約 3,650,132 件
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1135.html
263: 名無しさん (アウアウ 4447-881a) :2019/06/23(日) 00 45 49 ID e33EHtxISa 男はいつも通りアライさんを山で捕まえると同時にアライちゃんを3匹捕まえた。その日の男は日々のストレスでイライラしており男はアライさんを捕まえ、木に縛り付けるなりアライさんに暴行を加えた。暴行を加える中でアライさんの手足の骨は折った。 しばらく暴行を加え続けていると木の上から・・・。 ???「おかーしゃんをいじめるがいじはあらいしゃんがこらしめてやるのりゃ!かくごするのりゃ!」 クッソ耳障りな声で木の枝の上にいたのはこのアライさんの子供。実は1匹取り逃がしていたのだ。 アライちゃんは手に木の棒(といってもそんなに大きくない)を持って木の上から飛び降りてきた。おそらくこっちに突き刺すつもりだろう。だがあの声でアライちゃんに気付いた男は飛び降り始めた瞬間を逃さず咄嗟に一歩後ろに下がった。 当然アライちゃんが着地できるのは地面。しかし木の下の落ち葉でケガは少なかった。でも男にいとも簡単に捕まった。男はアライちゃんの首根っこを掴み・・・。 男「これはこれは驚いた!ちっこいくせして殺意の高いガキだ・・・」 男「ギャップ萌えってやつですかね。興奮しましたよ♡気付かなかったらケガしていましたね。」 男「言い忘れていましたが、私一つだけ決めていることがありましてね・・・。家族を守るためにしろなんにしろ私に危害を加えようとした害獣は必ず殺すってね」 アライさん「ま、待つのだ!人間!チビに棒を持たせたのはアライさんなのだ!」 アライさん「もしもの時はそうしろと指示したのはアライさんなのだ!」 アライさん「だ、だからお願いなのだ。殺すのはろくに動けないアライさんにするのだ!ち、チビだけは逃がしてほしいのだ!」 男「この場に及んで取引ですか・・・。母性?親子愛?くだらない喜劇ですねぇ。」 男「気が変わりました!親のアライさん、貴女だけ逃がしてあげましょう。」 アライさん「そ、そんな・・・やめてほしいのだ!どうしてなのだ!?チビを助けてほしいのだ!お願いなのだ!」 男「イヤァ、だって思っちゃったんです。おびえるガキの目の前で殺人ショーをするよりも・・・。ろくに動けない状態で無力な親の前でガキを殺す方が・・・ ず ぅ っ と た の し い ん じ ゃ あ な い か っ て。」 アライさんのssへ戻る
https://w.atwiki.jp/vip_dtm/pages/13.html
VIP RECORDESって何? 定期的にスレを立てていた 1がミモリエルという大天使にレーベル作って言われたから なんとなく作ってwikiも作ってしまった まぁ将来的にコンピとかだしたいよね ジャンルはなんだよ お前らが作りたい音楽を作れ 俺はハードコアとか作るけど
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/2193.html
テレビ朝日系列 テレビ朝日 終了済み ローカルセールス 夜の巷を徘徊しない スポンサー情報 夜の巷を徘徊しない 2021年1月~21年3月
https://w.atwiki.jp/unidentified-object/pages/111.html
スレ81まとめへ戻る 446 :本当にあった怖い名無し:2009/11/04(水) 21 00 19 ID mWAIkHQfO 元々幽霊いない派だった。 けど家族全員で1時間くらい窓ガラスにこの世の者じゃない物体(血を流した女性)が揺れながら映ってたら 信じてしまうわな。 ちなみにマジれすなんで、信じる信じないはご自由に。 449 :馬鹿猫:2009/11/04(水) 21 59 48 ID OvFIz/zk0 446 集団催眠は珍しい現象ではないのであまり気にしなくて良いと思うよ。 473 :本当にあった怖い名無し:2009/11/05(木) 07 50 52 ID 5AkFM1N4O 集団催眠って何? 誰かが集団に催眠術かけたってこと?
https://w.atwiki.jp/produce/pages/16.html
日韓両国に共通するのは、一言で言えば「原子化」と「グローバル化」ということだと思います。「原子化」というのは市民たちがさまざまな伝統的紐帯を失って、ばらばらになってしまうことです。人々が「自立」して、「自己実現」をめざして「自己決定」をくだし、その成否についてはすべて「自己責任」を負う。そういう生き方のことです。誰にも依存しない。誰からも依存されない。誰にも迷惑をかけない。誰からも迷惑をかけられない。自分の失敗の責任は誰にも転嫁しない。その代わり自分が獲得したものは誰ともわかちあわない。相互扶助・相互支援の仕組みは要らない。親族も地域社会も要らない。自分に必要なものがあれば貨幣を出して市場で商品 として買えばいい。そういう考え方です。家事労働も、医療も、教育も、介護も、慰安も、快楽も、すべては商品として市場に並んでいる。誰でも金さえ出せば買えるのだから、ひとりひとりはただ「で きるだけ多くの貨幣をできるだけ効率よく稼ぐこと」だけに集中すればよい。十分な貨幣を稼げない人間は、人間として必要な最低限のサービスを受けられず、 ついには路上生活に転落して窮死するしかないが、それは「自己責任」である。それが「原子化した市民」の生き方です。 一方、「グローバル化」というのは、商品、資本、人間、情報が国境を越えて超高速で移動することです。「世界のフラット化」という言い方をすることもあります。国民国家はそれぞれが固有の言語、固有の通貨、固有の度量衡、固有の法制度、固有の文化を持っていますが、グローバル化というのは、そういうものは「はっきり言って、邪魔」という立場のことです。国境のボーダーコントロールを廃し、国語をやめて英語を公用語にし、通貨も度量衡も経済法制も世界同一にし、消費者の価値観や欲望やライフスタイルも世界同一にし、労働者の規格も賃金も世界同一にする。それがグローバル化ということです。つまりは「国民国家を解体して、世界市場に組み込む」ということなのですが、その目標に向かって日本も韓国もまっしぐらに進んでいます。 でも、どうして「そんなこと」をしなければならないのか、それについてのきちんとした説明を僕は聞いたことがない。政治家も官僚もビジネスマンも学 者もメディアも「国の仕組みをすべてグローバル化に最適化しないと、われわれは『おしまい』だ」と浮き足立っているだけです。何がどう「おしまい」になる のか、それについての説明はありません。 僕がこの本の中で論じているのは、主に個人レベルで起きている「原子化」の現象についてです。 原子化趨勢に抗って、共同体の一員としてどう互いに支え合い支援し合うのか、教育を通じてどう次世代を育てるのか、労働を通じてどう自分自身を成熟させて ゆくのか。そういったことが繰り返し語られます。そういう問題を論じているうちに、これらがすべて「グローバル化趨勢」が個人レベルで出来した歴史的な問 題なのだということがわかってきました。市民の原子化は社会のグローバル化の論理的帰結なのです。 日韓両国民は今「原子化」がもたらした深い孤立に苦しんでいます。 親族とのつながりが絶え、隣人たちと地縁で結ばれることもなく、人間として生きてゆくための基本的なサービスをすべて商品として市場で購入しなければなら ない。タイトな生き方です。人間は誰でも病むし、傷つくし、老いるし、生産性を失うことがあります。ひとりで生きていれば、そういうことがある度に社会の 最下層に転落するリスクを負うことになる。 そのリスクを回避するためには、集団成員が相互に支え合い、支援し合う仕組みを作る他ありません。集団に帰属してさえいれば誰でも(お金がなくても、能力 がなくても、幼くても、老いていても、病んでいても)人間としての自尊感情を高く持って、愉快に暮らしていける仕組みが必要です。 とりあえず僕はそう思っています。 でも、「グローバル化に最適化すること」に夢中になっている人たちはそのような提案を一顧だにしません。それはまさに「自己決定・自己責任」の対極にある考え方だからです。経済成長や収益増大や株価上昇と何の関係もない話だからです。 いや、相互・相互支援の共同体が整備されてしまうと、経済活動は停滞する怖れがあります。 家事労働や介護や教育など、それまで原子化していた市民がしかたなく市場でお金を出して買っていたものが共同体に属していると「あ、私がやっておいてあげ るよ」という隣人から無償サービスとして提供される可能性があるからです。「代わりに今度、なにか頼むから」で済んでしまう。これは市場経済にとっては大 きなダメージになります。不動産や家財だってそうです。孤立した市民はひとりずつばらばらに暮らしますから、住む家も家財道具も一式全部自分で揃えなけれ ばなりません。でも、共同体に属していれば、シェアハウスできるし、家財道具も共有できるし、車だって何人かで一台所有しておけば、重い荷物を運ぶときと か、足の悪い人をどこかに連れてゆくときにだけ「今日は私に使わせてね」で済む。 共同体で暮らすようになるとものを買わなくなる。これは考えれば当然のことです。 でも、資本主義にとってはたいへん迷惑な話です。だから、資本主義経済は全力をあげて相互支援的な共同体の形成を阻止しようとする。 当然のことです。良い悪いではなくて、資本主義というのは「そういうもの」だからです。 でも、人間は資本主義経済のために生きているわけじゃない。人間が愉快に暮らすために経済システムは存在するわけで、本末転倒されては困る。 ですから、資本主義経済の要請に逆らっても、相互扶助の仕組みを作ることが、現代社会における最優先の「人間的」課題だろうと僕は思っています。経済成長やGDPの増大やビジネスモデルの開発やマーケットシェアの拡大よりも、相互扶助の仕組み作りの方が優先すべきです。 世の中には金儲けよりも大切なことがある。それは支援を求めている人を支援することだ。というのが一言で言ってしまえば僕がこの本で主張していることのすべてです。 支援を求めている人にはいろいろなかたちがあります。物質的に困窮している人もいるし、成熟したいのだけれどメンターがいない人もいるし、仕事を探 しているけれど見つからない人もいるし、病み、傷つき、癒しを求めている人もいるし、危機に瀕していて救助を求めている人もいる。それらの「困っている人 たち」それぞれに適切な支援がなされる仕組みを作りましょう。 なんだか当たり前すぎて、小学生でも言えそうな話ですけれど、この「小学生でも言えそうな話」を実現するために政治家も官僚もメディアも指一本動かす気がないということに僕は愕然としています。 日本では今生活保護の打ち切りや社会福祉の切り下げが進行しています。働きのない人間が税金に「ただ乗り」することは許さないということを平然と言い放つ 政治家がいます。「在特会」という名の日本のナショナリスト組織は在日コリアンへのヘイトスピーチや暴力行為で知られていますが、彼らが主に攻撃している のは政治運動や政治思想ではなく、在日コリアンには「生活保護受給者が多い」という「金の話」なのです。「支援を求めている人」は自己責任でそのような事 態に陥ったのであるから「支援を求める権利」を持たないという奇怪なロジックがメディアでは大声で、大まじめに語られている。 この知的・倫理的頽廃を前にして、「もう行政に頼らず、自分でなんとかしなければいけない」と思い始めた人たちが日本には最近出てきました。さまざまなサイズの相互支援のための共同体の試みが日本各地で今急速に拡がっています。 それは従来あったような血縁共同体の復活ではなく、また労働組合や互助組合のようなものでもありません。自力で新しい相互支援の仕組みを構想しなければな らないということはみんなもわかっている。けれども、できあいの「サクセスモデル」を模倣するということができない(まだ成功事例がないんですから)。だ から、どれも手探り、手作りです。 それらの試みに共通しているのは、とりあえず手元に「贈与できるだけの資財の余裕」がある人たちがそれを提供して、人々が集まれる場所を作るということです。 多くはそこに「塾」という看板を掲げて、学びの場としてスタートしています。 僕自身は2011年の秋に凱風館という道場を建てました。 武道の道場として毎日稽古に使っていますが、それ以外に毎週「寺子屋ゼミ」という学びの場を設け、さまざまな講演、レクチャー、映画会、古典芸能の上演(能楽、落語、浪曲など)の他、門人やゼミ生たちの自主的な利用に開放しています。 最も便利なことは200人近くの人々が出入りしていますから、「要らないもの」と「欲しいもの」がしばしば一致するということです。家具でも家電製品でも 本でもパソコンでも自転車でもベビー服でも、「欲しいものがある」と告知しておけば、だいたいすぐに手に入る。もちろん無料です。食べ物もそうです。季節 ごとにタマネギが送られてくる、桃が来る、蟹が来る。家で食べきれないものはみんな凱風館に持ち込みます。「ご自由にお持ち帰りください」と記して廊下に 置いておけば、一日できれいになくなります。それだけではありません。凱風館で友だちができる、仕事仲間をリクルートする、結婚相手がみつかる。そういう 例ももういくつもあります。この2年半で門人同士5組が結婚しました(うち4組は仲人を僕たち夫婦が勤めました)。彼らはみんな凱風館の近くに新居を構え ましたので、僕はいわば「十人の息子と娘」に囲まれて暮らしているような気分です。ほんとうの親族たちよりも、この「息子・娘」たちと一緒に過ごす時間の 方がずっと長いのですから、これはもう一種の「拡大家族」と呼んでよいかも知れません。 僕がこのような具体的な共同体実践を決意に至ったのは、もしかするとこの本が扱っている「原子化」トレンドの分析の結果だったのかも知れません。この本の中の文章を書いているときは、まだ「道場を建てる」ということはぼんやりとした夢想でしかなかったのですから。 韓国でもおそらく今これと同じような共同体実践の試みが進められているだろうと思います。そういった韓国での共同体実践とわが凱風館が国境を越えて連携できる機会を今度はぼんやりと夢見ることにします。 韓国のみなさんもがんばってください。
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/320.html
果てしない炎の中へ(前編) ◆KKid85tGwY その森の中は不規則に隆起する地面に、自生した木草が鬱蒼と生い茂っている。 あきらかに人の手が入っていない、夜の未開の森の中。 そこに生々しい破壊の跡があった。 地面はえぐれ、木は倒されている。無秩序で大規模な破壊痕の散乱。 すなわち強大な力による、戦闘の痕。 そこで男が嘆いていた。 殺し合いの中だというのにもかかわらず、慟哭を響き渡らせている。 男の前には腹部に背中まで貫通した、無残な遺体があった。 あまりに凄惨で、そして異様な光景。 しかし慟哭している当人、城戸真司には自分の体面を気にする余裕はない。 ただ目の前の劉鳳の死が哀しいだけではない。 自分が劉鳳をライダーと勘違いしなければ、自分がもっと上手く立ち回っていればという後悔。 そして何より劉鳳を殺したのは――――真司自身なのだ。 他のライダーを倒す、つまり殺す覚悟を決めたはずだった。 しかし殺したのは、ライダーだったのかどうも定かではない劉鳳。 少女を庇っていたことからも、決して悪人ではなかったのだろう。 こんな所で死んでいい人ではなかった。 それが自分の不明で殺してしまった。 覚悟を間違った相手に向け、死という取り返しのつかない結果を生んでしまった。 真司が慙愧の念を幾ら嘆きとして吐き出しても、目の前の骸と化した劉鳳は何も答えない。 だからそこには、真司が自身を責めつづける慟哭が響きつづける。 いつまで、そうしていただろうか。 相変わらず失意のうちに立ち上がれない真司に誰かの声が聞こえる。 本当はつい先刻、戦っていた相手。でも、今は懐かしい相手。 お前なのか、蓮? ――フッ、いい様だな城戸。 なんだよ蓮。そんなこと言いにきたのかよ。 ――お前も一応、ライダーの1人だからな。だがその腑抜けた様子じゃ、どうやらここでお前は脱落らしい。 ……もう、俺のことはほっといてくれよ。 ――放っておけ? 当たり前だ。ライダーの戦いに脱落した奴に用は無い。俺にとっては、敵が1人減るだけだ。 …………………… ――どうせ、お前はもうここで死ぬんだ。……自分の果たすべきも果たさないままな。 ……お、俺の果たすべきって、一体なんなんだよ!? …………これ以上、優衣ちゃんのために戦えってのかよ!? ――そんなことも分からないのか。馬鹿だとは知っていたが、ここまでとはな。これじゃ、お前に後を託した劉鳳とやらもざまぁないってところか。 …………劉……鳳…………。 ――もっとも、もうお前には関係ないことか? ……………………そうだ! 俺、劉鳳さんに頼まれたんだ! …………翠星石を護ってやってくれって!! ――……城戸、お前がどうなろうが俺の知ったことじゃない。だがな……………………。 …………なんだよ蓮? ――死ぬなら…………俺に借金を返してからにしろ。 ……………………プッ、ハハハハハ!! 何だそれ!! ――何がおかしい。お前の借金は15万もあるんだぞ。 なっ、3万だろ! 3万! ――…………それに優衣も心配する。 ……そうか、そうだよな。…………蓮。 ――……何だ? ありがとう。……またな。 いつの間にか蓮の声は聞こえなくなっていた。 しかし意識は、先ほどまでより鮮明になっている。 それと共に、蓮がこの場に居るはずがないことも思い出す。 (夢…………だったんだ) どうやら泣きつかれて、眠っていたらしい。 不自然な体勢で寝ていたために、身体の節々に痛みはあるが 立ち上がるのに問題はない。体力は回復したようだ。 目の前には変わらず劉鳳の亡骸がある。 いつまでも野晒しにはしておけない。 (劉鳳さん…………埋葬しないと) 劉鳳の亡骸の近くには、ちょうど成人男性が収まるほどの大きさで地面にできた穴があった。 真司は劉鳳の亡骸を抱きかかえる形で持ち上げる。 命亡き人の身体の重みが、両手にかかった。 己の罪の重さ。真司はそれを受け止める。 穴の中に劉鳳を横たえる。 そして先が割れた木片を見つけると それをスコップ代わりにして、劉鳳の亡骸に土をかけ始めた。 劉鳳を埋葬し、スコップ代わりの木片を地面に突き立てる。 一応墓代わりのつもりだ。 もう少しちゃんとした埋葬法と墓が欲しかったが、あいにく現状ではそれを用意できそうにない。 何より真司には、あまり時間がないのだ。 真司は劉鳳の墓前で手を合わせ、黙祷する。 (劉鳳さん……俺、どう償っていいかなんて分からないけど…………せめて劉鳳さんに頼まれたことはやり遂げようと思います。 …………翠星石は、俺が護ります) 真司は劉鳳に翠星石を護ると誓う。 そこで真司は肝心の翠星石がどうしているか、把握していないことに気づいた。 慌てて周囲を見回し、翠星石を捜す。 「……翠星石!」 地に倒れ付している翠星石の姿を発見。 慌てて駆け寄り、状態を確認する。 どうやら先ほどまでの真司同様に、泣き疲れて眠っているだけらしい。 翠星石の安全を確認し真司は安堵する。 ややあって翠星石が、おもむろに眼を覚ましだした。 「翠星石! 大丈夫か?」 真司が翠星石を気遣い声を掛ける。 それを受けて翠星石は意識が完全に戻ったのか、はっきり眼を覚まし そしてその表情は驚愕と――恐怖に染まった。 「ひ、ひいいいぃぃぃっ!!!」 「ど、どうしたんだよ!?」 「お前は劉鳳を殺した人間!!」 「――――!」 翠星石の明らかに拒絶の意を含んだ悲鳴。 覚悟を決めていたはずの真司が、思わず動揺する。 翠星石は両肩に置かれていた真司の手を振り払って、飛び退いた。 「待ってくれ、俺は君の敵じゃない!! って言うか、君を護るように言われたんだよ!」 「そ、そんな見え透いた嘘に騙される翆星石じゃねーですぅ!」 「いや、劉鳳さんが俺に頼んだの、君も聞いてただろ!?」 「そう言って油断したところを殺すつもりですね!」 真司の説得も、翠星石は耳を貸さない。 翠星石がもう少し冷静ならば、自分が寝ているあいだに手を出さなかった時点で 少なくとも真司が単純に、翠星石を殺すつもりは無いことは分かったはずだ。 しかし翠星石は、ただでさえ――アリスゲームより凄惨な色が濃い――殺し合いの空気に当てられ 死の恐怖や姉妹の死の不安に、本人も知らないうちに憔悴していた。 その上殺し合いの最初に出会った人物で、以来心の底では頼りにしていた劉鳳が殺されたのだ。 今の翠星石は平静に状況を把握できる状態にない。 心中に巻き起こる恐怖も悲しみも、全て歪んだ認識となって真司にぶつけていた。 「待てよ、1人になったら危ないって!」 「いやあっ!!! あっちへ行きやがれですぅ!! 寄らば、今度こそぶん殴るですぅっ!!!」 寄りすがる真司を振り切って、翠星石は逃げ出した。 しかしただでさえ動転している上、足下が整備もされていない森の中では 足取りもおぼつかず、何度も転びそうになっている。 真司はその翠星石を追って、背後から掴まえようとする。 「あんた、何やってんだ!」 そこに男の声が掛かる。 茂みから、まだ学生と思しき男が飛び出してきた。 真司はまずいタイミングを目撃されたと動揺する。 しかしそれ以上に驚いたのは、現れた男の容姿だった。 突如現れた男。 一見すると普通の学生に見える。 だが男の右腕は、得体の知れない異形の怪物だったのだ。 ◇ ホテルの1階は、フロントからロビーそして外壁まで無残に破壊されていた。 そこから泉新一は、粉々に割れたガラス製の自動ドアを身を低くして潜り抜け外に出る。 心なしか夜の闇が薄まっていた。 そうは言っても森に囲まれた周囲の景色は暗く、とても見通しがいいとはいえない。 これではとても、逃亡した男の足取りを追うことはできない。 「どうやら、完全に見失ったな……」 「当たり前よ。罠でも張っていない限り、逃げた人間がいつまでも姿を見せているはずがない」 新一の後から、長い黒髪のセーラー服を着込んだ少女が現れる。 いや、それは少女と表現するには不適当かもしれない。何しろ普通に年をとる人間ではない。 紅世に身を置く討ち手、フレイムヘイズなのだ。 こちらも身を低くして潜り抜けているが、そんな挙動ですら力強さからか威厳さえ漂っている。 その凛とした声と幼女の姿からは想像もできない造作なく放たれる存在感に、さしもの新一も気圧される。 「でも、それじゃあこれからどこへ行くんだ?」 新一の問いを受け、シャナはしばし考え込む。 美しく整った顔が僅かに視線を鋭くして沈黙する様は、一層シャナの威圧感を際立たせ それ以上新一が喋りかけるのもはばからせた。 ややあって、シャナが口を開く。 「あいつの逃げた方角は分からないけど、予測することはできるわ。北と西は地図の端。そして南は平地が広がっている。 消去法でいけば、身を隠しやすい森のある東の可能性が高い」 シャナが流麗に説明の言葉をつむぐ。 あまりに言葉が滑らかで、抑揚も少ないため 新一は思わず聞き流しそうになり、内容を反芻するのに間があった。 「…………まあ、他に当ても無いし、とりあえずそれでいいか」 「じゃ、行くわよ。付いて来れないなら、置いていくから」 「って、ちょっと待てよ!」 新一が喋り終わるか終わらないかのうちに、シャナは東へ向けて駆け出した。 慌てて新一もそれを追う。 一体何をそんなに焦っているのかと、心中で零しながら。 実際のところシャナに焦燥はなくとも、急ぐ理由はあった。 まず前提として、シャナはこの事態を解決して早急にフレイムヘイズ任務へ戻らなければならない。 そのためには 首輪の解除。 現在位置の特定と帰還方法の割り出し。 抑制された能力『封絶』を再び使用可能にする。 など、やらなければならない課題は多い。 そしてこの殺し合いの中で、他の参加者に支給されたと思われるコキュートスも探す必要がある。 おまけに、ただ殺し合いから脱出すればいい訳ではない。 主催者のV.V.を放置したら、また同じことをされる。 V.V.はここで確実に殺す。 要するにやらなければならないことが山積みなのだ。 さらに言えば、あれだけ大規模な爆発を起こしたホテルでいつまでものんびりしていてはまた襲撃されかねない。 だから、必要な交渉もホテルを離れてから行うことにしたのだ。 『シンイチ、今の内に聞いておきたいことがあるんだ』 ホテルを出発して森を走り始めた新一に、声が掛かる。シャナのものではない。 新一の服の下で細長い触手が伸び、その先が口を形作り耳元で喋る。 それは新一の右腕から伸びていた。 新一の右腕と言ってもそれは位置的な意味だ。 その右腕は新一とは独立した意思を持ち、不定形に動く。 ミギー。それが新一の右腕部分に寄生している生物の名だ。 シャナは新一より先を走っている。小声なら会話も聞かれないだろう。 「なんだミギー?」 『わたしが眠っている間何があったかを、できるだけ詳しく教えてくれ』 「それって今必要?」 『必要』 「やれやれ……」 前を走るシャナは、鬱蒼とした森の中を苦も無く走り抜けていく。 新一はこちらに振り返ることもなく走る、シャナの隙のない後姿を見ながら ミギーにホテルでの顛末を説明し出した。 「泉新一、話がある」 しばらくの後、シャナは走りながらそう切り出してきた。 後から追走する新一はすでにミギーとの話を終えていたが、それでも僅かに動揺する。 何とかそれを押し隠し、返事を返した。 「ハッハッ……し、新一でいいよ。…………それより……話すなら休もう」 新一の様子は息も絶え絶えで、体力的に限界が近いことが容易に見て取れる。 森の中の少し開けた空間に出る。 新一はとうとうそこで足を止めて、倒れていた木の上に座り込んだ。 瞬発力には並外れている新一だが、持久力は比較的低いのだ。 フレイムへイズとしての力を発揮せずとも、鍛え抜かれたシャナとは競争にならない。 それにミギーと会話しながらもあって、慣れぬ山道ではここまでシャナに付いて行くのが精一杯だった。 シャナはそんな新一に冷淡な視線を送りながらも、立ち止まる。 「……新一、支給品を交換して」 息を整える新一に構わず、シャナは単刀直入に切り出す。 新一としてはもう少しこっちに気を使って欲しいとは思うが、どうやらシャナは対人関係に無理解と言っていいほど疎いらしい。 おまけにあの冷静さと貫録だ。はっきり言ってミギーより付き合いづらい。 それでも自分から同行を言い出したのだ。こっちが大人になるしかないだろう。 今更ながら、なんであんなことを言ったのかと心中で嘆息をつく。 「ふぅ…………交換? ……何と何を?」 「傷薬が後4つある。それと盾を交換して」 ホテルで新一の治療に使われた傷薬のことだろう。 傷薬と言えば普通は傷口の消毒などにより、傷の自然治癒を間接的に補助する物でしかない。 しかしあの傷薬は傷口の治癒はおろか、塗られただけで若干の体力の回復まで為された。 市販されているような傷薬ではない。もっと効果の高い物だ。 そして盾、ビルテクターはシャナが捨てた物を新一が拾ってデイパックに入れていた。 これは非常に頑強な代物だが、所詮は防具に過ぎない。 イングラムならともかく、これならシャナの手に渡っても危険は薄いだろう。 それならばシャナの手にあった方が都合がいいかもしれない。自分にはミギーが居ることだし。 「ああ、いいぜ」 新一は盾を手渡し、短い円柱状のケースに入った薬を受け取る。 『シンイチ、今の交換は割りに合わないんじゃないか?』 傷薬をデイパックに直し終え、1息ついてぺットボトルの水を軽く口に含んだ新一に、 襟元からミギーが再び話し掛けた。 シャナの様子を見ると盾の使い勝手と、もう片方の手での槍――ゲイボルグを扱い方を試しているようだ。 シャナは槍も盾も、今初めて使う。しかしそうと知らぬ新一は使用に熟達していると錯覚するほど、扱いが様になっていた。 新一はシャナに聞こえないように、小声で答える。 「そんなことないって。この傷薬は普通のより、効果が高いし 盾もあの子が持ってた方が、身を守るのに都合がいい」 『その言い方だと、きみは自分よりシャナの身の安全を優先しているように聞こえるが?』 「……ああ、そうかもな」 『……』 「ミギー、おまえが納得のいかないのは分かる……」 『納得どころか理解すらしていないよ。それより確認しておきたい。 きみは今危険人物を殺害するため、追跡しているんだな?』 「殺す気は無いよ。話を聞いて、場合によっては止めるだけだ」 『シャナの方は殺すつもりみたいだが』 「……そ、それも止めて見せるさ」 『で、今度こそ危険人物の男かシャナに殺されるつもりか? ホテルできみは危うくシャナに殺されるところだった。次生き残れる保証も無い』 「それは……今度はミギー、おまえも最初から起きてるんだ。上手くいくさ」 『わたしが協力すればだろ』 「ミギー……………………」 新一にはミギーの懸念も分かる。 男にもシャナ相手にも、ろくに説得材料がない以上 下手をすれば、いや高い確率でその両方を敵にまわす。 無論、勝算などない。 考えれば考えるほど、自分が引き合わないことをしていると実感する。 自分の命はミギーの命でもある。無為に危険に晒せば怒るのもある意味当然だろう。 しばらくして、重い沈黙を破りミギーが口を開いた。 『シンイチ、もう幾つか確認したい。きみは男とシャナの殺人を止めるために行動してるんだな』 「ああ。けどこんな状況じゃ、それも難しいかもな……」 『ふむ。シャナはたしか人間では無いんだな?』 「……うん、本人もそう言っていたし間違いないと思う。でも何でそんなことを……」 『シンイチ、後で話そう』 唐突にミギーが話を打ち切る。 ふと顔を上げてシャナの方を見ると、槍と盾の練習を終えていた。 シャナの艶やかな長髪は、炎のごとき赤に染まっている。 そうして静謐な森の中を凛として佇むシャナの様は、幻想的な美しささえたたえていた。 そしてシャナはゆっくりと新一に近づいていき 手にした槍の刃先を、新一の眼前に突きつけた。 「な、何の真似だ!?」 思わず新一の声が上ずる。 槍は新一の目と鼻の先に突きつけられている。 そしてそれ以上にシャナ自身の放つ威圧感は、刺すような鋭さすら帯びていてる。 これは冗談でも虚勢でもない。ことによっては殺すと言外に告げていた。 「ホテルでの借りは傷薬で返した。もう、おまえに容赦する理由はない。 ……おまえは何? その右手はどうなっている?」 シャナはその険と裏腹に、相変わらずの事務的な口調で質問する。 しかしその淡々とした態度が、より新一に圧力を与えていた。 言外に黙秘や虚偽があれば殺すと言っている。 場合によれば、この平静な調子のまま新一を殺すのだろう。 その上先ほどと同じ核心を付いた質問。 あわよくばミギーの存在はうやむやにしたかったが、流石にそれは調子がよかったか。 シャナのこの様子では下手に誤魔化すこともできない。 しかし果たしてそのまま話していいものか。 逡巡する新一の右手が、突如目と口を開き 異形に変形する。 『先手を打たれたか』 「い、いいのかミギー!?」 『ホテルですでに正体を見られたんだ。やはりごまかすのは無理がある。まさか本気で隠し通す気だったのか?』 ミギーに指摘され、新一は自分の短慮を恥じ入る。 何れにしろミギーが正体を表した以上、もう余計な隠しごとは必要なくなった。 『それにわたしからもシャナに話がある』 ミギーがシャナに話? 疑問はあるが、この場はミギーに任せよう。 ミギーは自分よりずっと頭がいい。この場も上手く切り抜けるだろう。 新一がそう考えていると、ミギーが触手を上方へ伸ばし始めた。 『わたしが何なのかは、口で説明するよりこれを見せた方が早い』 ミギーの高さは軽く3mに達する。 新一はミギーの意図が分からず、怪訝な表情で見上げる。 シャナも目で天に伸びていくミギーを目で追った。 ミギーは更に伸びた先から、裂けるように2股に分かれ その両方の先で口が開き、同時に喋り始める。 『『これはきみには理解しにくいだろうが、我々の安全にも関わる……』』 そこまで喋った瞬間、ミギーの付け根の部分から 先が刃と化した触手が、シャナの首へ伸びた。 「……!?」 不意を衝かれ、迎撃も新一への攻撃も間に合わなかったシャナは 何とかサイドステップしながら上体を捻り、触手を避ける。 ミギーの陽動に不意を衝かれたのではない。 どれほど巧みに意識を誘導されても、警戒を解くシャナではない。 そのシャナの不意を衝いたのは、ミギーの速さ。 最短距離を、銃弾のごとき速度で衝いて来るのに加え 不定形ゆえ余剰な動作のない高速の変形は、攻撃の起こりを予測できない。 それゆえミギーの攻撃は、シャナの警戒をすら上回った。 シャナの体勢が崩れたところに、上に伸びていたミギーが その身を刃に変え、シャナへ振り落ちる。 これも自由落下では有り得ない速さ。 体勢を立て直す暇もなく、シャナは地面に転がり込んで避ける。 「おい、ミギー!! 何をしてるんだ!?」 『決まってるだろう! シャナを殺す!』 展開にやっと頭が追いついた新一は、半ば制止する気勢でミギーを問い詰める。 しかしミギーの攻撃は止まらない。 2本の触手がシャナを追う。 シャナは脚力だけで、身体を起こして避ける。 さらに触手を伸ばそうとするミギーの根元の部分を、新一が身体で留めようとしていた。 『シンイチ、じゃまするな!!』 「おまえこそ何やってんだ! なんでシャナを殺さなきゃいけないんだ!」 『”危険人物を排除する”ためだ。話を聞く限り、爆弾の男よりシャナの方が危険だ。早急に排除する必要がある』 「だからって、いきなり人を殺そうとすんな!!」 『シャナは人では無かったんじゃないのか?』 「……そ、それは……とにかく殺したらだめだ!」 新一とミギーが何やら口論をしている。 とにかく今が、反撃の好機だ。 もう殺すのを躊躇する理由も、力を温存する理由もない。 そう、シャナは今までの戦いにおいて戦力を極力温存していた。 フレイムヘイズとしての長い訓練を受けてきたシャナは、自分の能力に対する内省に長ける。 さらにこの場では封絶が使えない。 シャナは殺し合いが始まってすぐ封絶を試みたが、何故かできなかった。 もっとも可能性の高い原因は、おそらく主催者による能力の抑制。 封絶が使えればそもそも殺し合いにならないので、当然の措置といえる。 そして封絶が抑制されている以上、他の能力にも制限がされている可能性がある。 事実自分の能力は全般的に落ちていた。 殺し合いでは不測の長期戦を強いられる可能性もある。だからシャナは極力戦闘では、力の消耗を抑えようとしていた。 だがこれまでの戦いで、制限の度合いは把握できた。 持久力に関してはほとんど心配は要らないらしい。 ならば全力で敵を排除しにかかる。 制止する新一をかわして、襲い来るミギーの触手。 しかしシャナは、それを悠々と盾で防ぎ 更なる高速の動きで槍を横薙ぎに振るい、触手を切り落とす。 「なっ……!」 シャナの技量に驚いたらしい新一が、驚嘆の声を上げる。 ホテルで見せた戦力が上限だと思っていたらしい。 その反応から新一には、隠している戦力はないことが伺える。 驚く新一とは裏腹に、ミギーは先ほどまでと変わらない調子で追撃の触手を伸ばしてきた。 盾で払い落としながら、シャナは敵戦力の考察を進める。 どうやら触手を切り落としただけでは、ダメージにはならないらしい。 これまで見てきた限りでは、新一とミギーは別動体だ。 そしてミギーは恐らく不定形で、物理的に損傷を与えられないと考えられる。 しかしミギーの生死は、新一のそれに依存しているのだろう。 でなければ、新一にだけ首輪を付けて済むはずがない。 ならば狙うべきはミギーではなく、本体の新一だ。 ミギーの触手を上手く往なし、シャナは腰だめに槍を構える。 そして隙を見せた新一の胸に目掛け、槍を突いた。 新一はまるで反応できていない。 これで新一とミギーを殺した。 予断が過ぎった瞬間、背中から胸に衝撃が来る。 自分の背中から何かが刺さった。 そう認識した刹那、瞬時に刺さったそれをつかむ。 抜き取りながら、それが何かを確認する。 それは切り落としたはずの”ミギー”が変形した刃。 (切断されても、独立して行動できたの!?) 油断を自覚し、シャナは歯噛みする。 傷は心臓まで達している。 が、動けないわけではない。 ミギーが軟体化して手中から抜け出し、再度刃と化してシャナに向かう。 シャナはそれを槍で殴り飛ばした。 その槍が新一に掴まれる。 「もう止めろ、俺は君と戦うつもりはない! ミギーもこれ以上、シャナに手を出すな! ……って、だから止めろよ!!」 新一の右腕のミギーが触手を伸ばし来る。新一はともかくミギーは戦意を持ったままだ。 シャナは槍を、掴んでいる新一ごと片手で持ち上げる。 そのまま大きく槍を振り回した。 新一は触手を伸ばしていたミギーごと藪に投げ込まれた。 そしてシャナはその勢いに体勢を崩し、膝をつく。 どうやら胸に受けた負傷の影響は、思いの他大きいらしい。 ミギーの切れ端がなおも飛び掛ってくるが、盾で払い落とす。 切れ端は飛び跳ねながら、新一のもとに行った。 敵からの追撃の気配はない。 それならこちらから追撃する場面ではあるのだが、深手を負ったシャナも追撃できる状態ではなかった。 負傷の回復が遅い。これも制限の影響か。 無論、新一を見逃すつもりもない。 シャナは追撃のための回復を待つ。 投げ込まれた場所が藪だったため、新一の受けたダメージは予想より小さかった。 立ち上がり、シャナの追撃に備える。 しかしシャナの能力が新一より遥かに上回るのは、先ほどの交戦で痛感した。 ミギーも戦う気になっている以上、平和的に事を収めるのは至難だ。 それどころかホテルの時より、遥かに強い。あの時は本気ではなかったということか。 その上シャナは、ホテルで受けた消耗や負傷ですら回復しているらしい。 しかも明らかに心臓まで傷を受けたにもかかわらず、新一は投げ飛ばされた。 どうやらシャナは、後藤にも比肩し得る怪物であるようだ。 つまりまともに戦っては、確実に殺されるということだ。 切れ落ちたミギーが、新一の腕に戻る。 「ミギー、もうこれ以上……」 『逃げるぞ、新一』 「え……?」 『シャナはもう君を見逃すつもりはない。奇襲が失敗した今勝ち目はない。議論は後にして、今は逃げよう』 「……おまえは本当に、勝手なことばっかり…………!」 ミギーの話は納得がいくはずもないが たしかにここは、シャナから逃げるほか選択肢はないだろう。 新一はシャナに背を向けて走り出した。 それでもミギーとは話を突けなければならない。 木々の立ち並ぶ森を駆け抜けながら、新一はミギーに話しかける。 「ミギー、いくらシャナが危険だからってこっちから殺しに掛かってどうする!」 『シンイチ、人を殺したのはシャナの方が先だったはずだぞ』 「……………………」 『シャナと行動を共にするということは、邪魔や不要だと判断されれば、いつ後から殺されるか分からないということだ。 きみの命はわたしの命でもある。無断でそんな危険を冒されては困る。 だが人間ではないシャナを殺すのに、きみがあれほど拒否反応を示すとなるとな……』 ミギーの指摘に新一は答えることができない。 シャナが咎もない人間を殺したことを忘れていたわけじゃない。 だから何とかシャナに同行して、これ以上の殺人が起きないようにしようと思っていた しかし現実はこれだ。今の自分は、当のシャナから逃げている始末だ。 こんな中途半端なことでどうする。 シャナは人を殺したことに反省もしていない。 そのことを有耶無耶にしたまま、馴れ合いを続けるつもりだったのか? シャナは危険人物だ。それは間違いない。 一体どんな態度で接するかはっきり決めないと、いけなかったのかも知れない。 「…………くそっ! やっぱり追ってきたか!」 後方はるか遠くから、足音がする。 森の中だというのに規則的で、凄まじい速さの足。 シャナが追ってきている。 新一は表情に焦りを見せる。 シャナとの持久力の差は明白。このままでは追いつかれるのは時間の問題だ。 『よくこの森の中で分かるな。以前から思っていたが、わたしの細胞が混ざって きみがわたし以上の知覚能力を得たというのは面白い』 「んなこと言ってる場合か!」 『まったくだ。シャナがこれほどの力を持っていたとは。しかも実際戦ってみるまで、まったく力が分からなかった。 どうやら一見して強弱を見抜けるその辺の動物と違って、普通の力を持っている訳ではないようだ。 何れにしろ、まともに戦って勝てる相手じゃない。何か対策を講じなければ……』 「……しっ!」 『どうしたシンイチ?』 走りながらのミギーの話を制止して、耳を済ませる。 微かだが、確かに聞こえたのだ。 少女の叫び声のようなものが。 「お前は劉鳳を殺した人間!!」 今度ははっきり聞こえる。 事情はよく分からないが、どうやら少女の身に何かが起きているらしい。 あれこれ考えるより先に、新一は声の方に向かい出した。 『シンイチ、何があった?』 ミギーの疑問の言葉も新一の耳には入らない。 少女が男と口論するような声に、完全に意識をとられている。 どうやら事態は相当、切迫しているようだ。 茂みの向こうに、暗いながらも少女の姿が見える。 茶髪の男が、その少女に手をかけようとしていた。 「あんた、何やってんだ!」 そう叫びながら、新一は茂みから飛び出した。 時系列順で読む Back 命の価値 Next 果てしない炎の中へ(後編) 投下順で読む Back 命の価値 Next 果てしない炎の中へ(後編) 067 無知 泉新一 078 果てしない炎の中へ(後編) シャナ 054 真実の果てに 城戸真司 翠星石
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/321.html
果てしない炎の中へ(前編) ◆KKid85tGwY その森の中は不規則に隆起する地面に、自生した木草が鬱蒼と生い茂っている。 あきらかに人の手が入っていない、夜の未開の森の中。 そこに生々しい破壊の跡があった。 地面はえぐれ、木は倒されている。無秩序で大規模な破壊痕の散乱。 すなわち強大な力による、戦闘の痕。 そこで男が嘆いていた。 殺し合いの中だというのにもかかわらず、慟哭を響き渡らせている。 男の前には腹部に背中まで貫通した、無残な遺体があった。 あまりに凄惨で、そして異様な光景。 しかし慟哭している当人、城戸真司には自分の体面を気にする余裕はない。 ただ目の前の劉鳳の死が哀しいだけではない。 自分が劉鳳をライダーと勘違いしなければ、自分がもっと上手く立ち回っていればという後悔。 そして何より劉鳳を殺したのは――――真司自身なのだ。 他のライダーを倒す、つまり殺す覚悟を決めたはずだった。 しかし殺したのは、ライダーだったのかどうも定かではない劉鳳。 少女を庇っていたことからも、決して悪人ではなかったのだろう。 こんな所で死んでいい人ではなかった。 それが自分の不明で殺してしまった。 覚悟を間違った相手に向け、死という取り返しのつかない結果を生んでしまった。 真司が慙愧の念を幾ら嘆きとして吐き出しても、目の前の骸と化した劉鳳は何も答えない。 だからそこには、真司が自身を責めつづける慟哭が響きつづける。 いつまで、そうしていただろうか。 相変わらず失意のうちに立ち上がれない真司に誰かの声が聞こえる。 本当はつい先刻、戦っていた相手。でも、今は懐かしい相手。 お前なのか、蓮? ――フッ、いい様だな城戸。 なんだよ蓮。そんなこと言いにきたのかよ。 ――お前も一応、ライダーの1人だからな。だがその腑抜けた様子じゃ、どうやらここでお前は脱落らしい。 ……もう、俺のことはほっといてくれよ。 ――放っておけ? 当たり前だ。ライダーの戦いに脱落した奴に用は無い。俺にとっては、敵が1人減るだけだ。 …………………… ――どうせ、お前はもうここで死ぬんだ。……自分の果たすべきも果たさないままな。 ……お、俺の果たすべきって、一体なんなんだよ!? …………これ以上、優衣ちゃんのために戦えってのかよ!? ――そんなことも分からないのか。馬鹿だとは知っていたが、ここまでとはな。これじゃ、お前に後を託した劉鳳とやらもざまぁないってところか。 …………劉……鳳…………。 ――もっとも、もうお前には関係ないことか? ……………………そうだ! 俺、劉鳳さんに頼まれたんだ! …………翠星石を護ってやってくれって!! ――……城戸、お前がどうなろうが俺の知ったことじゃない。だがな……………………。 …………なんだよ蓮? ――死ぬなら…………俺に借金を返してからにしろ。 ……………………プッ、ハハハハハ!! 何だそれ!! ――何がおかしい。お前の借金は15万もあるんだぞ。 なっ、3万だろ! 3万! ――…………それに優衣も心配する。 ……そうか、そうだよな。…………蓮。 ――……何だ? ありがとう。……またな。 いつの間にか蓮の声は聞こえなくなっていた。 しかし意識は、先ほどまでより鮮明になっている。 それと共に、蓮がこの場に居るはずがないことも思い出す。 (夢…………だったんだ) どうやら泣きつかれて、眠っていたらしい。 不自然な体勢で寝ていたために、身体の節々に痛みはあるが 立ち上がるのに問題はない。体力は回復したようだ。 目の前には変わらず劉鳳の亡骸がある。 いつまでも野晒しにはしておけない。 (劉鳳さん…………埋葬しないと) 劉鳳の亡骸の近くには、ちょうど成人男性が収まるほどの大きさで地面にできた穴があった。 真司は劉鳳の亡骸を抱きかかえる形で持ち上げる。 命亡き人の身体の重みが、両手にかかった。 己の罪の重さ。真司はそれを受け止める。 穴の中に劉鳳を横たえる。 そして先が割れた木片を見つけると それをスコップ代わりにして、劉鳳の亡骸に土をかけ始めた。 劉鳳を埋葬し、スコップ代わりの木片を地面に突き立てる。 一応墓代わりのつもりだ。 もう少しちゃんとした埋葬法と墓が欲しかったが、あいにく現状ではそれを用意できそうにない。 何より真司には、あまり時間がないのだ。 真司は劉鳳の墓前で手を合わせ、黙祷する。 (劉鳳さん……俺、どう償っていいかなんて分からないけど…………せめて劉鳳さんに頼まれたことはやり遂げようと思います。 …………翠星石は、俺が護ります) 真司は劉鳳に翠星石を護ると誓う。 そこで真司は肝心の翠星石がどうしているか、把握していないことに気づいた。 慌てて周囲を見回し、翠星石を捜す。 「……翠星石!」 地に倒れ付している翠星石の姿を発見。 慌てて駆け寄り、状態を確認する。 どうやら先ほどまでの真司同様に、泣き疲れて眠っているだけらしい。 翠星石の安全を確認し真司は安堵する。 ややあって翠星石が、おもむろに眼を覚ましだした。 「翠星石! 大丈夫か?」 真司が翠星石を気遣い声を掛ける。 それを受けて翠星石は意識が完全に戻ったのか、はっきり眼を覚まし そしてその表情は驚愕と――恐怖に染まった。 「ひ、ひいいいぃぃぃっ!!!」 「ど、どうしたんだよ!?」 「お前は劉鳳を殺した人間!!」 「――――!」 翠星石の明らかに拒絶の意を含んだ悲鳴。 覚悟を決めていたはずの真司が、思わず動揺する。 翠星石は両肩に置かれていた真司の手を振り払って、飛び退いた。 「待ってくれ、俺は君の敵じゃない!! って言うか、君を護るように言われたんだよ!」 「そ、そんな見え透いた嘘に騙される翆星石じゃねーですぅ!」 「いや、劉鳳さんが俺に頼んだの、君も聞いてただろ!?」 「そう言って油断したところを殺すつもりですね!」 真司の説得も、翠星石は耳を貸さない。 翠星石がもう少し冷静ならば、自分が寝ているあいだに手を出さなかった時点で 少なくとも真司が単純に、翠星石を殺すつもりは無いことは分かったはずだ。 しかし翠星石は、ただでさえ――アリスゲームより凄惨な色が濃い――殺し合いの空気に当てられ 死の恐怖や姉妹の死の不安に、本人も知らないうちに憔悴していた。 その上殺し合いの最初に出会った人物で、以来心の底では頼りにしていた劉鳳が殺されたのだ。 今の翠星石は平静に状況を把握できる状態にない。 心中に巻き起こる恐怖も悲しみも、全て歪んだ認識となって真司にぶつけていた。 「待てよ、1人になったら危ないって!」 「いやあっ!!! あっちへ行きやがれですぅ!! 寄らば、今度こそぶん殴るですぅっ!!!」 寄りすがる真司を振り切って、翠星石は逃げ出した。 しかしただでさえ動転している上、足下が整備もされていない森の中では 足取りもおぼつかず、何度も転びそうになっている。 真司はその翠星石を追って、背後から掴まえようとする。 「あんた、何やってんだ!」 そこに男の声が掛かる。 茂みから、まだ学生と思しき男が飛び出してきた。 真司はまずいタイミングを目撃されたと動揺する。 しかしそれ以上に驚いたのは、現れた男の容姿だった。 突如現れた男。 一見すると普通の学生に見える。 だが男の右腕は、得体の知れない異形の怪物だったのだ。 ◇ ホテルの1階は、フロントからロビーそして外壁まで無残に破壊されていた。 そこから泉新一は、粉々に割れたガラス製の自動ドアを身を低くして潜り抜け外に出る。 心なしか夜の闇が薄まっていた。 そうは言っても森に囲まれた周囲の景色は暗く、とても見通しがいいとはいえない。 これではとても、逃亡した男の足取りを追うことはできない。 「どうやら、完全に見失ったな……」 「当たり前よ。罠でも張っていない限り、逃げた人間がいつまでも姿を見せているはずがない」 新一の後から、長い黒髪のセーラー服を着込んだ少女が現れる。 いや、それは少女と表現するには不適当かもしれない。何しろ普通に年をとる人間ではない。 紅世に身を置く討ち手、フレイムヘイズなのだ。 こちらも身を低くして潜り抜けているが、そんな挙動ですら力強さからか威厳さえ漂っている。 その凛とした声と幼女の姿からは想像もできない造作なく放たれる存在感に、さしもの新一も気圧される。 「でも、それじゃあこれからどこへ行くんだ?」 新一の問いを受け、シャナはしばし考え込む。 美しく整った顔が僅かに視線を鋭くして沈黙する様は、一層シャナの威圧感を際立たせ それ以上新一が喋りかけるのもはばからせた。 ややあって、シャナが口を開く。 「あいつの逃げた方角は分からないけど、予測することはできるわ。北と西は地図の端。そして南は平地が広がっている。 消去法でいけば、身を隠しやすい森のある東の可能性が高い」 シャナが流麗に説明の言葉をつむぐ。 あまりに言葉が滑らかで、抑揚も少ないため 新一は思わず聞き流しそうになり、内容を反芻するのに間があった。 「…………まあ、他に当ても無いし、とりあえずそれでいいか」 「じゃ、行くわよ。付いて来れないなら、置いていくから」 「って、ちょっと待てよ!」 新一が喋り終わるか終わらないかのうちに、シャナは東へ向けて駆け出した。 慌てて新一もそれを追う。 一体何をそんなに焦っているのかと、心中で零しながら。 実際のところシャナに焦燥はなくとも、急ぐ理由はあった。 まず前提として、シャナはこの事態を解決して早急にフレイムヘイズ任務へ戻らなければならない。 そのためには 首輪の解除。 現在位置の特定と帰還方法の割り出し。 抑制された能力『封絶』を再び使用可能にする。 など、やらなければならない課題は多い。 そしてこの殺し合いの中で、他の参加者に支給されたと思われるコキュートスも探す必要がある。 おまけに、ただ殺し合いから脱出すればいい訳ではない。 主催者のV.V.を放置したら、また同じことをされる。 V.V.はここで確実に殺す。 要するにやらなければならないことが山積みなのだ。 さらに言えば、あれだけ大規模な爆発を起こしたホテルでいつまでものんびりしていてはまた襲撃されかねない。 だから、必要な交渉もホテルを離れてから行うことにしたのだ。 『シンイチ、今の内に聞いておきたいことがあるんだ』 ホテルを出発して森を走り始めた新一に、声が掛かる。シャナのものではない。 新一の服の下で細長い触手が伸び、その先が口を形作り耳元で喋る。 それは新一の右腕から伸びていた。 新一の右腕と言ってもそれは位置的な意味だ。 その右腕は新一とは独立した意思を持ち、不定形に動く。 ミギー。それが新一の右腕部分に寄生している生物の名だ。 シャナは新一より先を走っている。小声なら会話も聞かれないだろう。 「なんだミギー?」 『わたしが眠っている間何があったかを、できるだけ詳しく教えてくれ』 「それって今必要?」 『必要』 「やれやれ……」 前を走るシャナは、鬱蒼とした森の中を苦も無く走り抜けていく。 新一はこちらに振り返ることもなく走る、シャナの隙のない後姿を見ながら ミギーにホテルでの顛末を説明し出した。 「泉新一、話がある」 しばらくの後、シャナは走りながらそう切り出してきた。 後から追走する新一はすでにミギーとの話を終えていたが、それでも僅かに動揺する。 何とかそれを押し隠し、返事を返した。 「ハッハッ……し、新一でいいよ。…………それより……話すなら休もう」 新一の様子は息も絶え絶えで、体力的に限界が近いことが容易に見て取れる。 森の中の少し開けた空間に出る。 新一はとうとうそこで足を止めて、倒れていた木の上に座り込んだ。 瞬発力には並外れている新一だが、持久力は比較的低いのだ。 フレイムへイズとしての力を発揮せずとも、鍛え抜かれたシャナとは競争にならない。 それにミギーと会話しながらもあって、慣れぬ山道ではここまでシャナに付いて行くのが精一杯だった。 シャナはそんな新一に冷淡な視線を送りながらも、立ち止まる。 「……新一、支給品を交換して」 息を整える新一に構わず、シャナは単刀直入に切り出す。 新一としてはもう少しこっちに気を使って欲しいとは思うが、どうやらシャナは対人関係に無理解と言っていいほど疎いらしい。 おまけにあの冷静さと貫録だ。はっきり言ってミギーより付き合いづらい。 それでも自分から同行を言い出したのだ。こっちが大人になるしかないだろう。 今更ながら、なんであんなことを言ったのかと心中で嘆息をつく。 「ふぅ…………交換? ……何と何を?」 「傷薬が後4つある。それと盾を交換して」 ホテルで新一の治療に使われた傷薬のことだろう。 傷薬と言えば普通は傷口の消毒などにより、傷の自然治癒を間接的に補助する物でしかない。 しかしあの傷薬は傷口の治癒はおろか、塗られただけで若干の体力の回復まで為された。 市販されているような傷薬ではない。もっと効果の高い物だ。 そして盾、ビルテクターはシャナが捨てた物を新一が拾ってデイパックに入れていた。 これは非常に頑強な代物だが、所詮は防具に過ぎない。 イングラムならともかく、これならシャナの手に渡っても危険は薄いだろう。 それならばシャナの手にあった方が都合がいいかもしれない。自分にはミギーが居ることだし。 「ああ、いいぜ」 新一は盾を手渡し、短い円柱状のケースに入った薬を受け取る。 『シンイチ、今の交換は割りに合わないんじゃないか?』 傷薬をデイパックに直し終え、1息ついてぺットボトルの水を軽く口に含んだ新一に、 襟元からミギーが再び話し掛けた。 シャナの様子を見ると盾の使い勝手と、もう片方の手での槍――ゲイボルグを扱い方を試しているようだ。 シャナは槍も盾も、今初めて使う。しかしそうと知らぬ新一は使用に熟達していると錯覚するほど、扱いが様になっていた。 新一はシャナに聞こえないように、小声で答える。 「そんなことないって。この傷薬は普通のより、効果が高いし 盾もあの子が持ってた方が、身を守るのに都合がいい」 『その言い方だと、きみは自分よりシャナの身の安全を優先しているように聞こえるが?』 「……ああ、そうかもな」 『……』 「ミギー、おまえが納得のいかないのは分かる……」 『納得どころか理解すらしていないよ。それより確認しておきたい。 きみは今危険人物を殺害するため、追跡しているんだな?』 「殺す気は無いよ。話を聞いて、場合によっては止めるだけだ」 『シャナの方は殺すつもりみたいだが』 「……そ、それも止めて見せるさ」 『で、今度こそ危険人物の男かシャナに殺されるつもりか? ホテルできみは危うくシャナに殺されるところだった。次生き残れる保証も無い』 「それは……今度はミギー、おまえも最初から起きてるんだ。上手くいくさ」 『わたしが協力すればだろ』 「ミギー……………………」 新一にはミギーの懸念も分かる。 男にもシャナ相手にも、ろくに説得材料がない以上 下手をすれば、いや高い確率でその両方を敵にまわす。 無論、勝算などない。 考えれば考えるほど、自分が引き合わないことをしていると実感する。 自分の命はミギーの命でもある。無為に危険に晒せば怒るのもある意味当然だろう。 しばらくして、重い沈黙を破りミギーが口を開いた。 『シンイチ、もう幾つか確認したい。きみは男とシャナの殺人を止めるために行動してるんだな』 「ああ。けどこんな状況じゃ、それも難しいかもな……」 『ふむ。シャナはたしか人間では無いんだな?』 「……うん、本人もそう言っていたし間違いないと思う。でも何でそんなことを……」 『シンイチ、後で話そう』 唐突にミギーが話を打ち切る。 ふと顔を上げてシャナの方を見ると、槍と盾の練習を終えていた。 シャナの艶やかな長髪は、炎のごとき赤に染まっている。 そうして静謐な森の中を凛として佇むシャナの様は、幻想的な美しささえたたえていた。 そしてシャナはゆっくりと新一に近づいていき 手にした槍の刃先を、新一の眼前に突きつけた。 「な、何の真似だ!?」 思わず新一の声が上ずる。 槍は新一の目と鼻の先に突きつけられている。 そしてそれ以上にシャナ自身の放つ威圧感は、刺すような鋭さすら帯びていてる。 これは冗談でも虚勢でもない。ことによっては殺すと言外に告げていた。 「ホテルでの借りは傷薬で返した。もう、おまえに容赦する理由はない。 ……おまえは何? その右手はどうなっている?」 シャナはその険と裏腹に、相変わらずの事務的な口調で質問する。 しかしその淡々とした態度が、より新一に圧力を与えていた。 言外に黙秘や虚偽があれば殺すと言っている。 場合によれば、この平静な調子のまま新一を殺すのだろう。 その上先ほどと同じ核心を付いた質問。 あわよくばミギーの存在はうやむやにしたかったが、流石にそれは調子がよかったか。 シャナのこの様子では下手に誤魔化すこともできない。 しかし果たしてそのまま話していいものか。 逡巡する新一の右手が、突如目と口を開き 異形に変形する。 『先手を打たれたか』 「い、いいのかミギー!?」 『ホテルですでに正体を見られたんだ。やはりごまかすのは無理がある。まさか本気で隠し通す気だったのか?』 ミギーに指摘され、新一は自分の短慮を恥じ入る。 何れにしろミギーが正体を表した以上、もう余計な隠しごとは必要なくなった。 『それにわたしからもシャナに話がある』 ミギーがシャナに話? 疑問はあるが、この場はミギーに任せよう。 ミギーは自分よりずっと頭がいい。この場も上手く切り抜けるだろう。 新一がそう考えていると、ミギーが触手を上方へ伸ばし始めた。 『わたしが何なのかは、口で説明するよりこれを見せた方が早い』 ミギーの高さは軽く3mに達する。 新一はミギーの意図が分からず、怪訝な表情で見上げる。 シャナも目で天に伸びていくミギーを目で追った。 ミギーは更に伸びた先から、裂けるように2股に分かれ その両方の先で口が開き、同時に喋り始める。 『『これはきみには理解しにくいだろうが、我々の安全にも関わる……』』 そこまで喋った瞬間、ミギーの付け根の部分から 先が刃と化した触手が、シャナの首へ伸びた。 「……!?」 不意を衝かれ、迎撃も新一への攻撃も間に合わなかったシャナは 何とかサイドステップしながら上体を捻り、触手を避ける。 ミギーの陽動に不意を衝かれたのではない。 どれほど巧みに意識を誘導されても、警戒を解くシャナではない。 そのシャナの不意を衝いたのは、ミギーの速さ。 最短距離を、銃弾のごとき速度で衝いて来るのに加え 不定形ゆえ余剰な動作のない高速の変形は、攻撃の起こりを予測できない。 それゆえミギーの攻撃は、シャナの警戒をすら上回った。 シャナの体勢が崩れたところに、上に伸びていたミギーが その身を刃に変え、シャナへ振り落ちる。 これも自由落下では有り得ない速さ。 体勢を立て直す暇もなく、シャナは地面に転がり込んで避ける。 「おい、ミギー!! 何をしてるんだ!?」 『決まってるだろう! シャナを殺す!』 展開にやっと頭が追いついた新一は、半ば制止する気勢でミギーを問い詰める。 しかしミギーの攻撃は止まらない。 2本の触手がシャナを追う。 シャナは脚力だけで、身体を起こして避ける。 さらに触手を伸ばそうとするミギーの根元の部分を、新一が身体で留めようとしていた。 『シンイチ、じゃまするな!!』 「おまえこそ何やってんだ! なんでシャナを殺さなきゃいけないんだ!」 『”危険人物を排除する”ためだ。話を聞く限り、爆弾の男よりシャナの方が危険だ。早急に排除する必要がある』 「だからって、いきなり人を殺そうとすんな!!」 『シャナは人では無かったんじゃないのか?』 「……そ、それは……とにかく殺したらだめだ!」 新一とミギーが何やら口論をしている。 とにかく今が、反撃の好機だ。 もう殺すのを躊躇する理由も、力を温存する理由もない。 そう、シャナは今までの戦いにおいて戦力を極力温存していた。 フレイムヘイズとしての長い訓練を受けてきたシャナは、自分の能力に対する内省に長ける。 さらにこの場では封絶が使えない。 シャナは殺し合いが始まってすぐ封絶を試みたが、何故かできなかった。 もっとも可能性の高い原因は、おそらく主催者による能力の抑制。 封絶が使えればそもそも殺し合いにならないので、当然の措置といえる。 そして封絶が抑制されている以上、他の能力にも制限がされている可能性がある。 事実自分の能力は全般的に落ちていた。 殺し合いでは不測の長期戦を強いられる可能性もある。だからシャナは極力戦闘では、力の消耗を抑えようとしていた。 だがこれまでの戦いで、制限の度合いは把握できた。 持久力に関してはほとんど心配は要らないらしい。 ならば全力で敵を排除しにかかる。 制止する新一をかわして、襲い来るミギーの触手。 しかしシャナは、それを悠々と盾で防ぎ 更なる高速の動きで槍を横薙ぎに振るい、触手を切り落とす。 「なっ……!」 シャナの技量に驚いたらしい新一が、驚嘆の声を上げる。 ホテルで見せた戦力が上限だと思っていたらしい。 その反応から新一には、隠している戦力はないことが伺える。 驚く新一とは裏腹に、ミギーは先ほどまでと変わらない調子で追撃の触手を伸ばしてきた。 盾で払い落としながら、シャナは敵戦力の考察を進める。 どうやら触手を切り落としただけでは、ダメージにはならないらしい。 これまで見てきた限りでは、新一とミギーは別動体だ。 そしてミギーは恐らく不定形で、物理的に損傷を与えられないと考えられる。 しかしミギーの生死は、新一のそれに依存しているのだろう。 でなければ、新一にだけ首輪を付けて済むはずがない。 ならば狙うべきはミギーではなく、本体の新一だ。 ミギーの触手を上手く往なし、シャナは腰だめに槍を構える。 そして隙を見せた新一の胸に目掛け、槍を突いた。 新一はまるで反応できていない。 これで新一とミギーを殺した。 予断が過ぎった瞬間、背中から胸に衝撃が来る。 自分の背中から何かが刺さった。 そう認識した刹那、瞬時に刺さったそれをつかむ。 抜き取りながら、それが何かを確認する。 それは切り落としたはずの”ミギー”が変形した刃。 (切断されても、独立して行動できたの!?) 油断を自覚し、シャナは歯噛みする。 傷は心臓まで達している。 が、動けないわけではない。 ミギーが軟体化して手中から抜け出し、再度刃と化してシャナに向かう。 シャナはそれを槍で殴り飛ばした。 その槍が新一に掴まれる。 「もう止めろ、俺は君と戦うつもりはない! ミギーもこれ以上、シャナに手を出すな! ……って、だから止めろよ!!」 新一の右腕のミギーが触手を伸ばし来る。新一はともかくミギーは戦意を持ったままだ。 シャナは槍を、掴んでいる新一ごと片手で持ち上げる。 そのまま大きく槍を振り回した。 新一は触手を伸ばしていたミギーごと藪に投げ込まれた。 そしてシャナはその勢いに体勢を崩し、膝をつく。 どうやら胸に受けた負傷の影響は、思いの他大きいらしい。 ミギーの切れ端がなおも飛び掛ってくるが、盾で払い落とす。 切れ端は飛び跳ねながら、新一のもとに行った。 敵からの追撃の気配はない。 それならこちらから追撃する場面ではあるのだが、深手を負ったシャナも追撃できる状態ではなかった。 負傷の回復が遅い。これも制限の影響か。 無論、新一を見逃すつもりもない。 シャナは追撃のための回復を待つ。 投げ込まれた場所が藪だったため、新一の受けたダメージは予想より小さかった。 立ち上がり、シャナの追撃に備える。 しかしシャナの能力が新一より遥かに上回るのは、先ほどの交戦で痛感した。 ミギーも戦う気になっている以上、平和的に事を収めるのは至難だ。 それどころかホテルの時より、遥かに強い。あの時は本気ではなかったということか。 その上シャナは、ホテルで受けた消耗や負傷ですら回復しているらしい。 しかも明らかに心臓まで傷を受けたにもかかわらず、新一は投げ飛ばされた。 どうやらシャナは、後藤にも比肩し得る怪物であるようだ。 つまりまともに戦っては、確実に殺されるということだ。 切れ落ちたミギーが、新一の腕に戻る。 「ミギー、もうこれ以上……」 『逃げるぞ、新一』 「え……?」 『シャナはもう君を見逃すつもりはない。奇襲が失敗した今勝ち目はない。議論は後にして、今は逃げよう』 「……おまえは本当に、勝手なことばっかり…………!」 ミギーの話は納得がいくはずもないが たしかにここは、シャナから逃げるほか選択肢はないだろう。 新一はシャナに背を向けて走り出した。 それでもミギーとは話を突けなければならない。 木々の立ち並ぶ森を駆け抜けながら、新一はミギーに話しかける。 「ミギー、いくらシャナが危険だからってこっちから殺しに掛かってどうする!」 『シンイチ、人を殺したのはシャナの方が先だったはずだぞ』 「……………………」 『シャナと行動を共にするということは、邪魔や不要だと判断されれば、いつ後から殺されるか分からないということだ。 きみの命はわたしの命でもある。無断でそんな危険を冒されては困る。 だが人間ではないシャナを殺すのに、きみがあれほど拒否反応を示すとなるとな……』 ミギーの指摘に新一は答えることができない。 シャナが咎もない人間を殺したことを忘れていたわけじゃない。 だから何とかシャナに同行して、これ以上の殺人が起きないようにしようと思っていた しかし現実はこれだ。今の自分は、当のシャナから逃げている始末だ。 こんな中途半端なことでどうする。 シャナは人を殺したことに反省もしていない。 そのことを有耶無耶にしたまま、馴れ合いを続けるつもりだったのか? シャナは危険人物だ。それは間違いない。 一体どんな態度で接するかはっきり決めないと、いけなかったのかも知れない。 「…………くそっ! やっぱり追ってきたか!」 後方はるか遠くから、足音がする。 森の中だというのに規則的で、凄まじい速さの足。 シャナが追ってきている。 新一は表情に焦りを見せる。 シャナとの持久力の差は明白。このままでは追いつかれるのは時間の問題だ。 『よくこの森の中で分かるな。以前から思っていたが、わたしの細胞が混ざって きみがわたし以上の知覚能力を得たというのは面白い』 「んなこと言ってる場合か!」 『まったくだ。シャナがこれほどの力を持っていたとは。しかも実際戦ってみるまで、まったく力が分からなかった。 どうやら一見して強弱を見抜けるその辺の動物と違って、普通の力を持っている訳ではないようだ。 何れにしろ、まともに戦って勝てる相手じゃない。何か対策を講じなければ……』 「……しっ!」 『どうしたシンイチ?』 走りながらのミギーの話を制止して、耳を済ませる。 微かだが、確かに聞こえたのだ。 少女の叫び声のようなものが。 「お前は劉鳳を殺した人間!!」 今度ははっきり聞こえる。 事情はよく分からないが、どうやら少女の身に何かが起きているらしい。 あれこれ考えるより先に、新一は声の方に向かい出した。 『シンイチ、何があった?』 ミギーの疑問の言葉も新一の耳には入らない。 少女が男と口論するような声に、完全に意識をとられている。 どうやら事態は相当、切迫しているようだ。 茂みの向こうに、暗いながらも少女の姿が見える。 茶髪の男が、その少女に手をかけようとしていた。 「あんた、何やってんだ!」 そう叫びながら、新一は茂みから飛び出した。 時系列順で読む Back 命の価値 Next 果てしない炎の中へ(後編) 投下順で読む Back 命の価値 Next 果てしない炎の中へ(後編) 067 無知 泉新一 078 果てしない炎の中へ(後編) シャナ 054 真実の果てに 城戸真司 翠星石
https://w.atwiki.jp/vipmaplekaede/pages/45.html
スキルのみBB後情報なので狩りなどは参考にしないように 通常振り投げ賊の作り方 ノリで後悔しないとか書いてしまったが同レベル帯のLUK極を見ると後悔してしまう可能性があるかもしれない。 ここではお金があまりない人のための1stにオススメな投げの育て方を書いていくのでLUK極を考えている方はよそへ行ってください。 投げ賊とは? 手裏剣を使った遠距離攻撃を得意とする盗賊。 盗賊というよりむしろ忍者に近い。 投げ賊の良い点 ・とにかく単体火力最強。命中も高いので同レベル帯他職より1ランク上の敵を狩ることも可能。 ・2次のヘイストはPTスキルなので割と早いうちから支援に回れ、ソロはもちろんPTでも大活躍。 ・遠距離職なので戦士などに比べてHP薬に金がかからない。ちょっとした被弾ならライフドレインで即座に回復可能。 ・2次でヘイスト・3次でフラッシュジャンプと移動スキルが豊富。機動力ナンバー1 悪い点 ・主武器である篭手・手裏剣や強化書が非常に高価であり、1stでは手が出ないことも多い。 ・ヘイストのレベルが低いうちは他職に人気な平坦な鬼沸きマップが苦手になる。。 ・盗賊全体に言える事だが、純粋戦闘職の割にはHPが低く、高レベルボスだとHBがないと泣くはめになる ・ヘイストやフラッシュジャンプに慣れすぎてしまい、他職のサブを育てる時にかったるく感じることがある。 ・複数攻撃が使えるようになるのが3次と比較的遅く、安置誘導狩りが難しい場合がある。 これらを考えても投げは非常に魅力のある職業です。 何になろうか迷ってる新規の方や、サブ作ろうと思ってる廃人も一度やってみよう 育成 Lv1~10 最近はゆとり化の影響でサイコロがなくなったので転職するまでは適当に振りましょう。 転職時にAPはリセットされます めんどくさい人は自動配分でおk レベル上げは初心者島でやってから来ましょう。 本土の同敵より大分弱体化されているのに経験値は2倍程度なので楽です。 Lv10~30(1次 ローグ) Lv10になったら初心者島を出てカニングシティへ向かいましょう。 少し敵が強いですが徒歩で道中レベル上がらない程度に経験値稼ぐもよし、 リスから80メル払って転送してもらうもよし。 カニングシティについたらダークロードに会って話す。これで盗賊になったハズ。 ステ振りはとりあえず全てLUKに振る。 ダークロードから初心者用の篭手と手裏剣と短剣がもらえるが、 Lv15くらいまでは正直投げても遅いしショボいのでお金がないならしばらくは短剣を使っておこう。 1次職ローグのスキル スキル名 マスターレベル 前提スキル 効果 シックスセンス 20 命中率・回避率を上げる。MAXで命中・回避60UP ロングスロー 5 シックスセンス3 投擲武器の射程距離を200UP。 ディスオーダー 10 敵1体の攻撃力・防御力を一定時間下げ自分のターゲットをはずす ダークサイト 20 ディスオーダー3 姿を隠して敵との接触を回避する、ただし攻撃は当たる。移動速度が下がり、スキルMAXで減少は無し ダブルスタブ 20 短剣で敵単体に2連続攻撃。 ラッキーセブン 20 手裏剣で敵単体に2連続でlukに強い影響を受けた攻撃。 まずこの中で捨てるべきスキルはディスオーダーとダブルスタブ。 ディスオーダーはダークサイトを上げるために必要なので3だけ振ろう。 ダブルスタブは投げはおろか斬りですら使う人の居ないスキル。もはや都市伝説である。当然捨て。 お金がある程度あり、最初から手裏剣を使っていく人のスキル振り ラッキーセブン1 ↓ シックスセンス3 ↓ ロングスロー5 ↓ ラッキーセブン20 ↓ シックスセンス20 ↓ ディスオーダ3 ↓ ダークサイト10 ↓ ディスオーダー6 お金がなく、ある程度火力が出るまで短剣を使う人のスキル振り(私はこっちでした) シックスセンス3 ↓ ロングスロー5 ↓ ラッキーセブン20←この辺から手裏剣に切り替える ↓ シックスセンス20 ↓ ディスオーダー3 ↓ ダークサイト10 ↓ ディスオーダー6 狩場は投げ始めるまではどこでもいい。ゆっくり観光気分でうろうろしながらレベルを上げよう とりあえず投げるようになったらカニングの上にいるペリカンからジパングに行ってきのこの森で狩る。 完全な安置が5箇所くらいあるのでそこを時計回りか反時計周りに回りながら手裏剣を投げつけるだけで敵がバンバン倒せる。 お金に余裕があれば頑張ってショーワ町まで行って紙飛行機かみかんを購入しよう (みかんのほうが補充数同じで少し安いのでお得だが私は見た目的に飛行機派) ルディあたりに知り合いがいればLv15篭手のスチールティタンズを買ってきてもらうといい。 ガニアでも構わないがスチールティタンズは攻撃速度がやや早いなので効率うpが期待できる。 余裕があれば100%書を7枚貼り付けて攻撃力を強化しておこう。 防具はLv20までは好きなものを装備すればおk 20からは100%書10枚貼り付けたDEX+10タオルを使おう。 これを装備するだけで武器装備に必要なDEXを大幅に稼ぐことができる上 移動速度+10もついているので早い人でも2次後半、遅い人は3次後半まで使っていくことになる。 21~25くらいまではカニクエを中心にやっていこう。 1chカニングラケリース前でPT募集している。 他職だと21で入れてもらえることは少ないが投げなら入れてもらえると思う。 21あたりだとワニ相手に2桁前半ダメが出てしまうことが多いのでたこ焼き必須。 何度も挑戦してぜひDEXorLUKの三度傘を入手しておこう。 25からは攻撃速度早いの100%ベタ貼りメーバを使う。 25あたりからは本格的にからすを狩り始める。火力が低ければ引き続きカニクエでもOK からすはHPが低い割にEXPが高いのでかなりの効率を叩きだせる。 ドロップもうまいので狩場が空いていれば積極的に狙っていこう。 30になったら2次転職をしにダークロードに会いにいけ Lv30~70(2次 アサシン) 転職方法は各攻略サイトやWikiを見よう 2次職アサシンのスキル スキル名 マスターレベル 前提スキル 効果 プログレス 20 最小攻撃力底上げ+命中UP+手裏剣補充数増加 クリティカル 30 プログレス3 MAXでクリティカル率50%UP ブースター 20 プログレス5 攻撃速度を2段階上昇させる ヘイスト 20 MAXで持続時間200秒 移動速度40、ジャンプ力20増加 ライフドレイン 20 MAXで吸収率45%、攻撃力160% MP24消費 |シャドーレジスタンス|20||MAXで永久的にHP10%、状態異常耐性20%, 属性耐性20%UP| ライフドレインの前提スキルなので3だけ上げればOK ブースターは3次職のシャドーパートナーの効果時間とあわせるために18で止めておくのがベスト。 ヘイストとの相性を上げるためにMAXにしてライフドレインを28で止めても別に構わない とりあえず一般的なスキル振り プログレス3 ↓ クリティカル30 ↓ プログレス5 ↓ ブースター5 ↓ ヘイスト20 ↓ シャドーレジスタンス20 ↓ ライフドレイン1 ↓ プログレス20 ↓ ライフドレイン20(攻撃速度がやや早いの武器を使う場合はブースター先上げの方が効率がいいかもしれない) ↓ ブースター11 30から50まではモンカニを中心にやっていこう。 篭手パンチがなくなって2 2でも戦えるがHPが厳しいのでできるだけ3 3にしよう 51~70はモンカニ2に移行 70になったらエルナスに行って3次転職しよう。 Lv70~120(3次 ハーミット) いよいよ3次。ここまで来たら投げとしてかなり成長しているハズ。 この辺からタオルを卒業して防具を強化していこう。 3次職のハーミットスキル スキル名 マスターレベル 前提スキル 効果 アルケミスト 20 消費する薬の効果と持続時間が増える。 メルアップ 20 MPを消費して一定時間自分を含むグループ員は収集メルがふえる シャドーパートナー 20 召喚の石を一個消費して自分と同じ行動をする影を一定時間召還する与えるダメージは50% シャドーウェブ 20 自分の影を蜘蛛の糸状にして一定確率で最大6体の敵の動きを止める。 シャドーメル 20 メルアップ5 MPの代わりにメルをなげて単体に物理、マジックガード無視攻撃をする。 アヴェンジャー 20 3枚の手裏剣を消費して最大6体まで貫通する大型の手裏剣を投げつける フラッシュジャンプ 20 アヴェンジャー5 MPを消費して一定距離をジャンプする ダークフレイム 20 大型の手裏剣をその場に設置して食らったダメージの最大1300%を反射する再使用待機時間あり とりあえず標準的なスキル振り シャドーパートナー30 ↓ アヴェンジャー5 ↓ フラッシュジャンプ20 ↓ アヴェンジャー20 ↓ ダークフレア20 ↓ メルアップ20 ↓ アルケミスト20 ↓ シャドーウェブ20 あと適当に好きな1次~3次スキルに振る 個人的にはタゲ取り用に71あたりでアヴェンジャーに1振っとくのがオススメ。 転職後の1SPをアヴェに振るのもいいと思うよ。 ※ウェブは地味に使えるから4次までにはMAXにすべきそうすべき Lv120~(4次 ナイトロード) とりあえずなんとしてでもTTを取得せよ これがないと話にならん TTとったらマスタリーブック買って20にすればいい スピリットダークもとりあえず1振っておけば結構持つよ 4次職のナイトロードスキル スキル名 マスターレベル 前提スキル 効果 フェイク 30 一定の確率で敵の接触・攻撃を回避 ベノム 30 攻撃時に一定の確率で敵に持続ダメージ メイプルヒーロー 30 一定時間ステータスをUP ショーダウン 30 フェイク10 対象の防御力、経験値、ドロップ率をUP アンブッシュ 30 フェイク5 一定時間敵に持続ダメージ、ただし止めは刺せない トリプルスロー 30 投げの主力 敵の防御率を無視する手裏剣を3枚投げる スピリットダーク 30 200枚の手裏剣を消費して一定時間手裏剣の消費を無くす 忍者ストーム 30 一定の確率で左右の敵を押し出す ヒーローインテンション 5 誘惑状態を解除する再使用待機時間あり 手裏剣マスタリー 10 スピリットダーク5 ラッキーセブン、ライフドレイン、アヴェンジャー、シャドーメルの合計ダメージが上昇し攻撃時一定確率で手裏剣を消費せず、現在使用中の手裏剣を1個補充、手裏剣の最大個数以上補充不可、スピリットダーク中、補充効果制限追加で手裏剣マスタリーが発動されると次の攻撃は、必ずクリティカルになる スピリットダーク1 ↓ トリプルスロー20 ↓ メイプルヒーロー9 ↓ スピリットダーク、ベノム、フェイクの中でお好み TT30取れるにこしたことはないがホンテ産なのでゴミカスのように高い 張り付いた段階から振ればいいと思うよ。SPためるのはあんま意味ない。 120代初期でベノムに1振るのもあり。地味な火力の底上げになる 同じくフェイクに1振るのもありだが回避率は斬りとちがって1%だ。ざまあ。 ただしフェイクは大親分とかで邪魔にもなるから上げるときは考えろ。 スピリットダークは一応優先度高い方だからな。TTの後に上げちゃってもいいくらいだ。 他にも忍者がストームしたりアンブッシュしたり挑戦状書いたりとかのスキルがあるが、 そんなのはTT,MH,SD,フェイク,ベノム全部MAXにしてから考えな。 時間の石出てきたし頑張ってタイムリーフランピ作ったら火力おもしろいんじゃないかな。
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/388.html
できそこないのてんし【登録タグ て 如月恭介 小説 本】 出来損ないの天使 著者:如月恭介 本紹介 いったい何のために生まれてきたのか……私利私欲の道具として創られた一人の出来損ない、絶望の淵からようやく彼が見つけたのは―― 1万2千年もの長き眠りから覚めた”神”ミカエル、一人この星に取り残された彼が目にしたのは、変わり果てた地球の姿だった。もう一度楽園を取り戻すべく、彼は悍ましい計画を企む。 粘土細工のように創られては捨てられる出来損ないの生き物たち。龍介もその中の一人であった。生まれ孤島を離れ、彼が辿りついたのは日本。人間の欲に翻弄され自らの哀しい出生を恨み憎む龍介は、再び逃げるようにして生まれ孤島へ。そこで彼を待ち受けていたのは…… 生命とは、生きる目的とは――ダイナミックに展開する物語に込められた作者の熱い思いを、ぜひとも共に楽しんでいただきたい。 サンプル 今すぐサンプルを読む コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mingemeb/pages/13.html
みんなで、みんなで集まって何かゲームを作らないか、っていう同盟です。していることを説明します。 作成するゲームの概要 ゲーム名:"NIGHTMARE OF ALICE"- 種類:2Dロールプレイング 開発環境:HSP3 ストーリー: 夢見る乙女のアリスは、かなり精神的にイタい子、そのせいでお友達もいなくて学校では虐められてしまう始末。紅い月夜の晩、アリスは謎の声に呼ばれて、「不思議の国」へと堕ちてしまう。 胸をときめかせたアリスだったが、そこは「不思議の国」ではなかった。女王による滅茶苦茶な政治、それに反発し王制を滅ぼそうとする者同士の争いの真っ只中… アリスはこの「悪夢の国」をどうやって「夢の国」にかえるのか… 進行方法について 作業の方法:分業絵師絵を描くひとor素材を借りてくる人 絵を編集する人 音師BGM、音を作る人or素材を借りてくる人 音を編集する人 まとめ役プログラムや、それっぽい物を作る人 絵や音を組み合わせたりする人 その他の管理ゲームの進み方、シナリオ、システムを考える人 ゲームがどんな感じかを評価する人 ゲームをどうするかを議論する人(全員) 宣伝するひと(仕方を考えることも) ストーリー・キャラの特徴 キャラクター 主人公は痛いアリス。 属性という概念 属性という概念があるかも。。 (詳しくはリンクをクリックしてください。)