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91 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 03 32.06 ID iSnnkLDMO … ~小学校~ ここは男児兄弟が通う小学校。 ガキ大将「なあ、面白い遊びあるんだけど、一緒にやらねー?」 男児弟「やるやるー!何?」 ガキ大将「あー…これ、先生とか、やってない人には絶対内緒な」ヒソヒソ 男児弟「うん!」 ガキ大将「じゃ、行こうぜ」スタスタ… 男児弟「どこ行くんだろ…」スタスタ… … ~学校の裏庭~ ガキ大将「おーい!新メンバー連れてきたぞー!」スタスタ 男児弟「何だろう?」 男児1「お!来た来た!新メンバー?」 男児2「男児弟も一緒にやろうぜー!」 学校の裏庭に集まる男児達。 何で遊ぼうというのか? 92 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 09 24.09 ID iSnnkLDMO 並木の裏には、5つの虫籠がある。 男児3「これだよ!」サッ 5つの虫籠の中には… アライちゃん1「あむあむあむあむあむ!もぐもぐ!ごはんおいちーのりゃあ!」クッチャクッチャ アライちゃん2「かいぬししゃーん!おみずのみたいのりゃあ!」シッポフリフリ アライちゃん3「のりゃ…のりゃ…」zzz アライちゃん4「うゆぅ…あんよいぢゃいのりゃあ…」コスリコスリ アライちゃん5「ぴいいぃぃーーっ!おうちかえしてええーっ!おがーしゃんのとこかえゆぅーーっ!」ピイイィィ …1匹ずつ、アライちゃんが入っていた。 男児弟「わ、アライちゃんだ!どうすんの?」 ガキ大将「アライちゃん相撲っていうんだ!」サッ ガキ大将は、細長い木の板を、鉄の柵の上に固定した。 94 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 16 22.16 ID iSnnkLDMO 男児弟「どんな遊びなの?」 ガキ大将「俺達、ここでアライちゃんを隠れて飼ってるんだ!」 アライちゃん1「かいぬししゃーん!しゅきしゅきなのりゃー!くだものちょーだい!ちょーだい!」コスリコスリ 男児弟「…飼っていいんだっけ?」 ガキ大将「見つからなきゃいいんだよ…」 男児弟「…」 見つかったらヤバいものを、『飼っていい』とは普通言わないのだが。 男児弟「…まああいいや、それで、なんだっけ…アライちゃん相撲?」 ガキ大将「アライちゃんヨチヨチ相撲な」 男児弟「ヨチヨチ相撲ってどうやるの?」 ガキ大将「お、観てみるか!今からやるぜ!」ガシィ ガキ大将は虫籠の蓋を開け、アライちゃんを取り出す。 アライちゃん1「きゃはははは!だっこしゅきなのりゃー!ぎゅーっ!」スリスリ 96 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 30 55.63 ID iSnnkLDMO 男児1「じゃあ、今日は俺のモンスターと勝負しようぜー!」グイイッ 男児1は、アライちゃん2を細長い板へ乗せる。 アライちゃん2「うゆぅ~」シッポフリフリ ガキ大将「俺のモンスターが最強だかんな!」ストッ ガキ大将は、アライちゃん1を木の板へ乗せた。 アライちゃん1「あ、おともだちなのりゃ~!」シッポフリフリ アライちゃん2「おともだちー!あしょぶのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2は、アライちゃん1の方へ這い寄る。 97 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 31 59.54 ID iSnnkLDMO アライちゃん2「なかよしのけづくよいしてあげゆのりゃ!はぐ!はぐ!」ハムハム アライちゃん2は、アライちゃん1の背中の毛皮(服)を口ではぐはぐと噛む。 アライちゃん1「ふあぁ~きもちいーのりゃ~…ごくらくなのりゃ~…」シッポフリフリ 毛繕いしてもらっているアライちゃん1は、とても気持ち良さそうだ。 アライちゃん1「おかえしに、しっぽのけなみととのえてやゆのりゃ!ぴっかぴかにすゆのりゃあ!ぺろぺろ…」ペロペロ アライちゃん1は、アライちゃん2の尻尾を舐めている。 アライちゃん2「わは~!なかよちけづくよいたのちぃーのりゃあ!」キャッキャッ アライちゃん1 2「「おともだちー!なのりゃー!」」スリスリ 男児弟「…これがヨチヨチ相撲?なんかイメージと違うんだけど…」 ガキ大将「まあまあ、見てなって」スッ ガキ大将は、アライちゃん達が乗る細い木の板の上へ、チョコレートを1粒置いた。 99 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 37 16.54 ID iSnnkLDMO アライちゃん1「うゆ!たべものなのりゃ!たべゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん1が、チョコレートへ這い寄る。 アライちゃん2「のあ!ずるいのりゃぁ!ありゃいしゃんがたべゆのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ 負けじとアライちゃん2もチョコレートへ這い寄る。 アライちゃん1「なにいってゆのりゃ!これはあらいしゃんがさいしょにみつけたのりゃ!ありゃいしゃんのだぞぉ!」フゥーッ アライちゃん1は、アライちゃん2を威嚇する。 アライちゃん2「うゆぅ~!あらいしゃんはさっきおまえにいっぱいいいーーーーーっぱいけづくよいしてあげたのりゃ!おんしらずめー!」フゥーッ アライちゃん2も、負けじと威嚇する。 アライちゃん1「どろぼーにおんなんてないのりゃ!がいじなのりゃ!」シッポブンブン アライちゃん2「がいじっていったほーががいじなのりゃあ!ありゃいしゃんんはなぁ、いだいなんだぞぉ!」フシャアアアアッ アライちゃん1「ありゃいしゃんのほーがずーっとずーーとずぅーーーっといだいなんだぞぉ!きゅるるぅっ!」キュルルルルゥ 100 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 41 11.81 ID iSnnkLDMO 男児1「レディーゴォーッ!」 アライちゃん1「のりゃああああーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ アライちゃん2「のりゃああああーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ アライちゃん1 2「「たあ~!」」ドカァッ アライちゃん達が、木の板の上でぶつかり合った。 男児1「行けー!」ワイワイ アライちゃん2「おんしらずのがいじはぶっこよしてやゆのりゃあーっ!」グイグイ ガキ大将「負けんなー!」ワイワイ アライちゃん1「きいぃいーーっ!どろぼーのくちぇにぃーーっ!しねしねしねぇーーっ!」グイグイ アライちゃん達は、互いに押し合っている。 アライちゃん1 2「「ふんぐぐぐぐ…」」グイイイッ 男児弟「なにこれおもしれー!」 102 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 49 55.27 ID iSnnkLDMO アライちゃん2「たあー!」ブンッ アライちゃん1「ぴいいぃーっ!」ヒューッ アライちゃん1は、木の板から投げ落とされ… アライちゃん1「じび!!」ドシャアッ 地面に落下した。 アライちゃん2「はぁ、はぁっ!やったのりゃー!ありゃいしゃんのほーがつよいのりゃー!ぜぇ、はぁっ!」ヨチヨチ 木の板の上のアライちゃん2は、チョコレートを口に含んだ。 アライちゃん2「もぐもぐもぐもぐ!くっちゃくっちゃ!んーまーーいーーのーーりゃあーーーーっ!(≧ u(≦ )」クッチャクッチャ 男児2「うわ、食う音きったねー!口閉じて食えよなー」 アライちゃん2「もぐもぐ!おいちーーのりゃああー!まくってすっげーんまいのりゃああーーっ!」クッチャクッチャ アライちゃん2は、チョコレートを食べてご満悦なようだ。 アライちゃん1「のぉぉおーーーぁあーーーんっ!のあああーんっ!がいぬじじしゃーーーんっ!あいつうーーっ!ありゃいしゃんのたべものとったのりゃああーーっ!」ピギイイイィ ジタバタジタバタ 一方、負けて落とされたアライちゃん1は、地面の上で癇癪を起こしている。 アライちゃん1「ありゃいしゃんのなのにぃいーーっ!どよぼぉーーっ!かいぬししゃーん!あいづぶっこよちてありゃいしゃんにたべものかえしゅのりゃああああっ!」ピイイイィーーッ アライちゃん1は、悔しさと怒りで泣きわめいている。 ガキ大将「な?おもしれーだろ?」 男児弟「すっげーおもしろそー!」 103 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 21 53 05.96 ID iSnnkLDMO その後も、アライちゃんヨチヨチ相撲は大好評だった。 そのうち、飼いアライちゃん達は、だんだん体が大きく成長してきた。 そのうち、二本足で立てるようになるだろう。 夏、逃げ出せずその後 パート1へ戻る
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24 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 23 23 55.92 ID ExmiRshlO … ~林の前~ 男児兄「アライちゃん獲り、頑張るぞー!」 男児弟「おー!」 二人の男児が、籠や道具を持っている。 父親「よーし、パパも頑張るよー」スタスタ そして、その後ろを父親が同伴し、林に入っていった。 … 男児兄「アライちゃんいるかなー」ガサガサ 男児弟「穴の空いた木はー…あった!」 一行は、穴が空いた木を見つける。 父親「…」チラッ 木の上を見ると… アライさん「のだぁ…のだぁ…」zzz …木の枝に乗っかってアライさんが寝ていた。 27 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 23 30 15.88 ID ExmiRshlO 父親「アライさんは猛獣だからな、起こすなよー…」スッ 父親は『アライボウ』と呼ばれる『道具』を取り出した。 これはホームセンターで誰でも買える道具。 外観はこんな感じだ。 https //i.imgur.com/JxHYU2o.jpg …誰がどう見ても、一般的なホームセンターで買える道具である。 アライさん「のだぁ…のだぁ…」zzz 父親は、アライボウの弦を引く。 男児兄「パパ、やらせてー!」 父親「お、やってみるかい?危ないから気を付けるんだぞ」スッ 父親は、男児兄へアライボウを渡す。 29 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 23 37 37.67 ID ExmiRshlO 男児兄「よーし…」スチャッ 男児兄は、スコープの照準のど真ん中へ、木の上で寝ているアライさんの額を合わせる。 男児兄「いけ!」バシュッ そして引き金を引いた。 アライさん「のだっ!」ズカッ アライボウの矢は、見事に頭へ刺さった。 アライさん「の…だっ…」グラッ ガサガサッ ビターンッ アライさんは木から地面に落下した。 アライさん「ぎ……び……び……!」ビックンビックンジタバタジタバタ 男児弟「おおー!兄ちゃんすげーー!」 父親「凄いなー!一発で当てるなんて!」 男児兄「へっへへー!」 アライさん「あ……ぁあ……あ…!」ビクンビクンジタバタジタバタ 父親「木の穴の中はどうなってる?」ガタン 父親は脚立を立て、脚立を押さえた。 男児兄弟「「どれどれ…」」カンコンカンコン 男児兄弟は脚立を登り、木の穴を覗いた。 アライちゃん1「すぴー…すぴー…」zzz アライちゃん2「のりゃあ…のりゃあ…」 zzz アライちゃん3「うゆぅ…うゆぅ…」zzz アライちゃん4「むにゃむにゃ…おかーしゃ…だいしゅきなのりゃ…」zzz アライちゃん5「くかー…くかー…」zzz 男児兄「おー、5匹もいるぞ!」 31 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 23 49 36.09 ID ExmiRshlO 男児弟「ぼくに獲らせてー!」 男児兄「いいよー!はいトング。俺籠持ってるからなー」 父親「落ちないように気を付けるんだぞー」 アライさん「……ぁ……ち……び……」ビクッ…ビクッ… 男児弟は、木の穴へトングを突っ込み、眠っているアライちゃん一匹の尻尾を掴む。 アライちゃん1「ぎび!?なんなのりゃあ!」ビクゥ 男児弟「うわしゃべったぁ!」ビクゥ 男児兄「そりゃ喋るよアライちゃんだもん。ほら、早く」 男児弟「う、うん…。よいしょ」グイイイッ アライちゃん1「ぴぎいいぃぃぃっ!やーなのりゃああ!はなちてはなちて!」ジタバタズルズルピギィィイ アライちゃん1は、泣きわめきながら尻尾を引っ張られる。 アライちゃん2「うゆ!?なんなのりゃ!?」ビクゥ アライちゃん3「おねーしゃんになにしてゆのりゃああっ!」フゥーッ 巣穴の中のアライちゃん達が起きたようだ。 アライちゃん4「おねーしゃんをもってくなー!」ガシィ アライちゃん5「おねーしゃんはたべものじゃないぞぉぉ!」ガシィ 巣穴の中のアライちゃん達は、アライちゃん1を掴んでいる。 男児弟「うわ!中で掴まれた!」グイイイッ 男児兄「そりゃ掴むよアライちゃんだもん」 男児弟も負けじとアライちゃん1の尻尾を引っ張る。 アライちゃん1「びいいいいいいっ!いぢゃいのりゃあああっ!ひとしゃんはなせぇーーっ!」ピギイィィ 男児弟「よいしょ!よいしょ!」グイグイ アライちゃん2~5「「わっちぇ!わっちぇ!」」グイグイ アライちゃん1「いぢゃいぃぃーーーっ!いぢゃいのりゃあああっ!しっぽひっぱゆのやべでえええっ!」ジタバタジタバタ アライちゃん姉妹と男児弟の綱引きが始まった。 33 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 23 57 08.38 ID ExmiRshlO 父親「健一、これ健二に渡して」スッ 父親は、トウガラシスプレーを男児兄へ渡す。 男児兄「健二!ほら、これ穴の中にプシューっとやって」スッ 男児弟「サンキュー!くらえ!」プシュウウウ 男児弟は巣穴へトウガラシスプレーを噴射した。 アライちゃん2「ぴぎいいいいぃぃぃ!びいいいぃぃっ!」ゴロンゴロン アライちゃん3「おめめいぢゃいのりゃあああっ!」ビイイィィ アライちゃん4「おがああーしゃあああーんっ!おがああーしゃあああーんっ!」ピギィィイ アライちゃん5「おめめいぢゃいいおはないぢゃいいいぃぃ!」ゲホゲホ スプレーを噴射されたアライちゃん達は、絶叫しながら転げ回った。 男児弟「今だ!」グイイッ 男児弟は、トングで掴んだアライちゃん1の尻尾を引っ張る。 アライちゃん1「ぴぎいいぃっっ!やなのりゃああっ!おうぢがえゆぅーっ!」ブラーン ジタバタ 男児弟「やった、獲れた!」 男児兄「はいはい籠いれてー」スッ 男児弟「えい!」ポイッ 男児弟は、兄が持つ籠へアライちゃん1を投げ入れた。 アライちゃん1「じび!」ガッシャアン アライちゃん1「のぉおおーーーぁあああーんっ!のああああーーんっ!だじでええっ!おがーしゃーーんっ!」ガシャガシャ アライちゃん1は、籠の中で暴れている。 35 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 00 47.44 ID iSnnkLDMO 男児弟は、巣穴の中でピギーピギー泣き叫ぶアライちゃん達をトングで捕まえ、次々と籠へ入れた。 アライちゃん1~5「「だじでええええっ!だじでええっ!」」ピギィィイ 父親「よーし、車に積んできてくれ。俺はアライさんを埋めてるから」ザックザック 男児兄弟「「はーい」」スタスタ 父親は、アライさんを地面に埋めた。 37 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 06 11.11 ID iSnnkLDMO … ~動物園~ 父親「アライちゃんの引き取りお願いします」スッ アライちゃん1~5「「おーなーがーしゅいたのりゃああっ!ぴいいぃぃ~っ!」」ウビィウビィ 受付「はい、かしこまりました。アライちゃん5匹で…1500円です」スッ 受付は1500円を出した。 父親「よく頑張ったな。お小遣いだぞー」 男児兄弟「「わーい!」」 父親「アライちゃん獲り楽しかったか?」 男児兄弟「「楽しかったー!またやろーぜー!」」 男児兄弟は、アライちゃんが獲れた上にお小遣いが稼げて満足なようだ。 41 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 09 20.54 ID iSnnkLDMO 係員「アライちゃん5匹ですねー」ドサドサ アライちゃん1~5「「ぴいいぃぃ!?」」ドサドサ アライちゃん達は、バケツに入れられた。 そして蓋を閉められた。 アライちゃん1「だちてー!だちてぇーーっ!」ガコンガコン アライちゃん2「おがああーしゃあああーんっ!」ガコンガコン アライちゃん達は、バケツに入れられたまま運ばれていく。 外の様子は全く見えない。 43 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 13 51.92 ID iSnnkLDMO アライちゃん1「うゆうぅ…おかーしゃんはなんでたちゅけにこないのりゃ…」 アライちゃん2「おうちかえりたいのりゃあ…」グスン アライちゃん3「すきをみてだしつすゆのりゃっ!」ウユウゥ~ アライちゃん4「のりゃっ!のりゃっ!」シッポブンブン アライちゃん5「あ…うんちでゆ…うぅ~っ!」ブリブリ やがて、バケツの蓋が開けられた。 アライちゃん1「やったー!でゆのりゃああ!」ヨジヨジ ヒョコッ アライちゃん1は、バケツから外へ出ようとする。 44 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 19 11.91 ID iSnnkLDMO その瞬間、アライちゃん1の尻尾がトングで挟まれ持ち上げられた。 アライちゃん1「のりゃ!?」ブラン 飼育員「えーいっ!」ポイッ アライちゃん1「のりゃりゃああっ!」ヒューッ ポテッ そして、檻の中へ放り投げ入れられた。 アライちゃん1「うゆぅ~、なんなのりゃ!もう…。でも、すきまあゆのりゃ!」 檻の隙間は、アライちゃんなら通り抜けられそうだ。 観客達「^^」ジロジロ 観客達がアライちゃんを見ている。 アライちゃん1「こんなとこ、さっさとでゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん1は、檻から出ようとする。 45 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 26 16.86 ID iSnnkLDMO ヒヒ1「ウシャア!」ガシィ アライちゃん1「のりゃああっ!?」ビクゥ そのとき、檻の中にいたヒヒが、アライちゃんの尻尾を掴んだ。 ヒヒ1「ウキャア」グイイッ アライちゃん1「ぴぎいいぃ!?なんなのりゃおまえ!なんのけものなのりゃ!」ジタバタ ヒヒ1「ハグゥ!」ガブゥ アライちゃん1「ぴぎぃぃぃぃぃいぃっっ!いぢゃいのりゃあああっ!」ビギイィィ なんと、ヒヒはアライちゃん1のお腹へ噛みついた。 ヒヒ1「ガブゥ!」ガブガブ 観客達「アハハハハハハハハ」ゲラゲラ アライちゃん1「ぐじゅびいいぃぃぃっ!だじゅげでえええっ!いぢゃいのりゃああっ!」ピギィィイ ジタバタ ヒヒ1「フングゥ!」ブヂィィッ アライちゃん1「ぴっぎゃああああーーーーーっ!」ブシャアドロドロ アライちゃん1の腹が破れ、内臓が飛び出した。 ヒヒ1「ハグハグ…モグモグ…」ブヂィィッモグモグ アライちゃん1「おが…しゃ…」 アライちゃん1は、ヒヒに軽食のバナナみたいに食われていった。 46 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 31 13.97 ID iSnnkLDMO 飼育員「次はこっちでーす」ガシィ アライちゃん2「よーやくでられゆのりゃっ!≧∀≦」シッポブンブン 飼育員「はーい」ポイッ アライちゃん2「ぴぃっ!」ヒューンッ スポッ アライちゃん2は、姉とは別の檻へ投げ入れられた。 アライちゃん2「うゆぅ…なんなのりゃ…」ヨチヨチヨチヨチ 虎「ガアウ!」ガバァ アライちゃん2「ぴぎゃあっ!?」 虎「ハグゥ!ガブゥ!」ガブウゥ アライちゃん2「ぴぎいいぃぃーーっ!ぴぎゅるるるるぅっ!きゅるるるるぅぅっ!」ブシャアア ジタバタ 虎「ガブガブ…」ムシャムシャ アライちゃん2「い…ぎゃ…だ…じゅ…げ…」ブシャアア 虎「ハグハグ…」ムシャムシャ アライちゃん2「…」ガクッ 虎「モグモグ…」ムシャムシャバリバリ アライちゃん2「」 アライちゃん2は、虎に食われた。 48 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 39 34.67 ID iSnnkLDMO アライちゃん3「ぴゃあっ!」ヒューンッ スポッ アライちゃん3が投げ入れられたのは、格子が狭い檻の中。 アライちゃん3「いいおうちなのりゃ!」クルッ アオダイショウ「シャアアア…」フシュウウゥ …しかし、背後で大蛇が見ていた。 アライちゃん3「ぴいぃっ!?へ…へびなのりゃああっ!」ビクウウゥ アライちゃん3「やーなのりゃああっ!でゆ!でゆうぅぅっ!」ヨチヨチヨチヨチ ガシャガシャ アオダイショウ「フシュウゥ…」シュルシュル アライちゃん3「こわいいいいっ!あっちいげええっ!ぴいぃーーっ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん3は必死のヨチヨチ歩きで檻の中を逃げ惑う。 アオダイショウ「アグッ」シュルシュル パクッ アライちゃん3「もごぉ!?」 しかしアオダイショウはアライちゃん3に絡み付き、頭から丸のみにした。 アオダイショウ「ングング…」ゴクンゴクン アライちゃん3「ピギー!ピギー!」シッポブンブンジタバタジタバタ アライちゃん3は、必死に暴れたが… アオダイショウ「ゴックン」 …無事、丸のみにされた。 49 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 42 17.24 ID iSnnkLDMO アライちゃん4「ぴぎゅぅっ!」ヒューンッ スポッ 鷲「キューン!」ガシィ バッサバッサ アライちゃん4「ぴぎゃあああっ!?は、はなちてええっ!」ブラーン ジタバタ 鷲「ハグゥ!ブヂィ!」ツンツン ブヂィィッ アライちゃん4「うびゃああああーっ!ぴぎいぃぃっ!」ブシャアア アライちゃん4は、鷲の硬い嘴で食われていった。 50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 49 21.71 ID iSnnkLDMO アライちゃん5「ふしゃああああーーっ!ふしゅううーーーっ!」フーッフーッ 熊「カロロロロ…」 アライちゃん5は、投げ入れられた檻の中で、熊を威嚇していた。 アライちゃん5「あ…ありゃい…、ありゃいしゃんのほーがぁ!うぅ~!おまえより、つよいんだぞぉ!いだいなんだぞぉ!」フーッ ブルブル そう言う割には、涙目で震えている。 熊「…」 アライちゃん5「ふしゃああああーーっ!きゅるるるるぅっ!ありゃいしゃんにだからったらぶっこよしゅのりゃあっ!」フゥーッ 熊「ガウアアッ!」ズドガァアアッ 熊は、アライちゃん5へ剃刀より鋭い爪の引っ掻きを繰り出した。 アライちゃん5「まけないのりゃー!たあー!」バッ アライちゃん5も負けじと熊へ、枝豆の皮ぐらいよりは鋭い爪の引っ掻きを繰り出した。 …果たして、勝つのはどちらか!? 51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/26(火) 00 50 03.42 ID iSnnkLDMO 次回へ つづく! 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 06 33 20.68 ID ecpXtgy6o いやぁ、どっちが勝つかワカラナイナー 59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 07 13 33.90 ID g8csquhR0 ヨチラーガイジが勝つ方に花京院の魂を賭けるぜ 63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 15 43 45.45 ID 4joDgzEu0 59 イギーとアヴドゥルの魂も賭けるぜ! 60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 08 05 07.79 ID 3sHre5sOo しかしまあよくこんな暢気な生き物が自然界で生き残れるなって感じである いや不自然な生き物なんだからそんなこと考えてもしょうがないんだけどさ! 61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 08 58 01.58 ID 2+0n+fxkO 多産で成長が早いんだから、生存率は低くてもいいんだろうな 死闘、そしてアライちゃんの使い道 パート1へ戻る
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418 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/04(木) 01 11 13.37 ID Z7p5dRF+o アライちゃん1「はやぐだじゅげでええええ!これとってぇーーーっ!」ピギイイイィィ 男児兄「ああ、いいぜ」スッ 男児兄はシャベルを持つ。 男児兄「お望み通り、罠を外してやる!うりゃああ!」ズグシャアアゥ 地面へ垂直に振り下ろされたシャベルが、アライちゃん1の右腕に突き立てられた。 アライちゃん1「びっぎゃあああああああああああああああああああああああああああーーーーっ!!!!」ベギボギィ アライちゃん1の右腕は皮一枚で繋がっている。 しかし、骨が砕けているのは明らかだ。 アライちゃん1「や、やべで、いぢゃいぃいいっ!」ブルブル 男児兄「もう一発ゥゥゥウーーーッ!」ズガアアアッ シャベルの先端は、アライちゃんの右腕へ食い込んだ。 アライちゃんの骨は柔らかい。 右腕はシャベルによって切断された。 アライちゃん1「ぴっぎゃああああああああああああああああがああああああああああああーーーーっ!!」ブシャアアアアッ 切断された右腕の断面から鮮血が溢れ出す。 438 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/05(金) 23 10 43.61 ID Vbp8Y55Lo アライちゃん1「ひどいのりゃあああああああっ!ありゃいしゃんなんにもわゆいことちてないのにいいっ!」ビエエエエン アライちゃん1「なんでえええっ!なんでありゃいしゃんのだいじなだいじなおててこわちたのりゃああああああああっ!くしょがいじぃいいいいーーーっ!」ビエエエエン アライちゃん1「おがあああーーしゃああああーーんっ!もうおがーしゃんのよこかえゆぅーーーっ!」ジタバタ 両腕がオシャカになったアライちゃん1は腹這いになり、両足だけで移動しようとしている。 アライちゃん1「ぴぎいぃぃーーーっ!しゅしゅめないのりゃああっ!」ビエエエエン だが…アゴが地面にめり込んでおり、いくら両足をジタバタさせても進めない。 そう。 両腕を失ったら、アライちゃんはもうその場から自力で移動できないのである。 だが、もしも… 誰かが餌を与え続け、二本足で立てるようになるまで成長できれば話は別だが。 アライちゃん1「うゆぅ~!ひとしゃん!せきにんとゆのりゃぁっ!」フゥウーーッ アライちゃん1「ありゃいしゃんが、にほんあちでたてゆよーになゆまで!おまえがありゃいしゃんをそだてゆのりゃあ!」フシャアアアッ 男児兄「…」 アライちゃん1「はやくしゅゆのりゃー!そーしないとぶっこよしゅのりゃああっ!きゅるるるぅ!」キュルルルル 439 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/05(金) 23 24 33.15 ID Vbp8Y55Lo 男児兄「だりゃあああーーーっ!」ドグシャアアッ 男児兄はシャベルをアライちゃん1の両脚と尻尾へ突き立てた。 アライちゃん1「ぐびぎゃあああああああああああああああああーーーーーーーーーーっ!」ボギグシャアアアッ アライちゃん1の両脚と尻尾は、皮一枚で繋がっている状態。 逆に言えば、肉も骨も神経も破壊されたということだ。 アライちゃん1「のぉおおおおおーーーーーーーぁあああああーーーーーーーーんっ!のびゃぎいいいいいぃいいいいぃいいーーーーーっ!」ビイイイイィイ アライちゃん1「ああああああ、ぁああああああああ!おてて、あんよぉ、おててぇぇ、あんよおおぉぉっ!」ブルブル アライちゃん1「のぉおおおおおおおおおおおおーーーぁああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!」ピギイイィイ アライちゃん1「がえぜえええーーーーーーーーーーーーー!がえぜえええええええええーーーーーーー!なおぜええええええーーーーーっ!」ビイイエエエエエーーンッ 両腕と両脚がダメになったアライちゃん1は、 多大な激痛と精神的ショックを受けて、喉が潰れそうなほど大声で泣きわめいた。 441 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/05(金) 23 40 04.62 ID 7W9Og93ko 男児兄「首もやるか?」スッ アライちゃん1「やべでええええーーーーーっ!だじゅげでええええーーーーーーっ!のぉーーーぁあーーーんっ!」ピギイイイイイイイィ アライちゃん1「あ、ありゃ、ありゃいしゃんを、かーいいありゃいしゃんを!ぺっとにちていいかりゃあああっ!」ブルブル アライちゃん1「み、みせてたゆのりゃ、し、しっぽのだんしゅなのりゃ!」フリフリ アライちゃん1「きゅるるぅん♥きゅるるぅん♥」フリフリ アライちゃん1は尻尾を振っている。 男児兄「やっぱ殺すか」スッ 男児兄がシャベルを振り下ろそうとした… その時。 ???「待つんだ!殺しちゃダメだよ」 何者かの声が聞こえた。 443 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/05(金) 23 46 36.45 ID 7W9Og93ko オカルテツヤ「殺したら…生き埋めに…殉葬にできないよ…」パッ 懐中電灯で自分の顔を、アゴの下から上に向かって照らしている男児が発言した。 男児達「「お…オカルテツヤ!!」」 彼は通称オカルテツヤ。 彼らのクラスには、『コバヤシテツヤ』という読みの同姓同名の生徒が2名在籍している。 呼び分けに困っていたが、彼はオカルト好きなので、 『オカルテツヤ』と呼んで区別されているようだ。 男児弟「た…たしかに…」 ガキ大将「生きたままじゃなきゃな」 445 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/05(金) 23 51 06.32 ID 7W9Og93ko アライちゃん1「よ、よかった…ぺっとにちてくれゆのか!ありゃいしゃんのかわいさにみりょーされたのか!≧∀≦」シッポフリフリフリフリ アライちゃん1は、シャベルで半分あたりからへし折れた尻尾をしきりに振っている。 折れた部分はヌンチャクのようにグルグル振り回されている。 どうやらアライさんの尻尾や耳は、なにか肉や骨とは異なる物質で形成されているらしく、失ってもダメージが少ないようだ。 ちなみに、尻尾や耳を形式している物質が何であるかは、未だ科学的に結論が出ていない。 ただし、動物に食わせると健康に非常に良いことだけは分かっているらしい。 450 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 00 24 02.91 ID alXweNKpo 男児兄「次はこいつか」ザッ アライちゃん2「やべろおおおおぉおおーーーっ!ありゃいしゃんをぉ!おねーしゃんみたいなかたわだるまにすゆなぁあああーーっ!きゅるるるぅうっ!」フシャアアアアッ 先程左腕を踏み潰されたアライちゃん2は、涙を流しながら激しく威嚇している。 男児兄「ほいっと」ザグウウゥゥッ しかし男児兄は無慈悲に素早く、罠にひっかかった右腕をシャベルで切断した。 アライちゃん2「びぎゅううううううううううううううううううううううううううううーーーーーーっ!」ブシャアアアアアアッ アライちゃん2「いぢゃあああいいいいーーーーーーっ!ありゃいしゃんのおててぇーーーーーーーーっ!」ピギイイィイ ジタバタジタバタ アライちゃん2「なんにもわゆくないのにぃぃっ!ありゃいしゃんがかわいそーーなのりゃあああああああーーーーーーーーっ!」ビエエエエエエエエエーーンッ アライちゃん2「おにぃいっ!あくまああーーっ!ありゃいしゃんだってぇ!おまえとおんなじなのりゃあーっ!いきてゆのりゃああっ!」ヒグッグシュッ 男児兄「…」 アライちゃん2「おまえはああっ!いじめられておててだめにされたありゃいしゃんのこと、かわいそーだとおもわないのかあああっ!」フシャアアアアッ 男児兄「…」 男児兄は、授業で先生から『生き物の命は大切にしなさい』と教わったことを思い出した。 454 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 00 33 50.45 ID alXweNKpo … …過去の授業中… 先生『生き物の命は大切にするんですよ』 生徒達『はーい』 塾メガネ『先生、質問ありまーす』スッ 先生『どうしました?』 塾メガネ『家の中にアライちゃんが住み着いたとき…、僕達は、そのアライちゃん達の命も大事にしなきゃいけないんでしょうか?』 先生『…』 塾メガネ『アライちゃん達の命を守るために、僕達は家が荒らされ、ウンチだらけになることを受け入れなきゃいけないんでしょうか?』 先生『…そういうときは、駆除業者を呼びましょう』 塾メガネ『おかしいですよね、矛盾してませんか?』 459 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 00 44 09.79 ID alXweNKpo 先生『まず大前提として…、今私が教えているのは、社会的な常識。一般的な考え方です』 先生『決して破ってはいけないルールではなく、例外となる場合もあります』 塾メガネ『例外ってなんですか?』 先生『…生き物の命の重さには、違いがあります』 塾メガネ『命の重さの違いって何ですか?』 先生『…そうですね。はっきり言いましょう』 先生『命の重さとは、すなわち…、人の役に立つかどうかで決まります』 先生『例えば…、ある少年には、国家テロ殺人に荷担することで報酬を受けとる父親と、ペットのカブトムシがいます』 先生『父親とカブトムシ。…命の重さが上なのはどちらだと思いますか?』 460 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 00 52 27.45 ID alXweNKpo 塾メガネ『えっと…、父親じゃないですか?人間だし…』 先生『皆さんはどう思いますか?』 『父親かな?』『…人間だし、やっぱ父親だろ』『両方同じじゃない…?命の重さに違いはないでしょ』 先生『…法律上での扱いを話すならば…、命が重いのは、カブトムシの方になります』 『えー!?』『なんでー!?』 先生『父親は国家テロや殺人に荷担し、多くの人の命を奪い、国を混乱させ、迷惑をかけています』 先生『それゆえ内乱罪や殺人罪で、死刑判決になるでしょう。国家が、少年の父親を殺すべき命だと決めるのです』 先生『その一方で、カブトムシは悪事をしていない。少年の心を癒しているだけです』 先生『もしカブトムシを殺せば、器物損壊罪となり、法律で罰せられます』 先生『従って、殺人に荷担した報酬で少年を育てる父親よりも…、ペットのカブトムシの方が命が重いのです』 461 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 01 04 43.30 ID alXweNKpo 塾メガネ『人間なのに…ですか?』 先生『そうです』 ガキ大将『役立たずは死ねってことかよ』 先生『役に立たないだけなら命の重さは「ゼロ」。害はありません。しかし、法律を破って悪事をしてばかりの者は、命の重さが「マイナス」になります』 先生『そうなったら、罰を受けたり…、殺されても文句は言えません』 男児兄『…』 ……… 男児兄「…」 アライちゃん2「ありゃいしゃんはなああ!いだいなんだぞぉ!こんなちーっちゃいのにっ!おかーしゃんからはなれてじりつしてゆのりゃ!りっぱなのりゃあ!」フゥウーーッ アライちゃん2「うやまええええ!ありゃいしゃんのこと!えらいっていえー!ありゃいしゃんにごめんなしゃいしろおおおおおおおーーーっ!」 男児兄「…」 462 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 01 12 19.53 ID alXweNKpo 男児兄「なんかピーピー言ってるけど、アライちゃんだし、いいや」ドグシャアアッ 男児兄は、何らためらうことなく、アライちゃん2の両脚をシャベルで破壊した。 ろくに移動できないアライちゃん2には、攻撃されるのが分かっていても、何ら抵抗も回避もできなかった。 アライちゃん2「はぎゃびいいいいぃぃぃいいいーーーーっ!!」ブシャアアアアアアッ アライちゃん2「なんでえええええっ!なんでありゃいしゃんのゆーことわかんないのりゃあああーーっ!がいじがいじがいじがいじがいじがいじがいじがいじがいじがいじぃーーーーーーーっ!」ピギイイィイ アライちゃん2「のぉおおおおおおおおおおおおーーーぁああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!のびゃぎいいいいいぃいいいいぃいいーーーーーっ!」ピギャウゥウウウ アライちゃん2は、同じような姿となっている姉と共に、苦痛と絶望のコーラスを響かせた。 467 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 01 25 17.61 ID alXweNKpo アライちゃん3「う、うゆうぅ…」ブルブル 籠罠に閉じ込められているアライちゃん3は、姉達が受けた仕打ちを見て脅えている。 アライちゃん3「ま、まって…い、いきうめに…いきうめになゆかりゃあ…あばれないかりゃあ…」ブルブル アライちゃん3「おててと…あんよは…いたくしないで…」ブルブル アライちゃん3「か、かめたろーしゃbんに、ごめんなさいすゆかりゃあ…」ブルブル ガキ大将「こう言ってるけど、どうする?」 男児兄「反省したか。それじゃあ、ちゃんと生き埋めになれよ」ガチャッ ガシィ アライちゃん3「うゆぅ…」 男児兄は、籠の中に手を入れ、アライちゃん3の胴体を掴んだ。 男児兄「よーし、出すぞ」ヒョイ そして、籠の外へ出した。 469 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 01 31 10.08 ID alXweNKpo アライちゃん3「はぐがぶぅううううぅうっ!」ガブゥウッ バリバリ アライちゃん3は、獲物の肉を噛み切るための鋭い牙で男児兄の手に思いっきり噛みつき、 肉を裂くための鋭い爪で男児兄の手を思いっきり引っ掻きまくった。 男児兄「痛っってえええええええええええええッ!!!」パッ 男児兄は、思わず手を離してしまった。 アライちゃん3「のりゃっ!」ポテッ 地面の上に落ちたアライちゃん3は… アライちゃん3「やーいやーい!うんこばかくそぼけがいじぃーーっ!やーいやーいだまされたー♪おまぬけうんこー♪くそがいじー♪≧∀≦」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 自由になったアライちゃん3は、必死のヨチヨチ歩きで逃げ出した。 男児兄「あっ、くそっ!」 男児弟「に、逃げる気だ!捕まえろ!」タタタッ 470 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/06(土) 01 31 55.66 ID alXweNKpo つづく (亀花子の)回転の力を信じろ パート1へ戻る
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351 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/07(水) 07 45 36.03 ID vBDxkLbdo … ~公園~ 男児兄「金髪女児、入院だってさ…」ポーン 男児たちが、ボールを蹴りあっている。 男児弟「なんであんなことに…」ポーン ガキ大将「…くそっ…」ポーン そのとき、突風が吹いた。 ガキ大将「うわっ!?」ビュウッ 突風によって、ガキ大将の帽子が勢いよく林の方へ飛ばされていった。 ガキ大将「うわわー!待てー!俺の帽子ー!」タタタッ 男児弟「お、追い掛けよう!」タタタッ 男児兄「すげー速さで飛んでいくぞ!」タタタッ 帽子はどんどん遠くへ飛んでいき、あっという間に見えなくなった。 352 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/07(水) 07 49 25.58 ID vBDxkLbdo ガキ大将「ど…どうしよう…」 男児兄「みんなで手分けして探そうぜ!」 男児弟「早く見つけちゃおう!」 ガキ大将「…おまえら…ありがと!よーし探すぞ!」タタタッ … 一同は、林の中を2~3時間ほど探し回った。 やがてカラスが鳴き、日が暮れてきたころ… 男児兄「くそー見つからねえ…」ガサガサ 男児弟「ん!み、見て!あったよ、ほら!」ユビサシ ガキ大将「お!ほんとだ!」 男児弟は、土の上を指差した。 https //i.imgur.com/rmeHCJU.jpg 土の上に、ガキ大将の帽子が落ちていた。 ガキ大将「こんな遠くまで飛ばされてたのか…」スタスタ ガキ大将は、帽子へ近づく。 353 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/07(水) 07 51 29.42 ID vBDxkLbdo ガキ大将「よいしょっと」スッ ガシィ ガキ大将は、地面に落ちている帽子のつばを掴んで捲った。 https //i.imgur.com/AKRLGHb.jpg ガキ大将「うわあああぁああああああああああああ!!!?」ビクゥゥ 男児兄弟「「ひゃああああああああああああああああああ!!?」」ビクゥゥ 354 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/07(水) 07 59 04.78 ID vBDxkLbdo なんと、帽子の下に生き物が潜んでいたのであった。 アライちゃん1「うゆ!おまえー!ありゃいしゃんのおうちになにしゅゆつもりなのりゃ!」フゥーッ アライちゃん2「このおうちはありゃいしゃんたちがさいしょにみつけたんだぞぉ!」フゥーッ アライちゃん3「どよぼーしゅゆきかぁ!ありゃいしゃんたちこれないとさむくてかぜひーちゃうのりゃ!ほかのさがせー!」フゥーッ アライちゃん4「うぅーっ!のりゃっ!のりゃっ!(威嚇)」フゥーッ 帽子の下に住み着いていた住人達が、強く抗議してきた。 ガキ大将「これは元々俺のだ!返せ!」グイグイ ガキ大将は、帽子を引っ張った。 アライちゃん1「ぴいぃ!?」 アライちゃん2「おうちのききなのりゃー!ありゃいしゃんががんばってみつけたおうちかえちてー!」ビエエエン アライちゃん3「おまえのじゃないのりゃあ!ありゃいしゃんがいーーーっちばんさいしょにみつけたっていってゆのがわかんないのかがいじぃーっ!」ピギィィイ アライちゃん4「うゆうぅ~!しまいみんなのきずなぱうぁーでおうちどよぼーをやっちゅけゆのりゃ~!」フゥーッ アライちゃん達は、帽子を渡すまいと抵抗してきた。 https //i.imgur.com/jQPFYKX.jpg ガキ大将「うわ噛まれた!いってぇ!」 アライちゃん1~4「「「わっちぇ!わっちぇ!わっちぇ!」」」グイグイ 果たして、帽子はアライちゃん達の手に渡ってしまうのであろうか? 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09 29 33.73 ID up5k51ll0 353 唐突なホラー展開もこなせるなんてやっぱりチビ達は万能なのだ! 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09 35 34.91 ID CcXA3VoV0 まーたアライさんが帽子盗もうとしてる 374 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 00 34 51.35 ID ME72A33fo 男児兄「何がお家泥棒だ!」ダッ 男児弟「その帽子はもともと…!」ダッ ガキ大将「待て待て!わかった!俺の負け!降参だ!」ピタッ アライちゃん3「がぶがぶ…のりゃ?」ガブゥ ガキ大将「分かったよ…これはお前らのお家になったんだな。返すよ」スッ ガキ大将は、帽子から手を離した。 男児兄弟「「え!?」」 アライちゃん3「んが…はぁはぁ!かったのりゃー!」ヨチヨチモゾモゾ アライちゃん1「ありゃいしゃんたちのきずながどよぼーをたおちたのりゃー!≧∀≦」ヨチヨチシッポフリフリモゾモゾ アライちゃん2「がいせんなのりゃー!わっちぇ!わっちぇ!」ヨチヨチモゾモゾ アライちゃん4「あったかおうちまもったのりゃ~!これでさむくなくなゆのりゃ!」ヨチヨチモゾモゾ アライちゃん達は、帽子の中へ潜っていた。 男児兄「お、おい…いいのかよ?」 375 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 00 39 19.72 ID ME72A33fo 男児弟「ち、ちょっと!帽子また取られちゃったよ!」アセアセ ガキ大将「いいって、あれはあいつらにやるよ」 アライちゃん1「ほんとーだろーな?」ニュッ 帽子の下から、アライちゃん1が顔を出した。 ガキ大将「いいっていいって。お前らのすみかにしろよ」 アライちゃん1「ふははー!やったのりゃあ!かんぜんしょーりなのりゃー!」モゾモゾ アライちゃん1は、再び帽子の下へ潜っていった。 アライちゃん達は、戦いの末に… ガキ大将の帽子を奪うことに成功したのであった。 ガキ大将「死ねぇ!」グシャアァア しかしガキ大将は、帽子を思いっきり踏んづけた。 帽子の中の声「「「ぴっっっぎゃああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーっ!!」」」ボリゴギィ 帽子の中から悲鳴が響く。 376 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 00 47 10.95 ID ME72A33fo ガキ大将「だらぁ!」ドグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャグシャ ガキ大将は、何度も何度も 帽子の中の声「びぎゅ!」グシャボギィ 帽子の中の声「うびゅぇええ!」グチャァ 帽子の中の声「いっっぢゃあぃいいびぎぐびゅぅぅ!」グシャボギィ 帽子の中の声「おがーじゃ…ぶぎゅ!」ベチャァ 白い帽子は何度も踏みつけられ、赤く染まっていった。 ガキ大将「はぁ…はぁ…」ゼェハァ 帽子「」シーン …真っ赤になった帽子からは、もう何の声も聞こえなかった。 377 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 00 52 28.82 ID ME72A33fo 男児兄「…かーちゃんからアラ袋貰ってるけど、使う?」ガサガサ 男児兄は黒い袋を取り出した。 これはホームセンターでどこでも売られている『アラ袋』。 アライちゃんは駆除して放置すると、腐敗して蛆虫が湧いたり、他のアライちゃんの餌になってしまう。 地面に埋めても、腐敗臭を嗅ぎ付けたアライちゃんによって掘り起こされ、餌となってしまう。 そのため、駆除したアライちゃんはアラ袋へ詰め、早めに燃やすか、燃えるゴミの日まで凍らせるのが通例である。 ガキ大将「サンキュー」スッ ガキ大将は、真っ赤な帽子を丸めて、中身がこぼれ落ちないように持ち上げ、帽子ごとアライネットへ入れた。 男児兄「…帽子ごとか…。」 男児弟「なんで帽子ごと踏んづけたの?」 ガキ大将「そりゃあ、もちろん…」 378 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 00 53 39.49 ID ME72A33fo ガキ大将「アライちゃんが巣にした帽子なんて、もう被りたくないだろ!」 男児兄弟「「だよなー!」」スタスタ 男児達は、日が暮れる前に家へ帰っていった。 380 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 01 03 57.21 ID ME72A33fo アライちゃん達は結局、帽子を自分たちの家にすることに成功した。 しかしその健気な努力とやらは、圧倒的な力の差によって可及的速やかに踏み潰されたのであった。 男児達は、狂人卍やバイトのように… アライちゃんを必要以上に痛め付けて楽しむことは、一切しなかった。 当然のことだ。 たとえ相手が害獣アライちゃんでも、一般的な価値観からすれば、 わざと苦しめてから殺すことは忌避されるのだから。 これは相手がアライちゃんでなくとも、蜂だろうと、ゴキブリだろうと、燕の雛だろうと同じである。 かつて亀太郎の副葬のために、アライちゃんの四肢を破壊して痛め付けたことはあったが、 あれはアライちゃんに苦痛を味わわせて楽しむことが目的ではない。 ただ純粋に、亀太郎の弔いのためにやったことである。 …そう。 この世界では… 『野良アライちゃんを駆除すること』、それ自体は一般的な行為であっても… 『わざと苦痛を与え、虐殺することを楽しむ』のは… 一般的に、悪趣味だとして煙たがれる行為なのである。 381 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/08(木) 01 04 47.62 ID ME72A33fo つづく 383 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2018/03/08(木) 12 51 32.58 ID Le8O1gGlO 今回の話は、アラ虐が2レスで終わるあっさりした話でしたが ぶっちゃけ 353のシーンが書きたかっただけです イボアライちゃんの誕生 パート3へ戻る
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霞「ここが鹿児島のラーメン屋さんよ」 薩摩男児A「おいどんは焼酎ラーメンを食すでごわす!!」ズルズルズル 薩摩男児B「おう!店主が自顕流の技で黒豚をきりさばいているでごわす!」 店主「キエェェーーーー!!」バシュッバシュッバシュッ 薩摩男児C「ガハハ!いつ見ても豪快でごわす!」 薩摩男児D「やはりチャーシューは黒豚のさばきたてが一番でごわすなぁ!」 京咲「こ…これが鹿児島…!」
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たのしい理科 ~振り子~ おまけ・ボトムズネタ アライさんの農業その1 アライさんの農業その2 物置小屋と男児の夢その1 物置小屋と男児の夢その2 好きな悲鳴は? 物置小屋と男児の夢その3 物置小屋と男児の夢その4 たのしい理科 ~落下~ ひったくりのアライさん 山小屋のアライキングダムその1 山小屋のアライキングダムその2 山小屋のアライキングダムその3 山小屋のアライキングダムその4 アラしゃぶと掃討作戦 パート6へ進む 【アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く】まとめへ戻る
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【車】祖母の車にひかれ、1歳男児が死亡【山形県山形市】 【交通事故】正面衝突、4カ月男児と祖母が死亡【山形県上山市】 【無理心中】福島の海で祖母と生後2ヶ月の孫死亡【福島県いわき市】 【祖母】祖母(50)に虐待され意識不明の重体になっていた女児、死亡【茨城県古河市】 【無理心中】10歳男児と祖母死亡、無理心中か【埼玉県所沢市】 【交通事故】女児(6)と祖母(88)が男性運転の車にはねられ死亡【石川県宝達志水町】 【交通事故】祖母の目の前で小学1年男児はねられ死亡【三重県御浜町】 【交通事故】孫(9カ月)背負った祖母(67)はねられる 2人が死亡【三重県志摩市】 【交通事故】4歳女児、祖母(66)と一緒に自転車の練習中に車にはねられ死亡 トラック運転手を逮捕【大阪府枚方市】 【こんにゃく】凍らせたこんにゃく入りゼリーを、祖母が1歳9ヶ月の男児に与え【兵庫県】 【無理心中】“車炎上、母と女児2人死亡”で、無理心中図った祖母(57)逮捕【奈良県橿原市】 【無理心中】54歳祖母が2歳の孫を道連れに無理心中「大変お世話になりました」とメモを残す【広島県江田島市】 【虐待】祖母(58)に虐待され重体の2歳児が死亡【愛媛県伊予市】 【川】六角川で祖母(64)と孫の3人水死 お盆参りで帰省中【佐賀県小城市】 【犬】祖母(56)が管理している別荘で犬2匹に噛まれ、4歳男児死亡【福岡県那珂川】
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あずにゃんせんせーの嘘吐き 園児「あずにゃんせんせー」 梓「梓先生でしょ?」 園児「あずにゃんせんせーと園長せんせーはまだ結婚しないの?」 梓「い、いやだからそれは///」 園児「あっ!園長せんせー」 唯「はーいどうしたの?」 園児「園長せんせーとあずにゃんせんせーは何時結婚するの?」 唯「そ、それは…その///」 梓「女性同士は結婚出来ないんだよ///」 園児「園長せんせーはあずにゃんせんせーの事好き?」 唯「う、うん好きだよ///」 園児「結婚したい?」 唯「そりゃ、出来れば///」 梓「なっ///」 園児「あずにゃんせんせーは結婚したい?」 梓「し、したくありません///」 園児「なんでー?」 梓「好きなんかじゃ…ないからです!」 唯「あずにゃん…」 園児「あずにゃんせんせーの嘘吐き!」 梓「えっ…」 園児「あずにゃんせんせー何時も言ってるもん!嘘吐くのはいけない事だって!」 梓「…」 園児「人を傷つけるような事言ったら駄目って言ってたもん!」 梓「傷つけてなんか…」 園児「園長せんせー今凄く悲しそうだもん!」 園児「嘘吐きのあずにゃんせんせーなんか…」 園児「僕、大嫌いだもん!」 梓「ごめん園児君、先生は嘘吐いてたね」 唯「あずにゃん…」 梓「あ、あの唯先輩///」 唯「は、はい///」 梓「私なんかで良ければ、その…宜しくお願いします///」 唯「こちらこそ宜しくお願いします///」 梓「園児君、先生の事嫌いにならないでね」 園児「あーずにゃん」だきっ 唯「私も!あーずにゃん」だきっ 梓「もう///」 和せんせーが教えるごめんなさい 女児「わーん」 男児「わーん」 和「どうしたの?喧嘩したの?」 女児「男児君が叩いたのー」 和「男児君、どうして叩いたの?」 男児「だって…女児ちゃんがいきなり玩具盗ったから」 女児「男の子は女の子を大切にしなきゃいけないんだよ!」 和「そうね、男の子は女の子を大切にしなきゃいけないわね」 男児「うっ…」ぐすっ 和「でも、女児ちゃん」 女児「なに?」 和「女児ちゃんは男児君の玩具を何で取り上げたの?」 女児「だって…使いたかったから」 和「そういう時は先ず何て言うの?」 女児「使わせてって言う…」 和「そうでしょう?女児ちゃんもいきなり玩具を取り上げられたら嫌でしょ?」 女児「うん」 和「いい?人に大切にして貰うには先ず自分が相手を大切に思わないと無理なのよ」 女児「…」 和「そこに男の子も女の子もないの」 女児「うん、わかった」 和「じゃあ、男児君に何て言うかわかる?」 女児「玩具をいきなり取り上げてごめんなさい」ぐすっ 和「そう、偉いわ」なでなで 和「それから男児君」 男児「はい」 和「女児ちゃんに何て言うの?」 男児「叩いてごめんなさい」ぐすっ 和「偉い偉い」なでなで 女児「男児君、一緒に遊ぼう」 男児「うん、遊ぼうよ」 和「あの二人、結婚したりして?」 和「まさかね」クスッ 純せんせーのガッツ 女児「純せんせー大変なのー」 純「どうしたの?」 女児「猫ちゃんが木から降りれなくなって園児君が助けようとしたら降りれなくなったの!」 純「わかった!」 園児「怖いよぉー」 子猫「ミーミー」 純「今から先生が行くから大人しくしてるんだよ」 園児「う、うん」 唯「どうしたの!何があったの!」 律「何だ何だ?」 紬「純ちゃん危ないわ」 和「気をつけるのよ」 憂「マット…マット持ってきます」 梓「私も行くよ!」 律「大丈夫か?取り敢えず園児君を先に助けよう」 澪「慎重にな」 憂「マット持ってきました!」 純「ほらっ!もう少しだから、大丈夫だよ」 園児「純せんせー…」ぐすっ 園児「あっ…」ツルッ 唯「危ない!」 純「くっ!」ガシッ 純「ぐはっ」ドスン 純「痛ッ」 律「大丈夫か!」 澪「園児君は無事だ!」 純「え、園児君を病院へ…」 唯「私とムギちゃんは園児君を病院へ大至急連れて行くから!」 唯「澪ちゃんとあずにゃんは救急車を呼んで純ちゃんを!」 唯「憂は何か冷やす物を」 唯「りっちゃんは皆を落ち着かせて!」 唯「和ちゃんは園児君の両親に大至急連絡を!」 唯「皆!急いで!」 紬「唯ちゃん乗って!」 唯「和ちゃん!りっちゃん!憂!子供達をお願い」 園児「ごめんなさいごめんなさい…」 唯「大丈夫だから園児君は何も悪くない」ギュッ 園児「純せんせーが純せんせーが…」 唯「純先生もきっと大丈夫だから安心するんだよ」 病院 医師「検査の結果、何も異常ありませんでした」 唯「ありがとうございました良かった…」 園児父「園児!」 園児母「園児!大丈夫なの!」 唯「この度は私の管理が甘くこういう事になってしまい大変申し訳ありませんでした」 紬「申し訳ありませんでした」 園児父「一体何でこんな事になったんですか!」 園児母「事と次第によっては…」 唯「実は…」 園児父「子猫を助けようとして…」 園児母「園児、無茶したら駄目でしょう…」ぐすっ 唯「責任は全て私にあります本当に申し訳ありませんでした」 園児父「それで、鈴木先生は?」 唯「まだ病院に運ばれた所なので…」 紬「私、秋山先生に電話してみます」 園児母「鈴木先生には何とお礼を言って良いか…」 紬「園長先生、鈴木先生は頭も打ってなく骨にも異常はないようです」 園児父「良かった…」 園児母「鈴木先生が良くなったら連絡下さい」 唯「わかりました、必ずご連絡します」 純の病院 澪「純ちゃん大丈夫か?痛むか?」 純「大丈夫です迷惑かけてすいません」 梓「何かして欲しい事ある?」 純「今日は優しいね」クスッ 梓「だって…だって…」ぐすっ 純「大丈夫だよ梓」 唯「純ちゃん」ガチャッ 純「唯先輩、すいませんでした」 唯「謝る必要ないよ」 純「私、子供を不安にさせてしまって保育士失格ですね」 澪「そんな事ないって」 梓「そうだよ!純が居なかったら園児君は…」 紬「純ちゃん…」 唯「純ちゃん、私達の役目は子供の成長を見守り適切な保育をする事」 純「唯先輩…」 唯「それと大切な子供達を命に代えても守る事」 唯「純ちゃんは立派で最高の保育士だよ」ニコッ 純「唯先輩ー」ガバッ 唯「よしよし」 幼稚園 律「皆、鈴木先生も園児君もきっときっと大丈夫だからな」 園児達「…」 子猫「ミーミー」ぶるぶる 憂「こんなに震えて…」 和「この子も怖かったのね…」 男児「…」てくてく 律「男児?」 男児「…」ギュッ 子猫「にゃっ?」 男児「園児君や鈴木せんせーが帰ってきた時」 男児「猫ちゃん震えてたら悲しむから」なでなで 律「男児、お前…」 憂「偉いよ男児君」 プルル 和「唯からかも!」 和「そう、良かった…伝えておくから」 和「皆、鈴木先生も園児君も大丈夫だから安心してね」 園児一同「わーい!」 律「よっしゃ!」 憂「本当に本当に良かった…」 梓「戻りました」 律「梓、どうだ様子は?」 梓「暫く安静にしていれば大丈夫です」 和「そう、良かった」 梓「皆、お絵かきするよ」 梓「園児君と純先生の絵を描いて帰ってきたらプレゼントしようよ!」 園児達「わかった!」 園児父「鈴木先生、貴女は息子の命の恩人です!」 園児母「本当に本当にありがとうございました」 純「そんな…」 園児「純せんせー!」ガバッ 純「園児君、無事で良かった…先生は嬉しいよ」なでなで 純「鈴木純、今日より復活します!」 律「お帰り純ちゃん」 紬「本当に無事で良かったわ~」 和「今日からまた頑張りましょう」 憂「純ちゃんお帰りなさい」 梓「純、これ園児達が描いたんだよ」 純「これは似顔絵…」 澪「梓が提案したみたいだぞ」 純「ありがとう梓」 梓「うん」 園児「純せんせー遊ぼうよー」 純「よーし!」 3
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92 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 21 51 47.72 ID XhKFKHsKo … その後の社会はどうなったか。 自明である。 全国民の、アライさんに対する関心が… 警戒心が、嫌悪感が、敵対心が増大した。 これまでのアライさんに対する多くの人々の認識は、 『農業へ莫大な悪影響を与えている』 『こいつらのせいで野菜が高くなった』 『よく知らないけど、たくさんいる野生フレンズ』 『ゴミを漁ってた』 『見た目は可愛らしい』 『性格は最悪』 『キチガイどもに捕まって食われている』 『昔漫才師にアライさんがいた』 …など、無関心な者が多かった。 だが、未曾有の災害…アライハザードが起こったあの日から。 市民の間では、スズメバチより遥かに危険な敵として共通認識が出来上がっていた。 多くの人々を殺傷した、憎むべき敵。 一刻も早く絶滅させるべき最悪の害獣と認識された。 そして、アライキング・ボスの素性が明らかとなったことで、 『戸籍持ちのアライさんも、人殺しのクソ害獣である』と、誰もが信じて疑わなくなった。 96 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 21 59 19.71 ID XhKFKHsKo そんな中… 動画サイトでは、ある動画の再生数が恐ろしい勢いで伸びていた。 数年前に投稿されていた、ショクエモンPのライブキッチンシリーズである。 今までアラ虐動画は、動物虐待やスナッフビデオと同一視されていた。 いくら害獣といえど、それを笑いながら駆除するのは後味が悪いと思われていたのである。 しかし、多くの人々がアライさんを憎むようになったことで、過去に投稿されたアラ虐動画は脚光を浴びることとなった。 憎むべき害獣を残虐に殺傷し、調理してしまう。 そのスカッとする爽快感が若者の間で人気となり、 既に動画投稿を休止していたショクエモンPに対し、復活の要望が高まったのである。 100 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 08 52.35 ID XhKFKHsKo そんな中、あるアラジビ料理動画投稿者が台頭していた。 その男の名は『シャークP』。 かつて数多く存在していたショクエモンフォロワーの中で、唯一長続きしているアラジビシェフである。 3年前のアラジビフェスで、フォアグライを抜き取った後のデブアライさんを、 火炙りにしながら焼き肉にしていたのがこの男だ。 彼を一言で言い表すなら、『ショクエモンPの二番煎じ』。 ギターを掻き鳴らす、激辛スパイスを持ちネタにする等、表面的には個性を出そうとしているものの、 結局はショクエモンPのやったことを真似しているだけなのである。 3年前は、 『没個性』 『料理が美味しくない』 『劣化版ショクエモンP』 など、さんざんな評価を得ていた。 しかし、たとえ劣化版であっても。 彼が現役のライブキッチン動画投稿者であることに変わりはない。 ショクエモンPの代替品…もとい後継者として、彼はそれなりに高い人気を得ていた。 104 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 17 20.65 ID XhKFKHsKo ~小学校~ 小学校のパソコン室。 男児達は集まり、動画サイトを見ていた。 男児1「あ!シャークPの動画新作出てる!」 男児2「ほんとー!みよーぜみよーぜ!」タタッ 男児3「俺もみるー!」ワイワイ 男児達は、動画を再生する。 シャークP『シャーシャシャシャシャ!こんばんわコバンザメ!シャークPチャンネルへようこそ!』 シャークP『今回はですねー、私シャークP、アライさんスルメ作りに挑戦したいと思いまーす!フゥー!』パチパチパチパチ 男児1~3「フゥー!」パチパチパチパチ 106 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 24 41.20 ID XhKFKHsKo 「早速アライさんを探すシャークP。」とテロップが出る。 シャークP『おーい!アライさん出てこーい!』 シャークP『なんて言って出てくるはずはありませんので、ね!罠を仕掛けてみたいと思いまーす!』 ゴミ捨て場に、アライグマトラップを仕掛けるシャークP。 シャークP『ここにカメラを仕掛けて、みまシャーク!』 「深夜2時」とテロップが出る。 113 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 30 54.18 ID XhKFKHsKo アライさん1『いい匂いがするのだ!』コソコソ アライさん2『街には美味しい食べ物がたくさんあるのだ!』コソコソ 「早速、生ゴミ袋へ寄ってきた害獣2匹!」とテロップが出る。 アライさん1『わはー!この中にお宝があるのだぁ!』ゴソゴソ アライさん2『食べ物があったのだぁ!』パッ 「生ゴミを食べ物と言い張る勇気…オエッ」と、センスのないテロップが出る。 アライさん1『ん?これは何なのだ?』クンクン アライさん1は、アライグマトラップの中の匂いを嗅ぐ。 アライさん1『いい匂いがするのだぁ!』 「※中身は賞味期限切れのカレーパン。」とテロップが出る。 賞味期限切れのくだりはただの演出であろう。 117 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 41 20.63 ID XhKFKHsKo アライさん1『お宝はこの中なのだー!』ズボッ 映像が停止し、アライグマトラップの構造を説明する文章が表示される。 画面下には『一時停止推奨』とテロップが出ている。 男児1「なにこれ?」 男児2「飛ばそ飛ばそ。あ、行きすぎた」カチッ 男児3「戻して~!あ、そこまででいいよ」 男児2「ここからね」カチッ アライさん1『のあっ!?い、痛いのだああぁ!』バタバタ アライさん2『ど、どうしたのだ!?』 「ヒット!」「ヒット!」「ヒット!」と、何度もやかましく漫画風テロップが表示される。 アライさん1『と、とれないのだああああ!んん~!』ジタバタ 「※手を切り落とせば取れます。」と、物騒なテロップが出た。 男児1~3「アハハハハハハハ」 子供達にはウケているようだ。 120 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 47 48.31 ID XhKFKHsKo アライグマトラップから手を引っこ抜こうと必死になるアライさん1。 アライさん1『痛いのだ…!取れないのだぁ!』グイグイ アライさん2『て、手伝うのだ!一緒に引っ張るのだ!うぬぬー!』グイーーッ アライさん1『いだいのだああああああああ!』ジタバタ 「※余計痛いだけです。」とテロップが出る。 男児1~3「アハハハハハハハ」 その後、アライさん達の様子が早送りで映し出される。 「朝5時」とテロップが出る。 アライさん2『あ、朝なのだ!このままじゃ人が来るのだぁ!』 アライさん1『早く助けてほしいのだ…!』 アライさん2『あ、後で来るのだ!』タタッ アライさん1『のああああぁ!』 「※この後、仲間は帰って来ませんでした。」とテロップが出る。 男児1~3「アハハハハハハハ」 130 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 22 58 18.63 ID XhKFKHsKo シャークP『朝ですね』 ギターケースを背負い、道に立っているシャークPの姿が映る。 どうやらカメラマンに撮らせているようだ。 シャークP『それでは、罠の様子を見に行ってメガマウス!』ザッザッ メガマウスとは鮫の種類の一つである。 だが小学校の男児たちには何のことだか通じず、スルーされたようだ。 通じたとしても大して面白いシャレではないが。 シャークP『あ!いました!アライさんです!シャーシャシャシャシャ!』 アライさん1『ひ、ヒトなのだ!た、助けて欲しいのだ!これが取れなくなっちゃったのだ!』 シャークP『そうかいそうかい。それでは…』ゴソゴソ ギターケースを漁るシャークP。 中から出たのは、ギターではなく。 なんと、釘バットである。 釘バットは集中線で演出され、画面の下には「釘バット!!」と無くても分かるテロップが出る。 133 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 04 12.39 ID XhKFKHsKo アライさん1『な、何なのだ!?それでこの邪魔なのを壊してくれるのか!?』 シャークP『それじゃあ、早速アライさんを狩ろうと思います!』 画面の下には、「※シャークPはアライさん駆除免許を持っています。ホントです」と表示される。 実際に彼は真面目に講習を受けて、特定有害駆除対象フレンズ駆除免許を取得したのである。 動画作り、もといアラジビ料理への彼なりの真剣な姿勢が伺える。 135 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 12 24.85 ID XhKFKHsKo シャークP『ヒャホウ!』ガッ シャークPはアライさん1に向かっていき、釘バットを振りかざす。 アライさん1『痛っ!痛いのだあああああ!』ドサッ 「大絶叫。」とテロップが出る。 この騒音は近所迷惑かもしれないが、ゴミ捨て場を荒らすアライさんを一匹駆除したことを考えると差し引きではプラスの行いともいえる。 シャークP『シャーク!シャーク!シャーク!』ドガッドガッドガッ アライさん1『いだいっ!いだいのだぁ!やめるのだぁぁっ!のぎゃあああっ!』 シャークPが釘バットを振り下ろす度に、編集で入れられたコミカルな打撃音が鳴る。 生き物へ暴力を振るっていることの実感が和げられる演出だ。 男児1「いいぞー!」 男児2「やっちゃえシャークP!」 男児3「殺せー!」 男児たちは、まるでヒーローショーの殺陣をみるかのように大盛り上がりである。 136 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 16 54.05 ID XhKFKHsKo シャークP『ゼェッゼェッ…シャーク!ゼェッハァッ…』ドガッドガッドガッ アライさん1『』グッタリ カメラは、倒れているアライさんの姿を映す。 アライさんの顔はやたら赤の多いモザイクで覆われており、 「※有料チャンネルではモザイクが外れます。」とテロップが出る。 シャークP『えー、ゼェッ、ハァッ、捕獲、完了と、ゼェッ、いうことでね、運んでいきましょう』ゼェハァ アライグマトラップを手から外すシーンはカットされた。 まあ映してもつまらないので、妥当な判断といえるだろう。 145 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 30 34.66 ID XhKFKHsKo 場面転換し、シャークPのキッチンが映し出される。 シャークP『えー、ではさっそく、アライさんスルメを作って行こうと思います!シャークPのライブキッチンに、目白押し!』 画面の端っこにメジロザメの画像が出てプルプル震え、「シャー!」というエコーがかかった声が流れる。 元々は目白押しとメジロザメをかけたダジャレであり、この画像表示演出はなかった。 しかしあまりにも誰もダジャレに気付いてくれないから、最近使い始めたようだ。 もっとも、大抵の視聴者は映し出されているサメがメジロザメだということにすら気付かないため、依然としてこのダジャレは多くの視聴者に理解されていない。 アライさん1『う、うぅ…』 アライさん1は、両手両足を縛られている。 シャークP『それじゃあ、まずは解体していきまーす』スッ シャークPは、ハサミでアライさん1の服を切る。 アライさん1『のぁ…アライさんの毛皮がぁ…』 映像には、全裸のアライさんが映し出される。 乳首と局所にはモザイクがかかっており、「※有料チャンネルではモザイクが外れます」とテロップが出ている。 男児1「…」 男児2「…」 男児3「…」 アライさんといえども、腐ってもフレンズ。 その女体は少女そのものである。 男児たちはやや前傾姿勢で、太ももをすり合わせながらパソコンの画面を凝視する。 148 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 37 36.01 ID XhKFKHsKo シャークP『次にですね、このアライさんを、木の板に磔にします!』 シャークPは、極太の釘と金槌を持ってくる。 アライさん1『な…何する気なのだ…い、痛いことはやめるのだぁ!アライさんが可哀想なのだぁ!』 シャークPは、アライさん1を木の板に寝かせる。 そして、その掌に釘を当て… アライさん1『い、いやなのだ!あぶにないのだ!や、やめ…』 シャークP『シャーークッ!』ガンッガンッ アライさん1『のぎゃああああああああーーーーーっ!!!』ブシュウゥ アライさん1の手は、釘によって木の板に打ち付けられた。 男児1~3「アハハハ」 152 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 44 41.09 ID XhKFKHsKo シャークP『シャークッ!』ガンッガンッ アライさん1『いだいのだああぁっ!う゛ぁああーーーっ!アライさんの足がぁーっ!』 続けて、足も木の板へ釘で打ち付けた。 シャークP『続きまして、いよいよ出番です。シャ~~ク、ノコギリ』ビヨーンビヨーン シャークPは、ノコギリを映す。 もちろんノコギリザメと掛けている。 アライさん解体道具として無理なく使えて、語感もまあ悪くないため、 シャークPのトレードマークとなっている。 シャークP『これを使って、内臓をジョーズに引きずりだしましょう!』ビヨーンビヨーン アライさん1『ひ…やだ…やなのだ…おねがいなのだ…やめ…ゆるして…ほしいのだ…』ガクガクブルブル 154 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 48 20.00 ID XhKFKHsKo シャークP『それじゃあ解体していきまーす』スッ アライさん1『やめるのだぁ!だずげでぇ!アライさん何にも悪いことしてないのだこんなことするのおかしいのだぁ!嫌なのだああああああ!』ガクガク 暴れようとしても、手足は釘で木の板に打ち付けられている上に縛られているため、動かない。 シャークP『レッツ!解体!シャーシャシャシャシャ~!』ザグザグ アライさん1『のぎゃああああああああーーーーーっ!いだい!ぎひぃいいーーーーーっ!』ブシュウゥ アライさん1の腹が切り裂かれていく。 156 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 51 40.72 ID XhKFKHsKo シャークP『シャーシャシャシャシャ!!』ザグザグブヂイィ アライさん1『がぁああああああああーー!ぁあ゛ぁーーーーーーーっ!』 アライさん1の腹から内臓が引きずり出されていく。 内臓にはモザイクがかけられており、画面下に「有料チャ(以下略)」とテロップが出る。 さすがにくどいと自覚しているようだ。 男児1「う…おぉ…」 男児2「…」 男児3「…」 男児たちは大きく目を見開き無言で見ている。 161 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/13(水) 23 56 11.72 ID XhKFKHsKo たいていの内臓が引きずり出された。 キッチンは血まみれである。 シャークP『あとは、塩水に漬け込んだ後、天日干しにします』ガシッ アライさん1は反応がなく、すでに息絶えたようだ。 シャークP『こちら、海水もとい、塩水ですね』チャプン ビニールプールに塩水が並々入っている。 シャークPは、木の板を上にして、アライさんをビニールプールへ漬け込んだ。 「1時間後」とテロップが出た後、シャークPはアライさんの死骸を天日干しにした。 167 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 01 30.62 ID 05z1EnKRo 「2日後」とテロップが出る。 シャークP『できました!こちら、アライさんスルメでーす!』 ジャーン、という効果音が鳴る。 カメラに映し出されたのは、アライさんのミイラ。 まあスルメの作り方に則った以上料理ではあるかもしれないが、お世辞にも食欲をそそらない。 画面に「ミイラ!?」とテロップが出る。 何が!?なのであろうか。正真正銘ミイラであり疑いの余地もない。 男児1~3「アハハハハハハハ」 子供にはウケているようで、何よりである。 シャークP『それでは早速、食べてみたいと思いまーす』 アライさんスルメの、やや肉が残っている腹の部分を切り取り、マヨネーズをつける。 172 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 07 28.65 ID 05z1EnKRo シャークP『いただきまーす、あーん、がぶっ』 シャークPはアライさんスルメを噛む。 シャークP『…』 シャークPは眉間に皺を寄せる。 シャークP『…ンー!固くて噛みきれない!皮膚が…ハァッ、皮膚が固いっ…』ハァハァ 画面下に「固。」とテロップが出る。 男児1~3「アハハハハハハハ」 その後、シャークPはなんとかアライさんスルメを食べる。 シャークP『…』モグモグ シャークP『…うん、イカでいいわこれ!』 画面下に「結論…スルメを作るならイカにしましょう。」とテロップが出る。 男児1~3「アハハハハハハハ」 動画は終了した。 175 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 12 28.08 ID 05z1EnKRo 男児1「あー、今回はイマイチだったね」 男児2「いつもこんなもんだよ?」 男児3「だな!あはははは」 これがシャークPという男だ。 料理の腕も、アラ虐の腕も、動画のセンスも未熟である。 だが、後先考えずバカなことを考え、つっぱしる男。 それがシャークPだ。 ちょっとイタい系であるが、逆にそこが愛されているポイントのようだ。 176 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 15 58.11 ID 05z1EnKRo 下校中。 男児たちは、帰り道であるものを見かける。 男児1~3「あ」 アライちゃん1「のだーのだー」ヨチヨチ アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ なんと草むらに、アライさんの子供、アライちゃんがいた。 アライちゃん1「おかーしゃん…かえってこないのだー…」ヨチヨチ アライちゃん2「さがすのだー!」ヨチヨチ どうやら、母親を探しているらしい。 男児1「…」 男児2「…」 男児3「…」 180 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 17 30.06 ID 05z1EnKRo 男児1~3「「「シャークPごっこ、やろうぜ!!!」」」 果たして何をする気なのであろうか…? それは彼らの子供心の赴くままである。 182 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 00 17 56.62 ID 05z1EnKRo つづく 7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 00 16 11.14 ID RHGvg6Db0 シャークP編はつまんなさがちゃんと表現されてて笑える ベスト・オブ・アラ虐と好きな人物は? 種族を超えた絆 パート4へ戻る
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577 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 21 18.52 ID xr3L0ff3o 男児3「どうやって退治しようかなーと思って」 アライちゃん1「あ…あらいしゃんは、いきのこるためにたたかったのだ…!」ブルブル 理科の先生「いけませんよ。一寸の虫にも五分の魂という諺があります。こんな虫でもちゃんと脳があるんです。その気持ちを踏みにじるのはよくありません」 男児4「えー?ねーよ、こんな奴に!」 理科の先生「そうですね…こういうのはどうですか?これからこのアライちゃんが、私の理科クイズに正解したら、放っておいてあげましょう」 アライちゃん1「た…たすけてくれるのか!?」 男児2「じゃー不正解なら?」 理科の先生「すなわち満足な脳がないということ。五分の魂すらないなら処分しましょう」 アライちゃん1「のだぁっ!?」 男児1~4「「「「はーい!」」」」 584 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 38 02.06 ID xr3L0ff3o 理科の先生「それでは、問題です」ガサッ 理科の先生は、バッグから小さなビー玉を取り出した。 理科の先生「重さ2kgほどのアライちゃんと、重さ5gのビー玉。同じ高さから同時に落としたら、先に落下するのはどちらでしょうか?」 アライちゃん1「え?な、なにいってるのだ…わからないのだ!」 男児1「えー?」 男児2「重いほうが先に落ちるんじゃね?」 男児3「アライちゃんだろ」 男児4「だと思うけど…」 理科の先生「もう一度だけ言います。アライちゃんとビー玉、同じ高さから同時に落としたら、どちらが先に落ちるでしょうか?」 585 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 42 43.12 ID xr3L0ff3o アライちゃん1「なにいってるのだ?いっしょにおとしたら、いっしょにおちゆにきまってゆのだ!」 男児1「え」 男児2「…?」 理科の先生「ほほう…どうしてそう思うのですか?」 アライちゃん1「だって、いっしょにおとすっていったのだ!じゃあいっしょにおちるのだ!」 男児3「アライちゃんの方が、ビー玉より…えと…」 理科の先生「400倍です」 男児3「そう、400倍も重さがあるんだぞ!それでもか!?」 アライちゃん1「おもさ?よんひゃくばい?よくわかんないのだ。とにかく、いっしょにおちゆのだ!」 男児2「だってさ。先生、正解は?」 589 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 47 09.46 ID xr3L0ff3o 理科の先生「そうですね…では、実際に見てみましょうか」 アライちゃん1「のあっ!?」 男児1「はーい」サッ 男児1は、机の上からビー玉とアライちゃん1を落とす準備をしている。 理科の先生「待ってください。この高さじゃよく結果がわからないはずです」 男児2「どうすればいいの?」 理科の先生「待っててください」ガシィッ 理科の先生は、アライちゃん1とビー玉を持って… … …高さ15メートルの灯台へ登った。 592 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 50 48.87 ID xr3L0ff3o ~灯台の中~ 理科の先生「いいですか、下でよく見ていてくださいねー」ガシィ ハーイ! アライちゃん1「おい、おまえ?あらいしゃんになにすゆのだ?」 理科の先生「あなたの回答が正しいか、実験するんです。正しければ、放っておいてあげますよ」グイイッ アライちゃん1「わかったのだ」 理科の先生「では」スッ 理科の先生は、アライちゃんとビー玉を持った手を、灯台の窓から出した。 アライちゃん1「のぁ!?」 596 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 00 53 58.90 ID xr3L0ff3o \絶対重い方のアライちゃんが先だってー!/ \固い方のビー玉が先だってー!/ 理科の先生「実験開始です」パッ 理科の先生は、15mの高さから、2つの物体を同時に離した。 ビー玉「」ヒュウウウウ アライちゃん1「のぁああああああああ!」ジタバタ … ビー玉「」カコーン アライちゃん1「じび!」グシャボギメギ 男児1「ああっ!」 男児2「同時に落ちた!」 男児3「なんでー!?」 603 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 04 07.14 ID xr3L0ff3o 理科の先生が灯台から下りてきた。 理科の先生「それは、物が落下するときの軌道が、初期の位置と速度だけで決まるからです。重さは関係がありません」 男児1「そうなんだ!」 男児2「すげー!」 理科の先生「厳密には、空気抵抗の影響やクーロン力が作用する場合もありますが…、この程度の高さなら、ほぼ影響ありません」 男児3「なるほどー」 アライちゃん1「い…ぢゃ…いぃ…」ピクピク 男児4「うわっ、生きてる!」 アライちゃん1「あ…あたっ…た…のだ…!やぐ…そぐ…どおり…だ…じゅ…げゆ…のだ…」ブルブル アライちゃん1「からだ…じゅう…いぢゃい…しんじゃう…だじゅげで…てあてして…なのだ…」ブルブル 606 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 06 55.83 ID xr3L0ff3o 理科の先生「ええ。大正解ですよ、アライちゃん。それでは約束です」スッ アライちゃん1「え…えへへ…た…たしゅ…かった…のりゃ…」ブルブル 理科の先生「約束通り、正解したので。放っておいてあげましょう」ザッザッ アライちゃん1「っ…の…ぁあ…!?」 理科の先生は、アライちゃんから遠ざかって行く。 613 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 13 07.77 ID xr3L0ff3o 理科の先生「本来は、害獣の死骸を見つけたら、きちんと保健所に連絡するのが正しい対応です」 男児1「そうだな…でも、ちゃんとアライちゃんはクイズに正解したんだし。約束通り放っておいてあげようぜ!」スタスタ 男児2「頑張ったんだから、意思は尊重しないとな!」スタスタ アライちゃん1「ま…っで…!ほっと…かれたら、し…ん…じゃ…うの…らぁ…!」ブルブル 理科の先生「ええ、一寸の虫にも五分の魂です。アライちゃんは頑張って自分の望む結果を得たのだから、その気持ちを踏みにじるのはよくありません」スタスタ 男児3「あー面白かったー!」スタスタ 男児4「じゃー後片付けしようぜー!」スタスタ アライちゃん1「ぎ…びぃ…!だ…じゅ…げ…」 男児たちは、アライちゃんの意思を尊重し、放っておいてあげた。 そして、アライちゃんスマブラの舞台を片付けた。 615 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 25 19.65 ID xr3L0ff3o … ~物置小屋の前~ アライさん「やったのだ!たくさん食べ物が手に入ったのだ!」ズルズル アライさんは、ゴミ袋にたくさんの食べ物を入れて引きずっていた。 腐りかけの、野菜や果物。 ちょっと身がついた、魚の骨。 花壇から掘り返した、よくわからない球根。 乾燥してガビガビになった、米の塊。 電柱の下に落ちていた、鳥の死骸。 質はともかく、量はそれなりであった。 アライさん「あったのだ、新しいおうちなのだ!今日はご馳走パーティーなのだ!チビ達もきっと喜ぶのだぁ!」ズルズル アライさんは、物置小屋を開けるのが楽しみで仕方がなかった。 きっとお腹をすかせた4匹の可愛い子供達が、よちよちと自分の方へ向かってくる。 そしてどっさりと持ってきたご飯に目を輝かせ、自分に感謝し、甘えてくるだろう。 子供たちと仲良く食事をしながら、笑顔に包まれる…。 アライさんは、そんなひとときが、今からもう楽しみで仕方がなかった。 アライさん「おーい、チビ達!おなかすいたのだ?ご飯にするのだ!」ガラッ アライさんは、物置小屋の扉を開けた。 618 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 32 53.19 ID xr3L0ff3o アライさん「のあ?」 物置小屋から、音はしない。 アライさん「そうだった、チビ達はかくれんぼが好きだったのだ。きっと隠れて、アライさんを驚かそうとしてるのだぁ!」 アライさん「見つけてやるのだ、チビ達!どこいったのだー?」ガサガサ アライさんは、小屋のなかの物をどけながら、愛しい子供たちを探す。 アライさん「いない…どこいったのだ?勝手にお外に出たらだめなのだ!」ドタドタ アライさん「すんすん…あっちから、チビの匂いがするのだぁ!」ズルズル アライさんは、ゴミ袋を引きずりながら、灯台の下へ歩いていく。 622 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 39 46.32 ID xr3L0ff3o アライさん「ふははははー!チビ達ー!かくれんぼで、アライさんに勝てるなんて思わないことなのだー!」クンクン アライさんは、匂いの強い場所を見つけた。 アライさん「こっちに隠れてるのだ!チビ!」ガサッ アライさんは、自分の子供を見つけた。 アライさん「…」 アライちゃん1「」 カラス1「アホーッ!アホォーッ!」ガツガツムシャムシャ カラス2「ガァーッ!アホーッ!」ガブブヂイィ ネズミ1「チューチュー!」バリバリムシャムシャ ネズミ2「キチチ!」ガリガリゴリゴリ 蝿1「ブウゥ~ン」 蝿2「ブリブリ…(産卵)」ポコポコ シデムシ「」ウジャウジャ ゴキブリ「」カサカサ アライさん「ひっ…」 625 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 44 14.03 ID xr3L0ff3o アライさんは、ゴミ袋を落とした。 そのゴミ袋が放つにおいにひかれ、一斉に生き物が向かってきた。 カラス3「カーカー!アホォーッ!」バッサバッサ カラス4「アホー!バーカ!」バッサバッサ ネズミ3「チューチュー!」チョロチョロ ネズミ4「ジコチュー!」ガササッ 蝿3「ブウゥ~ン」 蝿4「マルデジブゥ~ン」 ゴキブリ「カサカサ.」 アライさん「の、のあああぁあーーっ!」タタタッ アライさんが子供のために集めてきた食糧は、無事子供の供養のお供え物となり、色んな生き物に食われた。 629 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 51 45.49 ID xr3L0ff3o … 理科の先生「先程は、なかなか楽しんでもらえたようですね…」 理科の先生は、保健所業者へアライちゃん2~4の死骸を渡し終わり、帰路へついていた。 国語の先生「シロウ先生…さっき、生徒たちと、何やってたん…ですか?」 やってきたのは、国語の先生。 やや歳をめした女性だ。 理科の先生「おや、奇遇ですね。理科の楽しさを、教えていたんですよ」 国語の先生「そうですか?…アライさんの子供を、虐待していたように見えました」 理科の先生「教材にしていました」 国語の先生「何言ってるんですか!子供の前であんな…!残酷すぎます!教師として失格ですあなたは!」 636 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 01 57 34.92 ID xr3L0ff3o 理科の先生「どうしてですか?」 国語の先生「だって…生き物を、あんな残酷に殺して…!…非倫理的です!」 理科の先生「…生き物を殺すことが、非倫理的なのですか?」 国語の先生「そうですよ!」 理科の先生「しかしあれらの害獣は、放っておくわけにはいきません。遅かれ早かれ、誰かが殺していましたよ」 国語の先生「そうじゃなくて…子供に見せることが…いけないのです!」 理科の先生「それは何故ですか?」 国語の先生「だって…常識的に考えて…いいはずありません…!」 理科の先生「その常識とやらのせいで、この国はアライさんの大繁殖を早期に食い止めることができなかったのでは?」 641 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 02 05 54.14 ID xr3L0ff3o 国語の先生「なっ…!そ、それは…」 理科の先生「倫理やら常識やらといった思考の壁は、時に合理的な判断の妨げになるのですよ」 理科の先生「…残酷なことを禁止したら、ウイルスのワクチンは作れますか?癌の治療法の開発は?安全な臓器移植法の研究は?…そういった恩恵を受けておきながら、それを生み出すことが罪だとでも言うのですか?」 国語の先生「…でも、あんな残酷な…子供の教育に…悪いのでは…!」 理科の先生「我々が生徒に指導すべきことは、『いい子になること』ではありません。『いい個になること』です」 理科の先生「大人に守ってもらえると考えているようでは…敵と戦えなくなるのですよ」スタスタ 国語の先生「し、シロウ先生!」 理科の先生は、去ってしまった。 国語の先生「…」 国語の先生「…だからって…あんなの…。指導者として…間違ってる…!」 642 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/23(土) 02 06 29.94 ID xr3L0ff3o つづく ひったくりのアライさん パート5へ戻る