約 14,196 件
https://w.atwiki.jp/yuri-mari/pages/53.html
「歩けども、歩けども、人の姿はなし。運がいいのか、悪いのか」 「geminiの運が悪くても、俺の運は普通だから大丈夫にゃ」 「私も、運はいい方ー」 geminiと、andanteを抱いたまなは森の中を歩いていた。 何にせよ、誰かと接触しないことには始まらないからだ。 「ところでまな君は、どうして俺達の居場所が分かったの?」 「ああ、えっと。何だか美味しそうな匂いがしたんです」 「……これがgeminiが良く初回襲撃される秘密か」 「な・め・ん・な」 geminiは、フラワーロックのような笑顔を一人と一匹に向ける。 「しかし、まなは実際運がいいにゃ。俺達と会えたんだから」 「うん。andanteさん、大好きー」 「いやだからちょっと強い強い強いっておうふゲフッ」 「割と本気でandante死にそうだから、緩めておやり」 「は~い」 そう返事をすると、まなはandanteのふわふわボディに頬擦りをする。 「ああっ、俺の自慢の毛並みがー。にゃー」 「えへへ」 その光景を見て、geminiは優しい笑みを漏らす。 その時。 「げはぁっ」 不意にgeminiが吹っ飛ぶようにして倒れた。 「geminiィーーーッ!!!」 「geminiさんっ!!」 一人と一匹は、慌ててgeminiに駆け寄る。 「敵にゃ!? 人狼にゃ!? どこにゃ!? せめてそれを伝えてから死んでくれにゃ!」 「geminiさんっ、geminiさんっ!」 andanteは切羽詰まった顔で、まなは泣きそうな顔で倒れたgeminiを揺さぶる。 「だ、大丈夫や。防弾チョッキのお陰で助かった。多分、無ければ普通に死んでた」 「一体何があったんだ、gemini! 言え! 言うんにゃ!」 「大丈夫ですか!? 怪我ないですか!? 本当に大丈夫ですか? 頭とか打ってませんか!?」 geminiは一人と一匹を宥めるよう、落ち着いた声色で言う。 「大丈夫。これは恐らく……流れ弾や」 そう言った瞬間、アナウンスが聞こえてくる。 『11:提督、19:euro、20:yorozuyaが死亡しました。残り、14人です』 「にゃんだって!?」 「多分、その戦闘の流れ弾だろうな。と言うか、どういう確率だろうなこれ。本当に悪意に満ちてるな、この世界」 「……そんな。人狼は、やる気なんですね」 まなは、悲しそうに目を伏せて呟く。 「そうだね。生きる為に必死なんだろう。だからまな君、それが敵なら……躊躇わずに撃て」 「…………。はい」 「と言うか、geminiが戦えにゃ」 「だから、俺は武器がないんだよ! リボルバーは弾出ないんだよ!」 「情けない奴にゃ」 「猫のandanteに言われたくねぇ!!!」 geminiとandanteのじゃれ合いを見て、まなはくすりと笑った。 【残り14人】 『11:提督、19:euro、20:yorozuyaが死亡しました。残り、14人です』 かたん。ティーカップが倒れ、琥珀色の液体が机の上に広がった。 「あ、え、えーっと、snoweさん」 「……現実味が、沸きませんね」 「そ、そうですね。と言うかそもそも何かコスプレ喫茶みたいなことになってますね、と言うかそうじゃなくイヤつまりその」 「大丈夫です」 snoweはそう言って微笑む。 「結局、一番大事なのは自分の身ですから」 「あ、いや、エートsnoweさん」 「なんですか、AICEさん」 AICEは姿勢を正し、言う。 「割と本気で、snoweさんは私が守りますから」 「それなら、私はAICEさんを守ります」 「あ、ハイ。よろしくお願いします」 それでもお茶会は続く。 【残り14人】
https://w.atwiki.jp/yonta2/pages/67.html
「よんた藩国見聞録1」 焚き火の前では、犬も猫も沈黙する。 ただし、何事にも例外はあるのだ。 ~植物学者の手記より~ パチパチと音をたてる焚き火を見つめながら、私は渡された琥珀色の液体を寒さで縮こまった喉に流し込んでいた。 熱く喉を焼く感覚と芳醇な香りが内臓にまで広がり、萎縮していた感覚が活動を始める。こうして飲むと分かるが、この国の酒は本当に美味い。 それは狩人達も同じようで、皆一様に顔をくしゃくしゃにして飲み干した後、ざわざわと今日の猟の成果を口にし始めた。 「どうだぃ、先生ぇ。俺らの国のモルトは美味いだろう?」 「えぇ、本当に美味い酒ですね。多分、いえ。今まで飲んだ中でも最高の酒ですよ。絶対に。」 そう言うと、角刈りの猟師は可愛らしい笑顔をみせた。 「このモルトはよ、硬質の水と黄金の麦、最高のオークが取れるここでしか作れねぇんだ。この国は小せぇがよ、藩王様のお陰で酒と食いモンだけは他の国に引けをとらねぇぜ」と笑いながら言うと、焚き火の中からレラの葉の包みを投げてよこした。 「・・・これは?」 「ウチのかぁちゃんお手製の‘よんた饅だ’。美味ぇぞ。なんせ・・・俺の嫁!美人!サイコー!なかぁちゃんお手製なんだからなぁ!!」 そう言って、ダァッハッハッハと笑いながら背中をバシバシと叩かれる。 周囲の狩人は まぁた始まったよと言いながら、その光景を見ている。みな呆れ顔だが、その表情はどこか優しい。 だが、痛い。 そろそろ痛い。 ホントちょ、やめっ、 「あ~あ~あ~、チキロ。先生に何ぁにやってんだ。このバカ。お前と違って先生は貧弱なんだから、バシバシ叩くんじゃねぇよ。」 「貧ッ・・・・・」硬直する私。 「おおっと、すまねぇな先生。つい何時もの癖でよぉ。まぁ、兄貴もそう怒るなよ。な?ダァッハッハハッ!」 「全く・・・先生?顔色が悪いですよ。ウチの奴がすいませんね。ホントに。」 「いえホントに、その、大丈夫です。弟さんの方は。」 一瞬キョトンとする長髪のチキロ兄。駄目だ・・・この兄弟に皮肉は通じない。 「んで、どうでした?なんか珍しい草は見つかりましたかい?」 「ええ!それはもう!素晴らしいですよ。この国は。寒冷地特有の針葉樹林は未開の状態で保存されてますし、地熱のせいでしょうかなんと寒冷地にありながら一部の温泉付近には亜熱帯の亜種植物ともいえるタムキモ属の(5分ほど中略)、なのです!ともかくこの地の学術的価値は計り知れないのですよ!!」 一気に喋ったせいで、ぜーはーと肩で息をする私。 いつしか狩人たちは黙り込み、ただ焚き火の爆ぜる音だけが時折響いていた。 頭の血と酔いが急激に引いていく感覚。しまった。夢中になりすぎて、また余計な事を・・・ 「あ、あの・・・すいま」 と私が言い終わる前に 沈黙を踏み倒すような豪快な笑い声が響いた。 「ダッハッハッハハ!!オレぁ先生の難しい話はよく分かんねぇけどよ。要するに先生はこの国が‘いい国だ’って言ってんだろ?気に入った!!これから山に入るときは何時でも言ってくれ!俺達がキッチリ案内してやるからよ。そうだろ?オメェら!!」 「おうよ!」「勿論だぜ!」「しょーがねぇなぁ」 チキロのその声に方々から威勢の良い声が飛んでくる。 それは、いつしか焚き火を囲んで喧々囂々の大騒ぎとなっていた。 これが、私がこの国で生活を始めるきっかけとなった出来事。 語るべき話は尽きないが、今日はここまでとしよう。 焚き火の前では犬も猫も沈黙する。 ただし、良き狩人と熱心な植物学者を除いて。 おわり (文:槙 昌福)
https://w.atwiki.jp/wiki9_ra-men/pages/3924.html
食べた日:2011/7/20 『麺屋久兵衛』で、平日夜限定「スパイシーつけ麺 大盛」(880円)を。 11.7.20%20%8Bv%95%BA%89q%20%83X%83p%83C%83V%81%5B%82%C2%82%AF%96%CB%91%E5%90%B7%20122%94t%96%DA.JPG 11.7.20%20%8Bv%95%BA%89q%20%83X%83p%83C%83V%81%5B%82%C2%82%AF%96%CB%91%E5%90%B7%82%CC%91S%97%B1%95%B2%81%95%83u%83%89%83b%83N%83y%83b%83p%81%5B%93%FC%82%E8%91%BE%96%CB.JPG 11.7.20%20%8Bv%95%BA%89q%20%83X%83p%83C%83V%81%5B%82%C2%82%AF%96%CB%91%E5%90%B7%82%CC%98Z%97%D0%8E%C9%95%97%94Z%8C%FA%93%D8%8D%9C%8B%9B%89%EE%82%C2%82%AF%8F%60.JPG 今月の限定メニューです。 食べる前はつけ汁がスパイシーなのかな?と思っていましたが、スパイシーなのは何と麺! 麺は全粒粉を配合した感じの琥珀色に染まった太麺。 その麺には粗挽きのブラックペッパーがたっぷり練り込まれ、更に上からも降りかけられています。 最初つけ汁に浸さず、そのまま麺を食べてみたところ、最初小麦の豊かな風味がし、後からピリリとブラックペッパーの刺激が襲ってきます。 つけ汁はレギュラーのつけ麺よりも濃厚に仕上げた、濃厚豚骨魚介系スープ。 甘味が強くドロッと濃厚なつけ汁を、ブラックペッパーの刺激が非常にメリハリを与えてくれています。 この組み合わせ、ホントよく合います! 具はつけ汁内にチャーシュー・メンマ・味玉・刻みネギ。 こちらは「にんにくペッパーライス」(180円)。 11.7.20%20%8Bv%95%BA%89q%20%82%C9%82%F1%82%C9%82%AD%83y%83b%83p%81%5B%83%89%83C%83X.JPG にんにく・ブラックペッパー・醤油などで味付けしていますが、それほど刺激的にはせず、あくまでもサイドメニューとしての役割に徹しています。 値付けも絶妙で、ちょっとメインだけじゃ足りないかも?と思った時には、ついつい頼んでしまいます。 このつけ麺はマジ好みの味でした! 濃厚豚骨魚介とブラックペッパーの相性のよさは、以前から自分も目を付けていましたが、麺に入れるというところは頭になく、やられた~って感じです(笑) 胡椒の刺激が苦手な人でなければ、絶対に食べて損はない一品だと思います! 住所:宮城郡利府町神谷沢字化粧坂63-2 by hiro (2011年 122杯目) ビリーのカラシビつけ麺をイメージしつつ食べに行きましたが、まさか麺に練りこんでるとは想定外でした(笑) この黒胡椒麺で汁なしを食べてみたいです! -- やお (2011-07-27 23 35 51) やおさん、名前からしてブラックペッパーを使っているのかな?とは思っていましたが、まさか麺とはホントやられました(笑) この麺、確かに汁なしでも美味しそうですね! 限定でぜひ出してほしいですね~。 -- hiro (2011-07-28 05 31 37) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sentai-soubi/pages/4250.html
ドライブ用 【[[シフトカー]]】 【使用者】 【色】 【能力/武器】 【セントラルフェイス】 【[[タイヤ]]】 シフトスピード ドライブ 赤 タイプスピードへの変身、加速 「S」を象ったマーク タイプスピードタイヤ シフトワイルド ドライブ 黒 タイプワイルドへのタイプチェンジ 「W」を象ったマーク タイプワイルドタイヤ シフトテクニック ドライブ 黄緑 タイプテクニックへのタイプチェンジ 「T」を象ったマーク タイプテクニックタイヤ シフトデッドヒート ドライブマッハ 赤/白 デッドヒートへのチェンジ 「D」を象ったマーク タイプデッドヒートタイヤ シフトフォーミュラ ドライブ 青 タイプフォーミュラへのタイプチェンジ 「F」を象ったマーク タイプフォーミュラタイヤ シフトトライドロン ドライブ 赤 タイプトライドロンへのタイプチェンジタイヤカキマゼール 「R」を象ったマーク タイプトライドロンタイヤ シフトフルーツ ドライブ オレンジ タイプフルーツへのタイプチェンジ無双セイバー、大橙丸 オレンジ タイプフルーツタイヤ シフトハイスピード ドライブ 銀 タイプハイスピードへのタイプチェンジ 「S」を象ったマーク タイプハイスピードタイヤ シフトネクストスペシャル(スペシャル) ドライブ 不明 タイプスペシャルへのタイプチェンジ 「SP」を象ったマーク タイプスペシャルタイヤ マックスフレア ドライブ オレンジ 炎を纏った攻撃 燃え上がる炎 マックスフレアタイヤ メガマックスフレア ドライブ クリアイエロー 炎を纏った攻撃 燃え上がる炎 メガマックスフレアタイヤ ファンキースパイク ドライブ 黄緑 タイヤからトゲを放つ 8本のスパイク ファンキースパイクタイヤ ミッドナイトシャドー ドライブ 紫 エネルギー型手裏剣での攻撃 十字手裏剣 ミッドナイトシャドータイヤ ジャスティスハンター ドライブ 白黒 ジャスティスケージ 保安官のバッジ ジャスティスハンタータイヤ ドリームベガス ドライブ 白 ドラムシールド ドル記号 ドリームベガスタイヤ スピンミキサー ドライブ 琥珀色 タイヤの穴からコンクリート弾を撃つ ミキサー車のドラム部分 スピンミキサータイヤ マッシブモンスター ドライブ 緑 モンスター 右を向くモンスターの顔 マッシブモンスタータイヤ ディメンションキャブ ドライブ 山吹色 タイヤを軸に分離 「TAXI」の文字 ディメンションキャブタイヤ ランブルダンプ ドライブ 黄色 ランブルスマッシャー ダンプカー ランブルダンプタイヤ マッドドクター ドライブ 白 キュアクイッカー 真ん中にヒビの入ったハート マッドドクタータイヤ フッキングレッカー ドライブ 緑 キャプチャーフック レッカー車のフック部分 フッキングレッカータイヤ バーニングソーラー ドライブ 赤 不明 太陽のマーク 不明 ファイヤーブレイバー ドライブ 赤 ラダーエキスパンダー 消防車のはしご部分 ファイヤーブレイバータイヤ ローリングラビティ ドライブ 黄土色 10tオモーリ 錘 ローリングラビティタイヤ ロードウィンター ドライブ 白 フロストリーマー 雪の結晶 ロードウィンタータイヤ デコトラベラー ドライブ 紫 不明 「光」の文字 不明 カラフルコマーシャル ドライブ 朱色 不明 「CM」が表示されるTV 不明 アメイジングサーカス ドライブ 紅白 不明 ピエロの顔 不明 マンターンF01 ドライブ オレンジ フォーミュラ専用 「F01」 マンターンF01タイヤ ジャッキーF02 ドライブ 緑 フォーミュラ専用、右腕限定 「F02」 ジャッキーF02タイヤ スパーナF03 ドライブ 黄色 フォーミュラ専用、右腕限定 「F03」 スパーナF03タイヤ プロトドライブ 【[[シフトカー]]】 【使用者】 【色】 【能力/武器】 【セントラルフェイス】 シフトスピードプロトタイプ プロトドライブチェイサー 黒 プロトドライブへの変身 「S」を象ったマーク 【[[シフトカー]]】 【使用者】 【色】 【能力/武器】 【セントラルフェイス】 シフトバイラルコア マッハ 不明 超デッドヒートマッハへの変身 なし シフトライドクロッサー マッハ 不明 マッハチェイサーへの変身 なし ダークドライブ 【[[シフトカー]]】 【使用者】 【セントラルフェイス】 【[[タイヤ]]】 シフトネクストスペシャル(ネクスト) ダークドライブ 「N」を象ったマーク タイプネクストタイヤ ネクストビルダー ダークドライブ 不明 不明 ネクストハンター ダークドライブ 不明 不明 ネクストデコトラベラー ダークドライブ 不明 不明 特殊形態時 【[[シフトカー]]】 【使用者】 【色】 【能力/武器】 【セントラルフェイス】 シフトハートロン ハート 赤 仮面ライダーハート(タイプスピードワイルドテクニックという名の形態)への変身 「R」を象ったマーク
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1740.html
かまいたちの夜 かまいたちの夜 特別篇 かまいたちの夜 ADVANCE かまいたちの夜 Internet かまいたちの夜 輪廻彩声 機種:SFC,PS,GBA,PC,Mob,PSV 作曲者:加藤恒太,中嶋康二郎 開発元:チュンソフト 発売元:チュンソフト(Mob版の一部はドワンゴ配信)、5pb.(PSV) 発売年:1994年(SFC),1998年(PS),2002年(GBA/PC),2004年/2010年/2013年(Mob), 2017年(PSV), 2018年(PC輪廻) 概要 『弟切草』に次ぐチュンソフトのサウンドノベル第2弾。 前作よりもミステリー色の強い作品と思いきやプレイヤーが事件を解決出来なかった場合、次々と殺人が起こりホラーサスペンス風のエンディングを迎える。 恐怖感を煽るBGMは評価が高く、テレビ番組でも度々使用された。 PS移植版ではBGMが新規アレンジされている。 2002年には続編の『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』が発売された。 2017年にはPSVitaで5pb.がリメイクした『かまいたちの夜 輪廻彩声』が発売。 こちらもBGMが阿保剛氏に新規アレンジされているほか、オープニングテーマも追加された。サウンドテストも追加。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 かまいたちの夜 中嶋康二郎 オープニング オープニング258位冬・雪・氷118位 Introduction 加藤恒太 しおり選択画面 第3回334位第5回603位冬・雪・氷112位 ゲレンデの恋人たち 中嶋康二郎 花のOL三人組 加藤恒太 わしが香山や!~男の大往生~ 加藤恒太 ペンション・シュプール 加藤恒太 不快 加藤恒太 遅れてきた客 美樹本 中嶋康二郎 悪夢 加藤恒太 うろつく殺人犯 加藤恒太 トラウマ126位 変な場面 加藤恒太 懐かしいあの風景 加藤恒太 疑心暗鬼 加藤恒太 トラウマ11位 ひとつの推理 加藤恒太 推理シーン 掘り出し108位 レクイエム 加藤恒太 俊夫の怒り 中嶋康二郎 闘い 中嶋康二郎 解決 中嶋康二郎 混乱 加藤恒太 長い夜の始まり 加藤恒太 せまりくる恐怖 加藤恒太 意外な結末 中嶋康二郎 殺人鬼 加藤恒太 トラウマ141位 遠い日の幻影 加藤恒太 バッドエンディング 第3回316位第6回782位第7回587位第8回492位第9回601位第10回997位第11回879位第12回765位第13回980位SFC214位エンディング145位第2回エンディング117位ゲーム未収録32位(アレンジパック)冬・雪・氷23位夜230位トラウマ60位 琥珀色の三日月 中嶋康二郎 フランス情報部 SDECE 中嶋康二郎 伝説のスパイ 中嶋康二郎 mission 加藤恒太 追跡 中嶋康二郎 失くしたものは…… 中嶋康二郎 雪の中の進路 加藤恒太 LOVER 加藤恒太 ノスタルジア 加藤恒太 追憶 加藤恒太 悪霊 加藤恒太 Oの喜劇 加藤恒太 血のついたメッセージ 中嶋康二郎 すてきな宝物 加藤恒太 暗号編エンディング SFC274位 不思議のペンション編(サントラ未収録) Level 1~3 モンスター出現 ダンジョン発見/戦闘 勝利 Level 5入り口 Level 27 かまいたちの夜 輪廻彩声追加曲 HAKU-GIN 作:志倉千代丸編:水島康貴 オープニングテーマ(PSV)歌:エラバレシ 廻雪の詠 西坂恭平 オープニングテーマ(PC)歌:霜月はるか 上記の他、効果音扱いのBGM(曲名無し)がいくつか存在している。 『輪廻彩声』では効果音扱いのBGMが差し替えられ、サウンドテスト未収録となっている。 サウンドトラック かまいたちの夜 サウンドトラック スーパーファミコン版のオリジナルサウンドトラック。 かまいたちの夜 CDドラマ 隠しトラックとして「不思議のペンション編」のBGMを収録。 サウンドノベル・エボリューション2「かまいたちの夜 特別編」スペシャルアレンジパック 新規アレンジトラック。 PV
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/53723.html
【検索用 こんとらりーせみほたーる 登録タグ 2023年 Cumber Klayn VOCALOID こ みせいねん アップルパイ 初音ミク 微熱 曲 曲か 沢田凛 鏡音リン 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Klayn・みせいねん 作曲:Klayn・微熱 編曲:Klayn・微熱 ナレーション:Abbey イラスト:アップルパイ 動画:Cumber Special Thanks:沢田凛 唄:鏡音リン・レン 曲紹介 友人達との合作です。あついね〜 ☆★☆★ 出 演 激蝉:鏡音レン 超蛍:鏡音リン 琥珀色の蟹:Klayn 待れを霽つ夢渡:微熱 睡蓮の花を食べる:あっぷるてぃ □□ビャンビャン動画:Cumber 夏は断然血の海派:安孫子アナ アナウンサー:初音アナ(フリー) パリピッピ(ほのおタイプ):みせいねん ☆★☆★ Special Summer:Sawadarling 曲名:『コントラリー・セミホタール』 キメラリスペクト企画「QhimerA」参加作品。 歌詞 (動画より書き起こし) 輝くひとみ 夏を見つけた キラキラ 目と目が君と合っちゃって 衝動を詰め込んで 外へ出かけよう! 超ホットな 僕と君 超coolな 私と君 迎えるSummer Day 全部ゼンブ染まりゆくスカイ・ブルー スミノフ 後ろつい振り返る 君が持つ冷たいモヒート もう一生 君だけ愛してる♡ ビガッ☆ ビガッ☆☆ ビガッ☆☆☆ wow ベイベー さざめく波が心揺らして 世界が輝き出す マイ・プレシャス・デイ こんなにきらめく君のその肌に 惹せられて 動き出して 燃える サマー・デイ☆彡 さざめく蝉 言の葉を揺らす せせらぐ川は 喉を潤す 木漏れ日の下 眠るハンモック chill hop担当 リンが参上 森羅万象の森ガール そう ここにはここのノリがあるの 熱苦しいのは気が向かない マンタフライで啜る珈琲とMojito あの曲もう一度リピート Ring Ringと風鈴の音 ってなんか私の名前みたい(笑) 「ありがとう」よりも伝えたい「早く寝りん」 木陰でtake a napするcamping 安心 これが楽しいんです 肌は見せない薄手のカーディガン 燃えるのはキャンプファイヤーだけでいいわ 紅く染まるこの夕暮れに 世界が輝き 私がきらめくのならば 紅く染まるあなたの頬に 魅せられてしまうほど 私、馬鹿じゃない 会いたくてアイラビュー イェー 大袈裟なあなた I can be a good "mate" こっち向いて! もう!触らないで 考えてる君のことばかり 構ってるあなたのことばかり さざめく波が心揺らして 紅く染まるこの夕暮れに 世界が輝き出す マイ・プレシャス・デイ 世界が輝き 私がきらめくのならば こんなにきらめく君のその肌に 紅く染まるあなたの頬に 惹せられて 動き出して 魅せられてしまうほど 燃える サマー・デイ☆彡 私、馬鹿じゃない 輝くひとみ 君が見つめた キラキラ 目と目が何故か合っちゃって 胸が騒がしいのは気の所為だよね contrariesに燈された蛍の光 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/mahouka/pages/1769.html
レナ・フェールは、USNAの政治結社「FEHR」の首領。 「聖女」の異名を持ち、カリスマ的存在となっている。 シャーロット・ギャグノンを除くFEHRのメンバーからは『ミレディ』と呼ばれている。 透き通るような明るいミディアムストレートヘア、琥珀色の瞳、白人にしては小柄な体格で、「美女」というより「美少女」という表現の方が相応しい外見。 実年齢は30歳だが、16歳前後にしか見えない。 強力な精神干渉系魔法(快楽を与えるタイプ)の使い手。 バンクーバーにいながら、千キロ離れたシャスタ山や、太平洋を超えた日本にまで意識だけの星気体(アストラル・ボディ)を飛ばしている。 リーナには及ばないが、一般のスターズ隊員には匹敵する魔法力を持ってると思われる。 男性型ヒューマノイドロボットを使用しており、一般的な名称『VUTLOR』(Variable Use,Tough and Long Operate Robotの頭文字)をもじって、『BUTLER』という愛称を付けている。 『レナ・フェール』は偽名で、本名は『レナ・シュヴァリー』。 司波深雪には、司波達也に対する言動において「要注意」扱いされている。 七草真由美とはFEHR訪問時に仲良くなる。七草真由美は彼女を友人と思っている。一方で、レナ・フェール自身は、司波達也が七草真由美をシャスタ山に関わる事象に関わらせたくないことを察しており、古代文明の件について口を濁している。 略歴 2070年6月 - 誕生(*1) 能力 アストラル・プロジェクション デフューザー ユーフォリア アタラクシア 登場巻数 メイジアン・カンパニー1巻、メイジアン・カンパニー2巻、メイジアン・カンパニー3巻、メイジアン・カンパニー4巻、メイジアン・カンパニー5巻、メイジアン・カンパニー6巻、メイジアン・カンパニー7巻、メイジアン・カンパニー8巻 コメント メイジアン4巻のカバーで見るとレナさん意外と背高いのね。達也が見下ろされてる。 (2022-05-15 01 46 06) え? マジ? と思って見てみたけど明らかに立ってる高さが違うじゃん。頭頂部の差が頭3分の1弱で、手首の位置の差が頭1個弱なので差分値は頭3分の2。人の体格は頭頂部-手首≒手首-足元なので差分値を倍して、概算なので幅を持たせるとして頭1個~1.5個。高めに見積もっても160前半ってとこじゃなかろうか? (2022-05-15 12 31 07) 幽霊みたいに浮かんでいるんじゃないの。地面と接地していたらどんだけ足が長いんだよ。 (2022-05-15 22 56 24) ウェスト高く見えるけどレディースだとこういうのもあるよ。重ねた指先から下くらいが足だから達也と同じくらいの身長でヒール履いてたらおかしいってことはない。 (2022-05-16 13 08 59) 1巻で「白人にしては小柄」「フランス系」とあるから160弱とかだろう (2022-05-16 13 45 14) 表紙の事を言ってるならレナのあれはアストラル体だから、実際浮いてるだけ。 作者もそうコメントしてる (2022-05-16 17 03 40) 浮いてる分引いてもバランス的にそこそこ身長あるな。個人的には170くらいはあってほしい。男性陣がやたらでかい割に高身長女性キャラが少ないんだ。 (2022-05-16 21 28 40) 登場人物を見るかぎり平均身長は上がってそうなのに女子の高身長がいないのga不自然ではあるな。でも個人の好みはどうにもならんからしまっといてくれ。 (2022-05-17 11 29 26) まぁ見た感じ真由美とほぼ一緒の身長っぽいね。 (2022-05-20 01 33 11) この人の実力は少なくとも真由美クラス以上かな。スターズに匹敵するなら (2022-09-20 11 42 08) 人物 女性
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/914.html
俺が生まれた時、そこに光は無かった。真っ暗闇。一際の光も入らない、どうしようもない、暗闇だった。 何処で生まれたかなんて知らないし、誰からも教えてもらえない。 それ以前には俺には、父親と呼べる人間も、母親と呼べる人間も存在しなかった。生まれた時から俺は、一人だった。 自我に目覚めた事に握ったのは鉛筆でも無きゃ玩具でも無い。ライフル。下品に黒光りして、人を殺す事で真価を発揮する、武器の中の武器だ。 胡散臭いターバンを巻いた大人達が命令する。異教徒を殺せ。殺せば殺す程、お前達は神に召され、明るき未来へと導かれるであろう。 俺は――――いや、俺と同じガキ共は、その大人達に殴られ、罵倒され、尊厳を奪われながらライフルを持ち人を殺した。殺して、殺して、殺しまくった。 奴らは俺達を宗教で洗脳してる気なんだろうが、それは全く違う。 宗教なんざ関係無い。俺達は怖かった。大人達に使えないと判断され殺される奴を見る度に、俺達は引き金を引く。 殺されたくない、生きたい。生きたいから、殺す。善も悪もモラルも関係無い。何も知らない俺達は、そうする事でしか生きられなかった。 物心が付いてくる――――10歳ちょっとの頃か。俺と一部のガキに、新しい命令が下った。 斬り込み隊長として、ロボットを操り他の奴らの壁となりながら本拠地を破壊しつつ、人を殺せ。要するに人殺しだ、馬鹿馬鹿しい。 俺にはそのロボット――――オートマタの原動力となる、マナという物を上手く扱える才があった。故に俺は常に前線に回された。 前線に回された所でやる事は変わらない。オートマタにマナを送りつつ、後方で指示を待つ奴らに突撃するよう命令するだけ。 俺はその間、何も考えない。ただマナを送るだけの事を考える。 オートマタの目前で悲鳴や女や子供の泣き叫ぶ声を聞くと、頭がおかしくなるから。いや……もうとっくに頭はおかしくなってるがな。 そうそう、俺には生まれが分からない、つまり過去が無い。同時に、名前も無い。 だから俺は大人達にこう呼ばれた。28番と。俺と同じ様に他のガキ共も、同じ様にそれぞれ番号を振り分けられていた。 兵士であり消耗品である俺達に、名前なんて必要無い様だ。 俺と同じ様にあいつらも皆、最初から親がいなかったり、親に見捨てられたり、親が殺されたり。全員俺と同じく、過去を無くしている。 大人達は俺達に、戦う事を忘れない様にライフルを抱いて寝かせた。冷たく無機質で多くの人間の血で汚れたライフルは、俺にとって唯一、信じられる物だった。 後々に分かった事だが、俺達を拉致し兵士に仕立て上げた連中は、宗派の過激派の末端だったらしい。要するに最初から宗教なんざ関係無い。 人殺しを育てる為に集められた奴らって事だ。何かあれば真っ先に切り捨てられる。俺も奴らも、その程度の価値しか無いって事だ。 手口は至ってシンプル。俺の様に幼少時から身寄りを無くし、人生が真っ暗闇な子供を誘拐して、折檻と洗脳で兵士を作り上げる。 この現実をモラリストが見たら何て非人道的なんだと喚くんだろうが現実だろ、これが。 強い奴が弱い奴を食らう。弱肉強食だ。そして俺はその弱い部類になっちまった、それだけだ。 前線に出されたオートマタは、大概処分される。消耗品が消耗品を扱う。最低なジョークだな。 だが、あの頃の俺にはそれ以外に生きる術を知らなかった。とにかく、マナを充填して、ロボット――――オートマタを酷使し、砂に塗れたパンをかじって寝る。 ボロボロになっても修理される事無く、スクラップにされ業火の中に燃やされるオートマタを見る度、俺は思った。 この世界は狂気で成り立ってる。そして、俺はその狂気の中でも狂わされてる側、だってな。 だから俺は思う。何時か必ず、狂わせる側に、弱肉強食の中での強であり、狂の部類になってやる、と。 だが、当時の俺にはそんな事を考えていても実際何をするべきかが思いつく程頭が回らなかった。だから変わらない。1年経っても、3年経って、5年経っても。 俺はオートマタを使い、またライフルを使い、前に立ち、先導して人を殺し回った。変わった事と言えば、ガキ共を束ねる隊長格となっていた事だけだ。 殺して帰って食って寝る。殺して帰って食って寝る。その狂ったサイクルを何千回と繰り返していく内に、俺は次第にギリギリ保っていた思考が停止していく様になっていた。 そんな日、ある命令が下った。 敵対する穏健派の本拠地が見つかった。巨大な本拠地だから、俺含めた兵士全員を出兵させろ、と。 今までちょくちょく、規模の大きなアジトを潰した事はあったが、全員で出るのは初めてだ。 兵士であるガキ共、40人を連れて俺はそのアジトへと向かった。オートマタを使いたかったが、全て修理中という事で貸して貰えなかった。くそったれ。 やけにジメっとしていて小雨が降る嫌な気候の中、俺達は武器を隠す為の布を深く被り、アジトへと忍び寄る。 石で出来た段差を昇っていくと、穏健派の奴らが潜んでいる大型テントが複数見えた。俺は呼吸を整えながら、布を取りライフルを構える。 何も考えるな。ただ無心に、人を殺せ。何か考えればそれだけで動きが鈍る。 まだ動くなと後方に合図を送りながら、カタツムリの様にゆっくりと動き、最後の一段を昇る。 よし、今だ。一気に俺は立ち上がり後方へと、散らばりつつ各個目標を殺す様に命令し、目の前のテントに向かってライフルを向けながら突っ込んだ。 引き金を引こうとした、途端、一瞬、俺の思考が鈍った。 そこに俺を待っていたのは、穏健派のボスでも幹部でもなく、ボロ切れみたいな服を着せられて、じっと身を寄せ合っている、二人の女だった。 一瞬で目鼻立ちから俺と同じ年である事を見抜くが――――同時に何だコイツ? と俺の思考は一時的に麻痺した。 女は二人とも、特徴的な容姿だった。二人とも地面に着く位に長い白髪に、整った目鼻立ち、それに――――琥珀色の、瞳。 その内の一人、大人びた雰囲気の女が、抱いている今にも泣き出しそうな方を庇う様に動くと、俺を睨みつけた。 涙目ながら、絶対に俺から目を逸らさず、俺を睨みながら、女は言った。 「私はどうなっても構わない。貴方が私に何をしようと全て受け止めるわ」 「だけどレインには……この子にだけは手を出さないで。この子には私と違って、未来があるから」 いつもならだ。 いつもなら俺は殺す対象が何を言おうが、問答無用で有無を言わさずに引き金を引いていた。数秒も経たずにそいつは見るも無残な死体になっていた。 だけど、何故だ? 何故俺はコイツらに引き金を引けない? 琥珀色の瞳に見つめられていると、俺の体は金縛りにあっている様に固まってしまう。 「……お前らの」 俺は必死に頭を振り、この金縛りを解く。 「お前らの生死を決めるのは……俺じゃない」 そうだ、俺にはコイツらをどうこうする権利は無い。俺にあるのはコイツらを殺す権利だけだ。だから早く――――おい? どうした? 引き金を引けよ。この目の前にいる人間を殺せ、簡単だろ? 頭の中で何度も、そういう声が反響しては引き金を引けない俺を責め立てる。殺せ、殺せ、殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ! さもなきゃ奴らに、大人共に嬲り殺されるんだぞ。早くしろ、早く早く早く早く早く! 何してんだよ! 死にてえのか! 「隊長!」 その時、俺の思考を打ち切る様な大声が耳元に響いた。振り返ると確か――――3番と呼ばれるガキが、俺に何故か必死な形相で叫んでいた。 「何だ?」 「俺達は嵌められました! 奴」 次の瞬間、その3番の頭部が弾け飛んだ。脳味噌やらの部分がスプレーみたいに散らばった血と一緒に地面にぶちまけられる。 辺りを血の海にして痙攣している3番の頭部を、拳銃を持った趣味の悪いワイシャツを着た男が、アリを潰す様に踏み付けると心臓の部分に一発。 確認するまでも無く3番は死んだ。頭がクリアになっていくと、周囲でガキ共の怒号や悲鳴、それに被る様にマシンガンの乱射音が聞こえてくる。 3番を殺した男がこちらを向き、拳銃を構えた。迎撃しようとしたがもう遅い。 鋭く貫かれる痛みと共にライフルを落とした。ボトボトとライフルに、どす黒い血が流れ落ちる。これじゃもう、撃てない。 それでも……と、銃を握ろうとした途端、視界が歪むと共に脳が揺さぶられた。思考が数秒くらい遅れてから、追いつき、理解する。蹴られたんだ。頭を。 男に蹴られたまま、俺は仰向けになって転がった。頭にダメージを負ったせいか、立ち上がれない。 男が近づいてきて、俺の頭を踏みつけ、見下しながら、俺に言う。 「お前らのボスはな、お前らを売ったよ」 何……? こいつ……何を、言って……。 「お前ら末端が知らない間に、お前らのボスがウチの宗派のボスと取引したんだよ。穏健派に寝返るってな。平穏に暮らしたいんだと。 で、その誓いとして金積んで、二度と争わないという誓いを立てる代わりとして、末端であるお前らを全員処分する為にここに呼んだって訳だ。ここには俺らと」 男はそう言いながら、あの二人の女が居るテントへと顔を向け、ニヤつきながらまた俺を見下し、言う。 「俺達が偶然殺しちまった商人のガキしかいねえよ。ま、あのガキも碌な目には会わねえだろうがな」 俺達……いや……俺達は……何の為に……。 生きる意味も、意義も見出すことさえも許されず、使われるだけ使われて、使い捨て、されて……。 最後の最後まで……狂気に狂わされたままで……死ぬの、か? 「お前に恨みは無いが生まれが悪かったな。まぁ、諦めて死ねよ」 銃口が、俺の顔を覗いている。 普段は他人に何も考えずに向けている銃口が、これほど真っ暗で何も見えないとは思わなかった。 暗い、暗い、穴。そこから出てくる無慈悲な弾丸で、俺は散々人を殺して来たのになんだ、これは。 怖い。死ぬのが怖い。視界が滲んできて、体が異常に寒くなり震えてくる。雨が降ってるからじゃない。心の底から俺は震えている。 殺さないで下さいと声に出そうとしても、頬が腫れてきた上に歯を数本無くした。まともに喋れない。 いやだ。このまま、自分の生まれた理由も分からずに死ぬなんて、俺は……いやだ! 雨が目に入っていたいのに目を閉じられない。このまま殺されるなんて、いや……だ。 銃口しか見えない。助けて、誰か、助けてよ、誰か……。誰か、助けて……ください……。 死にたく……ない……。死にたく、ないよ……。 「例の子供はどこだ?」 誰かの声が聞こえた。女の声でもワイシャツの声でも無い、老人の……声? 老いているがその実、凛としていて芯が通った、老人の声だ。老人で……男、か? そんな奴……居たか? もしくはコイツらのボスか? 直ぐに殺されないと分かると、徐々に、俺の意識が戻ってくる。 男が俺の頭から足を退けた。だが、動けない。動けないが、聴覚と半分だけだが、視覚が生きてる。 内容までは聞き取れないが、男は老人と何か話している様だ。老人がうむ、と頷いた事だけが、はっきりと聞こえる。 くっ……駄目だ、頭の中が靄が掛かったきた……。 あの老人が何者なのは見当もつかない、が……少なくとも少しだけ……あの老人のお陰で生き延びられてるみたいだ。 痛みを押しながら体を仰向けからうつ伏せにする為に体を回す。体の感覚が冷え切っていて、死んでる。 ギリギリ死んでない片目は、不思議な事にハッキリと見えた。テントに入った老人が……あ? ……あの、二人の女? 何であいつらが……老人に……? 俺は歯を食いしばってそいつらへと這っていこうとするが、体が全く動かない。遅かれ早かれ……死ぬのか、俺は。 こんな所で、消耗品として死んで溜まるか。俺は……俺は、狂気を……いや……狂気を……。 プチン、と俺の視界はそこで途切れた。 だがまだ、聴覚は完全には死んでない。遠く、誰かが俺を呼んでいる様だ。して、こう言ってる。 「助けてあげて」と。 どうせ無駄だから、このまま死なせてくれ。 ……どうして、俺を呼ぶ。女。俺は……俺をお前を……。 「おはよう、目、覚めた?」 ~……誰かの声。俺は……死、死んでない? あの時完全に……俺はあの時死んだ筈だ。これは何だ? 死後の世界か? 何も考えないまま、俺は上半身を、起き上がる? 何だ、何処だ、ここは? 四方を白い壁に囲まれていて、横にはずらっと白い……ベッドが並んでおり、俺も同じベッドで寝かされている。 鼻を刺激する嫌な匂い。これは……薬品か。ここは病院なのか? にしてはやけに殺風景過ぎる。ベッドだけなんて。 何もかもが訳が分からない。ふと自分の体を見ると、胸元に掛けて包帯が巻かれている事に気づく。 くそ、訳分からん。動こうとすると一寸、悲鳴を上げたくなるほどの痛みが襲ってきた。歯軋りして、拳を強く握るとその痛みを和らぐ、気がする。 「無理に動いちゃ駄目。まだ傷は治ってないんだから」 傍らでベッドに腰掛けている女が、俺を気遣う様に肩に手を触れる。俺はそれを突っぱねる。 この……と思って、軽く驚く。この女……俺が殺そうとしたあの二人の内の、大人びた方だ。 「ホントに死んじゃうかと思ってハラハラしたよ……。良かった、生きてて」 「……お前は?」 俺は初めて真正面から、この女の顔を見る。 あまり女を知らないものの、世辞ではなく綺麗な女だと思った。と、俺が何より気になったのは、その女の琥珀色の目だった。 何故俺は、この目に魅入られるんだろう。不思議な位、俺はこの女の目に見つめられると、自分が酷く矮小な人間に思えてきて嫌になる。 「お姉ちゃん……怖いよ、その人」 と、その女の隣で俺から隠れる様に……同じく白髪で琥珀色の目の女がベッドの上に上がると、チラチラと俺を覗いている。 確かこの俺から隠れている女は……レイン、と呼ばれていたな。さしずめ、この女の妹かなんかだろう。 「こら、レイン。そういう事言っちゃ失礼でしょ」 「でも……」 レイン(下の名前が分からん)を女はそう言って嗜めると、俺の方を向いて、話し始める。 「こんな所で自己紹介も変だけど……。私、リシェル・クレサンジュ。見ての通り、女の子」 リシェル……クレサンジュ。思わず女が名乗ったその名を復唱していた。 リシェル、というこの女は何故、俺を助けたのだろう。リシェルは何がおかしいのか、口元に微笑みを作っている。 ……何故だか無性に腹が立ってきた俺は、リシェルに乱暴に言い放つ。 「どうして俺を助けた?」 本音、だった。別に情を掛けて貰おうとは微塵と思わない。俺はあの時、確実に死んでいる筈だった。 何故だ、何故俺をお前は助けた? これ以上生きたって……俺にはもう、何も無いのに。 「俺は……お前達を殺そうとしたんだぞ? 如何して殺そうとした人間を助けた?」 率直だった。しかし、そうとしか聞けなかった。 俺はあの時確かに、コイツらに銃を向け、撃とうとした。殺そうとした。 それなのに……。それなのに何で、俺を助けたのか。リシェルは何も答えない。 「どうしてだ……答えろ」 レインがリシェルの服の裾をギュッと、強く掴んだ。リシェルを睨みつけている俺の事が怖いのだろう。 だが、俺はどうしてもリシェルから聞きだしたかった。あの時、俺は間違いなく死んでても、いや、死んでいた方が良かった。 どうして……なぁ、答えろよ。おい……。 「何黙ってんだよ……答えろよ!」 反射的に怒号が、俺の口から飛び出る。レインがビクッとして、震えながら耳を塞ぎ、リシェルに抱きついた。 俺が叫んでも誰も来ず、部屋には俺とリシェルとレインしかいない。気持ちの悪い沈黙が、流れる。 リシェルは俺の怒号など意にも介さない様に、レインの頭を怖くない、怖くないと撫でながら、俺の微笑んで、答える。 「何故と言われても困るよ。けど、そんなに答えが欲しいなら教えてあげる」 「目の前で死にそうな人がいるから、死んでほしくなかった。ただ、それだけだよ」 「……それだけか? 本当にそれだけで、俺を助けたのか?」 「それだけだよ。……ホントにそれだけだよ?」 そう言ってリシェルは微笑む。本当にそれだけの理由だと、表している様に。 理解できない。自分を殺そうとした男を、どうして助けたんだ。分からない、本当に、分からない。 どうして笑ってられる。今すぐにでもその助けた男に殺されてもおかしくないのに。何だ、この女は。 「君の質問に答えてあげたから、私の事も聞いてくれる?」 そう言ってリシェルは、レインを膝元に寝かせると、髪を撫でながら、話し始める。 レインはと言えば、俺の方を一切見ずに、じっと目を閉じている。 「私とレイン……ううん、私の家族はね、壺だとかカーペットだろかそういう物を売ってる、なんて言うんだろう……骨董屋さんを営んでたのね。 けど……思い出したくないんだけど……お店の近くで、テロがあって……お父さんとお母さんが、私達を助ける為に」 「死んだのか?」 俺がそう言うと、リシェルの頬が引き攣る。別に悪気があった訳じゃ無く……いや、悪気だな。俺は思った事を言ってしまっただけだが。 「……うん、死んじゃったの。私達の目の前で、お父さんもお母さんも、お店も全部無くなっちゃった。 それから私達はその場から逃げようとしたけど、その……」 「その?」 「……その、テロを起こした人の、仲間の人達に連れてかれちゃったのね。多分、私達をテロの目撃者って事で殺したかったんじゃないかな。 私もレインも、殺される事を覚悟してたけど、あの人達は私達を殺さなかった。殺さないけど……逃がしてくれる訳でも無かった」 俺は口を挟めず、リシェルの話を聞くしか無かった。 「それから……それから……よく、覚えてないや。けど、レインに手を出さない代わりに……その、ね? その代わりに……色々、変な事をされた。でも、良いの。レインが……無事なら……って」 リシェルが俺が寝ているシーツを握った。その握っている手は若干、震えてる様に見えた。 何をされたのかは聞かなくても想像できるし、聞く気もない。ただ――――ただ、思う。 このリシェルとレインという二人の女は境遇は違えど、俺と同じく全てを無くした様だ。だが、俺と。 俺とコイツらとでは、決定的な違いがある。 例え悲劇であろうと、コイツらには振り返る事が出来る過去がある。幸福であったと思える過去が。 だが、俺はどうだ。俺には、俺には何も無い。俺には母親の記憶も、父親の記憶も、何より何処で生まれたかの記憶もない。 俺にはこいつらが憎い。何の確固たる物も無い――――消耗品としてしか生きられない俺にとって、確固たる物がある――――過去があるコイツらが羨ましくて仕方が無い。 だが……俺はその憎くて堪らないコイツらに、命を救われてしまった。自らが望んでいないとはいえ、コイツらに命を救われてしまったという事実だけは確かだ。 なら……なら、俺は如何する。助けられたという事実が、俺を弱者にする。コイツらがいなければ、俺は今頃死んでいた。 ならば俺は……。 ……くそっ。良いだろう、ならばお前らの命、次は俺が救ってやる。それでこの借りは返す。 その借りを返したら、徹底的に利用してやる。俺が強者に――――いや、狂者になる為に。 「でねでね、何時までこんな生活続くのかなって思ってたら……レファロ・グレイってスーツを着たおじさんが来たの。 そのレファロさんが私達を必要だって言ってくれて……それでその……」 「その日、取引の日が来た、のか」 俺がそう聞くと、リシェルはこくん、と頷いた。 「それで……私達を引き渡す日に」 「俺……いや、俺達が、お前達が監禁されていたアジトを奇襲した」 リシェルは俺の言葉にキョトンとしていると、あ、あぁ、そうだねと他人事みたいな、惚けた声を出した。 この女、本当に何なんだ? 今こうして境遇を語っている時と、俺がなぜ生かしたと問いた時の雰囲気がまるで違う。 底が知れない奇妙な女だ。だが……。これだけは、聞いておこう。 「一つ聞く、リシェル・クレサンジュ」 「……もし、俺がお前を殺すと言ったらどうする」 すると、リシェルの表情が次第に、冷たくなっていく。冷たくという表現が適切かは分からないが、琥珀色の目から次第に、光が消えていく。 そしてリシェルは、言った。ただ、口元だけは微笑んだまま。 「レインに危険が及ばないなら、私はどうなっても構わない。けどね」 「もしレインに何かあったら、私はどんな人でも殺すよ。私と同じ年の子でも、下の子でも」 「起きたのか」 気付けば誰かが部屋に入ってきた。白い……スーツ? らしき服装を着た、目つきの鋭い老人だ。 かなり年を取っている様だが、その目や表情からは野心とか野望みたいなのを感じる。実年齢よりずっと若い、そんな何かを。 老人は俺達の方へと歩いていき、ベッドの近くで足を止めると、リシェルへと声を掛けた。 「被験者はお前達を除いて全員集合した。それでその男の体調はどうだ?」 老人がそう聞くと、リシェルが俺の方を向いた。 どうやらリシェルは俺自身にこの老人……いや、レファロ、か? 記憶を呼び起こしていくと、この声は確かにあの老人だ。 記憶力に自信がある訳ではないが、俺はその記憶が確かな物だと確信している。 「どうした?」 「……取りあえず動ける」 そう答えるとレファロは俺の顔も見ずに踵を返すと背中を向けたまま、言った。 「リシェル・クレサンジュ、レイン・クレサンジュ。第一回目の訓練を行う。早く着替えて集合しろ」 と、レファロが首だけを俺に向けて、言う。 「お前、名は?」 名前? 俺にはそんな物はない。ましてや記憶もない。だが……数字だけは、ある。 「2……」 「28……番」 『ノイル・エスクード』 その名を呼ばれて、ノイルはゆっくりと閉じていた目を開いた。 どうやら、少しばかり、眠ってしまっていた様だ。ついでに、思い出したくも無い、「過去」を、思い出してしまった。 目の前ではライトアップされた、狼を象った彫刻が、ノイルを見下ろしている。常にいる他の4体の動物の彫刻は居ない。 『どうやら疲労が溜まっている様だな。やはりレファロ・グレイの監視はは苦労するのか』 「申し訳ありません、ウルフォン様。気が緩んでおりました」 ノイルはそう言って、目の前の狼の彫刻――――の先にいるであろう人物へと、深く頭を下げた。 『アンサラ―とライオネル・オルバ―の取引は成功した様だな』 「はい。どちらも円満とはいきませんが、大方交渉が成立しております。ウルフォン様の予定通りに、事は進んでおります」 『多少の誤差は構わん。今のまま計画が軌道に乗れば何の問題もあるまい』 「して、4人の処分は何時、行いますか」 ノイルがそう聞くと、ウルフォンは数分程沈黙し、再び話し始める。 『アンサラ―……否、生贄共が奴の基地に乗り込んだ時点で構わん。まぁ、象なら近々心臓発作で逝く、予定だ』 「分かりました。では、このまま計画を続行するという事で宜しいですね?」 『期待しているぞ、ノイル・エスクード。レギアス、否、全ての軍事力を手に入れるのは』 『私だ』 ノイルは深く一礼し、その場を後にする。 レファロ・グレイを欺き、アンサラ―を欺き、ライオネルを欺き、この男の本当の目的は何なのか、未だに分からない。 スーツの胸元に入っていた煙草を取り出し、火を付ける。 ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit 一服し、ノイルは――――呟く。 「さて――――」 18・5話 暗闇 煙草を口元から離し、マナを使い一瞬で蒸発させ、ノイルは再び、呟く。 「どいつが最初に狂わされるかな」 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) + ... 名前
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/3202.html
【パーソナリティー】 名前:“死を振り撒く者の女王”リッツェ=ガーランディン 性別:女性 外見年齢:19歳 階級:大魔将 【能力値】 戦闘:10|調教:5|体力:10 運動:6|奉仕:4|魔力:8 情報:8|誘惑:6|自尊:8 HP:50 MP:40 PP:40 DP: 【魔族特性値】 12:狂戦士(戦闘+1/誘惑-1) 戦いに酔い、その手を常に血に汚し、凶暴なオーラをまとう。その戦う姿は恐怖を振りまき、見る者を萎縮させるだろう。 23:元素の衣(情報+1/奉仕-1) 火・氷・雷のいずれかの精霊を身にまとっており、彼らによって常に情報を得ることができる。 53:不死者(体力+1/奉仕-1) 魔界に落ちた死霊・亡者であることを示す。かつて人間であり死を介して魔と化した彼らは、死したがゆえに存在に執着する。 62:異色の肌(魔力+1/誘惑-1) 生物的とはおよそ言えない肌の色。白いアルビノや赤褐色、暗青色、薄緑、薄紫などがよく知られる。 61:闇の紋章(魔力+1/調教-1) 体中に闇の魔力を導く禍々しい紋章が浮かんでいる。己の肉体そのものを魔法陣とし魔力を強化しているのだ。 【魔王特性】 33:冥王 亡者を統べる死の王。倒した『ダムンド』『リッチ』を死亡させず奴隷にすることが出来、遭遇した『デュラハン』と友好的になる。 【所持アイテム】 11 属性片手武器 片手 ダメージ+8の武器。火・氷・雷のいずれかの属性を持つ。形状についてはPLの自由。 氷属性。銘:劫凍刃(ごうのこおるは) 25 魔獣装甲 衣装 魔獣一体を生きたまま加工した鎧。装甲+8、戦闘+1。 35 闇のまとい 装飾 闇属性のダメージを無効化する暗黒のマント。 33 戦鬼の指輪 装飾 戦闘判定で与えるダメージを+5する、禍々しい意匠の施された指輪。 22 蛇縄 両手 ダメージ+5の魔の縄。相手を緊縛し、装甲を通ったダメージはHPではなくPPに与えられる。 この縄による緊縛は淫辱的なものであるが相手の行動を妨げることはない(通常通り動ける)。 UC 混沌の刃 片手 ダメージ+0、装甲値無効 【呪文】 12 ブリザード 12 凍てつく氷雪の嵐を巻き起こす。視界内の敵全てにに6+魔力ダメージ(氷)。 33 バーサーク 8 狂戦士化の強化呪文。以後1時間、対象の戦闘を+2する。 UC モンスターロード 16 怪物支配の魔法。HPが1/2以下になった『異形』タイプのモンスターを奴隷にする。 【所持金】:10 ソウル 【一般アイテム】 魔奴隷 配下 少女や少年の姿をした下級魔族の奴隷。1セッションに1度だけHP・MP・PPのいずれかを10点だけ回復する。 闇の牢獄 装飾 亜空間結界の宝珠がついた指輪。奴隷化した存在を閉じ込めておき、任意に呼び出せる。 装備パターン A: 混沌の刃+劫凍刃 ダメージ+13 装甲値無視、氷属性 B: 蛇縄 ダメージ+10 装甲を抜けたダメージはPPに与えられる 【魔族奴隷】 ★五つ分 【モンスター奴隷】 まだなし 【設定など】 元人間にして、女だてらにとある国の騎士団長をしていた。 けれどもあるとき、部下に共謀され裏切られ、氷漬けにされて殺されてしまう。 その後、死して尚も残る無念、怨念が魔族の目に止まり魔界につれてこられ、魔族として復活させられる。 魔族となってからは実はほんの数年しかたっておらず、人間界侵攻は、己を謀った“人間”達への復讐心から、行っている。 一人称:私 他人称:貴様 身長:172センチ 体重:57キログラム 髪の色:白銀色 目の色:琥珀色 肌の色:死人のごとく青白い 3サイズ:98H(68)/58/87
https://w.atwiki.jp/dangerousspy2/pages/30.html
霧の暗殺者 とある街の奥にあるひときわ目立つ館の一室。 部屋全体を金で作り上げた悪趣味な内装と金にあかせてかき集めたと見られる調度品。 その中央には醜く肥え太った中年の男がソファに座り、ワインを片手に窓の外の景色を見ていた。 男はこの辺り一帯の有力者であり、闇社会でもその名を知られている。 このような男の例に漏れず恨みも多く買ってきたが、その都度権力により警察ですら思いのままに動かし、解決してきた。 「グフフ…よい眺めよのう。貧乏人どもにはこの眺めは一生かかっても無理じゃろう」 そう言うとワインに口を付ける。 「だが、あの小汚い孤児院はこの景観にふさわしくないのう。取り壊してしまえ」 そばにいた秘書に命令する男。 「貧乏人のクズどもの命など気にするな!奴らが死んで何の問題がなかろう!」 何たる傲慢か!だが、男はこれまでこうして自分のわがままを叶えてきたのだ! 「偽善者どもが何か言うようなら金を使え!世の中、所詮金よ!」 「は、はい」 命令を受けて秘書は部屋を出ていった。 「グフフ………さて、展示室に飾ってあるコレクションの宝石でも眺めるとするかのう」 部屋を移動しようと男が立ち上がったその刹那!!突如男の視界が霧に包まれる。 これはいかなることか!?環境も完全に管理された室内だというのに霧!? 「な…何が起こっておる!」 突然の事態に慌てふためく男。 その時であった!霧の中から突如伸びた傘が男を襲う! 「グワーッ!」 傘が脇腹を貫通!苦痛により男が床を転がる! 「………??…外した……?」 その声を聞き男が顔を上げると見覚えのない少女が不思議そうな顔をして立っていた。 肩まで伸びた茶色の髪と琥珀色の瞳。 血塗れになった傘に返り血に染まったライダースーツというその姿はこの屋敷に明らかに似つかわしくないものだ。 「まあ、止めをさせばいいよね」 標的を一撃で仕留める予定は狂ったが特に問題はない。気を取り直した少女は男の方を見る。 「ブッ、ブヒッ!な、何者だ!?」 突如現れた謎の侵入者に男が叫ぶ!! 「ええい!!警備は何をしておる!!こんな時のために高い金を払っておるんだぞ!?」 「………来ないよ。みんな殺したから」 「な、なんじゃと!!?」 警備をまかせている連中はみな精鋭のはずだ。それがこんな少女なんかに殺されるだと。 ありえない事態に男は動揺が隠せない。 そして、少女は動揺から後ずさりする男の方にゆっくりと歩みを進めていく。 「ま、待て!いくらだ!金ならいくらでも出す!お前の依頼主の10倍…いやっ20倍だ!」 「…別に」 男の提案に全く興味がないといった様子で少女は男の言葉を無視すると傘を構える。 孤児だったという自分を拾ってくれた組織には感謝をしている。 それを金で裏切るという選択肢は彼女にはない。 「…さよなら」 「や……やめっ…!アバーーーーーーーーッ!!」 少女の傘が男の心蔵を一突き!!男はそのまま物言わぬ死体となった。 そしてそれが合図だったかのように、周囲の霧が晴れていく。 死んだ男の身体から傘を抜き取る少女。組織からはそのまま日本へ向かうように言われている。 その準備をしなくてはいけない。 「それにしても」 日本……何故か懐かしい気がする。不思議な気分だ。彼女はずっとドイツで育てられた。 彼女の記憶では日本には行ったこともないはずなのだ。 「多分…気のせいだよね」 以前見た本の記憶か何かを混同しているのだろう。 少なくともここでこれ以上考えていても仕方がないことだ。 そこで思考を打ち切ると、少女―――クラウディア・ニーゼルレーゲンはそのまま屋敷をあとにした。