約 4,110,959 件
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1056.html
855 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 31 32 ID 1M6u2gHg0 [2/29回(PC)] お、ミノムシさんの後に予約してたんだけど、それなら前編をさらっと投下しておk? 856 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 32 33 ID ysiynNLw0 [3/19回(PC)] 855 先にやってしまってください 857 : ガラス俺 おk、大丈夫になったらレスして下さいな[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 33 38 ID 1M6u2gHg0 [3/29回(PC)] ~格納庫~ シャーリー「んー」 カチャカチャ ルッキーニ「シャーリー、今日は何してるの?」 シャーリー「いや、今度来るっていう試作機のテストパイロットに選ばれてさ。 それで、ストライカーをそれに合わせたセッティングにするとどんなものになるか試してたんだ」 ルッキーニ「それって大丈夫なの? この前の怖いあれみたいな事にならない……?」 シャーリー「大丈夫、ジェットストライカーとは違うよ。もうある程度テスト済みで、実戦データが欲しいっていうから回されただけだから」 ルッキーニ「なら安心だね!……あれ? だけどその試作機に乗るなら何で今のストライカーを弄ってるの?」 シャーリー「あぁ、それは」 「きゃーっ!助けてぇ!!犯○れるぅぅぅぅぅ!!!」 「はっはっはっ! 伏字になっとらんぞー? よろしい、ならば訓練だ」 「理解不能理解不能理解不能(ry」 シャーリー「まーたあいつか、元気だねぇ」 858 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 36 27 ID 1M6u2gHg0 [4/29回(PC)] シャーリー達が入口に視線を向けると俺がちょうどやって来たところだった。 俺「ヘルプ!ヘルプ!!ヘルプ!!!」 シャーリー「えー、なにー? 聞こえないなー?」 ニヤニヤ このアマァァ! 命の危険を何だと思っているゥゥゥゥゥゥ!! 俺「よろしい誠意を見せよう、喰らえ土下座タックルゥゥゥゥゥゥ!!」 バッ! シャーリー「えっ、ちょ、わぁ!?」 ズサァ! ルッキーニ「おー、俺がシャーリーを押し倒したー!」 シャーリー「な、何するんムグゥ!?」 俺(ちょっと冬のナマズの様に大人しくしててくれ、おーけぃ?) シャーリー「」 コクコク 859 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 38 06 ID XAkiSm5S0 [2/10回(PC)] 冬のナマズのように大人しく…… その台詞は19世紀って世界だ 860 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 39 46 ID 1M6u2gHg0 [5/29回(PC)] 坂本「ルッキーニ、俺はどこに居る?」 ツカツカ どこに行った、ではなくどこに居ると聞く辺りは勘がいいな。 ルッキーニ「んーとね」 俺は海の方を指差した。 ルッキーニ「海に飛び込んだよー!」 坂本「よし分かった、ミーナ聞こえるか? ストライカーを出して狐狩りをしてくる」 ツカツカ ミーナ≪ちょ、ちょっと美緒?!≫ プツッ マジかよ、大人げねぇ。 選択肢の一つにあったけど危なかったな。 シャーリー(お前、少佐に相当愛されてるんだな) 俺(愛は愛でも、殺し愛だけどな) 861 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 41 01 ID o+8Wf/l50 [2/4回(PC)] どこかで見たと思ったらジョジョだった! 支援! 862 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 43 00 ID 1M6u2gHg0 [6/29回(PC)] 坂本少佐が出て行った後も、俺は格納庫にお邪魔したままだった。 俺「これで空をねぇ」 シャーリー「なんだ、ストライカーを間近で見るの初めてか?」 カチャカチャ 初日に空を飛んでるのを見たけど、それでも信じられない。 空力学とかにドロップキックかますような素敵な飛び方してますし。 俺「こんなもんでいったい何をするんだ?」 軍事基地にあるからにはそれなりに実用性にはお墨付きなんだろうけど、わざわざ女の子を乗せてどういうつもりなのだろう? シャーリー「なにって……ネウロイを倒すんだろ?」 《ねうろい》 初日の尋問でも聞いた単語だが、これは何を指した言葉なのか。 863 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2011/02/05 00 45 24 ID +BtQ05Gg0 [4/4回(PC)] 支援!! トロトロ投下して長時間占領して申しわけありません!! 864 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 46 45 ID 1M6u2gHg0 [7/29回(PC)] 倒す、と言っているということは敵を表す暗喩か。 ちょっとお尋ねしますか。 俺「ねうろいって《どういう奴ら何だろうな?》」 ここではねうろいは常識の範疇というのは理解出来ている。なら素直に何?と聞いたらマズいだろうから、ちょっと回りくどく、な。 シャーリー「どういう、か。何なんだろうな、あいつら」 ルッキーニ「真っ黒でピカピカしててこわーい、くらいしか分らないもんねー」 ……真っ黒で、ピカピカ? シャーリー「あいつらが空を飛び回ってるせいであっちこっち 大迷惑、ってのは確かだな」 飛ぶ。 ルッキーニ「幾ら倒してもキリがないよー」 多い。 俺「……いやいやいや、まっさかー」 865 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2011/02/05 00 47 47 ID AlbvML4A0 [1/1回(PC)] それなんてgkbr? 866 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 50 08 ID 1M6u2gHg0 [8/29回(PC)] なんだか深く聞いたら後悔しそうな気がしたきたので話題変更。あいつら怖いもんね。 俺「で、なんでシャーリーはストライカーに乗ってるんだ?」 こんな若い子達が乗るにはやはり特別な理由があるのか。 ルッキーニ「わーたーしーはー?」 ペシペシ 俺「次だよ、次。良い子は待つもんさ」 ナデナデ ルッキーニなんて中学生かも怪しい年頃だ。やはり、そちらも気になる。 シャーリー「私か」 シャーリー「私は速さ、かな」 ーーガラスの軋む音を、どこからか聞いた気がした。 867 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 50 39 ID +otGKfkP0 [1/1回(PC)] 黒い悪魔がアップを始めたようです 868 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 52 14 ID 1M6u2gHg0 [9/29回(PC)] シャーリーの話はすぐに終わった。 要約するとレースでの速さから次のステップに進みたかったから、だそうだ。 シャーリー「楽しいよ」 シャーリー「やっぱりこの道を選んで正解だったね、しばらく前なんか遂に音速の壁を越えてさー」 そう語る彼女の顔は輝いてる。当然か、夢を語れる人間はその夢がいずれ叶えられるものだと信じて疑わない。 しかも彼女は成功という名の花道を歩いてきたのだ。そしてこれからも夢を叶え続けるだろう。 だから前に進める。 俺には、もう出来ない事だが。 叶える事も、守る事も。 シャーリー「最近だとアフリカでーーどうした、俺?」 俺「いや、なんでも、何でもないんだ」 ルッキーニ「なんでもなくないよ! 顔色が真っ青だよ!?」 心配をかけるの嫌だな、早く笑顔にえがおに。 その時、夕暮れの基地に警報が鳴り響いた。 869 : ガラス俺 [sage] : 投稿日:2011/02/05 00 53 24 ID 1M6u2gHg0 [10/29回(PC)] よし、前編投下かんりょー! ミノムシさんの後に後編投下予定。 870 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 56 37 ID o+8Wf/l50 [3/4回(PC)] 乙乙! 871 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 57 28 ID oj9P/GuE0 [1/2回(PC)] 乙 明日…もう今日か…の21時30分に予約しときます 872 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:2011/02/05 00 57 36 ID ysiynNLw0 [4/19回(PC)] 乙乙。無事帰って来れたしそろそろ投下します 戻る
https://w.atwiki.jp/yukiko09/
眠たい・・・ マッサージの揉み返しで、非常に眠たい。 心地よい眠気にずっと誘われている。 用事さえなければ、すでに布団に引きずり込まれているほどの眠気だ。 最近、ここまでの眠気は感じていなかったように思う。 日々の生活は充実していたが、心地よい眠気を感じられない程度には、精神が高ぶっていたのかもしれない。 あと数時間すれば用事も終わる。 そうしたら、今日はいつもより早く寝よう。 幸いにも、明日は休みだ。 特別出かける用事もない。 http //www.outdoor-lighting-directory.com/
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/703.html
前へ 本文 次回予告 迎撃に上がった坂本、ペリーヌ、シャーリー、ルッキーニの四名はネウロイとの交戦予想地点に近付きつつあった。 少し遅れてエーリカが合流し、五名となる。 ミーナ『目標はローマ方面を目指して南下中。ただし、徐々に加速している模様。 交戦予想地点を修正。およそ……』 坂本「大丈夫だ。こちらも補足した。……んっ!?」 突如、ネウロイがブースターパーツを分離。一機だったネウロイは五機の編隊となった。 指令室でレーダーを見ていたミーナは突然の事態に驚いて声を上げた。 ミーナ『分裂した!?』 坂本「違う、子機を切り離したんだ。数を利用して突破する気か……」 エーリカ「五対五か。ちょうどいいじゃん」 坂本「そうだな。各自散開、各個撃破。ここから先へ行かすな!」 「「「「了解!」」」」 坂本「シャーリー。コアのある本体は、あの真ん中の奴だ。かなり速い。お前に任せた」 シャーリー「ラジャー。あいつか!」 高度を上げて空域を抜けようとする本体を追い、シャーリーも緩やかに反転して上って行く。 追い付ける速度だ。後ろを取るなど、造作もない。 シャーリー「逃がすかぁっ!!」 ブローニングが勢いよく弾丸をバラ撒いて行く。だが、ネウロイには当たらない。 シャーリー「あれっ?」 いや、避けられている。このネウロイの推進部分は後方に一つきりだが、真横に近い異常な角度で移動して弾丸を回避しているのだ。 ストライカーだって一応は物理法則(笑)に則った存在だというのに、ネウロイと来たらこれだ。 そのネウロイは大きく弧を描いて反転してきた。ドッグファイトに応じるつもりなのだ。 シャーリー「お、やる気か? そうこなくっちゃ!」 ウサギは、舌なめずりをして獲物を待ち構えた。 * * * シャーリー『くっ……じっとしてろよ……!』 ハルトマンに不意打ちで装着させられたインカムから、シャーリーの声が聞こえてくる。 すばしっこいネウロイを相手に、苦戦しているようだ。 バルクホルン「リベリアン……」 おそらくは自分を気遣って様子を見に来てくれたのに、結局喧嘩別れに終わってしまった。 どうしていつもそうなってしまうんだろう? 俺や仲間たちのことも……。 バルクホルン「私なんかより、ずっと私の心配をしてくれたのに」 得体の知れない何かに突き動かされて、結局は迷惑を掛けてしまった。 バルクホルン「どうして、私はいつもこうなんだ……」 シャーリーの荒い吐息がインカムから流れ込む。 なかなか勝機を掴めずにいるらしい。せめて…… バルクホルン「せめて、助けてやりたい……」 ・・ このやり方ではまた怒られてしまうだろう。でも、今からシャーリーの所に行くには他に手がない。 俺の魔法に頼るという手もあるのだが、飛行停止処分がある以上、大っぴらに助力は仰げない。 何より、俺とした約束を反故にしてしまうことが最後まで後ろ髪を引いた。 バルクホルン「私こそ矛盾しているな。許せよ俺、シャーリー……!」 * * * 芳佳『みみみミーナ中佐! どうしましょう!』 シャーリーの苦戦の報に、ミーナ中佐は宮藤とリーネを援護に上げた。 その宮藤から連絡が入っていた。バルクホルン大尉がジェットストライカーの封印を破って持ち出したと言うのだ。 俺「あれほど言ったのに……」 ミーナ「今はそれを言ってる場合じゃないわ。トゥルーデ! 応答しなさい!」 バルクホルン『済まんミーナ、俺も。罰は後で受ける。今は……!』 ミーナ「……俺くん。トゥルーデは、あとどれくらい持つの?」 俺「回復具合から概算して五分……も持たないでしょうね。大尉、聞いてますね?」 バルクホルン『聞いている。私はあとどれくらい飛べるんだ?』 俺「三分ってとこです。三分以内にネウロイを撃破して下さい。そんでストライカーを投棄して、シャーリーに拾ってもらうんです。 それ以上の着用は最悪の可能性を招くと思っていい」 バルクホルン『了解した。それだけあれば充分だ』 了解を告げる声には、覇気があるのかないのか、よく分からなかった。 それを勘ぐる間もなく、レーダー上のネウロイがまた分裂した。 ミーナ「! レーダーの影が増えた。シャーリーさんが挟み撃ちにされるわ。急いで」 バルクホルン『もう射程に入る。ジョーカー1、攻撃を開始する!』 ミーナ「ふう。……さて、俺くん」 あぁ、怖ぇ。それ以外の感想が出てこねぇ。 ドドドドドドという実に漫画的な擬音が中佐の背後に浮かび上がって見える。 俺「……何でございましょうか」 ミーナ「ジェットストライカー。すぐに起動回路を解体するよう言ったわよね?」 俺「はい……」 ミーナ「なのに、どうしてトゥルーデは飛んでいるの?」 俺「ええと、その……。開発省に持ってかれる前にやりたいことがありまして……ちょっと弄ってたんですよ」 ミーナ「なぜ?」 俺「返す前にもう一度飛ばせないかなって。だから、余計な魔法力の吸収を減らすフィルター組み込んでみたりして」 ミーナ「それで?」 俺「きょ、今日中に仕上げてテストしてレポートまとめて、それから命令通り 起動回路をバラして封印する予定だったんです。全くネウロイめ……」 ミーナ「だから?」 俺「……ごめんなさい」 ミーナ「んもう。謝って済むなら軍規は要らないわ……!」 つい先日、坂本少佐にも同じことを言われた。全くもってその通りだ。 これまで散々軍規に触れることをしてきたが、今回ばかりは洒落にならん。 俺「大尉……どうか無事で……」 神に縋りたくなる気持ちというやつが、今は痛いほどよく分かった。 * * * 再び海上。二つに分かれたネウロイの本体が、前後からシャーリーを挟み込むべく旋回してくる。 シャーリー「やばい、挟まれた……!」 ジ ャ ム どうする。銃は弾詰まりを起こしてしまって役に立たない。 こうしている間にもネウロイは迫ってくる。 シャーリー「くそ、考えてる場合じゃないぞ!」 ひとまずその場を離れて回避しようとするが、推力はそのままに身軽になったネウロイは速かった。 間一髪、間に合わない……! シャーリー「ダメだ、やられる……!?」 バルクホルン『泣き言は似合わないぞ、リベリアン!』 シャーリー「バルクホルン!? どこだ!?」 ドパン! ドパン! ドパン! どこかで聞き覚えのある轟音と共に、シャーリーの背後から迫っていたネウロイが歪にひしゃげ、砕け散った。 まだ一機残っているということは、今のは本体ではないようだ。 シャーリー「リーネのよりでかい……まさか50ミリカノン? それじゃジェットか!?」 続けて連射。初めの二発がシャーリーの目前にまで迫っていた本体を消し飛ばす。 その破片の中から放り出されたコアを、三発目が貫いた。 シャーリー「……すげー……」 コアの撃破によって、坂本たちと交戦していた子機も全てが破片へとその姿を変えていた。 ペリーヌ「ジェットストライカーは使用禁止のはずでは……?」 坂本「バルクホルンめ……無茶しおって」 エーリカ「しっしっし~」 その御膳立てをしたエーリカは一人、ほくそ笑むのだった。 しかし、問題はそれでは終わらなかった。 シャーリー『やったぞバルクホルン! ……バルクホルン? どうなってんだ? バルクホルンのスピードが落ちないぞ!』 坂本「いかん! ジェットストライカーが暴走しているんだ。 このままだと魔法力を吸い尽くされるぞ!」 案の定。これほどまでにこの言葉が似合う状況が他にあるだろうか? 今度は、エーリカは一人、真っ青になった。 * * * ミーナ「何てこと……! 俺くん、時間は!?」 俺「三分十七秒。一応四分までは持つと思って言ったんですけど……ここまで消耗してたなんて。 こうなったら仕方ねぇ、大尉の回収は俺がやります」 左手の五本の指先に意識を集中し、魔法を使おうとする俺を、ミーナ中佐が制止した。 ミーナ「ダメよ! 距離がありすぎるわ。そんなことしたら、今度は俺くんの命にかかわる!」 俺「でも、このままじゃ大尉が……!」 俺にも責任がある。俺が起動回路を解体していればこんなことにはならなかった。 いや、それはそれでシャーリーが危ないのかもしれないが、それは結果論だ。 ミーナ「シャーリーさんが居るわ。シャーリーさん、聞こえる? バルクホルン大尉をお願い!」 シャーリー『了解!』 俺「くそっ。シャーリー、左脚の真ん中ら辺に緊急停止レバーがある。左右連動だ。大尉を捕まえたら思いっきり引っ張れ!」 シャーリー『ああ、一度見てるから大丈夫だ。任せとけ!』 まるで心臓を握り締められているような感覚が、俺と中佐を支配する。 祈ることしか出来ないというのは、こんなにも人間を苛むものだったのかと、俺は今更ながらに噛み締めた。 * * * やはりジェットストライカーのスピードは異常だった。制御を失って加速し続けているということもあった。 改造されたP-51の全速力でも離されないのがやっとだ。 シャーリー「あと少しなのに……! んの、くそったれぇぇぇぇぇっ!!」 シャーリーの咆哮に応じたのか、P-51の排気管から排気炎が噴き出す。 音速を超えて、ようやくジェットストライカーとの距離が縮まり始めた。 そしてついに、シャーリーの指がバルクホルンを捉えた。 シャーリー「届いたっ! 止まれーーーーーっ!!」 俺が言った通りの位置にあったレバーを思い切り引き絞る。 ジェットストライカーの魔導エンジンが黒煙と共に機能を停止し、やがてストライカーごと脱落していった。 シャーリー「はぁ……あっぶね……ん?」 いつの間にかバルクホルンは、シャーリーの豊かな胸に顔を埋めて幸せそうに寝息を立てていた。 こんなに幸せそうな顔を見せるのは初めてかもしれない。どんな夢を見ているのだろう? シャーリー「……ま、たまにはいっか」 そう結論付けて、彼女は帰路へとついた。 そして、それを遠距離から確認した人間が一人。 ルッキーニ「ああああーっ! それあたしのあーたーしーのーっ!!」 彼女は、自分の特等席に別の人間が入り込んだことに、ひどく憤慨した。 いや、二人。 芳佳「うらやましい……」 リーネ「よ、芳佳ちゃん……?」 彼女の目には見えてはいなかったのだが、何やら感じ取るものがあったようである。 正確には、三人。 サーニャ「バルクホルンさんの声……? やわらかい……?」 魔導針というものは、何かと便利なのである。 エイラ「むにゃ……サーニャぁ……ウヘヘヘ」 サーニャ「………」 ……便利なのである! * * * 日も傾き、夕暮れに染まる第501統合戦闘航空団基地。 ハンガーの一角に、回収されたジェットストライカーと武装が置いてある。 と言っても全損しており、このまま兵器開発省の担当者に引き渡されることになっていた。 エイラ「私たちが寝てる間に何があったんダ?」 サーニャ「バラバラ……」 ペリーヌ「まったく、人騒がせなストライカーでしたわね」 ミーナ「ええ。それを使う人間もね」 坂本「管理を任された人間もな」 命令違反は命令違反。バルクホルン大尉と俺は、罰として大量の芋の皮剥きを命じられた。 俺は俺で、中佐に一対一でこってり絞られたのだが、その上罰を与えるというのは如何なものかと異議を申し立てたい。 シャーリー「お陰でネウロイを倒せたんだ。少しは大目に見てくれよ」 ミーナ「規則は規則です」 坂本「しかし……俺はともかく、バルクホルンが命令違反なんて初めてじゃないか?」 俺「ともかくって何だよ。これでも昔はいい子ちゃんだったんだぜ」 ミーナ「空軍時代はね。それがどんどん転げ落ちちゃって。兵器開発省は不良の養成でもしてるの?」 くそ。昔のことを知っている人間が居るというのは、どうにもやりにくいものだ。 エーリカ?「皆さん、どうもお騒がせしました」 やたらしおらしいエーリカが謝罪する。 ……いや、エーリカじゃない。この子は…… 坂本「何故お前が謝る?」 シャーリー「ハルトマンのせいじゃないだろ?」 エーリカ?「いえ、私は……」 みんな気付いていないらしい。中佐も何も言わないことだし、しばらく黙っておこうか。 ……それはそれとして、基地に通じる通路の方から何やら香ばしい香りが漂ってくる。 やがて宮藤とリーネが、大量の料理を載せたカートを押してやってきた。 リーネ「皆さーん、おなか空いてませんか~?」 芳佳「お芋がいっぱい届いてたから、色々作ってみましたよ。 はい、ハルトマンさんもどうぞ」 全部芋か……食物繊維に困らない生活が始まりそうだ。 エーリカ?「頂きます」 芳佳「あれ? メガネなんかしてましたっけ?」 エーリカ?「はい、ずっと」 エーリカ「わぁ、おいしそう」 芳佳「あ、こっちのハルトマンさんもどうぞ……えっ」 宮藤の驚きの声に、俺・エーリカ・中佐を除く場の全員が違和感を察した。 揃いも揃って二人のハルトマンを見比べている。 もう少しこらえていたかったが、もう無理だ。俺は思わず吹き出してしまった。 エーリカ?「お久しぶりです、姉様。俺さんも」 エーリカ「あれ? ウルスラ?」 俺「よぉウーシュ。お目当てのモンはあっちだぞ」 ミーナ「紹介が遅れてしまったわね。こちらはウルスラ・ハルトマン中尉。 エーリカ・ハルトマン中尉の双子の妹さんよ。ジェットストライカー開発スタッフの一人なの」 「「「妹ぉ!?」」」 ああ、笑いが止まらない。 * * * バルクホルン「こちらこそジェットストライカーを壊してしまったというのに、詫びなんて……」 俺「で、このジャガイモの山か」 ペリーヌ「ま、またこんなに……」 ウルスラ「お詫びと言っても、これくらいしか渡せるものがなくって。 俺特務中尉には、もういくつか持ってきてあるんですけど」 俺「俺に? ……お仕事の時間か」 ウルスラ「はい。では、こちらへ……」 ウルスラに案内されて向かった先は、ジャガイモ満載の巨大なケースに囲まれた一角。 興味があるのか、他の連中もついて来ている。いいのか? ウルスラ「構いませんよ。どうせテストで見せることになるんですから」 俺「そりゃそうだ。で、これが新型の魔導兵器か」 俺が持ち上げたのは黒塗りの拳銃……にしては大きい。 どちらかと言えば機関銃や狙撃銃の銃身を取っ払った基部に近い大きさだ。 ウルスラ「はい。魔導技術研究班の新作、NWX-01グリップベースです」 俺「カールスラント語じゃないのか?」 ウルスラ「色々と事情がありまして。こちらがマニュアルになります。 グリップベースはその名の通り基部ですが、単品でも大型拳銃としての使用が可能です。威力は落ちますけど」 マニュアル作成はウーシュが担当したのだという。 予想通りの分厚いマニュアルにげんなりしながら、口頭での説明に耳を傾ける。 ウルスラ「続いてこちらがNWX-02スコープバレル。グリップベースに装着することで狙撃銃として運用出来ます。 スコープは魔導光学式の新型なので、そちらのテストもお願いするとのことです。 スコープバレルを装着した状態でバレルを折りたたむことで、近~中距離に対応した短機関銃としても機能します。 左側のダイヤルでマニュアルとセミオートの切り替えや弾の発射間隔等を調整して下さい。実体弾では出来ない芸当ですね」 次から次へと飛び出す専門用語と状況説明に、ついて来た連中がついて来てない。 ウーシュもそれに気付いたのか、説明のレベルをいくらか下げた。 ウルスラ「えっと。つまり、俺さんには開発省の仕事で新型兵器のテストをしてもらうんです。 元々そういう名目でこちらに出向しているので、これからが俺さんの本分となりますね」 リーネ「真っ黒な銃ですね。何ミリの弾を使うんですか?」 普段はこういうミリタリー話には参加してこないリーネだが、 同じ狙撃手として俺の新しい玩具に興味があるようだ。 俺「カートリッジは……これか。何だ、空じゃねーか。ていうか小っさ」 グリップベースから取り外したカートリッジは、俺の片手と同じくらいの大きさだった。 ウルスラ「当然です。それ、バッテリーですから」 芳佳「バッテリー?」 バルクホルン「充電して使う電池のことだ」 リーネ「電池……じゃあ、電気を撃ち出すんですか?」 俺「そういうことか……。リーネ、そうじゃねぇ。この電池は、この銃に組み込まれた…… エンジンって言っていいのかな。そいつを作動させるためのモンなんだよ」 シャーリー「ストライカーでもないのにエンジン? 自走でもすんのか?」 ウルスラ「厳密にはエンジンではありません。魔導炉…… 疑似魔法力を生み出し圧縮する装置を稼働させるために必要なんです」 サーニャ「その装置のコアは、ネウロイと同種のものなんですね」 サーニャが魔導針でグリップベースを探りながら言った。 一同にどよめきが広がる……おそらく全員が同じことを考えている。 ウォーロック……かつてガリア戦の終盤でブリタニア軍によって秘密裏に投入された、 ネウロイのコアを組み込んだ機械兵の存在を。 ウルスラ「はい。その通りです」 それがどうしたとでも言わんばかりに、彼女はあっさりと肯定した。 <つづく> ページ先頭へ 次回予告 ウルスラ「ウルスラ・ハルトマンです。次回、『もごもごっ』」 俺「ステンバーイ、ウーシュ。まだ慌てるような時間じゃない」 ウルスラ「は、はい……(触ってもらった……手、あったかかった///)」 バルクホルン「で、次回はどんな話なんだ?」 エーリカ「何でも、高度30000メートルの上空にコアを持つネウロイが出るんだって」 芳佳「ネウロイのバリエーションも豊富ですよねー」 シャーリー「そんなに高いと空気もないだろうし、どうやって攻めるんだ?」 俺「その辺は次回をお楽しみに。アニメ準拠だけどな。ちなみに今回ウーシュから受け取った武装が活躍するのはもう少し先だ」 エーリカ「それじゃウルスラ、改めてゴゥッ」 ウルスラ「はい。次回、『星に願いを』」 俺「ビューティフォー。……発音こんなで大丈夫か?」 ガランド「うん、流暢なブリタニア語だった。実にエレガントだ」 ミーナ「ガランド少将!? 次回に出ないのに!? じゃなかった、いつこちらに!?」 エイラ「ていうか私とサーニャがメインの回なのに予告に出ないってどういうことダヨ」 前へ ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/251.html
前へ 本文 次回予告 迎撃に上がった坂本、ペリーヌ、シャーリー、ルッキーニの四名はネウロイとの交戦予想地点に近付きつつあった。 少し遅れてエーリカが合流し、五名となる。 ミーナ『目標はローマ方面を目指して南下中。ただし、徐々に加速している模様。 交戦予想地点を修正。およそ……』 坂本「大丈夫だ。こちらも補足した。……んっ!?」 突如、ネウロイがブースターパーツを分離。一機だったネウロイは五機の編隊となった。 指令室でレーダーを見ていたミーナは突然の事態に驚いて声を上げた。 ミーナ『分裂した!?』 坂本「違う、子機を切り離したんだ。数を利用して突破する気か……」 エーリカ「五対五か。ちょうどいいじゃん」 坂本「そうだな。各自散開、各個撃破。ここから先へ行かすな!」 「「「「了解!」」」」 坂本「シャーリー。コアのある本体は、あの真ん中の奴だ。かなり速い。お前に任せた」 シャーリー「ラジャー。あいつか!」 高度を上げて空域を抜けようとする本体を追い、シャーリーも緩やかに反転して上って行く。 追い付ける速度だ。後ろを取るなど、造作もない。 シャーリー「逃がすかぁっ!!」 ブローニングが勢いよく弾丸をバラ撒いて行く。だが、ネウロイには当たらない。 シャーリー「あれっ?」 いや、避けられている。このネウロイの推進部分は後方に一つきりだが、真横に近い異常な角度で移動して弾丸を回避しているのだ。 ストライカーだって一応は物理法則(笑)に則った存在だというのに、ネウロイと来たらこれだ。 そのネウロイは大きく弧を描いて反転してきた。ドッグファイトに応じるつもりなのだ。 シャーリー「お、やる気か? そうこなくっちゃ!」 ウサギは、舌なめずりをして獲物を待ち構えた。 * * * シャーリー『くっ……じっとしてろよ……!』 ハルトマンに不意打ちで装着させられたインカムから、シャーリーの声が聞こえてくる。 すばしっこいネウロイを相手に、苦戦しているようだ。 バルクホルン「リベリアン……」 おそらくは自分を気遣って様子を見に来てくれたのに、結局喧嘩別れに終わってしまった。 どうしていつもそうなってしまうんだろう? 俺や仲間たちのことも……。 バルクホルン「私なんかより、ずっと私の心配をしてくれたのに」 得体の知れない何かに突き動かされて、結局は迷惑を掛けてしまった。 バルクホルン「どうして、私はいつもこうなんだ……」 シャーリーの荒い吐息がインカムから流れ込む。 なかなか勝機を掴めずにいるらしい。せめて…… バルクホルン「せめて、助けてやりたい……」 ・・ このやり方ではまた怒られてしまうだろう。でも、今からシャーリーの所に行くには他に手がない。 俺の魔法に頼るという手もあるのだが、飛行停止処分がある以上、大っぴらに助力は仰げない。 何より、俺とした約束を反故にしてしまうことが最後まで後ろ髪を引いた。 バルクホルン「私こそ矛盾しているな。許せよ俺、シャーリー……!」 * * * 芳佳『みみみミーナ中佐! どうしましょう!』 シャーリーの苦戦の報に、ミーナ中佐は宮藤とリーネを援護に上げた。 その宮藤から連絡が入っていた。バルクホルン大尉がジェットストライカーの封印を破って持ち出したと言うのだ。 俺「あれほど言ったのに……」 ミーナ「今はそれを言ってる場合じゃないわ。トゥルーデ! 応答しなさい!」 バルクホルン『済まんミーナ、俺も。罰は後で受ける。今は……!』 ミーナ「……俺くん。トゥルーデは、あとどれくらい持つの?」 俺「回復具合から概算して五分……も持たないでしょうね。大尉、聞いてますね?」 バルクホルン『聞いている。私はあとどれくらい飛べるんだ?』 俺「三分ってとこです。三分以内にネウロイを撃破して下さい。そんでストライカーを投棄して、シャーリーに拾ってもらうんです。 それ以上の着用は最悪の可能性を招くと思っていい」 バルクホルン『了解した。それだけあれば充分だ』 了解を告げる声には、覇気があるのかないのか、よく分からなかった。 それを勘ぐる間もなく、レーダー上のネウロイがまた分裂した。 ミーナ「! レーダーの影が増えた。シャーリーさんが挟み撃ちにされるわ。急いで」 バルクホルン『もう射程に入る。ジョーカー1、攻撃を開始する!』 ミーナ「ふう。……さて、俺くん」 あぁ、怖ぇ。それ以外の感想が出てこねぇ。 ドドドドドドという実に漫画的な擬音が中佐の背後に浮かび上がって見える。 俺「……何でございましょうか」 ミーナ「ジェットストライカー。すぐに起動回路を解体するよう言ったわよね?」 俺「はい……」 ミーナ「なのに、どうしてトゥルーデは飛んでいるの?」 俺「ええと、その……。開発省に持ってかれる前にやりたいことがありまして……ちょっと弄ってたんですよ」 ミーナ「なぜ?」 俺「返す前にもう一度飛ばせないかなって。だから、余計な魔法力の吸収を減らすフィルター組み込んでみたりして」 ミーナ「それで?」 俺「きょ、今日中に仕上げてテストしてレポートまとめて、それから命令通り 起動回路をバラして封印する予定だったんです。全くネウロイめ……」 ミーナ「だから?」 俺「……ごめんなさい」 ミーナ「んもう。謝って済むなら軍規は要らないわ……!」 つい先日、坂本少佐にも同じことを言われた。全くもってその通りだ。 これまで散々軍規に触れることをしてきたが、今回ばかりは洒落にならん。 俺「大尉……どうか無事で……」 神に縋りたくなる気持ちというやつが、今は痛いほどよく分かった。 * * * 再び海上。二つに分かれたネウロイの本体が、前後からシャーリーを挟み込むべく旋回してくる。 シャーリー「やばい、挟まれた……!」 ジ ャ ム どうする。銃は弾詰まりを起こしてしまって役に立たない。 こうしている間にもネウロイは迫ってくる。 シャーリー「くそ、考えてる場合じゃないぞ!」 ひとまずその場を離れて回避しようとするが、推力はそのままに身軽になったネウロイは速かった。 間一髪、間に合わない……! シャーリー「ダメだ、やられる……!?」 バルクホルン『泣き言は似合わないぞ、リベリアン!』 シャーリー「バルクホルン!? どこだ!?」 ドパン! ドパン! ドパン! どこかで聞き覚えのある轟音と共に、シャーリーの背後から迫っていたネウロイが歪にひしゃげ、砕け散った。 まだ一機残っているということは、今のは本体ではないようだ。 シャーリー「リーネのよりでかい……まさか50ミリカノン? それじゃジェットか!?」 続けて連射。初めの二発がシャーリーの目前にまで迫っていた本体を消し飛ばす。 その破片の中から放り出されたコアを、三発目が貫いた。 シャーリー「……すげー……」 コアの撃破によって、坂本たちと交戦していた子機も全てが破片へとその姿を変えていた。 ペリーヌ「ジェットストライカーは使用禁止のはずでは……?」 坂本「バルクホルンめ……無茶しおって」 エーリカ「しっしっし~」 その御膳立てをしたエーリカは一人、ほくそ笑むのだった。 しかし、問題はそれでは終わらなかった。 シャーリー『やったぞバルクホルン! ……バルクホルン? どうなってんだ? バルクホルンのスピードが落ちないぞ!』 坂本「いかん! ジェットストライカーが暴走しているんだ。 このままだと魔法力を吸い尽くされるぞ!」 案の定。これほどまでにこの言葉が似合う状況が他にあるだろうか? 今度は、エーリカは一人、真っ青になった。 * * * ミーナ「何てこと……! 俺くん、時間は!?」 俺「三分十七秒。一応四分までは持つと思って言ったんですけど……ここまで消耗してたなんて。 こうなったら仕方ねぇ、大尉の回収は俺がやります」 左手の五本の指先に意識を集中し、魔法を使おうとする俺を、ミーナ中佐が制止した。 ミーナ「ダメよ! 距離がありすぎるわ。そんなことしたら、今度は俺くんの命にかかわる!」 俺「でも、このままじゃ大尉が……!」 俺にも責任がある。俺が起動回路を解体していればこんなことにはならなかった。 いや、それはそれでシャーリーが危ないのかもしれないが、それは結果論だ。 ミーナ「シャーリーさんが居るわ。シャーリーさん、聞こえる? バルクホルン大尉をお願い!」 シャーリー『了解!』 俺「くそっ。シャーリー、左脚の真ん中ら辺に緊急停止レバーがある。左右連動だ。大尉を捕まえたら思いっきり引っ張れ!」 シャーリー『ああ、一度見てるから大丈夫だ。任せとけ!』 まるで心臓を握り締められているような感覚が、俺と中佐を支配する。 祈ることしか出来ないというのは、こんなにも人間を苛むものだったのかと、俺は今更ながらに噛み締めた。 * * * やはりジェットストライカーのスピードは異常だった。制御を失って加速し続けているということもあった。 改造されたP-51の全速力でも離されないのがやっとだ。 シャーリー「あと少しなのに……! んの、くそったれぇぇぇぇぇっ!!」 シャーリーの咆哮に応じたのか、P-51の排気管から排気炎が噴き出す。 音速を超えて、ようやくジェットストライカーとの距離が縮まり始めた。 そしてついに、シャーリーの指がバルクホルンを捉えた。 シャーリー「届いたっ! 止まれーーーーーっ!!」 俺が言った通りの位置にあったレバーを思い切り引き絞る。 ジェットストライカーの魔導エンジンが黒煙と共に機能を停止し、やがてストライカーごと脱落していった。 シャーリー「はぁ……あっぶね……ん?」 いつの間にかバルクホルンは、シャーリーの豊かな胸に顔を埋めて幸せそうに寝息を立てていた。 こんなに幸せそうな顔を見せるのは初めてかもしれない。どんな夢を見ているのだろう? シャーリー「……ま、たまにはいっか」 そう結論付けて、彼女は帰路へとついた。 そして、それを遠距離から確認した人間が一人。 ルッキーニ「ああああーっ! それあたしのあーたーしーのーっ!!」 彼女は、自分の特等席に別の人間が入り込んだことに、ひどく憤慨した。 いや、二人。 芳佳「うらやましい……」 リーネ「よ、芳佳ちゃん……?」 彼女の目には見えてはいなかったのだが、何やら感じ取るものがあったようである。 正確には、三人。 サーニャ「バルクホルンさんの声……? やわらかい……?」 魔導針というものは、何かと便利なのである。 エイラ「むにゃ……サーニャぁ……ウヘヘヘ」 サーニャ「………」 ……便利なのである! * * * 日も傾き、夕暮れに染まる第501統合戦闘航空団基地。 ハンガーの一角に、回収されたジェットストライカーと武装が置いてある。 と言っても全損しており、このまま兵器開発省の担当者に引き渡されることになっていた。 エイラ「私たちが寝てる間に何があったんダ?」 サーニャ「バラバラ……」 ペリーヌ「まったく、人騒がせなストライカーでしたわね」 ミーナ「ええ。それを使う人間もね」 坂本「管理を任された人間もな」 命令違反は命令違反。バルクホルン大尉と俺は、罰として大量の芋の皮剥きを命じられた。 俺は俺で、中佐に一対一でこってり絞られたのだが、その上罰を与えるというのは如何なものかと異議を申し立てたい。 シャーリー「お陰でネウロイを倒せたんだ。少しは大目に見てくれよ」 ミーナ「規則は規則です」 坂本「しかし……俺はともかく、バルクホルンが命令違反なんて初めてじゃないか?」 俺「ともかくって何だよ。これでも昔はいい子ちゃんだったんだぜ」 ミーナ「空軍時代はね。それがどんどん転げ落ちちゃって。兵器開発省は不良の養成でもしてるの?」 くそ。昔のことを知っている人間が居るというのは、どうにもやりにくいものだ。 エーリカ?「皆さん、どうもお騒がせしました」 やたらしおらしいエーリカが謝罪する。 ……いや、エーリカじゃない。この子は…… 坂本「何故お前が謝る?」 シャーリー「ハルトマンのせいじゃないだろ?」 エーリカ?「いえ、私は……」 みんな気付いていないらしい。中佐も何も言わないことだし、しばらく黙っておこうか。 ……それはそれとして、基地に通じる通路の方から何やら香ばしい香りが漂ってくる。 やがて宮藤とリーネが、大量の料理を載せたカートを押してやってきた。 リーネ「皆さーん、おなか空いてませんか~?」 芳佳「お芋がいっぱい届いてたから、色々作ってみましたよ。 はい、ハルトマンさんもどうぞ」 全部芋か……食物繊維に困らない生活が始まりそうだ。 エーリカ?「頂きます」 芳佳「あれ? メガネなんかしてましたっけ?」 エーリカ?「はい、ずっと」 エーリカ「わぁ、おいしそう」 芳佳「あ、こっちのハルトマンさんもどうぞ……えっ」 宮藤の驚きの声に、俺・エーリカ・中佐を除く場の全員が違和感を察した。 揃いも揃って二人のハルトマンを見比べている。 もう少しこらえていたかったが、もう無理だ。俺は思わず吹き出してしまった。 エーリカ?「お久しぶりです、姉様。俺さんも」 エーリカ「あれ? ウルスラ?」 俺「よぉウーシュ。お目当てのモンはあっちだぞ」 ミーナ「紹介が遅れてしまったわね。こちらはウルスラ・ハルトマン中尉。 エーリカ・ハルトマン中尉の双子の妹さんよ。ジェットストライカー開発スタッフの一人なの」 「「「妹ぉ!?」」」 ああ、笑いが止まらない。 * * * バルクホルン「こちらこそジェットストライカーを壊してしまったというのに、詫びなんて……」 俺「で、このジャガイモの山か」 ペリーヌ「ま、またこんなに……」 ウルスラ「お詫びと言っても、これくらいしか渡せるものがなくって。 俺特務中尉には、もういくつか持ってきてあるんですけど」 俺「俺に? ……お仕事の時間か」 ウルスラ「はい。では、こちらへ……」 ウルスラに案内されて向かった先は、ジャガイモ満載の巨大なケースに囲まれた一角。 興味があるのか、他の連中もついて来ている。いいのか? ウルスラ「構いませんよ。どうせテストで見せることになるんですから」 俺「そりゃそうだ。で、これが新型の魔導兵器か」 俺が持ち上げたのは黒塗りの拳銃……にしては大きい。 どちらかと言えば機関銃や狙撃銃の銃身を取っ払った基部に近い大きさだ。 ウルスラ「はい。魔導技術研究班の新作、NWX-01グリップベースです」 俺「カールスラント語じゃないのか?」 ウルスラ「色々と事情がありまして。こちらがマニュアルになります。 グリップベースはその名の通り基部ですが、単品でも大型拳銃としての使用が可能です。威力は落ちますけど」 マニュアル作成はウーシュが担当したのだという。 予想通りの分厚いマニュアルにげんなりしながら、口頭での説明に耳を傾ける。 ウルスラ「続いてこちらがNWX-02スコープバレル。グリップベースに装着することで狙撃銃として運用出来ます。 スコープは魔導光学式の新型なので、そちらのテストもお願いするとのことです。 スコープバレルを装着した状態でバレルを折りたたむことで、近~中距離に対応した短機関銃としても機能します。 左側のダイヤルでマニュアルとセミオートの切り替えや弾の発射間隔等を調整して下さい。実体弾では出来ない芸当ですね」 次から次へと飛び出す専門用語と状況説明に、ついて来た連中がついて来てない。 ウーシュもそれに気付いたのか、説明のレベルをいくらか下げた。 ウルスラ「えっと。つまり、俺さんには開発省の仕事で新型兵器のテストをしてもらうんです。 元々そういう名目でこちらに出向しているので、これからが俺さんの本分となりますね」 リーネ「真っ黒な銃ですね。何ミリの弾を使うんですか?」 普段はこういうミリタリー話には参加してこないリーネだが、 同じ狙撃手として俺の新しい玩具に興味があるようだ。 俺「カートリッジは……これか。何だ、空じゃねーか。ていうか小っさ」 グリップベースから取り外したカートリッジは、俺の片手と同じくらいの大きさだった。 ウルスラ「当然です。それ、バッテリーですから」 芳佳「バッテリー?」 バルクホルン「充電して使う電池のことだ」 リーネ「電池……じゃあ、電気を撃ち出すんですか?」 俺「そういうことか……。リーネ、そうじゃねぇ。この電池は、この銃に組み込まれた…… エンジンって言っていいのかな。そいつを作動させるためのモンなんだよ」 シャーリー「ストライカーでもないのにエンジン? 自走でもすんのか?」 ウルスラ「厳密にはエンジンではありません。魔導炉…… 疑似魔法力を生み出し圧縮する装置を稼働させるために必要なんです」 サーニャ「その装置のコアは、ネウロイと同種のものなんですね」 サーニャが魔導針でグリップベースを探りながら言った。 一同にどよめきが広がる……おそらく全員が同じことを考えている。 ウォーロック……かつてガリア戦の終盤でブリタニア軍によって秘密裏に投入された、 ネウロイのコアを組み込んだ機械兵の存在を。 ウルスラ「はい。その通りです」 それがどうしたとでも言わんばかりに、彼女はあっさりと肯定した。 <つづく> ページ先頭へ 次回予告 ウルスラ「ウルスラ・ハルトマンです。次回、『もごもごっ』」 俺「ステンバーイ、ウーシュ。まだ慌てるような時間じゃない」 ウルスラ「は、はい……(触ってもらった……手、あったかかった///)」 バルクホルン「で、次回はどんな話なんだ?」 エーリカ「何でも、高度30000メートルの上空にコアを持つネウロイが出るんだって」 芳佳「ネウロイのバリエーションも豊富ですよねー」 シャーリー「そんなに高いと空気もないだろうし、どうやって攻めるんだ?」 俺「その辺は次回をお楽しみに。アニメ準拠だけどな。ちなみに今回ウーシュから受け取った武装が活躍するのはもう少し先だ」 エーリカ「それじゃウルスラ、改めてゴゥッ」 ウルスラ「はい。次回、『星に願いを』」 俺「ビューティフォー。……発音こんなで大丈夫か?」 ガランド「うん、流暢なブリタニア語だった。実にエレガントだ」 ミーナ「ガランド少将!? 次回に出ないのに!? じゃなかった、いつこちらに!?」 エイラ「ていうか私とサーニャがメインの回なのに予告に出ないってどういうことダヨ」 前へ ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/17501.html
登録日:2012/10/?? ←うろ覚え 更新日:2022/11/15 Tue 20 52 08 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 塩 外の理 正体不明 空の軌跡 英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ 塩の杭 『英雄伝説 軌跡』シリーズに登場する謎の物体。 シリーズ第二作の『空の軌跡SC』が初出で、続く『空の軌跡the 3rd』にてその実態が語られていく。 主人公エステル・ブライトの冒険と直接には関わず、言ってみれば物語のバックボーン的要素として作中では扱われる。 『the 3rd』ではこの塩の杭の説明を含んだ諸々を『扉イベント』という形式で補完しており、それが作中の見所の一つとなっている。 3rdが「ファンディスク(笑)」と揶揄される原因でもあるが。 以下の内容は上記作品のネタバレを含むので、未プレイの人は閲覧注意。 【概要】 空の軌跡FCが始まる七耀暦1202年の約26年前(同1976年)、作中の舞台となる『ゼムリア大陸』の北部、『ノーザンブリア旧大公国』に突如として現れた物体。 発生時点での形は「『雲を突く』と称されるほどに巨大な、“塩らしき物”でできた巨塔」だったと記録される。 大地に突き立つようにして現れたこれがどのように“発生”したのかは、一切が本編時点では不明。 一応、「空間転移の類ではないか」という推測に落ち着いている。 過去の文明から伝わる『アーティファクト』のような機械類ではないが、ある意味でそれら以上の脅威を秘めた危険なシロモノ。 ……というのもこの『杭』、旧大公国に現れるや否やその地点を中心に大地の全てを侵食、塩に変えていったのだ。 要は、触れば問答無用で塩にされて死ぬトンデモ物質。なんかもう天災とかそんなレベルである。 杭の発生はまもなく『七耀教会』の知るところとなり、教会の秘蹟専門部門『封聖省』から『星杯騎士団』を束ねる守護騎士の一人、第八位『哮天獅子』が派遣される。 しかし“塩化”と称された侵食現象が収まるまで(発生から三日ほど)は手が出せず、結局、この間に旧大公国は国土の大半が塩の固まりとなってしまった。 当然、人的被害も相当の規模にのぼっている。 ちなみに、杭の大きさは“塩化”の進行に反比例して縮んでいき、やがて完全に周囲への侵食が止まった時点ではかなり小ぶりになった。 それでも「杭そのものに触れればアウト」な性質は残っていたため、『哮天獅子』は協会に保有していたアーティファクト『グレイプニル』の力を使って非接触でこれを回収。 その後、杭は七耀教会にて厳重に保管されることになる。 《黒の史書》によると、教会が回収したものと同じ残留物がまだノーザンブリアに存在している可能性がある、という報告を情報局に協力するとある組織が上げているらしい。 そして閃の軌跡Ⅲではセドリックが率いるトールズ本校の面々がノーザンブリアの地で特別演習を行っていたのだが…… 閃の軌跡Ⅳでは幻想機動要塞の出現と共に、オルディス、セントアーク、ノルド高原、アイゼンガルド連峰、エベル湖の5箇所のエリアに出現する。 地中に残っていた残留物を利用して作られた建造物らしい。 塩化こそもたらさないが、幻想機動要塞と霊的に連動しており、絶対不可侵の結界を幾重にも張っている。 そのため、幻想機動要塞に突入するために、新旧VII組以外の協力者が5つのチームに分かれてこれを攻略することになる。最深部には特異点たる杭そのものが場の記憶を読み取って模造した守護者がいる。 【兵器への転用】 「当たれば塩になって死ぬ」という必殺性を持つ『杭』について、やがて教会では暗殺兵器としての転用が提案される。 とはいえ死に方が非人道的過ぎるため、使用対象は教会が確実に葬り去りたいキワモノに限定された。 その記念すべき(?)第一号が、アルバ教授……もとい元教会所属の破戒僧ゲオルグ・ワイスマンだった。 『杭』はウォーターカッターによる加工後に周囲を塩で覆った“ボウガンの矢”となり、SCの最終盤、ケビン・グラハムに運用されて標的を死に至らしめた。 ケビンがこの任を任されたのは、守護騎士の中でただ一人《結社》に顔バレしておらず、ワイスマンの油断を突けると判断されたため。 ただし、これは教会側にとって“隠しておきたい奥の手”を使う大胆な手でもあった。実際、《執行者》カンパネルラに暗殺現場を見られたことでケビンの正体が《結社》に露見してしまっている。 【余談:ワイスマンと塩の杭】 実はワイスマンは元・ノーザンブリアの住人で、当時の『塩の杭』の被害をモロに受けた被災孤児の一人でもある。 しかしこれを転機に神秘の探求を志した彼は、『七耀教会』に入信した後、組織内でスピード出世していった。 ……そして最終的に、《結社》の盟主に啓発されて教会を出奔し、教会秘蔵の知識で教会に仇なす破戒僧に身を堕とす。 そんな彼が『塩の杭』で生涯に幕を下ろされたのは、まさに皮肉な巡りあわせと言うほかない。 【余談その2:ノーザンブリア異変』 塩の杭によって起こされた『ノーザンブリア異変』。 これによって崩壊したノーザンブリア大公国。その影響はノーザンブリアのみにとどまらず、大公国と交易を行っていたジュライ市国に経済的な困窮をもたらした。 その結果、それを利用したある男の謀略によって市国はエレボニア帝国に併合され、市国の長は失意の中死を迎える。 後にジュライは帝国領として繁栄し、謀略が行われたという事実は誰もが気にもとめなかった。 しかしこの一件は後に帝国全土を混乱に陥れる一人の復讐者を生み出すこととなる。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 関連はたぶん無いだろうけど那由多で地球?に打ち込まれた『楔』みたいな物だとしたら何らかの理由で別の星か異世界から打ち込まれた可能性もあるのかな? 今だにノーザンブリアは猟兵団等を通じて遠回し且つ地味にストーリーに関わってきてるし間違いなく『何か』があるんだろうけど…閃で哮天獅子出ないかなぁ -- 名無し (2013-07-30 01 47 52) もしそうだとしたら世界観が広がりすぎて物凄い大長編になりそうだ。 -- 名無しさん (2013-07-30 01 52 10) せっかく塩の杭なんてある意味反則使ってワイズマン消したのに、碧の奇跡で補填されちゃうんだもんなぁ。閃の軌跡はどうなるんだろう? -- 名無しさん (2013-07-30 07 35 29) ワイスマンを滅す必要があったのは、奴が元教会所属の破戒僧だったからだろう。開いた穴を埋められるのはきっと教会も予測済みだろうし、正直あのお嬢様程度に教授の穴を埋めきれるとは思えんがな -- 名無しさん (2013-07-30 10 33 22) まぁ結社が欲しいのはお嬢様自身ではなくクロイス家に受け継がれてきた知識の方だからな、後はオマケ程度だろう……例えばお嬢様にわざわざ塩の杭持ち出してまで完全に滅する程の必要(価値)があるか?……しかし閃の発売日が近いからか人が増えてきたな、活気があるのは良い事だ -- 名無しさん (2013-07-30 11 22 07) 現時点で最強性能の零の至宝を作りだす技術は間違いなくやばいだろう。結社の技術と合わせれば至宝何個作れるかわからんぞ。結社が大量の至宝持ちになって手がつけられない可能性あるなら十分な脅威。というか白面軽く超えてやばくなる -- 名無しさん (2013-12-08 11 39 08) 普通に考えればそうかもしれんが、そもそも結社は普通じゃない。ただ力を得たいだけだったら、最初っからキーアを奪取して零の至宝を顕現させればいい。それをしないどころか、博士が個人的に興味がある以外は見向きもしなかったところを見ると、至宝の量産化なんか興味がないんだろ。そもそも数百年キーアにグノーシスを通してようやく完成した零の至宝なんだから、量産化なんか土台無理だろうがな -- 名無しさん (2013-12-25 17 21 51) この説明からすると、杭から周囲の者を塩にする波動が出ているのか、それとも、杭によってできた塩に触れると自分も塩になるのか、どっちなんだろう? -- 名無しさん (2013-12-25 18 15 35) 思うんだが、アリアンロードに使えばいいんじゃない? -- 名無しさん (2014-01-04 13 57 19) アリアンロードに杭が当たりさえすれば、有効だろうな。まず無理だが -- 名無しさん (2014-01-06 15 39 38) ニーアレプリカントか何か? -- 名無しさん (2014-05-23 18 37 36) というか、触れたら杭に触れたらアウトなんだったら、グレイブニル使う以外に、どうやってセットしたりするんだろう? -- 名無しさん (2014-05-23 18 47 03) って、塩でコーティングしてあるってことは、塩そのものに対しては杭の効果はないのか -- 名無しさん (2014-05-23 18 49 30) これが「塩の街」の元ネタなん?それとも別に原点があるん? -- 名無しさん (2014-07-29 01 01 05) 元ネタは普通に聖書だろ -- 名無しさん (2014-09-02 10 17 38) ロトの妻塩の柱となりぬ、やね。 -- 名無しさん (2014-09-22 21 36 38) 塩の杭は外の理関連なんだろうか -- 名無しさん (2014-10-13 01 34 14) 博士が詳しく調べたいって言ってたし、結社の方でもよく分かってないっぽいけどね。 -- 名無しさん (2014-10-13 02 47 42) ちなみに本国で保管されている塩の杭本体の周囲には塩化が広がらないように結界を張って力を抑え込んでいるという設定(空の軌跡3rd付属設定資料集) -- 名無しさん (2014-10-24 09 13 58) 現教会どころか結社すら詳細が分からないんだから本当に何なんだろうな?少なくとも自然発生で無いことだけは確かだけどさ。 -- 名無しさん (2017-01-10 07 40 14) こいつを取り込んだ魔人とかいたらガチで無敵じゃね? -- 名無しさん (2017-08-02 14 23 10) そういえば考えてみたら、その杭によって変えられた塩をあちこちに輸出すれば、ノーザンブリアもうかるんじゃないか?「人や建材から生まれた塩」を買う人がいるかどうかが問題だけど。 -- 名無しさん (2017-08-02 16 40 51) ↑ 大陸の周りの海から取ったほうがマシだろう、というかノーザンブリアと言う国自体もうないだろ -- 名無しさん (2017-08-24 11 06 19) ↑あ、ノーザンブリアの人々が、という意味ね。それに、「一つの国を滅ぼした塩」なんてキャッチフレーズつけたら売れそうじゃない? -- 名無しさん (2017-08-24 11 11 45) なお原材料 -- 名無しさん (2017-09-29 14 56 47) 新鮮な材料を使用しております! -- 名無しさん (2017-09-29 15 46 35) は・し・ら・の・しお!(某塩のCM風 -- 名無しさん (2017-10-15 15 54 40) 3でまだ国内に教会が回収した物とは別に残ってる可能性が出てきたな… -- 名無しさん (2017-10-23 19 40 10) ↑*7 その場合、塩の杭の塩と塩化した塩と混在しているからどう分離するのか?という問題があるんじゃね?そもそも非人道的な側面があるし、なにより感情的な問題がつきまとう。 -- 名無しさん (2017-12-10 18 13 25) まさかと思うが、外の理の世界で普通に使われていた品が、うっかりこちらの世界に落ちてきちゃった、、、なんてことは? -- 名無しさん (2019-01-09 17 15 23) 普通かどうかはともかく外の世界の可能性はあるな。それが意図したものか暴走など予期せぬものだったのかはわからんが。 -- 名無しさん (2020-10-31 12 44 37) ところでみんな。塩の杭が落ちてきた元の世界でどんな風に使われていたか気にならないか? 自分は普通に調味料として使われていた(そしてうっかり落とした)に一票w -- 名無しさん (2020-10-31 14 29 07) 一番の謎。そもそもこれは何故外の世界から落ちたのか。悪魔の仕業か -- 名無しさん (2020-12-21 17 38 45) ↑外の世界の人「いっけね、塩の杭、間違えて次元の穴に落っことしちまったよ。まぁいいかー」だったらやだなぁw まぁマジレスすると、ファルコム世界の創造主が、軌跡世界とそこの人類の可能性を見るためにその実験の一環として落としたんじゃないかな、という気がする。 -- 名無しさん (2020-12-21 18 09 22) シリーズ終盤の重要ワード「全ての無」と関わる可能性大…というか、この塩の杭自体、異界の悪魔達の齎したものっぽいよなぁ。シリーズ終盤は本格的に悪魔達との衝突になりそう -- 名無しさん (2021-01-23 16 29 04) 良くも悪くも全ての悲劇の「創り(はじまり)」だな、こんなデカい要素が本編に出るまでもう十年ちょいかかるゲームシリーズも珍しい -- 名無しさん (2021-07-01 09 37 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1809.html
朝、食堂 マリオ「おい、僕中尉。今日はオモシロイ物が来るらしいぞ」 僕「へぇ?なんだそれ?」 2人で朝食のハムバンを齧りながら話す。 さすがスパゲッティを砂漠で茹でる冗談のある国だ。 朝飯の出来具合にも手を抜かない。 マリオ「今までのストライカーよりも速い”ジェットストライカー”とか 言うやつだってさ」 僕「ふぅん」 話半分で先任の話に答えてチキンブロスを飲む。旨い。 マリオ「つまらん反応だな。元スピード狂なら食いつくかと思ったんだが」 僕「僕だって見境なく食いつくわけじゃないさ。一応それなりの分別はある」 まず、スピード狂だった覚えはない。 マリオを軽くあしらってからマカロニを口に放り込む。 扶桑海軍での食事も良かったがここも良い。 マリオ「おいおい、まるで毒を抜かれたようじゃないか。先日のアレが効いたのか?」 口に含んだ食後のカフェオレを吹き出しそうになる。 ここで言うアレとは禁錮が解除される寸前に起きた一悶着のことだ。 僕「ば、バカ!ここで言うな!」 マリオ「おーおー、こちらはとーっても楽しいぜ」 慌てて食器を片付け、ニヤける先任から逃げようとしたが遅かった。 マリオ「そういや俺を寝かせた後どこに行ったんだよ?まさかイェーガー大尉と1時間もシケこんでたのか? こっちに来て早々からたまらんなぁ、扶桑の色男?」 こいつ気付いていたのかよ。陽気なロマーニャ人め。腹の中で毒づく。 結局僕は廊下を抜け、歯を磨いて格納庫に向かうまで、先任の質問責めに耐えるハメになった。 僕「1日の初っ端からこれかよ…」 どっと疲れたような気がした。 滑走路脇 先任に冷やかされながら格納庫に近づくと、滑走路脇に人だかりが出来ているのが見えた。 何事かと思い、近くにいた整備兵に訊いてみる。 僕「おい、何があったんだ?」 整備兵「あ、僕中尉じゃないスか。何でもレシプロ対ジェットで上昇限界を競うみたいっスよ。 それよりもウィッチの撃墜方法を教えてください」 僕「そうか、ありがとう」 いつの間にかあの出来事は知れ渡っていたらしい。 要件だけ聞いてそれ以上を追求される前に整備兵から逃げる。 僕「だから変わった音がしていたのか」 先程からいつも聴き慣れているレシプロ魔導エンジンの音と それとは別に掃除機の吸引音を暴力的にしたような音が聴こえてくる。 管制塔から離陸許可を得たのか、ジュラルミンの地肌が輝くP-51Dを履いたシャーリーと 見慣れない赤いストライカーを履いたバルクホルン大尉が滑走路を駆け抜けた。 想像以上の轟音に思わず耳を塞ぐ。 僕「なんだあれは…」 同じことを考えたのか周りの整備兵も目が点になっていた。 あっという間に滑走路の端まで行き、信じられないような角度と上昇速度で 2人がロマーニャの青空を駆け上がって行く。 加速によって急激に圧縮された水蒸気で鋭い飛行機雲を描くのが見える。 僕「あれがジェットストライカーなのか…」 甲高い吸気音と全てを吹き飛ばすような加速を体感したからか、口からそんな言葉が転げ落ちた。 マリオ「凄いな」 先任が唖然として呟く。 僕は既に見難くなりつつある2人をよく見ようと、胸ポケットから丸眼鏡を取り出して掛けた。 やや霞がかったように見える視界がクリアになる。 ほとんど水色一色だった青空に濃淡と薄い雲がかかっていることが分かる。 更に目をこらすと垂直に飛行機雲描くケシ粒のような2つの点が見えた。 片方のケシ粒はある程度まで上昇すると、そこから先はほとんど動かなくなったが もう片方はまだ飛行機雲を描いて動きつづけている。 恐らく動かなくなった粒はシャーリーで まだ動いている粒はバルクホルン大尉だろう。 僕「…すげぇ」 マリオ「やべぇな…」 在り来りな感想を述べて空を見続ける。 マリオ「砲弾かよ…」 僕「かもな…」 2人が帰ってくるまで、それ以外何も言えずに空を見ていた。 再び滑走路脇 僕は昼飯をウィッチとは別の食堂で済ませ、午前と同じ場所を陣取る。 ハルトマン中尉を飴で「懐柔した」マリオによると、次は搭載量勝負らしい。 僕とマリオで簡単な予想を立てる。 マリオ「あの推力じゃあ、13mm4丁は固いな」 僕「腕が2つしか無いのにどうやって持つんだよ」 思わず突っ込む。 マリオ「あの怪力大尉の事だ、両手に2丁と肩に2丁ぐらいかけても違和感は無いだろ。 もしかするとスツーカの37mm2丁と30mm機関砲を担いでくるかもな」 僕「まさかな…」 いつもの冗談だと思い笑って済まそうとしたが、滑走路を見た瞬間に笑えなくなった。 隣の先任も同じらしい。 マリオ「嘘だろ…」 滑走路上に見えたのは高射砲と見紛うような砲を背負い、30mm機関砲の弾をたすき掛けにし 両手に箱から筒が出ているだけにも見える30mm機関砲4門をぶら下げたバルクホルン大尉の姿だった。 僕「ネウロイの巣に殴りこみでも掛けるのか…」 空飛ぶ戦艦のような武装に目を張り、唖然として呟いた。 良く見えなかったが隣のシャーリーはBAR1丁と追加弾倉を幾つか、である。 あれでも重装備の部類に入ると思われるが、隣のバルクホルン大尉と見比べると随分軽装に見える。 マリオ「…飛行試験、だよな?」 僕「実戦とは聞いていないが…」 2人が再び滑走路を駆け抜けていく。前回よりかは遅いように見えるがそれでもかなり高速だ。 2人が滑走路から飛び立つと、先任は首からぶら下げた双眼鏡を覗き込んだ。 僕は丸眼鏡をかけ直して阻害気球のある方向に目を凝らす。 遠雷のような音と共にどちらかが撃墜したのか、阻害気球に充填された水素が爆発しているのが見えた。 マリオ「バルクホルン大尉が1機撃墜…2、3、4…」 僕「シャーリーはどうだ?」 淀みなく撃墜数を数える先任に訊いてみる。 マリオ「バルクホルン大尉に先行されて1機も撃墜出来ていない。…あ、また1機撃墜」 完全に遅れをとっているようだ。 ジェットストライカーにいいように振り回されているのを見て、絶望的な気分になった。 僕「レシプロで音速超えは無理かな…」 思わず呻いてしまった。今晩あたりに会えたら対策でも伝えておこう。 格納庫 ジェットストライカーとレシプロストライカーの比較実験が終わった日の夜、僕は1人でP-51の整備をしていた。 本来ならば今日のP-51の整備当番はマリオになるがアイツは マリオ「今日はジェットに負けた大尉を慰めてやれよ」 と言って仕事を押し付けてまた飲みに行きやがった。 職務怠慢で中佐に言いつけてやろうかと思ったが、シャーリーに伝えたいこともあるのでありがたく交代した。 僕「さて、じっくりと見聞しますか」 P-51の外装を全て外して片手に懐中電灯を持ち、パーツを1つ1つ照らして目視確認を行う。 懐中電灯を照らすと、動力を伝えるパイプにクラックが入っていた。 そのパーツの交換時期まではまだ時間はあるが、次飛ぶ時に何があるかわからないので ボルトを固定する為の回り止めワイヤを、ニッパで切り取ってボルトを外す。 そのパーツを取り外して新しいパーツを取り付ける。 ボルトナットを締め、規定のトルクで固定した後に新しいワイヤを掛け 僕「整備不良で墜落しました、なんて洒落にならないからな…」 1人呟いて、整備日誌に交換したパーツ番号を書きこむ為にP-51の整備マニュアルを読み返していると シャーリー「あれ、今日の整備担当はマリオじゃないのか?」 僕は驚いてマニュアルを取り落としそうになった。 僕「飲みに行くから任せたと言われまして。それと毎回驚かさないでくださいよ…」 シャーリー「ん~?あたしは驚かすつもりは全く無いんだけどなー」 格納庫のシャッターに体重を預けているシャーリーが答えた。 体重を更にかけてその反動でこちらに向けて歩き出す。 シャーリー「ちょっと見ててもいいか?」 僕「構いませんよ」 僕はそれだけ答えて、もう片方のストライカーの目視点検を始める。 シャーリーは近くにあったパイプ椅子に背もたれをこちらに向けて 跨るように座り、こちらを見物することにしたようだ。 ストライカー全体を確認した後、パーツごとに懐中電灯を照らしてみたが こちらのストライカーにはクラックも、飛行時間ごと交換するパーツも無かったので ワイヤを外して全てのボルトをトルクチェックした後、新しいワイヤをかけ直して外装を戻す。 整備日誌に「左異常ナシ、各部増し締めとワイヤかけ直し」と書き込み、整備確認者欄に僕の名前を書く。 整備日誌に必要事項を書き込んだ後、休憩しようと思いココアを飲むか訊いてみる。 僕「ココア、飲みます?」 シャーリー「あ、じゃあ一杯くれよ」 僕「了解」 それだけを話してから休憩室へ向かった。 整備中隊の休憩室で2人分のココアを作り 近くにあった砂糖の入った缶と2つのスプーンを持って、作業台へ戻る。 シャーリーは暇だったのか背もたれに凭れて椅子を前後に揺らしていた。 作業台の上に砂糖の缶をおいて、ココアとスプーンを渡す。 僕「どうぞ。砂糖をどれだけ入れるかわからなかったので、砂糖は入ってません。自分で調節してください」 シャーリー「お、ありがと」 僕はスプーン1杯分の砂糖を缶から掬ってココアに入れる。 シャーリーも同じようにして砂糖を掬って入れる。 1杯、2杯……5杯か。甘いものが好きなんだな。 2人して無言のままココアをかき混ぜてから一口飲む。 僕が2口目を飲もうとすると シャーリー「なぁ、ジェットストライカーにはどうやったら最高速で勝てると思う?」 と尋ねてきた。 昼間の結果が堪えているらしい。かなり真面目な顔でこちらを見ていたので 僕「そうですね…」 足を組み替えて少し考える。 僕「十中八九、無理ですね」 シャーリー「なんだよー、イキナリ結論かよー」 シャーリーが口を尖らせて言った。 ジェットストライカーの優位性を見せられたあとでは悲観的な気分にもなる。 僕「レシプロ側の当事者だったら、無理だってことが一番身に染みているでしょ」 シャーリー「えー、でもさー出来れば勝ちたいと思うじゃん?」 諌めるように言ってみるがシャーリーが駄々っ子のように椅子を前後に揺らす。 ココアを渡す前は揺りかごで、今はロデオといったところか。 僕「…多分これだけの改造を行えばジェットにも勝てるかもしれませんが」 そう言って懐から自室で暇つぶしにアイデアを書きなぐった藁半紙を取り出し、シャーリーに見せる。 シャーリーが覗き込んだ。 17にしては発育の良い胸が目の前に近づく。…ヤベ、鼻血出そう。 僕「まずは塗装をすべて剥がして全体を鏡面仕上げにすること。 これは塗装分の機体重量を減らし、鏡面仕上げで空気抵抗も出来る限り減らします。 次に現在使われているアルミ合金のパーツを、一部マグネシウムに置換すること。 これも軽量化の一環です。あとは過給器の回転数を上げて純メタノールを直噴し……」 シャーリー「あー、言いたいことはよーく分かった。今は無理って事でいいか?」 1つ1つ説明しているとシャーリーが僕の説明を遮って訊く。 僕「残念ながら…」 シャーリー「だーっ!そんなにメンドくさいのかよー!」 絶叫とともに後ろに倒れようとして、椅子ごとひっくり返りそうになった。 驚いて椅子から腰を上げそうになる。 シャーリー「うぉっとっと」 何とか体勢を戻した。 さすがパイロットとだけあって運動神経は良さそうだ。当たり前か。 浮き上げた腰を椅子に落としてから訊いてみる。 僕「まぁ仕方ないですよ。僕達は戦争をしているんですから。 今からでも、壊さない程度にエンジンの回転数を上げておきますか?」 ジェットストライカーが格納庫内に残っているのを見る限り、また明日も比較試験をするのだろう。 少しでも長く逃げられるように、と考えて提案してみると シャーリー「よっしゃ、一緒にやろうぜ!」 と言って手に工具を持って立ち上がる。うれしそうだ。 僕「了解です」 僕も工具を手にとって調整をすることにした。 『反撃』へ続く
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1769.html
俺部屋 シャーリー「なー俺ー」 俺「……」 シャーリー「おーい、聞いてるかー?」 シャーリー「おーい、おれー?」 俺「あっすまない…また考え事をしていた」 シャーリー「坂本少佐と飲みに行った後からなんか様子が変だぞー?ぼーっとしたり上の空だったりどうしちゃったんだよー」 俺「すまない、色々考えなくてはいけない事が山積みでね」 シャーリー「まさか…坂本少佐とどうすればばれずに浮気できるか考えてたのか?」 俺「違うさ…俺自身の問題なんだ。そう、5年間逃げ続けた俺の問題…」 シャーリー「そっかー。あたしに何か手伝える事や相談に乗れることはあるのかー?」 俺「すまないが無理だろう……」 シャーリー「そっか…」 俺「すまない…もう寝よう」 シャーリー「ああ、そうだなー。なー俺…」 俺「どうした?」 シャーリー「やー、なんでもないや。お休みー」 俺「ああ、おやすみシャーリー」 バンッ 坂本「俺っ、いるか!?」 シャーリー「どうしたんだよ少佐ーそんなに慌ててさー」 坂本「シャーリー?まあいい。大変だ、ミーナが倒れた。一緒に医務室まで来てくれ」 俺「ミーナが…!?わかった医務室だな」 坂本「シャーリー大尉も一応一緒に来てくれ。今後についてを話さないといけないかもしれない」 シャーリー「ああ、わかったよ少佐」 医務室 ミーナ「…ここは?」 俺「ミーナ、大丈夫か?俺が誰かわかるか?」 ミーナ「俺さん……それに美緒やみんなどうしたの?」 坂本「ミーナ、覚えてないのか?私と話していた時に倒れたんだ。過労と寝不足らしい」 バルクホルン「しかし、ミーナらしくないな。これを期にミーナも貯まっている休暇を消化したらどうだ?」 ミーナ「ごめんなさい。忙しいときなのにみんなに迷惑をかけて・・・」 坂本「迷惑ではないさ。ミーナには今まで頼りきりだったからな…」 エーリカ「にゃははー、たまにはゆっくりすればいいよ~」 シャーリー「あたし達に任せておいてくれよー」 俺「暫くゆっくり休んで疲れを取るといい。書類関係は私でもどうにかできるしな」 坂本「というわけだ。ミーナ、暫くゆっくり休め」 ミーナ「みんなありがとう。お言葉に甘えさせてもらおうかしら」 坂本「ああ、そうしろ。そうだな、後の事は俺に任せようか」 俺「わかりました」 坂本「積る話だってあるだろう?」 バルクホルン「それではミーナを頼むぞ俺少佐」 エーリカ「じゃーねー」 シャーリー「それじゃーあたしも戻るとするよー」 バタン… 俺「……」 ミーナ「……」 ミーナ「俺さん、シャーリーさんとの交際は順調なのかしら?」 俺「別に私とシャーリーは」 ミーナ「そうでしょう?この間だってシャーリーさんとキスをしていたじゃない」 俺「…。しかしシャーリーとはこれ以上発展はしなさそうさ…」 ミーナ「嘘…だって俺さんはよくシャーリーさんと一緒に寝てるじゃない。朝方部屋から出てくる所を見たことがあるのよ?」 俺「あれは、アリーセが……」 ミーナ「アリーセちゃんだって凄くシャーリーさんに懐いているじゃない。このままシャーリーさんにお母さんになって貰ったら?」 俺「そう簡単に決めれないさ……アリーセが懐いてるって理由だけだったらシャーリーだけじゃなくてミーナでも…」 ミーナ「そんな事は言わないでもいいのよ?俺さんは私の事が嫌いなんでしょう?」 俺「そんな事はないが?ミーナ最近一体どうしてしまったんだ?」 ミーナ「……嘘よ。最近ずっと私の事を無視していたじゃない!」 俺「無視?無視なんてした覚えは一度もないが」 ミーナ「嘘、嘘よ!何度も何度も俺さんの事を呼んだのにそれを無視してシャーリーさんの呼びかけにばっかり……(ブツブツブツブツ」 俺「ミーナ……?そんな事なんて」 ミーナ「嘘は辞めて頂戴!本当は聞こえていたんでしょう?でもシャーリーさんと一緒に居たかったから私を無視していたんでしょう?そうよ、そうにちがいないわ……」 俺「落ち着けミーナ。私はそんな事を考えたりしたことなんて一度だってない」 ミーナ「そんな事を言うのは辞めてちょうだい!いいのよ。シャーリーさんと居ると楽しいんでしょう?アリーセちゃんだって懐いてるし…(ギュッ」 俺「…ミーナ、離れるんだ。何かお互いに勘違いしているようだから話合おう?」 ミーナ「俺さんはまた私を拒絶するの!?あの時もそうだった。今回もまた同じなの?どうして!」 俺「違う。前は…そうだったかもしれない。けど今回は違う。拒絶しようとしてるんじゃない」 ミーナ「……そう。でもそんな嘘つかなくていいのよ?私決めたの……んっ…ちゅ…」 俺「……」 ミーナ「どんな手段を使っても…無理やりでも俺さんを私のものにするって…」 俺「ミーナ…?何を言っているんだ、落ち着くんだ」 ミーナ「さっきは少し取り乱してしまったけど、今私はとても落ち着いてるわよ?」 俺「落ち着いているなら。考えなおそう。まずは話を」 ミーナ「やめないわ。私が俺さんからグレーティアさんの事も、シャーリーさんの事も、アリーセちゃんの事も…忘れさせてあげる。 私の事だけ、私じゃなきゃダメにしてあげる。俺さん、逃げようなんて思っちゃだめよ?逃げたりしたらアリーセちゃんがどうなってもしらないんだから」 俺「何っ!アリーセに手は出すな!」 ミーナ「どんな手段だって使うと言ったでしょう?俺さんの事だからアリーセちゃんの事になると周りが見えなくなるもの利用しない手はないわ?」 俺「ミーナ、本気なのか…?」 ミーナ「ええ、本気よ。わからないかしら?」 俺「……わかった。ミーナの好きなようにするといい。けどアリーセには手は出さないと約束してくれ」 ミーナ「ええ、いいわ。アリーセちゃんには手は出さない。ふふ、そんなにアリーセちゃんの事が心配かしら?…俺さん…ちゅ……」 俺「……」 翌朝:朝食後 坂本「ミーナ、もう大丈夫なのか?」 ミーナ「ええ、おかげさまでだいぶ楽になったわ」 坂本「はっはっはっ、俺少佐に任せて正解だったな」 芳佳「俺さんどうしたんですか?」 俺「ん?俺がどうかしたか?」 芳佳「んー。何か心配事でもあるんですか?」 俺「そんな事は特になにもない。ちょっと考え事をしているからそのせいだろう」 シャーリー「しかし、ミーナ中佐が倒れた時はどうなるかとおもったよなー、俺」 俺「ああ。そうだな……」 ミーナ「・・・・・・俺さん、途中になっていた書類整理の手伝いの続きをお願いしてもいいかしら?」 俺「あ、ああ。わかった」 ミーナ「さぁ、いきましょう?」 シャーリー「俺ー、書類整理頑張ってこいよー」 俺「ああ、がんばってくるよ」 ミーナ「それではシャーリーさん、俺さんは借りていくわね」 ミーナ部屋 ミーナ「…俺さん?誰の許可を得てシャーリーさんと話なんてしたのかしら?」 俺「いや、それは…話を返しておかないと不自然だったろう?」 ミーナ「不自然でもいいのよ?シャーリーさんの事は無視して!まだ分からないのかしら?」 俺「……」 ミーナ「アリーセちゃんの事での脅しと気持ちいい事だけじゃダメなのかしら……俺さん、3回ぽっちじゃダメだったかしら?」 俺「ちがっ…」 ミーナ「ねえ俺さん。また昨日の続きをしてあげるわ。俺さんの弱い所は全部知ってるんだから……シャーリーさんじゃ知らない事を私は全部知ってるんだから……」 俺「ミーナ……」 ミーナ「俺さん、早く他の子達の事は忘れて私だけを見て?」 数日後 ミーナ「~♪」 坂本「ここ数日機嫌がいいみたいだな、いい事でもあったのか?」 ミーナ「ええ。少しいいことがあったのよ」 坂本「そうか。しかしようやくミーナが元のミーナに戻ってよかった、はっはっはっ」 バルクホルン「ああ、これでもう大丈夫そうだな」 俺「……」 シャーリー「俺ー、大丈夫か?中佐が元気になったと思ったら今度は俺かよー」 俺「……」 シャーリー「俺ー元気だせよー?どうしちゃったんだー?ほら、コレで元気だせよー」 バルクホルン「リベリアン!な、な、何をやっているんだ。俺少佐の顔を胸に埋めようとするな!」 シャーリー「うるさいなー。この位いいだろう?俺ー元気でたかー?」 俺「……」 ミーナ「シャーリーさんそんなんじゃダメよ?俺さん、元気を出して頂戴?」 俺「……そうだな」 ミーナ「俺さん明日休みだから一緒に出掛けましょう?気分転換をすればきっと元気になるわよね?」 俺「それもいいかもしれないな」 バルクホルン「それがいいようだな。俺少佐もミーナの代わりに書類作成からなにまでさせてしまったからな…慣れない事をして疲れが溜まっているのだろう」 シャーリー「遅くまで頑張っていたみたいだしなー」 ミーナ「そうね、俺さんには随分迷惑をかけてしまったもの…疲れて当たり前よね」 坂本「俺は今日ももう休みでもいいぞ?今度は俺に倒れられたら困るからな…」 俺「すまない、坂本少佐。なら私は今日も休ませてもらうよ…」 シャーリー「なら俺ー、あたしと……ありゃ?」 俺「……(フラフラ」 シャーリー「相当疲れてるみたいだなー……ゆっくり休ませてやったほうがいいかー」 俺の部屋 俺「これでいい。すまないシャーリー……」 娘「パパーだいじょうぶー?」 俺「アリーセ大丈夫だよ。パパ少し疲れただけだからちょっと休んだらすぐに元気になるよ」 娘「うん!わたしおねえちゃんたちのところへいってくるね!」 俺「あまり迷惑をかけないようにな」 娘「いってきまーす!」 俺「アリーセ…パパが絶対に守ってやるからな」 夜 俺「…そろそろミーナの所へいく時間か」 シャーリー「おーい俺ー。今夜俺の部屋に行ってもいいかー?」 俺「すまない、ちょっと今日はヤボ用がある」 シャーリー「そうかー。最近まともに話すらできなかったからなー。でも用事ならしかたないかーじゃーなー」 俺「…すまない」 ミーナの部屋 ミーナ「俺さん28秒の遅刻よ?…随分待ったんだから」 俺「28秒位いいだろう?」 ミーナ「どうして28秒も遅刻したのかしら?まさか俺さん……他の子と話してて遅れたんじゃないわよね?」 俺「まさか。私の部屋の時計が少し狂っていただけのようだ」 ミーナ「そうよね、俺さんが私以外の子と……」 俺「……」 ミーナ「もういいわ。そんなところに立ってないで早く来て?」 俺「わかってる」 ミーナ「でもこうやって一緒に抱き合って寝ていると5年前の事を思い出すわね…」 俺「…ああそうだな。5年前は毎晩こうしていたか」 ミーナ「ええ、そうよ。でも5年前の俺さんは本当にダメな大人だったわよね」 俺「…そうだな。14の女の子を弄んだ悪い大人だったな」 ミーナ「ふふっ、そうね」 ミーナ「けど、いいのよ?そのおかげで今こうやっていられるんですもの」 俺「……」 ミーナ「それに……あの時のおかげで俺さんの事を全部覚えたんですもの」 俺「……」 ミーナ「俺さん、今日は何回したいのかしら?」 俺「ミーナ、今日はもう寝よう。明日は出かけるんだろう?」 ミーナ「そうだったわね。私とした事が忘れかけていたわ」 俺「おやすみミーナ」 ミーナ「おやすみなさい、俺さん。ちゅ」 俺「……」 翌日 ミーナ「俺さん起きて?ねえったら」 俺「…おはようミーナ。もう朝か」 ミーナ「ええ、もう朝よ?やっぱり俺さんはお寝坊さんね。今日は私と出かける事…覚えてる?」 俺「ああ、忘れたりしないさ」 ミーナ「よかったわ。後、お願いがあるの…できれば俺さんと二人っきりで出かけたいの」 俺「…今度はアリーセも一緒に連れてっていいか?」 ミーナ「ええ、今度一緒に行きましょう?」 俺「わかった。アリーセには悪いが今日はお留守番をしてもらうとするさ」 ミーナ「ごめんなさい。わがまま言ってしまって」 俺「…いいさ。私は準備とアリーセを誰かに預けてくる。玄関で落ち合おう」 ミーナ「わかったわ」 俺「…昨日までのミーナはなんだったんだ?今日のミーナは何処もおかしくない。私が疲れていただけなのか?」 基地内 俺「アリーセ、パパは今日ちょっとミーナと出かけてくるけど…お留守番できるか?」 アリーセ「きょうはつれてってくれないのー?」 俺「今度一緒に連れてってあげるからな?」 アリーセ「んーわかった。パパいってらっしゃ~い」 俺「シャーリー、今日一日アリーセの面倒を見てもらっても大丈夫か?」 シャーリー「任せておけよー。今日はゆっくり気分転換してこいよー?」 俺「助かるよ。アリーセ、シャーリーに迷惑をかけたらだめだぞ?」 アリーセ「うん!」 俺「それでは頼むよ」 外 俺「お待たせミーナ」 ミーナ「それでは行きましょう?」 俺「(待たせても大丈夫だったか。…多分ミーナもこの間は疲れていたんだな)」 街 ミーナ「俺さん、まずはどこから行きましょうか」 俺「それならまた色々頼まれているものがあるからそれを買っておいてしまいたい」 ミーナ「わかったは、なら何でも揃うあのお店ね」 デパート 俺「ええと、あれとこれとそれと…これも必要だっったな。頼まれたものはこの位だな。ミーナ、頼まれたものは全部見つけた。あれ、ミーナ何処へいってしまったんだ?」 ミーナ「……」 俺「お、いたいた。ミーナ探したぞ?」 ミーナ「あ、俺さん勝手に居なくなってごめんなさい。俺さんが頼まれていた物を探している間に私も自分の買い物を終わらせようとしていたの」 俺「一緒に探せばよかったのにな。何を探していたんだ?……包丁?」 ミーナ「ええ、そうよ。私ももうすぐアガリを迎えるでしょう?その時の為に宮藤さん達に料理でも習っておこうと思って。もし料理がうまくできるようになったら真っ先に試食してもらえるかしら?」 俺「ああ、楽しみにしてるよ」 ミーナ「宮藤さんたちだけでなくて俺さんからも習っちゃおうかしら」 俺「手が空いている時でよければ料理の1つや2つ教えるよ」 ミーナ「ありがとう俺さん。ならこれとこれを買えばよさそうね」 俺「(そんな分厚い包丁使いにくいとおもうが…)」 俺「ミーナ、本当にその包丁でいいのか?料理ならもっとこっちに良い包丁が…」 ミーナ「これでいいの。何だかもってしっくりきたのよ。やめた方がいいかしら?」 俺「手にしっくりくるなら…ありか」 ミーナ「私、これを使ってがんばるわね」 俺「ああ、がんばって是非手料理を振る舞ってくれ」 ミーナ「うふふ、楽しみにして居て頂戴。さ、買い物の続きをしましょう?」 俺「そうだな。次に行こうか」 別フロア 俺「指輪…か」 ミーナ「俺さん何を見ているのかしら?」 俺「ちょっと指輪を見ていたのさ。どれも綺麗だろう?」 ミーナ「ええ、とっても綺麗……」 俺「……近々指輪を贈ろうと思う人が居るんだ。同じ女性として聞いておきたいんだが、ミーナならどの指輪を贈られたい?」 ミーナ「……」 俺「やっぱりどれも綺麗だから迷うよな」 ミーナ「そうね…私ならこれかしら?」 俺「なるほど、それを選んだか。やっぱりミーナは見る目があるな」 ミーナ「一体誰に贈るんですか?」 俺「まだ誰とは決まってはいないけれど近い未来、アリーセの母親になってくれる人に贈ろうとおもうんだ。」 ミーナ「……そう。俺さん、次はあそこのお店に行きましょう?」 俺「ああ、次はあっちか。ちょっと荷物を置いてくるから先にいっててくれ」 ミーナ「わかったわ。お店の前で待ってるわね」 俺「ああ。すぐに追いつくよ(あの指輪か…どっちに渡しても大丈夫そうなデザインだな)」 俺「すみません、その指輪を1つ。ええ、お願いします」 一方 ミーナ「コレとコレも必要ね。4個位あればいいわね」 ミーナ「うふふ……」 数分後 俺「ミーナお待たせ」 ミーナ「ごめんなさい。俺さん一人にあんなに一杯荷物を運ばせてしまって」 俺「ああ、あのくらい大丈夫さ。車の中に入れてきたから少し時間がかかってしまってすまなかったね」 ミーナ「全然大丈夫よ?私も急に思い出した買い物をできたから」 俺「そうか。ならよかった」 ミーナ「それじゃあ早くあそこのお店にいきましょう?」 数時間後 ミーナ「俺さんごめんなさい。食事や私の買い物まで出費させてしまって…」 俺「ミーナが気にすることはない。私が勝手に会計を済ませただけだ」 ミーナ「そういうところは昔から変わらないわね」 俺「そうだったか?」 ミーナ「もう落ち着いた大人になってしまったけど、時々妙な所でプライドを持ってるあたりは昔のままね」 俺「昔の事はあまり思い出したくないな…」 ミーナ「あっ、ごめんなさい。そうよね…昔の事は思い出したくない事だったわね…」 俺「私が全て悪いんだけどな。きっかけを作ったのも、それを引きずっているのもね」 ミーナ「俺さん……」 俺「さて、そろそろ基地に戻ろうか。遅くなるとみんなが心配するぞ?」 ミーナ「そうね、俺さんありがとう。今日は楽しかったわ」 俺「俺も、いい気分転換になったよ」 基地 坂本「随分と遅かったな。心配したぞ?」 ミーナ「美緒、ごめんなさい。やっぱり連絡を入れるべきだったかしら」 坂本「ミーナと俺の事だからそこまで心配はしていなかったがな」 ミーナ「でも次からは遅くなるようならちゃんと連絡をいれるわ」 坂本「ああ、そうして貰えると助かるな。それでその俺はどうした?」 ミーナ「俺さんなら頼まれていた買い物をみんなに渡しにいっているわ」 基地内 娘「パパおかえりなさい!おみやげはー?」 俺「ただいまアリーセ。ちゃんとお土産は買ってきたぞー?」 娘「パパありがとう~!」 シャーリー「俺、お帰り~。アリーセよかったなーお土産を買ってきてもらえて」 娘「うん!」 宮藤「最近アリーセちゃんは俺さんよりシャーリーさんに懐いちゃってる感じですね!」 俺「えっ!?」 リーネ「今日だってまるで親子みたいでしたよ?」 俺「えっ!?」 ペリーヌ「そうでしたわね。あれはまるで優しいお母さんと可愛い娘といった感じでしたわ」 娘「シャーリーおねえちゃんだーいすき!」 シャーリー「そうかそうかー。アリーセはあたしが好きかー」 娘「シャーリーおねえちゃんがママになってくれたらいいのにー」 シャーリー「それはあたしじゃどうにもならないなー」 宮藤「けどお二人はお似合いだとおもいます」 シャーリー「ミヤフジー、あまりからかわないでくれよ」 宮藤「からかってなんてないですよー」 「あははははー」 俺「さて、私は少し部屋に戻ろうかな」 娘「パパー。今日はよしかおねえちゃんたちとねてもいい?」 宮藤「俺さん、私達は迷惑じゃないですからアリーセちゃんは今夜私達の部屋で一緒に寝ますね」 俺「宮藤がそういうのなら頼もうか」 娘「やったー!」 俺「それではたのんだよ」 シャーリー「あっ、俺ー待ってくれよー。あたしも行くよー」 俺部屋 俺「(ミーナは居ないな……)」 シャーリー「俺ーどうしたんだー?部屋に入らないのかー?」 俺「いや、なんでもない。今行く」 俺部屋・ベッドの中 シャーリー「なー俺ー。最近どうしちゃってたんだー?」 俺「どうしちゃったっていうのはどういうことだ?」 シャーリー「ほら、何かに怯えてたような…疲れてていたような…どうも様子が変だったから心配したんだぞー?」 俺「もう大丈夫だよ。今日で疲れは取れたからね(ミーナの様子も普通だった。もう大丈夫だろう)」 シャーリー「そうかー…(モゾモゾ」 俺「どうした?」 シャーリー「俺と一緒に寝るのは久々だからなー。俺分を補給したいんだよ~」 俺「そういえばそうだったな。けどくっ付きすぎじゃないか?」 シャーリー「何だ?今日は珍しく緊張してるのか?好きなだけ触ってもいいんだぞ?」 俺「いや?遠慮しておくよ」 シャーリー「そう簡単に否定されると何か悔しいなー」 俺「手を出すわけにはいかないからな」 シャーリー「触る位ならいいんだぞ?ほら」 俺「私はもうおっぱいおっぱい言ってられる年ではないしな」 シャーリー「そっかー……なあ俺、まさか俺って」 俺「?」 シャーリー「女に興味がないとか、小さな子にしか発情しないとかじゃないよな……?」 俺「そんなわけない」 シャーリー「本当かー?こんないい女が抱き着いてるのに勃つどころか触ろうともしないし、昔はまだ14のミーナ中佐に手をだしたんだろー?」 俺「……言っておくが。私は男が好きな訳でもないし、小さい子しか愛せない人種じゃない。時には狼にだってなるさ」 シャーリー「へー……」 俺「信じてないな?」 シャーリー「信じろっていってもなー」 俺「独身生活が長くて女っ気もなかったからな…でも今でもシャーリーにむしゃぶりつきたいとか思っていたりするんだぞ?…コントロールできるけどな」 シャーリー「むしゃぶりついてもいいんだぞー?」 俺「そういう事は結婚した相手としかしないと決めたんだ」 シャーリー「そっかー、ならしかたないなー」 俺「昔はやんちゃだったが、今では自称紳士だからね」 シャーリー「あははは、なんだよ自称って」 俺「…もう疲れたよ。寝るよ」 シャーリー「ああ、そうだなー」 俺「なあ、シャーリー。もし私が今ここで別れようなんて言ったらシャーリーはどうする?」 シャーリー「そうだなー。あたしは別に俺がそう決めたなら構わないよ。元々あたしが押し掛けたんだしなー」 俺「そうか……」 シャーリー「やっぱり…迷惑だったかー?」 俺「いや、そういう訳じゃないんだ。今のは忘れてくれ」 シャーリー「わかったよー。お休み俺―」 俺「ああ、お休みシャーリー」 俺「(……私はどうすればいいんだグレーティア)」 翌日・夜 俺「あれ以来ミーナは特におかしい所もなく、私がシャーリーと話していても特に何も言わなかった。これはもう完全に大丈夫だろう、今度ゆっくりミーナと話をするべきか」 ミーナ「俺さんいるかしら?」 俺「ミーナか。丁度いい、少し話をしないか?」 ミーナ「お話?良いわよ?」 俺「…ミーナもう大丈夫なのか?」 ミーナ「何の事かしら?倒れた時の過労ならもうとっくに大丈夫よ?」 俺「いや、その後の事だよ」 ミーナ「何の事かしら?」 俺「俺にした事を覚えてないのか?」 ミーナ「私って俺さんに何かしたかしら…?」 俺「(覚えていない?)」 俺「いや、何もなかったならいいんだ。きっと私が見た夢だろう」 ミーナ「私が俺さんの夢に出てくるなんて少しうれしいわ」 俺「そうなのか?」 ミーナ「ええ。だって夢でも私の事を考えてくれていたんでしょう?」 俺「そうかもしれないな…」 ミーナ「ええ……!?」 俺「どうしたんだミーナ?」 ミーナ「……(ブツブツブツブツ」 俺「ミー…ナ?」 ミーナ「…俺さん、これは何かしら」 俺「!?」 ミーナ「俺さんの髪の毛の長さじゃないわよね?しかも色だって違う」 ミーナ「この色…シャーリーさんね?なんで俺さんの枕の上に落ちているのかしら」 俺「それは、きっと昨日アリーセを預けた時に…」 ミーナ「そう……」 ミーナ「お…さん…う……き」 俺「ミーナどうしたんだ?」 ミーナ「俺さんの嘘つき!!今朝からもう俺さんからあの女の匂いがプンプンしていたわ!どうして嘘をつくの!昨日一緒に寝ていたんでしょう?」 俺「!?」 ミーナ「どうしたのかしら?言い返してもいいのよ?ほら、言い返してみなさいよ!」 俺「……今まで黙っていて済まなかった。私とシャーリーは今付き合っているんだ」 ミーナ「……そう。けど俺さんは何も悪くないわ?どうせ向こうから押し掛けてきたんでしょう?全部あの女が悪いわ。あの泥棒兎が消えたら私と俺さんの邪魔をするものなんて何もなくなるわ?」 俺「!?」 ミーナ「俺さん、ちょっとまってて。すぐに終わらせてくるから」 俺「終わらせるって何をだ…?」 ミーナ「何って、ちょっと邪魔なものを消してくるのよ」 俺「ミーナ、本気で言ってるのか?私を驚かそうとしているだけだよな?」 ミーナ「冗談なんて言うわけないじゃない。俺さんもあの女に誑かされてそんな事いってるのよね?でも大丈夫よ。私があの女から俺さんを助けてあげるから」 俺「待てっ、ミーナ!」 タンッ! ミーナ「俺さんはそこで待ってて?アリーセちゃんがどうなっても私は知らないわよ?それに次はもしかしたら俺さんに弾が当たっちゃうかもしれないわ」 俺「ウィッチ相手に銃なんて通用すると思っているのか?ミーナ、私は全力でミーナを止めないといけないらしい」 ミーナ「どうして私の邪魔をするの?俺さんを助けてあげるだけなのに。仕方ないわね」 タンッ!タンッ! 俺「!?」 ミーナ「シールド…やっぱりウィッチは厄介ね」 タンッ!タンッ!タンッ!カチッ 俺「ミーナ、もうやめろ!」 ミーナ「あら、弾切れ……手詰まりね」 俺「ミーナ。今なら他の誰かに今の事を言う気はない。だから一度落ち着いて話し合おう」 ミーナ「武器もなくなっちゃったし素手で俺さんに勝てる気はしないわ…いいわ話し合いましょう?」 俺「よかった…ならこっちで」 ザクッ ミーナ「うふふふふ♪ごめんなさい俺さん」 俺「ミーナ……?」 ザクッ 俺「ぐぅっ……」 バタッ ミーナ「ごめんなさい俺さん、そんなに血を流して痛い?痛いわよね…」 ザクッ ミーナ「でも、俺さんが悪いのよ?私を止めようなんてするから。」 ザクッ ミーナ「俺さんの事なら何でも知ってる私を差し置いて、あんな女と話した挙句、一緒に寝たりして、あの女色に染まって……」 ザクッ ミーナ「ああ、でもあんな女にまで優しくする俺さんも大好きよ…けど誰にも渡したくない、あの女にも、あの女にも、あの女にも!」 ザクッ ミーナ「私だけの俺さん、私だけ見ていて?すぐに私達の邪魔をするものを消すから」 ミーナ「本当にごめんなさい…本当は俺さんを傷つけたくなんてなかったの。痛いわよね?辛いわよね?」 ザクッ ミーナ「俺さん、少しだけ辛抱していて?すぐに終わらせて宮藤さんを呼んでくるから……邪魔者が居なくなったらゆっくり愛しあいましょ?」 俺「……ミー…ナ……」 ミーナ「俺さん、死んじゃ嫌よ?少しだけ頑張って頂戴。私も頑張るから……俺さん愛しているわ……ちゅっ」 俺「…………7発。ヤバイのは2発か……這うぐらいならいけるか……ぐぅ……」 ズルズル…… 俺「…へ…やの………外……・…・…でなきゃ……」 俺「ミーナを……と……め………ないと………血…です………ぎか…………」 坂本「今さっき銃声がしたが……俺!?大丈夫か!?何があった!」 俺「……ナを……め…い…と……」 坂本「宮藤!宮藤!!!!」 宮藤「どうしたんですか坂本さーん」 坂本「緊急事態だ!早くこっちへ来い!」 宮藤「はっ、はいっ!!って俺少佐!?!?どどどどどうしてこんなに血まみれ……血の池じゃないですか!?」 坂本「そんな事はどうでもいい!宮藤、早く治療を!」 宮藤「え、あ、はい!!!」 俺「そ・・・こと・・・そこ・・・を・・・さい・・しょに・・・」 宮藤「わかりました!絶対に治して見せますから俺少佐、気を確かに!」 俺「さか・・・も・・・としょう・・・さ。ミー………ナ…を……止め……」 坂本「ミーナがどうしたというんだ?……まさかこれはミーナがしたというのか!?何故俺を!」 俺「あと・・・でせつめ・・・いし・・・ます・・・・・・いま・・・は…ミーナを……止め…てくだ・・・さ・・・い」 坂本「……わかった。まずはミーナを探して何かしようとしているのを止めればいいのだな」 俺「(コクッ」 坂本「しかし……ミーナがどうしてこんなことを……俺、ミーナの行き先に心辺りはないか?」 俺「……リー。シャー…リー」 坂本「シャーリー?シャーリーの所か。宮藤、お前はそのまま俺の治療をしてくれ」 リーネ「坂本少佐、急によしかちゃんを呼んでどうしたんですか?」 ペリーヌ「俺少佐もいるようですけど?」 リーネ・ペリーヌ「!?」 坂本「見るな!リーネは急いでバルクホルンとハルトマンをここへ呼んできてくれ!ペリーヌはシャーリーの所へいってミーナが来たら逃げるように言うんだ!緊急事態だ、急げ!」 リーネ・ペリーヌ「了解!」 数十秒後 バルクホルン「坂本少佐、緊急事態とはどうした!」 エーリカ「一体どうしたのー?」 坂本「俺がミーナにめった刺しにされた……」 バルクホルン・エーリカ「!?」 坂本「理由は不明だが、次はシャーリーを狙っているらしい。何としても止めなくてはならない」 バルクホルン「ミーナがそんなことを?しかも俺相手にか?」 エーリカ「最近ちょっとミーナおかしなところがあったから…本当なのかも」 坂本「今は一刻を争う。シャーリーを見つけ次第、ミーナから逃げるように伝えてくれ」 バルクホルン「了解だ。行くぞハルトマン!」 エーリカ「一大事だ一大事だー」 坂本「宮藤、私もミーナを探しに行く。このまま俺の治療を続けて、治療が終わったらお前も探すのを手伝ってくれ」 宮藤「わかりました坂本さん!坂本さんもお気をつけて!」 俺「…宮藤……軍曹、残りの部分は…傷を軽く塞ぐ程度でいい……」 宮藤「けど!」 俺「大丈夫だ…さっきの2か所・・・以外は致命傷ではない……宮藤軍曹も……ミーナをさがし…てくれ」 宮藤「わかりました。俺さんはここでじっとしていてください。ミーナさんを見つけて止めた後また治療します」 俺「ああ…頼む」 俺「…これでコレ以上血は流れないか。私行かないと……私が止めてやらないと……」 ハンガー シャーリー「ハァ?何言ってるんだ?ミーナ中佐がそんな事をするわけないだろー」 ペリーヌ「嘘ではありませんわ!坂本少佐がシャーリー大尉に伝えるようにとおっしゃったんですもの」 ルッキーニ「うじゅー、ペリーヌがおかしくなったー」 ペリーヌ「あの惨状を見ていないからそんな事をいえるんですわ!」 シャーリー「坂本少佐がねー……ならそうなのかなー」 ペリーヌ「そんなのんきな事を言ってる場合ではありませんわ!狂ったミーナ中佐が来るかもしれないんです、早くできるだけ多くの人数と合流して……」 シャーリー「ミーナ中佐がねー…でも私達はウィッチだぞー?シールドもはれるしミーナ中佐の魔法だってあたしたちを傷つけられるようなものじゃないだろー」 ルッキーニ「そうだよ、シャーリーは強いからミーナ中佐が襲ってきてもかえりうちだもん」 シャーリー「あははは。大丈夫さー。けど中佐があたしをねー……まずい。これはまずいぞ!?」 ペリーヌ「どうしましたの?」 シャーリー「ペリーヌ、急いで坂本少佐の所へ走ってくれ。あたし以外にももう1人ターゲットになる可能性がある!」 ペリーヌ「はっ、はいっ」 シャーリー「あたしよりもアリーセが危ない!」 turn back
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1009.html
― 食堂 ― みんな「「「「いただきます!!」」」」 モグモグ モグモグ 俺「あっ、そういえば明後日は友の誕生日じゃないか?」 バルクホルン「なに!?」 エーリカ「本当!?」 友「明後日だっけ?明後日はおれの妹の誕生日だと思ったが……」 バルクホルン「妹!?!?」 宮藤「友さんに妹がいたんですか!?」 友「そうだよ~ 一つ下の妹がいる。高校を卒業したら、いきなり結婚するし」 リーネ「結婚ですか!?」 ペリーヌ「結婚するには若すぎますわ!」 友「確かにね。おれも最初は驚いたけど、おれの反対の声も聞かずにさっさと結婚しちゃったわ」 シャーリー「友の妹さん、なんかすごいな…」 ルッキーニ「芳佳~ おかわり!!」 宮藤「あっ、わかりました!」 エイラ(わ、私も…サーニャと……結婚!?!?!?///////////) サーニャ「どうしたの、エイラ? 顔真っ赤だけど大丈夫?」 エイラ「な、なんでもないんダナ!!////////」 ミーナ「それにしても、本当に早い結婚ね。友さんと俺さんの世界では何歳から結婚できるの?」 友「何歳からだっけ?俺知ってる? もぐもぐ」 俺「女は16歳から、男は18歳から。ただし、親の同意が必要だけど」 坂本「扶桑とは少し異なるな」 バルクホルン「と、ところで…明後日は本当に友の誕生日なのか?」 友「おれの誕生日と妹の誕生日は一緒だから、そういうことになるな」 ヘルマ「俺さんにも兄弟、姉妹などはいるんですか?」 俺「俺は居ないな」 ヘルマ「俺さんの誕生日はいつなんでしょうか?」 俺「俺は10月10日だよ」 ヘルマ「10月10日ですか!?わ、わたしと同じ誕生日…//////」 俺「そ、そうなんだ…//////////」 2人はお互い同じ誕生日であることに少し運命を感じる シャーリー「おいおい、2人とも顔が赤いぞ~」ニヤニヤ ルッキーニ「赤い~」 俺「べ、別に赤くなってない…////////」 ヘルマ「………////////」 エーリカ「友の誕生日は明後日かぁ……ふぅん……ごちそうさま!!」 ハルトマンは何かを考えるような仕草をして、部屋の方へと走り去っていった エイラ「それにしても、1歳下の妹と同じ誕生日ってすごいナ」 サーニャ「うん、なかなか無いことだと思うわ」 宮藤「明後日は友さんのための誕生日パーティーですね!」 坂本「そうだな!しっかりと準備しなければな!」 こうして夕食の時間は過ぎていった ― ハルトマン&バルクホルン部屋 ― エーリカ「友に何をプレゼントすればいいだろ……」 エーリカ「う~ん……さーにゃんたちに聞いてみようかな?」 エーリカ「ねぇねぇ、さーにゃんとエイラはどんな物プレゼントされたら喜ぶ?」 エイラ「わたしは、サーニャからの物だったら何でも嬉しいんダナ//////////」 サーニャ「私もエイラからのものだったら、なんでもいい…////////////」 エイラ「サ、サーニャ!!!!!////////////」 エーリカ「それじゃ、参考にならないよ……」 サーニャ「ごめんなさい…でも、プレゼントを貰って嬉しくない人なんて居ないと思うわ」 エイラ「私もそう思うナ」 エーリカ「そっか~ ありがとね!二人とも!!」 バルクホルン「うむむ…… 友に何をあげたら……」 シャーリー「おっ、何してるんだ?」 バルクホルン「な、なんだ…リベリアンか…」 シャーリー「おいおい、なんだってなんなんだよ… それにリベリアンじゃなくてシャーリーと呼んでくれないか?」 バルクホルン「うぅ……」 シャーリー「まぁそれはおいといて、何を悩んでたんだ?」 バルクホルン「じ、実は………やっぱり何でもない!!///////」 シャーリー「いいじゃんかよ、別に話してくれたって」 バルクホルン「だ、誰にも言うなよ!!////////」 シャーリー「言わない、言わない」 バルクホルン「実はな…と、友へのプレゼントは何がいいか悩んで…たんだ…///////」 シャーリー「バ、バルクホルンがプレゼント!?…ぷっ!」 思わず笑いそうになるシャーリー バルクホルン「な、何がおかしいんだ!!/////////」 シャーリー「悪い、悪い!でもさ、バルクホルンがプレゼントなんて珍しいんじゃないの?友と何かあったのか?」 バルクホルン「そ、それは………///////」 シャーリー「?」 バルクホルン「それは…だな…///////」 今のバルクホルンは軍人としての顔ではなく、ひとりの乙女の顔である シャーリー「はは~ん、バルクホルンは友のことが好きになっちゃったのか~」ニヤニヤ バルクホルン「なっ!!そんなことは無い!!//////////」 シャーリー「その反応、ますます怪しいぞ~」ニヤニヤ バルクホルン「そんなこと……/////」 シャーリー「まぁ、バルクホルンが誰を好きになろうと私は関係ないけど…」 「もし、バルクホルンに好きな人ができたっていうなら、私はその恋を応援するよ」 バルクホルン「………////////」 シャーリー「それと、何かをプレゼントするなら、気持ちのこもった物がいいと思う」 「気持ちのこもった物ならば、だれでも喜ぶと思うよ」 バルクホルン「………////////」 「……あ…ありが……とう……シャーリー…///////」 シャーリー「ん?何て言ったんだ?」ニヤニヤ バルクホルン「何でもない!!/////////////」 顔を真っ赤にしながら、去っていくバルクホルン シャーリー「がんばれよ…バルクホルン」 ― 翌日 ― エーリカ「ミーナ、今日休暇が欲しいんだけど!!」 ミーナ「え?」 バルクホルン「私も、休暇を貰いたい」 ミーナ「二人してどうしたの?」 エーリカ「ちょっと買い物があってね」 バルクホルン「同じく」 ミーナ「まぁ、二人とも最近は休暇が無かったから、いいわよ」 エーリカ「やった!」 バルクホルン「よし、そうと決ればいますぐ行くぞ!ハルトマン、運転を頼む」 エーリカ「えぇー!?やだよー」 バルクホルン「はぁ……後でお菓子を…」 エーリカ「約束だよ!!」 朝方、2人は街へ出掛けた みんなは朝食を終え、午後の訓練までの自由時間を過ごしている エイラ「お~い、友!これ食べてみないカ?」 友「なんだこれは?」 エイラ「これは"サルミアッキ"だヨ」 サーニャ「友さん…食べないほうが…」 友「まぁ、せっかくだし食べてみるわ」ヒョイ パクッ 友「…………」 サーニャ「…………」 エイラ「どうダ、うまいダロ?」ニコッ 友(そ、そんな笑顔で言われたら…マズイなんて言えねぇ…) 友「…す、すごく……うまい……うぷっ……うまいぞ…」 エイラ「ふふん、私もそう思うナ」 サーニャ「と、友さん…顔が紫色になってるけど……大丈夫?」アセアセ 友「…なんてこと……ない…」 エイラ「うまいなら、もっとやるヨ」 さらに、エイラは友の口にサルミアッキを4,5個放り込む 友「~!!!」 エイラ「サーニャもどうダ?」 サーニャ「わ、私は……遠慮しておくわ…」 友「……もう………ムリダナ…」バタッ サーニャ「と、友さん!?」 エイラ「な、なに!?と、友が倒れタ!!い、医務室に運ぶゾ!!」 ルッキーニ「ねぇねぇ、また友が医務室に運ばれたんだって!」 シャーリー「また?友も大変だな…」 俺「あいつは運の悪さが人一倍だからな」 ヘルマ「可哀そうです…」 俺「後で医務室に行ってやるか」 ― 午後 ― 俺「今日が比較実験の最後か…」 俺は整備された愛機を眺める ヘルマ「俺さん、準備大丈夫でありますか?」 俺「よし、最後の項目を終わらせるか!」 耐Gスーツを着用するのも、これが最後かもしれない 着用し終えると、コックピットに乗り込む 計器を確認し、エンジンスタート 俺『エルボー1、離陸する』 ヘルマ『了解です』 F-15は轟音をあげながら、大空へ飛んでいった ― 着陸後の格納庫にて ― 俺「ふぅ……終わったな…」 ヘルマ「お疲れ様です、俺さん」 俺「ヘルマ…こんどからはどうなるんだ?」 ヘルマ「明日には次の指令が届くと思います…」 俺「そうか… 離れ離れにならないといいな…」 ヘルマ「はい… 私も俺さんと離れたくないです…」 俺「…ヘルマ……」 ヘルマ「俺…さん…」 チュッ たまたま格納庫入り口にいたペリーヌ、リーネ、宮藤の3人 宮藤《な、なにか凄いもの見ちゃったー!!》 リーネ《ヘルマさんと俺さんが…///////》 ペリーヌ《あ、あああああの二人はなにをして…//////》 宮藤《ど、どどどうすれば…//////》 坂本「ん、お前たちは何をしてるんだ?」 宮藤・リーネ・ペリーヌ「」 坂本「すぐに訓練がはじまるから、はやくストライカーを履け!」 坂本はそう言うと、ずかずかと格納庫へ入っていく 宮藤「さ、坂本さん!!」 リーネ「い、今は…!!」 ペリーヌ「少佐!!」 坂本「お前たちはなにを騒いで……ん?」 坂本少佐は俺とヘルマがキスを交わしているのを目撃した そして、視線に気づいた俺とヘルマ 俺「」 ヘルマ「」 坂本「何をしている…俺…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ 俺「いや…その…」 坂本「俺は男としてのけじめを示さなければならないな…」ゴゴゴゴゴゴ 俺「お、男としてのけじめ!?」 坂本「そうだ…けじめだ……俺、今すぐ基地周りを50周だぁぁぁっ!!」 俺「なんで!?それに50周!?死にますって!!」 坂本「問答無用!今すぐ走れ!!!」 坂本は刀を抜き、俺のほうに突きつけてくる 俺「ヘ、ヘルマ~!!助けてくれっ!!」 ヘルマ「わ、私は用事があるので…」 俺「そ、そんなこと言わずに…うわっ!今、刀が顔をかすりましたよ!!!」 坂本「いいから早く走れぇぇぇぇぇっ!」 俺「い、今だからわかる!友の気持ちが!!うわぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 俺は坂本から逃げるように走っていった 宮藤「俺さん、大変だね…」 リーネ「うん…」 ペリーヌ「と、当然ですわ!!」 ― 夕方 ― エーリカ「トゥルーデ~着いたよ~ってあれ?寝てるし…」 ハルトマンの運転していた車内で気持ちよさそうに寝ているバルクホルン バルクホルン「zzz……」 エーリカ「もぉ…しょうがないな~ 起きてよ、トゥルーデ」ユサユサ ハルトマンは軽くバルクホルンの体を揺する バルクホルン「んん……着いたのか?」 エーリカ「着いたのかじゃないよ…早く部屋にいこうよ~」 バルクホルン「わかった、わかったからそんなに揺らすな!!」 2人は街で買った物を持ち、宿舎へ戻った みな夕食を済ませ、自由時間を各自過ごしている ~ 風呂 ~ 俺「おい、距離が近いんですけど…」 友「まぁ、気にするな!!」 俺「もう、体調は大丈夫なのか?」 友「まぁ…でも、いまだにあの味が……思い出しただけで倒れそうだぜ……」 俺「そんなにヤバい味だったのか?」 友「とにかく す ご い 」 俺「あ、そうですか…」 しばらく沈黙が流れる 友「なぁ…おれたちは元の世界に戻れるのかな…」 俺「…戻りたいのか?」 友「いや、妹も幸せにしてるだろうし、特に戻りたい理由もないけどな」 俺「そうか……」 友「お前は?」 俺「俺は…戻らなくても…いいかな」 友「戻ったら、ヘルマ曹長と離れ離れだもんなぁ~」ニヤニヤ 俺「お、お前!!//////////////」 友「この前だって、ヘルマ曹長がちょっと居ないだけで"ヘルマを知らないか!?!?"とか言って大騒ぎしてたし」 俺「ぐぬぬぬぬぬ……////////」 友「"おれはヘルマが居ないと生きていけないんだぁっ!"とかも言ってた…げふっ!!…ば、ばか!…ごぼぼぼぼぼ…お…おれをお湯に…げぼぼぼ…沈めるな!!」 俺「うるせぇ!!//////」 友「ぶぶぶぶぶ…し、死ぬ!!……げぼぼぼぼぼ」 俺「しばらく、くたばってろ!!!///////」 友「ぶべべべべべべ…す…すみませ……あん!」 俺「!?」 友「もう…ヘルマ曹長だけじゃなくて、おれにも手を出すなんて…/////」 俺「………」 友「俺ぇ…/////」 ドスッ! バキッ! グシャッ! ドガガガガガガガガ! アベベベベベベベベベ! 友「」チーン 俺「はぁはぁ……マジでこいつはどうかしてるぜ…」 友「」プカー 俺「さてと、出るか… 友はそのままにしとくか…」 俺「ふぅ…いい湯だったな」 シャーリー「おっ、俺はもう風呂入ったのか?」 俺「おう」 ルッキーニ「ねぇねぇ、俺!これ食べてみてよ!」 俺「ん?これは?」 ルッキーニ「これはねー エイラから貰ったの!」 シャーリー「わ、私は…いらないからな…」 ルッキーニ「私もいらないから、俺にあげようと思って!」 俺「ま、まさか…!!」 俺(これは、友の言っていた"ブラックキャンディー from エイラ"!!!) (食べると、友みたいに医務室送り…!!ここは丁寧に断ろう…) 俺「ル、ルッキーニ!俺、お腹がいっぱいだからさ、い、いらないよ!!」 ルッキーニ「大丈夫!これはお腹がいっぱいでも食べられるよ!それっ!」 黒色の飴が俺の口の中へ放り込まれた 俺「…!!!!!」 シャーリー「あちゃー……」 俺「」 俺は血の気が引いていった この味を表現するとしたら… す ご い ただこの一言だけだ 俺「……ヘ……ル…マ…」バタッ ルッキーニ「わっ!俺も友みたいに倒れちゃった!」 シャーリー「だから言ったろ!食べさせるなって!」 ルッキーニ「ど、どうしよう…」アセアセ シャーリー「と、とにかく医務室へ!!」 その後、医務室に運ばれた俺はしばらく目を覚まさなかった
https://w.atwiki.jp/ifheta2ch/pages/1014.html
死ぬほど洒落にならない祖国の怖い話を集めてみない?1スレ目-02 死ぬほど洒落にならない祖国の怖い話を集めてみない? / 051-100 51 :日国民:2009/07/25(土) 01 23 21 ID ??? 丑三つ時になると毎日のように隣の祖国の家からようにうめくような声が聞こえてくる 寝苦しいから窓を開けているというのにこれでは意味がない そっと窓を閉めようと窓に手を伸ばすと布団で横になっていた時よりはっきりとした言葉が耳に入ってきた 「皮……皮が足りません……もっとです……」 私はゾっとして身動きが取れなくなった たしかに今、皮って言ってたよね うめき声と重なるようにさっきからカチカチと何か小さな音もする しばらく耳をすましているとまた独り言を漏らし始めた 「あ゙あ゙……こっちは仕上げに目がいります……目……どこで手に入れましょう……」 カチ……カチカチ………… やばい これを聞いていることがバレたら殺される 祖国に気づかれないようにゆっくり、ゆっくりと窓を閉める その時突然怒号が! 「ごらぁ!盗み聞きしてるんじゃありませんよ!おんにしなさい!!」 ガチガチ……ガチガチガチ…… ひっ!私は布団に潜り込み石のように丸くなって耳を塞いだ さらに続けて怒鳴り声を上げる隣人 「あなたあああ!殺しますよおおお!無視して落ちるんじゃありません!」 ガチャガチャガチャ! ガチャガチャガチャッ! 恐怖と混乱で頭がぐちゃぐちゃになった私は叫び声を上げた 「いい加減にしてー!!」 するとか細い声でゴメンナサイの声が聞こえた 52 :日国民:2009/07/25(土) 02 53 01 ID ??? なんか祖国を追い詰めると南セントレアになるらしいしな…。 ちなみに自分の目撃した祖国。 海を眺めながら 「波の下にも都はありますよね…」 って呟いてた。 えって思ってそっち見たら 「ふふっ、塩の国にほ~ん」 。・゚・(ノД`)・゚・ …空気を読んで見なかった事にした。 53 :国民さん@うわばみいっぱい:2009/07/25(土) 10 42 32 ID Ij1ymgjo 日本さんもいろいろ大変なんですね… あんまり恐くないんだけど、 うちの祖国がこないだイギリスさんに向かって、 「君はまだ子供なんだから、お酒は飲んじゃ駄目だよ」 って言っていたのを目撃しました。 54 :国民さん@お塩いっぱい:2009/07/25(土) 10 48 53 ID ??? 53 なにそれこわい 55 :国民さん@巨乳いっぱい:2009/07/25(土) 11 16 31 ID ??? 怖い話っていえば… 私の祖国女の子だから、やっぱり可愛いものとか好きなんだよね 今貧乏だから、贅沢なものは買えないけど この前仕事で祖国の家にお邪魔したとき、箪笥の上にガラスケースに入れられたお人形が飾ってあるのを見たの。 祖国は「あの子可愛いでしょ~?(ばよーん)私ほらバカだから、 触ると壊しちゃいそうでああやって飾ってるの(どいーん)」 ほんとに可愛いお人形さんだったよ、立ち姿が優雅で。 いかにも女の子らしい感じの、フリルとかリボンとかついたお人形。 …それをやっぱり祖国の家に仕事で行くことが多い同僚に話したら、 「えっ…そのお人形、私が見たときには椅子に座ってたんだけど…」って… 次に祖国の家に行ったとき、確かにそのお人形は座ってた。 前は気づかなかったけど、ちゃんと椅子がガラスケースの中に置いてあったんだ。 …でも…私は、そのお人形が立っているのを確かに見たんだけど… 祖国はガラスケースの中に一切触れてないらしいし 私が見たのは一体… 祖国が嘘を言っているのかもしれないけどね でも嘘をつく意味がわからない そして何より、お人形さんをニコニコ無邪気に眺めてる祖国の笑顔がなぜか怖い…可愛い人なのに… 長くなってごめんね、気のせいの話かもしれないけど、本当に怖かった というかまた仕事で祖国の家に行かなきゃいけない…もう行きたくない… 56 :国家さん@国民いっぱい:2009/07/25(土) 11 41 41 ID ??? 55 人形に魂宿るって本当なのかな… また行かなきゃいけないなんて大変だね、人形をあんまり見ないように気をつけてね 57 :国民さん@スコーンいっぱい:2009/07/25(土) 11 47 53 ID ??? 前に両親の仕事の関係上、急遽お客さん(全員自国人)が大量に我が家に来ることになって、 良い食器が足りなかったから、近所の祖国に貸してもらったんだよね。 「これこれこういうわけで、何枚貸してください」って言って貸してもらったんだけど、 家に帰って数えてみたら、1セット足りない。 皿ナイフフォークスプーン、それぞれ一個ずつ足りない。 慌てて祖国のところまでまた行って、 「ごめんなさい、お皿とか一枚ずつ足りないんです」 って言ったら、祖国は何故だか悲しそうな顔をして、 「それでいいんだ。それで足りる」 って言った。それ以上は何も言わなかった。 ???ってなって、首をかしげながら家に帰ると、 パーティに来るはずだったお客さんが一人、持病を悪化させて亡くなっていた。 パーティは決行された。 結果として、食器は、足りた。 国ってそういうのわかるのかなあ… 不慮の死とかじゃなくて、こう、老衰とか、そういう必然的なもの。 うちの祖国妖精さんと話してたりするから、それもあるのかもしれないけど。 お礼を持って食器を返しに行ったとき、「食器、足りましたよ」って言ったら、 「そうか」とだけ返してくれた。 しかしその後、「せっかくきたんだからスコーンでも食え」ってお手製スコーンを勧められたときのほうが怖かったかもしれん。 味は思ったより良かったけどw 58 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/25(土) 11 53 32 ID ??? >味は思ったより良かったけどw なにそれこわい 59 :国民さん@スコーンいっぱい:2009/07/25(土) 12 31 59 ID ??? 58 ツッコミどころそこかよwwwwww いやほんと、割と美味しかったよ 見た目はグロかったけど んじゃもひとつ 最近、祖国に「これ面白いから聴いてみな」ってCDもらったんだよね 「やる、返さなくていいぞ」って wktkしながら再生してみたんだけど、雑音しか聞こえてこない。 なんだよ祖国ー、って思ってCDプレイヤーのふたを開けたら、そこには何もなかった。 えっ って思って色々探してみたけど見つからない。 仰天して、翌日に祖国にそれを話すと、 ニヤッと笑って「だから返さなくていいぞって言ったろ」って言われた。 マジ祖国悪人顔。超怖い。 60 :国民さん@炬燵にリモコンいっぱい:2009/07/25(土) 12 39 36 ID ??? 59 ちょww何ぞそれww 怖いもの見たさで少し聞いてみたい… 61 :国民さん@ヴルストいっぱい:2009/07/25(土) 12 58 03 ID ??? なあ、すごく今更だけど… 42の書き込みさ、 「兄サン」にちょっとパソコン使われてて訂正書き込みが遅れたよ あはは、心配か「ケ」てごめんなさい 37です 途中送信しちゃ「ッ」て、喉渇いたから飲み物取りに行ってただけだよ大丈夫 アイスコーヒーうめえな うちの国の水で淹れるから余計に美味いんだよね「コ」れが み「ン」なも一度飲みにきてみてよwww これって偶然か…?いや、考えすぎだよな、そうだよな 62 :国民さん@ウォトカいっぱい:2009/07/25(土) 13 00 14 ID ??? 61 内容とそのかぎ括弧の中の文字一緒じゃんwwひねりないよwwww …偶然だよね? 63 :英国民:2009/07/25(土) 14 10 32 ID ??? この前洋服売り場で色々と物色していたら、 ツインテールをして眼鏡をかけた気の強そうな女の子が試着室に入っていくのを見た。 それだけならいいんだけど、彼女はなんと祖国の人形を抱いていた(眉毛太いしすぐわかった) ちょっwwwwww何だアレwwwwwwwwと友人と笑っていると、 試着室のドアが開いた。 出てきたのは、ツインテールで眼鏡をかけた人形を抱いた祖国だった。 64 :中国民:2009/07/25(土) 19 29 03 ID ??? 俺が子供の頃の話だけどさ。 弟と喧嘩した時に、祖国に「あんな弟いらない」って言ったのを聞かれてしまった。 怒られると思った俺に対して、祖国は笑って一言。 「じゃあ我の弟にくれある」 むっちゃいい笑顔、怖いぐらい笑顔、むしろ怖い笑顔。 泣きながら謝ったら前言撤回してくれたから、ある種の叱り方だったのかもしれないけど、あの笑顔は本当に怖かった。 65 :国民さん@塩ください:2009/07/25(土) 20 20 43 ID 6wcY5sQ2 63 変身アイテムだったのかー。国にしか使えないのかな。 ……でも彼は何の為に女の子に…? 64 もし断わらなかったら、弟さんは何処かの国か地域になってたりしてね。 67 :国民さん@冬将軍いっぱい:2009/07/25(土) 20 36 53 ID ??? 63 自分も少し似たような経験あるかもしれない。 1ヶ月くらい前、街で友達と買い物してたら綺麗な女の人をみかけた。 髪が長くておっとりした雰囲気の人で、この季節にマフラーを巻いてるのが気になったけど、 何かオーラのようなものがあって、同性なのについ見とれてしまった。 そしたら隣にいた友達が「あ、祖国だ」とはずんだ声で言った。 うちの祖国は大柄で結構がっしりした体格の男の人。遠くにいても目立つ。私は友達がそう言ったのを聞いて 周りを見渡してみたけど祖国らしき人は見当たらない。 私「え?どこにいるの?」 友「は?何言ってんの すぐそこにいるよ」 友達がそう言って指差したのはその女の人だった。 てっきり友達がふざけてるか、または豪快に寝ぼけてるのかと思った私は吹き出した。 私「ちょwwそんなわけないでしょ!あの人女の人だよ!マフラーはしてるけどさw」 友「だから祖国でしょ?何?あんた何言ってんの?」 友達の顔は真面目そのもので、どう見てもふざけてるようには見えなかった。 見ると周りの人達が口々にその女の人に挨拶したり声をかけたりしていたが、 皆彼女を当たり前のように「祖国」と認識して接していて、 彼女の方もそれを普通に受け容れていた。 その場にいる人達皆にとって彼女こそが「祖国」で、それを疑問に思ってるのは私だけのようだった。 それがわかった瞬間何だか物凄く怖くなって、混乱しながら友達に何度も 「違うよ、祖国じゃないよ、祖国は男の人だよ」と 言ったけど、友達に気味の悪いものでも見るような目で見られただけだった。 次の日、街で祖国を見かけた。自分が知っている通りの男性で、周りも何事もなかったかのように彼を「祖国」と呼んでいた。 あれから一度もあの女の人の事は見かけていない。 あの日一緒にいた友達に聞いてみたが、その日の事は何も覚えていなかった。 あれは何だったんだろう・・・。 68 :国民さんお塩いっぱい:2009/07/25(土) 20 48 42 ID ??? 57 読んでちょっと思い出した、祖国の話。 怖いというわけでもない割に、長いんですが。 まだ自分が小学校くらい、3月の終わりのそろそろ桜が咲き出してる夜に、 偶然祖国に会ったんです。 いや、当時は祖国とは判らなかったんですけど。 うちのアパートの隣の小さな公園に、一人で遊びに行くのが大好きで、 その夕方も、のこのこ遊びに行ってたんです。 そしたら、まだ若い、着物を着た男の人が、両腕に桜を抱えて立ってました。 悲しそうな、苦しそうな顔をしていたその人は、時折抱えた桜の枝を、空に向かって 振っていました。 ようやっと咲き始めたばかりの桜の枝を、何度も、何度も。 これはまじまじ見るもんじゃないってことだけはわかって 目を逸らそうとしたら……何だかかえって目が合ってしまって。 どうしたんですか、と、尋ねたら、 「帰る道しるべに、ならないかと思って」 と、言われました。 さっぱり訳がわからなかったけれども、もう帰りなさい、と頭を撫でて貰って、 家に帰って、ご飯の時間。 ニュースを見ていたら、母がきゃっと叫んだのを憶えてます。 修学旅行生が、海外で列車の衝突事故で……28人、亡くなった、と。 何年も後にその時の男の人が、祖国だと知った時に、何だかすとんと腑に落ちた気がしました。 同時に、国って……そういうものなんだ、とも。 黄昏時の空に、ゆっくりと桜の枝を振りながら、 小さな声で、帰っておいで、と呟いていた、あの祖国の姿は忘れられません。 69 :国家さん@国民いっぱい:2009/07/25(土) 20 58 33 ID ??? 67 祖国ネタに便乗して。 俺の近所をよく祖国が歩いてる…というか いつも妹の隣国に追い駆けられてる姿を見るんだよ。 でもある日、祖国の誕生日だったんだけど、歩いてたら 向かい側から祖国が1人でにこにこ歩いてきたわけ。珍しいなと思って 軽く挨拶してすれ違ったら………… 祖国の背中に貼りついた妹国が……それも物凄い形相。 祖国気づいてない。何故か全然気づいてない。早く気づいて! そのこと教えようとしたけど、妹国が殺す! ってくらい睨んでくるの 頭だけジーッとこっち見て。だから俺、彼女に呪われたって思った… そんな訳で美人で可愛くってステキすぎる隣国と早く祖国けっこn 70 :国民さん@コルコルいっぱい:2009/07/25(土) 21 04 33 ID ??? 67 なんだか理不尽な世界だ…怖い… 68 (´;ω;`)ブワッ でもさ、何か…綺麗な話だね、絵が。不謹慎かもしれないけど。切ないな… 俺花育てるの好きなんだけど、ふっと家にあった勿忘草に祖国の名前、 ルリマツリモドキに隣国(祖国妹)の名前をつけてみたんだよね。 ぬいぐるみとかに名前付ける感覚で。 そしたらさ、…勿忘草が枯れた。 ルリマツリモドキは超元気。 しょうがないから花屋で一目ぼれしたロベリア買ってきて(祖国)二世、 ってつけてみたらやっぱり枯れた。 なんだかゾッとして、今度は菫買ってきて別の隣国(祖国姉)の名前つけたら超元気www しかし、今度は新たに増えたスズラン(バルト三国の内の某国の名前)が枯れそう… なんだこれ 考えすぎかもしれないけど、ヤポンに「言霊」って話があったよな? 「お前の育て方が下手なんだよwwwww」ってツッコミはなしでwww これでもチビのころから園芸を祖父とか母親に仕込まれてるから、 そんなに技術は悪くないつもりなんだけどなあ まあ、あくまで趣味の範囲だけど 微妙にスレチかもしれん、すまん 71 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/25(土) 21 06 22 ID ??? 69 ちょっと笑っちまったけど、KOEEEEEEE!!!!!!! ってどうした 69!!?これがベラルーシ結婚菌なのか!!!? 72 :国民さん@結婚結婚結婚:2009/07/25(土) 22 23 47 ID ??? 71 ちょ、家の国勝手に菌にしないでw Rさん祖国と結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚ケッコンけっこん結婚結婚結婚結婚結婚けっこん 菌とか祖国が可哀想じゃんwww 73 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/25(土) 22 29 01 ID ??? 72 あ、いやあの、俺そこまで言ってな…い、けど… 74 :国民さん@結婚結婚結婚:2009/07/25(土) 22 40 15 ID ??? 73 ごめん、キーボードの調子おかしいww文字がいくつもでるw とりあえずRさん祖国と結婚結婚結婚は俺達の意思だからw 誰かに強要されてる訳じゃないからRさん祖国と結婚けっこん結婚結婚kっこ結婚結婚結婚して下さい 75 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/25(土) 22 47 44 ID ??? 74 もう俺…この子にどう接したらいいの…!!? 76 :国民さん@ピロシキいっぱい:2009/07/25(土) 22 49 55 ID ??? 69 ちょwwwここにもベ○ナイズされた同胞が!いやああああ!! 71 自分祖国の妹さんとの国境に近い町に住んでるから隣国にも知り合いがいるんだけど そのうちの何人かがいつからか 「○○(自分の名前)さんの国とうちの祖国は結婚すべきだ。 結婚結婚けっこ(ry」って感じになってんだよね… Bさん時々祖国追って町に来るんだけどそのたびにうちの近所の人が 「結婚結婚結婚…」ってぶつぶつ言う人が増えてる…怖いよorz 72 悪いけど何か病気にしか見えないんだよ。ていうかもしかしてあなたも感染してる? Bさん美人だけど祖国追ってる姿ははっきり言って怖いw いい加減怖いから州都の方へ引っ越そうかと考えt 77 :国民さん@シナティいっぱい:2009/07/25(土) 22 52 29 ID ??? 64 同じ国民アルか?私も似たような話を爺さんから聞いたことアル。 そのころ爺さんはすごく家族仲が悪くて、親とも年の離れた兄や妹とも喧嘩してばっかだったらしいアル。 口癖のように「こんな家族は嫌だ、こんなところに生まれたくなかった」 みたいに言ったらしいアルね。 そうしたらそれを聞いた祖国はやっぱり笑って「それなら妹は我にくれ」と。 なんで妹だけ、と聞くと「小さいうちじゃないとマズイあるから」といったらしいアル。 にこにこと笑顔で。 ……この「マズイ」がどっちの意味なのか、爺さんには最後まで分からなかったらしいアルよ。 78 :国民さん@全裸いっぱい:2009/07/25(土) 22 57 57 ID ??? 77 お前んところの祖国、ロリコンなんじゃね?wwwwwwww …そう思わせてくれ、怖すぎる 79 :国民さん@国民いっぱい:2009/07/25(土) 23 05 29 ID ??? 76 ちょwつ、釣りだよな?B菌にうつったとか、粛清されたとかないよな!?? 77 どっちの意味なんだろう… どっちの意味でも怖いことしか思い浮かばない… 80 :国民さん@塩分いっぱい:2009/07/25(土) 23 33 14 ID ??? 幼いころ、俺の家の近くには蛍が綺麗なところがあった。 ある日俺が夜中に家を抜け出して、とっておきの場所に蛍を見に行くと、そこには先客がいた。 着物姿の男性だった。 その人は俺に気づいて、ちょっと驚いたように言った。 「こんな時間に、どうしたんです?」 「蛍を見に来たの。ここが一番綺麗に見れる場所なの」 そういうと、蛍の照らす薄明かりの中、彼は少し笑ったように見えた。 「とっておきだったのですか、すみません しばらくここにいたいのですが、かまいませんか?」 「いいよ、別に」 しばらく二人黙って、蛍を見ていた。 「蛍は、亡くなられた方の魂なのですよ」 ふと彼が言った。 「タマシイ?」 「そう、魂です。粗末にしてはいけません」 「綺麗でしょう?この風景を無くしてはいけませんよ」 それだけ言うと、彼はまた黙って蛍の光を見つめていた。 「僕のお母さんも、この中にいるの?」 「いますよ、ほら。そこに」 そう言われてふと気がついたけど、やたら俺の周りをふらふら飛んでいる一匹がいた。 そっと手を伸ばすと、掌の中で少し羽を休めて、また飛び去った。 しばらくして「さあ、そろそろ帰りましょう。送りますよ」と彼が言って、 その日の二人だけの鑑賞会はそれでお開きになった。 俺は結構ぼけーっとしてる子供で、その夜のことも日常の一ページとして片付けられてたんだけど… この前ふらふら散歩してたら、彼に会ったんだよね。 子供のときの記憶とまったく変わってない。 (あのときは暗かったからあんまり良く見えなかったのもあるけど) 「お久しぶりです、まだ蛍はいますか?」って声をかけられたから、 特に何も思わず「ああお久しぶりです、蛍ですか?いますよ」って答えたけど。 後日テレビにそれが我が祖国であると紹介つきで映し出されたときはもうね… 俺鈍すぎだろう…アホかアホなのかorz もうスペインに移住したほうが良いのかorzスペイン人に怒られそうだが 怖い話じゃないかなースマソ 81 :80:2009/07/25(土) 23 34 28 ID ??? あ、ごめん書き忘れた 57と 68見て思い出したのさね やっぱりスペインに移住してくるorz 82 :76:2009/07/25(土) 23 44 36 ID ??? 79 心配掛けてスマン携帯からだ、今家から逃げ出してきた。 この時間に呼び鈴が鳴ったんでまさかと思って窓(部屋は2階)から 玄関を見たら邪悪な雰囲気をまとったゴスロリの女性が 執拗にベルを鳴らしてたんだよおおおおお!!!!!(;J;) 祖国の気持ちがわかったと同時に財布とケータイだけ持って 裏口のバイクに飛び乗って家を飛び出した。 何かおっかけてくる気配がしたから振り返るとBさんが祖国を追っかけてる時の形相で こっちに向ってきたあああああ!!!!来ないでええええええ(TJT) さっきようやく振り切って隣町の警備のしっかりした大きなホテルにいる。 ガードマンに事情話したら苦笑いされて「今年に入ってあなたが100人目ですよ」だって…マジっすか 信じられないだろうけどここまですべて事実だ。 ここで一夜明かして朝になったらほとぼり冷めるまでブリャンスク(州都)の親せきの家に匿ってもらう 今度祖国にあったらいつもどうやって逃げてるのか聞くことにするよ。じゃあなノシ 83 :国民さん@ムキムキいっぱい:2009/07/25(土) 23 51 20 ID ??? グロテスクな描写が含まれる、苦手な者はスルーしてくれ 前提として俺の仕事場は飲み屋で、従業員が体格の良い者揃いで多少暴れられても問題がなく、 祖国や祖国の兄を含め多くの国家にひいきにされている。 ある日ベロンベロンによったEさんが祖国兄の頭上にいる小鳥を焼き鳥にしろと叫びだした、 勿論冗談だ、祖国も祖国の兄も周りの国家も、我々従業員だってわかっていた、 けれどそれを冗談だとわからなかった奴がいた、小鳥本体だ。 奴は何とも形容し難い叫び声を上げEさんに飛びかかった、 反射的に頭を庇ったEさんの指の肉がえぐれ見る見るうちに紅く染まり奴の嘴やその周辺も同じ様に色が変わった。 今までに事例がなければマニュアルもないような出来事に俺や祖国、祖国の兄は何も出来ずにいた。 Nさんが奴にお絞りを被せEさんから引き離しIさんが奴を祖国の兄に返すまでが非常に長かった。 血まみれのEさんを眺め手を叩きながら笑うAさんCさんFさんSさんを含め全てが恐ろしい夜だった。 俺はあの日以来鳥全般が嫌いになった。 84 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/25(土) 23 56 25 ID ??? 82 うああああああ!!!!!お疲れ様本当にお疲れ様!!!! お兄さんこれから君のところにヴァンとマカロンもっていくよ!! 83 小鳥よりも、Aさん~Sさんが怖いんだが・・・ いくら国家だから死なないとはいえさ… 85 :国民さん@スコーンいっぱい:2009/07/25(土) 23 57 23 ID ??? ごめん、うちの国空気読めないバカで余計な口利いて場を凍らせてトラウマ植えつけてごめん 死にたい死にたい死にたい死にたい・・・・・・ 86 :公僕さん@スコーンいっぱい:2009/07/26(日) 00 00 02 ID ??? 83 こないだ祖国が「もうヤダ栄誉ある孤立再発動する」って毛布被ってたのそのせいか 87 :国民さん@めいぷるいっぱい:2009/07/26(日) 00 14 08 ID ??? 85 Eさんにだっていいところはいっぱいあるしあんまりネガティブになるもんじゃないぞ この場合恐ろしいのはむしろEさん周辺だしな・・・ うちの祖国が「キャセロール・・・バーガーキャセロール・・・」って呟きながら 隣国をじっと見つめてた時は血が凍った 88 :国民さん@スイカに塩:2009/07/26(日) 00 53 09 ID ??? 87 そうだよな。俺Eさんに助けてもらったことあるし。 と言っても小さかったから覚えてるのは車に轢かれかけたことと、 Eさんが白かったことかな。成長してから祖国が教えてくれた。 何でも俺に突っ込んできた暴走車を祖国と歩いてたEさんが 「ほあたッ☆」 って言って 殴 り 飛 ば し た らしい。 そしたら車が吹っ飛んでゆら~っと消えたんだってさ。 しかも、運転席には何も居なかったらしい…… 地球(テラ)生まれすげぇよ。 教えてもらってすぐお礼の手紙出したけど届いたかな? 89 :公僕さん@お仕事いっぱい:2009/07/26(日) 00 53 33 ID ??? 86 ドンマイ。うちの祖国もストレスが閾値を超えると、布団の中にもぐって「また200年引きこもってやりますー」って叫んでるよ 独りぼっちの島国同士だけあってどっか共通するものがあるのかね? いや、祖国が引きこもってる間、そちらさんはガンガン外へ出て世界の半分を支配したりしてたけどw あーあ、早く祖国布団から出てこないかな。 でも、昔祖国の近くで働いてたことがあるっていう俺のひい爺さんによると、 祖国が「引きこもってやるー」って言ってるうちは大丈夫なんだってさ。 …何が? 生前、ポソリと言っただけで、それ以上は話してくれなかった。 90 :国民さん@トマトいっぱい:2009/07/26(日) 00 57 18 ID ??? 83 やっぱり国家って人とは違うんやなぁ…… 俺の近所に祖国住んでるんやけど、この間ちょっと話したら 「そういえば昨日F(隣国)と喧嘩して歯ぁ折られたわ」とか祖国あっけらかんと笑ってん。 なら早く歯医者へ、と俺が焦ると、祖国きょとんとしてからにっこり。 「大丈夫やって、昔はよくあることやったし、歯も指もしばらくすれば元通りになるもん」 そんな祖国は昨日そのFさんと肩組んで歌いながら歩いてました。 本当に国家ってよくわからへんよ……その価値観の違いが怖い。 91 :国民さん@風鈴いっぱい:2009/07/26(日) 01 50 37 ID ??? 90 ぞわっときた 価値観違いすぎるだろ… 92 :英国民:2009/07/26(日) 08 37 42 ID ??? 祖国の怖いっていうか不思議な話 今から数年前学生だった俺は、近くの公園をぶらぶらしてたんだ で、つかれてベンチで小一時間ぐらいぼーっとしてて そしたら誰かが後ろから声をかけてきてさ ?「ちょっと君」 俺「はい?」 そこには普通のお兄さんがたっていて、知らないひとだ 男「話を聞いてくれるかな」 まあ、俺も暇だったし、そんな変なひとにも見えなかったし話を聞いてみることにした 物語風にまとめると長くなりそうなんで、さっとまとめると ・あのお兄さんは怪しいもんじゃない ・君が大きな壁にぶつかったと思ったら食べてみてくれとお兄さんが言ってスコーン?をくれた で、お察しの通りそのお兄さんというのが俺の祖国だった スコーンは水から出すと紫色の煙が出てくるから、雑貨屋で買った瓶に厳重に保管しといたんだ でもあるとき、そのスコーンの正体を知りたくなって、ナイフで切った 中からとろっとした赤っぽい液体が出てきた 綺麗だなーって見てたら、突然発火・爆発・炎上 俺ぼーぜん ちょっと火傷したし、びっくりした スコーンの成分は結局わからなかった 食べてみてたらよかったなって、いまでもちょっと思ってる 93 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/26(日) 09 42 23 ID ??? 92 そんな怪しいものを口にいれようと思う、国民されきったおまえが怖いよ…… 94 :国民さん@星が50個:2009/07/26(日) 10 10 22 ID ??? 92 ひょっとしてそれ、君が壁にぶつかったら それで破壊しろってことだったんじゃ… 95 :国民さん@薔薇いっぱい:2009/07/26(日) 10 40 39 ID ??? 怖いというより、わけのわからなかった話 祖国がご近所さんなんだけど、この前、 「いやーお前の娘さん、可愛いねー!お兄さん将来が楽しみだよ!」 って言われた。 …俺に娘はいないんだけど。 でも、最近嫁の妊娠がわかって狂喜乱舞したばかり。 祖国にはまだ知らせてない。はず。嫁は祖国のこと知らないし。 国ってそういうのわかるの?不思議。 96 :国民さん@ジェラート食べたい:2009/07/26(日) 11 57 54 ID ??? ここってロシア、ベラルーシ、日本、イギリス、フランス、ドイツの人が多いみたいだねー 島国2カ国は不思議の国だからしょうがないのかもしれないけどw 北欧とかアメリカ大陸とかの話も聞いてみたいなー これだけじゃなんだから、祖国の話(イカ墨注意だよー) だいぶ前、道ですれ違ったときにそのときの直前にあった マフィン野郎共の抗争の話をしてたみたいなんだけど 兄「Sがさ、人間じゃなくてトマトだと思えばって」 弟「そっちのほうがより怖くない?w」 兄「だよなー食べ物粗末にしたらNに怒られるしな-」 弟「ヴェっwwwヴェっwww」 いつもと全くかわんないテンションで話してて、ぞわっとしたよー お化けとかマンマより祖国のほうが怖いかも 97 :国民さん@めいぷるいっぱい:2009/07/26(日) 12 16 03 ID ??? じゃあ、ちょっとドキドキするけどリクエストに答えて 世界一影が薄いと評判な国の国民である僕が書き込んでみるよ 仕事が終わってちょっと仲間と飲んで、軽く酔っ払った状態で帰宅したことがあるんだけど ふっと、森の中にいて歩いても歩いても全く進んでないことに気づいたんだよね あれ?あの木さっきもなかったっけ?って。 酔いもさめて、怖くなって走ってみたんだけどやっぱりそこから抜け出せない。 そうしたら目の前に白いぬぼーっとした影が現れて、 思わず叫んだら白い服を着て熊さん抱いた祖国だったwwww 不思議なことに、祖国に手を引かれて歩いてたら、あっさりいつもの道に出たんだよ。 振り返ったら、僕が今まで迷っていた森だと思ってた場所は、 木が十数本あるだけのちょっとした茂みみたいなところだった。 ( ゚Д゚)ってなってると、祖国はにこにこ笑いながら、「まあそういうこともあるよ」だって。 思い出したよ…子供のときに、「一人であそこに行っちゃいけないよ」って 言われてた場所だった… 「ただの茂みじゃんwww?」って思っててもなんとなく怖くて近づかなかったんだけど、 そういうことか… 祖国はイギリスさんに育てられてたこともあるから、 なんかそういう不思議国家みたいなのを受け継いでたりするのかな? でも祖国が来てくれてほんとによかった…ずっと帰り着けないところだったよ… 98 :国民さん@ピロシキいっぱい:2009/07/26(日) 13 38 21 ID ??? 84 ありがとなーさっき親せきの家に着いたところだ。 ボルシチでも作って待ってるよ。ってうおう話増えてる 97 Bさんとは別の意味でこわー!英連邦って眉毛以外も感染するのかw 助けてくれたオーストリアさん優しいな… …ってあれ?あの人が抱いてるのはコアラだったよな?熊抱いた国さんって誰かいたっけ? 99 :国民さん@トルテいっぱい:2009/07/26(日) 14 19 58 ID ??? 98 「ラ」はいりまs……おや? そういえばわが祖国は音楽が好きなのは皆さん知ってると思いますが、 彼が未完成交響曲等の完成していない曲を弾くと、 何故か現在残っている部分から先の作曲家達が持って逝ってしまった 最後まで(?)弾ききって終わらせるんです。 「なるほど、これが貴方の完成させたかったものなんですね」 と言ったのを聞いて思わず泣いてしまいました。 彼らは祖国に完成曲を聴いて欲しかったんですね… 100 :国民さん@音楽いっぱい:2009/07/26(日) 14 21 37 ID ??? 98 もうどこからつっこめばいいのやらこのお馬鹿!!! 俺の祖国は熊もコアラも抱いてねえ強いていえば隣の国家である 元奥さうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@: 前 次 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/aomaru/pages/89.html
謎考察 ★前作から未解決、又は今作で発生して残った不明点ウルスラ街道の沈んだ神殿の詳細は? 結社と教会の"立ち位置の違い"とは? 前作の地下に出没した人形は、何故そこに居たのか? 星見の塔の古代書を持ち出した人物・目的は? マリアベルの目的は? クロスベルにおける≪幻焔計画≫は何を目的とした活動だったのか? 帝国における≪幻焔計画≫は何を目的とした活動だったのか? オルフェウス最終計画とは? ワジは女性? 二周目の隠し魔獣および紅き湿原について ノーザンブリアの塩の杭は七曜教会の自演?また、アーティファクトを集めて何をしたいのか ★答え合わせミシュラムワンダーランドにいた占い師は? シャーリィが最後に言ってたスカウトって、結社からのスカウト? 墓石の薄れて読めないお墓は? セシルがウルスラの子孫? ガイ殺害の犯人は?《今作にて解決!!》 ワジの正体は?《今作にて解決!!》 キーアの持つ力とは? 序章でアーネストが何も視えなかった理由は? 神狼伝説 ≪鋼の聖女≫って誰? ≪黒の競売会≫においてキーアを鞄に入れたのは? ≪太陽の砦≫の揺籠からキーアを持ち出したのは? IBC 襲撃を企てたのは? IBC 爆破を指示したのは? 物語の真の黒幕は? クロスベルは帝国に支配された、という結末なの? このページはストーリー中で残った謎・伏線について考察するページです。 訂正・追記お願いします 編集の仕方がわからなければコメントでも 記述は誰が読んでも分かる書き方でお願いします。(特に略称) 他人を中傷や不快にさせるような内容の書き込みをしないこと ★前作から未解決、又は今作で発生して残った不明点 ウルスラ街道の沈んだ神殿の詳細は? [部分編集] 零に引き続き詳細が明かされなかった謎の神殿、ゼムリア文明と関係あり? オリジナルの幻の至宝の宮殿だったとか? 今回は全く触れられていないので推論不可能。物語および街道を彩るためのただのオブジェである可能性もある。 結社と教会の"立ち位置の違い"とは? [部分編集] どちらもアーティファクトを集めているが目的が違う?目的は一緒、けれど立ち位置が違うから「立ち位置が違う」と明言したのかと考えられるが、目的も立ち位置も手段も違うけど、興味を惹かせる為に「立ち位置が違う」と言い回したのだと思われる 単なる社会的な位置の違いを敢えて確認しただけとも読める 前作の地下に出没した人形は、何故そこに居たのか? [部分編集] 今作でジオフロントが全て繋がっていると判明している。 オルキスタワーから流れてきた、とすると自然に説明し易い。 星見の塔の古代書を持ち出した人物・目的は? [部分編集] マリアベルが錬金術とクロイス家の繋がりを隠すために、クロイス家に繋がる古文書を持ち去ったもっと早い段階で隠しておく方が自然ではないのか? 身喰らう蛇が持ち去った 七耀教会が持ち去った 終章でイアン先生の部屋の2階にそれらしき物が置いてある。 マリアベルの目的は? [部分編集] ≪幻の至宝≫を完成させること クロスベルにおける≪幻焔計画≫は何を目的とした活動だったのか? [部分編集] ≪幻の至宝≫の力を持ち帰ることではなかった? あるいは何かの形で力の一端を持ち帰った? 七耀脈の異常による上位属性の顕現を確かめた? プレロマ草による異界化を計画に利用するため? スポンサーであるIBCとのつながりを保つため? 帝国における≪幻焔計画≫は何を目的とした活動だったのか? [部分編集] 帝国において内戦を引き起こす事? 表向き帝国は≪鉄血≫の支配力を強めただけ ≪鉄血≫の影響力が強まり、皇帝の権威の元に在り手を出すことが難しかった何かに近付く為? 帝国における一連の事件において、≪身喰らう蛇≫が得た「利」とは何か? 見喰らう蛇の目的は至宝だから、それに関係する何かを求めた?クロスベルはついでに立ち寄っただけ? オルフェウス最終計画とは? [部分編集] 第一段階≪福音計画≫オーリオールに対する時間結界と重力結界を解除して≪空の至宝≫を顕現させた上に回収 第二段階≪幻焔計画≫≪幻の至宝≫は、既に存在しない。 しかしクロイス家の手により現代に復活。 マリアベルは≪教授≫の後釜として使徒に参画 現在は、舞台を帝国に移して進行しているらしい。 第三段階≪計画名未定≫(第一使徒か、盟主が鋭意検討中です♪) オルフェウスとはギリシャ神話に登場する詩人の名前ちなみに、ギリシャ神話のオルフェウスは、死んだ妻を取り戻しに冥府へ向かう話で有名。 もうちょっと妄想を引き出せる説明を加えると「ジャイアントインパクトにおいて月を作ったとされる天体」だとか ワジは女性? [部分編集] 何人かの初対面の人に女性か聞かれているが、いつも冗談めかした回答しかせず、はっきりと男だと言った事がない。女だと思うなら、女なんじゃない?という回答もあった。 インターミッションでは、同室(男子更衣室)で着替えていたロイド・ランディに着替えの瞬間を見られないようにしていた。また、着た水着はセパレートタイプの物で、胸を隠していた。聖痕を隠すためだった可能性あり。性別と関係ないのでは? 明確には書かれていなかったが、ランディに女性なのではないかと疑われていた。第三章四日目のランディの問いに対しては、星杯騎士だと言う事だけ答え、性別に対しては答えなかった。 ワジとの絆イベントでは、ワジからロイドに対し、愛の告白ととれるような事を言う。 ワジの絆イベントで、巫子であったと発言。巫女なら女性と確信できるが、巫子も女性を示す(そもそも、神の依り代となれるのは子を身ごもる事の出来る女性にしかなれない) 声の担当は女性なので、女性という事にもできる。とはいえ、ヨシュアも男性キャラながら女性声優なのでこれは若干苦しいか。 反論 男性専用装備を装備できるが、女性専用装備は装備できないから男。PTメンバー全員から男だと思われていた銀ですら女性用装備対応だった。 ラスボス戦後のガイとの会話では、男扱いされている。 幼い時のワジは“巫女”ではなく“巫子”。男性が巫女の役割を担う時に使われるのが“巫子”や“男巫”という言葉なので、ワジが男性だったことは確定している。(その後、性別を失っている可能性はある。) 性別という概念自体存在してないのかもしれない。聖痕が顕れた出来事で性別の概念が失われた可能性は否定できないが、少なくともそれ以前は普通に性別のある普通の人間であったと思われる。 ヴァルドとの最終決着の時に言った、聖痕によって全てを得て全てを失ったという話の中に、性への意識、もしくは生殖機能そのものも含まれていた? 上記の会話で未来も失ったとあるから生殖機能を失ったともとれる 二周目の隠し魔獣および紅き湿原について [部分編集] 零の隠し魔獣のように、次回作における何かの前兆、と捉えられる プレロマ草による異界化が進行していることを示している可能性 紅き湿原にある紅いプレロマ草。単なるカラーリングの違いとも取れるが、紅の叡智の原料とも考えられる そもそも蒼の叡智と紅の叡智の違いは何だったのか? 幻焔計画というからには次の段階は紅? 何故か湿原のBGMにアルタイルロッジのものが使われており、D∴G教団と関係があるのか? ノーザンブリアの塩の杭は七曜教会の自演?また、アーティファクトを集めて何をしたいのか [部分編集] 突如杭が現れ教会が手を差し伸べて結果的に教会の権威が上がっている?。 フラグメントでも少し触れられているが教会が(女神の)権威を上げるためにやった事? ★答え合わせ ミシュラムワンダーランドにいた占い師は? [部分編集] 前作「空の軌跡」にて登場した、執行者No.VI《幻惑の鈴》ルシオラ シャーリィが最後に言ってたスカウトって、結社からのスカウト? [部分編集] マリアベルからのスカウトマリアベルが結社にスカウトされたので、一緒に来ないかと誘ったのかも エンディングムービーに、結社&マリアベル&シャーリィが一緒にいる場面有り 電撃PS507号の社長のインタビューで結社からのスカウトと明言。 墓石の薄れて読めないお墓は? [部分編集] イアン先生の妻子の墓 15年前の事故以来、ある目標の願掛けのためあえて修繕していないため読めないほど風化している セシルがウルスラの子孫? [部分編集] 終章でのウルスラ病院突入前のツァイトの発言、突入後のセシルとツァイトの話より。 セシルがウルスラの子孫である可能性は大というより確定といってもいいほどである。 ガイ殺害の犯人は?《今作にて解決!!》 [部分編集] イアン・グリムウッド動機はおそらく黒幕に迫るところまで調査を進めていたための口封じ。ガイ自身も15年前に家族(両親)を亡くしているため、仲間として計画に引き入れる気は一応あった。 独断かマリアベルの命令かは不明。 これによって遊撃手アリオス・マクレインは、「幻の至宝」計画に協力せざるをえなくなった。 ワジの正体は?《今作にて解決!!》 [部分編集] ワジ=星杯騎士説が正解に当たる。 ワジには聖痕があり、守護騎士であることがわかるアッバスは彼の補佐を務める正騎士である キーアの持つ力とは? [部分編集] 零の至宝であるキーアには、零の至宝の持つ力が備わっている 《零の至宝》=《幻の至宝》+空の力+時の力=因果と認識に干渉する《幻》の力+時空間に干渉する力=『世界を紡ぐ力』(因果律を操作し世界を組み替える力) 《碧の大樹》はキーアの力を増幅し、七曜脈を通じて世界とリンクできる神樹世界の事象の全てが持つ因果を過去と現在と未来において操作・変更できる オリジナルの《始まりの地》とほぼ同じ 《グノーシス》を媒体としての知識吸収太陽の神殿《揺り篭》で眠っている時期だけでは?(救出されてからは知識吸収はなし?) 《零の至宝》で因果律を操作して過去未来の出来事を書き換える能力それだけでは説明がつかないことも少なからずあるので《グノーシス》以外での知識吸収もできる?(グノーシスの効用とキーアの力を混同しているのでは?) 但し、因果律の操作にも何らかの縛りがあることが窺える。 因果律を操作できる範囲(《碧の大樹》が完成する前)空間座標上はクロスベル地域(プレロマ草が開花している地域)のみ 改変できる時間軸 一定の縛りがあるものと推測される 「零の軌跡開始イベント」の前後辺りではないのか?グリムウッドが過去改変に固執せずに、事実を突きつけると、あっさり引き下がった事から。それ以前の過去(15年前の事件)を改変できる可能性があるなら、引き下がり方があっさりしている 序章でアーネストが何も視えなかった理由は? [部分編集] アルタイルロッジは、クロスベルの導力ネットワーク上に存在している《星辰のコード》の改造版で構成されている術式の上では無かったため、至宝にリンクできなかったと考えられる 神狼伝説 [部分編集] 神狼伝説に出てくる神狼はツァイトの事ツァイトは《幻の至宝》である《虚ろなる神(デミウルゴス)》を見守る聖獣である。 ただしオリジナルの《幻の至宝》は存在しない。このため"盟約"の縛りが存在せず、ロイド達に手を貸す事が出来た。ロイド達に協力してるのはただの気まぐれ? それとも《零の至宝》のキーアを見守るため?恐らく確固たる目的や縛りを持った上での行動ではない。 メタな言い方をすれば仲間キャラだから。 柔らかく言うなら気まぐれ。 空で登場した竜とは行動原理が異なる。 これは神狼が明言している。 ≪鋼の聖女≫って誰? [部分編集] 数百年前の事柄を語る帝国の昔話に登場する人物(本作で≪鋼の聖女≫に勝利すると、それらしい事が語られる) ≪黒の競売会≫においてキーアを鞄に入れたのは? [部分編集] 犯人:アリオス(本作中で自白) ≪太陽の砦≫の揺籠からキーアを持ち出したのは? [部分編集] 犯人:アリオスとマリアベル 教唆:マリアベル 計画:マリアベル 手段:テレポートで難なく辿り着けた 目的:特異な状況で目覚めさせることで、潜在能力を見極める 補足:零において第三章最終日のアリオスのスケジュールはレミフェリア公国行きになっていたが、勝手にキャンセルしていたことが今作で判明する IBC 襲撃を企てたのは? [部分編集] 犯人:ヨアヒム・ギュンター 計画:ヨアヒム・ギュンター 目的:キーアの奪還 補足:全ての黒幕はイアン先生とあるが、行動を予測していただけで直接操った訳ではない IBC 爆破を指示したのは? [部分編集] 指示:ディーター・クロイス 目的:帝国で活動する猟兵を使って爆破することで、帝国に対する危機感を煽り、独立を求める世論を形成 物語の真の黒幕は? [部分編集] 零から繋がっているかは不明だが一応こちらに おさらいは長文なのでこちらを参照 目的 クロイス家の場合キーアの入手? 幻の至宝の再現。 それを上回る≪零の至宝≫を顕現させる事 イアン・グリムウッド時空と因果を操る≪零の至宝≫を以て、帝国と共和国によるクロスベルの間接支配からの独立を実現(物語では語られていないが、恐らく亡くなった配偶者と子を生き返らせる事も含んでいると考えられるが、恐らく、現状から大きく乖離せずに過去の事件のみだけを都合良く改変する事は難しいのだと推測される) ギリアス・オズボーンの場合クロスベルの支配権を手に入れる? 犯人 ヨアヒム・ギュンター零の最後で死亡しているため可能性は限りなく低い マリアベル・クロイス実行犯ではある。一番黒幕に近いが… ディーター・クロイスマリアベルにまかせっきりにしていたため黒幕とは言い難い アリオス犯人だと決めつける証拠などはないため可能性は低い イアン・グリムウッド加担はしていたが。黒幕ではない ギリアス・オズボーンこの人は黒幕でなく便乗犯に過ぎない クロスベルは帝国に支配された、という結末なの? [部分編集] エンディングから 2年後に独立を果たしたVISUALを解放して、エンディング画面の画像の見出しを読むと判る エンディングでも「2年の長い冬」という表現から2年後に独立を果たしたという事は読み取れる。 Crossbell state って旗もエンディングで見られる。