約 742,206 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2555.html
光太郎がスカリエッティの研究所に移送されてから暫くの時が過ぎた。 研究所にやってきた光太郎に、スカリエッティの秘書のウーノはスカリエッティの都合に合わせて日に2,3種類の検査を行い、数日をおいてまた検査をする、というスケジュールを組んだ。 基本的に人が良いせいで思わず承諾してしまった光太郎は、今の所その通りに協力していた。 お陰で宛がわれた部屋で暇を持て余していることも少なくない。 広い場所を借り、空手の稽古をしたり、(許可をもらう相手は変わってしまったが)アースラにいた頃と変わらずドクターの許可を得て本を読み、世話係の少女に頼んで外に出て気分転換をするという毎日を過ごすのは、そう悪くない。 クライシス帝国との戦いで傷ついた光太郎は、休息を欲していた。 未だ光太郎は、何か出来るような精神状態ではなかった。 光太郎に戦いの結果残ったのは、どれだけの犠牲を支払ったかと言うことだけだった。 守ろうとした地球を、本当に守ることが出来たのか確認する事も出来ない。 地球に戻る為にもどのような形にせよ…再び立ち上がる為に、光太郎には気持ちを整理する時間が必要だった。 そうしてゆっくりと毎日を過ごすある日のこと、何度目かの検査日の翌朝、宛がわれていたベッドで光太郎はドクターに借りた本を読んでいた時だった。 何冊も本を読むうちに読むスピードが上がり、光太郎は数秒に一度位の速さで本を読み進めていく。 それで頭に入るのかとこちらでの生活に不慣れな光太郎の世話役を命じられた少女に尋ねられたこともあったが、大丈夫だと光太郎は返事を返している。 不意にページを捲っていた指が止まった。誰かが読んでいる途中だったのか、途中に栞が挟まっていることに光太郎は気づいた。 それを確認した光太郎は、栞が挟まっていたページから目を反らした。 そして、視線は在らぬ場所へと落とされる…何か重要なものでも発見したかのように、光太郎の表情は険しさを増していた。 「…嫌な予感がする」 光太郎はそう言うと体を起こしてスカリエッティの所へ向かい走り出した。 …そこまで見て、スカリエッティは監視映像を止めた。 困っているような、面白がっているようななんとも言えぬ微妙な表情でスカリエッティは秘書のウーノや、自己判断による行動を許可する程信頼しているトーレ。 スカリエッティの作り出し、ナンバーズと呼んでいる戦闘機人達の内から呼んでおいた2人に顔を向ける。 そのまま目配せをして意見を求めてみたが2人とも不可解そうな表情をみせるだけで返事は無かった。 ナンバーズの三番目、紫の髪をショートカットにしたトーレが確認するように尋ねた。 「この後光太郎はまっすぐドクターの所へ乗り込んできて、驚いたドクターはうっかりケースから出していたジュエルシードを落としかけたと?」 「…これで三度目だ。偶然とも思えないが、彼が私を監視しているような素振りは無い」 スカリエッティよりも10cm以上も背が高い為、自然と見上げながらスカリエッティは返事を返す。 トーレは聊か咎めているような口調でたずねたが、白衣のポケットに手を突っ込んだままのスカリエッティにそれを気にした様子は無い。 それどころか返事を返した声は、そうしたことが起こったのを面白がっているような雰囲気を持っていた。 答えたスカリエッティは、ウーノに椅子を持ってくるように頼むと再び光太郎の監視映像や検査で取ったデータを並べ、眺め始めた。 そんな創造主の態度に、管理局が大した警備もつけずに外部に移送していた所を強奪してきたトーレは苦い顔を見せる。 ジュエルシードとはロストロギアに指定されている次元干渉型エネルギー結晶体…言わば使い勝手の恐ろしく悪いちょっとしたキングストーンで、取り扱いには十分に注意しなければならない。 スポンサーに頼んで送ってもらった異邦人一人の『嫌な予感がする』で、創造主が落っことしたなんてトーレには目も当てられない話だった… 同じくウーノも、スカリエッティを心配し苦い表情でどこかから椅子を持ってくる。 「何らかのレアスキルを所持しているとも考えられますが…」 「ありがとう。今のを見て本当にそう思うかね?」 口を濁すウーノに一瞥を与えて、再び表示させたデータをスカリエッティは眺める。 礼を言って受け取った椅子に腰掛ける彼の目は生き生きとしていた。 データはまだ殆どが不明とされていて、それ以外の洗脳結果などについては効果なしと記載されている。 スカリエッティの元にはスポンサーからの惜しみない援助で購入された最新の機器が揃っているのだが、それらをもってしても光太郎の体内を調べることはできないでいた。 それに加えてこのような原因不明の奇行に振り回され、スカリエッティの本来の仕事は妨げられていることをウーノは不愉快に感じていた。 「ドクター、やはり光太郎は早急に処分してサンプルの一つとしてしまった方がよろしいかと思われますわ。彼が来てから、予定していた作業に大きな遅れが生じ始めています」 「予定? そんなもの構わんさ。生きた興味深いサンプルを研究するには多少の遅れは仕方がない…スポンサーもそれは承知している」 秘書の進言を、スカリエッティはばっさりと切って捨てた。 異世界の質量文明が生み出した生物に興味津々らしく、鼻歌混じりにそれに付き合うつもりのようだった。 ニヤつきながらスカリエッティは「嫌な予感がする」パターンを割り出そうとでもしているのか、早送りで映像データを流していく。 流れていく映像に自身の作品の一つが移り、彼は呟いた。 「ほー…チンクはうまくやっているようだね」 「はい。騎士ゼストの世話をしていたせいか、思いのほかうまくやっているようです」 諦めたようにため息をついたウーノは、スカリエッティの隣に立ち、それをサポートしながら返事をする。 名前が挙がったチンクは、スカリエッティが作り出した戦闘機人達、ナンバーズの一人だ。 五人目のナンバーズであるチンクは他のナンバーズとは違う狙いで作った個体でナンバーズの中ではもっとも小柄だ。 発育不良な体をチンク本人が気にしているのは知っていたが、当時のスカリエッティがどこかの軍隊が少年兵に頭を悩ませていると聞き、お遊びであえてそうなるようにしたのでそれは諦めてもらうしかない。 チンクは狙い通りの結果に加え、能力も高く誰に似たのか生真面目で面倒見のいい性格に育ったので重宝している。 例えば今回のように光太郎に見せてはならないものを見せない為に、光太郎の世話役を命じたりするには打ってつけだった。 小さい体で男性としても大柄な光太郎の世話をあれこれとしている姿が映っている所を見ると、人選は間違っていなかったようだ。 そこにトーレが口をはさむ。 トーレは、画面に映る妹を咎めるような視線を向けていた。 チンクは、腰まで伸びる癖の無い銀髪を揺らし、急ぎ足になって光太郎を先導していた。 「何故チンクに? 私なら三度もドクターのお邪魔をさせるような真似はさせませんでした」 光太郎が普通に歩くだけでドンドン引き放されていく妹は、どう見ても役者不足だとトーレは感じていた。 普段は妹を虚仮にするような言い方は決してしないトーレに、スカリエッティは喉を鳴らして笑った。 意気込むトーレに、スカリエッティは映像へと目を向けたまま返事を返す。 「初めてチンクと会わせた時、光太郎が驚いていたからさ」 返事をしながらスカリエッティは、光太郎の世話役兼監視役として誰を選ぶか考えていた時のことを思い出す。 チンクを小さな女の子呼ばわりして初印象を悪くする光太郎のある種の不器用さは、チンクの世話を焼きたがる気性と馴染むだろう。 そして彼の信用をあげる一助となるとスカリエッティは考えていた。 「そういえば…あの時彼が面白いことを言っていたな」 「と言いますと?」 「チンクの服装について尋ねてきてね。クライシス帝国ではあの程度のボディスーツ程度の機能性では話にならないようだ」 「…それは、どちらかというと見た目の問題では?」 ウーノはチンクが身に着けているのと基本的には同じものを着ているトーレを見て言う。 彼女らのボディスーツは機能性は案外高いのだが、基本は体のラインが色々と出すぎる…健全な男性らしい光太郎が顔を顰めるのも仕方が無い話だ。 そうウーノは思っていた。 だが、もっと凄いのを作らなくてはねと零すスカリエッティにはその辺りの改善は永遠に無いと十分すぎるほど理解してもいるウーノは、それ以上言わなかった。 「まあ、それはいずれ彼が驚くような防護服も作ってみせるとして、あの人の良さそうな光太郎に子供が殺せるとは思えないだろう?」 尋ねられたトーレは嘲りに近い笑みを浮かべて、「そうですね」と答えた。 スカリエッティよりも背の高いトーレから見ればスカリエッティの胸程しかないチンクの体躯は、見ていて少し…有体に言うとかわいそうなものだった。 その時部屋の扉が開いて、当のチンクが研究室に入ってくる。 三人は普段の彼らからすると優しすぎる表情を見せ、黙りこくったままチンクが自分達の所へやってくるのを待った。 チンクは向けられる視線に訝しげな表情を返す。 「ドクター、私をお呼びだと聞きましたが…………なんです?」 スカリエッティ達は何も言わずに、生暖かい目で首を振った。 数年前の戦いで片目を負傷して以来、眼帯をつけているチンクは、片方だけの目を何度か瞬きさせて首を捻った。 「チンクから直接話を聞きたくてね」 「光太郎のことでしょうか?」 「ああ。彼がいた世界には彼と同等以上の改造人間が後10人いるらしいが…」 チンクの報告をまとめたものを広げ、スカリエッティは尋ねた。 詳しい話は聞けていないようだが好奇心を刺激されているらしく、椅子から身を乗り出しさえしていた。 「はい、先輩と光太郎は呼んでいるようです。私達と同じような間柄なのかもしれません」 「ふむ…」 スカリエッティは何か思うところがあるらしくそう返すだけに止まる。 「そう考えると不憫なものだな。彼は今異世界に迷い込んで一人ぼっちというわけか」 『ならば研究して彼の兄弟を作ってやるのが研究者としての責務だろうか』と、スカリエッティは笑った。 スカリエッティがそう零すのを聞いて、チンクはショックを受けたのか映像データの中の光太郎に向ける視線に同情の色が透けて見えた。 それから2つ3つ質問を重ね、メモを取ったスカリエッティは、 「…なるほど。よくわかったよ。ではチンク。もう一つ頼んでもいいかな」 そう良いながらウーノが用意した椅子の上で座りなおす。 椅子の脚が長いせいでそれでも立ったままのチンクをスカリエッティが見下ろしているのを見て、ウーノは手を止めて苦笑した。 「なんでしょうか?」 「彼と一緒にミッドに行って彼の着替えを2,3着買いに行ってきてくれないか?」 「服…ですか?」 首を傾げる三人に、スカリエッティはため息をついて頷いた。 すると新しいモニターが空中に浮かび上がり、昨晩の映像だと日付でわかるそれにはスカリエッティと光太郎が映っていた。 バスローブを身につけ、風呂上りの牛乳を飲むスカリエッティと、その隣、洗濯機の前でタオルを腰に巻き鍛え上げられた裸身を晒して仁王立ちする光太郎…スカリエッティはげんなりした顔で言う。 「私は自分の服を貸すつもりはないし、毎晩タオル一枚で洗濯機の前に立たれるのも迷惑なんだ」 横目で光太郎を見たスカリエッティは、無言で洗濯機を見続ける光太郎に居心地が悪そうにして少しずつ距離を置いていった。 「ああ。なんなら、君達の服も買いたまえ」 その時の自分の様子を見苦笑がもれた。 殆どセクハラに近い映像を見せられている三人のリアクションなど構いもせずに、スカリエッティは言う。 「ウーノ、後で私のスーツを仕立てた店などをチンクに教えておいてくれ」 因みにウーノに任せるうちにいつの間にかスカリエッティの服の値段と着心地が跳ね上がっているのだが、スカリエッティはそんなことには全く気づいていなかった。 毎日来ている服がきっちりと手入れされ、気に入って何年も着ているものもほつれ一つないのだがそれが当然だと信じていた。 「な…なんでしたら、私が参りましょうか?」 少し青ざめた顔で映像を視界に入れないようにするウーノにスカリエッティは間髪いれずに首を振った。 「駄目だ。そんなことになったら私が困るじゃないか。君がいない間、一体誰が私の世話をしてくれるというんだね?」 「はい」 「よよ予算は幾ら程ですか!?」 二人をジッと見つめるトーレを小突きながら、顔を赤くしたチンクが尋ねた。 ウーノも咎めるような目を向けると、詰まらなさそうにトーレは部屋を出て行く。部屋を出て行く時、トーレは肩越しに振り向いてスカリエッティと肩を竦めあった。 「幾らでも構わないから、見栄えよくしてやってくれたまえ…特に湯上りに見苦しくないように頼む」 そう言って、今日もまた管理局の用途不明金の額を増やすスカリエッティの金銭感覚にウーノは困ったような顔をする。 それくらいの浪費をしてもいい位には働いているが、スポンサーの一人である首都防衛隊代表の前ではこんなことはないようにしなければならない。 「わかりましたドクターとは別の店を教えることにしましょう」 「? 何故だね?」 「ドクター…」 呆れたような顔でウーノは不思議そうにするスカリエッティに近寄ると、体に手を這わせて服の掴み縫い目などを見せる。 「ドクターの服は全てオーダーメイドですから。魔法を使う職人でもその日に一着と言うのは無理です。今ドクターが着ている服を作った職人は人気もあって数年待ちなんですよ?」 「金を積んで急かせばいいだろう?」 「ドクターと同じような手合いが多いんです」 「なるほど。やる気を無くしてしまうのか」 説明を受け、やっと納得したように言うと、スカリエッティは興味をなくしたように作業に戻る。 ウーノはそんな様子に慣れているので気にせずチンクに既製服の店などの位置を教え、準備をするように言い渡した。 一番上の姉に教えられたことを何度か頭の中で整理しながら部屋を後にするチンクの背中を不安げに見送ってからウーノは通信画面を開き、今度は光太郎に連絡を取る。 部屋で読書中だった光太郎は、空中に浮かぶ通信画面に未だに不思議そうに見上げた。その田舎者っぽさにウーノは顔をしかめる。 だがそれを我慢して説明をしたにもかかわらず、光太郎は首を横にふった。 「厚意は感謝するが、受け取るわけには「こちらの買い物もありますから、荷物持ちの報酬とでも思ってください。5分後にチンクが迎えに行きますから準備をよろしくお願いします」 恐縮する光太郎にそっけなく言い捨てて、ウーノは通信画面を切る。 疲れた様子で彼女はため息をついた。 そして、外出の準備をしに行ったチンクへと通信回線を開く。 準備万端と言った顔でウーノが時々使っている車を用意しているチンクが映し出される。 手入れは怠っていないためすぐに動かせるが、シートの調整などに手間取っているらしい妹を見て、ウーノは頭を抱えたくなった。 少し考え…すぐに頼りになりそうなのは、長期の潜入任務に従事しているナンバーズの二番目、ドゥーエだけかもしれないと思い至ってから、彼女はチンクに話しかける。 「…チンク。ドゥーエに連絡をしておくから彼女と合流しなさい」 「ウーノ姉、どうしてですか?」 腑に落ちない顔で尋ねてくるチンクは、彼女ら戦闘機人達用のボディスーツ…体にぴったりとフィットするそれの上からチンクの固有武装である防御外套『シェルコート』を被っていた。 殆ど外へ出さずその手の感覚にズレがあるのだろうが、ボディスーツの上から灰色のコートだけ。 買い物に行くのにこれはないと唖然としながらウーノは答えた。 「そんな格好でそんな質問をするからよ」 「どういう」 何かチンクが言っていたような気がするが、視界の端でスカリエッティが飲み物を欲しがっていそうな雰囲気を見せたのでウーノは通信を切った。 ウーノは部屋を出て用意していた飲み物をグラスに注ぎ、スカリエッティの元に戻る。 作業をしていたスカリエッティは、戻ってきたウーノが盆の上に飲み物を載せているのを見て、手を止めた。 差し出されるグラスを取り、「ありがとうウーノ」 そう言っておいしそうに飲むスカリエッティに「いいえ」とウーノは答え、グラスを一度スカリエッティから受け取る。 グラスの表面に浮かぶ水滴をふき取り、ウーノが減った分を継ぎ足す様をスカリエッティは少しそわそわとしながら待つ。 クスリと笑い、返されたグラスから仄かに漂う甘い香りを楽しむスカリエッティのところに、光太郎とチンクがどちらが車を運転するかで揉めていると報告が来るのはもう少し先だった。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/hyakukami/pages/3050.html
依頼主 ヘラ 出現条件 ヘラ第2進化後 クリア条件 以下の神様の親密度を上げるヘラ:親密度60 成功報酬 高級楽園の果実神の果樹園の果物の中でも選び抜かれた逸品。神々の宴ではとても喜ばれる品らしい。 依頼時 あなたは、私を絶対に裏切らないと誓えるの?ちゃんと、あなたの言葉で言いなさい。 クリア時 あなたは誠実なのね…どこへ旅立っても、私に会いに来てくれる…私の欲しい物を、与えてくれる…。
https://w.atwiki.jp/chaken_archives/pages/507.html
空耳、正しくは「春にこんな暴風雨が吹き荒れるなんて」 目的地は北海道ですよ? 研の滑舌の悪さが発揮
https://w.atwiki.jp/obakegyarusonn/pages/16.html
今回はおばけアフロがお勧めする、おばけの子供が作ったお話です 危険!入るな 作:おばけアフロ? アコ:私は、ある夏休みに、ショウ君とレイコちゃんを誘って、人がいっぱい火事で亡くなった古いホテルに夜、こっそりと3人で行った。 ショウ:で、なんのためにここへ来たの?あんこ、 アコ:私は、最近死にそうになったり怖い目にあったりしているでしょ?だから、もう怖がりじゃなくなりたいんで。きたんだ(ブルブル) レイコ:ほんとに暗いわね・・・まだ一階だけど不気味で幽霊がでそうだわ。 ショウ:よし、ここで持ってきたビデオカメラの出番だ。 ショウ君はビデオカメラを取り出して、撮影することにした。 アコ:なにか聞こえる・・・ レイコ:カメラを見てみましょう! 3人は影に隠れてカメラを見てみた。 ショウ:血だらけの髪の女の人だ! アコ:うう・・・逃げたいけど、慣れたい・・うぅ 赤髪女:グぅアアアア!!!お前らを!燃やし殺してやるッ! ショウ:影に隠れていたのに!何故!? レイコ:それはね、そんな能力があるのよ!きっと アコ:逃げ・・・るんじゃなくて、2階へ行きましょう!!!(ビビ) ショウ:あんこ!逃げろ! レイコ:あんこー!早く逃げてぇ! アコ:私は2階へいく!絶対帰ってくるから! 赤髪女:ニガサナイ・・・ ショウ:・・・ レイコ:・・・なんてこった。 こうして、2人は逃げ出したが、アコは一ヶ月立っても戻って来なかった(終!?) アコは・・・死んだのか? 森 古 小 の い 屋 ショウ:あんこ、死んじゃったね レイコ:泣 2人はアコが死んで(?)4ヶ月後にお葬式へ行った。 お葬式は森の小さな小屋の前で行われた。 ショウ:アコちゃん、あそこでどうなったんだろう・・ レイコ:悲しいなぁ 山桜小学校の生徒、全員が集まった みんな、悲しそうに泣いていた。 お葬式の途中、小屋から奇妙な声が聞こえた。それと同時に、アコの行方不明のニュースも、移らなくなった。 全員:今のは・・・・? そのあと ??:助けて・・・ と奇妙な声が聞こえたが、気のせいとみんなは思った。 と、悲しいお葬式が終わって、みんなはテレビに顔を近づけた。 ニュース:4ヶ月前の大空アコちゃんが立ち入り禁止ホテルで亡くなり、ホテルが壊された。 取り壊しの途中、なぞの声が聞こえたと。 ??:私はこの鏡の中、助けて というなぞの声が聞こえた。 鏡をよく振ると、アコちゃんの遺体がででてきたw アコ:うっはーw楽しかったwwwww 作業員:へへ!?・・・w ニュースと同時にクラスのみんなが来た。 みんな:無事だったの~!!!(嬉涙) アコ:楽しかった~ みんな:はあああああああああああ!? アコ:可愛いおばけたちが鏡の中にいたんだよ みんな:・・・w アコ:これからもよろしくぅ!! アコちゃんは死んだと思われたけど、鏡の中でおばけと遊んだりして幽霊になれたんだとさ。 アコちゃん死んでなくてよかったねぇーでは恐怖のデザートをどうぞ! 恐怖の幽霊 トンネル ショウ:昔、壊そうとしたトンネルがあったんだって。でも、壊しても壊しても翌日には、トンネルが戻ってるんだって。 男の子:このトンネル、昔から壊れないらしいから、せっかくだし通ってみようよ。 女の子:大丈夫かな。 男の子:大丈夫、いこう! 昔からの言い伝えではこのトンネルは通るとあの世へ繋がるらしいんだ。 男の子:あれ?ここは・・・ 女の子:キャーーー そこには、100人の幽霊たちがこっちをにらんで、2人ともどうなったか分からないけど、なにかされて亡くなったんだってさ。 ~ロウソクの火を消す~ lost boy- どこに向かい どこに辿り着く わかんない 運命のみぞ知る 出会い 別れ 繰り返し 時に未来から過去振り返り 夢の為に現実を捨てて 現実の為に夢を捨てて 手に入れたのは孤独か? それとも愛する人との別れか? Wow 誰が泣いてるの たった一人で 怖くはないはずなのに 震えている 光る未来を抱き締めてくれ Wow 誰が泣いてるの たった一人で 怖くはないはずなのに 震えている 光る未来を抱き締めてくれ lost boy
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5830.html
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 ジャンガは何の感情も表さないまま、タバサを見つめる。 「どうしたってんだ?…別に今更、驚くような事じゃねェだろうが」 そう言って、自嘲気味に笑う。 「他人を蔑み、傷つけ、嘲り笑う俺だゼ?一人や二人殺していたところで、驚くような事じゃねェだろうが」 言われずとも解っている。彼が”善人”ではない…”悪党”であるのは承知の上だ。 だいたい、自分の覚悟を”バカらしい”、”無駄”と言ったのだ。これはどうあっても許せない…。 ――なのに、何故かジャンガが誰かを殺していたと知った時、胸が痛んだ。 注意しなければ気付かないほど、指の先を針で軽く刺した程度の痛みだったが…。 ジャンガは黙ったままのタバサの碧眼を見つめながら言葉を続ける。 「まァ、そういう訳だ…。俺はそのガキの銃で胸を撃たれ、月のクレバス…地面の裂け目に落ちた。 当然その時、死んだと思ったが…こんな所に召喚されて生き残るたァ…夢にも思わなかったゼ」 そこで一旦言葉を切る。 すると、タバサが口を開いた。 「…それで?」 「ン?」 「私が”ガキ”だから復讐を果たせない…。貴方の言ったその事が、今のその話とどういう風に関係するの?」 タバサの言葉にジャンガは、ふぅっと息を吐く。 「…そのガキは一人で戦っていた。お前も今は一人で戦っている。…一人で戦っていた、あのガキは俺には勝てなかった。 お前も、一人で戦っているから俺にすら勝てない。…解るな?」 タバサは静かに頷く。 ジャンガは遠くを見るように虚空を見つめ、目を細めた。 「…あのガキは途中から仲間を得た」 「仲間?」 「親友…相棒…まァ、言い方は色々在るがな…。ともかく、そのガキは仲間を得たんだ…解り合える仲間をよ。 何があったのかは知らねェさ…、だが…あのガキは仲間を得て、強くなりやがった」 「…仲間…強くなる」 「そして俺は負けた…、完膚なきまでに…、ボロクソに…」 そこでジャンガは目を閉じる。 悔しさに歯を噛み締めるのかと思いきや…、そんな様子は微塵も見えない。 ただ目を閉じ、静かに立ち尽くすのみ。 やがて、ジャンガは目を開き、タバサを見つめる。 「解るか?…別に俺も、今更解りたいとも思わないが……ようはそういう事だ。 一人で何もかも背負って、鉄砲玉のように飛び続ける奴は、誰にも勝てず…、何も成し遂げられない…。 ましてや……力が無く、意志も弱い奴がな…。そして、あと一つ…お前とあのガキの共通点がある」 「……何?」 「…親の思いを踏み躙った事だ」 「…ッ!?」 「詳しい事情は知らねェさ…。だが、少なくともそいつが自分の無念を…、 愛する子供に晴らしてほしいと考えるかどうか…、それ位は解るつもりだ。 …お前の親は、お前に復讐を望んだか?」 ――何も言えなかった…、ただの一言も口に出来なかった。 タバサの碧眼が僅かに揺らめくのをジャンガは認めた。 そして、彼女の胸倉を掴み挙げる爪を放す。華奢な身体が力無く床に転がる。 床に落ちた際の痛みに顔を僅かに顰めつつも、タバサは顔を上げる。 そして…、タバサはその碧眼を大きく見開く事になる。…余りにも信じられない物を見たからだ。 ――目の前の亜人は……ジャンガは泣いていた。 「何で……テメェは、テメェのような奴は…復讐を考えるんだよ?命をわざわざ捨てようとするんだよ? 大体…復讐を果たして何を得られる?満足感、充実感、達成感、…それがあるのか?それとも別の何かを得られるのかよ? ――何も残らねェし…得られねェ…。残るのは空しさと空虚な心だけだ…。 そんな結果しか待ってないのは……テメェの頭なら解ってるんじゃねェのか?」 静かに涙を流しジャンガは語る。 「それによ……テメェには、まだ親が……母ちゃんがいるじゃねェか」 その言葉に、ついに堪えきれず、タバサも目から涙を溢れさせる。 「何で傍に居てやろうとしなかったんだ?何で復讐に…、母ちゃんを一人残す事になるかもしんねェ道を選んだ?」 タバサは何も言えない、何も考えられない。ただただ、涙を流すだけだった。 「くだらねェ…、くだらねェ…、本当にくだらねェ…。テメェはバカだ、救いようの無いバカだ!俺以上にな!! …もしかすれば、元に戻るかもしれない親が居るだけ…テメェは幸せなんじゃないのかよ!!?」 その時…、先程の『ウィンディ・アイシクル』が突き刺さった扉が開き、キュルケが部屋に飛び込んできた。 「タバサ、どうしたの!?この扉の有様は――ッ、貴方は!!?」 床に座り込むタバサ、その目の前に立ち尽くすジャンガの姿を認めるや、キュルケは叫び、杖を向ける。 ジャンガは顔を袖で覆い隠し、開け放たれた窓から外へと飛び出していった。 それをタバサは呆然と見送るしかなかった。そんな彼女をキュルケが抱きすくめる。 「タバサ、怪我は無い?…泣いたりしてどうしたの?あいつに何かされたのね!? 何か大声や音が聞こえてきたから、気になって来たんだけれど――どうしたの、タバサ?」 キュルケは様子のおかしい親友を見る。 タバサは、キュルケの身体に顔を押し付け、嗚咽を漏らしていた。 ――薄々…考えていた。復讐の道を選んだ事の愚かさ、空しさを。 それを…今、ハッキリと言われた……、認めようとしなかった事を…ハッキリと自覚させられた。 味わった事の無い無力感と悲しみに、彼女の心を覆う氷は融け、涙として流れていく。 そんな、泣き続ける友人を…キュルケは優しく抱きしめた。 森の木が一斉に切り倒され、岩が切り裂かれ、地面が踏み砕かれる。 鳥が、獣が、悲鳴を上げて逃げ惑う。 そんな周囲の騒ぎには目もくれず、ジャンガは息を荒くする。 「ガアアアアアァァァァァーーー!!!」 獣のような雄たけびを上げる。 そして、また暴れる。 雄たけびを上げる。 暴れる。 ――それの繰り返しだった。 何をしているのか……自分でも理解できない。ただ、暴れていなければ気がすまない。 そんな彼の左袖からはルーンの毒々しい紫色の輝きが漏れていた。 「ハァ…、ハァ…、ハァ…」 時間にして約10分、ジャンガは暴れ続けた。 その結果、森は半径一リーグに渡って、まるで戦場の跡地であるかのような有様になっていた。 暫く肩で息をしていたが、やがて唾を吐き捨て、歩き出す。 歩きながらジャンガは思った…。 (結局……俺の関わる奴は皆、不幸の固まりか…。俺がそういう奴と会いやすいのか…それとも俺が原因で出てくるのか…。 どっちにしろ……いい加減ウンザリだゼ…) 「クソッ、クソッ、クソッ、クソッ、クソッ!」 「お、おい…」 背中に背負ったデルフリンガーが恐る恐るといった感じで声を掛ける。 「相棒…大丈――」 「ウルセェ…」 地獄の底から響き渡るかのような、低い声で威圧する。 一瞬で全身に震えがきたデルフリンガーは慌てて鞘の中に引っ込む。聞きたい事があったのによ…、と言い残して。 「クソッ…。くだらねェし…、つまらねェし…、アアアアアアァァァァァァーーーーー!!!クソがッ!!」 そんな風に荒れ狂うジャンガを、ジョーカーは空の上から見下ろしていた。 「ジャンガちゃん……荒れてますネ~?まァ…色々とあるようですし、疲れているだけでしょう」 ジョーカーはそんな独り言を呟きながら、ベッドの上に寝そべるように、空の上で仰向けの姿勢になる。 「それにしても、最近のジャンガちゃんは少々らしくないような…?――環境の所為でしょうか?」 考えてみれば、”向こう”では魔法学院のような賑やかな場所に彼は身を置いてはいなかった。 自分と出会う以前も、陽の当たらない場所で生活していたようだし…。 今の状況は彼にとっては悪影響以外の何物でもないだろう。 何とかしなければ……。 「むむむむむ…」 暫し考え込み…、ポンッと手を打つ。 「そうですね……少々予定は早いですが、ジャンガちゃんのリハビリにはうってつけでしょう。 のほほ、そうとなれば善は急げ。…ワタクシ善人ではありませんがネ~♪」 ――その後、学院に戻ったジャンガと屋敷のタバサの二人に手紙が届けられた。 前者は招待状、後者は指令書の形で…。 前ページ次ページ毒の爪の使い魔
https://w.atwiki.jp/standwithukraine/pages/13.html
読んで知る 紛争でしたら八田まで 紛争でしたら八田まで ウクライナ編 (1か月限定無料) 読むことで過去からのウクライナ情勢を知ることができます。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/3984.html
906 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 08 53 22 ID ??? PC1と言えば、うちはGM及びPC1を持ち回りにしてキャンペーンやってるんだが、 俺がGMの時、PC1だけはGM側からキャラ設定の一部とメインとして使用する 武器を指定する形式にさせてもらったんだ。 PC1のPLがなんか難色を示すんで、 「これでやりにくいんなら、PC1枠は別のPLに回す」 と言ったら、 「指定通りでいい。PC1はやらせてもらう」 と、言いながら、ゲームが始まってからも 「なんかなー、あまりにもキャラが縛られすぎだ」 「うーん、これだけ縛りがあると成長させる楽しみが無いんだよなー」 とか、色々愚痴る。うーむ、だからイヤなら別のPLにそのキャラをやってもらうと 言ったんだけどなあ。ちなみに他のPL陣は自分がPC1だったらノリノリで やれる設定なんだがなと、言ってくれてたりする 910 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 09 17 39 ID ??? まあ主人公だから強くなくっちゃいけないって言うのが間違いだってことは、ドラ○もん見てれば分かることだし。 あれほど、ガチで補助キャラを作っているのはないぜ。 906 以前同じような報告があったが……まさかな。 スレ200
https://w.atwiki.jp/medical/pages/40.html
【医学4】07-03-21 三十五歳以下の喫煙者であれば、一カ月間禁煙すると心臓の機能が正常化することを北大大学院医学研究科の玉木長良教授(核医学)と、同科の森田浩一講師(同)らの研究グループが六日までに突き止めた。若年健常者で身体機能の回復が確認されたのは「世界初」(玉木教授)という。研究成果は、米国の研究者向け専門誌「ジャーナル・オブ・ニュークリア・メディスン」十二月号に掲載された。 玉木教授によると、二○○三年から○四年にかけ、北大医学部に在籍する二十歳から三十五歳までの学生や研究職の喫煙者十五人(平均喫煙歴六・四年、最短五年、最長十年)と、非喫煙者十二人をがんなどの検査で使用する陽電子放射断層撮影装置(PET=ペット)を使って、調査した。 喫煙は虚血性心疾患の危険因子とされる。PETで心臓を動かす心筋血流量を調べたところ、安静時は喫煙者、非喫煙者とも値は変わらなかったが、氷水に足をつけて行う寒冷刺激時に喫煙者の方が血流量の増加が少なかった。 その上で喫煙者に一カ月間、禁煙してもらい、同じ検査を行ったところ、非喫煙者とほぼ同じ値に回復。半年間の禁煙でも非喫煙者と同様の値を維持した。 喫煙は身体機能のうち、最初に心臓に深刻な影響を与えるが、四十歳以上で禁煙しても、あまり回復しないとされる。 玉木教授は「若いうちに禁煙すれば一カ月で体は元通りになることが証明されたのは、若い喫煙者には大きなメッセージになる。今後は四十歳以上の人を対象にした研究も進めたい」と話している。 TITLE 北海道新聞 URL http //www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3? d=20061207 j=0045 k=200612071109 ソース ttp //news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1165482461/l50 2007-03-21計 - 昨 - 当 -
https://w.atwiki.jp/kasuga_basara/pages/63.html
伊達【永遠のライバル】 小田原城・城主・北条氏政からは 竹中半兵衛の居場所をつきとめる事は できなかった。 先をあせる政宗のもとに、 前田慶次という豊臣のことをよく知る男が 長谷堂城にいる、との情報がもたらされた。 ひとまずそいつを当たってみるか… 【第三章 豊臣を知る男!】長谷堂城猛追戦 【兼続登場ムービー】 俺は無敵だ! 貴様なんぞに負けるわけがない! 直江兼続 登場 ここで決めてやる! 俺は無敵! くそっ、負けるか! 俺は無敵! なんのこれしき! 俺は無敵! ぐわああああ! 無敵なのにやられたあああ! 【撤退ムービー】 わああー! 逃げろー! 上杉軍 撤退 こ、これ程までに簡単に勝てる戦があるとは…(味方武将) 負け戦とは何たること…! 全軍撤退せよ!(上杉軍武将) 大将が敗れたぞ! 負け戦だ! 撤退ーッ!(上杉軍兵士) 【慶次登場ムービー】 ぐわあ! なんだなんだ、負け戦かい? よし! 助太刀するから、とっとと逃げな! すまねえ! 俺たちは逃げるぜ! おうよ! へへ…楽しいねえ 絢麗豪壮 前田慶次 罷 通 ここは通さねえ… …いっぺん言ってみたかった台詞だね 筆頭! アイツが豊臣に詳しい前田慶次ですぜ!(伊達郡兵士) 男くさい集団のお出ましだね 色気も何もありゃしない! よし、逃げ切った! あんたも逃げてくれ!(上杉軍兵士) 了解! 尻尾巻いて逃げるとするか! 【慶次撤退ムービー】 ほらよっと! (門蹴り開ける) 敗残兵、逃げるなら早々に退散せよ! 我らはあの男に用があるのだ!(伊達軍武将) おい、豊臣について知ってることを教えな それが人に物を聞く態度かい? 教えてほしかったら、ここまで来るんだな (上杉軍武将撃破) あんたはよく守った…かっこよかったよ 【慶次再登場ムービー】 これからが本番 ひっくり返してみるかー! お願いでござる…! 退いて下され! 任せな! お前らは早く逃げろ! 【慶次二度目の撤退ムービー】 よっと! (再び門蹴り開ける) 男ばかりで群れちゃって… 茄子のへたよりも悲しいねえ なな、茄子!? この伊達軍が…! みんな逃げ切ったか? けがはねえか? 我らは大丈夫だ! 貴殿もお逃げ下され! 【慶次&上杉軍再登場】 はあ、はあ、はあ… やべえ、のりすぎたか… 俺たちも戦うぞ! あんただけ戦わせるわけにいかねえ! お前ら…逃げろって言ったじゃねえか! …へへ、さあみんな、行くか! おおー! 秀吉なら大阪城だ、ほれ、教えたよ そうか… あんた、なんだって秀吉を? あんな連中の追っかけなんて趣味悪いよ アンタには関係ねえ、ここで昼寝でもしてな 今日は仏滅か… どうりで秀吉なんかの名を聞かされるわけだ Ha! 臆病者は一年中暦とにらめっこしてな 俺も秀吉は嫌いでね、昼の悪夢より嫌いなんだ 秀吉を追っかけるより、もっと恋しなよ! そうすりゃ、伊達男にも磨きがかかるさ しまった、油断してた! (慶次撤退)
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/325.html
来るなら来い! 復讐のイシュヴァール人! ◆DNdG5hiFT6 ――やはり体が重い。 ドモン・カッシュは高速道路を爆走しながらも、そう確信していた。 違和感が確信に変わったのは先程の双剣使いの少年と戦った時からだ。 僅かだが常に両手両足に何か重りをつけられているような重さを感じるのだ。 先程の少年あたりならば問題はないが、シャッフル同盟クラスの相手には致命的な遅れとなるだろう。 (ならば尚更あの少女の言うように修行を積まねばならんな……) と、そんなことを考え、分かれた道を右に向かって進んだころ、スピーカーから耳障りな声で死者の名が読みあげられる。 その放送の中でドモンは意外な名前を聞くことになる。 「シュバルツだと……!?」 シュバルツ=ブルーダー。 ネオドイツのガンダムファイター。ゲルマン忍法の達人で自分を導いてきた謎の覆面男。 その正体はデビルガンダムに取り込まれた兄・キョウジが自分のコピーとしてDG細胞で作り上げたサイボーグである。 だがシュバルツはガンダムファイト決勝戦でオリジナルである兄と共に死亡したはずだ。 その男の名が何故呼ばれるのか? まさかデビルガンダムが再活動を始めたというのか? 様々な推論がドモンの頭の中を駆け巡る。 と、そこでドモンはある恐るべき可能性に思い至ることとなる。 即ち『この会場内にはシュバルツを倒すほどの強敵が潜んでいる』という可能性である。 その可能性にドモンは思わず息を呑む。 はっきり言って自分はまだ未熟だ。 シュバルツにも一度は勝ったものの、二度も勝てる自信はない。 その男を倒したとなれば自分より実力は上――そう考えねばなるまい。 「……もっと強くならねば」 想いが口を突いて出る。 シュバルツが、兄が何故ここにいたのかは気になるが螺旋王に直接訊けばすむことだ。 そのためにも今は修行を積まねば――ドモンはそう意志を固めるとスピードを上げて高速道路を西へと突き進むのであった。 * * * 第1回放送時、時刻にして6 00。 傷の男――スカーはその時刻にはすでに禁止区域であるB-1ではなくA-3の、地図で言うと右隅あたりにいた。 元々体力の回復を図るためギリギリまであの場所を動かないはずであったスカー。 だが実際は自らのミスで愛くるしい犬のぬいぐるみを粉砕してしまった直後、行動を開始した。 というのもこれから戦って行くに当たり、脇腹と右手の傷が気になったのだ。 特に右手の傷は“破壊”を切り札とするスカーにとって致命傷となりかねない。 だが処置をしようにも、布すらないこの状況ではどうしようもない。 故に彼は移動を始めた。海から川といった水辺に沿って。 そのルートを選択した理由は特に無かったが、彼の故郷が水の少ない土地であった故の珍しさもあったのかも知れない。 そして程なくして発見した民家に忍び込み服を発見。 川の水で傷を洗うと、服を千切って作った布で傷口を覆い、処置を始めた。 そんな時であった。彼がその放送を聞いたのは。 「死んだか、鋼の錬金術師」 スカーは川のほとりでそう呟いた。 それと同時、自身の心の隅に黒いものが沈んでいく。 すべての国家錬金術師に自分の手で裁きを与えたかった――だが、もうそれも叶わないようだ。 ならば残ったもう一人、焔の錬金術師はこの手で確実に殺そう。 そして元の世界に帰り、国家錬金術師を、ホムンクルスを殺すために目の前の命をすべて奪おう。 そう、仄暗い決意をスカーが固めていたときだった。 遥か頭上から声がかけられたのは。 「おい、そこのお前!」 視線を上げると高い建築物――スカーは知らないが高速道路の橋脚である――の上に男がいた。 赤いマントをなびかせて、一人の男がこちらを見下ろしている。 「お前はこの殺し合いに乗っているのか?」 ――殺し合いに乗っているか、だと? 答えは簡単だ。このふざけた殺し合いに巻き込まれずとも、自身が出来ることなど最早壊すことしかないのだから。 「ふん……その殺気が答えというわけか」 男は不敵に微笑み、高所からスカーの目の前に飛び降りる。 スカーは構える。そこには僅かな油断もない。 この世界には錬金術を使えなくとも相当な実力者がそろっている。 右手と両脇腹の怪我――授業料としては高かったがその教訓はスカーの中に完全に根付き、油断を消し去った。 最早スカーの思考はたった一つ。目の前の男がどんな存在であろうと全力で叩き潰すのみ。 だがそれはドモンも同じだった。 目の前の男の構えは明らかに何らかの武術を――それもかなりのレベルで――体得している構えだ。 シュバルツを倒したのがこの男でないという保証はない。ならば持てる全力を持ってこの男と戦うまで。 「行くぞぉっ! ガンダムファイト、レディィィィィゴォォォォォ!」 ドモンの宣言を鬨の声として二人の男はぶつかり合った。 ファーストヒットは同時。轟音と共に互いの拳同士がぶつかり合う。 ――重い! それが拳をあわせたドモンの感想であった。 男の体がアルゴのような2m近い巨躯だからというだけではない。 その一撃にしっかりと腰が入っている。弛まぬ基礎鍛錬を行ってきた証拠だ。 「ならばッ!」 ドモンは走りながらのヒット&アウェイに切り替える。 スカーもそれに倣い、二人は川縁を併走しながら拳打を交わし合う。 「おおおおおっ!」 咆哮と共に2m近いスカーの巨躯から一撃が繰り出される。 更にそのすべては力任せなどではなく、円の動きを持った無駄のない一撃だ。 例えるならばそれは激流。流麗であると同時に触れたものすべてを巻き込む破壊の流れの如し。 「ぬぅん! 肘撃ち! 裏拳! 正拳! とぉりゃあああああああ!」 対するドモンの攻撃。 その激しさはスカー以上。鋭い一撃を雨霰と叩きつける。 例えるならばそれは烈火。相手を容赦なく侵略し焼き尽くさんとする灼熱の炎の如し。 二人は併走しながら何度もぶつかり合い、拳を交わしていく。 そして拳を通し、得た感想は一致する。 ( (この男……できる!) ) ドモンは思う。 傷面の男の動きはまさに攻防一体。 サイ・サイシーの少林寺拳法にも通じる流水の如き受け流しと洪水の如き攻め手。 油断すればその濁流を髣髴とさせる流れに巻き込まれることは確定! スカーは思う。 目の前の男の攻撃はまさに苛烈の一言。 こちらが1を与える間に相手は2や3を返してくる。 更には一撃一撃も無視できないほどに強烈で、気を抜けばその炎に灼かれることは必死! 「うおおおおおおおおっ!」 「はぃぃぃぃいいいいっ!」 空中で蹴り同士がぶつかり合い、互いにその反動を利用し距離をとる。 そして決して構えを解くことなくドモンは名乗りを上げる。 「俺の名はドモン・カッシュ! 流派東方不敗継承者にしてキング・オブ・ハート! 名を名乗るがいい、傷面の男!」 「己の名は捨てた。それに今から死に逝く者に名乗ったところで意味はない」 この台詞を吐くのはここに来て二度目だ。 だがその反応は似ているようで決定的に違っていた。 黒の男は死者のような笑みを浮かべたが、目の前の男は生き生きとした不敵な笑みを返したのだ。 「フッ、この俺を前にして良くぞ吠えた! ならば拳に訊くまでだ!」 その言葉と同時、再び激突する両雄。 先程までとは一転し、二人の男は足を止めたまま至近距離で打ち合う。 至近距離での打ち合いは攻撃の速さよりも“繋ぎ”が重要視される。 打ち、払い、薙ぎ、蹴り、突き、捌き、かわし、避け、止め、流し…… 数多の選択肢から最良の次手を選択し、如何にして無駄なく接続するか。 それこそが密着状態での勝敗を決定付けると言っても過言ではない。 そしてその結果はドモンの優勢という形で現れ始めた。 その原因は二人の戦闘スタイルにある。 かたや1年間、様々な形での1対1の戦いを続けてきた男。 かたや奇襲殺法・一撃必殺を心掛け、暗殺を行った男。 どちらが優れているというわけでもない。ただ、この場ではドモンの方が有利であった。 「どうした! 貴様の力はその程度か!」 そう言いながらも油断はしない。 何故ならば、不利でありながらも傷の男の殺気は一つも弱まっていないからだ。 と、ドモンの技の継ぎ目を狙い、スカーが脚払いを仕掛ける。 スウェーではかわしきれないと判断し、宙へと跳ぶドモン。 だが、それこそがスカーにとっての目的。素早く体勢を立て直し、右腕を振るう。 それ見てドモンは思う。 (あの豪腕、当たれば無傷とはいかんが、防御に徹すれば決して耐え切れないほどでは――) だがその考えは右腕から放たれる殺気によって否定された。 ドモン・カッシュは幼少の頃から文字通りその半生を闘いへと投じてきた。 だから気付いた。この一撃は文字通りの“必殺”の技だということに。 「う、おおおおおおおおおおおっ!!」 裂帛の気合をもって空中で身をひねり、マントで相手の視界を遮る。 0.001秒でも時間を稼げればいい。 ――果たして、その願いは叶えられた。 空中で回転することで僅かに落下タイミングをずらしたドモンはその回転を生かしたままスカーの右腕を受け流す。 その結果、薄皮一枚分の差で回避に成功する。 すると力を殺ぐことなくかわされた矛先は背後の建物の壁へと突き刺さり、次の瞬間、壁を真っ二つにするような亀裂が入る。 「なっ!?」 馬鹿力で砕いた――否、あれはそんなものではない。 そんな力があれば最初に拳をぶつけ合った時点で気付いているし、そもそもこんな意図したようなひび割れを作れるものではない! 困惑するドモンに向けて、スカーはひび割れに手をかけ、まるでアクロバットのショウのように自身の体を宙へと放った。 人間というものは得てして左右の変化には強いが上下の動きにはどうしても反応が遅れてしまう。 それに加え大柄なスカーが宙を舞うという意外性。その二つをあわせた一撃。かわされる道理などありえない! ――だが、不可能を覆してこそキング・オブ・ハート。 ドモンはその一撃を寸前で見切り、またもや薄皮一枚のところでかわしきる。 それは宙を自在に舞うシャッフル同盟の仲間、サイ・サイシーとの戦いの経験と 銃弾すら見切る動体視力の良さがあってこそなせる技であった。 全霊を込めた攻撃をかわされたスカーの体勢は大きく崩れる。 だがそれは無理な回避を行ったドモンとて同じ。 そんな状態で男たちは視線を交わし、一つの共通思考に辿り着く。 ( (――仕切り直しだ!) ) そして二人は互いに体勢を立て直すことに全力を懸け、数瞬の後、再び対峙するのであった。 ドモンは息を整えながら傷の男の“破壊”について思考する。 どうやら原理は分からないが、あの右腕の一撃は触れただけで“破壊”する力があるらしい。 そんなものを人の身で受ければどうなるかなど考えるまでもない。 まさに文字通りの“一撃必殺”。 攻撃力だけに限定するならば、ドモンがこの世界に来るまでを含めて、これまで戦った相手の中でもトップクラスに分類されるだろう。 ここで常人ならばその威力を警戒し、または恐怖するはずであった。 だが、その凶悪な業を目にしたドモンの心は高鳴っていた。 今まで戦ってきた相手にもこれほどの破壊力を持ったファイターはいなかった。 未知の技と強敵に、格闘家としてのドモンの心は否応無しに高まってゆく。 出来うることならばもっと拳を合わせていたいが、そろそろ突き止めなければならない。 先程から拳をかわすごとに伝わってくる男の感情の正体を。 スカーは驚愕していた。 1撃目、そして咄嗟に切り替えた宙を舞っての2撃目。 共にタイミング、速度共に完璧なまさしく不可避の一撃のはずであった。 だが目の前の男は超人的な身のこなしと恐るべき勘の良さによってそれを覆した。 『単身でアメストリス兵十人分の戦力に匹敵する』と言われるイシュヴァールの武僧にもこれほどの手練がいただろうか? 答えは否。そう、認めよう。目の前の男はまごう事なき本物の強者だ。 だが自分も錬金術師やホムンクルスを皆殺しにするまでは死ぬわけにはいかない。 そう心に決め、再度“破壊”を仕掛けようと構えたそのときであった。 「――貴様に聞きたいことがある」 目の前の男は視線を外さずに問いかける。 「貴様は何故戦う。先程から貴様の拳からは怒りと悲しみが伝わってきた…… だから分かる。貴様は決して殺人を楽しむタイプの人間ではない。 ならば何故、この殺し合いに乗っている!」 ドモンの問いにスカーは答えない。 だがドモンはサングラスの奥にある目を見据える。 拳を通して伝わる怒りと悲しみ。そしてそこに理由を問うた時の“自分ではないものへの”敵意が混ざるとなれば 答えは自ずと姿を現す。 それが自分の良く知るものならば尚更だ。 「……復讐か」 スカーの体がピクリと動く。それは肯定のサイン。 「それならば一つ忠告しといてやる……復讐は何も生みはせん。 それどころか貴様のその怒りと悲しみは誰かに利用され、更なる悲劇を引き起こすだろう」 その言葉はまるで預言者のように確信に満ち溢れていた。 だがその言葉はイシュヴァールの惨劇からのスカーの人生すべてを否定する言葉でもあった。 人には例え挑発だったとしても許せぬ言葉があるのだ。 「貴様に――何が分かる!」 * * * 挑発したつもりはない。ただ、事実をぶつけただけ。 怒りと悲しみのまま動き、母の敵に騙され、兄を追ったという自身の過去にあった事実を。 「分かるさ……何故ならばかつて俺もそうだったのだからな!」 紫電を放ちながら破壊の右腕が迫る。 必殺必壊の魔腕――迸る殺気の大きさからして今度のは掠っただけでも大怪我を負ってしまうだろう。 だがそれを目の前にしてもドモンの心は研ぎ澄まされていた。 その心、明鏡止水。怒りも悲しみも超えたところにある極地。 怒りによって揺らいだ拳はあっさりとかわされ、逆に懐にもぐりこまれる。 驚愕するスカーとサングラス越しに視線を合わせたまま、 「貴様が破壊の腕ならば、俺は黄金の指ッ!」 カウンターとして放たれたのは掌底。 壁すら砕く一撃がスカーの額に直撃する。更にドモンはそのまま体ごと数メートル跳躍し―― 「必ィッ殺!! シャァァァァイニング、フィンガァァァァァ!!」 かつての愛機・シャイニングガンダムの必殺技の名を叫びながら、スカーの体を大地に叩き付けた。 *** スカーを大地に沈めたドモンは額に浮かんだ汗をぬぐう。 紙一重の勝利だった。男がもう少し冷静であったならば闘いは長引き、また違う局面を見せていたであろう。 それによく見ればこの男、すでに脇腹と右手に傷を負っている。 (この男が五体満足であれば負けていたのは俺の方だったのかもしれん) 世界は広い。世の中にはまだまだ見知らぬ強敵がいるのだ。 と、そこでドモンは奇妙なことに気付く。 闘いに集中していて気付かなかったが、先程までと周囲の風景が一変しているのだ。 戦闘を開始したときにはアスファルトだった足元もいつの間にか鬱蒼とした木々の茂る山の中へと変わっている。 確かに移動しながら戦っていたが、それでも精々1km程度が限界だろう。 だというのに周囲を見回しても木ばかりで、先程まで隣にあったはずの川の姿すら消えている。 「……どういうことだ?」 疑問は深まるばかりだが、それよりも当面の問題は倒したこの男をどうするか、ということだ。 この傷の男、放っておけば弱者と言えど容赦なく殺すだろう。あの殺意はそういうものだ。 だが、ドモンも一度は復讐に身を焦がした身。このままこの男の命を絶つことには躊躇いがあった。 そして何よりあれほどのファイトをした男をむざむざ死なせたくはなかった。 「――先程のファイトはいいものだった。 あれほどの闘いが出来るならばこの男も別の道を歩めるはずだ」 独り言のように呟いた。だから、 「――最早戻れはしない。そして戻る気も、ない」 返答が返ってきたことに驚愕した。 「なっ!?」 しばらくは起き上がれまいと踏んでいたのだが、すでに復活していたというのか!? 身構えるドモン。しかしスカーは倒れたままで、右腕の『破壊』を地面に向けて発動する。 その瞬間地面は粉砕されて大量の土煙と爆風を上げ、更に数本の大樹をドモンに向かって倒れこませる。 「おおおおおおおおおおおおっ!」 倒れこむ木々をかわすドモン。 だが土煙が晴れたとき、スカーの姿は煙のように掻き消えていた。 「くっ……逃げられたか」 あの状態で何処か遠くに行けるとも思わないが、本気で隠れられては見つけるのも一苦労だ。 ドモンは最後に見たあの男の赤い瞳を思い出す。 怒りと憎しみに囚われ、復讐することでのみ自分を保つ。 あれではまるで地球に下りたばかりの自分そのものではないか。 あのままではこの会場にいるであろう外道に利用され、奴自身も死ぬだろう。 ――ならば奴を止めるのはこの俺の役目だ。 かつて兄が、シュバルツが自分にしてくれたように。 ドモンはそう決意するとスカーの姿を探すためにその場を後にした。 そしてドモンが去ってから約10分後。 倒れた木々の間の地面がかすかに動き、土を振るい落としながら褐色の巨躯が姿を現した。 そう、スカーは先程巻き上げた土砂の下に自分自身を隠したのだ。 隠れられるかどうかは一種の賭けだったが、どうやら自分はその賭けに勝ったようだ。 スカーは土を払い、倒れた木に背中を預ける。 ――ここはどこだ。 確かに攻撃を喰らう前までは川縁の変わった石畳の上だったはずなのに、目が覚めた時には深い森の中だった。 ドモン・カッシュと名乗ったあの男に運ばれたのかとも思ったが、奴自身も戸惑っている様子だったし、そうではないらしい。 どうやら、この舞台自体に妙な仕掛けがあるようだ。 だがそこまで考えたところでスカーは膝から崩れ落ちる。 無理もない。ドモン・カッシュの一撃は制限下でなければコンクリート壁すら砕く威力を持つ。 制限されているとはいえその直撃を喰らったのだ。 数秒意識を失っただけですんだスカーの打たれ強さが異常なだけである。 さらにそこに“破壊の力”を連続して使ったのだ。 先程から僅かばかり回復した体力もすぐに底を突いてしまった。 スカーは自らが倒した巨木に背を預け、息をつく。 『それならば一つ忠告しといてやる……復讐は何も生みはせん。 それどころか貴様のその怒りと悲しみは誰かに利用され、更なる悲劇を引き起こすだろう』 あの男はイシュヴァールの惨劇のことも何も知るまい。だから勝手なことが言えるのだ。 国家錬金術師によって引き起こされた大虐殺のことを。悪夢としか形容しようのないあの光景を。 だが――あの男が最後に見せた曇りのない澄んだ目。 かつて同じ復讐者だったというのならば、どの様な体験をすればあの境地に辿り着けるのだろうか。 それは敵意か、それとも羨望か。その答えに辿り着く前にスカーの意識は闇へと落ちて行った。 【H-4/山中/1日目-朝】 【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:疲労(中) [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド 1:傷の男(スカー)を止める 2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む (ある程度力を持った者には全力、ある程度以下の者には稽古をつける) 3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護する 4:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する [備考]: ※本編終了後からの参戦。 ※参加者名簿に目を通していません ※地図にも目を通していません。フィーリングで会場を回っています ※正々堂々と戦闘することは悪いことだとは考えていません ※なつきはかなりの腕前だと思い込んでいます。 ※自身の能力が落ちているという感触を得ました ※マントはボロボロになってしまいました。 【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師】 [状態]:左脇腹と右脇腹、右手の親指を除いた四本それぞれ損傷中(応急処置済)、疲労(大)、気絶中 [装備]:なし [道具]: [思考] 基本:参加者全員の皆殺し、元の世界に戻って国家錬金術師の殲滅 0:…… 1:皆殺し 2:現在位置を確認し、回復したら中央へ向かう [備考]: ※スカーのディパック(中身は支給品一式、猫の写真@アニロワ2ndオリジナル×50、 時計仕掛けのブドウ@王ドロボウJING×9(ダンボール入り))がA-4あたりに放置されています。 ※スカーの破壊によってH-4で数本の木が倒壊しました。 その音は周囲に響いた可能性があります。 時系列順で読む Back 今いるここからは堕ちてくだけのゲーム Next ミー君怒りの鉄拳 投下順で読む Back カサブタだらけの情熱を忘れたくない Next ミー君怒りの鉄拳 090 あの馬鹿は荒野を目指す ドモン・カッシュ 141 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし 079 派閥争いって怖くね? スカー(傷の男) 156 消えない憎悪