約 5,047,508 件
https://w.atwiki.jp/kensakumatigaiwiki/pages/26.html
そのキーワード、「Wikipedia」の間違いではないですか?「Wiki」って略すな
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/966.html
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その2 歓声が支配する会場に司会の声が響く。 "ついに決勝リーグ1回戦、第3試合の選手入場です!! 虎門から入場するのは鶴畑家の次男にして若年ながら立派なファーストランカー。 Eブロック覇者の鶴畑大紀選手とその神姫ミカエルの登場だ~" 司会が熱のこもった文句で鶴畑大紀の入場を告げる。 俺とリンは龍門よりの入場でまだ門の前で待機だ。 歓声はここからでも十分に聞こえているが、門を開ければ大音量で聞こえてくることだろう。 さすがにこんな大舞台は初めてだ。 冷静にしようと思っていてもどうしても心臓の鼓動が早くなる。 「緊張しますか?マスター?」 俺の様子に気が付いたリンが尋ねてくるが大丈夫だ、と視線で返した。 「はい、マスターがしっかりしないとこのバトル。勝てないですよ?」 「ああ。 やるぞ、リン!」 「はい!」 "それでは続きまして龍門より、Fブロック突破の藤堂亮輔選手とそのパートナー、『黒衣の戦乙女』リンの登場です! お~っとここで歓声が今以上に大きくなった~" 歓声は気持ち、俺とリンが登場したときのほうが大きいようだ、司会がそう告げる。 「いつも応援してます!!」 「鶴畑の坊やなんぞ蹴散らしちゃえ~」 「前もファーストランカー倒したんだろ!? やっちまえ!!」 なぜかこんな声援も聞こえる。 ここまで大きな大会で声援をもらえるとは思っていなかったので嫌が応にも気合が入る。 それはリンも同じのようだ。 そうしてゆっくりと門からステージまでたどり着く。 ステージの反対側にいる鶴畑大紀はなんとなくいつもよりさらに目つきが悪い。 と言うよりはいつものような「ふん、どんな神姫だろうとミカエルでぼろぼろにしてやるさ」と言うような自信の塊のような、相手を軽く見ているような表情ではなく、切羽詰ったかのような表情で非常に悪役面だ。 だから正々堂々戦うリンは正義の味方ってか? まあそういう要素も必要なのかもしれないけど、関係ない。 リンの力を信じ、俺はそのサポートをする。 "それでは両者、V.B.B.S.筺体でセッティングを行ってください。" 筺体にリンが接続するのを確認しスロットにフラッシュメモリーを差し込む。 通常はセンターの専用の機械でIDカードにデータを写すのだがそうしている暇が無かったのでどうしようもない、データのスペックについての確認(たとえば反則レベルが武装やらのチェックが入る。コンピューターによる自動判別で許可が下りないと使用できないのだが、今回のデータは会社で行ったほぼ同じ基準のチェックを通過したものなので問題ないはずだ。) が行われる、問題なく基準をクリア。これでこの戦いから使えるようになった。 その"突撃武装"をサイドボードにセットして、リンの初期武装はあくまで今までと同じ基本形。 これは初心を忘れないと言うのと、万が一陸戦装備で出てこられた場合に対応しにくいからだ。 そうしてリン…燐のセットが完了する。 『黒衣の戦乙女』燐がバトルフィールドに姿を現す。 それと同時にミカエルも姿を現した様子だ、距離は最大。しかしステージが幸いにもまっさらな平地ではなく多少ながら障害物の存在する荒野で助かった。仮に"突撃装備"を駆使したところで接近を許す相手ではない、しかも今回はあちらさんも気が立ってるみたいでいつも以上に油断は無いのではないか?という気さえする。 天使型の特徴である索敵能力で発見されれば平地での勝負は圧倒的にこちらが不利なのだ。 だからジャマー代わりに砂埃を巻き上げたり、障害物があるだけ相手のアドバンテージが減る。 ゆえに荒野と言うステージは最悪の状況を回避できると言うだけでも十分すぎるステージだ。 「荒野か…十分にマシだな。行くぞ!燐。」 「はい、マスター!!」 燐は荒野を駆ける。 砂埃を巻き上げつつも疾風のように進む姿はなんとなく某Z○IDSのエンディングを感じさせるがこの時代に分かる人間はどれくらいだろう? とかなりの距離を走ってきたがいっこうにミカエルを目視することができない、しかもあっちの砲撃能力は絶大で精密射撃も難なくこなせるはず、だからそろそろ第1撃が届いてもおかしくないのだが… 「おかしいな…」 「ですね。てっきりそろそろ砲撃の1つぐらい飛んできてもいいはずですが…」 と言っていたらやっと前方より轟音を上げてレーザーが…サイズがおかしい!!? 「燐、よけろ!!!」 「っつ!!!」 燐は体操の競技のようなステップやバク宙といった技の組み合わせで先ほどの地点から離れる、数秒後にそこを通り過ぎた"砲撃"は地面を半円に削っている。どうしたらこんな威力がでるっていうんだ? "ここでミカエル選手が攻撃です!! 燐選手はなんとか避けましたがこの威力は常識外だ~~当たれば1発でOK確実です!!" とにかく、やっぱりあっちにはこちらの位置が割れてるので早めに装備を換装するべきかもしれない。 そう思ったがまだ燐が相手の姿を認識していない状態ではどうにもならない、とりあえずセンサーの感度を最大限にして砲撃をできるだけ早く察知、回避して進むしかなさそうだった。 幸いにも地面はしっかりしており武装脚部への負担も少ない。データ戦の最大の利点はメンテナンスいらずで最高の状態の武装を利用できる点だ。 もちろんバトルでかかる負荷はしっかりと計算されるがイレギュラーが起こることは無い。 だからこそ力加減を見極めれば負担を最小限に抑えつつも燐は最高速度を出すことが可能なのだ。 そうして何度かの砲撃を回避しつつ進むこと3分。やっとのことで燐のセンサーがミカエルを捕らえた…がその映像を見て俺は口をぎりりと噛むしかなかった。 ミカエルの装備は、天使型のレーザーライフルを5つも束ねたサイズの荷電粒子砲に4門のレールガン。いつものビット兵器がぞろぞろとシールドを張っている。 どう考えてもあのサイズの粒子砲なんて持って動けるものじゃないだろうに…勝負を捨てたか? と思えば、荷電粒子砲を振り回して撃ってくる!!? 「消し飛べ…」 1発のチャージにどれだけかかるのか分からないが、やっぱり連射は効かないらしい。 その分はきっちりとレールガンで埋めてくるが、避けられないわけじゃなかった。 燐はステップやバックステップを駆使して飛び跳ねるようにして砲撃をいなす。 それでも超高速のレールガンだ、装甲に数発は掠っている。 「直撃しなければ…!!?」 燐は一瞬己の目を疑った。 粒子砲の先端から、極太のビーム刃が飛び出してそれが振り下ろされてくるのだ。 それでも砲身の重さからか思うような速度で振り切れていないようで、そのタイミングからでも薄皮一枚で回避することが出来た。 ここまで大味な戦い方…ありえない。 "ミカエル選手、いつもと様子が違い格闘戦を仕掛けています。これも燐選手には予想外か!!" 司会もさすがに驚いた様子で実況を続ける。 「どうしたんですか? こんな戦い方、貴女はしなかったはずです!!」 思わず燐は叫ぶ、表情を隠してて大きな光の剣を振るうミカエルに向けて。 それでも返答は無い。 ただただ、弾丸と剣の切っ先だけが返ってくる。 「ならば私から近づくほか無いみたいですね…マスター!!」 「どうするんだ?」 「とりあえず近づかなければ戦うににしてもどうにもなりません、使います!!」 「分かった。サイドボード展開。」 「現状装備の部分的ロックオフ。ハードポイント開放を確認。転送可能です。」 「させない…」 ミカエルが砲撃を加えようとするがそこにSRGRが飛び込んできて爆発。 すでに燐の十八番とも言える「SRGRの投擲から射撃による遠隔爆破」でダメージこそ与えられないものの、膨大に撒き散らされる熱量でセンサーは燐を捕らえられない。 「マスター!!」 「燐、受け取れ!!」 その瞬間、燐は光に包まれる。 それは一瞬であり、ステージにある巨大スクリーンにも燐の体が輝いたようにしか写っていないが、確かに燐の姿は変わっている。 悪魔型ストラーフの基本武装はそのままに、背部ユニットから大きな2対に翼が生え、その基部には大口径のブースター。 武装脚部のすねあたりには装甲が追加され、左武装腕部にはあの市販パーツ「EXシリーズ」のものよりさらに刃の大きい鎌が握られ、右腕部のマニピュレーターは巨大になり爪も鋭く変化していた。 さすがに悪魔らしくし過ぎたかとも思ったが追加パーツは基本的に同じ濃紺かシルバーなので見た目はそれほど悪役ではない。もっとも悪魔型にするなら最初からは翼は赤にしてたし。 「黒の戦装束」 その名のとおり、燐専用の武装ユニット。 基本はあのEXシリーズの悪魔型用のユニットだが内部構造や各アクチュエーター等の出力、感度、レスポンスすべてが燐の今までのバトルのデータを元にチューニングされ、デザインもカラーも変わっている。 とはいえ根本のデザインは機能美の観点からしてもこれが一番だと思われるものなので似通っているところがあるのはあたりまえだ。 あと違うとすれば本体のアーマーが通常より強化されている、特に胸部アーマーは防御力に定評のある第3弾のアーマー並みの強度を出している。もちろんその分だけ重くなっているが武装脚部があればその変化は微塵にも感じないレベルだ。 また翼の色が銀色に変わるだけで印象がかなり違うらしく、観客は口々に意見を出し合っている。 「カッコよすぎるぜ!!!」 「あ~あ陸戦特化だから黒子は美しいというのに…」 「でもしょうがないでしょう? 相手はずっと空飛んでるんだから自分も飛ばないと攻撃できないじゃん?」 「俺の黒子も改造で銀の翼にしようかな…」 「文字通り銀の翼に望みを乗せて…ってかw」 …最後のは言った人の年代がわかってしまうな…俺の親父と同年代かよw "燐選手、サイドボードの武装を展開! しかもこれは私も初めて見る武装です。これが燐選手の切り札なのか!!?" 実況も驚いてるな…デザインに1週間掛けた甲斐があった。 「これで貴女と同じ空に行けます」 「来れるものなら…」 その後は言わずに無言でレールガンを撃って来るミカエル。 「当たるわけには!」 鈍角の軌道を描きながら燐は飛翔し、レールガンを回避しつつも全速力でミカエルに向かっていく。 「来る来るな来るな!!」 もう照準も付けずに発砲している、これでは回避行動もほとんど要らなかった。 "ものすごい機動力で空を飛び、燐選手はミカエル選手に一直線だ!!! これで勝負は決まるのか!!!?" 「貴女は何がしたいのですか?」 ついに粒子砲に手を掛け、ゆっくりとそれを払いつつ燐はミカエルに顔を近づけ、ついに彼女の表情を見た。 「…………」 「なぜ、泣いているのですか?」 「…うるさい、関係ない」 「でも、気になります。」 観念したのか、ぽつりとミカエルはつぶやいた。 「勝敗に関係なく、今日で私は壊されるから」 燐は驚いたらしいが、それでも優しい表情を変えずに 「……なぜですか?」 「この前に犬型とかに負けたから」 「どこのですか?」 「知らない、でもひどい負け方をした。頭から真っ二つにされた。その後もまた他のにやられた。」 「怖かったんですね…」 「で、負けたから私は今日で終わりだって、マスターが」 「そうですか…」 「ええい!! いったい何をやってるんだミカエル。今なら背中ががら空きだぞ!!ビットで撃て!!!!」 鶴畑大紀も見ていてうっとおしくなったらしく、ミカエルに指示を出す。 「でも、貴女は同じような恐怖を他の神姫に与えたことが何度かあったはずです。」 「…うん、あの時の恐怖は忘れられない…怖い。そんな勝ち方を私は何度も相手に与えてた…」 「もう、しませんか?」 「しない。だって怖いもの……でも私は今日で"死んじゃう"」 「させません、私と、私のマスターが」 「そんなの無理だよ。」 「信じてください。」 「…」 「ね?」 「………本当?」 燐はいつも俺たちに向けるあの柔和な笑顔を浮かべて 「はい。」 そう言い切った。 「分かった。信じる。」 そうしてミカエルは自らサレンダー信号を送る手続きに入った。 "お~っとミカエル選手が武器を下ろした!! 何が起きたのでしょうか!?" 実況はもう混乱している。 無理もないと思うけど…とりあえず無傷の勝利を得た燐にねぎらいの言葉でも掛けてやろうと思った。 「燐、よくやったな」 「いえ、マスターの装備のおかげですよ」 「…ありがとう、燐」 ミカエルが右手を差し出してくる。 「いえ。」 そうして燐が手を差し出そうとした瞬間…… ビットが突然燐に砲撃を加えた。 「きゃぁあああああ」 ビットの砲撃は威力こそ低めなものの、無防備な燐を撃ち落とすには十分な威力を持っていた。 「サレンダー信号を出そうとしてたのに…なんで!?」 ミカエル自信にもなにがなんだか分かっていない様子だ。その表情も次第に変わっていく。 「何?コレ…私の体が…思うように動いてくれない!! 嫌、いやぁ!!!」 そう言いつつもミカエルの右手の粒子砲は燐の墜落地点を捉えている。 「燐を撃つなんて…いやだぁああああああ!!」 なんとかミカエルの意思が一瞬通ったのか、発射と同時に右手はそっぽを向き、墜落地点からはずれた。 「なに、貴女誰?? 私? そんな…だめ、だめぇ」 「燐、大丈夫か?? 燐!!」 「……はい。ダメージも問題ありません。でも背部のラックがつぶれました。装備をマウントできないので左手がフリーになりません…」 「しかたない、鎌は一度戻すか?」 「それでは間に合いません。このままで行きます」 「ああ、とにかくミカエル自身にもどうなってるか分からないから気をつk……」 レールガンとビットの砲撃の嵐が燐を襲った。 "まさか、まさかまさか!!! 今までのミカエル選手の行動は高度な頭脳戦だったのか?? 先ほどとうって変わって全力の砲撃だ~~^" 「貴女、先ほどまでのミカエルじゃないですよね?」 ふとミカエルが声の方向に目を向ければ…強烈な衝撃が加わりミカエルは大きく後退する。 現在。さっきまでミカエルが佇んでいた座標には燐がいる。 それもさっきの砲撃の雨を抜け、最高速度で飛翔したまま体をひねって回し蹴りを叩き込んだのだ。 首をぽきぽきと鳴らして体制を整えたミカエルが先ほどの燐の問いに返答してくる。 「私はミカエル。それ以上でも以下でもない。私が下された命令はお前を壊す。ただそれだけだ。」 「…"ミカエル"を返してもらいます。絶対に。」 そうして第Ⅱラウンド、正真正銘の試合が始まった。 ~鳳凰杯篇その3?~
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1814.html
戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -08 註:このSSも、完全に勢いと思いつきだけで出来ています。 「背徳のKISS」(奥井雅美)をイメージ曲としています。 お手元にありましたらBGMとでもしていただければと存じます。 戦場からの帰りの電車。 「今日も・・・勝ちましたね・・・。」 マスターの胸ポケットに収まった私が静かに言うと、マスターはじっと外を見たまま小さく頷いた。 窓の外には、夕日に照らされてすべてが赤くなった街並み。私の顔も、紅く染まる・・・。 「Black DEVIL」、これが私のバトルネーム。 いまや、マスターの下で仕えるただひとりの神姫。 電車を降り、にぎやかな通りを歩いて家路に向かう私たち。 土曜とあって、手をつないで歩み行く恋人たちも多く。彼らの楽しそうな笑顔もまた、夕暮れの空に吸い込まれていく・・・そんな澄みきった街中に、こんな私が居てもよいのだろうか。 筐体戦闘時に罠にはめ、敵の高出力砲で・・・姉だったツガルのコアを射貫かせたのは、私。 バーチャル訓練時に、事故に見せ掛け強制データフォーマットを・・・妹のフォートブラッグにかけたのも、私・・・。 マスターと暮らしているうちに、いつしか芽生えていた感情。 -大きな手に抱かれているだけでは、足りない-。 間違っていると、自分自身でもわかっていても抑える事が出来ない衝動。 -マスターと、二人きりの未来がほしい-。 私は、リペイント版とはいえど「天使型」のアーンヴァル・・・。 しかし。自らの歪んだ心に天使の翼を奪われ、大きな十字架を背負い歩む道に堕ちた、そのときから。 すべてを奪い、そして求め続けることしか、見えなくなってしまったのだ。 もしかしたら、マスターは私の行動に気づいているのかもしれない。 だが、何一つ今までと変わること無く、私に優しく接してくださる・・・。 そんなマスターが・・・ツガルタイプやフォートブラッグを見かけたとき、時折浮かべる寂しそうな瞳の輝き。 その輝きを見るたびに、私のコアが・・・悲しげな共鳴を起こすことがある。 私は、この苦しみから逃げることは決して許されないのだ、と・・・。 決して実ることがないと、わかっている。 それでも。いや、だからこそ、私はマスターに尽くし続ける。 一秒でも長くマスターに見てもらいたい。 -だから、バトルには勝ち続けなければならない- 小さな神姫が、ニンゲンに恋をすることは。 決して許されないことなのだろうか。 私だけの、マスターで居てほしい。 -だから今、この瞬間に口付けをしてほしい- それがたとえ。 背徳の行為であっても・・・。 <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/jikkyomin/pages/169.html
解説 雑談 「MX・tvk・テレ玉・チバ・群馬・とちぎ実況 ★ 40947」 http //hayabusa2.2ch.net/test/read.cgi/weekly/1401540811/ 683 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 31 09.77 ID Qd0FsIk0こういうのよりひだまりと武装神姫みたいにふつうのコメンタリーやってほしかったな718 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 31 30.53 ID p/DlJE6p 683武装神姫2期やらんかなあ788 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 32 14.74 ID eHSRbSnZ |ヽ | | | .\l騙lノ....| | | _〔【》}w0|〕_.| | |./三/(=鎧=)ミ}=== .U/[[ 8)]]、つ目 く/U/ U 718 もうコンテンツ自体が虫の息状態だよ…需要はまだあるというのに。 …ちなみに[[オディ]]の保有機体がまた一機増えた859 名前:[[シュナイダー]][不愉快です×29] 投稿日:2014/05/31(土) 23 33 04.61 ID zLqtNDjA 788アニメやるから再販期待したんだけどなあオールベルンしか持ってねえ899 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 33 38.53 ID eHSRbSnZ |ヽ | | | .\l騙lノ....| | | _〔【》}w0|〕_.| | |./三/(=鎧=)ミ}=== .U/[[ 8)]]、つ目 く/U/ U 859 どのベルンだ。972 名前:シュナイダー[不愉快です×29] 投稿日:2014/05/31(土) 23 34 31.71 ID zLqtNDjA 899金髪の884 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 33 28.70 ID p/DlJE6p 788そもそもアニメやってた時点でコンテンツ放置状態だったらしいなw989 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 34 44.01 ID eHSRbSnZ |ヽ | | | .\l騙lノ....| | | _〔【》}w0|〕_.| | |./三/(=鎧=)ミ}=== .U/[[ 8)]]、つ目 く/U/ U 884 何故神姫は“KONAMIディ生まれてしまったのか”… 2/22の聖戦の日あの場所に2000人近い人が詰めかけたというのに833 名前:LIVEの名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/31(土) 23 32 42.08 ID OnkbW+Vg 718リヒリヒトさんは頑張ってた
https://w.atwiki.jp/ndeb/pages/4.html
Wikiを開設 Pukiwikiとは違いこちらはユーザーフレンドリーなサイトになりそう お勧めサイト http //www.tos-land.net/
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/9048.html
Wiki って何? Wiki はページの作成・編集が誰にでも可能な、いわば参加者全員がウェブマスターになれるコンテンツサーバー。
https://w.atwiki.jp/taticoma/pages/4.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます ■ 新しいページを作りたい!! ページの下や上に「新規作成」というリンクがあるので、それをクリックしてください。 ■ 表示しているページを編集したい! ページ上の「このページを編集」というリンクや、ページ下の「編集」というリンクを押してください。 ■ ブログサイトの更新情報を自動的に載せたい!! お気に入りのブログのRSSを使っていつでも新しい情報を表示できます。詳しくはこちらをどうぞ。 ■ ニュースサイトの更新情報を自動的に載せたい!! RSSを使うと簡単に情報通になれます、詳しくはこちらをどうぞ。 ■ その他にもいろいろな機能満載!! 詳しくは、FAQ・初心者講座@wikiをみてね☆ 分からないことは? @wikiの詳しい使い方はヘルプ・FAQ・初心者講座@wikiをごらんください。メールでのお問い合わせも受け付けております。 ユーザ同士のコミュニケーションにはたすけあい掲示板をご利用ください 要望・バグ・不具合報告はメールでお気軽にお問い合わせください。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1453.html
天より降りし、白霜の竜(後編) 『空を蹴って敵の頭上を取る』という、ロッテの奇策は奏功した。彼女の 纏う“ゴーレム”は、両腕が巨大な銃と言うべきユニットとなっている。 スペースの問題で、弾薬こそ少ない上に細身だが……その分一発の威力や 射程距離・徹甲性能を限界まで高めてある。例え直撃せずとも、その弾は 掠めただけで“バイザー”の装甲越しにダメージを与えるパワーを持つ! 「きゃ、ううっ!?痛……や、やりますね先輩っ!!」 「全てはマイスターの為ですの。その為なら、わたしは頑張れますの!」 「マスターの為……先輩の強さの秘密が、分かった気がします。でも」 『キュィ?』 短時間で撃ち込まれる弾丸を必死に避けたハニエルだったが、軽装甲な 彼女の鎧……“バイザー”は、少なくないダメージを負っていた。一方 ロッテの方も足場となっていた浮島の欠片が無くなり、お互いに距離を 取らざるを得ない状況となっていた。ロッテはウィブリオを飛竜の姿に 戻し、一方のハニエルは別の浮島に着陸し“バイザー”を組み換える。 ほぼ全てのパーツを躯から外して、彼女は一つの“弓”を作り上げた。 「アタシだって、それなら益々負けられません。全力を出します!」 「それでこそ戦い甲斐がありますのっ!ウィブリオ、行きますの!!」 『キュィイイイイッ!!!』 「変形開始、“ティターン・シルエット”っ!!」 その隙を利用し、ロッテも己の“相棒”を真の姿に変形させる。それは 大いなる翼を持つ“天使の鎧”だった。その腰に光るは“イグニス”。 そう……射撃こそ天使型たるロッテの“得意攻撃”。それを活かす為に 創った“イグニス”は、二挺のエクステンド・ビームライフルである。 ウィブリオの“ティターン・シルエット”は、これを撃つ為の物だッ! 「それが、先輩の全力ですね……アタシの全力は、これですっ!」 「巨大なビームボウ……ですの?なら、射撃勝負になりそうですの」 「“エンジェルバイザー”の全出力を回した一撃、耐えられますか?」 「大丈夫、マイスターの想いが有れば……勝つのはわたしですの♪」 「……では、やってみましょう。どっちが勝つか、勝負ですっ!」 その姿を見てむしろ戦意を昂揚させたハニエルは、光の弓を構えて肯く。 本当にこの娘は、ロッテに憧れているのだ……眩しい姿と言えるだろう。 だが、それと勝負は別だ。むしろ、先輩としての意地を見せねばならん! ロッテは二挺の“イグニス”を構えて、左右を合わせる様に連結させた。 更に上部のハッチを開き、先程の“プラズマ・クロスボウ”を差し込む! くぐもったコンデンサのチャージ音が響き、シリンダーが回転を始めた。 「はいですの。全力全開、“イグニス・クロスボウ”でお相手しますの」 「ふふ、奇遇ですね。お互い“弓”で雌雄を決する事になるなんて」 「わたしに憧れてくれた娘なら、それも運命って事ですの……ではっ」 武器のチャージを終えた二人が、徐にカウントを始めた……決着の時だ。 互いの銃口に激しい光が満ち、足下の雲が大気の震動で吹き散らされる。 その震動はやがて明確な“音”となり、空の戦場を一気に満たしていく! 光はいよいよ抑えきれない程に満ち溢れ、互いがその開放を……叫んだ! 「最大最強の一撃、行きますのっ!」 「はい、行きましょう!!」 「迸れ……神儀“審判の光災(ジャッジメント・レイストーム)”ッ!」 「その身を穿て、儀典“ブリッツ・フォイア”ッ!!」 ロッテとハニエル。お互いの前方に、相手を呑み込む程巨大な光の柱が 伸びていく。中間地点でぶつかり合った莫大なるエネルギーの奔流は、 押し合い拉げる様にして膨らみ……そして、その均衡は一瞬で破れた! バトルフィールドの大半を呑み込む程の、巨大な爆風が空を覆い隠す! 「きゃ、ぁあああああああっ!!」 「うあぁっ……!!あ、相打ちですの……でも」 「……こ、構造上の差が出ちゃいましたね……残念です」 産まれた爆風に呑み込まれた二人の神姫は、バランスを崩して墜落した。 背に翼を備えていたロッテはどうにか体勢を立て直す。一方、己の全てを “弓”に換えてしまったハニエルの方は、ダメージを受けている状態から 己の飛行姿勢を取り戻すまでの時間が、少々足りなかった。神姫の接近に 依ってホログラフ投影された戦闘領域のラインを、若干越えたのだ……。 『対戦相手、リングアウト!勝者、ロッテ!!』 「今度は、別のフィールドで戦ってみたいですの。ハニエルちゃん♪」 「きゃっ!?あ、有り難うございます……今度は負けませんよ先輩ッ!」 勝敗が決まった瞬間にロッテはハニエルを追い掛けて、その手に抱いた。 慕ってくれる相手と刃を交わす理由は、無くなったのだ。当然だろうっ! 後でまた逢う約束をして、二人は別れる……完全に『先輩・後輩』だな。 「ロッテ、見事だ!バトルの内容もだが、立ち居振る舞いも良いぞ!」 「慕ってくれる人を無碍にする事は、わたしには出来ないですの~♪」 「ふぁ……?あ、ロッテちゃんも勝ったんですか?よかったぁ~……」 「おはようアルマお姉ちゃん。さぁ、最後はボク……頑張るんだよっ」 ──────皆は神の姫たる騎士だもの、優雅に生きようね。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1404.html
騎士姫と、覚醒せし鋼竜(前半) 意識が闇の淵よりゆっくりと引き揚げられていく……嗚呼、この様な事が 前にもあったな。あれはそう、私・槇野晶が“アルファル”を作った時。 そして今宵もまた徹夜を重ねて、『新製品のテストベッド』という建前の 装備を、我が“妹”達を重量級ランクへと送る為の“相棒”を創造した。 彼女らの挑戦を支えるだけでなく、我がMMSショップ“ALChemist”の収益 拡大という意味でも、この徹夜は極めて重要な……むぅ、意識がッ……。 「お姉ちゃん、お姉ちゃんっ!もう朝ですの、起きてくださいですの!」 「……う、む?葵か……ふぁ、あぁぁ……いかん、寝てしまう所だった」 「全く、日暮さんの所から帰ってきてから根詰めっぱなしで……もうっ」 「すまんな、つい興が乗ってしまった。もう朝か、アルマとクララは?」 「御飯食べて、今はお風呂ですの。わたしも元の躯に戻ってきますの♪」 未だ意識に霞の掛かった私に茶を差し出し、葵は下階へ降りていった。 そこで彼女はHVIFから意識を切り離して、“ロッテ”に戻るのだ。 程なく見慣れた神姫素体の彼女が上がってきて、私に朝のキスをす…… こら貴様、見る物じゃないッ!それよりも今は重要な物があるのだ!? 「改めておはようですの、マイスター♪あ、二人も戻ってきましたの~」 「マイスターおはようございますっ。夕べからずっと作業してましたね」 「有無、日暮に焚き付けられてからどうも収まらなくてな。突貫工事だ」 「おはようなんだよ……で、完徹の成果とかは一体どうなったのかな?」 「おお!それだ、それをお前達に見てもらわねばならんッ。実はな……」 そう言って、私は未塗装のボックスを三つ取り出した。“EL DoLL”で 用いていた物と同型なのだが、その厚みは相当量増している。これは、 重量級ランクで用いる拡張型サイドボードと、同サイズのコンテナだ。 つまり使用法も全く同じで、このボックスを丸ごと装填する形になる。 「随分大きな箱なんだよ。この中に、ボクらの“相棒”がいるのかな?」 「そうだ、これから超AIを設定するのでまだ動かないがな……ほれっ」 興味津々なクララ、心配そうなアルマと意味深な笑みを浮かべるロッテ。 三人の神姫が箱を覗き込むと、そこには意味不明の構造物が入っていた。 無論意味はあるのだが、格納状態の“相棒”は複雑なユニットの塊だな。 「これも、ぷちマスィーンズのAIを使うタイプのモジュールですの?」 「む、鋭いなロッテ。私の培ったノウハウを最大限活かすとなれば、な」 「でも……アルファルに輪を掛けて複雑ですね、これは一体何ですか?」 「有無、聞いて驚くな。これはな……“竜”だ!機械のドラゴンだッ!」 流石にテレビの様な反応がある筈はなく、皆ぽかんと口を開けるばかり。 ……私もそんな珍妙なリアクションは不要なのだが、説明が足りないか? 「り、竜……ってあの、ファンタジーなどで出てくる『がお~』って?」 「訳が分からないと言う顔だな、アルマや。竜型のぷちと考えればいい」 「攻性生物である“竜”を以て“変幻自在”な戦術を織りなす、かな?」 「その通りだクララよ。その翼・尻・爪・牙。更に異能……それらこそ」 「“変幻自在”な戦いに相応しい力だ!ですの♪でも“才能”は一体?」 ロッテのツッコミを受けて、私はもうふたつの箱を取り出す。最初のは アルマ用の“EL GrAND”である……そう、軽量級の“EL DoLL”同様、 重量級装備にもコンポーネント名がある。それが“EL GrAND”なのだ! で、当然取り出したのはアルマ以外の二人……ロッテとクララ用の箱。 その蓋を開ければ、先程とはそれぞれ全く異なった構造物が顔を出す。 「この通り“アルファル”とは違い、新装備はお前達個人専用の逸品だ」 「えと……つまり、その性能等もあたし達一人一人に合わせたんです?」 「有無!例えばだ、アルマ。お前の“竜”……“灼地龍”は白兵戦重視」 「……そう言えば爪っぽい物も、他二機より大きいもん。それにこの角」 「で、ロッテ用“霜天龍”は射撃特化。クララの“樹海龍”は魔術用だ」 「う~ん……マイスター、この娘達の超AIの準備は出来ていますの?」 その言葉を受けて、三姉妹が私を一斉に見上げる。成程、一度動かさねば 分からぬという事らしい。私は、メンテナンス用サーバに箱を接続する。 超AIのデータを焼き込み稼動させる事としたのだ。だがその前に……。 「一つ注意がある。三人とも、手懐けるまではくれぐれも気を抜くなよ」 「ふぇ?え、えとマイスター?それって、一体どういう事なんですか?」 「言葉通りだ。以前練習用に作っていた超AIの情報を使うのだが……」 「……待って、確かアレは“乱暴”過ぎるって封印してた筈なんだよ?」 「有無。だが、今のお前達なら……私の信じる“妹”達ならば大丈夫だ」 「相変わらずマイスターは無茶苦茶ですの……でも、信じてますのっ♪」 ──────そして、荒ぶる神の獣が目を醒ますんだよ……。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/942.html
戦うことを忘れた武装神姫 その29 これは、リゼがウチに来て間もない頃のお話- 。 ・ ・ ・ ・ ・ 「よっこいしょっと。」 大きい方のバイクのタンクを外す。満タンにしていたため、重い・・・。 あっ、しまった! 置き場を考えていなかった! ・・・と。 「ここの傘立てが丁度いいのではないですか?」 足元から声が響いた。 シンメイである。 「あらら、いつの間に。」 「マスターが外に出られたときからずっとここにいますよ。」 シンメイが指す方向には、傘立て代わりにしているビールケース。 「そうか、これを使えば良かったんだな。 ありがと、助かったよ。」 タンクを置いて工具をごそごそと漁っていると、傍らのシンメイがじーっ と俺の手元を見ている。。。 ふむ。 「おいでよ。エンジンまだかけてないから、火傷する心配も無いだろう。」 プラグレンチを引っぱり出したところで手を差し出すと、シンメイは満面 の笑みをたたえて飛び乗ってきた。 相変わらずメカ物が好きなんだなぁ、 こいつは・・・。 汚れない位置に乗せて、プラグを外す。 「もう3万キロ目前・・・。 いつ見ても、とてもそんなに走ったバイク には見えませんね。」 「まぁね。 こまめにショップでも面倒見てもらっているから。 ほい、 外れたぞ。」 プラグをシンメイに渡す。 「良い焼け色ですね。 ですが、マスターにしては珍しく交換をしばらく さぼっていましたね? この端子の具合・・・ これではエンジンのレス ポンスも悪くなっていたはずですが。」 うはw お見通しだ。 「この子、まだまだ走り続けたいっていっています。 その声にマスター もしっかりと応えてあげて下さいね。」 「はいはい、もちろんですよ。」 シンメイから渡されたプラグを見ながら、こりゃさすがに、とちょっぴり 反省。 その後新しいプラグを工具に取り付けて・・・ ふと思いついて プラグを入れたところで手を止めた。 「やってみるか?」 大した作業ではないが、これだけの大物相手はシンメイにとって初めての 経験。大きな瞳が更に大きく、輝いた。 「いいんですか? 本当に・・・!!」 「あぁ、かまわないよ。 まずは人の手のトルクで締められる所まで締め て、それから・・・1/2回転だね。」 「わかりました! 人の手のトルクで締められる所までですね・・・」 シンメイはちょっと考える素振りを見せる。おそらくトルクの計算をして いたのだろう。 その後両手でレンチをクルクルと廻して締め込んだ。 「器用なもんだねぇ。」 締め込み具合は全く問題なし。 そこで、14mmスパナを渡した。 「できるかな? 重いよ。」 「大丈夫で・・・きゃっ!!」 さすがに14mmは重いようだ。 俺はスパナを支え、シンメイにはトルク のかけ具合に集中させる。 珍しく緊張した、しかし大変に楽しそうな顔 でスパナを廻すシンメイ。 無事プラグレンチは1/2回転。。。 「はい、お疲れさん。 大変よくできました。」 「私にもできたんですねっ! ありがとうございます、マスター!」 ぎゅーっと俺の腕に抱きついてくるシンメイ。 ここまで喜んでもらえる なら小さな事だけどやらせた甲斐があるってものだ・・・って、いつまで 抱きついているんですかシンメイさん。。。 「あのさ・・・バイク組みたいんだけど。」 「あ、も、申し訳ございません!」 「そんなに頭下げなくても良いから。 バーパッドに座ってな。 さてと。 ・・・まずはタンクを載せて・・・。」 チョイチョイと組み付け、数分で復元は完了。 ガソリンチューブを繋ぎ、 エンジン始動。 「あぁ、いい音・・・。 また遠くへ行きたくなりますね。」 「全くだ。 そうだ、ちょっと試走がてら一回りしてこようか。」 「はいっ!! は、はわわっ!!!」 立ち上がった途端、バイクの振動もあってかバランスを崩して落ちそうに なったシンメイをキャッチ。 「え、えへへ・・・」 「ごめんね、思わず手が汚れたまま握っちゃったよ。。。」 「いえ、気にしないで下さい。 それより早く行きましょう。皆に気づか れる前に、秘密のデートですよ!」 今日はシンメイ、ずいぶんとノリノリだなぁ・・・と思っていたら。 「あー!!! ヌシさん、ずるいー!!」 むくれっ面のリゼがヘルメットの中に入っていた。 「だぁっ!! なんでそこにいるんだっ!」 「この中で寝てたらいつの間にか外に出てたんだよ。 もちろん、あたし もつれていってくれるよねっ!!」 リゼが入っているのに気づかずヘルメット持ち出してたんだな、俺・・・。 ポケットのシンメイを見ると、仕方ないですねと言うかの如く首を振る。 ヘルメットを取り、リゼをシンメイとは反対のポケットに入れようとした のだが、リゼはメーター部分に座りたがった。 この時がリゼにとっては 初のバイク。そう、リゼはこいつのポテンシャルをなめていたのだ。。。 「マスター、希望通りそこへ座らせてあげましょう。」 ポケットのシンメイが、ちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「・・・だな。 ウチの洗礼でもあるし。」 何のことかピンときていないリゼだったが、ひとまずバイクというモノに 乗れるうれしさできゃあきゃあ言っている。 改めてヘルメットを被り、バイクに跨る。エンジンは十分に暖機済み。 ゆっくりと住宅街を抜ける。 「リゼ、落ちるなよ。」 「こんなんじゃ落ちないよっ! 風が気持ちいいね、ヌシさんっ!!」 こやつ、このバイクを完全に侮っているな。。。 誇り高きこいつをなめてかかっていることに、ちょっとむっとした俺。 それは、シンメイも同じであったらしい。 通りに出る直前の信号待ち で、シンメイはくいくいと俺をつつき、どこからか取りだしたゴーグル を装備し、親指を立てた。 「やるのね。りょーかい。」 通りに出る。 昼下がりとあって交通量は少ない。次の信号ですり抜け をして先頭に出る。 「リゼ、落ちたくなければどこでもいいから掴まれ。 いいなっ!」 ちょっと口調を強めて言ったこともあり、何かよく解らない顔付きなが らもリゼは指示に従ってくれた。 右手を捻りエンジンの回転を上げ、 信号が青に・・・クラッチミート! 一瞬フロントを浮かせ一気に加速する。こいつが出た当時、この排気量 ではストックで最も強烈な加速をするバイクと謳われた脚は、現在でも 十分通用する。 下手なハイブリッドスポーツバイクより、ずっと速い。 その調子で信号を二つ三つ過ぎた頃、リゼの様子がおかしいことに気づ いた。 急遽コンビニへ止める。 「大丈夫か?」 「ぬ、ヌシさん・・・・・・ 怖かったよぉ~~~!!!!!」 声をかけるなり、シンメイがいるのも気にとめず、わんわんと俺の腕に しがみついて泣き出した。 「・・・ちょっとやりすぎたかな?」 「大丈夫ですよ、すぐに慣れます。 ささ、リゼ。 わかったら一緒に ポケットへ入りましょうか。」 「うん、そうする・・・。」 「私たちも通った道ですから。 もう泣かないで。」 「えぐっ、えぐっ・・・。」 俺はそっとリゼをシンメイと同じポケットへ入れてやると、再びバイク を走らせ始める。 シンメイが一緒なら、もう大丈夫だろう。 その後、俺は世話になっているバイク屋へもちょいと立ち寄りつつ軽く 一回りして家へと戻った。 帰る頃には、リゼもだいぶこいつの加速に 慣れた様子。 よしよし。。。 「リゼ、もう乗るのやめるか?」 「ううん。 もう慣れた。 さっきはびっくりしたんだよ、あんなにも すさまじい加速できるなんて知らなかったし。 でもね、シンメイにも 教えてもらって、あたしもこの子のことが解ってきたからっ! だから、 あたしも・・・今度から連れていって!」 「いいですよ。一緒に行くのも、楽しいものですから。ね、マスター!」 「し、シンメイ・・・ここは俺が答える所だろう。。。」 「気にしない、気にしない!! あ、今度はリゼにもゴーグルか何かを 買ってあげて下さいね。」 妙に嬉しそうなシンメイ、そしてリゼ。 かくして、俺の所の全員が、バイクに乗る神姫となったのであった。 <<トップ へ戻る<<