約 969,264 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5682.html
1 : ◆3tY9LUZmV5E6 :2014/08/10(日) 17 46 42.70 ID +jdZb3RdO 何番煎じかも分からない京太郎のヤンデレスレです 安価スレになります もう一つやっているスレ(全然進まない)が疲れる事からの 1のストレス解消&発散が目的です ストレス解消が目的です(重要) 鬱要素あり(安価次第) 容赦無くコロコロ(隠語)します 初めての咲スレ挑戦なので口調に無理が出るかも知れませんが、もし矛盾があったら指摘お願いします 雑談歓迎 エロあり……? キャラに即したヤンデレにしたいと思います
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6919.html
京太郎「(…それから臨海の寮に行ってネリーの事を尋ねた)」 京太郎「(…どうやらネリーはちゃんと昼休みに帰って来て…寮にも戻ってきたらしい)」 京太郎「(俺が行った時には出かけていたとかで…寮にはいなかったらしいけれど)」 京太郎「(まぁ…でも、俺にとってはそっちの方が有り難い)」 京太郎「(今の精神状態でネリーに会ってもどうすれば良いのかわからなかったからな…)」 京太郎「(明日からインハイだって言うのに…)」 京太郎「(もう心の中、滅茶苦茶で…訳が分からない…)」 京太郎「(…俺は本当にどうすれば良いんだ…?)」 京太郎「(勿論、今回の件を問題にするつもりはないけれど…)」 京太郎「(でも…だからと行って、明日からどう接すれば良いんだよ…)」 京太郎「(俺の事を監禁しようとしたかもしれないネリーに…)」 京太郎「(一体…どんな言葉を投げかければ良いんだ…)」 京太郎「(その上…雅枝さんの事もあるし…)」 京太郎「(今日、無断でいなくなった件の説明もあるし…)」 京太郎「(…………もうホント、色々ありすぎて…キッツイ)」 京太郎「(今はもう…何も考えたくねぇ)」 京太郎「(とりあえず…かえって眠ってしまいたい…)」 京太郎「(泥のように眠って…それで…)」ガチャ 洋榎「きょおおおおおおおうっ」ズザァ 京太郎「うわぁっ!?」 洋榎「まったく…帰ってくるの遅いで」 洋榎「うちの事焦らすなんてええ度胸やないか」 洋榎「これはダッツの一つでも手土産に貰わへんかったらあかんなぁ」 絹恵「もー…お姉ちゃんったら」 絹恵「楽しみなんは分かるけど、オネダリとかあかんで」 絹恵「…あ、それよりも京太郎君、おかえり」ニコ 京太郎「…ただいま…です」 洋榎「…なんや、元気ないなー」 洋榎「もしかして麻雀でボッコボコにされたんか?」 洋榎「…誰やうちに言うてみぃ」 洋榎「この愛宕洋榎が京の代わりにいてこましたるさかいに」 京太郎「…いや、そういうんじゃ…」 絹恵「…お姉ちゃん、コレマジっぽいで」ヒソヒソ 洋榎「せやな…」ヒソヒソ 洋榎「…まぁ、なんやな」 洋榎「とりあえず入り」 洋榎「ここは京の家なんやからな」 京太郎「……はい」 絹恵「…………京太郎君」 ~リビング~ 洋榎「…とりあえずはい」コトン 京太郎「ありがとうございます…」 絹恵「…それで何があったん?」 京太郎「…それは」 洋榎「…うちらにも話せへん事なんか?」 京太郎「…はい」 絹恵「…………でも、タダ事やないんやろ?」 京太郎「それは」 絹恵「ごまかしたって無駄やで」 絹恵「なんか大きな首輪と…鎖ついとるし」 京太郎「っ」ビクッ 洋榎「…まぁ、何があったんかくらいはおおよそ察しとるんや」 洋榎「…それでもあかんか?」 洋榎「うちらに話せへん言うんか?」 京太郎「………………はい」 絹恵「…京太郎君。でも…」 洋榎「…アカンで、絹」 絹恵「お姉ちゃん…」 洋榎「京が言わへんって決めたんや」 洋榎「ここで何を言うても京が自分を責めるだけやろ」 洋榎「だったら何も言わへん方がええ」 洋榎「絹が優しいのはうちがよぉ知っとるけど…それは胸に締まっとき」 絹恵「…………うん」 洋榎「…ただ、一つだけ聞きたいんやけどな」チラッ 京太郎「…はい」 洋榎「…それはうちのオカンが原因とちゃうやんな?」 京太郎「違います」 洋榎「絶対か?」 京太郎「絶対に雅枝さんとは無関係です」 洋榎「…………そっか」 洋榎「それやったらええわ」 洋榎「これがもしうちのオカンが関係しとるんやったら何がなんでも警察連れてくけどな」 洋榎「それがうちがあのオカンにしてやれる最後の孝行やと思っとるし」 洋榎「でも、そうじゃないんやったらうちももう何も言わへん」 洋榎「…この話はもうおしまいや」 洋榎「絹もそれでええな?」 絹恵「…うん」 京太郎「…すみません、二人とも」 洋榎「ホンマやで、まったく」 洋榎「何時もよりも帰りが遅いっちゅーだけでごっつ心配したってのに」 洋榎「その上、こんなもんまでつけてくるんやからなぁ」チャリ 絹恵「…それ本物?」 洋榎「どうやろ? 絹試してみて」 絹恵「うーん…でも、私も昔に比べれば腕力落ちとるよ」ググググ メキャ 絹恵「…あ、歪んだ」 洋榎「ふーん…つまり0.8絹くらいやねんな」 絹恵「わ、私の事単位にせんといてよぉっ」 洋榎「でも、絹のおっぱいパワーでちぎれへんって事は本物っぽいなぁ…」 絹恵「お、おっぱい関係ないやん…」カァァ 洋榎「いや、そこに色々とパワー貯めこんどるんやろ?」 洋榎「お姉ちゃんはしっかりしっとるんやで」 洋榎「昨日もお風呂で一生懸命マッサージしてパワーを貯めるのに余念がなかったしなぁ」 絹恵「わーわーわーわーわっ」マッカ 洋榎「…ホンマ、うちが言うのもアレやけど、ホント、健気やなぁ」 絹恵「う…うぅぅぅ…」 絹恵「そ、そんな事言うても…お姉ちゃんだって昨日、何時もより綺麗にしとったやん!」 洋榎「そ、それは…ほら、万が一の時の為にな?」 絹恵「おねーちゃんのえっち!スケベ!」 洋榎「お、女は皆エッチなもんなんや!仕方ないやんか!!」 洋榎「絹だって本当は期待しとったんやろ!!」 絹恵「ううん。全然」キッパリ 洋榎「くそ!これだから清純派なのにおっっぱい大きい妹は!!!」 京太郎「…ハハ」 洋榎「お、ようやく笑ったな」 京太郎「あ…」 絹恵「…ええんやで、一杯、笑っても」 洋榎「そうやそうや」 洋榎「とりあえず辛い事は終わったんやからな」 洋榎「家の中でくらい思いっきり声をあげて笑ってもええんやで」ナデナデ 京太郎「…洋さん…絹…さん…」グス 絹恵「…ん。ここにおるよ」ギュ 絹恵「私もお姉ちゃんも…京太郎君の側におるから」 洋榎「…泣きたいんやったらいくらでも泣いてええで」 洋榎「絹の大きい胸でも、うちの小さい胸でも…好きな方を貸したる」 洋榎「気の済むまで気持ち吐き出して…スッキリして…」 洋榎「…今日はもうゆっくり休もう…な」ナデナデ 京太郎「は…ぃ…」 洋榎「…京」ペシペシ 京太郎「ん…ぅ…」 洋榎「…何可愛い声出しとるんや、はよ起き」ペシペシ 洋榎「はよせえへんかったら…うちの理性が持たへんやろ」 洋榎「レイプされたいんか?」ペシペシ 京太郎「ふぁ…れ…?」 京太郎「…洋…さん…?」ボー 洋榎「…おはよ、京」 洋榎「夜遅くにごめんな」 洋榎「でも、そのだらしない顔早くなんとかした方がええで」 洋榎「思いっきりキスしてめちゃくちゃにしたくなるからな」 京太郎「ん…あぁい…」ゴシゴシ 京太郎「……って、な、なんで洋さんが…俺の部屋に!?」ビックリ 洋榎「ちゃうで」 洋榎「ここは京の部屋やなくてうちの部屋や」 京太郎「…洋さんの?」 京太郎「でも、ココまったく知らない部屋なんですけど」 洋榎「そりゃここ京の家やのうて姫松がとったホテルやからな」 京太郎「…姫松のって………え?」 洋榎「あぁ、大丈夫大丈夫」 洋榎「ここは絹と同室やったから誰も入ってこうへんし」 洋榎「ゆっくりくつろいでええよ」 京太郎「く、くつろいでええって言われても…」 洋榎「落ち着かへん?」 京太郎「…そりゃ当然ですよ」 京太郎「って言うか、俺、どうしてここに…?」 洋榎「うーん…まぁ、それやねんけど」 洋榎「…………京、オカンとエッチしたやろ」 京太郎「……え?」 洋榎「あ、誤魔化しても無駄やで」 洋榎「朝ボーっとしとって気づかへんかったけど…京の身体からオカンの匂いがしとったし」 洋榎「それにさっき京の部屋に入ったらオカンの下着落ちとったからな」 洋榎「オカンとヤったんやろ?」 京太郎「…………すみません」ペコリ 洋榎「いや、謝らんでええよ」 洋榎「そもそも京がオカンの事そんな風に見とらへんの知っとったし」 洋榎「どうせオカンが京の寝込み襲ってなし崩し的に…とかそんなんやろ?」 京太郎「い、いや、ち、違いますよ」 京太郎「俺が…」 洋榎「……あんな、京」 洋榎「うちはあのオカンの娘なんやで」 洋榎「…いや、マジで嫌やけど」 洋榎「本気の家出なんどか考えたけど…あのオカンとずっと一緒に暮らしとったんやで?」 洋榎「その行動パターンから思考まで読めると思わへんか?」 京太郎「…………」 洋榎「勿論、京がオカンの事庇ってしまう優しい性格なんは知っとる」 洋榎「うちらの事考えて自分が泥をひっかぶろうとしとるのも」 洋榎「…でもな、そんなことせんでええんや」 洋榎「うちはもう最初っから分かっとるし…」 洋榎「…何より、うちはオカンを許すつもりないからな」ギリ 京太郎「…洋榎…さん…」 洋榎「…何がオトンの生まれ変わりや」 洋榎「何が運命や」 洋榎「自分が若い男に入れあげとるんを…そんな言葉で誤魔化して…」 洋榎「挙句、本気で手ェ出すとか…許せるはずあらへん…!」 洋榎「もうあんな親…本気でしらんわ…!!」グッ 京太郎「…で、でも…」 洋榎「大丈夫やで、京」ニコ 京太郎「え…?」 洋榎「絹は清純派やし…ちょっと天然入っとるからな」 洋榎「あの子はまだ気づいとらへん」 洋榎「……けど、あのままオカンの側におったら京はまた犯される」 洋榎「あのオカンに…絶対に穢されるんや」 洋榎「オカン…いや、あのケダモノにとって京はただのオスやからな」 洋榎「弱っている心に漬け込んで、あの手この手で籠絡しようとするはずや」 洋榎「…うちはそんな京は見とうない」 洋榎「あのケダモノにこれ以上穢される京なんて嫌や」 洋榎「…だから、ちょっと悪いと思うたけど…」 洋榎「寝る前のホットミルクに睡眠薬入れて…そのままこっちに連れてきたんや」 洋榎「事後承諾になって悪いけど…でも、京を説得するのは時間かかりそうやったし…」 洋榎「オカンに勘付かれたら大変や思うてな」 京太郎「(……違う、と思う)」 京太郎「(雅枝さんは確かに俺の事を滅茶苦茶に犯していたけれど)」 京太郎「(でも…そこには愛があった)」 京太郎「(それは…俺に向けられているものではなかったかもしれないけれど)」 京太郎「(けれど、雅枝さんはおかしくなるくらい旦那さんを愛していたんだ)」 京太郎「(それを重ねている俺の事だって、きっとただのオスだなんて思っていない)」 京太郎「(……でも、それを洋さんに言ってもきっと信じてはもらえない)」 京太郎「(洋さんは、本気で雅枝さんの事を嫌っているんだから)」 京太郎「(こんな強硬手段に訴えるほどの不信感を…ただの言葉で消せるはずがない)」 京太郎「(でも…)」 京太郎「(…このままで良いのか?)」 京太郎「(俺の所為で家族が滅茶苦茶になっているのを…)」 京太郎「(そのまま見過ごして…本当に良いってのかよ…)」 洋榎「…それにや」 洋榎「ここにおったら京に酷い事する奴も手出しは出来ひん」 洋榎「京がここにおるんは絹でさえ知らへんからな」 洋榎「まぁ、後で教えるつもりやけど…今知っとるんはうちだけや」 洋榎「だから…京はここでゆっくり休むんや」 洋榎「その傷が癒えるまで…うちがここで匿ったげるからな」 京太郎「……洋榎さん」 京太郎「気持ちは…ありがたいです」 京太郎「そこまで俺の事思ってくれているなんて…」 京太郎「正直、思ってませんでしたし…嬉しいです」 洋榎「じゃあ…」 京太郎「…でも、すみません」 京太郎「俺…やっぱり帰らないとダメだと思うんです」 洋榎「京…っ!?」 京太郎「…信じてもらえるかは分かりませんが…」 京太郎「雅枝さんがあんなにおかしくなった理由は…きっと俺にあります」 洋榎「…まさか京もオトンの生まれ変わりやって信じとる訳やないやろうね?」 洋榎「幾ら世の中にオカルトがあるっても…それはもうファンタジーやで」 洋榎「そんなんあらへん」 京太郎「…分かってます」 京太郎「俺は旦那さんの生まれ変わりなんかじゃない」 京太郎「…でも、それとは別に…雅枝さんがおかしくなった原因は俺にあるんです」 洋榎「…それは一体…」 京太郎「…………もし、世の中が男が18で結婚出来たと言えば信じてくれますか?」 洋榎「え…?」 京太郎「グラビアアイドルは男じゃなくて女を差す言葉だったって言えば信じてもらえますか?」 京太郎「ナンパは男から女にするものだったって言っても信じて貰えますか?」 洋榎「…き、京…?」 京太郎「…全部、俺の所為なんです」 京太郎「俺が…あんな事を書いてしまったから」 京太郎「だから、きっと雅枝さんもあんな風になってしまって…」 京太郎「洋さん達との仲も…俺が引き裂いてしまって…」グッ 京太郎「だから…俺は責任を取らなきゃいけないんです」 洋榎「責任って…」 京太郎「……俺がいなくなったら雅枝さんは多分、もっとおかしくなります」 京太郎「ギリギリで保ってる理性が弾けトんで…もう日常生活すら送れなくなるかもしれません」 洋榎「そんなん自業自得やん…!」 京太郎「…そうかもしれません」 京太郎「でも、もし、それで雅枝さんが凶行に出てしまったら…」 京太郎「俺以外の誰かに被害が出てしまったら…!」 京太郎「…洋さん達だけじゃなく多くの人に迷惑がかかるんです」 洋榎「そ…れは…」 京太郎「…だから、俺は戻ります」 京太郎「俺は…俺の所為で洋さん達の人生を滅茶苦茶にしたくない」 京太郎「いや、洋さん達だけじゃなくて…雅枝さんにも…」 京太郎「ちゃんとした人生を送って欲しいんです」 洋榎「……それで京が犠牲になるん?」 洋榎「好きでもない女に抱かれて平気や言うんか!?」 京太郎「平気…じゃないです」 京太郎「正直、この前のは色々とおかしくなりそうでしたし」 京太郎「でも、だからと言って…責任から逃げたくはないです」 京太郎「これでも…男の子ですから」 洋榎「……京は…アホや」 京太郎「はは。まぁ…否定は出来ませんね」 京太郎「でも、大丈夫ですよ」 京太郎「二度も三度も簡単に犯されたりしません」 京太郎「次はちゃんと回避してみせますから」 洋榎「……ホンマやな?」 京太郎「はい」 洋榎「絶対に絶対に…約束やで」 京太郎「約束します」 洋榎「……………………分かった」 洋榎「それやったら…うちももう何も言わへん」 洋榎「オカンの事は嫌いやけど…」 洋榎「でも、京の事…今回だけは信じたる」 洋榎「…一応、うちは京のお姉ちゃんのつもりやからな」 京太郎「…ありがとうございます、洋さん」 洋榎「…ちゃうやろ?」 京太郎「え?」 洋榎「…洋お姉ちゃんや」ニコ 京太郎「えー…」 洋榎「…なんや、せっかく、京の身体かついでここまでやってきたのに…」 洋榎「それを台無しにされたんやから少しくらい役得があっても構わへんと思わん?」 京太郎「だからってお姉ちゃんは恥ずかしいっすよ」 洋榎「それがええんやろ、それが」ニコ 京太郎「性格悪いっすよー」 洋榎「しらん。聞こえん」 洋榎「うちには今、洋お姉ちゃんって言う言葉しか聞こえへんのや」 京太郎「あー…うー…」カァァ 洋榎「ほら、ハリーハリー」 京太郎「……洋お姉ちゃん」ポソ 洋榎「~~~~っ??」キュンキュン タラァ 京太郎「ちょ!?ひ、洋さん、鼻血!?」 洋榎「知るか!そんな事よりももっかい洋お姉ちゃんや!!」 洋榎「わんもあ!わんもーあ!!!」 京太郎「(それから洋さんが正気に戻るまですったもんだあって…)」 京太郎「(とりあえずホテルから部屋に戻った訳だけれども)」 京太郎「(その時点でもう早朝と言っても良い時間だった訳で)」 京太郎「(ちょっと仮眠したら…もういつもの時間だ)」 京太郎「(正直、かなり眠いけど…でも、ここで逃げる訳にはいかないよな)」 京太郎「(ネリーの事も他の皆の事も…)」 京太郎「(その問題の根っこは俺にあるんだから)」 京太郎「(…何より、なんとなくなんだけれど…)」 京太郎「(今日が正念場って感じがするんだよな)」 京太郎「(勿論、今日からインハイが始まるっていうのも無関係じゃないんだろうけど…)」 京太郎「(…心の何処かで決着が近い事を感じ取っているのかもしれない)」 京太郎「(…ま、何はともあれ、だ)」 京太郎「(体調は決して万全とは言えないけれど…その分、気合を入れて)」 京太郎「(予定されてた集合場所に…)」ガチャ ネリー「…」 京太郎「うわっ!?」ビックゥゥ 京太郎「(ち、ちょっとまってくれ)」 京太郎「(い、いや、勿論、昨日も家の前でネリーがこんにちはしてたからさ)」 京太郎「(絶対にないって俺も思ってた訳じゃない)」 京太郎「(でも、だからって、扉のすぐ横で三角座りは予想してねぇよ!!)」 京太郎「(つーか、心の準備とかもまだちゃんと出来てねぇよ!!)」ダラダラ ネリー「……お兄ちゃん」 京太郎「よ、よう」 京太郎「今日も良い天気だな」 ネリー「…………うん」 京太郎「き、今日も待っててくれたんだな」 京太郎「でも…そんな風に待たなくても良いのに」 京太郎「俺の準備が出来るまで家に上がってもらうって方法もあるんだからさ」 京太郎「今度からスマホに連絡くれればすぐに開けるし」 ネリー「…………で…も」 京太郎「うん?」 ネリー「…お兄ちゃん、スマホ持ってない…でしょ」 京太郎「…あ」 京太郎「(…そうだよ)」 京太郎「(あの時、気を失った時に俺のスマホは奪われてて…)」 京太郎「(そのままずっと帰って来てなかったんだったっけか)」 京太郎「(ちょっと色々とありすぎて忘れてたけど…)」 ネリー「……あの、それで」 京太郎「お、おう」 ネリー「…………コレ」スッ 京太郎「…それ、俺の…」 ネリー「…うん。スマホ」 京太郎「…………そっか」 京太郎「ありがとうな、ネリー」 京太郎「正直、忘れてたけど…でも、スマホがあるのとないのとじゃ全然違うし」 京太郎「助かったよ」 ネリー「…っ!」 ネリー「…どうして」 京太郎「ん?」 ネリー「…どうして何も言わないの?」 京太郎「…何もって?」 ネリー「…お兄ちゃんだって気づいてるんでしょ?」 ネリー「お兄ちゃんを気絶させたのも…その後、柱に括りつけたのも…」 ネリー「その首輪をつけたのも…誰なのか…」 京太郎「…………まぁ、検討がついてないとは言わないよ」 ネリー「…じゃあ」 京太郎「でもさ、俺は…この前の事は忘れる事にした」 ネリー「…忘れるって」 京太郎「別に大した被害があった訳じゃないしな」 京太郎「スマホ以外は財布も全部無事だったし」 京太郎「ちょっとびっくりしたけど…まぁ、すぐに抜け出せた訳だから」 京太郎「問題や事件にするほどの事じゃないかなってさ」 ネリー「そんなの…」 京太郎「…おかしいか?」 京太郎「でも、俺はそう決めたんだ」 京太郎「ここで俺が下手に騒げば、俺の大事な人達に迷惑がかかる」 京太郎「そんな事にはしたくない」 ネリー「……」 京太郎「…それにさ」 ネリー「…え?」 京太郎「…多分、犯人も理由があったと思うんだよ」 京太郎「俺の推理が正しければ…犯人は一見、守銭奴だけど…」 京太郎「でも、本当は心優しくて、律儀な奴だからさ」 京太郎「そんな奴が…まぁ、あんな事しちゃったのは」 京太郎「間違いなく、俺にも原因があったんだろうとそう思ってる」 ネリー「…お兄ちゃん」 京太郎「…まぁ、何より…さ」 京太郎「俺、約束破っちゃったもんな」 ネリー「…覚えてたの?」 京太郎「流石に一昨日の事忘れるほど馬鹿じゃねぇよ」 京太郎「まぁ…覚えてて不義理やらかした時点で、言い訳のしようもないけどさ」 京太郎「ただ、その時の俺は黙ってるのが一番正しいとそう思ってた」 京太郎「…でも、それは間違いだったんだろうなと今は思ってる」 京太郎「…俺はちゃんとお前に迎えてなかった」 京太郎「…ごめんな」 ネリー「…な、んで」グス ネリー「なんで…お兄ちゃんが謝るの…?」 ネリー「悪いのは…私なんだよ?」 ネリー「お兄ちゃんの事を無理やり閉じ込めようとした私で…」 京太郎「…もう。泣くなって」フキフキ 京太郎「俺はお前のそういう顔が見たくないから忘れるって言ってるんだからさ」 ネリー「でも…」グス 京太郎「……まぁ、お互い悪いところがあった…で、良いだろ」 京太郎「喧嘩両成敗ってか…まぁ、そんな感じだ」 京太郎「俺が許すって言ってるんだから、気に病む必要はないよ」ナデナデ ネリー「…………ぅ」 京太郎「…ま、それでもネリーが罰が欲しいって言うんだったらさ」 京太郎「今度、昼飯の一つでも奢ってくれればそれで良いから」 京太郎「それが友達ってもんだろ?」 ネリー「…………友達」 京太郎「…いやか?」 ネリー「……うん、嫌」 京太郎「は、はっきり言うなぁ…」 ネリー「…でも、今の私に…お兄ちゃんに望む言葉を貰う資格はないと思う」 ネリー「私、お兄ちゃんが抜け出せたのを知って…それから怖くて怖くて仕方がなかった…」 ネリー「籠の中にいれれば…お兄ちゃんを護れるって…」 ネリー「きっと…好きになってもらえるってそう思ってたけど…」 ネリー「…でも、それは私がやろうとしていた事から…目をそらしていただけだった…」 ネリー「…私、お兄ちゃんに嫌われるって分かってたんだ…」 ネリー「あんな事しちゃいけないって分かってたのに…でも…私…おかしくなっちゃって…」 ネリー「正気に戻ってからは…もう夜も眠れなくて…」 ネリー「ただ、許して欲しくて朝一にお兄ちゃんに会いに来て…」 ネリー「…それで許してもらえただけでも…私にとっては幸運なんだから」 ネリー「……私に…『友達』以上を望む資格は…ない」 京太郎「……んな事ねぇよ」ポム ネリー「……え?」 京太郎「惚れた腫れたなんて理屈じゃないんだ」 京太郎「資格の有無なんて一々、考えて恋に堕ちるはずないだろ」 京太郎「つーか、ネリーは俺の事、資格があるから好きになったのかよ」 ネリー「…違う…けど」 京太郎「じゃあ、俺も同じだ」 京太郎「誰かを好きになるのに資格なんてない」 京太郎「俺がネリーの事を好きにならないなんて事はねぇよ」 ネリー「……お兄ちゃん」 京太郎「まぁ、悪いけど、答えはまだ先延ばしにして欲しいんだけどさ」 京太郎「告白してくれたのは分かってるけど…」 京太郎「でも、今は色々と大変な時期だから」 京太郎「インハイが終わったらちゃんと答えを出すよ」 ネリー「…………じゃあ」 ネリー「…まだ、私、頑張っても良いの?」 ネリー「…お兄ちゃんに好きになって欲しいって…そう思って良いの…?」 京太郎「当然だろ」 京太郎「俺はどう贔屓目に見たってわがままで最低な事言ってるんだしさ」 京太郎「ネリーも思う存分、わがままになってくれて良いんだよ」 ネリー「ぅ…」グス 京太郎「ほら、どうせなんだ」 京太郎「最初のワガママ言ってみたらどうだ?」 ネリー「…………私、お兄ちゃんと一緒に…行きたい」 ネリー「今日もまた…集合場所まで…一緒にいって…くれる?」 京太郎「仰せのままにお姫様」ポン 京太郎「…ま、そもそも目的地が一緒だし、別々に行くなんて方が難しいんだけどさ」 ネリー「…もう台無しだよ」 京太郎「はは。じゃあ、お詫びに手を繋ぐから許してくれ」 ネリー「…その程度でごまかされるほどチョロくないよ」 京太郎「じゃあ、要らない?」 ネリー「…………要る」 京太郎「よし。じゃあ、ほら」スッ ネリー「あ、でも、その前に…」スッ ネリー「お兄ちゃん、少しかがんでくれる?」 京太郎「あ、首輪か」 京太郎「そうだな。先に外してくれた方が有り難いし…」カガミ ネリー「…………」 京太郎「ネリー?」 ネリー「…ちゅっ?」 京太郎「うぉっ」 ネリー「…えへへ♪」 ネリー「…唇はダメだけど…頬だったら良いよね」 京太郎「………まぁ、悪いとは言わないけどさ」 京太郎「不意打ちは卑怯だぞ」カァァ ネリー「不意打ちじゃないとこんなの出来る気がしないもん」 ネリー「…それに本当は唇にしたいのを我慢したんだから」 ネリー「これくらい許して欲しいな」 京太郎「しゃあないな。許してやるよ」 ネリー「…うん。ありがとう」ニコ ネリー「……でも、今度は必ず…唇と…」 ネリー「お兄ちゃんの心を奪わせて貰うから」 ネリー「覚悟…しててね?」 京太郎「お、お手柔らかにお願いします」 京太郎「(…それからのネリーは何時も通りだった)」 京太郎「(何時も通り俺に甘えて、何時も通り俺にくっついて)」 京太郎「(…そんなネリーに安心してしまう辺り、俺も結構、末期なんだな、とは思うけれど)」 京太郎「(でも、朝のネリーは本当に可哀想になるくらい焦燥しきってたんだ)」 京太郎「(それがなくなったってのが俺にとっては嬉しい)」 京太郎「(何だかんだ言って、俺はネリーの事が好きなんだ)」 京太郎「(まぁ、それはまだ妹とか友人としての好意で…)」 京太郎「(ネリーが望んでいるものとはまたちょっと違うんだろうけれどさ)」 京太郎「(…でも、人間の感情なんて結構、曖昧なものなんだ)」 京太郎「(長らく一緒にいれば、気持ちも変わっていくだろうし)」 京太郎「(…もしかしたらインハイが終わった時には…)」 京太郎「(俺もネリーと同じ気持ちになっているかもしれない)」 京太郎「(…ま、今はそれよりも)」 京太郎「ただいま」 ネリー「おかえりー」 京太郎「ってもう料理来てたのか」 ネリー「うん。お兄ちゃんがトイレ行ってる間にね」 京太郎「…でも、本当に良いのか?」 京太郎「ここ結構、高そうだけど」 ネリー「見た目ほど高くないから大丈夫だよ」 ネリー「と言うか、本当にそういうお店だったら学生の私達が入れるはずないし」 京太郎「…それもそうか」 ネリー「そうそう」 ネリー「それより…食事楽しんでよ」 ネリー「私がご飯奢るなんて滅多にないんだからね」 京太郎「はいはい」 京太郎「ネリー大明神に感謝しながら食べさせていただきます」 京太郎「しっかし…明日からインハイかー」 ネリー「色々と忙しくなりそうだよね」 京太郎「って他人事のように言ってるけど、お前ら選手が一番、忙しいんだぞ」 ネリー「分かってるよ」 ネリー「でも、その辺、お兄ちゃんがちゃんとサポートしてくれるって信じてるし」 京太郎「…あんまり信頼し過ぎるなよ」 京太郎「俺だって別に完璧超人って訳じゃないんだからな」 京太郎「期待に応えられない事だってあるし」 ネリー「でも、期待に応えようとはしてくれるでしょ?」 京太郎「…まぁ、それはな」 ネリー「私にとってはそれで十分だよ」 ネリー「…だって、お兄ちゃんは私にとって一番なんだもん」 ネリー「世界で一番…大好きな人なんだよ」ニコ 京太郎「お、お前なぁ…」カァァ ネリー「ふふ。赤くなってるー」 京太郎「こ、これは…ほら、アレだよ」 京太郎「料理に香りづけのアルコールが入ってるから…そ、そういうのだから」 ネリー「え、そうなの?」 京太郎「…なんだ、知らなかったのか」 京太郎「隅っこの方に小さく書いてあったけど」 ネリー「完全に見過ごしちゃってた…」 京太郎「…もしかしてアルコール弱いのか?」 ネリー「うーん…分かんない」 ネリー「お酒なんて興味ないし、今まで飲んだ事ないし」 京太郎「まぁ、ネリーは小柄だからなぁ」 京太郎「見るからにアルコール弱そうだし、飲まない方が良いだろ」 ネリー「…そう言われるとちょっと気になるなぁ」 京太郎「ダメだって」 京太郎「つか、制服姿で酒なんて頼めるはずないだろ」 ネリー「そ、それくらい分かってるよ」 ネリー「…あ、そうだ」 ネリー「そのアルコール入ってる料理を沢山食べれば良いんじゃない?」 京太郎「…お前、そこまでしてアルコール試したいのかよ」 ネリー「だって、なんか馬鹿にされてるみたいで腹立つもん」 京太郎「馬鹿になんかしてないって」 ネリー「…じゃあ、それ一口貰って良い?」 京太郎「…お前、ソレが目的なんじゃないだろうな」 ネリー「えへへ…バレちゃった?」 京太郎「バレるっての…まぁ、良いけど」 京太郎「ほら、あーん」 ネリー「あーん…」パク 京太郎「どうだ?」 ネリー「んー……普通」 京太郎「おい」 ネリー「えへへ、でも…幸せな味がしたよ」 ネリー「胸の奥からぽかぽかするような…素敵な感じ」ニコ 京太郎「そ、そうか」カァァ 京太郎「…まぁ、それだったらまた分けてやるよ」 ネリー「今すぐが良いなぁ」 京太郎「…一応、これ俺が頼んだ料理なんだけど」 ネリー「出資者は私だしー」 ネリー「それに折角だから、それもう一つ頼もうよ」 ネリー「私、結構、それ気に入ったかも」 京太郎「…さっき普通って言ってたじゃないかよ」 ネリー「お兄ちゃんから食べさせてもらえるから気に入ったんだよ」 京太郎「はいはい。調子の良い奴」 ネリー「そう言いながら、ちゃんと私に分けようとしてくれるお兄ちゃんが好きだよ」 京太郎「…ホント、お前吹っ切れたのかストレートになったよな」 ネリー「だって、インハイ終わるまであんまり時間がある訳じゃないしね」 ネリー「グイグイ責めていかないと後で後悔するのは嫌だし」 京太郎「…まぁ、嫌だとかダメだとか言わないけどさ」 ネリー「でも、恥ずかしい?」 京太郎「分かってるなら控えて…」 ネリー「だーめ」ニッコリ 京太郎「だよなぁ…」 京太郎「(…………で)」 ネリー「うひゃー」グデングデン 京太郎(…その後、ネリーの奴は見事に出来上がってしまった)」 京太郎「(一応、ちゃんと監視してたし…酒なんて飲んでないはずなんだけど)」 京太郎「(でも、コイツはもう真っ赤になって、俺の背中で変な声あげてる)」 京太郎「(…料理に混じってる酒でこんなに酔うなんて正直、びっくりだわ)」 京太郎「(幾ら弱い弱いって言っても、ここまで激弱な奴なんてまずいないだろ)」 京太郎「(…でも、俺によりかかるネリーの身体には全然、力が入ってなくて…)」 京太郎「(多分、マジで一人で歩くことすら困難なんだ)」 京太郎「(…ホント、今日が開会式だけでたすかったぜ)」 京太郎「(これで試合があったら、この状態のネリーを試合に出す事になっただろうし…)」 京太郎「(幾らコイツが強くても、これだけグデングデンの状態じゃ勝てないだろう)」 ネリー「ねー…おにいちゃぁん?」スリスリ 京太郎「…おう。どうした?」 ネリー「あそこにねー…お城みたいなホテルがあるよぉ」 ネリー「私、あそこ行きたーい」 京太郎「…お前、分かってて言ってるだろ」 ネリー「えー何の事ー」キャッキャ ネリー「お兄ちゃんのエッチーっ」 京太郎「あー…もう面倒くさい酔い方しやがって…」 京太郎「もう絶対に酒なんて飲まさないからな」 ネリー「えー…私、今、すっごくいい気分なのにー…」 京太郎「部屋すりゃ数滴レベルのアルコールで、ここまでダメになった奴に酒呑ませられるかって」 ネリー「…じゃーぁ」 ネリー「一生、私と一緒にいてくれるー…ぅ?」 京太郎「一緒って…」 ネリー「だって、ずっとお兄ちゃんが見てないと私、お酒飲んじゃうかもだよ?」 ネリー「ちゃんと監視してくれなきゃ…ぁえへへ…ぇ♪」 ネリー「きゃー…お兄ちゃんに監禁されるーぅ?」 京太郎「するか」 京太郎「つーか、それやるだけの金と時間と場所も理由もないっての」 ネリー「…えー」 京太郎「えーじゃねぇよ」 京太郎「そもそも、お前、監禁されたいのか?」 ネリー「…お兄ちゃんだったら良いかなぁ」 ネリー「ペットだって言って…毎日、かわいがって貰えるならぁ」 ネリー「監禁されてあげても…良いよぉ…?」 京太郎「良い訳ないだろ」 京太郎「つか、そんな事になったら故郷の孤児院どうするんだよ」 京太郎「経営危ないんだろ?」 ネリー「むー…」 ネリー「…じゃあ、やっぱり私がお兄ちゃんを監禁するしかないかぁ」 京太郎「どうしてそんな結論に達するんだ」 ネリー「…だってー…私、お兄ちゃんとずっと一緒にいたいし…」 ネリー「他の女にとられるなんて…絶対やだもん…」 ネリー「……それだったら、嫌われても良いから…お兄ちゃんを手元においておきたい」 ネリー「他の女にとられるくらいなら…一生、お兄ちゃんを外に出さない…」 ネリー「例え、モノ扱いでも…側にいたいの…」ギュ 京太郎「……愛が重いぞ」 ネリー「分かってるもん…」 ネリー「分かってるけど…でも、好きなの…」 ネリー「こんな私の事を受け入れてくれて…」 ネリー「醜い私の事を許してくれて…」 ネリー「チャンスをくれたお兄ちゃんの優しさが…他の女にも向いているなんて…」 ネリー「…考えたくもないくらい好きなの」 京太郎「……お前、酔ってるんだよ」 京太郎「ちょっと酒飲みすぎて、変な事考えちゃってるんだ」 京太郎「一晩寝て休めば、元通りになるさ」 ネリー「…そう、かな」 京太郎「あぁ、そうだよ」 ネリー「…そうじゃなかったら結婚してくれる?」 京太郎「流石にそれにははいって言ってやれないなぁ…」 ネリー「やーだぁー…」 ネリー「結婚したいーっお兄ちゃんと結婚したーいっ」ジタバタ 京太郎「ちょ、待て、暴れるなって!」 京太郎「つーか、周りの人見てる!?」 京太郎「あんまり大声でそんな事言うと注目集めるから…」ポツ 京太郎「…ってえ…?」 ザー 京太郎「うぉお!?」 京太郎「(見事な夕立…!?)」 京太郎「(ってか、今日、快晴で雨なんて降らないって話じゃねぇのかよ!!)」 京太郎「(ちゃんと仕事しろよ、天気予報士!!)」 ネリー「あーめだー」 ネリー「もうびしょびしょだよぉ」 京太郎「(…って考えてる場合じゃない!)」 京太郎「(俺はともかく…ネリーはインハイ出場選手なんだぞ!?)」 京太郎「(もし、この雨で風邪引いたりしたら…とんでもない事になる…!)」 京太郎「(でも、全然、雨脚が弱まる気配がないし…)」 京太郎「(一体、どうすれば…っ!?)」 ネリー「…おにいちゃーん」 京太郎「え?」 ネリー「…お城、あるよ?」 京太郎「…う」 京太郎「い、いや、でも、それは…」 ネリー「…お兄ちゃんはそう言うけど、周りには殆どお城しかないし…」 ネリー「このまま外に棒立ちにしてたら…二人とも風邪引いちゃうよ?」 京太郎「ぐ…」 ネリー「私の寮とも…お兄ちゃんのお家とも遠いし…」 ネリー「……ここから走って帰るにしても時間は掛かっちゃうと思うなぁ」 京太郎「で、でも…」 ネリー「…………お兄ちゃん」 ネリー「私、風邪ひきたくないな…」 ネリー「今、風邪なんて引いたら…絶対にインハイの成績に響いちゃう」 ネリー「風邪の所為で…臨海も敗退しちゃって…」 ネリー「皆から恨まれるようになるなんて…私、嫌だよ…」ギュ 京太郎「~~~~っ!!」 ~INラブホテル~ 京太郎「(…入ってしまった)」 京太郎「(ダメだと分かってるのに…入ってしまった…!!)」 京太郎「(だけど…あの状況では仕方ないだろ!!)」 京太郎「(あそこで下手に意地張ってたら…ネリーが本当に風邪を引いてたかもしれないんだから…!)」 京太郎「(それに…例え、ラブホテルに入ったところで…)」 京太郎「(俺が何もしなければ問題はない)」 京太郎「(そう…俺さえ血迷わなけれれば、何か起こる事はないんだ)」 京太郎「(だから…)」 ネリー「…」ガチャ ネリー「お兄ちゃん、あがったよ」 京太郎「お、おう」クル 京太郎「ってうぉお!?」カクシ 京太郎「ななななななんでバスタオルだけなんだよ!!」 ネリー「だって、服濡れちゃってるし…」 京太郎「バスローブくらいあっただろ!!」 ネリー「そんなのわかんなーい」 京太郎「こ、この酔っぱらいめ…!」 京太郎「…もう良い」 京太郎「とにかく、次は俺、風呂入るから」 ネリー「はーい」 京太郎「(…ったく)」 京太郎「(ホント、勘弁してくれよ)」 京太郎「(確かに俺はおっぱい大きい女の人の方が好きだけどさ)」 京太郎「(でも、決して貧乳には反応しないって訳じゃないんだ)」 京太郎「(一応、これでも年頃の男なんだし…)」 京太郎「(ネリーみたいな美少女には反応するっての)」 京太郎「(…まぁ、それを理解してやってるのかもしれないけどさ)」 京太郎「(元から積極的だったけど…酒入ってからは更に輪をかけてグイグイ来てるからなぁ)」 京太郎「(俺に襲われるのを内心期待していても不思議じゃない)」 京太郎「(…まぁ、だからって襲ったりしないけどさ)」ヌギヌギ 京太郎「(幾ら欲情しても友達襲うほどゲスくないし)」パンツパサァ ネリー「……」 京太郎「(さって、では、ラブホの風呂は…)」ガチャ 京太郎「(おー…結構、でかいじゃん)」 京太郎「(…まぁ、当然か)」 京太郎「(下手すりゃこの中でプレイする可能性だってある訳だしな)」 京太郎「(ご丁寧にプレイマットまで敷いてあるし…)」 京太郎「(椅子も…なんだ)」 京太郎「(尻の下に窪みがある…スケベイスって奴?)」 京太郎「(ソープ系AVとかで良く使われてるタイプのもんだし…)」 京太郎「くしゅっ」 京太郎「(…ってまじまじと観察してる暇はないか)」 京太郎「(一応、タオルで身体は拭いたけど…ネリーが風呂からあがってくるまでそのまんまだった訳だし)」 京太郎「(思った以上に身体が冷えてるし、さっさとシャワーを浴びて暖まろう)」キュ ジャー 京太郎「………ふー」 ネリー「…」ゴクッ 京太郎「(…こういう時って文明の偉大さを感じるよな)」 京太郎「(もし、無人島とかなら雨が降った後にシャワーで身体を温める事すら出来ない訳だ)」 京太郎「(もう無理)」 京太郎「(そんなの絶対に無理)」 京太郎「(例え、イノシシをワンパンでぶっ倒す能力があっても無人島生活なんてお断りだなぁ…)」ジャー ネリー「…」ジィィ 京太郎「(…………ん?)」 京太郎「(なんかさっきから視線を感じるな)」 京太郎「(…もしかして幽霊か何かなのか…!?)」 京太郎「(…………いや、ねぇな)」 京太郎「(俺が美少女ならともかく、ここにいるのは何処にでもいる男子高校生な訳で)」 京太郎「(そんな奴の裸をまじまじと見るようなモノ好きはいないだろう)」 京太郎「(間違いなく気のせいだ)」 京太郎「(何故か右側の壁が上半分がミラーになってるから、それが気になって錯覚を起こしてるだけなんだろ)」 京太郎「よいしょっと…」 京太郎「(…とりあえずシャワーで温まったけど…)」 京太郎「(でも、髪のゴワゴワ感まではなくならないしなぁ)」 京太郎「(もうネリーはあがってるし…シャンプーだけしておこう)」ストン 京太郎「(…ってこれ思った以上に座り心地悪いな)」 京太郎「(なんか金玉の下がスースーする)」 京太郎「(…そこに空白がある事に慣れてないから、ちょっと微妙な感じだ)」 京太郎「(でも…これはエロい事するようの椅子なんだよな)」 京太郎「(丁度、この俺の下に女の人が腕を通したりして洗ってくれて)」ムクムク ネリー「っっ!?」 京太郎「(あー…やべ)」 京太郎「(変な想像しちゃった所為で勃起しちゃったわ)」 京太郎「(この前、雅枝さんに思いっきり搾られたとは言っても…それ以降、まったくオナニーしてないからなぁ)」 京太郎「(やっぱりちょっと溜まってるんだろうが…でも、ここでムスコに構ったり出来ないし)」 京太郎「(とりあえず無視して髪を洗っていこう)」 京太郎「」ワシャワシャ 京太郎「(…ってこれ思った以上に泡立ちが良いな)」 京太郎「(何時もの感じで髪につけたらもうあっという間に俺の頭が埋まっちゃってる感じだ)」 京太郎「(これはこれで面白いけど…でも、流石に目の前まで埋まりそうなくらいに泡立てたのはやり過ぎた)」 京太郎「(そろそろ流した方が良いよな…)」 ガチャ 京太郎「…え?」 京太郎「(い、今、もしかして後ろの扉開いたのか!?)」 京太郎「(ちょ、ま、待ってくれ)」 京太郎「(俺、今、殆ど前が見えない状態なのに…!?)」 京太郎「(と、とりあえずシャワーで泡流して確認…)」グイッ 京太郎「うわっ」ドサ ネリー「はー…はーっ?」 京太郎「…ってて…」 京太郎「(…って思ったより痛くないや)」 京太郎「(俺が引き倒されたの…タイルの上じゃないな)」 京太郎「(この感触…風呂にあったプレイマットの上か?)」 京太郎「(って事は…もしかして…)」 京太郎「(いや、もしかしなくても…)」 ネリー「…おにいちゃぁん…?」ズシ 京太郎「ちょ…お!?」 京太郎「ネリー!待って!ストップ!!」 ネリー「き・こ・え…なぁい…っ♪」トロォ ヌリ 京太郎「うひゃあ…っ」ビク ネリー「お兄ちゃん…これローションって言うんだって…♪」 ネリー「しかも、媚薬入で…とってもエッチな気分になるらしいよ…?」 京太郎「え、エッチな気分って…」 京太郎「ま、待て、俺はそんな事するつもりは…っ」 ネリー「…私もなかったんだけど…ね♪」 ネリー「…でも、お兄ちゃんに誘われたら…応えなきゃなぁって…?」 京太郎「さ、誘った!?」 ネリー「そうだよぉ…♪」 ネリー「だって…マジックミラーの前で…あんなにエッチなシャワーシーン見せて…♪」 ネリー「その上、ここもこぉんなに大きくしちゃってるんだからぁ?」サワ 京太郎「っくぅ…」ビク ネリー「…はぁ…?すっごくエッチ…ぃ♪」 ネリー「これが…男の子の…ううん、お兄ちゃんのオチンチンなんだぁ…?」 ネリー「すっごく硬くて…熱いよ…♪」 ネリー「何より…超おっきぃ…?」 ネリー「座ってる太ももの間からバキバキになってるのが見えちゃうくらいに…♪」 ネリー「女を悦ばせる為の…エッチな形になっちゃってる…ぅ?」ハァァ 京太郎「ち、違う!これはただの生理現象で…っ!」 ネリー「例えそうでも…もう関係ないよ…?」 ネリー「私はとっくの昔に…ぷっつんしちゃったんだから…♪」 ネリー「お兄ちゃんの裸に…理性も何もかもトんじゃったんだよぉ…?」 ネリー「だから…するね…♪」 ネリー「私、初めてだけど…処女だけどぉ…?」 ネリー「お兄ちゃんに気持ち良くなって貰えるよう…精一杯頑張るからぁ…?」 京太郎「そ、そんながんばりはいらな…あぁっ」 ネリー「ふふ…♪お兄ちゃんの事はそう言ってないよ…?」ヌチュヌチュ ネリー「だって…媚薬ローションでグチュグチュする度に、気持ちよさそうにドックンドックンして…♪」 ネリー「私の手の中で…どんどん大きくなってくのが分かるよ…?」 ネリー「ただでさえ、大きかったのに…もう私の両手でも収まりきらないほどギンギンになっちゃって…♪」 ネリー「こんなの挿入れられたら…私、すぐイっちゃうよ…ぉ?」 ネリー「処女マンコじゃ…絶対に勝てないエロちんぽしてるぅ…♪」 京太郎「ふあ…ぁ…」 ネリー「…すごく…すっごく興奮する…ぅ♪」 ネリー「男の人の身体って…すっごいよぉ…?」 ネリー「馬乗りになって…オチンポしごいてるだけなのに…♪」 ネリー「私…もう乳首ビンビンになってるぅ…?」 ネリー「ううん、乳首だけじゃなくて…クリトリスまで勃起してるんだよぉ…?」 京太郎「そ、そんなの聞いてな…ぃ」 ネリー「うっそだぁ…♪」 ネリー「だって、お兄ちゃんのオチンポ…ビクビクしてるよぉ…?」 ネリー「私がエッチなこと言う度に…嬉しそうに反応してぇ…♪」 ネリー「それなのに聞いてないとか…通るはずないよ…?」 ネリー「本当は…聞きたいんでしょ…♪」 ネリー「お兄ちゃんはエッチな事大好きな…淫乱ビッチなんでしょぉっ♪」グチュグチュグチュ 京太郎「あぁぁあっ」 ネリー「幻滅…だよ…っ♪」 ネリー「私、お兄ちゃんは見た目とは違うって思ってたのに…?」 ネリー「淫乱そうな見た目とは違って…清純派だって思ってたのに…ぃ♪」 ネリー「なのに…ラブホでオチンポ勃起させて…あまつさえエッチな言葉に反応するなんて…♪」 ネリー「変態…なんだぁ…♪」 ネリー「エッチな事好きな変態…ぃ?」 ネリー「エロエロで…救いようもない…淫乱オスチンポだったんなんて…ぇ♪」ハァァ ネリー「ひどい…よぉ?」 ネリー「私の純情…返してぇ…?」 ネリー「お兄ちゃんの事、信じてた私の気持ち…っ?」 ネリー「大好きだったお兄ちゃんが、どうしようもない淫乱だった私に…っ♪」 ネリー「このオチンポで…しっかりじっくり…償ってもらわなきゃ…っ?」トロォ 京太郎「つ、償うって…」 ネリー「勿論…エッチだよぉ…?」 ネリー「ゴムなんてつけない…ナマの…本番…ぅ♪」 ネリー「この美味しそうでたまらないエロチンポで…私の事満足させてくれるまで…♪」 ネリー「ずっとずっとずっと…エッチするのぉ…っ?」 京太郎「い、いやいやいやいや!」 京太郎「ナマは…と言うか、セックスそのものがまずいって!」 京太郎「ここでそんな事やったら、後が絶対気まずくなるから!!」 京太郎「今のお前はちょっと酒に酔って気持ちが流されやすくなってるだけなんだ!」 京太郎「正気に…正気に戻ってくれ!」 ネリー「私は最初から正気だよ…ぉ?」 ネリー「だって、私、本当はずっとこうしてかったんだから…♪」 ネリー「お兄ちゃんを押し倒して…このオチンポをおしゃぶりしたかったのぉ…?」 ネリー「グチュグチュのロリマンコで思いっきりレイプしたかったんだからぁ…?」 京太郎「で、でも…!」 ネリー「…そんなに言うんだったら…ゲームしよ…?」 京太郎「げ、ゲームって…」 ネリー「…私は絶対にお兄ちゃんと本番しない…♪」 ネリー「お兄ちゃんが良いって言うまで…エッチはしないよ…?」 ネリー「でも…もし、お兄ちゃんが一言でも本番してって言ったら…?」 ネリー「お兄ちゃんは…私の奴隷…ね♪」 京太郎「ど、奴隷!?」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6249.html
朝 月曜日 京太郎「……何故だろうか、身体が軽いぞ」 カピー「パカパカ(早速、赤い糸を使ったのか」 京太郎「ああ。残してても仕方ないしな」 カピー「パカパカ(放置すればする程、反動がヤバイんだがまあいいか。それで今日はどうしたんだ?」 カピー「パカパカ(願い事か…何を願うんだ?」 京太郎「願い事な…それなら臨海女子のレギュラー達と知り合いになりないな」 カピー「パカパカ(……任侠女単体ではダメなのか?」 京太郎「任侠女が誰かは知らないけど俺は臨海女子のレギュラーと全力で麻雀が打ちたいな」 カピー「パカパカ(主がそう願っても主以外はそれを目的とはしていない…かわいそうにな。まあいい、その縁を結ぶとしよう。効果小と誤魔化したが運命を曲げれる私が関わった時点で効果は婚姻届を凌駕する」 京太郎「えっ、何言ってるの」 カピー「パカパカ(刺されるなよ、主。責任を取らされそうになるだろうがその時は頑張れ。何、拳銃くらい発射口と指の動きでよけれるだろ?」 京太郎「なんか嫌な予感が…」 カピー「パカパカ(さあ盛大に結ぼうか!」 昼 京太郎「何故だろうか……理不尽に事が動いてる気がする。そんな事より飯だな」 屋上 胡桃「また京太郎がいる」 京太郎「え?鹿倉さんもここでお昼ですか?」 胡桃「そうだよ。シロが教室に居なかったからそれを探すついでに」 京太郎「シロが昼休みに動いた…珍しい事もあるんですね」 胡桃「失礼だねって言いたいけど事実だからね…どこに行ったのかなシロ」 放課後 部室 強制イベント? トシ「突然だけど、今週の日曜日に他県の高校と練習試合をすることになったよ」 京太郎「それってどこなんですか?」 トシ「それは秘密さ…ただ、全国区の魔物レベルだとは言っておく」 豊音「有名人に会えるよー!」 シロ「ダルい…」 エイスリン【麻雀の絵】 塞「全国区の魔物…それって京太郎より強いんですか?」 シーン トシ「安心していい、京太郎に勝てるのはプロぐらいさ」 塞「それなら良かった」ホッ 京太郎「いや、きっと全国には俺より強いのがたくさん…」 胡桃「たくさん居たら困る!」 京太郎「うぅ…」 トシ「まあ、そう言う事だから覚えておいて」 一同「はい」 エイスリン「キョータロー!」 京太郎「どうした?」 エイスリン【握手してる絵】 京太郎「握手するのか」 エイスリン「Yes」 ギュ… 京太郎(これってあれだよな…シロと同じなんだよな……でもいいのか?) エイスリン「英(私の為に祈ってくれないの?」 京太郎「…知らないからな」 エイスリン「英(私は京太郎を信じてるから」 京太郎(エイスリンに力を…) ビクン… エイスリン「ーーー!」声に出せない快感が襲いかかり バタ… 京太郎「だ、大丈夫か?」 エイスリン「英(だ、大丈夫…ちょっとお花を積んでくる」 フラフラ… 京太郎「…一体何が起きてるんだ」 ーーーーーー エイスリン「英(お腹が温かい…大切にするね京太郎」お腹を大切に撫でる 白望「京太郎、おんぶ」 京太郎「はぁ…家に遅ればいいんですか?」 白望「どっちでもいい」 京太郎「家に送るぞ」 ギュ… 白望「…ダルくない」 ーーーーーーー 道中 白望「ねえ…京太郎」 京太郎「なんだ?」 白望「京太郎は今の私のままの方がいい?」 京太郎「えっ?」 白望「…ダルいから二回は言わない」 京太郎「…気がついたのか?」 白望「…泊まった日に気がついた」 京太郎「そうか…」 白望「……」 京太郎「俺は…」 京太郎「シロが選べばいい」 白望「このままで言いって言ってくれないんだね…」 京太郎「それ逃げだからな」 ギュウウウ… 白望「なら…あともう少しだけ」 京太郎「甘えん坊だな」 白望「京太郎だから…」 京太郎「そうか」 京太郎「透華さんを誘おうか」 ーーーーーー 透華「あら、もうすぐ会えますのに…せっかちですわね」 京太郎「ハオさんからだ…。中国語で書いてあるけど…喋れないけど読み書きはできるぞ」 ハオ「中(なぜ私に対して手を抜き、最下位の相手を常に抑えた?私を馬鹿にしてるのか?」 京「中(馬鹿にはしてませんよ。ただ結果が全てです。俺にとって貴方よりもトーカさんの方が脅威に感じました」 ハオ「中(そこまで私を馬鹿にするのか!ならもう一局勝負だ。次は私が勝つ!」 京太郎「えっ…俺はもう寝たいんだが…」 京「中(ならトーカさんを呼んでくるんでそちらも一人呼んでください」 ハオ「中(なぜだ?人を集えばいいじゃないか」 京「中(雑魚を食うだけの麻雀しても納得しないでしょ?」 ハオ「中(わかった…」 京太郎「…透華さん大丈夫かな?」 透華「喜んで参戦いたしますわ!」 京太郎「すいません、迷惑をかけます」 透華「気にしなくても大丈夫でしてよ。私も久しぶりにやる気に満ち溢れてますから」 ハオ「中(私が勝つ!」 京「中(お互いベストを尽くしましょう」 透華(中国語もできたんですのね) 京太郎「よっと…これで終わりだな。ツモ…8000オールっと」 京「ありがとうございました」 トーカ「ありがとうございました」 カナリヤ「ありがとうございました」 ハオ「ありがとうございました…」 ーーーーーー ハオ【スカイのIDが貼られている】 京太郎「かけてこいってやつか…どうしたものかな」 京太郎「とりあえずかけるか」 ♪~ ハオ「中(お前は、お前達は一体何者なんだ!明華も本気で打った、私も全力だった…なんで私はお前に勝てない!」 京太郎「……そんなの、ハオさんが弱かったの一言で終わりますよ」 ハオ「なっ!」 京太郎「勝ち負けに拘った貴方と勝てる手しか考えてない俺とでは集中力も場の読み合いも俺の方が上ですよ」 ハオ「……っ!」 京太郎「頭を冷やすべきです。最初の時よりも二回目の方が弱かった」 ハオ「お前に…お前に何が分かる!私は勝つために日本にきたんだ負けれないんだ!」 京太郎「だから!負けを意識して麻雀を打つお前と勝ちしか意識しない俺とじゃ最初から全部違うんだ。巫山戯るな、負けれないだ?負ける事を意識して麻雀を打つなよ!負ける事を意識してる時点でお前は敗者と一緒なんだ」 ハオ「わ、私は…」 京太郎「俺は貴方がもう少し違う人間だと思って打ちました…ですがそれは勘違いでした。それじゃあ、もう眠いので切りますね」 ブチン… 京太郎「…寝よう」 ーーーーーーーー ハオ「私は敗者と同じだったのか?」 朝 京太郎「……なんであんなに強く言ったんだろ」 カピー「パカパカ(知り合いを馬鹿にされたと思ったからだろ」 京太郎「…そうなのかな」 カピー「パカパカ(自分の友人が知らない他人になんか扱いをされたからあれ程までに冷たかったんだろ。でなければあそこまで主が人を虐める理由はない」 京太郎「……なんか最悪な人間だな」 カピー「パカパカ(元来人はそういうもの。私からしたらこれは進歩に見える」 京太郎「よくわからないな」 カピー「パカパカ(主もまだ15歳のガキって事だ」 京太郎「気分を変えて少し早く出るか」 塞「おはよう、京太郎!」 京太郎「おはよう、塞」 塞「…何かあったの?」 京太郎「顔に出てたか?」 塞「うん…悔やんでる顔をしてた」 京太郎「…実はな」 説明中 塞「それは両方が悪い。言い方も聞き方も両方が威圧的だったからそうなったんでしょ?」 京太郎「だよな…今度謝罪しとくか」 塞「うん、そうするといいよ」 昼 京太郎「どこで食べようかな」 ギュ… 京太郎「えっ?」 白望「ダルい…」 京太郎「シロか、焦ったぞ」 エイスリン「ワ、ワタシモイル」 京太郎「エイスリンも…お弁当を食べるのか?」 白望「うん…」 エイスリン【一緒に食べる絵】 京太郎「なら俺もご同伴に預かろうかな」 白望「京太郎…アーン」おかずを箸で摘み、京太郎の方に向ける 京太郎「えっ、あーん」 パク…もぐもぐ エイスリン【雨が降る絵】 白望「…たまにはいいかなって」 京太郎「おかえしだ、自信作の卵焼きだぞ。あーん」 白望「あーん…」 パク…もぐもぐ 白望「美味しい…」 エイスリン「…キョータロー」 京太郎「うん…っ!」サンドイッチを口に入れられて もぐもぐ…ゴクン… エイスリン「ド、ドウカナ?」 京太郎「美味しいぞ…BQソースを使ってるのか?」 エイスリン「ウ、ウン!…あ、アーン」 京太郎「…エイスリンもか。卵焼きでいいか?」 エイスリン「…」首を縦にふる パク…もぐもぐ エイスリン「オイシイヨ!」 白望「……京太郎、アーン」 京太郎「次は唐揚げだな…」 エイスリン「ワ、ワタシモ!」 京太郎「二人とも…仕方ないか。面倒ぐらい俺が見てやる!」 放課後 部活 京太郎「何をしようか」 白望「ちょいたんま…」 京太郎「……」 白望「こっちかな…いや、こっち」 京太郎(部長の打ち方と似ている…部長のはロジックができてるけどシロのは直感に従ってるのか?) 白望「どうだった?」 京太郎「似た打ち方をする人を知ってるけどあの人はロジックがらあった。シロの場合は直感に似てるから自分の勘に従えばいいとしか言えない…ごめん」 白望「ううん…それだけで充分」 帰り道 塞「京太郎、一緒に帰らない?」 京太郎「別にいいぞ」 ーーーーーーーーー 塞「今度の練習試合勝てるかな?」 京太郎「…どうだろうな、相手が何処かがわからないし…でも俺は塞達を応援してるよ」 塞「なら勝たないとね」 京太郎「期待してます」 塞「ねぇ、京太郎…勝ったら…」 京太郎「うん?」 塞「うんうん、なんでもない」 京太郎「…勝ったらまたどこかに出かけるか」 塞「えっ?」 京太郎「祝勝会もしないとな」 塞「そ、そうだね」 京太郎「俺も塞の料理が食べたいしな」 塞「うん、頑張って勝つ!」 夜 京太郎「何をしようか」 京太郎「ひろえさんを誘うか」 洋榎「なんや、京が呼んどる…今日は勝つで!」 ??「京がいる……私は…」 京太郎「…これで勝ち!ふぅ…疲れた。ウィスがきてるな」 京太郎「ハオさんからか…」 ハオ「話しがしたい」 京「スカイですか?」 ハオ「そうだ」 京「かまいませんよ」 京太郎「…謝らないとな」 ハオ「……」 ハオ「すまなかった」 京太郎「えっ?」 ハオ「今日、先輩に話したら諭された…確かにあの時は私が悪かった」 京太郎「いや、俺も大人気なくいいすぎました。すいません」 ハオ「いや私が…」 京太郎「いや俺が…」 京太郎「…それならお互いが悪かったという事で」 ハオ「そ、そうだな…。それでだ…また良かったら私と麻雀をうってくれないか?まだ私は京に言われた意味が全て理解できたわけじゃない。ただ私はお前と打てば何かが解る気がするんだ」 京太郎「俺で良かったらいつでも相手しますよ」 ハオ「ああ、頼むよ」 From鹿倉胡桃 夜遅くにメールごめんね。明日の部活で良かったらまた麻雀を教えて欲しいんだけどいいかな? 京太郎「…」 京太郎「お断りしますっと」 From鹿倉胡桃 そ、そうだよね…ごめんねこんな事頼んで。それじゃあね。 ーーーーー 胡桃「あれ…なんで私、断られただけなのに悲しいのかな?」ポロ… ♪ 胡桃「…電話がなってる。でも出たく無いな」 ♪~ 胡桃「うぅ…」 ♪~ ポチ 胡桃「誰よ、こんな夜遅くに!常識が無いと思うよ!」 京太郎「す、すいません」 胡桃「え、京太郎?」 京太郎「いや、あの…なんか電話をしないといけない気がして」 胡桃「……電話切っていいかな?」 京太郎「ま、待ってください!多分、誤解してると思うんでそれだけとかして下さい!」 胡桃「誤解?」 京太郎「はい。俺は胡桃さんを教えるのが嫌とかじゃ無いですよ」 胡桃「ならなんで断ったのかな?」イラッ 京太郎「メールで頼まなくてもいつでも教えるますって書いたんですが…その文が消えて発信されてたんですよ」 胡桃「どういう事?」 京太郎「鹿倉さんは大切な仲間なのに頼まなくても言ってくれたら教えるって事です」 胡桃「な、何を君は…」カァァ 京太郎「それじゃあもう夜も遅いので…おやすみなさい」 胡桃「おやすみ…」カァァ バタン……ゴロゴロ 胡桃(な、なんで私こんなに喜んでるんだろ!) 5月23日水曜日 朝 京太郎「………寒気がした」 京太郎「張り切ってお弁当を作るか」 京太郎「よし、今日は和食でせめたぞ!」 ーーーーーー 昼 京太郎「どこで食べようか」 白望「京太郎ー」 京太郎「えっ、なんでシロがいるの」 白望「移動教室だった…お弁当はない」 京太郎「つまり、食堂に行くのが面倒だから俺の所に来たと」 白望「うん…」 京太郎「…仕方ない。今日はお弁当は豪華だからな、何処かに行くか」 白望「ここでいい…」 京太郎「はぁ…後でクラスのやつに質問攻めだな」 ギュ、シロをおんぶする 京太郎「撤退!」 シロ「ダルい」 白望「お腹空いた…」 京太郎「はいはい…まずはひじきの煮物からな」 パク…もぐもぐ 白望「アーン…」 京太郎「次は…メインの鮭の塩焼きだな。骨はとってあるぞ」 パク…もぐもぐ 白望「ごはん…」 京太郎「はいはい」 パク…もぐもぐ… キングクリムゾン! 白望「ご馳走でした…交代」 京太郎「え?」 スッ…箸をとられて 白望「アーン…」ひじきの煮物 京太郎「あ、アーン」 パク…もぐもぐ 白望「次は鮭…」 京太郎「もしかして俺の真似か?」 白望「違う…京太郎にも私と同じ様に食べて欲しいだけ」 京太郎「なっ!」カァァ 白望「真っ赤…でもアーン」 パク…もぐもぐ 白望「ごはんも…」 パク…もぐもぐ 白望「美味しい?」 京太郎「ああ、美味しい」カァァ 白望「なら良かった」 京太郎(あれ、なんかへんじゃないか?) 白望「次は卵焼き…」 京太郎「まあ、いいか…アーン」 放課後 部活 京太郎「何をしようか」 胡桃「あれ、なんで京太郎一人でお茶飲んでるの?」 京太郎「鹿倉さんを待ってたんですよ」 胡桃「えっ?」 京太郎「昨日言ったじゃないですか、教えるって」 胡桃「あっ…本当にいいの?」 京太郎「当たり前じゃないですか」 胡桃「ありがとう」カァァ ーーーーー 京太郎「それで俺はどうすればいいんですか?」 胡桃「…て、手を握って欲しい」 京太郎「えっ?」 胡桃「この前、京太郎に手を握られた後から麻雀の牌が好調なんだよ…だから手をもう一回だけ握って欲しいな」 京太郎「…そんな事でよければ」 ギュ… 胡桃「あっ…」カァァ 京太郎(これって何かを願った方がいいのかな…そうだなオカルトの成長でも願うか) リーン…… 胡桃(あれ…とっても温かい) 京太郎「これで良かったですか?」 胡桃「うん…ありがとう」 帰り道 胡桃「京太郎、一緒に帰ろう」 京太郎「いいですよ」 ーーーーーーー 胡桃「ねえ、京太郎」 京太郎「どうかしました?」 胡桃「…おかしかったら笑ってね。ただ言わないといけない気がしたから」 京太郎「何をですか?」 胡桃「最近ね…本当に最近になって感じたんだけど…京太郎が笑ってない気がしたんだ」 京太郎「えっ?」 胡桃「解らない…わからないんだけど…京太郎が笑ってるのに笑ってない気がしたの。ごめんね、こんな話をして」 京太郎「ど、どうしてそう思ったんですか?」 胡桃「…私の中にある何かが京太郎が苦しんでるって告げてるって言ったらおかしいかな?」 京太郎「……」 胡桃「冗談だよ…。それと京太郎」 京太郎「はい」 胡桃「私の事は胡桃でいいから。その代わり私も少しだけ京太郎に甘えるから」 京太郎「えっ?」 ギュ…手を握り 胡桃「…さあ、はやく帰ろうよ、京太郎。そしていつか京太郎が隠している事を教えてくれると嬉しいな」 京太郎「すいません…まだ」 胡桃「出会って一ヶ月経ってないから仕方ないよ…ただ私は待ってるから」 京太郎「…ありがとうございます」 京太郎「……皆に話すべきなのかもしれない」 京太郎「トキさんにメールしてみるか。こんばんわ、今メール大丈夫ですか?…と」 From トキ 大丈夫やで。ネト麻の誘い? 京太郎「今日は普通にメールしてみようかなっと…」 Fromトキ つまりこれはあれか京さんが出会い厨って奴やったんか…ウチ、京さんに失望しました。京さんと麻雀打つのやめます。 京太郎「えっ!すいません、なんでもしますんで許してください…と」 From トキ なら京さんの事を聞きしてもらおか。何処に住んでるとか。じゃないとフェアじゃないやろ? 京太郎「それもそうかな…つい最近まで長野に居て、家の事情で岩手に引っ越したんですよ…と」 From トキ 引っ越しか大変やな…あれ、京さんてプロか何かと違ったん? 京太郎「俺がプロ?ないない…プロはもっと強くないとダメだろ。違いますよ、岩手で高校生やってます…と」 ーーーーーーー ??「高校生?あんなに強いのに?ウチらと同じなん?船Qは京はのどっちを凌ぐ中身、運営かトッププロって言ってたんやけど…他にも色々聞いてみよか」 京太郎「何時の間にか質問攻めにされたぞ。でもまあ、トキさんの事もある程度聞けたしいいかな…あっ、今度行く大阪旅行の時のオススメポイントとかあるか聞いてみるか」 From トキ 大阪は正直、観光スポットが通天閣と大阪城しかないねん。梅田や難波に行ってもただのデパートがあるだけやから…オススメは道頓堀での食い倒れとちゃうかな。あそこなら殆どの店が美味しいし。 京太郎「食い倒れか…胃薬でも持って行くか」 From トキ あと大阪に来るなら直で打ちたいんやけどいいかな?お互い疚しい気持ちなしで。 京太郎「……」 京太郎「是非打ちましょうと…槍を使っても大丈夫な人だといいな」 From トキ メンツはこっちで揃えるからお互い全力で打とな。楽しみにしてるから。 京太郎「全力で打とうか……確かトキさんは未来も視えたよな …なら大丈夫か?」 カピー「パカパカ(もう片付けが終わったのか」 京太郎「ああ。もともと物があまりなかったからな」 カピー「パカパカ(そうだったな。今回は果実の回収と零天の果実についての説明だな」 京太郎「果実って事は食べれるのか?」 カピー「パカパカ(鋭いな。あの果実は実体化できないが人に譲渡する事ができる」 京太郎「譲渡?」 カピー「パカパカ(そうだ、譲渡された果実はその人の中で成長する」 京太郎「成長…?」 カピー「パカパカ(譲渡する相手を間違えるな。あれはお前を想う心で成長する。絆ではない…一種の子供に近いものだ。成長すれば必ず力になる」 京太郎「どうやって譲渡するんだ?」 カピー「パカパカ(時がくればわかる。今回はサービスで全て回収しておいてやる」 From 妹尾佳織 お久しぶりです。最近調子はどうですか?私は急に麻雀が勝てるようになって、京太郎君にお礼が言いたくてメールしました。 京太郎「妹尾さん勝てるようになったのか良かった。俺は何もしてないですよ…妹尾さんが勝手に強くなったんだよ…と。長野の県大会はあれるかもしれないな」 ーーーーー 佳織「京太郎君らしいメールだな。よし、明日も頑張ろう…打倒モモちゃん!」 朝 京太郎「なぜだ…寒気が酷いぞ。風邪か?」 カピー「パカパカ(…どうした、大丈夫か?」 京太郎「いや、寒気がな…風邪かもしれないな」 カピー「パカパカ(……体には気をつけるんだぞ」 京太郎「ああ、流石に今倒れたら洒落にならないからな」 カピー「パカパカ(…そういう話じゃないんだがな」 カピー「パカパカ(神託か、何が聞きたい?」 京太郎「エイスリンと仲良くなりたいな」 カピー「パカパカ(あの外人か…仲良くなりたいと言われてももうすでに一定値に達してるし未来も歪めてある…EXにでもしたいのか?そうかなら…これが良い。強制力を利用して…そうしたら主も助かるし…あの娘も吐露できる。主、簡単だ。今日学校に行って帰ってこい。それでいいぞ」 京太郎「助かるってなんだ? 」 カピー「パカパカ(行けばわかる」 昼 京太郎「…身体が怠い。これは不味い」 保健室 京太郎「…保健室で休もう。これ以上は不味い」 ーーーーーー ノソノソ 京太郎「…やっと着いた」 ガラガラ… ??「きょーたろー?」 ーーーーーー 保健室 京太郎「寝よう…そしたら大分マシに…zzz」 スッ… ??「……」 放課後 京太郎「…っ…あれ…ああ寝てたのか」身体を起こし バタ…デコに乗っていたタオルが落ちる。 京太郎「これ誰のタオルだ?…とりあえず教室に戻るか」ベッドから出て フラ… 京太郎「これは本格的に不味いな…帰らないと…」 ガラガラ 京太郎「先生か?」仕切りのカーテンから顔を出して エイスリン「英(大丈夫京太郎?」京太郎の鞄を持っている 京太郎「あれなんで…エイスリンが?」フラフラ… ギュ…身体を支えられて エイスリン「英(昼休みに京太郎がここに入って行くのを見て覗いたら京太郎が熱を出して寝てたから看病してたんだよ?休み時間の間だけだけど。先生に事情を話したら鞄を持って来てくれたしトシさんが車で京太郎を送ってくれるらしいから今日はもう寝るんだよ?」 京太郎「ごめん、迷惑かけて…」 エイスリン「英(問題ないよ。私はいつも京太郎にお世話になってるから…トシさんが待ってるからはやく行こうよ」 京太郎「そうだな…」 トシの車内 トシ「それにしてもまさか体調を崩すとは…大丈夫なのかい?」 京太郎「…ええ…一晩眠れば多分」 トシ「家に人はいないんだろう?私の家に来るかい?」 エイスリン「キョータロー、カゾクハ?」 トシ「そうかエイスリンは知らなかったね…京太郎は今、一人暮らしなんだよ」 エイスリン「ナンデ?」 トシ「それは…」 京太郎「俺の両親は…俺が四歳の時に死んだんですよ」 エイスリン「エッ…ゴメンナサイ」 京太郎「気にしなくてもいいですよ…昔の事ですから」 トシ「そろそろ着くよ。本当に一人で大丈夫なのかい?」 京太郎「ええ…慣れてますから」 トシ「何かあったら電話しなさい。あんたに何かがあったら私は姉二人に殺されかねないからね」 京太郎「ええ…直ぐに連絡しますよ」 ガチャ… 京太郎「本当にありがとうございました」 バタン… トシ「エイスリンはどうする?このまま高校に帰るかい?」 エイスリン「イエニカエリマス」 トシ「…そうかい、京太郎の事を頼んだよ」 京太郎「ただいま…」 カピー「パカパカ(ベッドの準備はしてある…さっさと寝ろ」 京太郎「助かるよ、カピー」 カピー「パカパカ(ふん。今回は素直に神託が果たされそうだからな」 京太郎「ああ…ダルい」 一時間後 ピンポーン… カピー「パカパカ(来たか…」 エイスリン「オ、オジャマシマス」モノがパンパンに詰められたキャリーバックをひいている カピー「パカパカ(主を頼むぞ」 エイスリン「英(カピバラがいる……今は京太郎が優先!」 夜 京太郎「……っ」目を覚ます 京太郎(夜か…飯食べないとな) もぞもぞ…バタ… 京太郎「えっ…またタオル?カピーか?」 ガチャ…ノソノソ 京太郎「一階の電気がついてる義姉さん帰ってきたのか?なら…助かった。義姉さんごめん、少し体調を……えっ…なんで」 エイスリン「英(おはよう京太郎。今、トシから聞いたお粥ができるからね」 京太郎「なんでいるんですか、エイスリン」 エイスリン「英(京太郎の看病をしにきたんだよ」 京太郎「それは見たらわかるけど…」 エイスリン「英(京太郎を一人ぼっちにしたらダメだと思ったんだ」 京太郎「一人ぼっちにしたらダメ?」フラフラ エイスリン「英(うん。私には京太郎がずっと一人ぼっちに見える。私と居る時も、シロと居る時も、胡桃と話してる時も…京太郎は独り。でも最近、豊音と塞が居ると京太郎は楽しそうだった。それは決まって二人と何かがあった日だよね?その時に多分二人は京太郎の秘密を知った…だから京太郎は二人を受け入れた。私はそう思ってる」 京太郎「なら…エイスリンはその秘密を聞きにきたのか?」 エイスリン「英(うんうん…聞きたいけどそれは京太郎がいつか話してくれる時まで待つ。今日は単純に大切な人が倒れそうだから看病にきただけ。」 京太郎「大切な人ね…もし俺がエイスリンをここで襲うクズならどうする?危険だぞ…だから…」 エイスリン「カエラナイヨ」 京太郎「……」 エイスリン「英(日本人は私達を舐めてるよ。親戚でもない異性の家でご飯を作って、泊まる準備をしてる時点で襲われる覚悟ぐらいある。私は京太郎に襲われても悲しいと思わない。寧ろ嬉しい。京太郎が私を求めてくれたんだって思えるから」 京太郎「……えっ、準備?」 エイスリン「英(そう準備」 京太郎「誰が?」 エイスリン「ワタシガ」 京太郎「なんの?」 エイスリン「トマル」 京太郎「何処に」 エイスリン「ココニ」 京太郎「……まじか」 エイスリン「英(何か問題でもあったかな?」 京太郎「いや、問題しか…あっ…やばい」 フラ…バタン…ふらついて尻餅をつく エイスリン「英(ほら、素直に京太郎は寝とかないと…」 京太郎「…最後にひとつだけ、どうやって入った?」 エイスリン「英(えっ、普通にあいてたよ…そういえば玄関にいたカピバラがいないような」 京太郎「カピーに嵌められた…」 エイスリン「英(京太郎、これで最後だからあーん」 パク…もぐもぐ 京太郎「ふぅ…ごちそうさまでした」 エイスリン「英(じゃあ、わたしは下で洗い物をしてくるね」 京太郎「ちょっと待ったエイスリン。俺にはわからない事がある」 エイスリン「英(何かな?」 京太郎「出会って三週間も経たない俺になんでそこまで優しくしてくれるんだ?」 エイスリン「英(なんだそんな事」 京太郎「そんな事じゃない。とても大切なことだ」 エイスリン「英(日本にきて本当の意味で素顔でいれるからだよ」 京太郎「はっ?」 エイスリン「英(京太郎は英語をペラペラに喋れるよね」 京太郎「まあな。義姉さん二人に叩き込まれたからな」 エイスリン「英(私が外人でも平等に扱ってくれる」 京太郎「当たり前だろ。エイスリンを大切な友人だからな」 エイスリン「英(そこなんだよ。私は留学生だから、日本人じゃないから、日本語が不自由だから、色々な理由で私は特別扱いされてた。もちろん、留学を選択した時点で私はそうなる事は解ってた。でもねやっぱり寂しいんだよ)」 京太郎「……」 エイスリン「英(シロ達も私を平等に扱ってくれる。でも、意思疎通がたまにできないんだ。絵で表現するか不自由な日本語でしかシロ達とコミュニケーションを私はとれないから。でもね、それも仕方ないかなって思った時に京太郎と出会った」 京太郎「旅行の時だな」 エイスリン「英(うん。あの時、本当はとても嬉しかったんだよ。歳が近い人で母国語を喋る人は初めてだったから。しかもその人はシロに気に入られて、麻雀が強くて何より優しかった」 京太郎「……」 エイスリン「英(半日もなかったけど私は楽しかった。シロに帰り道に少しは肩の力抜けたって聞かれた時は少し驚いたけど…でもあの時、京太郎に出会って私は大切な事を知った。私が悩んでたように皆も心配してくれてたんだって。まずこれが一つ目」 京太郎「一つ目?」 エイスリン「英(そう一つ目。二つ目はあのランチの時。京太郎がランチが祖国のランチを作ってくれて素直に嬉しかった。食べて祖国の事を思い出せて、本当によかった。京太郎の料理派とても暖かいものだった。だから私はあの日に自覚したんだよ。ああ…身も心も京太郎に惹かれてるだなって」 京太郎(胃袋を制するモノは恋愛を制するってなんかで書いてたな) エイスリン「英(だから私は京太郎を助ける。京太郎を一人にしないよ。)」 京太郎「…勝手ですね」 エイスリン「英(恋は盲目って言うでしょ。それじゃあ、洗い物をしてくるね」 スタスタ…、 京太郎「…恋は盲目か」 ーーーーーーー ペラ…紙が落ちる。 エイスリン「英(あっ…ママから貰った秘策メモが)」 題名【男を落とす七つの方法】 7.最後に添い寝をする Byエイスリン母 深夜 京太郎(モモ、久、豊音、エイスリン…四人だぞ、四人。刺されるこれは間違いなくこのままだと刺される。誠みたいにぐさっと…信じてたのにとか言われて。義姉さん達も怪しいし、はやりさんは最早アラサーって事もあってやばい。いつの間にこんなに死亡フラグが乱立した。おかしいだろ、一ヶ月前まで義姉さん達と咲、照くらいしか連絡のとれる知り合いが居なかったのに…携帯をみたら20人を超えてる) 京太郎「とりあえず…寝よう。寝て起きたら考えればいい……zzzz」 数分後 ガチャ… エイスリン「キョウタロウ…ネテルヨネ?」 エイスリン「…」 スッ… 京太郎「…zzz」 エイスリン「英(寝てる。じ、じゃあ…お邪魔します」カァァ もぞもぞ エイスリン「英(このまま寝ればいいんだよね…おやすみなさい、京太郎」 エイスリン「あれ…ここどこ」 暴漢「娘の為に死んでくれ!」 グサ… 女性「…京太郎…貴女だけは…」 バタ… 暴漢「…これでお前は助かるぞ…**」 グサ…男が腹を切り倒れこむ エイスリン「なにこれ…」 ギィィィ… 女性の倒れこんでいた床が開き子供が出てくる。 エイスリン「京太郎?」 京太郎?「…お母さん…起きてよお母さん」 ブチん… エイスリン「えっ?」 少女「私が護ってあげるからね、京君」 子供「…お姉ちゃん?」 ブチん エイスリン「…なにが」 少女2「わかんねぇ!なんであんたは苦しいのに笑える!」 子供「笑わないと…笑わないと皆どこかに行くから」 ブチん エイスリン「どうなって…」 少女3「わたしのぎていになるんだからね!」 子供「ぎていってなに?」 ブツん 少女4「ごめんね…京君…守れなくてごめんね」 子供「…霞お姉ちゃん…」 ブツん 少女5「なら私が愛してあげる。君がいつか笑えるように…」 子供「……約束だよ?」 ブツん 少女「あげる…泣かないで」 子供「のよりお姉ちゃんが僕の明太子とるから…」 ブツん 子供「…お姉ちゃんも僕を見放すの?」 エイスリン「えっ?」 子供「健夜お姉ちゃんと良子お姉ちゃんだけいればいい。他の皆はいつか僕を見捨てるんだ。だから僕は…もう」ポロポロ ギュ… エイスリン「大丈夫だよ…私は見捨てないから」 子供「…信じない…皆、そういって居なくなった。だから…未来の僕をお願いします…僕はまだここから動けないから」 エイスリン「動けない?」 子供「…うん…いつか来る未来の僕とお話をするまでここなんだ。だから僕を頼んだよ、お姉ちゃん」 ブチん… エイスリン「英(待って!」京太郎の部屋 京太郎「……うぉ…刺さないでくれ……zzz」 ギュ…京太郎を抱き寄せる エイスリン「…」 チュ… エイスリン「英(……起きないと」 もぞもぞ エイスリン「英(お粥を作ってくるからね、京太郎」 朝 金曜日 京太郎「……今何時だ?」 カピー「パカパカ(九時だぞ」 京太郎「はっ?遅刻じゅないか!」 バッ…ボト… 京太郎「タオル?…そうだ、エイスリンはどうした」 カピー「パカパカ(あの娘なら粥をこさえて学校に行ったぞ。主よ、大事な話がある」 京太郎「なんだ?」 カピー「パカパカ(あの娘が主の過去を全て視た」 京太郎「はっ?どうやって…」 カピー「パカパカ(八咫鏡を通して主の過去を視た」 京太郎「エイスリンはどんな反応をしてた?やっぱり怖がってたか…?」 カピー「パカパカ(あの娘は主から聞くまで誰にも喋らんよ。あれは異国の女だが在り方はまさしく賢母だ」 京太郎「……そうか」 カピー「パカパカ(あと今日は学校を休め…いやもう連絡をし終わっている」 京太郎「どうやったんだよ…」 カピー「パカパカ(私に不可能はない」 京太郎「……おれはお前が羨ましいよ」 ーーーーーーー リビング 京太郎「粥…」 メモ 英(お粥を作ってたので温めて食べてください。放課後にまたきますbyエイスリン) 京太郎「……賢母か」 京太郎「寝よう」 カピー「パカパカ(懸命な判断だな」 ーーーーーーー 昼1. 京太郎「……zzz」 ピンポーン カピー「パカパカ(…人だと?」 白望「…お邪魔します」 カピー「パカパカ(まさかのマヨイガだと…」 白望「とりあえずお粥…ダルい」 カピー「パカパカ(……迷っているのか。いや、ここにきた時点で決定されている。主め…神託を昨日のウチに解決せずに今日まで残したから、行動をした為に最善の未来の因果が残っている。マヨイガ…いや、幻想、創造者、蜃気楼、百鬼夜行、武甕槌…のEX覚醒?おいおい主、いくら私でもこれだけを導いたら神託なんて砕ける…もしや打ち破るつもりか!…また私は月読や大和神に笑われるのか?理不尽だろ!」 白望「カピバラが暴れてる…ダルい」 ピタ… 京太郎「…っ?」 白望「起きた?」 京太郎「…シロ?…まだ夢の中か?」 ペチ… 白望「現実…ダルい」 京太郎「なんでいるんだ?学校は」 白望「早退した」 京太郎「…今すぐ学校に戻るんだ」 白望「いや…、だるい」 京太郎「いやいや、まずいだろ」 白望「居て欲しくないの?」 京太郎「それは…」 白望「エイスリンは良くて私はダメ?」 京太郎「……言い方がずるいぞ」 白望「京太郎が素直じゃないだけ」 白望「お粥とお味噌汁…」 京太郎「作ったのか?」 白望「うん…」 京太郎「料理できたんだな」 ポカ… 白望「だるいからしないだけ…」 京太郎「そうなのか…ならもらおうかな」 スッ…サッ 京太郎「えっ?」 白望「ダルいけど…食べさせる」 京太郎「……」 スッ…サッ、スッ…サッ… 白望「諦めて…」 京太郎「わ、わかった…」 白望「あーん…」 パク…もぐもぐ 京太郎「…うん、普通だ」 ベジ… 白望「あーん」 パク…もぐもぐ 京太郎「うん…普通だな」 バシ… 白望「あーん…」 パク…もぐもぐ 京太郎「うん…ふつ」 白望「………」 京太郎「普通に美味しいな」 白望「…」少し頬が緩む 白望「あーん」 京太郎「ごちそうさま」 白望「お粗末さま」 京太郎「……」 白望「……」 京太郎「…あの、俺そろそろ寝たいんだけど」 白望「…添い寝する?」 京太郎「風邪がうつったらどうする!」 白望「エイスリンとは添い寝したのに?」 京太郎「えっ?どう言う事…」 白望「…知らないならいい」 京太郎「起きた時に良い香りがしたけど…あれはまさかエイスリンの残り香?ま、まさか…俺は大事なイベントを…」 ベジ… 白望「…ダメなの?」 京太郎「いや、流石に…」 バシ… 京太郎「ダメなモノは…」 白望「……」 京太郎「だ、駄目なモノはダメだ!カピーとでも遊んでてくれ。それが嫌なら学校にいけ」 バサ…ふとんに包まる 白望「…ダルいな」 ガチャ…ばたん… 京太郎「行ったか…寝たら…負けなんだが…ねむい……zzz」 ーーーーーー 白望「どうしよう」 白望「…おて」 カピー「パカパカ(お、お前…私にお手をしろと言うのか?」 白望「……お手」 カピー「パカパカ(生意気だぞ!主の主じゃなければ今ごろ宇宙の藻屑に」 白望「………ご飯?」 カピー「パカパカ(な、なんだと…」 白望「……」 ノソノソ…キッチンに行き林檎を持ってくる 白望「お手」 カピー「パカパカ(わ、私は知恵の果実の魅力なんかに…」 白望「いらないの?」 カピー「パカパカ(し、しかたない…こ、今回だけだからな」 ポン… 白望「…はい」 カピー「パカパカ(ふ、ふん、話がわかるな娘」 パク…ズルズル… 白望(カピバラが林檎を引きずってる……) 昼2 白望「…暇」 ガチャ… 白望「……」 京太郎「……zzz」 白望(なにかあるかな?) 白望「なにもなかった…眠い」 もぞもぞ…ギュ… 白望「おやすみ…zzz」 夕方 ピンポーン 胡桃「寝てるのかな?」 エイスリン【GOとかかれて突撃する絵】 胡桃「それは流石に…」 ガチャ… エイスリン「ダイジョウ、ダイジョウ」 胡桃「それは大丈夫じゃないよ!」 胡桃「あれ、これシロの靴じゃないの?」 エイスリン「シロモキテルノカナ?」 胡桃「どうなんだろう…今日学校で見なかったけど」 エイスリン「アサカライナカッタヨ」 胡桃「えっ…まさか?」 エイスリン「……」 スッ… 胡桃「え、エイスリン!」 エイスリン「ダイジョウブ、ダイジョウ…タブん」 スタスタ… ガチャ… 胡桃(なんでエイスリンは慣れてるんだろ?) エイスリン「イタ」 胡桃「えっ?」 胡桃「……これはどういうことなのかな?」ピキピキ エイスリン【鬼の絵】 白望「…暑い」 胡桃「シロ!今日学校どうしたの?」 白望「行ったよ…」めそらし エイスリン「ソウタイシタ?」 白望「……」 胡桃「早退したんだね」 エイスリン「…カンビョウシタノ?」 白望「うん…」 胡桃「……ずるいよ。塞も豊音も用事が無かったら飛んで来る勢いだったよ」 白望「ごめん…」 エイスリン「ダメ、ユルサナイ」 もぞもぞ… 胡桃「え、エイスリン?」 エイスリン「ワタシモネル」 白望「左…」 エイスリン「ウン」 胡桃「ふ、不謹慎だよ!」 白望「寝ないの?」 エイスリン「ヤラナイノ?」 胡桃「う、うぅ…どうにでもなれ!」 もぞもぞ…京太郎と白望の間に入り込み 胡桃「…おやすみ」 エイスリン「オヤスミ」 白望「おやすみ」 三人「……zzz」 ーーーーーーーー 京太郎「暑い……っ…あれ」首だけを動かし 京太郎「後ろにはエイスリン、へその辺りには胡桃さん、そしてなぜか抱き枕のシロ…どうなってんだこれ」 京太郎「……」 京太郎「男なら一度は夢見た状況が初めて…初めて?まあいい、こんな機会は一生に一度しかないから…ちょっとだけ堪能してもいいよな」 ギュ…左で胡桃、右で白望を抱き寄せ 京太郎「柔らかいし、良い香りが…沈まれ俺の息子!今暴れたら刑務所に直行だぞ!」 ギュ… エイスリン「英(二人に発情したの?昨日わたしと寝たのに?」 京太郎「え、エイスリン…起きてたのか?」冷や汗 エイスリン「コタエテ」 京太郎「…両方です。シロにも胡桃さんにもエイスリンにも欲情しました」 エイスリン「ソウダッテ、ミンナ」 白望「……」若干頬があかい 胡桃「……」カァァ エイスリン「スコシシタデハナソウカ、キョウタロウ」 京太郎(あっ…これは詰んだな) エイスリン「英(身体はもう大丈夫なのかな?」 京太郎「あっ、はい。大丈夫です」正座 胡桃「し、シロ…エイスリンの後ろに鬼が見えるよ」小声 白望「……気のせい」小声 エイスリン「英(それでシロと寝てたけどどう言う事なのかな?」 京太郎「……俺が風邪で弱気だったのてシロに」 エイスリン「英(嘘だよね?京太郎は嘘をつく時、頬をかく癖を治したほうがいいよ」 京太郎「えっ、まじ?」 エイスリン「ウソ」 京太郎「なっ…!」 胡桃「エイスリンがお母さんで京太郎がお父さんみたいだね」小声 白望「なら私は娘でいい…」小声 京太郎「…昼に寝て、さっき起きたら三人が寝てました」 エイスリン「英(…今回は嘘じゃないみたいね。京太郎、覚悟もないのに女の子にあんな事をしたら駄目なんだよ?」 京太郎「すいませんでした」 エイスリン「英(謝るのは私じゃないよね?」 スッ…シロ達の方に向き直り 京太郎「あんな事をしてしまって本当にすいませんでした!」 胡桃「そこまで真摯に謝られると対応に困るよ…今回だけだからね」 白望「許す」 エイスリン「英(ところで京太郎、シロがこの家に止まって京太郎の布団で一緒に寝た回数は?」 京太郎「今回で二回…あっ」 エイスリン「……」 胡桃「泊まったの?」 白望「記憶にない……」 エイスリン「英(手を出したの?」 京太郎「いえ、絶対に誓ってだしてません」 白望「…ただ寝ただけ」 胡桃「不潔だよ、不潔!」 白望「でもエイスリンも昨日、泊まってるよね?」 エイスリン「…トマッテルヨ」 白望「京太郎と添い寝したから私とおあいこのはず…」 エイスリン「うぅ…コンカイダケダヨ」 胡桃「ち、ちょっと待った!二人とも京太郎の家に泊まったの?おかしいよ!襲われたらどうするの」 京太郎(胡桃さんが俺と同じ事を言ってる) エイスリン「ベツニイイカナ」 白望「私も…」 胡桃「そ、それって京太郎が好きって事?」カァァ エイスリン「クルミトオナジダヨ」 白望(おなか空いた…」 胡桃「わ、私はそんな事は…」カァァ エイスリン「クルミハキョウタロウガキライ?」 胡桃「そんな事ない!あっ…」 エイスリン「ジャア、ソウイウコトナンダヨ」 胡桃「うぅ…京太郎はどう思ってるの?」 エイスリン(すり替えた…) 白望(逃げた…) 京太郎「俺は正直まだ応えられません」 京太郎「長野でも好きだと言ってくれる人がいたけど…俺は彼女と出会って短かった事と岩手に行くのが決まってたので断りました。それに俺は怖いんですよ。…丁度良い機会ですから俺がどんな人間でどんな過去を持ってたか聞いてもらいます。豊音はもう知ってるし、塞には後日話すつもりですし…聞いてくれますか?」 エイスリン「…」頷く 白望「大丈夫…」 胡桃「…この前言った隠し事がそれなら私は聞くよ」 京太郎「ありがとうございます。事の始まりは俺の誕生日でした…」 京太郎「以上です」 白望「…それで京太郎はどうしたい?」 京太郎「えっ?」 白望「京太郎が辛いのは分かった…それで今の京太郎はどうしたい?」 エイスリン「…ワタシモキキタイナ」 胡桃「…私も」 京太郎「お、俺は…」黙り込む 白望「私は…京太郎と居たい」 京太郎「っ!」 白望「約束はできないけど…」 京太郎「……プッ…、シロ、そこは絶対にとか言う所だぞ」 白望「…そうだね」 エイスリン「英(私も京太郎と居たいな。タコスを食べさして貰ってないし、京太郎にも私の料理を食べて欲しい」 胡桃「私も京太郎と居たいよ」 京太郎「俺は…」 京太郎「俺は皆と居たいです。でも信じろと言われたら…信じられません」 エイスリン「…ワタシニイイカンガエガアルヨ」 京太郎「えっ?」 ゴソゴソ…鞄を漁り エイスリン「アッタ…キョウタロウクチヲアケテ」 京太郎「は、はぁ…アーン」 ポン…小瓶を開ける音 グイ…京太郎の口に液体を流し込む 京太郎「なっ!」ゴクン… 京太郎「何を飲ましたんですか!」 エイスリン「コレダヨ」 【エイスリン母特製子供ができる薬男用{成分、媚薬、興奮剤、増強剤等。なお、抗体持ちにも効きます】 エイスリン「ワタシタチハコッチ」 パカ…錠剤の入ったビンを明けて 白望「うん…」ゴクン… 胡桃「わ、私はいいよ…」 ガシ… エイスリン「ダイジョウブ、ダイジョウブ…」 グッ…ゴクン 胡桃「え、エイスリン!」 エイスリン「キョウタロウトイタクナイノ?」 胡桃「それとこれとは…」 エイスリン「イッショダヨ。イッタコトバニハセキニンガアルヨネ?」 胡桃「うぅー、もうどうにでもなれ!」 エイスリン「アトハ二人にレンラクしてと…コレでダイジョウブだよ」 コン…瓶をおく 【エイスリン母特製子供ができる薬ver女の子用{成分、媚薬、興奮剤、特別製排卵誘発剤等】 京太郎「な、何をするんだ?エイスリン」 エイスリン「英(えっとママに最後に言えって言われたのが……京太郎は天井の染みを数えてたら終わるから大丈夫だよ」ニコ 後日談 宮守高校麻雀の伝説 1.インターハイの準決勝まで先鋒だけで勝ち続けた。 2.史上最高と呼ばれるインターハイ決勝戦で優勝すると五人全てがプロ入りを宣言 3.五人全員が卒業と同時に子供を出産。世間でバッシンクされるもその圧倒的麻雀力によりタイトルを総なめにして世間を黙らせる。 4.五人の夫は後の二代目グランドチャンピオンにしてインターハイ個人戦で3連覇及び最多特定を果たした男。 5.妻の一人が妖怪を操る 6.妻の一人が悩むだけで物事が解決する。 7.妻の一人が描いたは絵は国宝の価値があるらしい。 8.妻の一人は自称常識人らしいがうつ麻雀はダマで役満を三連続だあがる化け物 9.妻の一人は視ただけで幽霊や神様を封印できる。 10.夫は神器を持っている為に歩く人間国宝。むしろうごく度に国際機関が動く 11.夫は…etc バタン 京太郎「俺のくだり以外事実だな」 胡桃「わ、私は自称常識人じゃなくて常識人!」 豊音「妖怪なんて怖いよー」 エイスリン「国宝級…ソンナニスゴクナイヨ!」 塞「私は睨んだだけでそんな事ができるわけないだろ!」 白望「ダルい…」 息子1「またやってる…」 娘3「よ、妖怪なんて怖い」 娘6「自覚なしとかたちが悪い」 息子9「ダルい…」 カピー「パカパカ(どれも真実だろ、馬鹿者」 END
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2148.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383565944/ 準決勝の早朝――宿舎 チュンチュン 京太郎「ふぁ……優希のやつのタコス、また今日も作ってやらないとな」 京太郎「俺にはこれぐらいしかみんなに貢献できないし、気張って作らないと――ん?」 美穂子「~♪」 京太郎「あれは……風越の部長の?なにか作ってるのかな」 京太郎「邪魔するのも気が引けるけど、作らなかったら優希がまずいからなぁ」 京太郎「でもまだ試合までは時間があるし、そっとしておこうか」コソッ 美穂子「♪♪」 京太郎「それにしても綺麗な人だなぁ……」 ガタッ 美穂子「!?」ビクッ 京太郎「やばっ……!その、えっと……おはようございます」 美穂子「ぁ……その、見て、ました?」 京太郎「……すみません」 美穂子「い……いやああああ……!」ヘタッ 京太郎(へたり込んじゃった!?……って、この状況誰かに見られたら相当ヤバイぞ!) 京太郎「し……失礼しました!すぐ退きますんで!」 美穂子「ま、待ってください!」 京太郎「へっ?」 美穂子「わ、悪いのは私の方ですから……ここを勝手に使ってましたし」 京太郎「勝手にって……俺だって予約してたわけじゃないですし」 京太郎「……というか、失礼ですが俺のことご存知なんですか?」 美穂子「清澄の須賀京太郎さんですよね?上埜さんからお噂はかねがね」ニコッ 京太郎「っ……う、上埜さん?」 美穂子「あ……その、そちらの部長さんからです」 京太郎「部長から……?それはそれは」 京太郎(やっぱりよくわからないけど、深く詮索しないほうがよさそうだな……) 京太郎「改めまして清澄1年の須賀京太郎といいます。よろしくお願いします」 美穂子「あ……すいませんご丁寧に。風越3年、部長の福路美穂子です。以後お見知りおきを」ニコッ 京太郎「それで……何をお作りしてらしたんですか?」 美穂子「茶巾寿司です。その下拵えで栗を剥いていまして」 京太郎「茶巾寿司、ですか?」 美穂子「はい」 京太郎「茶巾寿司……随分凝ったものをお作りするんですね」 京太郎(といってもほとんど食べたこともないから知ったかぶりだけど) 美穂子「そうですね……うえ、じゃなくてそちらの方々のおつまみにでもと思いまして」 京太郎「部長たちの為にわざわざ作ってくださるんですか!?」 美穂子「ええ。私、そういうのが好きなので」 美穂子「私の個人戦は明後日以降ですし、案外こうでもしないと手持ち無沙汰なんですよ」 京太郎「なるほど……しかしなんだか申し訳ないです」 美穂子「好きでやっていることですから。ところで、あなたはどうしてここに?」 京太郎「俺ですか?俺は優希……先鋒のやつにタコスを作ってやるつもりでして」 美穂子「ああ、あの小柄で可愛らしい子ですね。私もお手合わせしました」 京太郎「そういえばそうでしたね……あいつ福路さんの腕にびっくりしてましたね」 美穂子「ふふっ、私なんてまだまだですよ」 京太郎「ご謙遜を……とまあ、そういうわけでここに来ましたら、福路さんがご先客として」 美穂子「なるほど……やっぱりごめんなさいね」 京太郎「いえいえ、とんでもないですって」 京太郎「それで、その……茶巾寿司って、どのぐらいかかるものなんですか?」 美穂子「だいたい30分ぐらいでしょうか。一番時間がかかる米は事前に炊いてますし」 京太郎「なるほど……それでしたら、何かお手伝いできることはありますか?」 美穂子「えっ?そんな、悪いですよ」 京太郎「うちのためにやっていただける事なのに放っておくほうがすっきりしませんし」 京太郎「それに、その程度の時間で済むならタコスは後からでも間に合いますし、2人で作った方がきっと早いですよ」 美穂子「そう言われると、甘えたくなっちゃいますね」ニコッ 京太郎「っ」 京太郎(なんでこういちいち笑顔が可愛らしいんだろうこの人は!) 美穂子「あ、あと……」 京太郎「なんでしょう?」 美穂子「その……オーブンレンジを使う部分だけ、お任せしてもいいですか」 京太郎「それは構いませんけれど、どうかしたんですか?」 美穂子「そ、その……私、そういうの全然駄目でして」 京太郎「そういうのって……レンジの操作が、ですか?」 美穂子「ええ……コンロとかスイッチ一つで済むようなのは大丈夫なんですけど、 ちょっと複雑なものになるとすぐパニックになってしまって」 京太郎「…………失礼ですけど、携帯とかどうしてらっしゃるんですか?」 美穂子「持つには持ってますけど、通話ぐらいしか使えないです。お恥ずかしながら」 京太郎「ああ……わかりました。お任せください」 美穂子「ありがとう」 調理中 京太郎「よっ……と」ジュージュー ヒョイッ 美穂子「すごい。お上手ですね、薄焼き卵作るの」 京太郎「ある程度のテクニックはとある方から一通り仕込まれているので」 美穂子「とある方、ですか」 京太郎「ええ。ご存知かわかりませんが、龍門渕の執事の方です」 美穂子「透華さんの後ろにお控えなさってた方ですか……流石龍門渕の執事ですね」 京太郎「全くです。それに、そちらこそ盛り付けがお上手で」 美穂子「ふふっ、慣れてるだけですよ」 美穂子「こんなものかしら……須賀さん」 京太郎「はい?」 美穂子「はい、どうぞ」スッ 京太郎「な、なっ!?」 美穂子「味見をしていただきたいんですけれども……」キョトン 京太郎(こ、これはいわゆる『あーん』というやつでは……!?) 美穂子「どうしました?早くしないと落としてしまいますよ」 京太郎「は、はい!(ええい男は度胸!)」パクッ 美穂子「お味はどうですか?」 京太郎「く、栗の甘みが効いててとても美味しいです」 美穂子「本当ですか?それはよかった」ニコッ 京太郎(あまり味が印象に残らなかったなんて言えない……美味しかったのは間違いないけど)ドキドキ ―――――――――― 美穂子「これで完成ですね。本当にありがとうございました」ペコリ 京太郎「どういたしまして。それじゃあ俺は引き続きタコスを……」 美穂子「それなんですけれど、そちらも私がお手伝いしても構いませんか?」 京太郎「え?そんな、悪いですよ」 美穂子「こちらはお手伝いしてもらっておいて、そちらはいらない、というのはずるいと思いませんか?」ムッ 京太郎「まあ……そうですね。そちらに差し支えなければお願いしていいでしょうか?」 美穂子「もちろんです」ニコッ 調理中 京太郎「それじゃあ、俺が肉を焼きますんで野菜の仕込みをしていただきたいんですけど……」チラッ (玉葱) 美穂子「どうかしました?」 京太郎「いえ……その、玉葱のみじん切りは福路さんに悪いかなって……」 美穂子「むっ……それは、私の右目のことを気にしてなさるんですか?」 京太郎「それは……はい、そうです」 美穂子「この福路美穂子、たまねぎなんかに負けたりしません!」キリッ 京太郎「それはまあそうかもしれませんが……そこまで言うのなら」 美穂子「ガッテンです!」 美穂子「うぅ……」ポロポロ 京太郎「……」 京太郎「慣れてたって辛いものは辛いでしょうと思ったんですよ……こればっかりは」 美穂子「面目ないです……」ポロポロ 京太郎「はい、キッチンペーパーです」スッ 美穂子「あ、ありがとうございます」キュッキュッ 京太郎「隠してるのも勿体ないと思うんですけどね、その目。そんなにお綺麗なのに」ジュージュー 美穂子「――っ」 京太郎「よっ……と。あれ?どうかいたしました?」 美穂子「な、なんでもないですっ」 京太郎「――ふぅ。これだけあればあいつもご満悦だろうて」 美穂子「すみませんね、なんだかお力になれなくて」 京太郎「とんでもないですよ。結局一人でやり切ったじゃないですか、野菜」 美穂子「まあ……意地みたいなものですよ」 京太郎「ああ、ありますよねそういうの。一度始めだしたらってやつ」 美穂子「ふふっ」 京太郎「……そういえば、つかぬ事をお聞きしてもいいですか?」 美穂子「ええ。なんでしょう?」 京太郎「……どうして、部長にそんなに尽くしてくれるんですか?」 美穂子「!」 美穂子「ど……どういう意味でしょう」 京太郎「今日のお話だけを聞いていても、やっぱり美穂子さんの部長に対する執心は他とは違う気がします」 美穂子「……」 京太郎「……いえ、聞くだけ野暮の極みでしたね。忘れてください」 美穂子「……いや……そうですね。確かにそうかもしれません」 京太郎「……」 美穂子「なんのかんの理由をつけても、やっぱり私はただ単にあの人に認めてもらいたいだけなのかもしれない」 美穂子「私があの人――上埜さんに会ったのは中3のインターミドルの時でした」 美穂子「私があの人と戦って感じたことは『なんて楽しそうに麻雀を打つんだろう』って事でした」 京太郎「楽しそうに……ですか?」 美穂子「ええ。ちょっとマナーは悪かったけど、あの人の麻雀にかける想いはまさに本物でした」 京太郎(姫松の愛宕洋榎さんなんかもそんなふうに見えたなぁ) 京太郎(咲や和は……今楽しく打ててるんだろうか) 美穂子「それでこんな風にまた再会できて、とても嬉しかった」 美穂子「なんというか、こういう気持ちに理屈はないんでしょうね」 京太郎「まあ……あれであの人も色々難がある人ですけど、それを差し引いても魅力的な人だとは感じます」 京太郎「インハイが終わればもっとマシな指導をしてくださると信じたいところですがね……鬼が笑いそうですけど」 美穂子「……指導、してもらってないんですか!?」 京太郎「ええ、まあ……今は部長もやっと頭数が揃って舞い上がってるところでしょうし」 美穂子「まったくひどいお人ね。それなら――はい」サラサラ 京太郎「これは?」 美穂子「私の電話番号です。何かあったら気軽にかけてください、相談に乗るわ」 京太郎「ありがとうございます。そろそろ試合の時間ですね。一緒に行きますか?」 美穂子「いえ、なんか色々整理したくなっちゃった。それ、一緒に持って行ってもらえますか?」 京太郎「わかりました。部長によろしくお伝えしますね」ペコリ 美穂子「……ええ。ありがとう」ペコリ ―――――――――― 個人戦開始の日・早朝 美穂子「さてと――あら?あれは――須賀君?」 京太郎「おはようございます。なんとなく来ると思っていました」 美穂子「それってどういう――え?」 京太郎「福路さんのためにお作りしました」スッ 美穂子「これって……お弁当?」 京太郎「……俺もうまく言葉にできませんけど、このインハイは、福路さんには自分のために打ってもらいたくて」 美穂子「自分のため……」 京太郎「ええ。風越のみなさんをはじめとして、福路さんが助けたみんなが福路さんを支えている」 京太郎「俺も、そんな風に福路さんの負担を減らして全てを麻雀にぶつけてもらいたい。そんな一心で作りました」 美穂子「っ……」ポロポロ 京太郎「味は保証しかねますけど――って、え!?どうして――」 美穂子「こ、これは……そ、そうです!たまねぎのせいです!間違いありません!」 京太郎「……あはは」 美穂子「……ふふっ」ポロポロ 京太郎「あ……えっと」スツ 美穂子「これって……ハンカチ?」 京太郎「福路さんって涙もろい気がしまして。よろしければ使ってください」 美穂子「もう、そんな……でも、ありがとう」 美穂子「――でも、須賀くんの温もり、確かに伝わったわ」ニコッ 京太郎「――っ」 美穂子「でも、自分のためだけっていうのは私には無理ね。情けは人のためならず、だもの」 美穂子「みんなのため、上埜さんのため、須賀くんのための思いがこれからの私を力をくれるの」 美穂子「なーんて、ちょっとクサすぎたかしら」 京太郎「全くですね」 美穂子「ふふっ……須賀君、あのね……」 京太郎「……?」 美穂子「……やっぱりなんでもない。インハイが終わったら、また会いましょう」 京太郎「――ええ、もちろんです!頑張ってくださいね!」 カン!
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/89.html
. ある日、お母さんがこんなことを言い出した 雅枝「なあ、絹って今好きな男とかおるん?」 絹恵「男の子?いや、いないなぁ」 雅枝「そうか、じゃああの男の子とはもう別れたん?」 絹恵「別れるも何も、付き合ってすらないって」 雅枝「ふーん、じゃあ明日少し一緒に出かけへん?」 絹恵「別にええけど、どこに行くん?」 雅枝「絹に会わせたい男がおるんや、ま、要はお見合いやな」 絹恵「お見合い!?」 絹恵「ど、どうして?」 雅枝「私が絹とあの子が合う思たから、やな」 絹恵「どんな理由やねん、わけわからん」 雅枝「せやから絹、明日はちゃんとした服着ろよ!」 絹恵「えぇぇぇ~そんな……相手はどんな人なん?」 雅枝「そりゃあ、会ってからのお楽しみやな」 絹恵「なんやそれ」 雅枝「まあ、楽しみにしときや」 絹恵「はぁ……」 洋榎「ハンバーグおいし~」 その夜、夢を見た 5年も前の、だけれど私にとってはとっても大事な思い出の夢を。 パシーン パシーン 「私も、お姉ちゃんみたいになるんや、サッカー上手くなるんや!」 「えい!」パシーン ポカッ 「いってー、なんでボールが飛んで来るんだよぉ」 「す、すみません!大丈夫やった?」 「ま、まあ大丈夫だぜ!男だからな!」ヒリヒリ 「そうか……ほんまにごめんな」ナデナデ 「だーっ!大丈夫だっつってんだろ!ところでお前、何してるんだよ、こんなちっちゃい公園で」 「へ、見てわからんか?どっからどうみてもサッカーの特訓中やろ」 「サッカー?でもお前、あんまし上手くなさそうじゃん」 「そ、その通りやけど、これでも結構頑張ってるんやで!」 「自分で『頑張ってる』なんて言うやつの努力は当てになんねえんだよ」 「な!」 「お前、上手くなりたいんだろ?なら、俺が手伝ってやろうか?」 「え、ほんまに?ええの?」 「おうよ!俺はサッカー上手いんだぜ、長野のペレとは俺のことなんだぜ!」 「そ、それは頼もしいな」アハハ 「あー!お前信じてないだろ!」 「まあいいや、お見せしよう!王者の蹴り筋を!」 「夕方かー、そろそろ集合時間だなー」 「集合時間?」 「おう!大阪・京都2泊3日の修学旅行中だぜ!」 「え……そ、それじゃあ、もう遊べないん?」 「そうなるけど、うーん……」 「まあ、またいつか会えるだろ!」 「ところでお前、名前は?」 「愛宕絹恵や、君は?」 「そうか、キヌエか。俺は須賀京太郎っていうんだ」 「あ、もう行くわ、じゃあな、キヌエ」 「ちょっ、ちょっと待って!」 「ん、どうした?」 「ペンと紙、貸してくれるか?」 「別にいいけど……ほらよっと」 「ありがと…」カキカキ 「よし!」 「こ、これウチの電話番号やから!家に帰ったら電話してな!」 「ふーん……おう、ソッコーでかけてやるぜ!それじゃあもう本当に行くな!」 「今日はおおきに。じゃあね、京太郎!」 「じゃあな、キヌエ!」 京太郎「今日のノルマ終わりーっと」ノビーッ 京太郎「もう寝るか」 ヴッーヴッー 京太郎「電話か、誰からだろう」 京太郎「はい、須賀ですが」 雅枝『須賀、明日暇か?』 京太郎「ああ、愛宕監督でしたか」 京太郎「まあ土曜日ですし、暇ですけど」 雅枝『じゃあ明日石戸の家に来い、じゃあな』ガチャ 京太郎「どういうことですか?って」 京太郎「もう切れてる……」 京太郎「とりあえず、行ってみるか」 京太郎「さあ寝よ寝よ」 ――――石戸宅 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「邪魔するなら帰ってや~」 京太郎「じゃあそうさせていただきますね」 雅枝「須賀来よったか、こっちだ」 京太郎「はーい」 雅枝「……なあ須賀、お前今好きな女の子とかおるか?」 京太郎「いませんけど……なぜ?」 雅枝「そうか、ならよろしく」 京太郎「よろしくって、大体今日は何を」 雅枝「お前に会わせたい子がおるんや」 雅枝「いわゆる、お見合いってやつやな」 京太郎「お見合い?誰とですか?」 雅枝「ウチの下の娘とや、さ、着いたで」 ガララ 京太郎「娘さんって、あそこに座ってる人ですか?」 雅枝「せや、絹恵いうんや、ほら入った入った!」ゲシッ 京太郎「うわわっ」 雅枝「ほなごゆっくりー」 京太郎「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!」 ガララ ピシャ 京太郎「嘘だろ……」 ――――隣室 憩「は?」 照「ひ?」 咏「ふ?」 憩照咏エイ(((((何この展開))))) 憩「郁乃ちゃんから面白いから来てみいや~って言われて来てみたけど……」 照「なんで、京がお見合いをしているんだ……」 エイスリン「イクノ、ナニミテルノ?」 郁乃「これはな~あの部屋に置いておいた隠しカメラの映像なんやで~」 良子「私がやりました!」ビシッ 咏「お~流石は元傭兵だねぃ」 良子「ノーウェイ、傭兵は関係ないだろう」 京太郎「痛た、あ、すみません」 絹恵「な……」 絹恵(この子……似とる……あの子に) 絹恵「それで、えーっと君の…名前は?」 京太郎「あ、俺、須賀京太郎っていいます」 絹恵「ふーん、須賀京太郎くんかーなるほどなるほ……は!?」 京太郎「え!?」ビクッ 絹恵(ほ、ホンマにマジモンの京太郎なんかいな……) 京太郎「えーと、絹恵さんでしたっけ?」 京太郎「初めまして、今日はよろしくお願いします」 絹恵「え……」 絹恵(どうして…覚えて、ないん?) 京太郎「?」 京太郎「さっきからどうかしましたか?」 絹恵「え、な、何が?」 京太郎「急に驚いたり、なんかポカーンとしていたり」 京太郎「やっぱり絹恵さんも愛宕監督に無理矢理連れて来られたんですか?」 絹恵(京太郎……どうしよ、話してみようかな、でもあっちは憶えとらんみたいやし……) 絹恵(なら私も知らんふりしよか) 絹恵「あー、いや何でもないで、まあ確かに無理矢理やったな」 絹恵「あんなお母さんでごめんな、迷惑やろ?」 京太郎「そんなことはないですね、周りにもっと面倒くさい人がいるんで」 京太郎「それに、そのおかげでこうして絹恵さんみたいな綺麗な方と出会えたわけですし」 絹恵「き、綺麗て……」 照「面倒くさい人って誰なんだろうね」 憩「え……じゃあみんなで一斉に指差してみよか」 照「うん、そうしよう」 「「「「「せーの!」」」」」ビシッ 照「え、私!?」 郁乃「なんで私まで指さされとるん~?」 絹恵「ま、まあこうしてお互い連れて来られたんだし、気楽にいこうや」 京太郎「はい、そうですね」 京太郎「じゃあこれはお見合いごっこってことにしましょうか」 絹恵「せやね」 良子「なんだ、ごっこ遊びか……はぁ」 郁乃「ねえねえ、なんで私が面倒くさいん~?」 照「ねえねえどうして?」 憩「うるさいわ、話が聞こえへんやろ」 絹恵「最初は質問タイムやな」 京太郎「そうですね、まずはオーソドックスな質問からしましょうか」 京太郎「絹恵さんのご趣味は?」 絹恵「麻雀とサッカーやな、サッカーは中学までやっとったんやけど姫松に入ってからは麻雀一筋や」 京太郎「なぜ麻雀を?」 絹恵「お母さんとお姉ちゃんが麻雀やっててな、それに憧れて始めたんや」 絹恵「須賀くんの趣味は……麻雀やな」 京太郎「え、どうしてわかったんですか?」 絹恵「そりゃあお母さんの知り合いには麻雀やっとる人しかおらんからな」 京太郎「それもそうですね」 エイスリン「イイフンイキダネ!」 咏「どうしてあんな大きくなるんかなー、わっかんねー全てがわっかんねー」 郁乃「憩ちゃ~ん、この紐解いてや~」 照「早くするんだ!」 憩「ホンマに黙っとれ!」ガムテープビシッ 照「~~」モゴモゴ 郁乃「~」モゴモゴ 憩「ふぅ……これで大丈夫やな」 郁乃(憩ちゃん憩ちゃん) 憩「え?」 郁乃(早く助けてや~) 憩「直接脳内にっ!?」 ――――そんな良い雰囲気のまま、時間は過ぎていきました 京太郎「夕方かー、そろそろ夕食作らなきゃなー」 絹恵「須賀くん、自炊しとるん?」 京太郎「はい、ご馳走しましょうか?」 絹恵「ええ案やけど……ええわ」 絹恵「そないなことお母さんの思う壺やからな」 京太郎「そうですね、じゃあまた今度にしましょうか」 絹恵「な、なあ須賀くん」 京太郎「なんですか?」 絹恵「また……また、会えるよね?」 京太郎「勿論じゃないですか、俺たち友達なんですから」 絹恵「友達……か」 絹恵「じゃあ、携帯出してくれるか?」 京太郎「別にいいですけど……はい」 絹恵「ありがと…」ポチポチ ピローン! 絹恵「よし!」 絹恵「こ、これウチの連絡先登録しといたから、メールしてくれな」 京太郎「はい!ソッコーでしますよ!何百通も送ってあげますよ、迷惑だなぁ……って思っても遅いですからね!」 絹恵「ふふっ、おおきに」 京太郎「それじゃあ、今日はお疲れ様でした」 絹恵「お疲れ様、須賀くん」 雅枝「なあ、どうやった?」 絹恵「お母さん……わかってやったやろ」 雅枝「さ、さーなんのことかわからんなー」 絹恵「はぁ……でも、ありがとな、お母さん」 雅枝「いやぁ~オカン愛しとる!なんて照れるなぁ~」 絹恵「言っとらんよ!それと前見て!前!」 雅枝「う、うわ!赤信号やった!」 絹恵「危なっかしいなぁ……」 雅枝「すまんすまん、てへっ☆」 絹恵(結局言えなかったな、あの日のこと) 絹恵(京太郎……今は須賀くんか……) 絹恵(やっぱりまだ……好きみたいや) あの後、俺は度々絹恵さんと連絡を取り合い、一緒に出掛けたりもしていた 目的は主に絹恵さんのお姉さんへのプレゼントや監督へのプレゼントを買いに行く、というものだったが…… そんなこんなで、絹恵さんとのお見合いから1ヶ月後 京太郎「実家だなぁ」 京母「何ぼーっとしてるのよ」 京太郎「実家に帰ってのんびりしてて悪いか?」 京母「悪いよ、何より邪魔。自分の部屋の掃除でもしてきなさい」 京太郎「えぇ……」 京太郎「まあ……こんなものか」 京母「お、綺麗になってんじゃん」 京太郎「だろ!流石だろ!」 京母「ああ、流石は私の子どもだな」 京母「昼飯はどうする?外でモモちゃんとか咲ちゃんとかと食べるか?」 京太郎「そうだな、そうするよ」 京母「少し用事で出かけるから、はい、お小遣い」 京太郎「ん、ありがと」 京母「じゃな~」 京太郎「行ってらっしゃい」 バタム 京太郎「んーっ」 京太郎「次は本棚を片づけるかな」ガサゴソ 京太郎「うわっ、卒業アルバムだ、懐かしいなあ」ペラペラ 京太郎「そういえば、卒業アルバムの後ろの方にある空白のページってなんであるんだろうな……」 京太郎「ん?」 京太郎「アルバムとアルバムの間に何か挟まってるな……」 京太郎「よし、取れたぞ」 京太郎「これは……電話番号か?」 京太郎「誰のだろう?」 京太郎「一応持って帰ってきたけど、うーん」 京太郎「電話してみるっていうのもアリだけどな……」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「っお、絹恵さんからメールだ」 絹恵『急にすまないんやけど、明日買い物に付き合ってくれへん?』 京太郎「明日は……予定も無いしいいか」 京太郎『はい、じゃあいつもの駅に9時集合、でいいですか?』 絹恵『うん、OKやで』 絹恵『また明日な!』 パタム 絹恵(絶対絶対ぜーーったい!) 絹恵(明日こそは告白するんや!) 絹恵(……) 絹恵(でもやっぱり次の次……いや、ダメや!……でもなぁ……) 京太郎「さてと、そうと決まれば早く寝ますか」 京太郎「電話番号……かぁ」 布団にくるまりながら、例の電話番号のことを考えてみる 考えても考えても、何も浮かんでこない 頭がモヤモヤする……何か大事なものを失ったような、そんな感覚もあった 次第に俺は眠りについていた、そして…… 夢を見た 「なんだよ、みんな『グリコ見に行くー!』とか言いやがって」 「おかげでひとりぼっちじゃねえか」 「咲とモモの班に入っておけばよかったな」 「ん?公園?」 パシーン ポカッ 「いってー、なんでボールが飛んで来るんだよぉ」 (ボール硬ぇよ……) 「す、すみません!大丈夫やった?」 (女、女子か……よし) 「ま、まあ大丈夫だぜ!男だからな!」ヒリヒリ 「そうか……ほんまにごめんな」ナデナデ (ああ、気持ちいいなぁ……じゃなくて!) 「だーっ!大丈夫だっつってんだろ!ところでお前、何してるんだよ、こんなちっちゃい公園で」 「へ、見てわからんか?どっからどうみてもサッカーの特訓中やろ」 「サッカー?でもお前、あんまし上手くなさそうじゃん」 「そ、その通りやけど、これでも結構頑張ってるんやで!」 「自分で『頑張ってる』なんて言うやつの努力は当てになんねえんだよ」 (お、結構かっこよくね?) 「な!」 「お前、上手くなりたいんだろ?なら、俺が手伝ってやろうか?」 「え、ほんまに?ええの?」 「おうよ!俺はサッカー上手いんだぜ、長野のペレとは俺のことなんだぜ!」 (呼ばれたことないけどな……) 「そ、それは頼もしいな」アハハ 「あー!お前信じてないだろ!」 「まあいいや、お見せしよう!王者の蹴り筋を!」 俺たちは遊び続けた 彼女のおもちはなかなかのなかなかで、ボールを取るときに揺れて……良い 彼女と遊ぶのは、これまでにないほどに楽しくて 彼女がボールを上手く取れたり、蹴れたりしたときに見せた笑顔に、俺は次第に惹かれていった できることならば、ずっと彼女とこうして遊んでいたいと思うようになっていた しかし、時は止まることを知らなかった 「夕方かー、そろそろ集合時間だなー」 「集合時間?」 「おう!大阪・京都2泊3日の修学旅行中だぜ!」 「え……そ、それじゃあ、もう遊べないん?」 「そうなるけど、うーん……」 「まあ、またいつか会えるだろ!」 「ところでお前、名前は?」 「■■■■や、君は?」 「そうか、■■■か。俺は須賀京太郎っていうんだ」 「あ、もう行くわ、じゃあな、■■■」 「ちょっ、ちょっと待って!」 「ん、どうした?」 「ペンと紙、貸してくれるか?」 「別にいいけど……ほらよっと」 「ありがと…」カキカキ 「よし!」 「こ、これウチの電話番号やから!家に帰ったら電話してな!」 「ふーん……おう、ソッコーでかけてやるぜ!それじゃあもう本当に行くな!」 「今日はおおきに。じゃあね、京太郎!」 「じゃあな、■■■!」 好きだ!とは、言えなかった そう言うとなんだか俺が軽い男みたいに思えるし…… 彼女とまた会うその日まで、その言葉は取っておくことにした 絹恵「まっ、待った?」 京太郎「いえ、今来たばかりですよ」 絹恵「いっつもごめんなぁ、お姉ちゃんを起こすのに手間取って」 京太郎「構わないですよ、さあ行きましょう」 郁乃「京太郎くんのデートを尾行し隊~~!」 照「おー」 憩「ウチ、何してるんやろ……」 良子「毎週女の子と出掛けて……なんとも羨ましい……」 京太郎「それで、今日は何を買いに行くんですか?」 絹恵「同学年の子の誕生日が近いからそのプレゼントを買いに来たんや」 京太郎「ふんふむ、それじゃあまずはあそこの店にします?」 絹恵「アクセサリーショップか、ええな、ほな行こか」ギュッ 絹恵「あれ?」 京太郎「今日結構人多いですし、はぐれたら困るので……嫌だったら離しますけど」 絹恵「うっ……うぅ……///」 京太郎「どうします?」 絹恵「はい、そのままで……」 京太郎「さ、行きましょうか」 憩「う、ウチなんて手を繋いでもらったことなんて無いのに……」 照「あんのメガネ女……捻り潰してミンチにしてやろうか」 郁乃「わ、わわっ、だ、大胆やな~」 良子「私が最後に友だちと出掛けたのって…………」 絹恵「これピッタリやな、これにしよか」 京太郎「あれ、もう決定なんですか?」 絹恵「うん、あの子こういうの好きやから」 京太郎「あ、このネックレス絹恵さんに似合いませんか?」 絹恵「こ、これか?」 京太郎「はい、かけてあげますね」 京太郎「こんな感じ……でしょうか」 絹恵(か、顔が近いって!///) 京太郎「お、付けられましたね、どうですか?」 絹恵「う、うん……いいと思うで」 京太郎「じゃあこれ、俺から絹恵さんのプレゼントです」 絹恵「プ、プレゼントなんてそんなん悪いよ」 京太郎「いつも俺を遊びに連れて行ってくれてるお礼ですよ」 絹恵「で、でも!」 京太郎「あ、すみませーん」 照「あのたこ焼きおいしそう……」 憩「ちょっと待てぃ!」 郁乃「あのクレープもおいしそうやな~」 憩「ばらけんといて!ほら、戒能プロも手伝って!」 良子「友だち……いないな……あれ、そもそも友だちって何?どうしたら友だちなんだ?あれ?」 憩「もういややこのメンバー……」 京太郎「もう夕方ですね」 絹恵「せや!須賀くんウチでご飯食べていかへん?」 京太郎「いいんですか?」 絹恵「その代わり、買い出しにも付き合ってなー」 京太郎「了解です」 憩「あの子たちどこ行きよった……」ゼェゼェハァハァ 絹恵「今日はハンバーグやなー」 京太郎「夕食はいつも絹恵さんが作ってるんですか?」 絹恵「せやで、お母さんは帰ってくるの遅いし、お姉ちゃんは家事が全くできへんからな」 京太郎「そうなんですか……あれ」 京太郎「この、公園は……」 絹恵「どうしたん?」 京太郎「あ、すみません、少し待ってください……」 絹恵「うん」 絹恵(ここって確か……) 京太郎(ああ) 京太郎(そうか、そういうことだったのか) 京太郎(昨日の夢は、昔の思い出) 京太郎(俺は昔、ここで) 京太郎(絹恵さんと出会ったのか) 京太郎「はぁ……」 絹恵(ようやく、気付いてくれたみたいやな) 絹恵「な、須賀くん、話したいことがあるんやけど」 京太郎「俺も、です」 絹恵「じゃ、あのベンチに座って話そか」 絹恵「先、須賀くんからええで」 京太郎「はい、では……」 京太郎「…………えっと」 京太郎「昨日、夢を見たんです」 京太郎「この公園で女の子と遊ぶっていう、昔の楽しい思い出の夢をみました」 京太郎「俺はその女の子に電話番号をもらって、修学旅行から半年、俺はその子と電話をしました」 京太郎「でも、いつの間にか電話をすることは無くなって、あの女の子のこともいつからか忘れていてしまった」 京太郎「けど、俺は今日になってようやく思い出しました」 京太郎「俺の電話を待っていてくれて」 京太郎「俺と話していたのは」 京太郎「俺に電話番号をくれたのは…………」 京太郎「あなただったんですね、キヌエさん」 絹恵「……うん」 絹恵「やっと……やな」 絹恵「その通り、やで」 京太郎「あ……泣いてるんですか?」 絹恵「な、泣いてなんかいないわ!」ヌグッ 絹恵「それで、そっちの話は終わりなんか?」 京太郎「いえ、これが本題です」 京太郎「…………ふぅ」 京太郎「キヌエさん、俺はあなたのことが好きです」 京太郎「"初めて"会った時から」 京太郎「ずっと好きだったんです」 絹恵「……私も」 絹恵「私もそう言お思っとったのにな……」 絹恵「京太郎くん、私は、君が好きや」 絹恵「ずっと好きやった」 絹恵「せやから、これは今まで思い出せへんかった罰や」 京太郎「えっ……」 カン! 【公園の茂みの中】 洋榎「あわわわわわ」 洋榎「みみみみ、見てしもた」 洋榎「絹がちゅ、チューしとるところ!」 洋榎「どど、どうしよ、せや携帯や携帯」 洋榎「誰に電話しよ、恭子?いや、ここは由子や」 洋榎「や、ゆ、ゆーこ……ぬわっ」 洋榎「あっ、ケータイが!」 トンットンッ 洋榎「あかん、そっちは水たま……」 ポチャ 洋榎「」 もいっこ、カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5704.html
2 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/06(日) 01 47 58.31 ID fUJoakLUo [2/6] /_ ̄` ヽ_ ゚ マ /////ヌ ム / ̄ ´ ̄ヽ ゚ヽ`ヽ マ ム ム / ア \ ゚ \ 、 マ //r v≦オ{ ファンにならないというのなら…… // ヽ ハ . _ゝュ/八_j≠‐' ア i ハ ....i l i ィf 」ム__jムハ / ! ! '; ゚ i! | i . Y 三三. ム 射止めるだけだ!! ' ...i iハ ヽ ゚ィz i i i ⌒ヾ 「 マ ム i.. l };> ´ 7マ tji | ! {_リ ハ ム L 」 ; ィハテj ゞ'´! ; j j | マ Vハ ム _ ―rォ | ハ ゞ' j L;!/ / ! ! マ Vハ_ム __ ―=  ̄ ̄ | ハ ` ィ{ l | r≠キ /////ハ―=  ̄ ̄ | ム ゚ ` イ { i |__ ―=  ̄ ヾ=<///`ー― j> ´ ̄ ̄ `ヽ,_, _ ―=7  ̄ ̄_\_ >-、 マ///[ ヽ -ー  ̄ ̄ ヾ{` 〉≦ ̄ ̄ / /ィ ̄ ア7⌒7 ̄ 7{ ヽ マ// イ / _z、__ ヽ_)/ / / / イ/ / 仁ニニ{! ; > __)イ / ヽ { ,ィ T ハ` ´ /=≠ / /| リ / 「≦'==ヘ! |八_ ィ { `ヾ _ イ | ! { | / / ィ/ ム| { ! !r―ニ二{. i/(_ イ ノ ` ヽj j! ! i八 ! /゚ /{ /ニi| ム 、 マニニニ人 |!_( _ ィ {  ̄ ̄ 、 个ミ丶{ / /゚j/ニニム ム≧ュ_ゝ=キ ´ ̄ L≧ュ__ イ / `ヽ j }`ヾj/ ムニ゚ニニ八 了/ i j了 ///| / 7 ゝア ムニニ.゚ニニヽ ! | h! /////{ / / /イ⌒ ムニニニニ゚ニニュ、 人 i 人丶///ハ 【須賀京太郎】 <アイドルランク>(ファン人数) Fランクアイドル(0~1000) <容姿> B(56) <雀力> E(29) <歌唱力> E(23) <演技力> C(42) <特技> タコス作り <担当> 清水谷竜華(プロデューサー) 花田煌(マネージャー) 弘世菫(麻雀コーチ) 瑞原はやり(トレーナー) 竹井久(事務員見習い) 龍門渕透華(スポンサー?) <アイドル経歴> 雑誌特集 パンフレット サイン会 ドラマ主演 |. G | F | E | . D |. C | . B |. A | . S | SS |SSS―――┼―――――――――――――――――――――――――容姿 |lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll雀力 |lllllllllllllllllllllllllllll歌唱力|lllllllllllllllllllllll演技力|llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll <須賀京太郎のファン> 宮永照 宮永咲 蒲原智美 愛宕洋榎 愛宕絹恵 江口セーラ 鹿倉胡桃 染谷まこ 片岡優希 原村和 92 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 21 55 49.14 ID /p+ah+pVo [1/12] 【アクセル1】 京太郎「……」 社長「……」 透華「……」 竜華「……」 煌「……」ニマニマ 久「……」ニマニマ 京太郎「えっと、つまり……?」ワナワナ 竜華「事務所が潰れるっちゅうのは……?」 透華「ええ、全部嘘でしたの」キリッ 社長「君に試練を与えるつもりでね」キリッ 京太郎「……」 竜華「……」 / ̄ ̄ ̄ \ ウッウッ / \ /\ ※透華 / 。 一 ー 。 | . 。゚~(__人__)~゚j \、 ゜ ` ⌒´,;/゜ / ⌒ヽ゚ '"'"´(;゚ 。 / ,_ \ \/\ \ と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;._ 透華「すみませんでしたわぁぁぁぁ!!!」ドゲザッ 社長「すまなぃぃぃぃぃ!!」ドゲザッ 京太郎「ほわぁぁぁぁっ!!!」 竜華「」バタリッ 久「やっとネタばらし出来たわねー」 煌「今更な気もしますけど」クスクス 83(リボン)「ドラマですよ!ドラマ!!」ワッホイ 74(亜)「やるじゃん! 兄ちゃん!」アミキーック 74(真)「ちょっと見直したっしょ→」マミパーンチ 72「まぁ、なんでもいいですけど」パチパチ 85「ドラマくらいで浮かれすぎなの」アフゥ 77「ちょっと! ひのちゃまオレンジジュース!!」バンバン 75「へへっ、やりましたね!!」ヤーリィ 74(もやし)「うっうー! おめでとうございまーす!!」ガルーン 81「お、おめでとうございますぅ」ビクビク 91「あらあら~、凄いわね~」ドタプ~ン 90「まこと、素晴らしきことです」クスッ 83(86)「自分、応援してるぞ!!」ナンクルナイサー 85(メガネ)「はいはい! 自分達の活動に戻った戻った!」パンパン 京太郎「うへへっ」デレデレ 竜華「……」ユラァ 97 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 11 02.97 ID /p+ah+pVo [2/12] 94 竜華「おじさぁぁぁん?」ゴゴゴゴッ 社長「うぉっほん。とにかく、我が事務所のアイドル活動もこれで磐石だな」 京太郎「いやぁ、アイドルいっぱい嬉しいですねー」デレデレ 竜華「……」 社長「だ、大丈夫だよ竜華ちゃん。あくまで彼女達は7○5所属だから!」アセアセ 京太郎「そういえば、なんで7○5のアイドルがうちに?」 社長「それは君ィ! 大人の事情というものだよ!」 京太郎「大人の事情?」 竜華「おじさんがだんだん黒くなっていっとる……」ガビーン 社長「君がこれからドラマや映画に出演する度に、共演者を出す必要があるだろう?」ホラホラ 京太郎「いや、そんなメタ的なこと言われても」 社長「別に実在するアイドルを使ってもいいんだけどね」 京太郎「それじゃあ、ごうり……ムグググ」ジタバタ 社長「それ以上いけない」ガシッ 竜華「そ、それよりも!! 騙すなんて酷いでおじさん!!」アセアセ 社長「いや、それはだね」チラッ 透華(ドゲザ)「……」 京太郎「りゅ、龍門渕さん! 頭を上げてくださいよ!」 透華「いえ、これは自分への戒めですわ」ズーン 京太郎「ちょ、ほんとに……やめてくださいよ!!」グイグイ 透華「は、離し――」グラッ ドシャッ 煌「あっ!! 無理やり立たせようとした京太郎君と龍門渕さんがくんずほぐれつして転倒した!?」 久「しかもあの角度は!?」 竜華「!?」 京太郎「うーん……」 透華「……」 安価↓3 00~29 透華「すぐにどきますわ!」パッ 30~89 透華「きゃっ!?」バッ 90~99 京太郎「エロ不注意だ!!」プニッ ゾロ目 今すぐKISS ME~♪ 104 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 24 16.41 ID /p+ah+pVo [3/12] 京太郎「あれ、どうしてこんなに暗いんだ……」 しかもなんだかいい匂いが…… 京太郎「……?」 透華「きゃっ!?」バッ 京太郎「うぉっ!? まぶしっ!」 な、なんだ!? 急に暗くなったと思ったら、今度はいきなり明るく―― 京太郎「一体何が……?」キョロキョロ 竜華「……」ゴゴゴゴゴッ 煌「……」ニコニコニコ 久「……はぁ」ヤレヤレ 透華「っ……//」カァァッ 京太郎「え? なにこの空気……」 ポルポル「……」チョンチョン 京太郎「ん? なんだよポル」 ポルポル「……」パンッ ブイッ マルッ ジィィイ 京太郎「パン、ツー、まる、見え?」 ポルポル「YEAAAH!!」パシッ 京太郎「あっ、なるほど! さっきは龍門渕さんのスカートの中に!」アハハハ なんだそんなことだったのか 龍門渕さんのスカートの中に…… / ∧ /1 ` /ヾヽ | |ヾ、 //| |ヽ ソ /| |./゛゛Y""|.! | i |.| |.| / |ハ i | / ―-A!-/ ー|-‐ヒー ゙、 |. / _/___! i |__ヽ__ , ヾ / `メ 2 . i`゙、 !´_2 . )'´ \ /ィ ,イ ;ヽ i 、\ // / | i `i r| i 、ヽ i.| ! !ハ /\ rー‐っ ,.イノ .ト、 |,! /\ ヽヽ /` ‐、_ ,..イ´|,/ / 、乂_ ,、___/ ハ `iY //! |ヽ/ / ! `ラ"  ̄`/´ /__) ノノ'´. `ーv‐ ´ i /ー----、 / / // / ./´ ! /米゙、 ! / ヽ( i !i ./ / ヽ / /.|バ、 、 ゙、 / | ヽ、_,ノ ノ r! 〈 // / /| | V \ \ / ノ 、 r、ヽ. 京太郎「……」ダラダラダラダラダラ 竜華「覚悟……できとる?」ドドドドドドッ 京太郎「オーマイゴッド!!」 107 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 32 16.24 ID /p+ah+pVo [4/12] 京太郎「こ、これは事故ですってば! ね? そうでしょ?」アセアセ 竜華「言いたいことはそれだけ?」ニコニコ 透華「わ、私はその……//」モジモジ 久「ギルティ」 煌「可哀想だけど、仕方ないかな?」 京太郎「い、一体俺に何を……?」 竜華「……おじさん」パンパン 社長「まさか……これを使う日が来るとは」フフフ 京太郎「そ、それは!?」 本当にすまないという気持ちで胸がいっぱいなら… どこであれ土下座ができる!たとえそれが… __ /ヽノ\ /(● ●)\ | (_人_) | \__二__/ / V V∧ || ヽ/ || /\\ / / L=ヒニ)==ヒニ)= |∥| | ∥ |∥二二二∥ | \ / / |∬∥ニ∥ ∫ |\三三三∬三\ |\\∬三三三三\∫ \\\三三三∬三\ O \\L炎炎炎炎炎| .\L工工工工工| O」 O」 肉焦がし骨焼く鉄板の上でもっ! 竜華「焼き土下座や」 京太郎「」ガクガクガクガクガク 竜華「もう二度とこんな真似をせぇへん?」 京太郎「」コクコクコクコク 竜華「もう他の女にも変なことせんと誓える?」 京太郎「」コクコクコクコク 竜華「ほな、これはしまっておくで」ニッコリ 社長「はーい」ガラガラガラ 久「流石に冗談よね?」ヒソヒソ 煌「さぁ?」ヒソヒソ 竜華「うちかて我慢してるんや……京太郎君にも絶対に……」ブツブツブツ 社長「最近竜華ちゃんの様子がおかしいんだが」ウーン 109 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 44 56.91 ID /p+ah+pVo [5/12] 【そんなこんなで】 竜華「テレビでキャスティング発表もされたし……今度は制作記者会見や!」 京太郎「記者会見!?」ガビーン 久「恐らくこれが最初の課題ねー」 京太郎「へっ? 記者会見がですか?」 社長「そりゃあ、国民的漫画の実写化の主演が全く無名の新人だからね」 煌「恐らく、かなり注目されている筈ですね」 竜華「しかもこのドラマ、ジャ○ーズの俳優を落としとるから、記者側に圧力かかっとるかも」ウーン 透華「一応こちらからも圧をかけてみますわ」 竜華「でこちゃんとこも手伝ってくれるみたいやしな」 デコチャンイウナー!! 煌「万全じゃないかな?」 社長「うむ。水瀬と龍門渕のタッグだからね」 京太郎「でも、不安ですね」ウーン 久「確かに、演技とはまた違ったものを求められる筈よ」 京太郎「……」 くそっ、こんな時はどうすればいいんだ? 折角ドラマの主演を取れたってのに…… 竜華「心配せんでもええよ、京太郎君」ポンッ 京太郎「え?」 竜華「こんなこともあろうかと、記者会見のプロを呼んでおいたんや」フフフ 京太郎「記者会見のプロ!?」 久「それは一体……?」 竜華「ほな、入ってきて!」パンパンッ ガチャッ ?「……」テクテク 京太郎「あ、あなたは!?」 . . .-‐…‐-. . . ... ´. . . . . . . . . . . . . \ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. . ./. i . . . . ハ /. ./. . ./ i i i i ', i , ′ー―ァ / 从 ト--ミ i | ' ′ //⌒/ } リ } ハ |ト i ,. / |l |l ∨__|{ } / レ' }| } i i やっほー京ちゃん! / 从 八《´んハ. j/ r==ミ / /| . . .| // _ }ト ハ 弋 ソ 厶イ | . . | /^ / }|l ≧ゝ} ′__ /-' i | . . |. ' .i / / } 人 f ノ ./ i | i |. i し' ./ .i} i i >o。.. < i / / / | ノir―-ミ | ∧ 八 r'ス´ / ゝ-、 /} / }/ f入 `ー 〉 /' V_ゝ/.〈 Ⅹ / i`/イ、_ 辷ーく / / / rヘ/__rヘ_/ | ヽ { ̄` 入 i / | / | / . / ハ. Y i 圦 |. `> 1 / |l ∧ _彡 / ハ. // ‘, 」 / / |/ |l/ \ / |. /八_// ‘ { ;′〈 . |ト、/ 〉__ i \/ 《`ーイ V { ‘, |i i/ / | | 〉 ヽ .. L i ..........ゝ. У_彡 .........| | ./ マ . 八 \く L | ′ { `マ . ∧ ヽ} / .j 京太郎「アイエエエ!? テルサン!? テルサンナンデ!?」ガビーン 115 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 22 54 41.99 ID /p+ah+pVo [6/12] 照「なんか失礼な反応」ムッ 竜華「普段はアレやけど、外面だけならプロ顔負けやし」ドヤァァァ 京太郎「いや、ドヤ顔されても」エェェ? 久「素直に瑞原プロでよかったんじゃ?」 竜華「……想像してみる?」 煌「瑞原プロ仕込みの記者会見……」 一同「……」モワンモワン ~~~もしもはやりんの指導を受けていたら~~~ 記者A「今回、初めてのドラマ出演で主演とのことですが?」 京太郎「はい、でも京太郎頑張りまぁーっす☆」キャピッ 記者B「キャスティングに不正があったとの情報もありますが?」 京太郎「酷いですね~、僕は正々堂々勝負しましたよっ♪」ウフフ 記者C「あ、こっちに目線ください!」 京太郎「ウフフ、オッケ~☆」ウィンク ~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「○ーラじゃん!!」 竜華「うん」 久「(いや、瑞原プロにどんなイメージ持ってるのよ)」ガビーン 煌「(でもそんな京太郎君も見てみたい)」ドキドキ 照「……」ニコニコ ~~某所~~ はやり「へっくち!」 良子「風邪ですか?」 はやり「うーん? この感じは……噂話かも☆」エヘヘ 良子「……」フーン 理沙「?」 健夜「……オムライスにしよう」ウン 118 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 03 50.32 ID /p+ah+pVo [7/12] 京太郎「是に腹は代えられないか……」 照「ねぇ京ちゃん? なんでそんなにイヤそうなの?」ガビーン 京太郎「嫌なわけじゃないんですけど、ただ……ね?」 久「いいじゃない。とりあえずやるだけやってみれば」ナデナデ 京太郎「それもそうですね」デレェデレェ 照「……」ムッ 竜華「ほな、特訓開始や」 京太郎「それじゃあ照さんお願いしますね」 照「うん」 煌「どんな感じなんでしょう?」 照「(ここで京ちゃんにカッコいいところを見せたい)」 それに…… 照「(私だって、京ちゃんの役に立てるってこと証明しなきゃ!)」ギュッ コンマ判定↓3 00~39 所詮ポンコツはポンコツよぉぉぉ!! 失敗 記者会見でBAD判定 40~69 ま、多少はね? 普通 何も無し 70~89 やれるじゃないですか照さん! 成功 記者会見GOOD判定 90~99 京太郎「こ、これは!?」 大成功 スキル獲得 記者会見GOOD判定 ゾロ目で覚醒京ちゃん 132 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 15 40.36 ID /p+ah+pVo [8/12] 照「それじゃあ、まずはお手本を見せるね」 京太郎「はい」 照「……」スッ 京太郎「(確かに記者会見の照さんが凄いのは知ってるけど)」ウーン 普段の姿を知ってる俺か見れば、照さんがしっかりしてるようには思えないんだよなぁ 京太郎「(一応何かつかめるかもしれないし――)」 照「……」ニッコリ ___ ... . . . . . . . . . . /. . . \ / ./ . / ヽ . ′ / / ∧ .. | .. | | . / | . | /| | | |V ∧ | | i / ー|―|斗f‐┼ | | |─-l、| _l,ノ|. // i | |八ハ { | .. ./リ |/ }人 l ヽ! 厶イ |. . ∨ |灯j芯ヽ1ソ ィjア苅Υ / | │ .. {い.乂(ソ ′ 乂(ソ/ }ィ | │ .. | ' ' ' , ' ' ' | | 今日は皆さんお集まりくださいましてありがとうございます │ .. |‐ヘ r‐| | │ .. | . 八 ∨ ̄ノ ノ . i | ドラマSOUL CATCHER(Saki)の主人公、神峰役の宮永照です │ .. | . . . . .> .. ___ .. < . . . .| ′ │!│| . . . . . . . .| __ | . . . . . . .| . ./リ 乂人|八 . ィTノ {爻} {ア> .ノイ / < |___ Ⅵ/__/ >. r<丶 ∧__ }へ‐ァ >‐┐ / \ 、 ∧/ニニ}′ // `ヽ | 丶\ | ー‐} // | | \ ー===| r=ァ′=‐'ィ .// | | { ヾ≧=/ .}={=≦ . ./ .′ | ′ 〉 ゞ=/ /}{ .、 . イ==ノ / __,,/斗-〈 / / }{ . . \ { 、 ノ } ゝ /.-====ハ . ′ /. . .}{ . . . . .ヽ Υ¨¨¨¨¨ ヽ / \{/ 斗―∨ . . . ./}{\ . . . .| }=======/ ∨ハ / / . ./.〃 } . . .| ‘ァ…‐‐;、/ 京太郎「!?」ゾク 照「~~~~」ぺらぺらぺらぺら 京太郎「な、なんだこれ……?」 さっきまでとは、まるで別人!? ただ話してるだけなのに……聞き入ってしまう! 照「それにしても、初めてのドラマ出演で主演だなんて運がいいんだか悪いんだか分かりませんよね」アハハ 竜華「……」フフッ 照「失敗したらもう二度と仕事来なくなっちゃいますよ、これ!」ウーン 久「これは……」 照「絶対に成功させろって、監督や事務所の社長にもこってり言われてるし……始まる前から不安の連続です」シクシク 煌「……」パクパク 照「でも、これを成功させたらきっと……今よりも確実に前を進めるんです」キッ 京太郎「……ははっ、謝らないとな」ボソッ 照「だから、必ずこのドラマを成功させて――」 やっぱり照さんは…… 照「私、運がいいってこと、証明してみせますよ?」ニッコリ 凄い人だ 140 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 27 07.37 ID /p+ah+pVo [9/12] 照「……」フゥッ 一同「……」シーン 照「あっ、え、えと?」オロオロ 京太郎「照さん」 照「あぅっ、もしかしてダメ……だった?」ウルウル 京太郎「いいえ、そんなことないですよ」ギュッ 照「あっ」ドキッ 京太郎「ごめんなさい、俺……変な態度ばっかり」ウツムキ 照「そ、そんなのいいよ!」アセアセ 京太郎「でも!」 照「いいの。私だって普段、京ちゃんに迷惑かけてるから(照だけに)」アハハ 京太郎「それはまぁ、確かに」 照「え?」 京太郎「え?」 竜華「シリアスになりきれんなぁ」コソコソ 煌「それが二人らしくていいんですよ」クスクス 久「というかなんで私達、急にロッカーに隠れてるの?」 菫「照……立派になったな」ウルウル 久「(しかもなんか先客がいたし)」ガビーン 京太郎「……俺に記者会見のコツ、教えてくれますか?」 照「……うん」コクリ 京太郎「照さんがいてくれて、本当に助かりました」 照「うん……」ジワァァ 京太郎「俺の傍にいてくれて、ありがとうございます」ペコリ 照「……うん!!」ポロポロポロッ 京太郎「これからも、傍にいてくださいね」ニッコリ :_,. -─……─- : . ´........................................................\: :/.......................|........ト、..............................ヽ: : /....................| |...i|........| \...........|....|............:/.........../ .....|.._|_八......| \__....|............i : ̄ ̄ ̄|...|....| [ \| \|....|............|: :|...|....|┬─┬ ┬─┬ |............| |...ト..| 乂 ノ 乂 ノっ|............|: :i|...|....| |............|: ||...|..人 , _ 人.......l..| 八Λ.....> _ . <......../|/ \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒ ‐-ミ ;/ ̄ | \ ∧ / / / \; / | \ ∨_/ / ハ :/ \ Χフ / /  ̄/ Τ  ̄ ',; ;\ | 〈 ∧ 〉 | / 照「うわぁぁぁん!! 京ちゃあああん!!」ビエェェェン 京太郎は記者会見を克服した!! 146 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 35 55.14 ID /p+ah+pVo [10/12] 【一方その頃 長野】 -=ニ二ニ ニ二二二二二二二 二二二二 二二 二二ニ ニ二二二 ニ二二二 ニ二 ニ二二ニ ニ二二  ̄ ____  ̄ニ二二ニ ニニ 二二 ニ二ニ ニ二二二二二ニ 二二ニ ニニ 二二 ニ二 ┐  ̄ニ二二二二ニ= ニ二 二ニ 二二 / /  ̄ニ二二二ニ ニ ニ ニ二二 / / /...-―≠ニア{  ̄ニ二ニ ニ二ニ ニ二 /{ / -=<.. 二ニ 二ニ ニニニ ニ ニ二 二{ ∨ -=く \二ニ ニ二 二二二二 二ニニ 二二〉 / \⌒ ニ ニ二二ニ 二ニニ= 二/ / \ \二ニ ニ 二二ニ ニニ= / / / .⌒丶ニ __二二二二ニ ニ= ⌒i | | | | | | | | |乂__ / . |二二ニニ =ニ ニ二| | | l | | l l | | l | l | l l | ̄/ |二二ニニ ニ二. 二| | | l | l l l | l\从 l | l l l/ /二二ニ 二二二ニニ 二|从 | 从八从乂{´廴}乂 从劜 ./二二二二二ニ 二ニ=- ニニ. 二二)イ 圦 , ∧/---- __ _/二二二二二ニ 二二ニ= 二ニ= =ニ二 ニ= 二}//> . - . イ /´ ̄∨ ̄ ̄\二ニニ 二二ニニ=ニ二二ニ 二二二 ___∠{ | ̄ _」 ./ l| | |__ 二二二ニ ニニニ ニニニ // ∧ .ー―. /} ___ } リ リ =ニ二二二ニニ 二ニ= =ニニニ ノノ \{ {\ . . /ニ/ l/ ̄\__彡'-- 、 \ニニニ==ニ二二ニ 二二 { {  ̄ハニ、 _ _, .//ニニ/ |ニニニニニニニニニニニ二\ \ニニニ二ニ ニ二 二=/\ ___/二|`ー ‐┼┼≦___} -=ニ三三三三ニ=- \ \二ニニ 二二ニ/ / ̄ ̄ 二八 ,{三三三三三三三≫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` \ニニ 二 ´ /二ニ =ニ二二} \三ニ=- ̄{ ̄ ̄ =ニ二二ニ== \ニニ / / 二ニ ニニニニ| \三三三ニ=- __ -=ニ二二二ニ二/ /二ニ= =二 二二ニ _| /≧=====┬=ニ三三三ニ=- ニニニニニニニ. / =ニニ二二 二二二ニニ/ {廴___/´ / ̄ ‘, ___ .... . -――-/ /ニニニ二二二二____. . | \ ___/ --- ‘, / ./ } _ _ _/ ,/ニニニ / ̄ ̄/ / 人  ̄ ̄ / | \  ̄ / / / 咲「お姉ちゃん……また抜けがけして」ゴゴゴゴゴッ 須賀ママ「あれ、咲ちゃん? どうかしたの?」ヒョイッ 咲「っ!!」ビクッ ,..-‐ .' .´ ̄ .` .ー.、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . . . . 、..... .、 、 . .、 .. .\ / . . ... ; . . i i i ......i ...i......i... \ i . . i i.. ;i_; !-、ハ i }-トi、 i i ... ヽ な、なんでもないです! | ... i |/ハ |!|;ノ | | |、ハ|`i i .. . ゙、 |. | |/;xf'‐-、 |;ノiノf==、イi ハ i . .゙、 | i | i(! b. .. i ............0 . })| i ヾiヽiー-ヽ. | ! fヽ i ゙、 `ー' 、`ー' ,!ノ | ヾ!、 ヽ ヽ!ヾ "" "" i ,、 | ヽ、 ` ー 、 ! ̄ヽフ /,ノ \i ,、 ヽiヽi、` , 、 ` ̄´ / /./ /フ r、 ヽ| ` ーイー-――ァー,-、 _ /./// ,.-,. ヾヽ. | i _,....-‐ . '〔' _/ . . . . . // ヾi |i ノ ´ ∠- '/ ,...__ヽ丶 | .! ,イ、、 . . . . . . .ト._´/ . . . . // r-、| | ´ 、 ∠.._ `ー-、`ヽ` Vヽ.,、 、\ . . . . i / . . ,;. ."イ | / ゙、 ヽ ヽ ,ィ―ー‐' ⊂二 ー' ,イ ー`ー-ヽ./-‐"-‐'ノ== レ' ヽ√i ,ノ ヽ / / .V `ー-┬'`i'ー―'´ ヽヘ ;ヘ,メ、 /〉 須賀ママ「あらそう? 京太郎がいなくなったから、咲ちゃんが毎日遊びに来てくれて嬉しいわ~」フフ 咲「冗談でも嬉しいです」ニッコリ 須賀ママ「本当よ? あー、咲ちゃんが京太郎のお嫁に来てくれればいいのにね~? ね、カピー」ヨシヨシ カピ「きゅい!」モフモフ 咲「そ、そそそっそんなここ、ここここっこ↑こ↓ことは!!」アセアセ 須賀ママ「うふふふ」ニコニコ カピ「きゅぃぃい」スリスリ 咲「くすぐったいよぉ」アハハハ 姉に文句を言いつつも、外堀から攻める咲ちゃんなのでした 150 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 42 12.27 ID /p+ah+pVo [11/12] 【一方その頃 のどっち】 和「え? 初仕事ですか?」キョトン 社長「うむ。君の声のデモテープを送ったら、先方が是非にと」 和「それは嬉しいですけど、一体なんの仕事ですか?」 社長「声の仕事だよ。朝の子供向けアニメだ」 和「それはソフトでいいですね。何てタイトルですか?」 社長「……昨日のナンジャだ」 和「へー。それで私は何役なんでしょうか?」 社長「ナンジャだ」 ヽ./ , ヽ ヽ冫 | / / /」 /} }゙`「丁ヽハ ! ! ! }-ィ |_,'_,,|-‐''/ / / .} /.| | | /. } | | . リ !.|. ト.、 ,. ──‐、 ト、 ィ゙ | |\/ //. / / ! !/!/ !从 /| .| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ', |人小|ヽ !.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } } l ヾ |/{ ⊂. ′ ´ ! ィ./ ト,ムノ ! , ,' ' γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | } | //', { ` 、 レ′ !. { !..',\ ノ ! U | `ー´\ ,. , / ! ! ! ! |. ` 、 ./| . ! ! ! ! ◯ | }` .. __ , イ | | | | | | } ィ‐┤. ├ .、| | | | | { 和「え? ナンジャはタイトルですよね?」 社長「ナンジャは人名なんだよ」 和「あ、そういうことですか」ナルホド 社長「……」 和「……」 社長「主人公の……ナンジャだ」キリッ ,∠、 / ヽ / | / \へ / ̄¨ヽイ | / / / /|| ! ! | ! .| ! 〈〈 / { ' ,' ' | | l l l l ,ィ ! l ,! ∨ ノ¨ト==イ ! l斗十ナナノ. | / l. /十ト、l i〉 ¨フ´/ ! ! 、トト、!ィチ^ 丁 }/ }' !ノ ! l リ. / 〃 | |ミソ 〈 l{ | rf示、 ノ ノ/ / レイ ト、_| l ヽ 弋 zソ ! }l }イノイヽ |. | . | , 辷リ ! . . . ト、 \ |. | . ト、 | | ⌒ / | . . lミ、Y ‐ - ノ . .|. /, | . . l ! ヽ イ| ! .| // | ハ | ` . _ x< | ! | . !. // . /! ∧. ! | | .| ! . .、| // . /∧ . ∧`ヽ. l ヽl、 | l ト. // . /厶 ヘ. ∧ \ `ヽ. ヽl l | ヽ// , < \ \ \ ∨ `| . . .| \ 和「」 161 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/09(水) 23 56 24.08 ID /p+ah+pVo [12/12] <そして記者会見当日> 京太郎「……緊張するな」ドキドキ メイクさん「はい、出来上がりましたよー」 京太郎「あ、ありがとうございます」 メイクさん「まだ新人なんだよね? いきなり主人公なんて大変だねー」 京太郎「は、はい!」 メイクさん「でも君、素材がいいからきっと伸びるよ。頑張ってね」ニコニコ 京太郎「頑張ります!」 竜華「京太郎君に専属メイクさんつけて上げたいけど……」 煌「誰かスカウトするのも手ですよプロデューサー」フフ 竜華「誰かメイクが得意そうな人……」ウーン 透華「そろそろ時間ですわよ」 京太郎「あ、はいっ!」 スタスタ 咏「おー、緊張してるねぃ」 京太郎「三尋木プロ!!」 咏「ま、気楽に行きなって」ポンポン 京太郎「ありがとうございます」 あれ? そういえば三尋木プロって何役なんだろう? 自分のことばっかりで全然考えてなかった 京太郎「あの、三尋木プロ?」 咏「ん~?」 京太郎「三尋木プロって何役なんですか?」 咏「……」 京太郎「三尋木プロ?」 咏「……モココ」ボソッ 京太郎「え?」 咏「モココだっての」カァッ 京太郎「え? モココって、あの時坂の幼馴染の?」 咏「うん」 京太郎「でもたしかモココって中三じゃ……」 咏「っ!!」ゲシゲシッ 京太郎「あだっ!? あだだだっ!?」 咏「調子に乗るなっ!」ゲシゲシ 京太郎「こ、これでも俺主人公なんすよ!? 神音なんすから!?」 咏「ふんっ」プイッ 京太郎「……」トホホ 186 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 00 51 14.84 ID 1QJVR6T8o [3/10] 【記者会見会場】 司会者「お待たせしました。それではSOULCATCHER(Saki)の制作記者会見を始めます」 記者陣「……」ズラァァァ 京太郎「凄い数だ……」ゴクリ 監督「ほら、行くよ」 テクテクテク 京太郎「」ドキドキドキドキ 咏「ほら、早く座れっての」ペチッ 京太郎「はい」スッ 監督「緊張しすぎないようにね」ボソッ 司会者「それでは左から順に紹介していきたいと思います」 京太郎「(俺は真ん中くらいか……)」ドキドキ 監督「今回監督を務めさせていただきますたど――」ウンタラカンタラ 次か…… 司会「そして、次が今回のドラマの主役! 神音翔太役の! 須賀京太郎君です!」 京太郎「!!」ガタッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャバシャ !? なんて量のフラッシュ……!? これが……記者会見の凄み!! 京太郎「……」グッ でも、負けられねぇ! 手伝ってくれた照さんの為にも……! なにより、俺自身の為に!! 京太郎「俺は!!」バンッ 記者陣「……」ピタッ 選択安価↓3 1 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」 2 京太郎「アクセル1所属、須賀京太郎です!!」 3 京太郎「神音翔太役、須賀京太郎です」 201 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 02 19.61 ID 1QJVR6T8o [4/10] 京太郎「俺は……まだ、無名で……実績の無い男です」 あれ、俺何言ってんだ? 記者陣「……?」ザワザワ 監督「須賀君?」 先生「……」 咏「(バカ……)」ハァ 京太郎「正直、こんなに凄いドラマに出られるだけでも幸運なのに……なんの因果か、主役に抜擢してもらって」 あれだけ練習したのに―― あんなに頑張ったのに―― 記者陣「……」 京太郎「オーディションにだって、きっと俺なんかより上手く演じられる人……たくさんいました」 自分でも、何言ってるか分からなくなってきた あまとう(暴君)「……」イライラ でも、だったら―― 竜華「京太郎君……」 透華「……」 煌「いいんですよ、あれで」フフッ 竜華「え?」 煌「自分を信じて、前に進みなさい」グッ 京太郎「でも、俺が選ばれたんです」 せめて、俺の想いのありったけを―― 記者陣「!?」 あまとう「……」 京太郎「俺が選ばれてしまったんです」キッ 咏「……」 京太郎「だから、俺が神音なんです。俺が主役……」 記者陣「……」ザワザワッ ガヤガヤッ 202 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 06 35.64 ID 1QJVR6T8o [5/10] 記者陣「……」ザワザワッ ガヤガヤッ 京太郎「きっと集まってくださった記者の皆さん、原作ファンの方の大半が役者不足だと思っている筈です」 記者陣「……」 京太郎「でも、絶対に後悔はさせません!!」バンッ 監督「……ん」 共演者「!?」 京太郎「アクセル1所属、須賀京太郎!」 / , / / / / | | . . . / / / ' | | | | i| | . イ ' /| /| l | | | | l| | |// / | | { ' . | | } | l| | { ' 〃 | | | | ト, /| /| /| ' ∧|/ / .' , ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ / .イ `\{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 / . / }' ' ,イ / | { 从 | イ { しメ∧ l Ⅵ イ { し刈 `ヽ' ' }/' / /イ Ⅵ . Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ // | 从 | \ ∨/ , / _∨∧ . ` \ , _ノ> 、_ , <//////{/{{`∧ 、 / }}//////> 、´//////////// l| ,∧ _ ∧ ||///////////>/////////////从 { 、 _ ィ -vノ ' } /'//////////////////////////{/∧ l\ ー=≦__ , ´ /' / イ∧//////////////////////////|//∧ . \ / / /'////}///////////// 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」バーン バシャバシャバシャバシャバシャッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャ 京太郎「……」 咏「……気持ちは伝わったけど、もう少し頭冷やさないとねぃ」ペチコン 京太郎「あっ」 咏「でも」ポリポリ ナデナデ 咏「そういうのは嫌いじゃないねー、しらんけど」 記者陣「!!」バシャバシャバシャ 竜華「上手いフォローや……!」 透華「た、助かりましたわ……」ホッ 煌「……」ヘナヘナ 210 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 16 31.01 ID 1QJVR6T8o [6/10] ~~なんやかんやで~~ 司会者「えー、それでは関係者の自己紹介も終了しましたので、監督からドラマの説明をお願いします」 監督「まずうちさぁ……」ペラペラ 京太郎「……」ドキドキ あまとう「……」ジィーッ 咏「(自己紹介は躱せたけど、次の質疑応答が勝負だねぃ)」ウーン 監督「いいよ! こいよ!! 胸にかけて胸に!!」アァッー! バシャバシャバシャバシャバシャ 監督「クゥーン」 記者陣「……」ドッ アハハハハッ ハッハッハッハッハッハ 竜華「会場は大分盛り上がっとる」 透華「ここからが正念場ですわね」 司会者「それでは次に取材陣からの質疑応答といたしますが、ご質問のある方はいらっしゃいますか?」 記者A「では」スッ 司会者「どうぞ」 記者A「えー、神音役のトップアイドル須賀京太郎さん、でしたっけ?」 ドッ ワハハハハッ 京太郎「はい!」ニッ 記者A「さすがトップアイドルは返事が違いますねぇ」ニヤニヤ ワイワイ ガヤガヤ ハハハハハハ 竜華「……」ギリギリギリギリ 透華「……我慢ですわ、我慢」グギギギギ 煌「ええ、ゴルゴさん。お久しぶりです」 記者A「では、質問なんですがねー」 京太郎「……」 質問自由安価↓3 ただし内容とかけ離れていると判断した場合は安価↓ 222 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 29 53.48 ID 1QJVR6T8o [7/10] 215 キャラ名は全員わざと変えてるよ モコ→モココ 刻坂→時坂 神峰→神音 216 これを出してくれる人を期待してた、ありがとう!! 記者A「では、質問なんですがねー」 京太郎「……」 記者A「この漫画は国民的に人気ですよね?」 京太郎「はい。俺自身、毎週楽しみにしてますから」 記者A「つまり、このドラマは国民の大変が関心を寄せていますね?」 京太郎「そうなると思います」 記者A「しかし、ねぇ」ニヤニヤ 京太郎「……」 記者A「さっきご自身でもおっしゃられていたと思いますが、オーディションにはたくさんの有望株がいたはずです」 京太郎「はい、いました」 記者A「それを踏まえて、貴方は自分が主役に合っていると本当に思っているんですか?」 京太郎「!」 記者A「噂によれば三尋木プロのご指名だとか? まさか……ねぇ?」ニヤニヤ あまとう「……」 ザワザワ ガヤガヤ 監督「!!」 咏「おい、アンタふざけたこと言ってんじゃ……!」ワナワナ 先生「やめろ咏っちゃん」 咏「先生?」 先生「……いいから」 記者A「どうなんですか須賀さん?」 京太郎「俺は……」 選択安価 ↓3 1 京太郎「正直、自信はありません」ウツムキ 2 京太郎「わっかんねー」アッケラカン 3 京太郎「勿論! 適役だと思ってます!」ニッコリ 232 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 01 37 26.54 ID 1QJVR6T8o [8/10] 京太郎「……」 記者A「おやおや、まさかだんまりですか? 早く答え――」 京太郎「わっかんねー」アッケラカン 咏「え?」 一同「!!??」 記者A「なっ?」 京太郎「俺がどう思っていても関係ないんじゃね? しらんけど」 記者陣「……」 京太郎「俺が神音に相応しいかどうかを決めるのは、俺じゃない」 京太郎「いずれドラマを見てくれた人達、その一人一人じゃないんですか?」 記者A「っ!?」 京太郎「勿論、貴方もそのひとりですよ?」クスッ 記者A「!?」 京太郎「ちゃんと放送見てくださいね?」 記者陣「……ぶふっ」プークスクス ダッセー バッカジャネーノ ナカナカヤルジャンアノコ オオモノダワー 記者A「くっ……」カァァァァ 司会者「それでは、次の質問に行きますね」 京太郎「ふぅ」ヤレヤレ 咏「真似してんじゃねーっての!」バチコーン 京太郎「ほんげぇっ!?」 ドッ! ワハハハハ! マンザイヤメロー! モットヤレー! 竜華「」ブクブクブク 透華「一時はどうなるかと」ホッ 煌「一喜一憂しすぎですね」ホッ 会場の風向きがよくなったぞ!! 268 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 31 13.61 ID Lx8m370do [1/3] ~~【前回までのあらすじ】~~ ドラマ主演も決まり、アイドル活動に光明が差したかのように思われた京太郎 だが、そんな彼の前に新たな課題……記者会見が待ち構えていた まさかのてるてるの活躍もあり、入念な準備を持って記者会見に望むことができたように思えたが…… 京太郎「いずれ、トップアイドルになる男です!」バーン バシャバシャバシャバシャバシャッ 記者陣「……」バシャバシャバシャバシャバシャ 感情をコントロールできず、大見得をきってしまった京太郎! 会場の空気は冷え込み、このまま記者会見が失敗してしまうと誰もが思ったその時―― 咏「……気持ちは伝わったけど、もう少し頭冷やさないとねぃ」ペチコン 京太郎を救ったのは三尋木咏こと、咏ちゃん大天使ぺろぺろだった! 京太郎「わっかんねー」 咏の援護もあって、調子を取り戻してきた京太郎 このまま無事に記者会見を乗り切ることは出来るのか!? . / | . i .| . . . i| | . . . . . .|! . |i . | 、 . .゙、 、 ゙、゙、 ; イ/ i ./ | i .| . . . i .| . . .i| | . . . . . . .|! .| i . i 、 . . 、 .、 . . .! . iヽ/ . . .|/ i i | | . | .| . . . i| | . . .| ! | .. |i. | .i i ゙、 . .i.;A-‐ハ .! . . . . . . ..! ___| ! .i | . | . . .i .! . . .|!.i! l | . ! . . . . ..i . .i ゙、! _/ハ ハ/ |ィ;. .,.-‐-、! /. . . . .V/ ナンジャって、なんじゃ!?i |.| . . i i i_ |、!、 . .! i !、i . . . . . .i . .i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |' . . . . . .i . | . . . . ! i i! | .. i i . . i`iー ト-!、丶 . . . . i 、^V i_; ヽ / i . | . | . . . 、 ! i、 . .i . . . .| .i 、 .7メ'f ヾー\ . . . 、`ヾ ;;; ン ′ ノ . . ! .| . . . ヾi 、 .\ . \ .]〈 っ ; i  ̄` _,∠| | . | .|―- ヽ! .i、`゙ー-r≧ ≠ , " " / | ! . | .!//// | .| . . . . . . \! ,, ,, / i! i .i//// | .| . . .i i r== "ヽ / i . i .|//// | | . i . |\ ∨__ノ) / / . i. |//// | | . .| イ | |l`ー-..、  ̄ ̄ / / . |///// |.| . | ∧ i . !i `i ー-‐ ' ,..-‐ / . .i!///// 日朝のアニメ、昨日のナンジャ主演に決まったのどっちの運命もいかに!? 273 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 43 26.99 ID Lx8m370do [2/3] 司会者「それでは、次の質問に行きますね」 京太郎「ふぅ」ヤレヤレ 咏「真似してんじゃねーっての!」バチコーン 京太郎「ほんげぇっ!?」 ドッ! ワハハハハ! マンザイヤメロー! モットヤレー! 竜華「」ブクブクブク 透華「一時はどうなるかと」ホッ 煌「一喜一憂しすぎですね」ホッ 司会者「それでは他にご質問のある方はいらっしゃいますか?」 記者B「では、よろしいですかねぇ」スッ 司会者「どうぞ」 記者B「須賀京太郎君、でしたね?」 京太郎「はい!」ニコッ 記者B「お聞きしたいことがあるんですが……」 京太郎「なんでもどうぞ」 監督「ん?」 司会者「今」 記者B「なんでもって言いましたよね」 京太郎「え、それは……」 記者「それでは」 質問自由安価↓3 ただし内容とかけ離れていると判断した場合は安価↓ 281 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/10(木) 23 56 49.80 ID Lx8m370do [3/3] 記者B「今回、ドラマ初出演とのことですが……」 京太郎「はい」 記者B「一つのドラマに何人が関わってるか知ってます?」 京太郎「はい?」 記者B「君は先ほどトップアイドルになる、それでドラマを成功させるみたいなことを言っていたけど」 京太郎「は、はい」 記者B「ドラマにはね君以外にも何十、何百人もの人間が関わっているんですよ?」 京太郎「……」 記者B「君がいかに凄くても、周りがダメならドラマは失敗するし、逆もまた然りですね」 京太郎「そう、ですね……」 記者B「それについて、君の考えを聞かせて貰っても?」 京太郎「……」 ザワザワ 咏「……」 先生「大丈夫だ。彼なら」フフ 監督「アーイキソ」 竜華「……」ドキドキ 煌「京太郎君……」 安価↓3 1 京太郎「わっかんねー」 2 京太郎「……ありがとうございます」ペコリ 3 京太郎「悔しい、ですね」ウツムキ 291 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 00 18 02.58 ID zkhITzG/o [1/6] 京太郎「……ありがとうございます」ペコリ 記者B「は?」 京太郎「俺、ここまでトントン拍子で来てたから……そういうとこ、ないがしろにしてました」 記者B「そうでしょうねぇ」ニヤニヤ 京太郎「でもやっぱ、そういうの考えないようにします」アッケラカン 記者B「は?」 監督「!?」 ザワザワガヤガヤ 京太郎「実は、このドラマのオーディションを受ける前に、ある人に言われたんです」 先生「……」 京太郎「本人が楽しんでること、そして……応援してくれている人が楽しんでくれることを大事にしてほしい、って」 記者B「!!」 ザワザワガヤガヤ 京太郎「確かに責任を背負うことも大事だと思います。でも、その前に俺はやっぱり……楽しみたい」 楽しんで、自分のやりたいことをやって そしていつか……トップアイドルになる そのために俺は、歩いてきたんだ 監督「須賀君……」 記者B「しかしそんな考えで主演だなん――」 京太郎「俺、こう見えて……細けェ事考えんの、苦手なんすよ」ニカッ 一同「!?!!??」ゾワッ 京太郎「多分、好きな事やって生き生きしている時が本当の俺なんです」 咏「……」 京太郎「まだ右も左もわからなくて、責任なんて取れないような男だけど……」 きっと、苦手な事に心を砕いて、配り、尽くし、いっぱいいっぱいになりすぎて、逆に周りが見えなくなるだけなんだ だから―― 京太郎「俺は俺のやり方で、トップを目指します。ドラマの成功も……アイドルとしても」 ザワザワ 記者B「そ、そんなふざけたこと――!!」 監督「ふざけてなんか、いませんよ」ズイッ 記者B「!?」 監督「記者の皆さん……貴方達には見えませんでしたか? 僕はハッキリと見ましたよ」 ザワザワ 監督「世界で戦う、彼と未来だ!! 私は、それに少しでも貢献したい!!」 ガヤガヤガヤガヤガヤッ 京太郎「か、監督!?」 299 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 00 46 32.75 ID zkhITzG/o [2/6] 先生「僕からもいいですか?」 京太郎「先生!」 あまとう「……」 先生「確かに、主演の役者に対する責任というものは大きいものでしょう」 記者陣「……」バシャバシャバシャッ 先生「ドラマが失敗すれば、主演の非を攻めることもある」 ザワザワッ 先生「ですが、我々はプロだ」 一同「!!」 先生「今回デビューを迎える彼に責任を押し付けるなんて、僕たちのプライドが許しません」 共演者「!!」 記者B「そ、そんな事……!!」 先生「僕たちに出来ることはただ一つ」 監督「それぞれがベスト尽くす。そして、新人である彼を全力でサポートする」 ガヤガヤガヤッ 咏「いい大人が子供虐めて楽しんでちゃ、いけないんじゃね? しらんけど」 ザワザワッ 記者B「だが!!」 あまとう「……さっきから黙って聞いてりゃ、主演だけに責任? 失敗したら?」ガタッ 記者陣「!!」ビクッ あまとう「さっきアンタが言ったとおりだよ。ドラマってのは数多くの人間が関わってる」 共演者一同「……」ガタッ 記者一同「!!」 あまとう「オレ達だって、全員がコイツを認めてるわけじゃねぇ」 京太郎「羅刹さん……」 あまとう「(とーまだっての)だけど、オレ達はプロだ」イライラ 共演者一同「……」コクリ あまとう「新人一人に重荷を背負わすような、三流とは違う」 / / ( / --─‐- \ { /´ ` . /⌒ ヽ \ / / \ \ .. / l l ∧ ト ヽ \ . / | | | l ! \ | ヽ ゝ . このドラマは…… . / | | | l ! / ヽ| \ \ . ' { { { l j≠示ァ | l ト l ヽ オレ達で必ず成功させる!! ,. | | 八 八 |'' イ ヒ)ン } 八 ', ) \} __ゝ . | 、 {‐弌 ヽ! | | / \ V \ | ハ ヽ|.ィ灼 ノイ / -イヾ l ヽ ̄ { | | 小 ノ' ハ |\ \ ノイ /| . t-─ 、 / } | { 八  ̄ ̄` ノ' 八 ヘ V⌒ノ / ハ l |弌 ヽ |\ ´ / ノ' /∨\ { | V | ヽ ..イ / ヽ__ ノ'  ̄ } ハ / ...-‐ . . . . . . .\ レ y /. . . . . . . . . . . . . . . . . //⌒\. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ., 306 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 05 33.07 ID zkhITzG/o [3/6] あまとう「俺らがいれば、失敗なんてありえねぇんだ」 共演者「……」コクリ あまとう「だから、お前はせいぜい足引っ張らねぇようにしてろ」プイッ 京太郎「……」ポロポロッ 咏「泣くのはクランクアップしてからじゃね?」ポンポン 京太郎「ふぁい」グスッ あまとう「ふん……」 バシャバシャバシャバシャバシャッ!! 961人「ぐぬぬっ、余計な事を……」コソコソ 社長「これが絆か……」 ピヨちゃん「あま×すが……クゥ~ン」バタリ 京太郎「……」ゴシゴシ 記者B「(こんなの、聞いてないぞ……)」グヌヌヌヌ 京太郎「一つだけ、訂正していいですか?」キッ 一同「!?」 京太郎「俺のやり方ってのに……追加します」 竜華「京太郎、君……?」 京太郎「本人が楽しんでること、そして応援してくれている人が楽しんでくれること……それに」 記者陣「あっ」ピタッ それからそう遠く無い未来 この場にいた関係者達は、皆が口を揃えてこう言うだろう あの時、あの場所で自分達は…… ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、 /_,..- ヽ ` 、 / /´ / ∨ \ , ´ / ,' 、 ヽ / , , / /| | . | | | ∨ _/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | |  ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ | , ´/}/_}∧ | | | / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ ´/イ }从lム \ ,ノ / \ 大切な仲間と一緒に―― | ∧ i| ∧,イ Ⅵム. ,__`_'_, .イ // 楽しんでいきたいです ヽl \ ー‐ .//イ .イl| \ / lハヽ _/ ノ ヽ 、 ̄ V ヽ \_ _ .ィ´ ′ ヽ . / i \ ‐ 、_ _.. -‐ ‘ / ! ム ム { ヽ 、 `゙"''‐-..,,__ ,. -‐'"`゙´ 〈 l / l__ __」 ∧ |_ 〉 \ ``丶 / ___> | ハ \ / ハ | `<__、 | ¦ . ' | | |/\\ V // \ ! |ヽ ! | l | l 「 、\\j// ヽ{ | | ! | | | ¦ \ l ̄ ̄! 'l | ! | ゙i . l l | ヽ . . / | l ! ヽ l .l i | j丁{ | | _, -‐v ' ) 伝説の始まりに、立ち会ったのではないかと 310 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 18 34.58 ID zkhITzG/o [4/6] --……-- r―‐⌒ヾ \ |∨ \ \ |/゚ 。 \. . . . . . . . . . . . . . . / \ . . . . \ . . . . . . . . . . . . . . 。 // / \ . . . . . . . . . ` .o。 . . . . . . . . . . . i ゚. /イ / . . .イ . . ー┬--- . . . __ .` . .o。 . . . . .|. ..。 呼んだ? i{ | ′ . .'{_|_ . . . | リV . . . . . . } .>匕、 \j--i || |/ . . ∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、 . .\}、 リ { . . . .|! ‘, ィ芹≧ュ ’|イi//| 》、 。 . . .ぃ、 | . . . . .「`ヽ《乂_゚ツ ゞ= '゚ リ/リ゚。 . .ト、i | . . . .小 , , ' , , / . . .∧ .} リ l. . . . . | }ゝ-! jハ . . . j/} .| 。. . . { { j 八 -==ァ イ }/ j ノ ゚ 。.リ \{≧ュ。. ィ jソ ″ / ゞ イニ} ` ´ {ニヽ ィニ// ゝ|ニ\_ ┬==≦ニ/ニ7____ __,.|ニニムニニニニニlヽ /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム. /ニニ |ニ7ニニニニニ| |ニニニニ}ニニニ=|ニム 穏乃「え?」 宥「」カチコチ 玄「おもちィ……おもちィ……」カサカサ 灼「ハルちゃん……」 憧「え? 出番これだけ?」 ※ しばらく阿知賀組の出番はありません 313 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/11(金) 01 37 43.80 ID zkhITzG/o [5/6] こうして、波乱を呼んだ記者会見は幕を閉じた 二人の記者による悪意ある質問以外は至って平穏な質問で終わり、結果としては成功したと言える しかし、京太郎の言動が呼んだ波紋もまた大きかった 【新人アイドル須賀京太郎! 記者会見で漫才披露!!】 【須賀京太郎VS記者陣! ドラマは波乱の幕開けか!?】 【奈良にて謎の生物おもちィが目撃される!?】 【人気漫画家 KBTIT先生、五週間ぶりに保釈される!!】 【新人アイドル須賀京太郎とは!? 高校教師Aの語る驚愕の真実ゥ!!】 あの記者会見は様々なメディアに流れを呼び、どの新聞社、雑誌もこぞって京太郎を記事にした 中には恐ろしく京太郎を中傷するものもあれば、逆に京太郎を応援するような内容もまたあった そして…… 【2ch】 おいwwwwwソルキチ実写化だぞwwwww バロスwwwwww 実写化とか地雷だろ! いい加減にしろ!! カスミンのふとももペロペロ 私男だけど、主演の子食べたい あぁ~^^ いいっすねぇ そして……その波乱は、ここにもまた…… 【初ドラマ】須賀京太郎を応援するスレッドpart9【主演】 様々な思惑が交錯しようとしていたのだ 続く 345 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 21 52 38.85 ID k3eHAEnOo [2/11] 記者会見の翌日 某スレッドにて 【初ドラマ】須賀京太郎を応援するスレッドpart9【主演】 321 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi あう、ドラマ録画したいのにHDレコーダーの使い方分からないよぉ 322 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID koSI+MIZU BDを買えばいいんですよ 323 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 凄いじょ! 凄いじょぉぉぉ!! 京太郎が大スターになったじぇ!! 324 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TAMAnnee0 ま、当然の結果ね 325 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 いきなりの大役は不安要素じゃが、あやつならきっと大丈夫じゃな 326 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Maho/LoVE 失敗すればいいのに 327 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID sHadeMooN これで、本物かどうか分かる 328 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID anTenAcuP 彼は世界を獲る男ですわ!! 329 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JyunNIKI0 しかし、このスレ以外じゃほとんど叩かれてるな 330 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIndaIchi ま、当然じゃない? あんな大見得きったんだしさ 331 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SawAmuRaa 鬼ヶ島が言ってたけど、共演者に反対派も多いみたい 332 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ONdIsKdes 心配ですね…… 333 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DojiMAID0 あま×すが これは滾りますねぇ……(ネットリ) 334 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Waka/LoVe きょうたろうくんのかつやくをたのしみにしてます 335 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT 顔だけだし!! あんな奴は顔だけなんだし!!! 336 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MIharunn0 うちの部の部長がファンなんだよね 頑張ってほしい 337 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID StarCardo 記者会見酷かったですね 338 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID JSAsumiYo 悪意ある取材陣相手に頑張ってたと思う 339 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KiLLiKedA 須賀京太郎か…… よく見れば可愛い顔してるじゃねぇかぁぁぁ池田ァァァァ!!! 340 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID iKeDaAcaT ファッ!? 348 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 08 53.36 ID k3eHAEnOo [3/11] 341 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Yokoyari1 頑張って欲しい反面、ちょっとショックでもあるな 好きな漫画の実写化なだけに 342 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CraZyCaR ワハハ、ジャニオタの頃から実写化には慣れてるぞー 343 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SteaLthMO ハイド シーク 344 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OpPekEten 暴君役の羅刹が凄く気になる 345 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 3tUzuTu0 ひとつずつ……頑張っていってもらいたいな 346 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID yuuki+Aoi 早く演技が見たい! 347 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID 2AkocHan2 三尋木プロとの関係も気になる…… 348 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OmaKAseA0 おwwwもwwwちwwwの無いwwwアイドルwwww 349 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HotpLeAse カチコチ 350 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Bow+Lingo ちくわ大明神 351 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID YAnTeruru 私との特訓が何の意味も…… だがそれがいい 352 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TeMpTress 随分とハードルを上げてしまったな しかし、それでこそ射抜き甲斐があるというものだ(ドヤァァァ) 353 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SGAsister コイツ女たらしの最低ヤローだよ ファン辞めた方がいいよ、本当だよ 妹にゾッコンの変態だよ 嫌になるくらいずっとイチャついてるよ、嘘じゃないよ 354 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TKM/slot0 お茶のCMに出て、サンプルたくさん貰ってきてほしい 355 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FIscherpo ああ見えて努力だし、報われて欲しいね 356 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OjyouDes0 須賀京太郎…… 357 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ramenUma0 見ていられず、記者会見をトバしまシタ 358 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UmbRellap 思い出しました…… もしかして、あの日の……? 359 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Sakartvelo 顔はいいよ? でも頭に栄養いってなさそう 360 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID U15Silver この監督は実力者しか取らないのかと思ってました 356 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 24 03.80 ID k3eHAEnOo [4/11] 361 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NekiYadEE ビッグマウス上等や! 須賀京太郎伝説が始まるで!! 362 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Megeruwa0 正直地雷臭しかしないんやけど…… 363 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID UeSIge789 まさかホンマに主役になるとは…… 364 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID ATGsisteR 胸がドキドキする……アカン、切ない…… 365 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID mAsenoyoo いきなり主役だなんて凄いのよー! 366 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID DaIkoyaDe 可愛い子やね~ けど、うちやったらもっとよく出来ると思うんやけどなぁ~ 367 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TokiTokii 死兆星が……消えた!? 368 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID hizamakur このドラマは歴史を塗り替えるで(確信) 369 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID kIkaNjYuU よっしゃ! こっちも負けてられへんな!! 370 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NIjyou123 爆死しますように 371 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FunaQyade これは研究しがいありますわー 372 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MaSaEATG この子が出るドラマの裏番、毎週楽しみにしとるんよ うちテレビ一台やし、残念やけどこのドラマは見られへんなぁ 373 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HimeSAmar うぅっ、以前拝見した時より穢れているように見えます…… 374 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID BIGoMochI フフフッ、穢を祓う必要があるわねぇ 375 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hattyann0 爆死フラグビンビンですよー! 376 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TomoeCawa ソルキチ楽しみだなぁ 378 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KokutoUma 全裸待機 365 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 40 46.57 ID k3eHAEnOo [5/11] 379 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Mayoiga46 やっぱり誰かに似てる 毎日朝、顔を洗う時に見てる気がする…… 380 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NO/Wakame エイガ! シュエン!! ヤッター!! 381 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CharginG0 バチバチバチバチバチバチバチッ LEVEL5 エレクトロマスター 382 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MonoclEpo ついに出ちゃうかー、主演でー 383 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID haSSyaku0 ぽぽぽぽぽぽぽぽ ぽぽぽぽぽぽぽぽ 384 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Tosisanpo 若いってのはいいねぇ 385 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID RedLeGend レジェンド……ふふふっ いい響きじゃないか? 386 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KuchiBetA 初めての主演の重圧は無いようで安心かな? でも、やっぱり色々と思うところはあるみたい 記者会見でも言ってたけど、楽しむことを忘れないでほしい 須賀君が楽しめれば、私達もそれで十分だよ 387 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uTaChamBer コイツだけは絶対に守ってやらないとねぃ 388 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Lu/OosIba ノーウェイ!! 私の神音君を怪我してタダで済むと思わないでください! 389 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID osero/ka2 面白そうなドラマじゃないか 一応見てみるよ 390 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID aRoUnD/40 なんとか出れないかな……出たいな 出ればゴールイン出来る気がするんだけど、いや、確実に 391 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID HayariN28 この調子でハリウッドだね☆ 392 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hukuyo5kO おー! これは現代のシンデレラストーリーとなるか!? 393 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID NeeDLEeri 今までが順調なだけに、あっけなく転びそうですね 370 名前: ◆RwzBVKdQPM[saga] 投稿日:2013/10/12(土) 22 53 48.71 ID k3eHAEnOo [6/11] 394 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID AiteNAran ニワカは相手にならんよ 395 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID CopY/maHO えへへ、楽しみだなぁ 396 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID MuroMuroo 尊敬すべき先輩です 397 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID FraGariA0 出られる……!! 出られるんじゃ!! 398 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID uSIsAnMoo 楽しみすぎて辛いよ、もー!! 399 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID KitaROu0 これは期待してもいいんでしょうか? 400 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID siriAgarI ……京君? 401 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Hakui+104 収録でうちの病院使ってもええんですよ? 402 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Kapibaraa ご主人様……会いたい 403 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID OHimeSAKi 京ちゃん大丈夫かなぁ? 404 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID koSI+MIZU きっと大丈夫ですよ 405 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID SuGALoVE+ 当然だじょ 406 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID TAMAnnee0 だってあの子は…… 407 名前:VIPにかわりまして雀士がお送りします[sage] 投稿日 ??? ? ? ?.? ID Roof/top0 わしらの、ヒーローじゃからな カタカタカタカタ 竜華「……」 コンコンッ ガチャッ ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ 竜華さん l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 竜華「……もう、時間やね」 京太郎「はい」 竜華「……」ガタッ 京太郎「?」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3429.html
美穂子「……えと、綺麗な玄関?ですね」ニコ 京太郎「あ、ありがとー……ございまーす……」 美穂子「わあ、あれ、あの、あれですね、あの、綺麗な玄関」ニコ 京太郎「玄関……お好きなんですか?」 美穂子「い、いえ……」カアア 京太郎「あ、そうなんすか……えと」ウツムキ 美穂子「……」ウツムキ 京太郎「(……なんでこんなことになったんだったかしら……)」 …… … 優希「おお犬!見ろ!まるで城のようではないか!」 京太郎「え、お前そんなあれだっけ、口調だっけお前」 優希「そうだじょ」 京太郎「それそれ!なんだお前普通じゃん」 優希「おかしなやつだじょ。あの城にいってみよう」 京太郎「あの城って魔王が住んでるって噂じゃん、なんかこえーよ」 優希「マジ?ちょー行ってみたいんだけど」 京太郎「いやだなー」グイグイ そして俺は引っ張られるままに魔王の城へ向かったのだった…… …… … 京太郎「う……むにゃ」パチン 京太郎「?」キョロキョロ 京太郎「あれ、ここは……」 美穂子「あ、あの……」 京太郎「?」 美穂子「あの、清澄高校の方、ですよね……」 京太郎「ええ……そちらは……」 美穂子「あ、えと、風越女子高校麻雀部のきゃぷてんをやっております、福路です」ペコリ 美穂子「あの、もう決勝始まってるんですけど……」 京太郎「え、マジっすか!?」 美穂子「おはなをつみに……その、きたんですが、気持ちよさそうに寝てらしたので……」モジモジ 京太郎「あ、すみません、どうも……」ポリポリ 美穂子「宮永さんが活躍されてますので、早く見に行ってあげたほうがいいんじゃないでしょうか?」ニコ 京太郎「そうですね……起こしてくれてありがとうございます、じゃ、行ってきます!」タタタ… ポツーン 美穂子「(かわいい……)」 タタタ 美穂子「あれ?」 京太郎「あの、メルアド聞いてもいいッスか?」チャラッ …… … 京太郎「(そんで、決勝終わってメールしたら……)」 無題 京太郎ッスけど、さっきは本当にありがとうございました! Re いえいえ、まにあってよかったですね Re あの、怒ってます? Re おこってないです Re ……あの、今度食事とか一緒にどうです? Re いいです 京太郎「(どっちなんだ……!!!!!!!!!)」 ~食事処『でいさーびす・ぱらだいす』~ 京太郎「……変な店名っすね」 美穂子「しーっ、ですよ」クスッ ~ 京太郎「福路さんはその、キャプテンとかやっててよかったって思うことあります?」 美穂子「そうですね……なんていうか、私だけ三年生で、みんな年下なんですけど」 美穂子「みんないい子たちなんです。かわいくて、大好きで」 美穂子「目に入れても痛くないっていうか……そんな子たちと一緒に麻雀してると、ぽかぽかするんです」ニコッ 京太郎「そうなんですか……いいなあ」 美穂子「須賀くんも、そうじゃないんですか?」 京太郎「あ、そういえばそうっすね。……みんな、良い奴だし……大好きっす。でも……」 京太郎「……や、なんでもないっす」ニコ 美穂子「?」 …… 美穂子「らからぁ、もうすぐそつぎょーなのぉ!!!!!!!」机バーン 美穂子「もう……これまでみたいに、みんなに会えなくなっちゃうの……」グスッ 美穂子「もーどーしていいかわかんないよ!!!!!!」 京太郎「(コーラでめっちゃ酔ってる……)」 京太郎「……でも、それはみんなも同じことっすよ」 美穂子「ふぇ?」 京太郎「みんな、福路さんがいなくなるのが悲しいんです。でも、しょうがないじゃないっすか」 京太郎「学校っていうのはいつか卒業しなくちゃいけないものなんす」 京太郎「そういうシステムなんすよ……」 美穂子「しすてむ……むーっ……!!!」 美穂子「……ふふっ」 美穂子「ありがと、須賀くん、おもしろかったよ」ニコッ 京太郎「いえ」ニコッ 美穂子「……あ、須賀くん、さっきなんか言いかけてなかった?」 京太郎「あ、いや、あれは……しょーがないことっつーか」 美穂子「……つべこべいわず、お姉さんに打ち明けるのだーっ!!!!!!」ガバッ 京太郎「」ジタバタ 京太郎「……実はその、麻雀は俺からっきしで……」 美穂子「ふんふむ……」 京太郎「いっつもみんなに迷惑かけるんすよ。俺がもっと上手かったら、咲の練習相手にだってなってやれるのに……!」 美穂子「……咲?ああ、宮永さんのこと……」ムスッ 京太郎「……でも、しょうがないんすよ……そんな早く強くなれるわけねーし」 京太郎「だから、もっと頑張らなきゃ、ダメなんす……」ニコ 美穂子「……い」ボソッ 京太郎「へ?」 美穂子「しょーがないことなんてない!!!!!!!」机バーン 美穂子「きょーたろーくんわぁ、つよくなりたいんでしょ?」 京太郎「……はい」 美穂子「じゃあ甘えんな!!!!!浸るな!!!!!貪欲になればいーじゃん!!!!!!」 京太郎「」 美穂子「男の子がそんななよなよしてちゃダメだよ!!!!!」 美穂子「私が見こんだ男の子なんだから!!」蒸気プスーッ 京太郎「……え?」 美穂子「あ、えと、そーゆう意味じゃないから!!!!!!」アタフタ 美穂子「えっと、」 美穂子「今度から特訓だよ!!!!家に雀卓あるんでしょ?私が特訓してあげるよ」 京太郎「ま、マジっすか……?」 美穂子「うん、マジ」 京太郎「……ありがとう……ございます!!!!!!よろしくお願いします……っ!!!!」ペコ 京太郎「……俺、強くなりたいっす……!!!!!」ポロポロ 美穂子「泣くな泣くなー」ナデナデ …… 美穂子「」ハッ 美穂子「あ、あれ……?」 美穂子「ここは……」 美穂子「京太郎くん……あ、肩貸してもらっちゃってる……ありがとうございます……」ペコ 美穂子「あ、あれ……?なにこれ」 路上 吐瀉物 京太郎「福路さん、その……さっき」ユビサシ 美穂子「……まじ、ですか?」 京太郎「マジっす」 … …… 京太郎「(……ってことが)」 美穂子「(あったんだっけ……)」 二人「………」 二人「……えと」 京太郎「あ、お先に」 美穂子「う、うん……あの、ですね」 京太郎「はい」 美穂子「かえって、いいですか?」 京太郎「だめです」 美穂子「そう、ですか」 京太郎「いや福路さんが言ったんじゃないっすか来るって!!!!!!」 美穂子「私はその!!!!!酔っただけでその……あれだし……勢いっていうか……」ゴニョゴニョ 京太郎「……俺、あのとき嬉しかったんすよ」 美穂子「……それは……ありがとう、ございます……」カアア 京太郎「……福路さん」 美穂子「はい」 京太郎「お願いします」ペコ 美穂子「(……断れないの、知ってるくせに……)」 京太郎「」チラ 美穂子「……いいです」 京太郎「どっちですか!?」 美穂子「いいですー」ニコッ 後ろ手にドアが閉じられて、カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6258.html
朝 京太郎「……あれ、ここどこ?ああ、洋榎達の家に泊まったんだっけ…今が六時だから……帰るか。置き手紙を書いてっと。」のそのそ ??「待ちや」 雅枝「何処に行くんや?」 京太郎「いや、その、そろそろ帰ろうかなって…」めそらし 雅枝「そうやろうな…全く、本当に子供らしくないな」 京太郎「すいません」 雅枝「ならこれだけ持って行き」封筒を差し出し 京太郎「なんですか、これ?」 雅枝「自分で確認しい。ほら」 京太郎「……四万って、受け取れませんよ!」 雅枝「良いから貰っとき。新幹線代とタクシー代…色々とこみや。ポストにいれて行ったら岩手まで送り届けるからな」 京太郎「うっ…ありがたく貰っておきます」 雅枝「そうしとき…あと、これが昨日の答えや」 ギュ… 京太郎「えっ?」 雅枝「……」ボソボソ 京太郎「なっ!」カァァ 雅枝「それじゃあ、はよいき。娘達が起きたら面倒やで」 京太郎「えっ、あの、その…ありがとうございます」 雅枝「ふふ…どういたしまして」 梅田 京太郎「8時か…まだ時間はあるんだな」 京太郎「通勤ラッシュの梅田って地獄だよな」 バン…肩がぶつかり 京太郎「す、すいません」 セーラ「いや、別に…京やないか」隈があり、やつれている 京太郎「あれ、セーラさん…おはようございます」 セーラ「おはよう…なんでまだ大阪におるん?岩手に帰ったんとちゃうの?」元気がない 京太郎「今から帰るんですよ。それより、大丈夫ですか?」 セーラ「何がや?」 京太郎「そのなんと言うか…顔色が悪いですよ」 セーラ「…気のせいや」 京太郎「いやでも…」 セーラ「気のせいって言ってるやろ!」 京太郎「……」 セーラ「それじゃあ、ウチは学校があるから…」 京太郎「…はい」 京太郎(飯を食べてないな…水分もとってない。あれは倒れるぞ) セーラ「……」 フラ… 京太郎(やっぱり) ギュ…手を掴んで セーラ「…なんのつもりや?」 京太郎「俺とデートしましょ」 セーラ「……」 京太郎(うわぁ…明らかに不機嫌だよ。でもまあ、ついて来たって事は何かを聞いて欲しいんだろうな) セーラ「それで、なんでこんな高級そうな所に連れてきてどういうつもりや?」 京太郎「とりあえずご飯食べようかなって」 セーラ「ふざけてるんか?」 京太郎「いや、俺からしたら飯もロクに食べずに今にも倒れそうなあんたに言われたくないで?」 セーラ「喧嘩売ってるんやったら買うで?言っとくけど強いからな」 京太郎「…飯を食べたなら幾らでも良いですよ」 セーラ「……だからそれが…」 ガタ… 店員「お待たせしました。朝食セットA二つです」 セーラ「ちっ…」 京太郎「ありがとうございます」 店員「それではごゆっくりどうぞ」 セーラ「……食べへんで」 京太郎「強情ですね、食べればいいじゃないですか」 セーラ「お腹空いてない」 ぐうぅ…… 京太郎「身体は正直ですね」 セーラ「お、おまえの聞き間違いや!」 ぐうぅぅぅう… 京太郎「俺の耳も呆けたみたいです…また聞こえましたよ?」 セーラ「俺、お前の事嫌いや」箸を持ち セーラ「いただきます」 京太郎「どうぞ」 パク…もぐもぐ 粥を一口たべて セーラ「っ!」 パク、パク…もぐもぐ… 凄い勢いで食べていく 京太郎(美味い料理は偉大だな) パク…もぐもぐ セーラ「ふぅ…」完食 京太郎「どうでした?」 セーラ「美味か……普通やったで」 京太郎「美味しかったんですね」 セーラ「べ、別に普通って言ったやろ!」カァァ 京太郎「…そう言う事にしときます」 セーラ「なんやその言い方は…まあ、別にええけど」 京太郎「ありがとうございます」ニコニコ セーラ「………何も聞かんの?」 京太郎「聞いて答えてくれるんですか?」 セーラ「絶対に言わん」 京太郎「ですよね。だから少しずるい事を言いますね」 セーラ「ずるい事?」 京太郎「今、食べたご飯の分だけ喋って貰えますか?」 セーラ「はっ?」 京太郎「だから…」 セーラ「待て、食べた分は自分で払うで」伝票を見る セーラ「……なんでこんなにもするん?」伝票を持って固まり 京太郎「なんででしょうね…それでどうしますか?因みにこれはお願いじゃなくて強迫ですから」 セーラ「き、強迫なら仕方ないな」めそらし 京太郎「そうです。仕方ない事です」 セーラ「……解らんようになってきたんや…」 京太郎「何が?」 セーラ「このまま千里山の元エースとして居て良いのかが」 京太郎「何故そう思ったんですか?」 セーラ「あんたに麻雀で三回も役満を上がられて最後に振り込んだから…」 京太郎(俺のせいか…) セーラ「勿論、あんたのせいにするつもりはない。ただ、同じ高校生やのにここまで差があるなんて考えた事なかった。あの宮永照にでも打てば勝つ気でいれる。でも今の俺には京さんに勝てるビジョンが見えない…麻雀なのに勝てるビジョンが想像できひんのは致命的や」 京太郎「そうですね…麻雀は得点を稼いでそれを競う競技です。なのに勝てるビジョンが見えないのは致命的です」 セーラ「そうやろ…それをずっと考えてた…今の俺に千里山の中堅が務まるんかって」 京太郎「……」 セーラ「つまらん事やと自分でも思う。ただ…今まで信じてた物が信じれへんようになった…それだけで俺は止まってしまったんや。見えてた筈のビジョンも、皆と目指してる優勝も…今の俺には出来る気がせん」ポロポロ 京太郎「……天才の挫折ですか」 セーラ「はっ?」 京太郎「いや、セーラさんも天才の一人だったって事ですよ」 セーラ「一体何を言って…」 京太郎「役満三連続で心が折れたなら麻雀を辞めればいい」 京太郎「トキさんも智紀も和もハオも…悩む所が小さい。セーラさん、今貴女が思ってる言葉を当てましょう。お前は強いからそんな事が言えるねん。あんな槍があるから強いんやろ!ですよね?」 セーラ「……」顔を伏せて 京太郎「強いから、槍があるから…そんな事を羨む前にもっとやる事があると俺は思うんですよ。俺はそうやって義姉二人の扱きに堪えた。幼馴染達が麻雀って楽しいよねって言う度に俺は勝つ事を考えた」 京太郎「負けて悩むのは勝ちたいからだ」 セーラ「そんなん当たり前やん…勝ちたいに決まってるやろ」下を向いたまま 京太郎「ならなんで逃げる?」 セーラ「逃げてなんかない!」涙を流しながら顔を上げて京太郎を睨みつける 京太郎「逃げてますよ。無い物を欲して、悲劇のヒロインを気取って、格好とは全く逆ですね」 セーラ「うるさい…」 京太郎「なんですか?負け犬遠吠えなんて俺には聞こえません」 セーラ「黙れ!」 バン、ギュ…手を伸ばして京太郎の首元握り 京太郎「……次は俺を殴りますか?」 セーラ「…黙れ…黙ってや…なんで俺を…私を苛めるねん」 京太郎「……」 セーラ「私だってな…知ってるんや。甘えてるって…トキが一巡先が視えるって言って千里山のエースになった時、嫉妬した……羨ましかった…あれがあれば私はもっと強くなると思った!でも私には誇りがあった!その誇りがあるから頑張ってこれたんや!」 セーラ「それをへし折ったのはお前や、須賀京太郎!!」 セーラ「なのに…なんでお前は私を苛めるねん…私が何をしたんや」 京太郎「……貴女はどうしたいんですか?」 セーラ「はっ?」 京太郎「そのまま泣いてできないといって諦めるんですか?」 セーラ「仕方ないやろ!私には何にもないんやから!」 京太郎「だから聞いてるんだ。諦めるのか諦めないのか」 セーラ「……無理な物は無理なんや」離して座り込む 京太郎「…力をやる」 セーラ「…えっ?」縋るような眼 京太郎「オカルトが欲しいならオカルトの力をやる」 セーラ「ほんまか?」 京太郎「本当だ…ただし条件がある」 セーラ「条件…?」 京太郎「対価を支払ってもらう」 セーラ「……」 京太郎「カピーが言っていた…覚悟を示さない相手に与える物は何もないと」 京太郎(何よりこのまま凹んでいたらトキさんがネト麻をしてくれない可能性がある。それは困る) 京太郎「だから覚悟を示してくれ」 セーラ「わ、私は…」 セーラ「…本当に覚悟を示したらいいんやな?」 京太郎「ええ」 セーラ「……」立ち上がり、京太郎をみる 京太郎「……」 セーラ「……一回しかせえへんからな?」 京太郎「はっ?」 ギュ… 京太郎の顔に両手を添えて顔を近づけようとして セーラ(これでいいんや…)涙が出て バシ…セーラの顎の下をデコピンで弾き セーラ「痛っ!」 京太郎「な、何をしようとしてるんですか!」カァァ セーラ「何って覚悟を…」 京太郎「いいです、俺が悪かったから手を出してください」 セーラ「なんや…恥ずかしかったんか?」カァァ 京太郎「ああもう、へんな空気になったじゃないですか!」 セーラ「私が悪いって言うんか?ヘタレな京太郎が悪いやろ!!」 京太郎「へ、ヘタレなんかと違うぞ!」 セーラ「ヘタレやろ!私にキスされようとして拒否したんだから!ヘタレや!」 京太郎「うっ…いや、あれだろ、俺はあんな事を予想してなかったし…」 セーラ「ふん、京太郎はお子ちゃまやな」カァァ 京太郎「顔を真っ赤にさせて言っても説得力がないですよ」 セーラ「真っ赤ちゃうわ!」カァァ 京太郎「赤いじゃないですか!」 セーラ「違う!」 顔を突き出して 京太郎「違わない!」同じく セーラ「……」 京太郎「……」 セーラ、京太郎「ふははは…」笑いあい セーラ「手を出せばいいんか?」 京太郎「ええ、それでどうにかなります」 セーラ「ほら、これでええんやろ?」 ギュ…手を握り 京太郎「……対価が決まりました?」 セーラ「えっ?」 京太郎「俺の前では今の女の子で居てください」 セーラ「えっ?」 京太郎「二度は言いません」 京太郎(…この人が泣かなくても良いように…) ??「…その願い叶えよう」 京太郎「えっ?」 ドクン… セーラ「っーーー!」 バタ…椅子に座り込み 京太郎「なんだ今の…」 公園 セーラ「っ…ここは?」 京太郎「目が覚めましたか?」 セーラ「……何をしたんや?」 京太郎「秘密です」 セーラ「何をしたんか解らんねんな」 京太郎「えっ…なんでばれた」 セーラ「なんとなくや…ただ、少しだけ京太郎の事がわかるようになった」 京太郎「なんだそれ」 セーラ「なんやろな…まあ、なんでもいいやろ」 京太郎「それもそうだが…」 セーラ「それじゃあ、私はそろそろ学校に行かんといけないから」 京太郎「大遅刻だな」 セーラ「だれのせいやと思ってんの」 京太郎「知らんな」 セーラ「ふん…京太郎」 京太郎「なんだ?」 セーラ「ありがとうな」 ちゅ…頬 京太郎「えっ?」 セーラ「全国で会おう。私、頑張るから」 スタスタ… 京太郎「ギャップ萌えだと…」ダラダラ…鼻血 昼2 京太郎「久しぶりの我が家だ……何回目だこれ言うの?」 京太郎「寝るか…少し疲れたしな」 ーーーーーーー 夕方 ピンポーン… 京太郎「…っ?誰かきた?」 京太郎「はい、少し待ってください!」 ガチャ… ??「久しぶりだね」 京太郎「えっと誰ですか?」 ??「あちゃあ…忘れてるから。赤土春絵だよ。健夜さんの友人の」 京太郎「…あっ、お久しぶりです」 京太郎(健夜義姉さんの数少ない友人の一人だよな…) 春絵「それで健夜さんに用があるんだけど…居るかな?」 京太郎「義姉さんは居ませんが…」 春絵「マジで?今日、約束してたんだけどな…」 京太郎「何をですか?」 春絵「うん?いや、教え子のコーチをしてくれるって言ったからその打ち合わせに来たんだけど…」 京太郎「あれ、赤土さんって確かプロだったんじゃ…引退したんですか?」 春絵「ああ違う、違う。母校に麻雀部が復活したから、そこで顧問をしてるんだ。君の事も参考にさしてもらってるよ。岩手の大魔王さん」 京太郎「大魔王って…なんですかそれ」苦笑い 春絵「有名だよ。教え子の何人かも君の事をそう呼んでいるし」 京太郎「マジか…不名誉なあだ名だな」 春絵「健夜さんと良子の義弟なんだからそれくらいしかたないでしょ」 京太郎「そうですかね…」 春絵「それじゃあ私はそろそろ行くわ…健夜さんにも連絡をとらないといけないし」 京太郎「俺の方からも連絡をいれときますね」 春絵「そうしてくれると助かるよ。また全国で会おう」 京太郎「はい、楽しみにしてます」 春絵「私の教え子達は強いから」 京太郎「…俺の仲間も強いですよ」 春絵「知ってる」 夜 京太郎「義姉さんにメールを送っといてと…」 京太郎「ネト麻でもするか」 京太郎「えっと智葉さんと妹尾さんを誘ってみるか」 ーーーーー 智葉「久しぶりだな」 佳織「が、頑張らないと!」 京太郎「よし、勝った。あれウィスが着てる」 京太郎「ねりーさんからか…」 ーーーーー ねりー「ご飯粒は左についてた」 京「えっ?」 ねりー「解らないんですか?ロリコン」 京太郎「………ネリーさんだな」 京「ネリーさんでしたか」 ねりー「正解」 京「それでどうかしたんですか?」 ねりー「これ、私のスカイのIDとメルアド」 京「は、はぁ…」 ねりー「要件はこれだけ。それじゃあ」 朝 京太郎「……眠い」 カピー「パカパカ(久しぶりだな」 京太郎「三日ぶりだな」 カピー「パカパカ(旅行をしてきてタラさなかったのか…でもまあ、人妻に手を出すのはどうかと思うぞ」 京太郎「いやいや、手を出してないからな」 カピー「パカパカ(ふん…酒に弱いのに飲むからだ」 カピー「パカパカ(だから私に頼むがつるぺたか大きいかの二択どう言うことだ?」 京太郎「俺はまだ何も言ってないんだが」 カピー「パカパカ(言わなくても解るわ…全くそれに共通して負の面が出てきたら危ない奴らときている。刺されないと理解できないのか?」 京太郎「恐ろしい事を言い過ぎだろ」 カピー「パカパカ(知るか。まあ、本題にはいるぞ。とりあえず………どうしたいんだ?」 京太郎「いや、何がだ?」 カピー「パカパカ(イチャイチャしたいのかそれいがいなのか」 京太郎「イチャイチャしかないだろ」 カピー「パカパカ(……まあ、普通はそうだな。だが主はあれとイチャイチャしようとしたら少し厳しい」 京太郎「…なんでだ?」 カピー「パカパカ(強すぎるからだ。凡人の最大の嫉妬対象は天才だからな。過程を知らないあの女からしたら主は天才だ。だから秘策を授けてやろう」 京太郎「天才か…頭に努力とつけといてくれ」 カピー「パカパカ(…そうかもしれんな。まあいい…一度しか言わないぞ。自称凡人は秀才だ。秀才には秀才の誇りがある。それを守る為に必死だ。言葉で護り、行動で護り、意思で護る。全部壊してしまえ。イチャイチャはできる。唯一の今、主がマトモにイチャイチャできない相手だからな…壊すなよ」 京太郎「怖いことを言うなよ」 カピー「パカパカ(ふん…全員が主みたいに強くないのだ」 昼 京太郎「どこで食べよう」 部室 豊音「大阪どうだった?」 京太郎「…ごわごわしてた。長野や岩手に比べて建物も薄暗いし…何より星が無かった」 豊音「そうなんだ…どっちの方が良かった?」 京太郎「岩手だろ。空気が美味いし、星も見えるし、何より豊音達も居るしな。遅れたけど全国個人出場おめでとう」 豊音「ありがとう。皆で祭りを楽しまないとね」ニコニコ 京太郎「そうだな…これが最初で最後の祭りだからな。楽しまないとな」 豊音「…ねえ、京太郎」 京太郎「どうした?」 豊音「私達が卒業したら宮守を転校するの?」 京太郎「……どうなんだろうな」 豊音「…まだ先の話だから解らないよね」 京太郎「そうだな、まだ先だからな」 豊音「うん…でも良かったら宮守に居て欲しいよ」ボソ 京太郎「……」 放課後 京太郎「何をしようか」 京太郎「食料品がきれてるから買い物をするか」 京太郎「これだけ買ったら大丈夫だろ。明日は部活だな」 ーーーーーー 夜 京太郎「とりあえず昨日の分のノート作成はできたな」 京太郎「今日も頑張るか」 京太郎「スカイに居る身内で打つか」 ーーーーー 桃子「勝たしてもらうっすよ!」 慧宇「頑張らないと…」 透華「丁度いいですわ」 京太郎「捲られた…それにしても堅い勝負だったな。モモからウィスが着てるな。スカイで話すか」 ーーーーー 桃子「みんな強過ぎっすよ!」 京太郎「モモも空きあれば狙ってただろ」 桃子「…暴露てたっすか」 京太郎「今のメンツは本当に強いからな」 桃子「そうっすね。話は変わるけど、岩手個人優勝おめでとうっす!」 京太郎「ありがとう。モモも長野の個人戦勝っただろ?おめでとう。咲の試合を見たが見ててドキドキしたぞ」 桃子「ありがとうっす。嶺上さんは怖いっすからね」 京太郎「そうだな、あの咲は怖い」 桃子「ロンを凌いでも嶺上開花で削られるっすからね」 京太郎「実はあれには一個奥があるんだぞ」 桃子「ま、マジっすか…」 京太郎「秘密だがな」 桃子「本戦で当たらない事を祈るっすよ」 水曜日 京太郎「……大切なことを忘れてる気がする」 京太郎「お弁当を作るか…買い物もすましたしな」 ーーーーーーーー 昼 京太郎「何処で飯を食べよう」 京太郎「移動するのも面倒だし、教室で食べるか」 ??「あれ須賀君、今日は教室で食べるの?」 京太郎「まるで俺が食べたら駄目な言い方だな羽川」 翼「だって須賀君いつも先輩達とたべてるから」 京太郎「よく知ってるな」 翼「たまたまだよ」 京太郎「お弁当が豪華なんだが取引しないか?」 翼「唐翌揚げと卵焼きならいいよ」 京太郎「…仕方ないか」 放課後 部活 京太郎「久しぶりの部活だ」 京太郎「誰とうとうかな」 京太郎「今日は勝たしてもらうぞ」 塞「どうなるだろうね」 豊音「私も最初から全力でいくよー」 エイスリン「カツ!」 京太郎「負けたー!」 塞「私を潰そうとして豊音に振り込むからだよ。まあ、私が一位だけど」どやぁ 豊音「うぅ…エイスリンさんと京太郎を狙ったら塞にやられたよ…」 エイスリン「ワタシ、ナニモデキテナイ!!」 京太郎「次は、次は負けないからな」 塞「かかってきなさい」 豊音「次は塞を狙うよ」 エイスリン「マケナイ!」 帰り道 京太郎「そろそろ夏だな」 校門 咏「京太郎ー」ブンブン 京太郎「……なんで居るんですか?」 咏「なんとなく」 京太郎「…一人ですか?」 咏「二人に見えるかい?」 京太郎「…」 咏「……」ニコニコ 京太郎「家に来ますか?」 咏「行く。いや、悪いね?」 京太郎「来るつもりだったんでしょ?」 咏「どうだろうねー」 京太郎「眼が泳いでますよ。夕飯のリクエストとかはありますか?」 咏「ハンバーグ」 京太郎「ハンバーグか…買い物に行きますか」 咏「そうだね」 ギュ…手を繋ぎ 京太郎「……」手を見て 咏「どうかした?」 京太郎「いや、とりあえずスーパーに行きますか」 京太郎(こんなに小さかったんだ) 咏「おじゃましまーす」 京太郎「とりあえず手を洗っといてください。俺は準備しますんで」 咏「手伝う事はあるかい?」 京太郎「ないです…と言いたいですが野菜の下ごしらえを手伝ってください」 咏「了解」ニコニコ 京太郎「…なんでそんなに嬉しそうなんですか?」 咏「そう見える?」 京太郎「ええ」 咏「そうか…私は今嬉しいのか」ニコニコ 京太郎「咏さんって料理できたんですね?」 咏「当たり前。料理ができない女は行き遅れるからねー」 京太郎「……それは色々な人に喧嘩を売ってる気がしますが」 咏「大丈夫、大丈夫。生き遅れの知り合いなんてそんなに居ないから」ダラダラ 京太郎「冷や汗かきながら言う事じゃないですね…おっと、焼きあがったみたいです」 咏「ハンバーグの下にローズマリーを敷いて焼くなんて初めて知った」 京太郎「結構美味しくなるんですよ。柑橘系のソース、今回はレモンですけど相性もいいですし」皿に盛り付けて 咏「そうなんだ…流石京君だ、偉いぞ」 京太郎「それほどでもないよ、咏お姉ちゃん…あっ…」 ガタ… 咏「……」 京太郎「聞かなかった事にしてください」 咏「断る」 京太郎「卑怯ですよ、あの言い方は…」 咏「ただ確かめたくなっただけ…京太郎の中にまだ私は居るのかを」 京太郎「……捨てた人間が言ったら駄目ですよ」 咏「それもそうだね…でも私は…」 京太郎「それ以上は無しだ。今更、そんな事を言い出すのは本当に卑怯だ」 咏「……卑怯でもいい」 京太郎「聞こえない」 スタスタ…リビングに逃げる 咏「そう、私は卑怯でもなんでもいい…あんたが手に入るなら…側に居てくれるのなら…どんな事でもするよ」 京太郎「気をつけて帰ってくださいね」 咏「また遊びに来るよ」 京太郎「……車に乗れるようになってからですね」 咏「ば、馬鹿にするな!こう見えても免許はあるんだぞ!」 京太郎「足、届かないでしょ」 咏「届く!」 京太郎「はいはい…本当に駅まで送って行かなくて良いんですか?」 咏「ああ。知り合いがそこまで迎えに来てくれてるから大丈夫」 京太郎「知り合い…プロの方ですか?」 咏「そこは秘密。ただ女なのは確か」 京太郎「…別に性別は気になってない」 咏「嘘だね、顔にかいてるよ」 京太郎「……」 咏「それじゃあね、京太郎」 スタスタ… 京太郎「咏さん!」 咏「うん?」振り返り 京太郎「俺は昔のあんたが嫌いだ。今のあんたの方がずっと好ましいよ」 咏「…ふふ…ハハハ…当たり前よ」 バシ…扇子を拡げて スタスタ…また歩き始める 京太郎「昔と本当に真逆だな」ボソ 京太郎「……夏服を買いにいかないとな」 京太郎「ネト麻でもするか」 京太郎「洋榎でも誘ってみるか」 ーーーーーー 洋榎「京太郎からの誘いやったら受けへんわけにはいかんな」 京太郎「三位だ……どうも狙いうちされた気がする」 ♪ー 京太郎「洋榎からスカイか…もしもし」 洋榎「今の試合、明らかに狙われとったよな」 京太郎「やっぱりそう思うか?金糸雀って人に怨まれる覚えは無いんだがな」 洋榎「…どうやろうな。京太郎は麻雀の事では容赦ないから。それよりなんでウチに黙って帰ってん」 京太郎「いや、それはあの…起こしたらマズイかなって」 洋榎「…そう言う事にしといたる…だけど次はないからな!」 京太郎「覚えておきます…」 木曜日 京太郎「何をしようか」 カピー「パカパカ(なあ主」 京太郎「どうしたんだ?」 カピー「パカパカ(もし許嫁が三人できて一人しか選べないとしたらどうする?」 京太郎「残りの二人はどうなるんだ?」 カピー「パカパカ(秘密だ」 京太郎「…そうだな…とりあえずはカピーに相談だな。俺の事だけど明らかにおかしいからな」 カピー「パカパカ(まあ、主は12人と結婚した猛者だから関係ないか」 京太郎「ナースと仲よくなりたい」 カピー「パカパカ(本能に忠実だな」 京太郎「いや、買った覚えのない秘蔵本に良子義姉さんそっくりのナース本があったんだ」 カピー「パカパカ(それでそれに欲情したのか?」 京太郎「そうじゃなくて、本当にあんな重労働なのか聞いてみたいから」 カピー「パカパカ(腰振るのは二次元の世界だけだぞ」 京太郎「何言ってんだ、当たり前だろ」 カピー「パカパカ(…まあいい。神託はこれで一回中断するからな。解決していない神託が多すぎる」 京太郎「まあ、仕方ないか」 カピー「パカパカ(解決しなかった罰則は世界を持ち越すからな」 京太郎「世界?」 カピー「パカパカ(解らなくていいさ。とりあえずは…………全国で幸運に会えば会える。そこで挑発されるから勝て。蟹、天女、電波、厨二か……どれも私が嫌いな存在だな」 京太郎「そういや、なんで蟹が嫌いなんだ?」 カピー「パカパカ(一人で食べれないから」 昼 京太郎「……雨が降ってるな」 京太郎「寝るか……zzz」 羽川「あれ、須賀君?…寝てるのかな?」 ツンツン… 京太郎「……zzz」 羽川「珍しい事もあるんだね」 京太郎「……zzz」 「願い事を叶えてやる」 「どんな願いでも良いの?」 「どんな願いでもだ…私が視える人間は久しぶりだからな」 「……他の人に視えないの?」 「視えない。視えても困るからな」 「寂しくないの?」 「馬鹿か?元々独りだったんだ、寂しいわけがないだろ」 「そうなんだ…僕とは違うね」 「そうだな。私とお前は違う…ほらさっさと願いを言ってみろ」 「僕と家族になってよ?」 「はっ?」 「だから…」 「それはできないな」 「嘘をつくの?」 「う、嘘なんてついてないだろ!」 「お、大きい声を出さないでよ…でも嘘をついたよ。何でもできるっていったじゃないか」 「……記憶にない」 「嘘つきだ…先生が言ってたよ、記憶にございませんって言うのは嘘つきだって」 「私をあの腐れ政治家共と一緒にするな!」 「一緒だよ。嘘つき」 「ああ、解った、その願いを叶えてやる。私とお前は家族だ!その代わりお前は何として扱う!」 「カピバラ…」 「はっ?」 「カピバラでしょ?」 「私のこの美しい四肢をカピバラと……あれ?」 「それじゃあ帰ろうか。僕と君は家族なんだから」 「なんでカピバラなんだ…」ブツブツ 「…お姉さんよりカピバラの方が僕はいいよ」ボソ… 放課後 京太郎「懐かしい夢を見た気がする…」 京太郎「部活だな」 京太郎「あれトシさんも打つんですか?」 トシ「私が打ったら駄目かい?」 京太郎「いや、全力で行かしてもらいます」 トシ「…リベンジさしてもらうよ」 白望「ダルい…」 胡桃「負けない」 白望「……ズルい」 京太郎「いや、待て…俺にそれを言われても仕方ないだろ」 トシ「最速はやっぱり胡桃の方が早かったかね…」 胡桃「先生も私の待ちを握ってたから仕方ないです」どやぁ 白望「京太郎…」 京太郎「なんだ?」 白望「おんぶ…」 ぎゅ… 京太郎「ちょっ、急にどうしたんだよ」 白望「凹んだから…慰めて……あとできれば…ご飯も」 京太郎「……」 京太郎「仕方ない、一緒に帰るか」 白望「うん…」 エイスリン「シロ、ズルイ!」 豊音「そうだよー!」 塞「そうだ、そうだ」 胡桃「なら勝者権限で…」 京太郎「駄目だ。俺は今日、シロと帰る。なあ、シロ」 白望「うん」 京太郎「それじゃあな」おんぶ中 白望「ばいばい…」京太郎は見えないように勝者の笑みを浮かべて スタスタ… エイスリン「……ハメラレタ」 豊音「うん…負けたくないけど…どうしよう」わたふた 塞「あんな方法があったなんて」 胡桃「勝ったのに勝った気がしない…」 トシ「モテモテだねぇ、京太郎は」 豊音「…そう言えばトシさんの初恋ってどうだったんですか?」 トシ「私かい?」 胡桃「何それ、気になる」 エイスリン「キニナル」 塞「私も聞いてみたいな。」 トシ「なんだい全く、昔の事を聞くもんじゃないよ…でもまあ、負けたから教えてあげようか」 一同「やった!」 トシ「あれはね、私が17の時だった」 校門 京太郎「よし帰るか」 白望「待って…」おんぶをやめて降りる 京太郎「あれどうしたんだ?」 白望「こっちでいい」京太郎の左側に立ち寄り添って 京太郎「そうなのか?でもまあ雨に濡れるからもう少し寄っていいぞ」 白望「うん…」 白望「大阪どうだった?」相合傘 京太郎「豊音にも聞かれたぞ、それ。なんかこう…人が多かった。粉もんは美味しかったぞ」 白望「そう…誰かと麻雀は打ったの?」 京太郎「ネト麻のフレンドとその友達と打った…全力で挑んだから場の空気が悪くなってな…少し反省したよ」 白望「それは京太郎が悪い…普通の人だと危ない」 京太郎「危ないってなんだ危ないって。まあシロ達と打ってる方が今は1番楽しいけどな」 白望「……ありがとう」 京太郎「どうしたんだ急に」 白望「別に…」 京太郎「今のもしかしてあの有名人のネタ…」 白望「違う」 京太郎「ですよねー。おっと着いたぞシロ」 白望「うん…送ってくれてありがとう」 京太郎「おうまたな」右肩が濡れていて 白望「…風邪ひかないように」 京太郎「大丈夫だ、問題ない」 夜 京太郎「風邪ひかないようにしないとな…」 京太郎「まあ、ネト麻が先だな」 京太郎「和とハオが居るな」 ーーーーーー 慧宇「…またご主人様がいる」ぶる… 和「今日は勝たしてもらいます」 京太郎「負けた…スランプかな。呪われてる気がする」 ーーーーーー 金曜日 朝 京太郎「どうしたものか」 京太郎「お弁当だな」 ーーーーーーー 昼 京太郎「何処で食べようか」 トシ「須賀はいるかい?」 京太郎「どうかしました?」 トシ「いや、ちょっと見て欲しい物があるんだよ」 京太郎「見て欲しい物?」 トシ「とりあえずこっちにきておくれ」 スタスタ… 京太郎「わかりました」 ーーーーーーー 京太郎「それで俺は何を見れば良いんですか?」 トシ「これだよ…」少し錆びれた銀の指輪 京太郎「……」 京太郎「いや、特に覚えは…」 トシ「そうかい…まあ、当たり前の事か」 京太郎「差し支えなかったらそれが何か教えてくれますか?」 トシ「ああ、いいよ…これは初恋の証さ」 京太郎「初恋の証?」 トシ「そう…もう昔のはなしだけどね」 京太郎「大切な思い出なんですね」 トシ「どうだろう…昔の事だから覚えてないな」 部活 京太郎「部活だな」 京太郎「……なんでこんなに殺気立ってるんだ?」 エイスリン「キョウタロウガワルイ」 豊音「そうだよ、京太郎が悪い」 胡桃「あとシロも悪い」 京太郎「どう言う事なんだ」 京太郎「最後の最後で捲られた…」 豊音「麻雀は全力で挑むんだよ!」 エイスリン【魔王二人の絵】 胡桃「あの二人同時は流石に辛いよね」 エイスリン「ウン」 帰り道 京太郎「指輪が初恋の証か…」 豊音「一緒に帰ろう」 京太郎「おう、別にいいぞ」 ーーーーーーー 豊音「……」ニコニコ 京太郎「……」 スタスタ… 京太郎「なあ、豊音」 豊音「どうしたの?」 京太郎「豊音の初恋っていつなんだ?」 豊音「えっ?」 京太郎「いや今日、トシさんの初恋の証を見せられてさ…だから気になってな」 豊音「わ、私は…今も昔も初恋のままだよ」カァァ 京太郎「まじか…」 豊音「うん…京太郎はどうなの?」 京太郎「俺の初恋か…俺の初恋は年上の泣き虫のお姉さんだったな」 豊音「そ、そうなんだ」 京太郎「まあ小さい時の事だからよくわからないんだけどな」 豊音「…きっとそれは本物だよ」 京太郎「そうかな?」 豊音「うん。大事な思い出だよ」 京太郎「思い出か…確かに大切な思い出だな」ニコニコ 豊音(霞さんには負けないんだよー) 夜 京太郎「初恋か…」 京太郎「ふぅ…やっとまともに勝てたよ」 ーーーーーーーー 七月1日 土曜日 朝 京太郎「…眠い」 京太郎「とりあえず朝ごはんだな…」 ーーーーーーーーー 昼 京太郎「昼寝をするか出かけるか…」 昼寝 京太郎「…眠いから寝るか」 「それ以上したら駄目!死ぬ!血が無くなったら死ぬんだぞ!」 京太郎「はは、大丈夫ですよ。死にません。俺が勝って、あんたは自由になるんだ**さん」 「ふん…そんな絵空事をまだ信じるのか?私の持ち点は64000。それに対してお前はもう1000点しかない。諦めろ。そして死に怯えるがいい」 京太郎「…」 「ふん…こわくて喋れぬか。つまらん本当につまらない」 京太郎「最期に確認しておく…」 「なんだ?」 京太郎「この麻雀は役満はWや Tはありなんだな」 「できればな。この鷲巣麻雀で役満などまず上がれまい」 京太郎「そうか…ならいい」 オーラス 京太郎(義姉さん…約束を破るよ…俺はこの試合に勝つ為に) 灼熱に愛された者発動! 覇王に愛された者発動! 爆発王との縁発動! 焦土の覇王槍発動! 「な、何が起きて…」 京太郎手配 黒白白撥撥撥黒中中南南南黒 「い、イカサマだ!なんだその手牌はありえん!貴様イカサマをしただろ!」 京太郎「騒ぐな鷲巣、お前が振り込まなければいいだけのことだろ…怖いのか?」フラ… 「馬鹿を言え!この鷲巣様が恐怖で怯える事などない!」 京太郎「なら早くしろ」 「………」 (三枚握っている西は絶対にありえない…あの凡人にそんな事できるわけがない!」 コトン… 西 京太郎「……」ぶるぶる 「これではなかったようだの…だから貴様は」 京太郎「死ね、鷲巣。ロン!大三元…」 ドス… 京太郎「四暗刻単騎」 ドス、ドス… 京太郎「字一色…」 ドス… 京太郎「人和…16万点だ」 ドシュ…ぶしゃぁぁぁあ…血しぶき 「なっ、な、な、な…」 ゴトン…倒れる 京太郎「これで俺の勝ちだ……」 バタ… 京太郎「はっ…何だ今の夢は恐ろしすぎるだろ!」 ーーーーーー 夜 京太郎「…昼寝はするべきじゃなかったか?」 カピー「パカパカ(どうした、冷や汗が凄いぞ」 京太郎「いや、えげつない夢を見てな…」 カピー「パカパカ(夢か…そうだな、夢だな」 京太郎「何だその言い方」 カピー「パカパカ(気にするな。さて今日は質問だな」 京太郎「麻雀に勝てないんだが…」 カピー「パカパカ(くだらん質問だな。運が悪いだけだ」 京太郎「待ておかしいだろ、もっとこうなんかアドバイス的な物を…」 カピー「パカパカ(ない。今の主に何が足りないのか…簡単だ。運がないだけだ」 京太郎「納得できない」 カピー「事実だから仕方ない」 朝 京太郎「……熱い」 朝ごはん 京太郎「……風邪かな」 ーーーーーー 昼 京太郎「……」 スーパー 京太郎「…風邪だな」 トシ「おや、買い物かい?」 京太郎「えっ、あ、トシさんこんにちは。風邪気味なんでお粥でも買っとこうかなって」 トシ「確か料理はできた筈だろ?」 京太郎「たまには楽したって許されますよ」 トシ「……似てるね」 京太郎「どうかしました?」 トシ「いや…なんでもない。風邪なら早く帰るんだよ」 京太郎「大丈夫ですよ、男ですから」 トシ「ほう…そう言ってエイスリンに看病されてたのは誰だい」 京太郎「ははは…知ってたんですか」 トシ「教師だからね。程々にしときなよ」 京太郎「はい、わかってます。あっ、そういえば昨日、若い頃のトシさんみたいな女性の夢を視たんですよ」 トシ「私の若い頃か…どんなんだったんだい?」 京太郎「美人でしたよ。モノクルを着けて、俺の後ろに居たんです」 トシ「美人ねぇ…そんな事しか考えてないのかしら?」 京太郎「そ、そんな事ないですよ。だって俺、その美人の為に…」 ♪~ トシ「おっと電話だ…すまないね。もしもし…」 京太郎「いえ大丈夫ですよ。そこから先は俺と鷲巣って奴との麻雀の話ですから。それじゃあ、俺はもう行きますね」 スタスタ… トシ「鷲巣?…えっ、いや、こちらの話です」 トシ(なんで京太郎が鷲巣の事を知っている?) 夜 京太郎「…夏場の風邪は面倒だな」 カピー「パカパカ(寝ろ」 京太郎「第一声がそれかよ」 カピー「パカパカ(病人がわめくな。それにそれが風邪だとは限らないぞ」 京太郎「えっ、マジでか?」 カピー「パカパカ(どうかは知らんがな。とりあえず質問だろ。早く聞いて寝ろ」 京太郎「これって風邪じゃないのか?」 カピー「パカパカ(正直に言おう。インフルエンザだ」 京太郎「……えっ、冬じゃないぞ?」 カピー「パカパカ(新型だな。安心しろ死なないから。ただまあ看病はしてやる」 京太郎「まじかよ」 カピー「パカパカ(まじだ。朝一で病院だな」 京太郎「……寝たら治ってるから大丈夫だ」 カピー「パカパカ(それはない」 京太郎「聞こえない」 朝 京太郎「ゲホゲホ…これはまずいかもしれない」 カピー「パカパカ(だから言っただろ。学校には連絡をとっておいたぞ。病院には……行けそうにないな。仕方ない、薬をとってくるから寝ておけ」 京太郎「ガビー…」ポロポロ カピー「パカパカ(泣くな気持ち悪い。すぐ戻るから安心しろ」 京太郎「ん……zzz」 カピー「パカパカ(早すぎるだろ」 ーーーーーー 夕方 京太郎「…zzz」 ぎゅるびーん☆ ピンポーン… はやり「あれ、居ないのかな☆?」 ガチャ… はやり「あっ、京太郎……誰もいない?」 カピー「パカパカ(愚者か…まあ義姉や道化よりはマシか」玄関でゴロゴロ はやり「…お邪魔します☆」 バタン… はやり「誰も居ないのかな?でも靴はあるし…カピバラちゃんは解る☆」 カピー「パカパカ(インフルエンザだ」 はやり「わかるわけないか☆」 カピー「パカパカ(……これだから愚者は」 はやり「京太郎は何処に居るのかな☆」 スタスタ… ガチャ… はやり「…あっ、居た☆京太郎ー……」 京太郎「はぁ……はぁ……zzz」 はやり「熱…これが薬かな…?」隣にあった薬袋を見て はやり「新型インフルエンザ……あの二人は何をしてるのかな」マジギレ 京太郎「……っ…zzz 」 はやり「大丈夫だよ、京太郎。私が居るから…お粥と氷枕の交換…仕事もキャンセルしとかないと」真剣 京太郎「…はやり…姉ちゃん…?」 はやり「あっ、起きたら駄目だよ。少し待っててね、タオルとか持ってくるから」 京太郎「うん…」意識が朦朧として はやり「待っててお姉ちゃん頑張るから」 深夜 京太郎「うぅ…」 はやり「熱が下がらない…大丈夫だよ、京太郎。私が居るからね」 ーーーーーーーー 朝 京太郎「…っ…」目を覚まし はやり「…大丈夫だよ…」寝ており 京太郎「なんではやりさんが…」 カピー「パカパカ(感謝しておけ。寝ずに看病していたんだからな」 京太郎「そうなのか…」 はやり「大丈夫だよ…」 京太郎「ありがとう、はやり…お姉ちゃん」 はやり「うんうん、当たり前の事をしただけだよ☆」 京太郎「いや、それでもはやりさんもインフルになってしまう可能性が…」 はやり「大丈夫だよ」 京太郎「えっ?」 はやり「その時は京太郎に面倒をみてもらうから☆」 京太郎「……今回だけですよ」 はやり「潜伏期間を考えてあと6日は居れるね」ニコニコ 京太郎「それが狙いだったんじゃ…」 はやり「ぎゅるびーん☆はやり、難しい事がわからない」ニコニコ 夜 京太郎「……だいぶマシになったな」 京太郎「はやりさんと話すか」 京太郎「はやりさん」 はやり「どうかしたの☆?」 京太郎「いや、質問があって…」 はやり「子供受けがいいからだよ☆」 京太郎「俺まだ何も言ってない」 はやり「わかるよ、それくらい☆」 京太郎「そうなのか…凄いな」 はやり「当たり前だよ☆」 就寝前 京太郎「あれ…電話がなってる…」 From 姉帯豊音 インフルエンザって聞いたけど大丈夫かな?何かあったら言ってね。…本当ならお見舞いに行けたら良いんだけど…トシさんに念押しされたから皆いけないんだよ。また学校で会えたら嬉しいな。 京太郎「…やばい泣きそうだわ。ありがとうっと…」 From 姉帯豊音 どういたしましてだよ。暖かくして寝るんだよ。おやすみなさい。 京太郎「おやすみなさいっと…寝るか」 朝 京太郎「っ…朝か…」 京太郎「カピー…」 カピー「パカパカ(なんだ?」 京太郎「はやりさん、あんなに頼りになったんだな」 カピー「パカパカ(ふん…私の方が頼りになるわ」 京太郎「この前さ…鍵を拾ったんだけど…あれはなんの鍵だ?」 カピー「パカパカ(強制力か…気に入らんな。まあいい、話してやろう。あれは最期の扉を開ける事ができる鍵だ」 京太郎「最期の扉?」 カピー「パカパカ(そうだ。道化の欠片を拾ったらそれは完成する。気をつけろ…覚悟も無く扉を開けば全てが終わるからな」 京太郎「おいおい、なんだよそれ怖いじゃないか」 カピー「パカパカ(脅しじゃないぞ。私は事実しか言わないからな」 京太郎「覚えておくよ」 カピー「パカパカ(それとな…愚者はインフルエンザになどかからないからな」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(あの女の中にどれだけの抗体があると思っている。インフルエンザ如きであの女はどうにもならんよ」 京太郎「ま、まじか…」 夜 京太郎「朝、寝たら夜だから…身体が回復に専念してるんだろうな」 京太郎「晩御飯を食べるか…」 ガチャ… はやり「お粥持ってきたよ☆」 京太郎「……何で俺がご飯を食べたいってわかったんですか?」 はやり「うーん…なんとなく☆」首を傾げて はやり「あと怪しい薬とか入ってないから大丈夫だよ☆」 京太郎「病人に怪しい薬とか駄目ですよ」 はやり「まだそんな事しないよ☆」 京太郎(まだ…だと…)冷や汗 就寝前 京太郎「おうまた電話が」 健夜「もしもし、京君?」 京太郎「もしもし、どうかしたの?」 健夜「うん…京君が危ない気がしたから気になって」 京太郎「っ…特に何もないよ」 健夜「……ウソだね。お姉ちゃんなんだからそれくらい解るよ」 京太郎「ああ…今、新型インフルエンザになって学校を休んでる」 健夜「新型インフルエンザ…だ、大丈夫なの!?」 京太郎「熱も引いたし大丈夫だよ」 健夜「……帰ったらお話だよ」 京太郎「ごめん」 健夜「許さないよ。いつも言ってるよね、体調を崩したら連絡するようにって」 京太郎「…義姉さん達に迷惑をかけたくなくて」 健夜「それが余計なお世話だって言ってるんだよ?私と京君は家族なのに変な気遣いはなし…この事は良子ちゃんにも報告しとくからね」 京太郎「あっ…うぅ…そこはなんとか…」 健夜「駄目。来週の月曜日に帰る予定だからその時に良子ちゃんも居るからね」 京太郎「はい、覚えておきます」 健夜「暖かくして早く寝るんだよ。おやすみ京君、愛してるよ」 プツン… 京太郎「えっ?ああ、海外に居るからその影響かな?そうだよな…?」 朝 京太郎「……明日で治るかな?」 京太郎「はやりさんを探すか」 ーーーーーー キッチン はやり「あと少しかな…治りかけてるみたいだけど…油断できない」 京太郎「真面目に料理をしている…あれでもあのビンはなんだ…」 はやり「あれ、起きたの☆?」 京太郎「おはよう、何か手伝う事はある?」 はやり「うんうん、大丈夫だよ。もうすぐで終わるから座ってていいよ☆」ニコニコ 京太郎「わかった。あとそのビン…あれ、なくなってる」 はやり「ビンなんてないよ☆?」 京太郎「俺の気のせいだったかな」 はやり「気のせいだよ☆」 はやり(危ない、危ない…ばれたら困るよ☆) 夜 京太郎「…眠くない」 カピー「パカパカ(駄目だぞ」 京太郎「…まだ俺は何も」 カピー「パカパカ(日曜日まではゆっくりしておけ」 京太郎「でも体調は…」 カピー「パカパカ(周りに菌をばらまくのか?」 京太郎「わかったよ」 京太郎「セーラに泣かなくて良いように願った時になんか違ったんだが…あれはなんだったんだ?」 カピー「パカパカ(種だろ」 京太郎「種?この前は果実とか言ってなかったか?」 カピー「パカパカ(また別だ。あの種は…ああ、あれだ…聞きたいか?」 京太郎「まあ、聞きたいな」 カピー「パカパカ(果実は主の成長の結果だ。あの種は主の可能性を秘めた物だ」 京太郎「可能性?」 カピー「パカパカ(そうだ。開闢の大樹があったから芽吹く事はなかった。それがあの乙女に譲渡されただけだ」 京太郎「特に問題はないのか?」 カピー「パカパカ(ない…ただ、あれは少し主にとって都合が悪いかもしれないがな」 京太郎「えっ?」 カピー「パカパカ(あれは主の可能性を全て秘めた物だ。主の元に戻りたいが戻れない。だから芽吹き、刷り込み、求める。欲求を高め、可能性を消費してあの種は乙女を成長させる」 京太郎「よくわからないがセーラが泣かなくてなるなら別にいい」 カピー「パカパカ(ふん…お気楽だな。全国は気をつけておけ。撒いた種は全部返ってくるぞ」 京太郎「……覚えておく」 就寝前 京太郎「電話か…」 From エイスリン そろそろ体調が良くなって大丈夫だろとか言い始めそうなのでメールしました。駄目だからね、ゆっくりしておかないと。来週、学校で会える楽しみにしてるから。 京太郎「なんでわかるんだ…とりあえず否定して、俺も楽しみにしてると送るか」 From エイスリン 暖かくして寝るんだよ。おやすみなさい。 京太郎「おやすみなさいっと…なんだろう、健夜義姉さん、豊音、エイスリンが長年連れ添った嫁みたいだ……何言ってんだ、ありえないだろそんな事」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6113.html
煌「愛宕さん、行ってしまいましたね」 透華「ええ。でもきっと大丈夫ですわ」フフ 煌「はい。私もそう思います」 透華「さて、問題は京太郎ですわね」 煌「そうだ、京太郎君!」ユサユサ 京太郎「う、うーん」 煌「よかった。無事で」 京太郎「う?」キョトン 煌「私達がわかりますか?」 透華「アナタの龍門渕透華ですわよ!」フフフ 京太郎「うー?」 モジモジ 京太郎「お姉ちゃんたち、だれ?」 煌「」 透華「」 京太郎「おかぁさんどこ? ねーねー」グイグイ 煌「あ、あはは、まさかこれは?」 透華「幼児……退行?」 京太郎「おなかしゅいたぁ」 煌「あ、あの、須賀君?」 京太郎「ねーねー。おねえちゃん、ごはんちょーだい」グイグイ 煌「」キュゥーン! _ _ , -――- 、 _ _ ≦ Y , .,ィ i Y ≧ =-  ̄ - ―{ メ、ハ_,iィ i }― -  ̄―= ト レ(,___) (___)ト j 、_| ゚ ト-- イ u|_ノ ッェェェエァァァァラァァァイ!! ァァァァァァ!! \_.!、 ,!_ノ ※新井ボイスで再生ください , -vー|`二' |、_||_ ( ´ ) vf__.j.v|.r┴、 i! | |! | | | {⌒ } i! ./| | .| | |.!_7/〃 `<| ト}. | | { / / i! し'/' ヽ/ |、_ノ 〃/ ハ i! く ハ、 〃 /`ー---――'く /./ | ハ ヽ \ ヾ < / ii ハ \ _> `ヽ、_,/⌒V__ノ´T´ 〃 / / | | i! 煌「この子は!! 私が面倒を見ます!!!」バーン 第十九章【すばらっ! 大好きなお姉ちゃん!】 京太郎のラブホテル監禁事件より十数分後 透華「……まず、一つ」イライライラ 煌「はい」 京太郎「あー、煌お姉ちゃん! あー」キャッキャ 煌「ふふっ。少し静かにしててくださいね」ナデナデ 透華「アナタは京太郎のなんですの?」イライラ 煌「私ですか? そうですね、私は京太郎君の……」ナデナデ 京太郎「わーい」 煌「アレは、私がまだ長野にいた頃の話です」 透華「その前に! 私にも京太郎をナデナデさせて欲しいですわ!!」ダンッ 京太郎「ひぅっ」ビクッ 透華「あっ、ちちち違いますのよ! ほぉーら、こっちへおいでー」クネクネ 京太郎「やだ」プイッ ,r'´ ̄ ̄ ヽ /丶 _//∧ l'⌒ヽ-、_ / .|ヽヾ、7/ i| ヘ_/^ヽヘヘ / |,⊥ミ∨/l| ト、 └ユ ! .i ト、 ヘ ヌ二¨ ヽ ! l |L_ ゝヽ_/ ャ=ヽャ‐ \-、 i '7_,.≧=- }} ′ ` ヘ. \ヽ j ff'"⌒ヽ ノ 、_,.ィi レ、 l ヘ!. ノ 7弋 , , 爪从 . i l. イ ハ tt彳′ l j ∧ // ! ト、 _ ‐ュ /7 ∧ヘ. /,ハ ヽヽヘ f二´-‐'' " / / / ヘ ヘ { { ヘ 丶 ゝ _ /∨ / ヘ ヘ ヘ! ゝ \ ` ┬-‐' /! ィ′ ヘ ヘ 丶、_ \ 广弌irく l l 〉────'┼‐-、 !| \ Y/ /V ≦ヽl ∨ l ト !| ハ l| ィイ' 7ソトミ、 ヽヽ ヽ. l l 厶イ j ∧/ //ハヽ\∨lルl l f´ i ノ/ ∧∨// ヾ 、 ゝ'.ノ l 透華「」 京太郎「お姉ちゃん、おっぱいないもん」スリスリ 煌「すばらららっ……//」カァァ 透華「……花田さん」ギロリ 煌「!?」ビク 透華「さぁ、早く話すといいですわ」フフフフ 煌「は、はい」ビクビク 七年前 花田家 煌「え? うちの一族が忍者?」 花田母「そうなのよ煌。私達の家は代々、須賀家に仕えていたのよ」 煌「嘘だよね?」 花田母「それがマジなの」 煌「ふ、ふぅーん……? それで須賀家っていうのは?」 花田母「元々はある神社の本家だったんだけど、今は廃れているそうよ」 煌「神社……」 花田母「それでね、その当主を陰ながら守るのがお母さんの家――篠●家の使命なのよ」 煌「それは分かったけど、それが今更どうしたの? 昔の話じゃ」 花田母「実は今もその使命は続いているの」 煌「はい?」 花田母「貴方が十歳になった時から、彼を守るメイド忍者にならなければならない」 煌「SOA」 花田母「アナタには悪いと思っているわ。私も、今の須賀家当主が結婚するまでは……辛かったわ」 煌「?」 花田母「あ、そうそう。結婚したらもう見守る必要無いの。要は、当主を裏から支えるだけでいいのよ」 煌「そう言われても」 花田母「大丈夫よ。私の代はパッとしなかったけど、今代は結構可愛い子だから」 煌「うーん」 花田母「じゃあさっそく、実物を影から見に行くわよ」 煌「はい」 花田母「散ッッ!!!」シャッ 煌「あー! 待ってー!」タタタタタッ 花田父「……アイツ、忍者だったのか」ポツーン 須賀家 花田母「遅いわよ」 煌「お、おかぁ、ハァハァさん、が、ぜーぜー、早いだけで」 花田母「テレポートできそうな声なのに情けないこと言わないの」 煌「SOA」 花田母「ほら、あそこに次代の須賀京太郎様がいるから」 煌「えー? どこー?(正直言うと、あまり興味が)」 花田母「あれよあれ。ふふ、可愛い子ねー」 煌「(どうせ変な子なんだろうなぁ。それだったら……)」チラッ 咲「京ちゃーん!!」 照「あっそびましょー!!」 少女「あっそびましょーい!」 __ __/ \ > `ヽ ∠_ / / 〉/ハ=- // / // / /i ヽ i ̄__/ ./|ニミ、`ヽ // i ', r==ュ、,,,, ノノ{ ヘY. | i!。ハノ//| ! i | /ニニニニニ`≧、,,,ゝ、  ̄ iマ|/ i ! | i三ニニニニニニニニ`ヽ! - ハ|ノ ハ| 」三ニニニニニニニニニニ\ ! ̄マ /ィ// /三ニニニニニニニニニニニニ三\ ¨-‐ 〈三三ニニニニニニニ三ニニニニ三\ 寸三三三三三ニニニニニニ三/ 7三ニニニニニニ=-‐‐‐‐寸〉 {三ニニニニニ/ キ} 〉ニニニニ/ } /ニニニ/ . /i /ニニニ/ . // ./ニニニ/ . /ニi 京太郎「おいーっす!」スタタ ※どう見ても小学生の京太郎です 煌「……」 _ ,. . ―,――- 、 _ __ // 、_,. ´ `ヽ //} / `ヽ ,. ´ `ヽ、 //イ , V//! / _ \ / `// , / ,ハN V/-、 ,. イ ´ ーヽ、 \ 、 / _ _ _/ , / イ / イ / , . , l ト, l V// _ ,.-―-、 }\ \\, / , ´ ̄ / {イ l イ / | /ト'、从! l ,.斗 } .!, lリ//} `、 ', .l \ \ \ / イ / ! /从l ./l/ ̄`ヾ-' 'ー'イ ̄`ヽl ./ {/-' 、 . \ ' , | ', ∨. / /、 / , ,l'/ l从!{ o o } l / 〉 \ ', } | / / / /、 \_/ / / ,r、! _,.... ....__ ,-、' / / ' , \.l | __,/ ,.イ / / \ _,/ /イ {l(ハ ' ハl} / / ',  ̄ , ´ ', , ./  ̄ / / ー ', ,_ , _,、 ,イ-' { { ', ,イ' / _/ // / , _ ゝ {_ ^__,} , イ l ', ヽ- '´ |ー- '´ _ _/ / / { L_,. / ,...._ > . _ . < _,.....,__. L ヽ、 ', 、____ ̄ ̄ / /  ̄/ / /l ..l .. .. ´ .. .. l ..} ', `ヽ、_ ー- 、 、 ,.. - / {___/ / _,/ | ..| .. .. .\ / || \,/ .. .. .. | .| 、_ ` ̄ `ー ニ '´、 { _,..- ' { | ..|, .. .. .. ト、 || // .. .. .. ..|/ , } `ヽ }  ̄´ / ∨ .. .. .. ..ヾ、 || // .. .. .. .. ..、 / 〈 } / ※はい。どこからどう見ても小学生の煌さんですね? 煌「」キュキューン 花田母「どう? 可愛い子でしょう?」 煌「そそそ、そこまではなくもないというか、なんというか」モジモジ 花田母「なんというか?」 煌「すばらっ!!」カッ 花田母「そう。よかったわ」 京太郎「今日はどうすんだー?」 照「どこでもいい」 咲「うーん」 少女「湖がいい! 湖がいい!」 京太郎「じゃあ湖でいっかー! 行くぞー!」タタ 咲「あ、待ってよー!!」 照「待ってー」 タタタ 煌「(こっちにくる!?)」ドキィーン 京太郎「ん?」ピタッ 煌「!!」 -= >  ̄` `ヽ / / ミ=‐ _彡 / ./ / \ ヽ >-/ / / i ヽ \ /// , / / // i ! ',. \ /ニ∠ニ= イ/ ,/ // / イ i i i ヽ ̄ /ニ三三イイ/ // ≠{‐y-/、| i i | i厂 /三三三/∠ ィへ| /| .| /∨|{ i //.{ i /-.i_ i. | |!\.../ニニ三三{ニニニi fヽ|/ !/iム_ i! ∨/| .!/|//i } .! i i. |i‐-`-イ三三三三{ニニ∧、〈i ≦ニ==ミ、 ∨i __|/ } ハ | } |! ト!ヽ三三三三{三Υヽ .. . . . .. 、!≠==ミ、 }| /! | | }、ニ三三三{三i ト , . . . . . .`/ }/. | ハ| ニヽ三三三{三i‐-{∧ r- /彡//! <こんにちわー♪ ニニYニ三三寸 i∨ヽ 丶 フ イ三// i=ニニニ}ニ三三三\八ム、 \ イ三ニ// /-=ニニ}三三三寸三\厶\ > ≦ア. . {ニニ///=ニ三}三三三ニ寸三ニヽ \{、 //. . /三/ニ三三三三三三寸三ニ \ ヽ,/'. . . /三〈iニ三三三三三三三寸三三\. . . ./三/ニニ三三三三三三三寸>-‐´ . . イ彡' 煌「」キュキュキューン ;;;;;;;;;;;;| / / ....... ヽ ヽ;;;;;;;/ \;;;;;;;;;;;」 / / ... \!/'‐-、 ヽ;;;;;;;;;{ / .... / .. ....... V;;;;;;;;;;;\ \;;;;;;;;;l / | .∨;;\;;__;ゝ }、_」 ′ iへ∧ | ! ∨;;;;;) 人 .l;; \ l l 〃~`´! l ハ i| ̄ / } l ̄T'゚`l | j | l ! } ! .| / l ヽ、l| / l V ̄ { | ハ ! l| lハ レヘ }│/ ハ」 ( / /\ -、l | A‐-ト==j-∧{__, }l| ‐'7=テトV l/l l !人 ∨ /「'//rヘY .l l ヽ/_」二z_ハ u ノ レ,ィ7ネソ ノ . ノ ハ N ∨ /Y( (´〉l 人l=ィ=テ7_;;ラF -`"´ レ'フ ./ .} //_ / / .\丶\ぃ_l / ` ヽ ゞ=-'′ // i/レ' レ' / ,`i /\ . ヽ ヽ_ゝ_レ′ /  ̄ / / / } //__j_ / / .l、' ) } \ ̄l\ u/ / / / / ヽ _` 、 ./ l ヽ/ / (な、なんという……すばらっ) \! ヽ、 t‐-- 一'_,フ ´ 丶.` 、 \ / l /\ )\ >、 _  ̄ フ´ ! \ ヽ ヽ l / ). ハ \ ヽ二>′ ヽ、 / { | |′ / / ヽ \ / __ ,ィ勹、 〉 人 l ハ/ 人 \ \ ./ ,イ′/`\// i ´ / } / \ ) ∨ i′!/ `‐′ } / l 京太郎「おいてくぞー!」 咲・照・少女「「「待ってー」」」 タタタタ 煌「……」 花田母「……覚悟は決まった?」 煌「決まった」キリッ 花田母「そう。じゃあこれからは一人前の忍者になるべく辛い修行が待っているわよ」 煌「いいんです。彼を、京太郎君を守る為ならなんでもします!!」 花田母「すばら」グッ 煌「すばら」グッ それからは辛い修行の日々でした 花田母「さぁ、ここで決めるのよ!」 煌「イヤァーッ!!」 r=z-、 ィゞ{| ヘ ヽ ,ィ二ニiト=z` ∨ ', ゞ ム_ヾ、 `ヾ、 ∨ヽ、 _,ィ─=ニ`ヽ二二二二二ニ弋 ,ィ"ー-─-、_ゞヾヘ 廴`ー气ニゞ ヽ、j`ヽ ゝ一ハ 一 >-‐ゞ下、¨ー─--─-、 ∧ } / レ "´ / ̄ヽ ヘ ヽ、 r-y' ̄""ヽゞⅥ \_;;y'” ヽ ',ゝ∧_ _>弋Wソ. ム,,_., ,y-==入弋-ゞー` ノ /}レ 辷_二二,ノ .,ィ=kjヽ `ゝz /kj∨ヒソ `ゝ _ __ ,ィー´ ̄冫-ヘ=〉__r=、 ィtゥ ,` i __ ,..-===| } ̄y .〉 / /~`ヽ ̄"ヽ、`ー、`".._r‐ /} ̄ ̄ ̄~゛`ー─‐--、_ _,..-‐' ̄ _y-─L__iゞイ./ `ー-く___} | \ノ //l`" / ̄`ー──--‐─‐‐、 _,ヽ __.,ィ´ >-‐ ´ ムイ 弋-、≦i ヾソ .i' ̄ ./`ゞヘ _ ,.ィ-‐`ー” _.> ´ ヽ ,' .`"ヽーy'.. 'ル" _ y-‐‐'". \ /,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;,}. . _,,..ィ' ´ ヽ / i}ィ'" 入___,/ `ヽ | r'<,z_ ;;;;;;;≦ / ̄ヽ、_ {i/ ` ̄ 斗r‐y"_x=z._ .〉. / y-ー─一-'" >}_}  ̄弋ノ. /ソ´ _> ´ 〈 _ ,..ィ'" `ー' ̄ 肉体の限界を極め、隠密術を学び 京太郎「ふんふーん」 コソッ | ___ |´ } `丶、 | ヽ ヽ | j く⌒77⌒) | /i/゙| .| j | Y^く\/ |Vイ | 人 l/| |__人 \ ハァハァ |〒| |/テ〒| んュ ┘ ヽ |┘ 辷ソレV / } } 、 |"___ ""__ノイ (ノ 人 } |_ー─‐' イ { / } ,' ,.┴i匸乏_ ∧ \ / / {ニ 八_ノ/ 、 / /\ V / `T/...//⌒^)( (. \ く |........{{/ / \\ (_) ) |.......く { >>乂 く |..../` ‐┘ (⊂ く <)ノ |'´ /  ̄、_/´ l/.} |....人 |_,,.イ 一人前になるまで直接の接触は禁じられていたので、背後から見守る日々 現在 煌「という経緯でして」 , . .-‐  ̄ ‐- / -‐ `. / / λ ` \ / / ハ \ ヽ . / / 、 / | ! ヽ’ , . -‐‐マ ! . | /V |ィl´ l Y /7. / , ‐ノ | /| ∠|/ / l /| | .| /// 、{ 、ん | ,ィ' 沁ゝ 仏ィミ.j / /|/\ //| \_廴ヽ| 弋_ツ 辷リ//!ヘノ ヽ r、/ハヽ . . 、--‐寸 "" ' ""'、レ ′ ) i ノ ノレく \ 、 \. ヽ、 r‐‐ァ へ`¨´ /ノ / /イ/¨} `ー ̄ ̄ r、|` `_´ ´ < __// .{ γ`ユノ. _ノ` ‐- _ .「`)、  ̄ // /` ー-く _ ノ \ /` く |` 、 / / // γ \/`{ ̄}ヽ!ヘ ` ー、 / `ヽ // ん-、 、 ヽ `Yヽ. | |\ , j′ |二ニ\l \V.∧ .| |ニ|` / / | ̄`ヽニ、 V/∧| マ/ `¨Y´ / | `、} ヤ 、∧ i } ′ | {. ヤ〉 〈', j |. l. Y /ヾ、 }- _ / |. | |///ハ | ‐-- ´ 煌「父の都合で転校になったので、今は福岡にいますが……いずれは彼のメイドに」グッ 透華「め、めめめメイドですって!! 一!! 一ぇぇ!!」 一「何?」 透華「メイドですわ!!」 一「うん」 透華「悔しくありませんの?!」ダンッ 一「別に」 透華「純!!! 智紀!」 純「まー、オレは透華のメイドが気に入ってるし」 智紀「右に同じ」 透華「違いますわ! そこは、「須賀が透華と結婚すれば俺達は須賀のメイドだな!」でしょう!?」 純「知らん」 透華「むきぃーっ!!!」 京太郎「あのお姉ちゃんこわい」ギュッ 煌「大丈夫ですよー、ふふふ」ナデナデ 透華「アジョイハ;jvhダ@k@」 一「バグってるバグってる」 煌「まぁ、私のことはともかく……今は京太郎君のことですね」 透華「ええ。精神的ショックによる幼児退行……もうすぐハギヨシが診断結果を」 サッ ハギヨシ「お持ちしました」 京太郎「うー? おもちー?」 ハギヨシ「おや、お餅がお好きですか?」ナデナデ 京太郎「うんっ!」ニパッ ハギヨシ「ふふっ、では後でお持ちしましょう」 京太郎「おもちをおもち?」 ハギヨシ「ええ。お餅をお持ちしますよ」クスクス . ヾ 、 丶 . . 、 . ‘,ヽ . . ヽ . . ;,;ヽ . ',== 、 . ヽ .. ,;才"´ ‘, . ', 丶 . ‘,.イ _- . ‘, ハ ‘, . ', ,.ィ"´ . . . .‘, . i ', '; イ . ,,;。-≦='; lミ≧=-} . . . , ィ升''"´ _', ! ` '''l . ィ匁'" ,+±-, . l、 l i 才 rTlllllllllli, l+ l .! 丈llllllllllllli ll 八 . .ハ 于+lllllllllllli, .! .ヽ . ヘ 、 '±┼十´l .l ヽ . ', ミ爻x、 l l ,ィx .ベ''爻≧ト.,,_ l ! _,,.。ャ爻彡ム ` 、ヾミミ=爻三圭ニ圭非圭圭彡''"- ', ` ー` ‐=ニ 三三三ll三ニ≠二 ‐ !  ̄ - l!=ニ= ´ .! 透華「ハギヨシィ……何を私の前で京太郎とイチャついてますのぉ?」ユラァリ ハギヨシ「そ、そのようなつもりでは」アセ 智紀「……イイ」 一「!?」 純「おいおい、勘弁してくれよ」 佳織「ハギ京……」カリカリ 歩「滾りますね!」 透華「それで? 診断結果は?」 ハギヨシ「我が龍門渕家専属の優秀な医者に見せたところ」 ~~ ハギヨシ「いかがでしょうか?」 医者「私は外科なんだけどね? でもまぁ、これくらいなら一日で治せるよ」 ハギヨシ「本当ですか?」 医者「私を誰だと思っている?」キリッ ~~ 透華「パーフェクトですわハギヨシ!」 煌「よかったですねー」ナデナデ 京太郎「すばら、すばらお姉ちゃんっ!」ギュゥウ 煌「わわっ……//] 透華「では一晩、龍門渕家で手厚く保護しますわ!!」 煌「確かに部屋も余っていそうですし……京太郎君のお母様にはもう連絡を入れてますので」 透華「決まりですわね。ほーら透華お姉ちゃんでしてよ~?」ニコニコ 京太郎「やだ」 透華「え?」 京太郎「すばらおねえちゃんがいい!」ギュゥー 煌「きょ、京太郎君っ!」パァァ 京太郎「ねね? いいでしょー?」 煌「……ふふっ、仕方ないですね」ナデナデ / . / ' ; -‐- i | ⌒マ'*; \ .' . -‐- i ' ! ト、 | | \ i} ヽ ,.i | | \|\ト;..ユ., \}\/ | }! }! /! '; ∧{ ,zf丐 芯㍉ ∨ | ,゙ / , /; V,ィ'丐心 r' } } ,リ }! j / . . /{ ;゙ \N W゙ r' } } 弋ーク _,.⊥ 仁..孑≦ . , { 弋, ,. 代゙弋ーク ー-==- ! `* ;_; >'´ 厶イ 丶 '""" \ / ‘; } '"" / r≧;ァ‐-‐ッ ; ≠´ \ ;ハ  ̄ / / ⌒¨¨´ \ </^Yゝ. イ / `¨¨¨⌒{ i `iト . イ Κ i i zf´ / \ ,,. -‐…‐-ミ. { | /ⅵ _/ マ^´ ,. | |-‐‐- -‐ァ゙ ∧_∧ } ′. /{ | / / } } / } 煌「一晩だけ、ですからね?」 京太郎「わーいっ!」 透華「」 純「涙拭けよ透華」 智紀「どんまい」 一「ちぇっ、つまんないのー」 ハギヨシ「では部屋にご案内しますので」 煌「ありがとうございます」 ハギヨシ「一応ダブルのベッドにしておきます。おそらく、一人では眠れないでしょうから」コソッ 煌「す ば ら」 ハギヨシ「いえ。ではどうぞ」 客室 ハギヨシ「何かあれば呼び鈴をお使いください」 煌「何から何まですみません」 ハギヨシ「いえ。では私はこれで」サッ バタン 煌「出来る……!」 京太郎「ねーねー」グイグイ 煌「はい? なんですか?」 京太郎「絵本読んで!」 煌「絵本ですか? でも絵本は無いので、お話を聞かせましょうか」 京太郎「おはなし?」 煌「ええ。じゃあ、ベッドに行きましょう」 ボフン 京太郎「ふかふかー」 煌「ふふ、本当にふかふかですね」モフモフ 京太郎「お話! お話!」 煌「はい。では……私が中学時代、お姉さまと慕った方との冒険活劇を」 京太郎「?」 煌「少しムズカシイでしょうか? では、私が新聞部として」 京太郎「しんぶん?」 煌「これもダメですか? では、私の知人の宇宙人が体験したToLoveるな日々を――」 京太郎「聞きたい!!! 聞きたい!!」 煌「もう、しょうがないですね」ヨシヨシ 十数分後 煌「それで彼は女性のスカートの中に手を――」 京太郎「ん、うぅーん」ネムゥネムゥ / ヽ __/ ∧ | l. / ′ l ⌒ / | |⌒ | rト / . /| .| ./ !八∧ .| 圦 \ ! V 从 Yんハ んハY ./ ハ . \ ∨弋 ソ 弋 ソノ/≦.ノ } \ >ハ ,,, ' ,,, < /  ̄ ト (ヽ イ > ./ r ≧ -<、  ̄ ̄ / ̄| \ ノ |\ 煌「あら、眠たくなってきましたか?」 京太郎「うん」ボー 煌「では布団を被りましょうねー」 京太郎「お姉ちゃんはー?」 煌「私もすぐに入りますよー」 京太郎「?」 煌「(匂いは大丈夫かな?)」クンクン 京太郎「早く早くー!」 煌「お待たせしました」モフッ 京太郎「えへへっ」ギュー 煌「ひゃぁっ……//」 京太郎「おねえちゃん、いい匂いがする」 煌「(嬉しいけど、恥ずかしい)」カァァ 京太郎「んぅー」スリスリ 煌「(というか、こんなに近くて、大きな体に抱きしめられててててて)」ボムッ 京太郎「……スゥ」 煌「……?」 京太郎「……」スゥスゥ 煌「……すばらくない」ムスッ 京太郎「……」スヤスヤ 煌「……アナタに仕えると決めて七年近く」ナデナデ 色々なことがありました まさか、私の後輩がアナタと仲間になるなんて――思いもしなかった 煌「そのお陰で、直接会って話す機会が出来たんですけどね」 京太郎君は知らないでしょうけど、私はずっとアナタのことを 京太郎「……」ゴロン 煌「メイド忍者という立場上、私はアナタと結ばれることは許されません」 だから―― せめて、せめてこの瞬間だけは 煌「京太郎君の隣で、一人の女として……」 スッ 京太郎「んぅ……」 煌「……」ドクン ドクン ドクン 煌「キス――しちゃっても、いいですか?」 翌朝 煌「……」スゥスゥ 京太郎「んー?」ガバッ キョロキョロ 京太郎「あれ? ここ、どこだ?」 煌「んぅ」ギュッ 京太郎「ん?」チラッ 煌「きょう、たろぉ、くん……」 /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨ 、 /´> ´ , } \ , ´ / 、 ヽ / / ' | | ∨ . ー‐イ' / / | | l } | | | . / ' ' / |{ | / /| } l | | // / { |-+-|、 | ,-}/-}/- / } { / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_ 从  ̄´ |∧ { Vリ ∨' Vり /' /- } / } / 从ム , ム,イ-、/l , . r ' /|/ 八 __ _ / / 、 イ Ⅵ \___ イ |ヽ 「 、 | r <///| |/}_」 |//(_)//|_ , <///〈 ,」////イ////> 、 r--- <////////∧ /////////////////> 、_ 京太郎「……」 煌「ん? ふわぁ……京太郎君?」 京太郎「……」 煌「京太郎君?」 京太郎「やっ」 煌「や?」 京太郎「ヤっちまったのかよぉぉぉぉぉ!!!」 煌「はへ?」 京太郎「うわぁぁぁぁ!! くそ!クソクソクソ!! なんでだよ! なんで覚えてないんだ!!」 煌「???」 京太郎「ていうかなんで花田さん!? オレ、確か絹恵さんにレイプされたハズじゃあああ!!」 煌「あっ、なるほど」ポン 京太郎「一晩で二人連続とか! しかも覚えてないなんて最悪だオレぇぇぇぇ!! うわぁぁぁん!!」 煌「ふふっ。少し、面白いので……このままにしておきましょうか」クスクス 三十分後 透華「とまぁ、こういう事態でしたの」 京太郎「そ、そうだったんですね……色々ご迷惑をおかけしました」 煌「いいんですよ。子供になった京太郎君、可愛かったですから」 京太郎「うわぁ、恥ずかしいぃ。そんな姿見たくねぇ」 衣「このDVDはなんだ?」 一「イイモノだよ」フフフ カチッ テレビ「スバラオネエチャーン」 京太郎「!?」 衣「?! こ、これは……」ゴクリ 智紀「こんなこともあろうかと」 衣「なんだこれは……どうすればよいのだ!?(胸の高鳴り)」ドキドキ 一「ブルーレイに落としてよ」 智紀「OK」 衣「後悔噬臍!!! なぜ、なぜ衣はこんな大事な時に……!」ギリギリギリ ./ ./ / ハ / ./ / ./ / ', | ./ ,/ | / .! | | ハ ! i 〃 ! ! ! | | ! | | | | | | || | | | i! i! | ! i! i! l | | || | | | ハ ! | ト. .ト、 | ||!| | | || | | | ` ト.!ト、 ト、 | | .斗七i¨ ̄||リ ,{ .Ⅶ ! i!.ト、 | .|{`ヾ. | 斗匕 i! | ハ /}' ,'∧ ヾ、 | 从/芹乞ぅミ \ ', ≠r笊乞ぅミx./ //,∧ \ \ 《 う 爿 `ー\. う 爿 》 ////∧ \ヘ\ゝ乂辷ン 乂辷ン ′ { /////,∧ ./ `\{ .′ ∨//////∧ / .八 ' .′ ∨//////∧ ./ / ,ゝ , 、 ,.! ∨//////∧ / / / >... _.... ´ | ∨//////∧ ./ / / / >ァ r ´ ./| ∨//////∧ 衣「仕方ない。もう一度強姦未遂をすれば、幼児化を……」ブツブツブツ 純「ダメに決まってるだろ! いい加減にしろ!!」 衣「うぅぅ~!! 衣もキョウタローを甘やかしたいぃぃ!!」バタバタバタ ハギヨシ「おやおや、困ったものです」 透華「でもよかったですわ。元に戻って」ゲシゲシ 京太郎「あの、なんで蹴るんですか?」 透華「私を傷つけた罰ですわ」フンッ 京太郎「???」 透華「それより、お腹が空いているでしょう? 食事を用意しましたわ」 京太郎「やった! 俺もう腹がペコペコで」 透華「ちょうど海外から取り寄せた貴重なフルコースでしてよ」 京太郎「へぇー、それはなんかスゴイですねー」 透華「特にこのエアとペア、それとアトムにGODは……」 京太郎「うまそうだなー。でも朝からこれだけの量は……いや、食ってやる!」 ワイワイ アハハハ 煌「……」ズキン これは、わかっていたこと 元に戻れば、京太郎君にとって私なんて――取るに足らない知人の一人 煌「(私の、臆病者――)」 後悔するくらいなら、あの時――唇を奪っておけばよかったのに 煌「(本当に、馬鹿)」ウルッ 京太郎「あ、そうだ」ポン ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 京太郎「さぁ、早く行きましょうよ! すばらお姉ちゃん!」 煌「え?」 透華「!?!?!?」 智紀「!?」 一「わお」 純「おいおい」 ゆみ「お姉ちゃんだと?」 歩「滾りますね!」 煌「きょ、京太郎君?」 京太郎「って、あれ? 俺、今なんで……」 透華「お、おおおおおおねえちゃん!? 透華お姉ちゃんはどうですの!? おすすめですわ!」 衣「衣だ! 衣をお姉ちゃんと呼べキョウタロー!」グイグイ 京太郎「わわっ!? ちょっと待ってください! 俺だって混乱してて!」 歩「滾りますね!」 純「ちょっと黙っててくれ」 透華「きぃぃぃ!! 今日こそは思い知らせてやりますわよ!!」 京太郎「だから誤解ですって!!」 ギャーギャー 煌「……」ポカーン 私のこと、すばらお姉ちゃんって…… もう、忘れ去られたものだとばかり 煌「ふふ、そうですよね。どうなろうと、京太郎君は京太郎君」 幼児退行していようと、していまいと須賀京太郎という人を――私は好きになったんだから 煌「この気持ちは――大切にしなきゃ」ギュッ / / \ { / ヽ .. / / ハ \ ,ィ‐ 、 / / / / |ヽ \/ニ、ハ{ | / / / | ヽ -、 >} ∨! // / / // | \ \〆 \|\!/ |_ ,-‐'// // / \ 、 \__ `ヤ、 / /.// // | \_ヽ──‐ ' |∧ヽ, ヾ // /ヽ 〉 ` 〈 / 〉 | _/ ヽ -‐' } ./∨ ヽ /─` / / \ / 、 ` ∠`ニ / ̄ヽ \ /\ 丶 / ヽ \ !ヽ { /| ` - 煌「京太郎君っ!」 だって私は―― 京太郎「へ?」 グイッ 雀士である前に 煌「子供じゃなくなったなら、こういうこと――してもいいんですよね?」スッ メイドである前に 透華「あ、ああああああああっ!!!」 忍者である前に 煌「んっ」 チュッ 京太郎「!?」ドキッ 一人の―― 煌「……ふふっ♪ すばらですっ」クスクス 女の子、なんですからね? 第十九章【すばらっ! 大好きなお姉ちゃん!】 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3862.html
恒子『試合終了!!トップはやはり白糸台!そして2位に新道寺!この2校が準決勝進出です!!』 健夜『やはり白糸台は圧倒的ですね。そして新道寺も…』 淡「お疲れ様でしたー!」 姫子「お、お疲れ様です……」 モブA「うぅ……」 モブB「無理だよぉ……」 姫子(かろうじて2位にはなれたけど……こんなんじゃ駄目) 姫子(優勝するためには、後2回大星淡に勝たんといけんし……どーすればよかと……) 京太郎「……姫子さん、姫子さん!」 姫子「あ……京太郎。わざわざ対局室まで来てくれたと?」 京太郎「ええ……お疲れ様です」 姫子「あはは……」 淡「おー、かっこいい人のお迎えとか……やるじゃん新道寺」 モブA「ふ……うちなんてそんな来てくれる男子なんていないわ……」 モブB「うち女子高だし……」 姫子「京太郎……私……」 京太郎「……はい」頭に手乗せる 姫子「あ……」 京太郎「何も言いませんよ。姫子さんは、頑張ってました」頭なでなで 姫子「……京太郎ぉ」抱き着く 淡「……なにこれラブコメ?」 恒子『おーっと新道寺全国放送でラブコメやってます!やめてあげて!すこやんが可哀想!』 健夜『酷くない!?羨ましいけどさ!!』 淡「こーいうこと言うのもアレだけど、控室とかに戻って…」 姫子「……んっ」 京太郎「んむっ!?」 淡「!?」 姫子「んっ……む……ちゅ……」 京太郎「ちょ……ん……待って……」 淡「…………」ポカーン 恒子『え、えーっと……』 健夜『…………』 恒子『……す、すこやんガン見しない!!』 健夜『えっ!?ししししてないよ!?』 姫子「……ちゅ……っぷはっ」 京太郎「……っはぁ。いきなり一体……」 姫子「……ちょっと、京太郎が欲しーなったと」 京太郎「姫子さん……」 姫子「もちっとだけ……ぎゅって、しとって?」 淡「……なんか、すっごい負けた気分……というか、まだ全国放送中じゃないの?」 恒子『えっと……CMです!』 健夜「え?CMはまだじゃ…」 恒子『CM!ほら、早くいれて!』 その後、苦情が殺到したとか 「なんでCM入れた!」 「続きも放送しろよ!」 「金髪死ね!」 「姫子ちゃんかわいい!」 ……苦情である ホテル、京太郎の部屋 京太郎「…………」 姫子「…………」 『今日の試合では3連覇を目指す白糸台と……し、新道寺が準決勝進出を決めました』 『白糸台は圧倒的な強さで…』 京太郎「で、全国放送だったわけですが」 姫子「……つい」 京太郎「さっきから知り合いや親からの電話やメールが来まくってるんですよ」 姫子「……えっと、反省してます」 京太郎「当然です。部長達からもかなり言われました。あの花田さんですら呆れてましたよ?」 姫子「……京太郎」 京太郎「……なんですか?」 姫子「その……反省はしとっけん……服、返して」全裸で正座 京太郎「駄目ですね」笑顔 姫子「悪かったのは分かっとるけど……この恰好のままっていうのは……」 京太郎「お仕置きも兼ねてです。またああいうことになるのは止めてほしいですから、今夜はそのままですよ?」 姫子「そんな!せめて……せめて下着くらい……」 京太郎「……仕方ないですね。じゃあ、2枚だけいいですよ」 姫子「やった!」 京太郎「ただし!俺が着せるんで目つぶっててください」 姫子「……恥ずかしかけど、よかよ」 姫子(京太郎に下着着せてもらう……なんか恥ずかしかけど、興奮する……) 京太郎「じゃあ目つぶって………絶対に目開けないでくださいね?」 姫子「うん」目つぶる 姫子(最初はどっちやろ……あんま胸ないけん、見られっと恥ずかしかね) 京太郎「手、借りますよ?」 姫子(手?両手ば前に持ってきた?) ガチャン 姫子「……え?」 シュルッ 京太郎「はい、いいですよー」 姫子「……これって」 京太郎「はい、手錠とネクタイです。これで2枚分ですね」 姫子「て、手錠にネクタイだけって……こんなん着とらんと変わらんやん!」 京太郎「あ、手錠は部長から借りました」 姫子「分かるって!それに……こ、こんな恰好……」 京太郎「……あんなことされて、普通に許すと思ったんですか?」 姫子「きょ、京太郎?」 京太郎「俺が欲しいって言ってましたし……ねぇ?」 姫子「せ、せめて手錠は外して欲しかなー……」 京太郎「会場では姫子さんが好きにしましたから、今度は俺が好きにさせてもらいますよ?」 姫子「ちょ、待って……ん!?」 京太郎「……っぷはっ。なんですか?」 姫子「……もっと、して」 カンッ!!