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FILE.2 「いらっしゃ……あ、かがみ先輩!」 「こんにちは、田村さん」 「来る途中で会ったので、連れてきちゃいました」 とある休日。ゆたかとみなみはひよりの家に招待されていた ゆたかの言葉にある通り、暇を持て余していたかがみと出会い、連れてきたのだ 「ごめんね、いきなり押し掛けちゃって」 「いえいえ! どうぞ、上がってください!」 いきなりのかがみの来訪にも動じず、ひよりは三人を招き入れる ・・・ 「部屋でくつろいでてください。すぐにお菓子か何か持ってくるっスから」 そう言って、部屋の主は出ていった 残された三人は部屋の中をキョロキョロと見回した 「うわ~、ノートがいっぱい……」 「そういえば田村さん、同人サークルでマンガを書いてるって言ってたわね。練習用のノートかしら」 ゆたかの目に留まったのは、たくさんのノートが入ったラックだった その中にあるノートの一つを抜き『勝手に』見るかがみ パラパラとページめくり、途中で手を止めたページには少女の笑顔が書かれていた 「あ、この子可愛いじゃない!」 「すごい……とても上手です……」 「ホント……」 咎める者はおらず、それどころかみんなでノートを覗いていた (こなたがいたら……やっぱり、『萌え』とか言ったのかしら……) そこまで考え、かがみは首を横に振った こなたはもうこの世にはいないのだ。亡き人を想っても、何も変わりはしない かつて、心に誓ったはずなのだ。過去に――亡き友、亡き妹との思い出には縛られないと かがみは手に持っていたノートをラックに戻し、別のノートを取り出した 「あれ? これって……」 表紙には、仲良く歩いている二人の少女が描かれていた 「この二人、ゆたかちゃんと岩崎さんじゃない? 髪型とか目付きが似てる」 「あ、確かに……」 「田村さん、私達をよく見ていたと思ったらそういうことだったんだ」 その本のちょうど真ん中を開いたかがみの顔が一瞬で真っ赤になった 「な、ななな、何よコレ!」 横からそれを覗いた二人も顔を真っ赤にした。絶叫しなかったのが不思議なくらいだ その本の内容は、ゆたかとみなみがえっちなことをし合う――いわゆる『百合本』である 「田村さん……友達をこんな風に描いて良いと思ってんの……!?」 「田村さんのところへ行きましょう……今すぐ!!」 二人が激昂し、部屋を飛び出そうとした時、 「待って!!」 ゆたかの大きな声が響き、二人は足を止めてゆたかに振り返った 「せっかく遊びに来てるのに、険悪なムードになるなんてイヤです。だから、今日は楽しみましょうよ。ね?」 この言葉に、かがみは心底驚嘆した その本に書かれている人物のモデルは自分たちだというのに、ゆたかは怒る素振りすら見せなかった 「本のことはまた明日、私から話しておきます。書いてくれるのは嬉しいけど、あんなのは恥ずかしいですし…… 田村さんも、あんなものを書いてきっと後悔してるでしょうし」 「……そうね」 「優しいんだね、ゆたかは」 二人は微笑み、自分が先ほどまで座っていた場所に腰を落とした とその時、部屋のドアノブが下りた 「Hi! コンニチワデ~ス!」 「パトリシアさんも来たっスよ~」 入ってきたのはお菓子やジュースの乗ったお盆を持ったひよりとパティだった 「呼ばれてナイけど遊びに来ました! 人は多イ方が楽しいデ~ス!」 「その通りね。みんなで楽しみましょう!」 『イエ~イ!!』 五人は、帰る時間になるまでひよりの部屋で目一杯楽しんだ それが、最初で最後の団らんだとも知らずに―― 翌日、お昼休み 「小早川と田村がいない?」 三年生教室に、みなみが訪ねてきていた 「はい。パトリシアさんは、トイレに行ったと言ってましたが……」 「何かあったのかしら……手分けして探しましょう!」 かがみがそう言ったのが十分前、しかしゆたかとひよりは一向に見つからない 「くっそ……もうすぐ授業始まっちまうじゃねぇか……」 みさおは一階廊下を歩きながら呟いた メルアドは全員分交換した。教室に戻っていたら、誰かからメールが入るはずなのに 「ん、電話か……」 みさおの着メロが鳴り響く ケータイを開いてみると『柊かがみ』の文字 みさおは直ぐ様電話に出た 「柊、どうした?」 『田村さんは見つかったわ。裏庭で花壇の手入れをしてたの』 「小早川の情報は?」 『トイレから出た後、花壇の手入れを忘れたからって別れてそれきりよ』 「そうか……もうすぐ授業始まっちまうから、早く見つけてやらなくちゃな」 『ええ、どこかで体調を崩してるかもしれないし。今、そっちに岩崎さんが行ったわ』 「ああ、わか……」 言い掛けて、みさおはケータイを落とした 彼女の目の前には『資料室』のプレートが掲げられた扉 その扉に付けられた窓の向こうにある、あまりにも凄惨な光景を目の当たりにしたからだ 「小早川!!」 『え!? な、何!? どうしたのよ、日下部!』 扉を勢いよく開け、中に踏み込んだ瞬間に血の匂いが鼻をつんざいた そこで彼女が見たものは、頭から大量の血を流したうつぶせの少女……小早川ゆたか『だったモノ』の姿だった 「嘘、だろ……? こんな……こんな事って……」 あの時の、こなたの死に様がフラッシュバックしてくる また……あの時のような惨劇が、起きてしまった 「ゆ……たか……?」 「!!」 驚いて振り返ったその視線の先には、顔面蒼白の岩崎みなみの姿だった 「ゆたかが……ゆたか、が……あは……あはははは……!!」 「し、しっかりしろ! 岩崎!!」 肩をつかんで頭をガクガクとシェイクするが、みなみは正気に戻らないまま気を失ってしまった 地面に力なく崩れ落ちるみなみの姿を見てみさおは歯を食い縛り、拳を壁に叩きつけ、怒りで身体を震わせた 「チクショウ……!」 「はあ……はあ……ち、違う……私のせいじゃない……私の、せいじゃ……」
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谷口「俺はな、涼宮たちの陰に隠れてるが、一番の超人はキョンなんだと思ってるんだぜ」 キョン「藪からスティックに何を言いやがる」 白石「ああ、まあねえ」 キョン「お前ら! 根と葉を植えるな、火のないところに煙を立てるな!」 国木田「いや、根も葉もあるし火も熾きてるよ」 開始10分でハルヒを落とした 国木田「これに集約されてる気がするけど」 白石「アニメの放送時間に換算するとなw」 谷口「たしかに……! だがなあ、キョンが落とした攻略難キャラは涼宮だけじゃねーぞぉ!」 キョン「落としてねえっての」 谷口「反則技まで使いやがったくせに。これだよこれ!」 ヒトメボレを頻発 キョン「されたことない」 国木田「ヒトメボレは当人の感知し得ないところで起こっているものだよ」 キョン「じゃあ知りようがない」 白石「初対面の人から、それっぽいこと言われたことないのか?」 キョン「……」 九曜『あなたの――瞳は――とても……きれいね』 キョン「こう言われたことはある」 谷口「それはヒトメボレだァーッ! いきなりフラグ立ててんじゃねえッ、許さん!」 こなた「いやいやそれは死亡フラグさ。実際、同じ発言をした蒼い巨星は死んだよ」 キョン「どこから湧いた」 こなた「全盛期のキョン伝説の伝道師・泉こなたです」 キョン「全盛期……って何だそりゃ」 こなた「例えば、」 キョンにとっての両手に花はハーレムのなりそこない かがみ『あの、ね……つかさも私も、キョンのこと好きみたいなのよ』 つかさ『それで話し合ったんだけど……ケンカするの嫌だから、ふたりいっしょに、じゃだめかなあ?』 こなた「――このように、キョンキョンはすでにかがみとつかさを攻略済みなわけですが」 キョン「そのような事実は一切ありません」 こなた「これはまだ本調子ではありません。キョンキョンが本気を出せば――」 いのり『私とかがみって似てるでしょ? ねえ、私を未来のかがみだと思って、ちょ~っと予行練習してみない?』 まつり『かがみは堅いしつかさは幼いから物足りないよねぇ。私が解消してあげようじゃないの!』 こなた「こうして柊家はキョンキョンの手に落ちたのでした」 キョン「んなわけねえだろ」 こなた「ゴメンゴメン、訂正するよ」 みき『あの子たちはみんな私が産んだんですもの。きっと、私とあなたの相性もいいはずよ』 こなた「この人を忘れちゃダメだよね~」 谷口「人妻しかも義母まで!?」 キョン「そうじゃねえだろ泉! お前も乗るな谷口ィィィ!」 こなた「はいはい、訂正っと」 ただお『ウホッ、いい婿!』 こなた「これでバッチリ☆」 キョン「何でだアッー!」 ☆ こなた「――とまあ、全盛期のキョンキョンが残した伝説を語り継ぐ者です」 キョン「お前が俺の何を知っている」 国木田「あ、それなら」 中学時代に佐々木にフラグを立てても納得いかなければ付き合わずに別れた 国木田「これも伝説だね。少なくとも僕の仲間内では」 キョン「何でお前も乗り気なんだよ。ストッパーなのに」 谷口「くそっ、中学生日記しやがって。分裂の87ページだけ別作品かと思ったぜ」 白石「絵師のミスは意外に何度もあったからなw」 谷口「部外者に指摘されると腹が立つなぁオイ」 こなた「それと関連するカタチで――」 攻略しても納得いかなければ据え膳食わずに帰ってきてた 谷口「男の恥だな」 国木田「そして女の子にも恥をかかせたわけだ」 白石「誰がうまいこといえと」 キョン「攻略した覚えもなければ据え膳を前にした覚えもない」 こなた「そんなこと言っちゃって……泣いてたよ?」 キョン「思わせぶりな言い方するんじゃありません!」 谷口「で、キョンに泣かされた女ってのは誰だよ? 場合によっちゃ俺が寝取る」 こなた「――伝説の少女A」 谷口「誰だよ」 こなた「いきつけのアニメショップで話題になってる、驚異の散財屋のことさ」 キョン「それお前だよ」 こなた「なんと」 キョン「アドリブでものを言い過ぎだろ。つくならつくでもう少し完成度の高い嘘を――」 白石「被害者が加害者にアドバイスしてる……」 こなた「えーん」 キョン「今泣くなよ。おい谷口、今だ、寝取れ」 谷口「……この超展開はさすがにねーわ」 ☆ キョン「もっと健全な伝説にしてくれ」 国木田「あ、阻止はあきらめたんだ」 こなた「健全て、どんなのがいいのさ。というか女性関係は不健全だとでも?」 キョン「そうじゃない――できるだけ、事実に準拠したものをだな」 白石「つまりこういうのか」 「やれやれ」が特技 キョン「これのどこが伝説だよ」 谷口「センスねぇ」 国木田「これはひどい」 こなた「ねぇ、全否定されて今どんな気持ち? どんな気持ち?」 白石「ちょwwwフルボッコwwwww」 谷口「伝説っつったらこれだろ!」 音痴を逆手にとってぼやきまくりのキャラソンを出すというファンサービス キョン「お前は俺をけなしたいだけだろ!」 国木田「事実を挙げればいいのなら」 登校するだけで谷口が泣いて謝った、心臓発作を起こす山根も 谷口「誰が泣くか!」 白石「山根って誰だ?」 こなた「なるほど、そういうのを出せばいいわけだね」 エロゲーの主人公はキョンの鈍感な姿がモデル こなた「こういうのをね」 キョン「元の木阿弥じゃねェか! しかもデタラメにもほどがある」 こなた「伝説の半分はデタラメおよび妄想でできていますから」 ☆ 一回のフラグで攻略対象が三人に増える こなた「たとえばみゆきさんルートだと、①みゆきさん、②ゆかりさん、③みなみちゃん――てな具合に」 谷口「③」 国木田「選ぶなよ」 こなた「みなみちゃんルートだと、①みなみちゃん、②岩崎ママ、③チェリーちゃん」 キョン「……③って、あの犬、オスじゃなかったか?」 こなた「メスだったらいいのかい?」 白石(……なぜ、さっきから②の人妻たちにツッコミを入れないんだ?) 谷口「くそっ、小早川狙いで岩崎ルートに入ったのによッ」 国木田「……たくましいね、キミは」 みなみ「…………」 みなみ「ガッシ! ボカ!」 谷口「ギャッ! グッワ!」 みなみ「……それでは」 キョン「風のように来て、風のように去っていったな」 国木田「わざわざツッコミさせて、悪いことしたかな」 谷口「俺は間違っていた」 白石「あの谷口が悔い改めてる!?」 谷口「小早川ルートに行かずに岩崎一本に絞るわ。あの仕打ちは間違いなく俺に惚れてるだろ」 キョン「……たくましいな、お前は」 こなた「これにはさすがの私も苦笑い(=ω=.;)」 ☆ 湾岸戦争が始まったきっかけはキョン争奪戦 パティ『キョンはアメリカに連れて帰りマース!』 鶴屋さん『鶴屋家、ひいては日本の総力を挙げて阻止するにょろー!』 キョン「おかしい、色々とおかしい。まず湾岸戦争は日本対アメリカではないだろう」 谷口「ノリのわからん歴史オタめ」 こなた「そこから火種が広まっていくんだよ」 パティ「Hum...最大の壁は鶴屋SUNということデスカ」 キョン「いやいやいやノるなよ」 鶴屋「オタク界の黒船なんて、その名の通り黒焦げにしてやるっさ!」 キョン「鶴屋さんまで。何ですかその黒船って」 国木田「グラビア界の黒船とか演歌界の黒船とか、外国人の新星にはそう名づけるのが流行りなんだよ」 谷口「ちなみに泉はオタク界の女神って呼ばれてるんだぜ。ぷw」 こなた「少し……頭冷やそうか」 国木田「……今のは谷口が悪いね。パールハーバーでの日本並に」 キョン「いや、パールハーバーはアメリカの誘い受けという説もある」 白石「いつの間にか歴史談義になってるけど、キョンのせいで湾岸戦争が起きたって伝説だったよな?」 こなた「だがしかし。そんなのまだ序の口だっぜ」 白石「いったい何が始まるんです?」 こなた「 宇 宙 戦 争 だ 」 長門「…………」 朝倉「長門さん、何もしないでね?」 喜緑「事後処理する側の苦労も考えてくださいね」 ☆ あまりにモテすぎるからモブキャラでも攻略対象扱い こなた「こちらがそのモブです」 みさお「こらちびっこー! 誰がモブだ、私らは背景だってヴぁ!」 あやの「それをモブって言うのよ、みさちゃん」 キョン「ちょっと待て、峰岸は彼氏持ちだろ。攻略対象にはなりえないぞ常識的に考えて」 谷口「人妻も食っちまう男が何を言う」 キョン「食ってねえよゲロハゲ野郎」 みさお「く、食うって……」 白石(あ、18日の禁曜日的な表現はNGだったか?) みさお「人肉ミートボール!? どんな味だったんだ!?」 谷口「こいつバカだ!」 キョン「しかも味とか訊いちゃうのか!」 あやの「ごめんね、こんな子で本当にごめんね」 そのモブキャラも落とす キョン「いや、無理だって」 みさお「…………」 みさお『へん、背景には背景の意地があるんだ。ホイホイ攻略されてたまるかー!』 キョン『無駄に走るなよ、転ぶぞ』 みさお『うあっ!?』 キョン『言ってる傍から……ほら、ケガないか?』 みさお『う、おぅ……さんきゅ』 みさお「そんな手には乗らねーぜ!」 キョン「プリンやるよ」 みさお「わーい♪」 こなた「さて反省会をしようか」 白石「妄想の内容がお約束すぎるだろ……しかもプリン1つで落ちてるし」 あやの「ごめんね、でもそれがみさちゃんのいい所でもあるから……」 谷口「こんなのがゲーム――うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこ」 ☆ キョンは一度もデレたことがない 白石「万年仏頂面だもんな」 こなた「キョンキョンはデレるにしてもモノローグのみで、結局表面には出さないからね」 谷口「いかに涼宮といえどもAランク美女のはしくれを相手にリラックスして対応できる、その神経を疑う」 国木田「でも、仲間内には結構デレデレじゃない?」 こなた「ああ、特に先輩だとか年上だとやたらに相手を立てるよね」 キョン「そりゃ、朝比奈さんや鶴屋さんに仏頂面で接するわけにはいかんだろ。つか、できるやつなんているか?」 こなた「後輩にもわりかし優しいんじゃないの?」 キョン「高圧的な態度をとったら、ただの嫌な先輩じゃないか」 谷口「現金な奴だな。年上にほれぼれ、年下にでれでれ、同級生にやれやれ……あれ、俺うまいこといった?」 白石「最後の一言がなければ褒め称えてたよ」 こなた「むぅー……このままではキョンキョンに硬派なイメージが定着してしまう」 キョン「もともと硬派だろう俺は」 谷口「Shine.」 国木田「太陽?」 白石(ローマ字読みだなこれは……) こなた「――っと、その瞬間!」 キョン「世界まる見えかよ」 昔は従姉妹のねーちゃんに片思いしていた こなた「そこには元気にお盛りになるキョンキョンの姿が」 谷口「デレてんじゃねーかwww」 キョン「……情報提供者は誰だ?」 白石(デタラメがほとんどなんだからシラをきればいいのに……) こなた「それにしてもこのキョンキョン、純情である」 キョン「もう恋なんかしない」 国木田「小学生みたいないじけ方しないでよ……」 ☆ あまりモテすぎると妹が傷つくからモテたくないという名言 谷口「このシスコン」 キョン「うるせー馬鹿」 こなた「この調子だと妹ちゃんの方も重度のブラコンだねこりゃ」 キョン「――ふと思ったんだが」 白石「どうした?」 キョン「コンプレックスって、そりゃつまり負い目のようなもんだろ? 『好き好き大好き』とは違うんじゃないか?」 国木田「ふむ。でもねキョン、コンプレックス=劣等感という概念は日本人特有の誤解なんだよ」 谷口「……」 国木田「劣等感とは劣っていることを『自覚』している感情だから、すでにコンプレックスを克服したものなんだ」 こなた「……」 キョン「つまり、コンプレックスってのは無意識の割合の方が強いのか」 国木田「そういうことかな。葛藤の状態にあることをも言うけどね」 白石「……何だかおいてけぼりに」 キョン「じゃあやっぱり『好き好き大好き』はおかしくないか? 葛藤してるならむしろツンデレでは?」 国木田「まあ、そう考えると恋愛感情がコンプレックスかというのも疑問だけどね」 そうじろう「あいや待たれい」 こなた「! お父さん!」 そうじろう「心理分析学上では、コンプレックスはフェティシズムとほぼ同義であると言われているんだ」 国木田「と、いうことは……」 そうじろう「さよう。萌え分野で頻繁に使われる『コンプレックス』も、間違いとは言い切れないのだよ」 国木田「そ、そうだったのか……」 キョン「失礼しました、そんなことも知らないで……」 そうじろう「いや、若いうちには疑問をたくさん持つべきだ。君たちはなかなか見所があるぞ」 こなた「おとーさん……なんで今日に限って人格者モードなのさ」 谷口「もう終わったか? あの空気読まねー無駄話」 白石(どっちが無駄話なんだろう……) ●<ここで触れてるコンプレックスについての内容は、あまり信用しないでください ☆ キョンが立てたスレは伸びる 1:以下、名無しに代わりましてVIPがお伝えします 行きつけの店で店員のお姉さんがクレーマーにからまれてるところを仲裁したら 夕食をごちそうになることになった 10安価ヨロ キョン「……『裸エプロンを要求する』……って無理だろwwww」 ひなた「お待たせしました~」 キョン「;`; ;`(゜ж゜;)ブフォ!! ま、まだ頼んですらないのに!」 ひかげ「お姉ちゃん! お客さんの前で何してんの!」 ひなた「あらひかげちゃん、男の人ってこういうのを喜ぶものなのよ~」 38:以下、名無しに代わりましてVIPがお伝えします どうやらお姉さんは重度のオタクらしい、自発的に裸エプロンになってた あと小学生の妹がいる 50安価ヨロ キョン「……『姉妹丼』……お前ら大好きだバカヤロwwww」 ひかげ「すみません、何とか服は着させましたから……」 キョン「ああ、どうも……なあ、気のせいならすまないんだが、君、なんかやつれてないか?」 ひかげ「……それは」 ひなた「あのぅ~、何味のお粥がいいですかぁ?」 キョン「…………まさか、毎日お粥、とか」 ひなた「えぇ。ここ最近はずっとそうよ~」 キョン「俺がおごりますから、何か食べに行きましょう。早急に」 こなた「その後は 1の事後報告のみとなったが、スレは伸びに伸びて3日で10スレ以上消費したとか」 キョン「フィクションっす」 ☆ こなた「ここからは小ネタで消化するよ m9っ=ω=.)だだだだだ☆」 グッとガッツポーズしただけで5人くらいウホッ 立木文彦「ウホッ」 谷川流「ウホッ」 美水かがみ「ウホッ」 宇宙人ジョーンズ「ウホッ」 兄沢「ウホォーォオ!」 キョン「なんでこの人選なんだよ。しかも最後ちょっと変だ!」 谷口「美水かがみって男だったのか……」 キョンがケガしたらSOS団活動中断 こなた「看病イベント発生ー!」←愉快犯 橘「取り入るチャンスなのです!」←腹黒の上に空回りっ娘 朝倉「私じゃなくて長門さんがいいの? ……うん、それ無理♪」←ヤンデレ(文部省調べ) みさお「汗かきゃ治るってヴぁ! 走りにいこーぜっ」←危険分子 パティ「このチャンスにいろんなシチュを試しマース!」←無邪気という名の脅威 キョン「このメンツは死ねる」 のちの伊藤誠である こなた「死ね!」 キョン「生きる!」 予定のない休日でもすぐに呼び出し こなた「主にハルヒ閣下にね」 キョン(未来的宇宙的超能力的イベントだったりもするけどな……) こなた「じゃ、よりキョンキョン伝説を知っているであろうSOS団のみなさんのところに聞き込みに行きますか」 キョン「マジでか」 ☆ みくる「キョンくんの伝説ですかぁ?」 こなた「100個集めないとキョンキョンは伝説のヒーローになれないのですよ」 キョン「元ネタを特定しづらい嘘つくな」 みくる「そうですねぇ~……」 ハルヒの野次に流暢なぼやきで反論しながら背後にみくるを庇う みくる「このときのキョンくんは、いつもかっこいいですよ」 キョン「ありがとうござます朝比奈さん。あなたはやはり俺の天使です」 こなた「ツマンネ」 みくる「あ、それとですねぇ」 キョンは、カメを物欲しそうに見詰める少年の目の前で、カメを川に投げ捨てたことがある 谷口「鬼!」 こなた「悪魔くん!」 キョン「違っ――朝比奈さん、事実を歪曲して伝えないでください!」 みくる「ひゃ~い」 白石(実は黒いのかなこの人……) ゴットゥーザ様「 」 白石「……ッ!」 国木田「どうかした?」 白石「い、いや(凄まじいオーラを感じた……あれは一体……)」 みくる「禁則事項です☆」 ☆ 長門「……彼の伝説」 こなた「ながもんならいろいろ知ってるんじゃないの~? 何だかんだで一緒にいること多いしさ」 谷口「俺としては『すまんごゆっくり事件』g」 キョン「黙れ小僧。長門もいちいち答えなくてもいいからな。それじゃな」 こなた「うあー引っ張るなー。何か後ろ暗いことでもあるのかよー」 長門「……」 朝倉「ふられちゃったわね」 長門「黙れバックアップ。彼は私一筋なのは揺ぎ無い事実」 朝倉「へぇー。それ、ちゃんと証拠があるのかしら?」 長門「……この伝説を提示する」 処分を検討されている長門に大暴れを約束 長門「これは決定的。彼は間違いなくわたしにベタ惚れ」 朝倉「ところがぎっちょん」 エンドレスエイト一周につき複数キャラ攻略なんてざら。初期は全キャラ攻略も 長門「……」 朝倉「どこが長門さん一筋なのよwwwww」 長門「……あなたも、攻略対象」 朝倉「へ?」 長門「夏休みのループのとき、あなたも彼に幾度となく攻略されていた」 朝倉「……いや、あの……」 長門「朝倉涼子を敵性と判断。情報連結の解除を申請する」 朝倉「ちょwwwww」 ☆ こなた「んー、古泉の旦那だけ見当たらないなー」 キョン(うまく雲隠れしたか、今回だけは感謝しないでもない……ていうか旦那ってどういう呼び方だよ) ハルヒから寝取ろうとした佐々木と、それを補助しようとした橘、九曜、藤原ともども攻略した 森「彼、橘京子と接触したそうね」 古泉「はい。僕はその場に居合わせたわけではないのですが」 新川「長門有希とは別個のインターフェースの支援を受けながらも、相手の口八丁に乗らなかったようですな」 古泉「それどころか、何だかんだで対等な立場で仲良くなりかけているように見受けられます」 佐々木『ちょっとキョン、僕と君のアイスを交換しないかい? 予想していた味と大きくかけ離れていたんだ』 橘『まっがーれ!まっがーれ!わたしにも曲げられるはずです、だからもっとしっかり手を握っててください!』 九曜『―――だっこ―――』 藤原『ウホッ』 森「ふむ、全員が彼に興味を抱きながら接触を図ったとはいえ、予想外の早さね」 新川「きっと、持て余すものがあるのでしょうな。性y」 森「彼の交渉能力には目を見張るものがあるわね。ノーマークの人材なら機関に欲しいくらいだわ」 古泉(……森さんも攻略されかかってるな) 藤原「おい僕にツッコミはなしか現地民ども」 ☆ あきら「おは☆らっきー! ここぞというときのマルチプレイヤー・小神あきらでーす!」 古泉「パネラーの古泉一樹です」 みくる(大)「ゴットゥーザ様ではなく、未来バージョンの朝比奈みくるです」 長門「……長門有希」 あきら「皆さんは“裏側”を色々とご存知ですから、人前では話せない伝説もありますよね?」 古泉「ええ、まあ」 あきら「てなわけで、人目を気にせずキョンさんの伝説を語っていただきましょーぱちぱち☆」 ハルヒと二人きり、メンバー全員蚊帳の外の状況から一人で逆転 古泉「まあ一応ヒント与えてきましたけどね」 みくる(大)「まあ事前にヒント与えてましたけどね」 長門「……最後に後押ししたのはわたし」 キョンを陥落すればハルヒも思いのままというルールはもはや伝説 古泉「これが朝比奈さんの任務なんですよね?」 みくる(大)「禁則事項です☆」 キスさえできれば即交際決定という破格のルールも達成できた女子はなし みくる(大)「そう。まあ規定事項だけど」 長門「情報連結解除してでも阻止する」 古泉「お願いしますからそのルール取り下げてください」 キョンへの嫉妬で世界改変が起きたことは有名 ハルヒ「へっくし」 あきら「今ごろ誰かさんがくしゃみしてるかもしれませんね~」 長門「へっくしょん、まもの」 ☆ あまりにモテるので最初からハーレムルートだった時期も 涼宮ハルヒ:2年。言わずと知れた団長様。年季の入った夫婦漫才で本妻の風格を保てるか。 長門有希:2年。キョンと互いに絶妙な信頼関係を築く対抗馬。自発的でない分、キョンが気に掛けることは多い。 朝比奈みくる:3年。LikeかLoveか微妙な態度を貫く、意外に攻略難キャラ。 泉こなた:3年。ハーレム属性を持つらしいキョンに興味本位で近づく。傍観して楽しむつもりだったが……? 柊かがみ:3年。同じ保護者の立場で愚痴り合う戦友のような間柄。伝家の宝刀・ツンデレも使えず万事休すか!? 柊つかさ:3年。もとが人懐っこいため、面倒見のいいキョンに依存することもしばしば。 高良みゆき:3年。完璧故に手間がかからず、放置され気味。一転攻勢に転じれば破壊力は抜群なのだが……。 朝倉涼子:2年。ヤンデレ大全にも取り上げられた、隠れた人気者。心象はよろしくないが巻き返しなるか。 鶴屋さん:3年。その活発な性格で、キョンを翻弄しては楽しんでいるそうな。 喜緑江美里:3年。攻略難キャラの1人。ポーカーフェイスな彼女の感情の機微を読み取れるか? 日下部みさお:3年。陸上部。キョンを弟分のように連れ回す。先輩風を吹かせようとするも、赤っ恥に終わること多し。 峰岸あやの:3年。自分は彼氏持ちなので、みさおをキョンとくっつけようと画策する攻略難キャラ。 小早川ゆたか:1年。純粋なため、世話好きなキョンには割りと早い段階で懐く。 岩崎みなみ:1年。ゆたかに懐かれていて、自らのフォローもしてくれるキョンに信頼を置く。 田村ひより:1年。アニメ研究部部員。古キョンを妄想するうちに古泉と自分をすり替えて妄想するように。 パトリシア=マーティン:1年。留学生。さすがというべきか、スキンシップも辞さない。 八坂こう:2年。アニメ研究部部長。SOS団の奇行を小説のネタにするため取材する内にフラグが……。 阪中さん:2年。攻略難キャラの1人。ハルヒと仲良くなる方法を伝授される内にフラグが……。 永森やまと:3年。ワケありな転校生が主人公と絡まないわけがないだろう? 黒井ななこ:世界史教諭。同じく世界史を得意とするキョンとはさながら師弟関係? 桜庭ひかる:生物教諭。ズボラでガサツな態度は相変わらず。いじめ、もといいじり相手としてキョンを重用。 天原ふゆき:養護教諭。ひかる先生にいじられたあとは、必ずケアしてくれる。 佐々木:かつてのクラスメイト。『親友』という切り札を手にキョンに迫る。 橘京子:新勢力の超能力者。キョンを仲間に引き入れるため、やたらとちょっかいを出したがる。 周防九曜:新手の宇宙人。長門を凌ぐ赤子っぷりでキョンの父性本能をくすぐる。 キョンの妹:実妹。兄のモテぶりに嫉妬するそぶりすら見せず、逆に楽しんでいる模様。 吉村美代子:ミヨキチ。妹の友達。おそらく誰よりも先にキョンのことを好きになっていた健気な子。 森園生:メイドさん。その実はかなりのキレ者のため、キョンにとっては畏怖の対象。 成実ゆい:警察官。キョンのことは「堅実そうな子」として悪く思ってはいない。 柊いのり:社会人。割といたずら好きで、よく双子の妹をネタにキョンをからかう。 柊まつり:大学生。姉妹ばかりの環境で育ったので、キョンを弟のように扱いたがる。 宮河ひなた:フリーター。バイト先で一緒のシフトになったりする。天然なためまたもキョンは世話を焼く。 宮河ひかげ:小学生。しっかりしているが、食べ物が絡むと意外にホイホイついてくる。 泉かなた:スタンドとしてキョンに取り憑く。よき理解者になってくれると予想。 柊みき:柊家以外で出くわすことはない。大人しめなキョンのことは夫ともども気に入ってる。 高良ゆかり:実は天然キャラの中で最も手を焼かされる人。物知りなキョンのことは気に入ってる。 小神あきら:スーパーアイドル。遭遇率も低く真性の腹黒というラスボス。キョンをこき使いたがる。 ☆ キョン「今の何だ」 こなた「全てのヒロインを詰め込んで無理矢理デレさせたらあーなった」(※公式設定ではありません) 谷口「なかなかの力作だろ。つーか限度ってもんがあるだろお前、誠死ねってレベルじゃねーぞ」 キョン「……好き勝手妄想してくれたがな、俺のプライベートはそんなのじゃねえ」 谷口「バーカ。俺らだって、本気で思ってるわけじゃねえよ。そんなモテるやつがいてたまるか」 こなた「んじゃ、伝説談義はここいらでお開きー、と」 3時間5フラグは当たり前、3時間8フラグも こなた「ところで今日はゲマズよってこーよ」 かがみ「あんたそんな悠長なこと言ってる場合? 今日はみっちり勉強させてやるわ……ついでにキョンも」 つかさ「あ、じゃあ私お菓子つくるね! え、やっぱり私も勉強しなくちゃだめ?」 みゆき「それでしたら、私もごいっしょさせてもらっていいですか? 人手は多いにこしたことはありませんし」 ゆたか「この前キョン先輩に助けてもらったお礼がしたいので、ついていってもいいですか?」 みなみ「……ゆ、ゆたかが行くなら……私も」 ひより「先輩、マンガの試し読み頼みたかったんスけど~……そういうことならくっついていきますよ」 パティ「私もいきマース。今日こそはキョンを立派なオタクに調教してやりマスヨ」 どんなフラグも余裕でクラッシュ キョン「悪い、今日は団活がある」 修羅場も日常茶飯事 こなた「むぅ~……仕事と私、どっちが大事なの!?」 キョン「嫁のような台詞を吐くな」 かがみ「確かに、SOS団以外の友達とも付き合ってほしいところね」 つかさ「お姉ちゃん、いじわるな言い方はダメだよぅ……ちょっぴりそう思うけど」 みゆき「少し寂しい気もしますね」 ゆたか「じゃ、じゃあ、お礼はまた今度で」 みなみ「……残念です」 ひより「私、鮮血の結末だけは避けたいんスけど……」 パティ「Hum...これはマジに戦争も考えねばなりませんネ」 キョン「わかった。じゃあ部室来るか?」 キョンが乗り出した時点で事件解決でいいだろ こなた「ま、たまにはお邪魔しちゃうのもいいかもねー」 かがみ「そうね、別にそこでも勉強はできるし」 つかさ「そうだねー……ってやっぱりやるのー!? うぅ……でも、いいかな」 みゆき「では、お言葉に甘えさせていただきます」 ゆたか「あのぅ、部室で何かお手伝いすることがあったら言ってくださいね」 みなみ「……私も、手伝います」 ひより「なるべく早く読んで欲しいので、もちろん居合わせるっスよ」 パティ「お茶汲みは任せてくだサーイ!」 谷口「……コノヤロー」 ハルヒ「…………」 ハルヒ「ちょっとキョン! 谷口たちが話してたのってホンt」 キョン「うるさい。ちょっとは静かにしてろ」 ハルヒ「…………」イラッ ハルヒを一睨みしただけで古泉が閉鎖空間へ飛んでいく 神人「ガッシ! ボカ!」 古泉「ギャッ! グッワ!」 ページの下にある色付きフォントは「感想はこちらへ」という暗号
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472:田村清顕 (たむらきよあき) 生没年?:????~1586 1554年 乱麻の章 ? 1560年 日輪の章 ? 1568年 昇龍の章 ? 1575年 覇道の章 ? 1582年 転変の章 ?
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各キャラ呼称表 呼び名はキャラ間の親しさ次第でいかようにも変化します。 作者様は参考程度にご覧下さい。 陵桜学園関係者 キャラ名 シン→相手 相手→シン こなた こなた シン かがみ かがみ シン つかさ つかさ シンちゃん、シンくん みゆき 高良、みゆきさん シンさん みさお みさお ウサ目 あやの 峰岸さん、あやの シンくん 白石 白石、白石さん シン、アスカ こう 八坂 アスカ ゆたか ゆたか シンお兄ちゃん みなみ みなみ シン先輩、アスカ先輩 ひより ひより、田村 シン先輩、アスカ先輩 パティ パティ アスカ ななこ 黒井先生、ななこ先生 アスカ、シン ひかる 桜庭先生 アスカ ふゆき 天原先生 アスカくん ページ最上部へ 保護者 キャラ名 シン→相手 相手→シン そうじろう そうじろうさん シンくん、シン ゆい ゆい姉さん シンくん みき みきさん シンくん ただお ただおさん シンくん ゆかり ゆかりさん シンくん ページ最上部へ その他 キャラ名 シン→相手 相手→シン あきら あきら様、小神さん シン、アスカ ページ最上部へ メニューへ
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(画像は添付ファイルを参照) 名前:曽比山ひよ(そびやまひよ) 年齢:15歳 職業:高校1年生 <スキル> 彼女が「予想」したものは、かなりの確率で現実と成り得る。
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田村淑子 出演作品 長編 ダンボ(ゾウ)※初公開版
https://w.atwiki.jp/tuda-konomi/pages/5.html
https://w.atwiki.jp/wiki6_guild/pages/23.html
ひよこクラブ ひよこクラブ@wiki
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ただでは起きない トイレから戻る途中、バタバタ走る音が聞こえた。 「え、う、れ、かぁあああああああ!」 「田村さん、白石君もいるんですから」 「男が怖くて腐女子やってられないっス!」 田村……趣味が合うのかこなたとよく話していたな。ひよりって名前だったっけ。 今は女子の入浴時間、そしてみゆきさんの発言から察するに、いつぞやのみさおと同様、いや、それ以上に物凄い格好と思われる。 見るまいと声とは反対側を向く。 さてどうしたものかと考えていたら足音は接近してきた。 「どけどけどけ~!」 衝撃が襲い掛かり、一瞬だが意識が飛んだ。 身を起こすと、すぐそばのドアが開き形のよい尻と長髪が駆け込んでゆくのが見えてしまった。 どうやら、やり過ごそうとしていた俺は彼女の進行ルートを妨害していたらしい。 もう手遅れになったと判断したみゆきさんにため息混じりに助け起こされる。 「一体何があったんです?」 「田村さん、お風呂入ってるときに漫画のアイデアが降臨したようですね。時々ああなるんですよ」 「腐女子とか言ってたな。わざわざ自分の部屋まで戻らなくても、脱衣所にメモ帳置いときゃいいんじゃ」 「私もそう思うんですが、思いついたときに走り書き程度じゃなくて詳しく書いておかないと何が言いたかったのかさっぱりで、詳しく書くにはメモ帳くらいではダメみたいです」 「難儀な人だ」 全裸もお構いなしで全力疾走するアルキメデス状態も女だらけ故の問題らしい。 しばらくして、悔しそうな雄たけびが聞こえた。 結局は間に合わず、降臨したアイデアは消えてしまったらしい。 扉が開き、幸か不幸かバスタオルを巻いて出てきたひよりは俺を睨みつけ……。 「白石君がボサっと突っ立ってたせいでアイデア忘れたじゃないスか!」 「八つ当たりだー!」 で、どういうわけか彼女の部屋でモデルをやらされた。 これまでもほかの子やみゆきさんにモデルやってもらってたそうだ。 だが、骨格やら筋肉のつき方やら、やはり本物の男の方が断然参考になるとのこと。 しかし、取らされてるポーズは四つんばいになって尻を突き出したり仰向けになって背を逸らしたりで、漫画の内容が非常に心配だ。 ひよりの爛々とした目は創作活動への集中の現われだと信じたい。 ちょっと怖いけど。 デッサンの傍らで香具師の人たちとの生活を事細かに聞かれた。 様々な人が集まりトラックの荷台などで寝泊りするカオスな状況で妙な事態が発生するのを期待してたのか、ひよりの目はよりいっそう爛々と輝いていた。 自分の過去に興味もたれるってのも、まあ悪くはないものだ。 かなり怖いけど。 幸か不幸かソレらしいエピソードはないので語れなかったが、香具師の生活というシチュエーションは彼女にとって新境地だったらしく、猛烈な勢いで妄想が加速しているようだ。 自分の境遇を語って喜ばれるってのも貴重な体験だよな。 非常に怖いけど。 「なんか、その、凄い気迫だな」 「ん? そりゃあね。皆の生活とか人生かかってますから」 「……え? 同人誌の売り上げがここの運営に当てられてるとか?」 「あ、そうじゃないっス。だけど国から貰えるお金や自分でやるバイト代だけじゃどうにもならないことありますから」 たとえば学費や医療費など。 諸事情あって奨学金などの制度が利用できないことがある。 命に関わるものではないとはいえ、目立つ傷跡が人間関係において重大な問題になることも少なくない。 「精神的に強くなって乗り越えられればそれにこしたことはないけど並大抵のことじゃないし、そのための努力は皆と共感できる武勇伝にはなかなかならないっス。現代医学の力でハードル下げられるならそれでもいいと思いません?」 俺やゆたかちゃんの体に残る痕跡、みさおの発作、そしてつかさの思いつめた顔を知る俺には、その考えを否定はできなかった。 特に女の子の場合、目立つ傷跡がどれほどの足枷になるかは想像に難くない。 しかし人に気を使わせないくらい綺麗に治そうとしたら相当に金がかかる。保険が適用されないケースもある。 だからといって大人になって稼げるようになるまで我慢しろというのはあまりにも酷だった。 だから入所者同士で出し合ったり、ここを巣立っていった者が寄付した金をそういった問題解決にも充てているという。 「家族みたいなものっスから。私だってそうやって皆や、足長おじさんならぬおば……いや、お姉さんに助けてもらってたし」 利き腕である左手を労わるようにさすっていた。 「だから同人を?」 「あ、それだけじゃないっス。趣味と実益と、セラピーも兼ねてます」 「セラピー?」 「芸術療法っての? 私の場合、カウンセリングの一環で自分の経験を絵にしてました。それがきっかけでこっちの路線に進んだっス。自分の体験も、アレンジしてマンガにしちゃうとすっごくラクになるんス」 赤面しつつ差し出されたスケッチブックを見てのけぞった。 老若男女問わずあられもない格好で、モザイクかけないと放送できないようなことをしていた。 どうやら男性恐怖症の引き金になりそうな理由で家庭に居られなくなった子の一人がひよりのようだ。 しかし、どこからどこまでが実体験? アレンジの度合いはどれくらいだろう。 「……わからないならそのほうがいいし、無理にわかってもらう気もないっス」 俺の疑念に気づいたのか、寂しげに言い俯いた。 「いや、その」 そういった経験を持つ女の子とどう接すればいいんだ。 「――でもね、こうして、マンガのネタにはなりそうだからいいかナ――と」 ゆらー、と体勢を立て直し、怪しげな笑みを浮かべる。 たくましいなぁ……と、考えておくべきだろうか。 ちょっと怖いけど。 形がどうあれ笑えるようになったなら喜ぶべきなんだろうか。 かなり怖いけど。 確かに、共感得られる武勇伝にはならないな。 非常に怖いし。 「って、これに書かれてる女の子、ゆたかちゃんと……なんて言ったっけ? 無口な子、仲良くしてたけど」 「岩崎さん?」 「岩崎さん、か。あのふたりがモデル? 身近な人をこういうのに使うのってまずくないか?」 「私もそう思うんだけど、あのコンビ見てるとあれこれ想像掻き立てられるっス。でも似せないようにって考えると余計に似ちゃったり、逆にキャラの個性がなくなっちゃうし」 「腐女子ってのは業が深いな。いっそのこと無理に似せないようにって考えないで、何人かの特徴を混ぜたらどうだ? 顔立ちとか性格とか部分的に切り張りして」 「……!?」 「ど、どうした?」 頭を抱え悶えだした。何か地雷踏んだか? みさおのように発作起こしたか!? 「小早川さんと岩崎さん、あの二人の間に生まれた子供とか考えちゃって」 「おいおい、女同士だろ」 「……!? ら、らめぇ! 女同士なのに子作りとか、うあああーっ、自重しろ自重しろ私ーっ!!!」 「本当に自重しろ、一つ屋根の下で暮らす仲間なんだし」 まずいとは理解してるんだよな。 「一つ屋根の下……男女比のバランスが偏ってるから調整……ごはぁっ!? どちらか一方が男装……、やっぱり岩崎さんがかっこいい男、いやいや、意表を突いて小早川さんがショタ、いやいや、いっそのことふたりとも男装、いや、男の娘に……」 「一周して元通りの女の子だろ」 男の娘という表現がわかってしまったのはこなたの影響か。 「男装っ子と女装っ子のいいとこどり……やめて!! これ以上私をオカシくさせないでっ!!」 あふーんと怪しげな吐息と共にひよりは悶絶した。 「駄目だこいつ……早く何とかしないと」 異様な光景に恐れおののいていたら、これまで傍らで沈黙を保ちアシスタントにいそしんでいたみゆきさんがひよりをベッドに運んだ。 「あの、本当にセラピーの効果出てるんですか?」 悪化してないかコレ。 「ええ、きちんと回復してるんですよ、これでも。だいいち、そうでなくては男性である白石さんにそんな格好のモデル頼んだり、ここまで自分をさらけ出したりはできませんから」 その言葉に、急に気恥ずかしくなり服を着なおす。 これまではトランクス一丁でモデルやらされていたのだった。 「なんというか、さらけ出しすぎのような」 あいかわらずピンク色の妄想が暴走して悶えるひよりに戦慄していた。 性的虐待ってのは大いに人格を歪めるんだな。 でもまあ、みさおの発作と違い苦痛は見受けられないのがせめてもの救いか。過剰な萌えに脳がオーバーヒートしてるだけらしい。 一応、そこに愛はあるんだろうな。形はどうあれ。 みゆきさんがひよりを楽な姿勢にしながら言う。 「こうして同人誌を書くことは、田村さんも私も精神に張りをもたらしてるんです」 「え?」 「その……男の人って、こういうのを使用して処理してしまえば、性犯罪なんてしようとはしなくなるのでしょう?」 「そりゃそうなんだけど」 同意を求められても困る。 しかし、みゆきさんは兄の世話を通してそれを実感してしまってるんだろうな。 「だから性犯罪を防いでるって自負があるんです。それに、どんな境遇の人が作ったのかなんて予備知識なしに評価され、本当に必要としてる人に妥当だと感じる値段で買ってもらってます。経費に公金は一切当てていないし、お情けで買ってもらってるわけじゃない。だから、これで稼ぐのを誇りに思ってますよ」 なんかドス黒いオーラを感じる。優しい言葉や振る舞いの裏で色々思うことはあるらしい。 「それに、私がアシスタントするきっかけは田村さんのお手伝い、つまりお世話という形だったんです。内容が内容なんで年齢制限に引っかかってしまい、私が代理で発表する必要もありましたし」 「いいんですか? それ」 「微妙なところですね。でも、私もこうしてお世話以外のお仕事ができて、ソレの評価もされたんです。もっともっと描きたい、読んだ人に楽しんで貰いたい、こんな気持ちは初めてです」 世話以外のことを知らず、知ることに恐怖すら抱いていたみゆきさんが新しく見つけた『たい』、応援するべきなんだろうな。 その『たい』がどんな形であれ。 というわけで応援と自分に言い聞かせひよりのモデル依頼に乗っては、俺の何気ない発言で妄想を暴走させる日々が続く。 放っておいたら萌え死にしそうな悶え方に、本当にセラピーの効果は出ているのかという疑念は強まっていくのだった。 ??「……濃いな」 ひより「濃すぎますよね……」 ??「いい味出してるんだけど、さじ加減が難しいなコレは」 ひより「わかります」 ??「でもいいキャラになりそうだ、う~む」 みのる「しっかし、自立って何なんだろうな」 ??「主人公の父親、こういうキャラにしようと思うんだけど、そういう経験ある子にとってはまずいかな」 ひより「……いいキャラっス。あのゲス野郎と比べたら失礼っス。だいいちフィクションなんだし」 ??「そうか、なら大丈夫かな」 ひより「どんなネタでも誰かを傷つけてしまう可能性はあるんだから配慮は必要でしょうけど、そんなのキリないっス。傷つけてしまう覚悟無しに言葉や思いを発する創作活動はできないっス!」 みのる「??さんと二人して涙流して頷きあってる……なんか怖いぞ」 コメント・感想フォーム 名前 コメント
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タイトル 発売日 タイアップ PV ユニット名 メンバー その他 発売日 PV 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE *Sunny side Lily* 2015/11/25 あり 田村ゆかり LOVE■LIVE *Lantana in the Moonlight* 2015/07/29 あり