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Gian carlo's LUCKY HAPPY LIFE 攻略はLHL攻略へ Gian・carlo’S LUCKY HAPPY LIFE 3,800円(税込3,990円) 要インターネット接続 初回特典:ヘーデヒバススポンジ アニメイト 限定版5,565円/通常版も有 1.BOX 2.書き下ろし漫画 3.ポスター 4.ミニボトル ステラワース(メッセサンオー) 限定版4,990円/通常版も有 1.オールキャラSS 2.タオル 3.ラバーマスコット とらのあな 限定版4,515円/通常版も有 1.小冊子(書き下ろしSS+ラフ集) 2.トランプ リブレット 通常版のみ 1.書き下ろしSS 2.クリアファイル シーガル 通常版のみ 手紙風書き下ろしSS2種 アリスNET 通常版のみ 書き下ろしポストカード コミコミスタジオ 限定版4,515円/通常版も有 書き下ろし図書カード Extra Collection 思い出の品 ジュリオNO.01手羽先の鍋…サイタマ(Scripted or not ジュリオ編/2010年ジャン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.02バイオリン(逃亡編ボヴィック村/Barred birthday/2009年ジャン誕生日/1周年アニバRED収録) NO.03ポークビーンズ…鍋ごと持ってきた(Scripted or not/2010年ジャン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.04携帯電話…J( ’ー`)し (Lucky strange 5+ ジュリオ編/2011年お正月/2周年アニバPOLKA収録) NO.05南米の農園…コロンビア(Dog stela Dogs stella/2011年ジュリオ誕生日/2周年アニバRED収録) NO.06マッサージチケット…アイスピックで手作り(Round 1 memories/2010年発売1周年/2周年アニバPOLKA収録) NO.07慈善施設…CR 5から6000ドル、ボンドーネ家から50000ドル出資(Five fool away/1周年記念CD anniversary 0610メッセサンオー特典SS) NO.08ホテル…キューバにある(Like Liar/Gain・carlo'S LUCKY HAPPY LIFEリブレット特典) イヴァンNO.09携帯ゲーム機…見た目はDS、ゲームはどうみてもモンハンです(Lucky strange 5+ イヴァン編/2011年お正月/2周年アニバPOLKA収録) NO.10トライアングル…一生懸命頑張った楽器(逃亡編ボヴィック村/Barred birthday/2009年ジャン誕生日/1周年アニバRED収録) NO.11蝶々…ビルの最上階に現れた蝶(Scripted or not イヴァン編/2010年ジャン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.12パンケーキ…ジャンさんの手作り(Garden of Epicurus/2010年イヴァン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.13白の戦乙女…メルセデス(本編デイバン編イヴァンルート) NO.14ビール…缶ビール(Summer airing blues/2010年夏休み/2周年アニバPOLKA収録) NO.15…屋台…6000ドル出資(Five fool away/1周年記念CD anniversary 0610メッセサンオー特典SS) NO.16…車…車好きなイヴァンは昔カヴァッリの運転手をしていた(本編) ベルナルドNO.17氷とアイスピック…夏休み(Summer airing blues/2010年夏休み/2周年アニバPOLKA収録) NO.18小豆…先物取引(Five fool away/1周年記念CD anniversary 0610メッセサンオー特典SS) NO.19疝甘黒丹蕩…怪しげな薬(Scripted or not ベルナルド編/2010年ジャン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.20シリコンリング…コックリング(Lucky strange 5+ ベルナルド編/2011年お正月/2周年アニバPOLKA収録) NO.21ドラム(Barred birthday/2009年ジャン誕生日/1周年アニバRED収録) NO.22銀色ロケット…ダグラス社のDC-3か?(Silver tin chariots/2011年ベルナルド誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.23映画会社D・S・P…デイバン・シェイディング・ピクチャーズ、最低な映画を作ることで有名(Five fool away/1周年記念CD anniversary 0610メッセサンオー特典SS) NO.24ワナ…元ネタ不明? ルキーノNO.25釣魚大全…瞑想的リクリエーション(Round 1 memories/2010年発売1周年/2周年アニバPOLKA収録) NO.26バーバリアン♂…ネトゲネタ。ルキーノはファファード。(Lucky strange 5+ ルキーノ編/2011年お正月/2周年アニバPOLKA収録) NO.27ギター…(逃亡編ボヴィック村/Barred birthday/2009年ジャン誕生日/1周年アニバRED収録) NO.28カルティエの時計…幹部になる前に買った時計(Gears five/2009年投票結果SS未公開/1周年アニバRED収録) NO.29ルキーノの実家…エプロンドレス(Burning down the house/2011年ルキーノ誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.30蓄音機…夏休み(Summer airing blues/2010年夏休み/2周年アニバPOLKA収録) NO.31エレクシヲン…戦艦名 意味はググること(Scripted or not ルキーノ編/2010年ジャン誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.32競馬場…デイバン競馬場(unLuckydog?/ドラマCD SUMMER CHANCE収録) ジャンNO.33豚小屋(ラグトリフ)…ラグトリフの農場(Filling of omelet/2010年ラグトリフ誕生日/2周年アニバPOLKA収録) NO.34ちくわ(バクシー)…ティクワ(Happy cracker salute/2010年バクシー誕生日/2周年アニバRED収録) NO.35ネコ(バクシー)…2週目(Lucky star of Bethlehem及びHappy cracker saluteのバクシー関連SS) NO.36ひょん…希少生物。ひょんなこと?(Lucky strange 5+/2011年お正月/2周年アニバPOLKA収録) NO.37気になる古い写真…女性。ジャンの反応からしてマザーテレサ?(Round 1 memories2010年/発売1周年/2周年アニバPOLKA収録) NO.38ビンゴカード…11730(Barred birthday/2009年ジャン誕生日/1周年アニバRED収録) NO.54ダイナマイト(バクシー)…チートの武器の一つ(本編/デイバン編) ヘーデヒ NO.41普通の卵…Normal egg。努力賞。 NO.42腐った卵…bad egg。努力賞。 NO.43金の卵…Gold egg。努力賞。 NO.44もえカス…Refuse。当たると1回休みにさせられる NO.45 NO.46 2倍進めるカード NO.47 7進めるカード NO.48 6進めるカード NO.49 5進めるカード ? NO.50 4進めるカード ? NO.51 3進めるカード ? NO.52 2進めるカード NO.53 1進めるカード Art Gallery イベント ジュリオ メスゴリラに怒られる ジャンがジュリオに甘える ※Scrounge dog/ED 黒服を殴って逃亡 ジュリオの一人Hを目撃 ※ キャンプの寝床が流される ジュリオにレイプされ殺される ※Death only for love/ED 誕生日のお祝い 無人島で… ※Blue lagoon island/ED ジュリオのジェラシー 甲板貸切でタイタニック ※ハートマス ジャンの着替えをのぞき見 恋人になる ※ ジュリオに料理を作ってあげる ジャンが息を引き取る ※Saturnus bed/ED パーティーが特集される ローマの休日 ※Roman Happy holiday/ED ベルナルド ご機嫌取り ※Slow Lifeモードでベルナルドルートに入り、選択肢で素直に謝罪 写真を見せられる ※愛の告白後3コマ目ハートマス 不穏な視線 ※失敗をごまかした後1コマ目 受付カウンターでレイプ ※ホテルで抱きつかれた後1コマ目ハートマス ジャンが正式な幹部に昇進 ※GD戦後の分岐後合流マス ボスになったベルナルド ※Come on a my Dream/ED 飲み会大盛り上がり ※飲み会に誘われた後下1コマ目 映画セット内で女装ジャンと… ※ 目覚めると裸 ※愛の告白後1コマ目 ベルナルドが傷をなめてくる ※マックスに負けて5コマ目ハートマス 行き倒れの老人を助ける ※失敗をごまかした後下3コマ目 二人でどこか遠い地へ ※ 死神に勝つ ※アレッサンドロに勝つ 世界をまたにかけ暗躍 ※Codename stalker/ED 新作が大ヒット 銀幕に伝説を残す ※The Actor/ED ルキーノ 組織を飛び出す ※アームレスリング(3つあるSTOPの2コマ目)後4コマ目 麻薬漬け ※mega-selling Blond/ED 流れ星を見る ※逃亡時、車を選択後6コマ目 ルキーノに犯される ※レイプ直後(負ける)のハートマス うんちくを聞かされる ※逃亡時、船を選択後7コマ目 優雅に暮らす ※a long long Vacance/ED 日焼けをみてにやにや ※逃亡時、船を選択後10コマ目 一人Hを見せる ※貞操を守れ!で勝ち3コマ目のハートマス ホストクラブを始める ※ジュリオ戦後2コマ目 酔っ払いに襲われる ※ジュリオ戦後5コマ目 フリルエプロン ※レイプ後3コマ目 監獄ライフ ※ED 新しいスーツ ※レイプ後6コマ目 恋人+上下関係 ※Seniors and juniors/ED ショービジネスが大成功する ※貞操を守れ!で勝ち、ハートマス後1コマ目 上院議員選に出馬 ※Spiral-Victorytower/ED イヴァン 不細工な犬を見つける イヴァンにレイプされる ※ ポップコーンを売る 一人H ※ハートマス カヴァッリにスカウトされる 錯乱したイヴァンが… ※ イヴァンが運転手になる デイバンホテルの最上階で ※Cameback to tip-top/ED 捜査局に仲間が加入 逃亡生活の始まり ※ CR 5の幹部を投獄 勝利の美酒 ※The strongest Mafia/ED メルセデスを買う デイバンに凱旋 ※ スカイスルを預けられる オルトロス結成 ※Gang・star dogs/ED バクシー イヴァンとペアルック ベルナルドを盗聴 ルキーノに言ってはいけないこと ジュリオが凄い形相で… バクシーがコップを割る バクシーが寝泊まりするようになる ※ハートマス バクシーがぼすになる ※Dog Grave Legend/ED ジャン ジャンカルロ誕生 アレッサンドロが~粛清 ジョシュアチョコレート CR 5の刺青 ロイドとオホモダチ ジャンが2代目ボスに ※Slow Lifeモード? 汚い部屋を借りる 死体農場 ※黒ジャンWork like a hog/ED ノーマンと司法取引 Take Backクリア ホーマーと司法取引 ジョシュア&ロイドと司法取引 無し 綺麗な部屋を借りる ※黒ジャン ノーマンの司法取引を断ってすぐ 無し ラーヌ OP※初回インストール時のみ 元ネタ Dream Eater Take Backモード タイトルコールジャンのラッキーハッピーライフ、始まるよ~→東方「チルノのパーフェクトさんすう教室」 ベルナルドルートそれを捨てるなんて とんでもない!→ドラクエ ―――な、なんだってーーー!?→MMR マガジンミステリー調査班 ジャンカルロのさんすう教室、はじまるよ~→東方「チルノのパーフェクトさんすう教室」 悲しいけど、オレ、ヤクザなのよね→機動戦士ガンダム スレッガー・ロウ「悲しいけどこれ、現実なのよね」 汚えトマトだ→ドラゴンボール べジータ「きたねえ花火だ」 「風とともにきたる」→風と共に去りぬ だがそれがいい→花の慶次 ところがどっこい、現実は非常なんだ→賭博破戒録カイジ 一条「ところがどっこい………夢じゃありません………! 現実です……!」 おじさんおじさん、どうして~/それは~だから?→童話赤ずきん 赤ずきんと祖母に成りすました狼の問答 サービスサービスぅ→新世紀エヴァンゲリオン予告 葛城ミサト「この次も、サービスサービスゥ!」 信じて送り出した新人女優が、悪徳監督の変態調教にドハマリして、こんなポルノな生き物になってしまうなんて→みさくらなんこつ 信じて送り出したフタナリ彼女が農家の叔父さんの変態調教にドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて 信じて付き合ってた眼鏡の上司がエロゴリラ親父との約束にハマって俺にあんな事やこんなコト……。→同上 や、やったか……?→敵の生存フラグにして味方の死亡フラグ。これを言われた敵は大体生きており、直後味方に甚大な被害をもたらす反撃をしてくることが多い。 ルキーノルート四十秒で支度するんだ→天空の城ラピュタ ドーラ「四十秒で支度しな」 どうしてこうなった→割れ厨実況 大丈夫だ。問題ない。→エルシャダイ イーノック「大丈夫だ、問題ない」 天下一ジゴロ会→ドラゴンボール 天下一武道会 こいつを見てくれ、どう思う/すごく……うさんくさい果物だな→くそみそテクニック タイが曲がっていましてよ→マリア様がみてる 小笠原祥子「タイが、曲がっていてよ」 何もかも懐かしい→宇宙戦艦ヤマト 沖田十三「地球か……何もかも皆懐かしい……」 うおおっ、まぶしっ!!→MUSASHI -GUN道- ムサシ「うおっまぶしっ」 ジュリオルートオッス、俺ジャンカルロ→ドラゴンボール 孫悟空 ゆっくりしていってね→ゆっくりしていってね!! ………すごく……くさいです……。→くそみそテクニック 言わせんなよ恥ずかしい→ネット用語 インジャン・ジョー→トム・ソーヤーの冒険 アップをはじめてるぜ→例)スポーツ選手が交代直前にアップするのを実況で「○○がアップをはじめたようです!」 イヴァンルートヒャッハアー→北斗の拳 デイバンよ、俺は帰ってきた!!→ガンダム0083 アナベル・ガトー「ソロモンよ、私は帰ってきた!」 スタコラサッサだぜ→MUSASHI -GUN道- ムサシ「言われなくてもスタコラサッサだぜぇ」 バクシールート今日からヤのつく自営業→○マシリーズ 元ネタは逆? その発想はなかったわ→ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!板尾の嫁 働きたくないでござる→るろうに剣心のコラ改変 科学忍法火の車→科学忍者ガッチャマン 25年前の誓い~な、なんだって―――!?→MMR マガジンミステリー調査班 黒ジャンルートなん……だと……?→BLEACH おっす、オラジャンカルロ→ドラゴンボール そう思っていた頃が俺にもありました→バキ 範馬刃牙「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」 こんにちは。監獄のアイドル、ジャンカルロです。→こんにちは。読売ジャイアンツの坂本です。? 生きてる世界の違うおひとですねわかります→こうですか?わかりません><の派生 3つ、いえるかな?→ポケモン言えるかな ? よーし、パパ頑張っちゃうぞ→吉野家コピペ「よーしパパ特盛り頼んじゃうぞー」 うちのカミさんがね→刑事コロンボ ベルナルド、がんばれ。ちょうがんばれ→宇宙ヤバイコピペ「もっとがんばれ。超がんばれ」 下を向いてでもいいから歩こう~♪→坂本九の楽曲「上を向いて歩こう」 チョコおいしいです→ブーム君「コーラ おいしい です」 幹部全員連れて脱獄できたら100万ドル!→ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円!! もちもち、あたちジャンカルロ。下っぱやくざなの。→都市伝説 メリーさんの電話 クリア後やったねジャンちゃん、家族も増えたよ→カワディMAX作「コロちゃん」の中の「やったねたえちゃん!」 にんげんだもの→相田みつを
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元スレ ――第三次世界大戦は終結した 学園都市では何事も無かったかのように、いつもの日常が広がっていた。 友達と仲良く喋っていたり、バイトに勤しむ者もいたり、風紀委員(ジャッジメント)としての活動を行っていたりと。 中には戦争の後処理に追われる警備員(アンチスキル)などもいた。 そんな中、一方通行(アクセラレータ)もここ、第七学区を歩いていた。 レベル5第一位、学園都市が誇る最強の超能力者である。そして同時に、学園都市暗部の組織「グループ」の一員だ。 戦争終結後は暗部での仕事もめっきり少なくなっていた。ゆえに彼もこうして街を出歩くことが多くなっていた。 彼は第三次世界大戦中、ロシアへ趣き打ち止め(ラストオーダー)と呼ばれる10歳前後の少女を救うために戦っていた。 「エイワス」と呼ばれる存在の現出により、身体に多大な負荷がかかっていたのだ。 しかし彼は無事打ち止めを救う方法を見つけ出し、元の平和な日常へ戻してあげることに成功していた。 打ち止めは今も警備員である黄泉川愛穂の自宅で元気に過ごしているだろう。 「・・・・・・」 だが、今の彼の表情は実に不機嫌であった。 彼の隣には今、『とある女性』がいる。一緒に第七学区を歩いているのだ。 ―――― 五日ほど前、『彼女』は一方通行と『とある女性』とともに第二十三学区の人目のつかない場所にいた。 「ええと・・・、なんて言ったらいいんでしょうか・・・」 彼女は困惑した表情で一方通行と『とある女性』の顔を交互に見る。 一方通行は今すぐにでも飛びかかりそうな凶悪な表情で彼女を睨みつけていた。 その隣にいる『とある女性』は全くの無口、無表情である。 「うーん・・・、何が原因なんだろう、私にも分かりかねます。 でもこれだけは言える」 彼女は凄く言いづらそうな、しかしはっきりとした口調で一方通行にこう告げる。 「多分彼女は、あなたと一緒にいたいんだと思います」 「・・・はァ?」 意味が分からない。一緒に居たがってるって?何を根拠にそんなことが言えるのか。 自分の隣にいる女がどんなやつか分かっているのか。 「ワケのわかンねェことをぬかしてンじゃねェぞ」 「でも、それ以外考えられなくないですか?」 「どォして コイツ が俺と一緒にいたいなンて思うンだよ」 「だってロシアから帰ってきてここに来る間も、ずーっと離れなかったじゃないですか」 「だからって コイツ が俺と一緒にいたいと思う理由にはならねェだろォが。 もしかしたら今この瞬間だって俺やお前を殺そうとするかもしんねェ」 「あっちで彼女と会ったときも言いましたが、今の彼女からは敵意や殺意は感じられませんよ? 私 だからこそ、それはよくわかります」 「・・・・・・、ちっ」 そう。確かにそれは『彼女』だからこそわかることなのかもしれない。 しかし、だからと言ってなぜこの『とある女性』が自分と一緒にいたがるのか。それだけがどうしても理解出来ない。 「ほら、アレじゃないですか?ええと、なんて言ったっけ・・・」 「あァ?」 「ふら・・・ぐ? そう! フラグですよ!」 「ふらぐゥ?」 「聞いたことありませんか? こう・・・上手く言えませんけど、恋人関係になるような条件が整ったというか整いつつあるというか」 「はあァ!!?恋人だァ!?」 「ひぃぃ!! で、ですから私も詳しくはわかりませんけど、そういう関係になりたいからこそ一緒にいたいんじゃないかなぁって・・・あぅ///」 自分で言ってて恥ずかしくなってきたのか、彼女の顔が真っ赤になっている。 こういうやつにもこんな感情があるのか、と感心したいところだが今はそれどころではない。 フラグと言う言葉は一方通行も聞いたことがある。ゲームでいうところの「何かが起こるための見えない条件」だ。 つまり今の条件で言えばこれは「恋人フラグ」ということになる。自分がそれを立てた、と? 「ふぁ、ふぁいとー」 「他人事みてェに言ってンじゃねェぞおいィ!!」 ――――― 一方通行「フラグ・・・ねェ」 一方通行「はっ、くっだらねェ・・・と言いてェとこだが、まァ一応ここは男として喜ンどくとこ・・・・・・なのかァ?」 ???「―――――」 一方通行「俺はそういうのとは全く縁が無かったからなァ」 一方通行「そういやあの女が言うには、三下なンかはこういうフラグをあちらこちらでポンポン立ててるそうじゃねェか」 一方通行「気は進まねェが三下にでも相談してみっかァ?何か手掛かりが掴めるかもしンねェ」 一方通行「端から見りゃァあのクソガキともフラグが立ってる、なンて思われてるかもしれねェけど あいつはそういうのとは違うンだよなァ。 そもそもガキだし」 ???「―――――」 一方通行「正直第一位の俺でもどう対処したらいいかわかンねェ」 一方通行「つゥかこうしてコイツと街を歩いてるが・・・これっていわゆるデート・・・なのか?」 ???「///」ドンッ 一方通行「ぐはっ!! 肘で突付くなバカが!!」ゲホッゲホッ ???「―――――」 一方通行「ったく・・・あーあー、周りの視線がやたら気になるぜ」 一方通行「つっても、当然だわな。 こんなのと俺が街歩いてるってンだからよォ」 一方通行「まァ俺も男として、女と一緒に出歩くってのは悪い気はしねェよ」 一方通行「―――まともな女ならな」 ガブリエル「nidfhifwef私jfogjo嬉fdlslgjn」 一方通行「どォしてこうなったァァァァァァァァァァああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 一方通行とともに街を歩いているのは、かの第三次世界大戦時、ロシア上空に現れた大天使だった。 ―――『神の力(ガブリエル)』。ミーシャ=クロイツェフとも呼ばれる、水を司る天使である。 女性的な体つきなのは見ればわかるが、身長は約ニメートルほど。 皮膚のように見えるそれは、すべすべとした白い布であり体全体を覆っている。 髪のように見えるそれは、後頭部からさらに後ろへ流れるように形作られる、ラッパのように広がる布だった。 顔には目も鼻も口も無く、すべての器官を布の凹凸だけで表現しているのだ。 肌と装束の厳密な区分はなく、一体化している。白い布の表面に、金色の葉脈みたいなものが走り、所々が同色のピンで留められていた。 誰がどう見ても、人間には見えなかった。彼女は天使なのだから。 彼女はロシアで一方通行と、風斬氷華(ヒューズ=カザキリ)と呼ばれる科学の天使と激闘を繰り広げた。 『一掃』により二人を追い詰めた水の天使だが、『神の右席』後方アックアによる十字教の術式、「天使の力(テレズマ)」の封入術式と 上条当麻による、ミーシャ召喚の儀式場の『門』を司る黒と白で一対となっていた柱の破壊によって、最後には爆散した。 爆散した、はずだった。 上条当麻はこの時、ミスを犯していた。第二波の『一掃』が秒読みになっていたことで焦っていたのか、右手の幻想殺し(イマジンブレイカー)で 柱を薙ぎ払ったはいいが、完全に破壊しきれていなかったのだ。 それによって完全に爆散し、消滅することは逃れた水の天使だが、やはり致命的なダメージは逃れられなかった。 戦闘能力が急速に減少していくのを察知した彼女は、うまいこと爆散したと見せかけて一時撤退し、一方通行と風斬氷華の目を欺いたのだ。 もちろんこの戦争の黒幕であり、水の天使を召喚した張本人である右方のフィアンマはそれに気付き用意していた策を使用しようとしたのだが、 上条当麻が現れ放置せざるを得なくなってしまった。 もちろんこの事実は一方通行や風斬氷華は知らない。知っているものなどごくわずかだろう。 だがそんな天災のような力を振りまくった水の天使が、今は一方通行とともに学園都市の第七学区を闊歩している。 まぁよく見ると地面から微妙に足が浮き上がっているので闊歩しているという表現は間違ってはいるのだが。 周りの学生たちの目は怪異をみるような目で二人を見ていた。しかし騒ぎにならないのはここが 学園都市 だからだろうか。 能力者が生み出した立体映像か何かだと思われているのかもしれない。 警備員などが出張らないのもなんらかの隠蔽工作が施されているからなのだろうか、ロシアでガブリエルを目撃した警備員もいるはずなのだが・・・。 学園都市統括理事長のアレイスター・クロウリーがこれを放置している理由もわからないが、今はそんな事はどうでもよかった。 「何で着いてきてる!?何で俺に着いてくるンだよこいつは!!!」 「gfgjosg落jgogjsk着jdsxnsadv」 「あの巨乳メガネ、フラグだなンだのとほざいてやがったがンなわけねェだろォが!!!俺が何したってンだよォ!!!えェ!? 俺はお前を殺そうとしたンだぞ!!なのにそれのどこにフラグ立つ要素があったってンだァ!!!」 「mvgjnne周囲jiefidvj見nfeghi」 「ああああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁァァァァァァァ!!!!!!」 『神の力』との再会は、戦争が集結し、一方通行が帰路へつこうとした時のことだった。 ――――ロシアから学園都市へ帰る際、少し手間取って乗り遅れそうになったため、打ち止めと番外個体(ミサカワースト)は空港から帰ってもらっていた。 一方通行はあらかじめ話をつけておいた航空機に乗るため、空港ではないとあるロシアの平原に来ていた。 その航空機に乗ると、そこには風斬氷華もいた。 「ンだお前。自分で飛ンで帰れるだろ」 「! ・・・え、えと、乗り遅れてしまって・・・それに一度、飛行機に乗ってみたくて・・・えへへ」 妙に引っかかる言い方だったが、一方通行は気にとめなかった。 「あの時は助けていただいてありがとうございました」 「別に俺は何もしてねェよ」 「いえ、あなたが来てくれなければ私も多分やられてたでしょうから」 「俺が来ても大して差は無かったがなァ」 「そんなことありませんよ、本当に感謝しています」 ちっ、と一方通行は舌打ちしつつ、風斬氷華が座っている席から少し離れた席へ座った。 「結局、外部からの援助で勝てたってだけの話だ」 「聞きました。上条くんと・・・アックア?さんが手伝ってくれたって」 「けっ、三下の野郎・・・」 「他にも英国の王女さんや、『傾国の女』って呼ばれてた人や・・・いろんな人が力をあわせて『神の力』に勝てたんですよ」 「そしてあなたも」 「ふン・・・」 みんなと力を合わせて勝った 、など昔の一方通行なら吐き気すら催したかもしれない。だが今は不思議と悪い気はしなかった。 これも大戦中に成長した精神が、心が、そう思わせているのだろうか。 「・・・・・・、見られ、ちゃっただろうなぁ・・・」 「あン?」 「私の姿、背中から羽根なんか生やしちゃって。 戦ってる時、色んな人が私を畏怖の目で見てた・・・」 「俺も羽根生やしちゃってるンですけどォ」 「えっ、あっ、す、すみません!」 「何を今さら気にしてンだよ」 「え?」 「自分が化物じみた存在だってのを、だ。俺だってそうだ、化物は一人じゃねェ」 「同じ化物がこの世に存在するって知っただけで、少しは気が紛れンだろ」 「・・・ありがとうございます」 「(・・・なーにくだらねェこと言ってンだろォな、俺ァ)」 しばしの沈黙。やがて一方通行がそれを破る。 「で、まさかその三下までこの航空機に乗るってンじゃねェだろォな」 「! あ・・・彼は先に空港から帰ったそうです、彼女と一緒に」 「インデックスか」 「・・・・・・はい・・・」 心なしか、彼女がしょんぼりしているように見える。どうかしたのだろうか。 いまいち彼女の心境がわからない一方通行だが、この話題はもう出さない方がいいのかもしれないと判断し、別の話題へと変える。 「・・・しっかし、AIM拡散力場の集合体ねェ・・・こうしてみると普通の人間にしか見えねェがな」 「えへへ・・・確かにそうかも知れないですけど、私の頭の中にはその・・・三角柱状の――――」 途端に、風斬の表情が凍りついた。 「あン?」 風斬「な・・・、え・・・!?ど、どうしてっ!?」 一方通行「ンだよ? どうかしたのか」 風斬「あ・・・ア・・・・・・」 一方通行「・・・? なーンなーンでーすかァ?」 風斬「う・・・う、ううぅぅ・・・後ろ・・・」ブルブル 一方通行「はァ? っはは、なンだよそりゃァ。 もしかして俺をビビらせようとでもしてンのかァ?」ニタニタ 風斬「ち、違・・・・・・ホントに・・・」ガクガク 一方通行「ったくよォ・・・。 はいはい、付き合ってやンよ、お前そういうの好きなのかよ、意外だな。 後ろになーにがあるってン――――」クルッ ガブリエル「efjvndsafk久々fhifncknm」 一方通行「」 後ろを振り向くと、眼前に白ともつかない灰色ともつかない、奇妙な壁が視界に広がった。 『神の力』、ガブリエルが一方通行の真後ろの座席に座り、顔をこちらの席に寄せていたのだ。 一方通行がみたものは壁などではなく、ガブリエルの顔のどアップだった。 「おおおおおおぉぉぉぉぉォォォォォォああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」 「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 ホラー映画の演出どころの話ではない。一方通行は今まであげたことない恐怖一色に染められた悲鳴をあげていた。 顔には目も鼻も口も無い、すべての器官を布の凹凸だけで表現した それ が、一方通行の顔のわずか三センチのとこまで接近していたのだ。 並の人間なら心臓発作でそのまま天国へ旅立っていたかもしれない。 ガブリエルの顔だとわかった瞬間、戦いの記憶がフラッシュバックされ、あの天使の恐怖が一方通行の頭に流れこんできた。 「うおっ、どっ、あっ、あが、あああああァァァァァァァァァ!!!!!!!」 「いやあああああああああああ!!!!!」 二人は完全にパニクっていた。無理もない。すべての戦いが終わり、安堵した空気の中で何気ない平和な会話をしていた途端にあの顔なのだ。 これで冷静でいられる人がいたら、一度病院でみてもらったほうがいい。 だが一方通行のパニックはついに限度を超えたのか、突如として背中からあれが噴出した。 「mlsdfmghndvmasdmlfjwbvlmv」 「ちょ!?あ、一方通行さん!?」 この世の全てを否定するような、黒々しい歪な翼が機内を覆う。 そして数瞬も持たず航空機の天井が破壊される。完全に暴走状態に突入していた。 ガブリエルはそれをふかふかした座席で眺めている。 「sankdni黒翼jfeofvkam美nfifhk」 「nfnkacnkasnhghweclasmcafkj」 「お、落ち着いてくださ、きゃあ!? ひ、飛行機がぁぁ!!」 風斬はとっさに航空機の外に避難した。その数秒後、航空機は完全に粉々になった。 一方通行と風斬氷華がいた場所は、空港ではない。ロシアのとある平原だ。その平原に炎が立ち上がっている。航空機の残骸が燃えていた。 ここが空港なら今頃警察沙汰になっていただろう、人気のない平原だったのが幸いである。 「fjsdofj航空機feihwk消失jgoepgjk」 「はァ・・・はァ・・・はァ・・・」 「はぁ・・・ふぅ・・・、お、落ち着きましたか?」 二人は息を切らしながら航空機の残骸を見つめていた。ガブリエルは興味がわいたのか、しゃがみ込み航空機の残骸を指先でつんつんとつついている。 あとからやってきた航空機のパイロットがロシア語でわめいていたが、それはあとで話をつけることにした。 それよりも今は――― 「・・・なンでこいつがここにいる」 「あの時、確実に倒したはずなのに・・・まさかまだ存在していたなんて」 「―――――」 ガブリエルは相変わらず残骸をつついていた。パイロットが彼女を見て危険だから離れろと注意していたが、ガブリエルは聞く耳を持たない。 というかこのパイロットはガブリエルを見て何か思うところはないのだろうか。 「どういうことだ?フィアンマがなンらかの保険をかけていたってオチじゃァねェだろォな」 「それは・・・考えにくいと思います、どうやら彼女、あのときのような力は持ってないみたいです」 「わかンのか?」 「完全に力が失われたわけではないみたいですね・・・50%ほど、でしょうか」 「50%でも十分やべェンじゃねェのか」 本来の半分ほどの力を失っている―――後方のアックアが施した封入術式の効果だろう。アックアは術式に成功しているということだ。 だとしたら、儀式場の破壊を行った上条当麻がミスを? 「それはねェだろォな。 右手で柱を破壊するだけだし」 「ともかく、原因は何であれ『神の力』は今もこうして存在しています」 「fhdfkfifk把握nfkknvvn」 ふと、ガブリエルが立ち上がりこちらを見てきた。 とっさに身構える一方通行と風斬。パイロットの男は状況がつかめていないようだった。 じりじりと、ガブリエルが歩み寄ってくる。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 緊張の糸がピンと張られる。今この瞬間、あの神話を再現したかのような激闘が再現されるかもしれなかった。 と、風斬がそこで何かに気付く。 「・・・あれ?」 一方通行が横に目を向けると、風斬はキョトンとした表情でガブリエルを見つめていた。戦闘態勢は解除されていた。 「!? 何やってやがる!!」 「あの天使・・・いえ、彼女、殺意が無い・・・?」 「なに・・・?」 改めてガブリエルの方へ目を向ける一方通行。 確かによく見ると、心なしかガブリエルは嬉しそうにこちらへ向かってきている・・・ように見えた。 顔があれなので全く表情が掴めないのだが。 「殺意どころか・・・敵意も無いように感じます」 学園都市製の科学の天使とはいえ、同じ天使である風斬にはわかるのか、もう警戒を解いているようだった。 ガブリエルが二人のすぐ近くまで来ると、彼女は一方通行の顔をじーっと見下ろす。子供ならそれだけで失禁しかねない行為だった。 得体のしれない重圧が一方通行にのしかかる。そして、 「・・・・・・っ」 「―――――」 ギュッと、抱きしめられた。 「ンな・・・っ!? ぐっ・・・・!!」 「え? え?」 「jskdvgvw再会cnkfi嬉々mfsdf,」 意味が分からないノイズ混じりの言語で何かを口走っているガブリエル。しかしなんとなく、それは喜びを表している言葉のように聞こえる。 風斬は頬を赤らめながらその様子を見ていた。 パイロットの男は現状を把握したのか、やれやれと首を振っている。 「はわわわ・・・こ、これはどういうことですか・・・・?」 「~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!」 「いったい何がどうなって・・・一方通行さん?」 「っ!! ~~~っ!!!」 一方通行が宙に浮く足をバタバタと動かしながら何かを訴えているようだが、彼の顔はガブリエルの胸に埋まっているためよく聞き取れない。 風斬が耳を澄ましてみると、骨が軋んでいるような・・・ミシッ、ペキッといった音が聞こえてくる。 「・・・!あ、一方通行さん!!」 そう、アックアの封入術式によって半分ほど力を失っているとはいえ、彼女は本物の 大天使”なのだ。 そんな天使の力でハグをされるとなると、当然電極チョーカーのスイッチを入れていない一方通行の身体が無事で済むハズがない。 赤ん坊がゴリラにサバ折りをかけられているようなものだ。 「あ、あの!彼、苦しいんじゃないですか!?」 「jvdsgjink失敬gjdgknv」 ようやく気付いたのか、ガブリエルは一方通行を抱きしめている腕を解く。一方通行は着地すると、膝から折れて倒れた。 「だ、大丈夫ですか・・・?」 「かはっ・・・げっほ・・・こ、殺すぞ・・・」 よろよろと立ち上がる一方通行。立てるところからみると、背骨あたりは無事のようだ。 怒りに染まった一方通行が電極チョーカーに手をやろうとしたとき、ガッ、とガブリエルにその手を掴まれた。 「!?」 「jfieajfkvnzd握手fsins,nfnf」 「ぎゃあああああァァァァァァ!!!!!」 今度はどうやら握手を求めてきたようだ。某喧嘩師のも真っ青の握力で一方通行の手を両手で握るガブリエル。 そのまま喜びを表すかのようにブンブンと腕を上下に振った。 一方通行が干したてのタオルのようにバッサバッサと宙を舞う。風斬はその光景をただ呆然と見つめるしかなかった。 結局、三人は飛んで帰ることにした。パイロットの男の話によると、代わりの航空機を用意するのは難しいそうだ。 風斬「よっと・・・、うん、なんとか羽根は生やせました」ブゥン ガブリエル「jgsogjmv飛翔ngdknkds準備gkk完了hksvnssf」ビキベキベキベキベキ 一方通行「・・・・・・」ボロボロ 風斬「あの・・・大丈夫ですか?」 一方通行「大丈夫ですかじゃねェだろォが・・・肩脱臼したンだぞおい」 風斬「ご、ごめんなさい・・・止めに入れなくて」 一方通行「くっそ・・・ベクトル操って肩は入れたが、まだ頭が揺れてやがる・・・おェ」フラフラ ガブリエル「dkgdknn謝々fwkfkndlq」サスサス 一方通行「触ンな」 ガブリエル「―――――」ピト 一方通行「くっつくなってェの」 風斬「なんかずいぶん懐いちゃってますね」 一方通行「どォなってやがンだァ?」 ガブリエル「jfdkdknvdnkvmf」 一方通行「何言ってンのかわかンねェよ」 風斬「とりあえず一方通行さんとは離れたくないみたいですね」 一方通行「意味がわからねェ」 風斬「もしかすると・・・うーん、でもそれだと原因がわからない」 一方通行「あァ?」 風斬「いえ、何でも無いです。 あれなんて言ったっけなぁ・・・」ボソッ ガブリエル「nsdghjd貴方nfsakfh翼nfkh現出fnefhjk」 一方通行「そォいや俺ァどォやって帰るンだ」 風斬「あの羽根が出せないのでしたら、ベクトル操作で飛べばいいんじゃないですか?」 一方通行「俺の能力は三十分が限界だ。ロシアから日本まで持たねェよ」 風斬「そうですか、・・・よーし、なら私に掴まっ」 ガブリエル「―――――」トントン 一方通行「あァ? なンだよその仕草は」 風斬「あ、多分掴まってって言ってるんじゃないですか?」 一方通行「・・・こいつに掴まって帰れ、と?」 ガブリエル「jjfkgnnh歓迎fjfkdmvlam」 一方通行「冗談にしても笑えねェ、それなら普通に空港まで行って帰るわ」 風斬「でも、パスポートとか持ってきてるんですか? あなたは確か、電車でロシアまで来たって聞いてますけど」 一方通行「ぐっ・・・」 ガブリエル「―――――」トントン 一方通行「ンじゃお前に乗って帰る」 風斬「私は構いませんけど・・・ほら」チラッ ガブリエル「―――――」ガッシャガッシャガッシャガッシャ 風斬「ものすごい速度で彼女の頭の輪が動いてる・・・私に乗ったら怒っちゃうかもしれませんよ?」 一方通行「クソッタレがァ・・・」 一方通行「・・・クソッタレが」ガッ ガブリエル「///」 風斬「(照れてるのかな・・・?顔があれだからよくわかんない・・・)」 一方通行「ンじゃ、帰ろうぜ」 風斬「はい。 あ」 一方通行「どォした」 風斬「私たち、音速以上のスピードで飛ぶんで気をつけてくださいね。 天使さん、よろしくお願いします」フワッ ガブリエル「jfogjkmv,vm了解mvsamvaj」フワッ 一方通行「音速?いやちょっと待っ―――」 轟ッ!!!!!! ――――こうして一方通行、風斬氷華、ガブリエルの三人は学園都市へと(正確にはその第二十三学区付近へと)帰還した。 一方通行は途中で気を失ってしまっていた。 そして第二十三学区で風斬からフラグ云々の話を聞いた五日後、つまり現在へと戻る。 一方通行「はァ・・・どっかの三下じゃねェが、不幸だ」 ガブリエル「―――――」キョロキョロ 一方通行「騒ぎにならねェのは助かったが・・・よくこいつ学園都市に入れたな。 アレイスターの野郎は何してやがる」 ガブリエル「―――――」クシュン ズッドォォォォン 一方通行「くしゃみだけでコンクリ抉るようなやつと隣歩きたくねェ・・・」ウォォ!? キャアア!! 一方通行「つかくしゃみとかするンだな天使も」 ガブリエル「///」 一方通行「あああ照れてるかどうかもよくわかンねェェェ」 ガブリエル「fknksdnv貴方nfewfknc」 一方通行「ン? もしかして呼ンだか?」 ガブリエル「mfljobvm学園都市mfmkw」 ガブリエル「ntkwgh様々mwjgk機器nfwkgwk」 ガブリエル「mfgkgj興味nsdf深nfewfk」 一方通行「会話がしてェ・・・」 一方通行「いやしかし実際どォするこの状況」 「わー見て見て初春! なんかすごい格好の人がいるよ~! 写メ写メ」ピロリロリーン 「ちょ、失礼ですよそんなことしちゃ! ・・・隣の白髪の人、どっかで・・・」ピロリロリーン 一方通行「さっきからあンな感じで写メ撮られまくってるしよォ」 ガブリエル「―――――」ピースピース 一方通行「ピースなンざしてンじゃねェよお前もよォ・・・なンでそンな人間の仕草知ってンだよ」 一方通行「ホント、どォすりゃいいンだ。 これ召喚したフィアンマはもう接触しようがねェし」 一方通行「儀式場があったベツレヘムの星とかいう空中要塞も無くなってるしなァ」 一方通行「あれが無くなったのにこいつがいるってこたァ、もうこいつを消滅させるには直接ボコボコにするしかねェってことだ」 ガブリエル「mglewgj写jjkvjjo」 一方通行「・・・でも敵意が無ェってンじゃこっちとしてもやりにくいンだよなァ」 ガブリエル「fnw私vgghi空腹fkvnkrnkn」 一方通行「そもそもこいつは何で俺に着いてきてンだろォか」 ガブリエル「nkwnfekwgn空腹nfkwenwehgk」 一方通行「フラグ・・・は無ェ。 まずありえねェ、ンなもン立てた覚えがまず無ェ」 ガブリエル「gknkfs空腹nmfknf」 一方通行「だとすると・・・他には何だ?復讐?だったらロシアから帰るときに殺ってるはずだ、 まァ返り討ちにしてやるが」 ガブリエル「cnkngk空腹mfwegjk」 一方通行「何か他に思い当たるよォなこと・・・なンかあるかァ?そもそもこいつとの関わりが余り無ェ。 クソガキ関連なら別だが」 ガブリエル「mflweg空腹mflefj」 一方通行「まァこいつも俺に攻撃してくる気は(風斬曰く)無ェらしいし、 とりあえずは現状維持で問題ねェんだが」 ガブリエル「nkwgek空腹nwegk」 一方通行「その現状維持が嫌すぎるンだよなァ、何でこいつと一緒なンだか」ハァ ガブリエル「―――――」 ――瞬間、学園都市に突如「夜」が訪れた。 学園都市がざわめく。先程まで広がっていた快晴の青空が、気がつけば漆黒に染まっていた。 時刻は正午を過ぎた頃である。テレビではあのお馴染みのお昼番組でサングラスがトークをしている時間帯だ。 明らかに、異常事態だった。 「なン・・・え!?」 一方通行の背中にぞぞぞぞぞぞぞっ!!と、恐怖が巡る。この異常事態を、自分はロシアで目撃したことがある。 気がつけばガブリエルが少し離れた場所で六メートルほど浮いていた。その背中には、 ―――水晶のような、孔雀のような、不可思議な翼が生えていた。 ロシアでガブリエルと戦闘を行ったとき、そしてロシアから風斬氷華と学園都市へ帰還する際にも見たあの翼。 短いものは一メートル以下、長いものは百メートル以上。それらの翼が『彼女』の背中から不均一に生えていた。 「ちょ、おい!! てめェ何してやがンだァ!!?」 聞こえているのかどうかもわからない。水の天使は空に手をやった。 「fmmf範msl・・・・・・mwgm設定」 人間にも所々は聞き取れるような言葉を水の天使は口にする。 (ま、ず――) 「投mkb準備・・・nfkgnk完了」 夜空の星が瞬いた。あれだ、あれが来る。 「命令名(コマンド)『一掃』――――投」 「やめろォ!!!」 なりふり構わず、一方通行は叫んだ。 『一掃』は、実行されなかった。 学園都市の空に再び青空が戻る。周りの学生たちは何事だったのかと未だに騒いでいた。 一方通行たちに向かう視線が、よりいっそう多くなる。 一方通行はベクトル変換能力を使用し、ガブリエルを連れて空間移動(テレポート)したかようにその場から逃げていた。 「はァ・・・ぜェ・・・、寿命が縮ンだぞおいィ・・・」 「―――――」 「ちっ・・・職質されたら『神龍を呼んでましたァ』でごまかすしかねェか」 まだ冷静になっていないのか、訳の分からないことを口走る一方通行。 そしてひと息つくと、事の発端である水の天使を睨んだ。 「てンめェ・・・今のはどういうつもりだ? 学園都市を滅ぼすつもりかよ!?」 「否定。」 「違うってのかァ!? ンじゃ今のは何だったンだよォ!!」 「話。拝聴。要求。」 「話を・・・聞けってのか?」 「―――――」 「・・・納得のいく説明を頼むぜェ、天使さンよォ」 ガブリエル「私。空腹。食事。要求。」 一方通行「・・・?」 ガブリエル「貴方。要求。食事。要求。私。空腹。」 一方通行「(日本語覚えたてのタイ人みてェな喋り方すンじゃねェよ・・・)」 ガブリエル「貴方。無視。注意。nkrejh惹nmrle為」 一方通行「あ、やばいやばい、ノイズ混じってきた」 ガブリエル「mlwegj実行nmerkg」 一方通行「・・・・・・。 ・・・・・・要訳すっとォ」 一方通行「『私はお腹が空いてきたのでェ、どこかで食事を取ろうと俺に頼ンでみたけどォ、俺が全っ然話聞いてないンでェ、 俺の注意を惹くためにィ、お星様落としちゃおうとメルヘンチックなアピールかまそうとしてましたァ』」 一方通行「こンな感じですかァ?」 ガブリエル「///」 一方通行「規模がデカすぎンだろォがァァァァァァァ!!!!!!!普通に(手加減しながら)肩叩くとかして呼べよォォォォ!!!!」 一方通行「ちょっと話聞いてなかったくらいで星落とされてちゃァ地球が持たねェンだよォォォ!!! 普通に考えてわかンねェかァ!?」 ガブリエル「―――――」スッ 一方通行「あン? どこに指さしてン・・・」 『ドジっ子アピールで彼を落としちゃえ☆ 天使でもわかるドジっ子になるための20001の方法』\870- 一方通行「・・・・・・」 ガブリエル「///」 一方通行「ドジっ子の域超えてんだろォがァァァァァァァ!!!」 ガブリエル「//////」モジモジ 一方通行「いや可愛くねェンだよそンな指動かしてもよォ!!!普通の女とかなら赤面して俯いてはにかみながらやりゃァ ちったァ可愛く見えるンだろうけどなァ、お前無表情ってレベルじゃねェだろォがよ!!!」 ガブリエル「―――――」パラパラ 一方通行「ンで立ち読みすンなよ!!!何でそンな人間くせェ行動すンだよお前はァ!!!」 一方通行「はァ・・・叫びすぎて喉からっからだわ・・・。 つかなンだよこの本、天使でもわかるドジっ子になるための20001の方法って・・・。 MNW文庫出版・・・聞いたこともねェ」 ――その20000・彼の股間にコーヒー(液体ならなんでもOK!クリームだと尚良)をぶっかけて、 「いっけな~い☆」な空気を出しつつ股間にタッチ!―― ガブリエル「―――――」コポコポコポ 一方通行「水を纏うな水を」 一方通行「とにかく・・・腹が減ってンだな?」グゥゥ~ 一方通行「って・・・俺も減ってきたな。 朝から何にも食ってねェし・・・あァ~いちいち鳴るンじゃねェよ///」グゥゥゥ~ ガブリエル「―――――」ガクガクガクガク 一方通行「笑ってンの!? 笑ってンのそれ!? 無表情だから怖ェよ!! 全身ガクガク震わせてンじゃねェ!!!」 ガブリエル「―――――」ピタ 一方通行「急に止まるなよ・・・もうヤダこの天使」 一方通行「さてと・・・ちょいと離れたところのほうがいいだろ。すると・・・いつものファミレスだな。 構わねェな?」 ガブリエル「―――――」コクン 一方通行「あ、やっとわかりやすい意思表示しやがった。 ンじゃ行きますかァ」 ガブリエル「mwelgWKTKwdkfnf」 一方通行「え?」 ガブリエル「―――――」 ――いつものファミレス 一方通行「こいつ入れてくれンのかなァ」カランカラン ウェイトレス「いらっしゃいま・・・せー♪(あ、いつものうさぎさんだ、久々に来たなー)」 一方通行「(よく訓練されてやがる・・・ってこいつはいつものウェイトレスじゃねェか。 俺が連れてくる変な客(クソガキとか)にゃァもう慣れっこですってかァ)」ウンザリ 一方通行「二人だ」 ウェイトレス「かしこまりました! お席へご案内しまーす♪」 ガブリエル「―――――」ゴンッ ウェイトレス「ッププ・・・!!(頭ぶつけてるー!背が高すぎて頭ぶつけてるよこの人(?)ー!)」プルプル ガブリエル「hrioghnk不覚nwgknofj」サスサス 一方通行「・・・・・・(周りの視線が半端ねェ・・・昼の客が多い時間帯なのが余計に・・・)」 ウェイトレス「・・・・・・ッププ」プルプル 一方通行「おい」スッ ウェイトレス「あ、も、申し訳ありません! こちらのお席で――ひゃっ!?」 一方通行「頼むからこいつの前では笑うなよ、こいつが不機嫌になったらまた『夜』が来る」ボソッ ウェイトレス「(か、顔が近いよ顔が・・・///) 夜・・・?た、大変失礼しました」ボソッ ガブリエル「―――――」イラッ ウェイトレス「ご注文がお決まりになりましたら、そちらのボタンを押してください」 一方通行「あァ」 ガブリエル「nwkgh不可解nwrgjk」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 一方通行「連打してンじゃねェェェェェェェ!!!! あ、すまねェ、もう行っていいぞ」 ウェイトレス「かしこまりププッました・・・」タタタッ 一方通行「ったく・・・ほら、こっから食いてェもン選べ」スッ ガブリエル「nkebk献立ngkre」ジーッ 一方通行「今さらだけどお前、食事する必要とかあンのか? 天使も食わなきゃ餓死するってンじゃァ夢ぶち壊しだろォ」 ガブリエル「ngker興味nkrg本位nmlerjh」 一方通行「すまン、やっぱ何言ってンのか全然わかンねェ」 ガブリエル「―――――」パラ 一方通行「・・・やっぱ個室とかある店にすりゃよかったなァ。 いくらなンでも視線が凄まじすぎる」 「うっわ、ほら見てみぃあれ! ごっつ頭でかぁ! ラッパみたいになってるやん」 「貴様! 人(?)に指を指すなど失礼だろうが!」ビシッ 一方通行「はァ・・・」 ガブリエル「―――――」スッ 一方通行「ン、決まったのか、つか自分で決められるンだな・・・さすがにバカにしすぎか」 ――和牛ステーキセット \1,280- ―― 一方通行「・・・いや別にいいけどよォ、普通のもン頼むなァお前・・・中身人間なンじゃねェの」 ガブリエル「nkgmllds常識的nfkfngkng知識nkwegl右方ngkgnwk伝達fmelwm」 一方通行「だァからわかンねェっつゥの・・・俺も同じのでいいや、おら、押せよスイッチ」 ガブリエル「―――――」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 一方通行「やると思った」 ウェイトレス「お待たせしましたー、ご注文をどうぞ」プルプル 一方通行「(まだ笑い堪えてやがる・・・) 和牛ステーキセット、2つ」 ウェイトレス「ご飯とスープはどちらにしましょうか?」ピッ ピピッ 一方通行「俺はご飯、お前は?」 ガブリエル「ngrjkw質問nfwkg意図ngjknj;ad不明nfkwg」 ウェイトレス「え?」 ガブリエル「nvdvkeihecmlasfjojvhbihfjsk」 一方通行「・・・・・・ご飯2つで」 ウェイトレス「かしこまりました。 ・・・ふふ、外人さんですか?」 一方通行「人外だァ」 ウェイトレス「?」 一方通行「・・・とりあえずメシ食ったら風斬でも探してみっかァ」 ガブリエル「mdfkqfj待機nrigjlrmgl」 一方通行「あいつAIM拡散力場の集合体、だったよなァ。 今呼べば来ンのかな」 一方通行「・・・風斬、風斬。 聞こえてたら出て来い」ボソボソッ 一方通行「・・・・・・やっぱ無理があるか」 ガブリエル「mfejgskdmvlm」 一方通行「ノイズが耳障りだからあンま喋ンな」 ガブリエル「―――――」コポポポ 一方通行「お冷で遊ンでンじゃねェよ」 一方通行「・・・このタイミングで暗部からの仕事の連絡とかあったらどうすりゃいいンだ」 一方通行「まァ最近は仕事も無ェし、心配いらねェか」 ガブリエル「―――――」フキフキ 一方通行「おしぼりで顔を拭くな。 おっさンかお前は」 ――15分後 ウェイトレス「大変お待たせしました、和牛ステーキ定食でございます。 鉄板にご注意ください」 一方通行「どォも」 ガブリエル「mfwlegjo待望mdlfjol」 ウェイトレス「ごゆっくりどうぞー♪」スタスタ ガブリエル「fmwelj合掌newkg」スッ 一方通行「あン? 手を合わせていただきます、ってかァ? クソガキみてェなことしやがっ―――」 ガブリエル「fnwkeg合掌mdfwlqfj」 ――パンッ 力加減を間違えたのか、ガブリエルが合掌した瞬間店内のガラスが全て吹き飛んだ。 一方通行が電極チョーカーのスイッチを切り替えるのが数瞬遅ければ、彼の鼓膜が破れていたかもしれない。 更にベクトル変換能力を駆使し、大量のガラス片からすべての客を守ったあと、代金を置き、 ガブリエルを連れて(ステーキはきちんと持って)店を脱出した。 この間わずかニ秒。 外からの襲撃だと勘違いした店長は、警備員へ連絡を入れていた。 一方通行とガブリエルは、路地裏での食事を余儀なくされた。 一方通行「クソッタレ・・・メシもゆっくり食えねェのかよ・・・」ムシャムシャ ガブリエル「nwfeklg美味nmfwegk」ムシャムシャ 一方通行「さて、皿もこっそり返したし・・・どォすっかねェ」 ガブリエル「mrjgrdml満足mclwejr」ケプ 一方通行「つーかお前、あらゆる行動の力加減は今後きちンと調節しろ、わかったな?」 ガブリエル「mvrejkbm了承mlwegjog」ムギュ 一方通行「抱きつくなっつゥの」ゲシ 風斬「あ。 一方通行さん、それに天使さんも」 一方通行「おォ、お前探したぞ」 ガブリエル「mdfwfjKAZAKIRInwegjo」ガシャガシャガシャ 風斬「どうですか? その後は」 一方通行「はっ、平和そのものだぜェ。 たった今も、ファミレスを一つ吹き飛ばしてきたとこだ」 風斬「あ、あはは・・・現状では放置されてるとはいえ、あまり目立った行動はしないほうがいいですよ?」 一方通行「俺じゃなくてこいつに言えってェの」 ガブリエル「―――――」 一方通行「お前、今ヒマか?」 風斬「基本的に私は用事とか無いですよ」 一方通行「三下やインデックスとかと遊ンだりしねェのか」 風斬「あ、あはは・・・・・・とにかく今は暇です」 一方通行「(・・・・・・?) まァいい、じゃついでにお前も一緒に来い。 こいつと二人きりじゃ息が詰まる」 ガブリエル「―――――」 風斬「い、いいんですか? 彼女は――」 一方通行「あ? いいンだよ、お前の言うフラグだのなンだのは絶対あり得ねェンだから」 風斬「わ、わかりました。 じゃあお言葉に甘えて・・・」チラッ ガブリエル「―――――」 風斬「(やっぱり怒ってる・・・・・・かな?)」 一方通行「とりあえず地下街にでも行くかァ」 ―――第七学区・地下街 一方通行「さて・・・やってきたはいいが、どォするかねェ」 ガブリエル「mkdgk興味mwejg深々fkfkn」キョロキョロ 風斬「・・・・・・」 一方通行「ン? どォした、何か元気無ェなお前」 風斬「いえ・・・、地下街って、その、あまりいい思い出が無いというか」 一方通行「なンかあったのか」 風斬「結構前なんですけど、ここで魔術師に襲撃されたことがありまして・・・」アハハ 一方通行「そいつはすまねェ、気遣いが足りなかったな、場所変えよォか?」 風斬「いえ!いいんです、そのせいでろくに地下街を歩き回れなかったっていうのもありますし、もっとここを見て回りたいんです」 風斬「それに今なら例え魔術師の襲撃があったって、平気じゃないですか」 一方通行「?」 風斬「あなたや・・・それに本物の天使さんがいるんですよ。 これほど心強い味方もいません」ニコッ 一方通行「違い無ェ、天使級3人が固まって 行動してるってンだからなァ」クカカッ 一方通行「・・・・・・今なら俺達で世界を征服出来そうだぜェ」ニタァ 風斬「えぇ!?」 ガブリエル「mfkwegj御意nfkweg」ビキベキキキ 一方通行「冗談だおい!! 冗談だから羽根を収めろォ!!!」 ガブリエル「fnqijgmb私mfwq冗談nkegj」ドンッ 一方通行「ごっ・・・、だから・・・肘で突付く・・・な・・・」 風斬「 今のも私なりのジョーク、言わせないで恥ずかしい って言ってるんだと思います」ニコッ 一方通行「お前テキトーに通訳してるだろ?」ゲホッ 一方通行「お前はメシ食ったのかよ?」 風斬「いえ、というか基本的に私は食事をとる必要がないので・・・・・・」 一方通行「あァ、そォいやそォだったな」 一方通行「お、すき焼き屋があるじゃねェか。 食いてェな・・・・・・」 ガブリエル「grjgkfm屋台mfgmkwrjg」トントン 一方通行「あン? ひよこまんじゅう・・・?」 風斬「あのお店のひよこまんじゅう、可愛いですね」 一方通行「食うか?」 風斬「え、あ、でも、いいんですか?」アセアセ 一方通行「構わねェよ、あンぐらい」 風斬「あ、ありがとうございます」 ガブリエル「fnkasfj私mfwe要求mgkjg」ユビサシ 一方通行「よく食うなお前は・・・・・・しゃーねェ、お前にも買ってやンよ」 ガブリエル「fkewfjekw嬉々mlwf」ガバッ 一方通行「抱きつくなよ」 ガブリエル「―――――」シュン 風斬「うん、美味しいです」ムグムグ ガブリエル「jfaejfiwej同意cvkgkk」ガツガツ 一方通行「しっかし地下街だと余計に目立つなァ俺ら・・・」 風斬「ちょっと恥ずかしいですよね・・・今さらですけど///」カァァ ガブリエル「///」 風斬「あはは、天使さんも照れてますね」 一方通行「何でわかるンだ・・・」 ガブリエル「―――――」パラパラ 風斬「あれ? 天使さん、何を読んでるんですか? ・・・女性向けのファッション雑誌?」 一方通行「いや待てお前それどっから持ってきた」 オキャクサーン!! オカネオカネ!! 一方通行「てンめェ・・・天使が万引きって、夢ぶち壊しってレベルじゃねェぞクソがァ!!!」ダッ 風斬「お店にある品物は、お金を払わないとダメなんですよ? (変なところの知識だけは豊富なのに・・・)」 ガブリエル「―――――」 風斬「(うぅ・・・やっぱり私、邪魔だったかなぁ)」 チィ スマネェナ ホントタノムヨ・・・テイウカナニアレ ロボット? 一方通行「はァ・・・こいつといるとヒマにならねェ」タッ 風斬「あ、おかえりなさい。 天使さん、ファッションに興味があるんですか?」 ガブリエル「fnmkh衣服fkegh要求mfkegnk」コクリ 一方通行「こいつまさか・・・服が欲しいなンて言い出してンじゃねェだろォな」 風斬「そのまさかのようです・・・」アハハ ガブリエル「ieghiek貴方fnmekf選択nfekg」/// 風斬「一方通行さんに選んで欲しい・・・って言ってるのかな?」 一方通行「めまいがしてきたぜェ・・・」クラッ ―――第七学区・セブンスミスト 一方通行「まァ服とかアクセサリーってなるとこの店になるよなァ、この辺だと」 ガブリエル「nmewkgh壮観nfwkfnkv」キョロキョロ 風斬「わぁぁ・・・凄いですね」パァァ 一方通行「店員さーン」 店員「いらっしゃいませ、ってうわぁ・・・(でかっ!このラッパ頭の人(?)でかぁ!!)」ビクゥ 一方通行「(このリアクションも慣れてきたな・・・) こいつのサイズに合う服とかってあるか?」 店員「身長は高いですが、スリムな方のようですし、なんとか見つかるかもしれません」 一方通行「頼めるか?」 店員「少々お待ちくださいませ」タッ 一方通行「あいよ・・・・・・しっかしお前も服とか着てみたいと思うンだなァ」 ガブリエル「///」 風斬「女の子なんですから、ファッションに憧れるのも無理ないですよ」 一方通行「お前はこいつを女の子として見れるのか・・・さすが天使、格が違うぜ・・・」 一方通行「つかお前、この白い布が既に服なンじゃねェのか?」 ガブリエル「fnewg黙秘fnkqgke」 一方通行「違うってェのか? じゃあお前――」 一方通行「今は全裸ってことか?」 ガブリエル「―――――」ドスッ 一方通行「ン?――――」 風斬「えっ」 気がつくと、一方通行を含む周りの時間が、全てスローモーションになっていた。 「―――――?」 突然の出来事に目を見開くしかない一方通行。目の前にいるガブリエルは一方通行から少し顔を背けていた。 風斬の方はというと、キョトンという表現がぴったりな表情をしており、やはり何が起きたのかわからないでいるようだ。 ズッと、胸に妙な圧迫感を覚える。 自分の胸に目をやろうとしたが、やはりその動作もスローで行われるためなかなか視界に胸が映らない。 そしてその間に、一方通行はこの現象について考えていた。 「(―――これ、どっかで)」 どこかで味わったことのある感覚。一方通行はこのスローモーション現象を何度か体験したことがあると確信する。 「(―――どこだ、いつ、どこで)」 胸の圧迫感が、徐々に強くなっていっている。そしてようやく、一方通行の視界に自分の胸が映った。 ――――何者かの手が、胸にめり込んでいた。 正確にはめり込みつつある、が正しいだろう。これもスローで行われているのか、 非常にゆったりと一方通行の胸にその 手 が沈み込んでくる。 ただし。 その手は自分自身の手ではない。 白ともつかない、灰色ともつかない、曖昧な色をした手。 一方通行はつい数瞬前まで、その色を見ている。 「―――(天使)」 そう、ガブリエルの手だった。 掌底、といえば伝わるだろうか。手のひらでドンッ、と押しているような形。その手が胸に沈み込んでいるのだ。 そのまま胸を貫かれるかと思ったがそうはならず、これまた徐々に一方通行の胸から水の天使の掌が離れていく。 ガブリエルに小突かれた、と。一方通行は理解する。 「――――(思い出した、このスローモーションみてェな感覚は)」 木原数多と戦った時の。垣根帝督と殺しあった時の。エイワスに立ち向かった時の。 「――――(あれだ、死ぬ寸前の時の―――)」 理解したときにはもう遅かった。 一方通行は第七学区の空を舞っていた。 『今は全裸ってことか?』 一方通行が何の前置きもなくさらっと放ったそのデリカシーに欠ける言葉は、ガブリエルの羞恥心を刺激するには十分だった。 思わず一方通行の身体をトンッと叩いてしまう。 今までもそれを思わせるような仕草はあったが、これで水を司る大天使にも羞恥心というものがあるということが確定した。 思わずトンッと叩いてしまったとは言うが、彼女は『天使』なのだ。 後方のアックアによって封入術式を施され、本来の半分ほどの力を失ったとはいえ、『神の力』なのに変わりはない。 加えて、あまりに突然の発言に驚いてしまったため手加減するのを忘れてしまった。 一方通行の身体が紙くずのように吹き飛び、セブンスミストの壁を貫き、第七学区の空へ放り出された。 直径三メートルほどの穴が壁に空いている。 「―――――」 「あ、え?」 風斬氷華は現状を把握できないでいた。が、すぐに理解する。 ゴトッと、何かが落ちる音がした。一方通行が持っていた杖だ。 持ち主である一方通行はいない。外に吹き飛ばされている。 ガブリエル的には、今のは 『も、もう! 貴方ったら、女の子に向かって お前は今全裸なのか って・・・ デリカシーがないにもほどがあるぞっ☆プンプン!』 と、こんな軽いテンションでえいっ☆と一方通行を小突いただけだったのだが、大天使に小突かれてはたまったものではない。 彼女はしばらく掌底を突き出したポーズで固まっていると、暗い面持ちでこう呟いた。 「fnkegiwnv,不覚nvghkw謝罪mfwelgj」 「ごっ、がっ、あァァァァァァァァァァァァァああああああああああ!!!!!!!!」 地面に激突する寸前に電極チョーカーのスイッチを入れたことにより、致命傷は免れた一方通行。 だがガブリエルの掌底はあまりにも素早く、『反射』は間に合わなかった。 胸に激痛が走る。穴が空いていない方がおかしいと思える攻撃力だったが、幸いにも一方通行の肺はまだ皮膚の内側に収められている。 一方通行はベクトルを操作し、溜まっていた血液を口から吐き出す。 そして穴の空いた三階の壁へありったけの憤怒を込めた目で睨むと、 「・・・・・・上っ等だぜェあのクソ天使。 そんなに構ってほしけりゃ目一杯『遊んで』やンよォ!!!」 そう言い放ち、ミサイルのような速度でガブリエルのいる場所へと戻っていった。 一方通行「ガァァァァァァァブリエルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!」ズッドォォォォン ガブリエル「―――――」ションボリ 風斬「ひいぃっ! て、天使さん、落ち込んでないで早く謝って~~っ」 ガブリエル「fmkeh謝―――」 一方通行「風穴空けたるァァァァァァ!!!受け止めてみろよォォォォォォ!!!」ドンッ ガブリエル「―――――」ピクン 『風穴空けたるァァァァァァ!!!受け止めてみろよォォォォォォ!!!』 『受け止めてみろよォォォォォォ!!!』 『(俺の愛を)受け止めてみろよォォォォォォ!!!』 ガブリエル「―――――」 『俺の、お前に対する、目一杯の愛を!! 受け止めてみろよォォォォォォ!!!』 ガブリエル「―――――」パァァ ガブリエル「vmlgmc歓迎vmsjgke」バッ 一方通行「!!? (ンだァ? 両腕なんて広げやがって・・・・・・かかってこいってかァ!?)」 一方通行「ぎゃっはァァァァァ最っっ高ォォォォォォォ!!!!!!!!!」ズッ ゴォォォ 店員「(白い髪の子が・・・・・・消えた?)」 風斬「!! 店内で音速なんて出したら――――」 一方通行「死ねェっ!!!」ドゴォ ムニュ 一方通行「(!? ムニュ?)」 ガブリエル「―――――」ガッ ガガガガガガガッ 風斬「お、おおぉ・・・・・・胸で受け止めた」グッ 店長「え?」 M7クラスの台風が来たかのように、品物という品物が舞い上がり、セブンスミストの柱がギチギチと震える。 ガブリエルが一方通行を受け止めたのはいいものの、既に店内は大惨事となっていた。 いつの間にか駆けつけていた店長の叫び声が響き渡る。 店長「うわああああああああ店がぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」グラグラ 店員「ひぃぃ! て、店内中に亀裂が・・・・・・」ビシビシビキ 一方通行「むがっ・・・・・・むぐっ・・・・・・ (クッソがァ!! 相変わらず無駄にでけェ胸しやがって・・・・・・!!)」グググ ガブリエル「nohbdkr捕獲bodruig」ガシッ 一方通行「(! ヤバい、ロックされた!?)」 風斬「は、ハグですか? あのサバ折りのようなハグを!?」ドキドキ 店長「いやあんた何興奮してんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」 ガブリエル「mgleg体勢vsdfj維持opjgmweg不可fnken」グラァ 一方通行「ッ!?」フワッ 風斬「後方への反り投げ!? まさか・・・・・・」 ズッドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!! 風斬「ジャ、ジャーマンスープレックス・・・・・・」 店長「お、お客様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 今の衝撃でセブンスミストの崩壊は確約された。 一方通行「(やべェ!! このままじゃ無関係の客共にまで被害が・・・・・・!!)」 一方通行「(ベクトル変換全開ィィィィィィ!!!)」ギュイイイイイイン 店員「ゆ、床が崩れ・・・・・・きゃああっ!?」ガラガラ 店長「こ・・・・・・このビルはもう持たんぞ、避難を!!」 風斬「あ、店員さん、私に掴まってください」ブオン 店員「は・・・・・・羽根・・・・・・? どんな能力なの・・・・・・?」ガシッ 店長「(夢に決まってる夢に決まってる夢に決まってる夢に決まってる)」ガシッ 一方通行「(これでコンクリの雨が無関係の人間に向かう事ァ無ェだろ・・・・・・あ?)」 ガブリエル「―――――」コポポポポ 一方通行「客が水に覆われて運ばれてる・・・・・・? お前がやってンのか!?」 ガブリエル「fmegm他人yiuiknbf無関係nfkwegnk」バサッ バサッ 一方通行「ぎゃは! いいねェいいねェ最っ高だねェ!! これで心置きなく続きがヤれるって訳だァ!!!」ドンッ ガブリエル「mvgjewg.,愛mlmgojg,m」ガバッ 一方通行「おォォォォォォォォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 風斬「手に汗握る攻防ですよこれは・・・・・・!!」ググッ 店長「この子どうしちゃったの」 店員「セブンスミストが・・・・・・崩壊していく」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・・・ズウゥン・・・・・・・・・・・・
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生存競争 依頼主 :エムベル(高地ドラヴァニア X36-Y17) 受注条件:レベル52~ 概要 :テイルフェザー周辺キャンプのエムベルは、戦える者を探しているようだ。 エムベル 「むむむ・・・・・・ここ数日で、もう3回目か・・・・・・。 いや、罠に掛かったままのチョコボが喰われていたのだ。 犯人は、バンダースナッチだ。 奴らめ、罠に捕らわれ抵抗できないチョコボを、 食い殺す旨みを覚えてしまったようだな・・・・・・。 冒険者よ、「バンダースナッチ」狩りを頼めんか? 3体ほど倒せば、この辺りが危険だと思い知ることだろう。 危険な野獣だが、よろしく頼むぞ。」 バンダースナッチを討伐 エムベルに報告 エムベル 「やってきてくれたか、助かった。 これで少しは、バンダースナッチも大人しくなるだろう。 しかし、罠に捕らわれた獲物を狙うとは、奴らも考えたな。 チョコボは圧倒的な脚力で「チョコキック」を放ち、 肉食獣を撃退することもあるからな。 逆に言えば、肉食獣との絶え間なき生存競争が、 チョコボたちを強く、逞しく育て上げているともいえる。 それだけに、ここのチョコボには価値があるのさ。」
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上杉014 R柿崎景家の事 戦国大戦においては上杉018 UC朱治…じゃなくて河田長親も指す。 理由は簡単、謙信と伊勢姫の結婚に反対したから。 その理由は、謙信の嫁は男じゃないとイヤというお鍋パワーとか柿崎本人の願い…とかではなく、 伊勢たんが単に敵将の娘だったからである。 尤も、柿崎の言い分も間違いではないのだが、そのお陰で謙信は結婚の機会を逃してしまい…後はまあ歴史の語る通りである。 なお、伊勢姫が実在したかどうかはそれこそ歴史のみぞ知る事。 しかし最近、伊勢姫と戦場に赴く姿をしばしば確認されている。 伊勢姫自身は嫌がっているようだが、どうやら伊勢姫に関しては柿崎が寝取ろうとしたと見て間違いない。 その割には頑なに謙信に近づくのを拒否している。その拒否っぷりは最早部下と上司の関係ではない。 なお、良く話題に「ステーキ」が出るが、 これは某マクロスの登場人物「柿崎速雄」がステーキを一切れ食べた後死んでしまった事に由来する。 勿論彼含めて、真帆良チアリーリングや病弱で死を恐れない契約者の少女とは苗字以外関係はない。 最近は伊勢姫、絶姫、華姫を自分の嫁にする妄想を語りステーキにされるというお約束が生まれつつある。 河田きゅんの方は群雄伝を参照。 スレでも大体暴走したたえちゃんを追い返す役目を担っている。
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土人
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フラグ・C・レクイエム(橘=レズ前提) キョン「佐々木っ!好きだ!」ガバッ ……くっくっ、橘さんは甘いねぇ。本物のキョンはこんなに積極的ではないんだよ…。 そして橘さん………。 キョンに変装して僕に抱きつこうとする行為は万死に値するんだよ……! くらえっ!! ドゴォッッッグシャッ!!!!!! 佐々木「くっくっ…佐々木式バックドロップは痛かろう…」 キョンだった物「……………………」 橘「あら佐々木さん、何やってるんですか?」 佐々木「なっ……!?」 橘「あっ、キョン君もいたんですか……って血ぃぃっっ!!!?」 キョンだった物「………………………」 藤原「フラクラしないのがフラクラ。それが『フラグ・C・レクイエム』」
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どこまでも続く罪のという名のフラグ ◆0O6axtEvXI 「やばっ、もういないし……ああもう、どうしてこうなっちゃうかな!」 私はゆーちゃんを追ってホテルから飛び出した……だが、追う前にわずかに迷ってしまったのが痛かった、すでにその姿はどこにも見えない。 いい男と名乗っていた……名乗りか、これ? ま、まあとにかく、何だか異常にいい声の男が背負っていた傷だらけの男性も気にはなったが、それは任せておいて大丈夫であろう。 あれ……? 今考えたらあれってうちのロワの村雨じゃ……まさかまたマーダーになってたりしないでしょうね!? 足が止まりそうになるが、今はゆーちゃんの方が先だ。病弱でしかない女の子が真夜中に一人で……なんてロワじゃなくても危険だ。 しかもあの様子では所謂錯乱状態にあるのだろう、そのまま「発狂マーダー化しました☆」なんてことになったらどっちのこなたにもあわせる顔がない。 「それにしても、どこ行っちゃったのよ……」 「……見つけたぜ」 「へ?」 唐突に声をかけられ、そちらを振り向く。 あ、やべぇ、KOOLだ。 改めて言うまでもないが、私の外見は柊かがみそっくりである。 ……どうせなら服装も同じにしてほしかったのだが、それは今現在関係ないため保留。 さて、そして今私に声をかけてきた男、KOOLこと三村信史だが…… これも言うまでもないだろう、柊かがみに相当な誤解フラグを持っている。 この状況でこの次がどうなるかなんて、ロワ書き手や読み手じゃなくとも予想できることだろう。 「ジョジョの仇、取らさせてもらうぜぇ!」 ほら来た! 不死者&吸血鬼となっている今の私ならあんな金属バット、喰らったところで大したダメージにもならないはずだ。 だが、それ故に危険、KOOLの持っているかがみのイメージから考えるに、バット一本で向かってくるとは考えられない。 「待って! 私はかがみじゃない!」 「信じるか、そんな戯言!」 バックステップで横なぎの攻撃を回避する。 次の攻撃の前に呼びかけてはみるが、予想通り聞く耳持たず。 「そこを信じてよ! 私の名前はクールなロリスキー! 名簿にも書いてあるでしょう!?」 「んな名前の人間がいるかよ! 嘘ならもっとマシな名前を選べ!」 うぐ、痛いところを突かれた。 確かにこれを名前と思えと言われても無理だよなぁ……いや、それ言ったら書き手組ほぼ全員がそうなんだけどさ。 しかし、やはり何かを隠し持っているようだ、バットを振るう合間にデイパックの方を意味深そうに見ることがある。 もしもバヨネットとか、対吸血鬼用の武器だったりしたらまずい、不死者の能力とてロワ内じゃ万能ではないだろう、対吸血鬼効果の方が優先されたらその瞬間ゲームオーバーだ。 「ああもう、KOOLの癖に!」 「何意味のわからないことを!」 まったく! あんたなんて順調だったの序盤だけじゃない! 漫画ロワでは空回りばっかしてた癖に! 大体かがみ自体の事だってほとんど誤解じゃない! みんなからもKOOLだのFOOLだのネタにされて――― 「あうっ!」 「っ!? な、なんだ……? 急に止まりやがって……」 ――ネタにされて……? 違う。 ネタにしてきたのは私たちだ。 KOOL……いや、三村だって好きで誤解したわけじゃない。 とても苦しんで、苦しみ抜いて、その苦しみがかがみへの憎しみに変わっているだけじゃないか。 そう苦しませたのも、誤解させたのも、全部私たち、書き手だ。 そのままネタにされ、読み手に笑われるようなキャラにして…… そりゃ、ロワなんだから誤解するのは仕方ない、それはわかってる。 リレーの結果、こうなってしまったのは決して初めから故意的だったわけじゃない、それもわかってる。 だけど、それでも。 「っ、何を企んでる、柊……!」 こうして目の前で、私たちとまったく変わらない表情で生きて、話している姿を見ると…… 「……ごめん」 「なっ……!?」 止める。 書き手として、三村の誤解フラグを、止めて見せる。 柊かがみと同じ姿をした私が、漫画ロワの書き手としてこのロワに参加している私が、絶対に止めてやる! 「もう一度言うわ……私はクールなロリスキー、柊かがみじゃないわ」 「この……! まだ言うか、ひいら」 「聞きなさい!」 「っ……!?」 ……私がこれから言おうとしていることは、多分、物凄く酷いことだと思う。 例えかがみへの誤解が解けたところで、私は確実に恨まれる……下手をすれば、かがみ以上に。 だけど、それがどうしたっていうのよ! 私は漫画ロワの書き手よ! 自分が恨まれるかもなんて弱い考えには反逆する! 「あんたが柊かがみに抱いている恐怖は、全部誤解よ! かがみはジョセフ・ジョースターを殺していないし、そもそも二人への攻撃だって放送のせいで感情が爆発してしまったせいなの!」 「語るに落ちてるぜ……お前が柊じゃないとしたら、何故俺とジョジョに攻撃を加えたことを知っている。しかも時間まではっきりと!」 「それは……」 少しだけ、躊躇ってしまう。 ダメだダメだ! 弱気になっている場合じゃない! 「それは、私が……私たちが、あなたやかがみの行動を『書いていた』からよ」 返事はない。 三村はぽかんとした表情でこちらを見ている。 まあ当然だろう、これだけで意味がわかるような人はそれこそ書き手ぐらいのものだ。 「あなたがこの殺し合いの前に参加していた、序盤からジョセフ・ジョースターと長く行動を共にしていた殺し合いは、私や、他にも何人もの書き手で書いていた物語なの。 リレー小説ってやつで……あなたやジョジョ、かがみは所謂、その……創作上の、キャラクター」 ……長い、沈黙。 「ははっ」 沈黙を破ったのは、三村の笑いだった。 「すると何だ、俺とジョジョが出会ったのも、柊を連れてくことになったのも、突然柊が俺とジョジョを殺そうとしたのも、全部お前や、その知り合いが決めたってことか?」 「……そうよ、正確には、リアルの知り合いってわけじゃないけど」 「ああ、リレー小説だったか、ネット上か何かで順番に書いていくとかか? 面白そうなアイデアだな」 まずい空気だ…… 感情が爆発する寸前のような、危険な空気が漂っている。 次の瞬間にはバヨネットが飛んできても驚かない、三村の動きから目を放さないように…… 「ふざけるなよ……柊ぃぃぃ!!」 「うわっ!?」 意外! それはクレイモア! っていくらなんでもそれは過激すぎるでしょうが!? 思わずこっちが悲鳴をあげてしまうほど乱暴にクレイモアを地面に置き、三村はダッシュでその場を離れていく。 落ち着け落ち着け……今の私の足なら向こうが安全距離に行くより早く逃げられ―― 「光の護封剣!」 「んなっ!?」 突然私の周りに光の剣が降り注ぎ、進路を妨害されてしまう。 ……いや、それどころか身動き一つ取れない! 「終わりだな、柊」 「……っ」 冷たい、まるで刺すかのような三村の声が私の耳に届く。 そういえば、漫画ロワでは「法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)」なんてチート武器支給されてたような…… ま、まずすぎ……! ただの地雷ならかろうじて大丈夫かもしれないけど、よりによって対吸血鬼用の武器なんて! 「園崎の言葉が気になったから、殺さずにいようかとも思っていたが……お前だけは、絶対に許さねぇ!」 まずいまずいまずい! 完全に怒らせてしまった、あまつさえ誤解は解けてないし! 一瞬、ここで私が殺されれば次の放送でかがみへの誤解は解けるかも……なんてことも考えはしたが、 恐らく三村は「クレイモアですら死なない女」という更に強い誤解を生むだけな気がする。 だとするとこのまま死ぬのは無駄死にどころではない、絶対に殺されるわけにはいかない。 ……それに、三村を人殺しにはさせたくない。 今更と言われるだろうけど、この三村は私たちが漫画ロワで狂わせてしまった、本来対主催ルートへ行くであろう三村信史なのだ。 贖罪というつもりではない、そもそも私は三村自身は一度も書いてはいない。 だけど、彼の人生を狂わせたのは書き手なのだ。 それがロワ、それがフラグ、それがリレー……全部わかってる! それでも……それでもっ! 「お願い! 私たちが書いたということは信じてくれなくていい! だけど、柊かがみのことが誤解だということだけは信じて!」 ここでかがみへの誤解が解けなければ……私はこなたに、かがみんなんて呼ばれる資格はないっ!! 「まだ言うか……いい加減くどいぜ」 「お願い……信じてよ……! 私は、どうなってもいいから……っ!」 「……最後の言葉ぐらい、言わせてやる」 ……最後、最後のチャンス…… どうする、どう言えば三村に伝わるの…… …………………これだ! 「一つだけ、お願いがあるわ」 「さっさと言え」 「泉こなたと地球破壊爆弾、この二人と会って話を聞いて!」 「なに……?」 これしかない。 二人のこなた、この二人と会って、それぞれからかがみについての話を聞けば、きっと…… 「それと、地球破壊爆弾の方には、こう伝えて。『許してあげて』」 「……それで全部か」 「ええ……」 ごめん、こなた。 結局私だけじゃ、何も変えられなかったよ…… だけど、三村のことを救ってあげて、許してあげて。 彼だって、ロワの、私たちの犠牲者でしかないんだから…… 「……じゃあな、柊。ジョジョの恨みを受けやがれ……!」 柊かがみ……あんたにも、悪いことしたわね。 ごめんね、こんなこと言えた立場じゃないけど……生きて…… ◇ ―――殺した。 柊かがみを、あの魔女を殺すことができた。 長く……と言っても一日足らずだが……望んでいた瞬間は、なんと言うか、呆気なかった。 復讐なんて何も生みやしない、なんて七原が好きそうな言葉が、何故か浮かんできてしまう。 「なぁ、ジョジョ……俺、間違ってない、よな……?」 柊の言葉は、どれもこれも俺の神経を逆なでするものばかりだった。 特に、俺達の行動を決めたというセリフ……それはつまり、あの殺し合いで死んでいった連中は、全員柊や、その知り合い達の手の内で弄ばれたということだ。 そんなこと、嘘に決まっている……だけど、嘘だろうが許せるわけがない。杉村達の死は、全部お前たちの中では予定調和にすぎなかったとでも言う気かよ!? そうだ、あんなバグは取り除くべきなんだ……その、はずなのに…… 『お願い……信じてよ……!』 『許してあげて』 なんだって、あいつの言葉が、頭から離れないんだよ……! 「……そうだ、園崎……あいつに伝えないと……まだ、柊つかさがいる」 信じられないが、園崎の話じゃかがみ以上の化け物になるという……柊つかさ。 だが……まだ、間に合う。 園崎の話じゃ柊かがみの死を認識するまでは大人しい、無害な人間を装っているとのことだった。 なら、姉の死を知る前に不意を打てば……! 「そうだ、俺はまだ、立ち止まってる場合じゃない……柊つかさ、次は、お前だ……!」 『泉こなたと地球破壊爆弾に話を聞いて』 そうだ……あんな魔女の頼みを、聞いてる場合じゃ……ないんだ……っ! 【E-5/道/一日目 黎明】 【三村信史@漫画ロワ】 【状態】肉体的には健康、KOOL 【装備】金属バット@ニコロワ 【持物】支給品一式、光の護封剣@ニコロワ 【方針/目的】 [基本方針] 柊つかさの犠牲者を出さない。 1、柊つかさの危険性を知らせる 2、放送局に向かい、留守番電話を使うより効率よく情報の伝達を図る。 3、つかさが豹変したなら、責任を持って殺す。 4、柊……だったんだよな? 5、泉こなたと地球破壊爆弾に会う……? ※漫画ロワ185話「誰がために」の直後からです ※柊かがみが、自分と同じ殺し合い(漫画ロワ)から来ていると思い込んでいます。 ※柊かがみが死亡したと思っています。 生き、てる……? ……そっか、あれ、漫画ロワのクレイモアじゃなかったんだ…… そういや、爆発の寸前にあの剣も消えて動けるようになったような…… 「私、生きてるんだ……」 生きてる…… 生きて……どうすれば、いいんだろう。 三村を止められなかった……ゆーちゃんも見失った…… 私は、どうしたらいいのかな……何が、できるのかな…… 教えてよ、こなたぁ…… 【E-5/橋/1日目-黎明】 【クールなロリスキー@書き手ロワイアル2nd】 [状態]:不死者、吸血鬼、瀕死(再生中) [装備]:なし [持物]:デイパック、支給品一式、大量のポケットティッシュ@カオスロワ、不明支給品x0-2 [方針/行動] 基本方針:地球破壊爆弾No.V-7を探し出して合流する。 1:私には、何もできないの……? 2:三村の誤解を何としてでも止めたい [備考] ※登場時期は「238:trigger」の冒頭辺り。ウッカリデスが死亡するより前です。 【クレイモア地雷@ニコロワ】 元動画は「おじいちゃんの地球防衛軍」 正式名称はY10ワイド・インパルスなのだが、うp主がクレイモアと表記していたので誰がなんと言おうとクレイモアである。 本来地面に設置し、敵が接近すると自動的に散弾を発射する仕様だが、今回はリモコン式に。 威力と攻撃範囲に評定があり、これで航空兵器も落とすことが出来る。 【光の護封剣@ニコロワ】 元動画は「遊戯王シリーズ」 使用することで光の剣が降り注ぎ、相手を3ターンの間動けなくさせる。 1ターン一分という書き手2ndルールを採用。 一度使用すると24時間再使用不可能。 045:切り札はキミの中 投下順 047:たった一つの強がり抱いて 045:切り札はキミの中 時系列順 047:たった一つの強がり抱いて 025:パロロワクロスマッチ!真・驚きの黒さVS魔女かがみん(代理戦争編) 三村信史 065:彼 ら の 行 方 039:まあ、どうせここヘンタイさんばっかだし。 クールなロリスキー 051:今、会いに行き…ます?
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参加者が近くで息絶えている。 腐敗も激しくて、恐らくもうずいぶんと前に殺された死体だろう。 血が気化してエグイ色に変化し、腐った死体からの激臭は吐き気を催すものだった。 だが、グロテスクさは感じられない。 恐怖のあまり狂い、緊張のあまり残酷さというものを忘れていた。 もしかすれば、この参加者は自分が殺したのかも知れない。 狂気に満ちそうな心を抑えながらも、今まで起きていた記憶の欠片を呼び戻す。 ◇ 田渕公平はもう長くない。 悪性リンパ腫で余命半年と言われてからもう数年以上は経過している。 死の淵から蘇ったが、もう今度は蘇ることが出来ないかもしれない。 体力は著しく低下して、病院に入院するしかなかった。 ――――俺が死んでも誰も損しねぇんじゃねぇのか? バンビ、うっちー、アニ。キャッツのメンバーは確かにあの場にいた。 出来れば、またみんなで馬鹿をしたいし最高の友達だ。 だから絶対に三人には死んで欲しくは無い。 ・・・あれ?誰か忘れてねぇか? 「ってかなんでマスターいねぇんだよ!」 記憶を思い出してみてもあの特徴的な髪型の男はいなかった。 何で一人だけいねぇんだよ!? 思考を邪魔するように、誰かの叫び声が聞こえてくる。 「誰かいるのか!?」 もちろん、キレた。 「いねぇよバッーカ!!!」 【一日目/朝/F-1 ただの森】 【田淵公平@木更津キャッツアイ】 [状態]ガン及びガンによる体力低下 [装備]なし [道具]基本支給品一式 [思考・行動] 基本:バンビ、アニ、うっちーと共に木更津に帰る。 1:死んだら誰か損するのか? 2:少しご機嫌斜め。 ◇ 「クソ!!何でだ!!何故・・・何故なんだ!?」 CTU捜査官ジャック・バウアー。妻や仲間を犠牲にしながらも国家に捧げて来た。 パーマー大統領暗殺、核弾頭爆破テロ、バイオテロ、エアーホースワン追撃、原発暴走、空港襲撃、神経ガステロ・・・・ もしも彼がいなかったら、どれだけの人々が犠牲なりどれだけの国がアメリカと対立しただろうか? まだ、ウラジミール・ビエルコとヘンダーソンがテロを企てている。 殺されたパーマー大統領やエドガーのためにもここで死ぬわけにはいかない。 (それにしても、何故だ!?クロエやオードリー、死んだはずのキャッスルまで・・・・) CTUはテロ対策ユニットだが、クロエとオードリーは非戦闘要員。 キャッスルはともかく、クロエとオードリーはかなり危険な状態にある。 もちろん仲間を見捨てるわけにはいかない。3人で絶対に助けて、主催者を殺す。 ――――決意は固まった。そうなると他の参加者も同士では殺し合いなどさせない。 支給されたハードボーラを構えて、誰かがいるらしき住居の扉を突き破る。 「誰かいるのか!?いたら返事をしろ!!」 誰もいないようだが警戒は緩めるわけにはいかない。 話によれば、禁止エリアに入れば死ぬ。だから、現在位置を把握しないといけない。 丁寧に英語と日本語で書かれている地図を開くと、だいたいは自分の現在位置を判断できた。 ガタン 妙な物音が聞こえると共にハードボーラーを構えながら身を低くした。 経験に長けた彼は逃げ出すまではしなかったが、戸惑いを捨て切れてない。 「誰だ!?いるのは分かっている!!!!」 静寂に浸った小屋は、狂気と不気味さに満たされている。 参加者の何人かは恐らく子供やテロに何も関係すらしない一般人の人々。 そんな人々が人を殺すであろうか。標的になるだけではないか。 「俺も殺したくない!!!出てこなければ容赦はしない!!!!」 でも相手は出てこない。 篭城に持ち込むか、後ろに回りこまれているか。もしかすれば逃げているかもしれない。 ドアを突き破り、引き金を指にかけると銃口を上げた。 とてつもない異臭が鼻の辺りに立ち込めている。 普通の人にしてみれば吐き気を催すほどであろうが、慣れというものから吐き気を催すほどのものではない。 異臭の正体は気化した血液と、腐敗の進みすぎた死体だった。 (クソ!!!とうとう死者が出てしまったか!!!!!) 拳銃を構えて立ち上がる。 一般人への発砲を控えたいものだが、なるべく先手を取らなければ殺されてしまうだろう。 引き金に指を掛けて裏口のドアを蹴破った。 仕掛けられていたブービートラップや待ち伏せと言うものは無い。 殺害者と思わしき足跡は市街地へと向かっている。 (市街地には一般人が!!!凶悪殺人犯をを行かせるわけにはいかない!!!) 唐突に誰かの声が聞こえてきた。 話していた言葉は聞き取れなかったが、もしかすれば助けを求めているのかもしれない。 「誰かいるのか!?」 緊迫した状況に、一刻の猶予も許さない。 が、しかし意外な返答が帰ってきた。 「いねぇよバッーカ!!!」 【一日目/朝/F-1 ただの森】 【ジャック・バウアー@24】 [状態]疲労極少 [装備]ハードボーラー [道具]基本支給品一式 [思考・行動] 基本:一人でも多く助ける 1:オードリー、クロエ、キャッスルと合流する。 2:少しご機嫌斜め。 ※参加者以外に一般市民が市街地にいると思い込んでいます。 ◇ この参加者は自分が殺したのかも知れない。 そんな自分が殺していないのに、自分が過ちを犯してしまったような感覚に陥った。 参加者が小屋の中で死んでいる。 腐敗も激しくて、恐らくもうずいぶんと前に殺された死体だろう。 血が気化してエグイ色に変化し、腐った死体からの激臭は吐き気を催すものだった。 だが、グロテスクさは感じられない。 恐怖のあまり狂い、緊張のあまり残酷さというものを忘れていた。 (もう・・・どうすればいいか分からない・・・) この参加者のように惨く殺されるのか? 体中をバラバラにされて殺されるのか? 法律なんて守らなくてはならないのか? 殺さないポリシーを捨てるべきなのか? 料理を作るために包丁をいつも握っていた。けど今度は人を殺すために持っている。 人を傷つけえるために包丁を振るうべきだ。 ドコン!!!! 壁が壊れるような鈍い音と砂埃が舞い散って、尋常じゃないゆれが伝わった。 包丁を持つの腕は震えていることはすぐに分かる。 生まれてこの方殺しをしたことの無い初心者が、すぐに人を刺し殺すことなど出来るわけが無い。 「誰かいるのか!?いたら返事をしろ!!」 追い討ちをかけるかのように低い声が小屋中に響き渡った。 相手は何を持っていて、殺し合いに乗っているのか? 緊張で体中に金縛りが起きたみたいに動かない。恐怖で震えている。 震える体中を奮い立たせ、裏口へ向かって走った。 【一日目/朝/F-1 小屋を出て少しのところ】 【鶴来民子@花咲くいろは】 [状態]緊張による混乱 [装備]キルオの包丁 [道具]基本支給品一式 [思考・行動] 基本:出会った人を警戒 1:まず何をすべきか? 2:殺し合いに乗るべきか? 「自己犠牲は正義ではない。」 投下順 結成!最悪のタッグ ]]|時間系列順|[[ START 田淵公平 [[]] START ジャック・バウアー [[]] START 鶴来民子 [[]]
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part3-840氏 こなた「よし、戦争だ!」 キョン「大げさだ、たかが学食くらいで」 かがみ「まあ、こなたには戦場かもね」 キョン「ん?どうしてだ?」 かがみ「それは身t」 こなた「なんでもないよ」 キョン「いや、気になるだろ」 こなた「なんでもないんだよ!」 キョン「…わからんが、すまん」 こなた「それでいい」 かがみ(別に言ってもいいと思うんだけど) キョン「で?何食うんだ?」 こなた「チョココロネ」 かがみ「たまには食堂で食べたら?」 こなた「でもあんまりお金がないんだよ」チラ キョン「こっちを見るな」 こなた「ひもじいんだよ」チラ かがみ「…」チラ キョン「……あ、くそ負けたよ、奢ってやる…安いのだぞ!」 こなた「やっぱり奢り属性とかあるのかな」 キョン「ねぇよそんなもん」 かがみ「私はかけうどん」 キョン「いや、だからって一番安いの選ばなくても」 こなた「高い方がいい、まさかドM?」 キョン「…さて行こうかかがみさん」 こなた「あ、待って待ってよ~」 キョン「早くしろ…俺は親子丼だな」 キョン「早くしろ…俺は親子丼だな」 こなた「じゃあ私はマグロ丼で」 キョン「ねぇよ!!!」 かがみ「あるわよ」 キョン「なに!?…1000円違うので頼む」 こなた「しかたないのう、私も親子丼でいいよ」 キョン「助かる」 かがみ(一緒?…こなた……まさかね) キ・こ・か「いただきます」 こなた「ぐっ…つまった…」 キョン「がっつくからだ」さすりさすり こなた「あ、あ~助かったよ」 かがみ(もう何よ!こなた!仲良くしちゃって……まさは舐めたことしてくれるわね!」 キョン「さて飯も食ったしもどるか」 かがみ「…うん」 こなた「おぃっす」 そして時間がすぎて放課後 かがみ「キョン君一緒にk」 こなた「一緒に帰らない?」 かがみ(また!?) キョン「わるい先約がいるんだ」 こなた「そうなんだ…じゃあね」 キョン「またな、かがみさんも」 かがみ「うん、また」 かがみ「…ばいばい」 こなた「…うん」 キョン「すまんまったか?」 谷口・白石「いや全然」 キョン「帰るか」 谷口「にしてもキョン」 キョン「なんだ」 白石「今日は寝かせないよ」 キョン「お前らこそ途中で音をあげるなよ」 長門「…正直…たまらない//」
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パティに言われて気づいたわけだけど、私の周りには萌えキャラが揃ってる。 お父さんとお母さんの馴れ初めのことを『幼馴染みのロリキャラなんてギャルゲーみたい』 なんて言ったことがあるけど、多分モテなかったお父さんに比べれば、私のほうがずっと ギャルゲーに近い生活をしている。 女の子だから当たり前? そんなの気にしない。 最近の流行では男の子を好きになる必要がないんだから私にも友達を攻略するチャンスは あるわけだよ。女の子しか登場しない漫画やアニメがゲーム化されたときに、どこの馬の骨 とも知れない男が登場して恋愛関係になったりするわけだけど、そんなのまさしくKYだね。 今は全然気配がないけど、いつかどこかから男が現れて私の友達をとられてしまうか、 わかったものではない。 そんなわけで私は決意した。私の大切な友達を男にとられるくらいなら私が攻略する! 相手にも選ぶ権利がある? そんなの気にしない。 何はともあれ、私にどれほど攻略の糸口があるのか考察してみよう。 まず、つかさ。つかさは出会いの時点でもうフラグが立ってる。 なんたって困ってるところを助けてあげたんだからね。私が高校に入って、それが初めての 友達だった。ありがとう外人。 バレンタインのチョコを私に作ってくれたりして、つかさは私に惚れてるね、間違いない。 次は、かがみ。今までの行動をみれば、かがみは大本命だ。 つかさに会うためとか言いながら私たちのクラスに来るけど、あれは絶対私のためだネ。 本人は認めたがらないけど、そんなツンデレっぷりが可愛くてしょうがない。 バレンタインも参拝のときの願い事もそうだけど、つかさを口実にして私に好意を示して くれたことは何度もあったわけで、かがみが私のこと好きなのは確定事項ですよ、もう。 続いて、みゆきさん。私が知る限り最高のスペックを持つ萌えキャラ。 さっきの二人ほどじゃないけど、私がいつもみゆきさんに萌えていることをアピールして るんだから、十分射程範囲内にあると思う。一人っ子同士、ちょっと甘えてみればいい雰囲気 に持っていける気がする。 従妹のゆーちゃん。私にとっては妹のようなもので、今は同居人でもある。 ゆーちゃんも私をお姉ちゃんって呼んでくれてるし、お父さんが家を留守がちにしてたら まんまエロゲーの設定だ。まあ、お父さんは作家だからその真逆なんだけどね。 とにかくそういう間柄だからかなり脈がある。私もゆーちゃんのためなら何だって頑張れる しね。ただ気がかりなのは、みなみちゃんの存在だ。私がゆーちゃんを攻略するためには みなみちゃんを超えなきゃいけない。逆に言えば、そこさえ乗り越えられればもう攻略したも 同然。 同じ理由で、残念ながらみなみちゃんの方は難しいと言わざるをえない。ハーレムルート とかそういうのじゃないと無理そうだ。 ひよりんは何気にいいセンいってると思う。 なんたって同じ趣味。しかも知り合う前から同人誌を読んでいて、作家として嬉しくない はずがない。勝手にゆーちゃんに本を見せるとか羞恥プレイをやっちゃったけど、その気に なれば同人誌を盾にとって脅すとかいうプレイもできないわけじゃない。エロ同人を描いて るんだからひよりんだって興味津々のはず。百合に抵抗がないっていうのも大きいネ。 パティも同類だから、これもなかなか脈があると思う。ゆーちゃんとみなみちゃんのこと を見ていて、普通に百合を理解しているのも同様で、しかもバイトを一緒にやってる仲。 そもそも私を『ぬかりがない』なんて言ったのはパティだったしね。 みさきちは、かがみを取り合うライバルだから攻略対象としては難度が高い。 しかし、だからこそどうにかすればうまく持ち込めるんじゃないだろうか? 私もいつの まにかあだ名で呼んじゃってるし。難度が高いとした上で、不可能ではないと考えていい。 峰岸さんは、諦めざるを得ないかもしれない。みさきちがいるし、彼氏持ちだしね。 ゆい姉さんも人妻だからさすがにまずい。これもしょうがない。 黒井先生はちょっと頑張ればいい感じになれると思う。 美人でもう適齢期なのに彼氏ナシ。孤独につけこめばコロッと来てくれるかも。私たちは ネットゲームとはいえクリスマスや正月を一緒に過ごした関係。教師と生徒っていう背徳感も たまらないよネ。 うん、こうして考えてみるとやっぱり私の周りはいい感じに整ってる。エンディングがない サブヒロインでもしっかりとシーンはあったりするので可能性は捨てきれない。 というわけで早速攻略開始! ……とは思ったものの、具体的にどうしようか。これだけ対象がいると、どこから手を 出していいものやら。ゲームならセーブとリセットを繰り返して総当りすればいいけど、 実際にはそうはいかない。あんまりやりすぎてNice boatな展開にもなりたくないし。 まずは改めて私たちの関係を見直すことが先決かもしれない。最初の数日は急速な展開は 望めないものだから、まずはさりげなくフラグを立てることを意識しつつ普段通りに振舞って みようと思う。 というわけで今日はゆーちゃんと一緒に登校することにした。一緒に歩くときは寒いよねと 言いながらいつもより距離を縮めて、電車に乗るときはさりげなく手をつないだり揺れたとき に庇ってやることを忘れない。 今日はかがみたちとはタイミングが合わなかったみたいで糟日部駅まで知ってる人には誰も 会わなかった。春や秋ならともかく、冬の寒さの中で来るかどうかもわからないかがみたちを 待つわけにもいかないので、そのまま二人で学校に行くことにした。 「……ねえ、ゆーちゃんって好きな人いる?」 手を繋いで、少し顔を赤らめながら聞いてみた。だって、本当に恥ずかしいんだもん。 いきなり直球な質問だけど、従姉妹なんだからいいよね。 「……うん、いるよ」 うわ、ゆーちゃん真っ赤だよ。いきなりストライクだよ。てゆーかこの可愛さは私にも ストライクだよ。ゆーちゃん萌えだよ。 「それって誰? 私の知ってる人?」 「…………」 ゆーちゃんが俯いちゃったから、それより頭を下げて顔を覗き込んでみる。熱出しすぎて いきなり倒れたりしないよね? 「ごめんねゆーちゃん、もうこれ以上何も言わないから」 「……ちゃん」 「え? なんて言ったの?」 「……みなみちゃんが好き」 マジですか! ……半ば覚悟はしてたんだけど、まさかガチだったとは。 「それで、もう告白した? 付き合ってる?」 さっきこれ以上何も言わないと言ったが、スマン、ありゃウソだった。 「……みなみちゃんのほうから告白してきて、それで……ごめんねお姉ちゃん、隠すつもり じゃなかったんだけど……」 「いや、いいんだよ。お幸せにネ」 一気に二人もフラグが消滅しちゃったけど、これもゆーちゃんの幸せのため。 私は素直に身を引くことにしよう。 さんざんネタにはしたものの、自分の従妹が百合カップルだったことは衝撃だったわけで、 校門のところでゆーちゃんと別れてみても、なんだか気分が落ち着かない。 それとは別に、私も恋人が欲しいという気持ちが大きくなってきて、俄然攻略にも熱が 入ってきた。ような気がする。 「……って、かがみじゃん。おはよ」 「こなた、おはよ」 「……つかさは?」 かがみが校門のところで待ってること自体おかしいけど、それ以上につかさがいないのが おかしい。 「……ちょっとね」 かがみも何だか元気がないように見えた。朝起きれなかったつかさを置いてかがみが先に 来てしまった、ということなら話はわかるけど、それなら言葉を濁すはずがない。 「昨日、ちょっとつかさとね」 「それでつかさを避けて、早めに登校してきちゃった?」 「まあ、そんなとこよ」 かがみは肯いてみせたけど、それでもまだ話は半分だ。本当につかさを避けてるんなら、 いずれつかさが来るとわかっているこの校門で立ち止まるはずがない。こんなところにいる のは普通、誰かを待つためだから。 「もしかして私を待ってた?」 校門で好きな人を待つというシチュエーションはありがちと言えばありがち。それでも 私のために寒空の下耐えていてくれると思うと気持ちも浮き立つじゃありませんか。 「違う。つかさを待ってるの」 なんかかがみが冷たい。いつもみたいなツンデレな物言いじゃなくて本気で私じゃないって 言ってるみたいで、正直ショックだった。 と、私が人知れず打ちひしがれていると。 「お姉ちゃーん!」 「つかさ!」 必死に走ってくるつかさと、それを聞いてつかさの名を呼びながら駆け寄るかがみ。 「ごめんねお姉ちゃん! でも、昨日のことを忘れるなんてできないよ! お姉ちゃんのこと 好きなんだもん!」 「昨日はウソをついたけど……本当は私もつかさと同じ気持ちだった。こんな私でいいなら、 ずっと一緒にいてくれる?」 「うん……もうお姉ちゃんから離れないよ」 アノ、ツカササン、カガミサン、あなたたちは天下の往来で何を仰っているのですか? 「つかさ、好きよ……」 「私も……」 そして二人は唇を――ってホントにしちゃったヨ!? 姉妹百合!? 百合姉妹!? 二人で世界を作っちゃってる。 てゆーかいろいろ飛ばしすぎだよ! フラグはどうした、フラグは!? 初めて生で百合キスを見ちゃったよ。周りもみんな固まっちゃってるよ。 「……っていうことがあったんよね」 「ということは、今頃どこかでかがみさんと一緒にいるんでしょうね」 私の中での大本命二人のフラグが消滅した経緯をみゆきさんに話していた。 昼休みになればいつもはかがみがこっちに来るのに、来ないどころかつかさまでどっかに 行っちゃったんだ。 「それにしてもショックだよ。いつのまにあんなふうになってたんだろ」 「友達といってもここでしか会いませんからね。一緒に住んでいるお二人には何か事情が あるのかもしれません。ましてや双子ですからね」 うーん、家族じゃないと立てられないフラグっていうのもあるもんなぁ。みゆきさんは 普通に受け入れすぎな気もするけど。 「チビっ子! 柊が妹とって本当か!?」 なんかうるさいのが来たよ。でも、向こうからこっちに来るのって珍しいかもしんない。 「間違いないよ。私も目撃してたからネ」 「なんてこった……柊は私の嫁なのに……」 やっぱりみさきちはかがみ狙いだったんだ。今朝までの私だったら『かがみは私の嫁』 とか言い返すところだったけど、そんな気にもなれない。 「こらこらみさちゃん、何言ってるの」 少し遅れて峰岸さんが来た。 「ごめんね、みさちゃんが迷惑かけちゃって」 「いえ、お気になさらずに」 みゆきさんが答えても意味ないと思うんだけど、まあいいや。 「あやのぉ~。柊が、柊がぁ~」 「もう。泣かないの」 この様子を見ていると、みさきちとフラグを立てるのは難しいかも。少なくとも今すぐ 立てることはできなさそう。 「柊ちゃん、柊ちゃんって、私じゃそんなに不満なのかしら?」 「でも柊は柊だからぁ」 私の目の前でこれ以上続けられても、なんというか、困る。そろそろやめてくれないかと 言おうとしたその時。 「そう、それなら私が柊ちゃん以上になれればいいのね?」 言うなり、峰岸さんがみさきちに顔を寄せて――やっちゃったよ! に、二度目の百合キス目撃ですよ! しかも今度は至近距離ですよ! みさきちもビックリしてますよ! 峰岸さんは彼氏持ちのはずですよ! 「あ、あやの!?」 「私にとっては、みさちゃんも大切なのよ?」 それを受けてみさきちが何を考えたかはわからないけど、急にしおらしくなっちゃった。 今すぐフラグが立っちゃってますよ、なぜか。 「お邪魔しちゃったね。柊ちゃんによろしくね」 何をよろしくすればいいんだろう。峰岸さんに連れられてみさきちも大人しく出て行った。 ……でも、よくこんな教室の中でやるなぁ。みんな見てるのに。 「日下部さんって受けだったんだ」 「ちょっと意外ね」 あの……クラスのみなさん、何で普通に話してるんですか? 「見せつけられてしまいましたね」 みゆきさんはにこやかに言ってるけど、そういう問題でもないと思う。 「……っていうことがあったんだけど」 放課後、教室に残っているひよりんとパティに昼休みの出来事を話したところ。 かがみとつかさのことも話したから結構な時間になって、気づけば他には誰もいない。 「小早川さんと岩崎さんが校内バカップルランキング断トツ1位かと思っていたけど、 それを脅かす存在が現れたっスね」 何そのランキング。 「このクラス、ゆーちゃんとみなみちゃんのコトってみんな知ってるの?」 「クラス中の噂っスよ。どう見ても恋人だとかどこまで行ってるんだとか」 だからなんでみんな普通に受け入れてるんだってば。 もしかして私って取り残されてる? 「ゆーちゃんってここではどんな感じ?」 「大体想像の通りじゃないかと。この間も――」 ひよりんの口から二人のバカップルぶりが次から次へと語られる。 ……思いっきり想像を超えてました。はい。 「ゆーちゃんは知らない間に大人になっていたんだね……」 「先輩にとってはショックだったかもしれないっスね……」 「デモ、ユタカとミナミのおかげで私とヒヨリは目立たずにいちゃつけるデスね」 あれ、今変な言葉が聞こえたよ? 聞き間違えカナ? 「たとえばこんなコトも」 「パティ、待って、泉先輩が見てるっス!」 「見せつけてやりまショウ」 あの、そこのお二人さん? キスはまだいいとして、どう見ても舌が入ってマスヨ? 「ん……あぅ……ちゅっ……」 ひよりんなすがままだよ。キューリはパパだよ。 っていうかもうお腹いっぱいだよ。 なんだか焦るというかなんというか、とにかく嫌な気分だった。 私とフラグが立ってると思ってたらみんながみんなカップルを作っていて、変な疎外感を 感じてる。 私がいま感じている感情は精神的疾患の一種だ。しずめる方法は知らないけど、誰かこれを 共有できる人が欲しい。……要するにフラグを立てるってことなんだけどネ。 恋人がいない人といえば黒井先生、ということで職員室に行ってみたんだけど、その先生が いなかった。代わりに生物の先生と保健室の先生がいちゃいちゃしてたけど、見なかったこと にしようと思う。 心当たりを一通り探しても見つからなくて、ふと校舎から校門の方を見ると、そこには一台 のミニパトが停まってた。婦警さんが乗ってるアレね。それだけならまだしも、そのミニパト の方に黒井先生が歩いて行ってた。 ……先生、警察のお世話になるようなことしちゃった? そのイベントをうまく捌けばフラグをゲット! という欲と単純に野次馬根性もあって、 近くで様子を伺ってみることにした。 私がそこに着くまでの間に先生はミニパトに乗り込んだものの、まだ発進どころかエンジン を駆動させてすらいなかった。できる限り遠くから車内の様子を見てみると…… 「ゆい姉さん!?」 運転手はゆい姉さん。しかも黒井先生と車の中であんなことやこんなことを! パティとひよりんがやってたのより更に激しくやっちゃってるよ! 胸まで揉んじゃってるよ! 二人とも大きいから揉み応えありそうだよ! っていうかゆい姉さん、人妻人妻! 私の心の叫びなど届くはずもなく(届いても困るけど)、二人はそれからもっと凄いことを やってた。CERO18くらいの。 私以外にも見物人がいて、全員女の子だったのはあまり気にしないでおこう。 出歯亀って言っちゃいけないヨ? みゆきさん! もう私にはみゆきさんしかいない! みゆきさんは私の心のオアシスだ! みゆきさん愛してる! という気持ちをみゆきさんにぶつけたかったんだけど、もう帰っちゃったかな。 いきなりイベントに入るのは無理としても、みゆきさんに今日あったことを話して甘える とかしてみたい。いやマジで。私の心は渇ききっているのです。 みゆきさんってもふもふした感じがあって、抱かれると気持ちよさそうなんだよね。 いや、ふかふかかな? 特定の一部分ならむにむにかな。 そんな妄想はさておいて、今日のところは諦めるしかないかな。今まで行動してなかった せいで他のカップルのフラグが立ってたと思うとあまりいい選択肢ではないんだけど、今日の ところはどうしようもないっていうのが実状だ。電話をかけて愛を育むしかないと思う。 いつもは携帯電話なんか持たない私だけど、それがイベント取りこぼしにつながるかもしれ ないと思って、今日だけは持ってきていた。結局、今まで使わなかったけど。 とにかく、駅まで歩きながらみゆきさんに電話をかけてみた。 『もしもし、高良です』 「あ、みゆきさん? 私」 お母さんも家にいるはずだけど、たまたまいなかったのかもしれない。 『泉さんですね。どうかなさったんですか?』 「いろいろあって、みゆきさんと話がしたくなったんだ」 ムードたっぷりの哀愁を込めた声で話しかけてみる。 『お話って、きゃっ、お母さん!』 「あ、お母さんいるんだ」 『はい、ちょっと、やっ、ん、あんっ……』 みゆきさん? 声にとてもアダルトな響きがあるのは何故ですか? 『やめてください、今、泉さんと電話、あぁっ』 『えっちの最中に電話に出ることないじゃない』 えーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!! ナニヤッテルンデスカミユキサン!? 『い、泉さんが聞いてるんですよ!』 『泉ちゃんなの? 泉ちゃん、これ聞こえる?』 よく聞くと背景に何かの振動音が……。 「えーっと……お邪魔しました」 それだけ言って携帯の電源ボタンを押した。 「うぅ……木枯らしが冷たいよ……」 泉こなた、真っ白に燃え尽きました。 心の中に萌える、じゃなくて燃えるものがないとこんなにも寒く感じるものなのですね。 コート越しに自分の体を抱きしめても空しいだけです。 他のカップリングはともかく、ゆかり×みゆきは予想外でした……。 ……なぜか敬語になっていたのはさておいて、これほど冬を寒いと思ったのは初めてな 気がする。 孤独に震える私を癒してくれるものは二つしかない。アニメショップかゲーセンだ。 アニ○イトやゲー○ーズは同類がたくさんいて空しいので、ゲーセンに行くことにした。 しばらく来てなかったけど、私が得意とする格ゲーは相変わらず置いてあった。相手には 悪いけど軽くボコらせてもらうことにしよう。 と思ったけどやってる人がいない。コンピューター相手にしてもあまり燃えないんだけど。 ま、適当に流して誰かが来るのを待つとしますか。 「あーっ、この前のチビ!」 「え?」 なんとなく聞き覚えのある声がした方を振り返ってみると、そこにはなんとなく見覚えの ある人が。 「あのときは捨てゲーなんかしやがって! ゲーマーにはマナーってもんがあるだろ!」 ああ、これは……。 「もう一回勝負しろ。今度こそは……ん? どうしたんだよ、そんなに震えて」 「心の友よー!!」 立った! 立った! フラグが立った! 「な、なんだお前! いきなり抱きつくな!!」 「わかった、勝負しよう! ただし私が勝ったら私と付き合ってもらう!」 「何言ってんだよ! わけわかんねえ!」 「君が勝ったら私が君と付き合おう!」 「同じじゃねえか!」 「いや、違くなるよ。攻め受けとか」 「お前、私と何をする気だよ!?」 「あ、そっち方面わかるんだ。それなら脈ありだね」 「人の話を聞けえええええ!」 -おわり- コメントフォーム 名前 コメント 何気にゲーム版主人公全否定w あれはあれで結構面白いけど -- 名無しさん (2017-05-06 02 56 24) やまときた後修羅場して、傷心のこなたとそうじろ…… 自重しよう -- 名無しさん (2010-06-21 15 46 53) このあとやまとがやって来て修羅場ですね。 わかります。 -- 名無しさん (2009-05-18 16 13 19) きっとこの後は こう×やまと ですね(`∀´) -- オビ下チェックは基本 (2009-05-17 23 38 59) まさかかなたさんフラグがルートのどこかに(;゚Д゚) -- 名無しさん (2009-03-28 05 55 22) このあとやまとがでてくるんですね。わかります -- 名無しさん (2009-03-28 04 16 32) このあとこう×やまと -- 名無しさん (2008-07-12 00 19 33) これはいい -- 名無しさん (2008-06-09 00 04 31) そしてこなたは俺とのルートに -- 名無しさん (2008-06-06 22 03 30) ワロタ -- 名無しさん (2008-06-06 02 50 38) そしてこうはやまとの元へ -- 名無しさん (2008-06-05 03 07 46) 続き!!!www -- 名無しさん (2008-02-03 16 34 00) こうちゃんエンド見てみたいかもしれん・・・w -- 名無しさん (2008-02-01 00 32 50) ひとりぼっちのこなたカワイソスw 「世にも奇妙な物語」でありそうな噺だなw -- 名無しさん (2008-01-31 13 27 49)