約 2,872,726 件
https://w.atwiki.jp/chaos-blade/pages/1003.html
目に見えぬ芸術 夕霧太夫 お話ってなんですかぁ?お殿様 (プレイヤー) 実はですね、夕霧太夫さんとそのお仲間の方々に頼みがあるんです ひまり おぬしもこの城の者であるなら天狗勝負の事は知っておるな? 夕霧太夫 てんぐしょうぶ、てんぐしょうぶ……ああ、天狗のお面を股間につけて争うあの勝負かぁ ひまり んな訳が無かろう!分からんのに無理して答えを捻りだすでない 夕霧太夫 で、でも悔しいじゃない!なんか降参するみたいで嫌だったの! (プレイヤー) まあ、勝負となる以上は負けん気の強さも必要かとは思いますし、いいじゃないですか ひまり まったくしょうもない奴め……天狗勝負とは、天狗の山の一等賞を決める争いじゃ ひまり 本来は天狗同士でその技や技術を競っておったのじゃが、今年は 夕霧太夫 あの、もしかしてその話って長いです? ひまり それなりには長くなるな 夕霧太夫 じゃあ先にお手洗い済ませて来まーす!急に波が来ちゃったの (プレイヤー) 行っちゃいましたね ひまり なかなかにアクの強い奴であるな、あの様子では太夫など夢のまた夢であろう (プレイヤー) 落ち着きが足りてませんからね、でも芸術が堪能な方って何処かおかしいですし (プレイヤー) あの夕霧太夫さんだからこそ、生み出せる芸術があるかもしれませんね ひまり 仕方ない、前向きにとらえてやるとするか 次へ 一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/83.html
澪(紬・・・?) 紬「じゃあワインよろしくね聡」 澪(聡・・・?) 澪「おい聡とムギ、なんでおまえたち呼び捨てなんだ?」 聡「な、なに言ってんだよ澪さん」 紬「澪ちゃんどうしたの?」 澪「いや、どういうこと?」 聡「俺たち付き合ってるじゃん。ていうか澪さんに一番最初に報告したじゃん!」 紬「そうよ澪ちゃん。聡は今でも澪ちゃんに感謝してるのよ。私もだけど!」 聡「あの日澪さんが言ってくれた言葉が俺を変えたんだよ!ありがとう!」 澪「そ、そうか!よかったな二人とも。幸せにな・・・」 聡「ありがとう!じゃあ飲もうか紬」 紬「そうね」 そういうと二人は向こうへ行ってしまいました。 私の知らないうちにいろいろなことが変わってる・・・ 私だけが取り残されてる・・・? さわ子「ねえ澪ちゃん?あなたの行動が未来を変えたの」 澪「まさか・・・私が1人で未来を変えてしまった・・・」 さわ子「変われてないのはあなただけのようね」 澪「う・・・・」 先生の言葉は妙に胸に突き刺さった。 聡はすごいな・・・私にはない勇気を持ってる・・・ でもその勇気をあげたのは自分・・・あげられる勇気なんてないはずなのに・・・ 澪「ちょっとみんなと話してきます」 さわ子「そう。じゃあまたあとでね」 澪「はい」 澪(もう過去に戻るのやめようかな・・・何にも変われないや) 憂「あ!澪さんお久しぶりです!」 和「澪!私たち今来たとこなの」 懐かしい顔ぶれです。なんだかホッとしました。 澪「憂ちゃんも和も久しぶり」 澪「そして憂ちゃん、お姉ちゃんの結婚おめでとう」 憂「ありがとうございます!お姉ちゃんが幸せになってうれしいです!」 ついつい心にもないことを口走ってしまった。 やっぱり心から唯の幸せを喜べない。 こんな自分が嫌でしかたない・・・ 憂「お姉ちゃん凄くしあわせそうです!」 ゴメンね憂ちゃん、私は唯の幸せを奪おうとしていたの。 和「澪、先生が澪のほうを見てるわ」 澪「あ、じゃあ私戻るね」 さわ子「澪ちゃん戻るの?ラストチャンスだけど」 澪「迷ってます・・・」 さわ子「あ、ひとつ言い忘れてたことがあったわ」 さわ子「写真を撮らなければ、どうなるか?って考えなかった?」 澪「はい。ちょっとだけ」 さわ子「写真を撮るのを妨害すると、そのまま時間がすすんでこっちには戻ってこられなくなるわ」 澪「え!?」 さわ子「つまり澪ちゃんが戻った過去が現実となるの」 澪「それって・・・」 さわ子「そう。澪ちゃんがそれを望めば、澪ちゃんは時間を操れる」 澪「それって凄いじゃないですか!」 さわ子「そうね。りっちゃんに想いを伝える時間が増えるわね」 さわ子「これは澪ちゃんの判断に任せるわ。ただし」 澪「ただし・・・?」 さわ子「いままで過去に戻った人は何人もいたけど、一度もそうなったことはないわ」 澪「なんでですか?」 さわ子「それは澪ちゃんが考えるの」 澪「私が・・・?」 さわ子「そうよ。さて、そろそろ時間よ」 さわ子「戻るの?戻らないの?」 澪「私・・・写真を撮らせません・・・向こうで暮らします」 さわ子「そう。それは澪ちゃん次第よ」 澪「先生・・・向こうでもよろしくお願いします」 さわ子「うん。よろしくね」 私は決心しました。もう一度高校の卒業式から人生をやり直すことを。 唯、ゴメン。私は幸せになりたい!だから私は過去に戻る! そして今この場にいるみんなありがとう!過去でもよろしく さわ子「じゃあ行くわよ澪ちゃん!」 澪「はい!ふわふわタイム!!!!!!!!!!!!!!」 澪「うわあああああああああああああああああああああああああ」 澪「ん・・・・」 紬「澪ちゃん?どうしたのボーっとして」 これはたしか・・・卒業式の前の日だ。たしかムギとマックに来たんだよな。 澪「あ、ゴメンゴメン。ポテト一本ちょうだい?」 紬「いいわよ。あ、そういえば今日はりっちゃんと唯ちゃんが付き合ってからちょうど三ヶ月ね」 澪「へ~」 澪「え・・・・?」 澪「ムギ、今なんて?」 紬「え?だからりっちゃんと唯ちゃんが今日で三ヶ月って」 澪「だって・・唯が告白するのは卒業式だよ?」 紬「何言ってるの澪ちゃん?ふふふ・・おかしいわ」 私は頭が真っ白になりました。おかしい・・何かがおかしい・・・ 私は先生なら何か知ってるかもしれないと思い、学校へ行くことにしました。 澪「ごめんムギ・・・今から行くとこあるから、じゃ!」 紬「ちょ、澪ちゃん!?」 私はすぐに走り出しました。 あたりはもう真っ暗でした。学校に着くと職員室だけ明かりがついています。 そして職員室に入ると、待っていましたという感じにさわ子先生だけがいました。 澪「はあはあ・・・先生・・・」 さわ子「やっぱり来たわね澪ちゃん」 澪「先生・・・何かがおかしいんです・・・」 さわ子「何が?なにもおかしくないわ?」 澪「え・・だって唯と律がもう付き合ってるんです、本当なら卒業式の日ですよ?」 さわ子「何もおかしくないじゃない。これが現実よ・・・」 澪「え・・・違いますよ」 さわ子「澪ちゃん。あなた自分がしたこと覚えてないの?」 澪「え・・・?」 さわ子「あなた一年の学園祭の日、りっちゃんを抱きしめたじゃない」 澪「はい・・・それが?」 さわ子「あのあと唯ちゃんが入ってきた、そのとき唯ちゃんは気づいてしまったの」 澪「え・・?何にですか・・?」 さわ子「りっちゃんのことが好きってことに」 澪「!!!!!!!!!」 さわ子「つまり澪ちゃんの行動が、唯ちゃんがりっちゃんを好きっていう気持ちを本来より早く気づかせてしまったの」 澪「つまり・・・」 さわ子「そう。きっとその分告白も早まったってところね」 澪「そんな・・・なんで・・・」 澪「私のあのときの行動は間違っていなかったはずです!」 澪「あんなに勇気を出したのに!なんでこんな悲惨なことになるんですか!」 澪「だったらあんなことしなきゃよかった!」 さわ子「もっと自分の行動に責任を持ちなさい」 さわ子「それに勇気を出したって?あなたがいつ勇気を出したのよ」 澪「私だって・・・」 さわ子「好きっていう二文字も言えないのに?」 澪「・・・・」 図星でした。私は勇気なんて出してない・・ さわ子「ねえ澪ちゃん。卒業式って凄い特別な日だと思わない?」 澪「え・・・?」 さわ子「多分りっちゃんを奪えるのは明日しかないわ」 澪「なんでですか?」 さわ子「卒業式だから。ふふふ」 そういって先生は微笑みました。先生はこのときもう気づいていたのでしょうか? チャンスが明日しかないということに さわ子「それに澪ちゃん、とても大きな決断をしてると思うけど」 さわ子「その決断よりも、好きって一言言うほうが遥かに簡単だから・・・」 そう。私は過去で生きるという決断をしたんだ。好きって言うことのが簡単? そのときの私にその意味はわからなかった・・・ そして卒業式の日を迎えた。 私は今日時間を操るんだ・・・ そう思いながら学校に着いてしまった。 澪「この日ももう二回目か・・・」 澪「私は今日からこっちの世界で生きていくのか」 すると唯と律は一緒に登校して来ました。 どうやら私の行動は本当に影響しているみたい。 唯「あ~澪ちゃん!」 律「あ、澪・・・」 なんだか律はさびしそうな顔をしていた。これが先生が言ってた卒業式の魔力なのか? 律を奪えそうな気がした。 私は勇気を振り絞った。 澪「律。私は律のことが・・・」 その瞬間唯の不安そうな顔が目に入って言葉がつまった。 律「え?なんだよ澪、言えよ」 澪「その・・・」 唯を見ると言葉が出てこない。何やってんだ私は・・・ こいつから奪うためにここに来てるっていうのに・・・ そんなに悲しそうな顔をするなよ・・・ 澪「いや・・・なんでもない・・・」 言えずに終わった。 卒業式を終え、憂ちゃんや梓に祝福され、校門まで来た。 和「もう高校卒業か。早かったわね」 紬「そうね!でもすごく楽しかったわ!」 このまま終わってしまうのか。鍵を握っているのは私だ。 さわ子「・・・」 憂「あ!みなさんで写真とったらどうですか!?私撮りますよ!」 和「いいわね。みんなで撮りましょ!」 律「そうだな。思い出だ!」 澪(ここで本当に終わってしまうのか・・・) 唯「みなさん!いつもこんな私に付き合ってくれてありがとうございました」 唯「ここにいる誰か1人いなくても今のわたしはありません」 唯「ほんとに・・・ほんとに・・・」 律「泣くな、唯」 紬「唯ちゃん。私たちも同じ気持ちよ」 和「唯・・・」 私はライバルであるはずの唯を抱きしめた。 澪「唯・・・ごめんな・・・ごめんな・・・」 涙が流れてしまった。不覚だった。 私はこんなに純粋で仲間思いの子から幸せを奪おうとした。 結局自分のことしか考えてなかったんだ。 唯「え・・・澪ちゃん何で謝るの?澪ちゃん何も悪いことはしてないよ?」 自分を殴ってやりたかった。 私はこのとき気づいたんです。 誰かが幸せになれば誰かが傷ついてしまう。 私が幸せになれば唯が傷つく。 それなら私が傷つくほうがいいや。 私は・・・私は本当の自分のが好きだ! さわ子「澪ちゃん。成長したわね」 私は現実に戻ることを決めた。 憂「じゃあ気を取り直して・・・いきますよ~!」 これで過去の私とはお別れだ。 いまさら足掻いたってきっと未来は変わらない。 そう思ったから私は最後にこう言ったんです。 憂「いきま~す!」 澪「なあ、律」 律「ん?なんだ?」 澪「私、律のこと好きだから」 パシャ 澪「うわああああああああああああああああああああああああ」 ふ~わふわ ふ~わふわ ふわふわ ふわふわ ふわ~ふわ 澪「ん・・・」 さわ子「おかえり澪ちゃん。やっぱり帰ってきたわね」 澪「先生・・・」 さわ子「よくがんばったわ」 澪「私・・・先生が言っていたことがわかりました・・・」 さわ子「成長したのよ澪ちゃんは」 澪「私、過去に戻ったことは後悔してません」 ふと律のほうを見た。 そこに広がった光景は、前となんら変わりはなかった。 律と唯の幸せそうな笑顔。 聡とムギは付き合っているままのようだ。 さわ子「ねえ澪ちゃん。これでよかったの?」 澪「・・・」 私は少し沈黙をおいて答えました。 澪「満足です!後悔はありません!」 どうやら先生の話によると、私が律に告白した後、律はただニッコリと笑っただけだったそうだ。 どうりでこの写真の律がいい笑顔なわけだ! 律は奪えなかったけど私に後悔はない。 この想いを伝えられたのだから! 今は心から二人を祝福できる。二人ともお幸せに! 澪「先生。私1人取り残されてるような気がしますけど、後悔はありません」 さわ子「あら澪ちゃん、あなたは取り残されてなんかないわ。変わったの」 澪「え・・・?」 さわ子「だって澪ちゃん、今すごくいい顔してるから!」 fin 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/81.html
私は決心したのです。 澪(よし!頑張れ私!抱きつくぞ!) しかしそこに現れたのはやはり彼女でした。 唯「りっちゃん砂遊びしよ~!」 律「お~!今行くぞ~!」 澪「あ・・・・」 そういうと律は走っていってしまいました。私はやっぱりチキンだ・・・ 考えている間に時間は過ぎ、唯のほうへ行ってしまった。 そもそも唯は律のことを好きっていう感情があるのか? きっと天然だから自分でもよくわからないうちに告白してしまったんだろう・・ 私は小学校のころからずっと好きなんだぞ!負けるもんか! 唯なんて・・・唯なんて!!!! 律「じゃあ暗くなってきたしそろそろ戻ろうか!」 紬「そうね!おいしいご飯食べましょ」 唯「がってんです!」 澪「うん・・・」 澪「おい、花火なんてあとにしてご飯食べようよ~」 律「まあいいから座れって!」 紬「ふふふ・・・」 律「いっくぞ~!!!!!!」 澪「わあ・・・」 そこに広がった光景に私は驚きました。とっても綺麗な花火。 エアギターで踊る唯。私の周りから一瞬音が消えました。 二回目のはずなのにとても感動でした。 やっぱり唯は憎めないや。 唯「え~!もう終わり~」 澪「唯。ありがとう。すごく綺麗だったよ」 唯「えへへ・・・」 恋のライバルにこんなことを言ってしまった。 唯がうらやましい。きっと純粋に律が好きなんだろうな。 澪「律もムギもありがとうな」 律「いいってことよ!」 紬「最高の思い出だわ!」 唯「じゃあみんなでご飯食べて練習しよっか!」 澪「そうだな!」 律「お!練習といったとたん張り切りだしたな澪!」 澪「そりゃあな。練習目的だからな」 律「とかいって一番遊んでたのはどこの誰かな!?」 澪「う、うるさい!」 「あはははははははははは」 そういって時間はあっという間に過ぎていってしまいます。 今が幸せすぎてこのままでいたいと思ってしまいます。 でもこれじゃダメなんだ!私は律に好きっていうために戻ってきたんだ! みんなでお風呂に入りました! ?「ばあああ!!!」 紬「だ、誰!?」 律「私だ」 紬「あらりっちゃん!前髪降ろすと意外に可愛い!」 律「ありがとう!で、意外ってどういうことかな~」 紬「あ!それは・・違うの!」 唯「ねえ澪ちゃんFってこれであってるっけ?」 澪「Fはこうだろ。はい」 唯「こうか~!ありがとう澪ちゃん!」 澪「こら!風呂で抱きつくな!恥ずかしいだろ!」 唯「澪ちゃんおっぱい大きいね!」 憎めないよ。やっぱり唯は憎めない。 律「さあ!じゃあ寝るぞ!」 そして寝ることになりました。今の時刻は0時半。たしか・・・ 夜中の2時くらいに律が冷蔵庫にジュースを取りに行くんだよな。 そして一緒に私もついていって二人っきりになるんだけど、私は告白できずにいた。 そして唯とムギも来て一緒に写真を撮るんだっけな。 よし!律と二人っきりのときに告白するぞ! 唯「じゃあみんなおやすみ~」 澪(あと一時間半か・・・) 私はとても緊張して頭が真っ白に! でもここで言わなきゃ何も変わらない!頑張るぞ! そして午前2時をむかえました。 律「ん・・・喉渇いた・・・」 律「ねえ澪~一緒に冷蔵庫きて~」 澪「ん・・・どうしたんだ?」 律「喉渇いた~」 寝ぼけた声の律はとても可愛くてドキドキしました。 いきなり手が震えます。おさまれ! 澪「もう・・しょうがないな~」 そして二人で冷蔵庫へ歩き出します。 私は、いつ言おう、いつ言おうと考えながら歩きました。 心臓BAKU★BAKU! 律「ぷっはあああ!うめえなコーラ!」 澪「わたしにもちょっとくれよ」 律「いいぞ~」 間接キスです。こんなにおいしいコーラ飲んだことない! いや!そうじゃなくって好きって言わなきゃ! 澪「ありがとう」 律「いいよ。どうせムギんちのだし」 澪「あのさ律・・・私ね・・・」 律「なんだ?」 澪「律のこと・・・す・・・す・・・」 律「す?」 澪「す・・・す・・・」 その時でした。時間は待ってくれません。残酷です。 唯「あ!いたいた!」 紬「やっぱりここだったわね」 来てしまいました。もう終わりです。 この状況で告白する勇気私にはありません。 唯「ねえねえみんなで写真撮ろうよ~」 紬「いいわね!」 律「お!いいな~!」 澪「・・・」 ついに来てしまいました。 唯「はいチーズ!」 その瞬間なぜか涙が流れてきました。 カシャ! 澪「うわああああああああああああああああああああ」 ふ~わふわ ふ~わふわ ふわふわ ふわふわ ふわ~ふわ さわ子「おかえり澪ちゃん」 澪「ふぅあああ!!」 澪「あ!ここは・・・」 さわ子「戻ってきたのよ。現実に・・・」 澪「え!じゃあ・・・」 律は唯と結婚式を挙げていました。そう。何も変わっていなかったのです。 さわ子「ほんとに澪ちゃんはチキンねえ」 澪「う・・・」 さわ子「でもね澪ちゃん。ひとつだけかわってることがあるわ」 澪「え?」 先生は写真をみせてくれました。それはさっきの夏合宿の写真。 さっきと変わっていたのは、私が涙を流していること さわ子「ほら澪ちゃん。少しだけどこちらの世界に影響してきてるわ」 澪「ホントだ・・・」 さわ子「でも澪ちゃん。チャンスはあと2回しかないのよ」 澪「そうでした・・・」 梓「あ!澪先輩お久しぶりです!」 澪「おお梓。久しぶり!」 梓「さわ子先生もお久しぶりです」 さわ子「まあ梓ちゃん。綺麗になったわね」 梓「そんな・・・恥ずかしいです」 紬「梓ちゃん一緒に飲みましょ」 梓「あ!今行きます!じゃあ失礼します!」 梓は走って行ってしまいました。しかし今回の写真に新歓の写真がなくてよかったな。 梓に会った瞬間に「おお梓~」って言ってしまいそうだからな。 聡「あ、紬さん!お酒注ぎます!」 紬「まあありがとう聡君」 聡「いえ・・全然いいです!」 聡はムギのことが好きなようです。どうやら文化祭のちょっと前くらいから。 聡も私と同じように苦労してんだな~。 なんだか同情してしまいます。私が言えたことじゃないけど。 さわ子「ねえ澪ちゃん。一応聞いておくけど、二枚目の写真を使う?」 私は少し悩みました。しかしチラッと律のほうを見ると、幸せそうな笑顔が。 私のが律をもっと幸せに出来る! そう思い決心しました。 澪「はい!もう一度戻ります!」 さわ子「そう・・・じゃあ今度こそ言うのよ?」 澪「はい。頑張ります」 さわ子「じゃあこの学園祭のパンチラ写真に行くわよ!」 澪「はい!」 澪「ふわふわタイム!!!!」 澪「うわああああああああああああああああああああああ!!!」 律「おい8上がりはビリだぞ唯~」 唯「え~そんなの聞いてないよ~」 律「ルールだルール!」 唯「ぶ~」 澪(ここは・・・思い出した。学園祭一ヶ月くらい前だったかな) 澪(たしか律の家で大富豪やってるときだ・・・) 律「おい澪何ボーっとしてんだよ!次澪の番だぞ!」 澪「あ、ごめん」 私はまた過去に戻ってきたのです。そう、律に想いを伝えるために! そしてこの日はたしか、ムギと聡が初めて顔をあわせる日だ。 紬「あ、りっちゃんちょっとトイレ貸してもらえる?」 律「いいぞ~。階段降りればわかるよ」 紬「ありがとう!」 紬「え~っと、あ、ここかしら・・・」 紬「あら、誰か入ってるわね」 聡「あ!ねーちゃん!?今出るからまって」 紬(ねーちゃん?りっちゃんの弟さんかしら?) ガチャ 聡「おまたせ~・・・ってえええええ!!!」 紬「まあ!こんにちわ」 聡「え・・・あ・・・こんにちわ!」 紬「おトイレ借りていいかしら?」 聡「ど、どうぞ!!!」 紬「ありがとう」 ガチャ 聡(か、かわいい・・・めちゃくちゃタイプだ~!) 唯「あがり!」 律「おい唯!2上がりも反則だから!」 唯「ぶ~」 紬「りっちゃんトイレありがとう」 律「おう!はやくやろうぜ~!」 今回は一ヶ月の余裕があるので、最後の日に告白しよう、という甘い考えを持っていました。 結局は私はそういう性格なのです。 するとノックもせずに入ってきたのは 聡「あ!みなさんこんにちわ!お、お菓子持ってきました!」 律「お~聡サンキュー!紹介するね。澪は知ってるけど」 律「弟の聡。今中一なんだ。ほら聡、挨拶して」 聡「弟の聡です!よ、よろしくお願いします!」 唯「かわいい~よろしくね!私唯って言うんだ!」 聡「よろしくお願いします唯さん!」 紬「まあさっきの・・・聡君ていうのね?琴吹紬ですよろしくね」 聡(うわ!かわいい!・・・ダメだ・・緊張しちゃう・・) 聡「よ、よろしくお願いします・・つ・・つ・・紬さん!」 私はなんと性格の悪い女なんでしょう。聡にこんなことを言います! 澪「おい聡~何照れてんだ~」 聡「み、澪さん!何言ってるんですか!じゃあ僕もう行きますね!」 確かここで聡は出ていっちゃうんだよな・・・ だけどな聡、そうはさせない! 澪「なあ聡、一緒に大富豪やろうよ」 聡「え、いいよ悪いから・・・」 澪「いいから、な?そこに座って」 律「おっしゃ~!じゃあ聡も一緒にやるぞ!」 私は性格が悪いですね~。聡をわざとムギの横に座らせました。 聡は顔真っ赤!めちゃくちゃ緊張してます 紬「よろしくね聡くん」ニコッ 聡「は、はい・・・・!」 全くムギも罪な女です。 少しはムギと聡の距離は縮まったのかな? そして時は流れて学園祭一日前になってしまいました。 私は何をやっていたんでしょうか・・・ でも学園祭の日に絶対に言うんだ!そう思っていました。 でも運命の日は今日だったのです。 唯「明日はついに学園祭だね~」 澪「いいのか~マックでハンバーガー食べてて」 紬「でも結構練習したから大丈夫じゃないかな・・・」 律「・・・」 唯「りっちゃん?」 律「あ、ゴメンちょっとボーっとしてた!」 澪「じゃあそろそろ出るか」 唯「そうだね~」 律「・・・」 私は感じ取ることができなかったのです。 そりゃ私も超能力者でも宇宙人でもないので無理なわけですが・・・ 好きな人だから気づいてあげたかった・・・ 私はただただ学園祭の日に告白するということを考えていたのです。 唯「じゃあここで解散だね!」 紬「みんな明日は頑張りましょ!」 律「そうだな!あれ?澪そっち?」 澪「ああ、ちょっと寄りたいところがあってな」 律「そ、そうか・・」 私は考えたのです。今律のためにできることは、ベースと歌を完璧にして 学園祭を成功させること。すぐにあがってしまう私は人一倍練習しようと思ったのです。 私は1人学校へと向かい歩き出しました。 律(澪行っちゃった・・・) 律(でも今日言うって決めたんだ!澪の家の前で待つ) 律(9時まで・・・9時までに澪が来なかったら澪のことは諦めよう・・・) そんなことも知らずに私は1人音楽室でベースの練習。 ほんとに笑えてくるほどバカだ!一緒に帰ればよかったのに! まあそんなこと言ってもしかたないのですが・・・ そして8時半 さわ子「あら澪ちゃんやっぱりここにいたのね」 澪「せ、先生!!!!!!」 さわ子「練習熱心ね」 澪「先生・・私未来から・・・」 さわ子「なんのこと?」 先生とぼけているのですか?それとも禁則事項ですか?わかりません。 さわ子「ねえ澪ちゃん、そろそろ帰ったら?いいことあるかもよ?」 澪「え・・・?どういうことですか?」 さわ子「さあね。それは澪ちゃんが確かめるのよ」 澪「・・・私・・・帰ります!」 バタン さわ子「ふふふ・・・がんばって澪ちゃん」 私は全力で走って家に帰ります。 先生はからかって言ったのかもしれないけど、なぜか律が待っていてくれてるような気がした。 しかし現実は甘くないのです。 律「9時か・・・帰ろう・・・」 私が家まであと200mというところで律は帰ってしまったのです。 澪「はあはあ・・・」 私が家に着いたときは誰も居ませんでした。 澪「なんだよ先生・・・冷やかしかよ~」 そのとき時刻は9時3分でした。 時間は残酷です。私は明日に備え、風呂に入ってすぐに寝ました。 3
https://w.atwiki.jp/83452/pages/80.html
ある春の日のこと。私の大親友である律こと田井中律が結婚した。 しかもその相手は、なんと親友である平沢唯! 私は律のことが好きだったのですが、想いを伝えることができなかったのです! そうしてる間に天然である唯は、律にサラっと告白したのです! ああ・・・私はなんてチキンなんだ・・・。 心から祝福できないまま結婚式の日を迎えたのです。 澪「はあ・・・唯と律幸せそうだな」 紬「あら澪ちゃん、もう来ていたのね」 澪「おうムギ。かわいいドレスだな~」 紬「うふふ・・澪ちゃんも素敵な服よ」 これまた親友であるムギこと琴吹紬と談笑を。 しかし私の心は後悔でいっぱい。今にも叫びたいくらいでした。 そして会話をしていると、私の運命を変えるであろう人物が現れたのです。 さわ子「あ!澪ちゃんにムギちゃんお久しぶりね」 そこに現れたのは、何を隠そう高校の頃の顧問であるさわちゃんこと山中さわ子だった! 高校を卒業してから五年以上たってるというのに相変わらず綺麗であった! 澪「先生!お久しぶりです!」 紬「ご無沙汰してます」 さわ子「あら二人とも、とても大人っぽくなっちゃって」 紬「先生こそお綺麗ですわ!」 さわ子「ありがとう。しかしりっちゃんと唯ちゃんが結婚するなんてねえ」 澪「・・・」 さわ子「あ、ムギちゃん。向こうで梓ちゃんが呼んでいたわよ」 紬「ほんとですか?じゃあ私はちょっと失礼します」 そういうと紬は走って行ってしまいました。私と先生は二人っきりになりました。 すると先生は不思議なことを言い出すのです。 さわ子「やっと二人きりになれたわね」 澪「え?」 さわ子「澪ちゃん、顔色がよくないこと」 澪「・・・」 さわ子「澪ちゃんがりっちゃんのこと好きなことくらいお見通しよ」 澪「ふぇえええ!!!??」 さわ子「まったく澪ちゃんチキンだからこんなことになっちゃうのよ」 澪「・・・すいませんね・・・」 さわ子「うふふ。ねえ澪ちゃん、今でもりっちゃんのこと好きなの?」 澪「え・・・・・はい・・・」 さわ子「じゃあなんで高校のとき言わなかったの!このチキンが!!!!」 澪「・・・」 さわ子「ねえ澪ちゃん。もしも過去に戻れるとしたらどうする?」 澪「え?戻れるわけないじゃないですか・・・」 さわ子「もしもよ」 澪「律に・・・好きって言います・・」 さわ子「あらほんと?一度できなかった人間がそんな簡単にできるかしら?」 澪「で、できます!・・・・多分・・・」 さわ子「もう・・ダメダメね・・・」 澪「でも素直に言いたいって気持ちはあるんです」 さわ子「そう。そう気持ちが大事ね。澪ちゃん、ひとついいことを教えてあげる」 そういうと先生は私に顔を近づけて小さな声で言うのです。 さわ子「澪ちゃんを過去に戻してあげる」 澪「!!!!!!」 澪「な、何言ってるんですか先生!冷やかしはやめてください!」 さわ子「あらホントよ?いいの?戻りたくないの?」 澪「いや・・・戻りたいです・・・」 さわ子「そう。じゃあもどしてあげる」 澪「ホントですか?」 さわ子「もう・・まあ信じれない気持ちもわかるわ」 澪「そりゃそうですよ・・・」 さわ子「じゃあ実際にやってみましょ。ここに三枚の写真があるわ」 澪「はあ・・・」 さわ子「まず一年生のときの合宿の写真。そして澪ちゃんのパンチラ写真」 澪「・・・」 さわ子「そして・・・卒業式の写真」 紬「澪ちゃ~ん」 澪「あ、ムギ、聡も」 紬「聡君が澪ちゃんに挨拶したいんだって」 聡「あ、澪さん。今日は姉ちゃんのためにわざわざありがとうございます」 澪「ううん。律の晴れ舞台だもん」 聡「本当にありがとうございます」 澪「うん!」(そういや聡ってムギのことが好きだったんだよな・・) 聡「あ、あの紬さん!向こうで飲みましょう!」 紬「うん!飲もうか!」 澪(聡もムギに想いを伝えられないままだったんだよな) 澪「卒業式・・・」 さわ子「卒業式になんか嫌な思い出でもあるの?」 澪「実は・・・卒業式の日に唯が律に告白したんです・・・」 さわ子「そうだったの・・・」 澪「はい・・・」 さわ子「唯ちゃんには悪いけど・・・その前に澪ちゃんが告白すればいいのよ」 澪「でも律が私のこと好きかもわかんないし・・」 さわ子「今からそれを確かめに過去に戻るのよ」 さわ子「そしてそんな弱気なこと言わない!」 澪「すいません・・・」 さわ子「写真が三枚しかないから、簡単に言うとチャンスは三回よ」 澪「わかりました」 さわ子「じゃあまずは高1のときの合宿の写真ね」 澪「で、どうやって過去に行くんですか?」 私がそう聞いたときでした。先生は私の目を手で覆いました。 澪「わ!何するんですか!」 さわ子「いい澪ちゃん?今からこう叫んで」 「ふわふわタイム!!!!」 澪「え!?」 さわ子「いいから!」 澪「ふわふわタイム・・・」 さわ子「もっと大きく!」 澪「ふわふわタイム!」 さわ子「もっと!」 澪「・・・ふわふわタイム!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 澪「うわあああああああああああああああああああああああああああああ」 澪「ん・・・」 律「おい澪何ボーっとしてんだよ!」 唯「ねえ澪ちゃん聞いてる~?」 紬「何か悩みごとでもあるのかしら・・・」 澪「え・・・」 澪(ここ音楽室だ・・・?) 澪「なあ、今って西暦何年?」 律「何いってんだよ!今は2009年だろ~」 唯「私でもわかるよ~澪ちゃん」 澪「あ、そうだったな。あはは・・・」 澪(本当に戻ってきてる・・・うそ・・・) 律「んでさ澪、どうすんの?」 澪「え・・・何が?」 律「お、おい・・・澪が言い出したんだろ~合宿」 澪(そうか・・・合宿私が言いだしっぺだった) 澪「えへん!合宿をします!」 唯「やった~!」 紬「まあ、そういうの夢だったわ!」 律「海だ~!唯!思いっきり遊ぶぞ~!」 唯「お~!」 澪「遊びに行くんじゃありません!」 澪(この頃から唯は律のことが好きだったのかな?) 私は過去に来たという実感があまりなかったけど、時間がたつとともに実感してきたのです。 しかしなぜでしょう。過去に戻ったとたん、律に想いを伝えることが怖くなってきたのです! やはり先生の言ったとおりでした。 しかし言わなければなりません! そんなこんなで合宿の日はやってきました。 律「夏だ~!」 唯「海だ~!」 澪「おい!遊びにきたんじゃ 紬「まあまあ澪ちゃん」 澪「う・・・」 というわけでムギの別荘に着いたわけです。しかし私は失態をおかしてしまいました。 唯「!トイレどこ!もれちゃう」 紬「トイレは 澪「トイレはそこをまっすぐ行って突き当たりを左に曲がればあるぞ」 唯「澪ちゃんありがとう!」 そういって唯は走っていったんです。 なぜかムギが私のほうを見てくるんです。 紬「ねえ澪ちゃん・・・なんでトイレの場所知ってるの・・・?」 私は失態に気がつきました。高校の頃の綺麗に覚えているこの記憶力を呪いました。 澪「あ・・・えっと!来る時に通ったじゃない!」 紬「そこは通ってないわ・・・」 私は何を思ったのかムギに耳打ちしました。 澪「ムギ・・・驚かないで聞いてくれ」 澪「実は私未来から来てるんだ。詳しくは言えないけど」 そういうとムギはクスクス笑い出しました。 紬「ふふふ・・・澪ちゃんて面白いこと言うのね!」 紬「私そういう夢のある話好きよ」 澪「ははは・・・」 なんとかごまかせました。いや、ごまかしたわけじゃないんですが、結果オーライでした。 しかし注意しなければ。 すると外から声が聞こえてきました。そう。あの声が・・・ 律「お~い!はやく海いくぞ~!」 澪「遊びにきたんじゃありません!練習が先だろ」 この期に及んでまでこんなことを言ってしまう私。 律「いいじゃん!唯行こうぜ~」 律は唯を誘いました。軽くショックでした。私は勇気を振り絞りました! 澪「わ、私だって泳ぎにいくぞ!今着替えるから待ってろ!」 律「お~澪ちゅわん?練習するんじゃなかったんでちゅか?」 澪「う、うるさい!いいから先行ってろ!」 私は今過去と違う行動をしました。これで少しは何かが変わるのかな? 唯「まって~みんな~」 紬「さあ海で遊びましょ!」 律「ついにたどりついたな・・・」 唯「りっちゃん隊員・・・食料が・・・」 律「大物だ・・・」 澪「なにやってんだ」 律と唯は仲良しです。すごく楽しそう。 そしてなぜでしょう?この経験は二回目だというのに、私はまたフジツボのあるところまで来たのです! 澪「ふふふ」 澪「・・・・・」 澪「こわくないこわくないこわくない」 律「ふ・・・じ・・・つ・・・ぼ・・・」 澪「ぎゃああああああああ」 澪(いや待てよ・・・怖がってるフリして律に抱きついてみたり・・・) 2
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2631.html
月曜の夜、電話がかかってきた。 相手は・・・泉こなた。 卒業式の日に告白され、正式に付き合いだして3ヶ月になる、 私の大事な、大事な「彼女」 大学は離れてしまったので、そうそう毎日逢っているわけじゃない。 でもなるべく連絡は取るようにしていた。 それが昨日・一昨日の土日、こなたは全く音信普通だった。 例のコスプレ喫茶のバイトが入っていることは私も知っている。 それでもメールにも留守電にも返事がないなんて・・・ 寂しさと不安と、ちょっとの苛立ちを覚えながら携帯を眺めていたところだった。 こなたの名前を確認した私はすぐに電話に出た。 「もしもし!」 「もしもし、かがみ・・・」 愛しい愛しいこなたの声。 心拍数も血圧も一気に上がってしまったようだ。 「どうしたのよ!電話もメールも返事くれないで・・・」 「う、うん。ごめんねかがみ」 「何かあったの?」 「・・・うん」 いつもと様子が違う。 ものすごく落ち込んだ声。 こなた、泣いてる? 少しの間があって、 「ねえかがみん」 「うん?」 「私、わたし・・・」 「・・・」 「私、かがみんが思ってるほどいい子じゃないから!」 泣き叫ぶようにこなたが言った。 いい子じゃないって、どういうこと? 「え?なんなの?・・・こなた」 「・・・・・」 「・・・・・」 「今から私が言うことに、もしかがみが『許せない』って思うんだったら、 もう逢わないし、電話とかもしない」 普段のこなたからはあまり想像できない、低く、落ち着いた声。 でもその声は震えていた。 こなたは何を言うつもりなの? さっきまでとは比べ物にならない不安と焦りと、そして・・・ 諦めの気持ちが私の中で渦巻いた。 「こなた、いいわよ。言って!」 もう本当はこの時点で泣き出してしまいたい・・・でも私は努めて冷静を装ってこなたを促した。 また少しの間があった。 そして・・・ 「付き合ってるの・・・かがみんだけじゃないってこと・・・」 小さいけれど、はっきりした声でこなたは言った。 想像していたとおりだった。それも最悪の。 すぐに返事ができないでいると、 「さ、最初は、告白したときはもっと軽い気持ちだったんだよ!」 こなたが勝手に続きを話し出した。 だまって聞いていることしかできない私。 「大学も分かれちゃったし、このまま疎遠になるのも嫌だなって」 「・・・・・・」 「もうちょっとかがみんと遊びたかったなって」 「・・・・・・」 「こんなに、かがみのこと、好きになるなんて思わなかったから・・・」 「・・・・・・」 「かがみん、優しすぎるから・・・」 時間だけが経過していく。 電話の向こうで、泣いているこなたの声。 何も言えない。 何を言っていいのか分からない。 どうしてこなたは私に・・・・ 私をどうしたいの? 私はどうしたいの? こなたの気持ちは? 私の気持ちは? 「ねえ、かがみ」 我に返った。 もう、こなたは泣いていない。 「どうするの?私と別れる?」 「そんなこと・・・」 「言っておくけど、私は私だよ。変わらないよ」 「・・・・・」 「お願い!別れるなら別れるでいい。かがみんも変わらないでいて!」 これは、「二股でいいなら付き合ってあげる」というこなたからの最後通牒だ。 答えははじめから一つしかない。 こなたと別れるなんて、できない。 「今までどおりでいいわ」 泣きそうになるのをこらえて、私は言った。 「ふふ」 安心したようなこなたの声がする。 「かがみんも私の虜なんだね」 いたずらっぽくこなたが言った。 そう、わたしはこなたの虜。 「かがみんも」・・・こなたの虜って何人いるんだろう? 「でも」 本当はとてもつらいのよ・・・と言おうとした矢先、 「あのねあのねかがみん、実はバイト先でね」 遮るように突然こなたがしゃべりだした。 こなたの彼女の一人は、あのバイト先の子だった。 以前バイト先に遊びに行ったとき長門有希のコスプレをしていた子。 雰囲気や声が岩崎みなみちゃんに似ていて、ちょっと印象に残っていた。 だけど長門さん(仮名)は最近常連客の一人と付き合いだして、 要するにこなたとの三角関係になってしまい、 この週末はその事でひと悶着あったということだそうだ。 店長まで巻き込んで話し合いの場が持たれ、一応こなたが身を引く代わりに 常連客も店やほかの客に迷惑をかけないということで決着したらしい。 しかしこなたは、実は身を引く気など全然なくって・・・・ 以上がこなたが(一方的に)私にした話。 私は、待ち受け状態の携帯をふたたび眺めながら考えていた。 (こなたはバイト先のトラブルを誰かに聞いて欲しかったんだ) (でも、話せる相手は私しかいない) (私に話せば、私以外の人と付き合っていることがばれてしまう) (だから、こなたは悩んだ末に私に二股を告白した) 『聞いてくれただけでも嬉しかった。ありがとうかがみん』 電話を切る直前こなたは言った。 私がこなたにとって必要な人であるということ。それは素直に嬉しい。 だけど・・・ 「いいわ!」 着替えを終えて、ベッドにもぐりこむ私。 「何人『彼女』がいたってかまうもんですか!いつかきっとこなたを」 「私だけのものにしてみせるわよ!」 頭から布団をかぶる私の頬を 涙が伝っていった。 続き コメントフォーム 名前 コメント コナビッチときたかw -- 名無しさん (2009-11-20 01 52 09) 7行目 こなたは全く音信普通だった。→こなたは全く音信不通だった。 -- 誤字指摘 (2009-11-03 10 56 51)
https://w.atwiki.jp/essy05/pages/3.html
更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/essy05/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/essy05/pages/14.html
インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
https://w.atwiki.jp/essy05/pages/8.html
RSSを取り込んで一覧表示(showrss) #showrss(ここにRSSのURL) もしくは #rss(ここにRSSのURLを入力) と入力することで指定したRSSを取り込んで一覧表示します。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/266.html#id_b6d0b10d たとえば、#showrss(http //iphone.appinfo.jp/rss/pricedown/,target=blank,countrss,lasttime) と入力すると以下のように表示されます。 showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。
https://w.atwiki.jp/25438/pages/1574.html
律「おいおい……唯は突然何言ってんだ?」 唯「あ、りっちゃん」 律「おまえ……今日がなんの日か忘れちゃダメだろ……」 澪「まったくだ、みんな何日も前から準備してたのに……唯の事ちょっと見損なった」 梓「ホントですよ、こんな大事な日を忘れるなんてどうかしてます」 唯「そうなの……?」 律「ったく……ほら、唯は早くムギに謝れって!ムギが一番楽しみにしてたんだからな!」 唯「う、うん…ムギちゃんごめんなさい」 紬「あ、あの!もういいの!全然気にして無いから!お茶入れるから!だから、ね、ケンカはやめよ?」 律「そだな、これくらいにするか、でも唯は罰として唯からオナニーネタの発表って事で」 紬「は?」 律「え?」 紬「え……今りっちゃんなんて……?」 律「いやだから 唯からオナニーネタの発表をだな……」 紬「で、でも今日はそんなことよりもっとするべきことがあるんじゃないかなー……なんて」 澪「えー?ネタを発表する以外に他に何をしろって言うんだ、ムギ」 梓「そうですよ!私なんてこの日のために2ヶ月も練習を重ねたんですよ!」 紬(そんなに暇があるんだったら私へのプレゼントを作ってもらいたかったわ……) 律「ほらー、唯ー、はやくしろよー」 唯「そ、そんな話聞いてないよ!!今日がオナニーの日だったなんて確かに知らなかったけど、でもひどすぎるよー!!」 紬(え……?じゃあ梓ちゃんたちが言う大事な日って……オナニーの日だったってこと!?) 梓「唯先輩はやくしてください!あとがつかえてるんですよ」 紬「ま、待って!!」 律「待たないって。だから唯、さっさとネタの披露をだな……」 紬「話を聞いて!その……梓ちゃんたちが言う大事な日って……オナニーの日のことなの?」 梓「ん?そうですけど?07月2日、立派なオナニーの日じゃありませんか」 澪「一年に一回しか来ないんだ。だから大事な日なんだ。……てかムギ、なんでそんなことを今更?」 紬「……今日は一年に一回しか来ない大事な日だからよ」 律「だからそれは今日の072の日のことだろー?いちいちそんなこと言わなくたって……」 紬「……りっちゃん、私の誕生日って何日か分かる?」 律「あったりまえじゃん!7月2日だろー」 律「……あれ?」 梓「ってそれ今日じゃないですか!!」 澪「ほ、本当だ!!ご、ゴメン、ムギ……その私たち072の日に浮かれてたから……」 紬「うぅん。いいのよ。私、みんなが私の誕生日を覚えててくれていただけで嬉しかったわ」 唯「ムギちゃん!私のほうからもゴメン!今日が何の日か聞くなんて……失礼な質問だったよね!」 紬「いいのよ。おかげで私も素晴らしい日が存在することを知ることができたわ」 紬「最高のプレゼントをありがとう、唯ちゃん」 唯「えへへ……(なんかムギちゃんの顔がちょっと怖いよ……)」 律「よーし!じゃあ今日のネタ発表は中止!ムギの誕生日を祝うぞ!!」 澪「うん!」 梓「誕生日おめでとうございます!!ムギ先輩!」 紬「みんな…ありがとう!!」 ガチャ 純「5番手、鈴木、ネタ発表いきまーす!!」 純「……あれ?」 紬「……あとでおしおきね」 律「……そうだな」 純「えー!?なんでー!?」 おわれ 戻る