約 124,839 件
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/7488.html
「街を出るのよ、デジェル。全員よ。できるかぎりの者を集めて。」 ――ター一門の元修練者、サムト "We have to get out of the city, Djeru. All of us! Gather as many as you can." ――Samut, former Tah-crop initiate 破滅の刻 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/15554.html
THE 突破ファイル THE 突破ファイル 2024年7月~24年9月 共通事項 放送時間…木曜19 00~19 54 ネットセールス + ... 共通事項 全社絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー Aj AJINOMOTO 任天堂 ニトリ baskiN BR robbiNs サーティワン 東洋水産 P G ORIHIRO TAKARA TOMY(タカラトミー)(2024年7月) 2024年7月18日 後半 0’30”…Aj AJINOMOTO、任天堂、ニトリ、baskiN BR robbiNs サーティワン、東洋水産、TAKARA TOMY 100th anniversary(タカラトミー)、P G、ORIHIRO 2024年8月1日 後半 0’30”…P G、ORIHIRO、東洋水産、TAKARA TOMY 100th anniversary(タカラトミー)、baskiN BR robbiNs サーティワン、ニトリ、任天堂、Aj AJINOMOTO 2024年8月22日 後半 0’30”…TAKARA TOMY 100th anniversary(タカラトミー)、baskiN BR robbiNs サーティワン、Aj AJINOMOTO、ニトリ、任天堂、P G、ORIHIRO、東洋水産 2024年8月29日 後半 0’30”…baskiN BR robbiNs サーティワン、ニトリ、任天堂、Aj AJINOMOTO、P G、ORIHIRO、東洋水産、HONDA 2024年9月19日 後半 0’30”…任天堂、P G、ORIHIRO、東洋水産、KDDI、baskiN BR robbiNs サーティワン、Aj AJINOMOTO、ニトリ @ytv読売テレビ + ... 共通事項 絨毯の上に表記 2024年8月29日 前半 0’30”…再春館製薬所、KIRIN(PT) @STV札幌テレビ + ... 共通事項 右下表示 絨毯の上にカラー表記 2024年8月29日 前半(19 07-19 19) 0’30”…COOP SAPPORO @MMTミヤギテレビ + ... 共通事項 右下表示 絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー 2024年9月19日 前半 0’30”…ECONOHA @FCT福島中央テレビ + ... 共通事項 絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー 2024年7月18日 前半 0’30”…TEAM SECURITY(0’15”×2)
https://w.atwiki.jp/gumdamblackcat/pages/449.html
サイド6――― 中立コロニーであり、その領空内での戦闘、その他あらゆる戦争行為は厳に禁止されている。クロメルを加えた黒の騎士団はこのコロニー目指して航行していた。先を行く黒い木馬、ブラックハウスを猛追するためだ。しかし、サイド6領空に入る前にブラックハウスを捕捉することはできなかった。ブラックハウス隊は何度か騎士団のセンサーにひっかかり、蛇行するようにサイド6を目指していた。ダモクレスの一室でこの航行図を見て、ゼロ――今はマスクを外してルルーシュになっている――はあることを確信していた。 「黒い木馬は俺たちを引き付けるためにわざとゆっくり進んでいるな。連邦軍艦隊の主力はこちらにはこないのだろう。」 「ということは、黒い木馬は囮だったってこと?」 ルルーシュの発言を受けて、カレンがきいた。 「簡単に言えばそうだ。突撃機動軍は木馬ことホワイトベースがまずサイド6に向かい、この黒い木馬も同じ場所を目指したために、連邦軍の目標はグラナダにあると判断した。だがそれは間違っている。連邦軍はソロモンに来る。」 「ソロモンに?」 「そうだ。グラナダに進路をいつわったということは真の目標はソロモンとみて間違いない。」 「なら、私たちもすぐに引き返して…」 「いや、ここで反転すれば黒い木馬が俺たちを後ろから襲ってくる。それに今はガンダムを討ち取るチャンスだ。ツィマッド社特務隊に加えてマネキン戦隊も指揮下にあるんだ。この機を逃す手はない。一度サイド6に入港し、黒い木馬が再び出港した時点で戦闘になるだろう。それまでしばらくは新型機の訓練に集中できる。」 「私はもとのKMFのほうが好きだな…」 「仕方ないだろ?宇宙では機体の質量の差がもろに出る。KMFの大きさじゃ限界があるんだ。」 「それはわかってるけど…わざわざKMFをそのままスケールアップするくらいなら、もとのままでもって気にもなるわ。」 「そのかわり出力は上がってるし、悪いことじゃないだろ?」 「そうね…」 二人が話しているのは、黒の騎士団が宇宙戦用に受領した新型機のことである。全高5mほどしかないKMFでは宇宙ではMSに対抗できない。質量が違い過ぎるからだ。単純にMSを殴りつけたとしても、吹き飛んでいくのはKMFのほうかもしれない。そこでゼロはKMFをそのまま巨大化することに決めた。当初はあまりに無茶な計画だと思われたが、実際にやってみるとさしたる技術的問題は起こらなかった。案ずるより生むが易しである。 「俺はオンドゥルへ行ってグラハムと打ち合わせをしてくる。カレンも来てくれ。」 ルルーシュがマスクをつけながら言った。もう彼はカレンの気安い友人ではない。ゼロだ。 「了解。」 堅い口調を取り戻してカレンが言った。二人は部屋をあとにし、オンドゥルへ向かった。 「ありがたい。ガンダムを討ち取るチャンスがもらえるのなら、私はいつでも大歓迎だ。」 オンドゥルの艦橋でゼロとカレンを前にし、グラハムは満足そうに言った。 「では異論はないな?」 「もちろん。サイド6へ向かおう。」 「よし。マネキン大佐にはもう伝えてある。道中に新型機の操縦訓練を入念にな。」 「承知している。せっかく教授とビリーが届けてくれた機体だ。必ず役立ててみせる。」 黒の騎士団だけでなく、ツィマッド社特務隊もまた、新型の機体を受け取っていたのである。グラハムとは気心知れた仲のツィマッド社社員ビリー・カタギリと教授の肩書きをもつレイフ・エイフマンが直直に運んできたものだ。グラハムのフラッグには更なる改良が加えられてフラッグⅡとなり、フェイトには黒く塗り固められたプロトタイプケンプファーが、アルフにはドムグロウスバイルが、ダリルにはツィマッド社試作タイプのゲルググが、それぞれ配備された。だがグラハムが心を痛めたことが一つあった。ビリーとエイフマン教授は、オデッサで戦死したハワードの分のリックドムⅡをも運んできたのである。情報に手違いがあったらしい。二人ともオンドゥルに着いて初めてハワードの戦死を知ったという。グラハムが失った部下はなにもハワードだけではない。彼はいま改めて、このフラッグでガンダムを討つことを誓ったのであった。 [削除][編集][コピー] 07/05 19 28 W51S(e) [298]エルザス 297 ゼロとカレンはダモクレスに戻るランチに乗るため、オンドゥルの廊下を歩いていた。すると、向こうから綺麗な金髪をした華奢な少女が歩いてきた。プロトタイプケンプファー「バルデイッシュ」のパイロット、フェイト・テスタロッサだ。 フェイトはゼロの姿を認めると、直立不動の姿勢をとって敬礼した。その表情はかなり緊張しているようだ。確かにゼロのマスクはただならぬ雰囲気ではある。 「新型機の調子はどうだ?」 答礼しながら、ゼロはきいた。 「はい、調整も順調ですし、大丈夫です。」 相変わらず緊張したまま、フェイトが答える。 「そんなに固くならなくていい。そうだ…」 ゼロはそういうと、突然マスクを外してしまった。 「ッ?!」 フェイトとカレンが同時に息をのんだ。 「これなら緊張しなくていいかな?ご覧の通り、ゼロの正体はただの青年、年も君と大して変わらない。」 ルルーシュは持ち前の甘い声でそう言った。端正な顔立ちがフェイトに笑いかける。フェイトは自分の顔が紅潮するのを感じていた。こんな綺麗な瞳をした人が、あのゼロの正体だったなんて…。 「ルル!なにを…!」 カレンがフェイトとルルーシュとの間に割って入った。 「そんなに慌てることじゃないだろう?ほんの友好の証さ。」 「人前でマスクを外しちゃいけないのに、もし上層部が知ったら!」 「大丈夫だよ。彼女がこんなことを報告するとでも?」 「えっ…そうは思わないけど…」 「なら大丈夫だろう?」 ルルーシュはそう言うと、もう一度フェイトをまっすぐ見つめた。 「フェイト、君には期待している。頑張ってくれ。」 「あ、はい。」 フェイトが気のない返事をすると、ルルーシュはまた微笑んでマスクをつけた。 「さぁ、もう行きましょう。」 カレンがゼロの腕を掴んで強引に引っ張っていく。フェイトは去っていく二人を半ば呆然として見送った。心なしか鼓動が早くなっていく。随分と長い間忘れていた、不思議なぬくもりに触れた気がした。 [削除][編集][コピー] 07/05 19 29 W51S(e) [299]エルザス 298 † † † † † わたしはブラックハウスの艦橋でサイド6入港の瞬間をわくわくして見ていた。このコロニーは中立サイドだから、宇宙での最初の寄港地としては申し分ない。入港したら多少は休暇がもらえるらしいし、わたしは本当に心が弾むようだった。 「お前、顔に楽しみって書いてあるぞ。」 隣に立つナガモンが言った。 「そう?ナガモンは楽しみじゃないの?」 「まぁ楽しみさ。ここまで実戦のあとずっと訓練だったしな。」 そう、アースラと合流した直後の敵パトロール艦隊との戦闘以降、わたしたちは訓練に次ぐ訓練を重ねてきたのだ。お陰で宇宙での機体操作にはもう完全に慣れていたが、疲れはたまっていた。 「あとで天気の予定表をもらって、いい天気の日を休暇にしますね。」 あずにゃんが艦長席から言った。 「さっすがぁ!あずにゃん大好き!」 わたしが言うとブラックハウスの艦長は照れたように笑った。 「レストランに予約でも入れましょうか。たまには黒炊事長にも休みを与えませんと。」 珍しく京が嬉しい提案をした。 「賛成です。あとでカムラン検察官にいいお店を教えてもらいましょう。」 即座にあずにゃんが承認した。わたしももちろん大賛成だ。 「なら自分がきいて来ます。カムラン検察官は今どこに?」 カムラン検察官というのはサイド6の人で、入港に際しての緒注意と武器の封印を確認するためにさっきやってきた。 「多分格納庫です。お願いしますね副長。」 「了解しました。」 京が出ていき、わたしは視線を正面に戻した。まさに入港の瞬間だ。ジョーンズの操舵には寸分の狂いもない。 わたしはサイド6での楽しい時間を想像して、ついつい頬をほころばせた。 [削除][編集][コピー] 07/05 19 30 W51S(e) [300]エルザス † † † † † 「チィッ!結局雨かよ。」 シンは雨降りしきるコロニー内を一人、傘も持たず走っていた。機体の整備を手伝っていたら、レストランに行く車に乗り遅れてしまったのだ。 「少しくらい待っててくれりゃいいのに。」 ブツブツとぼやきながら、シンはなおも走る。しかし、雨足は強くなる一方で、シンはすでにずぶ濡れだった。見ると、前方に人気のないログハウスが建っていた。街までまだかなりあるし、シンは雨宿りすることに決めた。初めは玄関のひさしの下にいたが、大して雨をしのげない。裏手に回ってバルコニーに入ることにした。 だが、そこには先客がいた。 「?」 全体的に黒っぽい服装の金髪の少女だ。シンには気づいていなりらしい。ずぶ濡れになったスカートの裾をたくしあげて、一心不乱に絞っていた。 「くしゅん!」 少女がひとつくしゃみをして、不意に視線を上げた。呆然と見ていたシンと目があった。気が抜けたのか、持っていたスカートがぐいと引き上げられた。白。 「あの…」 少女が戸惑った声を出した。 「あっ、いや、ごめん!見るつもりは…!」 「なにをですか?」 「いやっ!その、ス、スカートが!」 「え?」 少女は下に目をやる。自らの手でたくし上げられたスカートと、その下の可憐な布が露になっていた。 「えぇっ!」 少女は慌ててスカートを下ろし、顔を真っ赤にして目を閉じた。 「ごめんなさい、私、濡れてたから…絞ろうと思って…」 「いや、うん。わかってるから…こっちこそごめん。」 気まずい沈黙…。 シンはとにかくなにかを話そうと思った。 「え~と、君はこのコロニーの娘?」 未だに頬を赤らめつつ、少女は答えた。 「いえ、違います。このコロニーは初めてです。」 「ふーん。君、名前は?」 「フェイト…フェイト・テスタロッサです。」 「フェイト、か。俺はシン、シン・アスカ。よろしいフェイト。」 「よ、よろしいお願いします。」 「それにしても、いつまで降るんだこの雨?」 「あと30分は続くみたいですよ。ひょっとして、街へ行こうとしてました?」 「うん。食事の待ち合わせがあって。」 「なら、私の迎えに乗せていってもらうといいです。私も街へ行く途中だったんです。」 [削除][編集][コピー] 07/06 08 39 W51S(e) [301]エルザス 300 「迎え呼んでたのか?」 「はい。携帯電話で…持ってないんですか?」 「あぁ、借りなかったんだ。」 「へぇ…」 シンは何気ない口調で言ったが、フェイトはそこになにか気がかりな点を感じた。しかし、深く追求しようとも思わなかった。 ルルーシュは、フェイトを迎えに車を走らせていた。後部座席にはアルフとC.C.が座っている。 「ここでは総指揮官にこんなことやらせんのかい?」 アルフが言った。 「男だからな、これくらい当たり前だ。」 C.C.がさらりと言ってのける。ルルーシュはため息をひとつついたが、黙って車を走らせた。 「あそこ!フェイトがいたよ。」 アルフがいち早くフェイトを見つけた。 「もう一人の男は誰だ?」 C.C.が言う。車は減速し、止まった。 「お待たせ。濡れてしまったな…」 ルルーシュが素早く車から降り、傘をさしてフェイトに近づく。 「平気です。それよりこちら、シン・アスカさん、たまたま一緒になって。街へ行くそうなので、乗せていってあげたいんですが…」 シンがルルーシュに軽く頭を下げ、ルルーシュも会釈する。 「構わないよ。フェイトは助手席に座るといい。君は後部座席へ。」 「ありがとうございます。」 シンがもう一度頭を下げた。アルフが傘を持って降りてきた。シンを傘に入れて後部座席にいざなう。 「ふふ~ん、ちょっといい男じゃないか~。」 ルルーシュはフェイトを自分の傘に入れて、助手席までエスコートする。 「じゃあ出すぞ。」 再び運転席におさまったルルーシュがいい、車が走り出した。 「シンと言ったな?」 C.C.はシンに興味津々だった。 「あ、あぁ。」 どことなく官能的なC.C.に、シンはたじたじになっていた。 「ほぉう…ただの小僧という訳ではないな…」 「小僧って、ちょっと!」 C.C.の白い手がシンの頬をなでる。 「な、なにを…」 C.C.の顔が迫ってきた。 「お前…」 もう目の前、10センチ、5センチ、3センチ… 「ッ!!」 コツン、と音がして、二人のおでこがぶつかった。 「熱があるな。」 「なっ?はぁ?」 「ルルーシュ、街に行ったら病院に行ってやれ。」 「なっ、そんな!大丈夫だよ!」 「悪いことは言わない。大人しく医者にかかれ。」 「いいって!それに、仲間と約束があるし。」 「強情だな…」 「本当に大丈夫か?シン君?」 ルームミラーごしにシンを見ながら、ルルーシュが尋ねた。 [削除][編集][コピー] 07/06 22 29 W51S(e) [302]エルザス 301 「大丈夫だって、このくらい。」 「そうか…なら、その仲間と約束してる場所まで送ろう。どこだ?」 「えっと…街の中心部のレストランで…」 シンは京が予約したレストランの名前を言った。それを聞いたルルーシュたちは一様に驚いた。その店が彼らがこれから向かう店そのものだったからだ。 そのころ、カレンとスザクはすでに待ち合わせのレストランに到着していた。雨降りしきる空を見上げながら、ルルーシュたちを待つ。すると、一台の大型バンが走ってきて、レストランの前に止まった。助手席から最初に降りてきた人物を見て、カレンは仰天した。 「き、京大尉?!」 「どうした、カレン?」 スザクの問いには答えず、カレンは隠れるようにスザクの背中に回った。 「あの人、連邦軍の大尉よ。ジャブローに潜入したときに会った。」 「本当か?だけど、あの時はカレンもルルーシュも変装してただろ?そんなに隠れなくても。」 「ダメなのよ。実は一騒動あって、素顔ははっきり見られてると思うわ…それに、お互い名乗り合ったし…」 「はぁ?なぜ?」 「とにかくここにはいられないわ。あとでね!」 言うなり、カレンは素早く走り去ってしまった。直後、バンの後部座席から、騒がしい少女たちが降りてきた。 「いやーいっぱい買ったね!」 その中の一人、黒猫が言った。その回りにはブラックハウス隊のパイロットの面々。運転席からはあずにゃんが降りてきた。 「それじゃレストランに入りましょう。もう予約した時間ギリギリですからね。」 「シンがまだ来てないぞあずにゃん艦長。」 ナガモンが言った。一同があたりを見渡す。そこに、ルルーシュの車が滑り込んで来た。後部座席のドアが勢いよく開き、シンが出てきた。 「間に合った!」 「シンさん!どうしたんですか?この人たちは?」 あずにゃんが車から降りてくるルルーシュたちを見ながら言った。 「雨宿りしてた所を拾ってもらって。たまたまこのレストランを同じ時間に予約してたんだ。」 「ルルーシュ・ランペルージです。まずは店に入りましょう。もう時間がない。」 ルルーシュがあずにゃんに右手をさしだす。手のひらを上にして。あずにゃんは緊張しながらその手に自分の右手を合わせる。ルルーシュの手がそれを優しくつつみ、ルルーシュはあずにゃんの前にかしづくと、彼女の手に接吻した。途端にあずにゃんの顔が赤くなる。 [削除][編集][コピー] 07/08 08 34 W51S(e) [303]エルザス 302 「さ、さぁ!入りましょう!」 あずにゃんは照れた顔のまま真っ先に店に入っていった。他の者もそれに続く。スザクはルルーシュに近づき、そっと耳打ちした。 「ルルーシュ、彼女たちは連邦軍の兵士だ。カレンがあの女性士官とジャブローで会ったと言っていた。」 「わかっている。俺もその場にいた。こちらは見られていないがな。」 「大丈夫なのか?」 「いつまでも隠してはおけないだろうな。だがそれでどうなる?どうせここは中立コロニーだ。レストランで銃撃戦にはならないだろ?」 「…そうだな。」 「せっかくの休みだ。楽しもうじゃないか。」 ルルーシュは屈託なく笑うと、店の中へと入っていった。 「それじゃあ、フェイトちゃんは地球には行ったことないんだ。」 レストランのテーブルで、ナノハは隣に座った少女に話しかけていた。フェイト・テスタロッサと名乗った少女は、奇遇にもナノハと同い年であった。 「うん。いつか行ってみたいけど…この戦争のせいでそれもままならない。」 「そうだね…戦争が終わったら是非来てみてね。」 「ナノハは地球に住んでるの?」 「元々はね。でも今は疎開してこのコロニーに。戦争が終わったら一緒に地球に行きたいね。」 「一緒に?いいの?」 「うん!私たち、もう友達でしょ?」 優しく微笑むナノハ。フェイトは不慣れな優しさに接して、不器用にはにかんだ。 「あ、ありがとう。」 [削除][編集][コピー] 07/08 08 35 W51S(e) [304]エルザス 303 その頃、ブラックハウスが入港したドックの入り口は、噂を聞き付けた民間人の群れでごったがえしていた。そしてその中に、センスのいいスーツに身を包んだグラハムの姿があった。傍らには無二の親友であるビリー・カタギリがいる。 「予想以上の人出だね。これはとても戦艦見物じゃない。」 人の波に半ば押し流されながら、ビリーが言った。 「この程度で諦めていてはガンダムは倒せんよ。どうにかして戦艦の中に入りたい。」 「見るだけならともかく、中に入るのは無理だと思うね。」 「待っていればチャンスはある。ビリー、一度あのカフェで休もうか。」 グラハムが人ごみの向こうに見える喫茶店を指して言った。 「ありがたい。僕はもうグロッキーだよ。」 「いやはや、すごい混雑だったね。」 「中立コロニーとは言え、敵の戦艦を目の前にして何も出来ないというのは歯がゆいものだな。」 ビリーとグラハムは冷房がほどよくきいた喫茶店のテーブルについていた。 「仕方ないさ。第一中立コロニーでなければ戦艦の入港情報なんて…」 「なんですってぇ!!」 ビリーの言葉は突如沸き起こった少女の絶叫でかき消された。ビリーもグラハムもすぐに叫び声が聞こえた方に目をやる。 「冗談じゃないわ!こっちは呑まなきゃやってられない気分なのに!」 とあるテーブルの気の強そうな少女が店員と揉めている。 「未成年の方にお酒を出すわけにはいかないんです。犯罪ですから。」 「サイド6の法律なんて知ったこっちゃないわよ!お酒お酒お酒~!!」 少女は子供のように駄々をこねる。一緒に座っている男が少女をなだめる。 「このサイドに限ったことじゃないだろうが。ハルヒ、これ以上面倒を起こすな。だいたい喫茶店でお酒ってお前なぁ。」 「なによ!メニューにあるんだし問題ないでしょ!」 「たしかにそうだが、こんな昼間っから未成年者が飲酒はダメだろ。 すいません、とりあえず人数分ジュースを…」 男が店員にそういうと、ようやくいざこざから解放された店員はそそくさと立ち去った。 「ちょっとキョン、こんなとこでいい子ちゃんぶる必要ないでしょ?」 「副長が言ってただろ?整備兵だって戦艦クルーの一員なんだから、軽率な行動はするなって。」 「そう言ってた京大尉は艦長たちとレストランにランチじゃない!おかしいわよ絶対。」 「仕方ないだろ。当番の運が悪いんだよ。おいコイズミ、お前もなんとか言ってやれ。」 [削除][編集][コピー] 07/08 12 09 W51S(e) [305]エルザス 304 「あいにく、僕もスズミヤさんに同調します。艦長、副長だけならいい、しかしパイロットも一緒というのは納得できません。」 「お前な…アサヒナさんはどう思いました?」 「ふぇっ?あ、わたしはよくわからないですけど、ここのサンドイッチも美味しいですよ。」 キョンと呼ばれた男は反応に困るような素振りを見せた。そして傍らで黙々とサンドイッチを食べる別の少女に視線をやった。小柄で短い銀髪の少女は、キョンたちの会話には興味を示していないらしい。 グラハムはそんな彼らをじっと観察していたが、不意に立ち上がるとそのテーブルに歩み寄っていった。 「グラハム?どうかしたのかい?グラハム?」 ビリーの言葉にも耳を貸さず、グラハムは最初に叫んだ少女の正面に立った。 「ん?なによあんた?」 「グラハム・エーカーという。このサイド6で港湾の管理をしている。どうやらお困りのようだが、どうだろう、私がいい酒を呑める店を紹介するが、一緒に来ないか?」 「ほんとに!?」 その少女、ハルヒ・スズミヤの目の色が変わった。 [削除][編集][コピー] 07/15 11 52 W51S(e) [306]エルザス 305 数時間後、一軒のバーから意気投合した様子のハルヒとグラハム達が出てきた。 「あんた最高!おかげでいい気分だわ!」 ハルヒがグラハムの肩を叩きながら言った。その顔は真っ赤になっている。どうやらかなり酔っているようだ。 「喜んでもらえて嬉しい。まさかあの戦艦の乗組員だったとは…」 グラハムも笑顔で話すが、こちらは酔っている様子はない。 「これにかこつけて戦艦の中を見たいなんて言うんでしょ?顔に書いてあるわよ。」 ハルヒがいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。 「いや、そんなつもりは微塵もない。」 「またまたぁ…そうね、どうせ今は人もほとんどいないし、絶対に私のそばから離れないって約束できるならいいわよ。」 「本当か?!」 「ふふ~ん、やっぱり見たいんじゃない。」 「あ、いや、これは失礼した。」 「いいわ。それじゃこっちよ。港の正面からはあなたは入れられないから、別のゲートに回りましょう。」 「助かる。」 「おいハルヒ!」 突然、二人の背後でキョンが吠えた。彼は酔いつぶれたビリーに肩を貸し、ゆっくりと歩いてきた。 「まずいだろ、勝手に…」 「大丈夫よ。格納庫ちょっと見せるだけだし。あんたはその人担いで公園にでも行ってなさい。みくるちゃんとユキも連れて行っていいわよ。」 「!?…わかった。じゃあ後でな。」 キョンが背を向け、ビリーを担いだまま公園のほうへ去ってゆく。 「僕には何かご要望ありませんか?」 残されたコイズミがハルヒに言った。 「コイズミ君はグラハムさんの監視役よ。この人は悪人ではないけど、私に手を出さないとも限らないわ。」 「了解しました。」 「そこは信頼してほしいな。私は手荒な真似なんかしない。特に女性に対しては。」 「どうだか。まぁ、大して疑ってるわけじゃないわ。念のため。」 「わかった。」 「さぁ、行きましょ。」 ハルヒ、グラハム、コイズミの三人が港施設の方へ歩いてゆく。 † † † † † 「黒猫、ちょっと。」 レストランのテーブルで、オレは黒猫にそっと耳打ちした。黒猫はすでに酔っているらしく、顔を赤らめて「ふにゃ?」と気の抜けた返事をした。 「ちょっと来てくれ。二人で話したい。」 「にゃんでだよう。ここじゃダメなの?」 「ダメなの。」 「もう、仕方ないなぁ。」 黒猫はふらふらと立ち上がり、オレは彼女をトイレに導いた。女子トイレには他に誰もいない。 「にゃにゃっ?!ダメだよナガモンこんな所で!」 「お前は何を言っているんだ。話がある。聞いてくれ。」 「?」 「あの、ルルーシュたちだけど、おかしくないか?修学旅行って言ってたけど、引率もなしになんでこんな店にいる?」 「お金持ちの学校なんじゃないの?」 「そういう問題じゃない。それにあいつら、何か隠してる気がする。」 「隠してるのはわたし達もおんなじでしょ?ブラックハウスのクルーだなんて言ってないもん。」 「それだよ。どうも連中はオレ達と同じにおいがする。つまり、軍人のにおいが。」 オレがそういうと、黒猫はニヤリと笑った。 「ナガモン、そこまでわかってるならこれ以上話しても無駄だよ。」 「お前、気づいてたのか?」 「なんとなくね。あのルルーシュって子と、あとスザクくん。多分どこかの戦場で会ってる。」 「…敵か?味方か?」 最大の疑問をぶつけた。答えはなんとなくわかってはいたが。黒猫はまたニヤリと笑った。 「敵だよ。もちろん。」 やはりそうか。 「敵だとわかってた割には、随分と仲良くしてたな。」 「こんなところでぶつかりあっても仕方ないでしょ?中立サイドなんだし、せっかくの食事だし。」 「…たしかにな。だけど明日にはあいつらと殺しあってるかもしれないぞ。」 「大丈夫だよ。死ぬのは向こうだもん。」 さらりととんでもないことを言うな。おそろしい奴だ。だが… 「同感だ。オレ達は負けない。負けられない。必ずジオンに復讐してやるんだからな。」 「あんまりピリピリしないでねナガモン。今はみんな楽しく食事してるんだから。」 「心配するな。オレは先に帰るから。」 「にゃっ?!帰っちゃうの?」 「ああ。」 ジオンと馴れ合いはしない。できるものか。 オレはそのまま店をでた。夜の街をふらふら歩いてブラックハウスに向かう。けっこうな距離だが、頭を冷やすにはちょうどいいだろう。 [削除][編集][コピー] 07/23 09 25 W51S(e) [308]エルザス † † † † † グラハムはブラックハウスの格納庫に足を踏み入れていた。 「ここが私たちの担当する格納庫エリア。そしてMSよ。かわいいでしょ?」 ハルヒが嬉しそうに説明する。まだだいぶ酔っているらしい。 「これは、ガンダムという機体じゃないか?」 グラハムは一機のMSを指さして言った。 「あら、詳しいわね。」 「サイド6でも有名になっているからな。連邦の白い悪魔だとか。しかしこのガンダムは黒いな。」 努めて冷静を装おっていたが、グラハムは内心で相当興奮していた。この機体こそ、彼がフラッグで倒すと誓ったガンダムそのものだったからだ。 「そう呼ぶのはジオンだけよ。私たちにとっては心強い味方。この子はガンダムBlackCat。シン・ナガモン中尉の機体よ。」 「ガンダムBlackCat…」 グラハムは黙ってその機体を見つめた。 「こっちのはWhiteCatとブラックRXよ。」 ハルヒは他の機体も説明するが、グラハムは心ここにあらずと言った表情だ。ブラックサンを宇宙仕様に改造した機体、ブラックRXの足元に来ても、BlackCatが気になるらしい。 「そんなにあの機体が気に入ったの?でもさすがに中を見せたりは出来ないわよ。」 「いや、そこまで高望みはしないさ。」 グラハムは苦笑しながらそう言った。ここで怪しまれてはならない。名前がわかっただけでも儲け物だ。 「ハルヒ、そいつは誰だ?」 不意に女性の声が響いた。グラハムが振り返ると、長い銀髪の少女が歩み寄ってきた。 「あら、早かったわね。こちらグラハム・エーカーさん。さっき飲み屋で意気投合してね。格納庫を見たいっていうから。」 「大丈夫なのか?だいぶ酔ってるみたいだけど。」 「このくらいどうってことないわよ。」 ハルヒはそう強がったが、言った途端にぐらりと揺れた。足元が覚束ない。 「そろそろ私は失礼するよ。ハルヒさん、今日はいい経験になった。感謝する。」 グラハムが言った。 「あら、もう行くのね。そうね、ビリーさんも待ってるだろうし。帰り道はわかるわよね?」 「無論だ。それでは。」 グラハムはハルヒにウィンクし、ナガモンにも軽く会釈して帰っていった。すかさずナガモンがハルヒに歩み寄り、小声で話しかける。 [削除][編集][コピー] 07/26 11 55 W51S(e) [309]エルザス 308 「あまりに軽率じゃないか?どこの馬の骨かもわからない男に、格納庫の中を見せてしまうなんて。」 ハルヒはむっとした表情で答える。 「失礼ね。私の人を見る目は確かよ。」 「それはわかるけど…」 「彼は間違いなくジオンの人間よ。」 「はぁ?!」 「普通の港湾施設職員がガンダムを白い悪魔なんて呼ぶ訳ないもの。コイズミ君。」 「はい。」 「彼を尾行して。帰る場所を突き止めるだけでいいわ。」 「承知しました。」 呆れ返るナガモンを前に、ハルヒはさっさとコイズミを送り出してしまった。 「大丈夫なんだろうな?こっちに不利になる情報は渡ってないか?」 「情報と言ったってせいぜい見た目と名前くらいよ。あとはなんにもわからなかったはずよ。格納庫はきちんと片付けてあったし。」 ハルヒはそういって両腕を広げてみせた。周囲に目をやると、確かに格納庫はいつになく片付いていて、MSの追加武装などにはきちんとカバーがかけられていた。 「それにね、私はなんとなく、彼にあなたのことを教えなければならない気がしたの。」 「オレのことを?」 「そう。あなた達二人には、何か運命的なものを感じるのよね。」 「冗談じゃない。ジオンとの運命なんてろくなもんじゃないだろ。」 「どうかしらね。とにかく、コイズミからの報告を待ちましょう。それと、これはお願いなんだけど、このこと、他の人には内緒ね。とくに副長には。」 「こんなこと知ったら副長怒るだろうな。」 「怒るどころじゃないわ。軍法会議は必至よ。だから、ね?」 「仕方ないなぁ。だけど二度目はないぞ。」 「ありがと!」 ハルヒはそういってふらつく足取りで部屋に戻っていった。 「グラハム・エーカーか…パイロットじゃなければいいが。」 ナガモンはそうつぶやいて、BlackCatを見上げた。 [削除][編集][コピー] 07/26 11 56 W51S(e) [310]エルザス 309 その頃、あずにゃんたちがいるレストランでは、食事が終わり会話も一段落して、各々が帰りの身支度を始めていた。その中でルルーシュはスザクをそっと呼んだ。 「ナカノ少佐たちを尾行して、どの部隊に所属しているか確かめろ。けどられるな。」 「了解した。」 一方、あずにゃんもまたシンとナノハを呼び寄せていた。 「内密に、ルルーシュさんたちを尾行してください。」 「尾行?なぜですか?」 シンが怪訝な顔できく。彼はまったく気づいていないらしい。 「あの人たちはジオン、ってことですね?」 ナノハが推しはかるように言った。どうして気づいたのだろうか。構わずあずにゃんは続ける。 「まだなんとも言えません。お二人の働きにかかっているとしか。絶対に気づかれないでください。今日は二人の外泊を認めます。明朝にはブラックハウスに戻ってくださいね。」 「ナノハと、外泊…」 シンがぽつりと呟いた。 「頑張ろうね、シンくん。」 ナノハがシンに微笑みかける。何を頑張るって言うんだ。シンの脳裏に不純な妄想がよぎる。ブンブンと頭をふり、正気に返ってあずにゃんを見た。 「必ずやり遂げます。」 「お願いしますね。私たちはここで別れて、二人は一緒に帰るってことにしましょう。じゃあ、お願いします。」 あずにゃんはそう言うと、あずにゃんたちの分まで代金を払おうとしているルルーシュのところへ駆けていった。 [削除][編集][コピー] 07/26 12 30 W51S(e) [311]エルザス 310 翌日。ナノハとシンはブラックハウスに返ってきた。二人はルルーシュたちをきっちりと尾行し、ダモクレスが停泊しているドッグを突き止めていた。さらに二人はそこに停泊しているのがザンジバル級と損傷したものを含むムサイ三隻、そして輸送艦一隻である、ということまでつかんでいた。お喋りな港湾局員がいたものだ、とシンはあきれた。もっとも、それらを喋った港湾局員はナノハの気を引こうと必死だったようだが。 あずにゃんへの報告を済ませると、二人ははリンディ提督に呼ばれ、アースラの艦橋へやってきた。 「二人とも来たわね。実は今日、アースラに戦術アドバイザーさんが赴任するの。」 「戦術アドバイザー、ですか?」 シンが怪訝な表情で聞く。ナノハにもなんのことかよくわからない。 「そうだ。MS戦術の専門家が、補給艦ダンボールと一緒にもうすぐ到着する。エイミィ、データを。」 リンディ提督の傍らに立つクロノが言った。オペレータのエイミィ・リミエッタが素早くパネルを操作し、戦術アドバイザーのプロフィールがモニターに映される。その顔写真を見て、ナノハは息をのんだ。 「ッ?!ユーノくん!」 「ナノハ、知り合いなのか?」 シンが再び怪訝な表情できいた。 「うん、えっと、幼なじみっていうか…そんな感じ。」 自棄に歯切れの悪い返事に、シンは眉をつり上げた。ただの幼なじみではないようだ。男女の仲ということか。 「彼はユーノ・スクライア博士、連邦軍戦史研究室の室長で今次大戦におけるMS戦を研究している。」 クロノが説明を始めた。曰く、MS開発の遅れた連邦軍は、それを用いた戦術についてもジオンから遥かに遅れをとっていた。現段階では連邦のMS部隊運用能力はジオンの足元にも及ばない。いくら数で押しても、これでは被害がどれぐらいでるかわからない。そこで連邦軍は、組織の中からMS部隊の運用能力があるものを探した。しかし、対MS防衛戦に熟練した指揮官はいたものの、MS戦術そのものに明るい者はなかなか見つからなかった。そこで戦史研究室のユーノに白羽の矢がたった。自軍にノウハウがないならば、敵のそれを盗めばよい。そしてあらゆるMS戦闘の記録は、戦史研究室に集められ解析されている。 [削除][編集][コピー] 07/27 01 02 W51S(e) [312]エルザス 311 ならば、その室長を戦術アドバイザーにしてしまえばいい―――MS運用の経験浅き連邦軍が、どうにかまともな運用方法を模索するため、場当たり的な手段としてとられたのが戦術アドバイザーであった。ユーノには当然戦闘を指揮した経験がない。実戦経験豊かな現場指揮官と、MS戦闘に詳しいアドバイザー、この両者を揃えることで、とりあえずはジオンに対抗できる。連邦軍上層部はそう判断したのだ。 「アドバイザーとパイロットが知り合いなら案外上手くいくかもね。期待できそう。」 エイミィが明るい声で言った。 「それから、ダンボールはGファイター一機も運んでくる。こちらのパイロットは黒猫中尉の親戚だそうだ。」 クロノがそう言うと、エイミィは黙ってパネルを操作した。ユーノとは別のプロフィールが表示される。 「ペング・ウルフ曹長。雷撃一筋のベテランパイロットで、アースラに配属される。Gファイターとまっすぐ飛ぶだけのロケット弾だけでMSを撃墜したこともあるらしい。凄腕だな。」 クロノの説明に、ナノハとシンはうなずく。黒猫の親戚というが、彼女とは似ても似つかない、武骨な印象だった。雷撃屋というのがいかにもそれらしい。 「補給艦ダンボールはまもなくサイド6に到着しますが、入港はせず、ブラックハウス隊と共に次の目標へ向けて進撃します。」 リンディ提督が妙に緊張した声で言った。 「クロノ、二人にはもう次の目標を?」 「いえ、まだです。しかしもう教えても問題ないはずです。」 「そうね。いい、二人とも。これからアースラはソロモンに向かいます。連邦軍の攻勢の目標は、ソロモンにあります。」 シンとナノハはさして驚かなかった。最初から目標はソロモンかグラナダだと思っていた。そしてブラックハウス隊がサイド6に入った時点で、ソロモンが次の目標だと決めてかかっていたのである。 「第二連合艦隊を率いるティアンム提督はやる気だよ。先日提督の参謀会議に出席したが、提督は兵力の結集を主張していた。『すべての兵力をソロモンへ!』とね。詳細は不明だが、提督は新兵器を用意しているらしい。」 クロノはかなり上の事情まで知っているようだ。 [削除][編集][コピー] 07/27 01 03 W51S(e) [313]エルザス 312 「今日ダンボールが来るってことは、ブラックハウス隊はもう出港するってことですか?」 シンがリンディ提督にきいた。 「そうね。サイド6に寄り道した分、すこし駆け足になるわね。サイド6でやり残したことはないかしら?」 「大丈夫です。」 「そう。それじゃ二人とも待機していて。ご苦労さま。」 シンとナノハは敬礼し、艦橋をあとにした。
https://w.atwiki.jp/gumdamblackcat/pages/448.html
ブラックハウスはすでに、真空の海原を進んでいた。アースラとの合流ポイントは目の前で、カントーはすでにレーダーでアースラを確認していた。 「回線はつながりますか?」 あずにゃんがはちゅねにきいた。 「問題ありません。」 「ではお願いします。」 あずにゃんはそう言うと艦長席から立ち上がり、モニターに向かって不動の姿勢をとった。傍らに立つ京もそれにならう。 モニターにアースラ艦橋の様子が映し出された。その中央に、淡いブルーの髪をした女性士官と、きりっとした目付きの青年士官が立っていた。 「ブラックハウス艦長、アズサ・ナカノ少佐です。」 「同じく副長の京であります。」 「ブラックハウスは現時刻をもってアースラのリンディ・ハラオウン大佐の指揮下に入ります!」 あずにゃんと京が同時に敬礼し、向こうの二人もそれに答える。 「アースラ艦長兼ブラックハウス隊司令、リンディ・ハラオウンです。」 凛とした声で女性士官が言った。 「副長のクロノ・ハラオウンだ。」 青年士官もややぶっきらぼうな口調で自己紹介する。 「皆さんの指揮をとることができて、光栄に思います。あまり固くならずに、仲良くしてくださいね。」 女性士官、リンディはそういって軽くウィンクして見せた。あずにゃんと京の緊張が少しとけて、二人とも微笑みを浮かべた。 「さっそくだけど、MSの移管準備に入りましょう。まずそちらからコアファイターとレイジングハートを送ってください。そのあとでルナツー工廠製のMS二機を引き渡します。アズサさんは一度アースラに来てください。打ち合わせをします。」 「了解しました。それでは。」 あずにゃんがもう一度敬礼し、通信が切れた。 「MS移管作業の指揮はアークさんに一任します。私はアースラに行くので、副長に留守を任せますね。」 「わかりました。しかし、万が一艦長が不在のまま敵襲があったらどうしますか?そのまま自分が戦闘指揮を?」 「そうなりますね…大丈夫、京さんなら私より上手くできますよ。」 「は、はぁ…」 あずにゃんは屈託なく笑っていたが、京の表情は冴えなかった。というのも、宇宙で最初の実戦を、初めて指揮をとる自分が上手くやれるかどうか自信がなかったからである。 ブラックハウスのカタパルトから、コアファイターとレイジングハートが発進した。コアファイターのコクピットでは、シンの膝の上に乗ったあずにゃんがGに耐えて「ううっ」と唸っていた。 あずにゃんはリンディと今後の打ち合わせのために、アースラに異動となったシンに同乗したのである。 「ランチを出せばいいのに。」 ナノハが通信を入れてきた。ようやくGから解放されたあずにゃんがそれに答える。 「わざわざ整備士さんたちの手を煩わせることもないかと思いまして。」 「でも艦長、帰りは結局ランチ出してもらわなきゃいけないだろ?俺とコアファイターはこのままアースラに残るわけだし。」 「あ。」 シンの的確な指摘にあずにゃんは頬を赤らめた。そういえばそうだ。 「艦長もそんな思い違いしちゃうことがあるんだね。」 ナノハが言った。コアファイターとレイジングハートはアースラの着艦用ハッチに近づいていく。シンは自分の膝の感覚がもうすぐ終わってしまうのを残念に思った。やわらかくてほのかに暖かい。 他方、シンの愚息には血が集まり始めていた。バレてしまう前にアースラに着いてよかったのかもしれない。シンはそう思い直して、自分に落ち着けと言い聞かせながら着艦の準備に入った。 「ようこそアースラへ。艦長に代わって歓迎する。」 アースラの格納庫では、クロノがあずにゃんたちを待っていた。敬礼をかわして、あずにゃんが言った。 「わざわざありがとうございます。リンディさんは?」 「艦長室でお待ちだ。案内しよう。」 「ありがとうございます。あっ、それと…」 あずにゃんがクロノの耳元に顔を近づけた。 「あとでランチを一機、貸して下さい…」 赤面しながらそう言ったあずにゃんを、クロノは目を真ん丸にして見返した。 「かわいい。」 「え?」 「あ、いや、その…わかりました!手配しておきます!じ、じゃあ行きましょうか。」 「ありがとうございます!」 クロノについてあずにゃんとナノハが歩いてゆく。シンは見るからに不快そうな視線をクロノにぶつけていたが、間もなく三人を追った。 ブラックハウスでは、アークが音頭をとって、新型MSの受け入れ準備が進んでいた。 「整備班の準備完了、アースラに発光信号で合図を!」 アークの号令でMS発進の合図がアースラに送られる。すると、アースラ両舷の飛行甲板のハッチが開き、二機のMSがゆらりと姿を現した。 「あれが新型か…」 京が窓から見ながらつぶやいた。 新たにブラックハウスの戦力となる二機のMS、リトルデーモンとストロードールは、これまで京が見てきたどんな機体ともことなるはっきりとした特徴を持っていた。 強行偵察用MSとして開発されたリトルデーモンは、あらゆる情報収集装置が搭載されているほか、それを駆使してMS部隊全体に指令、戦況を伝える能力も持っていた。 しかし元来は偵察機であるため速度と防御力は高く、戦場の高高度に鎮座して部隊に効率のよい戦いを指導することが可能だった。 他方、ストロードールはその外見からしてすでに他のMSと一線を画していた。機体の両肩には改造されたボールが装着され、それぞれにビームライフルが二丁ずつ据え付けてある。 聞くところによれば、ストロードールの主戦法はこのボールを機体から切り離し、それを遠隔操作で誘導して敵に攻撃をしかけるというものらしい。 驚くべきは、MS本体とボール二機の操作を、たった一人のパイロットがすべて同時にこなしてしまうということだ。ボールには半自立型のOSが搭載されているらしいが、それにしてもパイロットは驚異的な能力だ。 「ストロードールは第一デッキ、リトルデーモンは第二デッキに着艦願います。」 アークがインカムにそう吹き込むと、両機の目がキラリと光った。了解ということか。 「アーク少尉、パイロットには着艦後艦橋に上がるよう伝えてくれ。」 「了解しました、副長。」 さて、パイロットはどんな人物であろうか――― 「まさか、またあなたと同じ所属になるとはね…」 ブラックハウスの廊下を、綺麗な金髪の少女が歩いていた。髪型はショートで、瞳から凛とした強さが感じられる。 「その言葉、そのまま返すわ。せっかく新型機の試験に集中できると思ったのに。」 その横を、長い紫の髪の少女が歩く。頭には三日月の飾りがついた帽子。その下で眠そうな目が物憂げに光っている。 「こ、こっちだって同じよ!新しいOSがようやく実戦レベルまで来たのに。」 「どうかしらね。自分からブラックハウスに乗りたいって言ったんじゃないの?」 金髪の少女が反論しようとしたとき、二人の背後から大きな声が聞こえた。 「おぉー!アリス!パチュリー!久しぶりだな!」 「「魔理沙!」」 二人の声がピタリと揃った。その見つめる先には、相変わらず黒い魔女衣装を着ている霧雨魔理沙の姿があった。 「霧雨准尉は二人と知り合いなのか?」 ブラックハウス艦橋で、京が魔理沙にきいた。艦橋にはブラックハウスMS隊のパイロットが全員集まっている。 「おう!同じアカデミー出身だぜ。専門は違ったけどな。」 「なるほど。それならちょうどいいな。ストロードールとリトルデーモンは、マスタースパークと供にバックアップチームを組んでもらう。」 「バックアップぅ!?」 魔理沙の顔が膨れる。 「まぁ聞け。現在ブラックハウスの持つMS戦力は6機、BlackCat、WhiteCat、ブラックRX、そして今言った三機だ。これまではこんなにたくさんのMSを持っていなかったし、故障中の機体があって全機出られなかったりしたからナガモン中尉が戦闘中でも指揮を取れた。しかし6機となると話は別だ。こうなるとチームを二つに分けたほうが効率がいい。アタッカーとバックアップに。」 「それはわかったけど、どうして私がバックアップなんだよ!」 「マスパは連射するためにはブラックハウスからエネルギーを供給してもらう必要があるだろう?当然の判断だ。」 「そりゃそうだけど…」 魔理沙は黙ったが、表情はまだ不満そうだ。京は新しい二人のパイロット、マリス・マーガトロイトとパチュリー・ノーレッジの方を向いた。 [削除][編集][コピー] 07/01 12 13 Windows(PC) [288]エルザス 287 「二人は、異論はないな?」 「ま、まぁ、魔理沙とチームって言うのはちょっと嫌だけど、しょうがないわね。」 アリスが魔理沙からそっぽを向いて言った。 「その割には顔赤くなってるよ。アリス、嬉しそう。」 黒猫が言った。 「な!?そ、そ、そんなことないわよ!」 明らかに慌てるアリスに、パチュリーがじとっとした視線を向けた。そのパチュリーに京があらためてきく。 「構わないな?」 「む、むきゅ。」 パチュリーはこくりと頷いた。その目は明らかに不満を示していたが、京は気にしなかった。任務さえ果たしてくれればパイロット同士の交際はどうあろうと勝手だ。 「よし。ではさっそく30分後から戦闘訓練を始める。各自、自分の機体のチェックを。」 「了解。」 パイロット一同の敬礼が揃い、京も答礼する。なかなかどうして悪い気分ではない。代理ではあるが、艦長というのは乙なものだ、と思った。 そのころ、ブラックハウス隊から少し離れた位置に、パトロールを行うムサイ艦隊がいた。突撃機動軍所属、カティ・マネキン大佐の部隊である。三隻のムサイと搭載するリックドムからなるマネキンパトロール艦隊は、早くもブラックハウスとアースラの反応をキャッチしていた。 「総員、戦闘配備だ!あれはおそらく敵艦隊主力の尖兵だ。気を抜くな!」 旗艦クロメルの艦橋でマネキン大佐が叫んだ。直ちにMSのパイロットが出撃準備にかかり、リックドムがカタパルトから次々に飛び出していく。ブラックハウスの宇宙初実戦の時は、近づきつつあった。 [削除][編集][コピー] 07/01 12 13 Windows(PC) [289]エルザス 288 アースラの格納庫で、シンは自分の新しい機体を前にしていた。羽のような巨大なプロペラントタンクが特徴の、どこかまがまがしい雰囲気もするその機体を、シンは一目で気に入っていた。 「これが…俺のガンダム。」 「ガンダム4号機5号機の系列機で、敢えて言うならガンダム4.5号機とも言える機体だ。」 シンの横に、アースラ副長のクロノが立った。 「だけどそれは仮の名前でしかない。本来なら6号機の名前がつくはずだったんだが…そうだ、自分で愛称をつけてみたらどうだ?そのほうが愛着も沸くだろう。」 そういうと、クロノはさっさと行ってしまった。 「愛称、か…」 クロノの背中を見送ってから、シンは機体を見上げてつぶやいた。急に言われても特にアイデアは思い浮かばない。 格納庫を見回すと、先程ブラックハウスから移籍してきたばかりのSOS団員、キョンの姿が視界に入った。シンはキョンのほうへそそくさと歩み寄っていく。 「なぁ、ちょっと話があるんだけど。」 「ん、なんだ?機体に何か問題か?股間アタッチメントならまだ使えないぞ。」 「そうじゃなくて、こいつの愛称を決めたいんだ。何かいい案ないかな?」 「愛称?名前ってことか。そうだな…正直そういうのはハルヒのほうが得意そうだが…」 「なんでもいいんだ。」 「ふむ…ガンダムキバなんてどうだ?」 「ガンダム…キバ?」 「そう。運命にあらがうもののキバってことでガンダムキバだ。」 「運命にあらがうもの…」 シンは再び新たな愛機を見上げた。そしてしばらくじっと見つめる。運命、か。 「…どうした?気に入らなかったらそう言ってくれていいんだぞ。」 「あ、いや、なんか『運命』って言葉を気に入って…」 「そうか。なら運命ガンダムじゃカッコ悪いし、ディスティニーガンダムでどうだ。」 「ディスティニーガンダム…」 シンの愛機を見る目が大きくなり、鼓動が加速する。それだ! 「ディスティニーガンダム!それに決めた!ありがとッ!!」 シンはキョンへのお礼もそこそこに、もう艦橋に向かって走り出していた。早くクロノに知らせなくては。 「あっ、おい!……ったく。」 取り残されたキョンは、自然と笑いが込み上げてくるのを感じていた。人騒がせな奴だ。 [削除][編集][コピー] 07/01 12 14 Windows(PC) [290]エルザス 289 「リックドム隊発進急がせろ!全艦全速前進!目の前をすり抜けられたら話にならんぞ!」 戦艦クロメルの艦橋で、マネキンが叫んだ。 「パトリック・コーラサワー、リックドム、行くぜ!」 お調子者のパイロット、パトリックが発進していった。お気楽で実力もないくせに自信家、マネキンにとってはどうも放っておけない男だ。マネキンは直直にパトリックとの通信を開くと、言った。 「パトリック、手柄をあせるな。私が必ず必勝のチャンスを引き出してみせる。」 「心配無用です大佐!この突撃機動軍のエース、パトリック・コーラサワーにかかれば、黒い木馬なんてあっというまに叩いて見せます!」 「ふっ、言ってくれる。」 パトリックが率いるリックドム隊は三隻のムサイの前方に展開し、敵艦へと襲いかかる。 「なぜ今まで発見が遅れた!」 ブラックハウス艦橋では、未だにあずにゃんが帰らない状況で、京が引き続き船の指揮をとっていた。彼女に叱られたのはレーダー係のカントーである。 「この宙域ではこれが精一杯です!ミノフスキー粒子の干渉で…」 「目視確認するより早かっただけマシか…戦闘訓練中だったのも幸運だったな。」 ブラックハウスの艦橋からは、すでに発進を終えているブラックハウス隊のMSが一望できた。だが、BlackCatとリトルデーモンの姿だけが見えない。戦闘訓練中で、ブラックハウスからやや離れた宙域に行っていたのだ。 「リンディ提督からは戦闘命令も出ている。敵をやっつけろ、だそうだ。これがブラックハウスの宇宙初実戦である!各員、気合いを入れろ!!」 おぉっ!とクルーが答えて、京は満足そうに艦長席に座った。まさかこの大事な時にあずにゃんがいないとは…。きっとアースラでやきもきしながら戦況を見守っているだろう。 [削除][編集][コピー] 07/02 08 59 W51S(e) [291]エルザス 290 「ディスティニーガンダム、俺のガンダムだ…」 隊伍を組んで敵へと向かうMS隊の一番端、シンのディスティニーはそこにいた。敵に接近するのはブラックRX、WhiteCat、そしてディスティニーの三機だ。マスタースパークはブラックハウスの甲板上、レイジングハートはアースラ前方で各々の船を守り、その間にストロードールが鎮座している。タチバナの戦闘機小隊はアースラ周辺を旋回して警戒に当たっていた。これが、リンディ提督の考えた理想の布陣であった。しかし、相変わらずBlackCatとリトルデーモンの姿はない。 「ひとつやってみるか…!」 シンはそう呟き、ビームライフルを発射した。まだ敵はかなり遠い。すかさず乃人がつっこむ。 「今のはシンか?早い、早いよ!」 ようやく敵MSが視界に入った。リックドム数機が、上下に別れて飛んでくる。 「二手に別れたのか!猫さん、シン、下から来る奴を狙おう!上のは艦隊に任せよう!」 「こちら黒猫、了解!」 「シン・アスカ、了解!」 ブラックハウスの甲板上で、マスタースパークが射撃体勢に入っていた。そのコックピットで魔理沙が叫ぶ。 「ナノハ、発射のタイミングを合わせよう!十字砲火なら敵を一気に殲滅できる!」 「了解だよ。こっちはいつでもOK、魔理沙に合わせるね。」 「ありがたいぜ。よーし、3、2、1…」 照準機の十字線がピタリと重なり、一群のリックドムが射線上に集まった。 「ってぇ!」 まばゆい閃光がきらめき、二条の強烈なビームが発射された。 「んっ?」 パトリックがその光を目にした瞬間、彼のリックドムは両足から火を噴いていた。 「な、なんだあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 機体の制御を失い、パトリックのリックドムが迷走する。彼の後ろにいたドム数機はビームを直撃され、次々に爆発した。ようやく生き残った一機にビームがさらにおいすがり、また新たな爆発が起こった。 「コーラサワー小隊が全滅です!生き残りは小隊長機ともうひとつ、二機だけです!」 オペレータの報告に、マネキンは戦慄を覚えた。さすが黒い木馬、ただの戦艦とは違う。 「リックドム二機下がらせろ!こちらの砲撃の邪魔だ!」 [削除][編集][コピー] 07/02 09 49 W51S(e) [292]エルザス 291 マネキンが命じると、僚機に支えられたパトリック機がフラフラと戻って来るのが見えた。連邦のMS隊はパトリック機には目もくれず、ムサイ艦隊に攻撃を集中してきた。猛烈な対空砲火が展開されるが、かすりもしない。 「アイメルがエンジンに被弾!戦隊から落伍します!」 「構わん!アイメルは離脱させろ!クロメル、シロメルだけで黒い木馬を仕止める!」 無数のビーム、砲弾が飛び交うなか、二隻になったムサイがブラックハウス隊に接近していく。残ったリックドム隊は善戦し、敵のMSを一時的にムサイから遠ざけた。その時、オペレータがマネキンの方を向いて叫んだ。 「連邦の黒い奴がいません!」 しかしその声は連続する爆発音にかき消されて聞こえない。 「なにぃ?!聞こえないぞ!」 「ガンダムがいないそうです!」 「ガンダムが…?そんなはずはない…あのリックドムは?」 艦橋のすぐ横に、一機のリックドムが戻ってきていた。リックドムはモノアイで光通信を送ってきた。 「ヨハン曹長です。奴は、ガンダムを見てないと言っています。」 その途端、ヨハン曹長の機体が爆発した。強烈な衝撃が艦橋を襲う。 「くっ…!今の攻撃は?!どこからだ?!」 マネキンが見渡しても、敵のMSらしい影は見つからなかった。オペレータの返答は意外なものだった。 「ボ、ボールです!二機のボールが高速で移動し、我が軍のリックドムを叩いています!しかし、機動速度からして人間が乗っているとは思えません!」 「自動制御!?いや、遠隔操作か…?」 「ゼロ方向に、高熱源体が接近!」 「なに!?なんだ?!」 「本艦にではありません!」 「むっ…?シロメルか!」 マネキンがシロメルを振り返った瞬間、三条のビームがシロメルを貫いていた。細い二本が両舷のエンジンを、太い一本が艦橋を粉砕していた。直後、シロメルは船体のあちこちから火を噴いて爆発した。マネキンは目を見開いた。 「ガ、ガンダムだ!あの黒い奴だ!」 マネキンの見つめる先、クロメルの上空には、たしかに黒いガンダムタイプの機体がいた。そしてその傍らには、小さな黒い羽がはえた別のMSもいた。パチュリーのリトルデーモンである。リトルデーモンはここまでミノフスキー粒子をばらまきながらBlackCatを誘導し、ムサイ必殺のタイミングを演出してみせたのである。 [削除][編集][コピー] 07/02 22 27 W51S(e) [293]エルザス 292 両手のビームライフル、そしてネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を同時に発射し、一瞬でシロメルを仕留めたBlackCatは、かつてのようにモニターがダウンすることもなかった。宇宙戦仕様への改造が思わぬところでも効果を表しているらしい。 「リックドム全機、クロメルの回りに集まれ!密集体型で対空砲火しつつ、この戦域を離脱する!」 マネキンが決断を下した。これ以上戦闘を続けては戦隊が全滅するおそれがある。それほどまでにあのガンダムという機体は畏怖されていたのだ。 もっとも、今戦隊の全力をもって対空砲火の弾幕をはっても、敵が本気で攻撃してくれば、クロメルもシロメルの後を追うしかない状況ではあった。三三五五散っていたリックドムがクロメルを取り巻いて再集合する。といっても、残ったリックドムはパトリックの機体を除けば4機しか残っていなかった。 クロメルが急速回頭で反転すると、上空のガンダムがビームライフルを捨てて接近してきた。マネキン戦隊の全員が戦慄した。リックドムがジャイアントバズーカを次々に発射するが、ガンダムは簡単な仕草でそれをよけ、どんどん迫って来た。下腹部の巨大な砲身を突きだしたかと思うと、その先端からまばゆい光がほとばしった。アームストロング砲の二射目はクロメルの右舷エンジンを直撃し、推力は半減した。 「もはやこれまでか…!」 マネキンが奥歯を噛みしめたとき、不意に敵母艦が信号弾を発射した。ガンダムの動きが止まり、リックドムも思わず射撃を止めた。 「敵は撤退命令を出した模様です!」 オペレータがわかりきったことを叫んだが、マネキンにも信じられなかった。敵は明らかに優勢だ。我々を見逃すつもりなのか…? ガンダムはなおも離脱をはかっているクロメルを一瞥すると、母艦の方へ戻って行った。 「た、助かった…」 オペレータがほっと息をついた。まさに奇跡だ。だが、マネキンはすぐに気を引き締めた。 「まだ敵の勢力宙域だぞ!目の前の敵がいなくなったからといって油断するな!リックドムの着艦急げ!敵の第二波が来てもおかしくない!」 クロメルに再び緊張が戻り、クルーたちは自分の仕事にかかった。被弾したエンジンの状態はよくないが、自力航行に問題はなかった。 [削除][編集][コピー] 07/02 22 44 W51S(e) [294]エルザス † † † † † 「副長!なんで信号弾なんて撃った!あと少しで敵を殲滅できたのに!」 オレはブラックハウスに着いて開口一番、そう叫んでいた。 「リンディ提督からの命令だ。もっと言えば、ティアンム提督の第二連合艦隊からの命令だ!やむを得ないだろう。」 「ティアンム艦隊から?なぜ?」 「我々が暴れ過ぎればティアンム艦隊が目立ってしまう。なんのためにホワイトベースを囮にしたと思っているのだ?」 「しかし…!」 「ナガモンさん、そこまでです。」 アースラから、あずにゃんが通信に割り込んできた。 「第二連合艦隊の命令は理にかなっています。ここで敵を殲滅すれば、敵は我々を必要以上に警戒して、この宙域にパトロール艦隊を追加派遣してくるでしょう。そうなればティアンム艦隊主力の発見は必至です。私たちの独断でそんな危険を犯すことはできません。」 「くっ…」 「ティアンム艦隊からはもう一つ命令が来ています。『ブラックハウス隊はそのままサイド6へ直行せよ』と。」 「サイド6?なぜ?」 「今回の戦闘で敵が私たちを追尾する可能性は高いです。サイド6にはホワイトベースも向かっているはずですし、ティアンム艦隊の進路を偽るには最適な方法です。」 「あそこは中立コロニーだろ?戦闘にはなりそうもないな…」 「宇宙戦は初めてでしたし、あまり戦闘が連続してもミスをおかしてしまうかもしれない。ちょっとした小休止ですよ。」 「…わかった。」 「副長、もう少しだけブラックハウスの指揮をお願いします。私はすぐにランチでそちらに行くので。」 「承知しました。サイド6に向けます。では。」 通信が切れ、オレはコックピットのハッチを開けた。少し酔っているかもしれない。なんだか視界がふらつく。MSは無重力空間なら地上ではありえないような急激な機動が可能だ。少なくとも機体のスペックとしては。問題なのは、その機動にパイロットの躰が耐えられるかどうかだ。 手すりにつかまってぼんやり立っていると、ブラックRXから降りた黒猫が寄ってきた。 「にゃんと、ナガモン顔色悪いね。」 「ほっといてくれ。それより聞いてたか?サイド6だってさ。」 「美味しいもの食べられるかな?」 「お前なぁ。」 [削除][編集][コピー] 07/05 09 02 W51S(e) [295]エルザス 294 「早くシャワー浴びて食堂行こうよ。出撃後の一杯は美味しいんだ。」 「もう少し緊張感を…って言っても無駄か。」 「戦闘が終わったあと位いいでしょ?」 「…まぁそうだな。じゃあ行こうか。でも、あんまり飲みすぎると太るぞ。」 「にゃっ?!それは言わないで欲しいなぁ…」 相変わらず愉快な奴だ。 熱いシャワーを浴びて食堂でビールを飲む。確かに美味い。黒猫ははやくもグラスを空にして、次を飲もうか迷っていた。 「まだ喉は乾いてるし…、でもこの一杯が体重に響くんだよなぁ…でも飲みたいし…」 戦闘中の勘の良さはどこへやら、まるっきり優柔不断だ。 「ねぇどうしようナガモン。」 「知らないよ。好きに決めろ。」 「それができないんだってば。」 「なら飲むな。決まり。」 「えぇ~!やだよ飲みたいよ!」 「じゃあ飲めばいいだろ?」 「う~ん…」 すぐにまた考えこんでしまう。何がしたいんだか。 結局黒猫はもう一杯を飲み干し、オレたちは食堂をあとにした。 † † † † † カティ・マネキンのクロメルは、黒の騎士団旗艦ダモクレスと接触していた。クロメルは損傷を負っていたが、ダモクレスが持ってきた命令書を読んだマネキンは仰天してしまった。 「このまま黒の騎士団の指揮下に入れ、と…?」 「大佐ぁ、何事ですか?」 呑気な調子でパトリックがきいてきた。 「私は部隊を取り上げられた。これからは黒の騎士団の指揮下で戦う。」 「ホントですか!?大佐はどうするんですか?」 「もちろん一緒に行く。ここからは純粋にクロメルの艦長としての権限しかないがな。」 「ってことは、俺たちMS隊は…?」 「ゼロが直接指揮をとるだろう。しばらくはお前とはお別れだな。」 「いやです!」 「なに?」 「自分は大佐の元を離れません!クロメルに残ります!」 「バカを言うな。そんな無茶が通る訳…」 「その願い、叶えよう。」 「えっ?」 パトリックとマネキンは同時に振り返った。碧色の髪をした少女がいたずらっぽい笑みを浮かべて立っていた。 「黒の騎士団の連絡将校か。たしかC.C.と言ったな。」 [削除][編集][コピー] 07/05 09 02 W51S(e) [296]エルザス 驚いた表情をすぐさま消して、マネキンが言った。いっぽうパトリックは期待に目をらんらんと輝かせて先を急かした。 「願いを叶えてくれるって、クロメルに残っていいってことか?なぁ!」 「そうだ。ゼロに掛け合ってやろう。傷ついたクロメルには直援のMSが一機くらいついて当たり前だ。ゼロも納得するだろう。」 「いよっしゃあああああ!」 パトリックがガッツポーズした。マネキンはそれを複雑な表情で見ていた。
https://w.atwiki.jp/okvideoshop/pages/103.html
9月2~3日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。9月最初の週末は1位から7位まで順位の変動なしというランキングに。「関ヶ原 DVD 」が週末2日間で観客動員21万3600人、興行収入2億7130万円をあげて、がっちり首位をキープ。好調を維持し、累計興収は11億円を突破した。 「日本のいちばん長い日」「わが母の記」の原田眞人監督がメガホンをとり、累計発行部数620万部を超えるベストセラー小説を実写映画化。石田三成(岡田)の義を貫いた生きざまを軸に、戦国史上最大の天下分け目の決戦・関ヶ原の戦いを真っ向から描く。 「関ヶ原」は、石田三成(岡田)の義を貫いた生きざまを軸に、戦国史上最大の天下分け目の決戦・関ヶ原の戦いを真っ向から描いた。君の膵臓をたべたい DVD この日は「関ヶ原の戦いにタイムスリップしたら、誰として参加したい?」というテーマを基にトークが展開され、岡田はいきなり「東出君として参加したい」と冗談を飛ばし、笑いを誘った。そして「本当は可児才蔵がいいんですが、マニアックすぎるので(笑)。やっぱり家康がいいですかね」と続けたが、さらに意見を翻して「役所さんになりたい」と語っていた。
https://w.atwiki.jp/kokusitoppa/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/kokusitoppa/pages/3.html
更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/kokusitoppa/pages/12.html
人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
https://w.atwiki.jp/talewiki/pages/10396.html
「祝!200万ID突破記念リアルタイム抽選会」 イベント日程 2008年12月4日(木) 〜 12月11日(木) 内容 イベント期間中、下記の時間にログインしている全キャラクターを対象に抽選を行い、 当選者にはその場で賞品が贈られる。 【抽選時間】 18:30 19:30 20:30 21:30 22:30 23:30 24:30 ■賞品 †ドラゴンウイング、†フェニックスウィング、 †桃色ウィング(S)、†水色ウィング(S)、†サンバドラム、 †ゼリッピ集団、†黒てるてる、100万SEED小切手×2 †スノーボード、スノボーゴーグル、毛糸の帽子 詳細
https://w.atwiki.jp/hosiyomi/pages/279.html
空白の2ヶ月半の出来事とかのメモメモ日記むしゃくしゃしたから更新を止めた、後悔はしていない。 砂漠階層の歩き方:概略 砂漠階層GK戦突破GK側の攻撃方式 各戦術判断 空白の2ヶ月半の出来事とかのメモメモ日記 むしゃくしゃしたから更新を止めた、後悔はしていない。 という某掲示板風挨拶はこれまでとしてw まずこのHPを見に来て下さっている皆様、2ヶ月半の更新停止、申し訳ございませんでした。 新年度からの環境の変化に追われ、こちらまで手が届かないような状況が続いていました。 しかしやっとこちらにも手が回る状態になってきたので、ここまで放置してきた情報を纏めつつ、サイト更新をちまちま進めていこうと思います。 まあぶっちゃけ、社会人研修で萎えたモチベーションが、GKの発狂しそうな攻撃でやる気がみwwwなwwwぎwwwっwwwてwwwきwwwたwwwっていうだけの事ですw まあそんな訳で、これからのんびり最新情報を日記に載せつつ、過去情報をメインページに反映、更には掲示板に報告のあった情報(みなさん本当にありがとうございます!そしてごめんなさいorz)もページに反映しつつという感じです。 とりあえず暫く見ない内に@wikiの使い勝手が向上してたりと、ちょっと浦島太郎な気分なので、wiki文法の復讐も兼ねてこの日記から取りかかろうかと。いやぁ、新しくページを作るときに8個くらいから編集方式を選択しろといきなり言われたときはどうしようかと思いました。 砂漠階層の歩き方:概略 この階層は主に3つのルートからなっているようでした。 リザードマンの依頼を受けるか、トロールの依頼を受けるか、若しくは3番目の選択をするか。 恐らくコース的に早くて簡単なのは最初の2つ、3番目のコースはイベントで色々いったりきたりしそうです。 リザードマンに肩入れコース 恐らくB27Fでアニマ姉さんのイベントをトリガーに発生するリザード依頼イベントを受け、そしてB29F辺りでストルジュ少年の気持ちに共感して、改めてリザードのイベントを受けて、トロールをぬっこしにいきます。 ワモセワモセなビリーキャンプみたいなトロール(想像)を倒して、GKフラグを立てる。 トロールに肩入れコース 777が選んだコース。とりあえずストルジュ少年よりもプラグマタンってことで。 これもリザードマンに肩入れコースを全部トロールに置き換えたような、まあ対照的なコースですね。 恐らくイベント戦で手に入るアイテムとか敵構成が違ったりするような、その程度の違いと思うので、まあそんなにリザードとのスピードの差はなさそう? 和平コース アニマ姉さんの画策してる和平コース。 どうもルダスの再生能力でリザードマンを27Fの環境でも生きていけるように環境操作するような、そんな感じ? でもルダスはサマルトリア王子のようにあっちこっちに逃げてるので、それを捕まえてるのが(イベントを追いかけるのが)大変そうです。 ちなみにどれかのコースを選択するというか、どちらかに肩入れした時点でルダスを追いかける和平コースは消失しました。 なんかここでの選択で、後のルダスの死亡フラグの分岐に繋がっていそうなので、僕としては和平がいいなぁとも思ったのですが、まあ僕はその頃駄無ってたのでなんとも。 ちなみにルートによってGKにも影響が出るかなとかも思いましたが、リザードともトロールとも似つかない敵が出てきたので、そこら辺は大丈夫そうです。 砂漠階層GK戦突破 死者2名を出しましたが、辛くも突破できました。 GK側の攻撃方式 基本的にギムレット1st×6が初期配置で、1行動目に1st→2nd召喚→3rd召喚という風な、マドハンドも真っ青な仲間呼びコンボ。 ブラウザ一面敵のステータス画面とか、もう発狂ものです。GM自重汁www スムーズムーブメント完備とかは言ってないのでボムは一見有効そうなのですが、全体攻撃をすると一度に2桁のレベルで武器が削れてしまう上、カウンター攻撃で石化Lv4を一緒に貰うという涙目状態。 カウンター発動率は2割?みたいなのかな、でも数撃ちゃ当る方式なので、全体攻撃するとまず確実に1~2発は喰らいます。酷いと5発とか。そして一瞬にして動けなくなる。 しかもまず左手から使えなくなるから、プチバースト封じ(攻撃側の手が封じられる)みたいな感じでもあり。 そして5ターン位だっけかな、これくらい経過すると再び1stが2ndを、2ndが3rdをと呼んで、という酷い死亡フラグ状態に入りますww とりあえず召喚上限とかどうなってるのとか思いつつ、中々やってくれる敵です。違う手段でこちらの基本戦術を封じてくるところは上手いと思いました。 悔しい……でも感じちゃう…ビクビクッ 各戦術判断 ボムロック(フラッシュボム等による遅延) 1stはカウンターがないので、やっかいな2nd以降を呼ばれる前にボムロックするのが一見有効そうです。 しかしギムレット1stはソロ・スピア×3という大人げない羨ましい設定でほぼ初手を取ってきます。つまりボムロックによる召喚阻止はまず不可能。 そして2nd以降が出てくるとストーンシンパシィで石化Lv4付カウンターをしてきて、ボム撃ってる人は1回or2回位でこっちこちになります。 よってこの戦術はあまり有効じゃない。 というか全体攻撃が最近のGKでやると涙目になりますww ちなみに1stや2ndの使う魔力潰しで魔法火力やMPがごりごり削られるので、MP依存の攻撃には注意でしょう。1撃でMP3割持ってかれるとかどんなぼったくりバーなのかと。 バースト(味方加速による火力上げ) 基本的に石化を喰らうと左手から使えなくなるので、全員バーストとかしていると無力化されます。しかし1stだけを狙い打ち(1st,2nd,3rdはそれぞれ隊列が前、後、空)にすれば、カウンターもないので大丈夫、なのかな。 決定的にはならないけど、火力底上げとしては普通にいけますね~。 銃 GKがプルーフしてくるものの、雑魚一掃にはとても効果を発揮します。今回は全体よりも列、若しくは連続攻撃系が力を発揮する上、魔法系が魔力潰しで減衰させられるので、相対的に銃の火力評価が上がるので。なので露払いとして、第一部隊とか第二部隊に配置すると良い感じでしょう。 実際、777のGK戦でも大いに活躍してくれました。 魔法 ギムレットさんの魔力潰しがMP3割減少の魔力低下というきっつい代物。MP依存のアビ設定だとずっとボトルを飲むペットボトル症候群になる羽目に。また3発くらい喰らうと、魔力的にも火力にもならないような涙目状態になる危険性も。 なのでどちらかというと火力よりも状態異常攻撃、若しくはHP回復などの補助に走るのが良い感じ? でもショックウェーブとか撃てると火力としても(魔力潰しが当るかどうかの運もありますが)いける感じですかねぃ。 状態異常 石化耐性が総じて高いものの、雑魚はほぼノーガード、GKも睡眠や狂気辺りががら空きなので、状態異常で相手を封じる、という作戦はかなり有効です。 ただ、基本的に状態異常で封じるとなると全体攻撃になるため、石化カウンターを喰らうのはほぼ必須という状態になります。まあこれはアイテムでなんとかしたり、複数キャラで一斉に状態異常を放って動けなくする→後は他の部隊に任せたムー∈(・ω・)∋って言っておくくらいでもいいと思います。 火力押し 実は普通に有効www シンプルイズザベストです。 凄い固いでもHPがありまくるって訳でもない。 また召喚扱いの2ndが何体居ようが1stを減らせばGKを引きずり出せるので(しかもGKも前列、ウホッ)、ひたすら前列狙いでごり押しっていうのは、実はありありだったりします。 ただし2ndと3rdが放置されて好き放題に攻撃してくる上、GKの攻撃力も酷いとは言わないものの普通に強いので、敵の激しい攻撃に耐えうる耐久力も同時に必要になってきます。 参考:777の取った戦術 第一部隊:火力ごり押し 第二部隊:睡眠+毒 第三部隊:火力押し 第四部隊:火力押し 第五部隊:火力押し 状態異常を第二に置いたのは、第一でGKまで引きずり出して、一気に眠らせようという魂胆から。 第一部隊では1stも2ndも召喚で忙しいので火力が薄いので、ここはノーガード戦法。 第二部隊時点でGKが出てくると、GKは戦場攻撃とかもしてきて被ダメージが一気に跳ね上がるので、ここで無力化。 第三部隊以降は前列を列・単体攻撃で他を起こさないようにしつつボッコにする、というものです。 ちなみに前回GK戦負けたのは、その第二部隊の睡眠係が装備ミスしたからです……orz 皆さん、GK戦で見切り装備とかはしないように、事前にしっかり準備しましょう。