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23 38 sabaDice Cyphiss - 【SWキャラクターメイキング】 種族:人間 23 38 sabaDice Cyphiss - 器用度 = [ 4][ 8] = 12(+2) 筋 力 = [12][11] = 23(+3) 23 38 sabaDice Cyphiss - 敏捷度 = [ 7][ ] = 15(+2) 生命力 = [ 5][ ] = 16(+2) 23 38 sabaDice Cyphiss - 知 力 = [ ][10] = 17(+2) 精神力 = [ ][ 7] = 12(+2) 23 38 sabaDice Cyphiss - 生まれ表:([4]悪党)シーフ Lv1 23 38 sabaDice Cyphiss - 所持金:1800 初期経験点:2500 ──────────────────────────────────────── ◇ SW・RPG 専用 キャラクターシート ◇ ──────────────────────────────────────── ■名前 PC名:エクス=アイゼンブルート PL名:Cyphiss ──────────────────────────────────────── ■能力値 ┏━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┯━━━━━━┓ ┃器用度:12(+2)│種族:人間 │性別:男 ┃ ┃敏捷度:15(+2)│出身:悪党 │年齢:19歳┃ ┃知 力:17(+2)├──────────┼──────┨ ┃筋 力:23(+3)│ ダメージ/失 点 │抵抗力 ┃ ┃生命力:16(+2)│ / │肉体: 6 ┃ ┃精神力:12(+2)│ / │精神: 6 ┃ ┗━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━━━━━━┛ ──────────────────────────────────────── ■技能・経験点・魔法 冒険者レベル:4 │未使用経験点= 622 |使用経験点:7500+1000 |計:9122(D) ─────────┼──────────┴───────────┴────── 冒険者技能 : │ルーン :レベル:魔力 シーフ :4 │ レンジャー :1 │ セージ :1 │ : │ : │呪歌 :レベル:基準値 一般技能 : │ ─────────┴───────────────────────────── ■装備 │必要│攻撃力│ │ │ 追加 │回避力│ │ダメージ │筋力│修 正│打撃力│CL値│ダメージ│修 正│防御力│ 減少 ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 使っている技能│●●│ │●●●│ │ │ │●●●│●●●● シーフ │●●│ 4 │●●●│ -1 │ 4 │ 4 │●●●│●●●● ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 冒険者レベル │●●│●●●│●●●│●●●│●●●●│●●●│●●●│ 4 ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 能力値ボーナス│●●│ +2 │●●●│●●●│ +3 │ +2 │●●●│●●●● ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 武器 │ │ │ │ │ │ │ │ バスタード1H│12│ ±0 │ 17 │ 10 │ +0 │●●●│●●●│●●●● バスタード2H│12│ ±0 │ 22 │ 10 │ +0 │●●●│●●●│●●●● ロングボウ │12│ ±0 │ 22 │ 10 │ +2 │●●●│●●●│●●●● ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 盾 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │●●●│●●●│●●●●│ │●●●│●●●● ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 鎧 │ │ │ │ │ │ │ │ ハードレザー │12│●●●│●●●│●●●│●●●●│ 0 │ 12 │ 0 ───────┼──┼───┼───┼───┼────┼───┼───┼──── 総計 バッソ1│ │ 6 │ 17 │ 9 │ 7 │ 6 │ 12 │ 4 バッソ2│ │ 6 │ 22 │ 9 │ 7 │ 6 │ 12 │ 4 ロングB│ │ 6 │ 22 │ 9 │ 6 │ 6 │ 12 │ 4 ───────┴──┴───┴───┴───┴────┴───┴───┴──── ■その他データ 言語:(会話)共通語 東方語 (読解)共通語 東方語 下位古代語 所持金 :1360G アイテム:【装備】 バスタードソード(12/17)最高品質 ロングボウ (12/17)最高品質 アロー×60 ハード・レザー・アーマー(12) 背負い袋 小袋(財布)ベルトポーチ(ツール入れ)水袋(蒸留水) 松明(6本)火口箱 ロープ20m くさび×10 小型ハンマー シーヴスツール 羊皮紙×19 羽根ペン/インク 保存食(10ガメル)×13 ──────────────────────────────────────── ■設定 オランに生まれ、捨てられて、気づいた時にはギルドに世話になっていた。 幼いころから、体格に優れたため、用心棒としての働いていた。 場末の酒場から、高級売春宿まで、様々なシマで、そこそこの働きを見せている。 最近になって一人立ちを許され、かねてより夢だった、冒険者…穴熊へと成った。 182㎝、74㎏、綺麗に筋肉がついた体形。 なんだかんだで、根が真面目。 紺色の髪、緑翆の瞳。 カラー:髪:紺/目:緑翠/肌:白 ──────────────────────────────────────── ■セッション、成長履歴 日付 経験点 報酬 「シナリオタイトル/GM」 2011.05.06 1022点 520ガメル「牛喰い林/Rightさん」 2011.05.11 1028点 880ガメル「救出依頼/御苑生広見さん」 2011.05.17 1026点 480ガメル「悪党と少女と小さい華/Rightさん」 2011.05.20 1023点 600ガメル「強行突破は怪我の元/Rightさん」 2011.05.23 1026点 930ガメル「決戦ザルバード/鯖屋さん」 2011.05.11 2000点 シーフ2→3 2011.05.23 3000点 シーフ3→4 【コンセンサス】×、△、○、◎で記入をお願いします。( )内はPCコンセンサスとなります。 [純愛]◎(◎)[妊娠]×(×)[強姦]〇(〇)[寝取られ]×(×)[同性愛]△(△)[異性愛]◎(◎) [異種姦]〇(〇)[獣姦]△(△)[尿意]△(△) [便意]△(△) [SM]〇(〇) [グロ]×(×)
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所在地東京都町田市南成瀬一丁目 開業日1979/4/1 接続路線横浜線 隣接駅長津田(横浜線:東神奈川方面) 町田(横浜線:八王子方面) 訪問日2002/1/3 戻る
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なるせ 東日本旅客鉄道 東京都町田市南成瀬一丁目 JR横浜線 長津田←→町田
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日向秀和 1976年12月4日生まれ、東京都町田市出身。ベース担当。2003年12月脱退。(その後ZAZEN BOYS、ストレイテナーへ加入)通称「ひなっち」「町田のヤンキー」。
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茂木祐一はFC町田ゼルビア所属のFW 基本情報 国籍 日本 名前 モギ ユウイチ 生年月日 1984年7月20日 出身地 東京都江戸川区 身長 170cm 体重 62kg ポジション MF 背番号 18 所属クラブ 2000年 - 2002年 国学院久我山高校 2003年 - 2006年 国士舘大学 2007年 - 現 在 FC町田ゼルビア 個人成績 シーズン クラブ 番号 リーグ リーグ リーグカップ オープンカップ 通算 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 2007 町田 18 関東1部 7 0 - - 7 0 2008 0 0 - - 0 0 通算 日本 関東1部 7 0 - 0 0 7 0 総通算 7 0 - 0 0 7 0
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白谷建人は元FC町田ゼルビア所属のFW 基本情報 国籍 日本 名前 シラタニ ケント 生年月日 1989年6月10日 出身地 京都府 身長 177cm 体重 72kg ポジション FW 所属クラブ 2005年 - 2007年 国見高校 2008年 - 2010年6月 セレッソ大阪 → 2010年 - 6月 水戸ホ-リーホック(レンタル移籍) 2010年6月 - 2011年 ファジアーノ岡山FC 2012年 - 2013年 ロアッソ熊本 → 2013年8月 - 12月 FC町田ゼルビア(レンタル移籍) 2014年 FC町田ゼルビア 個人成績 シーズン クラブ 番号 リーグ リーグ リーグカップ オープンカップ 通算 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 2008 C大阪 24 J2 11 0 - 1 0 12 0 2009 1 0 - 1 0 2 0 2010 水戸 13 4 0 - - 4 0 岡山 50 18 4 - 0 0 18 4 2011 20 12 3 - 0 0 12 3 2012 熊本 13 0 - 0 0 13 0 2013 2 0 - - 2 0 町田 38 JFL 5 0 - - 5 0 2014 23 J3 1 0 - - 1 0 通算 日本 J2 61 7 - 2 0 63 7 日本 J3 1 0 - 0 0 1 0 日本 JFL 5 0 - 0 0 5 0 総通算 67 7 - 2 0 69 7
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246 :旅人:2008/10/12(日) 11 20 04 ID qCWLEzbY0 08/12/17(水) その日、音安市で二つ目の事件が起きた。一つ目は深夜に奥田文代(音安市で一番の大金持ちの妻だ) が殺害された事件の次に、同市にあるゲームセンターが謎の武装集団によって占拠されたのだ。 その事件が起きた時間は、小暮が中井に事情聴取の為に白壁に行くためにプリウ○の エンジンを始動させた時間とほぼ同時であった。 談話室にいた五人はその大体の事情背景を知っていた。12月17日、9 45に音ゲーの市として知られる 音安市で一番大きなゲーセン「白壁」(音安市の住人の小暮と町田曰く、外壁が白いから白壁という通り名が付いているだけとの事。 町田が続けるには、ゲームセンターパレスというのが本当の名前なのだが、IIDXの過去作の公式サイトのIRを閲覧すると、 白壁からランキングを送った者の店舗名が「白壁」になっていたという過去もあったそうだ。 ちなみに、この白壁というゲーセンとIIDXの10th style初出の楽曲「Innocent Walls」とは一切関係ない。 が、白壁のIIDXでは「Innocent Walls」が一番多く選曲されていると町田は続けて語った。 正直な事を言うと、どうでもいいよそんな事と町田以外の四人が思ったのは秘密だ)が襲撃された。 武装集団はその後、警察の手によって全員が捕らえられたのだと聞いたが、実はこれには裏があるらしい。 そんな雰囲気を醸し出しながら話す町田に、松木がこう問いかけた。 「……ただの事件じゃなかったってことですか?」 「そう!実は私、あの事件に関わりがあったの」 「関わりったって、それは常連であったって意味での関わりですよね?」 松木が町田にそう言うと、町田は違う、という意思表示で首を横に振った。 それに対して、え…?と言うような顔を松木はして、町田の方を見た。町田が松木の視線を感じながら言った。 「実はその時、私は白壁に居たのよ」 音安市中心部を、複数台の車に混じって一台のプリウ○が走っていた。 その車を運転するのは、中井和と小暮正俊という二人の男である。 中井は刑事、小暮は探偵を職としているのだが、その時の小暮は容疑者として中井の運転する車の助手席に座っていた。 行き先は白壁というゲーセンだった。ゲーセンを事情聴取の場に使うという警察の神経が分からないが、 小暮はVIP待遇を受けているようなものだと納得した。出来ればブラックルームであの踊りを見たいと思った。 何でCSであのムービーを消した…といつの間にか小暮の顔は少し険しいものになっていた。 車を白壁へと向かう最短距離を突っ走らせながら、中井が小暮に言った。 「探偵さん、俺「V」が全ッ然出来ないんだよ。なんかいいアドバイスない?」 「あ~、Vですか。中井さんっていつもどっちサイドでプレーしてます?あと、どこが苦手ですか?」 「1P側でやってるよ。苦手なのは…中盤と終盤に出てくるあの対称譜面が押せないんだよな…」 「あれ、いい方法がありますよ。色んな固定の仕方ってありますけど、僕が考えだした 『V専用固定(ハイパー限定)』って言うのがあるんです。運転に集中しながら聞いてください。 1鍵を左薬指、2鍵を左中指、3鍵を左人指し指、5鍵を右人指し指、6鍵を右中指、7鍵を右薬指で押すんです。 左手を高速で動かせば、皿が来てもどうにかなります。これ、事情聴取が終わったら試してみませんか?」 247 :旅人:2008/10/12(日) 11 23 01 ID qCWLEzbY0 「はー、『V専用固定』ねぇ。もしかすると上手くいくかもしれないな…よし、白壁で事情聴取が 終わったら、探偵さんにそれを実演してもらおうか」 「いいですよ。でも、中井さん、まだ仕事中でしょ?大丈夫なんですか、無駄に白壁に居て…」 いいんだ、暇だからと一台の車を抜き去りながら中井は答えた。それに対して小暮がつぶやいた。 「前言撤回。やっぱ最近の警察は軽いなぁ…」 「何か言った?」 「いいえ、何も」 小暮が中井にそう返した時、中井の携帯電話の呼び出し音が鳴った。 中井は車を運転しながら通話が出来る機械(小暮は前にそんな機械を見た覚えがあった。 どんな形状だったかは忘れたが中井が耳にヘッドフォンをしているのはその為だったのだと分かった)で誰かと通話をしていた。 中井の顔は、小暮が彼と初めて会った時の気楽そうな(あの場所では場違いの感があったが)顔から 田中がいつも見せているような刑事の顔になっていた。 小暮はその顔を見て、ただ事ではない何かがどこかで起きているのだろうと分かった。 通話を終了した中井は、白壁から500メートル程離れた場所にあるコンビニの駐車場に車を止めた。 小暮は中井に、そうではないと分かっていながらもこう尋ねてみた。 「トイレですか?」 「いや、違う。探偵さんに緊急の依頼をしたい」 そう言われた小暮は目を点にして中井を見る。依頼?何の?と小暮が尋ねると、中井はすぐに答えた。 「白壁が十人程度で構成されている武装勢力の手によって襲撃され、制圧された。白壁の客が人質にされている。 奴らの要求は『○×銀行の秘密金庫から奥田の一億円を寄越せ』というものらしい。 これは先の奥田夫人が殺害されたのと 関連づけて調べたいんだ。絶対にこの二つの事件は繋がっている。 まぁ、刑事としての勘だがな……なぁ探偵さんよ、あの時のように力を貸してくれないか?この通りだ」 中井が神仏でも拝むかのように手を合せ、小暮に頼み込んだ。そんな中井の姿を見た小暮は断るという選択肢を捨てた。 それに、ここで警察に協力することで奥田夫人の殺人事件での容疑を晴らしたり、 晴らすまでいかなくとも軽くすることが出来るかもしれない。そう考えた小暮は言った。 「分かりました。それじゃあ中井刑事、コーラと肉まんでも買ってきて作戦を練りましょう」 「は?コーラと肉まん?」 「はい。できれば奢ってくれません?財布がないし、V専用固定を教えたお礼代わりに」 「………分かったよ。今から買いに行くからそこで待ってな」 248 :旅人:2008/10/12(日) 11 25 05 ID qCWLEzbY0 数分前。町田彩は白壁内のトイレにいた。 用を足しに行くのではなく、制汗スプレーを使うために彼女はここにいたのだ。 そう、今日の彼女がやろうとしている音ゲーはDDRであった。 「一曲目はmurmur twins、二曲目はどうしよっかな~、B4Uやろう。あれいい曲だよね~、 三曲目はどうしよう、プリンやろうかな…」 今日の為に動きやすい服装をしていた彼女は、服の中からスプレーを噴射させながら そうひとりごちていた。傍から見れば相当な不審人物に見える事は間違いなかっただろう。 さてDDRをやりますかと町田がトイレから出ようとした時。その時から彼女の不運は始まった。 何かの爆発音。トイレの出入り口から見える白壁の様子は、その爆発は上の方から起きたらしかった。 Yeah drop the bomb! Just drop the bomb!って?確かに。爆弾のような何かは上から落ちてきていた。 数個の手榴弾が、最初の爆発によって開けられた天井の穴から、運よく誰もいない所に落ちて爆発した。 床にぼっこりと凹みが出来て、近くにあった順番待ち用のベンチが跡形もなく吹っ飛んでいた。 そして爆発によって開けられた天井の穴から、ワイヤーで吊られた何人かの武装している人間が落ちてきた。 順番待ちの人々は、悲鳴を上げて白壁から逃げ出したり、わけが分からずにボーッっと立っている人もいた。 何が起きているのよ…と思っていた町田だったが、今すべきことは二つある、と彼女の理性が 混乱状態に陥りかけた彼女をシャキッとさせた。手提げカバンから、自分の携帯電話を取り出して 警察へ電話をかける。これが最優先の行動でしょ? 「もしもし?警察ですか?いま、白k…いえ、ゲームセンターパレスが襲われているんです。 何人かの武装した人々が今そこに侵入しています。早く助けにきてください」 自分がトイレにいる事を気取られてはならない。その思いが町田の声を抑えさえた要因だったのだろう。 次に町田は彼らに見つからないようにする必要があると思った。まず、彼らが店内を押さえていくはずだ。 もしかすると客や店員を射殺するのかもしれないが、もしそうだとしても私は彼らを止める事は出来ない。 だから、何としても見つかるわけにはいかない。 そう思った町田は女性用トイレの出入り口の近くの壁に張り付きながら覗き込みをし、 店内にどれくらいの武装した人間がいるのかを確認した。 見える限りでは、敵は四人であった。それに、白壁のどこからでも悲鳴は上がっていたが銃声は聞こえなかった。 彼らは発砲する気はないようだった。少なくとも今のところは。 その頃、白壁から最も近い位置にあるコンビニの駐車場に駐車してあったプリウ○の車内で 小暮が缶コーラを飲みつつ肉まんを食べながら、中井と作戦を練っていた。中井は「肉まんうまいなぁ」 なんて言いながら案を出している小暮を見て、なんだか変な人というか呆れたというかよく分からない感情を持ち始めた。 そんな奇人な探偵、小暮正俊の出した案というのがこれだった。 「小暮が白壁に潜入、武装勢力の解体を目指す。中井が○×銀行に行って 支店長から秘密金庫の番号を聞き出し、犯人の要求に応えられるようにする」 249 :旅人:2008/10/12(日) 11 27 53 ID qCWLEzbY0 そんな案を聞いた中井は、小暮にこう反論した。 「ちょっと待て、それはマズイぞ。犯人の要求を飲むわけにはいかない。 俺ら警察の立場としての話だが」 「今、午前十時頃ですよね?だったら白壁には結構な数のお客さんがいますよ。 だから、もしかしたら『ある一定のインターバルを置いて人質を殺す』何て事も奴らは出来ます」 「それはそうだが、奥田氏の了承は……」 「いいんです。彼が浮気していなければ、夫人は殺されなかったのかもしれないから」 「え?今何て言った?」 しまった、と小暮は思った。 もうこの世を去ったとはいえ、奥田夫人の依頼の内容は守秘義務と言うものがある。 探偵として、やってはいけない事をやってしまった。 独り言です。そう答えるしか小暮には出来なかった。もはや、中井刑事の良心を信じるより他はなかった。 白壁の構造について説明しておきたい。高さは10メートル、幅や奥行きで計算できる敷地の面積は、 国立競技場のトラックの半分程度というのが常連の共通する考えである。 中は二階建て。一階にはエントランスルームという、入口兼イベント開催の告知を目的とした 掲示板が置かれている所と、エントランスルームから入って左手には二階へ上る階段があり、 まっすぐ進めばゲーム機が置いてある場所(ランドと呼ばれている。 ランドの東側でエントランスルーム側の所には二階、屋上へ続く階段がある)へ行く事が出来る。 トイレはそこを真っ直ぐに進んで行けば見つける事が出来る。 エントランスルームから上に伸びる階段を上ると、前に小暮や町田が利用したことのある休憩スペースが待ち受けている。 そこから、ランドの内壁をなぞるかのように存在する床がある。 体育館の二階のギャラリーのようなものだと捉えてもらえれば幸いである。 そこで、人々は上級者のプレーを高みの見物をすることが出来るのだ。 今は武装勢力が巡回ルートとして使っていたのだが。 町田は、まず自分が安全と思える場所に逃げ込まなくてはと考えた。トイレの中は安全ではないだろう。 (女性用トイレとはいえ、今は場合が場合だ。女用も男用も関係ない。全部調べられてしまう) そう考えた町田はある作戦を思いついた。トイレから逃げて、そこから逃走してしまえばよいのだ。 トイレから逃げると言っても、白壁店内の方に逃げるのではない。ランドとトイレを繋ぐ通路から 脱出したら巡回しているであろう敵に見つかり、捕らえられてしまう。最悪の場合射殺という事も考えられるが、 まだ人質が一人も殺された様子がないことから、その最悪な場合は無いと思われた。あくまで予測であったが。 だから、白壁店外の方に取り付けられてある窓から脱出する。 それから白壁から出来る限り距離を置いて、それから警察の働きに期待すればよいのだ。 だが、町田にはこれが出来なかった。身長や身体能力などの物理的要素ではなく、彼女の良心が この行動を取る事を拒否していた。自分だけが助かればそれでよいのか?今人質になっている人の中には 自分の友人だっているだろう。ゲームを教えてくれた人だっているかもしれない。この時間帯なら考えられる。 ……彼らを助けなければ。町田はそう思って、作戦の内容を一部変更した。外へ出るまでは同じだが、 そこから裏口を通ってスタッフルームへ向かう。そこで監視カメラの映像を見る事が出来るだろうが、 そこで監視カメラの映像を見るために何人かの敵がいるのかもしれない。だが、やるしかない。 自分だけが助かりたいんじゃない。皆が助かりたいんだ。 だから、私は皆を助ける。町田はトイレの窓を開けながら決心した。必ず人質を全員救ってみせる。 271 :旅人:2008/10/19(日) 23 50 50 ID K/mUS8tg0 白壁の屋上は特に何もない、さみしい所である。 学校の屋上のようなもので、デパートとかにありがちな屋上遊園地のようなものは存在しない。 ただ、今は三人の武装した男が、彼らが占拠した白壁のそこで見張りをしていた。 よって、普通に侵入することは絶対に不可能であった。屋上の見張りに見つかり、 武装勢力内で連絡が届き、エントランスルームに戦力を集めて侵入者を捕らえるだろう。 そこで、小暮が提案したのは下水道を使う事だった。 マンホールのふたを開ければそこから先は迷路のように道が存在する。 地下水路を通って白壁の近く、それも屋上の見張りの死角になるような所で地上に上がれば、 白壁店内に潜入することは不可能ではないはずだった。 その事を小暮は、缶コーラの最後の一口を飲んでから中井に言った。 「だからね、地図。地図を寄越してください。警察の力ならどうにかなりますよね? 下水道の地図なんて簡単に取り寄せられるんじゃないですか?」 「そうだな、じゃあこれから署の方に連絡してみる。受け取り場所はここでいいな?」 「はい。そうそう、一つ気をつけてほしい事があるんです」 「何だ?言ってくれ」 中井の言葉を受けて、小暮は一度目を閉じて深呼吸をしてから言った。 それは、自分の感情を落ち着かせようとするものであったのだろうと中井は考えた。 「この曜日のこの時間なら、必ず町田さんがいます。僕の友人です。僕が携帯電話で彼女に連絡を取るのも 一つの手なのでしょうが、それは危険すぎます。町田さんが武装勢力に発見される率が高い。 彼女がもし武装勢力に見つかって人質にされていない限り、たぶん電源は切っているでしょうが…」 「それがどうしたんだ?」 「もし、警察が突入した時とか白壁に動きがあった時に、警察側は人質に絶対死者を出させないって約束してください。 それが出来ないとしても、傷をつけるような真似はしないように気をつけてください」 「何言ってんだ。当り前じゃないか、そんなの。…署に地図を届けさせるように今から電話するから、 トイレに行くなら今のうちだぞ。行くなら行って来いよ、探偵さんよ」 そこまでの話を聞いた優、最年長の男が目を見張って聞いていた。 町田と、それに付随する形で語る小暮の話にぐんぐん引き込まれていた。 松木はふと、この二人は落語家にでもなれるんじゃないかと場違いな発想を浮かばせ、 それを消し去りながら二人に聞いた。この事件のオチは分かっていてもその中身は知らない。 事件の結末も重要だが、そこに至る経緯の方が松木にとって興味があったし、 彼だけでなく優や最年長にもそれに興味を持たせているのだろう。 だからこそ、二人の眼は輝いているはずだ。 「で、それから?9 50頃に町田さんはトイレから脱出して、どうしていたの?」 「トイレの窓から逃げ出して…それから、白壁の外壁に沿いながら動いていた。 建物には、スタッフ専用玄関みたいなものがあるじゃない? そこは白壁の東側にあるって知っていたから、そこを目指していたよ」 272 :旅人:2008/10/19(日) 23 53 08 ID K/mUS8tg0 窓から外に顔だけを出して、辺りに敵がいないことを確認してから町田は窓から外に出た。 町田の眼前には白壁の裏手の駐車場があり、そこには数台の車が止まっているが、この駐車場はスタッフ専用のものである。 車の陰に隠れながら町田は駐車場の様子を見渡したが、敵はいなかった。 トイレの位置が北の方角にあるのだから、スタッフルームは確か東にあったはず。 そう考えた町田は用心のためにあまり足音をたてないように東へと歩いていった。 何十メートルか先に白壁の外壁が右に90度曲がっている。 曲がり角で壁を背にして張り付き、首を右に向けて様子をうかがう。 スタッフルームの扉の前に一人の拳銃を構えた敵がいた。 扉の上にある雨よけの役目を果たしている延長した天井のせいで彼の姿が暗く見えた。 町田が彼を見つけた時、彼は町田のいる方向とは逆を向いていたため、町田は発覚される事はなかった。 しかし、どのようにしてこの状況を打破する…?町田は考えた。自分が背にしている壁のすぐ左に 屋上へ上がるための梯子がある。それで屋上に侵入して、それから内部に侵入する? しかし、それは無謀だと町田は思った。 屋上に上がる前に二階の、下のランドを見渡せるあの床が構成する二階とこの壁は、そこだけガラスで仕切られているのだ。 つまり、白壁は二階部分だけが透明なガラス張りなのだ。八方から丸見えなのだ。 それに屋上へ出られたとしても、もうエントランスルームから数十メートル離れた所で説得を試みている 警察への警戒の為に屋上に敵が何人かいる可能性が高かったからだ。 やはり、あのスタッフルームの扉の前の敵をどうにかするしかないのだ、と町田は思った。 しかし、手段が思いつかない。曲がり角の近くにいる敵に気付かれないように腰をおろして、ため息をついた。 10 00頃。白壁の西側、白壁から約5メートル離れた所にあるマンホールから一人の男が出てきた。 彼の姿は古き良き時代の探偵な感じなのだが、その右手には拳銃が握られていて、 左手には色んな物を多く入れているのだろうか、ごつごつに張っている袋を持っていた。 彼はマンホールのふたを閉めて駐車場に出て、白壁に向き直ってそれを見上げた。 彼は目を閉じて一つ息を吐き、それから目を開けて白壁の外壁へとダッシュした。 それからコンクリートの地面に尻からスライディングして、反転しながら背中を白壁の外壁にくっつけて停止した。 それから素早く立ち上がって北側へと走り出す。 その理由は、反転した時に白壁から突き出るように位置する休憩スペースの壁となる透明なガラス越しに 多くのロープで縛りあげられた人質と数人の見回りの敵が見えたからである。 右手に続く白壁の外壁の終わりで、彼は右に90度ターンした。 右手に握る拳銃を進行方向に向けながら休む間もなく走り、それほど遠くない所に一人の女性が座り込んでいるのを見た。 彼は彼女の姿に見覚えがある、と思って走るペースを落として彼女に近づいた。 間違いなかった。彼女は自分の友達の町田彩であった。 273 :旅人:2008/10/19(日) 23 56 25 ID K/mUS8tg0 「小暮君、静かに!」 その意図を表わすポーズとして、町田は人差し指を空に向けて口に近付けた。 彼―小暮正俊―は音を立てないように立ち止まり、ゆっくり歩きながら町田の方へ歩いていく。 町田が少し小暮の方に体を近づけてひそひそ声で話した。 「この曲がり角の向こう、スタッフルームの入口なんだけど、そこに見張りがいてそこへは行けないよ」 「屋上に上るための梯子もあるけど、二階のガラス壁の所で見つかる…」 小暮はそう返して、左手に持っていた袋の中身をごそごそとやりだした。 町田はそんな小暮の姿を見て、彼の右手に注目した。 正確にいえば、彼が右手に握っているもの。黒光りする拳銃にである。 町田は何かを言いかけようとしたが、小暮の言葉で遮られた。 「町田さん、何があっても絶対に声を上げないでください。 折角逃げだせたそうなのに、声を出して見つかっちゃぁアレでしょ?口にガムテープ、張りましょうか?」 「いや、大丈夫。でも、小暮君はどうするつもり?警察がここに来て君もここに来ているって事は 警察の依頼を受けてここにいるって事なの?」 「はい。ここの人質の解放と武装勢力の戦闘能力を出来るだけ減らす事が、警察からの依頼内容です。 守秘義務ってものもあるけど、この際信用できる人になら言ってもかまわないと思うから機密、漏らしてます」 小暮は言って、袋の中身を確認し終えてから梯子を登り始めた。 町田が気をつけてと小さく声をかけ、小暮が小さくこう返した。 「あそこにいる奴が倒れたら、スタッフルームの中に入ってください。 中には僕しかいないはずですから。それじゃ、何があっても声を出さないで」 そして、小暮は梯子を速いペースで登り始めた。 下を振り返ることなく、一定の小気味良いリズムで小暮の手足が動き、問題の二階のガラス壁の場所がやってきた。 小暮から見て右の方から一人の敵が、小暮が梯子を上っている事に気がついた。 肩に吊っている突撃銃を構えたが、小暮が右手に持っている拳銃を構えて向けるのが早かった。 敵が驚きの表情を見せたが、小暮は躊躇いもなく引き金を引き、その銃口から火を吹かせた。 ターンと一つの銃声。恐らく小暮君が撃ったものなのだろうと町田は上を見た。 そして、小暮が自分に「何があっても声を出さないでください」と言った意味を知った。 小暮が、あまりにも場違いな物を撃っていたからだった。 274 :旅人:2008/10/19(日) 23 59 07 ID K/mUS8tg0 そこまで町田と小暮は見事な連係プレーで語り続け、一旦休憩を取る事にした。 聞き手にまわっていた三人が早く続きを、と言いたげに二人を見ている。 その視線を感じた二人は、小暮が右手に持っていた物は何でしょうか?と問いを投げかけた。 クイズを出してくるとは…と松木は思った。本当に話が上手い。 そして松木は、小暮は一体何を撃ったのだろうと推測を立てていく。 ……子供が使うような玩具の電子銃か?あの、音と光をだだ漏れさせるあれをか? そんな推測を立てていると、最年長が「もしかしたら」と言った。松木はそれに答える。 「ゆうさん、何だと思いますか?小暮探偵が撃った物って?」 「電子銃みたいな物じゃないかな。でも、ただの玩具じゃない。 強烈な光と音を発する、閃光手榴弾のようなそんな感じの武器。 それを拳銃に偽装させていたんじゃないかな…なんて思ったんだけど」 松木にゆうと呼ばれた、姓を坂井という最年長の男がそう言った。 小暮が少し間を開けてから、 「あ~、それ、正解です」 と返し、坂井はえっ、当てちゃったよといった感じの表情を見せた。 小暮の拳銃からターンと銃声が響いて、銃口からは炎が噴き出された。 そして窓ガラス越しの一人の敵に向けられた銃口からは鉛玉は吐き出されなかった。当然、ガラスも割れない。 代わりに、その場にかなり不釣り合いなものを放出したのである。色とりどりの紐と、いくつかの紙片。 「ク、クラッカー?」 下から小暮の動きを見ていた町田はそう呟き、スタッフルーム前のドアに立っているの敵の足音を聞いた。 すぐさま駐車場へと走り、適当に選んだ車の陰に隠れた。 銃声を聞いて駆け付けた、スタッフルーム前からやってきた敵も、怪訝そうに小暮と彼の持っている拳銃に見入っていた。 一体、これは何なのだと町田は敵の背中が語るような気がしてきていた。 小暮は自分が数ヶ月前に作っていた、探偵七つ道具だか何とかという物にあやかっていろんな道具を 自作していたのを思い出していた。確か、袋の中には他にも自作した道具を沢山入れているはずだ。 この「閃光拳銃」はクラッカーの中身を放出したのち、三秒後に閃光とともにある音を爆音で流す道具だ。 一発撃てばバラバラになって分解され、それはもう使えなくなる。 小暮はそれを袋の中にまだ5,6個が入っていたはずだと脳内で再確認して、クラッカーの中身を吐き出し、 煙を上げている閃光拳銃を遥か高く上へと放り投げ、目と耳をふさいだ。 足だけで梯子に寄り掛かる形となったが、転落の恐れはない。 そして小暮がカウントダウンして三秒後に屋上の当たりまで飛んだ閃光拳銃が眩い光を放ち… 「ポ ォ ウ!」 とSence 2007のあの声ネタの爆音が白壁の内外を問わず包み込んだ。 小暮は耳をふさいでも入ってくるその声が終わったと同時に、猛スピードで梯子を登っていった……… 289 :旅人:2008/10/22(水) 22 36 02 ID e3JTrxlU0 一気に屋上まで上り詰めた小暮は、まだ白くかすんでいる視界の中に屋上の出入り口を見つけた。 屋上に足をつけ、そこに大きな穴を見た。武装勢力は奥中から侵入したのか?と小暮は見当をつける。 そして、近くに数人の気絶している武装した人間の姿を認め、その内の一人に近づいた。 横たわる体の横にしゃがみ、腰のあたりに携帯している大型拳銃ではなく、手榴弾に小暮は目をつけた。 これなら、上手く使用することが出来れば相手を殺すことなく危機を乗り切れそうだからである。 それに銃で撃ち合いをパンパンやっていれば、人数の差で自分が明らかに不利だという事は火を見るより明らかであった。 小暮の射撃の腕が相手を殺すことなく腕を狙って武器を落とさせたり、 足を撃って移動不能にさせたりすることが出来るほどの腕なら、彼は拳銃も持って行くのだが… とにかく小暮は手榴弾3個を奪って、それから弾倉をそのままにした拳銃も奪って、 そして袋の中に仕舞ってあったロープで屋上の見張りを全員縛りあげて自由を奪ってから、屋上の出入り口から白壁の潜入を果たした。 潜入に成功した小暮は、白壁内部に詳しい人物にアドバイスを聞きたいと最初に思った。 店内にスタッフルーム等があるのだろうが、その場所を知らない。 それに、白壁の地図がないと思うように動けない…と考えたのである。 さらに、状況が状況である。自分がうろうろしているところを見つかれば、直ぐに捕まってしまう。 運が悪ければ射殺だ。いや、一度武装集団にはちょっかいを出しているから、射殺だろう。 小暮は屋上へ続く階段を音をたてないようにして降りながら、自分があの伝説の傭兵なら…と思っていた。 そして、小暮の塾で学んでいるある子供が自分にある絵を描いて見せたのを思い出した。 小学生が描いたとは思えないほどの素晴らしさを放つ、伝説の傭兵がA4ノートに描かれていた。 そんな記憶を再生して、小暮はため息をついて独りごちた。 「僕が彼なら、こんな事件は簡単に解決できるんだろうけどなぁ… ってかあの子、あの歳であのゲームやってたのかよっ!?……別にいいんだけど」 その頃。中井刑事は○×銀行にいた。 受付嬢の一人に警察手帳を見せ、仕事場へ入る事を許可してもらった。 それから支店長の机に案内してもらい、彼はどこにいるのかを聞いた。その答えが、 「さぁ?今日は支店長、まだ来ていないですから。 でも、いいんですか?TV中継でもやっていますよ。あの『白壁襲撃立てこもり事件』が。 どの局でもひっきりなしにこれの中継ですよ…さっき、謎の閃光とポォウ!って大音声が 響いたってやってましたが、あなたはここに居ていいんですか?」 というものであり、オプションとしてそんなお節介がついてきた。 オプションはな、ハイスピだけでいいんだよ。サドプラなんて意味わかんねぇからつける意味なんかねぇ… そんな意味不明の愚痴を心の中で呟きながら中井が、 「ここには仕事で来ているんで。あと、余計な詮索をしないで頂けますかねぇ。 ちょっと机を調べたら、お望みどおり白壁の前でつっ立っててやりますよ」 と返し、嫌な顔をした受付嬢が作り笑いを張り付けて応対に戻っていった。 中井は支店長の机の上のものをざっと見ていた。銀行の事はよく知らないが、秘密金庫の番号を知るのは 依頼主と支店長くらいのものではないか?と見当をつけていたのだ。 さっきの受付嬢に「奥田氏の秘密金庫の番号って?」と聞いても良かったかもしれないが、 マスコミに対する情報統制とやらを警察は取っているため、表向きはまだ犯罪グループが何のために白壁を襲撃したのかは分からないし、 先刻の閃光と謎の爆音は誰がやらかしたかなんて知らない。 それでいいんだ…と中井は独りごちた。 290 :旅人:2008/10/22(水) 22 38 19 ID e3JTrxlU0 どこの事務所にも置いてあるような机。唯一変わっている所は自分の写真を写真立てに入れている所だろうか。 眼鏡をかけたインテリ風な男。ビジネスマンってルックスだ。支店長だろうか。 そんな支店長の机を中井は念入りに調べていた。 秘密金庫の番号、若しくはヒントなり何なりが隠されているはずだったからである。 机の上で山になっている書類。ボールペンなどを立てているペン立て。 しかし、それにはインクの切れた全く使えないボールペンが一本立ててあるだけだった。 机の上の物全てを念入りに調べ、何もなかったなと中井は思って机の引き出しを開けた。 中井は思わず口を開けていた。仕事場の机の引き出しの中身が、これってアリか? 何の変哲のないA4コピー紙が、引き出しの中で一枚寂しそうに丁寧に置かれていた。 そして、おまけですと言わんばかりHBの新品の鉛筆が一本、これもまた丁寧に置かれていた。 「これで何か?絵でも描けってか?」 そう呟いた中井は、紙と鉛筆を机の開いているスペースに置き、紙に鉛筆で乱暴に絵を描いた。 あのBPM400という気が狂ったといわんばかりの高速曲、DUE TOMORROWに出てくる棒人間である。 自転車を漕いで発電している棒人間にフキダシをつけて「締切明日!」と書いたその時だった。 その時、その瞬間、中井の手から伝わる感覚が僅かな違和感を脳に送りこんだ。 何か凸凹したような感覚が…?この感覚、どこかで……何時の頃だ?こんな事をやっていたのは……… 「そうか!支店長、前日のうちにこれを仕込んでおいたんだな!」 その頃、田中刑事は奥田邸から白壁前へと移動していた。 意味のない威圧の為に、そしていつ来るか分からない犯人逮捕の瞬間の為にである。 携帯電話から「探偵さんを白壁に寄越した。俺は銀行に行って秘密金庫の番号を聞いてくる」 といつの間にか入っていた中井からの留守番電話の記録を聞き、 白壁の中にいるであろう小暮の心配もしている彼の携帯電話が着信音を鳴らした。 近くの警官にすまんと断りを入れてから携帯電話を見る。 小暮からの電話であった。あんな所で電話を鳴らす余裕なんてないはずなんだが…とりあえず出る。 「もしもし、小暮か?」 「はい。いま屋上から潜入して、スタッフルームを目指しています」 「さっきの閃光とsense2007の声ネタの爆音は、お前が?」 「えぇ。取り寄せたんですよ事務所から。小暮式探偵秘密道具をね」 「探偵が使うとは思えない代物だったな。で、どうした」 「二階の警備がきついんです。もしよろしければ、階段の方から引き離させてくれませんか」 「階段?あぁ、白壁にはエレベーターが無いんだってな。いつだったか忘れたが、聞いたことがある」 「奴ら、僕がどこから侵入したか見当をつけて、二階の階段の踊り場に集中しているんです。 少しでも人数を割かせる事が出来れば、一階に到達する事は出来ます」 つまり俺達警察に囮になってくれ、という事か…と心中で呟いた。 そんな田中に小暮が続ける。 「つまり、囮になって欲しいんですよ。あと、僕が銃や手榴弾を使ったとして、これって罪になります?」 「なるだろう。…勝手で悪いんだがな、絶対にお前が警察の差し金でやってきたと悟らせるな。 もしそれが発覚したら警察は大変な目を見るだろう。何で一般人を巻き込んだのかってな」 291 :旅人:2008/10/22(水) 23 00 02 ID e3JTrxlU0 警察としての立場を述べた田中はさらに続けた。 「いや、お前の命なんてどうでもいいとかそういう事じゃない。 白壁内の武装勢力の武装解除。そして人質の解放。これが依頼… いや、正義感の強い探偵がこんな行動を起こしたって事にする。 いったん逮捕して、それから罪をかなり軽くしてすぐに釈放されるようにする」 「つまり僕は、人を殺さないように武器を使ってもいいって事なんですね?」 「まぁそうなるな。…殺さぬよう、殺されぬよう頑張ってくれ。勝手で悪いが、許してくれ」 全然オッケーですよ。そう小暮は返して電話を切った。 田中も電話を切って、白壁の方に向き直る。 白壁を見つめる田中の両眼に、少し涙が浮かんだような気がしたが、 田中は白壁を占拠する連中に聞こえないように指示を出した。 小暮が屋上に上がってからしばらくすると、町田はエントランスルームが、 つまりは南方が騒がしくなったのに気がついた。 町田が車の陰に隠れるまでにいた場所に駆け付けた敵は、無線機で何か連絡を取り合ったあとに 元の位置に戻っていったようだったが、その後の彼の行動の変化を知らない。迂闊に動けないのである。 車の下に潜り込んでいた町田は、小暮の事を心配した。…今、彼はどうしているのだろうか? 町田が小暮の事を心配していた頃、心配されていた小暮は二個目の閃光拳銃をカバンから取り出していた。 その後耳栓とサングラスを取り出して装着し、警察が動いてくれたおかげで、 踊り場にいる敵の数が3から2になったのを確認して閃光拳銃を使った。 クラッカーの音を聞いて、踊り場の二人の敵がバッと小暮の方を向いた。 その視線を感じた小暮はポイッと閃光拳銃を放り投げた。カシャッと閃光拳銃が床に落ちた音と共に 「GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOLD!!!!!!!!!!!!!!!!!」 とマイケルさんの声が白壁の内外を問わず響いた。その音の響きは白壁二階を晒す窓ガラスを震わせる程である。 爆音を超えた超爆音というべき爆音が踊り場の敵を気絶させ、 そしてあたりを真っ白にさせた閃光拳銃の効果が発動した一秒後に、小暮はダダッと階段を駆け降りた。 「カッコいいじゃないですか、小暮さん。もうまるっきりソ○ッド・ス○ークですよ」 一旦話が切れた所で松木は小暮にそう言った。いやぁ、僕はあんな活躍はできませんよと小暮。 そんなやり取りをしている中、優が言った。 「町田さん、さっきから良い所無いんじゃないんですか?いつから活躍するんですか?」 292 :旅人:2008/10/22(水) 23 02 39 ID e3JTrxlU0 一瞬、険悪な空気の流れが生じた。が、それは町田の言葉でかき消えた。 「あ~大丈夫。小暮君がスタッフルームに入ってからは私結構活躍したよ」 そう町田が言って、そして続けた。 「マイケルさんの『GOOOOOOOLD!!!!』が聞こえてから30秒位かなぁ… スタッフルーム前の見張りがドタッて倒れて、小暮君が出てきたの。 そのあと手招きされてスタッフルームに行って、倒れてる見張りを ロッカーに押し込んで外から鍵をかけて中から出られないようにしたのよ。 それから私が監視カメラをチェックして、小暮君のサポートに徹していたのよ」 町田が説明したその場面の出来事が繰り広げられていた頃、田中はまた電話を受けていた。 中井からの電話だった。携帯電話を耳に当て、会話が始まった。 「大変だ。○×銀行の支店長がこの事件のリーダーだった!」 「あ?寝ぼけたこと言ってんじゃねーぞ。それは本当なのか?」 「マジも大マジ、真実のみを喋っているぜ。奴の事務机を調べていたら A4の白い紙と鉛筆を一本見つけてな、それで俺は気がついたんだ。 …この白紙にはメッセージが残されているってな」 「で、それは何なんだよ。早く言え」 「インクのないボールペンを使えば、白紙に溝を作る事が出来るだろ? そしてそれを鉛筆で黒く塗りつぶせば、溝で書いたものが浮かび上がる遊び、覚えているか?」 「あぁ、その原理こそは知っているが、まさか」 「結構単純な隠し方だったな。まぁ手紙形式になっていてな。それを要約するとこんなところだ。 『自分がリーダーであり、奥田夫人の死は自分たちがやったのではなく第三者がやったのだろうと 考えていて、そして白壁襲撃を止めさせるべく自らが白壁に潜入している襲撃チームに説得するため 今日、白壁に入店する』だそうだぜ。つまりあの休憩スペースには支店長も紛れてるってことさ」 「なるほど、ねぇ…で、それは犯行グループは分かっているのか?」 「いや、分かってねぇと思うぞ。分かっているのなら支店長も一緒に縛るはずがないんだ。 仮にだ、犯行グループは屋上から侵入したんだから屋上で待機していたとしよう。 当然どこから侵入するかなんて支店長は分かっていたはずだから、待機場所に直行するはずだ。 だが、特別扱いされた人質がいないから、人質の中に支店長はいないと思うんだがねぇ……」 「俺達の目から隠しているのかも知れねぇな。とにかく、今のところは小暮探偵に任せる事しか出来ねぇってわけだ。 …一般人を巻き込んで、それで警察かって、笑えねぇノリツッコミでもしながら待とうや」 「田中、それ、ノリツッコミって言わねぇと思うんだけど」 「だがなぁ中井」 「どうした。ノリツッコミの件か」 「違ぇよ。その手紙…俺にはどうも、嘘半分織り交ぜたどこかの政治家の宣伝にしか聞こえなかった」 「同感だ。黙読してた俺もそんな場違いな事を思っていたよ」 みんなのパーティー 第二章 -後編-へ続く コメント 名前 コメント
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「町田、お前やけに時間を気にするようになったな」 「いえ、最近同居人が出来ましたので」 「毎日帰ってくると夜食を作るようになったので、20時ぐらいには帰っておかないと申し訳ないので」 「お前そんな事考える知能あったのか……」 「今まで1人の生活だったから仕事しか考えてなかっただけですよ」 町田がいつものように仕事をしていると、また電話がかかってくる。 「総理大臣ですか」 『その……君も忙しいのに急にかけてきて悪いとは思っているのだが』 「総理大臣が一般人社員に謙遜する事はありませんよ、わざわざ昼に掛けてきたということは何か用が出来たのでしょうか」 『その……今回、君の仲間には連絡出来るだろうか』 「真奈美さんは大丈夫です、レッドナイトさんも今は働いているので連絡を入れれば来てくれるかと」 「ただ……勇者だけは絶対に無理ですね、もう誰にも離さないようにと閉じ込められています」 『それは……そういうものでしょう、勇者として連れ去られた彼はまだ小学生である以上、親としては』 「ではレッドナイトさんには私から連絡を入れて、後から真奈美さんと合流するということで」 「ああ、すまないね」 電話が切られると、町田はデスクから離れて上司の方を見る。 「すみません、定時よりも早いのですが」 「どこの会社が総理大臣の要請より仕事を優先しろなんて言えるんだ、言ってこい」 「申し訳ありません」 上司の説教を喰らいながら、町田は急いで会社を出る。 (この会社はホワイトだけどブラックだ) 町田が家に帰ると既に真奈美が料理を作って待っていた。 彼女は町田が来るなり、彼の頬に手を当てる。 「……また総理大臣から呼ばれました、今度は仲間も呼べないかと言われたので真剣なものらしいです」 「そう……私も準備しないと」 「………真由美さん」 「そろそろ終わるかもしれません」 「……それって、前に言っていた……」 「科学の世界と魔術の世界、現代とファンタジー、言うならば右と左の相反する存在」 「2つの要素の両立なんてことが……私にはあり得ると思えない」 …… 「これはこれはお二人方!」 「この間ぶりですね、レッドナイトさん」 日本政府のすぐ側で3人は再開する。 「勇者殿のあの子に関してなのですが……問題ありませんぞ」 レッドナイトはカバンを開けてタブレットを出す、 そこには監視カメラの映像が映されていた。 そこに映る映像には、鉄格子の中にいる小さな少年の姿がある。 勇者はまるで人形のような表情をして座っていて、一切動こうともしない。 食事を持っていく母だけが唯一、勇者とコミュニケーションを取る事が出来る人間であった。 そして親がいなくなると、勇者は鉄格子に向かって手をかざす。 「皆、久しぶり!」 「リモート越しならまあ問題ないと考えてこういう形で……」 「現代文明も使いよう……ですね」 ……… 「なんか、こうして4人集まるのも久しぶり……だな」 「皆ブレンシュトルムに無理やり呼び出された、元は赤の他人ですからね」 「………小生、未だにあの時の感覚が忘れずに居ますぞ」 「あんなもの忘れたくても忘れられませんよ……総理大臣が待ってます、急ぎましょう」 総理大臣の所へ向かうと、そこには以前と同じく応接間に通される。 そこには総理が待っていた。 前回と違う点は、勇者パーティが揃っていることである 彼は座ったまま、ぺこりと頭を下げる。 そして町田は皆と合流すると、そのまま首相の元へ歩いていく。 「本日はどうなされましたか、総理」 「いや、それが……ブレンシュトルム側の国の事なのだが……」 「アルシュウ大国……そういえば聞いてなかったような」 「融合後のあの国の位置、日本列島からだいぶ離れてますからね」 「君たちを国に引き渡せと、数日越しに連絡が来た」 「え……!?」 「ああ……無かったことにはなってませんよね」 「我々、あそこで処刑されそうになったから元の世界に帰ろうとしてましたし」 「………」 「引き渡すと思うかね?」 「私がやったことが無駄になるので出来ればそうならないであって欲しいと言ったところですね」 「………ふむ」 「というか小生達としては、勝手に呼び出しておいて使えないなら処分て!せめてチートスキルくらい神からくれと言いたいところでありましてな!」 「よくあるんだぞ、そうやって問題が解決出来なくなったから他所に責任を押し付ける異世界転移事故」 「!?」 突如、総理達のすぐ近くに謎の男が立っていた。 護衛のSPが全員男に向かって銃を向ける。 「おいおいやめとけって、弾が無駄になっちまうだけだ」 「貴方は……ブレンシュトルムの人でも無さそうだし、魔族でも無いみたいですが」 「だいたい合ってる、俺の名前はルボワール・オール、その2つとも違う全く新しい世界から来たと言っておこう」 「新しい世界……?」 「そ、アンタらが巻き込まれたブレンシュトルム以外にも異世界ってのはこの世に数多くあってな、俺はワケあってそういう所を旅している」 「そんで、異世界と現代社会の二つの世界が突如融合したと噂に聞いて観光してみればこの通りだ……」 「まさか人間がそのレベルのことをやっちまうとは、時空ってのはこれだから面白いな」 「俺にどんな状況なのか聞かせてくれよ」 「………どうします?町田さん」 「私よりも総理に聞いた方がいいのではありませんか?国の代表ですし」 ルボワールは町田を見て、ニヤッと笑う。 そして指を鳴らすと、部屋にあったテレビが急に付く。 画面にはニュース映像が流れており、そこには先程町田が話していた内容についての報道が行われていた。 総理大臣はため息をつくと、そのニュースを見ながら話し始める。 国会では総理の緊急会見として記者会見が開き始めた。 「俺の事を信用してくれてありがと、総理大臣」
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#weblog 13日午後5時40分ごろ、山梨県警富士吉田署に、 東京都町田市に住む夫婦が「自宅で娘を殺した」 と出頭してきた。 警視庁町田署が夫婦の自宅を調べたところ、 布団の上で胸や腹などを刺された女性の遺体が見つかった。 同署は夫婦を殺人容疑で逮捕する。 出頭してきたのは町田市の会社員男性(50) とその妻(50)。遺体は長女(21)とみられる。 調べによると、夫婦は11日午前9時ごろ、 自宅で寝ている長女を包丁で刺し殺した疑い。 夫婦は「娘の家庭内暴力に耐えられず、娘を殺して 自分たちも富士の樹海で死のうと思ったが、死ねなかった」 と話しているという。 なんかさ、こういった事件ばっかりでイヤになっちゃうね。 もっと明るいニュースはないのかしら? 在宅
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東京都(23区以外・多摩地区) 23区・JR山手線圏内は→東京(23区・山手線圏内) 23区・JR山手線圏外は→東京(23区・山手線圏外) 東京都(23区以外・多摩地区)多摩地区JR横浜線・小田急線沿線町田市 多摩地区 JR横浜線・小田急線沿線 町田市 キャッツアイ町田種類 店舗 場所 地下1階、2階、3階各中央エレベーターそば(地図 URL ) 清潔度 ☆☆☆☆ 和/洋 洋 男女 別 個室数 個室のみ各1 料金 無料 清掃頻度 中~高 ウォシュレット あり バリアフリー あり(1階に専用あり) 駐車場 なし ←公衆の場合は項目削除。 最終確認日 2010/10/03 備考 男子トイレにて確認。