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アルフォンソ13世スペイン1886~1941統率:E 武力:D 政治:E 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------ブルボン朝第9代スペイン国王で、アルフォンソ12世の子。父の死後に生まれたため、生まれてすぐに国王に即位した。失政が多く、スペイン内乱が起こり、最終的に亡命し、スペインは共和制になる。死の直前に三男バルセロナ伯爵フアンに王位継承権を譲る。 イザベル2世スペイン1830~1904統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------ブルボン朝第7代スペイン女王で、フェルナンド7世の娘。 サルバドール・ダリ(サルバドール・ドミンゴ・フェリペ・ハシント・ダリ・ドメネク)スペイン(カタルーニャ地方フィゲラス)1904~1989統率:D 武力:D 政治:C 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------画家。シュルレアリスムの巨匠。自身を『天才』と称した。代表作に『記憶の固執』、『内乱の予感』などがあり、チュッパチャプスのロゴもデザインした。 パスクワル・セルベラ(パスクアル・セルベーラ・イ・トペーテ)スペイン(メディナ=シドニア)1839~1909統率:B 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------海軍軍人。海軍大臣や大西洋艦隊司令長官など要職を歴任した。米西戦争の司令官で艦隊をキューバに入港させたが、サンチャゴ・デ・キューバ海戦で捕虜となった。帰国後は近衛武官長なども歴任した。 パブロ・ピカソスペイン(ガリシア地方)1892~1975統率:D 武力:D 政治:D 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------画家、彫刻家。生涯に制作した作品は15万点近くで史上最高。また生涯を通して作風が「青の時代」「バラ色の時代」「アフリカ彫刻の時代」「分析的キュビズムの時代」「総合的キュビズムの時代」「新古典主義の時代」と分かれている。代表作に『ゲルニカ』、『パイプを持つ少年』など多数。 フェデリコ・ガルシア・ロルカ(フェデリーコ・デル・サグラード・コラソン・デ・ヘスス・ガルシーア・ロルカ)スペイン(グラナダ)1898~1936統率:C 武力:C 政治:B 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------詩人、劇作家。『血の婚礼』、『イェルマ』などの悲劇や『ジプシー歌集』が絶賛され、リベラルな作品を多く残す。スペイン内戦が勃発すると、ファランヘ党員に不安分子と見なされて逮捕され銃殺刑に処された。 フランシスコ・フランコ・イ・バアモンデスウェーデン1874~1960統率:A 武力:B 政治:B 知力:C 文化:D 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------軍人、政治家。スペイン内乱で、アサーニャ政権を打ち倒し、総統に就任、独裁政権を敷く。第二次世界大戦が勃発すると中立を宣言するが、徐々に枢軸国に近づいた。ファシズム政権を作り上げ、30年間も維持し続けた。 ホセ・オルテガ・イ・ガセットスペイン(マドリード)1883~1955統率:C 武力:C 政治:C 知力:A 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------哲学者。マドリード大学教授。『大衆』とは、ただ欲求のみを持っており、自分には権利だけあると考え、義務を持っているなどとは考えもしない人間と定義した。また、科学者を近代の原始人と批判した。主著に『大衆の反逆』、『ドン・キホーテをめぐる思索』などがある。 マヌエル・アサーニャスペイン(アルカラ・デ・エナレス)1880~1940統率:D 武力:D 政治:D 知力:C 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------スペイン第二共和制の第2代で最後の大統領。王政が崩壊すると、共和国政府の陸軍大臣、首相を歴任する。政策の失敗で国民の反感を買い、成果を残せずスペイン内乱で政権が崩壊する。パリに亡命し、フランスのモルドバンで客死した。
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料理研究 各所にある本の山を調べると「ある料理人のメモ」を入手することができる。そこには、料理のレシピが書かれており参考にして作成すると料理が完成する。 No. ある料理人のメモ内容 完成品 1 米と天然水を3:2の比率で混ぜて焚き上げ、しっかり蒸らせると美味しい白飯の完成です。 【力】白飯 2 クラッカーは、小麦粉と、その半分程度の砂糖を混ぜて焼き上げれば完成です。 【恵】クラッカー 3 豆×4をさやごと準備します。豆をひいたら炭酸水×2注いで沸騰しましょう。常温でゆっくり冷ますと豆腐が完成します。 【魅】豆腐 4 チョコレートは甘さが命なので砂糖をたくさん使います。カカオ×2に砂糖3杯の割合がちょうどいいでしょう。 【魅】チョコレート 5 ミックスフルーツを作るには、果物は最低でも6種類は入れなきゃ。 【識】ミックスフルーツ 6 鍋に天然水×3を入れ、その上にトウモロコシ×4を乗せてしっかり加熱すれば蒸しトウモロコシの完成! 【力】ゆでトウモロコシ 7 ふかしイモ?イモさえあればいい。ただ、少なすぎると物足りないから、最低でも3個は準備してくれよ。 【体】ふかしイモ 8 サツマイモ×5があれば一食しっかりまかなえる。 【俊】焼き芋 9 キャベツ×4とニンジン×1、トウモロコシ×3をよく混ぜればコールスローの出来上がりだ。量が多いのはご愛敬。 【識】コールスロー 10 ネギチキンの作り方。鶏肉の細切れ×3にあらかじめ準備したミックス野菜×2を入れて塩大さじ2杯を入れる。 【識】ネギチキン 11 普通のサラダじゃ物足りない時、サラダ×3に鳥肉の細切れ×4とオリーブ×1を入れて、食物繊維とたんぱく質が豊富なチキンサラダを作ってみては? 【体】チキンサラダ 12 普通のサラダ×3とマツタケ×2、セロリ×1を混ぜ合わせれば、食感が楽しいキノコサラダの出来上がり。 【魅】キノコサラダ 13 サラダとサケを1:1の比率で混ぜ合わせれば、ダイエット効果の高いサーモンサラダが作れる。 【魅】サーモンサラダ 14 小麦粉×2とバター×2を混ぜて作ったルーに好きな肉×3ほど混ぜて良く焼くと、ボリューム満点のミートパイが作れる。 【体】ミートパイ 15 パンプキンパイの材料はカボチャ×2に小麦粉×1がちょうどいい。 【識】パンプキンパイ 16 リンゴと小麦粉、砂糖を2:1:1の比率で混ぜて、適度な温度で焼き上げる。これがパイの基本と言われるアップルパイの作り方である。 【俊】アップルパイ 17 カボチャ×2と天然水×3を入れてじっくりゆっくり煮込むと、温かくて腹持ちのいいカボチャスープになる。 【俊】カボチャスープ 18 ジャガイモ×2をすりおろし、天然水×3を注いで煮込む。低い温度でできるだけ長く。とろみが出てきたらポテトスープの完成だ。 【力】ポテトスープ 19 トウモロコシ×4を下ごしらえして鍋に入れます。水は少なめに、炭酸水×2を入れてください。ミルク×1も入れるので、水はそのくらいで大丈夫です。ゆっくりかき混ぜながら煮込むと、美味しいコーンスープになります。 【力】コーンスープ 20 トマトスープはトマト×4に炭酸水×2、ミルク×2を入れて煮込めば完成です。ほかの素材は要りません。トマトの酸味とコク、そして牛乳のまろやかさだけで絶品です。 【体】トマトスープ 21 タマネギ×5を涙を流しながらみじん切りにして、天然水×4を入れて煮込むと、簡単で美味しいオニオンスープができる。苦労した甲斐があるってもんだ。 【識】オニオンスープ 22 ニンニク×5は多すぎる?でもガーリックスープなんだから当然です。ご心配なく。天然水×4を入れて十分煮込めば、ニンニク特有の辛味も消えて、香りだけが残りますから 【恵】ガーリックスープ 23 肉の細切れ×4準備します。栄養のバランスを考え、ニンジン1本も入れよう。ここに天然水×3を注いでじっくり煮込む。素晴らしいミートスープの出来上がり! 【体】ミートスープ 24 鳥肉スープの作り方は簡単です。鳥肉の細切れと天然水を同じ比率で煮込めば完成。 【恵】鳥肉スープ 25 最高級鶏肉×4にハチミツ×2があれば、あとはお好みの香辛料を何でも1種類だけ追加する。これぞ大人気ハニーバターチキンの極秘レシピ。 【識】ハニーバターチキン 26 クラムチャウダー?当然具とミルクがなくちゃね。なんでもいいので野菜も少し必要だけど。それらを2:2:1の比率でよく混ぜて煮込もう。どうだ?素晴らしい味だろ? 【力】クラムチャウダー 27 マツタケ×4を炒めてそこに炭酸水とミルクを×2ずつ入れて煮込む。この時かならず火は弱火で。そうすると濃厚な味わいのキノコのクリームスープが完成する。 【力】キノコのクリームスープ 28 おほほ、魔女のスープのレシピが知りたい?ちょっとややこしいからよく聞いてね。基本となるのはキャベツ。×4ほど準備して。そこに高麗人参×2を入れるわ。多すぎると苦みが出るから気を付けて。それとトマト×3ほど入れるといいわね。そこに炭酸水×1を入れて煮込むの。呪文とかは必要ないわ。あれってただの演出だから。さあ出来上がり!え?色が汚い?せっかく教えてやったのに!嫌なら食べないで! 【俊】魔女のスープ 29 焼いた肉こそ究極の漢メシ!何でもいいから好きな肉を×6ガッツリ入れろ!そして腹いっぱい食え!それでよし! 【体】焼き肉 30 肉にも格がある!プライムローミート×4をコショウ×4で下味をつけます。その肉とタマネギ×2を切って炒めれば、高級レストランも顔負けの味付け焼肉になります。 【体】味付け焼肉 31 肉×4に塩×2があれば、保存もきく美味しいソーセージが作れます。 【体】ソーセージ 32 ステーキの達人は余計なソースなど使わない。肉の細切り×5に塩×2、コショウ×3でしっかり下味をつけるんだ。そしてメイラード反応が起きるように、少し技を聞かせて焼けばいい。これぞ真のステーキだ。 【体】ステーキ 33 プライムステーキを作るなら、肉は必ず上質なものを準備しましょう。分厚い肉×4に塩×2で下味をつけます。コショウは少なめで×2程度、そしてハーブ×1を入れます。ここがポイントです。 【力】プライムステーキ 34 シュニッツェルの作り方。小麦粉×2を大きなトレイに広げ、分厚い肉×2にまんべんなくまぶす。オリーブオイル×2を熱して適温になったら、肉を投入して揚げる。食べやすい温度まで冷めたら、皿に盛りつけて完成。 【力】シュニッツェル 35 タマゴ×2に塩×4。目玉焼きはシンプルながらも立派な一品料理。 【力】目玉焼き 36 鳥肉の細切れ×3にトウガラシ×3で味付けをします。事前にオリーブオイル×3を熱しておくことをお忘れなく。味がしみ込んだら、十分に熱した油に入れて揚げます。これで辛さがたまらないスパイシーウィングの完成です。 【識】スパイシーウィング 37 最高級鳥肉×2を手に入れたら、ローストチキンを作るのも良いだろう。必要な材料は塩×3とコショウ×3、そして美味しい物を食べたい意思。 【力】ローストチキン 38 任意の肉×3をご用意ください。白飯×3を入れ、オリーブオイルは少し多めにたっぷり・・・×4ほど入れます。そして強火で素早く炒めれば、みんな大好きなチャーハンの出来上がりです。 【魅】チャーハン 39 こってりした物が苦手なら、海鮮チャーハンはいかがでしょうか。好きな魚×2と、野菜×2を準備してください。熱したフライパンにオリーブオイル×2を入れ、白飯×3と準備した材料を入れて炒めましょう。 【体】海鮮チャーハン 40 チキングラタンは肉をたくさん使いません。代わりに最高級鳥肉×1を準備してください。そこへ白飯×4を投入します。ここで一番のポイントは、ミルクをたっぷり×3ほど入れること。そして煮込みます。どうです?いい香りでしょう? 【力】チキングラタン 41 同じ材料を使っても比率を変えると完全に別の料理になります。最高級鳥肉、白飯、ミルクはチキングラタンの基本材料ですが、この比率を2:2:6に変えてみましょう。するとあら不思議、味が全然違うでしょう?心まで温まる気がしませんか? 【識】ほっこりチキングラタン 42 マカロニ&チーズの作り方。チーズ×2を湯煎で溶かし、そこへミルク×2と塩×1を入れてよく混ぜます。こうして出来上がったソースを生麺×1の上にかけてオーブンで良く焼きます。 【俊】マカロニ&チーズ 43 タマゴ×4をといてミルク×3を入れる。そこへバター×3を入れて溶かす。熱したフライパンに材料を入れて火が通ればオムレツの出来上がり。 【俊】オムレツ 44 オムレツにチーズとハーブを追加すれば、さらに美味しいチーズオムレツに変身します。作っておいたオムレツ×2をご用意ください。溶かしたチーズ×3とハーブ×3を入れてよく混ぜ合わせたものをオムレツにかけます。香りだけで食欲がそそりますね。 【力】チーズオムレツ 45 トーストを食べるなら、せっかくなので目玉焼きも乗せちゃおう。食パン×1に目玉焼き×1。朝食にもってこい。 【体】エッグトースト 46 手間は少しかかるけど、食パン×1にサニーレタス×2、目玉焼き×1にチーズ×1。これを重ねれば、いつどこでも美味しく手軽に食べられるサンドイッチが完成する。 【恵】サンドイッチ 47 食パン×1に焼き肉×1、新鮮なトマト×1でハンバーガーの完成。 【力】ハンバーグ 48 ソーセージ2本を食パン1個で挟めば、お子様も大好きなホットドッグの出来上がりです。 【識】ホットドッグ 49 小麦粉×4で生地を作りましょう。そこへお好きな肉を2種類細切れにして乗せ、チーズ×3をすりおろしてかけましょう。マツタケ×2を薄切りにして乗せてください。それをオーブンに入れて焼けば、溶けたチーズがトッピングを包み込む、絶品ピザの完成です。 【魅】ピザ 50 サラダ2個とチーズケーキ2個で、しっかりお腹にたまる完璧な朝食が摂れます。 【体】腹持ちのいい朝食 51 プライムローミート×4を炭火で焼く。ソーセージ×3も同じように焼く。皿に盛りつける。ワイルドに手際よく!これぞバーベキュープラッター。肉好きならぜひ。 【識】バーベキュープラッター 52 ナマズ×2に塩×1を振って焼く。シンプルながらも素材本来の味が活きる、ナマズ焼きのレシピ。 【体】ナマズ焼き 53 タチウオの塩焼きの作り方。塩×2を皿に広げる。タチウオ×4をその上に置いて味をしみ込ませる。網に乗せて焼く。 【体】タチウオの塩焼き 54 鍋に塩×1を敷いて熱する。パチパチと弾ける音がしたら、淡水エビ×3をその上に乗せて蓋をする。しばらくすると火が通って赤くなった焼き海老が完成する。 【識】焼き海老 55 貝焼き?大した料理じゃない。貝を3個焼けばいいだけだ。味付けもいらないぞ。 【俊】貝焼き 56 釣りさえできれば無人島でも生き残れる。5種類の魚を串に刺して焼くだけで、美味しい魚の串焼きが食べられるんだから。 【力】魚の串焼き 57 無人島にひとりで生き残ったとしても、せっかくなら美味しい物が食べたいはず。香辛料が手に入るなら、あなたはとっても運がいい。4種類の魚に香辛料3種類を良くブレンドして振りかけて焼いてみよう。ほっぺたが落ちてしまいそうになるから。 【俊】魚の照り焼き 58 我が家に代々伝わるスタミナ料理をお教えしましょう。コイ×2に塩×2、トウガラシ×2を入れて蓋をします。コイの身がほどけてくるまで弱火でしっかり煮込みます。すると夏の暑さにも負けない鯉のうま煮が出来上がります。 【恵】鯉のうま煮 59 貝×4にニンニク×3を入れて生臭さを消し、塩×2で味付けして鍋でじっくり煮込みます。美味しい貝蒸しをご飯のお供にどうぞ。 【恵】貝蒸し 60 寿司は心を込めて作るもの、好きな魚×3を準備して刺身を作る。そして白飯×2を少しずつ手に取り、その上に刺身を乗せるんだ。なかなか繊細な技が必要なんだぞ。 【俊】寿司 61 フィッシュ&チップス。名前通りの料理。好きな魚×4を油で揚げる。そしてジャガイモ×3も揚げて一緒に盛り付ける。以上。あ、揚げる時の油は必ずオリーブオイル×2を使うように。忘れるなよ。 【俊】フィッシュ&チップス 62 食べやすい大きさに切ったマミズイカ×5を小麦粉×2にまぶしましょう。フライヤーにオリーブオイル×2を注いでしっかり熱します。あとは揚げるだけです。イカフライはお酒のおつまみにピッタリですよね。 【力】イカ天 63 いい名前がなくてカレイ料理と呼ぶしかない秘密のレシピを記しておく。カレイ×4に1個分のレモン汁を振って臭みを消す。その後塩×2で味付けしたら、熱したフライパンに入れて蓋をして蒸し焼きにする。これまで食べたカレイの中で、この調理法が一番おいしい。 【俊】カレイ料理 64 スズキ×5を大きくぶつ切りにします。塩とコショウを2:3の比率で混ぜてまんべんなく振ります。味がしみ込んだら、熱したフライパンで焼きます。魚でも立派なステーキが作れるんですよ。 【力】スズキのステーキ 65 ロブスターのバター焼きの作り方。ザリガニ×2にバター×1をまんべんなく塗ってオーブンで焼く。 【恵】ロブスターのバター焼き 66 ロブスターのチーズ焼きの作り方。ザリガニ×4は中の身が出るように下ごしらえしておく。その上にチーズ×2を乗せて、セロリ×2も刻んで乗せる。それをオーブンで焼けば完成。 【恵】ロブスターのチーズ焼き 67 肉より魚が体には良いと言われています。それなら、今日の夕食はシーフードプラッターなんていかがでしょうか。お好きな魚2種類を準備して、ロブスターのチーズ焼き×1と一緒に盛り付けるのです。1個分のレモン汁を振りかけるのをお忘れなく。 【俊】シーフードプラッター 68 タマネギとニンニクを×1ずつ準備して先に炒めます。そこへトマト×4を刻んで炒め合わせます。汁が出てきてとろみが出るほどに煮詰めたらソースは完成です。生麺×2を茹でたものにこのソースをかけます。これでトマトパスタの出来上がりです。 【恵】トマトパスタ 69 ミートボールパスタのレシピは次の通り。トマト×2を刻んでくったりするまで加熱する。ハーブ×2を入れてさらに煮込む。焼き肉×3を大きめに切って入れる。火が通ったら生麵×1の上にソースをかける。 【恵】ミートボールパスタ 70 メリッサ直伝の海鮮トマトパスタの作り方。2種類の魚とオリーブ×2を一緒に炒め、予め用意したトマトパスタ×1と混ぜる、簡単でしょ? 【俊】海鮮トマトパスタ 71 生麺×1を茹でておきましょう。ボウルにタマゴ×2をといておきます。そこへミルク×3をゆっくりと注ぎます。これをフライパンに入れて弱火で熱します。もったりしてきたらオッケーです。それを茹でておいた麺の上にかけましょう。カルボナーラの完成です。 【魅】カルボナーラ 72 クリームパスタが作れるなら、海鮮クリームパスタも作れますよ。6種類の魚を準備して、クリームパスタ×1と混ぜれば出来上がり。 【識】海鮮クリームパスタ 73 パスタの基本となるアーリオオーリオ。オリーブオイル×2にニンニク×2を刻んで入れてキツネ色になるまで炒め、そこへトウガラシ×1を刻んで炒め合わせる。最後に軽く茹でておいた生麺×1を投入して強火で炒める。 【魅】アーリオオーリオ 74 今日はパスタボンゴレを作ってみましょう。ニンニク×1を刻んで炒めます。香りがしてきたら貝×5を入れて炒めます。殻ごと入れて大丈夫です。貝のだしが出てきたら、軽く茹でた生麺×1を入れて汁気がなくなるまで炒めます。どうです、簡単でしょう? 【魅】ボンゴレパスタ 75 フォーの作り方。生麵×3を茹でておきます。別の鍋にハーブ×3とトウガラシ×2を入れてスープを作ります。焼き肉×2を切って入れ、肉の旨味を引き出します。最初に茹でておいた麺を冷水でしめ、皿に盛ってスープを注ぎます。 【俊】フォー 76 薄切りにしたオリーブ×3とチーズ×4をクラッカー×3に乗せます。パーティーにぴったりのカナッペです。 【力】カナッペ 77 まずはオリーブオイル×1をフライパンで熱し、さらにバター×2を入れて溶かす。軽く煮立ってきたらトウモロコシ×3を粒をはずして入れる。蓋をする前に塩×3を入れるのを忘れずに。にぎやかな音が静まったら蓋を開けよう。どうだ、素晴らしい香りがするだろう? 【俊】ポップコーン 78 小麦粉とイーストを2:1の比率で混ぜてこねます。常温で十分に発酵させた生地をオーブンに入れて焼けば、食パンの完成です。 【恵】食パン 79 小麦粉とイーストを1:1の比率で混ぜ、バター×2を合わせてこねます。常温で十分に発酵させた生地をオーブンに入れて焼けば、さっくりしっとりするクロワッサンの完成です。 【魅】クロワッサン 80 プレッツェルの作り方。小麦粉とイーストを1:1の比率で混ぜて作った生地を焼き、砂糖×2をまんべんなく振りかける。 【識】プレッツェル 81 小麦粉×3にショウガ×2を良くこねた後に焼きます。その上に砂糖×3を軽く振りかければ、ティータイムにぴったりなジンジャーブレッドクッキーになります。 【魅】ジンジャーブレッドクッキー 82 タマゴ、バター、チョコレートをそれぞれ×2ずつ入れて焼くとマフィンになる。驚いたな。やっぱり料理は魔法のようだ。 【恵】マフィン 83 小麦粉×3、タマゴ×2、バター×2をよく混ぜて生地を作ります。フライパンに生地を少しずつ入れて焼きます。最後にハチミツ×2を上からかければ、ブランチにぴったりのベーシックなホットケーキになります。 【力】ホットケーキ 84 チーズケーキを作るとき、小麦粉が要らないって知らなかったよ。チーズ×3にイースト×1、砂糖×2を混ぜて焼くだけでいいんだ。驚いたよ。 【恵】チーズケーキ 85 サツマイモ×3を蒸かしてつぶしたものにイースト×2を入れて焼けば、これだけでも立派なケーキ生地になります。そこへ生クリーム×1にハチミツ×1を入れてよく混ぜ、シートの上に均等に塗ります。自然な甘さがたまらないスイートポテトケーキ、いかがです? 【体】スイートポテトケーキ 86 チョコレート×2を細かく砕いてください。小麦粉×1とバター×1を混ぜて記事を作り、そこへ刻んだチョコレートを入れて混ぜ合わせます。適度な温度で焼き上げると、ついつい食べてしまうショコラチップクッキーの完成です。 【識】ショコラチップクッキー 87 二日酔いにはハチミツ水が一番だ。どれどれ、ハチミツ×3に炭酸水×3でいいかな?うん、これだこれ。 【体】ハチミツ水 88 天然水×3を沸騰させてハーブ×3を入れてしっかり蒸らす。ハーブティーで心も体も穏やかに。 【魅】ハーブティー 89 ミルクティーの作り方。ミルク×4にハーブ×4とレモン×3を入れて煮る。以上。 【識】ミルクティー 90 ショウガ×4を刻んで天然水×3を入れ、煎じるように煮る。風邪には効果てきめん。 【魅】ショウガ茶 91 天然水×1にショウガ×4を入れて味を引き出さす。レモン×1を入れてさわやかな風味をつける。これがジンジャーエールってやつか? 【識】ジンジャーエール 92 煎り豆×1をひいてフィルターに入れ、沸騰させた炭酸水×1をゆっくりと注ぐ。この香り、たまらない。コーヒーなしじゃ生きていけない。 【魅】コーヒー 93 あらら?ミルクを入れすぎなんじゃないのか?コーヒー×1にミルク×6だなんて。まあ、ラテは人それぞれ好みの比率があるしな。 【力】ラテ 94 苦いのが苦手ならコーヒー×1にチョコレート×1を入れてみてください、甘みが苦みを包み込むようなカフェモカになります。 【俊】カフェモカ 95 天然水×3を注いですりつぶした好きな野菜×3と混ぜる。これで体が喜ぶ野菜ジュースになる。味?そりゃあ良薬は口に苦しって言葉もあるぐらいだからな。 【俊】野菜ジュース 96 炭酸水×3にオレンジ×3を入れてすりつぶしましょう。でもこのままじゃ酸っぱいだけなので、砂糖×3も入れましょう。美味しいオレンジジュースの完成です。朝食にどうぞ。 【魅】オレンジジュース 97 天然水×2にリンゴ×2を入れてすりつぶしましょう。そこへ砂糖×2も入れましょう。美味しいアップルジュースの完成です。朝食にどうぞ。え?どこかで見たことのある説明ですって?気のせいですよ、きっと。 【恵】アップルジュース 98 ミルク×3に生クリーム×2、砂糖×2を入れてよく混ぜたら凍らせます。そこへハチミツ×3を入れればハニーアイスになります。子どもたちが大喜びしますよ。 【魅】ハニーアイス 99 ミックスフルーツ×1を食べやすい大きさに切って炭酸水×3と混ぜるだけで、パーティー料理にピッタリのフルーツポンチになります 【俊】フルーツポンチ 100 さっぱりしたものが食べたい?それならお好きな果物を×4準備しましょう。これをヨーグルト×3と混ぜ合わせれば、すっきりした味わいのフルーツヨーグルトになります。 【俊】フルーツヨーグルト 101 フルーツパフェの作り方。ミックスフルーツ×1にヨーグルト×2とチョコレート×1を混ぜる。簡単だけど、それなりに立派なデザートだな。 【力】フルーツパフェ 102 チョコバーの材料はチョコレートだけじゃありません。噛み応えを出すにはシリアルバー×2に大してチョコレート×1、そしてピーナッツ×3が必要です。 【体】チョコバー 103 タマゴ、バター、チョコレートをそれぞれ×2ずつ入れ、そこへレーズン×3を入れて焼けば、レーズンマフィンになる。 【魅】レーズンマフィン 104 小麦粉とイーストを3:2の比率で混ぜて焼き生地を作る。その表面に生クリーム×4をまんべんなく塗ります。最後に砂糖×3を振りかけましょう。やっぱり誕生日には生クリームケーキが一番ですよね 【魅】生クリームケーキ 105 ただのご飯だけじゃ栄養バランスが良くありません。豆、米、天然水を2:3:2の比率で入れて炊きましょう。噛めば噛むほど味の出る豆ご飯になります。 【体】豆ご飯 106 水を変えるだけで、まったく違う料理に早変わり。天然水の代わりに炭酸水を入れてみてください。すなわち、豆、米、炭酸水を2:3:2の比率で入れて炊くのです。新豆ご飯、美味しそうですね。 【体】新豆ご飯 107 天然水の代わりに炭酸水でご飯を炊いてみましょう。米と炭酸水を3:2の比率で入れてください。ほら、新米ご飯になりましたよ。 【識】新米ご飯 108 天然水×3に米×1を入れてよく混ぜながら炊きます。すると消化にいい薄い白粥になります。 【俊】薄い白粥 109 炭酸水×3に米×1を入れてよく混ぜながら炊きます。すると消化にいい新米の薄粥になります 【俊】新米の薄粥 110 人によって好みは違うので、固めのご飯が好きな人もいるはず。そんな時は水を減らせばいいのです。米×4に天然水×1の比率で炊いてみてください。 【力】固めのご飯 111 米と炭酸水を4:1の比率で入れて炊けば、固めの新米ご飯になります。 【識】固めの新米ご飯 112 真冬に食べるモチトウモロコシは美味しいですよね。炭酸水×3を入れた鍋にトウモロコシ×3を入れて蒸せば出来上がりです。 【魅】モチトウモロコシ 113 ジャガイモ×4にバター×3を塗って焼きます。仕上げに塩×2で味付け。ジャガイモはありふれた食材なのに、ポテトウェッジは洒落た料理に見えるから 【力】ポテトウェッジ 114 食パン×2にバター×2を塗って焼きます。そこへハチミツ×1を塗って生クリーム×1を合わせれば、カフェで出しそうなハニーバターブレッドになります。 【俊】ハニーバターブレッド 115 ブラウニーの作り方。カカオ、小麦粉、砂糖、バターを1:1:3:1の比率で混ぜて焼きます。温度調節を間違えるとすぐ焦げるので気を付けること。 【識】ブラウニー 116 カボチャ×4を蒸かしてつぶした後、炭酸水×1を入れてじっくり煮込みます。そこへ米×2を入れて煮れば、優しい甘さのカボチャ粥になります。 【恵】カボチャ粥 117 好きな魚×3を下ごしらえし、炭酸水×1を入れて煮立てる。ミックス野菜×2を切って入れ、辛さを出すためにトウガラシ×3も入れる。体の芯まで温まりそうな海鮮鍋の完成だ。 【力】海鮮鍋 118 ハチミツ水×1にレモン×2を絞って入れたら良くかき混ぜる。すると体にいいビタミンハチミツ水になります。 【識】栄養ハチミツ水 119 今日はクリームパスタの作り方を説明しましょう。ミルク×3に生クリーム×3を混ぜて少し煮詰めてソースを作ります。予め軽く茹でておいた生麺×3をフライパンに入れ、ソースと一緒にからめながら炒めれば完成です。人によっては胃もたれするかもしれないのでご注意を。 【魅】クリームパスタ 120 キャロットスープの作り方。天然水×4にニンジン×2を刻んで入れ、形がなくなるまでよく煮込みます。 【恵】キャロットスープ 121 サケ×3に塩×1で味付けし、オリーブオイル×1を入れて熱したフライパンで焼けば、美味しいサーモンステーキの完成 【識】サーモンステーキ 122 炭酸水×4にカボチャ×2を切って入れ煮込みます。これでもかというほど煮込みます。そうすれば濃厚カボチャスープが出来上がります。 【俊】濃いカボチャスープ 123 ジャガイモ×2をすりおろして炭酸水×4を注いでじっくり煮込むと、コクととろみがたまらない濃いポテトスープになります。 【体】濃いポテトスープ 124 炭酸水×4にニンジン×2を入れて煮込んだ。火にかけたのをすっかり忘れていて鍋を覗いたら、濃いキャロットスープになっていた。 【恵】濃いキャロットスープ 125 メモ。濃いオニオンスープのレシピ。炭酸水×3にタマネギ×3 【識】濃いオニオンスープ 126 炭酸水×3にニンニク×3も入れるのか?名前通り濃いガーリックスープにはなるだろうけど、匂いは大丈夫か? 【恵】濃いガーリックスープ 127 肉!焼くだけがすべてではない!胃の調子が悪い時、煮込んで飲む!肉の細切れ×4に炭酸水×3を入れて煮込む。とことん煮込む。形がなくなり濃いミートスープになるまで。 【体】濃いミートスープ 128 鶏肉の細切れ×4に炭酸水×3を入れて弱火で長時間煮込むと、肉のうまみが溶け出した濃い鶏肉スープになります。 【力】濃い鶏肉スープ 129 朝起きたら新鮮な野菜ジュースを1杯!ミックス野菜×4に炭酸水×3を入れてすりつぶす!飲む!元気になる! 【魅】新鮮な野菜ジュース 130 刻んだショウガ×2に炭酸水×4を入れて煮立たせます。寒気がしたりくしゃみが出る時は、この温ショウガ茶が役に立つでしょう。 【恵】温ショウガ茶 131 まずはジャガイモ×1と最高級鶏肉×3に軽く火を通しておきます。ミックス野菜×1を入れて炒めていると水分が出てくるでしょう。そこへトウガラシ×2を入れて辛味をつければ、食欲がそそる鶏の煮込みの完成です。 【識】鶏の煮込み 132 最高級鳥肉×2に小麦粉×2をまぶす。オリーブオイル×2を熱して揚げる。おお、フライドチキン。神より賜った最高の料理。 【識】フライドチキン 133 小麦粉×1で作った生地を薄く伸ばして焼いた後、細かく割いたフライドチキン×1と千切りにしたパプリカ×2、ミックス野菜×1を包めばチキンブリトーになる。 【恵】チキンラップ 134 生クリーム、ミルク、砂糖をそれぞれ1つずつ混ぜ、そこへチョコレート×3を砕いて入れます。これを凍らせればチョコアイスになります。 【恵】チョコアイス 135 混ぜご飯の作り方。白飯×1にミックス野菜×1を切って入れ、トウガラシ×3も刻んで投入する。よく混ぜたら最後に目玉焼き×1を乗せて完成。 【俊】混ぜご飯 136 食パンだけってのは味気ないですよね?食パン×1にピーナッツバター×2を塗ってみましょう。美味しいピーナッツバターサンドが、こんなに簡単にできるんですよ。 【識】ピーナッツサンド 137 イチゴジャムを作るには、砂糖がたくさん必要です。イチゴ×2に対して砂糖×4も入るんですから。 【魅】イチゴジャム 138 砂糖×4を加熱すると溶けて液体になります。そこにリンゴ×2を入れましょう。よくかき混ぜるとリンゴジャムになります。 【力】リンゴジャム 139 食パン×1にイチゴジャム×1を塗れば、甘くておいしいイチゴサンドが作れます。 【魅】イチゴサンド 140 パン×1にリンゴジャム×1を塗れば、甘酸っぱいアップルサンドが作れます。 【恵】アップルサンド 141 真夏の暑さに打ち勝つには、最強のスタミナ料理であるサムゲタンを食べるしかない。最高級鳥肉×2の中に高麗人参×1と米×1を入れて口を閉じる。炭酸水×1を注いで弱火で長時間煮込めば完成だ。これで夏バテ知らず! 【俊】サムゲタン 142 体にいいものばかり入っているスタミナドリンクが作りたいなら、これ。まずは、野菜ジュース×4を準備しましょう。そこへ高麗人参×3とキャベツ×2を入れてすりつぶします。味?そんなの気にしていると体に良くないですよ? 【体】スタミナドリンク 143 ヨーグルト×4の上にイチゴジャム×1をかけてそっと混ぜる。あまり濃くならないようにミルク×1を混ぜて適度に薄める。最後にイチゴ×3をつぶして混ぜれば、イチゴヨーグルトスムージーの完成。 【識】イチゴヨーグルトスムージー 144 五穀カボチャ煮のレシピ。カボチャ、高麗人参、豆、炭酸水を4:2:2:1の比率で入れてじっくり煮込む。絶対に途中で蓋を開けてはいけない。 【体】五穀カボチャ煮 145 魚を焼いただけじゃ駄目。もっと栄養のバランスを考えなきゃ。魚×5に対し、ミックス野菜×2を混ぜてあげるといい。これぞ本当のミックス串焼き! 【魅】串焼き盛り合わせ 146 本当は教えたくないけど仕方ない。サバ×5に塩×3で味付けをする。焼く時にハーブ×3も忘れずに。このサバの塩焼きのレシピは、本当に誰にも教えたくない・・・ 【体】サバの塩焼き 147 コーヒー豆×5を熱すると煎り豆×1になります。これを焙煎といい、美味しいコーヒーの基本です。 【恵】煎り豆 148 小麦粉、砂糖、塩を1:1:1の比率で混ぜた生地を棒状にまとめましょう。それを焼けばスティック菓子になります。 【体】スティック菓子 149 天然水×3にレモン×3を入れて煮立たせます。冷蔵庫に入れて冷ましたら、砂糖×2を加えてよく混ぜましょう。このレモネードさえあれば、暑さも吹っ飛んでしまいますよ! 【俊】レモネード 150 ミルク×3に最高級鳥肉×2を入れてミンチにする。これを弱火でじっくり煮込むと、魂に捧げる鳥肉スープになる。煮込む過程を眺めているだけでも、魂が洗われるようだ。 【力】魂に捧げる鳥肉スープ 151 サラダ×1にチーズ×2、トマト×2を食べやすい大きさに切って良く混ぜる。リコッタチーズサラダの完成。 【恵】リコッタチーズサラダ 152 ラテってのは必ずしもコーヒーが入るわけじゃない。焼き芋×1、ミルク×2、ハチミツ×1。これだけあれば焼き芋ラテが作れる。まあ、君がこの上品な味を知るわけないだろうけど。 【体】焼き芋ラテ 153 ジャガイモ×4をスティック状に切る。オリーブオイル×4を、ジャガイモがひたひたになる程度に入れて揚げる。最後にコショウ×2で味付けすればフライドポテトの完成。揚げたてはあっという間に完食しちゃう美味しさ。 【識】フライドポテト 154 フライドスイートポテトもなかなか美味しいですよ。サツマイモ×4を切ってオリーブオイル×4で揚げます。そこへコショウ×2で味付け。カリッとした歯ごたえに自然な甘味。最高ですよね。 【魅】スイートポテトフライ 155 ニンジンが嫌いな人でも、フライドキャロットなら食べられるはず。ニンジン×4を切ってオリーブオイル×4で揚げたら、コショウ×2で味付けする。ほら、美味しいよね! 【体】フライドキャロット 156 タマネギ×4にコショウ×2で下味をつけ、オリーブオイル×4で揚げる。うん、美味しい。フライドオニオンもなかなかイケる。 【力】フライドオニオン 157 アユ×3に塩×1とコショウ×2で軽く味付けしましょう。それを焼くだけで素材の味が生きているアユの塩焼きになります。 【恵】アユ焼き 158 チョウチンアンコウ×3が釣れた。今晩はミックス野菜×2とトウガラシ×2も入れて、じっくり煮込んだアンコウ鍋にしよう。 【俊】アンコウ鍋 159 ニジマス×3にバター×3をたっぷり塗って焼く。レモン×2の絞り汁をかければ臭みけしにもなるし風味も増す。これからはこの料理をニジマスのバター焼きと呼ぼう。 【識】ニジマスのバター焼き 160 ハリセンボン×4を薄く切って刺し身にします。毒が残らないように細心の注意を払ってください。刺し身を皿に盛りつけてレモン×3の汁をかけます。これが死んでも食べたいと言われるふぐ刺しです。 【魅】ふぐ刺し 161 マミズクラゲ×1を食べやすい大きさに切ってミックス野菜×2とよく混ぜ合わせると、暑さで食欲がない時でもさっぱり食べられるクラゲの冷菜になります。 【体】クラゲの冷菜 162 天然水×3にタコ×3を入れてしっかり茹でる。それを薄切りにして皿に盛りつければ、噛み応えのあるゆでダコの完成。 【力】ゆでダコ 163 ワカサギ×7とオイカワ×7を丸ごと軽く油で揚げる。それをトウガラシ×2で作ったタレに入れて香ばしく炒める。焼き小魚なんて普通の名前だけど、そんなの気にならないほど美味しいからひと口食べてみな。 【恵】焼き小魚 164 ウナギ×1にショウガ×1で作ったタレを塗りながら良く焼く。それを白飯×1の上に盛りつけるとウナギ丼の完成だ。何杯でも食べれちゃうほどの美味しさ。 【俊】ウナギ丼 165 ヴェルサキングクラブ×5が手に入ったの!それならこうしよう。炭酸水×1でゆっくり茹で、ミックス野菜×1とトウガラシ×2を刻んで入れよう。蓋をして香りがするまで待てば蒸しカニができあがる。 【識】蒸しカニ 166 チョウザメ×1に塩×3を入れて、こうしてこうすれば・・・ジャーン!キャビアになるんだ。何がどうなってるのかわからないって?このレシピは教えたくないから、そういうことで。 【魅】キャビア 167 アラ×1がひたひたになるぐらい天然水×4を入れて煮る。身に火が通ったら、ダシが出るようにミックス野菜×1を入れる。最後に豆腐×1を入れてひと煮立ちさせればアラ鍋の完成だ。 【体】アラ鍋 168 そのままでもとても美味しいイタヤラ×1にお好みの香辛料×2を塗りたくって焼くとさらに美味しいハタの兜焼きになる。 【力】ハタの兜焼き 169 バラタナゴ鍋の作り方。炭酸水×1にバラタナゴ×5を入れて塩×1で味付けをし、身が完全にほぐれるまでコトコト煮込みます。 【恵】バラタナゴ鍋 170 キハダマグロの刺し身を作ろう。この料理は包丁さばきが味を左右する。キハダマグロ×1を部位別に薄く切ったら、後はレモン×1の絞り汁があれば十分。 【俊】キハダマグロ刺身盛り合わせ 171 マカジキ×1を大きめに切ってオリーブオイル×2を入れたフライパンで焼き、コショウ×1で味付けをすれば、肉にも劣らないマカジキのステーキになる。 【識】マカジキのステーキ 172 炭酸水×1にカワニナ×5を入れてよく火を通します。この時点でダシがしっかり出来ているので、あとはお好みの香辛料×2を入れれば出来上がり。カワニナスープは体にも良くあっさりした味わいが楽しめます。 【魅】カワニナスープ 173 マミズイカ×5のスミを抜いておいておき、胴体と足を切っておきます。スミとお好みの香辛料×3をフライパンに入れて煮詰めます。切っておいたイカの身とゲソを入れてさっと炒め合わせた後、生麺×2を入れてあえればイカスミパスタの完成です。 【恵】イカスミパスタ 174 白飯×2の上にお好みの魚×4を食べやすい大きさに切って乗せ、ミックス野菜×1を盛り付ければ、食欲がないときでもペロッと食べられる海鮮丼の完成だ。 【魅】海鮮丼 175 昔からスタミナ料理の代表格であるウナギの蒲焼の作り方は簡単だ。ウナギ×1にショウガ×1で作ったタレを塗りながらよく焼けばいい。焦がさないように火加減を調整するのが要だ。 【体】ウナギの蒲焼 176 レーガスウナギは独特な臭みがあるので、ショウガを多めに使うこと。レーガスウナギ×1に対してショウガ×5を使います。あとはウナギの蒲焼の作り方と同じです。 【俊】レーガスウナギの蒲焼 177 青ワタリガニも加熱すると赤くなるって知ってるか?天然水×1に青ワタリガニ×1とトウガラシ×1を入れてよく煮込めば、食欲をそそる青ワタリガニ鍋になる。 【識】青ワタリガニ鍋 178 ヤリイカ×1を揚げるにはオリーブオイル×3が必要です。適度に熱したオリーブオイルでヤリイカを揚げたら、レモン×2の絞り汁をかけましょう。イカフライとはまた一味違うイカ天の完成です。 【力】イカ天 179 練り物の材料は、どんな魚でもいいから量をたくさん準備すること。最低でも10匹は必要だ。そいつを小麦粉×2とよく混ぜて形を整えて油で揚げればいい。 【恵】練り物 180 炭酸水×1にマツタケ×1と練り物×2を入れてよく煮立てる。スープがおいしいおでんの完成。酒のつまみとしてもピッタリだ。 【俊】おでん 181 小麦粉×2をこねてトウガラシ×3で味付けします。練り物×1とゆで卵×1もお忘れなく。ピリ辛が後を引くトッポギが簡単に作れます。 【識】トッポギ 182 砂糖×5を湯煎してシロップを作ります。そこへイチゴ×2とオレンジ×2、ブドウ×1を入れて煮詰めた後にしっかり冷やします。デザートにもおやつにもピッタリなタンフールの出来上がりです。 【魅】フルーツタンフール 183 麻婆豆腐丼の作り方。豆腐×1を角切りにしてトウガラシ×1で味付けしながら炒めたものを白飯×1の上に乗せる。 【魅】麻婆豆腐丼 184 お好きな肉×5をショウガ×4で味付けして焼けばポークジンジャーになる。あれ、使った肉は豚肉だったっけ・・・? 【体】ポークジンジャー 185 トウガラシ×2を煮立てて辛さを引き出したスープに豆腐×1と練り物×1、ミックス野菜×1を入れて湯がくように煮込みます。一度食べたら忘れられない味、麻辣湯の完成です。 【体】麻辣湯 186 セラボーグベーカリーコンテストに出品するためのアイディアが浮かんだ。美味しいパンを集めてひとつの芸術作品として生まれ変わらせるのだ。美味しいブラウニー、美味しいジンジャーブレッドクッキー、美味しいハニーバターブレッド、美味しいマフィンをそれぞれ×10ずつ用意して、それをこうして、こうして…完成だ。どれ、味見を…ぎゃあ!歯が!こう、これは料理でも芸術作品でもなく新たな武器なのか!? しばらく作った人だけの秘密…! 名前 ねりもの - 名無しさん (2021-07-11 21 47 14) このメモって作り方が分かればそのまま売却でいいんでしょうか?何かのクエストで回収などは無いのかな? - 通りすがりの初心者彫刻師 (2021-06-30 06 19 43) 186のメモ、序盤で落ちてずっと作ってみたくてやっと作れた - 一般プレイヤー (2021-06-06 09 31 53) おお・・・!作成おめでとうございます・・・! - りんむ (2021-06-22 00 53 40) 空いているところの情報募集しています! - りんむ (2021-06-03 10 24 46) 無事埋まりました・・・! - りんむ (2021-06-06 01 44 28)
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2014年9月11日 注:このパスティーシュは独立したストーリーを持つ短編ですが、江戸川乱歩の長編『黄金仮面』の後日談という設定にもなっています。そのためこのページではやむなく、「黄金仮面」の正体を明かしています。 (「黄金仮面」の正体を明かすことは別にネタバレではない、と考える人も多いかとは思いますが、一応注記しておきます) Index アメリカで2006年に発表された明智小五郎物のパスティーシュ短編「Ex Calce Liberatus」 アンソロジー・シリーズ「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」について 作者のマシュー・ボーについて パスティーシュ短編「エクス・カルケ・リベラトゥス」の詳しい内容 補1)2006年以降の明智小五郎物の英訳状況 補2)ロシアの作家のミステリ短編にも明智小五郎が登場している? アメリカで2006年に発表された明智小五郎物のパスティーシュ短編「Ex Calce Liberatus」 アメリカで2006年に、明智小五郎とアルセーヌ・ルパンが共演する短編小説が発表されているということを一昨日たまたま知って驚いた。アンソロジー『Tales of the Shadowmen 2 Gentlemen of the Night』(米国amazon)に収録されている「Ex Calce Liberatus」(エクス・カルケ・リベラトゥス)という短編である。作者はマシュー・ボー(Matthew Baugh)。このアンソロジーは古今東西のミステリやホラー等の登場キャラクターを共演させることを趣旨とするもので、同じ巻にはほかにメグレ警視と怪人ファントマとグリーン・ホーネットが共演する短編、シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンとプリズナーNo.6が共演する短編などが収録されている。(グリーン・ホーネットは同題のアメリカのドラマ、映画に登場するヒーロー。プリズナーNo.6は同題のイギリスのテレビドラマに登場するスパイ) 米国amazonではこのアンソロジーの冒頭数十ページが試し読みできるようになっており、明智小五郎が登場する短編「Ex Calce Liberatus」は巻頭作品なので全文読むことが可能である。 明智小五郎は日本の江戸川乱歩が生み出した探偵であり、乱歩の長編『黄金仮面』(『キング』1930年9月号~1931年10月号)ではアルセーヌ・ルパンと対決もしている。そんな2人が、アメリカで執筆された短編で「偶然にも」共演しているなんて――と最初は思ったのだが、読んでみてまたびっくり。なんとこの作品、『黄金仮面』の後日談の設定になっているのである。『黄金仮面』はまだ英語には訳されていない。作者のマシュー・ボーは日本語で読んだのだろうか。 短編「Ex Calce Liberatus」(エクス・カルケ・リベラトゥス)あらすじ 1931年4月、パリ。ある蝋人形館で、世界各地の剣豪を模した蝋人形に本物の剣を装備させて展示する企画展が催されることになり、日本から「斬鉄剣」が貸しだされることになった(英語原文「zantetsuken」)。所有者の三島伯爵から斬鉄剣の盗難防止を依頼された明智小五郎は妻の文代とともにパリに赴く。そしてそこで、蝋人形館を舞台とする怪しい事件に巻き込まれる。明智小五郎は日本にいる笠森判事に手紙を書く。「昨年の『黄金仮面』事件で対決したあの有名なアルセーヌ・ルパンのことを憶えていらっしゃるかと思います。どうやら再び、あの男と対決する機会が得られそうです――」 笠森判事は乱歩の「心理試験」(1925)の登場人物。明智の妻の文代は『魔術師』(『講談倶楽部』1930年7月号~1931年6月号)で初登場。タイトルの「エクス・カルケ・リベラトゥス」はラテン語であり、意味は作中で明かされる。ルパンも登場するとはいえ視点人物は明智小五郎であることが多く、主人公は明智小五郎といってよい。 このパスティーシュ短編が発表された2006年(2005年末?)の時点で、明智小五郎物の英訳は短編の「心理試験」とジュヴナイル長編『少年探偵団』しかなかった。英訳版『少年探偵団』は主に日本の英語学習者を対象とする《講談社英語文庫》で出たものであり、海外ではほとんど流通していない。というわけで、明智小五郎の英語圏での知名度は2006年当時、ゼロに近かった(2014年現在でもそうである)。そんな明智小五郎を登場させた作品がアメリカで書かれていたというのがまず驚きだが、しかもそれが未英訳の作品を踏まえた内容になっているというのがまた驚きである。(この短編にはほかにも乱歩作品ネタがあるのだが、それについては後ほど言及する) アンソロジー・シリーズ「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」について 件の明智小五郎パスティーシュは、複数作家の短編を収録して年に1冊ほどのペースで刊行されるアンソロジー・シリーズ「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」(Tales of the Shadowmen)(英語版Wikipedia)の第2巻に収録されている。 「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」はアメリカ・カリフォルニア州ターザーナの出版社、「Black Coat Press」(公式サイト)が2005年から出版しているアンソロジー・シリーズ。ミステリやホラーを中心とするあらゆるフィクションの登場キャラクターが同一の世界に存在するという設定で書かれた短編小説を各巻15~30編ほど収める。日本だと、伊藤計劃+円城塔『屍者の帝国』がそのような世界設定で執筆された作品だった。既刊は10巻で、第11巻は2014年12月刊行予定。 編者はジャン=マルク・ロフィシエ(Jean-Marc Lofficier, 1954- , 英語版Wikipedia)とランディー・ロフィシエ(Randy Lofficier, 1953- )の夫妻。夫のジャン=マルク・ロフィシエはフランス人で、モーリス・ルブランやガストン・ルルーの作品を英訳したり、英語のコミックの原作を手掛けたり、ミステリ小説を英語・フランス語の両言語で発表したりと多才な人物のようだ。「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」には毎回自作も載せており、たとえば第3巻に収録の「ランドルフ・カーター殺害事件」(The Murder of Randolph Carter)ではエルキュール・ポアロとチャールズ・ウォード(ラヴクラフト「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」より)を登場させている。 作者のマシュー・ボーについて 明智物のパスティーシュ短編「エクス・カルケ・リベラトゥス」(Ex Calce Liberatus)を執筆したのはマシュー・ボー(Matthew Baugh)。どういう人物なのかは分からない(アメリカ人なのかも不明)。ただ、2005年8月(?)に刊行されたパルプ・フィクションを扱う電子同人誌(?)『Golden Perils』第38号に「Edogawa Rampo and the Japan of the Pulp Era」(江戸川乱歩とパルプ・フィクション時代の日本)という文章を寄稿しているようなので、江戸川乱歩やその周辺事情に詳しい人なのだろう。 マシュー・ボーはアンソロジー・シリーズ「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」に第1巻から毎回1編ずつ寄稿している。件の明智パスティーシュ「エクス・カルケ・リベラトゥス」は第2巻(2006)(出版社サイトの紹介ページ)に載ったものだが、その前年刊行の第1巻では短編「Mask of the Monster」でメグレ警視とフランケンシュタインの怪物を共演させている。 出版社のサイトから、マシュー・ボーの寄稿作一覧をまとめておく。(第6巻の作品のみMicah Harrisとの共作) 巻 タイトル 登場キャラクター 第1巻 Mask of the Monster フランケンシュタインの怪物、ジュデックス(Judex)、メグレ警視 第2巻 Ex Calce Liberatus アルセーヌ・ルパン、明智小五郎 第3巻 The Heart of the Moon Telzey Amberdon, Captain Kronos, Solomon Kane, Maciste, Dr. Omega, the Vampire City 第4巻 Captain Future and the Lunar Peril Captain Future, Eric John Stark, Northwest Smith, St. Menoux 第5巻 The Way of the Crane Madame Atomos, Kato 第6巻 The Scorpion and the Fox Becky Sharp, the Yellow Shadow 第7巻 What Rough Beast Hugo Danner, Judex, Sâr Dubnotal 第8巻 Don Camillo and the Secret Weapon Don Camillo, James Bond, Eva Kant 第9巻 Tournament of the Treasure Steve Costigan, Townsend Harper, The Black Coats 第10巻 Quest of the Vourdalaki Boris Liatoukine, The Master, Quentin Cassave 第5巻の「マダム・アトモス」(Madame Atomos)は、フランスの探偵作家・SF作家のAndré Caroff(1924-2009)が生み出したキャラクター。「マダム・アトモス」シリーズの主人公。原爆で家族を失い、アメリカへの復讐を誓った日本人マッドサイエンティスト(女性)である。本名はカノト・ヨシムタ(Kanoto Yoshimuta)。長編が18作あり、すべて英訳も出ている。「カトー」はグリーン・ホーネットに登場する日本人。 パスティーシュ短編「エクス・カルケ・リベラトゥス」の詳しい内容 ※このページの執筆者は英語の小説がすらすら読めるわけではありません。とりあえずざっと目は通してみましたが、理解度は60%ぐらいです。 ※ここから先は作品の結末にまで言及しますので、英語が読める方はぜひとも、米国amazonで原文をお読みください。(表紙をクリックすれば読めます) まず、小説の構成について。この短編は15の手紙(メモ書き含む)と2つの新聞記事から構成されている。 手紙1 アルセーヌ・ルパンからフォランファン警部へ 手紙2 フォランファン警部からガニマールへ 手紙3 フォランファン警部からガニマールへ 手紙4 明智小五郎から笠森判事へ 手紙5 フォランファン警部からガニマールへ 手紙6 明智小五郎から笠森判事へ 記事1 パリの『ル・モンディアル』紙からの抜粋 手紙7 フォランファン警部からガニマールへ 手紙8 明智小五郎から笠森判事へ 手紙9 フォランファン警部からガニマールへ 手紙10 「レ・ヴァンピール」(吸血ギャング団)から明智小五郎へ 手紙11 明智小五郎から笠森判事へ 記事2 パリの『ラ・カピタル』紙からの抜粋 手紙12 フォランファン警部からガニマールへ 手紙13 フィリップ・ゲランドからフォランファン警部へ 手紙14 明智小五郎から笠森判事へ 手紙15 アルセーヌ・ルパンからガニマールへ フォランファンとガニマールはルパン・シリーズの登場人物。 「レ・ヴァンピール」(吸血ギャング団)とフィリップ・ゲランドは、1910年代のフランスで人気を博した映画シリーズ「レ・ヴァンピール 吸血ギャング団」(Les Vampires)に登場する。ゲランドは吸血ギャング団を追い詰める正義の新聞記者である。いままでは言及しなかったが、この短編には明智小五郎シリーズ、アルセーヌ・ルパン・シリーズのほか、「レ・ヴァンピール 吸血ギャング団」からもキャラクターが複数登場しており、ほかにも別のフィクションからの登場キャラクターもいる。 以下、物語の順序どおりに詳しく内容を紹介していく。 手紙1 アルセーヌ・ルパンからフォランファン警部へ(1931年6月12日)ルパンからフォランファンへ、警部への昇進祝いのメッセージ。そしてルパンは、フォランファン警部が最近担当している事件、すなわち剣の連続盗難事件への関与を匂わせる。「私はイギリスの数ある財宝の中でも最も素晴らしいものを探し求めているところだ。絶対に手に入れてみせる。Ex calce liberatus! 心より敬意を表して。アルセーヌ・ルパン」 ここでタイトルにもなっているラテン語が出てくる。この段階で、その意味はまだ説明されない。 手紙2 フォランファン警部からガニマールへ(1931年6月13日)引退したガニマールへの手紙。ルパンが久々に活動を再開したことを知らせる。そして、最近パリのグレヴァン蝋人形館にほど近いヴェロニカ蝋人形館で連続している不思議な盗難事件の概要を説明する。ヴェロニカ蝋人形館では次の金曜日(17日)から、世界の剣豪たちの蝋人形を展示する企画展が始まるのだが、その企画の特徴は彼らが使用していた実際の剣を蝋人形に持たせることである。その剣の多くは、最近亡くなったド・ヴィルフォール男爵(Baron de Villefort)がコレクションしていたもの。地方の名士であるフィリップ・ゲランド(Philippe Guerande、ジャーナリスト)とオスカル・マザメット(Oscar Mazamette)もこの企画展に協力している。 事件の概要。最初に盗まれたのはシラノ・ド・ベルジュラックが使用したと伝えられる剣だった。そして次の日、この剣はいつの間にかまた元通り蝋人形の手に握られていたが、今度はビュッシー・ダンボワーズの剣がなくなっていた。次の夜、フォランファン警部は部下の警官2人とともに張り込むが、別の部屋から奇妙な音が聞こえたのでそれを調べにいく。そして戻ってみると、ビュッシー・ダンボワーズの剣は元に戻されており、ダルタニャンの剣がなくなっていた。そしてダルタニャンのベルトのところに、折りたたまれた紙が挟まっていることに気づく。「それが、ルパンが残した手紙だったんです。それを書き写したもの(手紙1)を、この手紙に添えてお送りします」 フィリップ・ゲランドとオスカル・マザメットはどちらも1910年代のフランス映画「レ・ヴァンピール 吸血ギャング団」シリーズより。フィリップ・ゲランドは吸血ギャング団を追い詰めた正義の新聞記者。オスカル・マザメットは最初は小悪党だったが、のちにゲランドに協力するようになる。 手紙3 フォランファン警部からガニマールへ(1931年4月14日)※日付けがなぜかさかのぼっているが、内容から判断する限り、これは手紙2の次に書かれた手紙だと思われる。このあともずっと「4月」の手紙が続くので、手紙1と手紙2も6月ではなく「4月」のものと考えるのが妥当かと思われる。 ド・ヴィルフォール男爵夫人(Baroness de Villefort)に連絡を取るフォランファン警部。彼女は亡き夫の剣のコレクションについて何も知らなかったが、男爵の友人で骨董品の収集仲間だったデュラック神父(Père Dulac)にも連絡をとってくれるという。ほかの重要人物は、蝋人形館に最近雇われたフランス系イギリス人の彫刻家アーサー・モロー(Arthur Moreau)。そのアシスタントのエミール・デシャン(Emile Deschamps)。モローがモデルとして使っている若く愛らしい女性、ノーラ・フュゼ(Nora Fuset)。デシャンはどこか不穏な雰囲気を持つ醜い男で、モローがラガルデール(Lagardère)の蝋人形を作る際のモデルを務めたりもしている。フォランファン警部が最初に会ったとき、フュゼ嬢はヌードモデルをしているところだった。警部は、彼女の肩に黒いトカゲの刺青があることに気づく。髪型や服装によって東洋美人にもヨーロッパ人にも見えるフュゼ嬢は、父親がアジア系で、母親がフランス人なのだという。剣豪にはもちろん女性もおり、フュゼ嬢はジョイリーのジレル(Jirel of Joiry/C・L・ムーア《処女戦士ジレル》)などの蝋人形のモデルを務めていた。投資者の1人であるフィリップ・ゲランドは現在、イギリスを旅行中。企画展が始まる金曜日には戻ってくる予定。もう1人の投資者であるオスカル・マザメットは蝋人形館のあたりを頻繁に出歩いている。「ほかに、この事件について意見を求めるため、ある私立探偵に声を掛けています。彼の名前は明智小五郎。日本からやってきた青年です。彼は以前にアルセーヌ・ルパンと対決したことがあり、聞くところによれば、ルパンを打ち負かしたのだとか。なにかの因果か、彼はちょうどパリにやって来ていたのです」 手紙4 明智小五郎から笠森判事へ(1931年4月14日)「昨年の『黄金仮面』事件で対決したあの有名なアルセーヌ・ルパンのことを憶えていらっしゃるかと思います。どうやら再び、あの男と対決する機会が得られそうです。」明智は三島伯爵の依頼でパリに来ていた。三島伯爵は今回の企画展のため、友人のフィリップ・ゲランドに貴重な剣を貸していたが、その剣を盗難から守るよう明智に依頼があったのである。明智は、だいぶ遅れてしまったが妻の文代とのハネムーンにもいい機会だと思ってこの依頼を引き受け、文代を連れてパリにやって来た。三島伯爵がフィリップ・ゲランドに貸した剣というのは、斬鉄剣[英語原文 zantetsuken (iron-cutting sword)]で、座頭市の蝋人形の手に持たされている。ルパンが関わってきたとなると、明智はこの件につきっきりにならざるを得ない。「文代には悪いことをしてしまったが、この件を解決するまでは、パリの商店街が文代のことを楽しませてくれるだろう」 この短編の世界では、「斬鉄剣」は座頭市が使用していた剣という設定になっているらしい。 手紙5 フォランファン警部からガニマールへ(1931年4月15日)捜査状況の報告。ド・ヴィルフォール男爵夫人と、亡き男爵の友人だったデュラック神父に会ったが、ほとんど収穫はなかった。ただ、神父は「Ex calce liberatus」(エクス・カルケ・リベラトゥス)という言葉の意味を教えてくれた。これはラテン語で、英語に訳すと「set free from the stone」(石から解放されたもの)となるという。 手紙6 明智小五郎から笠森判事へ(1931年4月15日)フォランファン警部の捜査(手紙5)には明智小五郎も同行していた。明智はデュラック神父がまさに「神父」のイメージ通りの謙虚な人物だと感じるが、一方でその身のこなしからは軍人・騎士のような印象を受ける。デュラック神父は、ルパンが残した例のラテン語はイギリスのアーサー王の、石に刺さった剣、エクスカリバーのことを指しているのではないかと示唆する。神父によれば、「Ex calce liberatus」(エクス・カルケ・リベラトゥス/石から解放されたもの)が「エクスカリバー」の語源になったという説があるのだという。明智は、展示物の剣のなかに大理石の鞘を備えたものがあったことを思い出す。アーサー王伝説に関連する英雄の1人、Hugrakkur of Thuleが装備しているものだ。まさか、あの剣が伝説のエクスカリバーなのだろうか? しかしそんなに単純なことなら、ルパンはとっくにそれを盗んでいるだろう。ただ、その剣と、大理石の鞘と、ミステリアスな神父がこの事件の鍵だと明智には思われるのだった。 記事1 パリの『ル・モンディアル』紙からの抜粋(1931年4月16日)投資者の1人、オスカル・マザメット氏の怪死を伝える新聞記事。深夜12時半ごろ、マザメット氏がヴェロニカ蝋人形館を訪れ、出入口を封鎖している警官たちに断って、中に入っていった。深夜1時15分、大きな叫び声が聞こえ、警官たちが建物の中に入ると、マザメット氏は首を切断され、血の海の中で死んでいた。展示品の1つである、Demoiselle Griseと呼ばれる剣で切断されたようだ。この剣には呪われた噂がある。この剣を持つにふさわしい人物が手にすれば、その人物は素晴らしい武勲をあげることができるが、ふさわしくない人物が手にすれば死が訪れるという……。このような噂があるため、この剣だけは蝋人形に持たせず、展示ケースに入れてディスプレイされていた。 手紙7 フォランファン警部からガニマールへ(1931年4月16日)警備を部下に任せて家で寝ていたフォランファン警部の元に、深夜2時過ぎ、マザメット氏の怪死が伝えられる。蝋人形館のすべての出入口には警官が配備されていたが、その中でマザメット氏が殺された。そして今度はダルタニャンの剣が戻ってきて、代わりにアンドレ・ルイ・モロー(Andre-Louis Moreau/ラファエル・サバチニ『スカラムーシュ』登場人物)の剣がなくなっていることが分かった。アンドレ・ルイ・モローは蝋人形館に雇われている彫刻家のアーサー・モローの祖先でもある。 手紙8 明智小五郎から笠森判事へ(1931年4月16日)単なる不思議な連続盗難事件から、殺人事件へと急展開。明智は、フォランファン警部の捜査官としての能力を疑い始める。「フォランファン警部は、アルセーヌ・ルパンがこの殺人の犯人だという馬鹿げた考えを持っている。ルパンはいまだかつて、冷血な殺人を犯したことは一度もない。」被害者の服に鮮やかな色の蝋が付着していたことから明智は、犯人が蝋人形に扮していたのだと推理する。また、ラガルデールとジョイリーのジレルの蝋人形に特に血の汚れが多いことに気づく。つまり、襲撃者は2人、男と女だったということだ。明智は、この2つの蝋人形のモデルを務めたエミール・デシャンとノーラ・フュゼに疑いを抱く。調べてみると、この2人にはここ数か月分の記録しか見当たらず、それ以前のことがまったく不明だということが分かる。また、被害者のオスカル・マザメットについても調べる。すると15年前に、あるギャング団の壊滅の手助けをしていたことが分かる。そのギャング団の名は、「レ・ヴァンピール」(Les Vampires、吸血ギャング団)。その凶悪な団体が当時世間に知られるきっかけとなった最初の犯罪が、警官の首を切断するというものだった。幹部の1人がイルマ・ヴェップ(Irma Vep)という女性だったことも知られている。これは「vampire」(仏語:ヴァンピール/英語:ヴァンパイア)、すなわち吸血鬼のアナグラムだ。 明智は以上の事実から推理を展開し、蝋人形のモデルを務める美しい女性、ノーラ・フュゼ(Nora Fuset)の名前が、吸血鬼を意味する「nosferatu」(ノスフェラトゥ)のアナグラムであることに気づく。イルマ・ヴェップは数年前に死んだと伝えられるが、ノーラ・フュゼはその娘なのではないかと明智は考える。「証拠を固めるため、今夜、蝋人形館のギャラリーを調べてみるつもりです。ルパンがこの事件においてどのような役割を果たしているのかも分かるかもしれません」 イルマ・ヴェップは映画「レ・ヴァンピール 吸血ギャング団」シリーズの登場人物。ノーラ・フュゼはこのパスティーシュ短編のオリジナル・キャラクターだと思われる。 手紙9 フォランファン警部からガニマールへ(1931年4月17日)この日の朝、フォランファン警部は明智小五郎から、関係者全員(彫刻家アーサー・モロー、デュラック神父、エミール・デシャン、ノーラ・フュゼ)を蝋人形館に集めてほしいという電話を受ける。フォランファン警部とデュラック神父がまず、蝋人形館に到着する(明智もすでにいる)。明智は、関係者全員が集まったら重大な新事実を告げるという。しかししばらくして、警官の1人がメモを持ってきて明智に渡すと、明智の様子が一変する。馬鹿げた推理でわざわざ呼び出してしまってすまないと謝る明智。実は犯人を指し示す証拠になるようなものは何も持っていないのだが、関係者全員を集め、かまをかけて自白させようとしていたのだ――と明智は説明する。それが馬鹿げたことだと気づき、明智はこの事件から手を引こうとしている――とフォランファン警部には思われた。 フォランファン警部は、メモに何が書いてあったのかを訊ねる。明智が説明するところによれば、それは妻の文代からのメッセージで、素敵な休暇になるはずだったのに自分をずっと放っておくなんて、という怒りの文言が書かれていたという。明智の説明が疑わしく思えたようで、デュラック神父がメモを見せるようにいう。それは日本語で書かれたメモだった。こうして、明智は去っていった。今夜はついに、企画展のオープニング・セレモニーが開かれる。 手紙10 「レ・ヴァンピール」(吸血ギャング団)から明智小五郎へ(1931年4月17日)明智が受け取ったメモ。内容は、文代は預かった、警察には何も言うな、適当に言い訳してそこを離れ、×××のベンチに来い、こちらから接触があるまでそこで新聞を読んでいろ、両手は常にまわりから見えるようにしておけ、以上を守れば文代は返す、というものだった。 手紙11 明智小五郎から笠森判事へ(1931年4月17日)明智は宿泊先のホテルへと急行する。聞いてみると、文代の姿が目撃されたのは今日の朝が最後だったという。吸血ギャング団に指定された場所に駆けつけ、指示通り、新聞を読みながら接触を待つ。『ル・モンディアル』紙は、オスカル・マザメットの怪死は吸血ギャング団の復讐だったのではないかと正しく推測していた。『エコー・ド・フランス』紙ではこの事件についてほとんど扱われておらず、明智は残念に思う。『エコー・ド・フランス』紙はアルセーヌ・ルパンの考えを知るのに最も有用な新聞だからである。 日が落ちてしばらくすると、大型自動車がやって来て、中から1人の女と、文代を両側から挟んで2人の男が下りてきた。女は踊り子の格好をし、フードとドミノマスクで顔を隠している。明智はその女に対して、正体がノーラ・フュゼであることは分かっていると告げる。女は少し動揺したが、すぐに冷静を取り戻した。明智がこの事件についての推理を披露すると女は感心したような顔を見せ、まだ分からないことがあるというと、満足げな顔を見せた。一切体を動かさず、蝋人形のように装うのは非常に難しいことだ。マザメット殺害の際、どうしてそのようなことができたのか。それが、明智が分からないことだった。 その女、ノーラ・フュゼによれば、彼女は吸血ギャング団の幹部の1人だった女、イルマ・ヴェップと、同じく犯罪者だったYu an Hee Seeの間に生まれた娘だという。その父の知り合いに、ドクター・ナタス(Dr. Natas)という科学者がおり、人工的に死後硬直状態を作り出す薬物を発明していた。それを使って蝋人形を装ったのだと、ノーラ・フュゼは説明する。 そのときノーラ・フュゼは、明智が持っている新聞の上部から銃口がのぞいており、自分の方を狙っていることに気づいた。実は明智は、蝋人形館を出るときに蝋人形の腕を持って来ていて、新聞を持っている手のうちの片方は蝋人形のものだったのである。しかし明智も、文代を人質に取られているのでノーラ・フュゼを撃つわけにはいかない。息詰まる両者――と、そのとき、黒い影が暗闇の中から現れ、文代を押さえている2人の男に体当たりした。デュラック神父だ。彼はたちまち2人の男を叩きのめしたが、ノーラ・フュゼには逃げられてしまった。デュラック神父は実は長崎に住んでいたことがあったので、吸血ギャング団から明智への日本語のメッセージを読むことができた。事情を理解した神父は明智を助けるため、こっそりあとを追いかけて来ていたのである。タクシーを拾って蝋人形館へと急ぐ2人。ノーラ・フュゼは何らかの理由で、自分のことを企画展のオープニング・セレモニーに参加させたくないのではないか。明智はこの推理をデュラック神父に話す。誰にも盗み聞きされないように、2人は日本語で会話した。そこで明智は不思議なことに気づく。デュラック神父は非常に古めかしい日本語を使うのだ。まるで織田信長の時代からやってきたかのような。 ノーラ・フュゼの父親とされているYu an Hee Seeはサックス・ローマーが生み出したキャラクターかと思われる。サックス・ローマーに『Yu an Hee See Laughs』(1932)という長編がある。 記事2 パリの『ラ・カピタル』紙からの抜粋(1931年4月18日)企画展のオープニング・セレモニーにはイギリスから帰国したフィリップ・ゲランド(ジャーナリスト/出資者の1人)も参加していた。午後10時10分、突然すべての照明が消え、蝋人形館内は騒然となる。5秒ほどして明かりがつくと、オスカル・マザメットの殺害にも使われたあの呪われた剣、Demoiselle Griseがフィリップ・ゲランドの左肩に突き立てられていた。彫刻家のモローが暗闇の中でよろめいてゲランドにぶつかったおかげで賊の狙いが逸れ、ゲランドは命を落とさずに済んだようだ。フォランファン警部は記者に対し、賊の逮捕は時間の問題だと述べる。記者から明智小五郎について尋ねられて、警部は答える。彼のアドバイスは非常に有益だったが、残念なことに彼は自身の判断でこの件から手を引き、国に帰ってしまったと。 手紙12 フォランファン警部からガニマールへ(1931年4月18日)「明智小五郎は妻とともに帰国しました」と報告するフォランファン警部。そして「新たな展開がありました。フィリップ・ゲランド氏から渡されたメモを書き写したものを同封します」。 手紙13 フィリップ・ゲランドからフォランファン警部へ(1931年4月18日)「一連の盗難事件や殺人事件の真相、そしてアルセール・ルパンがこの事件にどのように関わっているのか、ルパンが探し求めている財宝とはなんなのか、それらがすべて分かった。蝋人形館の展示室で関係者全員の前で真相を明らかにしたいので、彫刻家のモロー、ノーラ・フュゼ、デュラック神父、 エミール・デシャンを明日夜8時に集めてほしい」という内容。 手紙14 明智小五郎から笠森判事へ(1931年4月19日)フィリップ・ゲランドの要望で、関係者が蝋人形館に集まる(ただし彫刻家のモローだけは来ていない)。事件の真相をゲランドに教えたのは明智小五郎だった。ゲランドがノーラ・フュゼの正体と吸血ギャング団について話す。フォランファン警部はただちに、その場に来ていたノーラ・フュゼとエミール・デシャンを逮捕した。 2日前の晩、展示ケースのなかにあったはずの呪われた剣、Demoiselle Griseが一瞬のうちにゲランドの肩に突き立てられていたのは? 実は、展示ケースの中にあったのはこの剣のレプリカだった。そして、秘密のスイッチを押すと、展示ケースの下部の見えない空間に剣が落下するようになっていた。照明が消えるとすぐ、吸血ギャング団の団員はスイッチを押して剣のレプリカを「消滅」させる。そして、蝋人形に扮していたエミールが本物の剣を隠し場所から取り出して、ゲランドに斬りかかったのだった。 ルパンはこの事件にどのように関わっていたのか。実は、ルパンはずっと捜査員や関係者の目の前に姿を現していた。彫刻家のモローこそ、アルセーヌ・ルパンだったのである。本物のモローはルパンの資金で、現在はプラハで暮らしている。アーサー王の財宝を狙うルパンは、ヴィルフォール男爵がコレクションしていた剣のうちの1つにアーサー王の埋葬場所を示す手掛かりが隠されているという情報を得る。そして、彫刻家のモローになり代わってこの企画展の関係者となり、剣を1つ1つチェックしていたのである。ヴィルフォール男爵はアーサー王の埋葬場所を隠匿しておくための秘密結社のメンバーだった。そして実は、デュラック神父もその結社のメンバーだった。フィリップ・ゲランドは神父に、秘密を明かすようにいう。デュラック神父は、例の大理石の鞘を備えた剣を手に取る。「ここに秘密が隠されています。しかし、それを明かすわけにはいきません。私はこれを、ルパンにも決して見つけられないところに隠してしまおうと思います」 そのとき、フォランファン警部が部下に合図をして、ノーラ・フュゼとエミール・デシャンを解放させた。そして警官たちは今度はフィリップ・ゲランドとデュラック神父を捕まえる。フォランファン警部の銃が2人を狙う。警部はノーラ・フュゼに籠絡されて、警察を裏切っていた。部下の「警官」たちも、実は吸血ギャング団の団員が扮していたものだったのである。エミール・デシャンが呪われた剣、Demoiselle Griseを手に取り、ゲランドとデュラック神父に斬りかかろうとする。――と、突如銃声が鳴り響き、警部の持っていた銃がはじきとばされた。明智が撃ったのだ。実は明智は、座頭市の蝋人形に扮してこの部屋にずっといたのだった。呼吸を殺し、じっと動かず、蝋人形の振りをする。明智は「ニンジャ・トリック」(ninja trick)をマスターしていたので、それが可能だったのである。 明智が台座から降りると、ゲランドもフォランファン警部の「部下」を投げ飛ばして銃を構えた。「我々の計画通りだな、名探偵!」とゲランドが愉快そうにいう。その声を聞いてノーラ・フュゼは驚き、フォランファン警部は唖然とした。それはまさにアルセーヌ・ルパンの声だったのである。「明日になればまた彼は泥棒に戻り、僕は彼のことを追うことになります。しかし今日だけは、吸血ギャング団を追い詰めるため、我々は手を組むことにしたのです」 明智もルパンも、賊が照明を落とす装置を持っていることを忘れていた。ノーラ・フュゼがスイッチを押し、その場が暗闇に包まれる。ギャング団と格闘するルパンとデュラック神父。ノーラ・フュゼは例の大理石の鞘を備えた剣を抱えて逃げようとしていた。明智は追い掛けようとするが、ルパンがエミール・デシャンに斬りつけられそうになっているのに気づく。明智はエミールを撃つが、彼をとめることはできない。「私に構うな! 剣を追ってくれ!」ルパンがそう叫ぶ。明智は斬鉄剣をルパンの手元に放り投げ、ノーラ・フュゼを追う。建物から出ようとしているノーラ・フュゼの脚に向けて銃を放つ明智。しかしその弾丸は狙いから逸れ、ノーラが持っていた大理石の鞘を粉々に打ち砕いた。逃げるノーラを明智は5分ほど追いかけたが、逃げられてしまった。蝋人形館に戻ると、吸血ギャング団の団員は打ち倒されており、怪我を負ったデュラック神父がそれを逃げないように見張っていた。ルパンはいなくなっており、大理石の鞘の破片もなくなっていた。エミールは死んでいた。ルパンとの格闘の最中、電線の通った壁を斬りつけてしまい、感電死したのである。 「パリにはもう少し滞在するつもりです。そのうち、ルパンを捕まえることができるかもしれない――でも、彼を逮捕するという熱情が薄れてしまったのも事実です。彼には借りができてしまいましたから。それに、妻とのハネムーンの約束も守らないといけませんしね。 敬具 明智小五郎」 手紙15 アルセーヌ・ルパンからガニマールへ(1931年12月12日)事件の8か月後の手紙。通称「呪いの剣事件」の報道されていない顚末をルパンがガニマールに説明する。 「斬鉄剣はもらっておいた。いつか、これを渡すのにふさわしい魂をもった人に出会えるだろうことを願って」 「吸血ギャング団の残党を逮捕したことは明智君の手柄となり、彼は妻とともに日本に帰った。そして数か月後、彼は『黒蜥蜴』と呼ばれる女賊と対決したらしい。私はこの黒蜥蜴こそ、マドモワゼル・フュゼにほかならないと想像している。もっとも、明智君はそのことに気づいていないだろう。彼はヨーロッパ風の装いをしたフュゼ嬢にしか会わなかったし、彼女のタトゥーについては知らなかっただろうしね。」 フォランファンが脱獄したのは実は自分が手をまわしたのだと告白するルパン。どうもルパンは、フォランファンを配下に加えようとしているらしい。 大理石の鞘の内部には文字が刻まれていた。明智が撃った弾丸で鞘が粉々になったとき、その隠されたメッセージは初めて人の目に触れるものとなり、「石から解放されたもの」(Ex calce liberatus)となったのだった。ルパンは「Ex calce liberatus」というキーワードは知っていたが、それが財宝の秘密とどのように関わっているか、そのときやっと分かったのである。 鞘に隠されていたメッセージに従って、イングランドのある田舎の墳墓にたどり着いたルパン。そしてその中でルパンはついに「財宝」を見つける。棺を開けてみるとそこには、まるでただ眠っているだけであるかのように、生前の風貌を完璧に保ったアーサー王の体が横たわっていた。この「財宝」をルパンがまじまじと見ていると、墳墓のなかに誰かが入って来た。それはデュラック神父だった。手には剣を持っている。デュラック神父はルパンの意向を尋ねる。【以下、英文の解釈に自信なし】ルパンは、たとえ大聖堂を冒涜することができたとしても、この神聖な場所から略奪を行うことはできないと答える。するとデュラック神父はしばらく考えてから、ルパンに対して剣を振りおろしてきた。ルパンはデュラック神父を返り討ちにしてその場を去った。デュラック(Dulac)神父の正体は、アーサー王物語に登場する騎士、ランスロット・デュ・ラック(Lancelot du Lac)だった。 この短編が『黄金仮面』の後日談だというだけでなく、乱歩の長編『黒蜥蜴』の前日譚でもあったことが最後に明らかになる。『黒蜥蜴』はこのパスティーシュ短編が発表されたのとほぼ同時期に英訳出版されている。さらに「斬鉄剣」を介して、この短編は「ルパン三世」の世界ともつながっていくようである。明智は斬鉄剣を守るよう依頼を受けてパリに赴いているわけで、色々事情があったとはいえ、それをあっさりルパンに盗られてしまっているのはまずい気がするが……。 ルパンは最後の方まで出てこなかったが、正体が分かったあとに読み返してみると、フィリップ・ゲランドの命を偶然を装いつつ助けていたり(記事2参照)、粋な活躍をしている。 作中でYu an Hee Seeの知り合いとされているドクター・ナタス(Dr. Natas)は、フランスの小説家Guy d Armenが生み出したキャラクター。『La Cité de l or et de la lèpre』(1928)に主人公の敵役として登場する悪の科学者である。ドクター・ナタスのキャラクター造形は、サックス・ローマーが生み出したフー・マンチュー博士の影響を受けているらしい。 補1)2006年以降の明智小五郎物の英訳状況 先に述べたように、件のパスティーシュ短編が発表された2006年の時点で、明智小五郎物の英訳は短編の「心理試験」とジュヴナイル長編『少年探偵団』しかなかった(英訳版『少年探偵団』は《講談社英語文庫》で出たものであり、海外ではほとんど流通していない)。 パスティーシュ短編「エクス・カルケ・リベラトゥス」が収録されたアンソロジーが刊行されたのとほぼ同時期に『黒蜥蜴』の英訳が出版されている(非明智物の「陰獣」を併録)。その後2008年に「屋根裏の散歩者」、2012年に『怪人二十面相』が英訳されている。 今年(2014年)の秋には、乱歩の明智小五郎物の短編3編、長編1編を収録する英訳作品集『Edogawa Rampo The Early Cases of Akechi Kogoro』が日本の黒田藩プレスから発売予定である。収録内容は短編「D坂の殺人事件」、「黒手組」、「幽霊」、長編『一寸法師』。 明智小五郎物の英語圏での受容状況については以前に「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(番外編) 明智小五郎」でまとめました。 補2)ロシアの作家のミステリ短編にも明智小五郎が登場している? アンソロジー・シリーズ「テイルズ・オブ・ザ・シャドウメン」はフランス語訳も出ている。シリーズタイトルは「Les Compagnons de l Ombre」。件のパスティーシュ短編「Ex Calce Liberatus」はフランス語版の第3巻(2009)に収録されている。タイトルは同じ。 なお2009年の時点でフランス語訳があった明智小五郎物は「心理試験」と『黒蜥蜴』のみ。その後も特に増えていない。 このフランス語版について調べていたところ、あるフランス語サイトで、『明智小五郎とアルセーヌ・ルパンは「La Prisonnière de la tour」でも出会っている』というような記述を見つけた(リンク)。この作品はロシアのミステリ作家ボリス・アクーニンの短編で、ロシア語原題は「Узница башни, или Краткий, но прекрасный путь трёх мудрых」。ボリス・アクーニンの日本語ファンサイト「退役五等官の書斎 -ロシアの作家ボリス・アクーニン氏のファンサイト-」に、この短編についての詳しい紹介がある。このサイトではタイトルは「塔に囚われた娘、あるいは、短いが美しい、三賢人の道」とされている。それによればこの作品は、ボリス・アクーニンが創造したシリーズ探偵であるファンドーリンがシャーロック・ホームズとともに、アルセーヌ・ルパンと対決する作品だそうだ。もっとも、こちらのサイトでは明智小五郎への言及はない。英語やフランス語で検索してもほかに情報は見当たらず、本当にこの作品に明智小五郎が登場するのかどうかはよく分からない。作者のボリス・アクーニンは日本文学のロシア語翻訳家でもあり日本文学通なので、明智小五郎がひっそりとゲスト出演しているというのもあり得ない話ではないと思うが。 上記のファンサイトではこの「塔に囚われた娘」は英訳があると書かれているが、どの書籍に収録されているのか、見つけることが出来なかった。 関連ページ シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(番外編) 明智小五郎
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QMA 文系学問 文学・美術 ページ1 / 2 / 画像問題 / ニュースクイズ 問題文 答え 選択語群 1933年に小説『人間の条件』でゴングール賞を受賞したフランスの作家・政治家はアンドレ・○○○○? マルロー スンブルロクマージャ 1993年10月に作家の筒井康隆が断筆宣言をする原因となった角川書店の教科書『国語Ⅰ』に収録された短編小説は? 無人警察 検察の人官能無間警報 「飛んでいる矢は止まっている」「アキレスは亀に追いつけない」などのパラドックスで有名な古代ギリシアの哲学者は? ゼノン ンロゼノヘスレタ 「わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり」という和歌で知られる平安時代の六歌仙の1人は? 喜撰法師 大主撰師喜伴黒船友法 『小倉百人一首』の天智天皇の歌は「○○○○かりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ」? 秋の田の 日秋田ぎす君がの春て 『小倉百人一首』の百首目の順徳院の和歌は「○○○○やふるき軒ばのしのぶにもなほあまりある昔なりけり」? ももしき もさきふのしるとたろ 『小僧の神様』『城の崎にて』『暗夜行路』などの作品がある「小説の神様」と呼ばれた白樺派を代表する作家は? 志賀直哉 崎紅賀也志葉尾哉直尚 『コタン小路』などモンマルトルを描いた一連の作品で有名なフランスの画家は? ユトリロ ヌユートリザセッロン 『サモトラケのニケ』や『ミロのビーナス』のように手足や首がない、胴体だけの彫刻をイタリア語で何という? トルソー ナルトージボビソマン 『パンタグリュエル物語』『ガルガンチュワ物語』で有名なフランス・ルネサンス期の作家はフランソワ・○○○○? ラブレー レブンサルドイーワラ 『ベートーベン・フリーズ』『接吻』などの作品で有名なオーストリアの画家はグスタフ・○○○○? クリムト ービヌンクストムリア 『民衆の敵」『人形の家』などの作品で知られるノルウェーの作家はヘンリック・○○○○? イプセン プガイレーンセバジワ 『小倉百人一首』の柿本人麻呂の歌は「○○○○の山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」? あしびき きあのくだらしんまび イギリスの作家ジョージ・バイロンの代表作は『チャイルド・○○○○の遍歴』? ハロルド マナドルハソウーンロ イタリアのパドヴァにある『ガッタメラータ将軍騎馬像』で有名な、ルネサンス期に活躍した彫刻家は? ドナテルロ ギナブルドティロベラ フランスの作家カミュの小説『異邦人』の主人公で太陽のせいでアラブ人を殺してしまうのは? ムルソー ソンエジョドュールム 印象派の由来となったモネの絵画『印象・日の出』を所蔵しているフランスのパリにある美術館は○○○○○○美術館? マルモッタン ジラモュンッマルオタ 海の景色やイルカなど海の生物を描いた絵で世界的に人気があるアメリカの画家はクリスチャン・リース・○○○○? ラッセン イッセランハージャゴ 学問と武芸の両方に優れていることを、漢字四文字で何という? 文武両道 弐問双文道万両武能学 葛飾北斎の『冨嶽三十六景』で通称を「赤富士」という作品の正式なタイトルは? 凱風快晴 雷山雨風白凱快晴黒下 貴族の娘ジャンヌの生涯を描いた19世紀フランスの作家モーパッサンの小説は? 女の一生 脂肪の塊一女の生涯魔 古代ギリシャの哲学者プラトンがアテネに開いた学園の名前は? アカデメイア デケカメイアンリュオ 五木寛之の小説で、福岡県の筑豊地方出身の主人公・伊吹信介の人生を描いているのは? 青春の門 朱鷺の春な人生青門墓 詩集『在りし日の歌』『山羊の歌』で有名な山口県出身の詩人は? 中原中也 村島中二原秋北伸白也 詩人ヴァールミーキが書いたとされている『マハーバーラタ』と並ぶ古代インドの叙事詩は? ラーマーヤナ マナタカトラッヤーン 出生の秘密を知り苦悩する青年時任謙作を主人公とする白樺派の作家・志賀直哉の唯一の長編小説は? 暗夜行路 金色夜行叉高航路屋暗 女性歌手ビョークの夫である映像作品『クレマスター』シリーズで有名なアメリカの芸術家はマシュー・○○○○? バーニー ラブトンズニウッバー 小説『恐るべき子供たち』や戯曲『オルフェ』で有名なフランスの作家・詩人はジャン・○○○○? コクトー ルトーブクンダジコュ 小説『南総里見八犬伝』を書いた江戸時代の作家は? 滝沢馬琴 原井馬式三沢西亭琴滝 小豆島を舞台にした壷井栄の小説『二十四の瞳』の主人公である新任の女性教師の名前は? 大石久子 大石保子田野恵枝久美 松田聖子主演で映画化もされた政夫と民子を主人公とした、明治・大正期に活躍した作家・伊藤左千夫の小説は? 野菊の墓 石人の墓桜菊恋梅野愛 生徒の作文をまとめた文集『山びこ学校』が1951年にベストセラーとなった山形県の中学教師は? 無着成恭 雄介無本田恭成我山着 青成瓢吉を主人公にした小説『人生劇場』で有名な作家は? 尾崎士郎 山田一太郎義雄尾崎士 代表作に『オイディプス王』『アンティゴネ』『エレクトラ』がある、古代ギリシャ三大悲劇詩人のひとりといえば? ソフォクレス エソレウクフォピスデ 大岡昇平の小説『俘虜記』で舞台となっているフィリピンの島は○○○○島? ミンドロ ソアクンロバナタミド 島崎藤村の小説『夜明け前』の主人公の名前は? 青山半蔵 山瀬川丑三青半蔵伍松 萩原朔太郎の妹・アイとの結婚歴もある明治生まれの詩人で詩集『山果集』『春の岬』『測量船』で有名なのは? 三好達治 達三健治好真田久保司 明治の作家・夏目漱石が晩年に辿り着いた境地を漢字四文字で何という? 則天去私 則学天楽私去然無仏心 役人を辞める際の心境を詠った古代中国・東晋時代の詩人陶淵明の代表作は? 帰去来辞 郷帰退去来故殿宮辞王 六歌仙の1人で、「花の色はうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまに」の歌で知られるのは? 小野小町 伴文野秀大屋小町康黒
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PLAYER KP/にゃご PC1/白矢 鳴(モノ) PC2/テオ・ガルヴァーニ(ユツキ) PC3/小里 優(蟹) PC4/阿久津 理一(朱理) LOG 刻限の種・刻限の種/2・刻限の種/3・刻限の種/4・刻限の種/5・刻限の種/6・刻限の種/報酬等 ▼導入 KP(にゃご) ある日の晩、テオ君の元に一通のメールが届きます。 --- 突然のメールでごめんなさい。頂いた名刺で連絡先を知りました。以前貴方に助けられた者です。 もし、あのときの言葉が本当なら明日の13時に玖戸瑠病院の中央病棟3754病室に来て欲しいの。 用件はそのときに話します。貴方に聞いて欲しいお願いがあります。 報酬は、何が喜んでもらえるのか分からないのでそのときに相談させてください。 --- KP(にゃご) どうやらテオ君は、半年ほど前にふらっと車道へ出ようとする今井飛鳥の手を引いて 車に引かれそうになったところを助けたことがあるようです。 そのときに、「俺は女の子の味方だから。あ、これ名刺。何か困ったことがあったらいつでも呼んでね!」 みたいなことをやっててくれるとKPは期待しております。むしろしててくれないと話が進まないので細部に差異はあっていいですがしててください← テオ 「ああ、あの時の子かな?デートのお誘いかな?やだー!仮に違っても報酬がデートなら万々歳!」とメールを見てうきうきしときますwww テオ とりあえず困ってるなら行っとこう、と何の疑いも無くホイホイその名状しがたい名前の病院に向かいます。ww KP(にゃご) デートだと思ってるなら何か買ってく、とか何かしら追加行動あるなら聞いておきますが テオ はい、花束買ってく。病院に持ってってもまずそうじゃない程度に華やかな奴を!!笑 テオ とりあえず時間通りに向かいます KP(にゃご) なるほどw では時間通りに来るなら一旦そこで別の方にバトンタッチしますよー {{KP(にゃご) じゃあモノさんから --- 突然ごめんなさい。お久しぶりです。高校の後輩の今田です。覚えているでしょうか。 先輩にどうしてもお伝えしたいことがあって、連絡しました。 直接会って話したいので、明日の13時に玖戸瑠病院の中央病棟3754病室に来ていただけませんか。 一生のお願いです。明日を逃すと、二度と会えないと思うので… --- KP(にゃご) メイちゃんが連絡先誰かに教えているかがまず気になるKPだったりするのですが それはそれでどうして知りえたかって方向性で興味をもってくれないかなって期待してます。 KP(にゃご) あと、最後の一文に何かしら思うところがあるといいなって思う恋する乙女の応援したいKPです。 KP(にゃご) ちなみにメールが来るのはテオ君同様前夜になります。(決断に悩む時間などない 白矢 鳴 「今田? 誰だったか……?」と首をひねりつつ卒業アルバムで探すかな そんな奴いたかも、くらいの認識はある KP(にゃご) ちなみに飛鳥ちゃんわりと地元では有名な芸術家だと思ってたんですが、コミュ障だと名高いメイちゃんならそれくらいの認識でも仕方ないね← 阿久津 理一 テオ君のメールとメイちゃんのメール同じ人? KP(にゃご) 流石にメールにそこまでは記載していませんが、アルバム探せば黒髪の長髪なまあ普通に可愛らしい女の子が見つかると思います。 KP(にゃご) んー、探索者同士が出会ってないから知りえない情報ではあるけど普通に差出人は同じ人です。 白矢 鳴 (ああ、こいつか。あんまり話した記憶ねぇけどなんで俺のアド知ってるんだ? つーか『一生のお願い』か、気になるな……) 白矢 鳴 ということで興味を持ったので時刻どおりに病院に向かうことにします。りんごでも買っていくよ! KP(にゃご) では、阿久津さんのところにも前夜にメールが来ます。 ただ前のふたりについては携帯メールだけどこっちはPC宛かな。 --- 阿久津 理一様 緊急ですが、阿久津様にお願いしたい依頼があります。 期限は明日の夜となりますが、お話を聞く限り阿久津様の腕なら難しい内容ではないと思います。 期限が差し迫っているので、報酬については言い値で支払わせて頂きます。(相場もわかりませんので もし、宜しければ明日の13時に玖戸瑠病院の中央病棟3754病室に来てください。 依頼内容については、直接口頭で話をさせて頂きます。 どうか、前向きなご検討をお願いいたします。 今田飛鳥 --- KP(にゃご) 阿久津さんはこのメールを見て金の匂いを感じ取って依頼受けてくれないかなと期待してます。 なお、事前に今田飛鳥が名の売れた芸術家だという情報は探偵なら知ってるはずなので内容の金銭面に関してとかはある程度の説得力があるはずです。 阿久津 理一 「ほぉ…言い値か…」報酬とメールの差出人を見て、興味を示します。 阿久津 理一 依頼人からの呼び出しにはちょっと気に食わないようですが、仕事の話なので、時間通り向かうと思います KP(にゃご) 興味示してもらえたようでKPが胸をなでおろしてます← 呼び出し形式な事情は多分当人に会えば理解していただけるんじゃないかなと KP(にゃご) なお、飛鳥ちゃん本当に金銭疎いので下手すると相場の10倍とか提示されても払ってくれるとおもいます 阿久津 理一 阿久津さんは基本、自分のほうが立場がうえだと思ってる節があるので・・・依頼人がこっちこいよって感覚ですw KP(にゃご) なるほど。俺様だった… 何か支度とか追加で持っていくものはまあ依頼だしないですかね? 阿久津 理一 そうですね、秘書の女の子に明日依頼人に会いに行くので、留守番ヨロシク、って伝えるくらいですかね。 阿久津 理一 年収2000万の探偵だから、もう探偵が社の社長かなんかかと思いまして・・・ KP(にゃご) なるほど理解しました。(やっぱり導入少しでもあるとPL同士が他の探索者の人柄とかもろもろ知られるって利点があるんだなあと実感… KP(にゃご) では最後、小里さんの導入ですね。 KP(にゃご) 小里さんは同僚の水沢菜々子から前日にこんなお願いをされます。 KP(にゃご) 「実は私の担当の患者さんが、なかなか素直になってくれなくて困ってるの。 特に最近はとても思い詰めてるみたいで、自殺とかしちゃわないか心配なんだけど…その、たしか優ちゃん明日は午前だけだよね? もし良かったら、なんだけど…少しだけその子の様子とか見て、あわよくばさりげなくお話とかしてきてもらっちゃったりできないかなあ?」 KP(にゃご) 担当医だとそもそも依頼人についてあれこれ詳しい筈なので、そこからは除外させていただきました。 無茶振りだとKPも理解しているんですが優しく受け入れてくれることを期待してます。以前了承得たお友達設定は喜んで利用させていただくよ! おそらく午後に病室の前に行ったら他の探索者たちと鉢合わせできるはずです。 なお、菜々子はわりと飛鳥ちゃんから舐められている模様。(どんくさいから(DEX最低値) 小里 優 「一緒にお仕事してる菜々子さんの頼みだもの、喜んで! 確かその患者さんって芸術家の今田飛鳥さんよね?」と、了承しながら依頼人の事も少し聞いていいですか? 水沢 菜々子(にゃご) 「わああ…優ちゃん、ありがとうっ! うん、その飛鳥ちゃんだよー。彫刻って、私はよくわからないんだけど」 嬉しそうに思わず小里さんに抱きつきつつ返答しますね。 聞いてもいいですよー(この時点は想定外だったけどたしかに対面だし 小里 優 「奈々子さん苦しいですよー(身長140弱) 彫刻家なんだね。入院してるのは知ってたけど、なんの病気なのか聞いても大丈夫?」 水沢 菜々子(にゃご) 「生まれつき心臓が弱いみたい…昔から学校とかも休むことが多かったんだって。」 病気に関して聞かれたらそんな情報が出てきますよ 小里 優 「学校も休みがちかあ……じゃああまり大勢と話すのは得意じゃないかもしれないのね。ありがとう奈々子さん、今田さんがちょっとでも元気が出るよう話してみますね。」 水沢 菜々子(にゃご) 「うん、ありがとう。優ちゃん! 今度お昼ご飯でもおごるね!」って微笑んで、じゃあ私残った仕事してくるー、ってぱたぱた菜々子は去って行くんじゃないでしょうか。 小里 優 「うん、楽しみにしてるね―!」とこちらも菜々子ちゃんに手を振り返しますよ。それじゃあ明日の約束通り病室に向かえばいいですかね。 KP(にゃご) そうですね。午前の診察終えて、患者さんのお昼時間終わったあたりで向かっていただければたぶんちょうどいいくらいになるんじゃないかなと 小里 優 話しやすくするためにも患者さんのことを少しでも知っておきたいので、今田飛鳥ちゃんの作品とか事前に調べられませんかね? 白矢 鳴 あ、それは自分も事前に飛鳥ちゃんのことネットとかで調べたいかも 阿久津 理一 おおたしかに! テオ テオは「助けた女の子」としか認知していないので、その辺はスルーして行きます KP(にゃご) 前日のうちに行動するということかな。なら各自、手段とそのタイミングの提示お願いします。メール組は連絡来るのが22時くらい、小里さんが頼まれるのが20時くらいかな。 KP(にゃご) うん、テオ君だけは下手すると名前さえしらないですね(苦笑) まあ二回目補正ってことでひとつ 白矢 鳴 メール確認して、23時から家のPCを使ってネットで飛鳥ちゃんのことを調べます(検索欄に名前入れる程度)。作品の画像とかも見つかるだろうから、それ眺めたりしてたら1時間くらいで済むかなあ。 白矢 鳴 そういや芸術家(彫刻家)だっけ、くらいは思い出せる……と思うので KP(にゃご) あ、阿久津さんについては触手…じゃなくて職種的にある程度事前知識あっていい気がするのでちょっと流そうかな 阿久津 理一 メールを見てすぐ、今田飛鳥の近況(最近出した作品はいつか)とかネットで調べてみるかな。あと、秘書ちゃんに病院までのルート調べといてって感じ 小里 優 小里さんも少しネットで調べるくらいで。出来れば図書館か本屋なりで作品集の本があったら見たいけど。その場合は図書館ロールですか? KP(にゃご) ネットで調べる組は図書館ロールどうぞ。 † 白矢 鳴(モノ) 図書館89 (コロコロ…) 1D100 27 [ 計:27 ] † 小里優(蟹) 図書館60 (コロコロ…) 1D100 90 [ 計:90 ] † 阿久津 理一(朱理) 図書館55 (コロコロ…) 1D100 97 [ 計:97 ] 別窓 <今田飛鳥は今から二年前~半年前まで、その名を轟かせていた若き天才彫刻家です。> <この世のものとは思えない大変芸術的な彫刻を数多く作り上げてきた若き天才彫刻家。>とかなんとか言われてるみたいですね。 KP(にゃご) ええと、じゃあ… 阿久津さんが今田飛鳥のことを検索していたら、うっかり誤って怪しげなサイトをクリックしてしまいました。どうやらマシンがウィルスに感染したようです。 阿久津 理一 うぅ・・・仕事道具が・・・秘書ちゃんにウイルスバスターいれといてって頼もう KP(にゃご) マシンの修復に1日の時間を要するため、今後探索で自宅のPCが使えません。とはいっても戻ることもないと思うのでセッション的には問題ないと思います KP(にゃご) 技能ロールの機会が必ずしもプラスに働くとは限らない例でしたね。しかし序盤から邪神様暴れすぎじゃない? 阿久津 理一 まぁでも、追加情報は得られなかったけど、ちょっとは手に入ったし、いいか・・・ KP(にゃご) (阿久津さんの場合追加情報ロールだったから実は他のメンバーと違う情報得られてたんだけどねー、成功してたら 阿久津 理一 別窓で頂いてました、一つ目の情報は KP(にゃご) うん、ある程度はキャラ補正入ります。ちなみに問題なければぼちぼち合流したい← 小里 優 約束当日は、午前中に病室前通って少し様子見てから午後から会いに行こうと思うんですが KP(にゃご) では、午前中に小里さんが病室前を通ると憂鬱そうにベッドに横たわりながら窓の外眺めてる飛鳥ちゃんが見られます。 小里 優 その時、目星や聞き耳使ってみてもいいですか?マイナス補正ついてもいいので KP(にゃご) ほほう。どちらからいきます? 小里 優 うーん…聞き耳で KP(にゃご) 仕事中だしあんまり時間取れないよってことでどちらも-20くらいでどうぞ † 小里優(蟹) 聞き耳40 (コロコロ…) 1D100 13 [ 計:13 ] 小里 優 ヤッター! 今田 飛鳥(にゃご) そして、聞き耳成功か。なら飛鳥の声で 「…私は、まだ…死ねない。死にたく…ない…」とかぽつぽつ呟いてるのが聞こえますよ 小里 優 後は昼休憩で空になったであろう水筒に氷水でも追加して 小里さんの約束の時間までの行動は以上でいいです。 白矢 鳴 横からで申し訳ないんですが、メイちゃん宅から病院までどれくらい時間あります? 白矢 鳴 メイちゃんのアドレス流したっぽい友人に連絡とってみようと思って KP(にゃご) んー、メイちゃんなら飛鳥ちゃんと高校同じくらいだったらしいし自転車で30分くらいでいいですよと >時間 白矢 鳴 おーう、午前中にちらっと電話するくらいならできるかな。。。 白矢 鳴 んっと、アドレス流したっぽい友人にちょっと電話して、なんで飛鳥ちゃんがメイちゃんにメールしてきたのか目星つけられないかな、と思ったんです。 KP(にゃご) 小里さん行動終了了解です。 なるほど、メイちゃんの電話は可能だと思うので午前中にどうぞかなあと。 KP(にゃご) では、その友人が電話に応答するか<幸運>でどうぞ。 † 白矢 鳴(モノ) 幸運70 (コロコロ…) 1D100 85 [ 計:85 ] KP(にゃご) …あら…、ではその友人は残念ながら留守電だったようです。 白矢 鳴 「いねぇのかよアイツ。仕方ない、留守録入れるか……」 『白矢だけど、お前今田飛鳥ってやつに俺のメアド教えたか? なんで教えたんだよ、メールでもいいから理由を送れ』って感じで留守録入れていいですか? KP(にゃご) 留守録内容了解しました。 なお、一定時間経過毎に友人が気付いて折り返してメールなり電話なりしてくる可能性が<幸運>ロール可能と思われます。 白矢 鳴 やったー!言ってみるもんだ! そのロールはKPさんがタイミング教えてくれるのです? KP(にゃご) RPとか展開的に隙があればKPが勝手に挟んでいきます。 白矢 鳴 それじゃあ午前はキャラシ表記の持ち物用意して、りんご買って病院行きます。あと、iPadに画像検索した飛鳥ちゃんの作品を保存しておこうかな。病院内では基本電源落とすけど。 テオ あ、KP一つだけ質問。半年前テオとあった時は飛鳥ちゃんは元気そうな感じだったんでしょうか? KP(にゃご) あらユツキってば相変わらず勘が鋭くて怖いな。当時の飛鳥は顔色が悪い以外は普通の一般人として問題ない程度には元気そうに見えましたよ。寝不足だったのかうっかり車道に踏み出しかけはしましたが テオ ふーん、じゃあ命の危機に見舞われるような何かが半年間の間に何かあったって事かな。了解しました! KP(にゃご) うむうむ。各自いろいろ推理してくれるようで私は楽しい。 では、これでみんな合流になるかな。 病室にて KP(にゃご) 時刻は13時。指定された病室の前で、探索者一同は顔を合わせることとなります。 KP(にゃご) なお、飛鳥の部屋は個人部屋なのでそれぞれの目的が彼女であることはわかりますよと。遭遇してどんな反応するかは探索者次第なのでちょっと見守ります。 テオ うーん、じゃあ 「こ、この謎の面子は一体…まさか彼女の彼氏と姉と父か…!? まさか彼女は美人局…いやまだお付き合いもしていないってのにどういう事だしどういう修羅場なのこれーーー!!」とアホ丸出しな事言おう。 小里 優 ハ!KPさん、奈々子さんから小里さんが飛鳥ちゃんのところへ来るっていうのは事前に知らせてありますか? KP(にゃご) 知らせてありません。(嫌がられるのが目に見えてるから 白矢 鳴 「おい、じゃなくて……あの、皆さん、どちら様ですか?」 白矢 鳴 メイちゃんは盛大に戸惑いつつ、周りを見回しつつ、どこに視線を定めればいいのかも分からず、誰もいないとこ見ながらみんなに訪ねます。 阿久津 理一 「探偵の阿久津です、こちらに依頼人がいるというので参りました。」と冷静に答えておこう。ついでに名刺も渡して、宣伝宣伝 テオ 「あ、申し遅れまして。えーと、彼女の友…でもないな…知人…と言ってもいいものか…ぐらいの淡い関係、しいて言えば命の恩人でジャーナリストのテオって言うよ」と、微笑みながらとりあえず自己紹介だけしときます。 阿久津 理一 一瞬ライバル会社かなって思うけど、テオ君の反応で、「あ、ちがうな」ってなります 小里 優 「皆さんは今田さんのお見舞いの方……以外の方もいらっしゃるようですね。」 テオ 週刊誌系のアレだと思います笑 テオ テオ 「あ、俺は今日この病室に今田さんに来るよう言われたんです」と言おうかな。 白矢 鳴 「(た、探偵? ジャーナーリスト? 間近で見たの初めてだな)そ、うですか。俺……私は白矢鳴と言います。昨日、彼女に呼び出されて……理由はよく分からないけど」 と渡された名刺を見ながら答えるよ。 テオ 「あれ、君も?というかえーと、阿久津?さんも依頼人って事は呼び出されたのか?何この脈絡ない面子」 小里 優 「ご丁寧にありがとう御座います。私は当病院に勤めている小里優という者で、この部屋の患者さんの担当医師に様子を見るよう頼まれてココに居ます。」 小里さんは少し驚いたものの名刺もらったり自己紹介受けて笑顔で自己紹介しとく 小里 優 「私以外の皆さんはお見舞い以外の目的を持っている方が殆どのようですね。」 テオ 「うん、まあ来いって言われたし。とりあえずデートのお誘いじゃない事だけは分かって残念極まりないけど」 白矢 鳴 「なんか、一生のお願いとか言われて。これ、見舞いのリンゴ……あ、ナイフ忘れた」 阿久津 理一 「まぁ、依頼人に話を聞くのが早そうですね?入りませんか?」とちょっと促がしてみるよ 阿久津 理一 早く仕事の話がしたそうだよ 小里 優 病室前でごちゃごちゃやってると他の患者さんにも迷惑がかかってしまうので「皆さん今田さんに御用がおありのようですし、そうですね病室に入りましょうか?部屋ではお静かにお願いしますね。」 白矢 鳴 ナイフ忘れたことに気付いたので代わりに持ち歩いてるキャンディを取り出しつつ、阿久津さんの言葉に頷いて病室へ入っていくよ。 テオ 「はーい」 とりあえず入ろうか笑 小里 優 小里さんからノックして入ってよろしいかな KP(にゃご) どうぞー <ノックして入室 小里 優 「失礼します」と入室して、ドアを手で抑えて皆さんが入れるように待機するよ KP(にゃご) 病室に入ると、ベッドを座る程度に上げた状態で腰掛けている今田飛鳥がいますよ。 +今田飛鳥 白矢 鳴 現状で飛鳥ちゃんの様子はどんな感じなんです? 小里 優 今田さんの前に行く際は、正面に立たず斜め45度くらいの位置について威圧感与えないようにします。 阿久津 理一 阿久津さん顔怖いし、ちょっと後ろの方にいようかな 今田 飛鳥(にゃご) 少し訝しげな顔をしながら探索者たちが入ってきた入り口を見つめていますね >様子 白矢 鳴 fmfm、衰弱してるとか、顔色とかは分からないですか? KP(にゃご) 顔色はすこぶる悪いですね。青白いと言っていいレベルです 小里 優 立ったままだと上から目線になってしまうから、個室なら見舞い人用の椅子があると思うのでソレ用意して皆さんには座ってもらおうと思うよ。 テオ 「俺があった時より随分体調悪そうだけど大丈夫?とりあえずこれ、お見舞いという事で」と折角持参した花束を渡すか適当に花瓶があれば突っ込む。 KP(にゃご) 花瓶があるのでそちらへどうぞ >テオ君 阿久津 理一 この部屋かるくぐるッと見回して変なものとか無いかな?名状しがたい落書きやらなんなやら 白矢 鳴 「あ、俺はリンゴ持ってきた……けどナイフ忘れたから、飴、食う?」と儚げな飛鳥ちゃんに飴を差し出しながら恐る恐る話しかけてみる 今田 飛鳥(にゃご) 「…先輩、来てくださったんですね。ありがとうございます」とまあ嬉しそうに薄く微笑んで手広げるかしら 今田 飛鳥(にゃご) テオ君には体調聞かれて「体調は、あまり…芳しくないですね」って苦笑してるかしら 白矢 鳴 (俺はあんたのことあんま知らねぇんだけどな……さすがに、聞きづれぇな) 薄く微笑まれてこれまた困惑しつつ視線を泳がせるよ笑 小里 優 「辛いのに大勢で押しかけてごめんね今田さん。私は小里優、今田さんの担当医さんのお友達です。」斜め横に座って笑顔で自己紹介します。 今田 飛鳥(にゃご) ぱちくりして 「…小里、先生ですか…水沢先生が呼んだんですね。何の用ですか? 見ての通り、立て込んでるんですが」とかいいそうですみません小里さん 小里 優 「ええ、水沢先生に頼まれました。本当ならお客さんが多いようだから私は引っ込むべきだったかもされないけど……貴方の悩みが想像以上に深刻そうだから私は絶対に今田さんの味方になるためにココに居ます。」 笑顔からとても真剣な顔になるよ。午前中に聞いた聞き耳があるのでそれのせいです。 テオ 「というか、"何の用"ってそれ俺も聞きたいなー。可愛い女の子の味方の俺に何か相談事でもあったの?わざわざ呼び出したくらいだし…。 デートじゃない事は顔色見たら分かったけどさ。…というか、他の皆も多分聞きたがってると思うけど」って言って飛鳥ちゃんに呼ばれた阿久津さんとメイちゃんの方をちらりと伺います。 今田 飛鳥(にゃご) 「……、そういうことでしたら、折角ですので小里先生にも手伝っていただきましょうか」とか小さく溜息つきますね。 今田 飛鳥(にゃご) 「あの…今日皆さんを呼んだのは、お願いがあったからです」ってテオ君の言葉にひっぱられて話し出しますよ 白矢 鳴 (『二度と会えないかもしれない』とか物騒だしな……) テオ 「聞ける範囲の事なら喜んで!」バカは笑って言っときます。 今田 飛鳥(にゃご) 「あ、その…先輩を呼んだのは、少し別の理由なんですけど」ってもじっとする 阿久津 理一 黙って話を聞く体勢です。様子をじっと観察しています 白矢 鳴 「別の理由? 一生のお願いとか聞いたが」ときょとんとするよ 今田 飛鳥(にゃご) 「そ、それは…その、人の入るところでは話しにくいので、少し、待ってくださいっ」慌てて言葉を続けますね 白矢 鳴 「? ああ、分かった」 とりあえず頷いとく笑 テオ (これはアイデア判定とかで察せたりできたら面白そう笑) KP(にゃご) (wwww察したいなら振っていいですよ 白矢 鳴 一応振るだけ振ってみようかなw KP(にゃご) え、メイちゃんは補正かけますけど(マイナスに † テオ(ユツキ) アイデア60 (コロコロ…) 1D100 95 [ 計:95 ] 白矢 鳴 成功したらよく分かってないままで、失敗したらトンチンカンなこと考えるって感じで振ろうかと思ってましたw KP(にゃご) (wwwwそういうことでしたら存分に振っていただいても † 白矢 鳴(モノ) アイデア65 (コロコロ…) 1D100 94 [ 計:94 ] † 阿久津 理一(朱理) アイデア60 (コロコロ…) 1D100 94 [ 計:94 ] † 小里優(蟹) アイデア90 (コロコロ…) 1D100 80 [ 計:80 ] KP(にゃご) では、小里さんだけ「ああこれは思春期にありがちな甘酸っぱい感情からくるものだな」ってことがわかりました。 小里 優 「(青春だなあ…)」じみじみしてます テオ つまり男3人は鈍感のパーという事ですね笑 阿久津 理一 じゃあ、阿久津さんは途中で考えるの放棄しようかな、メンドクセェみたいな 白矢 鳴 (もしかして、俺、高校でこいつになんかしたとか? 仕返しでもされるのか? やべぇ、何も思い当たらねぇぞ……) とちょっとびくびくします笑 阿久津 理一 「(仕事仕事・・・報酬の話が速くしたいですねぇー)」とか 今田 飛鳥(にゃご) 「こほん…それで、その…依頼というのは、私が以前住んでいた家からあるものを持ってきて欲しい、というものなんです」 テオ 「あるものって?」 今田 飛鳥(にゃご) 「大事な友人から以前頂いた、大切なものです。」 白矢 鳴 「……その依頼、俺も含まれるのか?」 今田 飛鳥(にゃご) 「あ、その…先輩にも手伝って頂けるのでしたら、嬉しいです…けど、ご迷惑じゃないですか?」 阿久津 理一 「取って来る、だけならそこの優男(テオ君)でも、こっちの小さい先生でも出来るでしょう。なぜわざわざ探偵なんかに依頼を?」と聞いてみますが 今田 飛鳥(にゃご) 「【確実に】、【今日中に】、手にしたい…というのが一つ目の理由、そもそもこの依頼を受け入れてもらえる自信がなかったというのが二つ目の理由です」 白矢 鳴 「いや、別に迷惑じゃねぇけど……(仕返し怖いし) それが『一生のお願い』なんだな?」 テオ 「俺が優男…!」と阿久津さんの言葉に少し喜びながら会話を見守る 今田 飛鳥(にゃご) 「…一生のお願いは、来てもらうこと自体だったので、既に叶えてもらっていたりするんですけど」って小声でぽつりかしら 小里 優 「(今田さんも乙女だなあ…)なるべく目的を達成する確立を上げたかった。ってことでいい?」 今田 飛鳥(にゃご) 「その通りです」 白矢 鳴 「へ?」 と聞き耳使うまでもなく聞き取れずに首かしげとく笑 阿久津 理一 「ふぅん・・・」と、ちょっと考え込みます。 小里 優 「もしかして、危ないことなの?」 今田 飛鳥(にゃご) 「…あ、いえ…その…大変お恥ずかしい事ながら…私、友達とか、家族とか…煙たがられてしまっていて、頼める人がいないんです。なので、僅かな可能性でもある知人に、昨晩連絡を入れました」 阿久津 理一 ちなみにどんな様子です?まァたぶん本当にいなかったんだと思いますが † にゃご(初心者KP) (コロコロ…) 1D100 78 [ 計:78 ] 白矢 鳴 (それは寂しいな……) とそっと同情 小里 優 「じゃあ一人で抱えて苦しかったでしょうね。言ってくれてありがとう。」 (こんな感じで飛鳥ちゃんを思いやるよ) 今田 飛鳥(にゃご) 「……いえ、お願いをする立場ですから」って小里先生に苦笑するかな テオ 「ふうん、じゃあ特に依頼に危険はないのかな。あと物を持ってくる、っていうのは…具体的にどんなものなの?流石に30kgオーバーの物とかだと難しいんだけど」と依頼の詳細聞きたいところ 今田 飛鳥(にゃご) 「両手に持って抱えられる大きさの、金属製の箱です」 阿久津 理一 「写真なんかは無いんです?他に特徴は?」メモを取りながら聞いてみるよ 今田 飛鳥(にゃご) 「すみません…それ以上の外見的な特徴はないんです。場所でしたら、地下室に置いてあるんですけど」 白矢 鳴 「材質は分からないにしろ、色は分かるよな? あと、それは俺たちなら問題なく持てるモンか?」 ここにきてやっとコミュ障が飛鳥ちゃんを直視するかな。 今田 飛鳥(にゃご) 「ええと、銀色です。以前は私ひとりでも持ち運べたので、問題ないとおもいます」 小里 優 今の時間を腕時計で確認してもいいですか? KP(にゃご) 13時20分というところですね。 阿久津 理一 「地下室の入り口は?」 今田 飛鳥(にゃご) 「1階の書庫室から繋がっています」 阿久津 理一 家の所在地と間取りを聞いてみたよっと KP(にゃご) (すみません見取り図みたいなのはないってわざわざ名言されてるんです 阿久津 理一 了解しました。 テオ 「ちなみにこの家ってどういうアレなの?物置的な?」と家について少し聞きたいです。 今田 飛鳥(にゃご) 「以前、私と両親が暮らしていた家です。数年前に新築に引越したので今は廃屋になっていますね」 テオ 「引っ越す時にその箱も持っていけばよかったのにー」 小里 優 「今は空き家なのね。鍵は今田さんが持っているの?」 今田 飛鳥(にゃご) 「子供達が肝試しに使っているという話も聞くので、鍵はなくても中には入れると思います」(持ってない 白矢 鳴 「肝試し……じゃあそこまで危険なことはねぇのか」 小里 優 心理学で嘘がないかロールしておいていいですか テオ 「ふうん…あ、あと報酬ってどうなるの?」 今田 飛鳥(にゃご) 「あ、すみません。決めていませんでしたね。皆さん何が欲しいんですか?」 † にゃご(初心者KP) (コロコロ…) 1D100 26 [ 計:26 ] 白矢 鳴 「えっ」 まったく予想外だったので盛大に戸惑うよ テオ 「"ハハハ、君の笑顔で十分さ…"とか言いたいけど、くれるならお金欲しいです!!!日本いろいろ高いんだもん!!」と金銭を要求しよう笑 今田 飛鳥(にゃご) 「え、っと…ひとり100万円くらいで問題ないですか?」って首傾げます テオ 「こういう時の相場って幾らぐらいなんだろう」と阿久津さんを参考にするつもりで伺っておきます。 テオ 「ひゃっ」 白矢 鳴 「は!?」 阿久津 理一 「報酬ですか、前金でいくらか頂いておきたいですが、ふぅん・・・」 テオ 「俺の年収の!!!約1/3ですよ!???」と眼の色を変えます 今田 飛鳥(にゃご) 「あ、ええと…すみません。私も相場とか、よくわからなくって」ってあわあわします 白矢 鳴 「い、いや、俺的には後輩に金貰うってなんつーか……あんた顔色悪すぎだし、あんたが元気になってから決める、でいいんだけど」 とめっちゃしどろもどろで答える笑 小里 優 「私は患者さんから個人的にお金をいただくなどはよくないので」とやんわり断っておきます。 阿久津 理一 「あまり日数もかからず、物を持ってくるだけ、交通費、人件費を入れても・・・あまり高額な報酬は要求できませんねェ・・・」っとちょっと苦笑するよ。100万は貰いすぎかな? テオ 「俺だけがっついて恥ずかしい、埋まりたい」 白矢 鳴 「あー……そっか、『若き天才彫刻家』だっけか。そういうのって相場ってあるんじゃねぇの?」 白矢 鳴 「二年前からでそんなに稼げるモンなのか……すげぇんだな」 と独り言 KP(にゃご) 結局いくら払えばいいのかわからなくておろおろしている← テオ 「じゃあまあ…時価ってことでどう?廃屋に強盗団が住み着いてるとか、そういう事があったら大目に貰う、みたいな」 阿久津 理一 「まぁそうですね、こちらは後からキッチリ計算した上で請求書出すつもりでしたし」 阿久津 理一 といってにやりと笑っておこうかな。 今田 飛鳥(にゃご) 「なるほど…ええと、なら先輩、手出してもらっていいですか?」 白矢 鳴 「ん?」 とほいほい手をだすよ 今田 飛鳥(にゃご) 「そこの金庫の鍵です。もし私に何かあったときは、皆さんの言い値の金額を差し上げてください」 阿久津 理一 この女、怖い 小里 優 「そういえば今日中と言っていたけど、何時までじゃないと駄目ってあるの?」と言いながら時計見ます。 今田 飛鳥(にゃご) 「……面会が、終わる時間までに持って来て頂ければ」 白矢 鳴 「え……俺、が?」 白矢 鳴 (そういうのはフツー親が……いや、煙たがれてるんだっけか。とはいえ俺が管理していいもんなのか……?) 小里 優 (面会時間内……っていうと何時くらいか…)KPさん、小里さん病院関係者だから面会時間わかりませんか? KP(にゃご) (大体20時かなーって思っている 白矢 鳴 「何かあったとして、いやない方がいいんだけど、他人の俺が金庫の鍵とか持ってていいのか?」 阿久津 理一 「お嬢さん、そうやってほいほい大金を渡すもんじゃあない、弁護士やらそういう機関を通して財産分与が・・・」とちょっと愚痴をいいながら、時計を確認してるよ KP(にゃご) 各自流石に面会来るときに入り口で言われてるはずなので共通認識でいいですよと >時間 白矢 鳴 責任が重すぎるのでさすがに返したがるかな>鍵 小里 優 (死ぬかどうか言っていたけど、また会える…) 白矢 鳴 「……よく分かんねぇけど、分かったよ。持ってくるモン持ってきたら返しにくる」 ため息つきつつ大事にしまっておくよ 今田 飛鳥(にゃご) 「……先輩に預けておけば、また会えますから」とかぽつりと言いつつ 小里 優 (面会時間了解です。)「その前の家はここからどれくらいかかるんでしょう?」 テオ 「何はともあれ今日中…というか20時までには戻ってこなきゃいけないわけか。」とテオも時計を気にし始めます。 小里 優 あと時計確認したので、今の時間を教えてもらえますか? KP(にゃご) ただいま13 40分ってとこですね。 阿久津 理一 阿久津メモ 家:数年前に引越し廃屋、子供の肝試しの場となる 見取り図なし、鍵無し 書庫から地下室に繋がる モノ:金属製の箱 銀色 以前は(女の子が)両手で抱えて運べる程度の大きさ、重さ 依頼人:今田飛鳥 女性20歳 彫刻家二年前~半年前まで活躍 家族、知り合い、関係は薄い 金銭に疎い 鴨 内容:面会時間20時までに物品 阿久津 理一 こんな感じでいいかい?出発する? テオ 家までの所要時間オンシャス KP(にゃご) あ、全員で廃屋直行するんですね。 各自聞くこと聞ききったかしら 徒歩だと1時間、公共機関使えばもっと早くいけるってとこかな。 テオ 最悪19 30ぐらいで探索打ち切りってところかね。 白矢 鳴 んー、廃屋行く前に友人からのメールか電話確認するかなー KP(にゃご) ふむふむ、幸運どうぞ 小里 優 廃屋と聞いてるし、途中で懐中電灯は病院から借りれないかな。 † 白矢 鳴(モノ) 幸運70 (コロコロ…) 1D100 57 [ 計:57 ] KP(にゃご) あ、その前にもう少しイベントあるか(苦笑) じゃあ病院出たところでメールくるけどちょっと待ってねで 阿久津 理一 「最近は廃屋に浮浪者や変な若者がたむろってる可能性がありますから。準備はしていったほうがいいかもしれませんね?」と注意を促がしてみます テオ 懐中電灯は欲しいですね 小里 優 病院は夜の巡回もあるし、予備あると思うから幸運で借りれないかな。 白矢 鳴 あ、公共機関使うなら知識あたりのロール必要だったりします? KP(にゃご) バスとかタクシーくらい一般的に使えると思うので自動成功でいいですが、ものによって待ち時間幸運ロールかな 白矢 鳴 ふーむ、バス時間とか調べて効率的に動けないかなあと思って 図書館ロールあたりで テオ 救急セット的な奴と懐中電灯借りていきたいな。 KP(にゃご) 懐中電灯は小里さんの幸運ロールでいいですよと。 KP(にゃご) あと、まだ飛鳥ちゃん何か言いたそうなんだけどいい?← 今田 飛鳥(にゃご) 「あの、…肌の浅黒い男に気をつけてください。理由は分かりませんが、大事なものを狙っているんです」と、思い出したかのように言います 小里 優 「今田さんの知り合いか何か?」とりあえず聞きます 今田 飛鳥(にゃご) 「…いえ、全く知らない相手なんですけども」 白矢 鳴 「どういう奴? でかさとか」と聞いてみる 今田 飛鳥(にゃご) 「男性にしては、身長は低めでした」 白矢 鳴 「ふーん、浮浪者かなんかか……?」 と独り言 テオ 「まぁ相手は一人なんでしょ?こっちは四人だしどうにかなるんじゃない?」とポジティブに言います 白矢 鳴 (でも肝試しできてるんなら危ないやつじゃあ……いや俺たちにとっては危ねぇかもしれないか) と警戒しておくよ 小里 優 「一応、絵で描いてもらったりは出来る?」 阿久津 理一 「知らない人だけど、浅黒い肌で身長が低いとわかるんですね?以前お会いしたことがあるんですか?みかけたとか?」と聞きます 今田 飛鳥(にゃご) 「……ごめんなさい、私、今両目とも、見えないんです。以前、ストーカーされているときに、姿を見かけたことがあって」って苦笑するかな 阿久津 理一 KP心理学を!! † にゃご(初心者KP) (コロコロ…) 1D100 16 [ 計:16 ] テオ (盲目…の女の子かー…)と前回のシナリオに思いを馳せておこうかな笑 KP(にゃご) あ、小里さん幸運ロールどうぞ † 小里優(蟹) 幸運70 (コロコロ…) 1D100 56 [ 計:56 ] KP(にゃご) うん、なら小里さんはカルテを見て飛鳥ちゃんが入院したのが半年前であることを知ってました。 テオ とりあえず「最近のストーカーって怖いんだねー…うん、気をつけとくよ!」って言うかな 阿久津 理一 「目が見えないなら、描いて頂く事はできなさそうですね。」と納得します 白矢 鳴 (『今は』ってことは高校ん時は見えてた……よな。見えなくなったのは最近か。……最近?) 阿久津 理一 (半年前くらいから見えなくなって、入院して活動をやめてたとかかな) テオ 聞いたほうが良さそうかな。 「ひょっとして俺と会った時から眼、あんまり見えてなかった?」 今田 飛鳥(にゃご) 「いえ、テオさんと会ったときは、まだ見えていたんですけれど…」まあ言いづらそうにしてますね 白矢 鳴 「……たしか、テオさんが会ったのは半年前だったか」 と確認してみる 小里 優 「なら半年前から入院しているし、目は入院後からかな?」 今田 飛鳥(にゃご) 「…半年前に、自分で両目とも抉り出してしまって…両親に取り押さえられて、担ぎこまれたんです」ぽつぽつ 白矢 鳴 「なっ……」 テオ 「ごごごごめん言いにくい事を…!」 小里 優 「そう、ごめんね辛いこと聞いてしまって。」 今田 飛鳥(にゃご) 「怖がらせてしまうので、今は義眼を付けています」って続けるかな 今田 飛鳥(にゃご) 「…すみません、気味が悪いですよね」って苦笑してますね 白矢 鳴 「別に……俺も目悪いし。気味悪かったりはしねぇけど」 とちょっと苦笑するか KP(にゃご) 理由が理由なので担当医が菜々子でした(補足 →刻限の種/2
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聖教新聞 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 印刷 聖教新聞社は独自の印刷所を持たず、全国の新聞社、おもに毎日新聞社系列の印刷会社(関東は東日印刷、関西は高速オフセットなど)に印刷を委託し、このことによって日刊化を可能としている。公明新聞も同様に独自の印刷所を持たず、各地の印刷会社に印刷を委託している。 これは顧客となり大きな利益をもたらすことで、マスメディアに創価学会や公明党を批判できなくさせる戦略だという見方もある[2][3]。創価学会広報室は聖教新聞の印刷を外注する理由について、「(自前で印刷するより)全国への配送スピードや経済効率の点で優れており、メリットが大きい」からだと説明している[3]。 2 「創価学会にアタマの上がらない新聞社はここだ! 「聖教新聞」「公明新聞」印刷会社全リスト入手」、『週刊文春』2002年9月19日、文藝春秋、2002年9月。 3 寺澤有「[試算] 年間200億円!? 創価学会マネーにたかる新聞に公明党批判ができるのか」、『SAPIO』2007年11月14日、小学館、2007年11月。 『聖教新聞』印刷工場リスト(『週刊現代』H17.11.28) 全国紙 朝日新聞 日刊オフセット豊中工場*別 毎日新聞 北関東コア、北海道センター北広島工場、東日オフセット、東日印刷、高速オフセット堺工場*別 読売新聞 府中別館工場*子、茨城西工場*委、高石工場*子 地方紙 北海道新聞 北海道新聞社旭川工場 十勝毎日新聞 十勝毎日新聞社 岩手日日新聞 岩手日日新聞社 河北新報 河北新報印刷センター 福島民報 福島民報印刷センター 神奈川新聞 神奈川新聞綾瀬センター 信濃毎日新聞 信濃毎日新聞長野製作センター 新潟日報 新潟日報社印刷センター ショセキ金沢工場 静岡新聞 静岡新聞社製作センター 名古屋タイムズ 名古屋タイムズ印刷*委 京都新聞 京都新聞社 神戸新聞 神戸新聞阪神製作センター 中国印刷 山陰中央新報 山陰中央新報ひかわ製作センター 四国新聞 四国新聞ニュースフロー 愛媛新聞 愛媛新聞印刷センター 高知新聞 高知新聞東雲センター 西日本新聞 西日本新聞社製作センター 長崎新聞 長崎新聞社 熊本日日新聞 熊本日日新聞社・熊日1号館 南日本新聞 南日本新聞オフセット輪転 聖教新聞創刊60周年を祝賀 「無冠の友」の像を除幕 毎日新聞社が寄贈 聖教新聞創刊60周年を祝賀し、ブロンズ像「無冠の友」が9日、本社前庭に除幕された。 像は毎日新聞社から寄贈されたもので、彫刻家の丸山幸一氏が制作に当たった。 除幕式には、毎日新聞社の朝比奈豊社長、観堂義憲副社長、東日印刷㈱の取違孝昭社長、㈱高速オフセットの奥田千代太郎社長が、原田会長、本社の原田代表理事らとともに列席した。 2011年 5月10日 聖教新聞 より引用 http //www.seikyoonline.jp/news/headline/2011/05/1195842_2465.html http //megalodon.jp/2011-0510-1523-50/www.seikyoonline.jp/news/headline/2011/05/1195842_2465.html 広告 聖教新聞は多くの民放ラジオ局にラジオCMを出稿している。ニッポン放送では時報前CMも提供している。なお、聖教新聞(または創価学会)のラジオCMを流していない放送局はMBSラジオ(毎日放送)とJ-WAVEの2社だけである(ただし、創価大学と国政選挙期間中の公明党のCMはMBS、J-WAVEでも放送する)。 また、一部のコミュニティFMやテレビCM(特にローカル局や独立UHFで、過去には在京キー局などでも流れていた)、東京ドームなどの野球場、Jリーグ・FC東京の本拠地味の素スタジアムにも広告を出している。 提供番組 ラジオライブラリー「新・人間革命」(文化放送) 日本列島ほっと通信(TBSラジオ) エキサイトベースボール(TBSラジオ) ホームランナイター(文化放送) 童話の散歩道(火曜会) J-Hits COUNTDOWN(同上) ほか ほかにもスポットで多くの提供を出しており、その内容の大体が直接創価学会と結び付けられないようなメッセージをアナウンスするだけである。 紙面内容は? 聖教新聞に関しては多くの人はその紙面を目にした事はないだろう。 ほとんど毎日、創価学会池田大作名誉会長をたたえる記事が一面に載っている。 未見なら一面が掲載されている公式ページをみればよくわかるだろう。 なんの偏見もない状態でみてほしい。そしてあなたがどう思うかだ。 聖教新聞 今日の紙面から 関連サイト (↓自動検索による外部リンクリストです。) #bf #bf #bf
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作者:大谷 攻撃力:8 / 防御力:8 / 速さ:6/ ラック:6 / 賢さ:6/ 魔力:7 プロフィール [部分編集] 名前 ベルクト(♂・26歳) 種族 種族:人間 職業 職業:モンスターハンター 武器 ボウガンと弓 属性 炎 戦闘能力 タイプ ○ スキル ○ 範囲 ○ 長所 島で無理やり仕込まれた弓の腕 |短所| |極寒の島で育ったくせに寒さにめっぽう弱い | 口調 一人称 俺、または私 二人称 お前 三人称 お前たち 敬語 ○ 補足 オリキャラRPGキャラへ15の質問 回答 生い立ち 王様と芸術家に恨みを持つ青年。 龍谷列島と呼ばれるモンスターハンター達の暮らす極寒の島で育つ。小さい頃から狩にむりやり参加させられ、気が付いたら弓使いにされていた。 島の住民にモンスターはすべて敵と教え込まれていたため、化け物を見ると反射的に攻撃を仕掛けてしまう癖がついている。その容赦なさからベルクト(イヌワシという意味)と呼ばれてる。 島では割と強いほうだったが、寒さが大嫌いで17の時にウィンクルムにわたってきた。そしてアドニアでヒルト王にものすごく忠実につかえていた。「ヤバイ」「寒い」「死ぬ」の三拍子がそろっている島で育った彼にとって、アドニアは天国のようなところだったらしい。 大陸でもやはりモンスターハンターとして生きていて、おもに化け物退治で活躍、町の人からも一目置かれていたようだ。しかし幸せは長くは続かなかった。彼の活躍を喜んだ王様がアドニアの広場に勝手に彼の銅像(全裸像)を建ててしまう。 それ以来彼は王様と芸術家に恨みを持ち続けている。何度も銅像を破壊しようと試みたが、すべて未遂に終わり、近くの交番で尋問を受けていたりする。ちなみに銅像はいまだにアドニアの広場に飾られている。それと、銅像がひどいことになったのは、ヒルト王が彫刻家に「アレだよアレ」と例の口癖を言ったからに違いない。 あと、パーティーがあの広場に行こうとすると、死ぬ気で阻止する。 最近ロビンという少女が例の銅像を崇拝していて、本気で困っている。 銅像の事件以来ヒルト王への信頼は皆無だが、アリオトやジズとは友情が続いており、一緒に飲みに行ったり、戦ったりもする。二人をかなり尊敬している模様。 チョウゲンボウ(アデリー)という豪快な姉がいて、彼女の起こしたハプニングのとばっちりを毎日のように食らっている。しかし彼女にいろいろと弱みを握られているためあまり反抗できない。悪いことにこのお姉さん、最近アドニアに越してきた。 動物が好きだが、姉に食われる可能性があるので飼えない。よく道端でまやちゃんいじってたりする。 特徴 [部分編集] 鷲の羽根の形をした巨大なボウガンを背負っている。彼の戦う姿は巨大な鳥に見える。 割とやさしい人だが、王様と芸術家の話をするときは性格が変わる。この2つにどこかで遭遇すると問答無用で戦闘になる。 それと、島でモンスター専門のハンターとして育てられたため、竜人系キャラを見ると反射的に攻撃体制をとってしまう。よくオゼ竜にケンカ売っていたりする。獣人系は無反応。 例: ティード→アウト アリス→セーフ ものすごく純粋なひとで、ありえないようなジョークでも簡単に真に受けてしまう。そして人の影響を受けやすいところがある。最近ジズの影響を食らいはじめていて、アリオトが本気で心配している。アルフレドの影響で本読む時はめがねをかけてる。ちなみに視力を落とすためらしい(彼は猛禽並みに目がいい) 武装して歩くことはあまりなく、普段は薄くて軽い服を着ている。ちなみに彼が武装するのは何かと戦う時か故郷のヤバイ島に帰るときのみ。 イベント [部分編集] 仲間になる条件: メンバーに強い奴かライバルになれそうな人が1人でもいること。 ウィリアムテルごっこ: 頭の上にりんごをのせて、それを彼が射抜くミニゲーム。正直度胸試し。 りんごをクリアしたら。みかん、もも、すもも、さくらんぼ、とどんどん標的が小さくなってゆく。 ちなみに本物の矢は使わないが、あやまってキャラに当たるとかなりのダメージをくらう。気に入らない人はわざと当てるので注意。 みごとクリアすると「竜笛」とよばれるアイテムをくれる。 ちなみにその笛を吹くと、化け物とかその他変なのが集まってくるので注意が必要。 ヒルト王と仲直りイベント 彼と一緒にアリオトとジズがいる状態でヒルト王に出くわすとまれに発生する。 関連キャラ [部分編集] アデリー・恐ろしい姉 アリス・姉と一緒にいるうさぎ ジズ・戦友。いい友達 アリオト・戦友。最近姉が迷惑をかけている ルシャ・幼馴染。まれにトラウマスイッチ発動 ヒルト王・銅像の恨みで敵扱い ロビン・トラウマを掘り返す娘。嫌いではないらしい クロード・恨みはないがとりあえず敵 オゼ竜・ケンカ仲間 交流について [部分編集] 歓迎です
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クトゥルーの呼び声 H.P.ラヴクラフト:大瀧啓裕訳 ボストンの故フランシス・ウェイランド・サーストンの遺した書籍の中に見つけ出された手記 かくのごとき偉大な力や存在については、あるいは生きながらえているものがいるのかもしれない・・・・・・ 永劫の太古から生きながらえているのかもしれない・・・・・・おそらく太古には意識が姿や形に体現していたのであって、 進展する人類の絶頂期をまえに退いて久しいとはいえ・・・・・ そうした姿はわずかに詩と伝説のみがうつろいゆく記憶をとらえ、それらを神々、怪物、ありとあらゆる類の神話生物と呼び・・・・・ ――アルジャーノン・ブラックウッド Ⅰ 粘土板の恐怖 私が思うに、この世で最も慈悲深いことは、人間が脳裏にあるものすべてを関連付けられずにいることだろう。 われわれは無限に広がる暗黒の海のただなか、無知という名の平穏な島に住んでおり、はるかな航路に乗り出すべくいわれもなかった。 それぞれの分野で懸命の努力をつづける諸科学は、これまでわれわれに害をおよぼすことはほとんどなかったが、 いつの日かきれぎれの知識が綜合されるなら、現実はもちろん、その中における人間の恐ろしい立場にかかわる慄然たる景観があらわになり、 われわれはいずれ、思いもかけなかった事実の開示によって発狂するか、さもなくば致命的な光を遁れて、新たな暗黒時代の平安と康寧のなかに逃げ込むだろう。 神智学者たちは恐ろしくも壮大きわまりない宇宙の周期を想定して、われわれの世界と人間という種族とが、つかのまの現象に過ぎないのだとしている。 さらにまた、快い楽観主義によって正体を隠されていなければ、血も凍りつくような言葉でもって、奇怪なものが生きながらえていることをほのめかしてもいる。 しかしわたしが思いをめぐらしただけでも震え上がり、夢を見ただけでも気がふれそうになる、禁断の太古の実相を瞥見するようになったのは、神智学者たちの教説によるものではない。 その瞥見は、恐るべき真実の瞥見すべてと同様に、別箇のものを偶然結びつけたことからもたらされた――この場合は古い新聞記事と死んだ教授のメモだった。 わたしは何人もこの二つのものを結びつけることがないようにと願うし、たとえ生きながらえることがあろうとも、 かくも凶まがしい鎖を故意につなぎとめようなどとは決して思わない。教授とて自分の知っていることについては沈黙をまもるつもりでいただろうし、突然の死に襲われることがなければ、メモを破棄していたことだろう。 わたしがこのことを知るようになったのは、1926年から1927年にまたがる冬に、ロード・アイランド州プロヴィデンスのブラウン大学でセム語の名誉教授をしていた大伯父、ジョージ・ギャマル・エインジェルがなくなった時のことだった。 エインジェル教授は古代の碑文の権威として広く世間に知られ、一流の博物館の館長たちによく助力を要請されていたため、 92歳の高齢で世を去ったことは多くの方の記憶に残っているだろう。地元では死因のはっきりしないことが興味を呼んだ。 教授はニューポートで船からおりて自宅に戻る途中で死に襲われたのだが、 目撃者の話によれば、波止場地区からウィリアム・ストリートにある自宅への近道になる急な坂道で、妙に暗い路地の一つから出てきた船員らしき黒人にぶつかられ、にわかに倒れこんだという。 医者たちはこれという疾患を見つけられず、こまりはてて討議した結果、かくも高齢な人物がけわしい丘の急な坂道を足早に登ったことで、心臓に何らかの障害が生じ、それが死因になったのだと結論づけた。 当時わたしも専門家たちによるこの公式見解に反対する理由とてなかったが、最近では疑念――いや疑念以上のもの――をもちたい気持ちになっている。 教授は子供がいない寡男として亡くなったため、わたしが大伯父の相続人および遺言執行者として、 故人ののこした書類にのこらず目を通さなければならず、その目的のためにファイルや書類箱のすべてを、ボストンにあるわたしの住居に運びこんだのだった。 わたしの整理した研究資料の多くは、後日アメリカ考古学協会から出版されることになっているが、ただ一つ、はなはだ当惑されられ、他人の目にはふれさせたくないと思う書類箱があった。 その箱には鍵がかけられており、その鍵が見つけ出せなかったが、それも教授がいつもポケットに入れて持ち歩いていた、個人用の鍵束を調べるのを思いつくまでのことだった、 はたして錠を開けることはできたが、その書類箱を開けたとたん、はるかに巨大で厳重に封印された障壁に行きあたったにすぎないような気がしたものだ。 箱の中には奇異な粘土板の浮彫りをはじめ、支離滅裂なメモや走り書きや切り抜きが見つかったのだが、これらはいったい何を意味するのか。 わたしの大伯父は晩年にいたって、ひと目でわかるでっちあげを信じこむようにまでなりはてたのか。 わたしはそんなことを思い、老人の心の平穏を乱したにちがいない、常軌を逸した彫刻家を見つけだす決心をかためた。 浅浮彫りはおよそ矩形をしていて、厚さは一インチに満たず、縦と横は五インチに六インチほどの大きさで、明らかに現代人の手になるものだった。 しかしその意匠はといえば、雰囲気といい暗示するものといい、現代人とはおよそかけはなれたものだった。 キュービズムであれ未来派であれ、その奇想は多様で奔放なものではあっても、有史前の碑文にひそむ謎めいた均整を再現するようなことはめったにないからだ。 そしてこれらの意匠は確実に何らかのたぐいの碑文らしく思えたが、わたしは大伯父の論文や蒐集品にかなり精通していながら、 どう記憶をふりしぼっても、この特殊な碑文を同定することはおろか、ごくかすかな類似をほのめかすものをつきとめることすらできなかった。 これらまぎれもない象形文字の上に、明らかに絵画的にあらわす意図を持った図像があったが、印象主義の技法が用いられているために、 それが何かをあらわすつもりのものなのか、その本質をつかむことはかなわなかった。どうやら何らかの怪物、あるいはそれをあらわす象徴らしく思われるが、 病的な想像力の持ち主でもなければ到底考えつかない姿をしていた。わたしのいささか放埓な想像力が、 蛸、龍、そして人間の劇画を重ね合わせた図像としてとらえたといっても、あながちそのものの真意に染むことにはならないだろう。 触腕のついたしまりのない頭部が、 鱗に覆われ未発達の翼を備えるグロテスクな胴体の上にのっているのだが、 この図像を衝撃的なまでに凶まがしいものにしているのは、このもの全体の漠然とした輪郭だった。図像の背後には、遠景として巨石建造物の群をぼにゃり暗示するものがあった。 この面妖なものに付属する文書は、かなりな分量の新聞の切り抜きは別として、 すべてエインジェル教授がごく最近書き上げた草稿ばかりで、文体を練ることもなく急ぎ書きとめられたものだった。 中心になる文書は『クトゥルー教団』という標題のあるものらしく、この標題は聞きなれぬ言葉の誤読を避けるためか、 労をいとわす活字で記されている。草稿は二部に分かれ、前者には「1925年――ロード・アイランド州、プロヴィデンス、トーマス・ストリート7番地居住、H.A.ウィルコックスの夢に基づく作品」、 後者には「アメリカ考古学者協会1908年 年次議会における、ルイジアナ州、ニューオーリンズ、ビアンヴィル・ストリート121番地居住、ジョン・R・ルーグルス警視正の話――上記についての注釈およびウェブ博士の説明」と見出しがつけられていた。 そのほかの草稿は簡単なメモばかりで、さまざまな人々の奇妙な夢を書きとめたものもあれば、 神智学にかかわる書物や雑誌から(もっぱらW・スコット=エリオットの『アトランティスと失われたレムリア』から)引用した文章を書きとめたものもあり、 のこりはフレイザーの『金枝篇』やマリイ女史の『西欧における魔女信仰』といった、神話学や人類学の基礎史料をひきあいにだしながら、 古くから生きながらえている秘密結社や世に隠れた邪教について短評をおこなったものだった。 新聞の切り抜きはおおむね、1925年の春に突如として発生した、集団的愚行ないしは狂気や異常な精神病をあつかったものである。 中心となる草稿の前半にはきわめて特異な事件が記されていた。1925年3月1日に、やせぎすで髪の黒い青年が、 まだできあがったばかりの生乾きの特異な粘土浅浮彫りをもって、神経をはりつめ興奮をあらわに、、エインジェル教授を訪ねてきたものらしい。 名刺にはヘンリー・アントニー・ウィルコックスとあり、わたしの大伯父はこれを見て、この若者がいささか心当たりのある名家の末っ子で、 そのころロード・アイランド美術学院で彫刻を学び、学院に近いフレール・ド・リスのアパートで独り暮らしをしていることを思い出した。 ウィルコックスは早熟な若者で、持って生まれた天才ぶりとかなり奇矯さは隠れもなく、おかしな話や妙な夢を口にする性癖があって、 幼いころから注目の的となっていた。本人は「心霊感応者」だと自称はしていても、古さびた商業都市の謹厳実直な人々からは、 単なる「変人」だと受けとめられ、まったく相手にされなかった。 同世代の若者たちと親しくまじわることもなく、しだいに社交の場所からも姿を消し、当時は他の町からやってきた耽美主義者のささやかな集まりに知られているだけになっていた。 プロヴィデンス・アート・クラブさえ、保守的な立場をつらぬく団体であってみれば、ウィルコックスは救いがたいとみはなしていた。 教授の草稿によれば、この訪問のおりに、彫刻家はいきなり、教授の考古学の知識を持って浅浮彫りの象形文字を鑑定してほしいと願いでたらしい。 そのしゃべりかたがうわついたおおげさなもので、ことさらかまえた冷淡なところがあったことがあったために、大伯父はいささか手厳しく、 この粘土板は最近作られたものであることが見えすいており、考古学にはおよそ縁の遠いものだと答えた。 それに対するウィルコックスの返答は、記憶に焼きついたものを逐語的に記憶させるほど、大伯父に強い印象を与えたのだが、 この若者の会話全般を特徴づけるにちがいない、空想たくましい詩的な色どりをおびたもので、はたしてわたしは後に、 これがウィルコックスの特徴を顕著にあらわしていることだと知った。 ウィルコックスはこのように言ったのだ。「まさしく新しいものですよ。というのも、昨夜はぼくが不思議な都市を夢見ながら造ったものですからね。 その夢にあらわれた都市は、霧につつまれるテュロスや、黙想にふけるスフィンクスや、庭園にとりかこまれるバビロンよりも、さらに古いものなんです」 ウィルコックスがとりとめのない話をしたのはそれからのことで、それがにわかに大伯父の眠いっていた記憶を呼び起こして、熱っぽい好奇心をかきたてたのだった。 昨夜はかすかな地震の揺れがあり、ニューイングランドで感じられたものとしては、ここ数年で一番のものだったが、ウィルコックスの想像力が強い影響をおよぼしたという。 眠っているときに、いまだかつてない夢を見て、サイクロプス式の大都市があらわれ、巨大な石塊や空をつく石柱はこどごとく、緑色の滲出物をしたたらせ、 しめやかな恐怖をたたえて不気味だった。象形文字が壁や柱をうめつくし、どことも知れぬ下方からは、声にあらざる声が聞こえ、想像力のみが音声にかえられる混沌とした感じのものだったが、 それをウィルコックスはほとんど発音するのも不可能な「くとぅるう・ふたぐん」という文字で伝え この不可解な言語が記憶を呼びおこす鍵となり、エインジェル教授を興奮させるとともに動揺させたのだ。 教授は学者らしい綿密さで彫刻家を問いつめ、若者がとまどいながらぼんやり目を覚ましたときに、 寝間着姿で寒さに震えながら違っていたという浅浮彫りを、このうえもない熱心さで調べた。 ウィルコックスから後に聞いたところによると、大伯父は象形文字と図像双方の鑑定が遅々としてはかどらないことで、 老舗による衰えをぐちったらしい。大伯父のした質問の多く、ことに青年と秘密の邪教や秘密結社とのつながりを見出そうとして試みた質問は、 訪問者にとってははなはだ筋違いのものに思え、世界じゅうに広まる謎めいた異端の宗派の入会を許された代償に、沈黙を約束させられたのだろうと繰り返しいわれても、 ウィルコックスには何のことやらわけがわからなかった。エインジェル教授は彫刻家がいかなる宗派も秘密の知識もしらないことを納得するようになると、 これからも夢を見るようなことがあればぜひ報告して欲しいと強く求めた。こうして依頼したことは功を奏したらしく、最初の会見の後も青年が毎日のように訪れて、 夜に見たイメージの驚くべき断片を語ったことが草稿に記されているが、夢にあらわれるのは常に滲出物をしたたらす黒ぐろとした巨石からなる、恐るべきサイクロプス式の巨大都市の景観であり、 地下からの声というか知的生命体が、まったく理解不可能な謎めいた音声めいたもので単調に叫ぶのだった。 一番よく繰り返される二つの音声は、文字であらわすなら「クトゥルー」および「ルルイエ」となる。 草稿によれば、3月25日にウィルコックスがあらわれず、アパートに連絡すると、原因不明の熱病におかされ、ウォーターマン・ストリートの実家にひきとられていたことがわかった。 夜に悲鳴を上げてアパートの芸術家の何人かを起こしてしまい、それからは失神と譫妄状態を交互に繰り返すだけになっているのだった。 大伯父はすぐに家族のものに電話をして容態をたずね、そのあとも患者の様子を詳細に知らせてもらうとともに、 トビイ医師が主治医だと知ると、タイアー・ストリートの医院にもよく足を運んだ。熱にうかされた青年は異様なことを口走っているらしく、 医師はそのことを話しながら身を震わせることがあった。これまでに夢に見たものを繰返すだけでなく、「身のたけ何マイルにもおよぶ」巨大なものが歩くだの動きまわるだの、あられもないうわごとを口にするのだった。 それが具体的にどういうものであるのかは、ときおり狂乱した言葉をわめきちらかすばかりで、はっきりしゃべることはなく、トビイ医師からこれを聞かされた教授は、確信した。 医師はさらにつけくわえて、青年がこのばけものについて口走ると、かならずそのあと昏睡状態におちいるのだといった。 妙なことに、体温は平熱とさしてかわらるところがないものの、症状として、精神疾患というよりも真正の熱病らしきものと受けとれるとのことだった。 4月2日の午後3時ごろ、ウィルコックスの症状がにわかに、すべて跡形もなくなって消えてしまった。ベッドで身を起こし、実家にいることを知って驚くとともに、3月22日の夜以降のことは、夢に見たことも現実に起こったことも、何一つおぼえていなかった。 主治医から全快したと告げられると、三日間後にアパートにものどっていたが、エインジェル教授にとっては、もはや何の役にも立たない人間になりはてていた。 奇怪な夢の記憶もことごとく回復とともに消えてしまい、一週間にわたってありふれた夢を筋ちがいにも無意味に書きとめたあと、大伯父はウィルコックスの夜の幻想を記録するのをやめてしまった。 ここで草稿の前半は終わっているが、分散するメモに対する言及がいくつもあって、検討すべき資料はおびただしかった――事実、あまりにも多いので、わたしがそれだけの資料に接して、 なおも芸術家に不信の目をむけつづけたのは、当時のわたしの考えかたの土台となっていた、生来の根強い懐疑主義によるものだとしか考えられないほどだ。 問題のメモは、若いウィルコックスが妙な訪問をつづけたのと同じ時期にわたる、さまざまな人びとの夢を記録したものだった。 どうやら大伯父は遠慮なく質問できる友人のほぼすべてを対象に、ことのほか広範囲にわたる調査をおこなう体制を即刻整え、夜ごとの夢を知らせるとともに、 注目すべき夢を最近見たことがあれば、その日付も記してほしいと依頼したようだ・ この要求はさまざまに受けとられただろうが、ごくひかえめにいっても、普通のものなら秘書なしに処理しきれないほどの回答があったにちがいない。 返答そのものは保存されていないが、大叔父のメモは徹底した真に意味深い要約になっている。平均的な社会人や実業家――ニューイングランドの伝統的なないいかたをすれば「地の塩」と呼ばれる人びと――は、 まったくといっていいほど否定的な回答をよこしたが、はっきりした形をなさないとはいえ、不安にかられる夢の印象がそこかしこに認められ、それらはすべて3月23日から4月2日までのあいだ――若いウィルコックスが譫妄状態におちていった期間――にかぎられていた。 科学者はほとんどの影響らしい影響を受けていないとはいえ、四通の回答は尋常ならざるものの恐怖が記されていた。 適切な回答をよこしたのは芸術家や詩人たちで、もしも彼らの回答を照らし合わせる機会があったなら、パニックが起こっていただろう。 事実をいうなら、回答の原文がのこっていないために、大伯父の質問が誘導的なものではなかったか、あるいは大伯父が予期していたことを確証するため、 無意識に回答に手を入れはぶらかしなかったの考えられなくもない。 だからこそわたしは、ウィルコックスがどのようにしてたか大伯父の持っていた古い資料のことを知り、この練達の科学者たぶらかしたのだと思いつづけたのだ。 これら審美主義者たちからの回答は心さわがれるものだった。2月28日から4月2日にかけて、彼らの大部分が奇怪きわまりない夢を見たのだが、 夢の生々しさを彫刻家が譫妄状態におちいっている時期にことのほか強烈だった。 四分の一をこえるものが具体的なことを記し、ウィルコックスの語ったものに似た景観や音らしきものを報告しているほか、夢の最後にいたって名状しがたい巨大なものがあらわれた、その烈しい恐怖を告白する者もいた。 メモが詳細にわたって記録している一つの事例は、きわめて悲惨なものである。神智学とオカルティズムに傾倒するよく知られた建築家が、若いウィルコックスの発病と同じくして、すさまじい精神錯乱におちいり、地獄から抜けだしてきた魔物どもから救ってくれたとたえず叫びながら、 数か月後に狂死したのだ。大伯父がメモに単なる数字ではなく名前を記していてくれれば、わたしも回答をよこした人びとに手紙を送って事実の確認をしていただろうが、実際に大伯父のメモに虚偽がないことを十分に裏書きしてくれた。 わたしはこのしばしば思うのだが、教授から質問を受けた人びとはすべて、このごく少人数の人びと同様に当惑したのではないだろうか。 そうした人びとにはいっさい説明をくわえないことにこしたことはない。 先にほのめかした新聞の切り抜きは、同じ時期におけるパニック、狂気、異常な振舞いの事例にかかわるものだった。エインジェル教授は切り抜きを専門におこなう業者を雇ったにちがいなく、 切り抜きの量は膨大で、世界じゅうの新聞が対象となっていた。ロンドンで夜に自殺事件があり、眠っていたものがすさまじい悲鳴をあげて窓からとびおりたという。 南アメリカの新聞の編集長あての投書には、正気を失ったと思われる人物が夢にも見たものから観測したという、暗澹たる未来の姿がとりとめもなく記されていた。 カリフォルニアからの至急報は、神智学者の信者たちの集団が、実現するはずもない何らかの「栄光の成就」のために、白衣をまとっていることを知らせる一方、 インドからの外電は、3月の末にかけて現地人のあいだに由々しい不安が高まったことをひかえめに伝えていた。 ハイチではヴードゥ凶の狂宴が数を増し、アフリカ辺境の植民地からは、不気味なつぶやきが聞こえると報告された。フィリピン駐在のアメリカ軍将校たちは、同じところに特定の部族が手におえなくなったことを知り、 ニューヨークの警察たちは3月22日から23日にかけての夜に、狂乱したレヴァント人の暴徒に襲われた。 アイルランドの西部も狂気の色濃い噂や流言に満ち、フランスではアルドワ=ポノという幻想派の画家が、 1926年春のパリのサロンに、冒涜的な『夢の景色』と題する作品を出品した。精神病院での騒ぎで記録にのこっているものはおびただしく、 医師会が不思議な類似性に気づきながらも、困惑して結論をひきだすこともなかったのは、奇跡としかいいようがない。 いまにして思えば、これらの切り抜きすべてが語っていたのだ。当時のわたしはこりかたまった合理主義のために、これらを顧みることもしなかったのだが、 いまわたしにはとてもそんなことはできない。しかしあのころはわたしも、教授の書きとめた古い出来事を、若いウィルコックスが知っていたと思いこんでいたのだった。 Ⅱ ルグラース警視正の話 彫刻家の夢と浅浮彫りをわたしの大伯父がはなはだ重視したのは、それ以前にある出来事があったからだが、そのことは大伯父の長文にわたる草稿の後半にまとめられている。 どうやらエインジェル教授は以前に、名状しがたい怪物の地獄めいた外貌を目にしたり、未知の象形文字に首をひねったり、 「クトゥルー」としかあらわせない不気味な音節を耳にしたりしたことがあったらしく、これらすべてが慄然たる恐ろしいつながりをもっていることを考えるなら、 若いウィルコックスを問い詰めて詳細な情報を得ようとしたのも、無理からぬところだろう。 大伯父がこの出来事を知ったのは、17年まえの1908年ぬ、セントルイスでアメリカ考古学協会の年次総会が開かれたときのことだった。 エインジェル教授はその学識と業績にふさわしく、討議すべてで卓越した役割を演じたほか、この総会を利用して正しい回答を求める質問をしたり、 専門家の判断をあおぐ問題をぶつけようとしたりする、何人かの部外者から、まっさきに狙われた学者のひとりでもあった。 こうした部外者の中でもきわだち、まもなく総会全体の関心の的となったのは、ごく普通の容貌をした中年の男性で、 地元の専門家では埒のあかない特別な情報を求め、はるばるニューオーリンズからやってきたのだった。名前はジョン・レイモンド・ルグラースといい、職業は警視正だった。 総会に参加するに際して、吐き気を催すような、グロテスクきわまりない、明らかに太古のものかと思える小さな石像を携えてきており、その出所について判断をつけかねていた。 ルグラース警視正が啓発を願ったのは、純粋に職業意識に基づくものだった。 この品物が小像、偶像、呪物のいずれにせよ、数か月まえにニューオーリンズ南部の樹木にかこまれた沼沢地で、 ヴードゥ教徒の集団よりもはるかに悪魔的な、いまだかつて知らなかった凄絶な宗派を偶然に摘発したことを知るにいたったのだ。 信仰の起源については、検挙された信者が口にした信じがたい法外な話は別として、まったく何もわからず、かくして警察当局は、悍ましい象徴の正体を見きわめるうえで役立つかもしれない太古からの伝承を探り、 その結果をもとに、その宗派を源泉までつきとめようとしているのだった。 ルグラース警視正は自分の携えてきたものによってたいへんな騒ぎになるとは、ほとんど予想もしていなかった。 小像をひと目見るや、集まった学者たちは極度に興奮して、ルグラース警視正に群がり、時間のたつのも忘れはて、 鎖された太古の景観を力強くほのめかす、まさに深淵の古ぶるしい雰囲気と奇怪さを備えた小像を、まじまじと見つめたのだった。 吉の彫刻の流派でこのような恐るべき作品を生々しく造りだしたものはなく、幾世期、いや何千年にもおよぶ歳月が、年代とて定かではない医師の暗緑色の表面にとどめられているようだった。 小像は最後にゆっくりと手渡された注意深く仔細に調べられたのだが、高さは七センチから八センチのあいだで、 精緻なわざで造りあげられたものだった。おおよそ人間じみた外形をしているが、頭部は蛸に似て、顔には触腕がおびただしくあり、 胴はゴム状で鱗に覆われ、前脚と後脚には巨大な鉤爪が備わり、背中に細長い翼があった。恐ろしくも尋常ならざる悪意にみなぎっているらしく思えるこの怪物は、 やや肥大した姿で、矩形の台座らしきものに邪悪さをたたえてうずくまっており、その台座は解読不能の文字に埋めつくされていた。 翼の先端を台座のうしろはしにふれさせ、中央にうずくまっており、膝をおっている後脚の彎曲した長い鉤爪が台座のまえはしをつかみ、なおも四分の一が下にのびている。 頭足類の頭部はまえかがみになっているため。顔の蝕腕の先端が、かがみこむ後脚の膝をつかむ巨大な前脚の甲にふれていた。全体としての姿は異常なまでに正気にあふれ、 出所がまったく未知であるだけに、うすら寒い思いにさせられるものだった。測り知れない恐るべき悠久の歳月を閲しているのはまちがいないが、 さりとて文明初期の――いかなる文明の――どのような既知の芸術様式とも結びつくものではなかった。 これとはまったく別に、材質そのものも謎につつまれ、金色もしくは虹色の斑紋や層紋のはいった石鹸石らしき暗緑色の医師は、地質学者や鉱物学者にも馴染みのないものだった。 台座に記された文字も同様に困惑させられるものであり、総会にはこの分野を代表する世界じゅうの専門家の半数が出席していながら、誰ひとりとしてわずかな類似点をもつ言語すら思い浮かべられなかった。 これらの慄然たる太古に属するもので、われわれの世界や概念とはおよそ縁のない、永劫の不浄な生命周期をほのめかしていた。 しかし考古学協会の会員の何人かが首をふり、警視正の提出した問題に答えられないことを告白したあと、 その場にいたひとりふたりの人物が、いささか面妖なことながら怪物の姿や文字に見おぼえがあるようだといって、みずから経験した奇妙な出来事を、 つまらない話だがとことわってから、ごくひかえめに話だした。 この人物こそ、ブリンストン大学の人類学教授にして著名な探検家のいまは亡きウィリアム・チャニング・ウェブだった。 ウェブ教授は48年まえにルーン文字の碑文を求め、グリーンランドとアイスランドへの遠征隊に参加して、発掘には成果があたがらなかったものの、グリーンランド西部の海岸に近い高地で、 悪魔崇拝をおこなう奇妙な形態の信仰を持つ、退化したエスキモーの特異な部族というか宗派に遭遇して、その信仰の徹底した残忍さと忌まわしさに、背すじの凍る思いがしたという。 これは他のエスキモーたちのほとんどしらない信仰であり、エスキモーたちにたずねても、ただ身を震わせて、世界の創造以前の慄然たる久遠の太古から伝わるものだというばかりだった。 口にするのもはばかられる儀式や人身御供のほかに、トルナスクと呼ばれる古の至高の悪魔にささげられる奇怪な儀式の呪文が代々伝わっており、 これについてウェブ教授は、アンゲコクと呼ばれる年老いた呪術祭司から聞き取ったものを、注意深く発音どおりに写しとり、 できるかぎり正確にラテン文字であらわした。しかし最も重要なものは、この宗派がたいせつにして、氷の壁の上高くオーロラが揺らめくとき、そのまわりで踊るという、一つの呪物だった。 教授がいうものの本質的な特徴のすべてに、おおよそ類似しているのだった。 この話は総会の出席者のなかに高まる緊張と驚愕をもたらし、ルグラース警視正はことのほか興奮して、すぐさま教授に矢つぎばやの質問をあびせはじめた。 そして部下が逮捕した沼沢地の邪教崇拝者たちから、呪文を聞きだして書きとめてあったために、エスキモーの悪魔主義者からの教授の採取した呪文をできるかぎり思いだしてほしいと、手もあわさんばかりにたのみこんだ。 そのあと細部にいたるまでの徹底した綿密な照合がおこなわれ、大きく距離をへだてた二つの地獄めいた儀式に、文字通り同一の文言がひとしく用いられていることで、警視正と学者の双方が意見を一致させるや、 恐ろしいほどの沈黙があたりをしばし支配した。エスキモーの呪術祭司とルイジアナの沼沢地の祭司が、同種の偶像に対して唱えたものは、おおよそ次のようなものだった ――声をあげて唱えられた呪文に分節から推定される区切りをつけると、このようになる。 ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん ルグラースはウェブ教授より一歩先んじており、検挙した混血の邪教徒の何人かから、年長の信者に教わったという、 この呪文の意味を告げられていた。その内容はこのようなものだった。 ルルイエの館にて死せるクトゥルー夢見るままに待ちいたり そして今度は学者たちの熱烈な要求に応え、ルグラース警視正が沼沢地の信者たちにかかわる経験をできるかぎり詳細に語ったわけだが、 こうして口にされた話に、大伯父が重大な意味を見出したことは歴然としている。 これは神話作者や神智学者のもっとも奔放な夢を思わせるところがあり、驚くべき宇宙的規模にわたる想像力が、 おおよそそういうものとは無縁な、混血や最下層民のあいだに認められることを明らかにするものだった。 1907年11月1日のこと、ニューオーリンズの警察署に南部の沼沢地から、狂乱ぶりもあらわな出勤依頼がもたらされた。 現地にはもっぱら、海賊ジャン・ラフィットの部下たちを祖先とする、かなり素朴で善良なものたちが不法定住者として住みついているのだが、 夜ごと忍び寄る未知のものの恐怖におびやかされていた。 明らかにヴードゥ教徒のしわざだったが、住民の知っているヴードゥ教徒よりもはるかに悪辣で、住民の誰も足を踏みいれない黒ぐろとした凶まがしい林の中から、 不気味なトムトムの音色が執拗に鳴りひびくようになって以来、住民の子女の何人かがふっつりと姿をかき消してしまっているのだった。 狂乱した叫びや痛ましい悲鳴、魂も凍りつくような詠唱や揺らめく鬼火があって、おびえきってこのことを伝えた者は、もうこれ以上堪えられないといった。 かくして20名の警察が、二台の馬車と一台の自動車にすしづめになって、震えあがる通報者を道案内として午後遅く出発した。 車馬ではこれ以上進めないところまで行くと、一行は車からおりて、日の差すことのない不気味な糸杉の林のなかを、 泥をはねあげながら黙々と何マイルも歩きつづけた。 ねじくれてからみあう根や、うっとうしくたれさがるサルオガセモドキに悩まされるなか、ときおり目にはいる湿った堆積物や崩れ落ちた石垣の残骸は、 それらが気味悪い集落の存在を暗示するだけに、奇形の木々や密集する菌類があわさってつくりだす、窪地の不気味さをきわだたせた。 やがてついに、不法定住者の村落がみじめな小屋の集まりとしてあらわれると、感情をむきだしにした住民が走り出て、 角灯をもつ警官隊に群がった。いままではトムトムのくぐもった音色が遥か前方でかすかにひびき、風のむきがかわるたびに、慄然たる絶叫がきれぎれに聞こえた。 夜の森の果てしない広がりの彼方、青白い下生えをとおして、赤みがかった輝きも透かし見えるようだった。 おびえあがった住民はとりのこされることすらいやがりながらも、邪悪な崇拝のおこなわれている現場のほうには、 一インチたりとて進みたがらないため、ルグラース警視正と19名の同僚は、住民のだれひとりとして足を踏みいれたことのない暗黒の恐怖の領域へと、 道案内もなしに乗りこんでいった。 警官隊の入り込んだ地域は、昔から不吉な噂話のたえない場所で、白人の足跡をしるしたことのない、 全く未知の世界だった。人間の目には見えない隠れた湖にまつわる伝説があり、 ぎらつく目をした巨大な無定型のポリプ上の生き物が棲みついているとされ、 住民たちが声をひとめて告げるところでは、蝙蝠の翼をもつ魔物どもが、真夜中にその生き物に礼拝するため、地中の洞窟から飛びだしてくるものだという。 またその生き物は、ディベルヴィルやラ・サールやインディアンよりも、さらには森のまっとうな獣や鳥たちよりもまえから、その湖に棲みついているらしい。 悪魔そのものであって、それを見ることはすなわち死を意味した。 しかし人間に夢をみさせることがあり、このことから近づくべきではないことがわかったという。 問題のヴードゥ教の狂宴がおこなわれているのは、この忌避される禁断の領域のはずれにすぎないが、 それでも剣呑な場所であることにちがいはなく、おそらく住民たちは、邪教崇拝の場所そのものを、慄然たる音や出来事以上に恐れているものと思いなされた。 ルグラース警視正の一行が、くぐもったトムトムの響きと赤き輝きを目指し、 闇につつまれた沼沢地を進みながらも耳にした音色は、詩や狂気によってしか正しくとらえられないたぐいのものだった。 声の質は人間に似せてあるところもあれば獣に似ているところもあり、それが同じ源から発せられているのを聞くのは、 いかさま空恐ろしいことだった。獣的な凶暴さと狂宴の放埓さとが、 地獄の深淵から襲いくる有害な大嵐のごとく、闇の森を切りさいてひびきわたる方向や忘我の叫喚に刺激され、おのずから魔的な高まりに達していた。 ときおりさほどとまりのない咆哮がとだえると、よく訓練されたとおぼしきしわがれた声が一つまとまって高まり、うたうような調子であの恐ろしい呪文らしきものを唱えるのだった。 ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん やがて警官隊が樹木のまばらになった箇所に近づくと、急に狂宴の光景が目にはいった。 あまりのすさまじさに四人がよろめき、ひとりが気を失い、二人が震えあがって逆上した悲鳴を上げていたが、 幸いにして狂宴のかまびすしい騒ぎにかき消された。ルグラースが失神した警官の顔に沼沢地の水をあびせたが、 ひとりのこらず恐怖に圧倒されてたち透き見、身を震わせるばかりだった。 沼沢地のなかの天然湿原に、広さおおよそ一エーカーほどで、木が一本もないかなり乾燥した、草の生い茂る島があった。 いまそこで跳びはね、身をくねらせているのは、シームやアンガロラ以外の誰にも描けないような、 人間の異常性を如実に示す筆舌につくしがたい集団だった。この混血の者どもは肌に一糸もまとわず、 輪形にならべられた巨大な篝火のまわりでわめき、吠え、身をよじらせており、ときおり炎の壁に裂け目が生じてあらわれる中央には、 高さ八フィートほどの大きな花崗岩の石柱が立って、その上に不釣り合いなほど小さい不快な彫像が据えられていた。 炎にとりまかれる石柱を中心にして、十をかぞえる処刑柱が規則正しい感覚を置いて大きな円をつくっており、 そこから頭を下にして吊るされているのは、失踪した無力な住民の妙に傷をつけられた死体だった。 この輪の中で狂信者の群れが跳びはね、唸り、死体の輪と炎の輪のあいだで、全体として左から右へと、果てしない乱舞をくりひろげているのだった。 単なる想像の産物かもしれないし、谺(こだま)にすぎなかったのかもしれないが、 いずれにせよ警官のひとりで興奮しやすいスペイン系の男が太古の伝説と恐怖にみなぎる林の遥か奥深くの闇のなかから、邪教徒たちの叫喚に応える交唱めいたものを聞いたように思った。 この警官、ジョウゼフ・ガルヴェスは、わたしも後にあって質問をしてみたが、異常なまでに想像力のたくましい人物だった。 事実、巨大な翼のはばたきがかすかに聞こえたようだし、林の奥に輝く目とばけものじみた白い巨体が見えたようだとまで口にする始末で、 おそらく現地の伝説を耳にいれすぎたのだろう。 実際には、警官隊がおびえて立ちすくんでいたのは、時間としては比較的短かった。 任務がすべてに優先して、現場には百人近い混血の邪教徒がいたにちがいないとはいえ、 拳銃を手にして決意をあらわにした忌まわしい狂宴の場にとびこんでいったものだ。 たちまちあたりは修羅場と化して、五分間にわたる騒ぎと混乱はすさまじいものだった。 拳がふりあげられ、拳銃が発砲され、邪教徒は蜘蛛の子を散らすように四散したが、 むっつりした逮捕者の数は47名に達し、ルグラース警視正はとりいそぎ服を身につけさせ、二列縦隊をとる警官のあいだにならばせた。 邪教徒のうち五名は死んでおり、重症の二人はまにあわせにつくられた担架のうえにのせられ、仲間の邪教徒によって運ばれた。 石柱にあった小像はもちろん注意深くおろされて、ルグラース警視正がこれをもちかえった。 極度の緊張と疲労のうちにひきあげ、警察本部で取り調べをおこなった結果、 検挙者の全員が生まれのいやしい混血の精神異常者であることが判明した。 大半は船員で、黒人や、白人と黒人の混血もわずかにいて、主に西インド諸島の住民かガボ・ヴェルデ諸島のブラヴァ島のポルトガル人であるために、 雑多なものから構成されている邪教集団にヴードゥ教の色どりをそえているのだった。 しかし尋問がはじまって早々に、黒人の邪教崇拝よりも深遠で古ぶるしいものがかかわっていることが明らかになった。 堕落して無知な連中ではあったが、その呪わしい信仰の核となっている観念を、驚くほどに信じきっているのだった。 証言によると、彼らが崇拝しているのは、人類の誕生よりも遥かなまえに、 空から若い地球に到来して棲みついていた、旧支配者であるという。 これら旧支配者はいまでは地底や海底に姿を消しているが、体は死にとらわれながらも、 はじめて生まれた人間に夢をおくって秘められた知識を伝え、その人間が死滅することのない教団を組織した。 これこそが邪教徒たちの教団であり、世界じゅうの辺鄙な荒野や暗澹たる場所にひそんで、連綿といまの世に伝わり、今後もとだえることなく存在しつづければ、 やがて海底のルルイエの強壮な都市にある黯黒の館より、大司祭クトゥルーがあらわれて、ふたたび地球をその支配下におくという。 いつの日か星ぼしの位置が整えば、クトゥルーが合図をなすため、秘密の教団は常にクトゥルーの解放をまちづつけているのだった。 逮捕されたものたちはこれ以上のことは頑として口をわらなかったにちがいない。 拷問によっても聞き出せない秘密というものもあるのだ。 人類は地球上の意識ある生き物の中で孤立しているわけではなく、さまざまな形態のものが信仰心篤い少数の者のもとに、闇から訪れているという。 しかしそれらは旧支配者ではなかった。旧支配者を目にした人間はいまだかつていない。彫像は大いなるクトゥルーだが、 他の存在がクトゥルーに酷似しているかどうかを告げられる者などいなかった。 いまでは太古の文字を読めるものとていないが、口伝えに語りつがれていることがある。 儀式の呪文は秘密ではない――声を高くして唱えられることはなく、ただ囁き声で口にされるのだ。 呪文の意味はこれだけのものにすぎない。 ルルイエの館にて死せるクトゥルーの夢見るままに待ちいたり 逮捕された者のうち、絞首刑に処せられるほどの正気をたもっていたのは、わずか二名にとどまり、 のこりの者はさまざまな精神病院に収容された。全員が儀式における殺人を否定して、魔物の訪れる林のなかに太古からある集いの場所からやってきた、 黒い翼を備えるものどもが殺したのだと主張した。しかしその謎めいた同類のこととなると、筋の通った話は何一つ聞きだせなかった。 警察が主に情報を得たのは、きわめて高齢のスペイン人とインディオとの混血、カストロという老人からで、 カストロは世界各地の名も知れぬ港を訪れたことがあり、 中国の山岳地帯で教団の父子の指導者たちと話をしたことがあると主張した。 カストロは恐るべき伝説をきれぎれにおぼえていて、それらは神智学者の考察を顔色からしめ、 人間とこの世界とが、歴史の浅い、はかないものだと思わせるものだった。 永劫の太古に大いなる存在が地球を支配し、巨大な都市をいくつも築きあげたのだ。 カストロが不死の中国人から聞いたところによると、そうした都市の名残りは、太平洋の島々にのこる巨石としていまも見いだされるという。 大いなる存在はすべて、人類が誕生する遥か昔に死にたえたが、永遠の周期のうちに星たちがふたたび正しい位置にもどるとき、 大いなる存在をよみがえらせるわざがある。大いなる存在は星の世界から到来して、みずからの彫刻をもたらしたのだった。 カストロの話によると、これらの旧支配者は血と肉を備えているわけではないものらしい。形こそあるが――星の世界で造られた彫像がそれを証明しているが ――しかしその形は物質からつくられているのではなかった。 星たちが正しい位置にあるとき、 旧支配者は宇宙をよぎって世界から世界へ飛びまわることができたが、星たちの位置が変化すると生きていくことができなくなった。 しかもはや生きてはいないとはいえ、真に死にたえることはない。 すべてがルルイエの巨大な都市の石造りの館に横たわり、強壮なクトゥルーの呪文に守られ、 星たちと地球がふたたび正しい位置にもどる、輝かしい復活の日を待ちわびているのだ。 しかしその日が訪れたにしても、旧支配者が解放されるには、外世界から何らかの力がはたらかねばならない。 旧支配者を無傷にたもつ呪文が、同様に最初の行為をなすのをさまたげ、測り知れない久遠の歳月がすぎゆくまま、 旧支配者は意識をもったまま、闇のなかに横たわって思いをめぐらすことしかでいないのだ。 思念を送ることで会話をかわすため、旧支配者は宇宙に起こることをすべて知っている。 いまでさえ墓のなかで話をしている。そして果てしない歳月が流れて最初の人類が誕生したとき、 旧支配者は夢をかたちづくることで、人類のなかでとりわけ鋭敏なものに語りかけた。 このようにしてしか、哺乳類の肉につつまれた精神には、旧支配者の言葉を伝えられないからだ。 カストロが声をひそめていうには、やがてこれらの最初の人類が、旧支配者から示された小さな彫像、 劫初に暗黒星からもたらされた彫像を中心に、教団を作りあげたのだった。 その教団は星たちがふたたび正しい位置につくまで滅びることはなく、その日が来れば秘密につつまれた司祭たちが大いなるクトゥルーをその墓所から出して、 クトゥルーの進化たちをよみがえらせ、クトゥルーによる地球の支配をふたたびはじめさせる。 その日の訪れを知るのはたやすく、人類が旧支配者のようになって、自由奔放、善悪を超越し、法や道徳をかなぐりすて、すべての者が叫び、殺し、喚起に酔い痴れる新しい方法を教え、 かくして地球全土は恍惚と自由の大虐殺の焔に燃えあがる。それまで教団は適切な儀式をとりおこなうことで、太古のならわしの記憶を生かしつづけ、 旧支配者の復活の予言を明らかのものにしなければならない。 太古には選ばれた者が墓所にいる旧支配者と夢の中で語り合ったが、その後のこの交渉にある出来事が起こった。 巨大な石造都市ルルイエが石柱や墓所とともに海底に沈み、思念すら通過できぬ原初の謎に満ちた深い大洋が、 霊的な交信をたちきったのだ。しかし記憶が失われることはなく、星たちが正しい位置につくならルルイエの都市がふたたび浮上すると、 司祭長たちは告げている。そしてカビくさい闇につつまれた大地の暗黒の聖霊が、忘れさられた海底の洞窟で耳にしたおぼろな話をふんだんにもって、海底からやってくるという。 しかしそのことについて、カストロはあえて多く語ろうとはしなかった。 あわてて口をつぐみ、頑として口をわらなかった。旧支配者の大きさについても、妙にいいしぶった。 教団については、その本部がアラビアの道なき砂漠のただなか、円柱都市アイレムが住時のまま密かに夢をむさぼっているところにあると思うといった。 教団はヨーロッパの魔女信仰とは何らの関係もなく、教団以外の者には全く未知の存在であるという。 教団の存在をほのめかした書物すらないが、カストロが不死の『ネクロノミコン』には、 二重の意味をもつ文章があり、とりわけ次の二桁の聯句は、教団員なら思うがままに二通りの解釈ができるのだという。 それは永久に横たわる死者にあらねど 測り知れざる永劫のもとに死を超ゆるものなり ルグラース警視正はいささか困惑しながらも深い感銘を受け、教団の歴史的起源を探る質問を試みたが、無駄におわった。 それはまったく秘密につつまれているというカストロの言葉に嘘はなかった。 チューレイン大学の学者たちとて、教団や彫刻については何らの光明も投げかけられず、かくして警視正は最も権威のある専門家の集まる総会にあらわれて、 ゆくりなくもウェブ教授から、グリーンランドの奇怪な話を教えられたのだった。 ルグラース警視正の話が、ほかならぬ彫像を見せられたこともあって、総会で熱狂的な関心を呼んだことは、出席者たちがその後かわした手紙にもはっきりあらわれているが、 考古学協会の公式の出版物ではほとんど言及されることもなかった。 ときとして、つくり話やでっちあげをもちこまれることになれている専門家たちは、まず用心深くしなければならないからだ。 ルグラース警視正は彫像をしばらくウェブ教授に預けていたが、教授の死とともにひきとって、いまも所有しており、わたしはつい先日をそれを見せてもらった。 まさに恐るべきしろもので、若いウィルコックスの夢の彫刻に見間違えようもなく酷似していた。 大伯父が彫刻家の話に興奮したのも無理はなく、ルグラース警視正が教団についてつきとめたことを知ったあと、 感受性の強い青年の話を聞いて何を考えたか魔的な浅浮彫りと同じ図像や象形文字を夢に見たばかりか、 エスキモーの悪魔崇拝者とルイジアナの混血がひとしく唱えた呪文のうち、少なくとも三つの言葉を正確に夢の中で聞いているのだから。 エインジェル教授がただちに徹底した調査をはじめたのはしごく当然のことだが、ただわたし自身は、若いウィルコックスがまた聞きにでも教団のことを知って、 一連の夢をでっちあげ、いやましに謎を深めて大伯父を餌食にしたのではないかという気がした。 教授の蒐集した切り抜きや夢の記録は、もちろん強い補強証拠になっているが、これらとてわたしの身についた合理主義に照らし、 この話全体の法外さを考えあわせるなら、もっとも常識的な結論と思えるものを採らざるをえなかった。 かくして草稿を徹底的に検討しなおし、神智学や人類学にかかわるメモをルグラース警視正の報告した教団の話と比較検討した後、 わたしは彫刻家と面談するためプロヴィデンスに旅をして年老いた学者をかくも大胆いたぶらかしたからには、厳しく非難してやろうと思った。 ウィルコックスはあいかわらずトーマス・ストリートのフレール・ド・リス・アパートでひとり暮らしをしていたが、 そこにはアメリカでもっとも繊細なジョージ王朝時代様式の尖塔が影を落とす、古さびた丘に建ちならぶ美しい植民地時代様式の家屋のただなかにあって、 正規化粧漆喰の正面をひけらかす、ブルターニュ様式の建築を模倣した、醜悪なヴィクトリア時代様式の建物だった。 訪れたときには制作にはげんでおり、わたしはあたりにちらばっている作品から、この彫刻家の天才ぶりがまさしく深遠な本物であることをたちどころに知った。 いつの日かデカダン派の巨匠として名をあげるにちがいなく、アーサー・マッケンが散文で喚起し、クラーク・アシュトン・スミスが詩と絵画で目に見えるものにしているような悪夢や幻想を、 いまは年度に結晶させ、いずれは大理石にあらわすものと知れた。 ウィルコックスはかげりのある弱よわしい青年で、いささかだらしない恰好をしており、 私がノックするとふりかえって、身を起こすこともなく要件は何かとたずねた。 わたしがどういう人間であるかを話すと、かなり興味を示すようになったのは、大伯父がなみなみならぬ好奇心を持ってこの青年の奇怪な夢を調べながらも、 調査する理由を知らせることがなかったためのようだった。 わたしもこの点については言葉をひかえたが、話を聞きだすのに必要と思える程度のことはしゃべった。 ウィルコックスが夢のことを話してくれ、そのしゃべりかたが何らの疑問もいだけないものなので、 まもなくわたしはこの青年がまったく誠実な人間であることを確信するようになった。 夢、そして夢が潜在意識にのこしたものが、ウィルコックスの芸術に強い影響をおよぼしており、 その実例として不気味な彫像を一つ見せてもらったが、その輪郭には暗澹たる意味合いがかすかにこもり、身震いしてしまうほどのものだった。 ウィルコックスは自分の夢が浅浮彫りをのぞいて、その彫像の原型を目にしたおぼえがなかったが、 それでいていつのまにか手が動き、輪郭がおのずからかたちづくられたのだという。 明らかに譫妄状態にあったときに口走っていた巨大なものの姿だった。 大伯父が矢つぎばやに質問するあいだにうっかり洩らしたことのほかは、ウィルコックスも秘密の教団について何も知らないことがまもなくわかり、 わたしはまたしても、この青年が異様な印象をどのようにして受けとったのだろうかと考えこまざるをえなかった。 ウィルコックスは妙な詩的な表現を使って夢のことを話したので、緑色のねばねばした液体に濡れる巨大な石造都市のありさま――ウィルコックスは幾何学がすべて狂っていたと妙なことをいった ――が、恐ろしいほどの生々しさで目にうかぶようだったし、地底からなかば知性をもって呼びかける、「くとぅるう・ふたぐん」、「くとぅるう・ふたぐん」という言葉を聞かされたときには、 おののきながらも期待したものだった。 この言葉はあの恐ろしい呪文を構成する一部で、全体としての意味は、死せるクトゥルーがルルイエの石造りの墓所で夢を見ながら監視しているということであり、 わたしは合理主義の基づく信念をもちながらも、動揺せずにはいられなかった。 そしてウィルコックスが偶然にでも教団のことを聞きおよびながら、同じように異様なものを読んだり想像したりすることで、 すぐに忘れてしまったのだと確信した。 そえrが後になって、あまり印象的なものであったことから、無意識のあらわれとして、夢や浅浮彫りや、 わたしが見せられた彫像という形をとったわけで、結果的に大伯父をたぶらかすことになったとしても、 まったく悪意はなかったことになる。 この青年はわたしがどうあっても好きにはなれない、いささか気障で下品なタイプだったが、それでも天才ぶりと誠実さは認めないわけにはいかなかった。 わたしはウィルコックスに、才能にふさわしい成功を祈るといって、友好裡に別れた。 教団のことになおも魅了されるあまり、わたしはときとして、その起源と実態を調査することで名をあげることを夢見たほどだった。 わたしはニューオーリンズを訪れ、ルグラースやかつての手入れにくわわった面々と話をかわし、恐ろしい彫像を見せてもらい、 混血の逮捕者のうちまだ生きのこっている者には質問を試みることまでした。 不幸にして老カストロは数年前に亡くなっていた。このようにして直後生々しく耳にしたことは、実質的には大伯父が書きとめたもののを細部にわたって確認するようなものだったとはいえ、 私の興奮を新たにあおりたて、きわめて由々しい、秘密につつまれた太古からの信仰を調べ上げ、 その実態をつきとめるなら、人類学者として名をあげることも確実だと思ったほどだ。 わたしの調査態度はあいからわず、いまもそうあることを願う唯物主義に基づくものであり、エインジェル教授の蒐集した夢の記憶と新聞の切り抜きが符合することについては、 自分でも首をかしげたくなるほどかたくなに、額面とおりに受けとめるのをこばみつづけた。 わたしが疑念をいだきはじめたことが一つあり、いままでは真相を知るのが恐ろしくなっているのだが、 それは大伯父の死がおよそ自然死と呼べるものとはかけはなれているのではないかという疑いである。 外国人の混血どもがたむろする、古びた波止場からはじまる狭い丘の道で、黒人の船員にうっかりぶつかられたことは記憶にのこっているし、 謎めいた教団や信仰と同じほど残忍かつ古ぶるしい、毒の針を使うといった秘密の殺人方法があることも、別に驚かされるようなことではない。 ルグラースやその部下たちが無事にすごしているのは事実だが、ノルウェーではある種のものを目にした船員が死んでいる。 大伯父が彫刻家の夢をくわしく知ってから徹底した調査をはじめたことが、不気味な教団の耳にはいりしりすぎたがために、 いや秘密をつきとめようとしたために、あたら生命を落としてしまったのだ。わたしも多くを知りすぎてしまっている。 大伯父と同じ運命にみまわれるかどうかは、神ならぬ身の知る由もない。 Ⅲ {海からの狂気 } もしも点がわたしに恵みをもたらしてくれるものなら、ばらになった反古同然の新聞にたまたま目をむけて得た恐るべき知識を、 完全に消しさってほしいと願うばかりだ。それは『シドニー・ブラトゥン』というオーストラリアの新聞の1925年4月18日付けの古いものだったから、 普通なら日々の生活で決して目にとまることもないものだった。 事実、大伯父の調査のために徹底した資料の蒐集にあたっていた、新聞の切り抜きを専門におこなう業者すら見逃していた。 当時わたしはエインジェル教授が「クトゥルー教団」と呼んだものをもっぱら調査しており、ニュージャージー州パタースンに足を運び、地元の博物館の学芸員であるとともに、 有名な鉱石学者でもある、学識ある友人を訪れることがよくあった。 ある日のこと、博物館裏手の部屋で、保存用の棚に置かれた予備の標本を調べていたところ、 鉱石標本の下に敷かれた古新聞の一枚に、妙な写真があることに気づいた。 それが既に述べた『シドニー・ブラトゥン』で、わたしの友人はおよそ考えられる世界各地に幅広い知己をもっていたから、 こういう新聞があっても不思議ではないのだが、そこに記載されている網版の写真に、ルグラース警視正が沼沢地で見つけた彫刻とほぼ同一の、悍ましい石造が写っていたのだ。 わたしは貴重な記事の載っている新聞をもどかしげに手にすると、細部にまでざっと目をとおし、それほど長文のものではないので失望した。 しかしその記事がほのめかしているのは、ともすれば停滞しがちなわたしの探求にとって恐るべき意味をもつものであり、 わたしはとっさの行動として、その記事を注意深く破りとった。記事は次のようなものだった。 ◆謎の漂流船発見される ヴィジラント号、航行不能におちいったニュージーランド船籍の武装快速線を曳航して帰港。 船内には生存者一名、死者一名、海上での死闘と多数の死者にまつわる話。 救出された船員は奇妙な偶像を発見。事情聴取は後日おこなわれる。 チリのヴァルパライソを出航したモリスン商船会社の貨物船ヴィジラント号が、4月12日に南緯34度21分、西経152度17分の会場で、 生存者一名並びに死者一名を乗せた、ニュージーランドのダニーディンに船籍をもつ、重装備の蒸気船アラート号を発見、 航行不能におちいっている同船を曳航して、本日朝ダーリング港に帰港した。 ヴィジラント豪は3月25日にヴァルパライソを出航したが、4月2日にまれな暴風雨と高波に襲われ、大幅に南に針路をそれた。 4月12日に漂流船を目撃、無人船のようだったが、乗船してみると、なかば譫妄状態にある生存者一名と、死後一週間異常は経過している死体の一体が発見された。 生存者は高さ一フィートほどの正体不明の恐ろしい石造を握りしめており、その性質については、 シドニー大学、考古学協会、カリッジ・ストリートの博物館の権威たちも一様に首をふるばかりで、生存者の話によれば、 快速船のキャビンで、彫刻のほどこされたありふれた様式の聖骨箱のなかにあるのを見つけたのだという。 この生存者は意識をとりもどすや、海賊行為と虐殺にまつわるきわめて異様な話をした。 名前をグスタフ・ヨハンセンという、そこそこの教養をもつノルウェー人で、 2月20日に11名の乗組定員を乗せてペルーのカヤオに向けて出航した、ニュージーランドのオークランド船籍の二本マストのスクーナー船、エンマ豪の二等航海士だった。 ヨハンセンの話によれば、エンマ号は3月1日の大暴風によって、南に大きく針路をそれて日程に遅延をきたし、 3月22日に南緯19度51分、西経128度34分の海域で、カナカ人と混血からなる凶悪な面構えの奇妙な船員の乗る、アラート豪に遭遇したのだという。 ただちにひきかえせと横柄に命令され、コリンズ船長がこれを拒否すると、奇怪な船員たちは快速船に装備されている真鍮製のきわめて強力な重砲で、無法にもいきなり攻撃をしかけてきた。 エンマ号の乗組員はこれに抵抗し、生存者の話によれば、スクーナー船は喫水線の下に何発もの砲弾を受けて沈没しはじめていたが、 何とか敵の船に船べりを接して乗りこみ。快速船の甲板で残忍な水夫たちと闘い、 相手は闘いかたが拙劣だとはいえ、面つきはなはだ忌まわしく、死物狂いで襲ってくるために、 数においてややまさっている敵を皆殺しにせざるをえなかったという。 エンマ号の乗組員で殺された者は、コリンズ船長とグリーン一等航海士をふくむ三名で、のこりの八名がヨハンセン二等航海士の指揮下に、 捕獲した快速船で航行をつづけ、ひきかえせと命じられた理由がなんであるかを確かめるため、以前の針路をそのままとった。 どうやら翌日になって小島を発見して上陸したらしいが、太平洋のそのあたりに島が存在することは知られておらず、六名がその島で死にながら、 ヨハンセンはこのことになると妙に語りたがらず、岩の割れ目に落ちたのだというだけだった。 その後ヨハンセンともうひとりの仲間は快速船にもどり、何とか操縦しようとしたが、4月2日の嵐に散々な目にあわされてた模様である。 そのときから12日に救助されるまでのことは、ヨハンセンにもほとんど記憶がなく、仲間のウィリアム・ブライデンが死んだことすらおぼえていない。 ブライデンの死因ははっきりしないが、おそらく極度の興奮か日射病によるものだろう。 ダニーディン発の電報によると、アラート号は島嶼回航の貿易船としてよく知られ、 波止場周辺では悪名をはせている。同船を所有しているのは混血の妙なグループで、 頻繁に集まっては夜に森の中に入りこむことから、かなり耳目をひいており、3月1日に嵐と地震が発生した後、 あわただしくアラート号を出港させたという。 オークランドの通信員の報告によれば、エンマ号とその乗務員の評判はかんばしく、ヨハンセンからこれまで以上の話を聞きだすべく尽力がつくされるだろう。 記事は地獄めいた彫刻の写真もふくめてこれだけのものだったが、わたしの心にはさまざまな考えが次からつぎへと思いうかんだ、ここに見いだしたものは、 クトゥルー教団にまつわる新たな資料の宝庫であり、クトゥルー教団が陸地のみならず海上にも異様な関心をもっていることの証拠だった。 いったいいかなる動機から、混血の水夫たちは悍ましい彫刻を船に乗せて航行しつつ、エンマ号にひきかえせと命じたのか。 エンマ号の乗組員の六名が死んだ未知の島について、仲間のヨハンセンはどうして口つぐんで話したがらないのか。 副海事裁判所の審判は何を明るみに出し、ダニーディンの邪教について何がつきとめられたのか。 そして最も不思議なことだが、大伯父が注意深く綿密に記録した様々な出来事に、いまや否定しようもない不吉な色どりをそえるとは、 この尋常ならざる謎めいた日付の一致は何を意味するのか。 3月1日――日付変更線の関係でアメリカでは2月28日――に、地震と嵐が起こった。 ダニーディンからアラート号とそのその悪辣な水夫たちが、緊急に呼び出しされたかのようにあわただしく出港する一方、 地球の裏側では詩人や芸術家たちが、濡れそぼる異様な巨大石造都市の夢を見はじめるとともに、若い彫刻家が眠りながら恐るべきクトゥルーの像を造りあげた。 3月23日にはエンマ号の乗組員が未知の島に上陸して六名が死に、それと日を同じくして、感受性の強い者たちの夢が生々しいものになって、 巨大な怪物に追われる暗澹たる恐怖がこもり、建築家が発狂し、彫刻家が急に譫妄状態におちいった。 そして4月2日の嵐はどうなのか――その日、濡れそぼる都市の夢がはたとやみ、ウィルコックスがあれほど苦しめられていた熱病から何の後遺症もなく回復しているのだ。 これらすべてはいったい何を意味するのか――星の世界に生まれて海底に没した旧支配者と彼らの来るべき治世、旧支配者に忠実な教団と旧支配すあが夢を支配することについて、 老カストロが漠然とほのめかしたことは、いったい何を意味するのか。 人間の力では堪えられようもない宇宙的恐怖の深淵に、わたしは落ちこもうとしているのではないのか。 たとえそうであるとしても、いかなる途轍もない脅威が人類の塊をつかみはじめたにせよ、どういうわけか4月の2日にとぎれたことを考えるなら、 精神のみに対する恐怖だったにちがいない。 わたしはあわただしく電報を打って手配をすませたあと、その日の夜に友人に別れを告げ、サンフランシスコ行きの列車に乗った。一か月もたたないうちにダニーディンに足をのばしたが、 古びた波止場の酒屋にたむろしていた奇怪な連中については、ほとんど何も知られていないことがわかった。 波止場地区にいかがわしい者たちがいるのは、ことさら述べるまでもないありふれたことだが、ただ問題の混血たちが内陸部にわけいったことについて、 漠然とした噂があり、遥か遠くの丘から太鼓の音がかすかに聞こえただの、赤い炎が見えただのと言われていた。 オークランドでわかったのは、ヨハンセンが容量を得ない形ばかりの質問を受けたあと、黄色かった髪を真っ白にして自宅に戻り、 その後ウェスト・ストリートにあった小さな家を売りはらって、細君とともにオスロの実家にもどったということだった。 評判になった異様な体験のことは、友人たちにも副海事裁判所で述べた以上のことは語らず、友人たちをたずねまわっても、オスロの住所が聞きだせただけだった。 その後わたしはシドニーに生き、服海事裁判所の関係や船員たちと話をしたが、益するところは何もなかった。 シドニー湾のサーキュラー埠頭で、いまでは売却されて商船として使われているアラート号を目にしたが、 どこといって特徴のない船体を見ても得るところはなかった。都頭は甲烏賊、胴は龍、鱗に覆われた翼をもち、 象形文字の刻まれた台座にうずくまる怪物の像は、これがまさしく恐ろしいほど絶妙な造りのもので、ルグラース警視正の手もとにある、 こぶりなものに見いだしたのと同じ、まったくの謎と、慄然たる古ぶるしさと、この世のものならぬ素材の異質さを備えていることを知った。 この博物館の学芸員の話によると、地質学者たちもこれには全くお手上げで、このような岩は地球上には存在しないと断言したという。 そのときわたしは、老カストロが原初の旧支配者についてルグラース警視正に話したことを思いだして身を震わせた。 カストロはそういったのだ。 いまだかつてなかったほど、さまざまな思いが胸中を、めぐるまま、わたしはオスロのヨハンセン航海士をたずねる決意をかためた。 まずロンドンに渡り、ただちにノルウェーの首都にむかう船に乗りかえ、ある秋の日に、エゲベルク山の影が落ちるこざっぱりした波止場に上陸した。 ヨハンセンの自宅は、現在のオスロが数世紀にわたって「クリスティアニア」と呼称がかわっていたときも、 オスロの名を保持しつづけた、ハラルド・ハルラード王の創造した旧市内にあることがわかった。 わたしはタクシーですぐ自宅を訪れ、正面が漆喰で塗かためられた、古いめかしいこぎれいな建物の玄関のまえに立ち、 胸をはやらせながらノックした。黒衣に身をつつむ悲しげな顔をした女性がノックに応えてあらわれ、 たどたどしい英語で、ヨハンセンはもはやこの世の人ではないと告げ、胸が痛むほどわたしを落胆させた。 細君の話によれば、ヨハンセンは1925年に海で遭遇した出来事によって、心身に衰えをきたし、 帰国してまもなく亡くなったのだという。細君にもおおやけに語った以上のことは話していなかったが、 細君に読まれるのをふせぐためだろうか、英語で記された長文の草稿――ヨハンセンは「技術資料」を書きとめたものだといっていた――がのこされていた。 ヨハンセンはゴウテンブルク近くの狭い路地を歩いていたところ、屋根裏部屋の窓から紙をたばねたものが落ちてきて、 それが頭にあたって倒れこんだのだという。インド人水夫が二人、すぐに駆け寄って助け起こしたが、救急車の到着も待たずに死んでしまった。 医師たちはこれという死因をつきとめられず、心臓疾患と体力の衰えによるものだとした。 これが「偶然の事故」であろうとなかろうと、大伯父とヨハンセンの二人が謎の死をとげたことを考えあわせるなら、 わたし自身も死ぬまでこの暗澹たる恐怖から遁れようもなく、体のなかがむしばまれるような思いがする。 わたしは未亡人に、故人の「技術資料」には少なからず関係をもっているので、ぜひとも貸与していただきたいと願いでて、 借覧の説得につとめた。 そして草稿を借りうけ、ロンドンにむかう船上で読みはじめた。 これは飾りけのない文章で漫然と記された――純朴な船員が事故の日記をまとめようとした――ものだった。 意味のとれない箇所や繰返しがあるために、そのすべてを原文どおりに書き写すわけにはいかないが、 要点はあまさず書きとめるつもりなので、わたしにとって船体にあたる波音が、なにゆえ綿をつめて耳をふさぎたくなるほど堪えがたいものになりはてたのか、 その理由がおわかりいただけるだろう。 ヨハンセンは都市と尋常ならざるものを目にしたとはいえ、幸運にもすべてを知っているわけではなかったが、 われわれが生活する時間と空間の背後に不断にひそむ恐るべきものや、太古の星から到来した海底で夢をむさぼっている、 あの不浄かつ冒涜的な存在のことを思えば、わたしはもはや二度と安らかに眠れることはないだろう。 新たな地震が起こり、旧支配者の途轍もない石造都市がふたたび陽光と空気にさらされるようなことがあれば、 その存在を知って崇拝する悪夢の教団が、旧支配者を開放すべく準備を調えているのだから。 ヨハンセンの航海は副海事裁判所で証言されたとおりにはじまった。エンマ号は底荷だけで2月20日にオークランドを出港し、 人間の夢を満たす恐るべきものが海底からひき起こしたものにちがいない、地震にともなう大嵐の強風をまともに受けたのだった。 ふたたび操縦できるようになると、順調に航海をつづけ、3月22日にはアラート号から攻撃されるのだが、砲撃を受けて沈みゆく船について記された文章からは、 航海士の悲嘆の念がまざまざと感じ取れる。 邪教徒たちには撲滅するのがほとんど義務だと思えるほどの極度の忌まわしさがあったため、 ヨハンセンは裁判所での審問中に、自分たちの行為を非情だととがめられたとき、率直に驚きを感じているほどだ。 その後ヨハンセンが指揮をとり、捕獲した船で好奇心に駆りたてられるまま前進しつづけ、海から突出す巨大な石柱を見つけだしたし、 そして南緯47度9分、西経126度43分の海域で、泥と滲出物と海藻に覆われた、巨大石造建築物のそびえる海岸線に遭遇したが、これこそ地球の至高の恐怖が実体化ものにほかならない ――歴史にものこらぬ遥かな永劫の太古に、暗黒星から到来した巨大かつ忌まわしい尋常ならざる生物どもに造られた、悪夢の死の都、ルルイエにほかならなかった。 大いなるクトゥルーとその眷属がそこに横たわり、緑色の粘着物に濡れた墓所に身をひそめ、測り知れない宇宙の周期を経てついに思念を送り、 感受性の強い者たちの夢を恐怖でおびやかし、崇拝者崇拝者たちには解放と復権を目指す旅に出るよう緊急に呼びかけていたのだ。 これらすべてをヨハンセンは推測すらしていなかったが、まもなく恐怖の実態を目にすることになるのだった。 わたしは思うのだが、ただ一つの山の頂き、悍ましい石柱がそびえたつ、大いなるクトゥルーの葬られている墓所だけが、実際には海面を破って浮上したのではないだろうか。 そこにひそんでいるやもしれないものの大きさを考えると、ほとんど自殺したくなる衝動に駆られるほどだ。 この太古の魔物どもの水をしたたらす邪悪の巣窟を目にして、ヨハンセンと仲間はその宇宙的な壮麗さに恐懼したが、 予備知識もないままに、これが地球はもちろん、およそまともな星のものではないと思ったにちがいない。 緑がかった石塊の信じられない大きさや、彫刻のほとんど浅浮彫りとが、アラート号の聖骨箱に見いだした奇妙な像にあまりにも似ていることに驚いたありさまは、 航海士の恐怖に圧倒される記述のすべてから、目にうかぶようにうかがえる。 ヨハンセンは未来派かいがについて知るところがなかったにせよ、石造都市のことを記す文章には、未来派の本質にせまるものがあり、 具体的な構造や建造様式について描写するかわりに、巨大な角度や石塊の表面から受けた種々さまざまな印象を記すにとどめている―― 石塊の表面といえば、あまりにも巨大すぎて、この地球上にはおおよそこれにふさわしい、まっとうなものがあるとも思えず、 恐ろしい像や象形文字が刻まれた冒涜的なものだった。 わたしがヨハンセンの記す角度についてふれたのは、悍ましい夢についてウィルコックスが語ったことで思いあたるふしがあるからだ。 ウィルコックスは夢に見た都市の外形が、胸の悪くなるほどわれわれのものとは異なった球面や寸法をほのめかす、異常きわまりない非ユークリッド幾何学的なものだといっていた。 そしていましも教養のない船員が、恐ろしい現実を目のあたりにして、まったく同じ印象を受けている。 ヨハンセンと仲間はこの途方もない古代都市の泥に覆われた傾斜する堤防に上陸して、 人間にはおおよそ階段として利用することのできない、滲出物にまみれた巨大な石塊群の上を、 足をすべらせながらもよじ登った。この水没していた倒錯の都市からわきだす瘴気をとおしてみれば、 それが偏光させるのか、空の太陽そのものが歪んで見えるようで、彫刻のほどこされた岩の角度も、 最初は凸面になっているのかと思えば、次に目をむけると凹面になっているというふうに、狂ったようにあやふやで、 そこには尋常ならざる脅威と恐怖とが、睨めつけるようにひそんでいるようだった。 岩や滲出物や海藻以上にはっきりしたものを見るまえですら、恐怖に酷似したものが全員の心をむしばんでいた。 ほかの者に避難されるのを恐れることがなければ、全員がわれがちに逃げ出していただろうし、何か記念にもちかえれるものはないかと探しまわりはしたものの、 それほど熱心におこなったわけではなかった――この探索はむなしいものにおわった。 石柱の基部に上り、見つけたものを大声で知らせたのは、ポルトガル人のロドリゲスだった。 のこりの者もあとにつづき、いまやなじみ深い烏賊とも龍ともつかぬものの浅浮彫りのほどこされた、巨大きわまりない扉をいぶかしげに見つめた。 ヨハンセンがいうには、納屋の扉を巨大にしたようなもので、凝った飾りのあるまぐさ石や敷居や脇柱があることから、 誰もが扉にちがいないと思ったものの、はたしてそれが揚げ戸のように水平になっているのか、 あるいは戸外に設けられた地下室の扉のように傾斜しているのか、判断をつけかねたという。 ウィルコックスがいったように、この都市の幾何学はすべて狂っているのだ。 海面と地表が水平であるかどうか定かではなく、すべてのものの相対的な位置が、幻影さながらに変化しているように思えるのだった。 ブライデンが石のさまざまな箇所を押してみたが、何の成果もあがらなかった。 ドノヴァンが扉の縁におそるおそる手をはわせて歩きながら、ところどころ押してみた。 グロテスクな医師の刳形にそって登り続けても果てしがなく――この扉が水平でなければ上ったといってさしつかえないだろう―― 一同はこの世にこれほどの大きな扉があることに愕然としていた。 するうち、きわめて静かにゆっくりと、上方の一エーカーはあろうかという部分が内側に開きはじめ、それが平衡をたもっているのが見てとれた。 ドノヴァンがまぐさ石にひっそりとすべりおりるというか、急いで進むというか、とにかく仲間のもとにもどり、 そして一同そろって息をひそめ、途轍もない彫刻のほどこされた入口が奇妙にも後退していくのを見まもった。 ものみながプリズムをとおすように幻想じみた歪みを見せるなか、入口は変則的に対角の方向に移動するため、物質と遠近の法則をことごとくが狂っているように思えるほどだった。 開口部はほとんど物質的な闇に満たされて黒ぐろとしていた。 その黒さはまさしく実在感を特質としており、太陽の光があらわにするはずの内壁の一部まで隠すばかりか、 悠久の歳月にわたって閉じ込められていたところから実際に煙のように吹き出し、太陽を見た目にも黒ずませながら、 はためく膜状の翼にのって、収縮した天空に逃げこむかと思われた。新しく開いた深淵からたちのぼる臭気は堪えがたいもので、 やがて耳ざといホーキンズが、水をはねちらしているような気味の悪い音が聞こえるようだといった。 全員が耳をすまし、まだそうしているうちに、巨大なものが地響きをたててぬっとあらわれ、緑色をした膠質の巨体を押しこむようにして、 黒ぐろとした戸口を抜け、狂気に毒された都市の汚染された外気のなかに出た。 気の毒にヨハンセンの筆跡は、このことを書きとめるにあたって、ほとんどちからつきたかに見える。 ヨハンセンの考えるところによれば、船にもどれなかった六人のうち、二人はその呪うべき一瞬のうちに、純然たる恐怖のあまりに死んだという。 怪物の姿は筆舌につくしがたいものだった――叫喚と永遠の狂気につつまれた深淵や、 物質や力や宇宙の秩序いっさいの慄然たる矛盾をまえにして、それを正しくあらわす言葉などありうるはずもない。 山が歩きまわり、動きまわったのだ。なんたることか。思念がおくられたその一瞬のうちに、 大洋をへだてながら著名な建築家が発狂し、あわれなウィルコックスが熱病におかされた。 彫像の本体、暗黒性が生み落とした緑色の粘着質の怪物が、支配権をとりもどすべくよみがえったのだ。 星がふたたび正しい位置につき、太古から連綿と存在する教団が目論見ながらも果たせなかったことを、 何も知らない船員たちがはからずともなしとげてしまった。 悠久の歳月を経て、大いなるクトゥルーがふたたび解放され、嬉々として餌食を求めているのだった。 三人は逃げ出すひまもなく、締まりのない鉤爪につかみあげられてしまった。 この世に安らぎというものがあるのなら、神よ、彼らに安らぎをあたえたまえ。 この三人はドノヴァン、ゲレラ、オングストロムだった。 パーカーが足を滑らせたものの、のこる三人は死に物狂いで逃げ出して、果てしなくつづくかと思える、 緑色の粘着質がこびりつく岩の上を、ひたすらボートにむかって走ったが、存在するはずもない石造建築物の角、 鋭角でありながら鈍角であるかのように作用する角に、パーカーが呑みこまれてしまったと、ヨハンセンははっきりと記している。 かくしてブライデンとヨハンセンの二人がボートにたどりついて、山のような怪物が巨体を揺るがしながらぬるぬるした石の上を進み、 水際であがいているのを尻目に、必死にオールをこいでアラート号にむかった。 全員が上陸していたにもかかわらず、船の蒸気はおとろえておらず、 二人が操舵室と機関室のあいだをあわてふためいて駆けまわると、ものの数分とたたないうちにエンジンがかかった。 筆舌につくしがたい歪んだ恐怖の情景のただなか、アラート号がゆっくりと死の海の水面を割って進みはじめる一方、 この世のものならぬ黄泉の岸の石造建築物では、逃走するオデュッセウスの船を呪うポリュフェーモスさながらに、 暗黒星より到来した巨大な怪物が泡をとばして咆哮していた。 するうち伝説に語られるキュクロープスよりも大胆に、大いなるクトゥルーはぬらぬらした巨体を海にすべりこませ、 宇宙的な力で高波を起こしながら追跡をはじめた。ふりかえってそれを見たブライデンはたちまち発狂して、 その後は間隔をおいて笑うばかりの状態がつづき、ある夜ヨハンセンが半狂乱になってさまよい歩いているあいだに、キャビンで息をひきとった。 しかしヨハンセンはまだ屈したわけではなかった。アラート号の蒸気が全力を発揮するまえに追いつかれるのが必至とみるや、 一か八かの賭けにうってでる決意をかため、エンジンが最高速で開店するようにしたあと、 稲妻のような素早さで甲板を走り、蛇輪を逆転させた。 悪臭放つ海面が大きな渦を巻いて泡立ち、蒸気の力が高まるなか、悪魔のガリオン船の船尾のごとく、 汚らしい泡の上に巨体をさらけだして迫ってくるゼリー状の怪物に、勇敢なノルウェー人はまっすぐ船首をむけた。 またのたうつ蝕腕を備える悍ましい烏賊じみた頭部が、頑丈な快速船の第一斜しょうにせまってきたが、 ヨハンセンは容赦なく突進しつづけた。 脳がはじけるような破裂、切り裂かれたマンボウのようなどろどろした穢らしさ、千もの墓が開いたような悪臭、 そしてことこまかに記録する年代記作者さえ決して書きとめきれない音があった。 船が一瞬のうちに目もくらむ刺激性の緑色の靄にけがされたあと、胸の悪くなるものが船尾の後方でのたうつばかりになったが、 そこでは――なんたろうことか――暗黒星に生まれた名状したががたいものが、分断されながらも可塑性を発揮して、 ふたたび朦朧と唾棄すべき元の姿をとりもどしつつあり、アラート号は高まりゆく蒸気の力を得て、 刻一刻と距離を広げていった。 それだけのことだった。このあとヨハンセンは、キャビンで偶像をまえにして考え込んだり、 からわらで笑う狂人と自分のために食事をつくったりするばかりだった。 豪胆な逃亡をはかってからは、怪物の再生を目にしたことで心のなかのものが奪いさられたかのように、舵をとることもしなかった。 やがて4月2日の大嵐に襲われ、群がる雲につつまれるように意識が混濁してしまった。 果てしない大洋の深淵でうつろに身をよじったり、彗星の尾にのって旋回する宇宙で目くるめく飛行をしたり、 半狂乱になって窖から月へ、また月から窖へととびこんだりするような感じがしつづけるなか、 身をよじらせて浮かれ騒ぐ古の神々、そして蝙蝠の翼を備えた緑色の嗤笑する地獄の子鬼どもの哄笑が、これらすべてをはやしたてた。 ヨハンセンはその夢から救出された――ヴィジラント号、副海事裁判の法廷、ダニーディンの通り、 そして長い航海の末にエゲベルク山麓の故郷の家に帰ってきたのだ。 恐怖の体験を語るわけにはいかなかった――狂人と思われるだけのことなのだから。 死が訪れるまえに自分の知っていることを書きとめておくことにしたが、 妻にも読まれないようにしなければならなかった。記憶のすべてをかきけしてくれるだけでも、死は恵みぶかいものになるだろう。 以上がわたしの読んだ草稿の内容で、この記録も同じ箱に収めよう――この記録はわたし自身の正気を試すために書きあげたものであり、 ここで結びつけられているようなことは、二度と関連づけられないことを願うばかりだ。 宇宙がはらんでいるにちがいない恐怖のすべてをつきとめてしまったからには、 春の空や夏の花さえも、これからはわたしにとって有害なものになるにちがいない。 しかしわたしは自分の人生がもう長くはないと思う。 大伯父が死んだように、あわれなヨハンセンが死んだように、わたしも死ぬことだろう。 わたしは多くを知りすぎ、教団はなおも存続しているのだから。 おそらくクトゥルーも、太陽が若かったころからまもられていた、あの石の割れ目でふたたび生きているのだろう。 ヴィジラント号が4月の嵐の後でその上を通過しているのだから、クトゥルーの呪われた都市はふたたび水没したはずだが、 地上ではクトゥルーの手先たちがなおも、人里はなれた場所で彫像をいただく石柱をとりかこみ、 吠えたて、はねまわり、虐殺行為を繰返している。 クトゥルーは水没して暗黒の深淵に閉じとめられているにちがいなく、 さもなくばこの地上はいまごろ、恐怖と狂気に満たされて絶叫をあげていることだろう。 この結末が誰にわかるだろうか。 浮上したものが水没することもあれば、水没したものが浮上することもある。 唾棄すべきものが深淵で夢をむさぼりながら待ちつづけ、人間の不安定な都市に腐敗が蔓延している。 そのときはいずれ訪れるのだ――しかしわたしはそんなことは考えてはならないし、考えることとてできはしない。 わたしがこの記録をのこして死ぬようなことがあれば、願わくはわたしの遺言執行者が、 無謀な行為におよぶことなく細心の注意をはらい、何人の目にもふれぬように処分されんことを。
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震える山 題名:震える山 原題:Out Of Range (2005) 作者:C・J・ボックス C.J.Box 訳者:野口百合子 発行:講談社文庫 2010.04.15 初版 価格:\819 自然を背景にしたバイオレンスってことで馳星周の『沈黙の森』を読んだあとは、やはり自然を背景にしたあちらの小説を読んでみた。ちょうど新刊が立て続けに二冊も出たのだが、そのうちワイオミングの猟区管理官ジョー・ピケットを主人公にしたシリーズの最新刊『震える山』を読了。 『沈黙の森』とは同名の作品でもっとずっと(って書くと馳さんに失礼になるかもしれないが、事実なんだから仕方がない)深く感銘を受けたC・J・ボックスの『沈黙の森』は凄かった。というか、このシリーズは凄いのだ。どれをとっても。 いや、むしろシリーズ外作品である『ブルー・ヘブン』も凄くって、こちらはMWA賞を受賞。なんだかジョー・ピケットのファンとしては納得し難いが、この作品も凄いのだから仕方ないな。 MWA賞とはアメリカ探偵作家クラブ賞のことで、最近日本でも話題になったものを挙げると、ジョン・ハート『川は静かに流れ』、T・ジェファーソン・パーカー『カリフォルニア・ガール』『サイレント・ジョー』(すごいね、二作だ!)、ランズデールの『ボトムズ』、ジャン・バーク『骨』、トマス・H・クック『緋色の記憶』、ディック・フランシス『不屈』『利腕』『罰金』(さすが大御所だ!)、ミネット・ウォルターズ『女彫刻家』、ローレンス・ブロック『倒錯の舞踏』、ジェイムズ・リー・バーク『ブラック・チェリー・ブルース』、アーロン・エルキンズ『古い骨』、ロス・トーマス『女刑事の死』、エルモア・レナード『ラブラバ』、ケン・フォレット『針の眼』、ロバート・B・パーカー『約束の血』、フレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日』、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『笑う警官』、ジョン・ル・カレ『寒い国から帰ってきたスパイ』、すごいことにレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』も入っている。 『ブルー・ヘブン』はこれらの作品の仲間入りをしたのだ。 ちなみに同ペーパーバック賞には、ビル・S・グレンジャー、テリー・ホワイト、ウォーレン・マーフィー、キース・ピータースン、リック・リオーダンなどノワールやハードボイルドの副流を思わせる作家の顔ぶれが、顔を揃えている。 処女長編賞(いわゆる新人賞)には、ロス・トーマス『冷戦交換ゲーム』、ジョー・ゴアズ『野獣の血』、スチュアート・ウッズ『警察署長』、ジョナサン・ケラー万『大きな枝が折れるとき』、パトリシア・コーンウェル『検屍官』、ピーター・ブローナー『欲望の街』、マイクル・コナリー『ナイトホークス』などがあって、むしろ大衆的にはこちらのほうがベストセラーのシリーズとなって増幅してゆく印象が強い。 C・J・ボックスもできればジョー・ピケットの処女長編『沈黙の森』でシリーズ作の多いこちらの仲間入りができたほうがよかったのにと思う。 『震える山』は、まるで若い世代が作成したペキンパ映画のようだった。暴力という意味ではなく叙情という意味でのペキンパである。あの滅び節とでも言おうか、大西部に姿を消してゆく老兵のような存在と、そうした時代が終焉しようとしていることへの、痛いほどの哀愁。 本書には、本当にペキンパ映画に登場しても何の不思議でもない脇役が登場するのだが、その運命もペキンパ映画のように時代遅れの哀愁をたっぷりと匂わせて、もの哀しい。こういう人物、こうしたガン・ファイトのシーンが描ける作家なのである。なんて奴だ、C・J・ボックス! ついでに言えば、一人だけ新任地へ赴くジョーの孤独、家族たちとの様々なトラブル要素とそれを消し去ろうと努力し奔走する様子、それでいて分かち合えない遠距離恋愛のような実感のなさ、そうした部分は、単身赴任で孤独と常に向き合っているぼくのような中年読者にはかなり心に沁みるものがある。本当に巧い作家だ。 それにしてもラストへの持って行き方だ。魂のこもった個性たちと事件との関わりの中に、ジョーは真実を発見する。最後の手紙は驚きの一通であった。 ジョーは家に帰る。何だ、結局はそここそが一番感動的なシーンであった。心が割れそうになったり、あったかくなったり、ともかく激しく揺すられるシーンであった。涙が滲んできそうになった。もうイヤになる。 (2010.07.13)