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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 地獄世界・「地獄百景」 第7話 「鬼と白梅」 襤褸を纏い、寂しい河原に座り込んだ少年の姿は異教の聖人にも似ていた。まだ堂々と魔が闊歩するこの時代だが、彼が人の姿をとった鬼と気付く者はいない。 じっと濁った水面を見つめる彼の名は聡角。長じては蒼燈鬼聡角を名乗る、酒呑、茨木と並ぶ名家の鬼である。故郷である地獄を出奔して数日、まだ年若い彼は鬼の力で病や傷を癒やし、人命を救う旅を続けていた。 戦乱、飢餓、疫病。その短い生涯を苦痛のみで塗り潰され、やがて聡角の住まう地獄へとやって来る夥しい亡者たち。 坐して彼らを裁き、再び罪に満ちた現世に送り出すことだけが、鬼の使命とは若い聡角には思えなかったのだ。 恐れられ、忌み嫌われる鬼とて、姿を変え善を積めば人界に秩序を与えられるはず、そして鬼がその名を神仏と連ねる日が必ず来ると信じ、彼は生まれ育った地獄を後にしたのだった。 (…梅か…) 黙想に耽る聡角の鋭敏な嗅覚が、まだ冷たい春の風に混じる仄かな香りを感じ取る。鮮やかに綻んだ蕾を求め彼は周囲に視線を巡らせたが、低い河原からは寒梅の枝を見つけることはできなかった。 「…ずっと川上の村や。こっからは見えへん。」 不意に聡角の耳元で愛らしい声が響き、姿の見えぬ声の主を探して静かに立ち上がった聡角の前に、ひときわ濃厚な梅の香りと共に一人の少女が出現した。 「…あんたは…鬼やな?」 ふわふわと聡角の頭上に浮かぶ可憐な彼女は白梅を想わせる純白の小袖を着ていた。自らと同じ孤独な化生の気配に納得した聡角は、静かに頷いて答えを返す。 「…梅の精か。それじゃずいぶん遠い散歩だな?」 「うん。香りが届くとこまでは、こうやって飛んで来れるねん。」 春の訪れを喜ぶように、彼女はほのかな芳香を振りまきながら、くるくると聡角の周囲を舞う。 辛苦に満ちた人界にあって、唯一聡角を慰めるものは移ろう四季だった。燦々たる夏の緑、黄金に染まる秋風、峻烈に地を覆う霜… 厳しい顔を少し和ませた聡角は彼女の本体、寒風に凛と咲く健気な白梅を観ようと風上へと歩きだしたが、疾風のごとく彼の前方に舞い降りた梅の精は、瞳に非難の色を浮かべて厳しい声を上げた。 「…あんたやろっ!? 病人や怪我人直しながら都に向こてるっちゅうアホ行者は!?」 唐突な怒声に少し戸惑った聡角は、彼女の膨れっ面をまじまじと見る。野に生きる獣や虫、ざわめく木々の言葉は何より早く地を駆けるのだ。聡角の噂はその主より早くこの河原を通り過ぎたようだった。 「…いかにも、できる限りの事はしている。」 「…ちょっと前に、権左ちゅう名前の刀傷の男の怪我を治したやろ!?」 権左という名に覚えはなかったが、二日前に酷い刀傷の男を助けたのは事実だった。凶相の男ではあったが、満身創痍の彼を捨て置けず、幾つかの鬼術と薬草で瀕死の彼を救ったのだ。 「…あの男は人殺しの野盗や。この土手の上…うちが咲いてる村の人たちが、必死に戦って追い払ったのに…」 「…されど死にかけ、助けを求めていた…」 聡角は、唇を尖らせ自分を睨む精霊を見つめながら、おずおずと彼女の怒りを解く釈明を口にした。暴力に暴力で応えて平和は無い。たとえ罪人のものであっても、等しく尊い命を守ることが世を善に導く礎になることを。 訥々と聡角が説く慈悲の教えに、白梅の精はさして納得する様子もなく聞き入っていたが、やがて眉間に皺を寄せた彼女はふわりと宙を舞い、頭から聡角に突撃した。 「うあ!?」 ごちん、と音を立てて梅の精の頭突きは説法中の聡角の額に命中した。意表をつかれてたじろぐ聡角に、梅の精は甲高い怒声を浴びせかける。 「屁理屈はええねん!! 鬼の癖に仕事もせんとこんな所でいらん事してからに!!」 梅の精の剣幕に気圧された聡角は言葉を失った。確かに彼女の言うとおり、地獄で死者を裁き、道を反れた魂を厳しく浄化するのが鬼の役目だ。 「…怖い鬼が地獄で待ってなかったら、なんぼでも悪い事する奴が出るやろ!! さっさと帰って亡者シバいてこい!!」 乱暴だがもっともな彼女の意見に聡角は沈黙を続けた。果たして、ただ今日を生き抜く為だけに殺し、奪う人間たちを断罪することが天が鬼に与えた使命なのか。 (…神仏はどうお考えなのか。今や人界こそ地獄、そして地獄にこそ救済が必要ではないのか…) そんな聡角の苦悩は、この短気な梅の精にも伝わったようだった。頭突きで崩れた結い髪を直しながら、彼女はぼそりと拗ねたように詫びる。 「…ごめん。鬼も…辛い仕事やな。悪人の相手ばっかりで、嫌われて。たまにええ事したら、うちに頭突きされて…」 「…謝ることはない。私は…余計なことをしたようだ。」 「…ううん、判ったらええねん…」 梅の精はしばらく所在無げに聡角の頭上を浮遊していたが、やがて照れたように小さな呟きを洩らした。 「…そや、うち明日は忙しいねん。一年一度の晴れ舞台や。」 「晴れ舞台?」 「…この辺で咲く梅はうちだけやから、あした村の人がみんな…わざわざ見に来るんや。ご馳走も何もない、情けないほど貧乏臭い花見やけどな…」 凍てつく朝霧のなか、雪よりも白く咲く小さな花が聡角の瞼に浮かぶ。誇りに満ちた眼差しで村の方角を見つめる梅の精の横顔を、聡角は美しいと思った。 「…日和に恵まれれば好いな…」 静かにそう答えた聡角はくるりと向きを変え、川下へと静かに歩み去る。梅の精は慌てて彼を追おうと舞い上がったが、その姿は無情な寒風にかき消され、透き通った声だけが聡角の背に追いすがった。 「…で、でも本当は今朝がいちばん綺麗に咲いてるねん!! 観てい…」 北風に散る香りと共に彼女の声は途絶えた。一度だけ振り返った聡角は、しばらく白梅の残り香を探るように佇んでいたが、やがて灰色の寂しい河原を踏みしめて歩き去った。 ◇ …前日と同じように赤茶けた藪を抜け、ごろごろと鈍色の石が転がる河原に降りた聡角は、昨夜から堂々巡りを続ける自問自答を繰り返した。 (…何故、戻ったんだ…) その答えは、何より理を重んじる聡角にしてはいささか乱暴なものだった。『神託』という鬼らしからぬ結論が、彼を昨日梅の精に出逢ったこの場所へ導いたのだ。 朗らかな彼女の声と、まだ観ぬ一輪の花。染み入る寒さに負けぬ凛とした生命力に、聡角は自らが求め続ける、万人を救済する強い力を垣間見たのだった。 しかし寒々と曇った空の下、二人が別れた場所を過ぎても、あの清楚な芳香は漂っては来なかった。 (…!?) 代わって聡角の鼻腔に、冷たい風に乗った焦げ臭い匂いが届く。不吉な予感に彼が慌てて駆け登った土手の下には、白梅咲く小さな村の最期が惨たらしく広がっていた。 (なんと…いうことだ…) 焼け落ちた何軒かの粗末な家屋からはまだ細く白煙が立ち上っている。悲惨な略奪の光景だった。怒りに満ちた鬼の眼をもってしても、生き残った住人の姿は見いだせない。 「…誰か!! 誰かいないか!!」 抵抗空しく斬られた者、為す術もなく矢に貫かれた者。そう広くない村落を巡った聡角は、一人の生存者も見つけられぬまま哀れな亡骸に掌を合わせ続けた。 そして己の無力を詫び、既に黄泉へと旅立った彼らの骸を荼毘に付そうとしながら、彼は村人たちが愛した可憐な白梅の姿を探し求める。あの愛らしい精霊の樹は無事だろうか… (…ここ…あんたの前…) 微かな応えが聡角の前、燃え落ちた梁の下から発せられた。梁に薙ぎ倒され、焼け焦げた梅の木は、もはや一片のくすぶる炭のようにしか見えなかった。 「あ…あ…」 悲痛な呻きと共に彼女に駆け寄った聡角は、掌が灼けるのも構わず重い梁を持ち上げ、無惨に折れた彼女の幹に触れた。 「大丈夫か!? 一体…」 (…権左が…仲間と仕返しに来て…みんな、殺されてしもた…) …彼女をこんな姿にしたのは、他ならぬ神仏を真似ようとした己の傲慢だった…抉るような後悔に震える聡角の手中で、灰となったか細い枝が音もなく崩れてゆく。 「…私は、どう…償えば良いのだ…」 (…しゃあないよ。あんたも悪気は無かったんや…) 「しかし…しかし…」 耐え切れぬ自責の念に、ただ爪で地を掻き毟る聡角の前に、白梅の精の霞む姿が横たわった。煤で汚れた青白い頬に、屈託ない昨日の笑顔はなかった。 (…何人かは逃げ延びた人も居る。その人らの為に、うちは来年も絶対に花を咲かすんや…絶対に、な…) 毅然と言い放ち、苦しい息のなかでようやく悪戯っぽい笑みを浮かべた白梅の精に手を触れ、聡角はありったけの魔力をその身体に注ごうとした。傷付いた幹と渇いた根に、再び瑞々しい生命を喚び戻そうと。 (…また、あんたは要らんことをする…これくらいで枯れるうちやない。それより…) 力なく白梅の指が差し示す先、壊れた荷車の影に、一人の亡者がブルブルと震えながら潜んでいた。 (…権左や。分け前のいざこざであっけなく仲間に殺されたんや…) 自らの死に取り乱した権左の霊は、聡角の視界から逃れようとさらに暗がりへと潜り込んだ。このまま彼の悪しき魂が闇に堕ちてしまえば、さらなる悲劇の連鎖は続いてゆくだろう。 強くなった北風が、罪なき者たちの嗚咽のように聡角の全身を刺す。鬼のなすべき務めは、やはりこの地上には存在しないのだ。 (…さ、行くんや!! あんたが助けるんは私やない。鬼は…この世で救いようのない、権左みたいな奴を救うんが仕事や…) 聡角の逡巡を断ち切るように、消えゆく精霊の叱咤が響いた。悲哀に満ちた顔を上げ、恐ろしげな鬼の姿に還る聡角を見届けた彼女は、最後にもう一度微笑んで、傷を癒やす深い眠りの底に沈んでいった。 (愛しい白梅よ、私は…私は…) 天を仰ぐ聡角に彼女が残した言葉は、彼の予見した『神託』だったかもしれない。自らの位置など知ることもできぬ無限の宇宙で、生きる者全てに与えられた始まりも終わりも判らぬ使命。 儚く、そして強い白梅の教えを噛みしめた鬼は、向かい合うべき弱き魂、地獄の業火に怯える権左の霊へと静かに歩み寄った。 ガチガチと歯を鳴らし、子供のように泣きじゃくる権左は何処でその道を誤ったのか。それを確かめ、過ちを正す慈悲の鬼こそ即ち『獄卒』なのだ。 「か、勘弁してくれ…地獄は嫌や…勘弁してくれ…」 「…立つのだ権左。私は長い贖罪の道を常にお前と並んで歩く。恐れることはない…」 朗々と響く力強い聡角の声に、権左がはじめてその憔悴した顔を上げた… ◇ …それから聡角は、数え切れぬ年月を数え切れぬ権左と歩き続けた。現世では重過ぎた荷物を共に背負い、その罪と同じだけ深い、彼らの嘆きに耳を傾けながら。 はにかみながら聡角に感謝を告げ、さらなる階梯を登ってゆく者、聡角のもとに留まり、共に宇宙の秩序を支える者。かつての罪人が光ある道を歩き始めたとき、聡角はいつも不屈の白梅をその瞼に浮かべる。 「……おい聡角、やっぱ駄目だ。こないだの修理から、昇降機構ずっと調子悪いからな…」 眉をしかめて遥か上空の専用ゲヘナ・ゲ-トを見上げた殿下は縁側からちょこんと腰を上げた。 ここは聡角の私邸。その広い庭園に集まった大勢の魔物たちは、ときおり夜空を見つめながら並べられた酒肴を楽しげに囲んでいる。 「ねぇねぇ聡角さま!! もう食べ物が無くなったニャ!!」 「『いすぱにあ』から出前をとったらどうかニャ?」 「…そうしてくれ。」 微笑んで頷いた聡角の背後で、このやたら騒がしい侍女二人組はピョンと跳んでハイタッチを決める。美しく着飾った宮廷侍女に、慣れぬ式服が少し窮屈そうな獄卒たち。 賑やかな宴会から少し離れた聡角は、まだ携帯ゲーム機のようなゲ-ト操作端末をいじくり回している殿下に答えた。 「…どうかご心配なく。こんな私用でお借し頂けただけで充分です。…ゲ-トからは私が降ろします。」 「…おかしいなあ。こないだは調子よく降ろせたんだが…そろそろ時間だよな…」 ため息をついた殿下が端末をポイと投げ捨てたとき、長い髪を結い上げた美しい獄卒が聡角に走り寄った。部下である彼女に予定通りの進行を告げた聡角は姿勢を正し、全身に満ちる魔素を虚空の一点に向けた。 「…ゲ-ト始動しました。秒読み、開始します。」 時を刻む獄卒の落ち着いた声。思えば自分はこの日の為に、『移魂の術』に磨きをかけ続けたのかも知れない…ふと、そう考えた聡角の背後から嬉しげな冷やかしが飛んだ。 「…しっかりやれよ聡角!! ゲ-トから女房落っことしたら、洒落になんねーぞおい!!」 だいぶ酔った、獄卒長紫角の声だ。生真面目な副官を茶化せる珍しい機会に紫角は有頂天のようだった。 しかしチラリと恨みっぽい眼を上司に向けた聡角の術は、生と死の門を越えた妻をしっかりと掴んでいた。名高い霊木『鬼寒梅』は今夜地上での長い役目を終え、彼女を待ち続けた鬼のもとへ嫁いで来るのだ。 「…ゲ-ト、開きます。」 聡角の裂帛の気合いと共に、黒雲の隙間から雷鳴が轟く。 「招!!」 一同が舞い降りた眩しい稲妻に目を覆った次の瞬間、丹精込めて手入れされた庭の一隅に、見事な白梅が静寂に包まれ佇んでいた。 「…おお…」 闇に映える白い花に、最も無骨な獄卒さえ息を呑む。そして墨色の幹からさらに見目麗しい花嫁がその姿を現したとき、この婚礼に集まった全員が深い感嘆の吐息を洩らす。 馥郁たる香りに包まれ、慎ましく夫の傍らに並んだ白梅の精に、かつてのおてんばな少女の面影はない。 焼け焦げ、捻れた幹から逞しく新芽を伸ばし、驚嘆する人々の目を長年楽しませ続けた彼女は、今や落ち着いた趣を備える艶やかな妖となっていた。 「…鬼寒梅と申します。山家育ちの不調法者ですが、何卒よしなに…」 「…殿下殿下、迎えの御言葉ですニャ!!」 「お、おう…」 侍女長に促された地獄の皇子が、ぎくしゃくと進み出て婚礼の開始を告げる。離れてなおひとつの魂であり続けた鬼と白梅、その二人きりの時間は、まだもう少し先のようだった。 上へ
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聡「……」(ボー 律「どうしたんだ、聡。 合宿からずっとぼーっとしっぱなしだぞ! 気合入れろ!気合!!」 聡「…姉ちゃんか… !! そうだ!姉ちゃん!金貸して!金!!」 律「なんだ!?どうした? もしかして彼女でもできたか~? デートにでも行くつもりだろ?(ニシシ」 聡「違うよ! 俺!ギターやりたいんだ!ギターが欲しいんだよ!! ギターっていくらくらいするんだ!?」 律(ほほう…わが弟ながら知恵を使ったな。 将を射んとすれば先ず馬を射よって、 梓に近づくためにギターを始めようって魂胆だな?) 律「まー、5万位準備できれば大丈夫だろ! お年玉の貯金って残ってたか? 足りないならおこずかい前借しな。 姉ちゃんも一緒に頼んでやるからさ!」 聡「ほんと!? ありがとう!姉ちゃん!!」 律「てなことがあってさ― 聡がギター買うことになったんだ。」 唯(おお!) 澪(聡の奴…) 紬(あらあら) 律「でさ、買いに行くとき梓にも一緒に行ってもらいたくって。」 梓「私ですか?」 澪「それはいい考えだな! 私たちはギターのことはそんなに詳しくないし! ギターのことはギターの梓に聞くのが一番だから!」 唯「澪ちゃん、私もギターだよ?」 律(こいつは…空気読めよ!) 紬「で…でも唯ちゃんはギターの理論とか仕様とか、あまり詳しくないでしょ? 梓ちゃんならそういうことにも凄く詳しいし、 初めてギター買う聡くんには適任だと思うわ。」 唯「む―…むぎちゃんまで!」 律「ま、そういう訳だから、今度の日曜日、一緒に行ってくれないか?頼むよ!」 梓「ハァ…そういうことなら…別にいいですけど…」 次の日曜日 律『私は直前まで用事があるから現地集合な。 一緒に選んでくれる人がいるから先に合流しててくれ。』 聡「…と言われて一人で来たけど…」 梓「あ、聡くん。久しぶり。」 聡「梓さん!お久しぶりっす! 一緒に選んでくれる人って梓さんだったんですね。」 梓「うん。今日は律先輩も一緒に来るって聞いてたけど…」 (prrrr prrrr) 梓「私の携帯…律先輩からだ。 もしもし…」 律『ごめん、今日一緒に行くつもりだったんだけど 用事が思ったよりも長引いていけそうにないわ。 悪いんだけど二人で先に行っててくれる?』 梓「はぁ…用事ってなんだったんですか?」 律『えっ!?それはなんだ!受験勉強的なものに関係するもので…』 梓「夏期講習で補講にでもなったんですか?」 律『そう!それだ、それ! と、言うことで後は頼む!』 梓「にしてもタイミングいいですね。 今、ちょうど聡くんと合流したところなんですよ。」 律『え!?いや、そうか!いや、たまたまだよ!たまたま! じゃあ頼んだぞ!!』 (Pi!←電話を切る音 律「危うくばれるところだった…」 澪「律が一人で墓穴掘ってたんだろうが!」 紬「そりゃタイミングはいいに決まってるわよね。 今、こっそり様子を見ながら電話かけてるんだもの。」 梓「と、いうことで、律先輩は来れないみたい。」 聡「なんだよ!姉ちゃん! ドタキャンとか勘弁してくれよ…」 梓「律先輩らしいといえば律先輩らしいです。」 聡「学校でもこんな感じなんだ? 家でもいつもこんな感じでさ…いつも困らされてるんだよな~」 梓「ふふっ… 律先輩の弟をするのって大変でしょ?」 聡「まぁ…でも、映画や…この間の合宿に連れてってもらったり、 色々面倒見てくれるんで頭はあがんないんですよw」 ~~~~ 唯「なんか、親しげに話してるよ!りっちゃん隊員!」 律「うむ。聡のまぬけ面は見飽きたがなかなか良い傾向だぞ!唯隊員!」 澪「何やってんだ…」 紬「うふふ…」 回想シーン 律『いいか聡! 忙しい中時間を割いてお前のギター選びに付き合ってやるんだ! お礼に食事くらいはおごれよ! 私だけじゃなく、一緒に来てくれる人にもだ!』 聡『分かったよ! なんだよ、そんなにおごってほしいのかよ?』 律『いいから!とにかく、ギターを選んでもらったら必ずお礼に食事をごちそうするんだぞ! 楽器屋から近いところでは、ここら辺りがなかなかおしゃれでいい感じだから、 ここ!この店で必ず食事をおごるんだ!』 聡『うっさいなー!分かったよ! おごるから。もー。』 回想シーン終わり 梓「……てな感じで、最初はこれがいいと思うよ。」 聡「ありがとうございます、おかげで助かりました。」 (姉ちゃんはお礼に食事をごちそうしろって言ってたよな…) 「あの…これから時間あったらお礼をしたいんで食事でもどうですか?」 梓「え…でもそんなの悪いよ。」 聡「いえ、大丈夫っす。 梓さんのおかげで思ったよりもいい買い物が出来たんで。 それに、梓さんにお礼もしなかったって姉ちゃんにばれたら 締め落とされそうなんでw」 梓「律先輩なら…ありうる… それじゃあせっかくだからごちそうになろうかな。」 聡「ありがとうございます!」 梓「お礼を言うのは私の方だよ!ww」 聡「そうでしたねww」 後日。 律「で、ギターの方はどうなんだ?」 聡「なんか…うまくいかないんだ… 合宿のライブの梓さんみたいなのは無理としても、 あの時教わったくらいは…って思うんだけど…」 律「まー、楽器ってのは自己流でやっててもなかなかうまくならないしな。 ちゃんとした先生について教わらないと。」 聡「ギター教室とか通うの?」 律「違うよ、バカ! 一緒にギター選んでくれたいい先生がいるだろうが!」 聡「梓さんに!?いや…いくらなんでもそこまでお世話になるのは…」 律「大丈夫!あいつは生真面目だから今頃聡がどうなってるか心配してるくらいだって! いいから電話してみろ!」 聡「なんだよ!姉ちゃんが連絡してくれるんじゃないのかよ!?」 律「自分のことなんだから自分で何とかしろ!」 聡「こんなことまで聞いちゃって申し訳ないんですけど、 何から練習したらいいか教えてほしくって…」 梓『んー…電話じゃあちょっと伝えにくいな… じゃあ今度の休みに一緒に練習する?』 聡「いいんですか!? じゃあ次の休みに行きますから!」 梓『あ、いいよ。私が聡くんの家に行くから一緒に練習しよ。』 聡「ありがとうございます! それじゃあ待ってますんで!!」 (Pi! 律「なんて?」 聡「今度の土曜日、教えに来てくれるって。」 律「なんと!? いや~遂に聡も家に女の子を招くようになったか! これはお赤飯を準備しておかないとな!w」 聡「いたた…背中バンバン叩くなよ!なんだよ、それ? なんでそのサムズアップなんだよ!?」 4
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━━クリス・レッドフィールド 元空軍でその頃からバリー、ジル、フォレスト達とは交流があった。 曲がったことが嫌いなクリスは空軍でも上官と揉めた結果退職、と言う彼らしい辞め方をしていた。 空軍を退職した彼はS.T.A.R.S.と言うところにスカウトされた。ICPOとは違い主にテロを専門に取り締まる警察と言えば分かりやすいだろうか。 クリスが入った時はその中でも近年増加傾向にあったバイオテロを未然に防ぐ為躍起になっていた頃だった。 彼がS.T.A.R.S.に入ってしばらくしてから起きた事件。 それがクリスの人生を大きく変えることとなった 連続猟奇事件の調査と先遣したブラヴォーチームの捜索の為にクリス達アルファチームはアークレイ山中へ派遣された。しかし突然化物に襲われ洋館に逃げ込んだ彼らを待ち受けていたのはウェスカーが仕組んだ罠やB.O.W.、そして究極兵器タイラント。 戦いは壮絶を極めた。ブラヴォーチームはレベッカを除き全滅、アルファチームはクリス、ジル、バリー、ブラッドの四人だけだった。先程上で出たフォレスト、フォレスト・スパイヤーはクリスのチームで頭脳的な役割を果たしていた。射撃でもクリスと並び優秀 しかし、そんな彼ですらそこで命を落としたのだ。 何人もの仲間が死んでいった。それは自分の力が及ばなかったからだと何度も自分を責めた。 だが彼女はそんな俺を何度も励まし助けてくれた、ジル・バレンタイン。 彼女は俺にとって言葉では言い表せない、仲間…だけでもなく恋人…でも家族でもない。 ただ誰よりも大切な人には変わりなかった。 今度は俺が助ける番だジル。アークレイでは助けられなかった仲間達よ、すまない。 だが今は彼女を助ける為に力を貸してくれ… ━━━━━━━━━ クリスは部屋内部でジルと対峙していた。 部屋を軽く見渡すがあるのは奥にボタンの様なものだけで後は何もない伽藍の様な部屋。 入って来た扉は厚い鉄の壁で閉じられている。 どう出るか…は後でジルと二人で考えることにする。 まずはジルが正気かどうかを確かめる。 クリス「ジル…何があった?」 ジル「……」 喋れないのか、と一瞬思ったがそれはジルの一言で杞憂に終わる。 ジル「クリス、殺す」 クリス「……ふぅ」 参ったな。しかし会話?が出来るのならまだ可能性はあると見た。それからも彼女の攻撃を避けつつ話し掛ける クリス「やめろジル!俺を殺して何になる?!」 ジル「うるさい、殺す」 ヒュン、とナイフがクリスの目の前を通過していく。ジルに手を出すわけにはいかない為にこうして回避に徹しているがそれでもギリギリだった。 敵にして初めて彼女の身体能力の高さを思い知らされる。 クリス「(このままじゃ埒が明かないな……。)」 彼女が正気ではなく何かによって操られている様な感覚は感じ取れていた。しかし人を操る方法……催眠術くらいしか思い付かないぜ全く。 クリス「これならもっと読心術でも勉強しておくんだったな」 更にジルの攻撃は激しくなる。 避けられないと思った一撃をクリスは咄嗟に腕を掴み止める、が、それを見越した様にジルはクリスの腹に蹴りをお見舞いした。 ガッ……なんてありきたりな声が嫌でも漏れるほど強烈な蹴り。 これじゃゾンビの頭もサッカーボールの様に吹っ飛んで行くわけだ。 クリスは負けじと蹴ってきたジル足を両方で上へと持ち上げる。 ジルはその勢いを利用し、事も無げにバク宙を披露してみせた。 また少し距離が出来る二人。 バク宙の勢いのせいだろうか、ジルのBSAAの制服の胸の辺りが少しはだける。 クリス「!?」 そこから少し見えた小さな宝石の様な物、が埋め込まれているように見えた。 クリス「(まさかあれがジル…いやジル達を。何とか外せれば…)」 隙を伺うもジルにそんなものはない。またジルのナイフラッシュがクリスを襲う。 クリス「(くっ!やはり気絶させるか何かしないとな)」 しかし戦ってみてわかった。このジルは決して記憶を失ってるわけではないことにクリスは気づいていた。 何故ならクリスが苦手な左側面から常に攻撃を繰り出して来る辺りジルの記憶もちゃんと持っている。 ならばジルの知らない技で気絶させるしかない クリスは一度大きく下がると初めて構えを取った。 そして来いよと言わんばかりに手招きをする。 これにジルも反応しナイフを捨て構えを取った。 この律儀さはやはりジルだなとクリスは自分の仮説に間違いはないと確信した。 ジル「シッ!」 ジルから動き出し素早い右のハイキック、クリスはこれを何とか手で止める。 クリス「(これじゃない……)」 ジルは更にそのまま足を折りたたみまた打ち出す、今度はミドルの中段蹴り。 クリスはこれを肘でブロック クリス「(来いよ……ジル!)」 ジルは痺れを切らし大振りの右ストレートをクリスに…… クリス「(こいつだ!)」 クリスはその拳を避けるとジルに背中を見せつつ腕を取る。 そのまま足をシフトさせジルの足をかける。足をかけられ宙に浮いたジルの体を背中を支点にし腕で引っ張り込むとジルはそのまま背中から落ち、ドサッと言う鈍い音を立てつつ地面に激しく強打された。 一本背負い 日本発祥、柔道の一番メジャーな技と言っても過言ではないだろう。 クリス「日本の格闘術はさすがに知らなかったようだなジル。」 背中を強打した為か気を失っているジルに近づき胸元を開く。 クリス「……端から見ればただの変態だな」 最初に断っておくが俺にこんな趣味はない。今は非常時、人が溺れているのを助けたレスキュー隊員。しかし救助者は息をしていない。なら人工呼吸をする、これは当たり前の行為だ。レスキュー隊員に非はまるでない、ましてはやましい気持ちなどある筈もない。 クリス「……(心を無にしろクリス……!気持ちはいつもレスキュー隊員だ)」 そう自分に言い聞かせながらジルの胸元にある宝石を手に掴み、剥ぎ取った────── ────田井中律 私と聡はどこにでもいるまあ普通の姉弟だと思う。仲は結構いい方で良くゲームなんかを一緒にしたりしていた。 たまの休みには映画に連れて行ってやったりとなかなかのいい姉だなと自分で思ったりなんかもしていた。 私とは歳が4つ違う為に一緒の学校に田井中と言う名字は二つ刻まれることはなかった。 けれど聡は『大学に行ったら姉ちゃんと一緒の学校にいれるな!』とか可愛いげのあることを言ったりもしていた。 『あ、でも姉ちゃん頭微妙だから大学は難しいか』何てしっかり憎まれ口も叩く辺り私にそっくりだと思う。 そんな聡は私のありきたりで当たり前の大切な弟であり家族で、そんな大切な人と今、私は対峙しているのだ。 話を現世に戻すとしよう。入って来た扉は固く閉ざされている。 部屋の奥には一つのボタン。 間違いない、この部屋はあれだろう。 二年前私達を切り裂いたとも言える部屋だった。 律「なるほどね…頑張って助けても結局一人は置き去りになると…。考えることが汚いな」 だがそれは前の話だ。今は外に頼もしい味方もいる、そして何よりタイムリミットはない。あの時は邸が爆発するからと揉めたが今はそれもない。なら気楽にやれる。 律「聡、危ないからそんなもの捨てな。姉ちゃん命令だぞ」 聡「律、殺す」 律「姉ちゃん命令に逆らったらもう映画とか連れて行ってやらないぞ?いいのか?」 聡「映画……、」 おっ、反応した。見た感じ操りの類いみたいだけどそこまで根は深くないらしい。 律「また映画一緒に行こう、聡。」 聡「映画……何の……映画?」 律「お前の大好きなポケットモ○スターだ!」キランッ☆ 聡「殺す」 聡は狂う様にナイフを振り回して来た! 律「い、一体何が悪かったんだ……!」 そうか…私が20ってことは聡ももう16か。 しまった年齢を加味していなかった。さすがに16歳がポケットモ○スターの映画は無理があるか。 律は考えながらも聡の攻撃を軽くかわして行く。身体能力に差がありすぎるのか聡は律に触れることすらままならなかった。 聡「クッ……ナンデダ……」 律「聡、姉ちゃんのこと嫌い?」 聡「、、、、、」 聡は顔を歪める。喋りたくても喋れないといった感じだ 律「聡、あんたは……いや、私達はこんな所にいるべき人間じゃないんだよ」 あの平凡だけど、幸せだった日常が私達の居場所なんだ。 だってそうだろう…… 律は眼を瞑り大きく両手を広げた。 聡「……なんのつもりだ」 律「私達にこの世界は似合わないよ、聡、私達は…もっと…日向(ひなた)で生きていいんだ」 急に海に投げ出された様に私達はこの畏怖の世界に来た。 生き残る為に、大切なものを守る為に、私はこの暗い海を闇雲に泳いだ。 泳いで、泳いで、疲れ果てて……沈みそうになったのを助けてくれたのはみんなだった。 彼女達は信じていた。また戻れると、あの光溢れる世界に、だから諦めるなと だから、私も信じる。 聡を、家族を、絆を。 人の強さとは何だろう。それは腕力だろうか、それとも知識だろうか、様々な強さがあると思うけど。 私はそれを本当の強さとは思わない。腕力で相手を捩じ伏せた所でそれが何になるのだろう。 確かに現実は甘くない、守る為に致し方なくその腕力を行使することもある。 なら腕力がないものは弱いのか? 違う、澪は腕力があるわけではない。それでも私を守る為に命を賭けてくれた。 そんな彼女が弱いわけがない 本当の強さとは「思い」の力 私はそう思っている。 だから────── 律「聡、姉ちゃんは聡のこと大好きだよ」ニコ 聡「……ねぇちゃん」 聡の手からナイフが落ちる。 眼を開け聡を見る律 律「聡……帰ろう」 聡「……う、……うあっ…」 うん、と言う言葉を飲み込み、聡は胸を押さえながら苦しみ出した。 律「聡!?」 慌てて苦しむ聡に駆け寄る律。だが聡はそれを拒む様に手を横に振るった。近づくなと言う意味だろう。 律「胸が苦しいのか?!」 聡「姉ちゃん…俺を殺してくれ…じゃないと俺が姉ちゃんを殺してしまう」 ようやく捻り出した言葉は自分を殺せという悲痛の叫び 律「聡……」 律「無理だよ…そんなこと。聡を殺すことなんて…」 聡「いいんだ…本当は死んでたも同然なんだから…。父さんと母さんはウェスカーに化物にされたらしい……。俺はただ姉ちゃんへの当て付けに生き延びさされただけだから…」 律「そんな……」 両親が死んだ事実と、今目の前にいる唯一の肉親となった弟まで失うかもしれないという現実 聡「姉ちゃん…生きて。俺ら家族の分まで…」 律「やだよ…聡…。そんなこと…言わないで」 涙を溜める律に聡は笑いながらこう言った。 聡「似合ってねーし、らしくねーよ…姉ちゃん」 そう、いつも太陽みたいに明るくて眩しくて、その笑みが大好きだった。 聡「ぐぅ……これに逆らったせいかな…気が遠くなって来たや…」 聡の胸辺りには宝石の様なものが禍々しく輝いていた。まるで逆らえば死ぬぞ、と言わんばかりに。 律「聡!それがあんたを苦しめてるんだな!?」 聡「ウェスカーに……つけられたんだ…。それから…意識が遠くなって……。」 律「ならそれを外せば……っ」 律は聡に駆け寄り宝石を取ろうとするも外れない。 律「くっ…このっ!外れろ!」 力一杯引っ張るも外れない。それどころか、「があぁッ」聡は一層苦しみ出す。 律「っ……どうすれば」 聡「殺せ……!姉ちゃん!頼むから……モウ…オレジャナクナル…」 たった一人となった肉親を自分の手で殺さないと駄目なのか…。 ここまで来て…やっと会えたのに…聡…。 「律!!!諦めないで!」 律「?!」 外から声がする。この声は、「澪!」考えるよりも先に声が出た。幸い鉄の壁で閉じられていても声は聴こえるのだろう。 澪はずっと壁の前で私達姉弟を心配してくれていたのだ。 澪「律、聡君を助けられるのは律だけだから…!」 律「ありがとう、澪」 澪は今ここにいるのは私しかいないから助けられるのは私しかいない、と言ったわけじゃない。 今聡にとって一番必要なのは私なんだ その私が諦めたら一体誰が聡を助けるんだ 律「聡、姉ちゃんを信じろ」 律は右脚のホルスターからコルトM19を抜きゆっくりと弾を込める。 聡「姉ちゃん……」 姉ちゃんに殺されるのら本望だ。それを受け入れる様にただ両手を広げた。 律「……聡、絶対助けるから」 静かに撃鉄を起こす、 そして、躊躇わず引き金を引いた ─────────。 澪「律…」 必ず姉弟一緒に出てきて…。 パァン!と不意に嫌な音が響く 澪「銃声?!律?!」 壁に向かって声をかけるも返事は返って来ない。 澪「律!りつ!」 それでも何度も呼びかけるとちょっとめんどくさそうなダルい声を出した律が「大丈夫だよ」と返事をしてきた。 澪「聡君は?」 律「無事無事。今はちょっと気を失ってるけどね。」 澪「良かった……」 本当に良かった。 5
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「じゃあ姉ちゃん、行ってくる!」 「うん。聡、頑張れよ~!お前は私の弟なんだ!自信持って行け!」 「おう…やるぞー!」 今日は私の弟、聡の高校受験。 聡は意外と、頭がいい。 だから、駅まで徒歩22分、更に電車で30分という、ちょっと遠いけどハイレベルな学校を第一志望校に選んだ。 やっぱ、受かって欲しいなー…。 「でも、聡なら受かるよな、絶対!」 とは言ったものの、やっぱり姉としては心配で、聡が家を出てから10分ほど部屋の中をうろうろしていた。 「…受かる!受かる!アイツは受かる!だって、私の弟じゃないか!」 そう自分に言い聞かせる。 でも、やっぱり…。 「だぁー!考えても仕方ない!!お菓子でも食べて落ち着こう!」 確か、戸棚にこの前ムギからもらったお菓子があったはず。よし、行ってみるか。 リビングの扉をあける。しかし、その瞬間、戸棚のお菓子の事は完全に頭から抜けて行った。 なぜなら、テーブルの上に本当は今ここにあってはならないものがあったからだ。 「…!聡…!あのバカ…!」 聡が今日受ける高校の受験票だ。忘れて行ったに違いない…! 「…届けに行くか!時間は…ギリギリ大丈夫か?よし!」 私は急いで玄関の扉を開けた。 自転車…は、今は母さんが使ってるんだっけ。 「仕方ない!走ろう!」 私は、とにかく走った。電車に乗られたら、改札に入られたら最後、間に合わないから。 こんなミスで、弟の人生を台無しにするわけにはいかない! とにかく、がむしゃらに走った。でも… 「はぁ、はぁ、はぁ…畜生!間に合わない! ごめんな、聡…姉ちゃんの力不足だ…」 もうすぐ、聡の乗る電車が出てしまう。 もう、諦めようか。 その時だった。 キキィ 「あれ?律。どうしたんだ?今日って確か…聡くんの受験の日じゃなかったのか?」 澪が自転車に乗って現れた。服装を見ると、どこかで作詞でもするつもりだったのだろう。 「み…澪!た…大変…!」 「ど、どうしたんだよ律!?そんなに慌てて!」 「聡が…受験票忘れて…届けようとしたんだけど…間に合わなくて…」 息が切れて断片的になってしまったが、伝わっただろうか。 「…なんだ、そんなことか。」 澪のこの台詞に、少しカチンときた。 「なんだとはなんだよ!聡の受験なんだぞ!」 「いや、ごめんごめん。そういう意味で言ったんじゃないよ。」 「…え?」 「私の自転車で送って行くって意味。後ろに乗って!○○駅だろ?」 「でも、もう間に合わな…」 「律!間に合うかどうかは、私が決める!!だから早く!」 「あ…ああ!恩にきるよ!」 何も考えず、自転車の後ろに乗り込んだ。 「飛ばすから…しっかりつかまってなよ!」 そう言い放つと、澪は自転車を走らせた。 私はずっと澪の背中にしがみついていた。 そんな澪の背中は とても大きく見えて 頼り甲斐があって どこか安心した…。 やっぱり、小さいころからそうだけど この背中は安心するな… 5分後。 「お、駅が見えてきたぞ。」 やっぱ、自転車は速いな。走るとかなりかかる距離が、自転車じゃ一瞬だ。 今度、私専用の自転車を買ってもらうよう母親に交渉してみるか。 「律、あれ…聡くんじゃないか?」 「え?…あ、聡!」 聡は改札口を通る5秒前だった。 それを見て、私はすぐに自転車から飛び降りた。 「聡ッ!」 「…あれ?姉ちゃん?どうしたの?」 よかった…間にあった…! 「どうしたじゃないだろ!このバカ!」 「まぁまぁ、律。お前はケンカするためにここに来たんじゃないだろ?」 「あ、澪さん。おはようございます。どうしたんですか?」 「ほら、渡さないと、ここまで自転車をこいだ私の苦労はどうなる?」 「う…わかったよ。 ほら、聡…これ。受験票。リビングのテーブルの上にあったぞ。」 聡にテーブルの上にあったものを渡す。これで、ようやく目的を果たせた… 「姉ちゃん…サンキュー!助かったよ!」 「よかったな、律」 「ああ!」 あえて言葉には出さないが、本当に良かった…。 「澪さんも自転車走らせてくれたんですよね。ありがとうございました!」 「気にしなくていいよ、聡くん。入試頑張ってね」 「もう忘れ物はないよな?今度こそ行ってこい!」 「ああ、それじゃ…行ってきます!」 そう言うと、今度こそ聡は改札に入っていった。 「なぁ、澪。ホントにアイツ、大丈夫かな?」 「大丈夫だって。律、お前の弟だろ?」 「だな!…あ、そうだ。」 「今度はどうしたんだ?」 「澪。一ついいか?」 「ん?」 「なんで私と聡のためにあそこまで必死になれたんだ?」 「必死?」 「ほら、『もう間に合わない』って諦めかけた時に私を大声で怒鳴って、更には聡のために全速力で自転車までこいでくれたじゃん。」 「ああ、そのこと? なんか…ほっとけなくてさ。」 「ほっとけない…?」 「私たち3人、小さいころから結構一緒に遊んできただろ? だから…私の弟でもあるんだよ。聡くんは。」 「みおしゃん…」 この時、なんか嬉しくなった。 聡のこと、そんな風に思ってくれてたなんて… 「それじゃ、これから歌詞作りに付き合ってもらうからな、律!」 「ああ!任せとけ!」 そう言って、私は再び澪の自転車の後ろに乗り込む。 …そういや、最近聡と澪と私と3人で遊ぶ機会が少なくなってきたな。今度、みんなで遊園地にでも行くか。 こうして、聡の高校受験の日は慌ただしく過ぎて行った。 後日、聡が合格通知を持って澪のところにあいさつに行ったのは、また別のお話。 fin ~おまけ~ 聡に受験票を渡した後、自転車に乗って歌詞作りに向かう律と澪。 「そうだ、澪!いっそのことさ、聡と義理の姉弟になっちゃえよ!」 「え!?///ど、どういう意味だ!?///」 「私と結婚すれば、聡は澪の義理の弟になるけど?」 「す、するわけないし、日本じゃ同性結婚できないだろ!///」 「照れてるってことは、満更でもない…ってことかな?澪ちゃん?」ニヤニヤ 「うーるーさーい!!///今すぐ自転車から降りろ、律!」 「わわわ、ゴメン!ゴメンよぉ!」 最後まで見て下さった方、ありがとうございました!ユウスケでした。 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る ええ話や -- (聡の後輩) 2010-12-29 00 50 59 ご指摘ありがとうございます!修正しておきました。前回といい今回といい…漢字の勉強をしないといけないですね(笑) -- (ユウスケ) 2010-03-28 16 04 13 りっちゃん…恐ろしい子…! 「姓」じゃなくて「性」ですがw まぁ頑張ってください^^ -- (pw) 2010-03-28 03 15 52
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《「十七条の憲法爆弾」》 No.1770 Spell <第十八弾> NODE(4)/COST(2) 術者:豊聡耳 神子 効果範囲:その他 発動期間:世界呪符 【世界呪符】 (自動β): 〔このカード〕が場に出た場合、〔あなたのデッキの上のカード17枚〕をこのカードにセットする。セット出来ない場合、このカードをゲームから除外する。 (自動γ): 〔このカード〕にカードがセットされていない場合、このカードを破棄する。 (自分ターン)(1)(S): 〔このカードにセットされているカード1枚〕を破棄する。その後、目標の〔キャラクター1枚〕にXダメージを与える。Xはこの効果で破棄したカードの表側のコストに等しい。 悪しきを懲らし善を勧むるは、古の良き典なり。~十七条の憲法 Illustration:青芝クレハ コメント 豊聡耳 神子のスペルカード 収録 第十八弾 関連 「豊聡耳 神子」 豊聡耳 神子/11弾 豊聡耳 神子/13弾 豊聡耳 神子/15弾 豊聡耳 神子/18弾 豊聡耳 神子/PR 豊聡耳 神子/PR2 場で「豊聡耳 神子」として扱われるカード 伝説の神仙チーム(連結) 奇跡の怨霊チーム(連結) 感情の創造チーム(連結)
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第11回トーナメント:決勝② No.5394 【スタンド名】 Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!! 【本体】 仰木 健聡(オオキ ケンソウ) 【能力】 体液に衝撃を込める オリスタ図鑑 No.5394 No.5297 【スタンド名】 ギア・エクスペリエンス 【本体】 時任 八千代(トキトウ ヤチヨ) 【能力】 殴ったものに歯車を発生させる オリスタ図鑑 No.5297 Make Some Noizeee…e!!!! vs ギア・エクスペリエンス 【STAGE:海岸】◆aqlrDxpX0s 日が傾く頃、仰木健聡(オオキ ケンソウ)は砂浜に立ち対戦相手の到着を待っていた。 健聡は落ち着かない様子で、腕時計を見たり、右を向いたり左を向いたりした。 健聡の左右には海岸線に沿って遠くまで砂浜が広がっており、前を向きなおすと海がさざ波を立てていた。 周囲には健聡以外だれもいなかった。 健聡が待ち合わせの時間の30分前に着いたときから海岸には人っ子一人いなかったのだ。 健聡は「待つ」ということが嫌いだった。 「考えるより先に行動」というのが健聡の性格というか癖であったので、何もしないでいるということが耐えられないのだ。 物思いにふけるというような情緒的なことをするのも彼には合わず、絶えず形を変える海を見ることも彼にとっては退屈であった。 だが待ち合わせ場所に勝手に早く着いたのは彼自身であったので、仕方なく待つほかに無かった。 それからしばらくして健聡は背後に人の気配を感じて振り返った。 ひとりの男が現れ、健聡に近づいていた。 革靴にスーツパンツ、袖をまくった長袖のシャツにベストを着た、白髪混じりの男。 健聡はその男が対戦相手か立会人かわからなかったので、とりあえずその男のほうへ体を向け、男が近づいてくるのを待った。 男は近づくなり、話し始めた。 「僕は時任八千代(トキトウ ヤチヨ)という者だ。もしかして君が決勝の相手なのかな?」 そう言って八千代は健聡に握手を求め、手を差し出した。 健聡はそれに応え、八千代の手を握る。 「ずいぶんと穏やかなんだね、おジイさん。仰木健聡っていいます、どーぞよろしく」 「おじいさんっていうほど歳はとっちゃいないがね、孫もいない」 「……ふーん。ま、どうでもいいけどね。今までずーっとおねーさんが相手だったからさあ、まだじーさんのほうがやりやすいよ」 「それは僕も同じだ。女の子や蜘蛛と比べたらずっとやりやすい」 「へえ! 蜘蛛なんてのがいたんだ。いいなあ、ラクだったんだろうなあ」 「……ま、普通はそう思うだろうね」 そのとき突然、ふたりの間に割って入る者が現れた。 「お二方、よろしいか」 「うわっ、びっくりした!!」 「……また貴方か」 「我輩はお二人の立会人である、名前は真田内」 シルクハットから飛び出た猫の耳のようなものがピコピコ動いている。 健聡は立会人がどこから現れたのかと周囲を見回すが、立会人はそれに構わず話し続けた。 「ルールを簡単に説明するのである。勝負の方法、勝敗についてはそちらで自由に決めて頂きたいのである。 ただし、この砂浜からは出ないこと。海に入るのは勝手であるが、きっと冷たいのである。 この砂浜には砂以外何もないし、君たち以外には誰も近づかせないのである」 「ルールっていう割にはほとんど決まっていないも同然なのだな」 「そして、あの夕日が海に沈むまでに勝敗を決めていただきたいのである」 立会人が海の上に浮かぶ夕日を指差し、健聡と八千代はそのほうを見た。 夕日はすでにかなり水平線に近づいており、日が沈むまでには1時間とないだろうとふたりは予想した。 二人が立会人のほうを向きなおしたとき、立会人はいつのまにかすでにその場から消えていた。 「……と、いうことみたいですけど、どうしましょうね」 「そうだな……それじゃあ単純に、『力比べ』といこうか?」 「あー、そうすねー……。もしくは、じーさん……」 健聡は一歩下がって顔の前に両手を合わせた。 「……僕に勝ちを、譲ってもらえねーっすかね?」 八千代は拍子抜けするが、それはすぐにため息に変わった。 それを見て健聡は合わせた手を離す。 「ま、そーっすよね。まあ僕も勝ちを譲ってもらえるなんて思ってなかったし。 だけどねじーさん、僕の今までの対戦相手はね、僕のお願いを断った後みんな負けてるんだよ」 八千代は腕を組み、さらにもう一つため息をついて言った。 「それが、どうしたんだ。僕への脅しにはなるまい」 「まあ気にしないでください。ゲン担ぎみたいなもんですから」 そう言って健聡はニヤリと笑った。 健聡には強力な味方がいた。 それは、胸ポケットに大切に入れた一枚のカード。 2回戦で秘森セレナが健聡に託した『世界』のタロットカードだ。 そのカードが示すのは『完成・成就』、健聡にとってはトーナメントの優勝に他ならない。 占い師としての彼女の能力は身に染みてわかっていた。 健聡は、かに座が12位だと言った朝の占いは信じないが、彼女の占いだけは信じている。 そしてそれは自信となって、彼に力を与える。 「それじゃあ間合いも悪くないし……そろそろ始めましょうか」 八千代は健聡に対し余裕を見せていながらも、内心焦っていた。 それは「砂浜」というこの場所が原因だった。 八千代のスタンド『ギア・エクスペリエンス』は速いスピードを誇るスタンドだ。 しかし不安定な砂浜の上では体の軸が安定せず、そのスピードは生かしにくい。 さらにこの砂浜はスタンド能力にも相性が悪かった。 『ギア・エクスペリエンス』の歯車は、歯車がかみ合ってこそ効力を発揮する。 しかし、不定形な砂浜の上では歯車を仕込むことはできないし、複数の歯車をかみ合わせることもできない。 戦いの舞台には、立会人の言っていたとおり砂以外は何もなかった。 ただ、八千代と健聡の二人が対峙しているだけだった。 一方の健聡は考えるまでもなく八千代に攻撃を仕掛けた。 ただし、自身のスタンド『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』はパワーこそあるものの攻撃一つ一つが大振りで、そこそこスピードのある相手なら簡単にかわされてしまう。 それは自分も当然熟知しているため、ただ拳を振るうのではなくあるモノを使った。 「それ」をポケットから取り出し、八千代に向け放り投げる。 八千代が見たモノは、小さな茶色のガラス瓶だった。 そのガラス瓶は八千代の胸元に来たところで、銃声のような音と共に破裂した。 八千代はスタンドを発現し防御する間もなく、ガラス瓶の細かい破片と中の液体の飛沫を浴びた。 とっさにかばった両腕にはガラスの破片が突き刺さり、 液体は衣服を焼いたように穴を空け、皮膚にかかった部分をジュクジュクと焼き、赤く腫れ上がらせた。 「………グッ!」 「あー顔にかからなかったか、よかったっすねえ。しばらくアトが残りますから、硫酸ですからねえ」 八千代の両腕を襲う鋭い痛み。 少し腕を動かすだけでも、空気の圧力を感じただけで剣山を突き刺されたようだ。 「じーさん、なんですか? その顔。まっさかヒキョーとか言わないすよね?」 「……いや、まさか武器を用意してくるとは思わなかったからね。甘かったのは私だ……これは、スタンド能力か?」 「そうです、『体液に衝撃を込められる』能力……ツバを吐き入れた硫酸の瓶を、瓶が割れる程度のパワーで殴る。 衝撃はため込まれ、ついさっき、あんたの目の前で炸裂させたんだよ」 健聡は両手を広げ、八千代をからかうように話す。 「……わざわざ自らの能力をバラすのか?」 「僕は考えるより先に行動するのが信条だからね。いずれバレる能力だ、だったら先に知ってもらった方が行動しやすいだろ?」 「……そうか、ずいぶんとなめられたものだ」 八千代はばらばらになったガラス瓶の破片を集めて両手を重ねた中に閉じこめた。 健聡はそれをじっと見ていた。 八千代が手を離すと、割れていた瓶がもとの形に戻っていた。 ところどころ、細かいかけらが抜け落ちたように穴があいていたが、八千代の拾ったかけらのすべてが、瓶が割れる前の状態に戻っていたのだ。 「僕の能力は『歯車』。歯車を仕込んだモノの時間を進めたり、戻したりできる」 「ふうん……それで、ビンが『直せる』んだ。それって、おじーさんのケガは『治せ』ないの?」 「……ああ、自分自身のケガはなおせない」 「……べっつにじーさんの能力は教えてくれなくてもよかったけどね」 「なに、対等な立場でなければ勝っても意味がないのでな」 八千代はそう言うや否や、健聡との距離をつめるべく、重心を前に傾け一気に駆け出す。 「『ギア・エクスペリエンス』ッッ!」 スタンドが発現し、健聡に殴りかかる。 だが、砂に足を取られてバランスを崩し、パンチは空振りする。 (じーさんのスタンド……速ェ!) (く……やはり、この砂浜は僕にとっては戦いにくい!) 八千代にとって、とるべき手段は肉弾戦以外に残されていなかった。 スタンド能力の発揮できぬ場所、再び来るかもしれない敵のスタンド能力による攻撃、腕のダメージ…… 砂浜の上では八千代のスタンドのスピードは活かしきれない。 しかし、それでも八千代が取りうる最善の策だった。 それに対し健聡は、反撃することができない。 パンチが空振りし八千代には大きな隙ができていたが、そこで確実、迅速にカウンターを打てるほど健聡の『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』にはスピードがない。 きっと、拳を振りかぶるうちに相手のスタンドは体勢を立て直して追撃してくるだろう。 それは考えるより先に、『感覚』として健聡が認識していた。 健聡のとった行動は、『逃げる』ことだった。 「ヤ……ベェっ!」 (背を向け……逃げる、だと!?) 敵前逃亡か、と思った八千代だが、ルール上それは試合放棄というわけではなかった。 立会人の設定したルールには、『砂浜から出ないこと』とあった。 逆にいえば背を向けて逃げようが、砂浜にいるうちは負けとならない。 しかし、『敵が距離を置いてからの攻撃があるかもしれない』と考えている八千代にとっては、それをほうっておく事はできない。 八千代は逃げる健聡を追い出した。 八千代にとってこの砂浜はスタンド能力を発揮しにくい場所であったが、それは健聡にとっても同じことだった。 自分の体液、例えばツバ等は砂浜に落ちた瞬間に、水分が砂に吸い取られてしまうのだ。 二人にとって、砂浜というステージは思っていた以上にやっかいな場所だった。 逃げる健聡を負い続ける八千代だが、いっこうに距離をつめることはできないでいた。 健聡に比べて倍近い年齢の八千代は体力に劣る。 そのうえ、砂浜に足をとられて足取りはしだいに重くなっていく。 しかし、その終わりはあっけない形で迎えることになった。 健聡がズルリ、と足を砂で滑らせて転んでしまったのだ。 すぐさま健聡が起き上がろうとした時、八千代は追いついてあおむけの健聡の上に馬乗りになった。 「…………はあ、はあ」 「ずいぶん息が切れてるけど……大丈夫? じーさん」 健聡は自分の腰の上にまたがる八千代に向けて言った。 「なんのつもりか知らないが……体中汗ばんで気持ちが悪い。だが、すぐ終わる」 八千代はそう返し、スタンドを発現させた。 『ギィラララララララララララララララララララ!!!!』 超至近距離からのラッシュが健聡に襲い掛かる。 健聡がガードできたのは、スタンドの腕で覆った顔面のみ、それ以外はすべて健聡の体に叩きつけられた。 目にもとまらぬスピードで放たれる打撃は健聡の体にダメージを蓄積させていく。 やがて八千代は打ち疲れて攻撃を止めた。 殺しはしない程度だが、動かなくなるのに十分なだけのダメージを与えた。 そう、八千代は思ったが。 健聡はすぐに八千代の胸ぐらを掴んだ。 「なっ!!?」 「ボケてんのか……じーさん」 健聡はラッシュを打ち込まれたとは思えないほど、ハッキリとした口調で話した。 「な、何故動ける!?」 「忘れたのかよ……『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』の能力は『体液に衝撃を込める』こと。そして、アンタが言ってたんじゃねえかよ」 「……?」 「『走り回って体中汗をかいた』ってよ」 「ッ!!」 八千代は健聡の狙いに勘付き健聡から離れようとするが、健聡は八千代の体を引き寄せた。 「僕は逃げ回っていたんじゃない、『僕も』走り回っていたんだ。アンタと同じように、体中に汗をかくのを待っていた。さあ……覚悟はいいか?」 「すぐに引き剥がせ『ギア・エクスペリエンス』!!」 「解放だッ、『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』」 まるで打ち上げ花火が地表で炸裂したような、大きな音と光が砂浜の上で放たれた。 砂浜には、互いに血だらけの八千代と健聡が離れて倒れていた。 先に立ち上がったのは、八千代だった。 しかしそれでもゆっくりと、かろうじて立ち上がることができたという状態だった。 『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』が溜め込んだパワーは、『ギア・エクスペリエンス』のラッシュのパワーを一つにまとめたほどのものだった。 もし『ギア・エクスペリエンス』のパワーがスタンドの最高クラスのものであったなら、八千代は生きていなかっただろう。 八千代は倒れたままの健聡に歩み寄った。 『ギア・エクスペリエンス』がラッシュを放った健聡の上半身は、自身の能力の衝撃によってどこが傷でどこが血糊なのかわからないほど凄惨な状態だった。 それは八千代もほとんど同じだったのだが。 八千代が先に立ち上がったとはいえ、まだ勝負がついているわけではなかった。 健聡の意識の有無を確認すべく、ゆっくりと近づいていく。 八千代が健聡の首元に手を近づける。健聡は目を閉じたまま動かないが、脈を確かめようと首筋を指で触った。 その時、ガバッと健聡が起き上がり食らいつくように攻撃を仕掛ける。 スタンドを発現させたのも、その拳を振りかぶったのも、健聡が早かった。 だが健聡の攻撃が当たるよりも早く、八千代は瞬時にスタンドを発現させ『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』の拳が迫り来る前に『ギア・エクスペリエンス』の拳を健聡に打ちつけた。 一発でなく、二発、三発、四発、五発……『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』のたったひとつのパンチの前に、八千代は二度目のラッシュを放った。 『ギィラララララララララララララララララララ!!!!』 『Make Some Noizeeeeeeeeeeeeeee!!!!』の拳はもはや止まっていた。 スピードで『ギア・エクスペリエンス』に敵うはずも無く、健聡は八千代の攻撃を受けるのみだった。 しかし、健聡の顔には苦悶も、絶望もなかった。 ただ、嗤っていた。 八千代が自らの過失に気づいたとき、健聡はすでに八千代の首を捕まえていた。 「……しまっ……た、『体液』…………そうか、君はここまで計算に入れて……」 八千代はすでに攻撃をやめていた。今度は打ち疲れたからではない。 ラッシュを放ったことは間違いだったと、気づいたからだ。 「『計算』……じゃあない、ここからが僕の『覚悟』だったんだ」 健聡は『成就』を目の前にしていた。 「僕のスタンド能力……今度は、僕の体から流れた血液に、アンタのスタンドパワーを溜め込んだ」 「……しかし、今度また先ほどと同じことをすれば、君もただではすまんぞ」 「だが少なくともッ……これで、アンタの勝ちはなくなった」 健聡は八千代が離れないように、空いたもう一方の手で胸ぐらをつかみ引き寄せた。 「いくぜ、『Make Some…』」 「ま、待て!」 八千代が健聡を引きとめた。 「……わ、わかった。僕の負けだ……」 「…………」 「確かに僕に勝ち目はない。だが、このまま君が能力を発動させたら君まで死んでしまう。相討ちの可能性が高い」 「……そうかな、試してみようか?」 「は、早まるな! このままでは僕に勝ち目はないと言っただろう! もう勝負はついたんだ」 「…………」 「戦いにおける覚悟は……君のほうが上回っていた。正直、そういうところには尊敬の念を抱かずにはいられない」 「へっ、そうかい」 「敬意を表し、君の怪我を治させてくれ……僕自身の怪我はなおせないが、せめて君だけは……」 「…………」 健聡は考えた。 降参をした相手に対し、信用をしているわけではなかったが、ここから相手が逆転する手立てがないのは確かだった。 砂以外何もないこの場所で、相手が自分に直接攻撃をする以外に戦う手段はない。 だが、相手の攻撃はすべて自分の体表にまとわりつく血液に吸収させることができる。 他に怪しい行動をとれば、能力を発動すれば一瞬で勝負はつく。 なるほど、確かに相手にとってもう勝ち目はない。 しかし、勝ち目はないとしても相討ちの可能性は十分にある。 血液に溜め込まれたパワーは、体を吹き飛ばすほどではないにせよ、ダメージは相当である。 自分自身も気絶しかねない。 そうなったら、決着はどうなる? だが今、相手にとって『詰み』の状態ではあるのは確かだった。 「…………」 健聡は小さく頷いた。 八千代の降参を受け入れたのだ。 八千代はそれを見て、『ギア・エクスペリエンス』を発動させる。 ゆっくりと、健聡の体に手をのばし、触れた。 健聡は何か一つでも八千代が怪しい動きをしようものなら、すぐさま自身の能力を発動させるつもりでいた。 傷が治っても、流れ出た血液がそのままならそれは可能だった。 八千代は『ギア・エクスペリエンス』の能力を発現させた。 健聡の体の表面に歯車が現れ、回りだす。 そして徐々に、健聡の傷がふさがっていった。 ポツリと、八千代は呟いた。 「勝ち目はなかった……あのままでは、な」 それを聞いた後、健聡は自分の体を見て、失態に気づく。 八千代の言うとおり、怪我は治った。 だが、流れ出ていたはずの血液も消えていたのだ。 「君はひとつ、勘違いをしていた」 「…………!」 「僕の『ギア・エクスペリエンス』は『なおす』のではない、『もどす』のだ。 涸れた川に雨が降るのではなく、さかのぼるように水がもどってくる。 怪我は細胞が新たな皮膚をつくるのではなく、壊れた細胞が復活する。 失った血液は新たに作られるのではなく、『流れた血液がそのまま戻ってくる』」 健聡の体は八千代によって、戦いの直前まで『もど』されていた。流れ出た血液も含めて。 それはすなわち、健聡の体表の血液に溜め込まれていたパワーも失われたことになる。 「あのまま、君が再び能力を発動させていたらもしかしたら君は勝っていたかもしれない。相討ちの可能性はあったにせよ…… しかし、今となってはそうすることも不可能だがね」 健聡は後悔した。 あのとき、覚悟を決めたはずだった。 なのに、考えてしまった。 八千代の提案に対し、考えてしまった。 自らの『信条』に反して。 (今朝の占い……12位だった占いの内容、思い出した。『12位かに座。自分を見失いがちになるかも、注意しましょう』……。 なるほど、自分を見失っていた僕には『成就』もクソもないんだな) 「くそおおおおおおオオオオオあああああああああああああ!!!」 健聡は叫び、スタンドを発現させて八千代に飛びかかった。 満身創痍の八千代に対してなら、競り勝てると思い―― 「『ギア・エクスペリエンス』ッッ!!」 『ギィラララララララララララララララララララ!!!!』 だがそれよりも早く、八千代の『ギア・エクスペリエンス』は健聡の全身に拳を打ちつけた。 三度目のラッシュは、汗も血液もない健聡の体を叩き続ける。 健聡の服のポケットから一枚のカードが砂浜に落ちたが、健聡がそれに気づくことはなかった。 ★★★ 勝者 ★★★ No.5297 【スタンド名】 ギア・エクスペリエンス 【本体】 時任 八千代(トキトウ ヤチヨ) 【能力】 殴ったものに歯車を発生させる オリスタ図鑑 No.5297 < 第11回:決勝③ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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澪「いたのか憂ちゃん。……服は?」 憂「お掃除で汚れてしまったので脱ぎました!」 澪「なんかもういいや」 唯『憂いるの?』 憂「あ、お姉ちゃん。憂だよ」 唯『さっき和ちゃんが来てくれたんだけど、急にバグっちゃって』 梓「唯先輩もかなりのバグを起こしてますけど」 唯『むっ、あずにゃん! お尻は気持ちいいんだよ!』 梓「はいはい……今からウォシュレット買ってきますから、そしたら出てくれますか?」 唯『え? ……ううむ』 憂「律さんの家のより気持ちいいの買ってくるから!」 唯『こ、これよりも……』 唯『わかった、買ってきたら……ね?』 澪「よし、じゃあ約束したところで、早速行くか」 トタトタ 紬「あ、少し待って」 澪「どうしたムギ?」 紬「このまま皆で出ていったら、りっちゃん家は空き家状態になっちゃうわ」 憂「お姉ちゃんがあの状態ですし、鍵もかけられませんし、確かにそうですね」 梓「誰かが留守番しないといけませんね」 憂「私は行きます。お姉ちゃんのお尻の穴のことは、私が一番よく知ってます」 紬「私も、お財布だから行かないと」 澪「梓は?」 梓「残った方がいいと思います。澪先輩も」 梓「最低2人はいないと、何かあったときに対処がしにくいです」 澪「じゃあ、憂ちゃんとムギでホームセンターに行ってくれるか」 憂「わかりました。なるべく急ぎますね」 梓「お願いね、憂」 紬「梓ちゃん、私には?」 梓「お願いね、つむぎ」 紬「……ちょっとキュンってした」 ガラララッ 憂「じゃあ、行ってくるね」パタンッ 澪「……それにしても」 梓「はい?」 澪「律が遅いな。トイレに行ったにしては」 梓「確かにそうですね。もうどれだけ経ったやら」 梓「大方、今回の問題にかかわるのが嫌で、どこかうろついてるんでしょうけど」 澪「そうだろうな。わるーい寄り道をしてることだろう」 梓「……?」 澪「ここじゃ冷えるな。部屋に戻ろう」 梓「そう、ですね?」 スタスタ 唯『みっ、澪ちゃん』 澪「ん?」ピタ 澪「唯、どうかしたのか?」 唯『あのー……』 梓「?」 唯『お腹、すきません?』 澪「……ふむ。そろそろ7時になるか」 澪「いいかもしれないな。私がご飯を作ってあげるよ」 唯『助かります!』 梓「澪先輩、お料理できるんですか?」 澪「ふっふ。これでも時々律に振る舞ってやったりしてるんだぞ」 梓「へぇー……あの、私料理はからきしダメなんですが」 澪「いいよ、私がやる。唯、待ってて。すぐ作るから」 唯『ありがとっ、澪ちゃん!』 澪「どういたしまして。梓のぶんも作るからな」スタスタ 梓「あっ、はい。ありがとうございます……」 梓「……」ポツーン 梓「は……」 梓「することない……」 ガタッ ガラララッ 聡「ただい、まっ……」 梓「ひ」ビクッ 聡「あれ、俺んち……」 聡「だよ、ね?」 梓「し、しらないです」 聡「……あ、前にもあったなこんなこと」 聡「澪さん? います?」 トストス 梓「……」 澪「ん、なんだ?」ヒョコ 聡「あの子、姉ちゃんの友達ですか?」 澪「ああ。梓だ」 梓「あのっ、澪先輩。その人は」 澪「ん? えっと……誰だっけ? モリスン?」 聡「……聡です」 澪「そうそう、律のいとこの橋本くんだ」 梓「あ、それはそれは……その、こんばんは」 聡「あの、一応おじゃましてますぐらいは」 澪「モリスン。今、夕食を作ってるけど、モリスンも食べるか?」 聡「いや、だから聡……」 澪「わかった、モリスンのぶんも作っておくな」 聡「いっいえ! あのおれ、部活の仲間と食べてきたんで! いいですっ!」ドタタタッ 澪「フ……」 梓「……澪先輩、本当に料理できるんですか?」 澪「律は泣きながら最高だって言ってくれるよ」 梓「……私、コンビニ行ってきます。ご飯はいいですよ」 澪「そうか? まあ手間が省けるからいいけど……」 梓「何か欲しいものがあったら買いますけど」 澪「いや大丈夫。行ってきてくれ」 梓「……はい」 スタスタ トンットン 梓「……」 ガラララッ …パタン 梓「私……何の役にも立ててない」 梓「澪先輩はド下手なりにお料理してるし、」 梓「憂は全裸でだって唯先輩のためにウォシュレットを買いに行ってくれてる」 梓「ムギ先輩はお金を出したし、律先輩はきっとどこかでおしっこしてる! ……なのに」 梓「それなのに私、こんなんじゃだめだよ」 梓「……すぅー」 梓「私にできること、それは……」 グッググ… 梓「ふ……ぐぐぐっ……カイリキーッ!!」ガゴッ 梓「はあ、はぁっ……このマンホールから下水道に入ること」 梓「パイプを通って唯先輩のいるトイレまで行って、中から鍵を開けちゃえばいいんだ」 梓「私のちっちゃい体なら行ける!」 梓「よし、行くよ私!」 ピョン ヒュー… ―――― 澪「……さっきから、なにうろちょろしてるんだ」 聡「っと、あの……トイレがあかなくて」 澪「ああ、トイレはあかないぞ。唯がこもってるからな」 聡「ゆい?」 澪「私の友達だよ。ウォシュレットがお気に召したらしくて、ずっとこもってる」 聡「はい? っ……え、ウォシュレットで遊んでるんですか?」 澪「かれこれ2時間ほど」 聡「……高、3、ですよね?」 澪「言ってもまだ17なんだ。許してやれ」 聡「いやあのでも、俺わりと限界な」 澪「うるっさいな! もらせよ!」バン 聡「ひいっ!」じょわっ 聡「ううっ、ぐくぅ……おれ、その唯って人に話つけてきます!」 聡「人ん家のトイレにこもるなんて!」 澪「おいっ、モリスン!」 聡「なんですかァ水縞モロ! PANCHIRA!」 澪「っ……く」 聡「フンッ」 ドスドス 澪「……立場上、止められなかった」 澪「くそっ、くそ……」 澪「パンツの話題は反則だろう……」 ポタッ…ポタッ 澪「ぐすっ」 コンコンッ 唯『なあに、澪ちゃん?』 聡「いや俺、その……」 聡「田井中さんのいとこの、橋本モリスン……ですけど」 唯『……』 唯『なにか用?』 聡「単刀直入に言います。今すぐウォシュレット遊びをやめてトイレを出てください」 唯『なんで』 聡「あのですね、ここ僕ん家の……いやそもそもそこトイレなんですよ」 聡「用を足したいに決まってるじゃないですか」 唯『……へー』 聡「へーじゃなくて。ぅく……あの、唯さん、もう本当に出ちゃいますって」 唯『じゃあ出せばいいじゃん』 聡「いや、出せばいいじゃんって言いましても」 唯『出したいんでしょ?』 唯『私もこうして好き放題してるんだし、キミも出したいなら出せばいいじゃん』 聡「ちょっと理屈がわかんないです。俺が損するだけじゃないですか」 聡「ほんとに、いいから早く……」 唯『……』 チョロロッ チョロ… 聡「ちょ、唯さんまたそれ」 唯『ん、ふぁ……』シャァァァ… 唯『なんと言われても、どかないからね。ん……』 聡「っ……唯さん、マジで限界なんスけど……!」 聡「ぅあ……だめだっ、でるうっ!!」 ジョオオオオオオォォ… 聡「オ……オ、オ、オ」 ガクッ 聡「……中、3、だよな……オレ」 バシャン ―――― 澪『さてと、掃除終了』 唯「ごめんね澪ちゃん、何から何まで」 澪『いいよ。じゃ、ご飯ここに置いとくな』 澪『私は部屋にいるし、梓たちは出てるから』 唯「ありがとー、澪ちゃん」 澪『どーも』 トッ トッ トッ 唯「……」ソロッ カチャ ガチャ 唯「おお……」 ススッ パタン カチャ 唯「スープパスタ。コンソメの匂いがする……」 ギシ 唯「よっと……」ポチ ウィーン… プシィィィッ 唯「はっ、はふ……」カチャカチャ 唯「ん、もぐ……じゅじゅう」 唯「ふふぅ……ウォシュレットしながらご飯なんて最高だよぅ」プルッ 唯「はふ、ふーっ。じゅるるじゅちゅ……ごくっ」 唯「でも、ちょっとしょっぱい……涙の味?」 唯「……私、何してるんだろう」 ―――― 唯「ふー、ごちそうさま」 カチャン 唯「……」 唯「……う、ん」 唯「なんかお腹がゴロゴロする」 唯「……うぎゅう」ブルブル 唯「はあっ、はっ……」 ガラララッ 紬『澪ちゃん梓ちゃん、ただいま!』 憂『お姉ちゃーん! 買ってきたよー!』 唯「げっ!」 憂『約束だよ、トイレから出てきて!』 唯「っ……」グギュギュ… 憂『お姉ちゃん?』 唯「……今は、出れない」 12
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5 11 友A「zzz…」 友B「zzz…」 純弟「結局家で寝んの?」 聡「狭くて寝苦しそうだし」 聡「なによりAとBが寝相悪すぎだしね…」 友A「zzzうーん…」ドン 友B「もう食えないってむにゃむにゃ…」 純弟「ははは…確かに」 純弟「さすがに俺の部屋に四人は多すぎたか…」 聡「それじゃ行くよ、じゃあなー!」 純弟「おう!また今度な!」 5 30 聡「ふわぁ…眠てぇ…こんな時間まで起きてたの初めてだ…」 聡「寝よう…」 聡「抱き枕っと…」 聡「やっぱこれがなきゃ寝れない…」ギュッ 聡「zzz…」 6 47 唯「…」ムクッ 律「zzz…」 唯「トイレ…」フラフラ ・・・・・・ ジャー ガチャ 唯「…」フラフラ ガチャ バタン 『聡の部屋』 聡「zzz…」 モゾモゾ ドサッ 聡「うー…ん抱き枕ぁ…」ギュッ 唯「りっちゃん抱きつかないでよぅ…暑ぃ…zzz」 聡「zzz…」 9 03 憂「ただいまー」 憂「お姉ちゃーん?」 ガチャ 憂「あれ?」 唯母「唯はまだ寝てるの?」 憂「お姉ちゃんがいないよ!」 唯父「どこか友達の家にでも泊まりにいったんだろう」 9 43 澪「もうっ!律と唯はなにをやってるんだ!時間はとっくに過ぎてるのに!」 梓「昨日遅かったからやっぱり…」 紬「電話しても出ないし、熟睡してるみたいね」 澪「私起こしてくるっ」 澪「梓とムギは待ってて」 梓「あっ私も行きます!」 紬「私も!」 澪「そ、そっか(わざわざみんなで行く必要あるのか…?)」 ~♪ 梓「あ、憂から電話だ」 梓「もしもし?」 梓「あぁ唯先輩なら律先輩の家だよ、うん…うん…場所は…」 パタン 梓「憂も来るそうです」 10 11 ピンポーン! 澪「…」 シーン 梓「反応ありませんね」 紬「やっぱりまだ寝てるみたいね」 憂「お姉ちゃん…」 澪「やっぱりまだ寝てるか…」 澪「そういえば親は家空けてていないって言ってたな…」 ガチャ 澪「あれ、開いてる?」 澪「律ー…?」 シーン 澪「…よし、律の部屋行こう」 梓「勝手に入って大丈夫なんですか?」 澪「大丈夫大丈夫、昔からお互い家に入り浸ってたし」 紬「ふふ、なんだか私たち泥棒さんみたいね♪」 憂「あはは…」 澪「こらこら…」 コンコン 澪「おい律ー」 ガチャ 澪「入るぞー」 律「zzz…」 梓「見事に爆睡してますね」 澪「おい律起きろー」ユサユサ 律「んー…」 律「ん…あれ澪なんで私ん家に…それにみんなも…」 澪「今日みんなで練習するって言ってただろ?」 律「あーそうだったー…ごめーん…」 憂「あの、お姉ちゃんは…?」 律「あれ…?一緒に寝てたんだけど…トイレに行ってるのかも」 ・・・・・・ 紬「いないわね…」 律「もしかして帰ったのか?」 澪「でも電話しても出ないぞ」 律「一応聡に聞いてみるか、帰ってきてるみたいだしなんか知ってるかも」 コンコン 律「聡ー」 律「まだ寝てる?」 ガチャ 律「…」 律「え………?」 聡「zzz…」ギュー 唯「zzz…」 梓「」 澪「」 紬「」 憂「」 律「なにやってんだお前らー!!!」 紬「はっ…!?もしかして一人で眠るのが怖かったとか…」 梓「いえ!それはさすがにないと思います!」 澪「えっ!?なっなんで一緒に寝てるんだ!?」 憂「な…な…な……」 聡「うー…ん…姉ちゃんうるさいよ…むにゃむにゃ」 唯「スースー」 梓「(そして唯先輩起きる気配なし!?)」 聡「もう食べれないよ…スースー」 憂「…聡君?」ゴゴゴゴゴゴゴ 聡「……!!!? ふぁいっ!?」ムクッ ・・・・・・ 憂「ガミガミ!」 聡「ごめんなさい…(なんで俺が怒られてるんだ…?)」 憂「お姉ちゃんが可愛いのはわかるけど、えっちなのはよくないと思うな!」ガミガミ 聡「そ…そんなこと言われても気がついたら布団に入ってて…」 憂「…」ギロッ 聡「ひっ!?」 聡「…ゴメンナサイ」 ・・・・・・ 澪「聡は?」 律「あぁ、聡なら今あっちの部屋で憂ちゃんにお説教くらってるよ」 梓「ちょっと聡君かわいそうですね…」 律「運がなかったんだよ聡は…」 紬「あはは…」 律「だいたい部屋間違えるって言ってもドア開ければわかるだろ」 唯「でもよく覚えてないんだぁ、寝ぼけてたから」テヘヘ 澪「全く唯は…」 唯「それよりごめんねみんな、寝坊しちゃって…」 律「私も謝るよ、みんなごめんっ!」 梓「いや、でも仕方ないですよ」 梓「カギなくしちゃったんですし」 紬「別に気にしなくていいのよ?」 澪「まぁ落としてしまったのは仕方ないし」 澪「あんな時間まで起きてたんだしな、仕方ないよ」 律「いやぁ~それなら仕方ないな!」 澪「調子に乗るなっ!」 律「いたぁ!」ゴチン! 律「もう、冗談じゃんかよー!」 澪「でも今日は練習やめとく?だるいんじゃないか?」 律「んーちょっとだるいけど大丈夫だよ(結構寝たはずなんだけどなんかまだ眠いなぁ…)」 唯「私も大丈夫だよー(ほんとはもう少し寝たいけど)」 澪「そっか、じゃあ用意したら出発しよう」 唯・律「おー!」 紬「!」 紬「おー!」 梓「おー!(何このノリは……)」 部室 唯・律「スースー」 澪「来て早々に寝ちゃうとは…」 梓「まだ寝たりなかったみたいですね」 梓「起こし…ますか?」 澪「いや、昨日は色々と大変だったみたいだし」 澪「なによりこんな幸せそうな顔で寝られちゃ起こせないよ」 梓「それもそうですね」 紬「ふふ、ほんとね」 唯「ういー…あいーすー…zzz」 律「キャベツ…うめー…zzz」 澪「あはは、全くどんな夢を見ているのやら…」 おしまい! 戻る
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律「なぁ、唯」 唯「なにー?」 律「この前CD貸したじゃん」 唯「……?」 唯「あぁ、そういえば」 律「そろそろ返してくれないか?」 唯「……」 律「聡も聴きたがってるからさ……」 唯「ねぇ、りっちゃん」 律「ん?」 唯「アホウドリっているじゃん」 律「んん? いるけどそれがどうかしたのか?」 唯「アホウドリって国際保護鳥なんだって」 唯「名前にアホがついてるのに破格の扱いだよね」 律「うん…そうだな」 律「そんな話よりCD……」 唯「……」 律「?」 唯「今私が何してるかわかる?」 律「えっと……わかんない」 唯「息をとめてた」 唯「最近環境問題が気になって」 律「んん?」 唯「余計な二酸化炭素をなるべく出さないようにと思ってさ」 律「で、息を止めてたと?」 唯「うぃ」 唯「見てて」 唯「……………………………」 律「顔が青ざめていく……」 唯「ゴヘッ!……ゴヘッ…」 律「……」 唯「どうかな、これ?」 律「鼻の穴がフリーーだったぞ、塞げよ……」 唯「言われてみれば……!」 唯「では、気を取り直して…」 唯「フンッ・・・・・・・・・・・・・」 唯「………」 律「…」 唯「……………」 唯「プハッ………」 律「うん」 唯「あっ、CDカバンの中にあるから返すね」 律「持ってたのか?」 唯「今日返そうと思ってさ」 ガサゴソ 唯「はい、すっごくよかった!」 律「うん」 律「……ってこれ8センチCDじゃんか」 唯「聴きすぎたら摩擦で……4センチ分消滅した」 律「……」 律「消滅した分はどうした?」 唯「憂にあげた」 律「そんなもの欲しがったの?」 唯「うん、小さい瓶に詰めてた」 唯「かわいいでしょって……」 律「まぁ、分らなくもない」 律「ん?ちょっと待てよ……」 唯「なに?」 律「お前さっき‘消滅した‘って言ったよな」 唯「うん」 ガチャ 澪「おー、珍しく早いな」 唯「あっ、澪ちゃん」 律「おーっす」 澪「えへへ」チラチラ 律「ごきげんだな」 唯「あーーーっ!」 唯「澪ちゃんのカバンについてるそれ、12センチCDを聴きまくって8センチCDにした後にでる粉を詰めた瓶!?」 澪「おいおい、そんな騒ぐなよ」 律「ふむ……」 唯「どこで買ったの!?」 澪「この前東京に行ってきたんだ」ニヤニヤ 唯「いいなぁ~、やっぱ東京はすごいね」 澪「買ったのはネットでだけどな」 律(東京のエピソードいらねぇだろ……) 澪「……」ニヤニヤ 律「?」 唯「……」ニタニタ 律(頭が……痛くなってきた) 唯「憂も持ってるんだよ」 澪「へー、意外だな」 律「なぁ、12センチCDを聴きまくって8センチCDにした後にでる粉を詰めた瓶の正式名称は?」 澪「ん?」 唯「えっ……」 律「いやいや、私も買ってみたいからさ」 澪「ん?んんんんんんん!?」ズイズイ 律「いや、そんなに顔近付けんなよ……」 律(すっげー腹が立つ……) 唯「んんんんんんんん!?」ズイズイ 律(なんだ…こいつら) 澪「きぇえええええええ!」 律「えっ!?」 澪「?」 ガチャ 紬「ごめんなさい、遅くなって」 律(……助かった、まともなのが来た) 紬「きゃ!」 ドターーン! 唯「大丈夫?」 紬「いたた……」 澪「おいおい」ズイズイ 紬「大丈夫よ」ズイズイ 唯「私もやるー!」ズイズイ 唯澪紬「ふううううううううう!」ズイズイ 律「おい、どうしちまったんだ……」 唯澪紬「え?」ズイズイ 律「くっ」プルプル 律「それをやめろって言ってんだよ!」 律「ズイズイ近づいてくるな、気色悪い!」 唯澪紬「………」 律「お前らおかしいぞ………」 律「ちょっと、今日は帰るわ……」 律「じゃあな!」 バタンッ 唯澪紬「……」 唯澪紬「ふうううううううううう!」 律(死ね……!) ―田井中家― 律「あいつらどうしちまったんだ……」 コンコン、ガチャ 聡「姉ちゃーん、CDは?」 律「あっ…もう少し待ってくれ…」 聡「姉ちゃんのCDだから別にいいよ」 律「うん、ごめん」 聡「いいって、いいって、じゃ」 バタンッ 聡「………」 ―聡の部屋― 聡「クロスワードパズル面白いなー」カキカキ 聡「えーっと………」 聡「難しいなこれ」 聡「これ……難しすぎるぞ」 ガチャ 律「なー、聡」 聡「ノックぐらいしろよ~」 律「今日お父さんたち帰り遅いからコンビニで適当に夕飯済ませろだって」 聡「ふーん」 律「行くぞ」 聡「なににしようかな…」 ―コンビニ― 店員「いらっしゃいませ」 律「んー、この時間だといい弁当が無いな……」 聡「俺はフーセンガムでいいや」 律「お前ガム好きだっけ?」 聡「フーセンガムだけ好きだよ」 律「私は……何買おうかな」 律「あっ、今日雑誌の発売日だった!」 律「忘れるとこだった」 律「あったあった、これこれ」 店員「1000円になります」 律「はい」スッ 店員「……」ジーーーーッ 律(透かしがあるかどうか確かめるなよ……) 店員「はい、本物ですね」 律「……」 ―田井中家― 聡「フーセンガムうまい……」クッチャクッチャ 聡「見てて!姉ちゃん」 聡「ぐっ……」 プクーーーーーーーーーーーー 律「で、でけぇ……」 バァンッ 律「ひゃっ、でっかい音!」 聡「あぼぼーちょっぼだっばのでぃー」 律「すげぇな……顔の倍以上の大きさだったぞ」 聡「練習したんだぜ~」エッヘン 聡「次はもっといけるよ」 律「がんばれ、応援してるぞ」 律「………ひっく…ひっく」 聡「えっ、なにどうしたの?」オロオロ 律「……ひっく…雑誌買って夕飯買うの忘れてた…」 聡「……そんなことか」 律「お腹すいた……ひっく」 聡「しょうがないなー、待ってて」 律「?」 聡「よいしょっと」 ドサッ 律「?」 聡「好きなのどうぞ」 聡「寿司、焼き肉、ラーメン、ピザ、なんでもあるよ」 律「チラシか……」 聡「俺はまずラーメンからいくわ」 聡「ズッ、ズズズッーー、フーッ、フーッ」 聡「遠慮しないで、食べなよ」 律「じゃあ……焼き肉…」 聡「いいね」 律「ジ…ジューーー、ジュウウ…」 聡「おっ、うまいね」 律「えへへ、なんだか楽しくなってきた」 律「ジュウウウウウウ!」 聡「ちょっと火が強すぎるよ」 律「おい、そこの肉焼けたぞ!」 聡「はいよ!」 聡「モグモグ……うまい!」 律「いっぱい食べろよー」 聡「あっ、クロスワードパズルの続きしなきゃ」 聡「じゃあね」 律「……ジュッ」 律「次は……寿司にしよう」 律「へい、いらっしゃい、なんにしましょう?」 律「とりあえず……適当に握っちゃって」 律「へい!あらよっと!」 律「お待ち!」 律「うわーーー、おいしそう」 律「これを…一口で…」パクッ! 律「お嬢ちゃん、イイ食いっぷりだねぇ!」 律「えへへ、そんなことないですよ」 律「お次は……」 律「もういいや、疲れた寝よう…」 ―律の部屋― 律「………」パチッ 律「なんか眠れない……」 律「疲れてるはずなのに…」 律「羊を数えるか……」 律(羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹、羊が……) 律(いいぞ、いい感じだ……) 30分後 律(いい感じで眠くなってきた……)ウトウト ふうううううううううう! ズイズイズイズイズイズイ 律「うわーーーーーーー!」ガバッ 律「はぁはぁはぁ」 律「夢か……」 ヌルッ 律「うわ、汗びっしょり…」 律「いやな夢見ちまったな…」 コンコン、ガチャ 聡「姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ」 律「う、うん…分かってる」 2
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