約 485,753 件
https://w.atwiki.jp/pandammst/pages/61.html
―――対跋扈連合 「最後の戦い、と思えば不思議と心が寂しくなりますね」 「けれど最後の宴だからこそ思いっきり騒げる。そうじゃないの?」 「そうですね。もっともこの宴、私達の勝利以外に有り得ませんが」 大きな戦の前だというのに緊張の欠片すら感じさせない女性が二人、対跋扈連合旗艦『ラー・カイラム』の一室で談笑していた。 「・・・なんだ、こんな所で油を売ってたのか。しかも酒臭い。作戦前だというのに貴様達は何をしてるんだ」 「何って、アンタんとこの大将と勝利の美酒を先に味わっていたのさ。ねえ、カリス?」 「そうですね、カエデ。しかしHolly、アナタもKYと呼ばれたくなかったらもう少し空気をよm」 「分かった分かった、今度からそうする。艦長達が呼んでいる。全パイロットはブリーフィングルームに集合だ」 「アナタは言ったそばから・・・いいでしょう、行きましょうカエデ」 「ああ。Holly、君も軍略以外をもう少し学んだほうがいいぞ」 「って待て、ゴミを散らかしたまま行くな。おい、聞いてるのか。くそ、何で俺が片付けるハメに・・・」 そう呟く青年を他所に、二人は酔った素振りも無くブリーフィングルームへと去っていった。 「さて、作戦の説明は以上だ。質問はあるか?」 「大有りなのだー。なんでこの艦が他の艦を置いて前に出る必要があるのだ。旗艦は後ろで撃墜されないようにするべきじゃないのかー!!」 「落ち着けプラティ、さっきも説明があっただろ。他の艦じゃ機動部隊の援護が出来るほどの練度を持ったクルーがいないんだ。」 「でもウィルだってこの艦に乗ってるから、前に出るのは困るんじゃないのかーっ!?」 「でもそれはこの艦に乗ってるオペレーター全員の総意なのよ?相手があの跋扈粋軍である以上、パートナーには出来る限りの支援をしたいってね。」 「うー、納得いかないけど、オペ子がそう言うなら我慢するのだ。」 「他に意見はないか?・・・・・・・・・なら、3時間後に作戦開始だ。各員の働きに期待するっ!!」 ブリーフィングが終わり、次々と退室していった部屋には、作戦を説明していた青年とオペ子と呼ばれた少女の二人だけが残った。 「さて、俺に何か言いたいことがありそうだなオペ子・・・・・・いや、妹よ」 「その呼ばれ方も久しぶりね、兄さん。どうして今更戻ってきたの?しかもけっしゃにではなく連合に」 「・・・・・・お前の知らない因縁がある。少なくとも俺の中では・・・いや、俺達の中ではまだ決着がついてないのさ。お前がこの世界に来る前の話だから知らないだろうけどな」 「ちょっと怪しいけど、そういうことにしておいてあげるわ。兄さんが嘘をつく時なんてよほどの時だけだしね」 「そうか、すまんな・・・コ。さて、お喋りは終わりだ。俺達も配置につくぞ」 「了解兄さn・・・じゃなくて艦長っ」 「んー、ヴァニさんがいながらアヴィンさんに対するオペ子ちゃんの態度が特別だと思ったけど、実は兄妹だったなんて」 「やっぱりメイちゃんもお年頃だなぁ、おじさんも若い頃は・・・」 「おじさん、バカ言ってないでさっさと行くよ」 「待ってよ、メイちゃーん」 決戦まであと三時間 ――――跋扈粋軍 「おやおやぁ、どうしました戒さん。複雑そうな顔してますよ?」 「……ちょっと感傷に浸っていただけだ。作戦開始までには元に戻る」 「そうですか、それならいいんですけど」 「しかし相棒、バーゼル殿の言う通りらしくないな」 「相手さんにちょっと因縁があるだけだ。相棒と出会う前のな……」 「皆さんこんなとこにいたんですか。あれっどうしたんですか、三人とも暗い顔してますよっ」 「イエス。お嬢様の言う通り、お通夜にでも出席できるような顔をされてます」 「もう!イエスマンっ!アタシそこまで言ってないわよ!!」 「イエス、すみませんお嬢様……」 「ソシエ殿、イエスマン殿も反省しているようだしその辺にしてあげたらいい。それより俺達を探していたのではないのか?」 「あ、いけない!元締達が呼んでたの忘れてました!!」 「よく集まったねぇお前達」 「久しぶりねノヴァ。貴女とこうして会うのは何時振りだったかしら」 「そんなことァ覚えていないよ、まめ。しかし、アタシは全員に声をかけたつもりだったがいないのもちらほらいるみたいだねぇ」 「仕方ないでしょう。我々が散らばってから時間が経っています。この世界から足を洗った者達がいてもおかしくはありません。」 「しかし元締、これだけの面子を集めて何しようっていうんですか。僕達に世界でも征服しろと?」 「ディアナ様が望むとあれば私はそれでもいい。だが、今回は目的が不明瞭すぎる……趣味かっ」 「趣味で世界征服ってのも楽しそうだねェ。でも今回は違うよ。目的はただ一つ、大きな戦さァ!!」 「ふぅ、イエスマン。水を取ってきて頂戴」 「イエス、お嬢様」 「さすがのソシエ殿もアレだけの面子を前に緊張していたと見えるな」 「あ、アラストルさん。私は新参ですから失礼が無いようにって精一杯でしたよ」 「それを言うならば俺の方が大変だろう。御仕舞衆に拾われ裏の仕事をするようになったとはいえ、 跋扈粋軍とは特に関係があったわけでもなかったのだからな」 「……アラストルさんは本当は向こう側に行きたかったんですか?」 「かの有名な跋扈粋軍だ。刃を交えてみたくないといえば嘘になる。しかし今回は戒の強い後押しもあってな、 こちら側で戦うことにした。そんな顔はしなくていい。これも俺が納得して決めたことだ」 「アラストルさん……頼りにしていますから頑張ってくださいねっ!!」 「共に戦うんだ、ソシエ殿も頑張るんだよ」 「あっ、そうですね。私ったらつい…」 「相棒もソシエ殿には甘いことだ」 「イエス。しかしお嬢様も嬉しそうなので私達は空気を読みましょう」 決戦まであと二時間 ――――開戦直前 距離にして約十キロ。機動兵器での戦闘を考えればどちらが先に動いてもすぐに対応できる距離にて二つの戦艦が対峙していた。 「跋扈元締ノヴァ、久しぶりだな。といってもアンタが俺を覚えているかどうかまでは分からんがな」 「アンタ・・・・・・あァ、確か彼岸島とかいう組織にいた命拾いしたボウヤだろ。お姫様が帰ってこないから他に浮気したのかい」 「ふん、そういうアンタは相変わらずだな。まあいい、俺が言いたいことは分かってるんだろう」 「ハッ、分からないねェ。言葉にしない行動なんて分かりたくもないねェ」 「そうか、だったら言ってやるよ。跋扈粋軍のトップの一人、元締のノヴァ。今日がアンタの最期の日だっ!!」 「ヤれるもんならやってみなボウヤ。アタシは簡単にイキやしないよ」 「その言葉、アンタの遺言にしてやるよ。全機発進準備」 「了解、全機発進準備」 「アンタたち、勢いでアチラさんに負けるんじゃないよォ、全機アタシに続きな!!」 「敵艦からノヴァ機の発進を確認。他反応多数。接近してきます。」 「準備の終わってる機体から順次発進させろっ」 「右舷カタパルト、mirai機、プラティ機、Holly機、順に発進どうぞ!!」 「左舷カタパルト、乱馬機、ヴァイス機、サティ機の順に発進します。おじさん、気をつけてね」 「こちらmirai、出撃します」 「任せろメイちゃん。おじさんの強さを見せ付けてやるぞ~」 「・・・・・・ヴァイス、出る」 「春くん、私の背中は春くんがいるって信じてるよっ♪」 「陽ちゃん、大丈夫。今度こそ僕は君を守るっ!!絶望の海になんて落とさせない」 「蜂の巣をつついたようにわらわらと出てきたな。元締、どうするんだ」 「全機展開終了しました。これより本艦も前進を開始します。」 「そんなのキマってるよ、命令は一つだよ! 「よし、全機に通達っ! 『目標は敵勢力の殲滅。全機、攻撃開始!!』 お ま け
https://w.atwiki.jp/dgsl/pages/51.html
生徒会 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 サポートマスター 男 1 5 16 4 4 - 極楽蝶の舞 95 100 お料理ロボ 無性 8 12 3 6 1 - プリンメーカー 93 100 メカコタケ 男 1 9 9 3 3 - 自分のマスにガスを~ 33 100 バ=ルーン 男 6 4 6 3 11 - 巨大化 79 100 ピカチュウ 男 19 0 6 3 2 - かみなり 84 100 ザ・ニンジャ 男 6 0 3 3 18 - 忍法・順逆自在の術 84 100 田辺アツシ 男 3 3 3 3 18 - NABEATSU 76 100 野原ノンノ 両性 10 5 3 4 8 - みんな、目を覚まして! 29 100 ジョバンノ=カマセーヌ 男 10 3 6 4 7 - 鞭のロード 134 100 マダム・プリン 女 12 0 3 5 10 - 右手にウンコを~ 70 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 鈴仙 女 1 2 3 4 20 - インビジブルフルムーン 42 100 阿頼耶識ゆま 女 0 0 8 2 20 - ヴァイシャリー2 40 100 闇口空 男 0 0 16 1 13 - ティアフルジャンプ 97 100 依原水無 女 20 0 4 3 3 - ロード・オブ・ザ・ローズ 79 100 内藤めあ 女 15 0 5 5 5 - 悪夢 180 0 内藤だいま 男 3 12 10 5 0 - 危険な報復 104 100 牛若丸 女 0 0 12 10 8 - 義経バリアー 112 100 チロル 女 10 10 5 5 0 - 毒の試練! 100 100 剣士ロギンス 男 20 0 2 4 4 - 浄化 51 100 こあくま 無性 0 14 6 1 9 - 司書の魔術1 87 70 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 山谷ウルフ 男 6 0 2 2 20 - ムーンライト 108 100 狭山打算 男 0 0 15 3 12 - 塩素バリアー 112 100 速攻のブラックニンジャ 男 0 5 7 3 15 - 賊活 225 100 重松かれん 女 17 5 3 3 2 - ここは生徒会室です 88 100 倉持健太 男 10 0 3 6 11 - 秘剣・蟻地獄 80 100 風丸一郎太 男 17 0 2 3 8 - ぶんしんフェイント 83 100 霊乃光 女 0 0 10 5 15 - カルテット・スピリタス 100 100 迷惑ロボ1号 無性 0 0 5 5 20 - 大迷惑 173 100 葛切菱江 女 0 0 10 0 20 - 学校の怪談 100 100 ハリブキ 両性 6 9 7 5 3 - 達磨落とし 66 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 ホアン 男 0 5 10 3 6 - 心体操術 101 0 宮崎太郎F 男 0 0 3 3 9 FLY アイキャンフライ 69 100 あぶたらすF 女 13 0 2 0 0 FLY まいまいかぶり 64 100 婚后姫路 女 0 5 4 1 20 - エアロシュート 83 100 シャウアプフ 男 0 0 2 0 13 FLY 蠅の王 6 100 女神 女 20 0 5 5 0 - 金の斧 53 100 炎竜ゴルヴィン 男 6 8 13 3 0 - 四天王結成! 61 100 唐沢ハルト 男 0 15 5 3 7 - 肩代わり 85 100 大魔王バーン 男 0 0 20 0 10 - 知らなかったのか?~ 12 100 高橋青葉 男 3 3 8 6 10 - スーパー言い訳テクニック 85 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 迷惑ロボ3号 無性 0 0 4 6 20 - ほんのり迷惑 73 100 大橋美樹 女 12 0 4 4 10 - ブレイクショット 82 100 巨大ウサギ 女 14 0 14 2 0 - 寂しがり 66 100 カトレア 両性 1 1 1 7 20 - エターナルフォースブリザード -166 100 聖徳太子 男 0 0 12 1 17 - 「飛鳥文化アタック」 132 100 コサック・マトリョーシカ 女 0 5 6 1 18 - 増える 56 100 ヒマワリ 男 0 0 8 2 20 - リベンジ 57 100 ベアトリス・イヴォンヌ 女 0 3 4 5 18 - サモン・ファミリア 75 100 バロン 男 4 1 6 4 15 - バイバイ! 55 100 青田 刈 男 0 0 7 3 5 FLY 「空間翔転移・集」 84 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 パペットマスター小泉 女 14 0 6 4 6 - 呪われた玩具 72 100 襷 祐介 男 0 0 2 0 18 versatile 聖火ランナー任命 66/140 100 火゜華厨 女 0 0 2 3 15 versatile 花火製作 -14/125 100 奥野次元 男 0 0 5 5 20 - 次元渡り 50 100 奥野村山次元斬 男 0 0 10 0 20 - 次元斬改 50 100 ジライヤン 男 13 0 13 4 0 - 人間爆弾 80 100 白銀 晴海 女 10 6 10 4 0 - 天弓 80 100 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 おまかせ 名前 性別 学年 攻 防 体 精 FS PS 能力 発動 成功 リディア 女 0 0 2 8 20 - 召喚(W魔法) 87 100 黄金川 女 0 20 10 0 0 - 吠える 50 100 ヒリューくん 男 0 0 2 3 15 versatile ミラクルドラゴン 44/53/17/52 100
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/78.html
人物画像 登場作品 基本情報 性格・容姿 正体 関連記事 関連人物 人物画像 登場作品 第8巻『涼宮ハルヒの憤慨』収録の「編集長★一直線!」 第9巻『涼宮ハルヒの分裂』 基本情報 県立北高校2年生(第9巻『分裂』より3年)の男子生徒。本名は不明。 初登場は第8巻『憤慨』収録の「編集長★一直線!」。第9巻『分裂』にも喜緑江美里と共に登場する。 性格・容姿 一人称は「私」だが、それはハルヒと喜緑がいる時のみで、キョン達の前になると「俺」になる。作中で「のっぽ」と称されていることから長身であることが伺える。 冷徹・陰湿な生徒会長で、非公式団体であるSOS団を疎ましく思っている。 仮面の下はかなり含むところがあり、その裏側を隠しているいわゆる不良ではあり、未成年であるにも拘らず、喫煙をしている。 本来の性格はある意味で「非常に正直」でもあるらしい。 正体 「機関」の外部協力者で、「涼宮ハルヒが望む生徒会長らしい生徒会長」を演じている。 生徒会長としての仕事に対して、最初のうちは「面倒だが交換条件のためだ」と割り切っていたが、徐々に仕事そのものや「別人格を演じる」ことに楽しみを見出すようになる。 関連記事 超能力者関連 関連人物 涼宮ハルヒ キョン 古泉一樹 喜緑江美里
https://w.atwiki.jp/dharmagedon4/pages/17.html
生徒会名簿 名前 性 攻 防 体 精 FS 他 特殊能力 発 成 あっちん・T・アキカン 女 3 3 3 3 18 も、もれちゃうメカ~ 95 100 あんかけ 男 17 0 7 4 2 片栗粉G 84 100 猪狩信吾 男 0 15 7 4 4 空間湾曲 79 100 稲田鳩子 女 0 10 12 6 2 平和主義者の布教 74 100 鬼無頼 雷観 男 0 12 7 3 8 四囲敷応 94 100 死怒 美洒巣 男 10 5 7 3 5 飲酒 59 100 スカラ・カーン 男 20 0 5 5 0 魔人拳 85 100 ダース・キン 男 0 10 10 8 2 暗黒大掃除 66 100 谷和原 剛正 男 0 20 5 5 0 柔よく剛を制す 120 100 よみがえる駒沢 男 11 6 6 7 0 変衣抜針・霞縫い 86 100 希望崎 太郎 男 0 0 8 5 12 リボルバーファクター 93 100 白金あJ 男 0 0 10 10 5 秘 性転換Ⅲ ? 100 次郎丸 弘美 女 0 7 9 4 5 秘 BSDN ? 100 灯 柾清 男 0 0 5 5 15 秘 完全なる虚構 ? 100
https://w.atwiki.jp/gakuseibr/pages/34.html
大東亜共和国プログラムによるバトルロワイヤル……!! 他校生徒の鋭い眼光、室江高の運命やいかに……!? それは、いったい誰の思惑だったのか?! 室江高剣道部に最大にして最悪のの危機が迫る!! そして、今、戦いの始まりを告げる鐘が鳴り響く――――― そのとき、室江高剣道部のピンチに駆けつける小粒なヒーローが颯爽と現れた!! 機動戦士を彷彿とさせるヘルメット。 オレンジカラーの入ったサングラス。 目に鮮やかな真っ赤なスカーフ。 そして、右手にはビームサーベル。 足元には、どこか見覚えのある猫。 駆けつけたヒーロー、その名は――――スーパーダン!! 彼の英雄譚が、今始まる。 □ 朝の白い陽射しが木造の校舎へと差し込む。 ここは平瀬村分校跡。 校舎の周りに茂っている大小の草木は、朝露に濡れ輝きを見せていた。 古びた体育倉庫に、せまい運動場。学校施設として整っているとは言いがたい。 分校ということもあって、平時でも穏やかな時間が流れていたであろうことが伺える。 しかし、現在のこの場所は穏やかどころではない静けさに覆われていた。 出勤してくる職員も、登校してくる児童や生徒は一人としていない。 日常というものから切り離された空間が、そこにはあった。 そして、こんな分校の中で覚醒を間近に控えた少年が一人。 短く刈られた髪に縦長ながら丸みを帯びた顔、その寝姿は人に呑気そうな印象を与える。 その少年の名は栄花段十朗。室江高校剣道部の所属である。 「待ってるぉ、みんなぁ……今、俺がたすけにぃ……」 キリリと眉を吊り上げ、調子外れな寝言を言いながら、残り少ない夢の時簡に浸る。 彼には、夢を名残惜しむ権利があるだろう。 やがて幸せな夢の終わりを告げ、過酷の悪夢が始まるのだから。 「よし……すーぱーだんがきたからには、もぅ大丈夫だ……ぞ。 ………………んー、う、んー? ………………あ?」 ほどなくしてダンは目を覚ますこととなった。 まだ夢と現実の区別があいまいなのか、キョロキョロと辺りを見回す。 周囲にあるのは、古びた机と椅子、薄汚れた黒板などだった。 これだけの情報でも、そこは学校の教室であると判断できる。 しかし、そこはダンの慣れ親しんだ学校とは明らかに違う。 ここまで認識したところで、意識を失う前のことをおぼろげながらに思い出してきていた。 頭に浮かぶのはプログラムに選ばれたこと、開幕の場で殺された人たちのことなど様々だ。 学校に通い、部活をして、ミヤミヤと一緒に帰る。 そんな日常からは既に切り離されていることを思い出す。 現状を一通り知ったところで、ダンは、まず始めに純粋に怖いと思った。 彼はギャグ漫画に出てきそうな容姿とは裏腹に、高校生としては、かなりできる人間であった。 成績優秀でスポーツセンスもよくかわいい彼女がいる。 さらに、自覚的にかどうかはわからないが人の暗い部分も受け入れられる懐の深さを持っていた。 そんな彼だが、所詮は一般的な男子高校生であることに変わりはない。 国家権力により強制された殺し合い。恐ろしくないわけがなかった。 教室の床に座り、これからどうすればいいんだろう、と考える。 今回のプログラムは団体戦であり、剣道部の仲間と殺しあう必要はない。 その点は、彼の心にわずかな安心を与えた。 しかし、ダンは悩む。必要に迫られたからとはいえ、自分に人を殺すなんてことが出来るのかと。 悩みながらも、彼はのんびりしてはいられない。 ダンの恋人であるミヤミヤは、周りを殺してでも自分を生きて帰そうとするだろうから。 彼女の持つ闇を知っている。今の状況は彼女の闇を際立たせてしまうだろう。 だが、同時にそれ以上の彼女の優しさを知っている。 だから、そんな彼女守ってあげたいと思う。 「俺は……弱い男だ」 字面とはイメージの違う間の抜けた声で漏らす。 一般人のダンが周囲の人間を殺す覚悟など簡単に出来るわけがない。 かといって、このプログラムを壊すと言えるほど常識がないわけでもない。 そもそも、プログラムの概念が浸透しているこの国では、反逆の意志を持つのは容易ではないのだ。 そんな中でも迷う彼は充分な倫理観を備えた人間だといえるだろう。 「よし! こんなもん俺がぶっ潰してやるぜ。みんな安心しろ!」 右手でガッツポーズを作りつつ、宣言してみる。 日頃の彼を知っている人間は、実にダンらしい発言だと思うだろう。 だが、すぐにダンは右手を下ろし、しょんぼりとした顔に戻ってしまう。 空気を読まない発言も目立つ彼だが、その心根は優しいものだった。 しかし、普段のように振舞えるようになるには、何かしらのきっかけでもないと無理そうだった。 しばしの沈黙の後、やっぱりみんなと合流しようという結論にいたる。 剣道部のみんなが心配だ。 今後の身の振り方は置いておくとしても、これだけは、今のダンにとって100%純粋な感情だった。 ズボンをはたきながら立ち上がる。と、ここで彼は身を震わせた。 プロの殺し屋でもあるまいし、別に敵の殺意を感じ取ったわけではない。 「ト、トイレー」 少し落ち着いたからか、催しただけである。 ダンは荷物を掴み、男子トイレへと駆けて行った。 □ 「ふぅー」 ハンカチで手を拭きながら、すっきりした表情で廊下へとダンが姿を現す。 そして廊下に置いておいたやけに重たく感じた荷物へと目をやる。 ここでようやく支給品の確認をすることとなった。 出てきたのはモシン・ナガンM1891/30。 帝政ロシア時代から第二次大戦にかけてソ連で使用されたボルトアクションのスナイパーライフルだ。 フィンランドの天才スナイパーであったシモ・ヘイヘが愛銃とした銃の後継にあたる。 重量は実に4kgであり、一般人が持ち歩くには苦労があるだろう。 説明書を読み、ダンはモシン・ナガンを恐る恐る手に取ってみる。 そのずっしりとした重みに、再び恐ろしさを感じた。 「へ、この程度の重さなんて、剣道やってる俺には何ともないぜ」 強がりを言い、銃をぐっと持ち上げて銃口を上へと向ける。 その姿はふらふらしてかなり危なっかしい。 だが、調子に乗ってダンは右手だけにモシン・ナガンを持ち替えた。 それが彼の失敗だった。 「うぉ、っとと、うわ」 頭が大きいダンは、ただでさえ重心が安定しない。 持ち上げた銃の重みで後ろへと重心がずれ、ととっと後ずさる羽目になる。 慌てて両手に持ち帰るも、既に手遅れだった。 ダンの右手と背中の間から後ろに突き出た銃底が何かを砕く。 瞬間―――― ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ リリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ けたたましい音が校舎全体から響き始める。 不運なことにダンが砕いたのは火災報知機だった。 「うわ! なんだなんだ!?」 突然の事態に混乱し、右往左往するダン。 冷や汗をかき、報知器をいじくりまわす。 だが、ダンが混乱して操作を誤っているのか報知器は一向に止まる気配がない。 ここは分校『跡』だ。もしかしたら報知器自体が壊れているという可能性もある。 焦るダンを置き去りにして、朝焼けの中、火災報知機の音は周辺へと存在を主張するように響き続ける。 ダンの手により、今、戦いの始まりを告げる鐘は鳴らされた。 血で血を洗う凄惨なバトルロワイヤルが始まる。 ダンは、果たしてヒーローとなり、英雄譚を紡ぐことが出来るだろうか。 【G-3 平瀬村分校跡/一日目 早朝】 【栄花段十朗@BAMBOO BLADE】 【状態】:健康 【装備】:モシン・ナガンM1891/30(5/5) 【所持品】:支給品一式、予備弾30、狙撃用スコープ 【思考・行動】 0:うお、なんだ、どうしたんだ? 1:室江高のメンバーと合流する。 ※火災報知機がなっています。周辺エリアにおいて、報知器の音が響きわたりました。 投下順で読む Next 政府連絡文書
https://w.atwiki.jp/sekina_seitokai/pages/85.html
『アニメ第8話 -嫉妬する生徒会-』 エ「ガンです」ここでエリスが聴診器代わりに使ったのが寺西化学工業製作の「マジックインキ」油性ペンの代表ブランドで「マジック」が油性ペンとして意味を成すきっかけとなった商品でもある。 エ「水酸化アルミニウム」化学式Al(OH)3 の化合物。主に医薬品, 吸着剤に使用される上、防火性の高い壁紙の原料としても使われる エ「硝酸化アルミニウム」化学式Al(NO3)3。 日常生活品としては制汗剤や防腐剤, 石油精製やウラン抽出にも使われる…が、正しくは硝酸アルミニウムである エ「窒化アルミニウム」化学式AINのアルミニウムの窒化物。熱伝導率が高い点を利用して電気製品の放熱材であるヒートシンクの材料として使われる エ「硫酸化アルミニウム」化学式Al2(SO4)3 の化合物。媒染剤や定着剤や医薬品など幅広く使われている。……が、正しくは硫酸アルミニウムである エ「水素化アルミニウム」化学式AlH3 の化合物。還元剤として使われる固体物…だが前までのアルミニウムと比べると限定的な範囲でしか使われていない エ「スニーカー」ここより文庫縛り開始。正確には「角川スニーカー文庫」で、代表作として「ロードス島戦記」シリーズ、「涼宮ハルヒ」シリーズなどがある エ「でんげき」アニメでは何かと他社よりネタの出番も多い「電撃文庫」。ライトノベル出版社の中でも投稿数,出版数はトップで、代表作には「キノの旅」 「灼眼のシャナ」 「とある魔術の禁書目録」などがある エ「スーパーダッシュ」集英社刊行のライトノベル「スーパーダッシュ文庫」。前身「スーパーファンタジー文庫」からの引継ぎ作品が多い。アニメ化作品として「R.O.D」「紅」「カレイドスコープ」などがある エ「ファミつう」ゲーム雑誌の中でも一躍有名な「週刊ファミ通」………ではなく、ここでは「ファミ通文庫」を指す。他社レーベルに比べゲームのノベライズ化作品が多い。年1回発行されるガイドブック「このライトノベルがすごい!」では、毎年1位作品の出版社が入れ替わる中2009の「"文学少女"」と2010の「バカとテストと召喚獣」で初のV2を達した。 杉「そこは「ファンタジア」って言うところでしょう!」生徒会の一存出版元でもある「富士見ファンタジア文庫」…自虐ネタとはいえ不毛すぎる代表作としては「スレイヤーズ」「フルメタル・パニック!」「魔法遣いに大切なこと」などがある エ「ストライカーズパンツ」2008年放映アニメ「ストライクウィッチーズ」における魔女たちの履き物……パンツじゃないから恥ずかしくなかったのでは? エ「メタルギアー」コナミ(※協力2回目)製作のゲーム「メタルギア」シリーズで武装国家「アウターヘブン」が所持しているとされる殺戮兵器 エ「わたパチー」明治製菓(※今回の協力)製作のお菓子「わたパチ」キャンディ内に積めた気泡が、口内の熱と湿気で外に出ることではじけるような音がする仕組みになっている エ「げんていジャンケン、ふねをかしきってやるんだけどー」講談社刊行「賭博黙示録カイジ」の主人公、伊藤開示(カイジ)が借金返済で乗った船「エスポワール」で行った最初のギャンブル「限定ジャンケン」。12枚のカードを用いたジャンケンで、敗者には悲惨な運命が待ち受けている。カイジは巧みな閃きと話術でこれを乗り切るが… 知「794年、日本であった事は?」 会「泣くよレーニン理想郷!」○泣くよ(794)ウグイス平安京。 桓武天皇が日本の首都に指定した年で、京都府京都市にある。一方レーニン(ウラジーミル・イリイチ・レーニン)は1870年生まれのロシアの指導者。 知「じゃあ、次、710年」 会「なんと意外なトリックが!」○なんと(710)立派な平城京。 藤原京から平城京へ遷都された年。「立派な」の部分は「きれいな」「素敵な」など地方によって異なり何パターンも存在する 知「じゃあ、1192年は?」 会「いい国だったね邪馬台国!」○いい国(1192)作ろう鎌倉幕府。 征夷大将軍に任官した源頼朝によって始まった幕府時代。一方、邪馬台国は3世紀前後に日本に存在したといわれる国。いい国だったかどうかは定かじゃない タケシ君が入ったコンビニ「LAWON」国内店舗数2位の大手コンビニ「LAWSON」がモデル 次回予告リ「水酸化アルミニウム」→エ「無硝酸化アルミニウム」→リ「無窒化アルミニウム」→「無硫酸化アルミニウム」→リ「無水素化アルミニウム」→エ「無アルミニウム」要は本編アルミニウム無双の否定形。以後、この回を見た視聴者は「む」行しりとりに異常に強くなったという
https://w.atwiki.jp/euphshaker/pages/87.html
狭いとも広いとも言えないタイル張りの床と壁、端に据えられたバスタブと湯沸し器。 「――――」 その中心で、私は途方に暮れていた。 ――どうして、こんな状況になった? 地下――眠ったまま佇む黒い獣の元から離れ、警戒とも寂しさとも言える感銘に戸惑っていた中、あれよあれよと言う間に脱衣所に放り込まれ、大人しく風呂に入ら(従わ)なくては出してもらえそうな雰囲気だった為、流れに従う形で今に至るのだが――。 「……私がここに居る理由はあるのか?」 確かに厄介な事になりそうな窮地を助けられ、友人の言っていた感覚の正体らしき物を早々に発見できたのは僥倖以外の何物でもないが、だからと言って言われるがままにされる必要も無い筈だ。 「――よし」 出よう。 そして彼女がここに居る真意を確かめてから片腕を助け出し、トローヤに帰ろう。 そう決意して脱衣所のほうに目をやると磨硝子の向こうに青と白の色彩が見えた。 「――!?」 「アルフィ様、失礼致します」 反応しようとした時には扉を開けられていた。 「T4、と申します。 テーナ様からアルフィ様の御世話をする様にとの命を受けました」 「……は?」 ――テーナ(アイツ)の血縁者……? いや、違う。 似すぎている。 ――しかし、何でいきなり他人が入ってくる? ――そもそも名前が何かおかしく無いか? ――と言うよりも、今、何か危険な言葉が聴こえた気がする。 咄嗟に思い付くだけでも四つはある疑問に硬直している間に、T4と名乗った女性――私と同じ位の外見年齢をした彼女は、さも当然といった風に浴室に収まった。 「ここの機材は少々新しいので、御説明も必要かと思いましたので」 「いや、ちょっと待て」 状況に混乱し、浴室の端へと退ろうとするが、 「あと、洗いが甘いとテーナ様からも仰せつかっておりますので、お手伝いもさせて頂きます」 なにか、言い知れない間合いの取り方で――気が付いた時には至近に接近されていた。 「いや、だからちょっと待――」 「失礼します」 ――――この後の事は、ちょっと思い出したくない。 「――――」 人間(?)、崩れだしたら早いもので、もうどうにでもしてくれと心の中の何かが折れた瞬間、大体の事に耐えられるようになるらしい。 意図的に記憶の外に置いてある出来事が終わってからも穏便に事が済む筈も無く、T4が先に上がり、次に私が脱衣所に戻った時――私の服は無かった。 「T4……焼き方が上手くなったわねぇ」 「テーナ様の御教授があってこそです」 「…………」 そうして私は、代わりに配されていた服を着てここ食卓に居る。 リビングと呼ばれるものらしい広めの部屋に、彩り豊かな食卓を自分ともう二人――テーナとT4が囲み、テーナは私やT4の事を気にしながら賑やかに、T4は静かに受け答えしながら箸を進めている。 そんな中、私は人間の名前ではない名を抱く女性――T4の事を見据え、先程聴かされた彼女の生い立ちを思う。 ――最強のZA能力者の複製体にして、ゾイドコアを体内に埋め込まれた実験生物。 あの悪魔の研究が他の所でも推し進められていたという事実に行き場の無い怒りが湧いてくるが、その元凶はリバイン・アルバという組織の前身が既に潰してしまっている為に、本当に行き場が無い。 「……どうやら、あんまり満足して頂けていないようですね」 「――ぇ?」 唐突に発せられたテーナの言葉と視線に驚くと、思考によって箸が止まっていた事に気が付いた 「あ……そんな事、ない」 私の場合、生きていくのに必要が無い事から食料――その加工品である料理には無頓着であり、満足な食事をする事自体あまり多いとは言えないのだが、それでもテーナとT4の合作だというこれらの食事が豪勢だというのは理解できる。 「……よし、奥の手を出すわ。 T4、間違っても貴女は食べちゃダメよ?」 「もう、そんな子供ではありません」 「そうね、それじゃアルフィ……ちょっと待っててくださいね」 ――この後の衝撃を、私は一生忘れる事が無いだろう。
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/895.html
「――よし、これで準備完了だ。」 リョウの手によって立ち上げられたディスプレイ群。 青を背景にどの画面にも等しく“Xi‐column”という文字が並ぶ。 「あとは……ディー君、これを。」 そう言い手渡されたのはいかにもと言った感じの物々しいヘッドギア……らしき何か。 黒い革張りに無数の電極が打ち込まれており、それから伸びるケーブルのどれもがXiカラム本体へと繋がっていた。 「それを付けて瞳を閉じ、知りたい事を頭にはっきり思い浮かべるといい。後はXiカラムが何とかしてくれる。」 「これを被って、なぁ……」 手に取りまじまじと見つめてみる。 作り自体は嫌にしっかりとしているのが却って怪しさを倍増してくれている。もうちょっと何とかならなかったんだか…… 「見た目は被れば気にならないよ。」 「そりゃ見えないもんな……」 そういう問題じゃねぇ――という文句を飲み込みながら渋々脇に置かれていたオフィスチェアーに腰掛ける。 今はこれしか手がかりが無い。文句を言っている場合じゃないのも分かるが…… 「ディー。」 などと考えつつ被ろうかとしていると正面からアリスの声。 ヘッドギアの下から覗き込み、何か言いたげな表情をしている。 「?」 「私も共に行こう。ソートシンク。」 「!?」 瞬く間に白い光となり目の前より消失するアリス。 あの銀色のに変身するのかと身構えるものの、予想を裏切りまるで変化が無い。 <ソートシンク。ソートアーマー以下の事象励起をもってリンクしたある種の基底状態だ。これならば予備動作無しにソートアーマー形態に移行する事も可能な上、身体能力のある程度の向上も見込める。> いきなり身体の裏側から響くアリスの声に一瞬戸惑うものの、こんな経験もいい加減慣れてきた。もうどうにでもなれ。 <精神面でのリンクもソートアーマーと同等。2度装置を使う手間も省けるというわけだ。> 「ふーむ……2人で相乗りか。こんなケースは多分初めてだが、まぁいいだろう。」 <頑張ッテネェ~ン!> 頭をすっぽりと包むヘッドギア――と言っていいのかどうか良く分からない物体X。 中は真っ暗。外の音もくぐもって聞こえる。 「では、ゆるりと楽しんできたまえ。」 「!!!」 リョウの声と共に、ガチリというレバーの動く音が聞こえた。 その直後脳天より突き刺さる強烈な衝撃。それが何なのか分からない内に、俺の意識は途絶えて消える事となった…… 真っ直ぐ伸びながらも捩れた螺旋。 3面しかない4面体。 輪は円を結び繋ぐ紐より、唐突に漏れ出で落ちて逝った。 黒い泡はごぽりと沸いて、大いなる深淵は愉しげに鳴り渡る。 (――――) ――全ては正しくなかった。だが全ては正しかった。 誰かがそこに居た。紅い影。けたたましく廻り、嗤う。 ――何もそこには無かった。故に総てがそこにあった。 誰かがそこに居た。黒い影。雄々しく、強大にして、重厚。 ――総てがあった。目に見えるモノ以外の総てが。 誰かがそこに居た。灰の影。鋼鉄の歯車が噛み合い、超越の重低音を掻き鳴らす。 ――だがありはしない。こんなモノ、在りはしない。 誰かがそこに居た。白い影。揺らめくそれは、冷たく、静かに。 ――そう、本来在りはしない存在達。だが、“ここ”には確かに在る。 誰かがそこに居た。影無き影。光無き眼。破壊の象徴。狂える豪腕。白銀にして暗黒。それは―― (――――ッッ!!!) ……理解するよりも遥かに先に過ぎって行ったイメージ達。 俺が何を見たのか。それを理解出来るモノはこの宇宙に誰1人としていやしない。 セカイ外の存在。 僅かに流入したアリスの知識が教えてくれる。 それは世界の怨敵。憎悪の向かい手。 遥か過去より、未来より、あるいはそれ以外より、「既知たる“O”」の使者としてセカイを狂わす悪しき者達。 「それが君達が相手取ろうとしている敵だ。」 それが―― 「その力はあまりにも強大。ありとあらゆる理に縛られないそれらを止める事など出来はしない……破壊のロストフェノメオン“eXar-Xen”を除いてはね。」 イグザゼン…… 「――良く来たね、ディー・リングダム、そしてアリス。イグザゼンに魅入られし“御する者”にして定めの子らよ。」 ――Alice. part 気が付いた時には――ただ、1人だった。 “私”がいたのはあの部屋。記憶にあった子供部屋。窓際に座った私の半身を木々の合間から窓より差し込んだ、穏やかな日差しが明るく照らす。 (――――) 普段着る事のないような洋服――スチームヒルでの服屋で見かけたようなそれ――を身に纏い、木の椅子に腰掛ける“私”。 目の前には白いキャンパス。手元には使い古したクレパスがあった。 (――――) これは現実なのだろうか? 分からない。Xiカラムが私に見せているのだとすれば、これは“いつ”で、“何処”の、像なのか。 (――――?) 人の気配。 扉の向こうから“誰か”がこの部屋に入ってきた。 靄のかかったような――酷く曖昧なそれは、人の形をした雲のようにも見える。 ―――――――――。 それは、私に対して何かを言った。 言葉だ。人の言葉だ。だが―― “聞こえない。” 遠いのだ。あまりにも遠いのだ。 その声は、遠い過去か、遥か未来か……物理的にも、時間的にも、あまりにも遠い所より放たれた声。いくら耳を澄ましたところで、今の私には決して届く事は無い。 Xiカラムは過去をも映すと言っていた。 ならばこれは過去の話か?だがセカイ外の事象を映すとも言った。交わらない時間軸の更に向こう側で起こった事――それがこの事象の正体だろうか。 ――――――?―――――――。 ……ともかく、全てを越えた先より聞こえた声は、だがしかし“私”の耳には届いたらしい。 “私”は小首を傾げ、しばし思慮を巡らしていたようだが、やがてその「何か」に向け ―――――――! 今の私には眩しすぎる、花の咲いたような明るい笑顔をもって言葉を返した。 ――D.part 誰かが、目の前にいた。 その姿は酷く朧げで、今にも消えてしまいそう。 「お前は……?」 「僕は“観測者”。セカイの、セカイ外の悉くを俯瞰し、理解する者。君が来るのを知っていた。遥か未来より、遠き過去より……あるいは、それ以外より。」 わけの分からない事を言う“観測者”と名乗る何か。 その言葉の意味を考える前に、俺は自身の違和感について口を開いていた。 「?……アリスは!アリスは何処だ!!」 俺と共にXiカラムを用いたはずのアリスの気配が無い。 半身を失ったような喪失感と違和感。 「ああ。彼女は彼女で然るべき所に居るよ。心配する必要は無い。君は君で自身が知るべき事を知るといい……君が望む家族の居場所をね。」 その声を合図に、色無き光景に“色”が映る。 巨大なビルが空を突き刺す摩天楼。その内でも一際高い建物。 そのとある1つの窓に視点は集中した。 「ベル……!」 外の景色を力無く眺め、腰掛ける人影。 見間違える筈が無い。ベルの姿がそこにあった。 思わず手を伸ばす――が、届く事は無い。 「“ここ”で出来る事は観測する事のみ。干渉する事は不可能だ。」 歯痒い。 こうまで近くでその姿があるというのに。何も出来ないなんて…… 「さて、時間も無いので次へ行こう。」 “色”が消え、異なる“色”が映る。 次に映されたのは酷く暗い場所。恐らく地下。そしてただ1人椅子に座る人影。 「バール……!」 「さっきの彼女と同じ場所。ただ、警備は酷く厳重。」 「くそっ……!」 何故あんな目に遭わなければいけない?あまりに酷い仕打ちに怒りが込み上げる。 「さて、次が最後――ウェルの現在地だ。」 映し出されたのは 「……水の中?」 滑らかで、人工的な壁に囲まれた水中。天より差す光によって明るく煌く。これってもしかして…… 「――――!」 そんな中を悠々と横切っていった黒い影。魚の類ではない。もっと大きな、別の何か。 それは大きさに反して細長く、水中にてゆらりと揺れる。 「…………」 そして停滞。太陽の光を背に無数に本体より伸びた足のような物を広げ、黒く浮かび上がる異様なシルエット。槍のように尖った頭部らしき部分に一対の赤く鋭い眼光が走る。 「――――ッッ!!」 “目が合った。” そんな筈は無いのに、どうしようもない悪寒が全身を震わす。 手は震え、視線は定まらない。ただ一睨みされただけだというのに。 「――「深底」のオーバードフェノメオン「アビスワン」。君が直面している“脅威”の名だ。」 同時に爆音。周囲の“色”がブレる。 「――ッ!!」 「急いだ方がいい。手遅れにならない内に。」 目の前の影もゆっくりと更に薄れていく。 「待てよ!お前は一体……!」 「いずれまた会えるさ――僕は“観測者”にして“探求者”。「未知なる“Ⅰ”」を探す者。君が君であれば、きっと……ね。」 色のみならず思考もぼやける。 息が詰まる。声が出ない。去っていくその影に対し続ける言葉が出ない。 光が失せ、闇が失せ、全てが失せ、そして―――― 「――――ッ!!!」 次に気が付いた時には、俺の心は元の――Xiカラムのある部屋へと戻っていた。 さっき感じた鈍く響く振動。それは変わらず部屋を揺らす。 「やぁ、やっとお目覚めかい。さっきからこっちはこうやって揺らされてて大変なんだよ。」 <ミ、水……我慢デキネェ!全部ダァ!!> そういうのは、何処からどう見ても大変そうには見えないリョウと、その下で回るミッチー。 「アリス……!」 <話は後だ。どうやらオーバードフェノメオンの類がここを襲撃しているらしい。> 俺の内より響くアリスの声。 よかった。いなくなったわけじゃなかった……なんて思うと共に、頭上より響く衝撃に意識を回す。 「……「深底」のオーバードフェノメオン「アビスワン」だっけ?」 <ああ……何処からかは分からんが、どうやら同じモノを見ていたようだな。> “観測者”がウェルの居場所と言い指し示した機械仕掛けの怪物の名。 どういう事かはよく分からないが……ともかく 「リョウ、ミッチー、お前らは早く逃げろ!ここは長く保たねぇぞ!!」 衝撃のたびに天井よりの浸水が激しくなっていく。 どうやらこの壁一枚隔てた場所は湖の底らしい。 「ああ、健闘を祈ってるよ。ミッチー!」 <ガッテンダー!!> 入り口にあった分厚い隔壁がゆっくりと閉じていき、その合間をミッチーに跨ったリョウが素早くすり抜けていく。その姿を見送った後 「じゃ、行くぜ。イグザゼン、ソートアーマー!!」 白い閃光。そして瞬間的に巻き起こる旋風。それは俺の姿を白銀の甲冑へと変える。 直後、それでトドメを刺してしまったのか崩落する天井。莫大な量の水が瞬く間に“落下”し、周囲を真っ青に染める。更に 「ちょ!うぉあー!?」 追い討ちとばかりにこちらに向かって襲い来る白く腕ほどの太さはある何かの群れ。 慌てて回避するもその内の1本が足に絡まり捕われてしまう。 「~~~~~!!!」 それに巻き上げられ猛烈な勢いで水中へと放り出される俺/イグザゼン。 <落ち着け。動作の基本は陸上と同じだ。> 「っ!!」 半ば反射的にイグザダガーを顕現化。 逆手に持ち、それを輪切りに切り捨てる。力が緩まり、湖底に沈んでいく先端のそれ。 残りの部分も後方へと退いていくが 「……?」 おかしい。 足があるなら本体もあるはずなのに、その姿がまるで見えない。 <励起反応も皆無……奴め、強力な迷彩機能を持っているようだな。> 浮遊しつつ辺りを見回す。視界はそこまで良くは無い。上を見上げても水面が見えず、下を見れば底無しにすら思えてくる。何故か魚は一切おらず、何処か異様な雰囲気も感じる。 「一体何処に……?」 <こちらの様子を伺っているのか。それとも――――ッ!> 上方より襲来する殺意。 直後、猛烈な勢いで俺を掠める黒い何か。巻き起こる強烈な水流はイグザゼンを軽々吹き飛ばす。 「くそっ!」 <下だ!> Uターンして更に襲い来るそれを翻りつつ辛うじて躱す。黒い影はそのまま直進し、こちらが反撃の態勢を整える前に青い闇の向こう側へと消えていった。 「ッ!」 奴が消えた方角より迫る何か。 それを見て、考えるより尚早く両手を胸の前に伸ばす。瞬時に形成されるベクトル干渉の力場。それに触れた数発の細長い砲弾のような何かは全弾あらぬ方向へと消えていった。 「!」 それを見届けてかまたもや迫る黒い影。身を捩じらせ躱わし、お返しにと数本のダガーを投擲してみるが、まるで当たらない。 「くそっ、早ぇ……!」 こっちは慣れない水中だと言うのに、向こうのイカのバケモノはそんな事知った事かと半ば一方的に攻め立ててくる。これじゃ駄目だ。突撃も砲撃も今は一応避けられているが、これも長くは続きそうに無い。どうすればいい。どうすれば…… 「……そうだ!ソートギガンティック!あれを!!」 同じオーバードフェノメオンであるビルドグランデを実質一撃で葬ったあの力ならこいつだって恐るに足りないだろう。そう思いアリスに向け言葉を投げかけるが <ソートギガンティックはイグザゼンの能力をほぼ全て攻撃へと転じた“解”。今こうして浮遊している為の空間制御能力さえ余す事無く失う事となる。 ベクトル干渉なら多少は扱えるが……それだけであの超重量を支えるは出来ん。それに顕現中は無防備な上、行った所で湖底へと沈んでいくのが関の山だ。今行うのは妥当ではない。> 「……要約すると、使えないと?」 <そういう事だ。が、まだ手が無いわけではない。> その直後、背後より過ぎる影。 その正体は言わずもがな愚直にも手も変えずまた突っ込んできたイカ野郎。不意打ちでも4度もやられれば多少は慣れる。 <今だ!組み付け!> 「つぁああ!!」 紙一重の所を通過する奴の横っ腹にダガーを突き立て、しがみ付く。 暴れるアビスワン。だが離してなんてやるものか。 <ステルスパターン解読――確認。視覚に出すぞ。> 今まで黒い影や朧げにしか見えなかった奴の姿が克明に映し出されていく。 その姿は酷く醜悪にして凶悪な姿をしたイカといったところ。鋭角的なボディーに刺々しい先端を持つ足。全長はソートアーマーの10倍程はあるだろうか。 「……そこか!」 更に浮かび上がる“楔”の位置。 体表面近くにあったらしく、容易に発見出来た。 「イグザブレイド、顕現化(マテリアライズ)!」 右の腕に生じる銀の長剣。 左の腕の短剣で体を支えつつ、“楔”のある場所に馬乗りになりつつ力を込めて剣を構える。 ――――eXar-Xen might access 同時に超常の力が剣に宿る。 内包する「破壊」の力は如何なる怪異の存在も許しはしない絶対的な力。 受けたモノは悉くが塵芥と消える事になる。 「これでとど……め?」 だが、“楔”の内部を直視して、俺はその刃先を止めざるを得なくなってしまった。 「……な、何で……?」 <これは……> 今まで必死になっていてすっかり忘れていた。 ――――あの“観測者”はウェルの居場所にこの怪異を指していた事を。 「――――」 俺の視線の先。 薄いオレンジの色をした膜――アビスワンのセカイの楔――その中に、膝を抱え穏やかに眠るウェルの姿があった。 01010101010101011110010101011――!!! 俺が何も出来ないのを見て嘲笑するように、アビスワンは高らかに吼えた。 直後、爆発的に放たれた事象震。放心状態で捕まる事も忘れていた俺は、紙切れのように吹き飛ばされた。 ――Abyss- One_ Materialize ビルドグランデの際も聞こえたノイズに混ざった電子音。 同時にアビスワンの内部が“裏返り”、超越的に、猛烈な速度で変形、構築、顕現していく。 その行程があらかた終わった時、その姿は既にイカのそれでは無く、触腕を束ねた歪な四肢を持つ奇怪なヒトガタへと変貌していた。 「何てこった……」 心の底より吐き捨てるように言う。 俺/イグザゼンを見下げるアビスワン。その内には間違いなくウェルがいる。 俺は、俺はどうすれば…… 原始の闇近い湖底にて対峙する銀の異形と、その掛け替えの無い者を孕んだおぞましき異形。 彼は断てるか。彼は討てるか。彼は、救えるか……? ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/tekitoudng/pages/21.html
生徒会 このページでは、本キャンペーンに投稿された生徒会陣営のキャラクターの一覧を記載します。 五十音順にソートしてあります。 全てのキャラクターについては総合名簿を、番長G陣営のキャラクターについては番長Gを、転校生陣営のキャラクターについては転校生を、それぞれご確認ください。 記載された情報について誤りや疑問点がある場合には、お気軽に本スレにて御指摘ください。 キャラクター名 性別 学年 攻 防 体 精 FS 特殊能力名 発 成 分類 紅井 叫司 男性 2年 10 0 3 3 14 ファントム・レクイエム 100 100 それ以外 アキカン10³神 無性 その他 3 3 3 3 18 アキカン³ 97 50 術師 斧寺 春 女性 1年 1 15 7 5 2 丘の上の熊 102 100 ブロッカー カベクイグソクムシ 男性 1年 0 5 5 3 17 スタイリッシュ虫食い 100 100 術師 姦崎姦 男性 3年 12 1 5 5 7 7th Heaven(セブンス・ヘブン) 82 100 それ以外 機動乙女アストレア 女性 2年 20 2 5 3 0 エロティック斬! 92 0 アタッカー 桜縁 女性 2年 0 3 10 5 12 一人団体チアリーディング 96 100 それ以外 人造神 アル=ダ=ノーヴァ 男性 その他 20 1 2 3 4 神意~プロヴィデンス~ 93 100 アタッカー 新入生殺しの多田 女性 2年 15 2 9 3 1 キルワン 45 100 それ以外 スマホ依存の近藤くん 男性 2年 1 15 8 5 1 悪魔の呟き 89 0 ブロッカー 芹沢増男 男性 1年 2 2 6 5 15 筋肉革命(マッスルレボリューション) 100 100 術師 ダヴォス・シーワース 男性 その他 12 6 7 5 0 ショートハンド 90 100 それ以外 只野 海仁 男性 1年 10 5 7 4 4 負けの美学 91 100 それ以外 田中さん五郎 男性 1年 5 6 9 4 6 即席落とし穴 100 100 それ以外 探偵Gと秘書E子 両性 3年 12 2 10 4 2 三擦り半の推理劇場 74 100 それ以外 十薬シブキ 女性 1年 0 0 8 4 18 アナタの為のこの命 100 100 術師 虎子 無性 1年 12 1 5 3 9 傷んだ赤の白昼夢 75 100 それ以外 一 壱九四 女性 1年 15 3 7 2 3 威嚇射撃! 78 100 それ以外 伴 走子 女性 1年 15 0 7 3 5 走子BANG! 100 100 それ以外 不確定な切り札くん 男性 2年 20 0 5 3 2 ……なんだよ なんなんだよ、この力は! 101 100 アタッカー 福篠単波 女性 3年 18 1 3 4 4 応急対所攻撃 96 100 アタッカー フジキ 男性 3年 12 5 6 4 3 禍炎来打・火々鬼 70 100 それ以外 フロレンツィア・ビブリオテーク 女性 2年 3 11 12 4 0 ツェーレンブーフ 90 0 ブロッカー 編集者アキカン 無性 その他 3 3 3 3 18 ヒトノカベ 77 100 術師 キャラクター名 性別 学年 攻 防 体 精 FS 特殊能力名 発 成 分類 重坂 阿諛香 女性 2年 0 0 4 4 17 魔粧敦盛 ?? ?? シークレット 超闇黒大魔エクストラ最終兵器 無性 その他 1 1 2 3 18 究極帝王裂空因果天黒光 ?? ?? シークレット 放射能ちゃん妖精 無性 3年 0 0 5 10 10 人間解体 ?? ?? シークレット 真野逆 男性 2年 1 1 4 4 15 鏡写しの世界 ?? ?? シークレット Mr.スカー 男性 その他 0 0 10 1 14 ステアウェイ・トゥ・ファントムルージュ ?? ?? シークレット 総合名簿へ移動<<|メニューへ移動|>>番長グループへ移動
https://w.atwiki.jp/syuramesi/pages/440.html
和風サンドイッチもどき 修羅場の時の食事 (゚д゚)ウマーの3 59・61 59 名前:名無しさん@どーでもいいことだが。:02/10/19 00 43 ID fr8lWEHS ホットケーキを焼いている時、タネがぷつぷつ泡だってきたら 適当に切ったウインナー(魚肉ソーセージでも可)を好きなだけ乗せる。 あとは普通に裏返して焼くだけ。 バターを塗って(゚Д゚)ウマー このホットケーキは厚めがウマーなので、牛乳は分量よりも少しだけ 少なめにするのがコツ。 61 名前:名無しさん@どーでもいいことだが。:02/10/19 03 52 ID VzvV5JOH 59さんの変わりホットケーキ同じくよくやりまつ! うちの場合ケチャップとカラシで食べますがアメリカンドッグみたいな感じで(゚Д゚)ウマー ソーセージの変わりにバナナの輪切りを加えて焼いてバターたっぷりつけてもかなり(゚Д゚)ウママー ああ…無性に食べたくなってきたよママン…