約 5,047,786 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1773.html
最後はお祭りだ!! 武装神姫SSwiki 読者参加企画 『武装神姫うきうきバトル』第四回 イリーガル討伐の終わった後。 神姫センターはにわかに活気付いていた。 電光掲示板に表示されるトーナメント表。 その最下層に貴方の神姫の名が見える。 さあ、果たして何処まで勝ちあがれるのか。 最後のイベント、勝ち抜きトーナメント戦がもうすぐ、始まる……。 サラ(仮)「さて、約一月に渡ってお付き合いいただいております『武装神姫うきうきバトル』、今回が最後の募集となります」 犬丸「サンプルちゃん。サラさん、犬子さん、アイゼンさん。……そしてイリーガル達……」 テッコ「……数々の強敵を打ち破ってきた(?)皆様の神姫に太刀打ちできる神姫は、もはや当神姫センターではご用意できません」 サラ(仮)「しかし、見てください。ここには数々の猛者が集っているではありませんか」 犬丸「皆様一癖も二癖もあるツワモノぞろいですワン」 テッコ「……そう。最後の相手は隣の貴方」 サラ(仮)「本日最後のイベントを、皆様の神姫同士の勝ち抜きバトルによって締めくくりたいと思います」 全員「では。『武装神姫うきうきバトル』第四回、どうぞお楽しみ下さい」 前回の結果発表 特典表一覧。CSC 武器 オプション 勝ち抜きバトルのルール 神姫を作ろう1.オーナー名/神姫名の決定 2.機種選択 3.CSC選択 4.武装選択 5.武装の並べ替え 6.オプション選択 7.完成!! おまけのQ&Aコーナー 神姫の投稿/ご意見ご感想 前回の結果発表 サラ(仮)「先ずは最初に前回の成績発表を行いたいと思います」 犬丸「強敵、イリーガルとの連戦を綴った記録をご覧下さいですワン」 テッコ「……なお、今回特典に関するルールの変更がある」 サラ(仮)「まずは戦闘記録から皆様の神姫が得たポイントをご確認下さい」 第三回戦闘記録 特典表一覧。 犬丸「さて、ここでは皆様が得たポイントから交換できる品物を一覧にしておりますワン」 テッコ「……特殊CSC、武器、オプションの3つを購入できる」 サラ(仮)「もちろん、武器は必ず6つです。それ以上でもそれ以下でもありません」 犬丸「もちろん、武器、オプションは今回も名前と外見を変更可能です。ご自由なアレンジをお楽しみ下さい」 サラ(仮)「ここでは購入に必要なポイント(エン)を記したモノのみですので、詳細なデータは武器一覧表のほうからどうぞ」 テッコ「……では、一覧表」 CSC 『カウンターCSC』1500エン 武器 『レーヴァテイン』5000エン 攻撃のみならず、防御面でも優れた剣。 『ロンギヌス』5000エン 非常に高い回避力を持つ槍。 『ヴァルムンク』5000エン 攻撃力と命中率のバランスが良い剣。 『ミサイル』4000エン 威力は非常に高いが連射が効かない武器。 『モアイ像』4000エン 命中率に難があるが、その他の性能は高い。 『マジカルステッキ』3000エン ほぼ必中し、防御力を無視する特殊な武器。 『ヂェリカン』500エン 様々な効果を持つドリンクの詰め合わせ。 オプション 『ソニックダイバー』5000エン 同じくMMSで展開するスカイガールズからまさかの逆輸入。 攻撃力と回避力を高めるが、一定ダメージで破損する。 『ビッグバイパー』7000エン 回避力以外の全ての能力が向上する強力な戦闘機。 一定ダメージで破損する。 『交通安全のお守り』2000エン 武器選択のとき、1の出目が出やすくなる。 『合格祈願のお守り』2000エン 武器選択のとき、3の出目が出やすくなる。 一度効果を発揮すると効力が無くなる。 (一番最初に2、4の出目が出たとき3の出目として扱う) 『安産祈願のお守り』2000エン 武器選択のとき、5の出目が出やすくなる。 一度効果を発揮すると効力が無くなる。 (一番最初に4、6の出目が出たとき5の出目として扱う) 『対刃装甲』3000エン 格闘武器に対し防御力が+1 『防弾装甲』3000エン 射撃武器に対し防御力が+1 『追加センサー』4000エン どこか3つのスロットの命中率が向上する。 『ECM』2000エン 相手の使用した非攻撃武器を無効化する。 勝ち抜きバトルのルール トーナメント表を作成し、その通りに戦う。 第一試合で負けた神姫には敗者復活戦がある。 (全ての神姫が最低2回は戦う) HPなどは試合毎に全回復。 (ただし、飛鳥の特殊能力は全ての試合を通して1度しか効果を発揮しない) 引き分けの場合、HPの多いほうが勝ち。 同じならばサイコロで決定(1/2のランダム)。 神姫を作ろう サラ(仮)「では、今回も神姫の作成手順を説明しましょう」 犬丸「基本的な事は前回と一緒ですが、一部番号の変わったものもあるのでご注意くださいワン」 サラ(仮)「より詳しい解説は前回の解説を参照してください」 テッコ「……過去ログに、ある」 サラ(仮)「一応、今回は埋める項目をリストアップしておきました」 犬丸「ご参考までにどうぞですワン」 オーナー名: 神姫名: 機種: CSC: スロット1: スロット2: スロット3: スロット4: スロット5: スロット6: オプション: 1.オーナー名/神姫名の決定 サラ(仮)「これは読んで字の如し」 犬丸「オーナーの名前と、神姫の名前を決めるだけですワン」 テッコ「……本名である必要、無い」 犬丸「お好きな名前をつけて下さいワン」 サラ(仮)「どうしても迷うようなら『~のマスター』と神姫の名前を絡めるのも良いでしょう」 2.機種選択 サラ(仮)「さて、今回は合計14機種がエントリー」 犬丸「中でもアーンヴァル・ブラックタイプは使用条件があるので注意して下さいですワン」 神姫一覧 3.CSC選択 サラ(仮)「これも選ぶだけ、です」 犬丸「一部武装の装備数に影響を与えるものがありますが、最終的には武器は6つになる事を覚えておいてくださいワン」 テッコ「……今回も、新CSCが追加されてる」 サラ(仮)「前回参加の神姫もCSCを交換できるので自由に選んでくださいね」 犬丸「戦闘AIによる補正も含めてCSCセット、ですワン」 CSC一覧 4.武装選択 サラ(仮)「さて、今回は幾つか消滅した武器もあるので注意してください」 犬丸「ですが、新しい武器もあります」 テッコ「……名前が変わっただけの武器もあるから、だまされちゃダメ」 サラ(仮)「……騙すって……」 武装一覧 5.武装の並べ替え サラ(仮)「選んだ武装は1から6のスロットにはめ込んで下さい」 犬丸「どのスロットに何を装備するかが結構重要ですワン」 テッコ「それ次第で戦闘力が大きく変わる神姫も多い」 犬丸「最終的に、1から6の武装が全て埋まっている事を確認してくださいワン?」 6.オプション選択 犬丸「今回は前回参加者のみオプションが使用できますワン」 サラ(仮)「最終回のようなものですから、致し方なしですね…」 テッコ「……まあ、結構数があるから自由に選ぶと良い」 オプション一覧 7.完成!! オーナー名: 神姫名: 機種: CSC: スロット1: スロット2: スロット3: スロット4: スロット5: スロット6: オプション: サラ(仮)「以上の項目が全て埋まっていれば完成です」 犬丸「後は下の投稿欄から投稿するだけです、ワン」 テッコ「……ALCから《エントリー済み神姫一覧》で確認を出すので、ミスや間違いが無いかチェック」 サラ(仮)「ALCのレスは、翌日0時以降を目安に行います」 犬丸「変更なども随時受け付けますので、お気軽にどうぞです、ワン」 テッコ「……今回の募集は2008年3月15日(土)の12:00くらいまで」 サラ(仮)「それでは皆さん。正真正銘これが最後の戦いだ!!」 犬丸「皆、いくぞー。ですワン」 テッコ「……なぜsaga2?」 おまけのQ&Aコーナー Q これってなんですか? A 読者の皆様に楽しんでいただく為の企画です。 Q 参加費用とか要りますか? A 無料です。(でもパソコンの電気代などは自分で払ってください) Q SS書いたことが無いのですけど参加しても良いんでしょうか? A むしろ読者さまの為の企画ですので、ぜひご参加を。 Q バトルロンド等のオフィシャルとの関係は? A この企画はALCの独断潜航(誤字にあらず)です。バトルロンドやコナミとは無関係です。 Q 特典って何ですか? A 参加した方全員に次回のゲームが少し有利になる特典が与えられます。 Q その内容は? A 次回参加募集まで秘密と言うことで。 Q 募集締め切りはいつになりますか? A 第三回ですと、2008年3月15日(土)12:00までです。 Q 結果発表はいつになりますか? A 募集締め切りの翌日を予定しております。 第二回ですと、2008年3月16日(日)までに発表予定です。 Q 所で、メールアドレスとか必要ですか? A 不要です。 Q 書き込みするのって、なんか怖いんですけど? A ちょっとだけ勇気を出してみましょう。きっと楽しいですよ? Q 実は、武装神姫を持ってないんですけど? A 実物の神姫は必要ありませんが、これを期に買って下さると仲間が増えたALCが喜びます。 Q 所で武装神姫って何ですか? A ……こちらのwikiSSや、オフィシャルサイトをご覧下さい。 Q 今夜の晩御飯、何にしたら良いでしょうか? A ……とんかつが良いと思います。 Q 同じカテゴリーの武器を複数装備することは出来ますか? A できます。『防盾』四つとかも可能なので、色々考えてみて下さい。 Q なんだかTRPGの戦闘システムみたいですね? A まったくですね。なにせ現役でGMやっているもので(照)。 Q 今回からの参加って不利じゃないんですか? A そうですね。 エントリー済み神姫一覧 神姫の投稿/ご意見ご感想 いよいよ最終回、長いような短いような……。まずは姉のほうのテンチョー(姉担当)&カレラ、6 4 C4 B1 A9 C11 B6 C4 2 装備名変更 C4『AC用ハンドガン』 C11『脚部レールカノン』 B1『グライダー風味ウイング』 B6『サザンクロスの印』 A9『板野サーカス』 オプション2『明鏡止水ドライブ』でお願いいたします。 -- テンチョーの中身 (2008-03-10 23 05 38) そして妹の方のテンチョー(妹担当)&ラーリ、7 7 C9 C11 A7 C11 A7 C4 2 装備名変更 C9『連装型サブマシンガン』 C11『XBR-M-82Aビームライフル』 A7『スカーレット・ナイトライダー轢き逃げ』 オプション2『ヒミツのギミック』でお願いいたします。 ……いきなり姉妹対決とか無いですよねHAHAHA!! -- テンチョーの中身 (2008-03-10 23 08 27) オーナー「蝕神」神姫「六花」6 2 C11 B8 C11 S3 B8 C11 オプション1 C11を「速射砲」オプションは「雷神」でお願いします、楽しませて頂ありがとうございます -- 蝕神 (2008-03-10 23 13 14) オーナー名『ダムド』 神姫名『リン』 5 1 C10 A5 B5 S1 C10 C9 9 装備名変更はS1が「激氷装ネオグラム·ブレードモード」、B5が「激氷装ネオグラム·ブラスターモード」、スロット1のC10が「ソドムEX」、スロット5のC10が「ゴモラEX」でお願いします。 -- ダムド (2008-03-10 23 18 12) 続いてダムド(2)の方を。 オーナー名『ダムド(2)』 神姫名『レン』 3 2 C5 A3 S2 C5 B3 S7 1 装備名変更はS2が「ランスバイザー·ブリガンディモード」、オプションが「ランスバイザー·ビークルモード」 でお願いします。 …3体目は流石にアウトですかね? -- ダムド (2008-03-10 23 31 56) すみません間違えました、ラーリの装備C4ではなくC9です修正お願いいたしますorz -- テンチョーの中身 (2008-03-10 23 39 47) オーナー名『木香』 神姫名『ルウ』 1 5 C1 B1 C1 C1 A1 C1 1 武装名変更は、A1をビームカノン『ランス・オブ・ケイオス』、B1をリアウイング『エール・オブ・コスモス」、C1をライトセイバー『デュアル・ハーロゥ』、オプションをマルチユニット『ウィーラーフ』でお願いします。 最終回なのですね。今まで楽しませていただき、有り難う御座います。「ルウ、意気込みは?」 「有終の美を飾れるよう、精一杯、頑張ります」 -- 木香 (2008-03-11 00 13 33) オーナー名『絢人』 神姫名『フィオナ』 神姫『⑫B・アーンヴァル』 CSC『②ぷちマスィ~ンズCSC』 C11 B6 A13 C1 C11 B7 オプション1「ネオボードバイザー・ガンシンガー/」 -- 名無しさん (2008-03-11 00 55 04) ↑装備名変更は C11『ルプス・ビームライフル』 A13『エクセルビームキャノン・オートクレール』 C1『リィンフォースソード・180(ワンエイティ)』 オプション1『ネオボードバイザー・ガンシンガー・ブリガンディモード』です。先の戦いでユノーさんは療養中なので引っ張り出してきました。 -- 絢人 (2008-03-11 01 00 41) 連投失礼します。B7は『対艦刀・アロンダイト』でお願いします。誠に失礼しましたorz -- 絢人 (2008-03-11 01 03 30) オーナー名「紅騎士」神姫名「エクス」14 2 S3 C2 B8 A13 B6 S2 1 武器名はC2「アルヴォPDW9 ナイツカスタム 」B6「対神姫大型ライフル」B8「レールガン「ロンゴミアント」」A13「高エネルギー収束ビーム砲「コールブランドⅡ」」S2「ビームブーメラン「カルンウェナン」」S3「エクスカリバー」オプション「複合ブースターパック「アヴァロン」」で。アーンヴァルBですが、外見は白のままがいいなぁ(笑)。エ「あっという間でしたね……」紅「ああ、これが最後だ。精一杯やって来い!」エ「了解です!マスター!!」 -- 紅騎士 (2008-03-11 01 22 44) 続いて2人目です。オーナー名「紅騎士(2)」神姫名「ヴェラ」14 1 C1 B3 B6 A13 S3 C2 2 武器名はC1「ヴァレリーM49SG ナイツカスタム(バヨネットよる斬撃)」C2「アルヴォPDW9 ナイツカスタム 」B3「ダブルレイブレード」B6「ヴァレリーM49SG ナイツカスタム(射撃)」A13「高エネルギー拡散ビーム砲「ノートゥング」」オプション「強襲用バックパック「ブリュンヒルデ」」で。(SG=ショットガン)紅「最初で最後の出撃だな」ヴ「エクスお姉さまの邪魔をする者は、私がこの手で……フフフッ」紅「…ほどほどにな」いよいよ最終決戦、ALCさん、1ヶ月間の企画運営本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。 -- 紅騎士 (2008-03-11 01 25 05) オーナー名『繭玉』 神姫名『アンリ・マユ』 2 2 S4 B5 S3 A2 B5 C5 2 さていよいよ最終回です。アンリさん、意気込みのほどは? 「今まで通り、全力全壊でいくだけです♪」 …アンリさん、開の字が間違ってますよ… 「いいんです。うちのコンセプトは大艦巨砲主義ですので(笑)」 -- まゆたま (2008-03-11 01 47 27) ↑のC5は「腕部直付けチーグル」でおねがいします。「…オーナー、拙者にも出陣の許可を頂きたいのだが…」 おや、あなたは忍者型のマリーシさん? 「出待ちをしておったら今まで出られなくなってしまってな(苦笑)」 承知しました(苦笑)。ではマリーシさんのデータはまたあとで。 「感謝する、我が主よ」 -- まゆたま (2008-03-11 02 11 29) 連投失礼します オーナー名『モアイさん』 神姫名『マリーシ』 13 7 C3 C6 A13 A11 C6 C3 じゃオーナー代理はモアイ像で。 「主よ、それはいささか非道くはないか…」 ALC様、並びに参加者の皆様お疲れ様でした。最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございました。 「主よ、話しはまだ…!」 -- まゆたま (2008-03-11 02 29 17) オーナー名『水井』 神姫名『エミリ』 5 5 A5 B4 C6 B2 C4 C10 オプションは『防弾装甲』と『ECM』を希望します。 装備名変更ですが、B4を「九七式荷電粒子砲」、C6を「ストライクアーム」、C4を「アサルトカービン」でお願いします。 エミリ「えっと…最終確認ですが、CSCは変更しなくていいんですね?」 水井「…現時点で唯一の『逆遇型フォートブラッグ』な君を、今更仕様変更するつもりなどない。 …今の俺が君に応えられるのはコレ位しか無いからな…存分に意地を張って闘ってくれ!」 エミリ「はいっっっ!」 -- 名無しさん (2008-03-11 07 42 46) ああっ、まただ・・・ ひとつ上のは、私のものであります。 申し訳ありません。 …あと…楽しい一時を与えてくださいまして有難うございました! -- 矢津田 (2008-03-11 07 50 33) オーナー名『ROTVALT』 神姫名『TITANIA』 2 1 C4 S3 B4 C12 A2 B4 8 B4は波動砲、C3はオリジナル武装大剣状の『』です。あのアイゼンと伴に戦う日が来るとは・・・ 感無量です。 -- ROTVALT (2008-03-11 08 20 47) オーナー名『ROTVALT』 神姫名『TITANIA』 2 1 C4 S3 B4 C12 A2 B4 8 B4は波動砲、S3はオリジナル武装大剣の『魔剣:レヴィアタン』です。 ROTVALT「」 -- ROTVALT (2008-03-11 08 28 13) 追記 申し訳ありませんが、一番上のROTVALTを何も無かったかのように扱ってくだされば幸いです。 TITANIA「マスター・・・・ ダサい・・・」 ROTVALT「面目次第もありません。」 -- ROTVALT (2008-03-11 08 32 48) オーナー名「カイ㌧」 神姫名「ゆりあ」 14 2 A13 S2 B6 B6 C2 C2 前回からの参加でしたが、一ヶ月お疲れ様でした^^とても楽しませて戴きました。 -- カイ㌧ (2008-03-11 18 48 22) 今回がラストのようなので今更二人目 オーナー名「カイ㌧(2)」 神姫名「来希」 4 5 A4 B4 C3 B4 C3 C3 姉妹対決だけは避けたいですね^^; -- カイ㌧ (2008-03-11 18 59 09) オーナー名『かもだるま』 神姫名『カール』 5 4 S3 S3 A7 B6 B6 C8 1 『S3=超弩級エクシードミサイル』『A7=戦術神風』『B6=モノポール砲』で。カール「相変わらず物騒・・・といいますか何か一つ違うの混じってません?」それオプションに合わせただけ。ちなみに『オプション名=桜花』ね。 カール「頼みますからその名前だけは勘弁してくださいorz」 最後は盛大に華を・・・ カール「自前で咲かせたくありません!」 -- かもだるま (2008-03-11 19 15 57) オーナー名『月夜』 神姫名『上弦』 4 8 B4 S3 A4 B4 C3 C3 オプション2 『さて、ラストバトルに備えてCSCも交換。どうだ上弦?』『全力全開で今回も撃ちまくります!』『・・・まぁ、頑張れ』 一読者として、楽しませていただきました。また、このような機会があれば参加したいと思います。 -- 月夜 (2008-03-11 19 39 40) オーナー『東南風』、神姫『風雨&時雨』、5、9、A5、C9、B4、C9、B5、C10、2 お言葉に甘えまして今回も姉妹で。 偶数が姐の風雨、奇数が妹の時雨の行動という事で。 オプション2のビックバイパーを塹壕戦に表示変更をお願いいたします -- 東南風 (2008-03-11 20 14 03) 申し訳ありません。S武装の3番目(ヴァルムンク)と4番目(ミサイル)が共に『S3』と表記されていました。S3武器を装備なさった方は装備の再確認をお願いします。 申し訳ありません -- ALC (2008-03-12 00 34 21) ALC様<うちのアンリさんの分は表記通りで間違いありません。 ちなみにS1の武装も二種類ありましたので確認されたほうがよろしいかと。 -- まゆたま (2008-03-12 00 48 22) それから『S1』も…って。まゆたまさまの仰るとおり、『S1』武装も二つありました。ご迷惑をお掛けしています。 -- ALC (2008-03-12 01 03 01) 最初に言っておく! かもだるまさま&カールさま、ケロロヘッド超GJ! オーナー名『霧野』 神姫名『朝霧』 神姫 『⑤ハウリン』 CSC 『⑨カウンター』 スロット C4 S3 A4 C4 B4 C3 オプションは7の防弾で。 -- 土下座 (2008-03-12 01 05 29) 忘れないうちに。 かもだるまさま、お嫁にいけなくなった種子を一人引き取って下さい。 ケロ…、じゃなかった。クロロちゃんです。 -- ALC (2008-03-12 01 50 50) S3は間違いでC11に変更願います、間違いついでに「ラプラス」も参戦したいと言ってるので行かせて貰います -- 蝕神 (2008-03-12 02 05 03) オーナー名「蝕神’」神姫名「ラプラス」2 7 C12:MVナイフ A2:鉄槌 C12 C12 A2 C12 Op8:バイオセンサー {「なんじゃシードじゃないのかぇ」「ラプ我侭言うなよ」「主様は相変らず甘いのぉ」「妹を見習ってくれよ(^^;」誘われた気がするので我侭刺せて貰います、こういうイベントも楽しいですよねぇ} -- 蝕神 (2008-03-12 02 42 56) オーナー名『霞』 神姫名『フォリカ』 14 1 C2 A1 B6 C1 B1 C11 1 武装名変更はC2「ロイガー&ツァール」A1「シャイニング・トラペゾヘドロン」B6「イタクァ」C1「バルザイの偃月刀」B1「ニトクリスの鏡」C11「クトゥグア」オプション名を「シャンタク」でお願いします。 霞「いよいよラストバトル、悔いが残らないよう楽しんできな!」フォ「もちろんです。せっかくの舞台ですもの、全力でいきますよ~♪」霞 フォ「ALC様、この読者参加企画とても楽しませて頂きました。ありがとうございます。参加者の皆様もお疲れ様でした。最後のイベント、存分に楽しみましょ~♪」 -- 霞 (2008-03-12 05 19 24) 3体目本当にいいんですよね?それならこちらも出させて下さい。オーナー名「ダムド(3)」 神姫名「ジン」 11 5 C5 A12 C12 C5 B7 C12 装備名変更はC5は二つとも「神滅爪」、スロット3のC12は「風神」、スロット6のC12は「極閻魔」、B7は「朱天」 でお願いします。 -- ダムド (2008-03-12 10 34 22) すみません、装備の変更をお願いします。アンリ・マユのスロット3のS3をS4でお願いします。…アンリさんに「コンセプトを忘れて日和っちゃだめです!」と怒られてしまいました(苦笑)初心忘れるべからずですね -- まゆたま (2008-03-12 12 16 18) 土下座さま ありがとうございます。実はケ・・・クロロに負けたら逆襲されて「カール(ケロロヘッドVer.)」になる結末もひっそり用意してました^^; ALCさま、カールのS武器は全部「S4」で修正願います。お察しの通りネーミングはセイレーン連邦と実在機より拝借。私としては一つに統一したかったんですが・・・ カール「だからといって機首にS4仕込もうとしないで下さい。ホントに洒落になりませんから!!」 -- かもだるま (2008-03-12 13 27 40) 連投すいません、それでは積みガンプラで釣れたもう一体を追加します。オーナー名『かもだるま2号』 神姫名『クロロ(ケロロヘッドVer.)』 12 1 A11 B7 B7 C3 C3 C3 「C3=ハンマーシード」で。さて、最弱なのを只参戦させるのも何なので・・・上位3位入賞したらさらし首にしてるノーマルヘッドに換装するということで。クロロ「ケロッ!?(喜んでいる)」 でもって初戦敗退・敗者復活敗退という無様な結果出したら“浅井センセのケロロボディ”移植した上でクロロヘッドは“たまらん”に装着して放逐、クロロ素体&装備一式はヤフオク流しということで☆ クロロ「ケロ~~~~!?(あまりの不条理さに号泣)」 カール「“飴と鞭”・・・ってゆーより“戦って氏ね”と言わんばかりの極悪条件ですね><」 -- かもだるま (2008-03-12 13 28 59) 最初からクライマックスだ! ってことで関係ないけど、もう一体、出します。 オーナー名『木香二番』 神姫名『天環』 13 7 A7 C12 C9 C9 C12 A8 武装名変更は、A7を妖刀『右一文字』、A8を妖刀『左一文字』、C6を脚甲『地龍』、C7を腕甲『天龍』でお願いします。 「お祭り騒ぎは派手なほうがよかろ? 最後じゃからな。目一杯、楽しませてもらうからの」「再びですが、よろしくお願いします」 -- 木香 (2008-03-12 17 04 40) オーナー名『二階堂』 神姫名『悠』 9 6 B6 C1 A9 C2 C2 S2 1 名称変更はC1を「小烏造『月光』」 C2を「散弾銃『雷電』」 B6を「対物狙撃銃『紫電改』」 A9を「内装機銃『零式』」 S2を「銃剣銃『極光』」 オプションを「大和魂」でお願いします。 ALCさん、このような企画を考えていただき有難うございました。参加者の皆さんのコメントも楽しみで暇があればチェックしているくらいでした。 さて、今回で最後なわけだが意気込みは? 「悔いの残らないように全力を尽くすだけですよ。それよりも特典を私が使っていいんですか?」 あぁ、アセリアのやつ、余計なもの付けるとトライクになり難いんだとさ 「根っからの走り屋ですね……」 -- 二階堂 (2008-03-12 17 17 23) 連投失礼します。我が家の二人目をエントリー。オーナー名『もう一人の二階堂』 神姫名『アセリア』 7 6 B6 C2 C11 C2 A7 C2 名称変更はC2を「サブマシンガン『ファランクス』」でお願いします。 走り屋、今の気持ちはどうだい? 「お祭り騒ぎだからね、楽しまなきゃ損だろ?それにしてもそのバカにした呼び名止めてくれないか。僕が走ること考えていないみたいじゃないか」 俺は止めろと言われれば止めるが、これは悠が言い出したことだからな、あいつはどうだか。 「……へぇ、悠が言ったのか。ちょっとこの大会で落し前付けてもらおうかな……」 …あいつと当たるとは限らないし、そもそも別にバカにしてたわけでもないぞ。 -- 二階堂 (2008-03-12 17 47 14) ALCさまから、そういってもらえると更新の度に画面と睨めっこをしていた甲斐があるというものです(笑)。ところで(恐らく最後の)質問なのですが、「紅騎士(2)」の方は一度もアーンヴァルを使っていないのですが、アーンヴァルBを使っちゃっても良いのでしょうか?それとも、複数参加者は分裂した内の「誰か一人でも」アーンヴァルを使えば良いのでしょうか?そこの所の回答をよろしくお願いします。まぁ、いっその事、「過去にアーンヴァルを使用した回数」だけ使えるとかでも良いかもしれませんがw -- 紅騎士 (2008-03-12 18 25 43) 連投失礼します。武装の変更をば。エクスのS3をS1、ヴェラのCSCを汎用型に、B6をB4、A13をA9、ヴェラのスロット1と3の入れ替えをお願いします(S武装の番号はあれで合ってます)。エクスは回避重視、ヴェラは命中重視で出撃です。後、『白色塗料』ありがとうございました。早速エクスに使わせてもらいますw紅「おーい、エクス!再塗装するから脱いでk(バキューン)」エ「マスターのえっち!!」 -- 紅騎士 (2008-03-12 18 36 27) はい、そのままヴァルムンクでお願いします。・・・いあ、何処まで硬く出来るかを考えるのが楽しくて楽しくて(笑) -- 月夜 (2008-03-12 19 13 42) 申し訳ありません。 スロットはそのままでC12をC3に変更していただきたく思います。 それとこちらのS3装備は間違っておりませんでした。 いや、しかしこの企画が終わってしまうというのも寂しいものですね。次の機会があればぜひ参加させていただきます。 -- ROTVALT (2008-03-12 22 17 46) すいません、S装備の確認するの忘れてました(汗 リンのS1はレーウ゛ァテイン(激氷装ネオグラム·ブレードモード)、レンのS2はロンギヌス(ランスバイザー·ブリガンディモード)であってました。なのでこのままお願いします。 -- ダムド (2008-03-13 00 04 05) すみません、少し気になったのですが…Н・М・Тを真鬼王で二倍にする事ってできますか?А武器に格闘/射撃の区分がなかったので… -- まゆたま (2008-03-13 02 36 31) 装備 -- 矢津田 (2008-03-13 03 32 41) 装備変更、お願いします。 スロット4をC4『アサルトカービン』、スロット6をB4『九七式荷電粒子砲』、オプションを『ソニックダイバー』…で。 砲台型に一目惚れして、実際に(素体や武装込みで)作り上げた神姫なので、数値や勝敗に関係なく「"らしい"アクションが再現できてしまった」のが嬉しかったのです。 …「フォートブラッグらしく戦う呪い」、まだかかっているコトを祈ります(笑)。 -- 矢津田 (2008-03-13 03 36 10) 紅騎士さま。 厳密に言えば「ダメ」ですがそこまで厳しくするつもりもありません。 初回よりアーンヴァルを使い続けてきた紅騎士さまの分身(?)だと分かっているので、構わないでしょう。 まゆたまさま。 H.M.T.(に限らず殆どのA武装)は基本的に射撃/格闘の区分がありません。 よって、真鬼王で倍化できるのは「A10パイルキャノン」だけとなります。 -- ALC (2008-03-13 04 38 57) げげっ?! 武装間違えてた!? うう、すみません。C12はC6、C9はC7です。武装名変更は変わらずです。 天「無様じゃのう」ル「ダメダメですね」木「あはははは…… orz」 -- 木香 (2008-03-13 11 35 35) オーナー名『九重』 神姫名『チャイカ』 2 8 B5 C4 C4 B5 C4 C4 6 名称はB5を『PSRS2036「ズヴェズダ」』オプションを『装甲スーツ「アルマース」』でお願いします。 『防刃装甲服を着込み防御重視。そして火力が一層必要になると思ってPSRS2036大型ライフル(イメージはPTRS1941)です!』『おー…ダークスーツと帽子も要る?』『どこの早撃ち名人ですか』『』同じCを4つ・Aなしの発想で参加しましたが、それが個性になったようですね。ちなみに各名称はロシア宇宙開発関連から。読者参加企画お疲れ様でした。大変面白かったです!機会があればまた参加してみたいです。 -- 九重 (2008-03-13 20 12 09) ALCさんすいません、悠の武装A9の名称が変更されていないので修正をお願いできないでしょうか? 悠「お手数おかけしてすいません……」 -- 二階堂 (2008-03-13 20 20 45) ALC様 お答えいただきありがとうございます。…面倒のかけ通しになりますがマリーシの武装のスロット3をA12真鬼王に変更をお願いします。 「主よ、いささか短慮であったな」 …面目ないorz -- まゆたま (2008-03-13 21 48 52) ALCさん、回答有り難うございます。それではお言葉に甘えさせてもらいます。それから、エクスのS2ですが、あのままでOKです。 -- 紅騎士 (2008-03-14 15 25 03) ALCさん、ゆりあのスロット2はS2で問題ありません。そのままでお願いします。 -- カイ㌧ (2008-03-14 15 46 55) ALCさん、どうやらリンのS1の名前が間違ってるみたいなので「激氷装ネオグラム·ブレードモード」に変更をお願いします。ややこしい名前にしてしまってすいませんでした。 -- ダムド (2008-03-14 19 38 26) 最後なので、出し惜しみ無しで三人目です。オーナー名「まさかの紅騎士(3)」神姫名「ユキ」9 6 C1 A9 C2 B1 C1 C2 武器名はC1「太刀「草薙」」C2「アルヴォPDW9 ナイツカスタム 」B1「高機動バックパック「天の羽衣」」A9「対神姫チェーンガン「布都御魂」」でお願いします。 -- 紅騎士 (2008-03-14 23 50 10) オーナー名『うぃんでぃA』 神姫名『ルゼ』 2 5 C3 S3 B4 B7 A2 C3 C3を『ウィッチスティング』、B4を『エンジェルシード』ガンナーモード 、B7を『エンジェルシード』ブレードモード、S3を『ヒルコ』、A2を『アイン・ソフ・オウル』でお願いします。 -- うぃんでぃ (2008-03-15 00 27 03) 今回が最終回ですか……本当に楽しませてもらいました。また機会があれば是非参加したいです。……さて、いよいよラストバトルだけど……「あの子ともお友達になれたし、後はラストまで悔いが残らないように精一杯やるだけだよ!」うん、大丈夫そうだね。それじゃあ行こうか?「OK、それじゃ最初から全力全開でいくよ!」 -- うぃんでぃ (2008-03-15 00 27 41) 連投すみません。 オーナー名『うぃんでぃB』 神姫名『フォンフー(風虎)』 11 8 C3 A12 B7 C12 C3 C3 B7は『ウィッチブレード』でお願いします。 -- うぃんでぃ (2008-03-15 00 28 30) ……悪いねぇ、もう少し時間があったら君の分の装備も用意してあげられたんだけど……「それはいいんだけど……これは?」ウィッチブレードのことかい?元はルゼの装備だったんだけど修理中の朱天の代わりにってあの子が。「……」他にもいくつかあの子のおさがりの装備だけど我慢してね?「……大丈夫、なんか勝てる気がしてきた!」ならよかった、じゃあいける所までいってみようか。 -- うぃんでぃ (2008-03-15 00 29 16) それでは15日18時までロスタイム突入です。 密かにエントリー済み神姫は更新されているのでチェックしてみて下さい。 -- ALC (2008-03-15 12 19 45) 総勢30名の神姫を確認。 ・・・今回は最後なので結果発表は数日に分けて行いたく・・・。 うん、ごめん。流石に50試合以上を1日では無理。絶対に(泣笑)。 参加者の皆様は結果をモキモキしながら待つよろし。m(_ _)m -- ALC (2008-03-15 19 11 04) 過去ログ1 過去ログ2 過去ログ3 文責:ALC
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1575.html
過去と流血に囚われし、嘆きの姫(その三) 第六節:感触 ハンカチで止血されつつ、私は外神田の古びた外科医へと運び込まれた。 幸いにも目立った患者はおらず、すぐに処置室での治療が行われたのだ。 消毒液やガーゼによる激痛は、筆舌に尽くし難い。だが私は幸運だった。 「お~、晶ちゃんよぅ来たのう。今度は何をしたんじゃ?……おお?」 「先生、外傷と火傷があるみたいですの。出血は酷いですけど~……」 「ほうほう。こりゃまた派手じゃのぅ。ハンダごてでも掴んだかの?」 「痛たたたた!?そ、そう言う事にしといてくれぬか藤村先生……ッ」 好々爺の藤村先生は、私が店を開くよりも前から度々世話になっていた 熟達の外科医だ。私がロッテを受け入れて、彼女の為にと物を作る様に なってから、未熟や油断故に生傷を作った私を的確に治療してくれる。 喰えない所もあるが、その腕は確かだ。私が言うのだ、間違いはない! 「ふむ……そうか、ハンダごてか。久しぶりじゃのぅ、そんなドジは」 「まぁ、そうなのかもな。して、どうだ先生……流石にこれは拙いか」 「いやいや。火傷と裂傷は多少あるが、どっちも筋は切っておらんよ」 「え?そ、それじゃあマイスターの“手”は大丈夫なんですかッ!?」 「有無。暫く痕は残るが、問題なかろ。ショック症状もなさそうじゃ」 その藤村先生は、私に何があったか……敢えて深く聞かずに治療した。 幸いにも出血以外大したことはない、という事らしい。有り難い物だ。 軽く傷の消毒やパッチによる火傷した皮膚の修復、軟膏の塗布に包帯の 巻き付けが為され、手当は完了する。痛みは酷いが、これも痛み止めで 抑え付けてくれた。後は様子見……という事で漸く先生の診断を聞く。 「さて、両手の怪我じゃがさっきも言った通り大した事はなかったの」 「む、そうか……?その、怪我した時は指の筋や神経でも切ったかと」 「ははは、晶ちゃんらしいの。血は酷かったが、傷口は手の縁じゃよ」 私の診断結果は、手の軽い火傷。即ち、弾痕等は見受けられないのだ。 あの拳銃は実弾を撃つ物ではなくて、エネルギー弾を放つ構造となる。 そう考えると、爆破の際に見かけた“プラズマの波紋”も説明が付く。 ロキ……あの娘も、確かに“プラズマ・ボマー”と言っていたからな。 「あの爆弾も……ひょっとしたらプラズマ弾を用いた物かもしれんな」 「……プラズマって、そこまで万能だったのかな。マイスター……?」 「プラズマを収束する銃は、ウィルトゥースも使用しているだろう?」 「あ、そう言えばそうですねぇ……なら、あの娘の持ってる武装って」 そう。神姫サイズの武装としてプラズマを利用できる程度には、技術も 進歩している。これを応用して、高密度のプラズマを球状に圧縮すれば 爆弾や銃弾として利用する事も、決して不可能ではないだろう。だが、 アルマ……茜が気付いた通り、ロキは重火器をプラズマ系で固めている 可能性があるのだ。これは、弾切れせず戦い続けられる事を意味する。 「放置しておけば、本当にその身が尽きるまで爆破し続けますの……」 「んむ?おお、そう言えば今日も秋葉原ではテロがあったそうじゃの」 「あ゛……嗚呼、それで驚いてハンダごてを掴んでしまってな。有無」 「やぁ、酷かったらしいぞ?ウチにも何人か、軽いケガで来たかのぅ」 慌てて場を取り繕いつつ、あの後何があったのかを藤村先生から聞く。 どうやら今回も、軽傷者を何人か出した物の……死者はいないとの事。 爆破されたビルも、高架下というその構造が幸いしてか致命的な損傷は ないらしい。被害の少なさに安堵するが、それと同時に私はふと思う。 「……ひょっとしたら、あの娘には迷いか優しさが残っているかもな」 「それは、わたしも思いますの……ロキちゃんは、まだ大丈夫ですの」 「え!?マイス……じゃない、晶お姉ちゃん。本気なんですかッ!?」 それは私が見出した可能性。しかし、茜……アルマとクララは狼狽える。 怒りでも嘆きでもなく、ただ私に対する衷心より発せられた意見だった。 「ボクは反対だよ。マイスターがこうして傷ついたのに続けるなんて」 「あたしも嫌です……お姉ちゃんが、また怪我したらなんて思うと!」 茜に至っては、最早泣きそうな表情をしている……私が、あの様な行動に 出る等とは想像すらしていなかったのだろう。更に、相手が本当に危険な 存在であるという実感が、彼女らのブレーキとなっているのだ。しかし、 部外者……藤村先生と看護婦が見ているここでは、説得も出来ぬな……。 「ほほ。茜ちゃんや、君のお姉さんはどれだけ怪我しても退かぬぞ?」 「え……?どういう事ですか、藤村先生。お姉ちゃんが……どうして」 「そりゃ、やりたい事があるからじゃよ。どれだけ生傷を作ってもの」 「……そして手酷く傷ついても、傷を治して再び挑んでいたのかな?」 『そうじゃ』と、藤村先生は肯いた。その通り、私はどれだけの苦労を しても……どれだけ傷ついても。ロッテの為、神姫の為に突き進んだ。 故にこそ、アルマやクララとも大事な“絆”を繋げられたのだと思う。 「ん、傷の処理は終わっとる。込み入った話は、待合室でするとええ」 「忝ないな、藤村先生。では暫し、待合室を占拠させてもらおうか?」 ──────私は、諦めないよ。 第七節:認識 保険証を翌日持参する、という念書を書いてから私達は会計を済ませる。 藤村先生の言う通り、多少の痛みはあるが……私の手は問題なく動いた。 どうやら、これからも“マイスター(職人)”としてはやっていけそうだ。 その結果に安堵しつつも、私は夕日の差す待合室のベンチへと腰掛ける。 「まぁ……皆も認識したと思うが、私の目標は更に先鋭化しつつある」 「……あの娘をどうにか止めて……改心させて、あげたいんですね?」 「その通りだ。今の彼女を放置すれば、その行く末には破滅しかない」 それが“当局による拿捕・破壊”なのか、“憎悪による自滅”なのかは 分からない。しかし凶行を繰り返すロキを放っておけば、何らかの形で 悲惨極まる結末を迎えてしまう事は……火を見るよりも明らかだった。 「彼女とて、その出生を考えれば神姫と言えるだろう。故に、かもな」 「神姫の為に生きてきた、自分を偽れないから……助けたいのかな?」 「如何にも。しかも、まだ助けられる可能性があるのだ……必然だな」 “神姫の笑顔の為”。たったそれだけの為に、歩姉さんを喪ってからの 私は存在する。ここで彼女を見捨て、世の横暴に委ねる事は出来ない。 無論こうして“悪党”を助けたい私の願望も、身勝手かもしれんがな? 「あの娘が憎悪を抱いて、滅びていくのは……耐えられませんの?」 「嗚呼、耐えられぬ。例え元のマスターが、邪悪だったとしてもな」 非常に難しい決断ではあったが、答えを出す事自体への躊躇はなかった。 死の商人として悪徳を振りまいたのは、マスター達“ラグナロク”の罪。 だが多くを傷つけたとは言え何も知らず、思慕の為にやったロキの行いは 果たして、死を以て償わねばならぬ程の“罪”なのか?私も、本来ならば 『そうだ』と答えただろう。しかし、歩姉さんは決して断罪を望まぬ筈。 あの人はそういう女性だ……そして私は、彼女を目指し生きてきたのだ。 「それに不可解なのは、彼女がマスターを喪ってもなお動いている事だ」 「あ……そう言えば、神姫はマスター情報の登録が抹消されると……!」 「機能を停止するんだよ。“マスター”は、一人しか存在できないもん」 「で、死んだっていう認識があるのに……ロキちゃんはまだ動けますの」 「そうだ。彼女には、マスター情報による行動抑制がないのかもしれん」 出自を考えると、それも頷ける話だ。オーナーとして想定されたのは、 何時死んでもおかしくないテロリスト。彼女は、そんな存在の試作機。 となれば、一々“マスターの死亡”で初期化されていては不便だろう。 故に、その辺の抑制コードを外されている可能性は十分に考えられた。 そもそも“アシモフ・プロテクト”さえ、無いのかもしれんのだ……。 「でも、あたしは反対です。やっぱり、マイスターを傷つけたくない!」 「ボクも嫌なんだよ……マイスターがそれを望んでいても、危険だもん」 無論それは、大きな危険を伴う。万一次に彼女を改心させられなければ、 その場で皆殺しにされてしまう程のリスクを孕んでいる。忌避したいのは アルマやクララでなくとも、当然だった。どう説得した物か……迷うな。 「……わたしは、マイスターと一緒に……あの娘と対峙しますの!」 「ロッテちゃん!?本気ですか?……マイスターが、傷つくのに?」 「そうなんだよ、ボクらだけじゃない。皆が傷つくかもしれないよ」 だが、そんな空気の中で決然とロッテは言い切った。私の胸ポケットから 身を乗り出し、自分の胸を叩いて決意を確固たる物としている。“茜”の 肩に乗っていたクララが、ロッテの本心を量りかねてか説得に回る。茜も 同様に、泣き叫ぶ様にして縋る。しかし、ロッテの意志は……固かった。 「ここでロキちゃんを見殺しにする方が、傷つきますの。皆の“心”が」 何処までも真っ直ぐに、信念を貫く瞳で皆を見回すロッテ。彼女の気配に アルマとクララは、息を呑み言葉を失った。そう……改心させようとして 失敗すれば、皆が傷つくだろう。しかし、諦めれば“心”の犠牲を伴う。 ロッテは、最初からその“両天秤”に対して答えを持っていたのだ……! 「……ロッテちゃん、意思は固いんですね?マイスターも、ですね?」 「有無。私はどうにかして、彼女を暖かい日常へ引き戻してやりたい」 「ロキちゃんに以前と同じ生活は、与えてあげられないんだよ……?」 「同じ物なんて、必要ないですの。わたし達が、包めばいいですの♪」 ロッテは微笑み、接近したクララを抱きすくめた。それは、眼前に聳える “不安”という硝子の壁を打ち砕く様に、優しく強く……抱きしめる腕。 そうだ、彼女は誠心誠意……ロキを助けたい、その一心のみで決断した。 一切の妥協も、打算も……権謀術数も無い。“真心”から産まれた言葉。 何時だって、私達の中心となってきたのは……彼女、ロッテの魂なのだ! 「……そう、ですね。かつてはあたしも、同じ様にして戻ってきました」 「思い出したか茜……いや、アルマや。故にこそ、私はまた救いたい!」 「わかりました。あたしだけ助かって、って訳にはいきませんからね?」 「ボクも、助けられたって意味では同じだもんね……覚悟を、決めたよ」 「それなら……ロキちゃんの背景と、現在の状況を調べてみますのっ♪」 『はいっ!!!』 ──────皆と一緒なら、必ず……大丈夫だよ。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1726.html
● 三毛猫観察日記 ● ◆ 番外編3 「彩音とトモコと黒い神姫(前編)」 ◆ ≪第一節:「彩音」中学一年生≫ 「ねぇ、学校帰りにみんなで寄り道していかない?」 「いいわねぇ。先週オープンした例の店に行きましょうよ!」 「……彩音ちゃんも誘う?」 「彼女はムリよ。どうせ習い事で遊んでる時間なんて無いだろうし」 教室の奥から同級生の会話が聞こえてきた。彼女達の思っている通り、ウチには 遊んでいる時間なんて無い。と言うより「自分の時間」なんてモノ自体存在しない。 ウチの実家は江戸時代から続く呉服屋で、礼儀作法とか厳しい家柄だったんや。 笑えるやろ?ウチ小学校に入る前から日舞とか琴とか習わせられていたんやで! まぁそんな感じやったから……友達なんて居なかった。でも寂しくなんてなかったんや。 ウチには「本物の」友達は居なかったけど、心の中に「想像上の」友達がいたんや。 彼女の名前はトモコ。年齢は……ウチと同じ13歳。小柄で金髪、控えめで大人しい性格。 こうやって目を瞑るとスグに現れてくれる。 『彩音ちゃん、今日も仲間外れにされちゃったの?』 「仕方ないわぁ。実際、学校が終わったら茶道の教室に行かなアカンし」 『……いつかきっと貴女を理解してくれる友達が現れるわよ。彩音ちゃん良い子なんだし』 「そんなんイランわ。ウチにはトモコが居てくれるし!」 『もう、彩音ちゃんったら……』 学校が終わり、茶道の教室がある二丁目に向けて歩いて行く。無論その間もずっと 頭の中でトモコとオシャベリをしてる。いつか一緒にお花見に行きたいね…… そうやって暫く街中を歩いていたんやけど、突然とある店のポスターが目に入った。 仰天した。金色の髪、小柄な体格、引き締まった顔……ウチが想像したトモコと瓜二つや! 思わずポスターに駆け寄って見入ってしまう。神姫…アーンヴァル…これ動くんか!!! ウチはその店に駆け込んだ。 「いらっしゃい。……どうしたんですか?そんなに慌てて」 「あ、あの……外のポスター……天使をください!!!」 「天使?あぁアーンヴァルですね。申し訳ないですけど品切れで……他のタイプでしたら」 次の瞬間ウチは店を飛び出していた。必死だった。「本物のトモコに会える!」 その考えがウチの体を支配していた。 それから5時間後、大阪中を走り回ってやっとウチは一体のアーンヴァルを手に入れた。 「ちょっと彩音さん、こんな遅くまで何をしてたんですか!茶道教室も無断で欠席……」 お母さまの声を無視して自分の部屋に閉じこもる。そういえばこんな反抗的な態度は 産まれて初めてやなぁ。とにかくウチは必死やった。 震える手でパッケージを開ける。中には想像通りの人形が一体。涙が出そうになった。 説明書と格闘しながらセットアップを進める。期待と不安が入り混じった作業。 それからどれぐらい時間が掛かったやろうか?遂にウチはその時を迎えた。 『セットアップ完了。アーンヴァル起動します』 「え、えっとぉ……最初は名前を決めるんか。色々考えたんだけどやっぱりトモコやな! トモコっていうのはウチが想像で作った友達で、二人は無二の親友なんや!そんで 辛い事や寂しい事があってもトモコが居てくれればハッピーで、でも稀にケンカもして、 でもでもスグに仲直りして、一緒に笑って一緒に泣いて、そんで、そんで、そんで……」 気が付いたらウチは泣いていた。悲しいんやなく、それだけ感情が昂っていたんやな…… そして目の前の神姫に泣きながら言ったんや。 「お願い……ウチの……友達になって………」 その言葉を聞くと、彼女は優しく静かに答えたんや。 『………解ったわ、彩音ちゃん!』 ≪第二節:「彩音」中学三年生≫ 日舞の稽古が終わった。早速カルチャーセンターへトモコを迎えに行く。 最近はウチが習い事をしている間、トモコはセンターでバトルの訓練をしてるんや。 これはトモコの提案。『私も訓練を頑張るから、彩音ちゃんも稽古に挫けないで!』 駅前のカルチャーセンターに到着すると、早速お世話になってる先生の所へ行った。 「先生、トモコを預かってくれてアリガトなぁ!」 「やぁ金城さん!ちょっと待ってて下さい、何かトラブルがあったみたいで……」 ――――― 番外編2「カルチャーセンターに行こう!」の出来事 ――――― 「………嵐のような人達でしたねぇ」トモコが呟く。 「まぁ連中のおかげで納まったけど……ウチの嫌いなタイプの人種やなぁ」 「あ~やっぱり。いかにも『金に物を言わせる』って感じでしたからねぇ」 「ウチの店に来るバカ客みたいやからなぁ。まぁとりあえず感謝はしとくけどな」 二人で話していると、騒動を治め終わった先生がウチらの傍へ来た。 「やぁ大変でしたね。でも無事で何よりでしたよ」 「すまんなぁ先生、心配を掛けちゃって」 「いえいえ。………それよりもう遅くなってしまいましたね。明日の大会もありますし、 今日はもう終わりにしましょう」 「解りましたわぁ。明日また大会の前にココに寄りますわ。それじゃお疲れさんです~!」 暗い夜道を自転車で走り抜ける。ハンドルに取り付けた専用席にはトモコが座ってる。 「遅くなっちゃいましたね。時間があったらケーキ屋さんに寄るつもりだったのに」 「今日はムリやなぁ。『ケーキで景気付け(笑)』は明日やなぁ!」 大会前の景気付けに二人でザッハトルテを食べる予定やったんやけどな…… 突然、自転車のライトが何かを浮かび上がらせた。咄嗟にブレーキを掛ける。 「うわっとっとっ!危ないなぁ~ぶつかる所やったわ!」 「何か道に落ちてますね………何でしょう?」 そう言ってトモコは専用席から飛び降りると、その『何か』に近寄っていった。 「箱……?黒い箱?誰かの落し物でしょうか……?」 トモコが箱に触れた瞬間、突然ソレは弾けた。 その衝撃でトモコが吹き飛んだ。そして近くの電柱に激しく衝突する。 「と、トモコ!!??」 自転車から飛び降りたウチの脇腹を鋭い痛みが走った。 思わずひざまずいて手を当てる。 濡れている。鉄のような臭い……血………? パニックで混乱しているウチに、箱の残骸から何かが近づいてきた。 それは神姫だった。見たことも無いタイプの素体。アーマーは装備していない。 替わりにまるでイレズミのように全身に『蛇』が巻きついたようなペイント。 その手には……巨大なライフル銃のような……物を持って……いる…… あれ………で………ウチは………撃たれた………の………? 「あ、あ、彩音……ちゃん、に……近、づ、く、………」 体中をバチバチとショートさせながらトモコが近づいてきた。それを見た『蛇』は 彼女に近寄ると、無表情にその体を引き裂いた。 『おい、そこで何をしているんだ!』 遠くから………声が………聞こえて……… 『マヤー、その神姫を抑えろ!!おい君、しっかりするんだ!!!』 そのままウチの意識は途切れてしまった。 ≪第三節:「彩音」闇に堕ちる≫ 気が付いたのは病院のベッドの上やった。まだ意識が朦朧としている。 『……それで先生、彩音さんの容態は……』 『一時は出血によるショック状態が酷かったのですが、助けてくれた大学生の応急処置が 適切でしたのでギリギリの所で一命を取り留めました。彼に感謝しないといけませんね」 お母さまの声と……もう一人は医者か?二人が会話をしている。 「確かシュウコウって名前でしたか。名前が訓読みだから沖縄出身の人でしょうね」 「その方には改めてお礼に伺うつもりでおります……彩音さん!!気がつきましたか!?」 「ん、あ、う、う、」 「落ち着いて。まだ鎮静剤が効いているからちゃんとしゃべれないよ。 それじゃあ何かありましたらナースコールで呼んでください」 そう言って医者は立ち上がると、病室から出ていった。 「彩音さん、大変でしたね……何があったのか解りますか?」 ウチは首をゆっくりと横に振る。 「……通り魔にあったんですよ。最近多発しているらしいですね、神姫を使った強盗事件。 近所の大学生が助けてくれたんですよ。犯人は捕まらなかったらしいですけど……」 お母さまの言葉を遮り、肝心な事を聞いてみる。 「あ、う、う……ト、モ、コ、………ト、モ、コ、は………」 「……証拠物件として警察に引き取られましたけど、修復は不可能らしいですよ」 トモコ。ウチのトモコ。いつも一緒だった。 お菓子を食べた。プールに行った。本を読んだ。テレビを見た。歌った。ケンカをした。 にらめっこをした。ポエムを作った。初詣に行った。稽古をサボった。立ち食いをした。 お手玉をした。恋愛について語った。……いつも一緒だった……ウチの全てやった…… 「……ト・モ・コ……うわあぁぁぁっ……ああぁぁっっ……わああぁぁぁああああ!!!」 自分を抑える事が出来なかった。ウチは絶叫しながら点滴を自分で引きちぎると、 脇腹の痛みを無視してベッドの上から飛び起きようとした。 「彩音さん!?彩音さんしっかりして頂戴!!誰か、誰か来て下さいっ!!!」 騒ぎを聞きつけて集まってきた医者達に押さえつけられ、何かの薬を注射された。 薬の効果で失われていく意識の中、ウチの心には一つの思いが産まれていた。 ………『蛇』……憎い……許さない……怨む……復讐……『蛇』を……殺す!!! ≪第四節:「三ヵ月後」あの二人は……≫ 日曜日の気だるい午後。サマードレスに身を包んだ私はティーカップを傾ける。 もう7月になったので少し暑い。こんな日は夕涼みも良いわね…… 突然、後頭部をスパーンと叩かれる。 「痛ったぁ~~~!いきなり何をするんですか!」 「……………ティーカップで昆布茶を飲むのはヤメレ………」 振り向くと、いつの間にかアキオがスリッパを片手に立っていた。 「良いじゃないですか、好きなんだから」 そう言ってカップを両手で持ち上げてずずずずず~っと音を立てて飲む。 「………それより桜花、もう準備は出来たのか?そろそろ出かけるぞ」 「あら、もうそんな時間でしたか」 今日はアキオと二人で例のカルチャーセンターに行くことになっています。 公式戦のバトルに参加する手続の為なのですけど…… 「センターには三ヶ月ぶりですね。あの時の女の子に会えるでしょうか?」 「止めてくれよ……話がややこしくなる」 新大阪の駅から歩いて9分。久しぶりにカルチャーセンターへ来ました。 窓口へ行って用件を伝えると、暫くして見たことある人がやってきました。 「やぁ君はあの時の!久しぶりですねぇ!」 「あの時の先生ですか!ご無沙汰してました」「お久しぶりです(ぺこりんこ)」 神姫教室の先生に促され、三人で別室へ移動します。 アキオが必要書類に記入をしていると、先生が話し出しました。 「そうですか、貴方達も公式戦に参加するのですね!」 「ええ。折角の花鳥風月を無駄にしない為にもコイツには頑張ってもらわないと」 「きっと良い所まで行けると思いますよ。あの時の刀捌きは見事でしたからね」 「今はもっと強くなってますよ!俺が直々に『山城自顕流』を伝授してますから」 二人の会話は続いていましたけど、ちょっと好奇心で先生に聞いてみました。 「そういえばあの時の女の子、元気にしてますか?」 途端に先生の顔が暗くなる。「彼女は……金城さんは……」 事情を聞いて驚いた。彼女が通り魔に襲われていた事。犯行には違法神姫が使われた事。 犯人はまだ捕まっていない事。そして……彼女のパートナーが破壊された事。 「……近年、違法神姫を使った犯罪が多発しているんです。犯罪者にしてみれば 手軽に強力な共犯者が出来る訳ですからね。しかも犯行を神姫に任せてしまえば 自分のアリバイは簡単に作れてしまう。これはもう……社会問題ですからね」 そう言えばニュースでも毎日のように神姫を使った犯罪を報道している。大阪府警も近々 大掛かりな対策を発表するらしいですけど……それにしてもこんなに身近に…… 「……ですから貴方達も気をつけてくださいね。特に人通りの少ない夜道は危険ですから」 帰り道。ちょっと大手神姫ショップへ武装を買いに寄り道。普段は花鳥風月と羽織袴で 稽古をしてますけど、そのままの格好で大会に出るのはちょっとね……。 新大阪駅へは方角が違うけど、散歩を兼ねてのんびり歩いて行きます。 「……アキオ、さっきからずっと黙ってて、そんなにあの子の事がショックでしたか?」 「あ、あぁ。ニガテなタイプっぽかったけど……『まっすぐな目』の子だったからな」 「そうですね……」 まっすぐな目。意思の表れ。そう言われて気が付いたけど、彼女の目は「ナンバー1」 姉さんに似ていたのよね。だから今まで気になっていたのかな…… 突然、内部センサーに反応があった。思わず体が強張る。 「桜花?どうかしたのか?」 「静かに!………今、何者かにスキャンされました」 途端にアキオの顔つきが変る。事の重大さを理解したようだ。 「様子を探るって事は……敵対的な行動をするつもりって事だよな」 「解りません。でも……あの裏通りからです!」 「………………………先手必勝!桜花、行くぞ!!」 私達は裏通りへ躍り出した。 女の子が立っていた。 全身を黒のレザースーツで身を包み、ビスを埋め込んだグローブを着けている。 異様な雰囲気の子。これは殺気?彼女を取り巻く空気が息苦しい。 「ほぅ、スキャンされた事に気が付いたか。っちゅう事は普通の神姫やないって事やな」 「何だオマエは!急にこんな…………」 アキオが急に黙ってしまった。理由は私にも想像できる。 彼女の目だ。よく「魚の腐ったような目」なんて言うけど、これが将にそれだ。 顔全体に暗い影を落とし、どう見ても正気の人間の表情では無い。 「オマエらが『蛇』かもしれん………悪いけどその神姫、破壊させてもらうで」 突然、上空から何かが落下してきた。私とアキオは咄嗟にそれを避ける。 今まで私達が居た場所に激しく落下したソレは……私達を無表情に見つめた。 黒い神姫。ストラーフのソレとは違う、漆黒の闇の色。武装はしていないが、ボディ自体が 明らかに規格外の形状をしている。つまり素体を改造している……違法神姫という事。 「ウチは『蛇を怨む者』、そしてこれは復讐の為の道具『怨蛇(えんじゃ)』や。 怨蛇、その違法神姫を破壊せい!」 「リョウカイ・マスター」 怨蛇と呼ばれた神姫が突進してきた。私は花鳥風月を正眼に構えて迎撃の準備をする。 すると急に怨蛇は眼前で立ち止まり、両手を私に向けて突き出した。 突然の衝撃。目に見えない力に押されて私は吹き飛ばされてしまった。 「お、桜花、大丈夫か!?」 「だ、大丈夫です!……今のは……磁力?」 「ほぅ、怨蛇必殺の“メガス・磁界制御装置”を看破したか。それにメガスの磁力を受けて 電子回路が正常なままとは、やっぱり違法神姫に間違いないようやな」 「ちょっと待て!さっきから違法違法と……オマエの方がよっぽど違法行為だろ!」 アキオの言葉に、『蛇を怨む者』は怒りをあらわにした。 「ウチが……あんな連中と一緒やと?ウチが………バカにするなぁぁぁぁぁぁ!!!」 突然アキオに殴りかかった。軽々とその拳を避けるが、その拳を見て驚きの表情を見せる。 「そのグローブ……スタンガンが仕込んであるのか!?」 言われて見るとビスの部分がバチバチと音を立てている。 『お巡りさ~ん!ここです、大喧嘩をしてます!!』 裏通りの端から声が聞こえてきた。 「ちっ、オマワリを呼ばれたか……… ええか、今日の所は見逃してやる。せやけどその神姫、いつか破壊したるからな!」 捨てセリフを残して去っていってしまった。 「アキオ……気が付きましたか?彼女、三ヶ月前のあの子でしたよ?」 「……何てことだ……」 警察の職務質問を受けながら、私達はその場に立ち尽くす事しか出来なかった。 ≪第五節:「前編エピローグ」トモコに誓う≫ 自分の部屋に戻ると、そのままベッドに倒れこんでしまう。 今日も『蛇』を見つける事は出来なかった……だがいつか、いつか…… 枕元の写真を手に取る。ウチとトモコの最後の写真。 「トモコ……仇は必ず討ってやる。絶対や。ウチの命に代えても」 ふと机の上の怨蛇を見る。 「……毒を以って毒を制す。違法神姫には違法神姫や」 気のせいか、写真の中のトモコが悲しそうな顔をしたように見えた。 「大丈夫、コイツには心が無い。正規のCSCが入ってない、いわゆる「チップ抜き」って ヤツや。ウチかて心を持った存在にこんな非情な事はさせんわ」 ウチは写真を抱え込むと、そのままベッドの上で丸くなった。 「トモコ……今日は一緒に寝ような、昔みたいに……」 深い眠りに付く彩音。その寝顔を、怨蛇と呼ばれた神姫が静かに見つめていた。 番外編4 彩音とトモコと黒い神姫(後編) へ進む 第十八話 やがて交わる2つの道(ショウ編) へ戻る 三毛猫観察日記 トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1747.html
ある日の事。 ホームルームにてこんな話が出た。 「残り時間は最近色々話題になってる、MMSによる犯罪についてを考えようと思う」 MMSによる犯罪。 以前挙げた「アウトロー」による国際法違反および賭博の他にも、性的目的による改造やリアルバトル用の部品の違法製造はまだいい方である。 SF作家、アイザック・アジモフが提唱した「ロボット工学三原則」を改変する。 それは人間と同じ行動が可能となる、つまりMMSによる殺人が可能となる事を指す。 「…先生は、それに『ともだち』として生まれたMMSが使われてる事を思うと悲しい」 日本人がアメリカ人と「決定的に考えが違う」ところがある。 それは「ロボットは人間のともだちか否か」と言う所だ。 欧米圏には『自らが創り出したものに、いつか滅ぼされるのでは?』という、俗に言う『フランケンシュタイン・コンプレックス』蔓延している。 その為、米国においての展開は複雑なものとなっている。 日本では、『鉄腕アトム』を始めとする作品がある。これらでは『ロボットは人間のパートナーであり、ともだちである』といった書かれ方がされている。 それにより、日本では意思を持った人型ロボットへの抵抗が少ないと言う。 アトムの成し得たものは、とても大きいと思う。 「先生、ロボットは『ともだち』なんかじゃありません」 突然、考えを遮る発言がされた。 「ロボットはただの機械です」 教室内の視線が、一点に注がれる。一番後ろの、右端の席の人物。 「神崎! どうゆう事だ」 風間が思わず叫ぶ。 神崎鍼麻(かんざき はりま)の姿がそこにあった。 「だから、ロボット…というよりMMSはただの機械だと言いたいんだ」 「…何故なのか答えてみろ、神崎」 先生が一筋の汗を垂らし、問う。 「神姫にはロボット工学三原則がインプットしてあります。だがそれは簡単に削除、もしくは動作妨害が可能な状態です。 犯罪者は神姫のAIに関係なく妨害処理を施し、殺傷が可能なように改変します」 一呼吸おいてから、奴は更に続ける。 「人間とは違い、プログラムでしかないMMSの人格は容易に改ざんされる。 そんな人間以上に不安定な存在を「人と同じ」と言えますか?」 「待て、その理屈はおかしい」 今度は風間が挙手した。 「風間、お前の意見を言ってみてくれ」 「人間の意思・人格だって弱いところを突けば容易に改変可能だ。 世の中の人間は「危険だからもっと規制を強めるべきだ」と言うが、犯罪行為はMMSが自発的に行うものじゃない。誰かしら悪意を持った人間によって引き起こされるものだ」 …最後の行を除いて、神崎の言い分にも納得できる点はある。 だが神崎と風間の会話は大きく食い違っている。 神崎は「MMSは機械である(これは「人間と同じ意思は存在しない」と言う意味)」と言う持論の説明をしているが、それに対し風間は今回の授業内容である「MMSを使った犯罪はなぜ起こるか」を起点に話をしている。 こんなんじゃいつまで経っても議論が終わるわけがない。 「なにをっ、あんな模造品の肩を持つのかっ!?」 「テメェこそガチガチのワイドショーの評論家(笑)みたいな事いってんじゃねぇ!!」 席を立ち、二人とも距離を縮めつつ口論を展開する。これは手が出るか? 足が出るか? きーんこーんかーんこーん 一触即発の状態は、終業のチャイムと共に打ち砕かれた。 「今日の授業はここまで。あと二人共、議論を白熱させるのはいいが喧嘩はするんじゃないぞ?」 先生が小さく息を吐いた様に見えたのは気のせいではないだろう。 「きりーつ、礼」 とんだ冷や水だ、二人がポカンとしている間にSHRが終わってしまった。 あ、そういや今日の教室掃除はあの二人だな。却って汚くなりそうだなぁ。 「形人っ、かえろっ!!」 いつの間にか目の前に居たヒカルがペンケースを持ちながら言った。今日は掃除当番じゃないからな、まっすぐ帰ってゴロゴロするかな。 「うしっ、帰ろう」 教室を出る直前に見た光景は、二人が箒を持ちながら互いを見て呻っているシーンだった。 まあ、他人の持論に関しちゃ僕は関係ないな。 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1054.html
戻る 先頭ページへ 広い広い世界のその中に、一つの国がありました。 海に囲まれ、四季に包まれ、自然と共に生きてきた国がありました。 その国の人々は夢を見ました。新しい友達の夢です。 人々は長い期間をかけ、夢を実現させました。 人の姿に人の心、そして人の魂を持った、でも少し小さな機械仕掛けのお姫様です。 彼女達はすぐに人々に受け入れられました。 人々は彼女と共に過ごし、彼女と共に歩き、彼女と共に戦っていました。 彼女達は人々の良き友人、良き家族となりました。 しかしあるとき、彼女達のたった一つの要素しか見ない人々が現れました。 彼女達を争いの道具に、姉妹を殺させる道具に仕立て上げたのです。 彼等は、彼女等を愛する人々に恐れられました。 何人の人が、彼等を止めようと挑み、そして敗れました。 彼等は殺し続けました。殺させ続けました。 彼女達の姉妹を、彼女達の手によって。 身体が痛い。身体が痛い。身体が痛い。身体が、痛い。 腕を切られ、脚を刺され、でも死なない程度に痛み続けるこの身体。 「……立て」 眼に映るのは罅割れた大地と気味の悪い青い空、そして純白の悪魔。 その光景はとても綺麗で、とても眩しくて、とても儚くて。 傷一つ無いキミの身体。無表情にボクを見つめるその瞳。 ストラーフの名に相応しい恐怖を、ボクは確かに感じている。 だけど一つ違うのはその恐怖を感じているのがキミに対してだけじゃないって事。 ボクが感じる恐怖は失う恐怖。 それもとびっきり性質の悪い、確定した恐怖。 理不尽に、唐突に降りかかる恐怖も十分怖いけど、来る時が解っている恐怖も結構怖いんだ。 「……立て」 キミの眼には何の感情も映らないと思っていた。 キミの心には温かい感情が満ちていると思っていた。 けど、違うんだね。 キミの眼に映るのは憎悪。キミの心に満ちるのも憎悪。 一切合切を投げ捨て打ち捨て放り捨て、ボクを斃す事だけに全てを捧げた復讐者。 どうやら時が来たらしい。 きっと来ると思っていた、来なければ良いと思っていた、そんな時。 これから始まるのは終り。 全てを終わらせる為の始まり。 今までの全て。 皆と過ごした日々の終わり。 マスターと過ごした日々の終わり。 あの時誓った終わり。 これから始まるのは終わらせる為の日々。 終わりが、始まる。 今日の今日まで、こんな事にならないんじゃないかと思っていた。 頭の隅でそんな事を願っていた。 自分で決めた事なのに、自分で誓った事なのに、それを拒絶したくなるほどに俺は幸せだった。 捨てたくない。亡くしたくない。失いたくない。 嫌だ。嫌だ。嫌だ。 今までの全て、皆と過ごした全て、皆と歩いた道、皆と築いた記憶。 俺は本当に幸せだった。 口では不平不満を口にしながらも、心の中ではそれを言う事の出来る相手に感謝していた。 あの時俺の目を覚まさせてくれた貴方達の事は、心の底から好きだった。 餓鬼の時分から俺に付き纏い、いつもヘラヘラ笑ってるお前も嫌いでは無かった。 年の割に落ち着いたお前は、俺の中で良い友人だったと思っている。 もちろん、偶然出会った俺に良く似たお前の事も。 そんな皆を、俺は裏切る事になる。 これは罰。 俺がしたことへの、罰だ。 それを思い返す度、あいつらの事を考える度、心が締め付けられる。吐き気がする。眩暈がする。 それは喪失感から、憎悪からくるのもあるが、一番大きいのは俺がそれをしたって事への拒絶。 違う。違う。違う。 何も違わないのに、そんな事解りきってるのに。 でも、これで良かったのだ。 俺がこんなふうに感じる事が出来たのだから、目標の半分は達成したようなものだ。 そろそろ時間だ。 あの時からずっと借りてたモノを返さなきゃいけない。 あいつらに借りてたモノを、形は違うけど返さなきゃいけない。 俺はその為だけに、生きてきた。その為だけに、ナルと居た。 全く以て神ってのは、変なトコで公平で平等で嫌な奴だ。 「……こんなの、違う」 解ってるさ、そんな事は。 あと少しだけ待ってくれても良いだろう? あと少しくらい、未練がましく後ろを見たって良いだろう? 「違う……違う……」 君島の声が、恐ろしい程に抑揚のない声が響く。 呟くように、呪うように吐き出されるその言葉の矛先は恵太郎へと向いている。 「カーネリアンは……こんな……弱くない……」 しかし、恵太郎は何の反応も見せず、ただ黙って俯いているだけだ。 「ネリネを……殺したのは……こんなのじゃ、ない……!」 瞼の下に浮かぶのは愛しい家族の最期の姿。 ボディを修復不可能なまでに破壊された、ただの冷たい金属塊。 しかし、その顔は、その口は、その目は、ほんの先刻まで歌うように喋り、楽しそうに視線を動かしていたのだ。 死。 彼女が生き物でなく、ただの玩具である事は解っていた。 しかし、その時の感情は紛れもない、死への悲しみだったのだ。 そして浮かぶのはもう一つの姿。 影のように黒い身体に返り血の様な赤を散りばめた悪魔の姿、 狂気に揺れる瞳、狂気に歪む唇、狂気を体現した存在。 相対した神姫の一切合切を破壊し破壊し破壊し尽くした、本物の悪魔。 それが今、目の前にいる。 「私は……お前を……倒す為に……その為だけに……」 その口から洩れるのは憤り。 自分の半身を奪い、それでいてのうのうと暮らす人間が今目の前にいる。 君島は、そいつに復讐する為にここまで来たのだ。 それなのに、肝心のそいつはまるで上の空で、君島の存在を忘れてるような素振りさえ見せる。 君島には、それが何より我慢ならなかった。 「アリス……」 小さく、低く呟いた。 そのたった一言から真意を読み取ったアリスは、抵抗もせず戦意も感じられないナルに向け静かに歩み寄った。 君島は軽い失望を抱いていた。 悪魔の如き所業で何十体もの神姫を殺した神姫。 あのとき、対峙した神姫の弱さを嘲った神姫。 力無き神姫を塵扱いした神姫。 そして、何処までも強かった神姫。 それがマスター同様、アリスに対して何の抵抗もせず、成すがままにされている。 反撃も無い。防御も無い。回避も無い。 ただアリスの一撃を甘んじて受け入れるだけ。 もし、それが懺悔だと考えているのなら反吐が出る。 私達が受けた恐怖と絶望はそんな生易しいものでは無いのだから。 だから、もう終わりにするのだ。 神姫に罪は無い。 だが、マスターの罪は神姫の罪だ。 神姫を壊して楽しむ人間の神姫を壊したところで何とも感じないのだろうが。 それでも、心は幾許か晴れるかもしれない。 「首を、刎ねよ」 だから、命じる。 五年前の恨みを乗せて。 五年分の恨みを乗せて。 憎悪の代わりに失望に満ちた心を乗せて。 命じる。 首を刎ねよ、と。 目を閉じれば、あの時の光景が目に浮かぶ。 恐怖に歪んだその顔で、鉄屑へと帰るその顔が浮かぶ。 自身の神姫を壊された人の顔が浮かぶ。 私を畏怖の目で見る人の顔が浮かぶ。 俺を蔑む人の顔が浮かぶ。 私を哀れむ人の顔が浮かぶ。 俺を憎む人の顔が浮かぶ。 私を憎む人の顔が浮かぶ。 それを、何とも思わない俺の顔が浮かぶ。 それを、愉快だと思う私の顔が浮かぶ。 それを、見る俺がいる。 それを、見る私がいる。 過去を見る俺。 過去を見る私。 お前は俺。 貴女は私。 さようなら、自分。 白い刃が空に映える。 それは青空に浮かぶ雲のように、清々しく美しい光景。 同時に、それは触れるものを切り裂く断罪の刃。 「首を刎ねよ」 戦場に声が響く。 声が響く。 戦場に置いて不相応な声音で、戦場に相応しい言葉で。 首を刎ねよ、と。 高く甘い声で。 冷たく無慈悲な声で。 ただただ冷酷に響く声。 その声に従い、アリスはアンクルブレードを振り上げる。 脚元に臥すナルの瞳は何も映さず、何も感じる事は出来ない。 その首筋に狙いを定め、そして一息で振り下ろす。 アリスはネリネを、君島の最初の神姫を知らない。 ただ、写真はたくさん見せて貰った。 話も聞かせて貰った。 思い出を語って貰った。 それだけで、ネリネが君島にとってどれだけ重要な神姫か理解出来た。 そして、それを奪った者に対する憎悪も。 だからアリスは容赦なく殺す事が出来る。 例えそれが同じ姉妹だとしても。 その行為が同じ事だとしても。 「……」 アンクルブレードは細身の実体剣である。神姫の細いそっ首を落とす事など造作も無い。 その刃が、ナルの首筋に向かい、その首を切断しようとしている。 その光景を目前にしながらも、恵太郎はそれを現実として受け入れ切れていなかった。 それは現状への悲観からなどという理由では無い。 それは、恵太郎にしか解らない理由からだ。 だが、現実を拒否したからと言って現実が消えていく訳では無い。 現実は確実に存在する。 アリスも、アリスが持つ白刃も、ナルの危機も。 その時。 「あははぁ」 ナルが、動いた。 迫るアンクルブレードを鉤鋼で握り防いだナルは、嗤った。 自嘲か、嘲笑か、それとも他の何かか。 ナルは笑っていた。 「マスターぁ……いい加減相手しないとぉお客が逃げちゃうよぉ」 突然の事態、それのお陰でアリスに一瞬の隙が出来た。 ナルはその隙を逃す事無く、刃鋼の柄でアリスの腹部を突き叩いた。 「ああ……そうだったな」 動き出した恵太郎は酷く緩慢に息を吐いた。 まるで何かを諦めたような、そんな動き。 「マスター、夢は見れたかなぁ?」 よろめくアリスを蹴飛ばし、脚を組み替えながら地面を抉り硝子の破片をアリス目掛けて蹴り飛ばす。 「良い夢だったよ」 後退し、距離を取ろうとするアリス目掛けて刃鋼を薙ぎ降ろす。 「じゃぁ、そろそろ始めようよぉ?」 大蛇の様に刃鋼を唸らせ捩らせ震わせて、ただ只管に破壊の限りを尽くす。 「まぁ、壊さない程度にな」 「イェス、マスター」 その刹那、ナルの銃鋼が火を噴いた。 ただし、その銃口の先にあるのはアリスではなく、硝子の大地。 無数の硝子を粉塵塗れに吹き飛ばす砲撃。その反動はそのままナルへと返り、ナルはそれを推進力へと転用する。 ナルは射撃の為では無く、移動の為に銃鋼を利用したのだ。 「さぁてお待ちかねのぉ、楽しい楽しいダンスパーティーだよぉ?」 伸びたままの刃鋼を戻しもせず、アリスの眼前へと追い縋る。 そしてそのまま肉薄し、頭突いた。 「……」 アリスは無言で、しかし確かに感情を顔に浮かべながらも手に持つアンクルブレードとチーグルで握るフルストゥ・グフロートゥに力を込める。 「やっと……やる気に……なったようです、ね……そうでなければ……意味が、無い」 君島が笑った。 それは疲れた笑みだった。 飢え渇いた笑みだった。 5年もの歳月を復讐の為に費やした者の笑み。 「来いよ、君島。相手してやる」 恵太郎も、また笑っていた。 その笑みは壊れた笑み。 自分の何かを壊した笑み。 壊す事を覚悟した笑み。 一部始終をただ傍観するしか出来なかったアリカは、事が終わった今でも傍観するしか出来ていない。 その理由としては、会話の端々から君島が恵太郎に恨みを持っているという事、それが、自分の知らない恵太郎の過去の事に直結しているからに他ならなかった。 もう一つ、挙げるとすれば、それはナルの戦い方だった。 アリカはトロンベを通じ、ナルと何度も戦ってきた。そして、何度も何度も負けている。 その中で、ナルは常に正々堂々と戦ってきた。 騎士道精神とも違う、何かを立てて戦っているのをアリカは感じていた。 確かに奇襲もした、不意打ちもした。しかし、それでもどこかナルと恵太郎には何かがあった。 だが今のナルは違う。 それは戦いでは無く、壊し合いにしか見えなかった。 ナルはアリスの脚を真っ先に壊し、動きを封じた。 次に刃鋼でアリスをぐるぐる巻きにし、振り回し叩き付けた。文字通り完膚無きまでに。 そこに理性とかいうものは微塵も無く、あるのはただの狂気じみた笑い声だけだった。 「……ご主人様」 頭の上で震えるトロンベを、アリカは気遣わしげに撫でた。 その身体が震えていると感じたのは、もしくは自分の震えなのかもしれない。 「どうした、アリカ」 いつの間にか、恵太郎が目前にいた。 その肩の上には少し汚れたナルの姿もある。 「べ、別に……何でも、ないです」 アリカは、一瞬形容し難い感情に襲われた。 しかし、それを無理やり打ち払いいつもと同じように振舞った。 「……流石師匠ですね! あんな強そうなストラーフ見た事無いです!」 努めて明るく、努めて元気に、いつもの自分を思い出しながら、アリカは普通を振舞った。恵太郎の素気ない態度が、今は恋しかった。 「そうか、ありがと」 だが、予想に反し、恵太郎は軽く微笑むとアリカの頭をトロンベ毎軽く撫でた。 何時もなら飛び上がる程に嬉しい行為が、今は取り返しのつかない事態に陥った気がした。 「もうこんな時間か……俺は帰るけど、お前は?」 何時もと同じ、何時もと違う様子で恵太郎は言った。 「何なら送って行くぞ?」 優しく微笑むその瞳は、確かに優しく歪んでいた。 「あ、あの。今日は、予定があるんで、一人で大丈夫です!」 その瞳を、アリカは怖いと感じてしまった。そう感じる自分も、怖いと感じた。 「そうか、なら仕方ないな。気を付けて帰れよ」 そう言うと、アリカの肩を軽く叩いた。 「君島」 呼ばれた人物は、今だバトルマシンの前で項垂れている。 その傍らに立つアリスは恵太郎を無表情な瞳で睨んでいる。 「お前の勝負なら、何時でも受けて立つからな」 優しさすら含まれるその言葉に、君島は応えない。 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/632.html
戦うことを忘れた武装神姫 その23 とある強雨の深夜。 本業の資料作成の締切が間近に迫り、久々の徹夜残業。 打ち出した配布用 資料の最終チェックを・・・と思い目を通していた、その時だった。 「ぅ・・・うわあぁああぁぁぁっっ!!!」 悲鳴を上げて、傍らの和-2型の試作クレイドルで寝ていた沙羅が、叫びと共 に飛び起きた。 あたしも驚き、イスからずり落ちてしまった。 「あ、すんませんマスター・・・。」 「・・・。 どうした、お前がそんなに叫ぶなんて珍しいじゃないか。」 体を起こしクレイドルを見ると、震えながら、まるで雨に打たれて飛べなく なった雛鳥のような目の沙羅があたしを見つめていた。 「今・・・またあの夢を見たっす・・・」 そっと沙羅を抱き上げ、手の上に載せた。 「そうか・・・。」 あたしの手のひらの上でも、こいつのふるえは止まらなかった。 - 迫り来る刃 - - 私と同じ姿の者に貫かれ - - 動かすこともままならぬ躰 - - 冷たく、哀しい涙のような雨 - 「あの」夢を見た後、必ずと言っていい程、沙羅が呟く言葉。 間違いなく、 久遠たちに救われる前の記憶なのだと思うが・・・。 敢えてあたしは聞く ことはしない。 どれほどに痛ましく哀しい事であったかは、聞かずとも、 十二分にわかるもの。。。 油と金属粉と有機溶媒でガサガサになった手だけれど、沙羅をそっと包んで やる。 「お仕事中じゃないんすか? マスター・・・」 「いいってことよ。 もうちょっと、こうしていようか。 そうだな・・・ 雨が止むまで。」 「そ、そんな・・・もう落ち着いたっす、仕事の続きを・・・」 「だーめ。 まだ膝が震えてる。 それなら・・・」 手の中から抜け出そうとする沙羅をあたしは抱き上げ、胸ポケットへそっと 入れた。 「ここでなら・・・寝られるか?」 実はこんな事もあろうかと、両の胸ポケットは充電クレイドル機能となって いる。もちろん、ふにふにクッション内装仕様。。。 すっと収まった沙羅 は、ちょっと顔を赤らめて小さく頷いた。 「ここならあったかくって・・・大丈夫っす。。。」 小さな身体を、もぞもぞとポケットの中へと潜り込ませる・・・と、反対側 の胸ポケットから、ヴェルナが顔を出した。 「あら・・・沙羅もですか?」 「ヴ、ヴェルナ?!」 ・・・そうなのだ。沙羅が飛び起きる少し前、ヴェルナもまた夢にうなされ 飛び起きてきたのだ。 ヴェルナは、お気に入りのイルカの抱き枕を手に、 ナイトキャップの装い。 「ったく・・・世話の焼ける神姫たちだよ。。。」 すっかりぬるくなった缶コーヒーをすすりながら、あたしが呟くと、 「すみません・・・」 「申し訳ないっす・・・」 ポケットの中で小さくなる2人。あたしはヴェルナの頭をグリグリと撫で、 沙羅にはお気に入りのキツネのぬいぐるみを手渡した。 「いやいや、謝ることはないぞ。 お前らみたいな、哀しみを背負ったちっ ちゃいものを救うこともあたしの仕事だと思っているんでね。 とはいえ、 今のあたしに出来ることっちゃー、このくらいだけどね。」 そう言うと、ヴェルナはぎゅっと服に顔をうずめ、 「ううん・・・最高の暖かさです・・・。」 と言った。 ここに来てからだいぶ経つが、2人ともずいぶんと変わった。来た当初は、 いわゆる人間恐怖症のような部分もあったが、最近では来客の相手をする程 だもんなぁ・・・。 だけれども、何か足りない気がする。 思わず沙羅の 顔を凝視してしまうあたし。 「・・・。」 「ウチの顔に何か付いてるんすか? マスター。」 そうか・・・。 足りないもの・・・。 「なぁ、お前らさぁ。 そろそろ家族増やさないか?」 「えっ! マスター、結婚するんですか?」 「ちゃうわい! 久遠の所のイオのボケがうつったのかと心配になるような 発言をするんじゃない。 神姫の方だ、神姫の。」 「・・・!!」 2人の目が輝いた。 思った通りだ。 確かに、客の出入りや久遠のところ の4人、Mk-Zを始めとした社内の神姫組と、交流のある連中が居るにはいる のだが、こいつらの日常の相手をしているのは、ほぼ、あたしだけ。 久遠 が、何故4人も置いているか、少し分かった気がした。 「近々、Mk-Zも新しい仲間を連れてくるそうだ。 対抗するわけじゃない けれ・・・」 と、あたしが言いかけると、両のポケットの2人は身を乗り出して我先にと 訊いてきた。 「マスター、名前はどうするんすか?!」 「どの子が来るんですか? 猫爪ですか? アーンヴァルですか?」 「だー! まだ、まだだってば! 予算も立てて無いのにっ!」 もう、仕事どころではなくなった。 結局、この後数時間、2人とのハナシ に付き合うハメになった。 とはいえ、今まで2人の「寂しさ」に気が付い てあげられなくて申し訳ない気持ちもあったし、あたしもまた、神姫家族を 増やしてみたい気持ちもあったし。。。 話は盛り上がり、仕事にようやく戻ったのは丑三つ時を過ぎた頃。ポケット には、キツネのぬいぐるみを大事そうに抱きかかえた沙羅、イルカの抱き枕 をぎゅっと抱きしめるヴェルナ・・・ 2人ともまるで仔猫が母の元で眠る ような笑顔を浮かべ、小さな寝息を立てていた。 どんなに忙しくても、どんなに辛くても。 あたしには、その笑顔がそばに あれば、それだけで充分な気がしてきた。 さーて。 週末は・・・久々の大口ショッピングだなっ! <その22 へ戻る< <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2016.html
戦うことを忘れた武装神姫 その41 係長という肩書きにより、取引先からいただく事が出来た高級ビールが、いくら探しても見当たらない。昨晩まで、たしかにこのテーブルの上にあったのに。 諦めて、麦茶にしようと冷蔵庫へ向かったそのときだった。 がたん、どす! 中身の入った飲料缶が落ちる音がした。 振り返ると、そこには小さなロボットがビールの缶に半ば押しつぶされるかのごとく倒れている。 「・・・ディーニャ・・・ お前、何してたんだ?」 マオチャオ型をベースに東杜田技研で試作されたMMS、type T-TAK「ディーニャ」。 白色に緑色のペイントが施された素体、髪はロングのアップポニー。アタマには大型のはんぺんネコミミを装着し、手にはにくきゅうグローブを装着しつつも、目と口元にはマオチャオの面影が色濃く残る。 ビールの缶をのけて、まだ目を廻しているディーニャを摘み上げた。 「起きろっつーの。 狸寝入りしてるのバレバレだぞ。」 ふにふにとネコミミを突付くと、くすぐったさを我慢できなくなったのだろう、もぞもぞと動き始め・・・ 「にゃ、や、やめるのだ! やめろー!!!」 手の中でジタバタと暴れるディーニャ。 摘んだまま顔の高さまで持ち上げ目線を合わせると、バツが悪そうに目を泳がせるディーニャ。 「さて、今何をしていたのか。 正直に言いなさい。」 眼力で迫ると、ディーニャはネコミミをふにゃりと垂らし、 「にゃは・・・びーる、のみたかったのだ・・・」 相変わらずの酒好きめ・・・。 「だから、びーるかくしてたの。こかげのだいじ。 あきかんと、いっしょにするとわからにゃいの。」 本来は、旅のお供のサポート神姫としての研究開発が進められていたディーニャ。 しかし、マオチャオ型をベースとしてしまった上、我侭に育った小型ロボットのAIを用いてしまったが故に。 妙なところで知恵の廻る、いまひとつ使えない旅サポート神姫となってしまったのだ。 かといって、ある程度は成果をあげているこのプロジェクト、ひとまずはディーニャの育成を進めてみることに・・・なったのである。 そして。 プロジェクトに関わっていながらも神姫を持っていなかった俺が、当面の教育係となってしまった、というわけだ。 「にゃーさん、ごめんにゃさい。」 テーブルの上で、素直に謝るディーニャ。だがこいつの場合は「素直に謝ればビールが飲める」ことを期待しての行動に他ならない。 ポニーテールを揺らして謝る姿はかわいいが、ここは心を鬼にしなければならない。 「ふむ。だが、独り占めしようとしたことは罪である。よって、このビールは俺が飲み干す。」 泣き出すのではないかと思うほどに目を潤ませ、ビールの口を開けて飲もうとする俺を凝視するディーニャ。 耐えろ、耐えるんだ・・・っ! ディーニャの視線を痛いほどに感じつつも、俺はビールをぐびっとひとくち。すると、ディーニャはぴょんとテーブルから降りて。 「いいもーん! まだかくしてあるびーるはいっぱいあるんだからー!」 そういいながら、俺の散らかりきった部屋へと駆け込んでいった。 ・・・まだ・・・隠してある・・・?! 「ちょっと待て! お前いつの間に!!! どうりで最近、酒の減りが早いと思ったよ・・・! こらディーニャ!どこへ隠しているんだ!!」 「にゃはー! それはひみつにゃのだー!」 -今宵も、ディーニャとの追いかけっこは続く-。 <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1341.html
戦うことを忘れた武装神姫 その37 <<その36から。。。<< 外で新聞屋のバッテリーバイクが走り廻る頃。 イオの膝の上で、シンメイは指をしゃぶりながら小さな寝息を立てていた。 「こいぬがえり、と呼ばれている症状のようですね。」 シンメイの頭をやさしく撫でながらイオが続けた。 「極希に、特にマスターを心から慕うハウリンやマオチャオに出現する症状ようです。以前、技研に来たケモテックの技術者の方が言っておりました・・・。」 CTaの所へ遊びに行った際にでも聞いたのだろうか。 「元々ハウリン・マオチャオは寂しがりやなんです。 特にシンメイのような性格だと、寂しさを内にこめてしまう傾向もありますし・・・。」 思い返せば・・・前兆は、確かにあった。 数日前の朝。 普段は食事中にちょっかいを出してくる事がないシンメイが、エルガと一緒に。。。 それだけではない。 一昨日などは帰宅するまで起きて待っていて、いつまでもうしろを付いてきていたっけ。。。 何故、気づいてあげられなかったのか。考え込む久遠に、 「みんな・・・毎日待っていたんですよ、マスターの帰りを・・・。」 といいながら、イオは涙をシンメイの頭の上にぽたりと落とした。 「忙しいのは解りますが、せめて、せめてもう少し・・・。」 ぽたり。 またひとつ、大粒の涙が落ちた。 「私たちのことも、見つめてください・・・。」 ・・・このところ、忙しさに追われ、ろくすっぽ神姫たちに目を向けていなかった。相手にもなってやれなかった。 思い返せばかえすほど、神姫たちがどういう思いをしていたのか・・・。胸の痛みに、思わずイオの顔を覗き込んだ。 ・・・シンメイを抱き、口元には静かな笑みを浮かべるものの、蒼い瞳は涙で潤ませた顔が・・・久遠の心にトドメを刺した。 神姫たちだけではないな・・・。 左手のイオとシンメイを、そっと傍のタオルの上へ乗せ、椅子に深く腰掛け腕を組み目を閉じ。 ただがむしゃらに、必死に走り続けなければならないときもある。 しかし、そんな時だからこそ、自分自身を見つめる瞬間が必要なのかもしれない。 ふと目を開け、右手にまだ残る傷跡を見つめた久遠。 そういえば・・・あの時以来、あいつにも会っていない気がする-。 わずかな間に、なんと大きなものを・・・ たくさんのものを、置き去りにして走っていたんだろう。。。 迷う必要はない。 ここで、一歩踏み出すべきだろう・・・。 イオの頭をそっと撫でて、久遠は立ち上がり。 自室の机の引き出しから、書きかけの書類を取り出し、仕上げにかかった。 -「今」を見直す鍵を開けてくれた、小さいけれど大きな存在に感謝をしながら-。 それから一月の後の朝。東杜田の正門前に、久遠のバイクが止まった。 ヘルメットをいったん脱ぎ、傍らに立つ守衛にIDカードを提示する。 「おはようございます。今日からはゲストカードではなくて、社員証ですね。」 と、ちょっと照れたような顔付きで社員証を受け取る久遠の胸ポケットからシンメイが半身を出し、なんとシンメイも社員証を提示。 「どうぞ今後もよろしくお願いいたします。」 小さく会釈するシンメイは、技研のロゴが入ったスーツを纏っていた。 「おや、これはこれは。 小さな社員さん、どうぞよろしく。」 結局、あの翌日。 久遠は辞職願いを出した。一悶着あったようだが、半ばごり押しの形で・・・。 そして、次なる職場として選んだのが、東杜田技研の関連会社であった。 もっとも、この会社も同じ敷地内にあるのだが。 同時に、神姫たちをアルバイトの形で、毎日誰かを連れていくことに。家で退屈な毎日を押しつけてしまうことなく、刺激的な日常が送れるはずだから、と・・・。 久遠がシンメイを交え守衛と話をしていると、通りから飽きるほど聞き慣れた野太いエンジン音が響いてきた。 「やっべ・・・つかまる前にタイムカードだけでも通すぞっ!」 その音に脂汗をにじませた久遠、大慌てでヘルメットを被りなおす。 シンメイも状況を察し、さっと胸ポケットに収まった。 久遠がフロントを軽く浮かせて敷地内に消えていった直後。 「何も逃げることないだろー!」 GSXに跨ったCTaが、守衛を半ば突破する形で久遠を追いかけていった。 小さい存在が運び、結ぶ、大きな明日。 ・・・かくして、久遠の・・・いや。 久遠たちの、新たなる日常の幕が、上がった。 <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/488.html
戦うことを忘れた武装神姫 その14 ・・・その13の続き・・・ ジャッジマシンが、フィールドの準備が出来たことを知らせる。 「両者、神姫をフィールドにセットして下さい。」 久遠は、狐スタイルのシンメイを静かに置いた。 プラントフィールド、神姫 サイズの工場が次の舞台。相手は、軽装にバックパックのみの兎子。一見すると 普通の「中装備兎子」なのだが。。。 「むむ、あの兎子の装備・・・」 「ええ、本気ですね。 全く無駄がありません。」 ぼそっと呟くように答えるシンメイ。 「おそらく、このフィールド自体にも相当慣れているのでしょう。」 しばしフィールドを眺め、なにやら考えるシンメイ。 「そうだ。マスター、私の背中のハコを、緑の大きいモノに換えていただいても いいですか? ついでに、ぷちの弐号も載せて下さい。」 と、久遠を見るシンメイの顔は、普段は滅多に見せることのない、ちょっと悪戯 っ娘のにんまり笑顔。 「おっ・・・何かひらめいたな。」 言われたとおりに、緑の箱とぷち弐号を載せる久遠。 「任せて下さい。 おそらく、7分30秒以内には勝てるでしょう。」 「目標を定めるのはいいけれど、無理はしない事。いいね。」 「了解しました。 ・・・ではマスター、許可を願います。モードB・レベル5に 移行してもよろしいですか?」 「本件は重要事象である。 よって、モードB・レベルF+ を、特別に許可する。」 「・・・ありがとうございます。 では、行ってまいります。」 キィン・・・ 甲高い動作音が久遠の耳に入った。閉じられるフィールドから手を 振るシンメイの右目の色が・・・ 濃紺に変わっていた。 「それでは、本日の第3試合・吼凛『シンメイ』VSヴァッフェバニー『コリン』、 試合開始いたします。」 先までとは一転、異様なまでの盛り上がりを見せる店内。コリンに、シンメイに、 声援が飛ぶ。 「Ready-・・・ GO!!!」 ジャッジマシンの声に、両者同時にスタート。 構造物が多いフィールド内を、 互いに隙を狙うように走り回る。時折、兎子のコリンが撃つカロッテP-12の弾音 と、2人の駆け回る足音だけが、静かな工場内に響き渡る。スパイ映画のような 緊迫した様子がモニターに展開され、徐々に静まるギャラリー。 と、シンメイが足下に散らばるチェーンを踏んでしまった。一段高い通路に立つ 立つコリンは、その音により、すぐさまシンメイを発見。 しまった、という表情のシンメイの頬にレーザーサイトの赤い点が光る・・・ 間一髪、シンメイは何とか弾を避けるも、顔にかすり傷を負う。 転がるように コンテナの陰へと逃げ込むシンメイ。 -しばしの静寂-。 「ふっ。。。」 口元ににやりと不気味な笑みを浮かべたコリンは、バックパックからグレネード ランチャーを取り出し、コンテナへ向けて・・・ ガス弾を何発も発射。 猛烈な煙が、フィールドを覆う。 排気しきれずに、シールドの隙間からガスが 外へ漏れだし、近場にいるギャラリーもむせ返るほどのガス。 『いいぞ! そこで一気に決めるんだっ!』 スコープを下ろしガスマスクを装着したコリンは、P-90を模したと思しきオリ ジナルのハンドガンを手に、通路から飛び降りコンテナ裏へと廻った・・・が。 「い、いない?!」 そこに、シンメイの姿はなかった。 「けほ・・・な・・・なんですかっ! 私はゴキブリですかっ?!」 振り返ると、そこには目薬ぽちぽち差しているシンメイが。 「な・・・なぜあれだけのガスを浴びても動けるんだっ!!」 驚くコリン。モニター席のサイトウもまた、驚きを隠せずにいた。 「あぁ、良かった・・・ どうなることかと思いました。」 イオがシンメイの無事に、ほっと胸をなで下ろす。 「ガス絡みは、あいつは相当抵抗力あると思うよ。」 シンメイを信頼しきっている久遠は、コーヒー片手にのんびり観戦。 「何しろウチに来た頃、しょっちゅう殺虫剤で自爆していたからね。」 「シンメイはね、バ○サンで炊きあげられたこともあるんだよー。」 久遠に、エルガも付け加えた。 「へー、そうなんだ・・・。 あのシンメイがねぇ・・・。 くすっ!」 妙ににやにやするリゼ。いつも小言を言われているからだろうか・・・ と。 『皆さん・・・ 通信入ったままですよ・・・ けほっ・・・ あ、あとで、 覚えておいて下さいね・・・ 特にマスター。』 怒りの四つ角が見えそうな押し殺した声に、久遠のモニター席はちょっとだけ 空気が凍り付いた。。。 『・・・ん? おい、何をぼーっとしている! 相手は止まっているぞ!!』 サイトウの声が、コリンに届く。 「い、イエス、マスター!」 サイトウの叱責にP-90を構えるコリン・・・と、何かによって銃がはじかれた。 「・・・遅いですよ。」 見れば、スパナ(神姫サイズ)を数本手にしたシンメイが不気味な笑みを浮かべ ている。 コリンはP-90を諦め、A4W改を取り出しすぐさまぶっ放す。 だがシンメイは、まるで先を読むかの動きで鮮やかに弾をかわす。 「いいですよ、弐号。 ・・・同期もばっちりですね。」 ぷちの弐号、シンメイが狐型ヘッドユニットを作った際、センサー類のさらなる 感度向上を図るため、CTaに頼んでセンサーユニットとしての機能に特化させた ぷち。。。 フィールドに慣れているであろう相手との差を補うために、弐号を 選択したシンメイの読みが、見事に的中したのである。 再びフィールドは、刑事ドラマのクライマックスばりの様相を呈していた。 コリンはA4Wを手に、所狭しと逃げ回るシンメイを追いかける。 シンメイも、 今度はぷち弐号の力を借りていることもあろうか、背負った緑の工具箱から取り 出したスパナやレンチで反撃をする。しかし、コリンも相当の手練れ、ひとつと して当たるものは無く、工具はどこかへと消え、金属の当たる音が響くだけ。。。 「あと・・・3箇所・・・。 残りは4分15秒・・・いけるっ!」 ぼそっと呟くシンメイ、取り出したるは、射出可能な特殊インパクトレンチ。 再び高い位置の通路へと登ったコリンを狙い、コマを3個発射。 「はっ、どこを狙っているのか?」 余裕の表情で飛んできたコマを避けたコリン。 「狙っていたのは貴方ではありません。 ・・・2、1、0! さぁ、お祭りの時間ですっ!!」 シンメイが叫んだ。すると。 「うっ、何だっ?! 何が起きたんだっ!」 コリンの足下の通路が傾いた。 慌てて飛び降りると・・・今度は両サイドから 鉄骨が襲いかかる。 突然の事態に、状況が読めないコリンは、マスターである サイトウに助けを求めた。 『マスター!! 指示をお願いします!!』 コリンの呼びかけに、サイトウは返事をしなかった。いや、できなかった。神姫 が、自ら判断し、フィールドを崩壊させて攻撃を仕掛けるなどとは、夢にも思わ なかったからだ。 鉄骨を避け、反射的に後ろへ下がると、クレーンのワイヤーが緩みフックが落下。 崩れた鉄骨の隙間をスライディングの形で抜け出し、ドミノ倒しになる厚板材を 蹴り飛ばす。 『マスター! はやく!! 指示を!!!』 しかも、計算し尽くされた、見事なまでのトラップ・・・。 神姫に、所詮機械 人形である神姫に、こんなことができる訳がない。。。 サイトウは、半ば パニックになっていた。 返事の無いマスターに見切りをつけ、コリンは全体がトラップと化した建物から の自力脱出を試みる。休む間もなく襲いかかるトラップの数々、床を波のように 流れ来るパイプを飛び越え、降り注ぐ煤をかいくぐり・・・ 最後に、台座が緩んで転がり出した大型変圧器に、フィールドの隅へ追いつめら れてしまった。 「おー、さすが工具とトラップの天才だなー。」 美しいまでの崩壊の連鎖を、モニターでじっくり鑑賞する久遠たち。ギャラリー にもどよめきが起こる。 ・・・シンメイは、コリンを狙っていたわけではなく、トラップを構築するため に、各所に工具を当てていたのである。もちろん投げた工具は、駆け回りながら くまなく回収済み。 追いつめられたコリンが振り返ると、ざっくりとフォークが足下に突き刺さる。 シンメイの得意技、「最後のリンゴは、私が頂きます」が決まった。 「くっ・・・!」 硬直するコリン。直後、背後に気配を感じ、続いて首筋に冷たい感触が。 「・・・。」 「・・・。」 変圧器のノイズに紛れ、勘づかれることなくコリンの背後へと回ったシンメイが、 首筋にナイフを突き立てる。そのナイフは、コリンが装備していたものだった。 「私は、神姫を治すことのできる技術をもった機体です。・・・賢明な貴方なら、 この言葉が何を意味するか、おわかりになりますね?」 シンメイが静かに言った。 その言葉に、コリンは手にした銃を捨てた。 「・・・神姫の息の根の止め方も知っている、と言うことね。」 コリンは両手をあげて、ギブアップをジャッジマシンに示す。 「コリン、ギブアップ! 勝者、吼凛・シンメイ!!!」 相手を一切傷つけることない、美しい勝利。 予想外の展開に、店内は、ネット上は、大いに盛り上がった。。。 ・・・>続くっ!>・・・ <その13 へ戻る< >その15 へ進む> <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/shinki_ss/pages/67.html
※このページは、各投稿者様の神姫紹介【五十音・タ&ナ行】ページです。 五十音順で配置。読み仮名違いなど、ソートにご意見あれば まとめwiki管理人のメールアカウントに直接投げてください。 素体略称は、以下の略号で表記します。 ヘッドと素体が異なる場合(例「頭・犬/素体・兎」)は「ヘッドの素体名を記入」して 紹介本文にて素体構成を書いていただくようお願いします。 【略号一覧】 天使:アーンヴァル 悪魔:ストラーフ 忍:フブキ 猫:マオチャオ 犬:ハウリン 兎:ヴァッフェバニー 騎士:サイフォス 侍:紅緒 津軽:ツガル 花:ジルダリア 種:ジュビジー 砲:フォートブラッグ 鳥:エウクランテ 魚:イーアネイラ 海豚:ヴァッフェドルフィン 黒天:アーンヴァルbk 白悪:ストラーフwh 寅:ティグリース 丑:ウィトゥルース 建機:グラップラップ 水猫:マオチャオ(リペ) 水犬:ハウリン(リペ) HST:アーク HMT:イーダ 蝶:シュメッターリング 戦車:ムルメルティア 戦闘機:飛鳥 火器:ゼルノグラード 黒鳥:エウクランテbk 黒魚:イーアネイラbk 白HST:アーク 白HMT:イーダ カブト:ランサメント クワガタ:エスパディア サソリ:グラフィオス コウモリ:ウェスペリオー 天コマ:ウェルクストラ 夢魔:ヴァローナ ナース:ブライトフェザー シスター:ハーモニーグレイス フェレット:パーティオ リス:ポモック 【投稿フォーマット(追記用)】 ●神姫名(アンカーを挿入)/素体型:(ヘッドの略号)/投稿者:(「武装紳士録」投稿者アンカーへリンク) オーナー:(設定上のオーナー名です) / 所属:(組織所属であれば記入をお願いします) 投稿者紹介: オーナー様のコメントです。 コメント: 投稿者様以外の方で、この神姫嬢に対するコメントをお願いします。 コメントの最後に、お名前を付記してください。【CainEdge】 【タ&ナ行】 チヅル(侍) 雪冠(ゆきかんむり) チハ(砲) Ex-Mavis 燈彗(津軽) 蓮吻(レンウェイ) つばめ(鳥) とっきー ティアイエル(天使) みずねこ(ねこ隊長) ディーヴァ(魚) 風雷坊 ディートリンデ(黒天) セイロン ティニア(種) シン=アカツキ ティマ(白悪) 比呂雪 テミス(兎) ゆーげん 巴(侍) 風雷坊 とりこ(仮名)(鳥) strangedays ナオ(犬) K-Kurasawa ナゴミ(和)(猫) 雪見 菜月(黒天) とっきー ノアーレ(猫) 雪冠(ゆきかんむり) ノウアー(悪魔) 雪冠(ゆきかんむり) ノエル(砲) 風雷坊 ノーシア(天使) 雪冠(ゆきかんむり) ノワール(悪魔) ぱぴこん ノン(砲)ティーノ ●チヅル / 素体型:侍 / 投稿者:雪冠(ゆきかんむり) オーナー:雪冠 / 所属:神姫TV所属雪冠プロダクション 投稿者紹介: 姐さんキャラ。 遠からず近からずな位置で皆を見守るポジションらしい。 刀で戦える巫女さんとしても(やや)有名 コメント: ===== ●チハ / 素体型:砲 / 投稿者:Ex-Mavis オーナー:(軍属のため無し) / 所属:防空軍第601試験飛行隊所属 投稿者紹介: 准尉。20歳相当。 名前の由来は旧日本陸軍九七式中戦車より。 元陸軍の変り種。陸軍時代はドジ極まりなかったが航空適正が高かった事から グレイスが引き抜いた。601期待のホープ(?)として日夜修行中。 コメント: ===== ●燈彗(チョウセイ) / 素体型:津軽 / 投稿者:蓮吻(レンウェイ) オーナー:? / 所属:特殊航空機動課 投稿者紹介: 二丁のライフルを使い主にヒット アウェイの戦法を多く取る。 作戦では主にカルミア、サルビアと多く組む。 好戦的で常に銃器の手入れを欠かさない コメント: ===== ●つばめ / 素体型:鳥 / 投稿者:とっきー オーナー:とっきー / 所属:とっきー家 投稿者紹介: 百合華に負けず劣らずのアツい性格、部活の後輩タイプ。 重度のメカ好き(特に飛行機が好き)で、機械いじりが趣味。 一人称は「ボク」、他の神姫を「~先輩」と呼ぶ癖がある。 コメント: ===== ●ティアイエル / 素体型:天使 / 投稿者:みずねこ(ねこ隊長) オーナー:みずねこ(ねこ隊長) / 所属: 投稿者紹介: みずねこ家四女。最初はまともだったが、途中でスイッチが入り暴走する。 主にシャオが被害にあいやすい。後半、頭に皿が刺さったままになる(爆 コメント: ===== ●ディーヴァ / 素体型:魚 / 投稿者:風雷坊 オーナー:風雷坊 所属:防衛庁直属機動神姫課第10課(通称ファントムクロス)・電子戦部隊シャドウダイバーズ 投稿者紹介: 最近設置された電子戦部隊シャドウダイバーズの冷却材。ネット空間内での 戦闘力・ハッキング力は共に上の下程度なので、基本的には二人(リディアス、 氷雨)のサポートが任務。二人の漫才を途中で止めることが出来る唯一の存在。 コメント: ===== ●ディートリンデ / 素体型:黒天 / 投稿者:セイロン オーナー:セイロン / 所属: 投稿者紹介: 略称ディー。ヴィルケと同じ事件を経てやってきた、元はヴェルケのオリジナルを 抹殺するために作られた神姫だったが、その役目を終えている。 バルクホルンを姉としたいチャンスがあれば抱きついている。 ヴィルケほど積極的な行動をとらないのでバルクホルンも気にしていない。 コメント: ===== ●ティニア / 素体型:種 / 投稿者:シン=アカツキ オーナー:シン=アカツキ / 所属: 投稿者紹介: 楽しいことが大好きでとても明るい性格。自分が大切だと思っているものを 傷つけられたり奪われそうになると本気で怒る。実はかなりの力持ちである。 コメント: 重機アーム無しで重兵装を軽々片付ける、驚きのパワー!! 【CainEdge】 ===== ●ティマ / 白悪 / 投稿者:比呂雪 オーナー:比呂雪 / 所属:(ストーリー「防衛隊のお仕事」では:連邦宇宙軍・第4防衛艦隊・准尉) 投稿者紹介: 寂しがりやで、オーナーをからかっては楽しんでいる。おそらく妹属性なのではないかと… コメント: ===== ●テミス / 素体型:兎 / 投稿者:ゆーげん オーナー:??? / 所属:なし 投稿者紹介: ゆーげんズ・ガレージ常連客。気風のいい姉御肌で、店長であるゆーげんを “旦那”と呼び慕う。トラップ解除はあまり得意ではない。 コメント: ===== ●巴 / 素体型:侍 / 投稿者:風雷坊 オーナー:風雷坊 所属:防衛庁直属機動神姫課第10課(通称ファントムクロス)・陸戦部隊グランドフォース 投稿者紹介: グランドフォースの副隊長。武士道を貫くごく普通の侍型。でも好戦的。 性格はアルメルスとほとんど一緒。口調は基本和の雰囲気が漂う喋り方。 コメント: ===== ●とりこ(仮名) / 素体型:鳥 / 投稿者:strangedays オーナー:strangedays / 所属:ストレインジ・エレクトロニクス社所属 投稿者紹介: 五女。超弩級のどじっこ。 そのレベルは某未来人と良い勝負が出来るほどである。 個性の強い姉達に押されていつも貧乏くじを引かされる。 まだ名前がないのがコンプレックスらしい。 コメント: ===== ●ナオ / 素体型:犬 / 投稿者:K-Kurasawa オーナー:K-Kurasawa / 所属:クラサワ研究所 投稿者紹介: HST計画の重要参加者。真面目かつ純粋で正直者。 それゆえに厳しい発言も。(自覚無し) コメント: ===== ●ナゴミ(和) / 素体型:猫 / 投稿者:雪見 オーナー:雪見 / 所属: 投稿者紹介: 雪見家のボケ担当。トラブルクリエイター。 だが終わってみれば上手くまとまっている事が多い? 仕切る場面も見られ、その言動が素なのか計算なのかは謎。 コメント: ===== ●菜月 / 素体型:黒天 / 投稿者:とっきー オーナー:とっきー / 所属:とっきー家 投稿者紹介: 心優しい真面目な優等生、臆病なところ有り。 雪奈とはとても仲が良く、いつも一緒に行動している。 一人称は「わたし」 コメント: ===== ●ノアーレ / 素体型:猫 / 投稿者:雪冠(ゆきかんむり) オーナー:雪冠 / 所属:神姫TV所属雪冠プロダクション 投稿者紹介: オーナーが居ないとかなり真面目な性格になる。 みずねこ隊長により巫女さんになることができた。 コメント: ===== ●ノウアー / 素体型:悪 / 投稿者:雪冠(ゆきかんむり) オーナー:雪冠 / 所属:神姫TV所属雪冠プロダクション 投稿者紹介: 人とのコミュニケーションが下手な子。 ノーシアとは仲が良いらしい。意外と巫女さんにしてもらっていない。 コメント: ===== ●ノエル / 素体型:砲 / 投稿者:風雷坊 オーナー:風雷坊 所属:防衛庁直属機動神姫課第10課(通称ファントムクロス)・陸戦部隊グランドフォース 投稿者紹介: グランドフォースのフルバックアタッカー。単体での任務もこなすため、近接戦用 に二挺拳銃を使用する我流の銃闘戦技術を編み出した。 まじめで優しいのはフェスティアと変わらないが、フルバックというのもあり 人当たりのよさはメンバー中、一・二位を争う。 コメント: ===== ●ノーシア / 素体型:天使 / 投稿者:雪冠(ゆきかんむり) オーナー:雪冠 / 所属:神姫TV所属雪冠プロダクション 投稿者紹介: ガン○ム種が好きだったりする、しかも百合で仕方がない。 初代巫女さん。 コメント: ===== ●ノワール / 素体型:悪魔 / 投稿者:ぱぴこん オーナー:虹浦としあき / 所属: 投稿者紹介: としあきが所有する神姫達のリーダー的存在。 オーナーを脅迫したり、どちらかといえば自己中心的な気分屋。 面白いことに飢えていて、アンニュイな毎日を過ごしている。 気だるそうな物言いが特徴。(CV 田中○恵様) コメント: ===== ●ノン / 素体型:砲 / 投稿者:ティーノ オーナー:(オーナー登録無し) /所属: 投稿者紹介: マスターの家の居候。 元々はとある男子学生の神姫だったが、受験を控えて忙しくなったことから 両親がオーナー登録を抹消。廃棄、もしくは譲渡されるはずだったが 「廃棄はさせないし、よく知りもしない人には渡せない」と拒み、ふたりで 話し合った結果『自分で納得できるオーナーを探す』という答えに辿り着き、放浪姫になる。 現在はマスターの家に居候しながら彼の言う『頼めそうなやつ』が紹介されるのを待っている。 新しいオーナーを探す一方、今でも前のオーナーの元に戻りたいと思っている。 コメント: