約 30,345 件
https://w.atwiki.jp/datui/pages/54.html
NO. 登場人物 クロス第1話 6/ クロス第2話 キョン子,渚カヲル,赤木しげる クロス第3話 古泉一樹,長門有希 クロス第4話 タケシ,ランキング作成人 クロス第5話 岩崎みなみ,涼宮ハルヒ クロス第6話 マリオ クロス第7話 南光太郎 クロス第8話 初音ミク,峰岸あやの,ルイージ クロス第9話 桂ヒナギク,キョン クロス第10話 ゾフィー,柊つかさ クロス第11話 ギャバン,相羽シンヤ,ユーゼス・ゴッツォ クロス第12話 柊かがみ,泉こなた クロス第13話 マサキ・アンドー,マリオ クロス第14話 阿部高和,朝倉涼子,門倉雄大 クロス第15話 城茂,チンク クロス第16話 ランキング作成人,滝和也,6/ クロス第17話 スバル・ナカジマ,ドラス,赤木しげる クロス第18話 高良みゆき,朝比奈みくる,泉こなた クロス第19話 修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg,ミオ・サスガ,長門有希 クロス第20話 南夏奈,相羽シンヤ クロス第21話 岩崎みなみ,滝和也,6/,桂ヒナギク,キョン クロス第22話 風見志郎,東方不敗 クロス第23話 八雲紫 クロス第24話 キョン,涼宮ハルヒ,赤木しげる,桂ヒナギク クロス第25話 城茂,チンク クロス第26話 朝倉涼子,ユーゼス・ゴッツォ,ルイージ クロス第27話 門倉雄大,ランキング作成人 クロス第28話 岩崎みなみ.滝和也,6/ クロス第29話 朝比奈みくる,泉こなた,長門有希,マリオ クロス第30話 チンク,城茂,柊つかさ クロス第31話 岩崎みなみ,滝和也,南光太郎,6/,相羽シンヤ クロス第32話 桂ヒナギク,赤木しげる クロス第33話 滝和也,相羽シンヤ,南光太郎,朝比奈みくる,泉こなた,長門有希,岩崎みなみ,6/ クロス第34話 門倉雄大,長門有希,ルイージ クロス第35話 ユーゼス・ゴッツォ,ランキング作成人 クロス第36話 相羽シンヤ,城茂,南光太郎 クロス第37話 泉こなた,朝比奈みくる,岩崎みなみ,6/ クロス第38話 長門有希,ルイージ,柊つかさ クロス第39話 マリオ,ユーゼス・ゴッツォ,ランキング作成人 クロス第40話 八雲紫,東方不敗 クロス第41話 南光太郎,6/ クロス第42話 赤木しげる,柊つかさ クロス第43話 マリオ,南光太郎,朝比奈みくる,岩崎みなみ,6/ クロス第44話 ユーゼス・ゴッツォ,ランキング作成人,赤木しげる,柊つかさ クロス第45話 朝比奈みくる,岩崎みなみ,6/,赤木しげる,柊つかさ クロス第46話 6/,赤木しげる,八雲紫 クロス最終話 八雲紫、東方不敗
https://w.atwiki.jp/kobayashiinochi/pages/17.html
先日2月14日に最高裁判所へ再審申し立てを行いました。2/14集会動画 再審が受理され、刑が執行停止となり、無罪判決を勝ち取るまで長期戦も視野に入れて訴えていくべきです。 先日の名倉事件に続いて、痴漢事件で初の再審請求であり、これが受理され無罪判決を勝ち取れば、この問題について国や検察も無視はできないでしょう。 痴漢対策や冤罪防止のために、本格的に動くことも期待できます。 小林事件の再審申立てを審理する係属部が決まったようです。 東京地裁刑事6部、合田悦三・川田宏一・石川理恵裁判官です。 メール、FAX、手紙を法務省やメディアに送る 小林さんに励ましのハガキを送る 事件について広める wikiの編集や情報提供にご協力お願いします。 メール、FAX、手紙を法務省やメディアに送る 裁判所は世論をものすごく気にしています。 最高裁発表の資料では、1990年からの10年間に、全国の簡易裁判所で「私は痴漢をしていない」として裁判にかけられた人が200人以上いましたが、裁判の結果は全員が有罪とされています。しかし、痴漢に間違えられている人がいる、痴漢えん罪があるということがマスコミで報道されだした2000年度には、8件もの無罪判決が出されました。しかし、報道が下火になった2001年度は、年間で3件しか無罪が出されませんでした。(痴漢冤罪被害者の声明文より) 実際世論が注目している事件に関しては、裁判所も慎重に扱わざるを得ません。 メディアや法務省宛に問い合わせることは、裁判所へのプレッシャーにもなります。 法務省への問い合わせ 法務省の宛先はこちら 例文 西武池袋線痴漢冤罪事件で科学捜査も行わず逮捕、有罪にした小林卓之さんへの人権侵害に抗議します。小林さんは難病で指が動かないのに無理やり犯人にされ、判検交流で裁判官を体験していた検事から有罪判決を受けました。現在、静岡刑務所に収監されていますが、病状の悪化が心配されています。捜査や裁判の過程での人権侵害もさることながら、難病で治療中の小林さんに無理やり実刑を受けさせ、命の危険にさらしていることは許されることではありません。早急に刑の執行停止を行い、小林さんが主治医の治療を受けられるようにしてください。面会した主治医の報告によれば、すでに小林さんの病状は悪化し続けています。人道上の措置をお願いいたします。 メディアにもっとこの事件について取り上げてもらえるように、皆様からも応援メールを送って下さい。放映された内容の感想などでも構いません。視聴率のとれない(反響のない)報道は取り上げられません。 (※youtubeにあがっている動画は著作権にひっかかると思われるので、動画のことには言及しないほうがよいかも) 以下、小林さんの事件を取り上げたテレビ番組。 意見・感想投稿フォームテレビ朝日報道ステーション スーパーモーニング 第1回放送1 2 3 第2回放送1 2 3 TBSイブニング5 事件を取り上げたその他メディアはこちら ※話はそれからだ。さんのブログに投稿フォームの書き方や、事件の要点、問合せ先などがまとめてあるので、参考にしてください。 メディアへ電話・FAXでの問い合わせ テレビ局 電話 FAX テレビ朝日 03-3587-5111 03-5425-2440 TBS 03-3746-1111 03-3505-4190 その他各種メディア問合せ先 小林さんに励ましのハガキを送る 病魔と闘いながらたった一人刑務所で戦っている小林さんに、励ましのハガキを送ってあげてください。今のところ月20通ほど届いているそうです。 問い合わせするのはちょっと抵抗がある、そんな方は是非小林さんに応援のハガキを送って見ませんか。 宛先 〒420-0801 静岡市葵区東千代田3-1-1 静岡刑務所 小林 卓之 様 ※手紙の出し方その他については(うけとる通数に制限はなく、返信には制限がある程度あります)刑事施設の被収容者への面会、手紙、差し入れについて。 法務省HP http //www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse37.html 小林さんはもらったメッセージを、何度も何度も読み返しているそうです。 ただ小林さんは膠原病を患っており、手が動かないため、お返事するのが難しい状態です。その辺はご了承お願い致します。 小林さんのご家族へ励ましのお手紙などを送りたい方は以下の気付け先へどうぞ 〒113-8463 文京区湯島2-4-4 5階 国民救援会東京都本部気付 痴漢えん罪西武池袋線小林事件支援する会 事件について広める ホームページやブログであなたのつながりに周知して下さい。 ネット上で情報を広める有効な手段です。 バナー(作成中) 動画 閲覧数がランキングに反映されるyoutubeやニコニコ動画などのサイトは、閲覧数を増やしたり、マイリストに登録するだけでも周知の効果があります。 またブログに動画を埋め込むことで、ブログを訪れる人に事件を知ってもらうことができます。 【痴漢冤罪】推定有罪による収監。西武池袋線痴漢冤罪小林事件 (youtube)http //www.youtube.com/watch?v=Ud1Flmd1Iks “指が動かないのに”実刑判決【西武線痴漢冤罪小林事件】(ニコニコ動画)http //www.nicovideo.jp/watch/sm13088766 ツイッターをしている方は@kobayashiinochiと@kobainochi_botのフォロー支援をお願いします。 Twitterまとめ(Twilog)http //twilog.org/kobayashiinochi 使用しているハッシュタグ #kobaunei #enzaikbys ビラはこちら http //s-n.sakura.ne.jp/kobayashiinochi/kobayashiinochi_usui.PDF http //s-n.sakura.ne.jp/kobayashiinochi/kobayashiinochi.PDF (ふちが黒いバージョン) http //bit.ly/hSJZXF(ハガキ大 @dentobi_shibaさん) ※印刷の際には用紙サイズで「ハガキ(フチなし)」等を選択するなど、適宜調整願います。 小林事件について取り上げているブログを見つけたらコメント支援しましょう。 痴漢冤罪事件について話している掲示板、SNS等ありましたら、このまとめwikiもしくは、小林事件の公式サイトを広報して下さい。ただし周囲の迷惑にならないようにお願い致します。 コピペ文例 痴漢冤罪事件で初の再審請求【痴漢冤罪小林事件】難病のため指が動かない老人への、推定有罪判決。日本の司法に異議あり!▼ あなたにもできることがあります ▼http //www44.atwiki.jp/kobayashiinochi/ (痴漢冤罪小林事件まとめwiki)再審判決で無罪となれば、国が本格的に痴漢事件の対策に乗り出す可能性もあります。痴漢も痴漢冤罪も撲滅しましょう! ※見境のないマルチポストは迷惑になるので、どうかやめて下さい。多少文章を変えて常識の範囲でお願いします。 wikiの編集や情報提供にご協力お願いします。 こうすればメディアに注目されるかもよ!とかここの雑誌で事件の記事があった!とかでも構わないのでいいと思った事は、何でも教えて下さい。 自分で編集して頂いても構わないです。 他にもwikiの編集を手伝ってくれる方や、ネットユーザーの会で運営に参加してくれる方を募集しています。広報のためのツールが作れる方も募集しています。 何かありましたら@kobayashiinochi宛につぶやくか、このwikiにコメントをお願いします。 @kobayashiinochi のフォローをお願いします。 #twitter_widget_profile 名前 コメント すべてのコメントを見る 編集をされた方はどこを更新したかなどを、軽くメモをお願いします。 (入力後メモ更新をクリックで保存されます) 報道ステーションの録画ってネット上にアップされてませんかね。 あと、法務省やメディアに問い合わせた方、例文として載せたいので会のブログにも載せてもらえると嬉しいです。チラシの効果的な使い方とかあればご意見下さい!(2011/03/08)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2760.html
Report.22 長門有希の憂鬱 その11 ~涼宮ハルヒの手記(前編)~ わたしは観測対象の内面、『心情』を理解する上で超一級の資料を入手した。観測対象が自ら書いた、個人的な心情を綴った文書。 その中から、今回の一連の出来事に関連する部分を抜粋して報告する。 本文書の内容にわたる部分は、すべて原文を記述した観測対象本人の思考によるものであるが、内容の理解及び構造の把握に資するため、報告者が小見出しを付加するなどしている。誤字脱字その他の、通常の日本語の文法に即していない記述は、すべて原文に起因するものである。 (涼宮ハルヒの序文) キョンもすなる書き物を、あたしもしてみむとてするなり。 な~んてね。『土佐日記』風の書き出しにしてみたけど、毎日書くつもりはない。だから、「日記」というよりは「手記」かな。 題して、『涼宮ハルヒの手記』! ……別に誰かに見せるわけでもないのに、なんでこんなに言い訳がましいことを色々書いてるんだろうね、あたしは。あ、でも、有希にはちょっと見せてみたいかも……?(んなこたぁーない。) でもまあ、普通に書くのもつまらないので、小説風に書いてみることにする。文芸部の会誌を作ったときにキョンが書いた話みたいに、あたしが普段考えていることをそのまま文章に書き出して書くことにしようと思う。 後から聞いた話になるけど、キョンはあの話を書く時に、普段考えていることをそのまま文章にしたら良いって古泉くんに言われたらしい。 それじゃ、まずは序文ってことで、これを書くに至った経緯から。 この手記を書くことを決意した日、あたしはとんでもなく恥ずかしい思いをした。 気が昂ってイライラした時なんかに、あたしは紙切れに色々なことを書き付けていた。最近の議題は、「有希への想い」かな。 なんとその紙切れを、あろうことか有希本人に見られちゃった! しくじったわ。ちゃんとゴミ箱に捨てないから…… おまけに、その現場を見て混乱したあたしは、同じく混乱してる有希を突き飛ばして怪我させちゃった。涼宮ハルヒ、一生の不覚! なんてね。そのあとあたしはもっと酷いことをしてしまったけど…… そんなわけで、このような失敗を二度と繰り返さないために、今日からは、書き付けるのはこの日記帳だけにすることにした。鍵も掛かるしね。 『日記帳』を使ってるけど、先に書いた通り、毎日書くつもりはない。もちろん、毎日書くことがあれば別だけど。 (長門有希の消失) 「あ゛~~もう!! 何であんなことしちゃったんだろ!!」 あたしは頭を抱えて部屋中を転げ回る。激しい自己嫌悪。 今日、部活後の部室で、有希にあたしが書いた恥ずかしい紙切れを見られてしまった。 あたしは、つい恥ずかしさから心にもないことを口走り、有希を突き飛ばしてしまった。すると運の悪いことに、有希が本棚にぶつかった拍子に本が落ち、そのうちの一冊が有希の頭に当たり、その血が額に垂れてきた。 正直、血の気が引いたわ。 そして混乱したあたしは、とんでもないことをした。 苦しい言い訳。そして怪我をした有希を、あろうことかそのままにして、逃げるように立ち去った。いや、逃げるようにじゃないな。文字通り逃げ出した。 最低だ。 それくらい、恥ずかしかった……なんて、言い訳にもならないわね。でも、でも……! まさか、よりによって、『アレ』を有希に見られるなんて…… 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~!!」 いけない。考えたら、また恥ずかしさがぶり返してきた。もう、死にたい。明日……一体どんな顔して有希に会えば良いっていうのよぉ!! 「お゛お゛お゛お゛お゛……」 頭を抱えて足をジタバタさせながら、あたしは長い夜を過ごした。 「あああああああ! 有希にだけは会いたくない!」 ……祈りが届いたのかしらね。こんな祈り、届いてほしくなんかなかったけど。 翌日、有希は学校に来なかった。 聞いた話によると、有希は身内のごたごたがあって、急遽学校を休んで遠方に出掛けているらしい。不謹慎にもあたしは、『当分、有希と顔を会わせなくて済む』と安堵してしまった。 べ、別に有希が嫌いってわけじゃないわよ!? ただ、昨日あんなことがあったから、ちょっと顔を合わせ辛いってだけなんだから! それに、有希もそんなに長く学校を休むわけにもいかないだろう。せいぜい一週間くらい? それぐらい時間が経てば、あたしも気持ちの整理ぐらい付く。ていうか、付ける。それで、「ごめん」って謝って、喫茶店で何か甘いものでも奢って、仲直り。それで良いじゃない。 (朝倉涼子の邂逅) 今日はすごいニュース! 朝倉涼子が帰ってきた! って、これ、前にも書いたっけ……ああ、書いたってのは、紙切れ時代のことね。 何でも、カナダから一時帰国しているらしい。 そんなに長く日本に滞在していられないらしいけど、懐かしくて北高に顔を出したそうだ。たちまち元・1年5組の女子達に囲まれる彼女。 そういえば、キョンが何やら青い顔をしていた。朝倉も、キョンを複雑そうな顔で見ていた。二人の間に一体何があったんだろう。 今度キョンを締め上げて問い詰めてやるか。 【ここから先はしばらく、初めて出会った時からの、わたしとの思い出を回想している記述が続く。既に報告済みの内容と重複するので割愛する。】 (涼宮ハルヒの遭遇) 今日はすごいニュース! 朝倉涼子が帰ってきた! あの、突然カナダに転校していった朝倉よ! ↑これは、前に書き付けてた紙に書いたもの。朝倉が帰ってきたことで思い出したので、再録。 この時の記述は実は誤りで、朝倉涼子本人じゃなかった。正しくは、こうなる。 長門有希と朝倉涼子のそっくりさんに遭遇!! もう、びっくりしたわ。他人とは思えないくらい、よく似てる……というより、生き写し! しかもこの二人、なんと従姉妹同士なんだって! 全然顔も性格も似てないけどなあ。 面白いことにこの二人、あたしが知ってる二人と姿かたちがそっくりでも、性格が全然違う。 有希似の彼女は、はきはきとした、笑顔が似合う可愛い娘。 朝倉似の彼女は、無口な、引っ込み思案で神秘的な娘。 なんと声までそっくり! 有希似の娘は、声こそ高めで、有希の低めの平坦な声とは似ても似つかないけど、あたしは知っている。例えば歌うとき、有希は高めの声も出す。試しにその声のまま、喋ってもらったことがある。その時の声とよく似てる。意外ときゃぴきゃぴした声になるのよね、有希って。それと……感じてる時の声…… って、きゃ――――!! 何を考えてるんだ、あたしは!! でも、有希似の彼女のそんな声も聞いてみたいかも……いかんいかん! あたしはノーマルだ! あ、でも、「ノーマル」ってことは、「普通」ってことか。むむむ…… 「普通」であることは、あたしにとっては何よりも不名誉な称号。でも、だからといって「レズ」ってのもいかがなものか。相手が、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者っていうなら、男でも女でもEverything OK! なんだけどね。 そういえば、前にキョンが言ってたっけ。『長門は宇宙人が作った有機アンドロイドだ』って。つまんない冗談だったけど、この際、そういうことにしちゃうのもアリかも。 そうすると、宇宙人謹製アンドロイドと、あたしはデートしたことになるのか……今度、みくるちゃんも誘って、三人でデートしよっかな? みくるちゃんは、キョン曰く『未来人』だったかな? ということは、宇宙娘と未来娘の両手に花! ……どんな女だ、あたしは。宝塚の男役スターかっちゅうねん!? とか思ってたら、有希似の彼女が、有希の口調を真似して喋った。 マジそっくり! とかやってたら、今度はあたしの有希が、有希似の彼女の口調を真似して喋った。無表情で。 有希、それは反則だよ。 正直、くらっと来たわね。 朝倉似の彼女の反応も、なんか新鮮だった。 あたしが知ってる朝倉は、いつも明るくてクラスの中心にいたから。そういえば、クラスに溶け込んでいないあたしを心配してか、しょっちゅう声を掛けてきてたな。正に学級委員の鑑。もっとも、その頃のあたしは憂鬱の塊みたいなもので、ずっと無視してたけど。その後急に転校しちゃうなんて思わなかったから、今にして思えばもっと話しとけば良かったかな? 転校して以来、何の便りもないけど、どうしてるかな。「便りのないのは元気な証拠」って言うけど。みんなも、もう忘れちゃってる? 今度聞いてみよう。 以上が、この時に思っていたこと。 この時のあたしは、まさか本当に朝倉と再会することになるとは、夢にも思わなかったでしょうね。 【ここから数枚、ちぎった跡がある。ちぎった跡からは、何の情報も読み取ることはできなかった。そしてここから先は、わたしが情報操作を行い、涼宮ハルヒからわたしへの想いを消去した日より後の日付となっている。この間に何が起こったのか。何を書いていたのか。分からない。】 (朝倉涼子の戦闘) 【ここは、過激派による襲撃に関する部分の記述。当該記憶は消去したはずだが、本人は『夢』と認識した状態で記憶を保持していたと思われる。】 ありえない。 朝倉……あんまり激しく動くと、ぱんつ見えるわよ。いや、既に見えたんだけどさ。 朝倉は縞パン……か。可愛いの穿いてるじゃない。スカートの丈が短いから、激しい動きをすると、ちらちら見えちゃうのよね。ほら、また見えた…… うー、とっても眩しいぞ。むっちりした太ももとセットで、すごい破壊力だわ。男子がここにいたら、さぞや大喜びするシチュエーションなんだろうな。 とか言いつつ、女のあたしが何で喜んでるんだろうね。 そういえば、スカート丈の短い北高の制服着てるあたしも、激しく動いた時は、ちらちら見えちゃってるってことか。当たり前のことなんだけど、改めて他人がそうなってるのを見ると、実感するものね。 さて、何であたしが、こんなに「ぱんつ」を連呼してるかというと、そうでもして現実逃避しないと、やってられないから。 何が起こってるのか分からないから、見たままを書くわ。 鉄筋を持った朝倉と、ストッキングを被った変態超能力者が対決してる。 以上。説明終わり。 ……意味が分からない。そこ、首をかしげて良いわよ。あたしにも意味不明だから。 ←Report.21|目次|Report.23→
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5260.html
注意! この作品には「オリジナルキャラクター」 「キャラ設定が崩壊」 「他作品ネタ」が盛り込まれています。 オリキャラとかダメって方は見なかったことにしてスルーしてください。 そんなの気にならない方はどうぞ キョン視点 いつもの帰り道、SOS団のメンバー全員で歩く姿は普通の高校生だ。 まぁ、神様とか宇宙人とか未来人とか超能力者なんだけどな。 珍しく長門もハルヒや朝比奈さんの会話に入っている。 ずいぶん人間らしくなったなぁ、とか成長する娘を見る父親のように見ていると 「あ!忘れ物した!」 いきなり大声で叫んだハルヒ、コイツが忘れ物するなんて珍しい。 「ちょっと教室に取りに戻るから、みんなは先に帰って」 一言そう言い残してハルヒは走って来た道を戻っていってしまった。 走るハルヒの後姿を見た後、振り返ると朝比奈さんと長門、古泉が俺を見つめていた。な、なんだ? 「追いかけないんですか?」 古泉、毎回言ってるけど顔が近い。いい加減殴るぞ 「キョンくん、早くしないと涼宮さん見失いますよ?」 朝比奈さん、何で俺がハルヒを追いかけなきゃ行けないんですか? 「「はぁぁ…」」 え?何で古泉も朝比奈さんもため息つくんだ?俺なんかしたか? 「鈍感」 待て長門、何故俺がお前に冷たい目で鈍感と言われなきゃならんのだ。 一体何がなんだか訳が分からない。なぜ俺は三人から冷たい視線を浴びさせられてるんだ? ああもう!わかったよ!追いかければ良いんだろ? 「頑張ってください」「頑張ってくださいね!」「頑張れ」 三人から意味不明のエールを頂いた俺は走って学校へと向かった。 まぁ、この後トンでもないことが起きるんだが、その辺は俺じゃなく本人に語ってもらおうか。 ハルヒ視点 帰り道、課題のノートを教室に忘れたあたしはみんなに先に帰ってと伝えて学校に向かった。 今の時間、部活も終わって先生が戸締りをしている頃だろう。 一度ぐらい課題を忘れたって別に困らないがなんとなく気に入らないから取りに戻る。 運のいいことにまだ戸締りはされておらず、教室まで簡単にたどりつけた。 教室のドアを開けると中は夕日で真っ赤に染まり、恋愛ドラマなんかのワンシーンみたいだ。 ドアを開けると好きなあの人が居て…なんてあるわけ無いし、今時そんな古臭い真似をする奴も居ないだろう。 少しでもそんな事を考えた自分に呆れつつ自分の席まで歩き出したその時 カラン 何かに躓いた。躓いた物は机の脚に当たって跳ね返り、あたしの前に現れた。 太い黒い柄に日に照らされ銀色に輝く鋭くて大きな刃の目の前にサバイバルナイフがあった。 「なんでこんな物が教室に?演劇部のかしら」 本物の訳が無いと手にとって見たが重く、明らかに本物のサバイバルナイフだ。 「あら、まさか貴女が拾ってくれるとは思わなかったわ」 突然、どこからか声がした。聞いた事のある声…でもどこから? 「うふふふ、誰でもよかったけど貴女が拾ってくれるなんて運が良いわ」 何処からとも無く聞こえる声にあたしは身構えた。 誰!何処に居るの! 「どこって…貴女の手の中よ?それにクラスメイトのこと忘れるなんて酷いわ」 恐る恐る手に持つサバイバルナイフを見ると、北高の制服を着た女の姿が見えた。 良く見るとそれは、去年に突然カナダに引っ越した朝倉涼子だった。 「貴女の体、貰うわよ!」 突然、目の前が真っ白になった。体を貰う?冗談じゃない!誰がアンタなんかに! そう思った瞬間、真っ白だったのが晴れてさっきの教室に戻った。 「はぁはぁ…一体…何だったの?」 床にひざと手を突いて倒れたあたしは一体何が起きたのか分からなかった。 『ああもう…抵抗するから中途半端に融合しちゃったじゃ無い!』 朝倉の声がしてあたしは立ち上がって周りを見渡す。 しかし、朝倉の姿どころか先程のサバイバルナイフも見当たらない。一体何処から? 『貴女の中よ、涼宮さん』 また朝倉の声がした。確かに、頭の中に直接聞こえている気がしないでもない。 ガラ あたしが混乱していると教室のドアが開き、キョンが現れた。 「キョン!」 突然の異常現象に混乱していたあたしはキョンの姿を見るなり、駆け寄って抱きついた。 しかし、キョンはあたしの顔を見てかなり困惑した表情をしている。 一体どうしたのだろうか?あたしがキョンに尋ねようとした瞬間、トンでもないことを言われた 「あの…どちら様ですか?」 何言ってるのかしらコイツ?というかなんでここにキョンが居るのよ? あたしはキョンを睨みつけながら言ってやった。 「キョン、今なら謝るだけで済むわよ?」 しかし、あたしの言葉にキョンは本気で困惑した表情を見せる。一体何なの? 「あたしよキョン!あたし!涼宮ハルヒよ!アンタあたしのこと忘れたわけ?」 あたしはイライラしてキョンに怒鳴ってしまった。 「ハルヒ…?でも身体つきも髪型も違う…いや、顔はハルヒそっくりだが…」 キョンがあたしをじろじろと見て困った表情で言う。 はぁ?なにいってんのかしらコイツは…大体、そんな数分で身体つきや髪型が変わるわけ無いじゃない。 そんな事を思いつつ脚や腕を見てみると、太い…というよりムチムチした感じになってる。特に太もも。 しかも心なしか胸も大きくなってる気がする。髪の毛に関しては背中に掛かるくらい伸びている。 一体全体、何がなんだかさっぱり分からない。 あたしはカバンから鏡を出して自分の顔を確認してみた。うん、いつものあたしだ。 でも髪の毛が長くなってるし、明らかに体格が変わってる。 まるで朝倉とあたしを足して2で割ったような… 『中途半端に融合したからそれで合ってるわね。半分貴女で半分私よ』 また頭の中から朝倉の声がする。どうやら本当に朝倉と融合してしまったらしい。 とりあえず、目の前に居るバカキョンにあたしが涼宮ハルヒだって事を認めてもらわないといけない。 「キョン、まったくの別人みたいに見えるけどあたしは涼宮ハルヒよ?」 「お、おう…信じるよ」 自信の無い返事ほど信用できないものは無いけど、とりあえずさっきあったことを話そう。 正直、信じてもらえないでしょうけど… あたしは適当に椅子に腰掛けて、手短にキョンにこうなった経緯を話した。 教室にサバイバルナイフが落ちてたこと、それを拾った事。 その中に朝倉が居て、身体を貰うとか言われた瞬間に目の前が真っ白になったこと。 気がついたら床に倒れてて、混乱してるところにキョンが来て今に至ること… 「ざっとこんな感じね…信じてもらえそうに無いけど…」 「まぁ、完全に信じろって言われても無理あるなぁ」 「でも!あたしは…涼宮ハルヒよ?」 「それは信じるよ」 キョンはいつものゆるい表情でそう言ってくれた。それだけでも今のあたしにはありがたい。 夕日に照らされたキョンの顔に不覚にもカッコいいと思ってしまった自分が恥かしい。 これからどうしようとか色々考えているとまた声がした。 『良い雰囲気のところ悪いけど、大事な話があるわ』 朝倉の声だ。一体、誰のせいでこんな目に… そんなこと思いつつ顔を上げると、キョンの顔が青くなっていた。まるで恐いものでも見た子供のように。 「な、なんだ!何処に居る!」 急に立ち上がって回りを見渡すキョン。一体何なの? 『ここよ、ここ!あなたの後ろ』 「な!後ろか!…っていねぇじゃねぇか」 『下よ、下!』 キョンとあたしが床に視線をやると、そこにはちっちゃい朝倉がいた。 いつの間にあたしの中から出てきたんだろう?というか、元に戻して欲しいんだけど? そんな事を考えていると朝倉が『悪いけど机に運んでくれない?』と言って来たので机の上に運んだ。 『すごいでしょこれ。そのまま小さくなった私でしょ?』 「そんな事どうでもいいのよ。せめてあたしを元に戻してから出て行きなさいよ」 笑う朝倉を睨みつけながらあたしは言った。 『私の意識体をこの人形の中に入れただけだから、貴女と私の肉体は融合したままなの』 『貴女だって、頭の中に私が住みついたままでいいの?考えてる事が全部、私に筒抜けよ?』 それは困るわね…自分の考えが他人に筒抜けになっているほど恥かしいものは無い ところでその人形は何処から持ってきたのよ?まさか自分で作ったんじゃ… 『この身体?これね、山根くんが密かに私の身長とかスリーサイズとか調べてたみたいで、 私をそのまま1/6したサイズで作ったみたいなの。なんと、下着の色とかまで一緒なのよ』 気持の悪い奴だとは思っていたけど…真性だったのね 『もうストーカーよあれは』 「なぁ…そろそろ、大事な話とやらをしてくれんか?」 今すぐにでも帰りたそうな顔をしたキョンが会話を遮る様に言った。 そうだ、朝倉が大事な話があるとか言ってたわね。 『ああ、そうね。あのね、涼宮さんを元に戻す方法は…』 元に戻す方法は? 『今のところ無いの。ごめんね』 「「えええええええええええええええええ!!!」」 あたしとキョンは同時に驚愕の声を上げてしまった。 「元に戻す方法は無いって…いくらなんでも無茶苦茶だろ」 キョンが朝倉に向かって言う。しかし朝倉は可愛く困った顔をして言った。 『だって元から完全に乗っ取るつもりで居たから、元に戻す方法なんて考えて無いの』 なんだろう…目の前の動く人形を思いっきり窓から投げ捨てたい衝動に駆られている。 みくるちゃんに負けないくらいの魅力的な身体を手に入れたとは言え、嬉しくない。 なぜなら、今のあたしは涼宮ハルヒと朝倉涼子を足して2で割ったらこんな感じって状態なのだから。 それに、家に帰っても両親があたしを見ても誰か分からないだろうし、学校のみんなだって… 「安心しろハルヒ。長門に頼めばなんとかしてくれる」 『あ、それ無理。無理に引き剥がすと私も涼宮さんも死んじゃうもの』 つまりずっとこのまま…あははははは 「お、落ち着けハルヒ。だったら俺の家に来ればいい」 え?キョンの家に? 「着替えやらを用意するくらいなら親御さんに顔を合わせずに出来るだろう?」 まぁ、二人とも仕事で居ないし出来ない事も無いけど…良いの? 「むしろ大歓迎だ!」 すごく嬉しそうな笑顔でキョンはあたしに言う。 こんなにあたしに優しいキョンは初めて見るから、戸惑ってしまう 『涼宮さん、空気に流されちゃダメよ!キョンくん、すっごく下心が見えてるわ!』 朝倉が必死にあたしに呼びかけてくる。 確かに、いつものキョンとは何かが違う。なんというか気持悪い。 「おいおい失礼な事言うなよ。困ってる女の子を助けるのは男として当然だろう?」 うん、いつものキョンなら絶対言わないわね。 古泉君と谷口を足して二で割ってキョンの皮を被っているみたいだ。 「ところでハルヒ、髪邪魔じゃないか?」 確かに、いきなり朝倉並に髪の毛伸びちゃったから邪魔ね。 あたしはいつもポケットに入れている髪ゴムを取り出し、髪を結った 髪を切ってちゃんと出来なかったポニーテールも今の髪の長さなら出来るからやってみよう。 「久しぶりだったから手間取ったけど、どう?キョ…ン?」 顔を上げてキョンを見ると、某羅王の最後みたいなポーズで固まっていた。 「生きてて…生きてて良かった…俺はついに理想のポニーテールに…」 なんかブツブツ言ってるキョンから危険な気持悪いオーラが出ている。 ここまで気持悪いと思ったのは初めてだ。 『涼宮さん、今のうちに逃げるわよ!このままじゃ貴女が危険だわ!』 いつの間にか私の肩に乗っていた朝倉があたしに叫んだ。 あたしも今のキョンからは身の危険を感じたので、カバンを持ってダッシュで教室から出た。 教室から雄たけびが聞こえてきたような気がするけど、きっと気のせいだと思う。 「で、これからどうするのよ朝倉?」 正直、行く当てが無いのでどうしようもない。 有希の家に行くにしても、朝倉のことをどう説明したらいい分からないし、みくるちゃんは家知らないし… 古泉君は悪いけど完全に信用は出来ないからダメで、キョンに関しては自殺するようなものだ。 『とりあえず私の住んでた部屋に行きましょう」 カバンに隠れている朝倉が頭を出してあたしに言った。 引越して今は誰も住んでいない部屋に行ってどうするのよ。 『実はいつでも戻ってこられるように荷物とかはそのままなの』 部屋の中が空だったのは情報操作で云々と説明してくれたけど、色々ありすぎて頭に入らない。 朝倉の部屋に向かう途中、男の視線がいつもよりすごかったのがなんか悔しい。 なんか女性からの視線もすごかった気がするけど気のせいだろう。 特に変なツインテールの娘とショートカットの娘を何度も見かけた気がするけど気にしたらダメだ。 ようやく朝倉の部屋に着いたあたしは倒れるように朝倉のベッドに寝転んだ 寝転んだまま部屋の中を見渡すと、有希とは違って何処にでも居るような女の子の部屋であることに気がついた。 しかし、本棚だけは異常で、ナイフやら拷問に関する本においしいおでんの作り方、ストーカーを撃退方法なんて本ばかりだ。 後者は良いとして、前者は女の子が読むような本ではないはず。一体どんな趣味してるんだろう? 『ふぅ…危なかったわね。キョンくん、完全に貴女の事を襲う気で居たわよ?』 床に置いたカバンから出てきた朝倉があたしに言う。 確かに、あれは人を襲う獣の目だった。襲うは襲うでも性的な意味で襲うケダモノの目だけど。 朝倉があの時叫ばなかったらきっとあのケダモノキョンに襲われていただろう。 しかし、朝倉はなんであたしを助けたの?笑って眺めてそうなイメージがあるんだけど? 『涼宮さん、私に対してなかなか失礼なイメージを持っているのね…』 だって普段は優等生の仮面被ってて、裏で鬼畜な事してるドSな女って感じがプンプンするし。 『…まぁいいわ。言っておくけど、その身体の半分は私のなのよ?あんなケダモノに蹂躙されるなんて嫌だわ』 そんな事言う人に限って蹂躙されると… 『悔しい…でも感じちゃう…なんて絶対言わないわよ?』 元に戻ったら意地でも言わせてやるわ。 再びキョン視点 「うおおおおおおおおおおぉ!!」 あっさりと理想のポニテっ娘に逃げられて怒りの咆哮を上げてしまった。 しかし、中身はハルヒだ。行くところなんて限られてくる。 とは言ったものの、長門の家は朝倉が居る以上行かないだろうし、朝比奈さん家は知らないだろう。俺も知らないが。 外見が恐ろしく変化してしまったせいで阪中に頼ることも出来ないだろうし、一体何処に行ったのだろうか? トボトボと街中を歩いていると人とぶつかってしまった。 「オイ、テメェ!何処見て歩いてんだ!」 ぶつかった相手は運が悪い事にヤンキーだった。 しかし、ポニテっ娘に逃げられて傷心気味な俺は目障りなそいつの顎に目掛けて強烈なフックを入れてやった。 足から崩れて倒れるそいつを無視して俺は、明日は学校にハルヒは来るんだろうか?なんて考えていた。 清清しい朝だ 珍しく妹にボディプレスで起こされる事無く目覚めた俺は窓から空を見て思った。 とても気分がいい。学校に行くのがこんなに楽しみなのは人生で初かもしれない。 なぜ俺がこんなに機嫌が良いかと言うと、理想の女性に会えるからだ。 あの朝比奈さんすら凌駕する素晴らしい女性、涼宮ハルヒに。 正確に言えば、涼宮ハルヒと朝倉涼子が一つになった、涼宮涼子…朝倉ハルヒ?まぁ、朝倉は1/6サイズで居るからハルヒで良いや。 朝食を取り、着替えを済ませていつもより早く家を出た俺はニヤニヤしながら学校へと向かった。 いつものように、駅前の駐輪場に自転車を止めて駐輪場を出た俺は数人の男に囲まれた 「よう、昨日はよくもやってくれたな!」 顎に湿布を貼った男が俺の胸倉を掴んで怒鳴って来た。 俺は反射的に顎に湿布あ貼ってある方とは逆側にフックを入れて、怯んだ隙に走って逃げてしまった。 せっかく良い気分だったのに台無しになってしまった。 早くポニーテールのハルヒに会いたい。 色々とイレギュラーな出来事があったが、無事に教室に着くことが出来た。 俺はそりゃあもう、戦場の真ん中でドンパチやってる連中をそこに居るだけで戦意喪失させるくらいの輝かしいオーラを出している。 いつもなら朝一に絡んでくる谷口が絡んでこなかったり、阪中や成崎たちが微妙な表情をしているのも、そのせいだろう。 残念なのが後ろの席の女神がまだ登校して来ていない事だ。 まぁ、俺がいつもより早く登校して来ているから来ていないだけだな。 谷口「お、おい…キョンから異様な気持悪いオーラが出てんぞ国木田」 国木田「すごい笑顔だなぁ、今なら古泉君並にモテそうだよね?」 谷口「いや、女子はドン引きしてるぞ…国木田」 山根「僕の…僕の朝倉さんが…居ない」 少し周りに耳を向けてみたが、いつもどおり平和だ。素晴らしいな平和って そんなこんなで教室でハルヒを待っていると、ギリギリの時間に登校してきた。 昨日の姿は夢ではなく、女性の誰もが求める理想の体型にポニーテールという姿 「おはようハルヒ!」 今までに無い、輝かしい笑顔で俺はハルヒに挨拶する。しかし… 「ふん!」 素っ気無い態度に俺は入学当初のハルヒを思い出して凹んだ。買ったばかりの新車を電柱にぶつけたくらい凹んだ。 それからずっとハルヒは俺に喋りかけるなこっちを向くなと言わんばかりの空気を出し続けていた。 何とか話をしようと授業後なんかに振り向くと瞬間移動でもしたかのように姿を消してしまう。 放課後のSOS団の活動にも姿を現さない。俺はもう死んでしまいそうだった。 ハルヒが…ハルヒが俺を避けるんだよぉ… 結局、ハルヒが黙って帰ってしまい今日一日の心の傷を癒すために文芸部室に来ている。 しかし、天使であるはずの朝比奈さんも今は普通の女の子にしか見えない。 「理由は分かりませんが、涼宮さんの外見が変わってしまった事と何か関係が?」 知らねぇよ…ハルヒ分析はお前の得意分野だろ古泉 相変わらず気持の悪い笑顔を崩さずに話す古泉に俺はぼやく。 「関係は大いにある。朝倉涼子が無差別に身体を乗っ取ろうとした際に偶然にも涼宮ハルヒが選ばれた」 突然話し始めた長門に不意を突かれた俺と古泉は長門の方を向いた。 「朝倉涼子が涼宮ハルヒを乗っ取ろうとした際に涼宮ハルヒの力が反発し、中途半端に融合してしまったために両者の肉体を足して2で割った形となった。 しかし、涼宮ハルヒの力が大きかったために涼宮ハルヒが融合した肉体の主権を得た」 「現在の涼宮ハルヒの肉体は朝倉涼子をベースとし、胸の大きさは朝比奈みくるより若干小さいが全体的な体型が良いため魅力的に感じる。 私は彼女を見ると異様なほどのエラーが出る。涼宮ハルヒ排除の許可を」 長々と私怨入りの説明してくれた長門の表情には負のオーラがにじみ出ており、同時に朝比奈さんからも同様のオーラが出ていた。 「待て長門、なんでエラーが出るのか知らんが間違っても排除はするなよ?」 「完全に了承する事は出来ない。朝比奈みくるなら私の今の気持が分かるはず」 「ええ、長門さん。とってもわかりますよぉ…今の涼宮さんは魅力的ですからねぇ…」 ダメだ。長門も朝比奈さんも殺気の混じった負のオーラを全開で放出している。 古泉が笑ったまま青ざめてガタガタ震えているくらいだ。 凍りついた空気に耐えられなかった俺は荷物を纏めてさっさと帰宅した。
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/102.html
◆qYuVhwC7l. 氏 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 001 マジカル小砂たん第1話「ネコミミモードで空を飛べ!」 小泉太湖(小砂) 032 果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(前編)果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(後編) ゲンキ、キョンの妹 044 Triple 『C』 ~超人/超能力者/超…生物?~優しい隣獣 古泉一樹、トトロ、アシュラマン 053 本の森の中で…/CODE N 心に愛が無ければ、スーパーヒーローじゃないのさ キン肉スグル、ヴィヴィオ 187 彼等彼女等の行動 (01~02)彼等彼女等の行動 (03~04)彼等彼女等の行動 (05~07)彼等彼女等の行動 (08)彼等彼女等の行動 (裏) リナ=インバース、ドロロ兵長、朝倉涼子、ヴィヴィオ、雨蜘蛛、深町晶、スエゾー、水野灌太(砂ぼうず) 191 炎のキン肉マン他人の話はちゃんと最後まで聞きましょう類は友を呼…びすぎてませんかちょっと?詐欺師兎は奇妙なパソコンを前に頭を捻る詐欺師兎は脱出に至る鍵を手にして笑う キン肉スグル、ゼロス、タママ二等兵、ハム、川口夏子 193 将軍様へのGE・KO・KU・ZYO 悪魔将軍、ジ・オメガマン 登場させたキャラ 2回 ヴィヴィオ、キン肉スグル 1回 小泉太湖(小砂)、ゲンキ、キョンの妹、古泉一樹、トトロ、アシュラマン、リナ=インバース、ドロロ兵長、朝倉涼子、雨蜘蛛、深町晶、スエゾー、水野灌太(砂ぼうず) ゼロス、タママ二等兵、ハム、川口夏子、悪魔将軍、ジ・オメガマン 作品に寄せられた感想 第一話を見事に飾ってくれたお方。ダディ渋いね! -- 名無しさん (2008-09-10 19 02 13) 果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?で熱いロリコン魂を発揮した方。本スレにて一度は訂正したもののやっぱりロリコンだったw通称ロリコンの人 -- 名無しさん (2008-09-20 02 18 24) 未知数というある意味難しいトトロの戦闘シーンを書ききったお方。ユニコーン古泉もかっこよかったが、何よりトトロの優しさに全住民は大喝采。あと俺にももふもふさせろ! -- yななし (2008-09-24 04 09 07) ネコミミ小砂を宣言通り産み出し、キョンの妹にたっぷりサービスさせ、トトロ古泉アシュラマンのカオスバトルを熱く描いた! -- 名無しさん (2008-10-31 22 46 13) スエゾ―はどこに行った?水野VS朝倉たちの激闘がみたい。 -- 名無しさん (2009-08-15 10 00 17) ついでに水野が朝倉たちを巻き添えにして心中してほしい。 -- 名無しさん (2009-08-15 10 07 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/53.html
No.018 鶴屋さん 制服ver. (Tsuruya-san School Uniform Ver.) 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 価格 2,500円(税込) 発売日 2008年10月24日 商品全高 約150mm 付属品 表情: 手首:×10 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:喜緑江美里頭部パーツ 画像 キャラクター概要 鶴屋さん SOS団が草野球大会に参加した際に朝比奈さんが助っ人で呼んできた二年生。朝比奈さんとはクラスメイトであり、親友である。 膝の裏くらいまで伸びる長い後ろ髪と八重歯が見える屈託のない笑顔がトレードマーク。性格も天真爛漫で、涼宮ハルヒとは気が合う仲。先述の草野球大会をきっかけに度々SOS団の面々と関わるようになる。 「めがっさ」「にょろ」などの独特な台詞回しも特徴の一つ。その特徴的な台詞からデフォルメキャラクター「ちゅるやさん」まで生み出された。 喜緑江美里 SOS団を部として存続させようとキョンが独断で生徒の悩み相談を募った際に部室に現れた二年生。鶴屋さんや朝比奈みくるとは同級生であるものの、クラスメイトではなく面識もほぼない。後にキョンたちの通う学校の生徒会の書記となった。 大人しく清楚な感じ、と作中キョンが感想をもらしてはいるが、実は長門有希や朝倉涼子と同じ情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースである。 商品解説 こなたと同様に長い後ろ髪のダボ穴を隠すためのパーツが付属。 付属である喜緑江美里の頭部を鶴屋さんの頭部と差し替えることで喜緑江美里にすることも可能。この商品一つでできないことはないが、細部が気になる人は別のハルヒシリーズのキャラクターと差し替えても良い。 良い点 悪い点 鶴屋さんの前髪パーツのモミアゲ部分が硬質パーツであり、腕部の可動に支障をきたす。後に発売された文化祭メイドver.で、この部分は軟質素材に変更された。 注意点・不具合情報 跳ね上げギミックの入った後ろ髪がとにかく重たくスタンド無しでの自立は極めて難しい。 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 制服ver. 長門有希 悪い魔法使いver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. 朝比奈みくる 大人ver. キョン 制服ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. 朝倉涼子 制服ver. コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/136.html
登場作品 第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』 第3巻『涼宮ハルヒの退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」 第4巻『涼宮ハルヒの消失』 第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』 基本情報 初登場は第1巻『憂鬱』。長門有希、朝倉涼子が住んでいるマンションであり、7階建て。 長門は708号室に住んでおり、朝倉は505号室に住んでいた。ハルヒは偶然と思っていたようだが、キョンは「どう考えても偶然じゃない」と思っている。 また、喜緑江美里もこのマンションに住んでいると思われるvideoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3103.html
キョン 初登場話 006:この発想はあった 現データ 006:この発想はあった 生死 生存中 スタンス 生存優先 現在状況 【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】[状態]健康[装備][道具]KS×1、RS(1~3)[思考]基本:生きて帰る1:皆を探そう2:仲村と行動 涼宮ハルヒ 朝比奈みくる 長門有希 初登場話 020:嘘や偽りのある信念なんて 現データ 020:嘘や偽りのある信念なんて 生死 死亡 スタンス × 現在状況 【長門有希@涼宮ハルヒの憂鬱:OUT】[備考]支給品は武藤カズキにより持ち去られていきました 朝倉涼子
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1549.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1390.html
「だから…あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方を見る」 そう言って繰り出された朝倉のナイフを、俺はすんでの所でかわしていた。 おい、コレ何の冗談? もしあのナイフが本物なら、かすっただけで 首筋から血がぴゅーって噴き出すぞぴゅーって。 いやホント、恐いからそんな物騒なモノしまってくださいお願いします朝倉さん。 「うん、それ無理♪」 いかん、なんだか分からないがこいつは本気だ。本気と書いてマジだ。 その考えに至った時にはもう、俺は脱兎のごとく走り出し、 そして――不可思議な壁に激突していた。ええ? ウソだろ教室の扉が! 「無駄なの。この空間はあたしの情報制御下にあるんだもの。 ふふ…分かったら、死になさい」 うわ反則くせえ。なにこの日本vsブラジル戦? 正直、俺は死を覚悟せざるを得なかった。そして、恐怖に頬を引きつらせた俺とは 対照的に、晴れやかな笑顔を浮かべた朝倉は大型ナイフを片手に突進し―― ――3歩目で何もない所で足をもつれさせて、派手にコケた。 おや? 「いったぁ! もう、何なのよ!」 赤くなった鼻先をこすりこすり、涙目で起き上がる朝倉涼子。そりゃ、 あれだけ全力ダッシュで前にすっ転んだらそうなるわなあ。 いやでもだからって俺を睨まないでくれよ。俺、なんにもしてないし。 「うっさいうっさい! キョン君がさくっと殺されてくれないのが悪いのよ!」 そう怒鳴り散らして、片手を俺に向かってかざす朝倉。すると、俺はたちまち 身動きが取れなくなっちまった。なんてこった、まばたきすらできねえ。 「さ、最初からこうしておけばよかった。うふふふ、ちょっと手間取っちゃったけど、 これでもう…あなたは…何の…抵抗…も…」 ん? どうしたんだ? 朝倉のセリフがだんだんスローモーに、唇の動きや動作も コマ送りみたいになってくぞ? と思ってる内に、彼女は完全に停止してしまった。まるで電池の切れたロボットだよ。 おーい、朝倉さーん? 「ぷはっ! い、いけない、キョン君の周りだけのつもりが、うっかり この教室全体の時間を止めかけちゃったわ。 あ、あやうく心臓から何から機能停止しちゃうとこだった…」 と、いきなり動き出した朝倉は膝から床に崩れ落ち、四つん這いの状態で ぜーはー大きく息を吐くじゃないか。 なんだかよく分からないが、とにかくずいぶん苦しそうだな。 「おい、大丈夫か朝倉? すごい脂汗だぞ?」 「な、何なのよそれ! あたし、あなたを殺そうとしてるのよ!? なんで あたしの心配なんかしてんのっ!」 「ん~、じゃあ死ぬ前に、ひとつだけ質問させてくれ」 「…何よ」 「お前の本性って、もしかして………ドジっ娘?」 瞬間、朝倉はかっと顔全体を紅潮させた。う~む、この状況でそんな彼女を カワイイと思っちまう俺って、変か? いやしかし、という事はアレだな。最初の一撃をかわせたのも俺の反射神経が 優れていたからではなく、単に朝倉の狙いが外れまくってただけか。 いやはや、まったくお恥ずかしいことで。 苦笑いで頭をかく俺を、朝倉はなぜだか憎悪の絶頂な目で睨みまくっていた。 「よ、よくも人間の分際で情報統合思念体の一部であるこのあたしを コケにしてくれたわね? 楽に死ねると思わないでよ!」 って、いまさら凄まれてもなあ。俺が心底困った表情で頬をぽりぽり掻いていると、 不意にドカーンと教室の天井が吹っ飛んだ。おいおい、今度は何だ? 「一つ一つのプログラムが甘い。だからわたしに気付かれる。侵入を許す」 「…有希お姉ちゃんッ!」 おー、長門か。今日は友人知人の意外な側面を発見しまくりな日だな。俺も既に だいぶ麻痺してきたみたいで、いちいち驚く余裕もないぞはっはっは。 って、なんだ? 有希お姉ちゃん? お前ら姉妹だったのか!? 「彼女はわたしの後に造られた。私のバックアップ用の個体。血縁はないが 人間でいう姉妹関係ではある」 そういえば朝倉の奴、さっき自分の事を『情報統合思念体の一部』とか 言ってたな。って事はこないだ長門のマンションで聞かされた話は大マジで、 この不思議時空も宇宙パワーの成せる業かよ? うへえ。 「邪魔しないでよお姉ちゃん! キョン君を殺せば、涼宮ハルヒは 確実に動くのよ? 分かるでしょ!」 「あなたはあくまでわたしのバックアップ。わたしに従うべき」 「また、そうやって頭ごなしにッ…」 いつもの如く鉄面皮な長門に対して、情感豊かに反論する朝倉。宇宙の なんとか端末も人生いろいろなんだな。というか…。 今、朝倉の目に切なそうな寂しそうな色が見えたように思えたのは、 俺の気のせいか? 「ふ、ふふ、そうよね。言って分かってくれる人なら、最初から 強行手段を取る必要なんかないんだもの…。 有希お姉ちゃん! 今日こそ決着を付けさせて貰うわ!」 「どうしてもと言うのなら…情報結合を解除する」 「やれるかしら? この教室は私の情報制御空間。私の方が有利よ!」 言うなり、朝倉は手近な机を引っ掴んで、ひょいと持ち上げた。たちまち、 それは巨大な槍のように変化する。おいおい、そんなの刺さったら 痛いじゃ済まされないだろうが。 さすがに圧迫感に押されて後ずさる俺。そんな俺をかばうように、 長門が緊迫した表情で――パッと見にはいつも通りの表情なんだが―― 間に割って入ってくる。 そんな俺達を朝倉は冷酷な瞳で見つめ、一言だけ言い放った。 「死になさい!」 ぶん、と巨大な獲物が唸りを上げる。狙いは俺か。そして、次の瞬間。 えーとほら、長門が入ってきた時に幾つも破片が散らばっただろ? 手にした槍を投げようと一歩踏み込んだ際、その内の一つに足を乗せてしまった 朝倉はバランスを崩して、えらい勢いで後方にひっくり返っていた。 「きゃあっ!?」 そりゃもう、一瞬スカートの中身が見えちまった程さ。うん、白か。白だな。 ごちん!という鈍い炸裂音。でもって朝倉は、両手で後頭部を押さえながら 無言でごろごろ教室の床を転げ回っていた。 分かる、分かるぞ。本当に痛い時ってのは言葉も出ないもんだ。なんだか 見てるこっちの方が苦しくなってくるぜ。しかしこいつ、本当に天然なんだなあ。 などと俺が思っていると、今度は長門が、こちらも無言のまま前に歩きだして、 朝倉の眼前に仁王立ちに立ちはだかる。 一瞬、朝倉の顔に怯えの表情が浮かんだ、ような気がした。 「パーソナルネーム朝倉涼子を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除する」 「う…くっ…」 奥歯をぎりりと噛み締める。が、それはほんの僅かのこと。 次の瞬間にはもう、朝倉は、晴れやかとさえ言える笑顔を浮かべていた。 「あーあ、残念。しょせんわたしはバックアップだったかあ…。 わたしの負け。良かったねキョン君、延命できて」 そう言う朝倉の身体が、端から次第に光の粒子になって散っていく。おい、長門? 有機なんとかの解除って、お前まさか? 「じゃあね、キョン君。涼宮さんとお幸せ…に…?」 なんでだろうな。正直、あの時は深く物事を考えてなかったんだが。 まあとにかく、俺は長門と朝倉の間に、朝倉をかばうように両腕を広げて 割り込んでいたのさ。 「その辺にしといてやろうぜ。なあ、長門」 瞬間、長門が眉をひそめた。ように思えた。 そりゃそうだよなあ。守りにきた対象=俺が、攻撃してきた敵=朝倉を かばったりしたら、おかしいを通り越して不快に感じるか普通は。 「なぜ? あなたには朝倉涼子を保護する理由がない」 「そうだな。自分でもなんでこんな事してんだって思うよ。でもな…」 ちら、と後ろを振り返ると、朝倉はあり得ないといった表情で 俺の顔を見上げていた。 「朝倉はお前の妹分なんだろ? 姉妹ゲンカで相手を消しちまうってのは、 そりゃちょっと乱暴すぎじゃないか?」 「それは――」 「ちょ、ちょっと! なに勝手なこと言っちゃってんの!?」 長門のセリフを遮り、憤慨の声を上げたのは、当の朝倉だった。 「私はね、私の都合であなたを殺そうとしたのよ! その私をどうして かばおうとするの! 憐れみのつもり? 偽善者ぶっちゃって!」 「憐れみって言うかな、うーん、なんとなくこう見てらんないんだよ。 ほら、俺にも妹いるからさあ」 俺の一言に、朝倉はぎくりとしたように凍りついた。 「確信はないんだけどな。でもまあ、おおよそ察しはつくっていうか」 「…やめて」 「朝倉、お前は別に俺が憎くて殺そうとしたわけじゃないんだろ? ただ単に 手段として、俺を殺すのが一番手っ取り早かっただけで」 「やめてってば…」 「知らない内にお前に迷惑かけてたんなら謝るけどさ。けど本当の所、お前は」 「やめてって言ってるでしょ!」 光の粒になりかけの朝倉に、抑止力はない。だから俺は、おもいっきり意地悪に 核心に触れてやった。 「長門と、情報統合思念体とやらに、見せつけられる成果を上げたかっただけだろ。 そうしたらきっと、自分の事をものすごく気にかけて貰えるもんな?」 俺の指摘に、長門がちらりと朝倉の方を見やる。手足の先は既に消失して、 ほとんど胸像状態の朝倉は、その視線から目を逸らす事もできない。 するとそんな朝倉の両の瞳から、不意に大粒の涙がぽろぽろこぼれ落ち始めた。 「どうして…どうしてそんな事、有希お姉ちゃんの前で言うのよ!? バカ! キョン君のバカぁ! 今度は…ぐすっ、絶対ホントに殺してやるんだから…お、覚えてなさい!」 やれやれ、まるっきりいたずらのバレた子供だな。 しかし、ちょっとイジメすぎちまったか。俺は朝倉に気付かれないように、 長門にこっそり目配せしてやった。朝倉が一体何を求めていたのか、 今はもうお前にも分かってんだろ、長門? はたして、長門は膝を畳んで朝倉と同じ目線に立つと、抑揚のない声でこう言った。 「あなたは、とても優秀」 「え…?」 「わたしという個体も、あなたを喪失することを残念に思っている。もしあなたに、 今後の活動方針について協議の余地があるのなら――」 何事か、まるで聞き取れない呪文みたいな言葉を長門がささやく。すると、 光の粒になりかけてたはずの朝倉が、あっさり元の姿に戻っていった。 ついでに荒れ果てた教室の中身も。でたらめだなあ、もう。 「――また、一緒にカレーを」 「うわあああん!」 またまた長門の言葉を遮って、朝倉は長門の胸の中に飛び込んでいた。 「バカ! バカ! キョン君も有希お姉ちゃんも、なんで、そんなに…。 嫌い嫌い、二人とも大っ嫌い!」 あとはもう、嗚咽で言葉にならない。仕方がないなあと俺と長門は顔を見合わせ、 苦笑する他なかった。…いや、長門は無表情なままだな。 「あなたには、感謝している」 「うん? なんだよ長門、いきなり」 「“妹”を、失わずに済んだ」 真顔でそう言う長門に、俺は思いっきり大げさに肩をすくめてやったね。 「俺は自分で自分を守ろうとしただけさ。朝倉の後任に、もっとヤバい奴が 来たりしたら困るだろ? それなら美人の分だけ、朝倉の改心に期待した方がお得ってもんさ」 見事に似合わないキザったらしいセリフの後も、長門はじーっと 俺の顔を見続けていた。ん? いまこいつ笑ったか? いや、気のせいだな。 まあしかし、この宝石のように貴重な穏やかな空気は、いきなり大きく開かれた 教室の扉の音によって、見事にぶち壊されちまうんだけどな。 「WAWAWA わ~すれ~もの~♪ 忘れ…うおっ!?」 「谷口?」 「す、すまん! ごゆっくり!」 アホの谷口は、俺の話も聞かずツチノコみたいに去っていった。何なんだあいつは。 この状況を一体どう理解したんだか。 …俺が朝倉を泣かせるようなマネをして、それを長門がなぐさめてる。う~む、 微妙に合っているな。つか俺、ひどい悪者? 「仕方がないわね。彼の事はあたしに任せて」 気が付くと、朝倉涼子が本当の意味で復活していた。 「情報操作は得意だもの。有希お姉ちゃんと違って、ソフトな情報操作が、ね♪」 そう言って、ぱちりと蠱惑的にウインクしてみせる。ああ、確かにそれはそうだな。 どう考えても長門にクラス委員長は務まらないだろう。 と、朝倉の発言を挑戦と受け取ったのか、長門がぽそりと呟いた。 「あなたは、戦闘系情報操作をもう少し学ぶべき。あれでは話にならない」 「はい? またそうやってお姉さん風吹かすつもり?」 見えない火花を散らす女と女。やめてくれよ、もう。お前ら二人がケンカすると、 俺なんか百万人くらい余裕で死ねるんだぞ? 「な、なあ朝倉。もし気が向いたら、お前もSOS団に…いやハルヒに こき使われる事になるかもしれないが、そうすれば毎日、長門と」 「ううん、それはやめとく」 なんとか場を和ませようと慌てふためいた俺の発言を、しかし最後まで言わせず、 朝倉はきっぱりはっきり言い切った。 「私の役目はやっぱり、長門有希のバックアップだもの。長門有希と同じ現場に 居合わせて、同じトラブルに巻き込まれるわけにはいかない、でしょ?」 言い含めるような口調で、ちょんと人差し指の先で俺の唇を塞ぐ。やれやれ、 今まで通りの委員長然とした態度、そして極上の笑顔だ。 ドジっ娘涼子ちゃんもそれはそれで可愛かったけれども、やっぱり俺は見慣れた こっちの朝倉の方が落ち着くね。 そうして安堵の息を吐いた俺はふと、斜め後方からの視線を感じた。 「長門、なんとなくだがお前、不機嫌そうな顔してないか?」 「…していない」 ふい、と目線を逸らせてしまう長門。そんな長門と俺のやり取りを、なぜだか 朝倉はくつくつと、楽しそうに笑いながら見ていたのだった。 不機嫌な朝倉たん もしかしたらHAPPY END