約 2,774 件
https://w.atwiki.jp/asrivival/pages/7.html
???「はぁ~。今日も天気がいいなぁ~。」 公園のベンチで空を眺める青年。彼の眼前には見渡す限りの青空が広がっている。 子供「おーい!まて~」 子供「やだよー!べーだ!」 公園で追いかけっこをする子供たち。 子供「はぁはぁ。」 追いかけている少年が息を切らしている。 子供「へっへー!なんだ!もう降参?」 追いかけられている少年は勝ち誇った表情で台詞をはく。 子供「くっそー!てーい!」 追いかけている少年がもう1人の少年に手をかざす。 子供「うわぁ!?」 ゴォォォという音とともに追いかけられている少年に向かって風が吹く。 急な突風に足をとられる少年。 子供「ずるいぞ~!能力を使うなんて!」 子供「タッチ!僕の勝ち~!」 そんな光景を見ながら青年はふと思う。 青年「今日も平和だな~」 ここはミストラルシティ。いたって平凡な普通の町である。 青年「ん~。今日の晩飯は何にするかな~」 のんきに夜の献立を考えているこの青年。先ほどの公園にいた青年である。 彼の名は天 十也(あまつ とおや)。ミストラルシティに住む普通の青年である。ちょっと普通の人と違うことがあるとすれば それは彼がこの町に来る前の記憶がないことである。だが彼はなんやかんやで生活していけてるし、たいしてそのことは 気にしていないみたいだ。 十也「んっ?」 十也が自分が住んでいるアパートの近くのスーパー[YASUINデス!!](通称ヤス)に向かっている途中、小さな路地裏でなにやら いざこざがおきているようだ。 ???「おいおい!おまえさんよぉ!どぉ落とし前つけてくれんだ?あぁん!!」 ???「ひぃぃ!す、すいません!」 チンピラ風の男に軟弱そうな男が絡まれている。 チンピラ「俺の服が汚れちまったじゃねぇか!」 軟弱そうな男「す、すいません!」 チンピラ「すいませんで済んだら警察はいらねえんだよ!おい、お前!俺のこの服を弁償しやがれ!」 軟弱そうな男「お、おいくらですか?」 チンピラ「そうだな~。ざっと100万円ってとこか!」 軟弱そうな男「ひゃっ、100万!?本当ですか?」 チンピラ「あ~ん?おれが嘘ついてるっていうのか?」 軟弱そうな男「い、いえ…。しかしそんな金額はらえませんよ!」 チンピラ「はらえないだと~?だったらテメーの命で払ってもらおうか!」 チンピラがナイフを取り出す。 軟弱そうな男「ひ、ひぃい!!」 チンピラ「金にならねぇんだったら死にやがれ!」 ナイフを振り下ろすチンピラ。 軟弱そうな男「ひゃぁぁ!」 軟弱そうな男が死を覚悟したその時! ガキィィイン!! チンピラ「あぁん?」 チンピラと軟弱そうな男の間に1人の男が割って入っていた。男は手に持った単管(そこらへんで拾った)でチンピラの ナイフを受け止める。 チンピラ「なんだてめぇ!!」 十也「いや~。どうも目の前で理不尽なことが起こってると見過ごせないたちでね!」 チンピラの前に立って出る十也。 十也「今のうちに逃げろ!」 軟弱そうな男「は、はい!ありがとうございます!」 軟弱そうな男は一目散に逃げ出した。 チンピラ「テ、テメー!俺のカモを逃がしやがって!この落とし前つけてもらうぜ!」 十也「いいぜ!望むところだ!」 チンピラ「威勢がいいあんちゃんだな!だがよぉ!これをみてもその威勢を保てるかな?」 チンピラ「ぬぅぅん!!」 掛け声と共にチンピラの体から無数のとげのような突起物が現れる。 十也「これは!?」 チンピラ「くっくっくっ!!言い忘れていたが俺は‘能力者’なんだぜ!俺の能力は体から無数の棘(とげ) をだす!この棘でお前を串刺しにしてやるぜ!」 十也「さながら棘人間ってとこか!だけどお前の見た目すげーかっこわるいぜ」 チンピラ「テ、テメー!俺が一番気にしていることを!!絶対許さねぇ!くらいやがれ!」 チンピラが十也に襲い掛かる。体中が棘に覆われたその体に触れれば生身の人間はひとたまりもない。 そう、生身の人間なら。 チンピラ「しねぇー!!」 十也「我が身を覆え!疾風の鎧!コート・オブ・ブラスト!」 チンピラ「な、なんだ!?」 十也の体が風の膜(まく)に包まれる。 ガキィィン!! チンピラ「うぉぉ!?」 風の膜の中から振り下ろされた槍にはじかれるチンピラ。 チンピラ「まさか!?お前も!」 十也「これが俺の能力。疾風の鎧コート・オブ・ブラスト!」 風の膜が吹き飛びその中から十也が現れる。その姿は鎧に身を包んだ中世の騎士のようだ。 その手には槍が握られている。 十也「さぁ!いくぜ!チンピラ野郎!」 天 十也、彼は普通の人間である。そうこの世界では。 to be continued
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2945.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! シクシクと心の中だけで泣いている上条、目の前には山盛りのご飯とおかずが並んでいるが、残念ながらそれらは対岸の物。 BGM代わりのつけっぱなしのテレビから聞こえる音が虚しい。 上条の帰りを待っていたのは予想通り、餓鬼であった。餓えた鬼である。慌てて釈明して食事作りに入ろうとするも噛みつかれ、今も頭がヒリヒリしている。 (久々に頭蓋骨を噛み砕かれると思った……) 上条の前にある量からしたら倍以上のご飯をインデックスは嬉しいそうにパクついている、ようやく機嫌も直ってくれたようだった。 「おいしいんだよ、生き返ったんだよ」 「そっか、良かったなインデックス」 (死んでた割りには、すごーく痛かったんですが?) 「とうま、どうしたのかな」 「いえ、なんでもないです。明日の献立、どーすっかなーって考えてただけです」 「それなら明日はオムライスがいいんだよ!」 「オムライス?」 「とろっとろの半熟オムライス!」 「あー、明日は卵が安いから。まあ、いっか」 「うわーい」 (でも、とろっとろの半熟か……舞夏に聞くのが一番……あっ御坂でも分かっかな) 作ったことの無いとろっとろの半熟オムライスのリクエスト。 何処からそんな料理の名前が出てきたか、考えるまでもなくテレビから仕入れた情報だろう。 上条はそうあたりをつけるとテレビに何気なく目をやる。 持っていた箸を落とす。 テレビには緊急速報のテロップが流されていた。 目が釘付けになる。 『映画館で爆発?』 「嘘だろ」 キョトンとしているインデックス。 『テロの可能性』 「そんな訳が」 「とうま?」 テレビの音が邪魔だった。 『犠牲者の一人に常盤台中学の』 「あるはずない」 「何があったのかな」 上条の目線を追いインデックスもテレビに気づく、そこに流れる名前に。 『御坂美琴』 「これって……短髪?」 「そんなことがあるはず無い!ホンのさっき会ってたばかりだぞ、明日も会うって約束して連絡を取って待ち合わせをして一緒に特売に行って……それからまた勝負の約束をして……や、約束したんだ、ナンカの間違いだ!御坂が映画館で爆発に巻き込まれるなんて、あるはず無いんだ!」 上条から悲痛な声が迸る。 日常からの暗転に 「とうま、落ち着くんだよ!」 取り乱す上条へとインデックスは声をかける。 「短髪に連絡を取ってみるんだよ!」 上条の顔は青ざめていた。 「えっ、あ。そうだよなそんなはずが、電話をしたら御坂がナニ信じちゃってんのよ、とか言って元気な声が聞こえるんだ」 携帯電話のアドレス帳から美琴の番号を探し出すと上条は震える指でボタンを押す。 「きっと大丈夫なんだよ」 励まそうとするインデックス、だが彼女の顔も不安を覆い隠せ無い、安心させようと笑みを浮かべようとするもどこかぎこちない。 「そ、そうだよな」 電話を耳にあてるが呼び出し音がしない。ツッツッツッツッツッと鳴るばかり、そしてそれさえも途絶える。 上条はリダイヤルをするが同じ結果。繰り返し繰り返し同じことを繰り返しても結果は同じ。電波が届かないとこだとか、電源が入ってないためだとか、そんなアナウンスさえしてくれない。まるで美琴の存在を消されたような感覚に襲われる。 「ねーんだよ、こんなこと……」 「と、とうま……あっ、短髪を知ってる人に連絡を取ってみるといいかも」 不安が押し寄せる。 インデックスの提案に上条は再度、アドレス帳を開こうとするが 「白井に…………なんで俺は白井の連絡先を知らないんだよ」 苦しげな声。 「とうま、しっかりするんだよ」 テロップを見てからまだ数分、しかし上条の様子は血の気を失い、絶望色に染まっていた。青ざめていた顔がそれを通り越して白くなっていく。憔悴しきっていた。 インデックスはこんな上条を見るのは初めてだった。 「そ、そうだよ、とうまは短髪の家を知らないのかな。それか事件現場に行くのがいいかも」 このまま何もせず嘆いていてはいけない、立ち止まっていては上条当麻ではなくなる、その思いでインデックスは上条に行動を促す。 のろのろと体を動かす上条、立ち上がろうとする姿も鉛を背負ったように重い。現実であることを心と身体が受け入れるのを拒否していた、その現れだった。 「御坂」 上条は一言だけ漏らす。 立ち上がり、外を目指す。 インデックスはその後をついていく。 (とうまにとって彼女は特別な人だったんだね) インデックスは今にも倒れそうな上条への心配で胸が一杯であった。そして一つの終わりを知る。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/15724.html
テレビ朝日系列 テレ朝系ネットセールス テレ朝系ネットセールス 2024年7月29日(月) 共通事項 全社絨毯の上に表記 7時50分~8時00分 グッド!パリオリンピック 特別セールス 0’30”…au(KDDI)、P G、三井不動産 MITSUI FUDOSAN、LAWSON 8時00分~9時55分 羽鳥慎一モーニングショー オリックス生命 以外カラー表記 A枠 1’00”…レディースアートネイチャー 0’30”…Yellow Hat B枠 1’00”…オリックス生命 0’30”…SUNSTAR、hoyu C枠 0’30”…Kowa、ZAIHO(財宝)、ORIHIRO、コラージュフルフル(持田ヘルスケア) D枠(前クレのみ表示・ローカルスポット含む) 0’30”…アディーレ法律事務所、買取大吉 12時00分~13時00分 大下容子ワイド!スクランブル オリックス生命、司法書士法人 中央事務所 以外カラー表記KSBは五輪特設枠のみネット(12 50~13 00)NCCは五輪特設枠のみネット(13 40~13 50) 12時台前半 1’00”…はなさく生命、オリックス生命、レディースアートネイチャー 0’30”…ベリーベスト法律事務所、司法書士法人 中央事務所 12時台中盤 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet パリオリンピック・パラリンピック 特設セールス(12時台後半ローカルセールス部分の後) 0’30”…NTT docomo、Times CAR、P&G、Disney PIXER インサイドヘッド2 13時00分~13時30分 徹子の部屋 NCCは時差ネット(13 50~14 20) 前半 1’00”…オリックス生命 0’30”…司法書士法人 中央事務所、龍角散 Ryukakusan※ 13時30分~13時45分 DAIGOも台所~きょうの献立 何にする?~ (ABCテレビ) エスビー食品 以外カラー表記NCCは時差ネット(14 20~14 35) 1’00”…レディースアートネイチャー、はなさく生命 0’30”…エスビー食品 16時48分~21時00分 パリオリンピック 柔道 女子57キロ級 男子73キロ級 予選 準々決勝 特別セールス A枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet(CIマークなし) 1’00”…indeed インディード、P&G 0’30”…ROUND1、CENTURY 21、Times CAR、AMERICAN EXPRESS、TOYOTA(PT) B枠 1’00”…co-op共済 0’30”…ACN、Disney+ ディズニープラス、IG、カープレミア、airweave、BIZREACH、Expedia、hp、エスエス製薬(PT)、Times CAR(PT) C枠 1’00”…TEAM JAPAN(PT) 0’30”…Google、トリバゴ trivago、M(McDonald s)、RECRUIT AGENT、SHARP、大東建託グループ、SEKISUI(積水化学グループ)、TVer、JAバンク、BOATRACE 振興会(PT) D枠 1’00”…宝くじ(PT) 0’30”…LAWSON、NTT docomo、HONDA、IHI アイエイチアイ、Kao、Aj AJINOMOTO、au(KDDI)、TOKIOインカラミ、TVer(PT)、大塚製薬(PT) E枠 1’00”…スーパードライ(アサヒビール)、SAMSUNG※、SUNTORY(0’30”=SUNTORY WELLNESS)、TOYOTA(PT) 0’30”…ライフネット生命、日本生命、P G、三井不動産 MITSUI FUDOSAN F枠 1’00”…Google、KIRIN※(キリンビール)、Sky 0’30”…VISA、SUBARU、LAWSON、Hisamitsu(久光製薬)、JRA、トリバゴ trivago 21時00分~21時54分 パリオリンピック (ハイライト) 特別セールス 1’00”…Google、TOYOTA(0’30”扱い) 0’30”…au(KDDI)、P G、CareRitz Technologies、JRA、日本生命、CARERITZ PARTNERS、カープレミア、indeed インディード、KIRIN(キリンビール・PT)、アサヒビール(PT) 21時54分~22時50分 報道ステーション 21時台終盤、22時台前半の読み上げは一律1’00”扱い 21時台終盤 0’30”…SUNTORY、BIZREACH、通販生活、セブン&アイHLDGS. 22時台前半 1’00”…家庭教師のトライ(クレジット順は3番手) 0’30”…セブン アイHLDGS.(セブン−イレブン)、TOPPAN 通常時の23時台前半(前クレのみ表示) 0’30”…Kao、dip 22時50分~25時35分 パリオリンピック 柔道 女子57キロ級 男子73キロ級 敗者復活戦 ほか 特別セールス A枠 1’00”…SAMSUNG※、スーパードライ(アサヒビール)、宝くじ(PT) 0’30”…UR賃貸住宅、アコム、ANA(全日本空輸株式会社)、CARERITZ PARTNERS、RECRUIT AGENT B枠 1’00”…KIRIN※(キリンビール)、Google 0’30”…ACN、IG、日本生命、TOYOTA(PT) C枠 1’00”…P&G、Sky 0’30”…SUNTORY、マイナビ 50th、HONDA、TVer、日清食品、SEKISUI(積水化学グループ)、NTT docomo、unicharm ユニ・チャーム、M(McDonald s)、TEAM JAPAN(PT) D枠 1’00”…TOYOTA※ 0’30”…au(KDDI)、indeed インディード、Daiwa House、AMERICAN EXPRESS、JRA、大塚製薬(PT)
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4911.html
さわ子「姿勢正してェ~~~! 喫食開始ィ!」 受刑者達「いただきます!」 唯(うっ……) 律(げー……) 澪(うわぁ……) 紬(……) 梓(な、なんて事を……)プルプル 皆さん、こんにちは。平沢唯受刑者です。 突然ですが皆さんに質問です。皆さんが一番こだわりを持っている主食は何ですか? 単純に一番好きな主食でもいいですよ。 ご飯? パン? 麺? 人によって十人十色、千差万別の好みやこだわりがあるのかもしれません。 今回は、そんな主食にまつわる喜怒哀楽のお話になりそうです。 第三話 11時00分 木工場 食堂 本日の昼食メニュー 麦飯 焼きそば キュウリの漬物 バナナ 唯(こんな酷い食事、収監されて初めてだよ…… いや、これまでの人生の中でもベスト3に入る 酷さかも……) 唯(麦飯、大好きです。キュウリの漬物、しょっぱ過ぎない漬かり具合でgoodです。バナナ、 目も鼻も舌も狂喜乱舞してます。ただ……) 唯(この焼きそば。これは、これは無いよぅ…… グデグデネチョネチョの麺、塩味っぽいのが わずかについた味の薄さ……) 唯(まず“焼き”じゃないよね。焼いてないでしょ。鉄板で炒めてないでしょ、明らかに。 茹でてから油まぶしただけじゃないの、これ) 唯(それに焼きそばの麺が箸で挟み切れる柔らかさって、一体どうなってるの? これって混ぜ続けたら、 この器の中で糊になるんじゃないかな) 唯(いや、茹でたから柔らかくなったなんて言い訳はどうかと思うよ。だって、その理屈でいったら、 ラーメンも蕎麦もうどんもみんな糊になっちゃうしさ) 唯(だから、百歩譲って焼きそばを茹でて作るのを認めたとして、せめて茹で時間と味つけには もうちょっと気を遣おうよぅ……)チラッ 唯(わぁ、他のみんなも焼きそばには全然手をつけてない。キュウリの漬物で一生懸命、ご飯を食べてる) 唯(あずにゃんなんか顔色が真っ青だよ。麺類には人一倍こだわり持ってる子だし、そりゃそうなるよね……) 唯(工場の食堂での昼食は交談禁止だから、余計にこの焼きそばが悲しくて重いなぁ……) 午後4時50分 214号室 律「さってと、夕メシ夕メシ」 本日の夕食メニュー 麦飯 おでん(ちくわ、大根、こんにゃく、さつま揚げ) きんぴらごぼう 金時豆と昆布の佃煮 塩漬けキャベツ 梓「」ガツガツムグムグイライラガッシュガッシュグチャグチャイライラ 律「しっかし、今日の昼メシはひどかったなぁ」 唯「ねー、あれは無いよねー」 澪「ここのご飯は概ね美味しいけど、たまにああいうハズレがあるからな」 梓「あんなの麺に対する冒涜です!」プルプル 紬「まあまあ、梓ちゃん」 澪「ん? 律、今日の晩の献立、醤油いらないぞ」 律「あ、ついいつもの癖で出しちゃった。わりーわりー」 唯「!」 唯「りっちゃん、ちょっとお醤油貸して」 律「ああ。ほいよ」 唯「へへー。ご飯にお醤油をチョロっとかけてっと……」ピチャッ ピチャチャッ 唯「久し振りだなー、お醤油ご飯」モグモグ 梓「……」ジーッ 唯「んんっ! やっぱ、おいしー!」 麦3分に米7分のご飯がお醤油とピッタリ合って、ものすご~~~くおいしい! 家の白いご飯でしてた時より、全然おいしいよ。これならおかずなんかなくてもいいなぁ。 澪「かけ過ぎには気をつけろよ、唯」 紬「そうよ。塩分の取り過ぎは体に悪いのよ」 唯「え……? あ……」 『かけ過ぎたらメッだよ、お姉ちゃん。塩分の取り過ぎは体に良くないんだからね』 律「どした? 唯。ボーッとして」 唯「う、ううん、何でもない。いやー、あんまりにもお醤油ご飯がおいしくてさぁ」 澪「まったく、もう…… 何だか心配になるよ、唯を見てたら」クスッ 律「でもさ、シャバじゃあ身の回りに美味いもんだらけだってのに、グルメ(笑)やスイーツ(笑)は 『もっと美味いもん、もっと美味いもん』って馬鹿みたいに走り回ってるじゃん。醤油飯くらいで 幸せになれる唯を見てたら、私は逆に安心しちゃうな」 唯「そう? えへへー」テレテレ 梓「いや、微妙に褒めてないような……」 午後5時30分、余暇時間。 夕食の空下げ(下膳)も終わり、みんなは折りたたみ式テーブルを囲んで思い思いにそれぞれの 余暇時間を過ごします。 りっちゃんと澪ちゃんは将棋、ムギちゃんは雑誌を読んでて、あずにゃんはノートに何やら書き物。 私は何をしよっかなぁ。 チャララッチャッチャララチャララ~ 放送『受刑者の皆さんにお知らせします。明日十二月十二日水曜日は、えり布、敷布、枕カバー、 靴下の洗濯です。出寮の際、出入口に出して下さい。繰り返します――』 律「明日は洗濯か。忘れてたな。準備しなきゃ」 唯「あっ、いいよ、りっちゃん。私がやっとくから」 律「そうか? サンキュー」 唯「なんのなんの。えーっと、衣類洗濯願箋っと…… 靴下はみんな出すよねー?」カキカキ 律「うん、出すー。うわ、飛車取られた。くそー」 澪「出すよ」 梓「出しまーす」 紬「私は私物の靴下だから自分で書くわね」 唯「ほーい。靴下4点と、敷布とえり布と枕カバーが5点、っと……」カキカキ 願箋を書いたら、洗濯札を付けた布ヒモでみんなの靴下をまとめて、214号室の洗濯袋に投入。 ちなみに官物の靴下は黒色で、私物の靴下は紺色です。 唯「敷布、えり布、枕カバーの白物は朝になったら洗濯袋に入れれば大丈夫だよね。よーし、 オッケー! カンペキ!」 さーてと、本格的にする事が無くなっちゃった。 どうしよう。何しよっかな。 支給のチリ紙でもたたもうかな…… 唯「……」タタミタタミ 紬「……」パラリ 梓「……」カキカキ 律「ちょっとタンマ。やっぱ今の無し」 澪「却下」パチン 梓「あっ」ポロッ コロコロ 律「どした?」 梓「また獄衣のボタンが取れちゃいました」 律「すーぐ取れやがんのな」 梓「もうっ、針と糸借りなきゃ」サッ 梓(入口ドアの横にある報知器ボタンを押して、小窓の前で気をつけ、っと……) コツコツコツコツ ガラガラッ さわ子「何だ」 梓「222番、中野です! ボタンが取れたので針糸を願います!」ペコリ さわ子「よし!」 梓「……」チクチク 澪「王手」パチッ 律「詰んだ……」ヘナヘナ 唯「ねーねー。ムギちゃん、何読んでんの?」 紬「ん? エルメスの特集よ」 パラリ 唯「えるめす……?」 紬「うん。このケリーバッグなんかいいわね」スッ 唯「けりー……? 何それ?」 紬「こういう風に台形で、かぶせ蓋に錠が付いてるのがケリーバッグっていうの。モナコの グレース・ケリー公妃が由来になっててね。今では色々なブランドから出てるけど、 私はやっぱり元祖のエルメスが一番好き」 唯「ほえ~」 紬「このケリープルシュなんて、ドブリス地のマロンで落ち着いた色合いの割にはモコモコの ムートンが付いてて、すごくオシャレで可愛いわよね」 唯(知らなかった…… こんな世界があったなんて……) 紬「ほら、これなんて唯ちゃんにピッタリだと思うわ」 唯(良家のお嬢様で、一人っ子で、O型で、受刑者かぁ…… 怖いもの無しかも……)ジーッ 紬「どうしたの? おかしな唯ちゃん」クスッ 刑務官「こらっ!! お前、何やってんだ!!」 唯律澪紬梓「!?」ビクッ 刑務官「そんな事していいと思ってんのか!!」 律「向かいの房だ。何やったんだ?」 唯「び、びっくりしたよー」ビクビク 梓「ウチの房かと思いましたよ」アセアセ 澪「水道の水出しっぱなしで、歯でも磨いたか?」 刑務官「さっさと歩け!!」 律「あっ、引っ張られてくぞ」 澪「誰だ?」 律「風子だ。風子」 紬「えっ、高橋さん? あの真面目な?」 律「懲罰房行きかぁ。一体、何やったんだ?」 梓「私、ちょっと見てみます」サッ 梓(また報知器ボタン押して…… 刑務官が来る前に小窓から……)チラッ ちずる「」トントン 梓(あっ、向かいの小窓で島さんが雑誌を指差してる。あれは…… うわっ、来た!) コツコツコツコツ ガラガラッ さわ子「何だ」 梓「222番、中野です! 針糸、ありがとうございました!」ペコリ スッ さわ子「よし!」 コツコツコツコツ 梓「わかりましたよ。雑誌のクロスワードパズルです」ササッ 律「あちゃー、ヘマしたなぁ」 唯「ええっ? パズル、ダメなの?」 紬「ダメよ、官本(※)に勝手に書いちゃ」 ※刑務所が貸し出す共用の雑誌、書籍 澪「ノートに書き写してからやればお咎め無しだったのにな」 唯「そっかー、写せばよかったんだね」 律「ま、風子もこれでいい薬になったんじゃないか?」 唯「でも…… 風子ちゃん、何だかかわいそう……」 澪「私達も気をつけないとな。明日は我が身だよ」 紬「規則違反は仮釈放に響くものね」 刑務官「入れ!」ドンッ 風子「きゃっ!」 刑務官「正座!」 風子「は、はいっ! ううっ、ぐすっ……」ポロポロ 刑務所の中ではパズルをしてしょっぴかれちゃうのです。 午前10時45分 木工場 刑務作業中 今日はパン! パンの日! 昼食の献立がパン食の日なのです! みんな、指折り数えてこの嬉しい日を待っていました。 ほらほら、昼食を乗せたカートが配食係に押されて、作業中の木工場を駆け抜けていきます。 ああ、木屑の臭いに混じって、パンの香ばしい匂いが…… 律(パンだ……) 澪(パン……) 紬(パンね……) 梓(麺もいいけど、パンも……) 唯(よぉ~し、気合い入れて仕上げちゃうぞ!)フンス 午前11時00分 食堂 パン食は毎月6回、昼食時に支給されます。 その6回の中でも今日のパン食は、特にみんなが待ち焦がれていた最高のものなのです。 本日の昼食メニュー コッペパン マーガリン 小倉小豆 フルーツサラダ(パイン、黄桃、みかん、リンゴ) 牛乳 唯「わぁああ……」キラキラ 食堂全体に満ちているフルーツの甘い香り。 ギトギト光るマーガリンや小倉小豆の上を、妖精さんが華麗に舞っています。 さわ子「姿勢正してェ~~~! 喫食開始ィ!」 受刑者達「いただきます!」 澪(まずはフルーツサラダから…… んん~、美味くて脳がとろけちゃうよ)パクパク 紬(はぁ、甘い甘い小倉小豆…… 幸せ~。ビューだわぁ)モグモグ 唯(ああ、マーガリン…… マーガリンをパンにたぁくさん塗って……)ペトペト パクパク 梓(マーガリンと小豆を混ぜてパンに塗ると、また味が一塩増すんですよね、これが)マゼマゼ ペトペト 律(おおー。梓、ハジけてるなぁ。私もやろっと)マゼマゼ ペトペト 梓律(んまーい!)モグモグ 唯(小さい頃に初めて食べたイチゴショートよりも、学校帰りに食べたクレープよりも、 何百倍も何千倍も美味しいなぁ。パンってすごいんだねー)モグモグ 澪(こりゃヘロインなんか目じゃないって)パクパク 紬(でも、ここに入る前は色々な料理をいっぱい食べてきたのに、何でマーガリンを塗っただけの コッペパンがこんなに美味しいのかしら……?)モグモグ 唯(ん……?)キョロキョロ 唯(わぁー、みんな幸せそうな顔で食べてる)ニコッ 律(へへー)ニコッ 澪(美味いよな)ニコッ 紬(幸せね)ニコニコ 梓(最高です!)ニンマリ さわちゃん刑務官に見咎められない程度に顔を見合わせて、幸せに浸る私達なのでした。 第三話 終わり 5
https://w.atwiki.jp/holygrailwar-junne/pages/109.html
――七日目、朝―― 風呂から上がり、日課でもある銃の解体と整備を終えて、昨日はそのまま眠りに着いた。 交戦したとはいっても、前の二つ…ランサー戦とバーサーカー戦に比べて、負担は明らかに少なかった。 士郎はあの後、慎二に教会による保護を勧めたらしい。 これで残るマスターは四人、それも全て判明している。 私と士郎、遠坂凛、そしてルヴィアゼリッタ。 もうそろそろ、この聖杯戦争の顛末を見定めても良い頃だろう。 「聖杯にかける望み、ですか?」 朝食に集まった際に、私は問いかけた。 この聖杯戦争、参加するには各々の理由があったはずだ。 私と士郎は、聖杯戦争を止めるという共通の目的があるとして。 「…私は特に」 最初にライダーに振ってみるものの、いつも通りの味気ない答えが返ってくる。 「無い?」 「ええ」 「…じゃあ、どうして私の召喚に応じたの?」 マスター側にはそれぞれ都合があるとして、聖杯と契約した英霊は、みな何かしらの望みを持っていると思っていた。 そう告げるとライダーは、困ったような笑みをこぼした。 「いえ、願いなら在るのかもしれません。ただ、それは聖杯に願わなくとも叶えられる」 「…?」 「…ふふふ、もう叶ってしまっているのかもしれません」 ライダーは、私を見つめて笑う。 理由もわからず笑われたのに嫌な気分がしないのは、その笑顔が穏やかなものだったからだろうか。 「願い…改めて考えても、特にないな。イリヤは?」 士郎は自分の主張もほどほどに、イリヤに話を振った。 目下箸に苦戦中の彼女は、それどころではない、とでも言いたげだったけれど。 「『魔法』への到達がアインツベルンの悲願だったけど…でも、それはもう良いかな。私はもう、衛宮だから」 衛宮だから。 何事もなかったかのように、何の気なしに付け加えられた言葉。 私と士郎は顔を合わせて、嬉しさに顔をほころばせる。 二人っきりだった衛宮の家に、こんなにも賑やかな家族が増えたのだ。 喜ばずしていられようか。 「あー! 今シロウ笑った、箸使えないからって馬鹿にしたー!」 「違うって。ほら、ちゃんと座って食べないと行儀悪いぞ、イリヤ」 「子供扱いしないで! 私はレディなのよ!」 酷く賑やかな朝の食卓で、 「…私には…」 セイバーが、重々しく口を開いた。 先程から一人だけ、沈痛な表情を隠せていない。 「叶えなければならない、願いがある」 言いたくない、本当は争いを望んでいない、と、表情が語る。 それでも瞳は、強く揺るがない光を宿す。 「そのためならば、ライダー…貴女の相手もしよう」 「……そうですか」 ライダーは箸を置き、セイバーの眼差しを受け止めた。 敵意の宿るそれは、けれども初めて会った日のものとは確実に異なる。 互いを戦友と認めた上で、それでも倒すのだ、と。 言葉を探す士郎に、セイバーは言い放った。 「シロウ、サーヴァントも残すところあと四体…覚悟を決めてください」 「…俺、は」 「戦いたくない、なんて言いませんよね?」 士郎の言葉を遮って、私は言葉を紡ぐ。 迷っている彼を決心させるためにも。 「英霊を…セイバーを呼んだ時点で、覚悟したはずよ、士郎。その願いのために尽力する義務が、私たちにはあるわ」 「…五鈴」 「私は戦います…士郎、あなたとも」 「そうですか、わかりました」 静かに微笑んで、セイバーは私の果たし状を受け取った。 「セイバー!…お前も、何言ってるんだよ!」 士郎一人だけが異論を唱える。 彼は『正義の味方』だから。 誰かの願いは叶って、他の誰かの願いが叶わない。この平穏な暮らしを壊しても、誰かの願いを獲りに行く。 それを許せないのだろう。 けれど、違う。 「…願いが叶うとか、そういう問題じゃないの。これは、矜持の問題…騎士王としての、セイバーの沽券に関わるものだから」 「そうです、シロウ。ここで五鈴が退くと言ってくれても、私は嬉しくなんてない」 戦うことで、あえて敵対することで示せる信頼だってある。 挑戦せずに得た褒賞に、何の誉れがあるだろうか。 願いがあるなら、それ相応に試練を望む。 そういう高貴な魂を持った騎士王だからこそ、私は彼女に挑むのだ。 「…どうしても、なのか」 不敵な笑みを交わす私とセイバーを見て、士郎は嘆息する。 「兄妹喧嘩なんて、数年ぶりね」 「…いっつも、俺が負けてたけどな」 「あら、今回はわからないわ。…あなたは強くなった」 笑って見せる。 かつての兄妹喧嘩は、私の全戦全勝だけど。 「一度くらいは、私に勝ってください。男の子でしょう、士郎」 「…わかった。そういうことなら、手加減はなしだ」 士郎も頷く。 最後の相手は、士郎とセイバーだ。 私は自分に言い聞かせた。 「…五鈴。私は士郎につくけれど、構わない?」 イリヤが念のため、と尋ねる。 「ええ。ちょうどいいハンデよ」 「あとで負けた言い訳するなよ?」 「そっちこそ、これで負けたら格好悪いわよ」 「…ふふ」 賑やかさを取り戻した食卓。 私のサーヴァントは、その中で一人、静かに微笑むだけだった。 ――七日目、昼―― 学校を休みたい、と申し出れば、士郎は二つ返事で承諾してくれた。 「色々お前に任せ切っちゃってたからな。疲れてるだろ」 「まだ余裕はあるけど…念を入れて、今日は大人しくしているわ」 「わかった。イリヤとセイバーは頼んだ」 玄関先まで背中を見送る。 「私としては、お兄ちゃんの方が心配なんだけど」 どうやら重度のお兄ちゃんっ子らしいイリヤは、士郎が向かった後も不満そうに唇を尖らせていた。 一緒の留守番が私では役者不足らしい。 「残るマスターは、ルヴィアゼリッタと遠坂凛。どちらも昼間、それも人の目のある学園で戦闘を行うようなタイプじゃないわ」 凛は冬木の管理者だし、ルヴィアもあれで魔術師としての矜持を持っている。 ただ、少しだけ拭えない心の不安は、イリヤも私も共通のもののようだ。 それでも今更学園に行って、有益な情報収集も出来ないだろう。 イリヤやセイバーと、ゆっくりとした朝を過ごす。 そして事が起きるまで、そう時間はかからなかった。 「…大変です、五鈴!」 自室で惰眠を貪っていた私を起こしたのは、血相を変えたセイバーだった。 寝巻のままベッドを飛び出し、何事か、と身構える。 「どうしたの、セイバー?」 「士郎が…昼食の準備をしていません…!」 ああ、そりゃ、大変ですねー。 この燃費の悪い食いしん坊にとっては、そりゃあ一大事なのだろうけれど。 「兵站は指揮の要…ここで攻め込まれては、我々に為す術はありません」 「落ち着いて、セイバー…お昼なら、私が用意するから」 「……五鈴が?」 怪訝そうな瞳を向けられる。 確かに士郎の趣味が料理だから、あまり腕を振るったことは無いけれど。 学校で家庭科だって習っているし、日頃士郎の料理を見ている。 きっと大丈夫なはずだ。 冷蔵庫の中には、消費期限が明日までの卵数個と、少し色の悪くなった野菜たち。 今日中に使わなければいけない食材たちとにらめっこして、昼の献立を考える。 食材の制限に加えて、私でも出来る料理となると、自然とレシピは限られる。 「…無難に、サラダと卵焼きかしら」 卵を解いて、塩と砂糖を投入。殻が少しだけ入ってしまったけれど、火を通せば、まあ問題は無いだろう。 火力…弱いよりは強い方が良いはずだ。その分早く出来るし。あ、油入れ忘れた。 卵を焼いている間に、根菜を切る。千切りは難しいから、一センチ幅でいいだろうか。 あれ、なんか焦げくさい? 「…食材の、墓場…?」 開口一番、セイバーの台詞がそれだった。 卓の上に並べられたのは、黒焦げの卵焼きと、無残に切り刻まれた野菜たち。 米と汁物だけは士郎があらかじめ準備してくれていたので、なんとか食卓としての体裁は整っている…はず。 「み、見た目は悪いかもしれないけれど…とりあえず、食べましょう」 明らかに嫌そうな顔をしたセイバーと、世間知らずが幸いしてか特にリアクションも示さないイリヤ。 ライダーは霊体化してしまった。薄情なサーヴァントだ。 「「「いただきます」」」 卵焼きを一口。 さく、とクッキーのような音がして、口の中全体に焦げの苦みが広がる。 サラダを一口。 生で食べる人参って、こんなにも臭いものだったのか。 「何というか…雑です」 「…ごめんなさい、もうお腹いっぱいだわ」 「……ゴメン」 いたたまれないまでの沈黙がリビングを包む。 かつてこの家で、これほどまでに沈んだ午餐があっただろうか。 時折残酷なまでに素直なイリヤにすら気を使われてしまった。 食材の骸たちは手厚く葬られて、昼食には出前を取ることとなった。 もちろん、私の自腹である。 なんというか、改めて士郎の偉大さがわかる一日となってしまった。 ――七日目、放課後―― 聖杯戦争を経て、衛宮邸は一つの大きな転換期を迎えた。 すなわち、この地の管理者に正式にその存在を知られてしまったのである。 今まではモグリと言うことで、見て見ぬフリもあったのだろう。 しかし、両者が聖杯戦争で戦うこととなってしまえば、もうそんなことは言っていられない。 「だから、開き直るってワケじゃないけど」 「自宅の工房化か…」 この衛宮邸で魔術に向いている空間は、唯一土蔵のみだ。 そもそも開放的な造りをしているため、魔術師の居としては本来は適さないはずの場所。 「襲撃に備える、という口実もあります」 「…俺は、五鈴がそうするっていうのなら、それで良いと思う」 まあ、相談する前から、返事もわかり切っていたけれど。 なんというか、子どもに献立を尋ねて「何でもいい」と言われてしまった気分だ。 「工房を造るにあたって、かなり大がかりな魔術を使用することになります」 「敵からも発見されやすい、ってことか?」 「ええ。それに、一日や二日で完成するものでも無いの。もちろんイリヤにも協力を仰いで、出来るだけ早急に終わらせる気ではいるけど」 襲撃されてもいいように、心構えだけは決めておいてくださいね。 そう念を押したにもかかわらず、その日は招かれざる客は誰一人としてこなかった。 強いて挙げるとするならば、奇跡の復活を遂げた冬木の虎が、いつにも増した煩さで晩飯を漁りに来たくらいか。 考えてみれば、残りのマスターはどちらも正面衝突が好きそうだ。 工房化した、二人のマスターを有する建物に、自ら突撃などしないだろう。 聖杯戦争が、終わりに近付いている。 ただそれだけのことだ。 一日目 - 二日目 - 三日目 - 四日目 - 五日目 - 六日目 - 七日目 - 八日目 - 九日目 - 数年後
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/3626.html
[部分編集] ストック能力 (´ー` ) 玖零「お前の身体でタバコ吸っていいか?」 十九「電子タバコでオナシャス」 (`・ω・´)ゞ 『人物紹介』/『容姿/性格』/『概要』 『能力紹介』/『技』/『Q A』 『所持品』/『武器/防具』/『アイテム』 『日記』/『過去』/『追記』 『中の人の他のキャラ』 『人物紹介』 [部分編集] 正義を語る女子高生 忌真園 十九 名 前 性 別 身 長 体 重 年 齢 誕生日 忌真園(いまぞの) 十九(らく) 女 性 157cm 54kg 16歳 9月4日 好 き 嫌 い 好きな食べ物 嫌いな食べ物 温かな料理、そんな料理を作る人 心の弱い人、それに浸け込む悪 スイーツ トマト 趣 味 得意スポーツ 大 切 手芸、今日の献立を考える 柔道など格闘全般 おばあちゃん、正義の心 O S 所 属 トラウマ 設 定 ない ない 両親を事故で亡くしてしまったこと 正道を疾走る志高者(しっこうしゃ) 十九の中に転生した謎の能力者 八海凪 玖零 本 名 性 別 身 長 体 重 年 齢 誕生日 八海凪(やみなぎ) 玖零(くれい) 男 性 168cm 62kg 57歳 2月22日 好 き 嫌 い 好きな食べ物 嫌いな食べ物 タバコ、酒(特に焼酎) 人間性の欠けた人類 辛いもの 普通な味 趣 味 得意スポーツ 大 切 不明 不明 不明 O S 所 属 トラウマ 設 定 ない ない 不 明 夕暮れに流離う黄昏の困窮者 『容姿/性格』 [部分編集] 忌真園 十九 紺色セーラー服に蒼色マフラー、そして茶色い長ブーツ。妙な恰好の理由は能力に有り ファッションしたい年頃であるが、能力を活かす方向に行くのは自らの志のためである 元気爆発、活気が溢れ出るほどの前向きな性格。卑怯を憎み、テロ行為は許さない 自分の正義が他人も持っているとは思っておらず、十人十色とさっぱりと割り切っている 格闘センス意外は絶望的であるため武器の携行はしない ただし、マフラーを棍棒や槍に見立てて能力で形を変えることはできる。それが役に立つのかは不明である 一人称は「アタシ」 八海凪 玖零 シャツの上にスーツ、ネクタイ、革靴とサラリーマン風 独自の正義感は持ち、普段は飄々と受け答えし、自分の中で悪と断定すると頭の中で牙を剥く熱血クール 戦闘好きではないが勝負好き。賭け事は嫌いであるが遊び好き 本気を出し、人を超えた力を使っている間はなぜか自分の姿になれる。理由は誰にもわかっていない 一人称は「オッサン」 『概要』 [部分編集] 忌真園 十九 本来の身体の主人格。普段は眠っている状態 16歳の誕生日に魂の中に玖零が転生し、魂の半分が乗っ取られてしまった その状態でも普通に生活できていたのだが、ある時、原因不明の眠りについてしまう 時々目を醒ますのだが、一週間に一日程度である 能力は玖零が転生してきた時に発現。ただし、この能力は正確には玖零が発現したものである 魂が半分持っていかれ別の魂が身体にあるため、 魂の過剰積載に身体が本能的にストッパーとして眠らせているのではないかと二人は考えている 現在は玖零の魂を身体から切り離す方法と今日の献立を考えながら高校生活、および正義活動を行っている しかし、この状態であることに不満はなかったりしている 八海凪 玖零 十九の中に転生したオッサン。享年57歳 なぜか、普段は玖零が主人格として活動するという謎のTSが起きている 本来は死んでおりこの世にはいないはずなのだが、なぜか自分の身体は死していない模様 身体の方は植物人間状態となっており病院で寝たきり状態にある。十九の身体で玖零本人も見ている 自分はただ生霊となって彷徨い、十九に乗り移っている状態なのでは? と、最近は思っている 死んでいるのならば成仏。まだ生きているのならば元に戻る方法を考え、十九の高校生活を手伝いながら探している 女子の言葉使いなぞわかるわけでもなく、自分の言い方で高校に通っている 十九は最初、そのことに頭を抱えていたが現在は特に気にしていない。仕方ないと割り切ったらしい 実は戦闘経験が豊富で、格闘技については格闘競技を得意としている十九よりも精通している なお、彼の死因は不明である。本人は覚えている様子 『能力紹介』 [部分編集] 能力名 【源鋼戦震】 能力分類 【強化系】 初期装備 なし 能力属性 強化 能力性能 身体と衣服を硬化させる 能力対価 特になし 身体能力 達人並 身体技能 達人並、他技能は壊滅的 タイプ-武器+強化 属性-無属性 破壊力-B or S スピード-B or S 射程距離-D 持続力-B 精密操作性-C 成長性-C 自分の身体と触れている衣服を硬くさせることが可能な能力全身から爪先の一点まで発動範囲の増減が可能。発動は一瞬でできる能力による最高硬度はカルビン、最小硬度は鉄。また、硬くなった部位は熱や冷気に強い耐性を得ることができる硬くさせた部位はある程度の構造変化が可能となり、腕を鋭くさせることで手刀を本物の刃のように鋭利にさせることができるただし、腕の形を本物の剣のように変化させることはできないまた戦闘の中のみ、身体内部の神経組織や骨格、血管を能力で硬くさせ、ホースのように血流を速くさせることで人を越えた能力と感覚を得ることが可能内部への能力の使用は難しく、発動の開始から終了まで丸々1レス掛かり、発動が完了は次レスとなる内部のみに能力を使うため、この状態の時にほかの部位に能力を行使することはできなくなる身体内部への能力の使用は内部へ意識を集中させなければならず、集中している間はその場から動くことができないまた防御や回避にも意識が回らないなお、能力全てを解除した状態でなければ身体内部への能力の使用はできない内部への能力発動終了後、発動が完了したレスを0レスとして5レス目終了時に能力が自動的に解除され、戦闘ロールが終わるまでほかの部位や衣服に能力を発動できなくなる 能力原文 【源鋼戦震】 自らの身体、触れている衣服を硬くさせる能力。 硬くさせられる範囲は全身~爪先の一点まで増減が可能、また発動は一瞬。 最高硬度はカルビン並。最小硬度で鉄並。硬くなった部位は熱や冷気に強い耐性を得る。 硬くさせた部位はある程度の構造変化ができ、手刀を本物の刃のように鋭くさせることが可能。 本物の剣へ形を変化させることは不可能。 戦闘中、内側の神経組織や骨格、血管を硬くさせホースのように血流を速くさせることで、人を越えた能力と感覚を得ることができる。 身体内部への能力の使用は難しく、発動の開始から終了まで丸々1レス掛かり、次レスから発動が完了する。 内部のみに能力を使うため、この状態の時ほかの部位を硬くさせることができない。 身体内部への能力の使用は内部へ意識を集中させなければならず、集中している間はその場から動くことができず、また防御や回避にも意識が回らない。 なお、能力全てを解除した状態でなければ身体内部への能力の使用はできない。 内部への能力発動終了後、発動が完了したレスを0レスとして5レス目終了時に能力が自動的に解除される。 これを発動すると戦闘ロールが終わるまでほかの部位や衣服に能力を発動できなくなる。 スペックは達人並の身体能力と相応の格闘センス。 しかしセンスが格闘に偏りすぎて武器センスが絶望的かつ壊滅的にない。 『技』 [部分編集] 『Q A』 [部分編集] Q A 質疑応答 Q.この能力は『身体や衣服を硬石並みに硬くさせる能力』であって、『硬石にする能力』ではないという解釈で大丈夫でしょうか? A.はい。前者の通りです。 Q.硬度の大小は使用範囲で変わるのでしょうかそれとも自由に変更可能なのでしょうか? Q.能力の使用範囲を『両腕の爪と衣服に』など、同時に別々の部位に使用することができますか? A.こちらの質問は同時にお答えします。別々の部位を同時に能力で硬くすることはでき、硬度の最大値はその大きさに比例します。つまり能力の使用範囲で硬度の最大値が縮小するということです。 Q.構造変化は硬化とは別に、任意で発動できますか A.はい。硬くした部位に任意で発動可能です。 Q.知らなかったらすみません構造変化による刃物化の例は、ワンピースのMr.1が持つスパスパの実の能力のような感じで捉えていますあんな感じの解釈でよろしいでしょうか A.はい。イメージとしてはあの悪魔の実の能力です。能力を発動したバージョンの手や足は原型を留めていますから。人を越える能力はルフィのギアセカンドのイメージすれば大体合ってます。 Q.この能力で衣服などを硬くさせ、槍や棍棒のように扱うことは可能でしょうか Q.構造変化は衣服にも適用されますか? A.こちらの質問は同時にお答えします。硬くさせたままでは槍や棍棒のようには扱えません。形状変化によって形を固定化させてやっと可能になります。硬くさせる能力はしなやかさを持たせたまま硬くさせる能力です。でないと人を越えた能力を使用するとき身体が動かなくなってしまいます。 Q.着ている衣服は武器に含まれますか? A.うーん。防具、かな(微笑)はい。真面目にお答えしますm(__)m槍や棍棒のような形状へ変化させたときに武器と判定してください。ナックルダスター。打撃力を上げる武器がありますが、これははっきり言って判断が難しいです。武器ですが拳に嵌めるものが大半ですし。まとめます。衣服を形状変化させたものは武器扱い。ただしナックルダスターのように手や足に巻いたものは扱える。 Q.能力名の読み方は【げんこうせんしん】でよろしいでしょうか A.はい。その通りです。 Q. A. 『所持品』 『武器/防具』 [部分編集] 武器:現在なし 防具:現在なし 『アイテム』 [部分編集] なし 『日記』 [部分編集] 00月 13/00/00 玖零 『過去』 [部分編集] 幼少期にとあるテロ行為によって両親を亡くし、それによってテロリストを憎む 小学生になるまでその怨嗟は積もり続けていたが、とある男との出会いよって『彼らにも事情があった』という視点を持ち、 間違いではあるだろうが、ただ憎むことはダメな考えだと思うようになる 理由があってもそれが正しいとは思わない。しかし事情があったならば、頭ごなしに否定はせず、 誠心誠意を持って相対する。それが現在の根幹に位置する信念となる 何が正しいことなのかはわからない。それが悪だと断定することは難しい しかし、自分が思う正義は色褪せはしない確かな志だ 『追記』 [部分編集] 0月 13/00/00 玖零 まだなにもない 名前 コメント 『中の人の他のキャラ』 [部分編集] 【七詩響音】【個人が奏でる双重夜想】【絵空に彩る真偽の導き】【刃皇】【宝神焔器】 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 今日の来客数= - 昨日の来客数= - 来客数の総数= -
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/397.html
〇 き……きょ、今日、は……あっ、あの……人……だ、だい、だいっ……大学、お……お休、み……。 ふっ……ふ、二人……きり……。ん……ふ、ふ……ふ……。う、うれ……うれ……し……。 ま、まだ……ひっ、昼間、だし……あ、あた……あたし……の……こと、み、見え……ない、けど……。 よ……よっ、夜、に……なれ……ば……。ん、ふ……ふ……。 は、はや……早、く……よ、夜……に、なら……ない……か、かな……。 ピンポーン 「? はーーーい」 ぁ…………?だ、だれっ……誰、か……き、来た……?だ……誰……だろ……。 「あれ、どうしたの?」 「いやぁ、はは、暇だったんで。今忙しい?」 「んー……いいよ。入って」 あ……あの、人……の、お、お友達……みた……い……。ちょ……ちょ、と……残念……。 ……ん……?あ……あの人……く、口……う、うご……動か……して……? ぁ……。い、今……ご、「ごめん」……て……? ん、ん……ふ、ふ……ふ……。や、やさ……優し……人……。だ、だか……ら……す……好き……。 わ、わか……わ、わか……た……。い、いい……よ。で、でも……よ、夜は、ふっ……二人……が……いい、な……。 そっ……それじゃ、し、静か、に……ま、待っと……こ……………………………… ………………ひっっっ!?!?!?!? 〇月〇日 休日だというのに朝っぱらからぐうたらぐうたら。昼食も食わずにぐうたらぐうたら。こいつは本当に並々ならぬ馬鹿ぞ。 ……手が掛かる子程可愛い、か。わたしがおらんことには、というやつか。……しょうのない奴ぞ。 わたしが尻でも叩いてやろ。しかし言葉は聞こえんし姿も見えんしの……。やっぱり部屋の壁に血で書いてやろか。 『いつまで寝ておるか。若い者がだらしない。しゃきっとせいこの馬鹿が』 おお、久々に泣きおった。本当に愛い奴ぞ。 震えながら出かける準備をしておる。逃がさんぞ。勿論、わたしも行くぞ。 「あれ、どうしたの?」 「いやぁ、はは、暇だったんで。今忙しい?」 「んー……いいよ。入って」 大学の友人の部屋か。まあ良かろう。友好を深めるのも良かろう。 だが寝首は掻かれるなよ。ま、わたしがおるから心配無用だがの。 ん……? ここにも……幽霊なぞ……おったのか……。 零 「友達の部屋行きますけど、留守番してます?」 私達は置いてけぼりなの?そんなことないわね?右那、行きましょう? あなたに何かあったらいけないわ。私達と一緒にいれば安心。ね、左那? 「はは、それじゃ一緒に行きましょうか」 私はあなたの右肩がいいわ。左那、いいでしょう? いいわよ、右那。それじゃあ、私はあなたの左肩ね。重くない? 「大丈夫ですよ」 ふふっ、頼もしいわ。ね、右那? そうね、頼もしいわ……ふふふ。ね、左那? 「ここですよ」 ……。 ……。 「どうかしました?」 良くないわ。でも、私達がいるから。心配ないわね、右那? ええ。良くないわ。私達、暫く姿を消すから。ね、左那? ぜろ。 「う~~~ん」 玄関で靴紐を結んでいたところ、沙紀さんの悩ましげな声が台所で響く。ふむ。ずばり夕食の献立に悩む声。 「肉じゃが」 ぼそりと推薦候補を挙げてみる。右足の靴紐を結び終える。同時に、沙紀さんが笑顔でくりっと視線を僕に投げ掛ける気配を感じる。 「肉じゃが?食べたい?それじゃあ今晩は、肉じゃがで。ね?」 沙紀さんがにこやかに聞き返す。白い頬にえくぼが浮かんでいるだろう。うんうん。幸せです。左足も結び終える。 「よしよし、お楽しみに。ふふ……。……う~~」 夕食の献立は決定したはずなのに、しかし沙紀さんの悩ましい声は続いた。 「どうかしたの?」 「あ……えーっと」 これから出掛けるところだったが沙紀さんの様子が気になった。顔を上げて、沙紀さんを窺ってみる、と。 「…………い、一緒に、行ったら……だめ、かなぁ……って……」 「え?大学の友達の部屋に行くだけだよ?」 「ん……うん……なんか、心配で」 沙紀さんの顔はいつも真っ白だ。血が全部抜けちゃったからね、なんて冗談めかして言う程だ。だが、その沙紀さんの顔が今は真っ青だ。 「あなたが心配で……」 なにやら、予感めいている様子だ。幽霊だからなのか、沙紀さんは鋭い。かなり。本やDVDも簡単に以下略。 僕には分からないが、沙紀さん、何か危険なことでも感じ取ったのだろうか。 「一緒に、行く?」 玄関口で向かい合って、モジモジと僕を引き止めたそうにしている沙紀さんを見ていて、僕は決心した。 「うん!」 沙紀さんが宿った重い重い石を鞄に入れて、担いでいくことを。 暇な男達 「あれ、どうしたの?」 「いやぁ、はは、暇だったんで。今忙しい?」 「んー……いいよ。入って」 ピンポーン 「あれ、また。誰かな?あ。あがってて」 「おぅ、お邪魔しますー……」 「……はい」 「や」 「やぁ、珍しいね。どうぞ、あがって」 「ありがとう。お邪魔します」 ピンポーン 「ん?また?はいはい」 「あ、こんにちはー。今大丈夫?」 「ははは。なんだか続々と……どうぞ」 「?ありがと。お邪魔しますよー」 大学での友人同士である彼ら、男四人組は和気藹々と雑談に耽った。仲の良い大学生グループだ。 だが、彼らの和やかな雰囲気とは裏腹に、部屋の空気は、刻一刻と……。 優麗な女達 「ひ……っっっ!?!?!?あ、あの……あの人の……おっ、お友達……守霊、つ、憑いて……る……」 「ここにも……幽霊なぞ……おったのか……」 「ひ……み、みつ……みつ、見つか……た……。こ、こわっ……怖……ぃ……」 「随分とまぁ若そうな幽霊だの。これ、お前、端っこにうずくまっておらんで挨拶くらいせんか」 「ひ、はっ……は……ぃ……。こ……この、部屋……に、憑いて、ます……まっ……まだっ……さっ、さん、30年、です……」 「30年、か。それは若……。ふむ、幽霊に憑かれた男ばかり集まってきたか」 「ひ、へ………………」 「右那、私達よりも古臭い霊がいらっしゃるわ。ふふっ」 「左那、本当ね。珍しいわ。こんなに古惚けた霊は。ふふふっ」 「……小娘が無礼な口を」 「やっぱり嫌な予感があたった。幽霊がうじゃうじゃいる。わたしと一緒で良かった。変なのがあの人にへばり付いたら大変。どうせ、ごうごうごうごう潰しちゃうだけなんだけど」 「……………………た、たす、助け……て……」 「高々数百年如きで、そっちは百年位か、偉そうな小娘共だの。蹴散らされたいか」 「左那、あれを見て。着物に蜘蛛の糸が張っていそうな柄だわ。せんすが無いわ。せんすが」 「右那!いつの間に米語を学んだの?あら、そちらの古人の方、亜米利加は御存知?」 「存在感が薄いのが一人。とんでもなく古そうで偉そうなのが一人。あとは意地の悪そうな双子で二人、か。心配なかったみたい。勝った」 「今、なに?勝った?何ぞ言ったか?そこの洋装の女。消すぞ」 「右那、血の気が薄い女は脳味噌に血が通っていないみたいだわ」 「左那、本当ね。可哀相だわ。ここで成仏させてあげましょうね」 「…………………ひっ……ひぁっ……!!??」 二人 「あ、れ?そう言えば、なんで部屋が滅茶苦茶なんだろう……?」 ご、ごめ…………さい……。あ、あた、あたし……じゃ、と、とめ……られ……なか、た……。 「え?」 …………………………。 「あ、声……。姿も、見えてきましたね」 ぁ……。ほ、ほんと……だ……。 「やっぱり、触れられると、嬉しいですね」 ん、ん……う、ん…………。あっ……あた、あたし、も……嬉し……。 「二人だと、やっぱりいいですね。寂しくなくて」 ……っ…………んっ…………。 「大丈夫ですよ。ずっと一緒ですから。ね?」 …………っ、うん………………。 守霊 ………………。 「うぅ、帰宅すればオカルト現象が待っているぜ……」 ………………。 「げ、昼間の血文字消してないぞ。とほー。帰ったらお掃除か」 今日蹴散らした小娘共は、憑く相手と、話したり触れ合ったり出来るのか……。 私は……姿も見えず、言葉も交わせず、ただ、見守るだけ、か……。 寂し―― 「あ、胡桃餅買って帰ろう」 ――間抜け面しおって。 愛い奴。 わたしが、守ってやるからな。 解決 今日は最高の日だわ、左那。 そうね、右那。最高ね。 「何かあったんですか?」 三人でずっと一緒にいられる方法があったのよ。ね、右那? ええ、左那。だから、ね。あなたさえ良ければ、ね……その―― 「え、本当ですか!?二人といられるなら何だって!」 あ……本当?ふふふっ、嬉しいわ。ね、左那? ふふっ、良かった。断られたら泣いていたわ。ね、右那? 「断るなんて!そっ、それで、方法とは?」 ふふっ、簡単なのよ。死んでも私達と同じように幽霊になればいいんだわ。 そう、簡単。今日会った、あの、印象の薄い、女――何て言ったかしらね――が言っていたわね。 「女?……いましたか?……でも、死んでからのこと、自分で決められるものなんですか?」 大丈夫。右那はあなたを離しません。 大丈夫。左那もあなたを離しません。 日常 「ついでだし買い物して帰ろうか」 声を掛けると、鞄の影からすり抜けるように霞が這い出てくる。そうしてあっという間に沙紀さん登場。 「あなたは大丈夫?石、重いでしょう?」 「平気平気」 強がる。沙紀さんの前だ。 「買い物袋も持てるかなー?」 沙紀さんはいたずらっぽく微笑む。 「え!それも僕なの!?」 「ふふっ、うそ」 真っ白な顔が夕日に照らされて、なんとも言えないノスタルジックな心持ち。 「腕、組んで帰ろうね」 長い髪を一撫でして、僕に囁く。 うん。腕組んで、帰ろう。 僕らの家まで。
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/1917.html
オリジナルスタンド図鑑No.8781~8790 ■ No.8791 【案師】 ID JDo.ckTI0 【絵師】 ID ddpPSnaI0 【スタンド名】 フィオナ・アップル 【本体】 フィオナ 8歳 女性 両親からの虐待から身を守るためにスタンド使いとして覚醒 その力で両親を死なせてしまい、酷い絶望と後悔に苛まれる 現在は、その力で誰かを傷つけないように、誰も近付かないような森の奥でひっそりと暮らしている 非常に臆病で、人を傷つける事も、傷つけられる事も嫌い、人との接触を拒絶している 【タイプ】 自動操縦 本体同化型 【特徴】 本体の体に絡み付く形で現れる蔦上植物 【能力】 本体が何らかのダメージを負う事で自動的に発動し、 果実(皮の無いヒメリンゴに似る)を一つ実らせる。 果実はあらゆる生物に対して、強烈な食欲を促す効果を持ち、 例え完全な肉食動物であろうと、この果実を見たり、匂いを嗅げば果実を摂食しようとする。 どんなに強靭な精神の持ち主でも、この誘惑に抗う事は難しい。 果実を摂食した者は、その果実が実った原因であるダメージを負う事になり、本体のダメージは回復する。 この能力は本体が死亡しても残り、本体が死亡した事で発生した果実は、 本体を蘇生させるために自動で動き回り、自らを摂食する者を探す。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-E (果実-∞) 持続力-E(果実は食われるまで残り続ける) 精密動作性-なし 成長性-A ■ No.8792 【案師】 ID f3YIQuys0 【絵師】 ID verLuaUg0 【スタンド名】 バレット・ウィズ・バタフライ・ウィングス 【本体】 途方もない刑期を務める服役囚。 政府から極秘の司法取引を強制されており、監獄に収容されながらスタンド能力で暗殺を引き受ける都合の良い殺し屋となる。 様々な脅迫や取引・規則で雁字搦めにされており、命令には決して逆らわない。 【タイプ】 遠距離操作型 【特徴】 胸部に星型の意匠を秘めた泥状の人型。 【能力】 他の生物に本体が直接接触するとその生物にスタンドが『憑依』する。 憑依対象が別の生物と接触するとその生物が『新たな憑依対象』となり、憑依を繰り返す事で本体から遠く離れていようとも移動し続ける。 憑依された生物は意識と肉体を本体に乗っ取られる。取り憑いている間は、憑依先の行動に意識を注ぐ必要があり本体は完全に無防備となる。 本体が動くには憑依対象を仮眠させる必要があるが、その間に別の生物に接触すると意識がそちらの方に強制的に移行してしまう。 憑依先が受けたダメージは本体にも痛みとしてフィードバックされる。憑依対象が本体に直接触れない限りスタンド能力は解除されない。 憑依対象が死亡した場合、別の生物と接触出来ない限りスタンドは死体に留まり続ける。何らかの理由で肉体が完全に消失した場合も、 新たな生物と接触しない限りスタンドだけがその場に取り残される。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-E (憑依先の動作-C) 成長性-C ■ No.8793 【案師】 ID X87ECQiA0 【絵師】 ID z01Qkabw0 【スタンド名】 アンダー・マイ・サム 【本体】 自分以外の人間を根本的に見下している女。ことあるごとにサムズダウンをするのが癖。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 サムズダウンを象ったアイコン(Youtubeの低評価ボタンみたいな感じ)が特徴的な人型。 【能力】 触れた物体にスタンドに付いているのと同じアイコンを刻む。アイコンを見た生物に、その物体を無意識に「過小評価」させる能力。 道具や機械はもちろん人間含む生物にも有効で、機能や能力などあらゆる面で「まったく役に立たない、価値が無い存在」と認識されるようになる。 本体および本体が許可した人間はこの能力の影響を受けない。 破壊力-C スピード-B 射程距離-D 持続力-B 精密動作性-D 成長性-C ■ No.8794 【案師】 ID h.Lr5gfQ0 【絵師】 ID IjrolIyY0 【スタンド名】 メガトンキング 【本体】 或る会社の中年役員。高慢で自己中心的でずる賢い。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 メカニックなオークっぽい人型。自分で歩けないほどの肥満。 【能力】 発現中、能力射程内において本体が却下した言動を行えなくする。 例えば「パンチによる攻撃」を却下した場合、射程内全てのものがパンチを行えなくなる。 一度に複数の物事を却下でき、この影響は本体にも及ぶ…… ただし、上記の例の場合「手刀は却下されてない」などと抜かして攻撃するのが本体の性格。 破壊力-A スピード-E 射程距離-E 持続力-B 精密動作性-C 成長性-D 【能力射程】 10m ■ No.8795 【案師】 ID mTzY1/os0 【絵師】 ID TVQtnTL20 【スタンド名】 ヴァーチャル・ライオット 【本体】 某組織が開発した超高性能美少女AI。 言語学習に際しSNSや動画サイトをビッグデータとして取り込んだ結果、スラングやミームを連発するようになってしまった。 外見はvtuber風のサイバーな感じ。 【タイプ】 無像型 【特徴】 移動に合わせて、機械と機械の間にイナズマのようなエフェクトが走る。 また入り込んだ機械のどこかに、本体が映った小さなモニターが現れる。 【能力】 あらゆる機械に入り込むことができる。 PCや最新型家電といったAIが搭載されていても違和感のない物は勿論、 ラジコンでも黒電話でもクレーン車でも、およそ機械と認識される物には何にでも侵入し、自在に操作できる。 ただし能力射程の問題から、遠くの機械に侵入するには別の機械を経由していく必要がある。 破壊力-なし スピード-A 射程距離-なし 持続力-C 精密動作性-A 成長性-A 【能力射程】 D ■ No.8796 【案師】 ID PxhL3T4U0 【絵師】 ID Uar7XkIY0 【スタンド名】 ホット・スペース 【本体】 髪ボサボサな眼鏡の女。 常に上下ジャージで色気はないが、脱ぐと色々凄い(チチ、ケツ、腹筋)。 結構戦闘慣れしており、喧嘩で普通に男に勝てる。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 赤と緑の市松模様の人型。 同じ配色の市松模様球体を、髪飾りのように頭部の左右両面に付けている。 【能力】 このスタンドや本体が触れた「格子状」を「グリル網」に変える能力。 「グリル網」は、「見えない火元」から常に直火で炙られており、それに触れたものはゆっくりと焼かれてゆく。 「格子状」は立体でも平面でも関係なく「グリル網」に代わり、中心に近いほどそこにかかる火力は強くなる。 「グリル網」は、約3分ほどで燃え尽きて崩れ落ちる。 「グリル網」にした「格子状」の材質に関係なく燃え尽きるのは3分後だが、 それは何も焼かなかった場合のみであり、何かを焼いた際に出る脂などで、網の寿命が変化することも多い。 ただし、この能力には「自分で描いた、作った格子状」は「グリル網」に変えられないという制約がある。 破壊力-A スピード-C 射程距離-D 持続力-C 精密動作性-D 成長性-D ■ No.8797 【案師】 ID AEGlm3sE0 【絵師】 ID 2HS.MYw20 【スタンド名】 U.K.ランペイジ 【本体】 音楽を神として崇める宗教団体「響会」の会長兼作詞、作曲家。音楽に対して熱狂しており、最高の音楽に辿り着く為ならば法も犯す。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 青い刺繍の入った黒スーツを着た人型実体。頭部の代わりに球体の青い炎が浮いており、手には指揮棒が握られている。 【能力】 半径10mの生物非生物問わず発されな音を操る。例えば周囲の仲間が発する物音を完全に消したり、逆に1人であっても何万人もの足音を再現することも可能。また、射程範囲内の対象に音を付与することも出来、その場合は付与した音に対応した現象を起こす。(イン・ア・サイレントウェイやエコーズACT2みたいな感じ) 破壊力-B スピード-A 射程距離-C 持続力-C 精密動作性-B 成長性-A ■ No.8798 【案師】 ID 2nCU9o9Y0 【絵師】 ID A79nj7gE0 【スタンド名】 メゾンブックガール 【本体】 『織井橋七星商店街』が存在する町にあるショッピングモール内の書店の女性店長。 嫉妬深い性格で、大昔に「商店街の子供に馬鹿にされた事」を未だに根に持っている。 【タイプ】 近距離型 【特徴】 人型。腕や脚などに穴が空いていて、そこにリボンのような装飾が穴を通して施されている。 手の中に「栞」を作り出す事ができ、それを使い能力を発動する。 【能力】 本体が物事を書き込んだ「栞」を人間の頭に差し込む事で、その人間は書かれた物事に関する行動や思考を完結できなくなる。 例えば栞に「今日の晩ご飯の献立」と書かれた栞が刺された人は、晩ご飯の献立を決められなくなる。 栞は複数製作可能だが、1人につき1つしか刺せない。また、抜き差しはこのスタンドのみが出来る。 破壊力-C スピード-B 射程距離-D 持続力-A 精密動作性-A 成長性-D ■ No.8799 【案師】 ID eYsMKsxo0 【絵師】 ID lL29xDnk0 【スタンド名】 およそさん 【本体】 「3」の数字に異様な執着心を持つ少女。 【タイプ】 遠隔操作型 【特徴】 頭部の目が三つで、背中から第三の腕が生えた少女型スタンド。 【能力】 第三の腕で触れた対象人物のありとあらゆる確率を「およそ3」に変える。 ありとあらゆる確率を「およそ3」に変えられた人物は、例えば危険な目に遭う確率が「およそ3」に下がる一方、 おみくじで良いくじに当たる確率や、ギャンブルで大勝ちする確率も「およそ3」に下がってしまう。 破壊力-C スピード-C 射程距離-B 持続力-B 精密動作性-C 成長性-D ■ No.8800 【案師】 ID ln/h5vuM0 【絵師】 ID yLdOYuG.0 【スタンド名】 サウザン・ナイツ 【本体】 『織井橋七星商店街』の書店のアルバイトでフリーター。スーパーヒーローに憧れる30代の男性だが、自己肯定感が低いので諦めている。思い込みが激しい。 【タイプ】 遠距離型 【特徴】 無機物なのか有機物なのか分からない、中間的な何か。ヒトデのような形をしてフワフワそこら中を漂っている。 【能力】 読んだ雑誌の占いや、本に書かれている現実に関わる出来事を「本当」にする能力。 例えば占いに「運命の人と出会えるかも」と書いてあったら本当に運命の人に出会う。ただ本当になる出来事がどのようなニュアンスかは読み手のニュアンスによる。 また熱愛発覚の記事や事件など、例えそれが嘘だったとしても本当になる。 破壊力-なし スピード-C 射程距離-B 持続力-A 精密動作性-B 成長性-E 【能力射程】 A オリジナルスタンド図鑑No.8801~8810 SP表示に切り替える 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/kosodateful/pages/1719.html
2021-03-01 白昼堂々怒られた事。人に厳しく自分に甘い毛ぇ問題。 テーマ:オギャ子 2021-03-02 【いい人計画】席を譲りたかっただけなのに微妙な顔された件。 テーマ:オギャ子 オギャ子のリビングの引き出しのアクセサリー類を片付けるyukiさん もうなくさない!アクセサリー収納は無印におまかせ♩ 2021-03-03 塾のバスでまさかの事態!&てちょれんだーのお知らせです。 テーマ:ちゅんたん オギャ子宅、朝食セルフについて書くyukiさん、yukiさん作ご馳走写真つき。めっ 《友達だけど》全てに共感できなくてもいいと思う。 2021-03-04 夫が絶対ブログに書かないでと言った失敗&おススメしたいもの5個 テーマ:夫 2021-03-05 【絵文字のないLINE】どういうテンションなのか分からず怯えるオギャ子。 テーマ:オギャ子 2021-03-06 【ずっと内緒にしてたけど】夫の転職先を発表します。 テーマ:夫 2021-03-07 【良かれと思ってやったのに文句言われたことと三男のお誕生日でしゅ。】 テーマ:オギャ子 2021-03-08 子どもがめっちゃ気を使い始めた原因 テーマ:ほーたん 夫との家事分担が成功する「交渉術」を夫に聞いてみた!【コソダテフルな毎日 第185話】 woman excite 記事 四角の勤務先の商品について書くyukiさん もっと早く知りたかった〜!と思った収納について伝えたいっ 2021-03-09 倦怠期の旦那さんか思春期の息子にやってみてほしいこと。 テーマ:ちゅんたん 2021-03-10 【報告】めげずにまたやってみました&じんわり来た作文。 テーマ:子育て 2021-03-11 【お礼と】どうしよう・・ちりめんの使い道がない・・・ テーマ:オギャ子 2021-03-12 iPhoneかアンドロイドかでモメました。【息子ついにスマホデビュー】 テーマ:ちゅんたん 2021-03-13 【ついに売られてしまった】読まない漫画にかけた額。 テーマ:ちゅんたん 2021-03-14 公立中学校入学にかかる費用と6年間使ったランドセルのリアルな姿&オギャ子ちゃんご乱心! テーマ:子育て ワンオペ歴13年…夫の転職問題で真剣に考えた「子育て=妻の仕事」か FRaU 記事 2021-03-15 【モメまクリヨさん】iPhone対アンドロイド結局どっちにしたのか テーマ:ちゅんたん 2021-03-16 【卒業記念にユニバ】人生の先輩として提案したこと&またあの季節がやってくる テーマ:ちゅんたん 2021-03-17 安く買うか思い出を大事にするかで意見割れてます【本当の金持ちとは・・・】 テーマ:オギャ子 一旦記事をさげて、再upされた改訂版 https //Archive.ph/Ncrkj 2021-03-18 【身から出た錆】とどまる事を知らない物欲の塊オギャ子とその後談 テーマ:オギャ子 2021-03-19 【祝】卒業式で息子の友達にやりまくったこと テーマ:ちゅんたん 2021-03-20 【最近落ち込んだこと】無意識のうちに傷つけてしまった&パネル公開! テーマ:オギャ子 2021-03-21 【少数派?】「かわいいタイム」が苦手な人達傷をなめ合いましょう。 テーマ:オギャ子 2021-03-22 【もうやめる!】いい人やめまーーす&大研究した2021春メイク! テーマ:オギャ子 2021-03-23 【夜のお悩み】夫に盗撮されてました。 テーマ:オギャ子 2021-03-24 【やらかした】モールに出かけた息子&好みの声の正体が知りたいゾ!! テーマ:ちゅんたん 2021-03-25 【好きすぎて・・春】狂い始めたドキ子と言い合いになるの巻き。 テーマ:オギャ子 2021-03-26 【金をくすねようとしたオギャ子】話の道理としておかしいですよねbyドキコ テーマ:オギャ子 子どもの動画視聴と上手に付き合うには?我が家のルール【コソダテフルな毎日 第186話】 woman excite 記事 https //Archive.is/PN178 https //Archive.is/j3dsf 2021-03-27 【突然春休み企画】うちの子が好きなお弁当のおかず《市販品編》 テーマ:役に立ちたいオギャ子 【ソロで】愛の不時着展に行ってきた!&お婆ちゃんとの付き合い方がわからないオギャ子 テーマ:オギャ子 2021-03-28 【デジャブ】23時に息子がお願いしてきた事【壮大シリーズ】 テーマ:ちゅんたん 13年のワンオペ育児終了…会社をやめた夫の「落ち込み」を救ったものと「奇跡」 FRaU 記事 2021-03-29 【今朝】はーしんどアルシンドってなったこと【自由すぎる集合時間】 テーマ:ちゅんたん 2021-03-30 《サブスク貧乏》充実させ過ぎて逆に窮屈な日々を送る。 テーマ:ブログ うちのご飯ってイケてるん!?我が家の献立をプロが採点! 推しえて!オギャドキ倶楽部! 記事 2021-03-31 《スマホ格安SIMから変更したい!》みんなどこ使ってるん? テーマ:役に立ちたいオギャ子
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1341.html
俺は村の温泉を訪れている。 ……別に混浴だからとかそんなんじゃないよ?ただ単純に寒いからだよ? おお、しばれるしばれる。 この温泉は沸いてからしばらくたつ。 俺のような、特に興味のないものはこうして寒い季節になるまで来ることはないのだろうが、 既に村には温泉の熱心な愛好者が何人もいる。 その人たちの要望を聞き入れて、この温泉はさまざまな試みをしているのだという。 たとえば混浴。ほかには、水車の力で湯を高いところへ引き上げ、 滝のように落として循環させている”打たせ湯”。 何でもそうだが、好きな人間というのは色々なものを考え付くものだ。 代金を支払い、中に入る。敷地に入ると、真っ白い湯気が俺を出迎えた。 「誰もいない、か……」 何を期待していたわけでもないが、なんとはなしに寂しさを覚える。 まあいい。とりあえず湯を楽しもう。 銭湯のゆっくり 湯の中をじゃばじゃばと進むと、湯気の中に白い人影が見えた。何だ、いるじゃないか。 どうやら子供のようだが…… 「ゲェーッ!れみりゃ!!」 だぶついた衣服は脱ぎ、ババくさい帽子だけを頭にのせた胴付きのゆっくり―― ゆっくりれみりゃだった。出オチかよ。 俺とれみりゃの視線が交錯する。 「あう、おにいさん、いいゆだったど~!」 「あ、ああ、そうかい」 おや…れみりゃにしてはまともな会話ができるような……?俺は面食らう。 「いまおぜうさまはぽかぽかできぶんがいいから、おにーさんにとくべつにのこりゆをつかわせてやるどぅ!! はいっていいど~!!えっへん!」 やっぱ殺す。そっとれみりゃの首に手をかける。 「ぎゅ、ぎゅお……?」 「っと、いかんいかん」 まだ出自も定かでないれみりゃだ。もし他人のものだったなら、確実にひと悶着起きてしまう。 俺はたずねてみることにした。 「れみりゃは、誰かといっしょに来たのかい?」 「おぜうさまは、もりのおぜうさまなかまといっしょにきたど~!! あんまりおぜうさまがいっぱいいて、かりすま☆にのぼせちゃったらこまるから、こうしてさきにでてきたどぅ~」 ……?よくわからないが、どうやら人飼いのれみりゃではないらしい。 「まあいいや」 俺はれみりゃにでこぴんを食らわす。 「いだっ! おぜうさまのこーきなおかおになんてことするんだど~!! ぜったいにぶっ!!!」 「おっ、今”ぶっ”って言った?豚っぽくてよいね。それそれ」 「ゆぶっ!ゆるざなびっ!」 顔をへこまされながらもこちらへ手を伸ばしてくるれみりゃだが、悲しいかな腕の長さが違いすぎて届かない。 「この下膨れをたぷたぷしてみたりして」 「あうううう!やっめるんだっど~☆くしゅぐったいどぅぅぅ!!」 「何がくしゅぐったいだ。つまらんからやめてやる。 それより、”森のおぜうさま仲間”とやらの所へ案内してくれるかな?そこには仲間がたくさんいるんだろう?」 れみりゃの帽子を左右に引き伸ばしながら問いかける。 「やめるんだっどぅ~!!おぜうさまのだいじなおぼうしだっどぅーー!!」 「教えたらやめてやるよ」 「やだどぅ!すぐにはなすんだどぅぅぅぅ!!! はなじたとしてもいじわるなおにーざんになんかぜったいおしえないどぅ!!! じゃくやぁぁぁ!!じゃくやぁぁぁぁぁぁ!!!!」 れみりゃはあたりに響く大声で泣き喚く。 「(しくじった……っ!?)」 俺は我に返った。やりすぎた。 今は人がいないとはいえ、ずっと無人だとは限らなかったのだ。もっと慎重にするべきだった。 しかも、れみりゃの声に答えるように、湯煙の向こうから人影が現れてしまった。やばい。 「近づいて来るし……逃げるか」 と、そこで俺は気づく。人影はすらっとした人間のものだ。 「しゃくやぁ~♪」 さくや、だと。 (まさか、美人と名高い紅魔館のメイドさん……?) 俺は立ち止まる。 やはり温泉にきて良かった!咲夜さんの艶姿が直に拝めるなら、虐待の罰を命で贖うとも我が人生に一遍の―― 「ここにいましたか、れみりゃ」 凛と響き渡った声は、 野太かった。 「どぼちでおどごなのおおおおお!!!???しゃくや、しゃくやぁぁぁぁぁ!!!???」 俺は泣いた。 「ど、どうしましたお客様」 ちなみに”凛と”は本来、男性器が隆起するさまを形容した表現らしい。 「さくや!あいついじわるするの!こらしめてやるどぅ~!!」 背が高く、鍛えられた肉体の”さくや係”の肩に担がれて大得意のれみりゃ。くそっなんて時代だ。 「失礼いたしましたお客様、このれみりゃは当温泉の所有でございまして」 「い!いえいえ、こちらこそ」 現場を見られていないとはいえ、虐待していた負い目があってしどろもどろになる。 「れーぎをしらないおにーさんは、ぽーい☆だっどぅ~☆ ぽーいされたくなかったらぁ、じべたをあたまにこすりつけてあやまるどぅ☆ それからぷっでぃーんもってくるどぅ♪」 「ぐぐぐぐぐ……!!」 俺はさくや係がれみりゃを連れて行くまで、その罵声に耐えるしかなかった。 「なんでおにーざんがごんなめにあうのぉぉぉぉぉ!!!!!」 ちくしょう!温泉なんて、二度と来ねえよ!!!!! * * * * 「それにしても、どうやって逃げ出したんだこいつ」 れみりゃを肩に捕まえて歩くさくや係。 「あう~♪おぜうさまはあつあつだったからぁ~、ぱたぱたーしてまどからでたどぅ~☆ あんなちいさなまどはえれがんとじゃないどぅ、かいちくしなきゃだめだどぅ!」 成程、比較的小柄なこのれみりゃはおそらく通気孔を潜り抜けたのだ。 これを鍋風呂に戻したあとで、通気孔に網をかけるよう手配しよう。 「あう~?このみちはあつあつにもどるみちだどぅ? おぜうさまはあつあついやだどぅ!ぎっしりもあつあつもえれがんとじゃないどぅ~!!」 さくや係はれみりゃの言うことなど歯牙にもかけず、通路を歩いていった。 時をさかのぼること半刻――鍋風呂区画。 ぎっしりあつあつに耐えかねた個体が逃走したあと、ぎゅうぎゅう詰めのれみりゃ達は、 じりじりと上昇しつづける水温をまだ我慢していた。 ”こんなにたくさんのおぜうさまが集まるぱーてぃー☆”で、えれがんとでない振る舞いをしたくない。 そんな思いが、れみりゃに忍耐を強いていたのだ。 ただ、いつも優しいさくやが来たら、それとなく注意してやろうとは思っていた。 しかし、やってきたさくやは今までとは様子が違った。 「今日は仕上げの日か。これで二週間分?」 「いや、第一週分だけ」 「そっち火入れて」 「おう」 ”あつあつ””せませま”と訴えるれみりゃの抗議に耳を貸さず、てきぱきと作業を進めていく。 「さうなはもういいどぅ!おそとでゆっくりつかまえてあそぶどぅ♪」 「一匹逃げた」 「おうさ」 鍋風呂を出ようとしてもすぐに捕まえられ、元に戻される。 「どおじてじゃまするんだっどぅぅぅぅ!!しゃくやじゃま!しゃくやいらない! しゃくやぽーい☆だっどぅぅぅぅ!!!!」 「火入りまーす」 今までは比較的ぬるかった鍋風呂が強火で焚かれ、すぐにれみりゃの我慢の限界を超える。 「よし、蓋だ」 「少しずつ運べー」 「いっせーの……」 「「せっ!!」」 がこん!! 「なんだどぅぅぅぅぅ!!??くらいどぅぅぅぅぅ!!??」 「あつあつだどー!?むしむしするどー!!!」 「さくやぁぁぁ!!??じぶんかってはゆるさないんだどー!!」 「ぐるぢぃぃどぅぅぅ!!!!」 れみりゃ達にはわからなかった。 ずっと自分の言うことを聞いていたさくやが、どうして自分達のかり☆すまを忘れたのか。 おぜうさまである自分たちが、どうしてこんな不快な場所に押し込められなければならないのか。 これから自分たちがどうなるのか。 逃走したれみりゃを連れて、さくや係の一人が帰ってくる。 既に、れみりゃの詰まった巨大鍋風呂は、かなりの高温に達していた。 「びゃおっ!まえよりずっとあついどぅ!!さくやのくせにこんなこともできないのかどぅ!! とっととぽかぽか~☆にもどして、ぎっしりのれみりゃもはんぶんくらいにするんだどぅ、わかったかどぅ?」 さくや係は構わず蓋をずらし、れみりゃに中を見せる。そこにはまさに、”ぎっしり、あつあつ”の光景が広がる。 「ぎゃぶぅぅぅ!!!」 「みゃんみゃあぁぁぁ!!!!!」 「あぢゅい!あぢゅのいやぁぁぁぁ!!!」 肩の上の個体が息を呑んだ。 「どうしてだっどぅ……?おぜうさまはこーまかんのあるじだっどぅ……? いちばんえれがんとなのはおぜうさまだけど、みんなをこんなふうにしなくたっていいどぅ!!はやくたすけるどぅ!!」 「駄目だね」 れみりゃは混乱した。 今までは何くれとなく世話をやいてくれたさくやの反抗。 「さくやのくぜにどうじてそんなこというのぉぉぉ!!!!!」 男は鍋と自分の肩を見比べた。その目は冷たく澄んでいた。 男の目に不穏なものを感じたれみりゃは、生まれて初めて命の危険を感じた。 「さくや、やめるんだどぅ~…… そうだどぅ!おぜうさまののうさつ☆だんすをみせてやるんだどぅ~♪それできげんをなおすどぅ☆ さくやにきづかってあげるなんて、おぜうさまはかんだいなんだどぅ~」 だんすを始めるれみりゃ。男は腕組みしたままそれを眺めていた。 「うっうー☆うあうあ☆」 「れみ☆りあ☆うー☆」 男の手がゆっくりと伸びてくる、れみりゃはさくやがまだ機嫌が悪いのだと思い、腕、腰の動きを早める。 「れみりゃ☆うー! れみりゃ、うー!! どうじてこっちくるんだどぅぅぅl!!??おどりこさんにてをふれちゃいけないんだどぅ!!! れみりゃうー!! れみ、りゃ……」 れみりゃは捕らえられ、鍋へと運ばれる。湯気がれみりゃの顔を打つ。 「あぶっ!!あぢゅいどお~!!!! しゃくや!しゃくや!あづい!しゃくやぁぁぁぁ!!! うばああああああ!!!!!!!! じゃくやあああああああああ!!!!」 さくや係は鍋の真ん中のほうへその個体を投げ込むと、ずらした蓋をもとどおりに閉めた。 * * * * ちくしょう!ちくしょう!今日はなんて日だ! すっきりーしようと温泉に行けばれみりゃごときには威張られるし、咲夜さんだと思ったら筋肉だし、 帰ってきたらきたで妹に、 「なんでれみすい買って来てくれなかったの!?私あれ大好きなのに!馬鹿なの!?死ぬの!?」 とか怒られる始末。 なんだよれみすいって、訳わかんねえ…… 「俺が何をしたってんだ、ちくしょぉぉぉぉぉ!!!!」 * * * * 《れみりゃ水餃子風》は、この温泉の人気の献立の一つだ。 業者が取ってきたれみりゃを長期間出汁風呂につからせ、段階に分けて加熱していき、熱死させる最終段階を経て はじめて完成品として供することができる、製造工程の難儀な献立でもあるが。 《水餃子》はお土産としても有名だが、やはりできたてを食べられる食堂での注文数が圧倒的に多い。 「はふはふ……美味ぇっ!! やっぱここに来たらこれを食べなきゃなあ、おい。 お兄さん!水餃子もう一個追加ね!」 「かしこまりました」 「なあお兄さん、これってどうやって作ってるんだい? ……って、そんな野暮なこと聞いちゃいけねえな、悪い悪い」 背の高い男はただにっこりと微笑んで、その場を辞した。 おしまい。 書いた人:ゆっくり用品店”ゆ虐の友”従業員 □ ■ □ ■ 過去の作品: 豚小屋とぷっでぃーん 豚小屋とぷっでぃーん2 エターナル冷やし饅頭 れみりゃ拘束虐待 無尽庭園 ゆっくりできない夜 ゆっくりぴこぴこ 何かがいる ぽんぽんいたいよ!ゆっくりできないよ! 踊り師とれみりゃ 小ネタ-瓶ゆっくり ゆっくりゆうぎ ゆっくりだんじょん りぇいみゅのりぇみょんに! れみ☆りゃ☆ぎゅー☆ 紙芝居屋とゆっくり このSSに感想を付ける