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降臨レース一覧へ|転生神話レース一覧へ|G1プレイバック一覧へ|ノーマルレース一覧へ 転生神話レース一覧 上級の難易度は高いので注意。 海外レイがドロップすることも。 この順番で開催されるっぽい。 重複している馬はスキップされそう。 ※未確定なので随時更新します。 旧バージョン転生神話はコチラ No. 転生馬 レース名 コース 距離 馬場 ドロップホース ドロップレイ 備考 1 カリフォルニアクローム 転生 ムブタヒージ ダート 1,900m 良 ムブタヒージ(火のアピアー) 2 カリフォルニアクローム 転生 リー ダート 1,800m 良 リー(水のアピアー) 3 カリフォルニアクローム 転生 ムシャウィッシュ ダート 1,800m 良 ムシャウィッシュ(風のアピアー) 4 カリフォルニアクローム 転生 フロステッド ダート 1,800m 良 フロステッド(地のやすらぎ) 5 アラジ 転生 アルカング ダート 2,000m 良 アルカング(天のアピアー) 6 アラジ 転生 パラダイスクリーク 芝 2,000m 良 パラダイスクリーク(地のアピアー) 7 アラジ 転生 リルイーティー ダート 2,000m 良 リルイーティー(ブレイク20000) 8 アラジ 転生 ブリーフトゥルース 芝 1,600m 良 ブリーフトゥルース(ハートのアピアー) 9 アイルハヴアナザー 転生 トーセンラー 芝 1,600m 良 トーセンラー(スタミナ1000) マイルチャンピオンシップ 10 アイルハヴアナザー 転生 スピルバーグ 芝 2,000m 良 スピルバーグ(スタミナ3000) 天皇賞秋 11 アイルハヴアナザー 転生 ボードマイスター ダート 2,000m 良 ボードマイスター(火のバニッシュ) ケンタッキーダービー 12 アイルハヴアナザー 転生 クリエイティヴコーズ ダート 1,800m 良 クリエイティヴコーズ(天のバニッシュ) サンタアニタダービー 13 アイルハヴアナザー 転生 デュラハン ダート 2,000m 良 デュラハン(地のバニッシュ) 14 エリシオ 転生 ファビラスラフィン 芝 2,000m 良 ファビラスラフィン(地のトロット) 秋華賞 15 エリシオ 転生 シングスピール 芝 2,400m 良 シングスピール(火の源) ジャパンカップ 16 エリシオ 転生 ストラテジックチョイス 芝 2,400m 良 ストラテジックチョイス(ハートバニッシュ) 17 エリシオ 転生 ボルジア 芝 2,400m 良 ボルジア(風のバニッシュ) 18 ジェネラス 転生 マジックナイト 芝 2,400m 稍 マジックナイト(水のバニッシュ) 凱旋門賞 19 ジェネラス 転生 ピストレブルー 芝 2,400m 重 ピストレブルー(ハートの復権) 20 サンデーサイレンス 転生 クリミナルタイプ ダート 2,000m 良 クリミナルタイプ(風のご加護) 21 サンデーサイレンス 転生 ホークスター 芝 2,400m 良 ホークスター(ホワイトアメリカン) コロネーションC 地属性吸収 22 ハリケーンラン 転生 スコーピオン 芝 2,400m 稍 スコーピオン(セイントチェンジ) コロネーションC 芝タイプスピード75%カット水属性吸収(ターン長い) 23 ハリケーンラン 転生 ウォーサン 芝 2,400m 良 ウォーサン(チャンピオンラン) コロネーションC 火属性吸収(ターン長い) 24 トリプティク 転生 ムトト 芝 2,400m 稍 ムトト(水のご加護) キングジョージVI世 QES 風属性吸収 25 ブライアンズタイム 転生 フォーティナイナー ダート 2,000m 良 フォーティナイナー(地のクライシス) トラヴァーズS 天属性吸収 26 ドバイミレニアム 転生 オース 芝 2,400m 良 オース(水のご加護) 英ダービー 風属性75%カット 27 ドバイミレニアム 転生 ダリアプール 芝 2,400m 良 ダリアプール(天のクライシス) 愛ダービー 地属性吸収 28 ストリートクライ 転生 リドバレス ダート 1,800m 良 リドバレス(水のクライシス) 29 ファンタスティックライト 転生 カラニシ 芝 2,000m 稍 カラニシ(風のクライシス) 英チャンピオンS 30 ゼニヤッタ 転生 ブレイム ダート 2,000m 良 ブレイム(火の革命) BCクラシック 31 ゼニヤッタ 転生 ジオポンティ ダート 2,000m 良 ジオポンティ(風の源) BCクラシック 32 ダンシングブレーヴ 転生 マニラ 芝 2,400m 良 マニラ(水のコンクエスト) BCターフ 33 スラマニ 転生 マリエンバード 芝 2,400m 良 マリエンバード(火の灯) 凱旋門賞 34 スラマニ 転生 ラクティ 芝 2,000m 良 ラクティ(癒しのシアター) 英チャンピオンS 35 ガリレオ 転生 ゴーラン 芝 1,600m 良 ゴーラン(風のいたずら) 英2000ギニー 火属性吸収 36 ガリレオ 転生 ストーミングホーム 芝 2,000m 良 ストーミングホーム(揺れる大地) 英チャンピオンS 天属性吸収 37 バゴ 転生 アルカセット 芝 2,400m 良 アルカセット(火のリベンジ) ジャパンカップ 水属性75%カット 38 カーリン 転生 ストリートセンス ダート 2,000m 良 ストリートセンス(天の後光) トラヴァースS 地属性75%カット 39 カーリン 転生 レッドロックス 芝 2,400m 良 レッドロックス(ロンシャンターフ) パリ大賞典 風属性吸収 40 アメリカンファラオ 転生 ファイアリングライン ダート 2,000m 良 ファイアリングライン(火の癒し) ケンタッキーダービー 水属性吸収 41 アメリカンファラオ 転生 テイルオブヴァーヴ ダート 2,000m 不 テイルオブヴァーヴ(火のトルネード) プリークネスS 水属性吸収 - アメリカンファラオ 転生 フロステッド フロステッド(地のやすらぎ) 重複 42 デインヒル 転生 カドージェネルー 芝 1,200m 良 カドージェネルー(火のともしび) 水属性75%カット 43 デインヒル 転生 ジョージワシントン 芝 1,600m 良 ジョージワシントン(風のともしび) 英2000ギニー 44 デインヒル 転生 シャーディー 芝 1,600m 良 シャーディー(水のともしび) 45 フランケル 転生 ファー 芝 2,000m 重 ファー(火のやすらぎ) 英チャンピオンS 46 フランケル 転生 エクセレブレーション 芝 1,600m 重 エクセレブレーション(水のやすらぎ) クイーンエリザベスⅡ世S 47 フランケル 転生 ナサニエル 芝 2,000m 稍 ナサニエル(風のやすらぎ) エクリプスS 48 フランケル 転生 トワイスオーヴァー 芝 2,100m 稍 トワイスオーヴァー(天のやすらぎ) 英インターナショナルS 49 アゼリ 転生 ファーダアミーガ ダート 1,800m 良 ファーダアミーガ(天のともしび) 50 アゼリ 転生 ロージズインメイ ダート 2,000m 良 ロージズインメイ(地のラン) ドバイワールドカップ 51 アゼリ 転生 Sフラッグフライング ダート 1,800m 稍 Sフラッグフライング(魔女の眼差し) 52 パーソナルエンスン 転生 アワエンブレム ダート 1,200m 重 アワエンブレム(タフガイ30) - パーソナルエンスン 転生 Sフラッグフライング Sフラッグフライング(魔女の眼差し) 重複 53 トニービン 転生 ペイザバトラー 芝 2,400m 良 ペイザバトラー(水のリベンジ) ジャパンカップ 54 トニービン 転生 トランポリノ 芝 2,400m 良 トランポリノ(闘志の恩恵) 凱旋門賞 - トニービン 転生 ムトト ムトト(水のご加護) キングジョージVI世 QES 重複 55 ミエスク 転生 ウォーニング 芝 1,600m 良 ウォーニング(ファイヤースカイヒール) クイーンエリザベスⅡ世S 56 ミエスク 転生 スタインレン 芝 1,600m 良 スタインレン(火の復権) BCマイル 57 ミエスク 転生 ソヴィエトスター 芝 1,200m 稍 ソヴィエトスター(地の復権) 58 ケープクロス 転生 ウィジャボード 芝 2,400m 良 ウィジャボード(ブレーキングハーツ) 凱旋門賞 59 ケープクロス 転生 デザートプリンス 芝 1,600m 良 デザートプリンス(風の復権) クイーンエリザベスⅡ世S 60 ケープクロス 転生 ダホス 芝 1,600m 良 ダホス(タフガイ50) BCマイル 61 コジーン 転生 シャディード 芝 1,600m 良 シャディード(火の復権) BCマイル 62 コジーン 転生 ツナミスルー 芝 1,600m 良 ツナミスルー(水の復権) BCマイル 63 コジーン 転生 パレスミュージック 芝 1,600m 良 パレスミュージック(風の復権) BCマイル 64 ネアルコ 転生 シラ 芝 2,400m 良 シラ(水のリベリオン) 仏ダービー 65 ネアルコ 転生 スコティッシュユニオン 芝 2,400m 良 スコティッシュユニオン(天の復権) コロネーションC - トレヴ 転生 オルフェーヴル オルフェーヴル(水のトロット) 転生レースで入手不可に→ノーマルレースで 66 トレヴ 転生 ルーラーオブザワールド 芝 2,400m 良 ルーラーオブザワールド(スパーリングラッシュ) 英ダービー 67 トレヴ 転生 タグルーダ 芝 2,400m 良 タグルーダ(火のリベリオン) キングジョージVI世 QES 68 トレヴ 転生 フリントシャー 芝 2,400m 良 フリントシャー(タフガイ50) 凱旋門賞 69 ジョンヘンリー 転生 ウイン 芝 2,400m 良 ウイン(癒しの復権) 70 ジョンヘンリー 転生 マジェスティーズプリンス 芝 2,000m 良 マジェスティーズプリンス(地のともしび) アーリントンミリオン 71 ジョンヘンリー 転生 エイプリルラン 芝 2,400m 稍 エイプリルラン(フランスの威信) 凱旋門賞 72 ジョンヘンリー 転生 ハーフアイスト 芝 2,400m 良 ハーフアイスト(ウォーターアースヒール) ジャパンカップ 73 ダラカニ 転生 ドワイエン 芝 2,400m 良 ドワイエン(火のランダム5) キングジョージVI世 QES 74 ダラカニ 転生 ブラックサムベラミー 芝 2,400m 重 ブラックサムベラミー(風のランダム5) 75 ダラカニ 転生 アンジュガブリエル 芝 2,400m 良 アンジュガブリエル(水のランダム5) - ファルブラヴ 転生 ゴーラン ゴーラン(風のいたずら) 英2000ギニー 重複 - ファルブラヴ 転生 シンボリクリスエス シンボリクリスエス(天のインパクト) 転生レースで入手不可に→ノーマルレースで 76 ファルブラヴ 転生 エレガントファッション 芝 2,000m 良 エレガントファッション(風のランダム5) - ファルブラヴ 転生 ラクティ ラクティ(癒しのシアター) 英チャンピオンS 重複 77 キングマンボ 転生 スキーパラダイス 芝 1,600m 稍 スキーパラダイス(水のランダム5) クイーンエリザベスⅡ世S 78 キングマンボ 転生 ビッグストーン 芝 1,600m 稍 ビッグストーン(天のランダム5) クイーンエリザベスⅡ世S 79 キングマンボ 転生 サイエダティ 芝 1,600m 良 サイエダティ(火のランダム5) ジャック・ル・マロワ賞 80 シンダー 転生 ビートホロー 芝 2,000m 良 ビートホロー(火のランダム7) アーリントンミリオン 81 シンダー 転生 ベストオブベスツ 芝 1,600m 稍 ベストオブベスツ(水のランダム7) クイーンエリザベスⅡ世S 82 シンダー 転生 ザムム 芝 2,400m 不 ザムム(風のランダム7) 83 スキップアウェイ 転生 ルイカトルズ ダート 1,900m 良 ルイカトルズ(天のランダム7) プリークネスS 84 スキップアウェイ 転生 エディターズノート ダート 2,400m 良 エディターズノート(地のランダム7) ベルモントS 85 スキップアウェイ 転生 ジェントルメン ダート 2,000m 良 ジェントルメン(回復のランダム5) 全てのブロックを真っ黒に変換 86 スキップアウェイ 転生 コロナドズクエスト ダート 2,000m 良 コロナドズクエスト(回復のランダム7) トラヴァースS 天属性75%カット 87 ポイントギヴン 転生 マッチョウノ ダート 2,000m 良 マッチョウノ(水から火の変化) BCクラシック 水属性吸収(ターン長い) 88 ポイントギヴン 転生 シティジップ 芝 2,000m 良 シティジップ(風から水の変化) 風属性75%カット 89 ポイントギヴン 転生 モナーコス ダート 1,800m 良 モナーコス(火から風の変化) ケンタッキーダービー 火属性吸収(長い) 90 ポイントギヴン 転生 コンガリー ダート 2,000m 良 コンガリー(地から天の変化) BCクラシック 長距離半減天属性吸収(長い) 91 コタシャーン 転生 フレイズ 芝 2,400m 良 フレイズ(水から火の流れ) BCターフ 水属性吸収(ターン長い) 92 コタシャーン 転生 ハトゥーフ 芝 2,000m 良 ハトゥーフ(天から地の変化) 英チャンピオンS 天属性吸収 93 コタシャーン 転生 レガシーワールド 芝 2,400m 良 レガシーワールド(天から地の流れ) ジャパンカップ 天属性吸収(長い) 94 コタシャーン 転生 スターオブコジーン 芝 2,000m 重 スターオブコジーン(地から天の流れ) アーリントンミリオン 地属性75%カット 95 インヴァソール 転生 プレミアムタップ ダート 2,000m 良 プレミアムタップ(風のリベリオン) BCクラシック 火属性のスピード75%カット 96 インヴァソール 転生 ブリッシュラック ダート 2,000m 良 ブリッシュラック(風から水の流れ) ドバイワールドカップ 風属性75%カット 97 インヴァソール 転生 ヴァーミリアン ダート 2,100m 良 ヴァーミリアン(風のキャンター) ジャパンカップダート 火属性75%カット - インヴァソール 転生 ジョージワシントン ジョージワシントン(風のともしび) 英2000ギニー 重複 98 ティズナウ 転生 キャプテンスティーヴ ダート 2,000m 良 キャプテンスティーヴ(火から風の流れ) ドバイワールドカップ 火属性吸収 99 ティズナウ 転生 フサイチペガサス ダート 2,000m 良 フサイチペガサス(地のランダム5) ケンタッキーダービー 100 ティズナウ 転生 アルバートザグレート ダート 2,000m 良 アルバートザグレート(ブレイク10000) トラヴァースS 地属性75%カット - ティズナウ 転生 マッチョウノ マッチョウノ(水から火の変化) BCクラシック 重複 101 トリプティク 転生 ナリタタイシン 芝 2,000m 良 ナリタタイシン(地のサンクション) 皐月賞 天属性吸収 102 ストリートクライ 転生 トゥザヴィクトリー 芝 2,200m 良 トゥザヴィクトリー(万里の長城) エリザベス女王杯 水属性75%カット 103 ダンシングブレーヴ 転生 テイエムオーシャン 芝 2,000m 良 テイエムオーシャン(30%勇気) 秋華賞 地属性吸収 104 アメリカンファラオ 転生 ロジータ ダート 2,800m 良 ロジータ(天のムーブ) 東京大賞典 地属性吸収 105 スラマニ 転生 マンハッタンカフェ 芝 2,500m 良 マンハッタンカフェ(地のサンクション) 有馬記念 天属性75%カット 106 キングカメハメハ 転生 キングカメハメハ 芝 2,400m 良 キングカメハメハ(風の追憶) 日本ダービー 107 アレッジド 転生 クリスタルパレス 芝 2,400m 良 クリスタルパレス(水のカミング) 仏ダービー 風属性吸収(ターン長い) 108 サルサビル 転生 インザグルーヴ 芝 2,000m 良 インザグルーヴ(ハートのカミング) 英チャンピオンS 残りスタミナ75%アタック直後に回復。。 109 スピニングワールド 転生 アシュカラニ 芝 1,600m 良 アシュカラニ(ホワイトバーニング) 天属性スピード75%カット 110 アレッジド 転生 ムータラム 芝 2,000m 良 ムータラム(火のカミング) 水属性スピード75%カット 111 サルサビル 転生 デプロイ 芝 2,400m 稍 デプロイ(天のカミング) 愛ダービー 地属性吸収(長い) 112 スピニングワールド 転生 ジェリ 芝 1,600m 良 ジェリ(バランスの持続) BCマイル 天属性吸収(長い) 113 サルサビル 転生 ベルメッツ 芝 2,400m 良 ベルメッツ(ブレイク30000) キングジョージVI世 QES 地属性スピード75カット 114 アレッジド 転生 シャントゥ 芝 2,400m 良 シャントゥ(地の持続) 全て真っ黒に変換 115 トサミドリ 転生 トサミドリ 芝 1,900m 良 トサミドリ(地の追憶) 116 タケシバオー 転生 タケシバオー 芝 3,200m 良 タケシバオー(風の革命) 117 メジロラモーヌ 転生 メジロラモーヌ 芝 2,400m 良 メジロラモーヌ(風の追憶) 118 プレザントリーパーフェクト 転生 メダグリアドーロ ダート 2,000m 良 メダグリアドーロ(ブロックアース) トラヴァーズS 119 プレザントリーパーフェクト 転生 バードストーン ダート 2,400m 良 バードストーン(火の招き) ベルモントS 120 プレザントリーパーフェクト 転生 ファニーサイド ダート 2,400m 良 ファニーサイド(ブロックヒール) ケンタッキーダービー 121 ロックオブジブラルタル 転生 ノヴェール 芝 1,600m 良 ノヴェール(ブロックウインド) 122 ロックオブジブラルタル 転生 ホークウイング 芝 2,000m 稍 ホークウイング(天の招き) エクリプスS 123 ロックオブジブラルタル 転生 ゴッサマー 芝 1,600m 重 ゴッサマー(ブロックスカイ) 124 グッバイヘイロー 転生 バヤコア ダート 1,800m 良 バヤコア(ブロックウォーター) 125 グッバイヘイロー 転生 エピトム ダート 1,600m 良 エピトム(ブロックファイヤ) 126 デインドリーム 転生 ジョシュアツリー 芝 2,400m 良 ジョシュアツリー(天のランダム7) 127 デインドリーム 転生 シャレータ 芝 2,400m 良 シャレータ(水のランダム7) 128 デインドリーム 転生 ナイトマジック 芝 2,400m 良 ナイトマジック(天のともしび) 129 デインドリーム 転生 サラフィナ 芝 2,400m 稍 サラフィナ(風のランダム7) 130 イングリッシュチャンネル 転生 グランドクチュリエ 芝 2,400m 稍 グランドクチュリエ(地のアピアー) 131 イングリッシュチャンネル 転生 ベタートークナウ 芝 2,400m 稍 ベタートークナウ(火のアピアー) 132 イングリッシュチャンネル 転生 シェイクスピア 芝 2,400m 良 シェイクスピア(水のアピアー) 133 イングリッシュチャンネル 転生 アザムール 芝 2,400m 良 アザムール(風から水の変化) 134 キャメロット 転生 メインシークエンス 芝 2,400m 良 メインシークエンス(風のアピアー) 135 キャメロット 転生 アルカジーム 芝 2,000m 良 アルカジーム(火から風の変化) 136 キャメロット 転生 ムカドラム 芝 2,400m 良 ムカドラム(火のランダム7) 137 キャメロット 転生 ザフューグ 芝 2,000m 良 ザフューグ(天のアピアー) 138 トウメイ 転生 トウメイ 芝 2,500m 良 トウメイ(火の復権) 139 スターロツチ 転生 スターロツチ 芝 2,600m 良 スターロツチ(水の復権) 140 ジェンティルドンナ 転生 ジェンティルドンナ 芝 2,400m 良 ジェンティルドンナ(風の持続) 141 クモハタ 転生 クモハタ 芝 2,400m 良 クモハタ(水の持続) 142 タニノムーティエ 転生 タニノムーティエ 芝 2,400m 良 タニノムーティエ(スタミナの継続) 143 テスコガビー 転生 テスコガビー 芝 2,400m 稍 テスコガビー(スピードの継続) 144 コダマ 転生 コダマ 芝 2,000m コダマ(火の逆襲) 皐月賞 145 グランドマーチス 転生 グランドマーチス 芝 4,100m 良 グランドマーチス(ファイナルクラッシュ) 146 カブラヤオー 転生 カブラヤオー 芝 2,000m 良 カブラヤオー(風の招き) 皐月賞 147 スピードシンボリ 転生 スピードシンボリ 芝 2,500m 良 スピードシンボリ(地の逆襲) 有馬記念 148 メイヂヒカリ 転生 メイヂヒカリ 芝 3,200m 良 メイヂヒカリ(天の逆襲) 天皇賞春 149 メイショウマンボ 転生 メイショウマンボ 芝 2,000m 良 メイショウマンボ(地のポゼッション) 秋華賞 150 クィーンスプマンテ 転生 クィーンスプマンテ 芝 2,200m 良 クィーンスプマンテ(天のムーブ) エリザベス女王杯 151 メジャーエンブレム 転生 メジャーエンブレム 芝 1,600m 良 メジャーエンブレム(水のリベリオン) NHKマイルC 152 シンハライト 転生 シンハライト 芝 2,400m 良 シンハライト(レコードクラッシュ) オークス 153 ヌーヴォレコルト 転生 ヌーヴォレコルト 芝 2,400m 良 ヌーヴォレコルト(天のバニッシュ) オークス 154 ジュエラー 転生 ジュエラー 芝 1,600m 良 ジュエラー(ハートのアピアー) 桜花賞 155 ラキシス 転生 ラキシス 芝 2,200m 良 ラキシス(天のやすらぎ) エリザベス女王杯 156 ネオユニヴァース 転生 ネオユニヴァース 芝 2,400m 重 ネオユニヴァース(水のやすらぎ) 日本ダービー 157 オウケンブルースリ 転生 オウケンブルースリ 芝 3,000m 良 オウケンブルースリ(ブロックウインド) 菊花賞 158 オレハマッテルゼ 転生 オレハマッテルゼ 芝 1,200m 良 オレハマッテルゼ(火から風の変化) 高松宮記念 159 イーグルカフェ 転生 イーグルカフェ ダート 1,800m 良 イーグルカフェ(癒しのシアター) ジャパンカップダート 160 カレンブラックヒル 転生 カレンブラックヒル 芝 1,600m 良 カレンブラックヒル(地の招き) NHKマイルカップ 161 ツルマルボーイ 転生 ツルマルボーイ 芝 1,600m 良 ツルマルボーイ(風の復権) 安田記念 162 タイキブリザード 転生 タイキブリザード 芝 1,600m 良 タイキブリザード(風のバニッシュ) 安田記念 163 ストロングリターン 転生 ストロングリターン 芝 1,600m 良 ストロングリターン(火のバニッシュ) 安田記念 164 リアルインパクト 転生 リアルインパクト 芝 1,500m 良 リアルインパクト(火のアピアー) 165 アグネスタキオン 転生 アグネスタキオン 芝 2,000m 良 アグネスタキオン(水の招き) 皐月賞 166 エリモハリアー? 転生 エリモハリアー 芝 2,000m 良 エリモハリアー(天のともしび) 167 カラジ 転生 カラジ 芝 4,250m 良 カラジ(地の追憶) 適性対象外 168 シーイズトウショウ? 転生 シーイズトウショウ 芝 1,200m 良 シーイズトウショウ(癒しのシアター) 169 ビリーヴ? 転生 ビリーヴ 芝 1,200m 良 ビリーヴ(闘志の恩恵) スプリンターズS 170 タイムパラドックス? 転生 タイムパラドックス ダート 2,000m 不良 タイムパラドックス(火のサンクション) 帝王賞 171 ナカヤマフェスタ 転生 ナカヤマフェスタ 芝 2,200m 稍 ナカヤマフェスタ(バランスの持続) 宝塚記念 172 ライブリマウント? 転生 ライブリマウント ダート 1,600m 良 ライブリマウント(天の持続) マイルCS南部杯 173 レッドリヴェール? 転生 レッドリヴェール 芝 1,600m 良 レッドリヴェール(火のランダム5) 阪神JF 174 ウィンクス 転生 ハートネル 芝 2,000m 良 ハートネル (ハートのアピアー) 175 ウィンクス 転生 ヴァダモス 芝 1,600m 良 ヴァダモス (ブレイク30000) 176 ワイズダン? 転生 オブヴィアスリー 芝 1,300m 良 オブヴィアスリー (火の持続)エクセレブレーション(水のやすらぎ) 素材2種類ドロップ 177 イェーツ 転生 デルタブルース 芝 3,200m 良 デルタブルース (水のポゼッション)スコーピオン(セイントチェンジ) 素材2種類ドロップ 178 カミノクレッセ? 転生 カミノクレッセ 芝 2,200m 良 カミノクレッセ(天のインパクト) 179 ドリームバレンチノ? 転生 ドリームバレンチノ ダート 1,200m 重 ドリームバレンチノ(地のトロット) 180 ブロードアピール 転生 ブロードアピール ダート 1,200m 良 ブロードアピール(天のリベンジ) 181 マティリアル? 転生 マティリアル 芝 1,800m 良 マティリアル(闘志の恩恵) 182 ディヴァインプロポーションズ? 転生 ウィッパー 芝 1,600m 重 ウィッパー(火のウォーク) 183 ディヴァインプロポーションズ? 転生 ヴァリクシール 芝 1,600m 良 ヴァリクシール(風のサンクション) 184 プライド? 転生 アドマイヤムーン 芝 2,400m 良 アドマイヤムーン(闘志の恩恵) 185 プライド? 転生 ガマット 芝 2,400m 重 ガマット(水のランダム5) 186 スタセリタ 転生 プルマニア 芝 2,400m 稍 プルマニア(火のランダム5) 187 スタセリタ 転生 ダーレミ 芝 2,400m 良 ダーレミ(風のランダム5) 188 グレープブランデー 転生 グレープブランデー ダート 1,600m 良 グレープブランデー(ハートの復権) 189 ディープブリランテ? 転生 ディープブリランテ 芝 2,400m 良 ディープブリランテ (火水風天の共鳴) 190 バブルガムフェロー 転生 バブルガムフェロー 芝 1,600m 良 バブルガムフェロー(水の癒し) 191 ルーラーシップ 転生 ルーラーシップ 芝 2,000m 稍 ルーラーシップ(パーフェクトラン) 192 スリープレスナイト? 転生 スリープレスナイト 芝 1,200m 良 スリープレスナイト(地のアピアー) 193 ヒルノダムール? 転生 ヒルノダムール 芝 3,200m 稍 ヒルノダムール(ハートのバニッシュ) 194 ゼンノエルシド 転生 ゼンノエルシド 芝 1,600m 良 ゼンノエルシド(スピードの継続) 195 レギュラーメンバー 転生 レギュラーメンバー ダート 2,000m 稍 レギュラーメンバー(ダートの継続)
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登録日:2022/10/21 Fri 17 06 12 更新日:2024/06/22 Sat 10 04 27NEW! 所要時間:約 41 分で読めます ▽タグ一覧 10億超え 21年クラシック世代 G1馬 これは一頭桁が違った グランプリホース ステイヤー タイトルホルダー タイホ君 ドゥラメンテ産駒 メロディーレーン メロディーレーンの弟 メーヴェ産駒 三代目 仁川の帝王 令和のセイウンスカイ 凱旋門賞に挑んだ馬 名は体を表す 天皇賞馬 孝行息子 宝塚記念馬 弟 所要時間30分以上の項目 横山和生 横山武史 無事之名馬 熊 牡馬 競走馬 競馬 競馬界のエースは俺だ 菊花賞馬 逃げ馬 選手権保持者 阪神三冠 馬 鹿毛 その名は、タイトルホルダー その名を背負う覚悟。 重圧をはねのけた彼らに、 もう怖いものなどない。 JRA ヒーロー列伝 No.93 タイトルホルダーとは、日本の競走馬。 なお、1995年生まれのタイトスポット産駒、2007年生まれのスペシャルウィーク産駒(1993年生まれのばん馬)が同名馬として存在するが、この項目では2018年生まれの3代目を扱う。 目次 データ5世代血統 誕生 競走馬として育成時代~この馬は菊花賞を獲る~ 2歳~まだその名は重く~ 3歳春~乗り越えた壁、新しい壁~ 3歳秋~大敗と大輪~ 4歳春~菊花賞の再現、そして長距離王者誕生~ 4歳春~競馬界のエースは俺だ~ 4歳秋~世界の壁は高く、それでも登り続ける、だが…~ 5歳春~再起への道~ 5歳春~連覇を前に~ 5歳秋〜最終章への序章〜 5歳秋〜頂上決戦の中章〜 5歳秋〜夢を見せた最終章〜 現役生活への別れと新たな門出 種牡馬としてセカンドライフの始まり 評価 創作での扱い馬なり1ハロン NEO 馬なり de show 余談宝塚前の裏話 輸送難? 鞍上・横山和生 2度の失敗を教訓に 母子を知る調教師 岡田牧雄にとって悲願の馬 情報発信 GⅠ3勝馬 データ 父:ドゥラメンテ 母:メーヴェ 母の父:Motivator(*1) 生年月日:2018年2月10日 調教師:栗田徹 (美浦) 主戦騎手:横山武史(2021年菊花賞まで)→横山和生(2021年有馬記念以降)(*2) 馬主:山田弘 生産者:岡田スタッド 産地:新ひだか町 セリ取引価格:2,160万円 生涯獲得賞金:10億6826万5000円 通算成績:19戦7勝(海外戦は1戦0勝) 主な勝ち鞍:'21 弥生賞ディープインパクト記念(GII)、'21 菊花賞(GI)、'22・23 日経賞(GII)、'22 天皇賞・春(G1)、'22 宝塚記念(G1) 主な表彰歴:'22JRA賞最優秀4歳以上牡馬 特記事項:'21 皐月賞(GI)2着 5世代血統 ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector Raise a Native Gold Digger Miesque Nureyev Pasadoble マンファス ラストタイクーン トライマイベスト Mill Princess Pilot Bird Blakeney The Dancer アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason Cosmah Wishing Well Understanding Mountain Flower エアグルーヴ トニービン カンパラ Severn Bridge ダイナカール ノーザンテースト シャダイフェザー メーヴェ Motivator Montjeu Sadler's Wells Northern Dancer Fairy Bridge Floripedes Top Ville Toute Cy Out West Gone West Mr. Prospector Secrettame Chellingoua Sharpen Up Uncommitted Top Table Shirley Heights Mill Reef Never Bend Milan Mill Hardiemma ハーディカヌート Grand Cross Lora's Guest Be My Guest Northern Dancer What a Treat Lora Lorenzaccio Courtessa 誕生 父は社台グループ(*3)が生んだ日本競馬の結晶体ともいえる超名血馬にして、2015年のクラシック二冠馬であるドゥラメンテ。その偉大な功績は該当項目を参照。 本馬はそのドゥラメンテに初の重賞、GI、クラシック制覇を届けた代表産駒その1にして2022年現在の筆頭産駒である。 母は本馬の生産者・岡田スタッド代表の岡田牧雄(*4)がイギリスの一歳セールで購入した牝馬。 5代母にTessa Gillianという良血馬を構えており、このTessa Gillianの全兄がRoyal Chargerである。Royal Charger自体に聞き覚えはあまり無いかもしれないが、この馬のサイアーラインを2代下ろしたところにいるのがHail to Reason、つまりサンデーサイレンス系やロベルト系といった現代の日本で主流となっている血統の祖である。そんなわけで彼女自体はゴリゴリの欧州血統である一方、何気に日本とも親和性のある血統の持ち主でもある。 他には4代母Loraのラインがフランケルの後継種牡馬の一頭で、2023年の凱旋門賞を制したエースインパクトの父でもあるクラックスマンを排出するなどしている。 日本に輸入された後、本馬の馬主でもある山田弘氏へも購入が打診されたが「この血統じゃ日本で走らないよ」と断られてしまい、最終的に牧雄氏が自己所有した。 美浦の栗田博憲厩舎に預託された彼女は中山のダート1200m未勝利戦で勝ち上がると最終的に札幌芝2600mのオープン戦、丹頂ステークスを優勝するという優秀な成績を収めた。 繁殖牝馬としても牧雄氏からは大いに期待されていた彼女であったが、これが中々の問題児であり、初年度にいきなり不受胎をかますと翌年オルフェーヴルとの間に牝馬を産んだが、見たこともないほど小さい馬であった(彼女が後のメロディーレーンである)。更にその翌年はディープインパクトとの間の子を死産してしまい、三年間で生産できたのは競走馬になれるかも怪しい牝馬一頭。挙句せっかく生まれた長女と後に生まれる長男をあまり可愛がらなかった事が馬主の牧雄氏から後にカミングアウトされた。牧場によっては用途変更すら検討されかねない繁殖成績であった。 それでも牧雄氏のメーヴェへの期待は消えることなく、不受胎1回を挟んで2017年には当時新種牡馬であったドゥラメンテと配合され無事受胎。その受胎した子こそがタイトルホルダーである。 なおメーヴェはそこからまた不受胎による空胎を繰り返しており、ようやく第三子(*5)が誕生した2023年にはタイトルホルダーは5歳となっていたのだから、誕生からして中々ミラクルな馬である。 馬名は英語で「選手権保持者」の意で、父・母父・母母父(*6)がいずれもダービー馬だったことに因む(*7)。 Sadler's WellsやMill Reefと行った重厚な牝系の身体能力とドゥラメンテの苛烈な闘争心が融合した結果、まさかの逃げ切りを得意とするステイヤーという、どちらかというとドゥラメンテじゃなくて同期のキタサンブラックの方に似ている馬に仕上がった。なんなら黒みの強い被毛も共通している。1つ下のキタサン産駒で初GⅠホースとなったイクイノックスが父と違う切れ味型であることも相まって稀にガチで勘違いする人もいるんだとか。なお小さすぎる半姉メロディーレーンも明らかなステイヤーだったり。 実際他のドゥラメンテ産駒と比較しても色々と違う点が多く、どちらかというと母の血を姉弟揃って濃く引いているようにも見える。(*8) 競走馬として 育成時代~この馬は菊花賞を獲る~ 2018年、当歳セールで売り出された彼を山田弘(不動産業オーナー)が2160万円で一発落札。自身のオーナーも決まり、デビューに向けての育成が始まると、早くもその非凡な才能を関係者たちへ見せ始めた。 岡田スタッドが北海道襟裳岬に保有するえりも分場で昼夜放牧に出された彼は、鹿や熊という野生動物も出没し強い風も吹く事から少なくない馬が心折れて脱落するこの厳しい環境にさらされてなおケロリとした表情を見せていた。牧雄氏は当時を振り返って「この時点で普通の馬ではなかった」と回顧する。2022年の天皇賞の特集でそのエピソードを取り上げた東スポの記事に「タイトルホルダー 熊で鍛えた」という見出しと共に躍動感ある熊の写真とそれに立ち向かうような構図のタイトルホルダーの写真が掲載され、ファンから大いにネタにされた 本格的に乗り運動が始まり、坂路調教へ出るとほとんどの馬が一発では登り切れない坂路を難なく踏破しそのまま頂上の先まで行く心肺能力を発揮。自身の育成場でそこまでの能力を見せつけたのはマツリダゴッホとスマートファルコンといったGI馬のみであった。 タイトルホルダーの才能に目を付けた牧雄氏はまたある日、自身の兄である岡田繁幸氏の馬との合同模擬レースにタイトルホルダーを連れて行った。結果は最下位だったものの、二歳戦から活躍させるよう馬を鍛える方針の兄に対して、古馬になっても活躍できるよう緩やかに育成をする方針の自身の馬が喰らいついた事自体を高く評価した。 これらの育成時代で見せた能力から牧雄氏は「この馬で菊花賞を獲る」と公言、2歳時のPOG関連書籍等でも「今年のドゥラメンテ産駒にマツリダゴッホ以上の馬がいる」とその存在を宣伝していた。 2歳~まだその名は重く~ デビューを迎えた彼であったが、いわゆる非社台系の馬であった事から最初から存在感のある馬というわけではなかった。 先にデビューし、その異例すぎる馬体かつ牝馬ながら菊花賞5着という好成績を収めてアイドルホースとして名を馳せているメロディーレーンの弟、という程度には話題になったがそれもこの年大いに活躍が期待されていた他の同世代の素質馬の話題をかき消すようなものではない。 そんな中、2020年10月に戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて新馬戦でデビュー。1番人気に推されこの時から好スタートを決めハナ奪い2着馬に1馬身1/4差をつけて勝利する。 続いて初重賞挑戦となった東京スポーツ杯2歳ステークスでは他のドゥラメンテ産駒に人気を取られ5番人気となる。抜群のスタートを決めてハナをとるものの、外からまくったレインフロムヘブンに先頭を譲ると自身はその5,6馬身後ろの馬群の先頭で競馬を進めた。直線でダノンザキッドと競り合いながらレインフロムヘブンを競り落とし、最後まで足を伸ばし続けるも最終的には競り負け2着で入線。人気以上の好走を見せた。 ホープフルSでは更に人気を落とし7番人気となる。ややかかる形で2~4番手でレース。直線では大逸走をブチかましたランドオブリバティを尻目に4頭並ぶ形で競馬を進めるがキレ負けしてしまい、再びダノンザキッドに敗れ4着で入線。 このように重賞連対経験を持つ活躍を見せるも、2歳王者のダノンザキッドの影に隠れた馬であった。 3歳春~乗り越えた壁、新しい壁~ 3歳初戦は皐月賞トライアル・弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)を選択。 弥生賞では戸崎圭太騎手から、近年注目されている関東の若きエース・横山武史騎手に乗り替わり、持ち前のスタートを生かしハナを奪っての逃げを選択。 湿った馬場とスローな流れを生かして直線に入ると、自身をマークするような形で追走してくるシュネルマイスター、後ろから豪脚で追い込んでくるダノンザキッドを振り切って勝利。 「今度こそ!今度こそタイトルホルダー勝った!!」 初めて2歳王者を降し、ドゥラメンテ産駒初の重賞を手にした。 余談だが本レースで2着となったシュネルマイスターは次走のNHKマイルカップでGI制覇を成し遂げた為、本レースは1~3着馬全員が後のも含めたGI馬という非常に豪華なレースとなった。 元々本レースの後は皐月賞を使う想定ではなかったのだが、弥生賞を勝利して優先出走権を獲得した事もあってクラシック戦線に乗り込む事となる。 皐月賞・ダービーでは武史騎手がエフフォーリア(*9)を選択したため田辺裕信騎手に変更。 皐月賞では弥生賞馬でありながら前走がスローな展開と重い馬場、そして明らかに叩きと見られたダノンザキッドとの状態差で勝ったいわばフロックとみなされてしまい、ライバルのダノンザキッドが1番人気で注目される一方で本馬は8番人気となる。 レースではワールドリバイバルの2番手でレースを進め直線では一時先頭に立つも、前を差すために一瞬膨らんだその内側をエフフォーリアに突かれて先頭を譲ってしまう。 それでも垂れることなく粘ったものの、前でリードを広げていくエフフォーリアァァァ!には3馬身離されて2着入線。 ただ、エフフォーリアとは差があったもの一気に襲い掛かってきた他の後続はしっかり押さえきっており奮闘と言える結果ではあった。 なお、ここまで彼の壁として幾度も立ちはだかったダノンザキッドはもともと懸念されていた気性の悪さをよりにもよってこの舞台で爆発させてしまい、アサマノイタズラと大喧嘩しながら15着と轟沈。加えてレース後に骨折まで発覚したため春を棒に振り、復帰後も気性を鑑みてマイル路線へと舵を切った為両者の道はここで別れる事となった。 皐月賞2着ということで、次走として日本ダービーに出走。皐月賞2着馬としていよいよ本命サイドとして参戦…とはならなかった。 というのも前走でエフフォーリアとの格付けは完了したとみなされ、皐月賞組がそもそもエフフォーリア以外評価されなかった結果、可能性があるとすれば別路線組と考えられたのだ。 別路線からは毎日杯をレコードで勝利したシャフリヤール、そのシャフリヤールと好勝負を見せたグレートマジシャン、阪神JFと桜花賞こそ僅差でソダシに敗れたものの中距離こそ本番とみなされた牝馬サトノレイナス、青葉賞馬ワンダフルタウンが参戦。加えて皐月賞組にもディープインパクトの血統が高評価されたのか皐月賞で下したはずのヨーホーレイク、ディープモンスターまでもが上位人気に入り、タイトルホルダーはまたも8番人気。 レースは皐月賞同様2番手で競馬を進めるが、決して速いとは言えない流れで完全にキレ味勝負になるという本馬にとって厳しい流れとなった結果、初の掲示板を逃す6着入選。それでもその中でも粘り切るスタミナと根性は高く評価され、秋以降はようやく実績馬としてファンからの期待も背負うような馬となった。 3歳秋~大敗と大輪~ 夏の間は放牧地で過ごし、秋は菊花賞トライアル・セントライト記念から参戦。 エフフォーリアが天皇賞(秋)を選択したために再び武史騎手が鞍上に復帰し、また人気面でも新馬戦以来となる1番人気という順風満帆なスタートを切った。…はずだった。 レース本番ではいつものようにロケットスタートを決めるも鞍上判断ですぐに控えさせ、中段前側といった位置でやや掛かりながらレースを進める。ややかかるタイトルホルダーを抑え込むという折り合いの悪さを見せながら追走していたが、直線抜け出そうとしたところヨレたグラティアスに進路を奪われる形となり、更にそこから抜け出す道を失ってしまう。タイトルホルダー、前が壁! そのまま前後左右に道を出せないまま、後退していく馬群に押し出される形でまさかの13着大敗。初の2桁着順で少なくない数のファンの失望も買う結果となった。 しかし陣営はこの大敗については後述のようにあまり気にしておらず、むしろその敗北を人馬共に糧になると期待していた。 そして迎えた菊花賞。彼がデビューする前から最大の目標として掲げられていたクラシック最後の一冠戦。単勝人気は前哨戦の大敗が響いてか4番人気に。 レースはスタートからハナを奪うとかつて鞍上の父・横山典弘騎手が23年前の菊花賞で見せたセイウンスカイを彷彿とさせる幻惑の逃げをもって他馬を完封。 「しかしリードはまだ四馬身くらいある!」 「タイトルホルダー逃げる逃げる!」 「さぁ二番手、オーソクレース、ステラヴェローチェ、ディヴァインラヴが争うしかし!」 「これは一頭桁が違ったタイトルホルダー!!!」 同年8月にこの世を去った父が挑めず、姉が敗れたレースでクラシックホースに輝き、亡き父に産駒初のG1を捧げた。 レースの詳細は該当項目を参照。 人馬共に親子の縁というキーワードを軸にしたドラマチックなこの勝利はこれまでのどちらかと言えば目立たない存在であったタイトルホルダーの存在感を大きく強め、一躍アイドルホースへと押し上げた。 菊花賞後は休養を予定していたがファン投票3位に選ばれたことで有馬記念に出走。 再び武史騎手がエフフォーリアを選択した為、陣営は今後は長く同じ騎手に任せることで一致し、新たな鞍上として武史騎手の実兄である横山和生騎手を迎える。 有馬記念には二度苦杯を味わわされたエフフォーリア、グランプリ四連覇を賭ける名牝クロノジェネシスが出走。お姉ちゃんのメロディーレーンとも初対決。 本馬はGI馬として事実上の実績3番手だったのだが、なんと枠順が大外8枠16番に。過去馬券内率0%、掲示板にすらロクに残った馬がいない死の枠(*10)に入ったこともあり、最終的には4番人気での出走となった。 本番では前走破滅的な大逃げで勝利をあげたパンサラッサ(*11)を数馬身前に置く2番手でレース。自身は1000m60秒程度の理想的なラップを刻んでパンサラッサを追いかけるが、さすがに大外の8枠16番のロスはいかんともしがたい。直線ではパンサラッサを競り落とすが楽に競り落とす想定がかなり粘られてしまい、そこに並びかけてきたディープボンドに並ばれてしまう。更にディープボンドと競り合ってるのを尻目にエフフォーリアが二頭まとめて抜き去ってしまい、ディープボンドにも競り負け、またクロノジェネシスとステラヴェローチェにも差された結果5着と敗北。和生騎手がテン乗りだった事も響いただろう。 しかし前述のように掲示板入りすら困難な大外で入着という結果をむしろ評価し、4歳以降に期待する声も少なくなかった。 レース後に和生騎手は「一瞬夢を見ました」とコメント。見た夢を現実に変える為、この若きコンビは翌年新たな戦いへ望んでいく事となる。 4歳春~菊花賞の再現、そして長距離王者誕生~ 当初は天皇賞・春を大目標に、初戦として阪神大賞典を予定。...していたのだが馬房内で驚いた拍子に足に不調をきたしてしまう。右足を地面に付けられないほど痛がる様子を見せ、肉眼や精密検査でも異状は見られなかったのだが大事を取って休養入りとなる。(*12) 一時は春の予定が全白紙となったが、外厩「ブルーステーブル」(*13)で治療を任せたところ、調教師も驚く謎の回復力で復帰(*14)。結局二週間程度で痛みも治まり乗り運動も再開できるようになっていった。 ということで再び天皇賞・春を目標に、叩きや輸送面も考慮して初戦を日経賞に変更して始動。レースには重賞戦線で安定した成績を収める善戦マンのボッケリーニ、ヒートオンビート、JRA史上初の白毛の重賞馬でありダートから芝へ出戻ってきたハヤヤッコ、ステイヤーズステークスを制したディバインフォース等が参戦。メンバー内唯一のGI馬である彼はトップ斤量を背負うこととなるも単勝1.6倍の抜けた1番人気に。 日経賞本番では流石に前述の右トモ不安の問題もあって仕上げがかなり緩いものとなってしまい、タイトルホルダーもレースへの実感がないのか調教中手前を変えずに走るなど、レース前に調教師がオーナーサイドに謝罪する程の明らかな不完全仕上げに。 しかも、レース本番は先頭を奪うと菊花賞のような離しての逃げではなく、むしろ自身が苦手とする日本ダービー時のような最後の決め手が勝敗を分ける展開を作ってしまう。それではさすがにどうしようもなく外から迫るヒートオンビート、更には内を突いて現れたボッケリーニに並びかけられ彼は馬群へと沈んで…。 行かなかった。 ボッケリーニに並びかけられ、今にも差されるその直前に二枚腰で再びクビ差分突き放すと、最後まで2着のボッケリーニと同じ脚色のまま1着入線。着差こそクビ差と小さなものだったが、完全に力の差を見せつけるような内容で、有馬からの鞍上横山和生とのコンビで初勝利を決めた。(*15) これに自信をつけ徐々にクラシックホースの貫禄を纏い挑むは春の古馬戦最大のビッグレース。天皇賞・春。 世代の代表である菊花賞馬として本レースで勝利するのはこの年の彼の至上命題でもあった。 レースでは前年の天皇賞・春で2着から着実に成長し続け阪神大賞典も連覇したディープボンドが大本命に。 ディープボンドとの二強…という触れ込みだったが、彼の枠が逃げ馬としては致命的な8枠16番の大外枠だった事や阪神大賞典でディープボンドが強い競馬を見せて連覇を達成した事、日経賞が見た目には評価が難しいレースであった事、そして何より前走の有馬記念ではディープボンドの方が2着で先着していた事で最終オッズではディープボンドが2.1倍、タイトルホルダーは4.9倍2番人気と差がついた。 「菊花賞は戦術勝ちの面があるし、本来の実力はどうなのか?」という見方があったのは確かであろう。 ディープボンド以外には、同世代で条件戦から連勝でダイヤモンドステークスを勝ち、また菊花賞当時は2勝クラスだったので抽選漏れの憂き目にあっていた『幻の菊花賞馬』テーオーロイヤル、ステイヤーズステークスと阪神大賞典でそれぞれ2,3着を連続で確保したアイアンバローズ、シルヴァーソニック辺りが主なライバルとなった。お姉ちゃんのメロディーレーンとも二度目のry レースではスタート直後に隣の17番シルヴァーソニックが落馬。アクシデントに見舞われるもそれも気にせず大外からハナを奪いに行き強気に逃げると、スタート開始直後100mほどのコース合流点で先頭を確保。 レース予想では有力候補もこれに追従するとみられていたが、3200mの長丁場でスタミナ温存もあってかタイトルホルダーを追う馬はいなかった。 そのままリードを5,6馬身と広げながら一周目のオープンストレッチに姿を見せたタイトルホルダー。あまりにも見覚えのある光景がそこにはあった。 しかし、ここから彼は去年から大きくアップデートした姿を見せる。 レースも後半戦に入り、向こう正面まで進むと、勝手に走り続けていたカラ馬のシルヴァーソニックがタイトルホルダーの2番手に付き、後方からタイトルホルダーを突くというアクシデントが発生。結果前日の雨で菊花賞より重い馬場であったにもかかわらず、後半からの彼は菊花賞よりも遥かに速いラップを刻み、そのうえでなお余裕の表情を見せ続けていた。 そして、彼のラップが高速化した結果、後続はタイトルホルダーに追いついてきたそこから息を付く暇もなく加速することを要求される。3200mで。 ほとんどの馬は3コーナーを迎えることなく力尽き追走ができなくなり、4コーナーを回る頃には勝負圏内には既にタイトルホルダーとテーオーロイヤル、ディープボンドしかいないという有様であった。カラ馬のシルヴァーソニックもいたけど 直線ではテーオーロイヤルが勝負を仕掛けようとするも、余力の差は絶大。一完歩事にその差はみるみる広がっていき、もはや彼の背中を追えるものは誰もいなくなっていた。カラ馬のシルヴァーソニック以外 「ディープボンドは三番手、ディープボンドは三番手!」 「タイトルホルダーが止まらない残り200は既に切っている!」 「菊花賞の再現だ!!」 鞍上は変わっても再び菊花賞さながらのペースで逃げ、ホームストレッチでは更に着差を広げて1着でゴール。ゴール100m程手前ではあまりにも広いリードとそれでなお他馬と脚色の違いがあった事から実況を担当していた川島壮雄アナウンサーが思わず「タイトルホルダー圧勝!!」と言い切ってしまった。 カラ馬を意図せず味方につける展開(*16)になったとはいえ、大本命候補のディープボンドから7馬身の差を付けて優勝。更に彼が本レースで刻んだ上がり3F36.4というラップは2位との差0.6秒で最速。ずっと先頭にいた馬が1番速い末脚を使ったのだから当然追いつけるはずもない。この逃げて最速の上がりで勝つ、というのはJRAGIでは史上4例目(*17)。 かくして彼はセイウンスカイも成し遂げられなかった日本史上初となる全長距離GI逃げ切りを達成した。 現役最強ステイヤーの座を確かなものとすると同時に、父の怪物性を改めて証明してみせた。 なお和生騎手は父の印象に残ったレースで家を出る前に「くるっと回ってくるわ」と発言してイングランディーレが勝利した天皇賞・春を挙げている。(*18) この時10番人気低評価でノーマークだったことで果敢に逃げを選択、一時は20馬身も後続を突き放し最終的には2着馬に7馬身差とタイトルホルダーと全く同じ着差で勝利している。(*19) そんな天皇賞で初G1を手にした和生騎手はゴール直後にはテレビに音が拾われるほどの大きな歓声を上げていた。兄の偉業達成をかつてのタイトルホルダーの鞍上でもある弟は東京競馬場で見届け大喜びしていたとかなんとか 4歳春~競馬界のエースは俺だ~ 4歳春の総括として宝塚記念に参戦。ファン投票では僅差で2位のエフフォーリアと共にオグリキャップの持つ最多得票数レコードを約30年ぶりに更新する19万1394票で1位を獲得。むしろネット投票も開始して久しいのに今まで更新させなかったオグリって一体……。 本レースには春の総決算にふさわしい豪華メンバーが集った。タイトルホルダーに何度も土をつけ昨年は年度代表馬にもなったエフフォーリア、史上初の無敗牝馬三冠を達成したものの靭帯炎を発症しそれでも治療の上ターフへ戻ってきたデアリングタクト、そのクラシック時代のライバルウインマリリン、ドバイターフ史上初の同着勝利で初GI勝利を達成し「令和のツインターボ」の異名を超えた天敵パンサラッサ、サウジアラビアとドバイの長距離重賞を連勝したステイフーリッシュ、昨年の香港カップでラヴズオンリーユーの僅差二着であったヒシイグアス。お姉ちゃんのメロディーレーンとも三度ry その中でも人気投票では1番人気だった彼だが、前走大阪杯では大敗を喫しその雪辱に燃えるエフフォーリアがオッズ上では1番人気で2番人気になっていた。天皇賞・春がカラ馬のハプニングで評価しづらかったこともあり、なんなら一時はディープボンドの下の3番人気に落とすこともあった。勝っても勝ってもなかなか実力への疑いが晴れないところもキタサンブラックっぽいんだよなぁ。 これはタイトルホルダーがここまで逃げれば全勝だったものの逆に逃げられなかったときは全敗であること、そして今回は九分九厘ハナを譲らないであろうパンサラッサがいることから、「先頭でペースを握れなくてもこれまで通りの力を出せるのか?」という視点があった。また、天皇賞・春の勝ち馬が過去16年もの間宝塚記念で敗れているというジンクスも含め、長距離で実績を残している彼に対して2200mという距離がマイナスに見られるのはやむを得ないことだろう。 レースでは直前まで姉がいる方へよそ見していたくせにロケットスタートを決めると、パンサラッサが出遅れたこともあって先頭に立ってハナを主張。 坂を上る頃にようやくダッシュがついて外から捲ってきたパンサラッサに外から煽られる形となったタイトルホルダーは、これにまさかの応戦。それでも先頭が欲しいパンサラッサは強引にハナを奪うためにペースを上げていくのだが、これを確認したタイトルホルダーはスッと下げ、さっきまで応戦していたのは何だったのかといわんばかりのペースチェンジでまんまと2番手を確保した。 タイトルホルダーの前に行く為にスタコラサッサとペースを上げてしまったパンサラッサは今更減速もできず、結果先頭が1000m57.6秒(*20)という異常ペースに。 見事にパンサラッサをやり過ごし成長を見せたタイトルホルダーだが、パンサラッサへの追撃はまだ終わらない。せめてセーフティリードが欲しいパンサラッサを、一息入れた彼は今度は数馬身後方で追走し始めた。この時点でパンサラッサに勝ちの目はほとんどなくなってしまう。 とはいえこうも前がやり合ってハイペース戦となってしまうと、後ろが一気に有利になるのが競馬の常識。パンサラッサをつぶした一方でタイトルホルダーも終わったと多くのファンは思っていた。しかし、後ろも後ろで異常事態が発生していた。 超高速で前を行く二頭は共にそれぞれハイペースで逃げてGIを獲った実績馬。しかもタイトルホルダーと彼を半ば決め打ち気味に追走した(*21)ディープボンドの二頭はスタミナに定評のあるステイヤーで、崩れることを期待するリスクは大きい。その三頭を放置して前に行かせたら何されるかわかったものではない後続勢は当然これを追わざるを得なかったのだ。結果、最後方を走っていたアリーヴォですら60秒フラット程度という例年だったら逃げ馬が刻むようなラップに。こうなれば前崩れの後ろ有利という常識は通用しない、前後総崩れの消耗戦が始まった。 こんなペースに経験などあるはずがない各馬は少なくない数が向正面から鞭を打つほど追走に苦労する中、タイトルホルダーはパンサラッサから3馬身ほど後ろのそれほど離れない位置を馬なりで追走しながらその差を徐々に詰め、4角であっさりパンサラッサを競り落として先頭に躍り出る。そのまま一切後続を寄せ付けさせないどころか突き放しながらゴールへと向かっていく。 そんな激流の中でも足を溜めることができたヒシイグアスが馬群を裂いて前へと迫り残り200m地点で2馬身差まで迫る。…が、追いつけたのはそこまで。 「ヒシイグアスが!前に迫ってくる!前に迫ってくる!」」 「しかし差が詰まらない!!!」 「タイトルホルダー三連勝だ!!」 「競馬界のエースは俺だ!!!タイトルホルダー!!!」 後続に2馬身以上差をつけてレコード(*22)を0.4秒縮めて勝利。ファン投票数と走破タイムという宝塚記念の2つのレコードを塗り替えた。 異常なハイペースですら彼にとってはどうやらマイペースに過ぎなかったようだ。怪物の子はやはり怪物である。 なお2着には先述したヒシイグアスが、3着にはデアリングタクトがディープボンドを外からハナ差でかわして入り、三冠牝馬としての底力を見せることとなった。 この勝利で父の忘れ物を再び回収すると共に、2022年上半期における現役最強馬(※JRA公認)となった。不安要素を次々と覆し、常識の埒外から他馬をちぎり捨てて勝利する姿に、レーススタイルは別物とはいえ怪我をしなかった世界線のドゥラメンテの姿を垣間見たファンも少なくないだろう。 世界的にもこの勝利は高く評価され、IFHA(国際競馬統括機関連盟)(*23)が発表した「ロンジン・ワールド・ベスト・レースホース・ランキング(LWBRR)」(*24)で獲得したレートは124。あのディープインパクトの宝塚記念に比肩すると評価された。 そのあまりにも前例のない逃げ馬としての強さから、逃げ馬もしくはステイヤーというカテゴリ内であれば日本史上最強候補の一角と推す声もこの頃から聞こえ始めるようになる。 また、本レース勝利直後、秋には凱旋門賞を目指すプラン事が陣営からも明言されついに父の最後の忘れ物を回収しに向かう事も確定的となった。 4歳秋~世界の壁は高く、それでも登り続ける、だが…~ 休養の後、世界最高峰のレースに挑むべく、タイトルホルダーはフランス・パリのロンシャン競馬場へと飛んだ。 凱旋門賞ではレース直前に降り出した大雨の中、欧州の地でも好スタートを決めハナを奪っていく。 馬場状態を考えれば異常、といえるペースだったがキーファーズの半所有馬でもあるブルームに後ろから迫られ息を入れるタイミングを失ってしまう。 それでも抜群の手応えを残しながらフォルスストレートを抜け、直線では一瞬後続を突き放した彼であったが、求められた瞬発力の違いかすぐに失速。最後はスタミナを切らして後退して上がってくる後続に呑み込まれる形となり、アルピニスタの11着に敗れた。 2桁着順はセントライト記念以来。同レースに出走した日本馬内では最先着であったものの(*25)、完敗に変わりはない。 しっかり手応えが残りキレを見せながらもすぐ馬場へと速度を吸われ落ちていった姿から、向いていない戦いであったと言わざるを得ず、レース後には牧雄氏も「タイトルホルダーに申し訳なかった」とコメントを残した。 レース前には落ち着かない様子を見せ、それを宥めるために和生騎手がルール違反を犯した結果5日間の騎乗停止を受けるなどのハプニングもあり、総じて苦い経験になったものの、出なければ出なかったで燻ぶっていたであろうことを思えば意義のある挑戦だったと思いたい。 レース後は食事もいつも通りで大きな異常は見られず、帰国後も馬体に異常が見られなかったため陣営は有馬記念を次走に選択。 有馬記念には復活を期すエフフォーリアの他、エフフォーリア同様3歳で天皇賞(秋)を制したイクイノックス(父キタサンブラック)、当初は脚部不安に悩まされダートからの現役スタートとなったものの芝に転向してから連勝し、好成績でジャパンカップを制したヴェラアズール(父エイシンフラッシュ)。 同期でエリザベス女王杯を制し初G1を手にしたジェンティルドンナの娘ジェラルディーナ、前年のエリ女覇者で復権を狙うアカイイト。 大混戦の大阪杯を制したポタジェなどと言ったG1馬が出走し総決算として相応しい有馬記念となった。 抽選の結果7枠13番と去年よりはマシだったものの外枠となったこと、更には対抗馬筆頭のイクイノックスが5枠9番に入ったこともあり人気投票は1位ながら宝塚同様オッズでは2番人気となった。 レースではいつも通り外枠からハナを奪ったが道中平均ペースで進め、あまり後続との差を広げることが出来ず最後は馬群に沈み、馬なりのまま一まくりして押し切り勝ちしたイクイノックスの影で9着入線。 鞍上の和生騎手も「いつものようにゲート出て行かず出足が鈍かった、最後は耐えきれなかった」とファンへの謝罪と共に感想を口にした。 レース前の馬体では遠征疲労はないと判断されたが、同様に凱旋門から有馬に出走したディープボンドも8枠16番という大外不利な条件ではあったものの8着と共に沈んでいる。 この敗北を受けてイクイノックスに年度代表馬争いで敗れたものの、2022年度JRA賞において最優秀4歳以上牡馬に選出された。 凱旋門賞制覇の夢は叶わなかったが彼の父の忘れ物はあと一つある。2着に終わったドバイシーマクラシックだ。 そのためか、当初来年についてドバイ遠征や香港遠征、更には秋にアメリカのブリーダーズカップ・ターフへの遠征も考慮に入れるとしていた。 しかし一方で山田氏や牧雄代表は「国内で引き続き走ってほしい」というファンの声も考慮し 「今年は厩舎のお願いを聞いて凱旋門行ったから、来年はうちらの我儘聞いてね?(要約)」と国内戦に専念、大阪杯からの始動も視野に入っているとコメントしている。 そして12月30日、タイトルホルダーを管理する栗田調教師は年明けを目途にタイトルホルダーを放牧に出すこと、今後は体調面も見てレースを決めるが春は国内に専念してドバイ遠征は(現状)考えないことを発表し、ひとまずドバイ遠征はお預けとなった。 ただこの時点では秋について触れられておらず(もっとも半年以上先の来年秋の予定を年末に発表するというのもなかなか酷な話でもあるが)、引き続き再度の海外遠征の可能性も残っている。 2023年の上半期はまず天皇賞・春の連覇を狙い、その前哨戦として日経賞に出走する予定。当初は始動戦として大阪杯も考慮に入れていたが、輸送に加えて間隔の短さがネックとなり、結局連覇を目指して日経賞で始動する運びとなった。 当初同じ和生騎手が主戦を務めるウシュバテソーロがダート戦線を連勝中で次走にドバイワールドカップを選択、日程が被ったことでどちらを取るかが注目されたが、 ウシュバテソーロは他にもドバイで騎乗予定があり親交のあった川田将雅騎手へとスイッチ、タイトルホルダーとの日経賞を選択した。(*26) 同レースには2022年の菊花賞馬・アスクビクターモアも始動戦として出走予定であり、早くも新旧菊花賞馬対決が実現する運びとなっている。 一方で京都競馬場の改修工事終了に伴い、天皇賞・春は仁川から再び淀の地に戻って開催される。阪神では強いタイトルホルダーだが、京都競馬場はデビュー以来走ったことがないため、そこが連覇に向けての不安要素になるかもしれない。 いずれにせよ、父が勝ちをつかめなかった舞台、そしてその先にまだ続く彼自身の夢がどこまで繋がっていくのか期待が集まる。 5歳春~再起への道~ 前述の通り日経賞から復帰。斤量ルールの見直しもあり、出走馬で唯一59kgという重斤量。更には当日の中山は朝から強く降った雨の影響で公式発表「不良」の極悪馬場。 それでも昨年の王者としてオッズはアスクビクターモアとの人気を完全に二分し、他馬はそれ以外、という一騎打ちムードとなった。 しかしオッズは絶好調だった春から一転秋は不調、過去10年以内に前年9月以降にJRA・GⅡ以上で掲示板内に入れなかった馬は勝っていないというジンクス。 更に有馬記念で走法が変わっていたことで矯正できているのか、という疑問もあり最終的には2番人気に甘んじた。(*27) 2枠2番という好枠にも恵まれた彼はぬかるんだ芝に脚を取られて大出遅れをかましたアスクビクターモアを尻目にいつもの好スタートで難なく先頭へ。 同様に好スタートを決め追走するディアスティマに競られながらスローではあるものの、勝利した昨年よりはやや速い程度のペースを淡々と刻みながら、残り800m過ぎてからは徐々にペースを上げるといういつもの自身のペースに後続を巻き込み、道中特に大きなアクションを見せる馬もいないまま直線勝負へ移行した。 横山和生騎手から軽く促され2回ステッキを入れられた彼は猛加速。一完歩事に後ろを突き放し、ターフヴィジョンで勝利を確信した鞍上から抑えられながらゴール。 2着との着差は8馬身、上がりタイムは36.8と単独最速での圧勝で緒戦を飾り、昨年春の王者の実力を見せ付けた。 かつて牧雄氏は「重馬場の長距離なら大差を広げて勝てる」と豪語していたが日本の不良馬場にてようやくその真価が発揮された。 更に陣営からは「凱旋門賞の時のような不良馬場に比べたらこの馬にとっては全然走りやすい馬場でした」と改めて日本馬にとって凱旋門賞の特異性が浮き彫りとなった。 しかも1986年以降JRA・GⅡ以上で2度1秒以上差勝利はナリタブライアン以来2頭目、馬番2番での優勝はダンケンジ以来44年ぶり。 日経賞を連覇した馬では、日本経済賞時代を含めても同じ逃げで活躍した「白い逃亡者」ホワイトフォンテン以来47年ぶりの快挙。 当然現名称及びグレード制導入後では初連覇という快挙尽くしの復活劇となった。さらに2020年から横山家による日経賞4連覇も達成した 出遅れたなりの競馬で9着に沈んだアスクビクターモアとの本当の対決を天皇賞・春に持ち越しとなったものの、ひとまず強い姿を取り戻した事にファンの胸も撫で下ろされることとなった。 なおこの圧勝でGⅡにもかかわらずJRAレーティング124と去年宝塚記念を勝利した時と同じ数値がついている。 日本馬でGⅡ以下でこれだけの高数値を出したのはクロフネのGⅢ武蔵野S、海外を入れてもオルフェーヴルのGⅡフォワ賞の125など殆ど例がない。(*28) そして日経賞からしばらく経った4月13日、IFHAがLWBRRを公表し、ここでもレーティング124が与えられた。なおこの数値はこの時点での世界第3位・日本馬では第2位である(*29)。 ちなみに同日のドバイワールドカップでは川田騎手が駆るウシュバテソーロが最後方から追い込んで1着入線。 日本馬として史上2頭目(*30)・ダート転換後では初(*31)となるドバイワールドカップ制覇(*32)を成し遂げ、遠く日本の相棒に吉報を告げた。 5歳春~連覇を前に~ 天皇賞・春を前に前走の圧勝から反動が心配されるも、追い切りでは自己ベストのタイムを叩きだし益々好調をアピール。 連覇は確実視されたかオッズは1.7倍での単独一番人気となり、これに去年菊花賞で好走した4歳馬3頭が挑むといった構図となった。 レースはいつもよりは遅いスタートではあったものの、テンの速さを活かして楽々ハナへ。 しかしその大外からアフリカンゴールドが更に前へと行き、タイトルホルダーは2番手での競馬を進める事となった。 そのアフリカンゴールドは向正面で後退すると競走中止、再びハナを切ったタイトルホルダーだったが今度はアイアンバローズに先手を譲り、更にドンドンと後退していく。 まさか、と心配の眼差しを向けるファンだったが、不安は的中し4コーナー出口で和生騎手が下馬、競走中止となった。 連覇がかかった天皇賞・春は前日まで降った雨も止み爽やかな春風が新緑を映えさせる中、新淀の坂の出口であまりにもほろ苦い結末を迎えた。 レース後は歩様に問題はなく、馬運車に乗って退場。幸い診断は右前脚跛行と命に別状は無い事が発表されたが、裏を返せば骨、腱、関節、筋肉、神経等に異常が発生しているということでもあり、詳しい内容は精密検査を行わなければ判明しないだろう。 後述するように種牡馬としてもその地位が確立されているため、ファンからは引退して種牡馬入りするのではという不安も出ており、今後の進退については陣営の判断が待たれるところとなった。 ちなみにこの天皇賞・春を勝ったのはディープインパクト産駒で前哨戦の阪神大賞典勝ち馬・ジャスティンパレス(クリストフ・ルメール騎手騎乗)だったが、一方で アフリカンゴールド(国分恭介騎手(*33)騎乗、2周目向正面で心房細動発症のため競走中止) タイトルホルダー(横山和生騎手騎乗、2周目4コーナー出口で右前肢跛行のため競走中止) トーセンカンビーナ(岩田望来騎手(*34)騎乗、大差で最下位入線後望来騎手が下馬→後に左前浅屈腱不全断裂と診断) ヒュミドール(武豊騎手騎乗、10着入線でレース後左前肢に軽度の骨折が判明、全治3ヵ月) と4頭もの故障馬が発生しており、新生・京都競馬場最初のGⅠレースは色々と後味が悪い結果に終わることとなった。 なお、ディープボンドは3年連続で天皇賞(春)2着となり、前年の天皇賞(春)をスタート直後落馬で失格となりカラ馬のまま2位入線したシルヴァーソニックは今度は鞍上を落とさず3着になった。 なお、レース前から安藤勝己氏(*35)は「丹念に馬をほぐしているところが気になる」、細江純子氏(*36)もパドックの様子に違和感を覚えるなど、中継に出演していた元騎手の解説者たちは不安を感じていたがそれが的中した。 その後精密検査を行った結果、幸いにもレントゲン検査・エコー検査共に異常なしと判断されたが大事を取って春全休が発表、秋の巻き返しに向けてひとまずは放牧に出されることになった。 宝塚ファン投票では春全休で参戦しないことが告知されていたにもかかわらず165,067票で2位に選ばれるなどその人気は衰えることはなかった。 そして牧雄代表からはオールカマー・ジャパンカップ・有馬記念のローテーションを予定していることが発表された。 これが実現すれば府中はダービー以来、そしてイクイノックス(*37)とは有馬以来の再戦が実現することになる。 また、同時にドゥラメンテの後継種牡馬とする為に本年での引退を検討している事、ジャパンカップを勝利したら引退する事を発表。ファンとの、ターフとの、相棒との別れの時が近付き始めていた。 後に和生騎手の口からこの時競争中止した理由をnumberのインタビューで語られたが要約すると 「状態で言えば宝塚の時並みに良かった、だが道中大敗した凱旋門賞や有馬記念のような苦しい競馬をしても手前を変えたことはなかったのに天皇賞では頻繁に変えていた。」 「人気を背負ってはいたが万が一のことを考えて競争をやめる決断をした。」ことが語られている。(*38) 5歳秋〜最終章への序章〜 キャリア最終章となる秋の初戦は予定通りオールカマーを選択。 ここは昨年の一昨年同レースの覇者であり、昨年は香港ヴァーズも勝ったウインマリリン、昨年の覇者でありエリザベス女王杯でも勝利、以降もGI戦線で好走を続けるジェラルディーナも参戦し、前哨戦ながらGI馬3頭が揃うこととなった。 GI馬以外にも昨年セントライト記念を制したガイアフォースをはじめ、重賞馬が11頭も出走するという豪華な顔ぶれに。 タイトルホルダーは天皇賞・春の競走中止からの立て直しという事や最終調整で多くの注文が付いたという事、次走を見据えて仕上げてこないと判断され、事実最終追い切りでもポジティヴな発言をしていなかった点 更に鞍上も落馬負傷により約1カ月ぶりの戦線復帰2戦目(*39)で人馬共に故障明けという不安要素を抱えつつも、実績と2枠2番という好枠もあり最終的には単勝2.5倍の抜けた1番人気となった。 レースはスタートで久々の好ダッシュを見せハナを叩き、ノースブリッジに寄せられて動いてしまう厳しいテンとなるも、なんとかこれをしのいでマイペースに進行。 登り坂をやや早足に駆け上がってしまうものの、5F通過タイム61.1秒の平均タイムにまで落とす事に成功する。 だが、坂の下りから一気に動いたハヤヤッコを初めとして、ガイアフォース、マリアエレーナのやたら体が白い三人衆、更には内からノースブリッジと代わる代わるに詰め寄られるもこれらを凌いだまま先頭で直線に入った。 直線でもこれらの馬にしぶとく競られ続けるも耐えてみせ、むしろ次々競り落としていくが、それらの争いを他所に脚を溜め、横目に外の伸びる馬場を抜けきったローシャムパークに差されて2着入線。 敗れる結果にはなったもののこの馬らしいしぶとい粘着力を見せ、厳しい展開の中2着を確保した事で、秋への上積みを大きく残した好スタートをまずは切る事に成功した。 陣営も出走前に抱えていた不安は大きかったようでレース前の消極的な発言とは一転、2着に悔しさを滲ませつつも馬の持つ底力を見れたこと、この結果に胸を撫で下ろす事となった。 なお直前のインタビューで和生騎手から「ジャパンカップ・有馬記念を予定」と答えており、ジャパンカップの勝敗に関わらず有馬記念も出走する見通し。 また春天で競争中止を予見した安藤勝己氏は今回のレースを「余裕残しであの粘りやから立派。歩様も問題なかった。G1でもうひとつ良くなるわ」と高評価で次走にも期待がかかった。 5歳秋〜頂上決戦の中章〜 ジャパンカップでは世界最強馬として君臨するイクイノックスを筆頭に、同じドゥラメンテ産駒の三冠牝馬リバティアイランド・二冠牝馬のスターズオンアース。 チャンピオンズカップとの両睨みでジャパンカップを選択した同じ逃げ馬のパンサラッサなどG1馬が8頭という頂上決戦もあってゲート割れも噂された。 だが中央有力馬の回避によって条件馬や地方馬にもチャンスが巡ってきた結果、世界最強馬・三冠牝馬・G1馬・海外G1馬・条件馬・地方馬とバラエティ豊かなジャパンカップになった。 人気では府中未勝利ながら優勝候補2強が1枠に入りタイトルホルダーはそれに次ぐ2枠3番に収まったこと、対抗馬スターズオンアースが大外になったことで4番人気に支持された。 レースではゲート内で暴れた影響か出遅れはしなかったもののオールカマーのような好スタートを見せず、逃げる宣言をしたパンサラッサの番手でレースを進めた。 道中ハイペースで逃げる彼に追走せず、イクイノックスと共に番手でレースを進め最終直線で捕えに行った。 だがイクイノックスがタイトルホルダーやパンサラッサを捉え、失速したパンサラッサを抜きはしたものの後続の差し馬たちに差され徐々に順位を落とす。 結果5着入線となったが、差し切ったのは何れも府中G1で勝利した馬ばかりで番手で最後まで粘って後続有利な府中で掲示板を確保した。(*40) この結果にレース前は「もう一つ弾けて欲しい」と辛口評価だった鞍上も「返し馬から調子が出てきて、道中もいいリズムで運べていい雰囲気に戻ってきている」と好感触を口にした。 5歳秋〜夢を見せた最終章〜 そして迎えた有馬記念。陣営からはこれをラストランとして引退し、その後はレックススタッドで種牡馬入りすることが告知された。 人気投票では2023年はG1未勝利ながらも、数々の2023年にG1勝利した馬を上回る4番人気に支持されるなど高い人気を見せた。 有馬記念は3年連続出走になったが、かつて彼やエフフォーリアが3歳で挑んだように23世代の皐月賞・ダービー馬。 ジャパンカップで先着したドウデュース・スターズオンアース、競争中止となった春天覇者となって秋天を好走したジャスティンパレス 更には香港の規定で香港ヴァーズに出走叶わなかった同期のダービー馬シャフリヤールなどG1馬が8頭もおり一筋縄ではいかない有馬記念になった(*41)(*42)。 ちなみに、ディープボンドはこのレースにも出走しており、これをもってタイトルホルダーが出走した古馬GIレース全てでディープボンドと対決する珍事ことになった。国内はともかく凱旋門にもいたのはあまりにも数奇な巡り合わせというべきか。 一昨年は人気投票で支持されてからドタバタ出走のうえ大外枠、前年は馬体に異常は見られず入厩も早かったがテンションが下がらず調教が難航し調教が予定通り進まずまた外枠だった 過去2年とは違い調教は順調タイムは良好であったが、陣営やファンからも「宝塚の時ほどのレースは出来ない」と前評判は可もなく不可もなくといった感じであった。 だが公開抽選で2枠4番という念願の内枠を手に入れたこと、更に他の有力候補が外枠になったことで有力候補の一角となった。(*43) 公開抽選後のオッズは混迷を極めて、1番人気ジャスティンパレス・2番人気ドウデュース以外の7番人気までの馬は7倍台前後でレース直前までオッズが変動しており、8番人気のシャフリヤールが44.6倍もつくという大混戦状態で最終的には6番人気になった。 スタートでは積極的にハナを奪いに行き、大外からスターズオンアースも出足良く先行策に出たが、ハナを奪いにくるとされたアイアンバローズが出遅れたことでハナを奪うことに成功。 鞍上が終始12秒前後を維持する絶妙なラップ(*44)でレースを進め、向こう正面では7馬身近い差を広げるが3コーナーから徐々に後続も距離を詰めてきた。 「16頭がギュッと固まる!いや15頭だ!1頭は前を走っている タイトルホルダー!」 しかしそれでもただ1頭4コーナーを先に抜けホームストレッチに入ってきて逃げ切りの体制に入った。 後続の馬群から末脚を伸ばして進出したドウデュ―ス・スターズオンアースらに迫られながらも残り200mを過ぎても先頭を走り続け、このまま逃げ切るか! …と思われたが坂を上り切った後続2頭に交わされ、さらにジャスティンパレス・シャフリヤールらも迫ってきた。だがここで粘りを見せ、ジャスティンパレスらの先着は許さず3着入線。 結果前走JCで掲示板に残った3頭が有馬記念の馬券内、8着までが全てG1馬というハイレベルなレース決着となった。 ラストランを勝利で飾ることはできなかったものの、積極的に逃げて苦しくなっても勝負根性を見せるなど最後にタイトルホルダーらしいレースを見せてラストランを無事終えた。 和生騎手も「あそこまで行ったら勝ちたかった。」と悔しさを滲ませつつも「タイトルらしい競馬であわやの場面を作って格好よかったです。」と、最後まで自分の走りを貫き、レースで全力を尽くしたした相棒を労った。 現役生活への別れと新たな門出 JRAから有馬記念開催日に引退式開催が告知され、急に冷え込んだ寒空の元で5万6000人が有馬記念に熱狂した後も約2万人のファンに見届けられながら開催された。 式には馬主の山田氏・栗田調教師・横山兄弟・三浦調教助手・岩田厩務員・岡田壮史氏(*45)など「チーム・タイトルホルダー」が勢ぞろいとなった。 ちなみに皐月賞・ダービーで鞍上を務めた田辺騎手も、中の建物でモニター越しに引退式の様子を見ていたとか。 あと最後の最後にこれから活躍する息子をレース場で披露、用を足すところを横山兄弟に見られている姿をファンに激写されている 各々の言葉を要約すると 山田氏「ラストランを無事に走り終えて競走馬としては最後の寂しさもあるが、最後に頑張ってくれたことに感謝している。」 栗田氏「いい景色、悪い景色、色んな景色を見させてもらったが、1歩進めと次に進むことを強い走りから教えられた。」 武史騎手「菊花賞は走り切れないだろうという見解を払拭する強い馬で恐れ入った。」 三浦助手「素直に言うことを聞いてくれなく悪戦苦闘したが、素質はあると思っていたがいい意味で裏切ってくれた。」 岩田厩務員「厩務員相手であろうとも主導権を獲りたがり『部活のライバル』のように対等に接してきた。」 壮史氏「ドゥラメンテが獲れなかったタイトルを取ったように、今度はタイトルホルダーが獲れなかったタイトルを獲りに行く。」 和生騎手「勝ちたかった!っていうのがもう本音です。すいません!」(*46)「諦めない・ひと踏ん張りが出来る根性がいいところ」「すごいかっこよかった、彼らしい走りを最後まで見せられて乗れたことが幸せだった。」 と各々の胸中を語り種牡馬としての活躍、次世代への期待感を口にした。 そして最後は「早く馬が厩舎に帰りたがってる」としつつ、横山兄弟に対し「(タイトルホルダーの産駒に)乗るよね?」と笑いを誘いながらも山田氏の次の言葉で式は締めくくられた。 「いつまでもいつまでも、この馬の名前を忘れないでください。その名は、タイトルホルダー! 長い間応援、ありがとうございました!」 種牡馬として セカンドライフの始まり かくしてターフを去ったタイトルホルダーだったが、間を置かず彼には次の仕事が待っている。ドゥラメンテの後継、その筆頭候補として彼の、そして自らの血を次世代へと繋いでいく種牡馬としての仕事である(*47)。 引退後はレックススタッドで繋養されることになった彼だが、提示された初年度種付け料は350万円と、その期待の高さがうかがえる金額となった(*48)。 それでも故ドゥラメンテ産駒が日本各地で暴れ回り、2023年にはロードカナロアも抑えてリーディングサイアーを獲得したという事もあり、その現状唯一の後継種牡馬である彼に対する生産界の興味は高い模様で、2022年の香港ヴァーズを制したウインマリリンが早速初年度配合相手として手を挙げるなど既に牝馬を集めつつある模様。また、スタッドイン当日に余勢株含めて満口となっている事が報道された。 順当ならば2027年に初年度産駒達がデビューする予定。彼の子供達が再びターフを駆ける時、果たしてどんなタイトルを掴み取るのかはまだ誰も分からない。 評価 気性が安定している馬で若い頃からその操縦性については定評があった。 人間の言う事に素直に従うなど、一見すると父の気性は受け継がれていないように見えるが、一方馬にはかなりキツい。前述のように騎手どころか厩務員にもキツめだった事が後に判明し、気性難とまでは言わずともかなり我の強い馬だった模様 ボスとして君臨しようとするきらいがあり、それ故に自身の前に馬がいる事を許せないタチ。これらの性格を牧雄氏は「競走馬として理想的」として高く評価しており、事実こういった前進気勢の強い気性と人間には素直に従う気性が彼の強力な逃げを戦術レベルで成立させている。一方でその気性故に前に馬がいると掛かりがちで、番手での競馬が苦手だった。この欠点は調教を重ねることでその後改善され、2022年宝塚記念では番手での競馬をしている。 勝ち負けも理解しているようで勝ったレースでは人に甘える姿を何度も撮られており、逆に負けた凱旋門賞などでは不貞腐れて和生騎手に宥められている姿も撮られている。 また、現役でも最大級の心肺能力とそれを距離問わず余すことなく使っていけるスピードの持ち主であり、彼を放置して後ろで競馬すれば物理的に追いつけない、彼に真正面から挑もうとすると逆につぶされる、といった事態が多発している。 コーナリングもかなりうまいため、基本的には阪神内回りや中山などの小回りコース向きの馬。とはいえ、府中には日本ダービー以来出走していないので現時点ではそこへの適性は未知数と言わざるを得ない。 栗東所属の矢作芳人調教師(*49)はその適性を見て「高速馬場でコーナーが6つあるブリーダーズカップ・ターフに出走すればいい。タイトルホルダーが出走すれば間違いなくぶっちぎって圧勝する」とコメントしている。 更に加えると姉共々スタートが非常に上手い。これに逃げ戦法・テンから出せるスピード・スタミナ自慢・コーナー上手も加えると、大外からハナを奪いに行く強引な競馬をしても苦にはならず、むしろ彼の気性を考えると前に行かせるのが最適解、と逃げ馬としては理想的な要素を多く兼ね備えている。 また、血統評価も高く種牡馬入りにあたり、間違いなく現時点ではドゥラメンテ産駒の牡馬最高傑作である彼がドゥラメンテの後継種牡馬としてどのような活躍を見せるのかという意味でもファンからも生産界ならもその期待は大きい。 なお、多くのファンがそうだったようにやはりドゥラメンテ産駒のその代表格が逃げで成果を挙げたことは競馬関係者にとっても首を傾げる事象だった模様。父の主戦騎手であったミルコ・デムーロ騎手はドゥラメンテについて「早めに先頭に立つとそわそわして良くないタイプだった」としつつ、その息子であるタイトルホルダーがハイペースで大逃げして最後までスタミナを持たせる事に特に驚いたと語っている。 創作での扱い 馬なり1ハロン NEO 2021年弥生賞編から登場。ダノンザキッドの被害を受けた馬たちから、2回一緒に走ってるからとダノンザキッドに対して文句を言うように周りから迫られ、シュネルマイスターと共に怯えながらダノンザキッドに行儀よくするよう伝えていた。そしてシレッとレースに勝っていた 2021年皐月賞編では弥生賞を勝ったのに8番人気であった事を疑問に思うが、ダノンザキッドにフロックと思われているからと煽られてしまう。そして桜花賞馬ソダシ、大阪杯馬レイパパレを引き合いに出し「時代は無敗馬を求めている」「無敗じゃない馬など用無し」と絶望。ダノンザキッドはその言葉を聞いてメンタルブレイクし投げやりになってブービー負けした その後、せめて無敗馬と手を組もうとエフフォーリアに協力を持ちかけ彼とワンツーフィニッシュを果たした。 2021年セントライト記念編と菊花賞編では突然任侠編の登場人物化。本シリーズで与えられた名前は「録」。博奕打ちになるつもりはなくカードマジシャンとして生計を立てていく事を望む一方で、カード使いとして自身の父が取れなかった菊の札をとる事を望み聖光の賭場(セントライト記念)へ身を投じていく。 荒(ドゥラメンテ)の遺児として黒(キタサンブラック)、かつて父に宝塚で勝ったお鞠(マリアライト)から目をかけられているが、セントライト記念で惨敗した時は流石に黒からも激怒され危うく指を詰められかけてしまった。 セントライト記念での博奕の傷も癒えず、自信も無くしていたがお鞠から自分の息子の石(オーソクレース)を相棒に宛てがわれ共に菊花賞をワンツーフィニッシュで制した。その後石から義兄弟の契りを提案されるが「僕はこのシリーズを背負うキャラじゃないと思う」と断り、以降は元の彼に戻った 2022年天皇賞・春と2022年宝塚記念編では姉のメロディーレーンと共演したが、当の彼女はタイトルホルダーの手のひらサイズで、最初はユーキャンスマイルの通訳なしでは会話すら出来ないという衝撃的な姿(*50)(*51)。天皇賞・春では姉から「強い馬が勝つのではなく勝った馬が強い」とアドバイスを受けて逃げ切り圧勝を遂げる。最初は2頭まとめて自分の格下と見なして聞こうとしなかったが 宝塚記念では宿敵エフフォーリアへの対策として姉が悩殺を試みるが、当のエフフォーリアはとっくにデアリングタクトとウインマリリンに悩殺されていた為、その様子をほくそ笑みながら宝塚記念優勝をかっさらっていった。 そして2022年最後の特別編で顔を見せてからしばらく後、2023年オールカマ―編に登場。同じエアグルーヴの血を引くローシャムパークとその後輩で母系で皇帝と帝王の血を引くレーベンスティールの前に現れ、血脈の重圧でやつれた姿を見せていた。 馬なり de show 馬なり1ハロンの姉妹編にあたる4コマ作品にも登場。 2021年菊花賞編では父の墓前に手を合わせた後、彼が取れなかった「菊」を捧げたが、 2022年宝塚記念編では「G1で一番人気が勝てない呪い」に抗そうとするもエフフォーリアに一番人気を取られ、その怒りで勝利している。 引退後の2024年京成杯編では昨今の「タイホ」等馬名を省略し過ぎる風潮を前に、京成杯勝者ダノンデサイルの名前を省略して…。 余談 宝塚前の裏話 実は番手競馬をやったのには理由があった。 春天後陣営側で首脳会議が開かれ、そこで凱旋門賞挑戦が視野に入ったものの 「エフフォーリアに勝たずに日本代表で行くのはいかがなものか」「番手の競馬で勝てないのなら凱旋門は厳しい」 という山田オーナーや岡田代表の指摘により凱旋門に行く条件として宝塚記念では「折り合いつつ番手の競馬で宝塚を勝つ」が提示された。(*52) 特に牧雄氏は後述のこともあり凱旋門遠征自体否定的で本格化も秋ごろと見ていて宝塚で勝つとは思っていなかった。 実際陣営で宝塚での勝利を信じていたのは和生騎手くらいだったようで、それが勝利どころかレコード勝ちには陣営にとっても想定外だった。 輸送難? ステイヤーな彼だが意外にも輸送は苦手で、オーナーや関係者の取材でも度々触れられ阪神への輸送も苦労しているようである。 …が上記のように2022年8月時点で勝利したG1は何れも阪神競馬場開催のものばかりでこの声にも疑問の声があった。 凱旋門賞出走が確定し長時間輸送が確定するもいくつもの不安要素が指摘された、例を挙げると 陣営が海外遠征が初めてでフランスの預託先などの確保 帯同馬なし(*53) ロシアの軍事侵攻によってロシア上空通過できないことによる飛行時間の延長 輸送をクリアしても遠征先の食事が合わないことで調子を崩す などいくつもあり「彼がどれだけガレる(*54)のやら…」と心配の声が挙がった。 がフランスに到着した彼は思っていたよりもガレることなく、むしろ厩舎に到着すると寝藁で元気に寝転ぶほど体調は良かった。 そして栗田厩舎のInstagramで日々彼の様子が投稿されているがそこにはフランスで生き生きとしている彼の姿があった。(*55) …とファンの不安がなんだったのかと言えるほどフランスでの生活を満喫している彼にファンからは「自然豊かだし寒いから襟裳と勘違いしている」などど囁かれている。 凱旋門賞遠征で海外輸送適性があることが分かり2023年にはドバイへの遠征も視野に入っており、また一つ父の悲願を叶えるために世界で走る彼が見られるかもしれない。 なおこの凱旋門遠征では陣営も各所に協力を仰いでいたようで、凱旋門賞を2着で敗れたエルコンドルパサー・ナカヤマフェスタの調教師を務めた二ノ宮敬宇氏が協力に応じ イギリスからフランケルの装蹄師を呼ぶなどかなり力を入れていた。 鞍上・横山和生 21年有馬記念以降、ラストランとなった23年有馬記念まで鞍上を務めたのが横山和生。 彼はメジロムサシ・メジロタイヨウでG1を制した祖父横山富雄、メジロライアン・セイウンスカイ・ゴールドシップなどの鞍上を務めた父・横山典弘、タイトルホルダーの同期エフフォーリアの鞍上を務めた弟・横山武史など騎手の家系に生まれた。 2011年にデビューし順調に勝ち星を挙げるものの新人優遇がなくなると徐々に成績を落とし騎乗機会も減少。 更にはレース後に馬の顔に鞭を入れるなどの不祥事によって信頼も失いつつあったが、以後は地道に努力し勝率は低くとも研究熱心になったことで徐々に信頼を回復していく。 そして、G1こそ制していなかったもののその姿勢と騎乗センスが評価され、有馬記念時に主戦を務める武史騎手がエフフォーリアを優先することになったため(*56)、山田オーナー・岡田代表・栗田調教師の満場一致の下、タイトルホルダーを長期間任せられる主戦騎手に任じられた。 候補は複数いたようだが、今後GI馬として息長く活躍する為に必要なタイトルホルダーを優先できる騎手でなおかつ、この馬を操るのに必要な正確な体内時計の持ち主として白羽の矢が立った模様。 彼にとってもG1馬に乗る機会を得たのは大きな転機にもなったようで、テン乗りの有馬こそ5着に敗れるも「一瞬夢を見ました」、 デビュー11年目で初G1タイトル獲得にも「自分が勝ったというよりもタイトルホルダーと勝てて嬉しかった。」、 宝塚の勝利時にも「この子と一緒にリズム良く走れればきっといい結果はついてくると思ったので僕が怯まないように馬を信じて一緒に走って行きました。」、 凱旋門賞ではレース前には他にも気になる馬に敬意を払いつつも「タイトルホルダーのことだけを見る」 レース後自身の陣営のみならず他陣営ですら落ち込んでいた中、ただ一人世界の大舞台で愛馬とともに挑戦できたことを負けた悔しさもありつつも 「めちゃくちゃ楽しかったです、楽しくないわけがないじゃないですか。」とただ一人明るく回答する など度々タイトルホルダーへの重い発言を繰り返している。 弟からは「この馬は真面目すぎるところが長所であり、短所でもある」と聞いていたが本人は「割れやすいガラス玉をそっと運ぶような感じ」と感じたようで、なるべく折り合い彼の気持ちいいように走らせることを心がけているようである。 彼の愛馬に対する思い入れは尋常ではなく、ウシュバテソーロのドバイWC出走ではタイトルホルダーとの日経賞が日程が重なった時は日経賞を選択。 シャーガーカップのインタビューでは自身が強いと思う馬でタイトルホルダーを挙げ、落馬負傷で戦線を離脱してもタイトルホルダーの初戦までに復帰。 ラストランの有馬記念開催日は有馬記念だけに鞍を絞るなど、前哨戦や復帰戦であっても最後まで愛馬の手綱を他人に譲ることはなかった。 そんなタイトルホルダーを尊重する姿勢と両者呼吸を合わせて勝利を掴んでいく姿は、栗田調教師からは「誰にも手出し出来ないコンビになっている」と評されており、またananのスポーツ界のバディ特集企画で紹介される等早くも名コンビとして周知されつつある。 なお父親のノリさんは「俺も空いてるんだけどな~」とアプローチをかけていた。 彼の転機になった馬、相棒が去った後の活躍 2022年はタイトルホルダーとの初G1勝利だけでなく数々の重賞を制する飛躍年となった一方、彼にとって大きな転機を与えてくれた馬が予後不良によってこの世を去ってしまった。 その馬の名はトーセンスーリヤ。 当時彼は2018年の成績は騎乗回数はデビュー年を除くと最少、勝利数も10勝もなく、G1・重賞騎乗機会どころか中央・地方でも鞍に恵まれず「週末鞍があるかどうか」というレベルだった。 そんな低迷期に四位洋文(現調教師)から主戦を引き継ぐ形で託された。 トーセンスーリヤは元々は大井で勝ち上がり中央に移籍した馬だったが、クラシックはおろか条件戦すらもなかなか勝ち上がることがなく掲示板を彷徨っていた。 そんな彼のことを和生は「我が強くて、人間くさい馬。“乗ってるお前らには負けないぞ”って、でも競馬に行くと本当に頼もしくて僕のことを引っ張ってくれる存在でした。」と語った。 和生とコンビを組んでからは馬券内に入る好走を見せ始めはじめ、遂には和生と共に2・3勝クラスを勝ちOP入りを果たした。 初重賞挑戦で新潟大賞典を選択するも条件戦を勝ち上がったばかりだったのもあり10番人気の低評価だった。 だがそんな評価を一蹴するかのように2着馬に1馬身半差をつけて快勝し重賞初制覇、和生にとっては2018年のエルムS以来、芝重賞は彼にとっても初制覇だった。 この成績で次走は宝塚記念に出走、馬は勿論和生にとってもグランプリ出走は初でG1騎乗はホープフル以来の約2年半ぶり、14番人気ながらも7着で意地を見せた。 しかしその後は1年近く勝利できなかったが函館記念で久々の勝利2つ目の重賞を制した。 札幌記念でも2着の好走でサマー2000チャンピオン馬になる栄冠を手にし天皇賞(秋)に出走、弟が愛馬と共に三冠馬を破るのを15着で見届けた。(*57) 2022年になり再び地方へ移籍したが初騎乗から約3年の間22戦中15戦は和生と共に中央で駆け抜けた。 地方移籍しても「また機会があれば組みたい」と口にしていたが同年11月のOROカップで落馬・競争中止となり左肩関節脱臼により予後不良と診断され安楽死処置となった。 翌週記者が尋ねるも「気持ちの整理がついていない」とその口は重く、2カ月近く経ってようやく口にし要約すると 「当時G1どころか重賞の舞台に立つことも難しかった自分を勝たせてくれた、苦労もしたけど教えられたことも多く本当に感謝している、今後スーリヤの分も頑張る。」と回答している。 その後タイトルホルダーと有馬記念で勝つことはできなかったが2022年最後のG1レースとなった東京大賞典でウシュバテソーロに騎乗、驚異的な末脚を見せて見事1着で入線。馬にとっては重賞初挑戦でG1制覇、馬主にとっても国際G1初制覇(*58)、和生騎手にとってはダートG1初制覇という最高の形で2022年を締めくくった。 翌23年もウシュバテソーロと共に川崎記念を制し23年の初重賞勝利をG1級で飾った。 更にはその後もアグリ(*59)と阪急杯を制し高松宮記念に出走、タイトルホルダーと日経賞を制し天皇賞(春)、レッドモンレーヴ(*60)と京王杯SCを制し安田記念に挑戦など、かつて週末の鞍に悩んでいた彼が嘘のような活躍を見せている。 2023年は中央G1こそ取れなかったが上記のように有馬記念や大阪杯でダノンザキッドと3着、日本ダービーではベラジオオペラと4着(*61)で素晴らしい騎乗も見せている。 そんな今の彼がいるのは他ならぬトーセンスーリヤとの忘れられない日々で培ったものである。 なお2023年の成績は近年としてはエージェントを外した影響などもあってか有力馬に乗る機会が減り勝利数で言えば物足りない数であったが 万馬券の立役者になったりと人気薄の馬を勝利・馬券内にねじ込んだことで複勝回収率87%、単勝回収率に至っては130%を超えるという面白い成績をたたき出している。 特に外枠(特にピンク帽子)からの出走での人気薄馬の好走が多かったことで、「ピンク帽子・人気薄の和生騎乗馬は抑えとけ」と言われる程度には定番となった。 また初参戦だったシャーガーカップでは初騎乗・初勝利で、日本人騎手では武豊に次ぐ2人目のシャーガーカップ勝利騎手となるなど違った活躍も見せた。 翌年にはベラジオオペラと大阪杯を制し調教師・馬主に初G1をプレゼント(*62)。 かつてタイトルホルダーに初G1をプレゼントしてもらった遅咲きのG1騎手は、陣営に初G1をプレゼントする側になった。喜びの余り馬上からスタンドに鞭とゴーグルを投げ入れており2名も貴重なG1ジョッキーアイテムをプレゼントしてもらった なお同年制覇でなくとも大阪杯がG1になって設けられた春古馬三冠を初めて制した騎手になり彼もまた『阪神三冠』を手にすることになった。(*63) 2度の失敗を教訓に 2021年のクラシック三冠を分けた馬の中で、タイトルホルダーの馬主は三頭の中で唯一(*64)個人馬主である山田弘氏であるが、山田オーナーがタイトルホルダーの馬主になるまでには2度の失敗があった。 最初の失敗は岡田スタッドからとある牝馬を紹介された時。この牝馬は欧州の血統でそれ自体はよかったのだが牝馬の系譜を遡るとあまり走っていない馬であった。 結局山田オーナーはこの牝馬の購入を見送ったのだが、これこそ記事冒頭で紹介したタイトルホルダーの母となるメーヴェの購入を見送ったエピソードであった。 2度目の失敗はメーヴェの仔馬が生まれたと聞いて岡田スタッドに赴いた時。 その仔馬があまりにも馬体が小さいことから山田オーナーは「当歳じゃなくて1歳馬見せてよ」「こんな馬走らないよ」と言ってしまい、これも購入を見送った。 その馬が後のメロディーレーンだったことは言うまでもない。 これらの失敗から「自分の見る目の無さにガッカリ」と反省した山田オーナーは次のメーヴェの仔馬に期待を寄せ、売りに出された当歳セールに赴くが、父がドゥラメンテであったことで価格も8000万円や1億8000万円(*65)で落札されるケースもあったことから高騰すると予想していた。(*66) ところがいざその仔馬のセリに入ると山田オーナー以外に競ってくる相手がおらず、結果2,160万円で落札してしまい逆に不安になってしまったという(*67)。 いざ牧場に入ると、岡田スタッド代表の岡田牧雄氏から「この馬菊花賞獲れるよ」とその心肺機能の高さを評価された。 山田オーナーも最初は冗談だと軽く流したが、入厩後栗田調教師からも「この馬は走る」と手ごたえを感じて馬主の予想に反し早くのデビューとなった。 弥生賞を制してもその実力はまだ疑問を持っており、牧雄氏からは「菊花賞獲るからダービーでなくていい」と言われるも「皐月2着馬がダービーでないわけには…」と返答(*68)。 セントライトでの大敗も菊花賞を見据えていたことで気にしておらず、菊花賞当日は調教師経由で「責任は一切問わないからいってください」と鞍上の横山武史騎手に促した。 だが流石にあそこまでの逃げは予想外だったようで、山田氏は「そこまでやれとは言ってないだろ」と腰が浮いてしまったが結果は前述のとおりとなった。 山田オーナーは所有馬によるG1制覇経験こそあるもののサウンドトゥルーで東京大賞典・チャンピオンズカップ・JBCクラシックと何れもダートでの勝利だった。 そしてタイトルホルダーで初の芝G1、それもクラシック初勝利は「同じG1でもレースの重みがこんなに違うとは思わなかった」とその勝利を噛み締めていた。 ゴール直後はあまりの衝撃に5秒ほどフリーズしてしまい、人に促されるまでウィナーズサークルにも行く気が起きなかったと回想している。 翌年には所有馬初出走・初勝利を果たした天皇賞・春も「格別の勝利でうれしい」と満面の笑み。 宝塚の勝利も「文句のない内容でした、凱旋門賞について様子を見て前向きに考えたいですね。」と意欲を示していた。 凱旋門遠征に懐疑的だった山田オーナーも宝塚での勝利には和生に対して 「もう、夢のようです。和生は“タイトルホルダーと仲良く走ってきます”って。」 「それはいい。タイトルホルダーは、和生のことが大好きなんだから”」 と返すほど、タイトルホルダーと和生騎手のコンビには絶大な信頼を寄せている。 なお山田オーナーは凱旋門賞前に牧雄氏などを連れて凱旋門制覇をしていた その後ドゥラメンテ産駒が活躍する中タイトルホルダーほど活躍している牡馬はなかなか出ていないことから種牡馬入りも考慮しているようだが、「中途半端な成績では引退させたくない」とのことなのでまずは2023年の成績次第であった、残念ながら有終の美こそ飾れなかったが最後の最後に彼らしい走りを見せ、無事走り終えたことに満足していた。 母子を知る調教師 タイトルホルダーを管理している栗田徹調教師はヤマニンゼファーやイスラボニータなどの調教師と知られた栗田博憲調教師(2019年引退)の娘婿。 騎手から調教師に転向したタイプではなく、日本獣医生命科学大学(*69)を卒業後にノーザンファームへ就職した後、競馬学校に入学して厩務員へと転身し、2003年から後の義父の調教助手として栗田家とかかわりを持つようになった。 その間メーヴェの調教にも携わっており、牧雄氏はどの馬も「いいよ」ということはあっても「この馬はすごい良い」と言ったのはこの時くらいだったようで彼も鮮明に覚えていた。 彼女の印象も足元が弱い部分や繊細な部分がある馬とも感じたようで、実際ダートで勝利し若い時はじっくり使って徐々に力をつけていく方針で育成していた。 2011年から独立し同年から初勝利と地方重賞勝利、2019年にはアルクトスが中央重賞・2020年、21年にはマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を連覇するなど実績を重ねた。 タイトルホルダーのセリでは山田オーナー・牧雄氏・義父と共に参加し山田氏が彼を落とすことに意欲を示し、落とせたら管理をお願いしたいと打診された。 山田オーナーの馬を管理するのは初めてだったが、山田オーナーは懇意にしていたが定年間近だった義父と付き合いがあり、またメーヴェのこともよく知っているからと彼から託された。 セールでも姉の馬体から成長には不安があったがバランスの良さや顔つき、会場での落ち着きぶりから違う物を感じていた。 それは入厩後確信に変わり、彼を馬主も驚く速さでデビューさせる運びとなった。 また若い頃から前に行きたがるのは母もそうだったようで、それに体がついていかず調教でミスが起きることを避け全体的なベースアップを期待し放牧に出すなど基礎を大切にしていた。 その結果が実を結び、彼によってJRAGⅠ初勝利のみならず数々のタイトルを獲得するに至った。 凱旋門賞での敗戦では、悔しさを滲ませつつもやれることをやり切ったことには満足していた。 なおフランス遠征中は異国の地での日本の朝食作りや凱旋門賞に出走する競走馬の調教師や世話になっていた小林厩舎の調教師も混ざってからあげパーティーをしたり満喫していた 岡田牧雄にとって悲願の馬 実はタイトルホルダーは所有こそ山田氏の名義だが、実際は山田オーナーと牧雄氏の半持ち馬(*70)(*71)である。 岡田スタッドでは上記のように過酷な状況での調教を行っているが、それは過去のある経験が切っ掛けになっている。 それはかつて天皇賞制覇に拘って数々の名馬を輩出して繁栄を誇り、「長距離のメジロ」としてその名をとどろかせた今亡きメジロ牧場。 牧雄氏は30代の頃に兄や社台グループの照哉・勝己氏などと冬のメジロ牧場を視察に赴き、雪が積もる過酷な環境下での調教が目に焼き付き、それが現在のえりもでの昼夜放牧の原点。 その環境下で鍛えられた長距離での強さに感動し、自身の牧場から菊花賞・天皇賞(春)を勝つ馬を出すことが目標となっていた。 何故皐月・ダービーを捨ててようとしつつも菊花賞に拘ったか、2つの長距離G1を制し宝塚の勝ち方には「メジロマックイーンを彷彿とさせる」という声も聞かれたが、 氏にとってはメジロが原点になっていることを考えれば納得がいく。 巷ではドゥラメンテの後継種牡馬として2022年での引退も囁かれていたが、牧雄氏は「走ることこそが馬にとっても幸福」という考えを持っており2022年の引退は否定的だった。 勿論将来的に種牡馬入りは考えているようでそのためにも中距離での実績を欲していたが、その中距離でレコード勝ちしたことには満足している。 なお宝塚を勝利するとは微塵も思っていなかったようで「和生の時計壊れた!絶対垂れるしもうデアタクだけ見とけばいいや」と不貞腐れた模様(*72) しかし同時に調教師が「中距離取れたら凱旋門挑戦してもいいですか?」というお願いには軽はずみな返答をしてしまった事には若干後悔している様子。 最も牧雄氏も欧州の血統や脚の作り的にも大丈夫ではないか思っているようで、凱旋門挑戦にはそこまで反対はしていなかった(*73)。 凱旋門賞のレース後にもやはり日本とは違いすぎる馬場に苦言を呈しており、以後牧雄氏が管理する馬での凱旋門賞制覇どころか出走もなかなか見られない可能性も高くなっている。 ラストラン前には「凱旋門賞に行って走り方が変わってしまった、もっと国内に専念して育成すべきだった、そうすればイクイノックスに並ぶ馬になったかもしれない」と後悔を口にしていた。 引退後は日高で種牡馬入りで交配相手は色々考えているようだが、初年度は母に半妹を誕生させたベンバトルをつける予定が組まれている 三冠牝馬デアリングタクトにキンカメ3×3で若干きつめではあるものの、何れタイトルホルダーとの交配もやりたいと語っている。 情報発信 数々のG1タイトル獲得などもあり雑誌などのインタビューで情報を発信することが多いタイトルホルダー陣営だが、実は独自に 栗田厩舎のInstagram・YouTubeの岡田スタッドチャンネル・栗田氏の妻のブログと様々な情報発信を行っている。 Instagramはフランス遠征中で様々な情報を逐一提供し、山田オーナーが以前インタビューで、菊花賞を制したもののコロナ禍ということもあり祝賀会が出来ないことを惜しんでいたが その後春天・宝塚を制し、ご時世的にも祝賀会が催せるようになったため宝塚の祝賀会は行われたことが投稿で判明した。 …だがそこにはフランス国旗カラーの法被に「宝塚トップスター」表記はまだしも背中には宝塚お決まりのポーズを決めるスーツを身に纏ったタイトルホルダー という謎過ぎるチョイスにファンの間で騒然となった。 YouTubeのチャンネルは2022年11月時点ではタイトルホルダーに関するものはあがっていないものの、メロディーレーンの写真集に載せられなかった写真が公開されたり 妊娠中の母メーヴェの近況動画などがアップロードされていることからこちらにも期待が集まっている。 妻のブログでは普段は子供に関係するものが多いが時折、「エフフォーリアを管理している鹿戸調教師の奥さんと仲がいいからグランプリ投票でエフフォーリアに投票した」 「フランスから帰ってきたが怪我をしないどころか、牧場から元気すぎて早く入厩させてほしいと泣きつかれた」などの意外な情報も提供されることから、ファンは情報源として重宝している。 なおメディアへのサービス精神も旺盛でメロディーレーンの撮影できた人に弟とのツーショット機会(*74)を何度も設ける、春全休になったタイトルホルダーの様子も見せてくれる(*75) 復帰に向けて調整している様子(*76)などファンたちへの気配りも忘れず、更にはまだ現役にもかかわらず写真集発売するなどファンを大切にしている。 GⅠ3勝馬 最終的に菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念のGⅠ3勝で現役生活を終えたが、GⅠ勝ち鞍が全く同じ馬にはビワハヤヒデ・ヒシミラクルが該当する。 勝ち鞍こそ同じだが開催地で見ると ビワハヤヒデ 菊花賞(京都)・天皇賞(阪神)(*77)・宝塚記念(阪神) ヒシミラクル 菊花賞(京都)・天皇賞(京都)・宝塚記念(阪神) タイトルホルダー 菊花賞(阪神)・天皇賞(阪神)・宝塚記念(阪神) と開催地は宝塚以外はバラバラだったりする。 またG1以外の内訳で見ても、ビワハヤヒデはデイリー杯3歳S(*78)・神戸新聞杯・京都記念・オールカマー(*79)の4勝、ヒシミラクルはG2・G3勝利は0と一致しない。 ビワハヤヒデとはクラシック3冠全出走、皐月賞2着、宝塚レコード勝利、阪神開催G1無敗とG1関係で共通点がある。(*80) ヒシミラクルとは初勝利した場所も中京の3歳未勝利戦で新馬戦は小倉と(*81)共通点はG1勝ち鞍以外ないに等しいが、スタート早々に落馬が発生したG1を勝利したという共通点はある。(*82) 追記・修正は、父親の忘れ物を取りに来た方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 今のところゴルシ以上に仁川の申し子みたいな成績してるが、東京や中山の大舞台で結果が出ればまた評価が良い方に変わりそう -- 名無しさん (2022-10-21 22 40 54) ドゥラメンテの記事で追記しまくったけどメンバーじゃなくて記事作れなかったから感謝やで -- 名無しさん (2022-10-24 08 52 46) 出来れば余談で簡単にで良いので初代と二代目のタイトルホルダーに付いて解説して欲しい -- 名無しさん (2022-10-27 05 17 08) 有馬勝てればグランプリホースか... -- 名無しさん (2022-10-27 07 51 29) ↑宝塚記念に勝ってるから既にグランプリホースだよ。有馬に勝てば春秋グランプリホースになる。 -- 名無しさん (2022-10-31 10 52 02) 海外帰りは -- 名無しさん (2022-10-31 14 09 42) ↑失礼。海外帰りは本領発揮できないことも多いけど、有馬は勝って欲しいね。シャフは秋天負けちゃったし。 -- 名無しさん (2022-10-31 14 11 36) 父の無念をことごとく晴らしていくのアニメの主人公感ある -- 名無しさん (2022-11-03 00 25 09) 大事には至ってないようで安心した。また元気に強い姿を見せてくれ! -- 名無しさん (2023-04-30 17 35 23) まだ舞えるさ。牧雄もこのまま終わらせる男じゃあるめぇ -- 名無しさん (2023-05-11 14 55 00) ジャパンカップでは因縁のイクイノックス、後輩のリバティアイランド、復活にかけるドウデゥースと対決する。いやものすごいメンツだ -- 名無しさん (2023-09-05 17 53 30) スタートで暴れて行きっぷりも悪い中、ダノンベルーガ下して掲示板入りは普通に頑張った。有馬は適性若干微妙かもしれないけど頑張って欲しいわ -- 名無しさん (2023-11-26 18 07 27) タイホ君、次走の有馬がラストランだとさ -- 名無しさん (2023-12-06 12 24 53) 勝って有終の美を飾って欲しい -- 名無しさん (2023-12-24 17 17 23) ラストランは3着。最後の最後に実に彼らしい走りを見せてくれた。ありがとう。 -- 名無しさん (2023-12-24 17 37 48) かっこよかった それに尽きる お疲れ様!ありがとう!タイトルホルダー! -- 名無しさん (2023-12-24 18 56 37) やりきったなタイホ君...!今はただただお疲れ様。 -- 名無しさん (2023-12-24 20 04 10) 他の21世代が怪我や脚部不安や低迷化で後味の悪い幕切れを迎える中で綺麗に去っていったね… -- 名無しさん (2023-12-26 10 26 47) 繋養場所的に300万ジャスト行くか行かないかと思ってたけど結構ガッツリなお値段設定になったな。これで満口揃うならほぼ社台繋養並の初年度スタートだけど、まぁ近隣牧場への根回し済んでるっぽいし多分この2年はそこは心配ないか。 -- 名無しさん (2023-12-26 14 38 51) いい夢を、見させてもらったぜ・・・(有馬記念 -- 名無しさん (2023-12-28 10 59 35) 名前 コメント
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770 ドラマ テレビドラマデータベース 771.1 朝の連続テレビ小説 <変遷> <特記事項> 作品名 年 脚本(原作) 主演 エピソード 娘と私 1961/04/03 1962/03/30 山下与志一 (獅子文六) 私 北沢彪 うず潮 1964年度 田中澄江 (林芙美子) 林フミ子 林美智子 ヒロインに無名の新人を起用した最初の作品 NHK大阪放送局が製作した朝ドラの第1号 たまゆら 1965年度 山田豊/尾崎甫 (川端康成) 直木良彦 笠智衆 おはなはん 1966年度 小野田勇 (林謙一) 浅尾はな 樫山文枝 おしん 1983年度 橋田壽賀子 小林綾子 田中裕子 乙羽信子 平均視聴率は52.6%、最高視聴率62.9%。 これはビデオリサーチの統計史上、 テレビドラマの最高視聴率記録。 澪つくし 1985年度前半 ジェームス三木 沢口靖子 君の名は 1991年度 (菊田一夫) 鈴木京香 倉田てつを 春よ、来い 1994年度後半 1995年度前半 橋田壽賀子 安田成美 中田喜子 ふたりっ子 1996年度後半 大石静 岩崎ひろみ 菊池麻衣子 ちゅらさん 2001年度前半 岡田惠和 国仲涼子 「とと姉ちゃん」 ヒロイン・小橋常子役を「高畑充希」が演じ、 2016年4月4日から放送されている、 NHK朝の「連続テレビ小説」第94シリーズの タイトルといえば【 何 】でしょう。 16/03/26「桜花賞」 771.174 朝ドラ主題歌 作品名 基本情報 主題歌 エピソード おひさま 2011前 井上真央 おひさま~大切なあなたへ/平原綾香 44位 作曲:渡辺俊幸 カーネーション 2011後 尾野真千子 カーネーション/椎名林檎 5位 梅ちゃん先生 2012前 堀北真希 さかさまの空/SMAP 1位 純と愛 2012後 夏菜 いちばん近くに/HY AL「Route29」 9位 あまちゃん 2013前 能年玲奈 あまちゃん オープニングテーマ/大友良英 ごちそうさん 2013後 杏 雨のち晴レルヤ/ゆず 3位 花子とアン 2014前 吉高由里子 にじいろ/絢香 8位 マッサン 2014後 玉山鉄二 麦の唄/中島みゆき 5位 あさが来た 2015後 波瑠 365日の紙飛行機/AKB48 Sg「唇にBe My Baby」c/w 1位 とと姉ちゃん 2016前 高畑充希 花束を君に/宇多田ヒカル 771.2 大河ドラマ 1963年の「花の生涯」に始まり、現在は「真田丸」が放送中の、 NHKで放送されている歴史・時代劇のドラマシリーズといえば、 「(NHK)【 何 】ドラマ」でしょう。 16/01/15「C3」 『君の名は』 “氏家真知子”をヒロインとする作品で、 ラジオドラマや映画作品がいずれも大ヒットした脚本家・菊田一夫の代表作といえば『 何 』でしょう。 16/04/30「昭和記念」 『相棒』シリーズ Ans. 反町隆史(そりまち・たかし) テレビドラマ「相棒」のseason14から、 4人目の相棒である“冠城亘”役を 演じている俳優といえば【 誰 】でしょう。 16/05/07「皐月賞」 私は貝になりたい フランキー堺演じる清水豊松のセリフです。空欄に入る言葉は【 何 】でしょう。 “深い海の底だったら戦争もない、兵隊に取られることも無い。 ふさえや賢一のこと事を心配することもない。 どうしても生まれ変わらなければならないなら、私は【 何 】になりたい」 16/04/30「昭和記念」 『半沢直樹』/池井戸潤 Ans. タイヨウのうた 共に2006年に公開された、映画版では「YUI」が、テレビドラマ版では「沢尻エリカ」が担当した、XP(色素性乾皮症)という病気を抱える雨音薫(あまね・かおる)を 主人公とした作品のタイトルは『 何 』でしょう。16/04/02「定期化記念」 新垣結衣(あらがき・ゆい) 雪が粗い ゆきがあらい 08.08.14「フリバ」観客@┌|∵|┘ 16/01/23「大雪特別」 Ans. 父と暮せば 原爆投下後の“広島”を舞台にした、 “井上ひさし”による舞台作品のタイトルといえば、 『【 誰 】と暮せば』でしょう。16/05/21「伊勢志摩記念」 779 「特撮」 2007/01/14 第55回カルト大会 ~ウルトラマン~ 779.5 「スーパー戦隊シリーズ」 40 動物戦隊ジュウオウジャー ・放送予定 : 16/02/14~・主演・中尾暢樹 : ジュウオウイーグル/風切大和(かざきり・やまと)役 放浪記 [2015/10/25-A25L]
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前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:G1優勝してEDを見る 開始時間:2008/06/08(日) 18 42 35.79 終了時間:2008/06/08(日) 20 19 08.81 ナムコのファミリーシリーズ。 16頭の競走馬の中から1頭を選び、ジョッキーとなってレースを勝ち抜く。目指すは最高峰の天皇賞!! シンプルな内容と操作ながら、運と戦略性がないとクリアは難しいと思います。個人的にはオススメの一作。 一応G1さえクリアできればEDが見れる。(G1の種類によるEDの変化は無い模様) ただ、もし最終レースの天皇賞を目標とした場合、出走条件は「10戦以内に獲得賞金3億5000万」とのこと。(外部攻略サイトの情報) これは、全レースで1着になっても足らず、レコードボーナスが必須とのことだが…。腕に自信のある実況者様には挑戦していただくってことでおk? 操作方法 キー モード・馬選択時 レース時 十字キー 選択、カーソル移動 自キャラの移動 Aボタン 決定 ムチ入れ Bボタン キャンセル ジャンプ スタート タイトル画面での決定 ポーズ セレクト 馬選択画面でのページ変更 なし ルール 現在の獲得賞金などによって、自動的に参加レースは決定します。 全て6頭立てのレースで、4位以上に入れば次のレースへ進めます。5,6位であれば即がめおべら。 1~3位に入ると賞金がもらえます。さらにコースレコードを出した場合は、レコードボーナスがもらえます。 16戦を完走して1回でもG1レース(実際の競馬とは違い、条件クラス卒業後はG3→G2→G1というクラス分けになる)で優勝できればグッドエンド。できなければリタイアと同様のバッドエンドです。 パラメータ 各馬にはパラメータが設定されており、キャラクターごとに異なります。馬の途中変更はできませんので、どの馬を選ぶのかも重要なポイントです。 また、コースに落ちているアイテムを拾うことで、馬のパラメータを上げることができます。パラメータは0~Aの11段階で、A以上は上がりません。 (ただし、「タイプ」だけはアイテムが落ちていないため、初期値から変動しません。) 項目(略字) 内容 スピード(Sp) 走行スピードの上限(0で最高90km/h,1上がる毎に0.5km/h上昇) スタミナ(St) 道中でのスタミナの減りにくさ ガッツ(G) 他の馬に接触したときや障害に引っかかったときのスタミナの減りにくさ ジャンプ(J) ジャンプの飛距離 ターボ(T) スピードの上昇度。高いほど、少ないムチ入れでトップスピードに持っていける タイプ 悪条件(ダート・重馬場・荒れ場)の抵抗力。高いほど、スピードをロスしにくい ※略字は、道中に落ちているアイテムの文字と対応します。 アイテム コース途中には必ずアイテムが落ちています。アイテムを取ることで、前述のパラメータを上げたり、体力を回復したりできます。ただし、トラップアイテムもあるのでご注意を…。なお、これらはレースによって出現数が決まっており(1~3個)、ステータスアップはG1ではもう出ませんので注意。☆とドクロはG3以降。 内容 ステータスアップ 前述「パラメータ」の略字と同じアイテムを取ることで1段階upする ☆マーク 馬のスタミナを一定量回復できる。長距離レースでは取らないと勝ち目は無い ドクロマーク スタミナが一定量減少する。トラップアイテム レース中の操作・注意点など レース中は、Aボタンでムチを適度に入れながら走行する。 コース途中の障害物は、タイミングよくジャンプして飛び越える。ただ、スピードに乗っていないと飛距離が出ないので注意。 障害物に引っかかって落馬した場合、スタミナが大きく減る。また、落馬したまま画面スクロールに追い越されるとリタイア。 普通に走ったまま画面スクロールに追い越されてもリタイアにはならないが、大幅にスタミナをロスする。 馬はエクスプレスを選択しました。 第15戦の皐月賞を勝利 最終戦のダービーは2位。途中のコーナーを最終コーナーと勘違いしたのが痛かった(;^ω^) G1優勝で16戦完走! シンプルながら緊張感があってなかなか面白いゲームでした。 障害でコケるとかなり不利になるので、とにかくジャンプのミスを減らすのが重要だと思います。また、最終コーナーを回るまでは自分も敵も画面スクロールより前に出ることはできないので、最終コーナーまではムチは減速を抑える程度にしてスタミナを温存するのが得策といえそうです。 天皇賞 天皇賞勝利
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宝塚記念。 ファン投票第1位はトシマサル。直線一気の派手な競馬でこれまで朝日杯、ダービー、大阪杯とG1を3勝。陣営も「2000~2400はこの馬の適距離。自信をもって送り出せる」と自信を覗かせる。 ファン投票第2位はトゥシグトーシー。先行早め抜け出しの安定した脚質でこれまで皐月賞、有馬記念、ドバイシーマクラシックのG1を3勝。鞍上の安藤勝乙は「ここはワシが志願して出走を決めてもらった。完全決着を果たしたい」と覚悟を決める。 ファン投票第3位はコイントシ。マイル戦線を沸かせてきた4歳世代の1角が中距離初挑戦。これまでNHKマイルカップ、香港マイル、安田記念とG1を3勝。陣営も「スピードは一枚上手。あとは距離が持つかの勝負だ」とコメント。 ファン投票第4位はサクラチトシオー。スタミナを活かした大逃げを武器にこれまで菊花賞、天皇賞(春)とG1を2勝。ポンコツ調教師は「天皇賞で古馬最強を証明したにも関わらず、4位と言う順位は納得いかない。直近で負けた馬に順位で負けているのはおかしい」と投票結果に不満たっぷり。 以下はポトシェ、クロノジェトシス、ジャックトーシらが続く結果となり、4歳世代がファン投票上位を独占する結果となった。 レースも4歳世代を中心とした見方が多い中、状況を一変させたのは世界最強牝馬・トシヴの参戦。 トシヴと言えばクイーンエリザベスでトゥシグトーシーを下している。鞍上には世界のトップジョッキー・デットーシを配する必勝態勢。 陣営は「日本の競馬は近年上がってきている。今後の為にも、それを肌で実感したい。リスペクトをもって挑む」と勝算を覗かせる。 ~厩舎では~ どんどん「ついに大一番、春のグランプリですね」 ポンコツ「ようやくチトシオーが最強であることを証明する時が来た。有馬記念で負けたトゥシグトーシー、大阪杯で負けたトシマサル、海外から参戦のトシヴ。相手にとって不足なし」 どんどん「人気もかなり割れているみたいですよ」 ポンコツ「フン、皆見る目がないんだろう。何故ファン投票で4位だったのか、理解できない」 ノブン「まあ上位3頭は3つG1を勝っているのに対して、チトシオーは2勝ですから」 どんどん「調教の動きもよさそうですね」 ポンコツ「今思えば…小さな牧場で生まれ、買い手が付かず牧場長が主取りをした馬がよくここまで成長したなと思う。立派です。立派ですよ」 ノブン「どうしたんですか急に」 ポンコツ「本当にあの馬は立派な馬です(号泣)」 どんどん「情緒不安定か?」 ノブン「さあ」 淑之「ポンコツ先生にはお世話になってきて…何か恩返しが出来ないかと頑張ってきました。G1と言う素晴らしい舞台で先生に恩返しの勝利を届けることが出来て、騎手冥利に尽きます(号泣)」 どんどん「お前もかよ」 ノブン「気持ち悪い…」 淑之「これからもチトシオーの応援をよろしくお願いしまうぉぇぇぇぇぇぇぇぇげろろろろろろどばばばばばっびちびち」 どんどん「はあ…」 ノブン「オーナー以外の関係者がヤバすぎる」 ~小林牧場では~ 小林「ふう、種付けシーズンもひと段落だな」 スタッフ「この時期は出産に種付けと、忙しい時期ですからね」 小林「そんな中、天皇賞のサクラチトシオーの走りには勇気をもらったね」 スタッフ「まさかウチの牧場からあんな馬が出るとは…私たちの誇りですね」 小林「今週は宝塚記念に出ると聞いている。楽しみだよ。グランプリの優勝レイをウチの牧場に飾れたら、これ以上のことはないね」 スタッフ「宝塚が終わったら牧場に帰ってくるんですかね?」 小林「特に予定は聞いてないけど、そうなるんじゃないかな。夏場は休養して秋に備えるのが普通だからね」 オートシー春日「トゥーシ!ということでね、今回、私はサクラチトシオーの生まれ故郷、小林牧場さんにお邪魔しております」 スタッフ「テレビの取材が来ましたね」 オートシー春日「まずは牧場長であり、サクラチトシオーのオーナーでもある小林さんに話を伺いましょうか」 小林「よろしくお願いします」 オートシー春日「個人経営の牧場だと聞いているんですが」 小林「その通りです。繋養している馬の数はそんなに多くはありません。少数のスタッフで頑張っています」 オートシー春日「トゥーシ!!!」 小林「まだ生まれたばかりの子馬も居ますので、あまり大きな声は出さないでもらえますか」 オートシー春日「ハッ!!トゥーシ!!!!!」 スタッフ「ちょっと!」 オートシー春日「追い出されてしまいました」 サクラチトシオー20
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登場します だだだだ ちんまん厩舎所属の若手ジョッキー あくまさん コーラルプラネットの馬主でありダダダプレジメントの馬主 さぶちん マンハッタンサブの主戦騎手。関西期待の若手騎手 らーど ビワジェラードの主戦。関西を代表する騎手 由紀ち 九州からやってきた若手騎手。ジャングルユキッチの主戦 ちんまん 関東の調教師。コーラルプラネット&ダダダプレジメントの調教師。「負けたら騎手のせい」が口癖。ライバル馬を平気で「弱い」という 炭火 予想紙「競馬カッス」の記者。たびたび調教を観察。予想は当たらない 1歳年上の競走馬 ビワジェラード マンハッタンサブの兄。ダービーと菊花賞の2冠馬 ヤニキバリアシオン 金本ともあき氏が単独で所有する。皐月賞を制したものの、ダービーと菊花賞ではビワジェラードの前に敗戦 ネクラローレル 能力の高さは折り紙つきだが体質の弱さからクラシック出走は叶わなかったが古馬になって開花した 同世代の競走馬 ダダダプレジメント 小さな牧場で生まれた期待の星。あくまさんに購入された マンハッタンサブ ビワジェラードの弟。長距離血統 ジャングルユキッチ ダダダプレジメントと同期の馬。中距離血統 カッスインパクト 4億3000万円で落札された超良血。あの小笠原みちひろ氏が所有する スミビスペシャル 先行策をとる逃げ馬 スーパーミッチー 気性が非常に荒いためのちにセン馬となる タイヤスカーレット 牡馬戦線に果敢に挑む牝馬。モデルはもちろんダイワスカーレット ゲボネア モハメド殿下の所有馬であり5馬身うまい人が主戦を務める ウオッパ タイヤスカーレットとともに牡馬戦線に殴り込みをかける男勝りの牝馬 1歳年下の競走馬 ゴールドエース ビワジェラードとマンハッタンサブの弟。デビュー前から大きな期待を背負っている馬 バブルゴムフェラー 潜在能力よりも天才的なレースセンスが最大の持ち味 エピネファイア 良血馬。以上。 その他 コーラルプラネット デビュー間も無い若武者だだだだがダービーの大舞台で手綱を取ることとなった馬 yabut 先輩騎手。落馬で死ぬ 小笠原みちひろ 野球選手。スーパーミッチーとカッスインパクトの馬主。自分勝手だが野球界ではスーパースター。金にうるさい 金本ともあき 野球選手。小笠原とともに年俸が高くタイヤスカーレットの一口馬主兼ヤニキバリアシオンの馬主 競馬ヒート 競馬中継番組。俳優の金子さんや女性アナウンサーが進行し、ゲストを迎えてレースについて熱く語り合う番組 金子さん 競馬ヒートのメインキャスター。「僕(の本命)は○○!(キリッ」でおなじみ。初心者丸出しの発言で主婦層から支持 湯田わたる 関東の無名の若手騎手。スーパーミッチーの主戦を任される 式豊 言わずと知れた名ジョッキー。若くから天才と呼ばれ競馬界をリードしてきた。晩年を迎えた今でも若手に負けず一級線で闘い続ける 五十嵐冬樹 斜行の名手。ウイポでは五十畑(いそはた)という偽名で登場。斜行をしても一切反省せず、また繰り返す悪質な騎乗でおなじみ。福永に「五十嵐さんはG1に乗る騎手じゃない。福島にでも行けばいい」と言われた逸話はあまりにも有名 5馬身うまい人 本名はランフランコ・デットーリ。世界トップクラスの騎手。「彼が乗ると5馬身差が出る」と言われるほど。その腕が本物なのかは定かではないが、日本観光を兼ねて来日し、俺は5馬身うまいんだとアピールしている。ダービーにて佐藤哲三騎手からゲボネアを奪い取ったのは有名な話 源氏パイ 本名は藤田伸二。レース後のインタビューでは源氏パイの髪形を披露したこともある。また、短気なのか暴力事件を起こしたこともある。レース中に恫喝することも うるせぇよ四位 本名は四位洋文。うるさい観客に対して「うるせぇよ、おい」と一喝した男気の持ち主 デザート 本名はケント・デザーモ。G1のレース中にムチを落とし、直線では自分の手で馬を叩いていたことで知られる世界的騎手。さらにゴール板を間違えて立ち上がり、差されて負けたという伝説を持つウイポではデザートという名前で登場。おいしそうな名前とは裏腹に好騎乗を見せる頼れる男 ペリエ 本名はオリビエ・ペリエ。かつてシンボリクリトリスで有馬記念を連覇するなど日本でも活躍した騎手。しかし所得税を払わず日本から逃亡した残念な男。トレードマークはハゲ頭 陣営 主にレース前とレース後にコメントをする人物。その馬の関係者であることは間違いないが、詳しく誰なのかは分からない 関係者 その馬の関係者ではないが、競馬に関する関係者。他の陣営であったり開催側のスタッフであったり。主に小笠原みちひろを叱る
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登録日:2021/04/20 Tue 18 33 00 更新日:2024/04/21 Sun 10 21 27NEW! 所要時間:約 79 分で読めます ▽タグ一覧 10億超え 120億事件 12年クラシック世代 G16勝会 G1馬 「少し気位が高い人間と思ってないとダメ」 アブダクション(未遂) ウマ娘ネタ元項目 エンターテイナー クスリをキメてるロックスターみたいな馬 クラウチングスタート グランプリホース ゲート難 コメント欄ログ化項目 ゴルシ ゴルシ伝説 ゴールドシップ サラブレッド ステイゴールドのバカ息子 ステイゴールド産駒 ステイゴールド自慢の息子 ステイヤー ステゴ一族 ステマ配合 ハジケリスト ファンサービス ポイントフラッグの2009 ヤンキー ワープ 不沈艦 人語を理解してる疑惑 今浪隆利 内田博幸 凱旋門賞に挑んだ馬 合体事故 問題児 四つ脚のレッドツェッペリン 天皇賞馬 奇行 奇行子 岩田康誠 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 日高の白い悪魔 暴れ馬 横山典弘 気まぐれ 気分屋 濃すぎるキャラクター性 無事之名馬 猛獣 白いの 種付け上手のゴルシさん 種牡馬 競走馬 競馬 繊細 芦毛 芦毛の暴君 英雄色を好む 苺大福 走ってくださいお願いします 蹴り癖 迷馬にして名馬 追い込み 金返せ 須貝尚介 頑丈 顔芸 馬 黄金船 黄金配合 黄金の航路 ヒーロー列伝No.74 ゴールドシップとは、日本の元競走馬、種牡馬。 データ 生誕:2009年3月6日 父:ステイゴールド 母:ポイントフラッグ 母父:メジロマックイーン 生産国:日本 生産者:有限会社出口牧場 馬主:小林英一 → 合同会社小林英一ホールディングス 調教師:須貝尚介(栗東) 主戦騎手:内田博幸 通算成績:28戦13勝[13-3-2-10] 獲得賞金:(中央)13億9776万7000円 主な勝鞍:12'皐月賞・菊花賞・有馬記念、13'-'14宝塚記念、'15天皇賞(春) 受賞歴:JRA賞最優秀3歳牡馬(2012) 勝つ時はその末脚と無尽蔵のスタミナを武器とした豪快な勝ち方で、'12年皐月・菊花二冠(*1)、史上初の宝塚記念連覇('13・'14)、史上6頭目となるJRA同一平地重賞3連覇(*2)を達成した阪神大賞典、4年連続GI勝利(*3)など、テイエムオペラオーとオグリキャップの12勝に次ぎ、オルフェーヴル(海外2勝含む)と並ぶ重賞レース11勝(*4)を挙げ、国際競馬統括機関連盟 (IFHA) が発表する世界の競走馬の格付け「WBRR(ワールド・ベスト・レースホース・ランキング)」(*5)でも現役時毎年120以上を誇り、2013年と2014年には世界11位を記録するなど、かの修羅揃いだった2012年クラシック世代の中でも筆頭に挙げられるほどの非常に高い実力を持つ。競走馬時代は須貝尚介厩舎所属(ちなみに須貝厩舎の重賞初勝利(2012年共同通信杯)・GI初勝利(同皐月賞)・通算100勝(同菊花賞。現在のJRA史上厩舎開業最速の100勝記録(3年7ヶ月21日)でもある)を飾った馬でもある)。 しかし、これだけならばただのレベルの高い「歴史的名馬」である。だが彼に関して特筆すべきは、高レベルの実力・実績を誇りながらも馬名に逆らうかの如く順風満帆とは行かない数々の「珍」エピソードを生み出し、メディアからは言葉を選んで『稀代の超個性派』『猛獣ゴルシ』と称される程の破天荒な癖馬的な性格と言った「歴史的迷馬」としての側面、そして特徴的な芦毛とピンク色の鼻など愛嬌のある見た目(*6)と人間の意思を理解してネタに走る何とも人間臭いキャラクター性からか、引退した今でも多くの競馬ファンから愛される迷馬にして名馬である。ついでに「競馬のふるさと案内所」のヘッダーアイコンでもおなじみ。 本項目含め、主に「ゴルシ」の愛称で知られる(*7)が、元担当厩務員の今浪隆利氏など一部からは他馬(特にゴールドシチー、次いでウマ娘での方やゴールデンシックスティ)との区別のためか「シップ」と呼ばれることもある。 そっちはそっちでルラシことルーラーシップなどとかぶってしまうが。 また、芦毛且つ名前が船絡みでクロフネ産駒と間違えられる事があるが勿論無関係。 ファンからの主な愛称は「苺大福」。 これは芦毛の白(っぽ)い馬体と鼻先にうっすら混じるピンク色という配色に加えて、デビュー5戦目から10連続で1着と5着だけ取り続けた挙句(特に11戦目から14戦目までは1着と5着を交互に取り)、デビュー15戦目に15着でオチをつけたエピソードに因んだもの。 その他体の頑丈さから名前に引っかけて「不沈艦」、一つ上の同父産駒の暴君をもじった「芦毛の暴君」、行動と成績の読めなさ(及び120億円事件でやらかした実績)から白毛馬を差し置いて揶揄と呆れと諦め(と、少しの愛情)を込めて「浮沈艦」「白いの」「シロイアレ」「豆大福」と呼ばれる場合もあり、現在でも競馬では大抵それで通じる。なおその白さは唯でさえ早くから白さが目立っており、6歳時には完全に白くなっていた程(種牡馬入り後も年々真っ白になって行き、2023年時点で足に僅かな黒さを残すのみで馬体おろか鬣も尻尾も雪景色で放牧地へ行くと冬季迷彩と化す程完全に真っ白になっている)。 なお、Cygames社がアプリ・アニメなどのメディア展開を行っている『ウマ娘 プリティーダービー』でのゴルシについては、ゴールドシップ(ウマ娘 プリティーダービー)を参照のこと。 来歴 今やすっかり社台グループが幅を利かせる競馬界であったが、彼は出口牧場という中小牧場で産声を上げた。 この出口牧場、ゴルシ誕生以前は社台グループなどに押され最近はめっきり活躍馬を出しておらず、それまでの中央競馬重賞勝ち馬は1988年のアルゼンチン共和国杯(GII)、1986年のセントライト記念(GIII)を勝ち鞍とするレジェンドテイオー(獲得賞金1億8350万円)のみで、レースの総獲得賞金の約7割がゴルシによるものという規模と、お世辞にも有力な牧場ではなかった。そんな出口牧場であるが、とある牝系血統の保護を目的に彼の祖母にあたるパストラリズム(*8)を導入し、交配を行っていた(*9)。 その血統とはゴルシの8代前にあたる、現在成田空港がある地に嘗て存在した宮内庁直営の「下総御料牧場」で六大牝馬(*10)として飼育されていた一頭である「星旗」(*11)であり、日本競走馬においては由緒正しい血統である(*12)。序に祖父メジロマックイーンもかの小岩井牧場のアサマユリを始祖とする牝系の血筋であり、「SS系」と「小岩井」・「星の血統」の日本土着牝系を全部載せで混ざった非常に珍しい血統である。 一方、馬主の小林英一氏は元々、俗に「ミスター競馬」と称された野平祐二(*13)のファンであり、野平が主戦騎手としていた星旗の曾孫にあたる風玲の仔であるスイートフラッグ(*14)に憧れ、氏の稼業が成功し馬主資格を獲得した後、スイートフラッグと同じ風玲の娘であるアイアンルビーの孫のパストラリズムを最初の保有馬とした。 そしてそのパズトラリズム2番仔と7番仔以外の馬主となり、そのうちの5番仔としてメジロマックイーンとの間に生まれたのが母であるポイントフラッグであった。 更にこのポイントフラッグは、須貝氏の父である須貝彦三氏の厩舎に所属し、須貝氏が騎手時代に騎乗していたと言う経緯がある。あと一歩重賞に届かぬまま怪我で引退してしまったが、その初仔であるハニーフラッグは須貝氏の騎手時代最後の勝ちレースの馬であり、須貝氏が彦三氏の定年により厩舎を引き継いだ際に3番仔のカントリーフラッグを預託されるなど懇親の仲であった。そして巡り巡ってゴールドシップが須貝厩舎に入厩すると言う色々数奇な運命を辿る事になる。 血統と誕生からデビューまで ポイントフラッグ自体が520~530kgの大型馬だった故、産駒もみな大柄であり脚元の不安に悩まされた。特に初仔のハニーフラッグは500kgから470kgまで絞ってはいたが、予後不良に見舞われていた。この事から 「小柄かつ頑丈」だが「気性の荒い」ステイゴールド 「賢く癖が無い」が「大柄で虚弱」なメジロマックイーン が父の牝馬 という組み合わせで怪我をし難い様に小柄な仔を産み出そうとした。 かつて小柄な馬はあまり人気が無く、おまけにステイゴールド自体が晩成型の長距離寄りの中距離向けと思われていた。が、この時点でサンデーサイレンス(SS)は存命ながらも、一大勢力となったSS後継種牡馬が望まれており、オグリキャップやトウカイテイオーは成績を残せず、SSに代わるであろうとされた海外勢でもピルサドスキーやラムタラらを含めてSSの後継種牡馬候補が次々にコケて空席の状態。その中でエース格として2001年皐月賞制覇後早期に屈腱炎で引退・種牡馬入りしたアグネスタキオンがSS後継筆頭と持て囃される。 そんな中、ラストレースとなる2001年香港ヴァーズ(国際GI)を制して、紆余曲折あり「国内シャトル種牡馬」として種牡馬入りするのだが、種牡馬入りした2002年に当のSSが急死してしまう。 その上で初年度産駒よりマーメイドS勝ち馬のソリッドプラチナムを出し、次年度産駒にてステゴ産駒初のグランプリ馬で、ステマ配合最初の馬であったドリームジャーニーが1600mのGI朝日杯フューチュリティステークス制覇を果たす。 これを以てステゴは「小柄でも丈夫で幅広い距離に対応出来て、(アグネスタキオンやマンハッタンカフェら上位種牡馬と比べれば)安価で安定した受胎率を持つ国際GI制覇馬のSS産駒」と言う評価で一定の地位を確立していた経緯があった(*15)。 そんなこんなで上述通りの狙いで交配を行う…のだが、生産者の狙いは外れ、ウマれて来た彼は関係者達の意に反し、その体躯は大柄であった。 産まれた時から人間の思い通りにいかない馬である。 それでも半兄・半姉よりは馬体重にしてだいたい20kg程軽く、この時点では最も小柄な部類である。 なお、同じ意図で交配されたステゴ産駒で母がディラローシェであるフェノーメノも、意に反して大柄になった経緯を持つ。 と言っても頑丈であったのは思惑通りであり、その巨体が功を奏した事(2013年の宝塚記念)もあった。加えて母方譲りなのか賢い馬でもあった。 ……しかしそのメジロマックイーン、レースでこそ堂々としているが、レース外の調教では甘えん坊・暴れん坊だわかつ頑固で調教嫌いという一面があった。また、母ポイントフラッグ自体も3歳夏から性格が神経質になり、何とあのステイゴールドが彼女の気性のせいで芦毛牝馬全般が苦手になってしまった(といわれる)程の気性難。そこに父方の気性の荒さまであのような形で引き継いだ、親と祖父の特徴全部乗せ欲張りマシマシフルコースという悪魔合体事故そのもののようなとんでもない馬であるとまでは、さすがに予想外であったが。そうそうウマいこといかないものである。 なおこの『父にステイゴールド、母父にメジロマックイーン』という組み合わせはこの時点でドリームジャーニーを産出しており、後にその全弟で三冠馬のオルフェーヴル、そしてこのゴールドシップといった優秀な産駒を世に送り出したことでニックス(優秀な産駒が生まれる組み合わせ)とみなされ、父ステイゴールドの名も相まって「黄金配合」(またはステ イゴールド+メジロ マ ックイーンで「ステマ配合」)と呼ばれ、一時流行した(*16)。 ステマ配合が認知されたのはひとつ上の世代で、母を異にするオルフェーヴルとフェイトフルウォーが揃って重賞を制覇したのが要因であり、ゴールドシップが配合された時点では「ステイゴールド産駒は当たり外れはデカいが小柄で頑丈になる傾向がある」くらいにしか思われていなかったし、そもそも前述のとおりゴルシに関しては血統の保護及び産駒の小型化を狙ったのがメインでステマ配合の意図はしていなかった。 ところがそれらより大柄なゴルシの活躍から、五匹目六匹目のドジョウを狙ってこのステマ配合はさらに加速。 受胎条件で600万円まで跳ね上がっていた種付け料は800万円まで跳ね上がり、ステゴxオリエンタルアート・ポイントフラッグをはじめとしたステマ配合馬の種付けが繰り返され、中にはヤマニンリュウセイのような2x3(父父・母母父にSS)の強烈な近親交配に走ったケースまで現れた。しかしゴルシ以降40頭にも及ぶ馬は殆ど成績を出せずにブームは終焉。皮肉にもゴルシがそのステマ配合で大成した最後の馬であった。 ちなみにゴールドシップはドリジャ/オルフェ兄弟と違い、ノーザンテーストのインブリードを持っておらず、持ってるインブリードもその父ノーザンダンサーとナスルーラ産駒プリンスリーギフトがそれぞれ5x5と薄い。さらに、(数奇な運命の下生まれたとは言え)天下の社台ファームでぬくぬく育ったオルフェーヴルとは逆に、生まれた時から強力なバックアップがあるわけではなかった。そんな中小牧場が古来の血統を紡ぐために交配された馬が、競馬界を沸かせようとは誰も知る由は無かった。 デビュー前 デビュー前は福島県でトレーニングを積んでいたが、東日本大震災による預かり先の牧場の被災などから、北海道へ戻されたりなどあちこちを転々とし、最終的に石川県へ避難した。 この頃について、育成を担当した吉澤ステーブルの吉澤克己社長は『ゴールドシップは(落ち着いて育成できなかった分)馬運車に鍛えられたのかもしれない』と回顧している。 なお、この際にサイレンを何度も聞いたことでトラウマになっているらしく、(2023年現在はしなくなったが)サイレンが聞こえてくるなりヘドバンする様子を収めた動画もある。ボス馬気質からくる周囲への警告だとも言われているが、その意図は不明。 脚質 とにかく頑丈。 父親も頑丈なことで有名だったが、馬体重500kgを超え、後述の脚質から無茶苦茶な走りを頻繁に行っているにもかかわらず、一番酷い怪我・病気が、2015年阪神大賞典後の自身の脚がぶつかったことによる蹄球炎(*17)で、 それも42日後の春天を回避するまでもなく治癒し、そして「ちゃんと走れば勝てる」と判を押された上で実際に(しかもいつもの無茶苦茶な戦法を用いて)勝ってみせたというデタラメすぎる頑丈さを誇る。 ウオッカ(*18)、ジャングルポケット(*19) 「「なにそれ怖い」」 大きい体のせいでケガしやすいマックイーン系統の弱点をカバーしようとステゴをかけ合わせたのに、ステゴの脚の特徴まで引き継いで「大きいけどケガしない奴になった」と言うまさに合体事故そのものである。 近年では「競走馬のガン」と恐れられている屈腱炎も、「小型馬よりも大型馬」「一瞬の爆発力を発揮するスプリンターよりも長時間脚に負担をかけるロングスパートをかけるステイヤータイプ」「主にストライド走法を使う馬(*20)」が発症しやすいという定説が固まっているが、当の彼に関してはそれに起因する異常は皆無。寧ろ彼に競り掛けたライバル(*21)が次々に屈腱炎などの重篤なケガを発症、2012年ダービー上位組のディープインパクト産駒に至っては5着までの馬が全頭故障(*22)する事態に見舞われており、毎回最後方からロングスパートをかけている当のゴールドシップが平然としている辺りからも出鱈目な頑丈さは見て取れる。そのせいで一時期は「壊し屋」「日高の白い悪魔」と恐れられていた。 なおこうやって怪我引退したのが軒並みディープインパクト産駒だった一方で、先述のダービー2位のフェノーメノ(ステゴ産駒)は普通に無事だったため、ステゴ産駒の親父譲りな出鱈目とも言える頑丈さが強調されることになった。 その特殊な脚質の理由は岡田総帥曰く「緩めの関節と柔軟かつ力強い筋肉がショックアブソーバー(振動減衰装置)さながらに体への負担を軽減していたから(要約)」。しかもその筋肉は若い内から白くなった芦毛と相まってイヤでも目に付く、浮き出るほど太い血管で血液を筋肉へ大量に送り込める、人間のトップアスリートさながらのもの。そこから繰り出す筋力は、後ろ脚だけでその巨躯を数秒支えられるほど。後述の事件のダメ押しにもなったとか また、鼻の穴の大きさが物語るように心肺機能の高さも彼の大きな武器であり、加えて蹄も母父譲りの大きさと丈夫さに父譲りの対称性も兼ね備えており、(右回りに限るものの)元からコーナリングが上手かった父の能力に加え、父の悪癖である斜行癖は引き継ぐことなく走り自体「は」安定していた。 しかしステイヤー向きとは決して言えない骨格と体躯に急加速の効かない関節とあり、ゲート適性を抜きにしてもどうしてもスタートで出遅れやすく、後方から普通にスパートをかけても上がり切れないのでやる気も中々出ないという欠点も抱えており、東京競馬場などの高速馬場は滅法苦手であった(*23)。 おかげでスタートからの加速がてんで付かないというイメージが強いが、岩田康誠が騎乗していた際にはどういう訳か好スタートを切っており、岩田の騎乗4レース中’14・’15阪神大賞典では先行しての勝ちを決めている。 つまるところゴルシの基本戦法は、最後方から早々に加速を始め、ストライド走法でトップスピードを長く長く維持してゴリ押す、というものとなった。便宜上「追込」に分類されるが、一般的な追込とはまるで別物である。俗な分類ではあるが「差し寄りのまくり」とするのがより正確だろうか。 代表的なところで言えばディープインパクトやオルフェーヴルの追込に比較的近いが、あちらは典型的な追込馬の持つ切れ味を長持ちさせる馬であり、その切れ味が微妙なゴルシはさらに異質と言える(*24)。 ゆえに残り800m(!?)程からじわじわグイグイ伸び、直線までに無理やり前目へ付けるような戦法は類例すらほぼ無く、ゴールドシップが競馬ファンの記憶に残った理由のひとつとなっている。また敗れはしたものの、2014年札幌記念(GII)(*25)では1000m58秒4のハイペースから、ロングスパートを掛けて斤量が5㎏軽い52㎏のハープスター相手に3/4馬身まで追い詰めている。 とはいえ末脚の切れは皆無という程ではなく、2012年有馬記念では内からキレある末脚で抜け出したエイシンフラッシュら8頭を残り1ハロンで一番外から強烈な二の足(通称 二段ロケット)を繰り出して一気に捻じ伏せ勝利している。 つまり本当にやる気があればピッチ走法(*26)を用いて末脚勝負もきちんとこなせるだけのキレはあった(寧ろこの二段ロケット炸裂で勝った事が殆どと言って良い)。 故に道中の出来が悪くなりがちな一方でやる気にさえなれば並大抵の不利は挽回してしまうため、「レース前半はゴルシを見なくていい」とまで評したファンもいた。 それ程のパワーとスタミナを有するゴルシがいくら(特にスタートの)急加速が苦手と言っても先行策を取れないわけではなく、2014年阪神大賞典ではスタートから通過順位を2-2-2-2で安定させて上がり最速タイムで圧勝しているし、13年・14年の宝塚記念などは第一コーナー時点でしっかり先頭集団に入ってきっちりライバルをすり潰して勝ち切る、母父メジロマックイーンを彷彿させるような非常に強い競馬を見せている(*27)。 加速力に難がある以上、前目につけておいた方が勝負どころが図りやすく、スタミナを均等に配分することで筋力の消耗も少ないため、こちらの方が本来勝てる戦法だったと評する向きもあり、2013年宝塚記念でジェンティルドンナに騎乗した岩田は「あんな馬に先行されたら勝てるわけがない」と評している。 どのみち位置取りと他馬の状況に応じてストライドとピッチ両方の走法を使い分けられる(*28)ある種器用にこなせる馬だった訳であり、要するに、戦術に関してはゴルシのやる気と騎手の読み次第な上にスタミナにモノを言わせれば先行もまくりも問わない。この結果に尽きた。 ただし12頭立て以上且つレース間隔が2カ月以下だと、その気性からか成績が下落する傾向にあった(*29)。 このように身体能力は当然ながら、ある種かのラムタラやシンボリルドルフ、ミホノブルボンのように精神面でも走っていた節もあったと言えよう。もしもあの故障知らずの馬体で性格がメジロマックイーンそのものだったら恐らく更なる天下を取っていたであろう。 デビューしてから ともあれゴルシは被災を乗り越えて栗東トレーニングセンターに入厩し、2011年に函館の新馬戦へ出走。 ディープインパクト産駒のサトノヒーローに次ぐ2番人気の馬連5倍台という「逆転するならコイツしかいないだろう」という完全な一騎討ちムードでレースを迎えた。 ……しかしいきなり、2歳馬のコースレコードを叩き出して快勝。そのスケールの大きさの片鱗を見せつける、鮮烈なデビューを飾った。 そこから2歳シーズンを4戦2勝で終え、翌年のクラシックシーズン初戦となる共同通信杯ではディープブリランテを捕えて府中唯一の勝利重賞初勝利。 そのままトライアルを経ずに牡馬クラシック三冠のひとつ・皐月賞に出走。当時のクラシック戦線は「主役不在」と言われるほど混戦気味であり、1番人気のグランデッツァすら3倍台な他、人気上位に「フジテレビスプリングS」や「若葉S」、「弥生賞」と言ったトライアル上位のメンバーが集結したため、当時まだ勝利馬を出していないジンクスだった「共同通信杯から中62日置いての皐月賞直行」というローテのゴルシは単勝7.1倍の4番人気に留まった。 加えてこの'12皐月賞開催前まで重賞7勝を記録するなど「世はまさにディープインパクト産駒時代」という風潮が強く、実際にトライアルでディープ産駒に勝ったスプリングスS馬アグネスタキオン産駒グランデッツァvs弥生賞馬の伏兵ロージスインメイ産駒コズモオオゾラvsディープ産駒という構図、中でも有力視されていたのはワールドエースvsグランデッツァであり、ゴルシはそこからはみ出す別路線からの刺客と言う構図で見られていた。 ……しかし、この2012年皐月賞において、ゴールドシップはその特異な能力を見せつけた。 この当時の中山競馬場の路盤は中央10場の中でもワーストの排水性の低さであり、稍重表示レベルで内ラチ(インコース(*30))沿いが半ば不良化する事でも知られていた(*31)。レース当日は前日に降った雨でぬかるみ、さらに皐月賞前のレースで他の馬が走ったことで、中山の内ラチ沿いは荒れ果てていた。 ただでさえ足への負担がかかる(*32)内ラチが荒れているとあってほとんどの馬がそれを嫌って外側を通っていく中、ゴルシ鞍上の内田博幸ジョッキーは大外を回されるのを避け、思い切ってまさにこの荒れた内馬場(のギリギリ)を突っ切る勝負に出た。 レース後のインタビュー曰く、「この馬は重たい馬場を苦にしない」という見立てがあってのことだったという。 果たして見事、読みは的中。最終コーナーでゴルシはがら空きとなっていた内ラチ沿いを突っ切り、跳ねる泥に白い馬体を汚されながらも最短コースを猛進。 コーナー前では最後尾だったのがあっという間に先頭集団に合流すると荒れ地を踏破してきたのにそのまま最終直線で加速。結果、17頭を一気にブチ抜いて2馬身差で見事優勝、中山競馬場に観客の悲鳴が響いた。2着のワールドエースもゴルシと同様後方からの競馬で2着に突っ込んでいるが、こちらはセオリー通り荒れた内側を避けて大外から捲りを仕掛けていたため、結果的にコース取りの差がそのまま着順に響く形となった。 晴れてゴルシはスターホースの仲間入りを果たし、この時に見せた「ワープ」と形容される豪脚は今日も語り草となっている。 また、共同通信杯から皐月賞へ直行してどちらも勝利するのはこれが初であり(*33)、(理由がパワーがあり過ぎて早めに使ってしまおうと言う意図もあったが)内田の述べた利点「(弥生賞と比べて)府中の方が馬の能力を把握しやすく休養も取れ、関西馬は更に輸送適性も見られる」の実証もある意味で果たされ、そのまま『共同通信杯→皐月賞』はジンクスから定番ローテへ変化。以降もイスラボニータ(2014年)、ドゥラメンテ(2015年2着)、ディーマジェスティ(2016年)、エフフォーリア(2021年)、ジオグリフ(2022年2着)と11年で6頭の皐月賞馬を輩出しており、同ローテの開祖とも言える。が、コイツ以外の共同通信杯→皐月賞馬は皆関東馬であり、輸送適性的に関東有利である事を証明してしまった。 さて、続く東京優駿(日本ダービー)だったが、先行有利の高速馬場な上、皐月2着だったワールドエースをマークし上り33.8と最速タイで攻めたが、直線の仕掛けが遅れた事もあり、先行策を取ったディープブリランテに雪辱されての5着。苺大福の本格始動…ついでに上位5頭のうちコイツと2着だったマメちん以外のトーセンホマレボシとディープブリランテが右脚屈腱炎でターフを去り、ワールドエースは2年近く休養するハメに。 そこから臨んだ菊花賞ではオッズ1.4倍の圧倒的人気(オッズ2位のマウントシャスタは13.3倍)を気に留めてないようなこれまで通り鞍上のガシガシも虚しくスッと下げた最後方からの競馬となった(*34)が、京都競馬場の3コーナーにある高低差4.3mもある上り坂、通称「淀の坂」の手前でスパートを掛け出し、そのまま坂を駆け抜け前走する馬をごぼう抜きした末、ぶっちぎりで1着という常識破りなレースを展開。銀行馬券と化したオッズ通りの走りを見せた。奇しくもこの年の菊花賞のCMは、同じく淀の坂を全力疾走して完勝した1983年菊花賞のミスターシービーが放映されていた。が、下り坂で若干減速した以外ほぼそのまま同じ事をやってのけた。 この淀の坂の下からスパートを掛けて勝利した馬としては、件のミスターシービーの他に1995年第111回天皇賞・春でのライスシャワーぐらいである。おまけに2015年の天皇賞(春)でも同じ手を使っている為、彼は複数回淀の坂で仕掛けた唯一の馬でもある。 なお有名な舌ペロペロ事件はこのレースでの出来事であり、(坂を全力疾走したにもかかわらず)追い上げられてるのを確認し再度加速し出すなど、底なしのスタミナに競馬ファンは唖然とした。 レース後のインタビューで鞍上の内田は「少し早いとは思ったけど、早めにスパートしても持久力があって最後に伸びる器用な馬だから、ゴールドシップの強さを信じれば大丈夫と思った」とサラリと言ってのけている。ゴルシワープの件と言い、馬もイカれていればジョッキーすらイカれていた。 そして放牧の後、3歳馬ながらぶっつけで有馬記念に挑戦。しかし16頭フルゲートの中、主要4場で一番直線が短く僅か310メートルしかない(*35)中山において、抽選会では非常に不利となり7枠13番という不運な枠を引いてしまった。 さらにあおった大きく出遅れたルーラーシップの前、いつも通りの最後方からの競馬となったが、残り800近くから追い上げを始め、馬場の外側へ。そして名物310mの短い直線に入り200mの標識を示す2番ハロンを通り過ぎ、エイシンフラッシュとオーシャンブルーが飛び出してくる。勝敗は決した……、と思いきやその外側を同じく残り200mから、これまで見せたことないような二の足を繰り出して付いて来いと言わんばかりにルーラーシップを引き連れて一気に10頭もブチ抜き、2着のオーシャンブルーへ2馬身半付けての圧倒的ゴール(*36)。 古馬すらすり潰すその無尽蔵のスタミナと豪脚にフジテレビで実況を行っていたアオシマバクシンオー青嶋達也が「ツヨオオオオオオオオイ!」と絶叫したのは氏の実況で比較的有名な話か。二冠馬はやはり強い。 以降、強烈な末脚と馬場を無視できるような(*37)スタミナを武器にゴールドシップ号は「突然爆発するおっかない追込馬」として、史上屈指のハイレベル世代と言われた同期の面々と覇を競い、ゴルシ世代(ないしゴルシ・ジェンティル世代)の通称で呼ばれる2012年クラシック世代は競馬界を湧かしていく。同じレース連覇した馬が2頭いる世代なんて後にも先にもこいつらぐらいだろう。 なにぶん例年であれば皐月・菊花の二冠馬且つ有馬記念を制した彼は、通常の基準なら間違いなく選ばれていたであろうJRA賞年度代表馬の座を、牝馬三冠と3歳牝馬初のJC制覇のジェンティルドンナに搔っ攫われた(結果的に3歳牡馬の年度代表馬は、2021年に共同通信杯→皐月賞→天皇賞(秋)→有馬記念を制したエフフォーリアまで10年掛かる事になる)。最終的にG1を7勝・6勝するこの2頭が同一世代であるという時点で特異と言わざるを得なかった。 そして3歳クラシック以降も、目覚めた気性難に悩まされ凡走を繰り返しながらも仁川こと阪神競馬場を根城に数多く好走し、(惨敗に終わったが)フランス凱旋門賞にも出馬。また、ジェンティルドンナ、フェノーメノとの12世代三強対決となった2013年と2014年の宝塚記念に加え、2013年-2015年阪神大賞典でそのレース初の(3)連覇を果たし、仁川巧者ぶりを示した。 そして古馬路線の勝ち鞍で特筆すべきは、ゴルシ劇場(ゴールド劇場)とも称される2015年天皇賞(春)である。 前走の阪神大賞典で足同士をぶつけてしまい、内出血を伴う蹄球炎が発覚。しかも阪神大賞典から春天まで間42日、当初須貝師は6月6日開催の鳴尾記念(GIII)を経由して宝塚記念へ向かう意向を示していた。 しかし、原因と箇所が明らかだった為4月9日時点で蹄球炎は完治して調教出来るまでに回復。 一転して「使えるなら使ってもいい」という意向になった事と、乗り替わり騎手(*38)の横山典弘(ノリ)が「秘策がある」と直訴したのもあり、3度目の春天出走が決定した。 後に明かして曰く「『(須貝師に)秘策がある』と持ち出した事が一番の秘策だった」。やった事は本当に秘策も秘策だったが。 紆余曲折あり42日後の5月3日のレース当日を迎えるが、ゴルシに関しては京都競馬場でのそれまでの戦績は菊花賞以来3敗と振るっておらず、ゴルシの勝利を予想する下馬評は少なかった(この際の1番人気はキズナでゴルシは2番人気)。 しかもこの枠入り時に今浪厩務員も同行したにも拘わらずゲート入りでゴネてしまい、後ろ歩きから振り向きざまに入ることすら出来ず結果的に尻っ跳ね・ラチ蹴り等実に3分半もの大暴れを展開した。通常ゲート入りで大暴れすると体力を消耗する。特にGI最長の長丁場である3200m、この時点で体力を使い切ってしまうのは致命的である。 が、勝ち鞍と書いた様に1着を獲ってしまった。 前ポツン代表格の1998年菊花賞でのセイウンスカイと並び、所謂「ノリポツン」の代表格とされるこのレース(*39)、3200mの長丁場でノリポツンがクリティカルヒット。問題はその内容である。 やはりゴルシの気分がノらず、必然的に1枠1番をかなぐり捨て最後方待機を余儀なくされる。そこでノリが採った戦法は、「1周目スタンド前まで観客席側に横ポツン(曰く歓声聞かせてやる気を出させようとした)」であった。これだけでも異常であるが、これはまだ序の口である。 観客の歓声を聞いてやる気が出たのか一周目のスタンド前からペースアップ、そしてノリが繰り出したのは「2週目向正面の残り1100m前後、2012年菊花賞の如く淀の坂の手前からスパートを掛けて上がって行く、淀の坂全力疾走の敢行」であった。一気に4番手までポジションアップ、下り急坂3コーナーでタイミングを見計らい最後の直線に入ってゴルシの十八番である二段ロケットが炸裂、残り50mで逃げるカレンミロティックをも追い抜き、更に外から猛追して来たフェイムゲームをクビ差でかわして勝利…。言ってる意味が解らないと思うが本当にやった事である。 とはいえ、上述したように逃げ・先行有利、仕掛けても早めの仕掛けで無ければ勝ちきれない京都での2度の天皇賞(春)や京都大賞典で敗れたレースでは、実質的な高速馬場で速い上がり展開により3コーナーからの捲りが届かず実質封じられると言う弱点を突かれていた。逆に言えば「早仕掛けを行って最後の直線で余力を残して末脚勝負に賭ける馬の脚を溜めるタイミングを消してしまう」と言う事も出来た。そこでノリはそれを珍しくゴルシへゲキを入れ、淀の坂全力疾走策に出たことで補い、スタミナ色を強めて行った(*40)事でゴルシは3度目の正直でようやく春の盾を得た。そして鞍の上もとい案の定、ノリの方がヘロヘロとなっていた ある種ノリにより計算され尽くしたレース運びであったが、いうまでもないがこの走り、完治しているとは言え蹄球炎完治から調整まで含め3週間強の馬どころか、普通の馬にすら取らせればまずバテるか下手をすれば故障引退や予後不良のリスクがある、秘策にしても正気でやる戦略ではない狂気の騎乗である。しかもレース前にあの大暴れでこれである。まさにゴルシがスタミナの化け物だったのと、ノリがそんなゴルシを知っててイカれたような戦法を繰り出した結果とも言える。 そんな掟破り、否、常識破りのレース展開は、一部の物議はあった(*41)ものの、2020年代に入っても尚、ファンやメディアを含めて語り草となっている。また、2023年現在の春天勝利最年長記録でもある(*42)。 こうして'13・'14と連覇していたフェノーメノが繋靱帯炎と屈腱炎で無念の回避・引退となってしまった分、同世代兼同父としての仇を取るかのように、世代単位なら3連覇でもあるGI6勝目を挙げたゴルシはこれでその約2ヶ月後に行われる彼の根城阪神仁川の宝塚記念で『最早敵無し』と言われるが、皆がご存じのあの伝説の大事件を起こしてしまい、そちらが一層の語り草となってしまっている。が、そちらは別途後述する。 そんなこんなで危うく出走停止処分となりつつもどうにか競走馬としてのキャリア最後のレースに据えたのは2015年の有馬記念。キタサンブラックら若き新鋭達を抑えて1番人気となり、レース中一旦は先頭争いに入って大歓声を湧かせたものの、戦法が空回ったか最後の直線からまるで燃え尽きたかのように脚が伸びない。実は最終コーナーの出口で、ゴルシの大捲りを読み切ったリバーライト(鞍上 蛯名正義騎手)が早仕掛けしてゴルシが先頭に立つのを阻止していた。これによりいち早く先頭に立ち、蓋をすることでペースを落として息を入れるプランが御破算になっていたのだ(*43)。これによりレースはゴールドアクターの8着に終わった。 が、その後の引退式でも誘導馬やインタビューで出た自分の名前に反応していななき、このレースの鞍上の内田氏のインタビューを中断させ、更に記念撮影を嫌がって5分程ごね続けるなど、最後までゴルシらしさ全開で振る舞って笑いを誘った後、どこか寂しげにターフを去っていった。 ゴールドシップとはつまり、多士済々の名馬ひしめく12世代の、文字通り第一線を張っていた馬でもあったと同時に、絶大な人気を誇っていた馬だったのである。 ……と、ここまで彼の大まかな来歴と能力を記してきたが、ここからは彼の具体的な性分や逸話を記していく。 ゴ ル シ 伝 説 「たまにでもいいから真面目に走ってくれれば」 ―――― 横山典弘(競馬騎手) 先程「走り自体『は』」と含みのある言い方をしてきたが、実はこの馬、勝敗予測が困難なことで有名な競走馬でもあった。 その気になれば他の馬を難なくブチ抜いて一人勝ちできる圧倒的ポテンシャルの持ち主、……というのがその走りからして決して嘘でないのは先述の通り。実際、豹変する前の'12年有馬までは実際に「メジロマックイーンの再来」・「最強ステイヤー筆頭候補」とまで言われていた(一応実際にメジロマックイーンの子でも為し得なかった春の盾を、芦毛の孫として現役最後の年の'15春天で獲っている時点で唯一の後継者と言えなくもない)。 しかし、4歳以降の気性難が顕在化してヤンキー化して行ったコイツの難しさはいつその気になるか誰にも予測できないという点にあった(後述総評も参照の事)。 「芦毛の暴れん坊(将軍)」、「芦毛の暴君」という二つ名があった点からもそれはうかがえるだろう。 とはいえ、ゴルシの血統表にはヘイロー、サンデーサイレンス、ステイゴールドと続く由緒正しい気性難一族であるヘイルトゥリーズン系に加え、父母父にディクタスアイでお馴染みの瞬間湯沸かし器ディクタス、そして母父に冒頭でも述べた、レース時とオフの調教での性格の切り替えが激し過ぎ「インテリヤクザ」と例えられた頑固者の”名優”メジロマックイーンと、気性難でステゴを辟易させた母ポイントフラッグ、といった錚々たる面々が名を連ねており、そんな名だたる荒くれ者揃いの血統ともなれば乱暴だったりわがままだったりするのは物珍しい話でもない。 なんならこんなんでも気性難揃いと評判のステイゴールド産駒の中では比較的マシな方。 父・ステイゴールドが「馬だけど肉与えたら喰うんじゃないか」と囁かれる(*44)ほど荒くれ気質で凶暴だったことを鑑みると、賢くてひょうきんで気分屋、だけのゴルシはある意味大人しい方である。それこそステゴ産駒で美浦でドルジ(朝青龍)と呼ばれたボス格の馬だったのに人や他馬に優しくリードホースになったフェノーメノの方が珍しいと言える。 ともあれゴルシの「気性難」は単に暴れん坊というよりは、人目につくところを選んで故意犯的に奇行へ走る、自由奔放な芸人エンターテイナー気質とでも呼ぶべきものであった。 簡単に言えば、マックイーンのオフの時の気性の荒さが常時発動するようになったような繊細で荒っぽい気性と、馬というにはやけに高い知能とが合わさったもの、とでもいうべきか。 関わった人々も異口同音に「頭が良いのは間違いない」と証言しており、実際に人の意図や場の空気を理解しているかのような反応も複数目撃されている。 結果的にクラシック時の「本格派路線」から「強いがネタ馬」、「名馬にして迷馬」という風な評価に変わった事はいうまでもない。 ともあれ、彼は競走馬時代から種牡馬入り後(の現在)に至るまで「ゴルシ伝説」として箇条書きコピペが成り立つほどのエピソードを残し(続け)ている「稀代の癖馬」なのである。というよりこれが本来の性格とも言えなくもないが。 おそらく母方の血が、説明しづらいがとにかくこう……、……何か良い方向に作用したのだ。きっと。 気に入らないことを断固拒否する気難しさは母父由来とされるが。 箇条書きでざっと挙げると 毎日遊んであげないと暴れる。遊んでやったらやったでシャツを破られる。 騎手騎乗の調教などで無い限り調教は基本的にやる気が無いが、調教で出くわした馬を威嚇する時「は」殺る気マンマン。 好き嫌いが激しく、気に入らない人or馬の存在を察知すると暴れ出すが、気に入った相手に対しては全力でデレる。極端すぎるツンデレ。 基本何でも食べ、特に柔らかくてこってりしたものを好む。しかし硬いもの、特にリンゴが苦手。日刊スポーツ「会いウマ Vol.1」におけるBRF木村主任曰く、父ステイゴールドもそれは同様だったとの事。ただし、匂いだけでも嫌がりとうとう食べなかったステゴと違い、ゴルシの方は丸ごと齧って喰っている姿を目撃した者もいるなど、全くダメではない。 そのためか父ステイゴールドや他のステイゴールド産駒同様「飼葉を水でふやかしてから食べる(通称:お茶漬け)」。が、ゴルシはむしろ「飼葉で風味の付いた水だけをいただく」事も。 なのに自分で味を見つつふやかしたいらしく、飼葉を水に入れて出すと怒る。 人だろうと気に入らなければ容赦なく蹴る。父系がゴルシに輪を掛けた暴れん坊で、気性難の馬には特に珍しい事例ではないのだが、ゴルシは2022年のAsian Racing Report(*45)による須貝氏への取材によると「6人を(入院込みで)病院送りにした」との事。ドリジャ「俺でもそこまでやってねぇぜ……ひでぇ事しやがる……」なお種牡馬入りしてからは性格を早期に把握した為、事故はゼロとの事。 ほかにも差し出したニンジンよりそれを持つ手に噛みついて「ホワイトライオン」とあだ名され、馬房にも「猛獣注意」の札が掲げられている。ゴルシはルドルフ(*46)かカワカミプリンセス(*47)だった? 生まれつきの気性の荒さを問題視した北村浩平調教助手が「一発かましたろ」と厳しくしつけようとしたら、その後ロデオ状態で振り落とされ右肩脱臼で病院送りに。当のゴルシは北村助手を振り落とした後(多くはそのまま逃げるように走っていくところを)彼に向かって笑い、その顔を見た瞬間北村助手は「こいつには絶対勝てない」と逆に理解らせられる。それでも北村氏はデビューから引退まで一貫して調教を担当していた為、今浪氏と共に彼を知り尽くした言わば相棒である事に変わりはない。なお北村氏は彼のデビュー1年半前に騎手を引退した転身組であり、彼に乗れなかった事が悔いとして残っている事と、乗るなら大逃げ戦法を取っていた事を挙げている。 上記エピソードもあり「このままだと暴れすぎてゴルシかスタッフのどちらかが重大なケガをする」と判断されて、「とにかくさっさと体力使わせよう」とのことで皐月賞前に挑むレースが定番コースの弥生賞ではなく共同通信杯に。 馬に対しても特にトーセンジョーダン(*48)にはあちらの方が歳上にもかかわらず、目に入れば必ずといっていいほど蹴りにいくほか、同じくステイゴールド産駒で同期のフェノーメノや、年下のワンアンドオンリーとも威嚇しあっていたという(*49)。 逆に、同じ須貝厩舎の馬房が隣で優等生的な性格のジャスタウェイとは何故かウマが合った(後述)。 その他、須貝厩舎のもう1頭の併せ馬だったタイセイモンスターが一緒にいる間も珍しく大人しかった。タイセイモンスターもまた穏やかな性格であり、彼が引退した時には体調を崩している。しかもタイセイモンスターが登録抹消されたのは2013年の11月6日付だった為、同月24日に開催された第33回ジャパンカップの15位で惨敗した一因に、彼の引退抹消によるガチ凹みも挙がっている。もっとも須貝氏の怒りを買って主戦騎手を下ろされたように、当時内田が騎乗ミスを犯した事も要因であるが。ちなみにタイセイモンスターは引退後、その穏やかな性格から公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC)の研修馬として活躍している。なおゴルシを大人しくさせた馬・ゴルシの親友という事でこちらもBTCではネタにされているようである。 ビッグレッドファーム(BRF)入り後は、同じステゴ産駒のウインブライト(*50)と仲が良い模様。 調教中だろうと牝馬を前にすると興奮して(時には何度も)立ち上がる。ただしジェンティルドンナには威嚇されてタジタジ。鬼婦人だの吉田沙保里だの言われる位大概な馬だったので牝馬扱いしようにもできなかったらしく、それらしいアピールは'13、'14宝塚記念での併走程度。レース中にするな (元)担当厩務員の今浪隆利氏には、かまってアピールをしたり、レースで勝つとその直後でも(他の馬なら走った興奮で気が立ってるところを)甘えたりなど、やたら懐いている。対する今浪氏も「手の掛かる性格な分、とても可愛い」と評しており、種牡馬入り後もしばしば顔を見せては喜ばれているなど、ゴルシとは切っても切れない関係にある。とはいえ自分の世界を邪魔された時はその今浪氏でも手を付けられず、馬房から這って来て殺されるんじゃないかと思ったとも。 一方で(元)担当調教師の須貝尚介氏のことは苦手としているのか、近づかれるとレース直後や写真撮影中だろうと露骨に離れるか蹴りに行きたがり、挙句同氏とのツーショット写真では目が死んでいる。その須貝調教師はゴルシに翻弄されすぎたせいか、2015年には円形脱毛症になっていた。ただし、引退式数日前のトレセンで須貝師にじゃれついていたりする。いわゆるツンデレである。 なおゴルシ以降、「あのゴールドシップを扱えたのだから」という理由で須貝厩舎に癖馬の入厩希望が多くなった。実際にローブティサージュ、クルミナル、レッドリヴェールあたりが入厩していた。なおほぼ同様の例として、かのステゴを担当した池江泰郎厩舎も「あのステゴを(ry」という理由で癖馬ばかり集まるようになり、定年により後を継いだ息子の池江泰寿も実際にドリジャ・オルフェ兄弟を担当している。 須貝氏の(上述のAsian Racing Reportの)インタビュー記事で、タイトルにスーパープロデューサーと付いているように自身をプロデューサーと称し、調教師として担当して来たゴルシ・ジャスタウェイ・ソダシ(後述)を3大スターと例えるのだが、ソダシを「アイドル」、ジャスタウェイを「フォークシンガー」と例えているのに対し、ゴルシに対しては「ロックスター」と形容した。ところがゴルシに対しては更に「今考えたらクスリをやってるロックスターと言った方が正確」とまで言ってのけている。自身の担当馬を「狂暴」とまでは例えても「ヤク中」とまで例えるのは普通からしたらあんまりな例えであるが、同記事にはかの2015年宝塚記念で撮影された際の「どう見たってそのテの顔した舌出し変顔画像まで添付されていた」ので、ロックスターによくある「プロデューサーを鬼畜扱い」し出すような状況まで余計に説得力があるというヲチ付くのは、やっぱりゴルシらしいと言えばゴルシらしい。なお黒い服にネックレスと完全にそっちの芸能関係者みたいな服装でこう言ってる須貝氏も、最近は北の今の将軍様だのサモ・ハン・キンポーに似て来たなどとネタにされている。正確には「今振り返ればロックスターに例えたらゴルシはそうだったけど、クスリをやってるロックスターと例えたら正確かも。それくらい彼はワイルドだった」という発言。 更に「ショーに来たホテルで家具を窓からブン投げるみたいな馬」と、(ホテルの窓からテレビを投げるなどの奇行で有名な)「レッドツェッペリン」か、(ホテルに泊まれば必ず部屋を破壊するので有名どころのホテルを全部出禁になった)「ザ・フー」のキース・ムーンか(クスリや事件事故などのゴシップが多かった)「モトリー・クルー」か、みたいな物騒な事まで言っている。 幼少期からデビュー前を知る人間は、「(許容範囲内のやんちゃさで、後々よりは)大人しかった」「他の仔馬達から少し離れてどっしり構え、仔馬らしからぬ落ち着きぶりでその様子を観察し、喧嘩があればすぐ止めに入ってた」などと口を揃え、現役時代も北海道で休養している間は静かで利口(引退後は言わずもがな)。 しかしレースが近づき滋賀に移るとやんちゃになり出す ゲート入りを(後ろ歩きから振り向きざまに入ることすら)拒否した結果、目隠しをさせられた状態でゲートに押し込まれる。なのにそのレースでは当たり前のように優勝(in2015年天皇賞春)。そしてゲート再審査はいつも通り一発合格 ゴルシが厩舎に帰って来ると隣の長浜厩舎の馬がざわめく レース中に並走しただけでビビってヨレた馬もいる レース中に舌をペロペロさせながら走って余裕の圧勝(in2012年菊花賞) というか舌を出す行為が「相手をバカにする、挑発する」行為だと理解してる節がある。 歓声を浴びるのが大好きで、後述の凱旋門賞の欽ちゃん歩きの他、2015年の第35回ジャパンカップでは馬場入場の際に観客席の前まで歩いてピタッと止まり、観客席を見渡すような仕草の後に掛け出す(約13万人入った中山の観客は大歓声)など、エンターテイナーとして人気を掻っ攫う(横山典弘もその事を理解していた節があった)。 体当たりして来たジェンティルドンナを逆に押し返した挙句ぶっちぎる(in2013年宝塚記念)。ちなみにジェンティルドンナと鞍上の岩田康誠のコンビは、前年2012年のジャパンカップでもオルフェーヴルに体当たりして強引に進路を抉じ開けた事で、騎乗2日停止が下されるなど物議を醸していた。が、オルフェーヴルが460㎏(かつ凱旋門賞から帰国したばかりであった)と軽かったのに対し、ゴルシは500㎏の大型馬だった上にスタミナのバケモンだった(+岩田が直近の安田記念でもロードカナロアでラフプレーをかましたために、鞍上の内田(元は南関エースジョッキーだったのでラフプレーには慣れていた)が「どうせ来るだろう」と構えていた)事から、470㎏のジェンティルドンナは逆に押し返されて失速している。 ゲート内で吠える(in2014年天皇賞(春))(*51)そしてスタート時に皆逃げ出すようにスタートし、レース後に炸裂し(中継で抜かれ)た蛯名のモノマネエビダンス(*52)。 むろん馬房に戻る迄、誰彼構わず他馬へ蹴りに向かう程キレ散らかしていた。 凱旋門賞出走のためのフランス遠征中、調教へ向かうべく通った森で機嫌が良くなりすぎて今浪氏を置き去りにし、危うく迷い人にするところだった。 その調教中、崖に差し掛かったので止まろうとしたら立ち上がり、横山典弘が崖へ落ちそうになった。一緒だったジャスタウェイは自分から立ち止まったのに……。他にも休憩中だった馬群へ加速しすぎてまるで止まらず、鞍上に日本語で「逃げてー!」と呼びかけさせた挙句ゴミ袋の山へダイブさせている。 そして迎えた凱旋門賞での入場時には勝手に列を離れて観客へ欽ちゃん走りで愛想を振りまいてファンサービスし、そのまま走り出す(ついでに他馬もつられて走り出す)。もちろん大歓声。そのせいか本戦の結果もあってこの遠征は「凱旋門へショーをしに行った(凱旋門ショー)」だの「ジャスタウェイとのフランス旅行」などとネタにされている。なおこの時ジャスタだけは目を逸らし必死に無関係を装っていた。親友でも奇行を前にすると関わりたくなくなるのは馬も人間も同じらしい 暴れ馬乗りの名手である横山典弘氏ですら「お願いですゴルシさん走ってください」と懇願しながら、そして囁きかけながら乗る。同氏曰く「賢いが故に反感を持つと意地でも従わなくなってしまうらしいので、とにかくゴルシの機嫌を損ねないことを優先した」とか。元々が「馬に合わせる」スタンスの騎手だった事もあってかこのご機嫌取り戦法で見事優勝をもぎ取っている。 なお「(今浪さんが一番大変だよと前置きして)ゴルシの馬房に入るなんて恐ろしくて俺にはできない」らしい(*53)。 そのせいかレース前の騎手インタビューでは「どう戦うか」ではなく「(強さはご存じの通りなので)まともに走ってくれるかどうか」が焦点として語られていた。これは横山氏の逆で立場を解らせてメリハリをつけるスタイルであった内田博幸氏も同様で、基本的に「馬が全部わかっているので馬を信じて僕が乗るだけ」('14春天レース前)とも語っていた。果ては須貝師も「ま、勝てるかどうかは…シップに聞いてみてよ」(2015年同レース1週間前のインタビュー)と発言している。 ゴール後に何故か馬よりも騎手の方がヘトヘトになっている (特に種牡馬入り以降の)カメラを向けられた際の顔芸。おかげで番組や雑誌などといったプロが撮った綺麗なゴルシには(気付かれないよう)遠くから収めた姿が少なくない。逆に見学客などにはすまして決めポーズを取ったり、(中々カメラを下げないので?)写真でなく動画だと見るや走ってみせる事もあるなど、ターフを去って尚賢くもひょうきんである。寧ろ東京スポーツで秘蔵写真特集まで組まれた。しかも見出しが、ハリウッドの映画会社「MGM」のライオン風の構図に顔芸で舌を出しているシーンという拘りよう。 種牡馬入りから写真や映像でよく撮られる放牧地の柵へのグイッポ(*54)癖であるが、ちょうど柵で良く目の所が隠れる為、よくテレビで犯罪者の目に掛かる目隠しのように見えるため「ゴールドシップ容疑者」だの「容疑者G」だの言われるハメに。 グラスワンダー(*55)がビッグレッドファームにいる間、隣同士だったその馬房の前を通るたびに立ち止まっては姿を見せるのを待っていた。グラスもグラスでそんなゴルシになぜか喜んでいた。(さながら「先輩へ欠かさず挨拶をする後輩の図」) 輸入種牡馬で放牧地が隣だったアイルハヴアナザーとも相性が良いらしく、同じタイミングで歩いたり、先に帰ると鳴いたり、排便を見せつけられたりしていた。 成人誌の竿役めいたレベルの紳士&絶倫&的中の種牡馬活動(後述) JRAの機関広報誌「優駿」でもお馴染みの競馬写真家である関真澄氏によるゴルシのガチの写真集を作る為に800万円を目標にクラウドファンディングで募る→最後の最後で追い込むように集まり825万円に達して成功。黙ってすましていれば本当に美しい白馬である などなど、いくつもエピソードがある。 そしてこれ(ら)を目の当たりにしたファンは、ある者は乾いた笑いを浮かべながら、またある者は自分に言い聞かせるかのように、皆口々にこう一言――。 「ま ぁ ゴ ル シ だ し」 中でもゲートとの相性は最悪の一言に尽き、上述のエピソードにもあるようにゲート入りを嫌がり、ゲート入りしてもゲート内で暴れたのはしょっちゅう。 岡田総帥曰く「ゲートの横後ろで騒いでいる馬がいると、ケンカを売ってるのかと思ってガンガン騒いで怒る」ため、「スタート直前まで目隠ししてスタート時に取ったら?」と敢行するも条件が合わず断念したとの事。 後年にゴルシがすんなりゲート入りしたり、入ってからすぐスタートできたりするだけで客席がどよめいていたのも、その気質の激しさ・強さを象徴するエピソードと言える、かも。 一応ゲートをブチコわしたりはしていないだけ、後に同じく極度のゲート難で有名になったブチコ(*56)と比べればまだ大人しい方ではあるが、何の自慢にもならないのはいうまでもあるまい。 更に余談だが、そのブチコの娘で、ゴルシと同じく須貝厩舎所属のソダシ(*57)は、今浪氏に「あいつ(ゴルシ)に似てきた」だの「ゴールドシップより荒いかも」と言われた事がある。が、流石に「アイツに比べたら……。アイツは異常やったから」とも言われている。 ちなみに上述の「たまにでも~」は15年春天の後のコメント。とてもGI6勝馬にいうコメントとは思えない。横山騎手は2014年宝塚記念以降のレースを主に担当したが、この口振りからして、最後方から最初のコーナーに入る前に前方好位置に付きそのまますっ飛ばした2014年宝塚記念ですら真面目ではなかったようだ……。 【120億円事件】 ゴールドシップの三連覇か、それとも他馬が待ったを掛けるのか! あーっ!? ゴールドシップが立ち上がった!? あーっ!!? おーっと、立ち上がったゴールドシップ! 出ない出ない! 6万大観衆からどよめきーーーっ!! そんなゴルシの特に有名なエピソードとして、ここまで阪神競馬場で7戦6勝(神戸新聞杯、阪神大賞典3回、宝塚記念2回)、残り1回もラジオNIKKEI杯2歳Sの2着のみと、重賞連対率100%、3歳以降はGII以上全勝という空前絶後の「大得意」(*58)で、「3連覇の懸かった」第56回宝塚記念(2015年)(*59)(*60)を、前走の2015年天皇賞(春)で悲願の盾を手にした上、その前には阪神大賞典の史上初の3連覇を成し遂げるなど、絶好調としか言えない戦績が後押しして、2番人気のオッズ5.1倍に対して1.9倍となった「圧倒的1番人気」で迎えたところ、ゲート内で立ち上がって約10馬身差もの特大出遅れをかまし、およそ120億円分の馬券全てを一瞬でただの紙屑にしてのけた通称「120億円事件」で、全くやる気のない無事の完走を優先した横山による走りもあり16頭中15着という自己最悪の結果を叩き出してしまった一件は欠かせないだろう。 むしろこれ無しにゴルシを語るべきではない。 なお、重賞3連覇馬は冒頭で述べたように彼含め7頭いるが、JRAにおける同一平地GIを3連覇した馬は2023年4月現在未だに存在しない。 3連覇の挑戦権を得て出走したのは、マイルCSのデュランダル('05 8着)とエリ女のアドマイヤグルーヴ(同年 3着)、JCのジェンティルドンナ('14 4着)、そして一番近かったのがかの有名な93年春の天皇賞のメジロマックイーンである。 前走の反省から最初に目隠しの上でゲート入りさせられて長く待たされた挙句、スタート直前に隣でトーホウジャッカルにチャカつかれて気が立っており、しかもスターターがレバーを引くコンマ数秒前に(一度立ち上がってその時は待ったにもかかわらず再度)立ち上がってしまうという不運が重なってしまったとはいえ、(上記の須貝氏へのインタビュー記事の画像として載せられたように変顔はしていたが)この時はさすがに彼も場内の空気を察したらしく、怪我を不安がった須貝師が近寄るなり顔を気まずそうに「こんなつもりじゃなかった」とばかりに逸らしていた。 この様子は写真にバッチリ収められている。終始この白いのに振り回されて最下位になってしまったアドマイヤスピカはマジで泣いていい。 ウマはヒトの怒った顔などの脅威たりえるものを左目で向て右脳で処理・判断をする傾向があるとされており、この時のゴルシが顔を逸らしていたのも右側、つまり左目を向ける形だった。そのため、気まずそうにしていると見せかけてしっかり須貝師を見ていたと思われる。 (同時に、それだけ自分のやらかしを把握していたとも言えるが…) とはいえそのハチャメチャさと、このレースまでの順調さからやらかしを期待予想した者が多かったためか、ブーイングのほとんどは「金返せ白いのー!」、「ゴルシ金返せぇ!!」と、ゴルシに向いていた。 レース前にはゴルシ包囲網体制が敷かれる事が予想されていたとはいえ、まさかこのような結果になろうとは想像もしなかったであろうが。 また、鞍上だったノリやその他関係者にはむしろ同情的・擁護的な声の方が多く、このことについて他の紙屑化事件を知る者(特にその事件を起こした馬の当時の騎手)には概ね「馬の方ばかり責められてある意味羨ましい」と評されている。ノリは「じゃあお前が乗るか?」とその騎手達に振ったが断られた 競馬ファンの間では「競馬に絶対は無い」というある種の不文律があるが、この年の宝塚記念は(「シンボリルドルフには絶対がある」という格言との対比も含めて)その代表例の1つとして、同時に当時のゴルシのやらかしの意外性と人気の高さを示すレースとなったのだった。 なおゴルシ並、あるいはそれ以上の額の紙屑化事件自体は他にもある。 とはいえ、2019年有馬記念・アーモンドアイの200億円と2012年天皇賞(春)の同じステマ配合オルフェーヴルの150億円は単純な敗北、2002年菊花賞・ノーリーズンの110億円は落馬、1991年天皇賞(秋)・メジロマックイーンの140億円は降着によるもの。 対するこの件は強さとやらかしの併存で有名な馬がよりにもよって史上初の大偉業が懸かった宝塚記念で立ち上がってしまった(≒レース開始直後に紙屑化がほぼ確定した)せいで自己最低記録のブービーを叩き出し、更にゴルシ1頭にブーイングが集中したがゆえに有名となっている節がある。 ゴルシが1位を取った2012年有馬記念のルーラーシップも10馬身もの大幅な出遅れをしたが、ゴルシほど有名ではなく、こちらは奮闘のかいあって3位だった。 このようにあまりにもゲート絡みで問題を起こしまくるため、何度かゲート入りの再審査が課せられたが、その度に一発合格していたらしい。故意犯だと疑われるのもむべなるかな。 ただ、今でこそこうして笑い話になっているが、真面目な話をするとこうしたゲートでの警告行為が積み重なれば最終的に出走停止処分とされてしまう。 そしてゴルシはその時点であと1回の警告でアウト、有馬記念のラストランがおじゃんになってしまうという瀬戸際まで来ていた。 そのため最終的にファンはもはや勝ち負けの前に「とにかくまずは無事にゲートに入ってスムーズに出てくれ」と祈るようになっていた、という背景があったことも付け加えておく。 また、このレースでG1初勝利を果たしたラブリーデイは、春天で8着、その前の阪神大賞典では6着とゴルシに苦杯を喫していたが、鳴尾記念を制してこの宝塚記念を制した後も京都大賞典・天皇賞(秋)と連勝し、2015年JRA最優秀4歳以上牡馬にも選出された。どうしてもゴルシのやらかしの方が有名になってしまっているが、勝ち馬がその後大躍進を果たしたことも忘れてはならない。 この事件はゴルシの引退式に招かれた横山騎手が印象に残ったレースを聞かれた際、勝ち馬となった2014年の宝塚・2015年春の天皇賞や、惨敗にこそ終わったが出走できただけでも凄い凱旋門賞などではなく、この宝塚記念を挙げていた。むしろ忘れるほうが無理な話である この回答に対し会場では爆笑の渦が巻き起こり、同時に「ゲートはちゃんと出て普通」とも答えるとこれに対しゴルシは唸っていた。 その引退式では加えて、涙ぐむ関係者へまるで「気にすんなよ」と言っているかのように反応する場面もあった。特に今浪氏が涙を流した際のリアクションを含めて涙を誘った……、つうかやっぱりこいつ頭良いわ。 なお、最後に関係者が並ぶ口取りの記念撮影では須貝師が隣だからゲート入りを思い出したのか最後まで列に入るのを嫌がり、'15春天さながらに後退してまたしても式典が中断。 観客席から「ええ加減にせえ! 最後くらいシャキッと締めえや!」とヤジが飛んだが、自分が悪く言われたことを察してか、「誰だ今言ったのは?」とばかりに声がした方を思い切り微動だにせず睨みつけている。 「盟友」ジャスタウェイ ゴールドシップを語る上で、やはり同い年で同じ須貝厩舎の親友で盟友のジャスタウェイの存在は欠かせないであろう。 彼らの組み合わせに関しては、文藝春秋発行の総合スポーツ雑誌「Sports Graphic Number」937号(2017年10月)で特集が組まれるほど当時から人気の組み合わせだった(後にNumberPLUSの傑作選ムック本「名馬堂々。」(2021年10月)にも再録)事からうかがえるように、戦友としても有名であった。 誕生日が2日違いの同い年の2頭は、2歳時の5月にゴルシが、翌月にジャスタが入厩してその際に偶然馬房が隣同士になった。 やんちゃな暴れん坊「ゴールドシップ」と優等生「ジャスタウェイ」の性格が真反対な2頭が隣同士になるのだが、須貝師曰く「特に意図した訳ではなかった」らしい(ゴルシがジャスタに威嚇しても動じなかったからとも言われる)。ジャスタの真面目さを見習ってくれれば…と思うところだが、性格が真逆にも拘わらずそのまま仲良くなってしまった。基本的にトレーニングを嫌うゴルシもジャスタウェイが一緒にいればやる気を出した(その反面、放牧帰りで絶好調のとある日に重賞未勝利時のジャスタに併せ馬で負けた際にはガチ凹みして20kg程痩せた事も)。 この2頭が仲良くなった理由として「舎弟のつもりだったから」・「ジャスタウェイが芦毛フェチだったから」・「ジャスタのマイペースさがゴルシの機嫌を損なわなかった」など諸説あるが、「実際にこの2頭がいたからこそ成長した」旨を今浪氏が語っており、実際ゴルシと反対で体が弱めであったジャスタウェイが善戦マンであってもゴルシが早々と二冠・有馬制覇を達成するなど須貝厩舎的に余裕があった事から、2013年の春路線を捨て放牧リフレッシュさせるなどしてジャスタウェイの参戦計画にも余裕が出来たともされ、結果的に秋天・中山記念・安田、そしてWBRRレーティング130を叩き出し世界のジャスタウェイを決定づけたドバイデューティーフリー制覇への道筋が切り拓かれた。 凱旋門賞でもスタンドで愛想を振りまいていたアレに対して流石に他人のフリならぬ他馬のフリしてたけど飛行機の中でも仲は良かった(札幌記念の勝ち鞍でゴルシとワンツー獲ってレース後仲が良かったハープスターにちょっかいをかけないようジャスタが間に入ったとも言われてるが)。結局ゴルシ3着・ジャスタ4着のハナ差勝負で締めくくった2014年の有馬を以て引退したが、ゴルシも寂しがったらしく、対するジャスタもゴルシの面影を追ってか繋養先でクロフネやキャプテントゥーレと言った芦毛馬ばかり見ていたとか。芦毛フェチ疑惑の主要因。 ちなみに、2022年にジャスタウェイの仔であるアイワナビリーヴがゴルシと交配されており、2023年3月31日に芦毛の仔を出産。母父ジャスタウェイの父ゴールドシップと言う組み合わせが実現した。 引退後と現在 かくして良くも悪くも人のいうことを聞かなかったのが結果的に幸いしてか、ゲート内で暴れて筋肉痛になった時と自身の脚がぶつかって蹄球炎を発症した時以外大した怪我もせず無事に引退している。 そのため元々言われていた賢さから「(単にめちゃくちゃ頑丈だっただけではなく)現役時代の舐めプに見えた仕草が実はゴルシなりの自己管理だったのではないか?」という疑惑すら浮上している。 奇しくも父にも同じような疑惑が持ち上がったこともあるが、一線を退いた今、もはや真実はゴルシのみぞ知る……。 この唯我独尊ぶりから、現役時代も28戦中のわずか3戦を除いて全て1番人気か2番人気という人気を誇り、その引退式には4万人ものファンが詰めかけた。 引退後2016年初頭から2023年現在まで、北海道のビッグレッドファーム(以降BRF)で牧場筆頭の種牡馬として活動している。なお、ゴルシに関して度々「オルフェ/ドリジャ兄弟がいる上に完全非社台なので社台入りが出来なかった」という話がよく挙がるが、実際には一応社台での繋養も取り沙汰されていた。ところが、BRFのトップであったマイネル軍団総帥こと故・岡田繁幸氏がステイゴールド産駒でありデビュー戦から注目し、『性格と瞬発力が父と非常に似ているので何とかウチ(BRF)に来ないかな、社台(この際は某グループとボカしていた)に行っちゃうんじゃ寂しいなと思っていた』と非常に気に入っており、加えて馬主の小林氏に何とか会い『日高の為にBRFへ持って行っても構わない』という回答を得た事が2017年阪神大賞典後のスペシャルトークにて語られており、更に2015年11月23日に東京競馬場で開催されたブリーダーズトークで『社台の吉田兄弟に「ゴルシはBRFで繋養する」と直談判し手を出さない事で何とか納得してもらった』と語っている(この話題の時だけ吉田照哉氏は一切笑っていなかった事から、色々あったようである)。結果、引退前に即刻70口からなる5年建て10億円のシンジケートローンが組まれた。なおグリーンチャンネルでの対談で吉田照哉氏もゴルシを評価していたが、岡田総帥に「社台はオルフェーヴルでいいじゃないですか」と言われている。 当初は繁殖馬としてはその気性の荒さが懸念されていたが、いざ繁殖入りすると一転して荒々しい振る舞いがほとんど無くなり、ドッシリした構えで普段から大人しい性格であるらしい(*61)。そして年々大人しくなっては種牡馬展示会の場や見物客の前で愛想を振りまくなどネタに走るようになり、時にはお披露目などで大人しくも出来る器用さ見せている。それでもやはり、大人しくしてても逆にネタとなるのはいうまでもない。 そして種牡馬としての彼は、(父さながら)非常に種付けがウマいことが判明し、相手が嫌がることも滅多に無いらしく(むしろガチ惚れされるケースもあるそうな)、種付け成功率は驚きの9割後半を維持。 これ自体はあくまで「最終的に種付けを行えた割合」であり、「これだけが高くても他が良くないと困る数値」なのだが、その他の種付け回数当たりの数値も産駒数ですら70%強、受胎率に至っては4年連続約80%というチン記録を達成。平均受胎率自体は70%弱とヒト(30%以下)には恐れ入る数値が出ているものの、ゴルシはそこに同世代種牡馬トップクラスの数値を叩きつけており、繁殖でも名馬という他無い。 その要因としては、相手の牝馬との顔合わせまでに自力で「臨戦態勢」に入る(*62)、種付けも早く済む、相手の牝馬に紳士的、若い方を好むのが「強いて言えば」で留まる程に相手の老若を問わない、牝馬が暴れてもその柔軟かつ大柄な体で対応できる事、彼にとって「(現役時代から)挫折と言うものが無く、体力的に自信を持っている」事などなど。「大丈夫大丈夫、痛くしないから」(ガチで実績豊富) 流石に社台の競合種牡馬との競争により高年齢牝馬需要への案件も多くなり近年は7割後半までに低下しているが、そもそも13歳以上の高齢繁殖牝馬は受胎率が4割弱になるので、高齢馬への種付けを含めて7割超えは控えめに言って凄まじいレベルである。 成人誌も真っ青な性豪ぶりに、引退後も種だけでなく更なる笑い話題を提供することとなった。 ちなみに祖父であるメジロマックイーンが引退後にすっかり老け込んでしまった事は有名な話であるが、ゴルシの方はむしろ種牡馬としての生活を気に入っているらしく、他の種牡馬が種付けに向かうのを見れば「自分も連れて行け」とばかりに騒ぎ出し、挙句「種付け」、「種馬」(単に「種」?)というワードを聞いただけで(ツアー客一行に撮影されている中だろうと)「臨戦態勢」へ突入するなど、実に愉快でファンキーなオッサンとなっている。 2019年6月に今浪氏と再会した際に現役時代の蹄鉄を見せると嫌がるそぶりを見せている為、競走馬時代は思い出したくない模様。やっぱりあれは自己管理だったのだろうか…? とは言え、メジロマックイーンも武豊を見るなり(また走らされると思ってか)逃げ出したエピソードがあるので、そこはやはり祖父の血なのだろう。 種付け当日の様子を撮影した映像には、牝馬の待つ建物へ向かう前に二本足で何度も立ち上がったり、スキップしているようにウッキウキで歩いたり、無事にお仕事が終わると先ほどまでのはしゃぎっぷりがまるで嘘のようにスッキリした様子で帰るゴルシの姿が収められている。 そして見学に関してもBRFの人気No.1種牡馬であり、冬季ですら見学客が途切れる事がないとの事。2021年のひだかうまキッズ探検隊「ビッグレッドファーム編」で登場した際も、大人しいながら貫禄のある姿で登場しては、『わざと』立ち上がるなど子供相手にきっちりファンサービスしており、直前まで変顔してたのにカメラのシャッター音が聞こえた途端にすまし顔へ戻るなど、ある意味必見。2023年に北海道放送(HBC)競馬部主催の80名からなるBRFとオジュウチョウサンが繁用されているYogiboヴェルサイユリゾートファームへのバスツアーが組まれた際も、彼目当ての人が殆どだった(何と彼目当てに参加した東京へ留学中の香港人と言う強者までいた)。もちろん彼は大人しく手慣れた感じで応じていた。近年の種牡馬展示会でも同様で、大人しく止まったり歩き回ったりして手慣れた感じでこなしている。ただし2023年には終わったと解ると早速種付けの血が騒いだようだが。 ……やはり話題が絶えそうな気配は無い。 ただ、ゴルシだから笑い話のようになっているが、ウマも生き物なので本来は個々の趣味嗜好が存在し、意に添わない交合を嫌がって種付け作業が長引いたり、最悪頓挫したりすることも普通にありうる。 これは、ポストSSを狙える種牡馬候補として鳴り物入りで輸入されたウォーエンブレムのケースが特に有名だろうか。 栗毛の小柄な馬でないと中々「臨戦態勢」に入らないという厄介な性癖を抱えていたため種付けは失敗ばかりで、どうにか送り出せた数少ない産駒が非常に優秀な資質を見せたものの結局はアメリカへ返品され、しかも返品時、アメリカで義務付けられていた馬伝染性子宮炎の感染検査での種付けも拒み去勢されるというヲチ付きである。 おまけに種付けを繰り返しさせられているうちに例えば、元は穏やかだったが種牡馬になってから繁殖牝馬への噛み付きが常態化して(赤っぽい)栗毛馬を見ると暴れ出すようになってしまっていたスペシャルウィークや、精神的に荒んで粗暴となり、後年には好みの牝馬と会わせたり牝馬の尿を嗅がせたり、果ては投薬しないと発情しない程の人間不信へ陥っていたディープインパクトなど、不調をきたす馬も少なくない。 自身が嫌がらない場合でも、同じステマ配合のドリームジャーニーが(産駒成績こそ悪くないものの)小柄すぎる体格のせいか一回の種付けに90分以上かかったり、スッポ抜けて外出ししてしまう(のに足場の用意などのお膳立てが嫌い)など種付け自体が極端に下手なケースや、メジロファントムやロードバクシンのような精虫が少なすぎて種牡馬検査に受からない牡馬もおり、ゴルシの種付けのウマさや受胎率の高さが注目されるのは、そういった事情が背景にあることも留意しておくべきだろう。 また、現実的に他馬での種付けが不受胎に終わった牝馬の相手に、受胎率の高さを見込まれて指名を受ける事が多い(*63)。これは馬の種付けは受胎後11か月で出産するのが通常であり、競馬はその馬が生まれた年の1月1日から年齢を起算するルール(JRAでは2001年より)となっている為、早生まれ程能力に繋がるとされるので、種付けは毎年2月頃から始まり4月と5月がピークとなり遅くとも7月初夏頃までに種付けを行うのが通常であり、もし受胎出来ない場合は1年を無駄にしてしまう=種付け料以上の無駄な経費と費用が掛かり最悪生産牧場的に死活問題に繋がるのである(実際に彼の産駒に4月後半から5月生まれ、最悪6月初めの産駒が多いのはこれが理由)。 そう言った事情から安価(且つそこそこ走る場合も多い)なのもあり、高齢牝馬や不受胎牝馬のまさに種付け駆け込み寺としても高い定評を持つ。まさに性のターミネーターと言うか、お前は「精豪」チャイナロックか… 産駒の成績と傾向 代表産駒(重賞勝ち馬)はこちらを参照。 ブラックホール 初年度産駒で、2019年札幌2歳S(GIII)を制したゴルシ産駒初重賞ウィナー(黒鹿毛)。母 ヴィーヴァブーケ、母父 キングカメハメハ。相沢郁厩舎(美浦)。 弥生賞ディープインパクト記念から牡馬三冠レースに皆勤し菊花賞で5着に入る活躍を見せるも、4歳時に左後脚浅趾屈腱(飛節アキレス腱)脱位の発覚により競争能力喪失で引退。一時期行方不明だったが、2022年夏の福島相馬野馬追に出ており、現在も福島で繋養されている。 総賞金で彼を上回る馬はすでに10頭以上いるものの、牡馬での平地重賞勝利やクラシック皆勤は未だ出ておらず、産駒にとっては切り込み隊長にして越えるべき高く厚い壁ともなっている。 ちなみにファンが作成した支援グッズでうどん屋の格好をしているのは、野馬追の際にはためく幟旗に驚かないよう慣れさせるために普段から馬房の前に置かれている幟旗がA-COOPの焼うどんのものだったため。 ユーバーレーベン 2018年産駒の青鹿毛牝馬。母 マイネテレジア、母父 ロージズインメイ。手塚貴久厩舎(美浦)。馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。 2021年優駿牝馬勝ち馬にして、ゴルシ産駒初のGIホース。21牝馬クラシックでティアラを分け合った「USAトリオ」の「U」。オークス制覇時には「シロイアレノムスメ」(*64)呼ばわりされた。 ちなみに3歳年上の半兄にステイゴールド晩年の産駒マイネルファンロンがおり、こっちはオークスと同じ年に新潟記念を勝っている。また後述のマイネルグロンは母マイネテレジアの半弟だったりする。 母父のロージズインメイもBRFで繋養されているという純BRF産な(元)競走馬且つ、ラフィアン馬として岡田総帥にとっては長らく果たせなかった純BRF産による3歳クラシックレース初制覇という夢を(オークス2ヶ月前に逝去した為生きて見る事は出来なかったが)達成した馬でもあった。と言うよりも金薔薇配合で現状一番大成した馬でもある。なおオークス後は好走はするも勝ちは掴めず、2023年春前に屈腱炎で引退し、両親のいるBRFで繁殖牝馬入りした。 ドイツ語で「生き残る」という意味の馬名を付けられ、母・母父共に屈腱炎で引退した屈腱炎と切れない母方の重たい背景を伴って走っていた。しかしやはり彼女自身も比較的永らえたとは言え母方の血の方が強かったのか同じ運命を辿る事に。アレを以てしても頑丈さは受け継がれにくい事を物語る…と言うかやはりアレは色々と突然変異だったのでは。 なお、「札幌2歳Sで実況にユー"ハー"レーベンと読み間違えられる」、「ニッカンにオークス前記事の写真をファインルージュと間違えられる」、「オークス優勝記念のグッズの写真をラヴズオンリーユーと間違えられる」、「オークス2着馬(実際の2着はアカイトリノムスメ)にさせられる」、「ウイポ9で芦毛にされる」、「ジャパンカップの追い切りで(3頭のどれが彼女か解からず)計測不能」、「サンスポにファン投票6万票をどっかに持って行かれる」、「ハヤヤッコと悪魔合体されて)ユーバーレーベハヤヤッコン」など何故か他馬と間違えられたりする誤植が多発(酷いものだと日刊ゲンダイに(クラウンプライドと間違えられ)ダートのチャンピオンズCに出走させられてる事になっていたり、2021年JCで実況にすらリッジマンと間違えられたケースも)する等、何かしらの認識阻害を起こす事でネタにされていた。また2022年札幌記念で、前走京都記念から32kg(!?)増というとんでもない数値を出した為に「(樫の女王を捩って)菓子の女王」、「(日本総大将シャフリヤールをもじって)日本総大福」とネタにもされた。 ちなみにオヤジの血のせいなのかソダシらとやり合って来たせいなのか、初年度は不受胎だった為群れの中に入れたところ数日で群れをシメてボス馬になったとの事。 ウインキートス 初年度産駒の黒鹿毛牝馬。母 イクスキューズ、母父 ボストンハーバー。宗像義忠厩舎(美浦)。 阿寒湖特別止まりだった祖父が勝った目黒記念(GII)の2021年度勝ち馬で、1988年メジロフルマー以来33年ぶりの勝ち牝馬。 なお目黒記念まで5勝を挙げているが、同時に2着6走・3着5走という善戦ホースでもあった。 特にミモザ賞と2021年オールカマーでウインマリリンとワンツーを飾っていたり(地味にウイン冠でのワンツーはこの2例だけ。ウインウインだ!)、ウインマイティー含めウイン三姉妹と呼ばれていた。 2023年中山金杯を以って引退、現在繁殖牝馬。 ウインマイティー これまた初年度産駒の芦毛牝馬。母 アオバコリン、母父 カコイーシーズ。五十嵐忠男厩舎→西園正都厩舎(栗東、定年により転厩)。 母・アオバコリンのラストクロップ馬。2020年オークスで3着に入った後、秋華賞で馬群に揉まれ接触したことがトラウマとなったうえ、深刻なスクミ症を発症。強い調教をかければスクミが出て、休ませれば体が緩んでしまうというジレンマに陥った。勝ちきれない長い雌伏の時を経るも、通常の馬とは異なる調教メニューの試行錯誤が功を奏し2022年マーメイドステークス(GIII)で復活勝利した苦労の馬。何気に京都大賞典でも3着入りしており、エリ女では惨敗したが有馬と京都記念でも6着入りしている。 ゴルシ産駒らしい差し馬でもあるが、逃げも使える珍しいタイプ。 2023年チャレンジカップを以って引退、現在繁殖牝馬入り。 一緒に調教に出た牡馬を度々馬っ気を出させたと言われ魔性の牝馬呼ばわりされるらしい。またアレ同様カメラの前でポーズをとるのが好きとも。 ゴールデンハインド 2020年産駒の芦毛牝馬。母 オレゴンレディ、母父 シャマルダル。武市康男厩舎(美浦)。馬主はサラブレッドクラブ・ラフィアン。 母父はカルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞し英仏GI4勝を挙げたゴドルフィンのシャマルダル。元々ハーツクライと付けたが不受胎だったので、駆け込みでゴルシと種付けした結果受胎して産まれたと言う経緯を持つ。 2023年フローラステークスでソーダズリングの猛追を躱して逃げ切り勝ちしてゴルシ産駒のオークス参戦を4年連続へ延ばしたが、そのオークスでは逃げ脚を封じられて18頭中11着へ落とした。 と、ゴルシ産駒では珍しくステータスを完全な逃げに振った逃げ馬で今後の活躍が期待されたが、中山金杯で9着に終わったあとの次走で何故かダートの船橋クイーン賞に出走して9着惨敗。中山牝馬Sに向けて調教中に腰角骨折が判明、競争能力喪失により現役引退となった。 ちなみにゴールデンハインドの馬名自体は3代目にあたる(1982年生まれの牝馬(未出走繁殖牝馬)と、2006年生まれのクロフネ産駒の競走馬。しかもこちらも何の因果か大逃げ馬だった)。 マイネルグロン 2018年産駒青鹿毛牡馬。母 マイネヌーヴェル、母父 ブライアンズタイム。青木孝文厩舎(美浦)。 ゴルシ産駒初の牡馬GI馬で2023年JRA最優秀障害馬。例に漏れず6月7日と遅生まれ。ゴールデンハインド同様、元々ハーツクライと付けたが不受胎だったので、駆け込みでゴルシと種付けした結果受胎して産まれたと言う経緯を持つ。 母は2003年フラワーカップ覇者でユーバーレーベンの母の母(つまりグロンはユーバーレーベンの同い年の叔父でもある)、母父はもはや説明不要の日高の英雄でBRF産のマイネル血統。 マイネル軍団の御多分に漏れず柴田大知を主戦として芝路線に挑むもシルコレが続いた。 4歳時に障害転向し3戦目で未勝利から脱出するも善戦マンの時代が続き、雌伏の時を経て5歳時に2連勝を飾ったのち、2023年の東京ハイジャンプ(J・GII)でオジュウチョウサンの主戦騎手だった石神深一に乗り替わって早々、前年中山GJ覇者イロゴトシや中山大障害覇者ニシノデイジーら錚々たるメンバーを破って3連勝を飾り、ゴルシ産駒初の障害重賞制覇を成し遂げた。そして年末の大一番中山大障害(J・GI)で2.0倍の一番人気を背負い、石神を以てして「負けたら鞍上が悪い」と豪語し出走するが、前年覇者ニシノデイジーらを相手に10馬身差を付けて年間無敗の4連勝を以てGIホースに成り上がり、ゴルシへ産駒牡馬初のGIを送った。 ちなみにこの時ステイゴールド産駒でマイネル軍団の先輩マイネルレオーネが7着に沈んでおり、地味にステイゴールド産駒の連続重賞記録を17年で終了させた。 マイネル冠では2011年中山GJを制したマイネルネオス(父 ステゴ・母はマイネルーヴェルの母マイネプリテンダー)以来の障害GI馬であり、マイネルとして初の障害GI両タイトル獲りを成し遂げ、オジュウチョウサンの再来とも目される。 加えてJRAにおける6月生まれのGI制覇は2006年秋華賞のカワカミプリンセス以来17年ぶりであり、記録ずくめの勝利となっている。 メイショウタバル 2021年産駒鹿毛牡馬。母:メイショウツバクロ、母父:フレンチデピュティ。石橋守厩舎(栗東)。 調教師の石橋は現役騎手としての最後の勝利がメイショウツバクロであり、現役時代の代表的なお手馬がメイショウサムソンであると文字通りの調教師ゆかりの血統である。 新馬2戦目は若手の角田大河を鞍上に迎えるも4着と5着。 それにより浜中俊へと乗り替わると未勝利を突破して若駒Sに向かうが出走直前に歩様が乱れて除外。仕切り直したつばき賞をアタマ差で制すと皐月賞を目標にスプリングSへと矛先を向けるが今度はフレグモーネで直前回避。 幸いにも軽い物だった為翌週の毎日杯へとスイッチすると坂井瑠星鞍上(*65)で参戦すると、シンザン記念覇者ノーブルロジャーを向こうに回して逃げて上がり最速6馬身差の大圧勝。 石橋調教師にも調教師11年目にして初の重賞制覇を捧げる事となった。 問題は勝ちタイムであり、勝ちタイムの1分46秒0は歴代2位タイのタイム、しかも他条件は全て良馬場56kgでの物であるにもかかわらず今年の条件は重馬場57kg。(*66)。 さらにそれまでの勝ちタイム歴代トップ5の3歳時の主な勝ち鞍がダービー(*67)ダービー(*68)ダービー(*69)有馬記念(*70)皐月賞(*71)と言う事実から将来が大きく切望されている。 しかしそうは言ってもこの馬、坂井瑠星曰く乗りやすい馬とは言うもののオヤジ程ではないがそこそこの気性難であり、レースになると気性が荒くなる言う ある意味「らしい」産駒であった。結果、浜中鞍上に戻った皐月賞ではダノンデサイルの検査→除外で神経が高ぶったのか先頭に立つも、浜中も制御不能な程に掛かってしまい 前半1000m57秒5と言う、マイルレースのような狂気のペースで大暴走。結果、直線で逆噴射して17着最下位となってしまった。 その様はまるでツインターボを彷彿とさせ「マイラーなのでは」説まで飛び出すほど。 奇しくもこれが1着ジャスティンミラノの皐月賞レコード1 57.1を生み出す遠因になり、それどころか最下位の筈の当のメイショウタバルすら1 59.3と 2022年皐月賞のジオグリフ(と2着イクイノックス)すら上回る異常事態に発展した。 産駒の質はと言うと、ある意味ウインキートスのようなノーザンテースト系かユーバーレーベンのようなサンデーサイレンスを迂回したHalo系のアウトブリード系での血統強化で成績が見られる傾向にあり、産駒が晩成型ステイヤー気味が多いのではではないかと心配されながらも意外と早熟な産駒も多い(特に母父ロージスインメイの牝馬との配合の産駒は勝ち上がり率7割を誇り、俗に「金薔薇配合」と呼ばれる)。しかも非社台系種牡馬としては(同じステマのオルフェーヴルがいる関係で)社台絡みの血統が少なく、お世辞にも牝馬の質が宜しくないBRFの質が劣る牝馬に種付けをする事も多い中でこの成績はかなり優秀と言え(*72)、実質的に非社台種牡馬では優駿スタリオンのシルバーステートやレックススタッド(*73)のスクリーンヒーローに次ぐ成績を残しており、特に早熟馬を出して毎度クラシック戦線参戦馬も出すなどなかなかの成績を残している。 いわゆる「お試し期間」が終了し成績が下降しがちな3年目に加え、オルフェーヴルが種付け料を大幅にディスカウント(サイアーランキングは当然ゴルシより上の1桁台の順位であるが、2017年まで600万→500万→400万→300万、2021-2022年で350万)し日高の牧場へのセールスを強化した事と新入り種牡馬ウインブライトへのテコ入れのためBRFの自家繁殖が減ったため良い肌馬が集まらず、「谷間の世代」と言われた2019年産駒でも勝ち上がり率35%越えを果たしている。しかも定期的に重賞馬を出しているのも評価点であろう。 特にマイネル軍団傘下の「サラブレッドクラブ・ラフィアン」では2022年度のシンジケート募集馬の1/3が彼の産駒であり、しかもほぼ満口と言う盛況ぶりからも人気が見て取れる(*74)。実際に現状ラフィアン馬で歴代G1馬10頭のうち2頭を輩出(複数頭輩出はゴルシが初)しており、既にダンストンイレーネ(父ビッグアーサー 祖父サクラバクシンオーなど孫もいる為、90年来続く星の一族の血を継ぐ子の量産という浪漫的な意味でもこの先の活躍にも期待がかかる。 ただ頑丈さは遺伝しづらいらしく、ブラックホールやユーバーレーベンが故障引退し、他にゴールドミッション(右中手骨開放骨折)、スマイルパワー(左第1趾骨粉砕骨折)、ウインベイランダー(左前肢副手根骨粉砕骨折(*75))、コスモホクシン(右前管骨開放骨折)の4頭が予後不良を起こしていたり、元々ユーバーレーベンのようにゴルシ(と父ステイゴールド)の頑丈さが遺伝されることを期待して怪我しがちな体質の改善を狙った配合の一例はあるが、後述するが母系に左右されがちの為古馬になり怪我をする産駒も少なくはない。 そもそもズル賢くペース配分が出来てたとされる上にクソ頑丈でヒールチート持ちのようなオヤジが異常なだけで比べてはいけないのではあるが。自己管理疑惑の論拠がまた一つ。 続いて産駒の適性を見ると、やはり父親譲りのスタミナ豊富な中長距離で強いステイヤーな傾向が強めだが、逆にジュニパーベリーのような1000m直線のスプリントレースに勝ってオープン昇格を果たす馬も存在するなど、似ても似つかないタイプまで登場するカオスな様相を呈している。 しかも何故かゴルシが宝塚連覇・阪神大賞典3連覇など大の得意としていた仁川(阪神競馬場)では勝率が極端に悪く、逆に彼が大の苦手としていた府中(東京競馬場)と言った高速馬場でやたら好成績だったりする(産駒芝平地重賞獲得5勝のうち3勝は府中)。 ……要は彼とは逆に坂が緩ければ強い場合が多く、現に札幌・函館・福島・小倉の1800と2600の勝率がやたら良く(札幌と福島に至っては2023年時点で複勝率4割超え、福島競馬に至っては勝率15%)、極めつけはゴールデンハインドのように逃げで重賞勝ちしている産駒までいるなど、父親とは真逆の産駒が多いのもある意味特徴である。 先述した駆け込み寺需要からくる牝馬の幅広さを考えればある意味自然ではある。が、それに加えてゴルシの血統は父系のサンデーサイレンスこそかなりきつめのクロスになりやすい一方、母方が独自の長距離路線をひた走ったメジロの家系(近距離馬であったが産出される馬は中・長距離場パーソロン系)であることでインブリードしづらいため、良いも悪いも母方次第となりやすいのも(例 アベレージタイプの牝馬×ゴルシのスタミナ強化タイプ)一因とされる。 なお、従前から懸念されていたゴルシ似……もといステゴ系の気性難を継いだ馬はあまり聞かれず、寧ろ種付け・生産頭数に対し血統登録→デビューまできちんとこぎつける頭数の割合がかなり高い(=育成段階で矯正できなかった「凶暴でどうにもならないワル」が少ないことを意味する(*76))。もっと言えばオルフェーヴル産駒のようにいろんな意味で濃いメンツが少なく大人しい産駒の方が多く、誘導馬デビューした馬まで出た。まぁ寧ろゴルシの気性が特殊なのでそれを持った産駒というのもある意味困りものであるが。 一方、はっきりと苦手な傾向があるのがダートとマイルである。 中央競馬のダートではマリオマッハー(オープン)とメガゴールド(3勝クラス→名古屋)、ジーマックス(2勝クラス→高知)が目立つくらいで、牝馬は2022年3月にウインメイフラワー(*77)が勝利するまで勝ち星ゼロだった。2021年には中央ダート出走107戦でわずか3勝と低迷している。 未勝利戦で勝ち上がれず地方に転厩を余儀なくされた馬でも3歳で2勝、4歳で3勝すれば中央の1勝クラスとして扱われるため復帰は可能(馬主がNRA、JRA両方の資格を持っているか、JRAの馬主資格所持者に譲渡した場合)だが、地方ダートで勝ち上がり復帰を果たせたのはウインエアフォルク、シュルシャガナ、ルリオウ、リーゼントジャンボ、コスモブライヤーとわずかであり、地方のダートに馴染めないままもがき苦しんでいる産駒は少なくない。 もちろん名古屋のツインシップやホウオウテーラー、金沢のマイネルリリーフ、川崎のゴールドフレイバー、浦和のトーセンフランク等と地方で根を張り着実に勝ち星を重ねている産駒もいるし、コスモナビゲーターのように、中央芝で全く走らず新馬戦から3戦連続で9着以下となり2歳のうちに抹消されるも、笠松競馬に移籍した途端に2戦目から3戦連続大差勝利の絶好調(*78)というような特殊例もあるにはあるのだが…。 ゴールドシップ産駒が中央で高い勝ち上がり率とまずまずのAEIを出している割に体調を崩したり嫌がりだすほどの種付け数にならないのは、こうしたダートの成績の悪さから、セレクトセールで希望額まで値が付かず、生産者が買い取る「主取り」になった場合、地方競馬で多く開催されている短距離ダートに活路を見出すことが多いため、ダート転向のリスクが忌避されてのことと思われ、母母父が同父同母父のオルフェーヴルはかの大種牡馬ノーザンテースト(≒ノーザンテーストの4x3インブリード)であるのに対しゴルシはプルラリズムという点も種付料が例年据え置きとなっているものと思われる。 マイルに至っては現状適性が手探り状態ではっきりしない新馬~未勝利戦以外ではクロノメーター(3勝クラス)しか勝っていない(*79)鬼門中の鬼門。マイルは短距離でもスタートダッシュの後一旦ペースを落として直線で再度加速といったスピードの変化が大きく、加速に時間がかかる傾向が強い産駒とは特に相性が悪い。 この状況への危惧もあってシビれをきらせたのか、ゴルシの馬主である小林英一HDはロータスランドやランドネ、プリファードランといった異血統かつそれらの不得手を埋め合わせられる牝馬を所有しており、特にロータスランド(*80)がゴルシとの交配を企図していると見られている。 なお、OP馬に関しては牝牡にあまり差はないが、2023年現在重賞獲得馬は6頭おりそのうち4頭は牝馬である為か現状フィリーサイアー(好成績が極端に牝馬に偏っている種牡馬)気味である。 一方、はっきり出ている傾向として、騙馬(去勢された馬)の成績は壊滅的と言っていいほど悪い。気性難を改善しようとしたら前進気勢まで失ってしまうパターンが殆どとなっており、現時点で去勢後に勝ち星を挙げられたのはメイショウイナセ(笠松→中央→門別)、ユリシーズ(盛岡)、テーオーラファエロ(高知)ホシハタノキセキ(高知)の地方勢のみでかなりお寒い状況。 ただしこれはゴールドシップに限った話ではなく、父親のステイゴールドでも見られた傾向で、ステイゴールドはリーディング上位種牡馬で産駒騙馬の成績では常時ワーストだった。 またゴールドシップ産駒に限ったことではないが、一口馬主クラブに所有された馬が逃れえぬ問題に、所属厩舎の関係と、最近主流となっている外厩の調整能力も挙げられる。 産駒のその他の面を見ると、その種牡馬適性の高さからか毛色も多様であり、(早々とどんどん白くなる点も含め)父親似の芦毛をはじめド派手な尾花栗毛、はたまたラビカーノ(*81)といったユニークな毛色から、珍しい白毛もいる。 しかもその白毛の第1号で2020年産まれのアオラキの白毛の由来は、ブチコやソダシでお馴染みのシラユキヒメ(*82)ではなく、母カスタディーヴァのそのまた母であるジオペラハウス(ジ・オペラハウス The Opera House)(*83)である。 ちなみにカスタディーヴァがJRAに来たのは、とある馬主が「シラユキヒメ系以外の強い白毛馬の系統&白毛のディープ産駒を作ろう」という事で、2016年にニュージーランドのセレクトセールにて3300万で落札(消費税・輸送費含めて約5000万)し輸入したため。その産駒の初仔であるカスタディーヴァの2020(のちのアオラキ)は、言わば白毛の歴史に新たな1ページを刻む貴重な仔であった。 が、当の種付け予定だったディープインパクトは2019年の種付け開始直後に頸椎の問題で早々に種付け中止。 結局頸椎骨折で安楽死措置となった為、急遽その代わりとなるカスタディーヴァの競走馬引退後の種付け相手を立てることになったのだが、そこで選ばれたのがゴールドシップであった。閑話休題。 さらに彼の白毛産駒第2号となるサトノジャスミンの2022(のちのゴージャス)は、牝系の6代前はホワイトビューティー(*84)がルーツという歴史的白毛。さらに2023年1月に出産した仔も第3号となる白毛(牝馬)であった(なお2024年に産まれた仔は牡の鹿毛)。 日本産に限れば、白毛系血統との交配で複数の白毛馬を産出した種牡馬としては、シラユキヒメ系では同じ芦毛のクロフネが6頭(芦毛と鹿毛が1頭ずつ)、キングカメハメハから5頭(芦毛・黒鹿毛が1頭ずつ、鹿毛が2頭)、ハクタイユー系ではアドマイヤジャパンが2頭(栗毛1頭)輩出しているが、(既に白毛遺伝子を持つメンデルの法則上)白毛率が単純計算50%のところを現状4発中3発が白毛に産まれている(*85)ことと合わせ、白毛馬産出に関しては芦毛であったクロフネの後釜且つ現状存命の最有力芦毛種牡馬種とも言える。 ちなみに現状JRA登録可能な毛色8種類の中で、栃栗毛以外の毛色を産出(*86)しており、ディープインパクトから始まるホモ鹿毛の(特に栗毛への)圧力の中、多様な毛色の確保という意味でもファンの注目を集めている。 他には牝系の8代前がゴルシと同じ星旗というホッコーサラスターとの産駒にホシハタノキセキ(騙)がおり、その血統と馬名で一時期話題となったりもしている。 牝馬で大物が出ている事から、母父メジロマックイーンさながら、母父としてのポテンシャルが相当高いのではないかという期待もある。頑健なフレーム、柔軟な筋肉、頭の良さ、左右均等の大きな蹄などの特徴から多様な血統の基盤となる事が期待されており、サンデーサイレンスの登場以降、社台グループの生産牧場に対して格差がついてしまった日高の生産牝馬の質の向上において重要な役回りを果たすかもしれない。 また、先述したような受胎率の高さによる他馬での種付けが不受胎に終わった牝馬の駆け込み寺的需要、しかも遅生まれでもそこそこ勝ち上がり馬がいる事と重賞馬まで出してる事も、重要な強みとも言える。 総評 エンターテイナー精神を振るってそのレパートリー豊富な奇行ファンサービスなどでファンの心を掴んでおり、『迷馬』でググると真っ先に出て来る何とも憎めない馬である(どっちかというとマジメだったジェンティルドンナが世代代表馬でゴルシは世代のエンターテイナー枠にされるほど)。 特にその気まぐれぶりやイケメンぶり、牝馬への紳士ぶりから女性ファンが非常に多く、JRAのターフィーショップで販売されていたぬいぐるみが再販する度に1日で完売になる場合も多い。 その豪快なレースぶりから(選出には程遠いが)顕彰馬投票でも大抵票が入る常連でもある。 『ウマ娘』に登場しているものの、名前だけで検索すると他のウマ娘に登場している競走馬のほとんどはウマ娘の方が先に出るのに対し、「ゴールドシップ」では馬の画像から先にズラリと並ぶあたり、その人気やネタ画像のレパートリーの程が窺えるだろう。 とはいえ、「ゴルシ」で検索するとさすがにウマ娘の方が先に出てくるが。 先述したあれこれだけ見ると迷馬としか思えないが、グレード制の導入以後のシンボリルドルフから数えて9頭目のGIレース6勝、結果こそ惨敗とはいえ世界最高峰のレースである凱旋門賞にも出走するなどの実績を残しており、かの12世代の筆頭とされる時点で文句なしに名馬であることは間違いない。しかも生産元は天下の社台グループではなく地方の中小牧場、そして馬主も主要クラブ系でなくてこれである。 レース内容でもやる気にさえなれば雨で荒れた馬場をフルスピードで突っ切り、道中はやる気が出ず後方でぽつんと走っていたと思いきややっとやる気を出しいつの間にか先頭集団に紛れ込んでそのまままとめてぶち抜いていく豪快な走りは稀代のものであり、人々を魅了するに足るものであった。 しかし、ゴールドシップはその一方で気が乗らないとテコでも走らない、「体調が良くて、気力が充実してて、走りたいと思っている以外はいい加減(岡田談)」という、気まぐれを絵に描いたような馬でもある。 おかげで当時の競馬ファンの間では非難のことごとくが「ゴルシを信じた奴が悪い」と一蹴され、「(迷馬という他無いほど気分屋な)ゴルシ買う馬鹿、(無尽蔵のスタミナを誇る名馬な)ゴルシ買わぬ馬鹿」という格言(?)すら飛び出していた。 要はゴルシが勝てば「なんでゴルシを買わなかったの」とバカにされ、ゴルシがやらかせば「なんでゴルシを買ったの」と責められていた。どうしろと……。 これらもあって単純に調子が読めない馬である事は上述のゴルシ伝説の項冒頭でも述べた通りであるが、 これに加えてゴルシが勝つ場合は、必然的に他をスタミナですり潰すレースになることから、複勝圏内に連れてくる馬も上位人気な末脚自慢ではなく人気薄のスタミナ自慢というケースが多い(例 2012年の菊花賞の着順人気は1-5-7-10-11、2013年宝塚記念では2-5-1-3-4、2014年の宝塚記念では1-9-8-12-6、2015年の春天では2-7-10-5-16)。 そうでなくとも2012年の東京優駿よろしくレースペースに付き合った人気勢が撃沈……といったことが起きていた為、単勝・複勝以外で買う場合にも予想が困難であり、馬券師には厄介極まりない存在となっていた。 実際、岡田氏には「あのウマ、キャラクターとしてはウケるんですけど、経済的に関わってる人(馬券を買ってる人)はハラハラドキドキですよね」と大いにネタにされる始末である。 と、このように文句なしの実績もある名馬だが、負けるときは豪快で気紛れ。おまけに人間臭い賢さを持った種付けまでウマい芦毛の愛嬌たっぷりな馬という、恐らく今後十年単位で出て来ないであろうある意味唯一無二と言える『名馬にして迷馬』の代表格と言えよう。そんなにホイホイ出て来て貰ってもそれはそれで困るが。 だが、実際に須貝厩舎開業3年目でジャスタウェイと共に歩みクラシック勝利等を届け、須貝厩舎を名門厩舎に成長させ須貝氏の脳を焼いた嚆矢としての活躍を見れば、名馬に他ならないのもまた事実である。 (二次)創作上でのゴルシ 競走馬を擬人化した漫画「馬なり1ハロン劇場」では作者がキャラを掴み切れなかった事(ファンもまだネタ馬と認識していなかったという事でもある)もあってキャラ付けが迷走気味で、シルバーコレクターのジャスタウェイに円筒を着せて爆弾にするくらいしかネタが無かったが(しかもそれも初出では他の馬がしていたネタ)、 第151回天皇賞(春)と第56回宝塚記念を機にようやく奇声を上げて暴れ回るという持ちネタ(?)を得る事となった。ちなみに毛並みもリアルを反映してか第151回天皇賞から白色となっている。 しかし、宝塚記念後の登場が有馬記念後の引退式だったため特に出番の増加には繋がらなかった。 余談だが出番初回等では天上から子孫達に期待を掛ける祖父サンデーサイレンスとメジロマックイーンの霊も登場しており、サンデーの方は自分の孫が勢ぞろいした2012ダービーにて一時降臨して孫じゃない馬を威圧したため大御所が連行。 マックイーンの方は全弟(後のゴールドフラッグ)の世話で母が手一杯なのに拗ねて家出したゴルシの全妹「ポイントフラッグの2014」(後のフラワーシップ)の前に現れ、天皇賞に出る兄の所に奇行は隠しつつ連れて行った引退式では孫そっちのけで「じゃない方」繋がりなゴールドアクターと会っていたけど。 本作はゴルシに限らずリアルタイムの連載という事で、実際の馬が徐々に明らかになる性格で漫画内の性格と解離するの自体は珍しくないのだが、作者自身実際の馬が凄すぎてキャラに苦労したと漏らしたのには、かのオルフェーヴルも存在しており、奇しくも両者ともステマ配合である。 そんなわけで本編ではいまいち影が薄かったゴルシだが、2021年に現実の彼の人気を受けてなんとゴルシが登場する回を中心にした総集編が発売(電子書籍限定)。 同時期には続編『馬なり1ハロン!NEO』第105R「新たな光」(オークス回)で久々に登場し、遠くから中々勝てない娘ユーバーレーベンを案じていたそのせいでダノンバラードからかつて父がメインだった「ブロコレ倶楽部」への娘の入会を勧められたが。 ちなみに過去に同様の総集編が出た馬はあのオグリキャップただ一頭のみである。 また作中の芦毛馬としては珍しく「白くなる過程」がある程度描かれているのが特徴で、 デビュー時~2014年頃までの芦毛色・2015年の鬣や首等に色が残った白色・『NEO』登場時のほぼ白毛風と時期ごとに色が変化し、2022年発売のゲーム『ウイニングポスト9 2022』コラボ4コマ時ではメンコ着用前後の鬣が黒から灰色に変わった姿が描かれた。 Cygames社の『ウマ娘 プリティーダービー』では、競馬を題材に実際の競走馬を(初の牝牡不問で)擬人化・美少女化させたキャラクターが登場しており、ゴルシもその中に含まれている。 当作では見た目こそ超美人だが言動は非常にハジケている、という強烈だがモチーフ元に忠実な個性を持っており、しかも宣伝担当と言う事でVTuberデビューまでしている為か、彼女の影響で実際のゴルシも競馬ファン以外からも認知され一躍「時の馬」になった。勿論あの120億円事件も含めて。 その実質ハジケリストと評されるとんでもないイカれキャラは、原作ゲームやアニメ版すら超えるイカれぶりとされるコミックス版「STARTING GATE!」を以てしても(先述のように画像検索で「ゴールドシップ」とだけ検索すれば馬の方からズラリと並ぶなど)アレでも本物の馬の方がまだキャラが濃いだの、果ては実馬が原作呼ばわりされる傾向がある中で「原作以上の二次創作は不可能」と言わしめ、上述の通り「ゴールドシップ」と検索すれば本馬の方がイヤという程出て来る為かMADやコラ画像等の二次創作で度々本馬の方の画像・映像が(寧ろ唯一と言って良いほどに)使われるなど…色々さすがとしか言いようがない。 アニメショップ「らしんばん」が2021年春に行った「ウマ娘人気投票」(*87)では、スタッフのお遊びで彼女の顔写真のみ本物のゴルシの顔も、それも首を傾げ舌を垂らした変顔が使われて話題になった程。なお、投票のシールは赤丸のシールを貼っていくという形式だった為、案の定というべきか本物のゴルシの両目にも貼られていた。 競走馬の軌跡を人間ドラマと交えて描く漫画『令和 優駿たちの蹄跡』(やまさき拓味)にも1巻の「移行帯(エコトーン)」で登場。 皐月賞を切っ掛けにゴルシファンとなった女性が仕事で疲弊していた時、ゴルシファンの後輩に誘われビッグレッドファームで気ままに暮らす引退後のゴルシに会いに行く様子が描かれている。 静かなムードの話なのだが、2人の会話内でちゃっかり120億円事件の説明も入るのもゴルシのゴルシたる所以かも知れない。 2021年度のネット流行語大賞では『ウマ娘 プリティーダービー』が1位に輝き、ウマ娘のキャラも2位のゴルシを筆頭に多数名を連ねているのだが、そんな中5位に馬の方のゴルシが(元)競走馬から唯一のランクインをしており、まさかの擬人化キャラとその元ネタが揃ってトップ10入りという珍事を引き起こした。 ついでに120億円事件もしれっと43位にランクインしていた。これで三冠 なお、二次創作ではないが上記の破天荒なエピソードの数々から、漫画『みどりのマキバオー』に登場するベアナックルになぞらえる声も散見される。 似たような馬 ゴルシの気性は唯一無二とも称されがちだが、ゴルシ並みの伝説と称されたGI名馬兼癖馬は他にも存在し、これらの馬と並んで名馬兼迷馬という意味でこれらの馬と共に語られる。 こちらを参照。 エリモジョージ 1972年産牡鹿毛馬。父セントクレスピン、母パッシングミドリ。 主な勝ち鞍は’76年天皇賞(春)・’78年宝塚記念。人気がある時はあっさり負け、人気薄の時はあっさり勝つ為「気紛れジョージ」と呼ばれた。 なお1974年夏に原因不明の出火で厩舎が全焼して奇跡的に生き残るも燃える馬房の前で立ち尽くした悲劇にも遭っている。 カブトシロー 1962年産黒鹿毛馬。父オーロイ、母バレーカブト。 元祖「競馬新聞の読める馬」。 こちらはたちばな賞の鞍上が暴力団との八百長に関わっていた通称「山岡事件」の当時馬だったせいか色眼鏡で見られる事となり、以降「人気薄で好走。人気になると凡走」。 しまいには馬主(セイウンスカイで有名な西山氏)が「地方で走らせる」約束で別の馬主に売った途端に(約束を無視して)8番人気で1967年天皇賞(秋)制覇、天秋勝利なのに4番人気だった有馬記念を6馬身差圧勝と「競馬新聞読んでやがる」とネタにされ、西山が激怒した事でも知られる。 ラニ 2013年産葦毛馬。父 タピット(USA) 母 ヘヴンリーロマンス(母父 SS)。 勝ち鞍 GII UAEダービー。 アメリカから逆輸入された馬。アメリカ三冠レース皆勤でも知られる。 引退後は日高のアロースタッドで種牡馬。 ダートを主戦場としていた事から「砂のゴールドシップ」の異名を持つように、彼も550kgを誇る巨体でゲート下手スタミナゴリ押しで調教嫌い、尚且つヤンチャな聞かん坊であった。 そこまではゴルシのような気性の荒い馬に過ぎないが、彼のヤバさの真骨頂は、 アメリカの至宝とまで呼ばれたカリフォルニアクローム(*88)をメンチ切り合戦の末に引き下がらせる 栗東で調整中、しつこく絡んで喧嘩を売って来たトラヲサイゴニ(ヒルノダムールの半弟)に後蹴りを3発ブチかまして撃退する 兄であるアウォーディーをはじめ所構わず噛みつく UAEダービーコース入り初日に前の馬を蹴りに行った際にラチを跨いでスタック→ラチを破壊して自ら脱出 …など、蛮行をはじめとした数々の武闘エピソードも持ち、頻繁に馬っ気を出すわ、果ては「馬運車から下ろす際にお隣の馬運車と軽く揉め事になり、ラニの名前を出したら相手がビビって先に下ろす事が出来た(厩務員談)」と証言し、評論家から「これが純粋なアメリカの馬であれば騙馬になっていた」と言わしめる等々、アメリカを中心に「クレイジーホース」「ゴジラ」と称され、現地では完全に怪獣と化している風刺画が描かれたり同じくコラ画像も作られているなど、武闘の方でゴルシ以上に伝説の馬となっている点であろう。 アメリカではファンクラブまであったとか…世界は広い。 なお引退後種牡馬入りしてからは性格が丸くなったとの事。 シャトークア(Chautauqua) 2010年オーストラリア産芦毛牡馬→騙馬。父エンコスタ・デ・ラゴ、母ラブリージュブリー。 長期離脱を繰り返しながらも、最後方から切れ味の鋭い末脚で差し切る脚を武器に、TJスミスステークス3連覇(GI 2015-2017)、香港チェアマンズスプリントプライズ(GI)などGI6勝を含め重賞12勝を挙げ、オーストラリアで2年('15-'16,'16-'17)連続スプリント王に輝いオーストラリア屈指の名スプリンター。その偉業はオーストラリアのリステッド競走に名前を冠した競争がある程である。 …とだけ書けば非常に強い名馬を連想するであろうが、この馬とある問題を抱えていた。 致 命 的 な ゲ ー ト 難 である。 どれぐらいかと言えば、2017年のモイアステークス(GI)では何とゲート入りをゴネにゴネまくって出走中止する事態になった程。これでもあの120億円事件がカワイく見えるレベルであるが、何と2017年11月のダーレークラシックを最後に6連続ゲート出走に失敗する珍事件を起こして出場禁止処分が下ってしまい、2018年7月に特例で当時香港所属だったトミー・ベリーまで呼び戻して騎乗させジャンプトライアルを敢行した結果普通に出て2位になるも、次の公式バリアトライアル(ゲート試験)で何と出るどころか微塵も動かず平然と佇むと言う結果に終わり、その場で引退が決定した。それでも引退パレードが行われるなど皆から愛された馬でもあった。 余談 2009年の須貝尚介厩舎開業時に、当時同じく調教師で2011年の定年まで厩舎を持っていた父の須貝彦三氏から馬頭観音の掛け軸を譲り受けるのだが、その掛け軸に描かれている芦毛の馬体は白斑模様や銭形模様までゴルシと似ていたという不思議な縁もあった(当の掛け軸は、2021年11月発売の文藝春秋 『Number Plus』の「名馬堂々。」に収録されている)。それに似た彼が厩舎初重賞/初GI/クラシック二冠/JRA調教師最速100勝を成し遂げたのだからまさにドラマのような話である(須貝氏曰くゴルシをロックだの言っても「神様の馬」と称している)。 スタートダッシュで出遅れるΣ(゚Д゚) どこまでいっても離される(;´Д`) ここでオマエが負けたなら おいらの生活ままならぬ!(´;ω;`) 追記・修正はスタート直前にゲートから立ち上がってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 注釈が90もある項目なんて他には早々ないだろうな -- (名無しさん) 2022-02-01 20 08 52 この馬、転生するとしたら変人騎手にでもなりそうな気がする -- (名無しさん) 2022-02-20 22 28 00 ホワイトドラゴンの妹、サトノジャスミンが白毛の牝馬を産んだ模様 -- (名無しさん) 2022-02-22 19 44 03 ↑つまりアレノシロイムスメ……!? -- (名無しさん) 2022-02-23 15 14 06 気付いたら注釈100超えてて芝生えた -- (名無しさん) 2022-03-06 14 12 13 ジャスミン白毛の産駒連れてBRFでゴルシに逢いに行った模様(今年もお相手ゴルシ) -- (名無しさん) 2022-03-09 05 07 53 種付けに向かう際のハッスルぶりに芝2000 厩務員さんと一緒に光の中に消えていく構図も完璧すぎるんよ -- (名無しさん) 2022-05-15 11 56 07 2013年以降のレース描写が相変わらず薄いな -- (名無しさん) 2022-05-21 19 01 52 注釈多すぎて草 -- (名無しさん) 2022-05-24 15 15 26 実馬に声当てるなら大塚明夫(マックが大塚周夫の場合)か、小野寺昌也だよな -- (名無しさん) 2022-06-05 15 06 05 我が子ユーバーレーベンがウマ娘に出たら「突然変異」とか言われるぐらい常識人になってそう(ゴルシが両津ならユーバーは弟の金次郎みたいな) -- (名無しさん) 2022-06-08 22 52 50 やったぜゴルシ!初年度産駒のウインマイティーが勝ったで! -- (名無しさん) 2022-06-19 21 25 05 写真集第二弾クラファン8月に開始予定と告知が着てるね -- (名無しさん) 2022-07-04 14 55 00 事実だから仕方ないとはいえ記事内で堂々と柴田ジョッキーがディスられてて涙を禁じ得ない なぜあそこまでステゴ系と相性が悪いのか -- (名無しさん) 2022-07-26 15 27 12 セルフフェ〇まで出てくるのほんとコイツ…… -- (名無しさん) 2022-11-22 13 53 12 わざわざ客の方にケツむけて屁こいてくるの草 -- (名無しさん) 2022-11-22 18 02 17 マックイーンも実は種付が上手かった(早撃ちマックと言われたこともあったとか)とする資料もあるし、そこも似たのだろうか -- (名無しさん) 2022-12-05 03 25 11 サトノジャスミンの2023は白毛の牝馬との事 白毛チャレンジ3連続成功とは…… -- (名無しさん) 2023-02-05 00 22 25 久しぶりに見に来たら注釈整理されてるね流石に100越えは多すぎるか -- (名無しさん) 2023-02-09 18 39 34 おたおめ -- (名無しさん) 2023-03-06 23 07 35 須貝調教師の掛軸で思い出したけど、そういや総帥が描いた「最高の馬(ペガサス)を手に入れたいと願う空想画」の「理想の馬」がゴルシぽいと言われてたな後ろ足で立ち上がってる様とかが -- (名無しさん) 2023-04-05 15 30 31 ゴールデンハインドがフローラステークス制覇 産駒の4年連続オークス出走確実か -- (名無しさん) 2023-04-25 12 15 47 ゴールデンハインドの名前の由来は「イギリスの私掠船長(敵国からの略奪行為を認められた国家公認の海賊)フランシス・ドレークが世界一周航海及びスペイン帝国への略奪航海に用いた船の名前」が由来とのこと。「“ゴールド”から始まる名前で、大航海を果たしたいかにも強くてかっこよさそうな実在した著名な海賊船の名前」なんてホント恵まれてんなあ -- (名無しさん) 2023-05-04 19 46 35 ↑10 その癖初G1(障害だけど)が父ステゴのマイネルネオスなせいで乗る機会はやたら多いと言うね。むしろ父ステゴはまだマシで孫世代がホント新人乗せた方がマシレベルの相性の悪さなんだけど -- (名無しさん) 2023-06-02 12 14 28 宝塚ファン投票1番人気から着順2桁は後にも先にもゴルシだけ(キタサンブラックも2回目は9着やったが) -- (名無しさん) 2023-07-11 00 07 44 “アイワナビリーヴの23”は父ゴルシ、母父ジャスタという須貝厩舎の結晶みたいな産駒が爆誕した模様 -- (名無しさん) 2023-08-15 16 06 31 タグ、ワンセットではあるがUFO誘拐自体の名称はアプダクション。キャトルミューティレーションは家畜惨殺事件の方やぞ -- (名無しさん) 2023-09-30 11 09 55 ついに牡馬からもGI馬が出たな -- (名無しさん) 2023-12-23 22 36 35 そのマイネルグロンが2023年のJRA賞最優秀障害馬に 産駒のJRA賞第1号をこの部門で取るのがゴルシらしいというか -- (名無しさん) 2024-01-09 19 23 13 サトノジャスミンの2024(牡)は白毛ガチャ初のハズレだが母子ともに無事そうで何より 鹿毛か鹿毛地の芦毛っぽそう -- (名無しさん) 2024-02-06 15 12 02 名前 コメント すべてのコメントを見る
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スポーツキューブ (47 369) Q:『鉄の拳』の異名を持つギリシャ出身の格闘家 A:ザンビディス (47 803) Q:フェニックス・サンズのポイントガード A:ストウダマイヤー (48 110) Q:オリックスの外国人選手です(大意) A:グラボースキー (48 393) Q:2006年途中に清水エスパルスに加入した外国人選手 A:アレシャンドレ (48 635) Q:メキシコにあるプロレス会場 A:アレナメヒコ (48 767) Q:トッティの必殺技 A:クッキアイオ (48 798、801) Q:アトランタ・ブレーブスのクローザー(うろ覚え) A:ウォーラーズ (49 175、176) Q:イタリア語で、同じ選手が1試合で2得点すること A:ドッピエッタ (49 496) Q:どこかの国がW杯初出場したときの監督 A:ベーンハッカー (49 698) Q:2006年の高松宮杯を制した少し変わった名前の競争馬です A:オレハマッテルゼ (50 117) Q 東京ヴェルディに2006年に在籍した外国人選手(大意) A バジーリオ (1桁-5 617) Q:05-06シーズン オランダエールディビジの得点王であるアヤックスの選手は? A:フンテラール (1桁-5 814) Q:韓国のタイヤメーカー(大意) A:クムホタイヤ (1桁-5 854) Q:アビスパ福岡所属のGK A:ノグチピント (50 399) Q 三冠レース(皐月賞、東京優駿、菊花賞)のトライアルを全て制した馬(大意) A サンエイソロン (1桁-6 415,420) Q:メキシコのプロレスでのコブラツイストの名前は? A:ティラブソン (1桁-6 564) Q:2006年にマリナーズからレッズに移籍した投手(大意) A:グアダード (Eddie GUARDADO) (1桁-6 606) Q:イタリア代表のサッカー選手(大意) A:アクイラーニ (50 467) Q:メジャーリーグで390セーブ挙げた投手 A:エカーズリー (50 511) Q:2005年移籍に移籍したサッカー選手 A:アデマール (50 713) Q:2006年8月にサンフレッチェ広島の監督に就任 A:ペトロビッチ (51 346) Q:1991年に巨人に入団した外国人選手 A:デラクルーズ (51 960) Q:EURO2004でMVPを獲得したギリシャの選手 A:ザゴラキス (52 398) Q:「ミスターヨーロッパ」と呼ばれた西ドイツ代表のFW A:ルンメニゲ (52 648) Q:ハノーファー96でプレイするイランのサッカー選手です。 A:ハシェミアン (52 648) Q:アーセナルで活躍するオランダの若手FW A:ファンペルシー (52 648) Q:鹿島アントラーズでプレーするブラジル人FWです。 A:マルキーニョス (52 648) Q:2006年サッカードイツW杯でクロアチアの監督を務めました。 A:クラニチャル (52 648) Q:1982年のサッカーW杯スペイン大会のマスコットの名前は? A:ナランヒート (52 716) Q:1999年にいたヤクルトの投手 A:ハッカミー (52 823) Q:2006年に東京ヴェルディ1969でプレーしたブラジル人FWです。 A:バジーリオ (52 823) Q:イタリアのACミランで活躍したイタリア人DFです。 A:タソッティ (52 823) Q:サッカーで得点を決めた選手のことをイタリア語で何という? A:マルカトーレ (52 823) Q:アルゼンチン・リーグのサッカークラブです。 A:ヒムナシア (52 841) Q:かつてガンバ大阪に所属していたパラグアイ人選手 A:チキアルセ (52 884) Q:五輪体操男子総合で2連覇をしたソ連の選手 A:チュカリン (52 902) Q:前NFLコミッショナー A:タグリアブー (53 121) Q:2000年に横浜F・マリノスでプレーしたアルゼンチンのFW A:マルドナード (53 121) Q:レアル・マドリードで活躍したイングランド代表の選手です。 A:マクマナマン (53 121) Q:アフリカのトーゴ代表のエースストライカーです。 A:アデバヨール (53 177) Q:2006年W杯の日本戦で得点を記録したオーストラリアのFWです。 A:アロイージ (53 177) Q:現在FCバルセロナの監督を務めている元オランダ代表MF A:ライカールト (53 177) Q:かつてルーマニア代表で活躍したリベロです。 A:ベロデディチ (53 177) Q:ACミランで活躍した天才ドリブラーです。 A:サビチェビッチ (53 393) Q:ミランやマンチェスター・UでプレーしたスウェーデンのMF A:ブロンクビスト (53 393) Q:二輪のロードレース世界選手権を運営している会社 A:DORNA (53 393) Q:アルペンスキーのW杯通算勝利86回の最多記録を持つ選手 A:ステンマルク (53 393) Q:ボルシア・ドルトムントでプレーする南アフリカのMF A:ピーナール
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主催者 日本中央競馬会 競馬場 京都競馬場 創設 1970年4月12日 距離 芝1600m 格付け GII 賞金 1着賞金5700万円、賞金総額1億1856万円 出走条件 サラブレッド系4歳以上(国際)(指定) 負担重量 グレード別定 マイラーズカップ は、日本中央競馬会 (JRA) が京都競馬場の芝1600メートルで施行する中央競馬の重賞(GII)競走である。正賞は読売新聞社賞で、読売新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称は「読売マイラーズカップ」と表記している。 概要 1970年に5歳(現4歳)以上の混合の別定の重賞競走、マイラーズカップとして創設、第1回は阪神競馬場の芝1600mで施行され、創設当初は安田記念ではなく天皇賞(春)の前哨戦の1競走として位置付けされていた。 1984年からはグレード制施行によりGIIに格付け及び中央競馬における短距離路線の充実化に伴い安田記念の前哨戦の1競走として定着することになる。 1996年からは地方所属の騎手が騎乗可能になり、2000年からは指定交流競走に指定、地方所属の競走馬も出走可能になった。2004年からは国際競走に指定されると同時に国際グレードでGIIに格付けされた。 2007年からは、2006年12月に阪神競馬場の外回りコースが新設された事により、第1コーナーポケットを発走地点とするコースから向正面を発走地点とする外回りコースに変更された。 2012年からはマイル路線のローテーション整備により、施行日・施行場をアンタレスステークスと交換し、京都競馬場での開催に変更された。 安田記念を目標とし、1400m以下を適正距離としないマイラーが始動する競走でもあり、ダービー卿チャレンジトロフィー・京王杯スプリングカップと並び安田記念の前哨戦に位置付けされ、1984年に4着に敗れたハッピープログレスを始め安田記念の優勝馬が多く輩出したが、1994年の優勝馬ノースフライトを後に安田記念の優勝馬が出ることが無くなっていた。しかし2005年で3着に敗れたアサクサデンエンが11年ぶりに安田記念を制覇した。また2006年からは、この年に新設されたヴィクトリアマイルの前哨戦としての機能も持つこととなり、ダンスインザムードとアパパネがここをステップにヴィクトリアマイルを制した。 現在の優勝レイの配色は、青色地に黄色文字となっている。なお、新聞社が社杯を提供する重賞競走は多々あり、読売新聞社以外の全国紙各社は東西で重賞の社杯提供を行っているが、読売新聞社は関西圏の当競走のみで関東圏では社杯を提供する重賞競走が現在は存在しない[注 1]。 出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。 負担重量は56kg、牝馬は2kg減を基本とし、 施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増 施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増 施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増 以上の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。 歴史 1970年 - 阪神競馬場の芝1600mの5歳(現4歳)以上の賞金別定の重賞競走、マイラーズカップとして新設。 1972年 - ストライキの影響により京都競馬場の芝外回り1600mで順延開催。 1974年 - 読売新聞社より優勝杯の提供を受け、読売杯マイラーズカップに名称変更。ストライキの影響により京都競馬場の芝外回り1600mで順延開催。 1980年 - 競走名を現在の読売マイラーズカップに変更。 1981年 - カツラノハイセイコ(1着)、オペックホース(4着)が出走し、中央競馬史上初となるダービー馬同士のマイル対決となった。 1984年 - グレード制施行によりGIIに格付け。 1988年 - 中尾正が調教師として2人目の連覇。 1989年 - 混合競走に指定。 1991年 - 阪神競馬場の改修工事により中京競馬場の芝1700mで施行。 1994年 - 京都競馬場の改修工事による振替開催により中京競馬場の芝1700mで施行。 1995年 - 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)による阪神競馬場の中止により京都競馬場の芝外回り1600mで施行。 1996年 - この年から地方所属の騎手が騎乗可能となる。 2000年 - 指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。開催時期を4月に変更。この年から中山競馬場で行われる皐月賞の前日開催となる。 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「5歳以上」から「4歳以上」に変更。 2004年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は5頭まで出走可能となる。国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が国際GIIに指定。負担重量を賞金別定からグレード別定に変更する。 2005年 - 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。 2006年 - 牝馬限定重賞競走優勝馬の負担重量を軽減。 2007年 - この年より、3-4コーナーが外回りの新コースで施行。 2009年 - 関西主場においての最終レースの発走時刻を16時40分に設定したことに伴い、当競走の競走番号が第11競走から第10競走に変更。 2011年 - 4月16日施行予定が、皐月賞が東日本大震災の影響により4月24日に順延されたことに伴い、4月17日にスライドし第11競走として開催。12年ぶりの日曜日施行となる。 2012年 - 施行場を京都競馬場の芝外回り1600mに変更。開催時期をアンタレスステークスと交換し、日曜日・第1競走施行に正式に変更。基本負担重量を57kg(牝馬は2kg減)から56kg(牝馬は2kg減)に変更。 2013年 - 8枠17番の馬が3連覇と珍しい記録となった。 2014年 - この年から当競走の1着馬に安田記念への優先出走権が付与される。 歴代優勝馬 回数施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主 第1回1970年4月12日トウメイ牝41 39.6簗田善則坂田正行近藤克夫 第2回1971年4月11日トウメイ牝51 36.1清水英次坂田正行近藤克夫 第3回1972年4月29日ロングワン牡41 36.1武邦彦松田由太郎中井長一 第4回1973年4月15日タイテエム牡41 39.9須貝彦三橋田俊三(有)名鯛興業 第5回1974年5月4日マチカネハチロー牡41 35.9福永洋一清田十一東豊産業(株) 第6回1975年4月13日キタノカチドキ牡41 36.1田島信行服部正利初田豊 第7回1976年4月10日シルバーランド牡61 35.5高橋成忠佐藤勇冨士田竹三 第8回1977年4月9日ゴールドイーグル牡71 36.4内田国夫伊藤雄二石坂達也 第9回1978年4月8日インターグロリア牝41 35.2福永洋一柳田次男松岡正雄 第10回1979年4月7日バンブトンコート牡41 36.0伊藤清章伊藤修司樋口正蔵 第11回1980年4月5日ニチドウアラシ牡41 34.9村本善之坂田正行山田敏夫 第12回1981年3月8日カツラノハイセイコ牡51 37.5河内洋庄野穂積桂土地(株) 第13回1982年3月14日カズシゲ牡51 34.7出口隆義須貝彦三萩英男 第14回1983年3月13日ロングヒエン牡41 37.4河内洋小林稔中井長一 第15回1984年2月26日ローラーキング牡61 37.2丸山勝秀中村好夫(株)ホースメン 第16回1985年2月24日ニホンピロウイナー牡51 34.4河内洋服部正利小林百太郎 第17回1986年2月23日ロングハヤブサ牡51 36.1南井克巳小林稔中井長一 第18回1987年3月1日コンサートマスター牡51 35.0松本達也中尾正廣嶋誠二 第19回1988年2月28日ミスターボーイ牡61 34.6村本善之中尾正小原巖 第20回1989年2月26日ミスティックスター牡61 36.3山田和広坪正直山本衛 第21回1990年2月25日メジロワース牡51 36.6松永幹夫浅見国一(有)メジロ牧場 第22回1991年2月24日ダイタクヘリオス牡41 41.2武豊梅田康雄中村雅一 第23回1992年3月1日ダイタクヘリオス牡51 36.2岸滋彦梅田康雄中村雅一 第24回1993年2月28日ニシノフラワー牝41 36.4河内洋松田正弘西山正行 第25回1994年3月6日ノースフライト牝41 40.6武豊加藤敬二(有)大北牧場 第26回1995年3月5日ビッグショウリ牡41 35.4塩村克己中尾正(有)ビッグ 第27回1996年3月3日ニホンピロプリンス牡71 33.5小林徹弥目野哲也小林百太郎 第28回1997年3月2日オースミタイクーン牡61 35.0武幸四郎武邦彦山路秀則 第29回1998年3月8日ビッグサンデー牡41 33.9蛯名正義中尾正(有)ビッグ 第30回1999年3月7日エガオヲミセテ牝41 35.6河内洋音無秀孝小田切有一 第31回2000年4月15日マイネルマックス牡61 34.3佐藤哲三中村均(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 第32回2001年4月14日ジョウテンブレーヴ牡41 32.8蛯名正義相沢郁田邉久男 第33回2002年4月13日ミレニアムバイオ牡41 32.6柴田善臣領家政蔵バイオ(株) 第34回2003年4月19日ローエングリン牡41 31.9後藤浩輝伊藤正徳(有)社台レースホース 第35回2004年4月17日マイソールサウンド牡51 32.9本田優西浦勝一佐野清 第36回2005年4月16日ローエングリン牡61 33.5横山典弘伊藤正徳(有)社台レースホース 第37回2006年4月15日ダイワメジャー牡51 36.2安藤勝己上原博之大城敬三 第38回2007年4月14日コンゴウリキシオー牡51 32.2藤田伸二山内研二金岡久夫 第39回2008年4月19日カンパニー牡71 33.6横山典弘音無秀孝近藤英子 第40回2009年4月18日スーパーホーネット牡61 33.9藤岡佑介矢作芳人田島政光 第41回2010年4月17日リーチザクラウン牡41 32.9安藤勝己橋口弘次郎臼田浩義 第42回2011年4月17日シルポート牡61 32.3小牧太西園正都百万武夫 第43回2012年4月22日シルポート牡71 33.2小牧太西園正都河崎五市 第44回2013年4月21日グランプリボス牡51 32.6浜中俊矢作芳人(株)グランプリ 第45回2014年4月27日ワールドエース牡5R1 31.4A.シュタルケ池江泰寿(有)サンデーレーシング