約 969,021 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6425.html
【11月第2週 平日】 京太郎「そういや、こっから先ってあんまし目標とかないんだよな」 京太郎「久々にダラダラしてこー」 京太郎「はぁー……」ダラダラ 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「眠いなぁ、学校終わったら寝よ」 霞「もうそんなこと考えてるのね……呆れた」 京太郎「授業中に寝ようと考えないあたり素晴らしい学生だと思いますけどね!」 霞「素晴らしくは無いでしょう……」 京太郎「そうですかね?」 霞「当たり前よ、もう」 京太郎「そうだ、どうせですし一緒に行きませんか?」 霞「別にいいわよ、行きましょうか」 京太郎「そういえば霞さんの服って……」 霞「何かしら?」 京太郎「なんかおば「それ以上言ったら……」」 霞「ね?」ニッコリ 京太郎「」ゾクッ 京太郎「でも、18の女性がそんな服だったら……毛糸のシャツに微妙な丈のスカートって……」 霞「……しょうがないじゃない」 霞「スーツだってパッツンパッツンになっちゃうし、緩い服じゃないと……」 京太郎「まあそりゃあその胸ですしね……」 霞「そうなのよね……」 京太郎「……あ!」 霞「何か思いついたの?」 京太郎「これから冬なんで縦セーターとかどうっすかね!」 霞「縦セーター?」 京太郎「俺としては袖が少し余ってるくらいが好みなんですけど授業とかもありますしそこはいいとして!なるべく色は白とかがいいと思います!」 霞「そうね、たまに着ている子いるものね、セーター……久しぶりに手作りしてみようかしら」 京太郎(よし、いい調子だ!) 京太郎(巨乳がはっきり出てくる服ランキングでは間違いなく上位に食い込むレベルの縦セーター!これを霞さんが着れば……) キーンコーンカーンコーン 霞「あっ、相談ありがとうね、それじゃあ部活で」フリフリ 京太郎「え?アッハイ」 京太郎(夏には夏なりの良さもあるが冬にも冬の良さがあるんだ……) 咏(朝から何考えてんだろあいつ……) 和(何か良からぬことを考えてるみたいですね……) 京太郎「今日は購買まで出向くか……」 京太郎「そういえば購買には伝説のメロンパンがあるんだっけ?」 京太郎「あんま人いねえし買えるかな?」 おばちゃん「お、お兄ちゃん一番乗りだね、買ってくかい?」 京太郎「本当にあったよ……じゃあ一個だけ」 おばちゃん「はいよ」 京太郎「早速食べてみるか」パクッ 京太郎「ん……これは……」モグモグ 京太郎「おいしい!」テーレッテレー! 京太郎「すげえ美味いな、外はサックリ中はふんわり、なぜか普通のより甘いし……」 京太郎「一人だけど、なんかやる気出たな!」 京太郎「文化祭の敗北命令『千里山に貸し出し』されること」 京太郎「まさか男子一人で女子高に侵入できるとはな……ぐふふ」 京太郎「とりあえず泉にでも迎えに来てもらお」ピッピッ 雅枝「というわけで今月から偶に須賀京太郎がこっちにも来るようになった、みんな仲良くするようにな」 京太郎「三箇牧高校一年の須賀です!今日はよろしくお願いします!」 「あれが全国一の人かー」 「テレビで見たけど、実物もええなー」 「ウチ教えてもらお!」 「あー!ずるいずるいウチもー!」 ワイワイ ザワ…ザワ… ガヤガヤ キャーキャー 京太郎(ああ、これがチャンピオンの優越感かぁ……可愛い人たちばっかりだし、ずっとここにいようかなぁ) 「須賀くんこっち来てー」 京太郎「はい!ただいま!」 怜「ストーップ、タンマやで京くん」 竜華「今日はウチらとおらへん?」 京太郎「は、はぁ、大丈夫ですけど……どうして?」 怜「せっかく大会も終わったんやから、あんまり打つのもあれやしな」 竜華「せやからこっちこっちー」 京太郎「でも部活しないでいいんですか?」 怜「もうすぐウチらも引退やからなー、竜華ー膝枕ー」 竜華「怜は甘えんぼさんやなぁ、はい」ポンポン 怜「おおきにー」スリスリ 竜華「気持ちええ?」ナデナデ 怜「竜華の太もも最高やぁ」 竜華「ふふっ、良かった」ナデナデ 京太郎「……あのー」 竜華「あ!ごめん京くん、忘れとった!」 京太郎「まあ、いいんですけどね……」 京太郎(目の保養にもなるし……それにしても) 京太郎「竜華さんの膝枕かぁ……」 怜「羨ましいやろ?」 京太郎「正直とっても!」 竜華「怜!それに京くんも!」 京太郎「竜華さんがそんな太ももだからいけないんですよ!」 竜華「どんな言いがかり!?それに京くんも前したやろ?」 怜「……いや、私がしてもろただけやな」 京太郎「そうですよ!怜さんはしてもらってるのに俺がしてもらってないのは不公平ですよ!」 竜華「せやからどんな言いがかりなんやそれ!」 怜「まあまあ竜華、京くんもしてもらいたがっとるやん」スクッ 竜華「……もう、わかったわ」ポンポン 京太郎(まさか本当にやってもらえるとはな……) 京太郎「それじゃあ失礼して……」トン 竜華「……どうや?」ナデナデ 京太郎「えーっと……すごく、いいです」 竜華「そ、そっか、それは良かったわ」ナデナデ 竜華(人前やないけど、なんか恥ずかしいわこれ)カァァ 京太郎(いいなぁ、これぇ……)ホッコリ 怜「…………」 怜(京くんが竜華に甘えとるのも、竜華が京くんに甘いのも……) 怜(ちょっぴり不満やな)プクー 雅枝「ほな今日はここまでや、暗くなるのも早ぅなってきとるから寄り道はせんようになー」 「お疲れ様でしたー!」 京太郎「充実した部活だったなー!」 京太郎「まあ、充実してても、どうせこっちの方に帰る人もいないだろうからな……はぁ」 京太郎「三箇牧だったら誰かと帰れるんだけど」 京太郎「ダメ元で誰か誘ってみるか」 京太郎「怜さーん、帰りませんか?」 怜「ん?ああ、ちょっと待っとってな」フキフキ 京太郎「何してるんですか?」 怜「習慣なんやけどな、昔の」 怜「まだ一巡先が見えるようになる前の頃、こうやって部活の後掃除しとったから」 京太郎「へー、そんなことが……ん?」 京太郎「怜さん、今何て?」 怜「一巡先が見えるようにな「……は!?」」 京太郎「一巡先が見える!?」 怜「?話しとらんかったっけ?」 京太郎「知らないですよ、何ですかそのトンデモパワー」 怜「……せやったっけ?」 怜「ほな帰りながら話すわ」 怜「――そんなわけで、去年倒れて生死の境をさまよってから見れるようになったんや、一巡先が」 京太郎「へ、へぇー」 京太郎(なんか一気にシリアスになったな……) 怜「……どう思う?」 京太郎「思うって、その力についてですか?」 怜「……」コクッ 京太郎「そうですね……」 京太郎「上手く使えばかなり良いと思いますけど、無茶はダメですよ?」 京太郎「初めて俺が打ったときに倒れたのも、無茶をしすぎたからなんでしょう?」 怜「あの日は体調も悪いのもあったけどなぁ」 怜「……でも、信じてくれるん?」 京太郎「何局もプラマイゼロにするやつとか、連続で打点が上がっていくやつとか、影が薄すぎて卓から消えるやつらと打ってきましたからね」 怜「あー、そら納得や」 京太郎「でしょう?」 京太郎「まあ何にせよ麻雀打って倒れてポックリとかシャレにならないですし、無理とかはしないでくださいね」 怜「あ、それもかっこええな」 京太郎「かっこいいって……何よりこっちが悲しいですし、心配なんですよ」 怜「……そっか」 怜「やっぱりみんな、心配してくれるんやな。竜華もセーラも船Qも、泉も」 怜「それに、京くんも…………」ポロッ 怜「ぁ…………ぅ」ポロポロ 京太郎「怜さん?どうかしたんですか?」 怜「ごめん、ちょっと嬉し泣きや」 怜「…………」 怜「京くん?」 京太郎「何ですか?」 怜「おおきに」ニコッ 京太郎「え……はい」 怜「それと、ちょーっと拭かせてな」フキフキ 京太郎「ちょっ!なんで俺の制服で拭くんですか!」 怜「感謝料やで!」グッ 京太郎「要りませんよそんなもの!」 京太郎「怜さんのせいでグショグショだよもー」 京太郎「鼻かんでたからネバ付いてるし……」 京太郎「とりあえず洗うか」 ガコンガコン 京太郎「風呂入って飯食って、後は洗濯終わるの待つだけか」 京太郎「暇だな……メールでもするか」 京太郎「今はシーズンオフだろうから良子さんにしてみようかな」 京太郎「でも何て送ろう……」 テレビ『ビッグマミィ、次回も――』 京太郎「家族か……」 京太郎『良子さんの理想の家族ってどんな感じですか?』 京太郎「いきなりだけど、まあいいだろ」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た来た」 良子『ななにをいきなり!家族、ファミリーは麻雀ができるくらいがいいな!』 京太郎「なるほど、家族で麻雀か……」 京太郎『四人家族で麻雀ですか、楽しそうですね』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『だろう!それでみんなで休みの日はドライブに行ったり、遊びに行きたいな』 良子『京太郎が働いて、私とチルドレンで迎えるんだ』 良子『良いだろう?』 京太郎「…………」 京太郎「なんで俺とあの人の理想がごっちゃになってるんだ?」 京太郎『あえて子ども四人の麻雀を隣で眺めるっていうのも良さそうですね』ピッ ピーッ ピーッ 京太郎「お、終わったか」 京太郎「さてアイロンアイロン、っとまだ来てないのか?」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「そう言ってたら来た」 良子『頑張る』 京太郎「…………」ゴクリ 京太郎「頑張る、というのはあっちの方面で頑張るってことだよな」 京太郎「それっていうのはつまり……」 京太郎「いや、良子さんの好きな人と頑張るんだから俺は関係ないか」 京太郎「んーっと、じゃあ」 京太郎『頑張ってください、そろそろ寝ますね』 京太郎「送信っと」ピッ 良子「…………」ジーッ 携帯「…………」 良子「…………」ジーッ 携帯「」ヴヴーッ 良子「」パァァ 良子「…………」カァァ 【11月第2週 平日1】終 【11月第2週 平日2】 チュンチュン 京太郎「うぉー眠いー」 京太郎「夜遅くまで起きすぎたぁ……」 京太郎「今日も張り切っていくか……」 …ササッ 京太郎「?今なんか聞こえたような……?」 ガチャ バタム 京太郎「さてと、トボトボ行くか」 ガチャ エイスリン「♪」 京太郎「あ、エイスリンさんおはようございます」 エイスリン「キョウタロー!オハヨ!」 京太郎「そうだ、一緒に学校行きませんか?」 エイスリン「ウン、イク!」 エイスリン「~♪」 京太郎「前も話したかもしれないですけど、ニュージーランドってどんなところなんですか?」 エイスリン「ウーン……シゼンガイッパイ!」 京太郎「山とかの写真もよく見ますよね」 エイスリン「ムシサン、タクサン!」 京太郎「虫ですか……」 エイスリン「ムシ、キライ?」 京太郎「苦手なのはいますね、虫。そういえばペンギンとかもいるんでしたっけ?」 エイスリン「ウン!カワイイヨ!」ニコッ 京太郎(そう言うエイスリンさんも可愛い……)ホッコリ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「いえ、いつか行きたいなーと」 エイスリン「ヤクソク、シタ!」 京太郎「約束……?」 京太郎(そういえばそんな約束したような……) 京太郎「ああ、でしたね」 エイスリン「キョウタロー、オボエテタ?」ジトッ 京太郎「な、何ですかその眼は、疑ってるんですか?」メソラシ エイスリン「…………」ジトッ 京太郎「…………はい、覚えてませんでした」 エイスリン「ワスレチャダメ!」 京太郎「ごめんなさい」 エイスリン「ハイ!」スッ 京太郎「えっと、手がどうかしたんですか?」 エイスリン「オワビ」 京太郎「……ああ、はい」ニギッ エイスリン「ヨロシイ!……エヘヘ」ニコッ 京太郎(手を握るだけで許されるのか……) 京太郎(エイスリンさんの手柔らかかったなぁー) 京太郎(とか考えてるうちにもう昼か、今日の昼は……) 昼 京太郎「公欠である程度休んでたからここに来るのも久しぶりだな、屋上」 京太郎「今日も誰かいるかな?」 郁乃「京太郎く~ん!」フリフリ 京太郎「郁乃さん……まあいっか、はぁ」 郁乃「出会い頭に嫌な息出さんでくれるか~?」 京太郎「郁乃さんが嫌だなんてそんな、ちょっと苦手なだけですよ」 郁乃「それほとんど同じ意味やからな!」 京太郎「郁乃さんってたまに柄に合わないこと言いますよね」 郁乃「せ、せやろか~?」 京太郎「今のだってなんか最近の女の子って感じでしたし」 京太郎「まあだからどうだって話なんですけどね」 郁乃「せや、せっかくやし一緒にお昼どうや?」 京太郎「オカズ取らないでくださいよ、今日のはから揚げなんですから」 郁乃「取るな言われると取りたくなるんやな~これが、それにから揚げ大好物やし」 京太郎「あげませんよ!」 郁乃「も~京太郎くんのけちんぼさん~」 京太郎「むぅ…… 73」 京太郎「むぅ……じゃあ、郁乃さん(のおかず)食べさせてくれたらいいですよ」 郁乃「ほぇ?」 京太郎「だ・か・ら!郁乃さん(のおかず)も食べさせてくれたらいいですよ!」 郁乃「わ、わた、私も……///」 京太郎「で、どうするんですか?」 郁乃(私も食べるって、つまり、つまりそういうことやろ?) 郁乃(どないすればええんや……) 郁乃「あぅぅ…………」プシュー 京太郎「郁乃さん?郁乃さーん?」 郁乃「も、もう、教室帰るわ!」カァァ 郁乃「ほ、ほなまた~!」タッタッ 京太郎「えっ、ちょっ!」 郁乃「あれっ」コケッ ドテーン 郁乃「……うぅ」サスサス チラッ 京太郎「大丈夫ですか?」 郁乃「……」カァァ 郁乃「う、うわぁ~~!」タッタッ 京太郎「……どうしたんだ?いきなり」 【清々荘】 京太郎「今日も平凡な一日だったなー」 京太郎「……平凡な方がいいけどな」 京太郎「風呂入って寝よっと」 「キャー!」 京太郎「!今の声……何があったんだ?」 京太郎「確か声は咏の方から聞こえたよな……」 【咏の部屋】 京太郎「咏っ!どうした!」 咏「京太郎!あれ!あれ!ってうわぁー!こっち来んな!」ゼンラ ササッ 京太郎「あれは……G?」 咏「も、もうこの際何でもいいから!早く!」 京太郎「はいはい」 |偶数週イベント―Gの駆逐| 京太郎(にしてもGか……どう対処すればいいんだ?) 京太郎「咏、新聞あるか?」 咏「あ、あるよ」 京太郎「ん、ありがと」 咏「こっち見んなっての!」ウガー 京太郎「よし、仕留めてやるぜ!」 G「カカッテキヤガレ!」ササッ 京太郎「うおおおおおお!」 京太郎「えいっ!」スカッ 京太郎「えいっ!」スカッ 咏「さっさとしろよなー」 京太郎「うっせ!ゴキブリホイホイでも置いとけよ!」 G「オソイ!オソイワ!」ササササッ 京太郎「な、飛んだ……だと!?」 咏「うわ、うわぁ……」ガクガク 京太郎「くぅ、どうすりゃいいんだ……」 京太郎「こうなったらもう一回だ!」 咏「京太郎ー頑張れー!」フレーフレー←トイレのドアから 京太郎「なんで一人だけそんなとこに逃げてんだよ!」 京太郎(可愛いからいいけどさぁ……) G「ナンドヤロウトモカワランワ!」ササッ 京太郎「一撃必殺だ、仕留めてやる!」 京太郎「一匹残らず、駆逐してやる!」 G「ソゲブッ」 京太郎「よっしゃ、一発!」 咏「その調子だ京太郎ー!」 京太郎「あと一発くらいかな?」 京太郎「次で潰してやる!」 G「マケハセン!マケハセンゾ!」 京太郎「さーてと、止めと行くか!」 「キャー!」 京太郎「また悲鳴!?」 咏「は、はやくそいつ倒して行こうぜ!」 京太郎「ああ、わかってる!」 G「オレノウゴキニツイテコレルカ?」 京太郎「……そこだ!」 京太郎「終わりだ!」 G「グヘッ」 グシャッ 京太郎「……ふぅ、長い闘いだったぜ」 咏「ありがとな!京太郎!」ギュッ 京太郎「うへっ」 咏「いやー風呂上がったらよく知らんけどGがいてさー」 咏「助かったわー京太郎が居てくれてよかった!」 京太郎「どうってことねえよ、あのさ、それより……」チラッ 京太郎「当たってんだけど」 咏「へ……?」 咏「バ!バカ!さっさと出てけ!」カァァ 京太郎「んだよもー」 咏「あ……でも、その……」モジモジ 京太郎「何だよ」 咏「あ、ありがとな!知らんけど!」 ドタドタ バタム! 京太郎「荒々しいなーったく」 京太郎「……そういやほかの部屋からも聞こえたような?」 京太郎「あれは確か……」 京太郎「エイスリンさんの部屋だったような……?」 ドタドタ ガタガタ 京太郎「……行ってみるか」 【エイスリンの部屋】 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョ、キョウタロー!」 京太郎「どうしたんですか?」 エイスリン「アッチ!」 京太郎(またGか……?) 蛾「クックックックック」 京太郎(なんだG違いか……でも蛾もめんどくさいんだよな……) エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「はいはい」 京太郎(蜂の方が慣れてるし楽なんだよなぁ) 京太郎(オーソドックスなやり方があるけど……夜だから通用するかどうかわかんないんだよな) 京太郎(まあやってみるか) 京太郎「エイスリンさん!電気を消してください!」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「よーし……」 エイスリン「ハイ!」プチッ 京太郎「今だ!」 蛾「ソンナテニヒッカカルカヨ!」 エイスリン「イ、イヤ……」 京太郎(蛾は無害なんだけど……やっぱり嫌だよな) 京太郎(いざとなったら手で捕まえるか) 京太郎「エイスリンさん!」タタッ コケッ 京太郎「あ」 エイスリン「ア」 ドタッドタドタッ! 京太郎「あ、あー……え、えっと……」 エイスリン「ンッ……」 京太郎「あ、あれー?」←押し倒してる エイスリン「……キョウタロー?」←押し倒されてる 咏「京太郎ー?終わった……か…………」 京太郎「う、咏!違うこれは違うんだ!」 咏「うっせーこの痴漢魔!」 バタム! 咏「助けてくれてかっけーなーとか思ってたのに、なんであんなことしてんだよ」 咏「……ばか」 京太郎「……終わった、絶対終わったよこれ……」 エイスリン「キョウタロー、アレ」ユビサシ 京太郎「?」 蛾「」チーン 京太郎「都合よくドアに挟まれてるな……」 エイスリン「キョウタロー、アリガトウ!」ニコッ 京太郎「ハイ、ソウデスネー」 京太郎(なんか罪悪感があるなー……) 京太郎「あ、あの、じゃあ、退きますね」 エイスリン「ウ、ウン……」カァァ 【11月第2週 平日2】終 【咏の部屋】 ヴーッ ヴーッ 咏「何だよこんな夜にー……っ」 咏「はい、もしもし」 咏「…………」 咏「……わかってるよ」 咏「ああ……うん」 咏「はぁ!?来週から!?」 咏「…………」 咏「……わかった」 咏「…………」ピッ 咏「…………はぁ」 【11月第2週 休日】 京太郎「うぅ、昨日やりすぎたせいか眠い……」 京太郎「今日は何しよ」 京太郎「休日の朝から出かけるのもな……」 京太郎「部屋の中で今週の復習するか」 京太郎「誰か部屋に呼んでみよ」 コンコン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ゴンゴン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ドンドン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ガンガン!ガンガン! 咏「うっせーよ聞こえてんだよ!」 京太郎「よっ!」 咏「なんでそんな朝からテンションたけえんだよ……わっかんねー」 京太郎「さあな、どうする?来るか?」 咏「勉強つったっけ?今行くから待ってろ」 京太郎「おう、ありがとな!」 咏「だからこのときのこいつの心情は――――」 京太郎「ふんふんなるほどなるほど」 京太郎「違うって!ここの文法は――――!」 咏「うあー、わっかんねー」 京太郎「そろそろお開きだな」 咏「ん……10時か、そうだねぃ」 京太郎「飯だったら簡単なの作るけど、どうする?」 咏「あー……よろしく頼むわ」 京太郎「頼まれました!っと、目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」 咏「目玉焼き、半熟なー」 京太郎「ん、りょーかい。ちょっと待っててな」 咏「…………」 咏(京太郎の部屋……京太郎の臭い) 咏(そんで京太郎は私に朝飯を作ってる……か) 咏(こんなことしてると……なんか……) 咏「……一緒に住んでるみたいだな」ボソッ 咏「……」カァァ 咏(な、何言ってんだよ私!わっかんねー!) 京太郎「咏ーできたぞー……咏?」 咏「わっかんねー……わっかんねー……///」ポヘー 京太郎「?」 京太郎「いただきます」 咏「いただきます」 咏「ん……」モグモグ 京太郎「どうだ?美味いか?」 咏「あー、卵が美味いからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「……さいですか」モグモグ 咏「…………」モグモグ 咏「……まあ、いい焼き加減なんじゃね?知らんけど」 京太郎「……」パァァ 京太郎「ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!」ナデナデ 咏「め、飯食ってるときに撫でんなよな!」カァァ 京太郎「はいはい」ナデナデ 咏「……はぁ」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 『次の月曜からこっちの学校で生活なさい』 『もう我儘はいいだろう?』 咏「…………」 京太郎「……咏?」 『麻雀なんてこっちでもできるんだからさ』 咏「…………」 京太郎「咏ー、おーい」ブンブン 咏「……んなっ!なんだよ!」 京太郎「どうかしたのか?」 咏「あ……いや、なんでもねえよ」 京太郎「ん、そっか」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 咏「……京太郎は、さ」 京太郎「え?」 咏「京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?」 京太郎「いなくなる?」 咏「遠くに行っちゃうってことだよ!」 京太郎「ん?よくわかんねえけど……」 京太郎「それは……寂しいな」 咏「……っ」 京太郎「照が東京に行って、憩さんは実家に戻って」 京太郎「照だけでも寂しくて、憩さんがいなくなったらさらに寂しくなった」 京太郎「それなのに、お前までいなくなったら……すげー寂しいと思うし、俺は嫌だ」 咏「…………」 京太郎「……って、もしもの話になに熱くなってんだろうな」 京太郎「ほら、早く食わねえと冷めるぞ?」 咏「お、おう」モグモグ 咏(京太郎は、そう思うのか) 咏「……ありがと」ボソッ 京太郎「…………」モグモグ 咏(――それと) 咏(……ごめん) 京太郎「確か次の試験は12月の中旬くらいだったっけか?」 京太郎「対策は用心しておかないとな」 昼 京太郎「…………」 京太郎「くそぅ、咏があんな話するから照のことを思い出しちゃったじゃないか」 京太郎「学割使えば楽に行ける……よな?」 東京へ行きました! 京太郎「さて、ここまで来てしまったわけなのだが……どうしよう」 京太郎「日帰りだとして……何しよ」 京太郎「そういや前、麻雀教室なんかバイトでやったっけ?あれ大阪のローカル局だったらしいけど」 京太郎「テレビか……せっかく都心に来たんだし自分を売り込むのもいいな」ウンウン 京太郎「物は試しだ!挑戦あるのみ!」 京太郎「でも売り込みってどうすればいいんだ……?」 京太郎「ん?この広告は……」 【プロ雀士に挑戦してみませんか!】 【この広告をご覧の貴方!プロ雀士に挑戦して、豪華賞金を手に入れませんか?】 【挑戦者は―――まで!】 京太郎「……へぇ」 京太郎「賞金までもらえて自分を売り込める、なんという一石二鳥!」 京太郎「早速この場所に行ってみるか」 良子「ドキッ!プロ雀士だらけの大勝負大会ー!」 大沼「」ドンドンパフパフ はやり「わー!わー!」 健夜「ゎ、ゎぁー……」 理沙「頑張る!」 靖子「私の番はまだですか?」 良子「というわけで始まりました、プロ雀士だらけの勝負大会」 良子「司会は私、戒能良子でお送りいたします」 良子「このプログラムでは、私たちプロ雀士が一般の方々とさまざまなバトルを行います」 良子「一般の方が私たちに勝利した場合、金一封が贈られます」 良子「それでは一番!トライアスロン対決から参りましょう」 良子「VTR、どうぞ」 -- ―- ,, ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < プロ雀士代表 戒能良子(20) 良子「トライアスロン……ですか」 良子「体力には自信があるので、誰が来ても大丈夫だと思います」 そして対するは――――! 京太郎「麻雀では敵わない、でも体力に自信はある」 京太郎「じゃあいつやるか?」 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「今でしょ!」 / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 国民麻雀大会優勝者 須賀京太郎(16) ――――今、戦いの火ぶたが切って落とされた……! 良子「まさか相手が京太郎だったとはね」 京太郎「俺もまさか良子さんとトライアスロン対決ができるだなんて思っても見ませんでしたよ」 良子「いい勝負にしよう」スッ 京太郎「もちろんです!」ギュッ 二人は熱い握手を交わし、スタート地点へ! 京太郎(競技は水泳→自転車→マラソンの順番) 京太郎(そして良子さんは競泳水着着用……!) 京太郎(永久保存版だな!)グッ 良子「?」ポヨン 「よーい!」 「スタート!」 京太郎(水泳……とりあえず俺に分があるみたいだ) 京太郎(良子さんまで溺れないでほしいけど……?) 京太郎(あの光ってるのは何だ?) チクッ 京太郎「い゙っ゙!」 京太郎(何だこれ……釣り針?) 誠子「お、大物の予感!」 誠子「釣りあげてやる!」ギュルギュル 京太郎(痛い痛い痛い痛い痛い!) 京太郎(針を抜かなきゃ……!) 誠子「……手ごたえが無くなった?」 誠子「逃げられたか」チッ 京太郎「どっかの釣り馬鹿のせいで随分遅れちゃったな……」 京太郎「この自転車で取り返すしかない!」 京太郎「くっ、はぁ、はぁ!」 京太郎(追いつけ、追いつけ!) プシュ 京太郎「……は?」 プシュー… 京太郎「パンクした……だと……」 京太郎「運営に連絡しないとな……」 京太郎にAPが10加算された! 京太郎「良子さんの姿が何とか見えるくらい……か」 京太郎「運悪いな俺……」 良子「はぁ、はぁっ」 良子(さっきからベリーサースティーで……) 良子(目の前が、何だか)グラッ 良子(あ、あ、れ?) 良子(め、がまわって……) ドタッ 京太郎(……?) 京太郎(良子さんのペースが落ちてきたような……) 京太郎(よし、今が勝負どころだ!)タッタッ 京太郎(…………あれ?) 京太郎(良子さんが、倒れた……!) 京太郎(確かに、これはチャンスかもしれない) 京太郎(けど……こんなこと、見過ごせない) 京太郎(助けを呼んで俺はゴールへ行けばいいかもしれない) 京太郎(……やっぱり、そんなのダメだ!) 京太郎「しっかり掴まっててくださいよ」 京太郎「……聞こえてない、よな」 京太郎(ここまで来たんだ、二人でゴールする!) 京太郎「前進あるのみ……っ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 良子「ん……ここは?」 京太郎「気付きました!?」 良子「京太郎……私は、一体?」 京太郎「良子さん、走ってる最中に倒れたんですよ!脱水症状で!」 良子「脱水症状……」 良子「……じゃあ、レースは京太郎が勝ったんだね」 京太郎「いや、同着です」 良子「同着?」 京太郎「えっと……あ、もうこんな時間か、俺帰りますから、お大事に!」 良子「えっ、京太郎?」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『勝負はなんと引き分け!』 『名勝負を繰り広げた二人に拍手を!』 ワァーッ! ワァーッ! 良子「…………」 良子(京太郎は、あのとき私を助けて、一緒にゴールした) 良子(そういうこと、だったのか) 「戒能さん!感想!」ヒソヒソ 良子「彼のおかげで、助かりました」ウルッ 良子「ありがとう、ござい、ました……っ」ポロッ 良子「……それでは次の勝負です」 『次の勝負は!小鍛治プロと、若作り対決だー!』 良子(今度、もっとちゃんとお礼を言わないと) 良子(目の前で、ありがとうって) 京太郎「結局、感謝料で金一封貰っちゃったな……」 京太郎「次、何しよ」 京太郎「金も入ったし照のために菓子を買てってやるか」 京太郎「美味そうなのを片っ端から選んで行こう」 京太郎「ビアード・○パから各地のアンテナショップまで行ってきた結果……」 京太郎「なんつー無駄遣い……」 京太郎「今度から金は大事に使おう」 京太郎「そろそろ時間も限界だし、照に会いに行こう」 京太郎「直接白糸台まで来てみたぞ」 京太郎「ここで照を待ち伏せすれば……っと」 京太郎「あ、あの人は……」 京太郎「弘世さん……かな?」 菫「」ササッ キョロキョロ 京太郎「何してるんだ?」 菫(パ○の実いちご味、ようやく手に入れた!) 菫(後はこれを淡や照たちにばれないように……) 京太郎「ひーろせさん」ボソッ 菫「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「何やってるんですか?こんなとこで」 菫「す、須賀……って!貴様こそここで何をしている!?」 京太郎「照に話をしに来たんですけど、知りませんか?」 菫「うっ、あいつか……」 京太郎「いないんですか?」 菫「いや、そういうことでは……」ポロッ 菫「あっ」 京太郎「……パ○の実いちご味、ですか」 菫「わ、悪いかっ!」 京太郎「前もきのこたけのこ戦争に巻き込まれましたし、今は驚きませんよ」 菫「そういえばそんなこともあったな……」 京太郎「要するに照と淡にこれを食べているところを見られたくなくてここでコソコソしていた、と」 菫「そう言うと私が悪いことをしているみたいじゃないか……」 京太郎「で、結局照はどこにいるんですか?」 菫「ああ、照ならまだ部室にいるはずだ」 京太郎「わかりました、じゃあまた!」タッタッ 菫「おい!このことは秘密だぞ!」 京太郎「わかってますよー!」 京太郎「確か部室はこっちの方だったはず……」 照「……京?」 京太郎「照!」 照「何しに来たの?」 京太郎「おう!お前を誘いに来たんだ!」 照「誘い?」 京太郎「……うーん、廊下で話すのもアレだし場所を変えよう」 【教室】 照「それで、誘いって?」 京太郎「うん、あのさ」 京太郎「また、三箇牧に戻ってこないか?」 照「……え?」 照「……っ」 京太郎「中核が、もう一人必要なんだ」 京太郎「もうすぐ照も郁乃さんもエイスリンさんも引退だけど、やっぱりみんなで笑って引退してほしいしさ」 照「でも、私なんかがいたって……」 京太郎「三箇牧のみんなのため、俺のためお前の存在はものすごく大きいんだ」 京太郎「照が嫌なら戻ってこなくていい」 京太郎「けど俺は、お前がいないと1日1日がなんかつまんねぇし」 京太郎「お前がいなくなってから胸にポッカリ穴が空いた感じがして……なんつうか、寂しいんだ」 照「…………」ウツムキ 京太郎「ゆっくり考えてくれよ、俺は待つから」 照「……うん」 照「…………」 照(京は、私に戻ってきてほしい) 照(前話した時も、言ってた) 照(私は……私は……) 京太郎「…………」 京太郎「……なあ、照」 京太郎「また俺と一緒に、麻雀打とうぜ」 照「……~っ!」ポロッ 京太郎「えっ、てっ、照!?」 照「うぇっ、ぐすっ」ポロポロ 京太郎「な、何泣いてんだよ」アセアセ 照「京、っ、ごめ、ん」ポロポロ 照「あっ、ありっ、ありがと、う!」ポロポロ 京太郎「っ、ああ、どういたしまして」 照「いつも、ずっと、今まで!」ポロポロ 京太郎「……俺も、照がいてくれて幸せなんだ」ギュッ 照「ぁ……」 京太郎「ありがとう」 照「……うん……うん!」ポロポロ 帰り道、京はよれよれの服を着て、私はぐしゃぐしゃな顔で喋っていた ただ他愛もないこと、三箇牧のこと、白糸台のこと、今日のこと 言いたかったこと、さっきも言ったけど、また言いたい 「京」 「ん、どうした?」 少しだけ京の前に出て、振り向いて 私に声をかけてくれて 私と遊んでくれて 私と麻雀をしてくれて 私を助けてくれて / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | | .、 '^リ ! | | 照「ありがとう」 | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.|| 照「多分、あっちに行くのは来週になると思う」 京太郎「ああ、待ってる」 照母「あら?照?それにそこの男の子は……」 京太郎「御無沙汰してます」 照母「久しぶりね、京太郎くん」 照母「それで、二人はひょっとしてあれかしら?遠距離恋愛?」 照「違う!」 照母「あらそうなの?じゃあどうしてここにいるの?」 京太郎「照を三箇牧に誘いに来たんです」 照母「へぇー、それで照は行くのね?」 照「なんでわかるの?」 照母「何となくよ、何となく」 京太郎「は、はぁ……」 照母「そうだ!明日から大阪まで行くから一緒に行かない?」 照母「そっちの方がお財布も楽でしょうし」 京太郎「あー、そうですね、それではよろしくお願いします」 照母「決まりね!今日は家に泊まって……あ、照と一緒に寝るのはダメよ?」 京太郎「しませんから!」 【11月第2週 休日】終
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/75.html
. ・照が心配で様子を見に来た菫 ・テル、襲来 ・焦燥の亦野 ・過保護な菫
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2281.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364050545/ 京太郎「……あれ?」 京太郎「ない!ないない!アレがないぞ!」 京太郎「ちょっと待て!身長も低い気がする…、ってか胸」 ぷにょん 京太郎「……」モミモミ 京太郎「……俺、女の子の胸とか触った事ないけど多分これがおもちだ」モミモミ 京太郎「落ち着け落ち着け…。クールになれ須賀京太郎」 京太郎「昨日の夜までは…、普通だったよな?」 京太郎「確か…」 和『須賀君、クッキー作ってみたんですけど試食して貰えませんか?』 京太郎『和が俺に?何の冗談だ』 和『じっけ…いえ、たまたま作りまして。ほら、今日は咲さんがお休みじゃないですか』 京太郎『確かに咲は休みだが…。優希とか居るけど』 和『須賀君に食べて欲しいんです!ぜひ!ぜひぜひ!』 京太郎『い、頂くよ。和の手作りとか珍しいからな』カリッ 和(食べましたね!)ニヤリ 京太郎『結構美味しいぞ』ポリポリ 和(効果が出るのは12時間後。とある病院で開発された性別反転キノコを使ったクッキーです) 和(もし…、これが成功すれば咲さんから咲君になって、咲君は私の体の虜になるはずです) 和(男の子は大きいおもちが大好きですからね。須賀君の視線もいつもおもちばっかりですし) 和『えーコホン。明日は必ず部活に来て下さいね』 京太郎『風邪でも引かない限り行くつもりだが?』 和『風邪引いても来て下さい!お願いしますね!』ギロッ 京太郎『お、おぅ…。今日はいつになく優しいな』 和『須賀君は清澄麻雀部に欠かせない存在ですからね』ポッ 京太郎(これは…、脈ありなのか…。優希すまん!お前に悲しい報告をする日が来るかもしれねぇ) 須賀家のトイレ 京太郎「やっぱりチ○コないわ」cv井上麻○奈 シャアアアアア、ブリュブリュュ 京太郎「オシッコしようと思ったらウ○コまで出たぞ!?女の体って不便だなぁ」 京太郎「……」フキフキ 京太郎「あんまりグロいから見たくないな。ちくしょう!モザイクの向こう側はこんな世界だったのかよ!」 京太郎「とりあえず部長に相談してみるか。学校行こう」 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/24 02 17 18 ID 9roUFHEs0 部室 京太郎「ちわー」ガチャ 久「あら?見かけない顔ね」 まこ「もしかして入部希望者かの?」 京太郎「いや…、俺…」ゴニョゴニョ 久「一年生誰か!お茶と和菓子の用意を」 咲「は、はい。今すぐ用意して来ます」タッタッタ 咲「お茶もお菓子もどこに仕舞ってあるのかなぁ…。普段は京ちゃんが全部やってるからわかんないよー」ゴソゴソ まこ「困ったの。優希、買いに行ってくれるか?」 優希「ラジャー」 京太郎「あの…、お茶なら白糸台の渋谷さんが送ってくれた玉露がまだありますし」 咲「え?」 京太郎「そこの戸棚の左奥だよ」 咲「こんな所にあったんだ」ゴソゴソ 咲「ど、どうぞ粗茶ですが…」コトッ 京太郎「…どうも」 京太郎(やっぱり気がつかないのか) 久「それで貴方は何年生なのかしら?麻雀部は見学に?」 京太郎(いつもいいように使われてるし、たまには仕返ししてやるか…) 京太郎「い、一年生の山田花子と申します」ペコリ 京太郎「麻雀は点数計算とか出来ない素人で、初心者です」 久「うんうん、麻雀の点数計算は難しいものね。初心者とか全然気にして無いから」ニコッ まこ「そうじゃ、私らがいくらでも教えてやるわい」 京太郎「えー、お…私に出来るかなぁ~」 京太郎(女と男でなんでこんなにも態度が違うんだよ!) 京太郎、男の時 久「須賀君さー、まだ符計算覚えてないわけ?」 京太郎「はい。俺の練習相手ってネトマだから覚えなくても問題なくて」 久「そんなんで上手くなれるわけないでしょ!ほら、紙にでも書いてチャチャと覚える」 和「符計算くらい覚えて貰わないと清澄麻雀部の一員である資格なんてありませんよ」 京太郎「えぇ~」 京太郎「どうしようかな~」悩むふり 久「ね、ね、お願いよ。実は私が卒業して清澄麻雀部の部員が4人になるの」 咲(京ちゃん入れて5人ですが) 京太郎「そんな事言われても私には関係ないし~」 久「全国大会団体戦は5人居ないと出場出来ない。来年、新入部員が入って来る保証もない」ジリジリ 京太郎(女)との距離を詰める久 久「私で良かったら…、何でもするからさ…」サワッ 京太郎(なんか知らんが手を握られた) 京太郎「何でもですか?」 久「金銭的相談以外ならね」ウィンク まこ(あーあー、安請け合いしよってからに) 京太郎「コホン。じゃあ、おもちタッチいいですか?」 久「へ?」 京太郎「おもちタッチですよ。同性ですし、別にいいかなって」 久「うっ…、胸を触らせろって事ね///」 京太郎「はい、触らせて貰えたら入部を考えます」 久「胸かー。胸をねぇ…」ウーム まこ(一応、初対面なんじゃが…) 咲(でも全国大会にも居たなぁ…、そんな女の人) 玄『和ちゃん、お久しぶりですのだー』モミモミ 和『玄さん!?』 久『誰?和の知り合い?』 玄『清澄の部長さんですね?初めまして、和ちゃんの幼馴染の松実玄です』モミモミ 久『…触っていいって言ってないけど?』 玄『これは奈良式の挨拶でして』モミモミ 久『……ふーん』 玄『私のおもちも触りますか?』ズイ 久『結構です』 玄(Cカップですか…。清澄のおもち力は全国でも下から数える方が早いですね) 玄(後は…)チラッ 咲「それでね、そのドラマの女優さんが…」 優希「へぇー、ごり押しじゃないのか」 まこ「最近よくCMで見るのぉ」 玄(さて、次の学校に行きますか) 京太郎(女の人なら初対面でも胸を揉んでいいのか…。男なら即警察行きだからなぁ) 咲「そんな事があったな。後から聞いたら松実さんは大のおもちマニアだとか」 まこ「なーに一人でブツブツ言ってるんじゃ」 京太郎「で、どうしますか?俺、麻雀は初心者ですが料理、裁縫、日曜大工。雑用なら何でも器用にこなせますよ」 久「…うーん。欲しい」 久「ふ、服の上からよね?///」 京太郎「今日の所はそれでいいです」 久「減るもんじゃないし…、いいわよ///」コクン 京太郎「では、触ります」フニフニ 久「んっ…、んふっ…」 京太郎(うーむ、柔らかいけど大きさがなぁ…。俺の方が大きいかもしれん) 京太郎「……」モミモミ 久「あっ…、あん!た、タッチって言ったじゃない!?」 京太郎「失礼しました、つい考え事をして」ペコリ ガチャ 和「おはようございます」 久「で、これが入部届ね。約束は守って貰えるのよね?」 京太郎「はいはい、もちろ…」 和「須賀君ですか?」 京太郎「ぎくっ!?そそそそ、そんなわけあるか!俺は女だぞ」 京太郎「須賀君は男じゃないか!」 和「……」ジトーーー 久「入部届ありがとう。あら?山田花子さんじゃないの?」 咲「須賀京太郎って書いてますけど…」ジトー 優希「おい、山田。お前の持って来た鞄を見せるじょ」ヒョイ 勝手に京太郎の鞄を取る優希 優希「……」クンクン 優希「これ、犬の家の匂いだじぇ!?」 久「きゃあああああああああ!」 まこ「おぬし、京太郎か!」胸倉掴む 京太郎「マジすいません!ほんの出来心で…」ブルブル 咲「最低だよ、京ちゃん」 和「ホントに最低ですね」プンプン ・ ・ ・ 久「で、言い訳とかあれば聞くけど?」ムスッ 京太郎「来年も清澄の雑用係として末席に置いて下さい」ドゲザ 久「ったく。男の子に胸触られるのとか初めてだつーの!」 咲「ホントに京ちゃんなの?」 京太郎「信じられないかもしれないが、須賀京太郎だ。起きたら女になってた」 和(実験は成功ですね)ニヤリ 久「いくつか質問をしましょう。他校から送られてきたスパイかも」 まこ「まぁ…、わしらは仮にも全国大会で優勝したチームじゃしな」 優希「京太郎の事は私が一番詳しいじぇ。おい、花子。私の質問に答えろ」 京太郎「花子じゃねーよ!」 ・ ・ ・ 優希「あっ、間違いないじぇ。この花子は、京太郎だ」 咲「だよねぇ…。私と京ちゃんの中学時代の事まで知ってるなんて」 和(咲さんの中学生時代の話が聞けて貴重でした) 京太郎「信じて貰えましたか?」 久「次は本当に女になったかをチェックね」 咲(胸、どう考えても私より大きい!こんなのってないよ)ズーン 京太郎「ははは…、女の体って不便ですね。体力は絶対落ちました。筋力もですけど」 久「私は貴方の体を触る権利あるわよね?」 京太郎「た、多少は」 久「ふふっ…、少し楽しみね。さぁ、須賀君そこのロッカーに入りなさい」 京太郎「は?」 ギィィィィィ まこ「どうぞ、ごゆっくり」 京太郎「……」ビクンビクン 久「ふぅ、一仕事終えたわ」フキフキ 咲「部長、本当に女の子でした?」 久「間違いないわね。身長169cm、体重49kg、BWHは90-62-92」 久「清澄では和に次ぐナイスバディーよ」 優希「犬の癖に生意気だじぇ」 咲「京ちゃんいいなぁ…。私もバスト90とかなってみたい」シュン 和(咲さん、安心して下さい。私がもうすぐ咲さんをバスト(胸囲)90に変えてあげますからね) そして京太郎が女のまま夏がやってくる 県大会予選 まこ「いいか。優希で稼ぐ。そして次鋒の京太郎に繋ぐ」 京太郎「は、はい」 優希「私が他校を飛ばしてしまってもいいんだじぇ?」 まこ「もちろん。京太郎はあくまで防御にこだわるんじゃぞ」 京太郎「はい、ベタ降りの練習はずっとして来ましたから大丈夫です」 咲「京ちゃん、何点取られても気にしないでね」 和「私達が取り返せばいいんです」 京太郎「おぅ。お前らに任せた。俺は飛ばされない事だけを考えて打つよ」 優希「大丈夫だじぇ。半年間私と咲ちゃんの東場で練習して来たじぇ。もうちょっと自信持つじぇ」 パーン 京太郎の腰を叩く優希 京太郎「いてて…」 まこ(次鋒は火力が高い選手が少ないからの。大丈夫じゃと思うが…) まこ(久が居ない分、去年より確実に厳しい。しかし、京太郎が女になってくれたおかげで県大会出れたんじゃ) まこ(京太郎に感謝せんと) なお県大会優勝は龍門渕 10年後 京太郎「おっ…、動いた!」ドクン 優希「私も動いたじぇ。流石双子」 和「双子なんですかね?まぁ…、母体が違うだけで遺伝子は同じですからね」 京太郎「しかし、和には感謝してるぜ。iPS細胞での女性同士の妊娠。滅茶苦茶お金かかるからな」 優希「何年かかってもお金は必ず返すじぇ」 和「気にしないで下さい。私は須賀君にとても感謝してるのです」 京太郎「俺に?」キョトン ?「京ちゃんも優希ちゃんもお腹大きくなったねぇ~、久しぶり!」 京太郎「お前、咲か!?ヒゲ似合ってねーなー」 咲「むっ?厳つい感じを出したかったのに…」 優希「咲ちゃんはカワイイ男の子だから、ヒゲなんて辞めといた方がいいじぇ。イチローって言うかムネリンタイプ」 和「世界大会はどうでした?」 咲「ごめんね、負けちゃった」エヘヘ 京太郎「ニュースで見たぜ。監督の指示ミスなんだよな?」 咲「違うよ。私の責任。ちょっと焦ってリーチかけちゃったのが原因」 優希「ネットでは戦犯とか言われてるけど、気にする事ないじぇ」 和「当たり前です!咲さんは日本を代表して戦ってたんです、リーチかけて直撃振り込んだからって戦犯だなんて…」 咲「事実だよー。大将だからね、責任は取らないと」 咲「和ちゃん、ごめんなさい。坊主にして来ました」ぺっこりん 帽子を取って坊主頭を見せる 和「咲さん」ウルウル 咲「私の事、嫌いなった?」 和「……」フルフル 和「坊主頭くらいで嫌いになれるわけないです」 咲「良かった。そうそう、日本に帰って来たらね…。ホントは勝って言うつもりだったんだけど…」 咲「け、け、結婚しませんか?」 和「喜んで」ニコッ 京太郎「おおっ!ついに咲が…」 優希「明日の朝刊の一面は決まりだじぇー。染谷先輩や竹井先輩に報告しないと」 こうして女になった京太郎は末永く優希と暮らしました。 男になった咲さんも、末永く和ちゃんと暮らしましたとさ 終わり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2282.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364646357/ 和「お疲れ様です。あ、まだ須賀君と咲さんだけですか?」 咲「ほら、和ちゃん来たよ」 和「はい?」 京太郎「あ……でも」 咲「今更何言ってるの」 和「あの、どうかしましたか?」 咲「あー、えっとね……どうする、京ちゃん? 私が言おうか?」 京太郎「……いや、ここはやっぱり俺が自分で言うべきだろう」 咲「うん、そうだね」 京太郎「あ、でもやっぱりもしもの時は頼む」 咲「はーい」 和「一体なんですか」 京太郎「あー、和、さん」 和「え? なんですか急にさん付けとか」 京太郎「実は……ですね。ちょっとお願いがありまして」 和「はあ」 京太郎「ぅぁ……あ……ええい!」 和「な、いきなり土下座とかどうしたんですか!」 京太郎「お願いします! おっぱいを見せてください!」 和「………………はい?」 京太郎「いきなりで本当に申し訳ないのですが、僕に! 僕におっぱいを! 見せてください!」 和「嫌ですよ! 嫌に決まってるじゃないですか! なんで私が須賀君に、 そ、その、おっぱ……お……胸を見せなければいけないんですか!」 咲「和ちゃん……混乱するのもしかたないけど、ここはどうか一つ」 和「ちょっと、なんで咲さんまで土下座なんて!」 咲「お願いします、京ちゃんにおっぱいを見せてあげてください」 咲「私が頭なんて下げても意味が無いのは分かってる……でも」 咲「京ちゃんが。どうしてもおっぱいが見たいって言ってるの」 咲「だから……ね? ほんの少しの時間でもいいから、和ちゃんのその大きなおっぱいを見せてあげてくれないかな」 京太郎「お願いします! お願いします!」 和「ちょ、何言ってるんですか咲さん」 京太郎「お願いします! お願いします!」 和「須賀君は少し黙っててください!」 和「あの……一体どうして須賀君は急にこんな事を」 咲「………………急じゃあ、ないよ」 和「はい?」 咲「和ちゃんだって気付いてたでしょ? 京ちゃんがいつも和ちゃんのおっぱいを見つめていたこと」 和「それは……まああれだけ見られていれば嫌でも気付きますけど」 咲「京ちゃんは……もう、制服の上からだけじゃ我慢できなくなっちゃったんだって」 和「だからって嫌ですよ、私。須賀君にむ、胸を見せるだなんて」 咲「……そう。うん。そうだよね」 和「分かっていただけましたか」 和「ま、まあ須賀君は、その、なかなか気配りも出来ますし料理も上手ですし、顔も整っていますので」 和「む、胸は彼女が出来てからいくらでも見せてもらえばいいじゃないですか」 和「って、一体なんで制服を脱ごうとしているんですか咲さぁぁぁぁぁん!」 咲「え? だって和ちゃんがおっぱい見せたくないって言うから……仕方ないから私が代わりに見せるしか」 和「どんな理論の飛躍ですか! 大体須賀君はそれでもいいんですか!」 京太郎「おっぱいが……見たいんです……!」 京太郎「どうしても……! どうしても見たいんです……!」 咲「ほら、血の涙まで流してる」 和「」 咲「ほら京ちゃん、和ちゃんは嫌がってるから……あっちで私のおっぱい見て我慢してね?」 京太郎「うう……はい……」 和「ちょっ! ちょっと待ってください!」 咲「ん? どうしたの?」 和「……せます」 咲「何?」 和「む、胸を……須賀君に見せます……ですから、咲さんが犠牲になることはありません!」 咲「聞いた、京ちゃん!? よかったね!」 京太郎「いよっしゃああああああああ!!」 和「あ、あの、それでですね」 咲「うん! 何かな!」 和「さ、流石に須賀君と二人きりでその……む、胸を見せることには抵抗がありますので」 咲「大丈夫! 分かってるよ和ちゃん! 私も一緒に居るから安心してね!」 和「あ、ありがとうございます」 京太郎「やった……! やった……!」 和「え、っと……」 咲「大丈夫だよ和ちゃん! ドアに鍵かけたから! さ、どうぞ!」 京太郎「やったぞ……俺はついに……」 和「は、はい。それでは……」 和は顔を赤らめながら背中に手をまわす。 いくら覚悟したとはいえ、いきなり男子生徒である京太郎の前で制服を脱ぐことに抵抗があるのだろう。 ぷちり、とした音をたてブラジャーのホックが外されると、和のその大きな胸がたぷんと揺れる。 京太郎がおお……と小さく歓声をあげるのも無理はない。 和がするすると制服の裾からブラジャーを引き出すと、いつの間にかそばに来ていた咲がそれを受け取る。 咲はそのブラジャーを見て一体何を思うのだろうか。 可愛い? 自分の付けているものと形が違う? それとも単に重量の違いに愕然とする? 否。 断じて否。 咲はその時、ブラジャーなど見ていなかった。 そう。制服越しにはっきりと見えるのどかの胸の先端を凝視していたのだ。 それは勿論京太郎もである。 和「あ、あの……やっぱり制服も脱がないと……だめ、ですよね?」 咲「勿論だよ! そうだよね、京ちゃん!」 京太郎「はい!」 和「う……うう」 咲「上手くいってよかったね、京ちゃん」 京太郎「ああ、咲のおかげだ」 咲「それにしてもすごかったね、和ちゃんのおっぱい」 京太郎「ああ……やはり多少重力に負けて垂れぎみではあったものの、素晴らしいものをおもちであったな」 咲「で、次はどこにしようか」 京太郎「そうだな……ううむ」 京太郎「鶴賀でどうだろうか」 咲「鶴賀? ああ、妹尾さん? 確かにあの人なら土下座したら見せてくれそうだね」 京太郎「だろ? 確か清澄の応援に東京まで来てくれてたはずだよな」 咲「うん」 咲「こんにちはー」 加治木「おや、宮永じゃないか。どうしたんだ、こんな所まで」 咲「今日はちょっとお願いがありまして」 加治木「お願い? まあいい。こんなところで立ち話もなんだから入るといい」 咲「おじゃまします」 加治木「それで、一体どんな頼みごとだ? 麻雀の練習なら別に来て貰わなくとも連絡をもらえればこちらから」 咲「あ、今日は麻雀関係ではないので」 加治木「?」 京太郎「あ、それよりこれ、お土産です」 加治木「ありがとう。……あー、たしか須賀君、だったな」 京太郎「名前を覚えていてもらえたとは恐縮です」 咲「それで、あの」 加治木「ああ」 咲「妹尾さん、いらっしゃいますか?」 加治木「妹尾? 妹尾に何か用事だったのか……しかし参ったな」 京太郎「どうしたんです?」 加治木「妹尾は今、津山と一緒に蒲原に付き合ってドライブの最中だ」 咲(ど、どうしよう京ちゃん!) 京太郎(待て、まだ慌てる時間じゃ無い) 京太郎(確か、まだ鶴賀にはすばらしいものをお持ちな方がいらっしゃるはずだ) 京太郎「そうだったんですか……まあこちらもアポなしでしたのでしかたありませんよね」 京太郎「あ、お土産ケーキなんで、是非早いうちに」 加治木「すまない、なら早めに頂くとしよう。モモ、お前も」 モモ「はいっす」 加治木「ふむ……これはなかなか」 モモ「美味しいっすね、先輩!」 咲(なるほど! 確かに東横さんもなかなかのものを!) 京太郎(だろう!? そして頼み込むなら今がチャンスだ) 咲「あの、妹尾さんがいらっしゃらなくて残念ですが、妹尾さんの代わりに東横さんにお願いしてもよろしいでしょうか」 モモ「はい? 何っすか?」 京太郎「お願いします!」 加治木「な、何故いきなり土下座を!」 京太郎「東横さん! おっぱいを! おっぱいを見せてください!」 加治木「な、ななな」 モモ「いきなり何を言ってるっすかあああああ!」 モモ「嫌っす! 私の胸は、ていうか私の全部は先輩のものっす!」 モモ「いくら土下座されようと見せないっすよ!」 京太郎「そこをなんとか……!」 モモ「だ、大体清澄にはおっぱいさんがいるじゃないっすか! そっちに見せてもらえばいいっす!」 京太郎「お願いします、お願いします!」 加治木「み、宮永! 須賀君はいきなり何を言っているんだ!」 加治木「なんでモモのお、おっぱいを見たいだなどと」 加治木「そ、それにモモも言っているが清澄には原村がいるじゃないか! 原村でいいだろう!?」 咲「……同じ部活でそんなこと……できるわけないじゃないですか」 加治木「何!?」 咲「いきなり京ちゃんが土下座しておっぱいを見せてくれるよう頼んだとして、それ以降部活の雰囲気は……」 加治木「だからと言って他校のだな、私達にそれを頼むのもお門違いと言うか」 咲「加治木さん達も言っていますけど、うちには和ちゃんがいます」 咲「それはそれは大きなおっぱいです」 咲「ですが」 咲「そんなものを毎日見て、京ちゃんはもう、我慢できなくなってしまったんです」 咲「お願いします……京ちゃんに東横さんのおっぱいを見せてあげてくださいませんか」 加治木「だがしかし……」 京太郎「お願いします! お願いします!」 モモ「ええいしつこいっす! 先輩、もうこいつら追い出すっすよ!」 加治木「う、うむ」 咲「ケーキ」 加治木「!?」 咲「おいしかった、ですか? おいしかったですよね? それはもうお高いケーキでしたもの」 加治木「宮永……?」 咲「いえ、いいんです。私達はただ遊びに来て、そしてお土産のケーキを置いて行った。そういうことですから」 咲「京ちゃん、ほら立って」 京太郎「お願いしま……咲?」 咲「やっぱりこんなお願い無茶だったんだよ……ね?」 モモ「やっとわかったっすか!」 咲「あ、さっき買ったケーキのレシートが」 モモ「!?」 加治木(な……なんて値段だ) 加治木「み、宮永……もうすこしゆっくりして行っても」 咲「え? ですがご迷惑じゃ」 加治木「いや、いいんだ……それに須賀君」 京太郎「はい?」 加治木「その、だな……モモの物とは流石にサイズが違うが、わ、私の胸で我慢してもらえないだろうか」 モモ「先輩!?」 加治木(仕方ないだろう、モモも見ただろうあの値段!) モモ(でも……!) 加治木(私が須賀君に胸を見せることでいいなら、それで) 咲「どうする? 京ちゃん、加治木さんのおっぱいでいい?」 京太郎「……………………」 加治木「…………」 モモ「…………」 京太郎「お願いします!」 加治木「な、なら今から脱」 京太郎「おっぱいを見せてください、東横さん!」 加治木「」 加治木「な、なあ須賀君、私じゃやはり駄目か……?」 京太郎「お願いします、お願いします!」 モモ「こいつ……っ! 先輩の好意を……!」 咲「まあまあ加治木さん。ちょっといいですか?」 加治木「あ、ああ」 咲(東横さんが顔を真っ赤にしておっぱい出してる所、見たくないですか?) 加治木(!?) 咲(以前合宿で一緒にお風呂に入った時思いましたが、東横さんいつも加治木さんにべったりですよね) 加治木(あ、ああ) 咲(東横さん……加治木さんの前であまり恥じらったりしないんじゃないですか?) 加治木(そんなことは) 咲(ない、かもしれませんね。ですが、今回はまた別ですよ) 咲(加治木さんの眼の前で、他校の男子生徒におっぱいを見せる……その屈辱と恥ずかしさの入り混じった東横さんの顔) 咲(見たいと思いませんか) 加治木「!!!!」 京太郎「お願いします! お願いします!」 モモ「ええい! このこのっ!」 加治木「なあ、モモ」 モモ「先輩こいつを追い出すの手伝っ」 加治木「そこまでお願いされてるんだ……少しおっぱいを見せるくらいいいんじゃないかな」 モモ「」 京太郎「東横さんのおっぱいもなかなか良かったな」 咲「そうだね。まさか」 京太郎「乳首までもステルスだとはな」 咲「巨乳の人には多いって聞くけど、ねえ」 咲「そう言えば京ちゃんは陥没乳首でもよかったの?」 京太郎「ああ……確かに陥没乳首の魅力は乳首をたたせてこそだが……」 咲「今回は見るだけだしね。どうしても刺激できないと難しいよね」 京太郎「だが、あの東横さんの真っ赤な恥じらい顔を見たらそんなことは小さなことだと思えたからな」 咲「だよねー。すっごく可愛かったよね」 京太郎「うむ」 咲「それじゃあ次はどうする? 龍門淵の沢村さんもなかなかだったと思うけど」 京太郎「あそこはアカン」 咲「え?」 京太郎「アカン」 京太郎「ハギヨシさんに素敵滅法されたくなければ近づかない方がいい」 咲「あ……うん」 京太郎「それよりあそこはどうだ?」 咲「! なるほど! なら今回は前もって連絡しておいた方がいいよね!」 京太郎「頼むぞー咲」 咲「と言う事でこんにちは姫松高校のみなさん」 京太郎「どうもー」 漫「あ、あの、これは一体」 絹恵「どういうことですか?」 恭子「ごめん……ごめんなあ……」 漫「ちょ、なんで手錠なんかするんですか!」 絹恵「お姉ちゃん!? 悪ふざけは」 洋榎「せ、せやかて……なあ」 京太郎「はいはーい、さっさと準備していただけますかー」 漫「末原先輩!?」 恭子「アカン……宮永に逆らったらあかんのや……堪忍やで漫ちゃん」 絹恵「お姉ちゃん何してんの?」 洋榎「絹……インハイで原村のペンギン蹴っっぽったやん?」 絹恵「ああ……うん」 洋榎「あれなあ、ごっつ高いぬいぐるみだったらしいんや……」 絹恵「え……?」 洋榎「これが許してもらう条件やって言われて……」 咲「あ、写真など撮影はしませんから安心してくださいね」 咲「じゃあ京ちゃん」 京太郎「あ、ちょっと待て。一応形だけでも頭下げとかないと」 京太郎「てなわけで今からお二方のおっぱい、見せて頂きますね」 ぺっこりん 漫「何がそういうわけやあああ!! 嫌や嫌や嫌やああああああ! 末原先輩放してくださいいいいいいい!!!」 恭子「ごめんなあ漫ちゃんごめんなあ……」 絹恵「…………」 洋榎「絹……お姉ちゃんがついとるから……」 絹恵「…………うん」 京太郎「ありがとうな、咲。咲が居てくれなかったらこんなにスムーズにおっぱい見せてもらえなかったぜ」 咲「えへへ……しかしすごかったね、上重さんのロケット」 京太郎「だな。重力にあそこまで逆らっていながらおっぱいとしての柔らかさを兼ね備えているとは」 咲「触ってないのになに言ってるの、もう」 京太郎「見た感じだって。あのおっぱい揉める人が羨ましいぜまったく」 京太郎「愛宕の妹さんの方はあれだな、あの大きさに対して少し乳輪が小さめな気がしたな」 咲「でも乳首自体は普通だったね」 京太郎「うむ。あれもいいものであった」 咲「それで、次はどうする? 宮守でも行く?」 京太郎「ああ……いや、あそこは臼沢さんの腰のラインはすばらしいが、おっぱいとなるとなあ」 京太郎「それよりやっぱりあそこ行こうぜ」 咲「永水、だね!」 京太郎「お願いします、おっぱいを! おっぱいを見せてください!」 霞「どうぞ」 初美「いやーん、ですよー」 京太郎「」 初美「あれ? どうしましたー? もしかして見とれちゃってますー?」 京太郎「」 春「黒糖、食べる?」 咲「あ、ありがとうございます」 京太郎「……う」 初美「はい?」 京太郎「……がう」 咲「あ、美味しい」 春「竹井さんにもお土産持って行って」 咲「あ、はい」 京太郎「違う! 俺が求めているのは! 薄墨さんの胸じゃない!」 京太郎「神代さんの圧倒的存在感を持つ! 石戸さんの他者を寄せ付けないほどの重量感を持つ!」 京太郎「おっぱいなんだああああああああ!!!!!」 初美「失礼な子ですねー」 霞「あらあら」 京太郎「それに薄墨さんの乳首チラは県予選の映像から大量にキャプってありますので」 初美「あうう……流石に照れますねー」 京太郎「お願いします! 神代さんと石戸さんのおっぱいを見せてください!」 霞「ええと……それだけ額に小石が食いこむほどお願いされてるのになんなんだけど」 巴「何してるんですかー、もう時間ですよー」 小蒔「宮守のみなさんが待ってますよー」 初美「これから宮守の人達と海水浴なのでー」 春「それじゃあ」 京太郎「ちくしょおおおおおおおおお!!!」 咲「何してるの京ちゃん……ついて行って宮守の人達のおっぱいも見せてもらえばよかったのに」 京太郎「あのなあ、咲」 咲「何?」 京太郎「しつこい男は嫌われるだろう?」 咲「何をいまさら」 京太郎「さーて次は阿知g」 咲「ああ、阿知賀は駄目だよ? 和ちゃんの幼馴染がいるらしいし」 京太郎「マジか……なら白糸台だな」 咲「新道寺は?」 京太郎「お前分かってて聞いてるだろ……あそこはおっぱい担当いないだろうが」 咲「うん……でも白糸台はちょっと……」 京太郎「ん? どうして……ってそうか」 京太郎「白糸台にお前のお姉さんいるんだったな……」 咲「うん」 京太郎「さすがにそれは気まずいな。せめて咲とお姉さんが仲直りした後なら行きやすかったかもしれないけど」 咲「ごめんね京ちゃん」 京太郎「まあいいさ。今日はありがとうな、咲。こんな俺の我儘を手伝ってもらっちゃって」 咲「ううん、別にいいよ」 京太郎「何かお礼しないとなあ」 咲「それなら今日鶴賀の人達に持って行ったケーキ奢ってもらおうかな」 京太郎「了解です、姫」 咲「あはは、なんか懐かしいね、それ」 京太郎「だな。ははは」 京太郎「それでだな……咲」 咲「何、京ちゃん?」 京太郎「咲のおっぱいを! 俺に! 見せてください!」 咲「嫌」 おわり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6405.html
【7月第3週 地区予選2日目】 京太郎「いよいよ来たぜ!男子個人戦!」 京太郎「ちゃちゃっと終わらせてやるぜ!」 京太郎「なんで男子は女子と違うところなんだよ……」 【side-憩-】 憩「昨日は消化不良やったから、頑張ります!」 開局 親 モブ1 25000 南 憩 25000 西 モブ2 25000 北 モブ3 25000 憩「よろしくお願いしますーぅ」 モブ1(なんで去年の2位と当たっちゃうかなー) モブ2(ああ、やばい、うん、やばい) モブ3(ど、どうしよう……)ワナワナ モブ1(2位だろうが関係ない!) モブ1(和了れば無問題だ!) モブ3(こ、こんな人に勝てるわけないよぉ)トン モブ1「ロン!混一色!」 モブ2「いや、それ……」 憩「緑一色……」 終局 1位 モブ1 73000 2位 憩 25000 3位 モブ2 25000 4位 モブ3 -23000 憩「東1局で終わりなんて……」 開局 親 モブ6 25000 南 モブ4 25000 西 憩 25000 北 モブ5 25000 憩(今度こそ和了るでー!) モブ4(気分上々!調子も上々!攻めてくよー!) モブ5(ああ、神よ、私に力を!) モブ6(容赦は、しない) 憩「ツモ!1600・3200!」 憩(この調子で行くでー!) モブ6(ぐぬ) 東2局 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 同コンマのため、流局 東2局1本場 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 憩「ツモ!4100・8100」 憩(このまんま、飛ばす!) モブ4(気分絶賛下降中……) 東3局 モブ6 17700 モブ4 15300 親 憩 47400 モブ5 19300 モブ6(前に、進まなくては!)トン モブ5「ああ、神よ、感謝いたします」 モブ5「ロン、タンヤオのみです」 オーラス モブ6 16700 モブ4 15300 憩 47400 親 モブ5 20300 憩(これは…使わんでええか) 憩(よし) 憩「ツモ!1600・3200!」 終局 憩 53800 モブ5 17100 モブ6 15000 モブ4 13700 【各校の地区予選】 【白糸台】 「試合終了ー!!」 「これでインターハイ西東京代表は3年連続」 「白糸台高校!!」 「先鋒の小走選手と次峰の弘世選手、中堅の渋谷選手が作ったリードを副将亦野選手がチャラにし、ラスに転落したものの」 「大将の大星選手が他校を圧倒し、逆転優勝となりました!」 誠子「すみませんでしたっ!」 淡「ほんとですよー『決勝は副将戦で終わらせるから大星の出番は無い』とか言ってたくせにー」 誠子「うっ」グサッ 尭深「……」ズズッ 尭深(10万点失点って……ぷぷっ) 尭深(とか言ってみたい、でもキャラを優先しよう) 菫「お前、そろそろその癖直せよ」 菫「もう少し場を見てだな――――」 やえ「ま、何にせよ勝ったんだから結果オーライだ、そう落ち込むな」 誠子「はい……」 【阿知賀】 実況「奈良地区予選団体戦終了!!」 実況「奈良の王者、晩成高校は先鋒岡橋初瀬が飛び、初戦敗退」 実況「そして今年、インターハイへ駒を進めたのは!」 実況「阿知賀女子学院だ!!」 憧「初瀬、大丈夫かな……」 玄「慰めるのはこの私におまかせあれ!」 憧「いや、玄は初瀬のこと知らないでしょ」 玄「あ、そうなのでしたっ!」 【新道寺】 哩「ツモ、8000オール!」 哩「あっ」ビビクン 哩「ロン!12300!」 哩「ひぐっ」ビビクン 煌「部長は相変わらず強いですねぇ」 美子「ねぇ、姫子ちゃん、さっきから何ばしよっと?」 姫子「ぶちょーにバイブば仕掛けとるんです」 美子「バイブ?」 姫子「点ば取れば取るほど激しくしとるんです」 哩「ツモ!16400オール!」 煌「おや、飛びましたね」 姫子「じゃ、こればサービスです」 姫子「超激強」ポチッ 哩「あっ、うっ……~~~!」ビビクンビビクンビビクン 【姫松】 実況「南大阪の団体戦決勝を制したのは、名門姫松!」 実況「去年の春に倒れた善野監督が戻って再始動した姫松女子は、先鋒上重と中堅愛宕洋榎が作ったリードを次峰真瀬と副将愛宕絹恵が守りました」 実況「大将末原の大量失点には肝を冷やしましたがなんとか勝ち抜けとなりました!」 恭子「監督、すみませんでした」 善野「ええよ、気にせんといてや」 善野「失敗は成功の元や、これからもメゲずに頑張ろな」 恭子「はいっ!」 漫「監督と末原先輩……いい雰囲気やな」 由子「恭子が気になるのよー?」 漫「そ、そんなことあるわけないじゃないですか、やだなーもー真瀬先輩ったらー」 由子「うーん……それなら別にいいのよー」 由子「でも、困ったことがあったら相談するのよー」 洋榎「なんや?漫の相談か?」 洋榎「由子にもするならウチにも相談してくれや!」 漫「いや、主将に相談はありえないですわ」 洋榎「何やて!?」 【永水】 初美「戻りましたよー」 巴「おつかれハッちゃん」 ??「よく頑張ったな、誉めてつかわすぞ」 初美「上から目線は少し腹が立つのですよー」 春「みんな上から」ポリポリ 初美「ちっちゃくって悪かったですねっ!」 巴「今年は統廃合とかで学校が減って早く終わっちゃったね」 ??「おかげでわらわの出番が無かったからのう」 初美「まあまあ、早く終わるのはいいことてはないですかー」 初美「この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!」 【宮守】 豊音「ただいまー」 胡桃「お帰り、トヨネ」 塞「おつかれ」 シロ「おつかれ……」 ??「お疲れ様でした」 トシ「え?豊音戻って来たん?うわーお疲れー」 豊音「熊倉先生……」 prrr トシ「あ、ちょっとタンマ」 トシ「んー、もしもしアッシだけどー……えー何それチョベリバー」 塞「……どうしてああなっちゃったんだろうね」 シロ「さあ……」 豊音「そうだ!約束覚えてる?」 ??「優勝したらサイン、でしたよね」 豊音「うん!」 ??「もう貰って来てありますよ、はい」 豊音「わぁ、ありがとー!」 ??「あと友人の大沼プロのサインも貰いましたよ」 豊音「うわ、ほんとだー!ちょーうれしいよー!一生の宝物にするよ!」 ??「喜んでもらえてよかったです」 胡桃「――が入ってくれて良かったよ!」 胡桃「そうじゃなきゃインターハイには行けなかったからね!」 豊音「まさかあのプロにお孫さんがいたなんてねー」 塞「トシ先生のツテが役に立ったね」 シロ「ま、当の本人はあんな感じだけど」 トシ「えっ、それマジ~?ギャハハハ」 一同「うん……」 【鹿老渡】 いちご「おつかれ」 ??「おお、部長か」 いちご「まさか次峰戦で飛ぶなんて考慮しとらんかったけど」 いちご「またインターハイに行けて嬉しいけぇ!」 ??「そうじゃな」 ??「今年こそ勝つんじゃ!」 いちご「うん!頑張ろな!」 いちご「ワカメちゃん!」 ??「……その呼び方はやめてくれんか?」 憩「おつかれさまでしたー!」 モブ5「お疲れ様でした」 モブ4「おつかれ~って、勝てるわけないやん!」 モブ6「前、進めませんでした……」 憩「これで予選通過や!」 憩「京太郎くんの調子はどうやろなー」 京太郎「よっし!初戦から飛ばしていくぜ!」 男1(あ、アイツが我が天使咏ちゃんと同じ高校の男子部員か……) 男2(あんな野郎が俺の女神憩ちゃんと同じ高校の男子部員だとぉ?) 男3(彼が私の大天使エイスリンちゃんと同じ高校の男子部員ですか……) 123(裏山氏ね) 京太郎「」ゾクッ 京太郎(なんだろう、殺気を感じる……) 開局 親 男1 25000 南 男3 25000 西 男2 25000 北 京太郎 25000 京太郎(まずは流れをつかむ!) 京太郎(安くても、早く!) 京太郎「ツモ!タンヤオのみ、300・500」 男2「ちっちぇな」 男1「チッ」 東2局 男1 24500 親 男3 24700 男2 24700 京太郎 26100 男1(国士テンパイ!) 男1(あのリア充に天誅を!) 男1「ロン!32000!」 男2「えっ」 男1「えっ」 終局 男1 56500 京太郎 26100 男3 24700 男2 -7300 予選第2戦 京太郎「あの後なんとか巻き返したぞ!」 京太郎「ってかいきなり国士って……」 京太郎「次はこの卓か」 京太郎「この試合で2位以上で本選出場確定」 京太郎「本選は女子と同じ会場、プロの解説も来るらしいから頑張ろう!」 開局 親 京太郎 25000 南 男5 25000 西 男4 25000 北 男6 25000 京太郎(さっきは調子付けに安い和了をしてただけでおわっちゃったからな) 京太郎(今回は高く!) 京太郎「ツモ!8000オール!」 京太郎(ガンガン行こうぜ!) 男5「ツモ――その言葉を聞いた瞬間、僕の体に電流が走った―――」 男4「いっきなり親倍かー辛いなぁー」 東1局1本場 親 京太郎 49000 男5 17000 男4 17000 男6 17000 男4(三箇牧……女子団体は面白かった) 男4(こっちは、どうやろな) 男4「ロン!12300!」 男4(見極めさせてもらうで!) 東2局 京太郎 49000 親 男5 17000 男4 29300 男6 4700 同コンマのため、流局 男5「ノーテン」 男4「テンパイ」 男6「ノーテン」 京太郎「ノーテン」 東3局 京太郎 48000 男5 16000 親 男4 32300 男6 3700 男6(見る限り周りは格上、点棒も少ない) 男6(でも、取られた分は倍返し) 男6(そう、教わったんや!) 男4(……ここは隣を飛ばして逃げるか、だとすれば、跳満) 男4(三箇牧はもう放っておいても大丈夫やろ)トン 男6「それ、ロン!」 男6「四暗刻で32000!」 男4「な、スッタンやと!?」 オーラス 京太郎 48000 男5 16000 男4 300 親 男6 35700 京太郎(今日2回目の役満、羨ましいな) 京太郎(でも) 京太郎(ラストスパート、このまま逃げ切る!) 男4(まだ、あきらめるわけにはいかんのや) 男4(出来るだけ稼いで、次につなげる!) 男4「ツモ!1600・3200!」 終局 京太郎 46400 男6 32500 男5 14400 男4 6700 【予選を通過しました】 京太郎「ここが本選会場かぁ」 京太郎「あれ、もう女子の本選始まってるのか」 京太郎「みんなの予選の結果は……」 総合 1位 宮永照 2位 荒川憩 3位 清水谷竜華 4位 エイスリン・ウィッシュアート 5位 江口セーラ 平均打点 1位 三尋木咏 2位 赤阪郁乃 3位 江口セーラ 和了率 1位 エイスリン・ウィッシュアート 2位 宮永照 3位 荒川憩 京太郎「エイスリンさんが和了率1位か、凄いな」 京太郎「咏は打点1位、総合では照と憩さんがワンツー」 京太郎「俺は男子3位か、目指すぜ1位!」 【side-憩-】 憩「やっぱり宮永さんには負けるかー」 憩「でも、頑張るでー!」 開局 親 モブ1 25000 セーラ 25000 憩 25000 竜華 25000 憩「最初はこの部屋やな」 ギギィ 憩「あ」 モブ1「い」 セーラ「う」 竜華「え?」 モブ1(千里山の三年生コンビ、それにまた荒川さんまで……なんでまた) モブ1(こんなところまで来ちゃってよかったのかなー)カタカタ 憩「安心して、2人であの怖い怖い先輩たち倒そな」トン モブ1「わ、私のことか?」 憩「うん、頑張ろな」 モブ1「お、おう!」 セーラ「怖いってなんや怖いって!ツモ、1300・2600」 東2局 モブ1 22400 親 セーラ 30200 憩 23700 竜華 23700 同コンマのため、流局 竜華「んー流局かー」 セーラ「このまま1位行ったるわ!」 憩(いきなりこの2人はやっぱりきついなぁ) 東2局1本場 モブ1 19400 親 セーラ 31200 憩 24700 竜華 24700 憩(早速使ってくでー!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 竜華(相変わらずようわからん感覚やな……) 憩「ツモ、400・600」 東3局 モブ1 19000 セーラ 30600 親 憩 26100 竜華 24300 憩(親だし、稼いでくで!) 憩「ロン、1500や!」 セーラ「はっ、ええわ」 【大望背負いし大砲】発動! 【ヒーリングスペース】により、憩の聴牌・和了判定-5 東3局1本場 モブ1 19000 セーラ 29100 親 憩 27600 竜華 24300 セーラ(憩に和了られるといっつも調子悪くなるなぁ) セーラ(安いのは嫌やけど、しゃあなしや) セーラ「ロン!6700!」 東4局 モブ1 12300 セーラ 35800 憩 27600 親 竜華 24300 憩(全員黙らせてみたけど) 憩(まだまだ、やな) 憩「ツモ、4000・8000!」 憩「これで一旦逆転や!」 南1局 親 モブ1 8300 セーラ 31800 憩 43600 竜華 16300 憩(よし……ツモ) 憩(これだとなんか1ちゃん騙しちゃったみたいやな) 憩(これも勝負……なんや) 憩「ごめんな、ツモ、6000・12000」 憩「トビ終了や」 終局 憩 67600 セーラ 25800 竜華 10300 モブ1 -3700 【憩がインターハイに進出しました】 京太郎「結局インターハイ出場は照、憩さん、清水谷さん、船久保さんか」 京太郎「エイスリンさんは地区予選和了率が全国1位になったし、凄いな」 京太郎「郁乃さんが負けるのはもっと意外だったな」 京太郎「次は俺の番か、緊張してきたな!」 京太郎「一旦休憩室で寝るか」 ガララ 怜「すぅ……すぅ……」 京太郎「怜さんか、確か清水谷さんは取材受けてたな」 京太郎「時間までここにいるか……」ナデナデ 怜「ん……」パチッ 怜「京…くんか」 京太郎「あ、起こしちゃいましたか?」 怜「いや…休めたから、大丈夫や」 怜「京くんはもう試合なんか?」 京太郎「はい」 怜「緊張、しとるんか?」 京太郎「情けないですけどね」 怜「そっか……」ニギッ 怜「頑張ってな」ニコッ 京太郎「はい!」 京太郎「1戦目、ここで勢いをつける!」 本選第1戦 京太郎(この部屋か……) 京太郎(どんな人たちがいるんだろう) ギギィ 開局 親 男7 25000 京太郎 25000 男9 25000 男8 25000 京太郎「ロン、1000」 男8「ぐぬぬ」 男7(須賀京太郎、情報通りだとすれば、その打ち筋は宮永照と同じ) 男7(お手並み拝見) 東2局 男7 25000 親 京太郎 26000 男9 25000 男8 24000 京太郎(親番なのに聴牌できねー、どうしよ) 男8(1000か、安すぎるな) 男8「ロン!6400!」 男8(親は流させてもらおう) 東3局 男7 25000 京太郎 26000 親 男9 18600 男8 30400 男7(須賀京太郎は左程脅威ではなかったか) 男7(つまらん) 男7「ロン、5200」 東3局 男7 30200 京太郎 26000 男9 18600 親 男8 25200 京太郎(やっとテンパイできた……) 京太郎(と思ってる間にまた) 京太郎「ツモ、500・1000」 南1局 親 男7 29700 京太郎 28000 男9 18100 男8 24200 京太郎(よし、あともうちょい) 男7(こんなやつにアイツは負けたのか) 男7「ロン、7700」 南1局1本場 親 男7 37400 京太郎 28000 男9 18100 男8 16500 男7(連荘、だが配牌が悪いな……) 京太郎「ツモ!1700・3300!」 京太郎(一応逆転だな) 南2局 男7 34100 親 京太郎 34700 男9 16400 男8 14800 京太郎(いい調子だ) 京太郎「ツモ、6000オール!」 京太郎(逃げ切ってやる) 南2局1本場 男7 28100 親 京太郎 52700 男9 10400 男8 8800 男8(8800はあかんなぁ) 男8「ロン、8300」 男9「うげっ、マジですか」 南3局 男7 28100 京太郎 52700 親 男9 2100 男8 17100 京太郎(憩さん、あなたの力) 京太郎(いま、使います) 京太郎「リーチ!」ピキーン 男7「」ゾクッ 男8(今、背筋が一瞬……)トン 京太郎「ロン、リーチ一発裏3、8000です」 男8「は……!?」 男9「こんなん役無同然やないか」 オーラス 男7 28100 京太郎 60700 男9 2100 親 男8 9100 全員ノーテン流局 終局 京太郎 60700 男7 28100 男8 9100 男9 2100 男7(本来役無の和了、ただの偶然による和了) 男7(こんな和了をするのは……いや、気のせいだろう) 男7(こんな和了なんていくらでもあるしな) 男8(ムダヅモばっかじゃねえか、クソッ) 男8(なんか、運が無くなったみたいや)トン 男9「流局、やな」 男8「ノーテン」 男7「ノーテンや」 京太郎「ノーテン」 男9「ノーテン」 ―――――――――― 京太郎「あの後本選ではトップになり続けて……」 京太郎「県1位になったぞ!」キャッホー 京太郎「みんなと待ち合わせしてる場所に行くか」 京太郎「この辺だったかな」 照「こっち」 京太郎「お、これはこれはチャンピオン様じゃありませんか」 照「そんな呼び方しないで」ムスッ 照「それに京だって北大阪のチャンピオン」 京太郎「あ、そういえばそうだったな」 照「何言ってるの」 京太郎「それで、みんなは?」 照「もう帰った」 京太郎「えっ」 照「県予選1位同士仲良く帰ってきなさい、って霞が」 京太郎「照が迷子になったらどうする気なんだよ……」 照「でさ、京、私、1位になったでしょ?」 京太郎「ああ、なったな」 照「だからさ、その……」チラッチラッ 京太郎「なんだ?ご褒美が欲しいのか?」 照「う、うん……///」 京太郎「それならそうと言えばいいのに」 京太郎「でもご褒美か、何をしよう」 京太郎「じゃあ二人で甘いものを食べに行こうか」 照「……ん」 京太郎「というわけで会場近くの喫茶店に来てみたぞ」 カランコロン 店員「いらっしゃいませー」 店員「お、あなた方ひょっとしてひょっとするとカップルですか?」 京太郎「いや、ちが「じゃあじゃあ!」」 店員「こちらのカップルパフェをどうぞ!」 京太郎「だから俺た……」 ギュッ 照「……」ギュッ 京太郎「照……」 照「いいから、別に」 店員「じゃあごゆっくりー」 京太郎「良かったのか?」 照「うん」 照「このパフェおいしそうだし」 京太郎「カップルに間違われて」 照「えっ」 京太郎「えっ」 照「……///」 夜 京太郎「もうすぐ夏休みだ」 京太郎「今のうちに出されてる課題を片付けよう」 京太郎「この英語の課題難しいな……」 京太郎「エイスリンさんとやろうか……いや、自分の分は自分でやろう」 京太郎の学力が上がった! 60→61 【7月第3週 休日】終 【第2章】終 【第3章 全国】 【7月第4週 平日】 京太郎「今日から夏休みだ!」 京太郎「毎日が休日だ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「インハイは東京、東京観光に備えて金を貯めよう!」 おっさま「今日も元気やなー」 由子「元気なことはいいことなのよー」 由子「須賀くーん、こっちに麦茶よろしくなのよー」 京太郎「はい、ただいまってうわっ!」ドンガラガッシャーン 京太郎「やばい、コップを割ってしまった……」カタカタ おっさま「あちゃーやってしもたかー」 京太郎「あ、店長!これは、そのですね!」 おっさま「給料から引いとくなー」 京太郎「そ、そんな……」 カランコロン 由子「いらっしゃいませ、なのよー」 桃子「こんにちはーっす」 京太郎「いらっしゃいま……ってモモ!?」 桃子「あれ、どうして京太郎がここにいるっすか?」 京太郎「いまバイト中なんだよ」 桃子「へぇ、とうとう京太郎も働くような人になったっすか」ウンウン 由子「二人は知り合いなのよー?」 桃子「はい、幼馴染っす!」 由子「私は真瀬由子なのよー」 桃子「京太郎がいつもお世話になってるっす」フカブカ 京太郎「で、何するんだ?」 桃子「もちろん打つっすよ!」 由子「じゃあこちらの卓へどうぞ、なのよー」 桃子「京太郎も一緒に打つっす!」 京太郎「わかったよ、真瀬さんもどうですか?」 由子「わかったのよー」 おっさま「じゃあワイも入れてもらおかー、ってアンタ清澄の東横ちゃんやないか」 桃子「私のこと、知ってるっすか?」 おっさま「長野代表清澄高校の次鋒、通称『黒の天使』」 おっさま「それに去年の全中3位、知らないわけないやろ」 由子「長野代表ってことは、私と打てないのよー」 京太郎「えっ、そうなんですか?」 おっさま「大会規定で団体戦の代表同士は打てないんや」 京太郎「じゃあ、あと1人はどうするんですか?」 おっさま「今日はあいつがおるから大丈夫や」 おっさま「いま呼んでくるわ」 開局 おっさん「よぉ、須賀んとこの、調子はどうや?」 京太郎「上々ですね……」トン おっさん「がっはっは、そうかそうか」トン 桃子「なんで店長がここにいるっすか」トン おっさま「昔からの知り合いなんや」トン 京太郎(テンパイできねー)トン おっさん「ツモ、300・500や」 おっさん「頑張れよ、北の1位」 東2局 京太郎 24500 親 おっさん 26100 桃子 24700 おっさま 24700 桃子(なんかさっきから高い手が作れないっすね……) 桃子(でも、京太郎には負けられないっす!) 桃子「ロン!3900っす!」 東3局 京太郎 24500 おっさん 26100 親 桃子 28600 おっさま 20800 京太郎(和了れないのはやだなぁ……) 京太郎(憩さんの力はなんか使っちゃいけない気がするし) 京太郎「あ、ロン、1000です」 桃子(地味な対局っすねー) 桃子(消えにくいっすよ、まったく) 東4局 京太郎 25500 おっさん 25100 桃子 28600 親 おっさま 20800 おっさん「そういえば、須賀は男子個人戦1位やったらしいな」 京太郎「凄いでしょう」フフン おっさま「そういえば、今年から個人戦の出場枠が4人になったんやな」 京太郎「今年からだったんですか?」 おっさま「意図はようわからんけどな、東横ちゃんも真瀬ちゃんも個人戦出場者やで」 京太郎「へー、あ、ツモです、3000・6000」 おっさま「しれっと和了るんやなぁ」 南1局 親 京太郎 37500 おっさん 22100 桃子 25600 ※[ステルスモード]に移行しました おっさま 14800 京太郎(本当に安い手しか作れないな……一回使ってみるか) 京太郎(これで、テンパイだ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎(全てを照らすような、闇を明かすような) 京太郎(そんな光を、イメージする!) 京太郎「カン!」タン 京太郎「来た!嶺上ツモ、面前のドラ3で4000オールです!」 南1局1本場 親 京太郎 49500 おっさん 18100 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(今、何が起こったっすか?) 桃子(背筋がゾクッってなって、そしたら京太郎が和了ってて……) 京太郎「ロン、1500の1本場は1800」 桃子(わけがわからないっす……) 南1局2本場 親 京太郎 51300 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎「ノーテンです」 おっさん「ワシもノーテンや」 桃子「ノーテンっす」 おっさん「ノーテンや」 南2局2本場 京太郎 51300 親 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(さっき京太郎が和了ってからツモが悪くなってるっす) 桃子(まーた流局っすか) 南3局2本場 京太郎 51300 おっさん 16300 親 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎(やっぱりあれ使うと運が悪くなるな……) 京太郎(使いすぎは禁物、だな) 京太郎「ロン、1000の2本場は1600です」 オーラス 京太郎 52900 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] 親 おっさま 9200 京太郎(オーラス……もういっちょ!) 京太郎「リーチ!」ピキーン 桃子(いまさらリーチっすか……) 京太郎(運を、集める) 京太郎(よし、来た!) 京太郎「ツモ!リーチ一発、1600・3200!」 終局 京太郎 59300 桃子 20000 おっさん 14700 おっさま 6000 桃子「いやぁ、楽しかったっす!」 京太郎「そうか、なら良かった」 桃子「それじゃあそろそろ帰るっす」 京太郎「おう、咲たちによろしくな」 桃子「次は3週間後、インターハイっすね!」 京太郎「そうだな、三箇牧は強いから覚悟しとけよー」 桃子「楽しみにしておくっすよ」 桃子「それじゃ」 バタム 由子「影の薄い子だったのよー」 京太郎「あれ、そういえば真瀬さんはモモを見えたんですか?」 由子「なんとなく見えたのよー」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいま……」 姫子「部長、こっち来るとですよ」 哩「姫子、ちょんっ、っと待って」ヴィーン 哩「ここば、どこ?」メカクシ 姫子「雀荘です」メカクシハズシー 京太郎(なんだあの2人) 由子「いらっしゃいませなのよー、あ、白水さんなのよー」 哩「おお、真瀬やなか」 由子「お久しぶりなのよー」 京太郎「真瀬さん、お知り合いなんですか?」 由子「この2人は新道寺女子の子たちなのよー、その小さい子が鶴田さん、赤い顔をしてる方が白水さんなのよー」 京太郎「新道寺って花田さんのいるところですか?」 哩「花田のことば知っとると?」 京太郎「はい、一度ここに来ましたね」 姫子「そういえば、花田ん奴ば雀荘ば行って楽しかった言うとりました」 哩「ふむ、花田と打ったのは君か?」 京太郎「はい、たしかに楽しかったですね」 哩「じゃあ、私たちと打たんか?」 京太郎「まあ、いいですけど」 開局 京太郎(新道寺女子、福岡だったけな) 京太郎(……ま、いいや) 京太郎(誰が相手でも、勝つ) 京太郎(楽しむ) 京太郎「ロン、2000です」 東2局 おっさま 23000 親 哩 25000 京太郎 27000 姫子 25000 哩(リザベーション失敗、か) 哩(すまんな、姫子) 京太郎「ロン、5200!」 哩(ツモじゃなきゃ気持ちよくなか) 東3局 おっさま 17800 哩 25000 親 京太郎 32200 姫子 25000 哩(直撃ば受けたい……) おっさま「お、リーチや」 哩(直撃、直撃…)トン おっさま「それや、ロン24000」 哩「あ、ああっ!」ビクンビクン 哩(直撃、気持ちよかぁ……) 姫子「ぶ、ぶちょー…」 京太郎(なんだこいつら) オーラス おっさま 41800 哩 1000 京太郎 32200 親 姫子 25000 哩(東風にしたのは間違いだった) 姫子(全然和了れんとです……) 京太郎「ロン、5200です」 終局 京太郎 37400 おっさま 36600 姫子 25000 哩 1000 京太郎「お疲れ様でした!」 姫子「おつかれです」 哩「おつかれ」 哩「須賀云うたか、これば私の連絡先ばい」 姫子「ぶちょー、よかとですか?」 哩「よかよか、ほれ、姫子も」 姫子「はい……っと」 哩「次に打つときは負けなかよ」 京太郎「ええ、こっちこそ」 姫子「じゃ、行きましょう」カチッ ブイーン 哩「んっ!」 哩「ひ、姫子、いきなりばやめっ」 カランコロン 京太郎「何だったんでしょうね、あの2人は」 由子「私にもよくわからないのよー」 京太郎「今日のバイト代少なかったな」 京太郎「まあモモに会えたからいっか」 京太郎「夕方だけど、何しよ」 夕 京太郎「久しぶりに買い物に行くか」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「コンビニに来てみたぞ」 京太郎「お、ガ○ガ○くん梨味、もう売ってたのか」 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「ハーゲンダ○ツ確保っと」 京太郎「お、これ花火セットか」 京太郎「そういえば今週末に祭があったっけ」 京太郎「みんな、千里山の人たちも誘って一緒に行こうかな」 京太郎「その後に清々荘の近くでやるか」 京太郎「よし、買った!」 京太郎「そういえば照とみんなで海に行く約束もしてた気がするな」 京太郎「少し散歩するか」 京太郎「今日も楽しい1日だったな」 京太郎「バイトから帰った後は誰にも会わなかったけど」 京太郎「それも俺らしさの1つだよな、うん」 京太郎「うっし、インターハイまで頑張るぞ!」 【7月第4週 平日】終 【7月第4週 休日】 京太郎「暑い……」 京太郎「もう来週の日曜には東京にいるのか」 京太郎「東京は涼しいのかな……」 京太郎「夏祭りに誰かを誘おう」 京太郎「誰を誘おうかな」 京太郎「咏と憩さんを誘ってみるか」 ――――――――― 京太郎「二人共話に乗ってくれたぞ」 京太郎「でも憩さん、なんか顔赤くて息荒かったけど大丈夫かな」 京太郎「夏風邪とかじゃなけりゃいいんだけど」 ――――――――――― 憩「京太郎くんと…祭り……あっ」クチュ… 京太郎「誰かの部屋に遊びに行くか」 京太郎「誰の部屋に行こう」 京太郎「照の部屋にでも行こうかな」 京太郎「照、いるかー」コンコン シーン 京太郎「……」 京太郎「別のことをしよう」 京太郎「散歩だ、散歩に行こう!」 京太郎「というわけで公園まで来た……お、あれは照じゃないか」 京太郎「少し驚かしてみるか……」グチャ 京太郎「ん?」 犬の糞「うーっす」 京太郎「ん?」 靴「私、汚れちゃいました」 京太郎「……えぇぇ」 ビチャ 鳥の糞「ちはーっす」 京太郎「」 京太郎「犬の糞踏んで、鳥の糞当たって」 京太郎「照もどっか行っちゃうし」 京太郎「なんか、もうメゲるわ……」 夕 京太郎「祭りに行くぞ!」 咏「おー!」 憩「いぇいー!」 京太郎「憩さんも浴衣なんですね」 憩「どや?似合うやろ?」フリフリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 憩「か、かわっ?」 咏「なんだよ、私にはなんも無しかよ、ま、知らんけど」ツーン 京太郎「だって咏いっつも和服だし可愛いじゃん」 京太郎「だからあえて言うことはないかなーって」 咏「な、なんでそんなこと言えるんだよ、わ、わっかんねーな」カァァ 憩「可愛い、ウチが、可愛い……えへ///」 京太郎「さ、さっさと行きますよ」 ワイワイガヤガヤ 憩「賑やかやなー」 京太郎「はぐれないように気をつけないとですね」 咏「んで、まずはどこに行くよ?」 憩「最初はやっぱり金魚すくいとかでええんやない?」 京太郎「そうですね、じゃあ探しましょうか」 セーラ「金魚がすくえるでー!金魚やでー!」 憩「あ、江口さんや」 セーラ「なんや荒川に三尋木と須賀やないか、ここで何しとんねん」 咏「何するも何も遊びに来てるだけだぜぃ」 憩「そっちは何してはるんですか?」 セーラ「ちょっと知り合いのおっさんの店番やってんねん」 セーラ「須賀、やってけや」 京太郎「何円ですか?」 セーラ「1回10000円や」 京太郎「高すぎでしょそれ!2桁くらい間違ってますよ絶対!」 セーラ「冗談や冗談、1回50円や」 京太郎「たった50円でいいんですか?俺全部取っちゃいますよ?」 セーラ「ほぉ、言うやないか、ならやってみぃ」 京太郎「じゃあ遠慮なく……」 京太郎「はぁぁぁぁ……」 男「な、なんだアイツ!屋台の前で精神統一を始めやがったァッ!」 女「み、見てあれを!あの人から流れるあのオーラを!」 京太郎(今こそ、今こそ俺が長年培ってきたあの技を見せるときッ!いや、魅せるときッ!) 京太郎(モモも咲も照も旅行に行ったりして、一緒に祭りに行くことができなかった俺が) 京太郎(家でカピバラと秘密の特訓をして得た力ッ!) 京太郎(これぞ須賀式―――――) ―――――金魚すくい―――――! 京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉお!」 男「何だあの動きは!見えねェ!目で追い切れねェ!」 女「か、彼の器には金魚が着実に入っているわ!」 男「クッ、俺たちはどうやら本物の怪物を見てしまったようだなッ!」 京太郎「手が痛い……」 憩「金魚全部取ったりするからやで」 咏「あの後セーラが怒られてるように見えたけど、よかったんかねぃ」 京太郎「……あ、くじ屋だ」 憩「話題の転換早すぎやない?」 京太郎「隣にも何件かあるけど、どれにしよう」 京太郎「この店でいいか」 店員「いらっしゃい、何回引いてくんや?」 京太郎「2回くらいで」 店員「へいへい、こちらにどうぞ」 京太郎「2回とも外れか……」 京太郎「あれ、咏がいないぞ」 憩「咏ちゃん、綿あめ買いに行ったっきり帰ってこないんや」 憩「どうする?」 京太郎「心配なので2手にわかれて捜しましょう」 京太郎「見つけたら連絡してまたここに集まりましょう」 憩「うん、わかった」 京太郎「じゃあ俺はこっち捜してきます」 憩「また後でー」 京太郎「見つかりましたか?」ハァハァ 憩「綿あめ屋行ってみたけど、見当たらんかった」ゼェゼェ 京太郎「じゃあどこにいるんだよ……」 咏「遅れちゃってごめんねぃ~」 京太郎「咏!」 憩「それに照ちゃんも」 照「……」モフモフ 京太郎「で、何があったんだ?」 咏「それがかくかくしかじかでねぃ」 京太郎「ふんふむなるほど」 京太郎「照も一緒に来るか?」 照「うん」 京太郎「じゃ、行くか」 セーラ「ちょいと待てや」 京太郎「あれ、江口さんじゃないですか」 セーラ「江口さんじゃないですか、やないわ!須賀のせいで怒られて店番代も無くなったやんか!」 セーラ「どうしてくれんねん!」 憩「まあまあ落ち着いて」 咏「そんなに不満なら京太郎に何かしてもらえばいいんじゃね、知らんけど」 セーラ「あ、せやな。じゃあオレも行くわ」 京太郎「急に2人も増えちゃったよ」 京太郎「次、どこに行きますか?」 照「お腹すいた」グゥ 京太郎「さっきまで林檎あめ食べてたろ」 咏「でもたしかに減ったねぃ」 セーラ「じゃあ「たこ焼き!」」 憩「たこ焼き食べよ!」 ――――――――――― 京太郎「5個入り1パック買ったらもう1パックサービスしてもらったぞ」 憩「んー!やっぱりここのたこ焼きはおいしいなぁ」 セーラ「いやいや、あそこの方が「照、おいしいか?」」 照「うん」モグモグ 咏「どんまい」 セーラ「オレなんて竜華も怜もいなかったらただの男っぽい女なんや」グスッ 京太郎「さて、この後はどうするかな」 京太郎「皆さん!花火をしましょう!」 憩「花火?」 京太郎「実は今日のために買っておいたんですよ花火セット!」 セーラ「お、ええやん」 京太郎「どうです?やりますか?」 照「いいんじゃないかな」 咏「迫り来る怒涛の花火の時間だねぃ」 京太郎「バケツよし!チャッカマンよし!蝋燭よし!」 京太郎「花火パーティーの始まりだ!」 セーラ「火が出るでー!」ファイアー 咏「回れ回れー!」ファイアー 憩「あー綺麗やなー」 京太郎「まずは穴の線香花火を」ガサガサ 京太郎「ん?」 照「ん」 京太郎「照も線香花火か?」 照「うん」 ボッ 京太郎「照は1人で来たのか?」 照「うん」 京太郎「でもどうして」 照「京が憩たちと出ていくのが見えたから気になってね」 照「途中から見失って困ってた」 京太郎「行きたいなら行きたいって言ってくれれば良かったのに」 照「言いにくいのは、京もわかるでしょ?」 京太郎「…まあな」 照「……」 照「実は、京に言いたいことが」ポトッ 京太郎「落ちちゃったな、で、どうした?」 照「…ううん、なんでもない」 京太郎「一体なんだったんだ?」 憩「くらえー!」ファイアー 京太郎「あつっ!足に向けないでくださいよ!」 憩「いやーごめんごめん」 京太郎「郁乃さん並みに誠意を感じられない謝罪ですね」 憩「京太郎くんもどうや?」つ花火 京太郎「じゃあ火くださいよ」 憩「うん、ちょっと待ってな……あ、消えてしもた」 京太郎「そういえば」ファイアー 憩「なんや?」ファイアー 京太郎「憩さんっていつも部屋で何して過ごしてるんですか?」 憩「うーん……」 憩(ナニして過ごしてるんですか?ってこればれてるんじゃ……) 憩(早く話題換えんと……) 憩「そ、そういう京太郎くんは何しとるん?」 京太郎「俺はネト麻とか勉強とかですね、それで憩さんは?」 憩(ここは一旦落ち着こ、うん) 憩「そういえば、京太郎くん憶えとる?」 京太郎「何をですか?」 憩「ウチと京太郎くんが初めて会って、京太郎くんが入部してくれた日のことや」 憩「もう4か月くらい前のことやったね」 憩「ウチのこと慰めてくれて、麻雀部に入ってくれて、一緒に掃除して」 憩「ぱ、ぱんつ見られたこともあったけど、その後は一緒に帰って、雀荘行って」 憩「そのときにたこ焼き食べたやろ?」 京太郎「ああ、2人で食べましたね」 憩「あのたこ焼きなんやけど」 京太郎「さっき食べたたこ焼き、でしょう?」 京太郎「忘れませんよ、あの店の人の顔特徴的ですし」 京太郎「憩さんと初めて会った日のことなんて忘れるわけないじゃないですか」 憩「ふふっ、ありがとな」 憩「京太郎くんがみんなを集めてくれて、そんでここまで来れた」 憩「感謝してるで、京太郎くん」 京太郎「憩さん……」 京太郎「結局、部屋で何してるんですか?」 憩「」 【7月第4週 休日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6450.html
38日目・昼前- 東京- 京太郎「……さて、どうするか」 京太郎「よし、白糸台に行こう!でもいきなり大丈夫か、連絡しておかないとな」 プルル 菫『もしもし、どうした須賀君?』 京太郎「今東京にいるんですけど、麻雀部やってるんですか?」 菫『なるほど、こちらに来たいと……ほぼ女子生徒しかいないこの麻雀部に来たいと?』 京太郎「ちょっ、その言い方!」 菫『ふふっ、冗談だ、迎えに行くよ』 京太郎「いえ、時間取らせるのもあれなんで着いた後電話します」 菫『わかった、楽しみに待っているよ』 京太郎「はい!」 プツッ 京太郎「さて、急ぐか!」 白糸台高校・前- 菫「須賀君」 京太郎「あ、弘世さん!」 菫「待たせたね」 京太郎「いえ、こちらこそ突然押し掛けたりして」 菫「君は礼儀正しいな、見かけと違って」 京太郎「結構気にしてるんですよ?言われがちで」 菫「ふふっ、君だから言えるのさ」 京太郎「なんだか褒められてる気がしません」 菫「まぁまぁ、行こうじゃないか」フッ 京太郎(乙女だ……) 白糸台・麻雀部- 菫「須賀君を連れて来たぞ」 京太郎「どうも」 淡「よ、京太郎!」 照「ん」 京太郎「ははは、相変わらず元気そうで」 誠子「久しぶりだね須賀君」 尭深「そっちも元気そう」 京太郎「もちろんですよ」 菫「さて、麻雀を打つか!」 京太郎「そうですね、じゃないとなんのために来たのか」アハハ 菫「さて、待っていてくれ」 京太郎「はい」 照「私が打つ勝つ」ゴゴゴッ 淡「よし、行くぞ!」 尭深「今回は私が」 誠子「リベンジするべし!」 淡「よし!今度こそ!」 京太郎「なんで目の敵にされてんだよ」 誠子「前と同じだね」 京太郎「そうですねー」 照「今回は本気で行くよ?」 京太郎「んぁ?」 京太郎(どうするかなぁ) 淡(さて、この力……持て余してたんだよね!) P能力「傲慢」発動 最も高い麻雀力を持った相手と同じ麻雀力になる 誠子(宮永先輩がくる!) 照(咲には、勝てたのかな?) P能力『照魔鏡』発動 オカルト95までの相手の能力の効果を受けない 京太郎「ッ!?」 京太郎(見られた!?) 照(なにこれっ、京ちゃん!?) 京太郎(なんだ、淡の奴……)タンッ 誠子(なんか最近の淡、やりにくいな……やけに強くなったり拮抗してたり!)タンッ 照(あぁ、なんだ京ちゃん……京ちゃんも咲と同じだったってことか)タンッ 淡(さすがに強いなぁ京太郎、あぁ~なんかドキドキして、テンションあがってくる!)タンッ 京太郎「行くぜ、俺のターン!」ドン☆ 照(っ!?) 淡(これ、私たちみたいな能力じゃない!)ゾクッ 誠子(黒い霧がっ)ビクッ 尭深(……なに?) 菫(な、なんだこれは!)ビクッ 京太郎「ドロー!」カッ 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎「いくぜ!」ピキーン 誠子(なんなのさ!?) 淡(これ、私たちのと違う!) 照(こんなの照魔鏡でも見えなかった……なに、別の?) 京太郎「死者と生者……」 菫(全国、あまり手は抜けないか) 京太郎「ゼロにて交わりしとき……」 尭深(霧の中から何か……) 京太郎「永劫の檻より魔の竜は放たれる!」ダッ 淡(竜!?) 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」グァンッ 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる 京太郎「さらに!」 京太郎「いくぞ淡!」バッ 淡「うぇっ!?」ビクッ 京太郎「インフィニティ・デス・ブレス!」 ゴッ 淡(なっ、またぁっ!?) 淡(ぐぅっ!?) ボゥンッ 照(これ、本当にまともな異能?) 淡(お、おさまった……) 誠子(龍が消えた……) 京太郎「ツモ、4000・8000だ……俺を満足させてみろ」ギンッ 判定大成功:クリティカルヒット 京太郎「ツモ、1200・2300だ!」ダンッ 照(照魔鏡を使ったら和了できないから、次からは本気出す) 淡(私が、同類のはずなのに!) 誠子(化物ばっかじゃん!) 京太郎(ッ……なんだ、この感じ?) 暴食と傲慢が反発しているためP能力『拒絶』発動 麻雀力が一時的に-30 点数が-50 淡(高校100年生、私が……負けるわけ、ない!)ゴッ 前回が第四位だったためP能力『傲慢:銀河』発動 麻雀力が最も高い麻雀力を持った相手の麻雀力+10の数値となる 誠子(これは、使うか!) 照(ほら、咲ならきっとこのぐらい防ぐ) P能力『照魔鏡』の効果は持続中 オカルト95までの相手の能力の効果を受けない 京太郎(俺の、暴食……?)グッ タンッ 誠子(よし、この調子なら!)タンッ 照(京ちゃん、調子わるい?)タンッ 淡(そう、これが私の力!本来の力!)タンッ 京太郎(お前の異能で、潰す!)ゴッ 淡(なっ、これ!) 照(淡のだね) 誠子(あれ、結構やばい感じ……) 京太郎(ここからは俺の領域だ!) 能力『絶対安全圏(喰)』発動 京太郎(安全地帯ってわけだ!) 判定成功:ヒット 次の全員の点数安価の結果を00にし、自分は5増える 照(無駄だよ) 『絶対安全圏(喰)』に対するチェーン 能力『連続和了』発動 和了判定を最下位にし、点数に+60する 京太郎(きたっ、かかった、喰うゾ!)ギラッ 照(来たッ……アレだ)ゾクッ 淡(これ、そっか、これか!)ドクンッ… 誠子(なに?ざわついてる……) 京太郎(喰らウ!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 京太郎「」ニッ 照「ッ!?」 グチュッ ブチッ グチッ ググッ ブチリッ 照(なっ、なに、この感じっ……~~~ッ!?)ビクッ 京太郎「」プハァッ 能力『魔物喰い』クリティカルヒット:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を00する。 誠子(な、なにこれッ!?) 菫(照の何かを、止めた?) 照「ぁっ……」ガクッ 尭深「!?」 菫「照、どうした!?」 淡(逃げるんだ……?) 京太郎「ッ……照さん!」 照「っ」ガクッ 京太郎(なんか、色欲が蠢いた感覚がしたけどっ) 照「だ、大丈夫っ……京ちゃん、保健室連れてって……くれ、る?」ハァハァッ 京太郎「は、はいっ!」 菫「よろしく頼む、土日だから保険の教諭は居ないが」 京太郎(ドニチナラショウガナイ) 保健室- 京太郎「ベッドに横になります?」 照「んっ、お願いっ……」ハァハァッ 京太郎「はいっ、と」 照「はぁっ、ベッド、ひんやりする……」ハァッ 京太郎「そうですか?」 照「んっ……京ちゃん、ちょっとこっち来て?」 京太郎(やけに京ちゃんって呼ぶなぁ) 京太郎「えっと……」 京太郎「て、照さん?」スッ 照「ッ!」グイッ 京太郎「ッ!?」 京太郎(べ、ベッドに引き寄せられて……) 照「京ちゃん、私の京ちゃん……」ハァハァッ 京太郎「ちょ、ちょっと!落ち着いてくださいよ照さん!」ワタワタ 照「ビックリするほど冷静じゃないけど、それでも嘘偽りないよ」ハァハァッ 京太郎「て、照さんっ……」 照「ね?」 京太郎「ど、どうなっても、知りませんよ?」 京太郎(保健室だし) 照「鍵、かけといたから」ニコッ ??「そりゃキンクリじゃな」 数年後- 咲「またなのお姉ちゃん!」 照「そんな敵意込めた目で見ないの咲」 咲「見るよ!何人目なの!?」 京太郎「そんなこと言ってもしょうがないだろ、ほらほら、落ち着けって」 咲「私がおかしいの!?ぶっ飛ばすぞこの野郎!」クワッ 京太郎「うわっ、怖い」 娘1「ねぇ咲おばちゃん、向こうで遊ぼうよー!」キャッキャッ 娘2「麻雀、麻雀!」キャッキャッ 咲「ちょ、引っ張らないで!きょ、京ちゃんにお姉ちゃん!私がやられても、第二第三の」 娘3「早くしてよおばちゃん!」ワーイ 咲「ちょっと待ってすぐ行くから、あと私はおばちゃんって歳でもないでしょ!」 照「ふふっ、楽しそう」 京太郎「ていうか毎回なんでお前たちはそんなに、ていうか嬉しそうだよな照は」 照「あきらめてたのに、咲に勝てたんだもん」ボソッ 京太郎「ん?」 照「うぅん、次の子は男の子かな?」 京太郎「そうだな、そろそろ欲しいな……でも娘全員がコークスクリューは怖い」 照「息子が京ちゃんみたいのでも嫌だけど」 京太郎「酷いな」 照「ふふっ」 宮永照ED1 保健室- 京太郎「ベッドに横になります?」 照「んっ、お願いっ……」ハァハァッ 京太郎「はいっ、と」 照「はぁっ、ベッド、ひんやりする……」ハァッ 京太郎「そうですか?」 照「んっ……京ちゃん、ちょっとこっち来て?」 京太郎(やけに京ちゃんって呼ぶなぁ) 京太郎「えっと……」 京太郎「そこで、座って待ってます!」 照「京ちゃ……はぁ」 京太郎(照さん、綺麗になったなぁ……昔からだいぶ大人っぽったけど) 照「京ちゃん、もう平気」 京太郎「あ、そうですか安心しました」 照「戻ろうか、菫にも大丈夫ってメールは送っといたけど」 京太郎「はい」 麻雀部・部室- 菫「もう平気か?」 照「うん、ごめんね」 京太郎「大会も近いですからね」 京太郎(さて、どうするか……) 菫「須賀君」 京太郎「はい?」 菫「淡のことだが、君とはじめて対局した日からどうにも……強くなっているのは良いんだが対局中におかしな様子が見れるんだ」 京太郎「あぁ~、それに関しては俺も良くわかってないんです」 菫「良くわかってない?」 京太郎「まぁ、同じような高校生は俺の他にも長野の風越、大阪の姫松、岩手の宮守に居るんですけど誰も上手く自分たちを理解できているわけじゃないっぽいんですよね、なんか言葉にできないって言うか……」 京太郎(そう言えば、空腹感がなくなってる) 菫「そうか、まぁ付き合いが悪くなっているとかいうことではないから良いのだけれど」 京太郎「まぁ淡はまだ軽度だとは思いますけど」 菫「どういう意味、かと聞いても無駄?」 京太郎「はは、まぁ」ニガワライ 菫「そうか、白糸台に来てみないか?女装で」 京太郎「ゾッとします」 菫「ふふっ」 夕方2- 京太郎「さて、どうするか」 菫「そう言えば講師役で呼んでいた方が来るぞ」 京太郎「え、俺がいて大丈夫なんですか?」 菫「大丈夫だと思うが」 ???「お待たせ~☆」 京太郎「は、はやり、さん?」 はやり「あれ、なんで京太郎君がいるのかな~☆」 尭深(こ、このプロ……) 誠子(キツい……) 淡(うぁ、なに……この感じ?)ゾクッ 『はやり登場』 はやり「さてさて、じゃあ私と打ってみようかぁ……」ニコッ 菫「さて、じゃあ誰がやるか」 誠子「淡、行ってみたらどう?」 淡「私かぁ……まぁ高校百年生に後退は無いけど!」 京太郎(傲慢と強欲に目の前でぶつかられるか)ゾクッ 京太郎(ん、不味いか……?) 京太郎(見ておくか、なんか楽しそうだ)ニッ はやり「にゃはは☆」 淡「ッ!」ゾクッ 照「私も見てる」 菫「そうか、じゃあ私と」 尭深「私が入ります」 はやり「それじゃ、始めようか!」ニコニコ 淡(ちょっと、怖いかも……いや、んなわけないでしょ!)ブンブン 菫(どうした、淡……?) 十数分後- 京太郎(なんだ、どうなってんだこれ……) 完全に支配される雀卓を見て、須賀京太郎は戦慄した。 菫(和了できないっ!?) 尭深(ど、どういうこと、なの?) 淡(わ、私はっ……) はやり「あ~あ、これで流局……テンパイだよ」 菫「テンパイ」 尭深「テンパイ」 淡「……ノーテン」 はやり「最初に私が一回和了った以外誰も和了らないねー☆」 京太郎(はやりさん、何考えてこんな打ち方っ、こんな支配の仕方……尭深さんと菫さんが欲しい牌全部握って、どういうつもりで……) はやり(京太郎君、淡ちゃんはね……まだ完全じゃないんだ、だから完成させてあげないといけないんだよ☆) オーラス- はやり「ん~来ないね☆」タンッ 尭深(こんなのっ)タンッ 菫(麻雀なものかっ!)タンッ 淡「なの……がぅ……」ボソボソ 京太郎「あ、淡?」 淡「この私にっ、こんなことしてっ……許されるとっ!」ゴッ 京太郎「ッ!?」ゾクッ はやり「にゃはは☆」 淡「私が、負けるわけない!」 能力『明けの明星』発動 成功:効果不明 淡「ツモ!」ダンッ 菫(和了った!?) 尭深(この状況でっ) 淡「もろもろ合わせて、12000オール!」ダァンッ はやり「にゃはは、オーラスでやられちゃったね☆」 淡「当たり前じゃん!私は高校百年生、大星淡なんだからね!」ビシィッ はやり(ハッピーバースデー傲慢の淡ちゃん☆) 京太郎(なんだ、今のっ)ドクンッ 夜- 菫「今日はありがとうございました」ペコリ はやり「気にしないでね、はやりんはみんなの牌のお姉さんなのだ☆それに君、なんだか二代目の素質ありそうだよ!」 菫「ご遠慮しておきます」 はやり「え~☆」 菫(それは私には無理だ) はやり「さて京太郎君、ちょっと付き合ってよ~☆」 京太郎「え、俺ですか?」 はやり「京太郎君しか居ないじゃん☆」 京太郎「え~っとですね」 京太郎「じゃあ、付き合いますよ」 はやり「やった~、じゃあ京太郎君は貰って行くね~☆」グイッ 京太郎「うおっ」ズリズリ 淡「む~」 照「瑞原はやりはとんでもないものを奪って行きました」 菫「ん?」 照(私の京ちゃんです)ギリッ 京太郎「ところで、付き合うってどうするんですか?」 はやり「この後に晩御飯食べるんだけど~一緒にどう☆」 京太郎「まぁ付き合うって約束でしたし、晩御飯欲しいですからね~」 はやり「じゃあ行こっか☆」 京太郎(やっぱ素なんだ) 居酒屋- 京太郎「ちょっと意外です」 はやり「私だってお洒落なバーとかの方が良いんだけどね~」ムスッ ??「Stay ここです」 京太郎(ルー語?) はやり「あ、いたいた!」 京太郎「え、戒能プロ!?」 良子「ふんふむ、この子がですか?」 はやり「そうだよ☆」 良子「改めまして、戒能良子です」 京太郎「えっと、須賀京太郎です」 はやり「うんうん、自己紹介も終わったし色々頼もうか☆」 良子「はやりさん、どういうつもりで未成年を居酒屋に?」 はやり「本当はバーに行きたかったよ?」 良子「いえ、そちらもどうかと思いますが……まぁ別に高校生なら問題もないでしょうけれど」 京太郎「そう言えば戒能プロは中東の元傭兵でイタコであるとか、ソロモン王の力で役満を和了ったとか言う話あるんですけど本当ですか!?」 良子「そんなOccultありえませんね、噂です」 京太郎「なるほど、異能に関しては信じやすいたちでして」アハハ 良子「……はやりさん?」 はやり「ご察しの通りだよ☆」 良子「なるほど、貴方もですか」 京太郎「え?」 はやり「暴食と色欲だよ!」 良子「なるほど」 京太郎「あ、あぁなるほど……」 はやり「ねぇ、早く頼むの決めようよ?」 良子「なるほど、目覚めた時はわからないと?」ゴクッ 京太郎「まぁ、そうなりますね」 良子「悪霊の類の可能性も否定できませんね」 京太郎「悪霊ですか?そんな―――」 良子「Occult……と言うのであればどうしようもありませんが」 京太郎「すみません、続けてください」 良子「Yes、そもそもはやりさんは目覚めた時のことを教えてくれないので」ジトッ はやり「ん?にゃはっ☆」 良子「君ぐらいしか聞く相手がいないのが現実です、だから次に休日などあったら連絡をくれると助かります……お祓いに行くことも考えて」スッ 京太郎「あ、ご丁寧にどうも、そうですね考えてみます」 良子「んっ」ゴクッ はやり「さて、そろそろ帰ろうか!」 良子「須賀君はどちらに?」 京太郎「泊まる場所ですか?えっと……」 京太郎「誰かに連絡してみます」 良子「泊まる場所決めてないんですか」 はやり「へぇ~☆」ニコニコ 京太郎「……電話に出ないな」 京太郎「……またか」 良子(私の家にでも来させてあげましょうか……) はやり(私の家でも良いけど☆) 照『もしもし?』 京太郎「あ、照さん!あのですね、今夜一晩……」 照『良いよ』 京太郎「え?」 照『来て良いよ』 京太郎「ありがとうございます!じゃあ今から行きますんでメールで住所送ってください!」 照『うん、またあとで』 京太郎「はい!」 良子「大丈夫そうですね」 はやり「家でも良かったんだけどな☆」 京太郎「ありがとうございます二人共、それじゃこれで!」 良子「それでは、Good knight」 はやり「じゃあね~」 京太郎「ラッキーだぜ!そう言えば、何か買って行こうかな?」 京太郎「さて、なに買って行くかな~」 京太郎「よし、照さん甘い物好きだったしな……あれ、今ってどうなんだ?」マァイイカ 宮永家- 京太郎「ん、インターホン押しても中々出てこない……」 ガチャッ 照「京ちゃん、助けて」フラッ 京太郎「照さん!?」ガシッ 照「い、今もう9時過ぎ……」 京太郎「は、はい……」 照「お母さん、今日帰ってこないから……晩御飯、無い……」 京太郎(いや、その理屈はおかしい) 宮永家・キッチン- 京太郎「色々あるじゃないですか」 照「お母さんも好きに使って良いって言ってたけど、料理……できないっ」グテー 京太郎(ポンコツだ、通常の3倍のポンコツだ) 京太郎「待っててください、作りますから」 照「ッ!?」パァッ 京太郎(可愛いな……) 京太郎「そう言えばお土産にプリン買ってきたんですよ」 照「プリン!?」 京太郎「まぁ晩御飯食べたらですけど」 照「」シュン 京太郎(かわいい) 京太郎「さて、やるか」 京太郎「お待たせしました」 照「良い匂い」スンスン 京太郎「俺の体嗅がないでください、汗臭いでしょ」 照(良い匂い……) 京太郎「ボンゴレビアンコ、試してみました」 照「ん、はじめて?」 京太郎「はい」コトッ 照「……女子力高いね」 京太郎「気にしてること言わないでください!」 照「昔から掃除も得意で、今じゃ料理も得意で……裁縫とかも得意でしょ?」 京太郎「まぁ、はい」 照「おまけに世話好き……女子力高めだね」 京太郎「だからぁ~」 照「いただきます……ん、おいしい」モグモグ 京太郎「そりゃ嬉しいです」ニコッ 京太郎「作ったかいがありますよ、おかわりもありますからね?」 照(是非お嫁に欲しい)ボクノオヨメニオイデー 照「ごちそうさま」 京太郎「お粗末様です、食器洗っておくんで……プリン食べても良いですよ」 照「」パァッ 京太郎(子供っていうか、てかまだ甘い物好きなんだなぁ……いや女の人だし普通か)ワシャワシャ タッタッタッ 照「京ちゃんも一口、あーん」 京太郎「ありがとうございます」アーン 照「敬語、良いから」 京太郎「ありがとう、照ちゃん」 照「うん、あーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「美味い、さてさっさと片付けないと」 京太郎「風呂上がった~って、もう寝ちゃってんじゃん」 照「んぅ……」zzz 京太郎「よっと」そっ 京太郎「二階だよな……」 照「んむっ……」zzz 京太郎「ふぅ、空いてる、ここ……だな」トサッ 照「ぅ~」ファサッ 京太郎「よし、これで良いか……この部屋」 グチャァッ 京太郎「まぁ良いか、とりあえずどこで寝るかな」ウム 京太郎「……下で寝るか」 38日目終了- 朝- 京太郎「んっ……」ムクッ 京太郎「どうすっかなぁ」 京太郎「照ちゃんを起こしに行くか、とりあえず朝飯作ってから」 京太郎「入るぞ~」 照「んぅ~」zzz 京太郎「ほら、照ちゃん起きてくれ」ユサユサッ 照「んぁ……あ、京ちゃん、やっぱ私の方が良かったんだぁ」 京太郎「寝ぼけてるのか?」 照「え、あ……なんでもない」キリッ 京太郎「お、おう」 照「おはよう」スクッ 京太郎「おう、それよりもさ……掃除した方が良いんじゃないか?」 照「……」カァァッ 照「出てって」ギュルルルルッ 京太郎「ちょっと待て、連続和了してないだろ」ビュオォォォ 照「今すぐ、出てって」 京太郎「お、おうとりあえず朝飯作ってあるからな?」 照「え」パァァッ 京太郎(おさまった、この間に下に降りてるか) 照「んっ、おいしい」 京太郎「良かった良かった」 照(ほんと、お嫁に来てくれればいいのに) 照「京ちゃん、今日帰るんでしょ?」 京太郎「まぁ、早めに帰らないとな、前ほど長野まで遠くないけど」 照「それまではこっちにいるの?」 京太郎「まぁ、昼ぐらいには出るけど」 照「そっか、私は部活だから」 京太郎「なるほどなるほど」モグモグ 照「……デザートは」 京太郎「昨日のプリンもう一個残ってる」 照「」パァァッ 京太郎「さて、そろそろ出るから」 照「うん、気を付けてね」 京太郎「了解」 照「また来てね、全国で会うかもしれないけど」 京太郎「はは、じゃあ」バッ 照「ふふっ、咲には渡さないから」 昼- 京太郎「さて、どうすっかな」 自宅・自室- 京太郎「やっぱ東京長野間ってそんな疲れないな」ウン 京太郎「どっか行くかな、もう夕方だけど」 京太郎「どうも、染谷さん」 まこ「おういらっしゃい、今日はどうするんじゃ?」 京太郎「そうですね……」 京太郎「今日も麻雀で!」 まこ「ほいほい、こちらへどうぞー」 京太郎「どうも、飲み物はコーヒーで」 まこ「はい」 京太郎「久しぶり」 数絵「須賀君、久しぶり」 京太郎「ああ、久しぶりです」 数絵「敬語じゃなくて良い、同じ一年だしね」 京太郎「ん、じゃあそうだな」 数絵「出会ってから結構経ってるんだけどな」 京太郎「そうですねぇ」 久「まこー借りるわよ」 まこ「好きにしんしゃい」 久「お邪魔するわよ」 京太郎「あ、竹井さんでしたっけ?」 久「あら、忘れそうだったの?」クスッ 京太郎「いえ、そんなつもりじゃっ」 数絵(遊ばれてるぞ) ??「さっさとはじめましょうよ」 久「え?」 数絵「え?」 モモ「面子はそろってるでしょう?」ピキッ 京太郎「じゃ、じゃあ始めようか!」 京太郎(最初から居たのに気付かれなかったから怒ってんのか?) 京太郎(さて、どうなることやらって感じだな) モモ(京さんに色目使うなんて!)ガルルッ 久(さて、今の私ならどこまでいけるかな……) 数絵(須賀君のリアルでの戦い方、か)キリッ 京太郎(さて、酷いなぁ) モモ(ん~これで京さんに勝てますかね~) 久(さて、今回は全力で行くわよ) 数絵(相手三人の戦力が、まったくわからない……) 京太郎(理想の牌譜を描き、それを実現させる!)ゴッ 能力『アートリック』発動 成功判定無し:ヒット 前の和了判定が最上位になる 久(あら、何が目的かわからないけど) 能力『アウトロー・タウン』をチェーン発動 京太郎(喰らいますよ、竹井さん!)ギンッ 久(ん、なにか違和感が) モモ(京さん、あれっすか!?) 数絵(肌がピリピリとっ) 京太郎(喰らうぞ!) 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル グァッ 久(え、なに……巨大な、顎?) 京太郎「」ニッ モモ(今のうちに!) 能力『ステルスモモ』発動 京太郎(……ッア!くそっ喰いかけの時に)ギンッ 能力『心鎮壷のレプリカ(喰)』発動 成功判定無し 相手のオカルト能力を無効にする モモ(なっ、私がステルスできてない!?) 京太郎(こっからは好きにやらせてもらうぞ!)ギンッ 効果処理終了 ブチリッ 久(なっ、なに、今のっ……!?) 京太郎(ごちそうさまっと!) 能力『魔物喰い』発動 成功:相手のオカルト能力を無効にし次のコンマ下二桁を01にする 京太郎(そして、これで俺の牌譜も完璧だっ!) 能力『アートリック』発動 数絵(この争いにまともに参加できていないっ) 京太郎「ツモ、3000・6000だ!」ダンッ 数絵(さすが、だけどここからは!) 久(私の悪待ちがっ) モモ(どういうことっすかねぇ) 京太郎(腕に、違和感?) 京太郎(これなら、どうにかなるか?)ギュルッ モモ(やっぱ京さんは強いっすね) 久(やっぱり魔物ってわけ) 数絵(ここからは!) P能力『南鋼不落』発動 和了判定の合計値が100を超えた場合、最上位になる 和了判定が最上位の場合、点数が+30する 京太郎(美穂子さん、借りますよ!)スッ 能力『青眼の預言者』発動 成功判定:須賀京太郎のオカルトステータス100 成功:ヒット 京太郎(行きましょう!)キュィーン 能力『青眼の預言者』成功 その局の点数が+15され、その後一度の和了安価の数値が+10 久(なっ、あの目は!?) モモ(カッコいいっす)ハゥァッ 数絵(な、なに!?) 京太郎(なんだこれっ)ギュルルルルルッ 数絵「ツモ、12000オール!」ダンッ 久(何も、できなかった!) モモ(どうしたんでしょう、京さん?) 京太郎(お、おさまった?) トップ 数絵 60+88=148 二着 京太郎 65+68=133 三着 モモ 00+24=24 ラス 久 01+22=22 京太郎「うあ~負けた~」 モモ「ま、マジっすか!?京さんが負けてるとこはじめてみました!」 数絵「ははっ、私の勝ちだね須賀君」グッ 京太郎「これでも強いって思ってたんですけど~」 久(なにが違ったのかしら?) 京太郎「はぁ、まだまだだなぁ~」 モモ「そんなことないっすよ京さん、この人が異常なだけっす!」 数絵「喜んでも、良いのか?」 京太郎「ん、一年三人だな」 数絵「一年?」 モモ「どうしたっすか?」タユン 数絵「へぇ~」 モモ「なんっすか!?」 久「さて、私はこれで帰ろうかしら」 京太郎「あ、お疲れさまです、ありがとうございました!」 モモ「ありがとうございましたっす!」 数絵「ありがとうございました」 久「はい」 京太郎「竹井さ~ん」タッタッタッ 久「あら、須賀君……どうしたの?」 京太郎「いえ、少しお話でもと」ニコッ 久「あら、ナンパ?」 京太郎「ちょ、違いますよ!ちょっと、咲のことが気になって」 テクテクテク 久「咲が?」 京太郎「はい、幼馴染なんですけど清澄でしっかりできてるのかって……」 久「友達は和や優希がいるし、安心して良いんじゃないかしら?」 京太郎「あいつ、自分から麻雀部に行ったんですか?」 久「ええ、自分から来たわよ」 京太郎「そうですか」 久「私は今年が最後だから、なんとしてもインターハイに出たい。その一心で頑張ってるのだけれどどうにも雑用が大変でね~」 京太郎「あぁ~なるほど」 久「龍門渕、正々堂々勝たせてもらうわよ」 京太郎「ははは、寝言は寝て言ってください」 久「あら、言うわね?」クスッ 京太郎「まぁ、みんなを信頼してますから」ハハッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日は月曜だ!」 京太郎「掃除するぞぉ!」グッ 京太郎「……コークスクリューあれば便利なんだけどなぁ、あれ今日俺が使えたのって……」ン? 京太郎「黒歴史ノート第二部が出てくるなんてっ、ぐぁぁぁぁっ!なにが真の姿と真名だぁぁぁっ!」バタバタッ 京太郎「ん、メールが来てるぞ!」 京太郎「ん~?」 京太郎「んぁ、照ちゃ、照さんからだ」 差出人:照 本文『次はいつ来る?お母さんが久しぶりに顔見たいって』 京太郎「覚えてたのかお母さん」 本文『ありがとうございますって伝えといてくれ、あと次行くのはいつになるかわからない』 差出人:照 本文『まぁどちらにしろ個人戦勝ち抜いて来てもらうけど』 京太郎「んな無茶な、まぁそれだめに岩手で新しい能力手に入れるっていうのも……」 本文『俺自身はできるだけ努力するつもりだ』 差出人:照 本文『うん、待ってる おやすみ』 京太郎「おやすみっと……は、照さんも携帯使えるようになってる!?」アラマビックリ (東京)宮永家・照部屋- 照「咲の方が京ちゃんに近いけど、負けない」ギュッ 照「今度こそ、勝つ」 自宅・自室- 京太郎「よし、明日の学校も頑張ろうな!」 カピー「カピ」ナニヲ? 京太郎「遊んでほしいか?」 カピー「カピッ」ハッサイトキュウサイトジュッサイノトキト、ジュウイッサイノトキモボクはマッテイタ!! 京太郎「なにを?」 カピー「カピッ」アソンデクレルノヲダロウガァ! 京太郎「このメスカピバラが……」 京太郎「なぁ、モフモフしようやぁ」ニヤッ カピー「カピ!」ヤ、ヤメテッ… 京太郎「そんなこと言わずに!」モフモフモフッ カピー「か、かぴー!」クヤシイ、デモ! このあと滅茶苦茶モフモフした 39日目終了- 40日目・朝- 京太郎「……さて、学校か」 テクテクテク 京太郎「今日はどうするかなぁ~」 京太郎「ころたんイェー!」 衣「今日はその手には乗らっ」ガシッ 京太郎「イェー!」 衣「ワーイ!じゃない!下ろせ京太郎、怒るぞ!?」 京太郎「すまん」シュン 衣「……たまになら、良い」 京太郎「イェー!」ガシッ 衣「バカ!衣はお姉さんなんだぞ、京太郎!」 ダッダッダッ 授業- 京太郎「ホーリーライトニング!」 歩「ブックス!」ジカンワリ 京太郎「君に出会えて良かった」パシッ 京太郎「俺は人間ミシンだ!」シュババババッ オメェニンゲンジャネェ! 歩「できた、ネクタイ!」 女子A「なんで出来たネクタイを須賀に合わせてるの?」 歩「うぇっ!?」 昼- 京太郎「さて、昼はどこで誰と……」 衣「衣はこれが欲しい!」 京太郎「ほい」アーン 衣「あむっ、うんおいしい!」 一「あ、じゃあボクはこれもらうね」ヒョイッ 京太郎「あぁ、最後のベーコン巻!」 透華「うぅ」モジモジ 京太郎「お、お前も欲しいか、なら俺特性の卵焼きをやろう」 透華「し、仕方ないですわね!」パァァッ 京太郎「ほれ」アーン 透華「あむっ、うんおいしいですわ!う、うちで暮らしても良くってよ!」 京太郎「執事ってのも道の一つだよなぁ~」 放課後- 京太郎「今日はどうするかな~」 部室- ガチャッ 京太郎「よぉ!」 透華「さて、いつも通りメンバーが揃いましたわね!」 京太郎「お、なんか部活っぽい」 一「京太郎が来ないからでしょ?」 京太郎「すまん」 智紀「京太郎がみんなのために頑張ってくれてるって知ってるからね」 京太郎「俺の味方は智紀だけだ」 衣「」ムッ 京太郎「智紀、修行だ!」 智紀「そういうの、良い」 京太郎「情報だけじゃ勝てないぞ!」グッ 智紀「……わかった」 京太郎「よし、じゃあ!」 京太郎「ネトマタイムだな!」 智紀「いつもやってるけど……?」 京太郎「まぁまぁ」 智紀「わかったよ」スッ 京太郎「よし、俺は後ろから見てるからな」スッ 智紀(ち、近い!?)カァァッ 京太郎「智紀はデジタルだけど完全ってわけじゃないんだよな?」 智紀「う、うん、感覚で打つことも……たまに」 京太郎(じゃあ、オカルトの才能がまったく無いわけじゃない……か?) 智紀(し、真剣な表情の京太郎、ちょっとカッコいい、かもっ……) 放課後2- 京太郎「さて、次は……」 京太郎「特訓だ歩!」 歩「特訓って、私別にレギュラーじゃ」 京太郎「大事な補欠だろ!」 歩「……で、なにするの?」ハァ 京太郎「ネトマするかネトマをさ」 歩「そんなん家でも……いいや、強い奴の言うことは聞いとこ」 京太郎「俺にだけあたり強いなぁ」 歩「京太郎だからね」ニコッ 京太郎「はぁ、まぁとりあえずネトマだな……」 歩「ん」 京太郎「なんでそこでそれなんだよ?」 歩「あれ?」 京太郎「二面持ちとかを考えてだなぁ」 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日は火曜日だな!」 京太郎「掃除だな、掃除をしなきゃだめだ!」グッ 京太郎「黒歴史になんか絶対に負けない!」キリッ 京太郎「黒歴史には勝てなかったよ……」 京太郎「ん、メールが来てるな」 京太郎「ん~?」 京太郎「お、戒能さんからだ」 差出人:戒能良子 本文『須賀君が色々な場所に麻雀修行に行っていると聞いたので少し手助けをできそうです』 京太郎「ん、どういうことだ?」 本文『手助けですか?』 差出人:戒能良子 本文『鹿児島、私の従姉妹がそちらにいるのですが、少し手合わせをしてみませんか? 私自身も須賀君の能力を目の前で見てみたいというのもあるんですが』 京太郎「なるほど」 本文『考えさせてください』 差出人:戒能良子 本文『わかりました、では次の連休にでも連絡をいただければ おやすみなさい』 京太郎「おやすみなさいっと」ポチポチ 戒能良子家- 良子「ふむ、気になりますね……神と罪が出会った時が」 良子「少し痛いですか」 自宅・自室- 京太郎「よし、寝るかな~」 カピー「カピッ!」ヘケッ! 京太郎「ん、どうするか……」 京太郎「よし、寝るかな」 カピー「カピッ」ソンナッ 京太郎「おやすみ~」パチンッ 40日目終了-
https://w.atwiki.jp/kyoshura/pages/19.html
プロローグ 出会い編 日常編 全国編
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6415.html
良子「お疲れ、グッドタイムだったよ」 竜華「お疲れ様でした!」 京太郎「お疲れ様でした」 おっさま「お疲れさ~ん」 良子「清水谷、さんは良い打ち手だ、選考会を楽しみにしているよ」 竜華「は、はい!」 良子「そうだ、須賀くんに伝えることがあったんだ」 京太郎「はい、なんですか?」 良子「近畿A、つまり大阪選抜チームのプラクティスは府の上位三校と合同で行われる」 良子「君はその練習に参加してくれ」 京太郎「え、いいんすか?」 良子「男子個人戦チャンピオンを利用しない手はないからね」 良子「それに……一人ぼっちは寂しいだろうし」ボソッ 京太郎「なるほど、了解です!」 良子「グッド、それでは私は失礼するよ」 竜華「お疲れ様でした!」 良子「ははっ、それはさっき聞いたよ」 竜華「あっ……」カァァ カランコロン 京太郎(戒能さんの人見知りも治ってきたのか?) 京太郎(まあ何にせよいいことだな)ウンウン 竜華「あぁ~緊張した~」グデー 竜華「あはは、強すぎるわ、なんなんあれ」 京太郎「昨年の新人王ですからね」 竜華「しんどいなぁ……はっ!」 竜華「忘れとった!」ガサガサ 京太郎「どうしたんすか?」 竜華「勉強せんと!もうすぐ期末なんや!」 京太郎「……あ」 京太郎「俺もいいですかね?」 竜華「京くんも試験なん?」 京太郎「そろそろ中間が」 竜華「ほな一緒に勉強しよか!はよ行こ!」 竜華「――――っと」 京太郎「なるほどなるほど~」 竜華「ここは――して――すれば……」 京太郎「へぇ、なるほど!」 京太郎「今日はありがとうございました!」 竜華「うん、また誘ってくれれば手伝うで!」 京太郎「でも、そうすると竜華さんの時間が無くなるじゃないですか」 竜華「ええってええって、ウチと京くんの仲やろ?」ニコッ 京太郎「あ……はい」 竜華「ん?どうしたんや?」 京太郎「あっ、いえなんでもないですよ!」 京太郎(ちょっと見惚れてた、なかなかの破壊力だよな……) 竜華「そっか、何かあったらウチに相談してな、先輩やし!」ムネハリッ 京太郎「」ブフォッ 竜華「あれ?京くん?鼻血!?」 竜華「京くん、京くーん!」ユッサユッサ 京太郎(お、おお、真横でおもちがががが)ブフォッ 竜華「京くーーーん!」 京太郎「もう夜、か」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「メール?」 恭子『主将に教えてもらったんで送りました、登録よろしく』 京太郎「末原先輩からか、そういえば霜崎さんは大丈夫だったんだろうか……?」 京太郎「そういえば竜華さんも試験が近いんだよな」 京太郎「ということは泉の試験も近いというわけ、か」 京太郎「一緒に勉強したいな、やっぱり竜華さんとかエイスリンさんとかだと迷惑になっちゃうし、少しでも年が近い方がいいし」 京太郎「できれば千里山で……ぐふふ」 京太郎「さーて、なんて送ろうかな」ピッ 京太郎「ん?」 『今度学校にお邪魔していいですか?』 京太郎「……あれー」 京太郎「なんで送っちゃってるのかな俺の心の声」 京太郎「なんで敬語になってんのかなー」 京太郎「これってまずいんじゃ……」 京太郎「いや、でも案外――」 泉『図書室ならだれでも入れますからそこで勉強しましょう』 京太郎「って返ってくるかもしれないな」 京太郎「うん、賭けてみよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た」 泉『そ、それはそこまでして私に会いたい、ってことなんですか?』 泉『せやったら嬉しいですけど、さすがに学校はダメです』 京太郎「真面目だな、おい」 京太郎「会いたい、ってことは泉も俺と一緒に勉強したいってことなんだろうな」 京太郎「このまま勉強の約束するか?」 京太郎「それとも無難に話して終わらせるか?」 京太郎「やっぱり少しでも勉強をしておきたいよな」 京太郎「いつ誘おうかなー」 京太郎「図書館の人に結構目を付けられてるから、なるべく家とかでやりたいよな」 京太郎『じゃあ来週の月曜日に泉の家でいいか?』 京太郎「俺の部屋に連れ込んだら誰に何言われるかわからないし、これでいいだろ」 京太郎「送信っと」ピッ ヴーッ ヴーッ 泉「……こ、これって」 泉「京太郎くん積極的やろ……いきなり家で、なんて」 泉「どうしよ……図書館辺りが無難やんな」 泉「……えい!」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、返って来た」 泉『さ、さすがに家はどうかと』 泉『図書館でええですか?』 京太郎「……まあしょうがねえか」 京太郎『了解、国麻頑張れよ』 京太郎『泉なら大丈夫だから』 京太郎『んじゃ、またな』 京太郎「よし、これで完璧」ピッ 京太郎「そろそろ寝よ」 【9月第3週 平日】終 【9月第3週 休日】 京太郎「今日が国麻の選考会か」 京太郎「俺は行く必要ないけど、観戦とかに行くのもいいな」 京太郎「さてと、どうするか」 朝 京太郎「照に会いに東京に行こうかな」 京太郎「でもあっちも選考会やってるんだよな……」 京太郎「そもそも会えるかどうかわからないし」 京太郎「長野と違って父さんや母さんが交通費出してくれるわけじゃないし……」 京太郎「何より勉強もできないんだよな」 京太郎「行くか、行かぬか」 京太郎「やっぱり勉強するか」 京太郎「そういえば今ここにいるのって誰なんだ?」 京太郎「部員のみんなは行っちゃっただろうし霞さんも付き添いで行ったはず」 京太郎「とすると……」ユビオリ 京太郎「あれ、誰もいなくないか?」 京太郎「一人で黙々と頑張ろう」 京太郎「よし、社会をやろう」 京太郎「身分差別とか石油とかか」 京太郎「少しめんどくさそうだな」ウムム 京太郎「うむ、うむ!」 京太郎「覚えきった覚えきった!」 京太郎「この調子ならいける!」 京太郎「今回こそ学年一位だ!」 京太郎「さて、昼は何をしよう」 京太郎「息抜きにバイトでもするか」 京太郎「今日はどんなのがあるのかなーっと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、戒能さんからメールだ」 良子『実は君にミッションがあったんだ』 良子『子どもたちの麻雀教室なんだけれど、勉強の息抜きにでもどうかと思ってね』 良子『都合が悪ければ断ってくれて構わない、人材はもうすでに集めてあるから』 良子『男子個人戦チャンピオンというサプライズもよいと思うんだ』 良子『場所は―――だ、交通費は先方が出してくれる手筈だ』 良子『よろしく』 京太郎「……ふむ」 京太郎「行ってみるか」 「さあみんな!今日はスペシャルゲストが来てるよ!」 「インターハイ男子個人戦チャンピオン!」 「須賀京太郎くんだぁぁあぁあ!」 ワー! カッコイイー! サインシテー! 「今日は京太郎お兄さんの麻雀教室だよ!」 「さあみんな!張り切っていこう!」 「お疲れ様でしたー」 京太郎「お疲れ様でした」 「いやーよかったよ須賀くん!」 「私も君と同じ長野出身でね、いやー鼻が高いね!」 「一応テレビ関係の仕事だから君を出すように上に掛け合ったりしてみるよ!」 「今日はありがとね!」 京太郎「はい!お疲れ様でした!」 京太郎「いい仕事をした気がする」 京太郎「部屋に帰ったら何をしよう」 京太郎「みんなは一緒に晩飯食べって帰ってくるらしい」 京太郎「仲良いよな……」 夕 京太郎「街に行ってみるか」 京太郎「だれかに会えるかもしれないし」 京太郎「コンビニに行くか」 京太郎「さて、何を買おうかなー」 エイスリン「キョウタロー?」カシゲ 京太郎「あ、エイスリンさん、どうだったんですか選考会は」 エイスリン「ガンバッタ!」ムフー 京太郎「何を買いに来たんですか?」 エイスリン「ゴホウビ!」 京太郎「頑張った自分に、ですか?」 エイスリン「」コクッコクッ 京太郎「んーそうですかー」 京太郎(労いの品か、みんなプリンとか買ってけば喜ぶかな) 京太郎(とりあえず、何を買おうか) 京太郎「きのこの山にするかな」 エイスリン「」ジーッ 京太郎「どうかしましたか?」 エイスリン「」ブンブン 京太郎(これ、どうしようかな) 京太郎(みんなにプレゼントして回るか、それとも一つだけ俺用に買うか) 京太郎(前の小走さんと弘世さんみたいになったらアレだからな) 京太郎(エイスリンさんはコ○アラのマーチみたいな感じがするし) 京太郎「それじゃ、帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 京太郎「また何か買ったんですか?」 エイスリン「コレ!」 京太郎「ああ、ア○ルフォートですか」 エイスリン「キョウタローハ、mushroom?」 京太郎「俺は無所属ですからね、なんでも食べますよ」 エイスリン「ヨカッタ!」ニコッ 京太郎「それはよかったです」 京太郎(やっぱりみんなの間にも派閥があるのか?) 夜 京太郎「久しぶりに読書をしよう」 京太郎「WEEKLY 麻雀 TODAYを読もう!」 京太郎「といっても何か月も前のやつなんだよな……」 京太郎「ま、適当に読むか」 京太郎「大して得られるものもなかったなー」 京太郎「インターハイ前ならまだ役に立ったかもしれないな」 夜 京太郎「ちょっくら散歩に行ってくるか」 京太郎「もう毎週恒例だな」 京太郎「今日はどっちへ行こうかな」 京太郎「今日は誰もいないみたいだな」 京太郎「そろそろ帰るかー……っと」 京太郎「星が綺麗だなー、長野みたいだ」 京太郎「よし!来週も頑張ってくぞ!」 【9月第3週 休日】 【side-京-】終了 時を少し遡り 【9月第3週 休日】 【side-咏-】開始 咏「なーなー、京太郎置いてってよかったん?」 霞「試験期間中だからなるべく来ないほうがいいかなーってね」 郁乃「あ、着いたで~」 憩「2か月ぶりやねー」 エイスリン「ガンバル!」 霞「この中に入ったらみんな敵同士よ、情けなんていらない」 霞「思う存分やってきなさい」 「はい!」 雅枝「えー、今日はみんなよう集まってくれた」 雅枝「いろんな高校が集まっとる、高校ごとに理念の違いはある」 雅枝「例えば千里山女子高校であれば『常にトップを目指すこと』を心掛けとる」 雅枝「今日はその理念を守りつつ、それぞれ楽しんでくれたらええと思う」 雅枝「試合の組み合わせはこれから後ろのモニターに出る」 雅枝「お、出たな」 雅枝「ほな、選考会開始や!」 咏「うえぇ、なんか調子わりぃ……」 咏「対局室C、ここかぃ?」 泉「あ、三尋木さん」 咏「おっほ、泉じゃ~ん、咏でいいぜぃ咏で」 泉「えーっと、咏……ちゃん?」 咏「いいねぃいいねぃ、んじゃ行こっか」 ギギギー 開局 咏「うっし、リーチ!」 良子(今回はハルの打ち筋を使ってみましょうか) 良子「チー」 良子(3翻30符) 良子(後は誰かが気づくのを待つだけです) 泉(咏ちゃんのリーチ、なるべく警戒せんと) 泉(これなら、通るか?)トン 良子「ロン」 良子「5800」 泉「あ……はい」 良子(……ふむ) セーラ(泉が振り込んでもうたか) セーラ(今日はプロが相手やから、初っ端からとばすで!) 【待望背負いし大砲】発動! 東一局一本場 親 良子 30800 セーラ 25000 泉 19200 咏 25000 セーラ「ふっふ~ん」 良子「ポン」 良子「チー」 咏(戒能プロ、さっきから鳴いてばっかだねぃ) 咏(おかげでさっきのも流されたし) 咏(……そうか) 咏(この辺りかねぃ?) 良子「ロン」 良子「4200です」 セーラ「うへっ、和了られるかー」 セーラ(プロやっちゅうんにこまけーな) 東一局二本場 親 良子 35000 セーラ 25000 泉 19200 咏 20800 良子(さてと、ダマで跳満) 良子(このままで行きますか) 咏(やっべー聴牌できねー) 咏(今度は戒能プロが高い感じだし) 咏(勝てっかなー) 良子「ツモ、6200オール」 良子(和了りすぎましたね……) 良子(少し抑えますか) 東一局三本場 親 良子 53600 セーラ 18800 泉 13000 咏 14600 咏(判断基準はわっかんねーけど、とりあえず上位に食い込むようにしねえと) 咏(よし、跳満テンパイ) 咏(いずみんに当ててもぎりぎり残るし) 咏(これで行くかねぃ) 泉(あかん……) 泉(京太郎くんが応援してくれたのに) 泉(そういえば、図書館デートの約束してたんや!) 泉(って何思い出してるんや、こんな状況で!)トン 咏「ロン!12900!」 泉「はわっ」 セーラ(泉があかんな) セーラ(なるべく戒能プロと三尋木から取ってまくったる!) 【待望背負いし大砲】発動! 東二局 良子 53600 親 セーラ 18800 泉 100 咏 27500 咏(なんでここまで来てテンパイできないかねぃ) 咏(対面のやつはテンパイしてそうだし) 咏(やっばいねー) セーラ(あちゃー、ここで来てまうかー) セーラ(泉には酷やけど……) セーラ(しゃあないよな) 泉(咏ちゃんも戒能プロも、もちろん江口先輩も強い) 泉(でも、私かてこの二か月何もしてこなかったわけやない) 泉(こっからまくる!) セーラ「ツモ、6000オール」 泉「……は?」 終局 良子 47600 セーラ 36800 咏 21500 泉 -5900 良子「お疲れ」 セーラ「お疲れっした!」 泉「お疲れさま……でした」 咏「お疲れぃ」 咏(ま、次で取り返すかねぃ) 泉(こんなんでだいじょうぶなんやろか……) 二回戦 咏=61+117+60-30=208 郁乃=87+124+60=271 漫=81+116+30+30=257 雅枝=33+160+90=283 郁乃「お疲れさん~」 雅枝「お疲れ」 漫「ふーっ、ふーっ」 咏「……お疲れ」 雅枝「上重はトンパツのあの和了りよかったで、三尋木は和了に執着した方がええ」 雅枝「赤阪は……なんて言えばええんやろ」 雅枝「ようわからんかった」 咏(やべぇ……やべえよ……) 三回戦[咏・恭子・怜・絹恵] 怜「けほっ、けほっ」 怜「うぅ、なんか調子悪いなぁ」 怜「対局室は……ここか」 怜「早く竜華のひざまくらがほしいな……」 ギギギー 恭子「メゲるわ……」ズーン 絹恵「あ、あはははは」ウツロ 咏「はぁ……」ズーン 怜「なんやここ……」 咏=90+117+60-30=237 恭子=43+120+15+15=193 怜=17+100+60+15=192 絹恵=81+108+15+30=234 怜「あーあ、あと100点届かんかったかー」 絹恵「あと300点……」 恭子「なんやこの接戦」 咏「はっはー!やっと1位だぜ!」 怜「この調子やとダメかもな、こほっ」 恭子「私もや……」 絹恵「だ、大丈夫ですよ!末原先輩も園城寺先輩も私より強いですし!」 怜「二位に言われてもな……」チラッ 怜「……竜華みたいな乳しよって」ジトッ 絹恵「乳!?」 恭子「はぁ……」 咏「はぁ……」 怜「はぁ……」 絹恵「三人そろって!?私どんだけ恨まれとるんですか!」 四回戦 [咏・竜華・浩子・由子] 咏「さーてと、次も勝っちゃおうかねぃ~」 ダダダダ 咏「ん?」 浩子「ちょっとそれ捕まえて!」タッタッ 竜華「トキ!トキ!トキィィィィィィイイ!」タッタッ 由子「そこ!なのよー」ゲシッ 竜華「ウガァァァアア!」 浩子「確保!」 浩子「ご協力感謝します」 由子「どうってことないのよー」 咏「い、今のは?」 浩子「清水谷部長の禁断症状、気にせんでええよ」 竜華「トキィ……トキィ……」ハァハァ 咏「ほんとにいいのかよ……」 咏=42+120+60-30=192 竜華=22+120+25=167 浩子=8+116+15+15=154 由子=87+120+15=222 由子「私がトップなのよー」 浩子「真瀬由子……ノーマークやった」 竜華「トキ、トキハドコ?トキ?トキ?トキィィィィイイ」 咏「お、おい、本当にだいじょうぶなのかよ」 浩子「この『ときちゃんボイスチェンジャー』をつかえば……」 浩子(怜ボイス)「りゅうかーこっちやでー」 竜華「トキ!?トキ!」ダダダダダッダ 咏「逃がしちゃってよかったん?」 浩子「ああ、次は二人が同卓するはずやから」 最終戦 [咏・洋榎・憩・エイスリン] 開局 洋榎(テンパイでけへんなー) エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 エイスリン「カン!」 咏「三連続カンって……」 憩「咲ちゃんみたいやなー」トン 咏(つってもこれで2翻80符、タンヤオも絡んでたらやばいねぃ)トン エイスリン「ロン!」 エイスリン「タンヤオ!サンカンツ!」 エイスリン「12000!」 咏「うえっ」 洋榎(なるほど、な) 洋榎(一人は素人みたいやから、ねらい目) 洋榎(一発いったるで!) 【灼熱の矛】発動! 東一局一本場 親 エイスリン 37000 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 洋榎(三尋木は手作りがちょっとばかし遅い、せやったら速く作るだけ) 洋榎(初心者は和了られないように気を付ければええ) 洋榎(荒川は……ようわからん) 洋榎「この局はこの愛宕洋榎がもろたで!」 「「「「ノーテン」」」」 洋榎「なんでや……」 東二局二本場 エイスリン 37000 親 洋榎 25000 憩 25000 咏 13000 同コンマのため、流局 咏(まーた調子わりぃなぁ) 咏(一応テンパイできたけど、和了れねえだろこれ) 咏(次に賭けるかねぃ) 洋榎(流局か……) 洋榎(今度こそ和了ったる!) 【灼熱の矛】発動! 東二局三本場 エイスリン 35500 親 洋榎 26500 憩 23500 咏 14500 洋榎(チートイドラ2、スジひっかけにもなる) 洋榎(この初心者なら引っかかるやろ) 洋榎「速攻親リーチ!」 咏「うげっ」 憩(愛宕さんが親リーかぁ……まあこれなら通るやろ) エイスリン(カスミ!) エイスリン(スジ!)トン 洋榎「ロン、18900」 エイスリン「エッ」 咏(そういやこの前霞がスジを教えてたねぃ) 咏(しゃあねえか……) 東二局四本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 同コンマのため、流局 「「「「テンパイ」」」」 洋榎「いや、流れすぎやろ」 東二局五本場 エイスリン 16600 親 洋榎 45400 憩 23500 咏 14500 洋榎「カン!」 洋榎「嶺上!……ならず!」タン 咏(嶺上、ってことはもうテンパイしてるってことだよな) 憩(喰いチャンタ、安そうな手やな) エイスリン(カスミ……) 洋榎「来るでー、今度こそ来るでー」スチャ 洋榎「……って来とらんやないか!」 咏(さっきからうっせーな……ったく) エイスリン(テンパイ!) エイスリン「リーチ!」ニコニコ 洋榎「あ」 エイスリン「エッ?」 洋榎「荒川から和了ろ思うとったんやけど……ロン」 洋榎「49500」 エイスリン「…………」ブワッ 終局 洋榎 94900 憩 23500 咏 14500 エイスリン -33900 エイスリン「アリガトウ……ゴザイマシタ」 洋榎「あ、ほんま……ごめんな」 エイスリン「Losers are always in the wrong.」 エイスリン「All right」ニコッ 洋榎「え?」 咏「大丈夫だから気にするなってよ」 『対局が終わった各選手は中央ホールに集合してください』 憩「ほな行こか」 エイスリン「……ウン」 雅枝「あー、今日はお疲れ」 雅枝「選抜メンバーは後日学校の方に通達する、それまで練習を怠らんようにな」 雅枝「それと、選抜を決めるのはこの選考会の結果だけやない」 雅枝「今までの成果とかも関係しとるから、調子が悪くても落ち込まんように」 雅枝「私からは以上や」 雅枝「ほなこれにて解散!」 憩「エイちゃん、まだチャンスあるって!」 咏「府大会でもインターハイでも頑張ったんだから大丈夫なんじゃねえの?」 エイスリン「ウン……ウン……」 憩「せや!自分にご褒美でも買ってきたらええんとちゃう?」 エイスリン「ゴホウ、ビ?」カキカキ バッ |ごぼうの絵| 憩「ごぼう、やなくてご褒美や」 咏「頑張った人にあげるプレゼントだよ」 エイスリン「present……ゴホウビ!」 咏「そーそー、ほらあそこにコンビニあるから買ってくれば?」 エイスリン「ウン!アリガト!」 咏「気ぃつけろよー」 憩「咏ちゃんはどうやったん?」 咏「びみょーだねぃ」 憩「ウチも」 咏「ほんっと、長い一日だったよ」 憩「せやねー」 咏「あれ、そういやぁ……勉強ってどうなってたんだっけ」 憩「ウチはもう準備万端やでー」ニコニコ 咏「なんだよその笑顔!やっべーよさっさと帰んねーと!」タッタッ 憩「気ぃつけてなー」 憩「んーっ、今日は疲れたなぁ」 【9月第3週 休日】終 【9月第4週 平日】 朝、秋晴れの空に向かって手を伸ばす 京太郎「んーっ!」 京太郎「今日も今日とていい天気だ!」 明日から行われる試験から目をそらして今日の天気に目を向ける まあ、きっと大丈夫だからな、前回も学年上位だったし…… 京太郎「今日も頑張っていくかー!……ん?」 体の芯を伸ばして左右していると何かが目に入った 門の前に立っている人がいたのだ こんなアパートに何の用なんだ?尋ねてみよう そう思って門へ向かう 近づくほど、だんだんと相手の様子が見えてくる 門の前に立っていたのは、スーツ姿の大人の女性だった 黒縁の眼鏡と銀色の綺麗な腕時計の似合う綺麗な人 霞さんほど、とはいかないまでも、おもちもそれなり まさにザ・大人、というような人だった 京太郎「あのー、何か用でも?」 「貴方は……須賀京太郎ね」 京太郎「……なんで俺の名前を知っているんですか?」 「今の貴方には関係ないわ、ふーん……」 女性が俺の顔と身体をまじまじと見る、舐めまわすように、ってこんな感じなのだろうか 「いい顔にいい体格してるわね」 京太郎「はあ、どうも」 「これ、用があったら連絡して頂戴」 女性が俺に差し出したのは……名刺というやつか 女性の名前と電話番号が書かれてある あれ?顔を褒めたあとに連絡先を渡してくるって、ひょっとして…… 「あ、男に興味は無いから」 でっすよねー そう言うと、女性は清々荘を去って行った あらためて名刺を見てみる ふむふむ、秘書をやっているのか、秘書さんって呼ぼうかなー とか、そんなことを考えていると、ある見慣れた単語が目についた 京太郎「荒川、病院?」 京太郎「それにしても綺麗な人だったな」 京太郎「ちょっと目はきつかったけど……おっ」 憩「…………」ブツブツ 京太郎「憩さんじゃないか、ちょっと驚かしてみよう」 憩「ここが…………」ブツブツ バッ 憩「わわっ!?」 京太郎「だーれだ?」 憩「もう、京太郎くんかぁ」 京太郎「おはようございます、すごく集中してましたけど、ちゃんと前見てないと事故りますよ?」 憩「あーうん、ごめんな、昨日あんまりでけへんかったから」 京太郎「体壊したりするのもなんですから、気を付けてくださいね」 憩「うん、おおきに」ニコッ 京太郎「勉強中に悪いんですけど、これ」 さっき受け取った名刺を見せる 憩「なんや?」 京太郎「この人、知ってますか?」 憩「…………」 憩さんの表情が少しだけ曇る、笑顔のまま 憩「なんでそれを持っとるんや?」 京太郎「今朝清々荘の前にいて、少し話を」 憩「……そっか」 憩「あーごめん、ウチちょっと用事あったから先行くわ!じゃあ!」 京太郎「憩さん?」 こちらに微笑んで、憩さんは走って行ってしまった まるで何かを誤魔化すように 京太郎「うーん……」ムムム 咏(京太郎のやつ、何考えてるんだ?) 「ねーねー聞いた?転校生が来るいうウワサ!」 「来週来るらしいやん!」 「楽しみやわ~」 京太郎「転校生……秘書さん……病院……」ムムム 咏「何なんだ?一体」 京太郎「今日は屋上じゃなくて気分転換に部室に行くか」 京太郎「あれ?そもそも部室って空いてるのか?」 京太郎「まあいっか、失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「空いてなかったか……どうしよ」 憩「京太郎くん?」 京太郎「部室空いてないんですね」 憩「鍵も借りられへんかったからね」 憩「せや、京太郎くんも一緒に食べへん?」 京太郎「どこでですか?」 憩「んー……グラウンドとか?」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 憩「ここでええな、京太郎くん」ポンポン 京太郎「隣っと」 憩「今日は購買の弁当なんやね」 京太郎「気まぐれですからね」 憩「気まぐれ……か」 京太郎「そういえば、国麻の後に新人戦があるんですよね」 憩「あー秋季大会やね、ウチらは部員足りへんから出られんけどね」 憩「個人戦はあるけど、どうせならまたみんなでやりたいな」 京太郎「ですね……来年のインターハイまでお預けですか」 憩「出ること確定なん?」 京太郎「あっ……まあ出られるでしょう、憩さんと咏がいれば」 憩「来年、部員集まるとええな」 京太郎「また俺が集めますよ」 憩「それもええけど、今度はみんなでやりたいな」 京太郎「それはいいんですか……」 京太郎「放課後かー何もすることないなー」 京太郎「でも、何かあったような?」 京太郎「そうだ!泉と勉強をするんだった!」 京太郎「あっぶねー忘れるところだった」 京太郎「図書館でよかったよな」 京太郎「急いでいかねえと!」 泉「京太郎くん、まだかな」ソワソワ 泉「私の勘違いやったんかな……」 泉「ちゃんと着替えてきたのに……」 京太郎「おーい!泉ー!」 泉「京太郎くん!」 京太郎「ごめん、待たせたな」 泉「い、いえ今来たとこです」 京太郎「じゃ、中に入るか」 泉「はい!」 泉「図書館デート、楽しみや!」 京太郎「えっ?」 京太郎「今日は勉強しに来たんだけど、デート?」 泉「えっ、あ……ぁぅ……」カァァ 泉(結局私の勘違いやったんか……恥ずかしい!) 京太郎「あーあれか、関西人のボケか、泉でもするんだなー」 泉「えっ、ええ、そうです、デートなんてそんなわけないですよー」 京太郎「だっ、だよなー」 泉「ですよー」 京泉「「あはははははは」」 京泉(*1) 泉「――――っと、こんなところでしょうか」 京太郎「ふ~むなるほどなるほどなるほど~」 泉「本当にわかってるんですか?」 京太郎「おう!泉は頭がいいんだな!」ニカッ 泉「そ、そんな……」カァァ 泉「よく本を読んだりしてるので……」メオヨギ 京太郎「へぇー、それじゃあ次行こうぜ次!」 泉「ここはですね―――」フニッ 京太郎「お、おう……」 泉「それでここは―――」 京太郎(泉がよりかかってくるから当たってる!せんべいだけど!) 泉「ちゃんと聞いてます?」 京太郎「おう、ばっちりだ!」 泉「ここは―――」 京太郎(集中できねー!) 夕 泉「こんなところでしょうか」 京太郎「教えてくれてありがとな」 泉「いえ、私の勉強にもなりますし」 泉「京太郎くんはまだここに残るんですか?」モジモジ 京太郎「ああ、そのつもりだけど、どうかしたか?」 泉「い、いえっ、別に一緒に残りたいとかそういうわけやないですから!」 京太郎(泉がいると楽だからなー、でも泉にも予定があるだろうし、どうしよ) 京太郎「泉、まだいいか?」 泉「ええ、もちろんですとも!」 京太郎「そうか、よかった、それでここなんだけどさ」 泉「ああ、それは―――」 泉「ここは―――とあるので―――ということですね」 京太郎「うん」 泉(京太郎くんの顔がこんな近くに……)カァァ 京太郎(振り向けばすぐ近くに泉がいるんだよな……)カァァ 京太郎(よくよく考えたら泉って結構レベル高いよな) 京太郎(顔も可愛いし……でもあの制服って何なんだ?) 京太郎(似合ってるし可愛いけど、誘ってるようにしか見えないんだよな……)モンモン 泉「きょっ、京太郎くん!聞いてます?」 京太郎「おっ、おう、もちろんだぜ!」 京太郎(集中できねー!) 京太郎「いよいよ明日から試験か……」 京太郎「あんまり寝られないからメールでもしよう」 京太郎「照に送るか、ふぁあ」 京太郎「眠いな」 京太郎『おやすみなさい、また明日』 京太郎「送信っと」 京太郎「おやすみー」 照「京からメール」ワクワク 『おやすみなさい、また明日』 照「……は?」 照『どういうこと?』 三時間後 照「返ってこない……」ズーン 照「わけがわからないよ……」 【9月第4週 平日】終 テストの結果 国語 87(-13) 数学 62(-37) 科学 49(-44) 社会 70(-30) 英語(ぞろ目) 100(+13) 【9月第4週 休日】 京太郎「科学自信ねえ……」 京太郎「国語は教えてもらっただけあって解けたけど、うああ……」 京太郎「どうしよう……」 朝 京太郎「本でも読むか」 京太郎「どれを読もう……」 京太郎「WEEKLY麻雀TODAYを読み終えよう」 京太郎「お、戒能さんが載ってる」 京太郎「瑞原プロも載ってるし、野依プロも載ってる」 京太郎「俺、この人たちと知り合いなんだよな……」 京太郎「なんか自慢だな」 京太郎「よっし、読み込むぞ!」 京太郎「三人とも立派なおもちだよな、写真集とか無いんだろうか」 京太郎「そういえば、今日から選抜の練習だっけ、あくまで選考会の一部らしいけど」 京太郎「俺も行ってみようかな」 昼 京太郎「よし、行ってみるか!」 京太郎「場所は……千里山か」 京太郎「入れるかな……」 京太郎「戒能さんに連絡入れとけばいいか」 京太郎「なんとか入れたな」 良子「はろー、須賀くん」 京太郎「どうも、こんにちは」 良子「麻雀部の部室は、知ってるよね?」 京太郎「来たことはあるので」 良子「なら良かった、私は少しやることがあるからここまで」 良子「また後で」 京太郎「はい、また後で」 京太郎「さて、と何をしよう」 京太郎「特訓は他の人に手伝ってもらうのもなんだから戒能さんとかに手伝ってもらおう」 京太郎(みんな集中してるな……) 良子「やっ、どうだい?」 京太郎「皆さん集中してるから俺が邪魔していいのかなーと」 良子「それなら私が話し相手になろうか?」 京太郎「戒能さんもそんなことが言えるようになったんですね」 良子「まあね、君のおかげだよ」 良子「コーヒー飲むかい?」 京太郎「いただきます」 良子「ブラックでいい?」 京太郎「大丈夫です」 良子「さて、何の話をしようか」 京太郎「んーじゃあ、戒能さんの趣味って何ですか?」 良子「趣味、か見ての通り麻雀一筋だったからね、無いよ」 良子「たまに読書したりテレビも見たり、インターネットもするけど、趣味と言うほどではないね」 良子「逆に聞くけど、須賀くんの趣味は何?」 京太郎「俺は……俺も同じですね」 京太郎「趣味という趣味は持ってないですよ」 良子「ふふっ、似たもの同士というやつだな」 京太郎「ですね」 京太郎「そうだ、前から聞きたいと思ってたんですけど」 良子「ん?何かな」 京太郎「麻雀に最も必要なものって何だと思いますか?」 良子「ネセサリーか……うーん」 良子「そんなことは考えてもみなかったよ」 良子「そうだな……楽しむこと、とか?」 京太郎「楽しむこと、ですか」 良子「イエス、楽しくなければやってられないだろうし、色々な人たちと楽しむためにここまで来たんだから」 良子「私のアンサーは楽しむこと、だね」 京太郎「なるほど、ためになります」 良子「そういってもらえるとグラッドだよ」 良子「……そういえば、清水谷さんとはどういう関係?」 京太郎「竜華さんですか?」 良子「この前も名前で呼び合っていたし……ひょっとしてこ、こここっ、恋人、とか?」 京太郎「まさか、ただ仲良くしてもらってるだけの友だちですよ」 良子「じゃ、じゃあ!」ガタッ 良子「わっ、わたっ、私のことも、そのっ、戒能さんじゃなくて、えっと、そのっ……」カァァ 京太郎「どうしたんですか? 773」 京太郎「どうしたんですか?良子さん」 良子「えっ」 良子「今、何て……」 京太郎「あ……やっぱりダメですか?」 京太郎「てっきり名前で呼んでほしいのかと」 京太郎「すみません、生意気でしたね」 良子「そんなこと、ないよ」 良子「むしろオールライトだよ、もしかしてエスパー?」 京太郎「良子さんだからわかったんですよ、友だちじゃないですか」 良子「そ、そうだよね、えと、じゃあ、きょっ、きょきょきょ、きょうた……ふぅ」 良子「そうだよね、これからもよろしく、京太郎」ニコッ 京太郎「…………」 良子「京太郎?」 京太郎「あ、はい!こちらこそ!」 京太郎(笑顔も綺麗だなぁ、おい!) 京太郎(友だちって何なんだよ……) 京太郎「そうだ、良子さん」 良子「ワッツ?」 京太郎「特訓手伝ってくれませんか?」 良子「トレーニングだね、いいよ」 良子「京太郎のフォローもしなければいけないからね」 京太郎(牌の感覚、卓の雰囲気) 京太郎(この感じ、なんだか……) 良子「こんなところだね……ん?」 京太郎「…………」 良子「今、何か考えているか?」 京太郎「つい最近なんですけど、麻雀をしてると思い出すんですよね」 京太郎「昔のこと、照と咲とモモ……あっ、宮永姉妹と東横桃子と打ってたときのことなんですけど」 良子「その感覚が戻ってきてる、と?」 京太郎「そんな感じでしょうかね」 良子「そうか……」 京太郎「何かわかりますか?」 良子「いや、何も」 京太郎「ですよねー」 京太郎「あの三人ともまだ互角に打てていた気がするんですよね、明確ではないんですけど」 良子「……それは少しインタレスティングだね」 良子「もう少しやってみようか」 良子「で、どう?」 京太郎「どう、と言われましても、まだぼんやりと思い出す程度なので」 良子「そうか……力不足だったね、すまない」 京太郎「いえ、良子さんはありがたいですよ」 京太郎「こんな俺の話を聞いてくれて、ありがとうございます」ニカッ 良子「う、うむ、そうだね、うん」カァァ 夕 京太郎「まだ練習は続いてるみたいだし、俺も残るか」 京太郎「次は何をしよっかな」 京太郎「うろちょろするのもあれだし、何か手伝うか」 京太郎「データをまとめよう、牌譜の整理でもするか」 京太郎「そうと決まれば……このパソコン使っていいんだよな」 良子「何やってるんだ?京太郎」 京太郎「牌譜の整理をしようと思いまして、このパソコン使っていいんですよね」 良子「確かそのはずだったと思う」 霞「あら、京太郎くんが牌譜まとめてくれるの?」 京太郎「何かやらなきゃな、って思ったんで」 霞「それじゃあこれもお願いね、今までの牌譜」 京太郎「わかりました」 霞「そうだ、私も手伝おうかしら、一人じゃ大変でしょ?」 京太郎「いいですよ、俺一人で大丈夫ですから」 霞「まあまあそう言わずに、ね?」 京太郎「……そうですね、お願いします」 良子(カスミと京太郎、仲良い……)ジーッ 良子「…………」ムムム 京太郎「良子さん、どうかしました?」 良子「あーいやー、なんでもない、私も手伝っていいかな?」 京太郎「はい、お願いします」 京太郎「これは、怜さんに竜華さん……千里山の人たちの牌譜ですね」 良子「」ピクッ 霞「学校ごとにまとめておいたのよ、でも細かくまとめるのはちょっとね」 京太郎「やっぱり霞さんは頼りになりますね」 良子「」ピクッ 霞「そういう京太郎くんこそ」 良子「」ピクッ 京太郎「いえいえ霞さんこそ」 霞「京太郎くんこそー」 京太郎「霞さんこそー」 良子「きょっ、京太郎!は仲のいい友だちが多くないか!」 京太郎「名前で呼んでる人のことですか?」 良子「オフコース!」 京太郎「そうですね、咲、照、モモ、憩さん、霞さん、エイスリンさん、咏、郁乃さん、怜さん、竜華さん、泉、淡、洋榎さんに由子さん」ユビオリ 良子「……ずるい」 良子「京太郎はなんでそんなに友だちが多いんだ!」 京太郎「良子さん、静かにしましょうよ」 良子「ん……そうだね、ごめん」 良子(どうやってそんなに作ったんだろう……) 京太郎(牌譜牌譜ーっと) 霞(友だち、そうよね……って何を期待してるの私は!) 霞「このくらいかしらね」 京太郎「お疲れ様でした」 良子「私も疲れた……」 京太郎「コーヒー入れてきますね」 霞「私は他の子たちを見に行くからいいわよ」 京太郎「了解です」 良子「はぁ……」グデー 京太郎「そうだ、もう一回特訓に付き合ってくれませんか?」 良子「うん?いいよ、さっきの続きだね」 京太郎「よろしくお願いします」 京太郎「ロン、16000です」 良子「おお、だんだん私に食って掛かるようになったね、グッド」 京太郎「そういえば良子さんってイタコで傭兵なんですよね」 良子「のーうぇいのーうぇい、それは噂だよ」 京太郎「でもよく他の人の打ち方を真似してるとか」 良子「うーん、私はその人の雰囲気を真似るだけだからね」 京太郎「でも他の人の真似をするってすごくないですか?」 良子「そうでもないよ、京太郎くんだってやろうと思えばできるはず」 良子「今回はそれをやってみようか?」 京太郎「……そうですね、やってみましょう!」 良子「まずは相手の手元を見て、相手の顔を見る」 良子「とにかく相手のことを見るんだ」 京太郎「相手のことを……見る!」 京太郎(ブラウスに覆われてるけど、いいおもちだなぁ)ジーッ 良子(京太郎から変な視線を感じる……集中してるんだね、実にグッドだよ) 京太郎「今日の練習はいろいろ刺激的だったな」 京太郎「特に良子さんのおもち……ごくり」 京太郎「今夜は何をしようかな」 夜 京太郎「暇だし、メールするか」 京太郎「この前があれだったし、照に送ろう」 京太郎「何て送ろうかなー」 京太郎「あいつ、白糸台でうまくやれてんのかな」 京太郎「長くメールするのも迷惑だろうし、練習とかもあるだろうから一通だけでいいよな」 京太郎『白糸台でうまくやれてるか?』 京太郎『ちょっと心配なんだよな(笑)、おやすみ』 京太郎「まあこんなもんだよな」ピッ ヴーッ ヴーッ 照「!京から……」 照「……ありがとう」 照『うまくやれてるよ、そっちも頑張ってね。おやすみ』 照「おやすみ」ピッ 京太郎「もう一人誰かに送ってみよう」 京太郎「誰に送ろっかな」 京太郎「咲にも何か送っとくか」 京太郎「あいつらは中部なんだよな、中部ってーと他に愛知とか」 京太郎「対木さんは愛知だったっけな、個人戦にも出てたし……」 京太郎「長野だと龍門渕さんとこと咲のとこと……あとはどこだ?」 京太郎「まあ誰がいても咲なら余裕だろ」 京太郎『元気してるか?』 京太郎「送信っと」ピッ 京太郎「咲の胸ももっと成長しねーかなー」 ヴーッ ヴーッ 咲『こっちは元気だよ、そっちはどう?』 咲『麻雀でわからないことがあったら教えてあげるけど?』 京太郎「むっ、俺だって良子さんに褒められたんだ」 京太郎『咲のくせに生意気だぞー』 京太郎『今度会ったら頭ごりごりの刑だな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『あれは痛いからやめて』 咲『それに私だってか弱い女の子なんだよ!』 咲『いつまでも子どもの時と一緒にしないでよね!』 京太郎『女の子……ねえ』 京太郎『照を見てる限りだと伸び代なさそうだけどな』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『京ちゃんったらまたエッチなこと考えてる!』 咲『京ちゃんの変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態!』 京太郎「なんだよこれぇ……」 京太郎『ごめん、そんなに本気になるなよ』 京太郎『確かに咲はちんちくりんで貧しくて方向音痴なぽんこつちゃんだけど可愛いと思うぜ』 京太郎『きっと誰かが貰ってくれるよ、うん』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『バカにしたところの方が多くない!?』 咲『まあでも、そのくらい京ちゃんは私をわかってるってことだからね、許してあげるよ』 咲『そろそろ寝るね、おやすみ』 咲「送信!」ピッ 咲「……えへへ」 咲「可愛い、か……えへへ」テレテレ 咲「あ、全然嬉しくなんかないよ!……でもちょっと、いやちょびーっと、ほんのちょこっとは……嬉しかったかな」カァァ 咲「って誰に言ってるんだろ……もう寝よっ、おやすみっ!」 咲「…………」 咲「…………」ドキドキ 咲「…………」ドキドキ 咲「あーもう!」バサッ 咲「京ちゃんのせいで全然寝れないよ、どうしよう……」 咲「……」ポクポク 咲「そうだ!」チーン! 咲「モモちゃんに自慢しよっと」ピッピッピッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4460.html
【東京:白糸台高校】 《白糸台高校麻雀部》 淡「フフーン、フーン……もーいーくつ寝ーるとー全国大会だー♪」 誠子「なんなのその替え歌……」 淡「エヘヘー、全国大会が待ち遠しいなーって私の気持ちを表現してるんですよー」 誠子「小学生とか好きだよね。正月のところをクリスマスー、とか入れ替えるのさ」 尭深「ユニーク」 菫「尭深、台詞は選んでくれ。お前がそれを呟くと、いろんなところから注意を受けそうだから」 尭深「…………アトミックファイヤーブレード」(ボソ 菫「おい、喧嘩売ってるのかお前」 誠子「いや、案外そっちは大丈夫っぽいですけど。まあ、尭深よりそれっぽい人が他校にいそうだけど」 菫「だからお前らな、そういう物議を醸す話は止めろ……!」 淡「まだかなまだかなー、早く全国大会始まんないかなー」 照「……そんなに楽しみなの?」 淡「ウン!だって、全国大会に行ったらきょーたろーくんに会えるんだもん」 照「きょーたろーくん……?」 誠子「誰それ」 菫「なんだったか、前にうちの部員たちがキャイキャイ騒いでいたような気がする……」 淡「フッフッフー、聞いて驚いてください!きょーたろーくんは実は淡のお友達なんですよ」 照「(確か、須賀京太郎。長野の……清澄高校の選手)……知り合いだったんだ」 淡「チッチッチッ……ただの知り合いなんかじゃないよ、テルー。私が麻雀で有名になったら会いに行くよ、って約束してくれた子なの!」(ドヤァ 菫「ほ、ほう……幼い頃に再会の約束を交わした相手か」 誠子「あれ、意外に壮大なバックストーリーが……」 淡「しかもしかも、私に会うときに恥ずかしくないように、個人戦でがんばってくれたんだからー♪」 誠子「ごめん、何が恥ずかしいのかよくわかんない」 淡「あー、わっかんないかなー、亦野先輩にはー。相手と釣り合うように見栄張っちゃうきょーたろーくんのかわいーところ、わっかんないかー」 誠子「うわ、正直にウザイ……」 尭深「よかったね……」 淡「エヘ、エヘヘヘヘヘ、ウン!!」(フニャー 照「弛んでる」 菫「物理的にな」 淡「うーん、再会した時なんて呼んだらいいのかなー。きょーたろーくんじゃ、なんか子供っぽいしー……京ちゃん、京くん?うーん、悩ましいー」 誠子「で、実際のとこどんな奴なんですかね」 菫「どんな、とは?」 誠子「いや、あの淡ですよ?三歩歩いたら、さっき対局した相手を忘れる淡が、しっかり名前を記憶してる相手ですよ?まさかとは思いますけど……み、宮永先輩みたいなトンデモ麻雀の打ち手なんじゃ」 照「どういう意味?」(ギュルルル… 誠子「ワ、ワハハ、なんでもないです!」 菫「可能性としては低いが、ありえない話でもないか……」 尭深「オカルト使いは引かれ合う……」(ズズ… 照「みんなヒドイ……」(ショボン 誠子(私以外はみんな似たり寄ったりだと思うけどなー) 淡「きょーたろーくん、はーやく私に会いに来いっ♪」 【長野:清澄高校】 《清澄高校麻雀部》 京太郎「――――ぶぇっくし!」 咲「ぷわっ!?ちょっと京ちゃんっ、クシャミするなら手で押さえてよ!」 京太郎「わ、わりーわりー。なんか急にムズムズ来てさ……ほら、顔拭いてやっからこっち向け」(フキフキ 咲「まったくもー……ありがと」 久「ちょっとちょっと須賀君ー、一人で倒れるならいいけど、私たちにまで風邪撒き散らさないでよ?」 京太郎「ひどいっすねー。まあ、さっきのは絶対に風邪じゃないから安心してくださいよ」 久「あら、やけに自信たっぷり断言するのね」 優希「根拠はあるのか?」 京太郎「フフ、当たり前じゃねえか。さっきのクシャミはな、きっと全国で合間見えるライバルの一人が俺の噂をしてたからだよ!」 和「人に噂されてクシャミが出るなんて、そんなオカルトあり得ません」 まこ「ちゅーか、なんでクシャミした原因にまで麻雀からめとるんじゃ、お前……」 久「『これはきっと、おもちの大きな美少女が俺の噂してるに違いねーぜ、グヒヘヘヘ』……って言ってた頃の須賀君はどこへいったのかしら」 まこ「そこまで酷かったかのー、もう思い出せんわ……」 咲「あ、あそうだ京ちゃん、こんどの日曜日、私と和ちゃんと優希ちゃんの三人で遊園地に行こーって話になったんだけどね、も、もしよかったら京ちゃんも一緒に来る?」 和「も、もちろん須賀君がお休み、時間があるならですが……ホ、ホラ、一年生メンバーの親睦を深めるという意味も兼ねて……」 優希「えーっと……そ、そうだじぇ!枯れ木も山のナントヤラだからな、京太郎も混ぜてやってもいいじょ!」 京太郎「あ、わっりぃ、その日は染谷先輩に頼んで、特別に雀荘のバイトやらせてもらう予定なんだ。また今度、誘ってな!」 咲「……あ、そうなんだ、がんばってねアハハ」 和「……あ、そうですか、頑張ってくださいねウフフ」 優希(アワワ、二人とも笑顔がぎこちないじょ……) 咲(前なら私が誘ったら、なんだかんだ言いながら付き合ってくれたのに……)(ズゥン… 和(こうも見事に相手にしてもらえなくなると、納得できないものがありますね……)(モヤモヤ 久「ちょっとまこ、どうすんのよあの気まずい空気……!」(ヒソヒソ まこ「しょ、しょうがないじゃろ!このご時世、麻雀打てるからバイト代は格安でええ言うてくれる後輩は貴重なんじゃ……!」(ヒソヒソ 京太郎「あー、全国大会が待ち遠しいなー。きっと今の俺じゃ歯が立たないような雀鬼がウジャウジャいるんだろーなー、クククッ、テンション上がってきたぜぇぇぇぇっ!」 久「ヤダ、なにそれ怖い」 まこ「各都道府県で一番強い連中が集まるからのー、絶対にないとは言えんが」 京太郎「さあ、テンション上げたところでさっそく練習だっ。おーい咲、和ー、麻雀しようぜー」 咲「……うん」 和「は、はい」 優希(のどちゃんと咲ちゃんの背中……泣いてるじぇ)(ホロリ… 夏の全国大会まで…………あと1ヶ月。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6395.html
【6年前】 テレビ「決まったぁぁああ!今年のインターハイを制したのはァ!三箇牧高校だあああ!」ワァァァ 京太郎「すげえ……」 モモ「わぁ、面白い試合だったっすね!」ピョンピョン 咲「すごい、すごい!ね、お姉ちゃん!」 照「そうだね、いつか私も行ってみたいけどきっと駄目だろうな」 京太郎「なぁに、照なら楽勝だって!」 モモ「そうっす!照姉さんにかかれば全国なんて余裕のヨっちゃんっす!」 照「そうか……」フフッ 照「よし!咲、モモ、皆で、いつかあの大きな舞台で打とう!」 咲「うん!三人で頑張ろう!」 モモ「燃えてくるっすよー」 京太郎「あれ?俺は?」 照「京は男の子じゃないか、何を言っている」ハテッ? モモ「女じゃないなら、女装をすればいいっす」 咲「そっかぁ、京ちゃんは女装男子だったんだね……ごめんね、気づいてあげられなくて」 京太郎「ちょ、ちょっと待て、何でそんなことになってるんだ!?」 モモ「京太郎の女装は似合う……と、思うっすよ」クスッ 照「京は何を着ても似合うからな」フフッ 京太郎「もういいや……」 テレビ「ニュースの時間です」 テレビ「来年の秋から、国民麻雀大会が開催されることが決定しました。この大会のテーマは『国民で麻雀を楽しむこと』」 テレビ「老若男女問わず競技に参加することが可能のようです」 モモ「あれ、これってつまり……」 京太郎「皆と打てるぜ!」ガバッ 咲「やったね京ちゃん!」 京太郎「みなぎってきたああああ!」 照「うん、それじゃあ……」 照「この4人で!あの大きな舞台で!麻雀を楽しもう!」 京咲桃「「「うん!」」」 【照、咲、モモと約束を交わしました】 【現在・3月 第4週】 京太郎「ついに俺も高校生か…」 京太郎「咲とモモは地元の公立に行って…」 咲は去年のインターミドルの個人戦で優勝した モモは決勝戦で同卓していた子に苦戦して、3位という結果だった 京太郎「照は……確か去年のインターハイの個人戦1位だったっけか」 照はお母さんの仕事に付いて行って、白糸台高校という麻雀の強豪校に入学した その照が大阪に引っ越してくるという噂が最近広まっているのだが……真偽やいかに 京太郎「それにしても、この地図適当すぎるだろ……目印も何も無いじゃねえか」 駅から目的地までを矢印で繋いだだけの地図を手にしながら、俺は歩いていた そしてようやく目的地に着く 京太郎「ここが、清々荘か……」 目の前にあるのは少し古びたアパート、ここの大家さんが俺が通うことになる学校の教員であるため、このアパートを学生に貸しているらしい そう、この清々荘がこれから俺が住む場所となるのだ 京太郎「まずは大家さんに挨拶にいくか」 大家さんは清々荘の隣にある、少し小さめな和風の家に住んでいる。とりあえず呼び鈴を鳴らしてみた ?「はい、しばらくお待ちください」 案外若い女の人の声が聞こえた、先生で大家というからもっと老けていると思ったのだが、おっと失礼失礼 少しして、ガララ、と戸が開いた ?「お待たせしました、えーとあなたは?」 さて、ここからが一番大事なポイントだ、挨拶は人の第一印象を左右するからな 京太郎「どうも、須賀京太郎です!」つ菓子折り ?「ご丁寧にどうも、君が今度ウチに入る京太郎君ね、私は石戸霞、よろしく」 「石戸」って「いわと」って読むのか 京太郎「は、はい!よろしくお願いします、石戸さん」 霞「ふふっ、霞でいいわよ、歳だって近いんだし」 京太郎「はい、あれ?歳が近いって何歳くらいなんですか?」 なんだ、この目の前にある大きなおもちは…… 霞「あらあら、そんなこと言ってると握りつぶすわよ?あと変なこと考えてても、ね?」 京太郎「な、何をですか!?」 霞「冗談よ、冗談。ところで、京太郎君はもうクラス発表に行ったのかしら?」 え、今日クラス発表なんてあったのか、ううむどうするべきか 京太郎「霞さんと行こうと思ってたんです!」 霞「そうね、丁度学校に用事もあったことだし。一緒に行きましょうか」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 霞「ふふっ、じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね」 そして待つこと十分 京太郎「どうしてこう、女の人の着替えは時間がかかるのか」 京太郎「霞さんの着替えか……うっ、股間が!」スタンダップ 霞「お待たせーっと、あれ?どうかした?」 京太郎「い、いやぁ何でもないっすよ、さあ行きましょうか」マエカガミ 霞「あらあらまあまあ、そう、そんなことを考えていたのね?これは……お仕置きね」ニッコリ 京太郎「うっ、股間が!」シッダウン 霞「京太郎君は何か聞きたいこととかあるかしら?」 京太郎「うーん、そうですね、この学校って、どんな設備があるんですか?」 霞「色々あるわよ、授業で使うのは室内温水プールとかB棟の屋上の展望台とか、あ、あと全教室クーラー完備だったりするわよ」 京太郎「凄いですね……どこにそんな金があるんでしょうか」 霞「なんでも、近くにある大病院の院長がここの理事長と一緒に学校をつくったらしいわよ」 霞「ああ、あれよあれ。荒川病院」ユビサシ 京太郎「めちゃくちゃ綺麗な病院ですね」 霞「他は、軽く百貨店並みの購買ね。基本何でも買えるわ、昼休みは大抵混むから要注意よ」 霞「教室のあるA棟の屋上は昼休みの間だけ開放してるし」 霞「あ、中庭はカップルの巣窟だからあまり行かない方がいいわよ、精神が持たないし」 京太郎「っと、着きましたね」 霞「あら、じゃあ私は職員室に行くから、30分後にここに待ち合わせでいいかしら?」 京太郎「はい、わかりました、またあとで!」 京太郎「さて行きますか」 35分後 京太郎「お待たせしました」ハァハァ 京太郎「すいません、道に迷ってしまって」ハァ...ハァ 走りすぎた、少し頭がクラクラする。なんなんだこの学校は…咲だったら一生出られないぞ 霞「そう、京太郎君も迷い込んでしまったのね……この魔宮『初見殺し』に」 京太郎「そ、そんな名前が……」バタッ 霞「ちょ、京太郎君!?京太郎君!!」 ---------------- 京太郎「こ、ここは?」 目を開こうとしたが、開けられなかった。なんだこの重いものは……とりあえずどけてみよう 霞「起きた、京太rあっ……///」 京太郎「な、なんだこの感触は……!やわらかいッ!そして大きいッ!」モミモミ 霞「あっ、ちょ、やめっ、れっ////」 俺の股間を何かが捕えたしかし、そう思った時にはもう遅かった ニギッ 京太郎「はっ!ここは!」 霞「目が覚めたのね!京太郎君!よかったあ、よかったよぉ」ダキッ こ、これはッ…!霞さんの巨大なおもちが俺の目の前にぃぃぃ! 霞「ごめん、ごめんね、京太郎君」 京太郎「」チーン 【3月 第4週 終】 【4月第1週 平日1】 京太郎「今日は入学式だ!」 あれ、ポストに何か入っているぞ 京太郎「なになに『今日は新入りさん歓迎会をするので、18時には帰ってくること 霞』……か」 京太郎「新入りさん歓迎会か、楽しみだな」 京太郎「快調快調!信号なんかに俺は止められねぇぜ!」ダダダダダダ ?「あっ」 京太郎「えっ」ドーン 京太郎「いつつつ、どうもすいません」カオアゲ 照「いや、こっちも前、見てなかったから」カオアゲ 京照「「え?」」 京太郎「てててて、て照!?」 照「きょきょきょっ、京!?」 ---------------- 京太郎「えっ!?照本当に転校してきたの!?」 照「うん、モモ達は一緒の高校行ったらしいから、その二人に立ち向かう二人……ってかっこいいなって思って」 京太郎「そんな理由で転校してくるか?普通、だいたいおばさんはどうしたんだよ」 照「その、実はね……」 照「このたび、私、不肖宮永照は自立することにいたしました!」ババーン 京太郎「自立?米一合も炊けない照が?」 照「うぐっ、京は痛いとこつくねぇ」 京太郎「それで、どこに住んでるんだ?」 照「えーと確か、何とか荘ってところなんだけど、石戸さんていう大きい人がいる」 京太郎「あの、それってまさか清々荘じゃあ……」 照「そう!清々荘!あれ?なんで京がその名前知ってるの?」 京太郎「マジか」ズーン 入学式が終わり、ホームルームも終わった そして、俺は今、道に迷っていた 京太郎「クラス委員長になるなんてそんなん考慮しとらんよ……」 なぜか俺はクラス委員長に推薦され、就任していた 早速、担任の教師からB棟の化学実験室へのお遣いを頼まれ、 用事こそ済ませたものの、この学校の複雑な構造にとらわれてしまっているのである 京太郎「ようやく1階まで来れたぞ」 どうして建物の3階から1階に降りるのに30分もかかるのか、不思議でたまらない 京太郎「ここは、麻雀部?」 『麻雀部』と書かれた看板こそあるものの、ドアには鍵がかかっていた ?「あれ、麻雀部に何か用でもあるん?ちょっと待ってーな、今空けたる」 ?「お、空いた空いたぁ、ようこそ!麻雀部へ!」 ?「ウチの名前は荒川憩や!よろしくな!新入部員くん!」 京太郎「なんで俺が部員になってるんですかねえ?」 憩「いや、なんか目ぇ輝いとったから。入りたいんかなあ思うて」アハハ 輝いてた?目が?どんなふうに? 憩「で、どうなん?入ってく?」 ううむ 京太郎「よし!入りましょう!憩さん!」 憩「い、いきなり名前呼びかいな//」カァァ 京太郎「あのー、憩さん?」 憩「ふう、落ち着いたわ」 京太郎「そういえば、他の部員の方はいないんですか?」 憩「いない」 憩「麻雀部にウチ以外の部員は、いないんよ」 彼女は言った、笑いながら、淡々と 憩「すまんな、新入部員くん、さっきのは冗談なんや」 ----------------------- 憩「ウチ、今二年なんやけどな、入部したときにいた先輩、みんなやめさせちゃったんよ」 憩「『荒川さんと打っても楽しくない!』って言われてな……」アハハ 憩「自分だけが麻雀を楽しんで他の人はつまらない、そんな麻雀をウチは打ってしまうんや」 憩「だから、今のうちやで、傷付かんうちに辞めた方がええ、麻雀がつまらなくなる前に辞めた方がええ」 そう言う憩さんの目はさっきのように笑ってはいなかった 俺は彼女にどんな声をかければいいのだろうか 京太郎「女の人の泣き顔は、見たくないです」 憩「え?」 京太郎「憩さんが何と言おうと、俺は入ります」 京太郎「楽しくない麻雀なんて、ありえませんから」 憩「そんなこと言うたって!ダメなんよ!」 憩さんは叫ぶように言う なぜ俺が初対面の人にこんなに真剣になれるのか、自分で理解ができなかった 京太郎「大丈夫です、俺が大丈夫だから、大丈夫です。憩さんは気にしなくていいです」 京太郎「憩さんを避けていった人達は、きっと自分の弱さを認めたくなかっただけなんです」 京太郎「だから、憩さんは悪くないです」 京太郎「作り直しましょう、麻雀部を」 京太郎「俺たちが頑張ればきっと誰かが付いてくるはずです」 京太郎「現に1人アテがありますし」 京太郎「わかりましたか?俺は絶対に諦めません」 少しの沈黙、それを破ったのは憩さんだった 憩「ふう、わかったわ」 憩「それじゃあ、これからよろしくな」 憩「新入部員くん」ニコッ その笑顔はまるで、校舎の中に射す日の光のようで、明るく、そして暖かかった 【4月第1週 平日1 昼 終】 京太郎「そういえば、他の部員がいないのにどうやって練習していたんですか?」 憩「ああ、いつもは街の雀荘で打っとるんよ。最近はノーレートのとこも増えてきて色んな人がいて楽しいんよ」 京太郎「じゃあなんでここに?」 憩「その雀荘に行く前にここの掃除しとるんよ、だから少し手伝ってくれるか?えーっと…」 京太郎「名前ですか?一年の須賀、須賀京太郎です」 憩「それじゃあ、京太郎、そのロッカーの中の箒取ってくれるか?」 京太郎「よっと、これでいいですか?」 憩「それやそれ、じゃあパパッと終わらせるでー!」 京太郎「了解です!」 憩「よし、だいぶゴミも集まってきたし塵取りとってやー」 京太郎「これですね、はい」 憩「おお、早いなー、京太郎は看護師とか向いとるんとちゃうん?じゃあウチが塵取り持っとくから京太郎はゴミこん」 京太郎「わかりました……!」 こ、これは!憩さんが三角座りをしている……だと?そんな…そんなことをしたら憩さんの三角の領域が俺の目に…! 憩「ん、どうかしたん?きょうたろぉ……!」 気づかれた! 憩「み、見た……?///」 京太郎「いえ!なにも!青と白の水玉なんて見てません!…あ」 憩「きょ、京太郎のアホ~!///」 京太郎「ちょ、憩さん、箒は痛っ、痛いですって!」 憩「で、京太郎はこれからどうするんや?」ムクー 京太郎「そろそろ許してくださいよ…」 憩「ぱんつ見られといて許すやつがどこにいるんや!」ブンッ 京太郎「はいストーップ!そうですね、その雀荘に行ってみますよ。案内してくれますか?」シラハドリ 憩「わかったわ、後でたこ焼きよろしくな。ほな行こか」 京太郎「はいはい」 【道中】 憩「あ、ここのたこ焼きがこの街で一番おいしいんや。ここやで京太郎!」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ」ゼェハァ 憩「京太郎は男の子やのに体力ないんやなー、もっと鍛えんとアカンで。ほら早く奢ってーな」 京太郎「はいはい。あ、たこ焼き1人前お願いします」 京太郎「はい、買ってきましたよ。どこで食べます?」 憩「あそこのベンチでええんやない?」ユビサシ 京太郎「はい、いいと思います」 憩「あれ?一人分だけなん?京太郎にもこの味教えたい思うたんやけどな」ブー 京太郎「いえいえ、いいですよ。ほんのお詫びですし」 憩「なんっかイヤや…よし京太郎!」 憩「一緒に食べるで!」 憩「ほれ一つ食べてみい」 京太郎「ありがとうございます」パクッ 京太郎「あふっ、あっ、あっつ……ふう。確かにおいしいですね、このたこ焼き」 憩「せやろー!さすがやろー!」 京太郎「なんで憩さんが自慢気になっているんですか……もう1個貰えます?」 憩「うん、ええで。ほれ」 京太郎「……うん、おいしい。こんなところ教えてくれてありがとうございました、憩さん」 憩(あれ、これよう考えたら間接キスいうやつちゃう?///) 京太郎「憩さん、おーい、憩さーん」 憩「ひゃ、ひゃい!」ビクッ 京太郎「ぷっ、あはははは、何ですかそれ、ふふっ」 憩「わ、笑っとらんで早く行くで!今日はウチ用事あるんやから!」 【雀荘】 店員「お、来たね荒川の嬢ちゃん……とそちらは?彼氏かい?」 憩「かかかか、彼氏ちゃうわ!こんなやつ!」 京太郎「ちょっ、憩さんそんな言い方あんまりじゃあ……」 憩「う……」 店員「あっはっは、こんな嬢ちゃん久しぶりだな。で、どうする?2人で打って行くんやろ?」 憩「うん、いつも通りノーレートで!」 店員「あいよ、じゃああの卓が空いてるから入ってや」 おっさん「よお、荒川んとこのぉ、またカモられに来たんかぁ?げっげっ、げっげっ」 おっさま「なぁに言うとるん、いっつもカモられてるのあんたやろが」ビシッ おっさん「ぐえっ、せ、せやったな。よし!そこの兄ちゃんカモったるわ!かかってきい!」クイックイッ おっさま「そういうのやめーや」 憩「はぁ、こんなん気にせんでええよ、京太郎」 京太郎「ははは、よろしくお願いします」 おっさん「うっしゃあ!ほな、始めるでー!」 -------------------- 憩「ツモ」 一同「おうっ」 憩「ロン」 おっさん「うげっ」 憩「ロン」 おっさん「ひえっ」 憩「ツモ」 憩「ロン」 おっさん「うえっ」 憩「これで終わりや!ロン!」 おっさん「ひげぇーーー」 ----------------------- 憩「ふう、終わったな。楽しかったで、ありがとさん」 京太郎「あ、ありがとうございました」 おっさん「」ブクブク おっさま「おつかれさん、いやあ、相変わらず強いね~荒川ちゃんは、流石全国2位なだけはあるわ~」 憩「いやいやまだまだですよー、宮永さんに比べたらウチなんて」 おっさま「そか~、充分やれると思うんやけどな~」 おっさん「ハッ、ワイは一体?」 おっさま「ハコ割れトビや」 憩「アホも起きたことやし、今日はこんくらいで打ち止めや!」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 店員「嬢ちゃんもう帰るん?いつもは7時くらいまで打ってくんに」 憩「ああ、今日は用事があんねん」 店員「用事?彼氏?夜?」 店員「ふぅーむ、なるほどなるほどなるほどー」 店員「兄ちゃん、頑張ってな」ボソッ 京太郎「な、何をですか!?」 憩「だからちゃう言うとるやろ!///」 店員「まーたまたー、顔赤くしちゃってー」 憩「う、うるさいわ!ほな行くで京太郎!じゃあなー!」 京太郎「ありがとうございました」ペコリ 【帰り道】 憩「んーと、京太郎はこっちの方なん?」 京太郎「はい、下宿してまして」 憩「へー奇遇やなーウチも下宿しとんねん」 京太郎「え?あの、もしかしてその下宿先って清々荘って名前じゃあ……ないです…よね?」 憩「お、よおわかったなあ、京太郎エスパーなんちゃうん?」 京太郎「実はですね、俺の下宿先も清々荘なんですよ。あとさっき話題に出てた照も」 憩「え、ホンマ!?特に後の方!」 京太郎「嘘吐いてどうするんですか」 憩「だって京太郎が―― ---------------------------------------------------- 憩「こ、ここに宮永照がおるん?」 京太郎「はい、だから入ってください」 憩「わかったわ。ほな、おじゃましまーっす、と」 憩「あれ、宮永さんおらへんやないの。どういうことなん?きょうたろ…むぐっ……!」ズギュウウウン 憩「ぷは……って、何すんねん!い、いきなりキ、キスなんて…///」 京太郎「あれ、憩さんひょっとしてこの部屋、照の部屋だと思った?」 京太郎「残念、俺の部屋でした!」マッパ 憩「ちょ、なんで脱いでるん?」 京太郎「そりゃあ、憩さんとするためですよ」 憩「だ、だから何を…?」 京太郎「何って、ナニに決まってるじゃないですか!営みですよ!夜の営み!」ガバッ 憩「あ~れ~」 ---------------------------------------------------- ――って感じで襲ってくるかもしれへんやん」 京太郎「しませんよそんなこと!一体俺は憩さんの中でどんなイメージなんですか!?」 霞「あらあら、随分と仲良しさんなのね」 憩京「「うおっ!」」ビクッ 憩京「「い、いつの間に!?」」 霞「それはこっちの台詞よ、いつの間にそんな仲良くなったの?」 霞「まあ訊かないでおくわ。あと、一応言っておきますけど、清々荘内での不純異性交遊は『禁止』ですからね。破ったら…ね?」ニコッ 京太郎「」ゾクッ 憩「で!霞姉!今日のご飯は何なん?」 霞「それは歓迎会でのお楽しみよ、うふふ」 憩「なんや霞姉はケチやなー、京太郎はたこ焼き奢ってくれたんにー」 霞「あら京太郎君、憩ちゃんにそんなもの奢ったの?ひょっとして仲良くなった理由って憩ちゃんを餌付けしたから?」 京太郎「そんな訳ないでしょう!」 俺と憩さん、霞さんの3人で歩くこと10分、ようやく清々荘が見えてきた。 そして、その前でこちらに手を振っている女性の姿が目に入った。夕陽とも相まってその姿はとても輝いて見える 京太郎「な、なんだ!あの金色の輝きは!」 どうして自分と同じ金髪なのにこうも輝きが違うのだろうか、俺、気になります。 霞「輝き?ああ、エイスリンちゃんのことね」 京太郎「エイスリンさん?」 霞「京太郎君の右隣の部屋に住んでるエイスリン・ウィッシュアートちゃん。ニュージーランドからの留学生ですって」 憩「あと何人住人増えるんこのアパート……」 エイスリン「カスミ、オソイ!ヤクソク、ハマモル!」プンスカ 霞「ごめんね、エイスリンちゃん。ちょっとスーパーで手間取っちゃってて」 エイスリン「ソノヒトタチハ?」 霞「この金髪の男の子がエイスリンちゃんのお隣さんの須賀京太郎君」 京太郎「よろしくお願いします」 霞「それでこっちの女の子は荒川憩ちゃんよ」 憩「よろしくお願いするでー」 エイスリン「コッチモ…」カキカキ エイスリン「ヨロシク!」バッ|憩、エイスリン、京太郎の順に並んでる絵| 憩「ほえー、上手いもんやね」 霞「エイスリンちゃんはまだ上手く日本語が話せないからこうしてホワイトボードを使ってコミニュケーション取ってるのよ」 京太郎「なるほど、そういうことですか」 霞「それじゃあ、私とエイスリンちゃんはご飯作るから2人は部屋に帰って着替えておいてね」 憩「いよいよパーティーや!」 霞「新入りさん歓迎会ー!」 憩・?「わー!」ドンドンパフパフー 霞「さて、まずは新たな住人さんの紹介よ!まずは……ニュージーランドから来たパツキン美少女!エイスリンちゃんー」 エイスリン「Aislinn Wishartデス、ニュージーランドカラ来マシタ、コレカラヨロシクオ願イシマス!」バッ |夜露死苦| 霞「え、えーっとその字は?」 エイスリン「カンジ、ハツチョウセンシテミマシタ。カンジ is art!」キラキラ ?「金髪には惹かれるものがあるし!」 霞「さて次はー!またもや金髪!長野出身!見た目は不良、頭脳は良好!その名は須賀京太郎ー!」 京太郎「あ、新入りの須賀京太郎です、よろしくお願いします」 憩「ふつーやな」ジトー ?「普通だし」ジトー 霞「普通ね」ジトー 照「普通すぎるな」ジトー ?2「普通すぎてつまらん」ジトー 京太郎「すいませんでした…」チーン エイスリン「スガクン!ヨカッタヨ!ゲンキダシテ!Simple is the best!」キラキラ 京太郎「ありがとうございますぅ…」シクシク 霞「気を取り直していきましょー!次は!どこから来たのかわからない!謎の女子高生、三尋木ィー咏ァー!」 咏「三尋木咏だぜぃ、これからよろしくねぃ~」フリフリ 京太郎「和服か、いいな」グッ 憩「む!なんや京太郎はコスブレが好きなん?」 京太郎「いや、そういう訳じゃないですけど」 霞「はいそこの2人いちゃいちゃしない!それじゃあトリはこの人!西東京から来た!現在日本の女子高生の頂点!宮永ァー照ゥー!」 照「宮永照だ、訳あってこちらに越して来た。よろしく頼む」ゴッ 池田「こ、こいつはやばいんだし」ビクビク エイスリン「ワオ!」ゾクッ 憩「ホンマにホンマやったんやな!」キラキラ 京太郎「でしょう?俺の言った通りでしょう?」 霞「はい、そこの2人次いちゃいちゃしたらご飯抜きよ」ニコッ ?「年増の嫉妬は恐ろしいし!」 霞「はい華菜ちゃんはご飯抜きね」 華菜「ちょっと待つんだし!」 霞「今年の新入りさんは4人、みんな仲良くね。次は先住人の自己紹介よ」 華菜「カナちゃんは池田華菜っていうんだし!これからよろしくだし!」 憩「ウチは2年の荒川憩や、麻雀部の部長やっとるから是非来てな」 霞「私は石戸霞、ここには父上様に連れられて来て以来8年程いるわね。今年から三箇牧の教員になったからここには私1人で暮らすことになったの。だからなるべく問題は起こさないようにね、特に……京太郎君?」 京太郎「は、はい…」 霞「わかってればいいのよ、わかってれば」 照「」グー 憩「ねえ、そろそろご飯食べへん?お腹空きすぎてん」 霞「ええそうね、それじゃあこれからは晩餐タイムよ」 照「京、そこの野菜取って」モグモグ 京太郎「ドレッシングはどうする?」 照「フレンチで」ゴクゴク 京太郎「あいよっと」つ皿 照「ん、ありがと」パクパク 京太郎「どんだけ食べてるんだよお前…」 照「おいしいんだからしょうがない、やめられない止まらない」ガツガツ 照「ふう、お腹いっぱい」 京太郎「なあ照、ちょっといいか?」 照「なに?」 【石戸宅・縁側】 京太郎「突然で悪いんだが、麻雀部に入らないか?」 照「んー、部員ってどうなってるの?荒川さんがこの時期で部長ってことからすると、あまりいないんでしょ?」 京太郎「なんでそんなに鋭いんだ」ズボシ 照「これでも一応文学少女ですからね」ドヤァ 京太郎「はいはい、察しの通り部員は俺と憩さんだけだよ」 照「そう…京はインターハイに出るつもりなの?」 京太郎「まあ出来ればの話だけどな」 照「じゃあ荒川さんは?」 京太郎「照と打つんやー、って張り切ってたからきっと出ると思うよ」 照「ふーん、そっか、それなら 照「私は入らない」 京太郎「え?どうして?」 照「個人戦に出るのに部活に入っていなければならないということはない。荒川さんが団体戦に出るつもりなら私は入るけど、この現状じゃあそれは無理。だから私は入らない」 京太郎「なんでそんなに団体戦に拘るんだ?」 照「京はモモ達を見てきたのか?あいつらがそう簡単に負けるとは思えない。おそらく全国まで来る、とすると私も全国へ行けばあいつらと打つ機会が増える」 京太郎「咲達と打つため……か、そしてその目的が果たせないのなら部活には入る必要はない、そういうことか」 照「その通り、だから私は白糸台で団体戦に出ていた。女子部員が4人揃ったら教えてくれ、そうしたら考えてみるよ」 京太郎「照…お前変わったな」 照「どういう意味?」 京太郎「昔は俺達4人で楽しく打ってただろ?だけど、俺からすると、今のお前は麻雀を楽しんでいないように見えるんだ」 照「つまり、京が私に友達と打つ楽しみを教えてくれるってこと?」 京太郎「そうだ。俺と憩さんでお前の目を覚ます」 照「これはまた…大きく出たね、まあ楽しみにしてるよ。それじゃあ私先に帰るね」 京太郎「このサンドイッチおいしいな。霞さんが作ったのかな」チョンチョン 京太郎「…ん?ああ、エイスリンさんですか」 エイスリン「スガクン、ソノsandwichオイシイ?」 京太郎「はい、おいしいですよ。毎朝食べたいくらいです」 エイスリン「ソッカ、ヨカッタ」ホッ 京太郎「これはエイスリンさんが作ったんですか?」 エイスリン「ンー」カキカキ エイスリン「カスミ!」バッ |眼鏡を掛けた霞の絵| 京太郎「なるほど、霞さんに教えてもらったんですね」 エイスリン「ウン!カスミ、スゴイ!」キラキラ 京太郎「確かに…あれは、凄いですよね…」ゴクリ エイスリン「スガクンハ、スゴイホウガ、イイ?」 京太郎「いや、別に大きさなんて関係ないですよ。人の個性ですしね」 エイスリン「…オオキサ?」 はっ!そういえばエイスリンさんは一度もおもちに関する言葉を使っていない……!ということは! エイスリン「スガクンノ、スケベ!エッチ!///」 京太郎「エイスリンさんは怒り疲れて寝てしまった。しかし、寝顔も可愛いなあ」ツンツン エイスリン「スガクンノエッチ…」Zzz 華菜「なぁにやってんだ、新入り」 京太郎「えっとあなたは確か、小池さんでしたっけ?」 華菜「カナちゃんは池田だし!」 京太郎「おい、小池ェ!」 華菜「不謹慎だし!」 華菜「エイスリンさんは可愛いなあ」ツンツン 京太郎「あ、俺と同じことやってる」 華菜「な、わ、悪いか!?」 京太郎「そういえば池田さんは妹さんとかいるんですか?」 華菜「華菜でいいぞ、でもなんでわかったんだ?」 京太郎「華菜さんさっき食器の片付けとか手伝ってじゃないですか、だから妹か弟がいるんじゃないかなって」 華菜「ふむふむなるほど、カナちゃんには三つ子がいるんだ。緋菜と菜沙と城菜っていってな、とっても可愛いんだぞ!」 京太郎「そ、それじゃあおやすみなさ」 華菜「おっと、どこにいく気だ?須賀」 京太郎「え、ちょっと、え?」 京太郎「あの後20分くらい池田さんの妹さんの話を聞かされた……」ゲッソリ 憩「大丈夫?京太郎?」 京太郎「はい、まあなんとか」 憩「やっぱり高校初日は疲れるよねー」 京太郎「俺の疲労の主な原因は憩さんなんですけどねぇ」 憩「え、そうやったん?それはすまんなー」ハハハ 京太郎「そういえば憩さんはどうしてここに住んでるんですか?」 憩「ただ単純に親元を離れたかったから、かな」 京太郎「憩さんの御実家って……」 憩「病院やで、通学路から見えるあの大きいやつな」 京太郎「あ、やっぱりそうなんですか」 憩「お父さんやお母さんはウチを医者にさせたいらしいんよ。だから勉強で忙しくなる前に、高校だけでも自由でいたいなー思うてね」 京太郎「なるほど、なんだか変な話ですね」 憩「せやろ、どうせなるなら医者よりナースになりたいわー」ハハハ 京太郎「憩さんにナース服ですか……かなり似合いそうですね!」 憩「うん、なんだか体に馴染む感じがするんよねー。最近はよく実家から拝借したんを寝間着に使うとるんよ」 京太郎「へー、じゃあ今度俺にナース服姿見せてくださいよ」 憩「お、ええでー。但し、ウチに麻雀で勝てたらなー」 京太郎「よおし、それじゃあ頑張りますよー!」メラメラ 【4月第1週 平日1終了】 【4月第1週 平日】 京太郎「まさか高校生活第1週目で寝坊するとは思わなんだ……」ゼェゼェ 京太郎「まあいい、学校まで後少しだ!後少しで間に合うんだ!頑張れ俺!」ウォー キーンコーンカーンコーン ガラガラ 京太郎「ふっ、ギリギリセーフだったぜ!」ヤレヤレ 担任「須賀ァ!てめェ今の遅刻は何だァ!ギリギリアウトだァ!」 京太郎「おいおい嘘だろ?冗談はよしておくれよ」HAHAHA 担任「うるせェ!外で立ってろ!」 京太郎「」 京太郎「はあ…疲れた。昼飯はどこで食べようか」 京太郎「食堂に行くか」 【食堂】 京太郎「お、この日替わりランチのサンドイッチ美味しそうだな。頼んでみるか……と、お?」 エイスリン「……」キョロキョロ 京太郎「エイスリンさんじゃないか、何をしているんだろう?」 エイスリン「ア、スガクン!」パアッ 京太郎「エイスリンさん、どうかしたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ エイスリン「コレ!」バッ |サンドイッチの絵| 京太郎「日替わりランチを食べたい、ということですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「食堂で頼むときはまず食券をここで買って、あそこのカウンターに食券を持って行くんですよ」 エイスリン「ワカッタ、スガクンアリガトウ!」ニコッ 京太郎「よし、じゃあ俺も……あれ?」 エイスリン「」スタスタ 京太郎「今度はどうしたんですか?」 エイスリン「ヨカッタラ、lunch、イッショニタベヨ!」 京太郎「はい、わかりました」 京太郎「あの日替わりランチは美味しかったな、何よりエイスリンさんと一緒に食べられて良かった」ウンウン 先生「須賀君~ちゃんと聞いとる~?」 京太郎「はい、もちろんです!」 さて、放課後はどうするか 京太郎「さて、こうして街に来たわけだが、何をしよう……」 咏「お、京太郎じゃーん」フリフリ 京太郎「おお、三尋木じゃないか何してるんだ?」 咏「咏でいいぜぃ。まあ、あれだ生活用品をちょっと見て回ってるんだ」 京太郎「生活用品か、確か俺もあまり無かったからな。よし、一緒に買い物しようぜ!」 咏「お、いいね~それ、しらんけど」 京太郎「何だよそれ、じゃあ行くか」 ―――――――――――――――― 京太郎「まあこのくらい買えば充分か」 咏「なあ京太郎、休憩がてら喫茶店にでも行かね~?」 京太郎「そうだな、行こう」 イラッシャイマセー 咏「それじゃあ私は抹茶にでもするかね~、しらんけど」 京太郎「それじゃあ俺はレッドブルで」 咏「なんで喫茶店にんなもん置いてあんだよ…」 京太郎「だよな…」 オマタセシマシター 京太郎「お、来た来た」 京太郎「なあ、咏ってさ」ゴクゴク 咏「ん?」 京太郎「ウッ、麻雀したけ、と、あるか?コホッ」 咏「あ?なんだって?」 京太郎「ちょっ、ごめっ」ケホッケホッ 京太郎「はあ、落ち着いた」 咏「えーと、麻雀?」 京太郎「ああ、今俺と憩さんで麻雀部作ろうとしてるんだけどさ、咏も麻雀できるなら入部してくれたら嬉しいなって」 咏「ふーん、わかった。いいよ」 京太郎「え!はやっ!?そんな簡単に決めていいのか!?」 咏「別に入りたい部活なんて無いからねぃ~、元々部活なんて知らんし」 咏「それに私は地元で『cat chamber』って呼ばれるほどだったからね~」 京太郎「キャット…?」 咏「『cat chamber』な」 京太郎「なんだかよくわからんが、とにかくよろしく頼むな」 咏「おうよ、そういえば顧問て誰なん?」 京太郎「あ」 咏「確か創部に必要なのは顧問となる教員1名と生徒5名だったはずだけど、それはいいのかぃ?知らんけど」 京太郎「し、知らなかった……」 咏「しっかりしてくれよ~、そんじゃ私は別んとこ行くからじゃねぃ~」 京太郎「おう、じゃあな」 京太郎「次はどこに行くかな」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「さてと、公園に行くか」 【公園】 京太郎「公園なう」 ??「あのーすんません、ここいら辺で、いかにも病弱って感じの女の子いませんでした?」 京太郎「いや、見かけませんでしたけど」 ??「そうですか、お手を掛けました」 京太郎「あの、もし良ければ手伝いましょうか?その人を探すの」 ??「え、ホンマ?じゃあ頼むわ!ウチは千里山の清水谷竜華や、よろしく」 京太郎「俺は三箇牧の須賀京太郎といいます」 竜華「須賀君はあっちの方探してくれへん?ウチはこっちの方探すから」 京太郎「わかりました」 ―――――――――――― 竜華「結局見つからんかったわ…どこに行ったんや怜ぃ……」ポロポロ 京太郎「すいません、お力になれなくて……」 竜華「ええってええって。ところで須賀君、三箇牧の憩ちゃんって知っとる?」ゴシゴシ 京太郎「荒川憩さんですか?」 竜華「せやせや、やっぱ知っとった?」 京太郎「知ってるも何も部活の先輩ですからね」 竜華「じゃあ須賀君も麻雀部なん?」 京太郎「ええ、まあ」 竜華「奇遇やなあ!ウチも麻雀部なんよ!なあ須賀君、今ケータイ持っとる?」 京太郎「はい」 竜華「じゃあちょっと借りて……ちょちょいのちょいっと」ピローン 京太郎「何をしたんですか?」 竜華「ウチの連絡先入れといたわ。同じ地区の麻雀部員同士仲良くしてこやー」 京太郎「そうですか、それじゃあこれからもよろしくお願いします」 竜華「うんうん、ええ子やなー須賀君は。じゃあ今日はありがとな、それじゃ!」タッタッ 京太郎「さよならー」 京太郎「……清水谷さんか、可愛い人だったな。そして、何よりあのおもちは……」デレー 京太郎「よし、帰ろう」 ガサガサッ ?「ふぅ、ようやくいなくなったわ」 【4月第1週 平日】終 【4月第1週 休日】 チュンチュン 京太郎「休日なのに早く起きてしまった…」 京太郎「咏の言っていた通り、創部には生徒5名と教員1名が必要らしい。あと、麻雀部は廃部状態だから5月末までに創部申請を出さなくてはいけないようだ」 京太郎「さて、朝はどうしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「って言ってもどうするかな……」 京太郎「ネトマもいいけど基礎を固めたいところだからな」 京太郎「よし、基礎を固めるぞ!」 京太郎「そうと決まれば、『麻雀 基礎』っと」カタカタ 京太郎「お、手ごろなサイトが見つかったぞ」 京太郎「ふう……」 京太郎「まあ、こんなものか」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「池田さんの部屋に遊びに行こう」 京太郎「あの人の部屋ってどうなってるんだろうか」 京太郎「いーけーださん!あっそびーましょ!」 シーン 京太郎「ふむ、どこかに出かけているようだな」 京太郎「うーむ、どうしたものか」 京太郎「勉強をしよう」 京太郎「一応宿題もあったことだしな」 宿題「どっさりあるよ!どっさり!」 京太郎「んー、これは…誰かと一緒にやった方がいいかもしれない」 京太郎「この国語は照とやった方がいいかな」 京太郎「…いや、俺一人の力で片付けてやるぜ!」 京太郎「いつまでもあいつの力借りてちゃいけないからな」 ―――――――― 京太郎「お、案外早く終わったな」 京太郎「『セメント樽の中の手紙』か悲しい話だったな」 京太郎「買い物に行くか」 京太郎「さて、どこへ行こうかな」 京太郎「めぼしいものは」 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編…1400円 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 驚愕!雀士改造術!…1900円 女性を落とす40の方法…1000円 参考書…600円 小説…600円 WEEKLY 麻雀 TODAY…600円 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「これください」 店員「計4500円となります」 京太郎「はい」チャリン アリガトウゴザイマシター 買った物 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編 コンマ判定で雀力up 読む度に成功率が上がっていきます 驚愕!雀士改造術! 読書後に一緒に麻雀の特訓をした人の雀力up 参考書 勉強時に使用可能。 勉強の成功率、獲得学力が上がります WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 夜 京太郎「少し出歩いてみるか」 京太郎「夜の大阪ってこんな感じなのか」 京太郎「長野とは違ってあんまり星が見えないんだな」 京太郎「あれ、こんなとこに張り紙があるぞ」 張り紙「不審者に注意でー」 京太郎「不審者か、気を付けなければな」 京太郎「しかし、今日会話をしたのが本屋の店員さんだけだったとは……」 【4月第1週 休日】終了 【4月第2週 平日】 京太郎「遅刻に用心して早起きしてきたぞ!」 京太郎「お、あの人は……エイスリンさんじゃないか!」 京太郎「おーい!エイスリンさーん!」 エイスリン「ア、スガクン!」 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨウ!」 京太郎「エイスリンさんって麻雀に興味あります?」 エイスリン「…マージャン?」 京太郎「ああ、やっぱり知りませんでしたか」 エイスリン「ソレッテgame?」 京太郎「はい、とっても楽しいですよ」 京太郎「今、憩さんと麻雀部作ってるんですよ。だからエイスリンさんも入ってくれたら嬉しいなって」 エイスリン「ヘー、ソレジャアミニイコウカナ!」 京太郎「じゃあ今日の放課後に麻雀部に行きましょう。迎えに行きますよ」 エイスリン「ウン、ワカッタ!」 京太郎「おおよそ眠気というものがしなかったぜ!」 京太郎「昼はどこに行こうか」 京太郎「今日は弁当を作って、中庭に来たわけだが……」 女子1「はい、あーん」 男子1「お返しだよ、マイハニー」 女子2「もう!遅いよ!男子2君!」 男子2「いやあ、ごめんごめん」 女子3「ほら鳴きなさい!このブタァ!」 男子3「ブヒィィィィィ!」 京太郎「なんだこの桃色空間は」 部員A「そっちに行きましたよ!池田部長!」 華菜「お任せあれ!うにゃああああ!」 京太郎「あれ、池田さ」 ドーン! 華菜「痛ててって、須賀じゃないか」 京太郎「やっぱり池田さんでしたか」 華菜「うにゃああああ!逃げられた…」ガックシ 部員B「諦めません!諦めませんよ!」ザッザッ 部員C「左に同じ!」タッタッ 部員A「よーし、いっちょやったろー!」ウォー! 華菜「あ、お前ら、カナちゃんを置いてくなし!」ダダダダ 京太郎「何だったんだ一体……」 教師「今日はこれで終わりやで~」 京太郎「さて、エイスリンさんを迎えに行くか」 咏「どこ行くんだよ~京太郎~」ウリウリ 京太郎「咏か、これから部活に行くんだが、一緒に来るか?」 咏「おう、行く行く!」 京太郎「その前に、エイスリンさんを迎えに行くから少し付き合ってくれ」 咏「わかったぜぃ~」 【三年フロア】 京太郎「あ、エイスリンさーん」 エイスリン「スガクン!ソレ二ウタモ!マッテタヨ!」 京太郎「それじゃあ行きましょうか」 【部室】 京太郎「こんにちはー」 憩「お、京太郎君。来たかーっと、あれなんで咏ちゃんとエイスリンちゃんがおるん?」 京太郎「咏は麻雀部に入るらしいですよ」 憩「え!そうなん!?おーきにやで!咏ちゃん!」 咏「まあ、よろしく頼むぜぃ」 京太郎「それでエイスリンさんは」 エイスリン「ケンガクニ、キタ!」 憩「京太郎君、流石やで!」 京太郎「いやーそれほどでも…ありますけどね!」ドヤァ 咏「そのドヤ顔さえなければいいんだけどな」 京太郎「今日は何をしようか」 京太郎「エイスリンさん、俺と特訓しましょう!」 エイスリン「ウン!」 憩「じゃあウチと咏ちゃんはいつもの雀荘行ってるねー」 京太郎「はい、わかりました」 咏「じゃあまた明日ねぃ~」フリフリ 京太郎「おう、じゃあな!」 ―――――――― エイスリン「コレガ1翻デ、コレガ…2翻?」 京太郎「おお!飲み込み早いですね!」 エイスリン「ソ、ソウカナ…?」テレテレ 京太郎「やっぱり、エイスリンさんには入ってほしいです!一緒に楽しみましょうよ!」 エイスリン「ケイ、トウタト、スガクン…」カキカキ エイスリン「スガクン!」バッ |4人で卓を囲んでいる絵| エイスリン「ワタシ、ハイル!ガンバロウ、スガクン!」 京太郎「はい!お願いします!」 京太郎「いい感じの時間なので、そろそろ帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 【帰り道】 京太郎「へー、ニュージーランドってそんなところなんですか」 エイスリン「キレイナトコロダヨ!」 京太郎「いつか行ってみたいですね」 エイスリン「ナラ、イツカイコウネ、イッショニ」 京太郎「はい、…お」 エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「いや、綺麗だなって」 エイスリン「エ?」 京太郎「夕焼けが…ってどうしたんですか?顔が赤いですよ?」 エイスリン「ナ、ナンデモナイヨ!ユ、ユウヤケノセイジャナイカナー//」 京太郎「そうなんですか?ならいいですけど。それじゃあ約束ですね」 エイスリン「ヤクソク?」 京太郎「エイスリンさんとニュージーランドに行くって約束です」 京太郎「あ、小指出してくれますか?」コユビ エイスリン「コユビ?コウ?」コユビ 京太郎「はい、そうです。指切りげんまんです」 エイスリン「ユビキリ…?」 京太郎「日本では約束をするときこうするんですよ」 京太郎「ゆーびきりげんまん、うーそついたらはりせんぼんのーます」 京太郎「ゆーびきった!」 【4月第2週 平日】終了 【4月第2週 休日】 京太郎「ふむ、清々しい朝だな!」 京太郎「そういえば照と麻雀するって話どうするかな」 京太郎「さて、今朝はなにをしようかな」 京太郎「麻雀の勉強をば」 京太郎「今日は如何様にしようか」 京太郎「憩さんに早く追いつきたいから、基礎からいこう」 京太郎「この前みつけたこのサイトで…」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~」 京太郎「中々参考になるな~このサイト」 京太郎「もう昼か…何をしよう」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「今日こそはいますように」 京太郎「さて、誰の部屋に行こうか」 京太郎「照ならいるはずだろ」 京太郎「照ー、いるか?」 霞「あら、京太郎君。照ちゃんなら朝早くからどこかに行っちゃったわよ」 京太郎「」 京太郎「気を取り直して麻雀の勉強をしよう…そうしよう…」 京太郎「どんなふうにやるかな」 京太郎「ネトマをしよう!」 京太郎「ここで予約をして…」 京太郎「おお、来たぞ!」 すく水『よろしくですよー』 大好き三つ子!『よろしく頼むしっ!』 ヒロリン『よろしくさんさんさんころり~』 京太郎「よかった…俺はぼっちじゃなかったんだな」グッ 京『よろしくお願いします』 ヒロリン『よし、はじめよかー』 京太郎「俺が起家か」 京 ノーテン すく水 テンパイ 三つ子 テンパイ ヒロリン ノーテン 京『ぐぬぬ』 ヒロリン『アカン、アカンなぁ』 三つ子『好調だし!』 三つ子『ツモ!1600・3200だし!』 京『やられた!』 京 21800 すく水 23400 三つ子 31400 ヒロリン 23400 ヒロリン『やったるでー!』 すく水『そろそろうるさいですよー』 東2局 流局 京 22800 すく水 20400 三つ子 32400 ヒロリン 24400 ヒロリン『まだまだやるでー!』 京『またノーテン…』 三つ子『ツモ!3200オールだし!』 東3局 三つ子のツモ→1本場へ 京 19600 すく水 17200 三つ子 42000 ヒロリン 21200 三つ子『連荘だし!』 すく水『やってやるのですよー!』 東3局1本場 流局→2本場へ 京 20600 すく水 18200 三つ子 43000 ヒロリン 18200 京『逃げ切ろう』 ヒロリン『おっかしーなー』 京『ツモです!1600・3200の2本場は1800・3400!』 東3局2本場 京のツモ和了→東4局へ 京 27600 すく水 16400 三つ子 39600 ヒロリン 16400 京『この調子でいくぜ!』 三つ子『そうはいかないし!』 すく水『勝負は最後までですよー』 ヒロリン『もうええんや…』 すく水『まずは避けますよー』 三つ子『オリとくし…』 ヒロリン『ダメやな…なにもかも…』 京『ロン!12000!』 ヒロリン『嘘…やろ?』 終局 1位 京 39600 2位 三つ子 39600 3位 すく水 16400 4位 ヒロリン 4400 すく水『お疲れさまですよー』 三つ子『惜しいところだったのに…』 京『なんとか…なりましたね』 ヒロリン『あははははははは』 京太郎「よし、勝てたぞ!」 京太郎「ヒロリンさん…か、なんだか怖かったな」 京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「一休みしたら買い物に行こう」 京太郎「さて、どこへ行こうか」 京太郎「文房具屋に行くか」 ノート…200円 シャーペン…300円 赤のマーカーペン…300円 いわくつきのペン…500円 いわくつきのシャーペン…600円 高めのシャーペン…900円 関数電卓…1000円 京太郎「あのー、このシャーペンって一体?」 店員「それで勉強すると夢中になってるものが上手なるっていういわくつきのシャーペンやで」 京太郎「それじゃあ、このボールペンは一体?」 店員「それを持ってる人と仲良くなれるいう代物や、神様の力借りとるとかでここでも2本しか置いとらんのや」 京太郎「これが最後の1本なんですか」 店員「せやせや、全国で6店くらいにしか置いとらんらしいで」ドヤァ 京太郎「へー、ならこの2本ください」 店員「おーきにやで、兄ちゃんまあ頑張りなはれや」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「さっきは調子がよかったからな」 京太郎「調子に乗ってちゃいけないな、うん」 京太郎「…今日麻雀以外になにやったっけ」 【4月第2週 休日】終了