約 2,172,304 件
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/409.html
砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐◆/VN9B5JKtM 3. 神速の雷は敵を撃ち貫き Number_Three_"Railgun". パニッシャーから吐き出された弾丸が黒い壁に阻まれる。 その光景を見て、ロベルタは二つの疑問を抱く。 (この壁……あの園崎詩音という女が使用していた銀色の膜に似ていますね) ラッドが現れた時もこの壁が炎を防いで、電撃使いも人形も火傷一つ負っていなかった。 以前ロベルタが殺害した少女も似たような能力を使用していた。ならばこれも同類の能力によるものなのだろうか、それが一つ目。 そしてもう一つの疑問。 (超電磁砲とやらは使わないのでしょうか? その威力次第では撤退も視野に入れていたのですが) ナインの情報にあった超電磁砲。民家を崩すほどの威力を誇るオレンジ色の閃光。 その話の通りなら一撃でも食らえばその時点で勝負が決まりかねないのだが、一向に撃つ気配がない。 (何か使用条件でもあるのか、それとも人を殺したくないとでも思っているのでしょうか……どちらにせよ、いくら強力な武器でも使えなければ唯のガラクタと同じです) 黒い壁に弾丸を撃ち込むロベルタの視界一杯に薔薇の花びらが舞い広がる。 桜吹雪ならぬ薔薇吹雪。ガルシア坊ちゃまにもお見せしたい光景ですね、と場違いな思考を巡らせながらパニッシャーをかざす。 見た目こそただの花びらだが、その正体は触れたもの全てを切り裂く鋭利な刃物。それが逃げ場を封じるように、一斉にロベルタに襲いかかる。 迫り来る薔薇の大群を巨大な十字架を盾に防ぐ。 視界の端でリヴィオが黒い壁に銃弾を撃ち込み、その直後、撒き散らされた薔薇の花弁に襲われる。 敵の意識がリヴィオに向いている間にロベルタは壁の後ろに回り込む。円を描くように黒い壁を迂回し、少女と人形を捕捉する。 敵の姿を視界に収めたロベルタは足を止めてパニッシャーを構え、髑髏型の引き金を引く。狙うは電撃使いの少女。 十字の先端から無数の弾丸が発射され――少女を守るように割り込んできた黒い壁に飲み込まれるように消えていく。 立ち止まったロベルタに向かって壁の一部が鞭のように伸び、その足元を薙ぎ払う。 ロベルタはこれをバックステップで回避。目標を見失った黒い鞭はそのまま横のビルにぶつかり、ガリガリと耳障りな音を立てながらコンクリートの壁を削り取る。 ちらりと目をやると、黒い鞭がぶつかった辺りには巨大なナイフで切り付けたような傷痕が深々と刻まれていた。 思い通りにいかない現状にロベルタは歯噛みする。 薬を流し込みたい衝動を抑え込み、それが更に苛立ちを加速させる。 ブツリと肉を噛み千切る感触と共に口の中に鉄の味が広がり、食いしばった歯がギシリと音を立てる。 もちろんロベルタも何もかもが思う通りに進むはずが無い事は分かっている。 かつてフローレンシアの猟犬と恐れられ、何人もの人間を殺してきた彼女は予定外の出来事など幾らでも経験している。 だが、今回はあまりにも想定外の事態が重なり過ぎている。 最初の奇襲で確実に殺したはずの二人が無傷で生きていた事も、ラッド・ルッソの突然の乱入も、ナインの暴走も、敵の予想以上の戦闘力も。 いや、それ以前に自分がこの場に呼び出されたことも。 だがまだ状況は二対二、総合的な戦闘力では確実に自分達の方が上。ちょっとした切っ掛けで均衡は崩れ、天秤は自分達の方に傾く。そのはずだ。 なのに攻め切れない。 視線を横にやれば、自分の同盟者も同じように攻めあぐねているのが見えた。 理由は多々ある。 散弾のようにばら撒かれる花弁、機関銃の連射すら防ぎきる黒い壁、そこから鞭のように伸ばされる黒い剣。 だが一番の要因は味方のはずのこの男、リヴィオ・ザ・ダブルファング。 この男との同盟が成立している理由はただ一つ。自分の手にこの男の求める武器、パニッシャーがあるからだ。 逆に言えばこの男にとって、パニッシャーさえ手に入れれば無理に同盟を続けるメリットは無い。即座に単独行動に戻り、他の参加者を殺して回ったとしてもおかしくない。 そしてミュウツーにナインを追うように指示を出したのはリヴィオだ。つまりこの二対二の状況はリヴィオが作り出した事になる。 では何故ミュウツーにナインの後を追わせたのか? ナインが返り討ちにされないか心配したため――あり得ない。自分達は互いに利用し合う関係だ。ナインがやられたとしても切り捨てて三人で同盟を組み直す、それだけだ。 二対一で確実にラッドを仕留めるため――あり得なくはないが、それなら目の前の敵を三人で片付けてから追えばいい。ナインがやられていたとしても三対一だ。 残る可能性は――ロベルタと二人きりになればパニッシャーを奪うチャンスもあるだろうと考えたから。 だとすれば。たとえ目の前の敵に勝利したとしても、その過程で自分が行動不能なほどのダメージを受ければ、この男は間違いなく自分を殺しにかかる。最悪戦闘中に撃たれる可能性もあるため、一瞬たりとも警戒を解く訳にはいかない。 つまり実質的には二対二の戦いなどではなく、二対一対一の三つ巴だ。 ただ勝つだけでは足りない。できるだけ被害を抑えて、リヴィオより優位な状況で勝ちを収めなければならない。 リヴィオの異常な再生力を考えると、時間が経てば経つほど自分の優位性は失われていく。実際、数時間前には胸に大きな傷があったはずだが、今では傷跡すら残さず完治している。 本来ならば一刻も早く敵を殲滅するのが好ましい。多少のダメージは覚悟の上で、黒い壁の左右から同時に突撃したいところなのだが。 ここで敵が電撃使いだという事実がロベルタに二の足を踏ませる。 敵の武器が銃や刃物の類なら急所さえ外せば一撃で戦闘不能になる事はない。 だが雷撃が相手ではそうはいかない。一撃でもまともに受ければ体が麻痺して満足に動けなくなるだろう。 そしてリヴィオが拳銃を武器としているのに対して自分の武器は機関銃。敵がどちらを優先して迎撃するか……考えるまでもない。 雷撃を浴びて倒れ伏す自分に止めを刺すリヴィオ。その想像が頭をよぎり、どうしても思い切った行動に踏み切れない。 ギリギリのところで保っていた均衡が崩れ去る、その時が訪れるのは思ったよりもずっと早かった。 パニッシャーがカチンと音を鳴らし、その先端から吐き出されていた鉛弾の嵐が止む。 この半日、主武装として酷使し続けてきたパニッシャーがついに弾切れを起こした。 予備の弾薬はデイパックの中に入っているが、装填するまでは大きな隙が出来る。当然、相手が大人しく待っててくれるはずも無いだろう。 苛立ちを込めて十字架を地に突き立てる。 パニッシャーの重量とロベルタの膂力により、十字の先端が地に突き刺さる。 予備弾薬を取り出そうとデイパックに手を入れたロベルタの前で、ズズズ、と音を立てながら黒い壁が横にずれる。 その後ろから現れたのは、両手に人形を抱え、その手を前に突き出す電撃使いの少女。 ロベルタに向けて真っ直ぐに伸ばされたその手から。 「行くわよ、真紅っ!」 砲弾のように勢い良く人形が撃ち出され、一瞬にしてロベルタとの距離をゼロにした。 宙を飛ぶ人形の背からパラパラと黒い粉末が零れ落ち、虚空に軌跡を描く。 その隻腕が力強く握り締めているのは、彼女の小柄な体躯には釣り合わない大きな鋏。 目の前に迫った人形が右手を大きく振りかぶり、叩きつけるようにして鋏を振り下ろす。 デイパックから手を抜く暇もない。ロベルタは咄嗟に地に突き立てたパニッシャーを盾にして、人形の一撃を受け止める。 速度を乗せた一撃は小さな人形が繰り出したとは思えないほどに重く、受け止めた十字架が僅かに押し込まれて傾いた。 十字架で鋏と競り合いながらロベルタは考える。 想定外の出来事に対応が一瞬遅れたが、相手が接近戦を挑んでくるのなら好都合だ。 あの電撃使いの少女は自分やロアナプラの住人達とは違い、どう見ても平和な世界の住人だ。 味方を巻き込むこの状況では、あの少女は電撃を使わない、いや、使えない。ロベルタはそう判断した。 その考えは概ね正しい。 例えば今ロベルタの前に居るのが衛宮切嗣ならば、ストレイト・クーガーならば、あるいは橘あすかならば。美琴は電撃を放つ事など出来なかっただろう。 だからロベルタにとってただ一つ誤算だったのは―― ――真紅が電気を通さない人形だった事だ。 参加者についての情報を交換した際、ナインは真紅が人形だという事を話している。もちろん電撃使いの御坂美琴が真紅に説得され、自分達の敵となった事もだ。 ナインはその一部始終を目撃していたため、真紅には電撃が効かない事も知っていた。 だが彼女達四人の中に電撃を武器とする者はなく、美琴が味方である真紅を攻撃するはずも無いだろうと考えたため、その事は話さずに二人の能力について説明するだけにした。 つまり、ロベルタは『人形である真紅に電撃は通じない』という事実を知らなかった。 それが明暗を分けることになる。 左手でパニッシャーを支えながら、右手を黒鍵に伸ばそうとしたロベルタの耳に、パチリ、と火花の音が届く。 信じられない、という思いで顔を上げたロベルタが見たものは、肩まで伸びた茶色の髪からバチバチと火花を散らし不敵に笑う電撃使い。 まさか、という考えを振り払い少女の迎撃に移るが、人形ごと自分を攻撃してくるなどあり得ないと思っていたため、ロベルタの反応が僅かに遅れる。 素早くコルト・ローマンを抜き放ち、美琴の額に狙いをつける。真紅から美琴に、一瞬で狙いを切り替えたのは流石と言うしかないだろう。 だが銃弾の数百倍の速度で迸る雷撃の前にはその一瞬ですら致命的。 視線が、交差する。 ロベルタが引き金を引こうと指に力を込めたその刹那。 音を置き去りにして、雷が駆け抜ける。 角のように逆立つ前髪から放たれた雷撃の槍が、巨大な十字架に吸い込まれ――ロベルタの体中を数億ボルトの電流が駆け巡った。 全身の筋肉が一瞬で麻痺し、エプロンドレスの所々が焼け焦げ、三つ編みの先を縛っていたゴム紐が熱で焼き切れる。 視界はチカチカと明滅し、手からは拳銃が零れ落ちる。膝の力が抜けてガクリと地に崩れる。 墓標のように突き立つ十字の傍らで、ロベルタは己の意識を手放した。 ◇ ◇ ◇ 真紅は目の前に倒れ伏すメイド服の女を見下ろす。 口元に手をかざし、呼吸がある事を確認する。 「大丈夫、息はあるようだわ。そんな事より美琴、服が砂鉄まみれで気持ち悪いのだわ」 美琴達は最初から敵の機関銃が弾切れを起こした瞬間に勝負をかけるつもりでいた。 しかしここで、普通に電撃を放ってもロベルタがパニッシャーを避雷針代わりにして後ろに逃げるのではないか、という問題が発生した。 そこで二人の立てた作戦は、真紅が敵の足を止め美琴が電撃を放つ、というものだ。 だが真紅が普通に敵との距離を詰めても、その間に予備の武装で迎撃されてしまうだろう。 そこで美琴は真紅の背中を砂鉄でコーティングし、超電磁砲の要領で撃ち出した。 もちろん全力を出せば真紅の体が空気摩擦に耐え切れないので手加減はしたが、それでも相当なスピードだ。 ロベルタはパニッシャーで迎撃せざるを得ず、その表面を流れた電流により行動不能に陥った、という訳だ。 「美琴! その傷は……!」 「あー、うん。メッチャクチャ痛いわ」 当然、二人がロベルタに意識を向けている間リヴィオが何もしないはずがない。 黒い壁の操作がおざなりになった隙を突いて、美琴に目掛けてマガジン内の残弾を全て撃ち放った。 美琴も即座に砂鉄の壁で防御したが、その内の一発が左肩に命中し、肉を抉っていた。 傷口から血が溢れ、焼けるような痛みを訴えてくる。 「でも、この程度で学園都市の第三位、超電磁砲の御坂美琴を止められると思ったら大間違いよ」 2. 猟犬の牙は獲物を食らい The_Double_Fang. リヴィオはソードカトラスのマガジンを入れ替えながら状況を分析する。 自分はさしたるダメージを受けていないが、一応の同盟者であるロベルタは敵の電撃で行動不能。 対して自分たちが相手に与えたダメージは電撃使いの肩の傷のみ。 ラッドを追って病院内に消えたナインとミュウツーが戻って来る気配は無い。向こうは向こうで苦戦しているのだろうか。 最初は四対二だったはずが、いつの間にか一対二になっている。 単純に考えて敵との戦力差は二倍。 生存を優先するならば、何とか隙を作って逃げるべき。 (だが、これはチャンスでもある) 元々リヴィオの目的はパニッシャーを入手しラズロに渡す、それだけだ。 ナイン達と同盟を結んだのも、パニッシャーを手に入れるためにはその方が好都合だったからにすぎない。 そして現在、ナインとミュウツーは別行動、ロベルタは電撃で動けない。パニッシャーを手に入れる絶好のチャンスだ。 逃亡か、戦闘か。 リスクとリターンとを天秤にかけ、リヴィオの選んだ選択は―― (ここで逃げる訳にはいかない。電撃使いと人形を始末し、動けないロベルタに止めを刺してパニッシャーを入手する) ――戦闘の続行。 勝算はある。 敵の電撃使いは攻防共に優れた厄介な能力を持つが、それ以外はそこらの一般人と変わりない。 自分のように人並み外れた再生力を持つ訳でも、超人的な身体能力を誇る訳でもない。 現に先ほどの弾丸で大ダメージを受けている。隙を作って急所に弾丸を一発、それだけで殺せる。 もう一人の敵、人形は電撃使いのサポート役としては十分だが、単体ならば大した障害ではない。 薔薇の花弁は切れ味鋭いが、自分の再生力の前では力不足だ。 小柄な体躯の割に力はあるようだが、それもミカエルの眼で戦闘訓練と生体改造手術を受けた自分には遠く及ばないだろう。 一対一なら確実に自分が勝つ。 加えて敵は明らかに疲弊している。 先ほど電撃使いに銃弾を撃ち込んだ時も、最初に比べて黒い壁の動きが鈍っていた。 考えてみればそれも当然だ。最初の奇襲から今に至るまで、敵は自分達との戦闘中ずっと能力を行使しているのだ。あれほどの力を使い続けて疲れが溜まらないはずがない。 とは言うものの、やはり自分の不利は変わらない。 銃弾を阻む黒い壁、鞭のように伸ばされる黒い剣、散弾のようにばら撒かれる花弁、そして未だ満足に動かせない左手。 一丁の拳銃で勝てる相手ではない。 ロベルタの横に突き刺さっているパニッシャー、あれを使えれば話は変わるのかも知れないが、生憎パニッシャーは弾切れだ。 この戦況を引っくり返す一手が必要だ。 その糸口はあの真紅とかいう人形を見て閃いた。 マスター・Cの教え通り、仲間の死で動揺を誘う。 だが心のどこかで躊躇している自分が居た。 (ラズロならそんな事で迷ったりしない。お前の言う通り、やっぱり俺は甘いな……) この期に及んで甘さの残る自分を自嘲する。 その程度で揺らぐのか、と。お前が固めた覚悟はそんなものなのか、と。 そうだ、自分はラズロが戻って来るまで生き抜くと決めたはずだ。 「そう言えば、あの蒼星石とかいう人形、あれもお前の同類なのか?」 「…………おまえ、蒼星石を知っているの?」 「ああ」 感情を押し殺したような冷え切った声。 狙い通り。 「俺が殺したからな」 「真紅ッ!」 電撃使いの叫び声を無視して人形が飛び出して来た。慌てずに狙いを定め、引き金を引く。 手に僅かな反動を残して弾丸が発射され、人形の額を砕く――直前に黒い壁が割って入り、銃弾を防いだ。 それも予想の範囲内、あの女が人形をかばう事ぐらい最初から織り込み済みだ。 本当の狙いは、盾を失った電撃使い。 流れるような動作で銃口をずらし、頭、胸、腹、足を狙った四連射。 電撃使いは壁の後ろに転がり込んでこれを回避し、避け切れなかった銃弾がその右足を貫いた。 「美琴!」 「痛ぅっ……! 真紅、許せないのも当然だけど、少し頭を冷やしなさい」 「ええ、もう大丈夫。ごめんなさい……」 今ので仕留められなかったのは残念だが、確実にダメージは与えられた。 天秤は徐々に傾きつつある。 「ところで私もアンタに一つ聞きたい事があるんだけど」 黒い壁の向こう側で、電撃使いの女が口を開いた。 時間が経てば経つほど自分の傷は回復し、相手は血を流して体力を失う。 相手の意図は分からないが、時間稼ぎの意も込めて続きを待つ。 「アンタがクーガーさんを殺したの?」 ストレイト・クーガー。殺し合い開始直後に病院付近で、そして第二回放送前に地下で、二回に渡ってラズロと激闘を繰り広げ、死闘の果てにラズロと相打った男。 何故この女がラズロとクーガーが戦った事を知っているのか。 疑問に思い、あの時地下に居た連中の顔を思い浮かべようとしたところで、そう言えばあの中の一人がこの女だったな、と思い出す。 あの時とは雰囲気が全く違っているため、今まで別人だと思っていた。 「だったらどうする? 奴の死に様でも聞かせて欲しいのか?」 挑発するように答えを返す。 これで頭に血が昇ってくれれば儲け物だ。 「別に、どうもしないわよ。アンタを倒す理由がまた一つ増えただけ、私がやる事は変わらないもの」 その通りだ。 相手の目的が敵討ちだろうが何だろうが、自分のやるべき事は変わらない。 目の前の障害を排除し、ウルフウッドさんとの再戦に備えてラズロのためにパニッシャーを手に入れる。それだけだ。 「ああ、ついでにもう一つ。アンタの左腕、確か地下で見た時には肩から先が無かったはずだけど、その再生力はアンタの能力?」 「だったら何だ?」 「そう。――――良かった」 その不可解なセリフを訝しむ間もなく。 黒い壁に大穴を穿って飛び出して来た弾丸が、オレンジ色の尾を引いてリヴィオの足元に突き刺さった。 すぐ横の地面が爆ぜ、その衝撃で吹き飛ばされる。一瞬遅れて鳴り響く轟音を聞きながら地を転がる。 起き上がり視線を向けたその先で、まるで砂が流れ込むように、黒い壁に空いた穴が塞がってゆく。 穴が完全に埋め立てられる、その刹那。怒りの篭った女の視線が突き刺さる。 「アンタには相当ムカついてるから、ちょっとやり過ぎちゃうかも知れないけど……。死にはしないって事よね?」 御坂美琴の持つ最強の攻撃手段、超電磁砲。今までの攻撃とは桁違いの威力。 リヴィオの立つ位置があと一歩ずれていたら、間違いなく今の一撃で足を吹き飛ばされていた。 今まであれを使わなかったのは、自分達を殺したくなかったからだろうか。確かにあれは当たり所によっては人の一人や二人、簡単に殺しかねない。 だがロベルタが倒れ、欠けた腕すら復元するほどの再生力を持つリヴィオが残ったため、急所さえ外せば問題ないと判断したようだ。 リヴィオも、まさか自分の再生力が仇になるなどとは夢にも思わなかった。 (あれがナインの言っていた超電磁砲……再生力が制限されている今、あんなものを連発されれば一たまりも無い。やはり、使うしかないか) 残り4発の切り札、エンジェルアーム弾頭。 できれば温存しておきたかったが、ああも凄まじい破壊力を見せ付けられてはそうも言っていられない。 敵の位置は超電磁砲で開いた大穴から確認済みだ。 一発目で黒い壁に穴を空け、二発目で電撃使いを葬り去る。 通常弾頭入りの銃からエンジェルアーム弾頭入りの銃に持ち替える。 その直後、リヴィオに向かって薔薇の花びらが撒き散らされる。 リヴィオはそれを回避――しない。 リヴィオは戦闘中、一つの疑問を抱いていた。 敵は黒い壁に隠れ、こちらからは姿が見えない。だがそれと同時に、敵からこちらの姿を見ることも出来ないはずだ。 ならば敵はどうやって自分達の位置を割り出しているのか? (壁が弾丸を受け止める角度? いや……音、だろうな) 恐らくは銃声や足音などの音から自分達の位置に当たりを付けている、リヴィオはそう予想した。 だが聴覚だけでは正確な位置までは割り出せないため、花弁を撒き散らしたり、黒い剣で薙ぎ払うようにして広範囲を攻撃してきたのだろう。 先ほどの超電磁砲の一撃がリヴィオを捕らえられなかったのも、正確な位置が分からなかったからだと考えれば納得がいく。 身を切り裂く花弁の嵐の中、リヴィオは己の再生力を頼りに、足音を殺してゆっくりと移動する。 数歩、歩みを進めたところで、リヴィオを飲み込もうと黒い壁が迫ってきた。 津波のように、あるいは雪崩のように。もっとも砂の惑星で生まれ育ったリヴィオにはその例えは思いつかなかったが。 ともかくリヴィオはここで勝負を決めようと、電撃使いの居るであろう場所に向けて銃を構えた。 黒い壁が目前にまで迫り、引き金を引こうとして――二度目の超電磁砲が放たれ、数秒前まで自分が居た地面がごっそり抉り取られた。 先の一撃より距離が離れていたため、リヴィオは衝撃によろめくも無様に地に転がるようなことは無かった。 すぐさま体勢を整え、エンジェルアーム弾を撃ち込もうとしたところで。ヴゥゥン、と唸りを上げて、リヴィオの腕に黒い剣が振り下ろされた。 そこでリヴィオも気付く。超電磁砲はリヴィオを狙ったものではなく、あくまで隙を作るための一撃。本命はこの黒い剣。 拳銃を握り締めたままで、切り落とされた手首が地に落ちる。 激痛を無視し、動かない左手を無理矢理に動かして、拳銃を拾うため手を伸ばす。 グリップに手が触れた瞬間、黒い壁の後ろから真っ赤な人形が視界に飛び込んできて。 ズブリ、と。人形の振り下ろした鋏で手首が地に縫い止められる。 「ナイス、真紅!」 サラサラと崩れ落ちる壁の向こうで、バチバチと火花が散る。 鋏が引き抜かれるとほぼ同時。 電撃が、奔った。 ◇ ◇ ◇ ロベルタが目を覚ましたのは彼女が気絶してから二十分ほど経過した頃だった。 最初に視界に入ったものは自分の傍らに突き立つパニッシャー、地に倒れ伏すリヴィオとその横に転がる拳銃だった。どうやら自分に続いてリヴィオも敗北したらしい。 既に敵の姿はなく、どういうつもりか自分達の荷物も手付かずのまま放置されている。 殺し合いを否定する立場なら止めを刺さないというのはまだ分かるが、自分達が拘束も武装解除すらされずに放置されているというのは腑に落ちない。 よほど自分達の力に自信があるのか、あるいはその僅かな手間すら惜しんだのか。 いずれにせよ好都合だ。自分が倒れる直前まで持っていたはずの拳銃を手探りで探し出し、しっかりと握り締める。 (私はまだ死んでいない。奴らに突き立てるための牙も残っている。ならば、私のやるべき事は一つしかありません) まずは一刻も早くこの場から離脱しなければならない。 病院内の戦闘がどのような結果になるかは分からないが、その勝者が誰であろうが自分を発見すれば殺すだろう。 ラッド・ルッソならば嬉々として。ナインやミュウツーならば足手纏いを切り捨て武装を奪うために。 そう、今のロベルタがリヴィオを殺そうとしているように。 全身が痺れて満足に動かせない今、彼等のような強敵に襲われれば命は無い。 麻痺した筋肉を強引に動かし、プルプルと震える両腕を支えにして強引に上体を起こす。 ところで、美琴の放った電流には、常人ならば数時間は身動きが取れなくなるほどの威力が込められていた。 そしてロベルタには電撃に対する耐性も無ければ、リヴィオのような異常な再生力も無い。本来なら今も指一本動かせないはずだ。 では何故、彼女は動けるのか。 その理由は単純、地に突き立ったパニッシャーだ。 確かに美琴の放った雷撃の槍はパニッシャーに直撃し、その表面を伝ってロベルタの体に流れ込んだ。 だが美琴と目が合った瞬間、直感的に危険を感じたロベルタは反射的にパニッシャーから手を放していた。 僅かに行動が遅れたため完全に回避する事は出来なかったが、地に突き立ったパニッシャーが避雷針の役目を果たし、膨大な電流を大地に流した。 電撃の大半が地面に流れた結果、本来ならば数時間は身動きできないはずのロベルタは僅か二十分程度で起き上がる事ができた。 (御当主様、若様……。必ずや……奴らの喉元に喰らいついてみせます) 一言で言えば、ロベルタの鍛えられた直感と超人的な反射神経がダメージを最小限に抑えた、そういう事だ。 「サンタ・マリアの、名に誓い……すべての不義に――鉄槌を!」 ――だからこれは、リヴィオの再生力がそれを上回った、ただそれだけの話。 銃弾が空気の壁を突き破る音と共に、ロベルタの左胸が消失した。 ◇ ◇ ◇ リヴィオが意識を取り戻したのはロベルタが目覚める十分ほど前だ。 そして持ち前の再生力で全身を復元している最中、ロベルタが起き上がろうとしているのに気付いた。 自身はまだ起き上がることはできなかったが、辛うじて動かせる左手で目の前に転がるソードカトラスを掴み取る。 体中が痺れて腕を持ち上げても狙いが定まらないため、グリップを地面につけ、手首の動きだけで銃を傾け、銃口をロベルタに向ける。 幸いマガジンにはエンジェルアーム弾頭が装填されているため、多少狙いが外れても当たりさえすれば十分に致命傷を与えられる。 ブレる手を必死で押さえ込み、狙いを定めて引き金を引く。 銃口から放たれたエンジェルアーム弾頭が、両手をついて起き上がろうとしていたロベルタの左肩から左胸にかけて、ごっそりと削り取った。 左腕の肘から先だけがボトリと転がる。 支えを失った体がぐらりと傾き、ビチャリと水音を立てて地に落ちる。 傷口から溢れ出た鮮血が地面を赤黒く染めていき、辺りに鉄錆にも似た血の臭いが蔓延する。 「やった、か……」 ズルズルと地面を這いずってロベルタの横まで移動し、確かに死んでいる事を確認すると、地面に散らばった荷物を回収する。 死ぬ瞬間まで握り締めていた拳銃、柄のやたら短いナイフ、デイパックに入った大量の荷物。 そして最大の収獲、パニッシャー。 上からロベルタのデイパックを被せるようにして回収し、自分のデイパックに仕舞い込む。 「これで同盟は解散だな」 感情にロベルタの死体を見下ろす。 パニッシャーを手に入れた今、奴らと行動を共にする理由など無い。 奴らは奴らで勝手に動いて参加者を減らしてくれるだろう。ならば次に会うまでは放っておけば良い。 「それにしても、ようやく一人か……。ダメだな、この程度で喜んでるようじゃラズロに笑われちまう」 リヴィオが表に出てから何度も戦闘を繰り返してきたが、その度にラズロとの差を思い知らされた。 劇場では手痛い敗北を喫し、駅前では様子を見ている間にチャンスを逸し、そして今もまた敵に破れ惨めな姿で地に倒れ伏していた。 ようやくリヴィオ・ザ・ダブルファングとして初めての戦果を挙げる事ができたが、それもたまたま自分の方が先に相手の体に鉛弾を撃ち込むことができたからに過ぎない。 もしこれが自分ではなくラズロならば、間違いなくこんな無様は晒さない。 やはり自分ではラズロには遠く及ばない。 だが、そんな自分でもラズロのためにパニッシャーを手に入れる事ぐらいはできた。 (ラズロ、準備は整えた。あとはお前が戻って来れば……) 孤児院での、劇場での闘いの記憶が蘇る。 圧倒的な身体能力差を覆しての敗北。確かに自分では、ダブルファングではウルフウッドさんには勝てない。それは認めよう。 だがラズロならば、トリップオブデスならば。パニッシャーを手にした今、たとえ相手が何者だろうと負ける事など有り得ない、そう確信できる。 (だから、いつでも戻って来い……ラズロ!) 間もなく訪れる決着の気配を感じ、リヴィオは闇の中へと歩を進める。 唯一無二、一心同体のパートナーの帰還を待ち望みながら。 【ロベルタ@BLACK LAGOON 死亡】 【残り23人】 【E-5 北西/一日目 夜】 【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】 【状態】:全身治癒中、右手再生中、背中のロボットアーム故障、全身に痺れ 【装備】:M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×19、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×3@トライガン・マキシマム 【道具】:支給品一式×9(食料一食、水1/2消費)、スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、 ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×2、.45口径弾×24(未装填) 天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム、三代目鬼徹@ワンピース パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数0% ロケットランチャーの弾丸数2/2)、コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×4@Fate/zero、レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界、謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 50%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、キュプリオトの剣@Fate/Zero 、首輪(詩音) 【思考・状況】 0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。 1:痺れが取れるまでどこかで休息を取る。できれば右手も治るまで休みたい。 2:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける? 3:ウルフウッドを強く意識。 【備考】 ※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。 ※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。 時系列順で読む Back 砂鉄の楼閣(前編) Next 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 投下順で読む Back 砂鉄の楼閣(前編) Next 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 Back Next 砂鉄の楼閣(前編) 御坂美琴 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) 真紅 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ミュウツー 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ラッド・ルッソ 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ブレンヒルト・シルト 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ロベルタ 死亡 砂鉄の楼閣(前編) リヴィオ・ザ・ダブルファング 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ゼロ 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐
https://w.atwiki.jp/ff11_gameproject/pages/368.html
翌朝、俺が教室に入ってみると、聖がどんよりしていた。 まあ、原因は昨日の事だろうな。 遊佐「よっす。どうした?」 聖「…………」 無視されたがめげないんだぜ? 遊佐「まあ、アレだ。犬にでも噛まれたと思ってだな」 うんうん。 遊佐「それにほら、ましろちゃんを喜ばせれたんだから良いじゃないか?」 聖「やかましいっ」 うぉっこわっ。 聖「お前が焚き付けなければ、あんなことは起きなかったんだ」 遊佐「まあ、それを言ったら原因は中島じゃないか?」 俺に怒られてもなー。 聖「面白がってたくせに良く言うな」 遊佐「見てみたかったんだがなぁ」 聖「そしたらお前は、今頃海のそこだな」 遊佐「本気の目で言うなよ」 こえーって。 遊佐「で、どんなのを着せられたんだ?」 聖「私が言うと思うのか?」 遊佐「だろうなぁ」 少し残念だが、仕方ない。 遊佐「まあ、後でましろちゃんに聞くけどな」 聖「やはり息の根を止めておくべきか」 遊佐「だから本気の目で言うなって」 聖「ふんっ」 遊佐「よっぽど嫌だったんだなぁ」 聖「当たり前だ。私のキャラクターという物を考えてみろ」 遊佐「まあ、ましろちゃんしか見てないわけだし。気にするな」 聖「他人事だと思って……」 遊佐「本人が思ってるほど似合ってない事も無いんじゃないか?」 聖「知るか」 遊佐「やれやれ……」 これはお手上げだな。 ましろ「実際はかなり似合ってたよ」 聖「ま、ましろっ!?」 遊佐「ああ、おはよう」 ましろ「おはよう」 さりげなくPOPしたましろちゃん。 手ぶらなのは俺が来る前に登校していたんだろう。 ましろ「ああ、遊佐君。はいこれ」 遊佐「ん?」 聖「や、やめろっ!」 遊佐「あ、おい」 ましろちゃんから手渡されかけたペラ紙。 奪い取った聖が、勢い良くやぶって鞄につっこむ。 ましろ「あらら、んじゃ、これ」 遊佐「うん?」 聖「ダメだっ!」 ましろちゃんから(略) 奪い取った聖が(略) ましろ「聖ちゃん。無駄だよ?」 にこにこと微笑みながら、あちこちからペラ紙を取り出すましろちゃん。 そしてポンポンと床に捨てていく。 聖「ぬああああ!」 慌てて拾い集める聖。 さすがに状況が読めてきた。 ましろ「で、これ」 遊佐「うん」 床のをかき集めている聖を他所に、ましろちゃんが例の写真を手渡してくれた。 遊佐「ほう。これはこれは……」 数枚の写真は予想通り聖の『かわいい』写真だった。 遊佐「うっわ。これなんかフリフリだ」 聖「やめろぉぉぉ!」 床の写真の群れを体で隠しながら、聖が涙目で絶叫する。 ましろ「これがオススメだよ」 遊佐「おー。なるほど」 ふむ。キャミソールにショート丈のベスト、ショートパンツ。 聖らしさを維持しながら、胸元のくまさんエンブレムがかわいさをアピールしている。 ましろちゃん。やるな。 ましろ「そのセットは聖ちゃんがお買い上げしたから、その内見れるかも。くまさん無しだけど」 遊佐「聖の根性なしめ」 聖「やかましい! というか見るな!」 ましろ「冬ならもこもこな服装とかでもっとアピールできたと思うんだけどねぇ」 遊佐「まあ、この季節は薄着が主体だから、素体に影響受けちゃうよね」 聖「見るなぁぁぁぁ!」 ましろ「靴もコーディネートしたかったんだけどね」 遊佐「この辺だとやっぱりスニーカーかな?」 聖「やめてくれぇぇぇ!」 ましろ「うーん。ブーツとかもいいかも?」 遊佐「ああ、そうだねぇ、けど季節的に微妙かも?」 聖「ああぁぁぁ……」 遊佐「聖。ちょっとうるさいぞ?」 振り向くと、聖が大量の写真が詰まった鞄を持ち上げているところだった。 遊佐「うぉぅ!?」 思わず飛びのいた俺の眼前に鞄が振りぬかれた。 聖「ふ、ふふふ」 遊佐「あの、聖さん?」 聖「その口、永遠に封じてやる……」 遊佐「お、おちおちおちおちつつけ?」 やばい。目が超マジだ。 ましろ「あやー。聖ちゃんが大量殺人犯になってしまう……」 遊佐「ちょっ。落ち着いてないで止めてよ!?」 聖「死ねぇぇぇぇ!」 遊佐「うひゃぁぁぁぁ!」 今日こそ俺は死んでしまうのか……。 先立つ不幸をお許し……。 遊佐「あれ?」 何か遅くないか? いつもならこう……考えてる間に吹っ飛ばされてるような? 聖「うわぁぁぁ!」 聖の悲鳴に思わず目を開く俺。 そこには、ぶちまけられた写真を慌ててかき集める聖の姿があった。 ましろ「ふっ。必殺写真カウンターだよ」 遊佐「すげえ! ってか何枚持ってるの!?」 ましろ「ふっふっふ。それはね……」 ましろちゃんが自分の鞄を持ってきて、ばーんと開いて見せる。 遊佐「……やりすぎ」 ぎっしり詰まった。写真・写真・写真……。 ましろ「屋上からばら撒こうかと思って」 遊佐「そ、それはいじめじゃないかな?」 ましろ「こんなにかわいいのに……」 いじけたように写真をぺたぺたするましろちゃん。 聖「ましろ。お願いだ。やめてくれ」 遊佐「お。今度は早かったな」 ポケットに詰め込んだのか。 はみ出てるけど、黙っておこう。 ましろ「せっかくかわいいのに勿体無いよ」 遊佐「まあまあ、本人も嫌がってることだし」 ましろ「えー。でもー」 ましろちゃんがしょんぼりしている。 心が痛むが、ばら撒くのはさすがにかわいそうだし。 聖「お願いだ。ましろ。許してくれ……」 遊佐「ほら、本人もこれだけ頼んでることだし」 ましろ「うーん。仕方ないなぁ……」 聖「本当か!?」 ましろ「残念だけど、今回は諦めるよ」 聖「良かった……」 遊佐「聖。良かったな」 ぽんっと聖の肩をたたく。 聖「ああ、明日から学校に来れなくなるところだった」 遊佐「追い詰められてたんだなぁ」 聖「お前も原因の一部だろうが」 遊佐「はっはっは。気にするな」 中島「よっす。3人揃って何してんの?」 さわやかな笑顔でバカがやってきた。 中島「ん? 聖。何か落ちたぞ?」 かがんでポケットから零れ落ちた写真を拾おうとする中島。 聖「見るなぁぁぁ!」 中島「ぷげるっ!?」 サッカーボールのように中島の頭が蹴り上げられる。 遊佐「成仏しろよ」 俺は念仏を唱えながら、こっそり写真をポケットにしまっておいた。 ………… …… 数日後、あの写真の一部がどこからか流出してしまった。 ひそかなファンの間で今も高値で売買されているという。 俺が原因じゃないからな? 一応まだ持ってるし。
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/408.html
砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐◆/VN9B5JKtM 1. 魔女は己が罪業を暴かれ Witch_the_1st-G. 暗い病院の廊下、曲がり角の向こう側で明かりが灯る。 曲がり角から転がるようにしてナインが飛び出して来る。その直後、轟音と共に炎が噴き出し壁を焦がす。 再び明かりの落ちた廊下で、ミュウツーはナインに念を送る。 『少しは落ち着け。無闇に突っ込んで行っても勝てる相手ではないだろう』 「うるさい。私は別にあんたから殺してやってもいいのよ?」 『だから落ち着けと言っている。オレ達は何のために手を組んだ?』 怒りと憎しみの篭った目で睨まれる。 今のナインはどう見ても冷静ではない。これ以上怒りを買えば本気で襲って来かねない。 『心配するな。オレもお前の邪魔をするつもりはない。要は自分の手でヤツを殺したいのだろう?』 「ええ……ついでに言うとあんたも殺したいところだけどね」 ラッドは病院の東廊下、そのほぼ中央に陣取っている。前後どちらから攻撃しても、辿り着く前に炎に飲み込まれる。 だが、内側には病室を挟んで中庭がある。前後が駄目なら横を突けば良い。 『オレがしばらくヤツを引き付ける。お前はその間に中庭を通ってヤツの近くの病室に移動しろ。接近すればあの武器も怖くないだろう』 「ふうん、自分から囮になってくれるなんて、随分と殊勝な心がけじゃない」 『オレはなるべく消耗せずにヤツを倒したいだけだ。距離があればヤツの火炎放射をかわすのは訳無いからな』 「……いいわ、乗ってあげる」 そして中庭に駆け出すナインを見送ると、ミュウツーは曲がり角から飛び出す。 直後、予想通りに炎が放射される。 「あぁん? 何だ、宇宙人野郎じゃねえか。テメェも焼かれに来たのかぁ? つーかテメェは俺を利用するんじゃなかったのかよ? あー、まぁそんな事は今更どうでもいいか。何たって、テメェはここで俺にぶっ殺されるんだからな! できれば一番最後にぶっ殺したかったけどよぉ。テメェから死にに来るんならしょうがねぇよなぁ!」 ラッドが叫びながら炎を撒き散らす。 床が、壁が、天井が焼け焦げるが、火災報知器が警報を鳴らす気配はない。 どうせ参加者以外の利用者は居ないのだから意味がないという事か。 そんな事を考えている内に、ラッドの隣の病室から、ドアを突き破ってナインが飛び出してきた。 首を狙った斬撃を横に飛んでかわすと、ラッドは素早く火炎放射器をデイパックに仕舞い、両手を胸の前で構える。 「ラッド・ルッソ! ナナリーの仇……お前は、私が――殺す!!」 「おいおいおい、確かにあのお嬢ちゃんを殺したのは俺だけどよぉ、それについてはあっちの宇宙人野郎も同罪じゃねぇのか? つーかその前にあっさり捕まって人質にされたテメェはどうなのよ? テメェが捕まらなきゃあのお嬢ちゃんもあんな簡単には死ななかったんじゃねぇのか? 何たってあんなバカでけぇロボットに乗ってやがったんだしよぉ! このロボットがあるから自分は死にません、とか思ってやがったんだろうなぁ」 「ッ……黙れっ!」 怒りで攻撃が単調になっているが、それでも武器がある分ナインの方が有利か。 あれなら自分が手を出さずとも大丈夫だろう、ミュウツーがそう考えた瞬間。 戦闘中の二人の横に砲弾が撃ち込まれ、病院の廊下に猛毒のガスが広がった。 ◇ ◇ ◇ 話は放送直後まで遡る。 ギラーミンの放送を聞き終えたゼロは、デイパックの口を開いて地図と名簿を乱暴に投げ込むと、身を沈めていたソファーから立ち上がった。 ナナリーが死んでしまった今、ゼロにとっては誰が死のうが関係ない。 強いて言えば戦闘力の高い参加者や徒党を組んだ参加者、自分を警戒している参加者に死んで欲しい、その程度だ。 (残り24人、殺し合いは順調に進んでいるようだな。 やはり水銀燈は生きていたか。できれば悪評を広められる前に始末しておきたいが、奴自身も殺し合いに乗っている。今は放置していてもさほど問題はあるまい。 それよりも優先すべきは先ほどの連中だ。奴らは殺し合いに反抗している上に実力もある。何よりC.C.の姿を見られているのが致命的だ。 危険人物としてC.C.の情報が広がるのも時間の問題か。今後はルルーシュの姿も使う必要が出てくるかも知れないな……) 頭の中で素早く考えを纏めると、ゼロは移動を開始した。 疲弊した体は更なる休息を欲していたが、いつまでも休んでばかりいられない。 いくつかの理由から、最初の目的地にはE-3エリアの中央にあるホテルを選んだ。 まず近い。ゼロの現在地はE-3の西側、ホテルまでは歩いて数分の距離だ。 そして駅と市街地の中間に位置するここは、殺し合いを良しとしない参加者が拠点としている可能性がある。 それに何より。 (ナナリーの遺体を保存するためには大量の氷が必要だ。ホテルならば業務用の大型製氷機があるかも知れないからな……) それから十分後、ゼロは――いや、ルルーシュはホテルの浴場に居た。 幸いこのホテルには大浴場があったため、まずはナナリーの遺体を清める事にしたのだ。 「ナナリー……」 ありったけの慈しみを込めて。丁寧に、丁寧にその身を清めていく。 白く滑らかな肌には火傷の跡が残り、見れば見るほど痛々しい。 その顔が苦悶に歪んでいる訳ではなく、眠っているように穏やかな表情を浮かべている事が唯一の救いだろうか。 ルルーシュはナナリーの体を洗い終えると、バスタオルで優しく包み込み、そっと抱き上げる。 「ナナリー……お前はきっと悲しむんだろうな……。それでもオレは……お前を殺した奴を、許せそうにない……!」 浴場を後にしたゼロは、氷を手に入れるためレストランに向かった。 厨房を覗くと、期待通り大型の製氷機を発見する事ができた。中にはギッシリと氷が詰まっている。 大き目のポリ袋に氷を入れてタオルでくるみ、ナナリーの遺体を取り囲むようにデイパック内に並べる。 これで遺体の保存はできるだろう。あとは速やかに他の参加者を探して殺し、ナナリーを生き返らせるだけだ。 ゼロは他の参加者を探すため、ホテルの全部屋を見て回ることにした。 そして一つの部屋の前に立ちドアに手を伸ばすが、鍵がかかっていて開かなかった。その隣も、向かい側も同様だ。 鍵、出来ればマスターキーが無いかとフロントに向かうと、ご丁寧に全部屋の鍵が揃って並べられていた。離れた位置に一つだけぽつんと置かれているのはマスターキーだろうか。 こんな目立つ位置に鍵が置いてあるのに、わざわざドアの鍵を壊して侵入するようなバカは居ないだろう。どうやら一部屋ずつ見て回る必要は無くなったらしい。 レストランなどの施設にも人影は無かったため、ゼロはホテルの利用者は居ないと判断して立ち去った。 次にゼロが向かったのは劇場だ。 傍の地面には大穴が開き、壁には戦いの爪痕が刻まれている。 ここで大規模な戦闘があったのは間違いない。ならば首輪の一つでも見つかるかも知れない。 そう考え探索を開始しようとした瞬間、魔王の聴覚が僅かな物音を捉えた。 物陰に身を潜め、耳を澄ます。 音の正体は北から高速で近づく足音、それも複数。 程なくして、北から病院方面へ向かう一団が現れた。 人数は四人、その誰もが身に纏う雰囲気からして只者ではない。 その内の一人は恐らくサカキの情報にあったメイド服の女。 それに何より四人の間に漂うピリピリとした雰囲気が彼らの関係を物語っている。 (なるほど、勝ち残るために手を組んだか) 放っておけば勝手に参加者を減らしてくれるだろう。ならば無理に接触する必要はない。 ゼロはそう考え、物陰に隠れて四人をやり過ごそうとした。 その中の一人、黒の騎士装束を纏う女に気付くまでは。 (なっ……! ネモだと!? あの女……間違いない。奴が……ナナリーの埋葬者――!) ナイン・ザ・コードギアス。ナナリーと行動を共にし、その死を看取り、必ず蘇生させると誓いを立てた――ナナリーの騎士。 その身に纏う衣装は、“ナイトメア・オブ・ナナリー”の称号と“コードギアス”の名と共にネモから託されたもの。 そしてC.C.にはそれが、ナナリーの墓の傍らにあった土くれと同じ、ネモの成れの果てだと一目で分かってしまった。 ゼロの中のルルーシュが暴れだすのを抑えつける。 自分は瞬間移動の連続行使による疲労が残っている。それに対して相手は相当な実力者が四人、明らかに分が悪い。 幸いルルーシュにもここで戦っては不利だと判断する程度の理性は残っていた。 奴らが他の参加者との戦闘に入ったら隙を見て殺す。そう決意を固め、ゼロは四人の後を追った。 当然ゼロは病院付近での戦闘中、白スーツの男を追って女が病院内に飛び込んだ時も迷わず女を追跡した。 そして病院内での女と白スーツの会話から、女の他に白スーツと異形がナナリーの死に関わっていると知る。 この情報からゼロは『女とナナリーを白スーツと異形が襲撃。マークネモで応戦するが、異形の手によって女が人質に取られたせいでナナリーが白スーツに殺された』と推測した。 本当はもう一人、園崎詩音も関わっているのだが、それはゼロが知るはずもない。 ここで明確な仇を見つけたルルーシュの怒りが爆発する。今度はC.C.も止めようとはしなかった。 ナナリーを殺した白スーツの男、それに加担した異形、そしてナナリーを守れなかった無力な騎士。 三人の罪人に等しく死を与えるため、ゼロは毒ガス弾、MH5を撃ち込んだ。 静寂に包まれた病院の廊下に、カツ、カツと硬質な靴音が響いては消えてゆく。 まるで滲み出るように、薄闇の中から現れたのは漆黒の魔王。 「異形は逃したか。瞬間移動の類か、それとも毒に耐性でも持っていたか……いずれにせよ毒で死なぬのならばこの手で首を刎ねるまでだ」 毒霧が晴れゼロが姿を見せた時、その場に残っていたのは白スーツの男だけだった。 異形の姿は忽然と消え失せ、女の居た場所からは廊下の奥に何かを引きずったような跡が続いている。 ゼロは一人残された男に声をかける。 「猛毒の味はいかがかな?」 「テ、メェ……ぶっ殺す……」 「ふむ。お気に召して頂けたようで何よりだ」 ラッドの左肩に足を乗せ、体重を掛ける。 ベキベキ、と枝を踏み折るような音が鳴り響き、靴裏から骨が砕ける感触が伝わってくる。 「一応名乗っておこうか。私は魔王ゼロ、貴様を断罪する者だ」 そう宣言すると同時、ゼロは無造作にラッドの左腕を掴み、引っ張った。 筋肉が、血管が、神経が。ブチブチと千切れ、肩から先が引き千切られる。 「ガッ、アアアァァアッッ!!」 「ナナリーを手にかけたその罪、万死ですら生温い。貴様は虫ケラのように殺してやろう」 右腕をもぎ取る。左膝を踏み潰す。右足をねじ切る。右肩を踏み砕く。肋骨を踏み折り、臓腑を握り潰し、顔面を蹴り潰す。 「理解できたか? 貴様は――魔王の逆鱗に触れた」 ゼロは止めを刺すため破魔の紅薔薇を手に取り、目線を下ろしたところで、自分を見上げるラッドの視線に気付いた。 ――気に食わない。 コイツはナナリーを手にかけた大罪人だ。 己の罪を悔いながら惨めに死んでいかなければならない、それなのに。 毒に体の自由を奪われ、魔王の膂力で四肢をもがれ、全身をズタボロにされて死を目の前にしたこの状況でも、コイツは自分を殺す事しか考えていない。 コイツには正義も理想も何も無い、ただの殺人狂だ。 生きるために殺すのではなく、殺すために生きる、そんなタイプの人間。 この殺し合いで人を殺すのも、己が生き残るためでもなければ優勝して『力』を手に入れるためでもない。殺したいから、ただそれだけの理由。 そんな人間にナナリーの命を奪われた事が、ゼロにはたまらなく許せなかった。 ゼロの怒りを助長するかのように、狂った笑みを顔に貼り付け、殺人狂が口を開く。 「おい、仮面野郎。魔王だか何だか知らねぇが、テメェは今こう思ってんじゃねぇのか? コイツの手足は俺がぶっ千切ってやった、これでもうコイツは文字通り手も足もでねぇ。 こんな死にかけのイモムシみてぇに這いずる事しかできねぇ野郎に俺が殺されるわけがねぇ、ってなぁ!」 「ふん、当然だ。我はゼロ、魔女C.C.との契約により不死を継承した魔王だ。 貴様のような只人に滅ぼされる道理などなかろう」 その一言が。 刀を鞘に収めるように。 鍵穴に鍵を差し込むように。 パズルの最後のピースをはめるように。 最初からそれに合わせて作られた物のように。ラッドの頭の中にスルリと入り込み、カチリとはまり込む。 ――殺意のスイッチが入る。 「ヒ、ハハハ、ヒャァッハハハハァ!! そうかいそうかい、テメェがそうだったのかよ! やっと会えたぜ。なぁ、『不死者』さんよぉ。 ヘヘッ、嬉しいぜぇ……! 思った通りだ、最ッッ高に緩み切ってやがる。 ――決定だ。テメェは殺す。絶対に殺す! 死んでも殺す! 何が何でも殺す! 誰が何と言おうと殺す! 完膚なきまでに殺す! 殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し「遺言はそれだけか?」 ラッドの不快な叫び声を断ち切るように、破魔の紅薔薇が振り下ろされる。 槍の穂先がラッドの背を貫き、紅く染まった床に墓標のように突き立つ。 昆虫の標本のように磔にされたラッドがビクビクと痙攣を繰り返し、溢れ出た鮮血が血溜まりを広げる。 僅かに漏れる呻き声が聞こえなくなったのを確認したゼロは、ラッドのデイパックを拾い上げ中身を自分のデイパックに流し込む。 そしてラッドの首を切り落とし首輪を回収するため、和道一文字を取り出そうとデイパックに手を入れ。 (待てよ。死体の首を狩るのは後でも出来る、それよりも今は逃げた女だ。 何かを引きずったような跡……これは恐らくあの女が這って移動した跡だろう。 つまり奴は毒ガスで満足に動けない。まだ病院内に居ると見て間違いないだろうが……。 放っておけば仲間と合流する可能性もある。解毒剤が支給されている可能性も否定できない。先にあの女を追うべきか) そう思い直し踵を返すと、ナインを追って歩き出した。 背後でラッドが再生を始めた事に気付かずに。 ゼロの誤算。それは四肢を引き千切られ、内臓を潰され、その身を串刺しにされてもなお死なない者――不死者の存在だ。 「あー、痛ぇ。痛ぇなぁ、チクショウ。俺が覚醒してなかったら間違いなく死んでたぜ? にしてもあのヤロウ、自分で魔王とか名乗るだけあってマジでとんでもねぇな。蝶の羽でも毟り取るみてぇに、俺の手足を軽々と引き千切りやがった。 それだけでも十分に化物だってのに、おまけに不死者だぁ? そりゃぁあんな風に、俺が死ぬはずがない、なんて態度を取りたくもなるよなぁ。 でもな、仮面野郎。言ったはずだぜ? テメェは死んでも殺すってよぉ……!」 異形が消え去り、魔女が逃げ去り、そして魔王が立ち去った戦場跡で。 残された狂人が一人。静かに、静かに殺意を燃やしていた。 【E-5 病院内1階東廊下/一日目 夜】 【ラッド・ルッソ@BACCANO!】 【状態】:四肢断裂、両肩骨折、肋骨骨折、顔面骨折、脇腹に裂傷、内臓破裂、腹部貫通(破魔の紅薔薇で串刺し状態)、毒(大)、全て再生中、不死者化 【装備】:破魔の紅薔薇(ゲイ・シャルグ)@Fate/Zero 【道具】:なし 【思考・状況】 1:あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。 2:そのためにこの会場にいるやつを全員殺す。とにかく殺す。 3:ゼロは絶対に殺す。 4:ラズロ(リヴィオ)は特に念入りに殺す。 5:御坂と黒スーツの男(ウルフウッド)、子供(梨花)も殺す。あ? 人形? 人形は「殺す」モンじゃなくて「壊す」モンだろ? 6:ギラーミンが言っていた『決して死ぬ事のない不死の身体を持つ者』(不死者)は絶対に殺す。 7:宇宙人(ミュウツー)は出来れば最後の最後で殺す。 8:左腕が刀になる女(ブレンヒルト)も見付けたら殺す。 詩音はまあどうでもいい。 9:ギラーミンが言っていた『人間台風の異名を持つ者』、『幻想殺しの能力を持つ者』、『概念という名の武装を施し戦闘力に変える者』、 『三刀流という独特な構えで世界一の剣豪を目指す者』に興味あり。 10:グラハムについて少し気になる。 【備考】 ※麦わらの男(ルフィ)、獣耳の少女(エルルゥ)、火傷顔の女(バラライカ)を殺したと思っています。 ※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。 ※リヴィオとラズロの違いに気付いていません。また、ラズロ(リヴィオ)のことを不死者だと考えています。 ※ゼロのことを不死者だと思っています。 ◇ ◇ ◇ ナインは敵の襲撃から逃れるため、病院の廊下を移動していた。 ARMSの移植による身体機能の向上、そしてアヴァロンの守り、この二つが毒ガスからナインの命を救った。 とは言えそれは「辛うじて死は免れた」というレベルでしかない。猛毒に蝕まれた今のナインには立って歩く力すら残っていない。 それでもナインは止まる訳にはいかない。歩けないのなら這ってでも移動する。 彼女には全てを犠牲にしてでも為さねば成らない事があるのだから。 「待ってて、ナナリー。私が、必ず、生き返らせるから」 指先が何か硬い物に触れ、その何かが伸ばした右手を上から押さえつける。 見上げた彼女の目の前で。 「初めまして、と言っておこうか。私は魔王ゼロ。……いや、ルルーシュ・ランペルージと名乗った方が分かりやすいかな?」 漆黒の髪に紫の瞳を持つ少年が彼女を見下ろしていた。 「ランペルージ……? まさか、ナナリーの」 「その通り、オレはナナリーの兄だ。お前の衣装からネモの気配を感じ、後を付けさせてもらったが……さっきの会話から大凡の事情は把握できたよ」 それはつまり、自分が足手纏いになったせいでナナリーが殺されてしまった事も知られたという事か。 ルルーシュと名乗ったこの男がナナリーの兄だというのなら、ナナリーを殺したあの二人だけではなく、ナナリーを守れなかった自分に殺意を抱くのも納得できる。 そして恐らくこの男が殺し合いに乗る理由も自分と同じ、ナナリーを生き返らせるため。 ならばまだ手を組む余地はある。 「ナナリーを生き返らせる、お前はそう言っていたな」 「そうよ。私はナナリーを守れなかった……。だからせめて、優勝してナナリーを、いえ、この殺し合いに呼ばれた他の参加者も」 「何のために生き返らせる?」 予想外の質問だ。 何故、と考えて、ボロボロに崩れ去るネモの最期の姿が、ナインの行動方針を決定付けたネモの最期の言葉が思い浮かぶ。 「何のため……? それは、ネモと約束したから……。ナナリーを元の世界に返すために、ナナリーに、もう一度この世界を感じてもらうために……」 「違うな、それはただの口実だ。自分のせいでナナリーを死なせてしまった、お前はその事実から、自分の罪から逃げているだけだろう?」 「何、を言って……」 ナナリーに生きて欲しい、自分は確かにそう思っていると胸を張って言える。 だが、それと同時に心の中である疑念が渦を巻く。 自分は本当に、ルルーシュの言葉を完全に否定する事ができるのだろうか。 ルルーシュの言葉がナインの心の傷を抉る。 「ナナリーが生き返れば、他の全参加者が生き返れば。自分の犯した過ちが、ナナリーを死なせてしまった罪が、他の参加者を殺した罪が、全て無かった事になる。 お前はそう信じている、いや、そう信じたいんだろう?」 それを認めてしまえば何かが終わってしまう。 直感的にそう悟ったナインはルルーシュの言葉を必死に否定する。 「ちが、う……違う! 私は、私はナナリーのために……!」 「ナナリーのため、だと……?」 ミシリ、と。踏みつけられた右手から骨が軋む嫌な音がする。 目の前の少年から、空間ごと凍てつくような強烈な殺気が放たれる。 「ナナリーのために人を殺す、だと……? ふざけるな……。ふざけるな! 貴様はナナリーの何を見ていた!? ナナリーは貴様に何と言った!? ナナリーが、あの心優しいナナリーが殺し合いを望んでいると、貴様は本気でそう思っているのか? 自分のために人を殺して回ったと、そう聞かされてナナリーが喜ぶとでも思っているのか? 冗談も大概にしろ! 貴様の行動はナナリーのためなどではない。貴様はただ己の罪の免罪符にナナリーの名を利用しているだけだ! 自らの手で人を殺しておきながらその責任だけを一方的にナナリーに押し付ける、貴様がしている事はそういう事だ! 貴様はナナリーを! その死を! その遺志を! 汚し続けている!! そんな事にも気付かないのか!?」 ベキベキと右手が踏み砕かれるが、その程度の痛みに構っている暇はない。 「違うっ!! 私は! 私は……ナナリーの騎士だから……!」 「ならば、その言葉をナナリーの前でも言えるのか?」 ルルーシュがナインの前にデイパックを下ろし、ゆっくりと口を開いていく。 絶望が、口を開ける。 「ナ、ナリー………………?」 「分からないなら教えてやる。お前はナナリーの騎士でも何でもない、ただの魔女だ」 その火傷の跡が、ナナリーを守れなかった自分を責めているようで。 その閉じ切った瞳が、ナナリーの意志を踏みにじる自分を否定しているようで。 希望が、音を立てて崩れてゆく。 「あ……あ……あ、あああぁぁぁぁあぁぁあぁあっっっ!!!」 0. 魔王は咎人に裁きを下す Zero. ゼロが最初にナインを発見した時、隙を見てナインを殺すつもりでその後を追った。 そして病院での戦闘でナナリーの直接の仇であるラッドを惨殺したことで、完全にとはいかないまでも溜飲を下げたゼロは冷静な思考を取り戻した。 確かにナナリーを守り切れなかった罪は許し難いが、その目的次第では怒りを押し込め一時的に――もちろん最後には自分の手で殺す事が前提だが――手を結んでも良いとさえ考えていた。 だが、病院の廊下を這いずるナインの姿を見たゼロは、そこに奇妙な感覚を覚えた。 例えば目の中に睫毛が入ったような、例えば爪の間に砂粒が挟まったような。小さな、けれども決して無視できない違和感。 その女が妄執にとらわれているような、そんな雰囲気を感じたゼロは、その正体を確かめるため「何故ナナリーを生き返らせるのか?」と問いかけた。 ナインに投げかけた質問はゼロ自身にも言える事だ。ゼロは追い詰められたナインがどう反応するかを見極めたかった。 だがその女は最後の最後で自分の罪に向き合う事なく、「ナナリーのため」と言い逃れをしようとした。 当然それはゼロの望むものではなく、手を組むどころか逆に鎮静しかけたはずの怒りを再燃させることとなった。 ナナリーを蘇らせる、確かにその目的は一致していた。だが、たとえ目的が同じでもこの女と手を組むなど有り得ない、それがゼロの出した結論だった。 「あ……ああ……っ! ナナリー! 許して……! 私は、私は……」 「貴様がナナリーの名を呼ぶな」 ゼロは仮面を被ると、両の肩当てを合わせ、巨大な槍を組み上げる。 50の艦隊と5000の兵を率い、東の海で最大の戦力を持つと言われるクリーク海賊団の首領、ドン・クリーク。その最強の武装、大戦槍。 本来は1tもの重量を誇り、打ち込む力が強ければ強いほど強力な爆発を起こす槍。制限されているとはいえ、優に100kgを超えるその槍をゼロは軽々と持ち上げる。 「ナナリーは私が蘇らせる。もっとも」 ナインの頭上に大戦槍を掲げ、 「その隣に貴様の居場所はないがな」 振り下ろそうとした瞬間。 オレンジ色の閃光が目の前を走りぬけ――槍の穂先が跡形も無く消し飛ばされた。 ◇ ◇ ◇ ロベルタ、そしてリヴィオとの戦闘終了後。体力の限界が訪れたのか、緊張の糸が切れたのか、あるいはその両方か。 美琴はべちゃりと地面に倒れ込んだ。 「美琴! 大丈夫なの?」 「あー、正直ちょっと厳しいかも……電池切れそう……。真紅、悪いけど怪我の手当てお願い」 と言っても二人とも今まで銃で撃たれた経験など無く、治療法など知るはずもない。 とりあえず傷口を水で洗い流し、止血後に消毒するぐらいしかできない。 もしアイツがまだ生きていて、この場に居たら。アイツなら、上条当麻ならどうしただろうか。 美琴は考える。いや、考えるまでもなかった。 何があろうとも、誰が相手だろうとも、そんな事はお構いなしに苦しんでいるナインを救いに行く。そうに決まっている。 アイツは美琴の雷撃を受けても最後まで拳を握ることはなかった。自分が殺されかけたその瞬間でさえ美琴を救おうとしていた、そんな底無しの馬鹿で、底無しのお人好しだ。 結局自分は伸ばされたその手を取る事はできなかったけど。それは確かに自分の救いになった。 美琴は考える。 自分が逃げたせいで衛宮切嗣は死んでしまった。 自分が逃げたせいでストレイト・クーガーは死んでしまった。 そして今、自分が逃げればナインが死んでしまうかも知れない。 (私は、もう逃げない) 真面目な顔を作ると、美琴の傷口に包帯を巻いている真紅に向かって口を開く。 「真紅、ゴメン。やっぱり私はナインさんを見捨てられない。 私のワガママで真紅を危険に巻き込むのは筋違いだって分かってる。でも、きっと私一人じゃ止められないから……。 お願い、真紅! 私に、あなたの力を貸して!」 「美琴、あなたは何を言っているの?」 「う……、やっぱりダメか……」 「今更そんなこと確認するまでもないでしょう? 美琴の足りない部分は埋めてみせる、私はそう言ったはずなのだわ」 「真紅……! ありがとう。……私、あなたに会えて本当に良かった」 自然と口に出してしまったが、それは紛れもなく美琴の本心だった。 真紅は赤く染まった頬を隠すように、そっぽを向いて言葉を続ける。 「それに、あのラッドという男が言っていた事も気になるのだわ」 「アイツ? 何か言ってたっけ?」 「美琴を殺しに病院に来た、あの男は確かにそう言っていたのだわ。そして美琴が病院に居る事を知っていたのは私達以外には一人だけ……」 「まさか……アイツがあすかさんを?」 「その可能性が高いのだわ」 「そっか……ならこうしちゃいられないわね。真紅、行くわよ」 そしてロベルタ達の荷物を回収する暇も惜しんで病院内に足を踏み入れた美琴達が見たものは。 倒れ伏すナインに向かって巨大な槍を振り上げている、見るからに怪しい黒仮面の男だった。 二人が戦闘し、勝利を収めた男がナインに止めを刺そうとしている。そうとしか考えられない光景だ。 美琴は反射的にポケットからコインを取り出し、超電磁砲を放った。 男が腕を振り下ろす寸前、間一髪のところで。音速の三倍で飛来する弾丸が、槍の先端を吹き飛ばした。 「アンタ……何やってんのよ」 自分が止めなければ確実にナインは殺されていた。そう思うと、間に合ったという安堵よりも先に怒りが込み上げてきた。 抑え切れない怒気が溢れ出てバチバチと火花を散らす。 髪が静電気を帯びたようにブワッと広がり、前髪が一房、角のように逆立つ。 「見ての通り、これよりこの魔女の処刑を執り行う。邪魔をするな」 「処刑、ですって? ……ふざけんじゃないわよ。そんなこと、絶対にさせない……!」 「ほう……ならばどうすると言うのだ?」 全身に傷を負い、体力は尽きかけ、だがそれでも。 「決まってんでしょ……。力ずくでも止めてみせる」 「愚かな……。只人が魔王に刃向かうか」 譲れない思いを胸に、雷の超能力者(レベル5)が今、魔王に挑む。 【E-5 病院内1階西廊下/一日目 夜】 【ゼロ@コードギアス ナイトメアオブナナリー】 【状態】:疲労(極大)、悲しみ、怒り、焦り≪ルルーシュ≫ 【装備】:穂先がなくなった大戦槍@ワンピース 【道具】:基本支給品一式×6、MH5×3@ワンピース、治療器具一式、防刃ベスト@現実、電伝虫@ONE PIECE×2、 忍術免許皆伝の巻物仮免@ドラえもん、和道一文字@ONE PIECE、シゥネ・ケニャ(袋詰め)@うたわれるもの、 謎の鍵、レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、首輪×2(サカキ、土御門)、ナナリーの遺体(首輪あり)、ビニール袋に入った大量の氷 螺湮城教本@Fate/Zero、トーチの火炎放射器@BLACK LAGOON(燃料70%)、不明支給品0~1個(未確認) 【思考・状況】 0:真紅と美琴を排除し、ナインを処刑する。 1:殺し合いに優勝し、ナナリーを生き返らせる。 2:異形(ミュウツー)は見つけ次第、八つ裂きにする。 3:『○』に関しては…… 4:ギラーミンを殺して、彼の持つ技術を手に入れる。 5:自分の身体に掛けられた制限を解く手段を見つける。 6:『○』対する検証を行うためにも、首輪のサンプルを手に入れる。 7:C.C.の状態で他者に近づき、戦闘になればゼロへ戻る。 8:首輪を集めて古城跡へ戻る。 【備考】 ※ギラーミンにはタイムマシンのような技術(異なる世界や時代に介入出来るようなもの)があると思っています。 ※水銀燈から真紅、ジュン、翠星石、蒼星石、彼女の世界の事についてある程度聞きました。 ※会場がループしていると確認。半ば確信しています ※古城内にあった『○』型のくぼみには首輪が当てはまると予想しています。 ※魅音(詩音)、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の(ウソップ)の情報を土御門から聞きました。 ※C.C.との交代は問題なく行えます。 ※起動している首輪を嵌めている者はデイパックには入れないという推測を立てています。 ※北条沙都子達と情報交換しました。 ※ナイン、ラッド、ミュウツーの三人がナナリーの死に関わっていると確信しました。 ※ラッドを殺したと思っています。 【ブレンヒルト・シルト@終わりのクロニクル】 【状態】:疲労(中)、背中に火傷(小)、毒(中)、精神的ダメージ(大)、右手骨折、左腕欠損(ARMSで代替)、ARMS復旧 【装備】:汗で湿った尊秋多学院制服(左袖欠損)、ARMS『騎士(ナイト)』@ARMS(左腕に擬態)、全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/Zero アリス・ザ・コードギアスの衣装@ナイトメア・オブ・ナナリー 【道具】:支給品一式×2(食料一食、水1/5消費)、アンフェタミン@Fate/Zero 【思考・状況】 基本行動方針:優勝狙い? 0:ナナリー……私はどうすれば……? 【備考】 ※ARMSコアの位置は左胸です。 ※アリスの衣装はネモが変化した姿です。ネモの意識、特別な力はありません ※髪を切りました ※ARMSは電撃を学びました、以後電撃を浴びても操作不能にはなりません。 ※ARMSは毒ガス(MH5)を学びました、以後毒ガス(MH5)に対する耐性が向上します。 【真紅@ローゼンメイデン(漫画版)】 【状態】:左腕損失 【装備】:庭師の鋏@ローゼンメイデン 蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン 【道具】:基本支給品一式、不明支給品0~2個(未確認)、不思議の国のアリス@現実他、いくつかの本。 真紅の左腕(損傷大) 【思考・行動】 0:ゼロを撃退し、ナインを助ける。 1:殺し合いを阻止し、元の世界へ戻る。 2:北へ向かい地下鉄を調査する。 3:列車に乗って、会場全体を一通り見ておきたい。地下鉄調査後再び電車に乗って最終的にはG-7駅を目指す。 4:ループを生み出している何かを発見する。 5:翠星石のローザミスティカを手に入れる。 6:劇場にて起こっている戦闘が気になる。 7:あすかを殺した相手を見つけたら仇を取る。 【備考】 ※参戦時期は蒼星石死亡以降、詳細な時期は未定(原作四巻以降) ※あすか、クーガーと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。 ※美琴と情報交換し、学園都市や超能力の事を大雑把に聞きました。 ※蒼星石が居る事や、ホーリエが居ない事などについて疑問に思っていますが、参加時期の相違の可能性を考え始めました。 ※ループに気付きました。ループを生み出している何かが会場内にあると思っています。 ※情報交換済みの人物:ルフィ、前原圭一、クーガー、美琴 ※彼らの知人:レナ、沙都子、梨花、魅音、詩音、切嗣(圭一)、ゾロ、チョッパー、ハクオロ、アルルゥ、カルラ(ルフィ) ※要注意人物:アーチャー(遭遇)、ライダー(詳細ではない)、バラライカ(名前は知らない)、ラッド 無常、ラズロ、ヴァッシュ、カズマ、クロコダイル、水銀燈(殺し合いに乗っているようであれば彼女を止める) カズマとアーチャーは気に食わないので、出来れば出会いたくもない ※ライダー、ハクオロ、レッド、佐山、小鳥遊に関しては100%信用はしていません。 ※対主催チーム(佐山、小鳥遊、蒼星石)の存在、悪魔の実の能力者の弱点(カナヅチ)を知りました。 ※参加者によっては時間軸が異なる事を知りました。 ※nのフィールドへは入れない事。ローゼンメイデンへのボディへの干渉の可能性を考え始めました。 ※地下空間の存在を知りました。地下にループ装置があるのではと推察しています。 ※会場は『○』の形に成っているという仮説を立てています。 ○の中心にワープ装置があるのではという仮説を立てています。 ※蒼星石の記憶を引き継ぎました(バトルロワイアル開始から死亡まで) ※あすかを殺したのはラッドではないかと思っています。 【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】 【状態】:疲労(極大)、全身打撲(中)、脇腹の切り傷(止血及び応急処置済み)、左肩と右ふくらはぎに銃創(止血及び応急処置済み) 自分への強い嫌悪感、多大な喪失感、強い決意、契約:ローゼンメイデン(真紅) 【装備】:ポケットに数枚のコイン 【道具】:基本支給品一式(水1/2消費)、コイン入りの袋(装備中の物と合わせて残り93枚)、タイム虫めがね@ドラえもん、病院で調達した包帯や薬品類 【思考・状況】 0:ゼロを撃退し、ナインを助ける。 1:一人でも多くの人を助ける、アイツの遣り残した事をやり遂げる。 2:人は絶対に殺したくない。 3:真紅に着いて行く。 4:切嗣とクーガーの死への自責 5:上条当麻に対する感情への困惑 6:ナインは出来る事ならば説得したい 7:あすかを殺した相手を見つけたら仇を取る。 【備考】 ※参加者が別世界の人間、及び参加時期が違う事を聞きました。 ※会場がループしていると知りました。 ※切嗣の暗示、催眠等の魔術はもう効きません。 ※真紅と情報交換し、ローゼンメイデンの事などについて大雑把に聞きました。 ※あすかと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。 ※危険人物などについての情報は真紅と同様。 ※地下空間の存在を知りました。地下にループ装置があるのではと推察しています。 ※会場は『○』の形に成っているという仮説を立てています。 ※あすかを殺したのはラッドではないかと思っています。 ◇ ◇ ◇ 美琴とゼロが対峙している頃、ミュウツーはD-6エリアの湖の畔に佇んでいた。 ミュウツーにとって幸いな事に、MH5が撃ち込まれたのはラッドとナインの争う地点だった。 着弾地点から距離があったためガスは空気中に拡散し、濃度の薄まった毒ガスには人よりも強靭な肉体を持つミュウツーを行動不能に陥らせるほどの威力がなかった。 ガスを吸い込んだ瞬間、ミュウツーはそれを毒ガスだと判断。素早くデイパックからどこでもドアを取り出してD-6エリアに移動した。 自分は運良くどこでもドアを持っていたためあの場から離脱できたが、間近で高濃度の毒ガスを浴びたナインは生きてはいないだろう。 ロベルタは初めから同盟に乗り気ではなかったし、リヴィオの目的はパニッシャーだ。あの二人は自分達が居なければいつ殺し合ってもおかしくない。 つまり同盟は実質的に崩壊した事になる。 (やはり急拵えの同盟、互いに信頼関係が無ければ長続きするはずもないか……) ミュウツーがナインを追ったのも、ナインをラッドと戦わせて自分の被害を抑えるためだ。 ナインの暴走、ミュウツーの保身、そしてロベルタとリヴィオの反目。同盟の抱えていた不安要素が一気に重なった結果の崩壊だ。 やはり勝者が一人しかいない以上、信用できない他人と組むのは難しい。優勝を狙うならば一人で戦うしかない。 (となると今の装備だけでは厳しいな。……『3つの湖に隠された力を解き放て』か) どこでもドアで移動可能な13エリアの内、既に禁止エリアに指定されていたF-6を除いた12エリア。その中からD-6を選んだのも脱出する瞬間に「褒美」とやらが頭をちらついたからだ。 恐らくは強力な武器、あるいは参加者の情報といったところか。 何にせよ自分の邪魔になるような物ではないだろう。ならば貰っておいて損はない。 ――それに可能性としては僅かだが、もしかしたらマスターの声が聞けるかも知れない。 僅かな希望を抱き、ミュウツーは湖の探索を始める。 【D-6 湖畔/1日目 夜】 【ミュウツー@ポケットモンスターSPECIAL】 【状態】:疲労(中)、背中に火傷(小)、毒(小) 【装備】:機殻剣『V-Sw(ヴィズィ)』@終わりのクロニクル 【道具】:基本支給品一式、どこでもドア@ドラえもん(残り1回) 【思考・行動】 1:生き残り、カツラを救う。 2:D-6の湖を調べる。 3:隙を見て参加者に攻撃を加える。 4:イエローを殺した相手を見つけたらたとえ後回しにしたほうが都合がよさそうでも容赦しない。 5:もしギラーミンの言葉に嘘があったら……? 【備考】 ※3章で細胞の呪縛から解放され、カツラの元を離れた後です。 念の会話能力を持ちますが、信用した相手やかなり敵意が深い相手にしか使いません。 ※念による探知能力や、バリアボールを周りに張り浮遊する能力は使えません。 ※ギラーミンに課せられたノルマは以下のとおり 『24時間経過するまでに、参加者が32人以下でない場合、カツラを殺す。 48時間経過するまでに、ミュウツーが優勝できなかった場合も同様。』 ※カツラが本当にギラーミンに拉致されているかは分かりません。偽者の可能性もあります。 ※V-Swは本来出雲覚にしか扱えない仕様ですが、なんらかの処置により誰にでも使用可能になっています。 使用できる形態は、第1形態と第2形態のみ。第2形態に変形した場合、変形できている時間には制限があり(具体的な時間は不明)、制限時間を過ぎると第1形態に戻り、 理由に関わらず第1形態へ戻った場合、その後4時間の間変形させる事はできません。 第3形態、第4形態への変形は制限によりできません。 ※ギラーミンから連絡のないことへの疑問、もしカツラが捕まっていないという確証を得られたら? ※なぜギラーミンの約束したカツラからの言葉が無くなっていたのかは不明です。 時系列順で読む Back 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 Next あなたに会いたくて 投下順で読む Back 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 Next あなたに会いたくて Back Next 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 御坂美琴 あなたに会いたくて 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 真紅 あなたに会いたくて 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 ミュウツー 三つの湖 Side-A 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 ラッド・ルッソ あなたに会いたくて 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 ブレンヒルト・シルト あなたに会いたくて 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 リヴィオ・ザ・ダブルファング かいぶつのなく頃に~讐たり散らし編~ 砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐 ゼロ あなたに会いたくて
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/4581.html
神採りアルケミーマイスターの人気投票 廉価版も出ますし、新作は神採りZEROみたいなゲームみたいなので神採りの人気投票を設置してみました。期限は廉価版発売月である4月末までを予定。 - 管理人 (2024-02-29 12 51 45) こうしてみるとこの辺りから多様な種族がメインキャラになっていった感があるな - 名無しさん (2024-03-03 08 26 44) ユエラ姉妹つえー - 名無しさん (2024-03-26 08 46 23) 0票勢割といるな - 名無しさん (2024-04-30 21 32 47) 廉価版からのプレイ組の投票間に合うのこれ? - 名無しさん (2024-04-30 23 41 57) まあ旧作からのファン対象って事やろ多分 - 名無しさん (2024-05-01 03 12 07) 天使勢とユエラ、セラウィ辺りが人気あるのはまあ予想通りだがラグスムエナが天使勢抑え込む程人気なのは意外 - 名無しさん (2024-05-01 03 26 44) 投票期間はあんまり深く考えてしませんでしたが、たしかに新規プレイ勢の事は全く考慮してませんね…もしプレイ後に投票したかった人いたらすまない。廉価版でるし懐かしみつつ投票してもらうかー程度の考えで適当に決めてました。 - 管理人 (2024-05-02 09 34 54)
https://w.atwiki.jp/date3/pages/46.html
ストーリー - 第18章Aルート~
https://w.atwiki.jp/ff11_gameproject/pages/414.html
@教室 中島「ぴくしぶっ」 聖の鉄拳制裁で中島は教室の藻屑となった。 遊佐「何かこの光景見慣れたなぁ」 ましろ「前は遊佐君が飛んでく役だったけどねぇ」 遊佐「そうか、俺はあんな綺麗な放物線を描いていたのか……」 ましろ「飛距離も2メートルはかたかったね」 遊佐「俺も中島も頑丈だなぁ」 ましろ「正直、けが人が出ないのが不思議だよね」 遊佐「確かに」 中島「あぽかりっ」 まっすぐこっちに降ってくる中島。 遊佐「レシーブっ」 中島「まんだうっ」 聖のほうにけり返しておいた。 遊佐「さすが親切な俺だ」 ましろ「中島君がかわいそうな気が……」 遊佐「気のせいさ。むしろ喜んでるに違いない」 ましろ「そ、そーかなー?」 聖「すぱいなるぐりーぶ!」 中島「いーじすっ」 ほのぼのと談笑する俺たちの足元に中島が放り込まれる。 遊佐「それはちがくないか?」 聖「やかましい!」 遊佐「何だ? カルシウム不足か?」 ぷりぷり怒って何が気に食わないんだろう? 聖「まったく……お前のせいで私の寿命がストレスでマッハなんだが?」 遊佐「見に覚えの無い事で怒られても困るんだが」 聖「これを手引きしたのはお前だろう」 遊佐「……中島のことか?」 聖「お前一人で手一杯なのに全く……」 ましろ「まあまあ、にぎやかになるのはいい事だし」 聖「ましろ……しかしだな」 中島「ははん? さては流行のツンデレか?」 聖「やかましいわっ!」 中島「みょるにるっ」 再び中島をお手玉し始める聖。 8コンボ以上続いてるが不毛だからやめておこう。 遊佐「ところで、ましろちゃん」 ましろ「ん?」 遊佐「何であんな暴力的なのと一緒に居るの?」 ましろ「あはは、ひどいなぁ。聖ちゃんかわいいのに」 指差しても居ないのに聖の事と分かってる時点で……。 暴力的なのは否定しないんだな……。 ましろ「本当だよ? ためしに付き合ってみたら?」 遊佐「いや、ごめんこうむる。ってか、ましろちゃん本人のほうはどうなんよ?」 ましろ「え? どうって?」 遊佐「人をくっつける前に自分の相手を見つけなきゃ」 ましろ「わたしは相手もいないしねぇ」 遊佐「ファンも多いし引く手数多じゃない?」 ましろ「そんなこと全然無いよ?」 遊佐「謙遜は良いって」 ましろ「本当に無いってば、も~」 遊佐「本当に?」 ましろ「うん。残念ながらね」 遊佐「じゃ、俺立候補しようかな?」 ましろ「ほえ?」 遊佐「ましろちゃんの彼氏に立候補」 ましろ「あはは、お気持ちだけ頂きます」 遊佐「高い回避能力だ」 ましろ「たしなみだよ」 遊佐「いやいや、やはり振り慣れてるとしか」 ましろ「そんなこと無いってば」 遊佐「じゃ、好きな人とか居るの?」 ましろ「うーん。わかんないかなぁ」 遊佐「わかんないって?」 ましろ「好きって良く分からなくなっちゃったんだ」 少し悲しそうに、ましろちゃんがつぶやいた。 遊佐「え?」 ましろ「聖ちゃんは多分、遊佐君の事好きだよ?」 遊佐「冗談きついよ?」 ましろ「結構本気だけど、まあ、いいか」 ましろ「でね、人のことは分かるんだけど、自分だと分からないの」 遊佐「まあ、自分のことは分かりにくいよね」 ましろ「本とかだと、気になって眠れなくなったりとか、色々と手につかなくなったりとか」 遊佐「ああ、良くあるね」 ましろ「人間の気持ちって難しいよね。経験しないと理解できないから」 遊佐「そうだね」 ましろ「だから、私は好きとかってよく分からないんだ」 遊佐「つまり、初恋もまだって事?」 ましろ「そうなるねぇ」 遊佐「そっかぁ」 ましろ「遊佐君は経験あるの?」 遊佐「……どうかな? 覚えてないや」 ましろ「そっか、残念」 遊佐「話戻すけど、理解しようとすると分からなくなるってことはさ」 ましろ「ん?」 遊佐「考えるな、感じろ。ってやつなんじゃないかな?」 ましろ「ああ、そうかも」 遊佐「結局、色々経験してみるしかないよね」 ましろ「そうだね」 遊佐「俺でよければ、色々手伝うよ」 ましろ「ん。ありがとう」 少しすっきりした笑顔。 今まで何度か聞いた「ありがとう」の中で、一番暖かい気がした。 遊佐「う」 ましろ「ん?」 遊佐「ちょっぴりときめいた」 ましろ「ふふふっ」 本心だったけど流されちゃった。 中島「かりばるっ」 遊佐「うわっ」 ましろ「きゃっ」 俺たちの足元にお見せできない中島が降ってきた。ショッキング映像的な意味で。 遊佐「お、おい。中島、生きてるか?」 中島「…………」 虫の息だった。 ましろ「さ、さすがに聖ちゃん止めてくるね」 遊佐「う、うん。お願い」 ましろちゃんが聖の元に向かうと、ぴくりと中島が動いた。 遊佐「おい、大丈夫か?」 中島「……ひ」 遊佐「どうした?」 中島「ひじりの……」 遊佐「聖がどうした?」 中島「ぱん……つ……しろ……」 ぱんつしろ? 聖のパンツ、白? …………。 中島「がとらっ」 さらば、中島。この大馬鹿やろう。 足元の物体をかかとで踏みにじりながら、俺は空に映る友人に敬礼した。
https://w.atwiki.jp/kamidori/pages/258.html
アペンドデータとは? アペンドディスクをインストールする事によって追加されるアイテムやクエスト、シナリオなどのこと。 データ追加前のSAVEデータはそのまま使用できます。 データ追加後のSAVEデータは、追加前との互換性がなくなります。 追加データのみアンインストールを行いゲームを実行するとロード時にトラブルが発生するのでご注意ください。 特殊錬金ディスク 予約キャンペーン特典今回は過去作で実施していた、おまけの一部を発売後に配布するサービスは予定されていないので注意。 主な内容は下記の通り ヒロイン3人の追加衣装 追加ユニット ヘタレスの迷宮 二周目以降の追加エピソード 『ロカ・ルースコート』 二周目以降の追加エピソード 『リフィア・イリーナ・マーシルン』 ハンナさんの巡礼旅行記 コミックマーケット80で先行販売、現在は公式HP通販やイベントで販売無償配布の予定はありません 主な内容は下記の通り 追加マップ2、新規クエスト3、新規アイテム20個 エッチシーン1つに加えハンナさんをユニット化 神採りアルケミーマイスターVer2.0 エンターブレイン発行の神採りアルケミーマイスターパーフェクトブックに付属 主な内容は下記の通り Extra Story 「天使の憂鬱編」「温泉の誘惑編」 周回プレイ時の項目追加 追加クエスト&アイテム 追加ユニット
https://w.atwiki.jp/ff11_gameproject/pages/413.html
@廊下 おや? ましろちゃんだ。 何か大きいダンボールを抱えてよたよたしてる。 遊佐「手伝おうか?」 ましろ「あ、遊佐君」 こちらに気づいたましろちゃんが、額に汗を流しながらにこにこ笑顔を浮かべる。 遊佐「何の荷物?」 ましろ「さあ? 先生に頼まれたんだけど……」 遊佐「重そうだね……」 ましろ「まあ、そこそこね……」 遊佐「手伝おうか?」 ましろ「う~ん。お願いしても良い?」 遊佐「もちろん」 ましろ「ごめんね。ありがとう」 遊佐「どういたしまして……よっと」 う、おも……。 中身何なんだろう? ましろ「そこの準備室までなんだけど、ちょっと疲れちゃって」 遊佐「おっけー」 @準備室(聖で使ったとこで ましろ「ご苦労様。ありがと」 遊佐「結構重かったけど、どこから運んでたの?」 ましろ「3階からだよ」 遊佐「うへ……大変だったね……」 ましろ「ちょっとだけ、ね」 遊佐「こういう重労働は聖にでもやらせればいいのに」 ましろ「あはは、聖ちゃんがかわいそうだよ」 遊佐「いやいや、肉体労働は聖にぴったりだし」 ましろ「そんなことは――」 不意に硬直するましろちゃん。 遊佐「ん? どうかした?」 ましろ「あぅ……」 何かに怯えながら俺の後ろを指差すましろちゃん。 遊佐「ん?」 不審に思いながら後ろを振り返ってみる。 遊佐「別に何もいないよ?」 ましろ「う、うえ……」 遊佐「上?」 天井? は何も無いし……棚? 遊佐「あ、トカゲだ」 ちんまい茶色のが一匹、棚の上からこちらを見下ろしていた。 遊佐「でも、ヤモリとかイモリとかかな?」 まあ、どうでもいいか。 遊佐「ましろちゃんって爬虫類苦手なの?」 ましろ「…………」 完全に石化している。 とりあえず追い払うか。 遊佐「あっちいけー。しっしっ」 って、犬猫じゃないんだから効果ないよな。 とすると、ましろちゃんを外に出したほうが早いか。 遊佐「ましろちゃん。気をしっかり」 ましろ「う、うん」 やっと石化から回復したようだ。 ましろ「ゆゆ遊佐君。と、とりあえず外に出よう」 遊佐「あ、うん。そだね」 ましろちゃんは必死に視線をそらしながら、廊下に向かって足を進める。 ちっちゃい茶色が、ましろちゃんをガン見してるように思えるのは気のせいだろうか? 何か身構えてるような……。 遊佐「あっ」 ましろ「えっ?」 俺に反応して振り向いたましろちゃんに、ちっちゃい茶色が降り注ぐ。 ましろ「ひっ!?」 ましろちゃんのおでこに激突して、茶色が地面に落ちる。 ましろ「――!!!!!!!!」 声にならない悲鳴を上げて俺にしがみつくましろちゃん。 何か良い匂いがする。ってそんな場合じゃない。 遊佐「ま、ましろちゃん!? 落ち着いて!」 無言でぷるぷると震えるましろちゃん。 聖「何をしている?」 遊佐「キタ! 救いの神キタ! これでかつる!」 聖「よくわからんがしばき倒して良いのか?」 遊佐「いやいやいや、待て待て。トカゲが出てだな」 聖「で、ましろを脅して今に至るのか?」 遊佐「何か地味に違うっ!」 聖「5秒やろう、念仏でも唱えろ」 やばい、このままではやられる……! ましろ「聖ちゃん。待って」 俺の胸元からましろちゃんが、か細い声をあげる。 聖「しかしましろ……」 ましろ「ちょ、ちょっとびっくりしただけだから」 聖「むぅ……」 ましろ「もう平気だし、ね?」 儚げな笑顔のましろちゃん。 トカゲとぶつかっただけだが。 ましろ「遊佐君が居て助かったし」 聖「何か納得できないが、ましろがそういうなら……」 ましろちゃんのおかげで助かったな……。 ましろ「ありがと」 聖「いや、問題ない」 ましろ「遊佐君もありがとう」 遊佐「どういたしまして」 聖「さあ、ましろ教室に戻ろう」 ましろ「あ、うん」 遊佐「じゃ、俺も」 聖「は? お前は一人で帰れバカ」 遊佐「ひでぇっ!?」 聖「お前と一緒に居たらましろが穢れる」 遊佐「どんな罵倒だよ……」 聖「理解したら1時間はそこに居ろ」 遊佐「いや、それ授業出れないじゃないか」 聖「知らん。じゃあな」 ましろ「え? あ、聖ちゃん??」 ましろちゃんをずりずり引っ張りながら聖は去っていった。 ほんとに俺を置いていきやがった……。
https://w.atwiki.jp/morshowsumakou/pages/27.html
ベリスマ連合編 第1話 『プロローグ』 第2話 『Wスタンバイ!ベリ工&スマ高』 第3話 『ジリリ キテル』
https://w.atwiki.jp/kamidori/
ここは、エウシュリー『神採りアルケミーマイスター』攻略wikiです 誰でも編集することができます。より良いサイトにするために協力をお願いします。 ■利用上の注意とお願い■ サイトの性質上、予期しないネタバレに遭遇する可能性があります このwikiでは、一部にJavascript及び機種依存文字(ローマ数字)を使用しています このwikiに記載されている情報は、基本的にゲームの最新Verについてのものです ゲーム攻略に関する質問をする前に、wiki内を検索してください検索しても解決しなかったら掲示板で質問してください 編集する人向け 個人が運営しているサイト等からの転載は、トラブルの原因になる恐れがあるのでしないでください 他の人が書いたものを消したり修正するときは、十分気をつけてください 公式サポートページにて修正パッチ Ver1.04が公開されています(2011/05/23) ゲーム進行に関する重大な不具合が解消されているので、必ず当てましょう 関連リンク 製品公式サイト http //www.eukleia.co.jp/eushully/eu012.html エウクレイア(エウシュリー&アナスタシア) http //www.eukleia.co.jp/eushully/ 製品情報 タイトル 神採りアルケミーマイスター ジャンル 知識採集+工房運営+戦術シミュレーションRPG 原画 やくり鳩月つみき(はとづきつみき)みつき シナリオ 高杉九郎(たかすぎくろう)八雲意宇(やくもいう)若葉(わかば) BGM クワイア 販売区分 パッケージ販売(18禁) 発売日 2011年4月22日 販売価格 9,870円(税別9,400円) メディア DVD-ROM 品番 EUDV-012 主題歌 『Ars Magna』(Voオリヒメヨゾラ/クワイア)