約 1,416,948 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3970.html
【第四章復活Start】 良子「とりあえず、一件落着ということで」 巴「そうですねー、まあ全員生きててよかったですね」 ハギヨシ「ええ。辛く、厳しい戦いでした」 春「そして、結ばれる二人」 京太郎「いやいや、結ばれてないからな。どさくさ紛れに何を言ってるんだ」 春「チッ」 京太郎「キャラ変わってるよぉ!」 良子「夫婦漫才はそこまでにしておこう」 春「わかった」 京太郎「だから、夫婦じゃねーっつの」 春「京のいけず」 巴「それよりも、これからどうしましょうかね……」 良子「家に帰ればいいんじゃないかな。最も、そんなぼろぼろな姿を見られたら何が起こるかわからないけれど」 ハギヨシ「でしたら、私達の別荘へ招待いたしましょうか? 本来ならば、主の許可無く決めるのは執事としてはどうかと思いますが、事情が事情ですし」 良子「別に、私の家に全員で押し寄せてもいいんだけどね。狭いけど」 京太郎(うーん、どうしよう?) 京太郎「じゃあ、戒能さん家に突撃するということで」 春「良子さんの家……なにかでそう」 良子「ノーウェイノーウェイ、何も出ないから」 巴「ですよねー」 ハギヨシ「では、私は衣様の元へと戻らないといけませんのでこのあたりで……」 良子「遠慮しなくてもいいんですよ?一人増えた所で変わりはありませんし」 ハギヨシ「そうしたいのはやまやまですが……仕事があるもので」 また誘ってくださるならばぜひとも参上致しますので」 春「さすが執事。有能だ」 京太郎「そうですか……今回は本当にありがとうございました。感謝してもしきれません」ペコリ ハギヨシ「よして下さい。私は友達を助けたかっただけなのですから」 京太郎「それでも、です……本当に、ありがとうございました」 ハギヨシ「ふふっ……こうして感謝されるのも悪い気はしませんね。 では、皆様また会う日まで」シュタッ 良子「消えた……ブラボー」 巴「うーん、摩訶不思議な人ですね」 春「そういう問題じゃないと思うけど……」 京太郎「と、ともかく!行こうぜ、戒能さん家に!」 【良子の家】 良子「ここが私の家だ」デデーン 春「いつも通りのかっこいい部屋だね」 良子「褒めてもパンツァーファウストしか出せないよ、ハル」 京太郎「……えー」 巴「銃刀法はどこにいったんだろうね……」 京太郎「というか、おかしいでしょこの部屋ァ!何で至る所に重火器、刃物があるんですか!」 良子「来るべきに備えてだよ。もし、ゾンビが発生して武器が必要になったら困るでしょう?」 京太郎「あるか、そんなもん!」 良子「少年、これが現実だ」 京太郎「んな現実あるかああああああああ!!!」 春「京、落ち着く。良子さんの下着をあげるから」ポイッ 京太郎「え、マジで!?いぇーい!この部屋最高ーーーーーーーッ!」 良子「……」 巴「……」 春「……」 京太郎「ちょ、なんですか!そりゃあ綺麗な女性の下着を渡されたら喜ぶじゃないですか!」 良子「…………」ポッ 巴「またフラグを立てましたね!」 春「やったね!」 京太郎「何でだよ!綺麗な女性に綺麗だって言って何が悪いんだよ!」 春「このジゴロスキルですよ、巴さん」 巴「そうですね、はるるさん」 春「でも、年上よりも同年代が一番だよね、京」 巴「本当の所はどうなのかな、きょーちん」 京太郎「俺は……」 京太郎「俺は衣と添い遂げる!」 春「……」 巴「ひゅー」 良子「ロリコン……だと?」 京太郎(まあ、ここはそう言ってお茶を濁しておくとして) 京太郎「それよりも、四人寝れるんですか?こんなに物があるのに」 良子「ノーウェイノーウェイその心配はしなさんな」 春「確かに狭くて寝れないけど」 良子「夜を過ごすお供はあるんだな、これが!」パンパカパーン 春「全自動麻雀卓~」 京太郎「……えっ」 良子「これがあれば夜はバッチシだ、少年」 春「完璧だね、良子さん」 巴「…………」 良子「どうした、少年?ああ、そうか。麻雀ができないのか。それならば無理だな」 京太郎「いや、できますけど……その、俺は……」 巴「きょーちん!む、無理にやらなくてもいいんですよーぅ!」 京太郎(俺は、今まで逃げてきた) 京太郎(過去が怖くて……清澄からも、麻雀からも) 京太郎(それと、誰か大切な人もいた気がする。何でか、思い出せないけどな) 京太郎(わっかんねー…………どうするべきなんだろう、マジで) 春「……京が嫌ならやらなくてもいいんだよ?」 京太郎「はるる……」 春「京が麻雀に対して何か思う所があるのはわかってるから」 京太郎「……ありがとうな、気を使ってくれて」ガシガシ 春「ひゃっ」 京太郎「戒能さん、やりましょう」 良子「いいのかい、少年?」 京太郎「ええ、大丈夫です」 京太郎(ただの夜を過ごす為の遊びに何を悩んでるんだか) 巴「……へェ」 京太郎(一局ぐらい、平気さ) 京太郎「さあ、やりましょうか」 良子「まあ、最初は小手調べということで東風で」 春「わかった」 巴「妥当ですねー」 東一局0本場:親(京太郎) 配牌 京太郎(微妙……) 春(だめかもしれない) 巴(いいかも!) 良子(まだ慌てる時間じゃない) 京太郎(後少し……!) 春(無理ゲー) 巴(うん、聴牌。後は上がるだけ) 良子(諦めるって大事だよね、うん) 春(通るかな……)タンッ 京太郎「悪いな、ロンだ」パラララッ 京太郎「12000だ」 春「……京の嘘つき。全然弱くないじゃない」 良子(へェ……なかなかやるな、少年) 京太郎37000 春13000 巴25000 良子25000 ―――― 東一局1本場:親(京太郎) 配牌 京太郎(アカン) 春(取られた分は取り返さないと……!) 巴(んー。これは厳しいですねー) 良子(一応プロだからね、これぐらいは) 京太郎(持ち直した!このまま連荘するぞ!) 春(まだ、慌てる時間じゃない) 巴(出来れば止めたいんですけどねー) 良子(駄目だわ、これ) 京太郎(このまま押し切るッ!) 京太郎「リーチッ!!」 良子「通らないなあ、ロンだ」 良子「む……2000だ」 京太郎「高くなかったか……」ホッ 京太郎34700 春13000 巴25000 良子27300 ―――― 東ニ局零本場:親(春) 配牌 京太郎(ちょーっと微妙だな) 春(よし、京から取り返す) 巴(普通としか言えませんね) 良子(これはひどい) 京太郎(あー、だめだー-!!) 春(京待っててね……すぐに狙い撃つから) 巴(何か、私のこと忘れられてません?) 良子(もうどうにでもな~れ) 春「揃った。ツモ、点数は……」 春「500オール……うん、やすいね」 良子「むぅ……」 京太郎34200 春14500 巴24500 良子26800 京太郎(連荘か……くそっ) 京太郎(今は一位だけど……流れは持っていかれてやがる) 京太郎(遊びとはいえ、勝ちたい。飛んで負けるってのは嫌だ) 京太郎(は……俺、やっぱり捨てきれねーみてーだな、麻雀) 京太郎(勝ちたい、その為の力が欲しい) 京太郎(俺は――) 京太郎(欲しい……) 京太郎(俺が永遠に強くいられる世界が欲しい) 京太郎(強い意志で世界を塗り潰して、変えるんだっ!) 京太郎(そうさ、そうすれば俺はいつまでも勝てるんだ) 京太郎(ここからが本番、いくぜェ!) 巴(ふむむ……発動しちゃったか。やっぱり、麻雀が反応してるのかな) 春(何か、変な感じ。気持ち悪い……) 良子(私の第六感が……何かを告げている。少年、君は何者だ?) ――――― 東ニ局一本場:親(春) 配牌 京太郎(…………) 春(運が京に吸い取られてる?全然、上がれない) 巴(いやはや……化けましたね) 良子(……ッ!) 京太郎(……不思議と頭がすっきりしている) 京太郎(清澄で打っていた時よりも……やれる。このまま、押し切らせてもらうっ!) 良子(思えば、最初の局で予感はあった) 良子(彼自身は弱いと言ってたけど、それは周りにいる人達が異質すぎるから気づかないだけなんじゃないかな) 良子(現に打ってても、彼は決して弱くはない) 良子(それに、今の局から彼が纏うオーラが変わった) 良子(この麻雀が終わったら少年に聞かねばならないな) 春(親だから、今の内に稼がなきゃ) 春(これ以上失点したら……負ける) 春(他の皆が手を揃える前に安手で早上がりするっ!)タンッ 京太郎「……ロン」 京太郎「一本場だから1300だ。悪いけど連荘はさせない」 春「はい……」 良子(ハルの十八番を奪っていくとはね……) 良子(私もちょっと本気を出すべきかな?) 巴(うーん、この焼鳥状態) 京太郎35500 春13200 巴24500 良子26800 ――――― 東三局零本場:親(巴) 配牌 京太郎(……っ!畜生、さっきの冴えは何だったんだよ) 春(ラス回避……一位は無理でも!) 巴(今日はついていませんねー。親なのにこれは無理かもしれません) 良子(悪いけど、一位を狙わせてもらうよ) 良子(さて、少年。君はどうするかな?打って出るか、出ないか) 春(確かに今から一位を狙うのは無理) 春(でも、それだからって諦めるのは別。ラス回避する為に狙うのは――巴) 巴「これかな?」タンッ 春「残念、それが当たり。ロン」 春「1000だけ」 巴「はぁ……ここで大きな手を食らっていたらどうしようかと」 京太郎(次さえ乗り切れば一位……勝つぞ) 良子(私の見せ場がない……最後の親で稼ぐしかないね) 京太郎35500 春14200 巴23500 良子26800 ――――― 東四局零本場:親(良子)オーラス 配牌 京太郎(戒能さんには絶対に上がらせないとして……後は巴さんがよさそうな手を作ってるかな) 春(……)チーン 巴(うん、なかなかのなかなかだね。逆転はまだ可能かな) 良子(ノーグッドな手だね、せめて二位は死守したいけど……) 京太郎(……)タンッ 春(ラス回避ラス回避)タンッ 良子(ここから挽回する……連荘にすれば勝機はある) 巴(皆、はしっていますねー。いつのまにかに真剣になっていますし) 巴(だけど、足元がお留守ですよ?) 巴「リーチ」 良子(……!くっ!) 京太郎(何とかしないといけないけど……今の手牌からして無理だ) 春(駄目……オリれない) 良子(むむむ……親だし降りたくはないけど)タンッ 巴「それです、ロン」 巴「裏ドラはー、乗らないかー。1000のみですね」 良子「むむむ……順位が変わらない上がりはどうかと思いますよ」 巴「いいんですよ、遊びですしね。真剣勝負の時はもっと本気出しますし」 巴「今回はあくまで暇つぶし。だから、点数もそんなに関係ないんです」 春「……そういえばそうだった。つい熱くなって」 巴「本当ですよ。私以外は鬼気迫る表情でしたし」 京太郎「ともかく、これで終わりですね」 最終結果。 京太郎35500 春14200 巴24500 良子25800 京太郎「ふぅ……勝てた」 春「京の嘘つき。弱くないじゃない」 京太郎「いやいや。たまたまだからな。実際前のとこでは……ボコボコだったし」 巴「……まぁね」ボソッ 京太郎「?巴さん?」 巴「いや、何でもないですよぅー!」 京太郎「はぁ、ともかく一旦休憩しますか」 良子「オーケー。コーヒーでも入れてくる」 春「私、砂糖多めで」 巴「私はブラックでお願いします」 京太郎「じゃあ、俺も同じくブラックで」 京太郎「そういえば、一位になったことだし……何か気分がいいな」 巴「何かあるかもしれませんねー」 春「私の好感度ボーナスを誰もあげないなんておかしい」 京太郎「はるるの言ってることはおいといて……よく勝てたな、俺」 巴「ま、東風だけでしたし。きょーちんこそ、言う程弱くないじゃん」 春「ぐぬぬ……」 巴「はいはい、ラスだからってうならない」 春「京の前でかっこいいとこ見せたかったのに」 春「そして、私のことを見なおしてゲロインからヒロインに」 京太郎「……別にもうきにしてないんだけどなぁ」 春「これは乙女の問題だから」 巴「乙女?」 春「疑問符をつけないで。私はこの中では一番若い。食べごろなんだから」 良子「ウェイトウェイト。そんな面白そうな話、聞き逃す訳にはいかないなあ」 春「……年増め」ボソッ 良子「ハル、後でお仕置きな」 京太郎「……何やってんだか」 巴「まあ、従姉妹同士ですからちょっとしたじゃれあいみたいなものでしょう」 京太郎「そういうもんですか」 巴「そういうものなんじゃないかな?」 春「若い方がいいから!」 良子「いやいや、年上の魅力が一番だから!」 京太郎「あんなことがあった後なのに、元気だなあ」 巴「というか、寝なくていいんですかね」 京太郎「そもそも、本家に連絡しないで大丈夫なんですかね……」 京太郎「あーすいません、巴さん。俺眠くなってきちゃって……」 巴「遠慮しないで寝ちゃえば?」 京太郎「コーヒー飲みかけだしもう少し……あー」ポスン 巴「はいはい、眠くなったら寝る。膝枕してあげるから」 京太郎「すいません……色々と迷惑をかけて」 巴「別にいいよ。きょーちんと私の仲だしね」 京太郎「……ありがとうございます。色々と」 巴「改まってどうしたのさ」 京太郎「巴さんには助けてもらってばっかりで……俺は何も返しちゃいない」 京太郎「思えば、最初の……出会いの、時……も」 巴「はぁ……調子が狂うなぁ」 巴(後悔なんてある訳ないって思ってたけど……君との出会いを書き換えたのはちょっと後悔かもしれませんねぇ) 巴「全く、恋する乙女みたいですよ……そんなことはないのに」 巴「君にはもっと相応しい女の子がいるんだから」 京太郎「…………あれ」 京太郎(俺、いつの間にかに寝ていたんだろう) 京太郎(巴さんに膝枕してもらった所までは覚えているんだけど) 京太郎(最後に何か言ってた気がするけど。半分寝かけてたから思い出せない) 京太郎(とりあえず、変に目が冴えちまったし夜風でも当たるか) 良子「やあ、少年。奇遇だね」 京太郎「戒能さんですか。どうしてベランダに」 良子「君と同じさ。ちょっと風に当たりたくてね」 京太郎「そうですか」 良子「そうなんだよ」 京太郎「運命の赤い糸で結ばれていたりして?」 良子「ふふっ。本当に結ばれていたとしたらどうする?私をもらってくれるのかな?」 京太郎「その時は全身全霊を持ってお迎えいたします、お姫様」 良子「ふふふっ」 京太郎「はははっ」 良子「なんてね」 京太郎「うーん、やっぱり大人ですね。からかいがいがない」 良子「そりゃあね。君より年上というプライドもある」 良子「そう簡単に揺らがないさ」 良子「一つ、聞いていいかな」 京太郎「どうぞ」 良子「君は麻雀が弱いと言ったね」 京太郎「はい。実際その通りなんで」 良子「だが、君は一位を取った。東風とはいえ一位を最初から最後まで死守し続けた」 良子「それに、途中から君の纏うオーラが変わった気がするんだ」 良子「君は一体何者なんだ?」 京太郎「俺は……」 京太郎「何者でもありません」 京太郎「穿って考えすぎですよ、戒能さん」 良子「君自身はそう思っていても周りはそうは思わない」 良子「それだけの影響力が君にはあるんだよ」 良子「途中から見せたアレはまさしくそれだった」 良子「まるで、運を吸い取られているような。いや、奪われているといった方が正しいかな」 京太郎「それじゃあ、俺がオカルトを持っているみたいじゃないですか」 良子「私はそう言ってるんだ。君に覚えはないのか?」 京太郎(覚えがあるって言われても、アレしかないよな……悪霊にもらったやつ) 京太郎(まだ俺の中に残ってるなんてな) 京太郎「そうですね……今すぐには思い出せません」 京太郎(まあ、言う程のことではないか……) 良子「そうか。なら、忠告しておく。アレはもう使わない方がいい」 京太郎「どうしてです?オカルトを持つなら使った方が強く……!」 良子「あのオカルトからは禍々しいオーラを感じたんだよ。 使い続けると黒に染まるぞ」 良子「約束して欲しい。絶対に使わない、とな」 京太郎「黒のオーラに巻き込まれるか、はるる達が心配なんですよね」 良子「それだけじゃない、馬鹿者。君のことも心配しているんだ」 京太郎「ご冗談を。俺の心配の分は他の人にやってください」 京太郎「それが一番ベストな選択ですよ」 京太郎「一度染まったら、もう戻れませんよ」 良子「……染まったら洗えばいいじゃないか」 京太郎「どうしようもないぐらいの汚れの場合は?」 良子「うまく折り合いをつけろ。あー、こういうのは柄じゃないんだがな」 良子「君はどこか危ういんだ。ちぐはぐなイメージがある」 良子「均衡が取れてないんだ、君はどこかそう思う所はないのか?」 京太郎「…………あったとしてどうしればいいんですか?」 京太郎「過去に立ち向かう勇気がない臆病者ですよ、俺は」 良子「はぁ……それならば誰かの助けを借りればいい。 助けてもらうのは別に悪いことではあるまい」 良子「話してみたらどうだ?君のその根源を」 良子「話さないことには始まらないぞ?半歩でも前に進んでみろ。 そこから見える世界は違って見えるかもしれないよ」 京太郎「……考えておきます」 良子「今はそれでいい。私が言いたいのはオカルトを無闇に使うなってことだ」 京太郎「確約はできませんが、覚えておきます」 良子「それに、オカルトを抜きにしても君はいい線いくと思うしね」 良子「どうだい、私の弟子になる気はないかな?」 京太郎「ははは、保留ということで」 良子「むぅ……断られたか。まあ気が向いたらでいいよ」ピッ 京太郎「これは……」 良子「私のメルアドと電話番号だ。気軽にかけてくるがいい」フンッ 京太郎「じゃあ、困ったときは相談させて頂きますね」 良子「うむ、苦しゅうない」 京太郎「何口調ですか、突然」 良子「ノリだよ、ノリ。気にしたら負けだ」 良子(もう少し、強かったら来月にある全国大会のエキシビションマッチにでも推薦するんだがな……) 良子(面白い素材を腐らせるには勿体無いしね……) 【朝・良子家】 京太郎(……うーん) 京太郎(いつもながら寝起きが悪い) 京太郎(誰か寝起きが良くなる手段を知ってはイないだろうか) 京太郎(社会人になったら毎日だしなー) 京太郎(というか、重いんだけど何か乗ってるの!?) 京太郎(はるるかよ!重いよ!) 春「zzz」 京太郎(何で俺の上に乗っかってるんだ!寝苦しいわ!) 春「……寝起きでラッキースケベイベント期待」ボソッ 春「zzz」 京太郎(だから、どけろってぇ!!!) 春「……何もなかった」シュン 京太郎「お前は何を言ってるんだ。乗るなら戒能さんにしろ」 良子「申し訳ないが私を身代わりにするのはNG」 巴「普通に寝ましょうよ、普通に」 良子「そのことについては置いといて。朝食を食べたら本家に帰るよ」 春「えー」 良子「えーじゃない。私の家にいつまで寄生するつもりなのさ」 春「無論、死ぬまで」 良子「斉藤乙」 京太郎「どうでもいいけど劇場版のるろ剣はぶっとんでましたね」 巴「観柳ははまり役だったねぇー」 良子「うん、このままだと話がそれるからごはんを食べるよ」 「「「はーい」」」 良子「ハルと巴の服は私のを貸すとして……少年はどうする?」 京太郎「全裸で行きます」 良子「は?」 京太郎「全裸で行きます」 巴「きょーちん、まだ寝ぼけてるんだね……」 京太郎「ということで脱ぎまーす」ポイヒョイッ 良子「ちょ、ちょっと待ったあああああああああ!!」 京太郎「何ですか、一体……!脱いだ服なら袋に入れて持っていきますけど」 良子「いや別にここに置いていっても……って違う!違うよ!」 京太郎「ああ、そうですね。このままだといけませんね」 良子「そうだよ!服ならどうにかするから!」 京太郎「このままだったら股間丸出しで不審者ですからね。 小蒔さんのお父さんから借りたゴッドモザイクを使えばオッケーですよ!」 良子「そういう意味じゃないからね!?」 京太郎「何でも、天照系の光学神奏術で股間の大切な所は見えないにくいやつということらしいです」 良子「そんな説明はいらないよ!」 京太郎「逆に考えたらいいんですよ、服を着たら負けだと」 良子「負けじゃないからね!?」 京太郎「さあ、脱ぎました!行きますよ!」 良子「行く訳ないでしょう!」 巴「さすがに私もどうかと思うね……」 春「筋肉の均衡が絶妙……ウホッ、いい身体」 良子「ハルは黙っていようか。第一警察に見つかったらおじゃんでしょう!」 京太郎「戒能さん、こういう言葉を知っていますか?バレなきゃ問題はないって」 良子「犯罪者のセリフだよ!」 京太郎「ともかく、俺はこれで行きますから」 良子「止めて!私の家からその姿で出ないで!お願い、何でもするから!」 京太郎「ん?今何でもするって言ったよね?」 良子「えっ、それは言葉のあやで……」 京太郎「ん?今何でもするって言ったよね?」 良子「だから」 京太郎「ん?今何でもするって言ったよね?」 良子「……何が望みなの?」 京太郎「こんどデートするんだよおうあくしろよ」 春「!?」 巴「~~♪」 良子「デ、デートって!?そういうのはハルの役目であって!」 京太郎「俺は、戒能さんとデートしたいんです(迫真)」 良子「う、ううっ!」 春(私や霞とのデートは断ったのに……)ズズズッ 京太郎「いいんですか?このままだと俺は全裸で出ますよ?」 京太郎「そしたらご近所付き合いで全裸の家って噂されますよ!」 京太郎「さあ!さあ!」 良子「ぐぬぬ……!全裸の家という呼ばわりは嫌だ!だけど、デートも恥ずかしい!」 春(良子さんなら断ってくれるって信じてるから) 京太郎「俺は恥ずかしくありませんよ。あるェー?もしかして、そういう経験がなかったり?」 良子「で、デートの経験ぐらいあるから!」 京太郎「ならデートぐらい余裕じゃないですか。そんなに慌てるなんてまるで中学生みたいですよ。 戒能さん程の美人でしたら男の人とデートなんてお茶の子さいさいですよね」 良子(言えない……麻雀にずっとかまけててそういう経験が全くないなんて!) 良子「見たところ少年は経験豊富……!クールなイメージがある私を保たなければ!) 良子「ふふっ。少年、大人をからかうもんじゃない。君にはもっとお似合いの娘がいると思うな」 良子(話題を逸らしてハルにぶつける!これで私はフリー!) 京太郎「それとこれは別です。今の俺には戒能さんしか見えませんから」 良子「…………」ボンッ 京太郎「あれれー。顔が真っ赤ですよ、戒能さん。熱でもあるんですかー」 良子「な、ないない!ノーウエイノーウエイ!」 京太郎「いえいえ、心配ですから。ちょっと失礼しますね」オデコニテヲピトー 良子「ひゃっ!」 京太郎「うーん、熱はないみたいですねー。どうしたんですか、突然真っ赤になって」 良子「つ、冷たい……」 京太郎「これで少しは落ち着きましたか」ニコッ 良子「う、うん……」 巴(全裸だから如何わしい姿になっているのは誰も突っ込まないんでしょうかね……) 春(あばばばばば) 京太郎「深く考えることはありませんよ。ちょっとしたお礼を兼ねて出かけるだけですから」 良子「そ、そうだよね!」 京太郎「その過程でデートと呼ばれるかもしれませんが……やましいことなんてこれっぽっちもありませんよ?」 良子「全裸と一緒に外を出るか……それとも、デートをするだけか」 京太郎「大丈夫です、俺がエスコートしますから」 良子「な、なら……お願いしてもいいかな?」 京太郎「もちろんですよ、お姫様をエスコートするのは王子の仕事ですから」 良子「キザだね。口ではなんとでも言えるよ?」 京太郎「いえいえ、これぐらい気取らないと戒能さんの相手なんてとても出来ませんよ」 京太郎(それに……デートの時に全裸にならないでとは言われていませんしねー) キャッキャウフフ 巴(ひゅー……これはかすみん達は荒れるだろうなぁ。面白そうだからフォローしないけど あ、はるるの魂が抜けかけている) 春()シロメ 京太郎「ということで服は戒能さんのを借りました」 良子「Tシャツとジーパンだね」 春()シロメ 巴「はるる、いい加減戻って」バシッ 春「はっ!悪い夢を見ていた気がする……」 巴「残念ながら現実なんだよね、その夢」 春「ぐぬぬ……」 巴「はいはい、唸らない。大丈夫だって、ちょっとしたお礼を兼ねて出かけるだけだから」 春「いいや、良子さんは男に飢えているね!京の始めてを散らす気でいる!」 春「だって、良子さんの学生時代なんてそれはもう……」 良子「それ以上言ったら黒糖取り上げるよ?」ニッコリ 春「それだけはやめて」 良子「なら、変なことは言わない」 京太郎「従姉妹漫才を見ているみたいです……」 巴「関係ない顔をしてるけどきょーちんが原因ですからね?」 京太郎「戒能さんをからかう為にデートとはいいましたが、大したものではないですよ。 御礼をするだけなのに大げさですって。そういう意味では巴さんとも後日……」 巴「私はいいよ。これ以上はるる達の胃を壊したくないし」 京太郎「巴さんのお礼とはるる達は関係ないと思いますが?」 巴「乙女心というものがあるんだよ。男の子には難しいものだけどね……」 京太郎「とか、言っている内に到着しましたね」 巴「っと、門の前に誰かいますね」 霞「あらあらこれは全員お揃いで」ニッコリ 巴(こ、これは……) 霞「私達に何も言わないでどこに行ってたのかしらねぇ」ニッコリ 春(ヤバい、かなりヤバい) 霞「とーーーーーーーーーっても、心配したのよ?朝になったら三人ともいないし」ニッコリ 京太郎(戒能さん!連絡しなかったんですか!)ヒソヒソ 良子(すっかり忘れてた)テヘッ 京太郎(ヤバいですよ、あの状態は!殺されますよ、俺ら!) 良子(ドンウオーリー。私に任せて) 良子「ちょっと待って欲しい」 霞「戒能さんは黙っていて下さい」ニッコリ 良子「……はい」 京太郎(ちょおおおおおおおおお!!) 春(良子さん何やってるんですか……) 巴(折れるの早すぎですよ、ちょっと!) 良子(無理無理、アレは無理。私握りつぶされる) 京太郎(うっ……何か股間が……痛い) 春(た、たたたたすけて) 京太郎(無理無理無理!俺が死ぬ!) 巴(あ!逃げようとしないで下さいよ!) 良子(私は部外者だから)キリッ 巴(ここまで来たら巻き込みますからね!) 京太郎(霞さんに俺らだけで挑めとか無理ですよ!) 春(黒糖美味しいな)ボリボリ 京太郎(現実逃避するなぁ!) 霞「さっきから何をコソコソとしているのかしら? 言いたいことがあったらハッキリと言いなさい」ニッコリ (こ、怖い……) 京太郎(誰か!誰か助けに来てくれー!!) 春(無常にも助けは来ない) 京太郎(そんなナレーションはいらねぇよ!) 小蒔「どうしたんですか~霞ちゃん」 京太郎(きたああああああああ!) 春(さすが姫様) 巴(来て欲しい時に来てくれる!) 良子(これで勝つる!) 霞「あら、小蒔ちゃん。ちょっと、お仕置きをね……」ニッコリ 京太郎(え!?されること確定なんですか!) 春(笑えない……) 巴(朝帰りしただけなのに!?) 良子(神代さんなら説得してくれるから大丈夫)フルエゴエ 霞「連絡もなしに朝帰りはいけないと思うのよ、ね?」 小蒔「まあまあ。落ち着いて下さい」 小蒔「確かに、私達は連絡もなしにいなくなった三人を心配しました」 小蒔「ですが、三人も悪気があって連絡できなかったわけではありませんよね?」 京巴春「「「エベレストよりも高く反省しています!」」」 小蒔「ほら、皆さんこの通りにすごく反省している訳ですし」ニコニコ 霞「……はぁ。まるで、私が悪者みたいじゃない」 京太郎(小蒔さんから後光が……!) 春(何とか助かったね) 巴(本気を出してトリプルアクセル土下座をする所だったよ) 良子(これ、私完全にとばっちりだよね) 霞「いいですか、今後このようなことがあったらちゃんと連絡するように」メッ 霞「皆心配するんですからね。ここにいないはっちゃんも心配してたんだから」 京太郎「はい!」 春「この度は!」 巴「誠に!」 京春巴「「「申し訳ございませんでした!!」」」 霞「そ、そこまでされるとこっちが悪いわね……」 良子「まあともかく、事情は私が説明しとくから君達は部屋に戻っていなよ」 京太郎「わかりましたー」 【自室】 京太郎「という訳で帰ってきたぞ」 京太郎(小蒔さんから午前中は休んでいて下さいと言われたけど戒能さん家で寝てるんだよなぁ) 京太郎(何をするにも思い浮かばないし……) 京太郎(……同じく休みのはるるか巴さんに会うべきかな) 京太郎(そういえば、オフ会とかあったな……早い内にメールを打っておくか)ピコピコ 『おはようございます。そういえばオフ会の日程とか決めてなかったと思いますが決めませんか?』 京太郎(まあこんな感じで大丈夫だろう) ヒエア!ヒエア!アクセルワールド! 『覚えてくれてたの?ちょーうれしいよー。別に今日でも大丈夫だよー』 京太郎(今日、か……さすがに朝帰りの後の外出は霞さんが怖いし…… 仕事の休日は明日まであるし今日はゆっくりしよう) 『急ぐことでもないですし、今日じゃなくても大丈夫ですよ。 明日とかどうでしょうか?』 京太郎(うん、これでよし) ヒエア!ヒエア!アクセルワールド! 『大丈夫だよー。明日の何時に待ち合わせかなー』 京太郎(朝はさすがに辛いし……昼近くがいいかな) 『昼近くでどうでしょうか?待ち合わせ場所は……』 『近くの公園で。西郷公園の西郷隆盛像の前とかどうでしょうか?』 ヒエア!ヒエア!アクセルワールド! 『りょーかいだよー。じゃあお昼近くに待ってるよー』 京太郎(完璧だ……まあ、小蒔さん達にはちょっと出かけます程度で大丈夫だろう。 ちょっとしたオフ会なだけだし) ゾクッ 京太郎(大丈夫、だよな……?) 京太郎(うーん、何でだろう。大丈夫なはずなのに不安だ……) 【昼・大部屋】 小蒔父「別にいいんじゃないかな」 京巴春「「「「えっ」」」 小蒔父「いや、戒能君から聞いたよ。 朝帰りについて。突如悪霊が現れたことを察知した君達は夜に抜け出して退治したんだろ?」 京太郎(ほぼそのまんまじゃないですかー!) 春(もっと誤魔化すべき) 良子(こういうのは噓を言わずにちゃんと本当のことを言うべきだからね) 小蒔父「まあ、私も若い頃は朝帰りをしょっちゅうしていたからね。気にしてないよ」 小蒔母「」ギロッ 霞「」ニッコリ 初美「」ムスッ 小蒔「」ニコニコ 小蒔父「ああ、うん。一応は連絡してくれると嬉しいなーって」アセダラダラ 京太郎(弱っ!立場弱っ!) 巴(尻にひかれてますねー) 京太郎(あれ?こんな状況で明日ちょっと出てきますーって言ったら俺死ぬんじゃね?) 京太郎(でも、逆に考えるんだ。ちょっとしたメル友と一緒に出かけるのにやましいことなんてあるのだろうか) 京太郎(むしろ、それをやましいことだと考える相手サイドに問題があるのだろう) 京太郎(ならば、俺は悪くないのではないか) 京太郎(まあ、そもそも行きたいんだからしょうがないよね!)マジキチスマイル 小蒔父「ということだから、まあ程々に……あ、はい。連絡はきっちりとして下さい」 京太郎「あっ、すいません。俺、ちょっと明日出かけますんで」 小蒔父「ほう、天江君との逢引かね。素晴らしいことだとアダダダダダダ!」 小蒔母「な~にを言ってるのかしらね~」 巴(この状況で地雷を投入するとは……) 良子(え、これってもしかして私とのデートのこと?)ドキドキ 春(ぐぬぬぬ……良子さんにラブ臭が) 京太郎「ああ、違いますよ。ちょっとした友人と出かけようかなって」 良子(私じゃなかったのか……)ショボン 巴(地雷じゃないかー。つまんないなぁ) 春(友達……京の友達……。普通に考えると男の友達だから安心安全だね)ニッコリ 小蒔父「うん、友達と遊ぶのは若い内にできるだけやっておくべきだからね。 楽しんできたまえ。あ、後、天江君との逢引の時はぜひ……あだだだだだっ!」 京太郎「大丈夫なのか、この家……」 巴「多分、どうにかなるんじゃないかな?それよりもこっちに友達がいたんだねー」 京太郎「いえ、メル友ですよ。その人がたまたまこっちにいるみたいで会ってみようかなって」 初美「それって誰なのですか-!」 京太郎「うわっ!薄墨さん、すごく久しぶりですね……」 初美「そんなことはどうでもいいのですよー!」 京太郎「まあ、ともかく……別に普通のメル友ですし怪しくもなんとも無いですってば」 霞「……本当かしらね」 小蒔「私、気になります!」 春「本妻は慌てない、クールにいく」 良子「……私にはデートを誘ったのに」 巴「収集がつかないですねー。きょーちん、どうするんですか?」 京太郎「どうするも何も!やましいことなんてないですってば! 関係ないですって!もう!」 京太郎(とりあえず、色々と追求されたけど何とか逃げきれたぞ……) 京太郎(しかし、皆の目つきが変わってたのは気のせいだろうか) 京太郎(さてと、昼からはどうしよう?) 京太郎「ということで見送りに来ました」 良子「物好きだね。全くこっちの気も知らないで……」ブツブツ 京太郎「へ?」 良子「少年には関係ない!と、ともかく……デートについてはどうするんだ?」 京太郎「そうですねぇ……明日は友達と出かけますしね」 良子「確か、一日フリーは明日までだったはずだ。私もプロだから多忙だ、大変残念に思うがこの話は……」 京太郎「夜、夜とかどうですか?」 良子「えっ?」 京太郎「戒能さん、この街について詳しいですよね?」 良子「ん……まあね」 京太郎「美味しい夕食が食べれたり、綺麗な夜景が見える所とか色々と連れて行ってもらえませんか? 俺、こっちに来た時は小さくて名所とか覚えていないんですよ」 良子「夜のデート……ホテル……わわっ」 良子(ど、どうする!予想外だぞ、この展開は!まさか、一目惚れとか言われるんじゃないんだろうな! そして、そのまま流されて……あわわわわわ!) 良子(だ、だめだ、ここで断ったら男性経験がないって笑われる、大人の余裕を少年には見せておかなくては) 良子「ふふっ、いいのか?ハル達に変な噂を立てられるかもしれないぞ?」ニヤッ 良子(完璧な切り返し!これで少年は恥ずかしがって……!) 京太郎「?別にいいですよ?やましいことなんてないですしね。 戒能さんと出かけるのにハル達は関係ありませんよ」 京太郎「……戒能さんは俺と一緒じゃ嫌ですか?」ニコッ 良子「別にそういう訳じゃ」 京太郎「なら決定ですね。こういうのは早い方がいいですし明後日、俺が仕事終わった後とかどうでしょう? 明後日ならまだこの街にいますよね?」 良子「あ、ああ」 良子(また流されてる……!くぅ……っ!) 京太郎「それなら、仕事終わった後に連絡するんでケータイはチェックしておいてくださいね」 良子「わかった……」 京太郎「楽しみです、戒能さんと夜のデートなんて」 良子「からかうなっ!全く、恥ずかしいったらありはしない……」 京太郎「そうですか?俺は全然恥ずかしくないですけど。 戒能さんみたいな綺麗な女性と一緒に歩けるなんてすごく嬉しいじゃないですか」 良子「君はまたそういうことを……!まあいい、そろそろ行く」 京太郎「はい。明後日、楽しみに待っていますね」ニコッ 良子(その満面の笑みはずるいよ……)
https://w.atwiki.jp/kagosimakuuuuun/pages/28.html
元スレはここ 前へ 次へ 登場人物! アクセラレータ・ポッター (ハリー・ポッター) 主人公。ポッターの運命を二分する一人。グリフィンドール寮一年生 クィディッチチームのシーカー 両親は二人とも他界したけど現在『みぞの鏡』の効果により絶賛光臨中なバカッポー夫婦でした 色々あってその昔母が命をかけて授けたという『反射』の力を保有。『反射』オンリーでソーナンス的活躍が期待できるぞ!みんなもポk(ry 親友三人に対して結構打ち解けてきましたついに自ら親友宣言です。三人が聞いたら泣いて喜ぶよ もう自分がツッコミであるということを自覚しつつある。『ツッコミに疲れた人の為の○○』シリーズ(偉大なる魔法使いサラ 著)を駆使して今日もゆく!今日もツッコむそして時に諦めるっ! 『もうやだ魔法界』と『助けて大魔法使いサラ』が口癖になりつつある 先は長いぞがんばれアクセラポッター 当麻・上条・ポッター (ハリー・ポッター) アクセラレータの親友。ポッターの運命を二分する一人。グリフィンドール寮一年生 クィディッチチームのチェイサー 闇の魔法使いとして猛威を振るっていた『例のアレイスター』を赤子の頃滅ぼした『魔法界の英雄』 でもなんだか復活させるための活動が始まってるっぽい!?その幻想をぶち殺す! とまぁ右腕の『幻想殺し』は健在、が、そのせいで利き腕で魔法がつかえい散々なバッファ■ーっぷりだったり もう不幸すぎてたまに可哀想、でもたまに自業自得なオガクズですのことよ ホグワーツ生徒的には『親しみある英雄』として受け入れられていたりするけどね 両親は存命、とってもとっても過保護です インデックス・グレンジャー (ハーマイオニー・グレンジャー) アクセラレータの親友。グリフィンドール寮一年生 魔法に対するちょっとしたトラウマを見事乗り越えて超万能な魔女となったマジ便利 解説もこなせてモキュモキュニャンニャン言って場も和ませられてインちゃんマジ有能マジマスコット! でもクリスマス入ってからは全然出番がなくて寂しいんだよ……ファンも他の派閥に取られてる気がするんだよ せっかく原作での空気っぷりとは違ったのにnゲフンゲフン アクセラレータから定期的にチョコをもらって餌付けされてご満悦 白白コンビはお褒めの言葉かも!ついでにうまいぼうも欲しいんだよ!モキュモキュ! 美琴・御坂・ウィーズリー (ロナルド・ウィーズリー) アクセラレータの親友。グリフィンドール寮一年生 クィディッチチームのチェイサー 四つ上の姉と二つ上の双子がホグワーツにいる大家族。その他の姉だったり妹だったりはあの、み、未定ですごめんなさい 興奮すると電気を発せちゃう体質。これも魔法の一種なのですよ本当ですよ色々あるのよ 筆を握ると色々と大惨事を引き起こす今世紀最大の『画伯(※蔑称的な意味で)』 そして箒に跨ると……あと、うん、結構時々たまに偶然に、乙女の腐った嗜好垂れ流しのとあるどこかのみこっちゃんとして覚醒しちゃう ……どうしてこんな琴に とにかく色々と美味しい設定を盛り込まれてしまった贅沢な娘 ……もう一度。どうしてこんな琴に 仕上・浜面・ロングボトム (ネビル・ロングボトム) アクセラレータ、上条と寝室が同じ。グリフィンドール寮一年生。 そろそろ人外ハーレムが出来つつある色男(笑) 上条ポッターさんに負けず劣らずの不幸っぷりはもはや様式美 でもなんだか偉大になりそうなそんな何かを感じさせる(伏線) 組み分け帽子 ウザイ喋る帽子。浜面くん所持。仕上と呼んでとっても気に入っている ホグワーツ創設者四人から知恵を込められ、その結果四人のダメな部分が寄せ集まっていたり でもなんだか最近その知恵を解説に生かし始めてすっかりその印象が薄れてきてるいかんねこれは 一人称は『天才たる私』 元春・土御門・フィネガン (シェーマス・フィネガン) アクセラレータ、上条と同室。グリフィンドール寮一年生 魔法を使うとちょっと鼻血とか出ちゃう子。少し改善です倫理的な理由で 生来のクィディッチ好きで寮対抗試合の実況役を任されたですたい ようやくキャラが生かせますtゲフンゲフン 青髪ピアス・トーマス(ディーン・トーマス) アクセラレータ、上条と同室。グリフィンドール寮一年生 おにゃのこを愛しロリを愛し全ての属性を受け入れそして小萌てんてーラブないつも通りの通称青ピ 関西弁だけどここ英国だろうというツッコミはもはやこの男には通じまへんでーごめんなさいそういうことで 土御門くんと一緒に実況担当。関西弁のくせに面白いギャグは特に言えない 最愛・絹旗・ブラウン (ラベンダー・ブラウン) インデックス、美琴と同室。グリフィンドール寮一年生 怪力だったり無邪気な娘だったりするけど出番は割とフレとまとめられ気味 なるべく出すからね、ごめんね、だけど原作じゃこれより出ないからね フレ・セイヴェルン・パチル (パーバティー・パチル) インデックス、美琴と同室。グリフィンドール寮一年生 真っ二つにされたーとか重い過去はない。普通に結局双子なだけです 妹のンダはまた後々そうね次レ スくらいに ワースト・ミサカ・ウィーズリー (パーシー・ウィーズリー) グリフィンドール五年生で監督生。美琴の姉でウィーズリーの長女 色々あってこの娘が長女。原作の上二人ビルチャー役はそのうちあの従姉妹とかで 妹の美琴のことを茶化して『おねぇさま』って呼んだりする けど一番気にかけてるのもこの人。家族相手にツンデレってよくわからん お家ではアオザイを着用しているらしい素敵 軍覇・削板・ウッド (オリバー・ウッド) グリフィンドール五年生で監督生 クィディッチチームのキーパーでキャプテン 根性バカなだけかと思いきや試合や作戦、選手の特性などに関してはかなり頭が働く子だった様子 でもそれ以外は……根性!根性さえあればなんとかn根性!!! 淡希・結標・ジョンソン (アンジェリーナ・ジョンソン) グリフィンドール寮三年生。クィディッチグリフィンドールチームのチェイサー 男の子のくるぶしが好きなショタコン。お前だって13歳って結構ロリ魔女じゃないかなショタコン 上条ポッターを少し狙っている、でもチェイサーとしての腕前は結構凄い、今まで生かしきれてなかったけど 変態ツインズと仲良し 20000・ミサカ・ウィーズリー (フレッド・ウィーズリー) グリフィンドール寮三年生。美琴の姉。クィディッチグリフィンドールチームのビーター 変態ツインズの片割れでド変態、絶対無敵慇懃無礼放送禁止なド変態 最近こいつも可愛いといわれつつある、みんなして大丈夫か正気か熱でもあるのか アクセラポッターに一目惚れして以来来る日も来る日も変態行為に及び中 でも、実際にあっちからこられると弱い模様 乙女じゃねーよ何いっちゃってんっすか!?変態!変態!!へんたぁぁいいいっ!! 10033・ミサカ・ウィーズリー (ジョージ・ウィーズリー) グリフィンドール寮三年生。美琴の姉。クィディッチグリフィンドールチームのビーター どマゾな犬っ娘にして変態のパートナーな変態ツインズの片割れ 相棒のことならなんでも分かっていたつもりだったがなんだかしおらしくなったのを見てとても焦るどうしましたか!? キャラ立ちに焦ったこともあったけど十分、それ以上立たれるともう天井直撃してお空行っちゃうよ望むところなのそうなの? どマゾ。犬。二言目には踏んでくださいと叫ぶどマゾ犬 20000号とあわせて『変態ツインズ』と称されるグリフィンドールの問題児の一人 こんなんがいるから七年間も寮対抗杯取れてないんだと思う 帝督・垣根・マルフォイ (ドラコ・マルフォイ) スリザリン寮一年生 フォイフォイフォーイでおなじみのヘタレメルヘン自称ダブポタのライバル この歳ですんごく難しい守護霊の呪文が出来ちゃったりしてかなりの実力ありなんだけどいかんせんヘタレ 最初は嫌味の利いた悪役だったのになぁ、やっぱりお前は垣根だなぁ皆の垣根だよ常識は通用しねぇよ もうすぐ結構な出番がやってくるフォイ!乞うご期待フォイ!?フォイフォーイ! メジャーハート・パーキンソン (パンジー・パーキンソン) スリザリン寮一年生 垣根の取り巻き。純血主義 心理定規と表記されてる金髪ロリっ娘 垣根にそろそろ見限りを着けたほうがいいのかと本気で思ってきた 緻密・砂皿・クラッブ (ビンセント・クラッブ) スリザリン寮一年生 垣根の取り巻き。純血主義 ショタのくせにガチムチ。貴様本当に11歳かこら 垣根のミスをフォローする縁の下の力持ちその1 ゴーグル・ゴイル (グレゴリー・ゴイル) スリザリン寮一年生 垣根の取り巻き。純血主義 やっぱりいつ見ても名前のごろが良いっス 垣根のミスをフォローをする縁の下の力持ちその2 ンダ・セイヴェルン・パチル (パドマ・パチル) ハッフルパフ寮一年生。フレの双子の妹 近作ではあまり目立ってないって訳よ そもそもハッフルパフ自体がかなrゲフンゲフン ステイル・マグヌス・フィンチ-フレッチリー (ジャスティン・フィンチ-フレッチリー) ハッフルパフ寮一年生 デカブツ厨二、または餌付け不審者(命名:アクセラポッター)。シガレットチョコをドヤ顔で咥える痛い子 インちゃんへの初恋はどうやら正餌付け係りのアクセラポッター に阻まれて散りそう 百合子(ヘドウィグ) アクセラレータが飼っている白ふくろう アクセラレータの母親と同じ名前だということがついに判明した。こっちはこっちで愛でてあげてほしいキュイッキュッキュ!ピョンピョン 桔梗・芳川・ダンブルドア (アルバス・ダンブルドア) ホグワーツ魔法・魔術学校校長 色々知ってたりなんだったりするけどあまり表舞台では活躍をみせない ほんと、裏では色々と頑張ってるのよ本当よ?決してグータラしてないわよ失礼ねコーヒーぶっかけるわよ? ダンブルドアって間違えやすいわよね、みんなも要注意よ 間違っちゃうような人にはあっつあつをぶっかけてやればいいと思うわほんと 愛穂・黄泉川・ハグリット (ルビウス・ハグリット) ホグワーツの森番 身長もお胸も大きい女性 その昔退学になって杖が折られたが、どうやら常に持ち歩いているしゃもじの中にそれが入っているらしく、魔法を使うときはしゃもじを振るう もうすぐ、ようやく動物好きエピソードまでいける!! 数多・木原・スネイプ (セブルス・スネイプ) スリザリン寮寮監で『魔法薬学』の教師 アクセラレータの母親に惚れていた過去があり、激似なアクセラレータを色々と守ろうと裏で活動中 それをどうやって示そうか悩んだあげく(そもそも示しちゃダメなのにも関わらず)、数々の変態行為に及ぶ羽目に アクセラレータからは現在『木原変態変態ケモナー挙動不審暴力理不尽どマゾ怪談蒐集ご臨終ララバイジンゴーベル教師』と呼ばれている(随時加筆) アクセラレータ父の通行とは犬猿だったらしいが、なんだか同属嫌悪だったっぽい気もするけどどうなのよ 小萌・月詠・フリットウィック (フリットウィック) グリフィンドール寮寮監で『呪文学』の教師(原作ではレイブンの寮監ですが改変) 年齢不詳な見た目はロリっ娘通り越してペドの領域 でも生徒ちゃんを想う心はどの先生ちゃんたちにも負けないんですー でも年齢の話をしちゃった悪い子ちゃんはぶっ潰しますですよー 長らくこの城でツッコミをしてきた苦労人でもある アクセラポッターの(ツッコミとしての)成長を熱く見守っている ローラ・スチュアート・マグゴナガル (ミネルバ・マグゴナガル) ホグワーツ副校長。レイブンクロー寮寮監で『変身術』の教師(原作ではグリフィンの寮監ですが改変) 美猫(品種はアビシニアン)に変身できる『動物もどき<アニメーガス>』という特殊な術の拾得者 出番が無いのは確実に寮監役が小萌になったからですなんたりけることウメ!! ちなみに梅干しは大の苦手、一粒でもみたら錯乱状態なりけるからやめにしことね!ねっ……?ビクビク メガネ管理人 (アーガス・フィルチ) ホグワーツの城の管理人。夜中の見回り等等 しまったマダム・ピンスことあの人に役目を獲られた!!な人ごめんなさい 魔法苦手だけど、格闘技術すごい。あと、メガネすてき、うん 春生・木山・スプラウト ハッフルパフの寮監で『植物学』の教師 寒くても室内なら脱ぎだす男子の味方 リドヴィア・ロレンツェッティ・トレローニー 『占い学』の教師 マゾっ気があると言うのは誤解ですので。このロープはまじないの一種ですので カエル医者 (マダム・ポンフリー) ホグワーツの凄腕校医 あと杖職人だったり特急の御菓子売りだったり車掌だったりって根も葉もない噂はなんなんだろうね? シニストラ 『天文学』の教師 美津子・金剛・ピンス (マダム・ピンス) ホグワーツ図書館の司書 本を粗末に扱いし者有れば即刻退治る荒ぶる鬼神と化す それ以外は頑張る生徒を支援する無口なよい司書。でもちょっと腐った乙女嗜好、御坂とは化学反応が起きるので会わせたくない アレイスター (ヴォルデモート) 『名前を呼んではいけない例のアレイスター』と呼ばれ今でも恐れられる十数年前に死んだとされた魔法使い でもなんだか手下の一部が復活のために画策中?アクセラレータたちはそれが木原だと誤解中だよそういえば忘れてたハハハ 本編ではまだ名前のみのご登場 神裂火織 (一応三頭犬の代役) 『四階の禁じられた廊下』の仕掛け扉を守る刀をもった小鬼で妖精の一種 出番はまだ先。ごめんねねーちん、ねーちん成分が足りない人はあの、申し訳ない前作へどうぞ(宣伝) 七天七刀 神裂が持つ刀。通称『ななちゃん』 たまに、喋る 百合子・鈴科・ポッター(リリー・ポッター) アクセラレータの母親、アクセラレータそっくりだけど常にニコニコ笑顔 天然なぜなにドジっ娘は健在。戦闘はどうなのか不明 学生時代、城全ての人間を虜にしたという伝説を持つ。なんかもうオーラとか匂いとかたまらないらしい視界に入るだけで踏んでもらいたくなるらしい 現在鏡で呼び出され中。百合子もうちょっとだけの出番だけど、あっくんともっと仲良くなるべき?だね! 通行・鈴科・ポッター(ジェームス・ポッター) アクセラレータの父親、アクセラレータと声が激似 お前もアクセラレータじゃないかというツッコミは受け付けておりませェン 学生時代、百合子に手を出そうとしたクズ、百合子を馬鹿にした命知らずを闇に葬ってきた『グリフィンドールのイカれ騎士』 性格は結構アクセラレータまんまなところがある。ってことはアクセラポッターも究極にデレると……?はてさてどうなることやら
https://w.atwiki.jp/kagoohu/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/kagoohu/pages/11.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/lifesavers/pages/8.html
ハートセイバー HEARTSAVER コースとは? 成人の一次救命処置のコースです.胸骨圧迫法(=心臓マッサージ),人工呼吸,AEDの使い方 の実技講習です.
https://w.atwiki.jp/lifesavers/pages/12.html
ISLSコースとは? Immediate Stroke Life Support 本コースは脳卒中の専門医ではなく,脳卒中の初期診療に携わることの多い救急医, 二次救急病院で当直する各科医師のほか,診療所の医師・看護師,コメディカルをも 対象としたコース設計を行っている. ◎到達目標 客観的な意識障害の評価ができる. 脳卒中スケールを用いた評価が出来る. 脳卒中初期診療における呼吸・循環管理が出来る. 代表的な脳卒中症例について検討する.
https://w.atwiki.jp/lifesavers/pages/15.html
お問い合わせなどはこちらまでお願いします.
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3965.html
【第三章二節消えた、約束Start】 京太郎「うーん……何か忘れているような」 京太郎(表現として言えば、喉に魚の骨が刺さっている感覚だな。もう少しで取れそうなのに取れないっていう) 京太郎(忘れるはずがない大切なことだったはずなんだけどな……) 京太郎(とりあえず、飯でも食べながら考えるか。一日は始まったばかりだし) 京太郎(しかしなぁ……“四人”一緒に食事なんて何処のハーレム生活だよ……)タッタッタッ 京太郎「おっと……あの後ろ姿は」 京太郎「あ、神代さんじゃないか。珍しいな……」 京太郎「どうも、おはようございます」 京太郎「今日もいい天気ですね」 小蒔「…………」 京太郎「神代さん?どこか、身体が悪いんですか?」 小蒔「申し訳ありません……」 小蒔「どなたですか?貴方とは初対面のはずですが……」 京太郎「…………えっ?」 小蒔「すいません、何処かでお会いしたのでしたら、謝ります……」ペコリッ 京太郎「…………どういうことだよ」 小蒔「え、えっと!何か怒らせることをしたのなら謝りますっ」 京太郎「何が起こっているんだ?何で、俺のことを、忘れてるんだ?」 京太郎(俺が寝ている間に、何かが起こった?) 京太郎(訳、わからねえよ……どういうことだよっ!!!!) 小蒔「ど、どうしましょう……」 京太郎(ドッキリにしては冗談が悪すぎるぞ……!) 京太郎(しかも、俺のことを本当に忘れている……?う、嘘だろっ!)フラッ 京太郎「あ、あ……ああっ!」ダッ 小蒔「ちょ、ちょっと待って下さいーー!!!」 京太郎「はぁ……はぁ……」 京太郎「うっ、がっ……おぇぇ……」オロロロロロロ 京太郎(畜生……畜生!!!!どうして、こんなことになってるんだよ!?) 京太郎(俺が世界から取り残されたみたいで……怖い) 京太郎(ということは……他の人も俺のことを忘れている?) 京太郎(霞さんも、薄墨さんも、巴さんも、小蒔父さんも?) ――――■■■。 京太郎(ぐっ……違う。もう一人。もう一人いたはずだ) 京太郎(名前は覚えていないけど、いたはずなんだ) 京太郎(大切な、友達がいたんだ!!!!) 京太郎(……このまま、何もしないって訳にはいかない) 京太郎(そこにいるはずだった友達。俺のことを忘れてしまった神代さん) 京太郎(何かがつながっているはずなんだ) 京太郎(昨日の夜、何が起こったか調べないといけないな) 京太郎(それに……自分の身も注意しておかないと。もしかすると、俺を陥れる為の罠かもしれないし) 京太郎(とりあえず、落ち着いて思考をまとめよう) 京太郎(昨日まではいつも通りだったはずだ) 京太郎(俺の頭の中には神代さんと一緒に喋った記憶が残っている) 京太郎(だけど、それだけだ。それ以外は何も覚えていない) 京太郎(何でか知らないけど、昼食を食べた後眠くなって寝たんだよな) 京太郎(その後、起きて……もう夜だったからいっそのことずっと寝てしまおうって) 京太郎(やっぱり、記憶に空白が多い。その空白の中にきっと大事なことが隠されているんだ) 京太郎(……おい、待てよ?) 京太郎(そういえば、いつも纏わりついている悪霊の気配がない) 京太郎(まさか……アイツが仕組んだことなのか、これは?) 京太郎(だとしたら、俺や神代さん達に記憶が無いのは納得できる) 京太郎(……俺が寝た後、アイツはこっそりと行動したのか?) 京太郎(それなら、辻褄があう。チッ、全部自分で撒いた種じゃねえかよ!) 京太郎(なら、俺がケリをつけるのが道理ってことか。やってやろうじゃねぇか!) 京太郎(考えはまとまった。まずやるべきことはアイツの居場所を突き止めて、ぶっ飛ばす。 その為に必要なのは武器か……) 京太郎(確か、倉庫にはこの前見つけたものがあったはず。槍は持ち運びに不便だから剣の方にすべきかな) 京太郎(それと、忘れてしまった人達に聴きこみをするのも悪くはない) 京太郎(何か情報が得れるかもしれないし、もしかするとアイツから逃れて記憶を保っている人がいるかもしれない) 京太郎(後は、行動あるのみだな) 京太郎(一応、情報収集してみるか……) 京太郎(誰に聞くべきか。うーん) 京太郎(神代さんの記憶が無いってことは他の三人も奪われているって仮定した方がいいかな) 京太郎(その理論だと小蒔父さんはシロの可能性は霞さん達と比べると高い) 京太郎(っと。そういえば、ここの部屋って巴さんのだったっけ) 京太郎(通りがかりだし、ついでに聞くのも悪くないかな) 【巴の部屋】 コンコン 巴「どうぞー」 京太郎「し、失礼します」 京太郎「俺、須賀京太郎ですっ!俺のこと、覚えていますか?」 巴「え、ええっと誰でしたっけ?」 巴「さすがに知らない人を知ってるって言えないかな?」 京太郎「……そうですか」 京太郎(やっぱり、駄目だったか) 京太郎「すいません、変なことを聞いて。失礼しま」 巴「――――なんてね。冗談は、ここまでにして。君のことは覚えているよ、きょーちん。そして、はるるのこともね」 巴「まず、きょーちんが喪った記憶は一つ。はるる――滝見春についてだね」 京太郎「滝見春……その子が俺が忘れてしまった友達ですね」 巴「そう。そして、今は行方不明になっている子」 京太郎「えっ?」 巴「朝からいなくなっているんだよ。この屋敷の人達全員に婢妖って妖怪を取り付けて」 巴「つまり、言うとね。この騒動の犯人は滝見春。これはほぼ間違いない事実だよ」 京太郎「滝見さんが……犯人?」 巴「あー、そういえばきょーちんもやられていたんだっけ。きょーちんの部屋にも結界を張っておくべきだったなぁ」 巴「まっ、いいか。どうせ、今殺しちゃうんだし。ていっ」ペタン 京太郎「うおっ!」 婢妖「ゲギャー」 巴「出てきたね。さてと始末始末っと」 巴「滅せよ――禁」 京太郎「……あ」 巴「これで、きょーちんの記憶は戻ったはずだよ。どうかな?」 京太郎「……はい。全部、思い出しました」 京太郎「はるるのことも、約束も」 京太郎「取り戻しました」 巴「よし、これできょーちんは万全だね」 京太郎「でも、なんで巴さんだけが無事なんですか」 巴「んー?それは私だけが皆と違うからだよ」 巴「他の人達はこの屋敷は強い結界を張っているから安心だーって言ってるけど」 巴「そんなの信用出来ないんだよ。自分の身は自分で守らなくちゃ」 巴「婢妖が活動しているのは夜でよかったよ。この部屋の外にいたら私もやられていたと思うし」 京太郎「そうなんですか?」 巴「うん。私も万能じゃないからね、最初の一撃でやられちゃったらお終いだよ」 巴「部屋にいたおかげで、結界に弾かれて婢妖は入れない。後は簡単、殺して終了ってこと」 巴「とまあ、私の話はともかく。今の目的は違うでしょ?」 京太郎「はい、はるるに会いに行きます。元はといえば、俺が原因なんで」カクカクジカジカ 巴「へぇ……そういうことがあった訳か。それではるるに悪霊が取り憑いたってことね」 京太郎「自分のミスは自分で取り返します。必ず、はるるを助けに行きます」 巴「その意気だよ。でも、丸腰じゃあ危ないよね?」 京太郎「それについては倉庫に槍や剣があったんで持って行こうかと」 巴「でも、それを使ったら代償を祓うかもしれないよ?」 京太郎「覚悟の上です」 巴「……仕方ないね。なら、私は止めない。だけど、これを持って行きなさい」 京太郎「この、六角形の金属は……?」 巴「ああ、核鉄って言うんだ。これは不思議な金属でね、身体に当てると傷が少しはよくなるんだよ」 京太郎「そんな重要なものをどうして、俺に?」 巴「だって、戦うんでしょ?悪霊と。なら、命があるとは思えないから持っときなさい」 巴「死んだら何も出来ないんだからね……」 京太郎「わかりました。わざわざありがとうございます」 京太郎(さてと、これからどうしよう?一人で行く覚悟はあったけど巴さんにも来てもらおうかな? この際、恥だの言ってられないし) 京太郎「巴さん、恥を承知でお願いがあります」 巴「ああ、言いたいことはわかるよ。付いてきて欲しいってことでしょう?」 京太郎「……すいません。自分一人でかたをつけるって言ったのに」 巴「無理もないよ。こんな経験は普通はありえないし」 巴「いいよ。私も手伝う。きょーちんに死なれたら気分悪いし」 京太郎「ありがとうございますっ」 巴「その代わりと言ってはなんだけどさ。 もし、はるるも含めて……三人揃って無事に生きて帰ることができたら街に付き合ってくれない?」 京太郎「それぐらいならお安いご用ですよ」 巴「やったっ。お姉さんが奢っちゃうよ?サーロインステーキにパインサラダってのはどうかな?」 京太郎「それは楽しみですね!意地でも生き残らないと」 巴「そうそう。私も、きょーちんも、はるるも。まだ死ねないよ」 京太郎「約束ですよ。約束」ユービキリゲンマン 巴「うん、約束」ユービキッタ 京太郎(さてと、部屋に戻ってきた訳だが) 京太郎(明日の夜に高台まで。一応メモを書いてたんだな、俺。 これなら巴さんに助けてもらわなくても何とかなったかもしれない) 京太郎(さてと、これから闘いに行くんだ。万が一のことがある。だから……遺書でも買いておこう)カキカキ 京太郎(俺が死んでも混乱しないように。きちんと書かないとな) 京太郎(生きて帰れたら必要がないんだけどな。念の為だ) 京太郎(さてと、書き終わった……って電話か。知らない番号だけど、一応出とくか) 京太郎「はい、もしもし」 ?「……」 京太郎「えっと、どちら様でしょうか?」 ?「……記憶は戻った?」 京太郎「ああ。思い出したぜ、全部な」 ?「それは、よかった」 京太郎「お前の方こそ、今どこにいるんだよ?」 ?「教えない。教えたらすぐにでも来るでしょう?」 京太郎「当たり前だろ」 ?「全く、京は相変わらずの甘やかしーだね」 京太郎「これは甘やかしでもないだろ。ダチが心配で何が悪い」 京太郎「いいか、これだけは言っておくからな」 京太郎「必ず、迎えに行く。手を引っ張ってでもこっちに連れてくるから覚悟しとけ」 ?「じゃあ、私からも一言」 ?「ジャアネ」 ?「もう、終わりにするから。何もかも」 ?「だから、必ず来て……”ワタシ”は待っているからね」ブツン 京太郎「……終わりになんてさせはしないさ。絶対に」 京太郎「始まりなんだ、これからが俺達にはあるんだ」 京太郎「そうだろ、はるる……」 京太郎(例え、お前が終わりにしようとも。俺は、終わらせない) 京太郎(この出会いを終わらせない、それが、今の俺の意志だ) 京太郎「そうだ、この際倉庫に行って何か取ってこよう」 京太郎「もしかすると、新しい武器が手に入るかもしれないし」ガラッ 京太郎(あの槍と剣のある場所はわかるけど……どうしよう?) 京太郎(ん?何かこの短剣から不思議な力を感じる……) 京太郎(とりあえず、持っていくか。後で、巴さんに聞いておけば解決するだろうし) 京太郎(それにしても、最近は力が欲しいかって声も聞こえなくなったなあ) 京太郎(俺も、甘くなったのかもな……)シミジミ 京太郎「さてと、行きましょうか」 巴「そうだね……二人だけの出陣ってやつかな」 京太郎「寂しいことに。けれど、これ以上は巻き込めませんよ……皆記憶がなくなっていますし」 巴「全く……修行が足りないよ。こういう時に私達は動くべきなのに」 京太郎「ははは……ともかくです。三人無事に生きて帰りましょう。死んだら洒落になりません」 巴「きょーちんはどうして雰囲気を悪くするかなぁ……そういうことを言うものじゃないよ」 京太郎「巴さんだからこそこういうことが言えるんですよ」 巴「それって、もし女の子の中で付き合うなら私ってこと?」 京太郎「どうしてそうなるんですか……」 巴「女の子はこういう話が好きなの。私もそれに違わず。で、どうかな?優良物件だよ~私」 京太郎「巴さんに言うのは初めてだったか?俺は衣と添い遂げる!」 巴「うわぁ……ロリコンだったか、きょーちん」 京太郎「ロリコンじゃありません」キリッ 京太郎「ただ、できる限りずっといるとは約束したので」 京太郎「俺の方が世話になりっぱなしで恥ずかしいんですけどね。本当は逆なはずなのに」 京太郎「だから、その分を返す為にも一緒にいようかなって。苦しい時に傍にいてくれたあの子の友達として」 巴「ほうほう……何やらただならぬ事情ってやつがあるのかな?」 京太郎「今は言う勇気がありませんけど……いつか、話します」 巴「うん。待ってるよ」 京太郎「さてと、高台がある公園に辿り着いたわけですが」 巴「いるね……それも、たくさん」 京太郎「正面場ってやつですか、これ」 巴「何言ってるのさ。まだまだ道程は長いよ」 巴「最初に通り過ぎる並木通りは雑魚の溜まり場。正直言ってノーダメで切り抜けたいくらい」 京太郎「できるんですか?」 巴「私一人だったら可能だね。きょーちんを護りながらだったら無理」 京太郎「……すいません、足手まといで」 巴「気にしないでよ。ともかく、いくつかプランを考えたからその中から選んでちょーだい」 巴「何か新しい案があるなら聞いてもいいけどね」 巴「まずはプラン烈火。簡単に言うと、二人で正面突破。策っていうレベルじゃないね」 巴「正直、これはおすすめしない。どっちも傷ついて後々に響くと思うし」 巴「それでも、二人が離れないって点ではいいのかもしれないね」 巴「次にプラン水鏡。私が囮になって雑魚を惹きつける。きょーちんは一人その先に進むって訳」 巴「うーん……これがいいのかなぁ。一応、きょーちんを無傷で悪霊のとこまでは送り出せるし」 巴「一応、閻水と核鉄の使い方を教えたから簡単には死なないと思うけど」 巴「雑魚敵の相手をしないってことは魅力的なのかもしれないね」 巴「プラン土門はその……私が作る認識阻害結界を利用してこっそりと抜けること」 巴「ただこれは、止めておいた方がいいかもしれないね」 巴「……ずっと手をつながないといけないって恥ずかしいよ」ボソッ 京太郎「巴さん?」 巴「ともかく!これは提案しておいてなんだけどやめるべき」 巴「見つかったらフルボッコで死んじゃう可能性高いし」 京太郎(巴さんと手をつなぐことはすごく嬉しいことだけど命には替えられないなぁ……) 京太郎(でも一時の衝動に任せるのもありかもしれないし) 巴「次行くよー、次。プラン風子。これは至って簡単。助っ人呼びます」 京太郎「えっ!」 巴「確か、ハギヨシさんって方が妖魔の討滅の経験があるらしくて」 京太郎(あの人は一体何をやっているんだ?) 巴「ただこのプランはねぇ……関係もないハギヨシさんを巻き込むから良心がすごく痛むね」 京太郎(確かに。それを言ったら巴さんもだけど。何か、狂気度が上がるとかいうアナウンスが聞こえたし) 巴「ハギヨシさんが加わったら悪霊や雑魚敵との闘いも楽になりそうだけど」 巴「最後にプラン小金井。これは二人でのんびり雑魚敵ぶち殺し。その後に悪霊との対決ってことよ」 京太郎「それが一番いいんじゃないんですか?」 巴「初めはそう思うだろうけど。この闘いってタイムリミットがあるのよ」 京太郎「そんな事聞いてないですよ!」 巴「だって、今気づいたからね。ともかく、このプランを選ぶとかなりキツキツで余裕が無い」 巴「だから、ミスは許される空気ではなくなるね」 巴「まあ、ちょっとのミスは許されるけど」 京太郎「じゃあ、俺みたいな素人だと……」 巴「失敗する確率も増えるし、ヤバいかも」 巴「ともかく、この5つのプランの中から決めるべきかな」 巴「きょーちんは何かプランがある?」 京太郎「俺は……」 京太郎「とりあえず、プラン水鏡と風子にしぼりました」 巴「ほうほう。それで?」 京太郎「後、俺から一つ。水鏡と風子を加えたプランなんてどうでしょうか?」 京太郎「ハギヨシさんを呼んで、巴さんとハギヨシさんで囮になるか。それとも、俺に誰かつくか」 巴「確かに、それもアリっちゃアリだと思う。だけど……」 京太郎「そうですね……良心の呵責があります」 京太郎「プラン風子でいきましょう……やっぱり、二人では危険です」 巴「確かにね……でも、これで生きて帰らなくちゃいけない人が四人に増えちゃったね」 京太郎「大丈夫です、矢面には俺が立ちます」 京太郎「はるるを助けるのは俺です。それだけは譲れません」ピポパ プルルルルル ハギヨシ「はい、もしもし」 京太郎「あ、ハギヨシさんですか。俺です、須賀京太郎です」 ハギヨシ「ははは、電話番号を登録しているのですからわかりますよ。それで、こんな夜にどうしたのですか?」 京太郎「すいません、助けて下さいっ……!」 ハギヨシ「何やら、ただごとではないようですね……」 カクカクジカジカ ハギヨシ「なるほど、悪霊が滝見様を連れ去ったと」 京太郎「はい、それで俺と巴さんで奪回に来ているんですけど。とてもじゃ、戦力が足りないんです」 京太郎「こんなことを頼むのは間違っているってことは承知です。だけど、今のままじゃ俺達は突破できそうにない!」 京太郎「お願いします!助けてくださいっ!」 ハギヨシ「……須賀君」 京太郎「ハギヨシさん」 ハギヨシ「私は言ったはずです。友の助けならば、すぐにでも駆けつけると」 ハギヨシ「すぐに向かいます。それまでに作戦の概要を決めていて下さい」 京太郎「ありがとうございますっ!」 ハギヨシ「礼なら今度龍門渕の別荘に来て、衣様達の料理の手伝いをしてくれればチャラです」 ハギヨシ「友達の力になるのに何の迷いがありましょうか。では、また後に」 京太郎「ふゥ……」 巴「来てくれるんだね?」 京太郎「はい……」 巴「きょーちん、あまり自分を責めないの。背負い過ぎると、潰れるよ?」 巴「だから……私も一緒に背負うから」 巴「それで重さは半分こ。動きも軽くなる」 京太郎「すいません……」 巴「違うよ。こういう時は、ありがとう。それでいいの」 京太郎「はい、ありがとうございます」 巴「よろしい。じゃあ、作戦を練ろうか」 巴「作戦って言ってもどう人数を分けるかってだけなんだよね」 1囮組(巴、ハギヨシ)突入組(京太郎) 2囮組(巴)突入組(京太郎、ハギヨシ) 3囮組(ハギヨシ)突入組(京太郎、巴) 巴「大きく分けて3つね」 京太郎「俺は囮組に入れないんですか?」 巴「そんな余裕はないと思う。タイムリミットがあるから」 巴「夜が深まると、悪霊の力も高まる。そうなったら手が付けられなくなる」 巴「だから、早めに決着を付けないといけないのよ」 巴「ということで、決めちゃおうか」 巴「じゃあ、私とハギヨシさんでできるだけ雑魚敵は食い止めるから」 京太郎「その間に俺ははるるを助ける」 巴「そういうこと。頼むよ、きょーちん」 ハギヨシ「囮の件、理解しました」シュタッ 京太郎「うわあっ!ハギヨシさん!」 ハギヨシ「こんばんは、須賀君。助けに来ましたよ」 京太郎「ありがとうございます……わざわざ来てくださって」 ハギヨシ「今はそのようなお礼を言う場面ではありません。その言葉は、滝見様を助け出してから受け取りますよ」 京太郎「はい……今は前を見ます」 ハギヨシ「その意気ですよ」 巴「あー。ハギヨシさん、私と一緒に囮ってことで大丈夫ですか?雑魚敵はわんさかだからたぶん討滅しきれないと思います。 ですから、きょーちんがはるるを助けるまでは闘いっぱなしになることは確定なんですけど」 ハギヨシ「終わりのない闘い、ですか。こういう役割は慣れているので」 巴「……わかりました。頼りにしてますよ?」 ハギヨシ「それはこちらの台詞です。こうして言葉をかわす時間も惜しいのです。行きましょう」 京太郎「了解です」 巴「生きて、帰るよ。絶対に」 ――――戦闘開始! 巴「それじゃあ、散ッ!」 ハギヨシ「ふむ……数だけは多いですね」 京太郎「よし、巴さん達が囮になっている間に突っ切るぞ!」 京太郎「うっし!今のうちに!」ダッダッダッ 京太郎「巴さん、ハギヨシさん。頼みます、俺が帰ってくるまで無事で!」 巴「さてと、きょーちんが行ったから私達も遠慮せずに戦えますね」 ハギヨシ「ええ。彼には敵の手が届かないようにしないと」 巴「言いますね。まあ、後輩の道を切り開くのも先輩の役目でしょう」 ハギヨシ「それじゃあ、やりましょうか。果たして、生きて帰れるのでしょうか。 プロフェッショナルの狩宿様とは違って……私はあくまで、執事ですから」 巴「そんな無駄口を叩ける余裕があるなら大丈夫です。できるだけ、足止めしますよっ!」 京太郎(はるる……) 京太郎(俺は、甘いのかもしれない) 京太郎(はるるを見捨てていたら、こんな目に合わなかった) 京太郎(真実に気づかなければ……普通は経験しないだろうことに巻き込まれなかった) 京太郎(はるると仲良くしなければ……命は助かっただろうな) 京太郎(だけど、俺は!) 京太郎(はるると仲良くなったことを後悔していない!) 京太郎(約束したんだ、互いに助け合うって。約束は、守るさ) 京太郎(それに、これは……俺の不始末だ。俺がやるべきことだ) 京太郎(だから――) 京太郎「そこをどけよ、悪霊」 悪霊「テメエ一人か。舐められたもんだ」 京太郎「まあ、お前ははるるに取り憑いてるんだ、当然、立ち塞がる訳だよな」 悪霊「そりゃあな。諦めろよ、テメエはここで終わりだ。俺が喰って成り代わる」 京太郎「御託はいい。俺が言いたい、やりたいのは唯一つだ」 京太郎「押し通らせてもらう。約束を果たす為に」 悪霊「ハッ。こうなったら、戦うしかねぇよなぁ。人間ってやつはそういうもんだろ?」 京太郎「御託はいいって言ったぜ、俺は!」 一ターン目終了。 ダメージ換算。 69+3+2=74 1500-74=1426 京太郎……1430 悪霊……1426 悪霊「ほう、少しはやるじゃねぇか」 京太郎「ぬかせ。こちとら必死なんだよ。こんな所で躓いてられるか」 京太郎「こうしている間にはるるに危険が及ばないとは限らねえ」 京太郎「なら、早く倒さないと」 悪霊「ほう……だが、いいのか。俺を倒すと才能を得る手がかりがなくなるぜ?」 京太郎「それは……」 悪霊「なら、あの女を見捨てて俺と手を組んだ方がいいんじゃねぇのか?」 京太郎「本当に才能を得られるんだな」 悪霊「ああ」 京太郎「もう誰にも見下されなくなるんだな」 悪霊「当然だ、テメエを馬鹿にする奴等を全員跪かせることができるぜ?」 京太郎「だが断る」 京太郎「一度騙しておいて信用できる訳ねーだろうが」 悪霊「だけど、あの才能をかざして我が物顔なあの巫女共よりはいいだろ? あの黒糖巫女だってそうじゃねぇのか?」 京太郎「……それでも、俺に言ってくれたんだ」 京太郎「過去は変えられないけど未来は変えられるって!」 京太郎「俺の価値は小さくないって!!」 京太郎「だから……俺は、信じることに決めた」 京太郎「お前の言う通り。あの人達が俺を騙していたとしたら……俺が間違っていたってことだ」 二ターン目終了。 ダメージ換算。 34+76+539+24=673 1426-673=753 京太郎……1364 悪霊……753 悪霊「……っ」 京太郎「最初の威勢はどうしたよ、これだと、安心して勝てるぜ?」 悪霊「ざけんな。まだまだこれからだっ」 京太郎(でも、早く突破しないとジリ貧だな……今は勢いがあるけど今後はわからねえし) 悪霊「チッ。つーか、そんなになってまであの女を助けたい理由は何だ?」 悪霊「抱きてえからか?それとも、恩を売りたいからか?」 京太郎「……」 悪霊「答えろよ、なぁおい!」 京太郎「……約束を果たす為だ」 悪霊「その約束は命を賭ける程に大事か?」 京太郎「ああ。というか、この騒動は俺が原因だ」 京太郎「ならさ。俺が解決に向けて前に立つのが筋だろう?」 京太郎「だから、戦うんだ!」 ダメージ換算。 59+74+73+64÷2=135 753-135=618 京太郎……1119 悪霊……618 京太郎(よし、このまま押し切ればいける) 悪霊「おい、余裕ぶっこいてるのはいいんだけどよ……」 悪霊「囮になっている奴等のことはいいのか?」 京太郎「……俺は信じてるから」 京太郎「巴さん達はきっと無事だ」 巴「割と余裕ですね」ドシュッ ハギヨシ「ええ。これならば、前に経験した戦いの方がよっぽどでした」ザシュッ 巴「ハギヨシさんってやっぱり同職だったんですね」 ハギヨシ「とは言っても、今は引退した身です。現役の方には敵いませんよ」 巴「謙遜しすぎですよ。今も現役って言っても通じますって」 ハギヨシ「そう言ってもらえると光栄です。狩宿様の年の頃の私はそれはもう……」 巴「不思議を探す女の子の下でいたりとか?」 ハギヨシ「はっはっは、それ以上はいけませんよ。過去の詮索は出来れば止めて欲しいです」 巴「ああ、ごめんなさい。今は、こんな話をしている場合じゃないですよね」 ハギヨシ「ええ。さてと、もうひと踏ん張りと行きましょうか」 悪霊(……このままだと負けるな) 悪霊(仕方ない、こうなったら一か八かの賭けに出るしかねえ) 悪霊(体力の消耗が激しいけど……) 悪霊(やるしかねえんだ!) ダメージ換算。 22×2×7=308 1119-308=811 京太郎……811 悪霊……418 悪霊「これで、少しは近づいたぜ」 京太郎「……がっ。ゴホッゴホッ」 京太郎(くそっ。いい一撃、もらっちまったなぁ……) 京太郎(傷口には核鉄当ててるから致命傷にはならないけど) 京太郎(今の一撃で流れが向こうに行ってるな) 京太郎(どうする?ここで大技を決めるか?それとも、このままで行くか?) 京太郎(まだ、アイツは何かを隠していそうだし早めに決めたいけど、もし大技を失敗したら……) 京太郎(いや、このままでいこう) 京太郎(まだ、俺が優勢なんだ……この先何か起こらない限りはこの体制を崩さない) 四ターン目 62+58+34+35÷2=95(切り上げでry) 811-95=716 京太郎……716 悪霊……418 京太郎「うおおおおおおおおおおおおっ!」 悪霊「ゲハッ……ちく、しょう。負け、か」 京太郎「ああ。そして、俺の勝ちだ」 悪霊「……あー」 京太郎「別に許しは請わないぞ。これが結果なんだから」 悪霊「たりめぇだ。互いの意志がかち合えばこうするしかねえ。負けた奴が勝った奴に従うのは当然だ」 京太郎「潔いな……お前」 悪霊「どうせ、もう消える身だ。潔くもなるさ」 京太郎「ふーん……。じゃあ、俺は行かせてもらう。はるるを助けに」 悪霊「ああ、行けよ……ヒーロー。だが、その前に……」 悪霊「この世界のことについてだ」 悪霊「テメエは世界がおかしいと思わねえのか?」 京太郎「おかしいってオカルトの麻雀打ちがいっぱいいることか?」 悪霊「まあ、それも当たっているが。もっと大きなことがあるだろ」 京太郎「大きなことって言ってもなぁ。思い浮かばねえよ」 京太郎「俺が才能を憎んでることか?それとも、こんな訳わかんねー闘いをやってることか?」 悪霊「それもそうだけど……ああっ、じれったい。もうハッキリ言ってやるよ」 悪霊「麻雀が一般の大衆にメジャーな競技として受け入れられていることが……テメエはおかしいって思わねえのか」 悪霊「本来ならおかしいことだぜ?高校生の若い奴等の間で麻雀が流行ってて。更には、全国的なインターハイが開催されるって」 京太郎「…………あっ」 ――――ザザッ。 京太郎(麻雀が……普及しているこの世界が、おかしい?) ――――パチン。 何かが、弾けた。 京太郎「あ、あ……何で、こんな“当たり前”のことに気づかなかったんだ……?」 京太郎「よく考えてみると、おかしいじゃねぇか!!」 京太郎「全国的に有名で。誰もが麻雀というものを表でおおっぴらにやるものだって思っているなんて!!」 京太郎「何だよ、これは……!」 悪霊「俺みたいな霊魂だけの奴にはそういう“認識”の阻害はないらしい。 だから、俺はおかしいと感じることができたのかもしれないな」 京太郎「でも、俺は……気づいたぞ?」 悪霊「そりゃあ、俺が今真実を伝えたからな。最も、すぐ改変されるかもしれないが。 ご都合主義ってやつがあるだろ。それが作用してテメエはさっきまでのテメエに戻る可能性は大いにある」 京太郎「この世界に……いったい何があったんだよ?」 悪霊「知らねぇよ。ただよ、麻雀をやることで真実は見えてくるかもしれないなぁ」 悪霊「そうして勝ち続けた果てに答えがあるかもしれないぜ?その過程でオカルトが大きな壁としてあるがな」 京太郎「じゃあよ。麻雀のオカルトやこの水をかけたら伸びる剣、お前みたいな奴がいることもその世界がおかしいっていう理由に……」 悪霊「もしかすると、含まれているかもしれないな。いや、それ以前に……」 悪霊「俺がこうして話していることも既知感……どうにもデジャブってるんだよ」 京太郎「デジャブってるって?俺がお前と会話しているのも、既知の範囲内ってことか?」 悪霊「これについては気のせいかもしれないな。俺は嫌がらせ半分で言ったようなもんだ」 京太郎「……この野郎」 悪霊「それよりも、さっさと行かなくていいのか?お姫様は待ちくたびれてるぜ?」 京太郎「チッ……わかったよ。じゃあ、遠慮なく死んでいけ」 悪霊「ああ。それと一つ」 悪霊「誰も、信じるな。また、裏切られるぜ?」 京太郎「そればっかりは聞けねえよ。つうかさ、その言葉を適用するとお前の言葉も信用できなくなるぞ」 悪霊「うまいこと言うねぇ……まっ、頑張れや」 京太郎「ああ……じゃあな。俺は、進むよ。今まで止まっていた分を取り戻す為にも」 京太郎(誰も信じるなって言われた時、思い浮かんだ顔があったんだ……」 【高台】 京太郎「よお、待たせたな」 春「……別に気にしてない。必ず来るって思ってたから」ポリポリ 京太郎「全く、大変な目にあったよ。ここに来るまで死にかけたんだぜ?」 春「でも、京は乗り越えてきた」 京太郎「そりゃあな。約束だっただろ、高台に来いって」 春「うん。思い出すことができたんだ」 京太郎「ちょっとした手助けもあったしな。それに、もう一つ約束しただろ」 春「……」 京太郎「迎えに来た。後は、お前が俺の手を取るだけだ」 京太郎「皆の記憶を奪うなんてことをしなくても、俺はお前を見捨てないし嫌うことだってしない」 京太郎「なあ、はるる。こっちに来いよ、そこは不安定過ぎて危ないぜ?」 春「……それでも、私は不安だから。京の手を取れないよ」 京太郎「例え、不安でも……俺以外を巻き込んでいい理由にはならないだろうが!」 春「……っ!」ガリッ 京太郎「俺はいい。だけど、神代さん達は!」 春「やっぱり、私より皆を優先するの?」 京太郎「何、言ってるんだよ。そんな訳」 春「そう言ってるよ!私と他の人を天秤にかけてるよ!」 春「それで京は皆を選んだ!」 京太郎「違う!」 春「違わない!」 京太郎「お前のことも大切だって、俺は思ってる!」 京太郎(誰も信じるな?悪いが却下だ。俺ははるるを助けたいと思う俺自身を信じる) 京太郎(何度でも伸ばしてやるさ。俺に伸ばしてくれたみたいに) 京太郎(身体はボロボロだけど……まだ、立っていられる) 京太郎「落ち着けよ。仮に天秤にかけたとしてもだ。はるるを見捨てるなんてありえねーよ」 京太郎「決めたんだ、俺は心の底からお前を助けたいと思う俺を信じる」 京太郎「偽りなんかあるもんか。誰にも嘘だって言わせねえ」 春「こんなことをした私でも?」 春「もう、取り返しの付かないことをした私でも?」 春「前みたいに、笑えるの?」 京太郎「先のことなんてわからねぇけど、いくらでも変えられるんだ」 春「変えられる?過去がどんなにひどくても?」 京太郎「そうだ。俺にもあるさ、取り返しの付かない過去が」 京太郎「過去は消せないけど。これからはきっと」 春「そうだね……京の言う通り」 京太郎「じゃあ!」 春「でも、無理だよ。私は、笑えないよ」 京太郎「どうしてだよ。過去に縛られて生きるのは辛すぎるぜ」 京太郎(そうだよ、辛いんだ。死にたいくらいに) 春「京の言う通り、辛いね。過去は私をいつまでも縛る」 春「……言ってなかったけど。私、捨て子なんだ」 春「生まれた瞬間からいらない子扱いされたんだよ。私、ゴミ捨て場に投げ捨てられてたって」 春「笑っちゃうよね、勝手に生んどいてゴミ扱いだなんて」 春「つまり、私は誰からも生まれることを望まれなかったってこと?ゴミと同じ価値だっていうの?」 春「ふざけないでっ!そんな、そんなことってないよ!」 春「……幸い、通りがかった人が通報してくれたおかげで死なずにすんだから、まだ運がいい方なのかもしれないけど」 京太郎「…………その話は、誰から?」 春「通報の後に入れられた施設の人から無理矢理聞き出した。どうしても知りたかったから」 春「嫌だって思っていたから。私の本当の親は実はいい人で、成長したら迎えに来るって信じたかったから」 京太郎「それって……今の親は」 春「その話はまだ後。ともかく、最初の親は私のことをゴミだって思っていた。これは覆りのようがないことだった」 春「その後、私は施設に入れられてから、養子の話が来たの」 京太郎「それで……今の親に?」 春「そう。今のお父さんと、お母さんに養子として引き取られた」 春「その人達は私を捨てた親と違って優しかった」 春「私のことを必要としてくれて、愛情も注いでくれた」 京太郎「……それじゃあ、今は幸せなのか?」 春「幸せなはず、だった」 春「……幸せなんて、長く続かなかった」 春「私、あまり感情を顔に出せないでしょう?他の女の子と比べても無愛想で、笑わないし」 春「それが原因で、色々と虐待されたんだよ。笑わないから気持ち悪いって」 京太郎「……!」 春「驚いた?そうだよね、今の私からは想像できないと思うから」 春「虐待されている間は、私が悪いと思っていた」 春「仕方ないよね。満足に笑えなかった私が悪いんだから」 春「だから、私は笑った。笑って笑って笑って笑って」 春「笑ったのに……虐待は、続いたよ。笑顔が汚いって」 京太郎「なんだよ、それ……そんなのおかしいじゃねぇか!」 春「そうだよね、おかしいんだよ。笑えって要求したくせに、いい子になれって要求したくせに」 春「全部、私は言う通りにしたのに……どうして?」 春「どうして、愛してくれなかったの?どうして、優しくしてくれなかったの?」 京太郎「運が、悪かったんだよ……」 春「それだけ?」 春「私の過去は運一つで駄目だったの?」 京太郎「…………」 春「答えてよ……京」 春「やっぱり、京も私のことを理解してくれないんだね」 春「続きを話すよ。私は、親が嫌いだったから――私は空に祈った。全部、壊れてしまえばいいって」 春「やっぱり、神様っているんだね。私の祈りが届いたのか、ちゃんと叶えてくれたよ?」 春「私を置いて外出している時に交通事故。二人共即死でばっちり」 京太郎「……はるる」 春「お母さんも、お父さんも。私が……願ったから、死んだんだよ」 京太郎「そんなの偶然でしかないだろう!」 春「……こうして、神代家の分家である滝見家は私、一人。従姉妹に良子さんがいるけど滝見の姓は私だけ」 春「子供が出来なかったから。じゃあ、養子を取ろう」 春「しっかりとした跡取りが欲しいから。厳しく躾けよう」 春「お父さんもお母さんもそればっかりだった」 春「結局、家の体裁が大事だったんだよ。分家としての誇りしかない」 春「そして、京も私のことを理解してくれない」ゴッ 京太郎「はるる……」 春「あの悪霊が私に言ったの。誰もお前のことなんて愛してないって。皆、壊しちゃえって」 春「その結果がアレだよ。妖怪に簡単に取り憑かれる。私のことなんて忘れてしまう」 京太郎「巴さんは、忘れなかった!はるると一緒に帰るんだって言っていた!」 春「そう……巴は忘れなかったんだ」 京太郎「今もはるるを取り戻す為に戦ってる。だから!」 春「それでも、私に取り憑いてる妖怪は言うんだ。愛するものも壊してしまえって」 京太郎「はるるっ!」 春「京、私ね……京のこと、好きだったよ」 春「一人の男の人として、愛してた」 春「私の笑顔を可愛いって言ってくれたのは男の人では京だけだったから」 春「うん、好きだからこそ。愛してるからこそ」 「私は、京のことを壊すね?」 五ターン目 ダメージ換算。 30+10=40 716-40=676 京太郎……676 春……3000 六ターン目 ダメージ換算。 64+87=151 3000-151=2849 京太郎……676 春……2849 六ターン目 ダメージ換算。 20+11=31 676-31=645 京太郎……645 春……2849 七ターン目 ダメージ換算。 52+92=144 2849-144=2705 京太郎……676 春……2705 七ターン目 ダメージ換算。 21+10=31 676-31=645 京太郎……645 春……2705 春「まどろっこしい。一気に決める」 八ターン目 ダメージ換算。 15+12÷2=14(切り上げry) 2705-14=2691 京太郎……645 春……2691 京太郎「……俺は、こんな所で!」 八ターン目 ダメージ換算。 58+38+3+72÷2=86(切り上げry) 645-86=559 京太郎……559 春……2691 八ターン目終了。 ダメージ換算。 99+19+539+30=687 2691-687=2004 京太郎……559 春……2004 京太郎「あああああああああああっっ!」ゴボゴボッ 春「ぐっ……!どうしてそんなにボロボロになってまで立ち向かうの!」 京太郎「友達、助けるのに理由なんているかよ!」 京太郎「全身傷だらけ、核鉄の回復力でも間に合わねえぐらいに出血多量で死にそうだよ!」 京太郎「それでも俺は!お前を助けるまで死ねないっ!」 九ターン目 ダメージ換算。 2+98+10+73+29÷2=106 559-106=453 京太郎……453 春……2004 京太郎「ぐっ……!」 春「これで、終わり」ヒュッ 京太郎(畜生、ここまでか……) 京太郎(粘ったんだけどなぁ。やっぱり無理か) 京太郎「すいません、巴さん……」 巴「すいませんはまだ早いんじゃないかな?」カキンッ 春「……!」 巴「遅れてごめん。援軍、到着っ」 巴「ここからは私も参戦させてもらうよ」 巴残り体力……1882 巴「雑魚ばかりだから余裕だったよ」 京太郎「そうですか。よかった、巴さんが無事で。ハギヨシさんは?」 巴「ハギヨシさんは私をきょーちんの所へ向かわせる為に雑魚の足止め。 もう少しで来ると思う」 京太郎「そうっすか……」 巴「さてと、はるる。随分と殺気立っちゃって」 春「巴も私の邪魔をするの?」 巴「邪魔じゃない。元に戻すだけ。今のはるるは正気じゃないからね」 春「私は全然普通。普通だからどいて、京を壊せない」 巴「どこが正気よ。それで正気とか考えられないわ」 京太郎「……っ。巴さん」 巴「きょーちんは休んで回復。それとも、前に出る?」 京太郎「少し、休ませて下さい」 京太郎「後、頼みます……すい、ませ、んでし……た」ドサッ 巴「お疲れ様。きょーちんはよくやったよ。後は、私の仕事」 春「邪魔しないで。巴も一緒に壊すよ?」 巴「壊せるものなら壊してみる?無理なことは言うものじゃないよ」 巴「素人のきょーちんがここまでやったんだ、私がやれなくてどうするのさ」 春「……っ!」 巴「一応、名乗っておくよ。符咒士――狩宿巴。疫鬼、友を救う為にお前はここで朽ち果てろ」 ダメージ換算。 78+62+73+41÷2=127 1882-127=1755 十ターン目 京太郎……453(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1755 春……2004 ダメージ換算。 43+79+891+20÷2=517(きりあry) 2004-517=1488 十ターン目 京太郎……503(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1755 春……1488 ダメージ換算。 90+28+34+20=172 1755-172=1583 巴(このままじゃジリ貧かな……) 巴(なら、霊力を使って少し強い技を出した方が勝てる確率も上がるかも……?) 十一ターン目 京太郎……503(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1555 春……1488 巴「……これはちょっとやばいかも」 春「死なない内にそこをどいて。京を壊せない」 巴「だから、壊させないって言ってるの」 京太郎「そうだな……簡単に壊されてやんねーよ」 巴「きょーちん!?大丈夫なの?」 京太郎「黙って寝ている訳にはいかないんで」 京太郎「さあ、ここから逆転させてもらうぜ」 京太郎が参戦したことでコンマが常に倍になります。 ただし、受けるダメージも倍になります。 十一ターン目終了 ダメージ換算。 72+96+78+32=278 1488-278=1210 十二ターン目 京太郎……603(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1383 春……1210 十二ターン目 ダメージ換算。 65+12+11+99=187 1383-187=1196 京太郎……603(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1196 春……1210 十三ターン目 ダメージ換算。 32+38+190+38=298 1210-298=912 京太郎……653(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1196 春……912 十三ターン目 ダメージ換算。 69+8+6+72÷2=78 1196-78=1118 京太郎……653(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1118 春……912 十三ターン目終了。 ダメージ換算。 28+20+62+30+2=142 912-142=770 京太郎……703(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1118 春……770 春「……しつこい」 春「もういい。一回で決める」 京太郎「巴さん!」 巴「やばい、逃げるよっ!」 京太郎「巴さん、危ないっ」グシャッ 春「惜しい、もう少しで壊せたのに」 京太郎「あ……っ。痛い……!」 巴「きょーちん!」 京太郎「く……そ、まだ諦めねぇぞ!」 十四ターン目 京太郎……332(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1118 春……370 十四ターン目 京太郎……332(一ターンが過ぎるごとに50回復) 巴……1040 春……370 京太郎「これで、終わりだ!」 春「が……っ!」 京太郎「ごめんな、はるる。目が覚める頃には元に戻っているはずだから。今は眠っていてくれ」 春「京……っ」ドサッ 巴「何とか、倒せたね……全く、もうボロボロだよ」 京太郎「ええ……」 ハギヨシ「お二方、ご無事でしたか」シュタッ 京太郎「ハギヨシさんの方こそ」 巴「ともかく、全員無事でよかった……」 春「……」 巴「さてと、それじゃあはるるに取り憑いている妖怪を滅さないと」 巴「その為には、はるるの体内に侵入して妖怪を殺すの」 巴「私は外で暴れるはるるを抑えなくちゃいけないから必然的に入るのはきょーちんになる」 ハギヨシ「私では駄目なのでしょうか」 巴「囚われのお姫様を助けるのは王子様って決まってるんですよ。だから、きょーちんでいきます」 京太郎「お、俺は別に……!」 巴「恥ずかしがらないの。わかったらさっさと準備する」 巴「一つ注意しておくけど、選択肢には注意すること」 巴「嘘を言ったり、甘やかしたりしたら駄目。はるるが自分で立ち直れるように行動すること」 巴「それじゃあ、送るよ」 京太郎「ちょ、ちょっと待ってください」 巴「ん、どうしたの?」 京太郎「俺一人をはるるの体内へ送るとは言いますけど、大丈夫ですかね」 巴「きょーちん一人は不安だけど、ここを手薄にする訳にはいかないし」 ハギヨシ「須賀君も狩宿様もボロボロですしね。もし、外部からの敵襲があれば元も子もありません」 巴「せめて、もう一人……手練がいれば助かるんだけどなあ」 京太郎「だけど、諦める訳にはいきませんよ。はるるを助けなくちゃ」 ハギヨシ「やはり、ここは私が滝見様の体内へと突入すべきでしょうか」 良子「その心配はノーセンキュー」 巴「あ、貴方は!?」 京太郎「戒能……プロ?」 良子「今は一人のイタコとして。そこにいるハルの従姉妹として」 良子「戒能良子、見参」キラーン 京太郎「…………」 良子「少年、ここは笑う所だ」 京太郎「笑えと言われても、こんな状況ですし」 良子「何を言ってる。本当に苦しい時こそ笑うべきなのだよ」 良子「常に優雅たれ。仏頂面よりも笑顔の方が王子様には似合ってるよ」 良子「ということで、私が来たからには安心したまえ」 京太郎「さすが……傭兵をやっていたとの評判!」 良子「ノーウェイノーウェイ。そんな噂は信じちゃダメよ」 京太郎「じゃあ、イタコだっていうのは……」 良子「それも違う」 京太郎「でも、さっき言ってたじゃないですか」 良子「言葉の綾だ。気にしたら負け」 巴「というか、そんな話をしている場合じゃないですよ!」 ハギヨシ「さてと、どうしましょうか」 良子「どうしましょうと言われても。単純に二人ずつで分ければいい」 ハギヨシ「では、私と須賀君で行きましょう」 京太郎「はい、頼りにしてますよ?ハギヨシさん」 ハギヨシ「ははは、これでも私は近接忍術師を名乗っていた時期もありまして」 京太郎(本当に何者なんだ、この人……?) ハギヨシ「お任せ下さい。須賀君の道は、私が切り開きますから」 良子「これでオーケー。じゃあ、早速やろうか」 京太郎「はい……巴さん、お願いします」 巴「わかった。必ず、帰ってくるんだよ」 京太郎「大丈夫ですって。俺も、ハギヨシさんも生きて帰ってきますから」 良子「よし、始めようか。やるよ、狩宿」 巴「わかりました、ではいきますっ!」 京太郎「さてと、体内に入ったはいいけど……」 キシャー ハギヨシ「これはこれは。まあ、当然の予測ではありましたが」 京太郎「大量においでなすって京ちゃんピンチっ」 ハギヨシ「ははは、その為に私がいるんですよ」 京太郎(でも、どうする?さすがにハギヨシさんと俺で切り抜けられる量じゃねえぞ、これは) 京太郎(やっぱり、巴さん達も一緒に連れてくるべきだったのか?) 京太郎(だけど……今更だよなあ!)ザシュッ ギャースッ! 京太郎「待ってろよ、はるる……約束、果たしに行くからなっ!」 ハギヨシ「その意気ですよ。では、僭越ながら私も」 京太郎(念の為に核鉄を胸に仕込んでおこう) 京太郎(これなら心臓狙いの一撃を一回だけ防ぐことが出来るかもしれない) 京太郎「進路なんですが、迂回して進みましょう」 ハギヨシ「そうですね、私もその意見には賛成です」 京太郎「まともにぶつかったらこっちが痛い目をみますし」 ハギヨシ「とは、言っても」ドシュッ 京太郎「何匹かはやっぱりいますね」ザシュッ ハギヨシ「最も、この程度なら余裕がありますよ」 京太郎「ボスが自ら出てこない限りは何とかなりそうです」 ハギヨシ「この先に、滝見様がいらっしゃいますね」 ハギヨシ「私はこの前で敵を食い止めます。なので、須賀君は滝見様をお願いします」 京太郎「ありがとうございます……ハギヨシさんにはいつも頼りっぱなしですね」 ハギヨシ「ふふっ。友人から頼られるというのは悪い気分ではないですから。料理にしても、このような摩訶不思議なことにしても ハギヨシ「さあ、行って下さい。全ては貴方にかかっていますよ」 京太郎「はい、行ってきます。ハギヨシさん、どうかご無事で」 ハギヨシ「須賀君の元へは誰一人通しはしませんよ。ああ。時間を稼ぐのはいいですが―」 ハギヨシ「別に、ボスを含めて全員を殲滅しても構わないのでしょう?」 京太郎「く、くくっ」 ハギヨシ「はははっ」 京ハギ「「御武運を!」」 京太郎「よっ、来たぜ」 春「京……どうして」 京太郎「どうしても何も、約束しただろ。どんなことがあっても、お前を見つけるって」 春「……馬鹿だよ、京は」 京太郎「馬鹿とは失礼な!これでも、俺はだな」 春「でも、嬉しいよ。私なんかの為にここに来てくれて」 京太郎「約束、果たしてもらっていいか?」 京太郎「助けてくれるんだよな?なら、そんなとこに閉じこもってたら困る」 春「でも……」 京太郎「でも、じゃない。俺も、巴さんも待ってるから」 春「私はもう……取り返しがつかないことをしちゃったよ?皆の記憶を奪っちゃった」 京太郎「そんなの返せばすむことだろ。まだ間にあうさ」 京太郎「どんなはるるでも、俺は見捨てない」 春「じゃあ、私に取り憑いている妖怪はどうするの?」 春「きっと、今の京じゃ返り討ちにあうだけ。助けるって言っても無理」 京太郎「そこで、諦めるのか?はるるは?」 春「……だって、もう無理だよ?」 京太郎「無理かどうかははるるが決めることじゃない」 京太郎「確かに、ここから無事に帰れるか不確かだけど」 京太郎「俺は手を伸ばす。笑って帰れる可能性に賭けてみる」 京太郎「また、お前と笑ってマリカーやりたいしな」 春「……!」 京太郎「お前ずっと気にしていたんだろ?巴さんから聞いたよ」 京太郎「気づいてやれなくて、ごめんな」 京太郎「まだ、お前とやり残したことがあるんだよ」 京太郎「これは、俺の我儘だ。俺がやりたいってだけ」 京太郎「約束を果たしにきたのもあるけど、半分はそれだよ」 京太郎「だからさ、この手を取ってくれないか」 良子「さてと、彼らは無事に救えましたかね」 巴「こればっかりは運としかいえませんよ……。妖怪についてはハギヨシさんがいるのでともかく」 良子「その心配はノーセンキュー。ハルはきっと戻ってくる」 良子「おっと、噂をしたらハルから出て来ましたよ、モンスターが」 キシャーッ 巴「ハギヨシさんがやってくれたんでしょうか」 良子「だろうね。それはともかく、さっさとキルしちゃおう」 良子「私の従姉妹を虐めたこいつはギルティ。許すなんてノーよ」 巴「まあ、放置しておく理由がありませんしね……」 良子「今こそお見せしよう、王者の討滅を!」 巴「別に王者でも何でもないですよね!?」 良子「こういうのはノリが重視されるものなんだよ、狩宿君」 ギャーッスッ 良子「ということで、妖怪は全部デッドエンド。屋敷の人達に付いてる妖怪も自動的に消えたんじゃないかな」 巴「親玉の端末みたいなものでしたしね」 京太郎「これで、一件落着ですか」 ハギヨシ「いやはや、疲れました。このようなことは久しぶりでしたもので」 良子「貴方こそ体内で妖怪を屠っていたでしょう」 ハギヨシ「ははは、ただの足止め役です、私は」 京太郎(俺が戻ってきた時、妖怪の死体の山を築いていたのは黙っておくべきなのだろう) 春「……ううん」 良子「目が覚めたみたいだね」 春「私は……?」 春「京に、巴……良子さん?ハギヨシさんまで……?」 京太郎「身体の方は大丈夫か?」 春「うん……だけど、どうして私はここにいるの?」 京太郎「!?」 春「確か、屋敷でふと頭が痛くなって……部屋に戻った所までは覚えているんだけど」 京太郎(もしかして、記憶が途切れてる?) 春「どうしても、思い出せない……ちょっとのきっかけで思い出せそうなのに」 春「ねえ、京は知ってる?私がここで倒れていた理由?」 京太郎(どうすればいいんだ。ここで、本当のことを告げても、はるるを不安定にさせるだけだ) 京太郎(だからといって、先延ばしにしても。記憶が戻った時が怖い。はるるが壊れてしまう可能性だってある) 京太郎(ここで、俺が取れる最善の方法は、何だ?) 春「あ、れ……?私、確か。変な声に、皆いなくなってしまえばって」 春「だから、記憶を……奪った?」 春「私、が……京達を傷つけたの?」 京太郎「違う!これはちょっとした事故だ、だからお前が気にすることなんてない!」 春「違わないよ、全部思い出したから。私が、私のせいで……」 春「私が全部悪いんだよ、私が」 京太郎「違うって言ってるだろ!」ガバッ 春「ひゃっ」 京太郎「記憶を取り戻したんだったら、俺の言葉も覚えているはずだ」 京太郎「お前と一緒に笑いたいって」 京太郎「その言葉も違うのか、違うなんて言わせねえぞ」 春「で、でも……」 京太郎「元はといえば、俺が悪いんだよ。はるるのことをちゃんと見てなかったから」 京太郎「自分のことばかり考えて、はるるの気持ちなんて全然気にもしないで……俺、カッコ悪いよな」 京太郎「だから、その分をこれからの行動で取り返したい。いつか、お前の横に並んで立てる男になりたい」 春「そんなこと、ない。京はもう十分だよ。私の方こそ……」 京太郎「いーや、駄目だね。俺自身が納得出来ないから。俺がはるるを追いかける立場なんだからよ」 京太郎「こんなことを言える資格はないと思うけどさ。俺と、もう一度仲良くしてくれないか?」 京太郎「マリカーやって馬鹿やって。俺はお前と一緒に笑いたい」 京太郎「あの時の答えを聞かせて欲しい。俺の手をとってくれないか、はるる」 春「……馬鹿」 春「私、愛想悪いよ?」 京太郎「そんなことはないと思うぜ?お前の笑った顔可愛いし」 春「また、迷惑をかけるかもしれないよ?」 京太郎「どんと来い。俺がまた、お前を迎えに行くから」ギュッ 春「手を取ってって言っておいて、抱きしめるのは反則」 京太郎「ご、ごめん」 春「でも、いい気分。悪くない」ギュッ 春「ねえ、京……」 春「私はいっぱい間違えたけど……また、前みたいに笑えるかな?皆と一緒に楽しく過ごせるかな?」 京太郎「勿論だろ。どんなことがあっても、俺はお前を見捨てない」 春「私も、どんなことがあっても、京の味方。絶対に」ニコッ 京太郎「そういうことを笑顔で言うなって。惚れちまうっての」 春「ふふっ。惚れてもいいんだよ?」 京太郎「ば、ばっか。そういうこと言うなって!」 春(今は、まだ告白しないけど。いつか、きっと振り向かせるから) 京太郎「ったくよ、そういう恥ずかしいことを言うのは禁止だっ!」 春「なら、もっと言っちゃおうかな」 春「京の恥ずかしがる顔も見てて楽しいし」 京太郎「お前なぁ……!」 春「これぐらいのことをやっても、バチは当たらないと思うけど?」 京太郎「俺の赤面顔なんて誰得だよ!」 春「私得」キリッ 京太郎「おかしいだろ、それは!本当にもう……」ププッ 春「やっと、笑った」 春「京の本当の笑顔が見れた気がする」 京太郎「そうか?今までとあんま変わらない気がするけど」 春「違うよ。まだ、満点には遠いけど。心から笑ってる」 春「作った笑顔じゃないよ、京」 「京の笑顔の初めて、もらっちゃった……」 【第三章二節消えた、約束End】
https://w.atwiki.jp/kagoshimaecc/pages/18.html
AHA BLS-HCP(医療従事者向け基礎的救命処置)プロバイダー・コース 2011年10月23日 鹿児島市 G2010 公募していません. AHA BLSインストラクター・コース 未定 ACLSプロバイダー・コース 未定 12月に予定 AHA ACLSインストラクター・コース 未定 日本救急医学会ICLSコース 未定 年内予定 患者急変対応コース for NURSES (プライベート・コース) 次回未定 HS-BBP(ハートセイバー・血液媒介病原微生物)コース 次回日程未定 受講をご希望またはお考えの方は,左記『お問い合わせ』よりご連絡ください. 出張コース,少人数(1名から)コースも可能な限り対応いたします. 上記以外でもリクエストに応じ開催可能です.こんな場合にどんな教材やコースがある?などカスタマイズいたします.オリジナル・コースも実施しております.
https://w.atwiki.jp/kagoohu/pages/10.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ インスタグラム コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/