き残って、そして帰るんだ 強気と弱気が交錯する。その精神の波に翻弄されながらもバーナード・ワイズマンは身を潜め、たた機会を待ち続けていた。 大破したヘビーアームズにレイダーが向き合って沈黙している。 妙だ・・・ あまりの手ごたえのなさに疑念がヒイロの頭をよぎる。 しかし、手ごたえの軽さは攻撃前に既にパイロットが息絶えていたか機体の損壊の激しさから行動不能に陥っていたと考えれば頭では納得のいくものではあった。 だが、何かがおかしい。本当に気のせいなのか・・・・・・ 防盾砲をコックピットに突きつける。一発、二発、三発と撃ち込まれヘビーアームズの潰れたコックピットに青白い火花が散る。最後にミョルニルを再び撃ち込んだ。 だが、疑念は消えなかった。 どうかしている・・・ 例え生きていたとしてもこれではどうすることもできないはずだ・・・ 疑念を振り払うようにヘビーアームズに背を向ける。 補給ポイントへ足を踏み出そうとしたとき、ノイズを伴いつつ一つの音声通信が繋がり、ヒイロは目を見開いた。 「・・・・・・ちっ・・・ど・・・たら、繋が・・・・・・。聞こえ・・・・・・るか?・・・5・・・2・・・。・・・8・2だ!」 反射的にヘビーアームズに銃口を突きつけレーダーに目を走らせる。 敵機はおろかD-2の反応も確認できない。周囲に機動兵器の反応はなにもない。 小さく舌打ちを一つして回線を528に合わせる。同時に逆探知も開始した。 「・・・・・・何のようだ?」 「声がずいぶん若ぇな。そう猛るなって・・・・・・ちょっとした用事があるだけだ」 「俺も聞きたいことがある。リリーナ・ドーリアンを殺害したのはお前か?」 「かぁ~、最近のガキは口の聞き方もしらねぇな。おい、ガキ。お前の名前は?・・・・・・ぅぃ、ヒック!」 「・・・・・・」 「どうした?坊ちゃん、お 名 前 は ?」 「・・・ヒイロ・ユイだ。酔っているのか?」 「あたぼうよ!酒が怖くて、戦争が出来るかああ!!」 さっきから微妙に話が噛み合わない。 「・・・・・・答えろ!リリーナを殺したのはお前か?」 「・・・ぅぃ~。おい、ヒぃいぃぃロぉ!いいか?よく聞け。今お前の周りには俺様が用意したスペシャルな罠が張られている」 相手の言を聞き流しながらヒイロの目はモニターを走っていた。手はせわしく動き、次々と必要な動作をおこなっていく。 「死にたくなかったらその機体をこのモンシア様に明け渡しな」 相手の位置の割り出しが完了しヒイロの手が止まった。視線を基地管制塔に移し睨みつける。 「断る。最後だ。リリーナ・ドーリアンについて知っていることを教えろ」 「その女、お前のこれか?ヘッ!ざまぁねぇな!ハッハッハッハッハッハ!」 ミョルニルの狙いを基地の管制塔に定め放とうとした瞬間、突如レーダーに高熱源反応がかかる。 「この反応は・・・」 ヘビーアームズの炉心が人為的に暴走をはじめ自機の状態を省みずに無制限に熱量が増大していく。 「・・・自爆」 退避は・・・無理だ。間に合わない。 レイダーの足を地にしっかりとつけ衝撃に備える。 自壊をはじめたヘビーアームズから恐ろしいほどの光量が放たれ、ヒイロの目の前から彩が失われる。 白と黒の二色のみ残った光景。その光景もやがて白一色に塗りつぶされ、最初に衝撃が、やや遅れて轟音が襲い掛かってきた。 「言っただろう?スペシャルな罠が張られているってな・・・ぅぃ~、ヒック!」 その轟音と機体の振動に紛れて耳障りな声が最後にヒイロの耳に届いた。 ヘビーアームズの自爆、それは周囲のものを巻き込み大気を震わせていった。 グラスに酒をそそぐように男達はマガジンに弾を込める 乾杯のかわりに銃声を 抱き合うかわりに銃弾を 今宵はパーティーナイト 狂った男達の宴が 今 幕をあげる 爆発の衝撃で割れたガラスを払いのけモンシアはレーダーに噛り付く。 機体の反応は見られなかった。 「よぉし!これであの野郎もお陀仏よ!このモンシア様に逆らうからこういうことになるってんだ!ハッハッハッハッハッハ!」 そして、マッカランのボトルをあおる。モンシアの支給品の中にはどういうわけかアルコールが数点詰め込まれていた。 最初は痛み止めと称して呑み始めたのだが、現在目的は大きくそれ、嗜好品として飲み干された瓶が管制塔の床には数本転がっている始末である。 「ハッハッハッハッハッハ!」 酔いも手伝って現在のモンシアは上機嫌であった。 目的の方向に赤い火が灯りやがて巨大な噴煙を巻き上げるのが見えた。 「僕のいないところで大いに盛り上がってくれちゃってるみたいだね。いやはや実に結構」 地鳴りと共に巨大な噴煙が拡散し広がっていく様を眺めながら孫光龍は口元を歪める。 勝者が一人しか許されぬこのゲームにおいて他者の潰し合いは自身の立場を優位に立たせる。 主を探す面から考えても、自分のあずかり知らぬところで死んでいく参加者などに何の興味もない。 自分が仕えるべき者がここにいるのならばそれは放っておいてもいずれ自分の前に姿を現すはずであろうと彼は考える。 ゆえに参加者同士の潰し合いは彼にとって決して悪いものではなかった。 「でもね。僕とていつまでも蚊帳の外というのは面白くないものさ。かわいそうだが一枚かませてもらうことにするよ」 だが、一人洞窟に閉じ込められ派手な祭りから遠ざけられていたものの心境といえようか、それとも一人除け者にされた虚しさからといえようか、彼は騒ぎに混ざることを望む。 とるに足らぬものたちを軽く潰すその快感を求めて彼は狂宴へと突き進んでいた。 大地が揺れ、格納庫を衝撃が襲った。 その瞬間、バーナード・ワイズマンははじけたように動き始めた。 ゲッターをすばやく起動させる。それまでの気の迷いはもうない。今はただ目の前の敵を倒すだけ、ただそれだけに思考をゆだねる。 レーダーを頼りにスパイラルゲッタービームを放ち、トマホークをその手に構えた。 「うおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」 続いて勇気を振り絞るかのような叫びをあげながら、彼は戦場に身を投じた。 補給ポイントの方向で何かが瞬くのを九鬼正義は目撃した。 「あれは奴が残った方角・・・・・・見間違いか?いや・・・」 一瞬のうちに消えて見間違えかと思ったそれは、やがて大きな空気の壁となってD-2に迫ってくる。 それを確認した九鬼はやり過ごそうと近くの建物の影に身を潜めた。 隠れるのとほぼ同時に衝撃が大地を揺らし、わずかに遅れて轟音が耳を劈く。 「一体何がおこって・・・・・・熱源反応だと!?」 敵機の接近を告げる警告音に慌ててレーダーに目を走らせたのと、前方の建物から多数の光の帯が放たれたのはほぼ同時であった。 嵐のような気流の渦に翻弄される機体の中、明らかに異質な衝撃が九鬼を襲う。 機体の損害状況の確認も後回しに姿勢制御をおこないつつ敵機を睨みつけた。 格納庫の破片と粉塵を裂いて黒い大きな機体が突貫してくる。 (クソッ!一旦距離をとって・・・・・・) とっさの退避行動。もとよりこの近距離はD-2のレンジではない。 交戦するにせよ、説得するにせよまずは後退であった。 だがフルブーストで退避行動を取ったはずのD-2の動きが鈍い。逃げ切れない。 既に両者の距離は10mをきっている。 退避する時間はない。慌てて通信を繋げる。 「おおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!」 雄叫びが飛び込んできた。視界の先の敵機はもう手を伸ばせば触れれるほど大きい。 振り上げられた巨大な斧が目に映る。体が凍りつく。 声を振り絞り叫んだ。 「待て!こちらは君の敵ではない!!」 斧が真っ黒が客観的には急速に感覚的にはゆっくりと大きくなる。 ふとピエロの半面が目に映った。そこにはこちらの問いかけをあざ笑うかのような笑み。 思わずゾッとして再び声を振り絞る。 「攻撃をやめr」 視界は斧で真っ黒に塗りつぶされ九鬼正義の意識はそこで途絶えた。 トマホークをD-2から引き抜く。 潰れたコックピットから赤い血がオイルに混ざって流れ出した。 運良く初撃で敵機の推進力の大半を奪うことができた。相手はろくに退避行動も取れないまま死んでいった。 相手の腕がよかったのかどうかはわからない。だが運は悪かったのだろう。 レーダーだけど頼りに放った初撃の着弾地点、突如ここら一帯を襲った衝撃波。俺は運が良かったんだろう。 「・・・・・・衝撃波?いったい何のだ?」 敵を撃破した余韻から慌てて思考を呼び戻す。レーダーに目を走らせ反応をうかがう。 そこには反応一つない。 だが、周囲の風景は違った。前に交戦した補給ポイントの方角に巨大な爆煙が立ち込めているのが見える。 それは同時に今しがた撃破した機体の片割れがいた方角でもあった。 何かがあった。それは確実だった。だが、何があったのかがまったく分からない。 もう一度、レーダーに目を向ける。やはり何の反応もない。半身が壊れ大破したあの機体の反応も、もう一機の敵機の反応も・・・・・・。 そのとき不意にレーダーに一つの明かりが灯る。方角は南東、爆発があった位置とはまた別。 慌てて闇夜を見上げる。そこには赤いオーラバトラーの影が映し出されていた。 互いに目視圏内、想定外の遭遇戦。これまでのように不意をつくことは不可能だった。 残りエネルギーを確認。機体の動きを考えるとゲッタービームは撃ててあと二発というところだった。 「クソッ!・・・・・・最悪だ」 運というのは振り子のようなもの、一度プラスに大きく傾いたと思っても気づけばマイナスに大きく傾く。 思わず愚痴が零れ落ち、ピエロは一人身構えた。 【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争) 搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日) パイロット状況:頭部に軽い傷(応急処置済み) 現在位置:G-6基地格納庫付近 機体状態:装甲に多数のへこみ、マント損失、エネルギーを4/5程度消費 第一行動方針:この場を切り抜ける 第二行動方針:ゲッターを使いこなす 最終行動方針:優勝する 備考:頭部に生じているヒビをヘビーアームズのピエロの仮面で隠している】 【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン) パイロット状態:念の使い過ぎで疲労。ギンガナム恐怖症。戦意高揚 機体状態:オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断 現在位置:G-6基地 第一行動方針:目の前の黒い機体で遊ぶ 第二行動方針:G-6にてレプラカーンの点検。出来ればENの補給も。 第三行動方針:ギンガナムに打ち勝つ 第四行動方針:己の力を上回る主を見つける 最終行動方針:生き残る】 【九鬼正義 搭乗機体:ドラグナー2型カスタム(機甲戦記ドラグナー) パイロット状況:死亡 機体状況:コックピット全壊、バックパック半壊】 「動くな!」 けたたましく扉が破られ一人の少年が管制塔に乱入してきた。 だが予想に反してそこには誰もいない。空になったボトルが数本転がっているだけだ。 「逃げ出したか・・・・・・勘のいい奴だ」 ヘビーアームズが自爆したあの瞬間、彼は残ったエネルギー全てをTP装甲に全てつぎ込み、賭けに出た。その結果、少年はこうして生きのびれたわけである。 だが、装甲の一部は融解、内部部品の破壊多数、レイダーは行動不能に陥っていた。 燃料切れも一つの要因ではあったが、TP装甲では衝撃は防げても膨大な熱量までは防げなかったのが大きかった。 少年は乗機に見切りをつけ今はこうしてレーダーに目を向けている。 「南に二機・・・。九鬼正義はどっちだ?コンタクトを・・・・・・いや。これより機体奪取を最優先に行動を開始する」 管制塔から目と鼻の先、ホンの十メートルほど奥。そこでベルナルト・モンシアは 「ぅおえっ!・・・・・・うっ!!」 戻していた。 【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:なし パイロット状態:右腕尺骨・腹部肋骨骨折数箇所、右腕・腹部にそれどれ穴、その他小さな傷多数、酔っ払い 現在位置:G-6基地管制塔男子トイレ 機体状態:なし 第一行動方針:吐く 第二行動方針:機体を手に入れる 最終行動方針:???】 【ヒイロ・ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED) パイロット状況:内なる激情(判断力は極めて冷静)、疲労、体中に軽い痛み 機体状況:EN切れ、装甲表面一部融解、内部部品損傷、行動不能 現在位置:G-6基地管制塔 第一行動方針:機体の奪取 第二行動方針:リリーナの死の真相を知り、殺害した者を殺す 最終行動方針:???】 【残り42人】 【初日 19 50】 BACK NEXT MISS 投下順 もしも、その時は 極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 時系列順 もしも、その時は BACK NEXT 戦場の帰趨 モンシア 獅子身中の虫 任務……了解 ヒイロ 獅子身中の虫 煮えきらぬ者 バーニィ 獅子身中の虫 巨虫、岩を打ち抜いて 孫光龍 獅子身中の虫 任務……了解 九鬼
https://w.atwiki.jp/gwhukui/pages/71.html
11月11日開催 大会レポート だんだんと、冷え込む日が増えてきましたね。 風邪も流行っているということで、皆さん 体調の管理などはいかがでしょうか? さて、11月は11日に開催させていただきましたSCS大会。 今回は会場付近で大規模の行事が行われていたことや 悪天候、また各々の事情など色々なことが重なったのでしょうか。 参加者数は普段より落ち着いていましたが、 試合に参加された12名の皆さん、ありがとうございます! その大会ですが、今回も、と言いますか。 やはり皆さんの使用されていたデッキは、 最近の環境を取り入れつつ、けれどやっぱりその人の オリジナリティーあふれるデッキが多く見られて 楽しいものでした。 本当に、福井の環境というのは 流行、強さといったことだけではなくて 「ああしてみよう、こうしてみよう」といったチャレンジ心が 多く見られていいなぁと思いますね。 そういえば、ちらちらその声が聞かれていた 「Sガンダムデッキ」は、 思ったより見かけなかった気がします。 さてさて、長い前置きはこの辺で。 それでは、今回の試合の結果を その使用デッキとともに紹介です。 1位 市橋 健さん 『マンタよ、大地に帰れ・・・』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 黒 U 129 ジ・オ 2 赤 U C-93 レコードブレイカー 3 紫 U oo-1 ガンダムエクシア 3 赤 CH C-39 カロッゾ・ロナ 2 黒 C 64 無差別攻撃 1 黒 C 74 残忍な野獣 3 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 38 宇宙を統べる物 3 紫 C 2 戦場の鈴音 2 デュアル C 6 完封 3 デュアル C 24 野望の毒牙 2 赤 O 2 内部調査 3 赤 O 91 司令部の移送 2 黒 G -- 黒基本G 6 赤 G -- 赤基本G 8 紫 特G 18 歴史の立会人 1 サイドボード 黒 CH 65 フォウ・ムラサメ 2 黒 C 14 恫喝 1 黒 C 64 無差別攻撃 1 黒 C Z-18 シャクティの祈り 1 赤 C 54 脅迫 1 赤 C 83 もみ消し 2 赤 O 16 木星圏からの出発 2 ↓↓ 以下、簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会の勝因は何だと思いますか? 神びいた。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 3回戦は早いと思う。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 山本がいないと知ったら頑張ろうと思う人挙手・・・ノ。 2位 島倉 隆介さん 使用デッキ名『ささらー』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 黒 U 162 ガンダムTR-1(ヘイズル・ラー) 1 黒 U 173 ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー](第2形態・ブースター装備) 3 黒 U 163 ガンダムTR-1[ヘイズル2号機](高機動仕様) 1 黒 U 164 フルドド 3 黒 U 161 ギャプランTR-5 2 黒 U 151 ギャプランTR-5[ファイバー] 2 黒 CH 58 ロザミア・バダム 1 赤 CH C-39 カロッゾ・ロナ 1 紫 CH oo-1 刹那・F・セイエイ 1 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 10 アクシズからの使者 2 赤 C 38 宇宙を統べる者 2 デュアル C 6 完封 3 赤 O 2 内部調査 2 赤 O 91 司令部の移送 2 黒 C 74 残忍な野獣 2 紫 特G 15 隠遁者 1 赤 G -- 赤基本G 7 黒 G -- 黒基本G 8 サイドボード 黒 U 135 サイコ・ガンダム 2 黒 CH 65 フォウ・ムラサメ 1 黒 C 218 シャクティの祈り 1 赤 C 85 信号弾 2 赤 O 90 馴れ合いの拒絶 2 紫 C 4 メテオブレイカー 2 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会のでの順位についてどう思いますか? ジ・オは嫌だ。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 人すくなくね? 1位の方に何か一言あればどうぞ。 ジ・オ強いなぁ・・・。おめでと。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 決勝で会おう。 3位 林 賢太さん 使用デッキ名『カウンターパトゥーリア』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 U 154 サザビー 2 赤 U C-82 ラフレシア 1 茶 U X-91 パトゥーリア 3 赤 CH 54 マリオン・ウェルチ 2 赤 CH C-39 カロッゾ・ロナ 2 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 29 逆襲のシャア 3 赤 C 38 宇宙を統べる者 2 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 82 月光蝶 2 茶 C 22 出土品 2 赤 O 2 内部調査 3 茶 O 62 デイアナ帰還 2 茶 O G-2 冷凍刑 1 赤 G -- 赤基本G 10 茶 G -- 茶基本G 6 サイドボード 赤 C 83 もみ消し 2 茶 O 12 建国宣言 1 紫 C SP-25 ソレスタルビーイング 2 赤 O 12 摂政の演説 1 赤 O 91 指令部の移送 2 茶 O G-11 孤立無援 2 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会での順位についてどう思いますか? 毎回、2位の壁を越えられない・・・。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 人数少ないと寂しいな・・・。 1位、2位の方に何か一言あればどうぞ。 若いな・・・。 他の参加者の方々に一言お願いします! 決勝で会おう? 4位 林 健一郎さん 5位 水嶋 信吾さん 6位 上谷 龍平さん 7位 細川 幸太さん 8位 久田 さん 9位 広野 誠二さん 10位 平川 さん 11位 文珠四郎 宏之さん 12位 南北 忠憲さん ・・・以上、12位までの入賞者の皆さんを 紹介させていただきました。 皆さんおめでとうございました&お疲れ様でした!! (最後に) 今回の大会も、終始、賑やかな雰囲気で進行することができ、 そして無事終えることが出来ました。 みなさんのおかげです。ありがとうございました! 今年もあとすこし。 月1で開催させていただいている福井での大会は あと1回ということになります。 それが終われば来年にはSCS決勝が。 それをふまえて、出場者は現在選出中ですので、 決定しだい、WIKIなどでお知らせしようと思います。 さて、その来月の大会は、新しいブースターパックの 発売後の環境で、となりますね。 使用されるデッキがどのように変化するのか、 楽しみです。 その来月の大会情報については、「大会情報」をご覧下さい。 それでは、 また次回も皆さんのご参加お待ちしています。 編集:ぎゃらん
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/329.html
◇ 地下道の天井をぶち抜き、折り重なる瓦礫の束を舞い散らしながら中空に躍り出たヴァイサーガ。 身を翻させつつ周囲の状況を確認して統夜は、歯噛みする。 ――くそっ! 思ってた位置よりも大分遠い。 一度地上に生身で出て目測で二人の位置を確認していたとはいえ、利かないレーダーを頼りに入り組んだ地下道を移動してきたのだ。 増して、ヴァイサーガが移動できるほど大きな道はそれほどないときている。 思い通りの場所に出れなくてもそれは仕方がないと言えた。だが、それにしても遠すぎる。 ――間に合うのか、この位置から。 入力するコードは風刃閃。五大剣の鞘を払い、空気を掻き乱す。 狙いは交渉人ロジャー=スミスとガウルン。この生身の二人を先制で叩き潰す。 「いや、間に合わせてみせる!!」 乱された空気が流れを変える。一方向に纏まり、円を描き、急速にその勢力を増していく。 そして、指向性を持った竜巻がその場に現出した。 吹き荒び渦を為す風の障壁が、瓦礫の折り重なる窪地に激突して全てを舞い上げるその刹那―― 「こんのぉぉぉぉおおっっ!!!!」 ――聞こえたのは女の声。逆回転の渦をぶつけられた風の渦が、相殺されて消え去る。 邪魔をしたのは、誰も乗っているはずのない隻腕の機体――騎士凰牙。 その残された右腕に誂られたタービンが高速回転を起こし、空気を掻き乱し、風刃閃と同レベルの竜巻を生み出した。 それは、GEAR特有のタービンを利用した波動龍神拳と呼称される技。 だが、そんなことは今更どうでもいい。防がれたのは残念だとは思うが、今更どうにもならないことだ。 それよりもあの機体に乗っていたのは誰だ? ガウルンの話だとあれは交渉人の機体のはずだ。 女の声。駄目だ、考えるな。今は忘れろ。忘れるんだ、紫雲統夜。頭を切り替えろ。 そう……聞こえたのは女の声。テニアと同年代か、それよりも若いくらいの。 視界の先でガウルンのマスターガンダムが動き始めている。だがそれよりも隻腕の機体に気を引かれていた。 乗り込んでいく交渉人の姿が見える。それを見て統夜は一つの結論に思い至った。 「ああ、なんだ。ハハ……そうか。そういうことか……俺だけじゃないんだ」 暗い呟きが空気を濁す。それは、憐れみの篭められた奇妙に湿度の高い声だった。 「ロジャー=スミス、あんたもその女に担がれてるんだな」 ◇ 天空の高みからは何者かが巻き起こした竜巻の激流が差し迫り、大地は隆起し瓦礫の中から何かが姿を現す。 その光景の最中、崩れる瓦礫の山に足を取られてロジャー=スミスは転がっていた。 転がりながら耳にしたのはガウルンの悦に入った笑い声。目にしたのは瓦礫を掻き分けて現れた機体。 逆回転の渦がぶつかり、地表寸前で迫る竜巻が消える。 だが、今のロジャーにそれは見えていなかった。 彼の目に映っていたのは唯一つ漆黒の体を持つ小型機――マスターガンダム。 その機体は目にしたことがあった。 そう、それはJアークとの交渉の邪魔をし、辺りを混戦へと引き摺り込んだ機体。 「ざまあねえなぁ、ネゴシエイター。易々と人を信じるからそういうことになるんだよ」 「貴様ッ!!」 乗り込むガウルンが見えて思わず気色ばんだ瞬間、少女の声が鼓膜を揺らした。 「何やってるのよ、ロジャー! 早く乗りなさい!!」 その声に現実に引き戻される。 凰牙が、腕を伸ばし、地面を転がる球をグローブで掬い上げるようにしてロジャーを足場ごと掬い上げた。 だが、その上方から矢のように大型機が迫っている。思わず「上だ!!」と叫んだその瞬間―― 「おいおいおいおいおいおい。何をぐずぐずしてやがる。さっさと乗りこみな、交渉人。 機体にも乗ってないあんたを殺しても何の楽しみにもなりゃしねぇ」 ――大型機の一撃をガウルンが受け止めた。 その隙を突いて距離を開ける凰牙。そのコックピットへロジャーは滑り込み、ソシエと目が合った。 「まったくその足で無茶をするものだ。だが、ここからは私に任せてもらおう」 「偉そうなことばかり言ってないで、お礼を言いなさい! お礼を!!」 「……そうだな。すまない。助かった。礼を言わせていただこう。そして――」 操縦が入れ替わり、凰牙の動きが変わる。上空の二機を見据えて力強く大地に仁王つ。 そして、その中でロジャーは喉を震わせ、あらん限りの声を振り絞りいつもの台詞をいつもの調子で叫んだ。 「チンピラが……私の忍耐にも限度というものがある。覚悟していただこう。 騎士凰牙、アアァァァァァァクションッッッッッッ!!!!!!!!!」 「五月蝿い!! 耳元で怒鳴るなぁ!!!!」 ◇ 風を切る刃が縦横無尽に駆け巡り、唸りを上げ、一拍後には重音が奏でられる。 高く、低く、重く、軽やかに一音一音違うその音が一つ、二つ、三つ続けざまに鳴り響き、そして唐突に消えた。 一瞬の静寂。 それを突き破り、猛然とした勢いでヴァイサーガの五大剣が振り下ろされる。 受けた烈火刃との間で、これまで以上に重く、大きな金属音が響いた。 「何でだ? 何であんたが邪魔をする?」 「邪魔? おいおい、邪魔をしてるのはどっちだい。何の歯ごたえもない状態の奴を倒しても、クク……つまらないだけだからな」 「駄目なんだよ。ああいう女は殺さないと駄目なんだ。生かしておいたらいけないんだ。 それを俺に気づかせてくれたのはあんただろ? そのあんたが邪魔をするっていうなら、まずあんたからっ!!」 「倒すってか? やってみな。応援するぜ。ハハハハハハハハハッッ!!!!!!」 鍔迫り合いの状態から二者が同時に刃を上方へ跳ね上げる。そして、左右にパッと飛び退いた。 一拍遅れて、空いた空間を竜巻の渦が駆け抜ける。 ――くそッ!! 動き出したのか。 ガウルンの邪魔立てのせいで間に合わなかった。 そう思う間に、マスターガンダムはもう動いている。天から地へ、猛然とした勢いで凰牙に差し迫る姿が見えた。 軸を重ね、ネゴシエイターとガウルン両方を狙える位置へ。上空から狙い済まし、烈火刃の束を投擲。 反応示す眼下の二機。左に飛んで交わす交渉人。それに追随するようにガウルンも避け、追いすがる。 烈火刃の起こす爆発を後方へ置き去りにして格闘戦へと移行した二機が、縺れ合い、絡まり合った。 そこ目掛けて、上空から雷の如く突撃を開始する。しかし飛び込んだときには既に、二つに分かれてそこにはいない。 風を切る音に刃を翳す。強烈な蹴りが統夜を襲い、受けた刀身に火花が散る。マスターガンダムの黒い体躯が視界を掠めた。 踏み込み一太刀返したときには、既にガウルンの姿はそこにはない。 蹴りを入れたそのままの勢いで脇をすり抜けて、もう交渉人に襲い掛かっている。振り向き様に烈火刃を投擲した。 背中に目でも付いているのか、それを跳ねてかわし、上方から交渉人の懐へと襲い掛かるガウルン。 意図せずして前方の烈火刃、上方のガウルンと二方向からの攻撃に晒されることとなった凰牙が身構える。 半身になって刃を避け、右腕のタービンでガウルンの蹴りを弾く。どれ程の高速で回転しているのか、激しい火花が散った。 その瞬間に、ヴァイサーガは地を蹴っていた。弾かれたガウルンが空中で体勢を整えるのが見える。 身を翻し軽やかに地上へと着地。その着地際を狙って刃を振るう。しかし―― 「悪くはないが、まだ甘いな」 「チッ!!」 ――金属が金属を弾く重音。五大剣の刃が烈火刃に止められた。 つくづくこの男に渡すんではなかったと思った瞬間、荒々しい風を肌に感じる。唸りを上げるモーター音と共に、渦を巻き吹き荒ぶ風が真横から。 マスターガンダムも、ヴァイサーガも、弾かれたように飛び下がった瞬間、その場の地面が竜巻に抉られ瓦礫が宙に舞う。 「君は悪戯に戦場を掻き乱して何をしている? 一体どちらの味方だ!!」 着地と同時に通信が一つ。見るとそこには交渉人の顔。 冷めた目でそれを一瞥し、動き回る二者の動向に視線を戻す。響く声に口だけで返した。 「あんたもおめでたいな。まだその女に踊らされてるって気がつかないのか?」 ◇ 奇しくも隻腕の機体三機が奏でる喧騒の中、眉間に皺がよるのをロジャー=スミスは感じた。 言葉を発した少年の口元が、不気味に笑う。 「何? それは一体どういう――」 「どおぉいう意味よ!!!」 問いただそうとしたその瞬間、責め立てるソシエの怒声がコックピットを劈いた。 しかし、それを鼻で笑った少年が一方的に通信を打ち切って、砂嵐の向こうへと消えていく。 当然、それで収まりが付くはずもなく、余計に腹を立てたソシエが―― 「こら! 逃げるなぁ!! きちんと説明して行きなさいよ!!!」 ――とモニターに掴みかからんばかりの勢いで喚き散らした。 耳元で怒鳴るなと言ったのは一体誰だったか、等と思いながらキンと高く響く耳鳴りに耐える。 「君の知り合いか?」 「知らないわよ、あんな奴!!」 即答で返される。 「しかし、向こうは君を知っている風だったぞ。よく思い出したまえ。 それに彼の言葉を真に受けるなら、彼は君にかどわされたということに――」 瞬間、少女の小鼻が僅かに広がり、脳天を突き抜ける衝撃がそれに続いた。 「殴るわよ!」 「……もう殴っているではないか」 と、呟いた瞬間、警告を示すアラートが鳴り響き、激震がコックピット揺らした。 烈火刃の爆発を受けてぐらついた凰牙の上半身を立て直しながら「ちょっと、しっかりしなさいよ」と怒鳴る声を聞く。 誰のせいだ、と思いつつ追撃を防ぎながら損傷箇所をチェック。被害は軽微。問題はない。 だがこのままでは分が悪い。 三つ巴はともかくとして、ソシエが乗っている。凰牙は一人乗りだ。彼女の体を固定するスペースは何処にもない。 そして、彼女はアンドロイドのドロシーとは違い生身の人間。 下手に戦闘にでも突入すれば、反動でコックピットの内壁に頭をぶつけた結果首の骨を折るなどということにもなりかねない。 「チンピラが……いずれこのツケは払っていただく」 「逃げるの? 逃げずに戦いなさい。敵は目の前でしょ」 無視を決め込んでギア・コマンダーのダイヤルを回す。 多量のエネルギーを消費する技は、通常補給が不可能な凰牙には致命的。だが、この際仕方がない。 選んだコマンドの名は、閃光雷刃撃。 コマンド入力を受けて凰牙のタービンが高速で回転を始め、唸りを上げていく。 やがてそこに生じた雷の閃光は瞬く間に大きくなり、雷鳴を轟かせて広範囲に炸裂した。 ◇ 空気が膨張し、雷が爆ぜたかのような轟音が轟く。稲妻と稲光が窪地の底を広域に渡って駆け抜ける。 一拍遅れて衝撃の波が瓦礫の山を巻き上げながら伝播し、立ち込める粉塵が窪地を覆い隠した。 そんな中、その粉塵の濃淡をガウルンは注意深く観察する。 揺らめく陽炎のように何かが一瞬動いたと思った瞬間には、もう烈火刃を投げている。僅かな爆音が鼓膜に届く。 命中。それを確信し、その場へ。 しかし、既に標的は姿をくらませその場にはいなかった。 「やれやれ、ふられちまったか……全くお寒いねぇ」 さてと、これからどうするかな。このままネゴシエイターを追いかける。 それも悪くはないが、手にした情報は多い。間抜けな交渉人お陰で選択肢の幅は広がっている。 さし当って有力な選択肢は二、三というところか。 ネゴシエイターの後を付け、奴の交渉相手を次々と潰して行く。交渉現場に介入するのも面白い。 まぁそれは成り行き次第、一番美味しくいただけるタイミングで喰えればそれでいい。 このまま予定通りG-6基地に行くのも有りだ。フェステニアの嬢ちゃんがそこへ向かったことが、判明している。 それはそれで面白い。 そして、最後の選択肢は、奴らの会談場所――E-3地区にあるクレーターへの直行だ。 こちらが探すことなく獲物が集まってくる場所。会談までの時間はまだあるが、先回りしてパーティー会場を整えておくのも悪くない。 ラクスとか言う嬢ちゃんの墓があると言っていたか? そこを奴らの目の前で壊すのは、中々に楽しそうだ。 だがまぁ辛いのはそれが同時に成り立たないことだ。どれか一つを選び、残りは切り捨てなければならない。 さてどうしたものか、とそんなことを考えている内に、立ち込めていた煙が晴れる。 煙幕から出てくる者を狙い撃ちにしようとでも思ったのだろう。上空にはヴァイサーガの姿が確認できた。 ネゴシエイターに逃げられたのは同じらしく、眼下を見下ろし佇んでいる。これ以上戦闘を続ける気もないようだ。 それを見て何となくガウルンは決めた。こいつに決めさせてやろう、と。 フェステニアの嬢ちゃんの情報を伏せれば、どれを統夜が選択するかは分からないが、どれを選んでも十分に楽しめる。 他の提案をしてくるかもしれないが、それが魅力的であればそれはそれで構わない。 ならば、選択を他人に任せてみるのも一興ではないか、と舌なめずりしながらガウルンは思い、統夜に声をかけた。 ◆ 市街地の地下に張り巡らされた通路に、不機嫌そうなソシエの声が木霊する。 「で、これからどうする気よ?」 「ガイの足取りが掴めなかった以上、とりあえずはナデシコの足取りを追う。 あの時のナデシコの離脱方向は南西だったと思うが、Jアーク側ではどう確認している」 「えっと、Jアークの進路が北で左後方に遠ざかって行ったから……多分当ってると思う」 「では決まりだな。このまま南西に直進。壁を越えて北西市街地まで探索をつづけるとしよう」 そう言ったロジャーの様子は、どこかがおかしい。 常に背筋をピンと伸ばして、姿勢よくキビキビと動くこの男の足元が、覚束ない。 「ロジャー? どうしたの?」 「すまないが、凰牙の操縦を代わってくれ。少し休ませて貰おう。それと出来るだけ手早く地下は抜けていただきたいものだ」 言うが早いか操縦席からずり落ち、男は壁に背を預けて座り込む。 入れ替わりに操縦席に身を落ち着けさせたソシエは、ちらりとロジャーを盗み見る。 思えば、この男は丸一日近い時間ずっと凰牙を動かし、寝ずに活動を続けてきたのだ。 疲労は無理もないと言える。相羽シンヤとの戦いで手傷も負っていた。 だが、実は地下という空間が最もロジャーの精神を圧迫しているなどということは、ソシエには知る由もないことだった。 溜息一つ残して自分が頑張らなければ、と気合を入れなおす。 そんなソシエの目の前を動物型の機械人形――電子の聖獣が一頭、呑気に通り過ぎていった。 「あっ! ブタだ」 【ロジャー・スミス 搭乗機体:なし パイロット状態:肋骨数か所骨折、全身に打撲多数 機体状態:なし 現在位置:D-7南西部(地下通路) 第一行動方針:休憩 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:首輪解除に対して動き始める 第四行動方針:ノイ・レジセイアの情報を集める 最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉) 備考1:ワイヤーフック内臓の腕時計型通信機所持 備考2:ギアコマンダー(黒)と(青)を所持】 【ソシエ・ハイム 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童) パイロット状況:右足を骨折 機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能) 側面モニターにヒビ、EN10% 現在位置:D-7南西部(地下通路) 第一行動方針:ブタ? 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:新しい機体が欲しい 最終行動方針:主催者を倒す 備考1:右足は応急手当済み 備考2:ギアコマンダー(白)を所持 備考3:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能 備考4:ハイパーデンドー電池四本(補給二回分)携帯】】 【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状況:疲労中、全身にフィードバックされた痛み、DG細胞感染 機体状況:全身に弾痕多数、頭部破損、左腕消失、マント消失 DG細胞感染、損傷自動修復中、ヒートアックスを装備 右拳部損傷中、全身の装甲にダメージ EN90% 現在位置:D-7 市街地 第一行動方針:統夜に興味。育てばいずれは……? 第二行動方針:アキト、ブンドルを殺す 第三行動方針:皆殺し 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す 備考:ガウルンの頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】 【紫雲統夜 登場機体 ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A) パイロット状態 疲労中、マーダー化 機体状態 左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数 EN80% 現在位置:D-7市街地 第一行動方針:基地へ移動 第二行動方針:テニアの殺害 最終行動方針:優勝と生還】 【二日目10 30】 BACK NEXT 変わりゆくもの 投下順 獲物の旅 変わりゆくもの 時系列順 仮面の奥で静かに嗤う BACK NEXT 争いをこえて ロジャー 遺されたもの 争いをこえて ソシエ 遺されたもの 追い詰められる、心 ガウルン Lonely Soldier Boys &girls 追い詰められる、心 統夜 Lonely Soldier Boys &girls
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32192.html
登録日:2015/05/13(水) 22 37 16 更新日:2022/06/12 Sun 19 20 38 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 OG アーマードモジュール カリオン シリーズ77 スパロボ スーパーロボット大戦 スーパーロボット大戦OG プロジェクトTD リオンシリーズ カリオンは、スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する機動兵器。 スペック 分類:試作空戦型アーマードモジュール(リオンシリーズ、シリーズ77) 型式番号:YSF-33 全長:33.1m 重量:51.4t 空中浮揚機関:テスラ・ドライブ×2 開発者:フィリオ・プレスティ 製造・所属:テスラ・ライヒ研究所 概要 プロジェクトTDのフィリオ・プレスティが開発したシリーズ77の機体。ベガリオンの前身となる機体であり、『βプロト』のコードネームを与えられている。OG2で初登場を果たす。 兵器として開発された人型のアーマードモジュールが多数登場する中、カリオンは恒星間航行機を想定して開発された機体であるため、ベガリオンと同じく航空機(双胴機)のような外見をしている。 プロジェクトTDのパイロットの練習と新型テスラ・ドライブの実験を兼ねた試作機として開発されており、1号機から4号機まで製造されていたが、劇中に登場するのは赤く塗られたスレイ・プレスティの1号機と、白く塗られたアイビス・ダグラスの4号機の2機である。2号機と3号機が登場しなかったのはパイロットはプロジェクトのメンバーから外れているためである。 新型のテスラ・ドライブを2基搭載しており、高い移動速度と機動性を誇るが、並大抵のパイロットでは扱いきれず、特別な訓練を受けたプロジェクトTDのパイロットメンバーでなければ動かすことは困難である。 本来は武器を搭載せずに運用する予定だったが、戦争が続いていることや、スポンサーであるイスルギ重工からの要望もあり、武器を搭載することを余儀なくされている。 カリオンのデータはベガリオンをはじめ、戦闘用であるサイリオン、アイビスがパイロットを務めるアステリオンにも活かされている。 名前の由来はりょうけん座のベータ星『カラ』から。元々この機体は『カラリオン』となる予定だったが、エプソンのプリンタ『カラリオ』とかぶるため、『カリオン』に変更された経緯がある。 劇中での活躍 アイビスの4号機はスレイの1号機との一騎打ちで撃墜されており(アニメ『ジ・インスペクター』ではインスペクターの幹部であるヴィガジが使用するガルガウの攻撃で撃墜されている)、1号機はアイビスがアステリオンのパイロットに選ばれたことを知ってショックを受けたスレイによって持ち逃げされ、ノイエDCを経てイスルギ重工へ籍を移している。 スレイの1号機の出番はOG外伝の宇宙ルートの第13話でスポット参戦したのが最後であり、第2次OGではカリオンのデータを元にしたベガリオンとサイリオンが開発されたため、登場していない。ベガリオンとサイリオンの完成後にイスルギ重工が解体した可能性が高い。 機体サイズはSであり、運動性能もあって高い回避率を持っているが、その分打たれ弱くなっている。 なお、スレイの1号機とアイビスの4号機は少し異なっており、スレイ機の宇宙適応のランクがAであるのに対し、アイビス機の宇宙適応のランクが何故かSに強化されている。またホーミングミサイルの威力も何故かアイビス機の方が高くなっている。 アイビス機の改造はアステリオンに引き継がれる。 武装 スパイダーネット スレイが敵側に回っている時に装備されている特殊武器。敵の移動力を下げる効果がある。 チャフグレネード スレイが敵側に回っている時に装備されている特殊武器。敵の命中率を下げる効果がある。 ホーミングミサイル イスルギ重工の要望で取り付けた兵器。加速して相手に接近しつつ、機体を回転させながらミサイルを発射する。15回まで使用可能。 ソニック・カッター 機体の先端にブレイク・フィールドを展開してソニック・ブレイカーの要領で突撃し、敵を切りつける。カリオン唯一の格闘兵器で、ENを15消費するが、敵に回った時のスレイ機はENを消費しない。 Gドライバー 機体の先端に装備されているレールガン。加速して勢いを付け、機体を回転させながら乱射する。8回まで使用可能だが、敵に回った時のスレイ機は12回まで使える。 マルチトレースミサイル スレイの1号機に搭載されているマップ兵器。着弾地点指定型であり、着弾点とその周りにいる敵を攻撃できるが、敵味方の識別はできない。スポット参戦時に搭載されているオプション兵器で2回まで使える。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ACfaにも同名の機体があるけど、その意味は… -- 名無しさん (2015-05-14 09 03 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/srwzsrwz/pages/2.html
攻略メニュー トップページ ストーリー攻略 精神コマンド 特殊技能 FAQ スパロボZ攻略データ 強化パーツ パイロットデータ +味方パイロットデータ キングゲイナー系(P) 無敵系(P) 合体攻撃 隠し機体 裏技 改造コード チートコード スパロボZ攻略 更新履歴 取得中です。 ここを編集 スパロボZの攻略 スパロボZまとめ