約 71,910 件
https://w.atwiki.jp/yadohakoz/pages/28.html
国名:リンディスヴァート制憲諸邦同盟 英名:Constitutional Realms of Lijndisvart 地域:イクファターナ大陸北方 リンディスヴァート十七諸邦 国歌:リンディスライヒの歌 国花:紫陽花 通貨:リンディス・クロン 公用語:リンディス語 首都:ハレヴエルツ公爵領デオルムント 政体:立憲君主制・議会典則制 元首:リンディスヴァート女王 ベアトリーセ・バーデ・エールリヒ・フォン・リンディスヴァート・アイブリンガー=エスレーベン 宗教:円十字教(リンディスラント福音主義教会) 気候:冷涼湿潤 民族:リンディス人 経済:戦後不況から脱却できず、各地で暴動が発生 農業:穀物と畜産による複合農業が主流 工業:かつては大陸有数の重工業国として君臨、大戦の影響により今もなお機能不全 鉱業:南西部にまたがる中央山脈に依拠した大規模な鉄・石炭の採掘 商業:リエナ運河沿岸の商業ギルドの伝統を持ち、交易中継地点として繁栄。金融業が発達 軍事:伝統的な陸軍国。精強を謳われた王国軍は解体され、各諸邦の郷土警察軍に細分化される 地理 イクファターナ大陸北端のリンディスヴァート十七諸邦(まとめてリンディスライヒとも呼称)によって構成。 リンディスヴァート王領 十七諸邦に点在する慣習的所領や寄進地、国有地の総称。 国王本来の慣習的所領を除き王領はリンディスヴァートの王冠に属すると解釈されている。 ケーニヒスヴィーゲ(61) 後にリンディス人のルーツとなるイスティング人が初めに到達・定住した一帯。最大版図を誇った当時のヤード帝国の北上を阻んだ歴史と相俟って「リンディス人の聖地」として語られる土地。 リンディス人の民族的特徴としてよく挙げられる保守・権威主義的な特徴を今も色濃く残す。 ヴェルフェダイン公爵領 先王アルドゥインの弟テオドールが治めるケーニヒスヴィーゲ最大の領邦。兄王の死と休戦によって戦禍は免れたものの、敗戦によって退潮した領内経済は未だ回復しておらず、極右不満分子の根拠地と化している。 レンツィゲン公爵領 アイブリンガー伯爵領 リンディスヴァート女王ベアトリーセの慣習的所領。北限海航路の中継地としてアトリオンやリエナの商船が寄港し、シンガに由来する華やかな文化を持つ。 リンデリア(18) 王都デオルムントを抱える政治の中心地。中央を貫く山脈部では鉱業が発達。西部には猫亜人フィンスターニスが棲息する。 イヴァインベルク公爵領 イントヴァルド公爵領 ミネルヴァスハーフェン イントヴァルド公爵領下の港湾都市。ヤーディシア大戦ではこの地に上陸したアトリオン軍と長い持久戦が戦われた。 ハレヴエルツ公爵領 リーゼンゲビルゲ侯爵領 猫亜人フィンスターニスの土地。 エクメーネ(20) リンディス人が最後に征服した土地。自由主義的な気風の漂うリエナ同盟の諸都市、アン・デア・トリーベスの新興工業地帯、国境を画すベルンフリートの長城などが有名。 クレインハウゼン公爵領 ヴォールグリュック公爵領 ベルヴィル・アン・ソレイアド ヴォールグリュック公爵領下の港湾都市。アーカルソン島から最短の港であり、アトリオン人との交易で栄えた。 リエナ同盟諸市 リエナ、レンシア、デルメルンに代表されるリエナ運河両岸の諸都市による自治連合体。リエナ運河を拠点とする交易商による連合を源流に持ち、かつては国政を左右する程の影響力を持った。 ベルンフリート侯爵領 リンディスライヒ最南端の領邦。対帝百年戦争の後にヤード帝国の侵入に備える為の軍事設備が数多く建設され、軍都として栄えた。 オルフェンベルク伯爵領 ヤード人勢力(ライラント荘園・カラシュ公国)と隣接。鬱蒼とした森林が広がる。 政治 イクファターナ北端の十七諸邦によって構成される貴族連合体。リンディスヴァート王国の敗戦に伴い中央集権的な体制は解体され、「リンディスヴァート諸邦における自由と名誉の守護者」として選出された王の下、大小の貴族とその領邦が緩やかに結束する。 全領邦同盟議会は貴族院と庶民院で構成され、十七諸邦の貴族領については同盟議会の立法による規律と監督の下で諸侯の一定の自治が約束されている(議会典則制)。この政治体制は中央体制の解体という戦勝国の思惑とリンディスライヒの分裂を防ぐ為の妥協の産物と言われており、諸々の機能不全の源となっている。 政策スライダー 地方分権 --◆----- 中央集権 分権といえば耳障りは良いが、嗚呼忌々しきは染み付いた地縁と血縁の枷よ。この錆びついた鎖をいつか引き千切ってみせる 貴族中心 --◆----- 富豪中心 法と慣習によって守られてきた貴族の国。しかし、行き止まりの未来を変えるには何らかの化学反応が必要だろう 農奴制 ---◆---- 自由農民 自由とは劇薬。副作用に十分留意し、慎重に投与すること 保守主義 ----◆--- 革新主義 全ては再起と新たな栄光の為。…この程度の変化、全てを失ったあの時と比べたら 重商主義 ----◆--- 自由貿易 栄華を極めしリエナの商人達よ、汝の営みとその富をあまねく広めよ 攻撃主義 ---◆---- 防御主義 哀切と共に勇者達は死んだ。死んだ者は生き返らないのならば、我らの手で新たな命を吹き込もう。過ちを二度と繰り返さない為に 陸軍重視 -◆------ 海軍重視 ないものねだりをせず、ゆめゆめ手を拡げ過ぎないよう 精鋭 --◆----- 大軍 寡兵にも利点がある。鍛え上げるのに手間がかからない 諸邦同盟議会 政党 社会民主党 国民党 民主党 黒鉄党 緋衛党 共産党 主要な国内勢力 女王を支持 中立 女王に反発 アイブリンガー伯爵家 北部 +200(現女王) ヴォールグリュック公爵家 南部 ±0(静観) ヴェルフェダイン公爵家 北部 -200(旧王統・旧体制復古を主張) イヴァインベルク公爵家 中部 +180(旧王統・主要廷臣) ベルンフリート侯爵家 南部 +20(静観・ソフィア修好政策を支持) レンツィゲン公爵家 北部 -180(旧体制復古を主張) ハレヴエルツ公爵家 中部 +180(主要廷臣・王領を寄進) オルフェンベルク伯爵家 南部 ±0(静観) イントヴァルド公爵家 中部 -10(主要廷臣・改革への消極的な反対) クレインハウゼン公爵家 南部 +160(主要廷臣・改革を支持) リンディスライヒ福音主義教会 全土 ±0(静観) リエナ同盟 南部 +140(改革を支持) 暗闇の兄弟(吸血種コミュニティ) 南部中心 ±0(静観) リンディス兵商 南部中心 +100(改革を支持) 各派閥の準軍事組織 右翼諸派 北部を中心とする保守在郷貴族や退役軍人を主な支持基盤とする。共通のテーゼは反民主主義、反諸邦同盟、反憲法、反スタックバラ条約。思想的に統一された一枚岩の連合体として存在する訳ではなく、文字通り右派団体の総称としての意味を持つに過ぎない。主な支援:レオネッサ王国 緋衛団(Scharlachrot, Bund der ReichsPatriot) リンディスヴァートの退役軍人組織。緋衛党による集会の警備と復員兵士の互助を目的として発足したが、現在は同党の暴力装置としての色彩が強い。「押し付けの憲法」の廃棄とスタックバラ条約体制からの離脱、中央集権体制再建の立場をとる。黒く塗装された鉄兜と民族色であるリンディシャン・スカーレットのスカーフが特徴。 紫陽花騎士団(Hortensier orden) 先王の弟テオドール大公を領袖とする右派団体。敗戦により権勢を失った北部の保守貴族や退役軍人の受け皿として発足。憲法廃棄とスタックバラ体制からの離脱という点では緋衛団と同様の姿勢をとるが、こちらは明確に王室の再興を掲げている。 マーツリンゲン・バンド 正式名称は「全リンディス労働人民互恵連帯」。主な支持基盤は工場労働者や農民。共通のテーゼは反諸邦同盟、反スタックバラ条約。右翼諸派と同様、プロレタリア独裁から共和制における国家再建まで幅広い立場の団体を傘下に置き、その方針は統一されていない。主な支援:清河人民社会主義共和国 赤色戦線(Rote Front) リンディスヴァート共産党が保有する準軍事組織。共産党員の警護や敵対政党の集会の妨害を役割としており、暴力闘争のみならずマーツリンゲン市などでは実効支配の一翼すら担う。 南部労働者による秩序維持スクラム 南部の工業地帯アン・デア・トリーベスの労働組合や職人ギルドを支持母体とする社会主義団体、およびその実力部門。在地領主・資本家に対する労働者の地位向上と同盟議会の権限強化による緩やかな人民共和制への移行を主張。あくまで労働者を主体としつつも階級協調を許容する姿勢はマーツリンゲン諸派からの激しい批判を招き、特に共産党は「黄色の利敵修正主義者」とその敵意を隠さない。 女王派(中道体制派) 女王ベアトリーセの漸進改革を支持する一派。女王に近い宮廷貴族、企業家、知的労働従事者を主な支持基盤とし、警察軍による非公式の支援を受ける。現体制の支持という点で緩やかに結合しているものの、早期改憲と中央集権体制への移行による「強いリンディスヴァート」の再建を目指す右派、スタックバラ条約の順守と護憲を謳う左派、あるいは穏便な君主主義者、またあるいは民主社会主義者…と、漸進改革支持者の寄り合い所帯というのが実情で、統一した行動を起こす事ができるかについては疑問符が残る。主な支援:リンディスヴァート政府 盾の乙女(Die Schildmaid) 正式名称は「全領邦大衆護憲運動」。左右両翼からの挑戦を受ける形となったデオルムント体制の守護を目的として議会与党であるリンディスヴァート社会民主党主導の下、国民党左派、民主党、それらの流れを汲む諸団体の協調によって発足。女王派内部における中道左派の受け皿として機能。右翼諸派やマーツリンゲン・バンドの諸組織による暴力活動が激化するに伴いその役割は重要かつ血生臭いものになりつつある。 インゼルヴィッツ猟兵大隊(Jäger-Bataillon Inselwitz) 北部戦線より復員した王国軍第613猟兵大隊の兵士達を基幹にフィリッパ・インゼルヴィッツ少佐によって組織された民兵団の一つ。南部で蜂起した共産主義者の鎮圧に参加した後に女王派と合流、女王派の危機的状況にたびたび投入され地位を確固たるものとした。復古主義的な色彩を持つものの、王権の下での諸改革(とりわけ改憲と段階的な再軍備)を実現し、軌道修正されたスタックバラ体制下における地位確立をテーゼとし、スタックバラ体制を消極的ながらも肯定する点でいわゆる極右に分類される諸組織とは一線を画す。 経済 豊富な鉄鉱石と石炭を背景に重化学工業が発達。職人ギルドの伝統の中で培われた高い工作精度と生産工程における「科学的管理」のいち早い導入により大量生産体制を確立した企業家達はリンディス兵商と呼ばれ、かつての王国に多大な利益を齎した。 しかしながら、リンディス兵商の栄華も今は昔。敗戦に伴う代物賠償により生産基盤を国外に奪われた国内工業は大きなダメージを受け、速やかな再編が必要とされている。 傭兵産業 傭兵産業は長い歴史の中でリンディスヴァートの伝統的な産業として根付いているといっても過言ではない。 北部や南部山岳地帯は長らく産業基盤が貧弱であり、諸侯群立時代よりイクファターナ大陸を中心に組織的な傭兵の輸出が行われた。「ライヒスランツィラー」と呼ばれたリンディス人傭兵達は雇い主に高給を要求する一方で高い規律と戦闘力、そして同胞が相手でも容赦のない戦いぶりで知られ、著名な傭兵隊長の中には封臣として遇される者もいた。 リンディスライヒ南部を主な棲息圏とするケンプフピュートンにとっても傭兵の輸出は重要な産業としての地位を占めた。リンディス人と同水準の待遇が期待できる兵役を志願する者は多く、兵役と満期除隊はケンプフピュートンのキャリアの起点としては一般的であった。ケンプフピュートンの傭兵は諸侯が組織するライヒスランツィラーから独立した供給・派遣基盤を持ち、過酷な環境を苦としない頑健さと残忍な戦いぶりで名を馳せた。 戦争の趨勢を決するような大規模な傭兵契約は国民国家の発達と共に終息を迎えつつあるが、大戦の終焉と共に訪れた旅行と未開地開拓の世界的な流行に伴い、小規模な個人契約(旅の用心棒やミスティックハンター)の需要はむしろ高まりを見せている。特に失業率の高いリンディスヴァートでは従軍経験のある失業者が市井に溢れており、立身を夢見て傭兵業に転身する例は珍しくない。 国内の主要企業 IGハーシェル(Interessen-Gemeinschaft Herschelindustrie.AG) 化学染料の三社同盟として戦前に発足。窒素肥料、人造ゴム、合成皮革、無機化学製品、写真フィルム、人造石油他、リンディスヴァートの化学産業を支配し、その影響力はリンディスヴァート女王にも匹敵する。 シュヴァルブレン(Schwalbren Werke.GmbH) LWM(リンディスヴァート武器弾薬製造社)傘下の銃器メーカー。 アイリス&ゲオルギーネ社(Iris Georgine.OHG) リンディスヴァート南方のオルフェンベルクに拠点を構える銃器メーカー。当時猛威を振るったカラシュの人狼に夫を奪われた二人の未亡人が人狼狩りに用いる銀の弾を製造する為に開設した工場をルーツとし、現在では弾薬・小火器のみならず重火器の製造も手掛ける。 リエナオプティーク(RIENOPTIK.AG) リエナ同盟に名を連ねる大都市デルメルンに本社を置く光学機器メーカー。高品質な光学部品・光学機器を生産し、研究・医療・産業・国防など幅広い領域でシェアを誇る。 ツォイレンローダ=アレンドルフ(Zeulenroda-Allendorf.GmbH) リンディス兵商として広く名の知られる軍産複合企業。ツォイレンローダ社は大型の輸送用自動車の量産にいち早く着手した企業として知られ、機関車メーカーであったアレンドルフ社は鉄道黎明期より非常に高い耐久性から「交換しらずのアレンドルフ」として名を馳せた。兵器メーカーとしては新興の部類にあたるが、重輸送車輛製造に関する技術力は高い。 メルリッヒ(Mellrich.AG) 南方の工業地帯アン・デア・トリーベスで創業した長い歴史を持つ軍産複合企業。リンディス兵商の代表格の呼び名が高い。鉄鋼製品メーカーとして発足し、国内鉄道網の発達と共に成長を続け現在もリンディスヴァート最大の重工業企業として政財界に隠然たる影響力を持つ。前大戦で最大のビッグ・バーサ(巨大砲)として知られるソフィア砲を製造し、王国陸海軍に配備された砲煩兵器の大半を手掛けた。 フォンディス調査・採掘合資会社(FonDis Umfrage und Bergbau GmbH Co. KGaA) フォンタニエ・リンディスヴァート政府合同出資による調査採掘企業。中央山脈の資源調査ならびに国境の平和的画定の為の共同資源開発を目的として設立。 バヨネット・サービス(Bajonett-Service.GmbH) リンディスヴァートを拠点とする傭兵派遣企業。従軍経験のあるリンディス人失業者の軍事的再教育と派遣・現地でのサポートを包括的に行う。ロードレスランド・タヴェリア等の一部危険地帯に戦闘要員として傭兵を派遣した実績を持つ他、フォンタニエ辺境伯国の安全保障の一翼を担うリンディス人傭兵の大部分はバヨネット・サービスが供給。 軍事 リンディスヴァートの歴史とはすなわち内乱鎮定と外敵撃破の歴史であり、その過程において強い軍隊の伝統が形成された。 ヤーディシア大戦では500万の兵力を動員し南北両戦線、あるいはタヴェリア戦線にて力戦の末に敗北。スタックバラ条約により王国軍は解体され、新たに編制された郷土警察軍には厳しい軍備制限を強いられた。 郷土警察軍 総兵力14万。かつて世界にその武名を謳われたリンディスヴァート王国軍のなれの果て。全土に20の警戒管区が設定され、各管区はそれぞれの責任に合わせて1~3個の歩兵連隊と1個の騎兵連隊を管轄する。王都を抱えるハレヴエルツ警戒管区や重点管区(マーツリンゲン、デルメルン等の大都市)には独立装甲車大隊が追加で配備される。 スタックバラ条約によって恒常的な戦略単位の編制を禁止されており、非常時には宰相・内務大臣・警察総監・兵務局長の承認によって警戒集団(師団に相当)を臨時編成する。 同盟海軍 総兵力2万。大戦では優勢な連合国海軍を相手に善戦するが、続々と増強されるアーカルソン=リペルニア海軍の前に敗北。旧式戦艦2隻、巡洋艦7隻、駆逐艦10隻、水雷艇16隻、魚雷艇16隻の保有が許されるのみとなった。 レギンレイヴ級戦艦 戦前に建造された準弩級戦艦。戦中より既に旧式化が著しかったもののそれ故に様々な作戦に投入され、多大な損害と戦果を挙げた。戦後もネームシップであるレギンレイヴとゲイラヴォルの保有が認められ、それぞれ翠玉海艦隊と碧玉海艦隊の旗艦として今もなお運用されている。 ヘルツォーク級巡洋艦 戦前に建造された防護巡洋艦。4隻が就役し、現在もハレヴエルツとレンツィゲンが在籍。(残るクレインハウゼン・ヴォールグリュックは賠償艦としてソフィア王国に譲渡) マーツリンゲン級巡洋艦 戦前に建造された軽巡洋艦。都市の名を冠した事から「シュタット級」とも俗称される。現在もマーツリンゲン・デオルムント・リエナ・デルメルン・メルセルプラッテが在籍。 7587型駆逐艦 戦前に建造された駆逐艦。10隻が在籍。 警察軍共同航空隊 郷土警察軍の隷下に極めて少数の航空隊の保有を認められたものの、装備する機材は旧式であり、現代的な航空戦力としての実力は持ちえない。 リンディスヴァート義勇兵団(フライコール) 敗戦後リンディスヴァート周辺に出現した復員兵による民兵組織の総称。 リンディスヴァート警察軍・その他機関の装備 + ... 小火器 Gewehr 92(92年式歩兵銃) 軍用 ボルトアクション小銃。装弾数10発、クリップ給弾方式。設計はシュヴァルブレン社。旧リンディスヴァート王国軍の主力小銃であり、現在でも警察軍にて使用されている。設計を担当したシュヴァルブレン社ほか複数のメーカーで製造されており、製造工場ごとに細部の多少の違いが認められる。管理レベル:低(戦前・戦中にかけて主力小銃として量産され、戦後は中古品が多数国内外に流出した。警察軍部隊のみならずフライコールでも公然と運用されている) Selbstlade-Karabiner modell.7605(7605年式自動カービン銃) 軍用 半自動小銃。装弾数20発。設計製造はシュヴァルブレン社。92年式歩兵銃を元に開発・少数配備された半自動小銃。大戦後期に戦線に投入され、戦後も警察軍向けに少数が追加調達された。半自動機構の信頼性に難点があったものの、20発の装弾数は歩兵小銃としては破格の大容量であり、同時期に戦線に投入された短機関銃と共に衝撃部隊の活躍を支えた。管理レベル:高(調達数が限られており、その員数は警察軍によって厳格に管理されている) AMP-06 軍用 短機関銃。装填数32発(機関部左側面から箱型弾倉を装填)。設計製造はアンジェリーク=ヴェルケ社。シュヴァルブレン社の7605年式自動カービン銃と共に大戦後期の戦場に姿を現し、MashinenPistoleの概念を確立したMP-05の改良モデルとして開発された。先代にあたるMP-05からの主な変更点として、セミ・フルオートの切り替えが可能になった点、MP-05の高すぎる連射速度を是正しコントロールを容易にした点、機関部下部にフォアハンドルを追加した点が挙げられる。MP-05は良く訓練された兵士(衝撃部隊や猟兵部隊)による近接戦闘に特化していたが、比較的長い銃身とこれらの変更によってAMP-06は閉所戦闘のみならず野戦においても一定の戦闘力を見込めるようになった。実戦には間に合わなかったものの、戦後はMP-05と共に警察軍部隊に配備された他、政府に近い一部のフライコールでも少数が使用されている。管理レベル:中(民間への払い下げは原則として禁止。国外への輸出は友好国にのみ制限) MG94/02 軍用 重機関銃。装弾数250(布弾帯式)。設計製造はシュヴァルブレン社。戦前に制式配備の開始されたMG94の軽量近代化モデルである。全備重量は60kgから17kgにまで軽量化され、三脚を廃して二脚とし銃床とピストルグリップを装着して伏射が可能となった。これによって戦場での利便性が大幅に向上され、ヤーディシア大戦の全期間を通してリンディスヴァート王国軍の主力機関銃として君臨した。7616年現在においてもリンディスヴァート警察軍の主力機関銃として運用が続けられている。管理レベル:高(旧式ながら、その員数は厳重な管理下にある) Selbstlade-KampfGewehr modell.16(16試自動歩兵銃) 軍用 シュヴァルブレン社で開発中の歩兵用自動小銃。装弾数は20発~50発(通常モデルは20発の箱型弾倉、軽機関銃モデルは50発の筒型弾倉を装備)。大戦末期に登場し歩兵戦術に革新をもたらした半自動小銃と短機関銃、そして機関銃を一挙に代替する新装備として設計されたものの、歩兵小銃や短機関銃としては極端に重厚長大、使用する弾薬も立射による自動射撃に不適と次期歩兵銃としては早くも暗礁に乗り上げつつある。しかしながら機関銃としては比較的軽量で機関銃手単独での運用が可能、筒型弾倉の採用によって再装填の迅速化も見込める事から試験段階での評価はそう悪くない模様。歩兵の前進に追随する事の難しいMG94/02の後継、あるいは更に軽量な歩兵支援火器としての採用が予測される。 Selbstverteidigung-Karabiner modell.7590(7590年式自衛用カービン) 民間向け 回転式カービン銃。振出式開放機構を有し、装弾数は7発。設計製造はアイリス&ゲオルギーネ社。安価で信頼性の高いカービン銃をコンセプトに開発された。シュヴァルブレンの軍用ライフルと比較すると性能は劣るものの、必要十分な射撃精度、堅牢、優秀な整備性、なにより安価という点で市場から大いに迎えられ、国内では郵便物保護銃として王国郵政庁で採用された事をきっかけに多くの公的機関で採用され、それ以外にもフライコールやその他準軍事組織で多くが使用されている。国外でも猟銃、軍制式小銃の数合わせ、非合法組織の主力小銃など様々な用途で流通し、「アイリスカービン」の名で知られる。スピードローダーを使用した際の再装填速度は着脱式マガジンに匹敵し、特に馬上における操作性はクリップ式のボルトアクション小銃に大幅に勝る。管理レベル:低(民間市場向け。国外への輸出規制は無い) Schwalbren Kommerziell-Krabiner(SKK) 民間向け(流通に制限あり) レバーアクション式カービン銃。装弾数16発。チューブ給弾方式。設計製造はシュヴァルブレン社。アイリス&ゲオルギーネ社のSelbstverteidigung-Karabiner modell.7590の商業的成功をうけて同社が初めて民間市場向けに設計した小銃である。軍制式小銃弾である7.92x57mm弾より小口径で炸薬量も少ない7.62×33mm弾を使用。対抗馬であるmodell.7590と比べると弾の貫徹力と威力で劣り調達価格は遥かに高価なものの、軍用銃をも上回る装弾数と後述する潜在的な速射性能をセールスポイントとして発売された。本銃の装填機構は少ない操作量で装填が行えるよう軽く設計されており、また「レバー・トリガー遅延同調機構」なるオプションが装着可能となっている。これはレバーの操作によって装填が完了した際にトリガーが自動的に作動し発砲されるという物で、この機構によって練度に問わず擬似的な自動射撃が可能となった。この遅延同調機構と装弾数により高い火力を実現したSKKだが、その余りにも高い火力から緋衛団や赤色戦線といった勢力による使用を恐れられ国内での流通を制限されてしまった。(軍に納入されたSKKは武装蜂起した共産党員の鎮圧に使用され皮肉にもその火力を証明している。)こうして国内市場での敗北が運命づけられたSKKであったが、高価ながらも性能を評価され国外でのセールスは好調。「木と鉄の生命保険」「秩序と安全の友」といった惹句で知られる。管理レベル:中(民間市場向けながら国内での販売は規制されている。国外への輸出は友好国にのみ制限) Wolfenbüchse modell.7572 軍民両用 グリップアクション式対物・対幻想種ライフル。装弾数5発。設計製造はアイリス&ゲオルギーネ社。大口径銃砲を得意とする同社のフラッグシップモデル。ボルトハンドルとグリップ・トリガーが直結した独自の機構を持ち、装填排莢と発砲という一連の動作を極めてスムーズに行う事ができる。初代モデルはカラシュより越境してくる人狼対策の為に開発され、基本設計の優秀さから人狼が殆ど駆逐された後もその他の幻想種の駆除や長距離射撃の為にアップデートを繰り返しつつ製造されている。前大戦では使用する弾薬の変更等が施された改良型がBunkerbüchseの呼称で王国軍で採用され、一部の部隊で中隊に2挺の割合で対火点攻撃用に使用された。徹甲榴弾を使用する最新モデルは発展著しい戦闘装甲車輌に対する戦闘力も高く、スタックバラ条約によって戦車の保有を制限されるリンディスヴァート警察軍での需要は高い。管理レベル:低(民間市場向け。国外への輸出規制は無い) C90 "Katzbalger" 軍用 軍用自動拳銃。装填数17発。設計製造はシュヴァルブレン社。トリガー前方に着脱式弾倉を備え、使用する7.63x25mm弾は初速が高く口径の割に高威力。大戦期には制式拳銃として士官向けに調達された他、ストックの追加とバレル延伸を施されたカービンモデルが後方部隊向けに少数配備された。管理レベル:低(生産ラインは既に閉鎖されている。連合軍将兵の戦場土産として非常に好まれ、コレクション目的に多数が国外へと流出した) C16 "Stilett" 軍民両用 自動拳銃。装弾数は8発。設計製造はシュヴァルブレン社。「Kleiden Pistole(ドレス用拳銃)」をキーワードに計画が立ち上げられ、その設計には綺羅の小型拳銃Mz75の影響が強く見受けられる。Mz75よりは大きいものの突起の少ないシルエットは携帯性に優れ、7.65mm弾のマイルドな射撃特性とシンプルな操作システムは女性による射撃にも好適する。直線を基準としたデザインに同居した曲線美や丁寧な仕上げも相俟って大衆的な人気を博した。管理レベル:低(民間向けモデルは国内外で積極的に拡販中。政府機関向けモデルについては流通に制限あり) 装甲戦闘車輛 7607年式自走砲(Selbstfahrlafette modell.7607) 自走砲 ツォイレンローダ=アレンドルフ社の製造する自走砲。弱体極まるリンディスヴァート警察軍の補強の為に連合軍より供与された旧式戦車をベースにオープントップ式の戦闘室を装備し、メルリッヒ社製の105mm砲を搭載したリンディスヴァート警察軍の「主力戦車」である。旧式ながら今もなお比較的優秀な性能を持つ105mm砲を装備し火力こそ強大ではあるが、正面装甲は20mmにも満たず足回りも貧弱と、当然ながら現代的な戦車戦には使用できない。しかしながらスタックバラ条約で戦車の保有を禁止されたリンディスヴァート警察軍にとって本砲は発展を続ける各国戦車に対抗する数少ない手段であり、1号機動砲の調達の始まった7616年現在においても数的主力の座を守り続けている。本砲は主に歩兵連隊隷下の自走砲大隊に分散配備され、数の上では既に充足している。 7610年式対戦車自走砲(Panzerjäger modell.7610) 自走砲 賠償を兼ねてレオネッサ王国より取得した旧式車輌を改造をしたオープントップ式の対戦車自走砲。製造はツォイレンローダ=アレンドルフ社。アイリス&ゲオルギーネ社製の47mm対戦車砲を搭載し、貴重な対戦車戦力の一翼として運用されている。 1号機動砲(Manövergeschütz 1 MnoG 1) 自走砲 ツォイレンローダ=アレンドルフ社の製造する自走砲。ハダカンボ王国向けに構想されたArtillerie Gerät modell.7613(7613年式砲兵機材、AG7613)をベースとして警察軍向けに再設計が施されたモデル。メルリッヒ社製の短砲身75mm砲を搭載し、正面に限定すれば最も厚い箇所で60mmの装甲を備える。装甲防護力は正面に限定され、側面・背面は重機関銃や榴弾の破片を防ぎうる最低限の厚みとされた。一方で車体構造は従来の装備車輌から洗練され、余裕をもって設計された大型の車体には無線機やパノラマ式望遠照準眼鏡、トーションバー・サスペンションが装備された。「自己完結した機動力と限定的な防護力を持つ対戦車砲」としての防御的性格が強い設計で、戦車のような旋回砲塔を持たず装甲も正面に限定される為に攻勢作戦には不適であるがその分調達コストは同等性能の戦車よりも抑える事ができる為、リンディスヴァート警察軍では本砲の量産と配備に注力している。 重火器 ソフィア砲 列車砲 メルリッヒ社が設計・製造した列車砲。口径は24cm。ソフィア王国王都の砲撃を目的として開発されたヤーディシア大戦最大の巨砲である。設計はメルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才、リュディガー・ジンゲンフォルデ博士。発射された砲弾は、人間が作った物体として初めて成層圏に届いた。 7580年式42cm口径重臼砲 重臼砲 メルリッヒ社が設計・製造した重臼砲。口径は42cm。強固な堡塁の破砕を目的とし、海軍艦砲を基に設計された。設計はメルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才、リュディガー・ジンゲンフォルデ博士。ヤーディシア大戦でも南北両戦線にあわせて十数門が配備され特に北部戦線の山岳要塞攻略では優れた能力を発揮したが、移動能力が限定的であるため容易に移動することができず、位置が特定されるとソフィア・レオネッサ両軍砲兵による対砲迫戦で損害を受ける事が多かった。大戦前に製造・配備された物のほとんどは喪失されたが、大戦末期に白韓へ数門を売却。千里要塞に配備された同砲は白韓の対シンハ抑止力の一翼を担っている。 外交関係 国名 所感 ソフィア王国 „戦の神は非情なれど、尚武と典雅を兼備した偉大な勝者に敬意を“南北に針路を分かれたイスティング人達のもう一つの終着地。南部諸侯にとっては帝国に伍する為の有力な同盟相手であり、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。76世紀後半の「狂った外交」により友好の歴史は断絶したが、イントヴァルド公子、ベルンフリート候女の姻戚関係がソフィア王家傍流と結ばれた事をきっかけに再び二国間関係は上向きつつある。派遣大使:クリスティン・ローズモンド・フォン・リグレンシア 立憲王政アーカルソン=リペルニア „狂気によって断たれた古き紐帯。我々に残された物は和解か、不可逆の決別か“中世以来の古い繋がりを持つ、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。安全保障の面においても重要な相手であり、特に海上交通の安全はアトリオン人の顔色次第という事は認めざるを得ない。76世紀後半の「狂った外交」により関係は断絶したが歴史的な友好基調は民間レベルでも堅持されており、特に経済的・学術的な繋がりにおいては開戦前の水準を超える程の深化を見せている。派遣大使:イヴォンヌ=アンジェリーク・フォン・クラインシュミット=ローゼンバッハ スルガ „シンファナの若き白鳥よ。翼をもがれた我らにとって、汝の纏う青はあまりにも眩しい“礼帝国の崩壊に伴い誕生した若き独立国。地政学的リスクは認識すべきであるが、その技術力と文化的魅力を無視するのはあまりにも惜しい。リエナ商人によってもたらされたスルガの産品は西海趣味と呼ばれるブームを生み出し、広い層で好意的に受け入れられつつある。派遣大使:エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク フォンタニエ辺境伯国 „その優美に惑わされるな。悲劇の民と嘆く者はいるが、斯様な地を生きる者がはたして弱者でいられるだろうか“隣国でありながら、近年までその実態が明らかではなかった国。フォンタニエとの友好は安全保障上の要請のみでなく経済的な利益となる。特に中央山脈に分布する希少資源の安全かつ効率的な採掘にはこの国の協力が欠かせない。派遣大使:カロリーネ・フォン・リッペ=ヴァイセンベルク ジャーガルク・シャー国 シンガの大国。この国から輸入された缶詰の臭いには皆が閉口したが、敗戦直後の飢えた国民の胃袋を満たした事には率直に恩義を感じるべきであろう。共通のアジェンダとして清河の存在があるが、マスルマーネンの奴隷商人の存在は国内のラパルナ族の感情とフォンタニエとの関係上、両国関係の大きな阻害要因となる。派遣大使:ゾフィーア・フォン・ヒルトブルク ハダカンボ王国 旧王国領南西タヴェリア。タヴェリアにおける数少ない友好国であり、この国からもたらされる天然資源は生命線になり得る。ザルバチとの紛争は注視すべき。派遣大使:ベルナルド・ユストゥス・フォン・ライゼンハイマー 角 出島での待遇は不快の一言だが、清河に対する北の抑えとしてある程度の援助と友好基調構築の必要性を認める。それが端金の種にもなるというのなら、多少の不自由には甘んじよう。派遣領事:アデーレ・メルリッヒ ザルバチ海岸共和国 現状、この国との関係深化はリスクの増大に直結する。治安面でも懸念事項が多く民間レベルでの交流にも注意を要する。友好国ハダカンボとの関係には注視すべき。派遣大使: 清河人民社会主義共和国 „西よりきたる災厄の巨竜。竜殺しは騎士の本分なれど、我が身は傷つき汝の毒は甘く人心を惑わせる“距離の概念によって幸運にも隔絶されているが、そんな物は木の柵程にも役に立たない事はこちらが一番理解している。共産主義思想自体が国体を揺るがしかねない危険な代物であり、現政権の敵対的な姿勢は反発に値する。 レオネッサ王国 円十字教の枢要であり、イクファターナの歴史を共有する伝統的な友好国であったはずの国。 リントヴルム朝ヤード帝国 „殺し合い、愛し合った。あまりにも、あまりにも長く“その関係はリンデール諸部族とヤード軍団による軍事的衝突から始まり、対帝百年戦争によって現在の国境線が定まるまで小競り合いを繰り返してきた。アレクシス帝は「話の分かる御方」との評判だが、強大な隣国の存在はそれだけで安全保障上の脅威となる。それが「統一」の旗印を掲げるのであれば尚の事。派遣大使:アンネリーゼ・フォン・ヒルメンガルト カラシュ公国 „暗闇と陰謀のあるところ、カラシュの血吸い鬼あり“南部諸邦の民を襲う害獣の生息地であり、イクファターナにおけるあらゆる悪徳の策源地。南方到達以来の身近にある現実的な脅威であり、国王を狂わされる程の事でもなければ戦列を共にする事は無いだろう。 歴史 「リンディス人」の名が歴史の表舞台に現れたのは創世記〇世紀中葉、イクファターナ外縁部で南北に進路を別れたイスティング人のうち、北限の海岸部を進み続けた一団がイクファターナ北方に到達・定住し「自由な人々」を意味するリンデール(Lijndael)を自称した事に由来する。イクファターナ大陸は幻想種などの危険な外的要因が少なく、また気候も冷涼ではあるものの比較的安定しており、人間が定住するには条件のよい土地であった。また、イスティング人の持つ農耕の知識も彼ら自身が中長期的に個体数を拡大する大きな要因にもなった。ともあれ、創世記〇世紀後半には原始的な血縁組織に依拠した社会が形成され、族長の住居を中心に集落が形成された。 峻厳を極める中央山脈の影響もあり、リンディス人はヤード帝国の直接的な影響を受ける事なく南下を進める一方、船団を組みアトリオン諸島にも進出した。 数世紀をかけてイクファターナ北方で生存圏を拡大したリンディス人は創世記〇世紀初頭に〇〇(現在のリンディスヴァート十七領邦の南限)に到達し、そこでヤード帝国圏と直接対峙。巨大帝国の尖兵として差し向けられたヤード軍団との長い戦いを経て大君侯時代へと突入していった。 長きにわたり帝国勢力の北上を阻み自由世界の守護者としての役割を果たし続けてきたリンディスヴァート王国であったが、列強のグレート・ゲームの余波をうけ7400年代後期には自らその役割を放棄。国王マクシミリアンの帝国貴族との姻戚締結を期に両者の関係は急速に接近し、帝国の技術や文化が取り入れられていった。その潮流の中で戦端の開かれたヤーディシア大戦においてはヤード大公の娘を王妃に持つ国王は廷臣の反対を圧し切り帝国側に立って参戦。アトリオン諸島を巡って艦隊戦を繰り広げ(リンディス側呼称:北海戦役)、大陸においては北部戦線を構成しソフィア王国軍を主力とする連合軍と対峙した。 文化 民族・人種 リンディス人 リンディスライヒにおける主要民族。西方から入植したイスティング人の末裔。美と思索を愛好する静謐の民であるが、その一方で武を信奉し忠誠と名誉に生きてきた事も一つの事実である。 ケンプフピュートン 中央山脈の東部を主な生息地とする亜人。体表を鱗に覆われた、二足歩行のトカゲと形容するべき姿を持つ。 元来大きなコミュニティを作らなかった事もあり、個体レベルでは人類を超越する高い身体能力を持ちながらイスティング人の南下に対抗する事は叶わなかった。リンディスライヒ全土が人類の手で征服された後は頑健な兵士、あるいは労働力として南部諸邦では早くから人間社会へと組み込まれていった。 ピット器官(赤外線感知器官)が発達した影響で夜間識別能力が非常に高い。炎を吐く事はできないが、ブリッツ種の一部は有毒な唾液を霧状に噴射する事ができる。 大柄でずば抜けた膂力を持つ「パンツァー種」と小柄で俊敏な「ブリッツ種」に大別される。帰属意識が強く、無口で、戦いにおいては残忍。 フィンスターニス リンデール(18番)西部を生息地とする猫型の亜人。体表は毛で覆われ、小柄で運動能力に優れた種族。ヒトとフィンスターニスは交配が可能である。 氏族毎に毛色や体格等は千差万別ながら、一般的には優れた平衡感覚としなやかかつ瞬発力に富んだ身体を持つ。リンディスヴァート王国時代には密偵や暗殺といった領域で王に仕え、ケンプフピュートンよりも社会的地位は高かった。 リンディスヴァート王国の敗戦後も独立は選ばず、リンディスヴァートへの帰属が再確認された。 リンディスヴァートを生きるラパルナ族 フォンタニエ辺境伯国からの移民あるいは出稼ぎとして、およそ1万人のラパルナ族が暮らす。 リンディスヴァート(特に南部諸邦)はスルガと並び、本国以外で最もラパルナ族が居住する地域であり、また安全と目される地域でもある。 フォンタニエとの国境付近では伝統的な技芸である彫銀や工芸を営む者、都市部ではサービス業に従事する者が多い。踊り子や娼妓としての適性も高く、その人気は高い。 その美貌から近年では使用人として人気が高く、高い技能と教養を身に着けたラパルナ族がハウスキーパーにまで登り詰める事も決して難しくはない。 大半のリンディス人はラパルナ族を庇護すべき者として好意的に捉えるが、リンディスヴァートに浸透した吸血鬼の存在は少なからずラパルナ族の脅威となり得る。ほぼ全ての領邦において拉致は種族を問わず犯罪とされるが、高い地位を得たラパルナ族はボディガードを雇う事が通例。特に高い戦闘能力と夜間識別能力を持つケンプフピュートンが人気。 暗闇の兄弟 リンディスヴァートの吸血種 カラシュ公国より浸透した吸血種。 現在リンディスヴァートはカラシュ公国と正式な国交を有さず、吸血種の越境は違法である(渡し屋と呼ばれる非合法な斡旋業者を利用するか、あるいは自力による危険な越境を選ぶ事となる)。カラシュと隣接するオルフェンブルクでは古くから吸血種や人狼に由来する悲劇が伝承されており、彼らに対する憎悪は国境の厳重な警戒が物語っている。 無事にリンディスヴァートに浸透した吸血種の取る事ができる選択肢は概ね二つ存在する。 一つは血袋を求めて夜の街を徘徊し、ミスティックハンターや吸血種撲滅を謳うフライコールに嬲り殺しにされるか。 もう一つは都市部の窮屈な吸血種コミュニティの末席に加わり、安寧と成功の為に忍耐を重ねる日々を送るか。 今日のリンディス人社会に溶け込んだ吸血種は後者を選択し、無差別かつ冒涜的な吸血を自己に戒め、リンディス人達に高い素養を認めさせた者である。 レンシア白磁 リエナ運河南岸の職工の街レンシアで製造される白磁器。礼帝国からの磁器伝来以降、西海白磁を範としてその品質を連綿と磨き続けてきた歴史を持つ。儚げで洗練されたデザインは時の王侯貴族に愛され、現在ではイクファターナのみならず世界中で取引されている 映画 戦前にソフィア王国からサイレント映画が流入。以後プロパガンダ媒体として国家に利用される一方、「リンディス表現主義」と呼ばれる芸術運動が花開き、独自の発展を見せる。 歌劇 かつては貴族達にのみ許された娯楽であったがリンディス諸侯達が競うようにしてお抱えの歌劇団を育成した結果、観劇は週末の楽しみとして広く親しまれるようになった。リンディス歌劇の特徴として質の高い音楽が挙げられ、世界中が鉄路や航路で接続され観劇旅行が組まれるようになるとその魅力は音楽と共に世界中へと広がっていった。 ロードレース 健康増進を目的に先王が自転車の利活用を奨励した事をきっかけにリンディスヴァートでは自転車によるレースとその観戦が娯楽として定着した。戦前には既に全国的なレースが開かれ、現在は毎年夏に30日の行程で十七諸邦を舞台に各チームが競うグロース・トゥーアが開催されている。 宗教 人物 リンディスヴァート制憲諸邦同盟の人物 やど箱交流slack→#設定-リンディスヴァート制憲諸邦同盟
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/40.html
概要 マスターレベル 上限開放 必要経験値 魔術礼装 必要経験値 マスタースキル マスタースキル解説・考察 コメント 概要 AP(アクションポイント):行動力 COST(コスト):パーティを編成する際の合計コストの上限 CT(チャージタイム):次にそのスキルを使用可能になるまでのターン数 マスターレベル 上限開放 上限Lv.100 2015/07/30 ~ 上限Lv.120 2015/12/28 ~ 上限Lv.130 2016/07/25 ~ 上限Lv.140 2017/02/24 ~ 上限Lv.150 2018/07/18 ~ 上限Lv.160 2020/12/04 ~ 上限Lv.170 2023/06/07 ~ 必要経験値 + Lv.1 ~ Lv.20 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 1 - 31 20 25 10 2 31 32 21 26 11 3 63 59 22 27 12 4 122 87 23 28 13 5 209 287 24 31 14 6 496 419 25 32 15 7 915 629 26 33 16 8 1,544 829 27 34 17 9 2,373 1,234 28 35 18 10 3,607 1,634 31 38 19 11 5,241 2,129 32 39 20 12 7,370 2,669 33 40 21 13 10,039 3,254 34 41 22 14 13,293 3,884 35 42 23 15 17,177 4,559 38 45 24 16 21,736 5,279 39 46 25 17 27,015 5,959 40 47 26 18 32,974 6,679 41 48 27 19 39,653 7,534 42 49 28 20 47,187 8,434 45 52 29 + Lv.21 ~ Lv.40 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 21 55,621 9,379 46 53 29 22 65,000 10,369 47 30 23 75,369 11,404 48 54 24 86,773 12,484 49 31 25 99,257 13,609 50 55 26 112,866 14,779 51 32 27 127,645 15,994 52 56 28 143,639 17,254 53 33 29 160,893 18,559 54 30 179,452 19,909 55 59 34 31 199,361 21,304 56 60 32 220,665 22,744 57 35 33 243,409 24,229 58 61 34 267,638 25,759 59 36 35 293,397 27,334 60 62 36 320,731 28,954 61 37 37 349,685 30,619 62 63 38 380,304 32,329 63 38 39 412,633 34,084 64 40 446,717 35,884 65 66 39 + Lv.41 ~ Lv.60 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 41 482,601 37,729 66 67 39 42 520,330 39,619 67 40 43 559,949 41,554 68 68 44 601,503 43,534 69 41 45 645,037 45,559 70 69 46 690,596 47,629 71 42 47 738,225 49,744 72 70 48 787,969 51,904 73 43 49 839,873 54,109 74 50 893,982 56,359 75 73 44 51 950,341 58,654 76 74 52 1,008,995 60,994 77 45 53 1,069,989 63,379 78 75 54 1,133,368 65,809 79 46 55 1,199,177 68,284 80 76 56 1,267,461 70,804 81 47 57 1,338,265 73,369 82 77 58 1,411,634 75,979 83 48 59 1,487,613 78,634 84 78 60 1,566,247 81,334 85 49 + Lv.61 ~ Lv.80 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 61 1,647,581 84,079 86 79 49 62 1,731,660 86,869 87 50 63 1,818,529 89,704 88 80 64 1,908,233 92,584 89 65 2,000,817 95,509 90 81 66 2,096,326 98,479 91 67 2,194,805 101,494 92 82 68 2,296,299 104,554 93 69 2,400,853 107,659 94 83 70 2,508,512 110,809 95 71 2,619,321 114,004 96 84 72 2,733,325 117,244 97 73 2,850,569 120,529 98 85 74 2,971,098 123,859 99 75 3,094,957 127,234 100 86 76 3,222,191 130,654 101 77 3,352,845 134,119 102 87 78 3,486,964 137,629 103 79 3,624,593 141,184 104 88 80 3,765,777 144,784 105 + Lv.81 ~ Lv.100 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 81 3,910,561 148,429 106 89 50 82 4,058,990 152,119 107 83 4,211,109 155,854 108 90 84 4,366,963 159,634 109 85 4,526,597 163,459 110 91 86 4,690,056 167,329 111 87 4,857,385 171,244 112 92 88 5,028,629 175,204 113 89 5,203,833 179,209 114 93 90 5,383,042 183,259 115 91 5,566,301 187,354 116 94 92 5,753,655 191,494 117 93 5,945,149 195,679 118 95 94 6,140,828 199,909 119 95 6,340,737 204,184 120 96 96 6,544,921 208,504 121 97 6,753,425 212,869 122 97 98 6,966,294 217,279 123 99 7,183,573 221,734 124 98 100 7,405,307 226,234 125 + Lv.101 ~ Lv.120 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 101 7,631,541 428,234 126 99 51 102 8,059,775 560,834 100 52 103 8,620,609 694,734 127 53 104 9,315,343 798,734 101 54 105 10,114,077 903,734 128 55 106 11,017,811 1,009,734 102 56 107 12,027,545 1,138,134 129 57 108 13,165,679 1,267,734 103 58 109 14,433,413 1,398,534 130 59 110 15,831,947 1,563,534 104 60 111 17,395,481 1,674,534 131 112 19,070,015 1,786,534 105 113 20,856,549 1,899,534 132 114 22,756,083 2,013,534 106 115 24,769,617 2,140,034 133 116 26,909,651 2,207,634 107 117 29,117,285 2,456,334 134 118 31,573,619 2,490,734 108 119 34,064,353 2,609,734 135 120 36,674,087 2,741,734 109 + Lv.121 ~ Lv.140 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 121 39,415,821 3,001,884 136 109 61 122 42,417,705 3,197,084 62 123 45,614,789 3,400,034 110 63 124 49,014,823 3,620,134 64 125 52,634,957 3,842,009 137 65 126 56,476,966 4,034,159 66 127 60,511,125 4,259,584 111 67 128 64,770,709 4,464,384 68 129 69,235,093 4,677,234 138 69 130 73,912,327 4,919,315 70 131 78,831,642 5,705,315 71 132 84,536,957 6,761,315 72 133 91,298,272 8,224,315 139 73 134 99,522,587 9,430,315 74 135 108,952,902 10,915,315 75 136 119,868,217 12,207,315 76 137 132,075,532 13,919,815 140 77 138 145,995,347 15,368,815 78 139 161,364,162 16,897,815 79 140 178,261,977 18,857,815 112 80 + Lv.141 ~ Lv.150 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 141 197,119,792 18,870,505 140 112 81 142 215,990,297 18,883,285 82 143 234,873,582 18,896,155 141 83 144 253,769,737 18,909,115 84 145 272,678,852 18,922,165 85 146 291,601,017 18,935,305 86 147 310,536,322 18,948,535 142 87 148 329,484,857 18,961,855 88 149 348,446,712 18,975,265 89 150 367,421,977 18,988,765 113 90 + Lv.151 ~ Lv.160 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 151 386,410,742 19,002,355 142 113 106 152 405,413,097 19,016,035 107 153 424,429,132 19,029,805 143 108 154 443,458,937 19,043,665 109 155 462,502,602 19,057,615 110 156 481,560,217 19,071,655 111 157 500,631,872 19,085,785 144 112 158 519,717,657 19,100,005 113 159 538,817,662 19,114,315 114 160 557,931,977 19,128,715 114 115 + Lv.161 ~ Lv.170 Lv. 累計Exp NextExp AP Cost Friend 161 577,060,692 19,143,205 144 114 125 162 596,203,897 19,157,785 126 163 615,361,682 19,172,455 145 127 164 634,534,137 19,187,215 128 165 653,721,352 19,202,065 129 166 672,923,417 19,217,005 130 167 692,140,422 19,232,035 146 131 168 711,372,457 19,247,155 132 169 730,619,612 19,262,365 133 170 749,881,977 19,277,665 115 134 [編集] 魔術礼装 必要経験値 + 魔術礼装・カルデア 魔術礼装・カルデア Lv. 累計Exp NextExp 1 10,000 2 10,000 30,000 3 40,000 60,000 4 100,000 120,000 5 220,000 240,000 6 460,000 480,000 7 940,000 960,000 8 1,900,000 1,920,000 9 3,820,000 3,840,000 10 7,660,000 + カルデア戦闘服、魔術協会制服、アトラス院制服 カルデア戦闘服、魔術協会制服、アトラス院制服 Lv. 累計Exp NextExp 1 1,569,000 2 1,569,000 3,138,000 3 4,707,000 4,707,000 4 9,414,000 6,276,000 5 15,690,000 7,845,000 6 23,535,000 9,414,000 7 32,949,000 10,983,000 8 43,932,000 12,552,000 9 56,484,000 14,121,000 10 70,605,000 + 魔術礼装・極地用カルデア制服、決戦用カルデア制服 魔術礼装・極地用カルデア制服、決戦用カルデア制服 Lv. 累計Exp NextExp 1 3,451,800 2 3,451,800 6,903,600 3 10,355,400 10,355,400 4 20,710,800 13,807,200 5 34,518,000 17,259,000 6 51,777,000 20,710,800 7 72,487,800 24,162,600 8 96,650,400 27,614,400 9 124,264,800 31,066,200 10 155,331,000 + 上記以外 アニバーサリー・ブロンド、ロイヤルブランド、ブリリアントサマー、月の海の記憶、月の裏側の記憶、2004年の断片、トロピカルサマー、晴れの新年、キャプテン・カルデア、第五真説要素環境用カルデア制服、カルデア・パスファインダー、ハロウィン・ロイヤリティ、総耶高校学生服、新春の装い、サマー・ストリート Lv. 累計Exp NextExp 1 53,000 2 53,000 79,500 3 132,500 172,500 4 305,000 304,000 5 609,000 609,000 6 1,218,000 982,000 7 2,200,000 1,527,000 8 3,727,000 2,236,000 9 5,963,000 2,987,000 10 8,950,000 マスタースキル 「魔術礼装・カルデア」は初期から装備、それ以外は対応した「魔術礼装クエスト」/イベントクエスト/メインクエストの報酬で獲得 サーヴァントのスキルと同様、マスタースキルのCTも礼装が「Lv6とLv10」になった時に-1(最大-2)される 魔術礼装 スキル名 CT スキル効果 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 魔術礼装・カルデア 応急手当 9 味方単体のHPを大回復 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 瞬間強化 15 味方単体の攻撃力を超アップ(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% 緊急回避 15 味方単体に回避状態を付与(1T) - カルデア戦闘服 全体強化 12 味方全体の攻撃力をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% ガンド 15 敵単体にスタン状態を付与(1T) 確率500% - オーダーチェンジ 15 バトル中のメンバーをサブメンバーと入れ替える - 魔術協会制服 全体回復 12 味方全体のHPを回復 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2800 霊子譲渡 15 味方単体のNPを増やす 20 コマンドシャッフル 15 コマンドカードを配り直す - アトラス院制服 オシリスの塵 15 味方単体に無敵状態を付与(1T) - イシスの雨 15 味方単体の弱体状態を解除 - メジェドの眼 15 味方単体のスキルチャージを2進める - アニバーサリー・ブロンド 魔力放出 15 味方単体のBusterカード性能を超アップ(1T) 40% 42% 44% 46% 48% 50% 52% 54% 56% 60% 勝利への確信 12 スターを大量獲得 10 11 12 13 14 15 16 17 18 20 騎士の誓い 15 味方単体にガッツ状態を付与(1T) 2000 2200 2400 2600 2800 3000 3200 3400 3600 4000 ロイヤルブランド 反応強化 15 味方単体のQuickカード性能をアップ(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% 鉄の専心 12 味方単体にスター集中状態を付与(1T) 500% 550% 600% 650% 700% 750% 800% 850% 900% 1000% 必至 10 味方単体に必中状態を付与(1T) - ブリリアントサマー ランブル・パーティー 15 味方全体のQuickカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% 必殺トライデント 12 味方単体に無敵貫通状態を付与(1T) - シーハウス・シャワー 12 味方単体のHPを回復 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 &NPを増やす 10 月の海の記憶 霊子向上 15 味方単体のArtsカード性能をアップ(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% 完勝への布石 12 味方単体のスター発生率をアップ(1T) 50 55 60 65 70 75 80 85 90 100 パニッシュメント 15 敵単体に強化無効状態を付与(1回) - 月の裏側の記憶 霊子向上・全 15 味方全体のArtsカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% 生存への布石 12 味方単体に弱体無効状態を付与(1回) - ダウン・スライド 15 敵単体のチャージを1減らす - 2004年の断片 コード F 12 味方単体の宝具威力をアップ(1T) 30 32 34 36 38 40 42 44 46 50 コード U 12 味方単体のBusterカードへのスター集中度をアップ(1T) 5000% 5500% 6000% 6500% 7000% 7500% 8000% 8500% 9000% 10000% コード H 12 味方単体のNP獲得量をアップ(1T) 30 32 34 36 38 40 42 44 46 50 魔術礼装・極地用カルデア制服 浄化回復 12 味方単体のHPを回復 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 &防御弱体状態を解除 - 幻想強化 15 味方単体の攻撃力をアップ(1T) 20% 22% 24% 26% 28% 30% 32% 34% 36% 40% &宝具威力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% 予測回避 12 味方単体に回避状態を付与(1回・3T) - トロピカルサマー ブルー・スプラッシュ 15 味方単体のArtsカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% &宝具威力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% サプライ・ウォーター 12 味方単体のArtsカードへのスター集中度をアップ(1T) 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000 8500 9000 10000 セーフティ・オイル 12 味方単体に強化解除耐性をアップ(1T) 50 55 60 65 70 75 80 85 90 100 &NPを増やす 10 晴れの新年 ファーストシャイン 12 味方全体の宝具威力をアップ(1T) 25% 26% 27% 28% 29% 30% 31% 32% 33% 35% リトル・ギフト 12 味方単体のNPを増やす 10 +スターを獲得 5 6 7 8 9 10 11 12 13 15 オセチ・パッケージ 10 味方単体の最大HPをアップ(1T) 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 キャプテン・カルデア オーバー・チャージャー 15 味方単体の宝具威力をアップ(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% &〔攻撃弱体〕状態を解除 - スター・ブラスター 12 味方単体のクリティカル威力をアップ 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% エスケープ・ポッド 15 味方単体に回避状態を付与(1回・3T) - &HPを回復 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 第五真説要素環境用カルデア制服 一斉突撃 15 味方全体のBusterカード性能をアップ(1T) 25% 26% 27% 28% 29% 30% 31% 32% 33% 35% 三重治療 12 味方単体に毎ターンHP回復状態を付与(3T) 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 2000 魔力変換 12 味方単体のNPを増やす 10 &NP獲得量をアップ(1T) 20% 22% 24% 26% 28% 30% 32% 34% 36% 40% カルデア・パスファインダー オリエンテーリング 15 味方単体のQuickカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% &宝具威力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% キャンプファイヤー 12 味方全体のクリティカル威力をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% サバイバルキット 12 味方単体の毒・呪い・やけど状態を解除 - &NPを増やす 10 ハロウィン・ロイヤリティ 輝きのエスコート 15 味方単体のBusterカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% &宝具威力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% 純潔のコーディネイト 12 味方単体に無敵状態を付与(2回・1T) - 幸福のリジェネレイト 12 味方単体の行動不能状態・封印状態を解除 - &NPを増やす 10 決戦用カルデア制服 決戦強化 15 味方全体の攻撃力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% &宝具威力をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% 前線回復 12 味方単体にHPを回復 1000 1200 1400 1600 1800 2000 2200 2400 2600 3000 &攻撃弱体状態を解除 - オーダーチェンジ 15 バトル中のメンバーをサブメンバーと入れ替える - 総耶高校学生服 高級カレーパン 15 味方単体のBusterカード性能をアップ(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% &HPを回復 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 2000 境界を視る 12 敵単体の即死耐性をダウン(1T) 30% 32% 34% 36% 38% 40% 42% 44% 46% 50% +スターを獲得 5 6 7 8 9 10 11 12 13 15 夕焼けの教室 12 味方単体の精神異常状態を解除 - &NPを増やす 10 新春の装い 除災招福 12 味方全体の宝具威力をアップ(1T) 15% 16% 17% 18% 19% 20% 21% 22% 23% 25% &NP獲得量をアップ(1T) 10% 11% 12% 13% 14% 15% 16% 17% 18% 20% 心願成就 12 味方単体に宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1T) - &NPを増やす 10 無病息災 12 味方単体に弱体無効状態を付与(1回・3T) - +スターを獲得 5 6 7 8 9 10 11 12 13 15 サマー・ストリート スカイブルー 12 味方単体のArtsカード性能をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% &クリティカル威力をアップ(1T) 20% 21% 22% 23% 24% 25% 26% 27% 28% 30% ウインドグリーン 12 味方単体に回避状態を付与(1回・3T) - &NPを増やす 10 ライトニングイエロー 12 味方単体のArtsカードへのスター集中度をアップ(1T) 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000 8500 9000 10000 &NPを増やす 10 [編集] マスタースキル解説・考察 [部分編集] ▼魔術礼装・カルデア 初期装備だけあって、スキルがバランス良く揃っている。 「応急手当」はLv1で1000回復、Lv+1ごとに+200、Lv10なら3000回復/CT7とまずまずの効率。とは言え回復能力ほぼ全般に共通する問題……被ダメージ量に対する回復量の少なさ、クリティカルによる事故死の危険性を抱えている。出し惜しみはせず、短めのCTを生かしてHPゲージを常に多く保ち、事故死を防ぐ用途で使うと良いだろう。 「瞬間強化」は高倍率の強化。宝具発動やブレイブチェインと合わせれば高い火力を発揮でき、サポートの乏しい序盤でも頼りになるはず。 「緊急回避」で下手に回復させても防げない宝具は思い切って回避。序盤ではあまり問題にならないが、「必中」スキル・宝具持ちはたまにいるので要注意。 ▼カルデア戦闘服 常設クエストで入手可能。 「全体強化」は「瞬間強化」と比べて倍率そのものは劣るが、複数の味方でのBチェインや宝具チェインを行う時などで有効。 「ガンド」は敵を直接スタンさせるため、スキルの発動も封じることができる。敵が弱体無効などでなければ確実に通り、「対魔力」など弱体耐性で防がれることはない。 「オーダーチェンジ」は敵の宝具から守りたいサーヴァントを引っ込める、ボスに有利なサーヴァントを繰り出すといった単純な用法から、ダビデ・トリスタンを交代から出して全体回避スキルを使用する、バフスキル持ちを交代させてバフを重ねがけするなど、幅広い応用が可能。 火力に優れ、応用も利くが、パーティメンバーが揃った状態でなければ機能しにくい。 オーダーチェンジに伴う仕様 メインからサブに引っ込んだサーヴァントは、状態変化の経過ターン数・回数、スキルCT、NPなど全ての情報が維持される。 コマンドカードは「交代前のサーヴァントのカード」が、「交代後のサーヴァントの同じ箇所に並んでいるカード」になる。 例えば、ナーサリー・ライム(QAAAB)とエミヤ(QAAAB)のように「カード構成が全く同じサーヴァント」を交代させると、カードの色は全く変わらない。アルテラ(QAABB)が「QAA」のカードを見せている時に佐々木小次郎(QQQAB)を交代で出すと「QQQ」のカードになる。そして、ヘラクレス(QABBB)が「QAB」のカードを見せている時にパラケルスス(QAAAB)を交代で出すと「QA」は確定だが、残り1枚は「A」「B」のどちらかになる。 指令紋章(コマンドコード)を刻印すれば、チェンジ前のカードがどの位置のものか特定可能。 ▼魔術協会制服 常設クエストで入手可能。 「全体回復」はLv1で800回復、Lv+1ごとに+200と同効率で、Lv10なら2800/CT10。総合回復量は「応急手当」を当然上回るが、3ターンものCTが加算されているため、使うタイミングは少し考えたい。また、レベルアップに必要な経験値が激増しているため、代替手段とするには時間がかかる。 「霊子譲渡」はあと少しで宝具を発動できる状況や、カレイドスコープ持ちで即発動させることが可能。他にも効率の良い方法はあるが(アトラス院を参照)、サーヴァントを問わずにNPチャージができるのは利点。なお、残念ながらレベルアップしてもNPは増えない。 「コマンドシャッフル」は引き直すカード自体はランダムだが、「特定カード3枚同士のパーティでチェインが組めなかった状況で引き直す」など、編成段階から使用を意識していれば効果的。 安全性・事故防止に優れているが、それ以上の長所には乏しい。良く言えば万能、悪く言えば器用貧乏。 ▼アトラス院制服 常設クエストで入手可能。 「オシリスの塵」は「回避」よりも上位の「無敵」の付与。「無敵貫通」「強化解除」以外の攻撃ではダメージを受けず、CTも同じなので同感覚で使える。 「イシスの雨」は敵が強力なデバフを持っていたり、弱体解除スキル持ち自身が行動不能になってしまった状況で有効。また、フランケンシュタインや玉藻の前〔ランサー〕のようなデメリット持ちに積極的に使うのも良い。 「メジェドの眼」は玉藻の前同様のCT短縮。NPチャージスキルが間に合えば宝具が発動できるor宝具が発動できるがバフスキルが間に合っていない状況での火力アップ、諸葛孔明やエレナ、オジマンディアスらの全体NPチャージスキルと併用して「霊子譲渡」以上のNPをチャージさせるなど、スキルによっては大きな効果が得られる。 防御・補助に優れているが、直接的には火力を得る手段が無く、サーヴァント自身に高い性能を求めがち。レベルアップによるメリットもCT短縮だけであり、他にレベルアップさせたい魔術礼装があれば、そちらを優先した方が良いかもしれない。 ▼アニバーサリー・ブロンド 「500万DL突破キャンペーン」にて、2016年2月3日~2月10日の期間限定で入手可能だった魔術礼装。 現在は「レアプリズム」5個と交換でクエストに再挑戦可能。 「魔力放出」はアルトリア系列などが持つバスターアップスキルの上位種。マスタースキルとしても「瞬間強化」を超える最高倍率バフ。 「勝利への確信」で「魔力放出」と併用してバスターでクリティカルを狙いたい。アルトリアやアルテラなどのスター獲得スキルと併用できれば磐石だろう。 「騎士の誓い」は1ターンのガッツ付与。確実に戦闘不能になる状況でしか機能しない代わりに、ガッツ発動後の回復量は多め。 バスターアップが主となるため、有効なサーヴァントは限定されるものの、爆発力は群を抜く。 アルトリア(セイバー)の『Fate/stay night』中の私服(*1)をモチーフとしており、彼女自身とも相性は良い。 ▼ロイヤルブランド 「Fate/Accel Zero Order 開催直前7大キャンペーン」にて、2016年4月21日~4月27日の期間限定で入手可能だった魔術礼装。 現在は「レアプリズム」5個と交換でクエストに再挑戦可能。 「反応強化」は「瞬間強化」と類似したクイックアップスキル。あくまでクイック強化であるため、NP獲得率・スター発生率も若干プラスされる。 「鉄の専心」はスター集中。集中する以前のスターは自力で獲得しなければならないため、必然的にクイックパーティの構築が求められる。 「必至」は回避を無視できる「必中」を付与する。宝具チャージが短いエミヤなど、厄介な回避スキル持ちを確実に撃破したい状況では有効。ただし「無敵」は無視できないため、過信は禁物。 「アニバーサリー・ブロンド」同様に、ピーキーだが爆発力がある魔術礼装。回復・回避系のスキルを一切持ってない点には注意。 アルトリア(セイバー)のZero版のスーツ姿をモチーフとしているが、肝心のアルトリア本人はバスター宝具。クイック宝具を持つ相性の良いアルトリアは謎のヒロインX、謎のヒロインX〔オルタ〕、メイドオルタの3人がいる。 ▼ブリリアントサマー 恒常入手不可能。 「夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer」(第一部・第二部)にて、2016年8月11日~8月31日の期間限定で入手可能だった魔術礼装。 2017年7月12日~7月29日の同イベントの復刻ライト版の開催に伴い、魔術礼装クエストも同じ期間内のみ開催された。 「ランブル・パーティー」は「反応強化」同様のクイック強化を「全体強化」で割ったもの。倍率の低さはクイック宝具チェインで補いたい。 「必殺トライデント」は回避も無敵も関係なく攻撃可能な「無敵貫通」状態の付与。無敵・回避スキル持ちのサーヴァントを相手にする場合には非常に便利。 「シーハウス・シャワー」は「応急手当」にNP獲得を追加したものだが、その為にCTが3増えNP獲得量も10%で固定、と、少々残念な性能。 ロイヤルブランドの亜種と言った感じの構成。カード性能アップ・攻撃補助・回復と一通り揃っており、無敵貫通の付与は他にない魅力だが、何でも出来る代わりに全体的に効果が控えめで、どうにも中途半端な性能。 特に記念になるようなモチーフは無いが、見ての通り水着という季節モノなので期間限定にされたと思われる。 ▼月の海の記憶 「Fate/EXTELLA 発売記念キャンペーン」にて、2016年11月3日~11月9日の期間限定で入手可能だった魔術礼装。 現在は「レアプリズム」5個と交換でクエストに再挑戦可能。 「霊子向上」はマスタースキル最後の登場となったアーツアップ。倍率はロイヤルブランドの「反応強化」と同等。 Arts攻撃宝具にアーツアップを重ねた場合、NP獲得でリチャージを宝具回転率を高速化できるメリットがあり、編成次第では回転率・爆発力の向上が見込める。 「完勝への布石」はスター発生率アップの付与。Lv10なら100%アップとなり、HIT数の多い攻撃ができるならカード色は問わない。「霊子向上」との併用を考えると、エミヤ〔アサシン〕や両儀式〔アサシン〕と組み合わせるのが良いだろうか。 「パニッシュメント」は敵への「強化無効」の付与。ジャンヌオルタの宝具、メフィストフェレスの強化スキルと使い方は同様。回避・無敵スキルを持つサーヴァント、ゲイザーやスプリガンのように強力なスキルを持つ敵を相手にする場合は特に有効。また、例えばダビデやクロの「必中を付与してから攻撃する宝具」も無効化できる。 ブレイク時に付与される効果や、解除不可の特殊なバフなどは「強化無効」を無視する場合がある。(ex.ネロ祭りのエキシビション戦) 『Fate/EXTRA』の月海原学園制服をモチーフとした魔術礼装。ネロ・クラウディウスをはじめ、EXTRA出身のサーヴァントはArts攻撃宝具・Arts多めの構成が多く、EXTRA縛りの趣味パーティでも役立つことが多いだろう。 ▼月の裏側の記憶 2017年4月19日~4月30日の期間限定で、「Fate/EXTRA CCC×Fate/Grand Order」スペシャルイベント開幕直前キャンペーン」の特別クエストにて入手可能だった魔術礼装。 現在は「レアプリズム」5個と交換でクエストに再挑戦可能。 「霊子向上・全」は全体のArtsにバフを与える。単体Artsバフの「霊子向上」の50%と比べるなら、2人以上で宝具を撃てば30%×2で60%、3人なら×3で90%となる。実際にはそう単純計算にはならないが、1ターンにArts宝具を複数撃つときには有効に使えるだろう。 「生存への布石」は弱体無効状態を付与する。デメリットでデバフがつくスキルを使用する前や、受けたくないデバフがあるときに使用するとよい。ターンに期限は無いが回数は1回だけである。 「ダウン・スライド」はチャージを1減少させる。ゲージが0の時に効果が無く、スキルでチャージをMAXにされる可能性が残るため、「ガンド」と比べると若干確実性が低い。 『Fate/EXTRA CCC』に登場する月海原学園の旧制服をモチーフとした魔術礼装。 余談ではあるが、某風紀委員長が着ているセーラー服に若干面影がある(ような気がする)。 ▼2004年の断片 2017年10月8日~10月22日の期間限定で、「劇場版「Fate/stay night[Heaven s Feel]」公開記念キャンペーン」の特別クエストにて入手可能だった魔術礼装。 2019年1月11日(金) 18 00~1月25日(金) 12 59まで期間限定で、「劇場版「Fate/stay night [Heaven s Feel]」 Ⅱ.lost butterfly公開記念キャンペーン」で復刻。 2020年8月12日(水) 18 00~9月11日(金) 12 59まで期間限定で、劇場版「Fate/stay night [Heaven s Feel]」Ⅲ.spring song公開記念キャンペーン」で復刻。 現在は「レアプリズム」5個と交換でクエストに再挑戦可能。 「コード F」は味方単体の 宝具のみ 威力を強化する。通常攻撃にボーナスが入らない分「瞬間強化」に比べると性能は劣るが、単体強化系スキル「魔力放出」「反応強化」「霊子向上」に比べるとカード種を問わない分自由に使うことが出来る。 バフ倍率はアニバーサリー・ブロンドの「魔力放出」のみ40-60%、それ以外は30-50%となっている。 宝具威力バフは黒の聖杯等の概念礼装の他、(マハトマ等の自己バフを除けば)軍略等、低倍率のスキルしか現状存在しない為、高倍率の本スキルは大変貴重である。 「コード U」は味方単体の Busterカード に対してスター集中度アップボーナスを与える。集中率の倍率も高く、少ない星数でもBusterクリティカルを狙うことができる。 ランスロットのスキル「無窮の武練」よりも集中度が高いため、バーサーカーに使用しても効果が期待できる。 当然だが、スター獲得・クリティカル威力アップのスキルや礼装と併用すべき。「コード F」は宝具の威力のみアップさせるので、オーバーキル分を除いてはスター発生率に影響しない。 5枚とも同一鯖のカードになった場合に、Busterカードでクリティカルを狙う使い方が出来る。 「コード H」はNP獲得量アップの効果を与えるため、即時NPを得られるスキルとは違い攻撃をする必要がある。効果ターンも短いため、有効に使うには礼装のレベルを上げておく必要があるだろう。 なお効果持続は1ターンであり、エネミーの攻撃ターンに移行した際には効果は消失している為、被弾時のNP上昇はしない。 『Fate/stay night』に登場する私立穂群原学園の制服をモチーフとした魔術礼装であり、スキル名もstay nightの3つのルートの頭文字から来ている。回復やデバフ系のスキルは無く、攻撃に主眼をおいた構成となっている。効果が全て味方単体なのは、stay nightにおけるマスターの名残なのかもしれない。 ▼魔術礼装・極地用カルデア制服 第2部 Lostbelt No.1「永久凍土帝国アナスタシア」のメインシナリオ進行(第1節クリア)で入手できる。 性能は「魔術礼装・カルデア」に似て、味方単体への"回復・攻撃強化・回避"となっているが、効果はおおむね増強されている。 「浄化回復」は"応急手当"と同量の回復効果に加え、防御弱体状態の解除効果が追加されている。CTは9→12と伸びているので注意。 「幻想強化」は攻撃力[最大40%]と宝具威力[最大20%]を強化する。乗算になるため、宝具ダメージは[最大68%](1.4x1.2=1.68)アップする。 「予測回避」の回避は1回のみだが、3T持続する。"緊急回避"は1Tの間全て回避するため、使い分けが重要になる。 Lvアップのための必要経験値が文字通り桁違いに高い。育成には根気が必要。 ▼トロピカルサマー 恒常入手不可能。 「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」にて、2018年8月9日~8月29日の期間限定で入手可能だった魔術礼装。 「復刻 サーヴァント・サマー・フェスティバル! ライト版」(2019年7月17日(水) 18 00~8月3日(土) 12 59)で復刻。 「ブルー・スプラッシュ」は味方単体のArtsカードと宝具威力を強化する。Arts宝具の使用時に発動することで乗算のバフがかかり、最大限の効果を発揮できる。 「サプライ・ウォーター」は味方単体のArtsカードにスター集中効果を与える。Artsクリティカルで一気にNPを溜めたい時に使うのが効果的。 2004年の断片の「コード:U」のArts版。倍率も同じで、礼装レベルが高ければどのクラスでも効果が期待できる。 「セーフティ・オイル」は味方単体の強化解除耐性をアップし、NPを10付与する。 スキルや宝具による厄介な強化解除効果を防ぐことができるが、出番が限られる上に単体に対して1Tの効果のため使い所が難しい。宝具発動にNPが数%届かない時の補助として使うことが多くなるだろう。 虞美人の宝具のデメリットである強化解除を防ぐことも可能だが、Buster主体で戦う虞美人との相性は良くはない。 総じて、いわゆるArtsパーティと相性が非常に良い性能となっている。 ▼晴れの新年 2019年お正月キャンペーン(開催期間2019年1月1日~1月10日 12 59)の「魔術礼装クエスト・晴れの新年」クリアで入手可能だった魔術礼装。 2020年お正月キャンペーン(開催期間2020年1月1日(水) 0 00~1月10日(金) 12 59)の「魔術礼装クエスト・晴れの新年」復刻。 現在は「レアプリズム」5個(「終局特異点」クリア後には無料)と交換でクエストに再挑戦可能。 スキル構成はいずれも正月にちなんだものとなっている。CTは10~12(短縮すると8~10)とやや短め。 「ファースト・シャイン(初日の出)」は、味方全体の宝具威力アップ。"カルデア戦闘服"の全体攻撃アップに比べると倍率が高い代わりに、通常攻撃には影響しない。また、イベント特攻等とは加算になる(詳しくはダメージ計算式)。 「リトル・ギフト(お年玉)」は味方単体に+10NPとスター獲得(最大15個)。ぎりぎりNPが足りないときや、クリティカルを確定させたいときに便利。 「オセチ・パッケージ(おせち料理)」は味方単体の最大HPを最大3000アップ。基本的にHP回復と同義であるため、不意のクリティカルを受けた時や大ダメージを防御で耐えるときに使用すると生存力が向上する。 ダメージ量を重視するならば他の礼装のほうが勝っている点が多い。NPやスターがわずかに足りない/不意のクリティカル事故などを防ぐなど、戦闘を安定させる使い方が合っているかもしれない ▼キャプテン・カルデア 恒常入手不可能。 期間限定イベント「セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~」(開催期間2019年10月30日~11月13日 12 59)ストーリー中で入手可能だった魔術礼装。 「復刻:セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~ ライト版」(開催期間2021年1月6日~1月20日)で復刻。 スキル名はSFを意識したものとなっている。CTは12~15(短縮すると10~13)と長め。スキル2つが火力強化と非常に攻撃的なのが特徴。 「オーバー・チャージャー」は、味方単体の宝具威力アップ+攻撃弱体状態解除。2004年の断片の「コード F」に解除効果が追加された代わりにCTが伸びているもの。攻撃力デバフなどを用いてくる敵に対しても安定した宝具ダメージを確保できる。 「スター・ブラスター」は味方単体のクリティカル威力アップ。クリティカルできる状況でなければ単独では意味がないため、スター集中持ちやスター飽和できるサーヴァントに用いたい。 「エスケープ・ポッド」は味方単体の1回・3Tの回避状態+最大3000HP回復。魔術礼装・カルデアの「応急手当」と魔術礼装・極地用カルデア制服の「予測回避」を合わせた効果。ダメージを減らして生存時間を伸ばしてくれる優秀な効果だが、その分CTは長い。 総じて、既存の魔術礼装の上位版の効果が揃っているが、その分CTが伸びているため使い切りという運用になりやすい。その攻撃性を生かして短期戦をするのに向いている。 ▼第五真説要素環境用カルデア制服 恒常入手不可能。 TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」放送記念キャンペーン 第3弾(開催期間2020年1月18日~3月31日 23 59)で特別ログインボーナス8日目で入手可能だった魔術礼装。 男性衣装はTVアニメ劇中衣装、女性衣装は男性衣装をアレンジしたものとなっている。CTは12~15(短縮すると10~13)と長め。 「一斉突撃」は、味方全体のBusterカード性能アップ。アニバーサリー・ブロンドの「魔力放出」と違って味方全体に広がる代わり、倍率は下がっている。複数のサーヴァントがBuster宝具を使用するターンなどに用いると効果的。 「三重治療」は味方単体のHP回復状態(3T)。回復値は1000~2000。単体の合計回復量としては魔術礼装中でトップだが、毎ターン効果の性質上、攻撃が集中すると回復が追いつかないこともあるため過信は禁物。 「魔力変換」は味方単体のNP増加+NP獲得量アップ。NPは10%、NP獲得量は最大40%。魔術協会制服の「霊子譲渡」と2004年の断片の「コード:H」の中間の性能。クリティカルArts・Quickを出せるターンや、多段HitのArts・Quick宝具を用いるターンに使用するとNP回収が見込める。 ▼カルデア・パスファインダー 恒常入手不可能。 期間限定イベント「サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~」(開催期間2020年8月17日~9月7日)で入手可能な魔術礼装。 「復刻:サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~ ライト版」(2021年5月21日~6月9日)で復刻。 性能は主にクイックパーティ向けのスキルとなっている。 「オリエンテーリング」は味方単体のクイックカードと宝具威力を強化する。クイック宝具の使用時に発動することで乗算のバフがかかり、最大限の効果を発揮できる。 「キャンプファイヤー」は味方全体のクリティカル威力をアップ。キャプテン・カルデアの「スター・ブラスター」と比べると全体化している為、効果は最大30%と控えめ。 クリティカルできる状況でなければ単独では意味がないため、スターを獲得しやすいPTだと効果が発揮しやすい。 「サバイバルキット」は味方単体の毒・呪い・やけど状態を解除し、NPを10%上昇する。 敵がこれらの状態異常を多用してくるクエストでは、重なる前に治療しておくとダメージを抑えられる(高難易度のクエストではスリップダメージが数千近くなるケースもある) また、味方のスキル使用時にデメリットとして付与される場合もあるので、それを解除することも可能。 ▼ハロウィン・ロイヤリティ 恒常入手不可能。 期間限定イベント「ハロウィン・ライジング! ~砂塵の女王と暗黒の使徒~」(開催期間2021年10月20日~11月3日)で入手可能な魔術礼装。 性能はBusterアタッカー向けのスキル1つと汎用的なスキル2つで構成されている。 「輝きのエスコート」は味方単体のBusterカードと宝具威力を強化する。Buster宝具の使用時に発動することで乗算のバフがかかり、最大限の効果を発揮できる。 「純潔のコーディネイト」は味方単体に無敵状態を付与(2回・1T)。単純に「アトラス院制服」の「オシリスの塵」の下位版だがCTもその分短くなっている。敵の攻撃が集中しそうなタイミングで使うとダメージを減らせる。 「幸福のリジェネレイト」は味方単体の行動不能・封印状態を解除し、NPを10%上昇する。 敵がこれらの状態異常を多用してくるクエストでは、肝心なタイミングで行動できない状況を避けられる。 また、味方のスキル使用時にデメリットとして付与される場合もあるので、それを解除することも可能。 ▼決戦用カルデア制服 「非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ」の「エピローグ」で入手可能な魔術礼装。(第2部 第6章「Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻」をクリア後に開放) 「魔術礼装・極地用カルデア制服」と「カルデア戦闘服」のスキルを合わせたような構成になっている。 「決戦強化」は全体の攻撃力アップと宝具威力アップ。宝具に対しては乗算となるため高倍率の全体強化となる。 「前線回復」は単体回復と攻撃弱体状態解除。「魔術礼装・カルデア」の「応急手当」に効果を追加してCTを伸ばした効果。「魔術礼装・極地用カルデア制服」の「浄化回復」と対になる効果。 攻撃弱体状態とは攻撃力ダウン・宝具威力ダウン・クリティカル威力ダウン・カード性能ダウンなどの状態の総称。 「オーダーチェンジ」は「カルデア戦闘服」と全く同じもの。使い方も同項目を参照。 魔術礼装EXPも「魔術礼装・極地用カルデア制服」並に非常に大量に必要となる。 ▼総耶高校学生服 「Fate/Grand Order ~7th Anniversary~」の7周年記念限定ミッション(2022年7月30日(土) 9 00~8月10日(水) 12 59まで)で入手可能。 「高級カレーパン」は単体Buster強化と回復。「アニバーサリー・ブロンド」の「魔力放出」には劣るものの回復が付属する。 「境界を視る」は単体即死耐性ダウンとスター獲得。即死耐性ダウンは最大50%と効果が期待できる倍率。スター獲得はクリティカルに繋がる。 「夕焼けの教室」は精神異常解除とNP10%増加。魅了・恐怖・混乱等を解除できる。 Buster強化と即死は同時に機能せず、即死とクリティカルも同時に機能せず、同時に機能させることには向いていない。個々のサーヴァントに合わせて、どちらかの効果を軸にして使用した方が良いだろう。 ▼新春の装い 「2023年お正月キャンペーン」の「魔術礼装クエスト・新春の装い」(2023年1月1日(日) 0 00~1月11日(水) 12 59まで)で入手可能。 「除災招福」は全体の宝具威力&NP獲得量アップ。複数の味方がArts&Quick宝具を使用する場合に向いている。単体が使う分では「2004年の断片」を使ったほうが効果倍率は高くなる。-「心願成就」は単体OC1段階増加&NP10%増加。マスタースキルとしては初のOC増加できる効果のため、OC時の効果を活かせるサーヴァントと合わせたい。 「無病息災」は単体の弱体無効(1回・3T)&スター獲得。「月の裏側の記憶」と比べターン制限があるが、スター獲得が付属しており攻撃にも使える。 OC増加が特徴であり、宝具威力&NP増加で宝具運用に向いている。単体サポートでは他より劣るものの、CTも短く弱体無効とスター獲得も使い勝手が良い。 ▼サマー・ストリート 「サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!」(2023年8月11日(金)23 00~9月1日(金) 12 59まで)で入手可能。 「スカイブルー」は単体Arts強化&クリティカル威力アップ。1TだけだがArts・クリティカルを2重に強化される。「ライトニングイエロー」と合わせて使用することでArtsクリティカルを狙いやすい。 「ウインドグリーン」は単体の回避(1回・3T)&NP10%供給。「予測回避」と比べNPが追加された分、CTが伸びている。 「ライトニングイエロー」はArtsスター集中度アップ&NP10%供給。「サプライ・ウォーター」と比べNPが追加された分、CTが伸びている。 ArtsクリティカルとNP20%が特徴。スター供給を補う手段がないのでサーヴァントで補う必要がある。Arts宝具持ちのサーヴァントに対して、クリティカルを無視してArts強化&NP供給サポートとしても運用できる。 コメント オセチパッケージ1Tなのがちょっとネックだね - 名無しさん (2019-01-08 00 54 41) マスター礼装の効果はほとんど1Tだから別に - 名無しさん (2019-01-08 02 13 34) 元々の最大HP未満で増えた分は最大HP増加が切れた後もそのままだから実質的に瞬間回復の上位互換だよ - 名無しさん (2019-01-08 09 47 51) CTと持続考えると上位互換では無くね?互換性能だとは思うけど - 名無しさん (2019-01-08 17 00 53) 回復量アップ系の効果も無効だから特別優れてる訳でもないな。 - 名無しさん (2019-01-08 17 51 37) ↑瞬間強化と混ざった、応急手当だな - 名無しさん (2019-01-08 09 49 05) 必要経験値の項目が2004年の断片だけ抜けてるな…新年礼装は入ってるのに - 名無しさん (2019-02-27 13 28 53) 気が向いたから追記しといたけど、誰かが仕事で編集してるわけじゃないんだから気付いたら自分でやろうな - 名無しさん (2019-02-27 13 47 56) 戦闘服のガンドって確定に変更されてるみたいなんだけど考察部分の記述変更した方がいいのかな - 名無しさん (2019-04-14 20 56 57) それが本当に確定なのなら当然変更した方がいいけど - 名無しさん (2019-06-03 20 27 49) 確率500%だからまず弾かれる可能性はないと思うな - 名無しさん (2019-06-03 21 04 44) そもそもスタンが効かない(行動停止無効とか弱体無効とか)でない限り確定だな - 名無しさん (2019-06-04 04 39 01) アニバのガッツがあるかないかで神たるアルジュナの難易度が変わりそう - 名無しさん (2019-06-18 22 20 49) 今更すぎる質問で申し訳無いんだけど、サバフェスで初めてレアプリ手に入れて交換しようと思うんだけど、まず何からが良いとかってあるかな? - 名無しさん (2019-08-07 03 58 20) 個人的にはアニバーサリーブロンドがB超強化・星出し・ガッツ付与で全スキル無駄なく強力だと思うけど、B鯖をあまり使わない人の評価はまた別かも。それぞれ違うカードバフとサポート2種の構成なので、↑にあるスキル解説を読んで、主力鯖のカード傾向とか周回や高難度でよく組むパーティの動きに欲しいのは何かとか考えて選ぶといいと思う。 - 名無しさん (2019-08-07 09 25 34) おぉ…丁寧な解説ありがとう。家のカルデアはAパ良く組むから月の海の記憶と、使いやすそうなアニバーサリー取ることにしたよ。ありがとう - 名無しさん (2019-08-07 19 01 34) 眺めてて気づいたんだけど、味方全体のBアップだけまだ無いんだな。 - 名無しさん (2019-09-19 15 29 08) カスタマイズマスター礼装の布石が…? - 名無しさん (2019-09-19 17 31 16) 実装はされるんじゃない?ただ、スキルにコストや、ランクとか設けられて本当の意味で自由な構築は出来ないと思うけど、瞬間強化・オーダーチェンジ・コードFとかは出来るようになるかもね。 - 名無しさん (2019-09-19 18 53 58) 仮にコストが必要経験値に比例する仕様だとしても有用なのが多いから期待できる - 名無しさん (2019-09-19 22 00 27) 夢が広がってしまうな・・ - 名無しさん (2019-09-25 11 24 16) オーバー・チャージャーは高倍率の代わりに次ターンデメリット有りとかにして欲しかった - 名無しさん (2019-11-13 20 43 06) 来年の夏にはブリリアントサマーとマシュの水着復刻が欲しい。 - 名無しさん (2019-12-10 21 22 36) 第五制服、システム用としてやばくね? 実質2ターン分のNP増量が可能なわけだし - 名無しさん (2020-01-25 05 10 42) NPに関してはトロサマより少し上なだけだよ、Aバフでも獲得量は増えるからね。その差もトロサマS1は火力も上がってオーバーキル発生しやすくなるからあんまりないかもしれん。AorQアタッカー1人だと新礼装もトロサマも3waveで火力足せないしBだとNP回収しないから、これをシステムで役立てられるのはトロサマだとギリギリNP足りないかつAバフ持ちでNP獲得量アップのほうが相性良いってケースだがラムダあたりはあるかも。あと宝具色変えられるSタルはBバフも活用できていいかな? 長文すまん - 名無しさん (2020-01-25 09 09 33) まぁ、これでNP+10系統は出そろったことになるのかな。 他の水着と比べて今回NP獲得量+が増えてるのは、B強化じゃNP増えないから、その埋め合わせか。 - 名無しさん (2020-01-25 14 47 10) NP10系統だけじゃなく、これでB強化・A強化・Q強化・攻撃強化・宝具威力強化の単体バフ全体バフも揃った。次は全体のNP獲得量アップか極地みたいに2種の攻撃バフくるのかな - 名無しさん (2020-01-28 16 27 51) あ、あとQへのスター集中出てないか - 名無しさん (2020-01-28 16 29 59) 周回においては晴れの新年が競合か(AQ鯖は水着礼装で良い) オセチがmax3000回復に対して第五礼装だと6000回復になるからやや上。マーリン等で星を管理できるならAクリで一気に溜められるのも美味しいか。頼光さんとか相性良さそうだけどアニブロに勝てるかが鬼門 - 名無しさん (2020-01-31 21 23 42) 強化付与率アップと強化解除耐性アップが欲しい - 名無しさん (2020-05-31 23 08 47) 強化解除耐性はトロサマがあるから厳しいだろうなぁ...最近は防御強化状態解除が増えてきたからそういう亜種の付いた礼装はあるかもだが - 名無しさん (2020-06-07 07 00 43) 各種水着礼装の中でトロサマが頭抜けた存在になりそう。術アルトリアの唯一の弱点である強化解除→全体宝具がむしろアド取れる行動になるのが美味しすぎる - 名無しさん (2020-08-12 04 41 27) 術アルトリアは弱体解除なんだが?デメリットなんか最初からないよ - 名無しさん (2020-08-13 01 47 53) 敵の強化解除全体宝具ってことじゃないかな? いやそれでも一人生き残るだけだから完全に有利ってわけでもないけど、デスチェンできるって意味なら通るか? - 名無しさん (2020-08-13 03 49 07) スターやNPを消費してもっと倍率の高いバフを付与みたいなやつが欲しい - 名無しさん (2020-08-14 05 22 23) フィールド効果付与できるマスター礼装来ないかな - 名無しさん (2020-11-17 00 58 43) 強化解除礼装ってまだ無いんだな - 名無しさん (2021-02-09 02 30 36) ネロ祭で戦闘服使ったら、何故か全体強化だけが悉くジャックの妨害を擦り抜けて決まるので笑ってしまった。 - 名無しさん (2021-07-16 01 56 46) 決戦礼装にオダチェン搭載で歓喜 - 名無しさん (2021-12-31 21 51 31) ほか上げきってるから嫌でも使うんだけどオダチェンあると喜んで使えるから素晴らしい - 名無しさん (2022-02-23 13 39 40) 170になると編成コスト上限1上がったりするのかなあ - 名無しさん (2023-06-11 23 11 16) Aバフと回避ありながらNP10+10で計20とかいう神礼装がでてきてしまったな・・・ - 名無しさん (2023-08-12 16 25 55) リチャ優秀なAにNP20っていうのがやばいよな - 名無しさん (2023-08-13 01 02 50) なお、AバフはLv10で30の模様 - 名無しさん (2023-08-14 14 41 31) 名前 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/japanpolandborer/pages/55.html
概要 ZuwaiganiはTwitter,Redditで活動している日本のポーランドボーラーである。 基本情報 Zuwaigani 日本のPBer Twitter開設 2022年6月上旬 Redditアカウント作成 2022年4月5日 フォロワー数 約480人(2022年10月上旬頃) フォロー数 約440人(2022年10月上旬頃) 投稿ジャンル ポーランドボールなど URL(Twitter) 楚蟹 URL(Reddit) ずわいがに/Nice Fish1991 来歴 2020年頃 ポーランドボールを知る 2021年〜 ポーランドボールを日常的に見るようになる 2022年 4月5日 Redditのポーランドボール板、ポーランドボールアート板に参加。 2022年 6月 Twitter開設 2022年 7月~ 夏休みの活発な活動の末、フォロワーがそれなりに増える 2022年9月~ まあまあな速度でフォロワー増加中(多分) 作品の特徴 至って普通のポーランドボールの絵を作っている。強いて言うなら『量より質』を気にしている…らしい。 (本人の主観) 最近は1枚絵以外にもコミック、支援絵企画を行ったりしている。 支援絵タグは#蟹鍋あーと。 (支援絵) https //twitter.com/ClubPolandball/status/1558392574204792832?t=wE-8jnv6cXN2NfG5KetMHQ s=19 人物 作った絵は大体RedditかTwitterに投下してる。 気まぐれで漫画をRedditのポーランドボールの日本語板に投稿したりしている。 普通に勉強しないといけない身なので不定期投稿。いきなり活発化したら「こいつは今休みなんだな」と暖かい目で見守って貰えばありがたい(by本人)。 Twitterではポーランドボール以外にも日常的で他愛も無いツイートをしている。 好きな国はオーストリア・ハンガリー帝国。第2次バルカン戦争が好きらしい。(理由は「領土拡張のし過ぎで周りの仲間からボコられるブルガリアが面白いから」らしい) 実はVtuber(主にHololive)とガンダムが大好き。別垢で推しまくっているので、気になる人は彼のフォロー欄から別垢を探してみよう。色々変人じみてるので閲覧注意なんね…by本人 主な作品 ☆Redditでの作品 British's fun tea time at the sea/イギリスの楽しい海辺のティータイム The Magic of the Black Eagle/黒鷲の魔術 間違ったやり方 ☆Twitterでの作品 GIFアニメーション 頑張ったやつ オムスク軍閥(Hoi4 TNOより) 代理ボール オーストリア・ハンガリー帝国 フォロワー400人記念として作った新しい代理ボール とんでもねぇネタ絵 🇹🇼台湾ボールさんがTwitter上で開催する「ポーランドボール選手権」に投稿した作品 架空国家制作 夏休み中に変な架空国家を作り出した。 ガルアフテ帝国 ジュービテニア社会主義共和国 ケンドリニア=ユベルク共和国 テンドルク=ヘッセグルク共存圏(意図せずマリーン朝の国旗にそっくり!) マゴルクガラフ社会主義王政帝国(上の4国の宗主国という設定) 地図
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/523.html
傾いた太陽が照らし出す車窓の内側で、七草にちかは憂鬱な表情をしていた。 少女の精神のキャパシティは、もうずっと超過の寸前でなんとか耐え凌いでいる状態にある。 言うなればそれは、グラスに並々注いだ水や紅茶が表面張力で決壊を堪えているように。 本当なら、今すぐにでも叫び出したい。床を転げ回って、幼子のように不満をぶちまけたい。 けれどそれをしたところでなんにもならないし、ただ恥をかいて無駄な精神的ダメージと将来寝床で思い出す黒歴史が一つ増えるだけだ。 はぁ、と溜息をついて窓越しに流れていく景色を見やる。 こうしているぶんには、にちかの知る東京と何も変わらない。 だけどそんな張りぼての日常の皮を一枚捲れば、血で血を洗う命の争奪戦が平気な顔をしてのさばっているのだ―― 『……ていうか。ふと思ったんですけど』 こうしてちょっと心の中で話しかけるだけでも、日常はすぐさま非日常へと形を変える。 今のにちかにとって、"心の声"は単なる内心の整理の意図に留まらない。 現にその声は彼女の裡に溶けて消えることなく――脳内に響く、にちか以外の誰にも聞こえない声という形で返答を得られた。 『どうした?』 『私に会いたいっていう誰かさん。 それがもしもプロデューサーさんだったなら、全部のお話に筋が通りません?』 『あー……うん。にちかにしたら残念かもしれないが、多分それはないな』 『……にべもないですね。そうまで言うんだったら理由を教えて下さいよ』 どういうわけか、七草にちかに会いたいと願い出ているらしい何者か。 その正体がプロデューサーなのではないかと疑うのには、きっとにちかの希望も含まれているのだろう。 しかしそれは彼女のサーヴァントであり、念話の相手であるアシュレイ・ホライゾンにあっさりと否定されてしまった。 アッシュが今実体化していたなら、申し訳なそうに苦笑していただろうか。 『意味がない。わざわざWに仲立ちを頼んでおきながら、自分でも接触を試みるなんて矛盾してる』 『それは……そう、ですね』 『あくまで推測の段階の話だけど、Wとプロデューサーの間に繋がりのラインは恐らくない。 意図的に繋がっていないのか、単に巡り合わせが悪かっただけなのか、まではまだ分からないが』 『……はあ……。あ~あ、ちょっとでも優しい展開を妄想した私が馬鹿でした!』 『そう拗ねなくてもいい。自分で考えるってのは大事なことだからな。 何か気付いたこととか、思い付いたことがあったらこれからもどんどん俺に言ってほしい』 『……、……。まあ、気が向いたら。で』 ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ――"W"の手腕は、数多くの策謀家を知るアッシュをして脱帽の一言に尽きるものだった。 一月の準備があったとはいえ、特に本戦が始まってからは目まぐるしく変わり続けているこの街の中でこうも的確に為すべきことを為せるものかと、末恐ろしいものすら感じてしまう。 だがその一方で、Wが完全に地盤を固め切れているかと言うとそんなことはないだろうとアッシュは踏んでいた。 まず大前提として、彼を擁するマスターは十中八九283プロダクションの関係者であろう。 あの男はアッシュに対し、自身の目的をこう語った。 ――マスターを"悪い子"にしないまま、元の世界へと帰すことであると。 悪い子。その言葉の定義は定かではないが、しかし推測することは出来る。 恐らくWのマスターは聖杯を獲得せねばならない"動機"を持たず、また自身の生存のために他者を踏みつけにする類の人物ではないこと。 そしてWは彼ないし彼女のそんな姿勢に同調し、守り導きたいと考えているだろうこと。 この時点でアッシュは、Wに対しある程度の範囲内ではあるものの安心して向き合うことが出来るのだった。 話を戻そう。 では何故、そんなWは283プロ周りという"地盤"を固め切れていないと断言出来るのか? 『マスターを不安にさせたくて言うわけじゃないことは、事前に前置きしておくが』 『……いや、流石にそれは分かりますって。子供じゃないんですから』 『一応な。その上で言うけど――現状の283プロは、火の点いた爆弾にも等しい状態だ。いつ弾け飛んでもおかしくはない』 息を呑む、にちか。 だがアッシュの言に嘘偽りはなかった。 白瀬咲耶の炎上騒ぎを引き起こした陣営、仮称『蜘蛛』。 Wにとって恐らく唯一の誤算は、自身と同じレベルかそれ以上の領域でチェスを打てる人間の存在だろう。 蜘蛛陣営の実権を握る何者かが、恐らくは事のついで。 もし当たりがあればそれで良し、程度の心持ちで投げた投網が――不運にもWの地雷を踏んだ。 彼が守るべき生存圏をごっそりと覆い隠す形で、蜘蛛の巣網がべっとりと被さってしまったのだ。 巧者故の、馬鹿げた精度に裏打ちされた博打打ち。 それが、美しく整備されつつあったチェス盤をぐちゃぐちゃにした。 『白瀬咲耶の騒ぎを引き起こした人物……俺は仮に"蜘蛛"と呼んでいるが、奴の仕掛けた一手がとにかくクリティカルだったんだ。 この騒ぎのせいで、Wは甚大なリソースを割いて283プロを物理的にも戦況的にも保護しに打って出なければならなくなってしまった』 『……ちょっと待ってください。じゃあ』 『ああ。多分、Wのマスターはにちかと同じ事務所に所属する関係者だ。アイドルだと断定はまだ出来ないけどな』 蜘蛛の巣は拡散する。 一度繋がれてしまえば、引き剥がすのは決して容易ではない。 糸に誘われて新たな獲物がかかり、それがまた巣を広げるに当たって一役買う。 何をどうやっても、あちらの陣営に敗北の目は薄いのだ。利確の態勢が整ってしまっている。 そして何より、蜘蛛は此処で優先して滅ぼすべき"当たり"を見定めてしまい。 Wもまた、自分の逆鱗の上で這い回る害虫を見咎めてしまった。 爆弾の導火線には火が灯り――今は、起爆の瞬間を待つばかり。 『とはいえ、まだ打てる手は残されてる。 今こうしてプロデューサーのところに向かってるのも、その一つだな』 『――えっ。プロデューサーさんに会うと、それが皆さんの助けになるんですか?』 『だってマスターは、プロデューサーのことを信頼してるんだろ?』 その言葉に、ハッとしたような顔をするにちか。 そうだ。それこそが、肝なのだ。 こと283プロという事務所をまとめ上げる上で、件の"プロデューサー"以上の人材はまず存在しない。 Wですら、その点においては遅れを取るかもしれない。そうとまで、アッシュは考えていた。 『信頼、っていうか……。いや、まあ、そうなるのかも……ですけど。んん……』 『それに、何も能力に限った話じゃない。 今は一人でも多くの力がほしい状況なんだ――Wもきっとそう考えてる筈さ』 にちかとしても、その認識に異論はない。 だが正面から認めるのは、なんとなく癪で。 だからこそわざとらしく、こほん! こほーん!と咳払いをして話を反らした。 『……それより、ですよ? その――蜘蛛さん、でしたっけ。その人って何者なんですかね。 サーヴァントなのは間違いないとして、それ以外のコトがさっぱり伝わって来ないんですけど』 『社会的に巨大な後ろ盾を保有していて、その上で下手に動くことを良しとしない慎重派……ってところかな』 『へ? 慎重……? あの、話に聞いてる限りだとそんな印象ぜんぜんしないんですが』 『いいや、慎重だよ。率直なところを言うとな、やろうと思えばもっと単純な筈なんだ。 いちいち炎上騒動をでっち上げたりしなくたって、もっと致死的で確実な手を打つことだって出来る筈なんだよ』 それこそ、情報戦に限らない直接的な攻撃に訴えることだって出来る筈。 社会の裏側を掌握しているというのはつまり、それほどまでの戦術的アドバンテージを握っていることを意味するのだ。 283プロダクションという枠組み自体を潰して瓦解させ、その上で全員を潰しに掛かることだとて恐らくは可能。 にも関わらず、蜘蛛陣営はそうしていない。 デマゴーグの流布による嫌がらせじみた"削り"を繰り返すばかりだ。 そしてその理由も、アッシュにはおおよそ見当が付いている。 『なあ、マスター。この東京には一つ、分かりやすい巨大組織がある。何だか分かるか?』 『――それは、分かります。峰津院財閥……ですよね? ていうか私、蜘蛛さんはそこに潜んでるんだろうなーくらいに思ってたんですけど』 『半分正解だが、半分は不正解だな。 逆だよ。蜘蛛が峰津院財閥に潜んでいるんじゃなくて、蜘蛛は峰津院財閥から隠れてるんだ』 何故なら、とアッシュ。 『ちょっと調べただけでも、峰津院が驚くほどの権力を持っていることは分かった。 正直、異常と言ってもいいくらいだな。この現代日本の中で、あの財閥は明らかに浮いている。 持ってる資産の量も、行使出来る行動の幅も桁違いだ。 こと東京で戦争をするに当たって、奴らの存在を無視することは誰にも出来ない。戦いの手段に社会を用いるのであれば尚更だ』 下手に敵に回すのは避けたい。 いずれ激突することになるとしても、それは今すぐの話ではない。 踏んでいい逆鱗と踏んではならない逆鱗を、しっかり蜘蛛は判別した上で糸を伸ばしている。 勢力を、拡大させ続けている。 一体何処までの範囲が蜘蛛の息もとい糸がかかった状態であるのか、想像するだけでも気の遠くなる思いだった。 『なるほど……。言われてみれば確かに、神戸あさひ?が未だに逮捕されてないのも不自然ですもんね』 『そういうことだな。蜘蛛の影響力は、とりあえずまだ警察などの公共機関には及び切っていないと判断できる―― ……時にだ、マスター。その神戸あさひとも、俺は出来れば何処かのタイミングで接触してみたいと考えてるんだが』 『……あー。確かに手、組めそうですもんね。立場的に』 『それもそうだけど、界奏の発動を目標に行動する上で一つでも多くの情報を確保しておきたいんだ。 ……まあ、俺がこう思うんだからWの奴も大方考えてることは同じだろう。 蜘蛛に踊らされた他の陣営に釘を刺すためにも、デマを使った炎上戦術が有効だという前例を作らせないためにも、俺より迅速で的確にあさひへの接触を行う可能性は高いと思う』 そうでなくても、アッシュが思うにWは"この手の理不尽"を見逃せない手合いだ。 悪の敵。誰もが見て見ぬ振りをする"当たり前"を、そうだと片付けられなかった男。 であれば神戸あさひとの接触に関しては、急ぐ必要はないだろう。 『はぁ……。なんだか、どっと疲れた気がします』 『一気に色々話してしまったからな。とはいえ、いつか伝えなければならないことだった。勘弁してくれ』 『分かってますよ。私だって、いつまでもおんぶに抱っこでいるつもりとか、ないですし……』 座席の背もたれに全体重を委ねて、はぁと息を吐く。 頭の中は、色んな情報や知識で洪水状態と化していた。 子供は勉強しすぎると知恵熱を出すなんて迷信があるが、きっと今の自分もそんな状態なのだろうなと思い、にちかは額に手を当てる。 じっとりとした汗が、色白な細指にまとわり付いた。 嘘のように冷たい汗。真夏だと言うのに、冬の雪解け水にでも触ったような冷感が肌を伝い落ちる。 そこで、ふと。本当にふと――にちかは呟いた。 「……いや、いくら何でも疲れ過ぎじゃ――」 その瞬間。 にちかは、気付いた。 いつの間にか車内に自分達しか居なくなっていること。 そして車両の外に広がる街並みの景色が、奇妙に間延びした残像のようなそれに変わっていること。 見渡す限りの真っ赤な、血色の空に白い雲の軌跡だけが線になって残っていること―― それら、数多の違和感が急に噴出して。にちかは、気づけば胃の中のものをすべてぶち撒けていた。 「ぉ……げ、ぇっ……!!」 気持ち悪い。 何が、とは言えない。 ただただ、気持ち悪いのだ。 まるで身体の芯に異物をぶち込まれて、骨の髄を直接揺さぶられているような。 自分を自分たらしめる大事な部分が一秒ごとに揺らいでいくような。 そんな気味の悪さににちかが嘔吐した時、既にアッシュは剣を抜き臨戦態勢を整えていた。 「……大丈夫か、マスター」 「っ、はぁ、はぁ……。だ、大丈夫……じゃ、ないです。見れば分かるでしょ……」 「すまない。これに関しては完全に俺の落ち度だ――今の今まで、全く感知出来なかった」 サーヴァントとしては不覚も甚だしい話だったが、事実アッシュはにちかが異変に気付くまで"それ"に全く気が付かなかった。 いつの間にか、世界の位相が変わっていたこと。 止まった世界、赤く染まった夕焼けの世界。 逢魔ヶ時――或いは誰かの腹の中に。 自分達が、一体いつから放り込まれていたのか……呑み込まれていたのか。 背筋に冷たいものを感じながらも、アッシュは剣を構えて虚空を睨む。 すると、どうだ。今の今まで確かに何も存在していなかったはずの空間が、どろりと滲む。 インクに水を垂らしたように、空間そのものが朧にぼやけて――そこから、何かが零れた。 「――――ンン」 それを一目見た時に抱いた印象は、にちかとアッシュでそれぞれ異なった。 にちかは、蝿だとか蜚蠊だとか、そうした不快害虫が群れ成して人の形を作っているのだと思った。 そしてアッシュは、人間の体内から生きながらに引きずり出された臓腑を練って人間台に成形したように感じた。 共通しているのは、これはヒトではない。そして――まともではない、ということ。 「好い夕暮れですな、お二方」 ◆◆ "それ"の言葉を、にちかは耳穴から百足が侵入してくるように錯覚した。 おぞましい。そして、何より――恐ろしい。 見ているだけで正気を保てなくなるような、自分の常識が、日常がブレていくような。 そんな存在の登場を前にしては、まともな言葉など紡ぎ出せる筈もなかった。 唇が青ざめ、歯はぶつかり合って音を鳴らす。 肉食獣を前にした小動物のように震えるにちかをしかし、落ち着かせてくれる味方が此処にはいる。 「見るな。苦しかったら、言葉も聞かなくていい」 この先には進ませないと、確たる意志でにちかに背を向けて立つアッシュ。 そんな彼の姿を、現れた獣(ケダモノ)は検分するように眺めて。 かと思えば、似合わないほど慇懃に……片膝を突いてみせる。 「不躾な訪問、お詫び申し上げましょう。 拙僧はアルターエゴのサーヴァント。されど名は、どうぞ"リンボ"と。そうお呼び下され」 「……辺獄(リンボ)、か。ずいぶんと物騒な名前を名乗るんだな。そういう奴の相手をするのは、まあ慣れてるが」 それで、とアッシュは話を進める。 生憎と、相手の体内にも等しい空間で長々世間話に興じるつもりはなかった。 アッシュとしては一向に構わないし、むしろ望むところであったが――此処に居るのは自身だけではないのだ。 にちかの精神を必要以上に擦り減らせる事態を避けるためにも、話は率直であるに越したことはない。 「まずは何を考えて、俺達を此処へ取り込んだのか……それを聞かせて欲しい。 協力し合える余地があるのなら歩み寄るのも吝かではないし、交渉にも出来る限りは応じるつもりだ」 「……えっ」 にちかが驚きの声を漏らしたのも無理はないだろう。 それほどまでに、今アッシュが口にした言葉は常軌を逸したものだった。 協力? 交渉? この、お世辞にもまともな対話が期待できるとは思えない男を相手に……今協力と言ったのか。 驚き慌てるにちかを宥めている余裕は、残念ながらない。 アッシュとしても、このリンボは危険極まりない相手なのだ。 一瞬たりとも意識は反らしたくない――そんな愚を犯せば、きっと致命的な事になると。 アッシュの英霊としての……否、それ以前の本能がそう告げていた。 そして、そんなアッシュの言葉を受けたリンボは――くつくつと笑って。 「よもや、このような無礼者に交渉の余地なぞ与えてくれるとは。 あまりの慈悲深さに……ンン。さしもの拙僧もちと驚いてしまいました」 「……それはどうも。で、どうなんだ?」 「多くは望みませぬ。聖杯の恩寵さえ、この身、この霊基が真に望む未来とは異なる」 「……、……」 この段階で、アッシュは既に彼との話し合いの結末に予想が付いた。 陶然とした様子で語り始めたリンボの、その巨躯が背負う凶気がぶわりと膨れ上がる様を幻視したからだ。 剥き出しの悪意。剥き出しの欲望。 こんなものを詳らかに明かしてくる手合いが愉しげに語る未来など、十中八九―― 「このリンボめが望み、絵筆を用いて描き上げるは"地獄"。 万物、万象、万人……誰もが具材の一個となって慄き惑う無道の曼荼羅。 それこそ我が悲願。そして我が憧憬! その名を――」 「いや、もういい」 そら見ろ。ろくなものではない(・・・・・・・・・)。 アッシュは対話を自ら打ち切る。 そして、戦闘の態勢を完了させた。 「一応言っておくと、さっきの言葉には誓って嘘はないよ。 仮に敵対するしかない立場だったとしても、わずかでも手を取り合える余地があればと思っていた」 アシュレイ・ホライゾンは受容の人であり、融和の人だ。 界聖杯、いやさ英霊の座の全体を引っくるめても間違いなく屈指であろうネゴシエーター。 進む以外の選択肢を持たない怪物とさえ手を取り合ったその手腕は嘘ではないが、しかし。 そんな彼をしても、どうしても手を取り合えない存在というものはいる。 このリンボという怪僧は、間違いなくその一例だった。 「けどな、おまえの目的は俺にとって何をどうしても認められるものじゃない。 おまえの未来は、俺が……マスターと共に目指すそれとは致命的にかけ離れたものだ。 引き止めて悪かったな。悪いけど、さっさとお引き取り願いたい」 「――は。弱い鼠を愛でるのがお好きなようで」 極彩色の花が咲く。 リンボを中心に咲き乱れる、呪いの曼荼羅。 交渉は決裂。であれば最早、行き着く先など一つを除いてあり得ない。 即ち――殺し殺され。聖杯戦争として、あるべき形にたどり着くだけだ。 「人形が欲しいと考えていたのです。 急いでいるのは此方も同じですので……なるべくなら速やかに、無垢で無知なる骸と化していただきたく」 「お断りだ」 静寂が、一瞬あって。そして―― ◆◆ 「さて、それでは――お手並み拝見と行きましょうか」 宙に舞い踊るは、アルターエゴ・リンボの呪符。 一枚一枚に並の人間が一生を懸けて練り込む次元の呪力が込められたそれの脅威度は、最早ある種の戦術兵器にも等しい。 それが蝶のように、或いは常夜灯に群がる毒々しい蛾のように舞い広がっていく。 アッシュはにちかを下がらせつつ、自らの握る発動体に自身の星光を宿らせる。 辺獄の呪いが支配するこの空間の中にあって、アッシュとにちかにとって唯一手放しで信じることの出来る輝きだった。 「(……不甲斐ない話だが、俺とは魔力の桁が違うな。まともにやり合ったりしようものなら、百パーセントこっちが押し潰される)」 アシュレイ・ホライゾンという男は、決して強力な部類のサーヴァントではない。 その体内、霊基の内側に棲まうモノの容量(サイズ)をさえ除けば、彼はどう甘く見積もっても並かそれ以下だ。 そんな彼が単身で向かい合うには、このリンボという怪僧は明らかに不釣り合いな相手であった。 何しろ――今しがた、小手調べと称して撒かれた呪符の群れ。 この時点で既に、発散されている魔力の総量はアッシュがその星を全力で駆動させた際のそれに迫っている。 情けない言い草なのは承知だったが、交渉で片を付けられたならどれほど良かったかと思わずにはいられない。 しかし、貧乏くじを引くことには慣れているのがアシュレイ・ホライゾンという英霊だ。 剣を構え、星を廻し……背後で固唾を呑む少女の位置をしっかりと確認した上で、リンボにより行われる呪力の砲火に相対する。 「そぉれ、そぉれ」 呪い。 呪詛。 それ即ち、常世……ヒトが産まれ生き暮らしそして死んでいく都の中に生まれ出る全ての"負"を意味する。 疫病、殺生、格差、嫉妬、赫怒、情欲、悪意、虚言、詭弁、恐怖、憎悪、禁忌、背信、人身御供。 信仰、妄想、虚無、虚脱、忘却、裁き、盲目、転嫁、皮肉、差別、偏見、傀儡、征服、尊き者への背信。 ありとあらゆる悪が、ありとあらゆる罪が、ヒトの原罪から枝分かれした全ての心(シン)が、渦を巻く。 それこそがリンボの武器であり、手繰り寄せてはその指先で奏で給う楽器の旋律に他ならない。 一切呪殺。宿業ならぬ宿痾で以って、境界線を穢す悦びに耽溺するはアルターエゴ・リンボ。 アッシュは臆せずして、悪念の波の中へと足を踏み入れる。 だがにちかを狙い撃ちされる事態だけは避けねばならない。 そのことだけは常に意識しつつ位置取りを決めて、刃を振るう。 白い光を灯す銀刃が、直視するだけでも精神を病むような負の想念の塊に触れれば―― 「ほう」 リンボが、驚いた。 アッシュの剣が触れた箇所の呪力が、宛ら消しゴムでも掛けたかのように消滅したからだ。 いや。消滅、という表現は少し違うか。 消し去ったのではなく、これは…… 「術式の吸収。なかなかに面妖な、それでいて健気なものをお持ちのようで」 「素直に褒め言葉として受け取っておくよ。お前の言葉は、額面通りに受け取ってると精神衛生上良くなさそうだ」 「ンンンそれこそ褒め言葉! 真に一流の術師ならば、言霊にすら詛呪を宿らせるもの――」 術式、そして魔力の吸収能力。 リンボが放った呪詛のエネルギーを、あろうことか彼は吸い上げることで削ってのけたのだと理解する。 その証拠にアッシュの刀身、先程までは清らかな白色に輝いていた筈のそれは禍々しい色彩に染まりつつあった。 手品としてはなかなかのものだろう。だがしかし、所詮手品は手品。 リンボはまるで子供の児戯を見守るように迫るアッシュの姿を眺め、電車の床面からどろりと濁った呪詛の噴水を吹き上がらせた。 それをアッシュは、発動体を高跳び棒代わりにすることで回避しながら一気にリンボへの距離を詰めてくる。 ――その顔に、苦悶の表情を貼り付けながら。 そんな彼の様子を見て、リンボは得たりとばかりに嗤った。 「やはり、健気。そして乞食のように見窄らしい力でありますなァ」 アシュレイ・ホライゾンの星辰光、『白翼よ縛鎖断ち切れ・騎乗之型(Mk-Ride Perseus)』。 他者の異能を制御し、場合に応じては奪取することをも可能とする宝具(ちから)と書けば聞こえはいい。 しかしその実、ペルセウスの星は存外にシビアで等身大だ。 吸収の許容量には限度が存在し、それを超過した分は当たり前のようにアッシュの肉体を蝕む形で精算される。 故にリンボのような、単純に振るってくる魔力の桁が常軌を逸している相手は実のところ分が悪い。 アッシュの手足に、這うような傷や火傷が走っているのがその動かぬ証拠だった。 それに―― 「命知らずとはまさにこのこと。事もあろうに、術師を相手に"力の吸奪"などという手を講じるとは」 もう一つ、別な理由でこの星はリンボとの相性が最悪である。 悪念、凶念を根源とするエネルギーである呪詛――呪力。 それを吸い上げて、一時的とはいえ自らの霊基の内側に取り込むなど、放射性物質を直食いするにも等しい愚行だ。 視界がブレる。脳が揺れる。体内の内臓が全てヘドロの塊に置き換わったような不快感に嘔吐さえしそうになる。 そんなアッシュに、リンボは肉食獣そのものとでも称するべき勢いで踏み込んだ。 喜悦と嘲弄。アルターエゴ・リンボを象徴する二種の感情に美顔を歪めて、飛んで火に入る夏の虫を磨り潰すべく右腕を突き出す。 「ふ、ははははははははははは――――消えいッ!」 首を刎ねる? 否々、生きながらに霊核を抉り出してくれよう。 そして南米文明の儀式宛らに、無力な偶像の口へねじ込んで吐瀉物で窒息死するまで咀嚼を強要してやろう。 その見世物を命尽き果てるその瞬間まで、心臓なき身体で眺めさせ無力と絶望と呪いに淀んだ視線と絶叫を浴びて恍惚を、 「――――お前がな」 ……リンボが覚えることは、ない。 迫るアッシュ、無力なるホライゾン。 その手に握られた、黒濁した刀身が――リンボの眼前で猛る炎の一刀へと姿を変えた。 刹那、リンボに一切の反応を許すことなく刀身から生じた大瀑布が彼を呑み込んだ。 ――星辰光の入れ替え(スイッチ)。 アシュレイ・ホライゾンという極めて特殊な"事情"を抱えた星辰奏者だからこそ可能となる芸当。 リンボとの格の差は、言われるまでもなくアッシュ本人が一番よく理解している。 だからこそ油断を誘い、起死回生の一手に全てを懸けて打って出た。 窮鼠猫を噛むとはまさにこのこと。 しかし問題は、今この鼠が相手としている猫は単なる野良猫に非ず。 とびきりの悪意を餌に育まれ、獣の身に余る嘲笑を浮かべる妖猫(リディクールキャット)であったこと。 「――ンン」 炎の波が、裂ける。 モーゼの逸話になぞらえて語ったならば天罰が下るだろうか。 かの聖者を例えに持ち出すには、その佇まいはあまりに醜穢過ぎたから。 僧衣を多少焦がされながらも、肉体そのものには何の火傷も及んでいない。 それを見るなりアッシュは再び、一歩前へと歩み出る。 いや、歩み出る――などという次元ではない。 星辰光に物を言わせて、絶大なまでの加速を得たのだ。 一撃で殺せなかったのは痛恨だが、しかし予想通り。 一の矢で仕損じたのなら二の矢を、次なる初見殺しを持ち出して討ち取るまでだとアッシュは即断即決した。 「そう無理をするものではない。 非才の凡愚にも、それらしい生き方というのはあるのですから」 煌赫墜翔、発動(ニュークリアスラスター、ブースト)―― 自身の内界から引き出した炎を推進機に変えて行う、速度の概念を超絶した文字通り爆速での刺突。 アッシュの刃は、構えすら取らないリンボの心臓にあっさりと吸い込まれた。 撒き散らされる鮮血と、骨の欠片。皮膚と肉の焦げ、血液が蒸発していく悪臭が立ち込める。 どう考えても致命傷。英霊であろうと死は免れない手傷であるというのに、それでもリンボは嗤うばかりで。 「……っ。せめてちょっとくらい痛がってくれると、有り難かったんだけどな」 「痛がれ? ンンンンそれは無理なご相談で。 見てくればかり大層で、炎を名乗るには熱も密度も何もかも足りぬような有様では、とてもとても。 線香を押し当てて自慢げに嘯くのがご趣味なのでしたら、ご期待に添えず申し訳ありませぬと不徳を侘びも致しますがァ――」 ずるり、とリンボの身体が刃から抜ける。 刃が、抜けるのではない。 身体が、抜けるのだ。 ホラー映画のワンシーンとしか思えないような光景を当たり前のように具現させながら。 抜け出たリンボの胸板には、炭化して真黒に染まった風穴が空いていた。 その孔から、何かが蠢き出でる。それが無数の蛆虫と、蜚蠊と、毒蛾と、百足の群れであるとアッシュがそう視認した時には時既に遅い。 呪わしき毒虫が、百鬼夜行と化してアッシュを喰らい尽くさんと襲い掛かったのである。 それをアッシュは炎の帯を形成することで焼き払いつつ遮り、致命を凌いだものの―― 「どうにも貴方のそれは涙ぐましい。 英雄の器に非ず、名君の器にも非ず。 受け止める器はないというのに、運命に巡り会うことだけは上手い様子。 さしもの拙僧も、ひとつ抱いてしまいますな。憐憫――というモノを」 「……ああ、いかにもその通りだよ。正鵠を射られすぎて返す言葉も見当たらない」 次の瞬間には、彼の首筋はリンボの鋭腕によって掴み取られていた。 そのまま宙に浮かされる。宛ら大人と子供、そして現に両者の間にはそう言っても過言でないほどの力の差が横たわっている。 神霊三騎を束ねたハイ・サーヴァントであり、本人も突出した術師であるリンボと。 並の星辰奏者よりは"多少"やるというだけで、出力でも秘めたる魔力量でも彼に遠く及べないアッシュ。 戦いなど成立する筈もない。 限界を二つ三つと飛び越えでもしない限り、この戦闘の結果は至極当たり前の虐殺が繰り広げられる以外になかった。 「だけどな。そんな砂粒も、伊達や酔狂で此処まで生き延びてきたわけじゃない。 死に物狂いの悪足掻きくらいはさせて貰うぞ――アルターエゴ・リンボ」 ――だが、そんなことはアッシュとて端から承知している。 彼が目指したのは正面突破の討伐ではない。 この場における"勝利"とは、それ即ち七草にちかを連れてこの隔絶された空間から生き延びること。 だからこそ彼は、リンボに対し無駄な抵抗と涙ぐましい奮戦を続ける傍らでずっとある作業を続けていた。 白騎翔(ペルセウス)の星を使っての、空間解析。 呪いの帳が降りたこの車両内を脱出するための糸口を探ることにこそ、アッシュは全力を注いでいたのだ。 リンボに対して振るってみせた全力など、その本命を隠すための三文芝居に過ぎない。 そして今。アルターエゴ・リンボが構築した帳、結界術式の中に存在する外の世界との繋ぎ目をアッシュはとうとう見出した。 自分自身を巻き込み燃やすことすら厭わない、紅焔の放出。 収束性に特化させた焔は、車両の床を焼き融かして結界の陥穽を瞬く間に貫いた。 正しい解析と、ある程度の収束性。この二つさえ満たせるならば、アッシュのような並の英霊でも結界術の突破は可能だ。 結界が崩れる――世界がブレる。 アッシュは逆手に振るった刀でリンボの左腕を斬り飛ばして拘束を脱すると、結界の力とそこに宿る呪力を吸い上げて黒く染まったペルセウスの星を充填させた銀刀を突き出し、今度こそこの厭らしい陰陽師の確殺を狙った。 「大方、本体ではないんだろうが……何にせよ、とにかく此処からは消えて貰うぞ。おまえの言葉と放つ悪意は、ちょっと教育に悪すぎる」 リンボの領域を出る算段さえ立ったならば、後は術者を排除するだけだ。 先ほど放った煌赫墜翔とは違い、これは他でもないリンボ自身の力を起爆剤にした一撃である。 無傷で済む筈もない。式神ならそれでも構わない、追手が来る前にこの近辺を離れるまでのこと。 「交渉の続きをしたくなったらまた出直して来てくれ。その時は、俺もまた誠心誠意対応させて貰うよ」 「ンン――」 壊れゆく、異界。 焼き消える、呪い。 そんな世界の中、胸元に再びアッシュの刃を迎え入れるリンボの口から声が漏れた。 されどそれは、観念して敗北を認めた声でも、この期に及んで己のような悪性存在に交渉の余地を残すお人好しぶりに呆れた嘆息でもない。 「愚かしき砂粒ひとつ、捕らえたり」 ――そう、あり得ない。 アルターエゴ・リンボが、悪意と嘲笑の権化であるこの男が! 潔く敗北を認めて去ることなど、そして他者の善性に絆されることなど、ある筈もない! アッシュの剣が突き刺さった、その地点がぐにゃりと歪む。 孔が空く――ぽっかりと口を開けたそれは、類稀なる術才を持つリンボが瞬間的に構築した極小の異空間に他ならない。 されども、自身の霊核を巻き込んで異空間の発生を試みた以上は彼もこれ以上の式神の維持は不可能だ。 アシュレイ・ホライゾンの目論見は、ある意味では果たされた。 だがその一方で……アルターエゴ・リンボもまた、自身の目標を果たさんと命を燃やす。 「ッ」 リンボの五指が、アッシュの頭を掴む。 瞬間そこに浮かび上がるのは、血に濡れた五芒星であった。 「が……ッ!? ぁ、ガッ、ぐ――!!」 「そうれ、そうれ。輝き喰らえ我が五芒星」 にちかの悲鳴に、言葉を返す余裕すら今の彼にはない。 全てを食い尽くすように侵食する、リンボの呪詛。 これなるは読んで字の如く、輝き喰らう五芒星。 英霊の霊基を変質させ、殺戮の限りを尽くす躯へと変貌させる大呪術。 かの海賊達や鋼翼の戦闘狂のように、そもそもの地金からして常軌を逸した次元にある規格外達ならいざ知らず。 自他共に認める凡俗であるアシュレイ・ホライゾンに、それに抵抗する手段などあるわけもなかった。 「下総のアレを繰り返すには些か役者が足りぬ。 御身は狂ったように生き恥を晒しながら、己の蒔いた善意を恥で上塗りしていくが宜しいかと――――」 英霊剣豪とまでは行かずとも。 慄く以外に能のない偶像ともども傀儡にし、弄んでやるのは面白い。 実用性は皆無に等しいが、本命の計を進める傍らでの癒やし程度にはなるだろう。 そう考えながら術の行使を終えようとしていたリンボだったが、次の瞬間、その目が驚愕に見開かれる。 「――――ッ、何!?」 此処に来て生じる、起こる筈もない不測の事態。 有無を言わさず、リンボの意識が現実という座標から引き離される――引きずり込まれる。 向かう先は彼が凡愚と嘲った男、アシュレイ・ホライゾンの霊基の内側。 彼は未だ、アッシュの内に何が眠っているのかを知らない。 ◆◆ 「人は見かけによらぬもの、とは……よく言ったものですな」 これは何だ、とリンボは思った。 どうやら自分は、あの砂粒めの精神の内側に吸い込まれたのだと察しは付いたが、解せないのはその広大さだ。 明らかにこれは一介の凡愚の精神世界の広さではない。 見果てぬ大地が、大地の形をした炎が続く赤の世界。 あの凪いだ地平線のような青年の姿からは想像もつかないような"異界"が、今リンボの前には広がっている。 「頭ばかり回るつまらぬ凡俗だとばかり思っていたが、どうやら撤回が必要なようだ。 認めて差し上げましょう、愚かなる砂粒よ。力の有無は兎も角、秘めたる可能性の多寡においては見誤ったのは拙僧の側であったらしい」 性質としては恐らく、あのあり得ざる人類史――"異聞帯"に近いか。 地上の何処にも存在せず、そして精神の内側にさえあるべきでない炎熱の領域。 常人であれば踏み込んだだけで精神が焼き消え、英霊でさえ適応するのは困難だろう死の世界。 この形容をするのはリンボとしては些か業腹であったが、認めざるを得なかった。 「まさしくこれは、一つの"地獄"」 炎が埋め尽くし、全てを焼き尽くしながら存続するという根底から矛盾した煌きの地獄。 解せないのは、この壮絶なまでの精神世界とアシュレイ・ホライゾンという英霊の印象が何一つ結び付かないことであった。 形は違えど、地獄という意味ではリンボの目指す場所は同じ。 だからこそ興味が湧く。知的好奇心が抑えられない。 あの凪いだ水平線のような青年の全てを凌辱し、暴き立てて喰らいたい衝動を最早リンボは堪えられそうになかった。 全てを暴き、全てを喰らおう。 この炎は、この地獄は――儂の腹に収まってこそ真に輝くものであるとそう確信していたから。 「ンンンン――では、早速始めるとしましょう。 精神世界に引きずり込まれるという事態は少々予想外でしたが……内にこれほどのモノが眠っていると分かった以上はそれも怪我の功名。 凡愚の霊基を支配し、このリンボめが彼奴の秘めたる地獄を簒奪してくれる!!」 魔力が鳴動する。 術式が、行使される。 輝く地獄の内界にて花開く、アルターエゴ・リンボという名の呪い。 暗く、昏く、儚く、冥く、光と熱を染め上げ蝕むは大呪術。 この地獄を呑み込み支配して糧にしてやるのだと、悪僧は高らかにそう宣言した。 これほどの力を己が物に出来たならば、地獄界曼荼羅の構想にも相当な変更を加えられるだろう。 より直接的に、そしてより破滅的に。 全てを超越し、そして燃やし尽くす未曾有の大地獄を具現させることが必ずや叶うに違いない。 「光の時、これまで。 これなるは拙僧が奏で給う、闇の逢魔ヶ刻なれば――!!」 浮かび上がる五芒星。 其処から溢れ出す闇が、呪いが、捕食器官として地獄を啄む。 吸い上げ奪うことは何もアッシュのみの専売特許ではない。 むしろそれは、美しき肉食獣と呼称されるこの男にこそ相応しい貪食。 以上をもって戦いは決着した。 未知の地平線を目指して歩む灰色の青年は、文字通りその全てを喰らい尽くされて消え果てる。 その結末を確信しながら、リンボはいざや世界の簒奪を開始し―― 「――――――――――ぬ?」 異変に気付いたその瞬間に、頭頂部から股下までを唐竹割りに斬り裂かれていた。 抵抗の余地などない。それどころか、逃げの一手を選ぶ暇すらなかった。 刹那にしての斬殺。呆けた面のまま一刀両断されたリンボの足元で、五芒星が蒸発して闇が悲鳴をあげながら消えていく。 何が起きた――いや、そもそも今儂は何をされた? 疑問符を浮かべながらも、現界を保つこと叶わず消滅していくリンボ。 その視界が、今際の際に一つの影を見出した。 あらゆる闇を焼き尽くし、跳ね除け、斬殺する光の地獄。 そこにただ一人佇む、網膜を焼くような黄金の男が一人。 彼の姿を認識した途端、リンボが覚えたのは魂を焼き焦がされる強烈な激痛と…… 「おぉ……」 それをすら忘れてしまうほどの、感嘆であった。 よもや。 よもや、こんなものが。 こんなものが、この世界には存在していたのか。 何故誰も気付かなかった。いや、誰も気付けなかった? もっと早くこれの存在を知れていたならばと、未練を抱くのを止められない。 凄まじいなどという言葉では到底足りない、惑星の爆発にも似た圧倒的な存在感と熱で独り立つ"煌翼(それ)"に――リンボは未練と、清々しくさえある諦めを抱きながら蒸発する。 「実に……惜しい。その力、儂ならば必ずや――」 「黙れ」 その声は、彼の耳に届いただろうか。 リンボの未練も、貪るような悪意も、その全てを両断するような鋭い声。 「この程度――――影にもならん」 燃える、燃える、燃える、燃える―― 世界の全てが再び炎に包まれ、そして……。 ◆◆ 「……ふぅ」 現実世界にて、十数分後。 されど"彼"の体感時間では数時間、数日……もしくはそれ以上の後に。 アシュレイ・ホライゾンはようやく、蚊帳の外に置かれていたマスター・七草にちかの前へと真の意味で帰還を果たした。 その顔色はお世辞にも良いとは言い難い。 色は青ざめ、脂汗が滲み、消耗と疲弊の色がありありと顕れている。 「悪い。待たせたな、マスター」 「ま、ままままま……待たせたなじゃないですよ! ようやくあのキモいやつが消えてくれてホッとしたのに、ライダーさんってばずっと黙りこくって立ち尽くしてるんですもん……!」 「ちょっと……色々あってな。でも、これで本当にもう大丈夫だ」 彼が戦ったのは、リンボだけではない。 リンボを前に不覚を取った尻拭いは、彼ではなくその内側に潜む"モノ"がやってくれた。 結果だけを見れば難を逃れた形だが、しかしアッシュの失態を何処までも生真面目で甘えのないかの煌めく翼は見逃さなかった。 リンボとの交戦の疲れも冷めやらぬ中、アッシュが降り立ったのはリンボが踏み入りそして即座に排除された眩しい地獄の精神世界。 そこで、彼は第二の戦いに挑まねばならなかった。 戦いの土俵は"戦闘"ではなく"対話"。 しかしそれに臨むに当たって背負わねばならない危険性は、あのアルターエゴ・リンボを前にした時のそれよりも格段に高い。 事実、仮にアッシュ以外がその戦いに挑んだのならば恐らく生き延びられる人間はこの世界に存在すまい。 それほどまでの戦いを、今の十数分で彼は繰り広げてきたのだ。 負ければ即座に精神死へと至る逃げ場のない"対話"を乗り越え――アシュレイ・ホライゾンは七草にちかの許へと帰ってきた。 「"あいつ"にも謝ったけど……マスターにも言っておかないとな。 すまない、不甲斐ないところを見せた」 「そんなこと思ってないですよ……それよりっ、早くこの辺を離れた方がいいんじゃないですか?」 「――そうだな。向かう先は変わらないけど、急いだ方が良さそうだ。背負っても大丈夫か?」 「……はい。な、なるべく急ぎでお願いしますねっ!」 先ほど倒したアルターエゴ・リンボは、十中八九偵察用の触覚に過ぎないだろう。 単なる分身でさえあれほど強かったのだ。 本体が駆け付けてくるような事態になれば、まず間違いなくアッシュ単体では対応し切れない。 だからこそ、にちかの言う通りなるべく歩みを速めて進む必要があった。 にちかの身体を背負って地を蹴ると同時に、アッシュは思い返す――辺獄を名乗る、あの悪意に満ちた僧侶の姿を。 「(惨いな。怖いとか、腹が立つとかじゃなくて……ただただ、憐れな奴だった)」 アッシュは、アレに酷似した存在を知っていた。 否、存在というよりは……概念と呼んだ方が近いだろうか。 生前の衝動や未練を拡大解釈され、趣味の悪い風刺画のように悪辣なあり方を強いられ続ける骸の人形。 魔星。人造惑星(プラネテス)。そう呼ばれた者達のそれにひどく近いものを、アッシュはリンボの嘲弄を通じて感じ取っていた。 「そうまで成って、何を目指すんだ」 彼が己の手を取ることは、恐らくないだろう。 そう確信しているからこそ、アッシュは彼を憐れむ。 何一つ愛すことの出来ない、飢えた獣。 悪にすらなり切れない、一個の呪い。 可哀想な奴だったと、アシュレイ・ホライゾンはアルターエゴ・リンボとの邂逅をそう締め括るのであった。 【品川区・プロデューサー自宅から一駅くらい離れた路線脇/一日目・夕方】 【七草にちか(騎)@アイドルマスターシャイニーカラーズ】 [状態]:健康、精神的負担(大) [令呪]:残り三画 [装備]: [道具]: [所持金]:高校生程度 [思考・状況] 基本方針:283プロに帰ってアイドルの夢の続きを追う。 0:プロデューサーと話をする。何してんのあの人? 1:殺したり戦ったりは、したくないなぁ…… 2:ライダーの案は良いと思う。 3:梨花ちゃん達と組めたのはいいけど、やることはまだまだいっぱいだ……。 4:私に会いたい人って誰だろ……? 5:次の延長の電話はライダーさんがしてくださいね!!!!恥ずかしいので!!!!! 6:……疲れた……。 [備考] 聖杯戦争におけるロールは七草はづきの妹であり、彼女とは同居している設定となります。 【ライダー(アシュレイ・ホライゾン)@シルヴァリオトリニティ】 [状態]:全身に中度の火傷(回復中) [装備]:アダマンタイト製の刀@シルヴァリオトリニティ [道具]: [所持金]: [思考・状況] 基本方針:にちかを元の居場所に戻す。 1:界奏による界聖杯改変に必要な情報(場所及びそれを可能とする能力の情報)を得る。 2:情報収集のため他主従とは積極的に接触したい。が、危険と隣り合わせのため慎重に行動する。 3:セイバー(宮本武蔵)達とは一旦別行動。夜間の内を目処に合流したい。 4:アサシン(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ)と接触。定期的に情報交換をしつつ協力したい。 [備考] 宝具『天地宇宙の航海記、描かれるは灰と光の境界線(Calling Sphere Bringer)』は、にちかがマスターの場合令呪三画を使用することでようやく短時間の行使が可能と推測しています。 アルターエゴ(蘆屋道満)の式神と接触、その存在を知りました。 ※アルターエゴ(蘆屋道満)は消滅しました。本体へのリンク等も一緒に消し飛ばされていますが、本体がどの程度情報を拾えているかは後続の書き手にお任せします。 時系列順 Back 凶月鬼譚 Next むすんで、つないで 投下順 Back 凶月鬼譚 Next むすんで、つないで ←Back Character name Next→ 058 霽れを待つ 七草にちか 074 動点Pおよび境界線H上の接点Nとの距離を求めよ ライダー(アシュレイ・ホライゾン) 063 まがつぼしフラグメンツ アルターエゴ(蘆屋道満) 073 絶望と、踊れ
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/4938.html
2024年07月07日23時54分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 雷のオムザック BOSS 60 速攻重視 1 2 バーニングゴジラ 戒 5 速攻重視 1 0 NHKバルドBSG 長月グレンデル 10 堅守高速 1 0 キングギドラ 戒 5 速攻重視 1 0 第3508回D-BR杯がスタートです! 現在雷のオムザックがタイトルを1回防衛しています! 挑戦者がタイトルを奪取するのか、チャンピオンが防衛記録を伸ばすのか!? 雷のオムザックの攻撃!(命中率95%/会心率5%) 雷のオムザック 「NHKを…ぶっ壊す!( tekiにビーム砲を放つ)」 バーニングゴジラに24のダメージをあたえた!! 残り体力( 雷のオムザック 60 , バーニングゴジラ -19 , NHKバルドBSG 10 , キングギドラ 5 ) バーニングゴジラのLIFEは0になった! バーニングゴジラはビーム砲で木っ端みじんとなった・・・ バーニングゴジラ 「メルト…ダウン…だ…。」 キングギドラの攻撃!(命中率61%/会心率5%) キングギドラ 「このキングギドラ様の力を見せてやる!(雷のオムザックの首を締め付けにかかる)」 雷のオムザックは素早くかわした。 雷のオムザック 「BSに逃げれば大丈夫だと思ってんのか?キングギドラ?(圧)」 残り体力( 雷のオムザック 60 , NHKバルドBSG 10 , キングギドラ 5 ) NHKバルドBSGの攻撃!(命中率7%/会心率6%) NHKバルドBSG 「洗脳してやルー☆ 」 雷のオムザックはゆうゆうとかわした。 雷のオムザック 「BSに逃げれば大丈夫だと思ってんのか?NHKバルドBSG?(圧)」 残り体力( 雷のオムザック 60 , NHKバルドBSG 10 , キングギドラ 5 ) 雷のオムザックの攻撃!(命中率95%/会心率5%) 雷のオムザック、連続攻撃!!! 雷のオムザック 「NHKを…ぶっ壊す!( tekiにビーム砲を放つ)」 NHKバルドBSGに2のダメージをあたえた!! NHKバルドBSGに2のダメージをあたえた!! NHKバルドBSG 「 うげっ!?」 残り体力( 雷のオムザック 60 , NHKバルドBSG 6 , キングギドラ 5 ) キングギドラの攻撃!(命中率64%/会心率10%) キングギドラ 「このキングギドラ様の力を見せてやる!(雷のオムザックの首を締め付けにかかる)」 雷のオムザックに31のダメージをあたえた!! 雷のオムザック 「意地でもNHKを視聴する気か!?」 残り体力( 雷のオムザック 29 , NHKバルドBSG 6 , キングギドラ 5 ) NHKバルドBSGの攻撃!(命中率10%/会心率12%) NHKバルドBSG 「洗脳してやルー☆ 」 雷のオムザックはゆうゆうとかわした。 雷のオムザック 「BSに逃げれば大丈夫だと思ってんのか?NHKバルドBSG?(圧)」 残り体力( 雷のオムザック 29 , NHKバルドBSG 6 , キングギドラ 5 ) 雷のオムザックの攻撃!(命中率95%/会心率7%) 雷のオムザック、痛烈な一撃!!! 雷のオムザック 「NHKを…ぶっ壊す!( tekiにビーム砲を放つ)」 NHKバルドBSGに4のダメージをあたえた!! NHKバルドBSGの防御 が22ダウンした!! NHKバルドBSG 「 うげっ!?」 残り体力( 雷のオムザック 29 , NHKバルドBSG 2 , キングギドラ 5 ) キングギドラの攻撃!(命中率67%/会心率16%) キングギドラ 「このキングギドラ様の力を見せてやる!(雷のオムザックの首を締め付けにかかる)」 雷のオムザックに31のダメージをあたえた!! 残り体力( 雷のオムザック -2 , NHKバルドBSG 2 , キングギドラ 5 ) 雷のオムザックのLIFEは0になった! 雷のオムザックは首を締められた結果、窒息した・・・ 「お前は…NHk」ゼオライマー「うるさい(メイオウ攻撃)」オムザック「ギャアアアアアアア!」 NHKバルドBSGの攻撃!(命中率39%/会心率27%) NHKバルドBSG 「洗脳してやルー☆ 」 キングギドラはゆうゆうとかわした。 キングギドラ 「ギャッハッハ!かわしてやったぜ!」 残り体力( NHKバルドBSG 2 , キングギドラ 5 ) キングギドラの攻撃!(命中率95%/会心率20%) キングギドラ、連続攻撃!!! キングギドラ 「このキングギドラ様の力を見せてやる!(NHKバルドBSGの首を締め付けにかかる)」 NHKバルドBSGに4のダメージをあたえた!! NHKバルドBSGに3のダメージをあたえた!! 残り体力( NHKバルドBSG -5 , キングギドラ 5 ) NHKバルドBSGのLIFEは0になった! NHKバルドBSGは首を締められた結果、窒息した・・・ NHKバルドBSG 「うぎゃー!? 」 勝ち残ったのはキングギドラです! キングギドラが見事にD-BR杯を制覇しました! キングギドラ 「もうチビだったドラットじゃない…俺はキングギドラ。よく覚えておけ!」 雷のオムザック 2024/07/07 通常攻撃が「 teki」になっているというミスを犯してますよ!長月グランデルさん! 次のボスはTest67。これも...... 2024年07月08日07時22分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 Test67 BOSS 100 攻防強化 1 3 リン 観阿弥 5 速攻重視 1 0 貧乏親父・あ 戒 5 速攻重視 1 0 Phaser LragR 5 攻撃重視 1 0 第3511回D-BR杯がスタートです! 現在Test67がタイトルを2回防衛しています! 挑戦者がタイトルを奪取するのか、チャンピオンが防衛記録を伸ばすのか!? 貧乏親父・あの攻撃!(命中率95%/会心率5%) 貧乏親父・あ、痛烈な一撃!!! 貧乏親父・あ 「なぁ金貸して、今月やべーんだよ給料日まで持たねえんだよ打たせろよ。」 Test67に3のダメージをあたえた!! Test67の防御 が33ダウンした!! Test67 「お前の負けだよ あしたころすよ」 残り体力( Test67 97 , リン 5 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) リンの攻撃!(命中率65%/本気の破壊パンチ率5%) リン 「破壊パーンチ!」 貧乏親父・あはゆうゆうとかわした。 貧乏親父・あ 「このけち!」 残り体力( Test67 97 , リン 5 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) Phaserの攻撃!(命中率17%/会心率6%) Phaser 「ピィコ、ブヴヴヴヴゥゥォォ...(リンにビームを放つ)」 リンは素早くかわした。 リン 「なんだか今日は調子がいいリーン。」 残り体力( Test67 97 , リン 5 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) Test67の攻撃!(命中率8%/会心率5%) Test67 「お前の負け」 リンはゆうゆうとかわした。 リン 「なんだか今日は調子がいいリーン。」 残り体力( Test67 97 , リン 5 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) 貧乏親父・あの攻撃!(命中率95%/会心率10%) 貧乏親父・あ 「なぁ金貸して、今月やべーんだよ給料日まで持たねえんだよ打たせろよ。」 リンに22のダメージをあたえた!!←ティウンティウン...... 残り体力( Test67 97 , リン -17 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) リンのLIFEは0になった! リンは担架に運ばれた・・・ リン 「(担架に運ばれながら)100%ボクが悪いんだリーン!!」 Phaserの攻撃!(命中率95%/会心率12%) Phaser 「ピィコ、ブヴヴヴヴゥゥォォ...(Test67にビームを放つ)」 Test67に43のダメージをあたえた!! Test67 「お前の負けだよ あしたころすよ」 残り体力( Test67 54 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) Test67の攻撃!(命中率11%/会心率7%) Test67 「お前の負け」 貧乏親父・あはゆうゆうとかわした。 貧乏親父・あ 「このけち!」 残り体力( Test67 54 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) 貧乏親父・あの攻撃!(命中率95%/会心率16%) 貧乏親父・あ、連続攻撃!!! 貧乏親父・あ 「なぁ金貸して、今月やべーんだよ給料日まで持たねえんだよ打たせろよ。」 Test67に5のダメージをあたえた!! Test67に4のダメージをあたえた!! Test67 「お前の負けだよ あしたころすよ」 残り体力( Test67 45 , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) Phaserの攻撃!(命中率95%/会心率18%) Phaser 「ピィコ、ブヴヴヴヴゥゥォォ...(Test67にビームを放つ)」 Test67に45のダメージをあたえた!! 残り体力( Test67 0(ナイスピッチ!!) , 貧乏親父・あ 5 , Phaser 5 ) Test67のLIFEは0になった! Test67はビームで木っ端微塵となった・・・ Test67 「げろしたい」 貧乏親父・あの攻撃!(命中率95%/会心率20%) 貧乏親父・あ 「なぁ金貸して、今月やべーんだよ給料日まで持たねえんだよ打たせろよ。」 Phaserに21のダメージをあたえた!! 残り体力( 貧乏親父・あ 5 , Phaser -16 ) PhaserのLIFEは0になった! Phaserはやられた・・・ Phaser 「ぐわあああぁぁぁぁ....」 勝ち残ったのは貧乏親父・あです! 貧乏親父・あが見事にD-BR杯を制覇しました! 貧乏親父・あ 「ふう、ギャンブルってのはマジで快感がたまらないんだよ!またやるぜ。」 Test67 2024/07/08 二抜けとなりました。 ありえないだろ...... しかも勝者戒氏...... リンは一抜けしましたが。 by.Donald-2nd-R(一抜けしたリンの人)
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/54.html
武装組織・団体・勢力アーキバス系列アーキバス臨時特設大隊≪ヴェスパー・オフシュート≫ アーキバス駐屯部隊≪ヴェスパー・アドミン≫ アーキバス試験兵器部隊≪ヴェスパー・インプレメント≫ アーキバス女性親睦活動部隊≪ヴェスパー・フェミニン≫ アーキバス予備主力AC部隊≪ヴェスパー・ザナドゥ≫ アーキバスCA部門 ベイラム系列レッドガン第1分遣隊≪サラトガ隊≫ レッドガン第2分遣隊≪インダス隊≫ ベイラム教導兵団≪アンコール分隊≫ レッドガン即応部隊≪モガミ隊≫ ベイラム現地徴用部隊《ドナウ隊》 ベイラム残留部隊≪ハイール大隊≫ 大豊機戦傭兵隊≪金剛≫ 大豊娘娘 ドーザー勢力Re D ルビコン解放戦線勢力アナトミア 赤羅紗 ファザレム特務大隊 その他・在野勢力星外独立傭兵集団≪ラカージュ≫ 独立傭兵部隊《スケープゴート》 ルビコン自由貿易推進委員会 外星系アーキテクト傭兵集団「STW(スラッグ・ザ・ウェポンズ)」 ルビコン運送 灰の祭壇(Alter Ash)) コンテクスト SW部隊 《RIP》 炎天宗 PUB[Watership Down] フリーダムクロス・ザ・コーラル(Freedom to Cross the Coral) その他、武装組織以外の企業などジュヴナイルユニオン 森田不動産 パウェル・サイエンス エーアンドダブリュ・インスペクションシステムズ ペットハウス・ロビンズ ワイズマン ウェイカー・コープ バーニック・コーラルコークス ルグラン・ロジティクスサービス ハニカム・ソフトウェア RMF DSEシステムズ ミラクルム宇宙運輸 コロニーネザーランド RRC(ルビコン復興協同組合) RBMs(ルビコンブラックマーケッツ) 武装組織・団体・勢力 アーキバス系列 アーキバス臨時特設大隊≪ヴェスパー・オフシュート≫ + ヴェスパー部隊の代替として急遽組織された実働部隊 壊滅したヴェスパー部隊の、 その大半の機能を代替することを目的として急遽組織された実働部隊 先のザイレム動乱以前に生じた課題の実験的な解決を意図して、番号による序列を廃しているほか、 内通者ラスティの事例から、実力よりもアーキバスへの忠誠心を重視して選定される傾向にある オフシュート(Offshoot)は分派、派生といった意味を持つ 投稿者 冬塚おんぜ V.O サリエリ V.O ドラクロワ V.O エヴァレット V.O バルデス V.O ヴァージニア V.O コッペリア V.O ライスリング V.Oイグレシア V.O ラインハルト アーキバス駐屯部隊≪ヴェスパー・アドミン≫ + 拠点の警備・管理・防衛を担う駐屯部隊 技研都市での戦いの後、散り散りとなったアーキバス残存部隊を中心に再編成が行われた通常部隊。 前ヴェスパー部隊が占領地などの管理業務も兼務していた点を見直し、少数のACと多数のMTで構成される通常部隊が これらの警備・管理・防衛を行っている。 他部隊の予備戦力としての意味合いもある他、他部隊に入隊できなかった滑り止め、再編ヴェスパーに良い思いをしていない敗残組、 操縦適正に恵まれなかった転向組など経歴は様々で、作戦に応じて数合わせに部隊が引き抜かれることもある。 部隊長であるシギンによって練度は取り戻しつつあり、まだ精強とは言えずとも、着実に育ちつつある。 V.A シギン V.A ツァラ V.A ニッチュ V.A ヴェイン 投稿者 にべお アーキバス試験兵器部隊≪ヴェスパー・インプレメント≫ + 技研の遺産を再現するために作り上げた試験用AI部隊 技研の遺産を再現するために作り上げた試験用AI部隊。 メカニスト達によって発明された死体を用いた冒涜的無人ACとは違い、 まだ学習途中ではあるが、純粋な人工知能が用いられている。 彼らの間で運用されているACは人間が搭乗すると高負荷により死亡するため、人工知能が代わりに制御している。 だが、純粋であると言われているその人工知能には噂がある。 彼らは死者から生まれたのだと。 V.I イノセント V.I アンシュルド V.I ハットレッド 投稿者 MELS アーキバス女性親睦活動部隊≪ヴェスパー・フェミニン≫ + 女性のみで構成されたヴェスパー女子会 アーキバス構成員の中でも女性のみを集めたヴェスパー女子会。 女性同士の独自ネットワーク、定期ミーティング等で情報交換を行う。 アーキバスの女性は例外無くこれに属する事となるが、活動への参加は任意である。 投稿者 ガリ・カオス V.F ヴァージニア V.F ジュスマイヤー V.F コッペリア V.F ステラ V.F エヴァレット V.F イノセント V.F ウズラマ V.F エリカ V.F ライスリング V.F イグレシア V.F ツァラ V.F ディキンソン V.F メアリー V.F ハットレッド アーキバス予備主力AC部隊≪ヴェスパー・ザナドゥ≫ + ヴェスパー部隊候補生及び元ヴェスパー部隊員を集めたヴェスパーの予備部隊 訓練学校で優秀な成績を収めたがヴェスパー部隊に所属しなかった候補生、元ヴェスパー部隊のパイロットを中心とした予備部隊。 練度はまちまちだが、元ヴェスパー構成員による実践的な訓練により、ある程度底上げされている。 訓練を兼ねた実戦やアリーナの参加が多いがその他は基本的に各々の部署での活動が多い。 栄えあるヴェスパーに所属しないような者は少ないので、若い世代の人間はあまり多くない。 投稿者 秋棒 V.Xアラン(MIA) V.Xディキンソン V.Xアリギエーリ(MIA) V.Xメアリー V.Xトライデント V.Xファルケ V.Xヴァイヤー アーキバスCA部門 + 民間向け非強化拡張技術開発部門 閉鎖されたアーキバス先進開発局ルビコン第四研究所を 再利用する形でウズラマが設立した、非強化技術開発部門。 気分に合わせてその場で色を変化させる目や爪 皮下ナノマシンで自在に変化するアニメーションタトゥー アクセサリや服と一体化が可能なアタッチメント 等、ファッション拡張を目的とした技術を民間向けに提供している。 投稿者 ガリ・カオス ウズラマ部長 レナ エリカ ステラ ベイラム系列 レッドガン第1分遣隊≪サラトガ隊≫ + ベイラムのエースパイロット、サラトガ率いる第1主力部隊 投稿者 ももすけ二等兵 サラトガ アード ヴァフシュ 晴霓 レッドガン第2分遣隊≪インダス隊≫ + ベイラムのエースパイロット、インダス率いる第2主力部隊 投稿者 ももすけ二等兵 インダス ガドリエル リオ・グランデ メタウロ ラッツェル ハイラル ベイラム教導兵団≪アンコール分隊≫ + ベイラムのAC教官、トンレサップ率いる教導隊 ベイラムの社是の信奉者、トンレサップ率いる教導隊。 マッケンジーの独断専行と現地調達を教導によって最適化し、スカマンドロスと協同し、ベイラム本社の 意向と意思をより明確に伝えるために派兵された。これは予備兵力兼即応戦力としてでもあるが、本来の マッケンジー隊の拾ってきた新兵の育成や、スカマンドロス隊への戦術指導も兼ねている。 教官やアグレッサーだけでなく、再教育の必要な人員、ACへの転向組や別勢力からの離反組、果ては訓練標的役まで在籍している。 もとより本社の意向の強い部隊だが、それ故にトンレサップに与えられた裁量権も大きく、彼はそれを本 社の無能無策を故意に極限まで曲解し、現場に極力本社の指示が入らないようにしている。 投稿者 狛犬えるす トンレサップ スヘルデ ササンドラ ライネ レッドガン即応部隊≪モガミ隊≫ + 元訓練生モガミ率いる即応部隊 レッドガン本隊壊滅の報せを受け、ベイラム上層部が現地にいた訓練生を隊長として本社から送られてきた士官らを部隊員とした即応部隊。 ベイラムらしく主戦力はMTであり、指揮官機としてACも運用されている。 エンブレムは本家レッドガンを意識しているが、これはモガミがレッドガン総長G1ミシガンへの敬意を込めてのことである。 投稿者 秋棒 モガミ ミズーリ ヴァンター ヘイロン ベイラム現地徴用部隊《ドナウ隊》 + 現地ルビコニアンによる即応部隊 現地ルビコニアンのみで構成されたベイラム部隊。 あらゆる戦線へ優先的に投入される即応戦力であり、言ってしまえば現地ルビコニアンという容易に代替の利く“消耗品”として運用されている。 部隊全体の損耗率は決して低くはないが、それでも中心的なメンバーの奮戦により高い戦果を上げている。ドナウら歴戦のメンバーとともに激戦の中で鍛えられたことにより、ドナウ隊はベイラム内でも重要な戦力になりつつある。 所属 ドナウ トネ アラカナンダ 投稿者 中澤織部 ベイラム残留部隊≪ハイール大隊≫ + 元レッドガンの主計担当、ハイラルが率いるベイラム残党 かつてのレッドガン部隊の主計担当、ハイラル率いるベイラムの残党。 ウォッチポイントアルファにおける一連の戦闘により、総長ミシガンを始めとしたレッドガン部隊を始めルビコンに展開していた有力な戦力の大半を失ったベイラムはその後のアーキバスとの停戦交渉により、ルビコンから撤退することとなる。 しかしながら停戦後も解放戦線やアーキバスが雇用した傭兵を始めとした非正規戦力による妨害を受けた結果、かなりの数の人員が取り残されてしまう。 これらの部隊をハイラルが取り纏めてベリウス地方のレッドガン駐屯地を根拠地として勢力を維持。この拠点はベイラムによる第二次ルビコン駐留の際の進出の足掛かりとなった。 第2分遣隊並びに臨時編成部隊、教導兵団の進出に伴う戦力再編を受け部隊は解体。隊員は各部隊ごとに振り分けられて配属された。 投稿者 ASHTAROT ハイラル 大豊機戦傭兵隊≪金剛≫ + 大豊核心工業集団の混成独立傭兵教導兵団 ジンガンと読む。 ルビコン3の戦力再建を目的として外部アーキテクトと人材雇用を大豊の人海戦術で断行して急遽編成。同社の老兵白毛を名目上の隊長に据え、ルビコン3にて大豊核心工業集団の主戦力と目されている。 「樹大枝小」を掲げる大豊核心工業集団だけあり、良く言えば陰湿さとは無縁の豪快な、悪く言えば細かなことを気にしない大雑把な気質である。 教導兵団を名乗るだけあり大豊核心工業集団の戦力にしては手ごわいが、ACの防御力と武装の火力頼みの力押しの域を出ておらず、隊員の練度も経歴も玉石混交。全体的に見るとACをACとして満足に運用できているとは到底言い難い。むしろ、これは戦車かなにかの延長線なのかもしれない。 しかし長らく戦場に身を置く白毛の肌感覚は鋭く、上司への直言で危機的状況から脱することもしばしばみられる。 また、大豊自前の戦力であるため、ルビコン3においては高級戦力部隊として大々的に喧伝されており、分かりやすいその戦い方からも人気は高い。 白毛 蘇華龍 ローモンド 大豊娘娘 + 大豊核心工業集団の広報活動チーム 『だーふぉんにゃんにゃん』と読む。 アプリケーションゲーム等を開発する大豊系列企業のプロデュースで編成されたプロモーションチーム。 大豊公式動画配信チャンネル、『娘娘ちゃんねる』をメインフィールドに、コンサート、コマーシャルキャラクター、CMソング、展示会のコンパニオン、キャンペーンガール、賓客の接待など多岐に渡る広報活動業務を担っている。 そのメンバーの多くは、同社が掲げる『樹大枝細』の理念を体現する美女で構成されており、男性のみならず女性からもアイドル的な人気を獲得している。 新たな大豊娘娘を発掘するためのオーディションは頻繁に開催されており、大豊の宣伝活動に役立つ一芸を持った人材は積極的に登用されている。 投稿者 堕魅闇666世 大丽花 紫丁香 煌冥 ドーザー勢力 Re D + ドーザーをこき使う技術者集団の分野別連合組合 ”協調せず、干渉せず、我関せず” ”Re 泣かず、悔やまず、笑わす D” 通称「ReD」。コーラルを巡る戦いにおいて頭目のシンダー・カーラを含め組織の大半を失ったRaDだが、在野技術者たちはこの機に乗じてRaDとジャンカー・コヨーテスのリソースを奪い取り新生RaDとも言うべき組織を立ち上げた。 未だにドーザーの数は多く、コーラル酔いの使い勝手がいい駒としてこき使われているが、組織的にはいわゆる旧来のギルド、技術者集団による分野別連合組合といった形式をとる。変態的技術者の、孤立した個人の集団。 やっていることはともかくとして、在野星内勢力でも有数の技術力を持つ集団ではある。なお、名称は満場一致でダサいとされたRe Dが暫定的に採用されている。 基本的には中立的な技術屋集団であり、企業や他在野組織と商売をすることも多い。 マヤウェル(酒類煙草火器及び爆発物主任技術者) セロウノ(マヤウェルの相棒) クアック・アダー(自称・医療部門主任) ルビコン解放戦線勢力 アナトミア + 人体を冠したコードネームを持つ解放戦線ACパイロットの総称 ルビコン解放戦線における卓越した戦士にして志高き烈士でもあるACパイロットへ、選任と同時に与えられるコードネームの通称。 帥父ドルマヤンに習い人体を指す名称が用いられる。曰く、我ら皆命違えども心体を同ず。 地上にて解放戦線が勢力を増す中で、企業派が引き込んだ戦力とを区別するため兵卒の間で広まった通称であり、アナトミアという総称自体は本部による正式なものではない。 昇任とともに贈られる渾名は戦士にとって名誉そのものである。 腑分けされた信仰はやがて彼らの血肉となり、すぐに優れた手足となるのだ。 投稿者 ほっぺた スメル・フェーリクス(嗅覚、鼻) タクティル・イテヅキ(触覚、手) ヴィジョン・ジュライア(視覚、目) ヒアリング・ルルーアン(聴覚、耳) 赤羅紗 + クリシュナをトップとした解放戦線実働部隊 高いカリスマ性を兼ね備えた独立闘士クリシュナが現地武装勢力を糾合して組織化した部隊。 独立傭兵としてルビコン解放戦線と接触した彼女が各地で戦いながら現地武装勢力を扇動していった結果、ついには「壁」の奪還すら成し遂げた。 「壁」の奪還に際して多くの闘士を失ったものの、クリシュナは「壁」によって兵が篩にかけられたのだと断言している。 宗教観とは無縁のルビコンの解放独立を掲げており、現在も奪還後の「壁」を拠点とし、各地で遊撃戦を繰り広げている。 投稿者 狛犬えるす クリシュナ ロボ エレーロ・セリシオ ファザレム特務大隊 + ... ルビコン解放戦線の中でも特に過激な思想を持つ男、ファザレムが指揮する部隊。 星外企業をはじめ、協力したものや関わったものを須らくルビコンに災いを齎した敵として殺戮しており、解放戦線内部でも批判的な意見が多く、しかしそれらを高い作戦成功率で以てして黙らせてきた。 徹底的なルビコニアン原理主義の教育により、過激派の筆頭格として戦場を席巻している。 ファザレム 投稿者 中澤織部 その他・在野勢力 星外独立傭兵集団≪ラカージュ≫ + かごの鳥という異名で知られる星外の独立傭兵集団 星外に数ある独立傭兵集団のひとつ。その名は「鳥かご」を意味する。 かつての「ブランチ」と並び称された名うての傭兵集団であり、ザイレムを巡る動乱ののち、ブランチの 後を追うようにしてルビコン入りした。特定の信条や思想を持たない純粋なPMCとして、様々な勢力から 依頼を請け負っており、その中には惑星封鎖機構の執行機関も含まれている。 構成員は皆、鳥の名前に因んだ名前を持ち、一部の中心的なメンバーを除いて、組織における序列関係は 存在していない。傭兵を「自由の表象」と定義していたブランチとは異なり、「鳥かごの外は、より大きな 鳥かごの内」との考えから、「かごの鳥に自由なし。闘争あるのみ」をモットーとしている。 彼らの想う「自由」とは、広いかごの内で羽ばたく鳥が見る、かりそめの幻想に過ぎないのだ。 投稿者 餡子 ピーファウル シュトラウス ディアーチル アルバトロス 独立傭兵部隊《スケープゴート》 + 騒乱の発生と持続を司る独立傭兵の火付け部隊 複数の独立傭兵からなる特殊部隊。一説には火星戦線や木星戦争でもその姿が確認されていたとされる。 部隊規模こそ小さいながらも、複数の企業を後ろ盾とし、騒乱の発生と持続を司っており、時として要人の暗殺や和平交渉の妨害といったイリーガルな作戦に投入される。 その性質上、高度な守秘義務を課されているが、部隊そのものの悪名もあって、元隊員であっても所属していた過去を明かす者はいない。 常に最前線に置かれているため、隊員らにかかるストレスが尋常でない事は予測されており、結成当初はそれらを切り捨てられた旧世代強化人間が充てがわれていたものの、アイビスの火以降旧世代型はやがて数を減らし、次第に第7世代以降の起用が目立っていった。 ルビコン3では惑星封鎖機構の撤退後、紛争の「持続」を目的に暗躍を始めている。 V ハンター(元隊員・脱走) ルビコン自由貿易推進委員会 + コーラル資源の惑星外取引を推し進める団体だが…… (Rubicon Free Trade Promotion Committee) コーラル物質の惑星間自由貿易を声高に主張する、ルビコニアンの団体 彼らにとって解放戦線や封鎖機構は、コーラルを独占する圧制者達であるとされている 実態は星外企業によってルビコン解放戦線に潜り込ませたスパイが源流であり、 今や解放戦線から袂を分かつたとはいえ、取引内容には不透明かつ不平等な部分も多い 投稿者 冬塚おんぜ サニーゴールド カービン 外星系アーキテクト傭兵集団「STW(スラッグ・ザ・ウェポンズ)」 + 外星系傭兵団 ルビコンから離れた外星系からルビコンの地元企業のパーツを入手する為に来た傭兵団。 全身義体の男がリーダーで、基本的にはアーキテクト業務を主な仕事としている。 現在はグリッド051で活動しており傭兵団やアーキテクトとしての活躍は中々評判が良く、パーツが関わると意地でも完遂することで知られている。 構成メンバーは「ルート」「シトイ」「アオト」「ネブカ」 アルバイト募集中との事 投稿者 玉葱四十一式 アリウム(メインアーキテクト) ルート(受付、営業) シトイ(主戦力、営業) ネブカ(メカニック、営業) アオト(特記戦力) ルビコン運送 + 運送会社 グリッド051に存在する輸送会社。頭文字を取ってRDとも呼ばれている。ALTの存在の下、グリッド内での武器や物資の運輸だけでなく、外の勢力に向けても武装や物資の運輸を行う。シェルパだけでなく、遠距離に対してはカーゴランチャーを使用したり、辺境やグリッド内部の複雑な地形などでシェルパやランチャーがどうしようもない時は、ACによる運送を行う。ルグラン・ロジスティクスサービスとのビジネスにおける住み分けは、戦闘状態エリアへの物資輸送をしない、銀行部門を設置しないことでできていると思われる。 ビジネス相手を選ばず、ブラックリストに掲載されている人物にまで武装や物資の輸送を行うため反感を買うこともある。しかし、RDの本拠はグリッド051内にあり、迂闊に手を出せないため、代わりに輸送員を襲おうとする"ならず者"も存在する。それを見越してか輸送物資に擬態した武装を所持してあったり、擬態武装まみれの機体で逆に"ならず者狩り"を行うことからRDは諜報能力が高いと考えられる。 社長である"パトリック・ジェンキンス"はドーザーであり、ギャグセンスは典型的ドーザーのそれである。依頼発注用のコードも、彼が考えたものである。しかし、経営センスがあり、諜報網の存在も相まって会社の経営状況は良好である。社員の中には社長が本当にドーザーかを怪しむ者がいるが、そんな彼らも、彼が恣意的にコーラルで成長させたミールワームの肉片串焼きを食べているところを見て納得するという。 社員たちは整備班や、発注班、配達班などの部署に分かれているあたり、かなり本格的である。配達部門のACは基本的に貸与品であるが、給料を使い機体を改造する者もいる。改造を行った社員が会社を辞める際には、改造に使用されたパーツはその人物に返却される。 "ならず者狩り"を行うこともある配達員の中には異様なまでに腕が立つものもいる。様々な人間を背景を問わずに迎え入れていることから、元傭兵も存在していると思われる。 なお、彼らの機体には機体および物資の横領を防ぐために、遠隔起動の爆弾がコクピットに仕掛けられているが、配達員はそれを知らない。 パトリック・ジェンキンス(PJ) 社長 グラスホッパー 社員 スモール・バケット 社員 パンク 社員 リジェッタ 社員 ローリー・キャリー 社員 ソナリ 社員 投稿者 ジョン 灰の祭壇(Alter Ash)) + アイビスの火の生き残り達の技研都市地下集落 ※解放者エンドの時点では壊滅している組織です。 アイビスの火に焼かれた技研都市の地下深く、 僅かに燃え残ったコーラルシールドシェルターの中で 生き延びた技研都市の末裔たちの隠れ里。 技研都市に残された遺物を頼って生活を営んではいるものの、 主要な技術者の多くが死亡したため、 彼らもその全貌は把握していなかった。 徐々に潮位を増していくコーラルが いつまたかつての大火を再現するかもわからぬ環境下で、 コーラルの声を視たと語る祭祀の出現によって コーラルを神のように崇め、届いているかどうかも わからぬ祈りを捧げて跪く、迷信じみた因習が 住民たちを支配するようになった。 他の人類の生存圏からは遠く隔たった彼らの存在は 惑星封鎖機構の一部の高官、およびオールマインドのみが 認識していたが、アイビスの火を呼び起こした 技研の遺産に関する知識を彼らは禁忌として 硬く封じており、これを外に持ち出すことを厳に戒めていた。 そのため、封鎖機構に対してもオールマインドに対しても 決して協力的ではなく、秘すべき技術を悪用される危険性を 警戒しつつ慎重に距離を取った関係を維持していた。 技研都市に残存する暴走C兵器群に対抗する手段として、 都市に残されたAC、MTなどを発掘、運用していた。 オールマインドのショップを介してパーツの 供与を受けていることもあり、戦力そのものは それなりの規模を有していた。 集積コーラル争奪戦の最終曲面で技研都市に到達した アーキバスにより集落は壊滅しており、住民は現在、 再教育センター『スクールNo.6』に収監されている。 いずれ、人とコーラルの共存を体現した神子が出現する日を 祭祀によって予言されており、来るべき降臨の時に備えて 神子の神像と呼ばれる技研製ACを密かに守り続けていたが、 これも集落壊滅に前後して何者かに持ち去られている。 投稿者 堕魅闇666世 ハシュラム コンテクスト + 傭兵向け情報支援組織 独立傭兵に対して企業勢力や傭兵組織の情勢や動向、各地の地形データ、その他任務や活動に有用な情報を提供する組織。 専門の諜報部隊などを持つ企業勢力や大規模組織に対して、独立傭兵の情報網は個々人の人脈などに依存しており、その格差が大きい。当初はそういった差を是正する目的で、若手の傭兵がそれぞれ有する情報を持ち寄り共有する、互助組織のような形態であった。 参加者が増えるにつれて情報の偏りや出し渋りもあり、活動は停滞気味であったが、ある事件に際して情報を集積し、解決を主導する立場になったことをきっかけに活動形態を大幅に刷新した。 今ではその事件で得た縁から諜報員を雇用し、様々な情報を収集する諜報組織としての性質が強い。 所属する傭兵は会費を払うことで会員となり、コンテクストが有する情報にアクセス出来る。また、必要に応じて有料で情報収集を依頼し、求めているが組織に集積されていない情報も入手することができる。あるいは反対に、会員の傭兵が情報を提供して謝礼を受け取ることも可能である。 ただし依頼して得た情報も基本的には他の会員に共有されるため、会員に対しては情報による優位性を得ることはできない(追加料金で一定期間開示を制限してもらうことは可能だが、完全な独占は原則不可能)。 また、情報運用に関連する業務としてオペレーターの派遣業務も行なっており、大規模作戦に際しては重宝されている。 創設メンバーはいずれも情報不足で何らか失敗を経験した者の集まりであり、「情報無くして生き残れず」を合言葉に少しでも情報を集めることで同じ過ちを繰り返さないようにとコンテクストを結成した。 活動形態の転換以降はお互いが商売敵でもある独立傭兵達に区別なく情報を提供しているため、馴れ合いを嫌う傭兵からは「臆病者や甘い人間の集まり」と蔑視されているものの、情報の重要性への認識は変わっておらず、堅実に活動する熟練傭兵や情報網に乏しい若手の傭兵からは支持を集めている。 現行の活動には代表のある思想が背景にあるとも噂されるが、詳細は不明。 星外では「全ての傭兵が持てる諜報部隊」という一定の規模を持つ組織として定着しているが、ルビコンでの活動は行なっていなかった。ザイレム撃沈以降に幹部メンバーがルビコン入りし、現在は情報収集と活動体制の構築中である。 そのためルビコン内ではまだ組織的な活動を始めておらず、あくまで簡易な情報屋などを兼ねる一つの傭兵集団に過ぎない。 また、その活動内容の性質から勢力としての立ち位置は中立そのもの。強いて言えば全ての傭兵に味方し、傭兵という存在を脅かす者とのみ敵対する。 運営メンバー(幹部、諜報員、オペレーター)アダマント - 創設メンバー、組織代表 MBイレーネ - オペレーター部門責任者 マリー・スリー - オペレーター部門スタッフ アーノルド - 諜報部門責任者 ジョン・トゥー - 諜報部門スタッフ 所属メンバー(会員)ジャックスナイプ 投稿者 Algae_Crab SW部隊 + 私兵部隊 星外でもそれなりに名の知られた資産家“プレジデント”アーノルドが擁する子飼いの私兵部隊で、正式名は【Starved Wolf's Unit】 コーラルを巡る戦いに参入を画策したアーノルドは私兵部隊であるSW部隊に命じ、ルビコンへの渡航を決意。無事にルビコンに密航した後は傭兵部隊として精力的に活動している。 少数のACによって構成された部隊は整備面のオートメーション化による少数精鋭を実現しており、高い秘匿性を実現している。 構成員はそのすべてが生まれつき名前すらないような立場の者たちであるといわれており、適性を見出したアーノルドが『市場』から買い取ったことでSW部隊に所属した経緯を持つという。 上記の由来からアーノルドに対して絶対的な忠誠心を持つ一方で、本来では傭兵業には向かない性格の持ち主や社会生活に難があるような者も所属している。 とはいえその実力は本物であり、勢力を問わず彼らに依頼をする者は少なくない。 構成員 “プレジデント”アーノルド ……SW部隊の飼い主 SW01 ……構成員、実質的なリーダー SW02 ……構成員、サポート役 SW03 ……構成員、タンク役 SW04 ……構成員、切り込み役 投稿者 中澤織部 《RIP》 + 傭兵部隊を中心とした治安維持組織 正式名称は「ルビコンインテグラルポリス」であり、非戦闘地域での治安維持やドーザーや独立傭兵の襲撃から防衛を行うのが主任務。 専属アーキテクトはリベラルタ・ミグラテル 構成員 リベラルタ・ミグラテル:アーキテクト 投稿者 秋棒 炎天宗 + 新興宗教組織 近年のルビコンで勢力を拡大し始めた新興宗教。 自らをブッディストに連なる宗派であると言って憚らないが、実際は何の系譜にも属さない独自宗教であり、その内情は危険なカルト以外の何物でもない。 あらゆる戦場に現れては人々をコーラルの火で焼くことで救済するという独特かつ狂気的な行動を繰り返しており、危険性に関してはあらゆるドーザーとは一線を画す 所属 尋甫坊 ……宗主であり教祖。元ドーザー。 黎祭 ……組織のNo.2。【法尼】の階位につく。 投稿者 中澤織部 PUB[Watership Down] + アリーナ観客向けPUB グリッド051に存在するアリーナ観客向けPUB ドーザー、独立傭兵、ルビコン企業、星外企業の者も等しく客として迎えるPUB。 看板店員であるロップイヤーとアンゴラ、星外企業ネザーランドが製造する高品質な食品と酒に比較的安くありつけるのが売りである。 店内で騒ぎを起こしたものはグリッド051の流儀に倣い店員とアリーナでの決闘で鎮められ、勝利記念の全品無料セール、その代金を敗者に押し付ける事で半強制的に店員にし返済が終わるまで働かされる、債務者店員は「うさぎさん」と呼ばれるためアリーナでの決闘は[うさぎ狩り]として常連に親しまれている。 返済後、適性に合った仕事の斡旋なども行っているためルビコンの中では比較的優しい組織と言われている。 だが真面目に働かない者は別、返済の見込みがないと判断されれば容赦なく売り飛ばされ、場合によっては二度とヒトには戻れない 幹部階級はアウスラと呼ばれるようにウォーターシップ・ダウンのうさぎたちで用いられるウサギ語が多数引用されている 店員 マスター〈ウンドワート〉 ……マスター、基本的にカウンターから出てこない ロップイヤー ……フロアのアウスラ、看板店員でありうさぎ狩りも主に彼女が担当する アンゴラ ……倉庫のアウスラ、フロアに居ることも多いが主な仕事は仕入れ、在庫管理 フレミッシュ ……厨房のアウスラ、エルカノ社員食堂から声がかかる程の料理人 メリーバニー ……一般雇用枠の店員 取引先 ドワーフ ……常連客、ルビコンで美味い酒が飲みたいという理由だけでPUBに格安で商品を流している 投稿者 ユティス フリーダムクロス・ザ・コーラル(Freedom to Cross the Coral) + 敵対的Cパルス変異波形のACチーム imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (まだ出来てない) 意味は「コーラルを渡る自由」 F.C.Cが略称 人類の入植により環境が変わってしまったルビコンを元の姿に戻すことを建前に人類殲滅の行動を取るCパルス変異波形のチーム ほぼ常に3機で行動しており、連携力が高い このF.C.Cのチーム名はいつの間にかオールマインドに登録されており、どこで公表されたかなどの出自は不明 人類に敵対心を持つCパルス変異波形は昔から存在しており、人類が関わる全てのものに対して敵対的であるが、実体を持たない都合上電子戦以外の力技には無力であるため、コーラル技術を使ったものを利用して欺瞞や撹乱、時にはMTをハックして数による暴力を振るうことがある ただ、それらの操作技術は人類より疎いようで、惑星の磁気荒らしや機体の故障による暴走、プログラムのエラー程度にしか思われていないのが実情だった しかし、Cパルス変異波形の存在が人類に認識されたのか、それらに機械の体を与えてコミュニケーションを取らせる計画が技研のとある部署で発足、始動する これを利用して高度な制御技術をCパルス変異波形が獲得し、敵対的なCパルス変異波形達は人類の技術で人類を絶滅させる計画が本格的にスタートすることになる 最もその計画はアイビスの火によって瓦解してしまい、結果的には人類を追い払うことには成功したことから人類に敵対的なCパルス変異波形の一部は死に体に鞭打って出るほど力も残されていない為沈黙することになった 40年後 再び戻ってきた人類を根絶するため、若いCパルス変異波形3波と古き良きルビコンを知る老いたCパルス変異波形による人類根絶作戦が展開される チームメンバー KTA-01…ユノ サブアタッカー。戦況に対して柔軟に対応するポジション FDA-01…ライ サポーター。高機動で戦場を引っ掻き回して致命打を打つポジション CTR-01…マネ アタッカー。高速で必殺を担当するポジション マザー コマンダー。衛星からの広域レーダーで戦場を監視して3波をサポートするポジション 拠点 恒星惑星間航行商業輸送船マジックボックス 地球製の相当古い商業船で、民間用の大気圏内外運用大型商船としては初のタイプとされるオンボロ グリッドに備わっている大陸間ランチャーを用いずに自力で巡航できることを前提としている為 惑星封鎖機構が使用する主力戦闘艦よりやや巨大である とあるエンターテイナーたちが使用していた宇宙劇場のようなもので、長い航海で退屈しないよう 輸送艦隊と随行して娯楽を提供していた 補給と修理、休息のためにルビコン3へ立ち寄っていた所「アイビスの火」に巻き込まれて吹き飛ばされるが 基本設計に優れているためかなり頑丈なフレームを持ち、表面装甲が多少脱落する程度の損傷で済んでいる 理由は不明だが船員は一人もおらず、船内警備や保守要員となるサポートアンドロイドが機能停止状態で衛星軌道上に当時から放置されていたようだ F.C.Cメンバーたちの仮拠点として利用されたが、ルビコンへ降りる際にそのまま放棄された 憑依するための特殊なアンドロイドを入手した場所でもある 投稿者 柴犬AC その他、武装組織以外の企業など ジュヴナイルユニオン + プラモデルを中心に販売している玩具メーカー 一般的には略称でJUと呼ばれる玩具メーカー。 各種インフラ施設等のマニアックすぎるラインナップで業績は低迷していたが、アセンブル可能なACのプラモデルを売り始めてから人気爆発。 コックピットも再現され、ジェネレータ、FCS、エキスパンションまで組み替えられる圧倒的な作り込みで有名だが、設計図が分厚く価格もかなり高い。 投稿者 ガリ・カオス 森田不動産 + グリッドの一部を居住スペースとして提供する企業 使われていないグリッドの一部区画を改造し、居住スペースとして提供する企業。 当初は所謂高級住宅であったが、建材の入手経路が成熟している上、リフォーム済みを含む中古住宅も多く、価格も品質も幅広い。 2代目社長になってから必ずCMに彼が姿を表すようになり、「一緒に住もう! 森田不動産」のフレーズは多くの茶の間の耳を侵食する。 投稿者 ガリ・カオス パウェル・サイエンス + コーラルフリーを謳う医薬品メーカー 風邪薬からコーラル中和剤まで幅広く取り扱う大手医薬品メーカー。 健康食品も取り扱っており、その全てにおいてコーラルフリーを謳っている。 しかし実際は完全不使用は存在せず、最大含有量1.92%と、法的にコーラルフリーを名乗ることが許されるギリギリの製品(限度2.00%)も多い。 投稿者 ガリ・カオス エーアンドダブリュ・インスペクションシステムズ + 鋳鍛鋼品の検査を行う企業 鋳鍛造品の製造検査及び保守検査を行う企業。 表面探傷及び超音波による内部探傷等各種の他、幅・高さ8m、奥行き12mの巨大放射線スキャナルームがあり、ACであればパーツ単位で高精度スキャン可能。 以前は顧客立ち会いの下で検査を実施する事も多かったが、コーラル酔いの傭兵がコアに乗ったままスキャンし全身を被曝した死亡災害以降は、作業員以外構内完全立ち入り禁止となっている。 投稿者 ガリ・カオス ペットハウス・ロビンズ + バイオ部門でのし上がった怪しいペットショップ かつて何の変哲もない普通のペットショップだった企業。 「熱意ある社員」の入社により様相は一変、ミールワームの品種改良による愛玩動物化からバイオテクノロジー部門が始まった。 現在では同部門が売上貢献の中心を担い、小動物の脱走防止策としての筋力抑制から遺伝子操作による新種交配まで、様々な研究が行われている。 一部では生体兵器の開発も行っているのではと囁かれるが、都市伝説の域を出ない。 投稿者 ガリ・カオス ワイズマン + 若者に人気のファッションブランド 若者を中心に一定の人気を獲得したファッションブランド。 所謂「ヴィジュアル系」のファッションアイテムを手掛けているが、癖の強い意匠は敢えて排除し、更に価格を抑える事で「その道」の導入として親しまれる。 他にもキャラクター等のコラボを頻繁に行い、幅広い層をターゲットに見据えている。 「その道」の過激派には節操無しと度々批判されるが、社長は「自らの未来を腐らせる愚かな振る舞い」と涼しい顔で一蹴している。 投稿者 ガリ・カオス ウェイカー・コープ + コーラルシガーメーカー コーラルシガーメーカー。 コーラル無しのノーマルシガー、及び様々な度数のコーラルシガーを取り扱っている。 最低限法は守っている為、ドーザーから足を洗った者が口寂しい時に求める事も多いが、逆にこれを導入としてドーザーに堕ちる者も多い。 事態を重く見た同社とパウェルとの共同開発で、医療用クイットコーラルガム「コラレット」を現在発売中。 投稿者 ガリ・カオス バーニック・コーラルコークス + 大手飲料メーカー 大手飲料メーカーの一つ。 元は「コーラルコークス社」であったが、主力製品である「強炭酸・強アルコール・強コーラル」のコーラルリカー「バーニック」があまりにも有名になった為、認知度を上げるべく社名変更した。 現在の売り上げはほぼバーニックで占められており、開発の中心も様々なフレーバーのバーニックである。 法は守っており、コーラル度数は常識的な範囲を出ないが、飲み過ぎると中毒を発症する為、CMの最後と缶には必ず注記が表示されている。 ドーザーが味の変化を求める際に、これに生のコーラルを混ぜて飲む事も多い。 投稿者 ガリ・カオス ルグラン・ロジティクスサービス + シェルパサービス会社 エドガルド・コガネの運営する独立傭兵及び武装組織向けシェルパサービス会社。 モットーは「金はすべての上にあり」な通り、金次第では激戦区だろうがどこだろうが突撃兵站サービスを提供する。 経営者の態度から守銭奴営業と見なされていることが多い。実際、値下げには応じないが、足元を見るような値上げもしない。 一方で銀行部門と称して投資信託も行っており、金と契約をないがしろにしなければ非常に接客態度が良いと評判である。 なお、金の流れには敏感であり、詐称、報酬未払い、じり貧、債務不履行などといった踏み倒しや利益回収ができない場合には厳罰、制裁、報復をもって対応する。 エルドラド 経営者のエドガルド・コガネ 投稿者 狛犬えるす ハニカム・ソフトウェア + 傭兵業務向けソフトウェア開発会社 主に独立傭兵や傭兵組織と、それらを雇用する企業向けの業務用ソフトウェアを開発している会社。 その開発製品はAC運用費会計ソフト、傭兵データベース管理ソフト、任務情報共有クラウドサービスなど多岐に渡る。 全体的に分かりやすいインターフェース、ACのCOMとの連携機能による多くの入力処理の自動化、一部企業が独自に運用するソフトとの互換性などにより、利用者からは「細かな業務の効率が大幅に向上した」と好評を得ている。 企業勢力が運用する同社製品の運用サポートのために、一部スタッフと護衛の傭兵が企業の支援を受けてルビコン入りを果たした。しかし同時にルビコニアン勢力向けの販路拡大も視野に入れており、ザイレムの動乱以降はスタッフの増員と勢力を問わない積極的な営業も行なっている。 投稿者 Algae_Crab RMF + 食料生産企業 ルビコン3における食料関係老舗企業。主にミールワームの養殖・配給・技術開発を行っている。会社の前身はルビコン3植民時に官民合同で設置された「生産管理局」と言われている。 社是は「普及と幸福」。ルビコン全域における食料自給率100%を目指し活動している。 ...のだが、いかんせん主力商品がミールワームのためバイオハザードが発生しがちであり、それに対応するために傭兵への依頼を強いられており経営が傾きかけている。最近は自社による即応部隊の編成も視野に入れている。 投稿者 どえおじ DSEシステムズ + 独立傭兵向け星外アーキテクト ACの研究開発を主に手掛ける星外アーキテクトの一つ。主にベイラムの量産AC『メランダー』をベースにしたAC『スレイプニル』を開発・製造しているがそれとは別にアーキバス系列とも技術提携を行なっており、アーキバスやシュナイダーの技術を用いたACも試作している。 初期はベイラムACのソフトウェアをチューニングする業務にとどまっていたが技術提携が本格的になってからは企業から生産ラインを一部購入、自らのACを研究開発するための地盤を築いている。元々がソフトウェアの開発を主体としていたため多種企業のパーツを組み合わせた機体を最適化して『パッケージ』にすることに定評がある。 一番の売れ筋は『スレイプニル』シリーズの傑作機、『スレイプニルIV』であるが現在外部アーキテクトの技術を取り入れた新型機『スレイプニルVI』のロールアウトに向けた試作機のテストが繰り返し行われている。 また独立傭兵の個々の要望に合わせたACの開発・チューニングも請け負っており、細かいニーズに応えるためコストが高く、テストを繰り返し行うことから納品まで時間がかかるという一面がある。 "投稿者" d2seaevo ミラクルム宇宙運輸 + 顧客を選ばない運輸会社 星外企業の一つ。高い惑星間航行技術を持っており、惑星封鎖機構にも顔が広いとされる運輸会社。 モットーは「五つのパンと二匹の魚を皆に作り分け与えよ」 ルビコン3においては、解放戦線や企業勢力に食料品を中心とした物資を輸送しており、質も高いと評判である。また、ベリウスなど寒冷地に強い作物の苗なども提供しており、これは同社会長が「自給自足ができれば過酷なルビコンでも多くの人が十分な食にありつける」という意思がある。 中立であるために顧客を問わず食料品を提供しているが、ドーザーや独立傭兵が輸送車両やヘリを襲うことを予測して企業勢力や独立傭兵などに護衛の依頼を出し、報酬としてコームではなく食料(*1)を出すなどで対策を行っている。 また、惑星封鎖機構経由で民間人もルビコン3へと運送もしている。 特に人気な米やパンなどの主食のほか、野菜や果物、ミールワームではない肉など、手広いものを提供している。 上記のように自給自足をするための指導も個別行っており、そのほかレシピ本も適宜出版している。 投稿者 秋棒 コロニーネザーランド + 農業コロニー型食料生産企業 惑星封鎖機構やアーキバスグループなどに食料を提供するためルビコン星系に駐留していた食料生産系星外企業、ルビコン解放を商機と捉えルビコン全域へ販路を伸ばし始めている。 「全ての人間に素晴らしい食事を」を掲げコーラル未使用の安全で高品質の食品が主力であり最終的な目的はルビコン全域がネザーランド食品へ依存する事である。 コロニー内部は広大な牧場、黄金の麦畑、色とりどりの果実園など様々な物を生産するための世界が作られている、また経営者の趣味で採算度外視の酒造も行われておりこれは主にPUB[Watership Down]へ提供されている。 経営者 ドワーフ ……最高責任者、のはずなのだが道楽でルビコン内に居ることが多い 投稿者 ユティス RRC(ルビコン復興協同組合) + ルビコンの復興を目的とした事業組織 《Rubicon Restore Cooperative》 コーラル争奪戦争収束後、戦闘によって疲弊したルビコンの復興を目標に掲げる組織。基本的には戦闘に加担しない中立的な立場。 行き場を失った敗残兵も等しく迎え入れており、アーキバスやベイラムの元隊員も例外ではない。 活動内容は、主に探査用AC「RRCエクスプローラー」による資源回収や土建用AC「RRCエンジニア」による都市再建。ファッションブランドや食料生産企業とも連携しており、ルビコニアンの衣食住を保障する礎のひとつ。 投稿者 ティヌス RBMs(ルビコンブラックマーケッツ) + ルビコンに混在するブラックマーケットの情報を発信するサービス ルビコンに存在するブラックマーケットの所在や開催日、目玉商品などを掲載している情報発信組織。 「ディール」チャンを初めとした複数人によって運営されており、情報も信頼性が高いと評価されている。 ブラックマーケット内及び周辺の治安維持というばらまき依頼も出しているため、ACやMTを所有していない独立傭兵や低ランク、圏外の傭兵からしたらありがたいものである。 投稿者 秋棒
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4076.html
■自作キャラでバトルロワイアル フラウ 生存 0話 エルフィ 生存 0話 北沢樹里 生存 0話 倉沢ほのか 生存 0話 シルヴィア 生存 0話 銀鏖院水晶 生存 0話 鈴木正一郎 生存 0話 森屋英太 生存 0話 太田太郎丸忠信 生存 0話 吉良邑子 死亡 1話 001 ノーチラス 生存 0話 仲販遥 生存 1話 006 トマック 生存 0話 サーシャ 生存 1話 007 ■他人が作ったツクールをゆっくり実況してみた セルシウス 生存 0話 ザドリス 生存 0話 炎氷天地光魔命死 生存 1話 001 リョウ・コサン 生存 0話 下田 生存 0話 ナスハ 生存 0話 レルフ 生存 1話 004 ベルシラ 生存 0話 イムテア 生存 0話 うすいゆうた 生存 1話 007 へいはち 死亡 1話 003 ■獣人小説サイトwoolgathering短編:敗者の定め レティアル 生存 2話 000、001 ケルカ 生存 0話 馬獣人 生存 0話 虎獣人 生存 0話 竜人 生存 0話 猫獣人 生存 1話 003 牛獣人 生存 0話 豚獣人 死亡 1話 004 隼鳥人 生存 0話 ■レジェンズ~蘇る竜王伝説~ グリードー 生存 1話 002 ウォルフィー 生存 0話 リーオン 生存 0話 ランシーン 生存 1話 004 ■浦安鉄筋家族 大沢木小鉄 生存 0話 006 西川のり子 生存 0話 土井津仁 生存 0話 鈴木フグオ 生存 1話 002 春巻龍 生存 0話 十三階段ベム 生存 0話 ■オリキャラ アインリア 生存 0話 糸賀昌明 生存 0話 大崎年光 生存 0話 カイテル 生存 0話 久木山凌河 生存 0話 氷室勝好 生存 1話 005 浅井さらら 生存 0話 井本萌実 生存 1話 002 太田かずみ 生存 0話 小神さくら 生存 0話 久村ユイ 生存 1話 007 ■他人が作ったツクールをゆっくり実況してみた ドラゴンボッスー 生存 1話 000 ゆきかず 生存 1話 000 ■自作キャラでバトルロワイアル テト 生存 1話 000 ■オリキャラ 吉橋寛和 生存 1話 000 岩岡朋佳 生存 1話 000
https://w.atwiki.jp/synchro_royal/pages/23.html
追跡表 【アカメが斬る!】 【メルヘヴン(アニメ版)】 【遊戯王ARC-V】 【Fate/GrandOrder】 【暗殺教室】 【ソードアート・オンライン】 【キルラキル】 【僕のヒーローアカデミア】 【この素晴らしい世界に祝福を!】 【ネタバレ】 【アカメが斬る!】 【アカメ】1 0 [[]] 生存 対主催 【タツミ】1 0 [[]] 生存 対主催 【ラバック】1 001 残骸の街 生存 対主催 0 [[]] 生存 【チェルシー】1 003 鮮血神話 生存 対主催 0 [[]] 生存 【エスデス】1 0 [[]] 生存 対主催 【セリュー・ユビキタス】1 0 [[]] 生存 対主催 【ウェイブ】1 0 [[]] 生存 対主催 【クロメ】1 0 [[]] 生存 対主催 【シュラ】1 0 [[]] 生存 対主催 【メルヘヴン(アニメ版)】 【虎水ギンタ】1 0 [[]] 生存 対主催 【ドロシー】1 0 [[]] 生存 対主催 【アラン】1 0 [[]] 生存 対主催 【シャトン】1 0 [[]] 生存 対主催 【ロコ】1 002 笑顔の価値 生存 危険人物 0 [[]] 生存 【イアン】1 0 [[]] 生存 対主催 【キメラ】1 0 [[]] 生存 対主催 【遊戯王ARC-V】 【榊遊矢】1 002 笑顔の価値 生存 対主催 0 [[]] 生存 【黒咲隼】1 0 [[]] 生存 対主催 【紫雲院素良】1 0 [[]] 生存 対主催 【赤馬零児】1 0 [[]] 生存 対主催 【セルゲイ・ヴォルコフ】1 0 [[]] 生存 対主催 【Fate/GrandOrder】 【ジャンヌ・オルタ】1 0 [[]] 生存 対主催 【ジル・ド・レェ】1 0 [[]] 生存 対主催 【イアソン】1 0 [[]] 生存 対主催 【メディア・リリィ】1 0 [[]] 生存 対主催 【クー・フーリン・オルタ】1 003 鮮血神話 生存 マーダー 0 [[]] 生存 【暗殺教室】 【潮田渚】1 0 [[]] 生存 対主催 【赤羽業】1 0 [[]] 生存 対主催 【茅野カエデ】1 0 [[]] 生存 対主催 【寺坂竜馬】1 0 [[]] 生存 対主催 【烏間惟臣】1 0 [[]] 生存 対主催 【ソードアート・オンライン】 【キリト】1 000 【オープニング】 生存 不明 0 [[]] 生存 【シリカ】1 0 [[]] 生存 対主催 【シノン】1 001 残骸の街 生存 対主催 0 [[]] 生存 【PoH】1 0 [[]] 生存 対主催 【キルラキル】 【纏流子】1 003 鮮血神話 生存 対主催 0 [[]] 生存 対主催 【鬼龍院皐月】1 0 [[]] 生存 対主催 【蟇郡苛】1 000 【オープニング】 生存 不明 0 [[]] 生存 【針目縫】1 0 [[]] 生存 対主催 【僕のヒーローアカデミア】 【緑谷出久】1 0 [[]] 生存 対主催 【轟焦凍】1 0 [[]] 生存 対主催 【この素晴らしい世界に祝福を!】 【佐藤和真】1 0 [[]] 生存 対主催 【めぐみん】1 0 [[]] 生存 対主催 【主催者サイド】 【ジャン・ミシェル・ロジェ@遊戯王ARC-V】 000 【オープニング】 生存 主催者 【見せしめ】 【アスナ】 000 【オープニング】 死亡 不明
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/561.html
← メギドラオン。 それは極大の火力に他ならない。 単純な破壊力だけに絞って言えばリンボ自身の本来の宝具よりも数段上を行く。 龍脈の龍を経由してその身に会得した異世界の魔法。 蘆屋道満程の術師であれば、それを最上の形で扱いこなすなど朝飯前の茶飯事だった。 更に禍津日神・九頭竜新皇蘆屋道満として完成された素体をもってすれば尚の事。 結果として歓喜のままに解き放たれた最上の炎は屍山血河舞台の総てを焼き尽くし。 後に残された者達は、当然のように敗残者らしい姿を晒す憂き目に遭った。 「これはこれは」 アビゲイル・ウィリアムズは右腕を黒焦げの炭に変えられ。 新免武蔵は髪房を焼き飛ばされた上、炎の中に生存圏を捻出する為に多刀の半分以上を溶かさねばならなかった。 そして伏黒甚爾の損傷が一番重篤だ。 彼は左腕を肩口から消し飛ばされ、それだけに留まらず左胴全体に大火傷を被っていた。 如何に彼が天与呪縛のモンスターであると言えども、これは紛うことなき致命傷だった。 「皆様お揃いで、随分と見窄らしい姿になりましたな」 らしくもなく息を乱した姿に溜飲が下がったのかリンボは満足げに彼の、そして彼らの有様を嘲笑する。 一番被害の軽い武蔵でさえ二天一流の強みを大きく削ぎ落とされた形。 アビゲイルと甚爾は四肢を三肢に削がれ、後者に至っては生命活動の続行さえ危うい容態にまで追い込まれている始末。 無様。 神に弓引いた者達の顛末としては実に"らしい"体たらくではないか。 そう嗤うリンボだけが唯一無傷だった。 三人が負わせた手傷もダメージも、メギドラオンの神炎が晴れる頃にはその全てが消え失せてしまっていた。 「…大丈夫、二人とも」 「私は、なんとか。でも…」 アビゲイルの眼が甚爾を見やる。 甚爾は答えなかった。 それが逆に、どんな返事よりも雄弁に彼の現状を物語っている。 “…こりゃ駄目だな。流石に年貢の納め時らしい” 冷静に自分の容態を分析して判断を下す。 此処まで数秒足らず。 自分の肉体の事は嫌という程よく分かっている。 何が出来るのかも、何が出来ないのかも。 以上をもって伏黒甚爾は自分の末路を悟った。 “不味い仕事を受けちまったな。タダ働きの果てがこれじゃ全く割に合わねぇ” ほぼ間違いなく自分は此処で死ぬ。 反転術式なんて便利な物が使える筈もない。 マスター経由での治癒も見込めず、体内は主要な臓器が半分程焼損している有様だ。 今こうして生き長らえている事が奇跡と言っても決して大袈裟ではなかった。 “従っても歯向かっても、結局汚れ仕事やるような奴は長生き出来ねぇってか。…返す言葉もねぇな” あの時。 伏黒甚爾は、アイドルの少女を射殺した後――芽生えた違和感に逆らわなかった。 大人しく尻尾を巻いて逃げ帰った。 それでも結局こうして屍同然の姿を晒すに至っているのはどういう訳か。 問うまでもない。 そういう訳なのだ。 散々暗躍して来たツケか、どうやら往生際という奴が回ってきたらしい。 何か途轍もない幸運に恵まれて生き長らえる事が出来たとしても隻腕の猿など何の使い物にもなりはすまい。 つまり此処で自分は、ごくあっさりと詰んだ訳だ。 仕事人らしくひっそりと…呆気なく。 似合いの末路だ。 甚爾は満身創痍の体の可動域を確かめながら自嘲げに笑う。 とはいえこれで最後なら、もう後先考える必要もない。 最後に死に花咲かせてアビゲイルにバトンを渡せばそれで終いだ。 “化物退治の英雄になるつもりなんざ端からねえんだ。ド派手な英雄譚なんざ、持ってる奴らに任せとけばいい” 例えば、得体の知れない神に魅入られているガキだとか。 例えば、差し向けられた呪いも力も全部真っ向斬り伏せちまう剣客だとか。 華々しい勝利や首級はそれが似合う奴らに任せるのが絶対的にベターだ。 能無しの猿がやるべき仕事はその手伝いと後押し。 奴らが気持ちよく本懐果たせるように裏方仕事で敵を削り、死ぬ前に野郎の吠え面が見られればラッキーと。 そうまで考えた所で、 『猿では儂は殺せぬ。誅せぬ。一芸、一能、道具を用いようと知恵を使おうと、人の真似を超えませぬ』 『黄金ほどの衝撃もない。 雷光ほどの輝きもない。 火焔ほどの鋭さもない。 絡繰ほどの巧拙もない。 鬼女ほどの暴力には、些か足りない』 ――違和感。 自らの意思と相反して隻腕に力が籠もった。 その右腕を見下ろす視線は忘我。 次に浮かんだのは苦笑だった。 「俺も懲りねえな」 "違和感に逆らい続けると、ろくなことがない"。 結局の所猿は猿なのだろう。 然り。 この身に正義だの信念だのそんな大層な観念は今も昔も一度だって宿っちゃいない。 只強いだけの空洞。 そしてその空白を埋める物は、もう未来永劫現れる事はない。 自分も他人も尊ぶことない。 そういう生き方を選んだのだから。 そんな青を棲まわせる余地なぞ、この体に一片だってあるものか。 それは今も変わらない。 きっとこれからも。 何があろうとも――。 「フォーリナー」 リンボの五指は今や指揮棒だった 振るその度に呼吸のような天変地異が発現する光景は悪夢じみている。 地震。火災。雷霆に怪異の跳梁、束ねた神威を放てばそれは必滅の審判と化す。 傷口が炭化して血すら流れない欠けた体で地面を蹴り、それらをどうにか掻い潜りながら。 すれ違う僅か一瞬、甚爾はアビゲイルへと耳打ちをした。 「――――――」 少女の眼が見開かれる。 だめよ、と口が動いた気がした。 それに耳は貸さない。 伝えるべき事は伝えたと、猿は戦端へ戻っていく。 “しかし流石に坊さんだな。人の陥穽探しは得意分野か” 捨てられるものは残らず捨てた。 何だって贅肉と断じて屑籠へ放り込んだ。 それをとっとと焼き捨ててしまわなかったのが"あの時"の失敗。 だから今回は歯車たれと。 依頼人のオーダーを完璧にこなして座へ帰る、そういう役割に殉ずるべきだと。 そう決めていた。 今だってそのつもりだ。 なのに猿は何処までも愚かしく。 そして、何処までも人間だった。 ――後先がなくなった。 未来が一つに定まった。 後任は用意出来ている。 何より今この場を仕損じれば、その時点で仕事は失敗に終わるのが確定している状況。 そんな数々の理由が…言い訳が。 英雄が生前の偉業をなぞるが如くに。 術師殺しの男に、その愚行をなぞらせる。 「…さて」 右腕は問題なく動く。 両足の火傷も軽微だ。 内臓の損傷は重度。 失血で脳の回りは悪い。 何より片腕の欠損がパフォーマンスを著しく低下させている。 仕事人として、術師殺しとして片手落ちも良い所だ。 以上をもって伏黒甚爾は結論付ける。 ――問題ない。 「やるか」 悪神と化したリンボを討たずして仕事の続行は有り得ない。 ならばその為に今此処で死力を尽くそう。 この違和感に逆らって。 この衝動に従って。 甚爾は地を蹴った。 無形の魔震を斬り伏せながら吶喊する。 嘲笑うリンボへ獰猛に笑い返して、男は愚かのままに突き進んだ。 呪霊の海が這い出でる。 禍津日神の呪力によって無から湧き出す百鬼夜行。 それを切り払いながら進む甚爾の奮戦は隻腕とは思えない程に冴え渡っていたが、しかしそれは大局に何の影響も及ぼしていなかった。 「健気なものよ。これしきの芸当、今の儂には無限に行えるというのに」 夜行は攻め手の一つに過ぎない。 甚爾を嘲笑うように九頭竜の顎が開き、九乗まで威力を跳ね上げた魔震を炸裂させた。 アビゲイルが鍵剣を振るって空間をねじ曲げる。 そうして出来上がった脆弱点を武蔵が押し広げ、力任せにぶち破った。 だが足りない。 無茶をしても尚砕き切れなかった震動の余波が彼女達の体を容赦なく蹂躙する。 武蔵が血を吐いた。 アビゲイルが片膝を突いた。 されど休んでいる暇などない。 甘えた事を宣っていれば、足元から間欠泉宛らに噴き出した呪炎の泉に呑まれていただろう。 「チェルノボーグ、イツパパロトル」 二神が列び立って天元の桜を迎撃する。 暗黒と吸精が、女武蔵の体を弾丸のように弾き飛ばした。 彼らは次の瞬間にアビゲイルの喚んだ触手に呑み込まれ即席の牢獄へ囚えられたが、それも所詮は僅かな時間稼ぎにしかならない。 空に瞬く赫い、何処までも赫い太陽。 先刻三人が見た最強の魔法を嫌でも想起させるそれが弾ければ、地上はまたしても熱波の地獄に置き換わった。 「メギド」 メギドラオンに比べれば遥かに威力は落ちる。 だがそんな事、何の救いにもなりはしない。 最上に比べれば威力が幾許か落ちる。 ――だから何だというのだ。 「では十度程、連続で落としてみましょうか」 今のリンボが繰り出せばどんな術でも致命の威力を纏う。 ましてや格が低いという事は、即ち連射に耐える性能であるという事でもあり。 稚気のように言い放たれたその言葉は、彼女達に対する死刑宣告となって降り注いだ。 「絵画を楽しむ趣味は御座いませんでしたが。なかなかに愉しい物ですなぁ、絵筆で何か描くというのも」 この体を筆に、この力を絵具に。 自由気ままに絵を描く。 世界という名の白紙を塗り潰す。 そうして描き上げるのだ、色とりどりの地獄絵を。 地獄の業火より逃れ出んとする不遜者があれば直ちに罰を下そう。 羅刹王を超え髑髏烏帽子を卒業し、現世と地獄を永久に弄ぶ禍津日神と化したこの蘆屋道満の眼が黒い内は斯様な不遜なぞ許さない。 「このようになァ」 「あ、ぎ…!」 鍵を掴み立ち上がろうとした巫女の右足が吹き飛んだ。 リンボの放った呪詛が鏃となって無慈悲に罪人を誅する。 「如何ですか、アビゲイル・ウィリアムズ。純真故に怒る事すら正しく出来ない哀れな貴女」 全身の至る所に火傷を負い、酷い部分は炭となって崩れ始めているその様相は悲惨の一言に尽きる。 そんな彼女の姿にはこの状況でも尚何処か退廃的な美しさが宿っており、それを嬉々と感傷しながらリンボは綴る。 「主の仇を討つ事は愚か、彼女へ引導を渡したのと同じ攻撃で為す術なく膝を突かされる気分は。 是非とも、えぇ是非とも、この九頭竜新皇蘆屋道満へお聞かせ願いたい。それはさぞや芳しい蜜酒となりてこの身を潤すでしょうから」 「…とても痛くて、辛いわ。泣いてしまいそうになるくらい」 向けられるのは只管に思慮等とは無縁の悪意。 生傷に指をねじ込んで穿り返すような嗜虐。 それに対し滔々と漏らすアビゲイルの声にリンボは笑みを深めたが。 そんな彼に対して巫女は、鍵を杖によろよろと立ち上がりながら言う。 「可哀想な御坊さま。貴方は、私に怒ってほしいのね」 「ほう、これはまた面妖な事を仰る。 確かに、ええ確かに銀の鍵の巫女たる貴方が髪を振り乱し目を剥いて怒り狂う姿を見たくないと言えばそれは嘘になりますが」 ギョロリとリンボの眼が動いた。 「言うに事欠いてこの拙僧を哀れと評するとは…いやはや、異界の感性というのは解らぬ。 こうも満ち足り、満ち溢れて止まらないこの霊基が貴女には見えぬのですかな? 今まさにこの蘆屋道満は過去最高の法悦のままに君臨し、御身らの奮戦さえ喰らって地平線の果てへ漕ぎ出さんとしているというのに!」 「ええ。貴方はきっと…とても可哀想なひと。酷い言葉と、棘のような悪意で着込んでいるけれど……」 今のリンボは奈落の太陽そのものだ。 底のない黒を湛え、脈打ち肥え太る破滅の熱源。 既にその性質は赤色矮星と成って久しい。 彼はあるがまま思うがままに全てを呑み干すだろう。 まさに至福の絶頂。 哀れまれる理由等何もない。 「本当は…とても寂しいのね。 分かるわ。その気持ちを、私は何処かで知っているから」 巫女はそんな彼の逆鱗を、その指先で優しく撫でた。 「どれだけ手を伸ばしても届かない誰かに会うために歩き続ける。 星に手を伸ばすみたいに途方もない事だと知りながら、それでも諦められない何か。 頭のなかに強く、そう太陽みたいに焼き付いて消えない憧憬(ヒカリ)……」 …朧気に揺蕩う記憶が一つ、アビゲイルにはあった。 それはきっと"この"アビゲイルに起こった出来事ではない。 魂の原型が同じだから、存在が分かれる際に偶々流れ込んでしまっただけの記憶と想い。 ある少女の面影を探して、きっと今も宇宙の果てを旅しているのだろうもう一人の自分の記憶。 「だからお空を見上げているのでしょう。あなたは」 「――黙れ」 そんなものを抱えているから、アビゲイルはこうして悪逆無道の法師へと指摘の杭を打ち込む事が出来た。 昂るばかりであったリンボの声色が冷たく染まる。 絶対零度の声色の底に煮え滾る怒りの溶岩が波打っている。 その証拠に次の瞬間轟いた魔震は、先刻彼女と武蔵が二人がかりで抉じ開けた物より更に倍は上の威力を持って着弾した。 「ン、ンンンン、ンンンンンン…!」 それはまさに極大の災厄。 自分で生み出した呪符も百鬼夜行も全て鏖殺しながら、リンボは刃向かう全てを押し潰した。 立っている者は誰も居ない。 猿が倒れ。 巫女が吹き飛び。 剣豪でさえ地に臥せった。 「…いけない、いけない。神たるこの儂とした事が餓鬼の戯言に揺さぶられるとは」 誰一人禍津日神を止められない。 天を目指して飛翔する禍津の星を止められない。 力は衰えるどころか際限なく膨れ上がり、無限大の絶望として悪僧の形に凝集されている。 彼こそが地獄、その体現者。 この偽りの地上に地獄の根を下ろし。 いずれは世界の枠さえ飛び越えてありとあらゆる平行世界を悪意と虐殺の海に変えるのだと目論む邪悪の権化。 そんな彼の指先が天へと伸びた。 昏き陽の輝く空には鳥の一匹飛んでいない。雲の一つも流れていない。 孤独の――蠱毒の――お天道様が口を開けた。 白い歯と真っ赤な舌を覗かせながら、神に挑んで敗れた愚か者達を嗤っている。 「とはいえ今ので多少溜飲は下がりました。拙僧も暇ではありませんので、そろそろ幕を下ろすとしましょう」 そうだ。 これは太陽などではない。 斯様な悪意の塊が天に瞬いて全てを笑覧する豊穣の火であるものか。 彼男の真名(な)は悪霊左府。 かつて藤原顕光と呼ばれ、失意の内に悪霊へ堕ちた権力者の成れの果て。 蘆屋道満の盟友にして、彼の霊基に宿る三つ目の柱に他ならない。 「因縁よさらば。目覚めよ、昏き陽の君」 其処に収束していく呪力の桁は最早次元が違った。 単純な熱量でさえ先のメギドラオンを二段は上回る。 放たれたが最期、全てを消し去るに十分すぎる凶念怨念の核爆弾だ。 全ては終わる。 もの皆等しく敗れ去る。 「この忌まわしい縁の悉く平らげて、三千世界の果てまで続く大地獄の炉心と変えてくれよう――」 太陽が瞬くその一瞬。 リンボの高らかな勝利宣言が響き渡る中。 「ぞ……?」 …しかし彼はそこで見た。 視界の中、倒れた三人の中で誰よりも早く。 灼け千切れた体を動かして立ち上がった女の姿を、見た。 その姿は見る影もない程ボロボロだった。 勇ましく啖呵を切ってのけた時の清冽さは何処にもない。 死に体と呼んでもそう的外れではないだろう。 二天一流を特殊たらしめる多刀も今や二振りが残るのみ。 足を止めて死を受け入れても誰も責めないような、血と火傷に塗れた姿格好のままで。 それでもと、女武蔵は立ち上がっていた。 「――」 その姿を見る蘆屋道満。 惨め、無様。 悪足掻き、往生際悪い事この上なし。 罵る言葉なぞ幾つでも思い付くだろう醜態を前にしかし彼は沈黙している。 得意の嘲笑を口にするのも忘れて。 道満は――リンボは己が霊基の裡から浮上する光の記憶を思い出していた。 “…莫迦な。そんな事がある筈がない” 既視感。 本願破れて失墜し。 常世総ての命を殺し尽くすとそう決めた己の前に立ち塞がった男が、居た。 青臭くすらある喝破は子供の駄々とそう変わらなかったが。 それを良しとする神が笑い。 愚かしい程真っ直ぐなその男に、英雄に――剣を与えた。 あの光景と目の前の女侍の姿が重なる。 有り得ぬと。 布石も理屈も存在すまいと。 理性ではそう解っているのに何故か一笑に伏す事が出来ず、リンボは抜き放たれたその刀身を見つめ呟いていた。 「――神剣」 都牟狩、天叢雲剣、草那芸剣。 神が竜より引きずり出した都牟羽之太刀。 霊格では到底それらに及ぶべくもない。 禍津日神は愚か羅刹王にさえ遠く届かないだろう、桜の太刀。 それが何故ああも神々しく目映く見えるのか。 あれを神剣だなどと、何故己は称してしまったのか。 「…そう。貴方がそう思うのならきっとそうなんでしょうね、蘆屋道満」 「……否。否否否否否否否! 有り得ぬ! そんな弱い神剣がこの世に存在するものか! 世迷言を抜かすな新免武蔵ィ!」 「残念吐いた唾は飲めないわ。他でもない貴方自身が"そう"認識したんですもの。 うん、ちょっと安心しました。私、まだちゃんと貴方の敵であれてるみたいね」 これは神剣等ではない。 宿す神秘はたかが知れており。 神域に届くどころか一介の宝具にさえ及ばないだろう一刀に過ぎない。 だがリンボは先刻確かにこれに神の輝きを見た。 かつて己を滅ぼした、あの雷霆の如き光を。 悪を滅ぼしその企みを挫く――忌まわしい正義の輝きを見た。 「…銘を与えるなら"真打柳桜"。繰り返す者を殺す神剣」 勝算としてはそれで十分。 リンボの示した動揺が武蔵の背中を後押しする。 他の誰でもない彼自身がこの剣に神(ヒカリ)を見たのなら。 それこそは、これが目前の大悪を討ち果たし得る神剣なのだという何よりの証明だ。 たとえ贋作の写しなれど。 贋物が本物に必ずしも劣る、そんな道理は存在しない。 「――おまえを殺す剣よ、キャスター・リンボ!」 「ほざけェェエエエエエエ新免武蔵! 光の時、是迄! 疑似神核並列接続、暗黒太陽・臨界……!」 桜の太刀、煌めいて。 満開の桜に似た桃光が舞う。 見据えるのは空で嗤う暗黒の太陽。 地上全てを呪い殺すのだと豪語する奈落の妄執。 これは呪いだ。 これらは呪いだ。 改めて確信する。 こいつらが存在する限り、あの子達は笑えない。 あの二人が共に並んで笑い合う未来は決して来ない。 …それは。 爆ぜる太陽の猛威も恐れる事なく剣を握る理由として十分すぎた。 「伊舎那、大天象ォォ――!!」 「――狂乱怒濤、悪霊左府ゥゥッ!!」 光と闇が衝突する。 成立する筈もない鬩ぎ合い。 それでも。 負けられぬのだと、武蔵は臨む。 その眼に。 あらゆるモノを斬る天眼に。 桜の花弁が、灯って―― ◆ ◆ ◆ 必中、そして必殺。 古手梨花のみを殺す、古手梨花を確実に殺す領域。 時の止まった世界を駆ける弾丸、それは沙都子の先人に当たる女が駆使した運命の形だった。 人の身に生まれながら神を目指した愚かな女。 自分自身でもそう知りながら、しかし只の一度として諦める事のなかった先代の魔女。 今となっては彼女さえ沙都子の駒の一体でしかなかったが。 それでも梨花に勝つ為ならばこれが最良の形だろうと沙都子は確信していた。 上位の視点から異なるカケラを観測する術も持たぬ身で、百年に渡り黒猫を囚え続けた女。 彼女が振るった"絶対の運命"は後継の魔女、今は神を名乗る沙都子の手にもよく馴染んでくれた。 …止まった世界の中を弾丸が駆け。 そして古手梨花は為す術もなく撃ち抜かれた。 胸元から血が飛沫き、肉体を貫通した弾丸は彼方へ飛んでいく。 「チェックメイトですわ、梨花」 夜桜の血による超人化。 それも即死までは防げない。 梨花が頭と心臓への被弾だけは避けていたのがその証拠だ。 そんな解りやすい弱みを見落とす沙都子ではなかった。 部活とは、勝負とは相手の弱みを如何に見つけどう付け込むか。 仮に自分でなくとも、部活メンバーであるなら誰しも同じ答えに辿り着いただろうと沙都子は確信している。 「最後の部活…とても楽しかった。今はこれで終わりですけど、すぐに蘇らせますから安心してくださいまし」 決着は着いた。 役目を終えた領域が崩壊する。 それに伴って止まった時間も動き出した。 世界に熱と音が戻る。 心臓を破壊された梨花の体がぐらりと揺らぎ、地面へ吸い込まれるように倒れていき… 「――なってないわね、沙都子」 完全に崩れ落ちる寸前で、踏み止まった。 ――え。 沙都子の眼が驚愕に見開かれる。 演技でも何でもない。 本心からの驚きに彼女は目を瞠っていた。 馬鹿な。有り得ない。そんな筈はない。 弾丸は確実に命中していた――心臓を破壊した確信があった。 それに何十年分という体感時間を鍛錬に費やして技術を極めた自分がこの間合いで動かない的相手に外す訳がない。 じゃあ何故。 どうして。 答えが出る前に思考は中断された。 梨花の拳が、沙都子の呆けた顔面を真正面から殴り飛ばしたからだ。 「が、ぁッ…?!」 鼻血を噴き出して転がる。 只殴られただけだというのに、先刻刀で斬られた時よりも酷く痛く感じられた。 垂れ落ちる血を拭いながら立ち上がる沙都子の鋭い視線が梨花の顔を見据える。 「どう、して。どうして生きているんですの…! 私は外してなんかない、確実に貴女の心臓を撃ち抜いた筈ですのに!」 「さぁね。私にも…答えなんて解らない。所詮借り物の力だもの。小難しい理屈や因果なんて知らないわ」 そう言い放つ梨花の瞳には或る変化が生じていた。 桜の紋様が浮かび、発光しているのだ。 梨花にはこの現象の理屈は解らなかった。 しかしそんな彼女の裡に響く声がある。 『それは"開花"。夜桜(わたし)の血が極限まで体を強化したその時に花開く力』 …夜桜の血を宿した者は超人と化す。 これはその更に極奥の極意。 流れる血をまさに花開かせる事で可能となる正真の異能だ。 『元々兆候はあったけれど…まさか実戦で使えるまでに至るなんて。梨花ちゃんはつくづく夜桜(わたし)と相性がいいのね』 開花の覚醒は夜桜の力を数倍増しに強化する。 古手梨花は夜桜と成ってまだ数時間という日の浅さだが、しかし初代も驚く程の速度でこれを発動させる事に成功した。 北条沙都子が彼女に対して用いた絶対の運命――領域展開はまさに確殺の一手だった。 認めるしかない。 あれは梨花にとって本当にどうする事も出来ない詰みだった。 梨花もそれをすぐに悟った。 失われた記憶の断片が自分に告げてくる底知れない絶望の感情。 この運命からは逃げられないと、古手梨花の全てがそう語り掛けてきた。 「私は、こんな所で終われないと強く強く思っただけ」 「…ッ。そんな事で……そんな事で、私の運命を破れるわけが!」 「あら。私の通ったカケラを全部見てきた癖にそんな簡単な事も解らないの? 良いわ、改めて教えてあげる。運命なんてものはね、金魚すくいの網よりも簡単に打ち破れるものなのよ」 だとしても。 まだだ、と。 今際の際に梨花は詰みを回避する唯一の手段を捻出する事に成功した。 それが開花。 夜桜の血との完全同調。 簡単にとは行かなかったが。 それでも確かに古手梨花は、北条沙都子が繰り出した絶対の魔法を打ち破ってみせた。 「勝ち誇った顔をしないでくださいまし。たかが一度私の鼻を明かしたくらいでッ!」 「言われるまでもないわ。こっちもようやく温まってきた所なんだから」 これにて戦いは仕切り直し。 沙都子が銃を向け、梨花は切っ先を向ける。 『だけど気を付けて。その体は、開花の負担に耐え切れていない』 そんな事だろうと思っていた。 奇跡とはそう簡単に起こるものではない。 奇跡の魔女となる可能性を秘めた少女も、人の身では依然その偉業には届かないまま。 中途半端な希望は脳内に響く初代の声によって否定される。 『貴女の開花は"奇跡"。肉体の死を跳ね返す、本家本元の夜桜にさえ勝り得る異能』 生存の可能性がゼロでない限り、小数点の果てにある奇跡を手繰り寄せて自身の死を無効化する。 それこそが梨花の開花。 沙都子は絶対の魔女として急速に完成しつつあるが、神の因子を得た今の彼女でもまだ真なる絶対(ラムダデルタ)には程遠い。 だから彼女が扱う絶対の魔法には穴があった。 人間にとっては"無い"のと同義と言っていいだろう限りなくゼロに近い穴。 真なる奇跡(ベルンカステル)と袂を分かった梨花のそれもまた、沙都子と同様に穴を抱えていたが。 絶対のなり損ないと奇跡のなり損ないとでは本来あるべき相性の構図が反転する。 絶対の中に生まれた小数点以下極小の「もしも」を梨花の奇跡は必ず手繰り寄せる事が出来るのだ。 故に梨花は生を繋いだ。 しかしこんな、夜桜の血縁にさえ例がない程の芸当をやってのけた代償もまた甚大だった。 『二度目の開花で貴方は完全に枯れ落ちる。だから事実上、次はないと思っていい』 一度きりの奇跡。 まさに首の皮一枚繋いだ形という訳だ。 仮に沙都子がもう一度あれを使って来る事があればその時点で今度こそ梨花の敗北は確定。 断崖絶壁の縁に立たされたのを感じながら――それでも梨花は恐れなかった。 「行くわよ、沙都子」 「…来なさい、梨花!」 地を蹴って刀を振るう。 弾丸が脇腹を吹き飛ばすが気になどしない。 恐れず突っ込んだのは結果的に正解であった。 “力が、使えない…!?” 当惑したのは沙都子だ。 先刻まであれだけ漲っていた力が、急に肉体の裡から出て来なくなった。 消えた訳ではない。 確かに体内に溜まっている感覚がある。 なのに出力する事だけがどうやっても出来ない。 もう一度時を止めて撃ち殺せば済むだけだというその想定が、不測の事態の前に崩壊する。 ――沙都子は術師ではない。 だから当然知る筈もなかった。 領域の展開は確かに絶技。 生きて逃れる事は不可能に近い。 だが反面弱点も有る。 領域を展開して暫くの間は、必中化させて出力した術式が焼き切れるのだ。 従って今、沙都子は時を止められない。 黒猫殺しの魔弾を放つ事が出来ない…! “もう一度あれを使われたら、その時こそ私の負け” “もう一度あれを使えれば、私の勝利は確定する” ――最後の部活。 その制限時間が決まった。 北条沙都子の術式が回復するまで。 それが、この大勝負と大喧嘩のリミット。 梨花はそれまでに沙都子を倒さねばならず。 沙都子は、その刻限まで逃げ切れば勝ちが決まる。 有利なのは言わずもがな沙都子の方だ。 しかし彼女は、梨花から逃げ回る事を選ばなかった。 間近に迫る刀を躱す。 降臨者化を果たした体は完成度で決して夜桜に劣らない。 だからこそ梨花の斬撃を紙一重まで引き付けて躱し、その上で間近から頭部に向け銃弾の乱射を見舞うような芸当さえ可能だった。 梨花はこれを桜の花を出現させて受け止めさせ対処するが、先のお返しとばかりに沙都子の拳が鼻っ柱をへし折った。 次いで腹を蹴り飛ばされ、もんどり打って転がった所をまた銃撃の雨霰に曝される。 「は、はッ…! どうですの梨花ぁ……! 貴方が私に勝てるわけ、ないでしょうが!!」 「げほ、げほ…ッ。はぁ、はぁ……良いじゃない、そっちの方がずっとあんたらしいわよ沙都子。 神様気取りなんて全然似合わない。あんたはそうやって感情を剥き出しにして、生意気に向かってくるくらいが丁度いいのよ……!」 「その減らず口も…いつまで利いてられるか見ものですわね!」 群がる異界の羽虫を斬り飛ばし。 殺到する触手は斬りながら逃げて対処する。 湧き上がらせた桜の木々が触手を逆に絡め取って苗床に変えた。 異界のモノ…沙都子を蝕む冒涜的存在を片っ端から捕まえて殺す食虫花。 古手梨花は徹底的に、神としての北条沙都子を否定していく。 「そう――こんなの全然似合ってない。らしくないのよ、あんたが黒幕とか悪役とか!」 「私をこうしたのは梨花でしょうが!」 「解ってるわよそんな事! だから、引きずり下ろして同じ目線でもう一回話をしようとしてるんじゃない…!」 鉛弾が右腕を撃ち抜いた。 刀を握る力が拔ける。 知った事かと左手で沙都子を殴った。 沙都子の指が引き金から外れる。 知った事かと、沙都子も右手で梨花を殴る。 そうなると最早武器の存在すら彼女達の中から消えていく。 能力も武器もかなぐり捨てて。 二人は只、思いの丈をぶつけ合いながら殴り合っていた。 「そんなまどろっこしい事してられませんわ…! 私が勝って貴方を思い通りにすればいいだけの話じゃありませんの! 雛見沢を、私達を……私を捨てて何処かへ行こうとする梨花の言う事なんて信用出来る訳がありませんわ!」 沙都子が殴れば。 「うるさいわね、馬鹿! 捨てるだの何だのいちいち言う事が重いのよあんたは…!」 梨花も負けじと殴り返す。 容赦のない拳は肉を抉り骨をも砕く。 だが双方ともに、人間などとうに超えているのだ。 少女達は可憐さを維持したまま無骨な殴り合いに興じていく。 「外の世界に行きたい。今まで知らなかった景色を見たい。そう願う事が悪いなんて話は絶対にない!」 「貴女がそんなだから私がこうして祟りを下さなければいけないのでしょうが…! あんな監獄みたいな学園で、背中が痒くなるような連中に囲まれてちやほやされて暮らす未来。 それが……そんなものが、梨花の理想だったんですの? ねえ、答えて――答えなさいよッ!」 「そんな、わけ…ないでしょ――!」 そうだ、そんな訳はない。 憧れがなかったとは言わない。そういう世界に。 何しろ百年の日々は自分にとってそれこそ監獄だった。 雛見沢の古手梨花以外の何者にもなれない。 オヤシロさまの巫女。 古手家の忘れ形見。 村人みんなに愛される村のマスコット。 自分は只、そんな世界から一歩踏み出してみたかっただけ。 自分の事なんか誰も知らない世界で自由に生きてみたかった、それだけ。 そしてその横に…一つ屋根の下で一緒に暮らして来た親友が居てくれたらとそう思ったのだ。 「雛見沢症候群も安定して、何処にでも行けるようになった。 そんなあんたと一緒に外へ出て、色んな物を見てみたいと思った。 だからあんたを誘ったのよ。お山の大将になるのが目的だったなら、あんたみたいなお転婆連れてく訳ないじゃないッ」 「だったら…! 私とずっと二人で居れば良かったじゃありませんの! 梨花が一緒に居てくれたのなら、梨花さえ一緒に居てくれたら……! 私だって大嫌いでしょうがない勉強も、いけ好かないお嬢様気取りの連中も…我慢出来たかもしれませんのに!」 一際強い拳が打ち込まれて梨花が蹌踉めき後退する。 荒い息が口をついて出る。 夜桜の血を宿し、仮に一昼夜走り続けても疲れないだろう体になったにも関わらず酷く呼吸が苦しかった。 見ればそれは沙都子も同じのようだ。 「ッ…。それは、……本当に後悔してるわよ。誓って嘘じゃない」 理由や因果を求める等無粋が過ぎる。 彼女達は今、かつてない程に本気なのだ。 だから息も乱れる。汗も掻く。拳が痛くなるくらい力も込める。 「すれ違いがあったとかそんなのは体のいい言い訳に過ぎないわ。 …私はあの時、周りの連中を振り切ってでもあんたに会うべきだった。 ふて腐れてむくれたあんたの手を引っ掴んで側に居てやるべきだった。 病気が治って狂気が消えても、……あんたの心に残った傷までなくなった訳じゃないって事、忘れてた」 北条沙都子には傷がある。 人間誰しも心の傷くらいある。それは確かにそうだ。 でも沙都子のそれは常人と比にならない数と深さであると、梨花は知っている。 両親との不和とそれが生んだ悲しい惨劇。 叔母夫婦からの虐待。 兄への依存とその顛末。 村人からの冷遇。 全て解決した問題ではある。 過ぎ去った過去ではある。 だとしても…心に残った傷痕まで消える訳ではない。 その傷が雛見沢症候群なんて関係なく不意に疼き出す事も、きっとあるだろう。 それをかつての自分は見落としていた。 蔑ろにしていた、見ていなかった。 …それが古手梨花の"業"。 「――なにを、今更」 梨花の告白を聞いた沙都子は思わずそう口にした。 湧いて出た感情は怒りとやるせなさ。 後者は見せる訳にはいかないと。 そう思ったから唇を噛み締めて拳を握る。 そのまま梨花の横っ面に叩き付け殴り飛ばした。 「誰が…! 信じるって言うんですの、そんな言葉……!」 梨花は拳を返してこない。 されるがままだ。 地面に倒れたその胸へ馬乗りになって沙都子は拳を振り下ろした。 「何度繰り返しても、何度閉じ込めても! 私がどんなに工夫して殺しても甚振っても追い詰めても…! それでも最後の世界まで雛見沢の外を目指し続けたわからず屋の梨花! 必死に説得してどうにか心をへし折っても、きっかけ一つあればそうやってまた外の方を向いてしまう! そんな貴女の言う事なんて……! 何一つ信用出来ないんですのよ、馬鹿ぁッ!」 何度も何度も。 何度も何度も振り下ろす。 鼻が砕けて歯がへし折れる。 顎が砕けて目玉が潰れ、顔を顔として識別するのが不可能になっても沙都子はそれを続けた。 「私は…! 外の世界なんて一生知らないままで良かった!」 何が悲しくて大好きな雛見沢を捨てなければならない。 そうまでして見る価値があるのか、あんな世界に。 「外なんて大嫌い、勉強も都会も全部だいっキライ! 何処もかしこも排気ガス臭くて五月蝿くて暑くて…雛見沢の方がずっといい! 何が良いんだかさっぱり解らない甲高いだけの歌声をバカみたいな音量で流してありがたがってる神経もさっぱり解らない!」 井の中の蛙と呼ぶならそれでいい。 あの井の中には全てがあったから。 北条沙都子が幸福に生きていける全てが揃っていた。 「…私は!」 梨花も同じだとばかり思っていた。 そして今も、自分と同じになるべきだと思っている。 「私は……あの家であなたと一緒に居られたなら、只それだけで良かったのに!」 …それが北条沙都子の"業"。 此処に二人は互いの業をさらけ出した。 梨花の手が。 ずっと無抵抗だった彼女の手が動いて、沙都子の拳を受け止める。 次の瞬間沙都子は顔面へ走る衝撃によって吹き飛ばされた。 顔を再生させながら梨花が立ち上がる。 沙都子も呼応するように立ち上がった。 仕切り直しだ――梨花は再び刀を、沙都子は再び銃を握って相手に向ける。 「…ねえ、沙都子」 「…何ですの、梨花」 忌まわしい花だ。 視界にちらつく花弁を見て沙都子は思う。 桜は嫌いだ。 門出の季節をありがたがる気にはなれない。 "卒業"なんて誰がするものか。 この業は、これは、私のものだ。 誰にも渡さない。 一生、世界が終わったって抱え続けてやる。 「私が勝った時の罰ゲーム。今の内に言っておくわね」 そんな沙都子に梨花はこんな事を言った。 沙都子はそれを鼻で笑う。 負ける気などさらさらないのだ、何だっていい。 どんな罰ゲームだって受けてやるとそう不遜に示す。 「ボクは…もう一度、沙都子とやり直したいです」 「――――」 そんな沙都子の思考が止まった。 魔女としての言葉ではなく。 敢えて猫を被り、自分のよく知る"古手梨花"として話す彼女の言葉。 「外の世界への憧れはやっぱり捨てられません。 沙都子の言う通り、ボクは何度だって雛見沢という井戸の外を目指してしまう。 そしてボクの隣に沙都子が居て、二人で同じ景色を見る事が出来たらいい。そんな夢を見てしまうのです」 「…何、を。言って――話、聞いてませんでしたの? 私は……!」 「解っています。だからこれは沙都子にとっては罰ゲームなのですよ」 それはあまりにも愚直な言葉だった。 馬鹿げている。 何を聞いていたのかと思わず反論しそうになったが、罰ゲームの一語でそれを潰された。 理に適っているのがまた腹立たしい。 相手が嫌がる事でなくては罰にならないのだから。 「沙都子が勉強したくなるように、定期テストは毎回ボクら二人の部活にしましょう。 負けたら当然罰ゲーム。それなら沙都子だってちょっとはやる気が出ると思います」 「…付き合ってられませんわそんなの。毎回カンニングでクリアしてやりますわよ、面倒臭い」 「みー。沙都子はやる気になれば出来るタイプだと思うので、そこは実際にやってみて引き出していくしかないですね。 ちなみにボクの見立てじゃ沙都子は二回目くらいから真面目に勉強してくるようになる気がしますです。 部活で負けた罰ゲームを適当にこなすなんて、ボクが許しても魅ぃの部活精神が染み付いた沙都子自身が許せない筈なのですよ。にぱー☆」 「む、ッ…。見透かしたような事を言うのはおやめなさいませッ」 そんな未来は来ないと解っていてもついつい反応してしまう。 威嚇する犬のように声を荒げた沙都子に、梨花は微笑みながら問い掛けた。 「沙都子は、どうしますか?」 「……」 「ボクが負けたらその時は言った通りどれだけだって沙都子に付き合います。 それでも外を目指してしまったら、沙都子が頑張って止めてください。 何なら決して外に出られない…そんなカケラを作って閉じ込めたって構わないのですよ。 ボクに勝って先に進んだ沙都子ならきっとそういう事も出来るようになるでしょうし」 梨花の言う通り、きっと遠くない未来にはそんな事も可能になるだろう。 沙都子にはそもそもからして魔女となる素養が秘められている。 其処にリンボの工作と龍脈の力が合わされば、最早そう成らない方が難しい。 カケラを自由自在に渡り歩きはたまた自ら作り出し。 思うがままに神として振る舞える存在として"降臨"する事になる筈だ。 そう成れれば当然、可能である。 古手梨花を永遠に閉じ込めて飼い殺す封鎖された世界。 ガスが流れ込む事のない猫箱を作り出す事なぞ…朝飯前に違いない。 「私、は…」 自分自身そのつもりで居たのに。 今になってそれが何だかとても下らない考えのように思えて来るのは何故だろう。 梨花のあまりに場違いで暢気な言葉に毒気を抜かれてしまったのだろうか。 魔女の力。 神の力。 絶対の運命。 永遠の牢獄。 魅力に溢れて聞こえた筈の何もかもがつまらない漫画の、頭に入ってこない小難しい設定のように感じられてしまう。 「私は…梨花と雛見沢でずっと暮らしていたい。それだけで十分ですわ」 そうして北条沙都子は原初の願いに立ち返った。 此処にはもうエウアもリンボも関係ない。 願いは一つだったのだ。 其処にごてごてと付け足された色んな恐ろしげな言葉や大層な概念は全て自らを大きく見せる為の贅肉に過ぎなかった。 「ちゃんと罰ゲームでしょう? 梨花にとっては。 あの息苦しい学園にも、人混み蠢く東京にも出られないで私と一緒にずっと暮らすなんて」 「…みー。ボクは猫さんなので、沙都子の眼を盗んでお外ににゃーにゃーしちゃうかもしれないのですよ?」 「その時は首根っこ引っ掴んででも捕まえて連れ帰ってやりますわ。逃げ癖のある猫だなんて、ペットとしては面倒なことこの上ありませんけど」 一瞬の静寂が流れる。 それから少女達はどちらともなく笑った。 「――くす」 「……あはっ」 「どうして笑うのですか、沙都子。くす、くすくす……!」 「ふふっ、ふふふふ! 梨花の方こそおかしいですわよ、あははは……!」 もっと早くにこうしていればよかった。 そう思ったのは、果たしてどちらの方だったろう。 或いはどちらもだろうか。 答えは出ないまま刀と銃が向かい合う。 彼女達の部活が…終わる時が来た。 「ごめんなさいね、梨花」 沙都子が口を開く。 その笑みは何処か寂しげだった。 部活はいつだって全力勝負。 手を抜く事だけは絶対に許されない。 それが絶対不変の掟だ。 だから沙都子はこの瞬間も、自分に出来る全力で勝ちに行く。 「終わりですわ」 少女達が想いを交わし合っていた時間。 互いの罰ゲームを提示し合い、久方振りに通じ合って笑い合った時間。 その間に沙都子の勝利条件は満たされていた。 領域展開の後遺症。 術式が戻るまでのインターバル。 それはもうとうの昔に―― 「…梨花……」 名前を呼ぶ。 梨花は答えない。 体が動く事もない。 時は、既に止まっていた。 引き金が引かれる。 弾丸が発射される。 二度目の開花は死を意味し。 そして開花以外にこの死を逃れる手段はない。 ――たぁん。 長い大喧嘩を締め括るには些か軽すぎる、寂しい破裂音が響いた。 ◆ ◆ ◆ 「――莫迦な」 目を見開いて溢したのは悪僧だった。 美しき獣と称されたその視線は天空へと向けられている。 嘲笑う太陽は既に笑っていない。 代わりに響いているのは、消え逝く悪霊の断末魔であった。 「莫迦な――莫迦な莫迦な莫迦な莫迦なァッ!」 剣豪抜刀と暗黒太陽。 一閃と臨界が衝突した。 起こった事はそれだけだ。 その結果、嗤う太陽は中心から真っ二つに両断された。 文字通りの一刀両断。 それはまるでいつか、この女武蔵という因縁が自身に追い付いてきた時の光景を再演しているかのようで… 「偽りの…紛い物の神剣如きが何故呪詛の秘奥たる我が太陽へ届く!」 溶け落ちる太陽はリンボにとっての悪夢へと反転した。 最大の熱を灯して放った一撃を文字通りに斬り伏せられた彼の顔に最早不敵な笑みはない。 この有り得ざる事態に動揺して瞠目し、冷や汗を垂らしていた。 太陽を落とす花という不可思議を成就させた武蔵はそんなリンボへ凛と言い放つ。 「黒陽斬りしかと成し遂げた。此処からが本当の勝負よ、蘆屋道満…!」 「黙れェ! おのれおのれおのれおのれ新免武蔵! 我が覇道に付き纏う虫螻めがッ!」 駆ける武蔵を包むように闇色の球体が出現した。 それは一層だけには留まらない。 十、二十…百を超えてもまだ重なり続ける。 呪詛を用いて造った即席の牢獄だ。 彼程の術師になれば帳を下ろす技術を応用して此処までの芸当が出来る。 しかし相手は新免武蔵。 そう長い時間の足止めは不可能と誰よりリンボ自身がそう知っている。 急がねば――そう歯を軋らせた彼の左腕が、不意に切断されて宙を舞った。 「…ッ! 死に損ないめが、邪魔をするなァ!」 「憎まれっ子世に憚るって諺、お前の時代にはなかったのか?」 隻腕の伏黒甚爾が釈魂刀を用いて切り落としたのだ。 普段なら容易に再生可能な手傷だが、今この状況ではそちらへ余力を割く事すら惜しい。 暗黒太陽…悪霊左府はリンボの霊基を構成する一柱である。 以前にもリンボは武蔵によってこれを両断されていたが、今回のは宝具による破壊だ。 受けた痛手の度合いは以前のそれとは比べ物にならない程大きい。 「いい面じゃねぇか。似合ってるぜ、そっちの方が道満(オマエ)らしいよ」 不意打ちが終われば次は腰に結び付けていた游雲へ持ち帰る。 咄嗟に魔震を発生させ、羽虫を振り払うように甚爾を消し飛ばそうとしたが――この距離ならば彼の方が速い。 リンボの顔面に游雲が命中しその左半面が肉塊と化す。 あまりの衝撃に叩き伏せられたリンボが見上げたのは嘲笑する猿の顔だった。 「古今東西何処探しても安倍晴明の当て馬だもんなオマエ。ようやられ役、気分はどうだい」 「貴、様…! 山猿如きが軽々と奴の名を口にするでないわッ」 立ち上る呪詛が怒りのままに甚爾を覆う。 しかし既にその時、猿は其処に居ない。 片腕を失って尚彼の速度に翳りなし。 天与の暴君は依然として健在であった。 無茶の反動に耐え切れず游雲が千切れ飛ぶが、それすら好都合。 ギャリッ、ギャリッ、と耳触りな金属音を響かせて。 甚爾は折れた游雲同士をぶつけ合い擦れ合わせ、その折れた断面を鋭利な先端に加工。 綾模様の軌道を描いて飛来した無数の呪詛光の一つが腹を撃ち抜いたが気にも留めない。 痛みと吐血を無視して前へ踏み出す。 その上で棍から二槍へと仕立て直した特級呪具による刺突を高速で数十と見舞った。 「づ、ォ、おおおおォ……!」 如何なリンボでもこの間合いでは分が悪い。 相手はフィジカルギフテッド。 純粋な身体能力であれば禍津日神と化したリンボさえ未だに置き去る禪院の鬼子。 呪符による防御の隙間を縫った刺突が幾つも彼の肉体に穴を穿ち鮮血を飛散させた。 「急々如律――がッ!?」 「黙って死んでろ」 こめかみを貫かれれば脳漿が散る。 猿が神を貫いて惨たらしく染め上げていく冒涜の極みのような光景が此処にある。 一撃一撃は致命傷ではなく自己回復――甚爾の常識に照らして言うならば"反転術式"――を高度な次元で扱いこなせるリンボにとっては幾らでも巻き返しの利く傷であるのは確かにそうだ。 だが塵も積もれば山となるし、何より重ねて言うが状況が悪い。 左府を破壊された損害とそれに対する動揺。 それが自然と伏黒甚爾という敵の脅威度を跳ね上げていた。 猿と蔑んだ男に弄ばれ、蹂躙されるその屈辱は筆舌に尽くし難い。 リンボの顔に浮いた血管から血が噴出するのを彼は確かに見た。 「■■■■■■■■■■――!」 声にならない声で悪の偽神が咆哮する。 物理的な破壊力を伴って炸裂したそれが今度こそ甚爾を跳ね飛ばした。 すぐさま再び攻勢へ移ろうとする彼の姿を忌々しげに見つめつつ、リンボは武蔵を閉ざした牢獄に意識を向ける。 “そろそろ限界か…! しかし、ええしかし――今奴に暴れ回られては困る!” 今この瞬間においてもリンボは目前の誰よりも強い。 指先一つで天変地異を奏で、気紛れ一つで視界の全てを焼き飛ばせる悪神だ。 にも関わらず彼をこうまで焦らせているのは、ひとえに先刻経験した予想外の痛恨だった。 重なる――あの敗北と。 輝く正義の化身に。 星見台の魔術師に。 彼らの許へ集った猪口才な絡繰に。 何処かで笑うあの宿敵に。 完膚なきまでに敗れ去った記憶が脳裏を過ぎって止まらない。 そんな事は有り得ないと。 理性ではそう理解しているのに気付けば武蔵の"神剣"を恐れているのだ。 “恐るべしは新免武蔵! 忌まわしきは天元の花! よもやこの儂にまたも冷や汗を流させようとは…! しかし得心行った。奴を討ち果たすには最早禍津日神でさえ役者が足りぬ! 拙僧が持てる全ての力、全ての手段をもってして排除しなければ――!” 猿の跳梁等どうでもいい。 さしたる問題ではない。 武蔵さえ消し飛ばせれば、あんな雑兵はいつでも潰せる。 かくなる上はとリンボは瞑目。 修験者の瞑想にも似たらしからぬ静謐を宿しながら意識を芯の深へと潜らせ始める。 「天竺は霊鷲山の法道仙人が伝えし、仙術の大秘奥…!」 それは単純な攻撃の為にあらず。 疑似思想鍵紋を励起させ特権領域に接続する仙術の領分。 安倍晴明を超える為に用立てた技術の一つ。 かの平安京ではついぞ開帳する事叶わなかった秘中の秘。 反動は極大、この強化された霊基で漸く耐えられるかどうかという程の次元だが最早惜しんではいられない。 「特権領域・強制接――」 全てを終わらせるに足る切り札。 嬉々と解放へ踏み切らんとしたリンボ。 しかしその哄笑は途中で途切れた。 肉食獣の双眼が見開かれる。 彼の肉体は、触手によって内側から突き破られていた。 それは宛ら寄生虫の羽化。 宿主を喰らい尽くして蛆の如く溢れ出す小繭蜂を思わす惨劇。 「ぞ、…ォ、あ?」 片足を失った巫女が笑っていた。 その手に握られた鍵は妖しく瞬いている。 「貴、様」 リンボは勝ちに行こうとしていた。 此処で全てを決めるつもりでいた。 後の覇道に多少の影響が出る事は承知の上で、絶大な反動を背負ってでも目前の宿敵を屠り去るのだと腹を括った。 そうして始まったのが擬似思想鍵紋の励起とそれによる特権領域への接続。 只一つ彼の計画に陥穽があったとすれば、励起と接続という二つの手順を踏まねばならなかった事。 それでも十分に正真の天仙へも匹敵し得る驚異的な速度だったが、"彼女"にとってその隙は願ってもない好機であった。 「――巫女! 貴様ァァァァァァァァ!」 「大丈夫よ。抱きしめてあげるわ、御坊さま」 接続のラインに自らの神性を割り込ませた。 無論これは演算中の精密機械に砂を掛けるも同然の行為。 特権領域とリンボの疑似思想鍵紋を繋ぐ線は途切れ。 逆にアビゲイルが接続されているかのまつろわぬ神、その触腕が彼の体内へ流れ込む結果となった。 臓物をぶち撒け。 洪水のように吐血しながら絶叫するリンボ。 その姿に巫女は微笑み鍵を掲げる。 全てを終わらせる為、絞首台の魔女が腕を広げた。 「さようなら」 リンボの断末魔は単なる雑音以上の役目を持てない。 命乞いか、それとも悪態か。 定かではないままに処刑の抱擁は下され。 外なる神の触手が…かつて彼が求めた窮極の力が――悪意と妄執に狂乱した一人の法師を圧殺した。 …その筈だった。 だが――しかし。 血と臓物に塗れたリンボが。 血肉で汚れたその美貌が白い牙を覗かせた。 「これ、は…?」 途端に神の触腕が動きを止める。 巫女の笑みが翳る。 其処に浮かんだのは確かな動揺だった。 「…油断を」 それが、この処刑劇が半ばで遮られた事を他のどんな理屈よりも雄弁に物語っており。 「しましたねェエエエエエエエエエエアビゲイル・ウィリアムズ! ――――急々如律令! 喰らえい地獄界曼荼羅ッ!」 →
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4319.html
選手名 状態 死亡話 秋山拓巳 生存 なし 安部友裕 生存 なし 井上晴哉 生存 なし 内竜也 生存 なし 榎田大樹 生存 なし 大田泰示 生存 なし 岡本和真 生存 なし 小川泰弘 死亡 試合開始 金子千尋 生存 なし 菊池雄星 生存 なし 城所龍磨 生存 なし 京田陽太 生存 なし 桑原謙太朗 生存 なし 酒居知史 生存 なし 柴田竜拓 死亡 柴田と京田 二遊間 砂田毅樹 生存 なし 高橋周平 死亡 中田翔の迷い 長野久義 生存 なし 中田翔 生存 なし 中谷将大 生存 なし 中村奨吾 生存 なし 中村剛也 生存 なし 野村雄輔 生存 なし 二木康太 死亡 三つ巴 福田永将 生存 なし 丸佳浩 生存 なし 宮崎敏郎 生存 なし 山川穂高 生存 なし