約 8,536 件
https://w.atwiki.jp/nekonade/pages/23.html
呼称一覧 範囲は一日目から各エンディング全てまでを対象とします。 式子・電卓に関しては25年前の姿への変化後を対象とします。 「あいつ」や「こいつ」は対象外。どうしても他の呼び方が無かった場合適用。 七枷樹 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 俺 結衣姉さん 式子さん母さん ギズモ 柚 琴子 電卓アタマ 七枷結衣 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 樹 結衣 お母さん 猫にゃんこ コイツ等 琴子 お父さん 七枷式子 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 ターくん 結衣ちゃん 母さん ギーちゃん 柚ちゃん 琴子ちゃん お父さん 七枷ギズモ [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 タツキ樹 ゆい しきこ ギズモ ハネ ことこ でんたく 柚 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 タツキ 結衣さん 式子おばさん式子さん ネコミミ あたし 琴子ちゃん 電卓おじさん 七枷琴子 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 兄さんお兄ちゃん 結衣姉さん姉さん 母さん 猫さん 柚さん わたし 父さんお父さん 七枷電卓 [部分編集] 樹 結衣 式子 ギズモ 柚 琴子 電卓 樹 ゆい坊 式子さん お前 お嬢ちゃん 琴子 俺
https://w.atwiki.jp/sweetmel/pages/62.html
琴子の話は長い。そして脈絡がない。結論もない。 そんな話に嫌気が差すこともなく延々と付き合っていられるのは、琴子が「聞いてる?」などと絡んできたりしないせい。 それは僕が素っ気のない相槌でもちゃんと聞いていると知っているからなのか、それとも聞いていなくても関係ないのか。 どちらなのかイマイチよく判らないけれど、とにかくこの晩酌の時間が、僕は好きだった。 久本琴子と、僕こと吉見要は、いわゆる幼馴染だ。 家が隣で、年が同じで、幼稚園から小中高と同じ学校で。 誰にも文句を言わせないスタンダードかつパーフェクトな幼馴染だ。 親同士の仲もよく、家族ぐるみのお付き合いなんてことが今でも続いている。 お互いの祖父母の家にも泊まりがけで遊びに行った仲なのだ。 そんな幼馴染を持っている人間を、僕は僕ら以外知らない。 今日はビールと焼酎の日、と琴子が言ったので、僕はもつ鍋の材料を用意した。 牛もつの下ゆでが終わったころに、ビールと焼酎をもった琴子がインターホンを鳴らした。 二人でたっぷりのきゃべつとにらを切って、もくもくと切って、豆腐やもつと一緒に味付け済みのだし汁が沸騰する鍋に放り込んだ。 しなーとキャベツがその身の質量を減らしながらだし汁を吸収する様を、二人でじっと見つめた。 食欲を刺激する、にんにくと醤油の香りの湯気がたっぷりと台所に立ち込めて、口のなかに唾液が溢れる。 美味しそうだね。 琴子が嬉しそうに言う。 美味しそうだね。 僕も嬉しくなる。 スープを小皿にとって一口舐める。うん、完璧。 もう一口分取って、琴子に手渡す。犬のようにぺろりと舐めた琴子も満足そうに微笑んだ。 ついでに一切れ取り出した牛もつは充分に柔らかく煮えていた。 ただし口に放り込んだら熱くて喋れない。 ほふほふと口内の熱を逃がしてやりながら、右手の親指と人指し指で丸を作って琴子に示す。 期待たっぷりで頷いた琴子が、冷蔵庫からグラス二つとビールを取り出してダイニングへ向かう。 僕は火を切って換気扇を止めると、鍋つかみとダスタを駆使して土鍋の耳を持ち上げた。 ぐっと腕に心地好い熱さと重み。 今から琴子と二人でこいつを平らげる幸福な予感に、自然と口元が緩む。 ダイニングテーブルの脇には、やっぱり嬉しそうに口元を緩めた琴子が鍋と僕の到着を待ち詫びていた。 こんなにも息がぴったりなのに、残念ながら琴子と僕は恋人同士でも夫婦でも、家族でもない。 限りなく家族に近い異性の友達。 大抵の友人が、僕らの関係に首を捻る。 いくら捻ってもらっても、そういう友達をもっていない彼らに理解は不可能で、結論なんて出てこないだろう。 小学校の低学年までは一緒に遊んだり登校やら勉強やらもしたけど、そこはやっぱり男と女。 気がついたら朝は別々に登校をするようになったし、学校で会っても挨拶だけになったし、ずっとクラスが違ったから「今日の課題なに」なんて電話も掛ってこなかった。 それでも定期的に、どちらかの家で誰かの誕生日食事会なんかが開かれたし、琴子の弟の伊織――僕らはみんなイオ、と呼んでいる――はうちにゲーム目当てで入り浸っていたから、暇を持て余した琴子が格ゲー大会に参戦することもあった。 ごく稀に一人で僕の本を借りに来たときには、最近どう、なんて話もした。 だからお互いの成績も交友関係も、初めての恋人も、将来への不安なんかも大体把握していた。 大学への進学と同時に、僕は実家を出た。 年に数回帰った時には、琴子とイオがなぜかうちに夕飯を食べにきて、話すことといったら現状よりも昔話ばかりで、照れくさいながらも幸福の形を見ているような気がして。僕は帰省をしょっちゅうしていた。 そのまま就職をして、地元への移動願いを受理されたのが2年前。 帰るよ、と母親に報告をしたら、あらあらあら困ったわぁと予想外の返事がきた。 何でも父親が、地方の子会社の支社長に就任するらしい。 栄転じゃん、よかったね。何にも出来ない父さんに、単身赴任なんてさせたらだめだよ。 家だけ僕に貸してくれない? なんたって筋金入りの一人暮らしだから、ちゃんとやるよ。お隣もいるし。 僕は別に一人でも困るなんてことはなかったから、母さんにそう伝えた。 母さんは、また家族がばらばらね、と少し寂しそうだった。 でもそれも、長くて5年ぐらいの話だし。要がちゃんとしてくれるなら、他人に貸すより安心だわ。 両親は親から夫婦へ戻っていて、僕は一人の男としての生活がすれ違いに継続された。 だだっ広い一軒家の一人暮らしは、案外快適だった。 掃除だけは大変だけど、一人分の食事や洗濯なんてたかが知れているし、僕を心配した隣のおばさんがしょっちゅう琴子におかずを持たせてくれるから不自由を感じることはなかった。 住み慣れた家、歩き慣れた土地、そしてお隣さん。 僕の生活はそれなりに充実しながら淡々と過ぎていた。 琴子が突然、飲まない、とやってきたのは春ごろのこと。 それ以前も、帰省のたびに酒の肴に惚気や愚痴を聞かせてもらっていたのだけど、このときはほんとうに突然だった。 1ダースのビールを抱えた琴子が玄関先で僕の帰宅を待っていたのだ。 飲まない? っていうか、どうしても、付き合ってほしいの。 泣きそうな琴子の笑顔は、今思い出しても胸がずくんとする。 彼氏と別れてちょっと辛くて。 そういうときいつも頼りにしていた同僚の親友は現在年下の恋人に夢中で、とても失恋の痛手を分かち合う相手に不適切だ。 そんなもん? 僕は聞いた。 そうだよ、と琴子は3本目のビールをあおりながらはっきりと答えた。 「だいたい」 ストーンチョコレートを一粒舐めながら、琴子は続ける。 「前は隔週で飲みに行ってたんだよ。でも最近は月一なの。ハッキリ言わないからよく判んないけど、たぶん彼氏に気を使ってるんだと思う」 「うーん」 隔週が月一になったからって、全然変わらない気がするけど。 琴子にとっては重大なのかな。 「私が悲しいのは、彼氏を優先にすることじゃなくて、あの子が彼氏くんがどんなひとなのかとか、どこで出会ったのかとか、いつから付き合ってるのかとか、なーんにも教えてくれないこと」 「そのひと、秘密主義?」 「違うんだけど、こればっかりは聞いてもすぐに誤魔化すの。不倫でもしてないか心配だよ。 なんでなんにも言ってくれないんだろ。私は余計なことまで聞いてもらってきたのに。 寂しくって、勢いであんな変な男と付き合っちゃったよ」 私ってほんとばか。寂しいってほんとだめ。 口の中でぶつぶつと繰り返しながら頭を抱える琴子を、衝動的に抱きしめたくなって驚いた。 いい感じに酔っている。酔うと人恋しい。一人で飲んでもつまらないのは、温もりが足りないからだ。 抱きしめる代わりに、そっと手を伸ばして頭を撫でる。 弾かれたように琴子が顔をあげて、きれいなアーモンド形の瞳を真ん丸く見開いて僕を見つめ返した。 「要?」 「ん?」 「なに?」 「なんとなく」 「なんとなく?」 「うん」 「そっか」 くすぐったそうに琴子が笑って、もっと、というように顎を突き出した。 そのくちびるにキスをしたくなった自分にまた驚きながら、ちょっと乱暴に琴子の前髪をぐいと弄ぶ。 ふふ、と口の中だけで琴子が笑った。 「ね、また飲むの付き合ってくれる?」 「いいよ。暇だし」 「遠距離の彼女は?」 「あれ、言わなかったっけ。ふられたよ。好きな人が出来たんだって」 「知らないよ。いつ?」 「半年前かな。もう自然消滅っぽかったし」 「そっか。私たち、失恋コンビだね」 「コンビか。そうかもね」 その彼女とはもう1年も会ってなかったし、そもそも地元に帰ってくるタイミングで別れたつもりだったから特に失恋の痛手を背負ってはいないけど、琴子が分かち合えると思ってくれたならそれでいいか、と僕はアルコールでくらくらする頭で考えた。 酒に弱くもないけど強くもない僕らは、その日二人でぐだぐだと話しながら深夜3時までかかって10本のビールを開けた。 琴子はそのまま居間で寝てしまい、彼女を客用の布団に運んだ僕もそのまま隣で眠ってしまって、翌朝には二人で仲良く二日酔いだった。 それでも不思議と気分は悪くなかった。 また飲もうね、と顔をしかめながら笑った彼女が、早く失恋の痛手から抜けられたらいいと僕は願った。 金曜か土曜の夜ごとに琴子が酒を片手にやってくる。 あの日以来そんな妙な習慣ができてしまった。 たまには外に飲みに行くこともあるけれど、僕の家の匂いが好き、と琴子は内食を好んだ。 今日の料理は完ぺきだ。 冬に相応しいいでたちの湯気を上げる鍋を見下ろして、自己満足に浸る。 取り分け用の小皿もちゃんと用意して。 今日の酒盛りの準備は完了だ。 きんと冷えたビールで乾杯。 ぐいと同時に煽る。 ぴりりと突き刺すような炭酸と、幸福の象徴のような苦味が乾いた喉を滑った。 うまい。 きっと僕は、このために、一週間働いてきたんじゃないかとすら思う。 もつ鍋の中身を、琴子が取り分けてくれる。 はい、と手渡されて、ありがとうと受け取る。 琴子が自分の分をとりわけるのを待って、同時に口に入れて、同時にあつ、と眉根を寄せた。 喉が潤い腹が満たされてきた頃に、琴子と僕は取り留めもなく話を始める。 学校のこと、友人のこと、趣味のこと。 今日の琴子の話題は、半年前に分かれた件の元彼について、だった。 「結局ね、先生やってる私が好きだったんだよ」 「うん」 「この仕事、好きだよ。だけど、ちょっと逃げ出したくなるときもあるじゃない?」 「あるね」 「別れて半年後に元カノと結婚って、酷いと思わない?」 「酷いね。同時進行だったんじゃない?」 「そうかもしんない。琴子なら忘れさせてくれると思ったけど、なんて、甘えすぎ」 「うん」 「友達でいてくれる、なんて聞いた私がばかだった。うん、なんて言わないでほしかった。それに囚われてる私は究極のばか。何で結婚してからの方が頻繁にメールくるの?」 「マズいね。もう拒否ったら?」 「うん、昨日そうした」 「偉いね、琴子」 「ううん、私、ほんとうにばか」 頑張るなあ、と僕は他人事のように思う。 琴子は決して恋愛をおろそかにしているわけじゃない。 だけどそれ以上に、仕事に熱中をし過ぎている。 社会人を数年もやれば、力の入れ所と抜き所が適度に判ってきていて、入社したてのころに抱いていた仕事に対する情熱とか希望とか、青臭いものを恥ずかしい、だなんて判ったように見下したりする。 忙しいなんて言いながらご多分に漏れず僕もそうだ。 だけど琴子は、社会人5年目になった今でも高校教師という仕事に情熱と誇りを持っている。 のらりくらりと仕事をいい感じに適当に頑張っている男にとって、彼女はさぞ暑苦しいに違いない。 その熱を、自分に向けてくれたら、だなんて考える気持も、実は、判る。 結局温度差が大きくなりすぎて、面倒になった男が別れを切り出す、というのが聞いている限りいつものパターン。 例の元彼氏は、とにかく短かったなあという記憶しかないらしい。 確か、2ヶ月ぐらいだったかな。 その付き合ってる2ヶ月の間で、会った時間はたぶん、合計10時間ぐらい。 職業柄、年度の替わり目は忙しいからしょうがない。 その時期は、顧問を務めるバトミントン部の卒業生のため、在校生たちと寄せ書きやら手製のアルバム作りやらに追われていたに違いない。 「へー琴子さん先生なんだ」と言って近づいたんだったら、そこんとこ理解していないのは究極におかしい。 想像力のない人間は、これだから困る。 目の前の琴子は、泣いてはいないけれど、はぁぁと盛大なため息を落としながら酒を舐めている。 恋をして、失恋して、しばらく男はいい、なんて言ってまた仕事に打ち込んで、突然思い出したように合コンやら友達の紹介やらで彼氏を見つけてくる琴子。 彼女は人見知りをせず誰とでもすぐに親しくなってしまうし、肩のあたりでふわふわと揺れる髪型やアーモンド形の大きな瞳のせいか、一見柔和で穏やかでどこか頼りなくて、守ってあげなくちゃいけないような気になる。 だけど実際の琴子は、実は姉御肌で面倒見がよく、なまじの男よりさばさばと割り切った付き合いを好む。 会えないからって無駄に寂しがることはしないだろうし、メールや電話も、毎日はやってられないよ、とすぐに投げ出すし、仕事は忙しいしで、本気の度合いを疑われても致し方ないだろう。 当の琴子は、彼氏ができたからって仕事や趣味の時間を削る気はさらさらないし、恋人を置いて女友達と海外旅行に出かけたりもする。 そのギャップについていけない男が多いのも、納得はいく。 付き合い始めで燃え上がっている時期にそうやって、自分の世界にのめりこんでいる彼女に置いてきぼりにされるとなぜか冷めてしまうものだ。 このひとが自分を好きだと言ったのは嘘で、自分がこの子を好きだと思ったのも勘違いだったんじゃないかと。 僕に言わせれば琴子はちゃんと恋人を大事にしている。琴子なりのやり方で。 そのひとに合わせて映画が好きになったり、アウトドアにハマったり、スノボに出かけたり、日本酒にやたら詳しくなったり。 おかげで琴子はびっくりするほど多趣味になった。 全然無理をしていないところがまたすごい。 頑張るよなあ。僕なんて、おかげさまで忙しい仕事と琴子の相手で手一杯。彼女を見つける暇もないし、見つけたいとも思わない。 いつもは別れた男のことなんて、1月もすればきれいに忘れてしまう琴子なのに今回は珍しく長く引きずっている。 そんなにも好きだった、とはちょっと違うだろうと、僕は予想している。 たぶん、何も始まらずに終わったから惜しいんだ。 すぐに結婚をしたと聞いて、逃した魚は大きいとか、考えているんだと思う。 「でさ、結局琴子は、彼氏が欲しいわけ? 結婚がしたいわけ?」 「結婚」 琴子は即答する。 まあ年齢的に無理もない。僕らはもう27になってしまった。 僕は男だから、まだいいかなーなんて悠長なこと考えているけど、琴子は女だ。 一番あせる年頃だし、周りからもさぞせっつかれているんだろうと想像はつく。 「結婚がしたいの? 結婚式がしたいの?」 「要……私、そこまで夢見る夢子ちゃんじゃないよ。あのね、人生を一緒に生きてくれる人が欲しいんだ」 人生を一緒に? それは大概夢子ちゃん的発想じゃないかなと僕はふと思ったけど、ふぅんとだけ呟いて焼酎を舐める。 「必要条件ってある?」 「あるよ、あるある」 「どんな?」 「煙草吸わないひとのほうがいい」 「へー」 「あとスーツで仕事に行くひとがいい。出来たら眼鏡」 形から入るタイプの琴子らしい。僕はこっそり笑った。 しかし眼鏡でスーツの男なんてたくさんいると思うけどな。そういう僕も、そのスタイル。 「それでね、白衣着てたら最高。でもお医者さんがいいってわけじゃない」 白衣。なぜ白衣。 そのフェチズムは理解に苦しむ。 「僕は会社で作業着のジャンパー着るけど」 「作業着かあ。2割減だなあ」 でも8割は残してもらえるわけか。 「琴子、見た目ばっかりだね」 「……そうだね…………えっとー、例えばね、デートで電車に乗るじゃない?」 「うん」 「で、目的の駅で、うっかり乗り過ごしちゃった時に、じゃあ予定変更して行けるとこまで行ってみようよって、言ってくれるひとがいい。 その先に、思いもよらなかった楽しいことがあるかもしれないじゃない?」 琴子がグラスを揺らして、焼酎に浮いた氷がかららんと涼しげな音をたてた。 へえ、と僕は呟く。 まあ琴子はそうだよな。明日からアメリカに転勤ですって言われても、満面の笑みで行きますと即答して、行ったらすぐにその土地に馴染んでしまうに違いない。 人生を楽しく過ごす術を、琴子はよく知っている。 その楽しい人生を一緒に生きる男はどんなヤツなのか。 嫌な想像に僕は眉根を寄せて、ぐい、と残り少なくなってすっかり味の薄くなった芋焼酎を煽った。 早く見つけないとね。 僕のグラスに新しい氷と焼酎を注ぎいれながら、琴子が言う。 いつまでも要に甘えていらんないもんね。 はい、と差し出されたグラスを受けとって、僕は曖昧に微笑んだ。 いつまでも甘えてくれていていいのに。 琴子が望むなら、いつでも甘えさせてあげるし、そばにいてあげるし、絶対に琴子を悲しませたりなんかしない。 僕は煙草を吸わないし、琴子の好きな眼鏡とスーツだし、電車を乗り過ごしたら乗り換えるのが面倒になると思う。 あいにくジャンパーだけど、なかなか琴子の好みに合致してるんじゃない? だけど琴子が望んでいるのはそういう僕じゃないんだろう。 「ああ……出会いってどこにあるんだと思う?」 「どこだろうねえ。その友達の彼氏さんの友達とかは?」 「だめ。イオより年下だって。弟より年下は、ちょっと無理」 「じゃあ合コン?」 「うーん、あのね、私気がついちゃったんだ」 「うん」 「合コンって悪くないんだけど、なんか駆け足でしょ。駆け足は悪くないんだけど、なんか違うの」 「違う?」 「こう、気がついたら好きだった、みたいに、穏やかに始めたいんだなー。そしたら穏やかにゆっくり続いていきそうな気がするじゃない?」 琴子はやっぱり夢子ちゃんだ。 まだそんな思春期みたいな発想を持っているんだ。 「あ、いい年してって思ってるな?」 「思ってないよ。そういう恋愛だったら、職場とかじゃない?」 「今の学校、若い独身の先生がいなくて。あとは生徒?」 「それはマズいね」 「でしょ。懲戒解雇ものだよ。第一、高校生なんて図体だけ大きくて子供だもん。そこが可愛いんだけど」 そういえばこないだ山井がね、と生徒の話を嬉しそうに琴子は始めて、出会いの話は宇宙のほうへと押しやられていった。 だから僕は、――僕にしとかない? なんて、恥ずかしいセリフを、酔った勢いでうっかり吐いてしまわずに済んだのだった。 * 眠い、と琴子が目を閉じそうになったので、とりあえず歯を磨きにだけ行かせて客間に布団を敷いた。 これもすっかり琴子専用になってしまった。 隣に帰れないぐらい酔っているとはとても思えないけど、外に出ると酔いが覚めて嫌だと琴子は我がままを言って、3回に1回はここで眠ってしまう。 酔った勢いのまま眠るために、事前に入浴まで済ませてくる周到っぷりだ。 戻ってきた琴子にお休みと挨拶を交わして、僕は入れ替わりに居間を出て風呂場へ向かう。 熱いシャワーを浴びて、もどかしい思いを抱えたまま髪をトニックシャンプーで豪快に洗いながら、そして飛び散った泡を一人虚しく洗い流しながら考えるのは琴子のことばかりだった。 琴子と僕は幼馴染だ。 恋人じゃない。 家族じゃない。 友人、というのもまた違う。 付かず離れずの微妙な関係。 例えるならイトコが一番近いんだろうけど、それにしては距離が近すぎて繋がりが薄すぎた。 琴子はたぶん、僕のことをイオと同列に考えているんだと思う。 だけど生憎、僕にはとっくに結婚した兄貴が一人いるだけで、同列に並べるべき人間が一人もいない。 姉か妹でもいたらまた違ったかもしれないけど、最近の僕は琴子の定位置を決めかねている。 あの日抱きしめたくなった琴子は間違いなく女の人で、家族だったはずなのに僕にとってはどうしようもなく女性で。 でもいきなりそんな感情を抱いては、琴子に申し訳ない気がした。 琴子の初恋の人だって知っているし(ちなみに僕の兄貴だ)、いつまでおねしょをしていたかも、初めての彼氏も、ファーストキスの場所も、なぜか初めてのセックスの相手も知っている。 もちろん琴子も、僕の人生のほぼ全てをなぜか把握していてくれている。 こんなにもお互いを知りすぎている関係を変えてしまうには、今さら過ぎた。 例えばこれが10年前だったら。 もう少し何も考えずに、とても素直に想いを告げられたはずだ。 だけどあの頃は、お互い違う恋人がいて、違う夢を持っていて、違う人生を歩き始めていた。 だから琴子は琴子でしかなくって、恋人や好きな人、なんてカテゴリにはとても入れられなかった。 今はただ、そのことが悔やまれる。 結局、僕たちは、年をとりすぎてしまった。 大人になって大きな間違いを起さなくなるのは、守りに徹するようになるからだ。 喪失は絶望で、変化は恐怖だ。 大切であるがゆえに、僕は琴子を失いたくない。 臆病すぎると自分を罵るものの、無くすぐらいなら現状維持で、なんて後ろ向きな思いを、27年の人生の中で一番強く抱いている。 強がりなんてひとかけらもなく、そう考えている。 彼女が求めているのは男としての吉見要じゃなくて、家族としての僕なのだ。 人生を頑張って生きている琴子の、安らぎでいたいから、僕は僕の感情に気が付かないフリをする。 もうずっと、そんな平和な嘘を続けている。 でも、琴子がもしも結婚をしてしまったら、僕はどうするのだろう。どうなるのだろう。 兄貴が結婚を決めた時に抱いた感情とは、絶対に違うだろう。 あの時は単純に、兄貴の幸せと家族が増える喜びが湧き上がってきた。 だけど琴子が結婚をしたら、もう、こんな風に二人で酒を飲んだりなんて絶対に出来なくなるだろう。 琴子が、人生を共に生きる伴侶だよ、と紹介するその男に、僕はなんて声をかけるんだろう。 ますます後ろ向きな想像にぼんやりと浸っていたら、くしゅんと大げさなくしゃみがもれた。 壁にシャワーを打ちつけながら動きが止まっていたらしい。 溜息をひとつついて、風呂掃除を続行する。 掃除はいい。 一つ泡を流す度に、心の淀も一つ流れていくような錯覚を抱ける。 * 髪を拭いながら居間へ戻ると、常夜灯の薄ぼんやりとした明かりの中にみのむしのように布団にくるまった琴子の姿が浮かび上がっていた。 小さい頃から今でも変わらず、琴子は左を下にして海老のようにくるりと丸まって眠る。 左手がしびれたりしないのかな、と不思議だけど、どうやら平気らしい。 そっと枕元に跪いて、その寝顔をのぞきこんだ。 幸せそうな眠り姫。 人の気も知らないで、どんないい夢見てるんだろうな。 手を伸ばして、指先でそっと前髪を撫でる。 ぴくりと瞼を震わせた琴子が、振り向いてうっすらと眼を開けた。 「……ごめん、起こした?」 ううん、と掠れた声で首を振った琴子が、ずる、と身体をずらして、あろうことか布団を持ち上げて僕を招く。 「………………いいよ、自分の部屋で寝るから」 「……寒いの」 ぼんやりとした寝ぼけ眼で見上げられて、胸の奥が痺れた。 「琴子」 「だってヒャドがいないもん」 ヒャドっていうのは琴子の家で飼ってる猫の名前だ。 拾い主のイオが、俺がイオだからこいつはヒャドな、なんてふざけた主張をしたがために、残念な命名をされた彼を琴子は溺愛している。 「家に帰らないからだよ」 「……要のいじわる。いいじゃん、一緒に寝よ? ヒャドいないもん」 ぐっと僕の寝間着の袖をつかんで、琴子が誘う。 あくまでヒャドの代理ですか。 大げさにため息をついて、そっと琴子の温もりで満たされた布団に忍び入る。 くすぐったそうに琴子が笑って、おやすみ、と言い切る前に目を閉じた。 すぐに規則的な寝息が聞こえてくる。 相変わらず寝つきのいいやつ、と笑いそうになった。 押し殺した吐息を察したように琴子が、のそのそと身を寄せてきて、温かくて滑らかな足が、僕のそれに密着をする。 あのさ……琴子。まったく、僕をなんだと思ってるわけ? そっとあたまを撫でて、つむじにくちびるを落とす。柔らかいシャンプーの香りが、鼻腔をくすぐって胸の奥がどくんとした。 琴子って無防備だよね。 聞こえないように囁く。 もちろんこの無防備さは相手が僕であるが故なんだろうけど。 5年前だったら襲ってたかもしれないけど、今の僕は余裕な大人なのだからそんなケダモノみたいな真似は出来ないのだ。 後のことを考えると、やっぱりね。怖気づいてしまうんだ。 寝るときに絶対琴子の布団に入ってくるらしいヒャドは、今日はどうしているんだろうとか、どうでもいいことを考えて気分を落ち着けつつ、そっと僕は眼を閉じた。 * インターホンが鳴ったような気がして、意識が浮上した。 だけど薄らぼんやりしたあたまと身体は起きてはくれず、もう一回鳴ったら布団から出ようかと諦め悪くぬくもりにしがみついて、ふと、腕の中に琴子がいない、と気がついた。 ぱたぱたとスリッパで小走りに駆ける音がして、彼女はもうすっかり目を覚まして、元気よく動き回っているのだと知る。 しばらく後、押し殺したような話声が聞こえてきた。 「…………ら、静かにね」 「んー判った」 「で、あんた何しに来たわけ?」 「姉ちゃんの朝帰りを迎えに。暇だからさ」 「ばか。お隣だから朝帰りじゃないよ。ね、ちゃんぽん作るけど、イオも食べてく?」 「食う食う」 そんな会話を片耳で聞きながら、いつまでも仲がいい姉弟だよなと改めて感じる。 じゃあ要をそろそろ起こしてきて、と、琴子のミドルトーンが響いた。 イオの気配が近づいてくる。 「要にいー」 イオの起こし方は乱暴だ。 いい年をして、ダイビング・ボディ・プレスの後に腕ひしぎ十字固めなんてしてくれたりする。 これがまた半端なく痛いのだ。 危険を察知した僕は、寝返りを打ってイオを仰ぎ見る。 「……起きてる」 「あそ。おはよ。昼飯はちゃんぽんだってさ」 「うん」 答えたところであくびをひとつ。 喉の奥を見透かされてしまうんじゃないかと思うぐらい大きなそれを終えて、上体を起こすと、あぐらをかいて枕元に座っていたイオが、いつになく真剣なまなざしで僕を見ていた。 「あのさ、要にいちゃん」 「…………何、気持ち悪いなあ」 「要にいって、姉ちゃんとヤってんの?」 条件反射でイオを殴り倒した。 床に額を打ち付けて、イオがいてぇと呻く。 琴子を見やると、キッチンでざーざーと水を流してこちらの様子にはまるで頓着をしていない。 僕はほっと息をついた。 「お前な」 「だってさ、姉ちゃんしょっちゅうここに泊ってくじゃん。とーさんもかーさんも、どうなってんだか心配してんだよ。相手が要にいならむしろ安心なんだけどさあ」 で、どーなの、とイオが興味しんしんで、額を床にこすりつけたままこちらを見上げる。 「ご期待に添える関係じゃないよ」 「付き合ってないの?」 「…………付き合ってない」 「付き合ってないけど、ヤってるとか?」 「付き合ってないし、ヤってない。……イオ、再起不能なぐらい殴り倒していいか?」 「ヤメテ、要お兄さま」 がば、とその身を起こしたイオが、ちょっと目を細めて睨むような視線で僕をまた見つめていた。 「…………二人とも、いい大人だとは思うけどさ。いい加減不自然じゃね?」 「なにが」 「そうやってさ、要にいが琴子を甘やかすからアイツ結婚できないんだよ。琴子が要にいに構うから、要にいが彼女作んないんだよ。そういうことだろ?」 大人なんだから、ちゃんとしろよな。 誰に言われるよりも、胸に刺さった。 家族みたいなもんだろ、甘えて何が悪い、とか。 そんなこと、僕が一番よく知っている、とか。 じゃあ僕は琴子が好きだけど、あいつにその気があるように思う? とか。 今くっついたら、お手軽に済ませたんだ感がぬぐえないよ、とか。 琴子と僕がセックスするなんて、琴子とイオがそうするぐらい気持ち悪くはないか? とか。 一瞬にして様々な返答が頭を廻ったけど、どれもこの場には不適切で、二日言酔いでないはずの頭が痛んだ。 「せっかく、俺が……、」 イオは何かを言いかけたけど、押し黙った僕をみて、結局はくちびるを引き結んだ。 ごくりと唾を飲んだ後、こんなこと言いたくなかったと呟いた。 「ごめんな」 「イオ―! 要起きた? ごはんもう食べれる?」 僕の謝罪を掻き消すように、琴子の呑気な声が、キッチンから響いてきた。 「おー!」 イオが張り切った声をあげて、腰を上げた。 逃げるように客間を出て行く。 僕も、それにゆっくりと続いた。 ダイニングに足を踏み入れて、キッチンの中の琴子と目が合った気がして、おはよう、と出来るだけナチュラルに微笑んだ。 「おはよう、要。眼鏡、テーブルの上だよ」 「ああ、ありがとう」 ぼんやりとした視界は、今の気分にとても相応しいけれどせっかく琴子が教えてくれたので素直に眼鏡を装着する。 手伝うよ、と踏み入れたキッチンは整然と片付けられていた。 昨夜二人で散らかした食器類はすっかりと洗い終えられて、水切りかごのなかにきれいに納まっている。 まるで、なにもなくなってしまったようだ。 昨夜の会話もはすべて夢だったんじゃないかとすら錯覚する。一緒に眠ったことも、すべて。 ぐつぐつとつゆが煮えたぎる土鍋と、琴子の晴れやかな笑顔だけが僕をぬるま湯の現実へ繋ぎ止めていてくれる気がした。 2007/12
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/2113.html
be Furious 震怒事件【一鼓作气,再而衰,三而竭】 『2』的角色水无月琴子的超著名系列事件,三年间一共分为三段。 充分体现了琴子个性的系列事件。 简介 该系列事件由「小震怒」「中震怒」「大震怒!」三个事件组成。 一句话概括就是,主人公做出了在她看来伤害她挚友阳之下光(事实上也确实如此)的行动,从而对主人公表示愤怒。 虽说是系列事件,但这三件事不形成连锁关系,都是分别独立发生的。 只不过全部触发了比较有戏剧性,但也可能会对玩家本身的心情造成伤害。 小震怒 发生时间是第1年12月24日,匠主导的首次双重约会,来参加的女孩子是光和琴子。 如果主人公此时还不认识除她俩之外的女孩子,那么这里必然是她们俩人。 但如果此时已有其他女孩出现,那么玩家就需要控制一下,让光的约会次数在女生中处于最少(并列最少也可以)。 乘坐游乐设施选择同组人的时候全都不选择光(选匠还是琴子都无所谓,不过一般情况下也没人选匠吧),就会发生这次事件。 双重约会结束后当天晚上,琴子打来一通电话劈头盖脸把主人公骂了一通,完全无视主人公的辩解就挂机。 效果就是让光的伤心度上升。该事件没有任何类似于「和好」的后续。 作为玩家,其实我们可以说她骂得完全不过分,字字句句都在点上。 只是因为我们扮演的是主人公,所以还是得考虑一下这个事件的策略性。 如果本轮攻略目标就是琴子,一定要留意这次双重约会的乘坐项目,只要匠提出去玩旋转木马就果断重来。 反正光伤心是注定的,就不要在玩的过程中给琴子添堵了。最好的项目还是摩天轮和占卜馆。 值得一提的是,琴子这通怼人电话的最后特别强调了一句 「せいぜい、変な噂が流れないように気をつけるのね!(你可好好小心点,再怎么也别传出什么奇怪的流言)」 实际上可以理解成是琴子对屏幕前的玩家的忠告。 玩家要是从入学第一天到这个时间点期间一直对光置之不理,加上这个事件的伤心度加成,炸弹也差不多是前后脚的事情了。 中震怒 有攻略本说发生期间是第2年9月到3月,但经玩家反映基本是在第2年1月24日以后。 琴子的评价要在「心动」以上,差一步到心动的友好似乎也可以。 简单来讲就是主人公答应了先来邀约的琴子,又答应了邀约在同一天的光,约会当天主人公去找琴子,放了光鸽子。 第二天一上学就会发生这个事件,得知主人公所作所为的琴子怒火中烧,又是给主人公一堆臭骂后扬长而去。 好在这个事件中,光的伤心度不会像平常放鸽子那样大幅上升,算是剧情需要,玩家不用害怕。 按照一般规律,基本上到这个时间点,光的评价也该到达「心动」了。 没有攻略琴子的情况下这个事件也有可能会因为俩人的评价而发生,建议早发早了事。 想追琴子又不想触发该事件的话,拖慢一下琴子心动的进度,让她到了第3年再心动就可以。 第二天上学她骂人的时候说「早知如此你就别答应我,去跟光好好玩啊」 就当她只是说说而已,可别真当回事。 如果拒绝了琴子的约会,她会不屈不挠地继续约下去,似乎就是提醒玩家这里有个特殊事件。 而且,拒绝约会的伤心度和炸弹很麻烦的。 此外非BEST版是有BUG的,俩人在该事件外的时间段也有可能在同一天提出约会。 本代是没有约会撞车的设定的,所以遇到这种情况一定要读档,或者就玩BEST版吧。 以及,琴子的超著名台词「我管你误会还是六回!」就出现在这里。 在同一天的放学时段,光和琴子会一同出现,并且光这边主动牵头把事情说开了。 于是琴子也不会再因为这件事生气了,三个人一起开开心心地回家,可喜可贺。 只是别忘了,本作是有女孩子之间的感情变化的。 如果太早让光和琴子都对主人公动心,那么她们之间的感情一定会变差。 想到这点的玩家是不是会有种如坐针毡的感觉呢。 大震怒! 触发的事件段是第3年4月—5月末的休息日。条件是琴子在评价为「心动」的状态下,主人公和光有约。 约会当天,刚要出门的主人公接到了校长的一通电话,说目睹到了琴子出车祸。 这时如果选择去医院看琴子,就会继续这个事件。 尽管在事件里主人公会被琴子赏一个大比兜,但可千万别没头没脑选择「去跟光玩」。 如果真敢这么选,后果就是从此往后琴子会陷入约会不能的状态,她的电话号码也废了。而这个时间点才是第3年初,距离结局为时尚早。 即便如此还想攻略她的话,只能靠着茶道部积累的感情和造化了。 别的不说,基于人情世故,怎么也得去医院看看情况吧。至于光那边,只能说是手机还没普及的年代常有的悲剧了。 毕竟是关联到好友人身安全的紧急情况,又一次被放鸽子的光同样不会因此增加伤心度。 之后光的电话留言也会和一般情况下放鸽子完全不同。只不过可能会让屏幕前的玩家更加难过。 但从这个时间点到关系修复,可不会像上次那样来得快了,而是需要整整一个月左右的缓冲期。 这段期间琴子会对主人公避而不见,但她的伤心度累计和炸弹可是一切照旧的。 而且如果事件在5月,一个月之后的体育祭二人三脚她也不会来邀请。 可能从主人公的角度来看,万分担心却换来的是狗咬吕洞宾,这简直是不可理喻。 所以和前两次震怒事件不同的是,主人公有理直气壮反驳琴子的机会了(虽说没有任何用途)。 不过要是设身处地站在琴子的角度,她期待的幸福,却是建立在多年挚友光的痛苦之上。 别说她这种性格了,只要是正常人都会良心作痛,怎么也没办法这么快就接受现实吧。 一个月过去后,光会提议跟主人公一起去找琴子,当然是要答应,接着就能看到后续的和好事件了。 不得不说,这里的光真的是天使。 补充说明 如果把三次震怒事件都开了,主人公会被臭骂三次,还会吃大比兜一次。 而且要是在毕业典礼当天满足的是光和琴子的告白条件,走琴子路线的主人公还得再吃一次大比兜。 从实际效果来看,小震怒除了让光伤心之外没有任何好处。 琴子本来就是个性情中人。想要攻略她的话一定要做好这方面的心理准备。毕竟,她的个性也正是她的魅力所在。 尽管当年人气投票中没有被广大玩家接受,但多年之后的纪念投票里,她的人气得到了显著提升。 别把恋爱游戏的角色当成是取悦自己(玩家)的工具人,这种观念说不定更容易在游戏中得到乐趣。 相关页面 活动•特殊事件 攻略•水无月琴子
https://w.atwiki.jp/erogem/pages/540.html
猫撫ディストーション メーカー 確認バージョン セーブデータ WHITESOFT 修正なし SAGAOZ 猫撫ディストーション 結衣 ギズモ セーブ2から 式子 セーブ1から 柚 セーブ4から 琴子 セーブ3から 結衣 1日目 中に入る 2日目 結衣と買い物に行く納戸を改造しよう 3日目 母さんと呼ぶ 4日目 芸を教える 5日目 後を追いかける 6日目 式子を頼る結衣を頼る琴子を頼るギズモを頼る電卓を頼る 9日目 [セーブ1] 公園で寝る 10日目 琴子に頼ってみる 11日目 ギズモを探しに行こう 12日目 [セーブ2] 結衣の部屋へ行く 結衣 キレイな石を売る聞かせて欲しい 結衣 END ギズモ セーブ2から 12日目 ギズモのいる納戸へ行く ギズモ ギズモを捕まえる ギズモ END 式子 セーブ1から 9日目 自分の部屋で寝る 10日目 式子さんに頼ってみる 11日目 [セーブ3] いや、もう少し待とう |12日目| [セーブ4] 式子の部屋へ行く 式子 こいつも家族の一員だどうしても公園クアレ河原警察署 式子 END 柚 セーブ4から 12日目 電卓のいる書庫へ行く 柚 END 琴子 上記の全END後に セーブ3から 11日目 ギズモを探しに行こう 12日目 琴子の部屋へ行く 琴子 音は出ない 琴子 END
https://w.atwiki.jp/everyparty/pages/13.html
蕎麦劇2017 (2017年年9月23日(土) 13 00~) タイトル 優勝者 恋姫演武 yoshi118 トナメ表 電撃 yoshi118 トナメ表 ニトブラ anb5mg トナメ表 BB yoshi118 トナメ表 GG yoshi118 トナメ表 KOF14 yoshi118 トナメ表 鉄拳7 menmaft トナメ表 マブカプ yoshi118 トナメ表 スト5 yoshi118 トナメ表 蕎麦劇2010 タイトル 優勝者 バーチャ5 mitojac BBCS naikakutakame 鉄拳6 menmaft KOF12 azutou kof98um azutou 餓狼MOW azutou 真サム sobayasan サム閃 azutou バトコロ trash5555555555 マブカプ trash5555555555 スパ4 azutou スマブラX でんきや マリカwii ロギア 蕎麦劇2011 タイトル 優勝者 エブリパーティ pontz814 スマブラ denkiya スト2 taetemiseiya 黄金夢想曲 EX totatake ファントムブレイカー EX totatake アルカナ3 trash55555555555 チャロン nambricecenter マブカプ2 taetemiseiya マブカプ3 azutou ガロスペ azutou 真サム trash55555555555 BBCS2 trash55555555555 鉄拳6 chronicle46 スト3 azutou スパ4 pontz814 蕎麦劇2012 タイトル 優勝者 エブリパーティ sobayasan ファントムブレイカー sobayasan アルカナ3 hydrangea puyo BBCS2 hydrangea puyo P4マヨナカアリーナ pontz814 KOF12 sobayasan 真サム EX totatake 餓狼MOW LOGIA4120 ソウルキャリバー5 JouHarami DOA5 Rogue Tuki バーチャ5FS EX totatake 鉄拳TT2 EX totatake ストクロ pontz814 Uマブカプ3 pontz814 ヴァンパイア Eueu193 スト3 Eueu193 スパ4 pontz814
https://w.atwiki.jp/nekonade/pages/13.html
家族は揺らがない STORY 妹である琴子はとある難病にかかっていた。 そのため、ほとんど一日中、部屋の中で本を読んだりして静かに過ごしていた。 琴子が部屋に入っている時は、驚かせないために、 決して部屋の中に入ってはいけない決まりだった。 ある日の夜、流星群が訪れて夜空に無数の流れ星が降り注いだ。 星や宇宙の写真を見るのが好きだった琴子に、流星のことを知らせようと、 主人公は琴子の部屋のドアを開けてしまう。 ドアを開いた主人公が見たのは、息をしてない琴子の姿。 それはドアを開いて驚かせてしまったからなのか。 それとも琴子はドアを開く前から 息を引き取っていたのだろうか? 主人公は、琴子が死んだのは自分が原因という思いに囚われ、 この一件から、物事を決定(あるいは確定)できない性格になってしまった。 こうして怠惰な日々を過ごすようになった主人公だが、あの夜と同じように 夜空に流星群が降り注いだある日、ふと昔を思い出して妹の部屋を訪ねると、 なんとそこには元気な琴子の姿があったのだった。 しかも翌朝には父や母までもが妹の死などなかったかのごとく 振舞っており、さらには飼い猫までが人間の少女へと変貌してしまう。 あまりの出来事に戸惑いながらも、状況に流されるまま、 主人公は家族との新たな関係を模索し始めるのだが…。 (公式サイト-物語紹介-より抜粋)
https://w.atwiki.jp/sweetmel/pages/63.html
今日は辛口の白ワインの日、と琴子が言ったので、僕は少し悩んで今日の料理を決めた。 生ハムのサラダと豆のポタージュスープと、ペスカトーレ。 クラッカーとチーズを用意して、適当な野菜を乗せた数種類のカナッペ。 よし、これで行こう。 学生時代にちょっとした洋食屋でバイトした経験が役に立っている。 野菜を切り終えたころに、琴子がワインを2本片手にやってきた。 サラダとカナッペの制作を彼女に任せて――やっぱり盛り付け類は女のひとのほうが上手だ――湯を沸かしながら、砂抜きしたあさりを洗っていかをさばく。 その手つきを、琴子が感心したように覗き込む。 べつに魚を三枚におろしてるわけじゃないんだし、そこまで驚かなくてもいいのにな。 はらわたは触れるけどゲソの吸盤がイヤ、と主張する琴子をからかいながら、下準備を終えた。 沸騰した湯の中にスパゲッティを放り込んで、ぐるぐるとかき回す。 店長が「麺類は愛を持って接しないとだめだ」と口酸っぱく言っていたなと、麺をゆでるたびに思い出す。確かに、頻繁にかき回してやると味が全然違うように思えた。 フライパンにオリーブオイルを流し込み、強火で少々。つぶしたにんにくを浮かべると、すきっぱらに心地よい芳香が漂う。 火を弱めて、赤唐辛子を淹れる。フライパンを耳障りな音を立てながらゆする。 ゆで汁を少々加えて、にんにくと唐辛子を抜き出した。 あさりと白ワインを豪快に流し込んで、蓋をする。 この蒸している瞬間が、僕は結構好きだったりする。 「要って、パスタ上手だよね」 「まあね。女の子はパスタで落とせって言うじゃん?」 「……聞いたことない」 琴子が落ちてくれるんだったら何でも作るよ、と恥ずかしいセリフがよぎったけど口にはせず、蓋のガラス窓からあさりの様子を伺った。 ほんとうに伺いたかったのは、琴子の様子だったけど。 口をぱかんと開いたあさりは、開けっぴろげで素晴らしい。僕はなぜかわくわくする。 スプラッタなイメージの強い、つぶしたホールトマトをまぶして、水分が飛ぶまで煮詰めればソースは完成。 スパゲッティが茹であがる直前に、いかとむき海老を加えてさっとゆがいて、キッチンタイマーとにらめっこ。 ぴぴ、とけたたましい音を立てたらすぐにタイマーと火を止めて、ざるに上げた。 ざっと水気を切ったそれを、ソースの煮えたフライパンに放り込んで絡める。 あとは皿に盛ってめでたく完成。 サラダとカナッペはすでにテーブルに並んでいたし、初めて作ったポタージュスープもいい感じにぐつぐつと音を立てていた。 料理は二人ですると何倍も楽しい。 それが、琴子と酒を飲むようになって知った一番の収穫だった。 ワインの栓を抜くのは僕の仕事だ。 一度琴子に任せたら、コルクをボロボロにしてしまって辟易した。 そんな難しい仕事でもないはずなのに。 それ以来、幾度琴子が申し出ても頑なに断らせていただいている。 ちなみに琴子はワインを注ぐのも苦手だ。しっかりと液だれを起こす。だからそれも僕の仕事。 申し分ない役割分担だ。 まるで、何年もそうしてきた夫婦のよう。 僕がこうやって甘やかすから、彼女はいつまでたってもワインの栓が抜けないまま。 琴子が僕へのおみやげにどこかで買ってきた、ぶどう柄のワイングラスにきんと冷えた白ワインを注ぎいれた。 「じゃあ、」 二人でグラスを持ち上げる。 「乾杯」 「乾杯」 かちん、と涼しげな音を立ててぶつけたグラスを、ぐいとあおる。 爽やかな渋みと酸味が舌の上で広がって、でもそれが喉を通ると不思議と甘くフルーティ。 ワインの味なんてほんとうはよく判らないけど、これは飲みやすくて美味しいと思った。 どう、と目で問う琴子に、美味しいと伝えると、アーモンド形の目を細めて嬉しそうによかった、と笑った。 カナッペをほおばりながら、スープを吹き冷ましながら、スパゲッティをフォークにくるくる巻きながら、僕らは取りとめもなく話し始める。 僕の話題は、隣の席の川上さん。 5つ年上の川上さんは32歳独身、大人しくて控えめで、でも仕事は速くて正確だし、たまの主張は的確で重みがある。 どんなに忙しくても、理不尽な欲求にも腹を立てたりせずに淡々と仕事をこなす。 まさしく絵に描いたような「エンジニア」である。 「川上さんは絶対にプライベートを語らないんだ。 昼にさ、食事しながらぐだぐだ話したりするじゃん。プラズマテレビを買ったとか、 奥さんと喧嘩したとか、子供の誕生日でとか、そういうどうでもいい世間話。 川上さんはね、人の話を聞いて笑ったりはするけれど、自分の話をしないひとなんだ。 前は寮に入っていたから、一人暮らしだとは思うけど、夕飯はどうしているのかとか、 休日は何をしているのかとか、家族や彼女はいるのかとか、誰も知らないんだ」 「えー、そんなのどうなんですか、って聞けばいいじゃない?」 「前に聞いたんだよ。そしたら『いや、別に』としか言わないんだ。会話がそこで終わっちゃってさ、妙な空気で気まずかったね。 川上さんは言いたくないのかも知れないしさ、聞けないよね」 そうだねえ、と琴子が神妙に頷く。 「聞けないとなると知りたくなる。 たまに川上さんがいない昼休みは、みんなであれやこれや憶測をして楽しんでるんだ。 上司がさりげなく尋ねたり、新人にほら聞け、と突撃させたりするんだけど、 やっぱり応えは『いや、別に』なんだよ。 上司まで交わせるあの手腕はすごいよ。ほんと徹底した秘密主義。 あんなひと初めて出会ったし珍しいよね」 「そうだよねぇ。聞かれたら答えるよね、普通」 「でさ、その川上さんに彼女が出来たんだ」 「えっ、なんで要がそれ知ってるの?」 「それはね、その彼女っていうのが取引先の女性社員だから。若いよー20歳」 「12も年下? 川上さんやるね」 「やるでしょ。でね、僕もその子とちょっとやりとりがあるからさ、聞いてみたんだ。 休みの日、川上さんは何してるの? って」 「うんうん」 琴子の瞳が期待に丸くなる。 僕の舌はますます軽快に滑り出す。 「そしたらその子『何もしてませんよ? たまにパチンコに行くだけみたいです』だって。 実は川上さんにヒミツはありませんでした」 「なにそれ。酷いオチ」 「まだ続きがあるんだ。その子がね『あのう、私たちのことって、そちらの皆さんもうご存知なんですよね?』って聞くんだよ。 僕が『そうですね、公然のヒミツってヤツですね』って答えたら、お願いがあるんですけどって言われて驚いた」 「お願い? 要に?」 「そう。何ですかって聞いてあげたら、『川上さんに、皆さんが知ってるって言わないでください。 あのひと、誰にもばれてないって信じてるみたいだから……』だって。これ食べる?」 クラッカーにチーズとサーモンマリネを載せて、琴子に差し出す。 「食べる」 あろうことか琴子は、それを直接僕の手からかじり付いて奪っていった。 なんて、猫みたいなやつ。 小動物のようにくちをもぐもぐとさせながら、目線だけでそれで、と問う。 「ああ、えーと。そもそもさ、会社同士の親睦会で、隣同士楽しそうに話してたし、番号交換したのも全員知っているし、 川上さん最近見たこともないぐらい浮かれているし、 仕事で電話してるときはさすがに普段どおりだけど、話し始めは緊張してるしさ。バレバレなんだよね。 だけどヒミツが露呈していたと知ったときの川上さんのダメージは想像つくじゃん?」 「ああー、うんうん」 「だからね彼女に判った、みんなに言っときますって伝えたんだ。 彼女が『折を見て、私から話します。ご面倒おかけしますけど、宜しくお願いします』って言うからさ 『じゃあそのときの川上さんの様子を教えてくださいね』ってお願いしといたんだ」 ワインボトルを掴んで軽く振る。 空になりかけたグラスの足を、琴子が細い指で握ってこちらに差し出した。 とく、といい音が響いて、ぶどう柄のグラスに透明に近い黄金色のワインが満たされる。 口元を軽く拭った琴子が、それを軽く含んでごくりと飲み込む。 喉が上下をするさまに一瞬見ほれて、僕はまた口を開く。 「この前たまたま電話したら、『言いましたよ』って彼女が教えてくれた。 川上さんは見ててかわいそうになるぐらい動揺してて、 一日中『そうかあ、みんな知ってるのかあ』って繰り返してました、だって」 「……ちょっと可哀想だね」 「可哀想なんだけどね、職人で背中がぴんと伸びてる感じの川上さんが、肩を落として、そうかあ、そうかあって繰り返してる姿を想像したら、ちょっと笑えた」 「それは……可愛いかも。要、このペスカトーレ美味しい」 「そう? よかった。昨日川上さんと残業しててさ、『吉見くん……あのさ、いいや、何でもないです』って3回ぐらい繰り返すんだよ。 たぶんハッキリ聞きたいんだろうけど、僕もなんて言ったらいいのか判らないからそのままになっちゃってるんだ」 「うわー、川上さんちょっとした拷問だね。でもソレなんて声かけていいか、ほんと判んない」 「うんうん、そうなんだよ。川上さんはさ、自分から話題を振ることがないから余計どうしていいか判んないんだろうね。 こないだ珍しく声をかけてきたと思ったら大真面目な顔で 『吉見くん、萌えってなんですか』って聞かれてさ、ちょっと返事に困ったよ。 『好きの一種じゃないでしょうか』って返事しといたけど萌えってどう説明するの?」 「要がいま川上さんに抱いている感情は萌えに近いんじゃない?」 「そうかな? 川上さん萌え? ちょっとキモくない?」 「うん、ちょっとキモいね、だめだめ。でも私も川上さん萌えかも」 二人で萌え、と言いながら盛大に笑った。 そんな萌えさせてくれる川上さんは、とんでもなく仕事が出来る。 彼の引いた図面は無駄がなくて美しい。 一枚の芸術作品を見せられている気になる。 僕が行き詰って、ちょっと川上さんに見てもらうと、川上さんはするすると正解を導き出して僕を正しい方向へと進ませてくれる。 あまり下を育てたりするタイプじゃないけれど、川上さんは間違いなく素晴らしい職人だ。 あと5年したら川上さんみたいになれるのか? と我が身に置き換えて問いかけてみても、そんな自信はまったくない。 そんな川上さんが、最近丸くなった気がする。たぶん、恋人の影響なのか。 川上さんの彼女は、人あたりも愛想もノリもよくて、声も笑顔も可愛い。癒されるタイプだ。 正直、なぜあの子が川上さんと? と思わなくもない。 あの川上さんが、女の子に愛を囁いている姿が想像できなくてまた笑えて来た。 「そういえば、琴子の秘密主義の友達は、何か教えてくれた?」 指についたレーズンバターをぺろりと舐めながら、琴子がんー、と声をあげる。 もう一口ワインを含んで、ううん、と首を振った。 「茜は秘密主義じゃないよ。聞けば教えてくれるもん。 モトカレのことも初恋のひとも、今読んでる本も寝る時間も知ってるよ。 ただ今の彼のことだけ教えてくれないだけ」 「今の彼だけ?」 「そう。その話題になるとすぐ話を逸らすの。 たとえば窓を指差して、あ、って言うからさ、そっち見るじゃん? で、何もないからどうしたのって聞くと 『UFOかと思ったけど見間違いだった。UFOといえば未確認飛行物体の略で夜間発光体の目撃が多くされているが、 私の大学時代のゼミ仲間がホタルイカ等自発光体の研究をしていてな、光る金魚の育成に情熱を注いでいたが、在学中はお目にかかれなかった。 あの研究は続いているのだろうか。ぜひ光る金魚を見てみたいと思わないか?』って一気にしゃべるの。 何を聞かれたのかぜんぜん判らなくなっちゃってさ、あれ? って思ってるうちに『じゃ、忙しいから』って逃げちゃうの」 なかなか鮮やかな手際である。 川上さんの鉄壁の交わし文句といい勝負だ。 「冷静になって思い出してみると、全然たいしたこと言われてないんだよね。でもなんていうか、あの子は口調が無駄に重々しいの。 無表情で淡々としてるから、すごい迫力あるの。ずるいよね、あれ」 「や、僕会ったことないし」 「そうだっけ? 今日なんて酷いんだよ。クリスマスは予定があるの? って聞いたら、なくはない、って言うからさ、 誰とどう過ごすのか聞いてみたいじゃない?」 「うんうん」 「いい加減教えなさいよーって詰め寄ったら、突然、『あ、お疲れ様です』ってお辞儀したの。 あれ後ろから誰か来たのかなって振り向いたら誰もいなくてね、向き直ったらまた誰もいなかったの。 あの子走って逃げたんだよ。私思わず走って追いかけちゃったよ」 走って逃げる高校教師と、それを走って追いかける同教師を想像したら、またものすごく可笑しくなってけたけたと笑った。 箸が転がってもおかしい年頃が、アルコールのおかげでまた巡ってきているのかもしれない。 「すぐ追いついたんだけど、とっさに出てきた言葉がね『廊下は走らない!』だったの。テンパってて結構大きい声で叫んじゃった。 茜もびっくりして『はい、申し訳ありません』なんて言うからさ、二人で笑っちゃって。 あーまた今日も誤魔化されたなーって思ってたら、急に真剣な顔で、琴子、って呼ばれてね」 「うん」 「『落ち着いたら絶対に話すから、それまで待っててほしい』って言うの」 「落ち着いたら?」 「うん、今はどうしても話せないんだって。納得いかないから『まさか不倫じゃないでしょうね』って聞いた」 「…………琴子ってストレートだよね」 その思い切りのよさを少しぐらい僕に分けてほしい、と思いながらボトルを傾けて、残り少なくなったワインをすべて琴子のグラスに注いでしまう。 「そのくらい普通だよ。あ、ありがと」 「で、どうだったの?」 「不倫じゃないって。そんなこと絶対にしないって言い切ってくれたから、すごく安心した。あと、心配かけてごめんって言われた。 だからもう聞くのは止めにして、待つことにした」 「え?」 「待つの。茜は大丈夫。ばかじゃない。間違えたりしない」 琴子はじっと僕を見据えて――まるで僕がその茜さんであるかのように見つめて、そうだよね、と問うようにくちびるを薄く開く。 「――――――うん」 沈黙に耐えかねて、僕は頷いた。 琴子が、肯定を欲しがっていたから。 根拠も確信もなにもない、ただの慰めで、ほんとうの優しさなんかじゃないのかもしれないけど。 案の定琴子は、ふ、と息を抜くと嬉しそうに微笑んで目線をワイングラスに落とした。 「あーでも。クリスマスなんてなくなればいいのに。去年は海外に逃亡できたけど、今年は他人の幸せを直視しないといけないんだ。憂鬱」 「それまでに彼氏を見つけるって選択肢はないの?」 言ってからしまった、と思った。 うんそうする、なんて琴子が頷いたら、僕はどうしたらいいんだろう。 「んー、そっちも焦んないことにした。焦るとロクなことがない。そう思わない?」 「……そうだね」 「要は? どうするの? なんか予定ある?」 「ないよ、うち仏教だし」 「仏教は関係ないの。ん、えーと……赤とスパークリングどっちがいい?」 「両方。じゃあローストチキン作ってみようかな」 「え? 買うんじゃなくて?」 「ネットで見てさ、うちのオーブンで出来そうだから一回やってみたくって。 問題は丸ごとの鳥をどこで買ってくるか」 「え? ほんとに作るの? ほんとに? すごい!」 「作るよ。琴子がちゃんと手伝った上にたくさん食べてくれるならね」 食べる食べる、とは嬉しそうに何度も頷いたけれど、ついに一度も手伝うとは言わなかった琴子と、今年は一緒にクリスマスを過ごせる。 幸せな約束に、僕のアルコールで鈍った頭の中はまるっきりピンク色だった。 それから僕らはまたぐだぐだと話し始める。 漢字検定のこと。携帯電話にかかってきた間違い電話のこと。キリンはモーと鳴く。 クリスマスのケーキを予約したいお気に入りのあの店は名前が読めない。結局シンプルがベスト。 陰気なアメリカ人もあたりまえだけど存在する。 ベトナムで見つけたへんな入れ物の用途。 アンコール遺跡で結婚式をしていたカップルは、何に誓いを立てたのか。 即身仏について。演歌歌手としてデビューする同級生。ウォーリーの眼鏡はありかなしか(なし、らしい)。 エクセルの機能熟知度自慢。教師は何故かワードではなく一太郎を使う。 子供のときどちらがより多く迷子になったか。ビタミンDを「びたみんでー」と言うのはおじさん臭い。 ヒャドは家族に気を使う。琴子のお父さんの愚痴を誰よりも辛抱強く聞いてあげるのは彼である。 インフルエンザの予防接種は何故か痛い。僕は針を凝視できない。先端恐怖症かもしれない。 そんなようなことを、取りとめもなく、つらつらと。 日付を越えるころに、琴子がまた、眠い、寝てくと言い出して。 僕ははいはいと席を立って客間に布団を敷きに行く。 琴子にはちゃんと歯を磨きにいかせる。僕はもしかしていつの間にか琴子の保護者になったのか? 歯磨きを終えて戻ってきた琴子に、案の定一緒に寝ようと期待通りに誘われた。 暖かくてよかったから気に入っちゃった、と屈託なく笑う。 琴子の中ではあくまで代理ヒャドなのか。 はいはい、と下心を見抜かれないように出来るだけそっけなく返事をする。 僕もとりあえず歯だけは磨いて、いそいそと客間に戻る。 もぐりこんだ狭い布団の中でまるで恋人同士のように身を寄せ合って、ぼそぼそと交わす声音が薄闇の客間に響いた。 「今年は、年末の旅行行かないんだ?」 「うん。だって茜に断られたもん。茜以外に一緒に旅行する相手って思いつかなくて」 「……琴子ってさ、茜さんのこと、ものすごく好きだよね」 「うん、好きだよ。茜は男前でカッコイイの。ちゃんと自分の足で歩いている感じがする。 でもすっごい可愛いとこもあって、すごく、すごく素敵なの」 ふぅん、と頷きながら、僕は見苦しく嫉妬する。 美人で男前でかっこよくて、琴子の同僚で親友で、年下の彼がいるらしい茜さんは見も知らない僕に呪いを飛ばされて、さぞ迷惑をしていることだろう。 「茜と私はね、どっちかが男だったらよかったんだよ。そう思う」 「………………どうして? 男と女だったら、話もしなかったかもしれないじゃん」 「上手く言えないんだけど、そんな予感がするの」 女のひとは運命とか予感とか、そういうのが好きだよな。 肘で頭を支えながら、へぇ、と呟いた。 「だからね、試しにキスしてみたんだけど、やっぱり性別の壁は大きかった」 「は? キス?」 「うん。キスしてね、あ、無理なんだって思ったの」 「待って、なんでキス? 女のひとでしょ?」 「やだ、そんなすごいキスじゃないよ。高校生の頃とかってふざけて女の子同士でキスしたりするじゃない? あんな感じ」 「女の子ってそうなの?」 「うん、みんなじゃないと思うけど。でもあの時はふざけてなかった。真剣に、確かに性的な意味を込めて触れた。私たちは知りたかったの」 「なにを?」 「えと、試してみてアリだったらそういう人生もあるんじゃないか……って。キスしたら色んなことが判る気がした」 「………………何か、判った?」 「……駄目だって、判った。無理なんだって。 がっかりしたけど、同じぐらいほっとした。やっぱり自分が異常だって認めるのは辛いじゃない? で、違ったって二人で言いあって、それで、おしまい。そんだけ」 そんだけ、と言われても。 反応に困って押し黙る僕を置き去りにして、琴子が盛大にあくびをする。 目じりに滲んだ涙を、子供のように目をこすって拭った。 「それ、最近の話?」 「違うよ、2年ぐらい前かな。……要、ドン引きしてる?」 「ドン引きはしてないけど、琴子って誰とでもそうやって試してみるの?」 「誰とでもなわけないでしょ。茜は特別だもん。それに、試して駄目だったのに友達を平和に続行できるのは女同士だからだよ」 特別、なんて言葉に、胸がざわざわとした。 なんだよ、と面白くない気分だ。まるで子供だけど。 気がついたら僕は、息のかかる距離で琴子を覗き込んでいた。 「じゃあ僕は?」 「………………え?」 「試して、みる?」 「かな、め?」 琴子の声が遠い。 アーモンド形の黒くて大きな目が、さらに大きく見開かれている。 その顔を見て、僕たちはもう、二度と元には戻れないと知った。 それは琴子も同じだったと思う。 これで駄目だと知ってしまったら、違ったねと言い合ってそんで終わり、というわけには絶対にいかない。 でもいいや。もういいや。 前に進むにも終わりにするにも、これは絶好のチャンス。 精神的にも年齢的にも、この不毛な関係を続けるにはそろそろ限界だった。 ――大人なんだから、ちゃんとしろよな。 ついでに、イオのふてくされたような声音も耳の奥に蘇る。 そうだ。ちゃんと、しないと。ちゃんと、確かめないと。 僕の気持ちを。 琴子の本音を。 胡散臭い笑顔で琴子をじっと見つめて発言のタイミングを奪って、そっと顔を寄せて、目を閉じてキスを受け入れざるをえなくする。 琴子が思っているよりずっと、僕はずるい人間なんだ。 居心地を良くして、ぬるま湯の関係を作り出して、琴子が離れていかないようにずっと策を凝らしていたんだ。 ぬるま湯はそこから出ると寒い。だからって身を沈めたままでいると、どんどん温度は下がっていく。そして余計出られなくなる。 僕の心は、いい加減風邪をひいてしまいそうだった。 なのに好きだという勇気はなくて。 僕はほんとうに、ずるくてだめな男だ。 くちびるが触れ合う。 顔の横についた手が、みっともなく震えていた。 乾いた僕のくちびるは、まるで心臓のようにどくどくと脈打っていて、ふわりと重ねた琴子のそれも小刻みに震えていた。 いい年して青春真っ盛りみたいだ。胸が痛い。 今まで触れたどんなものよりも柔らかいそのくちびるに、酔いの回った頭がくらくらする。 キスで何が判るのか、僕は知った。 やっぱり僕は琴子が好きだ。 琴子は家族じゃない、友人じゃない。 僕は、琴子が欲しい。 長い長いキスを終えて、名残惜しみながらそっと顔を離して琴子を覗き込む。 ゆっくりと目を開いて琴子は、先程まで触れ合っていたくちびるをそっと開いて掠れた声を絞りだす。 「……要……どうしよう…………」 「ん?」 「もう一回……」 伏せた長いまつげ。丸い鼻、スポンジのように柔らかそうな頬。 ケーキよりも甘そうな突き出された赤いくちびるに、僕は引き寄せられるように触れた。 軽く触れて離れるたびに、琴子がもう一回と囁くから、僕らは数え切れないぐらいたくさんのキスをした。 途中で眉根を寄せてもっと、なんて言うので、何がと聞いてみたら、ぷいと顔を背けられてしまった。 「いじわる」 苦笑いを浮かべながら、拗ねたように頬を膨らます琴子の頭をそっと撫でて機嫌を取る。 やっとこっちを向いてくすぐったそうに笑ったくちびるを啄ばんだ。 薄く開いた隙間から舌を差し入れて、深く、深く口付ける。 舌同士も恐る恐る触れあって、様子を伺うように絡み合って、熱くぬめる口内の温度を楽しみあう。 琴子の口の中は、歯磨き粉のミントの味がした。その爽やかさはとても彼女に似つかわしい。 「…………ん、」 重ねたくちびるの端から、どちらのともつかない息が漏れる。 最後に、甘いくちびるを軽く噛んで僕らはようやくキスを終えた。 アルコール交じりの吐息も絡めあって、琴子がうっすら潤んだ瞳でぼんやりと僕を見上げていた。 「…………琴子?」 囁くように呼ぶと彼女は、ゆっくりと瞬きを繰り返して、腫れてさらに赤くなったくちびるで僕の名を呼んだ。 「要、どうしよう……」 「どうしたの?」 「……気持ちいい。もっとしたい」 いいよと寄せた僕の頬に、琴子の手が触れて違うのと小さく聞こえた。 僕はキスの変わりに額をごつんとぶつけて、うっとりと溶けたようなその瞳を覗き込む。 「違うの?」 「キスだけじゃなくて、もっと、したい…………どうしよう、どうしよう、わたし、」 琴子はちょっと顔を持ち上げて僕のくちびるに軽く噛み付くと、すぐに離れてほう、と息を吐いた。 「……わたしって、要のこと好きみたい」 その言葉に息がつまった。 背筋を、ぞわりとした何かが駆け上がって、一瞬遅れて落ち着きを見せ始めた心臓がまたばくばくと高鳴った。 「要って、男のひとだったんだね」 「…………なんだと思ってたの?」 「判んない。要だと思ってた。ね、要はなんで試してみようと思ったの?」 「なんでだと思う?」 「…………んー……そこに顔があったから?」 「はずれ。正解はね、」 僕も、琴子が好きみたいだからさ。 照れくさいのではやくちに告げて、僕らはもう一度キスをする。 今度はお試しなんかじゃなくって、楽しむためのキスを、何回も。 物足りなくなってくびすじに舌を這わす。 ぺろりと舐め上げると、琴子の小さな身体がびくりと震えて甘い声が漏れた。 「……あっ…かなめ……」 耳たぶを口に含んで、軽く引っ張る。 琴子がくすぐったそうな吐息を漏らす。 肩を撫でて、胸をなぞって、服の裾から手を差し入れようとしてふと、現実に気がついてしまった。 はあ、と盛大なため息をついて、琴子の肩に額をうずめる。 「……要?」 不安げな声で呼ばれて、ああいけない、と僕は顔をあげて彼女を覗き込んだ。 「…………今日は、ここまで」 「どうして?」 「えーと……ないから」 琴子は何が、というように眼をきょとんとさせて、だけどすぐに僕の言いたいことが判ったようで、恥ずかしそうに目を逸らしてそうだねと頷いた。 急に、僕らがしようとしていたセックスという行為の生々しさを自覚して、僕もとたんに照れくさくなる。 「ごめん」 「んー……要が常備してたら、ちょっとショックかも」 「あ、そういうもの?」 「うん、なんとなく」 「ふーん。まあ、今日は、残念だけど」 「残念だけど、また今度。ちょっと、自分の気持も、整理してくる」 「その方がいいかもね。そうして」 いい加減腕が疲れてきたので、僕は琴子の隣にごろんと寝転ぶ。 琴子が猫のように身体を摺り寄せてきて、僕の腕に触れた。 「ね、要。ぎゅってして」 「ん?」 お望みのままに、華奢な身体を抱きしめる。 腕の中で琴子が嬉しそうに笑った。 僕も嬉しくなる。 おやすみ、と耳元で囁いて目を閉じる。 琴子の耳慣れた声が、おやすみと今までにないくらい近くで響いて、僕はさらに嬉しくなった。 2007/12/16
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23733.html
登録日:2011/02/17(木) 22 25 10 更新日:2024/06/14 Fri 23 38 43 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2009年 となりの柏木さん まんがタイムきららフォワード アニメ化はまだですか? 漫画 芳文社 霜月絹鯊 興 二 こ 四 出 彼 味 次 れ 月 会 女 が 元 ま の っ と 僕 な に で 事 春 た 初 が か し だ の め っ か は て た 綺 三リ 麗 次ア だ 元ル と の 初 思 女 め っ の て た 子 を 存 高 こ 彼 そ 在 嶺 の 女 の だ の 最 学 が 後 と 花 萌 校 知 の ・ で っ よ ・ た う ・ な それが 柏木琴子という女の子だ み ギ び 正 い 実 た ャ っ 直 る 際 い ル く も し な ゲ り ん か 女 の し な し の ヒ た ん 子 ロ だ っ イ な て ン と え お前知らないの? 柏木さんてオタク嫌いで有名じゃん だ ヲ 彼 っ タ 女 た 嫌 が と い は 霜月絹鯊による漫画、全12巻。 まんがタイムきららフォワード(芳文社)で連載されていた。 オタクの高校生桜庭雄斗がバイト先のアニメショップでオタク嫌いと噂の柏木琴子を見てしまい、琴子が隠れオタクであることを知ってしまった。 しかも最近はまっているイラスト投稿SNSでお気に入りの絵師Sayaneさんが、 あの柏木さんだなんて!! オタク丸出し男子と隠れオタク美少女のドキ2ラブコメディー。 【キャラ紹介】 各キャラの名字は餅に由来している。 ○桜庭雄斗 CV:柿原徹也 主人公。 自分がオタクであることを隠さずに学校生活を送っているオープンオタク。 琴子に一目惚れしたが、オタクが嫌いという噂で凹む。 しかし、バイト先で漫画を買う彼女を目撃して以降は、琴子の初めてのオタ友達になる。 ピクティアでのHNは 咲☆LOVER 。 琴子ことSayaneに初めてコメントをつけたユーザーで、『初めて自分の絵を好きだと言ってくれた人』として琴子に強い印象を持たれていた。 多少というかかなりKYなところがあり、清花のみならず琴子をもイラッ☆とさせ、それが原因で琴子を本気で怒らせてしまったことも。 その後なんとか仲直りを果たした際に、自分が琴子が好きと気付いた。 告白以後は開き直ったのか好意も口に出す。 名字の元ネタは桜餅。 ○柏木琴子 CV:高垣彩陽 ヒロイン。噂の柏木さん。 小学生の時に自分と同じオタク趣味の男子が気持ち悪がられているのを目撃して以降、 怖くて清花以外に趣味を話せず、人見知りも手伝って友達ができなかった。 事実、雄斗も彼女がクールだと勘違いしていたが、それは人見知りで人前では緊張してしまうだけ。 実際は優しくおっとりした性格で、友人・家族想いな良い子である。 雄斗と隣の席で、彼の趣味も知っていたが、人見知り故に話せなかった。 しかし、姉の店で漫画を買っているのを雄斗に目撃され、隠れオタクがバレて以降は、 メールや放課後・昼休みなど、二人っきりになれる場所・手段でオタ話に興じるようになる。 また、雄斗のお気に入りの絵師Sayane本人だが、最初は琴子だけがHN 咲☆LOVER の正体が雄斗だと知っていた。 雄斗を最初は初めてできたオタ友達だと歓迎していたが、 彼と付き合ううちに彼に惚れられて告白され、それ以降は時折雄斗の言動に照れたりもしている。 名字は柏餅が元ネタ。 ○安倍川琴理 CV:松井恵理子 雄斗のバイト先の店長。年齢が解らないほどの童顔だが、今年で32歳(旦那は26)。 琴子のお姉さんでもある。 髪の毛をアップし纏めているせいか、高2の琴子と同じくらいかそれ以上に幼く見える。 ただ見た目はともかくやはり大人で、落ち込む雄斗にアドバイスをしたりする。 また恋愛ネタが大好きで、琴子、清花の話に異性が出て来ると目を輝かせる。 名字の元ネタは安倍川餅。 〇安倍川拓也 4巻で登場した琴理の旦那さん。 見た目は優しい眼鏡のお兄さんで、性格も見たままの様子。 琴理とはラブラブで、帰ってきた際は抱き合っていた。 琴子ともそれなりに付き合いが長いようだがそれが原因で、 琴子に迎えにきてもらったところを雄斗に目撃され、一時敵視されていた。 ただ、一緒にファミレスに行くところを雄斗が発見・かみついたところで事情を説明し、誤解が解けている。 なお、雄斗には普段から琴子から話を聞いていたことから『琴子ちゃんを心から好いてくれている子』として良い印象を持っている。 ちなみにオタクで、ガジェット☆メイド話で雄斗と意気投合している。 ○福田清花(ふくださやか) CV:井口裕香 琴子の親友。 雄斗より前からの琴子のファンであり、友達として琴子が大好き。 そしてかなり腹黒い。誰とは言わないがどこぞのメイドさん並に腹黒い。 なのでアニメ化の暁には 是非 田中理恵さんでお願いします。 3巻ではついにあのKYにグーパンをかますという快挙を成し遂げた。 基本的に男子に興味がないが、和樹に対しては悪くない印象を抱いているらしい。 名字の元ネタは大福餅。 ○草野和樹 CV:増田俊樹 雄斗の親友。 ゲームはするが人並みで、オタクではない。 長い付き合い故に雄斗のオタク趣味には慣れているため拒否反応を起こすことはないが、流石に抱き枕には若干引いた。 時たま雄斗の恋愛相談にのったり、髪を切ってあげたりしている苦労人。 密かに清花に恋心を抱いており、遊んでそうな見た目と違ってシャイな一面を持つ。 清花がアレなため報われないと思いきや、4巻で琴子から彼をどう思うか聞かれた彼女は満更でもない反応をしていた。 琴子からの印象は優しくて気遣いができる『桜庭くんの友達』。……生きろ。 名字の元ネタは草餅。 ○クリスティーナ=ミュラー 雄斗たちのクラスに編入されたドイツからの留学生。 愛称はクリスで、スペルは『Christina=Müller』。金髪碧眼で、髪はショートカット。 日本のアニメやゲームを好んでおり、雄斗は編入前に日本に来ていたクリスをアニメショップに案内している。 雄斗とは趣味が合うことから仲良くなり、その縁で琴子たちとも友達になった。 明るく元気な人懐っこい性格で、クラスにはあっという間に溶け込んだ。 割とストレートに心境を吐露するため、雄斗の琴子に対するアプローチを「回りくどい」とバッサリ斬ったことも。 琴子が無自覚にむくれるほど雄斗と仲が良いが、あくまでクリスは友達として好いているだけで、異性としてはタイプじゃないとのこと。 また、以前から交際していた日本人の彼氏がおり、彼に夢中らしい。 ○笹山孝太郎 クリスの彼氏。愛称はコウ。 まるで某囲碁漫画の主人公のように色が上下で別れた髪型をしている。 オタクであり、雄斗らと同じく『ガジェット☆メイド』のファン。 クリスと同じく、雄斗とはアニメショップに案内してもらったのが縁で仲良くなった。 ドイツに一時期住んでいた際に近所に住んでいたクリスと知り合い、仲良くなったのが馴れ初め。 クリスから告白された際のシチュエーションは「なにその萌えシチュ」と雄斗に言われている。 クリスとの仲は順調で、二人でいると空気が読めない雄斗ですら「席外そうか」と言い出すほどイチャイチャ空間を展開する。 かつて雄斗たちの暮らしている街に住んでいたことがあるそうで、琴子の名前にも何かしら反応しており、関係性が匂わされている。 【固有名詞】 ◎ピクティア 『となりの柏木さん』の世界に存在するお絵かきSNS。元ネタはpixiv。 基本的には学校とこのピクティアで物語は進行する。 ◎ガジェット☆メイド 『となりの柏木さん』の世界で絶賛放送中の、ロボメイドさんがご町内の平和のためにがんばるお話。 霜月氏が、担当編集者に「作品内の作品を作りましょう」といわれて設定した劇中劇。 タイトルは一見萌えアニメっぽいが、本格的なバトル物になるらしい。 漫画内でもたびたび登場し、作品の主軸にもなる。 間接的にだが雄斗の身勝手が琴子を怒らせてしまう原因にもなった。 【キャラ紹介】 ○ガジェットメイド ハカセに作られたロボメイド。外見年齢15歳前後の貧乳。通称はガジェ子。 町内の平和のために戦闘用に改造するようにねだり、お気に入りのロケットパンチは、 「飛ばした後は、必ず自分で回収してくる」約束でつけてもらった。 次の野望はおっぱいミサイル。 雄斗はガジェ子派。 ○ハカセ 実験のミスで若返ってしまった、見た目は10歳前後だが実際は42歳のロリBBA。 元々貧乳。ガジェ子が貧乳なのもそのせいかもしれない。 3巻で名字は鈴木であることが判明した。 琴子・拓也はハカセ派。 「ハカセ~! 追記、修正しておきますから私におっぱいミサイルを!」 「却下」 「そんな~!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] とりあえず巻数追記 一番上の縦書きがずれて見えるけど、俺だけかな? -- 名無しさん (2014-03-21 06 34 47) 壁ドンいいっすか? -- 名無しさん (2014-06-29 22 19 16) そんな内容 -- 名無しさん (2014-06-30 07 57 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/erogem/pages/379.html
晴れハレはーれむ メーカー 確認バージョン セーブデータ SMEE 修正なし SAGAOZ 晴れハレはーれむ ルートA セーブ2から セーブ3から セーブ3から セーブ4から セーブ4から セーブ4から セーブ4から ルートB いずれかのEND後にセーブ1から ルートA オープニング それが君の本名? 第一章 [セーブ1] 起きなくちゃ学食に行くいいよ、一緒に帰ろう 第二章 カップメンでも買いに行くエッチする時間のことか琴子の部屋に行く琴子の弁当を宛にして、教室に戻る二人きりの時間を大切にする香澄の部屋に行く部屋で本を読む [セーブ2] ありすに挿入このまま射精する 【CG回収】 セーブ2から 第二章 葛葉に挿入このまま射精する琴子の弁当を宛にして、教室に戻るわかった、寝てるこのまま二人を眺める 第三章 ありすとデートする 第四章 ありすを偵察する王女の言うままに……ちょっとお腹がすいたな風呂に行く疲れたので直ぐ寝る 第五章 琴子の所に行く [セーブ3] (2回使用)琴子の所に行く 【シーン回収】 セーブ3から 第五章 ありすの所に行く 【シーン回収】 セーブ3から 第五章 香澄の所に行く 第六章 購買でパンを買ういただきます小説を読む購買でパンを買うしてほしいです寝る前にトイレに……コンビニ弁当を買いに行くそっと手を握る小説の続きを読むコンビニ弁当を買いに行く強く抱きしめる少し運動する 最終章 [セーブ4] (4回使用)琴子 【琴子 END】 セーブ4から 最終章 王女 【ありす END】 セーブ4から 最終章 香澄さん 【香澄 END】 セーブ4から 最終章 葛葉さん 【葛葉 END】 セーブ4から 最終章 ………… 【ハーレム END】 ルートB いずれかのEND後にセーブ1から 第一章 あと5分……もう少し悩んでみる葛葉を探す 第二章 もう少し悩んでみる琴子の部屋に行くパンを買って、屋上で食べる琴子の部屋に行く琴子の部屋に行く学食に行くありすの部屋に行く 第三章 葛葉と外出する 第四章 やっぱり一人で考えるありすの部屋に行く葛葉の部屋に行く葛葉の部屋に行く 第五章 もう少し、のんびりしている葛葉の所に行く 第六章 購買でパンを買う香澄の部屋に行く琴子の弁当を宛にして、教室に戻るバカなこと言わないの香澄の部屋に行くカップメンでも買いに行くじゃあ、気合入れて一休み香澄の部屋に行くもう少し考える 【優子 END】
https://w.atwiki.jp/nekonade/pages/92.html
サブタイトル一覧(共通) 1日目(12月11日) 樹の部屋 式子登場 式子&琴子と朝食 結衣登場 ショッピングセンター前 電卓登場 夕食 ギズモ登場 2日目(12月12日) KOTOKO TO GIZMO 柚と公園へ 家族会議 結衣とクアレ 式子とギズモの訓練 食事 琴子と会話 3日目(12月13日) 柚の侵入 青年 4日目(12月14日) ギズモと公園へ new word 5日目(12月15日) お金の問題 結衣を尾行 6日目(12月16日) 頼りになるのは リビングにて 保護 7日目(12月17日) 雪 雪かき後 ギズモVSカマキリ 結衣を尾行2 8日目(12月18日) りょうりする― 結衣と買い物 お風呂で鉢合わせ サブシナリオ2 9日目(12月19日) 悪夢 柚とデートその1 柚とデートその2 柚とデートその3 柚とデートその4 ゲーム王・琴子” 10日目(12月20日) 錬金 自分らしく” 11日目(12月21日) 蒐集者” おはよう ギズモと料理 インターネッツ ボヤ騒動 ギズモの家出 12日目(12月22日) ナイスボート 当たり前 13日目(12月23日) 覚悟 結衣とデート(結衣) 式子とデート(式子) ギズモとデート(ギズモ) 柚とデート(柚) サブシナリオ4(琴子) 隕石 14日目(12月24日) クリスマス・イヴ クリスマス・イヴ 結衣(結衣) クリスマス・イヴ 式子(式子) クリスマス・イヴ ギズモ(ギズモ) クリスマス・イヴ 柚(柚) クリスマス・イヴ 琴子(琴子)