約 30,345 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3745.html
約一年ぶり、わたしはまた涼宮ハルヒやキョンくんたちの居る北高に帰ってきた。 ただし、条件付で。 情報操作能力は長門さんの許可を得て初めて使える。 涼宮ハルヒ及びキョンくん、その関係者に危害を加えた場合、情報結合解除されるようプログラムされている。 それでもわたしは、また長門さんのパートナーとして存在できる事に喜んでいた。 わたしは長門さんの部屋に一緒に住み、長門さんの世話をする。 コレは強制された事ではなく、わたしが長門さんにやらせて貰っている事だ。 「長門さん、今日の晩御飯は何がいい?」「必要ない」長門さんは本から目を離さずに一言そう言った 一人で食べるのも寂しいので晩御飯は抜きにした。そもそも食事を取る事に意味は無いので別に構わない。 する事の無いわたしは近くにあった本を手に取り読むことにした。 「朝倉涼子」 呼びかけられたわたしは顔を上げる。その瞬間、わたしの目に映ったのは長門さんの膝 ゴッ!と言う音と共に顔に鈍い衝撃が走った。 「ぐあ…う…」一瞬何が起こったのか、わからなかった。顔に激痛が走る。 恐らく長門さんに膝蹴りをされたんだろう。 「朝倉涼子、私は本を読む事を許可してはいない」 痛みの走る顔を抑えながら見上げると、冷たい目をした長門さんがわたしを見下していた。 「ご、ごめんなひゃい…」顔を蹴られたせいか上手く喋る事が出来ないけど、わたしは長門さんに謝罪した。 ガッ!「げひゅっ!」 長門さんはわたしのお腹につま先けりを勢い良く入れる。一瞬体が浮き、わたしは床に 倒れこむ。 「ゲホッ!ゲホッ!」上手く呼吸が出来ない。苦しい、痛い。 「それが貴女の謝罪する態度なのか?」長門さんの声が聞こえる。何がいけなかったのか、わたしには分からなかった。 床に這いつくばった状態で見上げ、もう一度謝罪する「うう…ご、ごめんな…!」 ガンッ 次は頭を踏まれた。床に思いっきり顔を打ち付けられたわたしは一瞬意識がとんだ。 「う…うう…ごめんなさい…ごめんなさい…」 次々に与えられる暴力と痛みに、わたしはただ謝ることしか出来なかった。 ばしゃ!「!!!」 突然掛けられた水の冷たさにわたしは目を覚ます。 しかし、体を起こそうにも動かすたびに激痛が走り、力が入らない。 窓から差し込む光から、今が朝なのが把握できる。 昨日の記憶が曖昧だけど、恐らく途中で気を失ったのだろう。 痛みを堪えて体を起こし、顔を上げるとコップを持った長門さんがいた。 「もう朝」 長門さんはわたしに一言そう言ってカバンを持って出て行ってしまった。 「今日は学校休もう…」 体中が痛いから、と言うのもあるけど見える範囲だけでもアザだらけの体で学校に行くわけにはいかなかった。 激痛の走る体を無理矢理動かして電話を手に取り、学校へ連絡する。 「あ…岡部先生ですか?体調が良くないので今日は休みます」 「そうか、分かったよ。お大事に」 電話はすぐに終わった。長電話できるほどの話題も無いけど。 連絡し終えたわたしは顔を洗おうと洗面所へと向かった。鏡に映る自分の顔は酷いものだった。 アザだらけで、鼻から流血した後もある。ところどころ腫れていて、とてもじゃ無いけど外には出られない。 うがいすると口の中が沁みた事から何処か切れたのだろう。 体中が痛い。少し動かすだけでも激痛が走り、泣きそうになる。でも それでもわたしは、長門さんの事を嫌いにならない。 キョンくんを殺そうとし、長門さんに酷い事をしたわたしを、もう一度パートナーとして再構成してくれた。 だからわたしはどれだけ長門さんに酷い事をされても耐えられる。 長門さんを見ているだけでわたしは幸せになれるから。 わたしは救急箱を取り出し、傷の手当てをするために服を脱ぐ。 情報操作能力があれば一瞬で治る傷も、制限されているわたしには自然治癒に任せるしかない。 目の前にある鏡に映る自分の体はアザだらけで、普通の人なら目を背けたくなるような酷さだ。 「んっ!…くっ…」 湿布の冷たさと、動かすたびに痛む体に思わず声が出てしまう。治療が終了する頃にはお昼になっていた。 「ハァ…ハァ…」 痛みに耐えながらやっていた治療が終わった事に気が抜けたわたしはもう動けなかった。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4282.html
涼宮ハルヒ挙国一致内閣 国務大臣(敬称略) 内閣総理大臣 涼宮ハルヒ 内閣官房長官 古泉一樹 総務大臣 国木田 法務大臣 新川(内閣法制局長官兼務) 外務大臣兼沖縄及び北方対策担当大臣 喜緑江美里 財務大臣兼金融担当大臣 佐々木(内閣総理大臣臨時代理予定者第一位) 文部科学大臣 周防九曜 厚生労働大臣 朝比奈みくる 農林水産大臣 会長 経済産業大臣 鶴屋 国土交通大臣 藤原 環境大臣 谷口 防衛大臣 長門有希 国家公安委員会委員長 森園生 国務大臣以外の主な役職(敬称略) 内閣官房副長官(政務) 橘京子 内閣情報官兼内閣危機管理監兼内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当) 朝倉涼子 内閣広報官 妹 内閣広報室企画官 吉村美代子 内閣総理大臣秘書官(政務担当) 俺 ああ、なんというか、呉越同舟という言葉がぴったりな状況に陥ってしまった経緯については省略しよう。 まあ、要するに未曾有の国難ということで、対立していたSOS党と佐々木党が連立して挙国一致内閣を作ったということだ。 じゃあ、とりあえず、上から順番に説明しようか。 ハルヒが総理大臣なのは、当然だわな。何でも一番が好きなハルヒが二番以下の地位に甘んじるわけもない。SOS党は衆参両議院で第一党だから、その党首が総理大臣に選ばれるのは、普通に考えても当然だしな。 古泉は、どこまでいっても、ハルヒのフォロー役というわけだ。実質、この内閣を取り仕切っているのは、こいつということになる。ご苦労なことだ。 国木田は、総務大臣の役目を飄々とこなしている。昔からできるやつだったし、任せておいて問題はなかろう。 新川さんは、年齢構成が若すぎるこの内閣においては、御意見番的な存在だ。 喜緑さんは、あの薄い微笑で対外交渉をこなし、諸外国からはタフなネゴシエーターとして認識されている。 佐々木のところの括弧書きは、俗にいう「副総理」というやつだ。この国難の中で、財政金融をつかさどるのはかなりの激務だが、よくやってくれている。 九曜に文部科学大臣を任せるのは、日本の将来を担う子供たちのためを思うとおおいに不安なのだが……。教育行政が滞りなく遂行されることを祈るばかりだ。 朝比奈さんは、まさに適役だと思うね。ただ存在しているだけで、国民の福利厚生に絶大なる効果がありそうだ。 会長さん(俺はいまだに彼の本名を知らん。みんな会長って呼ぶしな)は、生徒会長時代に培った実務能力で、農林水産大臣の職務を難なくこなしている。 財界の重鎮である鶴屋さんは、まさに適材適所といったところ。あの明るい振る舞いで、日本の景気も明るくしてくれそうだ。 藤原とは個人的にはそりが合わんが、この国難の中ではそんなこともいってられん。嫌味なやつだが、仕事は真面目にこなす。ただ、協調性が足りないのが問題だわな。国土交通省は防災担当機関でもあるから、いざというときは他省庁との連携が重要なんだがなぁ。 なんで谷口が大臣なんぞになれたのか。まあ、ハルヒの気まぐれなんだろうが。環境行政が停滞しないことを祈る。 長門が防衛大臣を担う限り、日本の国防は安泰だ。ひたすらに頼もしい。ただ、仕事をさっさとすませて、国会図書館によく出没するという噂が絶えない。 森さんは、警察組織のトップ。彼女がにらみをきかせれば、日本の治安は安泰だぜ。一方で、「機関」を通じて裏社会も仕切っているという黒い噂が聞こえてきたりも……。 橘京子は、古泉と一緒に内閣を取り仕切っている。SOS党と佐々木党の呉越同舟状態をうまく切り盛りしていくためには、この二人の連携は非常に重要だ。だから、佐々木を異常なまでに持ち上げて、ハルヒの機嫌を損ねるのはやめてほしいのだが。 朝倉涼子は、内閣官房の中では、古泉、橘に次ぐ相当な実力者である。情報・危機管理・安全保障を一手に握ってるからな。本人は防衛大臣をやりたがってたんだが、暴走して他国に戦争でも吹っかけられたら困るので、裏方に収まった経緯がある。 最近朝比奈さんにそっくりになってきた俺の妹は、内閣広報官。これが意外に天職だったらしく、毎日楽しそうに仕事をしている。 ミヨキチは、妹の補佐役といったところだ。妹と仲良くやっているようで、大変結構なことである。 で、俺はハルヒの秘書官というわけだ。ハルヒに振り回される雑用係というポジションは、どこにいっても変わらないものらしい。まったく、やれやれだ。 首相官邸。 「佐々木さんが、涼宮さんに使われる立場なんてありえないのです。佐々木さんこそが首相にふさわしいのです」 「また蒸し返すんですか、あなたは」 橘京子と古泉一樹が、また口論している。 ここ最近、すっかりお馴染みになってしまった光景で、もはや口をはさもうとする者はいなかった。 「第二党が何をいったって、しょせんは負け惜しみですよ」 「今度の選挙では、必ず勝って見せるのです」 橘京子は、ほおを膨らませて不満顔だ。 「せいぜい、頑張ってください。それよりも、例の件、佐々木党内の取りまとめはしてくれたんでしょうね?」 「もちろんです」 国家公安委員会・警察庁。 森園生は、極秘とスタンプが押された報告書を読んでいた。日本国内を跳梁跋扈する国外の諜報員を「非合法に処理」した記録である。昔はスパイ天国などといわれた日本国であるが、森園生が陣頭指揮をとって対策を進めた結果、状況はだいぶ改善されつつあった。 もう一枚の紙を取り上げる。こちらは何もスタンプは押されてないが、極秘文書には違いなかった。なぜなら、それは「機関」の文書だから。 TFEIの動向。天蓋領域の端末には変化は見られないが、情報統合思念体の端末は増員され、政府組織の中に潜入していた。いつでも政府を乗っ取れる体制でありながら、彼女たちは何もしようとしない。観測任務を第一とする態度は不変である。 現在、政府を乗っ取っている立場である「機関」と橘京子の組織としては、TFEIたちのそのような態度は不気味ですらあった。 政府の国防・外交・危機管理を押さえているTFEIトップスリー、長門有希、喜緑江美里、朝倉涼子ですら、人間レベルでなしうる以上のことをしようとはしていない。そして、そのレベルですら完璧人間に近いのだから、文句のつけようもないのだ。 森園生は、二つの文書を丸めて灰皿に置くとライターで火をつけた。情報流出を防ぐ最も手っ取り早い方法だ。 「宇宙人たちは不干渉ということね。なら、未来人たちはどうかしら……?」 そのつぶやきを耳にした者は、誰もいなかった。 厚生労働省。 真面目に書類仕事をこなしている朝比奈みくるのもとに、藤原がやってきた。 彼は、入ってきた途端に盗聴防止装置を稼動させると、口を開いた。 「あんたは、このまま状況を座視してるつもりか?」 「当然でしょ。介入は許可されてないわ。藤原くんだって同じじゃないかしら?」 「何百万人もの人間が犠牲になるんだぞ。それを黙って見てるつもりか?」 朝比奈みくるは、簡易シミュレーターを取り出し稼動させた。 無数の曲線と数式と記号で構成された光の三次元樹形図が空中に展開される。 「実際、それを阻止しようと思えば、介入しなければならない時点は1249箇所。二人だけじゃ、手に負えないわよ。あからさまな規定事項破壊行為だし、介入が全部終わる前に私たちが始末されちゃうわ」 朝比奈みくるは、簡易シミュレーターをポケットにしまった。 光の樹形図が消え去る。 「あるべき未来を守るためには仕方ないわよ」 「そんな未来なんぞ糞食らえだ」 「藤原くんだって分かってるはずでしょ。私たちはこの悪しき世界を守るために存在する悪党だってことは」 「……」 藤原の顔が渋面を形作る。 「それが嫌なら、未来に帰って組織を抜けることね」 国立国会図書館。 読書にいそしんでいた長門有希のもとに、喜緑江美里と朝倉涼子がやってきた。二人とも半ステルスモード。図書館という空間に同化している長門有希はともかく、二人はこのような場所では目立ちすぎるからだ。 長門有希も、半ステルスモードに移行した。 「大規模な情報操作をしない限り、戦争は不可避。その旨は、既に報告済みである」 「私も同じです」 「私も同じよ。三人とも意見が一致するなんて、つまんないわね」 「情報統合思念体からの指令は、観測の継続。積極的な干渉の禁止、つまりは、不干渉原則の維持である」 「穏健派はしぶしぶ同意したみたいですけどね。戦況が悪化した場合に、涼宮ハルヒの力が暴走して危険を招くことを懸念しているようです」 「その方が情報爆発を観測できていいじゃないの」 朝倉涼子はあっけらかんとそう発言した。 「主流派は、今のところ急進派と同意見。ただし、情報統合思念体に危険が及ぶことになれば、穏健派とともに阻止することになるだろう。むしろ、気になるのは天蓋領域の動向」 「周防九曜は、相変わらずのようです。あちらも、不干渉という点ではこちらと変わらないのではありませんか。むしろ、未来人の方が干渉してくる可能性は高いと思いますけど」 「戦争の発生自体は、彼女たちにとっても規定事項であると思われる。そうでなければ、そろそろ動きがないとおかしい」 経済産業省。 鶴屋大臣は、いろんな方面に電話をかけまくっていた。 「……戦争ともなれば鉄鋼の増産は不可欠だからねっ。……生産ライン増強の補助金? いやぁ、お国の財政が厳しくてねぇ。……あっ、そんなこと言っちゃっていいのかなぁ? あのことをバラしちゃうよっ。……うん、理解してくれて助かるにょろ。じゃあ」 電話を置き、次の話し相手の電話番号を確認する。 「ええっと、次は、○○商事だったかな?」 鶴屋大臣の脅迫電話は、その日一日中続いていたという。 首相官邸。 「ああもう! 今日もくだらない仕事ばっかりだったわね!」 「仕方ないだろ。一国の首相ともなれば避けられない仕事はいくらでもあるさ」 俺は、文句たれるハルヒをなだめる役目だ。この役目は昔から俺のもので、いまだに免れることができてなく、おそらく将来もずっと続くだろうと思われた。 なんたって、俺は、栄えあるSOS党党首殿の夫だからな。今さら免れることは不可能だろうし、その気もない。 「ねぇ、キョン」 ハルヒは俺の背中に手を回して抱きついてきた。 「なんだ?」 「あたし、そろそろ子供ほしい」 「いきなり何言い出すんだ、おまえは」 「いや?」 ハルヒの表情は真剣そのものだった。 「あのなぁ、ハル……」 俺が言いかけた瞬間に、背後から声が降ってきた。 「涼宮内閣腐敗の現場、そんなところだね」 振り向くと、そこには佐々木がいた。 「腐敗といってもこの程度でね。申し訳ない。でも、部屋に入ってくるときはノックぐらいはしてくれよ」 「したよ。ただし、お二人とも自分たちの世界に没頭するあまり、ノックの音を認識することを脳が拒否していたようだけどね」 俺たちは二人して顔を赤くするしかなかった。 「何の用だ?」 「酷い言い方だね。僕は、ここ一週間ほとんど寝ないで、この『戦時財政計画』をまとめていたというのに。ねぎらいの言葉ぐらいほしいところだ」 佐々木は、右手に握っていた分厚い書類を、近くのテーブルの上に無造作に置いた。 「すまん。それはご苦労だったな」 「ありがとう。君にそう言ってもらえると、僕の苦労も報われるというものだ」 何を大げさなと思っていると、背後に寒気を感じて振り向いた。 ハルヒが、剣呑な視線で佐々木をにらんでいる。 「涼宮さん。そんな目でにらまないでよ。別にあなたの夫をとろうなんて思っちゃいないわ。私だって、その辺はわきまえているつもり。キョンは誰にだって優しい人、涼宮さんだって分かってるでしょ?」 「分かってるわよ!」 ハルヒは不機嫌な顔のままだ。 「涼宮さん。お互い、この内閣が続く間だけでも仲良くやりましょう」 ハルヒはしぶしぶ頷いた。 「なあ、佐々木」 「なんだい?」 「この内閣が終わったら、おまえたちはまた野党に戻るのか?」 「当然だよ。キョンだって分かってるはずだ。涼宮さんには、常に張り合える敵役が必要なんだ。今は外敵がいるからいいけど、それがなくなったら、張り合いがなくなる。ならば、その役目は僕が果たそう」 「でも……」 「僕自身も、そういう役回りを結構楽しんでるのでね。おかげで、涼宮さんと出会えてからの人生はとても充実している。では、馬に蹴られないうちに退散するとしよう」 佐々木は去りかけて、再びこちらを向いた。 「キョン。君が愛妻家なのは結構なことだが、自重してくれたまえよ。この未曾有の国難の時期に、首相閣下が産休では、国民に示しがつかない」 俺たちが何かをいう暇すら与えず、佐々木は足早に去っていった。 終わり
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4585.html
涼宮ハルヒ挙国一致内閣 国務大臣(敬称略) 内閣総理大臣 涼宮ハルヒ 内閣官房長官 古泉一樹 総務大臣 国木田 法務大臣 新川(内閣法制局長官兼務) 外務大臣兼沖縄及び北方対策担当大臣 喜緑江美里 財務大臣兼金融担当大臣 佐々木(内閣総理大臣臨時代理予定者第一位) 文部科学大臣 周防九曜 厚生労働大臣 朝比奈みくる 農林水産大臣 会長 経済産業大臣 鶴屋 国土交通大臣 藤原 環境大臣 谷口 防衛大臣 長門有希 国家公安委員会委員長 森園生 国務大臣以外の主な役職(敬称略) 内閣官房副長官(政務) 橘京子 内閣情報官兼内閣危機管理監兼内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当) 朝倉涼子 内閣広報官 妹 内閣広報室企画官 吉村美代子 内閣総理大臣秘書官(政務担当) 俺 ああ、なんというか、呉越同舟という言葉がぴったりな状況に陥ってしまった経緯については省略しよう。 まあ、要するに未曾有の国難ということで、対立していたSOS党と佐々木党が連立して挙国一致内閣を作ったということだ。 じゃあ、とりあえず、上から順番に説明しようか。 ハルヒが総理大臣なのは、当然だわな。何でも一番が好きなハルヒが二番以下の地位に甘んじるわけもない。SOS党は衆参両議院で第一党だから、その党首が総理大臣に選ばれるのは、普通に考えても当然だしな。 古泉は、どこまでいっても、ハルヒのフォロー役というわけだ。実質、この内閣を取り仕切っているのは、こいつということになる。ご苦労なことだ。 国木田は、総務大臣の役目を飄々とこなしている。昔からできるやつだったし、任せておいて問題はなかろう。 新川さんは、年齢構成が若すぎるこの内閣においては、御意見番的な存在だ。 喜緑さんは、あの薄い微笑で対外交渉をこなし、諸外国からはタフなネゴシエーターとして認識されている。 佐々木のところの括弧書きは、俗にいう「副総理」というやつだ。この国難の中で、財政金融をつかさどるのはかなりの激務だが、よくやってくれている。 九曜に文部科学大臣を任せるのは、日本の将来を担う子供たちのためを思うとおおいに不安なのだが……。教育行政が滞りなく遂行されることを祈るばかりだ。 朝比奈さんは、まさに適役だと思うね。ただ存在しているだけで、国民の福利厚生に絶大なる効果がありそうだ。 会長さん(俺はいまだに彼の本名を知らん。みんな会長って呼ぶしな)は、生徒会長時代に培った実務能力で、農林水産大臣の職務を難なくこなしている。 財界の重鎮である鶴屋さんは、まさに適材適所といったところ。あの明るい振る舞いで、日本の景気も明るくしてくれそうだ。 藤原とは個人的にはそりが合わんが、この国難の中ではそんなこともいってられん。嫌味なやつだが、仕事は真面目にこなす。ただ、協調性が足りないのが問題だわな。国土交通省は防災担当機関でもあるから、いざというときは他省庁との連携が重要なんだがなぁ。 なんで谷口が大臣なんぞになれたのか。まあ、ハルヒの気まぐれなんだろうが。環境行政が停滞しないことを祈る。 長門が防衛大臣を担う限り、日本の国防は安泰だ。ひたすらに頼もしい。ただ、仕事をさっさとすませて、国会図書館によく出没するという噂が絶えない。 森さんは、警察組織のトップ。彼女がにらみをきかせれば、日本の治安は安泰だぜ。一方で、「機関」を通じて裏社会も仕切っているという黒い噂が聞こえてきたりも……。 橘京子は、古泉と一緒に内閣を取り仕切っている。SOS党と佐々木党の呉越同舟状態をうまく切り盛りしていくためには、この二人の連携は非常に重要だ。だから、佐々木を異常なまでに持ち上げて、ハルヒの機嫌を損ねるのはやめてほしいのだが。 朝倉涼子は、内閣官房の中では、古泉、橘に次ぐ相当な実力者である。情報・危機管理・安全保障を一手に握ってるからな。本人は防衛大臣をやりたがってたんだが、暴走して他国に戦争でも吹っかけられたら困るので、裏方に収まった経緯がある。 最近朝比奈さんにそっくりになってきた俺の妹は、内閣広報官。これが意外に天職だったらしく、毎日楽しそうに仕事をしている。 ミヨキチは、妹の補佐役といったところだ。妹と仲良くやっているようで、大変結構なことである。 で、俺はハルヒの秘書官というわけだ。ハルヒに振り回される雑用係というポジションは、どこにいっても変わらないものらしい。まったく、やれやれだ。 首相官邸。 「佐々木さんが、涼宮さんに使われる立場なんてありえないのです。佐々木さんこそが首相にふさわしいのです」 「また蒸し返すんですか、あなたは」 橘京子と古泉一樹が、また口論している。 ここ最近、すっかりお馴染みになってしまった光景で、もはや口をはさもうとする者はいなかった。 「第二党が何をいったって、しょせんは負け惜しみですよ」 「今度の選挙では、必ず勝って見せるのです」 橘京子は、ほおを膨らませて不満顔だ。 「せいぜい、頑張ってください。それよりも、例の件、佐々木党内の取りまとめはしてくれたんでしょうね?」 「もちろんです」 国家公安委員会・警察庁。 森園生は、極秘とスタンプが押された報告書を読んでいた。日本国内を跳梁跋扈する国外の諜報員を「非合法に処理」した記録である。昔はスパイ天国などといわれた日本国であるが、森園生が陣頭指揮をとって対策を進めた結果、状況はだいぶ改善されつつあった。 もう一枚の紙を取り上げる。こちらは何もスタンプは押されてないが、極秘文書には違いなかった。なぜなら、それは「機関」の文書だから。 TFEIの動向。天蓋領域の端末には変化は見られないが、情報統合思念体の端末は増員され、政府組織の中に潜入していた。いつでも政府を乗っ取れる体制でありながら、彼女たちは何もしようとしない。観測任務を第一とする態度は不変である。 現在、政府を乗っ取っている立場である「機関」と橘京子の組織としては、TFEIたちのそのような態度は不気味ですらあった。 政府の国防・外交・危機管理を押さえているTFEIトップスリー、長門有希、喜緑江美里、朝倉涼子ですら、人間レベルでなしうる以上のことをしようとはしていない。そして、そのレベルですら完璧人間に近いのだから、文句のつけようもないのだ。 森園生は、二つの文書を丸めて灰皿に置くとライターで火をつけた。情報流出を防ぐ最も手っ取り早い方法だ。 「宇宙人たちは不干渉ということね。なら、未来人たちはどうかしら……?」 そのつぶやきを耳にした者は、誰もいなかった。 厚生労働省。 真面目に書類仕事をこなしている朝比奈みくるのもとに、藤原がやってきた。 彼は、入ってきた途端に盗聴防止装置を稼動させると、口を開いた。 「あんたは、このまま状況を座視してるつもりか?」 「当然でしょ。介入は許可されてないわ。藤原くんだって同じじゃないかしら?」 「何百万人もの人間が犠牲になるんだぞ。それを黙って見てるつもりか?」 朝比奈みくるは、簡易シミュレーターを取り出し稼動させた。 無数の曲線と数式と記号で構成された光の三次元樹形図が空中に展開される。 「実際、それを阻止しようと思えば、介入しなければならない時点は1249箇所。二人だけじゃ、手に負えないわよ。あからさまな規定事項破壊行為だし、介入が全部終わる前に私たちが始末されちゃうわ」 朝比奈みくるは、簡易シミュレーターをポケットにしまった。 光の樹形図が消え去る。 「あるべき未来を守るためには仕方ないわよ」 「そんな未来なんぞ糞食らえだ」 「藤原くんだって分かってるはずでしょ。私たちはこの悪しき世界を守るために存在する悪党だってことは」 「……」 藤原の顔が渋面を形作る。 「それが嫌なら、未来に帰って組織を抜けることね」 国立国会図書館。 読書にいそしんでいた長門有希のもとに、喜緑江美里と朝倉涼子がやってきた。二人とも半ステルスモード。図書館という空間に同化している長門有希はともかく、二人はこのような場所では目立ちすぎるからだ。 長門有希も、半ステルスモードに移行した。 「大規模な情報操作をしない限り、戦争は不可避。その旨は、既に報告済みである」 「私も同じです」 「私も同じよ。三人とも意見が一致するなんて、つまんないわね」 「情報統合思念体からの指令は、観測の継続。積極的な干渉の禁止、つまりは、不干渉原則の維持である」 「穏健派はしぶしぶ同意したみたいですけどね。戦況が悪化した場合に、涼宮ハルヒの力が暴走して危険を招くことを懸念しているようです」 「その方が情報爆発を観測できていいじゃないの」 朝倉涼子はあっけらかんとそう発言した。 「主流派は、今のところ急進派と同意見。ただし、情報統合思念体に危険が及ぶことになれば、穏健派とともに阻止することになるだろう。むしろ、気になるのは天蓋領域の動向」 「周防九曜は、相変わらずのようです。あちらも、不干渉という点ではこちらと変わらないのではありませんか。むしろ、未来人の方が干渉してくる可能性は高いと思いますけど」 「戦争の発生自体は、彼女たちにとっても規定事項であると思われる。そうでなければ、そろそろ動きがないとおかしい」 経済産業省。 鶴屋大臣は、いろんな方面に電話をかけまくっていた。 「……戦争ともなれば鉄鋼の増産は不可欠だからねっ。……生産ライン増強の補助金? いやぁ、お国の財政が厳しくてねぇ。……あっ、そんなこと言っちゃっていいのかなぁ? あのことをバラしちゃうよっ。……うん、理解してくれて助かるにょろ。じゃあ」 電話を置き、次の話し相手の電話番号を確認する。 「ええっと、次は、○○商事だったかな?」 鶴屋大臣の脅迫電話は、その日一日中続いていたという。 首相官邸。 「ああもう! 今日もくだらない仕事ばっかりだったわね!」 「仕方ないだろ。一国の首相ともなれば避けられない仕事はいくらでもあるさ」 俺は、文句たれるハルヒをなだめる役目だ。この役目は昔から俺のもので、いまだに免れることができてなく、おそらく将来もずっと続くだろうと思われた。 なんたって、俺は、栄えあるSOS党党首殿の夫だからな。今さら免れることは不可能だろうし、その気もない。 「ねぇ、キョン」 ハルヒは俺の背中に手を回して抱きついてきた。 「なんだ?」 「あたし、そろそろ子供ほしい」 「いきなり何言い出すんだ、おまえは」 「いや?」 ハルヒの表情は真剣そのものだった。 「あのなぁ、ハル……」 俺が言いかけた瞬間に、背後から声が降ってきた。 「涼宮内閣腐敗の現場、そんなところだね」 振り向くと、そこには佐々木がいた。 「腐敗といってもこの程度でね。申し訳ない。でも、部屋に入ってくるときはノックぐらいはしてくれよ」 「したよ。ただし、お二人とも自分たちの世界に没頭するあまり、ノックの音を認識することを脳が拒否していたようだけどね」 俺たちは二人して顔を赤くするしかなかった。 「何の用だ?」 「酷い言い方だね。僕は、ここ一週間ほとんど寝ないで、この『戦時財政計画』をまとめていたというのに。ねぎらいの言葉ぐらいほしいところだ」 佐々木は、右手に握っていた分厚い書類を、近くのテーブルの上に無造作に置いた。 「すまん。それはご苦労だったな」 「ありがとう。君にそう言ってもらえると、僕の苦労も報われるというものだ」 何を大げさなと思っていると、背後に寒気を感じて振り向いた。 ハルヒが、剣呑な視線で佐々木をにらんでいる。 「涼宮さん。そんな目でにらまないでよ。別にあなたの夫をとろうなんて思っちゃいないわ。私だって、その辺はわきまえているつもり。キョンは誰にだって優しい人、涼宮さんだって分かってるでしょ?」 「分かってるわよ!」 ハルヒは不機嫌な顔のままだ。 「涼宮さん。お互い、この内閣が続く間だけでも仲良くやりましょう」 ハルヒはしぶしぶ頷いた。 「なあ、佐々木」 「なんだい?」 「この内閣が終わったら、おまえたちはまた野党に戻るのか?」 「当然だよ。キョンだって分かってるはずだ。涼宮さんには、常に張り合える敵役が必要なんだ。今は外敵がいるからいいけど、それがなくなったら、張り合いがなくなる。ならば、その役目は僕が果たそう」 「でも……」 「僕自身も、そういう役回りを結構楽しんでるのでね。おかげで、涼宮さんと出会えてからの人生はとても充実している。では、馬に蹴られないうちに退散するとしよう」 佐々木は去りかけて、再びこちらを向いた。 「キョン。君が愛妻家なのは結構なことだが、自重してくれたまえよ。この未曾有の国難の時期に、首相閣下が産休では、国民に示しがつかない」 俺たちが何かをいう暇すら与えず、佐々木は足早に去っていった。 終わり
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1178.html
メガザルロックCの怒りの体当たりにより、死を迎えようとしているディアボロモン。 意識が消えていく刹那…ディアボロモンは思った。 (長門さんは無事かな…どうやらあの岩も死んだみたいだから、大丈夫みたいだね… 満足だ…。結ばれはしなかったけど、長門さんのために戦い、長門さんのために死ねるならそれでいい…。) そして幕張メッセを立ち去る暗黒長門をずっと眺めていたが、ディアボロモンは見る。 7人くらいの集団に戦いを挑もうとしている暗黒長門を… (だ…だめだ…!!あんな人数に長門さんが戦いを挑んだら死んじゃうよ…!!) そして7人の中に自分が殺そうと思った朝倉涼子。そして暗黒長門と同じ姿をした消失長門を見つける。 (あ…朝倉…しかも、アレは長門さんが言ってた…偽者!!! だめだ…まだ僕は死ぬわけにはいかない…!! 長門さんを守るため…死ぬわけにはいかないんだよぉぉぉぉぉぉ!!!) そしてディアボロモンの体はデータ化し、散らばる。 そしてその散らばったデータは幕張メッセ内部の死者を巻き込み、一つに集まる。 「ウォォォォォォォォォォォォ!!!ディアボロモン進化ぁぁぁぁぁぁ!!!」 そして巨大なものとなり、幕張メッセの天井を突き破る。 そして姿を現すのは巨大な体躯に、6本の足を持つ蜘蛛のようなデジモン。 「アーマゲモォォォォォォォォォォン!!!」 【アーマゲモン@デジモンアドベンチャー02ディアボロモンの逆襲】 [状態]究極体 [装備]不明 [道具]不明 [思考]基本:暗黒長門の障害は全て殺す!!!! 1:朝倉や消失長門一行を殺す。 2:一万年と二千年前から長門を愛してるうううううううう!!! 3:暗黒長門以外の長門は全て偽者だと思っています。 【二日目・8時30分/幕張メッセ近く】 【残り人数34人】
https://w.atwiki.jp/yaranaio/pages/59.html
ヒロイン短編企画 - 第五回 期間 2010/06/19~2010/07/05 0 00 ヒロイン 自由 お題 「34歳」 「魔法」 「星」 「夏」 「映画」 から自由選択 レス数 100レス以内 酉 付けても付けなくても自由 やらない夫は熱くなったり寒くなったりするようです ヒロイン:八神はやて(魔法少女リリカルなのは) 選択したお題:夏 栗田さん(旧姓)のおむすび ヒロイン:栗田ゆう子(美味しんぼ) 選択したお題:34歳 やらない夫は宇宙を放浪するようです ヒロイン:真紅(かも?) 選択したお題:星 やらない夫は不思議な人形を手に入れたことでロリコン扱いされるようです ヒロイン:フェイト(魔法少女リリカルなのは) 選択したお題:魔法 やらない夫と霧の退屈な日常 ヒロイン:小森霧(絶望先生) 選択したお題:夏、映画 やらない夫は不思議な人形を手に入れたことでロリコン扱いされるようです その2 ヒロイン:なのは、フェイト(魔法少女リリカルなのは) 選択したお題:夏、映画 とある国の童話より ヒロイン:朝倉涼子 選択したお題:魔法 『ついてない日』 ヒロイン:神無月めぐみ(無敵看板娘) 選択したお題:魔法 やらない夫がファミレスで一晩ねばったようです ヒロイン:清浦 刹那(School Days) 選択したお題:夏 まわりくどい ヒロイン:氷室 鐘(Fate) 選択したお題:魔法 無題(― あの夏 ―) ヒロイン:涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱) 選択したお題:「34歳」 「魔法」 「星」 「夏」 「映画」
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1359.html
「けひゃひゃひゃひゃ、さぁ、私を崇めなさい!」 「断る! 誰がてめぇみたいなキチガイを崇めるか! かがみに掘られる方が1億倍マシだぜ!」 「そうか、なら悪いが俺たちの為に死んでくれ!」 その瞬間、俺は殺されていた。 「みな……み……」 この男を殺したときの最後の言葉。 こいつにも大切な存在がいたのだろう。 罪悪感がないとは言えない。 だがこれも全てHAL様の為。 そう、HAL様の為なら俺はいくらでも手を汚そう。 「やれやれ、まさかあなたがこうも躊躇なく人を殺せるようになるとは、思いもよりませんでしたよ」 「ユニーク」 「当然よね。やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいもの」 「けひゃひゃひゃひゃ、さあみんな、行くわよ!」 「あぁ」 【一日目・午後12時15分/カナダ】 【キョン@kskロワ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:ガイバー [思考]:基本:HAL様奉仕 【古泉一樹@ラノロワ】 [状態]:健康、超能力使用可 [装備]:不明 [道具]:不明 [思考]:基本:HAL様奉仕 【長門有紀@kskロワ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:不明 [思考]:基本:HAL様奉仕 【朝倉涼子@アニロワ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:不明 [思考]:基本:HAL様奉仕 【涼宮ハルヒ@オールロワ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:不明 [思考]:基本:従わないものは皆殺し 【◆6/WWxs9O1s@カオスロワ 死亡確認】
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/4463.html
「駄目だわ。いないようね」 そう言ったのはとある女子高校生だった。青色の長い髪に太い眉毛、だが美人とそれも人当たりのよさそうな者である。 名は朝倉涼子。一日目で平沢唯の誤射により死んだはずの者だった。 彼女はある事務所にいた。そう、それはこの殺し合いにおける「特別部」である。 彼らの仕事はいわゆる特命係、もしくは遊撃軍である。 殺し合いで非常なこと、例えば参加者の反乱などが起きたときに特別にかりだされる者たちだ。 だがもう彼らは呼び出されることはない。主催本部が無くなってしまったからだ。 そのことも年頭に置き主催本部は放送が始まる十分前に必ず存命の連絡を入れることを特別部に命令していた。 そして今現在、彼らは主催本部が無くなってしまったことを知ったのであった。 「何っ、主催本部が全滅しただと!」 戦国時代の武将、毛利元就は唾を散らした。BASARAのオクラではなく実在の人物のほうである。 彼はこの特別部の部長を任されていたのだが今回の主催滅亡に関しては動乱の時代を生きていた彼でも予想だにしなかった。 「ったくよ。どうなってんだここは」 サングラスをかけた改造人間、三影英介は嘆く。仮面ライダー共を絶望に陥れれると聞いたのにも関わらず、主催がやられてしまっては意味がない。 BADANにいたほうがよかった、と三影は思う。だがいまさら思ってももう遅い。緊急事態はすぐ目の前にあるのだ。 「とりあえずまた主催を立ち上げないと。このままじゃ脱出されるのも時間の問題だし」 朝倉がそう言う。それも何故か嬉しそうに。他人事ではないのは明確なのにどうこうしていられるのであろうか。 そんな態度が気になるが毛利は立ち上がり、彼らに命令を出した。 「まずは放送をせよ。放送があれば参加者はまだ主催者がいると思い、容易に脱出はできまい。 そのことに関しては、朝倉。貴様の情報操作とか言う奇怪な能力でできるであろう。またわしの護衛も頼む。 その後、主催本部に向かう。それに関する陣頭指揮は三影。お前は遊軍部隊と共に行動せよ。 そして主催本部に着いたら各自命令を行う。主催本部の復興、兵力の増強など色々と仕事はあるがまずはこの二つじゃ。 心して命にかかるがよい」 こうして特別部は主催の復興を目指し、動き始めた。 三影はドアを開けると、そこには巨大な倉庫に大勢の人間がいる構図が目に入った。 老若男女、武器を持っていたり持っていなかったり、はたまた人間ではないものもいる。 彼らは毛利元就が言っていた遊撃部隊の者達である。 その者らに少しばかり圧巻された三影に、一人の男が話しかけていた。 「お前が三影か。俺はガイアだ」 ガイア、とまあ痛々しい紹介ではある。軍服を着たその男は細い目を曲げて笑っていた。 だがその笑いには善意を感じられない。挑発したようなビリビリした空気が彼を纏っているかのように。 「そうか。お前が遊撃部隊の隊長か」 「ああ。いまから主催本部へ向かうことは確認済みだ。それではさっそく、作戦を言おう」 そう言うとガイアは大勢の者達に指を向けた。 「参加者に不穏に思われないようこの者らはバラバラに動く。それぞれには命令をしている。 何人か犠牲もでるだろうが時刻は決めている。21時までだ。それまでに来れなかった者は主催本部に立ち入りを許さない。 もっとも主催本部を知っている者など関係者以外いないはずだが念を入れてだ。わかったか」 三影は「ああ」と言うと前を見る。ドアが開かれ、順番を守りながら兵隊が外に出る。 はたしてこの兵隊で何人が生き残れるのであろうか。三影は外に出て、タバコをふかした。 【一日目・20時20分/長野県・主催特別部事務所/天候・曇り】 【毛利元就@歴史】 【状態】健康 主催特別部・部長 【装備】鎧@現実 日本刀@現実 【道具】なし 【思考】基本:主催本部に戻り、殺し合いを継続させる。 【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ)】 【状態】健康 【装備】ナイフ@現実 【道具】なし 【思考】基本:主催本部に戻り、殺し合いを継続させる。 1:とりあえず放送する。 2:毛利の護衛をする。 ※アニメ版なので死んだ方とは別人です。 【三影英介@仮面ライダーSPIRITS】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】なし 【思考】基本:主催本部に戻り、殺し合いを継続させる。 1:ガイアと行動を共に本部への移動を完了させる。 2:BADANに帰りたい。 【ガイア@グラップラー刃牙】 【状態】健康 【装備】コンバットナイフ@現実 【道具】なし 【思考】基本:主催本部に戻り、殺し合いを継続させる。 【遊撃軍@カオスロワ八期】 【状態】色々 【装備】色々 【道具】色々 【思考】基本:主催本部に戻り、殺し合いを継続させる。 1:様々な思惑。
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/24.html
No.004 キョン 制服ver. (Kyon School Uniform Ver.) 「俺、実はポニーテール萌えなんだ。」 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 価格 2,500円(税込) 発売日 2008年07月12日(05月24日から変更) 商品全高 約150mm 付属品 表情:通常顔、やれやれ顔 手首;×11(ハンディカム付き×1) 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:上履き(1年生用) 写真 キャラクター概要 物語の語り手兼ツッコミ役であるSOS団員その1で、団長である涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを毎度背負い込む苦労人。 「やれやれ」が口癖の事なかれ主義で、良くも悪くも平凡な人物だがやるときはやるタイプ。 このあだ名は彼の叔母が本名をもじって呼び、それを妹が広めたものであり本名は不明。 俺様主義なハルヒに唯一面と向かって応対できる、いわば抑止力的な立場にいることから、 ハルヒの能力に目をつけ取り巻いている各組織からは彼女を動かす「鍵」として重要視されている。 商品解説 良い点 悪い点 注意点・不具合情報 手首の整形/組立不良、破損報告多し? 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 制服ver. 長門有希 悪い魔法使いver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. 朝比奈みくる 大人ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. 朝倉涼子 制服ver. コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/103.html
「見えない恐怖 female gorilla」 ◆5VEHREaaO2 ルイズは朝倉涼子に襲われてから当てもなく林の中を歩いていた。 (サイトォォォ……どこー……?) その表情は彼女のこれまでの人生の中でもっとも暗かった。 それは、彼女を守るガンダ―ルヴである平賀才人がいないだけではない。 数十分ほど前に遭遇した朝倉涼子によって心に植え付けられた”種”が原因である。 (誰でもいい……何でもいいから、どうすればいいか教えてよぉぉぉ) そのまま、ルイズは歩き続けた。 そして…… (いた、人がいた) ルイズは道を歩く剣を抱えた見慣れぬ露出の激しい服装の女性の姿を発見した。 「お………………」 そして声をかけようとしたとき、あの声が思い出された。 『約束破ったら……嫌だよ?』 ルイズの心をゾクリとその声が撫でる。 すぐさま後ろを見たが誰もいない。 だが、その言葉は確実に心を犯す。 そして、女性の後をつけながらルイズは決断した。 (そうよ、あんな女殺しちゃえばいいのよ。見たところ貴族が着る服じゃないってことは、平民だし。 平民ってことは貴族である私がどれだけ消費してもいいってことよ。なによりあの胸が気に入らないわ。 なによ、あのメイド並にでっかい胸して、しかも私よりでっかい図体して出るとこ出てて、引っ込むとこ 引っ込んでて、綺麗な髪してて、平民のクセに生意気よ。コロシチャエ) 見ず知らずの女性に対して確実に殺意を抱いていく。 そして、ピタリと女性が足を止めた。 (チャンスだ) ルイズはそう思い、もぐらてぶくろを両手に嵌めて地面の中に潜る。 そして掘る。掘り続ける。 (ヤッテヤル!ヤッテヤル!) 掘る。掘る。掘る。掘る。掘る。掘る。掘る。掘り続ける。 (ヤッテヤレバいいんでしょ!) 女性がいると思しき地面の下に辿り着く。 そして、剣を突き立てようとしたが一瞬躊躇した。 それは、女性が移動していないかという根本的な問題であった。 (馬鹿!私の馬鹿!あの女が移動しているならヤレナイじゃないの!) そう頭を抱えていると天井から何かの音がした。 (!?ばれた!) ルイズは一瞬そう考えたがすぐに考えを改める。 (いや違う!ばれていたのならあの剣で串刺しよ。いける。私はあの女をヤレル) そして、呼吸を整え剣を勢いよく天井に突き刺す。 「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 その勢いはとてもルイズの出せる力とは思えぬほど強く、勢い余ってルイズも外に出てしまった。 だが、 「…あれ?なんで誰もいないの?」 そこには誰もいなかった。辺りを見回しても女性の影どころか猫一匹すらいなかった。 「まさか……幽霊?」 地面から這い出しながらそう思い背筋に寒気が走る。 「そうよね、こんな所だから幽霊の一人や二人出るよね。先刻の女がもうすでに誰かヤッテイ…」 「奇襲をかける基本は決して叫び声を上げないこと」 突然声がかけられ、ルイズの頭が状況を把握するのに0.5秒の時間を有した。 その間にルイズの持つ剣に強い力が働き、剣が宙に弾き飛ばされる。 「な、なんで!?」 とは言ったもののルイズは状況判断をするより先に本能的な危機感から再び地面に潜ろうとした。 その判断は素早く正しかった。彼女を相手にしなければの話であるが… 「遅いわよ」 「ひゃあ!?」 二本の剣が地面に落ちると同時にいきなり右足に妙な力が加わりルイズが宙に吊り下げられる。 まるで透明人間に吊るされるが如く。 「この魔法の手袋で地面の中を掘り進んだのかしら?没収」 そして、手袋も外されデイバックも放り捨てられた。流石にルイズもどういうことが起こっているかは 検討がついたが、時既に遅かった。 ルイズにとっては聞き慣れない音が聞こえると同時に吊り下げている人物の姿が顕になる。 「先刻の女…」 「あなたの尾行バレバレだったわよ」 女が無表情のまま呟く、彼女にとってはこの程度は児戯にも等しい。 「さて、どういう理由で襲ったのかぐらいは教えてほしいわね」 「………」 だが、ルイズは一言も声を発するつもりはなかった。 それは朝倉涼子への恐怖がこの状況下でも続いており、あのことを喋っただけでも殺されると信じていたからだ。 だが、そんなことなどルイズを捕まえた女には関係がない。 ルイズの左手の中指を見ながら女が唇を吊り上げる。 「お前は、おそらくこう言われた」 女が一拍置く。 「お前の命運はもらおう。でも、すぐには殺さない」 「!?」 そして、呟く。ルイズにかけられた呪いの言葉の再現を、 「お前には、私の手助けをしてもらう。陰ながらな。八十人という数はやはり多い。 だからお前は、私のサポートのために多数の人物を殺してもらおう。約束を守りさえすれば、ここでは殺さないでやる。 まぁ一人でも二人でもいいから、できるだけ人数を減らしてね。ちょっとでも負担が軽くなればいいから。 そういえばあなた、人を殺したことはある? ないよね? でも大丈夫、これあげるから、役立てて。 日本刀にしては軽いし、切れ味だけはいいから。たぶんあなたでも簡単に人が殺せる。どう、この条件のむ?』 ルイズの脳裏に再び朝倉涼子の言葉が思い出され、それが女の言葉と重なる。 『でもね……もし、私との約束を破ったら……』 左手の中指に女の手が伸ばされる。 「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 今度は暴れることが出来た。 そして、足を掴まれていた手が離れルイズは駆け出そうとする。 だが、すぐに取り押さえられた。それは左手を左手で、右腕を右足で押さえられるという奇妙な拘束の仕方であった。 女の豊乳がルイズの頭を圧迫するが今はそれどころではない。 「さて、私からすれば爪一本は手ぬるい。やるのならば、もっと徹底的にやるべきだ」 「……」 「五指を一本一本丁寧に切り離すか」 喋りながら空いた右手でデイバックの中から奇妙な形のナイフを取り出す。 「奥歯を時間を掛けて歯茎ごと取り出すか」 「……ぁ」 「全身の皮膚という皮膚を一片残らず剥ぎ取るか」 「…やぁ」 「眼球を抉り出すかを、するのが相手を正直にさせるのに都合がいいな」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 絶叫が響く。 「いやか?なら、正直に話してもらおう。お前が、誰に何をされて、何を言われたかを」 「そ、それは……」 そして、この状況でもルイズは躊躇した。自分を捕まえた女が朝倉涼子以上にクレイジーな存在と知らずに。 「そうか、ならゲームをしよう」 「げ……ぇむ……?」 ルイズはオウム返しに聞き返す。それは開放への期待ではなく純粋な恐怖であった。 「なに簡単なことだ、お前はただじっとしているだけでいい」 そのまま女は自分の左手をルイズの左手に添え、計十本の扇形の手が出来上がる。その間隔は僅か1cm。 「私がこのナイフで指と指の間を順に連続して刺す。もし、どちらかの指が傷つけばお前の勝ちだ。 開放してやろう。ただし、一分間傷つかなければ先刻言ったことを喋ってもらおう」 「…やめてよぉ」 力なく呟く。 「お仕置きだ……Game Start!」 「助けてぇぇぇぇぇぇぇ!!サイトォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」 だが、ルイズの願いは聞き入れられず、また体を固定され動かすこともできずに、僅かな時間の悪夢が始まる。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ナイフは両人の左手の指と指の間を左から順に縫うように突き刺し、右端に辿り着くと左端に戻っていく。 その間隔は0.1秒、少女の目でも捉えられる速度である。 「やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!」 だが止まらない。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! 「やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!」 止まらずにさらに速度が増す。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! 「やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!」 ルイズは現実を認めたくないがために目を瞑る。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! だが、聞こえ続けるナイフが地を刺す音は、容赦なくルイズの耳に入る。 「やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! ドドドドドドドドドドドドドドドド!! 「やめて!やめて!やめて!やめて!やめて!やめ!?……?」 突然ナイフの動きとそれに伴う音が止まり、ルイズはやっと止めてくれたかと自身の左手の無事を確認し安堵する。 ドン!! 「ヒッ!?」 「ジャスト一分!」 だがその瞬間を狙って、ルイズと女の中指の間にナイフがこれまでより深く突き刺さる。 それを見たルイズは朝倉涼子以上の恐怖を、女に植え付けられ完全に意識を闇に落とした。 「少しやり過ぎた……か?」 気絶した名も知らぬ少女を左手の中指にハンカチを巻き、デイバックを枕代わりにさせて横たえ女、草薙素子が呟く。 「これではバトーのことは責められんな。私の方がよっぽどサディストだ」 そう、つまらなそうに呟きながらも、少女が持っていた装備を調べる手を休めない。 あらかじめ自分の装備を調べる過程で分かっていたことだが、少女や彼女の持つ支給物は、そのほとんどが量子力学すら 無視したものであり、現代の技術では説明できない物が殆んどであった。まるで、魔法の品物である。 ゆえに、過剰に少女を責めたてた。 実際に短剣とロングソードは魔法の品であるらしく、ロングソードの方は特定の人物、名簿にも名前が書いてあった 獅堂光以外の”人”が触れたら対象を燃やす、と書かれた説明書が同封されてあった。 嘘か真かは義体化率100%のサイボーグである素子には判らなかったが、後をつけていた少女が、飛行機事故に遭うまでは 見ていた魔法少女に似ており、殺気を自分の”ゴースト”が知覚したため相手を魔法とやらを使えると仮定して 服従させるほどの尋問を執り行った。 無論、マルコ・アモレッティやクルツコワ・ボスエリノフ等ほどではないが、このようなおきまりの手段を 用いる殺し合いに乗った人物の情報を吐かせる目的や、自分にとっては暗闇や雑音など問題にならないため もし近くにいた場合は、隙だらけに見える不利を偽ってカウンターを仕掛けようとも考えていたが。 「さて、どうするか?」 とりあえず、都合のいいことに代えの服があり少女の濡れたスカートやショーツを、取り替える作業を しながらこれからのことを考える。 元々、彼女はギガゾンビの言うことをまったく信じてはいないため、殺し合いに乗るという 選択肢は最初からに電脳に存在しない。 まずは、当初の予定どおりに九課のメンバーや、あのギガゾンビのことを知ってそうな人物を探すのは 当然として、一つ気になったことがあった。 (サイトー……ねぇ) 少女の体を拭きながら、メンバーのことを考える。 それは九課の中でもトップレベルの狙撃技術を持つ男のことを。 自分は状況把握をするために、あの場にいたすべての人物の容姿のデーターを確認することを優先した。 その中にはサイトーはいなかったはずである。 とはいえ名簿のデーターを浮かべると他の九課のメンバーと同様に”平賀才人”の名前が連なっている。 理由は不明だが、知り合い同士が名簿では近くに書かれていおり自分の”草薙素子”も偽名である ことも考えると、違うとは断定できない。 「考えていても、仕方がないか」 少女の体液を拭き終わり、ぶかぶかのバニースーツを着せながらそう呟く。 この少女が、ルイズかタバサか獅堂光かその他の人物かは判らないが、後で聞けば判ることでもある。 それに、先に首輪を何とかするのが先決でもある。自分達は爆弾解体も可能ではあるし、 力が及ばなかったが、あの少女の首輪が爆発する前に受信装置にハッキングを行い、爆発を阻止しようと したためある程度の構造は把握できた。結果的に防壁に妨げられ、少女を救えはしなかったが 代わりに、巻き込まれた人物達の敵討ちのための足がかりは得られた。 (うちのは大丈夫かしら?) 仲間のことを思い出す。ネットが繋がっていないため、連絡を取り合い無事が確認できず、少々不安になる。 いまさら仲間が死んで、泣いてやるほどの人生は歩んではいないが、それでも自分と同じ九課の面子である。 死んでほしくはない。 (……弱気だな) 思考を九課のリーダーに戻す。 まずは、味方を集めることが先決であろう。そのためには防波堤か、この先にある橋を渡って人がいそうな 地域を目指さねばいけないが、もし防波堤に自分が銃を支給されたように、スナイパーライフルを支給された狙撃手が いる場合は危険である。 (ならば、電車に乗るべきか) いざとなれば、列車から飛び降りることも可能なため、まずは駅に向かうことにする。 そして、少女のスカートとショーツをデイバックの中に押し込み、 鋼の女は銃を右手に、デイバック二つを左肩に、少女を左脇に抱え、その場を後にした。 公安九課にとっては、いつも通りの戦いの日々が始まった。 【F-2林/1日目/黎明】 【草薙素子@攻殻機動隊S.A.C】 [状態] 機能良好、名前を知らない少女を抱えている [装備] ベレッタ90-Two(弾数17/17) [道具] 荷物一式×2、ルールブレイカー@Fate/stay night、トウカの日本刀@うたわれるもの 水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、もぐらてぶくろ@ドラえもん、 獅堂光の剣@魔法騎士レイアース、ルイズの濡れたスカートとショーツ [思考] 1、バトー、トグサ、タチコマを探す 2、ルイズを抱えて駅に行く 3、首輪を外すための道具や役立ちそうな人物を探したい 4、ギガゾンビの情報を知っていると思われる、のび太、狸型の青い義体、少年達、中年の男を探す 5、平賀才人をついでに探す 6、ギガゾンビの”制圧” [備考] 参加者全員の容姿と服装を覚えています。ある程度の首輪の機能と構造を理解しました。 草薙素子の光学迷彩は専用のエネルギーを大きく消費するため、あまり多用できません。 電脳化と全身義体のため獅堂光の剣を持っても炎上しません。 【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】 [状態] 気絶、左手中指の爪が剥がれている(素子のハンカチが巻かれている)、素子に抱えられている [装備] バニーガールスーツ@涼宮ハルヒの憂鬱、(スカートとショーツを穿いていない) [道具] 無し [思考] 1、草薙素子に逆らえない 2、草薙素子に対する恐怖 3、才人に逢いたい…… [備考] バニーガールスーツはみくる専用のものなので、ルイズではサイズが合わない(特に胸の部分が) 時系列順で読む Back 静謐な病院 Next 夜空の再会 投下順で読む Back 静謐な病院 Next 夜空の再会 草薙素子 47 RESSRRECTION LOUISE~即席のスリーアロー~ 24 「うん、それ無理」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 47 RESSRRECTION LOUISE~即席のスリーアロー~
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/6172.html
解説 大会を開くのが初めてらしいうp主によるタッグトーナメントである。 全64キャラ、32タッグによる、非常に正統派(?)なキャラ達が参戦している。 最初に4ブロック8タッグに分かれて総当り戦を行い、上位4チームが決勝トーナメント進出へする。 登場人物/出場選手 + ... ストリートファイターⅡ リュウ ケン ストリートファイターⅢ アレックス レミー ヴァンパイア モリガン デミトリ X-MEN ウルヴァリン ガンビット ジョジョの奇妙な冒険 承太郎 ジョセフ ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 アレッシー マライア THE KING OF FIGHTERS オロチ編 草薙京 八神庵 THE KING OF FIGHTERS ネスツ編 K' クーラ 餓狼伝説 テリー キム 龍虎の拳 リョウ ロバート 龍虎の拳2 ユリ キング 龍虎の拳外伝 藤堂香澄 不破刃 サムライスピリッツ 覇王丸 幻十郎 サイコソルジャー アテナ ケンスウ ドラゴンボール 孫悟空 トランクス 涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒ 朝倉涼子 格ゲー界2大ヒロイン 春麗 不知火舞 THE NINJA ストライダー飛竜 いぶき THE HORROR Ella Lord Ravenous THE GUNNER バレッタ ホル・ホース ブルース・リー フェイロン ケンシロウ アーノルド・シュワルツェネッガー ダッチ T-8P ドラゴン・キングダム ホンフゥ マスター・ファン ハヤテの人タッグ 神威翔 ショー・疾風 悪魔と魔物を討つ者 川澄舞 バージル アヌビス二刀流高嶺響 高嶺響 アヌビス二刀流ポルナレフ アクション界2大主人公 レオン・S・ケネディ ダンテ 甘党男子 柳生十兵衛 マキシマ インド好きなブ男 ダルシム アヴドゥル 雷属性 爆皇雷 二階堂紅丸 CV 若本 ベガ セル 銀魂 キョン 伊達政宗 コメント 名前 コメント マイリスト