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SSその2 0 ごーん……ごーん…… 遠く、遠く。年月を感じさせるような、古く重い鐘の音が響く。 「おお……ついに、始まったようですじゃ……!」 「くえっ……」 白髭の老人とコウノトリが不安げな声を漏らす。 この町に代々伝わる神事――それが、『最強の7月14日生まれ』を決める戦い。 果たして、どのような魑魅魍魎が跋扈する魔の狂宴となろうか。 二人が擁立した参加者は、無事に勝利を収められるだろうか―― 「まあ、なるようになるだろ」 当の本人――否、本触手は、のんびりとそう言った。 その声に、自信過剰の色はない。かと言って、自棄の色も、当然ない。 言葉通り。 ただただ、そう思っているだけだ。 “奴隷商王”。“盗賊元帥”。“聖光教主”。“邪竜”。“極楽一座”。“呪剣帝”。“堕ちた神”。“魔王軍六覇官”。 数々の敵に、数多の迷宮。 そして――“魔王”。 どれも強大だった。死に瀕したことも、一度や二度の話ではない。 それでも、すべて。 なるようになった。 「今回も、やるだけやるさ」 元勇者の触手が、変わらぬ肉の蔦の一本に笑みを浮かべた気がした。 ダンゲロスSS0714 『ダンゲロス世界に転生したら、最高のお誕生日をお祝いされた件。』 1 「……そうか。祭りが、始まったんだ」 腹に響く重い鐘の音を、白髪赤目の少年も聞いた。 その身に秘めた使命を思い、胸の前で拳を握る。 彼の名は、お誕生日お祝い人間ver0714という。 無機質なその名が示す通り、お誕生日をお祝いするためだけにこの世に生を受けた、人造人間である。 お誕生日をお祝いするためだけの生――故に彼は、7月14日が終わると共にその生も終わりを迎える定めにある。 そのことに対する悲観も、あるいは神事に伴う戦いに対する恐怖も、今の0714にはなかった。 あるのは、ただ一つ。『お誕生日をお祝いする』という、使命のみ。 「そのためには、早く他の参加者に会わないと……」 神事の会場は、町内全域に渡る。 一応、メイン会場である神社の境内に来てはいたが、フランスや帝都などを含む町内は驚異的な広さを誇る。 最悪、今日中に会えないなんてこともあるかもしれない―― 「……久しぶり、だね!」 それは、世界を変えるような声だった。 まるで、輝きのない世界に色彩を届けるかのような。 稚いようでいて、夏風の如く凛と涼やかにそよぎ。 初めて聞くようでいて、どこか耳に馴染むように懐かしく。 「君は、確か……っ!?」 0714は、この少女に見覚えがあった。 会ったことがあるわけではない。つい今日生まれたばかりの0714が会ったことのある人間の数など、片手で足りる程度だ。 だから、彼女の居所は記憶ではなく、知識にある。 脳に刷り込まれた、今日という日のための資料。 その中にあった、この少女の名は―― 「何年ぶりかな? 最後に会った時は、こーんな小っちゃかったのに……」 違う。俺と君は初対面だ。何年前の記憶など俺にはない―― それらの否定の言葉を、0714は発することができなかった。 0714の世界は、すでに一変していた。 広がる景色は、さらさらと流れる川に雑木林。 足元にあったはずの石造りの参道は、どこにでもある砂利道になっていて。 残響する鐘の音も、神社に集まっていた観客の話し声も、今や、川のせせらぎと喧しいセミの鳴き声がすべてだった。 そして、目の前には。 白いワンピースを纏い、健康的な小麦色に日焼けした少女が立っていた。 眩しいコントラスト。前に合わせた手から、網に入ったスイカを提げている。 「見違えちゃったなあ。こんなにカッコよくなって……って、ふふっ! なんか、照れるねっ」 楽し気に笑いながら、一歩、また一歩と、少女が近づいてくる。 異常だ。0714は、この異常を認識しなければならない。 今日さっき生まれたばかりの、過去を持たない男。 そんな0714に、『幼い夏、祖父母の田舎に遊びに来た時、一緒に遊んだ少女』など、いるはずがないのだ。 ――だが。 「ねっ? ……私。ちょっとは、女の子らしくなったかな?」 「……ああ。すごく、綺麗になった」 0714は囚われた。 資料で手口を知っていても、なお、避けられなかった。 赤い目を虚ろにぼやかせて、あるはずのない景色、いるはずのない少女に心を奪われている。 「本当? 嬉しいっ! 私、頑張ったんだよ。キミに見てもらいたくて……」 「えっ……」 否。 過去の思い出は存在しないが、少女自体は、確かに存在する。 微笑みながら、布に砂を詰めたブラックジャックを携えた少女が。 彼女こそ、神事の参加者が一角――熱海真夏である。 彼女の正体は、もちろん夏の面影の少女ではない。傭兵である。 魔人能力『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は、巧みな演技で敵を『夏』の幻想に引きずり込む。 『夏』に囚われ、無防備になった相手を仕留めるのが、彼女のスタイルだ。 今日生み出されたばかりの0714には、真夏が形成する夏の原風景の記憶は当然ない。 だが、『知識』はある。 お誕生日を不足なくお祝いするために植え付けられた知識。7月14日、夏のお誕生日お祝い存在である0714には、当然夏に縁のあるあらゆる知識がインプットされている。 知識さえあれば――真夏の『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は問題なく作用する。 『避暑地で静養する病弱美少女との淡い夏のメモリー』を体験したことがない、物心ついた頃から戦場にいたような傭兵家たちも、皆一様に魅了され、砂浜と海水を抱いて倒れていった。 そう。かつての『きのこたけのこ戦争』と同様、今回も彼女はクライアントに雇われ、仕事として参戦している。 請け負っているターゲットはこの白髪赤目の少年ではないが、だからと言って見逃す理由にはならない。彼の存在が、真夏の仕事に支障をきたさないという保証はないのだ。 大事の前の小事。あるいは、夏、プールに飛び込む前に行う準備運動にも似たひと手間。 真夏はそれを惜しむようなアマチュアではない。 「私……キミに、ずっと伝えたかったことがあるんだ……」 「……それって」 「目、瞑って……?」 「うん……」 瞳を潤ませ、頬に朱を差しながら、真夏は上目遣いに言う。 魔人能力は絶対だ。 掌握下にある以上、お誕生日をお祝いすることのみを至上命題に生み出されたはずの0714であっても、『夏への扉(サマータイムアゲイン)』の中では、一介の流され青春ラブコメボーイでしかない。 言われるがまま、目を閉じてしまう。 「おいおい、あっちの坊主は完全に無防備じゃねえか!」 「能力の相性勝ち……にしちゃあ、アー、まあ物足りねえわなァ」 バトルを見に来た野次馬の観客たちは好き勝手な感想を言い合う。 もちろん、当人にとっては危機も危機だ。 目を瞑った0714の眼前、真夏は無感情にブラックジャックを振り上げる。 魔人の膂力で放たれる一撃は、少年の意識を永遠に虚像の夏に置いてくる――はずだった。 「ひあっ――!?」 「物騒なことするね、お嬢ちゃん」 ブラックジャックを振りかぶった腕に走る、甘く痺れるような感覚。 真夏は瞬時、ブラックジャックを放して飛び離れた。 「……あっ、えっ? 神社……今のは……!?」 我に返った0714は、クラリとよろめきながらもなんとか踏みとどまる。 真夏の『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は、術者である真夏が『夏らしからぬ行動』をとった時に解除される。 急な回避行動で能力を切ってでも、その際に得物たるブラックジャックを手放すことになってでも、真夏の歴戦の勘は退避を選んだ。 自分でも気付けなかった、気配の消し方。あるいはスピードか――いずれにせよ、白髪赤目の少年とは格の違う存在。 加えて、未だ鼓動を高鳴らせる、手首に感じた不可解な変調。 おそらく、こいつこそが、己がターゲットに違いない。 正体を見極めんと飛び離れた真夏と、意識を取り戻した0714。 両者は見た。 にゅるにゅると伸びた、一本の乳白色の触手を。 さらに向こうからポテポテ歩いてくる、触手の束を。 「俺が最後みたいだな。遅れて悪いな、二人とも」 流暢に喋りながら、触手は一肢を曲げて上方へ伸びる一肢を掻いた。 その仕草は、気まずそうに頭を掻いているように見えなくもなかった。 「姦崎成だ。ま、一つよろしく頼む」 2 神社の境内――神事のメインスポットに、今、3人の参加者が揃った。 夢幻の『夏』への葬送者、熱海真夏。 お誕生日をお祝いしたい、お誕生日お祝い人間ver0714。 転生した元勇者の現触手、姦崎成。 仕切り直しから最初に動き出したのは、真夏だった。 「……んーっ! すっごい日差し! これぞ『夏っ!』って感じだね!」 魔人能力『夏への扉(サマータイムアゲイン)』のトリガー、夏へと誘う魔の劇場が開演した。 「ホラ、海だよ海! キミもぼうっとしてないで、泳ごっ?」 真夏は待ちきれないとばかりにパタパタと駆けながら、ワンピースの肩紐をするりと下ろす。 「う、わっ!」 「おおっ」 0714は咄嗟に視線を外し、成はやや身を乗り出した。当然、観客のオッサンたちも沸いた。 誰もが素直な反応だった――が、刹那、0714は気付く。 「ッ――いけない、彼女は……!」 「うおっ、なんだこりゃ。砂浜!?」 手遅れだった。 『夏への扉(サマータイムアゲイン)』の舞台に上がれる、真夏以外のただ一人の役者。 その一人に、成は選ばれてしまった。 ワンピースが落ちた足元、白く熱い砂が舞う。 成の視界に広がる光景は、一面の青空と、一面の白い砂浜と、一面の青い海。 そして、砂浜に刺さったビーチパラソルの影の下、ワンピースの跡を残して焼けた小麦色の肌とのコントラストが眩しい、健康的なボーダーのチューブトップ・ビキニを纏った真夏の姿のみ。 清楚なワンピースからの、溌溂としたビキニ。 キャラクターも、『再会にはしゃぐ田舎の少女』から『海に遊びに来たクラスの元気っ娘』に早変わり。 千変万化。油断なき二段構えの夏攻勢――! 「うわっ、熱(あ)っつ! 俺今素足じゃん! やべえ!」 「――成さんっ! しっかりするんだ! ここは砂浜じゃなくて参道だ! そしてあなたは、お誕生日なんだ!!」 「……えっ、サンオイル? 何それ……もしかしてこの粘液? これを塗ればいいんだな?」 「くっ、やはり聞こえてない……! お誕生日なのに……お誕生日なのにッ……!!」 歯噛みする0714の前で、成はふらふらと真夏に近づいていく。 0714や他の観客たちの眼には、境内に寝転んだ水着姿の真夏が小さな触手に今まさに襲われようとしているようにしか見えていない。 だが、『夏への扉(サマータイムアゲイン)』の絶対的常夏空間の中では、『一緒に海に遊びに来た女友達が、ちょっと開放的な気分になってサンオイルを塗ってと誘ってくる』というひと夏のビッグイベントが開催中であった。 「ね、早くしてってばー。私だって、ちょっと恥ずかしいんだからっ……」 「ああ、悪いな。俺もこういうの、あんま慣れてなくてな」 とうとう、獲物が射程距離に入った。 成が首(?)を捻りながら触手の一本に粘液を集めようと苦心している。無防備だ。 どこが急所かは定かじゃないが、同じこと――水着の食い込みを直す仕草に紛れさせ、挟み込んでおいた毒針を手に取る。 「もぉ……遅(お)っそーーいっ!」 待ちきれずイタズラに抱き着こうとする――その動きに重ねた致命の一刺。 呑気に伸びていた触手の一肢に針が触れる刹那、触手は突如うねり、攻撃を躱し真夏の手に絡みついた。 瞬間、身体中に駆け巡る未知なる恍惚。 「ん――ああああっ!」 「うわっ、すまん!」 未だ『夏』に囚われている成は、不意に手が触れあったハプニングに驚く少年のような反応で真夏の拘束を放してしまう。 「う、ううん、私こそっ……」 演技を取り繕いながらも、真夏の心中は荒れた海の如くに波打っていた。 完全に虚を突いたはず。気取られた様子でもない。ならどのように反応を? 何より、再び襲われた不可解な感覚を真夏は警戒していた。 頭がぼうっとして、身体が熱い。接触部からすべての力が抜けてしまいそうになる、確かな変調。 なのに、嫌じゃない。むしろ、もっと、もっと欲してしまいそうになる。 この収まることのない早鐘の正体は、一体何なのか。 「――成さんっ!!」 大きな呼びかけと共に、パン、パンッ、と乾いた炸裂音が響く。 真夏に対して、それは『ザパーンと打ち寄せた波飛沫』に変換されて届いたため、彼女は顔の前に手を翳して数歩後退ることになった。 その間に――正しく『お誕生日をお祝いするクラッカー』として作用したことで、成は一気に意識を現実に引き戻された。 「――うおッ、うるさっ!? ……って、あれ、海は……? なんで俺、こんな紙吹雪だらけ……?」 「成さん! やった! やっぱりお誕生日にはクラッカーなんだ!」 「……っ」 我に返ってキョロキョロする成と、その横で掌の穴から紙テープをびろんと垂らしながら嬉し気な0714。 頼みの綱である『夏への扉(サマータイムアゲイン)』が切れた真夏は、ひとつの決断をした。 「……なるほどな。さっきのアンタも様子がおかしかったし。あの子の魔術か」 「まじゅ……えっと、そう。そうなんだ。彼女の、能力らしい。彼女――いない?」 2人は揃って周囲を見回す。 水着の少女は影も形もなく、脱ぎ捨てられたままのワンピースと、ポカンと見ている観客たちが残されるばかりだった。 「……戦略的撤退、ってやつか」 3 (……うーん、想定外だなあ) 人目につかない道を選びながら、熱海真夏は駆ける。 魔人同士の戦いでは、想像外の事態に陥ることは珍しくない。強力な魔人能力『夏への扉(サマータイムアゲイン)』を持つ真夏とてそのような経験はある。 不可解な状況にさらされた時、そのまま意固地になって戦闘を維持せず、状況を立て直す。 戦場で育ち、今日まで生き抜いてきた真夏の処世術だ。 (初めて、かな? 私の能力が効かない相手、なんて) 中でも今回のケースは、とびきりの例外だった。 真夏が魔人として覚醒してから数年。老若男女、人外からロボットまで、数多のターゲットを例外なく仕留めてきた。 今回の相手も、まったく能力が効かないわけではない。 だが、『夏』に囚われたまま真夏の攻撃に対応し、謎の変調反撃を加え、クラッカー程度で能力から逃れる。 真夏にとって、あまりにも例外(チート)の存在。 (……追ってきては、ないみたい) 後方を窺い、そのことを確かめると、真夏は道を外れて川に至る。 予めいくつか見繕っておいた、補給中継地点のひとつだ。 水着を脱ぎ捨て川に入り、隅々まで洗い落とす。特に、成に触れられた腕は念入りに。 演出用の特殊ペイントもついでに落とし、小麦色が薄く延ばされ川を流れてゆく。 (……ダメ! 熱が引かないし、思考もぼやけたままっ! 脈拍も、平時よりずっと早いし……もう、どうしちゃったんだろう……) 粘液を洗い落としても、己を苛む変調は依然そのまま。 これもまた、例外。かつて訓練や実戦において味わったことのあるどの毒とも違う。 (あの触手の能力、かなー。やっちゃったなあ。あんまり得意じゃないけど、遠距離用の武装も持っていこうかな……) 薄着での行動が多い真夏の武器は、自然、素手か暗器に寄りやすい。それが仇になった。 道すがらクライアントに訊いてみたが、なんでもあの触手は強大な力を持つ異世界からの転生者だという。 野放しにしておけば、自分に危機が降りかかるかもしれない――慎重なクライアントは、とかく出る杭を打ちたがったようだ。 本当かどうかは、真夏には関係ない。相手が難敵であるという情報だけあれば、それでいい。 ひとりで頷きながら川を上がり、脇の木に吊るしておいた補給袋から新しい服と武装を見繕う。 (今度こそ、仕留める!) 熱海真夏は、『夏』においては概ね天真爛漫なキャラを演じることが多い。 だが、かつての真夏は、正反対に無口な少女だった。 真夏は両親を知らない。戦場で拾われ、傭兵に育てられた。 感情を殺し、殺戮にすべての意識を傾ける。そうしなければ生き残れなかった。 握り締めたタグにより判明した誕生日だけが、両親の残した唯一のプレゼントだった。 転機が訪れたのは、彼女が14歳の時だった。 同じくらいの歳の傭兵の多くが死に、その死に動じることもなくなった頃。 真夏はその日も『仕事』だった。 何らかの研究資料を奪うとか、そのような仕事内容だったと記憶している。 寝静まった家に忍び込み、手際よく家族を始末する。 研究者の男、妻、娘が二人。計四名。真夏にとっては児戯にも等しい。 「ハハ! 相変わらずマナツはクールだな! オレが死んだら泣いてくれるかい?」 「私はこっちの部屋を探すから。そっちはお願い」 「オーゥ、つれねえなア」 研究者の男の書斎をひっくり返し、虱潰しに捜索する。 本の一冊一冊。抽斗の中。棚の裏。機械的に、くまなく。 やがて手に取った一冊の本が、彼女の運命の出会いだった。 (……『重要ファイル』。これかな) あからさまな表記に、これこそは見逃すまいと意識を傾け、ページを開く。 そこに広がっていたのは、妻や娘たちが映った、色とりどりの写真の数々。 研究資料などではない。単なるアルバムであった。 (……これが、重要?) ペラペラと捲っていく。 生後間もない姿。そこから、這い這いを覚え、言葉を覚え、学校に入学し―― 自分とは決定的に違う他人の人生を、真夏はじっと見つめていく。 やがてたどり着いたページ。そこには、この夏の思い出が収められていた。 真剣な顔で水着を選ぶ姿。 買ったばかりの水着を纏い海ではしゃぐ姿。 浴衣を着て、お祭りで両手に屋台料理を抱えた姿。 田舎の祖父母の家、縁側でスイカをかじる姿。 手持ち花火に興じる、夜の闇にカラフルな光を躍らせた姿。 己の人生とは、一つも交差することのない、平和と幸福を謳歌する少女たち。 写真の一枚の日付が、自分の誕生日と同じ7月14日であることを、認めた瞬間。 その記念すべき日、自分がいつもの如く血で血を洗う殺戮を繰り広げていたことを思い出した瞬間。 アルバムから放たれる、夏の日差しのように眩いきらめきに、魅せられた。 戦場しか知らず、血と汗と泥に塗れた服しか着たことがなかった少女の泡沫の夢。 写真の中の少女たちのように、綺麗に着飾って、夏の世界で微笑む自分の姿を――『認識』してしまった。 真夏にとって、それは一瞬の気の迷いだった。 だが、たったそれだけで。 世界は変わった。変わってしまった。 真夏は魔人になり、『夏』の死神になった。 以降――真夏は、強力無比な能力を最大限に活かす演技の才を開花させ、頭角を現していく。 あの日夢想した眩い世界、自ら殺めた少女たちの像を、血染めの指でなぞり続ける。 そのたびに、真には届かぬ『夏』への憧憬を募らせながら。 4 「……ってことなんだ」 「なるほどなあ」 真夏離脱後、0714と成は情報共有をしていた。 共有と言っても、情報が足りていないのは圧倒的に成の側なので、教えられるばかりだったが。 なお、『紅一点の少女が戦場を離脱し、野郎2人ずっと話し込んでいる』という状況に観客のボルテージはどん底まで下がっていた。 さっきまでは突然のストリップに沸いたり、またパントマイム劇場が始まってやや冷め、少女がいきなり色っぽい声を出したことで小沸きしたり、なんとも忙しない観客たちである。 さて、そんなことより成と0714である。 「『夏』の幻覚に閉じ込める魔術……じゃなくて能力、ね。俺にも効くんだから、強力なこった」 0714には、十全なお誕生日お祝いを遂行するために各参加者のデータがインプットされている。 真夏はこの広大な町内の裏社会でも知られた存在だ。能力について調べることもできた。 逆に、今日生まれることくらいしかわかっていなかった成については、ギリギリに登録した名前と姿形くらいしかデータはなかったが。 「だが、成さんには資料よりも効き目が薄そうだった。……お誕生日だからだろうか?」 「それはお前もだろ……。そうだな、俺が異世界の出身で、彼女の演出する『ニホンの夏』とやらに親和性が薄いから、か?」 然り。真夏の能力には、効き目の強弱が存在する。 単純なところでは、夏に使えば効力が強く、冬に使えば弱まる。 相手にしてもそうだ。日本人に使うのが一番強く、日本を知らぬ外国人にはやや弱まり、異世界人にはさらに弱まる。 もっとも、弱まっていてなお、成をあと一歩で仕留められるところだったのだが――。 成がかつて“剣帝”を呪いから解き放った折、教えてもらった『後の先』の剣術奥義、【鋭敏心電(オートリアクション)】さえなければ。 「とりあえず相手は積極的に俺たちを狙ってくる。和解できるかはわからんが、対処しないといけない」 成の言葉に0714が神妙に頷くと、今度は、成は触手の一肢を0714へと向けた。 「……で、お前は? お前の目的とか、さっきからしてくるお誕生日推しとか……なんなの?」 「俺の目的……いや、使命は。真夏さんと成さん、お二人のお誕生日をお祝いすることだ」 「は?」 面食らったような雰囲気の成に、0714は背後に回した手から、じゃんっ、とショートケーキを取り出して見せる。 彼の能力『生体内蔵式バイオお誕生日お祝いプラント』により生み出された、画一生産ショートケーキだ。 そして、生後間もない自分に『彼女』がそうしてくれたように……マニュアル通りのとびっきりの笑顔を再現し、 「姦崎成さん! お誕生日、おめでとうございます!!」 「……おう」 が、微妙なリアクションを返す成。0714は首を傾げる。 まさか……お誕生日をお祝いされて、嬉しくない? 信じ難いことだった。そんな人類――人類ではないが――が、まさか存在するのか!? 「……もしかして、ショートケーキ、苦手?」 「いや……俺、転生者だから、今日生まれたっつってもあんま自覚無くて……本当の誕生日、別の日だし」 「そうか……」 しょんぼり、と項垂れる0714。 0714にインプットされた『お誕生日お祝いに伴うトラブルシューティング100選』にも、『お誕生日を間違えてしまった時』の項はあっても、『確かに今日もお誕生日なんだけど本当のお誕生日は別にある時』なんてレアケースのマニュアルは存在しなかった。 「と、とりあえずいただくよ! 口、ないけど。……どうやって食えばいいんだ……?」 「……気合?」 「気合かあ~……いくぞ、パクッ! ――うわっ食えた!」 「口が見当たらないのにイケるもんなんだなあ……」 「あー、なにこれウマっ……! あっちの菓子と全然違う……すげえなこの世界……!」 どうやらケーキは喜んでもらえたみたいで、ホッと一息つく0714。 だが、まだまだこんなもんじゃない。 神事を担う者として、最高のお誕生日お祝い攻勢を続けるのみ! 「次は、これ! お誕生日ソングを流そう!」 『はっぴばーすでーとぅーゆー♪ はっぴばーすでーとぅーゆー♪』 「うわっ掌の穴からなんか流れてくる……きもちわるっ……!」 「がーん……」 「あっいや! ウンウン、いい歌だった! 耳が幸福だったぜ!」 「耳ありませんけどね、成さん」 「なら次はこれ! お誕生日バスボム! お風呂に入れると素敵な香りと共にお誕生日をお祝いするメッセージが出現!」 「おお、なんだかよく分かんないけどサンキュ……うおッ持った瞬間にシュワシュワし始めた!?」 「しまった粘液! しかも漂うバラの香りも、成さんは花がないから楽しめない……!?」 「いや嗅覚はなんかあるから嗅げるけどね! 良い匂いだとは思うが触手とは絶望的に相性が悪い!」 「なんてことだ……人気バースデープレゼントランキング最上位に君臨するお誕生日バスボムが……」 「たぶんだけど、それ女性用見てない? 俺そもそも男だし……ちゃんと触手用見よう?」 「くそーっ、最後はこれだ! お誕生日鼻メガネ! これを掛ければ今すぐ大注目の目立ち顔に!」 「もうわざとやってない? 『鼻も目もねーから!』ってツッコまれるためにやってない?」 「これでもダメとは……ゴフーッ!!」 「いきなり吐血したァ!? どうした0714!?」 「なに……俺は安価で製作されたため、お誕生日お祝いアイテムを生成するのに肉体的苦痛を伴うってだけだ……」 「こんな小ボケかますためだけにそんな身体張ってたのかよ……」 ガクリ、と自信喪失し膝をつく0714。 結局、喜んでもらえたのはケーキのみ。それも、お誕生日云々ではなく初めて食べる味に感動していただけのような気がする。 お誕生日お祝い道とは、斯くも険しき道なのか―― 「まあ、なんだ。分かったよ。お前、いいやつだな」 「……そう、なのか? お誕生日ひとつもお祝いできない、俺が?」 「ああ。見ず知らずの触手の俺の誕生日を祝ってくれるとかさ。気持ちだけでも嬉しいよ。ありがとう」 その言葉に、それなら自分は『いいやつ』じゃない、と0714は思った。 自分がお誕生日をお祝いするのは、それが自分のレーゾンデートルだからだ。 そのために生み出された、それ以外に何も持っていないからだ、と。 「だから、悪いことは言わない。リタイアしな」 そんな0714に、成は真剣な表情をしていそうな感じで突き付けた。 「あの女の子の誕生日も祝いたいんだろうが、きっと、次もまた殺しに来るぞ。今度は庇えるか分からん」 「……心配してくれて、ありがとう。でも、俺は降りない」 「死ぬかもしれないぜ?」 「それでも。俺には、お誕生日をお祝いすることしかない。それに……」 0714は、脳裏に一瞬、崩れ落ちた0713の姿を思い浮かべた。 それから、何でもない、当然のことのように言った。 「俺の命は、どっちにしろ今日限りなんだ」 「……え、マジ? あれか、ホムンクルスってやつか……向こうにも似たような事情の子はいたが……にしても今日か。急な話だな……」 「……俺の使命は、7月14日生まれのお二人のお誕生日をお祝いすること。それが済んだら、もう用済みだから、廃棄されるのは当然では?」 当たり前のように言ってのける0714に、成は溜息をついた。 そして、触手の一肢で0714の腹を軽く小突いた。 「あのな? 誕生日ってのは、毎年来るんだ。今日一日祝ってそれで終わり、って悲しすぎるだろ」 「それはそうだけど、来年のお誕生日には、また新しい俺が製造されてお祝いできる」 「そのお前は、お前じゃないだろ。俺と友達になったお前じゃない」 成の言葉に、0714は目を瞬かせた。 「……友達?」 「だって、俺の誕生日を祝ってくれたろ? あんま良いリアクション返せなかったけど……でも、誕生日を祝ってくれたんだから。友達って思っちゃ、いけないか?」 「……俺は……」 0714は戸惑っていた。 何故この人は。 お誕生日をお祝いするためだけの存在である、この俺に。 来年の話とか、友達扱いとか。 そんな、普通の人間に対してするような言葉をかけてくるんだ――? 0714は、何かを言おうとした。 反論だったか、疑問だったか。どんな言葉だったのか、今はもう、分からない。 言葉が固まる前に、成は唱えていた。 「【簡易転移動魔術(リトルジャンパー)】――悪いな。そろそろ来るみたいだ」 成が唱えたそれは、本来であれば、記憶にある何処かへ自身、あるいは対象を転移させる魔術。 しかしこの身体では、瞬時の転移とはいかず、触手での運搬として再現されるようだった。 「う、わあっ!?」 派手すぎない服の襟元を掴まれ、にゅるにゅると伸びる触手にどこかへ連れていかれる。 戸惑いながら、宙に浮きながら、0714は遠くなる境内にそれを見た。 対峙する成と真夏。二人が、どんどん小さくなっていく。 お誕生日をお祝いしなければならない、二人が。 「ッ……クソッ!」 その慟哭は、お誕生日をお祝いさせてくれない、成と真夏に向けたものか。 それとも、力づくでお誕生日をお祝いすることもできない、無力な自分に対してか――。 5 ――カラン。 下駄が石畳を叩く音を鳴らせて、真夏が境内に現れた時。 成はすでにその接近を認識し、足手まといを避難させていたようだった。 だからと言って、真夏がやることは変わらない。 「……こんばんは。待たせちゃった、かな?」 真夏は装いを一新していた。 桜色の浴衣。手には巾着を提げ、長い黒髪は簪で纏めている。 『夏祭り』――決戦の舞台(シチュエーション)として、真夏はそれを選んだ。 「よう、久しぶり。……へえ、なんか着替えた? いいんじゃない?」 「う、うん。ありがとう……っ」 未だ、真夏を襲う早鐘や熱の変調は持続したままだ。今も、一瞬変調が際立った。 それでも、やり遂げてみせる。真夏の、『夏』を。 「じゃあ……花火が始まる前に、屋台を楽しもっか!」 「ん、おい、待てって! 追いかけっこか?」 カラコロと陽気なリズムを響かせて、真夏が歩き出す。 その真夏を追いかける成。 「やっと姉ちゃんが戻ってきた……ってことは、ケッ、またあのパントマイム劇場か!」 「オウオウ、今回はどんな演目だぁ~?」 観客の野次に惑わされることなく、真夏はいつも通り、『イメージ』を構築する。 成が見ているだろう、屋台が立ち並び、提灯が照らし、浴衣姿の人々で賑わう夏祭り会場。 本当に『今いる神社が夏祭りの舞台になっている』かのように、思い描く。 『夏への扉(サマータイムアゲイン)』を適用するのは一人だけ。真夏はそう決めている。 その一人とは、無論、真夏も含めての『一人』である。 誰かが『夏』の幻想に魅せられている間にも、真夏本人の視界には現実の景色が広がるままだ。 そうでなければ、自身も『夏』の魅力に溺れてしまう。無防備を晒し、戦場の屍の一人に堕する。 故に真夏は、あたかも自身も『夏』の世界にいるように振舞う。 観客の『パントマイム』という表現は的を射ていた。他ならぬ真夏自身が、幻想の『夏』を思い描いて踊る道化なのだ。 今も。 今までも。 きっと、これからも。 「うーん、どれにしようかなぁ」 キョロキョロと、屋台に目移りする芝居。 ポイントを見定める。やがて、手ごろな大きさ、角度の灯篭を発見する。 「あっ! あれとか――ひゃっ!」 「おっし、捕まえたぞっ」 追いついてきた成に、手首を掴まれていた。 夏祭りというシチュエーション選択が彼にも積極性を付与してしまったのか――そんな分析すらも霞んでしまうような、痺れるような甘い衝撃が身体を駆け巡る。 「ふ、んうっ……! わっ、私、射的っ……やりたい、なって……! だから、んっ! ……放して、欲しいなっ……!」 力を入れて、多少強引に腕を振りほどく。 「っと、悪い悪い。痛かったか?」 「……そんなこと、ないよ。ちょっとびっくりしただけ」 それ以上追及してこない成に、ホッとする気持ちと、どこか残念な気持ちを認識する。 この感情も変調の所為だ――努めてそう切り捨てて、巾着から拳銃を取り出す。 「ヒエッ拳銃!」 「オモチャ? それとも、本物……?」 仕事だ。慣れない武器だがやるしかない。 拳銃で、屋台を想定した虚空へと狙いを定める。 「よーし、一等賞、狙っちゃうからねっ!」 腕組みして突っ立っている成には、射的のオモチャの銃に見えていることだろう。 撃つ気を察し、射線に立っていた観客たちが慌てて席を離れた。 変調はいまだ収まらず。ドキドキと高鳴る心臓が、銃口に細かなブレを与える。 浴衣の内にこもる熱も、どんどん核心に迫っているような焦燥を感じる。 波のように揺れるそれらが凪ぐ一瞬を、真夏は見逃さない。 引き金を、引いた。 「――えいっ!」 極力微笑ましい掛け声を被せた。 放たれた弾丸は真っすぐに空を貫き、一等賞の景品になど当然命中することなく、灯篭に当たり、跳ねた。 角度、勢い。計算しつくした跳弾。 狙い過たず跳弾は成の触手に襲い掛かり、あわやという刹那。 「おっと」 パチン――と、触手の一肢が弾き落とした。 「なんか、虫でもいたか?」 「あ……うん、蚊かな? やんなっちゃう、ね」 またしても、何故。 成に合わせながらも、真夏の心中は穏やかではない。 だが、めげてもいられない。 「あはは、ヘタッピだったね! 恥ずかしいなぁ……次はどこにいこっか」 次の屋台でこそ、仕留める。 再び歩き出そうとした真夏に、成が触手を一肢、差し出した。 「……えっ?」 「また追いかけっこは勘弁だからな。どっか行くなら、一緒に行こうぜ?」 「っ……!」 真夏は息をのんだ。 千載一遇のチャンスが、向こうから舞い込んできた。 どうする?――決まっている。 型抜き用に袖に仕込んでいた毒針でも。リンゴ飴と称して食わせようと思っていた棒付き手榴弾でも。 なんでもいい。喰らわせて、始末する。それしかありえない。 こんな、本当のデートのように手を繋ぐかどうかなんて、迷う必要はない――。 「……そう、だね。人いっぱいだし……はぐれないようにしなきゃ、だもんね」 こちらへと伸びた触手を、控えめに、それでも確かに、ぎゅっと握る。 瞬間、触れた手のひらから脳まで突き抜ける感覚に、衝動的に己を抱きしめたくなる。 肩も腰も震えて、首から上が中身も表面も熱くなって、どうにかなってしまいそうだ。 明らかに、悪手を打っている。 その自覚がある。理性では、分かっている。 それでも、そんな自分を褒めてしまいたい気持ちすら、真夏には生じていた。 真夏のこれらの変調の種明かしは、実のところ、真夏自身の『夏への扉(サマータイムアゲイン)』が原因の一端を担っていた。 成が分泌する粘液が有する催淫効果――これは、真夏に対し通常通りには作用しなかった。 真夏の能力の副次効果。『夏への扉(サマータイムアゲイン)』発動中、彼女に対する物理現象は全て、『夏』に付随する何らかの現象に置き換わる。 『接触が一つのきっかけ』で作用し、『胸が高鳴り』、『身体が熱を帯びる』。 『切なさと幸福感がないまぜに心を支配』し、『理性とは別のところで本能が欲しがってしまう』。 そんな『夏』の現象。 すなわち――『ひと夏の淡い恋(アバンチュール)』だ。 成との数度の接触により、真夏の恋の萌芽は過剰成長を果たしている。 今や、真夏は自身の能力によって、成に恋心を抱いてしまっていた。 なお真夏本人は、未だそのことに自覚無きままである――。 「んで、どうするんだ? どっか行くのか?」 「えっと……り、リンゴ飴……じゃない、焼きそば、とかっ……たこ焼きもあるし……」 握った手から、際限なく催淫粘液をトキメキに変換する無限の乙女スパイラル。 チラチラと顔を見ては、真っ赤になって顔を背けてしまう。 そんな微笑ましいやり取りに、観客のオバサンたちの「アラアラ若いわね」的な井戸端会議とオッサンたちの舌打ちも進む。 このままじゃダメだ――真夏はちゃんとわかっている。 顔をチラ見しちゃダメだ。 頬を緩ませちゃダメだ。 指を軽く絡ませてみたいな……とか思っちゃダメだ! わかってはいるが、どうにもならない。 恋とは往々にしてそういうものなのかもしれない。 (次は、そう……観覧車、って遊園地じゃなくて! ウォータースライダー、もあるわけないし、肝試し……の屋台もないのっ!) もはやイメージの制御も覚束ない様子で、真夏は初めての感情に翻弄されていた。 手を握ったままぼうっと立っていた成が、ふと振り返って境内へ至る階段の方を一瞥する。 「あー……先に謝っとく。悪いな、真夏」 「えっ、名前っ――ッッ!?」 真夏が喜色を浮かべたのは、一瞬ことだった。 次の瞬間には、真夏はもう、喜んでる場合じゃない羽目に遭うことになる。 「――【上級拘束魔術(グレーターバインド)】! 大人しくしててくれよな!」 「ひっ――あっ、ああああっ!?」 成に巻かれたローブから、無数の触手が蠢き出でて傍らの真夏に襲い掛かった。 両手首を頭上で拘束。足元も抜かりなく拘束。浴衣の中に侵入する触手まであり、絶妙にはだけさせながら身動き一つとれないように拘束を完了する。 なお、当然観客の多くがこの日一番の沸きを見せ、子ども連れのお母さんはそそくさとその場を離れ、ケーブルテレビの視聴率も乱高下した。 「やめっ……! ダメだよ、こんなっ……は、早すぎるよっ……!」 「頼むから、大人しくしてくれって。……俺だってこれ以上、手荒な真似はしたくない」 案の定真夏は頭が沸騰したような感覚に陥り、明後日の反応をしだす。 成も成で不自然なまでにニブいのは転生後も変わらぬようで、ややドスを聞かせた低音で真夏の耳元に囁く。 「こっ、これ以上手荒って、そそそ、そういうこと(・・・・・・)……!? たくさん、見てるのにっ……!?」 「……よく分からんけど、きっとあんたの想像してる最悪の事態さ。な、嫌だろ? 俺の言うことを聞いてほしいな」 「い……嫌じゃ、ない……よ……?」 ゴニョゴニョとした返事は成には届かなかったようで、真夏がもじもじとしつつも大人しくなったことで一定の成功を収めたと判断し、息をついた。 「触手(このカラダ)の利点ってさ」 そして、それが礼儀であるというように、独り言じみて語りだす。 「手が大量にあるとか、いくつかあるが……目も耳も、傍目には見えないってのもあると思うんだよな」 「……え?」 目も耳も、どころか口も鼻もない、つるんとした乳白色の肉の蔦が、笑ったような気がした。 「【感覚凍結魔術(ナンセンス)】。これ……指定した五感を封じる魔術でさ。師匠が修行の一環で『五感を封じることで第六感に開眼するのだ!』とか言って仕掛けてきてさ。ありゃマジでキツかった」 やおら触手は遠い空を見上げる。 ここではないどこか遠くを懐かしむような仕草だった。 「まあ、まんまと周囲の殺気や気配が手に取るように感じられるようになったし、今回は、魔術そのものが役に立ったけどな」 真夏の状況はそれどころではなかったが、熱に浮かされた頭でも、なんとか理解することができた。 つまり、姦崎成は。 「俺な。ついさっきまで、目も耳も鼻も、機能してなかったんだ。だから、さっき何かトンチンカンな返事してるときがあったらごめんな。なんとなーく空気読んだつもりだったけど」 真夏の能力『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は、相手の認識に虚構の『夏』を作り上げ、五感を支配し魅了する。 そのためには、認識に侵入するための、言葉なり、姿なり、匂いなり――五感へのアクセスが必須。 事実、真夏もこれまで、トリガーになる呼びかけや夏っぽい装い、ある時は塩素や制汗剤の匂いで能力を発動させた時もあったか――ともかく、そういった『きっかけ』を弄してきた。 逆に言えば。それらのアクセスを許さないことで、真夏の能力は無力化できる。 成の世界は、確かに『夏』真っ盛りではあった。 本人がそれを知覚しない限りは、魅了効果はまったくの無意味だったが。 そうは言っても、普通の人間には己の五感を封じるなど容易なことではない。 成が師匠のスカム修行に感謝したのは、会得した奥義で敵を倒した時以外には、これが初めてだった。 「つーわけで、新しい外見を利用させてもらった。ま、おあいこだよな。あんたも綺麗な見てくれを武器にしてるし」 「き、きれいって……も、もう……!」 「そんな綺麗な顔を、俺も傷つけたくはないわけよ。殺す以外にも、降参でも負けになるんだろ? ……負けを認めてもらえるとありがたい」 「……、……それは、できないよ」 その真夏の返答は、いやに明瞭だった。 浮かれていた頭が一気に平常に戻ったように、目の焦点もぴったりと成に合っている。 ただ、その瞳には。 たとえるなら、8月下旬――過ぎ去る夏への寂寞が色濃く浮かんでいた。 その時だった。 「……成さん! 待ってくれ!」 二人が首を向けた先には、今まさに神社の長い石階段を登り終えた、0714が立っていた。 6 時はしばし遡る。 0714が成に戦場を離脱させられた直後のことだ。 「――うっ!」 尻餅をついた0714が呻き声を上げる。 成が使った転移魔術による移動を終えて、放り出された場所は、大きな水瓶のある場所。 0714の頭には町の地図データが入っている。町内の中でも、神社にはそう遠くない。 走れば程なく二人のもとに戻れるだろう。 「……でも。俺が戻る意味は、果たしてあるのか?」 尻餅をついたままの体勢で、0714は懊悩していた。 成に対し、正攻法のお祝いは効き目が悪かった。 異世界出身者とのカルチャーショックを感じる。何を贈ればいい? 手当たり次第に挑戦するか? だが、さっきのように赤子の手をひねるようにつまみ出されるほどの戦力差がある。 0714も、一応は一通りの戦闘をこなせる程度のスペックはあるが、『一通り』程度では埋めがたいほどの戦略差が、彼との間にはあった。 真夏にいたっては、あの能力の前では「おめでとう」の「お」の字すら言わせてもらえないだろう。 力づくでお祝いすることすらも、自分にはできない。 ――ならば。 ――俺が参戦する意味など、あるのか? ――いや、そもそも。 ――お誕生日をお祝いできない俺に、存在価値などあるのか……? 「……だいじょうぶ? お兄ちゃん?」 いつの間にか、声を掛けられていた。 項垂れていた顔を上げると、目の前には、小学生くらいと思しき少女がいた。 「おなかいたいの?」 「いや……大丈夫だよ」 心配そうにのぞき込んでくる少女に首を振る。 それだけ言えば立ち去るかと思っていたが、少女はそのまま、じっと0714の顔を見つめている。 「……何か、俺の顔についてる?」 「お兄ちゃんって、お姉ちゃんいある?」 「え?」 想定外の質問だった。 パチパチと目を瞬いていると、少女はポツポツと語りだした。 「あのね? わたし、昨日おたんじょうびだったんだ」 「そうなんだ。おめでとう」 「ありがと! でね、お父さんがしゅっちょうから帰ってきてお祝いしてくれるって言ってたんだけど、やっぱりムリだったのね……」 ずん、と少女のテンションが沈む。 なんと言葉をかけるべきか、悩む0714の前で、少女はガバッと顔を上げる。 「でもね! お兄ちゃんと同じ、白いかみに赤い目のお姉ちゃんが来てくれて、おたんじょうびをお祝いしてくれたのっ!」 少女はパアッと瞳を輝かせ、続ける。 「すっごかったんだよ! クラッカーとか、ケーキとか、手品みたいになんでも出せるの! おうたも上手でねー、ゲームもいっしょにあそんでねーっ」 大げさな身振り手振りを交え、これでもかと楽しかった思い出を語る少女。 その興奮した様子に、0714は、不思議と目頭が熱くなる思いだった。 (……そうか。彼女は――いや、俺たちは。こんなにも、他人を喜ばせることができる存在なのか) 自分でも驚くほど、救われた思いだった。 (こんなにも、お誕生日をお祝いできるのか) 「……だからねっ」 肩を震わせる0714の手を、少女がぎゅっと握った。 「もしお兄ちゃんがあのお姉ちゃんを知ってたら、伝えてほしかったんだー。『来年のおたんじょうびもウチに来て、お祝いしてね!』って!」 「……うん。伝えてみせるよ。絶対に」 「やったあ! 約束だからね!」 指切りをして、少女は母親の呼ぶ声に応えて今度こそ去っていった。 その後ろ姿を見届けながら、0714は呟く。 「……0713。君は、本当に素晴らしい仕事をしたんだな」 懐から、支給された携帯端末を取り出し、製造責任者の白衣の男にメッセージを伝える。 「……はい……はい……そうですか。ありがとうございます。……いえ。俺は、平気です」 通信を終える。 正規機体である彼女は、一定期間会社のサーバーに記憶のバックアップが置かれており、それを正式に保存することで、来年も呼ばれた際に連続した個体として少女を祝うことができる、と。 そういった『二度目のお誕生日お祝い(リピーター)』は実際多く、収益の少なくない割合を担っているのだとか。 だが、急造機体である0714には、バックアップ機能は搭載されていない。 それを今更のように詫びられた時、問題ないと、0714は思った。 (俺は。今すべきことを、全力でやるだけだ) それは何か。決まっている。 決意とともに、人造の少年は走り出した。 「お誕生日を、お祝いするッ……!!」 7 「……成さん。真夏さん」 境内を一歩一歩、確かに踏みしめながら、0714がやってくる。 その姿を、成は満足そうに見ている。 「よう、0714。こっちは準備OK……」 「成さん。今すぐ、真夏さんを放してください」 「へ?」 0714の言葉に、成はポカンとした表情を浮かべていそうだった。 「いや、あのね? 俺、おまえが誕生日を祝いたいって言うから、ほっとけばおまえを襲いそうなこの子を拘束してるんだけど……」 「あのな、成さん……!」 分かっちゃいない、とばかりに首を振って、0714は成に人差し指をビシッと突き立てる。 「そんなR18紛いに組み伏せといて、お誕生日をお祝いするもクソもないだろーがっ!」 「うっ……それはまあ、確かに。けれどな、」 「そもそも! なんでバトってるんだよあんたら!」 「いやそれは、この子は仕事? なんだろうし、俺は正当防衛で……」 「あんたたち、お誕生日なんだろ!? せっかく同じお誕生日同士が2人も3人も集まってるんだろ!? 戦ってるなよ! 仲良くお誕生日をお祝いしろよおおおおおおお!!!!」 それは魂の叫びだった。 熱の入った言葉は、雲を突き抜け次元の壁をも突き破る、何らかの上位存在に対する説教のようでもあった。 ホントいい加減にしてくれ! 関係ないやつを巻き込むんじゃない!! 「お、おう……すんませんでした……」 観客たちからも、なんかよく分かんないけどまばらな拍手が贈られる始末だった。 そんな雰囲気に気圧された成はボソボソ謝りながら、言われたとおりに真夏を解放する。 頭を蕩けさせられ身体も骨抜きになっていた真夏は、どうやら触手に支えられるがままだったようで、解放された途端ペタンとその場にへたり込んでしまう。 「真夏さん」 0714も腰を下ろし、顔を覗き込むようにする。 「俺に、あなたのお誕生日をお祝いさせてほしい」 「……でも、私は」 すでに戦意は失せているのか、0714に襲い掛かろうとする様子はない。 だが、先ほどの降参の勧めには頑として首を縦には振らなそうであった。 その原因に、0714は察しがついていた。 「戦わなくても、『夏』は終わらない」 「……!」 『夏への扉(サマータイムアゲイン)』――幻想の『夏』と戯れる、真夏の能力。 ターゲットに偽りの『夏』を魅せ、自身も空想の夏に浸る。それは、能力対象たる『獲物』あっての『対価』だと、真夏は考えていた。 頑ななまでの意志は、産湯代わりに敵の返り血を浴びてきた環境故か。 それが『夏』の置き土産、熱海真夏。 「おいおい、0714。確か彼女の能力は、一人だけにしか使えないんじゃなかったか?」 成の疑問に、真夏も肯定の頷きを返す。 他でもない0714が事前にインプットされた真夏の情報データから成に伝えた能力仕様だ。 「そう報告されている。だが、それは正式な制約ではなく個人の信条、あるいは能力のキャパシティ上の限界と考えている。覆す手段は充分にある」 魔人能力のことなど知らない成はもとより、真夏本人も首を捻る。 0714は二人に子細に説明をした。 魔人能力とは、そもそも『自己の認識を他者に強要するもの』である。 他者に押し付ける『認識』の質量が大きいほど、コストの大きい能力だと言えよう。 その観点で見ると、真夏の『夏への扉(サマータイムアゲイン)』は言うまでもなく強大な能力だ。 他人の認識する世界を丸ごと『夏』に上書きし、加えて自己への物理現象を『夏』の付随現象に上書きする。 普通に使おうとする分には、一人に対してのみ使うことが関の山だろう。 「でも、真夏さんの能力には『補正』が効く。夏というタイミング、日本人という対象が、能力を活性化させる。それはつまり、魔人能力が能力対象や環境に、『認識を上書きするための負担』を肩代わりさせている、と解釈できる」 つまり――0714が、後ろ手に結論を取り出す。 「我がお誕生日お祝い用プラントより生み出せし、その名も『お誕生日お祝い名所100選 夏ver』!! お誕生日のお祝いは、何も家でお誕生日パーティを開くことのみに非ず! 普段は行かないどこかにお出かけすることも、立派なお誕生日お祝いスタイルの一つ!」 朗々と語る0714に合わせ、魔導書の如くページがバラバラとめくれる。 海だとか、高級レストランだとか、どこぞのテーマパークだとか、誰もが羨むお誕生日親和スポットが手招きしているようだった。 「でもっ! ……私。仕事を失敗するの、初めて……っていうか、自分から、降りるなんて。どうなるか、分かんないよ。2人にも、ぜったい迷惑かける……っ!」 真夏は唇を噛む。 一度裏の社会に関わったが最後、足を洗うには多大な犠牲が伴うことは珍しくない。 ――だが。 「ま、なんとかなるだろ……っつーのは、他人の人生懸かってんのに無責任すぎっか」 かつて、こことは違う別の世界で――そのような事情の少女たちを両手に余るほど救ってきたありふれた稀有な経験の持ち主が、この場にいた。 その男は、いつもと同じあっけらかんとした、しかし何かを確信させる調子で言ってのける。 「オーケー。それなら、俺が何とかする。誰が襲ってこようが、ぜーんぶ撃退してやるよ」 「……成。本当?」 「ああ、任せとけ。……あっ、相手が魔王よりも強くないなら、ね? 俺の限界、そこだから」 「微妙に不安になりそうなこと言うなよ、成さん……」 「うっせー! 真夏っ、そんだけの話だ! 分かったな? 俺もう、この魔導書見るからよっ!」 言うだけ言って、成はバラバラひとりでに捲れていたお祝いスポット集をひったくる。 「……へえー、いろんなところがあるもんだ……うおッ、ナニコレ、ネズミを崇め奉ってる国!? パレードとかやってんの……? 超楽しそう……」 成は記事の上から下まですべてに目を輝かせていた。目、ないけど。 「……できる、の? 戦わなくても……私も、『夏』を満喫できるの、かな?」 真夏もまた、目に光を灯していた。 たとえるなら、6月。楽しい『夏』の到来を待ちわびる、少女の瞳。 「そうだ。真夏さん。俺と、成さんと。3人で、『夏』を。そして、あなたたちのお誕生日……最高の思い出にさせてほしい」 真っすぐに見つめる、0714の赤い目に。 「……うん! よろしくねっ!」 真夏は、演技でない心からの笑顔を見せた。 8 ――3人は、『夏』を謳歌した。 「うおーッ、すげえ! でっけえ! ハハハハ、あのゴーレム、めっちゃ水掛けてくる!!」 「成さん、はしゃぎすぎだぞ。触手がすごいうねってくる……」 「だっておまえ、こんな、すげーって! 元いた世界でも魔王倒した時にパレードとかしてもらったけどさ……まあアレはアレで悪くなかったけど……エロい姉ちゃんとか踊ってたし……」 「ねっ! お誕生日だと、ネズミさんや犬さんとお話しできるんだって!」 「マジで!? 国王謁見かよ……久々だからか緊張してきた……!」 「久々っていうところが、さすが元勇者だな……あと国王じゃないからな?」 「大丈夫? さっき思いっきり水浴びたけど、俺、髪型変になってない?」 「ううん、大丈夫! ちゃんと……す、素敵なままだよっ」 「真夏さん、そこは『髪の毛ないから』ってツッコんであげよう?」 成は『夏』を謳歌した。 彼は元の世界で体験したことがなかった日本の『夏』を、お誕生日のお祝いを、心ゆくまで堪能した。 「……次は、これっ!」 「! いきなり夜に……丘の上?」 「これはアレか、雑誌に載ってた……うおおッ、すげえ音!? うっわ超綺麗!!」 「たーまやーっ!」 「えっなにそれ? 詠唱?」 「花火を見るときは、こういった掛け声を叫ぶのが通なんだ」 「へえー、ワビサビってやつかあ。どれ、俺も……たーまやー!」 「かーぎやーっ!」 「バリエーションあんのそれ!?」 「あはははっ! 楽しいねっ!」 真夏は『夏』を謳歌した。 これまでは空想の中を泳いでいた彼女は、今初めて、彼女の理想とする『夏』を、その身で堪能していた。 「お誕生日のお祝いと言えば、『催し』もいいけど『食』も忘れてはならない」 「おっ、ケーキか? にしては……真夏、この竹筒連結装置は?」 「ふふっ! 私もこれ、一回やってみたかったんだ!」 「これぞ合体技! 真夏さんが作り出した竹筒に、俺のプラントが生成した『お誕生日お祝いそうめん ~幸せになれるピンク麺排出率10倍ピックアップ~』を流せば――ッ!」 「これが日本の夏の風物詩が一つ、流しそうめんスペシャルバージョンだよっ!」 「うおおおーーッなんかすごい楽しみ! 早くやってくれ、0714!」 「いくぞッ……そりゃーーッ!! ……うわあ」 「……そうめんが、竹筒を貫通して地面に落っこちた……」 「……私の能力、所詮は五感に働きかけてるだけの幻覚だったね……」 「えーっと……『落ちたそうめんはスタッフがおいしく……』」 「いただかんでいいっ!」 「あはは! 普通に食べよっかー」 0714もまた、『夏』を謳歌した。 今日生み出され、今日朽ちる定めにある彼の、最後の『夏』。最後の『お誕生日』。それを、愛しきお誕生日仲間たちと共に、存分に堪能した。 「おいおい、あいつらさっきから、ずっとパントマイム劇場してばっかだぞ……」 「3人そろったんだから、バトるなりなんなりすりゃいいのにねえ」 「これじゃあ酒が不味くならあ!」 「今年の神事はハズレだったかしら……ほら、行くわよ」 「ううん……でも、見てよママ」 「なに? あのひとたち、何もないところで大騒ぎしてるだけよ?」 「そうだけど、あのひとたち……すっごく、楽しそうだよ?」 「……まあ、確かにねえ」 「ねーっ! お兄ちゃん、お姉ちゃん! ボクも仲間に入れてよ!」 「あっこら! 坊や!」 「いいよっ! おいでーっ!」 「うわーっ、海だーーっ! すごーーーいっっ!!」 「……なあ、おまえら」 「ああ。俺たちも……入れてもらうかっ!」 「おうっ! お前らも来いっ!」 「パーティは多いに限る! 全員で、お誕生日をお祝いしようっ!」 観客たちすらも巻き込んで。 3人は、二度と来ないこの『夏』を、力の限り堪能した。 もうすぐ終わってしまう、この『夏』を――。 9 「……はーっ! 遊んだ、遊んだ!」 「一生分遊んじゃったかも……!」 成と真夏は、真っ暗になった空の下で息をついた。 遊びも遊んだり、3人と多くの観客は数時間にわたり、『夏への扉(サマータイムアゲイン)』の世界で多種多様な『夏』に耽溺した。 神事――夏祭りという環境の所為も多分にあったろう。全員の「『夏』を堪能したい!」という統一された想いが、真夏の能力に埒外の出力を付与していた。 「……ああ。俺も、完全に。一生分(・・・)、遊んだ」 そんな中、0714はゆっくりと倒れた。 真夏は色を失って駆け寄る。成はそれよりも落ち着いて、噛み締めるように近づいて行った。 「0714っ……!?」 「心配するな、真夏さん……これは、ただの俺の設定寿命なんだ。7月14日の終わりと同時に、お誕生日お祝い人間である俺の稼働も終了するってだけだ……」 「そんな……」 絶望的な表情で、真夏は成を振り返る。 「……俺でも、無理だ。向こうの世界の『魔術』とこっちの世界の『能力』は体系の違う現象だ。それにそもそも、今の俺は魔術すら元のように使いこなせるわけじゃない」 成の言葉に、真夏は項垂れる。 涙をこぼすその顔に、0714は精一杯に笑いかけた。 「いいんだ、真夏さん。俺は、充分に幸せだった……。2人のお誕生日をお祝い出来て、嬉しかった。『夏』の旅も楽しかった。生まれてきて……良かった」 「俺たちもだよ、0714」 表情のない肉の蔦。 でもそこが、確かに笑顔を湛えていることを。0714と真夏は分かっていた。 「この世界に来て、おまえたちに出会えて良かった」 「うんっ……! 私も、ずっと欲しかった『夏』が、0714と成のおかげで楽しめたよ! お誕生日も……こんなに祝ってもらったの、初めて! 本当にありがとうっ!」 0714が、満足げに目を瞑る。 7月15日まではまだわずかに猶予があったが、彼としては、もう思い残すこともないのだろう。 「……なあ、真夏」 その傍らで、成は真夏に何事かを耳打ちする。 密やかなやり取りに、真夏はしきりに頷きを返す。 「……うん! いいよ、やろうっ!」 「よっしゃ。……なあ、0714」 成が呼びかけると、0714はゆっくりと瞼を開き、赤い目で2人を見る。 それだけの動きすらも、稼働限界を迎えつつある0714には大儀そうだった。 「何度も言うけどさ。俺たち、おまえのおかげで最高の誕生日を過ごせたよ」 「うん! 私たちこそ、もう、思い残すことはないくらい!」 「まさに……最強だったな!」 「ねっ!」 「……何、を」 成と真夏は、同時に息を大きく吸い込んで、揃って叫んだ。 「「 この神事! 俺たち(わたしたち)は、降参する(しますっ)! 」」 ――その瞬間、すべてが決した。 最強の7月14日生まれを決める神事。その勝利者。 お誕生日お祝い人間ver0714に、絶大な幸福が約束された瞬間だった。 「……はは。なるほど……でも、ダメだ。幸福じゃ……できるのは、確率を収束させること。俺の、確定した機能停止は、覆せない」 「分かってるよ。だから、これは願掛けだ。貰ってばっかじゃな悪いからな……」 「私たちから0714への、お誕生日プレゼントだよっ!」 成が進み出て、0714の胸元に触手の一肢を翳す。 そして、こう告げた。 「俺がどうやってこっちの世界に来たか、知ってるか? この魔術……向こうでも、使えるのたぶん俺くらいなんだぜ?」 翳した一肢が蠢く。 超自然の、奇跡を宿したような輝きを纏い、脈動する。 夏空に輝くデネブとアルタイルとベガのように、触手はちゅるんと0714の胸の上で三角形を描き、神々しい光を放っている。 「【転生魔術(リ・バースデー)】。つっても今は魔力がほとんどねえから、ありったけ使っても俺の時ほど上手くは行かないかもしれないが……誕プレの幸運、役立ってくれよな!」 「また、会えるよねっ? 私、すっごいお祈りしてるから! また0714といっぱい遊びたい! お誕生日もお祝いし合いたいよ!!」 「……そう、だね」 もう発声も覚束ない。 そんな中で、残された力を振り絞って、0714は。 「俺も……次は。成と、真夏の……」 伝えながら赤い目から涙をこぼす。 そのことに、0714は少なからず動揺した。 そんな機能が、必要なのか? お誕生日をお祝いするしか能のない、この自分に? それも、急造機に? あったとして、一番にオミットされてしかるべきではないのか? だが、きっと。 涙を流すことができる機能も、欠かさざる大事な機能の一つだと。 誰かと共に喜びや悲しみを分かち合うことは、尊いのだと。 製造責任者の白衣の男は、そう思ったのだろう。 彼にも感謝を言えるだろうか。 そんなことを考えながら。 0714は静かに目を閉じ。 永い眠りに就いた。 10 ――数年後の、7月14日。 その日、町で有名なある夫婦の下に、子どもが生まれた。 片や、別世界より現れた、人ならざる元・勇者。 片や、町の裏社会を震撼させた元・伝説の傭兵。 そんな特異極まる2人の交際も、結婚も、出産も。 町は総出で祝福していた。 生まれたばかりの赤子を一目見ようと、様々な人が駆け付けた。 そこには、あの日3人と共に『夏』を謳歌した多くの町人が詰めかけていて。 どこかの株式会社に勤める白衣の男がいて。 彼が開発し、この日『生まれてくる子のお誕生日を祝う』ために派遣された、白髪赤目の少女がいて。 その少女に毎年お誕生日をお祝いされている、中学生程度の少女がいて。 父親がこの世界で初めて会った、コウノトリと年老いた兄弟がいて。 顔のない乳白色の肉の蔦が、あるようには見えない瞳から涙を流して喜び。 彼の妻も泣きつつも、『夏』を体現する向日葵のような満面の笑みを咲かせ。 目を開けた白髪赤目の男児を、全員が祝福した。 「ハッピーバースデー!!」 ダンゲロスSS0714 『ダンゲロス世界に転生したら、最高のお誕生日をお祝いされた件。』 了 .
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【参加者】 【非リレー書き手】8/9 ○◆6LQfwU/9.M/○◆VxAx.uhVsM/○◆ymCx/l3enu/ ○◆YR7i2glCpA/○◆xzYb/YHTdl/○◆8nn53GQqty/ ○◆sWPde7Q8zk/○◆Viscawnzc6/○◆WYGpiuknm2/ ●◆meUMrrZs9o 【Fate/Zero】8/8 ○衛宮切嗣/○ウェイバー・ベルベット/○イスカンダル/○ディルムッド・オディナ/○サー・ランスロット/ ○久宇舞弥/○言峰綺礼/○雨生龍之介 【リトルバスターズ!】7/8 ○直枝理樹/○棗鈴/○井ノ原真人/●三枝葉留佳/○二木佳奈多/○朱鷺戸沙耶/○神北小毬/○来ヶ谷唯湖 【Fate/stay night】8/8 ○衛宮士郎/○遠坂凛/○間桐慎二/○セイバー/○アーチャー/○ランサー/○バーサーカー/○アサシン 【とある魔術の禁書目録】10/11 ○上条当麻/○ステイル=マグヌス/○土御門元春/●ヴェント/○フィアンマ/○一方通行/○麦野沈利/○黒夜海鳥/○垣根帝督/○絹旗最愛/○心理定規 【ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】6/6 ○苗木誠/○霧切響子/○十神白夜/○大神さくら/○大和田紋土/○不二咲千尋 【戯言シリーズ】8/8 ○いーちゃん/○玖渚友/○哀川潤/○零崎人識/○匂宮出夢/○紫木一姫/○西条玉藻/○闇口崩子 【オリキャラ】3/4 ○狩崎教示/○阿見子弘之/○天王寺深雪/●クレリエル 【STEINS;GATE】6/6 ○岡部倫太郎/○牧瀬紅莉栖/○橋田至/○阿万音鈴羽/○桐生萌郁/○天王寺裕吾 【非リレー型バトルロワイアル・リピーター】7/7 ○相川友/○青木百合/○新藤真紀/○小神さくら/○矢部翼/○紆余曲折/○勇気凛々 【未来日記】5/5 ○天野雪輝/○我妻由乃/○雨流みねね/○戦場マルコ/○美神愛 【ドラえもん】1/2 ○ドラえもん/●野比のび太 【銀魂】3/4 ○坂田銀時/○志村新八/●土方十四郎/○沖田総吾 【バトル・ロワイアル】4/4 ○七原秋也/○川田章吾/○桐山和雄/○滝口優一郎 【DEATH NOTE】3/4 ○夜神月/○弥海沙/●L/○松田桃太 【魔法少女まどか☆マギカ】4/4 ○鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/○巴マミ 【めだかボックス】4/4 ○黒神めだか/○球磨川禊/○人吉善吉/○日之影空洞 【おおかみかくし】3/3 ○九澄博士/○摘花五十鈴/○櫛名田眠 【ロウきゅーぶ!】3/3 ○湊智花/●三沢真帆/○長谷川昴 【CLANNAD】4/4 ○岡崎朋也/○藤林杏/○伊吹風子/○春原陽平 【ひぐらしのなく頃に】3/3 ○前原圭一/○園崎詩音/○古手梨花 【AIR】3/3 ○国崎往人/○神尾観鈴/●神尾晴子 【Rozen Maiden】2/2 ○水銀燈/○翠星石 【屍鬼】1/2 ○尾崎敏夫/●室野静信 【これはゾンビですか?】2/3 ○相川歩/●セラフィム/○京子 【BLOODY MONDAY】3/3 ○高木藤丸/○神崎潤/○折原マヤ 【探偵オペラ ミルキィホームズ】1/2 ●シャーロック・シェリンフォード/○明智小衣 【空の境界】2/2 ○両儀式/○黒桐幹也 【金色のガッシュ!】2/2 ○ガッシュ・ベル/○高嶺清麿 【デュラララ!!】2/2 ○平和島静雄/○セルティ・ストゥルルソン 【夏めろ】2/2 ○高村橘花/○深町つぐみ 【化物語】2/2 ○阿良々木暦/○戦場ヶ原ひたぎ 【Angel Beats!】3/3 ○仲村ゆり/○立華奏/○音無結弦 【戦国BASARA】2/2 ○伊達政宗/○織田信長 【学校であった怖い話】1/1 ○日野貞夫 【緋弾のアリア】1/1 ○ヒルダ 【カイジシリーズ】1/1 ○伊藤カイジ 137/148 【主催者】 ○ベルンカステル@うみねこのなく頃に ○古戸ヱリカ@うみねこのなく頃に ○リューク@DEATH NOTE ○棗恭介@リトルバスターズ! ○折原臨也@デュラララ!! ○???@???
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玖渚友の利害関係 ◆ARe2lZhvho 「「かんぱーい」」 真庭蝙蝠がいなければ宗像形の兇刃からまず逃れられなかったであろうぼく、供犠創貴はブースの扉を開けた先、女子二人が酌み交わす光景を見て、 「……………………」 しばらく沈黙していた。 ◆ 「やっほー、おかえり創貴ちゃん」 「おかえりなさいなの、キズタカ」 無言で立ったままのぼくに玖渚友と水倉りすかは気さくに声をかける。 それほど席を外したつもりはなかったはずなのだが、その間に随分と仲を深めていたらしい。 このネットカフェの一階部分全域が戦場になる可能性がある以上二階に移動したいと玖渚が願い出たのは合理的な判断だったし、ぼくたちも好都合だと承諾した。 死体を移動させるのは容易なことではないが必要なのは首輪だけであり、頭を切り離せば済む問題だ──このときの蝙蝠の反応については今更述べるまでもない。 りすかを残さなければならない以上、ソファータイプの一人用ブースよりも複数で利用できるいわゆる座敷タイプの方がいいだろうという考えもなんらおかしくない。 ……しかし、ドリンクバーで飲み物を取りに行った上ドーナツを食べているというのはいくらなんでもくつろぎすぎではないだろうか。 剣戟の音は間違いなく聞こえていたはずだろうに。 「まあまあ、そんな顔しなくても大丈夫だって。創貴ちゃんの分もちゃんとあるからさ」 「そういうことが言いたいんじゃない」 悪態をつきながら腰を下ろし、ドーナツを一つ取る。 チョコレートがふんだんに練り込まれた生地の上から更にチョコレートで上半分をコーティングした、ダブルチョコレートだ。 頬張る。 うむ、甘い。 「じゃ、創貴ちゃんも戻ってきたことだしいいかな」 「何を」 「いーちゃんにメールを送りたいんだ。できれば一刻も早く送りたかったのにりすかちゃんが創貴ちゃんが戻るまでダメって言うから」 「それくらい別に……いや、いい心がけだ」 見張っていろ、との指示に対しちゃんと必要な意思を汲み取ってくれたのは上出来だ。 ドーナツを持っていない方の腕でりすかの頭を撫でてやる。 「ま、僕様ちゃんもせっかくの同盟を解消したくはなかったしね。そんじゃあお言葉に甘えて」 言うが早いか玖渚の手が携帯電話に伸び、淀みなくボタンを叩いていく。 その間にりすかに確認をとっておくか。 念のために。 「怪しい素振りはしていたか?」 「なかったの」 「ドリンクバーには二人で行ったか?」 「もちろん……でもすごくうるさかったのが下からなの」 というかその状況でよくドリンクバーに行けたな。 まあ、まだうるさいのは確かだし戦況が互角なら逆に安全と考えるのは悪くはない判断ではあるが…… 「休憩しない? って提案したのは僕様ちゃんだよ。一々声を出すりすかちゃんはかわいかったねえ」 やっぱり玖渚の発案か……いくらなんでもりすかにしては度胸がありすぎると思ったんだ。 金属音が飛び交う中を共に乗り越えたと思えば親近感が湧くのもある意味仕方のないことか。 そうしているうちにメールを作成し終わったようだ。 少しの間動きが止まる。 再び指を数回動かし、また止まった。 そしてまた操作したかと思えばぼくに画面を見せてきた。 to:いーちゃん title:もしかして text:ランドセルランドに腕4本脚4本のロボットが襲ってくるかもしれないから気をつけてね なんなら僕様ちゃんたちがいるネットカフェに来てもいいけどその場合は教えてくれると嬉しいな 案外いーちゃんのことだからこのメールを読んだときにはもう遭遇しちゃってるかもしれないけど、僕様ちゃんは対処法を知らないからそのときはそのとき! 「これなら問題はないよね?」 下手な情報は漏らしていないということらしい。 メールに記載してあったロボット――名前は日和号だったか――とは掲示板にあったあの動画でとがめとかいう女性を殺したものだろうか。 確か玖渚本人の話によれば詳細名簿にも載っておらず、誰かの支給品か主催が配置したかということもわかってないとのこと。 だが、掲示板の情報によればあの地域一帯だけを徘徊しており、玖渚の見立てでも不要湖から出る可能性は低いだろうという話だった。 なぜ今更。 そんなぼくの顔を見て、携帯をポケットにしまうと玖渚は語り出した。 「疑問を浮かべてる顔をしてるね? 「もちろんちゃんと説明するよ。 「と言っても気づいたのはりすかちゃんのおかげだけどね。 「ほら、さっき都城王土の話をしたでしょ? 「それについて創貴ちゃんがいなくなった後もりすかちゃんが興味を持ってね。 「電気もりすかちゃんの弱点の一つである以上、対策を練っておくのは殊勝だと思うし、主催側である彼についてはしっかり考えておくべきだと僕様ちゃんも思ったからさ。 「創貴ちゃんたちが会った後、彼がどうしていたかについては全く情報がないし。 「ないだけで、僕様ちゃんの知ってる誰かが、僕様ちゃんの知らない誰かが遭遇してることは十分に考えられるけどね。 「最悪の可能性というのは常に想像しておかないといけないもの。 「例えば、都城王土が言ったことは嘘で忠実な主催の手先だった、だから盗聴機もしっかり仕掛けられていてこの会話も主催に筒抜け、だとか。 「例えば、主催にとっては都城王土の行動すら想定内であり、今更僕様ちゃんたちがどんな反抗をしようと無意味に終わる、とかさ。 「それに比べたら日和号が都城王土に操作されてランドセルランドに向かうことなんてマシな部類でしょ? 「マシな部類って言っても襲われる人間はたまったもんじゃないと思うけど、それはそれ、これはこれ。 「あのDVDは会場の中全てを監視していると言ってるのと同義なんだし、それを踏まえれば多くの人間がランドセルランドに向かっていることは予想できただろうからね。 「創貴ちゃんたちにとって黒神めだかとの同盟のうまみも薄れてるだろうし、いーちゃんをこっちに呼んだことについては問題ないでしょ? 「これがただの僕様ちゃんの考えすぎ、思い過ごし、杞憂ならいいけど本当に本当だったらいざランドセルランドに着いたら餌食になりました、じゃ冗談じゃ済まないし。 「創貴ちゃんたちが恐れてる零崎人識との邂逅だって、見つかる前に隠れるなりすればいいだろうしね。 「さすがにそれくらいは僕様ちゃんだって気遣うよ。 「見つかった場合? 「いや、さすがにそこまでは保証できないって。 「邪魔したら僕様ちゃんだって殺されちゃうかもしれないし。 「むしろランドセルランド行ったら出会い頭に問答無用で老若男女容赦なく、殺されて解されて並べられて揃えられて晒されるかもしれないんだから、それに比べたらね。 「ま、どっちにしてもまだ時間はあるはずだし続けようか」 ……本当に油断できやしない。 ◆ 「やっぱ電話の一つでもかけてやった方がいいかねえ」 「いやいや、だからと言って俺からかける必要性ってないだろ」 「『人識くんったらそんなに私のことが心配だったんですか? 余計なお世話ですよう』とかなんとか言って茶化すに決まってる」 「俺にだけ教えて向こうには教えてない、なんてこともねーだろうし」 「さすがにそれくらいの気遣いくらいはしてるだろ」 「仮に場所とかがわかったとしてどうにかなることでもねーしな」 「それで向こうからかけてこないってことはそれだけの理由がないってことだろ、うんうん」 「かといって欠陥製品にかけるのもなあ……あ、そういや『あいつ』の電話番号……」 「ってダメじゃん! ぜってー声聞かれた瞬間切られるのがオチだっつーの」 「ちぇっ、どうせならアドレスとか全部聞き出しといてくれりゃーよかったのによ」 「あーあ、こんなときコナン君の蝶ネクタイでもありゃ楽勝なんだが」 「ま、高望みしすぎなのはわかってるけどな」 「……ん? こいつは……」 「…………へえ」 ◆ 「で、首輪に魔法、ないしはスキルが使われてるかもしれないってのが僕様ちゃんの考えなんだけど、どうかな?」 「難しいのが実行なの。考えるのが簡単なのが理論だけど、危険があるのが暴発」 「ぼくもりすかと同じ意見だ。『魔法使い』でも『魔法』使いでもそんな繊細な魔法式が使えるとは思えない」 「魔法陣の可能性は……もっとありえないか」 「あの影谷蛇之ですら二十本もダーツを作ってはいなかったのに、その倍以上となるといくらなんでも無理がありすぎる、とぼくは思うが」 「だよねえ。さっちゃんからの情報をもらう前に形ちゃんにもそれとなく話を聞いてはみたけど、思い当たる人はいないって言ってたし」 「そうでなくとも便利ではないのが魔法なの」 「ファンタジーやメルヘンじゃあありません、ってことかなあ。さすがに他の世界にはこういう技術はないと思うんだけどなあ」 そして現在、静かになったブースでぼくも交えて主に首輪についての考察が広げられている。 しばらく経ってもどちらも上がって来ないということは相討ちか、大方重傷を負いつつも辛勝したというところだろう。 考えたくはないが宗像形が生きているかもしれない以上確認しに行くようなことはしない。 そこで死ぬようであれば蝙蝠はそこまでの駒だったということだ。 玖渚の考えによれば首輪の外殻には未知の物質が使われており、おそらくそれは魔法かスキルによって作られたのではないかとのことらしい。 顕現『化学変化』の魔法を使えばできなくはないかもしれないだろう。 だが、それを見せしめの分も含めて計四十六も作るとなると、さすがに無理があるのではないだろうかというのがぼくとりすかの考えだ。 そうでなくともそう都合よく目的に沿うような魔法があるとも思えない──水倉神檎でもあるまいし。 「普通に考えたらさ」 そう言って玖渚は箱からドーナツを一つ取り出した。 小さな球が八つ連なって一周しているポン・デ・リングだ。 八つの球を四つと四つに分ける。 「こんな風に二つのパーツを組み合わせて首に嵌めるものでしょ?」 「だろうな」 「いくら二重構造になってて内側はこのようになっているとしても、外側もこうなってないとおかしいと思うんだよね」 「ただ作るだけならできなくはないだろうが……」 「問題なのが人間に嵌めるということ?」 「それなんだよねえ。内側を普通に嵌めたとしても綺麗にコーティングするのだって……あ、ちょっとごめんね」 雑音がないと着信音がよく響く。 電話ではなくメールか。 二つに分かれたポン・デ・リングが箱に戻される。 ……口をつけたわけでもないしいいか。 読み終えるとそのまま畳んでポケットに戻された。 「……返信しないのか?」 「いーちゃんがこっち向かうってさ。それと創貴ちゃんたちには朗報かな、零崎人識は別行動になったからいないって」 ぼくが反応を返すより早く、りすかが大きく息を吐き出した。 さっきの話を聞いたとき随分と肩をこわばらせていたからもしやとは思っていたが、未だに恐怖心が消えていないらしい。 いざというときそれが妨げにならなければいいんだが…… 「別行動、ね」 「うん、別行動。今一緒にいるのは八九寺真宵と羽川翼だけのようだから創貴ちゃんたちも心配しなくていいと思うよ」 「そうか……」 羽川翼。 放送の前、ぼくが電話越しで話した女性。 玖渚が得た情報によるとかなり頭の切れる人物らしい。 そういった人間と直接接触できるというのは好都合だろう。 「ついでにいくつか情報ももらったから参加者全員の動向もほぼわかったしね」 「全員?」 「あくまでも予想だけどね。メールによると途中で黒神めだかと遭遇したから球磨川禊と鑢七実、ついでに零崎人識も車から降りたって。 鑢七花は創貴ちゃんたちが会ってたし、舞ちゃんたちや真庭鳳凰はまだ東側にいるだろうしね」 「つまり警戒しておくべきは鑢七花と球磨川禊・鑢七実が来る可能性、か」 「黒神めだかに関しては大丈夫だろうし、そんなとこだと思うよ」 玖渚から聞いてやっとわかったことだが球磨川禊と鑢七実の二人は都城王土が言っていた着物の女と学生のコンビで間違いないだろう。 一分持つまいとまで言われ、蝙蝠がどうなったかわからない今もし殴り込まれでもしたら対抗手段がりすかしかない。 それもただの時間移動ではなく大人りすか一択だ。 一日に二度も切り札を切らせるのは愚策である以上、来ないことや好戦的でないことを祈るしかないがこればかりはどうしようもないことだ。 ……ふと気付く。 今玖渚は全員の動向がほぼわかったと言ったが、一人足りなくないか……? 放送の時点での生存者は十七人。 このネットカフェにぼくたちと階下の蝙蝠、宗像で五人。 東側に無桐伊織・櫃内様刻、真庭鳳凰の三人。 ランドセルランドからこちらに向かっているのが戯言遣い・八九寺真宵・羽川翼の三人。 残りのうち玖渚の口から出たのが球磨川禊・鑢七実、鑢七花、黒神めだか、零崎人識の五人。 全員合わせても十六人だ。 残る一人――確か戦場ヶ原ひたぎ、について言及していない。 「そろそろ、いいかな」 訝しんでるぼくを尻目に玖渚が小声で呟き、 「ところでさ、今こうして私は創貴ちゃんたちにありとあらゆる情報を提供してるわけだけど、これって大きく分けて三つのパターンがあると思うんだよね」 ふいに話題を切り換えた。 不思議には思ったが返す意外の選択肢が浮かばない。 「パターン? 何のだ」 「情報を差し出す理由、とでも言えばいいのかな」 「わたしたちとクナギサさんみたいな?」 「それが一つめだね。利害の一致とか取り引き材料で情報交換したり一方的に渡したり」 「二つめはぼくとりすかのようなもの、か」 「うん、損得感情抜きでそれだけのことをする価値がある相手の場合だね。私といーちゃんみたいな、さ。 それで最後、三つめ」 「目的が時間稼ぎの場合、だな。もしくは相手を動揺させるのが狙いだったりってのもあるか? いずれにせよ言えることは相手を消すためであり、渡してしまっても問題ないということ、だろ?」 ぼくのものでもなく、りすかのものでもない、もちろん玖渚友のものでもない第三者の声が割り込んだ。 「大正解! 言われた通り私は時間稼ぎに徹したし殺さないで欲しいな」 「ご心配なく。気まぐれをおこさなきゃな」 即座にぼくは立ち上がり、りすかの腕をつかんで体の向きを反転させる。 扉に背を向けたままでいるのは明らかにまずい。 直後、音もなく扉が切断されこちらに向かって倒れ込んできた。 身構えたときにはぴたり、とぼくとりすかの首筋に刀が突きつけられる。 ……あれは蝙蝠が持っていた刀だ、ということは蝙蝠は──などということは考えさせてはくれないらしい。 「さっき言ったいーちゃんからのメールの内容ってのは嘘。 「いーちゃんからじゃなくてしーちゃんからだったんだよね。 「『ちょうど今ネットカフェにいる。すぐ向かうから逃がさないように時間稼ぎよろしく』ってね。 「おまけにいーちゃんたちや下で何があったかの情報までつけてくれたし。 「さっき言ったでしょ? 「『最悪の可能性は常に想像しておくもの』だって。 「創貴ちゃんが戻ってきたということは少なくとも圧倒的有利な状況ではないということ。 「だからあらかじめ手を打っといたんだよね。 「いーちゃんのメールには追伸を。 「『しーちゃんが探してる相手ならここにいるからしーちゃんがそこにいるなら一緒にいた方がいいかもねって伝えといて』って。 「そしていーちゃんと離れた可能性もあったからひたぎちゃんにも同時にメールした。 「『ネットカフェにしーちゃんが探してる人がいるよ。方向的に黒神めだかを殺せるかもしれないしあなたにとっても悪い話じゃないと思うけど』って。 「創貴ちゃんたちの前で二回手を休めたのはそのためだよ。 「携帯の操作権を渡さなかったとはいえ、いーちゃんへのメールをちゃんと最後まで読めばわかっただろうにね。 「仮にしようとしたところでさせなかったけど。 「あのとき直接しーちゃんの連絡先を取得してなかったから伝わるか不安ではあったんだけど、ひたぎちゃんを殺して携帯をちゃんと回収してくれたから結果オーライ。 「裏切った理由? 「そんなの決まってるじゃん。 「ぐっちゃんを、私の所有物を壊したからだよ。 「例え役立たずでも、捨てたものでも壊していい理由にはならないよ。 「拾われるだけでも不愉快なのにましてや壊されるなんて、ねえ? 「気づいてないとでも思ってた? 「真庭蝙蝠がぐっちゃんと『だいたい』同じ顔をして、私がカメラ越しで見たのと同じ服を血だらけで着ていて、わからないとでも思った? 「真似られるだけでも不快なのに、壊した相手を目前にしてそれを壊し返せるチャンスを逃がすような真似をするとでも? 「もちろん、打った布石が無駄に終わる可能性もあったからそのときはさっきまでの続きをやっていただろうけど、こうなってしまった今それはどうでもいいことだよね。 「そりゃあ私にとっての優先順位の第一位はいーちゃんで揺るぎないけど、他の有象無象にも一応順位は存在するんだよ。 「という感じで、どうかな?」 「うんにゃ、解説ごくろーさん──ということでお終いの時間だ、ガキのお遊びにしてもやりすぎだぜ? 兄貴が世話になった分と軋識の大将と曲識のにーちゃんを殺してくれた分、ここで全部利子も含めてまとめて返済だ。 殺して、 解して、 並べて、 揃えて、 晒して、 刻んで、 炒めて、 千切って、 潰して、 引き伸ばして、 刺して、 抉って、 剥がして、 断じて、 刳り、 貫いて、 壊して、 歪めて、 縊って、 曲げて、 転がして、 沈めて、 縛って、 犯して、 喰らって、 辱めて、 それからまた殺して解して並べて揃えて晒して――零崎を、始めてやるよ」 そしてぼくに向けた。 闇を刻み込んだような、深い眼を。 神を使い込んだような、罪深い瞳を。 さて、この程度の『障害』をどう乗り越えるか。 ぼくは睨み返す。 【1日目/夜中/D-6 ネットカフェ】 【玖渚友@戯言シリーズ】 [状態]健康 [装備]携帯電話@現実 [道具]支給品一式、ハードディスク@不明、麻酔スプレー@戯言シリーズ、工具セット@現実、首輪×2(浮義待秋、真庭狂犬)、ランダム支給品(0〜4) [思考] 基本:いーちゃんに害なす者は許さない。 0:とばっちりを受けないようにしないと。 1:もう黒神めだかの悪評を広めなくても大丈夫かな? 2:いーちゃんは大丈夫かなあ。 [備考] ※『ネコソギラジカル』上巻からの参戦です ※箱庭学園の生徒に関する情報は入手しましたが、バトルロワイアルについての情報はまだ捜索途中です ※めだかボックス、「十三組の十三人」編と「生徒会戦挙」編のことを凡そ理解しました ※言った情報、聞いた情報の真偽(少なくとも吸血鬼、重し蟹、囲い火蜂については聞きました)、及びそれをどこまで理解したかは後続の書き手さんにお任せします ※掲示板のIDはkJMK0dyjが管理用PC、MIZPL6Zmが玖渚の支給品の携帯です ※携帯のアドレス帳には櫃内様刻、宗像形、無桐伊織、戦場ヶ原ひたぎ、戯言遣い(戯言遣いのみメールアドレス含む)が登録されています ※ハードディスクを解析して以下の情報を入手しました ・めだかボックス『不知火不知』編についての大まかな知識 ・不知火袴の正体、および不知火の名字の意味 ・主催側が時系列を超越する技術を持っている事実 ※主催側に兎吊木垓輔、そして不知火袴が影武者を勤めている『黒幕』が存在する懸念を強めました ※ハードディスクの空き部分に必要な情報を記録してあります。どんな情報を入手したのかは後続の書き手様方にお任せします ※第一回放送までの死亡者DVDを見ました。内容は完全に記憶してあります ※参加者全員の詳細な情報を把握しています ※首輪に関する情報を一部ながら入手しました ※浮義待秋の首輪からおおよその構造を把握しました。また真庭蝙蝠たちの協力により真庭狂犬の首輪も入手しました ※櫃内様刻に零崎人識の電話番号以外に何を送信したのかは後続の書き手にお任せします ※本文中で提示された情報以外はメールしていません ※零崎人識からのメールにより以下の情報を入手しています ・戯言遣い、球磨川禊、黒神めだかたちの動向(球磨川禊の人間関係時点) ・戦場ヶ原ひたぎと宗像形の死亡および真庭蝙蝠の逃亡 【零崎人識@人間シリーズ】 [状態]健康 [装備]斬刀・鈍@刀語、絶刀・鉋@刀語、携帯電話その1@現実 [道具]支給品一式×11(内一つの食糧である乾パンを少し消費、一つの食糧はカップラーメン一箱12個入り、名簿のみ5枚) 千刀・ツルギ×6@刀語、 手榴弾×1@人間シリーズ、青酸カリ@現実、小柄な日本刀、S W M29(6/6)@めだかボックス、 大型ハンマー@めだかボックス、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ、デスサイズ@戯言シリーズ、彫刻刀@物語シリーズ 携帯電話その2@現実、文房具、炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)」×5@めだかボックス、賊刀・鎧@刀語、お菓子多数 [思考] 基本:戯言遣いと合流する。 0:今度こそ逃がさねえ。 1:いやはや、ちょうどいいタイミングでの情報提供に感謝だな。そんで蝙蝠も後で探し出してぶっ殺す。 2:伊織ちゃんと連絡を取る。合流するかどうかは後から決める。 3:零崎を始める。とりあえず戯言遣いと合流するまでは。 4:哀川潤が生きてたら全力で謝る。そんで逃げる。 5:黒神めだか? 会ったら過剰防衛したとでも言っときゃいいだろ。 6:ぐっちゃんって大将のことだよな? なんで役立たず呼ばわりとかされてんだ? [備考] ※曲絃糸に殺傷能力はありません。拘束できる程度です ※Bー6で発生した山火事を目撃しました ※携帯電話その1の電話帳には携帯電話その2、戯言遣い、ツナギ、無桐伊織が登録されています ※携帯電話その2の電話帳には携帯電話その1、戯言遣い、ツナギ、玖渚友が登録されています ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました ※球磨川禊が気絶している間、鑢七実と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします 【供犠創貴@新本格魔法少女りすか】 [状態]健康、人識に斬刀を突きつけられている [装備]グロック@現実 [道具]支給品一式×3(名簿のみ2枚)、銃弾の予備多少、耳栓、書き掛けの紙×1枚、「診療所で見つけた物(0〜X)」、心渡@物語シリーズ、シャベル@現実、 アンモニア一瓶@現実、携帯電話@現実、スーパーボール@めだかボックス、カスタネット@人間シリーズ、リコーダー@戯言シリーズ [思考] 基本:みんなを幸せに。それを邪魔するなら容赦はしない 0:玖渚友も排除せざるを得ない、か…… 1:ランドセルランドで黒神めだか、羽川翼と合流する、べきか……? 2:行橋未造を探す 3:このゲームを壊せるような情報を探す 4:蝙蝠は残念だが…… 5:掲示板の情報にどう対処すべきか [備考] ※九州ツアー中、地球木霙撃破後、水倉鍵と会う前からの参戦です ※蝙蝠と同盟を組んでいます ※診療所でなにか拾ったのかは後続の書き手様方にお任せします(少なくとも包帯や傷薬の類は全て持ち出しました) ※主催者の中に水倉神檎、もしくはそれに準ずる力の持ち主がいるかもしれないという可能性を考えています ※王刀の効果について半信半疑です ※黒神めだかと詳しく情報交換しましたが蝙蝠や魔法については全て話していません ※掲示板のレスは一通り読みましたが映像についてはりすかのものしか確認していません ※心渡がりすかに対し効果があるかどうかは後続の書き手にお任せします ※携帯電話に戦場ヶ原ひたぎの番号が入っていますが、相手を羽川翼だと思っています ※黒神めだかが掲示板を未だに見ていない可能性に気づいていません ※玖渚友から彼女の持つ情報のほとんどを入手しました ※真庭蝙蝠は死んだ可能性が高いと考えています 【水倉りすか@新本格魔法少女りすか】 [状態]零崎人識に対する恐怖(大)、人識に絶刀を突きつけられている [装備]手錠@めだかボックス、無銘@戯言シリーズ [道具]支給品一式 [思考] 基本:キズタカに従う 1:? ? ? [備考] ※九州ツアー中、蠅村召香撃破直後からの参戦です。 ※治癒時間、移動時間の『省略』の魔法は1時間のインターバルが必要なようです(現在使用可能) なお、移動時間魔法を使用する場合は、その場所の光景を思い浮かべなければいけません ※大人りすかについての制限はこれ以降の書き手にお任せします [備考] 玖渚友たちがいるブースの中央にミスタードーナツの詰め合わせ@物語シリーズが置いてあります 中身はエンゼルフレンチ、ストロベリーホイップフレンチ、二つに割れたポン・デ・リング、D−ポップです 支給品紹介 【ミスタードーナツの詰め合わせ@物語シリーズ】 想影真心に支給。 阿良々木暦が忍野メメに差し入れようとしていたものだったが結果はご存知の通りである。 中身はゴールデンチョコレート、フレンチクルーラー、エンゼルフレンチ、ストロベリーホイップフレンチ、ハニーチュロ、 ココナツクルーラー、ポン・デ・リング、D−ポップ、ダブルチョコレート、ココナツチョコレート。 劇伴の曲名にもなった忍野メメが好きなオールドファッションは入っていない。 三魔六道 時系列順 My Generation 三魔六道 投下潤 鉛色のフィクション 牲犠 玖渚友 禍賊の絆 (前編) 背信者(廃心者) 零崎人識 禍賊の絆 (前編) 変態、変態、また変態 供犠創貴 禍賊の絆 (前編) 牲犠 水倉りすか 禍賊の絆 (前編)
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投票方法 このページではwikiに公開された試合SSの投票方法について説明します。 投票はプレイヤーとして参加しているか否かを問わず、どなたでも可能です。 1~10点の得票ポイントでそれぞれのSSを評価してください。 更に評価対象に対するコメント(感想など)を記述した場合、1ポイントがそのキャラクターへの評価として加算されます。 コメントを記述した場合でも、ポイントとして加算したくない際はその旨を記述していただけばそのように処理致します。 どの程度で何ポイントをつけるかという判断は投票者に委ねることとします。 基準がよくわからないという方は概ね以下のような指針で投票ください。10~8ポイント……凄く面白かった! このSSがとても好き! このSSを正史としたい! 5~7ポイント……まあまあ面白かった。 このSSがそこそこ好き。 凄く良かったけど、個人的に少しひっかかる部分がある。 1~4ポイント……普通だった。他のSSに比べると支持するところが少ない。個人的には凄くひっかかる部分がある。 キャラクター設定だけでなく、勝ち残ったSSもゲーム内での正史として扱われ、そこで追加された設定も公式のものとなります。そのため、第二ラウンド以降の試合SSを読む場合、お時間が許すならばできるだけ前のSSにも目を通していただけると幸いです。(必須ではありません) 参加しているプレイヤーは自分自身の試合には投票することができません。参加しているプレーヤーは自分のSSには投票できません。対戦相手のSSには投票可能です。 多重投票はご遠慮ください。 以上をご確認の上、試合SS公開ページよりSSをご覧になり、どうぞ気軽に投票していってください。 投票結果・勝者判定 そのラウンドの対戦試合の勝敗は読者からの得票ポイントが多いSSを勝ちとします。 投票期間は日曜0 30から金曜22 30までとなっております。 投票が同数だった場合、先に投稿したプレイヤーの勝利となります。 その試合で勝利したSSを投稿したキャラクターには総得票ポイントで20ポイントのボーナスが付きます あなたの一票で勝負を決めよう! ベストバウト投票について 試合の勝敗を決定する投票とは別に、各回戦ごとにその回戦のSSで最も良かった物を投票するベストバウト投票を実施します。 その回戦の試合で最も面白かったものについて、ベストバウト投票フォームから投票を行ってください。 投票期間は日曜0 30から金曜22 30までとなっております。 投票が同数だった場合は同率順位となります。1位が複数いた場合でも次点の得票数であるSSは2位になります。3位以降も同様です。 その試合のベストバウト1位のSSを投稿したキャラクターには総得票ポイントで30ポイント。2位のキャラクターには20ポイント。3位には10ポイントのボーナスが付きます。 総合優勝について 4ラウンド終了時点で最多得票ポイントを獲得したキャラクターが総合優勝です。 総得票ポイントは各ラウンドの得票ポイントにボーナスを加算したものとなります。 今回のキャンペーンは4ラウンドをかけた16人のキャラクターによるマッチレースと捉えていただくとよろしいかもしれません。各ラウンドの勝敗も重要ですが、最終的には全てのラウンドで合計して高い支持を集め続けたプレーヤー、キャラクターが優勝することになります。 あなたの投票が優勝者を決める! 以上でゲームシステムの説明は終わりです ここまでの説明を読んでわからない点や気になった点がありましたら、SSC3スレッド(作成予定) へ気軽に質問を書きこんでください。
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SSギャラリー(ガールー編) « » var ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534 = new Array(); ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[0] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E7%B5%82%E4%BA%86%EF%BC%91.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[1] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E7%B5%82%E4%BA%86.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[2] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%E5%8F%AC%E5%96%9A.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[3] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090528_000403.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[4] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090526_010918.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[5] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090526_010907.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[6] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090526_005006.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[7] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090526_005004.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[8] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=TODOSS_20090526_004956.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[9] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=%E3%81%8C%E3%83%BC%E3%82%8B%E3%83%BC.jpg ; ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[10] = http //w.atwiki.jp/deadend/?cmd=upload&act=open&page=SS%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC&file=%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BC%EF%BC%A8%EF%BC%B0%E7%94%A8%EF%BC%91.JPG ; window.onload=function(){ ppvShow_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534(0); }; function ppvShow_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534(n){ if(!ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[n]){ alert( 画像がありません ); return; } ppv_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534$( ppv_img_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534 ).src=ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[n]; ppv_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534$( ppv_link_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534 ).href=ppvArray_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534[n]; ppv_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534$( ppv_prev_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534 ).href= javascript ppvShow_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534( +(n-1)+ ) ; ppv_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534$( ppv_next_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534 ).href= javascript ppvShow_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534( +(n+1)+ ) ; } function ppv_0_e226ff2309fbdd283aced54eb6207534$(){ var elements = new Array(); for (var i = 0; i arguments.length; i++){ var element = arguments[i]; if (typeof element == string ) element = document.getElementById(element); if (arguments.length == 1) return element; elements.push(element); } return elements; }
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【初出】 禁書SS自作スレ>>890 >ネタで 「やめてください!!おねえさまがミサカに勝てるはずないじゃないですかとミサカはミサカはおねえさまを見下します」 「ミサカはこれから、想い人の腕に身体を密着させてかわいく甘えて想い人とステキなデートというものを楽しみます」 美琴は、地面に這いつくばりながらも当麻にかけよっていくさまをただ呆然とながめることができなかった。 「なんで・・・なんでこんなことにんっちゃうのよ」 涙を浮かべながら自分の行動が犯した未来に絶望する美琴の前にそっと手を差し出す 少女がいた。 「大丈夫です、おねえーさま。おねえーさまにこの白井 黒子がいるじゃありませんか」 「さあ、あんなゴミ虫のことは忘れてこれから二人で素敵な夜を・・・」 ちょっといっちゃっている目で自分の欲望込みの慰めの言葉をかける黒子を 見つめる美琴は何かに気づいたのかふっと視線を下に向けるとよろよろと立ち上がる」 「・・・あんたのせいじゃないの」 小さい声でそして怒りが絶妙にブレンドされた声でつぶやく。 「あんたが、ことごとく私とあいつのフラグを邪魔したからこんなことになったんじゃない」 「・・・・お、おねえさま―――落ち着いてください!っていっいやレールガンを黒子に撃つつもりですか」 怒りに支配された目で黒子の顔面を確実に打ち貫くポジションをとる美琴 「・・・うぅっ・・・うわーん」 「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁ------」 その日・・・学園都市の商店街が壊滅した。原因はとあるテレポートに能力者よる 精神的イヤガラセによって学園都市で7人しかいないレベル5能力者の一人。 『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ電撃使いが情緒不安定になり起こした 惨劇の結果である。 かけつけたジャッジメントとジャッジメントスキルは泣き崩れる電撃使いの少女と 何かに怯える少女を保護。幸いなことに怪我人はでなかった。 カエル顔の医者はうんざりとした表情でつぶやいた。 「・・・すまんが病院に来てくれないか。・・・いや君だってこの病院がなくなったら困るだろう」 「・・・くっ・・くっ・・・」 ベッドの上では一人の少女が眠りながら涙を流していた。 『・・・わたしだって・・デートがしたいのに・・・なんでなんで・・・』 身体がだるく動けない少女はただ悲しかった。 だが、彼女は気づく自分の頭の上をやさしく撫でてくれる手の感触に そして・・・その手が自分の涙を拭ってくれたとき彼女は気づいた 目の前にいる人物に。 「まったく・・・なに悲しい顔してるんだよ。いつもサルみたいに騒ぐおまえは 何処に行ったんだよ」 「うるさい・・・私だってたまにはこんな顔するときがあるのよ」 そんな憎まれ口を叩きながら少女は目の前にいる少年の笑顔を愛しそうに みつめた。
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SSノート発送作業 場所:KIDSオフィス 集合時刻:13:00~ 参加者:調整中 作業内容: ①SSノート印刷/製本 ②SSノート発送 担当リーダーミーティング 場所:KIDSオフィス 集合時刻:時間未定 参加者(仮): 【ディレ】てっしー、みきぞ、きんぐ、うぉーり 【サポ担】ちこてぃ 【運営担】じょにぃ♪、とくさん 【キッ担】アリエル 【ワー担】まぎーさん(はにーちゃん) 【安全担】ちえぞー 議題:今後のスケジュール、各担当の進行状況について確認
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Short Summer Vacationで泣きそうです -- 禁則事項 (2006-09-12 21 44 23) 本スレで意見するのもなんでしたので、こちらで。良作品の数々、各作者さんにGJ! -- 名無しさん (2006-09-13 09 10 54) Short Summer Vacationで泣いてしまいました・・・書いた人は神!良作サンクスwww -- 名無しさん (2006-09-13 18 36 11) Short Summer Vacation を間違えてエピローグから読んだ俺は負け組。でも良かった -- 名無しさん (2006-09-14 01 38 24) Short Summer Vacationの作者GJ!ただ、キーワードが意味なくね「夏」って単語が入ってればそればいいの? -- 名無しさん (2006-09-15 00 46 39) お題は「夏」だけど、管理人さんも連想するものならOKとか難しく考えるなって言ってたし。S.S.Vも最後の短い夏休みを書いてたんだし良いんじゃない?あまり季節に関係ない話だったとは思うけどな -- 名無しさん (2006-09-15 13 40 37) 俺の勝手な解釈だが、おそらく、セミの寿命とキョンの余命、その余命の間の濃い生き方をシンクロ(?)させたんだと思う。何かにつけてセミが出てくるし、作中でハルヒが「セミは地上にいる2週間~」とも言ってるし、そう考えると夏である必然性が出てくるのでは?って、俺深読みしすぎだな・・・、吊ってくるわ。 -- 名無しさん (2006-09-15 14 13 02) SSV、どうせ死なないですむんだろとか思ってたんですけどね。 不覚にも泣いた -- 名無しさん (2006-09-18 21 24 30) 指輪物語も企画作品だったんですね!これも自分が投票した他作品に負けない力作だと思いました。乙です。 -- 名無しさん (2006-09-19 11 32 16) 自分はSSVが好きですが、ほかの作品も負けず劣らずよくできていますね。職人の皆様、管理人さん、本当に乙です。 -- 名無しさん (2006-09-19 16 34 57) Short Summer Vacationはいろんな意味で本作品よりも文才が感じられるかもしれません。本業の方ですか?と思うほど感動する物語で涙が出ました。お疲れ様ですほかの職人さんの皆様もご苦労様です -- 名無しさん (2006-10-01 18 55 29) 遅まきながらすべて読みました。良作ばかりでよかったです -- 名無しさん (2006-10-12 22 02 59) 涼宮ハルヒの微笑はよかったと思うよ。アレは最近じゃ俺の中で1位だね。 -- 名無しさん (2006-10-13 01 06 00) ショートサマーバケーションがとても感動できました。神職人ですね。GJです! -- 名無しさん (2006-11-09 15 47 59) SSV見た。べ、別に泣いたんじゃないんだからね!目にゴミが…入っただけなんだから(´;ω;`) -- 名無しさん (2006-11-09 21 36 34) 涼宮ハルヒの微笑は本作の最終話にしても良いくらいの出来でとてもよかったです。『Short Summer Vacation』はもう泣きすぎて目痛い。本心から幸せに逝ってほしいと願えた。 -- 名無しさん (2006-11-19 13 03 05) チャック谷口って「ナンパしようぜ!?」が元ネタ?俺の中でかなりヒットしてるんだけど -- 名無しさん (2007-02-06 23 59 14) 違うよー。どこが発祥だったかな、プリンやアナルではないと聞いた。 -- 名無しさん (2007-02-07 00 55 40) SSVはエピローグが泣ける -- 名無しさん (2007-02-19 01 08 33) SSVを何度も読み直しているが・・・絶対泣く。すばらしい作品に出会えて感謝。-- 名無しさん (2007-02-19 01 27 42) 朝比奈みくるのクーデター、読ませてもらいました。相当のハラハラもので、2話連続位脳内再生したほど、ですね。相変わらず機関は力が強いですが、もし国内の大規模テロが起こるとしたら、とも思ったり。 -- 名無しさん (2007-02-19 02 57 42) ここは夏企画の感想用ページですぜ -- 名無しさん (2007-02-19 04 27 05) short Summer Vacationホントに最高。マジで泣ける -- 名無しさん (2007-02-19 07 57 27) SSVのキョンってなんで死んだの -- 名無しさん (2007-02-20 03 16 15) 死んだ理由はわかりません。そこが解決しないのが唯一の欠点だとも指摘されてたな -- 名無しさん (2007-02-20 03 34 52) すげぇ。ふつうに感動した。長門のとことか良いよね。作者はまじで神。本当にGJ -- 名無しさん (2007-05-27 22 41 57) SSV読んだが、久し振りに悲しみで泣いたよ。たぶん、耳元で『妹忘れちゃおしおきよ』が鳴らなかったら声出して泣いただろうな。 -- 名無しさん (2007-05-27 23 31 16) SSV見て久しぶりに泣いた・・・キョンの死は心臓麻痺かなんかで解釈してる自分がいた。しかし、このSSは神だと思う。マジでGJ!書いてる人は本職でノベル出してるんじゃないかな?板違いだけど、「悩みの種」「キョンの死」「10月8日曇りのち雨」?でも泣いたけど、これはそれ以上だったSSV書いた方に乾杯-- 名無しさん (2007-05-28 00 13 26) ShortSummerVacation……。こんな良作SSを今の今まで知らなかったorz涙を堪え切れないとかCLANNAD以来かも……。いやもう本当にいい作品ですね。 -- 名無しさん (2007-05-28 00 25 52) うーんどうしてもメインキャラより谷口、国木田あたりにいっちゃう俺って……でも、面白かった俺もあんな友達欲しいな〜それで、一度はいってみたいナンパしようぜ! -- 名無しさん (2007-05-28 00 36 07) 企画部屋のSSを初めて読んだ。罪と罰の後日談、罪と罰って完結してたっけとか思ってしまったしかしSSVは目に生理食塩水をためずにはいられない… -- 名無しさん (2007-05-28 22 15 12) たった今SSV読み終えた。最高の作品だと思う。本編のエンディングこれでいいんじゃね?後半ほとんど泣きっぱなしで目がはれてしまった・・・ -- 名無しさん (2007-07-13 04 13 17) ↑のおかげで企画作品に気付くことができますた本当にありがとうございました -- 名無しさん (2007-07-14 19 42 03) 今SSV読み終えた俺の読みでは、ハルヒが葬儀で泣かなかった理由は、キョンが『俺が死んでも泣かないでくれ』的なことを言い、キョンの死因はデスノート(平野絡みで)あれ?右目から生理食塩水が……? -- 名無しさん (2007-07-15 23 13 19) ↑ほんとに読んだのかよww本編で言ってるよ…何はともあれShort Summer vacation泣けました。でもこうはなって欲しくないです。 -- 名無しさん (2007-08-04 21 37 39) オレは一高校生ながらリアルで友人の死を体験してるわけだが…なんか…よくワカランが…SSVには共感を覚えるなぁ。うん、みんなもダチは大切にしろ -- 名無しさん (2007-08-06 01 04 58) Ssvって長編?短編?どこにあるんだ?みんなの感想みてもう一回見たくなったよ -- 名無しさん (2007-08-08 04 31 35) トップページ→メニュー→企画部屋→夏企画、だったかな? -- 名無しさん (2007-08-08 07 08 45) SSV見てみたけど…全く関係ないところだが古泉がガチである必要性はあったのか?いやいい作品だったけど。キョンの心理とか鬼気迫るものを感じたし -- 名無しさん (2007-08-08 07 22 50) ↑×2 サンクス、早速見てきたいやー中編でもう涙でてたんだがwww -- 名無しさん (2007-08-08 16 07 22) 涼宮ハルヒシリーズには全く興味がなかったが、涼宮ハルヒの微笑を読んでから、涼宮シリーズに対する印象が変わった。傑作だったと思う。素晴らしかった!あれだけの物を書くのは大変だったと思います。お疲れ様、ありがとう! -- 篠崎 (2007-08-25 15 24 43) 俺は涼宮ハルヒの微笑が一番いいと思う。谷川顔負けのクオリティだと思うね。 -- 名無しさん (2007-08-25 16 12 51) Yも結構前に涼宮ハルヒの微笑を別西都(http //17.xmbs.jp/saw0ta/)で読んで面白かったんで原作の小説を読む気になりますた(`-●Д●-) -- 名無しさん (2007-08-25 16 25 36) ↑それ無断転載サイトあとここは企画SSの感想を書く場所であって微笑信者の避難所じゃないんだがな -- 名無しさん (2007-08-25 16 37 57) 肉じゃがおもしろかった -- 名無しさん (2007-08-25 17 21 18) ↑あんたもっと違うよwww -- 名無しさん (2007-08-25 17 43 24) ボケか自演か天然か -- 名無しさん (2007-08-25 17 45 05) 無断転載とか言ってる輩何故無断転載だと言い切れる?なら此処はどうだ?-- 名無しさん (2007-08-25 19 09 52) もちつけ。ここは議論する場でもない。 -- 名無しさん (2007-08-25 19 13 19) 古泉+長門とか見る気しね〜古泉はガチホモ 報われないキャラでいいものを…とアンチ古泉が申し上げます。 -- 名無しさん (2007-08-25 19 21 07) 死ね。とりあえずよそでやれ。ここはそういう場所じゃねえ。 -- 名無しさん (2007-08-25 19 40 10) 指輪物語も最高 -- 名無しさん (2007-08-28 16 53 45) SSVのラストのキョンのセリフを読むのと同時にGod Knows…聴くと切なくて泣かずにはいられなくなる…。 -- 名無しさん (2007-08-29 18 57 15) ↑そのコンボはまさに「神」 -- 名無しさん (2007-08-31 01 50 53) なんでかは知らないが古泉長門物が最近凄く多いな。-- 名無しさん (2007-08-31 07 37 46) 微笑はいいんだけど長門エンドが気に入らん キョンハル命ですから -- 名無しさん (2007-09-24 14 13 41) SSVは・・・無理。切ない。GJ。 -- 名無し (2007-09-24 16 15 05) SSV、微笑ともに最高だったマジ泣ける(;-;) ところでSSVでのキョンの死因って実際なんだったんだろうな。 長門に直せないってことは通常の病気とか怪我じゃないだろうし・・・ あの状況で突然死ぬってのは一体・・・ -- 名無しさん (2007-11-30 23 26 09) やべ・・・ここがあったのに雑談所にSSV感想書いちゃったよ・・・ しかしハルヒに超能力がらみの真相を告白したのだから死なないように出来たんじゃないかって思えてきたんだがどうなのかな。 -- 名無しさん (2007-12-01 00 06 56) ↑ 細かいことは気にしちゃダメだ。SSVは名作。それでいいじゃないか。 -- 名無しさん (2007-12-01 00 38 38) 微笑は大作 すごい良く出来てると思う SSVは神 本当に素晴らしかった こんな感動できる作品に出合えて嬉しい 心より作者を尊敬します -- 名無しさん (2007-12-01 00 52 30) ↑↑↑ ハルヒの力が弱まったから長門が待機モードになったんじゃない? -- 名無しさん (2007-12-01 07 19 31) ↑×3&↑ そうだね、その通りだ。オレってヤツは・・・名作を汚す所だったよ。 気づかせてくれてありがとう!! すまん、逝って来る(;´Д⊂ -- 名無しさん (2007-12-01 10 19 02) SSVは長門が長門っぽくなかったな。 勿論泣いたよ。すんげぇ泣いたよ -- 名無しさん (2008-05-14 18 13 57) やばい SSVは神だ! 本気で号泣した(´;ω;`) あとは 涼宮ハルヒの微笑も良作!あれも泣いた -- 名無しさん (2008-09-14 20 39 56) 俺は人が死ぬ事で感動を呼ぶ話ってあんまり好きじゃないな。 確かに切ない系の感動は演出し易いけど。 映画やドラマとかでも誰かが死んだってなったら またかって感じで一気に冷めちゃうんだよね。 勿論、微笑なんかは原作に出てきてる部分を上手く使いながら ストーリーを編み上げてる所が凄いとは思う。 -- 名無しさん (2008-09-14 21 48 54) ヤバい! SSVマジ涙(ρ_;) -- 名無しさん (2011-04-08 20 05 25) 涼宮ハルヒの微笑・・・ 泣いた -- ななし (2011-04-16 19 41 24) レスポンスが不正と表示されて微笑とかShort Summer Vacationがみれないですorz -- 名無しさん (2011-04-17 02 24 40) ↑の続き 管理人さんどうか見れるようにしてください!SoftBankです。ページをもっと細かくわけることは出来ませんか?汗 -- 名無しさん (2011-04-17 02 26 37) PCで見ればいいじゃん -- 名無しさん (2011-04-17 14 35 33) めっちゃすごい -- akasa (2011-04-30 15 47 21) SSVは神作だがキョンの死因が分からないのが唯一の欠点(泣いたけど) 涼宮ハルヒの微笑は………正直あれが驚愕の変わりでもいいレベル -- 名無しさん (2011-08-08 21 23 29) 何でキョン死んだんだろ? てっきり車にひかれるのかと... でも面白い!泣ける!小説家いけるよあれ! -- キョン大好き (2012-03-19 18 31 39) 連続ごめん。 SSV最高だよー! ごめん、これ言いたかっただけ。 -- キョン大好き (2012-03-19 18 33 26) 久々にサイト来て、時間かけてここ最近上がってるやつ読んできたけど地味に面白かったのは分身かな。 タイトルバレはアレだったけど -- 名無しさん (2012-06-04 00 14 58) ssvはネ申! 缶コーヒーふたつと10月8日も(・∀・)イイ! -- 名無しさん (2012-06-05 19 16 07) 上に書いてたてあるやついくつか読んだ。 分身、指輪、缶コーヒーどれも面白かった! -- 名無しさん (2012-08-17 00 01 34) 缶コーヒー -- 名無しさん (2012-08-22 20 27 53) 長門有希の憂鬱シリーズがぱねぇっす -- 名無しさん (2012-08-27 11 20 22) Short Summer Vacationと微笑読みました。 Short Summer Vacation、ぶっちゃけハルヒネタじゃなかった方が良かった気がする。 ハルヒがキョンが死ぬ事を納得する流れが急すぎるのが残念。 微笑はよく出来た話だったと思います。ストーリー的にはよくある展開な気もしますが きれいに原作の複線を回収したのが凄い。 -- 名無しさん (2012-10-16 02 00 35) ハルヒが死なないでって 言うから死ななかった 的なオチを予想してたよ -- 名無しさん (2015-02-01 05 42 00) ここしか書くとこないから一言 避難所落ちてる -- 名無しさん (2015-02-22 17 39 21) 落ちてるってか、わいわいKakikoが死んだからもう復活しない -- 名無しさん (2015-09-01 03 47 28) ここももう終わりってこと? -- 名無しさん (2015-11-15 14 21 45) 誰か見てる?ロダにトップ画像うpしといた -- 名無しさん (2015-12-15 03 26 51) 面白かったけどこんな辛気臭い結末ハルヒには似合わない。 キョンがあまりに最強すぎたのも萎えた。矛盾点も多いし。 -- 名無しさん (2016-06-15 06 00 29) すげぇ良かったです。 職人さん天才♪♪ -- フェンリル (2016-06-20 15 08 07) もう見てる人もほとんど居ないだろうし更新も一年全くないけど。 微笑を筆頭として軌跡やら機械知性体たちの輪舞曲やら、他にもハルヒのSSは名作揃いでした。 感動と興奮をありがとう。 -- 名無しさん (2018-09-10 01 24 46) カクヨムにいるよ -- 名無しさん (2018-09-16 23 41 40) 高校時代よく読んでました。26歳 -- 懐かしい (2018-10-28 21 53 40) だいぶ遅れてハルヒシリーズにハマった者だけどここにくれば沢山の名SSを読むことが出来て本当に感謝しています。ありがとう! -- 名無しさん (2018-11-25 03 12 17) まだ時たま動いてることに感動します。 ここを見ると青春時代に戻れますね -- 名無しさん (2018-12-12 23 51 34) 新刊が出て、またブームが来ることを! -- 最近はまった高校生です。 (2019-01-25 01 59 18) ↑ここにハマるとは… もはや逃れられんぞ -- 名無しさん (2019-08-22 06 51 58) topのgifが死んでるのを見て、ああほんとに色々と時間が流れたんだなって実感した。 最高だったよ -- 名無しさん (2019-12-06 23 28 16) 上にもあったけど、ここに来ると青春を思い出すと同時に、止まってしまった時間に悲しくなる。 あの頃はキョンやハルヒと同い年だったのに、気付けば30手前になってしまった。 -- 名無しさん (2020-01-06 00 31 29) すごく久々に消失を見て、ここのことを思い出して来ました 懐かしいSSを読んで当時を思い出して切なくなった 自分も年を取ったなあ -- 名無しさん (2020-01-10 00 14 59) まだここに人がいるとは…(困惑) -- 名無しさん (2020-01-23 23 57 02) SSの本文が全く読めなくなっていま。荒らしでしょうか? 残念… -- 名無しさん (2020-02-15 11 56 44) 数日前までは普通に読めてたのに、読めなくなってる。 めっちゃショック。 -- 名無しさん (2020-02-16 10 52 53) Wikiなのでサーバにバックアップがありました。 これから余裕を見つけてロールバックします。 -- 名無しさん (2020-02-29 00 01 28) 天才か???? 感謝しかない、ありがとう。 楽しみにしてます。 -- 名無しさん (2020-02-29 15 46 48) 数ヶ月ぶりにのぞいたら貴重なSSが消えてて悲しかったです。 SSの復旧楽しみに待ってます。 -- 名無しさん (2020-03-04 21 10 08) 数年ぶりに来たら読めなくなってるな リンクは検索されるからデータ自体はあるんだろうけど、時の流れを感じるなぁ -- 名無しさん (2020-03-05 15 22 24) 読めないの俺だけじゃなかったのか。 面白いSS多かったのに残念だ...。 -- 名無しさん (2020-03-05 21 56 11) えっ、まさか読めなくなってしまうなんて…ショックが大き過ぎる 復旧することを心の底から祈っています -- 名無しさん (2020-03-05 22 53 38) Wiki形式なので、サーバに過去の編集履歴が全て保存されています。 1 PCのブラウザからアクセス 2 左上の「表示」タブから「編集履歴(バックアップ)」をクリック 3 「ソース|最新版」の「ソース」に遷移する 4 削除される直前の版のhtmlソースが読める htmlが平文で保存されてるので、一枚ずつ再書き込みすると復活できるのかな、と。 かなりの枚数なのでどうやって自動化したのもか… -- 名無しさん (2020-03-06 19 40 55) 自分お手伝いしてもいいですかね?メンバーじゃないんですけど... 編集履歴には載ってないけど消えているってのも多くありますが、ソース自体は見つけられたので 多分全部復元できますね。時間さえあれば -- 名無しさん (2020-03-07 00 56 44) よろしくお願いいたします。心強いです。 -- 名無しさん (2020-03-07 02 22 48) 空いた時間にちょこっちょこ(自分が読みたいものと、人気作を)復旧 させていってます。 管理人さんがいないと復旧できないとこもあるんですけどどうしましょう... -- 名無しさん (2020-03-07 23 30 30) SSの復活を・・・ -- 名無しさん (2020-03-10 01 45 30) ほんとや!見ようと思えば編集履歴からみれる… 復旧をお願いしますね… -- 名無しさん (2020-03-11 17 44 48) スマホでも復旧できますね。 お手伝いします。 -- 名無しさん (2020-03-11 17 59 49) おおおお、だれか復旧手伝ってくれてるーーー。すごい勢いだ。 1人で心細かった....ありがとうございますッ -- 名無しさん (2020-03-11 23 47 18) 共に頑張りましょう! 普通の短編のリンクを見つけたのでよかったら。 https //w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/276.html -- 名無しさん (2020-03-11 23 51 40) これいちいち編集履歴からソース引っ張ってこなくても 編集モード切り替えるだけで復活しますね。それが救い -- 名無しさん (2020-03-11 23 55 05) 長編・涼宮ハルヒのリンクです。 どうぞ活用してください。 https //w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/510.html -- 名無しさん (2020-03-12 01 11 35) 長編のリンクです。編集画面ですがここから閲覧できます。 https //w.atwiki.jp/haruhi_vip/?cmd=backup amp;action=show amp;pageid=12 amp;num=1 -- 名無しさん (2020-03-12 01 13 28) 短編のリンクです。 https //w.atwiki.jp/haruhi_vip/?cmd=backup amp;action=show amp;pageid=16 amp;num=1 -- 名無しさん (2020-03-12 01 50 15) あげないと更新したページに埋もれちゃうので。 -- 名無しさん (2020-03-12 13 59 29) 長編 ハルヒ1 復旧終了 ハルヒ2 現在復旧中 -- 名無しさん (2020-03-13 00 29 46) 甘い短編終了。 -- 名無しさん (2020-03-13 22 17 23) うおお… ちょっと見てないうちに大変なことになってたんですね 手伝えるなら自分も手伝います -- 名無しさん (2020-05-17 01 00 52) これ、本格的にやるなら復旧方法に関するページを作ったほうがいいかもですね。 そしたら自分みたいにふらっと立ち寄った人間も復旧作業に参加しやすくなるかも。 明日以降暇なときにやってみます。 -- 名無しさん (2020-05-17 01 08 11) いや、違うな… すでに避難所ができてるんですね。 連投しまくってごめんなさい。 -- 名無しさん (2020-05-17 01 17 47) 短編・長編の最新版を編集履歴のソースからコピーして新規ページ化してみました。 避難所ができていてもやっぱり本家の保守作業は続けていきたいな・・・。 -- 名無しさん (2020-05-23 09 52 40) いまageられてた古泉一樹の休日めっちゃいいですね。 うなったわ -- 名無しさん (2020-06-09 15 51 42) 佐々木「憂鬱だ」の短編読んだけど本当に泣いた これ原作超えたんじゃないか?と思うくらい良かったし凄い切ない気持ちになった いくら頑張ってもキョンと結ばれる事がないのにそれを認められない佐々木が愛おしかった 作者さんいい作品を本当にありがとうございます -- 名無しさん (2020-06-15 02 05 20) 佐々木「憂鬱だ」を書いた作者さん。もし宜しければ私と同人誌を出してもらえませんか? 私はこの作品に感動しどうしてもこの作品を漫画にし世に出したいと思いました。作画は私がやりますのでどうか原作を書いていただけないでしょうか。 私は美術大学に通うただの学生です。作画のクオリティに関しては保証できませんが精一杯努力します。 ご興味があれば「minami@wanko.be」のメールアドレスにご一報ください。 いつまでもお待ちしております。 この場でこのような発言は不適切かもしれないので気分を害された方々には深くお詫び申し上げあげます。 -- 名無しさん (2020-06-15 02 44 18) 2月末に絶望して以来、久し振りに開いた。読みたかったSSの復旧方法が分かって感動した。ありがとう、復旧作業を続けてくれている方々。 -- 名無しさん (2020-06-25 23 40 08) そういや、長門有希の憂鬱シリーズの作者さんがカクヨムにおって、涼宮ハルヒの経営IIが読めるんよね 未だにこの時代のSS作家さんが動いてるのを見るとちょっと感動する。 -- 名無しさん (2020-07-02 09 42 36) 今ここの作品を全て復旧させた避難所が作られています。もちろんここも復旧させたいですけどね -- 名無しさん (2020-07-13 21 47 50) 避難所すごいですよね、管理人権限のSSもすべて復旧されてる ただ、色んな人の手でちょこちょこ復旧されていくこのサイトを見るのも、これはこれで楽しかったりw -- 名無しさん (2020-07-14 11 24 01) 避難所作る前はちょこちょこ復旧してたんですがね、サボっちゃうました。自分も復旧 に微力ながら協力させてもらいます!! -- 名無しさん (2020-07-15 20 35 38) 避難所作ってくれた人もここを復旧してくれてる人たちも本当にありがとう。 おかげで昔のSSを読むことができました 微笑は最高! -- 名無しさん (2020-07-17 07 08 49) こんなに最近のコメントがあって嬉しい!!涼宮ハルヒSS最高 -- 名無しさん (2020-07-17 23 19 34) https //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/ 避難所のURLです -- 名無しさん (2020-07-27 21 19 16) これ、ちなみに避難所ってどうやって作ったのでしょう? 今後同じようなことがあった時のために、向こうの管理人さんがいらっしゃればよろしければ教えていただきたいのですが・・・。 -- 名無しさん (2020-08-15 10 12 10) 避難所を作ってくれた方を知ってるのでちょっと話してみます。 教えてもらえるのかわかりませんが・・・ -- 名無しさん (2020-08-17 23 03 38) あげ -- 名無しさん (2020-08-21 02 44 22) 聞いてみた結果『使い回せない専用のプログラムを書いた』そうです。 もともと自分ともう一人が手動でこのwikiの復旧をしていたところで その方が避難所を作ってくれた というのがことの経緯になります -- 名無しさん (2020-08-22 17 32 22) なるほど! そうだったんですね ありがとうございます! 次回もし同様の事態に陥った際は、お二方が再臨されることを織姫と彦星に祈っておきます笑 -- 名無しさん (2020-08-22 23 28 58) 16年後に現れましょうかね笑 まあ私はほぼ毎日このwikiにお世話になってるんですけどね -- 名無しさん (2020-08-23 19 43 59) ここのコメ欄歴史が詰まっててすげえ 未だに動いてんのもすげえ 何が言いたいかって言うと、ハルヒってすげえ -- 名無しさん (2020-08-25 22 50 01) それな -- 名無しさん (2020-08-30 22 38 21) 涼宮ハルヒの新刊きたーーーーーーー -- 名無しさん (2020-08-31 16 25 04) 直観キタアアアアアアアアアア!!! 驚愕以来の新刊だぞおめえらあああああああ!!!! -- 名無しさん (2020-08-31 20 17 55) 待ってた・・・待ってた・・・ -- 名無しさん (2020-08-31 23 05 53) 直観予約しましたか?私はしました -- 名無しさん (2020-09-05 20 48 08) ここ見てたら思うけど、この時代にSS書いたりしてたような層のオタクって今何をしてんだろうな。 SS文化が下火になってるけど、その代わりに出てきたものが思いつかない。 また流行ればいいんだけど・・・。 -- 名無しさん (2020-09-10 12 13 34) イラストなどは技術的にも発展してきたと思うのですがね、、、 SSは減ったかもしれませんね。いわゆるなろうの登場で二次創作 をするまでもなく自分の文学的な創作欲を満たせるようになったんですかねぇ -- 名無しさん (2020-09-12 18 18 01) 直観からSS増えてほしいなー -- 名無しさん (2020-09-16 23 29 52) ここのSS自分が生まれた時くらいに書かれたのもあるな。 直観まじで楽しみ〜 -- 名無し (2020-09-21 09 58 09) 後1ヶ月ちょっとで発売だー -- 名無しさん (2020-10-09 22 27 23) ↑×2 若い人も来てるんだなあ。これからも一緒に楽しもうぜ -- 名無しさん (2020-10-10 09 20 19) 自分はハルヒたちと同年代です!! -- 名無しさん (2020-10-15 23 51 52) 俺も同年代だったんだよなあ・・・。 -- 名無しさん (2020-10-18 10 05 06) いろんな作品の主人公たちを抜かしてきてしまった -- 名無しさん (2020-10-20 21 58 36) ハルヒたちももう30台ですもんねえ -- 名無しさん (2020-10-26 18 28 16) ↑やめ給へ -- 名無しさん (2020-10-28 13 41 56) この間なんかの動画でみたんだがキョンの語り口が全て過去を語ってる ものだから壮大な叙述トリックなのではないか?っていうのがあったけど・・・ まさか全て壮年キョンの思い出話か??? -- 名無しさん (2020-10-29 00 26 43) ハルヒでハロウィンって扱ってたっけ? -- 名無しさん (2020-10-31 23 24 48) ↑ ハルヒちゃんなら…。 この10年で急速に流行ったイベントなので、本家では扱われてない希ガス ハルヒちゃんでもハロウィンが何か鶴屋さん以外知らんかったし -- 名無しさん (2020-11-04 08 04 32) 今後に期待ってことか。本家は高二春だから登場するとしても あと2、3巻待ちそう -- 名無しさん (2020-11-04 12 52 26) あと二週間ぐらいですねー楽しみ!! -- 名無しさん (2020-11-10 22 08 01) あと一週間で発売!!!!!!!!!!! -- 名無しさん (2020-11-17 23 19 28) 涼宮ハルヒの直観今日発売!! -- 名無しさん (2020-11-25 18 42 13) まだ届かない・・・ -- 名無しさん (2020-11-27 00 04 59) 直観いいねえ。ちまちま読んでいってる -- 名無しさん (2020-12-02 01 46 22) ああ……あの頃はよかった(遠い目 -- 名無しさん (2020-12-04 12 06 37) 最近復旧作業盛んね -- 名無しさん (2021-01-11 01 42 20) 久しぶりに昔読んだSS見返したくて来ました -- 名無しさん (2021-02-04 03 37 21) 結構最近も更新されてて嬉しい -- 名無しさん (2021-05-15 01 56 09) ノスタルジー凄いな。それぞれ独自の涼宮ハルヒの 世界観があって、よく読んでたわ...。 佐々木「憂鬱だ」、微笑、分身読み直したけど やっぱどれも面白い。 -- 名無しさん (2021-06-05 22 35 30) 佐々木のSSもっと欲しいなああ -- 名無しさん (2021-06-21 01 41 04) あけましておめでとう -- 名無しさん (2022-01-16 02 40 01) めちゃくちゃ好きなのにタイトルが思い出せないSSを探しに来ましたよっと でも見つからない… -- 名無しさん (2022-02-09 08 50 48) 復旧進んだなあ -- 名無しさん (2022-08-18 02 50 23) 以前、微笑が復旧作業すらできない状態になっててもう読めないのかと諦めてたんだけど、いつの間にか復活してた!本当にありがとう!! -- 名無しさん (2022-08-20 00 54 59) 数年ぶりに見にきた。復旧させてよかった〜。こんなに見てくれてる人がいる -- 名無しさん (2024-03-16 04 46 23) 名前 コメント
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なぜか耕作師になってしまったほしいかの姿がこちらになります→SS1 レザー装備ってなんか……(・∀・)イイネ!!→SS2 あの日、何が起きたのか、俺にはわからなかった……→SS3 いけるんじゃねとジャンプしたらやっぱりいけた→SS4 ナックル記念。素手は強いのですよ?→SS5 農夫になっちゃった。こうなったら目指せ収穫90→SS6 その見た目でそれはちょっと……→SS7 お前……俺と一緒だな……→SS8 このハサミは通常の3倍の速度だな→SS9