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着ぐるみに入ることに魅せられた理沙は、 家に帰れば崇に着ぐるみを着せてもらうのだが、 仕事でもっと色々な着ぐるみを着てみたいと思うようになっていた。 そんなとき、仕事帰りにアルバイト募集の貼り紙が目に入った。 週2~3回勤務で、着ぐるみに興味のある方とある、 そこは地方の物産店。 さっそく、翌日に電話をすると人手が足りていないので履歴書を 持って面接に来てくださいとのことだった。 お店に行くと、入口付近に恐竜の置物があった。 理沙はその恐竜の口を軽く突いて店に入っていった。 面接は店長の里香、見た目はきつそうに見える。 里香は履歴書にさっと目を通してから、「あなた身長は?」と聞いてきた。 私が「168cmくらいです」と答えると、 店長は続けて「着ぐるみを着た経験はある」と聞いてきた。 私は「少しだけあります」と答えると店長は少し難しい顔をしていたが、 すぐになにか思いついたのか、「いいわ 採用。これからよろしくね」と笑いかけてくれた。 そしてすぐに従業員の直樹と美優を紹介してくれた。 それから最近急に1人辞めたことや交代で着ぐるみを担当して もらうということを教えてくれた。 私が帰ろうとしたとき、女性と店の出入口ですれ違った。 彼女も面接希望者なのか、 先ほどまで私が面接していた部屋へ店長と入っていくのが見えた。 私とすれ違いに入っていったのは桜井瞳、年齢は29歳。以前、ゲームセンターで働いていたが辞めてなぜか物産店にパートとして入ってきた。翌週から2人の研修が始まった。 私は直樹さんに、桜井さんは美優さんについて。 桜井さんは自分で仕事をしているそうで、ゲームセンターで社員として 働いていたが副職が忙しくなり両立が難しくなったので辞めたとのこと。 2週間ほどで私たちの研修が終わり、仕事にも慣れ始め、 一緒に仕事をする機会も増えていろいろな話をした。 正社員を辞める原因になった副職について聞いてみた。 桜井さんは裁縫が得意で、自分で作った衣装などを時々出品していた。 あるときその衣装がなかなかの高額で落札された。 落札者が小さな会社の社長で、イベントなどがあるときに 衣装作製を依頼されるようになった。 その仕事は始め少なかったので仕事をやりながらできたのだが、 そのうち忙しくなり両立が出来なくなってしまい仕事を辞めることに。 どれくらいの収入があるのか気になったが聞くことはできなかった。 ある日、店内で怪しい行動をとっている女子高生3人を桜井さんが見つけた。 どうも万引きをしようとしている様子。 私はすぐに店長に知らせ、全員で彼女たちを見張る。 案の定、商品をかばんに入れ走って店を出ようとしたが、 入口で店長と恐竜に入った直樹さんが行く手を阻んだ。 3人はいろいろと言い訳をしたが、防犯カメラに彼女たちの動かぬ証拠が写っている。 彼女たちは観念したが、警察だけはやめて下さいと懇願する。 高校3年の彼女たちはすでに大学への推薦が決まっており、 警察沙汰になると推薦が取り消されてしまうということだった。 店長はしばらく考えていたが、交換条件を提示。 それは4月まで物産店でバイトをすること。 そして始めの1ヶ月はただ働きという条件もつけて。 店長の出した条件はそれほど悪くないと思ったが、 彼女たちはなにか言いにくそうにしているので、 店長が問いただすと、校則でアルバイトが禁止だということだった。 店長はニコリとして、バレなきゃいいんでしょ?だったら着ぐるみにはいってと。 確かにそれならば先生や友達にばれることはない、彼女たちも納得した。 次の日曜からバイトに来ることになった彼女たちの名前は青木綾香、有野有香、石脇彩乃。彼女たちは基本的にはバラバラに入ることはなく3人一緒の日に働くことになった。 着ぐるみの着方や着せる手伝いは私と桜井さんの仕事。 先輩方は着ぐるみに入る機会が減るので喜んでいたが、私としてはかなり残念だった。 それでも店長の方針なので仕方がない。 さて、彼女たちは着ぐるみ入ることになったのだが、 ここで問題が彼女たちの入れる着ぐるみが2体しかない。 しばらくは2人が着ぐるみ担当で、1人が倉庫整理ということになった。 この3人組を生かすため、店長は桜井さんに衣装作成を依頼していた。 あまり売れていない黒豆コーヒーを売るのに名案が浮かんだらしい。 そしてできあがったものはラバー素材でできたゼンタイと 同じくラバー素材でできたメイドの衣装。 これならマネキンのようになるので顔はわからないし、 彼女たちのスリムな体型も生かせるだろうと考えたようだ。 初めは倉庫整理担当にマネキンメイドをやってもらう予定だったが、 1人より3人の方が目立つだろうということで、3人分衣装を作ってもらっていた。 夕方の仕事帰りのサラリーマンをターゲットに店の前で3人は試飲を配って 売上げ増を目指してもらうことに。 私もこのラバー素材というのは初めてだった。 桜井さんは以前同じようなものを作ったことがあり、扱いに慣れていた。 彼女たちには本当は裸で着てもらうつもりだったようだが、 恥ずかしいということで各自水着を持ってきてもらい下に着てからラバー製の ゼンタイを着てもらうことになった。 身体にローションを塗りすべりをよくしてから着てもらう。 最後に背中のファスナーを閉めると目の前にはゴムでできたマネキンが3体現れた。 彼女たちももちろん初めての経験、お互いを見てどうしていいか戸惑っているようだ。 桜井さんの指示で彼女たちの身体に光沢剤を塗っていく。 塗るときに触れると彼女たちは触られたことにすごく反応する。 桜井さんがいうには、ラバーを身につけると感覚が敏感になるとのことだった。 そんな過敏な反応をする彼女たちに光沢剤を塗り終わると、 その姿は人ではなくただの物のように見える。 その光沢のあるマネキンたちに今度はメイドの衣装を着せていく。 それぞれに金髪のウイッグを取り付けて完成。 彼女たちはお互いを見たり触れ合ったりしている。そこへ店長が入ってきた。 美優がコーヒーを淹れてくれているから、しっかり宣伝してきてねと。 3人の金髪の黒光りしたマネキンたちがメイド姿で店の外へ出て行く。 外へ出ると通りを歩いている人たちは始め驚いていたが、 イベントかなにかかといった感じで次第に人が集まり始めた。 試飲のコーヒーを配り始めると通行人から次々に手が伸びて すぐに試飲はなくなってしまった。 彼女たちがコーヒーを配っている姿を写真におさめる人もいた。 試飲がすぐになくなってしまったので準備する間、彼女たちは店内へ戻ってきた。 そのあとについて店内へ入ってくるお客さんはいたが、 黒豆コーヒーどころか店の商品を買っていってくれる人はいなかった。 彼女たちが奥の部屋へ消えるとその客たちもいなくなってしまった。 試飲を配り、彼女たちの写真だけ撮られて、店の商品が売れなければ意味がない。 店長はその日、直樹に残業を命じて、店内の什器の配置転換をさせていた。 その翌日には美優と店長が早出するとのことだった。 私が出勤すると店の片隅にテーブルとイスが置かれて、 店の一角がカフェのようになっていた。 女子高生3人組は夕方から出勤してマネキンメイドになる。 おかげで私は昼からは恐竜の着ぐるみに復帰することができた。 彼女たちに着ぐるみの仕事をとられて一時はやめようかとも考えたが辞めなくてよかった。 女子高生3人はマネキンメイドになるのを嫌がりもしないで、 むしろ喜んでやっているように見えた。 今日は1人ずつ交代で試飲を配り、あとの2人はカフェで客の対応を するスタイルにしたのだが、客が多すぎて行列になってしまった。 おまけに席についたお客さんはなかなか帰らない。 売り上げは少し伸びたが、店長には課題の残る結果となった。 カフェのお客さんはお金を払ってくれているので、邪険に扱うことは出来ない。 翌日からは時間制限を設ける代わりにポイントカードを導入し、 ポイントの貯まったお客さんにはいろいろな特典を用意することにした。 これで売上げもカフェの回転もよくなり、物産店は全て順調にいくようになった。 私は家に帰ると同棲を始めた崇の食事を作り、彼が帰るまでにシャワーを済ませて、 ピッ○ロの着ぐるみを着て彼の帰りを待つ。 家事の合間に柔軟体操を続けたおかげで、今では着ぐるみのファスナーも 1人で閉められるようになった。 最近の崇は着ぐるみ以外のことにも興味を持ち、それらのことを私の身体で試す。 着ぐるみの上からではあるが、先月は麻縄で亀甲縛りをされたり、 全身をラップでぐるぐる巻きにし、イモムシ状態でベランダに放置された。 酷かったのは、彼が休みの日に朝から着ぐるみを着るように言われた。 そして、また私の全身をラップで巻いていく、さらにその上から黒のビニルテープを巻きつけて、サーフボード用のケースに押し込められた。 このまま放置されるのかと思っていたが、身体が持ち上がる。 しばらく横になった状態で揺れている。どこかへ移動しているようだ。 すると今度は背中あたりに感触があったと思うと立てられた。 どうもエレベータに乗ったようだ。そして再び横向きにされ歩き出す。 しばらくすると、ケースが開けられて新鮮な空気が入ってくるが、臭い。 呼吸できるのは鼻だけなので臭いでここがゴミ置場だとわかった。 今日はゴミの回収日ではないが、ここには子供たちが侵入してよく遊んでいた。 必死に助けてと叫ぶが、崇はそのまま私を置いていったことが、 ゴミ置場の扉が閉まる音でわかった。 せめて子供が来ないことを祈っていたが、子供たちの声が近づいてくる。 そして、ゴミ置場の扉が開く音がする。 そしてさっそく1人の子供がビニルテープでぐるぐるに巻かれ、 黒いミイラとなった私を見つけて騒ぎだした。 そしてなにやらこそこそ話ながら近づいてくる。 次の瞬間おなかの辺りを棒のようなもので突かれた。 不意をつかれたので大きな声を出しそうになったが何とか堪えた。 でも少し動いてしまったかもしれない。 そのあともなにかを確認しているのか、足や頭へ容赦ない攻撃が続く。 ずっと耐えていたが脇腹を突かれた時、なんともいえない声とともに イモムシのようにクネクネと動いてしまった。これを見た子供たちは大騒ぎ。 ゴミ置場から大声を出して出て行くのがわかった。 親を連れてこられたら大変な騒ぎになる。 なんとかこの場から移動しなければと、動けないのはわかっているが 必死に動くが全く駄目、虚しく床を擦るだけだった。 こんな危機的状況の中でも、こんな姿を他人に見られたらと思うと興奮してきて、 つくづく自分は変態だなぁと思った。 着ぐるみを着てラップとビニルテープの2重に拘束され、 その上変な興奮と動いたことで全身が暑くなり頭がボーっとしてきた。 どれくらい経ったのかわからないが、気付いたとき遠くから 子供と母親の声が近づいてきている。 もう駄目だと諦めていたが、少し離れたところで声が聞こえる。 しかし、私は見つかっていないようだ。そのうち母親子供を叱る声がしていたが、 そのうちどんどん遠ざかっていく。 どうなったのかわからないが、なんとかピンチは脱した。 実は拘束した理沙をゴミ置場において、本当のゴミのようにしてビデオ撮影していたが、子供たちが来たので慌てて近くに隠れて様子を伺っていた。 子供たちにいじられている動画を撮りながら。 そして子供たちが騒ぎながら出て行っているうちにゴミ置場から 出そうとしたが理沙が暴れだしたのでしばらく様子を見ていた。 少しすると急に動かなくなってしまったので、ひとまずゴミ置場から 出して近くにわからないようにして転がして置いたのだった。 騒ぎながら母子がやってきたが見つからない、子供たちは怒られながら帰っていった。 そのあとで、私はイモムシ状態のままサーフボード用のケースに 押し込まれて部屋へと無事に戻ることができた。 部屋に戻りビニルテープとラップは外してもらえたが、 着ぐるみを脱ぐことはさせてもらえなかった。 崇と一緒に着ぐるみのままお風呂に入り、アソコをいじられイッて しまったあとようやく着ぐるみから出してもらえた。 私がピッ○ロの着ぐるみの姿で悶えているのに崇は興奮している。 着ぐるみを脱がせてもらったあとは綺麗に洗い裏返してベランダに干して置く。 物産店は毎週水曜日が定休日であるが、今朝は高校生3人を 除いてミーティングのため店に集まっていた。 店長の里香は恐竜の着ぐるみとゆるキャラだけでは客が飽きてきているので、 なにか新しいものを追加したいとのことだった。 これも黒豆コーヒーの売上が好調で、もっと注目を集めて客を増したいという考えだった。 続・とある物産展(理沙すとーりー)中
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神郷諒(着ぐるみ)〔かんざと りょう〕 作品名:PERSONA -trinity soul- 作者名:[[]] 投稿日:2008年4月22日 画像情報:640×480px サイズ:167,237 byte ジャンル:テンプレ未使用,仮面・被り物,ぐぬぬじゃねえ キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年4月22日 PERSONA -trinity soul- ぐぬぬじゃねえ テンプレ未使用 仮面・被り物 個別か
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続・とある物産展(理沙すとーりー)前 それに伴い追加のアルバイトも募集することに、 候補は桜井さんの知り合いを連れてくることになった、名前は高見真由。 さて、本題であるが季節ごとのイベントに合わせた着ぐるみ にしようということになったが、店長が難しい顔になっていた。 アイデアとしてはいいが、コストがかかり過ぎるということだった。 私は自分の彼氏 崇が特殊メイクや着ぐるみのようなものを作っていることを説明し、 どれくらいのコストでできるのか確認することでミーティングが終了した。 帰ってからさっそく崇に相談してみた、崇のご機嫌を取るために ピッ○ロの着ぐるみを着て。 初め崇は悩んでいるようであったが、ニヤリとした表情を見せ、 誰が中に入るのか?今は業者にどれくらいで発注しているのか? それにどれくらいの予算なのか?を聞いてくるように言われた。 すぐに店長に電話して、崇に電話を代わってもらう。価格は希望通り、 ただ着ぐるみのサイズは私に合わせて造ることになったことを告げられた。 翌日、出勤すると店長はご機嫌でみんなにデザイン考えてきてねと。 お題は2月のイベントで節分とバレンタイン。節分なら鬼、豆まき、恵方巻き。 それぞれのアイデアを持ち帰り、崇に渡す。アイデアは参考に お任せというのも店長と事前に決めてあったようだ。 1月下旬、崇は大きなダンボールを持って帰ってきた。取り出したのは赤鬼の着ぐるみ。崇が造っただけあり、すごくリアルにできている。顔は怒っているように見え、 口元にはキバがある。腕や足は筋肉隆々で血管が浮き出ている。 私をベースに造ってあるので胸、そして乳首までしっかりとある。 見ている分にはよかったがピッ○ロの着ぐるみを脱いで赤鬼の着ぐるみに 着替えてみると、胸と乳首が目立ちとても恥ずかしい。 崇からは裸で着るように言われたが、着てみてよくわかった。 下の部分はトイレにいけるように穴が開いていた。 顔はピッ○ロの着ぐるみのように自分の目や口を接着剤でくっつけるので、 まばたきも喋ることも食事もできる。 赤鬼になった私を崇はいろんな角度や離れたり近づいたりして写真を撮っている。 それが終わるといつものように絡み合うのかと思っていたが、 ただ脱がされてそのまま写真の印刷にかかってしまった。 拍子抜けした私は彼に構ってほしくて、再びピッ○ロの着ぐるみに入る。 さっきまで着て汗をかいていたので、少し気持ち悪かった。 崇の元へ行きアピールする。崇は私の手を掴んで持って帰ってきたダンボールの前に。 そしてダンボールから2つ折りにされた大きな太巻きが出てきた。 海苔のところがマジックテープになっていて、剥がしていくと太巻きは巻く前の状態に。崇に横になるように言われて、私はピッ○ロのまま横になった。 全身をすべて覆うことはなく足だけは出た状態で、崇は私をスマキにしていく。 最後にマジックテープを止めて完成。視界は全くなく息苦しい。 すぐに苦しくなり足をバタバタさせたが出してもらえない。 腕を広げて脱出を試みるが駄目だった。 苦しくて立っていられなくなり倒れ込むと崇はようやく私を解放してくれた。 崇は「5分ももたないなら駄目だなぁ」といいながら、メモを取っている。 そして「理沙は息を止められる時間は短いの?」と。 そんなことは気にしたこともなかったので、答えられずいると、 崇は怪しい笑みを浮かべながら隣の部屋へ消えていった。 そしてすぐになにかを持って戻ってきた。それは布団圧縮袋だった。 この時、まさか入れられて空気を抜かれるとは夢に思わなかった。 ピッ○ロの着ぐるみのまま布団圧縮袋に入れられて、 掃除機の音とともにどんどん空気がなくなり締め付けられていく。 体育座りをしていたが空気がなくなり頭を押さえつけられた状態になったとき、 ようやく掃除機は止まった。 手を動かそうとするが、ほとんど動かせない。 身体をひねってみるが袋のビニルが身体に張りつき、こちらも動きが封じられている。 すぐに息苦しくなり身体をさらに動かして抵抗するが、 転がり体勢が横になってしまっただけ。顔が暑くなりどんどん苦しくなる。 もう駄目と思い声を振り絞り崇に悲鳴のような声で助けを求めた。 それに驚いたのか崇は慌てて袋を開けてくれた。私は袋から半分出た状態で、 呼吸が落ち着くまで横になっていた。 落ち着いてから崇は私を抱き上げてお風呂へ連れていってくれた。 そして、優しく扱ってくれた。翌朝、仕事へ行く時、店長宛の封筒を渡された。 その封筒を渡した3日後には店長から少し大きめの紙袋を渡された。 その紙袋を持って帰りに崇渡すと、崇は私に赤鬼に着替えてきてと。 私は言われた通りに着替えて戻ってくると、紙袋に入っていたものが並べられていた。 それは虎柄のロングブーツと同じ虎柄のハイレグ水着のようなワンピースだった。 崇に言われるままそれらを身に着ける。 崇は着せるのを手伝いながら、これは桜井さんが作ったことを教えてくれた。 前回、赤鬼を着たとき着ぐるみの上から採寸したのは、このためだと分かった。 ブーツはピッタリでよかったのだが、ハイレグのワンピースの方は少し小さいのか、 股の辺りが食い込んで少し痛い。それに虎柄で分かりにくいが、 精巧に造った乳首がくっきり浮き出ているのが、すごく恥ずかしかった。 次の日、崇は学校が休みなので一緒に店へ行って店長と 話をすることになっているとのこと。 すでに行く準備を整えていた私に赤鬼の着ぐるみに着替えて、 着ぐるみと虎柄の衣裳を渡された。 そんな格好では出勤できないし、着替えていると遅れてしまうと文句を言ったが、 店長には連絡済みだし、車で送っていくからと丸め込まれてしまった。 釈然としないが仕方なしに着替え始める。 崇に裸で着ないと駄目か確認したが、裸でとの返事。 赤鬼の着ぐるみに着替え虎柄のハイレグワンピースを着るがやはり食い込みがきつい。 虎柄のロングブーツを履いて玄関の姿見鏡を見る。とてもこのまま出かけられない。 膝まであるロングのダウンコートを羽織ったら、ブーツが少し目立つくらいになった。 しかし、問題は赤鬼の頭。顔は恐いし角は生えている。 とりあえずニット帽を深く被れば車まではなんとか誤魔化せていけると思い、 この格好で家を出た。 幸い近所の人には会わずに車まで行くことができた。 移動中も周りを驚かせないように、ずっと下を向いていた。 店について崇と共に店に入っていく。 店長に赤鬼の着ぐるみを着た私を引き渡して、納品完了ということらしい。 そのまま2人は店の奥へと消えていった。 私の周りには桜井さんと美優さんがすごくリアルにできてるねぇといって寄ってきて、 私の身体のあちらこちらを触ったり、着心地はどうかなど聞かれたりした。 しばらくして、崇が出てきて「がんばってね」と一言残して帰っていった。 今日から2月、店オリジナルの恵方巻きと煎った黒豆を販売。 あらかじめ吹き込んでおいた販売アナウンスを流しながら、 店の外でセクシーな赤鬼での販売を始めたが、 通りすがりに写メを撮る人はいたが、買ってくれる人はいなかった。 一人で心細く立っていると、店長が足の生えた恵方巻きの着ぐるみを連れて出てきた。 足はよく見ると付根のところまで白いブーツになっている。ヒールも高く足だけに注目するとかなり色っぽい。 店長は桜井さんには苦しくなったら右足で地面を蹴るように言ってあるから、 そうしたら店内へ連れてきてねと。 桜井さんは初め元気よく左右に身体を振ってアピールしていたが、 すぐに苦しそうに前かがみになってしまった。 しかし、地面を蹴る素振りは見せない。 私もこの恵方巻きを着せられたことがあるので苦しさはよくわかる。 そんな中、動いてがんばっている桜井さんには感心させられた。 1時間も経つとかなり寒くトイレに行きたくなってきた。あと30分で休憩に入れる。 トイレを我慢してがんばっている私を見て泣く子供がいると、こっちまで泣きたくなる。その時、突然恵方巻きの桜井さんが倒れてしまった。慌てて店内へ店長を呼びに行く。 みんなで桜井さんを運んで部屋で横にして休憩させる。 幸いすぐに桜井さんは気がついて、大丈夫とのことだった。 桜井さんが倒れてしまったことで早めの休憩に入れた。 休憩の間は、あとから出勤してきた高見さんと美優さんで代わりを勤めてくれている。 我慢していたトイレに向かう。 ハイレグレオタードを下げて、赤鬼のアソコを大きめに開いて用を足す。 トイレから出てきた私に美優さんから「着ぐるみ脱がなくてもできるの?」と質問。 中は裸だし着ぐるみのアソコの部分だけ開いているのでと説明したあと、 急に恥ずかしくなり休憩室に走って戻った。 昼からは黒豆が少し売れた。 恵方巻きは予約だけなのだが、ぜんぜん駄目だった。 休憩後は桜井さんが倒れてしまったので、ずっと1人で通りを歩く人々の視線に 晒されながら声を出していたがこの時間は非常に長かった。 夕方になり高校生3人組も来たので、入替わりで私は上がれることになったが、 ここでたいへんなことに気づく。 着替えるためにロッカーを開けたが、入っているものはロングダウンコートに ニット帽そしてカバン。 つまり、赤鬼の着ぐるみを着て帰らなければならない状況に。 以前、ピッ○ロの着ぐるみのまま放置されたことがあった。 電車に乗って帰ったが、救いは乗客が少なかったこと。 しかし、今日は違う、夕方のラッシュ時しかも主要な駅で乗り換え をしなければ帰ることができない 崇に迎えに来てもらえるよう電話したが、出ない。 店長に相談したら、話題になっていいかも!と全く取り合ってもらえない。 仕方なく帰ることにしたが嫌な予感がして仕方がない。 ニット帽を深く被り、ダウンコートのフードも被り顔が分からないようにするが、 異常に顔を隠しているので返って目立つような気もするがそうもいっていられない。 駅の改札を抜けてホームへ、人がいっぱいいる。 何も悪いことはしていないのだが、こそこそと怪しい動きになってしまう。 そんな私のことを不審に思った人が駅員に通報してしまった。 電車に乗ろうとしていた私の肩を駅員が叩いた。 それに思わず振り向いてしまい顔を見られてしまった。 駅員が驚いているうちに電車に乗ろうとしたが、腕を掴まれ引きずり降ろされる。 そのとき、フードもニット帽も取れてしまい、周りは大騒ぎに。 そのまま私は駅長室に連れて行かれてしまった。 部屋に入るとコートも脱ぐように言われてそれに従う。 凄くリアルな鬼の姿に駅員たちも驚いている。 そして、鬼の着ぐるみも脱ぐように言われたが、中は裸で服も持っていないことを 説明するが、分かってもらえず脱げの一点張り。 そして、どうしてこんな着ぐるみを着て電車に乗ろうとしたのか?何が目的なのかという質問攻めにあった。 泣きながら全てを説明してようやく理解を得たころ、警察官が部屋へ入ってきた。 泣いて下を向いている私の代わりに駅員が警察官に事情を説明してくれた。 これ以上の混乱を避けるため、パトカーで家まで送ってくれることになったのだが、 駅長室を出るともうすでに大騒ぎになっていた。 テレビカメラや取材の報道陣それに野次馬、それらを警察官が先導し掻き分けて もらいながらなんとかパトカーに辿り着いた。 犯罪を犯していないが、警察に捕まった犯人の気分だった。 いつもなら30分で帰れるのに、パトカーで送ってもらっても2時間もかかってしまった。 家に着いて、玄関でブーツを脱いで赤鬼の着ぐるみのままソファに倒れこむ、 明日は休みだと思ったら気が抜けてそのまま寝てしまった。 私の名前を呼ぶ声が遠くで聞こえる。 気がついて目を開けると目の前には崇がいた。 崇が話し始める。 「たいへんだったなぁ、テレビのニュースでみたよ。電車に乗る赤鬼がでた」と。 「帰りの駅では大騒ぎだったよ」と崇は続ける。 私はそれを聞いて、また涙が出てきた。 夢であって欲しかったが私が経験したことは現実だったんだと改めて思い知らされた。 これからは教訓として、仕事先には予備の着替えをいくつか入れて置くことを心に決めた。 翌日は休みだったが、昨日迷惑をかけた駅員さんたちに一言謝りたくて出かけた。 駅長室へ行くと「なにか御用ですか?」と優しい対応。 昨日、ご迷惑をかけた赤鬼ですと答えるとすごく驚かれてしまった。 そして、あのあとも無事に帰れたのか心配していてくれたことを聞いた。 驚いたのは中身が、かわいかったからだと帰り際に言ってもらい笑顔で 駅長室を後にした。 もう家から赤鬼を着ていかなくていいように着ぐるみをもってきているので店へと向かう。 店に行くと「昨日はたいへんだったわねぇ」と店長は笑顔だった。 そして今日から恵方巻きを予約された方には、今話題の赤鬼とお好きなポーズで 記念写真を撮れることにしたと、一方的に言われた。 チラシにはテレビにも取り上げられたことに触れ、 スポーツ新聞に載っていた写真付の記事もつけてあった。 「今日と明日、予約してもらったお客さんとの写真撮影は明日残業して対応してね」 と、そして「残業代もいつもより多くつけておくから」と店長は言い残して、 奥の部屋へと消えていった。 その日は着ぐるみを置いてすぐに帰った。 翌日は早めに出勤した、誰もいないうちに裸になり赤鬼の着ぐるみに入る。 準備が出来た頃、店長が出勤してきた。 店長はニヤッと笑いながら「気合い入っているじゃない」といいながら、店内へ。 別に気合いが入っている訳ではない。 ただ、誰にも着替えているところを見られたくなかっただけだ。 それに明日で終わり、たった2日耐えればいいと思っていたが、 その2日が限りなく長い2日になるとはまだこの時は思ってもみなかった。 テレビのニュースにもなったので、一目現物を見ようと多くの人で店の前が 一時通行できなくなることもあったが、それでも時間とともに解消していった。 それだけの人が来たので売上げも信じられないくらいとなった。 そして、怖れていた記念写真が夕方から始まった。 整理券を配ったお客さんを急遽造った撮影用スペースで待つ。 みるみるうちに店の中が長蛇の列になり、さらに店外へ伸びていく。 30秒の制限時間を設けて次々に写真を撮っていく。 どさくさ紛れに身体を触るお客さんもいた、販売のときに声を出していたので、 中身が女性だとばれているからだ。 赤鬼の着ぐるみの上からでも触られると不快に感じ思わず声を出してしまったりもした。 いろんないやらしいポーズをさせられることも。 初めは嫌でたまらなかったが、後半はもう疲れてきてどうでもよくなり、 お客さんのエスカレートした大股を開くようなポーズにも応えるようになっていた。 終わった時ブーツは片方脱げて、虎柄のハイレグレオタードも腰辺りまで脱げていた。 さっきまでのバタバタで自分も訳がわからいくらい忙しかったので、胸を揉まれたり、 乳首を吸われていたような気もするが、はっきりとは覚えていない。 全ての撮影が終わったのは夜10時を過ぎていた。 店長の配慮で明日は昼からの出勤となった。 心も身体もボロボロの状態で家に帰り、死んだように眠った。 次の日は節分、赤鬼も今日で終わり。 自分に自身に今日1日がんばれと気合いを入れて出勤した。 店に行くとさっそく店長から軽いトーンで「早く着替えてね」と。 着替えている途中に部屋に店長が入ってきて、 「理沙ちゃんにお願いがあるだけど聞いてもらえる?」と。 また、とんでもないお願いかと思いながらも断ることができないので、 お願いを聞くことに。 お願いとは店長の友人に保育園の先生がいて、その先生からテレビで 物産店の鬼のニュースを見て、その鬼さんに保育園に来てもらえないかということだった。 最近の子供たちはお面の鬼では納得しないのだという。 私は大人相手より子供の方がいいだろうと思い引き受けることにした。 店長は引き受けてくれると思って返事しといたと、そして午後2時に保育園バスが 迎えに来るからよろしくと言って出て行ってしまった。 上半身裸で赤鬼の着ぐるみで自分の胸を隠すようにして話を聞いていた。 時計を見ると1時30分を少し回っている。 虎柄のブーツを履き、赤鬼の着ぐるみに腕を通し恐い鬼の頭を被り、 虎柄のハイレグレオタードを着て完成。 しかし、このまま出て行くのは恥ずかし過ぎるので、 ロングダウンコートを羽織っていくことにした。 準備が出来てから、しばらくして店長が呼びにきた。 続・とある物産展(理沙すとーりー)後
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この話はとある私立のK総合大学の図書館から始まる。 図書館に常設されたパソコンを使ってチャットをする男。 男の名は岳田アキラ 芸術学部4年。 チャットは着ぐるみについてのもの。 卒業作品のネタを収集するため、何気に検索していてこのチャットの巡り合った。 チャットの参加者は女性限定となっていたが、アキラは女性になりすまし、チャットに参加していた、HNは”あき”。 チャットの中では、着ぐるみのバイトの話や見た目の可愛いさについて話しあわれていた。 たわいもない会話が続いている。 そんなアキラと1つ席を挟んで、衝立で仕切られたパソコンでチャットをしている陽野アサミ。 アサミはこの大学の経済学部の3年。 いつもならバイトに明けくれているのだが、試験前ということもあり図書館で勉強していたが、勉強は長く続かずチャットにハマってた。 それは着ぐるみのチャット、HNは”みさ”。 勉強もソコソコにチャットにハマっているアサミの前には海山ノリコがいた。 ノリコは同大学理工学部2年。 分厚いレンズを通して、パソコンと向き合っている。 普段から研究レポートの作成や資料探しで図書館にいることが多いが、今はあるチャットにはまり込んでいる。 そのチャットはいうまでもないだろう。 HNは”りこ”。 そんなノリコの隣りで並んでパソコンに向かっているのは畑田ミナコ。 同大学法学部4年 ミナコもまた図書館の常連である。 そして彼女もパソコンに集中している。 それはチャット、HNは”なみ”。 そしてその並びの一番端に陣取り、少し怠そうにパソコンを見ている人物が、同大学芸術学部4年の湯村サオリ。 卒業作品のネタ探しに来たものの、気分が乗らないのでボンヤリとチャットを眺めてはたまにキツめのコメントをする。 HNは”りさ”。 十数人がチャットに参加していたが、内5人は同じ場所ですぐ近くに相手がいることも知らずにチャットをしていた。 まさか同じ場所で向い合わせまたは隣り合わせでチャットしているとはつゆ知らず、それを繰り返していた。 同じ場所での奇妙なチャットは、それからしばらく続いた。 当初、なんとなくだったアキラだったが、突然アキラの関心を引く話題になった。 それは本物そっくりなリアルな着ぐるみを着てみたいと言い出した娘が出てきた。 それまではゆるキャラ的な可愛いものが主だった。 言い出したのは”りさ”。 アキラは過去に課題で造った恐竜の頭から体まで創り上げ、着ぐるみにしてしまったのだ。 それを人に、それも女の子に着せてみたいという思いがあり、俄然チャットへの喰いつきがよくなった。 そしていつしか場は盛り上がり、着ぐるみを着てオフ会をしようということになった。 ただ、やり取りしている中で恥ずかしいのでお互い顔を見られたくないという意見も出たが、そこはアキラが顔まで覆ってしまう全身タイツ、ゼンタイを着てみてはということに一同が賛同。 各自がネットで、着ぐるみとゼンタイを購入してオフ会をすることが決まった。 着ぐるみは同じモノにならないように事前打ち合わせをした。 男であることを思い出しアキラは少し焦ったが、普段から声が高く細身で女性に間違えられることもあったことから、顔が見えなければゼンタイの中に胸の膨らみがあれば、十分乗り切れると考えた。 アキラはチャットの中で、自分と同じなりすましではと思っていた男どもは案の定、不参加であった。 まぁ実のところ真相は分からないのだが。 参加は”あき” ”みさ” ”りこ” ”なみ” ”りさ”の5人。 そしてこのオフ会は自ら手を挙げアキラが仕切ることになった。 元々裕福な家庭のアキラは親の別荘での開催を5人に提案した。 それに対して彼女たちの反応もよく全員一致で開催の運びとなった。 ネットでも簡単に着ぐるみが買える時代になり各自、着ぐるみを持ち寄りアキラの別荘に集まることになった。 アキラは願望を実行に移すべく、リアルな恐竜の着ぐるみも用意していた。 この恐竜は肉食で、同じ学部の同学年の女子、湯村サオリをイメージして造った。 ただし、サオリは気が強くドSと呼ぶに相応しい人物。 アキラは何度かお願いしてみたが、思い通りにこの恐竜の着ぐるみを着てくれることはなかった。 別荘に5人が集まったが、皆恥ずかしいという思いから顔が分からない様に帽子を深く被ったり、サングラスをしたり、バイクで来てヘルメットを被ったままの者もいた。 彼女たちを出迎えるアキラも”あき”になりきり、ゼンタイの下に女性の体になれる女体の生皮を着る。 女体の生皮は両腕と首から上以外を完全にワンピースのシリコンの皮で覆ってしまい、表面上女体にしてしまおうというもの。 女性らしい胸の膨らみが出た上に黒のゼンタイを着る。 黒いゼンタイで全身を覆ってしまうことで、外観のシルエットでしか人を判断できなくなった。 さらに、イベントなどでよく見かけるゴリラの着ぐるみを着る。 出迎える時は、着ぐるみを着ているという理由から声を出すことを少しでも回避できる。 ”あき”がゴリラの着ぐるみを着て、準備できた時、別荘のチャイムが鳴った。 ゴリラの頭を被り、スケッチブックを持って玄関へ向かう。 そして予め書いてあった”オフ会にようこそ!”のページを開き、玄関の戸を内側から開く。 そこに立っていたのは、小柄な女性。 ニット帽を深く被り、茶髪の長い髪が揺れていた。 サングラスをしているので、表情まではハッキリと分からないが、ゴリラの着ぐるみに少し驚いたものの、スケッチブックの文字を見て「”みさ”です。よろしくお願いします」と挨拶した。 ゴリラは何も話さずに、少女のように小柄な”みさ”を別荘へと招き入れ、部屋と案内する。 ”みさ”は大きくお辞儀すると部屋へと入っていった。 50畳はあろかという大きなリビングにソファとテーブルが置いてある。 そのソファにゴリラは腰を下ろした。 ”みさ”は中々可愛いのではないかと、想像を膨らませる。 次に誰か来る気配もないまま、”みさ”が入った部屋の扉が開いた。 中から出て来たのは、リス。 着ぐるみが大きいのか、かなりダボダボであった。 ヒョコッと可愛い仕草で動くリスは、ゴリラの前に来て会釈しようとして、頭が半分取れそうになった。 頭が取れそうになった着ぐるみの隙間からは、ピンクの中身が見えた。 その時、再びチャイムが鳴った。 ソファから立ち上がり、スケッチブックを持って玄関へ向かうゴリラ。 扉を開けると、そこにはヘルメットを被り、黒い革のライダースーツに身を包んだ女が立っていた。 「わ!ビックリさせんなよ!」 驚きビクついたが、すぐにスケッチブックをみてそう返してきた。 ライダースーツの女は「えーと、”りさ”でーす」とフルフェイスのヘルメットのシールドを上げて自己紹介した。 アキラはどこかで聞いたような声のような気はしたが、ゼンタイと着ぐるみを着た状態での声なので、それほど気にせずに”りさ”を部屋へと案内した。 続けてチャイムが鳴る。 ソファに目をやると、大きなソファに小さなリスが大人しく座っていた。 再びスケッチブックを持って玄関へと走る。 扉を開けると、そこには黒髪のツインテールにマスクをしメガネを掛けた女の子が下を向いて立っていた。 恥ずかしいのか顔を上げないので、肩を叩くとこちらを見て、ビックリし「ヒャあ」と声を上げたが、すぐにスケッチブックに気付いてくれた。 ツインテールのメガネっ娘は、小さな声で「”りこ”です。今日はよろしくお願いします」と挨拶をした。 そして、ライダースーツの女が着替えている隣りの部屋へと案内した。 ライダースーツの女は、トラの着ぐるみを着て部屋から出てきた。 着ぐるみを着ているにもかかわらず、ソファのリスに話しかけている。 そうこうしているうちに、メガネっ娘もピンクのウサギの着ぐるみを着て出てきた。 すぐにトラに絡まれている。 再び、チャイムが鳴った。 最後だから”なみ”、スケッチブックには予め”なみ”さん、いらっしゃいませ!と書いておいた。 扉を開けると、やはりのリアクション。 ゴリラに驚き、スケッチブックで安堵して、会釈し「”なみ”です」と言ってお辞儀をした。 顔を隠そうともせず、普通にメガネをかけてやって来たようだった。 部屋の奥で、リス、ウサギがトラに絡まれているのを見ると、「すいません、遅くなりまして」と言い続けて、「どこで着替えてたら、いいですか?」と尋ねてきた。 そんな”なみ”はなんとなく楽しそうな表情をしていた。 部屋へ案内し、彼女の着替えを待つ。 しばらくして出てきたのは、ゆるキャラの要素がほぼない、なんともリアルな熊。 さすがのゴリラも少しビビったが、大きさ的には小さいので子熊のようであった。 全員がリビングのテーブルへと集まる。 着ぐるみ達がテーブルを囲み、ぺこりと挨拶する。 さて、話そうとするが着ぐるみが邪魔をして上手く話せない上、話す声が聞こえない。 そこでゴリラがスケッチブックに「話したい人から挙手で着ぐるみの頭を外そうと」書いて周りに見せる。 他の着ぐるみたちも大きく頷く。 まず始めに手を挙げたのはトラ。 着ぐるみの頭を外すと、現れたのは豹柄ののっぺらぼう。 そして、「”りさ”です。よろしく!」と挨拶したが、聞こえていないようで周りの着ぐるみ達の反応がない。 大きな頭を傾げている面々を見て、”りさ”は立ち上がり、全員の着ぐるみの頭を外して回った。 テーブルを囲んでいる光景はなんとも奇妙なものになった。 着ぐるみを着て、頭はゼンタイののっぺらぼうの集団が集結しているのだから。 体はゴリラ、頭は真っ黒ののっぺらぼう、”あき”が声色を変えて「”あき”です。今日は集まってくれて、ありがとう」と挨拶をした。 「じゃあ、自己紹介しましょうか!」トラの体に豹柄頭の”りさ”が仕切りだす。 「じゃあ、私から」 「私は”りさ”、どちらかと言えば気が強いかなぁ」 「それじゃあ、次は 」といって、見回す。 「そこのメガネしてる赤い貴女!」といって指を指す。 どうやら、”りさ”には色がしっかりと見えているようだった。 赤い色ゼンタイの上からメガネをかけ、ウサギを着ている彼女。 突然の指名に立ち上がり緊張気味に「”りこ”です。K大学理工学部に通ってます」と。 「え!私もK大!」と思わず声を挙げたのは、ピンクのゼンタイにリスを着ている小柄な”みさ”。 「私も!」と続く茶色のゼンタイに子熊の着ぐるみの”なみ”。 「え!同じ大学なの?」 「どこかで出会ったりしてるのかなぁ?」 と3人は盛り上がり始めた。 ”あき”と”りさ”も同じ大学であったが、会話に乗り遅れたこともあり言い出せずじまいになってしまった。 全員の自己紹介も終わり、雑談が始まるが明らかな3人の結束に浮いてしまっている2人。 会話に入れない”りさ”が切り出す。 「リアルな着ぐるみは?」と”あき”に向かって強めの口調。 彼女たちの会話を楽しんでいたアキラは、不意を突かれ、地声が出そうになったが、慌てて声色を変え「あ!そうね、持ってくるね」 そう言って席を立った。 アキラも正直驚きだった。 3人が全員同じ大学の学生だったことに。 そして、不機嫌な”りさ”は若い娘たちに嫉妬したおばさんではないかと、疑い始めた。 自作の肉食恐竜の着ぐるみを持って4人が待つリビングへと戻る。 全員、ゼンタイ越しでもよく見えているようで、口々に「凄い!」「リアル!」「怖っ!」等の感想。 着てみたい人を募ると1人が手を挙げた、それは”りさ”。 浮いてしまって、注目もされていないことから手を挙げたことは明らかだった。 トラの着ぐるみを脱ぎ捨てゼンタイ姿になると、均整の取れた体に大きな胸と引き締まったお尻が目を引く。 女性から見ても素晴らしいプロポーションなので、周りからも声が上がった。 おばさんかもと思ったアキラは心の中で、少し申し訳ない気持ちになっていた。 恐竜の着ぐるみのファスナーは脚の股の所にあり、それを開き頭から入っていく。 恐竜の着ぐるみの中は詰め物があるため、”りさ”の大きな胸がつかえて中々入っていかないが、”あき”が手伝い、なんとか恐竜の中へと収まった。 恐竜から突き出た豹柄の足を、恐竜の脚へと入れていく。 股のファスナーを左脚から右脚にかけて閉めていき完成。 ファスナーは恐竜の皮膚に、隠れて見えなくなった。 ”あき”は恐竜の首の付け根辺りに顔を近づけ、何か呟くと恐竜から離れた。 じっとしていた恐竜だったが、頭を大きく振ると、大きく口が開き鳴き声を挙げた。 実は恐竜の着ぐるみには仕掛けがあり、恐竜の短い左の前脚を動かすと口が開き、右の前脚を動かすと鳴き声を出すことができるようになっていたのだ。 威嚇しながら3人に襲いかかる恐竜。 座っいた3人もキャーキャーいいながら、立ち上がりリビングを逃げ惑う。 ”りさ”は恐竜になりきり、塊で逃げる3人を鳴き声を挙げ、頭を振りながら追っていく。 しかし、恐竜を後ろから見ていると恐竜の怖さはなく、中身が女性であることが判るような歩き方をしていた。 その内、逃げ回っていたリスが滑って転倒、恐竜に捕まってしまった。 リスは着ぐるみの頭を被せられて、恐竜の尖った歯の並ぶ口に挟まれた。 それを逃げ回っていた他の2人が、自分の携帯のカメラに収める。 リスを離し、「私も外から見て見たい!」そう言って体を揺らす肉食恐竜。 「捕まった人が次は恐竜、よろしく!」と言って、脱がせてと”あき”に迫る。 あまりの迫力に”あき”は恐竜を脱がせた。 ファスナーを開けると、少しの時間ではあったが、3人を追いかけ走り回ったせいで、中からは湿った熱気が噴き出してきた。 1人では着ることも脱ぐことも難しいこの恐竜の着ぐるみを脚から脱がせるのを”あき”は手伝った。 中から出てきた豹柄のゼンタイは、所々汗が滲んでいた。 そして、タイツ越しではあったが、豹柄でわかりにくくはあったが、”りさ”の乳首はくっきりと勃起し恐竜の着ぐるみの中で、彼女が興奮状態であることを想像させた。 次に恐竜の着ぐるみを着るのは、捕まったリス。 リスの着ぐるみをみんなに剥がされ、ピンクのゼンタイ姿にされた”みさ”。 140cmほどの小柄で幼児体形かと思いきや、出るとこは出て締まるところは締まった女性らしい体型をしていた。 そして周りからの無言の圧力に屈したのか、それとも自らで進んでかは、ゼンタイを着ているので表情は分からないが、”みさ”は恐竜の着ぐるみへと頭を入れていく。 中まで完全に入ってしまうと、身長の低い”みさ”は足までも恐竜の胴体の中へと収まってしまった。 ”あき”は恐竜の脚を着ぐるみの中へと強引に押し込み、ファスナーを閉めた。 ”みさ”は抵抗する間も無くファスナーを閉められたことで両脚の自由を奪われた。 それだけでなく、恐竜の短い腕では既に両腕の自由も奪わている。 そんな恐竜の着ぐるみでも、なんとか立ち上がろうとして前脚を必死に動かしたことで、鳴き声を挙げ、口を大きく開けた。 しかし、ほぼ身動きが取れず床を這い回る肉食恐竜から恐怖を感じることはなかった。 それどころか、見た目に反して可愛らしい動きしかできないことに”りさ”のS心を燻ってしまった。 床で這いずり蠢いている恐竜を放置したまま、他の3人に提案を始める”りさ”。 「こんなのはどうかしら?普段やっているチャットでゲームをやるの。人狼ゲーム!」 「今日、帰りにくじ引きをして、狼を決めるの」 「チャットで色々情報を引き出しながら、次回集まった時、狼と思う娘を指名して1番票が多かった人が着ぐるみを着て、この娘みたいにみんなに弄られるの」と言って、床を這い回る恐竜の体を触り始めた。 他の2人も一緒になり、触り始める。 くすぐったいのか恐竜は激しく抵抗したが、手足が使えない状態では、その抵抗もたかが知れていた。 気後れし参加が遅れた”あき”も一緒に恐竜を弄る。 かなり執拗に攻めたため、恐竜からは激しい息遣いが聞こえてきた。 攻めていた2人は「いいね!」と笑顔。 そのうちの1人は「ちょっと着ぐるみの中へ入りたいかも!?」と言って床に転がっている恐竜を見た。 こうして、恐竜の中で苦しそうにしている”みさ”を差し置いて、次回のオフ会での人狼ゲームの開催が決定した。 その後、恐竜の着ぐるみから出された”みさ”も含め、狼のくじ引きをした後、解散となった。 ウサギの着ぐるみ”りこ”と子熊の着ぐるみの”なみ”は早々と帰ってしまった。 次に企画立案した”りさ”がトラの着ぐるみから、ライダースーツ姿で別荘を後にした。 最後に恐竜の着ぐるみに閉じ込められていた”みさ”はふらふらした足取りで家路についた。 心配になって声をかけたが、本人は嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうな口調で「次のオフ会楽しみにしてます」と言葉を残して帰っていった。 みんなが帰り、着ぐるみもゼンタイも脱いでアキラに戻り後片付けをして別荘を出たところで声をかけられた。 「アキラ!」 振り返るとライダースーツに身を包み、ヘルメットをとった湯村サオリが立っていた。 「どうした?こんなところで!」少し動揺したが、平静を装い答える。 自分が女性を装い、女の子たちと着ぐるみオフ会をしていたことは知られたくない。 「何してるの?あんたこそこんなところで」 少し嫌味混じりに質問してくるサオリ。 「ああ、ここ俺んちの別荘なんだ」 「知ってるわよ!あんた気づかないの?」 少し間が空く。 アキラにはサオリの言っている意味がさっぱり分からなかった。 しびれを切らせたサオリが「この格好どう?」 「どう?っていわれても」 気を使い「格好いいよ!」と答えた。 だいぶ、鈍いアキラにしびれを切らせたサオリがヘルメットを被り、シールドを上げ「”りさ”でーす」と。 「あ!」と言って固まるアキラ。 「え!なんで?」 「もしかして?」と言って言葉に詰まるアキラに、「何かしら”あき”さん!」 シールドの中の目はアキラを見てにやけていた。 今思えば大学の図書館でチャットが終わって帰る時、話しかけることはなかったが、サオリにはよく見かけていた。 「どうして?」といいかけたアキラの言葉を遮って、サオリが話し始める。 「声よ!声!始めは分からなかったけど、なんか変だなぁと思って。動きを見ていると、男っぽい一面があちらこちらに出ていたし」 「それにトドメはあの恐竜の着ぐるみ!私も協力したからね」と笑みを浮かべるサオリ。 「もしかして、私に恐竜の着ぐるみを着て欲しいなら、直接言えばいいのに」と。 おそらく、断わられると思い、サオリにお願いすることはなかった。 「もう一度、着てあげようか、今から」 サオリの言葉に生唾を飲み込み、頷くアキラ。 そして、2人は別荘へと戻った。 「どうする?オフ会で着ていた豹柄のゼンタイを着て、恐竜の着ぐるみを着たらいい?」 サオリの質問に、モジモジしながら箱を出してきたアキラ。 「これを着てみてくれないか?」 「いいわよ!」軽く引き受けるサオリ。 アキラから箱を受け取り、別荘の一室へと消えるサオリ。 しばらくして、箱を開けたのだろう、部屋から顔を出してアキラに訪ねてきた。 「これ着るの?」 顔だけ出しているサオリの肩が見えるが、肌が見えていることから今は裸のようだ。 少し間をおいて「ダメなら別にいい!」ちょっと冷たく返す。 最近はサオリの扱いにも慣れ、冷たく言いすてるように言うと、こちらの要望が通ることが分かっていた。 「これって裸で着るの?」 いつも強気なサオリの声に少し弱気な感じになっていた。 「できれば」また冷たく返す。 「分かった」扉が閉まる。 かなりの時間が経過して、再び扉が開く。 「これって、これでいいの?」 アキラがサオリに渡したものは、ネックエントリータイプのラバースーツ、それもマスクもついていて、装着すると肌の露出が一切なくなってしまうもの。 ある程度まで着ていたので、最後の仕上げまで手伝った。 マスクで顔が隠れてしまう時は、いつも強気で可愛げのないサオリの見せる不安げな表情が可愛く見えた。 マスクを被せたサオリの視界は奪われ、外界と接することができるのは、呼吸用の鼻の穴だけになってしまった。 「これじゃあ、見えないよ!」と弱気なサオリに、「大丈夫、手伝うから」と声をかける。 そして恐竜の着ぐるみを準備し、先ほどと同じ様に着せていくが、ラバースーツの滑りが悪く中々着せることができなかった。 アキラは恐竜の着ぐるみの詰め物に仕掛けを施していた。 それは空気を抜いたり入れたりして、膨らませたり萎ませたりできる仕掛け。 一旦、空気を抜いてからサオリを恐竜の着ぐるみ中へと押し込んでいく。 恐竜の中に収まってから、詰め物を膨らませる。 そしてファスナーを閉めて完成。 周りは見えないが、オフ会の時の様に、腕を動かし鳴き声と口を広げて、リビングを歩く。 今は自分の希望を叶えてくれたサオリに感謝の意を込め、アキラはハグをし、恐竜の首元の覗き穴に向けて「ありがとう!サオリ」と呟いた。 サオリも何か言葉を返したが、ハッキリとは聞き取れなかったが、アキラには「好き」と言ったように聞こえた。 そしてそれを確認しようと思った。 視界が奪われたまま、恐竜の着ぐるみで動き回るサオリをリビングに置いて、アキラは別荘の一室へと消えていった。 その後まもなく、アキラを求めて動き回っていた恐竜はリビングのテーブルにつまづいて転倒し、自力では起き上がることができず、寝っ転がっていた。 アキラはしばらくして部屋から出てきた、その姿は着ぐるみの中のサオリと同じ全身肌の露出の全くないラバースーツを纏っていた。 ただ、違うのは目のところに細かい穴が開いており視界が確保できている点。 リビングのテーブルの横で寝っ転がっている恐竜を見つけると近づいて、股の部分のファスナーを開ける。 サオリを解放し、アキラが代わりに着ぐるみに入るのかと思わせたが、次にとった行動は恐竜の手首をビニールテープで拘束し始めた。 続いて詰め物の空気を抜く。 詰め物は萎んだが、手が拘束され着ぐるみから抜け出せないサオリ。 その背後に別の詰め物が入ってきた。 それはアキラ、詰め物がなくなったことでこの恐竜の着ぐるみには2人で入ることができる。 アキラは手を伸ばし、股のファスナーを内側から閉める。 背中側に入ってきた温かい詰め物に動揺したサオリだったが、すぐにアキラであることを理解し、それを受け入れた。 そして、アキラの手がサオリの胸へと伸びる。 抵抗しようとしたが、サオリの両手は恐竜の着ぐるみにシッカリと拘束されていて動かすことができない。 それにラバーに覆われた体をなぞる指の気持ち良さも手伝って体はそれを受け入れた。 アキラの指が、サオリの大きな乳房の先端まで伸びてきて、軽くその先端をなぞる。 固く勃起した先端から、サオリの全身に衝撃が走り、体がビクつく。 2度、3度と繰り返す、衝撃。 サオリの体は抵抗することなく、アキラに体を預け声が漏れ始めていた。 左手は大きな乳房を揉み乳首を摘む。 同時に右手は股へと伸びていき、ラバースーツ越しでも分かるほどハッキリと線が入っていた。 その股の線をなぞりながら、力を加えていく。 線の割れ目はゆっくりとアキラの指を受け入れて中へと飲み込んでいく。 そして、抑えようとしているがサオリの喘ぎ声は大きくなっていった。 着ぐるみの中で密着している2人。 アキラのペニスもサオリの喘ぐ声で興奮を掻き立てられ、大きくなる。 恐竜の着ぐるみ越しにサオリの手を拘束してあったはずであったが、右手だけがいつの間にか外れて、背後のアキラのペニスに。 アキラの手の動きに合わせて、サオリの手の動きも早くなる。 そして、ほぼ同時に2人とも逝ってしまった。 最後は着ぐるみの中で大きく声を挙げたサオリ。 そのサオリを優しく愛撫するアキラ。 2人は呼吸のし難い着ぐるみから、出ようとはせず抱きつくアキラにサオリは身を任せていた。 しかし、さすがに苦しくなってきたのか、アキラはファスナーを開け外へ。 そして、着ぐるみ越しに拘束したサオリの拘束を解いた。 だが、逝ってしまいぐったりしてしまったサオリは自力では着ぐるみから出られず、アキラが出してやった。 アキラはサオリに声をかける。 「先にシャワー浴びてこいよ」 しかし、マスクで視界を奪われたサオリは上体を起こし手探りで何か、いやアキラを探しているようだった。 その手がアキラを見つけると、ギュッと抱きついてきた。 いつもは気の強いサオリを愛おしく感じたアキラは、全身黒いゴムに覆われたサオリをお姫様抱っこし、ベッドへと連れていった。 その後、2人はラバースーツを脱ぎ捨て、生まれたままの姿で交わった、何度も、何度も。 人狼ゲーム2
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短大を卒業し、やりたいこともなく、ただなんとなく就職し、結婚し、子供を産んで育て歳を取っていくものと思っていたが、現実はそれほど甘くはなかった。 就職はできたがそこで止まってしまい、はや7年、30歳を目前に焦ってみてもどうしょうもなく日常に流されている私、早川沙織。 テレビで何か自分にできること、興味のあることを漠然と探す毎日。 現状の安月給ではオシャレも趣味も満足にできないので、アルバイト情報誌のフリーペーパーをぼんやりと眺めていた。 そこで目に留まったのが「着ぐるみを着てのお仕事」。 バイト代は日払いでしかも高額。 先日観ていたテレビの特集で、ゆるキャラに入って頑張っている女性やわざわざ自分で着ぐるみのレッスンを受ける女性が出ていた。 テレビに出ていた女性はみんな生き生きして今の私には凄く眩しく見えた。 「これだ!」勢いよく起き上がると早速、電話をした。 数日後、面接を受け、すぐに採用となり採寸までして帰った。 どんな着ぐるみを着るのだろう?上手くできるだろうか?いろいろと想いを巡らせている内に着ぐるみデビューの日がやってきた。 指定されたのはターミナル駅に隣接する百貨店のバックヤードの一室。 ノックして入ると、面接の時にもいた女性スタッフが待っていた。 そして、その女性スタッフ以外に目に入ったものは、緑色の鱗が無数についた生物いや着ぐるみ。 女性スタッフに尋ねてみる。 「着ぐるみはコレですか?」 「そう、ドラゴン」淡々と答え、何かを袋から取り出している。 「これを着て着ぐるみに入って。下着は全て脱いで裸で」そういうと袋から取り出したものを渡された。 訳もわからず受け取ったモノは着ぐるみのインナー、簡単な説明を受けると部屋の奥にある簡易の更衣室で着替えてくるよう指示された。 言われた通りに着替えるが、インナーはゴムでできたスーツで着替えるのに苦労した。 というのも滑りが悪くおまけに、私の体に合わせて作ってあるようで、ピッタリし過ぎていたからだ。 首から下が黒いゴムのスーツに覆われた時には私の顔からは玉のような汗が噴き出ていた。 汗を拭うと女性スタッフの元へ戻る。 着ぐるみは背中の大きく開いたところから入り両足、両手、頭の順に入るように言われた。 ドラゴンの指は三本になっていて、小指と薬指、中指と人差し指、親指に分けて入れること、ドラゴンの着ぐるみを着ると少し前傾になること、最後に着ぐるみは喋らないことなどの説明を受けた後、いよいよ着ぐるみに。 滑りをよくする為といって、女性スタッフはゴムのスーツに光沢が出るほど潤滑剤を塗ってくれた。 いよいよ着ぐるみに足から入っていく。 精巧に作られたドラゴンの足に命が吹き込まれる。 これから自分がドラゴンになるのかと想うと興奮してきた。 腕を通すと自分の腕が未知の生物の腕になりドキドキが増す。 指を通し三本指をグッパーしてみる。「凄い!」思わず言葉が漏れる。 しかし、少し違和感を感じる。 それはゴムのスーツが着ぐるみの内側に張り付いているような感覚。 すぐに腕を抜こうとしたが、体と着ぐるみが一体化したようで全く脱ぐことができない。 そんな私に女性スタッフは「マスクも被らないと」そう言って私の肩まである髪を束ねると、マスクを被せる。 抵抗を試みたがドラゴンの着ぐるみによって私の動きは著しく制限されていて頭をすっぽりと覆うマスクを簡単に被せられてしまった。 マスクの目の部分にはレンズが入っておりそのレンズを通して外は紅く見えた。 口の部分はガスマスクのようになっており、呼吸をするとゴム臭が肺に入ってきた。 そしてそのゴム臭を吸い込んだ次の瞬間、急に眠気が私を襲いそのまま気を失ってしまった。 息苦しさと圧迫で目が覚めた時は台車に載せられて運ばれている途中だった。 体を動かそうとするが上手く動かない。 開店前の百貨店のショーウィンドウが鏡のようになり、自分の姿を確認することができた。 その姿はエアーで膨らんだ可愛らしいドラゴン。 そして落ちないように台車にロープで縛り付けられている。 台車の前方には私に着ぐるみを着せた女性スタッフ、そして台車を押しているのは見たことのない男性スタッフ。 スタッフと分かるのは、2人とも同じスタッフジャンパーを着ているから。 やがて、台車は止まった。 着いたところはターミナル駅のイベントスペース。 エアーでパンパンに膨らんだ可愛らしいゆるキャラ風ドラゴンの背中のファスナーからはリードが伸びていた。 リードの先はというと、中に入っているリアルドラゴンの首輪へと繋がっている。 台車に固定されていたロープを解いた男性スタッフはそのリードを引いて手摺に括り付ける。 私は必死にこの状況から逃れようと抵抗したが、空気で膨らんだ丸い手足のドラゴンでは手脚を動かし愛嬌を振り撒いているようにしか見えなかった。 イベントが始まり、慌ただしく行き交っていた人々も足を止め人集りができ始める。 そしてイベントがスタート、愛嬌を振り撒いていたエアーで膨らんだドラゴンの空気が抜かれ背中のファスナーが開けらる。 大半の人が着ぐるみの中の女性が出てくると思ったことだろう。 なぜ、女性と思うかというと、私は141cmしか身長がなく小柄だから。 しかし、中から出てきた細身のリアルなドラゴンに驚きの歓声が上がった。 私的には息苦しさと圧迫感から解放され、ホッとしたのも束の間、気づいた時には体にハーネスを取り付けられ上空へと吊り上げられた。 驚いて声を出したがその声が自分の声でないこともまた驚いた、その声はドラゴンの鳴き声だったから。 着ぐるみに入る前に被せられたマスクに仕掛けがされていたことは容易に推測ができた。 かなりの高さに吊り上げられ、恐怖を感じ体がこわばり、動けない私とは対照的に、楽しそうにイベントは進行する。 先ほどまではいなかった、スタイル抜群の美人2人がゲームに扮した衣装で集まった人々に声を掛けている。 その中で手を挙げ人だかりの前に出た数人の男女に、美女たちは銃を手渡していた。 「チョット待って」私を声をあげたが出るのは、ドラゴンの鳴き声。 まるで銃を持った人たちを挑発するように。 銃を持った人たちは私に銃を向ける。 「やめて!」私は必死に叫んだ。 皮肉にもドラゴンの鳴き声が開始の合図となり銃が発射される。 「痛い!」もちろん全ての弾が痛いわけではない、特定の場所に当たると痛いのだ。 その時ドラゴンは大きな声をあげる。 リアルドラゴンの着ぐるみには分厚くなっているところと、そうでないところがある。 薄くなっているところは二の腕の付け根や内腿といった動くと擦れてしまうところ。 必死にその箇所を守ろうとするが、吊られた状態ではどうすることもできず弾を受け続ける。 私もこのゲームをやったことがあったので、ドラゴンの弱点は関節部分と分かっている。 ゲームをやっている人ならソコを狙うのは当然のことだった。 どれくらいの時間撃たれたのだろう。 実際そんなに時間は経っていなかったのだが、私は痛みに耐え吊るされている時間が永遠にも感じた。 着ぐるみの暑さもあるのだが、それ以上に弾で撃たれた部分は熱を持ち腫れている、もしかしたら内出血しているかもと思うと痛みも相まって涙が出て来た。 それでも止まない射撃。 ついにドラゴンは力なく吊るされているだけとなり、射撃が止まった。 ドラゴンを倒した参加者たちには参加賞が配られ、人集りが拍手をする中、倒されたドラゴンはうな垂れた状態で降ろされる。 「やった、終わった、なんてバイト」と痛みと暑さで意識が飛びそうな私に次なる試練が襲う。 降ろされた先には卵が、しかも中に何か入っているその中へと降ろされる。 中には緑色をしたローションが入っていて、弾で撃たれ熱を帯びた私の体を冷やし気持ち良かった。 しかし、卵に蓋がされる。 抵抗を試みたが既に腕も脚も折り畳まれた状態で卵に収まっており、何もできないまま蓋は閉じられた。 卵なので本来は白一色の世界が広がるのだが、インナーマスクのレンズにより私の目の前には血に染まったような赤い世界が広がる。 閉じられる間際、私に着ぐるみを着せた女性スタッフが「インナーに着けているマスクはローションの中でも呼吸できるから安心して」と残し卵は閉じられた。 始めは意味が分からなかったがすぐにその意味を理解した。 卵は台車に載せられて運ばれているようで、やたらと揺れる。 その度にローションが顔全体にかかる。 この時パニックにならないように、女性スタッフは声を掛けてきただろうと理解した。 どうすることもできず、ただ運ばれていく私。 しばらく運ばれ台車が止まった時には、くまなくローションが全身を濡らしていた。 もちろん顔もローションまみれで、レンズ越しにローションが流れていくのが見える。 台車が止まったところはまたも賑やかなところ、はっきりとではないがこのドラゴンが登場するゲームのオープニング曲が聞こえてくる。 突然、体が持ち上がるのを感じた。 そしてそのまま横向きにされる転がされ移動が始まる。 卵の中で私は一人慌てていたがどうすることもできず、ただただされるがまま。 スタッフの手によって私の入った卵が運ばれいたことは分かったが、この後予期せぬことが。卵は横向きから立て向きに戻ったのだか、逆向きつまり卵の中で私は逆さまにされた。 レンズの向こうはどんどんローションで満たされていく。 「息ができないよう!」私は焦ったが、私の声は誰にも届かないことは分かっていたので、声も出なくなっていた。 その時、先ほどよりも賑やかさが増した。 別会場に運ばれてきた卵に詰められた着ぐるみのリアルドラゴン。 この会場ではお客さんの中から選ばれた人の中から、卵を見事一回で割ることができたら、新作ゲームが貰えるというイベント。 何人が挑戦するもなかなか卵は割れない。 卵割りのチャレンジの度に、卵の中では強い衝撃の恐怖といつローションで呼吸ができなくなるのかという恐怖に耐えながら私は早くこの恐怖から解放されるべく早く卵を割ってと祈ることしかできなかった。 私の想いが届き、ようやく卵が割れた。 卵からは緑色のローションにまみれたドラゴンが這い出てきた。 立ち上がろうとするが、生まれたての動物のように上手く手脚が動かず、さらにはローションに脚を取られて立ち上がることができないでいた。 私は立ち上がろうとしたが、狭い卵に閉じ込められていたことにより着ぐるみの手脚が曲がり私の手足は圧迫され、痺れていたので思うように動かすことができなくなっていた。 加えてローションで滑り足を取られ、全く立てないでいた。 不意に首輪が掛けられた。 振り返ると戦士の甲冑を纏った女性が、笑みを浮かべ私を見下ろしていた。 その首輪にはリードが繋がれており、ろくに立てないでいる私を引っ張る。 私は仕方なくそのリードに従う。 卵を割りゲームを獲得した男性を讃えるように会場周辺を男性と戦士の甲冑を纏った女性のあとを引きずられながらついていく。 会場を一周したところで、ドラゴンの首輪が外され、用意されていた台に頭を乗せられる。 嫌な予感がするので抵抗したが、ドラゴンの体は男性スタッフに押さえつけられて動けない。 嫌な予感通り戦士の甲冑を纏った女性が腰の剣を抜いて振り上げた。 会場からは悲鳴があがり、口から緑色のローションを流しながらドラゴンの頭は斬り落とされた。 ドラゴンの頭はゲームを獲得した男性に記念品として渡された。 そこで目が覚めた私は自分の部屋にいた。 怖い夢だった、まだドキドキしている。 時計を見るといつもの時間。 出勤の準備を始める。 凄くリアルな夢だった。 そう思いながら朝食を準備し、テレビをつけて朝食を摂り始めた。 テレビではあのドラゴンを狩るゲームのCMがやっている。 なぜかそのCMから目が離せない。 朝食の手を止め、喰いいるように見ているとテレビの画面からドラゴンの鋭い爪の三本指が飛び出してきた。 びっくりして仰け反るが、すぐにベッドで逃げ場を失う。 ワンルームの部屋に逃げ場などない。 テレビの画面からドラゴンの体全体が飛び出し部屋を埋め尽くす。 大きな口を開き鋭く尖がった牙で襲われそうになった時、気がついた。 私は男性スタッフに背負われていた。 頭のないリアルドラゴンの着ぐるみを着たまま。 「気がついた?良かった!」男性スタッフは優しく話しかけてくれる。 私が言葉を発してもドラゴンの鳴き声にしかならないので、身振りで答える。 「ドラゴンの頭を斬られた時、驚いただろ」 ウンと頷くように、男性スタッフの背中に私の頭を当てる。 「やっぱり!斬られた瞬間、インナースーツに仕掛けてあったスタンガンで気絶させられたんだよ、女の子に酷いことするよな!」と。 確かに戦士の甲冑を纏った女性に剣を振り下ろされた時、全身に電気が走ってそのまま気を失ってしまった。 ようやく事情が飲み込めてきた。 気絶して自分の部屋でドラゴンに襲われたのが夢で、着ぐるみを着て朝から酷い目に遭わされていた今が現実であることを。 始めに着替えた控え室につくと、彼が質問してきた。 「どうしよう?女性スタッフは今はまだ会場のイベント中でしばらく戻らないんだけど」 「着ぐるみ、早く脱ぎたいよね?」 頭のないリアルドラゴンはウンと前後に体を振る。 「でも、君が着ている着ぐるみとインナースーツは特殊な接着剤でくっついていて簡単に脱げないだ、剥離剤はあるんだけど」といって彼は言葉を濁す。 女性スタッフが潤滑剤といって、インナースーツの全身に塗ったアレかと理解した。 着ぐるみを簡単には着ることはできたけど、マスクを被せられる前は、くっついて腕が抜けなかった。 剥離剤があるならなぜ?疑問に思った私は彼が手にしている剥離剤を指差し、体を傾ける。 彼は私の伝えたいことを理解したようで、「これをまた全身に少しずつ塗っていかないといけないだ」と「つまり、君の体をインナースーツ越しとはいえ触らないといけないんだ、だから嫌だろと思って」と言って下を向く彼。 私は少し考えてから剥離剤を持つ彼の手を掴んでお辞儀をした。 彼は理解したようで「ゴメンね、嫌な思いさせるけど」と先にお詫びをしてから作業に取り掛かった。 私の気を紛らわすために、彼は自分のことを話し始める。 名前は藤田康雄。 真面目だけが取り柄。 大学を卒業したが、仕事がなくなんとなく就職したイベント会社だが、あまり役に立たず雑用ばかりの日々。 華やかな仕事だが、対照的にプライベートは地味。 聞いていると自分との共通点が多く嬉しくなってきた。 そして、職場の女性からは見下され相手にされず、忙しさから恋人もいない。 話に集中し気を紛らわせていたが、それでもインナースーツ越しに体を触られているうちに変な気分になってきた。 こんなやり取りをしながら作業は進み、私は着ぐるみから解放された。 解放されたことが嬉しいはずなのに、同時に寂しさも感じながら、インナースーツを脱ぐので彼には部屋をでて行ってもらった。 早くマスクを外したかったが、彼に汗だくの顔でボサボサ髪を見せたくないので、マスクはずっと被っていた。 マスクを脱ぐと久々の新鮮な空気を味あう。 大きく深呼吸すると、簡易の更衣室に入ってインナースーツを脱ぐ。 汗が滴り落ち更衣室の中が大変なことになってしまったが、その辺りは気にしなくてよいと事前説明を受けていた。 髪を乾かし簡単に化粧もした。 部屋を出たら彼がいるかもしれない、そんな期待を込めて。 しかし、控え室を出ると彼の姿はもうそこにはなかった。 少しガッカリしながら、バックヤードを進み入ってきた時と同じように従業員出入口から、外へと出た。 駅へ向かって歩き出した私の背後から「お疲れさま」の声。 振り向くと彼が私服に着替えて立っていた。 「あ!藤田さん」私は思わず名前を呼んだ。 「ドラゴンの中身がこんな可愛い娘だったんだ」彼もちょっと照れながら返す。 「今日はありがとうございました」私がお辞儀すると、彼は少し戸惑いながらも「今日って今から予定ある?今から食事でもどうかなぁ?」彼は緊張気味に誘ってくれた。 私はその誘いに笑顔で頷くと「ハイ!」と返事をした。
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月曜の午前、悟史は大学の大教室で須藤さつきの講義を聞いていた。 何度かサボりがてら、講義を聞きに来ていたが途中で帰っていた。 しかし、今日は違う。 講義を聞き終わり、帰ろうとする須藤さつきに声を掛けた。 「須藤先生、これ見てください」 一枚の紙をさつきに渡す。 さつきは悟史のことは覚えていないようだった。 紙を受け取ったさつきの顔色が変わる。 その紙にはUMAカフェの場所と地底人の全身写真とマスクオフでハッキリと須藤さつきと判る写真が載せられていた。 ジッと紙を見つめるさつき。 不意に何か思い出したようで、睨むように悟史を見る。 そして、「これって、出入り禁止に対する嫌がらせ?」強い口調で言い放つ。 悟史はとぼけた顔で「裏面も見て下さいよ」と。 裏面には、UMAスタッフパーティと書かれ、悟史の家の場所と日時。 持ち物に地底人の着ぐるみと書いてあった。 それにマスクオフでの集合写真が印刷されていたが、顔が判るのはさつきだけであった。 「脅し?」悟史を睨み、強い口調のさつき。 「どう、解釈していただいても」と悟史は言い残し大学を後にした。 さつきが来るかは分からないが、あの悔しそうな顔見ただけで、悟史は満足していた。 パーティと指定した当日、なぜか悟史はドキドキしていた。 もしかすると、ワクワク? 自分の気持ちの整理もついていないとき、チャイムが鳴った。 覗き穴を覗くと、大きな鞄を持ち、かなり不機嫌そうなさつきの姿がそこにあった。 悟史は笑顔で迎え入れるが、さつきは一言も喋らない。 「コーヒーでいいかなぁ?」悟史が聞くと、「ええ」強い口調で返事が返ってきた。 「ソファにでも座ってて」と声をかけて、コーヒーを準備する。 突然、リビングから「きゃあ!」と悲鳴が聞こえてきた。 コーヒーを運び、悟史がリビングへいくと、さつきが立ち上がりソファの上を指さしていた。 さつきの指さす先には、発泡ゴムでできたクッションが、クネクネとイモムシのように動いている。 「なに?これ?」驚きでさつきの声は高くなっている。 「ああ、これ、クッション」 「森村美優入りの」 「河童のといった方がいいかな」とさつきを見る。 それを聞いたさつきは色々と悟史に質問しようとしたが、出てきた言葉は「あの美優ちゃん?」だけだった。 悟史は「そう」と答え、どうなっているのか説明し始める。 「まずは彼女にラバースーツを着て貰い、汗をかいても外に漏れないようにしてます」 「全身をラバースーツに包まれた彼女をさらにラップで包んでいます」 「両足を揃え、膝を曲げた状態、そして腕は体の側面につけ、肩が後ろになるまで、胸を張った状態にしてラップを巻いています」 「この状態からさらに彼女がコンパクトになるように、ラップを巻き、棒状の発泡ゴムの中をくり抜いた中に彼女を収め、蓋をして完成」 「小さな彼女をさらに小さくし、接着剤で完全に封をしているので、見た目には人が入っているなんておもわないでしょ」と。 クッションに美優が入っていることを知ったさつきは、心配そうにクッションに触れる。 悟史はさつきに「クッションのどちらか片側にまとまった穴があいているから、そこだけは塞がないように」と注意する。 さつきはクッションの穴を探し、耳を近づける。 確かに人の呼吸音が聞こえる。 「大丈夫?」さつきがクッションに問いかけるが、返事はない。 「いい忘れてたけど、彼女は耳栓してるから聞こえないよ」 「それに口には、ボールギャグをしているので、喋ることも」と付け加える。 「大丈夫なの!」強い口調で悟史に尋ねる。 「多分、彼女が望んでやってることだから」 なんてこと、といったリアクションで手で頭を押さえ、発泡ゴムの椅子に座る。 その途端、さつきは声をあげる「ヒャッ、今度はなに?」 再び立ち上がり、振り返るように椅子を見るさつき。 「勢いよく、座るからビックリしてるじゃないか」と悟史がいう。 「だれが?」 悟史は椅子の後ろに回り込み、椅子に手をかけ「紹介するよ、小野寺美香、宇宙人といった方が分かりやすいかな」と。 美優入りのクッションのことを聞いたあとなので、さつきの驚きは半減していた。 マジマジと人間椅子を見るさつき。 確かに、胸の大きな美香が入っていることを証明するかのように、背もたれに胸のような膨らみが2つある。 「どうやって、2人と知り合ったの?」さつきが質問する。 「どうやって?」頭を捻る悟史。 「まあ、君ともこうやって知り合ってる訳だし」とはぐらかす。 悟史は続けて「そんなことより、コーヒーを飲んで、着替えてくれないかなぁ、地底人に」 「あなたの前で地底人の着ぐるみを着れば満足なのね」 「それで、ビラを大学でまかないと約束してもらえる?」 悟史は頷き、「約束するよ」と。 「インナーに着替えたいから、トイレ借りるわ」そう言うと、鞄からインナースーツと地底人の着ぐるみを取り出し、着ぐるみはソファへ。 インナースーツを手に持ってトイレに向かうさつき。 インナースーツは地底人の着ぐるみと同じように土色をしており、ウエットスーツのようであった。 リビングを出ようとするさつきの背中に「着ぐるみ見ててもいいかなぁ?」と悟史が問いかけると、「どうぞ、ご自由に」と返事が返ってきた。 そして、さつきはリビングのドアを強く閉めさっさと出ていってしまった。 さつきが着替えている間、地底人の着ぐるみを観察する悟史。 頭の部分が回すことで取り外しができるようになっていて、頭を外して脱着するタイプ。 着ぐるみ自体はさつきよりも少し大きく造られているが、腕や脚には綿のような物が詰められていて、着ぐるみを着ると中でしっかりと固定できるようになっている。 しかし、関節部分は詰め物がないので自由に曲げ伸ばしができる。 頭の部分も空間的に余裕があるため、長時間の着用が可能であることが分かった。 見事な造りの地底人の着ぐるみに見惚れていて、背後にインナースーツに着替えたさつきが戻ってきていることに悟史は気づいていなかった。 全身をインナースーツに包まれ、顔だけを出したさつきが声をかけると、ビックリして着ぐるみから離れる悟史。 さつきは地底人の着ぐるみを手に取ると、手馴れた感じで足を通し着ぐるみを着る。 腕を通し、大きな3本爪にも指を通し、しっかりと動くことを確認。 最後に頭を被り、回して中の金具に引っ掛けて固定して、地底人の出来上がり。 悟史よりも小さなアルマジロを模したリアルな着ぐるみが「どう?これで満足?」篭った声で悟史に詰め寄る。 その迫力に後ずさりしながら「ああ」と答え、「写真撮らせてもらっていいかなぁ?」と尋ねる。 地底人は「大学にはもう2度と来ないなら」と篭った声で答える。 悟史は手でOKサインをし、「カメラ取ってくるから、座ってて」と。 地底人は美優の入ったクッションを踏まないようにソファに座る。 しばらく待っていたが悟史はなかなか戻って来ない。 さつきはいつもの地底人の着ぐるみの中で緊張が解けたのか、それとも着ぐるみの中が暖かかったのか、美優の入ったクッションに寄り添うように眠ってしまった。 悟史はその様子を隣りの部屋から、コッソリ覗きみていた。 地底人が眠ったのを確認してから、リビングへと戻る。 さつきが先ほど飲んだコーヒーには睡眠薬が入っており、それが効くのを悟史は隣りの部屋でジッと待っていた。 悟史は地底人の頭を回して外す、思ったより効きが遅かったが、さつきはよく眠っている。 まず、よく眠っているさつきの口と鼻を覆うようにマスクを取り付ける。 このマスクは特殊な物で、人の声が動物の鳴き声のように変換される。 おまけにガスマスクのような効果もある。 続いて、地底人の着ぐるみとインナースーツの間に発泡ウレタンを流し込む。 流し込み過ぎると膨張して着ぐるみが破損してしまう恐れもあるので、慎重に作業する。 こうする事でさつきは簡単に着ぐるみを脱ぐことが出来なくなった。 着ぐるみの肘や膝のところにも発泡ウレタンを流し込む。 悟史は着ぐるみを見ているとき、事前に穴をあけて準備してあった。 関節を自由に曲げることのできる箇所に発泡ウレタンを流し込むことで、腕や足の動きを制限し動物のような動きになると考えたのだった。 最後に地底人のマスクの金具にたっぷりと接着剤をつけて、マスクを被せて回す。 これでさつきは地底人改め、巨大なアルマジロとなった。 着ぐるみを脱ぐこともできず、自由に動くこともできない。 声を上げても動物の鳴き声しかでない。 こんな状態で外へ放置されたらどうなるのだろう。 ふとそんなことを思いついた悟史は、そのまま実行に移す。 まだ、眠っているさつき、いや巨大なアルマジロをダンボールへ入れると、台車に載せ、車へと運ぶ。 そして、家から少し離れた森林のある公園に車を停めると、ダンボールを再び台車に載せ、森の中へ置いて立ち去った。 悟史が引き上げてしばらくしてから、いつもと違う息苦しさと圧迫感でさつきは目覚ます。 目の前は真っ暗。 「あの男、なにかしたな」 さつきはそう言ったつもりだったが、さつきの耳に聞こえてきたのは「ガゥゥゥ、ガァガァ」と動物のような鳴き声。 「え、なに?どうして私の声が出ないの?」 「ガゥ、ガァ?ガガガァガゥガガガゥ?」 言葉が出ないことに戸惑うさつき。 体の回りにはなにか当たるものがある。 慎重に立ち上がると、ダンボールはすんなりと開いたが、周りは見知らぬ夜の森。 おまけに言葉が出ない。 周りにひとけはなかった。 冷静になろうと一旦ダンボールの中へ。 格好悪いが頭を外して、ここが何処なのか確認しようと、頭を回そうとするが腕が思うように曲がらない。 「グゥ、グゥ」動物のような声をあげながら、なんとか頭を回すが接着剤で固定された頭はまったく動かない。 どうなってるの?心の中で思いながら、苛立たしさからダンボールを叩く。 尖った3本の爪はダンボールを貫通する。 反対側のダンボールの壁を支えにダンボールから飛び出した腕を引き入れようとするが、支え側の腕もダンボールを飛び出してしまう。 両腕が使えなくなった着ぐるみを着たさつきの入ったダンボールは、得体の知れない動物の腕が飛び出した奇妙なダンボールになってしまった。 これでは余計に動きが取れない。 それなら、立ち上がればダンボールを破り両腕が解放されると思い、勢いをつけて立ち上がる。 しかし、さつきの考えとはウラハラに湿った土の上に置かれたダンボールの底は水を含み、脆くなっていた為、底が抜ける。 それも脚だけが飛び出した形で。 腕の自由を奪われた次は脚の自由も奪われ、なんとも滑稽な姿となってしまった巨大アルマジロ。 ふと、気がつくと何やら周りが騒がしくなっている。 ダンボールからの脱出に気を取られ、気づかない内に動物のような声を上げていた。 それに気づいた人々が集まって来てしまった。 どうしよう? こんなリアルな着ぐるみに加えて動物のような声を上げていて人間が入っていると分かってもらえるだろうか? さつきの想像通り、さつきが少し動くだけで周りが騒つく。 なんとかしなければ、曲がらない脚で必死に駆け出すさつき。 しかし、何かに引っかかり動きが取れない。 暴れて脱出を試みるが、益々動きが取れなくなり、そして動けなくなってしまった。 通報で警察が出動し、網によりダンボールに収まった奇妙な動物が捕獲された。 大きな鉄製の檻が用意され、そこへ押し込まれた後、網とダンボールが外される。 ダンボールで視界を奪われていた、さつきは自分が動物として檻に捕らえられたことを知る。 テレビカメラもその姿を撮影し、報道される。 檻の中で大きな叫び声を上げた巨大アルマジロがトラックに載せられて運ばれていく。 その様子は悟史の部屋のテレビにも映し出されていたが、家に戻った悟史は美優の拘束を解いていた。 人間クッションから解放された美優は、すごく満足そうにしていた。 悟史は美優を見送ると、人間椅子に腰掛け、ニュースを見る。 もうその時には巨大アルマジロ捕獲のニュースは終わっていた。 悟史は人間椅子の中へと繋がるリモコンのスイッチを入れる。 人間椅子は震えるように動き出し、悟史はそれに合わせるかのようにさらに深く人間椅子に腰をかけた。 おしまい。
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その後、この映像がドッキリの番外編として放送された。 すると、視聴者から反響があり亜美が特別に麻美も出演している情報番組に出ることに。 ドッキリを仕掛けられた奈々のコーナーの枠で出演。 VTRを短くまとめ、その時の河童のような生物の着ぐるみで登場。 もちろん、背中の部分は開いたまま。 開いたところからは競泳水着で作られた青い全身タイツが見えている。 口には笛を付けていない。 登場してスタジオのセンターで一礼すると、モニター横の席に座る。 そして、着ぐるみの頭を外し青いマネキンのような頭が現れる。 奈々が後ろに回り、全身タイツのファスナーを開けて、ようやく亜美の顔が現れた。 亜美は水掻きの付いた着ぐるみの手で、乱れた髪をかきあげるようにしたところでキャスターから紹介される。 自己紹介をした亜美はドッキリの時のことを振り返る。 私は身長が141cmと小さいので、大きな着ぐるみよりも小さい着ぐるみの方が子どもたちが怖がらないので着ぐるみを着る仕事がよくありました。 今回の仕事も同じようなものだと思い、軽い気持ちで受けました。 しかし、当日渡された手渡されたものはいつもの全身タイツとは違い、肌の露出の全くない全身タイツ。 呼吸ができるのかと疑問を抱きつつ着替えてみると、思っていたよりも呼吸はできました。 とはいっても、少し苦しかったですが。 タイツ自体はスベスベして気持ちよかったです。 そして今私が着ている、この着ぐるみですが私の身体を採寸して作られているので、ピッタリし過ぎて分厚い皮膚で覆われ守られている気分になり気に入っています。 着ぐるみには全く抵抗はなかったのですが、口に付けられた笛が嫌でした。 全身タイツの上から取付けられて、恥ずかしいくらいヨダレが出て止まりませんでした。 おまけに全く自分の声を出すことができなくなりました。 話そうとすると、甲高い動物のような声が出るだけ。 なんとかしてもらえないか、お願いしようと思ったときには着ぐるみの 頭を被せられファスナーを閉められてしまいました。 頭の後ろや背中の方でなにかしていることは漂ってくるゴムの焦げた匂いでなんとなくわかっていました。 そのあと、私に取付けるはずだった甲羅が壊れてるとスタッフが騒ぎ始めました。 時間がかかると聞こえたので、着ぐるみを着て暑くなっていたのと、ゴムの焦げた匂いで少し気分も悪かったので、外に出て川原へ行きました。 きれいな川だったので、ぼんやり眺めていました。 突然、なにかが絡まってきました。 なにが起こったのかわからないまま引っ張られそうになり、必死に抵抗しました。 しかし、そんなに力の強くない私は倒されました。 絡まったものが網だと気づいたときには、男の人に乗られて手足を動かせないようにきつく縛られました。 着ぐるみのおかげで倒されたときも手足を縛られたあとも傷やアザにはなりませんでしたが、ただただ怖い思いをしました。 縛られたあとも必死に抵抗しましたが、抜け出せませんでした。 網に入れられたまま、どこへ連れていかれるのか不安でたまりませんでした。 見知らぬ男の家に連れていかれ網から出された時に逃げようとしました。 しかし、すぐに捕まり見たこともない大きなラップで身体をギチギチに巻かれて、ほとんど動くことができなくなりました。 顔のところまでラップを巻かれてしまい視界も明るいか暗いしか分からなくなりました。 呼吸はできるようにしてくれていたようで窒息することはありませんでした。 それから程なくしてなにか袋のようなものに押し込められました。 薄暗く妙な臭いがしていました。 動物のような声しかでないので通じないことはわかっていましたが、それでも必死に自分は人間であることを訴えました。 しかし、私の訴えは男の人には河童のような生物の鳴き声にしか聞こえていませんでした。 私は着ぐるみを着てラップで動くこともでかないほど拘束され袋に入れられていたので、暑くてたまらなくなってきました。 そんなとき急に体が袋ごと浮き上がったと思うとどこかへ連れていかれるのがわかりました。 複数の人の声がするところまで来ると袋が地面に降ろされるのがわかりました。 私を捕まえたこの男以外ならわかってもらえるかと思い、声を出して動きましたが、声も出すことができず拘束されているので満足に動くことができませんでした。 体が横になる感じがしたかと思うと、視界が急に明るくなりました。 袋から出されたのですが、ラップで人が多くいることしかわかりませんでした。 ラップを外されて初めて自分たちがドッキリを仕掛けるレポート組とわかりました。 体を動かし声を出して必死に伝えようとしましたが、全員引いてしまいました。 どうしたらいいか考えている時に突然、胸を揉まれました。 不意のことで変な声を出して体をひねりました。 みなさんには動物の鳴き声にしか聞こえなかったと思いますが。 次は何をされるのかわからず、体を丸めてじっとしていると、カメラマンさんが近づいてきたので、気づいて欲しくて訴えようとしましたが、引かれてしまいました。 動いたり鳴き声を出すと引かれてしまうので黙って奈々さんを見ていたのですが、視線を外され、あの質問に。 男の回答を聞いて焦りました。 そんな研究機関に送られたら何をされるか分からない。 それに一生着ぐるみを着て過ごさなければならないかと思うと暴れずにはいられませんでした。 暴れているとき、私を人影に隠れて覗き見ている一緒に来たスタッフが目に入りました。 私は最後の力を振り絞って立ち上がり、縛られて自由のきかない両足でジャンプして彼らのところへ向かおうとしましたが、すぐに男性スタッフに捕まり地面に押し付けられしまいました。 地面に押し付けられた痛さと絶望から、体に力が入らず涙が出てきました。 そのとき、この着ぐるみを作った女性スタッフ優香さんが事情を全て説明してくれて、ようやく着ぐるみから解放されると思っていました。 その場で作業にかかってくれたのですが、なにか様子がおかしいことに周りの雰囲気でなんとなく悟りました。 さすがにファスナーが溶けて着ぐるみが脱げなくなったと聞いたときは頭が真っ白になりました。 優香さんはバスに戻って作業するから大丈夫と慰めてくれました。 バスに戻ってさっそく作業にかかってくれた優香さん。 着ぐるみのファスナー付近を切り開くのに引っ張るから我慢してねと言われていたが、かなり強く引っ張られたので呼吸もままならない状態でした。 着ぐるみの背中部分は出られるほどの大きさに切り開かれ、着ぐるみの頭だけ外してもらい、よだれでびちょびちょの笛も外してもらいました。 全身タイツのファスナーを開けてもらったとき、長い締め付け感と息苦しさからようやく解放された時、安堵と少し前まで怖かったことが入り混じり涙が溢れてきました。 優香さんはなにかを察してバスを降りていきました。 1人になったバスの中で私は着替えることなく全身タイツを被ったまま、しばらく声を出して泣いていました。 そして落ち着いてから私服に着替え、バスの外へ。 川原では川に網を投げているあの男の人とスタッフさんがいるのが、遠くに見えていました。 end
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登場人物紹介 主人公:眞田真紀(さなだまき) 大学3年、教育学部、専攻は国語。 4年生は就活があるので引退し、今年度から女子のバトミントン部の主将となる。 成績優秀、運動神経抜群でみんなから慕われるタイプ。 おっとりした優しいお姉ちゃん系。練習中はちょっと活発な子になる。 胸までまっすぐ伸びた黒髪、モデル体型の和風美人。 少し臆病。すぐ驚く。 「ピーチdeジュース」という子供に人気がある桃のジュースが大好き。 磯崎美優(いそざきみゆ) 大学2年、教育学部、専攻は国語。バトミントン部の真紀の後輩。 誰にでもなついてくる妹系。ちょっと喜怒哀楽が激しい。 真紀を姉のように慕っている。 ツーテール、茶髪。真紀より背は低いが胸は大きい。 「あっ!○○」と言う癖がある。 あらすじ 美優が真紀に「今度の休みに一緒に買い物に行きませんか?」と約束をし、 真紀を自分の部屋に招いたことからはじまった。 長袖だと少し汗ばむくらいの日の出来事である…… ピンポーン♪ 私は美優の部屋のインターホンを鳴らす。 「は~い!」 美優の元気な声がドア越しから聞こえ、ダッダッダッと足音が近づいてきた。 「おはよう美優。」 「あ、先輩、おはようございます♪ささっ、入ってください!」 美優は私が靴を脱ぐのと同時に私の手をとって部屋に連れ込む。 そして私はいつものように部屋の隅にバッグを置きクッションに座る。 美優の部屋はいつ来てもすっきりしていて、テーブルにクッション、テレビ、ベット、タンス、大きな鏡ぐらいしかない。 壁も白に統一されていてることもあり広々としている。 でも、今日は大きなダンボール箱が部屋の隅に置いてある。何が入ってるんだろう? 私がダンボール箱を発見したことに気づいたのか、コップにペットボトルの麦茶を入れていた美優が声をかけてきた。 「これですか?実は、今日はこれの為に先輩に来てもらったんです!」 「え!?お買い物は……」 「あ…すみません……先輩に来てもらうために私…嘘つきました……」 そんな……久しぶりに美優とお買い物ができると思ったのに…… 今日は工学部で行事があり、部員がほとんどいないので、バトミントン部の工学部以外の部員は休みとなった。 バトミントン部は平日はもちろんのこと、土日も練習がある。 教育学部である私と美優にとって久々の休日であった。 私が落ち込んでいるのを察したのか、悲しそうな顔で、 「本当にごめんなさい……」 と美優は頭を下げる。 私はこの顔に非常に弱い。 しょうがないから箱の中に何が入っているかを聞くと、美優は急に元気になり、 重そうにダンボール箱を私の隣に運び、それをそ~と置く。 元気になった美優を見て安心すると、美優が思いもよらぬことを口にする。 「単刀直入に言います!先輩に…お人形さんになってもらいたいんです!」 美優は隣の部屋にも聞こえるぐらい大声で叫んだ。 え!?どういうこと? 困惑している私の前に、美優は立ち上げてあったノートパソコンを持ってきて色々な画像を私に見せ始めた。 パソコンの画像は、アニメで出てきそうな女の子のマスク(?)と鮮やかな色のウィッグをかぶり、 肌色の全身タイツの上に制服やメイドさんとかの衣装を着た人達の写真だった。 「先輩にはこれの中身に……着ぐるみを着てほしいんです!」 いきなり持ちかけられた話に頭が混乱してる…… お人形?着ぐるみ?私が中身?なんで私が? そんな言葉が頭の中をかけめぐっている最中に、 「着てくれませんか!着ぐるみ!」 と目を大きく見開きクリクリ輝かせて、私の口から「うん」や「いいよ」等々の言葉が出てくるのを期待している。 「ちょっ、ちょっと待って!」 このペースだと承諾しちゃいそう……まず、一つ一つ聞いてみよう。 「べ、別に、私じゃなくても…」 「だめです!」 「自分で着てみたらいいんじゃ…」 「私は見て楽しむ派なんです!」 「そうだ!ネット!インターネットで探せば沢山見れると思…」 「ネットだと中身が男ばっかりなんです!かわいくないんです!」 私の答えに間髪いれずに返答する美優。美優の熱弁はまだ続く、 「中身が女性でもどんな人が入ってるかわからないし、やっぱり中身が大事なんです!だから先輩に着ぐるみを着てほしいんです!」 私には美優の言っていることがよく分からない。 男の人が女の子の着ぐるみを着ているのは違和感を感じる…… でも、女の人ならどんな子でも体系が合ってればいいんじゃないかな、と思う。 だって、マスクをかぶれば中の人の顔なんて見えなくなっちゃうし…… そのことを美優に聞くと、 「先輩みたいに綺麗で、かわいい人にかわいい着ぐるみを演じてほしいんです!だからお願いします!」 美優は頭まで下げて私に着ぐるみを着るようにお願いする。 かわいいだなんて…同性に言われても嬉しい…… でも……「いいよ」とは素直に言えない…… 仮に「この服を着てください!」と言われて、コスプレとかするんだったら承諾できたかもしれない。 だけど、着ぐるみは違う。全身をタイツで覆われて、マスクで顔を隠されて……閉じ込められちゃうような…… 自分が自分でなくなる感覚が私を不安にさせて、着ぐるみを着るということを拒絶している。 考えるだけで心臓がバクバクなるし、体がビクビク震え、膝の上に置いてある手から変な汗が出てきた。 美優には悪いけど……ここははっきり言わなきゃ! 「ごめんね……私には…できないよ……」 がっかりする美優。頭の中で何度も美優に謝る……私の為に用意してくれたのに…… でも、嫌なことは嫌と言わなきゃいけないと思った。私は美優に頭を下げた。 次に頭を上げると、美優の顔がさっきの落胆していた顔から意を決したような顔に変わっていた。 「本当はこんな真似したくなかったけど……奥の手を使います。」 美優は普段出さないような凄みのある声で私を威圧する。 怖さと不安で私の心臓が止まったような気がした…… でも奥の手ってなんだろう……危ないこと? 美優はそんなことする子じゃないから乱暴なことをするとは考えられない。 「先輩の秘密をみんなにばらします!」 秘密!? びっくりしたけど唖然としてしまった。 美優に隠しごとをしたことはないと思う。 美優が知ってる私の秘密って……とりあえず聞いてみよう。 「秘密って?」 私の顔をじっと見ながら美優が口を開く。 「みんなが帰った後に先輩が部室でしてることです……」 ……あっ!!! 体から火が出そうになった。 私の赤くなった顔を見て美優は、 「そうです……部室の鏡の前ですっぽんぽんで…」 「それ以上言わないで!!」 堪らず大声をだしてしまった。 私はバトミントン部の女子の部室の鍵の管理を任されているから、いつも最後まで部室に残っている。 部室は広くて大きな鏡があるから、毎日みんなが帰ってからその鏡を使って素振りやフォームチェックをするのが私の日課になっていた。 それにひきかえ、自分の部屋が小さいし鏡もないからそれができない……だから部室はいい練習上でもあった。 最初は練習着を着てやっていたけど……誰も見てないことをいいことにどんどん服を脱いでって…… 最近は下着さえ脱いで……裸でやってる……そのほうが体の動きがちゃんと見えるからというのもあるけど…… ちょっと普段の練習じゃ味わえない解放感があるから、という気持ちのほうが大きいかも…… どうやら、それを美優に見られていたらしい。 そんなことをばらされたらバトミントン部は辞めさせられるし、みんなから変態扱いされちゃう…… 最悪退学なんてことも……そんなのイヤ! 「お願いだからみんなに言わないで!!」 「じゃあ着ぐるみ着てくれます♪」 急に美優は元気になり、満面の笑みで私を見る。 今日着ぐるみを着るか、それともずっと変態扱いされるか、選択の余地なんて無かった…… 「私が……私が着ぐるみを着れば…秘密をばらさないって約束してくれるなら……」 「着てくれるんですね!約束します!絶対言いません!やった~♪」 美優は私が着ぐるみを着るといったので飛び跳ねていた。 逆に、私は着ぐるみを着ることが決まり、さっき芽生えた感覚が…… 着ぐるみという檻に閉じ込められ、自分が自分でなくなるという感覚が胸のなかで急激に成長し、 私のすぐ隣にあるダンボール箱を見るたびに、心臓の音が大きくなり、体中から変な汗をかきながらビクビクと震えていた。 部屋の時計の針が10時をさした。 「フン、フフン、フフ~ン♪} 美優は小物入れからカッターを取り出すと、鼻歌を歌いながらダンボール箱のガムテープを切っていく。 箱の中は発砲スチロールや、つぶすとプチプチ鳴るビニールがぎっしり詰まっている。 美優が箱の中のものを一つ、また一つと出すたびに美優自身のテンションはあがっていく…… 私の脈も美優のテンションともに早くなってる……気温はそこまで高くないのに額がプツプツ汗をかき始めた。 だめだ、少し落ち着かなきゃ。 気持ちを落ち着かせようと胸を撫で下ろしていると、美優の大きな声が耳に入ってきた。 「先輩、先輩!見てください!これが今から先輩が着る着ぐるみですよ♪名づけて着ぐるみセット!」 いつの間にか私の隣に着ぐるみセット(?)がずらりとならんでた。 肌色の全身タイツ、メイドカフェのメイドさんが着ているような紺色の長袖のメイド服、 白いニーソックス、ピンク色のリボンがついたベルト、茶色いウィッグ、 そして……私の顔を隠してしまうヘルメットみたいな形のプラスチック製のマスク…… これ、全部着るの? 着ぐるみセットを直視したまま動けない…… また心臓がバクバクなってる…… 「先輩、顔赤いですよ?大丈夫ですか?」 「きゃっ!」 いきなり美優の顔が目の前に現れたのでかなり驚いた。座ってたのに後ろにのけぞって尻もちをついてしまう。 どうやら、ボーとしていたり、落ち着きがなかった私を心配してくれていたようだ。 「だ、大丈夫。ちょっとボーとしてただけだから。」 と答えると、美優はまた元気になった。 「そうですか、よかった!じゃあ早速着てもらいましょ~♪まずは服を脱いじゃってください!」 「え!いきなり……」 美優のテンションがまた始めた。 「あ!」 美優が何かを思い出したように、はっとした顔をした 「その前にお化粧おとしちゃってください、着ぐるみが汚れちゃうんで。 洗顔フォームとかタオルとかは洗面所にあるんで適当に使ってください♪」 私よりも着ぐるみを心配したように感じたので少し、ムッとした顔をしたが美優は全然気づいてない。 しかたないから私は洗面所にいき、クレンジングと洗顔フォームを借りてメイクをおとす。 顔が熱くなってたから冷たい水が気持ちいい…… ……しっかりしなきゃ! 濡れたほぺったをパンパン!と手ではたき、顔を拭いて美優のもとに向かう。 私が帰ってきたのを見ると私の手をとり着ぐるみセットの前に立たせる。 そして私の顔を覗き込んで微笑んだ。 「すっぴんでもやっぱり先輩かわいいです♪」 「え!?ありがと……」 不意の誉められたからさっき冷やした顔がまた熱くなってきちゃった…… 美優のテンションがさっきよりも上がっている。 人形遊び(中前)
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香織は自分の性格をよく把握しており、 嘘などをついてもすぐに見抜かれてしまう。 だから、番組について質問されて下手な嘘もつけず、 着ぐるみの女の子が気になり、 顔を見てみたかったと正直に打ち明けた。 香織は「あなた好きそうだものね、こういうのと」と言って、 そのまま一緒にテレビを見ていた。 突然なにか聞かれるかもしれないとドキドキしながら、 妻の様子を伺いつつテレビを見ていた。 見ていてつい、「この着ぐるみに女の子が入るのってきつくないのかなぁ」 とあまり黙って見ているのもどうかと思い聞いてみた。 すると、「暑くて大変なんじゃない」とそっけない返事。 しばらく、二人で見ていたが、 急に立ち上がり妻は部屋を出て行ってしまった。 テレビ画面では、幼虫のイモムシが躰をくねらせながら、 子供達の後ろをついて行っていた。 次の日、妻は「どの着ぐるみが好きだったの?」と聞いてきた。 どれも印象に残っていたが、動きに女性らしさがある成虫の 2つ目と答えて、ハッとした。 妻の香織も番組をよく知っていたのだ。 答えを聞いて、ふぅうんといった感じで笑みを浮かべている。 そのあと、2人で巨大昆虫観察を見ていた。 幼虫が糸を出して繭を作り、サナギになる。 子供達は中を見たくてたまらず、ある日繭を破って中を覗く。 サナギは全体的に光沢がありくすんだオレンジ色をしている。 人工物のようにも見えるサナギを子供達は 好奇心から繭をやぶって、サナギを外に出す。 外に出されたサナギを子供達が触る、 その度にサナギはヒクヒクと動いている。 サナギはしばらくすると、 サナギの皮を剥いで成虫が出てくる。 実際の昆虫ではよくある光景だが、 これは成虫の着ぐるみを着せられた女の子が、 さらにサナギの着ぐるみも着せられて、 出てこなければならない。 これはとんでもなくキツイだろうと思った。 そんな状況でもがんばっている彼女のこと を考えていると、変に興奮してきてしまう。 放送されたシーンはほんの1分程度だが、 実際の撮影では、子供達もいて、 すんなり一発でOKはでなかったと思うと彼女はすごいと思った。 「あのシーンって、相当苦しいんじゃないかなぁ」と 妻にいったところ、耳を疑うような返事が返ってきた。 「暑いし、苦しかったよ」と。 テレビを見ていてそれほど真剣には聞いていなかったが、確かにそう答えた。 妻 香織の顔を見ると、なんともいえない微妙な表情でテレビを見ている。 テレビを見ずに驚いて、妻を見ている自分に向かって、 香織は巨大昆虫観察のすべての着ぐるみに入っていたのは 自分であることを告白してくれた。 そして、自分の旦那がこの番組のファンであると知り、すごく嬉しかったことも。 妻以上に自分の方が嬉しかった。 散々探し求めていた彼女が、まさか自分の妻だったとは思いもよらなかったので。 「番組ファンの質問に何でも答えてあげるわよ」 と香織は笑顔でいってくれた。 楽しみは少しずつと思い、毎日DVDを一緒に見ながら、 いろいろ質問することになった。 そもそも、どうして着ぐるみに入ることになったかというと、 役者などを派遣する会社の事務員として就職したが、 すでに巨大昆虫観察に着ぐるみに入り出演が決まっていた 女の子が事故で入院してしまい、その子に合わせて、 すでに着ぐるみが造っていたので、 だれも代わりの人がいなかったため、 唯一会社内で同じ背格好の香織に声がかかった。 入社したばかりで、断ることもできなかったので、 今回だけということで出演をOKした。 ただ、本名は出したくなかったので、 田代香織を並び代えて、織田香代子で出演することになった。 本題に戻るが、1話の卵から幼虫が産まれてくるシーン。 黒い全身タイツに着替えて、上からベンチコート を羽織りスタジオに入る、季節は冬。 そのまま着ぐるみには入らずに簡単な動きの確認をする。 そして、いよいよ緑色をしたイモムシの着ぐるみへ。 表面は光沢があり、胴体の下の部分には拳大ほどの脚が複数付いている。 頭部分は躰とは違い硬い材質でできている。 頭部と躰部分の隙間から手を入れるとチャックがあり、 胴体部に沿ってチャックを開けると イモムシの頭がもげたようにうな垂れる。 その頭のもげた躰に足から着ぐるみに入っていく。 中はクッションが詰まったようになっていて、 柔らかく温かかった。複数あった脚のうち4つに手足を入れる。 入るときなかなか苦労する、スタッフに手伝ってもらって着るので、 一度着ぐるみに入ると一人で脱ぐことはできない。 そしてイモムシなので立ち上がることもできない。 できることといえば、胴体下に付いている短すぎる脚を動かして 少しずつ前に進むくらいしかできない。 初めの卵から産まれるシーンでは、幼虫が粘液とともに出てくる。 そのため、イモムシの頭を被る前に卵に入れられて、 卵内を緑色のローションで満たされるため、 呼吸用のチューブ(緑色に着色したもの)を イモムシの頭を通して自分の口へ。 しっかり呼吸できることを確認してから、イモムシの頭を装着。 そして、卵にフタをして大きな卵にしか 見えないようにする、2つの穴を残して。 2つの穴は呼吸用のチューブを出す穴と、 もう1つは緑色のローションを卵内に注入し、 産まれる際に卵を内から割るための棒を入れるための穴。 着ぐるみに入り、さらに卵に閉じ込められた香織には、 ローションが注入されているかどうかはわからなかった。 卵はイモムシが入ると、ほとんど動くことができない大きさだったので、 卵が割れると大量の粘液とともに外へ飛び出した。 卵の中は少し窮屈ではあったが、苦しくてたまらないということはなかった。 ただ、このシーン実はかなり時間がかかっていた、 というのも卵がなかなか割れずにスタッフが監督から 怒られている声が聞こえていた。 だから、卵から産まれて粘液の上でうねうねと動いて、 カットがかかったとき怒られていたスタッフが心配して すぐにイモムシの頭を外してくれた。 幼虫イモムシの撮影は1週間ほど続いた。 イモムシは這って動くので、腹の部分が破れてこないか心配したが、 着ぐるみは念のため2着ずつ用意されていた。 子供達との撮影が多く、着ぐるみを着たまま待機していたが、 寝てしまっていることもあった、 頭を被っているので誰にも気付かれなかった。 寝たまま撮影に入り、子供達がイモムシの上に 乗ってきたのにビックリして目が覚め、 振り落としてしまい泣かせてしまったこともあった。 イモムシは自由に動けなく不便ではあったが中はふかふかで、 他の着ぐるみと比べると快適だったように思う。 旦那には内緒だが、予備の着ぐるみはほとんど使っておらず、 急遽代役でがんばってくれた記念に頂いて屋根裏の収納にしまってある。 パーティなどがあれば精巧にできているので おもしろいかもしれないと思いもらったが、 かさばるので捨てようか迷っていたが、 旦那が着ぐるみを着たら喜んでくれそうなので、 このまま保管しておくことに決めた。 そして、もうすぐ来る旦那の誕生日にはサプライズで 着ぐるみを着て祝ってあげようと考えた。 巨大昆虫観察(後編)
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試験 -- (名無しさん) 2014-11-08 22 02 32 タイトルは忘れた。エイリアンの着ぐるみの奴。映画の番宣だったはず? -- (名無し) 2014-11-18 01 50 23 了解、早めに作ります。 -- (名無しさん) 2014-11-25 20 31 59 遅くなりましたがリクエスト「続・スレ違いなら…」作りました。4分割の長編ですね。 -- (編集) 2014-11-25 21 26 24 過去ログですが、お人形遊びまとめてほしいです -- (名無しさん) 2014-11-26 18 39 35 了解 -- (編集) 2014-11-28 22 24 58 お人形遊びEX・EX2もお願いします -- (名無しさん) 2014-12-01 18 28 20 背景黒だと見えにくいのですがかえられませんか? -- (名無しさん) 2014-12-09 17 05 39 了解、変えてみました。人形遊びEX2はもうしばらくお待ちを・・ -- (編集) 2014-12-09 22 46 15 忘れましたが、テレビの仕事でゴリラの着ぐるみに入ったのに、最後は動物園で本物のゴリラとして飼育される作品があったはずですが? -- (名無しさん) 2015-01-04 21 46 32 更新遅れ申し訳ございません。探してみます -- (名無しさん) 2015-01-11 16 45 27 水族館でカッパのきぐるみとかやってるのありませんでしたっけ -- (名無しさん) 2015-02-16 12 58 58 お人形遊びEX3とクマのぬいぐるみ入るやつお願いします -- (名無しさん) 2015-03-08 08 56 12 今年の分から更新滞ってますが少し進めます。 -- (編集) 2015-03-21 09 22 10 スレ9章 -- (名無しさん) 2015-11-15 11 41 41 失礼しました スレ9章 222 から小柄ぐるみをお願いします -- (名無しさん) 2015-11-15 11 42 39 更新遅れ申し訳ございません。久々に作ってみます。 -- (名無しさん) 2015-11-16 18 03 26 最新のモモピ、熊の縫い包みのやつお願いします。 -- (名無しさん) 2016-01-02 02 16 26 あけましておめでとうございます。更新終わりました。 -- (編集) 2016-01-05 01 00 20 イルカ、カメ、ワニなどの着ぐるみに拘束されて、水族館に飼われる、展示されるなどのシチュがあればお願いしたいです -- (名無しさん) 2016-03-27 13 23 15 少し量が多くなりそうですが見繕います -- (編集) 2016-04-01 20 32 42 10章よりこれって着ぐるみ?、メリークリスマス、ELL 9章より小柄ぐるみを -- (名無しさん) 2016-08-16 21 46 54 すいません、お願いします -- (名無しさん) 2016-08-16 21 47 15 小柄ぐるみ(前編)wiki内検索ではあるけど、どこにリンクある? -- (名無しさん) 2016-08-21 03 00 46 更新遅れて申し訳ございません。小柄ぐるみは前編だけ作ってたんで公開してませんでした。 -- (編集) 2016-09-08 21 55 56 あとリクエストのあるやつは早めに作ります。 -- (編集) 2016-09-08 21 57 05 宅配便の女性側目線をよろしくお願いします。 -- (名無しさん) 2016-09-15 02 37 33 ELLと小柄着ぐるみと宅配便の女性目線。。コピペだけなんですが長いのは躊躇します。 -- (編集) 2016-09-21 21 27 12 とりあえず小柄着ぐるみ中途半端だし作ります。 -- (編集) 2016-09-21 21 28 27 人狼ゲームをお願いします -- (名無しさん) 2017-01-25 15 05 17 久々のリクエストありがとうございます。作ります -- (名無しさん) 2017-01-26 13 34 27 食べ物の着ぐるみショーが読みたい -- (名無しさん) 2017-02-04 18 52 15 食べ物の目線 -- (名無しさん) 2017-02-05 01 15 14 野菜の目線での小説が読みたいし -- (名無しさん) 2017-02-05 01 16 31 早めの更新をお願いします -- (名無しさん) 2017-02-05 01 17 39 人狼ゲームの続き書けるか確認しましたか、途中までは書いていましたが、その先どんな妄想をしていたか思い出せません。すみません。 -- (人狼ゲーム作者です。) 2017-02-07 14 18 47 今は”ドラゴンになった私”の視点を変えた続編”僕のフィギュア”を書いています。よかったらまたこちらに載せて下さい。 -- (人狼ゲーム作者です) 2017-02-07 14 25 34 季節に関する小説やイベントに関する小説が読みたいしなるべく早めに読みたい -- (名無しさん) 2017-02-10 22 46 38 更新遅れまして申し訳ない。実はケガで入院してました。 -- (編集) 2017-02-23 18 47 12 食べ物の目線系は量が多いんで精査して作ります。 -- (編集) 2017-02-23 18 50 22 ドラゴンは作者さんの希望もありますので今から -- (編集) 2017-02-23 18 51 06 野菜の目線のタイトルわかります?これ以外は腹八分目くらいで更新したんですが -- (編集) 2017-02-23 19 40 06 物品の目線での小説が読みたいです -- (名無しさん) 2017-02-27 10 17 28 文具店の目線での小説が読みたいです -- (名無しさん) 2017-02-27 10 19 59 学園祭の小説が読みたいです -- (名無しさん) 2017-02-27 10 21 31 店舗イベントの新作小説が読みたい -- (名無しさん) 2017-02-28 10 21 08 エビフライ着ぐるみ小説が読みたい -- (名無しさん) 2017-02-28 10 24 58 次の更新はいつ頃 -- (名無しさん) 2017-03-01 01 02 29 作るのはコピペするだけなんですぐできるんですが、リクエストの小説探すのに時間かかるんですよ。 -- (編集) 2017-03-01 17 26 16 今は亡き前の掲示板のデーターも多少はあるんで倉庫にないものも見つかる場合もあり〼。 -- (編集) 2017-03-01 17 27 33 したらばで住人が言ってたラバーばっかというのは数年の傾向で、初期はホント美少女着ぐるみで♂物も多かった印象です。それもあり? -- (編集) 2017-03-01 17 29 41 新作小説はいつ頃 -- (名無しさん) 2017-03-03 22 42 18 載せました。 -- (編集) 2017-03-04 17 55 12 着ぐるみシヨーと着ぐるみカフェの新作小説の更新はいつ頃になりますか? -- (名無しさん) 2017-03-04 21 47 53 編集さんへ 店舗イベントの続編の更新してくださいね?\(^o^)/ -- (名無しさん) 2017-03-04 22 00 38 果樹園小説 -- (名無しさん) 2017-03-06 00 39 38 鍋料理小説 -- (名無しさん) 2017-03-06 00 40 27 エビフライ小説 -- (名無しさん) 2017-03-06 00 40 47 短編小説が読みたい -- (名無しさん) 2017-03-06 10 07 04 リクエストいただけるのはありがたいんですが、何載せよう。。 -- (編集) 2017-03-06 23 05 58 野菜の目線での小説が読みたいし -- (名無しさん) 2017-03-07 00 27 02 野菜のリクエスト -- (名無しさん) 2017-03-08 20 00 44 更新はいつ頃 -- (名無しさん) 2017-03-08 20 03 29 早めの更新を期待しています。 -- (名無しさん) 2017-03-13 00 09 55 着ぐるみショーのリクエスト -- (編集さんへ) 2017-03-14 01 24 44 最近更新がないのでどうなのか心配しています!? -- (名無しさん) 2017-03-16 11 45 06 マスコットとパラサイト 【 -無職 遊園地へゆく- 】着ぐるみ小説スレ第2章908から -- (名無しさん) 2017-03-18 19 55 55 着ぐるみ小説スレ第3章573のかなえちゃんmo -- (名無しさん) 2017-03-18 20 58 09 ごめんなさい -- (名無しさん) 2017-03-18 20 59 02 続編が読みたい -- (名無しさん) 2017-03-19 15 38 51 新作小説が読みたい -- (名無しさん) 2017-03-28 22 26 38 すっかり放置してました。リクエストのあったやつ2つ今から作っていきます -- (編集) 2017-03-29 21 32 02 次の新作小説が読みたいです。 着ぐるみカフェの小説が読みたいです。 -- (名無しさん) 2017-03-30 01 22 29 テレビの新作小説はいつでしょうか? -- (名無しさん) 2017-03-30 01 24 13 着ぐるみカフェの続編は -- (名無しさん) 2017-04-01 00 38 57 先月の終わりからの更新がありません -- (名無しさん) 2017-04-02 21 40 50 季節に関する小説やイベントに関する小説が読みたいしなるべく早めに読みたい -- (名無しさん) 2017-04-05 00 18 07 まだ更新されていないのは何故? -- (名無しさん) 2017-04-08 02 12 57 スレの方も更新されてない殺伐としたリクエストいただいても選ぶの悩みます。 -- (編集) 2017-04-11 18 13 52 今後上げていこうか悩んでるのは初期の作品で男性着ぐるみのモノ。 -- (編集) 2017-04-11 18 15 16 最近は女性が着ぐるまれる傾向が高いですが、前のしたらばは男性着ぐるまーが主流だったんでそっちも増やそうかと -- (編集) 2017-04-11 18 17 41 いまのままでいい、増やしてほしいなど意見いただければ方針に沿って作ります。 -- (編集) 2017-04-11 18 19 23 男性着ぐるみのモノ、 -- (名無しさん) 2017-04-11 20 03 42 途中送信失礼しました、男性着ぐるみは自分はあまり・・・まとめる際にはカテゴリーを分けていただけると助かります -- (名無しさん) 2017-04-11 20 07 22 あとホスト規制中でかけないのはどうすれば・・・ -- (名無しさん) 2017-04-11 20 08 56 そのタイプの小説のスレや男性着ぐるみも含め読んでみたいので更新の報もお願いいたします。 -- (名無しさん) 2017-04-11 20 58 51 テレビのカテゴリー 小説が読みたい -- (名無しさん) 2017-04-12 00 34 56 ここに書いてある小説のカテゴリーなのか、またはスーパーの呼び込みの着ぐるみ小説が読みたいです。さらに充実してほしいナノのでよろしくお願いいたします。 -- (名無しさん) 2017-04-12 16 47 17 私自身もホスト規制かかってるのでホストが変わるスマホやネットカフェでしたらばはコメントしてます。 -- (編集) 2017-04-13 19 46 52 ご意見ありがとうございます。男性スレはカテゴリー分けて、あと着ぐるみカフェそういえばもう1つありましたね。作りますか。。 -- (編集) 2017-04-13 19 48 39 新作小説スレはいつ頃読めますか。 -- (名無しさん) 2017-04-15 23 56 53 まだまだ新作の小説が読みたいです -- (名無しさん) 2017-04-16 21 26 37 春夏物の小説スレが読みたいです。また新しい小説スレが更新されるのを心よりお待ちしてますのでよろしくお願いいたします。 -- (名無しさん) 2017-04-29 01 49 11 その春夏物の具体例は春物の花見団子や夏物は運動会道具の小説スレがあったら読んでみたいので期待しているのでよろしくお願いいたします。いつ頃に小説スレが更新されるのか期待します。 -- (名無しさん) 2017-04-30 00 55 58 カニ~おかわり~の続編はありますか。 -- (名無しさん) 2017-04-30 00 59 56 ゴールデンウィークに関する小説スレはありますか。 -- (名無しさん) 2017-05-03 22 42 07 更新されるのはいつ頃になりますか。教えてください。 -- (名無しさん) 2017-05-03 22 45 05 先月からの更新はありませが、どうされたのでしょうか。!? -- (名無しさん) 2017-05-06 00 08 01 いつもありがとうございます。 着ぐるみカフェや人狼ゲームのような、着ぐるみを着させ、脱げなくさせるような内容の小説が大好きです。そのまま、一生、のようなバッドエンドのほうが好きです!またお願いします!更新心よりお待ちしております! -- (名無しさん) 2017-05-06 00 13 14 食べ物の着ぐるみのショーが読みたいです。 -- (名無しさん) 2017-05-17 22 53 49 さすがに小説スレが停滞気味なので少し書き下ろし投下します。長くなりそうですがお付き合いください。 -- (編集) 2017-05-26 21 56 51 長くなっても、小説スレが読めればいいので期待して待ちますのでよろしくお願いいたします。 -- (名無しさん) 2017-05-27 00 27 54 次の着ぐるみ小説スレはいつ頃になりますか。 -- (名無しさん) 2017-05-28 02 00 03 中古車販売店の小説スレ続きはいつ頃の更新するのですか。 -- (名無しさん) 2017-05-28 02 14 09 パティシエのご褒美の小説スレの続きはいつ頃の更新するのですか。 -- (名無しさん) 2017-05-28 02 16 42 できるだけ更新は早めたいですが、勤務上書けない日もあります。基本的に12時まで更新されなければその日はありません。 -- (編集) 2017-05-30 00 07 53 また、新作の小説スレはいつ頃になりますか。教えてください。 -- (名無しさん) 2017-05-31 10 00 06 次の更新はいつ頃 -- (名無しさん) 2017-06-09 00 35 18 朝一度書いてこれからまた進めていきます。進捗や思考はtwitterで更新しますのでメイキングみたいな感じで楽しんでいただけたらと思ってます。 -- (編集) 2017-06-09 17 47 41 着ぐるみたちが食材たちだったら -- (名無しさん) 2017-06-11 03 09 19 食べ物、読切で書いてみますか -- (編集) 2017-06-13 14 48 27 続き期待してます。 -- (名無しさん) 2017-06-13 22 05 49 掲示板の書き込みがついに無くなってしまいました… どうしましょうか… -- (名無しさん) 2017-06-14 05 06 05 wiMAXが長くホスト制限対象になってるってのがデカいですからね。作者も発表できないか他のサイトに移動してるし -- (編集) 2017-06-14 07 40 56 このサイトの書き下ろしとして小説は募集しますのでtwitterのDMやツールのこのウィキの管理者に連絡で投稿してください。 -- (編集) 2017-06-14 07 43 28 ホスト制限とかではないです。 -- (名無しさん) 2017-06-14 16 15 05 創作意欲が湧かなくて。巨大昆虫観察の博物館版や人間家具のような案はあるのですが -- (名無しさん) 2017-06-14 16 22 31 もうコツコツとです。私もパテシェは次の創作行き詰ってます。 -- (編集) 2017-06-14 22 43 04 私自身もそうなんですが、掲示板は書き込みできないんですよ。これだけは掲示板管理人さんの意向次第ですしね。 -- (編集) 2017-06-14 22 45 34 なんかリクエスト以外のコメントも多くなってきたんでこっちにもしたらばで掲示板作りましょうか。 -- (編集) 2017-06-14 22 47 19 博物館や人間家具にとても興味が…是非読んでみたいです!! -- (名無しさん) 2017-06-14 23 34 13 したらばで掲示版作っても規制の二の舞いになるのでは…管理人やるという事でしょうか -- (名無しさん) 2017-06-14 23 38 58 たしかにしたらばで掲示板作ってもここのサイトでは議題がないかもしれませんね。 -- (編集) 2017-06-16 14 09 54 博物館ネタは人間標本ですかね。タイツの下は裸で触って体感みたいな。 -- (編集) 2017-06-16 14 12 25 でもリクエスト以外のネタが書ける掲示板ってのは考えたいと思います。ここで上記みたいにやる妄想雑談みたいなやつ -- (編集) 2017-06-16 14 13 45 過去に考えた小説スレはありますか。 -- (名無しさん) 2017-06-20 00 30 56 新作の一夜の過ち?と人間家具をお願いします、人間家具は分割しないほうが読みやすいと思いますが… -- (名無しさん) 2017-06-25 18 06 00 人間標本いいですね!あくまでも意志をもって、動けるのに動かないというシチュエーションがいいです。 -- (名無しさん) 2017-06-26 20 27 00 確かにいいですね~読みたいものです -- (名無しさん) 2017-06-26 23 15 31 スマホの販売促進の着ぐるみ小説スレが読みたいです。 -- (名無しさん) 2017-06-28 16 12 05 不思議な人、まとめの許可が降りましたのでお願いします -- (名無しさん) 2017-06-29 23 27 04 スレの方にここの存在とまとめる事を明記した方がいいのでは? -- (名無しさん) 2017-06-29 23 28 18 ここ一応、前のスレで公告して作者の許可をいただいて載せてるものがほとんどです。 -- (編集) 2017-06-30 20 07 01 失礼しました、現行スレには書き込んでありますが次スレ等ではテンプレ化してここの存在とまとめる事を書いた方がいいかなぁだて言葉足らずで申し訳ないです -- (名無しさん) 2017-07-01 19 37 54 夏にまっわるスレ小説や季節にかんする小説スレはありますか。まだ、新作スレ小説はありますか。教えてください。 -- (名無しさん) 2017-07-15 00 42 21 Dollersシリーズ、UMAカフェ、宅配便、ティラノちゃんをお願いします -- (名無しさん) 2017-07-18 05 35 03