約 147,400 件
https://w.atwiki.jp/mabuhay2006/pages/20.html
株太郎とは2001年11月に設立された株式総合リンク集のことです。 株式投資に必要な情報が目的別に整理されていて、 投資家にとって必要不可欠なサイトとなっています。 ザラ場株式速報、ADR、世界の株価指数、その他投資に役立つ株情報を網羅。 ザラ場株式速報/総合ニュース、主要株価指数、リアルタイム株価指数、 世界の株価指数、その他株式投資に役立つ株情報が豊富に取り揃えています。 現在は項目ごとに整頓されたスタイルですが、 管理人自身が『サイト設立当初はリンクの備忘録のようなサイト』というような、 サッパリとしたサイトだったようです。 しかし、厳選された株式情報のリンクを掲載するというスタンスは、 今でも変わっていません。 株太郎のサイト構成は、『すぐに必要な情報サイト』はトップへ、 『じっくりと調べるような情報は』別ページへというスタイルになっています。 また、情報の正確性を高める為、目的別の項目にも複数のサイトをリンクしています。 すぐに調べたい株式情報は手の届く範囲にあると、とても使いやすく便利です。 投資家の立場となったサイト作りで、投資情報を効率的に収集することができます。 株太郎とは2001年11月に設立された株式総合リンク集のことです。 株式投資に必要な情報が目的別に整理されていて、 投資家にとって必要不可欠なサイトとなっています。 ザラ場株式速報、ADR、世界の株価指数、その他投資に役立つ株情報を網羅。 ザラ場株式速報/総合ニュース、主要株価指数、リアルタイム株価指数、 世界の株価指数、その他株式投資に役立つ株情報が豊富に取り揃えています。 現在は項目ごとに整頓されたスタイルですが、 管理人自身が『サイト設立当初はリンクの備忘録のようなサイト』というような、 サッパリとしたサイトだったようです。 しかし、厳選された株式情報のリンクを掲載するというスタンスは、 今でも変わっていません。 株太郎のサイト構成は、『すぐに必要な情報サイト』はトップへ、 『じっくりと調べるような情報は』別ページへというスタイルになっています。 また、情報の正確性を高める為、目的別の項目にも複数のサイトをリンクしています。 すぐに調べたい株式情報は手の届く範囲にあると、とても使いやすく便利です。 投資家の立場となったサイト作りで、投資情報を効率的に収集することができます。 株太郎とは2001年11月に設立された株式総合リンク集のことです。 株式投資に必要な情報が目的別に整理されていて、 投資家にとって必要不可欠なサイトとなっています。 ザラ場株式速報、ADR、世界の株価指数、その他投資に役立つ株情報を網羅。 ザラ場株式速報/総合ニュース、主要株価指数、リアルタイム株価指数、 世界の株価指数、その他株式投資に役立つ株情報が豊富に取り揃えています。 現在は項目ごとに整頓されたスタイルですが、 管理人自身が『サイト設立当初はリンクの備忘録のようなサイト』というような、 サッパリとしたサイトだったようです。 しかし、厳選された株式情報のリンクを掲載するというスタンスは、 今でも変わっていません。 株太郎のサイト構成は、『すぐに必要な情報サイト』はトップへ、 『じっくりと調べるような情報は』別ページへというスタイルになっています。 また、情報の正確性を高める為、目的別の項目にも複数のサイトをリンクしています。 すぐに調べたい株式情報は手の届く範囲にあると、とても使いやすく便利です。 投資家の立場となったサイト作りで、投資情報を効率的に収集することができます。 HABA化粧品コスメblog
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/718.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348842761/ 須賀京太郎高校1年生の夏休み初め頃 須賀父「実は俺はニュージーランド人と日本人のハーフなんだ。見た目には母の日本人の母の血が影響したがね」 京太郎「つまり……俺はクォーター!?世代超えて金髪になっちまったのか。今までの不良的な扱いはいったい……」 須賀父「そうだな。後、言ってなかったが俺には兄弟もいてな。今度兄貴の嫁と娘が遊びに来るから自室と客間を掃除しとけ」 京太郎「ええ!従姉妹までいたのかよ」 須賀父「あぁ、兄貴に似ず結構可愛かったな。向こうで暮らしてたからバリバリのニュージーランド人だ。ちなみに高3だ」 京太郎「従姉ってことか。緊張してきた」 須賀父「両親は日本語ある程度流暢に話せるが娘は勉強中だ。滞在してる間はお前が色々世話してやれよ」 京太郎「はいはい、分かりましたよ」 数日後 ピンポーン 京太郎「はーい!今出ます!」 ウィッシュアート父「こんにちは。君が京太郎君かな?須賀父の兄だよ。よろしく」 京太郎「父から話は聞いてます。中へどうぞ」 ウィッシュアート父「あいつに似ず礼儀正しい子に育ってよかったなHAHAHA!」 エイスリン「コンニチハ!!」 京太郎「貴女は……」 エイスリン「エイスリン・ウィッシュアート!ヨロシクネ!」 京太郎「須賀京太郎と言います。よろしくお願いします!」 ウィッシュアート父「エイスリン、日本に来たからと言って、はしゃぎすぎないようにな」英語 エイスリン「それぐらい分かってるよ!お姉さんだもん!」英語 京太郎「何言ってるのか全然分らねぇ…」 ウィッシュアート父「あぁ、すまんすまん。これからはなるべく日本語で話すようにするよ。あと、頼みがあるんだがいいか?」 京太郎「はい、何でしょうか?」 ウィッシュアート父「エイスリンに日本語教えてやってくれないか?適当に長野観光しながらゆっくりで良いから」 京太郎「俺に出来ますかね……英語全然分かりませんよ?」 ウィッシュアート父「大丈夫だ。エイスリンも簡単な会話は出来る。それに…」 エイスリン「ミテ!」凄く上手な周囲の景色の絵 ウィッシュアート父「この通り絵が上手いから意思の疎通はなんとかなる」 京太郎「凄いですねウィッシュアートさん!」 エイスリン「エイスリン!!」名前を強調した絵 京太郎「ええと、エイスリンさん?」 エイスリン「エイスリン!!」拙い字の「さん」にバツ印が付いた絵 京太郎「………エイスリン?」 エイスリン「ン!」笑顔の絵 京太郎「えっ……ええと///、それじゃあ早速行きましょう!」 京太郎(ただでさえ可愛いのに笑うと凄く可愛いくてヤバイ) エイスリン「ソウダネ!」ガシッ 京太郎「えっ!?ち、ちょっと待って下さいよー!手を引っ張らないでください!!」 京太郎「先ずは、昼食でも食べますか?」 エイスリン「ウン!タベタイ!」テンプラ、ソバ、スシ、フジサンの絵 京太郎「食べ物じゃないのが混ざってますよ…」 エイスリン「アハハ……エ!?」 京太郎「そんな気付かなかった!?みたいな顔しないでくださいよ!」 エイスリン「ウンウンワカッテルヨ」 京太郎「本当ですか?取り敢えず美味しい蕎麦屋が近くにあるんで行きましょうか!」 エイスリン「テンプラソバ!」 京太郎「勿論天ぷら蕎麦は美味しいですよ」 エイスリン「タノシミ!」 京太郎「じゃあ俺は大盛り蕎麦で。エイスリンは?」 エイスリン「テンプラ!」寿司が描かれた絵 京太郎「………それは寿司ですよ…本物はこれです」写真を見せる エイスリン「ソ、ソウダヨコレコレ。シッテタヨ」アセアセ 京太郎「いくらカタコト日本語だからって誤魔化せませんよ!」 エイスリン「アハハ……」 京太郎(可愛い!でも年上には見えないなぁ) 京太郎「すいません!注文いいですか!」 料理が運ばれて来た エイスリン「キョータロー!オイシイ!」 京太郎「喜んでもらえて何よりです」 エイスリン「………」ジー 京太郎「……そんなにこれが食べたいんですか?」ドでかい天ぷらを指差し エイスリン「///」コク 京太郎「あげますよ!!そんな目で見つめられたらあげるしかないじゃないですか!!」 エイスリン「アリガトネ。ウレシイ///」 京太郎「っ///どうぞ」エイスリンの皿に載せようとする エイスリン「ン!」パクッ 京太郎「え"!い、今のは……」 エイスリン「オイシイ!オカエシ!」京太郎へ天ぷらアーン 京太郎「ち、ちょっとこれは……」 京太郎(外人美少女にアーン……これはすば……) 京太郎「ムグッ!」海老を押し込まれ エイスリン「オイシイ?」ニコニコ 京太郎「オ、オイシイデス」 エイスリン「ヨカッタ!」 京太郎(こんな笑顔見せられたら文句言えない…) 京太郎「次はどこ行きましょうか?この辺は何もないですけどね。景色ぐらいしか良いところないですよ」 エイスリン「フウケイ、イッショニカコウ?」2人で絵を描いてる絵 京太郎「俺絵心ないですよ?下手ですよ?それでもいいなら、いい場所があります!」 エイスリン「ダイジョウブ!イコ!」手を取って駆け出す 京太郎「うわっ!そっちじゃないですよー!ていうか恥ずかしいですよ!!」 エイスリン「?」 京太郎「恥ずかしいって言葉だけ分からないふりしないでください!」 景色の良い展望台的なところ 京太郎「ここですよ。俺の住んでる町全体が見えます」 エイスリン「スゴクキレイ…キョータロー!ハヤクカコウヨ!」画材取り出し 京太郎「本当に下手ですよ?」 エイスリン「ダイジョウブダイジョウブ!」ニコ 京太郎「///……じゃあ頑張ってみます」 京太郎(断れねぇよ……) 京太郎「……」カキカキ エイスリン「……」カキカキカキカキカキカキ 京太郎「!?」 エイスリン「……」カキカキカキカキカキカキカキカキ エイスリン「デキタ!」凄く上手い風景と絵を描いてる京太郎の絵 京太郎「俺のことまで描いてくれるなんて……こうなったら俺も本気を出しますよ!」ガリガリガリガリガリガリ エイスリン「ヨロコンデクレテウレシイ!タノシミダナ!」 京太郎「できたっ!」ピカソ エイスリン「」 京太郎「エイスリン?どう……かな。同じ構図で描いたんだけど……」 エイスリン「oh……ハッ!ト、トッテモジョウズ…ダヨ?」 京太郎「そうだよな!上手いよな!」 エイスリン(片言の日本語しか喋れなくて良かった……) エイスリン「エットネ、キョータローモットジョウズニナルヨ!ダカラ……レンシュウシヨ?」 京太郎「絵の上手いエイスリンに褒めてもらえるなんて嬉しいなぁ!分かった!もっと俺に絵を教えてください!」 エイスリン「ウン!モチロン!」 京太郎「ほうほう、ここがこうなってアレがああなるのか」 エイスリン「ココロガタイセツナンダヨ。ヘタデモイインダヨ」 エイスリン(さすがにあの絵は……ね。もっと上手くなってほしいな) そして夕暮れ時まで指導は続き 京太郎「ハッ!もうこんな時間か。ずっと絵を描いてたから時間忘れちまった…エイスリン!……あれ、寝てる?」 エイスリン「……ムニャムニャ」 京太郎「エイスリン!エイスリン!起きないと暗くなるって!」 エイスリン「ん?もう終わったの?」 京太郎「!?」 エイスリン「オワッタノ?」アセアセ 京太郎(気のせいか?やけに滑舌が良かった気が……いやそんなはずないか) 京太郎「終わったよ。エイスリンのおかげで凄く上手くなったよ!」ニッコリ エイスリン「ヨカッタ!ワタシモウレシイ!」ニッコリ 京太郎「これを見てくれよ!」エイスリンの微笑みを描いた絵、写真レベル エイスリン「」唖然 エイスリン「エ?………………え?ウソダヨネ?」 京太郎(また一瞬滑らかにっ!) 京太郎「これもエイスリンのおかげだよ。ありがとな!」 エイスリン(凄く上手くなってる…何か複雑……でも) エイスリン「カ、カワイクカイテクレテウレシイナ///」 京太郎「そりゃあ、モデルが美術品なんだから可愛いくなるのは当たり前ですよ」 エイスリン「///ワタシソンナニカワイクナイヨ」 京太郎「そんなことないですよ!どこからどう見ても天使!いや!大天使!」 エイスリン「//////」カオマッカ 京太郎「それじゃ、そろそろ暗くなってきましたし、家に帰りましょうか」 エイスリン「ウン!ソウダネ」 帰り道にて 京太郎「エイスリンはどれくらい長野にいる?」 エイスリン「ウーン……ワカンナイ!」 京太郎「ガクッ……分からないんですかそうですか。なるべく長い方がいいなぁ」 エイスリン「ワタシモナガクイタイナ!」 京太郎「アハハ!俺と一緒ですね。せっかく始めて会えた従姉同士ずっと仲良くしたいですよね」 エイスリン「ハジメテジャナイヨ」 エイスリン「ずっと前から会いたかったんだから」ボソッ 京太郎「初対面じゃないんですか!?」 エイスリン「ウン!ズットマエニネアッテタンダヨ!」 京太郎「俺が小さい頃ですか……さすがに覚えてないですね…すいません」 エイスリン「キニシナイデ。イマヲタノシモウ!」ギュッムニッ 京太郎「わっ!腕組むのはマズイですって!」 京太郎(おもちっ……おもちがっ……誘惑……っ!) エイスリン「エヘヘ///オネエサンノコトエスコートシテ?」 京太郎「ハッ、ハイッ!」カチコチ エイスリン「ウンウン!レッツゴー!」 京太郎「あわわわわわ」 家に到着 京太郎「やっと着きましたね」ゼイゼイ 京太郎(精神力をフル動員して何とか誘惑に打ち勝ったッ!長野暗すぎるんだよ!街灯がないから襲いたくなっちまうだろッ!) エイスリン「ツカレテル?」ウフフ エイスリン(少しは意識してくれたかな?) 京太郎「誰のせいだと……すばらでしたがね!」 京太郎「ただいまー!」 エイスリン「タダイマ!」 母親ズ「ご飯できてるから手洗ってきなさい」 京太郎・エイスリン「ハーイ!」 京太郎の部屋 京太郎「今日一日濃い日だったなぁ…まさかあんなに可愛い従姉がいたなんて。咲に自慢するか?」 京太郎「いや、やめとこう。あいつ凹みそうだ。胸囲的に」 京太郎「さてと、寝るか!」 深夜・京太郎の部屋 エイスリン「……」コソコソ 京太郎「……もう食べられない」グー エイスリン「!」ビクッ エイスリン(驚かせないでよ、もう!) エイスリン「イレサセテネ?ダキマクラガナイトネムレナイカラ…」 京太郎「や、役満がー!」グー エイスリン(ちゃんと断ったからいいよね!)ゴソゴソ エイスリン(暖かい……抱き枕よりも癖になるかも)ギュッ 京太郎「……リンシャンお化け」グー エイスリン(ずっとこのままで……いた……い…な)ギュースヤスヤ 京太郎(……………………寝れねぇよ) 朝・京太郎の部屋にて エイスリン「ん………」スヤスヤ 京太郎「一応寝れたけど……足まで絡めてきてるし……どうすりゃ…」メガマッカ エイスリン「ふわぁ……オハヨ!キョータロー!!」 京太郎(普通に起きたっ!何のリアクションもなく起きやがった!外人のスキンシップやべぇ!) エイスリン「ダキマクラアリガトッ!」ギュー 京太郎「アバババ」アサダチ エイスリン「///////」 エイスリン「シ、シカタナイヨ!キガエテクルネ!」 京太郎(男を抱き枕にするのは良くて朝立ちは無理なのか) 京太郎「……………ふぅ」 朝ご飯にて 須賀父「おう、昨晩はお楽しみでしたね」 ウィッシュアート父「子供は野球ができるぐらいだな」 須賀母「こんな可愛い娘がいるなんて幸せもんね」 ウィッシュアート母「今日は赤飯ね」 京太郎「何でそうなるんだ!!!」 エイスリン「////」 京太郎「エイスリンも恥ずかしがってないで何か言ってくれよ!」 エイスリン「エ、エヘヘ///」 京太郎(なんか笑顔見たらどうでもよくなってきた) 朝食終わり 京太郎「今日はどこに行こうかな」 エイスリン「ウーン?」 京太郎「夏なんだしプールにでも行くか?」 エイスリン「プール?イク!………アッ……ミズギナイ」ショボーン 京太郎「そこは任せてください!俺が買ってあげますよ!絵を教えてくれたお礼です!」 エイスリン「イイノ?アリガトッ!ウレシイ!」ダキッギュー 京太郎「アバババ」 京太郎(昨日の小さい頃の話からスキンシップが増えた気がするなぁ。まぁ良いか!)ニヘラ エイスリン「ウンウン!」ニコニコ エイスリン(順調に意識してくれてるっ!京太郎はお姉ちゃんのモノなんだから) 京太郎「じゃあ、電車に乗ってデパートがある街にまで行きましょうか」 エイスリン「レッツゴー!」 街の大型デパートにて 京太郎「長野にだって都会はあるんですよ!」 エイスリン「スゴイネ!」 京太郎「早速水着選びましょうか。そこのお店に売ってるんで水着決まったら呼んでくださいね」 エイスリン「キョータローハ?コナイノ?」ギュッ 京太郎「え、えと……女の子の水着売り場に男が入るわけには……ねぇ?」 エイスリン「ワタシタチ、カップル!!ダイジョーブ!」ギュッ 京太郎「エイスリン!?引っ張らないでー!」ズリズリズリ 水着売り場にて エイスリン「ドウ?」 京太郎(すばらっ……すばらっ……神に感謝……圧倒的感謝っ……!) 京太郎「正直なところ全部似合いすぎて選べません」オオマジメ エイスリン「ムー」 京太郎「え、何かダメな事言いましたか!?」 エイスリン「ドレガイイ?コレ?ソレ?ドッチ!!!」 京太郎「うーん……あえて選ぶとしたら清楚な白のビキニですかね。綺麗な金髪と合わさってすばらです!」 エイスリン「ソウ?///ワタシモコレガホシカッタ!」 京太郎「決まりですね。お会計しましょう」 会計「現在カップル割引キャンペーンを行っております。カップルだと何と水着が半額です!」チラッ 会計「カップル割引適用でよろしいですね」 京太郎「え?……まだ付き合っムグッ!」 エイスリン「カップル!カップル!」 会計「は、はぁ。かしこまりました。お値段は……」 エイスリン「ムフフ」 京太郎「……いいんですか?俺とカップルって言われて」 エイスリン「ウン!」 京太郎「あ、あはは……」 京太郎(マジ?エイスリンって俺の事……いや、そんなはずないか) 京太郎(久しぶりに会った従弟だからテンション上がってるだけだよな……) エイスリン(ここまで言ったのに何で何も言ってくれないの……とっても頑張ったのに……京太郎の馬鹿っ) 京太郎(いやいや、ここでヘタれてどうする。今こそ男を見せる時ッ!) エイスリン(もういっそ既成事実を……キャッ)ボッ 京太郎「な、なぁ……」 エイスリン「ナニ?」 京太郎「す……す、すk」 「京ちゃーん!!!!!」 京太郎「きなんだ」 エイスリン「キコエナカッタヨ?」 咲「京ちゃん!!こんな所で名にしてるの?」 京太郎「咲!?お前こそこんな所で何してんだ?」 咲「質問に質問で返しちゃダメなんだよ京ちゃん!」 京太郎「いやいや、そんなこと言ってる場合じゃ……」 エイスリン「エ?エ?ナニ?ダレ?」オオアワテ 咲「…………………この人だれ?迷子でも拾ったの?」 京太郎「迷子じゃねえよ。この人はエイスリン・ウィッシュアート。俺の従姉だ」 京太郎「エイスリン、このちんちくりんは俺の幼馴染の宮永咲だ」 エイスリン「オサナナジミ?………ヨロシクネ、サキ!」 咲「従姉?…………よろしく!ええと……エイスリン?」 エイスリン「イエスイエス!」 京太郎「2人とも仲良くなー。どっちも友達少ないんだから」 咲「友達少ないは余計だよっ!和ちゃんとか優希ちゃんとかいるもん!」 エイスリン「ワタシダッテニュージーランドニイル!!」 京太郎「あはは、2人とも息ぴったりだな」 咲「もう、京ちゃんたら」 エイスリン「カラカウノダメ!」 京太郎「まぁそう言うなってアハハ。んで咲は何しに来たんだ?」 咲「わたし?わたしは新k……」エイスリンの水着の袋をチラリ 咲「新作の水着を見に来たんだよっ!」 咲(エイスリンさんは京ちゃんとプールに行くみたい……京ちゃんは渡さないんだからっ!) エイスリン(幼馴染って……私の方が小さい頃に会ってたのに!京太郎は渡さないんだからっ!) 京太郎「なんだ、咲も水着見に来たのか」 咲「う、うん。」 京太郎「じゃあついでだから、咲!」 咲「ひゃ、ひゃい!?」 京太郎「いつもレディースランチもらってる代わりと言っちゃなんだが水着代奢ってやるよ!」 咲「いいの?ありがとう京ちゃん!!」ダキッ エイスリン「ムー」ギュッ 京太郎(咲と比べるとエイスリンのおもちが更に強調されるっ!) 京太郎「は、早く選ぼうぜ」アセアセ 咲「そうだね!じゃあ……これなんてどうかな?」 京太郎(さっきエイスリンと悩んでたビキニその1……ムリダナ。どこがとは言わんが) エイスリン(勝った勝った勝った!) 咲(無理しすぎた……エイスリンさんのおもち大きすぎるよ) 京太郎「まぁ……なんだ、あれだよ。人には向き不向きってもんがな……」 咲「ん?京ちゃん何か言った?」 京太郎「イエナニモ」 結局咲はワンピースタイプの無難な水着になった 咲の乱入により水着を買うだけで一日を終えてしまった 帰宅、家の玄関にて 京太郎「あれ?鍵がしまってるな」 エイスリン「ハイレナイノ?」 京太郎「いや、大丈夫。植木鉢の下に合鍵が……………あった。」 エイスリン「スゴイ!」 食卓にメモがあった 京太郎、エイスリンへ 今晩から少しの間、大人同士で親戚に挨拶してくるから2人で過ごしてくれ。 今晩の夕食だけは作ってある。 ※ハメを外しすぎるのもほとほとにな 両親一同より 京太郎「…………」 エイスリン「…………///」ギュッ 京太郎「!?」 エイスリン「///」男女がベットに寝てる絵 京太郎「!?」 エイスリン「///」 京太郎「……取り敢えずご飯食べましょう」 エイスリン「ウン」 エイスリン(2人きり///) 夕食終わり 風呂へ 京太郎「エイスリン、お風呂先どうぞ。お客さんだから一番風呂を譲ってあげよう!」 エイスリン「?ワカラナイ!」風呂の絵にハテナマーク 京太郎「うーん困ったな使い方教えるから試しにやってみてくれる?」 エイスリン「コレハ?」水着を着て一緒に入ってる絵 京太郎「……マジですか?」 エイスリン「マジマジ!」 京太郎(水着なら大丈夫、水着なら大丈夫、水着なら大丈夫) 京太郎「分かりました。水着着て先に入っててください。後から俺も行きます」 エイスリン「ワカッタ!」 風呂場にて 白のビキニを着たエイスリンがそこにいた。白く美しい艶のある肌をしっとりと蒸気の雫が伝い落ちる。 美しい白は熱でほんのりと紅くそまり普段の清楚な姿からは想像もつかない程の艶めかしさを醸し出す。 つまり弾道が上がった エイスリン「///」 京太郎「不可抗力だ!すいません!すぐ出ます」 エイスリン「マッテ!」ギュッ 後ろから抱きつかれた。 程よく膨らんだ2つのおもちが背中にこれでもかとばかりに存在を首長する。 優希をおんぶした時とは全く違う感触に興奮を覚える。 つまり弾道が上がった。 京太郎「まずいですって……本当にっ」 エイスリン「これでいいのっ!」 京太郎「!?え?今、普通に……」 エイスリン「本当はちゃんと日本語喋れたんだよ。下手なふりしてただけ」 京太郎「そんな……何で…」 エイスリン「京太郎に近づくためだよ!久しぶりに会ったのに私のこと覚えてないからっ!」 エイスリン「本当はもっと早く会いたかったんだよ?でもね、お父さんの仕事の都合でね……」 エイスリン「会えないうちに幼馴染とか作ってるしっ!凄く仲良さそうだった!今捕まえないと京太郎が獲られちゃうのっ!!」 京太郎「エイスリン……俺…は……」 エイスリン「私は京太郎のことが大好き。ずっと前から好きだったの」 京太郎「俺は、覚えてないけどっ!お前のk……「チュ……プハッ」……え?」 エイスリン「ファーストキスだよ。返事なんて聞かない。京太郎は私のものなんだから!」 京太郎「ちょっと待っ……「チュッ……ジュル……チュ……んーー……プハッ!」俺の話を聞いてくれよ!」 エイスリン「聞かない!だってあれだけアプローチしても何も言わないんだもん!」 京太郎「俺はエイスリンが好きなんだよ!」 エイスリン「え?………」 京太郎「隣にいると安心するし性格も良いし、可愛いし、おもtゲフンゲフン……とにかく好きなんだよ!」 京太郎「こんな気持ちになる人はお前が初めてなんだ!」 エイスリン「え?じゃあ、今私がしたことって………//////」カオマッカ 京太郎「何今更赤くなってんだよ……俺は我慢できないぞ!」 エイスリン「え?ち、ちょっと待ってよ!こう言うのはムードが大事なんだよ!」 京太郎「ムード台無しにして襲おうとしたのはどこの誰ですかねぇ?」 エイスリン「そ、それは……」 京太郎「ま、いっか!取り敢えず風呂入ろうぜ。お湯が冷めないうちにな!」 エイスリン「なんか、中途半端」 京太郎「ムードが大事なんだろ?」 エイスリン「そうだけど……ムー」 風呂の浴槽に2人仲良く エイスリン「///お尻に当たってるんだけど……」 京太郎「不可抗力だ」 エイスリン「もう、さっさと上がって続きしよう?」 京太郎「は、はい!」 エイスリン「さっきは襲いかかろうとしたのに……なんで緊張してるの?」 京太郎「だっ、だってなぁ?初めてなんだぞ?」 エイスリン「そ、それ言ったらわたしも初めてよ///」 京太郎「……………取り敢えず上がろう。興奮して逆上せてきた」 部屋にて 京太郎「じゃあいいか?」 エイスリン「う、うん。優しくしてね?」 後日めでたく結ばれた京エイは咲ちゃんにぐぬぬって言われたとさ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5657.html
6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 01 28 58.13 ID QfhWHKnU0 [1/3] プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が入学する高校は? 安価下1 8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2014/05/02(金) 01 35 32.73 ID udxsRUa70 [1/2] 早速ハードルが高いね、安価の為なら頑張るヨ(悪寒) 京太郎「今日は臨海学園の入学式だ!」 京太郎「必死に勉強して、なんとかギリギリで合格した臨海……今年から共学になるからなんといっても女子が多い」ニヤッ そこで彼女の一人や二人…… 母「遅刻するわよーー!!」 京太郎「分かってるって!!」 京太郎「行ってきまーす!」ダッ 母「もう……東京に来て浮かれちゃってるのかしら?」 京太郎一家は家の事情で長野から東京へ引っ越しています 11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 01 48 47.12 ID MjoEDjM20 [1/5] ネリーを出します。ほら、可愛いから(暗黒微笑) 臨海高校教室 先生「それでは、三年間頑張ってください」 パチパチパチパチ 京太郎「よし、先生の話も終わったな……」 ???「隣の席だね」 京太郎「えっと……」 ネリー「ネリーって呼んでよ」 京太郎「あ、俺は須賀京太郎。京太郎って呼んでくれ」 ネリー「分かったよ、よろしく京太郎!」 京太郎「おう!よろしくな、ネリー!」 京太郎「しかし……それにしても凄い格好だな……」 ネリー「制服って物には慣れなくて……」エヘヘ 京太郎「それに顔からして……」 京太郎「もしかして、留学生か?」 ネリー「うん、そうだよ」 京太郎「って事は麻雀部か?」 ネリー「正解だね」 京太郎「麻雀部かぁ……」 ネリー「京太郎も入れば?折角日本に来て初めて友達が出来たし」 京太郎「……」 麻雀部に入る?入らない? 安価下1 14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 01 52 18.27 ID n6si+CAx0 入らない 京太郎「うーん……まだ考えさせてもらってもいいか?」 ネリー「そうなの?じゃあ見学だけでもおいでよ」グイッ 京太郎「うわぁっ……強引だなぁ」 ネリー「普通普通!」 京太郎「ったく…….咲とは正反対だな」 緊急安価ネリーの好感度と依存度は??? 安価下1 コンマで判別 ゾロ目だと……? 18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/05/02(金) 02 01 38.42 ID jw2/+gWD0 [1/2] 外人はチョロイ ネリー(好感度・依存度89) 一目惚れで既に京太郎が好き 麻雀部 智葉「ん?ネリーか」 ネリー「早速来たよ」 京太郎「あはは……ども」 智葉「ネリー……彼は?」 ネリー「気に入ったから連れてきたよ」 智葉「迷惑はかけてないだろうな?」 ネリー「うん。それに、彼は見学だよ」 智葉「そうか……いままで麻雀部は女子だけだったから男子が入るのも新鮮で良いかも知れない。ゆっくりしていってくれ」 智葉「私は辻垣内智葉だ智葉と呼んでくれ」 京太郎「はい。よろしくお願いします智葉先輩」 智葉の好感度と依存度は? 安価下1コンマ判定 26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 10 18.58 ID MjoEDjM20 [2/5] 20 安価と依存度は100になるまで同時に上がります 20さんのコンマだったら99ゾロ目効果で200で既にMAXの極限ハードモードでした 智葉(好感度・依存度36) 先輩後輩の関係 ネリー「ほら、京太郎。ネリーと一緒に打とう!」グイグイ ダヴァン「ネリーは彼に懐いていますネ」 ハオ「あのネリーが……ね」 明華「仲睦まじいですね」 智葉「メグ。邪魔してやるなよ」 ダヴァン「当然デス!」 緊急安価 コンマ判定 ハオ、ダヴァン、明華、の好感度と依存度は? ハオ安価下1 ダヴァン安価下2 明華安価下3 33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 18 59.25 ID iFRK0txd0 [1/2] 30さんの言う通りですね 31勿論です 中国と日本の関係を合わすかのような好感度だね(ニッコリ) 偉大なるアメリカ人はジャップを見下しマス(ゲス顔) 明華は天使(真顔) ハオ(好感度・依存度7) 眼中に無し ダヴァン(好感度・依存度21) 普通 明華(好感度・依存度81) 一目惚れ、京太郎が既に好き 京太郎「あっ!俺は須賀京太郎って言います!よろしくお願いします」 皆見事に外国の人だな……そして綺麗だし。 ハオ「ハオって呼んで」 ダヴァン「ダヴァンと呼んでくだサイ」 明華「雀明華……明華と呼んでください」ニコッ 京太郎「は、はい」ドキッ ネリー「……」ムッ 36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 25 48.76 ID 4aVj93la0 [1/2] 智葉「京太郎は麻雀を打てるのか?」 京太郎「それが……全然」 ネリー「どうしてここに居るの?」 京太郎「お前が無理矢理連れて来たんだろ!」ガォッ ハオ「日本の麻雀なら簡単に覚えられるかも」 智葉「そうか……それじゃあ」 智葉「ここにいる三人に教えてもらおう」 智葉「丁度、臨海高校のレギュラーが全員揃っているからな」 誰が教える? 安価下1、2、3 0~20 ネリー 21~40 明華 41~60 智葉 61~80 ダヴァン 81~99 ハオ 41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 34 53.74 ID jIoy+Xa40 [1/5] ハオ、ネリー、ダヴァンが教えます ハオ「まず、ここをこうして……」 京太郎「難しい……」 ダヴァン「いい感じデス」 ネリー「もっと頑張らないとね、麻雀部の為に」 京太郎「勝手に入れるな!」 ハオ「集中してください」 京太郎「あ、すいません……」 ダヴァン「ハオは厳しいデスネ」 ネリー「京太郎……」ボソッ 好感度・依存度上昇安価コンマ判定 ネリー 安価下1 ハオ 安価下2 ダヴァン 安価下3 0~30 10上昇 31~60 20上昇 61~99 30上昇 ゾロ目ボーナスあり 51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 45 37.59 ID OZM3MJRt0 [1/7] ネリー(好感度MAX依存度119) 中々あやうい、チョロイ ハオ(好感度・依存度27) 普通 ダヴァン(好感度・依存度41) いい後輩デスネ 智葉「京太郎……中々筋がいいな、良ければ麻雀部に入ってくれ」 ネリー「うん。そうだね、それがいいよ。うん、それが一番。そうしよう、ね?」 京太郎「あはは……ちょ、ちょっと考えさせてください。必ず返事をしますから」 ネリーが怖い……? ダヴァン「彼はナイスガイですヨ!」 ハオ「思ったよりいい人だった」 ハオとの壁は取れたみたいだ……良かった。 智葉「よし、今日は解散にしよう」 ネリー「京太郎一緒に帰ろう?」 京太郎「あ……えっと……」 1、「すまん今日はこれから用事があるんだ」 2、「京太郎……一緒に帰ろう」(キャラ指定) 3、「いいぜ、帰ろう」(これ以上上がるのは危険) 4、自由安価 56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 02 53 30.31 ID /LQX3JWd0 [1/2] 京太郎「すまん。今日は用事があるんだ」 ネリー「本当?」ジッ 京太郎「あ、ああ、本当だ」 嘘と言えば嘘になるし……本当と言えば本当だけどな。 ネリー「分かった。信じてあげる」 京太郎「悪いな、じゃあ!」ダッ ネリー「バイバーイ」 智葉「……」 ハオ「また明日……」 ダヴァン「ブラザー!また明日デス!」 明華「ふふっ……また会いましょう」フリフリ 57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 01 10.26 ID +nOANXJZ0 [1/3] 54スカスカのシステムなので……どしどしアドバイスお願いします 55はい。基本は下1でお願いします コンビニ前の駐車場。 京太郎「はぁはぁ……!」ゼェゼェ 京太郎「なんとか逃げ切れた……?」 京太郎「嫌……どうして俺は逃げるって思ったんだ?」 京太郎「あのネリーの感じ……普通じゃない」 京太郎「なにかがおかしい……可愛いけど」 智葉「なるほど……焦ってると思ったらそういう事だったのか」 京太郎「っっ!」ビクッ 京太郎「智葉……さんどうしてここに」 智葉「様子がおかしいから気になって京太郎の後を追いかけてみただけだ。安心してくれ誰にも言わない」 智葉「ネリーの事が怖いのか?」 京太郎「す、少し」 智葉「確かに今日のネリーは様子がおかしかったな、入学前から練習に参加してた時と比べても様子がおかしい」 智葉「まるで依存しているかのようだったよ」 59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 08 43.86 ID pgoEEnGE0 [1/7] 智葉「しかし、少しがめつい所もあるが、根はいい奴だ。良ければ仲良くしてやってもらえないか?」 京太郎「もちろんそのつもりですけど……」 智葉「安心してくれ、私が見守っているから」 京太郎「それなら百人力ですね」アハハ 智葉「どういう意味だ?」ギロッ 京太郎「いえ、これといった意味は」ビクッ 智葉「はぁ……」ヤレヤレ 智葉「そして、これだ」スッ 智葉「皆の電話番号とメールアドレスだ。許可はとってあるから登録の後でLINEを送るなりするといい」 京太郎「わざわざ気を使ってもらって……ありがとうございます」 智葉「気にしないでくれ、可愛い後輩の為だ」ニコッ 好感度・依存度上昇安価 is 智葉 0~30 10上昇 31~60 20上昇 61~99 30上昇 ゾロ目ボーナスあり 安価下1 63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 18 28.70 ID C8xlg1WR0 [1/2] 智葉(好感度・依存度56) 可愛い後輩 奇しくも 60のコンマと同じですね ゾロ目湧きすぎ! 智葉「それじゃあ私はそろそろ帰るとしよう」 京太郎「はい。また明日」 智葉「また明日だな」スタスタ 京太郎「…….ふぅ」 京太郎「ビックリした」 京太郎「東京……都会だなぁ」 京太郎「そういえば東京には照さんも居るんだよな、近い内に挨拶しに行こう」 ーーーーー 物陰 ネリー「……」ジッ 66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 24 19.00 ID /VJA5LA+0 [1/16] 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 (朝と昼は休日以外学校に制限されます。学校をサボるのもありです(サボるのはヤンデレから逃げる時に結構有効)他にも失踪コマンドがありますがそれはまだ後になりますね) 京太郎「さて……何をするかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「TwitterとFacebookに登録しよう」(交流が広がる) 8「自由安価」 安価下1 68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/05/02(金) 03 36 02.52 ID kqvnc2Vx0 [2/4] ここの京太郎は呪われています(確信) 京太郎「ネトマでもやるか」カチカチ 京太郎「ぐぬぬ」カチカチ 京太郎「意味わからん……」カチカチ 京太郎「難しい…….」カチカチ 京太郎「ネトマのランカー1位とはえらい違いだよ」トホホ (ネトマポイントが溜まりました) ネトマポイント2/10 (10まで溜まると……?) 京太郎「よし、晩御飯だ」 69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 38 48.65 ID pBF6Dkjw0 [1/4] 夜 京太郎の部屋 京太郎「よく食べたな」 京太郎「よし、何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「TwitterとFacebookに登録しよう」(交流が広がる) 8「念の為に鍛えるか」 9「自由安価」 安価下1 72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 03 54 17.63 ID pBF6Dkjw0 [2/4] 京太郎「街をうろうろするか」 ーーーー 京太郎「夜の街を歩くって中々楽しいな」 京太郎「んっ?」 京太郎「酔っ払って倒れてる人がいるな……」 京太郎「介抱しよう」 酔っ払って倒れていたのは……? 1 おもちが大きなお姉さん 2 アラサーだよ! 3 なんか不機嫌そうな人 4 ルー語 5 レジェンド 6 しらねーけど 7 カツ丼 8爺 9婆 75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/05/02(金) 04 05 37.93 ID u7t+FEXi0 [1/3] ??「んんっおえっ……」ウプッ 京太郎「大丈夫ですか?」 ??「ん……気持ち悪い……」ウプッ 京太郎「ほら、まずは水を飲んで」 ??「飲めないよぉ……」 京太郎「飲ませますよ」クイッ ??「んっ……」ゴクゴク 京太郎「はぁ……大丈夫ですか?」 ??「ありがとうございます……少し落ち着きました」 京太郎「それなら良かった」 ??「小鍛冶健夜と言います……」 京太郎「俺は須賀京太郎っていいます高校一年生です」 健夜「わ、若い……!」ボソッ 健夜「私は一応麻雀のプロをやっています」 京太郎「あ、タメ口で大丈夫です」 健夜「そう?ありがとう。京太郎君って呼ぶね」 京太郎「はい、そうしてください」 健夜「今日は助かったよ、ありがとう」 健夜「これ、私の電話番号とメールアドレス。この名刺に書いてあるから何かあっあら呼んでね、出来る限りは手伝うよ」 ※好感度・依存度判定安価 コンマで決まります 安価下1 83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 07 13.59 ID /LQX3JWd0 [2/2] 寝てしまってた 79 今気付きました ハオの好感度・依存度は29です 健夜(好感度・依存度54) 年下もアリ……かな? 京太郎「じゃあ俺は明日も学校なんで」 健夜「あっ……うん。今日はありがとう」 京太郎「いえいえ、おやすい御用ですよ」 健夜「本当にありがとう」 京太郎「あはは……それじゃあ」スッ 健夜「うん。バイバイ」 85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 15 35.37 ID QfhWHKnU0 [2/3] 京太郎「よし。明日も早いしそろそろ寝るか」 prrrr 京太郎「……」カチャ 発信者 不明 誰だ? 京太郎「はい。もしもし」 ???「もしもし?」 京太郎「なんだ。ネリーか」 ネリー「うん。ネリーだよ」 電話番号……俺からは教えてないぞ。 怖いから触れるのはやめておくけど。 京太郎「どうしたんだ?こんな時間に」 ネリー「ちょっと暇だからかけてみたよ」 京太郎「ははっなんだそりゃ」 ネリー「京太郎はもう寝るの?」 京太郎「あぁ今寝る所だった」 ネリー「そうだったんだ。じゃあおやすみ」 京太郎「んっおやすみ」 プツ 一日が終了しました。 86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 20 09.65 ID jIoy+Xa40 [2/5] ネリー「……」 ネリー「京太郎……」 ネリー「ーー京太郎」 最初はただの一目惚れだった筈なのに、どうして? どうして……こんなにも愛おしいのかな? 京太郎の事を考えれば考えるほど、胸が苦しいよ…… また明日……京太郎に会えればいいなぁ。 ふふふっ 88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 25 31.87 ID jIoy+Xa40 [3/5] 朝 行動フェイズ チュンチュン 京太郎「朝か……」 京太郎「さて、どうしようかな」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下1 91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 30 41.79 ID jIoy+Xa40 [4/5] 京太郎「サボるか」 京太郎「色々なしがらみから抜けるのは大事だしな」 京太郎「さて、サボって何をしようかな」 1.健夜さんに電話 2.学校の様子を覗き見 3.街をうろうろ 4.そうだ。照さんの学校に行こう 93 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 46 24.31 ID pBF6Dkjw0 [3/4] 京太郎「街をうろうろするか」 我ながら早速サボるなんてね、悪い男だ。 京太郎「よーし。街に繰り出すぞ!」 都会だからうろうろするだけでも楽しい! ーーー 京太郎「更に都会に出てみたけど」 京太郎「凄いなーこれは」 京太郎「ビルがでかい」 京太郎「さて、どうしようか」 1.アナウンサーとたまたま会う 2.明華さん?どうしてここに? 3.うろうろ 95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 13 54 27.98 ID Vt4rPYRO0 京太郎「もっとうろうろするか」 折角の都会だし! 京太郎「と言ってもこれからはずっと東京だもんな」 京太郎「さて、何処に入ろうかな……って?」 京太郎「制服を着てる女の人が困っている様子だ」 どんな人? 1.長髪でクール 2.金髪 3.眼鏡をかけてる 4,つよそう 安価下3 99 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 03 20.06 ID 4aVj93la0 [2/2] 京太郎「大丈夫ですか?」 ?「え?」 京太郎「困っている様子だったので」 ?「別にこまってはないけど……」 ?「まぁナーバスって奴だね」 京太郎「俺と一緒……か」 ?「君もナーバスなの?」 京太郎「いや、少しだけ」 ?「駄目じゃん!」ケラケラ ?「名前は?」 京太郎「俺は須賀京太郎」 淡「私は大星淡」 淡「淡って呼んでね」 好感度・依存度判定安価 安価下1 104 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 15 11.20 ID kqvnc2Vx0 [3/4] 大星淡(好感度・依存度16) まぁ知り合いだね 淡「キョータローはどこの高校の人?」 京太郎「臨海だぜ」 淡「へぇ……臨界なんだ」 京太郎「何かおかしいか?」 淡「面白いね、私は白糸台なんだ」 京太郎「白糸台!?って……どこ?」 淡「……もしかして麻雀知らない?」 京太郎「誘われてはいるけど、全く知らないな」 淡「へぇ、その方がいいかも」 淡「白糸台は田舎だし知らなくて当然だよね」 京太郎「あ、田舎なんだ」 淡「東京だけど、ここと比べるとね」 淡「一緒に遊ぼう。学校サボった同士で!」 京太郎「いいぞ!」 何処に行く? 1.ゲーセン 2.ショッピング 3.ファミレス 安価下2 107 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 22 04.45 ID Muo847aO0 [1/2] 103 確かにその方が良さそうですね 次からは遭遇をコンマにします 京太郎「ゲーセン行くぞ!」 淡「いいね!」 ーーーー 京太郎「さて……どのゲームをやろうかな」 淡「……」キラキラ 京太郎「どうしたんだ?ufoキャッチャーなんか見て」 淡「あの人形可愛い……」 京太郎「あれか……よし……」 チャリン 京太郎「やってみよう」 淡「おお!チャレンジャー!」 結果は? 0~49 失敗 50~80 成功 81~99 大成功 110 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 30 55.77 ID PGlJuUAr0 [1/5] 流石ドラロー ガチャンッ 京太郎「よし!取れたぞ」 淡「凄い!キョータロー!」 京太郎「ほら、やるよ」スッ 淡「え?」 京太郎「こんな可愛い奴男が持ったって意味ないだろ?」 淡「うん……それなら……」 淡「……ありがとう」ギュッ 京太郎「ははっどういたしまして」 淡の好感度が20上がりました 京太郎「そろそろ昼だな」 淡「うん。そうだね」 行動フェイズ 昼 何処に行く? 1,白糸台 2.映画 3.臨海 4.ファミレス 安価下3 114 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 35 24.99 ID kqvnc2Vx0 [4/4] 淡「白糸台に来る?」 京太郎「え?」 淡「部活には出たいからね、キョータローは見学においでよ」 京太郎「でも、他校だからなぁ……」 淡「この私が居れば大丈夫!なんたって高校百年生だから!」 京太郎「あ……うん」トオイメ 淡「ば、馬鹿にしないでよっ///」 京太郎「よし、着いて行ってみるか」 淡「ノリが良いね!」 115 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 50 50.00 ID iFRK0txd0 [2/2] 白糸台高校 淡「……」キョロキョロ 京太郎「さっきの威勢はどうした、さっきの威勢は」 淡「入り辛い……」 京太郎「そりゃサボったんだからそうだよな」 京太郎「どうする?やめとくか?」 淡「ふん!余裕で入れるからね!」 「……」 ザッ 淡「あ……」 出て来たのは? 0~30「テルー!」 31~60「たかみ先輩!」 41~70「亦野先輩!」 71~99「菫先輩!」 119 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 14 57 28.08 ID udxsRUa70 [2/2] 淡「テルー!」ギュッ 照「淡……と京ちゃん?」 京太郎「照……さん?」 淡「あれ?二人とも知り合い?」 京太郎「ちょっと昔のな」 照「京ちゃん……久しぶり」 京太郎「久しぶりです照さん」 照「大きくなったね」 京太郎「まぁ、そりゃそうですよ」 ※緊急安価コンマ判定 照の好感度・依存度は? 安価下6 127 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 05 46.90 ID pgoEEnGE0 [2/7] 照(好感度・依存度57) 幼馴染だね 淡「テルーはどうしたの?練習は?」 照「今日は部活休み」 淡「え……」 京太郎「おい」 淡「じゃ、じゃあ三人で遊ぼう!」 京太郎「そうなると思ったぜ……」トホホ 何処に行く? 1.ファミレス 2.公園 3.カラオケ 安価下3 132 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 14 52.03 ID jIoy+Xa40 [5/5] 照「ファミレスに行こう。デザート」 淡「いいね、ファミレス!」 京太郎「昔からスイーツ系好きですよね……」 ーーーーー ファミレス 照「知ってる?」 淡「何をー?」 照「携帯の抽選で100名様のクーポン」 淡「詳しく」ズイッ 照「当選すると……デザート食べ放題」 照「さらに、その中の10人に当選されると銀座の高級スイーツが食べ放題……!」 淡「ダメだった……」 京太郎「はやっ!」 照「私もダメだった……」 京太郎「よし……俺も!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 失敗 31~60 成功 61~99 大成功 安価下4 133 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage] 投稿日:2014/05/02(金) 15 15 07.06 ID zFG77yAF0 [4/11] はい 139 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 21 36.77 ID 8L50FlcH0 [1/2] 136そうですね、コンマの場合は直下にします 京太郎「失敗か……」 京太郎「でも、ダブルチャンスでなんとかデザート一品無料です」 照「京ちゃん……ナイス」 淡「一番大きい奴頼んで三人で食べよう!」 照と淡の好感度が10上がりました ーーーーー 照「ふぅ……おしかった」 淡「最高だったね!アレ」 京太郎「苦しい……大き過ぎる」ゲップ 京太郎「じゃあ俺、帰りますね」 照「これ……」スッ 淡「私もー!」スッ 京太郎「電話番号とメールアドレス?」 照「今日は楽しかった……また誘ってね、前みたいに」 淡「また、あそぼー!」 京太郎「おう!分かりました!」 今日は良い一日だな! 141 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 24 10.48 ID 8L50FlcH0 [2/2] このスレにコンマ神は居ないってはっきりわかんだよね 行動フェイズ 夕方 京太郎「結構帰るの遅くなったな」 京太郎「さて、何をしよう」 安価 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「TwitterとFacebookに登録しよう」(交流が広がる) 8「念の為に鍛えるか」 9「自由安価」 安価下3 146 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 32 06.02 ID RA1jWp4k0 [2/2] 息を吐くように高コンマの嵐(ドン引き) 京太郎「TwitterとFacebookって奴をやってみるか」 京太郎「よし、Twitterではキョータローで」 京太郎「Facebookでは須賀京太郎だな」 京太郎「知り合い全員フォローしとくか」 京太郎「よろしくお願いしますっ……と」 これから京太郎は自分の行動を逐一TwitterとFacebookに呟きます。 どうなるかは京太郎次第……? 京太郎「よし。登録完了!」 京太郎「おっリプライが来てる」 誰? 安価下4 今まで出会ったキャラを選択してください 153 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 39 07.19 ID PGlJuUAr0 [2/5] 有名人が高校生にリプライとかスキャンダル物ですねぇ(唖然) 京太郎「ん?」 京太郎「鍵垢にフォローされたぞ?」 京太郎「えっと……すこにゃー?」 京太郎「リプライも来てる」 すこにゃー 京太郎君? キョータロー そうですよ すこにゃー 私だよ、健夜だよ キョータロー 健夜さんでしたか、どうして鍵垢なんかを? すこにゃー 私は一応TVに出てるからね……一応 キョータロー なるほど。Twitter始めたばかりなんで、色々教えてください すこにゃー うん。お安い御用だよ 健夜の好感度が10上がりました 155 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2014/05/02(金) 15 42 15.11 ID PGlJuUAr0 [3/5] 行動フェイズ 夜 京太郎「さて、何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8「自由安価」 安価下1 157 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 46 28.94 ID QfhWHKnU0 [3/3] 安価スレはスイスイ進むから楽しいね!(作者の息抜き) 京太郎「念のため鍛えるか」 京太郎「ふんっ……」ギシッ ギシッ 京太郎「よし、今日はここまでにしよう」 肉体ポイントが上がります 46/100 100まで行くとある程度危機を回避できます。微々たる物ですが 京太郎「よし寝よう!って……」 prrrrr 電話か…… 電話の相手は? 安価下6自由安価 今まで出会ったキャラでお願いします 165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 15 59 49.47 ID u7t+FEXi0 [2/3] 京太郎「明華さんだ」 京太郎「もしもし」 明華『もしもし?』 京太郎「あ、明華さん」 明華『ネリーが心配していましたよ?』 京太郎「あはは……」 明華『明日は学校来てくださいね?』 京太郎「はい。分かりました」 明華『私も心配ですから……』ボソッ 京太郎「え?」 明華『っっっ///そ、それじゃあ!』プツッ 京太郎「切れちゃった……」 京太郎「寝るか、おやすみ」 一日が終了しました 166 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 06 51.71 ID pgoEEnGE0 [3/7] 好感度・依存度まとめ ネリー 好感度max 依存度119 智葉 56 明華 81 ハオ 29 ダヴァン 41 健夜 64 淡 46 照 67 ダークホースは宮永照と小鍛治健夜 智葉も怖いですねえ……戦闘能力は現在のキャラの中では最高ですから 168 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 08 38.38 ID pgoEEnGE0 [4/7] 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下4 174 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 16 37.74 ID pgoEEnGE0 [5/7] 167次からは重要な事以外は少し減らします 京太郎「よし!学校行くか!」 ーーー 通学路 京太郎「ん?……あれは?」 「……」クルッ 振り向いて来たのは? 0~20 ネリー 21~40 明華 41~60 智葉 61~80 ダヴァン 81~99 ハオ 安価下1 177 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 22 49.94 ID pgoEEnGE0 [6/7] 愛は無限大だよ!私と京太郎は繋がっているんだ! ネリー「京太郎っ♪」クルッ 京太郎「おっネリーか、おはよう」 ネリー「昨日はどうして休んだの?」 京太郎「ははっ色々あったからさ」 ネリー「入学二日目でサボるとはいい度胸だね。自覚が足りないよ」 京太郎「あはは……すまん」 京太郎「さ、行くか」 ネリー「うんっ!」ギュッ ネリーの依存度が20上がりました 178 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 25 37.43 ID bV3JuTBr0 キンコーンカーンコーン 京太郎「よし、放課後はどうしようかな」 1.麻雀部に顔を出す 2.デートをする 3.奉仕活動に勤しむ 4.まだしばらく教室で時間を潰す 安価下3 183 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 37 54.04 ID PGlJuUAr0 [4/5] 京太郎「教室で時間を潰すか」 ハオ「んっ……」ガラッ 京太郎「おっ……ハオか」 ハオ「京太郎……君」 京太郎「呼び捨ててでいいよ、呼び捨てで」 京太郎「どうしてここに?」 ハオ「日本の麻雀難しい……」 ハオ「めげそうです」 京太郎「ハオ……」 安価 1.「凄いよなハオは」 2.「俺なんか全然出来ないぜ?」 3.「じゃあさ、俺にその、中国麻将?教えてくれよ 安価下2」 186 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 45 42.19 ID C8xlg1WR0 [2/2] 京太郎「俺なんか全然出来ないぜ?」 ハオ「京太郎……」 京太郎「俺だって麻雀初心者」 京太郎「でもハオはもうルールを覚えて、麻雀の強豪臨海のレギュラーだろ?」 京太郎「そこまで悩む必要はないんじゃないか?」 ハオ「京太郎……」 ハオ「そうですね、私が馬鹿でした」 ハオ「もっと頑張ってみます」クスッ 好感度・依存度上昇安価 コンマ判定 0~10 11~60 61~99 安価下1 189 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 16 50 24.40 ID MjoEDjM20 [3/5] ハオの好感度と依存度が20上がりました 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8「自由安価」 安価下1 191 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 00 25.25 ID lULVdxKn0 [1/2] 京太郎「ネトマでもするか」 京太郎「む、段々分かってきたような……?」カチカチ 京太郎「よし」 京太郎「やっとアガる事が出来た……」 ネトマポイント 4/10 全て貯まると……? 192 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 00 57.73 ID lULVdxKn0 [2/2] 行動フェイズ 夜 京太郎「何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「ネトマで勉強しよう」 4「メールしようかな」 5「電話しよう」 6「LINEしよう」 7「念の為に鍛えるか」 8「自由安価」 安価下3 197 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 05 54.68 ID MjoEDjM20 [4/5] 京太郎「もういっちょネトマだぁ!!!」 京太郎「俺はネトマの鬼になる!!」 連続ボーナス! ネトマポイント 8/10 京太郎「よし、これで完璧だ」 京太郎「俺って意外とセンスがいいのかもな」ムフフ prrrrr 京太郎「あ、電話だ」 安価下4自由安価 今までに出会ったキャラでお願いします 204 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2014/05/02(金) 17 10 13.01 ID OZM3MJRt0 [3/7] すこやん愛されてるなぁ……流石アラフォー(真顔) 健夜「もしもし?」 京太郎「あ、もしもし?」 健夜「元気?」 京太郎「はい、元気ですけど?」 健夜「そうなんだ……京太郎君ってどこの高校に通ってるの?」 京太郎「臨海です」 健夜「臨海かぁ……へぇ……」 京太郎「?」 健夜「麻雀頑張るといいよ」プツッ すこやんの好感度・依存度が10上がりました(次からは電話でも上がります) 京太郎「切れた……寝るか」 一日が終了しました
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5663.html
407 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 13 33.50 ID VTE/lByx0 一応記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたらヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 423 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 35 19.22 ID S4PnUnkc0 [4/4] 姫松Vやねん!(歓喜) 好感度判別安価 コンマ判定 漫 安価下1 由子 安価下3 洋榎 安価下5 絹恵 安価下7 恭子 安価下9 郁乃 安価下10 ヤンデレ居ないので引き継ぎ無し 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 46 15.37 ID 2lp7PkYm0 [6/7] 愛宕ネキ最高やで~^ 愛宕ネキは天使やで、最高や! 前回の愛宕ネキの初回好感度も88やで~ 漫 10 由子 25 洋榎 276 絹恵 12 恭子 9 郁乃 86 京太郎「今日は姫松の入学式だ!」 京太郎「はぁ……!はぁ……!」 遅刻する! 入学初日から遅刻は勘弁してくれよ! 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~20 漫 21~40 由子 41~60 洋榎 61~80 絹恵 81~99 恭子 安価下1 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 19 54 15.04 ID 2lp7PkYm0 [7/7] 441 今日のMVP ゾロ目ボーナス! 依存度max 洋榎連続ゾロ目ボーナス _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| ─ _ (⌒Y⌒) 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . .  ̄ノ ̄ / \ \_/ ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「大丈夫やで、京太郎」ニコッ 京太郎「へっ……?」 ビリリッ 京太郎「がっ……!?」 バタッ 洋榎「……」 洋榎「ほな、遊び行こか」 洋榎「よいっしょっと」ガシッ 洋榎「重いなー京太郎。うちの愛よりは軽いけどな」ズルズル 洋榎「三年前から目付けとって正解やなー」 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 59 46.73 ID cxSwqdDo0 [3/5] う……ん? 頭が、痛い。 視界が戻ってきた……ここは? どこだ? 京太郎「うっ……?」スクッ 洋榎「ぅ……はぁ……京太郎ぉ……」 京太郎「!?」 洋榎「はぁ……はぁ……責任取ってや?」 淫らな腰使い、甘美な音。 京太郎「うっ……」 とても気色悪い。 463 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 03 34.72 ID cxSwqdDo0 [4/5] 全ての行為が終わった。 強制的だった、ゴムも付けてなかった。 _ --―――-ミ _,,.. \ ヽ \ _彡 ´ ; =-―‐-ミ ) / ノ // / \_ / / / 厶=--―…/ `く | / / / / ヽ | ! /イ / // // |  ̄',. 八| l/l / ̄ ̄ /イ /. /| ′ /二二ィレ| .|芹弌く | ィ/Χ| | | ', | / /人_\|辷ン |ノ芹ミ У / |, ′ |' / /¨入 '''' 廴ソ / /. 八 i. / |/ /`、 ’ ''' /彡/ ィ∨ノ ′ / |\__゚_,,... イ ィ、 || | | | ヽ | | / /ノィ / ノ / ノ // ∨l |/丁へ. / // ⌒' { / `| /|\ \/ | , | レ∧ 〉 // |__ } | / | V {/ /⌒ヽニ、-、 \_ 八 ( | l / /ハ \\. Т¨ \ 八 ′ / \ \ヽ. ! {\ ̄ヽ | / } ′ |  ̄「_゙ト、 / / | } | | ` ¨卞¨ _彡 / ′ _ .′ヽ ゙, ′ i  ̄「\_ノ___/ / , ‐-<⌒ ' | i ,′ Ⅴ .′ { / | | ,′ } | ' / / ! ! ′ | ,/ / ′ { ' / | .′ / ′ ∧ | / ' i ' i / ′ | / / | | | ,′ ′ ! / , ′ | | | ヽ ! 〃 ' ノ ! | ≧=ヘ / / | | ≧‐=彡 ///⌒ヽ_{ / ! 洋榎「ふふっ」スリッ 京太郎「やめてください……もう」 洋榎「なに言うとんねん」 洋榎「京太郎はうちの恋人であって」 既に、奴隷。 465 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 08 51.91 ID cxSwqdDo0 [5/5] / / ;ィ; ハ . / | i .\ ,' / ./// / i ./\ i .ハ .} \ { /{( { i i =ヤ斧示\! 厶斗イ ハ ____ i / / .八 ! 辷 り イ テ心i }i } / `丶 i /{ .Y⌒ \| { cり ノリ / さ さ お i | ( .\i (ソi | ` |< < ん ん .つ | . \ . \`,i ! r ´ i ト、 ヽ i. こ さ か ! ,' ,'ヘ\ .!. ー ′ 人 〉 } | ろ ん れ ! / / } | | ≧。 < i./ / .| り i / / ヽ| ! `≧‐''"´ | | / .| | ./ / / |/ `ヽ. |_ i | \ / , ' . / _ r''"´ \ ノハ | ! ` ー --- ‐. / >''"´ `ヽ ∧ハ \ i / / / \ /`Y YVi \ 洋榎「中に出してしまったなー?」 洋榎「な?」 洋榎「京太郎」ニタァ 京太郎「はい……」 洋榎「なぁ、いい話があるんやけど」 京太郎「……」 洋榎「ここにピルがあるやろ?」 京太郎「!」 洋榎「これで避妊出来るねん」 京太郎「っっ!」 洋榎「条件があるんやけど」チュッ 京太郎「条件ーー?」 洋榎「条件はーー」 472 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 13 16.79 ID 9B1+/EQS0 [2/2] エピローグ 絹恵「あっ……君、お姉ちゃんのーー」 京太郎「……」スッ 絹恵「?」 ーーー 洋榎「京太郎、まっとったでー!」ダキッ 京太郎「はぁ……はぁ……!」ギュッ 京太郎「もう俺……!」ハァハァ 洋榎「仕方ないなぁ~こんな大きくして」ニヤッ 洋服「ほれ、空き教室行くで」 京太郎「……!」コクコクッ‼ #65038; 洋榎「可愛いなぁ」ナデナデ 478 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 19 11.78 ID o7hmJziC0 [5/7] 京太郎「洋榎さーん」タッ ,. ´ r‐ 、 `ヽ〔_ノ-‐==‐- ____{___`ー゙ } _ `>ー- ヽ / _,,_ `ヽ_ノ´ ` 了 〃ツ ノ \ {__  ̄ γ´ / ,ィ、 \ /{ ハ ノ " / }ハ 丶 . 八_ノ i|⌒´ " / " 、 / | iト、 ヽ i| .、 / 从 ,イ { / \, | リ ∨ / リ 〕 ,′ y′ ; i { { / _,, | /ー‐' Ⅴ .′.′ / / _{ {/斗七示ミ.、 | / __,, } / | i ,′. / 丶 /从 / 乂 ソ } ' 仞ヾ 〃 /. 乂 イ ∧ 〈 / / V | `¨ 、″' ハ /  ̄ ´ | _′乂_/ /、__ | | ′ , ノ' 人 > 〔\ | | 、 /  ̄ ' ヽ i | \ ∠) ' | リ ,イ j ┌‐- _丿 />‐ 〕′ ∨///////=‐- _ 〔 ´ ____ |////////////=- .,_ 》ニニニニ《 |‐-/////////////=- .,_ |iニニニニi| j//////////////////∧ 乂三三ノ /////////_人_////////∧ || .'/////////`V´/////////∧ || |/////////////////////// \ /ヽ||/〕 Ⅴ'////////////////////////\ / .ノ´ /〕 Ⅴ////////////////////\///..\ j ' / 〕. Ⅴ ハ //////////////////∧//// \ ′ ' ノ、. Ⅴ ,.ゝ//////////////////∧///// \ . ' / ┌-Ⅴ/////////////////////∧////// 〕 | ' ___、| 〕////////////////////∧//////| | / | l| l|///////////////\////∧ ////リ | / | l| l|'///////人////////\///〕 //// i .′ | l| l|/////< >////////\/|///∧_ i 〔 〔 八///////Υ////////////丶/////_ , | ` ` ┌──┐/////////////// ヽr==イ | \ i | |//////////////////| | / │ 洋榎「せっかくのデートなんやから、洋榎って呼んでや」 京太郎「わかったよ」 お願いは絶対叶える。 永遠に離れない。 たった二つの呪縛。 洋榎「ふふっ……いい子や♪」チュッ サワッ 京太郎「……ここでもですか?」 洋榎「まだお預けやでー」クスクス 483 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 28 25.92 ID ol+69BT/0 洋榎「絹に告白されたやろ?」 京太郎「はい」 洋榎「分かるな?」 京太郎「勿論ですよ」 洋榎「流石京太郎やっ」ギューッ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「……」 京太郎「卒業するまで」ボソッ 京太郎「卒業したら段々疎遠になるだろう」 ーーー 対に洋榎が卒業した。 これで、これで……疎遠になれば……! ーーー 一ヶ月後 京太郎「ふふっ……洋榎から連絡が来ない……へへっ」 京太郎「やっと解放された!」 京太郎「一人暮らしの住所も電話番号も教えてきたけど、無視無視♪」 京太郎「やったぜ」 京太郎「……」 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 33 58.31 ID wIuWoKo60 一ヶ月後。 駄目だった。 京太郎「……ここか」 遅かったんだ。 いつからか、も分からないけど、遅かったんだ。 京太郎「……」ピンポーン あの日あの時、全ての積み重ね。 全ての行為が俺を蝕んだ。 もう、俺は、ずっと……この人の物だ。 ガチャ 洋榎「京太郎……まっとったで♪」ニコニコ 京太郎「……」ポロポロ 洋榎「どうして泣いてるんや?辛い事があったんか?ほれ、慰めたるから入りっな?」ポンポンッ 京太郎「……」コクッ ギイィ……バタンッ 洋榎「今美味しいもん作ったるからなー」 トントントン 京太郎「……」 俺はもう…… 491 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 20 38 15.25 ID o7hmJziC0 [6/7] 俺はーー . . `丶、 / \ . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . \ / . . . . /. . . /|. . . |. . . . . . . |. . . . . . . . . \ \ // / . . . . . ¬ ト| . ./| . . . . . . | ∧_ . . . . . . 〈 ハ . / 人7 . . . . . . | . | ノ |\ノ . . . . . . ノ|/|∧ | . . . . . . ∨ ./ . / |│ . . . [斗予屶イ . .∠斗屶ミ] j . . . . . .|. トく \ 〈 〈 |人 . .. | .゙厂ト{ j│ |_/ ト{ j |刀 . . . . . .| .「 \ \ \ \. /. 人[ ヒ..ン ヒ.ソ 7 . . . 乂|/ 〉. . 〉 丶_\/ /(」 . ._>、 、 、 . 、 、 厶 イ\ \__/ ./ 〈 〈 / | . | /| . .| ∧ . .〉 / ∨. ゙| . トヘ. ー' ー 厶| . .|⌒フ . / ∨\| . |. . . \ .イ⌒] . .j∠ ´ / . . .| . | . . . . 〕ト ,,__. ´ | . | / / . | . |. .厂'^ト _ |ー┐ | .リ / / . . .人_レ'゙ >匕人. |/ / /⌒ ̄ \ ___,人___jハ \_ . / >──=ァ}_}二\〉 ̄`丶 / /|/ ∧ {{ _//⌒\丶\ 、 }\ / //.;/ ∧ 、_レ'´ノ⌒'く \\}} ; } / / /ノ } Υ ,/ / /゙\ ト- ' ∧ , / / ; │ ,/ / ノ│ | l ∨ | {/ / ∨ │ | | | ∨/∧ / x冖トミ,_ | │ ,/ [ ∨ | |< | `'トミ「 / イ | │ [/ \__] [__,/ Λ] | │ ノ '´ / 丿 | │ 洋榎「よしっ美味しく出来た」グッ 京太郎「洋榎」ギュッ 洋榎「ほれほれ、先にご飯や」ナデナデ 洋榎「後でたーっぷりしような?」 京太郎「……」コクッ 洋榎「本当……美味しく出来たわ」 堕ちていた。 カンッ 533 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 21 09 43.80 ID +rIXsr0U0 [6/6] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 603 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 05 39.10 ID G4YB/5hH0 方言自信ないです 京太郎「今日は新道寺の入学式だ!」 京太郎「修羅の国とは思えない程平和だなー」ボケッ 悠々と登校中。 入学初日から完璧だぜ! ドンッ 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 610 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 11 10.35 ID 0WJs3i7/0 煌「大丈夫ですか?ごめんなさい」ペコッ 京太郎「いえいえ!俺が周りを見なかったばかりに!ごめんなさい!」ペコペコ 煌「ふふっ……あなたとは何か近い物を感じますね、すばらです」 煌「お名前は?」 京太郎「新道寺の一年男子!須賀京太郎です!」 煌「すばらな名前ですね、京太郎君」スバラッ 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎(変な言葉使いをする人だなー) 京太郎(数少ない男子に優しくしてくれてるし、いい人そうだ) 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価した1 616 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 31 58.87 ID 504xfxPk0 方言がおかしくても気にしない気にしない 煌の好感度が30上がりました 煌 50 放課後 京太郎「よしっ麻雀部に入ろう」 煌先輩に勧誘されたし、入らなきゃ漢が廃るぜ! ーーー 麻雀部 京太郎「失礼しまーす……」オソルオソル ジロッ 京太郎「うっ……」 数少ない男子だからそりゃあ……睨まれるよな。 哩「新入生か?」 京太郎「……」 京太郎「はい!」 哩「男子は少なかから、歓迎すっよ」 哩「まぁ適当に卓に座って」 / /────; / . . .. . . . . . . . . .. ∨ . . . . . ∧ .' / ̄ ̄ ̄ ̄ / . . / . . . . . . . . .. l|. . . .. . . . . . . . ′. . . ../ . . ..′ V .. .. . . 〔、 . . . }|. . . .. . . . . . . . . . .. .,イ . . . ! i .i. .. . .ハ . .八. . . . . . . . i . .| . . 〔 |_ ! | | . i -‐/─} ..}/ |. . \. . . .. . | | . |{ . . ..{人 八{ }八 / 〕ノ'| .|. . . .. 丶 . . . | |.. 八 .. . { ,,___ __,, | i| . . .. . .ハ . . | |. . . .. \〃え/ハ` ´ぅ//ハヾ l リ. . . .. . . .! . | |. . . .. .〔″ V/ ソ V/ソ 〕γ ヽ .. i . ! |. . . .. 小 } .. | . .; |. . . .. . | ' ノ. . . .. |. . . .. . | __/i.. . . ./ |. . . .. . | 圦 - - /〔 . . i| . / |i . . .. .| 八 ` .. イ\. ... . リ . / ___ |i . . .. .|__\ . > ├─\_/'´ /〉 |i . . .. .||//// 〕ニ{´ 〕_斤 y∧// }_.] //. 八. . .. .|∨// / . .ト /|/ / \/ ト //{ ′ \ . | V_/'. . .Ⅴ_ゝ _/ `ト |  ̄. Ν_ -‐= ´ / へ ノ =‐- _ 京太郎(優しい……!) 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 38 47.47 ID IpK4u7li0 [1/2] 姫子「部長!」 哩「?」 姫子「新入部員が入って来て嬉しかばいね!」 哩「しかも男子だ、頑張ってもらわなかと」 京太郎「……」 難しい言葉使うなぁ…… 姫子「君は何処の地方から来たの?」 京太郎「煌さんと同じで、長野です!」 姫子「そいはすばらだね、頼むばい!」 京太郎「……?」 姫子「君と話す時は標準語を意識するけん……」 京太郎「あはは」 ,..ィ''" . . . . . . . . . . ``丶、 / . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .`ヽ、 / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . 癶\. / . . . . . . . . .} . . . . . . . . . .ヽ / . ,;,;,;彡 . . . . . У . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . ゙、 x==ニ二 ̄ . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . .l . . . . .Y / / . . . / . . . . . . . . / . . . /メ、// ./ . . . . . . . . .} . .i. . . } ∥ / . . . ./ . . . . . . . . . ./ . // ./\ ./ . . . . . . . /. j . . !. . .i {{ // . / . . . . . . . . .// ./ __ ̄ //l . . . . . . ./. /l . . ! . . l \ / j/ . . . . . . . . . 癶{ . {/-=斧ミx メ / . . . . // / j . .j. . . l / ./. . . . . . ./ Ⅵ ∥( (,八∠ -‐''" //~`ト、j== ∥{ .{ . . . . . ./ヽ_ -气,,,少 _メ j ./ . . . ト、 { い . { . / . . . . 八 斧f,汽Xノ/ . . . . l .ヘ 乂从ト . . . . . . . } 〈(;;ン゙ ///. . . . . . lヽ ゙、 \∧ ./ r- ` `Y/ノ/ l. . . . . . l } .} / ̄>x \ 乂 _) / . . . / i. . . . . . l ノ ノ /-―-、 ` \ __ / ./ ./ i . . . . . l/ / ヽ メ、ノ . _ ./ノ } . .j . .l \/ Y O {/メ ̄ 、_ / .ノ }. j ∨ l\ノ\}  ̄ ノノ ∨ ヾ L / ∨ 〈 } ∨ / / ヾ┤ ∨ミx/ // ヾx、 ∨/ / V゙、 V/ V゙、 哩&姫子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 626 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 50 37.75 ID IpK4u7li0 [2/2] 哩と姫子の好感度が30上がりました 姫子 47 哩 68 美子「君が京太郎」 京太郎「あ、はい!」 美子「煌からから話は聞いとるよ」ナデナデ 美子「よろしく」 京太郎「はい!」 < / / / ヽ、 } ', .冫 ./ ,ィ ./ ! ! . ヽ,/i i / / /// .l ! .l! .', .ト、.i/i l / , イ / l/ l l,,イ .!ト,,!_ | .', i/! l / / ,' / l l l,, -‐''! jハ i i ! 厂 ! ! l ! ,'/ ,' ,ィ´ l ,.l-‐''.l\ l. ' , ! |/j∠ lハノl ! ,'/ l l ト{\{ ≧ミ ヽノ イ,ィo .ミヽ、l l ! l l\i /,.ィ O ヽ ` { { )} ,l l .l .l l___'' { { }} r==ュ 乂ー'.ノ l} ! l l i-{ 乂ー' ノ .ノ ヽ、_ _,,. イ l ! ', ', ヽ、  ̄ / ', l ! l .', ',  ̄ ̄ l ! ,' .', ', __ .、 イ / .,' ', 、 ', .. ´ /.ノ .// ヽ{\ \ > ... イl/j/´ ` \(\ヾ /, }≧ ー' |\ 美子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 635 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 58 29.75 ID KqweYmnB0 [1/2] ゾロ目ボーナス! 美子の好感度が50上がりました 美子 147 美子「……」 美子「好きに……なってしまった」ボソッ 京太郎「?」 仁美「君の京太郎か、よろしゅう」 京太郎「はい!よろしくお願いします」 仁美「まぁ気楽にやってと」 _, . .- ‐ ‐ '´ " ‐-. 、_ / _,.r "´ . . . . . . . . . . . . . . `` .、 γ / . / i . . _、; `-.、_ | / . ; イ ; ハ ;; / . . \ .| ・ 政 な / / / | i i . .i ;;;; ∥ 、 . ヽ .| ・ 治 ん ,.r "⌒ ヽ、 / / ┤ | |ニ廴 ;;;;;; | ) | .| ・ が も / . . ゙i イ /_―| | !―弌/ア;;; ゝ、__/ . ∥ | ・ 悪 か i f j /;| 7ヘミ i | |――丈 ;;;;; ;ハ |. い ん { . 弋__,/∥ハ ! . . .ミミヘ !|-―彡-`ゞ、;_ ; イ i i .|. も ゙、 . . /ノ . リョニャニヘ ヘニニ羊三≡ミミヨT " ´ ;.r宀・ト、 .| .\ _/ャビ毛鬱"|ニニヘ ヘニニ⊇;;;;;;;;;;;. リ i .f . . . . . .、 ヽ | / ̄ヾ ゙l . . ⊇ ;;;;;;;; リニニニ`‐- 八 ''''''' / . | { . . . . . . } | | / . . . 川 . . 叉__ノ . .ニニニニニ .` ‐-‐" . . ゙、 . ゝ、 _ ;ノ . ∥ .| i { . . . リ|| l . . . . . . . . _又 . . . . . / | .! `` " }; . __,.ィ 、__,. ,.r ´ `ミ‐-- i イ γ `ヽ ゞ、 . . . . . _ノヘ. l、 ,ノ /. . ; r‐- . .川 | o ◯ 弋__.ノゝ、______  ̄.「´ . ;r ゝ、_  ̄ ∥. . f . ノ/ / .| . { . . ; `` ;,.、_ _,イl . ゞ、;_;彡'. / ゙、 ゞ、ソ . . . .| コ;;;‐-,,-匕´ . ト乂 . . . / \ ._ノ !/(_|__ _; rイ \`‐--‐" ` ̄.´ / .λ f^`i ‐ァ_ _,. -‐" ヘ. / 人_.ノ i / '´ .``‐ 、_ ,.r " ヘ λゝ、 Y// 》// ``‐.、 ./.! ∨、 ヘ_0_|/ // / .ヽ / .| i 》" ``7 / .゙、 ./ | | } 7 , }、 / |.∨ };;;;;;;;;;;_/ / ,. ハ ./ .f |./ / | .i ./ .! ' .゙、./ 、 {、Y / | | / | ノ .゙、ノ ゙、 `| / | l { / ./ ゙、―- 、_゙、 | i { ゙}} // -‐‐-、. ゙、 仁美(扱いが酷い気がするわ……) 仁美の好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 642 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 05 44.25 ID KqweYmnB0 [2/2] 仁美の好感度が20上がりました 好感度 44 京太郎の部屋 京太郎「皆レベル高かったなー」 京太郎「自信なくしたわ」グダー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 12 03.13 ID vylg8Mse0 [1/6] 京太郎「誰だこれ?」 prr 京太郎「もしもし」 憧「もう……ばかっ」 憧「待ってたんだから……」 京太郎「え?」 憧「えへへ、久しぶり」 京太郎「誰ですか?」 憧「……」 憧「は?」 憧「酷いよ……京太郎」 京太郎「なんなんだ……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 661 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 16 07.51 ID vylg8Mse0 [2/6] 京太郎「……」プツッ prrr 京太郎「もしもし……警察ですか?」 京太郎「相談が……はい……お願いします」プツッ ーーー 京太郎「よし、気を取り直して……」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 672 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 22 23.73 ID vylg8Mse0 [3/6] 京太郎「もしもし?」 哩「もしもし……京太郎か」 京太郎「はい、教えてもらった番号に早速電話してみました」 哩「感心感心」 哩「これからも精進すると?」 京太郎「はい!頑張ります!」 哩「よかよか」 哩の好感度が10上がりました ーーー 京太郎「本当……いい人だったなぁ」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 689 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 32 33.68 ID vylg8Mse0 [4/6] エイスリン「キョータロウ!」 京太郎「ん?」 外人? 京太郎「どちら様ですか?」 エイスリン「!」 エイスリン「コイビト!」 京太郎「……」 京太郎「また電波さんか……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 696 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 37 45.79 ID vylg8Mse0 [5/6] プツッ 京太郎「……つうほう」 prrr 京太郎「はい……またすいません」 京太郎「はい……今度は外人で……」 京太郎「……」 そろそろ寝るか。 京太郎「おやすみ」 一日が終了しました。 712 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 12 20.23 ID 6bXBrjRP0 京太郎「おはよう」 京太郎「……鎖に首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 719 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/20(火) 00 19 22.12 ID 1f6d5gPh0 京太郎「よし、学校行くか」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 724 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 25 03.55 ID OTDtMNkJ0 京太郎「麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 京太郎「ちーっす」 頑張って追いつかないと! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 728 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 34 21.62 ID Qhi0TZIw0 煌「早くに来るとは、感心ですね」スバラッ 京太郎「あはは……当然ですよ」 煌「少し、麻雀を教えましょうか?」 京太郎「え?本当ですか?」 レギュラーに麻雀を教えてもらえるなんて! 煌「まずは絶対に飛ばないように頑張りましょう!」 京太郎「はい!」 / . / ' ; -‐- i | ⌒マ'*; \ .' . -‐- i ' ! ト、 | | \ i} ヽ ,.i | | \|\ト;..ユ., \}\/ | }! }! /! '; ∧{ ,zf丐 芯㍉ ∨ | ,゙ / , /; V,ィ'丐心 r' } } ,リ }! j / . . /{ ;゙ \N W゙ r' } } 弋ーク _,.⊥ 仁..孑≦ . , { 弋, ,. 代゙弋ーク ー-==- ! `* ;_; >'´ 厶イ 丶 '""" \ / ‘; } '"" / r≧;ァ‐-‐ッ ; ≠´ \ ;ハ  ̄ / / ⌒¨¨´ \ </^Yゝ. イ / `¨¨¨⌒{ i `iト . イ Κ i i zf´ / \ ,,. -‐…‐-ミ. { | /ⅵ _/ マ^´ ,. | |-‐‐- -‐ァ゙ ∧_∧ } ′. /{ | / / } } / } 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 738 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 08 34.55 ID bHLiTR1G0 (最初にそのコンマが来てたらなぁ) 煌の好感度が50上がりました 煌 100 ドンッ 京太郎「うわ!」 煌「キャッ!」 ドサッ 京太郎「たたっ……」 京太郎「ごめんなさ……」 モミュ 京太郎「……」 煌「……///」 ーーー 京太郎「すばらなおもちでした……」 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 744 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 15 02.89 ID wcC74eWE0 土方「オラァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」 京太郎「ひえええええええぇぇぇ!!」 土方「ちゃんとやれやぁぁぁぁ!!!」 京太郎「はぁぁぁぁぁぁぁいいい!!」 土方「奥歯ガタガタ言わせっぞぉぉ!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「あざっす!」 土方「お前、手際良かったなぁ」 土方「前もこういう仕事やってたのか?」 京太郎「?やってないですよ」 土方「そーか、まぁ体には気をつけよよ」 土方「うーん……中々遠い土地の依頼が入ったな」 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 767 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 39 41.98 ID O3mJ/c1g0 [2/12] 記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 建夜「……?」 京太郎「あの人は……」 京太郎「プロの……名前は……えっと」 建夜「あの……」 小鍛冶建夜 好感度 判定or引き継ぎ安価(ゾロ目±1で引き継ぎ) 安価下1 770 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 43 37.84 ID O3mJ/c1g0 [3/12] 健夜でした 健夜「迷子になってしまって……」 京太郎「道なら教えますよ!」 健夜「ありがとうございます」ペコッ 京太郎「こっちです!」 好感度上昇安価 0~30 少 31~60 中 61~99 大 774 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 46 49.82 ID O3mJ/c1g0 [4/12] 健夜の好感度が79になりました 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 782 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 57 50.33 ID O3mJ/c1g0 [6/12] 観覧車を忘れたか? ラストチャンスはあるんだぜ?(気分では無い) 京太郎「もしもし」 煌「あの……京太郎君……ですか」 京太郎「あ、煌先輩」 京太郎「どうしたんですか?」 煌「私……京太郎君の事がとても好きになってしまいました」 京太郎「あはは……何言ってるんですか~すばらじゃないですよ~」 煌「本当です!」 煌「大好きなんです!」 煌「すばらな貴方に惚れてしまいした」 京太郎「……」 1.俺も好きですけど 2.無理です 3.自由安価 安価下5 790 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 04 21.33 ID O3mJ/c1g0 [7/12] 京太郎「よし、じゃあ結婚するか」 煌「えっええ?」 煌「ええええええ!?」 京太郎「驚きすぎですよ」 煌「本当……ですか?」 京太郎「勿論!」 煌「それはとってもすばらです……///」 煌「よろしくお願いします……京太郎」 プツッ 京太郎「いやっほおおおおう!!!!」 一日が終わりました 791 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 05 28.56 ID O3mJ/c1g0 [8/12] 京太郎「おはよう」 京太郎「……クワガタに首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 798 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 16 55.36 ID O3mJ/c1g0 [9/12] すばらは愛されてる 登校するか ーーー 通学路 京太郎「おーい!」 煌「はうわっ!」 コソコソ 京太郎(木に隠れてるけど髪の毛が見えてる……) 煌「ふふっ……」 京太郎「行きましょう?」スッ 煌「そうですね、京太郎」ギュッ 京太郎「へへっ」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 802 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 20 04.76 ID O3mJ/c1g0 [10/12] 京太郎「よし、麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 煌に恥じぬように頑張ろう! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 805 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 23 09.80 ID O3mJ/c1g0 [11/12] 姫子「うん京太郎か」 京太郎「はい!」 姫子「まぁ教えてあげるからおいで」 京太郎「ありがとうございます!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 808 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 25 35.26 ID O3mJ/c1g0 [12/12] 姫子の好感度67 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 813 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 36 33.89 ID LxN1E2Zh0 [1/2] 京太郎「外食に誘おう」 ーーー 京太郎「おいしいですか? 煌「ええ、とってもすばらです」スバラッ 京太郎「へへっ……それなら良かった」 煌「はい、これからもよろしくお願いします」 京太郎(天使だなぁ) ーーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 819 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 41 42.53 ID LxN1E2Zh0 [2/2] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 修羅の街 京太郎「……」 発砲の音が聞こえるなぁー おっかない。 ん?あれは? 0~30 煌 31~60 プンスコ 61~99 健夜 823 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 50 04.79 ID 9nAnhF8y0 煌「あれ?京太郎?」 京太郎「煌さん、どうしたんですか?」 煌「ふふっ……なんとなくですよ」 煌「でも……京太郎に会えるなんて、とてもすばらですね」 京太郎「煌さん……」 ギュッ 煌「煌……と呼んでください」 京太郎「煌……」ギュウウ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 828 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 54 34.38 ID th966HKl0 [1/2] 京太郎「もしもし?」 煌「もしもし」 京太郎「煌か、どうした?」 煌「とっても幸せな気分になってしまって、電話してしまいました」 京太郎「なんだそりゃ」アハハ 煌「幸せですよ、私」 京太郎「知ってる」 煌「どうしてですか?」 京太郎「俺も幸せだから」 煌「……ずるい人です」 832 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 58 26.50 ID Mj+QoyAZ0 エピローグ 「?」 「悪いー待たせた!」ハァハァ 「もうっ!遅いですよ!」 「へへっ行こうぜ」 「はい!」 愛を沢山積み重ねた。 最初は地元が同じの単なる先輩後輩。 特に劇的な事も無く、平凡だった。 それでも二人の愛は劇的だと思う。 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 04 14.66 ID B0Q35Q7T0 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「すばらな名前です」 京太郎「煌だってすばらな名前だろ?」 お互いに褒めるところが簡単に見つかる。 お互いに欠点が見当たらない。 たとえ欠点を見たとしてもそれすら愛してしまう。 煌「これからも一緒ですよ?」 京太郎「当然だ」 煌「先に行ってしまってごめんなさい」ペコッ 京太郎「俺こそ待たせちゃってごめんな」 煌「いえいえ、苦痛ではありませんでしたよ……でも」 京太郎「孫がどんな顔をしてるか……だろ?」 煌「はい、よく分かりましたね」 京太郎「お前にびっくりするほどそっくりだったよ。きっと何があってもめげない優しい子になる」 839 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 08 24.67 ID r2jzGiJ50 [1/2] ーー先に行かれた時は年甲斐も無く、沢山泣いた。 後を追いかけようとしてしまった。 だが…… それを煌が望むのかと考えた時、俺の人生はとてもすばらな物だと気付かされた。 たとえどんな事があっても一生一緒。 なに、これからはずっとデートだ。 彼女の笑顔はこれからも…… 永遠にーー . ヤ { -‐ニ二二ニz、 -‐  ̄ ̄. ヤ ヘ / / ___/ ` ヤ ∨ ム-‐  ̄/ \ ヤ / ', ./ / / / _. -/ ヽ. ヽ | ヽ / / ./ / ./、 / ./ / /. |. `ーァ /,.イ / ,ヘ/ / ./ ./ .| ’ ’ 入 マ ̄| /ィ=≠z、|/.ヘ /| / / .|. | r‐ト、 ∨ /ヽ 、 \| /7ん)心ヾ′ /|ム-‐‐ / |. 不、 \. ∨ \ー---r` 弋;;;ーツ | i | |/.| ./ j/ /.|ヽヽ ` マ | /` Y 、、、 `¨´ ヽ,==z| / / / | | ’. ヽl/ | ん_)心ヾく/ ./ / .! / .i |!. 八 , 、 ′ 弋;;;__ツ ノケ ,イ/ / j/ ! 厂丁 / { ` 、 、、、 _ チ/ヾ< ___/ | | / \. ヽ __ ノ 入`ー-ム≧=- / | ̄ ̄| | i 、__ _ イァ‐\ / | | |_o_ -≧ / ̄ / く`ー /\ ヽ. _| ヽ ト、} 廴__厶. o / ` ーァ… く____ . . .` 、. .∧八 ヘ.| . .`<__イヽ / / }ト,-、 ヽ . . . . . . . .` / マヤヽ、 }ノ、 . . . . ./ / /_/ノ ー- __ _ ィ―‐ ュ_ . . . . . . . . . . . . > _マィく_`>< . . . .>‐' / _ -  ̄/ /  ̄ ̄ /二__ /ミ)< . . . . . . . . . . . . .\\// . . . . . . 人 _{_≦_ ̄_/ /______ --― { ― /ぅソ < . . . . . . . . ,、` ー-<__ マ _ イ、ヽシ  ̄ ̄` ー―-- ____ -< マ二 {¨´ / フi「 ー―一 フ¨´ {_`ヘ ≧=≦ヽ ヽ /\_ノ ` ー `‐-┘ マ{ | / ` ヽOヽ ヽ_ .<\ イ ` ´| / マOベ_ -へつィ´|」 | , `´ /二`λ .{、 八 , /二ニィチ‐} リ ` ー, /二ニ/ {==} / /ヽニニ/ ヽ-- ′ i . ノ /. 八 / イ"´ 855 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 31 51.70 ID KoWsjf8L0 [2/3] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 903 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 18 49.74 ID ZUDhR/k70 [1/2] アコチャーの引き継ぎは無しか……ちっ 玄 54 宥 40 憧 24 灼 4 穩乃 好感度max 依存度254 春絵 74 今回は阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよなぁ」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 910 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 53 17.63 ID h6V3Gtu00 [1/2] 穩乃「あ、京太郎」 京太郎「お、穩乃」 穩乃「へへっ元気?」 京太郎「ああ、当然だろ?」 穩乃「それなら良かった」 京太郎「……」 もう、どうするか決めていた。 穩乃「……まだ気付かないのかぁ」ボソッ 京太郎「さ、行こうぜ」 赤土さんに沢山教えてもらったのにこの様。 そして、全国へ羽ばたく親友達。 とても誇らしいけど一人だけ余分な奴が居るんだ。 穩乃「……」ギュッ 穩乃(最近……京太郎が何処か遠くに行ってしまいそうで怖い。逃がさないようにしないと) 京太郎「……」 俺は今日、麻雀部を辞める。 好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 923 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 03 56.67 ID JexaDiT50 1は麻雀弱いんじゃ 放課後 京太郎「よしっ」 穩乃「……?」 穩乃(いつもより部活に行くのが早いなぁ……着いて行ってみよう) ーーー 部室 京太郎「赤土さん……これ」スッ 晴絵「おい……本気か?」 穩乃(……)コソコソ 京太郎「はい、俺がこれ以上ここに居ても、ですね」 晴絵「皆そんな事思っていないさ、それに……やっと上手くなってきたじゃないか」 京太郎「上手くなってきた?」 晴絵「っつ」ピクッ 京太郎「流石に俺も赤土さんも、それは苦しいと思いますよ?」 晴絵「……麻雀が嫌いになったのか?」 京太郎「好きになり過ぎたからこそ……辛くなってしまいました」 穩乃(嘘……?) 927 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 12 36.93 ID cRKYXXwA0 晴絵「すまない……君に教える時間だけ少なかった事も自覚してる」 京太郎「……穩乃達に時間をかけるのは当然ですよ、あいつらは団体だってあるんだから」 晴絵「考え直さないか?」 京太郎「無い……ですね」 京太郎「正直、ここに居てもこれ以上何も得られない」 京太郎「必ず皆の不安になると思うと……っ」 くそっ……目頭が……泣かないって決めてるのに。 晴絵「すまない、私には止める事も出来ない」 京太郎「ごめんなさい。いきなり……俺は……俺は」 穩乃「京太郎……」ボソッ 「あれー?シズ?何してるのー?」 穩乃「!」ピクッ 京太郎「……それじゃあ」スッ 憧「京太郎?」 宥「京太郎……君?」キョトン 晴絵「あっ……」 穩乃「京太郎……!」ダッ 930 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/21(水) 01 16 31.16 ID yBf97nwI0 誤字でした 穏乃「待って!」ダダッ 京太郎「っっ!」ダダッ 京太郎「……」 穏乃「待ってよ……京太郎……」 京太郎「もう合わせる顔が無いんだよ」ボソッ ダダッ 穏乃「行っちゃった……」 933 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 23 06.22 ID DYIcnQgC0 翌日 京太郎の部屋 京太郎「……」 サボってしまった…… 京太郎「本当……俺ってダメだなぁ」 京太郎「折角麻雀をここまで頑張ったのにこんな様になるなんてな……」ボソッ 「キョータロー」 京太郎「ん?」 京太郎「穏乃の声だな、あいつ……どこまで俺に……」 ピンポーン 京太郎「無視だ無視」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎「!」 俺の家がいくら人通りが少ないからって……! ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン 938 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 27 31.64 ID pCe9YleB0 「いるんでしょー?」 京太郎「ちっ!」 タタタッ 京太郎「うるせーよ!」ガチャ 穏乃「……良かった」ポロッ ポタッポタッ 京太郎「どうして泣いてるんだ?」 穏乃「このまま無視されたらどうしようって……馬鹿」ギュッ すごいクマ。泣き腫らした瞼。 嗚咽を上げながら穏乃は俺を抱き締めて来た。 京太郎「穏乃……」 ギュウウゥゥゥ 力強いな…… 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「勝手に寝るし……」 940 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 30 51.67 ID lteGcE7C0 [1/2] 数時間後。 京太郎「……」 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「ったく……」 勝手に来て、勝手に寝るなんてな。 はた迷惑な奴だ。 京太郎「それにしてもこいつのジャージのポケット……やけに膨らんでるな」 ゴソッ 京太郎「!」 京太郎「おいおい……どういうことだ?」 鈍器が沢山。 身震いがする程だった。 944 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 32 40.61 ID lteGcE7C0 [2/2] スクッ 京太郎「っつ!」 ゴンッ 京太郎「このっ……!」 ガンッ 京太郎「っ!」 ドサッ 穏乃「これからはずっと離さないよ」 946 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 36 28.61 ID exLNEE370 京太郎「……っつ」 ズキズキ 京太郎「……!」ムクッ 俺の部屋……特に代わりは無い、な。 穏乃「ごめんね?京太郎、大丈夫?」ナデッ 京太郎「お前なぁ……」 穏乃「大丈夫、縛ったりはしてないから」 京太郎「どうして俺を殴ったんだ?」 穏乃「えへへ、力の誇示……かな?」 京太郎「馬鹿野郎」 穏乃「うん、ごめんね」 京太郎「今回の事は内緒にしてやるからもう帰ってくれ、俺はもうお前達と関わるつもりも無い」 949 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 39 41.39 ID N1ENjLLo0 [1/2] 穏乃「どうして麻雀部やめたの?」 京太郎「足手まといは不要だからさ」 穏乃「嘘だ」 京太郎「本当だよ、正直もう着いていけない」 穏乃「京太郎が辞めるなら私だって……」 京太郎「ダメだ、お前達は阿知賀の希望なんだから」 穏乃「京太郎、私を置いてやめるの?」 京太郎「俺は、もう……駄目だ。心から折れた」 穏乃「そんなぁ……やだよ」ポロポロ 穏乃「京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎」ブツブツ 950 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 41 55.28 ID N1ENjLLo0 [2/2] 穏乃「……」ギュッ ギュギュギュッ ギユゥゥゥゥゥ グググググッ 京太郎「っつ!」ゴホッ こいつ首を……! だけど……このまま締められてもイイかも知れない……もう正直俺は楽になりたかった。 しがらみが多過ぎた。 このまま楽に…… 952 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/21(水) 01 46 00.41 ID ZUDhR/k70 [2/2] 穏乃「やっぱり暴力には屈しないんだね」スッ 穏乃「はぁ……っ」 穏乃「私の力知ってるよね?」 京太郎「……」コクッ 穏乃「誰から殺す?」 穏乃「京太郎のお母さん?それとも麻雀部の誰か?」 京太郎「!」 京太郎「お、おい……嘘だろ?」 穏乃「京太郎をここまで追い詰めた原因は必ず居ると思うんだ」 穏乃「だからこそ、ね?」 京太郎「頼む……それだけは、それだけは……」 穏乃「じゃあ……分かってるよね?」 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 51 52.85 ID Ia9ofma80 エピローグ 母「京太郎……ご飯よ、出てきなさい」 京太郎「……」 母「ご飯……置いとくわね」コトッ 京太郎「……」 俺は家から出なくなった。 どうせ辛いだけだから。 それでも慰めてくれる奴も居た。 一人だけ、強制的に、優越感に浸りながら、自己満足で。 コンコン 「入るよ」 京太郎「……」 ガチャ 穏乃「京太郎の部屋の合鍵を持ってるのは私だけ、えへへ」 穏乃「全国大会、荷物持ちお願いね」 京太郎「分かった」 穏乃「皆の為……にね」 我ながら引きこもることは良案だと思う。 この悪魔の被害者を抑える意味でも。 959 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 57 16.91 ID 9GvuoYRF0 /  ̄ >― ― . .、 ,.´ / ` .、 / / / \ / / / / / ∧ ヽ ヽ / i / / ! / i i i }′ / ト ハ _レイプ{ }`トi 川 / 八 ヽ ハ ハ ィテ示 fハ〉レイ / /´ ヽ r┤ {'ゝ 辷ソ └' ! ! / 彡'′ { i ! ,,,,,,,, `''''ノ { / / ̄/ --ミート ヽ ト フ / V ! レ"´ / V ヽ ヽミフ>― ´ V / } `ll彡!`ヽ 〃 〈 〃 ..; } _r彡 ̄ 彡〈_', V . . . . ll. . / / ///.. .. . ハ V . . 〃./ /. / // .. . . ハ V . 〃 / , ′ {i{ . . ハ V彡イ / { ヾ、 ハ V { ′ '、 ゞ=三 〃 / i ヽ { ! \ \-< l ハ l ! \ \ ` ー 、', i ! ′ ` 、 ヽヽ _ ヘ ∨ ,′-―  ̄ ̄`ヽ、 ヽ ´ヘ V 〈 \ ヽ ヘ ヽ `ミ、 ̄ ̄ ―― __ _ノ { ii iiヽ⌒´´ 京太郎「なぁ……これいつまで続くんだ?」 穏乃「ずっと」 京太郎「外に出たくない……んだけど」 穏乃「可哀想に……」ギュッ 京太郎「穏乃ぉぉ……」ポロポロ ギュッ 理解者は一人の悪魔だけになっていた。 穏乃「今日も慰めてあげるね、京太郎♥ #65038;」 京太郎「うっ……ひっぐ……くそっ」ポロポロ 962 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 01 54.24 ID BZ1HOsXz0 [1/4] 翌日 自殺しようとしていたらしい。 信じられない。 穏乃の提案で俺は穏乃と共に住むことになった。 それでもイイかも知れない。 穏乃の家には不思議と家族が一人も居なかった。 穏乃と俺だけ。 鎖付き。 抗う気も起きない。 穏乃はこれからも俺を愛し続けるだろうーー 俺はきっとーー カンッ 965 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 04 08.95 ID BZ1HOsXz0 [2/4] ,. ´ /´ \ / , ∧ \ / / / ∧ \ / l| / } ヽ , /, l| / | } { { | { イ l| | 八从 l|r、 , .| | }' | |{)}从 / . | / | 人 \ _イ、 / / 从 >-_´ ̄/ / _{'´ ̄ / / /  ̄/ イ\ ∧ / ´ ̄ ∧ / 、 / '. , ∨ { l / ∨ | | { }/ , l _ _∧ / | | / / } / | l {ノ{{{ / ,{ . ` ー __, ' {| } / || | / ヽ | , } | { j | 〉´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{| } {二二二二二二二二二二}、___」 } ´{ {` ー | |====| | , . | `T7フ' { , | ´´ こんなに早く終わるとは思っていなかったんだけどなぁ 971 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 11 01.91 ID BZ1HOsXz0 [4/4] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/580.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332249950/ 咲「どうしたの?京ちゃん」 京太郎「二人きりで話したいんだ。ちょっと放課後残ってくれないか?」 咲「うん、いいけど・・・」 優希「ちょっ、何事だじぇ!?・・・これってまさか」 和「そんなオカルトありえませんっ!」ドンッ 優希「和ちゃん、ちょっと怖いじぇ・・・大丈夫だじぇ、あの犬にそんな度胸は無いはずだじぇ」 久「・・・まこ」ヒソヒソ まこ「わかっとる。さぁさぁ、お邪魔虫は退散退散じゃー」ガッシ 和「染谷先輩、話して下さい!私は宮永さんとIPS細胞と将来の展望について話し合わないとーー」ジタバタ 優希「京太郎は私の犬だじぇー!」ジタバタ 久「じゃ、今日の部活はここまで。・・・宮永さんと須賀君、後片づけよろしくね」 京太郎「りょーかいっす。お疲れ様でーす」 咲「分かりました」 久(それにしても・・・随分突然ね) 優希「むがー!」 和「ふぬー!」 まこ「ハイハイ帰れー」ポイッ 久「それじゃあねー」ヒラヒラ バタン 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「・・・」 咲「京ちゃん?話って」 京太郎「咲、俺と麻雀してくれないか」 咲「麻雀?いいけど・・・皆が一緒にいちゃダメだったの?」 京太郎「・・・ああ」 咲「それじゃあ、二人打ち用のルールでいいよね。ツモは減点される側は一人分、加点される側は三人分で」ピッピッ 京太郎「それでいいよ。・・・咲、本気で来てくれ」 咲「うん、分かった・・・」 東一局 京太郎「じゃ、俺が親だな」 パチッ 咲「京ちゃんが私を麻雀に誘うのって、なんだか久しぶりだね」 パチッ 京太郎「そうだな、最近はずっと雑用ばっかりだったから」 パチッ 咲「宅も4人掛けだしね。女子部員だけでも入りきらないし」 パチッ 京太郎「咲、麻雀楽しいか?」 パチッ 咲「うん、今はとっても楽しいよ」 パチッ 京太郎「そうか、そりゃ何よりだ」 パチッ 咲「京ちゃん、それロン」 パタタタタ・・・ 京太郎「くっ・・・」 咲「三色ドラ3。子の満貫で8000点だね」 京太郎「・・・じゃ、次は咲が親だな」 咲「うん。それじゃ、行くよ京ちゃん!」 東二局 咲「京ちゃん、今日はホントに突然だったね」 パチッ 京太郎「悪い。もしかして予定とかあったか?」 パチッ 咲「まぁ、無い事はないけど・・・そんなに大事な用でもないし」 パチッ 京太郎「こんなことは今日限りだからさ、勘弁してくれ」 パチッ 咲「・・・京ちゃん、何か嫌な事あったの?」 パチッ 京太郎「・・・っ」 咲「やっぱり。今日の京ちゃん、何だかおかしいもん」 バチッ! 京太郎「・・・さぁ、リーチだぜ咲。どうする?」 咲「京ちゃん・・・」 パチッ 京太郎「・・・」 パチッ 咲「・・・カン」 パチッ 京太郎「来たか・・・」 パチッ 咲「もいっこ、カン」 バシッ! 京太郎「・・・」ゾクッ パチッ 咲「もいっこ、カン!」 バシィッ! パタタタタ・・・ 咲「--ツモ。嶺上開花、三暗刻、三槓子、ドラ1。6000オールで、連荘だよ」 京太郎「・・・一本場か」 咲「それじゃ、また私からだね」 東二局一本場 咲「・・・」 パチッ 京太郎「強えなぁ、咲は」 パチッ 咲「そうかな?私よりも強い、例えば天江さんみたいな人。全国にはゾロゾロいると思うよ」 パチッ 京太郎「・・・そっか。頑張れよ、お前はもう一人じゃないんだ」 パチッ 咲「うん、頑張る」 パチッ 京太郎「・・・」 パチッ 咲「リーチだよ」 ピシッ! 京太郎「・・・」 パシッ 咲「それ、ロン!」 パタタタタ・・・ 咲「リーチ一発、一本場で平和と一盃口。ドラはないけど、裏ドラがーー乗った。これで満貫、12300点」 咲「これで合計26300点のマイナス。私の勝ちだね、京ちゃん」 京太郎「・・・」 咲「京ちゃん?」 京太郎「続行、させてくれないか」 咲「 え?うん、いいけど・・・」 東二局二本場 咲「京ちゃん、何があったの?私でよければ相談に乗るよ?」 パチッ 京太郎「何がって、何がだよ」 パチッ 咲「もう、それじゃ分かんないよ」 パチッ 京太郎「分かんなくていいんだよ。俺は、ただ咲と麻雀したいだけだ」 パチッ 咲「・・・嘘」 パチッ 京太郎「嘘なわけないだろ、現にこうして打ってるんだから」 パチッ 咲「だって京ちゃんの牌、勝つ気が無いもん」 パチッ 京太郎「何でそんなこと分かんだよっ」 パチッ 咲「染谷先輩とか原村さんみたいに分析はできないけど・・・牌に気持ちが乗ってるか乗ってないかくらいは私にもわかるよ」 パチッ 京太郎「なんだそりゃ。俺にはちっとも分かんねー世界だな」 パチッ 咲「ううん、京ちゃんが一番分かってるはずだよ。だって、京ちゃんの牌だもん」 パチッ 京太郎「俺はただ、麻雀をーー」 パチッ 咲「・・・麻雀を、やめる理由が欲しいの?」 ビシッ 京太郎「・・・んなこと言ってねーだろ!リーチだ!」 バンッ 咲「言ってるよ!京ちゃんの牌、自棄になってるもん!私もリーチ!」 バンッ 京太郎「うるせえ!お前に俺の何が分かるってんだ!」 バシッ! 咲「そんなこと分かんないよ!」 バシッ! 京太郎「だったら黙って打ってろ!」 バシッ! 咲「黙ってたら和了れないもん!」 バシッ! 京太郎「減らず口を・・・!」 バシッ! 咲「京ちゃんこそ、私を麻雀部を辞める言い訳にするつもりの癖に!」 バシッ! 京太郎「ああそうだよ!悪いかよ!大体強過ぎんだよ、お前ら!何がオカルトだ!・・・俺だって、練習してんのに!」 バシッ! 咲「悪いよ!勝手に努力を放棄して、戦う前から負けを認めてる京ちゃんなんて、とってもカッコ悪い!」 バシッ! 京太郎「だから今戦ってるじゃねえか!俺が、どうあがいても勝てない事の証明のために!」 バシンッ! 咲「こんなの戦いじゃない!こんな、楽しくないのは、絶対に麻雀じゃない!」 バシンッ! 京太郎「麻雀なんて、才能のゲームだ!結局牌に愛されてない奴は、負けるしかねえんだよ!」 バシンッ! 咲「そんなことない!絶対、絶対そんなことない!そんな事言う京ちゃん、私嫌いだよ!」 バシンッ! 京太郎「だったら早く和了れよ!このど真ん中の牌で、お得意のオカルトで、嫌いな俺にトドメを刺してくれよ!宮永咲ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 バシンッ! 咲「っ・・・!」 パシッ 京太郎「なっ・・・」 咲「・・・京ちゃんの番だよ」 京太郎「・・・」 咲「・・・引かないの?」 京太郎「和了れ、なかったのか・・・?」 咲「うん。だから次は、京ちゃんがツモる番」 京太郎「・・・っ」 咲「京ちゃん、引いて」 京太郎「俺、は・・・」 咲「・・・引かないんなら、私もう帰るよ?」ガタッ 京太郎「待てっ!」 ピッ 京太郎「・・・ツモだ」 パタタタタ・・・ 京太郎「二本場、メンタンピンドラ2。ハネ満で3200点オールだ」 咲「うん。この局は、京ちゃんの勝ちだね」 京太郎「咲、手牌見せてくれ!」ガタッ 咲「はい、こうだよ」 パタタタタ・・・ 京太郎「ホントに・・・和了れねぇのか」 咲「まだ、やるよね?」 京太郎「・・・ああ」 東三局 京太郎「じゃ、行くぜ・・・」 パシッ 咲「ねぇ、京ちゃん」 パシッ 京太郎「なんだよ?」 パシッ 咲「さっき和了った時、嬉しかった?」 パシッ 京太郎「そりゃ、嬉しかったよ。でもあれは・・・」 パシッ 咲「私は、手を抜いてないよ?」 パシッ 京太郎「・・・そりゃそうか。涙目で顔真っ赤にして牌打ちつけてたもんな。あれで手を抜けたら手品師だ」 パシッ 咲「むー。それはお互い様だし、そもそも京ちゃんが嫌な事言うから悪いんだよ」 パシッ 京太郎「悪かったよ。なんか奢るから、許してくれ」 パシッ 咲「それプラス麻雀部辞めないでくれたら、許したげる」 パシッ 京太郎「・・・随分と手厳しいお姫様だな」 パシッ 咲「京ちゃんが悪いんだもんっ」 パシッ 京太郎「分かってるよ、俺だってもう辞めたくなくなっちまった」 パシッ 咲「・・・京ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ。だって、麻雀って」 パシッ 京太郎「楽しいんだもん、か?」 パシッ 咲「人のセリフを取らないでくださいー」 パシッ 京太郎「そうぶすくれなさんなって」 パシッ 咲「もう、京ちゃんのバカっ!・・・ロンだよっ」 パタタタタ 咲「一盃口のみドラ無し。1300点」 京太郎「おお、珍しく小さい和了りじゃないか」 咲「京ちゃんのがうつっちゃったかも?」 京太郎「なんだとこのー!」グリグリ 咲「いひゃいよきょうひゃん!ほっふぇはやめふぇー!」 京太郎「ありがとな、咲」 咲「ううん、私は何もしてないよ。京ちゃん自身が麻雀を辞めたくないって、心の底で思ってくれてたからこうなったんだと思う」 京太郎「かも、な」 咲「絶対そうだよ。京ちゃんは、いつだって頑張り屋さんだもん」 京太郎「なぁ、咲」 咲「なぁに?」 京太郎「俺さ、今よりもっと頑張って、いつか絶対お前を倒す!何年、何十年かかったって絶対倒すから!」 咲「ーーうん、待ってる。・・・だから、早く駅前のクレープ屋さんに行こっ」 京太郎「げっ、忘れてなかったのか」 咲「ちょっといい話になったからって奢りの約束を忘れるほど、私はロマンチストじゃないですよー?」 京太郎「こりゃ一本とられたな。・・・あんまり高いのはよしてくれよ?」 咲「キングクレープかなー、クイーンクレープかなー♪いっそ両方とか!」 京太郎「よせってば!」 咲「やーだもーんっ。ほらほら、早く来ないとどんどん注文増やしちゃうよ?」タタタ 京太郎「うおおおおおおおおおおお!?」ダダダダダ 駅前のクレープ屋さん 店員「ただ今カップル割というサービスを行っておりましてー」 咲「え、でも私達むぐっ!?」ジタバタ 京太郎「はい!じゃあそのカップル割でお願いします!」 店員「かしこまりましたー」 咲「ぷはっ。もう、嘘ついちゃ駄目だよ京ちゃん」 京太郎「バカ言え。カップルって言うだけで安くなるなら利用しない手は無いだろ」 咲「私は別に困らないけどなー」 京太郎「そりゃ奢られる立場だからな、気楽だよなぁ!?」 咲「へへーんだ」ベー 京太郎「ちなみに、何頼んだんだ?」 咲「二人用のキングクレープ。一度食べてみたかったんだー」 京太郎「ふっ、デブるぞ?」 咲「むっ!・・・ひ、否定しきれない」 京太郎「仕方ない、太らないように咲の分も俺が食べてやろう」 咲「それはダメーっ!」 遠巻きのグラサン「・・・こちらコードネームタコス。コードネームIPS、応答するじぇ」 『こちらIPSです。二人の様子はどうですか?』 遠巻きのグラサン「二人で一つのクレープを、恋人割で頼んだようだじぇ」 『殺して下さい、いえ殺しましょう』 遠巻きのグラサン「賛成だじぇ」ジャキッ 『待ちんさい!流石に性急すぎじゃて!』 『離して!離して下さい!』 『あー、こちら部長。君の行動は監視されている、変な気は起こさないよーに。とりあえず、引き続き尾行を続けてもらえるかしら』 遠巻きのグラサン「・・・了解だじぇ」ピッ 店員「お待たせいたしましたー」ドンッ 咲「うわ、おっきい・・・!」 京太郎「これは・・・マジでキングサイズだな」 咲「ここまで来ると最早クレープとしての原型がないね・・・」 京太郎「とりあえず、値段分はキッチリ食べるぞ!」 咲「おー!」 パクパクパクパク・・・ 咲「も、もうムリ」ゲプー 京太郎「デカ過ぎんだろこれ・・・」 咲「入りきらなくて残しちゃった・・・ごめんね、京ちゃん」 京太郎「いいって。お前が満足したんならそれで」 咲「うん、満足はしたよ。十分過ぎるほど」 京太郎「じゃ、帰るか」 遠巻きのグラサン「IPS,IPS応答するじぇ」 『あー、IPSならさっき体の穴という穴から細胞を飛び散らせて憤死したわ』 遠巻きのグラサン「なっ・・・同士IPS、お前のことは忘れないじぇ」 『死んでません!』 『惜しい奴を亡くしたもんじゃ・・・』 『だから死んでません!宮永さん!?宮永さーん!?』 遠巻きのグラサン「『うわ、おっきい・・・』『入りきらなくて・・・』等の発言が確認されたじぇ」 『?!?!??!?!?!!??!!??』ボフー 『あ、また憤死した』 『惜しい奴を亡くしたもんじゃ・・・』 遠巻きのグラサン「二人はもう帰るみたいだから、これで通信を終了するじぇ」 『はい、お疲れー』 遠巻きのグラサン「・・・」ピッ 遠巻きのグラサン「京太郎・・・」グスッ 咲「家まで送ってくれなくてもよかったのに」 京太郎「もう結構遅いからな、狼が潜んでないともいえないし」 咲「京ちゃんは心配性だなぁ。・・・大体、送り狼って言葉だってあるでしょ?」 京太郎「だったらどうする?」 咲「え?」 京太郎「俺が送り狼だったら、どうするんだ?」 咲「ど、どうするって・・・」アセアセ 京太郎「・・・ま、そんなことは100%あり得ないけどな」 咲「・・・だと思った。京ちゃんヘタレだもん」 京太郎「その割にはさっきマジで焦ってなかったかー?」ニヤニヤ 咲「違いますー、焦ってないですー!」プンスカ 京太郎「ま、咲は今の俺にとっちゃ目標でありライバルだ。夜道で襲うもんじゃねえわな」 咲「京ちゃんとまともに勝負できるのは何年後かなー」 京太郎「うるせえ、首洗って待ってろよー!じゃあなー!」ダダダダダ 咲「あ、京ちゃんまたねー!」 咲「ーー私、待ってるからね。何年だって・・・」 一ヶ月後 久「おいーっす」 優希「お、部長のご登場だじぇー」 京太郎「あ、部長。掃除終わりました!」 久「ん、御苦労。・・・最近妙に精力的ね」 まこ「守るべきもんでも出来たんかのう」 和「っ!?」ギリギリギリギリ まこ「じ、冗談じゃ!冗談じゃって!」 咲「こんにちはー」 優希「お、咲ちゃんも!これで清澄高校麻雀部勢ぞろいだじぇー!」 京太郎「おお咲、丁度良かった。昨日のネット対戦であったこの局面なんだけどよ・・・」ポチポチ 咲「んー?多分だけど、これはここをね・・・」ポチポチ 京太郎「おお、良い待ちになった!」 優希「・・・」ギリッ 和「・・・」ブチブチッ 咲「やっぱり京ちゃん、まだまだだね」 京太郎「うるせえ、いつかはカモにしてやるからな」 咲「ハイハイ。期待してますよー」 優希「・・・犬!タコス買ってくるじぇ!」 京太郎「うぇっ!?ちょっと今手が離せな」 優希「うるさいじぇ!いいから買ってくるじぇ!」 京太郎「・・・分かったよ」 咲「あ、なら私も」 和「宮永さんはこっちで私達と麻雀です。大会も近いんですから」 咲「そ、そうだね。・・・ごめんね京ちゃん」 京太郎「いいって、元々パシリは俺の役目なんだし。それより咲は大将なんだから、清澄のためにもしっかり勝ってくれないと困るぜ?」 咲「むー、京ちゃんってばまたそうやってプレッシャーかけるんだからー」 優希「・・・」メリッ 和「・・・」バキバキバキバキ 京太郎「部長、タコス以外に買ってくるものありますか?」 久「私は特にないけど・・・他の人は?」 まこ「ワシも特にないな」 優希「大理石100kg!」 和「拷問器具!」 京太郎「売ってねーよっ!」 咲「じゃあ私紅茶お願いしていいかな?アイスで」 京太郎「あいよっと」タタタ 咲「あ、廊下は走っちゃだめだってばー!・・・もう、京ちゃんたら」 久「部室暑いわね、なんか」 まこ「ああ、あっつあつじゃな」 優希「暑さの元はたった今追いだしたはずだじぇー」 和「暑さの元が永遠に冷たくなれば部室の温度が上がらずに済む可能性が微粒子レベルで存在している気がします・・・」 久「それじゃ、私達は練習しましょうか」 咲「はいっ!」 咲「よし、ロンっ!これで私の最終得点は33400点、一位ですね!」 まこ「あちゃー、振り込んでしもうた」 優希「あ、危なかったじぇ・・・9800点のマコがいなかったらドベだったじぇ」 久「宮永さんの仕上がりは上々みたいね」 咲「部の皆のお陰です!」 京太郎「お待たせしましたー・・・ほい、ホット」ピトッ 咲「熱ぅっ!?・・・くないし。もー、悪戯はダメだってば」 京太郎「咲はからかいがいがあるからな」 咲「むー」 京太郎「タコスのお客様ーっと。はいよ」 優希「・・・」ムスーッ 京太郎「な、なんだよ?」 優希「なんでもないじぇ。ふーんだ」ムシャムシャ 京太郎「・・・?」ポリポリ 咲「見て見て京ちゃん!嶺上開花和了ったよ!」 京太郎「おおー、やりますな姫様」 咲「ふふん、崇めるがよい」 京太郎「ははーっ。・・・じゃ、今日も部活終わった後頼んでいいか?」 和「あの、宮永さんは大会前で」 咲「うん、いいよ。部長、部活外ですしいいですよね?」 久「いいけど、お願いだから部活外でやってね」 優希「・・・」ミギミギミギミギ 和「・・・」ガガガガガガガ まこ「ま、お前らの気持ちもわからんでもないけどな」ヒョイヒョイッ 優希「うがー!大体ロンで嶺上開花が和了れるはずないじぇ!嘘はいけないじぇ!」 和「そうです、そんなオカルトあり得ません!それより宮永さんは私と素敵なIPS-!」 京太郎「・・・咲、虚偽申告はいけないなぁ?罰符ものだぞ?」 咲「あ、これは違っ・・・ついいつもの癖で嶺上開花って言っちゃったんであって」 咲「決して京ちゃんの前で格好付けようとかそういうのは・・・」 京太郎「・・・」ニヤニヤ 咲「き、京ちゃんだって大して確認もせずに崇めたんだから同罪だよ、同罪!」 京太郎「なんじゃそら!?」 まこ「仲がいいのう・・・」 久「ホントにね」 まこ「ワシらもそろそろ帰るか」 久「そうね。なーんかこの終わり方が板についてきちゃったなぁ・・・まぁいっか」 久「んじゃ、掃除戸締りその他はよろしくー」 バタン 京太郎「さて、それじゃあよろしくお願いします」ペコリ 咲「うん、今日も頑張ろうね京ちゃん!」 京太郎「よーし、今日の目標は狙って満貫!」 咲「じゃあ、私の目標は狙って役満かなー」 京太郎「言ってろ!」 パチッ 咲「ふふっ」 パチッ 京太郎「・・・なんだよ?」 パチッ 咲「京ちゃんとこうやって二人きりで麻雀出来るのが、嬉しいなあって」 パチッ 京太郎「おいおい、気を緩ませてたら俺勝っちまうぞ?」 パチッ 咲「やれるものならやってみなさーい」 パチッ 京太郎「言ったな・・・?そら、リーチ!」 バチィッ 咲「む、そのリーチは読みにくいかも」 パチッ 京太郎「とか言いつつ咲さん、ノータイムで打ってきますね」 パチッ 咲「まぁ、まだまだだねー」 パチッ 京太郎「どこぞのテニヌプレイヤーかよっ」 パチッ 咲「・・・でも、ちゃんと成長してるよ、京ちゃん」 パチッ 京太郎「そりゃ・・・」 パチッ 咲「それロン」 パタタタタ・・・ 咲「混老頭、トイトイドラ3。ハネ満で12000点頂戴しまーすっ」 京太郎「・・・こんな鬼教官がいりゃあな、嫌でも強くなるさ」 咲「えへへ・・・でも、前よりずっと牌に気持ちが乗ってるよ」 京太郎「そりゃ、いつでも寝首掻く気でいるからな!」 咲「うむ、その意気やよし!存分にかかってくるがいい!」 京太郎「咲、そのキャラ似合ってねーぞ」 咲「や、やっぱり?」 京太郎「どっちかってーとお姉さんの方がそんなキャラだな」 咲「かもねー」 アハハハハ・・・・・・ 京太郎「教官、今日もお疲れ様でしたっ!お家までお送りいたします」 咲「ん。よろしくね、しっかり満貫和了って役満和了られた京ちゃん」 京太郎「ぐ・・・さ、流石にあれは偶然だよな?」 咲「どうだろうねー」 京太郎「ぐおおおおお!自分の打ち筋によるものかもしれないと思うと猛烈に悔しくなってくる!」 咲「ふふ、まだまだだねー」 京太郎「お、覚えてろよおおおおおおおおおお!」ダダダダダ 咲「京ちゃん、またねー!」 京太郎の家 京太郎「ん、メール?」 【差出人:宮永咲 件名:きょうのまーじゃんについて】 京太郎「いい加減変換くらい覚えろよ・・・っと」ポチポチ 京太郎「お、もう一件」 【差出人:片岡優希 件名:明日の部活が終わったら、ちょっと残ってるじぇ】 京太郎「本文は空・・・なんだってんだ?」 翌日 久「おっすー・・・須賀君、精が出るわね」 京太郎「そりゃもう、雑用係ですから」 久「最近の牌譜見たけど・・・良くなってるよ。宮永さんの指導の賜物?」 京太郎「げ、バレてたんスか・・・いやぁ、ホント咲には頭が上がらないですよ」 久「その調子で、清澄高校男子麻雀部のために頑張ってね。期待してるわよ」ポンッ 京太郎「はい!」 久「雑用もね」クスッ 京太郎「ですよねー・・・」 まこ「・・・優希、どうしたんじゃその大量のタコス」 和「今日はまた一段と多いですね・・・」 優希「今日は決戦だじぇ、物資は多いに越したことはないじぇ」 まこ「・・・?」 咲「あ、京ちゃーん!」 京太郎「おう、咲。・・・今日は部活後に別の用事が入っちゃったから、先に帰っててくれるか?」 咲「うん、分かった。私も用事あったとこだから丁度よかったね」 京太郎「まさに息ピッタリ!」 咲「京ちゃんのツモ運まで移さないでね、負けちゃうから」 京太郎「なんだとー!」グリグリ 咲「ひひゃいひひゃいー!」 和「・・・」ゴゴゴゴゴ 優希「・・・」 和「・・・優希?」 優希「今日は決戦だじぇ・・・」ムシャムシャ 久「よし、それじゃ練習始めるわよー」 「「「「「おー!」」」」」 久「よし、今日はここまで。それじゃ須賀君、いつも通り掃除戸締り・・・って言わなくてもやってるわね」 京太郎「オラー!」フキフキ まこ「雑用の鏡じゃな」 久「いいえ、部員の鏡よ」 まこ「随分と奴さんを持ち上げるのう」 久「別に持ちあげてる訳じゃないわ。ただ、頑張ってる奴は相応に評価されて然るべき。これ、私の持論ね」 まこ「ほう・・・」 咲「部長さん、染谷さん、お疲れ様でしたー」 久「お、今日は特別特訓やらないんだ」 咲「はい、京ちゃん用事があるらしくて」 和「宮永さん、途中まで一緒に帰りましょう」 咲「うん!」 久「それじゃ、私達も帰りましょうか」 まこ「じゃな」 京太郎「ふいー、終わった終わった」 京太郎「・・・で、話ってなんだよ。優希?」 優希「・・・最近、部活が終わった後。咲ちゃんとずっと一緒にいるじょ」ムシャムシャ 京太郎「ああ、麻雀の特訓だよ。お前も知ってるだろ?」 優希「ちょーしのんな」ボリボリ 京太郎「は?」 優希「高々雑用係程度が、調子に乗るなって言ってるんだじぇ」 京太郎「・・・雑用係が強くなりたいと思っちゃいけねえのかよ」 優希「ダメだじぇ。雑用係は雑用係らしく、雑用だけやってればいいじぇ」 京太郎「言うじゃねえか、嫌な事でもあったか?」 優希「最近の犬は、見ててイラつくって言ってるんだじょ。だから・・・」 優希「今!ここで!!もう一度主従関係を一から叩きなおしてやるじぇ!!!」ドカッ 京太郎「上等だ、やってやるよ!」ドカッ 優希「・・・東場だけだじぇ」 京太郎「ああ、好きにしやがれ」 優希「・・・それじゃ、サイコロを振るじぇ」 コロコロコロ・・・ 京太郎「出たか・・・親はお前だ」 東一局 優希「・・・」バリボリ バシッ 京太郎「・・・」 ピシッ 優希「・・・」 バシッ 京太郎「それにしても、今日はまた随分と買い込んでるじゃねえか」 ピシッ 優希「・・・お前を、二度とこの卓に上がらせないためだじぇ」 バシッ 京太郎「上等、やれるもんならやってみやがれ」 ピシッ 優希「言われなくても、へし折ってやるじょ」 バシッ 京太郎「・・・」 ピシッ 優希「それ、ロンだじぇ」 京太郎「なっ・・・」 パタタタタ・・・ 優希「清一色、ドラ2。倍満で24000点だじょ」 優希「ヌル過ぎるじぇ・・・やっぱり、犬は犬だじぇ」 京太郎「クソッ、言ってろ!」 東一局一本場 優希「ロンだじぇ。平和のみ」 東一局二本場 優希「ロンだじぇ。一盃口のみ」 東一局三本場 優希「ツモだじょ。撥のみドラ1」 東一局四本場 京太郎「・・・っ」 ピシッ 優希「それも、ロンだじぇ。七対子」 京太郎「よお、点数がマイナスになっても続けてくれんのはハンデかい?」 優希「違うじぇ。お前がもう二度とこの卓に着けないように、徹底的に壊してるだけだじぇ」 京太郎「・・・そりゃ、ありがたい話だ」 優希「さ、五本場だじぇ」 東一局五本場 京太郎「通らばリーチ!」 優希「それ、ロンだじょ。」 東一局六本場 京太郎「リーチだ!」 ピシッ 咲「そういうことだよ、京ちゃん。天狗になるのは私を半荘でのしてからにした方がいいんじゃないかな?」 京太郎「畜生、いつか絶対ブッ倒してやるからなああああああああああああああああ!」メラメラ 咲「べーだ!後30年は絶対倒されてあげないもんね!」 優希「まだ!まだ足りないじぇ!もっともっと火力上げて強くなってやるじぇええええええええええ!」ゴウゴウ まこ「・・・なんか、また部室の気温が上がった気がするんじゃが」 久「熱源が一個増えちゃったからねー。部としてはいい事なんだけど」 久「よし、今日の部活はここまで!」 まこ「お疲れ様、じゃなー」 優希「まだだじぇ、まだやれるじぇ・・・」 和「でももう部活の時間終わりですし、帰りましょう?」 京太郎「優希、まだやれるんなら家でネット麻雀の○和って奴やってみたらどうだ?俺もやってるけど中々勉強になるぞ」 優希「ネト麻・・・その手があったじぇ!い・・・京太郎!お前ログインは何時くらいにやってるんだじょ!?」 京太郎「俺か?俺は22時くらいに南家サーバーに居るけど」 優希「よーし分かった!そうと決まればさっさと帰って麻雀だじぇ!お疲れ様だじぇえええええええええ!」ダダダダダ 和「優希、凄いやる気ですね・・・私も負けてられません」 まこ「あー、ワシはああいうのキツイなぁ、年齢的に」 久「アンタまだあの子らと一個違いでしょうが。須賀君達、今日も秘密特訓は」 咲・京太郎「「やります!」」 まこ「おーおー、燃えとる燃えとる」 久「・・・言うと思った。それじゃ、後よろしくー」 バタン 京太郎「さぁ、咲・・・やろうぜ!」 咲「うん、いつでもいいよ京ちゃん」 東一局 京太郎「それじゃ、俺の親からだ!」 ピシッ 咲「ね、京ちゃん」 ピシッ 京太郎「なんだよ?」 ピシッ 咲「・・・優希ちゃんと、何かあったの?」 ピシッ 京太郎「麻雀で泣かせちまった。んで、タコス貰った」 ピシッ 咲「全く脈絡がないよ・・・でも、なんとなく分かった」 ピシッ 京太郎「アイツ最近めちゃくちゃ頑張ってるからな、俺ももっと頑張らないと!」 ピシッ 咲「・・・私も、頑張らなきゃ」 ピシッ 京太郎「おいおい、清澄のキャプテンが部員に遅れをとってどうすんだよ?そら、リーチだ!」 バシッ! 咲「そう・・・だねっ!」 ピシッ 京太郎「流石に一発じゃ振り込んでくれないか・・・!」 ピシッ 咲「今日は私、京ちゃんに一回たりとも振り込む気はないよ!」 ピシッ 京太郎「ああそうかよ!だったら自分でツモるだけだ!」 ピシッ 咲「京ちゃんに出来るかな?」 ピシッ 京太郎「出来なくってもやるんだよ!」 ピシッ 咲「それ、ロンっ!」 京太郎「げっ!?」 パタタタタ・・・ 咲「三暗刻、ドラ2・・・満貫、8000点だよ!」 京太郎「うお、予想と全然違う?」 咲「まだまだだねー♪」 京太郎「くっ、咲の剛運を舐めてはいけないということか」 咲「さ、次は私が親だよ!」 京太郎「っしゃこい!」 東二局 咲「~♪」 ピシッ 京太郎「えらくご機嫌だな」 ピシッ 咲「あのね、今日駅前のクレープ屋さんに新しいメニューが出たんだよ!」 ピシッ 京太郎「ほうほう、それでこれが終わったら食べに行こうと胸を躍らせてる訳ですか」 ピシッ 咲「うん!とっても美味しそうだから、ホントは皆も誘いたかったんだけど・・・忙しそうだったし。リーチ!」 パシッ 京太郎「俺でよければお伴致しますよ、姫」 ピシッ 咲「うむ、苦しゅうない!・・・なんて、京ちゃんならそう言ってくれると思ってたんだけどね」テヘ ピシッ 京太郎「じゃあ俺は咲にまんまと振り込んじまった訳だ」 ピシッ 咲「ふっ、まだまだだねー」 ピシッ 京太郎「じゃあそろそろ俺も反撃かな・・・ツモ!」ピッ パタタタタ・・・ 京太郎「門前ツモ、平和タンヤオドラ1で親から2600、子から1300点だ!」 咲「むー、京ちゃんが私のリーチをかわすなんて」 京太郎「侮り過ぎだぜ、このまま寝首を掻き切ってやる!」 咲「・・・じゃあ、これで勝った方が新クレープ奢りってことで」 京太郎「ちょっ、それお前超有利じゃ」 咲「さ、次は京ちゃんの親だよっ!」 東三局 京太郎「・・・なぁ咲」 ピシッ 咲「んー?」 ピシッ 京太郎「その新クレープっての、どんな奴なんだ?」 ピシッ 咲「『サンクチュアリ大車輪クレープ』だよ。普通のよりちょっと大きめで、色んなクリームが43種類以上入ってるの」 ピシッ 京太郎「へー・・・体脂肪」ボソッ ピシッ 咲「う゛・・・」 パチッ 京太郎「糖分、脂質、炭水化物」ボソッ ピシッ 咲「は、原村さんみたいになる可能性だって」 パチッ 京太郎「無いな。まず無い」 ピシッ 咲「京ちゃんひどーい!」 ピシッ 京太郎「大体咲は元々インドア派なんだから、あんま喰い過ぎるもんじゃねーぞ?」 ピシッ 咲「私だって甘いものくらい好きに食べたいよー」 ピシッ 京太郎「慢性的運動不足・・・リーチだ!」 バシッ 咲「その分頭使ってるからいいの!」 ピシッ 京太郎「どうだかな!」 ピシッ 咲「もう、京ちゃんの意地悪!」 ピシッ 京太郎「そこ、ロン!」 咲「えー!?」 パタタタタ・・・ 京太郎「リーチ、タンヤオのみで3900点だ!」 咲「・・・って、ドヤ顔で言う役じゃないよそれ」 京太郎「うるせえ、咲から初めて2局連続で取ったんだ。今はこれが精一杯なんだよ!」 咲「む、確かに2局連続で和了られてるね・・・」 京太郎「さぁ、連荘だ・・・このまま抉り切ってやる!」 東場三局一本場 咲「それ、ロンだよ!」 京太郎「ぐぇ!?」 パタタタタ・・・ 咲「リーチ一発三色同順ドラ1、裏ドラまでーー乗ってハネ満!12300点!」 京太郎「ぐおお、俺のリードが一瞬にして消えた・・・!?」 咲「さ、次は私の親だよ京ちゃん」 京太郎「くそ、次で倍返しだ!」 東場四局 咲「・・・っ」 ピシッ 京太郎「・・・これか!」 ピシッ 咲「んー、半分当たりかな。リーチ!」 バシンッ 京太郎「このっ!」 ピシッ 咲「京ちゃん、甘い!」 ピシッ 京太郎「じゃあ・・・これならどうだ!通らばリーチ!」 バシンッ 咲「・・・残念!それ、ロンだよ」 パタタタタ・・・ 咲「メンタンピンドラ1。満貫で11600点頂戴しますっ!」 京太郎「クソっ・・・!当たりって言ったじゃねーかよ、ハメやがったなー!」 咲「当たり牌って意味だよ、まだまだだね、京ちゃん。満貫御馳走様ですー♪」 京太郎「く、ムカつく・・・!次で三倍返しだ!」 咲「さ、連荘だよ・・・麻雀って、楽しいよね!」 京太郎「ああ、最高だ!」 その頃、部長宅 『・・・本気か?』 久「うん、本気も本気よ」 『そんなことをすれば奴さんがどうなるか・・・』 久「あの子は強いよ、多分なんとかなるわ」 『それにしたって分が悪いじゃろう』 久「分の悪い賭けはお嫌いかしら?」 『好きじゃないのう・・・そもそも、実行するのはワシなんじゃし』 久「私は好き。・・・じゃ、そういう事でよろしく」 『へいへい・・・全く、とんだ横暴部長じゃ』 駅前のクレープ屋 咲「さて京ちゃん。辞世の句は読まなくていい?」 京太郎「四局目 どうしてあれが 当たり牌」ガックリ 咲「それ川柳だよー。あ、このサンクチュアリ大車輪クレープ2人分下さい!・・・恋人割で」 店員「かしこまりましたー」 京太郎「恋人割にしてくれるのは優しさでしょうか」 咲「勝者の余裕、だよっ」 店員「お会計はお連れの彼氏様でよろしいんですか?」 京太郎「・・・はい、そうです」 店員「はい。ではお釣りを・・・」 京太郎「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・予想外の出費だ」 咲「悔しいでしょう、そうでしょう」フフン 京太郎「ちなみに、あの手牌。咲だったらどうする?」 咲「今からじゃ何言っても結果論だけど・・・あの2手前にイーピン切ったので大体分かったかな」 京太郎「あー、そこか・・・くそっ」 咲「まぁまぁ、ミスをミスだと気付けることが上達への第一歩だよ」 京太郎「次は、次こそは勝ち越してやる!」 咲「京ちゃんはまずトバされないようにしないとねー」 京太郎「・・・ですねー」 店員「お待たせしましたー」 咲「あ、きたきた」 京太郎「oh、これまたジャイアントな・・・」 咲「それじゃ、いただきまーす」 京太郎「ん。ちゃんとスプーン使って、良く噛んで食えよ」 咲「そこまで子供じゃないよー・・・はい京ちゃん、あーん」スッ 京太郎「なっ!?」 咲「どうする?当たり牌だよー?」フリフリ 京太郎「ここは攻めるっ!」グワッ 咲「なんちゃって」パクッ 京太郎「ぐ・・・半分分かってたのに釣られてしまった・・・悔しい・・!」 咲「あまーい♪・・・やーい、京ちゃんのチョンボー責任払いー」ベー 京太郎「くそっ、それでも俺は自分のクレープを背筋伸ばして食べるだけだっ!」ガツガツ 咲「ちょ、行儀悪いよ」 京太郎「うるせぇ!男の期待を裏切られるより幾分マシだ!」ゲフッ 咲「あーもう、ほっぺにクリームついてるってば」フキフキ 京太郎「そこで普通に備え付けのペーパーナプキン使っちゃうあたりこの子分かってねぇなーと思います」 咲「京ちゃんの歪んだ常識なんて知りませんー」パクパク 京太郎「今日は完敗だな・・・」 咲「そうでもないよ、京ちゃん初めて2連続で和了ったんでしょ?」 京太郎「俺が完敗だと思ったら完敗なんだよ。・・・次は勝つ!」 咲「うん、その意気だよ京ちゃん!」グッ 京太郎「応援してくれる気持ちは嬉しいからクレープ持ったままガッツポーズはやめような、ちょっと飛んだぞ」ベチャ 咲「ごめんなさい」フキフキ 京太郎の家 京太郎「くそー、相変わらず強いなぁ咲の奴」 ヴーッ、ヴーッ 京太郎「メールか・・・」 【差出人:染谷まこ 件名:麻雀しようや】 【本文:自分が清澄のお荷物でないと思うなら、土曜日に駅前に来んさい・・・】 【別に逃げても責めんけんのう、安心せえよ(注:長丁場になるけぇ、親御さんには言っときんさい)】 京太郎「これは・・・・・・喧嘩売られたってことでいいんだよな?」 京太郎「長丁場?上等じゃねぇか・・・その喧嘩買ってやる!」 京太郎「よっし、グダってる暇なんかねぇ!麻雀だ!」 カチカチ 京太郎「○和、○和っと・・・ん?この【タコタコス】って・・・」 kyou おい、お前タコスか? タコタコス 見ればわかるじぇ。只今武者修行中だじぇ kyou だよな。ちょっとやろうぜ タコタコス かかってこいだじぇ 京太郎「よし、そんじゃいっちょやるか優希!」ギュッ 土曜日 京太郎「さて、駅前に来てみたはいいものの・・・」 まこ「おー来た来た。京太郎、こっちじゃぞー!」 京太郎「あ、染谷先輩。何ですかあのメール」 まこ「そりゃ、お前さんに喧嘩売っとるんじゃよ」 京太郎「・・・いいですよ、やりましょう」 まこ「ハッ、その意気やよし。さ、着いてきんさい」 京太郎「電車に乗るんですか?」 ゴォォォォォォォー 雀荘 支配人「・・・電子機器と貴重品はお預かりします」 まこ「ん」ポイッ 京太郎「は、はぁ」 まこ「さ、この奥じゃ」 ギィィィィィィィィ・・・ まこ「・・・ここじゃ」 京太郎「薄暗いとこですね」 まこ「まぁ、座れや」ドカッ 京太郎「・・・はい」ドカッ まこ「今からやる麻雀はちょいと特殊でな、先に説明しておかなきゃいかん事があるんじゃ」 京太郎「特殊?」 まこ「そう・・・耐久麻雀じゃ。簡単に言えば・・・サドンデスじゃな」 京太郎「てことは・・・」 まこ「そう、トぶまで続けるッちゅうことじゃな。場は東固定。流局は4人打ちの時と同じ、親が18枚ツモった時点で流局じゃ」 京太郎「いいですね、分かりやすいです」 まこ「4人用の卓を二人で使うからのう、ルールは基本二人のそれじゃが・・・ツモは禁止じゃ」 京太郎「・・・ツモでトぶのを防ぐ戦法を防止するためですか」 まこ「そういうこっちゃ。ま、要はワシとお前さんで25000点の奪い合いをするっちゅーわけじゃな」 京太郎「ノーガードで殴り合いッスか・・・面白そうですね!」 まこ「じゃ、始めよか」チャッ 京太郎「メガネ、外すんですか」 まこ「当然、最初からトップギアじゃ。・・・怖いか?」 京太郎「誰が!」 まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「・・・」 ピシッ まこ「うん、よく鍛えられとる。咲ちゃんに感謝せんとな」 ピシッ 京太郎「・・・ありがとうございます」 ピシッ まこ「それじゃ、そろそろ行くけ・・・リーチ!」 バシンッ 京太郎(来たか・・・でも、絞れないリーチじゃない!) ピシッ まこ「・・・ほぉ」 ピシッ 京太郎「どうかしました?」 ピシッ まこ「随分とまぁ・・・怯えが無いのう」 ピシッ 京太郎「そりゃ、鍛えられてますから」 ピシッ まこ「だが、その勢いがどこまで続くかのう?」 ピシッ 京太郎「勝つまでですよ!・・・俺もリーチ!」 バシンッ まこ「ええ面構えじゃ!」 ピシッ 京太郎「染谷先輩こそ!こんな雀荘に入れるなんて知りませんでしたよ!」 ピシッ まこ「まぁな!」 ピシッ 京太郎「貰った!それロン!」 パタタタタ・・・ 京太郎「メンタンピン!3900点だ!」 まこ「おお、先手を取られてしもうた」 京太郎「このまま・・・一気に抉り取る!」 まこ「怖いのう・・・じゃが、お前さんにも存分にワシを怖がってもらうき・・・」ニタァ 京太郎「・・・・・・っ」ゾクッ 東二局 ピシッ 京太郎「くっ、違ったか」 ピシッ まこ「それ、ロンじゃ」 パタタタタ・・・ まこ「ピンフのみドラ1で2900点・・・ま、クソ役じゃな」 京太郎「それじゃ俺は倒せませんよ、染谷先輩!」 まこ「さて、どうかのう?」 東三局 ピシッ 京太郎「・・・」 ピシッ まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「・・・くっ、リーチ!」 ピシッ まこ「ああ、言い忘れとったがワシはこの耐久麻雀、負けたことないんじゃ」 ピシッ 京太郎「じゃあ俺が一人目ですね・・・光栄です!」 ピシッ まこ「だといいがのう・・・さて、これは?」 ピシッ 京太郎「・・・」 ピシッ まこ「そうよなぁ、和了れんよなぁ・・・そして今打った牌、ロンじゃ」 京太郎「ぐっ!」 パタタタタ・・・ まこ「一盃口、ドラ1で3900。連荘じゃ」 京太郎「あの、染谷先輩」 まこ「なんじゃ?」 京太郎「ちょっと喉乾いたんで飲み物買って来たいんですけど・・・」ガタッ まこ「何を腕の皮の生っ白いこと言っとるんじゃ?」 京太郎「え?」 まこ「言ったろ、『この麻雀はどちらかがトぶまで終わらん』って」 京太郎「耐久麻雀って、まさか・・・」 まこ「そう。終わるまでは飯も外の空気を吸う事も喉を潤す事も寝る事も許されん麻雀じゃ!」 京太郎「・・・っ!」 まこ「ただ一つ、逃げる方法はある。・・・部屋の両隅にあるボタンの、自分側のを押せばええ。押した方の負けじゃ・・・」 まこ「尻尾巻いて無様に逃げればええ」 京太郎「誰が押すんですか、そんなボタン!」ドカッ まこ「言うと思ったわ・・・後悔するなよ?」 京太郎「しません!」 「ロンだ!」 「ロンじゃな」 「ロン!」 「それ、ロンじゃ」 「それロン!」 「ロンじゃ!」 ・ ・ ・ 10時間経過・・・東百十六局 京太郎「ハーッ、ハーッ・・・!」 まこ「・・・お前の親番じゃぞ」 京太郎(くそ、喉が渇いて死にそうだ!頭もクラクラする!しかも・・・染谷先輩が段々強くなってる!) 京太郎「俺の・・・ツモ、ですね?」 まこ「そうじゃ」 京太郎「・・・」 パシッ まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「っ・・・」フラッ パシッ まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「・・・」 パシッ まこ「ロンじゃ」 京太郎「ぐぅっ・・・!」 まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「・・・」 パシッ まこ「ロンじゃ」 京太郎「ぐぅっ・・・!」 まこ「ピンフドラ1、2900点・・・これで、またほぼ振り出しに戻ったのう」 京太郎「畜生っ・・・!負けてたまるか・・・!」 まこ「最初の威勢はどうした、京太郎?」 京太郎「今からお見せしますよ、染谷先輩・・・!」 まこ「おお好きなだけ見せとくれ、お前さんの虚勢を!」 「ロン!」 「ロンじゃ」 「・・・ロン!」 「そこもロンじゃ」 「・・・・・・っロン!」 「おいおい、勝手にバテんでくれよ・・・?ロン」 ・ ・ ・ 18時間経過:東二百十六局 京太郎(ヤバい、意識が・・・!) 京太郎「・・・」カクン まこ「京太郎、お前のツモ番じゃぞ?ふむ、寝とるな・・・むしろ今まで持っただけ褒めるべきかのう」 まこ(実力は完全に伯仲・・・いや、若干奴さんのが上とさえいえるかの) まこ「・・・支配人、目覚まし持ってこい」 『ハッ・・・』 京太郎「Zzz・・・」 支配人「・・・」スッ バシャァァァァァァァァァァァァァァァッ! 京太郎「ぐああああああああああああああああああああああああっ!?」ビクッ まこ「いい目覚ましじゃろ?バケツ大盛り一杯、55℃の熱湯じゃ・・・さ、続けるぞ」 まこ「あぁそう、これを5回浴びても起きなかった場合は強制的に負けじゃ、精々気を付けぇよ」ニタァ 京太郎(熱い!クソッ、一体何がどうなって・・・あ、そうか、俺、まーじゃんしてたんだ) 京太郎「染谷・・・まこっ・・・!」ギリッ まこ「ハッ、まるで獣の目じゃな。それじゃあワシには勝てん」 京太郎「この野郎っ!」 「ロ、ン・・・」 「ロンじゃ」 「そこもロンじゃ!」 「甘いのう、それもロンじゃ!」 「ぐがっ・・・!ロン!」 「それもロンじゃなぁ!」 ・ ・ ・ 22時間経過:東二百五十九局 京太郎「・・・」フラフラ パタッ・・・ まこ「・・・」 ピシッ 京太郎「・・・」 パタッ・・・ まこ「京太郎、聞け。返事はせんでええ」 ピシッ 京太郎「・・・?」 パタッ・・・ まこ「今、大勢がワシにあるのは理解できるな?・・・そこで、提案じゃ」 まこ「今、あのボタンを押せばここから出してやる。あったかい飯も、冷たい水も、ふかふかの布団も好きなだけ使わせてやる」 ピシッ まこ「・・・どうじゃ?ワシとしても清澄高校唯一の男子麻雀部員のお前をこれ以上追い詰めたくない」 まこ「ここはひとつ、次に生かすための負けとして受け入れるのは」 京太郎(飯・・・水・・・布団・・・くそ、眠ぃ・・・あの、ボタンを押せば・・・) まこ「ここまでよく頑張った。お前は十分強い、もう頑張らんでもええ」 京太郎(頑張らなくても、いい・・・?)フラッ まこ(奴さん、ここまでじゃな・・・) 京太郎(ボタン・・・これを押せば、ああ、眠ぃ・・・)フラフラ 『京ちゃん!』 『悪いよ!勝手に努力を放棄して、戦う前から負けを認めてる京ちゃんなんて、とってもカッコ悪いよ!』 『京ちゃんは、いつだって頑張り屋さんだもん!』 京太郎「ふっーーーーーー」 『麻雀って……楽しいよね!』 京太郎「っっっっざけんなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」ガァンッ まこ「!?」ビクッ 京太郎「あ゛ー、やっとスッキリした・・・染谷先輩、お待たせしました。続けましょう」フラフラ まこ「おまっ、壁に思いっきり頭打ち付けるなんて何考えとるんじゃ!血がドバドバ出とるぞ!?」 京太郎「目覚ましです・・・続けましょう」 まこ「お前さん・・・最悪死ぬぞ?」 京太郎「死んだっていい、構うもんか・・・座れよ、染谷まこ。俺は、俺はまだこの勝負を降りる訳にはいかねぇんだ!」 まこ(フッ、乗り越えたか・・・久の言った通りじゃのう) まこ「あー、お前さんの覚悟はよーく分かった。じゃから勝負はここでーー」 京太郎「怖いのか?」 まこ「・・・あ゛?」 京太郎「急に喋り出したから降参すんのかと思ったら、さっきからちっとも自分のボタンに手をつけようとしねぇじゃねぇか・・・」 京太郎「それってつまり、俺が押せってこったろ?」 京太郎「俺に負けるのが、不敗伝説を破られるのがそんなに怖いのかよ・・・染谷先輩!」 まこ「人の老婆心も知らんと、随分とズケズケ言ってくれるのぉ、若造が・・・!」ゴウッ 京太郎「口つぐむのは老人だけで十分だ!」 まこ「・・・もう本気で怒った。どうなっても知らんぞこんくそガキがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 京太郎「そのくらいなきゃ勝負にならねぇよ!」 「ロンッ!」 「ロンじゃっ!」 「甘ぇよ!そこロン!」 「それもロン!」 「ロン!」 「ロン!」 「ロンだっ!・・・さぁ、連荘だぜ!」 ・ ・ ・ 24時間経過:東二百七十六局 京太郎「あ゛ー・・・クソッ」フラフラ まこ「くぅ・・・」フラッ 京太郎「・・・染谷先輩の、親だな」 まこ「ワシの分析麻雀を掻い潜った上で更に攻め込み、ここまで追い込んだ・・・認めちゃる。お前さん、大した奴じゃ」 ピシッ 京太郎「だからどうした。まだ勝負はついてねーぞ・・・!」 バシッ まこ「だがな、人間心よりも体の支配が強いんじゃ」 ピシッ 京太郎「・・・」 バシッ まこ「血を流し過ぎたのう。早くワシにトドメをささにゃ、お前さんもうじき確実にぶっ倒れるぞ」 ピシッ 京太郎「だったらっ・・・この局で和了るだけだ!」 バシンッ まこ「ああそうじゃな、今のお前さんならその力もある。実力はワシより上じゃからな、まともに打ち合えば間違いなく和了れるじゃろう」 ピシッ 京太郎「まさか、アンタ・・・!」 バシッ まこ「あぁ、お前さんの想像どおりじゃ・・・悪いが、この局はベタ降りさせてもらうき」 まこ「この耐久麻雀、如何に点数で下回っていようと最後に立っていたほうの勝ちじゃからな」 ピシッ 京太郎「ぐっ・・・!」 バシッ まこ「勝つための手段じゃ・・・卑怯とは、言わんよな?」 ピシッ 京太郎「ったりめーだろ・・・それがアンタの戦法なら、俺は喜んで挑戦する!」 バシッ まこ「須賀、京太郎か・・・お前さんと打てて楽しかったよ」 ピシッ 京太郎「その言葉は俺が勝つまでとっといた方が良いですよ、先輩・・・!」 バシッ まこ「・・・さ、次はお前さんじゃ」 ピシッ 京太郎「・・・っ」 バシッ まこ「苦しそうじゃのう」 ピシッ 京太郎「リー・・・チッ!」 バシンッ! まこ「ハッ、予言してやる。そのリーチは不発に終わるけぇ」 ピシッ 京太郎「言ってろ・・・!」フラフラ バシッ まこ「本当に・・・アホじゃのう」 ピシッ 京太郎「俺は、和了る・・・!そこ、ポン頂き!」 バシッ まこ「いーや、和了らせん!」 ピシッ 京太郎「和了る!」 バシッ まこ「絶対に和了らせん!」 ピシッ 京太郎「絶対に、和了ってみせる!それポンだ!」 バシッ まこ「ワシの誇りにかけて、この局は流す!」 まこ(和了る和了ると急に元気を取り戻しおって・・・相当和了りやすい手を持ってると見たき) ピシッ 京太郎「っ・・・!」フラッ パタッ・・・ まこ「・・・!」 ピシッ 京太郎「くっ・・・!」 パタッ・・・ まこ「そろそろ、じゃな。せめてリーチせんどけばよかったものを」 ピシッ 京太郎「うるせぇ、俺の麻雀だ・・・!」 パタッ・・・ まこ「おー、今のうちに吠えろ吠えろ。後3分もせん内にお前さんは倒れ、ワシの不敗記録は更新されるからのう」 ピシッ 京太郎「させる、かっ・・・!」 パタッ・・・ 京太郎「ぐぅっ!?・・・ぁ・・・」ドサッ まこ「・・・ついに座っても居られんくなったか。後腐れないように、早めに引導渡しちゃるけーのお」 まこ「これで・・・死にさらせやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 バシィィィィィン! 京太郎「・・・」 まこ「これで流局・・・終わりじゃな。京太郎、お前さんの負けじゃ」 ガシッ まこ「なっ!?」 京太郎「いいや・・・」 ズルッ・・・ まこ「馬鹿なっ、そんな事があるのけ!?」 京太郎「俺の・・・」 京太郎「俺の・・・勝ちだ・・・!」 バンッ 京太郎「ーーロン。混老頭、トイトイ・・・ドラ2、河底撈魚で・・・12000点、ハネ満」 京太郎「アンタの、トビ、だ・・・」ドシャッ まこ「・・・ハァ。もう呆れたわ・・・分かった分かったワシの負けじゃ」 まこ「しかしここに来て一番危なっかしい混老頭とは読めんかったな・・・」 まこ「深読みし過ぎたか、いや今回が偶然で元から読める手じゃなかったか・・・京太郎?」 京太郎「・・・・・・」ゲー まこ「うわ、こいつ寝ゲロしとる」 京太郎「・・・・・・」 まこ「ったく、締まらんなぁ・・・よいしょ」グィッ まこ「重っ・・・くそ、完全に気絶しとるなこれ」 まこ(ボタン・・・負けを認めた方が押すんじゃったな) カチッ ブーーーーーーーーーーーーーッ まこ(あ、これ、アイツとの勝負に夢中で気付かんかったけど、ワシもそろそろ・・・げん、か・・・)ドサッ ギィィィィィィィッ 支配人「・・・・・・終了いたしましたか」 支配人(ほとんど使ってない部屋とはいえ、出来れば店は汚してほしくなかったですね) 支配人(男のゲロとか一番嫌な類です) 支配人(いやマジで) とある公園 京太郎「・・・ぅおっ!?」ガバッ まこ「やーっと起きたか」 京太郎「し、勝負は!?ていうか今何時だ!?」 まこ「今は日曜の夜9時・・・勝負はお前さんの勝ちじゃ。本気で死ぬまで打つ気だったんか貴様」 京太郎「そう、か・・・俺、勝ったのか・・・ハハ」 まこ「ああ。店の中で寝ゲロした上で、かよわい女の子にゲロぶっかけよってな」 京太郎「あれ、頭の傷・・・」サスサス まこ「あれは切り傷。血が多く出ただけで、きちんと消毒すれば前髪で隠れる程度のもんじゃ」 まこ「まったく訳のわからん自傷行為に走りおって・・・」 京太郎「し、仕方ないでしょう!」 まこ「ああ、全く負けた方が何言っても遠吠えじゃあ。それじゃ、負け犬はそろそろ帰るとするけぇ」 京太郎「・・・」 まこ「・・・次は負けん」 京太郎「俺も、負ける気ないです」 まこ「勝手に言っとき。この麻雀狂いめ・・・それじゃーの」スタスタ 京太郎「ハハハ・・・って、日曜の夜9時ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 まこ「・・・チッ」ビュンッ 京太郎「ちょっ、俺家からとんでもない数の電話とメールが来てるんですけど!?染谷先輩!?染谷まこ先輩ー!?」 京太郎の家 京太郎「あ゛ー、超絞られた・・・ただでさえ疲れてんのに」フラフラ ボフッ 京太郎「やべ、布団超気持ちいいー・・・ん?」 ピリリリリリリリリッ!ピリリリリリリリリッ! 京太郎「そうですか、後1イベント残ってましたか」 ピッ 『京ちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!』 京太郎「ハーイ、こちら須賀京太郎。聞こえてるからなるべく小さな声で喋ってくれると嬉しいな」 『ふざけてる場合じゃないでしょ!』 『京ちゃんのお母さん「遅くなるとは言ってたけど、ここまで遅いなんて・・・」って本気で心配してたんだよ!?』 京太郎「あー、それについてはまた今度・・・てか普通にウチの親と会ってるんだな」 『また今度じゃないのっ!私だって・・・とっても、心配で・・・』グスッ 京太郎「・・・悪かったよ、だから泣くなって」 『・・・・・・だって、京ちゃんにメールしても全然返って来ないのなんて初めてだから、どうしたらいいかわかんなくて・・・』 京太郎「・・・咲、お前ひょっとして「京ちゃんからメールが返ってこないんです!」」 京太郎「とか言って涙目でド○モショップに駆けこんだりしてないよな?」 『・・・・・・』 京太郎「で、受付のお姉さんに苦笑されながら「ちゃんと届いてますから、安心してください」」 京太郎「とか言われて急に恥ずかしくなって赤面したりしてないよな?」 『・・・・・・京ちゃんの馬鹿っ!』 京太郎「なんだビンゴか・・・機械不信もここまで来ると特殊能力だな」 『う゛ー、人が折角心配してるのに・・・』 京太郎「咲・・・ありがとな」 『私にお礼言う前に自制心を持ってくれた方が私は嬉しいなー』 京太郎「ハイハイ、善処します。それじゃ、俺疲れてるから切るけど・・・暖かくして早めに寝ろよ」 『だから私そんなに子供じゃないってばー』 京太郎「へっ・・・それじゃー、また学校で」 『うん、また明日、学校でね!』 ピッ 京太郎「あー、疲れた」グッタリ 京太郎「・・・へっくし!」 京太郎「うわー、これ風邪引いちゃったかもなー」 京太郎「明日までに、直さねーと・・・部活に・・・」 京太郎「Zzz・・・」 翌日 ガチャッ 久「おいーっす」 京太郎「こんちはーっす」フキフキ 久「いやー、ホント須賀君が居てくれて助かるわ」 京太郎「雑用的な意味でですか?」 久「ううん。清澄高校麻雀部員的な意味よ・・・早く公式試合やってみたいでしょ?」 京太郎「そりゃそうですよ!」 久「うん、今の須賀君なら結構やれると思うわ・・・でも、一つ気になるのよねぇ」 京太郎「何ですか?」 久「いや、まだ推測の域を出ないんだけどね・・・」 咲「こんにちはー」 京太郎「お、来たなお姫様」 咲「京ちゃんこそ、今日もお掃除大義である!」 京太郎「へへーっ!」 優希「麻雀だじぇー!麻雀をさせるじぇー!」ガルルル 和「あら、今日は染谷先輩は?」 久「・・・体調不良で欠席。まぁ私の責任も多少あるけど・・・」チラッ 京太郎「!?」ドキッ 咲「?」 久「それじゃ、今日も部活始めましょうか!」 「「「「はいっ!」」」」 京太郎「今日だけ出れば、今週は明日から連休だなー」 ピシッ 咲「京ちゃん、連休中も部活来るよね?」 ピシッ 京太郎「おいおい、俺が来ないはずないだろ」 優希「・・・私も来るじぇ。京太郎だけには負けられんじぇ」 ピシッ 和「私も、というか麻雀部の皆さんは何も言わずとも全員来ると思いますが」 ピシッ 京太郎「だよなー。最近麻雀より楽しい事が見当たんねぇし」 ピシッ 咲「そうだね・・・ね、京ちゃん。『あの』アイスって言って分かる?」 ピシッ 京太郎「あのアイス?なんじゃそら」 優希「・・・!咲ちゃん、その事をどこで聞いたんだじぇ?」ピキーン パシッ 咲「噂話なんだけど、優希ちゃんも知ってるんだ?」 和「何のことです?」 ピシッ 久「ああ、アレね・・・都市伝説じゃないの?」 優希「いーや、そうとも言い切れないじぇ。手に入れるチャンスはきっとあるじぇ」 咲「あー、一回でいいから食べてみたいなぁ。ショフトクリーム」 ピシッ 京太郎「ソフトクリーム?その辺に売ってあるのを買えば・・・」 ピシッ 優希「ソフトクリームじゃないじぇ!ショフトクリームだじょ!」ドンッ バシッ 咲「それロン!三暗刻、嶺上開花、ドラ2!」 優希「ぬわーっ!京太郎のせいだじぇ!」 和「どうしてあんな低確率のものがこうポンポンと」 京太郎「ふぃー、危なかったぜ。振り込むところだった・・・そんで、そのソフトクリームは何が凄いんだ?」 優希・咲「「ショ・フ・ト!」」 京太郎「な、なんだよ・・・大して変わんねーだろ、ソフトだろうとショフトだろうと」 和「そこ、重要なとこなんですね?」 咲「うん、とっても重要だよ」 優希「ショフトクリームとソフトクリームは月とスッポン、天と地ほどの差があるじぇ」 京太郎「・・・で、そのショフトクリームは何が凄いんだ?」 久「ショフトクリームって言うのはここら辺一体で噂になってるソフトクリームでね・・・」 久「なんでもあらゆる味覚をカバー出来る極ウマアイスらしいわ」 京太郎「へー・・・」 和「まぁ、単なる噂ですね」 京太郎「だろうな。さ、次は俺の親だぜ!」 ピシッ 咲「京ちゃんには絶対振り込まないよ!」 ピシッ 優希「京太郎にだけは負けんじぇ・・・!」メラメラ ピシッ 和「全部搾り取った上でトバしてあげます・・・!」ガロロロロロ バシンッ 京太郎「お前ら・・・上等じゃねえかあああああああああああああああああああああっ!」 ・ ・ ・ 京太郎「ぶはーっ!やっと半荘終わりか」 優希「大激戦だったじぇ・・・」 和「宮永さん、流石です」 咲「えへへ・・・京ちゃんも頑張ってたと思うよ?」 京太郎「ま、タコスには勝ったからな!」 優希「ぐぅ・・・南場さえなければっ!マジで悔しいじぇ、京太郎め!・・・もう半荘やるじぇ!焼き鳥にしてやるじょ!」 京太郎「おう、上等だ!」 咲「二人とも、もう部活の時間終わりだよー」 久「んー・・・」 和「部長、どうかしました?」 久「須賀君、ちょっといい?」 京太郎「はい?」 久「例えば・・・」カチャカチャ 久「この局面だったら、どれ切る?」 京太郎「えーと、これですかね?」 ピシッ 久「・・・こりゃ重傷ね」 京太郎「へ?」 久「鴛鴦症候群とでも名付けるべきかしら・・・」 優希「重傷?京太郎の腕がアレなのは元からだじぇ、不治の病だじぇ」 京太郎「負けた奴に言われたくねーよ!」 優希「最後咲ちゃんに振り込まなけりゃ勝ってたじぇ!タイマンの成績なら私が上だじぇ!」 京太郎「あーそうかよ!なら次は文句のつけようがないようにトバしてやるよ!」 優希「こっちのセリフだじぇ!」ガルルルル 久「あー、そういうんじゃなくてね・・・須賀君、打ち方が対宮永さんに偏り過ぎなのよ」 咲「私に?」 久「ほら、部活後に宮永さんと二人っきりで麻雀の勉強してたでしょ?」 京太郎「そうですけど・・・」 和「・・・・・・」ギョリリリリリリリリ 優希「和、歯軋りでその音はヤバいじぇ、何かに目覚めてるじぇ」 久「確かに腕自体は格段に上がってるけど・・・癖がついちゃってるのよ」 咲「・・・あっ」 久「例えばさっきの局面、真っ先に槍槓狙いにいったでしょ?」 久「普通はあり得ないわ。あそこならもっと有効な手に出来たはず。でもそれをしなかったのは槍槓が一番有効だと思っているから」 優希「なんか納得できるような、出来ないようなだじぇ・・・」 久「つまり、宮永さんの相手をし過ぎたのが原因よ」 久「牌譜を見ても、ある程度宮永さんの打ち筋に似たような状況の時は全部同じような待ちをしてるわ」 咲「で、でも腕は上がってますし」 久「須賀君。これが原因で実戦に通用しなくても良いのかしら?」 京太郎「・・・っ!」 久「嫌よね。・・・でも、この癖はその可能性も考慮せざるをえないほど重度のものよ。ちょっと研究されたらすぐにバレるわ」 京太郎「どうすれば、いいんですか?」 久「簡単。癖が治るまで宮永さんと麻雀しなければいい」 京太郎「!?」 咲「そんなっ!」 優希「でも、その二人が一緒に居て麻雀をしてない場面が想像できないじぇ」 和「確かに・・・暇さえあれば、麻雀してますもんね」ギリッ 久「そこなのよねー・・・よし!重大発表!」 「「「「!?」」」」 久「須賀京太郎君。連休期間中の部停&宮永さんとの面会禁止を言い渡します!」 咲「京ちゃんが」 京太郎「俺が」 咲・京太郎「「部停の上に面会禁止!?」」 和「部長、ナイス判断です!」グッ 咲「ぶ、部長!いくらなんでも・・・」 久「私としても二人を引き裂きたくは無いんだけどねー」ニヤニヤ 咲「そ、そういうのとは違います!でもやりすぎじゃないですか!?」 久「じゃあ宮永さんに聞くけど、一日中須賀君と一緒に居て麻雀しないでいる自信ある?」 咲「う゛・・・」 久「須賀君は?」 京太郎「・・・無いッス」 久「と、言うわけよ。少しの間宮永さんと離れて強くなる方を選ぶか、それとも宮永さんとずっとやり続けて強くなれない方を選ぶか」 久「どうする?」 京太郎「・・・・・・俺は、強くなる方を選びます」 久「よく言った、それでこそ清澄麻雀部よ。宮永さんも、須賀君が覚悟決めたんだから。妻として付き合ってやりなさい」 咲「京ちゃん・・・」 京太郎「咲・・・俺、強くなりたいんだ」 咲「うん、分かってる。だから、癖が治ったらーーまた、私と麻雀してくれる?」 京太郎「ーーああ、約束する」 久「・・・いや、何も今生の別れって訳じゃないのよ?」 和(ぁぁぁイライラする・・・!)ワギャンワギャン 優希「誰か!今すぐ私の相手するじぇ!早く!早く!」メラメラメラメラ 京太郎「それじゃあ部長。俺は部停期間の間はここに来ちゃいけないんですよね?」 久「ま、そうね。・・・ちょっと耳貸してくれるかしら」 京太郎「・・・?」スッ 久「・・・龍門渕に行きなさい。話は通しといてあげるわ」ヒソヒソ 京太郎「マジですか!?」 久「それが、癖を直しつつあなたを手っ取り早く強くするには最適の手段だからね」 久「・・・前にも言ったけど、私あなたには期待してるのよ?」 京太郎「ありがとうございますっ!」 久「お礼は強くなってから言ってくれた方が嬉しいわ。・・・頑張ってきなさい」 京太郎「はいっ!」 咲「京ちゃん、なんて言われたの?」 京太郎「秘密の特訓だとさ!帰ってくる頃には咲が相手にならないレベルになってるかもしれねぇぜ?」 優希「ないじぇ」 和「そんなオカルトあり得ません」 久「それは厳しいわね」 京太郎「なんか妙に辛辣ですね皆さん」 咲「うーん、期待薄かな」 京太郎「咲まで!そこは嘘でも期待してるって言ってくれよ!」ガーン 咲「アハハ、冗談冗談。・・・それじゃあ期待してるよ?京ちゃん」 京太郎「おう、任せとけ!」 久「では、話もまとまったところで今日の部活はここまで!・・・須賀君、今日は念入りに掃除してってね」 京太郎「了解しましたっ!」 久「それじゃ、私は帰るわねー」ヒラヒラ 優希「帰ってネト麻だじぇ!休んでる暇なんかないじぇ!」 和「宮永さん、一緒に帰りません?」 咲「あ、ごめん原村さん。私京ちゃんともうちょっと話したいから」 和「・・・」イラァ 和「まぁ、連休中はずっと私のターンですし・・・別にいいか」ボソッ 咲「?」 和「いえ。それじゃあ私、先に帰ってますねー」 ガチャッ 京太郎「・・・」ウズウズ 咲「・・・」ウズウズ 京太郎「あー、駄目だ!咲と二人で居ると麻雀したくて体がウズウズする!」 咲「私もー。早く京ちゃんと麻雀したい麻雀したいっ!・・・ってなっちゃうよー」 京太郎「こりゃ部長の言ってた癖もマジっぽいな」 咲「部長さんは、ちゃんと京ちゃんの事考えてくれてるんだよね」 京太郎「ああ、まさか俺の牌譜をずっと見ててくれたとは思わなかったよ」 咲「部長さんもとっても頑張り屋さんだよね」 京太郎「ああ。あの人、表には出さねーけどな」 咲「恥ずかしいのかも?」クスッ 京太郎「かもな!」 咲「・・・明日から、しばらく京ちゃんに会えないのかぁ」 京太郎「ま、そうなるな」 咲「仕方ないけど・・・ちょっと、寂しいかも」 京太郎「ん、寂しい?」 咲「え、京ちゃんは寂しくないの?」 京太郎「だって、咲の声はいつでも聞けるし」 咲「えええええっ!?それって、どうやって」 京太郎「ヒント。お前が身につけてる唯一の電子機器ってなーんだ」 咲「あ、携帯・・・」 京太郎「そーいう事だ。会えなくても、声は聞けんだろ?」 咲「・・・うんっ!」 咲「京ちゃん、私毎日電話するからね!」 京太郎「友達が転校するかのような言い方だな」 咲「やっぱり迷惑、かな・・・?」 京太郎「・・・んなわきゃねーだろ、嬉しいよ」 咲「よかった・・・私が寂しんぼなだけかなって、ちょっと心配になっちゃったよ」 京太郎「俺は俺が居ない間に咲が機械を壊さないかが心配だよ」 咲「む・・・京ちゃんそれは失礼だよー!」 京太郎「どうだかな、俺が電話に出ないからってド○モショップに駆けこんでる絵面が目に浮かぶぜ」 咲「あれはっ・・・初めてだったから混乱しただけで、もう二度としないもん!」 咲「京ちゃん。連休中に絶対、癖治してきてね」 京太郎「あったりめーよ。任せとけって!」 咲「うーん、京ちゃんの任せとけはあんまり信用できないんだよねー」 京太郎「なにおう!?」 咲「・・・頑張れ、京ちゃん!」 京太郎「おう、頑張るぜ・・・そろそろ帰るか。送っていきますよ、咲お姫様」 咲「うむ、苦しゅうない。それじゃ、今日もエスコートよろしくね京ちゃん!」 咲宅前 京太郎「・・・じゃあな、咲」 咲「うん。また、連休明けに・・・」 京太郎「ーーーー」 咲「ーーーーっ・・・」 咲「連休明けに、絶対、麻雀しようね・・・!」 京太郎「・・・よっし!んじゃその時には咲をちょちょいっとのしてやるとするか!」 咲「ほほー、いつもちょちょいっとのされてる京ちゃんが何か言ってますなぁ♪」 京太郎「うるせぇ!絶対倒してやるからなあああああああああああああああああああああ!」ダダダダダ 咲「頑張れ、京ちゃん。・・・・・・・・・頑張れ」 部長宅 ピッ 『けほっ、けほっ・・・』 久「おー、まこ。大丈夫?」 『う゛ー・・・まぁな、ただの風邪じゃから一日休めばなんとか治るき』 久「それは重畳。で、病み上がりのとこ悪いけどまこに聞きたいことがあるのよ」 『・・・なんじゃ?』 久「龍門渕に話を通す時って、どうすればいいのかしら?」 『んなもんワシが知るかっ!』 ガチャッ 久「あー・・・うん、まぁそうなるわよね」 久「須賀君なら多分なんとかなるでしょ!・・・多分」 『なっ、何故ですの!?龍門渕にアポ無し単独の無謀な挑戦者が現れるなど前代未聞』 『それを泊めたとなれば後世に語り継がれるレベルに目立てましてよ!?』 『お前は目立つ事ばかり考え過ぎだ!もう少し自重、警戒せんか!』 京太郎「親父さん、正論だな」 一「ていうか、普通の意見だよね」 『お父様!目立ってナンボ!目立ってナンボですのよ!?』 『どうしても泊めたいのなら厄介者同士、アイツのところにでも泊めておけ!』 『~~~~っお父様は衣の事をまだ・・・話になりませんわ!勝手にそうさせて頂きます!』 『勝手にしろ!・・・まったく、どうしてこう目立ちたがるのか』 バタンッ! 透華「まったく、これだから古い人間は困るのですわ!」 京太郎「いや、親父さん至極まっとうな意見だと思うぞ」 透華「目立てない意見がまっとうな意見な訳ありませんわー!」 一「それは透華がおかしいだけだと思うな・・・僕もコイツが泊まるのは反対だし」 透華「もう、一まで!・・・着いてらっしゃい、こちらなら使っていいと『許可』が出ましたわ!」プンプン 京太郎「あれでいいのか、龍門渕家」 一「まぁ、あれでいいんだよ。・・・多分」 龍門渕邸・別館 ギィィィィィィィィッ・・・ 透華「さ、ここでしてよ」 京太郎「ここも、でけぇな・・・」 一「んー、ここはちょっとあっちとは違う理由で大きいんだよね」 京太郎「違う理由・・・?」 ???「あ、とーかー!」タタタタッ 京太郎(アイツ・・・まさかっ!) 透華「衣・・・この男が少しの間ここで暮らしますのよ」 衣「・・・コイツが?衣と一緒に暮らすのか?」 透華「ええ、そうなりますわ」 京太郎「おい、あれってーー」ヒソヒソ 一「うん、龍門渕女子麻雀部が誇る我らが大将。天江衣だよ」 京太郎「やっぱりか・・・!」 衣「ふん・・・」スンスン 京太郎「な、なんでしょうか?」 衣「あの女の匂いがするな・・・面白い。透華、この男をここに泊めることを許すぞ!」 透華「・・・でしょうね」 衣「あぁ。今夜は久しぶりに・・・楽しめそうだ」ニタァ 京太郎「っ!?」ゾクッ 衣「清澄の。・・・衣の部屋は3階の北だ、待っているぞ」スタスタ 一「あーあ、衣に気に入られちゃったね」ニヤ 透華「さて、清澄の。あなたは今晩ここに泊まってもらいますわ・・・本当は、あまりしたくないのですが」 京太郎「だったら今からでも家に」 透華「そ・れ・は・わたくしのプライドが許さないと言ってますでしょうが!」 透華「・・・それともなんですか、あなたはウチに遊びに来たんですの?」 京太郎「・・・・・・そいつは聞き捨てならねぇな。俺は、強くならなきゃいけないんだ。俺は・・・ここに麻雀しに来てんだよ!」 透華「でしたら、相手の挑発には乗るものではなくって?」 京太郎「ああ上等だ!乗ってやる、乗ってやるともよ!」 一(沸点低いなー) 透華「ふっ、あなたならそういうと思ってましたわ。・・・人が本気かどうかは、目を見れば分かりますもの」 京太郎「俺ァ決めたよ。男子麻雀部を全員倒してーー龍門渕透華!アンタに直接麻雀を申し込む!」 透華「・・・くっ、くくくっ!最高ですわ!一!聞きました!?」 透華「ここを龍門渕と知って尚!わたくしを龍門渕透華だと知って尚!闘志を滾らせて挑んでくる男がまだいましたわ!」 京太郎「あぁ、最高だ!アンタ程さっぱりとした人間は見たことねぇ!・・・この手で抉り取ってやりてぇ位にな!」 透華「その勇気、蛮勇だったと思い知らせてあげますわ!オーッホッホッホッ!」 京太郎「蛮勇が空回りするとは限らねえぜ、龍門渕の女王様ぁ!」 透華「おっと、肝心な事を忘れてましたわ。ーーあなたの名前を聞いておきましょうか」 京太郎「須賀、京太郎だ!」 透華「須賀京太郎・・・気に入りましたわ。あなた、そういう目もできるんですわね」 京太郎「アンタもな、ただの目立ちたがり屋じゃないって訳だ!」 透華「では、京太郎。・・・ここには、牌に愛された者が住んでいます」 京太郎「天江、衣か」 透華「ええ。彼女の実力は知ってますわね?」 京太郎「県大会であれだけ暴れられりゃあな」 透華「・・・彼女と麻雀するもしないも、あなたの自由ですわ」 透華「ーーただ付け加えるなら、衣は決して挑まれた勝負を拒んだりしませんわ」 京太郎「へっ、流石に良い度胸じゃねえか・・・!燃えてきたぜ!」 透華「明日の朝日が昇るまでに、あなたが麻雀を嫌いになっていない事を祈ってますわ」 京太郎「そりゃ、世界が終わるまでありえねーから安心しやがれ」 透華「ふっ・・・では明日、この場所で」 京太郎「ああ、首洗って待ってろよ!」 一(なーんか、息ぴったりだなこの二人・・・一応『人体切断マジック』用の剣研いでおくかな) 龍門渕邸・別館内 バタン 京太郎「さて、まずは」 ハギヨシ「ハギヨシと申します。須賀京太郎様、以後よろしくお願いします」 京太郎「うおっ!?」 ハギヨシ「お風呂場と食堂は一階、寝室は2階~4階のお好きな部屋をどうぞ」 ハギヨシ「分からないことがあれば、いつでもお呼び下さい。では・・・」シュッ 京太郎「今のが、執事って奴か・・・すげー」 京太郎「んじゃ、まずは飯にすっか!」 龍門渕邸・別館 食堂 京太郎「でっか・・・!」 京太郎(毎度のことながらスケールが違い過ぎんだろ、龍門渕) ハギヨシ「こちらがメニューです。鈴を鳴らして給仕係をお呼び下さい」 京太郎「あ、あぁ。どうも」 ハギヨシ「それでは」シュッ 京太郎「あの人、どこにでも来んのか・・・?」ペラペラ 京太郎(それにしても・・・) 『はんばーぐ&えびふらい(たるたるおおもり、ころもあつめ)』『おむらいす』『かれー(あまくち)』 京太郎「どうにも子供向け過ぎるメニューだなおい!」 京太郎「えーと、この鈴鳴らせばいいのか?」チリンチリン 給仕係「はい、お呼びでしょうか」 京太郎「えーと、じゃあこのカレー下さい」 給仕係「承りました」パタタタタ 京太郎「うーん・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京太郎「やっぱりこう、広すぎると手に余るっつーか、間が持たねえな。この食堂、一人用ってことはねえよな?」 ハギヨシ「この食堂は基本的に衣様一人でご利用なされます」 京太郎「っ!・・・ってまたアンタか。ホントどこにでも現れるな」 ハギヨシ「執事ですから」 京太郎「てか、一人用でこれかよ・・・」 ハギヨシ「この館は衣様の館ですから」 給仕係「お待たせしましたー」 ハギヨシ「料理が到着したようですので、私はこれで」シュッ 京太郎「消えた・・・んじゃ、食べますか」 京太郎「あー、なんつーかこれアレだわ。ファミレスの味だ」パクパク ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京太郎「・・・」パクパク 京太郎「・・・」モグモグ 京太郎「・・・」パクパク 京太郎「あれ、なんか泣けてきたぞ」モグモグ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京太郎「ごちそうさまでした」パンッ 京太郎「よし、次は風呂だ!」 龍門渕邸・別館 風呂 カポーン 京太郎「ふぃー・・・」 京太郎「良い湯だ・・・」 京太郎「とてつもなく良い湯だ・・・」 京太郎「・・・」 カポーン 京太郎「だあああああもう!広過ぎんだろ!こんな広い風呂に一人で居られるか!俺は天江の部屋に行くぞ!」ザパッ そのころ、龍門渕邸 透華の部屋 一「ねぇ透華」 透華「なんですの?」 一「アイツさ、どうなると思う?」 透華「・・・さぁ、分かりかねますわね」 一「だって、相手はあの衣だよ?」 透華「そうですわね」 一「明日の朝になる頃には、どうなっちゃってるのかなぁ・・・」ニタァ 透華「一。そういう事を考えるならまだしも、口に出すのはおよしなさいな」 一「はーい」 透華(でも、確かに一の言う通り・・・まぁ潰れたらそこまでですけど) 龍門渕邸・別館 3F北側の部屋前 京太郎「この扉の先に・・・」 京太郎(あの、天江衣がいるのか) 衣『そこに居るんだろう、清澄の。・・・入らないのか?』 京太郎「っ!」ブルッ 京太郎「・・・それじゃあお言葉に甘えて、入らせてもらうぞ!」 ガチャッ 衣「ようこそ、衣の部屋へーー楽しませてくれよ?」 京太郎「言われなくても!」 衣「・・・ん?」 京太郎「何だよ、俺の顔に何か付いてるか?」 衣「いや、なんでもない。さぁ始めよう、清澄の・・・サイコロ回れ―!」 コロコロ・・・ 衣「わーい、衣の親番だぁ!」キャッキャッ 京太郎(こうして見ると子供にしか見えねえな・・・) 東一局 衣「~~♪」 パシッ 京太郎「・・・」 ピシッ 衣「時に清澄の。衣と相対した彼奴は息災か?」 バシッ 京太郎「咲か?ああ、元気だよ」 ピシッ 衣「そうか、それは良い。・・・まだ飽きずに遊べそうだ」 バシッ 京太郎「おいおい、今の遊び相手は俺だぜ?」 ピシッ 衣「・・・・・・」 バシッ 京太郎「・・・」 ピシッ 衣「なぁ、清澄の」 バシッ 京太郎「何だよ?」 ピシッ 衣「選べ。二度と麻雀出来なくなる方か、それともここで何も言わずに部屋から出るか」 バシッ 京太郎「お前に勝つ方を選ぶ!」 ピシッ 衣「・・・斎斎し。お前はあまりにも乏し過ぎる、凡夫にも劣る下臈だーー今までの打牌で、衣には分かる」 バシッ 京太郎「勝手に人をランク付けしてんじゃねえ!」 バシッ 衣「三流は三流。衣が決めているんじゃない、最初から決まってるんだ」 バシッ 京太郎「っ・・・!」 バシッ 衣「現にお前は和了れていない。今までも、そしてこれからも」 バシッ 京太郎「それは、どうかなっ!」 ピシッ 衣「己の力さえ見えずか・・・見下げ果てた。最早貴様に用は無い」ギラッ バシッ 京太郎(リーチさえできないのは、初めてだなっ!)ゾクッ ピシッ 衣「この世には二種類の人間がいる。牌に愛されたものとそうでないもの」 バシッ 京太郎「ああそうかよ、それでアンタの見立てなら俺はどっち側なんだ!?」 ピシッ 衣「言わなければわからないのか?下臈・・・リーチだ」 バシッ 京太郎「分からねえな!俺は俺の力で引き当てる!」 ピシッ 衣「ここまで分からぬ凡夫が居るとはーー片腹大激痛!」ピッ バンッ 衣「ーーツモ。リーチ一発、メンゼン清一色ドラ2!・・・12000オールだ」 京太郎「んなっ・・・!?」 衣「何をしている、連荘だぞ・・・早く用意しろ」 京太郎(何だ、天江の体が、大きく・・・!?) 東一局一本場 衣「宣言してやる、下臈。お前の親番は久遠に来ず」 バシッ 京太郎「そんな麻雀があってたまるかってんだ!」 ピシッ 衣「そう、これは麻雀じゃない、だから衣も楽しくない。・・・できれば早く終わらせたい」 バシッ 京太郎「そうツレない事言うなよ、なぁ!」 ピシッ 衣「牌に最低限の愛さえ貰えぬ輩になど、少しでも期待した衣が愚かだったか・・・」 バシッ 京太郎「それは俺が決めることだっ!」 ピシッ 衣「いいや、牌が決めることだ。・・・哀れだな」 バシッ 京太郎「憐憫の情でも寄せたいってか!?」 ピシッ 衣「最早その域にすらない。お前は虫だ。・・・リーチ」 バシッ 京太郎「虫は虫で色々怖いらしいぜ、気をつけろよ!」 バシッ 衣「お前の体に微かに薫る友の匂いに賭けてみたが・・・どうやらハズレだったらしい」 パタタタタ・・・ 衣「ロン。九連宝燈、役満。48300点だ」 京太郎「役満だとっ!?」 衣「・・・牌に愛されない者とやると、こうなる。だから衣は三流が嫌いなんだ」 京太郎「くっそ・・・!」 衣「お前は月に唾を吐いた。・・・この程度で済むと思うなよ?」 京太郎「そりゃ、こっちのセリフだ・・・!」 京太郎(大丈夫、こういうのは経験済みだ。ーーだから、だから怯えないでくれ・・・俺!) 衣「・・・」ゴオッ 京太郎「っ・・・!?」 京太郎(天江の体が、なんだよ、これ・・・そんな訳ねえだろ) 京太郎(俺の体が、天江の指一本より小さいなんて・・・) 衣「さぁ、二本場だ・・・微塵も残さん」 東一局二本場 衣「・・・」 バシッ 京太郎「・・・っ」 パシッ 衣「清澄の。もうお前は終わりだーー黄泉に眠れ」 バシッ 京太郎「んなこと、俺が・・・!」 パシッ 衣「ロンッッッッッッッッッ!」ゴオッ パタタタタ・・・ 衣「一気通貫、ドラ3ーー満貫、12600点だ」 京太郎「ぐぅっ・・・!?」 衣「早く次の局の準備をしろ、衣は待つのが嫌いなんだ」 衣「・・・特に、雑魚相手にはな」 京太郎「・・・ぁ・・・!」 京太郎(クソ、クソックソックソックソックソッ!) 東一局三本場 衣「・・・」 バシッ 京太郎「・・・」 パシッ 衣「人には、向き不向きというものがある」 バシッ 京太郎「・・・」 パシッ 衣「清澄の、お前に麻雀は無理だ」 バシッ 京太郎「・・・」 パシッ 衣「最早、話す事も能わずかーー失望したよ」 バシッ 京太郎「負けて、たまるか・・・!」 パシッ 衣「・・・」 バシッ 『連休中に絶対、癖治してきてね』 『頑張れ、京ちゃん!』 『連休明けに、絶対、麻雀しようね・・・!』 京太郎「ここで、お前に負けてたら、俺は・・・アイツに、咲に会えないんだあああああああああああああああああああ!」 バシンッッッ 京太郎(通るっ!) 衣「・・・ロン」 パタタタタ・・・ 京太郎「ーーーーぅっ!?」 衣「ダブ東三暗刻、ドラ2。ハネ満で18900だ」 京太郎「・・・・・・」 衣「無駄だよ。どれだけ猛ろうとお前は牌に愛されることは無い。果敢無い下臈は、ここで風塵と帰すがいい」 京太郎「俺、は・・・」 衣「さ、続きをしよう。ーーお前が、壊れるまで」 東一局四本場 ・ ・ ・ 衣「ーーツモだ。満貫4300オール」 東一局五本場 ・ ・ ・ 衣「ロンだ。ハネ満で19500」 東一局六本場 ・ ・ ・ 京太郎「・・・」 パタッ 衣「ほとほと呆れかえるな・・・ロンだ。7600」 東一局七本場 ・ ・ ・ 京太郎「・・・・・・・」 パタッ 京太郎(これも、また) 衣「ロンだ。11500」 東一局八本場 ・ ・ ・ 京太郎「・・・」 パタッ・・・ 衣「・・・」ピッ 衣「ツモ。5100オールだが、八連荘ーー役満。よって16800オールだ」 京太郎「ハ、ハハ・・・ハハハハハ」 衣「これでお前はー126500点・・・もう、聞こえていないか」 京太郎「ハッハハハハハハハ!ありえねえ!ありえねえよこんなの!何が牌に愛されているだよ!アイツだって、こんな、こんなっ!」 衣「・・・ハギヨシ!」 ハギヨシ「ハッ」シュッ 衣「そこの塵芥を、部屋から追い出せ。ーーとんだ時間の無駄だった」 ハギヨシ「では、失礼します」ガシッ 京太郎「クソ、離せ!離してくれ!俺は、俺はあああああああああああああああああああああああああああ!」 衣「・・・二度と衣の前に姿を見せるな、屑」 京太郎「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だあああああああああああああああああああああああああああああ!」 京太郎「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 龍門渕邸・別館 2F南の部屋 ハギヨシ「・・・落ち着かれましたか」 京太郎「・・・」 ハギヨシ「では、私はこれで」シュッ 京太郎(何をしても、駄目だった) 京太郎(技術とか、運とか、そういう奴の外の・・・もっと遠くの) 京太郎(アレはまるでどうしようもなく大きい月みたいな、そんな) 京太郎(絶望的過ぎる、存在そのものの違い・・・) 『お前は虫だ』 京太郎「俺は、虫なのか・・・?」 『どれだけ猛ろうと、お前は牌に愛されることは無い』 京太郎「・・・」 『お前に麻雀は無理だ』 京太郎「そう、なのか・・・」 京太郎「俺、もう、麻雀・・・しない方が、いいのか・・・?」 ピリリリリリリッ 『着信:宮永咲』 京太郎「さ、き・・・」 ピッ 『あ、京ちゃん!そっちはどう?こっちは原村さんがとってもやる気でね、いつもチラチラ私の方見てくるんだ。ライバル意識なのかな?』 京太郎「・・・」 『・・・京ちゃん?聞こえてないの?』 京太郎(何話せばいいってんだ・・・俺なんかが) 『京ちゃん!京ちゃんってば!』 京太郎「月が、大きくてさ・・・」 『・・・?』 京太郎「大きすぎて、俺、もう・・・・・・・・・駄目だ」 『月っ、て・・・京ちゃん急にどうしたの?』 京太郎「ごめんな、咲。・・・これからは、和と一緒に頑張ってくれ」 『ちょっと、きょ』 ブチッ 京太郎(・・・帰ろう。俺は、ここに居る資格なんてない) 京太郎「・・・」 龍門渕邸・別館 2F廊下 京太郎「・・・」 ピリリリリリリッ 京太郎「・・・」 ピリリリリリリッ 龍門渕邸・別館 1Fホール 京太郎「・・・」 ピリリリリリリッ 京太郎「・・・」 ピリリリリリリッ ピリリリリリリッ 京太郎(なんだよ、咲の奴・・・) 龍門渕邸・別館 玄関 ガチャッ 京太郎(ここから出て、清澄に帰って・・・それで、終わり) 京太郎「・・・っ」 ピリリリリリリッ ピリリリリリリッ 京太郎「クソッ、うるせえんだよ!電源切るぞ!」バッ 『着信:宮永咲』 京太郎(何で・・・!) ピッ 『・・・』 京太郎「何だよ、何か用か!?」 『・・・』 京太郎「用が無いんならかけてこないでくれよ!頼むから、もう俺に構わないでくれ!」 『・・・京ちゃんの、真似だもん』グスッ 京太郎「は?」 『京ちゃんだって、私が最初に電話した時にずっと無視したんじゃない!』 京太郎「・・・だから、俺は」 『京ちゃんの、バカあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!』 京太郎「!?」ビクッ 『いいから、私の言う事を聞きなさい!!!』 京太郎(あの咲が、こんなに怒って・・・!?)バックンバックン 『返事っ!』 京太郎「は、はいっ!」 『まず、外に出て!』 京太郎「で、出ましたっ!」ダダッ 『月は出てる!?』 京太郎「そ、そりゃ満月だけど」 『月に向かって手を伸ばして!』 京太郎「・・・は?」 『いいから!早く月に向かって手を伸ばしてって言ってるんだよ!』 京太郎「何で俺が、俺はもう」 『須賀京太郎!手をっ、伸ばせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!』 京太郎「わ、分かったよ!」ピシッ 『ハァーッ、ハァーッ・・・伸ばしたら、そのまま手を握って!』 京太郎「こ、こうか?」グッ 『ほら、掴んだ!』 京太郎「・・・?」 『京ちゃん。今、月はどこにある?』 京太郎「・・・」 京太郎「あ・・・」 『ーー京ちゃんの、手の中にあるでしょ?』 京太郎「・・・・・・」 『京ちゃん。月はとっても大きいけど、手の中に掴めるんだよ。ううん、月だけじゃない』 『この世の、どんなものだって。手を伸ばせばきっと掴める』 『大きさなんて関係ない。大事なのは掴みたいって思う心、手を伸ばす心だよ』 京太郎「・・・っ・・・」 『だからね、京ちゃん。手を伸ばす前に諦めちゃダメ。手を伸ばして届かなくても諦めちゃダメ』 『何かを掴もうとするときに、距離なんて関係ないよ』 『私が、私が好きなのはっ・・・・・・・・・・・・・・・・諦めないで手を伸ばす京ちゃんだよ!』 京太郎「・・・・・・・・!」 京太郎(俺、何やってんだ・・・!) 京太郎「咲っ・・・俺っ」 京太郎「ごめんっ・・・!ごめんな・・・!」ボロボロ 『・・・・・・ばか』 京太郎「・・・」 『京ちゃんの、ばかっ。勝手に、構わないでくれとか言わないでよ・・・!』 京太郎「・・・ごめん」 『私、ホントにつらかったんだからね・・・?』グスッ 京太郎「もう、二度としねぇ」グイッ 『・・・それだけじゃ許さない』 京太郎「癖、絶対治すーーそんで、俺が帰ったら。一番に麻雀しよう」 『それでも許さないもんっ』 京太郎「それと・・・お前に、ショフトクリーム奢ってやる」 『・・・え?』 京太郎「味は何が良い?44種類のフレーバーと豊富なトッピングが魅力。らしいぜ」 『で、でもショフトクリームって誰も手に入れたことが無いって』 京太郎「・・・絶対奢るからさ、教えてくれよ。何味が良いのか」 『じゃあ、バニラかいちご・・・?』 京太郎「了解、特訓が終わったら最速で届けさせてもらうぜ。舌洗って待ってろよ」 『もう、京ちゃんってば・・・』クスッ 京太郎「ごめんな、咲。ありがとう。ーーありがとう・・・!」 『うん。・・・京ちゃん』 京太郎「何だ?」 『ーーーー麻雀、好き?』 京太郎「ーー大好きさ」 『じゃ、そんな麻雀大好き京ちゃんは私くらいちょちょいっとのしてくれるんだよね?』 京太郎「当然だろ、抉り取ってやるよ」 『どうかなー♪・・・だって京ちゃん、誰かに麻雀でボコボコにされて落ち込んでたんでしょ?』 京太郎「な、何でお前がそれを」 『だって京ちゃんだもん。そんなことだろうと思った』ハァ 京太郎「京ちゃんだもんとは何だ京ちゃんだもんとは!?」 『・・・でも、もう大丈夫だよね?』 京太郎「ああ、もう大丈夫だ・・・咲のお陰だよ」 『おやおや、将来倒す相手に助けられてるようじゃまだまだだねー♪』 京太郎「ぐぬぬ・・・見てろよ、俺はこの特訓で絶対強くなってやる!」 『その意気だよ京ちゃん。・・・頑張れっ!』 京太郎「おう、頑張るぜ!・・・首洗って待ってやがれよ、宮永咲!」 『うん!・・・それじゃ、私もう寝るね。ふぁぁ・・・』 京太郎「おやすみ、咲」 『お休み、京ちゃん』 ピッ 京太郎「ありがとな、咲・・・」パタン 京太郎「・・・」スゥーッ 京太郎「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ビリビリビリビリッ・・・ 京太郎「よしっ、やるぞ!」パンッ ハギヨシ「・・・須賀京太郎様。もう夜ですので、あまり大声を出されると」シュッ 京太郎「あ、スンマセン・・・ハギヨシさん、でしたっけ。天江は・・・」 ハギヨシ「もうお休みになられています。須賀様ももう休まれた方がよろしいかと」 京太郎「だよな・・・ホントスンマセンでした」 ハギヨシ「いえ、では私はこれで」シュッ 京太郎「・・・よし、寝るかっ!」 京太郎(まずは、体力の回復。んでもって力付けて・・・アイツに、借りを返す!) 京太郎「待ってろよ、天江衣・・・!」 『フッ、そうか・・・ギリギリで踏みとどまったか』 ハギヨシ「はい。まだ衣様と麻雀したそうにしておりました」 『ようやく、遊び相手くらいにはなってくれるかな?』クスッ ハギヨシ「衣様、もしや」 『ああ。本当に歯牙に賭ける程の奴でもなければ、衣はあそこまで壊したりしないよ』 ハギヨシ「・・・悪い癖ですよ」 『自覚はあるよ。だが、そのおかげでようやくあの下臈・・・いや、やっと凡夫か。楽しめそうになってきたじゃないか』 ハギヨシ「衣様のお気に召す事を期待しております」 『男児三日会わざれば刮目して見よと言うしな。・・・衣もそうであってほしいと願う。さて、衣はもう寝る。切るぞ~』 ハギヨシ「はい、お休みなさいませ。衣様」 『うん、お休みハギヨシ』 翌日 龍門渕邸・別館 玄関 バンッ 透華「おはようございますわっ!」 京太郎「おう、おはよう!」 一「・・・?」 京太郎「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」 一「衣とやらなかったの?」 京太郎「やったよ。負けも負け、ー126500点の大負けだ!」 一(衣とやって、大負けして・・・まだ麻雀ができるだって?) 透華「あらあら、よくそこまでボコボコにされて麻雀が出来ますわね!」 京太郎「あったりめぇだろ、麻雀は楽しいんだからよ!」 京太郎「んでもってもう一つ目標が出来た。・・・俺は、天江衣に借りを返す!」ギラッ 京太郎「だからよ、龍門渕透華。アンタに頼む。もう少し・・・アイツに借りを返すまで。俺をここに泊めてくれないか!」 透華「クックククク・・・オーッホッホッホッ!その不遜!その傲慢!気に入りましたわ」 透華「やはりあなたはわたくしが見込んだ通りの人物ですわ!好きなだけ泊まっていきなさいな!」 京太郎「そりゃ何よりだ!そんじゃ、改めてよろしく頼むぜ・・・龍門渕の女王様!」スッ 透華「ええ、こちらこそよろしくお願いしますわ。須賀京太郎!」ガシッ 一「・・・」ムスーッ 透華「一?気分でも悪いのですか?」 一「ま、気分は悪いかな。・・・とーか、僕はちょっと野暮用があるから離れてるね」 透華「・・・?分かりましたわ。それでは、須賀京太郎。行きましょうか!」 京太郎「おうよ!」 男子麻雀部部室 バァンッ!! 男子部員「「「「「「「!?」」」」」」」 透華「道場破りでしてよっ!丁重におもてなしして差し上げなさい!」 京太郎「よろしくお願いしますっ!」 男子部員1「龍門渕さん!?」 透華「オーッホッホッホッ!この龍門渕に単騎で挑んできた愚か者に、洗礼をくれてやるのですわ!」 男子部員2「道場破りって・・・そこの清澄の奴がですか?」 透華「そうですわ!」 男子部員3「あの、勘弁してもらえませんか。俺らも暇じゃないんですよ」 透華「・・・は?」ピキッ 部長「そうです。男子の方もそろそろ大会が近いんです」 部長「清澄には悪いけど、弱小の、それも部員一人のところとやって得るものがあるとは思えません」 透華「・・・」ピキピキッ 京太郎「いや、ちょっ」 副部長「君。こんな無謀な事は止めた方がいい。実力の差は君自身が一番よく分かっているはずだ」 京太郎「はぁ!?」ビキッ 副部長「実力が開き過ぎている者同士がやったって、得るものは何もないよ」 透華「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー見損ないましたわっ!」 京太郎「あぁ全くだ!天下の龍門渕男子がこの程度とはな!」 部長「・・・何が言いたい」イラッ 京太郎「調子くれてんじゃねえって言ってんだよ、名門校さんよ!」 透華「争いに意味を求めるなど・・・愚かにも程がありますわ!」 京太郎「やりたいからやる!売られた喧嘩は買う!」 京太郎「それ以上何かいるのかよ、なぁオイ!」 副部長「・・・帰ってくれ、不愉快だ」 透華「挑戦者を無傷で返す王者がどこに居ますかっっ!!!!!!!!」 部長「龍門渕さん、ですから」 透華「あなた方は強者で、ここに挑む者が居る!それ以外に戦う理由が必要でして!?」 部長「・・・・・・」 透華「あぁもう!埒が開きませんわ!・・・部長と副部長、卓に着きなさい!」 部長「・・・本気ですか?」 副部長「なぜこんなことを・・・」 透華「京太郎!わたくしの隣に座りなさい!」 京太郎「オッケー、任せとけ女王様!」ドスッ 透華「2対2ですわ。二人の点数の合計で勝負をつけましょう」 部長「ですが、それをやるメリットが」 透華「わたくしが負けたら、麻雀部に関する権限を全て譲渡いたしますわ」 透華「・・・これでよろしいかしら、理由がなければ戦えない現実主義者さん?」フッ 副部長「・・・舐めやがって!」ピキッ 部長「・・・この勝負、受けるぞ」 副部長「ええ!ここまで言われちゃ黙ってられませんよ!」 部長(点数の合計なら、間違いなくこちらに分がある) 副部長(あの清澄を集中的に狙えば良いだけだ!) 京太郎「ヘっ、やっとやる気になってくれたか!こっちはとっくの昔に暖まってんだよ!」ギュッ 副部長「・・・潰す!」 京太郎「やれるもんならやってみやがれってんだ!」 透華「それじゃ、始めますわよ!」 コロコロコロ・・・ 透華「オーッホッホッホッ!親番、頂きましたわ!」 東一局 透華「まずは、これですわね!」 ピシッ 京太郎「それじゃ、俺はこれだ!」 ピシッ 副部長「・・・」 ピシッ 部長(アイツさえ潰せば・・・!) ピシッ ・ ・ ・ 部長「そこ、ロンだ!」 パタタタタ・・・ 部長(やはり、大した事は) 京太郎「クッソ・・・さぁ、次の局だ!」 透華「ちょっと!わたくしの親番を勝手に流さないで貰えませんこと!?」 京太郎「振り込んだものは振り込んだんだ、しょうがねーだろ!」 透華「キーッ、何ですのその横暴さは!」 京太郎「まぁ、見てろって。・・・負けねえからさ!」 東二局 ・ ・ ・ 京太郎「・・・よっし、これだ!」ピッ バンッッ! 京太郎「ツモ!3200オール!」 部長(おいおい、お前は和了っちゃダメだろ) 副部長(やはり素人・・・龍門渕さんはどうしてこんな奴に?) 透華「ふっ、見事ですわね」 京太郎「だから言ったろ、負けねぇって」 透華「・・・勝負の相手には私も含まれているのですよね?」 京太郎「ったりめーだろ。俺は麻雀しに来たんだ」 京太郎「ーーーーーーーーーーここに居る全員ブッ倒して、俺が勝つ!」 透華「その心意気、上等でしてよ!私もまったく同感ですわ!」 部長「り、龍門渕さん!?これはコンビ麻雀ですよ!?」 透華「だからどうしたというのです?」 副部長「なっ・・・」 透華「コンビかどうかなど関係ありませんわ!」 京太郎「この卓に居る奴で誰が一番強いのか・・・それを決める為に打ってるんだろうが!」 透華「目立つためには!」 京太郎「強くなるためには!」 透華・京太郎「「俺(わたくし)がトップになる以外ねーだろ(ですわっ)!」」 副部長「馬鹿だ・・・どうしようもない、大バカだ」 部長「ああ。だが、何故か羨ましい・・・」 副部長「部長!?」 部長「俺達に、あの真似が出来るか?・・・俺達は今、あんなに楽しそうに麻雀を打ってるか?」 副部長「ですが、これはコンビ戦で」 部長「悪いな、副部長。・・・俺もあんなふうに麻雀を、やってみたくなった」メラッ 副部長「・・・」 部長「清澄の。さっきは侮って悪かったよ。・・・全力で叩き潰させてもらおう!」 京太郎「やっと火が付きやがったか!そうこなくっちゃなぁ、龍門渕!」 副部長「・・・クソッ、俺ばっかりのけものにすんなってんだよおおおおおおおおおお!」メラッ 透華「ふっ、今さら燃え始めてトップまでいけるのかしら、さらさら疑問ですわ!」 「ロンだ!」 「ロンでしてよ!」 「悪いな清澄、ツモだ!」 「龍門渕さん、甘いっ!」 「っっっしゃぁ!ツモ!」 「全員私より目立つんじゃありませんわー!」 南三局 透華「ゼーッ、ゼーッ・・・」 京太郎「ハーッ、ハーッ・・・」 副部長「まさか、こんな・・・」 部長「フハハハハ!俺とお前が、南三局で3位4位に甘んじることになるとはな!」 透華「京太郎!わたくしの一位は譲りませんわ!」 京太郎「譲ってもらう気なんざさらさらねぇよ!・・・真っ向から挑んで、奪い取ってやる!」 透華(なぜかしら、この男と麻雀をやっていると心が躍りますわ) 透華(純粋に、どこまでも純粋に勝利を追い求める。・・・前しか向かない獣のように) 透華(そんな相手が今、わたくしの前に立ちはだかろうとしている・・・なんて、幸せな事でしょう!) 京太郎(龍門渕の女王様か・・・いいな、コイツ) 京太郎(誇りと美しさを兼ね備えた上で最上の勝利を目指す、か・・・気に入ったよ) 京太郎(だからこの手でアンタを叩き潰して、俺がトップになる!) 透華「まるで・・・夢の中で打ってるようですわ!」 京太郎「ああ、終わってほしくねぇな、この時間!」 部長「勝手に俺達をフェードアウトさせるなよ、清澄!」 副部長「そうだ!まだ役満がある!」 京太郎「上等だ・・・いっくぜえええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!」 透華「わたくしがトップですわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 部長「これならっ!」 バシィィィィィィンッ! 京太郎・透華「「ロンっ!!」」 京太郎「リーチタンヤオドラ2ーー満貫だ!」 透華「一盃口、清一色ーーハネ満ですわ!」 副部長「ダブロン!?マジかよ・・・!」 部長「クッソ・・・まだだ、まだ終わらせない!」 少し離れたところ 一「ね、衣」 衣「なんだ?」 一「あの清澄と麻雀したんでしょ?」 衣「ああ。これ以上ないくらいには壊したつもりだ」 一「じゃあ、アイツなんで今打てるのさ?」 衣「それは衣にも分からない。ただ・・・」 衣「彼奴、少しはマシな匂いになった」ニヤッ 衣(次は"麻雀"が出来る事を期待しているよ、凡夫) 一「ていうか、アイツあんなに強かったっけ?」 衣「いーや。彼奴は凡夫だ。ただ・・・」 一「ただ?」 衣「透華との生まれついての相性が良すぎる」 衣「お互いに争い、貪り合う事でアイツは透華のツキを引き出し、透華はアイツのツキを引き出している状態」 一「それって・・・」 衣「切磋琢磨とも言うな。最早伴侶に等しいとさえ言える」 衣(あの凡夫・・・さて、これでどこまで伸びるか) 一(僕としては、その結論には至って欲しくなかったな。・・・・・とーか、僕は) 一(僕は、透華を・・・) 透華「オーッホッホッホッ!」 京太郎「これでぇっ、トドメだあああああああああああああああああっ!」 翌日 龍門渕邸・別館 1階ホール 京太郎「さて、飯も食ったし・・・そろそろだな!」 京太郎(女王様ともやりてぇが、まずはアイツに借りを返さねえとな) 京太郎(アポを取るには・・・ハギヨシさんを呼べばいいのか?) 一「・・・待った」 京太郎「ん?あぁ、お前か」 一「国広一だってば。・・・衣のところに行く気?」 京太郎「おうよ、借りはキッチリ返す主義でね」 一「・・・じゃ、これあげるよ。さっき注いできた」 京太郎「これは・・・アイスティーか。サンキュ」ゴックゴック 京太郎「って、ぁ・・・?」フラッ ドサッ 一「ここまでアッサリ引っかかるなんて・・・・・・バッカだなぁ」 龍門渕邸・別館 地下 京太郎「くぅ・・・ここは?」 ジャラッ 京太郎(手錠!?) 一「あ、起きた?・・・その手錠、いいでしょ。僕とおそろいだよ」 京太郎「・・・まさか」 一「うん、古典的にアイスティーに睡眠薬混ぜてみたんだ♪たまげたでしょ」 京太郎「へっ・・・ペアルックの上に部屋に連れ込みかよ、応援にしては随分と気合入ってんな」 一「知らなかった?ボク、君が大嫌いなんだよ?・・・この場で殺したいくらい」 京太郎「やれるもんならやってみやがれってんだ!」 一「・・・あー、イライラする。立場をわきまえない奴って陰で嫌われるもんだよ?」 京太郎「誰に好かれるとか嫌われるとか、一々気にして生きてんのか。ご苦労なこった」 一「そうしないと生きていけないんだって。・・・君みたいになっちゃうから」 京太郎「で、応援メッセージはそれで全部か?」 一「うぅん、まだまだーーとりあえず、僕と麻雀してくれない?」 京太郎「なんだ、そういう事か・・・だったら最初から」 一「違う!」 京太郎「!?」 一「ボクはお前みたいに単純な動機で麻雀をやってるんじゃない!ーー大切な人の隣を、守りきるためだ!」 一「だから!ボクは・・・お前を排除する!」 京太郎「そうかい、そりゃ重畳!丁度こちとら貴重な時間浪費させられてむかっ腹立ってたところだよ!さぁ、さっさとやろうぜ!」 一「・・・懸けろ」 京太郎「何を!」 一「透華の隣と・・・お前の、尊厳をだ!」 京太郎「上等!正面から抉り切ってやる!」 一(潰す・・・!) 一「・・・二人しかいないし、東場のみでいいよね?」 京太郎「おうとも!」 一「じゃ、サイコロ回すよ・・・!」 コロコロコロ・・・ 一(透華・・・ボクに、力を貸して!) 京太郎「・・・親は俺だな!」 東一局 京太郎「さーって、と」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「国広、一だっけか。アンタは普通に良い人なんだと思ってたが・・・」 バシッ 一「"普段は"良い人だよ。・・・でも、賊に払う礼儀はない」 バシッ 京太郎「だろうな。・・・そんなに大事か、あの女王様が」 バシッ 一「透華になら、ボクの全てを懸けていい。いつだってそう思ってる」 バシッ 京太郎「ああそうかよ!なら・・・・・・リーチだ!」 バシンッ 一(早っ・・・それに、読めない!?) 一「くっ・・・」 ピシッ 京太郎「へっ、混乱してるな?」 バシッ 一「・・・」 ピシッ 京太郎「そこ、いっただきぃ!ロンだ!」 バンッ 京太郎「ーーリーチ、一気通貫!7700点だ!」 一「ぅ・・・」 京太郎「さ、連荘と行くか!」 東一局一本場 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「へっ・・・」 バシッ 一「・・・気持ち悪いな、急に笑わないでよ」 バシッ 京太郎「楽しいなぁ、全力でやるのは!」 バシッ 一「ボクは楽しくなんかない」 バシッ 京太郎「そりゃ、お前が本気じゃないからだよ」 バシッ 一「ボクはいつだって本気だ!」 バシッ 京太郎「どうだかな、今のお前は全然攻めてこないじゃないか」 一「・・・っ」 バシッ 京太郎「だんまりか。まぁいいけどよっ・・・っと。リーチ!」 バシンッ 一(どうする、アイツの攻め方が・・・分からない) 一(読み切れない・・・とりあえず、これで) 京太郎「・・・もし、これが倍満のアタリだったら」ボソッ 一「っ!」ゾクッ 京太郎「その時点でお前はトビだ」 一「・・・心理戦を仕掛けてるつもり?悪いけど」 京太郎「俺は嘘が苦手でね・・・馬鹿だからよ。まぁ、アレだ。その一手はよーく考えて打てよ?」 一「・・・」 一(ハッタリだ!ここで大きな当たりなんてそうそう出る訳がない!) 一(でも、何だろう・・・この牌を捨てると、胸の奥から何かが抜け出ていくような) 一(透華が離れて行っちゃうような・・・) 一(・・・怖い) 一(透華が離れていくのが、一人になるのが怖い・・・!)ブルブル 一(この牌を捨てなきゃ・・・!) 一「くっ・・!」プルプル 京太郎「・・・どうした?」 一(ダメだ、あいつの倍満がチラつく・・・負けの情景が鮮明に見える) 一(・・・打てない。ボクには打てないよ、とーか・・・) 一(今ならまだ、謝れば許して・・・) 京太郎「・・・言っとくが、謝っても許さねえぞ?」 一「っ!」 京太郎「本気の麻雀だろ?だったら、途中で降りるなんざ認めねぇよ。喧嘩と一緒さ」 京太郎「お前が売った、俺が買った!だからお前を叩き潰す!徹底的にだ!」 一「・・・・・・」 一(コイツ、本気だ・・・本気で、ボクを潰す気だ!) 京太郎「そうだな、この麻雀に勝ったら・・・女王様に進言して龍門渕の生徒にしてもらうかな」 一「なっ!」 京太郎「そんでもって部長まで登りつめて、最後にはあの女王様とタッグ麻雀で頂点取ってみるか・・・」 京太郎「あの人、俺との相性は良いみたいだからな」 一「お前・・・!」 京太郎「それが終わったら女王様はポイーだ。天江を倒しにいく。・・・言うなりゃあの人は通過点だな」 一「透華は通過点なんかじゃない!取り消せ!今すぐだ!」 京太郎「断る!・・・取り消してもらいたけりゃ、麻雀で俺を倒してみろよ!」 一「・・・!」 一(透華・・・ボクは、ボクは・・・!) 京太郎「ビビってんじゃねえぞ、国広一!」 一「お前にだけは、負けられないんだあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 京太郎「ヘッ、やっとお目覚めかよ」ゾクッ 一(透華、ボクは君のために戦う!ーーもう、迷わない!) バシッ 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「・・・」 バシッ 一「ーーロン。三色同順ドラ2、一本場で・・・8300、満貫」 京太郎「クッ・・・」 一「これでさっきの和了分は取り返させてもらったよ。さぁ、次はキミが追いつめられる番だ」 京太郎(気のせいか、アイツの声が急に冷え切ったようになったような・・・) 一(何だろう、さっきまであんなに恐ろしかったアイツが、今はただの置物にしか見えない) 一(河の流れが、見える・・・絶対に荒れることのない、ただ静かな流れが) 一(これってまるで・・・・・・そっか。ありがとう、透華) 一(透華の為に・・・この戦い、絶対に勝つから!) 東二局 一「・・・」 バシッ 京太郎(手が悪いな・・・) 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・リーチ」 バシッ 京太郎「仕掛けてきたか!・・・っ」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎(なんだ、来る牌が全部かみ合わない!?) 京太郎「・・・っ」 パシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎(よし、やっとまともに手が進むーー) バシッ 一「・・・ロン」 京太郎「クッ・・・!」 パタタタタ・・・ 一「リーチ、タンヤオ一盃口。7700」 京太郎「クソッ・・・」 東二局一本場 一「・・・」 バシッ 京太郎(また、随分と悪い初手だなオイ!) 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎(何だ、何かおかしい・・・) 京太郎「・・・」 バシッ 一「ポン!」 バシッ 京太郎(げ、役牌か・・・それにしても) 京太郎(自由に動けねぇな・・・河に引きずりこまれたみたいだ) 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎「なぁ」 一「・・・何?」 京太郎「"コレ"は・・・アンタがやってるのか?」 一「だったらどうする?」 京太郎「・・・正面からブチ抜く!」 バシッ 一「ーーロンだよ」 パタタタタ・・・ 一「役牌のみ。1本場で1800だね」 京太郎「随分とセコイ和了するじゃねぇか」 一「何とでも言えばいい。僕はもう迷わない・・・!」 京太郎「あぁそうかよっ!」 東二局二本場 一「・・・」 バシッ 京太郎(あの時のタコスみたいに安手狙いか・・・?) バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎(いや、それにしては打ち筋が妙だ。まるでーー) 京太郎(今までの和了が全部フェイクみたいな・・・) バシッ 一「もう、キミは和了らせない」 バシッ 京太郎「お前が決めることじゃねぇな!」 バシッ 一「・・・リーチ」 バシンッ 京太郎「来やがったか・・・」 京太郎(今のアイツはヤバい。何としても避けなけりゃな・・・) バシッ 一「もう、誰にも・・・この流れは乱させない」 バシッ 京太郎「・・・」 バシッ 一「そして尚且つ・・・大手で和了って見せる」 バシッ 京太郎「お前も随分言うじゃねえか!」 バシッ 一「キミのはハッタリだけど、ボクのはハッタリじゃない。やると決めたんだ、絶対にやる」 バシッ 京太郎「・・・っ」 バシッ 一「絶対に・・・!」 バシッ 京太郎(それにしても・・・来ねえなあ畜生!) 京太郎「・・・」 バシッ 一「ロンだ!」 バンッ 京太郎「何っ!?」 一「ーーリーチタンヤオ一盃口、ドラ1二本場・・・満貫12600!」 京太郎「クッソ・・・!」 一「ハ、ハハッ・・・」 一(凄いや、負ける気がしない!透華、これが・・・これが治水なんだね!) 一「っと、いけないいけない・・・」 一(油断するな、国広一・・・お前は透華の隣に立つんだろ!)パシッ 一(油断は死を招く。いつだって本気で) 一(だから、今は・・・) 一(今は・・・目の前のこの男を倒すことだけをーー!) 京太郎「・・・・・・せ・・・・・・・せ」ブツブツ 一「・・・次の牌準備するけど、いいかな?」 京太郎「・・・ああ」 東二局三本場 一「・・・」 一(大丈夫、河の流れは見えてる) バシッ 京太郎「・・・・・・・せ、・・・・・・・せ」ブツブツ パシッ 一(相手は心ここにあらずって感じだけど・・・油断はできない) バシッ 京太郎「思い出せ・・・思い出せ・・・」ブツブツ 京太郎(俺はどこかで知ってる、こんな状況を・・・) バシッ 一「・・・」 一(熱くなってるのかな・・・?だとしたら、チャンスだ!) バシッ 京太郎(初手は最悪、引く牌も良いとは言えず、相手は絶好調の連荘中) 京太郎「あの時も、こんな感じだったな・・・」 パシッ 一「・・・何を言ってるのか分からないけど、キミの相手はボクだよ?」 バシッ 京太郎(凄まじい相手のプレッシャー、武者震い半分、怯え半分の俺・・・) 京太郎「ハハッ・・・雀荘の時も、そうだったな」 バシッ 一「・・・リーチだ!」 バシッ 京太郎(この沈んでいく感覚。これはまるで・・・) 京太郎「・・・そうか。俺、何だかんだ言って・・・アレも楽しんでたのか」 バシッ 一「・・・これが終わったら、腕利きの頭の医者呼んであげるよ!」 バシッ 京太郎(そして・・・全身からひしひしと伝わってくる力量の差。俺は、これも知ってる) 京太郎(俺に麻雀の楽しさを教えてくれた人) 京太郎(俺の、大切な人) 京太郎(ーーーー咲) 『ーーーー麻雀、好き?』 京太郎「・・・そうか」 京太郎「勝ちも負けも全部、全部の上に・・・俺が居るんだ」 京太郎「だから、俺は・・・・・・・・・・・もっと上に!」 京太郎「俺は強くなる!全部飲み込んで、全部貪って・・・アイツを倒して!!俺が頂点に立ってみせる!!!」 バシッ 一「どのみち、キミは和了れない!」 バシッ 京太郎「もっと、もっとだ・・・!」 バシンッ 一「・・・っ」 一(いや、そんな筈はない。河の流れは、透華の治水は、絶対だ・・・) バシッ 京太郎(俺は・・・俺はまだ戦える!戦いたい!だから!) 京太郎「こいつが、こいつだけが!俺の魂だあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」 京太郎「手前如きに、抉り切れるかああああああああああああああああああああああああああああ!」 ピッ・・・・・・ バシンッ!!!!! 一「・・・・・・」 京太郎「ツモ!ーーーーーーーー国士無双!ーー親16800、子8300!」 一「・・・やるじゃん」 京太郎「人の心配より、自分の心配をしたらどうだ?」 一(何でだろ、コイツと打ってると) 京太郎「俺はこのまま、お前を潰す気でいるぜ・・・!」ゴウッ 一(楽しいっ!) 一「そりゃ、ボクも負けてられないなぁ・・・!」ゴウッ 東三局 京太郎「・・・」 バシッ 一「・・・」 バシッ 京太郎(おそらく、この勝負) バシッ 一(この局で決まる・・・そんな気がする) バシッ 京太郎「・・・リーチだ!」 バシシッ! 京太郎「ボクもリーチ!」 バシンッ! 京太郎「・・・国広一。アンタはただの良い人だと思ってたが、実際は選民思想と独占欲の塊みたいな人間だった」 バシッ 一「須賀京太郎。キミはどこまでも立場をわきまえない、あの透華の前でさえ・・・無礼極まりない人間だった」 バシッ 京太郎「口を開けば二言目にはとーか、とーかか。従順なこった、あの女王様が幸せなら自分の事はどうでもいいんだろうな」 バシッ 一「キミは他人をないがしろにし過ぎだね。強さだけを求めて、キミを支えてくれる人達の事は眼中にないんだろうね」 バシッ 京太郎「だが・・・嫌いじゃない」 バシッ 一「・・・同感だよ。キミのその純粋過ぎる生き方は、ボクにとっては羨ましくさえある」 バシッ 京太郎「だが!譲れないもんがある!倒したい奴が居る!」 バシッ 一「でも!守りたい場所がある!傍に居たい人が居る!」 バシッ 京太郎・一「「そのためには!」」 京太郎・一「「戦わなくちゃならない時がある!」」 京太郎「・・・気に入った、恨みっこなしだぜ」 一「上等、そっちこそ吠え面かかないでよ」 京太郎「ーーーーーーーー来いっ!」 ピッ 京太郎「・・・チッ」 バシッ 一「ボクの番だね・・・」 一(お願い、透華・・・・・・ボクに力を!) ピッ 一「ーーーーーーーーーっ」 一「くっ!」 一(違う、これじゃない!) 一(・・・!?)ゾクッ 京太郎「・・・・・・」ニヤッ 一(あの反応は・・・) 一「・・・そっか」 一(これは、キミのーー) パタッ・・・・・・・ 京太郎「ーーーーーーーーーーロンだっ!!!!!!」 バンッ! 京太郎「リーチジュンチャン三色同順一盃口ドラ1、裏がーーーー乗って、倍満!24000でお前のトビだ!」 一「・・・」 京太郎「・・・っぷはー」 京太郎(今回は、ホントにギリギリだったな・・・) 一「・・・」 京太郎「俺の、勝ちだ」 一「・・・分かってるよ」 京太郎「なら、この卓に繋がれた手を外してほしんだが」 一「・・・はい」ガチャリ 京太郎「んじゃ、俺は上に上がりたいんだが・・・階段はどっちだ?」 一「・・・・・・あっちのドア開けたとこ」 京太郎「そうかい、それじゃーな」ギィィ 一「・・・・・・ぅ」 一(ごめん、とーか・・・・・・ごめん) 一「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」ポロポロ 一(ボク、負けちゃったよ・・・) 『あー、そうだ!言い忘れてたわ!』 一「なっ、何だよ!まだ廊下に居たのか!?早くっ、いけよ!」グシグシ 『お前との麻雀、楽しかったよ』 一「ーーーーっ」 『また、やろうぜ』 一「やるに・・・決まってるだろ!首洗って待ってろよ!」 『ヘッ・・・それじゃーな、一』 一(そうだ、ボクはもう迷わない!立ち止まったりしない!) 一(誰が何と言ったって、ボクが透華の隣で支え続けてみせる!) 龍門渕邸・別館 3F北側の部屋前 京太郎「うへー、もう夕方かよ」 京太郎「だが、まだ時間はある・・・当初の目的通り、今日お前に借りを返しとかねぇとな」 京太郎「なぁ、聞いてるんだろ・・・天江衣!」 『・・・手負いで衣と雌雄を決そうなどと、片腹大激痛!』 京太郎「手負いじゃねぇ、修行してきたのさ!」 ガチャッ! 衣「フッ、ならば見せてみろ凡夫!貴様が掴んだものを!」 京太郎「言われなくても、見せつけてやるよ!俺の・・・魂を!」 衣「衣の勝ちだな、凡夫」 京太郎「・・・・・・・畜生!」ゴロン 衣「終わってみればマイナスにこそなっていないものの、まだまだ衣には程遠かったか」 京太郎「・・・しょうがねぇ、認めるよ。俺の負けだ」 衣「ああ、お前の負けだ。・・・だが、衣は楽しかったぞ。どんなに突き離されても喰らいつこうとする執念、それを可能にする気力と実力」 京太郎「えらく持ちあげるじゃねえか、憐憫か?」 衣「今回は"麻雀"が出来たからな。衣は、楽しかった・・・それだけだ」 京太郎「・・・そうかよ。俺も楽しかった・・・やっぱ全力でやり合うってのはいいな!」 衣「ま、力が違い過ぎるのはちょっともの足りないがな」クスッ 京太郎「この野郎・・・」 衣「・・・そうだ、名前を聞いてなかったな」 京太郎「あぁ、俺も丁度言っておこうと思ったところだよーー須賀、京太郎だ」 衣「須賀京太郎・・・うん、しかと刻んだぞ」 京太郎「こっちはとっくにお前の名前を刻んでるんだよ・・・」 衣「・・・なぁ、京太郎」 京太郎「なんだよ?」 衣「また、衣と麻雀してくれるか?」 京太郎「もちろん、お呼びとあらば365日24時間寝首を掻きにいってやるよ。首洗って待ってやがれ」 衣「・・・そうか、安心したよ。明日も付き合って貰いたいな」クスッ 京太郎「そりゃ重畳・・・と、もう夜か。さーて、明日は女王様に謁見でも」 ピリリリリリッ ピッ 京太郎「はい?」 『京ちゃん?まだ家に帰ってないの?』 京太郎「ああ、だって今日も泊まるし」 『・・・京ちゃん』 京太郎「何だ?」 『明日、平日だよ?』 京太郎「・・・え?」 『連休は今日で終わり。明日から普通に学校だよ?』 京太郎「あー、うん、分かった」 ピッ 京太郎「・・・なぁ、天江」 衣「?」 京太郎「明日って休みじゃないのか?」 衣「明日は学園の創立記念日だぞ?休みに決まっている」 京太郎「・・・・・・・」タラー 衣「ん?そうか、京太郎は清澄に居るんだったな」 京太郎「帰らねえと!」 衣「・・・随分せわしないな。一日位休んでもいいじゃないか」 京太郎「そうじゃねえんだ!咲と約束してるんだよ!連休終わったら一番に麻雀するって!」 衣「約束、か・・・」 京太郎「ああでもやべぇよもう夜遅すぎんよ・・・これバスあるかな」 衣「ハギヨシ!」パチン ハギヨシ「ここに」シュッ 衣「この愚か者を送ってやれ」 ハギヨシ「かしこまりました」 京太郎「・・・いいのか!?」 衣「かまわんよ。今見逃して、明日お前が死ぬわけでもないしな」 衣「だが、一つだけ約束しろ」 京太郎「・・・」 衣「次にこの龍門渕に来た時は、必ず衣とも打つと。どれだけ時間がなかろうと、だ」 京太郎「・・・あいよ」 衣「ハギヨシ!」 ハギヨシ「須賀京太郎様、行きましょう」 衣「京太郎!衣は、衣は待っているからな!・・・・・いつまでも、この海底で!」 京太郎「ああ・・・絶対、お前を倒しに行ってやる!だから、待ってろよな・・・天江衣!」ダダダダダ 衣「・・・須賀、京太郎か」クスッ ハギヨシの車の中 ハギヨシ「どこか、行っておくところはありますか?」 京太郎「あ、そうだ!あの女王様・・・じゃなくて龍門渕透華のところに行ってくれ!」 ハギヨシ「かしこまりました」 京太郎(咲・・・待ってろよ) 龍門渕邸 透華・一「「帰るぅ!?」」 京太郎「俺の連休は今日で終わりらしいからな・・・悪い、アンタとの決着はまた今度だ」 透華「キィーッ、納得いきません!いきませんが・・・約束があるなら仕方ありませんね」 一「どうしてもっていうならボク色々出来るけど・・・」ジャキン 京太郎「とりあえずその危なっかしいものをしまってくれ」 透華「・・・では、またしばらくお別れですわね」 京太郎「だな・・・」 透華「・・・・・・」ジーッ 京太郎「・・・・・・」ジーッ 一「帰るんならさっさと帰れーーーーーーーーーー!」フシャー 京太郎「っとと、すまねぇ。・・・それじゃそろそろ行くか」 透華「ええ、お気を付けて。思えばショフトクリームの時からの縁でしたわね・・・」 京太郎「・・・ん?」 一「どしたの?」 京太郎「そうだ、ショフトも買わないといけないんだった!ってもう学食開いてねー!?」 京太郎「やべぇよ・・・やべぇよ・・・」 透華「・・・ハァ。落ち着きなさい!」ピッポッパ プルルルル・・・ 『はいー?』ムニャムニャ 透華「私ですわ、今すぐ学食を開けなさい!」 『とっ、ととととと透華さま!?了解いたしました!』 ピッ 透華「これで大丈夫ですわ、さっさと買って帰りなさい」 一「わーお、透華ってば横暴ー」 京太郎「・・・悪いな、恩に着る」 透華「こんな目立てるチャンスはありませんから、行動したまでのことですわ」 一「・・・京太郎。早めにまた来てね?ボクの復讐心を満たすために」 京太郎「お前の挑戦なら大歓迎だ、また熱い麻雀やろうぜ!」 京太郎「それじゃ、女王様も・・・・・・また、いつかな」 透華「・・・・・・」 ハギヨシ「そろそろよろしいですか?」 京太郎「おう!」 ブロロロロロロロ・・・ 透華「・・・また、いつか」 一「・・・ねぇ透華、透華はアレの事どう思ってるの?」 透華「・・・?」 一「・・・」 透華「もう、一ったら・・・」クスッ 透華「・・・心配しなくても、私の付き人は一以外あり得ませんわ」ギュッ 一「ち、違うよ!嫉妬とかそういうのじゃなくて!」 透華「さ、帰りましょう・・・私達の家に」 一「う、うん!」 ハギヨシの車の中 京太郎「なんとか買えたが・・・クーラーボックスまでもらっちまって、店員さんには悪い事しちまったな」 京太郎「うわ、ちょっと溶けかけてきてる!ハギヨシさん、なるべく急いで」 ハギヨシ「既に全力で飛ばしています・・・心配なさらなくても、そろそろ着きますよ」 キキーッ 京太郎「うおっ・・・っと」 ハギヨシ「では、お気をつけて」 京太郎「ああ。ハギヨシさん、ありがとな!」 ブロロロロ・・・ 京太郎「さってと・・・」スウーッ 京太郎「咲ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 咲「き、京ちゃん!?どうしたのこんな夜中に大声出して!」ゼイゼイ 京太郎「ほら、ショフト!」パカッ 咲「え、これが・・・?」ジトーッ 京太郎「まぁそういうなよ、土産話もいっぱいあるんだ!ショフトの秘密も教えてやるよ」 咲「・・・京ちゃん、頑張ったんだね」 京太郎「・・・何がだよ?」 咲「修行に行く前より、ずっと逞しくなってる・・・なんとなくだけど」 京太郎「そりゃ、お前を倒すために必死で修行してきたからな。もう癖も抜けてるぜ」 咲「ほうほう。今度こそ期待していいのかなー?」 京太郎「おう、任しとけ・・・とりあえず溶ける前にショフト食おう、味は保証するからよ」 咲「そうだね・・・はむっ」 咲「凄く・・・美味しい!でも・・・なんだかとっても普通だね、コレ」 京太郎「だろー?それが伝説になった理由が下らなくてさ・・・」 ・ ・ ・ 咲「あはははは!崩れたソフトでショフトって・・・なにそれ!」ゲラゲラ 京太郎「だろ?あんまり下らなくて、笑っちまうよな!」 咲「ひーっ、ひーっ・・・お腹痛い・・・」プルプル 京太郎「ハハハ・・・まったく下らねぇよな」 咲「ホントだよ、もう」プルプル 京太郎「・・・・・・」 咲「・・・・・・」 京太郎「咲。俺、今はまだお前には届かないかもしれないけど・・・」 咲「・・・うん」 京太郎「でも、俺はお前に勝ちたい」 咲「・・・うん」 京太郎「だからさ・・・・・・・・・これからもずっと、俺と麻雀してくれないか」 咲「えー・・・何それ京ちゃん、プロポーズー?ロマンチックさが足りない、33.4点かなー」クスクス 京太郎「なっ!評価低っ・・・ってちげーよ!別にそんなんじゃねーし!」 咲「でも、嬉しいよ。・・・とっても、嬉しい」 咲「うん。だから・・・これからも末永く京ちゃんをボコらせていただきます」ペコリ 京太郎「こんにゃろー・・・言ってろ、案外近日中に倒されるかもしれねーぞ?」 咲「そういうのは、取らぬ狸の皮算用って言うんですよー♪」 京太郎「・・・・・・なぁ、咲」 咲「・・・なに?京ちゃん」 京太郎「麻雀って、楽しいよな!」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5660.html
3 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 14 10 01.94 ID TC58QXMy0 [3/4] 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.ひきこもる 4自由安価 安価下3 9 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 16 50.83 ID Es/GBnqK0 京太郎「よし」 京太郎「ひきこもるか」 京太郎「幸いにも両親は暫く帰って来ないし」 京太郎「その間悠々自適にひきこもる!」 京太郎「身体は鍛えてるし……ネトマも、それなりにやったし……なにしよ」 京太郎「正直……学校嫌だし」 誰が来る? 安価 コンマ判定 0~10 胡桃 11~40 豊音 41~60 塞 61~80 シロ 81~99 エイスリン 安価下1 12 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 22 32.31 ID vpMxazqF0 [1/3] ピンポーン 京太郎「ん?」 ガチャ 豊音「学校いこー!」 京太郎「ごめんなさい……今日はちょっと……」 豊音「え……どうしたの?大丈夫?」 京太郎「いえ……大丈夫です」 好感度 上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 27 39.76 ID vpMxazqF0 [2/3] 豊音の好感度・依存度が20上がりました 昼 京太郎「やることないよなーそりゃ」 ピンポーン 京太郎「?」 誰が来る? 0~5 胡桃 6~30 誰も来ない 31~50 塞 51~74 シロ 75~99 エイスリン 安価下1 19 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 33 58.03 ID I0D3WrjQ0 エイスリン「コンニチワ!」ガチャ 京太郎「エイスリンさん」 エイスリン「ガッコウヌケテキタ!」 京太郎「あはは……」 エイスリン「……」カキカキ エイスリン「!」バッ←みんなが心配している絵 京太郎「大丈夫ですよ、気にしないでください」 エイスリン「ホント?」 京太郎「本当です」 エイスリン「ヨカッタ!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 27 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 42 54.95 ID E62471Qi0 [1/3] 逃げる?へぇ……どうやって? エイスリンの好感度が30上がりました 京太郎「じゃあまた来てくださいね」 エイスリン「ウン!」カキカキ タッタッタッ _________ ´ ` / \ / ``ヽ \ / ! ,. / | | | , / | | |\ l| | | l ’. / | | | | \ l| | ⌒ト、 l圦 l|. /i| | | | 乂___ )ノ|/| /| l \ ! / | | | l| |\|\__/ ,x≠ミ、 l Ю |\! ' | | | l| | -‐ """ 从 リ i| l|\. { | | |八 l x≠ミ , / / / i| l| 丶 八|\|斤‰ 乂_""" / / / │ l| ) 八|¨^个ミ⌒ 、__ノ / / / │ | /| | | | 〕iト ノ| / i| |l 八. ' | | | | | フ{ | /| |ノ|/|/ / | | | 八 | イ 八 八 |〕Iト ____. { | | |/ ̄ ̄{ /\\ / \! | \ 乂|\/ У \ i〈/ 人 }i ∧ / {\____/⌒\ / ノ / ∧ / 人r≦二二二二≧x / ∧. ┌────────┤ ├───────┐. │┌───────┤ ├──────┐│. ││  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ││. ││ ││. ││ /⌒\ /⌒\ ││. ││ //⌒\\//⌒\\ ││. ││ ││ \/ ││ ││. / ̄ ̄`ヽ ││ ││ ノ ̄ ̄`ヽ / ´ ̄ ̄) ││ ││ ( ̄ ̄` }. { ´ ̄ ̄) ││ ││ ( ̄ ̄` ノ. { イ 丁 \\ // `丁 「 / \ (││ \\ // ││´. \││ \\ // ││. ││ \\// ││. ││ \/ ││. ││ ││. │└────────────────────‐ ┘│. └──────────────────────‐ ┘ / \ \ /\ /. /\______/////\_______イ //////////////////////////////////∧ ////////////////////////////////////∧京太郎「天使や……」 31 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 45 53.67 ID E62471Qi0 [2/3] 夕方 ピンポーン 京太郎「おっ」 誰が来る? 0~20 胡桃 21~40 豊音 41~60 塞 61~80 エイスリン 81~99 シロ 安価下1 39 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 52 07.65 ID nCvBJrvG0 [1/4] シロ「ダルッ……」 ガチャ 京太郎「シロさん……」 シロ「京太郎……入れて」 京太郎「あ、どうぞどうぞ」 シロ「んっ……」 京太郎「シロさんはどうしたんですか?」 シロ「京太郎に会いに来た」 京太郎「ありがとうございます」 それから色々な事を話した //ア / / イ ト、 \ \ \ \. // / / / | | \ \ \ \ \. /′i / /i | │ \ `ヽ `ー- 、 Y⌒ヽ} { | , イ ハ`¨´`T´ | 、 \ト、 ヽ `ー- 、 \_ } | | | ト、ハ≫=zzz、 ! `¨´`¨´`¨´`¨´ | |\ ヽ`ヽノ\. 人 | | | 代 { __} \| ィ=- ..,,__\ト、 j │ \ } \ \! 〉、 ! . 乂_フ ´下¨¨“_卞ゝ jイ ノ ヽ ノ i / ヽ ハ 弋 `フ ノ j/`ヽ j/ | ……ダル. / / / . , `¨¨´ ノ ト、 ト、 } i | i 从 / ト、 | ヽ. ; } / l 人 ト、 ト、 _ rー-イ イ ! \ ! } / j/ ∨ \! ∨V .> ` イ {ス人jヽノ jノ jノ j/ /. . / . . ./‐/ >、 _ ... イ ゝ ヽ l. . ′ . .|‐| λ´ ` < _. 人 | . . / |‐| `ヽ ィ´ / 7 . . . ’, Y . . .'; . / . . |‐| / / . . . . . . . }. . . .Ⅳ. . . .|‐| , ' ソ . . . . . . . . . λ. . ´ /. . }‐{ ! / , ' . . . . . . . . . . } /. . .. ; ' . . . . . l‐l , ´ / , . . . . . . . . . . . . 从. /. . . . , . . . . . .ハ ', / ヽ V ';. . . . . . . . . . . . . .∧ , ' . . . . . , . . . . . .; ' . . . ./., , ' ゝ!. . V . . . . . . . . . . /. /. . . . . . / . . . . . / . . . . . ./.乂 ≦ x< . . . ';. . . . .Ⅶ . . . . . . . /. ′ . . . .′ . . . . .′ . . . . .圦 /ァ -=≦ } . < l . . . . . . . . l . . . . .Ⅶ . . . . . λ l . . . . . . .l . . . . . . .l . . . . . . . . .; ゞ==-≦ . . . . . . | . . . . . . . . | . . . . l . . . . . . . . . . ';. . . . . . | . . . . . . .! . . . . . . . | . . . . . . . . { . . . . . . . . .l . . . . . . . . l . . . . . | . . . . . . . . .从. 入 . . . . ';. . . . . . .; . . . . . . . .l . . . . . . . . ! . . . . . . . . | . . . . . . . | . . . . . l . . . . . . . / 丶 . .. V . . . . . ';. . . . . .二ニ=- . 〈 . . . . . . . . .| . . . . . . . .; . . . . ∧ . . . . . / >=- ≠=. . . ≦. . . ’, . . . . . .} . . . . . . . . l . . . . . . . ; . . . . ./ . . . . . . . ′ 入. ./ . . . . . . . 丶 . . . | . . . . . . . ;′ . . . . / . . / . . . . . . . { シロ「京太郎の為ならだるくない」 京太郎「ありがとうございます」 安価下 0~30 小 31~60 中 61~99 大 43 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 56 18.60 ID nCvBJrvG0 [2/4] シロの好感度が30上がりました もっと病ませよう!楽しむ暇なんて必要無い!(ゲス顔) 夜 ピンポーン 京太郎「ん?」 誰が来る? 0~20 胡桃 21~40 豊音 41~60 塞 61~80 エイスリン 81~99 シロ 安価下1 49 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 14 58 56.11 ID nCvBJrvG0 [3/4] キヒヒッ 京太郎「あっ……」 京太郎「シロさん……」 シロ「やっぱり、我慢できない」 シロ「私は京太郎の事が好き」 京太郎「え……」 シロ「京太郎は?」 0~50 むりです 51~99 俺も好きです 安価下1 58 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 01 12.67 ID nCvBJrvG0 [4/4] 京太郎「俺も好きです!」 シロ「嬉しい……」 京太郎「俺も嬉しいです」 シロ「ふふっ……」ズイッ コンマ判別 0~50 身体を拒む(成功) 51~99 身体を許す(失敗AND病む) 安価下1 63 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 04 18.27 ID bC0Jd3SG0 京太郎「まだそういうのは駄目です……」 シロ「分かった……ダルッ」 京太郎「また、会いましょう」 シロ「うん。またすぐに会おう」 シロ「大好き」 ガチャ 京太郎「嬉しいなぁ」 京太郎「誰かに電話しよう」 自由安価 前週回登場キャラは危険 今までに出会ったキャラにしてください 安価下6 73 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 11 11.05 ID 0gBRGVkR0 既にクライマックスだからね、もうね 京太郎「もしもし……」 健夜「京太郎君!?」 京太郎「え……俺の事知ってるんですか?」 健夜「忘れる訳ないよ!」 健夜の依存度が50上がりました (前回の依存度にプラスされます) 京太郎「あはは……じゃ」プツッ 京太郎「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!」 京太郎「よし、次は誰に電話しよう」 自由安価 今までに出会ったキャラでお願いします(前週回キャラは危険) 安価下6 81 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 17 38.31 ID dLh/b6xY0 エイスリン「キョウタロウ!」 京太郎「こんばんは」 エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「俺、シロさんと付き合う事になりました!」 エイスリン「エッ……」 京太郎「これからもよろしくお願いします!」 エイスリン「ウン……」 エイスリンの依存度が50上がりました プツッ 京太郎「あ、切れた」 京太郎「よし、次で最後にしよう」 自由安価 安価下5 92 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 22 46.01 ID 6many7kj0 豊音『もしもしー』 京太郎「あ、豊音さん」 豊音『どうしたのー?』 京太郎「俺、シロさんと付き合う事になりました」 豊音「えーほんとー!?」 豊音「ちょーおめでたいよー!」 京太郎「ありがとうございます」 プツッ 京太郎「よしっ」 京太郎「寝るか」 豊音の好感度が10上がりました 一日が終わりました 94 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 27 44.89 ID 3BmOA/400 好感度・依存度まとめ 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度200 胡桃 好感度max 依存度 175 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度154 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 (ゲス顔) 98 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 39 23.00 ID A9wwX4zo0 [1/2] プラス 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 99 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 40 29.85 ID A9wwX4zo0 [2/2] 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.ひきこもる 4自由安価 安価下3 103 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 49 48.06 ID /yo/YgqS0 [1/2] 京太郎(よーしサボるか) 京太郎「よし、何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 107 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 15 54 53.37 ID /yo/YgqS0 [2/2] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 京太郎「と言っても、田舎だしなぁ」 京太郎「何も無い」 誰が来る? 0~20 胡桃 21~40 豊音 41~60 塞 61~80 エイスリン 81~99 シロ 安価下1 111 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 00 04.84 ID AtZX+XVS0 ドクンドクン ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン キョウタロウは私の物 シロには渡せない エイスリン「……」ニコッ 京太郎「エイスリン……さん?」 エイスリン「アソボ!」 ーーー 京太郎「楽しかったですねー」 エイスリン「ウンッ!」 依存度上昇安価 コンマ判定 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 118 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 04 00.77 ID Q7k713450 [1/4] エイスリンの依存度が40上がりました 行動フェイズ 昼寝 京太郎「よし、何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 123 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 07 39.40 ID Q7k713450 [2/4] 京太郎「電話するか」 自由安価 重要です 安価下5 コンマ0~60になったしまった場合 エイスリン 133 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 13 44.19 ID Q7k713450 [3/4] シロ「京太郎……元気?」 京太郎「はい!元気ですよ!」 シロ「今度デートしよ、ダルッ」 シロ「好きだよ」 京太郎「は、はい!」 えへへ、嬉しいな。 ーーー 行動フェイズ夕方 京太郎「何をしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 安価下6 140 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 19 01.69 ID Q7k713450 [4/4] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 京太郎「岩手だもんなぁ」ウンウン 誰が来る? 0~10 胡桃 11~80 エイスリン 81~99 シロ 安価下1 146 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 23 01.03 ID vpMxazqF0 [3/3] エイスリンの依存度がmaxになりました ゾロ目ボーナス(ゲス顔) 京太郎「ん?」 ガンッ 京太郎「いっつ……!」 身体を鍛えていたのでギリギリで踏ん張れました。 京太郎「!」 ヒュッ 安価 コンマ判定 0~80 避けきれない 81~99 避ける 152 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 29 02.83 ID E62471Qi0 [3/3] 避けきれない ガンッッッッッ ーーー 京太郎「……ここは」 京太郎「綺麗な布団だ」 京太郎「真っ白でフカフカ……」 エイスリン「キョウタロウ!ダイジョウブ?ゴメンネ?」 京太郎「エイスリンさん……っっっ!」 エイスリン「ダイジョウブ?」ナデナデ 京太郎「はい……」 京太郎「起きなきゃ」スクッ ガシャンッ 京太郎「……」ガシャンッガシャンッガシャンッ 鎖と手錠と鉛……なるほど……監禁。 / | |.. . ゙、 . ゙、゙、. \ |. i | i |. ∧ 、.i. .i . ` 、. ! | |、 | | i | ! | | | 、 > | | i 「! ヽート!、 リ ! |ハ ト | ̄ ̄. ,..-、| i | !゙、 _、!二゙、-| イ リ ! |ヽ | / へ.゙、 丶ヾヽ ´{ i` ヽ! 1!| /| !ノ゙、リ ヽ \ !丶  ̄ Vイ ハ |\ i. 丶 \゙、 ` リ `ヽ `┬ 、 ヾ / i ;ィノ U ,....-ィ /,, ‐レリ _  ̄ /゛=!_ \ `ー-、_ _/ ゛== 、 \ / ̄ヽ、 ゛===-、 京太郎「嘘……ですよね?」 エイスリン「ホントッ!」 158 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 36 26.47 ID 6J385Epy0 京太郎「お願いします……!」 京太郎「シロさんにだけは手を……!」 エイスリン「オソイッ!」 京太郎「えっ……」 エイスリン「シロモクルミモ……コロシタ!」 京太郎「えっ……お昼はあんなに元気だったのに?」 エイスリン「……」カキカキ←エイスリンに最後の電話を許可されたシロの絵(醜い絵)と胡桃の首だけの絵 京太郎「あははっ……」 京太郎「あははははははは!!!!」 エイスリン「……」カキカキ _.. -‐……‐- .._ ´ `丶、 / 、 \\ \ `、 ヽ /, i i、 `、 `、 // i | 「\ \ ゙, ゙, ; .. . '/ , i |j `、-‐…‐-ミ.゙. Wハ / ,′,′ i 圦 、 ゙; 、 iハ 【_Vハ. ´ ; /\ \ }iハハj止_ハ; Г)、} / ; ; i ij jⅩ ` ‐-- ,㌢゙⌒¨ ,′ Г \ {{ ; iiⅱ jⅣ __ ″ / ; \. \ !iⅱi{ {い. \ ,㌢⌒ / ,゙ ; .. `、 ‘リ从W辷} } } # .゙ / ;゙; . ゙, 》'´ ノ人__ _,ノ ; / ,! }ii ; }} } ,´ , 厂}込、 . ; . / ,;゙| ,ハj / ,゙ / . /. √ ` ._;ァ=‐‐ ´! ;゙_jWル1 },゙ / / ; .゙i; . /{ {い ''7「 Vv , . { }トミ」|__/イ} {ノ ;; ii ; ;゙{_V゛ ;; | Vv/^゙ 、 ゙、]  ̄ミメ、 i ‘i八{ i{'ヤ ;、 ii | ,氷 \` ハ U ! \〈 ゙, ⅱ| /⌒^\ ` ‐- } ハ __ /` ‐- }i 从|__/_____\/ ノ/ ,ハ xzx_ i毯i二二二二二二二二二|亠亠亠亠亠亠|二二二二二二二二二爬i |[|「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄] 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||]| | || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ===========  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || | | || | . +∽o, | || | | || | o∽*o。 .+° ゚% | || | | || | +゜ %。...。゚ $ | || |. _」乢j」__ ゜ ゚$゚ ∮ _」ユL| , '´_.. ..__,ノ ; ∮ ´_.. .._\. / '´ _.. `` $. ∫ _.. .._ `、. { '´ .._ ゚ ° ど __ }. ! ´ __,ノ .゜ と___ } イ]「「| ゚。 . |`Tハ /. \__| || | ゚+ . | || l/ | || | ゚+. _ . o'゚ | || | | || | ゜+.、__ (♂° | || | | || | ゜' +心 | || | | || |________________________」| || | | ||_________________________|| | Lこ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ごノ / ∧ \ \ / ハ / /` .._ ,゙ ハ _.. ∧ / ⌒ ‐--┘ └---‐ ⌒ ∧ / ∧ エイスリン「ズットイッショ!」 カンッ 172 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 50 12.42 ID WaF6sarn0 [2/2] プロローグ 虚無 ーー俺は人を三人も殺した。 最愛の人と小さな友人…… そして、最も憎んだ女を。 走って走って走った結果着いたのは宮守。 俺は全てを投げ出しても、ここに居たのである。 トシ「……今は授業中だから誰も居ないよ」 トシ「上がりな」 京太郎「はい……」 177 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 16 53 01.77 ID bMTXA7hG0 トシ「大変だったね」 京太郎「はい」 179 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 17 07 13.59 ID To24DaVF0 トシ「どうするんだい?」 京太郎「……」 トシ「決まっているようだね」 トシ「止められなくてごめんなねぇ……」 京太郎「もう行きますね」ガララッ トシ「……」ズズッ ーーー ??「京太郎……ダルッ」 京太郎「!」 シロ「デート……しよっか」 シロ「今日はおめかししてきた」 イ/ > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } / l 、 / / / /〃 ∧ 、、 、ヽ - イノ, ノ イ ノイ `  ̄ _..> < j _ ´ , ' ノ ハヾ≧≠彡...ハ ` ヽ..._ γ´| / |. l | |..._i ,. / .ヽ / | } | | | | . .{. ',. / ′ ', / | =─‐≠彡., ヽ . l l . ∧/ / / ! ';. /- ヽ ', | | / ; ' ′ ′j '; . V \ i . ! l / ./ / /.. .γ '; ; ', } ;′ | .′ .′ ./ /. ′ .} l ヽ ′ | l { .′ ′ ; ; ; l .} ∧ l .∧ .', { { l / ! ; ∧ .∧ l/ .’, V .V V .ニ=- / / ./ l .\ 、 ’, 人 /. ; ' / Y l ヾ ─ ´ .Y 丶 イ j | ’, ; l .| } `¨ 7 l | ', ハ . l .| l '; / ∧ _入 .V l | l .V 八 / .∧ '; .l | | ,′ / , ' ./ ハ l l | | ′ ./ / ./ / '; | ! | | V ∧. / / / ! | l | !/ ./ ', ム / / .| .'; | ! ./ ∧ V 〈 ` .入 | Ⅶ / ∧ .V Vヾ / ’, .l ; / .∧ .V . ./二丶 / .j __ } / ∧ V V l 'ニニ二 \ .l>r ´ マ八ァ´ ≧ .∧ V '; 人. . ニニニニ二 >=-ゞ-}. '; У λ / '; ; ' lニニニニニニニニ二7 V V /= ', |ニニニニニニニ二V !. '; ─==≦ニニニ ! ',ニニニニニニニ二{ ト | jニニニニニニニ二| シロ「行こっ」 182 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 17 10 38.25 ID YtpjHi1n0 [1/2] エピローグ 京太郎「……」 京太郎「……」ポロポロ 京太郎「シロ……ありがとう」 京太郎「今……行くよ」 ギシッ キュッ ギィッ ギィッ ピクピクッ ガクッ end 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 17 16 39.39 ID YtpjHi1n0 [2/2] いやぁ……投下してて辛かったよ(スッキリ) それでは三週目行きましょう! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下10 205 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 17 36 40.97 ID jS/BO28X0 ごめんなさい 平滝は無理です というわけで永水にします 203 独占もアルヨ!殺害無しパターンも勿論あります 俺は須賀京太郎 家は代々神に仕えていたが、現在は仕えていないらしい。 そしてーー 共学になった永水に入学した 永水麻雀部全員安価 好感度判定 下1 小薪 下2 霞 下3 初美 下4 春 下5 巴 GO!!!! 221 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 17 46 08.86 ID TC58QXMy0 [4/4] (ゾロ目)に愛された少女 当主がヤンデレとかもうバッドエンド一直線じゃないですかヤダー 1はこれから用事があるから深夜にまた投下します。それでは 243 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 01 43 14.76 ID rMaTZtra0 [1/3] 再開します 小薪 155 霞 10 初美 32 春 81 巴 81 京太郎「はぁ……!はぁ……!」 遅刻する! 入学初日から遅刻は勘弁してくれよ! 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~20 小薪 21~40 霞 41~60 初美 61~80 春 81~99 巴 安価下1 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 01 58 42.16 ID rMaTZtra0 [2/3] 今までの良コンマはどうしたんだよぉ!? マジで間違えてました 小蒔「いえ、私のせいです」 小薪「ごめんなさい」 京太郎「いえ、俺の方が……」 小蒔「私の不注意です。京太郎君に怪我は ……」 京太郎「大丈夫ですよ!」 京太郎「怪我なんでありません!」 京太郎「あれ?どうして俺の名前を?」 小蒔「共学になった永水の唯一の男子ですから知ってますよ」ニコッ あ、男子俺だけだったんだ。 小蒔「これからよろしくお願いします」ペコッ ' . . . l l .」 l__l . . L! l!l_ i l!! j l! ! i . . . . . .i .l! i . i .! l l l i .j !. ¨l .L.! i! l! l i l. , l l! |. ヽ .|!l ' l! j リ..l ./.l! .i ./ l i i i i i i l l ', i l l ,,ィ笊示ミ、、. . . |!ノイ .ィ=示.=zv、 ! ..ム;l. .i i/ i l !. .l ゝ . i l l{{ う l ` ' う lヽ .ノ. イ ilノ ! ! l.l .! ト ._ i l. ! . . . リ i . . . . リ 〉 ( .i !l l .|l | ヽ! l  ̄ ` ―‐'' 丿 ,.' j!;' !. | i """ ' 、、、、、 イ /. l '. /´ /. ', v‐‐ッ .. / 天使だ…… 262 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 04 09.31 ID umVkUlLf0 [1/4] 小蒔「それにしてと唯一の男の人とぶつかるなんて」 小蒔「運命的ですねっ!」キラキラ 京太郎「あはは……たまたまですよ」ニコッ 小蒔「京太郎君……かっこいいですね///」カァァァ あれ?俺何かしたか? 小蒔「……」ニコニコ ーーー 「ほら、京太郎」 「当主様だ挨拶しろ」 「こんにちは……」 「小蒔も挨拶しなさい」 「こんにちは」 ーーー 「小蒔は京太郎がお気に入りみたいですね」 「さっきも許嫁にしてくれってなんどもなんども言ってましたよ」 「うちの息子が恐れおおい事を……」 「いえ、娘の結婚相手は娘に全てを委ねますよ」アハハ 「娘に……ね」 264 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 08 46.87 ID umVkUlLf0 [2/4] 京太郎「えへへ」デレデレ 小蒔「……」 昔からずっと慕ってきました。 貴方の写真、成長の記録を常に見てきました。 そしてついに貴方がこの地へやってくるように仕向けました。 貴方と共に居る事がこれほど幸せとは…… 10年ぶりの再会……もう逃がしませんよ。 京太郎君のお父様とお母様にも許可は得ています。 後は二人の気持ちだけ……! 頑張ります! 小蒔依存度上昇安価 コンマ判定 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 269 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 13 16.60 ID umVkUlLf0 [3/4] 小蒔の依存度が30上がりました 京太郎「須賀……京太郎です」 京太郎「1人だけの男子ですが、仲良くしてやってください」 シーンッ 京太郎「……」 まぁ……男子一人だけが入ったらそうなるよな。 京太郎「それにしても……」 無視はあり得ないだろ…… なんか俺にビクビクしてるし。 273 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 17 28.26 ID p6NfT5770 [1/2] 麻雀部 小蒔「分かってますよね……」 霞「……」 初美「……」 巴「……」 春「……」 小蒔「私の為に行動するって」 0~50 小蒔以外の永水麻雀部が京太郎と接触出来なくなる 51~99 小蒔以外の永水麻雀部が京太郎と接触可能に 281 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 22 42.12 ID FIjiDR3f0 [1/2] チッ 霞「分かっているわ小蒔ちゃん」 初美「姫様の為に行動するですよー」 巴「姫様と須賀京太郎をくっつけます」 春「姫様の為に……動く」 小蒔「皆……!」パァァァ ーーー 京太郎「学校にも居辛いし、帰ろうかな……」 はぁ……さっき名前を教えてくれた二年生の小蒔さんが恋しいなぁ…… 283 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 24 38.82 ID FIjiDR3f0 [2/2] 京太郎の前に現れたのは? 0~20 小薪 21~40 霞 41~60 初美 61~80 春 81~99 巴 安価下1 289 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 28 56.00 ID lSZjvkmx0 [1/3] 霞の好感度が50上昇しました(強制) 俺の目の前には天使……いや 奇跡が居た! / \ \ / . / \ . ′ . . . /. . . ./ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . . . .. i | | l / / | ‘ | |. | | | l /l / | | ‘ | | | | | l l´l l` | | /--、| 八 | l | |/\ |-\{- | /l/ -、 И/ | ! | | ,,xぅ气芹ミ,ノ / 斗ぅ冬,, ノ |. ! /! |〈 lh__,j刈  ̄ |h_j | 》/ |. ! 八 ‘ | 乂辷ソ 乂_ソ ; ;. ‘ \} | 、、、 , 、、 , ; ‘ | | ′ ; ‘ | |\ 、 _, .イ / ‘ | | l` . . イ | /. ‘ | | r| ` ┬=≦l | | / \ 八 | ∧\ l| |\ノ | | | _\ |' ∧、\ l| | ⌒i| | | / \ ∧\\ l| | 八 | ト、 / \ ∧ \ソ' | \ | \ 霞「須賀……京太郎君かしら?」モジモジ 小蒔さん以上のおもちだと……! 霞「麻雀部へ来ないかしら?小蒔ちゃんも待ってるわ」 京太郎「よろこんで!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 296 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 33 11.70 ID lSZjvkmx0 [2/3] 俺は……奇跡を目の当たりにしているのかも知れない 連続ゾロ目ボーナス!(このスレ史上初記念) 依存度、好感度が100上がりました(強制) 霞「じゃあ、行きましょう」ニコッ 京太郎「ふぁ……ふぁい」デレデレ ーーー 霞「ようこそ、永水の麻雀部へ」 京太郎「あ、小蒔さん」 小蒔「京太郎君!」ギュッ 京太郎「小蒔さん!」 たわわなおもちが! 霞「じゃあ、折角だし打ちましょう」 奇跡が俺に……! 303 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 37 40.90 ID ClxVsObi0 [1/5] 京太郎「」 皆つええ……なんだよこれ…… 巴「京太郎君、弱いけど。才能ありそうですね」 春「うん……筋が良い」 京太郎「あはは……ありがとうございます」 小蒔「私も降ろさない時は弱いですから、一緒に頑張りましょう!」 霞「応援するわ」クスクス 霞(小蒔ちゃんには必ず渡さないわぁ……) 春と巴の好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 春 安価下2 巴 310 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 02 49 37.73 ID p6NfT5770 [2/2] 春と巴の好感度が30上昇しました なんとかしてください(願望) 巴「……」 巴(好きになってしまった……) 霞(私の物にしたい……) 春「濃厚な一日を京太郎と過ごしたい」 小蒔「良くない匂いが……」 初美「京太郎はもっと頑張った方がいいのですよー」 京太郎「はい……善処します」 ーーー 京太郎「ふぅ……永水麻雀部のみんなと仲良くなってメアドと電話番号交換出来て良かった」 prrr 京太郎「もしもし?」 初美『どうですかー?こっちの生活は慣れましたかー?』 京太郎「うーん……まぁそれなりに」 初美「そうですかー頑張ってください。色々」 プツッ 京太郎「?」 初美の好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 316 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 00 10.58 ID yr+KqgEo0 初美の好感度が30上がりました 京太郎「よし。電話するか」 京太郎「……」 なるほど……母親が嫌だったら戻って来て良いと言ったのはそういう事か…… 盗聴器と隠しカメラ……結構あるな。 まぁ……ネットで得た弱い知識だけど、それだけでも分かるぐらい大量にある…… 俺の身に何が起きているんだ? 一度……母親の元へ戻るか? 自由安価 電話する相手を選んでください、既に大事な安価です 今までに会ったキャラでお願いします。 前週回キャラはありだけど、危険。 安価下7 330 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 10 17.93 ID qINX5uNy0 [1/3] ゾロ目三連続ボーナスである 霞依存度maxになりました は や く に げ ろ 京太郎「もしもし……」 霞「もしもし?」 京太郎「俺の家に大量の監視カメラと盗聴器があるんですけど……怖いです……」 霞「本当!?大丈夫?」 霞「 今 す ぐ 慰 め に 行 っ て あ げ る ! 」 プツッ おかしいぞ…… 俺の家を霞さんは知らない筈だ…… ……まさか! しまった! 超絶重要安価です この安価で、全て決まります 皆の行動に(人としての)成死が託される! 1.逃げる 2.厳重に家を固めて今日は引きこもる 3.家の中で隠れる 4.自由安価 全て京太郎が警察に通報している事が前提です 安価下10 347 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 18 06.79 ID qINX5uNy0 [2/3] そうだな、もう…… 駄目だ 諦めよう ーーほら ガチャ 霞「京太郎……大丈夫?」 京太郎「呼び捨て……ですか?」 霞「ふふっ……恋人に君付けする必要はないと思うわ」パサッ スルスルッ ハラリッ 霞「大丈夫……私に身体を委ねて……ね?」 霞「もう、怖くないわよ」 .. ´ ` .. / . \ / . / / / l | l . ′ / / / l l | |\ l . | l l | l__l l | | __} ト l | | l |八{__\从ノ __j ノ| l | | | 抖ぅ竿 ´竿冬、 l / | | l从乂ツ 乂ツ'仏イ ; ‘ ∧{ 、、 ' 、、 }∧ / ∨ 八 ┌‐┐ 八 /. ∨ ... ` ´ . イ / ∨ | 〕iト -- i〔| | / _|=ミl/´ | ll | / / / / /| | /l | { ̄ ̄`丶 / /∠..._ | |\_,// | |\ }∧ {/´ `ヽnm/´| | ̄`丶{ ∧ / r|| l〈 | | \ |. / /l || | ∨八 \ ‘,|. ,′ / ノ|l | \ \ !. | / / ! ', \ \ |. 从 / _/ | ',__ \ \| {/∧ { .// .人 \\ \ }八 /} \__/ / /_\ } \__,/| \ / /´ ̄ / {/{三三三≧=ヘ \ | \ 霞「ふふっ……可愛い」ギュッ 354 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 27 22.65 ID bVVm0VUI0 数週間後 葬式 神代小蒔 死去 初美「うっう……姫様ぁ……」ポロポロ 巴「……」 春「……」 「次の当主は霞様に決まりだな……」 「今のうちに媚びておけよ……」 霞「小蒔ちゃん……」クスッ ーーー 霞「ただいま京太郎」 京太郎「おかえり」 霞「私……葬式で疲れちゃったわ」 京太郎「俺も行きたかったな」 霞「駄目よ、きっと辛いわ」 京太郎「そうかな?」 霞「そうよ」 京太郎「うんそうだね」 京太郎「俺には霞さんが作ってくれた居場所があるから」 京太郎「もう霞さんのそばからは離れられないよ」 霞「そうそう、よく言えました」ナデナデ 京太郎「ありがとう」 霞「ねぇ……しよっ?」 京太郎「いいよ」 京太郎「霞が望むのなら」 358 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 31 19.34 ID cE34KWMm0 エピローグ 京太郎「俺は誰だ」 京太郎「霞」 京太郎「何の為に生きている俺は誰だ」 俺は……誰だ? 俺は何のためにここに居るんだ? 俺は……人なのか? 霞……霞さん?霞……霞さん?霞……霞さん?霞……霞さん?霞霞さん霞霞さん霞霞さん霞霞さん霞さん霞さん霞さん霞さん霞さん霞さん。 俺は……誰だ? 所有物……なのか? 気付いたら走り出していた。 鹿児島の外へ出た。 飛行機なのかも分からないけど鹿児島から俺は抜けた。 362 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 37 24.09 ID EurayH/p0 [1/2] 荒川病院 隔離病棟 憩「……奇声を上げながら大阪を走り回った男」 憩「今は鎮静剤を打たれながら精神病のケアを続けている」 ァァァァァァァァァ!!!!!!!! 「はーい、怖くないですよー!」 「大丈夫ですよー!」 憩「恋人を名乗る女性の電話の声を聞いた途端大人しくなったが、夜中に抜け出そうとしていたので、拘束を強化」 憩「今日。その女性が迎えに来る」 憩「一緒に鹿児島で療養するそうやな、素晴らしい恋人さんやわー」 ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!! 憩「どうしてこうなっちゃったんやろなー?」 コッコッコ 霞「……」 霞「迎えに来たわ、京太郎」 京太郎「……」ビクッ 霞「帰りましょう。お家に」ニコッ ーー俺はもう戻れない。 カンッ 372 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 47 15.44 ID ClxVsObi0 [2/5] 好感度・依存度まとめ 宮守 豊音 73 塞 93 シロ 好感度max 依存度143 エイスリン 好感度max 依存度max 胡桃 好感度max 依存度 175 臨海編 ネリー 好感度max 依存度max 智葉 好感度max 依存度max 明華 好感度max 依存度max ハオ 89 ダヴァン 好感度max 依存度101 健夜 好感度max 依存度154 淡 好感度max 依存度136 照 好感度max 依存度147 憩35 阿知賀 憧 好感度max 依存度max 晴絵 好感度max 依存度120 穩乃 33 灼 47 玄 好感度max 依存度106 宥46 永水編 奇跡 小薪 好感度max 依存度155 霞 好感度max 依存度max 初美 62 春 好感度max 依存度111 巴 好感度max 依存度111 377 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 03 50 11.44 ID ClxVsObi0 [3/5] 永水改め奇跡 それではあまりにも早すぎる4週目行きましょう! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 402 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 04 04 37.77 ID ClxVsObi0 [5/5] 姫松麻雀部全員の初期好感度が+50されます(初っ端ゾロ目の景気付け) 好感度判別安価 コンマ判定 漫 安価下1 由子 安価下3 洋榎 安価下5 絹恵 安価下7 恭子 安価下9 郁乃 安価下10 420 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 04 13 53.57 ID GiLiIgBs0 漫 好感度max 依存度108 由子 98 洋榎 88 絹恵 66 恭子 52 郁乃 79 京太郎はおもちが好きなのかな?(錯乱) テルーが大正義過ぎただけだね 426 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/05(月) 04 35 52.34 ID lSZjvkmx0 [3/3] 京太郎「今日は姫松の入学式だ!」 京太郎「はぁ……!はぁ……!」 遅刻する! 入学初日から遅刻は勘弁してくれよ! 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~20 漫 21~40 由子 41~60 洋榎 61~80 絹恵 81~99 恭子 安価下1
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/2629.html
【名前】太郎 【性別】男 【年齢】17歳 【職業】転生者 【特徴】いわゆるなろう系っぽい、戦闘をするにしてはラフな服装。黒髪 【好き】平凡な日常、アニメ、友人 【嫌い】チート能力、犠牲 【特技】剣術、体術、魔法 【趣味】修行 【人間関係】 『魔王』アンゼリカ:自分が異世界転生された原因らしい。詳細は知らされていない 【詳細】 チート染みた魔法を得て異世界転生した現代人。現代ではなろう系主人公を〇〇太郎と呼ぶのが流行った際、太郎という名前をいじられまくった。本人的になろうを否定する気はないが、多少のトラウマにはなっている。 異世界転生して魔法に目覚めても本人は迷惑としか思っておらず、緊急事態以外ではあまり使いたがらない。 剣術と体術はチート能力に頼らないために修行して自らを鍛え上げた末に身に付いたもの。 【備考】 平凡な日常を好んでいながら、剣術や体術で強者と戦うことも嫌いではない どちらかと言えば犠牲者が出ることを嫌っている面が大きい 転生時の呪いにより勇者らしい服は身に付けられない 【イメージAA】 後でつけるかもしれない
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5659.html
516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 37 50.83 ID xM9k7R830 [4/6] 京太郎「サボるか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 519 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 39 57.02 ID xM9k7R830 [5/6] ミス 京太郎「引きこもるか」 京太郎「それなら……1度学校に行くか」 京太郎「きっと上手くやれる……よな?」 孤立をすればいい、上手に。 京太郎は上手く学校で孤立することが出来るかの安価 コンマ判定 0~30 失敗 31~99 成功 安価下1 523 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 41 40.92 ID xM9k7R830 [6/6] またミスしてしまったぁ!! すいません! 京太郎「学校に行くか」 誰とも会わないようにゆっくり行こうかな?どうしようかな? 安価 1.早く行く 2.普通に行く 3.ゆっくり行く 安価下4 529 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 44 48.92 ID 02Yfjm4T0 [4/6] 京太郎「行くか」 ゆっくりね。 ーーー 京太郎「……」スタスタ 安価 コンマ判定 0~5 智葉 6~15 ネリー 16~20 明華 21~50 ダヴァン 51~99 ハオ 535 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 47 58.62 ID 02Yfjm4T0 [5/6] ゆっくりと早くを間違えて打ってしまった ゆっくりを早くに解釈してください ネリー「おはよう」 京太郎「お、ネリーか」 ネリー「どうして学校に来なかったの?」 京太郎「いやー体調悪くて」 ネリー「体調悪いなら言ってよ、ネリーが看病するから」 京太郎「そうだな、気が向いたら」 ネリー「……」ブツブツ ネリーの依存度が10上がりました 537 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 50 11.18 ID 02Yfjm4T0 [6/6] 京太郎「よし、放課後だ」 1.麻雀部に顔を出す 2.奉仕活動に勤しむ 3.まだしばらく教室で時間を潰す 4.自由安価 安価下5 545 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 58 29.13 ID 4lvgnPqN0 [1/3] 京太郎「見つからないように部室の様子を伺うか」 ーーー 京太郎「意外と普通にやってるなぁ」 京太郎「……」 京太郎「ん?」 京太郎「今一瞬こっちを見たな……」 京太郎「智葉さんか」 ーーー 智葉「ふふっ……」 部活でも眼鏡を取ってみたんだ、そんな私に京太郎も興味深々か…… ーーー 京太郎「どうしようかな」 京太郎「………」 1.帰る 2.部室に入る 3.まだ様子を見る 4.自由安価 安価下4 551 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 02 54.08 ID 4lvgnPqN0 [2/3] ゾロ目ボーナス ネリー「……」チラッ ネリーの事心配で見て来てくれたんだ、嬉しいな。 明華「……」チラッ 京太郎君に見守られて嬉しいです。 智葉「……」チラッ もう行くのか、たまには入ってくれば良いのに。 依存度は上がりませんでした。 また次からは少し放置できるようになりました。 京太郎「よし、帰るか」 552 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/03(土) 18 04 05.98 ID 4lvgnPqN0 [3/3] 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗き見 7.バイト 8.自由安価 安価下3 556 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 09 48.27 ID CYDCuBf50 [1/4] 京太郎「バイトするか」 ーーー 土方「っらぁぁぁぁ!!!!」 京太郎「ひぃぃぃ!!」 ーーー 土方「ほれ今日の給料」 京太郎「ありがとうございます」 土方「おめぇ筋がいいな」 京太郎「ありがとうございます!」 身体を鍛えた甲斐があったかな? 土方「近々奈良の旅館の改装工事をするけど、お前も来るか?」 京太郎「……」 コンマ&安価 1.はい、行きます! 2.考えさせてください 3.遠慮します 0~5 「ネリーの差し入れだよ!」 6~10 智葉さんの差し入れ 11~15 明華の差し入れ 16~99 何も無し 安価下4 563 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 16 32.66 ID IUwTevBp0 [2/3] 京太郎「遠慮します」 土方「そうか、気が向いたらいつでも言ってくれよ!」 土方「ほれ!電話番号!」 土方に電話をしたらいつでも奈良に行けるようになりました。 ーーー 行動フェイズ夜 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 &コンマ 0~5 ネリーが遊びに来る 6~10 智葉が遊びに来る 11~15 明華が遊びに来る 16~99 何も無し 安価下4 568 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 20 05.33 ID IUwTevBp0 [3/3] 京太郎「電話するか」 京太郎「……一大事な気がする」 ピンポーン ピンポーン ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎母「はーい」 京太郎「……」 誰に電話しよう。 安価下3 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 577 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 25 55.24 ID Na1JiLNd0 [1/2] 京太郎「はぁはぁ……!!」 prrrr ネリー『もしもし?』 京太郎「ネリー!助けてくれ!」 ネリー『!』プツッ 京太郎母「智葉さんって人が来てるわよ」 京太郎「今……行くよ」 ーーー 智葉「やぁ京太郎」 京太郎「智葉さん……」 智葉「ちょっと顔を見たくなったんだ」 京太郎「はい、安い顔ですけど大丈夫ですよ」 智葉の依存度が20上がりました。 智葉「少し、散歩をしないか?」ニコッ 京太郎「大丈夫ですよ」 581 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 33 04.74 ID TGkAGKv90 [1/2] 公園 智葉「眼鏡を取ったんだ、可愛いか?」スリスリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 智葉「ふふっ」スリスリ 京太郎「やけに引っ付きますね」 智葉「気付いているだろう?京太郎」スリスリ 京太郎「……」 智葉「私の物にならないか?」スリスリ サワッ 京太郎「っっ!」ビクッ 智葉「私なら京太郎を幸せにできる」 智葉の依存度が20上がりました 安価 コンマ判定 0~30 「大丈夫?ネリーの京太郎に手を出して」 31~60「私の京太郎君に何をしているんですか?」 61~99「「へぇ……許さない」」 安価下1 587 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 38 58.15 ID uvonyhRi0 [1/2] 明華「私の京太郎君に何をしているんですか?」 智葉「明華か」 京太郎「明華さん……」 智葉「明華と言えど邪魔をしたら……分かっているな?」 京太郎「逃げてください明華さん!」 智葉「何……手は出さないさ」 智葉「明華ぐらい一捻りだがな」 明華「へぇ……随分と余裕ですね」 京太郎「頼む……お願いします……二人とも…….今日は帰ってください」 安価 コンマ判定 0~30 ネリーだよ! 31~77 帰る(明華と智葉が) 78~99 逃げる 591 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 46 45.25 ID qD+5qU480 京太郎「もう……」 嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!! 京太郎「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 明華さんはナイフ持ってるし……智葉さんは刀持ってる……俺が何をしたんだよぉ!!! ダダダダッ ーーー バタンッ 京太郎母「京太郎!?どうしたの!?」 京太郎「絶対に誰も家に上げないでくれ……」 京太郎「お願いだから!」 京太郎母「……」ナデ 京太郎「うぅっっ」ポロポロ 京太郎母「私に任せて寝てなさい……」 一日が終了しました 596 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 53 22.98 ID a8xSaQeJ0 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 起きたらまとめられた荷物があった。 そしてリビングに降りたら母親が座って俺を待っていた。 京太郎「母さん……」 京太郎母「裏口から行きなさい」 京太郎母「あんたみたいな迷惑をかける子供なんかもう要らないわ」 京太郎母「早く出て行きなさい親不孝者」 京太郎「母さん……ありがとう」 京太郎母「死んじゃ駄目よ……?」ボソッ 京太郎「さて……何をしよう」 1.失踪 2.土方に電話 安価下6 良く良く考えてください 607 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 10 33.10 ID TGkAGKv90 [2/2] 京太郎「行ってくる」 京太郎母「帰る時は連絡しなさい」 京太郎「うん」 バタンッ 京太郎母「……」 ーーー ピンポーン 京太郎母「はーい」 智葉「お母様。京太郎は?」 明華「お母様。京太郎君はいらっしゃいますか?」 京太郎母「京太郎は智葉ちゃんと行ったっきり見てないけど……?」 京太郎母「智葉ちゃん?どういう事かしら?」 智葉「!!」 智葉「失礼します」ガチャ 明華「……」 智葉「京太郎……何処に?」 ーーー 人気の無い公園 京太郎「もしもし……土方さん……はい」 京太郎「奈良に行きます」 一応……オールバックにしたけど……意味あるかな? 京太郎「はい、前の現場で待ち合わせで」 京太郎「出来れば今すぐ……あ、はいありがとうございます」 京太郎「行くか」 608 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 15 01.43 ID CYDCuBf50 [2/4] 明華とネリーの依存度が40上昇しました (あとは勝手に300になるのみです。会えないから) 606 そこに気付くとは……天才か 京太郎「TwitterとFacebookの更新はどうしようかな?」 1.やめる 2.やめない 安価下4 617 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 30 47.64 ID CYDCuBf50 [3/4] 京太郎「やめるか」 ーーー 土方「ほら、隣に乗れ」 京太郎「はい、ありがとうございます」 ーーー 高速道路 京太郎「……」 土方「グラサン着けて作業着着てどうしたんだ?」 京太郎「色々あって……」 土方「ふーん……っち!」 土方「渋滞か」 土方「京太郎……お前も大変だなぁ」 土方「この歳で逃亡生活だもんな」ハハハッ 京太郎「ばれてましたか……」 土方「俺も経験あるからなぁ!」 土方「安心しろよ、お前の履歴書とかデータは全部消しとくから」 京太郎「ありがとうございます」 土方「仕事の時はマスク着けて養生だけやってろよ」 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 37 16.08 ID 8qb/vyha0 京太郎「……」 土方「尾けられてるな」 京太郎「!」 土方「任せろって……慣れてんだよこっちは」 土方「撒くぞ」 安価 コンマ判定 0~5 ネリーだよ! 6~10 黒服 11~99 成功 625 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 47 42.15 ID 9JROa+PO0 [1/3] ドラローは余程京太郎が好きと見える 土方「よし、撒けたな」 京太郎「途中から車を捨てて山を微妙に通るなんて思ってなかったですよ」 土方「よし、じゃあな」 京太郎「え?」 土方「旅館の改装はとっくに終わってるよ」 京太郎「……」 土方「お前のお母さんには昔お世話になってな、今回頼まれたんだ」 土方「じゃあな、頑張れよ」 土方「とりあえず松実旅館にいけ、世話をしてくれるよ」 京太郎「ありがとうございます!!」 土方「いいってことよ」 ーーー 京太郎「そろそろ……着くな」 バッグの中に水筒があったな、そういえば。 京太郎「……ん?」 京太郎「!」 50万と手紙…… 627 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 55 53.91 ID CYDCuBf50 [4/4] 京太郎へ 前から異変がありましたね 良く私の方にもネリーちゃんや智葉ちゃんや明華ちゃんから電話が来てました 常に様子がおかしかったのを覚えています 次行く学校ではサボらないでくださいね 手続きは済ませてあります 50万だけでごめんね 困った事があったら旅館の人に頼ってね 何もしてあげられなくてごめんなさい 母より 京太郎「うぅっ……」ポロポロ ーーー 松実館 京太郎「……」 ここが 京太郎「失礼します」ガラガラ 「いらっしゃいませ!」 「いらっしゃいませ~」 631 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 07 03.14 ID uvonyhRi0 [2/2] 玄「あ!貴方は!」 宥「えっと……京太郎君……ですよね?」 京太郎「はい……」 玄「じゃあ部屋用意してあるから早く早く!」 宥「あったかくしてるよ~」 好感度安価 コンマ判定 安価下1 玄 安価下2 宥 638 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 23 10.26 ID 9JROa+PO0 [2/3] 玄「ほらほら!早く早く!」グイグイ 宥「玄ちゃん焦りすぎだよぉ」 京太郎「うわわ」 変な人だな…… ーーー 玄「晩御飯ですのだ!」 京太郎「うめぇ!!」ガツガツ 宥「良かった」ホッ ーーー 玄「えっと……」 宥「怖い人達に追われて来たんだよね……」 京太郎「はい、まぁ……合ってます」 玄「大丈夫だよ!阿知賀まで来ないって!」 宥「そうだね~大丈夫だよ」 640 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 31 56.61 ID wfkdOeLX0 [1/4] 京太郎「寝るか」 いい人達だったなぁ…… prrrrrr 電話…… 自由安価 今まで会った人にしてくださき 安価下5 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 43 08.80 ID 7rBHreNh0 [3/4] 京太郎「もしもし」 ネリー『京太郎!?』 京太郎「!」ビクッ ネリー『今どこ!?』 京太郎「ははは……いろいろあってなぁ……」 ネリー「ネリーは京太郎が心配で心配で……」 京太郎「大丈夫だって」 ネリー『大丈夫じゃないよ!』 ネリー『はやく場所をおしえて?ね?ね?ね?迎えに行くから!!』 プツッ 京太郎「……寝るか」 一日が終了しました ーーー ネリー「京太郎を何処かにやった人……」 ネリー「必ず……[ピーーー]」 655 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 45 22.85 ID 7rBHreNh0 [4/4] 652 全員病んだり場所一周したらゲームオーバーですね、まぁ基本ゲームオーバーばかりだと思っていてください クリアは智葉観覧車のように奇跡的なタイミングでのゾロ目でグンっと近づきます 664 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/03(土) 20 59 03.16 ID JNQpjxZJ0 654 携帯です 656 あの世に?(難聴) ゲームオーバー行けばゴールインOK 658 ゾロ目に祈ろう 659 忘れてた…… 殺すで脳内変換お願いします 660 Yes 京太郎「朝だ」 玄「京太郎君!学校行きますよ!」 宥「共学になった阿知賀だよ~」 京太郎「こっちでも高校に通えるなんて……」 ーーー 先生「転校生の須賀京太郎君だ」 京太郎「よろしくお願いします」 パチパチ 665 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 09 08.11 ID Na1JiLNd0 [2/2] 京太郎「さて……帰るか」 玄「京太郎君!麻雀部へ行くのです!」 また、麻雀部か…… 京太郎「顔を出すだけなら……」 ーーー 京太郎「ども」 穏乃「あ、転校生」 憧「いきなり顔を出すなんてね」 灼「邪魔にならなければ大丈夫」 安価 好感度判定 安価下1 穏乃 安価下2 憧 安価下3 灼 679 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 18 13.64 ID 9JROa+PO0 [3/3] (白目) 憧 好感度max 依存度176 憧「ふふっ……」ペタペタ 京太郎「?」 あれ? 嫌な予感。 憧「綺麗な身体ね、素晴らしいわ」 玄「むっ……」 穏乃「憧ー気持ちわるーい」 灼「変な憧」 京太郎「?」カリカリ 687 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 33 46.79 ID W7PQA8Fj0 ちょっと 1も頭が疲れてしまったんよ また深夜ぐらいに投下します 憧「京太郎は麻雀出来るの?」 京太郎「まぁネトマなら少し……」 玄「それならやりましょう!」 ーーー 京太郎「……難しい」 憧「まぁ実際に牌を触るとなるとね」 玄「京太郎君は筋が良いですのだ!」 穏乃「意外と上手だね!」 灼「うん」 宥「皆居るとあったかいね~」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 716 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 02 35.55 ID h3DEJibz0 [1/2] 失礼 再開します 阿知賀麻雀部の好感度が20上がりました(レジェンド含みます) 晴絵「すまない、遅れた」ガララッ 灼「ハルちゃん遅い」 晴絵「ははっすまないすまない」 晴絵「っと……君は?」 京太郎「須賀京太郎です!」 晴絵「あぁ!転校生か!」 京太郎「はい!」 晴絵「私は阿知賀麻雀部の顧問赤土晴絵だ、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 玄「京太郎君は麻雀部の見学に来ましたのです!」 晴絵「そうかそうか」ウンウン 晴絵「ゆっくりしていってくれ」 晴絵の好感度判定安価 コンマ判定 安価下 724 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 11 54.50 ID To24DaVF0 ゾロ目ボーナス! この場合は100とします 赤土晴絵の好感度・依存度120 晴絵「!」ドキッ 晴絵(結構かっこいいな) 晴絵(年下も悪くないかも) 晴絵(なーんてな) 晴絵「そろそろお開きだ、帰るぞ」 玄「はーい」 宥「早く帰らないとあったかくないよぉ……」 憧「京太郎はどこに住んでるの?」 京太郎「えっと……」 京太郎「今度教えるよ」 憧「なにそれー!?つまんなーい」ブー 穏乃「あはは……変な憧」 灼「早く帰ろう」 ーーー 玄「私達と住んでるって事はまだ言わないの?」 京太郎「まだやめといた方が良いと思って」 宥「そうだね……変な誤解されそうだし」 玄「私は良いけどね」ボソッ 726 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 15 31.77 ID Jnx69B+t0 [1/2] 夕方コマンド夜コマンドは今回省略 物陰。 憧「へぇ……玄と宥姉の所に住んでるんだ」ジッ 憧「訳ありかな?私が慰めてあげる……」フフッ ーーー 京太郎「さて、そろそろ寝ようかな」 コンマ判定 0~20 アコチャー 21~40 玄 41~99 電話 731 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 19 05.33 ID Jnx69B+t0 [2/2] ガララッ 京太郎「え?」 京太郎「窓から……」 / \ー─ | ハ \ \ /′ ./ / \ .|. . \ / / / ; \ \ 〈/ / , \ . / / | l\ \ ゙ / | , \ . / / | | ./ | │ | | \ \ ∨. / | , 丶 . / / | | | | │ | | / │ │ ∨ | . . | │ .| |¬ト 八 | イ __| _ | .∧ /∨ | | | | │ .| | | |_| │ \ /斗午冬ミ ハ | ⌒ │ | | | | │ | | |八 {\仏冬ミ \|\∨ 〃{ト。 ハ }| |l / | | | | |. .| | | い\ア{ト。 ハヾ __) ノ } | |__, _ j | | | l | | | ∧{{ ,,) ノ } 乂__,,ン |/ { ∨ | | | | | \ | | { lヘヽ 乂__,,ソ | (゙\ | |/ ) | | | | |\ ト \∧ , /// | _|\ ヽ} | / | | | | | |  ̄トヘ /// イ(`ヽ } j/ ,∧ | . | | | | │ | . __ ノ / | ハ }ノ / / /| , │ , | | | | ∨ | ゝ /ト、/}丿 ∧| , | , | | | | /| //> .,,_ イ |>'´ )____/| } | , | , | | | | ,、. ∨ // / \| ̄ _,,.. ´ イ/ | | 厶 | , 、 | | | |/ \ | / __>ァ'´ _/|___,,{. | | /` 〉 |、 , \ | | / |∨ / {/ イ{/ {  ̄¨二二つ/|,,/ /| |ハ . \ ; | , / |/ / / ∠\リ/⌒{ ´_,,. -─一’/ /{ | | . .\ , | , ノ / | ⌒【__/{ /} ──=ミ/_/ 〉 | | |. . \ .\ . | , 〈 { / | 〈 / 人_x┬……'’ / | | .. \ .\ / | / ∧ | / . | 丿 レ く\ イ | . | . \ .\ / / / \| /l .| /} 、_/ / ー〉 / | ( 人 ∨| \ . \. / ' / 〈/ |/八 ,,ン´ | / / | \ \\ \ . \ /. .// |. /|/ ∨ \ /_/ / │ \\ \ . \ 憧「やっほー」 京太郎「新子……どうしたんだ?」 憧「会いに来ちゃった♪」 733 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 24 07.58 ID 6J385Epy0 [1/2] 京太郎「てか、どうして俺がここに居るって事を……」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ 憧「えへへ、好きな人に会う事に理由なんて必要なのかな?」 京太郎「……」 蘇るトラウマ これは不味い 俺の中の物が逃げろと叫んでいる どうすればいい? 俺は……呪われているのか? 憧「ねぇ……」 憧「辛い事沢山あったでしょ?」 人の心の隙間に入り込む 憧「どんな事があったのかな?辛かったでしょ?可哀想に……」 自由安価 この場を打開する安価を考えてください とても重要です 安価下7 742 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 35 07.89 ID ErezCrwL0 京太郎「俺って女性を良く惹きつけるらしくてさ」 京太郎「そのせいでストーカーの被害にも会ったんだ」 憧「……」 憧「辛かったんだね」 京太郎「誰か特定の彼女でも出来ればそういう事は無くなるのかな……?」 俺には照さんがいるけど……まだ内緒にしないとな。 憧「じゃ、じゃあさ!」 憧「私と付き合おうよ!」 憧「私が居たら誰も寄って来ないわ!」 京太郎「新子」 憧「憧って呼んで」 安価判定 非常に重要です 1.ゴメン 2.無理だ 3.女が無理なんだ 4.そうだな、付き合おう 5.自由安価 安価下7 756 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 42 35.64 ID 3BmOA/400 [1/4] 京太郎「正直な話、女性が怖いから友達で……(震え声)」 憧「へぇ……そうなんだ」 憧「女が怖いんだ」 憧「京太郎をそうしちゃった奴ら全員殺したいけど……」 憧「ねぇ……」 憧「私が女嫌いの克服手伝ってあげる」 . .--―‐--ミ ´ \ / rf‐ 、 _/ \ /ゝ‐ 、\. // . i | ∨ |ハ \\ / 〃 . | | l ∨ . i i ヽ ヽ. / / i | | | | l l | | ハ ゙ ハ i ハ. i | | | 八 ヽ / l | | | ハ i i |i | | i | | l ┼-\\ 斗≠示レヘ| l i | | |i | | i ト、八 |x===ミ \\乂zソ ||{リ! ! . | | | |i | |八 |/\ 小乂zソ , ||_/i l ト | l. Vハ /二二| i|人 __ || | ハ ∨ /. Vハ 二二| 八 ト . ー┴' イ _!!_ / /_ .∨ ∧ V !ニニ≠≪ヽ ∨/≧r- < ト,リ'/ ///7 ∧ハ i| i|'二/ ∨i ∨/「| У/ /'//イ .「ヽ',| || i|ニ/\ } Ⅵ |/∧>‐<//'{ {/// | |ー{ヘ || リニ} ノ 人| i|//∧ ///'| |/ /| | }∧. / / / {/ ノノト 、/∧/'//>| | \{ | | } ∧ /ィ'rく ゚Y / _>‐=7-=彡 ( }| l 人 ∧. //|ノ >从 _ > ¨二二 ` \ 从 | ⌒} ∧ { {人 /゚ア'´ { └‐┐ ‐=ニ二〈 八 ( ∧. У xイ 八 ∧ _ ニ7⌒\ < }=-‐ { ∧. {/ / \/ _>┬‐くヽ‐┬.\_{_ ' |ハ. / / ノ「.i i l__|__|⌒ |__|__i_i | / } || i. _{ イ/二二__/ ̄_ ̄\ ア ノ 〃ノ_' ̄/¨ \__ イ ///  ̄ /⌒ / //'  ̄ヽ // Т | | i ∨-=≠{ ̄「 ̄¨ア ´ ̄\ヽ / /T(\', | || | | 人 ノ¨ア´{'//{/7⌒'/⌒\ ハ /__ i i | || | || | |二 }/{///∨'/{//{_/ ∨┴rく/|/ヽ 八| | || | || | | /{// ,// 彡'⌒ノ/ u }// ノ'//|ヽ∧' |\| || | || | |{/_人/ ̄ 7 ,へ _(( i├‐く彡 ┴==ミヽ | || | || | |{/ | .′ | |ヽ | } \} | || | || |/ | | (( | ト } |/ \ || | ||. / ∪ 、)}| | jl | n \.|| | ||/ !八,ノ {Υ〃 \ |/ . i }八( \ . ' 人(( 、 ノー=彡⌒ノ≧=-\ /ニニニニ7/ニニニニ\ /三三三三{(三三三三三 \ 憧「ねぇ見て……私まだ処女なんだよ?」 京太郎「!」 安価 重要な安価です 1.無理だ!やめてくれ! 2.逃げる 3.助けを呼ぶ 4.身を流す 5.自由安価 783 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 59 03.69 ID I0D3WrjQ0 [2/2] 757を取ります ゾロ目ボーナス! 京太郎「っっ!」ダッ 憧「なっ!」 無我夢中に逃げた。 ここまで走り続けたのは初めてだ。 京太郎「ぁぁぁああ!!!」 誰かに呼び止められた気もした。 俺はこれからどうなるんだ? 次に辿り着く所は……? 自由安価 奈良に近い所でお願いします そのまま阿知賀を逃げ切って、今日はやり過ごす事も出来ます(阿知賀滞在継続) 安価下7 795 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 11 11.26 ID gVjqTW7m0 [1/3] ピンポイントで姫松行く辺り大変すばらっですね、愛宕ネキ最高に可愛いよなぁ!?(錯乱) 一日が終わりました 電車も使ったかも知れない 幸いにもまだ広げていなかった荷物を掴んで辿り着いたのは…… 京太郎「ははっ……なんだよそれ」 京太郎「大阪かよ……」バタッ 「!」 京太郎を介抱するのは? 自由安価 姫松のキャラでお願いします 安価下7 810 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 02 21 58.37 ID gVjqTW7m0 [2/3] 荒川憩ちゃんも天使だから仕方ないね、採用(姫松は関係ない模様) 憩も大阪だから仕方ないねうん、口調違ったらごめんなさい 荒川病院 京太郎「う……ん?」 ここは? 白い天井 病院? そして 白衣の天使が俺の目の前に居た . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/ ___/ \ __ / \_____ / \ /ー一ヘ / ハ ハ \/ }/ ̄} / i ヽ } } | У } ∨ .| ′ / } } .. {. / { } } . | | } ,. i i ハ } ' . | ??「大丈夫か~?」 ??「道端で倒れとったけど」 京太郎「あなたは……?」 荒川憩 好感度判定安価 コンマ判定 安価下1 822 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 28 42.07 ID gVjqTW7m0 [3/3] 憩「うちは、荒川憩。憩って呼んでなー」 憩「大丈夫か~?無理したらアカンで~?」 京太郎「だ、大丈夫です」 憩「訳ありやろ?」 憩「今まで何があったん?」 憩「話して貰いたいな~」 京太郎「……」 安価 1.話す 2.話さない 3.自由安価 安価下5 831 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 34 20.40 ID 6J385Epy0 [2/2] 京太郎「ーー実は」 ーーー 憩「……」 憩「訳あり所ちゃうやろ?」 京太郎「……」 憩「警察頼りーや」 京太郎「母は多分……頼ってますね」 憩「って事は、そのヤバい人達が捕まるまで京太郎君は逃亡生活なん?」 京太郎「はい……」 憩「可哀想……ウチに滞在しいや」 憩「私がなんとかしてあげる」 京太郎「ありがとうございます……」 憩好感度上昇安価 コンマ下 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 02 39 13.70 ID Q7k713450 ゾロ目神の降臨を待とう(アヘ顔) 憩の好感度が30上がりました 京太郎「そろそろ疲れました……」 憩「そっか~さっきまで寝てても疲れてるなんてなぁ……それじゃあおやすみ~」 京太郎「おやすみなさい」 京太郎「携帯を見よう」 京太郎「うわぁ……」 京太郎「着信履歴やLINEやメールに、ネリーと明華さんと智葉さんと憧ばっかりだ……」 安価下5 自由安価 電話を誰にする 今まで出会ったキャラを選んでください(阿知賀とも連絡は交換済み) 849 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 49 55.60 ID zR2e+kT/0 [1/2] ゾロ目ボーナス! 京太郎「もしもし」 母『もしもし!?』 京太郎「母さん、俺だよ」 母『京太郎……良かった』 京太郎「母さんも無事なんだね」 母『毎日京太郎をどこにやったのか聞かれるけど、毎回追い返してるから大丈夫』 京太郎「母さんは凄いな」アハハ 母『あんたは今何処にいるの?』 どうしてこの質問を? 京太郎「今は大阪だよ」 母『へぇ……今は長野に居るんだね』 なるほど! 京太郎「うん。そうだよ」 母『警察に何度も相談したら、留学生とあっち系の人の娘……そして奈良の女の子が要注意危険人物として取り上げられたみたい』ボソッ 母『奈良でも色々あったみたいだけど、頑張りなさい』ボソッ 母『留学生とあっち系の人の娘じゃなかったら動いてもらえない可能性もあったわ……良かったわね』ボソッ 京太郎「ありがとう」 母『頑張りなさい』プツッ プツッ 855 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 56 09.29 ID 3BmOA/400 [3/4] 京太郎「いきなり切れたぞ?」 京太郎「大丈夫かな?」 ーーー 母「ーー!」 ギリギリ腹を掠めたわね…… ネリー「京太郎はどこ?」 ネリー「ネリーの京太郎はどこ?」 ネリー「お母さんも邪魔するもんね、ネリーと京太郎を」 母「ナイフをしまいなさい、ネリーちゃん良くないわ」 ネリー「うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!」 ブスッ 母「~~っっ!」 ネリー「京太郎を返せ~~!!」 バンッ ケイサツダゲンコウハンデタイホスル 858 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 57 18.48 ID 3BmOA/400 [4/4] 京太郎「さて、次は誰に電話をしようかな」 自由安価下6 今までに出会ったキャラをお願いします 867 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 03 35.44 ID kxlDw1V20 [1/2] アラサーへの愛は深い 京太郎「健夜さん」 健夜『京太郎君!?』 京太郎「あははっ」 健夜「大丈夫!?どうしたの?」 健夜「東京からなんでいなくなったの!?」 京太郎「まぁ色々ありまして……」 健夜「東京でも話題になってるよ、行方をくらました少年って」 普通に阿知賀へ転校したけどな。 京太郎「俺は大丈夫です。また会いましょう」 健夜「うん。またね」プツッ 健夜の好感度・依存度が10上がりました 869 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 04 59.00 ID kxlDw1V20 [2/2] 京太郎「次は誰に電話をしようかな」 京太郎「これで最後にしよう。一応病院だしな」 自由安価 今までに出会ったキャラをお願いします 安価下6 876 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 11 18.93 ID yu2WamJn0 [1/2] 京太郎「もしもし」 照『京ちゃん……』 京太郎「お待たせしました」 照「もう…….待ってたよ」ポロポロ 京太郎「えぇ……そろそろ全て終わりますから、待っててください」 照「うん……待ってる」 京太郎「照って……呼んでいいですか?」照「京太郎って呼んでいい?」 京太郎・照「「勿論」」 照「ふふふ……タメ口はやめてね」 京太郎「ありがとう。あともう少し……待っててくれるか?」 照「うん。いつまでも待ってる」 照の依存度が30下がりました 一日が終わりました 878 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 17 17.99 ID AtZX+XVS0 翌朝 京太郎「んっ……」 憩「なぁ……凄いことなってるで」 京太郎「え?」 憩「ほら」 京太郎「!!」 今までよく頑張った皆、いいタイミングのゾロ目が何回も出てイッチも何度かアヘ顔してしまった。 最後の安価行くで 0~30 1.京太郎の母親死亡の新聞 犯人集団逃走 大阪を徘徊しているとの噂あり 31~60 2.母親死亡 しかし、奈良の女の子も含めヤンデレ全員逮捕 61~99 3.母親生存 ヤンデレ全員逮捕 安価下10までコンマで最も多かった物が選ばれます。強制多数決 894 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 32 16.20 ID Es/GBnqK0 やっぱりこうなったか コンマに愛された住民達(牌ではない) 京太郎「!!」 京太郎「俺の母親が刺された所を取り押さえ」 京太郎「協力していた少女達も逮捕」 京太郎「臨界三年女子 フランス留学生 グルジア留学生 阿知賀一年女子」 京太郎「臨界高校の方向性には何かと疑問が上がっており、臨界高校にも操作が入る」 京太郎「留学生達は母国に強制送還、そして向こうの警察で更に逮捕される方針」 京太郎「暴力団組織も協力していたとの見方あり」 憩「なぁ……帰った方がええんちゃう?」ニコッ 京太郎「はい!ありがとうございました!」 憩「今度は彼女と大阪来てや~」 京太郎「はい!」ダッ 896 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 38 20.93 ID E6uKmimU0 [1/6] 東京に戻ったら俺も勿論取り調べを受けた。 警察の人に逆に励まされた、そんな可哀想だったのか俺。 智葉さんの両親が俺に頭を下げた、二度とそんな事をさせないように見張りを付けるらしい。 母親俺が全然金を使ってない事を喜ぶと直様回収した。 うん、元気な母親だ。 ダヴァンさんとハオさんには謝られた、でも悪いのはあの人達では無い。 そして…… 全てが終わった俺は駆けつけた。 ーー最愛の人の元へ。 899 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 40 00.79 ID E6uKmimU0 [2/6] 895 憧はクロチャー達が警察に相談した結果別件ですが、京太郎関連で繋がりがあったので同じ枠組み逮捕されました。臨界とは繋がりが無いです。 902 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 45 39.00 ID E6uKmimU0 [3/6] ニュースで彼氏の周りで凄いことが起きていた事を私は知った。 咲からも連絡が来た。 京ちゃんは無事なのか、と。 今度二人で会いに行くと伝えた。 ハァハァ テル! 待ってたら来たみたい。 最愛の人が。 / . . / / i / / . / . . ; イ / . ! ! // .. _ / . / ; イ ;ィ // / / . ! /;/´ ̄ / . / ; -‐/T77i ̄ ; -‐' / 7ナー-、_ / レ ! | ´ / . ∠ イ ___! / /ノ!ナ| // ! /. ;ヘ! ァ"7 iヾ '´,;-ァ=! ;ィ、 / / ! /; イ {ヽ|.'{ b ! h レ i ' /イ !、 // / / | ! ` ゝ ン_ ,!'_ ;ン/ / i 、ヽ、 .!/ !/ / ヽ i , , , , , , , i / / iヽヽ / / / ゙、_| | | /_ノ . ゙、 \ヽ / // ;ハ _ _ ! i 、 、 . i ヽ! ∠./‐' / / 、  ̄ /v、 ヽ 丶 .. ! / / / _,ノ ` r 、 , イ、/ ' ! /\ .、 ! / /;/ `ヽ、__;ィ | ー-`〒´-‐ ' ´ | レ' ヽ;ハノ // _,..-'´ | || !丶,、 _,... -―' ´ | || | `ー-、 照「ーーお帰り」 905 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 46 27.36 ID E6uKmimU0 [4/6] カンッ! 918 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 56 33.29 ID E6uKmimU0 [6/6] 次はもっとゲス安価で行こう (前世の記憶の引き継ぎシステムも使おう) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が入学する高校は? 安価下7 953 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 12 57 40.98 ID yu2WamJn0 [2/2] 宮守ですね 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね。 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20豊音 21~40胡桃 41~60エイスリン 61~80塞 81~99 白望 安価下1 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 13 30.47 ID Oro7zx/I0 京太郎「うわっ……」 京太郎「でかい人が来てる……」 京太郎「って……女性?」 .. ´ ` . / \ / / ∧ / / イ | | | . ′ ′ / /,,_| l | | | . | | /| /- | l从| l | l | | | l l芹苧ト八 l苧| l | |リ | | 从 Vツ \ V人 l | / | 八∧ . . ' \{ . |l |/ | `iヘ r―┐ ヽ八 | | | | 込、 --' .. イ | | | | | 〕 -- i〔 | ∨ |. / | レ'~\ 八 | ∨ | / l // \_/ ∧ ⅵ __厶ィ^~リ/={ /⌒⌒い ∧ ‘,. /二二二//ニニ}_彡へ\__//\_}∨ ∧ニ=、 /二二二//{ニニ∧ ∨// /二∨ ∧ニニ //二二二//ニ\ニ∧ ///\/ニ\/\ ∧ニニ //}二二二l/二二∨ ∧// /^∨/,〉二ニ〉ニ\\lニ| 豊音「おはよー」 京太郎「おはようございます!」 京太郎「俺は須賀京太郎です」 豊音「私は姉帯豊音だよ~よろしくね」 好感度判別安価 コンマ判定 安価下1 959 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 23 10.64 ID h3DEJibz0 [2/2] 豊音 23 豊音「豊音って呼んでねー!」 京太郎「京太郎って呼んでください!」 豊音「じゃあさ麻雀部おいでよ!」 京太郎「え?」 ーーー 京太郎「失礼します」 白望「ダルッ……」 エイスリン「トヨネ!……?」 胡桃「入部希望者かな?」 塞「初めての一年生だね」 京太郎「俺は須賀京太郎と言います」 豊音「あれがシロで胡桃ちゃんでエイスリンさんとさえだよー」 京太郎「よろしくお願いします!」 好感度判別 安価 下1 シロ 下2 エイスリン 下3 胡桃 下4 塞 970 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 32 59.60 ID 0gBRGVkR0 [10/11] シロ 93 エイスリン 100 胡桃 155 塞 73 京太郎「……」 なんか……ピリピリしてるな。 シロ「京太郎……だっこして」 京太郎「ええ!?」 胡桃「こらっそこ!京太郎は私に充電するんだよ!」 エイスリン「キョウタロウ!ヨロシク!」 / \-、 / \\. / | |l \ \ \ \\ / | | |l | ll \ |l\ | ハ l| )'. ′ | | |l | 斗- |\ リ _)ノイ リ' | | { { |l { 从 八 }/ /心∨ ∧ | |〃 八 \x云ミ)' V)リ'∨ ∧ | | |l l \ \l\/ん 刈 `~. .‘, \ l | |l | | \ \{{乂),ツ ` }\ \ l | |l | |_//\ \\. . ┐ / \ \ ,′ | リ | / ){/ ̄\ \\ ` =' ∧\ \ } ′ l/ |‘イ个ー=ニ=┬ \\____∧ ‘,\ )ノ / / { l| | l| | l l|___} }/( l| l ll l |l/ { { | l| | l| | |∧__|/`ヽ)ハ八 リリ ノ' 八八 l 从 l|八 乂乂 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/__ )八 ( ∨ \廴_彡' ∨// )' ー/ ∨__ / ∨ ´ \ / ∨ ___,\ /} \| / | / / \_\ | . / | / { \\ } /| | / { ∧ \「 | | ./ \ ∧ \| 「 | /`ー‐┬‐ ' { | | l| 京太郎「はい、よろしくお願いします」 976 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 37 24.66 ID 0gBRGVkR0 [11/11] 胡桃「京太郎は麻雀出来る!?」 京太郎「ネトマなら少し……」 胡桃「じゃあさ!わたしが教えてあげる」ギュッ エイスリン「!!」 白望「胡桃……だるい」 胡桃「うるさいそこ!」 胡桃「絶対離さないから」ボソッ / / ヽ / /、 / ∧ ヽ / / /∧ // / i } ! ', //__ { /` / / '; ハ } ハ //rzzミヽ {/ j ト! l } i / ん//c゙ ` ノ ノ/ /7 ! ! 廴>" 二`ノ // }{ /77ヽ ノイ / jゝ " ト、/Cリ〉/ / / `ー " イ / //\ `-‐ "" /ノ / // /\ / ノ ノノ≧zzz三ニ―― < / / . . . . . ./ . . . / ̄、ヽヽ . {、\ヽ . . . . . { . . . . . .{ィヘヽヽ 〉 ヽj // 塞「変な胡桃だなぁ」 979 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 45 19.57 ID fj6Xg76a0 白望「まぁ……よろしくね」 白望「ダルッ……」 京太郎「あはは、よろしくお願いします」 > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } / l 、 / / / /〃 ∧ 、、 、ヽ - /ノ, ノイ ノイ `  ̄ > < |_ ´ r‐| ィ `ヽ __ ノ `''', /、´ 〉< ,, -  ̄ | /\/\ / < r'"| ! / \∧ } \ / l |' / / .ヽ \ j | ヽ ./ ! ',, \ / ', / / / ヽ l ! / 、 / ヽ| ! ヽ | / / \ / ', | \ / ,' 、 / ',/ \ / { ヽ/ } ヽ /___ , .. ...\ .. , / ヽ /`ヽ ', ... ... ..\ ... ... , / ー/ --ヽ ヾ イ丶-,-- ''".∨ / / ', ヽ / ', ∨ 京太郎「うん」 中々良いおもちを…… 981 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 48 51.47 ID zR2e+kT/0 [2/2] エイスリン「キョウタロウ!キョウタロウ!」 京太郎「はい?」 エイスリン「スキ!」 京太郎「はいはい、冗談はやめてくださいね」 豊音「エイスリンさん、ちょー面白いよー」 塞「まぁ変人揃いだけどよろしくね」 i i i i i i i i| i i i i i i i i i i l i i i | i |i i i i i i| i i i| i i i i i i i| i | || i i i i i i| | i i i i || i i i l i i ii i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | i i i | i |i i i i i i| i i i| i i i i i i リ i l || i i i i i i| | i i i i || i i i | i i ii i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | i i i | i |i i i i i i| i i リ i i i i i / /リ リ i i i i i i| | i i i i || i i i | i i i| i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i l i i i i| i |i i i i i i| i / i i i i i/ / / / i i i i /リリ i i i i リ i i iリ i i リ i i i iリ | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i |」」」」从 i i i i/}/ i i i /}/ / / i i i i / // i i i i / i i i/ i i / i i/ i/ リ i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | ‐--- __ ̄ / / i i i i / // i i i i / i i i/ i i / i i/i / ノ' i /´ ̄`| i i i i i i i i i i |  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄_二  ̄77厶イ i | / | i i i i i i i i i i |___ ‐-  ̄ /i i i| i l { | i i i i i i i i i i ≧竓芹芙莱ミx, -‐ /i i i i| 八`ー、 | i i i i i i i i | 〈{{ {_) }}刈ヾ〉 x竓芹莱ミ / i i i | i| i i i \__| i i i i i i i i | |从{ 乂__ク リ /_) }} / }// i|i i i| i| i i i i i| i i| i i i i i i i i | | 乂 ′ { 乂,ク/// i i | i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | `¨¨¨ 乂_ ' / i i i i| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | \l\l\ /i i i i ii| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | ' \l\ /i i i i i i i| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| l 、 / i i / i i i i| i i | i|\i 从i i| l |i i i i|i i| ト、 \ \__フ ..イ i i i/ i i i i i| i i | i|. ヾl从 i i i|i i| | ニ=- .. . '" { i i / i i i i i リ i リ i| { \i|i i| | ー=ニ二> . . '" ∨ i i i i i i/ i i/i i| /^\ \从 ー=ニ二 `¨¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄` \ 」」/i/}i/. / \ ー-----‐=ニ二 /\ 京太郎「はい!」 983 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 53 36.12 ID nCvBJrvG0 京太郎「麻雀か……」 豊音「麻雀やろー」 塞「いいね、それ」 シロ「京太郎もやろ……」 胡桃「がんばるよー!」 エイスリン「ガンバル!」 好感度上昇安価 コンマ判別 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 987 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 59 57.22 ID TC58QXMy0 [1/3] 宮守麻雀部の好感度・依存度が20上がりました 京太郎「皆強いですね」 塞「全国目指してるからねー」 トシ「やってるねぇ」 トシ「あんたは……」 京太郎「須賀京太郎と言います!」 トシ「そうかい、まぁゆっくりしていってね」 ーーー 京太郎の部屋 京太郎「携帯に麻雀部の人達の番号とアドレスとLINEが登録されたぞ」 京太郎「そして……誰だこれ?」 京太郎「照さんのが何故か入ってるのはまだしも……ネリー?智葉?明華?憧?……なんなんだ一体」 一日が終わりました
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3370.html
咲「嘘だよね?」 京「本気だ」 咲「だって京ちゃんには・・・」 京「本気でお前が好きなんだ」 咲「嘘よ!だって京ちゃんにはハギヨシさんがいるじゃない」 京「は?」 京太郎「え……ハギヨシさん?」 咲「ハギ×京じゃないなんてそんなオカルトありえない!!」 京太郎「ハギ……なんだって?」 咲「私の今日からのオカズはどうすればいいの!?」 京太郎「は……?オカズ?」 咲「京ちゃんのバカーーー!!!!!!」タッタッタ 咲「うぅ……なんか涙でてきた……」タッタッタ 咲「お願い……泣きそう……」グスッ 咲「ハギ×京……このカップリングも今日で終わりか……」 咲「ああハギ×京……いいよ……妄想出来なくなるなんて……考えられない……」 咲「ああ……もう 終わるのか……」 咲「ああ……死ぬ 死のう……」 咲「ああ、いいんだもう、私はもう いい、くそぅ……」 咲「もういいんだ、何もかも終わっ……ん?」 南浦「ちょっと真っ昼間っからもう飲めませんって大沼プロ……」 大沼「はっはっは、いいじゃないかほら付き合え付き合え」 咲「ちょwwwwwwwwwwwwww」 咲「大沼×南浦キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!」 咲「これは期待wwwwwwwwwwww」ゴクリ 深夜宮永卓 咲「・・・」カリカリカリカリ 咲「・・・ふう」ノビ 咲「煮詰まっちゃったな・・・」 咲「京ちゃんが龍門渕の地下室に監禁されるまではいいんだけど・・・その後の展開がどうも滾らないよ」 咲「・・・12時か」 咲「今日はもう寝よっかな」 パチン 咲「お休み、京ちゃん」 翌日 咲「ふああぁ・・・」 咲「(結局ふとんに入ってからも次の展開を考えてたらあんまり眠れなかったよ・・・)」 京太郎「おっす!咲」 咲「あ、京ちゃんおはよー」 京太郎「相変わらず麻雀してないときはボーっとした顔してんなぁ」 咲「なっ!ちょっと寝不足なだけだよ!」 京太郎「寝不足って・・・何してたんだ?」 咲「それはその・・・」 咲「(・・・言えない)」 京太郎「あっ原村さんだ!」 咲「えっ」 和「宮永さん、京太郎さん、おはようございます」 咲「おはよう原村さん」 京太郎「おはよう!」 和「あら?宮永さん目の下にクマが・・・大丈夫ですか?」 咲「う、うん」 京太郎「どうせ何か変な妄想でもしてたんだろ」 咲「ちっ!違うよっ!!」 京太郎「そんな大声出さなくても・・・」 和「では私はちょっと職員室へ寄るので・・・」 咲「あ、うん。また部室でね」 京太郎「部活で~」 和「はい」 スタスタ 京太郎「いや~やっぱ原村さんは可愛いな~」ニヘラ 咲「ム」 男子「オッス京太郎!」ガシッ 京太郎「うわっ!引っ付いてくるんじゃねえ!」 男子「おはよー咲ちゃん」 咲「おはよ」 京太郎「離れろっつーの」 男子「照れんなって!」 京太郎「キモイっつーの!」グイグイ 咲「(・・・友達と戯れる京ちゃん)」 咲「(触れ合う肌と肌、互いに激しくなっていく動悸)」 咲「(気がつけば二人は手を握り合い・・・唇と唇の距離が近づいていく)」 咲「(これぞ禁断の皆既日食―!)」ニヤニヤ 京太郎「咲?」 咲「わっ!」 京太郎「どした?ニヤニヤして」 咲「なっ何でもないよ。私先行くね!(やばいやばい)」タッ 男子「嫁さんに振られちまったな京ちゃん♪」 京太郎「なっ」 咲「嫁さん違いますから!」 タタタタタ・・・ 京太郎「・・・真っ向否定ですか」ボソッ 男子「ん?」 京太郎「・・・・・・」グイ 男子「あ、あれ怒った?」 京太郎「・・・怒ってないよ」スタスタ 男子「怒ってる・・・」 京太郎「・・・・・・」 京太郎「・・・鈍いんだよ、咲は」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/579.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354280210/ いつからだろうか。 「負けてもいい」と思わなくなったのは。 久「ツモ。これで逆転ね」 和「ふぅ……捲られてしまいましたか」 京太郎「うぅ……また俺がラスか……」 優希「はっはっは、犬ごときが私に勝とうとは百万年早いわ!」 まこ「お前さんも、威張れるほどの点ではないじゃろ」 優希「とっ、東場だけなら私がトップだったじょ!」 京太郎「いっつもそれだろ、お前は」 優希「なっ、なにをー!」 なぜなのだろうか。 みんなの下にいることに、耐えられなくなったのは。 京太郎「なぁ、咲。前から気になってたんだけどさ」 咲「どうしたの、京ちゃん」 京太郎「なんでお前、いつも槓材が入ったり嶺上牌が分かったりするんだ?」 咲「え、えぇ……それは、何と言うか……自然にと言うか……何となく?」 京太郎「何となくで済むわけねーだろ、あんなに連発されりゃあ」 咲「と言われても……」 京太郎「はぁ……俺も咲みたいに、欲しい牌を都合よく引けたら少しは勝てるかもしれないのになぁ……」 咲「京ちゃんだって、欲しい牌を引けたことくらいあるでしょ」 京太郎「そりゃ何度もあるけどさ、肝心な時に引けずに負けるんだ」 京太郎「そう……俺は、ここぞって時に欲しい牌が引けたことは一度もないんだよ」 咲「そうなんだ……」 京太郎「咲と何が違うのかなぁ、俺は……」 咲「うーん……ちょっと考えてみたんだけど、京ちゃんは『この牌で和了れる』って思って引いたことないんじゃない?」 京太郎「は?」 咲「私はいつも嶺上牌を引くときは『この牌が和了り牌だ』って信じてる。牌のことを信じてる」 咲「だから……その気持ちに、牌が応えてくれるんじゃないかなって、ふと思ったんだ」 京太郎「何だそりゃ。信じるだけで引けるわけないだろ」 咲「そんなことないよ。麻雀が好きなら、きっと引けるようになるよ」 咲「愛する麻雀を、牌を、信じる気持ちがあれば……」 ――――――――その言葉は、俺の心の奥深くに―――――――― 咲「きっと、京ちゃんにも引けるよ。京ちゃんの、和了り牌を」 ――――――――溶けて、消えていった―――――――― 京太郎(……結局、気持ちなんか関係なかったんだ) 京太郎(俺と咲の差は、牌を愛しているかどうかじゃない。牌に愛されているかどうかだ) 京太郎(咲は牌に愛され、そして俺は……牌に、愛されなかった) 京太郎(努力だけでは、埋めることのできない壁がある。俺と、咲のような……魔物たちとの間には) 京太郎(そんな俺が、勝ち進むためには……方法は一つしかない) 京太郎「……リーチ」 京太郎(何かを犠牲にしてでも……) 京太郎(一方的に敵を蹂躙できるほどの、圧倒的な力を得ること!) えり「……結局、順当に前チャンピオン宮永照の連覇で終わりましたね」 咏「結果だけ見れば確かに順当だねぃ。でも、彼女の優勝への道のりは決して平坦なものじゃなかった」 咏「荒川憩、神代小蒔、原村和……彼女らとの対戦は、彼女にとっても楽なものじゃなかったはず」 咏「特に、決勝戦の宮永咲との熱戦……最後の最後まで、どちらが勝つか私にも分からなかった」 えり「宮永咲……団体戦優勝の清澄高校の、大将ですね」 咏「宮永照は今の力ですら、即プロに放り込んでもそこそこやれるだろうさ」 咏「彼女のような有望な若者が、どんどん現れてくるんだ。私もうかうかしてはいられないかもねぃ」 えり「……そういえば、今年からエキシビジョンマッチをやるんでしたね」 咏「そうそう。男女の各個人戦優勝者と、プロ2名で戦うアレ」 えり「女子の優勝者は宮永照……彼女にしてみれば、今の力を試すチャンスといったところですか」 咏「それはどうかな。しょせん非公式のおまけバトルだから、彼女はともかくプロ側はどこまで本気だか」 えり「そういうものですか……そういえば、男子の部はどこまで進んだんですか?」 咏「ちょっと遅れて、今は準決勝って聞いたよ。ね、ね、今から見に行こうぜ!」 えり「はぁ……構いませんけど……」 咏「いや~、男子の部も楽しみだなぁ」 えり「なんだかずいぶん、ワクワクしているように見えますが」 咏「男子も女子に負けず劣らず、強い子がいっぱいいるからねぃ。どんな奴がいるのか楽しみってのもあるし、さらには」 えり「さらには?」 咏「噂によると、とんでもなく強い奴がいるらしいんだよ。しかもなかなかのイケメンだとか」 えり「とんでもなく、強い……?」 咏「どんだけ強くて、どんな顔してるんだろうなぁそいつ。楽しみで仕方ないさ」 えり「あの……一つお聞きしますが、強さと顔、どちらを楽しみにしてるのですか?」 咏「決まってんじゃん、両方!」 えり「……………………」 咏「……お、着いたな。さすがに観戦者も沢山だ」 えり「モニターによると……ちょうど真っ最中みたいですね」 咏「ほうほう、さすが準決勝まで残った連中だ。かなりのつわもの揃いだねぃ」 えり「見ただけで、分かるのですか?」 咏「強者からはそういうオーラってものが発せられるんだよ。えりちゃんは、感じないか?」 えり「わ、私は麻雀は素人なので……」 咏「宮永照からももちろん感じたし、今打っている彼ら……モニター越しからでも、十分わかるさ」 咏「例えばAブロックの方の準決勝は、あの七三分けの彼がヤバい。彼は相当デキるねぃ」 えり「そうなんですか……」 咏「Bブロックの方の準決勝では……トップがずいぶん独走してるな。何て子だい、彼は?」 えり「少々お待ちを、今確認しますね」 咏「やっぱりオーラも、彼から圧倒的に強いものを…………感…………」 咏「…………じ…………」 咏「…………………………………………」 咏(え?) 「ロン、タンピン三色ドラ1。8000」 咏(おい……ちょっと待て……) 「ツモ、リーヅモ七対ドラドラ。3000・6000」 咏(なんだこいつは……高校生だろ、そんな……ありえない……) 「ロン、発中チャンタドラ1。7700」 咏(こんな……こんな、奴が……) 咏(存在、していいのか…………?) カラーン えり「三尋木プロ、扇子落としましたよ」 咏「…………」 えり「三尋木プロ?」 咏「…………えりちゃん」 えり「え?」 咏「…………彼…………何者だい?」 えり「えっと、今の子ですよね。彼は、清澄高校一年の」 「リーチ」 えり「須賀、京太郎……という名のようです」 咏「須賀……京太郎……」 京太郎「ツモ」 京太郎「リーチ一発ツモ……海底撈月。4000オール」 『決まったぁーっ! 初出場ながらも、ダントツのトップで決勝進出!』 『強い! 圧倒的に強い!』 『清澄高校一年、須賀京太郎選手! この強さは本物だぁーっ!』 まこ「お疲れさん、咲」 優希「準優勝なんて凄いじぇ! さすが咲ちゃんだじぇ!」 咲「う、うん、ありがとう……やっぱりお姉ちゃんには届かなかったけど……」 和「でも、素晴らしい戦いでした」 久「……不思議なものね。去年まで大会にも出られなかった状態だったのにね」 優希「まるで酷い配牌だったのが、国士無双に化けたような気分だじぇ!」 久「あら、昔からいる私は酷い配牌だったのかしらねぇ~?」 優希「じぇっ! そそそ、そういう意味では……!」 まこ「こらこら、優希をからかうのはやめんしゃい」 和「ふふふ……」 池田「おーい、清澄ー!」 透華「見事な戦いぶりでしたわ、皆さん」 ゆみ「うむ、素晴らしい結果だな」 咲「あ……風越と龍門渕、鶴賀の皆さん……」 久「ありがとう。みんなもわざわざ東京まで応援に来てくれて」 一「いやいや、ボクたちも楽しかったよ」 睦月「こちらも、勉強させていただきました」 池田「でも、来年こそはキャプテン率いる風越が優勝をいただくし!」 美穂子「か、華菜、私卒業するんだけど……」 純「オレたちも今度は負けねえぜ」 蒲原「ワハハ、じゃあうちもだー」 妹尾(私たちはそもそも来年出られるのかな……) 久(……思えば、ここまでの道のりは険しいものだったわね) 久(県予選での龍門渕戦は今考えても勝てたのが不思議なくらいだし……) 久(全国でも宮守、永水、姫松、有珠山、臨海……そして白糸台。どの学校も、紛れもない強敵だった) 久(またあの舞台に立つには、これらの強豪と再び戦わなければならないけど) 久(きっと、皆ならやってくれるはず。咲たちなら、きっと) 蒲原「それにしても、本当に清澄は大活躍だったなー」 ゆみ「団体戦は優勝、個人戦は準優勝だからな」 池田「いやいや、もしかしたらそれだけじゃ済まないかもしれないし」 美穂子「他にも何かあるの、華菜?」 未春「あれ? キャプテン、知らないんですか?」 池田「清澄、もう一つタイトル取りそうな勢いなんですよ」 美穂子「もう、一つ…………?」 池田「今やってる男子の部個人戦で、須賀京太郎とかいう清澄の一年が決勝に進んだみたいだし!」 「「「「……………………!」」」」 美穂子「ええっ!? け、決勝に!?」 池田「ネットでも、イケメン強豪男子として評判ですよ」 未春「その暴力的なまでの圧倒的強さに、ヘルカイザー京というニックネームまで付いていると聞いています」 モモ「は、初耳っす……」 ゆみ「なんだ、そんな強い部員がいるのなら話してくれてもよかったじゃないか、久」 久「あ……う、うん……」 智紀「…………」 一「須賀君……か……」 福路「龍門渕の皆さんは、ご存じだったんですか?」 透華「え……えぇ、まぁ……」 池田「?」 咲「…………京ちゃん…………」 まこ「京太郎は……きっと、この大会を最後に麻雀部を辞めてしまうじゃろう」 未春「えぇっ!?」 ゆみ「ど、どういうことだ!?」 和「……須賀君は、元々はとても弱かったんです。それこそ、初心者同然に」 和「それが、全てを犠牲にすることで……圧倒的な力を得てしまったんです。誰一人、太刀打ちできないほどの」 モモ「ど、どういうことっすか?」 池田「華菜ちゃん、話が全然見えないし!」 久「……そうね、話しておくわ。須賀君のことを」 久「かつて私たちの仲間だった、一人の男の子のことを…………」 透華(……………………) 透華(あら…………?) 透華(そういえば、衣はどこに?) 京太郎(もう少しで、決勝開始か……) 京太郎(体の方はもう、この力には慣れた。具合が悪くなることはない) 京太郎(今までの相手も、皆県予選を勝ち抜いた猛者だが……全く寄せ付けず、ここまで勝ち上がることができた) 京太郎(これが、清澄のみんなが……咲が、見ていた景色。高校麻雀の頂か) 京太郎(ここまで来るのに、何を犠牲に……いや、考えるのはよそう) 京太郎(後悔など、100点棒の一本ほどもしていないのだから) 京太郎(そう、俺は後悔なんかしているはずは……) 京太郎「……………………」 京太郎「県予選前の……満月の晩以来ですね」 京太郎「お久しぶりです、天江さん」 衣「…………京太郎…………」 京太郎「東京に来たのは、清澄の応援ですか?」 京太郎「それとも……俺を、止めに来たんですか?」 衣「……決勝の舞台まで来たお前に、この場で力を捨てろとは言わぬよ」 衣「それに、衣が何を言っても聞く耳持たぬだろう」 衣「だが、それを承知で言わせてもらおう。もう、これっきりにしてほしい」 京太郎「……どういうことです?」 衣「衣は辛いのだ。闇の道を歩み続ける京太郎を見ているのが」 衣「そして、その京太郎を見ている清澄の面々を見ているのが……たまらなく、辛いのだ」 衣「何せ、今の京太郎を生み出してしまったのは、他ならぬこの衣なのだからな……」 京太郎「……………………」 衣「お前は、自分だけ力がないことに……舞台に立てないことに、絶望を抱いていた」 衣「だが、この大会でお前は、誰も彼をも魅了するほどの華々しい麻雀を打ち抜いた」 衣「須賀京太郎の名は、大会の記録にはもちろん……全国の観衆全ての記憶に深く焼きついたことだろう」 衣「ならば、もう十分じゃないか。これ以上、何を望むというのだ」 京太郎「……天江さん。あなたには感謝しています」 京太郎「そのあなたに負担を強いてしまったことは、申し訳なく思います」 京太郎「でも……俺はやっぱり、この力を捨てることはできません」 衣「……どうしてもか?」 京太郎「俺だって、本当に心から望んでこの道を歩んでいるわけではないです」 京太郎「出来ることならば、今まで通りの生活の中で、この舞台に立ちたかった」 京太郎「でも、気付いてしまったんです。あの、女子団体県予選の日で」 衣「…………」 京太郎「俺には、悪待ちを和了る力はない」 京太郎「気付かれずリーチをかける力も、捨て牌を見えなくする力もない」 京太郎「嶺上牌や海底牌で確実に和了る力もない」 京太郎「そして……槓を繰り返し、役満を作り出す力も……ない」 京太郎「素人でもわかります。そこには……努力だけでは埋めることのできない、魔物たちとの壁がありました」 衣「京太郎…………」 京太郎「俺は勝ちたいんです。望んだ牌を引くことのできない俺でも、そんな連中に勝ちたい」 京太郎「だから……俺は、この力を捨てることはできません」 衣「…………だが」 京太郎「……そろそろ決勝の時間です」 京太郎「もう、俺には関わらないで下さい。お互い、苦しむだけでしょうから」 京太郎「では、失礼します」 バタン 衣(…………京太郎…………) 衣(お前の苦悩は理解できる……勝つための力を欲するのもわかる……) 衣(だが、なぜなのだ。京太郎よ) 衣(なぜ、お前は……そこまでして、勝ちたいのだ……?) ガチャリ 京太郎(ここが、決勝の舞台か……) 京太郎(……咲の奴は、個人戦準優勝……) 京太郎(あの気弱で泣き虫な咲が、準優勝……全く、大したもんだ……) 京太郎(だが、俺は咲には負けない……優勝して、お前を完全に超えてやる) 京太郎(見てろよ、咲、和、優希、部長、染谷先輩……) 竜「一年坊……あンたの背中は一人もしょえない、やめなよ麻雀は……」 京太郎(俺こそが最強だってことを……見せてやる!) 『それでは、いよいよ男子個人戦決勝開始です!』 久「……これが、彼に関する事実よ」 美穂子「そんなことが……」 ゆみ「強さを求めるために、他の全てを犠牲に……か」 透華「彼があの日、龍門渕を訪ねて来た時……確かに感じましたわ。強くなりたいという強い意志と……若干の、狂気を」 透華「ですが、ここまでとは……衣も、私たちも、全く予想していませんでしたわ……」 久「私も気付いてあげられなかったわ……彼がそこまで、自分の力にコンプレックスを抱いていたなんて」 久「もう少し私が彼に気を配っていれば……こんなことは、避けられたかもしれないのに」 和「ぶ、部長のせいじゃありませんよ!」 優希「そうだじぇ! 一人になってまで強くなりたいなんて考える、あいつがどうかしてるじぇ!」 池田「……私は……正直、ちょっとわからないでもないな。須賀君の気持ちが」 未春「華菜ちゃん……?」 池田「私もさ、あの決勝戦……天江衣にボロボロにされた時、やっぱり思ったよ」 池田「もっと自分が強ければ、こうはならなかった。もっと自分が強ければ、みんなを勝たせてあげられた……って」 池田「でもそれは、大好きな仲間を捨ててまでやることじゃない。それで得た強さに、意味なんかない」 美穂子「華菜……そうね、私もそう思うわ」 純「ああ、そうだな。あいつのやり方は、絶対に間違っている」 和「でも……須賀君は、そのことに気付かなかった。何としてでも、強くなりたかったんですね」 咲「……………………」 ゆみ「……男子は、今決勝の真っ最中だろう。行ってみなければな、彼を見に」 久「……ええ」 咲(……京ちゃん……) 咲(京ちゃんは……自分のやり方が間違ってるって……) 咲(本当に、気付いていなかったの?) 咲(私は知ってる。京ちゃんが、本当はとても優しい人だってことを) 咲(私は知ってる。京ちゃんが、影でどれだけ部のために働いてきたかを) 咲(そんな京ちゃんが、麻雀部を捨ててまで強くなるってことが間違ってるなんて、気付いてないとは思えない……) 咲(でも、もし気付いてたのなら……) 優希「咲ちゃん、行くじぇ」 咲「あ……うん」 咲(京ちゃんが、もしそのことに気付いてたのなら……) 咲(京ちゃんは、どうして……そこまでして、強くなりたかったの?) 咲(教えてよ……京ちゃん……) 咏「決勝でも相変わらず、トップ独走……か」 えり「こんなに強い選手が眠っていたなんて、驚きですね」 咏「……えりちゃん、私が彼に驚いたのは、その強さじゃないんだよ。いや勿論、強さもだけど」 えり「と、言いますと……?」 咏「麻雀ってのは元々、競技ではなく娯楽の一種さ。勝つことよりも、楽しむことが第一だ」 咏「だけど、こういう大会やプロの試合になると、その目的が勝つことにすり替わってしまう」 えり「ですが、それは仕方ないことなのでは……」 咏「その通りさ。変な言い方だけど、勝利のみ求めてるように見えても……みんなそれを含めて、麻雀を楽しんでるんだ」 咏「県大会を勝ち抜くほど、打ち込んできたんだ。この大会の参加者に、麻雀を好きじゃない奴なんか、一人もいないはずなんだよ」 咏「そう……彼一人を除いてね」 えり「彼が……麻雀を、好きではない?」 咏「元々は好きだったはずなんだろうけど……今はむしろ、憎んですらいるように見えるよ」 咏「麻雀とは本来、青少年に希望と光を与えるもの。彼の華々しい麻雀は、日本全国の視聴者を魅了しているだろう」 咏「でもその傍らで、彼が対局相手にもたらすものは、恐怖と闇。そこには、相手へのリスペクトなんかひとかけらも存在しない」 咏「ただ貪欲に、勝利のみ求める……そんな高校生、かつて一人でも存在しただろうかねぃ」 えり「ヘルカイザー京……と、言われるわけですね」 咏「なぜ彼が、そんな道を歩んだかは知る由もないけど、彼は間違った道を歩んでいるはずなんだ」 えり「……負ければ彼も、気付いてくれるんでしょうか?」 咏「かもしれないねぃ。だけど……」 『決勝戦もついにオーラス! 優勝候補筆頭の竜選手を抑え、トップは初出場の須賀選手!』 咏「彼に勝てる者は、この大会には……ただの一人も、いなかったみたいだ」 衣「む……お前たち、大勢でどこに行ってたのだ?」 透華「こっちのセリフですわ! 迷子のアナウンスを出そうかとすら思いましたわよ!」 衣「こ、衣は子供じゃないっ!」 優希「それより、決勝はどうなってるじぇ?」 衣「オーラスで、京太郎がダントツのトップだ。幸いに……とは、とても言えぬがな」 まこ「京太郎……ついに、ここまで……」 和「信じられません、あの須賀君が……」 咲「京ちゃん……」 京太郎(あと一局……それで優勝) 京太郎(清澄の雑用係でしかなかった時から二ヶ月……我ながら、よくここまで来たもんだ) 京太郎(誰にも勝てなかった俺が、最強の高校生だ……) 京太郎(これで、清澄麻雀部ともお別れだ。俺は、一人で戦い続ける) 竜「一年坊……その力、真っ当なもんじゃないな……」 京太郎「…………」 竜「あンた、背中が煤けてるぜ……」 京太郎(背中が煤けている……か、そうなのかもな。でも……) 京太郎(俺は、望んでこの道を選んだんだ) 京太郎「……カン」 ズォッ! 咲「…………」ゾクッ 咏「……!」 小蒔「……ん……」 巴「あら、お目覚めですか?」 小蒔「……今、何か強大な力を感じました。禍々しいほどの、何かを」 初美「わずかですが、私も感じ取れましたよー。方角的には……男子の会場の方ですか?」 霞「小蒔ちゃんのように、神を降ろせる殿方がいらっしゃるのかもしれませんね」 小蒔「……いえ、神の力とは異質のものだと思います。ですが、もし神の力であったならば……」 小蒔「それはきっと、悪鬼と呼ぶべきものなのでしょう」 洋榎「うわっ、靴紐が切れてもーた……」 恭子「なんや、不吉やなぁ」 絹恵「不幸な事故でも起こるんとちゃう、お姉ちゃん」 洋榎「……ん……」 洋榎(不幸な事故……か) 洋榎(これから起こるのか……もしかしたら今、どこかで起こっているんかもな……) シロ「……なんだろう、今の……」 胡桃「どうかしたの、シロ?」 シロ「男子会場の方から……物凄く、異常な感じがした……神代とか、ここで会った一部の打ち手のような」 塞「そんな遠くから? とんでもない化け物がいるのね、男子の部は」 エイスリン「…………」バッ ← 仏教地獄絵図みたいな絵 胡桃「豊音、サインでも貰いに行く?」 豊音「そうだねー、ついでにみんなでお手合わせをお願いしてみようか? せっかく東京まで来たんだし」 胡桃「でもどれだけ強くても相手が一人なら、塞がいればさすがに勝負にならないんじゃない?」 塞「私、すっごい疲れそうだけどね……」 シロ「……やめておいた方がいいと思う」 胡桃「何で?」 シロ「うーん……何となくだけど……」 シロ「今の人とは、打っちゃいけない気がする」 淡「ねぇねぇ、照。今の気付いた?」 照「……うん……」 淡「凄かったねぇ。なんて言うか……おどろおどろしいって感じ?」 照「…………」 淡「この大会で見た人たちとは、何か違うよね。一体誰なんだろ」 照「…………」 淡「照?」 照(今の感じ……) 照(…………) 照(どこか……懐かしいような……) 京太郎(見てるか……咲) 京太郎(これが、俺の力だ!) 衣「…………」 衣「須賀……京太郎……」 衣「地下より生まれし……怪物……」 京太郎「ツモ、嶺上開花。400・700」 京太郎(優勝……か) 京太郎(昔の俺みたいに、ほとんどの人は雲の上の話と思うも、欠片ほどの期待を胸に抱き) 京太郎(一部の人間は、本気でその座を目指し切磋琢磨している……) 京太郎(全国の頂点。高校生プレイヤーの、誰しもが憧れる場) 京太郎(これが、あの5人の……咲たちの、立った頂) 京太郎(でも……なぜだろうな) 京太郎(そこまで、感慨深くもないのは) スタッフ「須賀選手、そろそろ対局場を移動をお願いします」 京太郎「……わかりました」 京太郎(……きっと、現実のその地位が手に入ってしまったからなんだろう) 京太郎(ハッキリしていることは、この力を得なければ……ずっと、昔の弱い俺のままだった) 京太郎(みんなが全国の舞台で戦っている時も、指をくわえて眺めていることしかできないままだった) 京太郎(咲みたいに、俺も活躍したい。全国の場で、勝ち進みたい) 京太郎(あんなに強く思っていたことだ。嬉しくないわけがないはずだ) 京太郎(……いや、何も考える必要なんてない。今の俺にできることは、ただ上を目指す……それだけなのだから) 京太郎「もう入室して、いいんですか?」 スタッフ「はい。小鍛治プロと三尋木プロが到着し次第、開始致します」 京太郎「……女子の、チャンプは?」 スタッフ「もう入室済みです」 京太郎「……わかりました。では」 ギィッ 照「……さっき、感じた力。なんとなく覚えがあった」 京太郎「……お久しぶりです。照さん。俺のこと、覚えていてくれたんですか」 照「昔から……咲が、ずいぶん懐いていたから」 京太郎「…………」 照「驚いた。京ちゃんが、そんなに強くなってたなんて」 京太郎「俺がこの場に立っていられるのは、奇跡の産物ですよ。本来、そんな力は俺には無かった」 照「だとしたら……その力のために、一体何を犠牲にしてきたの?」 京太郎「……どういうことです?」 照「個人戦決勝……対局が終わった後、少しの時間だけだけど……咲と、何年かぶりに会話をした」 照「咲は、私と会うためにこの大会に参加したみたいだけど……その咲の第一声、わかる?」 京太郎「……いえ」 照「ずっと心待ちにしていた姉との会話で、最初に切り出したのは……自分のことでも、私のことでもなかった」 照「震えながら、か細い声で……『京ちゃんを、止めてあげて』って、言ったんだ」 照「これから、この場で京ちゃんと対局する、私に向かって」 京太郎「……咲が……」 照「色々と積もる想いがあったはず。負けた悔しさも、再会の感動も」 照「話したいことは山ほどあっただろうに、与えられたわずかな時間の中で、咲の言った言葉は……それだった」 照「自分の想いを押し殺し、京ちゃんの心配をしていた」 京太郎「…………」 照「京ちゃんがどういう経緯でここに立っているのかは分からないし、今更姉ぶる気もない」 照「でも、もし今の京ちゃんが、誰かを不当に悲しませた末の結果なのだとしたら」 照「私は……この勝負、負けるわけにはいかない。京ちゃんの、ためにも」 京太郎「……無理ですよ。俺も、もう止まれないんです」 照「だったら、止めてみせる。私が」 京太郎「…………」 京太郎(照さん……咲だけでなく、俺のことも心配してくれているのは有難く思います) 京太郎(でも……すいません。今回は……) ギイッ 健夜「お待たせしました」 咏「…………」 京太郎(あなたの相手をしている余裕は、なさそうなんですよね) 健夜(この子が、須賀京太郎……) 健夜(カメラを通してでも、思ったけど……やっぱり直に見ると、桁が違う) 健夜(こんな高校生、今まで見たことない。私や咏ちゃんでも、油断すると、やられかねないほどの力が既にある) 健夜(でも、その力は……本来、この場に似つかわしくない、黒きもの) 健夜(……どうして、こんな子が生まれてしまったのかなぁ……) 咏「須賀君……だね」 京太郎「はい。今日は、よろしくお願いします」 咏「あっはっは、非公式のおまけ試合だ、気楽にやりなよ……って言いたいところだけどさ」 咏「悪いけど、こんなに負けられないって感じているのは、初めてさ」 咏「この大会の、目的って知ってるかい?」 京太郎「誰が、どの学校が高校最強か決めること……ですか?」 咏「それも勿論あるねぃ。だけど、一番の目的はそういうことじゃない」 咏「この大会の参加者は、誰もが上を目指して努力してきた」 咏「努力を積み、仲間とも協力し……研磨を重ね、強い意志を持って戦ってきた」 咏「結果、敗れてしまった者も、それまで培った努力や、仲間と作った思い出は、一生モノの宝物になるだろう」 咏「そういう、青少年の健全な育成ってのが、一番大切なことなのさ。そっちの女の子は、そのことを体感しているはず」 照「…………」 咏「須賀君。君だって元々は、そういう類の人間だったはずだ」 咏「勝てば喜び、負ければ悲しみ……仲間と共に、目標へ向かって走り続けていたはずだ」 京太郎「目標……」 『タコス力、充填だじぇ!』 京太郎(そう、俺には目指すものがあった) 『ほいじゃあ、行ってくるかのー』 京太郎(でも、それはあまりに遠くて) 『悪い待ちにしても……いつも、勝っちゃうのよね』 京太郎(その時の俺では、まるで手が届かなくて) 『見えるとか見えないとか、そんなオカルトありえません』 京太郎(だからこそ、俺は……) 『ツモ。清一、対々、三暗刻、三槓子、赤1――――――嶺上開花』 『32000です』 京太郎(強くなりたいって、思ったんだ……) 京太郎「…………」 咏「おせっかいだと思うだろうが、その時の心を……この麻雀で、思い出してほしいね」 咏「せっかく、グランドマスターまでいるんだ。須賀君ほどの奴でも、相手としては申し分ないだろうから」 京太郎(首位打点王で、日本代表の先鋒、三尋木咏) 京太郎(そして……グランドマスター、小鍛治健夜) 京太郎(二人とも紛れもない、トッププロ……その強さは、間近で見ると対局せずとも何となくわかる) 京太郎(どのくらいの差があるのかは、分からないが……きっと、今の俺よりも少し上だろう) 京太郎(ならば、この勝負……やることは、一つだけだ) 京太郎(俺は……さらに、上を目指すって決めたんだから) 『それでは、対局を開始してください』 「「「「よろしくお願いします」」」」 【東1局 親:咏】 咏(東一局……確か宮永照は、最初の局は和了らず様子を見る傾向にある) 咏(須賀京太郎は、東一局だろうと何だろうと、関係なしにガンガン仕掛けてくる) 咏(何にせよ、争う相手が一人少ないのは助かるねぃ。この親番はぜひとも和了っておきたいところだ) 咏(配牌も……ツモも悪くない。いいスタートが切れそうだ) 健夜(……ちょっと微妙、かな) 健夜(咏ちゃんの親番は怖いから、さっと流したいところなんだけど……) 健夜(まぁ、この面子で怖くない人なんていないか) 咏(よしっ、張った!) 咏「リーチ!」 健夜(親リー……振るわけにはいかない) 健夜(脇の二人も、迷わずベタオリ……和了られちゃうかな) 3巡後 咏「ツモ。リーヅモ平和ドラ1、裏1。4000オール」 京太郎「はい」 健夜(リードされちゃったか。まぁ、仕方ないね) 照(……) 咏(さて、幸先良いスタートを切れたはいいけど、問題はここからだ) 咏(宮永照は次から動き出す。他の二人も当然、このまま黙ってやられるタマじゃない) 咏(いよいよ、試合開始ってところかな) 【東1局1本場 親:咏】 咏(今回も、いい手が入った。メンタンピンドラ1、裏次第で跳満まである) 咏(発を鳴いた下家の宮永照に振る可能性もあるが、一気に突き放すチャンスだ。勝負するしかないな) 咏「リーチ!」 照「ロン。発のみ、1000点」 咏(あっちゃあ……ま、しょうがないか。それより……) 健夜(始まる、かな……宮永さんの、連荘) 照(……さっきの局) 照(私の鏡で、京ちゃんの力を覗いてみた。でも……何も、見えなかった。京ちゃんの、姿すらも) 照(見えたものは、ただの闇……こんなことは、今まで一度たりともなかった) 照(私の理解の及ばぬ力……京ちゃんの力であり、京ちゃんの力ではない何かがそこにあった) 照(でも……あれは何だったのかな) 照(闇の中に一瞬だけ煌めき、すぐに消えて行った……花びらのような、欠片は) 【東2局 親:照】 照「ロン、平和ドラ1。2000」 健夜(……やっぱり、点数が上がってる) 健夜(宮永照……和了るたびに点数が増えていく特徴がある。団体戦でも個人戦でも、その力は猛威をふるった) 咏(エンジンかかってきたねぃ、女子チャンプ) 【東2局1本場 親:照】 咏(……このへん、か?) 健夜「ポン」 咏(よしよし、鳴いてくれた) 健夜(この子に連荘させると、一気に持っていかれる。無理矢理にでも止めにいく) 咏(私も早和了りに徹したいんだけど……上家のこの少年、なかなか鳴かせてくれないんだよねぃ) 京太郎「……」 咏(かと言って攻めにも守りにも徹してるって感じでもないし、何考えてんだか) 咏(ま、しょうがない。すこやんと二人で、何とか止めに……) 照「……ツモ。2100オール」 咏(って思ったそばから、これだよ) 健夜(次はきっと、満貫級が来る。いいかげん何とかしないとね) 照(……京ちゃん) 照(ここまで全く動きがないどころか、戦う意思すら感じられない) 照(でも……このまま終わるつもりはないよね。どうやって止める? 私の親を) 【東2局2本場 親:照】 照「リーチ」 咏(くっ、また……) 健夜(ドラ3のいい手だけど、先制された……でも……) 京太郎「……」タンッ 咏(……まずいな。このままだと宮永照にまた和了られてしまう。なら……) 咏「チー」 咏(彼の切ったこの牌、一見鳴きにくいところだけど、ここで鳴いて……この牌を) 健夜「ポン」 健夜(よし、張った!) 照(……これは……) 健夜「ロン。タンヤオドラ3、7700」 照「……はい」 咏(何とか止まってくれたか) 健夜(さて……ここからだね。出遅れたぶん、巻き返させてもらうよ) 【東3局 親:健夜】 健夜「ロン、11600」 咏「ありゃあ、黙ピンピンロクかぁ。いたた」 咏「でも……」 【東3局1本場 親:健夜】 咏「ツモ。リーチ一発メンピンツモドラ1。3000・6000の1本場は、3100・6100」 咏(たとえ2万点取られても、3万点取れば勝てる。それが麻雀なのさ) 健夜(咏ちゃんも、調子づいてきた。そして……次は、いよいよ須賀君の親番) 健夜(ここまで、彼は全く動きがない……ずっと様子見しているって感じで来てる) 咏(この親番まで、様子見しているとは思えない。そろそろ動いてくるはずだ) 咏(さぁ。須賀京太郎……ヘルカイザーとまで謳われるその力、とくと見せてもらおうか) 京太郎(……さっきの連携も火力も、見事なもんだ) 京太郎(そして、直に感じてもわかる……予想通りこの二人には、まだ俺は届かない) 京太郎(それなら……やるべきことは一つだ) 【東4局 親:京太郎】 照(京ちゃん、今度こそ動いてくると思ったけど……) 照(今までと同じように、やっぱり戦いに来る気配がない……何を考えてるの、京ちゃん) 照(いいよ、それなら……戦いの場に引きずり込むまで) 照「リーチ」 健夜(宮永さんの、リーチ……) 咏(ラスの京太郎としては、そう簡単にはオリたくないはずだが……) 京太郎「……」タンッ 咏(……あっさりオリるもんだな。手牌、悪かったのか?) 京太郎「ノーテン」 咏「テンパイ」 照「テンパイ」 健夜「ノーテン」 健夜(南入、か……) 咏(しかし、どうなってるんだ? さすがに何か変だぞ) 咏(本当に何もしていない、っつーか戦う気すらなさそうだ……) 咏(これ本当に、私を戦慄させた……最強の高校生、須賀京太郎なのか?) 健夜(須賀君……きみは一体、何を企んでるの……?) 【南1局 親:咏】 咏(さて……下家の宮永照が、ダブ南をポン) 咏(ここで和了られると、またしんどいことになっちまうな) 健夜(しかし、須賀君はやっぱり何も……) 京太郎「……」タンッ 照(……二筒?) 咏(何かビミョーな牌だな。鳴くべきか、鳴かざるべきか……) 健夜(宮永さんに対しても安全と言い切れるほどではない……でも、手が進んでる様子もない……) 照(……京ちゃん、一体……) 咏(……!) 健夜(す、須賀君……!) 咏(京ちゃん、まさか……!) 咏(そ、そうか……わかった、須賀京太郎の狙いが……) 咏(こいつ……何てこと、考えやがるんだ……!) 健夜(須賀君、戦う気が感じられなかったんじゃない……最初から、まともに戦う気なんてなかったんだ) 照(京ちゃん……) 照(いくら非公式とはいえ、トッププロ二人と打ってるのに……こんな……) 照(何で……何で、そこまでするの……京ちゃん……) 健夜「ツモ、300・500……」 咏「……終局だねぃ」 照「……ありがとうございました」 京太郎「ありがとうございました」 健夜(こんな……) 健夜(こんな、勝った気のしない……後味の悪い麻雀は、初めてだよ……) 咏「……なぁ、須賀君」 京太郎「何ですか?」 咏「背中は、見えたかい?」 京太郎「……はい」 咏「……そうかい。おっそろしいねぇ」 恒子「すこやん、お疲れー!」 えり「お疲れ様です、三尋木プロ、小鍛治プロ」 恒子「いやぁ、さっすがグランドマスター。この面子相手でも、しっかりトップとはねー」 健夜「…………」 えり「お二人とも、さすがにお疲れのようですね」 咏「あぁ……とんでもないバケモンを、間近に見ちまったからねぃ」 恒子「え、そこまで? やっぱあの宮永照って凄いんだねー、咏ちゃんを抑えて2位だったんだから」 咏「いや……私が言ったのは、須賀京太郎の方さ」 咏「あいつの狙いに気付いてからは……もう私は、戦う意欲を完全に削がれてたよ」 えり「須賀京太郎? 男子チャンプの?」 恒子「彼、和了らず振らずの空気ラスだったじゃん。狙いって何?」 健夜「……ねぇ、こーこちゃん。もしこーこちゃんが、あの場に出て打てたら、どんな気持ちで打つ?」 恒子「え? そーだねぇ……やっぱりトッププロ二人が相手なんだし、胸を借りるつもりで全力で……」 健夜「そう、それが普通だよね」 咏「あぁ。現に宮永照もそうしてた……まぁ彼女の場合、全力だったのは別の理由もありそうだったけどね」 健夜「でも……須賀君は、最初から勝ちに行くつもりなんて全くなかった」 えり「え?」 咏「ずっと彼は、戦いの輪の外から、あることをしていた」 咏「それにハッキリ気付いたのは……あの南1局の、二筒切りさ」 恒子「? それがどうしたの?」 咏「あの二筒切りは……和了りに行くための一打ではない。でも、オリるため一打でもない」 咏「あれは……私たち、トッププロとの力量差……距離を、測るための一打だった」 咏「この半荘、彼は最初から勝負を捨て……ずっと、私たちの力を測っていたんだ」 恒子「なっ……!」 えり「そ、そんな……」 健夜「まともに打ってたら、きっと私たちには勝てないと思ったんだろうね」 健夜「だから、彼はあっさりとこの勝負をオリた。高校生の発想とは思えないよ」 咏「麻雀を楽しもうとか、そんな気持ちは微塵もない。完全に、勝利以外目に入ってないねぃ。アレは」 えり「どうして彼は、そこまで……」 咏「わっかんねー……全然わっかんねーよ……」 健夜「……これは私の予想だけど……きっと彼は、今までずっと負けてきた」 恒子「負けてきた? あんなに強いのに?」 健夜「負けてきたからこそ……誰よりも勝利に飢えている。渇いている」 健夜「それがどうして、あんな化け物になってしまったかは、知る由もないけどね……」 咏「…………」 健夜「圧倒的な力を持ちながらも、今回はまだ粗削りなところも多少あったから、まだ私たちには届かなかった」 健夜「でも……もう数年経って、より洗練されれば……もはや、手のつけられない存在になる」 健夜「その時こそ、真に叫ばれるだろうね」 健夜「ヘルカイザー京……と」 咏(今までずっと負けてきた……か) 咏(清澄高校……女子団体戦の、全国優勝校……) 咏(君だって、昔は楽しく麻雀を打っていたはず。君を変えてしまったのは、彼女たちなのかい?) 咏(もし、そうだとしたら……) 咏(きっと……彼を、戻せるのも……) 照「……京ちゃん」 京太郎「照さん、お疲れ様です」 照「何で、あんな打ち方をしたの?」 京太郎「……何のことですか?」 照「とぼけないで。勝ちに行く気、なかったでしょ」 京太郎「……今の俺じゃ、多分あの二人には勝てない。だから、今回は『見』に回った。それだけですよ」 照「……私は、相手にもしていなかったってことだね」 京太郎「…………」 照「私は、咲ほど京ちゃんと遊んだことはないけど……それでも、わかる」 照「最初から目の前の勝負を捨てて臨むような、相手へのリスペクトを欠くような人じゃなかった」 京太郎「何年も経てば、考えも変わります」 照「それで……ひたすらに勝利のみを求めるようになったってわけ……」 京太郎「……昔の俺じゃ、誰にも勝てませんから」 照「だったら、真っ当な方法で強くなればいい」 照「白糸台にはたくさん部員がいるけど、みんな一軍目指して、毎日努力を積み重ねている」 照「京ちゃんだって、それができるはず」 京太郎「……できないんです」 照「できない……?」 京太郎「確かに、普通に麻雀を打っているだけでも、強くなれるでしょう」 京太郎「実際、以前はそうしてました。麻雀を楽しみながら、強くなれればって思っていた」 京太郎「できればいつか、清澄のみんなよりも強くなれれば……そんな風に、思っていた」 照「だったら……」 京太郎「でも……気付いてしまったんです。あの、団体戦県予選の日に」 照「気付いて、しまった……?」 京太郎「えぇ」 ――――――――ツモ。清一、対々、三暗刻、三槓子、赤1―――――――― 京太郎「鬼にならねば……」 ――――――――――――32000です―――――――――――― 京太郎「見えぬ地平が、ある……」 久「長野も、半月ぶりね」 まこ「東京に比べれば寂しいところじゃが、やっぱり落ち着くのう」 和「いったん、部室に行くんですか?」 久「ええ。みんなでトロフィーを、飾りにだけ行きましょう」 久「……須賀君。悪いけど、それ持って付き合ってくれるかしら?」 京太郎「ええ、勿論です」 咲(京ちゃんは、今3つのトロフィーを抱えている) 咲(団体戦のものと、私のと……京ちゃんの、優勝トロフィー) 咲(重いだろうから自分で持つってみんなが言っても、雑用は自分の仕事だって言って……) 咲(まるで、これが最後だからって言ってるようだった) 咲「このへんに置けば、いいですか?」 久「ええ、いい感じよ」 まこ「……わしら、優勝したんじゃな」 優希「正直、まだ実感わかないじぇ」 久「……ありがとうね、みんな。いい仲間を持って幸せよ、私」 まこ「素晴らしい後輩たちに恵まれたのぅ」 和「そ、そんな……私なんて、大したこと……」 久「いえ、あなたたちがいなければ、ここまでは決して辿り着けなかったわ」 久「和も、優希も、咲も……それと須賀君も、ね」 京太郎「……ありがとうございます」 咲(……部長も……いや、部長だけじゃない) 咲(和ちゃんも、優希ちゃんも、染谷先輩も……みんな、わかってる) 咲(これが、京ちゃんの……清澄麻雀部としての、最後の仕事になるってことに) 京太郎「俺と咲のトロフィーはどうします?」 久「……それは、あなた達のものよ。好きにしていいわ」 京太郎「……じゃあ、持って帰らせていただきます」 京太郎「それじゃ、みんな」 咲「……京ちゃん……」 和「…………」 優希「…………」 まこ「…………」 久「…………」 京太郎「さような……」 咲「……嫌だよ」 咲「行かないでよ……京ちゃん」 咲「一緒に学校行って、同じ教室で授業受けて……」 咲「お昼も一緒に食べて、部活で麻雀打って……」 咲「最後はまた明日ねって……ずっと、ずっと、そうしてきたじゃん……」 京太郎「……咲……」 咲「もう、そんな風に京ちゃんと過ごせなくなるなんて……私、嫌だ」 咲「もっと、もっと」 咲「京ちゃんと……一緒に、いたいよ……」 和「さ、咲さん……」 優希「咲ちゃん……」 まこ「咲……」 久「…………」 京太郎「咲……」 咲「だから、お願い……行かないで、京ちゃん……」 京太郎「…………」 京太郎(咲……ありがとうな) 京太郎(最後の最後まで、ずっと俺のことを思ってくれて……) 京太郎(でも……) 京太郎「ごめんな。もう、決めたことだ」 咲「……っ!」 京太郎「だから……」 久「……須賀君。一つだけ、お願いしてもいいかしら?」 京太郎「何ですか、部長」 久「最後に私たちと、一局だけ打ってほしいの」 京太郎「…………」 久「須賀君。あなたは確かに、この清澄高校麻雀部の部員だったわ」 久「短い間だけど、部活でも、合宿でも、大会でも……苦楽を共にした、私たちの仲間だった」 久「強くありたいというあなたを、止めることはできない。だけど……最後に一局だけ、麻雀を打ってほしいの」 久「もちろん、須賀君さえよければだけど……ダメかしら?」 京太郎「…………」 京太郎「わかりました。一局だけなら」 久「ありがとう。でも、今日はみんな移動で疲れてるでしょうから、また後日でいいかしら?」 京太郎「俺は構いません」 久「じゃあ後日、また連絡するわね」 久「……約束よ。私たちと、一局だけ麻雀を打つって」 京太郎「はい、わかりました。じゃあ……失礼します」 バタン 咲「部長……」 まこ「何か、考えでもあるんか?」 久「彼はもう、言葉では止まらないわ。私たちが何を言っても、彼の心には届かない」 和「それは、そうかもしれませんが……」 久「だったら、元の須賀君に戻せる手段は……もう、麻雀しかないわ」 久「麻雀を通して、麻雀を楽しんでいた頃の気持ちを取り戻してもらう……それしか、手はない」 優希「麻雀で、京太郎を……」 和「でも……そううまく行くんでしょうか? たった一局で……」 久「何言ってるの。一局じゃないわ、五局よ」 まこ「……へ?」 優希「部長、でもさっき一局だけって……」 久「彼と約束したの、聞いてたでしょ? 私たちと、一局だけ麻雀を打つって」 久「つまり、一人ずつ打てば計五局になるでしょ?」 和「あ、あの……それって、屁理屈では……」 まこ「京太郎が、そんなもん認めるとは……」 久「大丈夫よ、約束したんだもの。彼は約束を破るような人じゃないってこと、みんな知ってるでしょ?」 まこ「まぁ、それはそうじゃが……」 和「でも、私たちの誰か、須賀君……残りの対局者二人は、どうするんですか?」 久「他校から誰かを引っ張ってくるしかないわね。今は龍門渕はもちろん、風越や鶴賀も事情を知ってる。協力してくれるはずよ」 久「……咲」 咲「…………」 久「これが、最後のチャンスになるわ」 久「彼と、離れたくないんでしょ?」 咲「……はい」 久「きっと、この機会を逃したら、もう昔の須賀君には戻らない」 久「だから……この五局で、取り戻すわよ。麻雀は弱くても、部のために献身的に働いてくれた、優しかった頃の須賀君を」 咲「……わかりました。私、やります!」 和「私も、力になります。絶対に、やりましょう」 まこ「……うむ……」 優希「京太郎のタコス、また食べたいからな! 私もやるじぇ!」 久「……みんな、ありがとう」 和「ところで、順番はどうするんですか?」 まこ「大会と同じなら優希じゃが、同じにする必要は別にないからの……何か、案はあるんか?」 久「……特にないわ。私自身、どういうオーダーが最善なのかはわからない」 久「でも、先鋒は決まってる。こればかりは、他の人では駄目だって思ってる」 和「先鋒……ですか……」 咲「誰、なんですか?」 久「ええ。先鋒は――――――――――――」 久「……ということで、まず第一局目は三日後、清澄の部室で。詳しいことはまた連絡するわね」 京太郎『部長、一局だけってそういう……』 久「え? 何もおかしくないでしょ?」 京太郎『はぁ……部長は相変わらずですね。思えば、俺もいつも振り回されてましたし』 久「また振り回されたくなったら、いつでも言ってね」 京太郎『遠慮致します。ところで、相手は誰なんですか?』 久「それは三日後のお楽しみ」 京太郎『……わかりました。言っておきますが、手加減はしませんよ?』 久「勿論よ。それじゃ、またね」 ピッ 久「…………」 久「ありがと、須賀君。受けてくれて」 久「でも、受けてくれると思ってたわ。だって……」 久「あなたには、最後に戦いたいであろう人がいるのだから」 京太郎「まったく、あの人は……いくら何でも強引すぎだろ」 京太郎「と言っても、部長の強引は今に始まったことじゃないけど……」 京太郎「……まぁ、いいか」 京太郎「最後に、今の俺の力を見せておくのも悪くない」 京太郎「優希にも、染谷先輩にも、部長にも、和にも」 京太郎「そして……咲にも」 京太郎(それにしても……) 京太郎(あの五人、他校の面子集められるほど交友関係広いのかな?) 京太郎(特に染谷先輩とか、誰を呼ぶのか全く見当もつかねーぞ……) 三日後 京太郎「まだ、誰も来てないか……」 京太郎「あと五局だけど……四ヶ月、この雀卓ではずいぶん打ったな」 京太郎「お前には、世話になった。もっと一緒に遊んでたいが、俺は去らなきゃいけないんだ。悪いな」 京太郎「俺がいなくなった後も、みんなに大事にしてもらえよ……って、何言ってんだ俺は」 京太郎「しかし、インターハイ出発前からここ放置しっ放しだから、よくよく見ると汚れてるな」 京太郎「……こんなことが気になるあたり、すっかり雑用精神が身に付いちまってんな……」 京太郎「ま、立つ鳥跡を濁さずだ。掃除くらいはやっておくか」 京太郎「……こんなところでいいだろ」 京太郎「あとは、相手が来るのを待つばかりだが……」 京太郎「先鋒は、きっと……」 ガチャッ ゆみ「失礼します」 美穂子「こんにちは。今日はお招きいただき、ありがとうございました」 京太郎「……驚きましたよ」 京太郎「なんだかんだで、先鋒は斬り込み隊長らしく優希の奴かと思ってたんですが」 久「あははっ、本人はやりたがっていたんだけどね」 久「どうしても……譲れなかったのよ。この位置は」 京太郎「…………」 久「最初の相手は……私よ。須賀君」 ゆみ「須賀君、だったな。君の活躍はよく知っている」 美穂子「今日は、よろしくお願いします」 京太郎「……いえ、こちらこそ」 久「じゃあ、早速始めましょうか」 京太郎(部長……それと、風越の福路さん。鶴賀の加治木さん) 京太郎(みんな長野屈指の強豪だが……誰を誘おうが、今の俺の相手じゃない) 京太郎(そのことは、部長も理解しているはず。何か、目的でもあるのか……?) 【東1局 親:美穂子】 京太郎「ツモ。1300・2600」 美穂子(……予想はしていたけど、こうして対峙してみるとよくわかるわね) 美穂子(やっぱり、私たちよりも一段上の力がある) ゆみ(私も全国の猛者相手でも、そこそこ程度には渡り合える自信はあったが……さすがに、格が違う) ゆみ(その分、代償を考えると痛ましいものを感じるな。久にも、彼にも) 【東2局 親:久】 久(親番でいい手が入った……南切りで、258-47萬の五門張) 久(でも、私なら……やっぱり、こうよね) 久「リーチ!」 久(さぁて、どう出るかしら? 須賀君) 京太郎(7m切りリーチ……か) 京太郎(福路さんは現物、そして俺のツモは……南) 京太郎(リーチ者は部長、ということは……) 京太郎(…………) タンッ 久「ロン。リーチ一発ドラ1、裏1。12000」 京太郎「五門張を捨てての地獄単騎……ですか。和が見たらまた騒ぎそうですね」 久「須賀君も知っての通り、これが私のスタイルだから」 京太郎「……相変わらずですね、部長は」 久(ただ……) 久(須賀君相手に、どこまで通用するかしら) 【東2局1本場 親:久】 久(また張った……今度も、悪待ちで) 久「リーチ……」 京太郎「ロンです。平和ドラドラ、3900は4200」 久(……! 狙われた!?) 京太郎「部長、あなたの悪待ちは。もしかしたら、全国でも有数の能力かもしれない」 京太郎「ですが、それはあくまで和了率を高めるだけのもの」 久「…………」 京太郎「それ以上の力の相手には、通用しません」 久(予想はしてたけど……) 久(こんなに早く、破られるとはね……) 【東3局 親:ゆみ】 ゆみ(私の親番か……七対ドラドラの9600) ゆみ(リーチすれば倍満まで見えるが、ここは黙で確実に和了りたい) ゆみ(一枚切れの南単騎、掴めば出るような牌だが……) ゆみ「テンパイ」 京太郎「テンパイ」 美穂子「ノーテン」 久「ノーテン」 ゆみ(私と同じ南単騎の仮テン……ピッタリ止められている) ゆみ(好防共に全く隙がない。さすがは最強の高校生といったところか) ゆみ(だが、今のところは天江衣ほどの迫力は感じない) ゆみ(本気を出すまでもない……ということか……) 久(東4局も終わり、現在の点はほぼ並んでいる……) 久(須賀君は、まだ本気を出している風はない……) 久(…………) 久「須賀君。今更だけど、この二人のことは知ってるわよね」 京太郎「風越の福路さんと、鶴賀の加治木さん……長野でも有数の選手ですから」 久「……彼女たちは、あなたから見ても高い実力があるということね?」 京太郎「勿論です」 久「でも……知ってるかしら。美穂子はともかく、ゆみが麻雀を始めたのは高一。須賀君と、ほとんど同じ時期だって」 京太郎「……高一?」 ゆみ「ああ。昔から麻雀をしている二人とは違い、私が始めたのは高校生になってからだ」 ゆみ「決して、天江衣のように才に恵まれていたわけではない。だが二年かけて、ようやく県のトップが見える位置まで来れた」 美穂子「……私も、そう。観察眼は人より優れているかもしれないけど、それだけの話だったわ」 美穂子「それでも……今くらいの力なら、つけることができるのよ」 京太郎「…………」 ゆみ「須賀君のことは、聞かせてもらった。元々は、みんなと共に全国に行きたかった……そうだな」 京太郎「……はい」 ゆみ「だが君は、今や全国最強の高校生だ。これ以上、望むものはないはずだ」 ゆみ「久たちが、どんな思いで君のことを見ているか、知らないわけではないのだろう」 京太郎「……この力を捨てて、努力だけで強くなってほしいと。福路さんや部長も、同じ意見ですか?」 美穂子「……ええ」 久「……そうよ」 京太郎「……加治木さん。一つ聞いてもいいですか?」 ゆみ「何だ?」 京太郎「あなたは、天江衣に勝てますか?」 ゆみ「……!」 京太郎「福路さん、あなたは宮永照に勝てますか?」 美穂子「……それは……」 京太郎「部長、あなたは……小鍛治健夜に、勝てますか?」 久「須賀君、何を言って……」 京太郎「世の中には、牌に愛された者たちがいます。生まれ持って、天賦の才を身につけた者たちが」 京太郎「そうした人たちの世界には、努力だけでは決して到達できない」 京太郎「鬼にならねば、見えぬ地平がある」 久「……須賀君の、目標は」 京太郎「確かに、最初は全国出場でした。でも、それを決めてもいまだに満足できない自分がいた」 京太郎「もはや俺の目指す場所は、全国ではなくなっていた」 ゆみ「ならば、何処だと?」 京太郎「……わかりません。何か目指す場所はあったはずなのに、それが何かわからない」 京太郎「ならば、ひたすらに上に行く。そうすれば……いずれ辿り着くはずですから」 京太郎「部長……あなたは、まだ俺にこの力を捨てて戻ってきて欲しいと思ってますか?」 久「……勿論よ」 京太郎「そう思うのは、部長が強いからです。部長は、弱者の立場を知らない」 久「弱者の、立場……」 ゴッ! 久「なっ……!」 美穂子「!?」 ゆみ(これは……天江衣、いや、そんなレベルじゃない……!) 京太郎「教えてあげますよ、部長」 京太郎「力がないということが、どれほどまでに辛いことか」 【南1局 親:美穂子】 京太郎「ツモ。リーチ一発ツモ裏1、2000・4000」 美穂子「三門張を捨てて……単騎!?」 ゆみ「これは……久の……」 京太郎「多門張だとか悪待ちだとか、そんなことは関係ない」 京太郎「和了れる者は、和了れる……そういう人間というものが、存在するんです」 京太郎「たとえば、嶺上開花で必ず和了れる……みたいに」 久「…………」 【南2局 親:久】 京太郎「ツモ。白中ドラ1、1300・2600」 久「……また、多門張を捨てて……」 京太郎「初めて真似してみたんですけど、案外簡単ですね」 【南3局 親:ゆみ】 京太郎「ロン。8000です」 美穂子(駄目だわ……) ゆみ(次元が、違いすぎる……) 久(……須賀君) 【南4局 親:京太郎】 京太郎「……ツモ。2000オール」 美穂子「……はい」 ゆみ(これが、最強の高校生か……本物の、化け物だ) 久「……対局、ありがとうござい……」 京太郎「挨拶は、まだ早いですよ」 美穂子「……え?」 京太郎「確か……オーラストップ親の和了り止めは権利であって、義務ではないはずです」 美穂子「す、須賀君……何を言って……」 京太郎「続行です。オーラス一本場」 ゆみ「ちょ、ちょっと待ってくれ……点数を引き継ぐ団体戦ならともかく、この場で続ける意味は……」 京太郎「部長、さっき言いましたよね。力がないということが、どれほどまでに辛いことか教えてあげますって」 久「…………」 京太郎「まだまだ、終わらせるには早い」 京太郎「続けます。あなたに、絶望の淵が見えるまで」 京太郎「……ツモ、満貫です」 美穂子(また、須賀君の和了……) ゆみ(これで何連続だ……とても、止められる気がしない) 京太郎「連荘です。次、行きましょう」 久「……まだまだ、終わらせる気はないみたいね。でも、いいのかしら?」 京太郎「何がですか?」 久「連荘すればするほど、私の逆転の目も増えるのに」 京太郎「…………」 京太郎(部長……なぜですか) 京太郎(これほどの点差が開いて……これほどの力の差を見せつけられて……) 京太郎(それでもあなたは、士気が下がった様子はない) 京太郎(逆転の手段なんか、あるわけないのに……もうひと押し、してみるか) ゆみ(久はもう飛び寸前。私も美穂子も、一万点もない) 美穂子(トップが無理なら、せめて2確で終わらせなきゃいけないのに……) 久「…………」タンッ 京太郎「ロン。タンヤオのみです」 美穂子(……! それは、私が一巡前に切った牌!) ゆみ(美穂子から見逃して、久から直撃を取りに……) 久(……そういうことね。これで私の持ち点は0) 久(県大会の天江衣と同じ。心を折りに来た狙い撃ち……) 京太郎「続行です。次、行きましょう」 久「……須賀君。辛いものね、力がないって」 久「負けて悲しい思いは何度もしてきたけど……今日まで、本当にそのことをわかっていなかった」 久「わかって……あげられなかった」 京太郎「……さすがにそろそろ、終わりそうですけどね」 京太郎(そう……ツモでも部長からの直撃でも、部長は飛んで終局) 京太郎(福路さんや加治木さんも、さすがにこの期に及んで俺の当たり牌を切ったりはしないだろう) 京太郎(でも……なぜなんですか? 部長) 京太郎(0点にもなって、こんなにみじめな目に遭って……) 京太郎(なぜ部長は、心が折れないどころか、笑みまで浮かべて打てるんですか?) 京太郎(一体、なぜ……) 久「…………」タンッ 京太郎(なぜ、辛い思いをしているはずなのに、そんなに……) 京太郎(…………! まさか!) 京太郎(部長、あなたは……!) 美穂子(何回目の、連荘かしら) ゆみ(須賀京太郎……本当に、恐ろしい男だ。高校最強というのもうなずける) ゆみ(だが……真に恐ろしいのは、もしかしたら久なのかもしれないな) ゆみ(須賀君の、親番での大連荘で飛び寸前までじわじわ削られていく) 美穂子(最初に聞いた時は、耳を疑ったけど……) ゆみ(まさか、本当に……久の言った通りの展開に、なるなんてな) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 久「でも、先鋒は決まってる。こればかりは、他の人では駄目だって思ってる」 和「先鋒……ですか……」 咲「誰、なんですか?」 久「ええ。先鋒は――――――――――――私よ」 和「部長が……ですか?」 まこ「……他の人では駄目とまで言うくらいなら、何か理由があるんじゃろう?」 優希「まさか部長、必勝策が!?」 久「そんなのあるわけないでしょ。彼に勝てたら、個人戦全国優勝してるわよ」 咲「じゃあ、一体……」 久「……思えば、彼にはずいぶん重荷を背負わせてしまったわ」 久「部員の中で一人だけ弱い上に、ろくに麻雀も打てず雑用ばかりを押し付けてしまった」 咲「……それは、私たちに全国行きの可能性があったからです。京ちゃんもそのあたりは、理解してるはずです」 久「ええ、理屈の上でなら納得してると思う。でも、それはあくまで理屈。感情とは別物よ」 久「彼には、やっぱり私たちへの不満が心の底にはあるはず。力のない者の苦悩を、分かってもらえないってことも含めてね」 久「そんな彼と真っ先に打つ先鋒は、どうなると思う?」 まこ「……その不満が、爆発する可能性がある……ってことか?」 久「ええ。きっと開始早々あっという間に圧倒的な火力で飛ばされるか……」 久「もしくは、最後の最後まで連荘でじわじわ嬲られるか、どちらかよ」 和「部長は、それを自ら背負う気ですか!?」 久「当然よ、あなた達にそんなこと任せられないもの。むしろ、できるだけボコボコにやられる方が有難いわ」 優希「……そのぶん、私たちが楽になるから……」 久「それもあるし……力のなかった彼の苦悩も、少しは理解に近づけるかもしれないしね」 まこ「そ、それだったら、わしら全員が負うべきものじゃろ」 久「まぁ、そのへんは彼と打てば自然と入ってくるものでしょうね」 咲「部長……」 久「やっぱり私も、みんなと同じように……彼のこと、好きなのよ」 久「こんなこと言う資格があるのか分からないけど……」 久「部員の苦しみや悲しみを理解できれば、部長冥利に尽きるってもんじゃない?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎(部長、あなたは……) 京太郎(最初から、負けることが目的だったんですね……) 京太郎(それも、できるだけ無残に……) 京太郎「テンパイ」 美穂子「ノーテンです」 久「ノーテン」 ゆみ「……テンパイ」 久「私の飛びで、終了ね。テンパイで連荘目指してたんだけどなぁ、残念」 京太郎(……強がりなんかじゃない) 京太郎(部長は……本当に、テンパイを目指していた……) ゆみ「……お疲れ様でした」 美穂子「対局、ありがとうございました」 京太郎「いえ、こちらこそ……」 久「やっぱり、勝てなかったわね。もしかしたらって、思ってたんだけど」 京太郎「部長……あなたがどうして最初に俺と打ったのか、何となくわかります」 京太郎「最後の最後まで、部長には振り回されっぱなしでしたね……俺は」 久「……私のこと、恨んでる?」 京太郎「……いえ」 京太郎「それでもやっぱり、俺は戻りません」 久「あら、それは残念。でも、きっと須賀君は戻ってくるわよ」 久「だって私には、頼りになる後輩たちがいるんだから」 京太郎「…………」 久「清澄の次鋒は、きっと……」 優希「京太郎……」 優希「待ってるじぇ!」 久「一筋縄じゃ、いかないわよ」 京太郎「……こんにちは」 優希「お、京太郎! 来たかー!」 純「よっ、久しぶり」 華菜「私は初めましてだな。風越二年の池田華菜だ」 京太郎(今日の相手は優希……) 京太郎(他の二人は井上さんと池田さんか。二人とも優希の奴とは仲良さそうだったし、想定はしていたけど) 優希「京太郎! いよいよ決着をつける時が来たな!」 華菜「チャンピオンと打てるなんて光栄だ。キャプテンのリベンジだし、今日はよろしくな」 京太郎「いえ、こちらこそ」 優希「無視するなー!」 優希「……リーチ!」 純「ったく、相変わらず東場だけは調子いいな」 優希「タコスもちゃんと持ってきたし、パワー全開だじぇ!」 京太郎「ロン。1300だ」 優希「ぐぐ、東場なのに」 京太郎「東場だろうが、どうしようもないくらいの実力差がある。もうお前は俺には勝てない」 優希「うー……京太郎のくせに腹立つじぇ」 華菜「まぁまぁ、勝負は最後までわからんよ」 京太郎「……ツモ。1300・2600」 華菜「うーむ、やっぱり隙がないな。さすがヘルカイザーだし」 優希「正直その呼び名ださいじょ、京太郎」 京太郎「俺がつけたわけじゃねえ!」 華菜「じわじわくるな、その名前」 純「……お前ら、楽しそうだな」 京太郎(……いかんいかん。以前のようなノリに戻っちゃ駄目だ) 京太郎(俺はもう、麻雀部は捨てたんだ。ただ目の前の対局をこなし、淡々と勝利する) 京太郎(それだけを考えろ、須賀京太郎) 京太郎「ロン、2600」 華菜「うぐっ……」 純「おい、タコスチビ! タコスパワーとやらでこいつ何とかするし!」 優希「む、無理だじぇ! タコスも全部食べ終わっちゃったし、東場ももう終わりだじぇ!」 華菜「いや、まだまだ! 華菜ちゃんはずーずーしいから、最後まで……」 ゴッ!! 優希「……っ!」 華菜「うひゃっ!」 純「きょ、京太郎……!」 京太郎「……もう、楽しい麻雀は終わりです。ここから先は、あなた達は減っていく自分の点を眺めることしかできない」」 京太郎「昔の俺が、そうだったように。勝利の芽なんか、もう残らない」 京太郎「ツモ。2000・4000」 純(こいつ……鳴いて流れを変えようにも、全く関係ねえ) 純(予想はしていたが、龍門渕に来ていた頃よりも、格段に強くなってやがる) 華菜(やっべぇ……やられっぱなしだし。つい最近まで初心者だったなんて、とても信じられんな) 優希(……今まで麻雀で負けたことなんて、山ほどあるけど……) 優希(こんなにも勝てる気がしないって感じたのは、初めてかもな。やっぱり、辛いものだじぇ) 優希(……京太郎は……) 優希(京太郎は、ずっとこんな思いをしながら、私たちと打ってた……) 優希(今の京太郎を作ったのは、やっぱり……) 京太郎「オーラスですね」 華菜「うひー、いいとこなしだし。でもこのオーラスで逆転してやるし」 京太郎「……池田さんは」 華菜「ん?」 京太郎「池田さんは、どれだけ負けてても……心が折れたりは、しないんですね」 華菜「んー、数か月前の私なら折れてたかもね。でも今は、まだ勝つ気満々さ」 京太郎「……天江さん、ですか」 華菜「そそ。あれは苦い思い出だけど、いい経験になったよ」 華菜「須賀君も、たまには負けるってのも悪くないもんだと思うし」 京太郎「負けなんて、死ぬほど経験してますんで」 華菜「あはは、そうだったな……ん、どうした? 清澄の」 優希「……いや……何でも、ないじぇ」 京太郎「……ツモ。終了です」 華菜「あーあ、和了られたか。やっぱ現実は甘くないな」 純「すっげぇな……衣と打った時よりも、プレッシャーあったぜ」 優希「……京太郎。その、最後に……言いたい、ことがあるじぇ」 京太郎「ん、何だ?」 優希「その……ごめんなさいっ!」 京太郎「……は!?」 優希「私は京太郎が悪いって言ってたけど、本当は薄々わかってたじぇ……」 優希「京太郎も辛い思いをした。そこまで追い込んだのは、さんざん弱いだの何だの言ってきた、私にも責任があるって」 京太郎「…………」 優希「だから、一言、謝りたかったじぇ……ごめん、京太郎」 京太郎「……優希は」 優希「ん……」 京太郎「優希は、俺に戻って欲しいのか?」 優希「…………」 優希「戻って、欲しいじょ……」 優希「また昔みたいに、馬鹿なこと言い合ったり……」 優希「京太郎の作ったタコスを食べたり……」 優希「そんな毎日を、また過ごしてみたいじょ……」 京太郎「……そうか……」 優希「でも、京太郎は私たちを恨んでる。だから……」 京太郎「……俺は麻雀部に戻る気はない。悪いな」 優希「…………」 優希「そっか……これで、お別れか……」 京太郎「……あぁ。それじゃ井上さん、池田さん。失礼します」 華菜「あ、須賀君」 京太郎「何ですか?」 華菜「楽しかったぞ。また、打とうな」 京太郎「……機会があれば」 純「……ふぅ。久しぶりに打ったけど、洒落にならねぇな、あの強さは」 優希「…………」 純「残念だったな、タコスチビ」 優希「……いや。最初から、わかってたじぇ」 純「ん……何がだ?」 優希「私じゃ、以前の京太郎を取り戻すことはできないってことに」 優希「私じゃ、ダメなんだじぇ……だって……」 優希「京太郎の目に、ずっとずっと前から映っているのは……私じゃ、なくて……」 京太郎(……優希。それに部長……) 京太郎(俺は、別に恨んでるわけじゃないんだよ……) まこ「……わかった。次はわしの番じゃな」 久『お願いね。面子の当てはある?』 まこ「まぁな……なぁ、久」 久『何?』 まこ「……京太郎との対局、好きにやらせてもらってもええんじゃな?」 久『もちろんよ。まこのやりたいようにやりなさい、あなたなら悪い結果にはならないと思うし』 まこ「……そうか。じゃあ、わしのやりたいようにやらせてもらうわ」 久『うん。それじゃあね』 ピッ まこ「……京太郎」 まこ「お前さんとも、沢山打ったのぅ。まさかこんな状況になるとは、思いもしなかったわい」 まこ「でも、次がお前さんとの、最後の対局になるのかもしれんな」 京太郎「今日は、染谷先輩ですか」 まこ「そうじゃ。まぁ、座れ」 京太郎「……はい」 まこ「なぁ、京太郎。打つ前にもう一回だけ聞いておく。やっぱり、麻雀部に戻る気はないんか?」 京太郎「ええ。俺はこのまま、一人で戦い続けます」 まこ「……そうか」 京太郎「あの、染谷先輩」 まこ「ん?」 京太郎「他の二人は? 俺たちだけでは、打てませんよ」 まこ「京太郎。十七歩って、知っとるか?」 京太郎「一応、ルールは。実際やったことはありませんけど」 まこ「そっか、それなら問題ない。わしら二人で、やるとしようか」 京太郎「他の二人が来るまでですか?」 まこ「……来んよ」 京太郎「え?」 まこ「今日は、誰も来ない。わしら二人だけじゃよ」 京太郎「……誰も、呼ばなかったんですか?」 まこ「あぁ」 京太郎「染谷先輩……やっぱり、他の学校に友達が……」 まこ「いるわい! 呼べなかったんじゃない、呼ばなかったんじゃ!」 京太郎「す、すいません……でも、なぜです?」 まこ「……ま、ちょっとした事情があっての。じゃ、始めるとするか」 京太郎(十七歩……二人で遊ぶための特殊ルール) 京太郎(自分の山から好きな13牌を選び、リーチ込みで満貫以上の手を作る) 京太郎(プレイヤーは残った山牌から交互に切っていき、相手のリーチをかわしつつロンを狙う) 京太郎(お互い17牌捨てるまで和了ることができなかったら流局……それゆえ、十七歩) 京太郎(漫画で見たことはあるけど、実際にやるのは初めてだな) 京太郎(でも、どうして染谷先輩はわざわざ普通の麻雀ではなく、これを……?) まこ「こっちはOKじゃ」 京太郎「俺も、終わりました」 まこ「よし、じゃあわしからじゃの。リーチ」 京太郎「……リーチ」 京太郎「……流局ですね」 まこ「うむ。テンパイじゃ」 京太郎「……ノーテンです」 まこ「おや、ノーテンじゃったか?」 京太郎「配牌で満貫が作れそうになかったので、とにかく安全そうな牌ばかりを集めて……」 まこ「なるほど、そういう手もある。どうじゃ、案外満貫縛りってきついものじゃろ?」 京太郎「はい、結構簡単に出来るものなのかと思ってたんですが……」 まこ「なかなか難しいんじゃよ。さ、次いくぞ」 京太郎(うーむ、今度は満貫自体は混一で作れそうなんだが……) 京太郎(そうなると必然的に、捨牌は他の色が並ぶ。これはそうそう出してくれないだろうな) 京太郎(かといって、さっきみたいに和了り放棄するのも……まぁ、これでいくしかないか) まこ「お、それロンじゃ。満貫じゃな」 京太郎「うぐっ……これでしたか」 まこ「普通の麻雀ならボコボコにされるんじゃろうが、こっちなら京太郎の力も少し弱まってるようじゃな」 京太郎「……みたいですね。あくまで俺は、普通の麻雀で勝ちたいと思ったわけですから」 まこ「意外と頭を使うもんじゃろ、これ」 京太郎「……そうですね」 まこ「テンパイ」 京太郎「……ノーテンです。いや、難しいですよ……満貫作るの」 まこ「作れても、相手が出してくれるかって問題もあるしのぅ」 京太郎「……染谷先輩」 まこ「なんじゃ?」 京太郎「何を、考えてるんですか?」 まこ「何を……というと?」 京太郎「確かに奥が深いゲームだということはわかりましたが、所詮はこんなもの遊びでしかない」 京太郎「どうして、誰か二人を呼んで普通の麻雀にしなかったんですか?」 まこ「……考えの相違ってやつじゃよ」 京太郎「考えの……相違」 まこ「風越も、鶴賀も、龍門渕も……みんなみんな、京太郎の事情を知っている」 まこ「そして久たちが、昔の京太郎に戻ってほしいと思っていることも知っている」 まこ「だから、それに協力するつもりなんじゃ。実際に、風越の福路たちがそうしたように」 京太郎「……染谷先輩も、そうじゃないんですか?」 まこ「正直に言うと、最初はわしもそう考えておった」 まこ「何かを犠牲にして、誰かを悲しませて……そうまでして強くなりたいなんて、間違っている」 まこ「そう、思っておった」 京太郎「…………」 まこ「だけど、大会で勝ち進んでいく京太郎を見ておったら……」 まこ「今のお前さんを、応援したくもなってきての。だから、他の誰かを呼ぶことはできんかった」 京太郎「……俺がこのまま、戻らないことを望むんですか?」 まこ「それは違う。本心ではわしも、久たちのように麻雀部に戻ってきてほしいと思っとるよ」 京太郎「じゃあ、なぜ……」 まこ「……京太郎は、十分に苦しんだからじゃよ」 京太郎「苦しんだ……?」 まこ「もし京太郎が、何も考えずただ強くなりたいって思い、今の道を歩んだら、一発ぶん殴っとったかもしれん」 まこ「でも、実際はお前さんは大いに悩み、大いに苦しみ……苦渋の選択の末、今の道を選んだはずじゃからの」 京太郎「……なぜ、そんなことがわかるんです?」 まこ「そうでもなきゃ、そこまで強い力は得られんじゃろ。それに、わしは昔の京太郎をよく知ってる」 まこ「いくら負けても、笑顔で過ごしていた……麻雀部を楽しんでいた頃の京太郎を、よく知ってる」 まこ「あの京太郎が、麻雀部を捨てるなんて、辛い思いをしたに違いない。そうじゃろ?」 京太郎「…………」 まこ「ん、それロンじゃ。跳満じゃの」 京太郎「……染谷先輩、強いですね」 まこ「結構打ったこともあるからの。経験だけなら、そうそう負けんぞ」 まこ「思えば、お前さんには雑用ばっかりさせて、ろくに指導もできんかった」 京太郎「……そのことについては、実力的には仕方なかったとは思いますけど」 まこ「うむ、不満もあったろうにちゃんと仕事をやってくれたことには、深く感謝しとる」 まこ「今、久たちは京太郎に麻雀部に戻ってもらおうと、色々頑張ってるようじゃがの」 まこ「もう、わしはいいと思うんじゃ。京太郎の好きなようにさせて」 京太郎「……このままの俺で、いいんですか?」 まこ「それが真剣に考えた末の結論なら……わしが何か言うことなぞ、できはせん」 まこ「京太郎。お前さんの望んだ道を歩むとええ」 京太郎「染谷先輩……ありがとう、ございます」 京太郎「思えば、一番俺に仲間として接してくれたのは、染谷先輩だったのかもしれませんね」 まこ「な、何言っとるんじゃ! 照れるわ!」 まこ「……ロン、満貫じゃ」 京太郎「はぁ……飛びですね。染谷先輩、強ぇっすよ……」 まこ「経験がものを言ったかもの。さすがに特殊ルールでも負けたら、心折れるわい」 京太郎「……それじゃ……」 まこ「うむ……そうだ、最後に一言だけいいか?」 京太郎「何ですか?」 まこ「せっかくなら、トップを目指してみぃ。日本一……いや、世界一じゃ。今のお前さんなら、夢物語ではないぞ」 まこ「なんたって、こんな美少女まで犠牲にしたんじゃからな。そのくらいはやってもらわんと、寂しいわい」 京太郎「……美少女?」 まこ「そこを疑問に思うんじゃない! 先輩の顔を立てんか!」 京太郎「……ははは、そうですね。すいませんでした」 まこ「……それじゃあの。覚えておいてくれ、京太郎」 まこ「麻雀部に戻ってこようとも、このまま修羅の道を歩もうとも……わしは常に、お前さんの味方じゃからな」 京太郎「……はい。それでは、さようなら……染谷先輩」 まこ「ああ……さようならじゃ、京太郎」 まこ(京太郎は、悩み抜いた末に今の道を選んだ。そんなこと、久や優希だってわかってる) まこ(それでもあいつらが、京太郎を麻雀部に戻したいと思うのは、京太郎のことが好きだからってだけじゃない) まこ(みんなみんな、気付いているからじゃよ。京太郎……お前さんが、本当に望んでいることに) まこ(強くなるってのは、その目的のための手段の一つに過ぎないってことに) まこ(結局、そのことを言えんかったのぅ……いや、わしが言っても意味ないんじゃがの) まこ(それは、京太郎が自分で気づかないと意味がない。そして……) まこ(それに気付かせられる者は……わしらでは、ないんじゃからな) 咲(……部長も、優希ちゃんも、染谷先輩も駄目だった……) 咲(京ちゃん……京ちゃんはもう、麻雀部に戻ってくる気はないの?) 咲(京ちゃんはもう……私と、麻雀を打ってくれないの?) 咲(どうして、京ちゃんは……) プルルルル 咲「ん……電話」 咲「はい、宮永です」 照『……咲?』 咲「え……お姉、ちゃん……?」 京太郎「…………」 ムロ「よろしくお願いします」 マホ「全国優勝者と打てるなんて嬉しいです! 今日はよろしくですー」 京太郎「……和?」 和「中学時代の後輩です。ほら、ご挨拶を」 ムロ「あ、すいません……室橋裕子、3年です……」 マホ「2年の夢乃マホです。えっと、須賀先輩ですね?」 京太郎「あ、あぁ……須賀京太郎だ。でも、驚いたな……まさか中学生を連れてくるとは」 和「私がお願いしたんです。ぜひ卓に入って下さいって」 京太郎「和が……てことは、二人とも相当な強さってわけか?」 ムロ「いっ、いえ全然! 全然大したことないです!」 和「マホちゃんにいたっては、レーティング1200台ですし」 京太郎(せ、1200……昔の俺と同レベルじゃないか……) マホ「えへへ、お手柔らかにー」 京太郎(他にも当てはあったはずなのに、中学生を引っ張ってきた) 京太郎(和が言うなら、本当に初心者なんだろう。だが、わざわざこの場に呼ぶくらいだ) 京太郎(何もないはずはない……それに、このマホって子からは何となく感じる) 京太郎(咲や天江さんと、同じ感覚を……) 京太郎(それで、俺が麻雀部に戻るとでも思っているのか……? 和は) マホ「では、私の親からですね……お、ダブルリーチです!」 ムロ「うわ、いきなり優希先輩か」 京太郎「優希……?」 ムロ「マホの奴、優希先輩や和先輩に憧れてて、真似した打ち方をしようとするんですよ」 京太郎「真似だって? そんなこと、しようと思ってもできるもんじゃ……」 和「私もそう思うんですが……なぜか一半荘に一局くらい、できてしまうことがあるんです」 マホ「ツモです! 6000オール!」 ムロ「あいたた、いきなり親っ跳ねかー」 京太郎(……模倣の能力、ってわけか……) マホ「ノーテン」 和「テンパイ」 ムロ「ノーテン」 京太郎「テンパイ」 京太郎(……今度は、まるで和みたいな綺麗な打ち筋だ) 京太郎(一手の無駄もなく手を進め、和のリーチを見て勝負は危険と見てすぐオリた) 京太郎(憧れが強くて模倣に走る……か……) 京太郎(…………) マホ「この局も和了りますよー」 ムロ「……マホ、それ取ったら多牌だよ」 マホ「わわっ! す、すいませんです!」 和「はぁ……マホちゃんは相変わらずですね」 京太郎「……本当に、初心者なのな」 マホ「うぅ、恥ずかしいところをお見せしてしまったのです……」 京太郎(まったく、調子狂うな……でも、間違いない。この子は魔物側に属する人間だ) 京太郎(今までは優希、和と模倣を続けてきた) 京太郎(……まさか……) 京太郎「……リーチだ」 ムロ「リーチですか……うーん、困ったな……」 マホ「……カンです」 ムロ「カン? リーチ相手に?」 マホ「はい。何となくですけど……」 京太郎(やっぱり……この子は、咲の麻雀を……!) マホ「マホ、嶺上で和了れるような気がします」 タンッ マホ「ツモ。嶺上開花ドラ3、2000・4000」 京太郎「……マホ、だったかな」 マホ「はい、何ですか?」 京太郎「咲の麻雀を、見たことがあるのか?」 和「この前の合同合宿に来ましたから、その時に打ってましたね」 マホ「県予選で見た、宮永先輩の打ち筋がものすごくて……」 マホ「マホもああいう風に打ちたいって思ってて、何回か真似してたら、時々成功するようになったんですよ」 京太郎「……咲の、ように……」 和「人の真似をするより、自分の底上げをしないと……」 マホ「でも……一人だけ、どうしても真似できなかった人がいるんです」 京太郎「真似できなかった人……?」 和「聞いてませんね……」 マホ「はい。テレビで見ただけなんですけど、宮永先輩以上に、凄くカッコいい麻雀だったんです」 京太郎「誰だ、それは?」 マホ「須賀先輩です」 京太郎「……俺?」 マホ「はい。豪快で、華々しくて、カッコよくて……マホ、釘づけになっちゃいました!」 マホ「だから私も、須賀先輩のような麻雀を打とうって、何度もチャレンジしたんですけど……」 ムロ「まだ一度も、成功したことないんだよね」 マホ「はい……なぜでしょうか……」 ムロ「そりゃー全国最強の人だもん。そうそう真似なんてできるわけないって何度も言ってるじゃん」 和「そもそも人の真似ができるなんて、そんなオカルトありえません」 京太郎(……違う……) 京太郎(俺の打ち方が、真似できないのは、きっと……周りを犠牲にして得た、力だから) 京太郎(本当の俺自身は、昔から何も変わってない……能力も何もない、初心者のままだから) マホ「うぅ、リーチ一発ならずです……今回も、失敗しました……」 和「今回も?」 マホ「須賀先輩でしたら一発でツモって裏3乗っただろうから、マホも真似してみたんですが……愚形だけが残ってしまいました」 ムロ「そういうことは言わなくていいの」 京太郎「…………」 マホ「でも、次こそ成功させますよー」 ムロ「諦めなよ、マホ」 京太郎(……これ以上見てるのは、辛いな……) 京太郎(終わらせに……いくか) マホ「」 和「ま、マホちゃん……大丈夫ですか?」 マホ「」 ムロ「ここまでボッコボコにされるとは……まぁ予想はしてたけど」 マホ「うぅ……須賀先輩、容赦ないのです……飛び寸前です」 京太郎「悪いな、これも勝負なんで。あと、俺の模倣はもう諦めたほうがいい、おそらく無理だろうから」 マホ「そ、そんなことないです! 信じていれば、必ずできます!」 京太郎「リーチだ」 マホ「ぴぃ……」 マホ「あ、ツモりました……ツモのみ、400・700……」 ムロ「首の皮一枚繋がったね」 マホ「……あれ?」 和「どうかしましたか?」 マホ「いや、そんなはずは……あれ? でも……え?」 京太郎「?」 ムロ「マホ?」 マホ「い、いえ何でもないです……」 京太郎「ツモ。6000オール」 マホ「飛びましたです……」 ムロ「ありがとうございました……マホ、どんまい……」 和「ありがとうございました」 マホ「……今日は、ありがとうございました! ボコボコにされたけど、楽しかったです!」 ムロ「いい勉強になりました。ありがとうございました」 京太郎「二人とも、清澄を受けるのか?」 ムロ「はい、今のところはそのつもりです」 マホ「えへへー、再来年は同じ麻雀部ですね! よろしくお願いします」 ムロ「マホはもうちょっと勉強頑張らないと、入れるか怪しいんじゃないかな?」 マホ「あうっ……」 京太郎「……俺は、麻雀部には……」 和「そうですね。もし合格できたら、みんな一緒ですね」 京太郎「……和」 ムロ「それでは、失礼します」 マホ「またよろしくお願いしますー」 和「はい、お元気で」 京太郎「和」 和「はい」 京太郎「……言わなかったのか? 俺は、麻雀部にはいないって」 和「今はそうかもしれません。でも、確信していますよ。きっと戻ってくれるって」 京太郎「……なぜ、そう言えるんだ?」 京太郎「あの二人を呼んだのだって、何か考えがあってのことだろうけど……」 京太郎「少なくとも、和やあの二人と打って……麻雀部に戻ろうなんて考えは、強くなることはなかった」 和「考え、ですか……」 京太郎「どうして、わざわざ中学の後輩を呼んだんだ?」 和「強い人と打てるのは、いい経験になると思ったからです。それに、打ちたがっていましたしね」 京太郎「それだけじゃないだろう。何か、俺を麻雀部に戻らせるための……」 和「それだけですよ?」 京太郎「……それだけ?」 和「本当にそれ以外の意味はないです。彼女たちに、そんなことは期待していませんよ」 和「いえ……そもそも、そんなこと出来るわけがないんです。部長も、優希も、染谷先輩も、最初からわかってました」 和「須賀君を麻雀部に戻らせることができる人なんて……」 和「この世に、たった一人しかいないってことが」 京太郎「…………」 和「そういえば……須賀君は、大切なものを犠牲にして力を得る……でしたよね。にわかには信じ難い話ですけど」 京太郎「……それがどうかしたか?」 和「確か最初に犠牲にしたのは、私でしたよね?」 京太郎「……あ、そういえば水がかかった時……」 和「それは思い出さなくていいです! ま、まぁ、それだけ大切に想ってくれているというのは嬉しいです」 和「でも須賀君は、本当の本当に大切なものは、きっと最後まで捨てきれない人でしょう」 和「その人は……誰でしたか?」 京太郎「…………」 和「彼女ならば、きっと……って、私は思いますよ。ふふ」 和「だから……また、打ちましょうね。須賀君」 照『そう……そんなことが……』 咲「うん……」 照『……咲は、京ちゃんがことが好きなんだよね?』 咲「ふぇっ!? ななな、何言ってるの!?」 照『違うの?』 咲「う……えっと……その……」 照『……いや、もういい。大体わかったから……ねぇ、咲。まだ他の面子、席あるんだよね』 咲「え……うん、一応……一人はもう話ついてるんだけど、もう片方は空いてるよ」 照『……じゃあ、行く』 咲「お姉、ちゃん……」 照『力になれるかはわからない。でも……このまま京ちゃんとお別れなんて、したくない』 照『私も……京ちゃんと、戦うよ』 ムロ「さすがに強かったねー、須賀先輩。マホもさすがに真似できなかったか」 マホ「……そこ、どうしても気になることがあるんですよ」 ムロ「何?」 マホ「須賀先輩の真似……出来た感触があるんです」 ムロ「え、ホント? いつ?」 マホ「最後、須賀先輩のリーチをツモのみで流した時がありましたよね」 ムロ「……あのしょぼい手が、須賀先輩の真似!? そんなバカな……」 マホ「私もバカなって思うんですよ。須賀先輩なら、追っかけ一発裏3くらいはしそうですし」 マホ「でも……確かにあれは、須賀先輩の模倣をできた感触でした」 ムロ「……どういうこと? まさかあの人の真の能力は、リーチを安手で流す力とか……」 マホ「いえ、それはさすがにないと思うです」 ムロ「だよねぇ。じゃあ、一体……」 マホ「うーん……わかりません。ただ……」 ムロ「ただ?」 マホ「あの和了り……高い手でもないし、綺麗な手でもない、平凡極まりない手なんですけど……」 マホ「充実感溢れるというか、何というか……よくわかりませんが」 マホ「嬉しい、和了りでした」 ハギヨシ「衣様。宮永様から連絡がありました」 衣「何だ?」 ハギヨシ「須賀様との対戦の残りの一席、宮永照様が入ることになったそうです」 衣「……そうか。下がっていいぞ、ハギヨシ」 ハギヨシ「はい、失礼いたします」 衣「ふぅ……」 衣「お前と会ってからまだ数ヶ月というのに、幾星霜の時を経たようにも感じるよ」 衣「それほどまでに、お前のことが気になっていたようだ」 衣「京太郎……これで終わりになんか、させはしないぞ」 『ツモ、嶺上開花。70符2翻は、1200・2300です』 京太郎(思い返せば、あの日から……ずっと俺は、咲を追ってきた) 京太郎(あんな風に、強くありたいと思った。だから俺は、力を欲した) 京太郎(今の俺は、誰にだって勝てる。たとえ咲だろうと、負けはしない) 京太郎(それでも……いつもいつも、頭にチラつくのは……咲の麻雀。咲の声、咲の姿) 京太郎(……もう、終わりにする。俺は次の、清澄麻雀部員としての最後の麻雀で……完全に、断ち切る) 京太郎(決着をつけるぞ。咲) 京太郎(部長。優希。染谷先輩。和。そして……咲) 京太郎(みんなの想いは、よくわかった。まだ俺のことを、仲間として見てくれていることも) 京太郎(この力さえ捨てれば、昔に戻れる。またみんなと楽しく麻雀が打てる) 京太郎(でも……俺は、やっぱり) 京太郎(今の強い状態のままで、ありたいんだ) 京太郎「さて……」 京太郎「行くか、最後の戦いに」 ガチャッ 京太郎(まだ、誰も来ていないか) 京太郎(この部室とも……今日で、本当にお別れだ) 京太郎(数ヶ月前、咲を引っ張りこんで……今思えば、あれが人生の境目だった) 『ツモ、嶺上開花。70符2翻は、1200・2300です』 京太郎(咲の麻雀は凄かった。圧倒的な力と華麗な打ち回し、そして……あの嶺上開花) 京太郎(惹きつけられると同時に……自分と比べて、辛い気持ちになった) 京太郎(咲も、和も、優希も、部長も、染谷先輩も。みんなみんな、強かった) 京太郎(弱かったのは……俺だけだ。みんなが活躍しても、俺だけは雑魚のまま) 京太郎(俺も、輝きたかった。そしてみんなに……咲に、負けたくなかった) 京太郎(だけど、今の俺は力を得た。咲すらも、問題にならないほどの) 京太郎(だから……) 京太郎「今日でお別れだ。咲」 咲「負けないよ。京ちゃん」 咲「……こうしてお話するのも、久々だね」 京太郎「そうだな。でも、今日で終わりだ」 咲「…………」 京太郎「わかっているはずだ。今の俺は、お前よりもはるかに強い」 咲「……そうかもしれないね」 京太郎「お前には、俺の心を変えることはできない。ただ俺が和了り続け、そのまま終局だ」 京太郎「そして……今度こそ、さよならだ。咲」 咲「……一つだけ、不思議なことがあるんだ。京ちゃん」 京太郎「不思議なこと?」 咲「今の京ちゃんは、トッププロにも勝てるかもしれない。本来私なんかじゃ、勝負にならない」 咲「でもね、どういうわけか知らないけど」 咲「私……今の京ちゃんには、全く負ける気がしないんだ」 京太郎「……意味がわかんねぇよ。それじゃあお前は、トッププロレベルなのか」 咲「まさか、そんなわけないじゃん」 京太郎「じゃあ、俺に勝てるなんて……」 ガチャッ 照「勝てるよ。咲なら、きっと勝てる」 衣「うむ。衣もそう思うぞ」 京太郎「……照さん。天江さん」 照「また会ったね。京ちゃん」 京太郎「来てたんですね、長野に」 咲「お姉ちゃん……」 照「話は咲から聞いた。今までの、京ちゃんのことも、全部」 照「強くなるために、全てを犠牲にしてきたってことも」 京太郎「……それで自分なら、俺に勝てると?」 照「それは……わからない。でも、今の京ちゃんじゃ、咲には勝てない」 京太郎「…………」 衣「京太郎……衣はここ最近、ずっと考えていたことがある」 京太郎「……何ですか?」 衣「ふふ、それがあまりに突拍子もないことでな。言っても何を馬鹿なと笑い飛ばされるだけだろう」 衣「だが今は、衣は衣の仮説の自信を持っているよ」 京太郎「…………」 衣「一つだけ言っておこう。京太郎、お前は強くなんかなっていない」 衣「今の京太郎では、決して咲には勝てない」 京太郎「……天江さんも、そう言うんですか」 衣「……思えば、京太郎のことは、道を踏み外した弟子のように思ってたよ。実に刺激的な日々だった」 京太郎「だとしたら、今日は恩返しをしなければなりませんね。師匠を倒す、という形で」 照「それじゃあ……」 衣「うむ」 咲「…………」 京太郎「始めましょうか。最後の、戦いを」 【東1局 親:衣】 衣「そういえば……照だったか。こうして打つのは初めてだな」 照「……去年のインターハイでの活躍は、よく覚えている。龍門渕高校、天江衣」 衣「照ならば、衣の遊び相手としては申し分ない。一度全力で手合せ願いたいものだが……」 照「うん……ちょっと、そんな状況にないかな」 京太郎「ツモ。2000・4000」 衣「衣の親が、こうもあっさり流されるとはな」 京太郎「これでもまだ、俺が強くなんかなっていないとか言う気ですか?」 衣「言うさ」 京太郎「…………」 衣「京太郎。お前は全国優勝を遂げるまでになったが、お前は最初に衣を訪れたあの日から、何も変わっていない」 京太郎「…………」 京太郎「それなら……」 【東2局 親:照】 京太郎「卓上で、黙らせるまでです」 京太郎「ツモ。1300・2600」 【東3局 親:咲】 京太郎(やっぱり、何も変わってない……照さんや天江さんだろうと、相手にならない) 京太郎(このまま、いつものように和了り続けて、終わらせる) 京太郎(そして……) 京太郎「リーチ」 京太郎(咲、お別れだ) 京太郎(俺は一人のままで、戦い続ける) 衣(京太郎からリーチか……) 照(咲……どうする?) 咲「…………」 咲「リーチ」 京太郎(……追っかけ!?) 咲「……ロン。12000」 京太郎「……はい」 京太郎(くっ……まさか一発でツモれないどころか、掴まされるなんて) 京太郎(……偶然だ、気にするな。次こそ……) 【東3局1本場 親:咲】 咲「ロン。7700の一本場は、8000」 京太郎(ま、また……!?) 【東3局2本場 親:咲】 京太郎(おかしいぞ! こんなこと、力を得てからは一度もなかった!) 京太郎(間違いない、俺は最強の高校生だ! 咲よりも、絶対に強いはずだ!) 京太郎(負けるなんて……) 『今の京ちゃんには、全く負ける気がしないんだ』 京太郎(…………) 京太郎(そんな、はずは……) 咲「リーチ」 京太郎「……チー!」 京太郎「……ツモ、タンヤオのみ……」 京太郎(くそっ! タンピン三色イーペーコーまで見える手だったのに、安手で流さずにはいられなかった!) 京太郎(次の親番で、何とかしなくては……) 【東4局 親:京太郎】 京太郎(……よし! いい手だ、跳満……いや、倍満まで狙える!) 京太郎(今度こそ、叩きのめしてやる!) 京太郎「リーチ!」 咲「……ねえ、京ちゃん」 京太郎「……何だ、咲」 咲「さっきも言ったけど、今の京ちゃんはトッププロにも見劣りしないと思う」 咲「それでもね……やっぱり、思った通り」 パタリ 京太郎「!?」 咲「負ける気が、しないよ」 咲「カン……ツモ、嶺上開花。8000点、責任払いです」 京太郎(嘘……だろ……) 京太郎(俺は、全国優勝者のはずだ……) 京太郎(俺は、最強の力を手に入れたはずだ……) 京太郎(誰が相手だろうと、問題なく勝利してきた。俺に勝てる奴なんか、いなかった) 京太郎(なのに、なぜ咲に……こんなにも……) 京太郎(……咲に……) 京太郎(よりによって……咲に……) 京太郎「…………」ギリッ 照「…………」 咲「……京ちゃん……」 衣「…………」 衣「京太郎、次行くぞ」 京太郎「…………」 衣「……の、前にだ。京太郎、すまないがトイレの場所を教えてくれ」 京太郎「……トイレですか? そこの角を曲がって……」 衣「口で言ってもわからぬ! 案内してくれ!」 京太郎「は?」 衣「ほら、さっさと案内してくれ」 京太郎「いや、でも……」 咲「……京ちゃん、お願い。一旦中断しよ」 京太郎「え……」 衣「京太郎」 京太郎「わ、わかりました……じゃあ、行きましょうか」 衣「うむ、かたじけない」 衣「では、行ってくる」 照「……うん」 バタン 咲「……お姉ちゃん。京ちゃん、昔みたいに戻ってくれるのかな……」 照「咲……」 咲「全力でぶつかれば、きっと戻ってくれると思ってた。以前の、ちょっと意地悪だけど優しかった頃の京ちゃんに」 咲「それでも、やっぱり……本当にそうなるのかって、不安は拭いきれなくて」 咲「あんなに辛そうな京ちゃんを見てたら……私も、辛いよ」 照「大丈夫だよ、咲。京ちゃんなら、きっと気付いてくれる」 照「なんたって、咲が好きになった男の子なんだもの」 咲「……お姉ちゃん……」 照「京ちゃんなら大丈夫。だから……信じて、待っていよう」 咲「……うん」 衣「……不可解か? 最強のはずの自分が、ここまでやられるのが」 京太郎「…………」 衣「言っただろう。今のお前では、咲には勝てぬと」 京太郎「……なぜですか……」 京太郎「俺は、全てを捨てて力を得た。誰にも負けないほどの、力を」 京太郎「なのに……なぜ! なぜ、咲には勝てないんだ!」 京太郎「俺の方が! 俺の方が、絶対に強いはずなのにっ!」 衣「……咲に、勝ちたいか?」 京太郎「…………」 京太郎「……勝ちたい、です」 京太郎「咲には……咲にだけは、負けたくないです」 衣「……ならば京太郎。一つ、教えておこう」 衣「咲の麻雀に、能力はあると思うか?」 京太郎「そりゃ……ありますよ。嶺上で必ず和了るじゃないですか」 衣「では照と衣は?」 京太郎「打点が順々に上がっていくのと、海底で和了る……ですよね?」 衣「ふむ。では京太郎、お前自身は?」 京太郎「……何かを犠牲にして、力を得る……」 衣「なるほどな……なぁ、京太郎」 京太郎「…………」 衣「全部ハズレだ」 京太郎「……は?」 京太郎「ど、どういう意味で……」 衣「言った通りだ。咲には嶺上で必ず和了る能力なんてない」 京太郎「あ、あの……」 衣「照に打点を順々に上げる能力なんてない。衣に海底で必ず和了る能力なんてない」 京太郎「えっと……」 衣「ましてや、何かを犠牲に力を得るだと? そんなオカルト、あるわけがないだろう」 京太郎「ちょ、ちょっと! 天江さん、意味がわかりませんよ!」 衣「ははは、だいぶ混乱しているようだな。無理もない、衣もそのことにハッキリ気付いたのはごく最近だ」 衣「大体、嶺上で和了るだの何だの、そんなのできるはずがない。超能力じゃあるまいし」 京太郎「いや、でも現にみんな……」 衣「……同じものだったのだ。全て」 京太郎「……同じもの?」 衣「咲も、照も、衣も、京太郎も」 衣「みんなみんな、ただ一つ……同じ力を持っている。それだけのことだ」 京太郎「同じ、力……」 衣「それは本来、誰もが持っているものだ。大人も、子供も、プロも、初心者も」 衣「麻雀を打つすべての人間が、その力を持っている。だがそのほとんどは、それに気づくことがないままなのだ」 衣「お前の言う能力者たちだけが、気付いてる。だからこそ、咲は嶺上で和了れるし……」 衣「今、京太郎を倒すことができるのだ」 京太郎「そ、それじゃあ俺が全てを犠牲にして得た力ってのは……」 衣「そうだ。そんな力、元からありはしない」 衣「ヘルカイザーなど、最初から存在していなかった」 京太郎「…………」 衣「言っただろう。お前は強くなんかなっていない、と」 京太郎「……はい……」 衣「確かに京太郎は、全国優勝を遂げた。だが、それは『強くなった』からではない」 衣「もし今の京太郎が『強い』としたら……お前は、衣を訪ねてきたあの日から……最初から、強かったのだ」 京太郎「俺が……強い……」 衣「今までよく頑張った。胸を張れ。他人を犠牲にして得た力なんかじゃない」 衣「京太郎は……自分自身の力で、全国の頂点に立ったのだ」 京太郎「……じゃあ、何なんですか! その誰もが持つ『力』ってのは!」 京太郎「咲が嶺上で和了ったり、俺が全国優勝できたりする『力』は!」 衣「……京太郎。今のお前なら気付くことができるはずだ。そして気付かなければ、咲には勝てない」 京太郎「…………」 衣「そろそろ戻ろうか……京太郎。お前なら、きっと気付けるはずだ。期待しているぞ」 京太郎(咲の嶺上開花……照さんの連続和了、天江さんの海底撈月……) 京太郎(そして、俺の力……) 京太郎(それらは全て共通した、ある一つの『力』だった……) 京太郎(…………) 京太郎(咲……今、お前はその『力』を使って、俺を圧倒しているんだろう) 京太郎(一体……どんな『力』なんだ……) 京太郎(全てを犠牲にして、俺も何かは確実に変わった……俺もその『力』とは、間違いなく接しているはずだ) 京太郎(一体……どんな『力』なんだ……) 京太郎(咲……) 咲「ツモ、嶺上開花」 照(……咲が止まらない) 照(本来ならば、この四人で勝つ力は京ちゃんにある。私や天江衣よりも、はるかに上なのだから) 照(でも今の咲は、その京ちゃんを完全に上回っている。だから、咲が勝つ) 照(……どうして京ちゃんが勝てないのか、何となくわかる) 照(きっと天江衣も気づいてる……そしておそらく、咲も) 照(……京ちゃん……) 京太郎「あと、2局か……」 咲「……うん」 京太郎(……無様なもんだ) 京太郎(全てを捨てて、最強の力を手に入れたはずだった。誰も、俺に敵う者はいなかった) 京太郎(でも、そんな俺が……咲には、全く歯が立たないなんてな) 『そんな力、元からありはしない』 『ヘルカイザーなど、最初から存在していなかった』 京太郎(昔の俺から変わってないまんまだったら……そりゃ、咲には勝てないだろう) 京太郎(だったら、何で今まで俺は勝てていたんだ?) 京太郎(どうして今、咲に勝てないんだ?) 京太郎(咲の力って……俺の力って、一体、何なんだ……?) 京太郎(くそっ、また違う牌……) 京太郎(リーチをかけても、和了れない……こんなこと、今まで……) 京太郎(どうして……) 京太郎(どうして、咲には……勝てないんだ……) 咲「……ねぇ、京ちゃん」 京太郎「……何だよ」 咲「私ね、今まで一人じゃ何もできなくて、自分に何も自信が持てなかった」 咲「だから京ちゃんに、ずっと頼ってきた。思い返せば、昔からそうだったよね」 咲「今だって……きっと一人じゃ、京ちゃんに勝てなかったと思うんだ」 京太郎「……いきなり何言い出すんだ。麻雀なのに、一人じゃ勝てないなんて意味がわからねぇよ」 咲「ううん、京ちゃんならわかるはずだよ。今の私が、一人じゃないってことに」 咲「全国優勝した時の京ちゃんは、本当に凄かった。堂々としてて、自信に溢れてて……」 咲「自分の力を、完全に信じていた。一人きりでも、誰よりも強かった」 京太郎「…………」 咲「でも今の私は……部長に、優希ちゃんに、染谷先輩に、和ちゃん」 咲「それに……お姉ちゃんに、衣ちゃん。みんなの想いを背負っている」 咲「だから、私は今の京ちゃんには負けない。京ちゃんの勝ちたいという想いより、私たちの想いの方が強いから」 京太郎「意味わからねぇよ。想いの強さが麻雀の強さになるなんて、あるわけ……」 咲『愛する麻雀を、牌を、信じる気持ちがあれば……』 咲『きっと、京ちゃんにも引けるよ。勝利への、和了り牌を』 京太郎(…………!) 京太郎(昔……確かに咲は、そんなことを言っていた……) 京太郎(俺を元気づけるための、適当なでっちあげじゃなくて……本気で、言ってたってのか) 京太郎(信じていれば、きっと牌は応えてくれるって……) 衣「ツモ、海底撈月。2000・4000」 照「オーラスだね」 咲「……うん……」 京太郎(昔の俺が、弱かったのは……自分を、信じてなかったから。弱い自分が勝てるだなんて、思ってなかったから) 京太郎(俺が勝てるようになったのは、全てを犠牲にして力を得たからではなく……力を得たと、思い込んでいたから) 京太郎(だから、自分が最強だと思い、自分のことを信じていた) 京太郎(そして、その気持ちに牌が応えてくれたから……勝ててたっていうのか) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎『なぁ、咲。前から気になってたんだけどさ』 咲『どうしたの、京ちゃん』 京太郎『なんでお前、いつも槓材が入ったり嶺上牌が分かったりするんだ?』 咲『え、えぇ……それは、何と言うか……自然にと言うか……何となく?』 京太郎『何となくで済むわけねーだろ……あんなに連発されりゃあ』 咲『と言われても……』 京太郎『はぁ……俺も咲みたいに、欲しい牌を都合よく引けたら少しは勝てるかもしれないのになぁ……』 咲『京ちゃんだって、欲しい牌を引けたことくらいあるでしょ』 京太郎『そりゃ何度もあるけどさ、ここぞって時に引けたことは一度もないんだよ』 咲『そうなんだ……』 京太郎『咲と何が違うのかなぁ、俺は……』 咲『うーん……ちょっと考えてみたんだけど、京ちゃんは『この牌で和了れる』って思って引いたことないんじゃない?』 京太郎『は?』 咲『私はいつも嶺上牌を引くときは『この牌が和了り牌だ』って信じてる。牌のことを信じてる』 咲『だから……その気持ちに、牌が応えてくれるんじゃないかなって、ふと思ったんだ』 京太郎『何だそりゃ。信じるだけで引けるわけないだろ』 咲『そんなことないよ。麻雀が好きなら、きっと引けるようになるよ』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「……咲が嶺上で和了れるのも、天江さんが海底で和了れるのも……」 京太郎「信じる気持ちに牌が応えてくれるからってのか……?」 衣「……海底は、衣の領域だ。絶対に、応えてくれる」 京太郎「そんなこと……そんなこと、出来るわけない!」 衣「出来るさ。現にお前は、ずっと信じ続け、それで勝ち続けてきたではないか」 衣「他人を犠牲に得た力ではなく、自分自身の力で」 京太郎「あれは……」 照「……よくわからないけど、想いの強さってことなら、京ちゃんは誰にも負けないよ」 京太郎「……照さん」 照「だって、全てを捨ててでも勝ちたいって思ってたんでしょ?」 照「それくらい、麻雀に入れ込んでたんだよね。麻雀が好きだったんだよね」 照「その想いの強さなら……誰にも負けないよ、京ちゃんは」 京太郎(逆転には、役満ツモが必要……) 京太郎(昔の俺なら、もう諦めてた。全国優勝した頃の俺なら、可能だった) 京太郎(今の、俺は……) 京太郎(…………) 京太郎(仮に、信じれば牌が応えてくれるなんて力があったとしたら……) マホ『そ、そんなことないです! 信じていれば、必ずできます!』 マホ『あ、ツモりました……ツモのみ、400・700……』 京太郎(マホ……お前が模倣したのは、俺の……信じる力、だっていうのか……) 京太郎(俺が自分を……牌を信じ、その気持ちを模倣したから、和了れた) 京太郎(俺にも、そんな力があるっていうのか……) 京太郎(……これで、二暗刻目) 京太郎(役満が見えてきたのは、なんでだろうな。ただの偶然か、俺の力の残骸か) 京太郎(それとも……) 咲「……リーチだよ。京ちゃん」 京太郎(ケリをつけろっていう、天からのおぼしめしか) 京太郎(ケリなんて……もう、とっくについてるのにな。俺じゃ、咲には勝てないって) 京太郎「……結局……」 京太郎「結局、俺は……咲には、勝てないままだったな」 咲「……京ちゃん」 京太郎「すべてを犠牲にしても、全国の頂点に立っても」 京太郎「俺は……咲には、一度も勝てないままだった」 咲「……勝てるよ。京ちゃんなら、きっと勝てる」 咲「自分を、牌を、信じてれば……必ず、応えてくれるよ。京ちゃんの、想いに」 京太郎「……本気で、言ってるのか」 咲「もちろんだよ。私、ずっと見てきたから」 咲「京ちゃんの、麻雀にかける想いを。京ちゃんの一番そばで、ずっと見てきたから」 京太郎「…………」 咲「だから……」 咲「お願い、京ちゃん」 ―――――――私を、信じて。 京太郎(…………) 京太郎(そっか……) 京太郎(そういうこと、だったんだな) 京太郎(俺には、目標があった) 京太郎(それが何かはハッキリとはわからなかったが、何となく、昔の俺には手が届かないものだって気がした) 京太郎(だから、俺は……強くなりたいって、思った) 京太郎(……やっと、わかったよ。俺が、本当に目指していたもの) 京太郎(それは、みんなと一緒に全国に行くことなんかじゃなかった) 京太郎(全国大会で、優勝することなんかじゃなかった) 京太郎(誰よりも、強くなることなんかじゃなかった) 京太郎(俺は―――――――) 京太郎(……四暗刻を張った次巡のツモが、これかよ) 京太郎(はは……決着をつける舞台まで、神様はしゃれた用意をしてくれたってわけか) 京太郎(……乗るしか、ねぇよな) 京太郎「カン」 照(暗槓……) 衣(……この嶺上牌が咲の当たり牌。もしくは……京太郎の和了り牌だろう) 衣(そして、どちらかというと、おそらくは……) 『ここまでやられたのは、完全に咲のことを捨て切れていなかったからじゃないのか?』 京太郎(まぁ……捨て切れてなかったってのは、認めるよ) 『今度こそ完全に咲のことを捨てきれば、きっとツモ和了れるだろう』 京太郎(その可能性は、確かにあるかもしれないな) 『前みたいに、誰よりも強くなることもできるだろうさ』 京太郎(いいんだよ。俺の目標は、そんなことじゃないんだ) 京太郎(俺の、本当の目標は……) 『愛する麻雀を、牌を、信じる気持ちがあれば……』 『きっと、京ちゃんにも引けるよ。勝利への、和了り牌を』 京太郎(自分の力なんて、別に信じてない) 京太郎(だけど……) 京太郎(和了り牌を引けるって、咲が言ってくれるなら……) 京太郎(俺は……引けるはずだ!) カツッ! 京太郎「…………」 照「京ちゃん……」 衣「……はは、衣の予想が覆されるとはな」 咲「…………」 咲「その嶺上牌……本当は、私の当たり牌だったはずだった」 咲「でも、私が嶺上牌を信じる想いより……京ちゃんの信じる想いが、上回った」 咲「だから、牌はそれに応えてくれたんだと思う」 京太郎「……俺は、別に自分を信じちゃいなかった」 京太郎「やっぱり、咲には勝てないのかなって……ちょっと、思ったりもした」 京太郎「だけど……信じるものは、自分以外にもあった」 京太郎「俺は、咲を信じた。俺を強いって言ってくれた、咲を信じた」 京太郎「今、初めて知ったよ……麻雀って、一人でやるものとは、限らないんだな」 京太郎「ありがとう……咲」 咲「京ちゃん……こちらこそ、ありがとう」 咲「完敗だよ。やっぱり、京ちゃんと打つ麻雀は、楽しいな」 京太郎「これから先、山ほど打ってやるよ。何度も負かしてやるぜ、以前の俺とは違うからな」 衣「おっと、その時は衣も混ぜてくれ。この上なく、楽しい遊戯となりそうだ」 衣「それと……天江さんなんて他人行儀な呼び方は、もうやめてくれな」 照「京ちゃん……私はもう卒業しちゃうけど、今度はプロの立場に立つから……」 照「だから、来年も優勝して……また、あの舞台で戦おう。ね」 京太郎「……衣さん、照さん……」 照「それより、点数報告がまだだよ。ほら」 京太郎「あっ、すいません」 京太郎「ツモ、嶺上開花……四暗刻。俺の……逆転トップです」 久「もう一年経つのか、早いものね」 和「そうですね。またみんなで全国に来れたなんて、夢みたいです」 京太郎「部長もわざわざ東京まで、ありがとうございます。それに、マホも」 久「そりゃもう、可愛い後輩たちの全国の晴れ舞台だもの。OGとして応援に来るのは当然でしょ」 マホ「私も暇でしたのでー」 ムロ「本当は勉強しなきゃ駄目なんだけどね」 マホ「……ま、まぁそれは置いといて!」 まこ「そもそも、今の部長はわしなんじゃがの」 優希「でもやっぱり、部長は部長だじぇ!」 咲「あはは、そうだね」 久「でも……咲と和は流石としても……」 久「須賀君も、よく代表取れたじゃない? 激戦区の男子で」 京太郎「いやいや、俺は運がよかっただけですよ」 優希「去年の決勝で当たった三人が実はみんなその時三年で、今年はいなかったみたいだじぇ」 まこ「おかげで、今年は層スッカスカだったと評判じゃったの」 京太郎「そのスッカスカの層の中ですら、ギリギリの代表獲得だったんですよ」 京太郎「部内でもそこまで勝ててないし、俺、代表者の中で最弱なんじゃないかな……」 咲「そ、そんなことないよ……多分」 久「多分……ねぇ」 咲「ぶ、部長!」 京太郎「はは、ですよね。でも、そのぶん気楽に打てますよ。負けてもともと、勝てればラッキー程度のものですから」 京太郎「それじゃ、そろそろ時間ですので。行ってきます」 京太郎「…………」 衣「京太郎」 京太郎「……あ、衣さん」 衣「すまないな。最初から最後まで、衣はお前を振り回してばかりで、何もしてやれなかった」 京太郎「何言ってるんですか。衣さんには、感謝してもしきれませんよ」 京太郎「衣さんがいなければ、俺はずっと麻雀にコンプレックスを抱いたまま……自分の気持ちにも、気付けなかった」 京太郎「俺がこうして堂々とこの舞台に立てるのも、衣さんのおかげですよ」 衣「……惜しくは、ないのか? 去年の自分が」 京太郎「…………」 衣「あのまま衣たちが何もしなければ、京太郎は去年以上の力でいられただろう。全国制覇など、たやすいはずだ」 衣「そのことを……惜しくは、感じないのか?」 京太郎「……全然、惜しくなんかないですよ」 京太郎「だって、俺の目標は、全国制覇なんかじゃなかったんですから」 衣「……そうか。ならば、衣も気兼ねなく応援できるよ」 京太郎「見ていてください。勝てる可能性は限りなく低いかもしれないけど、全身全霊で戦ってきますんで」 衣「うむ、思いっきり暴れてこい、京太郎!」 京太郎「はい! では行ってきます、衣さん!」 衣「京太郎……」 衣「お前との付き合いは一年程度。決して長い期間とは言えぬ」 衣「だが衣にとっては、何よりも大切な一年間だった。京太郎にとっても、そうであれば嬉しいよ」 衣「……いいところを見せられるといいな。頑張れ、京太郎」 アナ「……しかし妙な組み合わせですね、宮永プロ。初戦から、去年の優勝者と準優勝者が当たるなんて」 照「京ちゃ……須賀選手は、今年はギリギリの予選突破でしたから。この対戦システムには一考の価値があるとは思いますが」 アナ「ええ。須賀選手ですが、去年とはまるで別人のようなヨレヨレの県大会突破だったようです」 照「……確かに去年みたいに、圧倒的な力で相手を叩き潰すような麻雀は鳴りを潜めています」 照「ですが、きっと須賀選手が打ちたかった麻雀は、今の須賀選手の打っている麻雀だと思います」 アナ「……去年は不本意な麻雀だった、ということですか?」 照「はい。ですが当時は、そのことに彼は気付いていませんでした」 照「ヘルカイザーと言われた去年も、かろうじてギリギリの県予選突破だった今年も。本質的には、同じ須賀京太郎だったんです」 アナ「……はぁ……」 照(……いけない、喋りすぎた。わけのわからない子だって思われてないかな……) 竜「…………」 京太郎「…………」 竜「……今年のあンたは、背中が煤けねぇな」 京太郎「……よろしくお願いします」 アナ「それでは、試合開始です!」 照(牌を、自分を、信じれば……きっと応えてくれるから) 照(だから……頑張って、京ちゃん) 京太郎(衣さんが言っていた。昔の自分は麻雀を打っていたんじゃない、打たされていたんだって) 京太郎(思えば俺も、そうだったのかもしれない。ただ強くなりたい、勝ちたいとだけ思っていた) 京太郎(今の俺は……本当に自分の望んでいる麻雀が、よくわかっている) 京太郎(それは……) 京太郎「カン」 京太郎「……ツモ! 嶺上開花、中ドラドラ、2000・4000!」 竜「……へぇ」 京太郎(見ててくれよ、みんな!) 優希「やったじぇ、京太郎の先制和了だじょ!」 和「……須賀君、楽しそうですね」 まこ「そりゃそうじゃ。あいつほど麻雀が好きな奴は、そうそうおらんよ」 ムロ「去年打った時とは、全然雰囲気違いますね」 マホ「んー……確かに去年の方が強そうだったんですけど、今の須賀先輩の方が何だか、生き生きとしてるって思います」 咲「そういえば……一つ気になることがあるんですけど」 まこ「何じゃ?」 咲「結局、京ちゃんの目標って何だったんですか?」 咲「全てを捨ててまで、強くなろうとして……でも、目指していたのは全国出場でも、全国制覇でもなかったみたいで」 久「……は?」 咲「本人に聞いても適当にはぐらかされるし……みんな、何か知りませんか?」 和「……宮永さん……」 優希「咲ちゃん、それ本気か?」 咲「え? え?」 マホ「部外者の私でも、とっくに気付いてますよ……」 久「わかってないわね……じゃあ、教えてあげる」 久「須賀君はね、他の誰でもない……あなたに、勝ちたかった。それこそ、彼の本当の目標だったのよ」 咲「わ、私に……?」 まこ「ずっと前から、咲以外みんなわかってたぞ」 咲「……やっぱり……」 咲「やっぱり、悔しかったんでしょうか? こんなどんくさい私なんかに、全然勝てないってことが」 久「まぁ……それもあるかもしれないけどね。本命の理由は、そんなんじゃないわよ」 咲「え、じゃあ一体……」 優希「……咲ちゃん、さすがに酷いじぇ」 和「須賀君、かわいそうです……」 ムロ「お気の毒です、先輩……」 咲「え? え?」 まこ「……本当にわからんのか?」 久「やれやれ……一年経ってもこれじゃあ、まだまだ時間かかりそうね」 咲「お、教えてくださいよぉー!」 久「だぁーめ。それは似た者同士、自分で考えなさい」 昔から、決まってるじゃない。 男の子っていうのは。 好きな子の前じゃ、強くありたい、いいところを見せたいって思うものだって。 咏「……ふーん、いい顔するようになったじゃん、彼」 えり「確かに去年とは、だいぶ印象が違いますね」 健夜「うん。去年はただ勝利だけを求め、相手へのリスペクトなんて全く感じなかったけど……」 恒子「何かあったのかな?」 咏「だろうねぃ。それも、きっといいことがね」 えり「……そういえば彼、妙なんですよね」 咏「妙?」 えり「はい。県大会のデータを見ると、去年みたいな圧倒的な火力はないのですが……」 えり「どういうわけか、嶺上開花の和了率が高いままなんですよ」 恒子「高いって、どのくらい?」 えり「えぇ。彼が嶺上を引く時は……大体、3回に1回くらいは和了っています」 咏「確かに高いけど低っ!」 健夜「嶺上か……何だか、宮永さんみたいだね」 恒子「あ、確かに。長野ってところも同じだね」 咏「……もしかしたら、彼女に対して何か思うところがあったのかもしれないねぃ」 えり「思うこと?」 咏「うん。それが対抗心か、憧れか、はたまた別の感情かはわからないけど……」 咏「あんな風に戦いたい。あんな麻雀を打ちたい。そんな思いを、ずっと持ってたのかも」 健夜「……それが去年は、ヘルカイザーとして昇華することになったと?」 咏「わかんねーけど、今の彼、ずいぶんいい顔してるよ」 咏「それだけでも、あちら側の世界に足を踏み入れた価値はあったんだろうさ」 咏「……頭ごなしに彼を否定しちゃった私は、後で謝らないとねぃ」 健夜「……やっぱり若い子って凄いね。どんな道に進んでも、色々な未来がさらに広がってる」 健夜「もし、自分が間違った道に進んだって彼が思ってたとしても……きっと、後悔はしてないだろうね」 恒子「ほうほう、アラフォーらしい若い子に嫉妬した発言だね」 健夜「アラサーだよ! あと別に嫉妬してるわけじゃないよ!」 京太郎「……ふぅ……」 咲「……京ちゃん、お疲れ様」 京太郎「咲か。わざわざありがとうな」 咲「……残念だったね」 京太郎「いやぁ、あそこまでフルボッコにされると、かえって気持ちいいさ」 京太郎「もともと、ここに来れたこと自体が不思議なくらいだからな。それに、楽しかったし」 京太郎「ところで、みんなは?」 咲「いや、その……せ、せっかくだし、私だけ先に行ってこいって……」 咲(……こんなことまで、気を回してくれなくてもいいのに……) 京太郎「しかし、やっぱりなかなかうまくいかないな。どうしても嶺上で和了れるとか、ありえないって思っちまうし」 咲「あはは、まだまだ信じ切れてないのかな。無理に私の真似なんかしなくても……」 京太郎「咲の真似してるわけじゃないさ。ただ、ここぞって場面だといつも咲を感じるんだよ」 京太郎「そういう時は……嶺上牌も、いつも応えてくれるんだ。何せ、咲と一緒に打っているんだからな」 咲「……京ちゃん……」 京太郎「でも……欲を言えばやっぱりもう少し、カッコいいところを見せたかったな」 咲「……カッコよかったよ、十分すぎるくらい」 京太郎「ん……咲にそう言ってもらえるなら、おおいに価値ある一戦だったな」 咲「来年、また来ようよ。今度は、もっと強くなって」 京太郎「……そうだな。見てろ咲、完全に負けたって言わせるくらい強くなってやるから」 咲「……私、いっつも京ちゃんには負けてるよ……」 京太郎「え?」 咲「ううん、何でもない。みんなが待ってる、戻ろう」 京太郎「あぁ、そうだな」 京太郎「……なぁ、咲」 咲「何? 京ちゃん」 京太郎「今思えば、最初に俺が麻雀部に連れてきてプラマイ0を連発してた時から……」 京太郎「ずっと、魅せられてたんだなって思うよ」 咲「……私の麻雀、そんなに凄かったの?」 京太郎「麻雀も確かにそうだけど……本当に魅せられたのは、きっと……」 京太郎「……やっぱ教えてやんねー!」 咲「ええっ、何それ! そこまで言っておいて!」 咲「部長たちも、何だか肝心なところは言わないし……私だけ、のけ者にされてる気分だよ」 京太郎「ま、そのうち言う日が来るさ。いや、そうしなきゃ駄目だろうな。男として」 咲「何言ってるの?」 京太郎「……ま、今はまだこれでいいかな。でも、そのうち……な」 久「おかえり、須賀君」 和「お疲れ様でした」 まこ「惜しかったのう、京太郎」 優希「優しい私が、頭なでなでしてやるぞ犬!」 マホ「うっへっへ、お二人さんいい雰囲気で~いたたっ!」 ムロ「こら、マホ!」 「「ただいまっ!」」 END