約 1,017,743 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3125.html
久『そういえばこの間、須賀君、美穂子に告られたのよ』 京太郎『部長!!』 咲・和・優希『『『えっ?』』』 和『それって』 咲『ど、どう『どうゆう事だじぇ!!!!!!!!!!!!』 優希『どうしてこのアホ犬が風越の大将に告白されるんだじぇ! 地球が逆回転するくらいありえないじょ!』グルル 咲『そ、そうだよ! 京ちゃんが女の人から告白されるなんて絶対にありえないよ!』アセアセ 久『酷い言われようね』ポン 京太郎『…』 和(…) 久『残念ながら嘘じゃないわ』 久『ね? 須賀君?』 京太郎『部長~ はぁ~ まぁ確かに告白されたけど、この気持ちがどっちの好きかわからなかったんだ』 京太郎『…それに出会ったばっかりだったから、まずはお友達からって事になったんだよ』 咲『(よ、よかった)そう、なんだ』ホッ 優希『当たり前だじょ!京太郎は咲ちゃんとくっ『あーーーーっそうだ!優希ちゃん一緒に麻雀打とう!ほら原村さんも!』ガシッ 和『あ、はい(宮永さん…)』 咲『優希ちゃん!危うく京ちゃんにばれるところだったよ!』ヒソヒソ 優希『大丈夫だじょ!あの鈍感童貞ヘタレ男ならあれぐらい へ?そうなの?で終わりだじぇ』ヒソヒソ 咲『そうかな?』 優希『そうだじぇ』ニカー 和『…』 久(おもしろくなってきたわねww) ~~~~ 和『ロンです。8300』タンッ 京太郎『うげっ』 和『ロン。リーチ一発平和、ごっぱ(5800点)』タンッ 京太郎『ぐはっ!?』 優希『ツモ!一盃口ドラドラ。2000、4000だじぇ。』タンッ 咲『あっ、ロン!中混一色ドラ8で三倍満』タンッ 京太郎『』 優希『また京太郎が飛ばされて終わりだじぇ』 京太郎『うっ』グサッ 和『しかも四連続』 京太郎『ううっ』グサッ グサッ 咲『それに一回も和了れなかったね』 京太郎『ダァーッ!俺をいじめて楽しいか!』 優希『いじめてなんかないじょ?京太郎が弱すぎるんだじぇ』 和『その通りです』 京太郎『なっ!?和まで~』シクシク 咲『だ、大丈夫だよ!次は和了れるよ!』アセアセ 京太郎『ううっ(くそ!言いたい放題いいやがって!)』 京太郎(見てろ~!)メラメラ ~~~~ 京太郎『』 久『すごい!7連続飛びなんて!初めて見た!(これはある意味才能ね)』 京太郎『ふっ』 京太郎『なぁ咲?なぜ聴牌してるのに和了れないんだ?』 咲『そ、そんな事言われても』 咲『………運がわるかったとしか』 優希『京太郎、タコス、…食うか?』ポン 京太郎『いらねぇよ!』 京太郎『おかしい!おかしすぎる!積み込みか!?積み込みなのか!?』 ギャー ギャー ギャー 和『…部長、今日は少し用事があるのでお先に失礼します』ペコ ガチャ…パタン 久『んーりょ~か~い』ヒラヒラ ~~~~ 咲『あれ?原村さんは? 優希『そういえばさっきから見てないじょ』キョロキョロ 久『和ならついさっき用事があるからって帰ったわよ?』 咲『え?でも鞄置きっぱなしだよ?』 久『あら本当ね…こんな時は!』 久『須賀君!あなた和に鞄届けに行ってあげて』 京太郎『ええ~俺ですか!?』 京太郎『帰る方向違うんですが…』 久『まぁ!皆聞いた?和に鞄届けに行くのがめんどくさいですって!』 京太郎『おい!』 咲『…京ちゃん、酷い』 咲『京ちゃんがそんな人だったなんて』 優希『京太郎!最低だじょ!麻雀が弱いだけじゃなく、男としての器も小さいなんて絶望的だじぇ』 京太郎『わかった!わかったから!届けに行けばいいんだろ!』タタッ 久『帰りに牛乳とバナナお願いね~』 優希『タコスも忘れるなよ!』 咲『わ、私はポッキーがいいな~』 京太郎『そんな事、知らん!』 ガチャバタン ~帰り道~ 和(須賀君が告白されたと聞いた時の宮永さんの反応、もしかして…) 和(いや宮永さんに限ってそんなオカルトありえません!)ブンブン 和『(でも…もしかしたらって可能性も…)痛』ドンッ 男A『ぁあ?』ギロッ 男B『なんだこいつ?』ギロッ 和『す、すみません。少しぼーっとしていて』 男A『はぁ~? なんだって?』 男B『ん? こいつ清澄高校の原村和じゃねえか?』 男A『原村和ぁ~? 誰だそれ?』 男B『お前、本当に麻雀部かよ?』 男A『うるせー! んな事たぁ~どうでもいいんだよ 』 男A『で? こいつそんなに有名人なのかよ? 』 男B『去年の全国中学生麻雀大会個人戦優勝者で今年の県予選個人戦で2位の怪物様だよ 』 男A『ヒュ~♪ へぇ~なるほど』 和『あの私、用事があるので失礼します』ペコ 男A『おいおいちょっと待ちなよお嬢さん』ガシッ 男A『まさかこのまま帰ろうとか考えちゃ~いないよな?』ニヤニヤ 和『は、離してください!』 男A『それは無理な相談だ』 男B『君がぶつかってきたお陰でこいつの服、汚れちゃったんだよね~』ニヤニヤ 男A『弁償してもらわなくっちゃね~』ニヤニヤ 和『弁償…ですか?』 和『…わかりました。それでは振込み先を教えて下さい。後日、そこにお金を振込んでおきますので』 男A『何言ってんだ? 俺達は今すぐに払ってもらいたいんだよ』ニヤニヤ 和『し、しかし今はお金なんて…』 男B『あちゃ~じゃあ仕方ないかぁ~』チラ 男A『持ってないなら身体で払ってくれればいいよ~』ニヤニヤ 和『えっ』サァー 和『あ、貴方達は自分が何を言っているのかわかっているんですか!?』ビクビク 男A『あぁわかってるさ』ニヤニヤ 和『は、犯罪です!』ブルブル 男B『それがどうした? 金が払えないから仕方なくするんだぜ?』 和『ですから振込み先を教えて下されば…』 男A『俺達は今すぐ欲しいんだよ! 二度も言わすんじゃねぇ!』 和『』ビクッ 男A『しかもこんな糞みたいなペンギン抱えやがって!』ガシッ 和『あっ! エトペン!』 男A『おっとこりゃいいサッカーボールになんじゃねえか』ポーン ポーン 和『やめて! エトペンを蹴らないで!』 男B『おっと』ガシッ 和『離して!』グスッ 男A『ハハハッ! 男B見てみろよ! スゲー跳ぶぞこの糞ペンギン』バシッ 男B『丸いしなww』 和『エトペン! やめて! エトペンが! エトペンが死んじゃう!』ジタバタ 男A『死ぬも何も人形だろうが』ハハハ 男A『オラァ!』バンッ 和『エトペン!』 男A『ん? ありゃりゃ手が取れちまった』ポロン 男A『まっいっか!ペンギンちゃ~んご主人様とお別れしましょうね~、ほい』バシン ピュ~ ボトン 和『エトペン!そ、そんな! いやぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!!!!! 』 男A『おいおいそんな大声だすなよ!』 男A『男Bそいつの口塞げ』 男B『あいよ~』 和『(誰か…)や、やめて』グスグス 和『(誰か助けて…)』グスグス 京太郎『おい!』 男A・B『『あぁ?』』 京太郎『和を離せ!』バシッ 男B『ぐわっ!』バタン 男B『いててててっ』 男B『何しやがんだ!』 京太郎『それはこっちの台詞だ!』 京太郎『和、大丈夫か?』 和『須賀君! どうして…?』 京太郎『鞄、忘れてたぞ?』 京太郎『怪我ないか?』 和『(あっ! 何か軽いと思ったら…)私は大丈夫ですが、エトペンが…』 男A『おい! てめぇはこの間、俺らに恥をかかせてくれた奴じゃねぇか』 男B『本当だ! この間は良くも! 』 京太郎『俺何もしてないですよ』 男A『うるせー! あの女よりもこの男だ 』 男B『おう!』 京太郎『和、逃げれるか?』ボソッ 和『な、何を』 京太郎『いいから逃げろ! エトペンも俺がなんとかするから! 早く!』 和『で、でも…』 京太郎『足手まといだ! 早く行け!』 和『は、はい』タタッ 男B『あいつ逃げたぞ』 男A『ほっとけ、それよりこいつだ』 男B『チッ。あと少しだったのに』 男A『…覚悟できてんだろうな!』 京太郎『そっちこそ』 ~~~~ タッタッタッ 和『ハァハァ(須賀君…)』 和『(待ってて下さい、今助けを)ハァハァ』 ドンッ!! 和『!?』 和『痛っ(ぁ……また)』 久『おっとっと』 久『あら和じゃない? そんなに急いでどうしたの?』 和『ぶ、部長!』 久『須賀君に会わなかった? 和が帰ったあと、和、鞄忘れてたから須賀君に頼んだんだけど?』 久『麻雀しようにも三人しかいないから解散することにn』 和『須賀君が! 須賀君が! 私のせいで!』 久『っ!…ちょっと落ち着きなさい和』 久『何があったの?』 和『事情はあとで話します! 着いて来て下さい!』 ~~~~ 京太郎『痛たたた』 京太郎『あいつら本気で殴りやがって』 京太郎『ふっ、イケメンがだいなしだぜ』 京太郎『………(言ってて恥ずかしくなってきた)』 京太郎『ったく にしてもエトペンの腕、何処だよ…』 ドロドロ 京太郎『(うわっこりゃー 一度洗わないと汚れは落ちないだろうな』 京太郎『(中の綿も少し取り替えないと…)』 京太郎『はぁ 中々みつからないな』ガサゴソ ?『…ねぇ? さっきから何してるの? 』 京太郎『へ?』 ?『うわっ!? どうしたのその顔 試合後のボクサーみたいな顔になってるよ? 』 京太郎『え? まぁ色々あって…』ハハハ ?『?ふーん まっ僕には関係ないけどね。それでさっきから何してるの? 』 京太郎『ん? ああ ちょっとペンギンの腕を探してて』 ?『ペンギン?(あれ? このペンギン何処かで見た事あるような…)』 京太郎『そう 色々あって手取れちゃたんだ』 京太郎『多分この辺りにあると思うんだけど』 ?『ふーん…それじゃあ手伝ってあげるよ』 ?(どこだっけどこかで見た事あったんだけど…まぁいっか……) 京太郎『え?』 ?『探すの』 京太郎『本当ですか!?』 ?『僕は嘘なんて言わないよ』 京太郎『ありがとうございます』ペコ ?『お、お礼なんていいよ』 ?『それにその顔じゃいつ通報受けてもいいレベルだよ』 ?『さっ 暗くなる前にさがそ?』 京太郎『はいっ』 ~~~~ ガサゴソ ガサゴソ ?『見つかった~?』 京太郎『こっちにはないみたいです』 ?『う~ん じゃあ僕は向こう探すから君は向こう探しみて 』 京太郎『わかりました!』 ガサゴソ ガサゴソ ?『この辺もない…かぁ』 ?(そういえば小学生の頃は皆で探し物をしたりして遊んだっけ。ただ物を探すだけの遊びなのに凄く興奮した覚えがあるなぁ…) ?『皆どうしてるかな…』 ?(昔の皆は僕を許してはくれない。許してくれるはずがない…僕はそれだけの事をしたんだ…) ?(それに今は皆がいる。大事な…大事な友達が!) ?『って~何考えてるんだ僕』テレテレ ?『探さないと…』 ~~~~ ?『ふぅ~だいぶ暗くなってきたよ』 ?(中々見つからないものだな…) 京太郎『あったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』 ?『あんまり大きな声ださないでよ…』 京太郎『あっ! すみません』 京太郎『それより、ペンギンの腕!ほら!』 ?『へぇ~(この暗い中よく見つけたもんだ…)』 ?『見つかってよかったね』 京太郎『ああそれにしても見つかってよかった~』ギュ~ ?(男がペンギンを大事そうに持ってるとなんてゆうか…) ?(シュールだ…) 京太郎『一緒に探してもらってありがとうございます!』 ?『うっ その顔でお礼言われても恐い人だよ…』 京太郎『うぐっ』 ?『まぁ どう致しまして』 ?『それじゃあ僕はこれで…』 ?『じゃあね? 人形遊びもほどほどにね? 』 タッタッタタ 京太郎『いい人だったな~』 京太郎(でもどこかで見たような…) 京太郎『ああっ! 名前聞くの忘れてた…』 ~~~~ 和『須賀君~!』 久『須賀君~!』 久『本当にこの辺りなの?』 和『間違いありません!』 和『須賀君は私のせいで…』グスグス 久『はい はい 泣かないの』 和『部長は落ち着きすぎです!』 久『そうかしら? 須賀君ならきっと大丈夫よ…』 和『あいて二人なんですよ! いくら須賀君でも二人は無理です』グスグス 久『まぁとりあえず泣いてたって須賀君は見つからないわ』 久『泣くより先に足と目を動かしましょう』 和『泣いてません!』グスッ 久『それにしてもこれだけ探しても居ないって事は家に帰ってるかあるいは…』 和『あ、あるいは…』 久『どこか別の場所に連れてかれたか…』 和『そんな!?』 久『暗くなって来たし手分けして探すにしても一人じゃ危ないし…』 久『とりあえず他の皆も呼んで須賀を探しm『お~い! 和~!』 久・和『え? 須賀君?』 京太郎『エトペンと腕見っけといたz』 久・和『キャーーーー――――――――――――――――ッ』 京太郎『へ?』 和『へ、変質者』ガクブル 久『逃げるわよ和! 』ガシッ 京太郎『ちょちょっと待って下さいよ~』 ~~~~ 久『ハァハァ』 和『ハァハァ』 京太郎『だから待って下さいって~』 久・和『!?』 和『ぶ、部長あの人まだ追いかけ来ます』ガクブル 久『なんてしつこいの!』ハァハァ 久『和! 警察よ! 警察に電話しなさい!』 和『け、携帯、今持ってません』 久『んな!?(まずいわね…)』 久『(私も携帯は家に置いて来ちゃったし…)』 久『このままじゃ…』 久『(ん? あれ?) あの変質者、和の名前叫んでなかった?』 和『そう言えば呼んでましたね』 久・和『………』 久・和『………あっ!』 京太郎『ハァハァ ようやく追いついた~和も部長も何で俺を見て逃げるんですか!』ハァハァ 久『えっと 須賀君? よね?』 京太郎『当たり前じゃないですか!俺以外に誰がいるってんですか!』 和『本当に須賀君?』 京太郎『和まで!?』ガーン 京太郎『この須賀京太郎、生まれてこのかた、知り合いに顔を忘れられたの初めてですよ!』 和『ほんとに本当?』 京太郎『だ~か~ら! 本当だってなんd』 和『須賀君!』ギュッ 京太郎『ええ~!? 』 和『須賀君、ごめんなさい! 私のせいで…』 和『わ、私があの人達にぶつかったせいで…』グスッ 京太郎『なぁ~に和が気にする事ないって!悪いのは全部あいつらだから』 京太郎『それにあいつら俺のあまりの強さに恐れをなして逃げてったわww』はっはっは 久『須賀君って嘘下手くそよね…』ヤレヤレ 京太郎『ちょ! 部長~ そこは空気を読んで下さいよ~』 和『フフッ』 久『まぁそれにしても須賀君が無事でよかったわ』ニコッ 京太郎『はい、部長』 久『それと和は当分の間は一人で帰らないで必ず二人以上で帰る事を勧めるわ』 和『はい…』 京太郎『それなら俺にまっかせといて下さい!』 久『あらあら。和もそれでいい?』フフフッ 和『は、はい! よろしくお願いします』ペコ 京太郎『了解!』 久『ほら和、いつまでも須賀君に抱き着いてないで帰るわよ』 和『はっ!?』バッ 和『す、すいません』 京太郎『いえいえ寧ろご褒美です』テレテレ 久(帰ったら美穂子にチクってあげるわww) ~~~~ 久『そっれにしても凄い顔ね…清澄高校の顔面凶器とはあなたの事だったのね須賀君』 京太郎『違いますから! そもそも何ですか? それは!』 久『あら知らないの? 清澄高校七不思議の一つよ?』 京太郎(清澄高校に七不思議があったのかよ!) 和(知りませんでした…) 久(まぁ嘘なんだけどね~ww) 久『とりあえず須賀君は明日必ず朝一で病院に行く事!和の事は私にまかせて!』 京太郎『朝一で開いてる病院ってこの辺り知らないんですけど…』 久『それなら大丈夫よ』ガサゴソ 久『はい、これ! 部長印の地図~』ジャーン 京太郎『ただの地図じゃないですか』 久『はぁ~ 須賀君はほんと空気読めないわね…』ヤレヤレ 京太郎(部長にだけは言われたくねえよ!) 京太郎『あっそうだ! 和、ほらエトペン』 和『エトペン!』 京太郎『とりあえず見つけたんだけど腕も取れてるし、綿も汚れてるわで、ごめんな?』 和『』ふるふる 和『綿は取り替えれば治りますし、腕はちゃんと縫えば治ります』 和『須賀君…本当にありがとうございます…』グスッ 京太郎『気にすんなって』ポンポン 和(あっ…須賀君の手、凄く大きい…) 和(それに凄く心が和らぐ…) 久『ほ~らいつまでもいちゃついてないで! 到着よ!』 和『なっ! いちゃついてなんかありません!』バシッ 京太郎『oh…』 久『それじゃあまた明日、7時ぐらいに迎えにいくわ』 和『はい…』 和『す、須賀君!』 京太郎『はいっ?』 和『今日は本当にありがとうございました!』 和『これはその…今日のお礼です』 京太郎『え?』 チュッ 和『それではまた学校で!』ペコ 京太郎『』 久(キター!!!!! これは凄い事になるわ!) 久(美穂子に和、それに多分咲も須賀君の事が好き。修羅場展開がありそうね!)ワクワク 久『さぁ~て須賀君? 和にキスされた感想は?』 京太郎『』 久『須賀君?』 久『ありゃ? す~が~く~ん? 』 京太郎『』 久『ダメだこりゃ…』ヤレヤレ ~原村宅~~~ 和(キャーッ 私ったらなんてことを…)アセアセ 和(明日からどんな顔して須賀君に会えばいいの…) 和『今日の須賀君、凄くかっこよかったな…』 和父『…何がかっこよかったって?』 和『お、お父さん!?』 和父『今日は随分と遅かったじゃないか…遊びに夢中になるのもいいが学業にもちゃんと専念しなさい』 和『はい…』 和父『それとそのぬいぐるみはどうしたんだ? 随分と汚れているようだが?』 和『!?』 和『転んだ拍子に落としちゃって…』 和父『そうか……何があったのかは知らないがなるべく早く帰れるよう努力しなさい』 和『はい…』 和父『それとそのぬいぐるみ、知り合いにいい人形師がいるから治してもらうようお願いしてあげよう』 和『いえ大丈夫です、お父さん』 和『自分で…自分で治してみせます!』 和父『そうか…余計なお世話だったな』 和父『まぁどうしても治すのが無理だったときは私を頼るといい』 和父『あまり夜更かしはするなよ?』 和『はい、ありがとうございます』 和『お父さん!』 和父『なんだね…』 和『おやすみなさい…』 和父『あぁ、おやすみ』トコトコ ~~お風呂~~ ジャ~~~ 和(びっくりしました…お父さんには今日の事は黙っておいた方がよさそうですね…) 和(須賀君、か…そういえば須賀君、風越の大将の福路さんに告白されたと言っていましたが…) 和(一度断ってるんですよね…) 和『…』 和『私にもまだチャンスがあるかもしれませんね…』 カン ~おまけ~ 久『ねぇ~須賀君?』 久『私って実は口が軽いのよ?』 京太郎『なら堅くして下さい…』 久『それは無理な相談ねぇ…よいしょっと…』 久『じゃじゃ~ん 部長印の須賀君電話~』 京太郎『なっ!?それ俺の携帯じゃないっすか!』 久『のんのん』チッチ 久『部長印の須賀君電話よ』 久『今、私がこのボタンを押せばどうなるでしょう~?』ニヤニヤ 京太郎『何なりとご命令を』スタッ 久『フフッじゃあ須賀君の奢りでラーメン食べに行きましょ?』 京太郎『あぁ~今月のお小遣がぁ~』 久『ほらさっさと歩く!』 京太郎『待って下さいよ~ 部長~ 』 ~和編・完~
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6089.html
ガチャッ 京太郎「買い出ししてきましたー」 優希「お、ご苦労様だじぇ!」 京太郎「こら、飛びつくな! ちゃんとタコスはあるから」 優希「いぇーい!」 まこ「いつもご苦労様じゃな」 京太郎「いえ。あ、染谷先輩に頼まれていた奴ですけど……」 まこ「ん? ああ、それは後ででええ」スタスタ 京太郎「? そうですか? じゃあ和、これ」 和「ありがとございます須賀君」 咲「私にはー?」グイグイ 京太郎「はいはい。これな」 久「須賀くぅーん」ニコニコ 京太郎「ありますってば」 久「わーい、大好きよ」 京太郎「もう、みんなして!」 キャッキャウフフ まこ「調子がええのぅ……」フフ 京太郎「(いつも思うけど、どうして――染谷先輩はいつも)」チラッ まこ「……」クスッ 京太郎「(最後尾、なんだろう)」 __ __ / \_/ \ / トヽV/; | \ ,. ―' !゙゙`´"'ツ }ヽ f',ィ / ノ /ノ ヽ }. レ 、 ,ィ'―- レ'-\ ノ | イィ / |fフヾi 、 , ィァ=、 } ヽ {. ノイ i ハ、|゙、 ノノート_ ! ノレ1、 } \ f'-‐{ K i |"-" ' "-"イノ レ| );ヽ ノ 从 、 \_ ー ‐ _ノ ノ人 ( ツ \へ、 rー-‐' |ノノ ノ'" ヾ ___ノi ノー-、_ r'" . . . . ト---/ . . . . . . .>=、_ / ト、 . . . . | / . . . .;.イ r==i .} / V| \ . レ' .___/ / レ' | i. / 〈/ ̄Τ`Tー-―"| / | \_ /f三ヽ、 __|二L__. ヽレ / ├==' 人'へ-√´ \ ヽ\ / | { ' '´ / ー-≠- 、 } 、 _,..ィ_´ V `ーr--イ | | くー- 、_ ノ | 〈 | ! ヽ 、_二 ̄ ノ | | ヽ } 〉 / ヽ | ソ 〈 |ー―------- -―'" 〉 フー--r―----r―‐r―く / / / | | i ヽ/ / / ノ |! i! \ 第十章【いつだって最後尾 不思議なディスタンス!】 京太郎「お茶を淹れましたよー」 優希「いっちばーん!」ダッ 咲「ありがとう、京ちゃん」 京太郎「いいっていいって」コトッ 久「やっぱり須賀君がいると助かるわー」 京太郎「あっ、染谷先輩もどうぞ」 まこ「ん? あぁ、先に和にせぇ」 和「すみません」スッ 京太郎「……?」 まこ「なんじゃ?」 京太郎「いえ、なんでもないです」 まこ「……」 京太郎「(染谷先輩はいつも、自分の番を最後にする)」 お茶を飲むのも、何かを貰う時も 全部一番最後 京太郎「(こういうの、なんていうんだっけ?)」 奥ゆかしいって言うのか、なんていうのか 京太郎「(なんだか気になる) これが、俺と染谷先輩の奇妙な関係の始まりだった 翌日 京太郎「ふんふ~ん」フキフキ ガチャッ まこ「お、ご苦労様じゃな」 京太郎「あ、染谷先輩。お疲れ様です」 まこ「……一人か?」 京太郎「はい。ちょっと早く来すぎちゃって」 まこ「そうか……っと、わしは少しトイレに行ってくるけぇ」 京太郎「え? あ、はい」 まこ「すまんのぅ」 バタン 京太郎「……」 うーん なんだろう、俺……避けられてるのかな 京太郎「いやいや、そんなことは無いって」 ガチャッ 咲「もー! 一人で先に行くなんて酷いよー」 京太郎「ああ、咲。おつかれさん」 咲「ううん。大丈夫、京ちゃんこそご苦労様」 京太郎「慣れてるからな。それより、染谷先輩のことなんだけどさ」 咲「染谷先輩?」 京太郎「俺、なんだか避けられるみたいでさ」 咲「えー!? それは無いと思うけど」 京太郎「そうか?」 咲「うん。絶対そんなこと無いよ!」ブンブン 京太郎「そっか、ならいいんだけど」 ならどうして、俺と二人きりになってくれないんだろう 男の人が苦手なのか? いやいや、染谷先輩に限ってそれは無いだろう 京太郎「うーん」 咲「?」 部活終わり 京太郎「お疲れ様でーす」 久「んっしょ。はぁー、終わったわねぇー」 咲「ねぇねぇ京ちゃん! 駅前のファミレスに行こうよ!」 京太郎「あそこか。まだオープンしてないんじゃなかったか?」 咲「あれ? そうだったっけ?」 優希「なら、私とタコスの屋台に行くじょ!」 和「いえ、それよりは私と……」 久「あら、モテモテね須賀君」 京太郎「あはは、そうですね」 まこ「……」 京太郎「そうだ! 染谷先輩も一緒にどうですか?」 まこ「ん? わしか? わしは……そうじゃな」チラッ 咲「?」 優希「どうかしたじぇ?」 まこ「あ、いや。家の手伝いがあるけぇ……すまんな」 和「そうですか。それは残念です」 京太郎「……(まただ)」 また、染谷先輩は一歩引いてしまう なんでだ? 俺といるのがそんなに嫌なんだろうか 久「そんなに忙しいの?」 まこ「かきいれ時じゃけぇの」 京太郎「……なら!」 まこ「?」 京太郎「俺、染谷先輩の店を手伝いますよ!」 久「!?」 優希「じぇ!?」 和「じょ!?」 咲「和ちゃんっ!?」ビックリ 京太郎「どうですか?」 まこ「ど、どうですかも何も……急にそんな」 久「あら? いいじゃない。仲間のピンチに力にならないとね」 まこ「部長!」 久「まこ。最近、少しおかしいわよ? 須賀君の好意、無駄にする気?」 まこ「……それは」 咲「私も手伝います! みんなで力を合わせなきゃ」 和「ええ。咲さんの言う通りです」 優希「全国大会前に、染谷先輩に倒れられちゃ困るじょ」 まこ「……すまんのぅ」ペコリ 京太郎「じゃあ、決まりですね」 まこ「ただし、ちゃんとバイト代は出すけぇの」 久「ふふ、最初からそのつもりよ」 優希「タコス代の足しにしてやるじぇー!」 咲「楽しみだね」 和「はい。それより須賀君の衣装についてなんですがやはりゼロのコスチュームは不可欠だと思います。なぜなら須賀君の声、身長、それらを総合するとゼロが一番似合っているからです。それにコードギアスは若者を中心に人気なアニメですから知名度も高いですし、お店の売り上げアップにもつながると私は確信しています。なので須賀君にはゼロのコスチューム以外ありえません。むしろ推奨されるべきではないでしょうか? いえ、推奨などという甘い言葉ではダメですね。確定です。それオンリーです。須賀君にはゼロの格好が義務付けられるべきではないですか? ですよね? そして私がカレンの格好をすることによって全てうまくいきます。きっとお店のファンの方々も満足いただけるかと。そしてつきましては私と須賀君の挙式をあげましょう。須賀君の年齢がネックですが、ゼロで姿を隠すことにより年齢の問題など全てクリアされます。いえ、彼風に言うなれば条件は全てクリアされた、とでも言うべきですね。ふふふふふふっ、須賀君。さっそくゼロのコスチュームに着替えてください!!」ペラペラペラ 咲「?」 優希「?」 久「?」 まこ「……」 京太郎「うん! そうだな!」 Roof-top 京太郎「いらっしゃいませ」 女生徒H「あ、あの! 私、こういうお店初めてで!」 京太郎「お一人様ですか? ではどうぞ、こちらへ」ニッコリ 女生徒H「ひゃ、ひゃひっ//」 京太郎「どうかしましたか?」 女生徒H「わっほい! きゃぁっ!」ドンガラガッシャーン 和「結局ルルーシュのコスプレに落ち着きましたか……でもこれはこれで」ムフフ 優希「のどちゃんのツモ番だじぇー」 和「分かってますよゆーき」スチャッ ゆみ「随分気合の入った格好だな、原村」 桃子「知ってるっすよ。それ、コードギアスとかいうロボットアニメの……」 和「ギアスはロボットアニメじゃありません!」クワッ 桃子「ひぇっ」 和「あれはギアスという力を使ってのうんたらかんたらほにゃらら!!」 久「(スパロボに出ておいて何を言ってるのかしら)」ウーンコノ ゆみ「次はでこちゃんの番だぞ」 優希「でこちゃん言うな! このスーパーアイドルの優希ちゃんが!」ギャーギャー 咲「みんな楽しそうだなぁ」 京太郎「いいんじゃないか? お店も繁盛してるし」 咲「うん。(でも京ちゃん目当ての女性客はいらないなぁ)」 ガヤガヤ 京太郎「ふぅー」 まこ「お疲れさん。少し休憩にせぇ」 京太郎「え? でも、染谷先輩も休憩入ってませんよね?」 まこ「わしゃ入らんでも大丈夫じゃけぇ」 京太郎「だって、今日は一度も」 まこ「それなら、みんなが入った後に入る。じゃから心配せんでも……」フラッ 京太郎「! 染谷先輩!?」ガシッ まこ「くっ……ちょっと、ふらついただけじゃ」 京太郎「全然ちょっとじゃありませんよ」ギュッ まこ「いいから。みんなには何も言うな」 京太郎「ダメです。休んでください」フニフニ まこ「京太郎」 京太郎「……」ジッ まこ「……分かった。休むから腕を離すんじゃ、いつまでも、その」カァッ 京太郎「へ?」モニモニ まこ「胸を、揉まれると……んっ、変な、感じじゃ……//」カァァ 京太郎「ほわぁっ?! すすす、すみません!?」サッ まこ「……別にええ。これぐらい、気にせんからのぅ」プイッ 京太郎「……」 久「あら? 二人共なにしてるの?」 まこ「!」 久「今から休憩? 私達はまだ対局があるから、二人は先に入ってていいわよ」 まこ「じゃ、じゃが」 京太郎「染谷先輩」グイッ まこ「!? きょ、京太郎!」 京太郎「じゃあ、行きますね」 久「ええ。ゆっくりしてきなさい」 休憩室 まこ「……」 京太郎「お茶です。どうぞ」 まこ「あぁ、すまんのぅ」 京太郎「やっと、ですね」クスッ まこ「?」ゴクゴク 京太郎「やっと――染谷先輩に、最初にお茶を受け取って貰えた」 まこ「っ!」ゴフッ 京太郎「うわぁっ!? 大丈夫ですか!?」 まこ「な、なんでもないけぇ」ゲホゲホ 京太郎「無理しないでくださいよ」 まこ「だ、誰のせいじゃと思うとるんじゃ」ギュッ 京太郎「え?」 まこ「……無理やり、わしを休憩させおって」ガシッ 京太郎「それは、だって……」 まこ「わしは最後で……ええんじゃ。いつだって、最後で」クンクン 京太郎「あの、それ……一体、どういうことなんですか?」 まこ「……京太郎には関係の無いことじゃ」スリスリ 京太郎「本当にそうですか?」 まこ「……」ギュゥー 京太郎「俺には、染谷先輩が無理をしてるように見えます」 まこ「わしが? とんだ節穴じゃな」ハムハム 京太郎「なら、答えてください」 まこ「……」グリグリ 京太郎「どうして、どうしてですか?」 まこ「っ」プルプル 京太郎「一体どうして!!!」 まこ「ふぁっ……んぅ」スリスリ 京太郎「さっきから俺の体を堪能してるんですか!?!!?」 まこ「はっ!? しまった?!」 京太郎「へ? 自制していた?」 まこ「ああ。誤解させていたようじゃな。逆じゃ、逆」ケラケラ 染谷先輩は笑いながら俺の肩を叩く どうやら、いつもの様子に戻ったらしい まこ「すまんのぅ、悪気は無かったんじゃが」 京太郎「どういう、ことなんですか?」 まこ「つまり、じゃな。わしは……その、京太郎のことが気になっておってのぅ」 京太郎「え?」 まこ「じゃが、わしはほら。この見た目じゃろ?」 京太郎「どの見た目ですか?」 まこ「……あー、わしはきっと、そういうところが好きなんじゃろう」 京太郎「えっ」ドキッ まこ「ま、京太郎がどう思おうが、わしはほら、世間一般的に人気が出るような顔じゃない」 京太郎「ええ!? そんなオカルトありえませんよ!」 まこ「言動に気をつけるんじゃぞ京太郎。今のわしはいつ、京太郎に襲いかかるか分からんけぇのぅ」 京太郎「」 まこ「まぁ、とにかく。わしは咲や和、優希や部長のように可愛らしい部類には含まれんらしい」 京太郎「……反論したいですが、一応続きを聞きます」 まこ「これはあくまで仮定の……話じゃが」 京太郎「はい」 まこ「お前に好きな女がいたとするじゃろ?」 京太郎「え、ええ」 まこ「その女の周りには、自分より格好良い男が沢山おる。そして、その男達の全員が女のことを好きなんじゃ」 京太郎「……それは、辛いですね」 まこ「そして、その男達はお前の大切な仲間じゃ。京太郎なら、どうする?」 京太郎「どうするもなにも……きっと、諦めて……みんなを応援するに……あっ」ドクン そこで気づく まさか、染谷先輩が言いたいことって…… まこ「……分かったじゃろう。わしが、最後尾にいる理由が」 まこ「外見も釣り合わん。中身も対して可愛くないわしより」 京太郎「……」 まこ「仲がいい、可愛らしい、スタイルがいい、色気ある、あいつらの方がいいじゃろう?」 京太郎「なんですか、それ……」 まこ「事実じゃ。それに、わしがお前にアタックするより、他の子と時間を使った方がええ」 京太郎「……」 まこ「わしはあの中で一番理性があると思うちょる。わし一人が犠牲になって、みんなのやる気が維持できるなら」 京太郎「そのために、染谷先輩だけが諦めるんですか?」 まこ「そうじゃ。わしがお前を我慢するだけで、みんなが大会で実力を発揮できる」 京太郎「……そもそも、みんなが俺を好きかどうかもわからないのに」 まこ「いずれ分かる。あいつらの、お前の気持ちは本物じゃからのぅ」 そう言って、染谷先輩は立ち上がる 俺の顔を見る瞳は、恐ろしいほどに無機質だった まこ「京太郎。お前は無防備過ぎるけぇ。近くにいる女はみんな、京太郎のことを好きになる」 京太郎「ありえませんよ、そんなの」 まこ「……今はそう思っちょろうが、すぐに分かるじゃろ」 京太郎「待ってください」 まこ「……なんじゃ?」 出ていこうとする染谷先輩の腕を掴む その腕は震えていて、冷たかった 京太郎「確かに染谷先輩のいうことには一理あると思います」 まこ「……」 京太郎「誰だって可愛い子の方がいいに決まってるし、スタイルがよければ嬉しいでしょう」 まこ「そうじゃ」 京太郎「一人が犠牲になることで、みんながやる気を出せるなら、それが正しいんでしょう」 まこ「そうじゃと言うちょろうが」 京太郎「でも、そんなの俺……嫌です」 まこ「……」 京太郎「だって、約束したじゃないですか。みんなで全国で優勝しようって」 まこ「じゃから、わしは……そのために」 京太郎「染谷先輩がいない」 まこ「っ!」 京太郎「そりゃ団体戦に染谷先輩はいます。活躍もするかもしれない」 まこ「当たり前じゃ。わしを誰だと……」 京太郎「だけど! 染谷先輩一人が辛い想いをして、苦しんで、耐えて、手に入れた勝利なんて!」 まこ「!」 京太郎「そんなの、絶対おかしいですよ……」グスッ まこ「……京太郎」スッ 京太郎「そ、染谷先輩」 まこ「わしはな、最初……見つめるだけで満たされてたんじゃ」 京太郎「……」 まこ「ひと目、京太郎に逢いたくて、声が聴きたくて」 京太郎「染谷先輩……」 まこ「じゃが、傍におっても京太郎の傍には常に誰かがおる」 京太郎「でも、それは」 まこ「わしだけの場所なんてない。それでも、みつめるよりは幸せだと……自分に嘘を吐こうとした」ジワッ 染谷先輩の柔らかな感触が、俺の体を包む まこ「情けないほどに、愛しちょるのに……やり場のない想いだけが残った」ギュッ 京太郎「……俺は」 まこ「臆病な素顔を隠す為に、無理に笑う事ばかりが上手くなったんじゃ」 背中に回された両手が、わなわなと震えている まこ「時が経てば忘れられる。そう、自分を慰めて、虚しいほど本気だと気付けんかった」 京太郎「そうですよ。本心を隠したって、苦しい思い出ばかりが溢れるだけですから」 まこ「あぁ……そうじゃな。こうしているだけで――わしの決心なぞ、吹き飛びそうじゃ」ギュゥゥ 京太郎「染谷先輩。俺、思うんです」 まこ「?」 京太郎「誰がお似合いだからとか、あの人が相応しいとか、理論付けて自分を納得させることは出来ても」 所詮、そんなものでは―― 京太郎「心にだけは、嘘を吐けない」 まこ「!」 京太郎「頭でいくら理解しても、納得しても。心は好きな人を求めてしまう」 まこ「……」ブルブル 京太郎「だから、自分の心が納得するまで……戦うしかないんです」 まこ「たたか、う?」 京太郎「俺はここにいます。傍に誰がいても、俺という存在はここにいます」 まこ「……あぁ、わしの腕の中じゃ」 京太郎「染谷先輩はずっと待ってたんでしょう!?自分が我慢しなくても済む、みんなの敵にまわらなくても済む……そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドって奴を。今まで待ち焦がれてたんでしょう?そんな展開を……何のためにここまで歯を食いしばってきたんですか!?自分のその手で大切な仲間を助けて見せるって誓ったんじゃないんですか?染谷先輩だってヒロインの方がいいでしょ!? 脇役なんかで満足しないでください、命を懸けて自分の気持ちを守りたいのなら! だったらそれは全然終わってません、始まってすらいない……ちょっとくらい長いプロローグで絶望しないでください!手を伸ばせば届くんです! いい加減に始めましょうよ、先輩!!!!」 /⌒ー‐‐/ ヽ / ∧ ∨ ィ ∧ _〃 !ー'ー∨ー! ∧ / ナ- L __ \ V〈 ィ─ 、 _ヽ` ハ 〉 X 〈 f j ヽ__/ .f j 〉ヽ ノレ|`' / 代 └' ノ ! └' }-、 L V〈 ヽ!  ̄ ̄ ` ー─'7ノ ト 〉 V ∧\ , -‐-、 / 、 j ヾ〉 ` \ヾー....._.......<レ' ∨′′ .-,,┘ 〈二_ まこ「長い、三行で」 京太郎「先輩 諦めないで 真矢みき」 まこ「あぁ、そういうことか」ポンッ 京太郎「……泣いてもいいですか」 まこ「冗談じゃ」クスクス 京太郎「じょ、冗談ですか」ショボン まこ「まぁのぅ。じゃが、京太郎の気持ちは伝わったけぇのう」ギュゥ 京太郎「そ、染谷先輩っ//」カァッ まこ「……ありがとうな。京太郎のお陰で、心が楽になった」 染谷先輩は俺から手を離して、背を向けた まこ「ほら、早く仕事に戻るんじゃ。みんなが待ってるけぇ」 京太郎「は、はい!」 俯いたその表情は見えないけど、俺には分かる まこ「(部長達もまごついておるようじゃし、ここいらで最前列に出るのも悪くないかのぅ)」ニッ きっと先輩は、今までに見たことがないくらい―― ___ __r¬ブ--ヘ、_r¬-、 /_厂、/ 、 ∨ /ヽ / 〈 、/ ト\ `´ \ / 厶y′ ドミミv彡l l l / ,√´ ‐-、_/ `^^゙l ヽl | / レ´ , ,≦ニミヽ | 〉 _ノ 〈イ ,イ〈了⌒」゙ ヽ z_=ヽ、 V! / 从i トヘヾ 辷ソ ;-、/7,ハVハ lハ l / 八 `‐' `ー,,-'′ ヽヒ'ソイ丿 ル′ レ'〈 ` ー、 ,、_ ` ,,ーl´イ ___ 丿 ン / lヽ 丶二7 八 \ / ̄`,二ユ`ー<レ'八、ィ」 \ イ ,ハノ. / / └、‐-\-‐´ `¬-、`-r< 八_ン′ 〕ヽ/ \__ \ r===ミr个、ゝイ --;¬─‐-、. 厶 { / r┘ーヘ、{{ /ソ小K´ ̄l|__/ l / ヘ / `¬ニソヘヾ=≠″| lヾ\_リ _i} -y | ! __ ハ、/ __ ,、 〉」 | |│|`´lヽヘ∠-‐- 〈  ̄〕,〈 /,∠ニヽ\ ̄`-Lj-Ll __」 V__,、--¬、 \ゝ、 /// ,⊆ニユ、  ̄`ヽ二_ j 〉  ̄`辷ス´ / ヾニ二ヽ\_ __r-─ヘ、_厂 { \ /7⌒ ̄ ̄/ \ \}__ ヽ l\ l レ ' ヽ 〉 \\ l \ / 〉__/ ヽ ヽ.〉 , --─-- 、 ヽ /\ / _,、--´ ̄ l. 〈 \∨ ヽ--ニ ̄ \ _ | ヽ 〈 l ̄ ̄`ー---‐′ まこ「……コンタクトと、ストレートパーマ……試してみる価値はありそうじゃな」クスクス 晴れやかな表情で、笑ってくれているって 第十章【いつだって最後尾 不思議なディスタンス!】 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4395.html
一「――――というわけで、この間の買い物の目的はココで使用するための一式でしたー」 一「真夏の砂浜に、押しては返す波まで完全再現した巨大プール施設のチケットを格安で手に入れちゃってね。これはもう来るしかないと思ったのさ」 智紀「わー、パチパチ」 純「おーい、大丈夫か京太郎~?」 京太郎「ゼーハー……だ、大丈夫、です……」(両肩にクーラーボックス+背中にデカリュック ハギヨシ「申し訳ありません、須賀様……」(デカランチボックス提げ+ビーチパラソル背負い等々 京太郎「いえ、ハギヨシさんに比べたら全然楽……ですから」 京太郎「っていうかココに着ても執事服のまんまなんですね、暑くないんですか!?ここ、真夏のビーチを再現してるって話ですけど……」 ハギヨシ「ハハハ、問題ございません」 ハギヨシ「私はあくまで執事ですから」(キリッ 京太郎(カ、カッケ~……) 衣「おおお~、凄いぞ、実に雄渾壮大な施設だ!」 一「衣はこーいうとこ初めてだったっけ?今日は思いっきり楽しんじゃってよ」 衣「無論!!透華、早く着替えに行こう!」 透華「え、ええっ、わか、分かりましたわ……!」 京太郎「龍門渕さん、朝から調子悪そうだけど大丈夫なんですか?」 透華「も、問題なんて何一つありませんわ!ええ、あるものですか!!」(真っ赤 透華「さ、さあ着替えに行きますわよ衣!」(ズッタカズッタカ 衣「おー!」 一「それじゃあ、ボクらはあっちで着替えてくるよ」 純「陣地取りは任せたぜー」 智紀「行ってきます」 京太郎「さってと、コレはここでコイツはあの辺でいいか」 ハギヨシ「須賀様――ここの準備は私がやっておきますので、水着に着替えてきてくださいませ」 京太郎「え、でも……」 ハギヨシ「どうかお気遣いなく。むしろこの場では須賀様も皆さまと一緒に楽しんでいただけることが、私にとって一番の気遣いになりますので」(ニッコリ 京太郎「そ、そうですかね?じゃあ……お言葉に甘えて俺も!」 ハギヨシ「ハイ」 ハギヨシ「透華お嬢様、出過ぎた真似をして申し訳ありません……」 衣「京たろー、待たせたな!!」 京太郎「いや、全然待ってないですよー。俺も着替えて今戻ってきたところだし」 衣「おー、京たろーも準備万端か!よし、だったら衣が一緒に遊ぼうじゃないか!」 一「あ、ちょっと衣――」 京太郎「それは心強いですね。よーし、分かりました!衣さん、一緒にここを遊びつくしましょう!!」 衣「ここは物情騒然、衣とはぐれないよう注意するんだぞ京たろー!」 衣「まずはあそこだ、あそこにあるおっきな滑り台で遊びたい!!」(手を引っ張ってグイグイ 京太郎「了解しました!と、というわけで俺、衣さんとその辺ブラついてきますから、みなさんも楽しんできてくださいね」 衣「京たろー、何してる、早く早く!!」 一「あーぁ、行っちゃった……」 ハギヨシ「国広さん、透華お嬢様はどちらに?」 一「んっとねー、着替えたまではよかったんだけど、土壇場になって水着姿を見られるのが恥ずかしいって逃げ出そうとして――――」 ハギヨシ「さ、左様でございましたか」 一「そろそろ、純くんとともきーのコンビに捕まって引っ張ってこられるんじゃないかなー」 透華「い、いい加減、手を離しなさい純!こんなことしなくても……しなくても一人で……ぜ、絶対に大丈夫ですから、たぶん」 純「んな弱々しく誓われても信用できねーって。つーか、そんなこと言うなら智紀にプロファイリングされなきゃ見つけらんねー場所まで逃げんなってーの!」 智紀「かなり、手こずった」 一「おかえりー、透華」 透華「ぁ、うぅ……」(モジモジコソコソ 透華「フ、フフンッ、お待たせしましたわ!」 透華「折角こういった場所に来たのです、ひ、暇潰しに付き合いなさい京太郎――――あら?一、京太郎はまだ着替えから戻っていないませんの?」 一「ごめーん、透華。須賀くん、もう衣に持ってかれちゃった」 透華「――――――――」(ヘニョリ 一「あ、頭頂の触角がしおれた……」 純「ウダウダやってるから、痺れ切らして行っちまったんだな。まあ腹減ったら戻ってくるだろうし、俺達も好きに泳いどこーぜ」 智紀「たぶん透華は、それが目的じゃなかった」 透華「いいですわ、純……一も智紀も、好きに遊んできなさい。私はここで休んどきますわ」(トボトボ 一「あ、ちょっと透華!?」 純「なんだ、アイツ?朝から落ち着きなかったし、やっぱ体調悪かったのか」 智紀「フラグが……折れたから」 純「ふーん?」 衣「京たろー、次はアレだ、アレに挑戦するぞ!!」 京太郎「ア、アレですか」 衣さんの指差した先にあったのは、グルグルウネウネと捻じりくねった巨大なウォータースライダー。 京太郎「あの、本当にアレに挑戦するんですか?」 衣「無論!どうした京たろー、臆したのか?」(フフン 京太郎「え、ええ、まあ……」 チラリと見た看板に書かれている「心臓の弱い方・ご老人のお客様の利用はご遠慮ください」の文字を確認してから頷く。 楽しそうにしている衣さんには悪いけど、ここは駄目な気がする。 京太郎「あ、さっき滑る系のアトラクションは楽しんだし、次は……そうだ、流れるプールとかどうです?」 衣「むう、衣はアレがいいんだ!」 京太郎「ええ~……まあ、衣さんがいいんでしたら構わないんですけど」 こんなに楽しそうにしてるんだし、もう衣さんの好きにしてもらっていいんじゃないかな――――そう考えてた時が俺にもありました、なんて嘆くことになったのはそのすぐ後のことだった。 衣「よ、よし、衣の心の準備はできたぞ……!」(ガクブル 京太郎「あ、あの、ホントにやるんですか?ものすっごく震えてるのに……」 衣「フ、フフ、震えてなんかない!これは武者震いだ!!」 京太郎「日本語って便利だなあー」 ウォータースライダーの順番待ちの列に並んだ時に出された係員さんの指示。 それは、衣さんの体格だと途中でコースから飛び出してしまう危険がなきにしもあらずだから、しっかり抱きしめて一緒に滑ってあげてください、ということだった。 そんな危険な施設を年齢制限も身長制限もなしに開放してるのはどうなのかと思ったけど、そこはまあ諸般の事情という奴があるのだろう。 かくして今の俺は、足の間に座る衣さんの腰を抱いてウォータースライダーの入口で待機していた。 衣「は、はは、なかなか楽しめそうじゃあないか。い、いいか京たろー、離すなよ?絶対に衣のことを離すんじゃないぞ!?」 京太郎「ハイハイ、分かってますって……」 いざ入口に来て、眼下に見える人が大き目の豆粒程度な高さであることに驚いたのだろう。 腕の中で震えている衣さんを安心させるために、ほんの少し腕に力を込めて抱き寄せる。 衣「ぁぅ……」 京太郎「大丈夫ですよ、ちゃんとこうして衣さんのこと抱きしめておきますから」 ちょびっとばかし臭いなとは思ったけど、まあ相手は衣さんだし問題ないだろう、たぶん。 内心、今腕の中にいるのが和だったり智紀さんだったりすれば、あの魅惑的なお餅が腕に触れて得も言われぬ快感を味わえたりしたんだろうな、と考えたり。 俺だって健全な男子高校生なわけでして、そうした幻想を抱いてしまうのは仕方のないこととして諦めてほしい。 京太郎(にしても、高っけ~……これその辺のビルよか高いだろ~) 係員「それじゃあ、押しますよー」 京太郎「はーい」 衣「あ、あわわわ……!」 ウォータースライダーの中に押し込むための合図。 腕の中で衣さんが目を瞑って、体を強張らせる。 背中に衝撃。 京太郎「おおわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 衣「ヒヤアァァァァァァァアァァァァッ!?」 そして俺と衣さんは――――――その日、流れ星の気持ちを少しだけ理解した。 衣「うぅ、グスッ……」 一「あ、帰ってきたみたいだよー……ってどうしたの、衣!?」 京太郎「い、いや、ちょっと……ウォータースライダーで――」 一「えっと……何があったの?」 衣「京たろーが嘘ついたんだー、衣のこと抱きしめてるって約束したのにー」(メソメソ 一「は?」 京太郎「ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!!」 透華「えっと……どういう、ことですの?」(ガタブル 透華「あ、遊びに来て早々、衣とばっかり遊んでたと思ったら……抱きしめてるって、え?何なんですのそれ?」(ワナワナ 京太郎「りゅ、龍門渕さん?」 透華「きょ、京太郎――――ロリコンでしたのねーーーーーー!?」(脱兎 京太郎「なんて誤解をまねくことを!?っていうか龍門渕さん、龍門渕さーーーーん!?」 衣「ロリコン……?」 智紀「自分より年下の女の子にしか魅力を感じない人のこと。だから、ここでの使い方は間違ってる」 純「一応、衣って京太郎よか年上だしな……信じらんねーけど」 衣「衣は子供じゃないぞ!!」(プンスコ 〈ケース4・衣〉子供じゃない、ころもだ!END
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1326.html
h15-1 京照 h15-2 咲・淡・玄・白望・小蒔 h15-3 京照 h15-4 清澄 h15-5 京淡 h15-6 阿知賀 h15-7 風越 h15-8 プロ h15-9 京久 h15-10 京憧 h15-11 京まこ h15-12 宮守 h15-13 京えり h15-14 咏・良子 h15-15 京春 h15-16 京春 h15-17 春・良子 h15-18 京春 h15-19 京咲 h15-20 咏・衣 h15-21 京塞 h15-22 春・由暉子 h15-23 京由暉 h15-24 京洋 h15-25 京理 h15-26 京宥 h15-27 京えり h15-28 胡桃・豊音 h15-29 愛宕 h15-30 京洋(15-24続き) h15-31 京春 h15-32 京泉 h15-33 京塞 h15-34 京胡 h15-35 京良 h15-36 京咲 h15-37 霞・和・竜華・白望・宥 h15-38 京健 h15-39 寮長~清澄~ h15-40 京浩 h15-41 京咏 h15-42 穏乃・玄 h15-43 京はや h15-44 優希・豊音・菫・穏乃・初美・衣・モモ・洋榎・セーラ・胡桃 h15-45 京玄 h15-46 竜華・怜 h15-47 竜華・怜 h15-48 竜華・怜 h15-49 京洋 h15-50 誠子・穏乃 h15-51 寮長~鶴賀~ h15-52 京衣 h15-53 京咲 h15-54 セクハラされる~清澄~ h15-55 京久 h15-56 京健 h15-57 絹恵・霞・桃子・和・智紀・玄・宥 h15-58 京竜 h15-59 京理 h15-60 セクハラされる~風越~ h15-61 京怜 h15-62 寮長~龍門渕~ h15-63 優希・白望 h15-64 白糸台 h15-65 京はや h15-66 京咲 h15-67 京健 h15-68 寮長~永水~ h15-69 宮守 h15-70 京咏 h15-71 京和 h15-72 京憧 h15-73 京憩 h15-74 京怜 h15-75 京和 h15-76 京理 h15-77 寮長~白糸台~ h15-78 ぷちさき!~タコス~ h15-79 ぷちさき!~どらろー~ h15-80 京雅 h15-81 ぷちさき!~のどっち~ h15-82 ぷちさき!~まふらー~ h15-83 ぷちさき!~おっど~ h15-84 京煌 h15-85 ぷちさき!~はぎー~ h15-86 ぷちさき!~おさげ~ h15-87 ぷちさき!~わかめ~ h15-88 ぷちさき!~ぽんこつ~ h15-89 京誓
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/935.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1352987529/ 京太郎「犯した女の子の能力を得られるようになりました」 久「・・・は?須賀くん、最近あんまり相手にされないからって・・・」 京太郎「いや本当なんすよ信じてください」 久「うーん・・・しょうがないわね、部長の私が犠牲になるわ」 京太郎「犠牲って・・・」 久「ほら、早く脱いで」シュル 京太郎「はい(素直)」カチャカチャ 久「ん・・・男の子のって初めて見たわ。ずいぶん大きいのね」 京太郎「えっ、部長って処女だったんすか」 久「む・・・悪かったわね処女で」 京太郎「いやそんなことは」 久「全く・・・舐めるわよ」ペロペロ 京太郎「うっ・・・!」ビクビク 久「ひくひしてる・・・可愛い♪」ジュル 京太郎「最近あんまり抜いてないからヤバ・・・」ビクビク 久「さすがに早すぎない?早漏なの?」ジュポジュポ 京太郎「言葉責めも・・・いいっ」ビクビク 京太郎「うぐ・・・もう出る・・・!」ビクビク 久「うふふ・・・どうぞ」ペロペロ 京太郎「うっ!!」ビュルビュルッ 久「顔ベトベト・・・」 京太郎「すいません・・・」 久「ふう・・・これでいい?」 京太郎「いえ、犯さないと意味ないんです」 久「・・・しょうがないわね、これも須賀君のためだわ。一肌脱ぎましょう」パサッ 京太郎「ぶ・・・部長のオマンコ・・・ゴクリ」 久「あら・・・さっき出したばっかりなのにまだ勃ってる・・・元気なのね」 京太郎「部長もずいぶん余裕みたいですけど、濡れてますよここ」クチュ 久「あっ!・・・優しくね?」 京太郎「うおおお部長っ!!!」ズッ 久「ああっ!そんな急に!」ズンズン 京太郎「部長の中気持ちいいっ・・・!」パンパン 久「痛っ・・・でも気持ちっ・・・イイ!」ズンズン 京太郎「部長っ!いいです!」ペロペロ 久「あんっおっぱいだめっ!イッちゃう!」ズンズン 京太郎「イッていいですよ・・・!」モミモミ 久「うっ!だめえええ!」パンパン 京太郎「俺ももうイきそうです・・・!」パンパン 久「来てっ!一緒にイきましょう?」パンパン 京太郎「うっ!出る!!!」ビュルビュルッビュル 久「はぁ・・・はぁ・・・」 久「じゃあ打ってみましょうか。咲と和も呼んできたわ」 京太郎「はい、お願いします」 ~キンクリ~ ワカメ「これは驚いた。久の悪待ちみたいじゃった」 久「・・・どうやら本当のようね・・・須賀君、すごいわ」 京太郎「いやー・・・」 久「この調子でたくさんの女の子を手玉に取って能力をゲットしてきなさい!」 京太郎「じゃあ大阪の・・・姫松高校に行くか」 姫松高校 京太郎「どうも、須賀京太郎です」 洋榎「誰やアンタ、何勝手に入ってきてんねん」 京太郎「清澄高校の竹井久さんの部活のメンバーです」 洋榎「ゆっくりしてきーお菓子あるで」 絹恵「お姉ちゃん・・・」 京太郎「さて、誰にしようかな・・・」 代行「どしたん~お知り合い~?」 洋榎「監督!ちょっと話があるそうやで」 説明 代行「う~ん、強くなるために女の子をね~」 京太郎「強くならないと部長や咲に顔向けできないんです、ヤらせてください、オナシャス!」 代行「む~・・・まあ須賀君だっけ?結構ええ男やしええで~」 京太郎(エロいお姉さんやで全く) 京太郎「上脱がしますね」パサ 代行「ウチがや~る~」ジタジタ 京太郎(可愛いなぁー)モミモミ 代行「ん~?須賀君~ウチおっぱいあんまりないで~?でも可愛い~」ナデナデ 京太郎「んっ」チュッチュッ 代行「あんっ、あんまり乳首焦らさんといてや~」 京太郎「ハァハァ」ペロペロ 京太郎「そろそろ下触りますよ」クチュッ 代行「んっ」ビクッ 京太郎「おっぱいだけしか弄ってないのにすごい濡れてる」クチュクチュ 代行「ハァハァ、須賀君うまいな~」ビクビク 京太郎「赤坂さんもすごくエロいですよ」クリッ 代行「そこだめぇ、イッてまうっ」ビクビク 京太郎「どうぞ」クチュクチュ 代行「ああんっ!」ビビクンッ 京太郎「はぁ・・・次は気持ちよくしてください」スッ 京太郎「挿れますよ」グチュ 代行「んっ、ええで~、お姉さんが全部受け止めたる」 京太郎「ふっ!」ズン! 代行「あっ!」パンパン 京太郎「はっ、はっ」パンパン 代行「だめっあっ」ズンズン 京太郎「ふふ、口調変わるほど余裕ないんですね、可愛いっ・・・」ズンズン 代行「そっそんなことっ」パンパン 京太郎「くっ・・・もう出る・・・!」ズンズン 代行「来てっ・・・お姉さんの中にいっぱい出してやっ」パンパン 京太郎「うっ!!!」ビュルビュルッピュ 代行「京太郎く~ん、頑張ってや~♪」 京太郎「はい、また来ます、郁乃さん」 洋榎「なんやあの二人仲ええな」 絹恵「しかもいつの間に名前で呼ぶ仲になったんや・・・」 代行「ふふ、ひみつやで~」 京太郎「さて、次はどうしようかな」 京太郎「風越女子に行くか・・・また女子高だけど・・・」 風越女子 京太郎「どうも、須賀京太郎です」 美穂子「あら、あなたは上埜さんの所の・・・」 池田「須田だっけ?」 京太郎「須賀です、今自己紹介したんですけど」 京太郎「さて誰にしようかな、福路さんがいいなー」チラッチラッ 池田「誰と話してるんだし」 京太郎「いやっほう!福路さーん実はですね!・・・」 説明中- 京太郎「部長からのお願いなんです、ヤラせていただけませんか?」 美穂子「上埜さんのお願いならしょうがないわ、やりましょう」 京太郎「いえーい!」モミモミ 美穂子「きゃっ、誰も取りませんから、落ち着いてくださいね?」ナデナデ 京太郎「はーい」チュパチュパ 京太郎「福路さんのおっぱいおいしいです」チュッチュッ 美穂子「ふふ・・・赤ちゃんみたい」ナデナデ 京太郎「うう・・・もう我慢できない、挿れさせてください」ペロペロ 美穂子「んもう・・・どうぞ」パサ 京太郎「やっぱりおっぱい感じるんですね、もう挿れられます」ズンッ 美穂子「あっ!入ってくるっ・・・!」ズンッ 京太郎「入りました、動きますよ」ズンズン 美穂子「はっ!あっ!あっ!」ズンズン 京太郎「乳首も弄ってあげます」クリクリ 美穂子「はっ、気持ちいいですっ」パンパン 京太郎「くっ、すごい締まりだ・・・」パンパン 美穂子「だって須賀君がおっぱいばっかり弄るから・・・!」パンパン 京太郎「俺はおっぱいが大好きなんですよっ!」ズンズン 京太郎「もうイくっ、中に出しますよっ」 パンパン 美穂子「あん!私もイクっ!」ズンズン 京太郎「うっ・・・うおおお!」ビュッビュルビュルッ 京太郎「福路さん、ありがとうございました。部長によく言っておきます」 美穂子「あ、はい。また一緒に麻雀できるといいですね」 池田「結局何しに来たんだし」 京太郎「よし次だ、新道寺高校へ行こう」 京太郎「新道寺っちゅうとAブロックのほうの出場校か。そういや和やタコスの先輩がいるとか何とか」 新道寺 京太郎「どうも、須賀京太郎です」 煌「おや、見慣れない顔ですね、どちらから?」 京太郎「清澄高校麻雀部です」 煌「というと和達が通っている高校ですね。これはこれは、すばらです!」 京太郎「花田さんに頼もう!」 説明中- 煌「ふむふむ、事情は大体わかりました。でもですねー・・・」 京太郎「和や優希のためにもなるんです、オナシャス!」 煌「むむむ・・・しょうがないですね、お相手しましょう!」 京太郎「すばら!」カチャカチャ 京太郎「あ、ちょっと待ってください・・・まず足で弄ってもらえませんか」 煌「ずいぶんと注文の多い殿方ですね、まあいいでしょう」グリグリ 京太郎「あっ・・・いい!」ビクッ 煌「こんなことをされて興奮するなんて、すばらくなうですね」シコシコ 京太郎「いいです・・・気持ちいいです!」ビクビク 煌「ふふふ・・・」グリグリ 京太郎「くっ・・・気持ちよすぎる・・・」ビビクン 煌「もうイキそうなんですか?はしたない殿方ですね」グリッ 京太郎「うっ・・・出るっ・・・!」ピュッピュッ 京太郎「ふう・・・じゃあ次はこっちがっ!」ガバッ 煌「きゃっ!」 京太郎「ちょっと濡れてますね、弄ってて気持ちよかったんですか?」 煌「そ、そんなことは・・・ひゃん!」 京太郎「どうなんですか?」クチュクチュ 煌「うっ・・・」ビクビク 京太郎「言わないと挿れてあげませんよ?」クリクリ 煌「・・・すばらでしたっ」ビクッ 京太郎「よく言えましたっ」ズッ 煌「きゃっ!そんなっ、突然はっ」ズンズン 京太郎「ごめんなさい、よく聞こえませんでしたっ」パンパン 煌「もう・・・いじわるですねっ」ズンズン 京太郎(可愛い・・・っ)パンパン 京太郎「それにしても喘ぐのにイク気配はしませんねっ」ズンズン 煌「私は、ちょっとやそっとじゃトバないんですよっ?」パンパン 京太郎「そうなんですか、じゃあイカせてみせますよ!」ズンッ! 煌「あっ!さっきより激しいっ」ズンズン 煌「あんっ!あっあっ」パンパン 京太郎「トバないんですよね?じゃあ俺がイクまでイっちゃだめですよ」パンパン 煌「そんなっ、いけずですっ」ズンズン 京太郎「くっ・・・イく・・・!」ズンッズンッ 煌「あんっあっ」パンパン 京太郎「うっ・・・!」ドピュッピュッ 煌「すばらでしたよ、須賀さん」 京太郎「花田さんも良かったですよ。ありがとうございました」 煌「ではまた。すばらっ!」 久「さて、須賀君が帰って来たからもう一度打ってみましょう」 京太郎「もう負ける気がしません」ゴッ 咲「へえ・・・言ったね?」ゴオッ 京太郎は咲さんかわいいを連呼する機械になりました カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4457.html
穏乃「今日は二月にしてはいー天気だねー!」 憧「そーね。私も、あんたのそのジャージ姿を見てなかったら、まだあったかいって思える程度にはね」 穏乃「ん~?このジャージは冬用だからあったかいよ?」 憧「見てるこっちが寒いのよ!なんでこの季節に生足出してんのよ、あんたは!それ見て宥姉が気を失ったの忘れたの!?」 穏乃「な、なんだよー、ジャージ差別すんなよー、ジャージはどこにでも着ていける万能服なんだからさー」 憧「んなわけないでしょ!ったく、そんなんだから京太郎にも相手にされないんじゃないの、しずは!?」 穏乃「なっ、こ、ここで京太郎は関係ないでしょ!?」(カァー! 憧「そーやってムキになってる時点でバレバレだっての」 穏乃「ぅ……」 憧「そういえば、もうすぐバレンタインデーだけどどうするの?長野まで行ってチョコ渡すの?」 穏乃「チョ、チョコ渡したいなーとは思ってるけど……長野までいくのはお小遣い足りないし、なんていうか、め、迷惑かもしれないし……」 憧「まー、本州の真ん中から北側までチョコ持ってこられたら、なんていうかイロイロと断りにくいわね」 穏乃「そーいうことして嫌われたらイヤだし……でも、宅配便で送るのもなんだかなーって感じだし……」(ションボリ 憧(しずはしずなりに悩んでるのねー) 憧「じゃあ、バレンタインにチョコ渡すのは諦めるって方向でいいのね」 穏乃「――――それは……」(ベソ… 憧「いや、そこで半泣きになられても困るんだけど」 穏乃「だ、だってしょーがないじゃん、男の子にチョコあげたいなんて思ったの初めてなんだし!」 憧「あの穏乃がね~」 穏乃「な、なんだよー、私だって女の子なんだぞー、バカにすんなよー!」 憧「ハイハイ、拗ねない拗ねない。ったく、しょうがないわね~……」 穏乃「憧、携帯なんて取り出してなにするの……?」 憧「奥手なしずに代わって、私が一肌脱いでやるっつってんのよ――――あ、もしもし京太郎?」 穏乃「」 そしてバレンタイン当日―――― 京太郎「阿知賀子供麻雀クラブの面子で集まって麻雀大会すると聞いて!」(バーン 憧「ああ、それ嘘だから」 京太郎「よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!」 憧「ちょっ、なにもそこまでキレることないじゃん!?」 京太郎「憧ォ、テメエは俺を怒らせた……!この罪、どうやって償ってくれるんだ……!?」 憧「ぇ、あ、ゴメンなさい……まさか、ホントにそこまで楽しみにしてるなんて思わなくて……。な、なんでも言うこと聞くから許してよ……」(カタカタ 京太郎「……いや、なんでもとか言うのは止めようぜ。そーいうの言質に取られてなんかヒデーことされたらどうすんだよ」 憧「ひ、酷いことってなにするの……?け、毛虫ぶつけたりするのはナシだからね!?」 京太郎「…………そのままの憧でいればいいと思うぜ、ウン」(ナデナデ 憧「よ、ちょっと、頭撫でないでよ……!」(カーッ 京太郎「いやー、悪ぃ悪ぃ。奈良まで来て麻雀できないのかと思って、つい」 憧「うー、ちょっと見ないうちに麻雀バカに磨きがかかってるわね……」 京太郎「ハハハ!言うほど麻雀バカになっちゃいねーって!」 憧「どーだか」 穏乃「――――――――仲良いね、憧と京太郎って……」 憧「ハッ!?し、しず、これは別にあんたが考えてるようなものじゃないから!」 京太郎「考えてるようなものって、どんなの?」(ナデナデ 憧「あんたは口を挟まなくていいの!っていうか、いつまで頭撫でてんのよ!?」 京太郎「いやー、なんか触り心地良くてつい」 憧「あうぅぅぅー……!?」 穏乃「ヒドイよ……こんなのってないよ……!」 憧「ちょっ、拗ねないでよしず!もうっ、京太郎が悪いんだからね!?」 京太郎「俺ですか!?」 憧「そ、そーに決まってるでしょ!」 京太郎「なんでキレられてんのかわっかんねー……」 憧「ま、まあいいわ、今日あんたを読んだのには訳があるのよ」 京太郎「訳……?」 憧「そーよ。さあしずっ、準備はいーい!?」 穏乃「お、おー!」 京太郎「準備?」 憧「今日の日のための特別イベントよ!」 京太郎「――――で、なんで俺は阿知賀麻雀部の部室でチョコフォンデュを食べてるの?」 憧「今日はバレンタインでしょ。チョコ貰えそうにない京太郎のために、しずがわざわざ用意してあげたのよ!」 穏乃「え、えと、チョコ渡すだけよか、こーやってみんなで楽しめる形にした方が、きょ、京太郎も面倒臭くなくていいかなーて思って……!」 京太郎「面倒臭くなくて、ってどーいう意味だよ……」 穏乃「え?い、いや、だってほら、私みたいなのにチョコ貰っても、こ、困るじゃん、なんかさ……」 京太郎「なんでだよ。チョコ貰って喜ばねー男はいねーっての」 穏乃「ホ、ホント?」 京太郎「当たり前だろ。しかも、穏乃みたいな子が、わざわざチョコ用意してくれてるとか、男冥利に尽きるってもんだぜ?」 穏乃「そ…………そーなんだ、アハ、アハハハ」 憧(ホラ、なにやってんのよっ、京太郎も満更でもなさそーなんだし、ここで勢いに任せてチョコ渡しちゃいなさいよ!) 穏乃(チョ、チョコフォンデュ食べてる状況でチョコなんて渡せるわけないじゃん!チョコにチョコが重なっちゃうでしょ!?) 憧(そこはホラ、チョコの七対子とか対々みたいな感じでさ!) 穏乃(訳がわからないよ!) 京太郎(なんか穏乃と憧が揉めてるなー。にしても……バレンタインのチョコ代わりのチョコフォンデュか、なーんかちょびっとだけ悲しいなー。義理チョコでもいいから、穏乃とか憧から貰いたかったんだけど……) 憧「いいからさっさと渡しなさいよー!」 穏乃「そ、そんな大声で言わないでよ!?恥ずかしいじゃん!」 憧「恥ずかしい恥ずかしいって、あんたの恋路見守ってるこっちの方が恥ずかしいのよー!」 穏乃「こっ、恋路とかじゃないもん!も、もう少し仲良くなりたいなーってだけだし、と、友達として!」 憧「じゃあ、京太郎が誰かと付き合ってもいいんだ!?」 穏乃「そっ、そんなの絶対にヤダ!!」 憧「ホラッ、見たことか!」 穏乃「ちっ、違うもんっ、こ、これは友達が取られるの嫌って意味でのヤダだもん!」(バタバタ 憧「あ~~~っ、もうジレったいなー、この子は……!!」 京太郎「あ、マシュマロにチョコつけて食べるのウマイな……。こっちの苺もなかなか――――」 高鴨穏乃編……カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4396.html
一「あ~あ、透華ってば走ってどこかに行っちゃったよー」 京太郎「あ、あのっ、本当にさっき衣さんが言ってたことは誤解で――」 一「はいはい、分かってるから。っていうか、オッパイ大好きな須賀くんが衣を口説くなんて思ってないって」 京太郎「な、なんで知ってるんですか!?」 一「いや、そこで予想もしなかったって顔されても困るんだけど」 ハギヨシ「須賀様……」 京太郎「え?えぇ?」 呆れ返った一さんの言葉にうろたえてた俺に、ハギヨシさんが近付いてきて頭を下げる。 ハギヨシ「……申し訳ありませんが、透華お嬢様を連れてきていただけませんでしょうか?私はこれから皆様の昼食の準備をしなければなりませんし、今回は須賀様に取り成していただいた方が問題がスムーズに解決するはずですので」 京太郎「は、はあ……」 一「そだねー。っていっても、透華が拗ねてどっか行っちゃったのも須賀くんが原因なんだけどさ」 純「どーでもいーから早く飯にしよーぜー」 智紀「透華が戻ってくるまでお預け」 純「え~、マジかよ。おい京太郎、さっさと透華引き摺ってこい!」(ゲシッ、ゲシッ 京太郎「い、痛っ、蹴らないでくださいよ!?分かったから、分かりましたから!」 純さんの蹴りに追い立てられるようにその場を離れる。 肩越しに恨めしげな視線を送ってみたが、返ってきたのはハギヨシさんや一さんのすばらなスマイルぐらいだった。 「龍門渕さんを捜して、って言われてもなあ……」 下手な球場よりも広い敷地の中、龍門渕さんを見つけ出すのは至難の業な気がする。 京太郎「とりあえず、適当に思いついた場所を捜してみようか」 ――――それにしても俺、最近龍門渕さんを怒らせてばかりな気がするな。 京太郎「麻雀教えてもらったり、色々よくしてもらってるのに申し訳ないぜ」 京太郎「それで……思いつく限りの場所は捜したんだけど、龍門渕さんの姿がどこにも見えねえ」 一通り見て回ったはずなんだけど、それで発見できないってことは……どこだ。 京太郎「まさか帰っちゃった、ってことはないだろうし――――ん?」(ムゥ~ン 腕組みして頭を悩ませていた時、ふと背後に違和感を感じてそちらの方へ耳を傾けてみる。 京太郎(あれ、このやけに不機嫌そうな声って……) ???「フ、フン、さっきから同じところをグルグルと……真面目に捜す気がありますの、京太郎は!?」 京太郎「……………………」 後ろの方に並んでいる自動販売機と自動販売機の間。 そこにすっぽり挟まる形で隠れている人に、どうしようもなく見覚えがあった。 ???「ちょっとみんなが気になって戻ってみたら、私のことを捜しにいったまま帰ってこないと聞いて心配してみれば……」(ブツブツ 京太郎「龍門渕さん、見つけましたよ」 透華「ふえっ!?ど、どうして気付きましたの!?」 京太郎「どうしてって、そんな場所でブツクサ言ってたら気付きもしますって」 貧にゅ――スレンダーな体をしている龍門渕さんとはいえ、やっぱり自販機の間は狭かったんだろう、モゾモゾズリズリと隙間から抜け出した後、いつもの調子でふんぞり返って断言してくれた。 京太郎「あそこでなにやってるんですか……」 透華「なにをやってるか?フン、そんなもの決まってるでしょう、私のことを捜し回っている京太郎に気付かれないよう尾行ですわ!」 透華「べ、別に?急に走って逃げた手前、気まずくて声をかけられなかったわけではありませんわよ!?」 京太郎「は、はあ、そうなんですか」 透華「……な、なんですの!?私が嘘をついてるとでも!?」 京太郎「いやいや、そんなこと思ってませんて!絶対に、誓います!」 透華「っ…………な、なら……許し、ますわ」 自分でも相当無理のある言い訳だと――――とにかくまあ、俺の誓うという言葉に納得してくれたはいいが、それっきり龍門渕さんは俯いてしまう。 やっぱり恥ずかしかったに違いない。黙りこくったまま、顔を真っ赤にして肩を震わせている姿は……どう表現すればいいのか、妙に庇護欲をそそられるというか。 京太郎(そう、あれだ、優柔不断な時の咲に似た感じだ) 直接、口にすると洒落にならない爆弾になる予感がしたので、あくまで心の中でだけ呟いておく。 透華「………………わ、悪かったですわ。どうでもいいことに目くじら立てて、当たり散らした挙句、逃げ出したこと」 京太郎「ハハ、あ、あんま気にしてないから無問題です」(モーマンターイ 透華「私がそれでは納得いかないから謝ってるんですわ。だからそこは素直に感謝しておけばいいのです!」 何だかんだで責任感とかが強い龍門渕さんらしい言葉。 まだ顔が赤かったり、そっぽを向きながらだったりするせいで威厳は微塵もないけど、それの代わりを果たすナニカは十分に秘めている――はずだ。 透華「じゃ、じゃあさっさと戻りますわよ!ハギヨシが食事を用意してますし、純が早くご飯を食べさせろとうるさかったですし!」 そう言って踵を返して、ハギヨシさん達が待っている場所へ戻ろうとする龍門渕さんに、ふとした悪戯心が湧き上がる。 言っても大丈夫なのかという不安はあったけど、この広いプール施設を捜し回らされたことへの小さな意趣返しいうことにしておこう。 京太郎「心得ました、お姫様」 透華「――――――ッ、ハ、なにっ、ぇ!?」 なにふざけたことを言ってるんだ、ぐらいの反応が返ってくると思っていたんだけど、コレはもしかして失敗したか? ギョッとした顔でこっちを凝視して固まった龍門渕さんの顔、そして体と一気に赤く染まっていく。 透華「きょ、京太郎、あ、あななた、いき、いきなり何を言って……!?」 京太郎「え、や、アハハッ、すみません、ちょっとしたジョークのつもりだったんです……!」 透華「え……ジョー、ク?」 京太郎「そ、そう、ジョーク、俺の友達相手にたま~に言うリップサービスっていうか!」 透華「そ、そうでしたの――――ん、友達?」 透華「京太郎、その友達っていうのは……」 京太郎「え?あ、まあ当然のように女の子ですけど。さすがに男相手にお姫様、なんて言いませんしね」 透華「あっ、当たり前ですわ!何をたわけたことを言ってますの!?」(ショボン 京太郎(声の大きさと反比例するように、頭上の髪の毛が萎れちゃってる……) 透華「そういえば、京太郎に一つだけ聞きたいことがありましたわ」 京太郎「え、なんですか?」 もうちょっとでハギヨシさん達の姿が確認できる距離まできたところで、ションボリと落ち込み気味に歩いていた龍門渕さんに質問を投げかけられた。 透華「衣達は名前で呼んでますが……そ、その、どうしていまだに私のことは苗字で呼ぶのですか?」(オズオズ 透華「も、もしかして密かに私のことが苦手だったりしますの?」(オドオド 京太郎「いやいやっ、そんなわけないですよ!これって理由もないんですけど、呼び慣れた感じがするから――――」 透華「そう、そんな理由でしたのね」 ホッと貧そ――フラットな胸を撫で下ろして顔を上げた龍門渕さんは、いつもの自信に溢れた力強い顔をしていた。 透華「それでは命じますわ、京太郎。私のことは今後、『透華』と呼ぶこと!これを守らないのなら、もう麻雀は教えませんわよ」 京太郎「え、ええっ?どうしたんですか急に……」 透華「どうしたもこうしたもありませんわ!私だけ仲間はずれな呼び方が我慢できませんもの!!」 透華「感謝なさい、この龍門渕透華の名を呼べる男性は、父やハギヨシを除けば京太郎、あなたが初めてですわよ!」 京太郎「は、はあ、それは光栄なことですね。ありがとうございます、龍も……透華さん」 透華「――――――」 京太郎「透華さん?」 透華「―――――も、もう一回呼んでみなさい」 京太郎「透華さん」 透華「…………フフ、フッフッフッフ!!」 京太郎「いきなりニヤニヤしだして……怖いですよ」 透華「フフフフッ、オーッホッホッホッホ!」 京太郎「おお、いかにもお嬢様な笑い……生まれて初めて見た」 よく分からないけど、とにかく透華さんの機嫌も直ったことだし良しとしておこう。 透華「遅くなりましたわ。さあ、今日も張り切って練習に励みますわよ!」 衣「意気軒昴か、心地好き気炎なるぞトーカ!」 一「最近透華、いつも以上に気合入ってるよねー」 純「まあいいんじゃねーの?県予選も近いんだし」 智紀「残り一ヶ月、ぐらい」 透華「去年の雪辱を果たすためにも、県予選は確実に突破しないといけませんわ」 純「そーだな、去年の借りは返してえよな」 一「前とは違うってこと、全国に教えてあげないとね」 智紀「全国強豪の牌譜は揃えてる」 衣「フッ……衣達とまともに打ち合うことを恐れ、他校を跳ばすことに腐心した軟弱者共を、今年こそ黄泉路に叩き落としてくれる!」 透華「ええ、ええ……!必ずや勝ちましょう。県予選を勝ち抜き、そしてまた私達全員揃って東京へ――――?」(ハテナ 透華「……ところで、京太郎の姿が見えませんけど、今日はまだ来てませんの?」 純「京太郎の奴なら、県予選近いからしばらく清澄の麻雀部の方に専念するって言ってたぜ?」 透華「え?」 衣「業腹だぞー!せっかく京たろーも衣が遊んでやれる程度になってきたのにー」 智紀「男子三日会わざれば刮目して見よ」 一「意外とここで出稽古する必要ないぐらい強くなっちゃったりねー」 透華「フ、フフン、そんなオカルトありえませんわ」 一「そっかなー?」 透華「そうですとも、ええそうに決まってますわ!」 透華「ま、まあ、大事な大会ですし、元々所属している部で練習するのは当然のことですけど……それで、そのー……」(ミョミョミョ 一「(おー、アホ毛がソワソワしてるよ……)ああ、次ここに来るのはいつか?」 透華「え、ええ、まあ?京太郎はこちらが招いた客人ですし、そう、そのぐらい把握しておきませんと、ねえ?」(シャッキリ! 一「(我が意を得たり、かな?)えっとね、たぶん県予選終わるまでは来ないんじゃないかなー」 透華「……え?」 智紀「連休に合宿に行ったり、いろいろしなきゃって言ってた」 純「そういやそれの準備が大変だー、ってちょっと前にぼやいてたなぁ」 透華「…………ええ?」 一「あれ?聞いてなかったっけ」 衣「前に皆でプールに行った時に聞いたぞ、衣も」 透華「………………えええ?」 純「そーいやあん時、なんかやり遂げてやったぜってドヤ顔でずっとニヤついてたもんな、お前」 智紀「右から左?」 透華「た、たぶん」(ショビーン 一「あー、アホ毛が萎れちゃった」(アチャー 純「おーい、ハギヨシー。透華の奴がまたへこみだしたぞー」 ハギヨシ「畏まりました。さ、透華お嬢様、カモミールティーをどうぞ。これで気を落ち着かせて県予選に向けての特訓に励んでくださいませ」 透華「あ、ありがとう、ハギヨシ……」 一「一応、須賀くんだって敵校の一員だしね、変に迷惑かけたくないとも言ってたよ」 純「清澄とか今年初参加の無名もいいとこなんだから、そんなもん気にしなくていいんじゃねーの、とは言ったけどなー」 智紀「油断は禁物」 衣「フン、手の内の一つや二つ知られたところで、有象無象相手に衣達の勝利は揺るぎなし!」 一「そりゃ、衣はそーだろうけどね。県予選当日はほぼ満月になるはずだし」 純「京太郎にゃ悪いが、今年も俺らが県予選頂きだな」 智紀「必ず勝つ」 衣「オー!!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4446.html
奈良――松実旅館宥のこたつ部屋 玄「…………暇だねー、おねーちゃん」(ゴロー 宥「うんー、そうだね玄ちゃん……」(ゴローン 玄「暇だからお話しよーかー……」(ゴローニャ 宥「なんのお話するのー……?」(コロコロ 玄「えっとね、それはもう決めてあるんだけど、京太郎君のこと……」 knock…knock… ??『そこから先の話、私も混ぜていただけますか?』 玄「むむっ、凄まじいおもち力……!何奴!」 宥「わわ」 和「なんですか、おもち力って……。というか、須賀君のことで話をするから来てと言ったのは玄さんじゃないですか」(ガラッ 玄「アハハ、そーでしたー。それにしても、日々おもち力を向上させているようですなー。こりゃおねーちゃんもウカウカしてられないよー?」 宥「わ、私なの……?」 和「相変わらずのセクハラ発言ですね……」 玄「いやー、和がうちの旅館に泊まってくれてるのが嬉しくて、つい」 和「……まあ別に構いませんが。それで、須賀君の何についてお話するんですか?」 玄「それはもう当然――――京太郎君ってホントはどんな子が好みのタイプなんだろうね、だよ!参加条件は私以上のおもちを持ってることでー!」 宥「お、おもち……」(プヨプヨ 玄「心配しなくてもおねーちゃんのおもちは全国レベルだから、この話の参加条件は満たしてるよ!」 宥「あうぅ……」(カァ… 和「一部の人が聞いたら暴動を起こしかねない参加条件ですね」 玄「しょうがないよー。そうでもしなきゃ話に混ぜてー、って子がいっぱい来ちゃうもん」 和「いくらなんでもそれは…………否定しきれませんね」 宥「京太郎君、かわいいお友達いっぱいだからー……」 玄「そうそう、お友達がいっぱいなんだよねー」 和「文字通りのお友達ばかりな点については、この際目を瞑っておきましょう」 宥「しかたないよ……今の京太郎君は麻雀が一番大切だから……」 玄「ダメだよおねーちゃん。そんな、いつか自分のところに帰ってきてくれるって信じてます……的なこと言うのはズルだよ、抜け駆けだよー?」 宥「わわ、そ、そんなつもりじゃ……」 和「宥さんは独特の……なんといいますか、良妻賢母になる雰囲気を持っていますからね。男の人からすれば、趣味や仕事に理解あるタイプは好感度高いはずです」 宥「…………そ、そうかなぁ、え、えへへ」 玄和(か、かわいい……) 玄「さ、さて、おねーちゃんがかわいいのはひとまず置いといて。和を呼んだのは、京太郎君の最新情報を聞かせてもらうためです」 和「最新情報、ですか」 玄「そう!その情報と、いろんな女の子とのエピソードを照らし合わせることで、今の京太郎の好みのタイプを導きだすのです!」 和「まず、照らし合わせるだけのエピソードがあることがおかしいと指摘すべきなんでしょうか……」 玄「その辺は……ほら、もうあきらめて受け入れたら気が楽になるよ!」 和「なんて後ろ向きなポジティブさ」 玄「あー、あー、聞こえない聞こえない」 和「子供ですか……。とりあえず、ここ最近の須賀君の話をすればいいんですね?」 玄「いぐざくとりー、だよ!」 和「では……まずは私とのやり取り辺りからお話します――――」 ケース1:原村和の場合 昼休み 和「あ、須賀君、今日は学食ですか?」 京太郎「おお。今日のレディースランチ、ちょー美味しそうだったからな。図書室辺りにいるだろー咲の奴を引っ張って、な?」 和「また代わりに注文してもらうんですね」(ジト… 京太郎「Exactlyでございます」 和「クスクス……そういうところは変わらないんですね」 京太郎「そういうとこがどこなのかわっかんねーけど、まあな!美味しいものを食べたいっていうのは、ごくまっとーな欲求だからしかたないぜ!」 和「フフ…………あ、そうだ須賀君?もしよければですけど、レディースランチの注文、咲さんの代わりに私が――――」(モジ… 京太郎「いや、それは悪いからいいよ。学食で二人一緒に飯食ってて、変な噂立てられたら和が困るだろーし」 和「そんなの別に私は気にしませんけど……」 京太郎「ハハッ、そんな無理しなくても大丈夫だって。じゃ、俺、咲の奴連れ出しにいってくるな!」 和「あ、ちょっと……!?」 和「………………なんなんでしょうね、最初の頃はあんなにアプローチかけてくれてたのに、こちらが意識し始めたら、それに反比例するように、部活仲間としての扱いしかしてもらえなくなっていく虚しさ」 玄「むう……それはなかなかキツいものがあるねー」 宥「で、でも、部活で毎日会えるのはとっても羨ましいなぁ」 和「………………」 宥「ふえ?」 玄「そ、その沈黙……まさか、まだなにかあるのですか!?」 和「いぐざくとりー、というやつです」 おもち組に反撃の狼煙を上げさせないと…――――」(モク…モク… 和「お疲れ様です……あれ、まだ須賀君だけですか、部活に来てるの」 京太郎「――――」(モク…モク… 和「……あ、この間の大会のみんなの牌譜ですね。もしかして整理してくれてるんですか?ありがとうございます」(ニコッ 京太郎「――――」(モク…モク… 和「…………えっと、す、少し喉が渇いちゃいました。紅茶淹れようと思うのですが、よければ須賀君も飲みますか?」(グギ… 京太郎「――――あぁ……」(コク…コク… 和「ぁ……じゃ、じゃあ、今から淹れてきますね!」(パァ…! 京太郎「…………そっか、ここは七索ツモるのわかってたんだから、日和らずにこれ切ってだな――――」(ふんふむ 和「お、お待たせしました!あの、このクッキー、お茶請けに家で焼いてきたものなのですが……よかったら、ど、どうぞ――」 京太郎「――――っし、ひとまずこれで終わり…………あれ、和いつ部室に来たんだ?声かけてくれればよかったのに」(ニコッ 和「」 京太郎「和?おーい、和ー、どうしたー?」 和「なんでもなぃです。須賀君、お茶飲みますか……?」(プルプル 京太郎「え、いいの?貰う貰う!」 和「お茶請けにクッキーもありますから、どうぞ」 京太郎「おー、サンキュー。頭使ったんで糖分欲してたんだよー。さすが和はよく気が利くなー、いいお嫁さんになれるぜ」 和「ア、アハハ、あ、ありがとうございます……」(プルプル 玄「…………の、和ちゃん」(オロオロ 和「今の須賀君にとって、私なんて牌譜以下の存在なんですね?フフ、そうですか……」(グスン… 宥「ち、ちがうよー……きっと牌譜の見直しに集中してたからで……」 和「同じことされたとして、宥さんは集中してた、で納得できますか?」 宥「………(想像中)……………あうぅ」(グスン… 玄「わわ、お、おねーちゃん、痛いの痛いの飛んでけだよ!」ナデナデ 宥「ありがとー、玄ちゃん……」 和「泣きたいのは私の方ですよ……」 玄「の、和ちゃんもよしよーし」ナデナデ 和「グスン……」 京太郎「それにしても急な話ですねー。うちに泊まりにきませんか、なんて」 玄「うんゴメンね。どうしても京太郎に参加してもらいたかったんだ……」 京太郎「参加……?」 玄「うん――――」(ガラッ 宥「ぁ……京太郎君、い、いらっしゃい」 和「遠路はるばるお疲れ様です、須賀君」 京太郎「宥さん……に、和?」 玄「エヘン!今日、京太郎君に我が松実旅館に来てもらったのには理由があります!」 京太郎「はあ……」 玄「和ちゃんからいろいろ話を聞いた結果、京太郎は少しお休みが必要だとわかりました。ので、これから京太郎には私たち三人と麻雀を打ってもらいます!」 京太郎「ふんふむ」 玄「喰いタン赤ありの東南戦十半荘の合計ポイントの高さで勝負。それでもし京太郎君の収支が、私たちの誰かよりも低いポイントだった場合――――」 京太郎「ククッ……いいですよ、やりましょうか」 玄「最後まで聞かずに即決しちゃった!?」 京太郎「いいんです……話を聞こうが聞くまいが。どうせ、麻雀することに変わりはないでしょ?」 玄「な、なるほどなるほどー……これは確かにお休みが必要のようだよー」 宥「―――」(グッ 和「真剣勝負ですよ、須賀君。もし、これで私たち……いいえ、私が勝ったら――――」 京太郎「……?」 そして勝負の幕が上がり……決着する! 玄「これが……私の運命のツモ!」 京太郎「う……!」(ざわ… 玄「ありがとう……また、会えたね」 宥「前の局で切ったばかりなのに……玄ちゃんのところに……ドラが」 和「山にあるんだから、引けて当然なんじゃ……?」 玄「ツモ……8000・16000!……まくったよ、京太郎君……!」 京太郎「だー!わかった、参りました俺の負けです!」 宥「わわ、お、おめでとー、玄ちゃん」 和「と、当初の予定と違う流れですが……おめでとうございます」 玄「うん、ありがとう!」 京太郎「…………それで、負けた時の話、全然聞いてなかったんですけど。俺はなにをすればいいんでしょーか」 玄「エヘヘ。えっとね、実は京太郎君に一つお願がありまして――――」 次は……宥姉?ーっと、いらっしゃいませー。松実旅館へようこそー……」 憧「ブッ……ホ、ホントだ!ホントに京太郎ってば松実旅館で従業員やってる!」 穏乃「アッハッハッ!苦しゅうない、苦しゅうないぞー」 京太郎「メゲるぜ……」 灼「これから数日、お世話になります……」 晴絵「負けたらなんでも言うこと聞くって条件で麻雀対決して、最後の最後でまくられたんだって?災難だったねー」 憧「律儀に守って従業員やる必要なかったんじゃないの?」 京太郎「いいんだ……あれは、ただの点棒のやりとりなんかじゃない……。プライドを懸けた真剣勝負だったから……!」 晴絵「いちおー、ここまで至る経緯は聞いてるけどさ……あんまり変わってないよーな」 憧「そも、最初は和の現在の境遇を改善させるために発案したのよね、たしか」 穏乃「うん、そー聞いてるよ。あーぁ、私も参加したかったなー……」 京太郎「なんだよ、穏乃も俺になんかやらせたいことあるのかよ……」 穏乃「え、えっと、別に変なこと命令したりする気はないんだけど……。その、わ、私と一緒にさ、山の――――」 玄「やめるのですっ、しずちゃん!うちの従業員さんにツバつけるのは無しだよ!」 穏乃「ツ、ツバ!?そんなバッチいことしないよ!」 玄「むむー、私の目が黒い内は京太郎君にちょっかい出すのは禁止だからね!」(グイッ 京太郎「わっとと……あのー、玄さん、当たってます……腕におもちが当たってます……」 玄「…………当ててるんだよ♪」 京太郎「えぇー……」 晴絵「アハハ!うちの面子だと難しい台詞がさらっと出たねー」 穏乃「……」(ペタペタ 灼「気持ちは、わかる……」 憧「っていうかさー、この状況って……」 玄「一緒に旅館のお仕事がんばろーね、京太郎君!」(ニコッ 京太郎「……わかりました、玄さん」(ニコッ 和「鳶に油揚げをさらわれる、という奴ですよ、ええ……」 憧「和、いたんだ……」 和「はい……休みを利用した長期宿泊、まだ半分しか過ぎてないので」 灼「それは辛い……」 和「うぅー、納得いきません……再戦、再戦を要求します……!」 ifエンド(プロトタイプ)――松実旅館へようこそ1
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4347.html
「あはっ、すこやんちゃんと見えてる……?んんぅ」 「今私は京太郎くんの上に跨ってるよー」 「……京太郎くんの、すご……これ、私の膣内に入っちゃうんだ……」 「こらっ、京太郎くんは暴れちゃダメだって。京太郎くんは、私たちの『肉バイブ』なんだからっ」 「ふふ、じゃあ、挿入れちゃうね……。すこやん、恋人が親友に寝取られるとこ、しっかりみててよっ」 ジュプ… 「ふわぁっ!これっ♥、すごいぃっ、思ってたよりずっと、凶悪ぅ……♥」 ツププ…ゴリュッ 「い゛い゛っ♥奥、奥まで来たぁ♥ほ、ほら全部、挿入っちゃった……」 「だ、だめぇっ♥挿入れただけなのに、挿入れただけで、イッひゃうっ!」 「~~~ッッ♥あはぁ、だめ……他のことなんて考えられなくなるぅ♥」 「京太郎くん、私もうダメだよぉ♥動けないからぁ……バイブの京太郎くんが動いて……?」 「ひぐっ!?あっ♥そんないきなり、激しっ!」 ゴリッゴリュッ 「そんにゃ奥突いちゃだめっ♥子宮の入り口突かないでぇっ♥」 ズニュウウウウ 「ひぃっ、おまんこの中、掻き出されるぅ♥」 ズプッ 「またっ、また奥まで来たっ♥子宮口っキスされちゃってるよぉっ♥」 「はぁ、膣内でまたおちんちん大っきくなって、ビクビクしてるぅ♥」 「きょうたろ、くん、肉バイブの癖に、イキたいのかなっ♥」 「キてっ、そのまま膣内に♥子宮に京太郎くんのザーメン叩きつけてぇっ♥」 ドプッビュルルルルルルルッ 「ふわあああああああッ♥熱い、熱いザーメン子宮に叩きつけられてるぅ♥」 「あ、イくっ京太郎くんのザーメンでわらひイッひゃうぅ♥」 「っ♥んお゛お゛お゛お゛ぅぅぅ、イッてるぅ、中出しされてイッちゃってるぅ♥」 「はぁっ、はぁ――す、すこやん、これで実況、終わるね……」 「も、ダメ――」 【こーこちゃんおわり】
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6058.html
《星は儚く輝く》 私は強い。同年代で私に勝てる人なんていない。 皆皆、私の前では無力。他の人が手を揃える前に私がアガる。 そうだったはずなのに。 そんな私の前に二人、トクベツな人が現れた。 最初は部活の先輩、宮永照。 場の支配をものともせず、ばしばしアガられて負けた。 悔しい。ほんとに悔しかった。 なにより澄ました顔がよりいっそうむかつかせた。 二人目は喫茶店の店員、須賀京太郎。 テルにリベンジしようと思って、つけた先の喫茶店で四人目として卓に入ってきたのだけど、安々と私の支配を抜けてきた。 テルにも負けたし本当に最悪だった。 むかつく……けど…… 私よりも強い人が同年代でもいる。 そう思うと、世界が少し開けた気がした。 テルは凄い。 強いのにそれを変に誇るわけでもない。 格好いいというのが相応しいのかもしれない。 なのに私達、身内の前ではお菓子が大好きな一面を晒してて、ちょっと可愛いかも。 きょーたろーは話してて凄く楽しい。 私と話をする時、時折嫌な顔をする人が多いけど、きょーたろーは全くそんなこと無い。 しかも色んな話題を振ってくれて飽きることもない。 麻雀の腕はそんなにだけど、何故か負ける。きょーたろーも私と同じだ。 だからかな?ちょっと親近感。 そんな二人が大好きだ。 きょーたろーが真剣に麻雀を練習し始めた。全国を目指すみたい。 確かに私との勝率は悪くないけど、私が抜けた途端がくっと勝率が下がる。 色々と試行錯誤しながら勉強してるきょーたろーの顔はちょっとだけカッコイイ……のかも。 でもちょっとムカつくことがある。 野依プロに頭を撫でられたときはあんまり抵抗しないのに、私が撫でると凄く嫌がる。 生意気。 そういう態度はちょっとカワイイけど、もうちょっと撫でられてもいいじゃん。 もしかして……そんなわけない。なんにもない。 顧問の先生からきょーたろーと練習してもいいって許可をもらってから一ヶ月。 きょーたろーのおかげでプロの人たちからの指導を受けられ、私はかなり上手くなった。 高校に上がった頃の気持ちなんて欠片も残ってない。 他の人に負けるわけない、なんて思いもしないけど、私は強い。自信を持ってそう言える。 きょーたろーもかなり上手くなった。もしかしたら、本当に全国にいっちゃうかも。 でも、きょーたろーはきょーたろーだ。 たくさん下らない話をするし、悪ノリにも付き合ってくれるし、軽口も叩き合える。 今の私ならちゃんと言えるよ。自分の気持ちをちゃんと言えるよ。 きょーたろーのこと好きだって。 でも、聞いちゃった。聞こえちゃった。 きょーたろー、野依プロのことが好きだって、だから少しでも近づきたくて真剣に麻雀やり始めたって…… 私は応援するよ。 好きな人には幸せになって欲しいもん。 それからテルも。 妹が全国に来るみたい。 どこであたるかなんてわからないから決勝までいって闘わないとね。 ごめんね、きょーたろー。 テルのことは手伝ってあげられるけど、きょーたろーは手伝ってあげられない。 だから応援。 なんて声かけたらいいかわかんないけど、応援してるから。 きょーたろーはすごく頑張ってた。怖いぐらいに。 休憩時間、自分達の試合もあったけど、きょーたろーの試合見てた。 最後の試合はこっちの結果発表もあって見れなかったけど、ぎりぎりの逆転で、あぶなっかしいけど一位の人に勝ってたみたい。 でも……個人戦はその一戦で決まるわけじゃない。 たったの二。それだけの差をつけて、五位の人がきょーたろーを抜いて三位になった。 私は急いできょーたろーを探した。 スミレが電話をいっぱいかけたのに出なかったし…… 会場内で見つからなかったから外まで行って探した。 見つけた時、きょーたろーは魂が抜けたようだった。 目は斜め下を彷徨わせ、足取りはまるで重りでもついてるようにほとんど引きずった歩き方。 声をかけても反応しなかったから思わず手を掴んで振り向かせた。 ようやくこちらを向いた目はこっちを見ているはずなのに見てなかった。 普段有り余ってる元気は欠片も感じられない。 違う…… 私の知ってる京太郎と違う。 元気を出して「よぉ、淡!」って言ってよ。 元に戻って欲しい…… でも声のかけ方なんてわからなかった。 あんなに頑張ってたきょーたろーが三位に入れないなんておかしい。 だから慰めようとして難癖をつけてしまった。 結果は逆効果。 私、駄目だよ。 慰めたいなんて思ったの初めてだもん。 こんなに親しくなったの初めてだもん。 こんなに好きになったの初めてだもん。 スミレに叩かれて、きょーたろーが去っていって、きょーたろーのこと苦しみから助けてあげられなかったとわかったら悲しさが、自分の無力さが、それに対する悔しさが、涙になってこぼれた。 ごめんね。ごめんね、きょーたろー…… きょーたろーから連絡があった。 少し疲れた声してたけど、それでも元気な声だった。 ごめんって言ってきたけど、バカって返した。 バカってなんだよバーカって、冗談交じりな声で返してくれた。 自分がバカなんて知ってるよ。 もう聞いたもん、自分から。 そう、こんなんでいいんだよ。 私達の関係なんて。 バカって言ってバカって言われる、こんなやり取りをしながら笑いあって、ずっと友達でいられたらいい。 でも、ちょっと待ってよ。 もうすぐ雨はあがるから、そしたら星が輝いてるから――― カン!