約 62,049 件
https://w.atwiki.jp/dokusen/pages/12.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dokusen/pages/25.html
へ ペルソナ3 ペルソナ3 フェス
https://w.atwiki.jp/dokusen/pages/21.html
ライトノベル あ行 あ い う え お か行 か き く け こ さ行 さ し す せ そ た行 た ち つ て と な行 な に ぬ ね の は行 は ひ ふ へ ほ ま行 ま み む め も や行 や ゆ よ ら行 ら り る れ ろ わ行 わ を ん
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/136.html
●月■日(日) PM 9 00 屋根から屋根へと飛び移っていくのは三つの影、れいな、マルシェ、そして雅 そのシルエットはいつのまにか澄み切っていた夜空の中で華麗に浮かび上がる 白い吐息を吐きながら先陣を切っているれいなにマルシェが声をかける 「れいな、場所は分かっているのですか?」 「マルシェ、れーな達の絆をなめてほしくないと!もうすぐで着くとよ。 っていうかマルシェ、愛ちゃん達を襲うのはお前ら、ダークネスやろ?誰が向かっているのか知らんと?」 「今日は完全にプライベートで来ているんですよ。それに私の部下のことしか私は知りませんし」 残念そうな表情を浮かべ、れいなはマンションの屋上にスタッと着地し、また向かいのマンションへと跳んでいく 「無意味なことはやめたほうが身のためだと思いませんか?ねえ、田中さん」 「うっさい」 れいなは最後尾で二人についてきている雅に対しては冷たい態度で応戦した 「酷いですね。まあ、いいですよ。すぐに考え変わりますよ。ね?マルシェさん?」 「・・・れいな、私もこの子のこと好きになれそうにないです」 「あれや!あそこの工場に愛ちゃん達がおると!マルシェ、急ぐと!」 目指すべき場所が見えてきたためれいなの声はますます浮つき、明るくなっていく 「ちょっと待ってください・・・れいな、早いですよ・・・」 着いていこうと必死なマルシェと雅を置いてれいなは一人で声の発せられた場所へと進んでいく 先ほどかられいなの胸には声は届いていないが、いやな予感は常に離れない (あの声は・・・あの子やろ。確かに今日・・・リゾナントにはおらんかった!) 声の主の見当はついていた しかし・・・なぜ声が届いたのかが疑問に残る多い人物であった。意外と言えば失礼だが… ●月■日(日) PM 9 00 高橋をはじめとする8人のリゾナンターが到着し対峙したのはたった一人 「おう、久しぶりだな。お、ガキさんも元気にしていたか?」 敵だと言うのに調子外れるようなフランクな口調の持ち主 「ガキさんを仲間みたいにいうな!もう、ガキさんは私達の仲間なんや!」 「それはとんだご失礼を・・・ククク、仲間ね」 高橋が睨みつけても相手は動じようともせず、紳士ぶった口調であざけ笑いをする 「何が面白いんダ!新垣サンをばかにする奴はジュンジュン許さない!!」 「新垣さんは小春の大切な仲間で会って、先輩で、友達だもん」 久住の赤い電撃が放たれ、戦闘ののろしがあがった 高橋の拳や蹴りが、久住の赤い電撃が、リンリンの緑色の炎が部屋を舞う 光井と道重、亀井はいつも通りに後ろに下がりサポートをする そして新垣が中盤から敵の動きを捉え指示をこなす そして今 気がつけば部屋の中で高橋のほかに立つことができていたのは光井だけになっていた 「が、ガキさん」 つい先ほどまでは新垣もかろうじてではあったが、立っていた。しかし、新垣も今しがたの攻撃で… 球形の光弾が腹部に直撃し、新垣は背中から叩きつけられボキッと嫌な音を出して動かなくなった 腹部をかぼおうとした時にガードした右腕が変な方向に曲がっていた 「ガキさん、ガキさんっ!!」 「・・・ごめん、愛ちゃん、動けないや」 急いで高橋は新垣の元に“跳んだ”が、敵の攻撃は容赦なく続く 「戦いの最中に敵に背を向けるなんて、甘いのは相変わらずだな、高橋」 低いトーンの声が耳元に届くと同時に高橋は後頭部に衝撃を受けた 「高橋さん!!」 自分の力だけでは戦闘することのできない光井は必死でリーダーの名前を呼び続ける そんな光井の近くに敵は現れ、「邪魔だ、煩い」と言いみぞおちに蹴りをくらわせた 「!!」 声を出せないほどの激痛が体を走り、光井は腹を押さえてうずくまる 「残りはお前だけだな、高橋」 そう名前を呼ばれた高橋はイタタ・・・といいながらゆっくりと立ち上がる 先ほどまでの笑みを完全にしまい込んだその目は獲物を狩る野獣のように静か 全身に殺気を感じながら構えている高橋に新垣が倒れたままの姿勢で声をかける 「愛ちゃん、おかしい・・・みんなの力がいつもよりも圧倒的に弱い」 「実はあーしもそれを感じた。瞬間移動を数回しただけで体力が無くなってしまうんよ」 リンリンの炎も、久住の雷も速度が遅く簡単に避けられた 道重の治癒も光井の予知もいつもよりも時間がかかっていた・・・と感じられた 「おしゃべりしている暇があるんだったら、こっちを向くんだな」 気がつけば高橋の目の前には、鋭い蹴りが迫っていた 高橋は咄嗟に瞬間移動し、可能なだけの距離を取った 「遅い、遅いぞ!!止まって見える」 敵はすぐさま高橋の現れた場所に向かい突進してくる 必死に攻撃を避けながら高橋は考える (どうして?いつもならこんな攻撃、簡単に避けられるハズなのに・・・) 幸運なことに仲間たちは気絶していたり、動けないだけで命にかかわる傷を負った物はいない しかし、目の前にいるこの相手の気がいつ変わるのかはわからないため、高橋としては一時も早く対処したかった 「考え事をしていると余計な雑念が生まれる。それが命取りになるのは戦いの基本だぜ」 高橋の腹部に先ほど新垣が受けたのと同じ光弾が炸裂し、鈍痛とともに飛ばされた 痛みに顔をゆがめ宙に飛んでいる最中に高橋は違和感を感じていた いつもに比べて圧倒的に弱い自分達の力 たった一人の敵にたいしてこれほどてこずることはなかった そして・・・何かを忘れているようだった。そう、誰かが横に居てくれた様な気がしてならなかった 目をうつせば床に倒れ込んでいる仲間達が目に入ってくる ジュンジュン、久住がまず最初に倒れ、リンリン、亀井、道重、新垣、そして光井… 誰もが苦痛で歪んだ表情をし、立ちあがろうとしているが立ちあがれるものはいなかった 地面が迫ってきたため高橋は受け身の姿勢を取ろうと構えた しかし、地面にぶつかることはなく、誰かに受け止められた 「愛ちゃん、大丈夫かいな?」 その声に高橋は聴きおぼえがあった そう、つい数時間前に「れいな」と、そして「一緒に戦っていた仲間」だと名乗っていた人物 「れいなちゃん?」 「みんなを助けに来たとよ」 高橋が立ちあがるのを助けながられいなは優しく微笑みかける しかし高橋はあえて厳しい口調でれいなに言い返す 「なんでここにいるのよ!ここは危険なの、早く帰って!あなたみたいな子がいると命が危ないの!」 「大丈夫っちゃ、れーな、喧嘩にはなれとうと!ほら、愛ちゃん、少し休んでいた方がいいっちゃ」 そういいれいなは高橋を制してあたりをきょろきょろと見渡し、ある人物の姿を認めた ゆっくりと近づいて口元に手を当てて、命に別条がないことを確認した 「良かった…息はしとうみたいっちゃ…意識を失っているだけみたいと」 パチパチと頬を叩き意識の有無を確認すると、その手を払いながらその子は言った 「・・・さっきから見えてイマスヨ。田中さん、やめてクダサイ」 『田中さん』といういつもなら何とも感じないであろう、その単語にれいなの体の中に温もりが広がっていった 「やっぱりあの声はリンリンだったとね。リンリンの声があったからここに来れたっちゃ」 かろうじて会話は出来るが全身がぼろぼろになっているリンリンに感謝をこめてれいなは話しかけた 「田中サン・・・来るの遅いデス。リンリン、動けないデス あ、『デス』は『死ぬ』って意味じゃないデスから安心してください」 「そうやって、冗談言えるくらいなら問題ないっちゃね。リンリン、ゆっくり休んでいいとよ」 「リンリン、その人知っているの?」 足を引きずりながら高橋もリンリンの近くにやってきた 「愛ちゃん、無理せんほうがいいとよ。体ボロボロっちゃ」 「・・・田中サンがいないことに高橋サン、気がつかなかったんデスか?」 リンリンは眉間にしわをよせて、高橋を見上げる 「え?・・・いやいや、れいなのことは覚えとるがし。冗談やよ、冗談」 「・・・高橋サン、焦ってマスね」 そこに遅れて2つの足音が近づいてくる 「誰や?新しい敵か?」 高橋が近づいてくる足音のする方向に体を向け、構えをとる やってきた二人はダークネス所属のマルシェ、そして・・・先程、お店に来た女の子、雅であった 「マルシェ!!」「あ、愛ちゃん、まだ無事でしたか!」 「無事じゃないよ!」 「まあぼろぼろだけど、そうやって言えるなら大丈夫です」 彼女からは何度もリゾナンターは攻撃を受けている。そして、目の前にいる敵もダークネス これは完全に援護に来たとしか考えられない状況であった そして・・・もう一人来た女の子、雅も高橋にとっては好ましい存在とはいえなかった 先ほど、お店に来て、ケーキを注文した見た目はちょっと派手な女の子 しかしここにマルシェとともに来たということは―彼女もまた、『敵』と考えるのが筋であろう 「れいなはどこかな?あ、あそこか。ごめん、愛ちゃん、今日はね構っている余裕はないんだよね」 「『れいな』?やっぱりあの子もダークネスなんやな!!」 高橋は唇を噛みながられいなを見つめる 「・・・本当にれーなのこと忘れさせられたみたいですね」「?」 「『共鳴』という絆のもとに集まったはずの戦士達、かなり残念です」 高橋はそのマルシェの言葉に疑問を感じたようだが、れいな達から視線を外そうとはしなかった リンリンのそばに立っているれいなにマルシェ、そして雅は駈け寄った 「リンリンですか、まさかれいなのことをリンリンが覚えているとは予想外でしたね」 「・・・出会えなかったんですよ、そいつと。オリジンにいても、来なかったし」 「オリジン弁当で接触する予定だったんですね・・・計画が単純というか・・・」 マルシェは知っていた ―この3日間・・・リンリンのバイト先の店長さんは風邪でダウンしていてバイトできなかったことを ―そして、ずっとご飯を愛ちゃんのお世話になっていたからオリジンにはいかなかったことを (まったく運がいいんだか、悪いんだか・・・) れいなとリンリンをちらりと見ながら心の中で呟いた 「それで、みんなをこんな風にした奴はどこにいると?」 れいなは気配を殺している敵を探そうと、振り返り周囲をうかがう 殺気が漂っていることに気付かざるを得ないくらいに空間のゆがみが目に入った 「そこにいるんやろ!出て来るとよ!れーなが相手になると!」 工場の上に走っているパイプの上から何者かが飛び降りてきた 「そろそろいいよな?しかし・・・再会を喜ぶ姿は泣けるものだな・・・ぐすん」 「嘘泣きは止めると。さっさと来るっちゃ」 「おお、こわい、こわい。しかし、れいながいないだけでこんなに変わるものなんだな」 飄々としたその表情からは余裕が伺える そのれいなとにらみ合っている相手がマルシェの方を向いて、親しみを込めた軽い口調で声をかけてきた 「おう、マルシェ」 「ん?え?なんで?あなたがここにいるんですか? 吉澤さん」 back 『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第2部』 next 『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第4部』
https://w.atwiki.jp/kaizoucodematome/pages/53.html
マスターコード EC888560 1456E79B 2006/05/10(水) 22 53 28 ID Yt1gaBCM お金MAX 1CA7B180 CC68C80C 1CA7B184 1456E7B4 2006/05/10(水) 22 53 28 ID Yt1gaBCM 必ず買収可能 1C8F0C60 0456E79E 2006/05/10(水) 19 55 42 ID Yt1gaBCM 誘致0ヶ月で成功率100% 1C9A7628 9254E7A5 1C9A762C 3855E781 1C9A7630 B095E7BD 1C9A7634 0C58010F 1C9A7638 B096E7AD 1C8F3C08 0C53B265 ※決算の時に完成します 2006/05/10(水) 21 00 34 ID Yt1gaBCM 誘致0ヶ月のみの場合のコード 1C9A7628 9254E7A5 1C9A7634 0C58010F 1C9A7638 B096E7AD 1C8F3C08 0C53B265 2006/05/11(木) 22 43 25 ID 2D5Uh5IM 店員の能力見るとMAX 1C9A7658 9254E7A5 1C9A765C 38554B81 1C9A7660 BAB5E761 1C9A7664 BAB5E763 1C9A7668 0C581DF0 1C9A766C BAB5E75D 1C90AC8C 0C53B259 ※能力を見ると全部100になる 見た後は直ぐにセーブしてコードOFF ライバル店の能力は見ないように 2006/05/13(土) 00 09 42 ID SUshC1Vp どこでも建設可能 1C8F31E4 3853E7A6 1C8F31E8 B093E799
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2157.html
※東方原作キャラの一人称小説です。 ※勿論独自設定です。 よろしければどうぞ。 射命丸文の独占レポート!ゆゆかれみりゃの謎に迫る! 皆さんこんにちは、清く正しい射命丸で御座います。 突然ですが、皆さんは『ゆゆかれみりゃ』というゆっくりをご存知でしょうか。 『ゆっくりゆゆこ』と『ゆっくりれみりゃ』を合体させたような外見である幻の超レアゆっくりと名高いゆっくりです。 その超レアゆっくりが!なんと!私の目の前にいるのです! ではその優雅な姿をご覧あれ! _,. -──-- 、_ ,. '" /\ `ヽ、 ,' ゝ / @ \ ノ ヽ, r'y、/⌒y'へ-'⌒i' ̄ヽ_,.へ_ ', とヘ_,.'-─'´ ̄`ー-^ー-、_i `ヽ! ィ . ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ ヽ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ ', .ノ /l ハノ i ヽ. 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ i , i /,. '"´ストーンガ ; レ' ヽ. ! ', ) レ'ノ k' / } く{ } く{ Y i ,ハ } く{^ヽ,7ーi /ムヽ 〈〉 〉 レ' ' , ノi ,ノ/r'7ー--r‐ァTアゝr-‐ヘ!-‐ァ'iく{ i 〈ノ / /ヽ/へ/ヽ、ハ/ヽ. `'く、!,__ノ /ゝrイ´ / ! '; ヽ、_、_! ` // Y、 / ! '; ヽ; イ」ヽ┘ , '/ /,∠ヽ7>、 ;____|______ ';___;; イン´ ,/_,,.. -''" `'ーr'ー‐ァヘ、__ハ二、_,ン‐r'(ン´ i`'ー/ ヽー'"i …う~ん、外見は幽々子さんの服を着たれみりゃにしか見えませんねえ…。 って、違う違う! この子は間違いなく幻のゆゆかれみりゃなのです! では、それを証明するために…ゆゆかれみりゃの声をどうぞお聞きください! 「うふふ~♪」 なんと! れみりゃが「うふふ~♪」と言い出しましたよ! どこぞの普通の魔法使いの黒歴史の真似をさせた訳では決してありません! 間違いなく!絶対に!ゆゆかれみりゃが自発的に「うふふ~♪」と言い出したのです。 勿論、この違いだけではありません! 今からそれをお見せしましょう! 「ゆゆかれみりゃさ~ん、貴方の優雅な舞をご披露していただけませんか~?」 「うふふ~♪おねえさんよくわかっているのねぇ~ん♪」 と、笑いながらどこからか扇子を取り出してきました。 どうですか! 普通のれみりゃは扇子なんか持ちませんよ! あ、踊り始めました! 「うふふ~♪うぁうぁ♪ゆゆ☆れみ☆う~♪」 な、なんと! 「ゆゆ☆れみ☆う~♪」ですよ! 「れみ☆りゃ☆う~♪」ではありません! どうですか!驚いたでしょう! …え? れみりゃのマイナーチェンジにしか見えない? そ、そうくると思って実験をしてみようと思っておりました!! さて、ここに取り出しますのはアシスタントが捕まえてきた眠っている『ゆっくりさくや』と『ゆっくりようむ』です! 『ゆっくりゆゆこ』の従者である『ゆっくりようむ』、同じく『ゆっくりれみりゃ』の従者である『ゆっくりさくや』をこの『ゆゆかれみりゃ』に対面させたらどのような反応を示すのか!! …椛、ようむとさくやを起こしなさい。 … … あ、少々お待ちください! 椛! 早く起こしなさいって! … … し、失礼いたしました! では、ようむとさくやが起きたところでその様子を観察してみましょう。 あ、ようむとさくやがゆゆかれみりゃの方を見てますね。 「…ゆゆこ…さま?」 「お、おぜうさま?」 あ~、やっぱり従者も戸惑ってますねえ。 服はゆゆこの物なのですが、中身はれみりゃにしか見えませんもんねえ。 ん?ゆゆかれみりゃが2匹の方を見ましたよ? 「ようむ~♪さくや~♪ゆゆかれみりゃ、おなかすいちゃったぁ~♪」 従者の名前を同時に呼びました! しかも甘えた声で御飯の催促! これはやはりれみりゃではなく、ゆゆかれみりゃと言っても「ゆゆこさま!しょうしょうおまちください!!」「おぜうさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」…うわぁ。 従者の2匹も目の前にいるゆゆかれみりゃを自分の主人と認めたようですね。 さくやに至っては鼻血まで出しています。 …え~と、ようむの中身はホワイトチョコレートで、さくやの中身はプリンでしたっけ。 ようむとさくやの2匹は、それぞれ主人の為に自身の中身を口から出し、献上することが出来ると言う特技を持っております。 恐らく、それを始めると思うのですが…。 おお、おお…ようむとさくやが共同作業を始めましたね。 さくやの出したプリンにようむのホワイトチョコレートをトッピングしております。 ホワイトチョコレートプリンでしょうか。 美味しそうですねえ。 「ゆゆこさま、おまたせいたしました!」 「おぜうさま、どうぞおめしあがりください!」 「いっただっきま~す♪」 ゆゆかれみりゃがホワイトチョコレートプリンを食べ始めました。 …う~ん、さすが凄い勢いで食べますねえ。 確かれみりゃは基本的に小食のはず! うん、これは間違いなくゆゆかれみ「おなかすいたぁ~♪ようむぅ~♪さくやぁ~♪」…さ、さすがですねぇ。 …え~、ゆゆかれみりゃはまだ食べたりない様で、まだ従者に催促をしています。 … …一旦、CMで~す。 …いつも、貴方の傍に… ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃ w ______ w w w w.. ┃┃ `ヽ i^ヽry/`ヽ、 w. ┃┃ _,.'-=[><]=., , '` ⌒ ゙`ヽ' .. ..`. .` , w ┃┃..ヽi レノ。ノ)レ〉' L(ノ八 。ノLi〉 w ..` "´` ` ` ` ..┃┃ ノレ§ 々゚ノiゝ .il、゚々 [i.llイ.. ,. ' 、、 ;; ..┃┃ / っ /っ / っ /っ ; , `; .;`. ,... 、_,..┃┃/ / / / ,`.;'. ;..;`ヽ . , r=;ァ';`',┃┃.,∪^∪. w ∪^∪ ; ;、; rr=- .. ;` ┃┃w w . ` ., ‐' ー=‐' ` . ┃┃ w w w , ' ; ... ┃┃ //\ ´;.. ‐ ; ;. .┃┃ w w w _,,/^´i,´ ̄ヽ,....‐.` ‐ ._ . . - .┃┃ ,. '"´ ` ̄  ̄ ̄´ `' .、 w ┃┃..w w w ./ `ヽ., w ┃┃.. ノ ヽ、 ト. ', i. .. ┃┃ i i i´ ト、 ;ハ ;ハ ;ハ; ! l iヽ w. ┃┃ i ヽ ハ | ;ハ _i_ノレ' ソ 、__i ! /i i.. / ー、...┃┃, --一i i-、 i l;/ ( ヒ_] ヒ_ン) ,レ'ノ l ノ ! / _..).┃┃ ヽ! イ ! "" 'ー=-' "";'´ ノ i/ / ┃┃`ー─ '\ \ |',. ! ;ハ-'、 / ┃┃ \ ヽiヽ、 ..ノレ \' ┃┃ ! !_ _) `i ー---─ '../ ,ノ ┃┃ ヽ_.. \`7ーi´ノ ヽ/ ┃┃ \, 〈_,ハ, ´ / ┃┃ ヽ. ムヽ ./ ┃┃ 〉.、 ioi /.. ┃┃ 、 lo! .., i ┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 文々丸新聞 「う~♪おなかいっぱぁ~~い♪」 ゆゆかれみりゃの食事がようやく終わったようです。 5食も食べましたからねえ…。 「ゆ、ゆゆこさま…」「お、おぜうさま…」 従者2匹はげっそりしています。 ゆっくりの中身はゆっくりの生命力の源ですからねえ。 主人の為に働くことが従者の喜びと言っても、これ以上中身は出せないでしょう。 消耗した従者2匹には退場してもらいます。 こんなところでゆっくり出来なくなっても後味悪いだけですし。 …椛、こいつらに御飯やっておいて。 「ゆゆ☆れみ☆う~♪」 さてさて、満足げに扇子を出して踊っているゆゆかれみりゃ。 このゆっくりが本物だということがわかっていただけたでしょうか!? …では、最後に…。 ゆゆかれみりゃの中身を拝見させていただいて今回は締めと致しましょう!! 「ゆゆかれみりゃさ~ん?」 「う~?なぁ~に?」 ん?何て聞けばいいんでしょう? 貴方の中身を見せてください…ですかね? なんか相手がゆっくりとはいえHENTAIっぽい響きですねえ…。 「え~、踊っているところ申し訳ないのですが、ゆゆかれみりゃさんにお聞きしたいことがあるのですが…」 「う~?ゆゆかれみりゃはぁ♪いまおなかいっぱいだからぁ♪とくべつにきいてあげてもいいわよぉ~♪」 …う~ん、まだその話し方に違和感を感じますねえ。 ま、まあとにかく… 「あ、貴方の中身を見せてもらえないでしょうか…?」 へ、HENTAI臭い!口に出すとますますHENTAI臭い! 「うふふ~♪おねえさん、ゆゆかれみりゃにきょうみあるのぉ~?」 「あ、はい、はい!貴方に興味があるのですよ!是非見せてもらえないでしょうか!」 おかしな意味ではないはずなのですが、なんだか変な感じですねえ。 「しかたないわねぇ~♪」 ん? ゆゆかれみりゃが自分の頬を指で指していますが…何でしょうか。 「ゆゆかれみりゃのぉ♪ここをぉ♪おねえさんにぃ♪と~くべつにあげるぅ♪」 「…そこをいただいても良いのでしょうか?」 「ちょっとだけよぉ~♪」 どこかのバーコードハゲ親父のようなことを言いますね。 …では、お言葉に甘えまして…むにゅ、っと。 「うぅ~ん♪」 …気持ちよさそう声出しますね…。 痛覚はないのでしょうか? …って、あれ? 今、ゆゆかれみりゃの頬を一つまみさせていただいたはずですが…もうその傷口がなくなっています! ゆゆこもれみりゃも驚異的な再生力を持つと言われているゆっくりですが…さらに再生力が強化されているのでしょうか。 ここまで凄いなら確かに痛覚は必要ないのかもしれませんねえ。 …え~っと、では気を取り直して… ゆっくりゆゆこは中身がピンク色の餅米と餡子という桜餅饅頭、ゆっくりれみりゃの中身は肉まんだと言われていますね。 では、ゆゆかれみりゃの中身は一体何でしょうか!? …え~と… …見ただけではよくわかりませんねえ。 肉、なのは間違いないようですが…。 …。 …え~、ちょっといただいてみましょう。 パクッと…。 「うふふ~♪ゆゆかれみりゃがおねえさんにたべられちゃったぞぉ~♪」 ゆゆかれみりゃの言うことはとりあえず無視します。 …。 …。 …。 …これは…馬肉? …え、どうして馬肉? ゆゆかれみりゃは…馬じゃないですよねえ…。 …え~っと…。 ゆゆこの中身が桜餅で…れみりゃの中身が肉まんだから…。 …。 …。 う~ん…。 あ、わかった! 馬肉って桜肉って言いますもんね! あ~あ~…そういうことですか…。 …。 …。 …え、これただのダジャレ? 「うふふ~♪」 こ、これは確かに大スクープのはずなのですが…。 「うぁうぁ♪」 これを文々丸新聞に載せてしまうと…。 「ゆゆ☆れみ☆う~♪」 とんでもない失笑を買ってしまう気が…。 後日 ゆゆかれみりゃの記事を載せた文々丸新聞を発行したところ… 誰にも信じてもらえないばかりかオヤジギャグ新聞という有り難くない名称を皆さんからいただきましたとさ…。 な、泣いてなんかいませんからね! これは心の汗なんですからね! …ううっ…。 後書き 新年明けましておめでとうございます。 初っ端からくだらないネタですみません。 ゆゆかれみりゃのAAがあまりにも可愛くてつい書きたくなりました。 これは面白い。 新年早々いいものを読ませてもらいました。 -- 名無しさん (2011-01-01 10 45 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/neetsha-marron/pages/303.html
タグ:
https://w.atwiki.jp/yumarin/pages/194.html
福井 健策 今年出版された本なので、内容も新しめです。 最近、少しずつ問題になっている著作権について書かれており、 かなり勉強になったのですが、全体的に文章が硬くあまり楽しく読めませんでした。 もう少しユーモアに富んだ文章ならもっと売れるのにと思いました。 2010.5.10 ★★★☆☆ 購入する
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/143.html
高橋がれいなのことを思い出した ―高橋とれいなが会話が聴こえたのであろう吉澤が明らかに聴かせるようにチッと舌打ちをした 「なんだよ、結局、れいなのことを思い出しちまったのかよ」 「そうみたいですね」「なんか嬉しそうだな、マルシェ」 マルシェは笑みを浮かべながら同意する れいなが立ちあがるのを助けるように高橋が手を差し出した 「こんなにボロボロになるまで…ごめんね…私達のせいで。でも、勝負はここからだからね」 「愛ちゃん・・・」 「おしゃべり厳禁だ!!」 吉澤が二人のもとへと駈け寄ろうと地面を蹴りあげた その瞬間、吉澤のもとへとピアノ線が伸びていき…その体の自由を奪った 「愛ちゃん達に注目がいっていて、こっちのことを忘れていたんじゃないんですか、吉澤さん」 先ほどの壁に開いた穴から漏れる月明かりがその声の主を照らす 「ガキさん!」 「新垣、おまえのピアノ線くらいどうってことないんだよ!!」 「それならこれはドウデスカ?発火!」 新垣のピアノ線が炎に包まれ、吉澤は炎に包まれた 「リンリン!」 新垣のピアノ線にふれながらリンリンが大声を上げた 「皆さん、田中サンのことを忘れるなんて・・・遅いデスヨ!」 傍らにいた新垣が小さくつぶやいた 「ごめんね、田中っち」 もちろん声は聴こえないが…心の中に新垣の申し訳なく思っているココロをれいなは感じた 「ガキさん、今回は許すと!!」 「だったらさゆみのことも許して欲しいの」「さゆ!」 れいなの手をとった道重は全力でれいなの傷を治していく 折れていた肋骨の痛みや蓄積した疲労が和らいでいくのをれいなは感じた 「しかたないとね、さゆも許しちゃる」 「ありがと」 「うおぉぉぉ」 吉澤が炎を振り払った。残念ながら致命傷には至らなかったようで、服を多少焦がした程度であった 「やっぱりあれだけで倒れないと思ったけど、さすが吉澤だね。うっ」 力なく地面に倒れ込む高橋 「あ、愛ちゃん?どうかしたと?」 「ヘヘヘ・・・ちょっとさっきの光弾返すので力使いきっちゃったかも。ごめん、ちょっと休んでいるね」 「わかった、れいなに任せると!」 そんな田中の肩を何かがちょんちょんとつついた 振り返るとそれはパンダ 自身の背中を指し示めし『乗れ』といっているようだった (田中サン、私に乗ってくだサイ!田中さんよりも獣化したジュンジュンの方が早いダ) 言葉は話せない状況にある獣化だが、れいなはそんなココロを聴いた 「ジュン!!」 パンダはその瞳を細め、笑ったような表情をのぞかせた 「よし、ジュンジュン、目標は吉澤!!全力で突っ込むっちゃ!!」 『了解』とでもいうように、低く唸り声をあげた パンダの筋肉質な4本の足で唸りを上げながら吉澤との距離が近づいていく 一方の吉澤はというと、炎を振りほどいたものの足元はふらつき、疲労の色がみえはじめていた さすがの吉澤でもなんども立ち上がるれいなを相手にした後、不意打ちを受けた、それなりにダメ-ジが蓄積していた 「おいおい、まじかよ・・・復活するなんてズルくねえか?」 (吉澤さんが危ない!!」 マルシェはれいなを止めるために、自身の左手の重力装置に手を伸ばした ボタンを押そうとした瞬間に涼しい風がマルシェを包んだ (も、もしかしていまの風って・・・) マルシェが装置に目を落とすとボタンに幾つもの細かい筋が入っており、装置が完全にバラバラになっていた 「愛佳の予知をなめとったら痛い目みますよ!ですよね?亀井さん?」 「えへへ、絵里の必殺カマイタチ、涼しいでしょ?」 「田中さんの邪魔はさせへんで、マルシェ!!」 (絵里!愛佳!) ジュンジュンの背中から光井の指示で亀井がマルシェに向かって風を放ったのをれいなはじっと見ていた そんな瞬間にも吉澤とれいな(とジュンジュン)の距離は縮まっていく 吉澤は覚悟を決めたように脚元をしっかりと固定し、ジュンジュンごとれいなを叩きつぶすことにしたようだ 「ジュンジュン、れいなを吉澤めがけて投げると!」 『ガゥ』(いいんですか?) 「れいなを信じると!!仲間っちゃろ?」 ジュンジュンが急停止したため、れいなはその背中から前のめりになって落ちそうになった そんなれいなをキャッチし、ジュンジュンは力いっぱい吉澤向けて投げつけた 予想外の行動であったのだろう吉澤は目を丸くし、弾丸にも似た速度で迫ってくるれいなを見ていた れいなと吉澤の視線が交錯する (吉澤、れーなはこの一撃に全てをかけると。覚悟するとよ) (フフ、れいな、やはりお前は面白い、来い、お前の全てをうけてとめてやる。最後の勝負だ) 吉澤とれいなの拳がぶつかり合い、空気の渦が生まれた 力はほぼ互角のようで、お互い歯を食いしばり飛ばされないようにと必死だ (も、もう少し力があれば・・・) そんなれいなの声を聴いた光井が、久住に対して視た未来の像をもとに指示を送った 「久住さん、田中さんに向かって、電を放ってください」 「え?でも、それじゃ田中さんが」 「大丈夫です。愛佳を、田中さんを信じてください!!」 「・・・わかった。でも、小春、何が起きても知らないからね、小春のせいじゃないからね!」 そういいながら小春は赤き雷をれいなに向けて放った 赤き雷はれいなに突き刺さり…付けていたあの“手袋”を通して―接触している吉澤の体へと流れ込んだ 「ギャアア・・・」 れいなに直撃した電撃は“抗電気手袋”を通じて吉澤へ直接流れた。 吉澤の力が衰えたのを見逃さずに、全ての力を込めて左手を放った 「1+1が10になるだけのれいなの共鳴だったら、れーなはオマエに勝てんかもしれんと …でも1+1+1+1+1+1+1+1+1だったら無限のパワーになるとよ!!」 れいなの左拳が吉澤の頬をえぐるように決まった。 吉澤は一度、二度、三度と何度も床をバウンドしながら、壁に叩きつけられた 叩きつけられた衝撃で壁には蜘蛛の巣状にひびが入り、その衝撃の強さを物語っていた しかし、同時にれいなもその場に膝をつけて、座り込んだ (今のが…最後の力を振り絞った攻撃っちゃ。お願い…立ち上がらないでくれ) 吉澤は下を浮いたまま動かない そこにマルシェが無事を確かめるように近づいていった 「よ、吉澤さん」 「・・・おう、マルシェか?効いたぜ、今のは・・・」 小さく低い声がれいなをはじめとするリゾナンター及び雅の耳に届いた 「やっぱ、あいつらおもしれえな…クククッ・・・」 「あ、あいつは化けもんか?」 高橋は強く唇を噛みながら憎々しく言った 「ククク・・・クゥ、効いたぜ、こいつは…さてと・・・マルシェ、帰るぞ」 「え?」 突然の撤退宣言にマルシェは驚きの声を上げた 「何を驚いているんだ、最初の目的のリゾナンターの記憶を消すことは失敗したんだ 帰るのは当たり前だろ。それとも何か、あいつらとオマエが戦うとでも」 「い、いいえ。そ、そうですね、帰りましょう。急いで傷を治さないと」 吉澤の肩を支えながらマルシェは立ちあがった マルシェと吉澤のそばの空間に切れ目が入った。 「おい、リゾナンター」 吉澤が頭に降り積もったコンクリートのかけらを払いのけながら言い放った 「今日はオマエらの勝ちってことにしてやる。だがな…次はそうはいかないからな ダークネスは闇に巣くいし者。いつでも闇を持つ者がいれば、そいつに近づき…闇へといざなう ・・・雅、オマエの闇はなかなかに美味しかったよ。 だがな、これで全てが終わったと思うんじゃねえぞ!!」 空間の切れ目に吉澤は跳び込み・・・二人は消え去った 「た、助かった…」 緊張の糸が切れたのであろう、姿が消えた途端にれいなは頭から地面にぶつかるような姿勢で―気を失った 「れいな!」「田中っち」「田中さん!!」 リゾナンターは気絶したれいなのもとにかけよっていく もちろん、その輪の中に雅の姿もあった ●月■日(日) PM 11 00 歪んだ空間の中で二人は話し始めた 「吉澤さん、けっこうひどくやられましたね」 「まあ、たまにはこういう経験もいいじゃあねえか。Rもミティも経験して強くなっているんだしな」 「…吉澤さん、嘘ついてますよね」 「なにが?」 「だって、ガキさんを家の前まで連れていったのって吉澤さんとしか考えられないんですよ だって雅って子はガキさんの家なんてしらないはずですよね?なのにガキさんの記憶は家の前でいきなり復活している それに、あの子の力じゃ「気絶」なんてできるはずがないじゃないですか。あんな『静電気』だけで ついでに、雅の放った静電気がガキさんのワイヤーの上を走るなんておかしいですよ、科学的にありえませんから」 「…だったら、何が言いたいんだ?」 「ガキさんを襲ったのは『雅』なのは間違いないでしょう でも、ガキさんを気絶させたのは吉澤さんで、『『田中れいな』の記憶を『失った』という催眠をかけたんじゃないんですか?』 それに解答せずに黙っている吉澤 「ガキさんに催眠をかけたからこそ、あんなに鮮明なココロの世界が作られた ついでに、雅はあなたが『ダークネス』ということも知っていたんじゃないんですか?」 「・・・」 「これは私の勘ですけど、れいなが『欲しい』っていう願望も吉澤さんが催眠で増強させてい…」 「ま、そんなこたぁ、どうだっていいじゃないか。俺もかなり疲れたんだからよ お、どうだい、マルシェ、今夜一緒に飲まねえか?おいしいブランデーが手に入ったんだけどな」 強くマルシェの肩を叩いて、吉澤は豪快に笑い、しばらく笑った後、ぽつりと落ち着いたトーンで言った 「リゾナンター…あいつらが強くなるのは大歓迎なんだからな―あの方のためにも」 その発言を聞いたマルシェがぽつりと呟いた 「・・・全ては彼女達を強くするために仕組まれた計画だったのでは?」 しかし、その根拠となる発言を言った吉澤の心中をマルシェは読み取れなかった ●月∴日(水) PM 4 00 「う、う~ん」 「あ、ようやく気がついたみたい!!」「れいな!!」「田中さん、無事でよかった」 「こ、ここは?・・・リゾナント?」 眼を覚ますとそこはリゾナントの高橋の部屋だった 「もう、心配したんだから!いくら治しても、体をゆすっても全然起きないんだもん」 目を真っ赤にはらした道重が頬を膨らませながられいなの肩を軽く叩いた 「いたいとよ、サユ、まだ完全には治っていないんだから」 そう言いながらもれいなは笑ってしまう 「なに、れーな、そうやってニヤニヤ笑って。嬉しいことでもあったの?」 「いや、なんでもないとよ。ただ、みんながいてくれるのが嬉しいだけっちゃ」 ニヒヒ笑いが止まらない 「もう3日も寝ていたんだから、暫くはそのまま安静にしていないといけないみたいだけどね~」 新垣が姑ばりの口調で病状を報告する 「あの子も心配していたんだからね、あの茶髪の子」 「そうっちゃ、雅は?」 見渡してみたが、部屋の中に雅はいなかった 「れいなをここまで運んだ時にはいたんだけどね…サユに治療されたあと、どこかに行っちゃったんだよね ねえ、れいな、あの子、雅ちゃんの行方とか知らないの?」 れいなは首を横に振った (そういえば、雅がどこに住んでいるとか、全く知らないっちゃ) 「ありがとうの一言も言わないで行っちゃったからさ・・・コーヒーの一杯でも飲んでほしかったな」 高橋が残念そうに呟いた 「ほら、田中っちもこうやって元気になったんだから、みんなちょっと部屋から出ていこうか」 ほぼ全員が「え~~」と反抗の声を上げた 「新垣さん、田中さんもせっかく起きたわけですし、少しくらい話しさせてもらっても…」 「ダメ!今、一番必要なのは落ち着いてもらうことなの。とりあえず一人でゆっくりしてもらった方がいいでしょ!! 田中っち、荷物は全部机の上に置いておいたからね。ほら、みんな騒がない、田中っちがいらいらするでしょうが~~~」 誰よりも大きく声を出して新垣が部屋から全員を追いだし、自身も部屋を出た。 「ガキさんの声が一番、大きかったとよ」 そう言いながられいなはカバンを手に取り、中から携帯を取り出した 予想通り・・・そこに雅からのメールが届いていた 『FROM ミヤ TO れーな きっと田中さんなら真っ先にこのメールに気がつくと思います。だって田中さんだもん ・・・ミヤがしたことは本当に間違っていたんだなあって心から反省しています 結局、ミヤは田中さんに憧れていて、ただ近くにいたいと言うよりも独占したい我儘だったんですね ミヤにとって田中さんが大切なように、田中さんにとって必要な人もいるってことが強くわかりました きっとミヤと田中さんは似ているけど、交わらないんですよね、平行線のように ただ「ごめんなさい」の一言も言わないでいなくなる私を許して下さい でも、今度はしっかり、成長した私で田中さんに会えるように…自分を見つめなおしたいと思います その時は田中さんの入れたコーヒーとケーキでもてなしてくださいね PS れいな城の荷物はあのマンションの部屋に隠してありますよ』 「生意気っちゃね」 れいなは鼻でふふんと笑い、携帯をパタンと閉じて窓の外を見た 下からは仲間達の騒ぎ声が聴こえていたが、決していやに感じなかった むしろ―幸せを感じ、ニヤッと笑った 「ミヤ・・・次に会うときはまず一発殴ってやるとよ、約束やけん」 <エピローグ> 家に帰る途中の私は、品定めするような下品な目つきの男達に囲まれてしまった 「かわいい顔してるのに、こんな時間に歩いているなんて不良だねぇ」 取り巻きの男たちは声をあげて笑うような本当に下品な連中だった。 『近づかないで!やめて!!』 「イヤと言われてもな、俺らとしてもお嬢ちゃんみたいな子はなかなか会えないから逃したくないんだよね~」 そう言って私を囲む男達の輪が少しずつ小さくなり、リーダー格の男の手が私の肩に触れそうになった 「あんた達、なにしてるの?・・・ふぅん・・・そういうことしているんだぁ」 少し鼻にかかった声が聞こえ、数人の男たちが振り返る。 私よりも小さいのに、大きな目と髪型のせいであろうか、なぜか切れ味鋭いナイフのような印象が感じられた おそらく血の気が多いと思われる一人の男が少女に向かって声を荒げて近づいた。 「なんだ、てめえは!!お前が相手にでもなるっていうのか?ああ?」 少女は何も言わずに近づいてきた男の腹に蹴りを入れ、男をあっけなく気絶させた。 「次はあんた達の番だね」ニヤリと少女は男達にむけて余裕の笑みを浮かべた。 「ふざけんな、やっちまおうぜ」男たちは息を荒げて一斉に少女に向かっていった それから数分後、その場で自分の足で立っていられるのは少女だけになっていた 男達の隠し持っていたナイフや鉄パイプが路上に散乱していた その少女は肩をふるわせ震えていた私に手を差し伸べてこう言った。 「・・・いっとくけどアンタのためじゃないから!勘違しないでよね。 ただ、こういうことしているヤツラが大嫌いだからしただけのこと」 粗暴な言葉づかいとはうらはらにその言葉に私は温かさを感じた。 「あんた名前は?」と言われたので答えたが耳があまり良くないらしく『り』しか聞き取れないようだった 私の名前を呼んだ彼女はゆっくりと手を差し出した 「家まで送っていってあげるから、家を教えて『…り…ちゃん』」 私は彼女が差し出してきた手を握り、ゆっくりと立ちあがった 握ってくれた手の温もりが心地よくて、それは寒さでかじかんでいたからだけではない―そんな気がした (完?) back 『Vanish!(8) 独占 ―はぶられいなと消失点― 第5部』
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2578.html
ユフィルートしげちーSS 閑話:重圧と独占欲と 「…それにしても、どういうわけなんだろうな、これ…」 「…まあ夢の世界だし、深く考えても無駄だよ、うん」 「「はぁ……」」 二人の青年が、憂鬱そうに溜息を吐いた。 ここは夢の世界。少なくともカズシゲたちはそう判断している。 今ここに存在している人間は8人。青年が4人に少女が4人だ。 カズシゲとしては、ソフィーがいるのはわかる。 聞き覚えのある名も混ざった3人の少女がいるのもまあ許容範囲ではある。 だが青年3人の名前が全て自分と同じとなれば気にせずにはいられなくなる。 話し合った結果、彼らはどうも並行世界の自分なのではないか、という結論に達した。 少なくとも全員が嶋田繁太郎の長男であった。母親は違うが。 そして、少女たちは彼らの婚約者だった(一人は違ったが)。 ブリタニアが平和志向で日ブが同盟し、嶋田繁太郎がブリタニア皇族ユーフェミア・リ・ブリタニアと結婚している世界。 一つ目に近いが嶋田繁太郎がナイトオブトゥエルブ、モニカ・クルシェフスキー卿と結婚しており、その他細かい違いがある世界。 ブリタニアが危険な侵略国家であり、日本が中華連邦に加盟してそれに立ち向かっている世界。 三つ目に近いが日本がユーロブリタニアに属し、EUと戦っている世界。 一つ目及び二つ目の世界と、三つ目と四つ目の世界では違いがあり過ぎた。 また、差異が著しい前者二つと後者二つとでは、時代という面でも20年ほども開きがあった。 結果、話が噛み合わないことの多い組み合わせは避け、一人目と二人目、三人目と四人目、という組み合わせになっていた。 (女性陣はあまり気にしていないらしく、ひとかたまりになっていた。) 「…じゃあヒトラー宰相がいないとなると、ムッソリーニ宰相やルントシュテット元帥とかもいないのかな?」 「誰だそれ?」 「…なるほどね。じゃあ半島は?」 「ああ、あそこなら…」 カズシゲは、一繁の世界の情勢について色々と聴いていた。 歴史を創るはずの人物の不在や、歴史的事件の結果の違い等による世界情勢の相違は、 カズシゲにとって興味深く、知的好奇心をくすぐるものであった。 「……」 それを元になにやら考えを巡らしているらしいカズシゲを、一繁はじっと見つめていた。 カズシゲはブリタニア皇族リ家、その分家の次期当主という一繁の二人の姉よりさらに高い身分にある人間である。 「なぁ、ちょっといいか?」 姉たちがそうであるように、生まれから重荷を背負わされ、 それを正面から受け入れ平然としている人間に尋ねたいと思っていたことを聞いてみよう、と一繁は思った。 姉たちにも聞いた事のないことではあるが、どうせ夢なのだ。 それに相手は並行世界の人間。もう会うことはないのだろうから。 「何かな?」 「その…やっぱり皇族っていうのは、貴族以上に勉強とか大量にさせられるのか?」 一繁の問いに、カズシゲは暫し考え込むような仕草をする。 「…まあ、そうかな。今はそうでもないけど、昔はね。元々僕は文官としてリ家の書類仕事とかを取り仕切ることを期待されてたから、みっちり勉強はさせられたし、武門の皇族として恥ずかしくないように戦闘訓練とかもね」 文武両道で人当たりも良く、若手皇族の中でも高い評価を得ているカズシゲだが、生まれつきそうだったわけではない。 交渉やデスクワークに抜群の適性を見せるように元々磨けば光るだけの素養は十分持っていたが、あくまで彼は秀才である。 「…辛くなかったのか?」 「それは辛かったよ。勉強も運動も嫌いじゃないけど、それでも限度ってものがあるし、年相応に遊びたい気持ちとかもあったからね」 問いかける一繁に、あはは、と苦笑するカズシゲ。 「投げ出したくはならなかったのか?期待から逃げたくならなかったのか?」 一繁は父も母も、二人の姉のことも愛している。今の家族を持てたことは幸福なことだと思っている。 だが自分は凡人だと考えている一繁にとって、嶋田家とクルシェフスキー家の血は重荷であり呪縛だった。 自分は代々英雄を輩出した名家を率いれる人間ではない。自分は領民1200万を背負える人間ではない。 だが周囲は彼を、万一の時それらを受け継ぐものと見なし期待する。それが彼を追い詰めていることを知ることなく。 道化の仮面は彼の素顔(こころ)が暴かれることを防げても、彼を守る事も癒す事もできない。 だからと言って責務を放り出し、逃げ出すほど一繁は無責任にはなれなかった。 かといって家族に悩みを打ち明けることもしなかった。 圧力を正面から受けているのは2人の姉の方だし、両親にもむやみに心配をかけたくなかったのだ。 だからこそ彼は問いたかった。 自分より遥かに重いであろう責務を背負いながら、穏やかに微笑むもう一人の自分に。 「…そういった感情を抱いた事が、一度としてなかったとは言わないよ。でも、ブリタニア皇族として生まれた以上は仕方のないことだから」 身分とは義務を伴うもの。ましてや世界最強国家の有力皇族、その分家の嫡子とあっては。 ブリタニアの姓を持つ以上、そのくらいは当然の事だとカズシゲは言う。 (…結局はそれか) しかし、ただ正面から責務を受け止めることができるだけ、というのであれば、 それはカズシゲが一繁より遥かに強靭な精神力を持っているというだけのこと。彼にとって何の意味もないことであった。 だが、次の言葉に茫然とすることになる。 「それに…怠けて能力が身に付かないようだと、ソフィーとの婚約を破棄されるかもしれないって心配してたからね」 「…は?」 予想外の話に、目が点になる一繁。 「いや、その話って年齢一ケタとかそのあたりだよな?」 「そうだけど?」 「……」 いくらなんでも早いだろう、と一繁は思った。 まあ、年不相応にマセた子供であれば惚れた腫れたの話をしていてもおかしくない歳ではあるが、 カズシゲはそういったタイプにはとても見えないし、 そういうマセた子供でも、恋愛感情から無鉄砲になることはあっても 愛の為艱難辛苦に耐え、というのは口先だけならともかく実行するとなればそう何年ももたないだろう。 故に、一繁としてはそれが大きな要素になるとは考え難かった。 「元は親の決めた許嫁だけど、僕はソフィーのことが昔から好きだったから。ずっと傍にいて欲しかったから。誰にも渡したくなかったから」 カズシゲの瞳の奥から感じられるナニカに、一繁は僅かに気圧される。 「だから、どんなに辛くても耐えられた。ソフィーが他の誰かのモノになるって、考えるだけでももっと辛かったから。遊ぶことができなくても平気だった。どんな遊びよりも、ソフィーと一緒に過ごす時間の方が幸せだったから」 当時の年齢を考えると真剣すぎる、言い換えれば『重い』愛。このあたり、やはりカズシゲはユーフェミアの子なのだろう。 「僕には君の悩みを解消させてあげることはできない。でも、君に僕にとってのソフィーのような存在ができれば変わると思うよ。人は大切な誰かの為ならどこまでも頑張れる、というのは本当のことだから」 『背負うべきモノ』ではなく『背負いたいモノ』であれば、それが苦痛になろうはずもない。 そして背負いたいモノは大きく見えるもの。それを背負えるように身体を鍛えていけば、 いつしか背負うべきモノの多くも背負えるようになるものだ。 「まあ、もう傍にいるのに気が付いていないだけかもしれないけどね」 三人が婚約者を連れてくるなか、唯一婚約者のいない彼が連れて来た少女。 その意味を彼は分かっているのだろうか、とカズシゲは思う。 だがそれを彼に伝えようとは思わない。 あくまで勝手な推論に過ぎないし、何よりこれは自分がどうこう言うべきでないことだと思ったからだ。 でも出来れば気づいて欲しい、とは思う。 友人たちにも話していないようなことを言ったのも、彼への何らかの刺激になればと思えばこそ。 物の本当の価値は失うまで分からないとは言うが、失うべからざるモノの存在を失ってから気付くというのは悲し過ぎる。 「…そろそろこの夢も終わりみたいだね」 「…え?」 話を聞いて俯き考え込んでいた一繁は、カズシゲの言葉の言葉に顔を上げる。 「…何だこりゃ」 視界が奇妙にぼやけている。すぐ近くにいるカズシゲの顔も、それとは分かるものの細部が不明瞭だ。 「夢から覚める前兆じゃないかな?」 一繁のこぼした声へのカズシゲの返答も、どこか遠くからの声のように聞こえる。 「じゃあ、さよならだね。…そっちの世界について色々聞けて楽しかったよ。ありがとう」 「ああ。…こっちも、相談にのってくれてありがとな」 二人が別れの挨拶をする間にも、視界は悪化し声は遠ざかっていく。 「それと、最後にアドバイス。悩みを誰かにうち明けた方がいいよ。重荷も、二人で背負えば軽くなるものだから」 「けど…」 「心配はいらないよ。大切な人に頼られるっていうのは、嬉しいものだから」 カズシゲは微笑みながら言う。 「――――」 一繁は何か返事をしたようだった。だがそれはもう、カズシゲの耳には届かなかった。 「ん……んんっ」 カズシゲはゆっくりと瞼を開く。そこは、見慣れた自分の部屋だった。 「夢から覚めたの…かな」 状況を確認する。 カズシゲは自室のソファーに座っている。左手に温かい感触。 見ると、ソフィーが手を握りながら目を閉じ身体を弛緩させている。 「…二人で寝てしまっていた、ってとこかな」 たしか自分は、ソファーに座りながらソフィーと談笑していたはずだ。 しかし昨晩は来週の打ち合わせについての書類に目を通していて眠るのが遅くなってしまったし、 ソフィーも昨日は忙しく、寝不足だと言っていたように思う。 そのせいで二人ともつい眠気に負けてしまったのだろう。カズシゲはそう判断した。 「不思議な夢だったな…」 しばらく並行世界と、そこの自分に思いを馳せる。 「それにしてもなんだか偉そうなこと言っちゃったけど、僕だってそこまで立派な人間じゃないんだよね…」 カズシゲは好奇心から一繁に彼の世界について色々と質問したが、 彼の世界に嶋田繁太郎の息子一繁がいるように、エル家の姫ソフィーが存在するのかどうかあえて聞かなかった。 それは、もし存在しているなら誰かと婚約しているに違いなく、 例えそれがどんな相手であっても不快感を禁じえないだろうと思ったからだ。 「こういうところが、僕がまだまだ子供ってことなんだろうなぁ。他の世界のソフィーも渡したくない、なんて…」 カズシゲはやれやれ、と頭を振る。 「…で、いつまで寝たふりしてるのかな?ソフィー」 「……!?」 ビクリ、と身体を震わせると、恐る恐るといった風で目を開くソフィー。 「その…バレていました?」 「だって、僕が起きた時から目は閉じていても顔真っ赤だし。手も不意に力が入ったりとか」 「……」 思い当たる節が大量にあるのか、顔を赤くしてそっぽを向くソフィー。 「もしかして…並行世界の僕との話とか、聞いてた?」 「……はい。その…申し訳ありません」 「そっか…聞いちゃってたか…」 申し訳なさそうに頭を下げるソフィーに、カズシゲは困ったような表情で頭を掻く。 「…少し、引いた?」 「…え?」 「ほら、男の独占欲って見苦しいって言うでしょ?ソフィーも…」 「そ、そのようなことは決してありません!」 卑下するように言うカズシゲに、ソフィーは慌てて否定する。 「焼き餅を焼くということはそれだけ、私のことを…その、好きでいてくださるということなのでしょう?」 それを喜びこそすれ、嫌がるなどありえない、とソフィーは言う。 「そもそも、私はもうすぐカズシゲさんの所有物(モノ)になるのですから…。それに私は…その、カズシゲさんにでしたら、どのようなことをされても…その…」 頬を染め、目を逸らしてもじもじしながら語尾を濁すソフィー。 「そっか…」 カズシゲは嬉しそうに微笑むと、ソフィーを抱き寄せる。 「…ありがとうね。ソフィー」 「はい…」 優しく頭を撫でられ、顔を綻ばせるソフィー。 「…で、どんな事をしてもいいんだよね?」 「…え?きゃあっ!」 声色を変えて不穏なことを言うカズシゲに身の危険を感じたソフィーだったが、 とっさに動くことができず、抱き締められた状態のまま横に倒れ込むようにして押し倒される。 「ちょ…カズシゲさ、いけません…!私たち、まだ…!」 「え?僕はただもっと密着したかっただけなんだけど?…ソフィーは何を想像したのかな?」 「~~~っ!」 真っ赤になって声を上げるソフィーにニヤニヤしながらカズシゲが言うと、 耐えられなくなったのかソフィーは手近なクッションを掴み、顔を隠してしまった。 まあ、カズシゲとしてもこういうシチュエーションで手を出したくならないといえば嘘になるのだが、 彼はそれに流されることなく、父譲りの強固な忍耐力によって不埒な衝動を抑え込む。 このまましてしまおうとしても、ソフィーは恥じらいながらも受け入れるであろうし、 彼の従兄弟の一人が言うように最後の部分さえしなければいいのだからBまでは問題ないとすることもできる。 しかし、ソフィーの性格上そういったことにも何らかの憧れがあるだろうからそれを壊したくはなかったし、 カズシゲとしても、一度しかない出来事なのだからと取っておくことにしていた。 (僕たちの場合は、焦る必要がないからね。でも、あの二人の場合は…) 考え込みそうになって、やっぱり止めた。 カズシゲとしては言えるだけのことは言ったし、あとは当人たちの問題なのだ。 (まあ、もしまた会えたとしたら、その時はあの二人が結ばれてるといいんだけどね) その後カズシゲは一繁たちと夢の世界で再開し、二人が結ばれた事件などに驚かされることになるのだが、 それはまだ何年も先の話である。 以上です。 元々は軽めのノリの話だったのですが、 以前の「しげちー(モニカルート)も内心では不安で一杯なのではないか」という議論を受けて大幅改定したら なんだか書こうと思っていたものと別物になってしまいました。 貴族としての責務が~重荷が~とかはよく感覚が掴めないので、話はこんなんでいいのかな?と思うのですが… あ、今回ウチのしげちーがモニカルートしげちーに言っていたのは自分のことであって、 私が考えるところのモニカルートしげちーがそういった感じになるというわけではありませんよ。うん。 ていうか、私がしげちー×春閣下モノ書いたら他の方のと毛色が違うものになってしまいそうですし…