約 37,492 件
https://w.atwiki.jp/animelonif/pages/322.html
143 生の確立 ◆MoMtB45b5k 地図上ではF-6にあたる市街地を、金髪の女性が歩む。 2度目の放送が流れた。 読み上げられた12人。 その中には、最愛の人であるタスク、戦友であるヒルダ、宿敵であるエンブリヲの名はなく。 そして、自分の目の前で消滅していったキリトの名前があった。 さらに最後に呼ばれた「クロエ・フォン・アインツベルン」。先ほど共に戦ったイリヤはアインツベルンと名乗っていなかったか。 詳しいことは聞けずじまいだったが、もし妹か姉が死んでしまったのなら、彼女のことも心配だ。 ――だが、最大の問題は。 「サリア――!」 エンブリヲに篭絡されていたころから呼ばれた、かつての仲間。 雷を操る道具の爆発で吹き飛ばされていった彼女の名前は、呼ばれることはなかった。 「エンブリヲの犬の分際で、随分としぶといじゃないの」 彼女はこの場で少なくとも3人もの人間を手にかけている。 生かしておけば被害を拡大させていくのは明白。 命をかけて彼女の目を覚まさせたジルはここにはいない。 殺人鬼と化した彼女に引導を渡せるのは、自分しかいないのだ。 「墓はちゃんと建ててあげるわ。……首を洗って、待っていなさい」 乱戦の中で記憶はあやふやだが、サリアが吹き飛んで行った場所はおそらく、地図ではここから東を流れる川の方角。 エンブリヲは付近にいるらしいが、キリトは死んでしまい正確な情報は聞き損ねた。そこにいれば僥倖だ。 覚悟を胸に秘め、女傑は歩を進める。 ◇ 「――!」 同エリア内。 西を目指していた後藤は、ちょうど自分と反対方向に人間の気配を感じる。 「……1人か」 首輪探知機を取り出して眺めながら、まだ見ぬ敵を思う。 ここまで幾度も戦いを重ねる中で、5体の寄生生物のうち3体を失った。 だがその代償として、全身に散らばった2体の寄生生物が、身体能力の向上をもたらしてもいる。 「丁度いい」 この体にはいまだ慣れていない。 今後のためにも、戦闘を行っておくことは有益だ。 むろん何の力もない一般人の可能性もあるが、それならば喰らって栄養源とすればいい。 いずれにせよ、迫る泉新一との戦いの前に、この体での経験を積むことは確実に損にはならない。 後藤は進路を変え、人の気配のする方へ走り出した。 ◇ 「――ッ!!!」 川へ向かっていたアンジュ。 だが、不意に強烈な殺気を感じる。 振り返った瞬間、何かが猛スピードで飛来してきた。 それをかわすと同時に、殺気の方向に向けて銃弾を撃ち込む。 「誰!? 出てきなさい!」 「……なかなかだ」 建物のかげからぬっと現れたのは、1人の中年男性。 「いきなりこんな代物をくれるなんて、随分とご挨拶じゃないの」 アンジュは傍らから、投げつけられたもの――10センチほどのコンクリート片を拾い上げ、投げ返す。 「反応速度を見させてもらった」 後藤はそれを悠々と回避する。 「お前なら十分だ。新たなこの体に力を与えるため――糧になってもらおう」 左手を刃に変化させ、アンジュに迫る。 「冗談っ!!」 アンジュは銃を構え直し、発射する。 だが。 (……っ!!) 速い。 銃弾は命中することなく、空しく地面をえぐっていく。 (こいつ……ドラゴンと同じか、それ以上……) 銃撃戦の経験も豊富なアンジュではあるが、本領はラグナメイルに騎乗しての空中戦にある。 後藤のような怪物を相手に生身、しかも一対一では分が悪い。 しかも今の後藤は、身体能力が格段に向上してもいる。 かつて地上に墜落したドラゴンを強引に倒した時とは、あまりにもレベルが違いすぎた。 「もっとよく狙え」 (!) 気がつけば、距離を詰められている。 刃が体に迫る。 (ぐ――) 身をよじり、全力で刃を回避。 回避しつつ何とか1発、銃弾を撃ち込む。 察した後藤は瞬時に後退し、同時に蹴りをも入れる。 (つぅ……ッ) 結果、アンジュの体を捉えた刃は、右の肩口に深い傷を作るに留まり、致命傷には至らない。 が、離れ際に放たれた後藤の足は胴体を掠めていた。 「はあ、はあ……」 余裕のある体勢ではなかったにも関わらず、足の掠めたアンジュの腹部の服は真一文字に破れ、皮膚からは血すら流れている。 「この体……不安もあったが、体の力だけなら5体の時よりも上かもしれん。 お前の反応速度と射撃はなかなかだが、それまでだな」 脇腹から垂れる血をぬぐう後藤。 接近時のアンジュの一発もまた、わずかに後藤の体を掠めていた。 だが、両者のダメージの差は明らかである。 「……っさいわね……」 だがアンジュは、この場面で怯むような女では決してない。 「いきなり現れて、名乗りもせずに偉そうに講釈垂れてんじゃないわよ、この化け物」 肩の傷を抑えながら、後藤に向き直る。 「後藤だ。名乗っていなかったな」 「後藤……?」 聞き覚えがある名前だ。 この制服を手に入れた音ノ木坂学院で会った泉新一、田村玲子。 彼らから聞いた、彼らと同じ存在である寄生生物。 「アンジュよ。――そう、あんたが後藤なのね」 その瞬間、後藤の纏っている雰囲気が変化した。 「俺を知っている……? 誰から聞いた。泉新一か」 「教えるもんですか、この化け物オヤジ!」 話している間に密かに後退していたアンジュは、再び後藤に銃を向け発砲する。 (どうする……) 強がってはみたが、後藤は今の自分1人で叶う相手ではないことは明らかだ。 このまま戦闘を続ければ、確実に自分は死ぬ。 だが背中を見せて逃げようとすれば、その瞬間に追いつかれてやはり死ぬだろう。 (! そうだ……) その時アンジュの脳裏をよぎったのは、デイパックの中の一つの武器。 (一か八か、やるしかないわね……っ!) 「むっ!?」 後藤の表情が変化する。 後退しながら銃を撃っていたアンジュが、突然横に飛び、建物の中に入っていったのだ。 ◇ 金髪の女の背を見ている。 その後ろ姿に、男の影が寄り添う。 「アンジュ!」 射殺さんばかりの形相で、サリアはアンジュを睨み付ける。 「エンブリヲ様! 何故です!」 そのまま2人に掴みかかろうとするが、まるで星でも追いかけているように、なぜか自分との距離が狭まることない。 気がつけば、2人の傍には多くの人が寄り集まっていた。 アルゼナルの仲間たち。ヒルダにヴィヴィアンにエルシャ、クリス、ロザリー。 アンジュがいつも侍らせているモモカや、タスクという男。上司のジルに市場のジャスミン、死んだはずのゾーラ隊長の姿まで見える。 皆に共通するのは、2人を心から祝福するような笑顔。 「アンジュ、こっちを見なさい、アンジュ――!」 人込みはさらに増えていく。 その中には妙な右手の少年、死んだような目をした少年、黒髪の少女、同じく黒髪で剣を携えた少女。 白髪の若い男、妙な右手の少年と同じ気配の女、金髪ロール髪の少女、黒コートの少年、制服を着た小柄な少女――などの姿が見える。 彼らの表情も、アルゼナルの仲間たちと全く同じだった。 すなわち、アンジュの幸せを心から喜ぶ笑顔。 「エンブリヲ様! なぜそのような女と!」 どんなに叫んでも、声が届いている様子はない。 アンジュはやがて、その手にエンブリヲの口づけを受けると、見慣れた機体に乗り込んでいく。 「アンジュ! それは私のものよ! 返しなさい、アンジュ!」 ヴィルキスに乗って、アンジュはどこまでも高く飛翔する。 エンブリヲも、2人を取り囲んでいた人々も、それに向かって手を振り、歓声を送り続ける。 サリアの声はもはや誰にも届かない。 「アンジュ! 殺してやるわ! アンジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!」 ◇ 「アンジュ!」 飛び起きると、目の前には川が流れていた。 (なんて夢なの……) 実に不快な気分だ。 目を覚ましたサリアが思い出すのは、忌々しいアンジュに敗れて吹き飛ばされた記憶。 (殺してやる、アンジュ……) 許せない。 地位も仲間も信頼も、エンブリヲ様も。何もかも奪っていくあの女が。 妄愛の少女は、かつての戦友への殺意だけをひたすら燃やし続ける。 と、対岸の市街地のほうから銃声が聞こえてきた。 (確かあの女、銃を持ってたわね……) 今は左手に装着した分のみになったアドラメレクを確認すると、人1人を殺すには十分なエネルギーが最充填されている。 あの市街地は、キリトという男がエンブリヲ様に会ったという場所。 元々探索するつもりだった場所だ。 エンブリヲ様や憎きアンジュのいる確証はないが、まずは銃声の聞こえた場所を探ることにする。 「エンブリヲ様……今参ります」 サリアは疲弊した体に鞭打ち、橋を目指して歩み始めた。 ◇ 「何を隠れている!」 アンジュを追って後藤が入っていったのは、5階建てほどの小さい雑居ビルだった。 1階部分をあらかた調べ終わると、叫びながら側面の階段を上っていく。 「戦え!」 叫びながら後藤は考える。 なぜあの女は突然このような行動に出たのか。 (罠か? しかし……) 後藤が今いるのは4階。 ここまで調べた限りでは、何らかの罠が仕掛けられた気配はない。 また、戦った時の様子からすると、彼女は射撃に秀でてはいるがごく普通の人間の域を出ない。 『異能』の匂いは感じなかった。 (――ここか) 最上階に昇っていくと、人の気配を感じる。 (あまりにバレバレだ。――何の小細工を仕掛けたのかは知らんが) 部屋に入っていき、気配の元を探っていく。 「見つけたぞ」 「……!」 女がいたのは、小さなトイレの中であった。 「隠れていたつもりか」 嘲るように言い放つ後藤に、アンジュは無言で弾丸を放つ。 が、それは見当外れの方向に飛んでいく。後藤は易々とそれを回避。 「弾切れか。不便なものだな」 更に撃とうとするも、そこで銃弾が尽きる。 弾倉を再装填する隙は、今は皆無。 「少々期待は外れたが……そこそこの肩慣らしにはなった」 止めを刺すべく近付いていく。 「教えろ。泉新一と田村玲子はどこだ」 その言葉にも、アンジュは沈黙を守る。 「……答えんなら構わん。あとは俺の糧となってもらおう」 泉新一のおおよその居場所はわかっている。拷問などを行う技術も時間も、後藤にはない。 近付きながら頭部を変形させる。 牙だらけの異形の口が、アンジュの頭を齧り取らんと迫り――。 (今っ!) その瞬間、アンジュは傍らに置いていたデイパックから刀を取り出し。 後藤の体を捉えんと、一気に刺突を繰り出した。 「ぬうっ!!?」 アンジュの武器は銃だけだと思っていた後藤は驚愕する。 確実に首を齧り取るために近付いていたこともあり、完全な回避は遅れる。 左腕の刃を刀にぶつけることで、刀の軌道を反らす。 ギインという激しい音が室内に鳴り響く。 刀がアンジュの手を離れて飛ぶ。 その先端は数センチにわたって切り飛ばされ、後藤の体を掠める。 後藤はそのまま後ろに飛ぶ。 数メートルの距離を挟み、両者は再び向かい合う。 「刀とはな。狙いそのものはよかった。だが、扱いは銃に比べたらまるで素人だ。 俺には通じん……。では、今度こそ頂こう」 刀も銃もすでに女の手にはなく、デイパックに手を入れるような隙ももうない。 もはや危険要素は皆無。再度頭を変形させ、一歩ずつその体に迫っていく。 「終わりはあんたよ」 「……何?」 その時、この建物の中で2人が対峙してから、アンジュが初めて言葉を発した。 「気付かないのかしら? 自分の図体を見てみたらどうかしら」 「――な」 アンジュの言葉に、胴体に目を向けた後藤の双眸が驚愕に見開かれる。 切り飛ばされた刀の先端が掠め、僅かにできた傷。 そこから黒い紋様が浮かび上がり、さらに後藤の体を覆っていた。 「何だ、これは……――ぐうっ!?」 後藤の全身を苦痛が襲った。 その巨体が、どうと床に倒れ伏す。 「この刀はね……傷を付けた瞬間にあんたの体に毒を流し込むの。 そこからあっという間にお陀仏って寸法よ」 もう聞こえてないかもしれないかもね、とも付け加え、アンジュは倒れたままの後藤に言い放つ。 「さてと、行かなきゃね」 始末を付けた以上、この場に留まる理由は何もない。 アンジュは部屋を出て、階段を降りていった。 ◇ (本当に一撃なのね……) 市街地を行きながら、鞘に収めた、先端の欠けた刀を眺める。 触れれば相手を即死させる刀。 だが、自分の本領は銃器にある。刀剣の扱いには慣れていない。 傷を付けるには、確実に接近させる必要があった。 そのため、屋外ではなく建物の中に誘い込む。 あの調子ならば、後藤は必ず自分を追ってくると踏んだ。 わざわざ個室のトイレという狭い場所に隠れたのも、後藤を自分に近づけるため。 銃弾を一発だけ残しておいてわざと外したのは、「武器は銃だけ」ということをより強く印象づけるためだ。 (不思議ね……。これが今度は、私の力になるなんて) 少年――キリトは、この刀で最愛の従者であるモモカを事故死させてしまった。 その刀が今は自分のもとにあり、敵を倒す決め手となった。 (これも、あなたが私を守ってくれたことになるのかしら?……モモカ) 皮肉な巡り合わせに思いを馳せ。 肩の傷と蹴りによる腹部の痛み、さらに原因に気付けていないが、村雨の力を使用したことによる疲労がアンジュを襲う。 それらに耐えながら、川の方角へ向けて歩みを進める。 「――!」 その前に、ふと人影が現れた。 その姿は、間違えようはずもない。 追い求めていた相手であり、今は仇敵の僕と化した、かつての戦友。 「サリア――!!!」 ◇ 「ごきげんあそばせ、アンジュ。 その傷は誰にやられたのかしら? 実に無様ね」 全身は濡れそぼり、顔には疲労の色を濃く浮かべながらも。 サリアの嘲るような口調は、先ほどやり合っていたころと何も変わっていない。 「あら、あんたこそずぶ濡れじゃない。水も滴るバカ女ってところかしら? それにそのお顔のお化粧、随分お似合いよ。愛しのエンブリヲ様にベッドの上でたっぷり愛でてもらうといいわ」 対するアンジュも、一歩も引かず毒舌を飛ばす。 「アンジュ、あんた――!!」 その言葉に、サリアは顔を歪ませる。 殺意と傷が相まって、その面相は凄絶なものになっていた。 「殺す……今度こそ絶対に殺してやるわ……!」 アドラメレクをアンジュに突きつける。 「殺す? はっ、知ってるわよ。その玩具、もう電気は残ってないんでしょ。 今じゃニワトリだって殺せはしないわよ」 対するアンジュも、再装填を終えた銃をサリアに向ける。 「ざーんねん。今はあの時から時間が経ってるから、パワーはきっちり溜まってるわ。 アンジュ、あんたが惨めに感電して、小便を垂れ流しなら死んでいくには十分すぎる量よ」 「漏らすのはどっちの方かしら? サリア。 こっちはね、あんたを確実に殺す手段をちゃんと用意してるのよ」 少女にはあまりに似つかわしくない、触れれば切り裂かれるような殺気を放ちながら、2人は向かい合う。 アンジュは考える。 ハッタリではなく、あの籠手は実際に回復しているのだろう。 ならば市街地の地形を利しながら接近戦に持ち込み、村雨で切りつけて確実に殺す。 サリアは考える。 先ほど遅れを取ったのは多人数を相手にしていたからだ。 今は一対一。何を隠しているのかは知らないが、確実に殺す。 その時だった。 突如、サリアの目が驚愕に見開かれた。 何者かの影がアンジュの背後の建物から飛び降り、ものすごい速さで2人に近付いていた。 「アンジュ!! 後ろ――」 「え――?」 サリアが叫んだ時には全ては終わっていた。 第三の襲撃者――後藤の頭部が変形した刃が、アンジュの胸を刺し貫いていた。 ◇ 「な……んで」 事態の急変と、激痛に混乱しながらも、アンジュは襲撃者に向き直る。 「死んだ……はずじゃ」 「人間ならな」 膝をつくアンジュに、後藤は言い放つ。 暗殺者集団・ナイトレイドのエースであるアカメの帝具、一撃必殺村雨。 その効果は、付けた傷口から刀身がまとう呪毒を流し込み、それが心臓に達することによって死に至らしめるというもの。 だが、翻って先ほどの戦闘を見ると。 後藤の体に傷を付けたのは、切り飛ばされた刀の先端部分のみ。 それが元からの村雨の仕様なのか、主催者が課した制限なのかは今となっては分からないが。 流れ込んだ呪毒の量は、本来よりも格段に少なくなっていた。 「あいにく俺の体には、辛うじて命が2つあったんでな。利用させてもらったまでだ」 だが瞬殺はできずとも、数十秒もすれば毒が心臓に回って死に至ることは変わりない。 しかしそれは、後藤が常人ならばの話だ。 先ほどまでの後藤の全身には、2体の細切れになった寄生生物が血流に乗って散らばり、広がっていた。 彼らが呪毒に対し、自らの身を犠牲にしながら抵抗する役割を果たしたのだ。 そして頭部を占める後藤は、このままでは足りず、いずれ毒は心臓に達する可能性があると理解する。 それを防ぐために、左手にある残り1体の寄生生物を、毒が回ってくる前に新たに心臓に融合させることを躊躇なく決断。 寄生生物の学習能力は極めて高い。心臓形成は先ほど経験済みだ。 その上今回は心臓そのものが失われたわけではないため、肉体の壊死の心配も軽い。 融合は先ほど胸に風穴を開けられた時よりも格段に速く終わった。 そして、心臓に加わった3体目の寄生生物は細分化され、血流に乗り後藤の体内に行きわたる。 抵抗する既存の寄生生物たちに、彼らが新た加勢し。 ――村雨の呪毒は、ついに相殺された。 「……だが、これは俺がここで出会った中でも最上級の異能だ。 建物に入っていったのはこのためか。まんまとしてやられたぞ、女」 もし5体の寄生生物が万全ならば、呪毒に対して統率を失い、後藤の体は四散していたかもしれない。 5体のうち3体を失っていたことが、皮肉にも後藤の復活を助ける結果となったのだ。 「……褒められても、……っ、何も嬉しくないわよ……サリア!」 呆然とへたりこんでいたサリアに、首輪を投げつける。 「……行って。それを……ヒース、クリフって奴に、……っ見せなさい」 「え、あ、あ、私……」 「早く失せなさい!! このバカ女!!!」 サリアは、大声を出してせき込むアンジュの姿に我に返る。 慌てて首輪を拾い上げ、足をもつれさせながら逃げていく。 「追わ、ないの……?」 「あいにく、不慣れなこの体ではな。予定通り、まずはお前から頂こう」 「くっ……!」 懸命に村雨を向けるアンジュ。 だが、刀は後藤の刃によって、手首ごと斬り飛ばされる。 「ぐああ……っ」 「さすがにそれを2度喰らったら、今度こそ後がないんでな。 ……そうだな、改めて最後に聞いておこう。泉新一と田村玲子はどこだ」 更なる激痛に手を抑え倒れ伏すアンジュに、後藤は問いかける。 「言う……もん……ですか」 「そうか。ならば構わん」 異形の口を空け、後藤が迫る。 3度目となるその光景を見ながら、アンジュの脳裏には新兵のころの光景が浮かんでいた。 (そうか、私のせいで死んだあの子、食い殺されたんだっけ。 今になって私が同じように死ぬなんて、因果応報ね……) 心残りは多すぎるほどあった。 最愛の人であるタスクと、戦友のヒルダ。彼らを残して逝く。 仇敵のエンブリヲには弾の一発もくれてやることができない。 そして、最後に浮かぶのは―― (サリア……。――はっ、人生最後に思い浮かべるのがよりによってあんたの顔だなんて、最悪よ) だが、一方で思う。 殺したいなら、首輪など渡さずに目の前の怪物をけしかければよかった。 サリアがバカ女なら、そのバカ女を結局は守ろうとしている自分は何なのか。 (――!) 怪物の牙は無慈悲に迫る。 これから死ぬ人間が生者に想いを馳せる時間は、もう残されていない。 「お願い、生きて――」 言葉にすれば、何のことはない。 女傑が最後に願ったのは、ただみんなが平和に暮らすこと。 ◇ 「……やれやれ、とんだ肩慣らしだ」 食事を終えた後藤は、人間らしくため息などをついてみせた。 「ついに頭だけか」 殺し合いが始まって半日あまり。 5頭の化け物は、ついに1頭の化け物になり果てた。 「体は……残っているな」 心臓から全身に行きわたった、細切れの寄生生物。 最初に2体分が行きわたり、それが毒に潰され、新たに融合した1体分が拡散し、さらに毒に抵抗した。 「7割……、いや、7割5分か」 最初の2体分を10割とするなら、今この体に残っているのはぎりぎり7割5分といったところか。 先ほど行ったように、演武のように中空に向けてパンチやキックを繰り出す。 垂直に飛んでみると、その高さは4メートルほど。 「やはり、落ちているな」 全身に散らばった寄生生物の2割以上を失ったのに加え、左手の刃まで喪失している。 本格的に体に慣れる前の戦力低下は大きすぎる痛手だ。 だが、人間を屠り去る分には、この程度は誤差とはいえる。 「足りん」 それでも、この場には異能を使うものはまだまだ潜んでいる可能性がある。 それに対抗するには、今のままでは心もとない。 後藤は落ちていた銃を拾い上げる。 「ふむ……」 戦いを行う上で、使ったことはなくとも人間の扱う武器については一通り頭に入れてある。 構えると、15メートルほど離れたところにある標識に向けて狙いを定める。 引き金を引くと、乾いた発射音が鳴った瞬間、標識の真ん中に穴が空いた。 「次はこれか……」 女の手首と共に落ちている、先端の欠けた刀。 自分を一度は倒した武器。 手首を口に放り込みながら、手近にある店の中に踏み入っていく。 そして、適当な実験台――木製の椅子を引っ張り出す。 「ふッ」 そして刀を構えると、椅子に向かって刀を振り下ろす。 数秒後、真っ二つになった椅子は、ぱかりと花開くように倒れる。 「……なかなかだ。業物というのか」 椅子の切断面を撫でながら呟く後藤。 「だが、これはできれば使わずにおくべきだな」 原理はわからないが、この刀はわずかでも傷を付けた場所から毒を流し込む。 後藤の餌は人体である。 毒の回った餌など、もはや餌でも何でもない。 さらに後藤は日本刀の扱いには熟達しているわけではない。 戦っているうちにうっかり自分自身が傷付いて死んでしまった、など洒落にもならない。 また、自分の刃を側面に打ち付けたことで折れたことを考えると、あまり固いものにぶつけるのも避けた方がよさそうだ。 日本刀は鉄をも斬るというが、効果の強力さを考えると、この場では刀自体の本来の強度は制限されているのかもしれない。 いずれにせよ濫用は控えるべき武器だ。 使わねば死ぬ、という事態の時までとっておくべきだろう。 「……これは」 さらにアンジュの持っていたデイパックを探ると、武器になりそうなものは1つ。 農作業具に鎖が付き、さらにその先に分銅が付いている代物だった。 後藤はしばらくそれを弄んでいたが、やがて何か得心がいったような顔で、再び店の中に踏み入っていく。 「はっ」 構えると、分銅を投げつける。 ものすごい速さで発射された分銅は、棚の上にあった調度品を木端微塵に破壊した。 「むん!」 分銅を手に戻すと、間髪入れず今度は店の奥の植木鉢に向かって投げる。 鎖が子どもの背丈ほどの高さの造木に巻き付く。腕力で一気に引き寄せると、左手に持った鎌で切り付ける。 「……理解はした。遠近両用の武器というわけか」 すっぱりと切れたプラスチックの木を見やりながら、後藤は考える。 分銅を当てれば人間の頭を破壊できるし、鎖で引き寄せたところを鎌で一撃、という戦い方も可能だ。 銃や刀剣とは違う分、本格的な立ち回りには熟練が要求されるかもしれない。 「いずれにせよ、先ほどよりもさらに人間に近い戦いを強いられたわけか」 ここに来て、5体のうち4対の寄生生物を失った。 プロテクターも刃も失ったが、失うたびに自分は確実に人間の体に近づいていっているという感触がある。 だが同時に、闘争本能は研ぎ澄まされていく。 イメージでいうなら、5体の時のものがどろどろした溶岩であったのに対し、今は鋭い針のようなものか。 「さて――。この首輪をどうするか」 最後に落ちていた金髪の女の首輪を拾う。 女が言っていた名前が引っかかる。 ヒースクリフという名は名簿にある。 「……いや。やはり、後回しだな」 首輪も気になるが、この場における最優先課題は、やはり寄生生物の供給であり、この体での戦闘経験を積むことだ。 高い身体能力は残っているとはいえ、左手の刃まで失った以上、不用意に最大の目標以外の寄り道は避けるべきだ。 「奴は西にいるか……禁止エリアを避け、一旦は北上する必要があるな」 求めるのは、泉新一。 退化と進化をその体に同居させ、怪物は改めてその下へ向かう。 【F-6/市街地/一日目/午後】 【後藤@寄生獣 セイの格率】 [状態]:寄生生物一体分を欠損、寄生生物三体が全身に散らばって融合 [装備]:S W M29(5/6)@現実、鎖鎌@現実 [道具]:基本支給品、首輪探知機、拡声器、スピーカー、デイパック×2、基本支給品×2、S W M29の予備弾45@現実、一撃必殺村雨@アカメが斬る!(先端10センチあまり欠損)、アンジュの首輪、不明支給品0~1(アンジュ分、武器らしいものはなし)、不明支給品0~1(キリト分、武器らしいものはなし) [思考] 基本:優勝する。 0:西に向かいひとまず泉新一と戦い奴の戦闘を学ぶ。黒との戦いは後回しにする。 1:泉新一、田村玲子に勝利し体の一部として取り込む。 2:異能者に対して強い関心と警戒(特に毒や炎、電撃)。 3:セリムを警戒しておく。 4:余裕があれば脱出の手掛かりを集める。首輪も回収する。ヒースクリフ(茅場晶彦)に興味。 5:田村怜子・泉新一を探し取り込んだ後DIOを殺す 6:黒、黒子とはこの身体に慣れてからもう一度戦いたい。 7:武器を使用した戦闘も視野に入れるが、刀(村雨)はなるべく使用しない。 [備考] ※広川死亡以降からの参戦です。 ※異能の能力差に対して興味を持っています。 ※会場が浮かんでいることを知りました。 ※探知機の範囲は狭いため同エリア内でも位置関係によっては捕捉できない場合があります。 ※デバイスをレーダー状態にしておくとバッテリーを消費するので常時使用はできません。 ※敵の意識に対応する異能対策を習得しました。 ※首輪を硬質化のプロテクターで覆い、その上にダミーを作りました。 ※首輪の内側と接触している部分は硬質化して変形しません。 ※黒い銃(ドミネーター)を警戒しています。 ※百獣王化ライオネル@アカメが斬る! は破壊されました。 ※寄生生物三体が全身に散らばって融合した結果、生身の運動能力が著しく向上しました。 ただし村雨の呪毒によって削られ、130話「新たな力を求めて」の状態を100%とすると現在は75%程度です。 ※寄生生物が0体になった影響で刃は頭部から一つしか出せなくなりました。全身を包むプロテクターも使用できなくなりました。 ※ミギーのように一日数時間休眠するかどうかは不明です。 ◇ サリアは走っていた。 己の疲労にも構わず、逃げるように走り続ける。 (嘘よ、アンジュ、アンジュ……) アンジュが死んだ。 あの傷だ。助かるはずもない。 だが、彼女は絶対に殺したかった相手のはずだ。 自分を逃がした姿が、血を吐きながら叫ぶ姿が、頭から離れないのは、なぜなのか。 (嫌、どうして、エンブリヲ様、助けて!) サリアは混乱する。 橋を渡り、市街地を抜けてなお、彼女の心中は収まらない。 脳裏でエンブリヲとアンジュの顔が交互に入れ替わっていく。 『アンジュ!! 後ろ――』 分からない。 なぜ自分はあの時、憎いアンジュを助けるようなことを叫んだのか。 もう何も分からない。 (エンブリヲ、様……) 歪められた劣等感と恋情と、かつての友への思いの間で揺れ動く彼女は、いかなる運命を辿る……。 【アンジュ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 死亡】 【G-5/市街地外/一日目/午後】 【サリア@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】 [状態]:アンジュの死のショック(大)、疲労(特大)、ダメージ(大)、脇腹に銃弾が掠った傷、顔右側から右手にかけて火傷、両肩負傷(処置済み)、左足負傷(処置済み) [装備]:“雷神憤怒”アドラメレク@アカメが斬る!(左腕部のみ)、シルヴィアが使ってた銃@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 [道具]:基本支給品、賢者の石@鋼の錬金術師、キリトの首輪 [思考・行動] 基本方針:エンブリヲ様と共に殺し合いを打破する。 0:エンブリヲ様に会いたい。 [備考] ※参戦時期は第17話「黒の破壊天使」から第24話「明日なき戦い」Aパート以前の何処かです。 ※セリューと情報を交換しました。 友好:セリュー、エスデス、ウェイブ、マスタング、エドワード、結衣、卯月 危険:高坂穂乃果、白井黒子(自分で敵対者と判断) 不明:小泉花陽 ※アドラメレクの帯電残量は1/5ほどです。 時系列順で読む Back 決意 Next 天秤 投下順で読む Back 決意 Next 見えない悪意 120 さまよう刃 アンジュ GAME OVER 130 新たな力を求めて 後藤 153 堕ちた偶像 120 さまよう刃 サリア
https://w.atwiki.jp/tescen/pages/35.html
問題 スペース、ハート、ダイヤモンド、クローバーそれぞれ4枚ずつ合計16枚入っている袋がある。 (1)同時に2枚を取り出すとき、ハート2枚が出る確率は? (2)同時に2枚を取り出すとき、少なくとも1枚のスペースが含まれる確立は? 答え:(1)1/20 (2)9/20 スペースってなんだよww 問題 5人部屋、4人部屋、3人部屋がある。 (1)初めの2人が4人部屋に入る確率 (2)初めの3人が5人部屋に2人、4人部屋に1人入る確率 問題 (1)(2)(3)(4)のカードが二枚ずつ計8枚のカードがある。 Aには2枚、BとCには3枚ずつ配ることにする。 1)aのカードが奇数と偶数一枚ずつ配られる確率は? 2)bのカードが三枚とも違う数字である確率は? 答え 問題 赤が3、白が2の割合で入っている袋がある。 その中で当りと書いている赤の玉がでる確率10%、白が20% 1) 赤の当りを引く確立は 2) 1回当りを引いて、それを戻してまた引いた時当りを引く確率 答え
https://w.atwiki.jp/tale2380/pages/510.html
《探偵術-証拠確立》 通常魔法 自分フィールド上のカードが破壊され墓地に送られたターンに発動する事ができる。 ライフを1000ポイント払い、自分の墓地からこのターン破壊されたカードを1枚選択して手札に加える。
https://w.atwiki.jp/user_abyss/pages/268.html
検証:諸神宝物の入手確立 宝探しの諸神宝物を600個開けてみた結果をまとめる。 概要 諸神宝物は、羽毛・神弓から装備関連、精錬石や雑多アイテムなど入手アイテムが多岐にわたる。これらは、ガシャ確率表記の関係か、各アイテムの入手確立を左上のヘルプで見る事が出来る。更に、10連で必ず魔竜破片入手、隔週末にランキングを行っており、これら条件による確率の差異の有無を調べた。 開封条件 以下の3条件で200個ずつ開封を行った。 衆神降臨(ランキング開催日)、10連×20回 衆神降臨(ランキング開催日)、1×200回 ランキング開催以外の日、10連×20回 結果(ガシャ確率表記との差) ヘルプの確率表記と、1×200回での結果一覧を以下に上げる。3%以上の差異を特筆項目とする。 その他の確率が異様に高い。詳細は次項にて。 その分、神弓関連・聖霊素材・秘伝・魔竜破片・橙装などを中心として全般的に確率が下がっている。 獣魂破片のみは、逆に確率が高くなっている。 神装・霊魂秘薬はこの結果ではゼロだったが、別途入手実績はあり全く出ない訳ではない。 種類 ヘルプ記載 1回毎結果 差分 羽毛 5.03% 3.5% -1.5% 獣魂破片 2.22% 5.5% 3.3% 諸神のカギ 1.93% 0.5% -1.4% 神羽素材 3.91% 1.0% -2.9% 神弓結晶 5.03% 1.0% -4.0% 神弓部品素材 17.40% 2.5% -14.9% 聖霊素材 10.83% 1.5% -9.3% 転生素材 1.35% 1.5% 0.2% 秘伝 4.64% 0.5% -4.1% 魔竜破片 4.45% 1.0% -3.5% 橙装 18.95% 7.5% -11.5% 橙装破片 2.51% 2.0% -0.5% 円卓素材 0.48% 0.5% 0.0% 神装 0.04% 0.0% 0.0% 霊魂秘薬 0.77% 0.0% -0.8% その他素材 20.46% 71.5% 51.0%
https://w.atwiki.jp/informalarcanamatrix/pages/50.html
アルカナマトリクス・ガンパレード 指揮系統確立手順 このページはスタブです
https://w.atwiki.jp/shibawiki/pages/53.html
確率と統計1 担当教員 ●福田 講義内容 教員別傾向 ●福田 毎回出席とる。 テストは教科書、プリント、関数電卓持ち込みOK。 毎回板書の量はすごく多い。 テスト前にテスト対策プリントをくれて、ほとんどそこから出るのでそれをやっとけば単位は楽にとれるはず。 黒板で与えられた問題を解けば成績UP。 クチコミ
https://w.atwiki.jp/c-millefeuille/pages/133.html
天正遣欧使節でローマ法王に派遣された少年施設の4人とは、伊東マンショ、千々石(ちぢわ)ミゲル、中浦ジュリアンと誰でしょう? 原マルチノ ☆ 市の閉鎖性、特権的な販売組織を撤廃し、商品取引の拡大円滑化を図った織田信長が行ったことで有名な政策を漢字4文字でなんと言うでしょう? 楽市・楽座 3人の娘は、徳川秀忠、京極高次、豊臣秀吉の妻となっている、織田信長の妹のお市の方が嫁いだ近江の戦国大名は誰でしょう? 浅井(あざい)長政 ☆ 1575年、初めて鉄砲が本格的に使われた織田・徳川連合軍と武田勝頼軍の戦いを何というでしょう? 長篠の戦い 明智光秀が敗れて死亡した戦いは天王山の戦いですが、徳川家康が、武田勝頼を破って武田氏を滅亡させた戦いは何でしょう? 天目山の戦い 羽柴秀吉の「柴」の字は柴田勝家からもらったものですが、「羽」は誰からもらったものでしょう? 丹羽長秀 当時羽柴秀吉が、織田信孝と組んだ柴田勝家を破った戦いを近江の地名から何というでしょう? 賤ヶ岳の戦い 太閤検地のときに公定された枡を何というでしょう? 京枡 ☆ 豊臣政権の五大老とは、徳川家康、前田利家、宇喜多秀家、毛利輝元と、その叔父である誰でしょう? 小早川隆景 ☆ 豊臣秀吉が行った、文禄の役、慶長の役の2度の朝鮮出兵を挑戦では何と呼ぶでしょう? 壬申・丁酉(ていゆう)の倭乱 李舜臣が提案した、屋根に鉄板の装甲を施した軍船で、豊臣秀吉を苦しめた船を形から何と呼ぶでしょう? 亀甲船 現在は明治天皇の墓がある、16世紀・17世紀初頭の文化の名前にもなった伏見城跡の地名を多くの桃が植えられていたことから何というでしょう? 桃山 ☆ 池田輝政の居城として改築された、別名を白鷺城という、世界遺産に登録された兵庫県の城は何でしょう? 姫路城 西本願寺にある3層の楼閣で、聚楽第の遺構とされるのは何でしょう? 飛雲閣 1588年後陽成天皇が御幸し、諸大名が豊臣秀吉への忠誠を誓った場所である、豊臣秀吉が大内裏跡に造営した城郭風の邸宅は何でしょう? 聚楽第(じゅらくだい) 桃山・江戸期に彩色や立体的彫刻が施され豪華さが競われた、鴨居と天井の間にある採光・通風のためにはめ込まれたものは何でしょう? 欄間(らんま) 正信・元信親子によって成立した漢画系の障壁画の流派で、江戸時代を通じて幕府の御用絵師として栄えたのは何派でしょう? 狩野派 ☆ 元信の孫で、聚楽第・安土城・大阪城の障壁画を描いた、代表作に『檜図屏風』『唐獅子図屏風』がある画家は誰でしょう? 狩野永徳 雪舟5代を自称し、代表作に水墨画の『松林図屏風』、金碧画の『智積院襖絵』があるの長谷川派を創始した画家はでしょう? 長谷川等伯 京都内外の名所や市民生活を描いた図屏風で、特に、織田信長から上杉謙信に贈った狩野永徳のものが有名なのは何でしょう? 『洛中洛外図屏風』 1590年ヴァリニャー二が活版印刷機を伝えたことによって刊行された辞典、日本古典などをポルトガル系のローマ字で刊行したものを何というでしょう? キリシタン版【天草版】 大徳寺山門上に自分の木造を置いたため、豊臣秀吉に切腹させられた侘び茶を完成した茶人は誰でしょう? 千利休 ☆ 名は長益である、徳川家康により江戸に屋敷をもらった茶人で、東京の有楽町に名を残すのは誰でしょう? 織田有楽斎
https://w.atwiki.jp/sengokusaga-mixi/pages/524.html
山[侘び茶の確立者]武野紹鷗 (ハイレア) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 攻2600 防3230 戦力19 スキル:侘数寄の心構え効果:山属性の攻撃 大アップ -茶禅一味を目指す女茶人-「不完全こそ美しい。その良さがわかるなら、茶も同じです。不足の美である侘び茶を極めるには、禅の精神が必要よ」 売却価格 貫 [岐阜中将]織田信忠 ← 戻る → [大坂城七将星]後藤基次
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/175.html
正当派無産派文芸理論の確立 山崎今朝彌 と云ふ題で実は文連綱領規約の素人解釈を試みてみる。 一 第一に文芸とは何ぞや。玄人は一致して文字を以てする芸術だと云つた、従て漫画演劇文芸にあらずと。道理でプロ連は初め文芸連盟と称し後に芸術連盟と変へた。僕は文学芸術之を略して文芸と謂ふと思つた。今規約全体を通覧するとドツチがドツチだか一向にワカらない。 次に党派的文芸とは何ぞや。例へば文線一派の如く文放一派の如しと。然らばデロ連一派の如きは如何? 暫くして答へて曰く、文連は可を可とし否を否とす、故に一派の故を以て可も否とし否も可とする党派にあらずと。矢鱈に六ケ敷してヤヤコ敷事斯くの如く、寧ろ一人で静かに考へるの勝れるに如かず。 第三に正統文芸とは何ぞや。正統は正当にして又正道なり、既に邪道に陥りたる文芸を正道に恢復するも正統なり、之れから正当なる文芸を樹立するも亦正統なり、色々議論多かつたが之れ位の処が素人に一番よくワカル。 次に綱領第三は仮発企中の大問題であつたに拘はらず創立総会には少しも問題でなかつた。文芸は本質解放運動の現役たり得ない、予備後備の第三戦線文化戦野以上ではあり得ない、併し我等は第一戦線に政治戦線に経済戦線に立ち得る、又ねばらぬ、が其れは其人一人の事であり個人の事である、団体として連盟が行動するときは必らず文化戦野の範囲内に限られる。といふのが此頃の眼目であつたと思ふ。此の意味がお手のものの文芸上此の文面に充分表はれて居るなら其れで問題なし。 最後に日本無産派文芸連盟とは、日本プロレタリア或は労農文芸連盟の事である。初めの触れ出しは労働文芸農民文芸の略称日本労農文芸連盟であつたが、其れは労農ロシア日本出張所の文芸連盟の如くにも聞え又日本労農党一派の文芸連盟の如くにも響くと云ふ理由でムザンヤムサンハとなつて了つた。すると結局どうしても日本無産派文芸連盟は日本プロレタリア芸術連盟に対立するもので、其本質根本上の差異区別は、デロ連は洋語左書、ムサ連は漢字右書といふ点にある。 も一つ最後に驚いたは、無産文芸といふ奴中々面倒な小六ケ敷い屁理窟もので法律のように常識と理窟で、素人にでもワカるといふ簡単なワケには一寸行かぬものだといふ事であつた。素人論なら、文学だか文芸だか芸術だか知らないが、絵にしろ小説にしろ芝居にしろ、泣くか笑ふか憤るか、面白いか或は又考へさせるかするものが即ち芸術で、ヨリ良く利くのがヨリ良い芸術である。畢竟芸術はカラ畑の肥しであるからソレコソ全く糞の役に立つに過ぎない、其れが芸術唯一の功徳効能であらふ。が其れ以上の何物でもない。成程無産文芸ならビラ広告宣伝文にも立派に役立つ、だから誰れも芸術にビラ効なしとは云はぬ。が文芸批評とか理論とかいふ六づかしい高等議論に至つては文芸家を以て任じない無産大衆に取つては只もうアクビの種のみで之を以つてはビラ一枚も貼れなければ屁の足しにもならない。理を作るより詩を作れ、詩を作るより田を作れ。流石にレニンはウマイ事を云つた。 かくて問題は進展する。されば文芸は本質上解放運動に何等重要性がない。精々ビラ書き装幀立芝居に過ぎない事が、素人にもよくワカる。だからフラフラフラツと全線的政治闘争的一斉的進出を宣言号令し折角自己陶酔し、大声叱呼コノ証拠を見よと叫んだ処で出て来るものはポスター日記に無産者のタばかりだと云ふ事になる。ソレ見た事か組合主義だ折衷主義だ正体を曝露した、モツト左翼戦線戦線と力んだ所が文芸の落行く先は結局文化批判に過ぎない。否否千度も否萬度もギツチラコ僕等の方には検束がある、示威運動に参加したと威張つて見た所が其れは其人個人の功績に属すべき事で文学と何の関りあらんやだ。誰でもよい素人にワカル国語縦書の出来る人から此辺の説明を教わりたいもんだ。 二 今度は規約の番だ。規約に就ては入会者には制限がないか、除名は出来るか、規約の変更はどんな条件かと云ふ質問があつただけで少しも議論はなかつた。 仮設例として文戦文放の同人が入会申込をした場合が問題となつた。可とする者曰く、文線の如き其後数回主張を変へテーゼを取消し之れを中止し今や最近号に於てはあわただしくもコンミニ文芸を抛棄して我々の綱領と全く抵触せざるに至つた。二夕月も三月も前の事を云つてはならないと。否とする者曰く、其れは余り厚ツペラでない一人か二人の事であらふ、陣営内の整理、共産党文芸の宣言は僅々一昨日の事ではなかつたかと。しかし何でも構はぬ、通過した法律否規約には「連盟の綱領に賛成して入会する者を会員とす」と書いてある(傍点筆者<「綱領に賛成して入会する者を会員とす」まで傍点>)苟も日本人-否外国人でもよい-である以上仮令其れか何であつても文芸家でなくつても苟も金一円を出して綱領に賛成した者は入会出来ると解すべきである。が一体全体好んでコンナ杞憂を杞憂するに至つてはバカゲた話である。お先様がお笑なさる。 除名も規約変更も、別に禁じてないから勿論大会の多数決で何時何ん時でも出来ると解すべきだ。大会の年一回は定期だから臨時大会は何時でも幹事が召集し得る事と解釈出来る。 尚各部門の細則は当然各部門で定められるが支部準則と大会細則は如何にして定めるか、別に定める事が規定され定める必要があるから其れは連盟事務の一部で、事務は幹事が処理するから幹事会で定めべきものと思ふ。 序に総会で各部と其担任者とが挙げられ其担任者は当然幹事と云ふ事になり僕は庶務会計兼出版部担任となつた。他の担任者と同様献身的にやらねばならぬとなれば到底事実ヤリ切れぬ、ソコで僕から其為め一人を特に頼む事として其人選を幹事会に依頼し幹事会は松本淳三君を選定してくれた。で責任はトモ角事実出版庶務会計の事務取扱(従つて其幹事)は松本君であつて僕でない。 出版部の主なる仕事たる機関の雑誌は『解放』ときまつたが之れも一言を要する。連盟と僕との協定は文芸一切は連盟の自由処分に任せるが評論思想其他文芸以外のものは旧態依然矣。併し此方も編集の実務は松本君がヤツてくれる筈。オイタがハゲしくて同居人が逃去すか騒ぎがヒドくて階下が引越すかは何れ時日が決定する。忘れて居た、各部の部員は担任(御担当と云へば囚人頭の言葉で面白いのだが)がキメる事になつたから出版部即編集部の部員には幹事と仮発企人たりし人になつて貰つた。其中から常任又は専務を松本君に頼んで貰ふ事になつて居る。 三 かくて一応は正統無産派文芸の理論が確立された。されなかつたら吾々は更に又其機会に有つであらう。 <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正した。旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『解放』(解放社)第6巻8号70頁(昭和2年(1927年)6月1日発行)>
https://w.atwiki.jp/feg2/pages/374.html
●法案~病診連携ネットワークの確立について 下記に示す要項のとおりに、病診連携ネットワークの確立を支援する。 診療所の開設からの派生であり、連携ネットワークにより診療所の実数が少ない場合に置いても効率よく対応できることを期待している。 FEGは特に他国進出も多いため、これらへの情報提供、協力を推進、支援する。 各種システム事態はセプテントリオンほか、流入組織対策も盛り込まれているため、Central Medical Serviceの内容を採用する。 L:病診連携ネットワークの確立 = { f:名称 = 病診連携ネットワークの確立(イベント) f:要点 = 救急搬送するヘリ,連絡する隊員,政策 f:周辺環境 = 連携する診療所と病院 f:評価 = なし f:特殊 = { *病診連携ネットワークの確立のイベントカテゴリ = ,,,世界イベント。 *病診連携ネットワークの確立の位置づけ = ,,,{特殊イベント,自動イベント}。 *病診連携ネットワークの確立の使用制限 = ,,,このイベントを使用するには病診連携ネットワークの整備に関する政策を発表しなければならない。 *病診連携ネットワークの確立の内容1 = ,,,このイベントを行うことで傷病の程度により適切な医療機関が選択されるようになり、医療機関の機能が向上する。 *病診連携ネットワークの確立の内容2 = ,,,このイベントを行うことで医療圏同士の連携も行われるようになり、医療圏の許容数を越えた場合もスムーズに対処することができる。 } f:→次のアイドレス = 救急医療情報システムの構築(イベント),救急車両の拡充(イベント),医療物資作成の効率化(技術),医療従事者の就労支援(イベント) } #病診連携ネットワークの確立についての定義 f:病診連携ネットワークの確立 = { 病診連携ネットワークの確立とは一次から三次までの医療施設を機能分担することにより医療機関としてのそれぞれの本来的役割を果たせるようにするために、診療所-診療所間、病院-診療所間、病院-病院間の連携システムが確立されることである。これにより必要な医療レベルに応じて適切な医療サービスの提供が行えるようにになる。 f:ネットワーク確立に伴う救急搬送の効率化 = { 側面:1次~3次医療施設においてそれぞれに適した患者が迅速に搬送されるようになり、それぞれの施設が以前より効率よく稼動するようになる。 側面:重傷度による移動先の明確化にり患者さんの命が助かる確率がより上昇する。 側面:明確化によりドッグバック・キャットバスケットを代表とする救急医療ヘリ・救急車両等の出動に無駄がなくなる。そのため、それらの配置場所が効率化でき、医療コストのダウンが見込める。これにより必要な箇所へ効率的に派遣が可能となり、救命効率も上昇が見込める。 } } f:救急の位置付けからみた機能分担について = { 救急の位置づけには一次救急施設、二次救急施設、三次救急施設がある。 f:一次救急施設 = 日常レベルの疾患、いわゆる風邪や打撲など軽度な傷病から、手術は必要としないが処置は必要とする中程度の傷病までを取り扱う医療機関である。 f:二次救急施設 = いわゆる病院などの手術適応可能かつ高度医療を必要としないものを取り扱う医療機関である。 f:三次救急施設 = いわゆる医療における最後の砦であり、高度先進医療及び難病治療や先進医療の研究に携わる医療機関である。 } f:病診連携ネットワークの確立におけるセプテントリオンの介入対策 = { 病診連携ネットワークの確立においてセプテントリオンの介入が考えられるのは次の点である。これらは<定期的な監視体制>を継承する。 1 連携室の設立に伴う人的・資本的介入 2 病診連携ネットワークに使われる連携システム納入時のシステム的介入 3 連携時での騙りによる偽情報等による情報攻撃 l:信頼性が高い = セプテントリオンの人的、資本的を問わず介入がないことが確認されていること。人的介入に関しては経歴調査を徹底することにより影響が無いことを確認し、資本に関しては各国の資金投入及び宰相府の銀行を用いることで、出元のはっきりしている資金を使うことで対処する。 f:連携室の設立に伴う人的・資本的介入の阻止 = { 連携室の設立に伴う新規雇用や新規購入が発生した時にこれらの人や物品が<信頼性が高い>必要がある。ただし、新設にかかる税金はすべて無料となるため、費用負担も大きくならない。 } f:連携システム納入時のシステム的介入の阻止 = { 連携システムのソフトはセプテントリオンの影響を防ぐために<信頼性が高い>医療系システム作成会社により作成されたものを用いる。管理者についても各医療機関で<信頼性が高い>担当者を選択する。 } f:連携時での騙りによる偽情報等による情報攻撃の阻止 = { セキュリティとして、各医療機関固有の番号を保持し、これらを用いて登録医療機関であることを確認して連携することで、実際に被害が出ることを防ぎ、実際に被害が起きた場合については、その時点で対象の番号を停止することで対処する。 } } 090304 目次へ