約 1,017,819 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6396.html
【4月第3週 平日】 京太郎「新しい朝が来たぞっと」 京太郎「このまま高校ではぼっちになるのかな…なんて考えてたら全然眠れなかった…」 京太郎「一応、遅刻はしなさそうだな」 男1「な、お前最近は彼女とどうなん?」ワイワイ 男2「ええ調子よ、お前はどうなん?」ガヤガヤ 男3「小生も毎日縛られて叩かれて幸せでござる」ブヒブヒ 京太郎「はぁ…。うらやましいな」 京太郎「購買に行ってみるか」 京太郎「確かに何でもあるな…」 京太郎「制服から文房具、プロテインまで置いてある」 京太郎「お、この弁当美味しそうだな。これを買うか……ん?あれは…」 照「…」キョロキョロ 京太郎「やっぱり照か……」 京太郎「くっ、そろそろ誰かと話したい……!」 京太郎「でもここで話しかけたら負けな気がする!」 京太郎「だから……やめとくか」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「はぁ…このから揚げ弁当美味しいな」 京太郎「気を取り直して部活に行こう!」 京太郎「きっと誰か居るはずだからな!」 京太郎「咏は…もういないや…」 ―――――――――――― 京太郎「こんにちワン!」 エイスリン「!」カキカキ エイスリン「コンニチワン!」バッ |こんにちワンの絵| 憩「やっぱり絵上手やな~エイちゃんは」 咏「うん確かに上手いね~知らんけど」 京太郎「…」ウルウル 憩「あれ、どうして京太郎君はそんな涙目なん?」 京太郎「やっと…やっと俺に応えてくれた…」 京太郎「うわああああああん」ポロポロ 咏「ちょっ、これどうするよ」 エイスリン「ワカラナイ」カタスクメ 京太郎「憩さん!一緒に特訓しましょう!」 憩「うーん、でもエイちゃんが…」 咏「エイスリンなら私が雀荘に連れてっとくよ~」 憩「え、そう?ならよろしく頼むわ」 咏「じゃ、行ってくるよ~」フリフリ エイスリン「イッテキマース」フリフリ 憩「二人も行ったことだし、始めよか」 京太郎「はい!」 京太郎「へー、そうなんですかー」 憩「そうなんやで、それはそれはすごかったな~」 京太郎「おお!」 京太郎「……あれ?」 京太郎「俺らって麻雀の特訓をしていたんじゃ…」 憩「ありゃ~日が暮れるまで話してもうたな」ハハハ 京太郎「予習してきて憩さんを驚かそうと思ったのにな…」 憩「え!京太郎君休みの日も麻雀やっとったん!?えらいなぁ~」ナデナデ 京太郎「あ、ありがとうございます!」 キーンコーンカーンコーン 憩「…ん、そろそろ下校時刻やな」 京太郎「俺、今日は雀荘行くんでお先に失礼しますね」 憩「頑張るな~じゃあね~」フリフリ 京太郎「また明日ー!」 【雀荘】 京太郎「こんにちはー」 店員「お!荒川の嬢ちゃんの彼氏やないか!」 京太郎「彼氏じゃないですってば」 店員「そういや、さっきまで三箇牧の嬢ちゃんが2人来てたで」 京太郎「あれ?帰っちゃったんですか?」 店員「せや、中々面白かったわ」 店員「けど面白い客ならまだいるで」 店員「ほら、あの卓の嬢ちゃんや」ユビサシ 怜「ロン」 おっさん「また一発……じゃと?」 おっさま「園城寺ちゃんはやっぱり面白いわ~」 おばさん「また和了ったん?偉いわ~飴ちゃんいるか?飴ちゃん」 怜「いや、ええよ」 おばさん「そう言わんといて、ほれ」 怜「だからええって……美味しな」 京太郎(なんだこの漫才) おっさん「おい、園城寺んとこの!まだ続けるで!」 怜「あんた今のでトビやないか」 おっさん「あれ……?」 おっさま「ん、君は確か荒川ちゃんの……」 京太郎「彼氏じゃないです須賀です」 おっさま「おお、せやった須賀ちゃんや」 怜「その制服、三箇牧のやな。ほんでここにおるってことは」 おっさま「せや、三箇牧の新入部員やで」 怜「ほお、そうなんか。ならそこの須賀……って言ったか?」 怜「私と打っていこうや」 おっさん「待て待て!園城寺と打つんはわしやろ!」 怜「あんたは黙っとれ」 京太郎「わかりました、受けて立ちましょう!」 結果 1位 おっさん 2位 京太郎 3位 おっさま 4位 トキ おっさん「げっげっ、これで終わりや園城寺!ツモ!」 おっさま「調子いいな~」 京太郎「なんとか2位か…」 怜「はぁ…はぁ…」 おっさん「どうだ!園城寺んとこの!」 怜「せやな……はぁ…流石やわ…」 京太郎(この園城寺さんって人、様子がおかしいぞ) おっさん「せやろ!さっすがやろ!げっげっげっげっ」 おっさま「そのへんにしときいや」 怜(あかん…消耗しすぎたわ……) 京太郎(さっきからフラフラしてるし) 怜(そんな無理するんやなかったな…) 怜(ごめん…竜華…) バタッ 京太郎「やばい!」 ガシッ 怜(あ…れ、誰や?) 京太郎「大丈夫ですか!園城寺さん!」 怜「ああ…まあ…大丈夫や…」クラッ ―――――――――――― 怜「こ…こは…?」 店員「お目覚めかい?園城寺の嬢ちゃん」 怜「私は…?」 怜「せや!さっきの男…須賀君は!?」 店員「ああ、彼なら帰ったよ。迎えを呼んでくるとか言うとったけど」 竜華「すんません!怜は!?」 店員「園城寺の嬢ちゃんはこっちやで」 竜華「怜!大丈夫なん!?」 怜「もう大丈夫やで」 竜華「怜ぃ…1人でどこか行かんといてや…心配やったんやから」グスッ 怜「迷惑かけてすまんかったな、竜華」 竜華「ええよ、そんなこと」 竜華「謝るなら須賀君に謝るんやな、ウチに連絡してくれたのあの子やし」 怜「……そうなんか」 竜華「ほんま、須賀君には感謝やな」 怜「せやな」 怜「なあ、竜華」 竜華「なんや?」 怜「竜華って須賀君の連絡先知ってるん?」 竜華「まあなー」 怜「じゃあ、さ、私にも教えてくれへん?須賀君の連絡先」 竜華「ほほー、怜は須賀君に惚れたんやな―」 怜「ちちち、違うわ!た、ただお礼のメールを送りたい思うただけや!」カァァ 竜華「まーたまたー」アハハ 【4月第3週 平日】終了 【4月第3週 休日】 京太郎「ふぁああ、今日はよく眠れたぞ」 京太郎「あの後の園城寺さんは大丈夫だったんだろうか」 京太郎「さて、今朝はなにをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「今日も張り切って行こう!」 京『よろしくお願いします!』 こまきん『よろしくお願いします!』 とよねぇ『よろしくだよー』 ボンバー『よろしくお願いします』 ボンバー『ロン』 とよねぇ『ロンだよー』 こまきん『ロンですっ!』 京『』 終局 結果 1位 こまきん 2位 ボンバー 3位 とよねぇ 4位 京 とよねぇ『おつかれさまだよー』 こまきん『おつかれさまでした!』 ボンバー『またどこかの卓で』 京『おつかれさまでした…』 京太郎「負けてしまったか…」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「少し離れた街に行ってみるか」 京太郎「大阪の中心街にはまだ行ってないんだよな」 京太郎「大阪城に来てみたぞ!」 京太郎「早速中に入ろう!」 京太郎「中々面白い所だったな。ん、あの人は…」 霞「今日は休日を使って大阪城に来たけど、やっぱり良い所ね」 霞「来週は姫路城に行こうかしら」トントン 霞「何かしら…」フリムキ プニッ 霞「あら、京太郎君」 京太郎「どうも…ってノーリアクションですか」ホッペプニプニ 霞「親戚にそういう悪戯好きな子がいるからもう慣れてるのよ」プニプニサレル 京太郎「霞さんも大阪城に?」 霞「ええ、もうこれで30回目くらいかしらね」 京太郎「そんなに来て飽きないんですか…」 霞「来る度に新しい所が見れて面白いのよ」 京太郎「立ち話ってのもあれなのでどっかに行きません?」 霞「それなら近くにいい喫茶店があるから、そこに行きましょうか」 京太郎「凄いですね、ここ。季節関係なく春夏秋冬の料理を扱ってるなんて」 京太郎「霞さんは何を頼むんですか?」 霞「私は今日は春の特選スイーツにするわ」 京太郎「それじゃあ僕は秋の特選スイーツにしましょうか」 京太郎「霞さんは大阪城に来たときにはいつもここに来るんですか?」 霞「そうよ、この喫茶店は、私が初めてお父様と一緒に大阪城を見に来たときに連れてきてもらったところなのよ」 京太郎「霞さんは、大阪城が好きなんです?」 霞「んー、大阪城だけ、というよりは城とか、昔からあるものが好きなのよね」 霞「でも大阪城には特別な思い入れがあるのも確かね」 京太郎「お父様と初めて一緒にきたところだからですか?」 霞「そうね、いつも厳格なお父様が大阪に来て一番最初に連れてきたところが大阪城だったのよ」 京太郎「そのお父様は、今何をしてるんですか?」 霞「今は鹿児島の実家にいるわ。去年までは私と清々荘の管理をしていたから憩ちゃんや華菜ちゃんは知っているはずよ」 オマタセシマシター 京太郎「そういえば創部には教師が1人必要って聞いたけど、霞さんを誘おうかな」 京太郎「そういえば、霞さんは部活の顧問とかしているんですか?」 霞「顧問はしていないけど、それがどうかしたのかしら?」 京太郎「実は、麻雀部の顧問になってほしいんです!」 霞「麻雀部?」 京太郎「はい、今俺と憩さんで作り直しているんです」 霞「ふんふむ、わかったわ。私も去年までは千里山で麻雀部に入っていたから、それなりのことは教えてあげられるわよ」 京太郎「え、霞さんって千里山にいたんですか?」 霞「お父様が共学の三箇牧には通わせない!って言っててね、だから女子高の千里山に通うことにしたのよ」 京太郎「ははは、それは厳しいですね」 【食後】 霞「うーん、それじゃあ5月に千里山と練習試合をしましょうか」 京太郎「そんなことができるんですか?」 霞「モチのロンよ、私の人望をあまり甘く見ないでほしいわね」 京太郎「それは頼もしいですね」 霞「私、まだ見て回るところがあるからそろそろ行くわね」 霞「それと今度私の家に来るといいわ、いいものを見せてあげるから」 京太郎「はい、ありがとうございました」 京太郎「よし!あとは部員を2人集めるだけだ!」 京太郎「でも照はどうしようか…」 京太郎「ひとまずコンビニに行こう」 京太郎「何を買おうかな」 京太郎「適当に菓子でも買ってくか」 プリン、ポッキー、プロ麻雀せんべい、かりんとう、マシュマロを買った! アリガトウゴザイマシター 京太郎「次はどこにいこうか」 京太郎「よし、雀荘に行こう!」 京太郎「中心街の雀荘に来てみたぞ!」 おっさま「いらっしゃーいっと、君は須賀ちゃんやないか」 京太郎「あれ、あなたは三箇牧の雀荘にいた人じゃないですか」 おっさま「休日はこの雀荘のマスターやっとるんよ」 ??「マスター、誰と話しているのよー?」 おっさま「おお、真瀬ちゃん。こちらがさっき話した三箇牧の須賀ちゃんや」 京太郎「どうも」 おっさま「で、こっちの子が姫松の真瀬ちゃんや」 由子「よろしくなのよー」 おっさま「じゃあ一打ちしましょか」 開局 おっさま「ツモ、500・1000や」 短パン「あぶねえあぶねえ」 京太郎 24000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 24500 短パン(今日はなんだか調子が悪いぜ…これなら草むらでポッポ探してりゃよかったぜ)トン 京太郎「それだ!16000!」 短パン(急所に当たった!) 東3局 京太郎 40000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 8500 オーラス開始時 京太郎 42000 おっさま 27000 由子 22500 短パン 8500 おっさま(今日は須賀ちゃんの独壇場やったな) 由子(須賀君、流石は憩ちゃんの後輩なだけはあるのよー) 京太郎「来た!ツモ、4000・8000」 短パン「ゲージ赤でなんとか耐えきったぜ!」 終局 京太郎 58000 おっさま 23000 由子 19500 短パン 500 短パン「ありがとうございました!それじゃあ賞金を…」 おっさま「ええからええから」 由子「須賀君、おつかれさま、なのよー」 京太郎「どうも真瀬さん、おつかれさまでした」 由子「三箇牧っていまどうなっとるん?」 京太郎「あと部員を2人集めるだけですね」 由子「千里山には勝てそうなの?」 京太郎「わかりませんね、でも新生三箇牧は負けませんよ」 由子「私らも頑張って全国に行くから、そのときはよろしくなのよー」 京太郎「はい!」 由子「それとこれ登録しといて、なのよー」 京太郎「これは?」 由子「私の連絡先なのよー。恥ずかしながら部の中じゃあ私はそんなに強くないのよ…だから、もしよければ須賀君と一緒に練習しようかなーって」 京太郎「そうですか、それじゃあ一緒に全国を目指しましょう!」 由子「はい、なのよー」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ」 夜 京太郎「本を読むか」 京太郎「牌のお姉さんか可愛い人だな」 京太郎「そうだ、買ったときに帯が付いてきてたな」 京太郎「邪魔だから外してたけど…」ペラッ 『瑞原はやり(28)が教える!人気教本!』 京太郎「28歳か…キツイな」 京太郎「ふむふむ、わかりやすいな」 『…のことをスジといい、…のことを裏スジといったりしますっ☆』 京太郎「☆の数多すぎるだろ…」 【4月第3週 休日】終了 【4月第4週 平日】開始 京太郎「今日こそは脱ぼっち登校だ!」 テレビ「今日とってもラッキーなのは…O型の方です!誰かが構ってくれる素敵な日になりそうです!」 京太郎「やっと誰かと登校できるんですね、やったー!」 そして授業 担任「よし、授業を始めるぞ!」 京太郎「結局ぼっち登校だったじゃないですか、やだー!」 昼 京太郎「部室で食べよーっと」 京太郎「ちはーっす」ガチャ 部室「シーン」 京太郎「でっすよねー」 放課後 京太郎「本日2度目の部室である」 京太郎「ちはーっす」 部室「シーン」 京太郎「」 京太郎「…一番乗りだったんだ。きっとそうだよ」 結局部員は全員来ました 憩「今日、京太郎君はどうするん?」 京太郎「照を誘いに行こうと思います」 憩「ノーリアクションかいな」 エイスリン「ドユコト?」 咏「今日と京太郎のきょうをかけてたんだね~知らんけど」 エイスリン「ナルホド!」 憩「恥ずかしいからやめて…」 霞「でも照ちゃんがどこにいるのかわかるの?」 京太郎「とりあえず電話してここに呼ぼうと思っているんですがよろしいでしょうか?」 霞「もちろんよ」 照「京、入るぞ」 京太郎「おう、来たか!」 照「で、私と打つのは?」 憩「ウチと京太郎君と……誰にしよっか?」 咏「なら私が打つぜぃ~」 照「わかった、早速始めよう」 開局 京太郎「ツモです!3000・6000!」 憩「お、きれいな手やな~」 咏「わっかんね~調子悪いな~」 照「……」 【照魔鏡】発動! 憩「見られたか~」 【白衣の護り】が発動不可になりました 東2局 照 19000 親 京太郎 37000 憩 22000 咏 22000 咏(なんだったんだ今の…) 照「…」 京太郎(この調子この調子) 憩(うぅ、やっぱり凄いわ、あれ) 咏「わっかんね~」 照「ツモ、300・500」 東3局 照 20000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 21700 憩(まだアレは温存しとくか…) 咏「わっかんねーな」 照「ロン、2000」 咏「うえぇ、マジかよ…」 東4局 照 22000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 19700 照「ロン、3900」 咏「うぅ」 憩(そろそろや) 京太郎「まだまだ!」 南1局 親 照 25900 京太郎 36500 憩 21700 咏 15800 憩(連荘はさせたくないんで、仕掛けてくでー) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「悪いな、咏ちゃん。それロンや3900な」 咏「」 照(連続和了を止めた…か) 憩「はぁ…」 南2局 照 25900 親 京太郎 36500 憩 25600 咏 11900 照(荒川さんは相変わらずだな…) 憩「はあ…」 照(そして京も…) 京太郎(まだまだ!) 咏(もうなんもわっかんねーよ)グスッ 京太郎「それです!ロン!18000!」 照(相変わらず…だね)クスッ 終局 照 25900 京太郎 54500 憩 25600 咏 -6100 京太郎「よっしゃ!」 憩「京太郎君すごいな~咏ちゃん雀荘でも誰にも負けへんかったんに」 咏「うぇぇぇん」 エイスリン「ヨシヨシ」ナデナデ 霞「で、照ちゃんはここに入るのかしら」 照「はい、これからよろしくお願いします」ペコッ 憩「これからよろしくな!照ちゃん!」 咏「よろしく…」グスッ エイスリン「ヨロシク!」ナデナデ 京太郎「よろしく頼むぜ!照!」 照「うん!」パァァ 京太郎「この後はどうしよう」 憩「京太郎君はこの後どうするん?」 京太郎「今日は街に行こうかと思います」 憩「わかったわ、ほなみんな帰ろかー」 【街】 京太郎「さてとどこいこっかなー」 京太郎「ゲーセンに来たぞ!」 京太郎「そしてこれが初ゲーセンだ!」 ※京太郎くんは寂しい人生を送ってきました 京太郎「何から遊ぼうかな…っとあれ?」 チンピラ1「なあなあ嬢ちゃん、ワイらと遊びに行かへん?」 ??「は、離してや~」 チンピラ2「そう言わんといて、なあ、どうやワイらと楽しいことせえへん?」 チンピラ3「ほお、よう見たらええ顔しとるやん。漲ってきたわ」 チンピラ4「はよ連れてくでー」 ??「ちょっ、そんなところ触らんといて、ひゃっ」 チンピラ5「おお!ええケツしとるやん~ええわ~」 チンピラ6「クルマガクルデー」 京太郎「女の子が絡まれているぞ…どうする?」 京太郎「助けに行こう!」 チンピラ3「ほな、はよしいや!」 ??「いやや!いやや~」 チンピラ1「しゃあないわ、こうなったら組織で新しく開発された薬を試すで」アポトキシーン ??「やめ、んぐっ」 京太郎「やめろおおおおお!」ブンッ チンピラ2「がはっ」 チンピラ6「キンテキガハイッタデー」 チンピラ1「おう兄ちゃん、ワイのダチに何しとるんや?」 京太郎「うるせえ!とにかくその人を離しやがれ!」 チンピラ4「なんや正義の味方ごっこか?」 チンピラ5「えらいな~兄ちゃん、でもな勇敢と無謀は違うんやで」ニコッ チンピラ1「おら!やったれ!」 京太郎(今のうちに逃げて)アイコンタクト ??「」コクッ ドコッバカッゴキッ チンピラ1「これで懲りたか?兄ちゃん?」 チンピラ3「ア、アニキ!」 チンピラ1「どうした?」 チンピラ5「小娘が、小娘がいません!」 チンピラ1「なんやと!?」 チンピラ1「こんのガキィ…」ギリッ ファンファン チンピラ6「サツガキタデー」 チンピラ5「チッ、覚えとれよガキ」 京太郎(あの子は逃げられたか…良かった…) ??「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」 京太郎「うっ…こ、こは……?」 京太郎(確か…女の子を助けて) ??「やっと起きた……良かった~」グスッ 京太郎「あなたはさっきの……」 京太郎(この人…さっき見たときとはなんか感じが違うぞ) 京太郎「って、なんで戻ってきてるんですか!?」 ??「なんでって…君が心配だったから…」 ??「私は赤阪郁乃いうんやけど…君は?」 京太郎「俺は須賀京太郎、三箇牧高校の1年生です」 郁乃「そうか~京太郎くん言うんやな~」スッ 郁乃「助けてくれて、ありがとな~」ダキッ 京太郎「…結局何もできませんでしたけどね」 京太郎「それはそうと、赤阪…さん、がさっきとどこか変わっているように思えるんですが…」 郁乃「郁乃でええよ~、なんかな…」 郁乃「小ちゃくなっちゃったみたいなんや~」 京太郎「や~、ってそんな能天気な……あ!?なんだって!?」 郁乃「あの男の人達に飲まされた薬のせいみたいなんやけど~」 京太郎(人を小さくする薬…?そんな某探偵マンガよろしくな展開あるわけ……ないよな) 京太郎(でも、初対面とはいえこの郁乃さんに違和感を感じてるのは確かだし……) 郁乃「せや~、京太郎くんこれ、私の連絡先やからよろしくな~」 京太郎「あ、はいどうも」 郁乃「じゃあ私はここでおさらばや~」 京太郎「おさらばって、行くあてがあるんですか!?」 郁乃「ん~ないかな~取り敢えず知り合いの女の子の家か、元監督の家に行こか思うとるんやけど~」 京太郎「わかりました、それじゃあ……」 京太郎「ウチに…来ませんか?」 郁乃「え、ええの~?」 京太郎「大家さんに頼めばなんとかなると…思います…多分」 郁乃「大家さんってことは京太郎くんは下宿でもしとるん~?」 京太郎「そうです、清々荘っていうアパートに住んでます」 郁乃「そーなんや~、それじゃあよろしくやで~」ニコッ 京太郎「はい…」 ―――――――――――― 説明はキンクリじゃ! 【石戸宅】 京太郎「…というわけなんです」 霞「ふんふむ、それで京太郎君はこの子をここに住まわせたい…と」 霞(この女の子…見覚えがあるのだけど…) 霞「あなた、名前は?」 郁乃「はい、赤阪郁乃いいます~」 霞「あかっ、赤阪郁乃!?」 京太郎「知り合いなんですか?」 郁乃「ん~私は知らんな~」 霞「この人は南の名門姫松の現監督よ!」 京太郎「姫松って…真瀬さんのいる?」 郁乃「京太郎くん、真瀬ちゃん知っとるん~?」 京太郎「一度打ったことがあるんです」 郁乃「あ、思い出した~千里山の石戸ちゃんや~」 京太郎(この人…) 霞(マイペースすぎる…) 京太郎「お願いします!」 霞「いくら京太郎君の頼みでも、こればかりは駄目よ!」 霞「この人の経歴はある一点を除いて全くの謎、この大阪では『Dark Excistence』として有名な人なのよ!」 京太郎「でも!今は17歳の女の子なんですよ!」 郁乃「『Dark Excistence』か~かっこええな~」 京太郎「って郁乃さん!?」 郁乃「無理しなくてええんよ、京太郎くん」 郁乃「結局私はどこにも行けないんやから」ボソッ 霞「今日はお引き取りください」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ!霞さん」 郁乃「じゃ、お暇するわ~」 京太郎「郁乃さんも!」 郁乃の入居に失敗しました 【4月第4週 平日】終了 【4月第4週 休日】開始 京太郎「昨日の郁乃さん…なんだか悲しそうだったな…」 京太郎「今朝は何をしよう」 京太郎「気を取り直してバイトでもするか」 京太郎「コンビニでもらってきた求人雑誌を…」 京太郎「ん?『雀荘のスタッフ募集中!』?」 京太郎「この雀荘って先週行った中心街の雀荘じゃないか」 京太郎「面白そうだからやってみよう!」 ―――――――――――― バイトに参加するまでの過程はキンクリじゃ! ―――――――――――― おっさま「…というわけや、ほなこれからよろしく頼むで須賀ちゃん!」 京太郎「ありがとうございましたー」 おっさま「ええ仕事しとるやん須賀ちゃん、給料割増しとくでー」 京太郎「ありがとうございます!」 由子「こんにちは、なのよー」 京太郎「あ、真瀬さんじゃないですか」 由子「お、須賀君なのよー」 京太郎「その制服…ってことは真瀬さんもここで働いているんですか?」 由子「実は先週入ったばかりなのよー」 京太郎「奇遇ですね、俺も今日入ったばっかりなんですよ」 京太郎「真瀬さんはどうしてこのバイトをしようと思ったんですか?」 由子「気になったからかな?」 由子(須賀君を待つために須賀君が来た翌日から始めた、なんて言えないのよー) 京太郎「そうですか」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 ?「ふむ、ここが大阪の雀荘か東京とあまり変わらんな」 由子「むぅ…あの人は…」 京太郎「知っているんですか、真瀬さん!」 由子「あの人は白糸台高校の主将、弘世菫なのよー」 京太郎「白糸台…照のいた高校か」 菫「ほう、君は照を知っているのか」 京太郎「はい、っていつの間に!?」 菫「それに、君は確か、姫松の真瀬…といったか」 由子「初めまして、なのよー」 菫「ふむ、これはいい。そこの二人、私と打たないか?」 京太郎「照に勝った俺をなめるな!受けて立つ!」 菫「君が照に勝った?笑わせてくれる、では早速始めようか!」っマシュマロ 菫「よろしく頼む」モグモグ 京太郎「よろしくお願いします」 おっさま「よろしくさん」 由子「じゃあ始めるのよー」 開局 おっさん「悪いな真瀬ちゃん、それロンや1000」 由子「はい、なのよー」 菫「…」モグモグ チラッ 京太郎(さっきからやたら弘世さんに見られてる感じがする) 東2局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東3局へ 東3局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東4局へ 東3局 由子 24000 京太郎 25000 おっさま 26000 親 菫 25000 菫(ようやく張れたか…よし) 【シャープシュート】 標的:京太郎 京太郎(なんだこの殺気は…!) 菫「ロン(物理)」 京太郎「は……!?」 東4局 由子 24000 京太郎 13000 おっさま 26000 親 菫 37000 京太郎「ここで一気に取り返す!」 おっさま「お、いい威勢やな」 京太郎「それです!ロン!」 菫(私の親がががが)ポロッ 由子「マシュマロが卓に落ちたのよー」 【店長の権限】 対象:菫のマシュマロ おっさま「おい姉ちゃん、さっきから黙っとったけどいい加減それ食いながら麻雀するのやめーや」ゴッ 菫「」ジワッ 南1局 親 由子 24000 京太郎 21300 おっさま 17700 菫 37000 おっさま「真瀬ちゃん、それロンや」 おっさま「ワイもそうやすやすと取られとるわけやないんやで」 京太郎「で、点数は?」 おっさま「2000や」 ズコー 菫(これが本場大阪のノリというものか) 南2局 由子 22000 親 京太郎 21300 おっさま 19700 菫 37000 京太郎「今度は流さねえ!」 京太郎「ツモ!6000オール!」 菫「なん…だと?」 南2局1本場 由子 16000 親 京太郎 39300 おっさま 13700 菫 31000 由子「そろそろ混ぜるのよー」 由子「ツモ、8100・16100なのよー」 京太郎「え?」 おっさま「ちょっと待って、え?」 菫「」ジワッ 由子「緑一色なのよー」ドヤ 南3局 由子 48300 京太郎 23200 親 おっさま 5600 菫 22900 京太郎とおっさまが同コンマのため流局 南3局1本場 由子 47300 京太郎 22200 親 おっさま 8600 菫 21900 菫(うぅ…マシュマロがないと駄目だ…) 京太郎「ロン!16300!」 菫「」ウルウル オーラス 由子 47300 京太郎 38500 おっさま 8600 親 菫 5600 由子「このまま逃げ切るのよー」 由子「ロン、1000なのよー」 終局 1位 由子 48300 2位 京太郎 37500 3位 おっさま 8600 4位 菫 5600 由子「お疲れ様なのよー」 おっさま「お疲れ様やでー」 京太郎「お疲れ様でした」 菫「お疲れ様でした…」 京太郎「じゃあ俺はそろそろ昼休みなので抜けますね」 おっさま「ういー」 菫「なあ、君」 京太郎「俺のことですか?」 菫「君、名前は?」 京太郎「俺は三箇牧高校麻雀部一年の須賀京太郎です」 菫「そうか、須賀か…覚えておくよ」 菫「それと…これを渡す。私の連絡先だ、いつか私がここに来たときにまた打とう」 京太郎「わかりました、ありがとうございます!」 菫「それでは私は行くよ、じゃあな」 由子「ありがとうございました、なのよー」 京太郎「昼休みも終わったし、午後も頑張っていこう!」 由子「おう、なのよー!」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 怜「いらっしゃいましたでー」 京怜「「あ」」 京太郎「園城寺さんじゃないですか!」 怜「須賀君やないか!」 由子「あれ?2人は知り合いなの?」 怜「ふっふっふ、私は須賀君の腕の中で寝た女なんやで」 由子「それは本当なの?」 京太郎「少なくとも真瀬さんが想像しているものとは程遠いものですが、一応本当です」 怜「実はな……」カクカクシカジカ 由子「なるほど…なのよー」 怜「あのときの須賀君はかっこよかったなー」 怜「せやった、これ私の連絡先や」 京太郎「あ、どうも」 怜「それでや、須賀君、由子、私と打たへん?」 京太郎「はい、よろこんで!」 由子「こちらこそ、なのよー」 怜「よっしゃ!」 怜「ほなよろしく~」 京太郎「よろしくです~」 おっさま「よろしくやで~」 由子(この空間はなんなのよー) 開局 京太郎「ツモ!3200オール!」 怜「やっぱり中々やるなー」 東1局1本場 親 京太郎 34600 南 おっさま 21800 西 怜 21800 北 由子 21800 怜「とにかくこの流れを止めるわ」 怜「ロン、1300や」 おっさま「ほいほい」 東2局 京太郎 34600 親 おっさま 20500 怜 23100 由子 21800 京太郎「親は流されたけど!まだまだ行くぜ!」 おっさま「ロン、9600や」 京太郎「Oh…」 東2局1本場 京太郎 34600 親 おっさま 31100 怜 23100 由子 12200 怜(またつかわせてもらうわ) 【先読み】発動! 跳満から4段階下降で3900。したがって おっさま(お、ひっかかったわ) 【蜘蛛の巣】発動! 京太郎「リーチ!」 おっさま「通らんわ、ロン、6100や」 東2局2本場 京太郎 28500 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 12200 京太郎「ロン、8600です!」 由子「役満和了ってから調子が出ないのよー」 東3局 京太郎 37100 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 3600 怜(この勝負は終わらせない、最後まで、続ける!)キィィィィン 【先読み】発動! 満貫から4段階下降の2000 京太郎「ロン、2000です」 東4局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 23100 親 由子 1600 怜(ようやく和了れるわ) 【先読み】発動せず! 怜「ロン、2000や」 終局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 25100 親 由子 -400 京太郎「おつかれさまでした」 おっさま「おつかれやでー」 由子「おつかれなのよ…」 怜「おつかれさま…」ハァハァ 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「ああ、まあ大丈夫や。須賀君と打てて楽しかったで、ありがとな」 京太郎「いえいえこちらこそ、ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」 おっさま「おー、須賀ちゃんも言うようになったなー」 由子(やっぱり蚊帳の外なのよー) おっさま「これが今日の分のバイト代や」 京太郎「ありがとうございます!」 おっさま「礼を言うのはこっちや、初めてなのによう働いてくれたわ。ほいじゃ、おつかれさん」 京太郎「おつかれさまでした」 京太郎「さて、このあとはどうしようか」 京太郎「金も入ったし買い物に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.自由 京太郎「こんくらいでいいか」 プリン 食べると調子up ポッキー 誰かの部屋に行くときに持っていくと好感度up プロ麻雀せんべい 当たった大人キャラに、街に行くと会えるようになる かりんとう 使用してから1週間コンマ下一桁判定のとき+1、2桁判定のとき+10 マシュマロ 対局前に使用選択、対局中雀力×1.5 ティッシュ ハッスルの成功率が上がる、使用可能回数5回 WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 買い物をした! 京太郎「夜は何をしようか」 京太郎「エイスリンさんと勉強しようと思ったけど、流石にこんな時間に会いに行くのは迷惑だろうからやめた!」」 【4月第4週 休日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4091.html
h41-01 京・宮守 3年生京太郎 h41-02 京エイ・宮守 h41-03 成まこ穏 愉快な懺悔室 h41-04 京塞白胡 h41-05 京豊胡 h41-06 京豊エイ h41-07 京塞 h41-08 京・阿知賀 h41-09 京豊 h41-10 京穏 h41-11 京・白糸台 h41-12 穏 h41-13 京末 h41-14 京・白糸台 h41-15 京・清澄 h41-16 京晴・阿知賀 h41-17 京照淡菫 h41-18 京霞 h41-19 京数 h41-20 京塞 h41-21 恭 h41-22 京透 h41-23 京和・複数 裁判 原村第2回 h41-24 京 分類不明 h41-25 京泉 h41-26 京・清澄 h41-27 京咲 h41-28 京桃智美 3年生京太郎 h41-29 京・清澄 h41-30 京憧 h41-31 京良・健はや理 どっこい かいのーちゃん h41-32 京照 h41-33 京牌 h41-34 咏 h41-35 京理・プロ h41-36 京・清澄 h41-37 京良晴はや健恒 グッバイ かいのーちゃん h41-38 京はや良 h41-39 京良 h41-40 京春良・永水 ビデオレター h41-41 京・プロ・アナ h41-42 京良 h41-43 京哩姫 3年生京太郎 h41-44 京・新道寺 h41-45 京咲和優 未完 h41-46 京怜 h41-47 京優 h41-48 京咲 h41-49 京怜竜 h41-50 京・プロ h41-51 京揺 h41-52 京優 h41-53 京セ h41-54 京泉 痴漢ネタ h41-55 京洋絹 痴漢ネタ h41-56 京憧 h39-30の続編的な h41-57 京和優 h41-58 京えり照・白糸台 3年生京太郎 h41-59 京・清澄 助っ人京ちゃんseason6 h41-60 京咲優和マホムロ h41-61 京春晴未 h41-62 京久 h41-63 京歩・透智紀 h41-64 京恭由 腕枕ネタ h41-65 京哩 h41-66 京恭洋由 3年生京太郎 h41-67 京・千里山 腕枕ネタ h41-68 京灼晴 h41-69 京胡白塞 h41-70 京咲・照清澄 h41-71 京・阿知賀 h41-72 京灼・阿知賀 h41-73 京シノ h41-74 京灼 h41-75 京淡・白糸台 h41-76 京灼 3年生京太郎
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5676.html
11 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 15 33 09.64 ID 7NKXhv7/O [8/14] 8 イッチだってそんなん考慮しちょらんもん…… 連続ゾロ目ボーナス! 洋榎104 洋榎「あっ……」ビクッ 京太郎「ん?」 この人から身構えるなんて…… どうしたんだ。 洋榎「ひ、久しぶりやな京太郎」アハハ 京太郎「は、はぁ……」 洋榎「すいませんでしたぁ!!」 土下座。 俺、この人に何かされたっけ?それとも俺の事をからかっているだけなのか? 京太郎「ちょ……!人が見てますから!やめてください!」 洋榎「どうか最低なうちの事を許してください!!!!」 13 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/05(土) 15 42 36.92 ID 7NKXhv7/O [10/14] 訂正 洋榎の部屋。 京太郎「どうして俺はここに……」 洋榎「ひっく……うっ……」ポロポロ 京太郎「ちょっと!どうして泣いてるんですか!!」 洋榎「そや、死ねばいいんや!京太郎!殺してくれ!」ポロポロ 京太郎「やめてください!何があったんですか!?」 洋榎「……」 洋榎「それはーー」 京太郎「……」 それから聞いたのは予想以上の話だった。 洋榎さんが俺を気絶させて犯した事、追い詰めて自分の者にした事。 日々の痴態を動画に収めて依存させた事。 俺の周りとの関係を全て断ち切らせた事。 最終的に俺は自殺をした事。 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 15 54 17.79 ID 7NKXhv7/O [11/14] 洋榎「ど、どうしても京太郎を自分の物にしたかったんやな……」 京太郎「洋榎さん……」 思い出してしまった……俺の中でフツフツと込み上げる怒り。 洋榎「今回だって自分の物にしようとした……」 京太郎「……」 でも……俺は紛いなりにも途中からはこの人が好きだったんだ…… ただ……あんな望んでもいない事をされたから自殺しただけで…… 洋榎「もう……うちと関わらないでいいで」ニコッ 洋榎「なんなら同じ事をしてもええよ」ニコッ 安価下8 1. 俺は洋榎さんが好きです 2.帰る 28 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 16 34 58.64 ID 7NKXhv7/O [13/14] ゾロ目ボーナス!! 三連続!!! 京太郎「俺は洋榎さんが好きです」 洋榎「え……?」 京太郎「だから過去の事なんか関係無いですよ」ニコッ 洋榎「きょ、京太郎……///」 京太郎「洋榎さん……」 洋榎「呼び捨てでええよ……///」モジモジ _ --―――-ミ _,,.. \ ヽ \ _彡 ´ ; =-―‐-ミ ) / ノ // / \_ / / / 厶=--―…/ `く | / / / / ヽ | ! /イ / // // |  ̄',. 八| l/l / ̄ ̄ /イ /. /| ′ /二二ィレ| .|芹弌く | ィ/Χ| | | ', | / /人_\|辷ン |ノ芹ミ У / |, ′ |' / /¨入 '''' 廴ソ / /. 八 i. / |/ /`、 ’ ''' /彡/ ィ∨ノ ′ / |\__゚_,,... イ ィ、 || | | | ヽ | | / /ノィ / ノ / ノ // ∨l |/丁へ. / // ⌒' { / `| /|\ \/ | , | レ∧ 〉 // |__ } | / | V {/ /⌒ヽニ、-、 \_ 八 ( | l / /ハ \\. Т¨ \ 八 ′ / \ \ヽ. ! {\ ̄ヽ | / } ′ |  ̄「_゙ト、 / / | } | | ` ¨卞¨ _彡 / ′ _ .′ヽ ゙, ′ i  ̄「\_ノ___/ / , ‐-<⌒ ' | i ,′ Ⅴ .′ { / | | ,′ } | ' / / ! ! ′ | ,/ / ′ { ' / | .′ / ′ ∧ | / ' i ' i / ′ | / / | | | ,′ ′ ! / , ′ | | | ヽ ! 〃 ' ノ ! | ≧=ヘ / / | | ≧‐=彡 ///⌒ヽ_{ / !  ̄ / '、 ∠ ヘ 、\ 、 \i\「 京太郎「洋榎……」 洋榎「な、なぁ……」ギュッ 洋榎「抱いて……///」 京太郎「洋榎……!」 29 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 16 39 03.80 ID 7NKXhv7/O [14/14] GRANDENDING 30 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 16 42 50.77 ID VVa3sn7fO 全国大会決勝 洋榎「ふふふっ……ここまで来たでー」ニヨニヨ 京太郎「洋榎……」グッ 洋榎「行くで!」ゴッ 憧「……!」 久「!!!」 堯深「っっ……!」 安価下6多数決 0~95 姫松Vやねん! 96 清澄優勝 97 阿知賀優勝 98 白糸台優勝 38 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 16 56 39.04 ID HD80wm1dO [1/6] ,/ \ __ / ヽ、 , . '  ̄  ̄ ` 丶、 | i / `ヽ、 \ 〉 | / ' `ヽ \-._\| // lヽ、 ヽ、 、 ',ヽ 丶_ ゙>.、 /,'/ / ! .l .X∧ヽ i ハi ゙', l ;`iヽ、丶 / / / | i !| ', レ' ヽリ ∨! 〉 .}`〉!丿 | ヽ. ゙、 i / / ! l .l iハ '\ xヤ叭カ 〉 k┤ ´ ヽ /!. 〉. 〉 / { /l i .-什ー \ .〉 弋 _ソ /イ Y´丶 ! / / / / /.! i ! i i xヤ叭 `゙ ´ l i. ,!リ./ ./ _ / / ヽ !ヽ i', ` 弋ソ l レ,'.;/ ´ /´冫\/ /. \'マヘヽ. ` - | ト'. 〈 _ ヘ、\゙/ / ( { ! 〉. く l /|!{iヽ!. /´ 〉 .! / /.i ! _./ヽ 、l ! ヽ、 ` - ′ / }!ヽ , -─ ‐ 、 〈 ,弋!丶.v` / .! _ -彡 ` ゙ -! _ ≧‐ _ .イ /|! /./ \ i. ヽ 〉 ≦彡 ´ , -! { / }- ´ .' / ′ \ ヽ )イ/ / l .! .//.マヽ / .l ! l \ ヽ ′く / / i ! _ -/イ / 冫__./ .l i .! ! \ ', ヽ /; / , -ヽ ´ ' _.十_' ´ i l!/ ! ∧ V .;' / / , '` /´.入. \ |、´. |. / 冫 ∨i i / / / ./ l.∧ ! ヽ、 _. -. { / i 弋 { / ./ ヽ_イ /.|! ヽ _./ × γ. l { ヤ 丶 匕 、 / |i. / li l 丶 ./ l ! l. ゙.冫` 〉 .i |! / .|i / ! /\ ヘ ヽ ヽ ゙丶_i ゙ | 丶 / .∨_ _冫、 ヽ 入二| ! ゙ / \ 洋榎「うちにかかれば余裕やったな」 恒子「優勝は姫松高校ー!!!」 京太郎「うおおおおおおおお!!!!」 健夜「姫松の中堅……技術と読みなら既にトッププロクラスだね」 恭子「逃げ切れた……」 穏乃「ちぇーっ」 咲「やられた……」 淡「駄目だった……」 39 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 16 57 30.32 ID HD80wm1dO [2/6] ーーepilogue 初めて見た時から好きでした 41 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 17 51 07.91 ID HD80wm1dO [4/6] 月日が経ち 京太郎「ん?」 子供「……」チョコン 京太郎「お前誰だ?」 子供「……」 京太郎「何も言わないか……そうか」 京太郎「いや、何でもないよ」 京太郎「……」 京太郎「いい天気だな」 子供「……」 憩「なんや、こんな所におったん?」 京太郎「憩……さん」 春「……」ポリポリ 京太郎「あ、春さん」 春「少しの間……お邪魔します」 京太郎「大したおもてなしもできないですが……どうぞどうぞ」 42 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/05(土) 17 54 23.94 ID HD80wm1dO [5/6] 春「……」ポリポリ 京太郎「相変わらず食べますねぇ」 春「ん……」ポリポリ セーラ「おーっす」 京太郎「あ、久しぶりです」 セーラ「元気しとるかー!?」グリグリ 憩「こらっ」 セーラ「あ、すまんすまん」 洋榎「たくっ……うちの旦那に何しとんねんな」 セーラ「ははは、すまんすまん」 48 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 00 29 17.74 ID hHJZ9nPrO 京太郎「……」 子供「……」 京太郎「お前は可愛い顔をしているな」 京太郎「本当……そっくりだ」 子供「……」 洋榎「当たり前やろ、アホか」 子供「アホ」 京太郎「なっ……!」 洋榎「なっ……!」 憩「はいはい、失礼」ズイッ 憩「みんな~お茶やで~」 恭子「ありがとうな~」 絹恵「ええな~お姉ちゃん」 洋榎「そやな~」 漫「仲ええな~」 由子「憧れちゃうのよ~」 49 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 01 58 58.15 ID DglQ+DhAO [1/18] 洋榎「ーー!」 セーラ「ーー!」 ギャァギャア 憩「美味しい?」 京太郎「はい、美味しいです」ズズッ 子供「……」ズズッ 春「……」ズズッ 京太郎「ふぅ……」 京太郎「むにゃむにゃ……」 春「……」ズズッ 京太郎「皆若いなぁ」 憩「そうやな」 春「……」ズズッ 京太郎「憩さんも」 憩「……」 春「……」ポリポリ 京太郎「なぁ……春さん……どれくらい呼んでくれたんだ?」 春「7人……」ポリポリ 50 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 02 20 33.64 ID DglQ+DhAO [2/18] 京太郎「えっと……お前はお母さんの所に戻りなさい」 子供「やだ……お母さん嫌い」 京太郎「こらっ……お母さんはお前の事を心配しているんだぞ?大事に思って叱ってくれるんだ」 子供「……うん」 京太郎「早く戻りなさい」 子供「分かった……またね」 タッタッタ 憩「あなたの娘さん拝見しましたよあなたにそっくりで洋榎ちゃんに立派な子供も産んで……幸せそうやね~」 京太郎「そうか……そうだったな」 京太郎「娘の名前……忘れてしまった」 京太郎「孫娘の名前も……」 春「教える……?」 京太郎「いや……大丈夫だ」 京太郎「どうせすぐに思い出す」 春「そう……だね」 憩「なぁ……どうして孫娘さんを遠ざけるん?」 京太郎「……」 春「洋榎にそっくりで怖いから……」ポリポリ 京太郎「うっ……」 憩「なんやそれ……」 京太郎「わかったよ……おーいおーい」 娘「なんやー?」ガラッ 娘「あ、春さんこんにちはー」 春「こんにちは」 京太郎「えっと……お前目赤いな」 娘「アホ……」グスッ 京太郎「孫呼んでくれ」 娘「はいはーい」ガラッ 52 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 02 51 12.92 ID DglQ+DhAO [3/18] 子供「はーい」ガララッ 京太郎「えっと……だな」 京太郎「悪い事はするな」 子供「うん」 京太郎「好きな人には迷惑をかけるな」 子供「……うん?」 京太郎「お母さんとお父さんの言う事は聞いて」 子供「うん」 京太郎「大好きだよ」 子供「ありがとう」 京太郎「ん……もういいぞ」 子供「またね」ガララッ ピシャッ 京太郎「“またね”……か」 春「いい響き……」 京太郎「子供は純粋だ……」 春「……」 京太郎「皆は返したのか?」 春「……うん」 憩「うちだけやなー」イェイッ 京太郎「どうして憩さんとだけは話せるのかな……?」 春「看取る人としては最適……」ポリポリ 京太郎「そうか……」 憩「軽い意思疎通しか出来んけどなー」 京太郎「……」 互いに年老いた……残っているのは皺くちゃの京太郎と春。 先程までは互いの瞳に若かりし頃の姿が映っていた。 もう……京太郎の時間切れは迫っていた。 53 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 08 46.80 ID DglQ+DhAO [4/18] 春「私は鹿児島に帰る……」 京太郎「そうか……」 春「新しい跡継ぎの整理をしないと」 京太郎「おう、またな」 京太郎「えっと……名前は……」 京太郎「いや……」 京太郎「いきなり来たと思ったら洋榎達を呼んでくれて……」 京太郎「ありがとう」 春「親友の頼みだから気にしないで」 春「……またね」ガララッ ピシャッ 京太郎「親友……?」 憩「さ、身体拭くよー」 京太郎「お、ありがとう」 54 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 22 32.68 ID DglQ+DhAO [5/18] 憩「じゃ、またなー」 京太郎「あれ……?」 京太郎「えっと……憩さんが俺を看取るんじゃ……」 憩「んーん」 憩「一人おるんやで、うちより適した人」 憩「またなー」 ドロンッ 京太郎「え……」 京太郎「一人で……逝くのか?」 京太郎「はぁ……」 京太郎「まぁ悔いは無いからいいか」 「アホ」 京太郎「!」 55 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 23 00.93 ID DglQ+DhAO [6/18] 洋榎「ーーうちがおるやろ?」 56 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 25 58.13 ID DglQ+DhAO [7/18] 京太郎「……」 目を疑う。 あの時、先に逝った。 自分を置いて行った最愛の人。 洋榎が目の前に居るのだから。 京太郎「憩さんと話す事出来るんだから……そりゃあそうだよな」 京太郎「春さん……過剰演出だよ」 洋榎「最初からおったわ……ったく」 洋榎「でも、恩に着るで……親友」ニッ --- 春「……」 春「お安い御用……」ポリポリ 57 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 32 31.27 ID DglQ+DhAO [8/18] 洋榎「先に逝ってしまって……すまんなぁ」 京太郎「まぁ……洋榎も歳だったからしょうがない」 洋榎「そうやな」 洋榎「最初はうちで」 洋榎「その次は京太郎」 京太郎「順当に来たな」 洋榎「ん」 京太郎「……」 洋榎「泣かないんか?」 京太郎「いや……泣くほど嬉しいけど涙も出ないんだ」 洋榎「お疲れさん……」 京太郎「これほど素晴らしい人生は無いよ……」 洋榎「そうやな」 京太郎「ーー」 / / ;ィ; ハ . / | i .\ ,' / ./// / i ./\ i .ハ .} \ { /{( { i i =ヤ斧示\! 厶斗イ ハ ____ i / / .八 ! 辷 り イ テ心i }i } / `丶 i /{ .Y⌒ \| { cり ノリ / さ さ お i | ( .\i (ソi | ` |< < ん ん .つ | . \ . \`,i ! r ´ i ト、 ヽ i. こ さ か ! ,' ,'ヘ\ .!. ー ′ 人 〉 } | ろ ん れ ! / / } | | ≧。 < i./ / .| り i / / ヽ| ! `≧‐''"´ | | / .| | ./ / / |/ `ヽ. |_ i | \ / , ' . / _ r''"´ \ ノハ | ! ` ー --- ‐. / >''"´ `ヽ ∧ハ \ i / / / \ /`Y YVi \ 京太郎「ありがとう……」 洋榎「おやすみ……京太郎」 京太郎「……」 58 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 03 39 17.94 ID DglQ+DhAO [9/18] 京太郎「お……」 洋榎「お、来たな」 京太郎「ん」 京太郎「孫はうまくやれるかな?」 洋榎「うちの孫やで?」 手を取り合ってきた。 洋榎「当然やろ?」 京太郎「そうだな」 途中、手はほどかれたけど。 京太郎「大好きだよ……」 洋榎「うちもやけど……」 また手を取り合って。 洋榎「甘いなぁ」チッチッチ 洋榎「なんたってうちは」 あの時の気持ちをもう一度。 京太郎「?」 だって時間はいくらでもあるのだから。 洋榎「初めて見た時から好きでした」 . , ' \ \ //. / / .|, ヽ ヽ . //' / /| .| |‘,|`、 ',⊥_. /// . . /|_||l |_l_lノ|', . .|__ `丶、 (/| l {八「TT、 ! |/__|ハ | | ̄¨'' \ //| | l∧'笊丐 \ 、「苅「》 人′ ノ 〉 ( _.|八\ハ 乂 リ ー┘l イ 、 \ ___彡 ´  ̄ ̄/ /| |', ' | | 〉 / \、| 込、 ,、 . イ | | _/', | | ` .,_. イ|イハ| | ',. | |___/r} ノ V / ', ∧| / /ーn彡 /へ、 ', | | {_/\八 ノ >、 ', | | /⌒i|「\\/ / ヽ `、 , / / ((__ノ八、_)) / '¬ |. / , `7/ |「 ̄ l | ∨. ヽi / { l | l \ | l V 〉. 八 ∨`、 _,, ィ | 〉 `冖¨ | / `、 `、. | / 〉 〉. / { / /. / 人 / / \ `/ / これからもーー カンッ 109 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 15 22 58.79 ID D5Nz3WExO [1/11] 純 20 智紀 85 一 93 透華 9 衣 68 睦月 25 佳織 91 智美 7 桃子 好感度MAX 依存度MAX ゆみ 85 今回は大会を終えた頃の休息期間を描いた鶴賀のお話です(三回目) 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 0~9 純 10~19 智紀 20~29 一 当たり 30~39 透華 40~49 衣 当たり 50~59睦月 60~69佳織 70~79智美 80~89 桃子 外れ 90~99 ゆみ 当たり 120 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 15 54 32.93 ID D5Nz3WExO [3/11] 衣 118 衣「むっ」 京太郎「あっ……」 京太郎「?」 小さな可愛らしい子供だ。 京太郎「お嬢さん、迷子かな?」 |./_イ>――‐- 、 ,. - 」k∠_ `ヽ. イ-‐¬''''¬‐ =ト、 \ / ´ \ \ / l | | ト、 \ \ \ \ / | ! | ∥ ! >,-‐+‐い \ \. / / ,' ! | _」ェt |\代≧、 ト、 .!l .\ \ f ,イ | ∨ |イ ト、|\! ヾゝケ弍廴 !l | \ ヽ______ |/ | | . .Vト、!弍'气 \ `l さ, !l ! ` ――――――― |' |仆. い从《 { さ 弋辷シ !l ヽ 从 ヾ|入 ミ, 弋ソ "¨ !l \ 入 \! ,,,, ´ "" /!l \ / ` / ヽ = ,イ || ト、 . / ! f > 、 __.. '´ | || ヽ ! \ | .|、 .! \ _,,!_, -‐" ̄」| \ ! .\ ヽ . . 辷」\ `zM<_ ,ィニニ‐ヽ \\ `''ニ二三三三 `" ¬';;;;;;;;;;;;;Y´;;;;;;;;;;;;;l彳´ ヾト、 \\ !;;;;;;;;;;;r‐!;;;;;;;;;;;;;;;;レ´ \\ \`―――――‐. /;;;;;;;;;ヽレ';;;;;;;;;;;;;,イ }  ̄`"¬ニ二二辷―― f;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;l ! ! `ミニニ |;;;;;;;;;;人;;;;;;;;;;;;;;;;! | ト、 \ 7¨¨´|;/`'―‐く / { \ 、 . /;;;;;;;;;;l.|;;;;;;;;;;;;;;;;〈 | \ \ 廴;;;;;;;;|.|;;;;;;;;;;;;;;;;; \ ノ \ \ 衣「今、お嬢さんと呼んだが?」 京太郎「? まぁそうだけど」 衣「称賛に値するぞ。因みに迷子ではない、馬鹿にするな軟派」 京太郎「あ、ごめん。名前は?」 衣「天江衣。龍門渕高校の二年生だ」 京太郎「……え?」 衣「そして……久方ぶりだ」 衣「悠久の時を経て、望みが叶うとは」 衣 好感度判定あんか 124 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 15 59 29.35 ID D5Nz3WExO [5/11] 衣 128 衣「まだ……あの時を思い出せないか?」 京太郎「……?」 衣「さぁ何処に行く?」 京太郎「え?遊ぶの!?」 衣「無論!」 衣「さぁ!」ウキウキ 京太郎「……」 やけに楽しそうだな。 / / / / ヽ ヽ / / / / /,イ | ! l ヽ ! ./,イ / / // l | .ハ | | | /// i i / ,' | | |',| Ⅵ i!| | | .〃 i i! ||― A.」 | | | i! ,斗―- ,リ| | | || | | !| ||! | | |\ハ | レく | / /! / i! |! W.!l !|ヘ l N {!ヘ N | /ル' リ .,イ! i! | ヘ从 i!i! ヘ! \ ! !/' / //'! i! ∧ 从z≠气x `\,z≠ミx 厶イ | | / ヾ=トゝ `/ | | / { ' / ! ! / 人 ヽ ノ ,/ | | / / > . . イ/,/ | | / / ̄ ̄\/ |\> --‐<彡 {」 || ! .八/ / Y´ ̄} >v<´ | || 「 ̄\\ 京太郎「んーそうだな」 京太郎「ーー」 1.レストラン 2.定食屋 3.自然が豊かな所( 1は全く長野分からないので分かる人が居たら教えてね☆) 安価下4 137 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 17 45 16.17 ID D5Nz3WExO [10/11] 133 135 ありがとうございます . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .(⌒ (⌒ヽ . . . , ' ⌒) . . . . . . . . . . . . (⌒ヽ ⌒ヽ. . . . . . . . . . . .. .. . . . . . . . . . . . . . . . . ( . . .)ヽ . . . . . . . . . . .( ( . .⌒⌒ ⌒ ⌒) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ( ⌒). . . . ); . . .⌒ . . ) . . . . . . . . . . ( (⌒ . . (⌒ ) . ⌒) . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .`ー' ー'⌒`ー' ヽ_ ノ. . . . . . . . . . . . . .`ー' `ー' . .`ー '. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ;;;;;ヾ);;;) ;;;;;ヾ);;;);;;;) ;(; 〃;;;|!;;;);;;;;;) _,,.-‐''" "'- 、 , -'"`'ー-、_ ;;;;;ヾ);;;)ヾ);;;;;) _,,.-‐''" ; ; ; ; "'- 、_,..-'''" ; ; ; ゙''ー-、,_ ;(; 〃;ヾ);;;) ;(; 〃;ヾ);;;)/;;;;;;;); (; ;;;;;;;);ヾ);;;) ;;;;;ヾ);|!;;) ;;;;;ヾ);;;);:、; ;" ;";`; ;" :、; ;" ;";`; ;" :、; ;" ;";`; ;" :、; ;" ;";`; ;" (;;;;;ヾ);;;));;;) ;(; 〃;ヾ;);;/;;;ヾ);;;);:、; ii" ;";ii`; ;":、; ;"ii ;";`; ;":、; ;" ;";`; ;"ii ;" ;";`; ;":、; ;" ;";`; ;":i、; i;"";`; ;" (; 〃;);;|!;;;ヾ);;;) ;;;;;;;;;;;;)|! ;;;;;ヾ);;;);,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;;;ヾ);;;);;;ヾ);;;);;;;;ヾ);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ);;;) - - ; ; ; ; ; ; ; ; ;- ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;-; ; ; ; ; ; ; - ; (;;ヾ);;;);ヽ)|!;);;/;;ヾ) ;;;;;ヾ);;;) - _ ; ; ; ; ; ; ; ; ; _ ; ; _ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _ ;;’ (;;;;;);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ);;; |ii| - _ - -_ |ii ,.(.;; 。; (.,⌒.;; ⌒.⌒) - - - ,(.;⌒(.; :、; (. ,.;⌒ (.;; :⌒ ,(..;; 。; ;; :(.、,.;; 。; ;; :、);,. ; `" "'" ̄'"" .. "'" ̄""'''""""'''"" "'" ̄'"" ..`"'';;,. ; `"`"'';; (. ,.;; 。;,.;; 。; (.;; :、;(.; ;; 京太郎「おお……着いたな」 衣「うん!」 京太郎「なぁ……どうして衣は早死したんだろう」 衣「……!」パアァ 衣「分からない、でも……衣は嬉しい。また会えて嬉しいぞ」 0~50 ハギヨシ 51~99 ステルスさん 140 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 17 55 16.88 ID D5Nz3WExO [11/11] / ヽ / | | , i ! ! ハ ! ! | / / /l/| /|!ヽ | | | / _ L / / イん心 | | | | | /ヽ / / ゞ゚|!' j! ! ! '; | イん心!/ '' |! | | | } 八| ! トゞ゚'' 、 |! /| | | | | ト!込 ''' 、_, ' |!イ | | | | | | ! ` ト--- イ|! | | | | | | | ! _/弋_ _斗´{ | / ! | 川 | !-―「 } | /!イl/__ V | ! / ハ / . .、 / | \ ―.、 ,' | !〈 { ヽハ- イ、' .! ./ l ! ヽ `ヽ 〉 ;. . ! .| _/ ! 〉 } / / /. . ', } \ { ;′ ∨ // \ /. . . . ', / O〉 '; ! } ;' ` -- ∨. . . . . .∨ ;イ 〉 | j ! ヽ. . ./ ´ / ! _,ノ‐-ミ '; ∨! / ′ `,イ ト-- -―…  ̄ / 桃子「……何やってるんすか?」 京太郎「げっ!!モモ!!」 桃子「私と言う物がありながら……許せないっす」 桃子「この……龍門渕の大将さん」ユラッ 京太郎「げっ!消えやがった!」 衣「???」 京太郎「逃げるぞ!」 ダキッ 衣「久しい感触だ!」ワーイ 0~40 ハギヨシ 41~99 ガシッ 142 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 18 05 15.48 ID DhingoohO ハギヨシ「……」ニコッ 桃子「あっ……」 ハギヨシ「お帰りください……」 桃子「あ……はい」 ハギヨシ「さて……京太郎君」 京太郎「すげえ……」 衣「ハギヨシなら当然っ!」 ハギヨシ「準備は出来ています。衣様を連れてお逃げください」 京太郎「え……え?」 0~50 衣を連れて長野市へ 51~99 龍門渕の追手 144 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 19 56 58.43 ID sX0iXa0GO [1/25] 京太郎「うーん」 衣「……」 衣「恐らく衣を嫌う人間だろう」 京太郎「……」 衣「産まれてはいけないって……」 京太郎「……」 京太郎「産まれちゃいけない人間なんて居ない」 衣「……」 京太郎「だろ?」 衣「うん」 0~60 県外へ 61~99 龍門渕の追手 147 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 20 16 30.95 ID sX0iXa0GO [2/25] 追手「居たぞ!!」 京太郎「っ!」 京太郎「衣……掴まってろよ!」 衣「うむ!」ガシッ 京太郎「くそっ……!」ダダダ 0~50 逃げって県外へ 51~99 追手増える 149 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 20 21 15.06 ID sX0iXa0GO [3/25] 京太郎「……!」 衣「京太郎……?」 京太郎「どうするか」 衣「衣を置いて……」 京太郎「嫌だ!」 衣「京太郎……」 京太郎「行くぞ……」 0~40 逃げ切って他県へ 41~99 ガシッ 163 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 01 38.74 ID sX0iXa0GO [6/25] 煌「おや、こんな所でどうしましたか?」 京太郎「ちょっと泊まるところを探してて……」 煌「なら、私の家へどうぞ」 衣「いいのか!?」 煌「ええ、勿論です」ニコッ 京太郎「ありがとうございます!」 0~60 長野へ 61~99 追手 165 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 04 47.91 ID sX0iXa0GO [7/25] 京太郎「煌さんには助けられたな」 衣「うむ」 京太郎「よし、長野に戻るぞ」 衣「私もお祖父様と話をしたかった所だ」 京太郎「よし、行くか」 0~70 龍門渕へ 71~99 追手 167 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 13 49.99 ID sX0iXa0GO [8/25] 「ほお……わざわざ厄子を連れて来たか」 「この家に居るだけならいいが……」 「何度も男に外へ連れ出されたらたまらん」 「つがいは必要ない」 「さぁ、渡せ」 京太郎「へっ……やだね」 ハギヨシ「……」 京太郎「衣は俺と生きる。ならその呪いやら全部を俺にかけてもいいぜ?」 「馬鹿か……一人で押さえ切れるものでは」 ハギヨシ「いえ、彼に賭けましょう」 「萩原……!」 京太郎「ハギヨシさん……!」 衣「どうしてだ京太郎……どうして私の為にそこまで」 京太郎「龍門渕の汚れ……全部俺が背負うって決めたからな」 京太郎「お前の為に」 168 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 15 11.94 ID sX0iXa0GO [9/25] 0~70 ハッピーエンド 71~99 駄目 安価下9 多数決 181 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 25 02.42 ID sX0iXa0GO [11/25] 一編 エピローグ 真の愛 ハギヨシ「ゴフッ……役目は果たせました」 ハギヨシ「衣様も……一も……良かった」 ハギヨシの手から落ちる写真。 一と若き日のハギヨシが写っていた。 一「え……お父さん?」 一「お父さん……だったの?」ポロポロ ハギヨシ「一……」 ハギヨシ「今まで言い出せなくてすまない」 ハギヨシ「京太郎君に迷惑をかけないで……」 京太郎「ハギヨシさん……」 ハギヨシ「京太郎君……娘をお願いします」 ハギヨシ「今度のあなたは……誰よりも長く……娘と過ごすことになるのだから……」 183 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/06(日) 21 27 03.79 ID sX0iXa0GO [12/25] 数年後 一「お父さん……死んじゃった」 京太郎「……」ギュッ 京太郎「これからはずっと一緒だ」 一「うん……よろしくね」 一「あなた」 京太郎「おう」 これからは、俺が護る。 ずっとずっとーー カンッ 184 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 28 23.45 ID sX0iXa0GO [13/25] HAPPYENDING 185 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 29 51.73 ID sX0iXa0GO [14/25] ーーepilogue その身が朽ち果てようとも 187 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 45 58.85 ID sX0iXa0GO [15/25] 京太郎「……」 衣「なんとも無いな」 衣「やはり天は衣に味方していたみたいだ」 京太郎「そうだな」 衣「天晴れ!」 ハギヨシ「……」ニコッ 京太郎「あ、ハギヨシさん」 ハギヨシ「私はお暇を頂ました」 ハギヨシ「それでは」 衣「行ってしまうのか?」 ハギヨシ「ええ、絶対に止めないでください」 衣「並々ならぬ覚悟を感じる……分かった」 京太郎「ハギヨシさん……ありがとう」 ハギヨシ「……」ニコッ 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 21 50 06.11 ID sX0iXa0GO [16/25] 季節は冬。 ハギヨシ「京太郎君……もう手は貸せそうにありません」 雪が降り積もる長野。 ハギヨシ「娘と仕える家と衣様……」 ハギヨシ「私が呪いを受けた事で守る事が出来て良かった……」 当てもなく歩く。 その足取りは不確かで、今にも崩れ落ちそうであった。 ハギヨシ「ああーー」 走馬灯のように映る衣と一と京太郎の笑顔。 娘を見守って行きたかったがーー ハギヨシ「悔いは無い」 ドサッ 安らかな笑顔で男は役目を終えた。 カンッ 195 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 08 58.02 ID sX0iXa0GO [20/25] 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 0~30 白糸台 31~60 臨海 61~99 清澄 安価下8 多数決 206 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 16 03.32 ID sX0iXa0GO [21/25] 臨海と清澄で決勝安価 0~50 臨海 51~99 清澄 安価下5 多数決 213 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 22 26.55 ID sX0iXa0GO [22/25] 咲さんといかに遭遇しないようにするか、ですね 判定 安価下3 智葉 安価下5 ハオ 安価下7 明華 安価下9 ダヴァン 安価下11 ネリー 226 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 38 32.47 ID sX0iXa0GO [23/25] それでは最後のルート始まります 智葉 61 ハオ 89 明華 47 ダヴァン 72 ネリー 38 --- 特別プロローグ ーー逃げろ。 逃げて、逃げて、逃げてきた。 だが…… それも通用しない。 どうしたらいい? どうしたら最愛の人をーー どうしたらあいつからーー 救えるのだろう。 京太郎「うわっ!」ガバッ チュンチュン 驚く程に朝。 京太郎「やべっ!臨海の入学式だ!」 ドタドタ 母「もうっ……」 0~20 智葉 21~40 ハオ 41~60 明華 61~80 ダヴァン 81~99 ネリー 228 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 43 34.38 ID sX0iXa0GO [24/25] ハオ「おはようございます」 京太郎「あ、ハオさん」 ハオ「行こう、学校」 京太郎「はい!」 ハオ 高感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 230 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/06(日) 22 48 36.16 ID sX0iXa0GO [25/25] ハオ 109 ハオ「体験入部してくれたけど……」 ハオ「入部してくれるの?」 京太郎「はい!勿論です!」 ハオ「なら良かった」クスッ 京太郎「へへっ」デレデレ --- 放課後 京太郎「よし……」 京太郎「たのもー!」 ガララッ 智葉「お、来てくれたな。期待している」 京太郎「はい!」 智葉「まずはレギュラーの紹介からだな」 京太郎「よろしくお願いします!」 智葉 好感度上昇 0~30 小 31~60 中 61~99 大 235 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/07(月) 09 00 55.66 ID EtKiL+vnO 智葉71 明華「あら、本当に入部を」 京太郎「はい!頑張ります!」 明華「入部してくれるのは嬉しいけど……」 明華「この部活……」 京太郎「いえ!大丈夫です!競争を勝ち抜いてみせます!」 明華「男子一人も居ませんよ?」 明華「京太郎君を除いて」 京太郎「えっ……?」 明華 好感度上昇 0~30 小 31~60 中 61~99 大 237 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/07(月) 12 45 23.19 ID 4xdCKSKWO [1/2] 明華 77 ダヴァン「ハハハ!」 ダヴァン「ダイジョウブですよ!」 ダヴァン「きっとさらに部員はやって来マス!」 京太郎「……」 京太郎「智葉さん……」 智葉「……」ビクッ 京太郎「まだ……様子見で」 智葉「ま、まぁ……それでも大丈夫だ」 ダヴァン「頑張れば大丈夫でスヨ!」 京太郎「何を頑張れって言うんだ」 ダヴァン 好感度上昇 0~30 小 31~60 中 61~99 大 239 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/07(月) 12 56 55.64 ID 4xdCKSKWO [2/2] ダヴァン 92 ネリー「あーあの時の」 京太郎「ようっ!」 ネリー「むー本当に入るんだー」 京太郎「それに関しては考慮させていただきます」 ネリー「あ、知ってるんだ」 京太郎「どうしてあの時教えてくれなかった……」 ネリー「私も知ったのは今日だよ……」 京太郎「」 ネリー 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 242 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/07(月) 17 53 35.48 ID GqxPqtFdO ネリー 88 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 247 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 00 22 16.33 ID TR42E7l1O [1/7] 京太郎「街をうろうろするかな」 --- 京太郎「おお、流石大都会」 アスファルト照らす歩道の上、何処に行こうか悩む。 京太郎「ん?」 ふと後ろを見るとーー 0~50 照 51~99 照以外の東京在住であろう好きなキャラを 256 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 00 53 08.20 ID TR42E7l1O [3/7] 尭深「……」ペラッ 京太郎「……」 本を読みながら歩いている端正な顔立ちをした白糸台の制服を着た女性。 足取りがおぼつかなく、正直かなり危なっかしい。 チリンチリンッ 京太郎「危ないっ!」 グイッ キキキィー 京太郎「危なかった……」 尭深「ありがとう……」 腕を引っ張って自分の元へ引き寄せ、難なく助ける事が出来た。 無事で何よりだ。 尭深 好感度判定 安価下 260 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 01 13 45.89 ID TR42E7l1O [5/7] 尭深 87 ネリー 88 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 294 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 03 27.76 ID m3tOFKXXO [7/18] 照「ん……どうしたの?」 京太郎「出るの早いですね」 照「なんとなく予想できた」 京太郎「それは良かった……」 どんな話題を振る? 自由安価 安価下3 298 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 19 47.55 ID m3tOFKXXO [8/18] 京太郎「今から会えませんか?」 照「……」 果たしてそれは許されるのか。 またーーあの時と同じ事を繰り返してしまうのか。 3回目は懲り懲り。 きっと今回も私は一人で生きて行くのだろう。 それで、皆幸せ…… 全て思い出した。 過去の自分はとても滑稽と言う事だけが理解できた。 照「それなのに……どうしてやり直すのかな……私」ボソッ 京太郎「照さん?」 照「ごめんね……家遠いし夜も遅いから」 京太郎「あ、分かりました。おやすみなさい」 照「うん、おやすみ」 プツッ 照「……馬鹿だ」プルプル 299 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 20 20.31 ID m3tOFKXXO [9/18] 夜 京太郎の部屋 京太郎「よーっし電話するか」 安価下5 前週キャラあり 自由安価 305 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 25 05.67 ID m3tOFKXXO [10/18] prrrr 照「……」 prrrrr 照「京太郎……」 prrr 照「ごめんね……」 照「私はそこまで強くない」 照「うん……」 一日が終わりました 307 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 26 03.00 ID m3tOFKXXO [11/18] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 311 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 21 33 16.48 ID m3tOFKXXO [12/18] どんだけてるてる愛されてるんじゃあ…… 京太郎「照さんに会いに行くぞ……!」 京太郎「よし決めた!」 京太郎「咲の事とか聞きたいんだよ!」 京太郎「……あいつ泣いてた」ボソッ 0~50 白糸台到着 あわあわと会う 51~99 白糸台到着 あわあわとてるてる以外の白糸台生徒と会う 316 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 22 23 55.24 ID m3tOFKXXO [13/18] 京太郎「!」ピキーンッ 頭が……熱い! 頭が熱い…… --- 京太郎「照……出来ることなら……お前とこれからもずっと……」 ポタッ 照「うん……分かった。叶える」 京太郎「ありがとうーー」ガクッ ポタッ --- 京太郎「ああーー綺麗だ」 京太郎「ーー綺麗だよ」 照「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 --- 京太郎「はぁ……はぁ……!」 京太郎「あ……」 / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . / . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚ . ' . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . / . . . . . / . . . . . i . ,| i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . .′ . . . /i . . . . ,|ノ | ト、 . i . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ / . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . .. ' . . | . . . . . ' | . . . / | | | ヽ . . ト、_ . . . . i . . . . . . . . . ゚ ./ . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . ' . . | . . . . ' | . . . | | |_」 -| . .Τ 丶 i | . . . . . . . . ハ / . . . . . /| . . . . . . . . . . . . . ' . . . | . . . . ' | . . . | |/| ,′ | . ./ Ⅵ | . . . . i . . . ./∧ ./ . . . . 'フ . | . . . . . . . . . . . . i. . . . | . . . . ' | . . . .i '| |' . . 」ィ芹丐 Ⅵ| . . ∧ . // . .i / . . . '´ / . ∧ . . . . . . . . . . . . |. . . ∧ .;. ′ | . . / |' . .x豕刋 芍⌒マⅥ . ∧ V .'i . . | ./ . . '´ ' . . / ∧ . . . . . . . . . /|. . . ' V ;| | . / . . . ,狄i[_ o -i| . . }! | / i i . | . ′ / . '´ .i . /i/ ∧ . . . . . . . / | . . . .' ∨| | / . . . . . .汽,. 、汐 . . リ .|イ / / . . | . ′./'´ .| . / .| / ∧ . . . . . . i′ | . . .;' V| |' . . . . . . . .`¨¨´ ' ' / |_/ / . . . |/ .| / | ./ ∧ .. . . . . | | . / ゙| . . . , '´ .| / . ∧| .|' .| / ./ .∧ . . . . | | / . .; ´ |イ . . ./ .| .| | / . / ∧ . . . . Ⅳ |' -‐--- '´ ' /i/ .| / . / /i . \ . . .| iム / 、 イ /| .| . ./ / .| . . . .\ .从_ムー---‐ ´ .イ '! / .| / ./ .| . . . . 厂 ´ト、. ヽ _.. / / |′ .|' ./ | . . . ∧ . /| . `¨¨へ '´ ./ iル′ .|/' | / ∨ !、 . / |>o。_ / .!-ー-- .._ {. | ./ ∨{. Y/ | . . . ./i . ¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄--- 1.てる編第二章エピローグ 2.本編続行 安価下7 324 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 23 11 51.27 ID m3tOFKXXO [14/18] 健夜「……邪魔された邪魔された邪魔された邪魔された邪魔された邪魔された邪魔された邪魔」ブツブツ 咲「えっと……健夜さん?」 健夜「何……?」ジロッ 咲「協力……しましょうか?」 健夜「……?」 咲「……」ニコッ 326 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 23 20 13.30 ID m3tOFKXXO [15/18] 京太郎「照っ!」 照「京太郎……」 全国大会の会場、二人は再び再開を果たした。 京太郎「元気か!?」 照「うん……」 京太郎「久しぶりにデートしないか?」 照「それがいい、私もそのつもりだった」 京太郎「よしっ!行くぜ!」 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `丶 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . / . . . . . . . . . ,イ } . . . . . . . . . . . . . . . . ′ i . . ./| . . ./{ハ ./ | . /\ . ./ハ . . | . . . . .i i . . . . | . / l . ./ ∨ レ' ∨ }Ⅵ . . . . .| | . |. . . .Ⅳ V | . . . . .| | . |. . . .| ___,. 、____ | . . . . .| | . |. . . .| ´ ` | . . . . .| | . |. . . .| ,斗ぅ芋ミ 斗ぅ芋ミ | . . . . .| | . |. . . .| {. 乂辷ソ 乂辷ソ .} | . . . . .| | . |. . . .|ハ ハ| . . . . .| | . |. . . .lヽ{ ' }ノ| . . . . .| | . |. . . .| .人 __ 人 | . . .| | | . |. . . .l | . | ...  ̄ ̄ イ l . | . . .| | |八 . . .ト、| . | . .r‐}` ー--‐ {‐ァ | .| | . . .| | \l _ |-‐'{厂 ア}ー- . _ | . 八| _ ,. < | | ノ/=ー-、 〈 | | 〉 ∧ ヽ / ∧ 健夜「……」 327 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 23 23 31.35 ID m3tOFKXXO [16/18] 京太郎「楽しいか?」 照「うん。とっても楽しいよ」 京太郎「それは良かった!」 久しぶりの再会。 出会い。 奇跡的な運命。 もう邪魔する人間は居ない……そう思っていたのに…… サクッ 京太郎「えーー?」 照「あ……」ゴフッ 京太郎「ちょっ……」 330 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 23 28 57.08 ID m3tOFKXXO [17/18] ドサッ 照「あ……あ……」 健夜「いい所に刺しちゃった」 醜く口角が上がる。 健夜「これで京太郎君は私の物だね」ニヤリッ 照「あっ……あっ」ピクピク 照「京太郎……京太郎……」ポロポロ 咲「久しぶりだね」スッ 照「咲……あぁそうか」 照「思い出したーー」 ガクッ 京太郎「咲……小鍛冶健夜……!」ギリギリ 京太郎「うわぁぁぁぁ!!!」ダッ その後どうなったのかは覚えたいない。 ただ確実に俺は人として死んだ。 それだけしか分からない。 332 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/08(火) 23 31 13.21 ID m3tOFKXXO [18/18] 本編再会 京太郎「あ……」フラッ ドサッ 淡「んー?」 淡「どうしてこんな所に人が?」 淡「テルー!テルー!」 淡「人が倒れてるよー!」 照「……!」 照「京……太郎」 淡「え?ねぇねぇ?知り合い?」 333 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 11 27.71 ID Lb8sBZhrO [1/13] 京太郎「ん……ここは」 病院? 京太郎「はぁ……倒れちまったか」 照「良かった……怪我は無い?」ウルウル 京太郎「照……」 照「っ!」 照「思い……出した?」 京太郎「おう、バッチリ」 照「ーー」 0~50 「そう……帰るね」 51~99 「本当……?」 336 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 24 48.02 ID Lb8sBZhrO [2/13] 照「本当……」 京太郎「ああ」 照「もし本当なら私と関わらない方が良い」 京太郎「どうしてさ」 照「本当に分かってる?」 京太郎「健夜さんと咲に襲われるかもなぁ」 照「っ!」 京太郎「でもな……俺はお前が好きなんだ」 照「……」 照「帰る……またね」ガチャッ 京太郎「照……」 337 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 25 38.15 ID Lb8sBZhrO [3/13] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 342 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 33 34.84 ID Lb8sBZhrO [4/13] 京太郎「メールしようかな」 自由安価 前週キャラあり 安価下4 347 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 36 58.57 ID Lb8sBZhrO [5/13] 京太郎「……」 --- 次こそはうまくやりたい。 考えさせて。 どうしてさ。 とても難しいから --- 京太郎「難しいか……」 京太郎「助けたい……」 京太郎「今度こそ……」 348 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 00 37 38.26 ID Lb8sBZhrO [6/13] 夜 京太郎の部屋 京太郎「ん?電話……」 安価下5 前週キャラなし 自由安価 355 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/07/09(水) 01 29 04.21 ID Lb8sBZhrO [7/13] 京太郎「もしもし」 照「もしもし」 京太郎「照、どうした?」 照「もう……別れよう?」 京太郎「そっか……そうだよな」 照「きっとまた、苦しい思いをする」 苦しい思いをするのは自分だけで十分…… きっとそう、これからも。 京太郎にはもう辛い思いをさせたくはないのだ。 全国大会になったら私は殺されるかもしれない……だけど。 一人で死ぬ事に意味がある。 京太郎「なにかあったら電話しろよ……」 照「うん。またね」 プツッ 京太郎「照……」 一日が終わりました 356 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 01 31 18.60 ID Lb8sBZhrO [8/13] これからは登場人物選択に照を選ぶ事が全国大会の日まで出来ません(すぐ全国大会になります) それまで周りのキャラの好感度をあげるなり人脈を広めるなりしましょう。 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 363 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 01 48 44.64 ID Lb8sBZhrO [9/13] 361 Yes 京太郎「よし、学校行くか!」 京太郎「照なんか忘れて……!」 京太郎「照なんか……」 0~20 智葉 21~40 ハオ 41~60 明華 61~80 ダヴァン 81~99 ネリー 366 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 02 02 06.95 ID Lb8sBZhrO [10/13] 明華「こんにちは」ニコッ 明華「昨日はおやすみしていましたけど……大丈夫ですか?」 京太郎「あ、勿論大丈夫ですよ!」 京太郎「大丈夫……」 明華「明らかに落ち込んでいらっしゃいますね……」 京太郎「うぅ……」 明華「……」サワッ 彼女の手が俺の頬に触れる。 明華「今度……一緒に唄いませんか?」 京太郎「唄ったら気分が晴れるから……とか?」 明華「Oui!」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 368 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 02 14 41.00 ID Lb8sBZhrO [11/13] 明華 107 キンコーンカーンコーン 京太郎「よし、放課後はどうしようかな」 1.麻雀部に顔を出す 2.デートをする 3.奉仕活動に勤しむ 4.まだしばらく教室で時間を潰す 安価下3 372 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 02 46 25.72 ID Lb8sBZhrO [12/13] 京太郎「ちょっと……時間潰すか」 智葉「ん?」 智葉「どうした」 京太郎「すこし暇潰しを」 智葉「そうか……」 智葉は思案する。 二度三度京太郎を見てから思い立った事を口にする。 智葉「なぁ……麻雀部は嫌か?」 京太郎「いえ……これからもよろしくお願いします」 智葉「という事は……!」 京太郎「はい、正式に入部します」 智葉「それは嬉しい限りだ」 レギュラー全員の希望が叶った。 京太郎「……メガネ外してると可愛いですね」 智葉「……っ!」カァァァ 威力の強い不意打ち、だったそうな。 0~30 小 31~60 中 61~99 大 375 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 02 50 44.25 ID Lb8sBZhrO [13/13] ゾロ目ボーナス!! 智葉 121 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 382 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 09 38 33.03 ID j/BmDiVYO 自分の行動が知られるようになりました。 京太郎「よーし、TwitterとFacebookに登録だ!」 --- 京太郎「よし……登録出来たっと」 ピロロン 京太郎「ん?」 京太郎「……メッセージだ、誰だろう?」 安価下3 自由安価 健夜と咲と照以外 ここでの接触は強制前週キャラはありません 386 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 10 46 56.56 ID 1JHCYstNO [1/2] ビッグスター あなた、うちの学校の前で倒れてたよね きょーたろー え?なんで知ってるんですか? ビッグスター だって私が第一発見者でテルーに報告したんだから きょーたろー ありがとうございます ビッグスター じゃあ今度お菓子でもおごってよ きょーたろー お安い御用です! ビッグスター じゃあ今度私の学校来てねー ビッグスター 顔は私が覚えてるからだいじょーぶ! 京太郎「照さんの事……知ってるし悪い人ではないだろう……多分」 387 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 10 47 42.08 ID 1JHCYstNO [2/2] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 394 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 12 05 46.22 ID Lx3yXQmKO [1/3] ヤンデレにならなきゃあ良いんですよ!ヤンデレにならなきゃあ! 京太郎「雀荘行くか」 0~20 すこやん 21~40 うたたん 41~60 のよりん 61~80 はやりん 81~99 かいのん 396 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 12 29 38.32 ID Lx3yXQmKO [2/3] 良子「さぁ……打ちますか」 京太郎「あなた……プロの」 一度会った事あったな。 良子「ふむ……酷い物が憑いてますね」 京太郎「へぇ……」 良子「これは怖い怖い」 良子「祓ってあげましょうか?」ニコッ 京太郎「……」 良子「……」 良子 好感度判定 安価下 405 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/09(水) 23 46 37.21 ID T3vhuWAfO 良子 好感度max 依存度max 顔が酷く歪んでいた……気がする。 良子「そうだ。私の家に行きましょう」 良子「私の家なら“道具”も揃っている。きっと祓えますよ」ニコニコ 京太郎「“戒能”プロの家かぁ……」 きっと高級マンションの最上階とかなんだろうなぁ…… 良子「……」ピクッ 良子「善は急げですよ?」 良子「今こうしている間にも……」 真剣な眼差しで見つめる。手をしっかりと握って…… 0~90 「分かりました。お願いします」 91~99 (あれ……俺の知っている戒能プロと口調が違う?) 410 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 38 16.18 ID cayVmblrO [1/18] ??? 依存度2/10 エピローグ キュルキュル 京太郎「ここが戒能さんの家かぁ……」 高層マンションの最上階。 窓ガラスは綺麗な夜景、笑顔の京太郎と……良子を映していた。 良子「いつもこの景色は独り占めしてきましたが……」 キュルキュル 良子「さ、早く祓いますよ」 京太郎「お願いします」 良子「目……瞑ってください。」 京太郎「はい」 シュルシュル キュッ 良子「はい」 京太郎「目隠し……ですか?」 良子「はい、簡易的な物ですが」 良子「……」ブツブツ 京太郎「……」 良子はお経のような……独特な言葉を小さな声で読んでいく。 そしてーー 411 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 38 44.15 ID cayVmblrO [2/18] キュルキュル 照「京太郎……」 キュルキュル 412 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 42 21.59 ID cayVmblrO [3/18] 京太郎「照っ!!」 照「大好きだよ……」 京太郎「照っ!」ダキッ ギュウウウウ 照「あ……激しい」 キュルキュル 照「来て……私……初めてだよ」 キュルキュル ドロォッ 京太郎「っ!」 京太郎「照っ!」 視界が歪む、照が崩れる、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もーー 照「イエス……グッドですね」 414 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 45 52.05 ID cayVmblrO [4/18] 京太郎「うわぁぁぁっ!」 良子「大丈夫……ですか?」 キュルキュル 良子「ひどいドリームにうなされていましたが」 京太郎「俺……戒能プロにお祓いしてもらって」 良子「お祓いは成功……ですよ?」 京太郎「ああ、それなら良かった」 良子「……」ニコッ 京太郎「照」 良子「そうですよ、京太郎」 カンッ 417 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 47 49.54 ID cayVmblrO [5/18] 淡とのFacebookTwitter安価は記録されています。 朝から再開 キュルキュル 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 421 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 00 52 16.58 ID cayVmblrO [6/18] 京太郎「よし、学校行くか」 0~20 智葉 21~40 ハオ 41~60 明華 61~80 ダヴァン 81~99 ネリー 423 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 09 05.48 ID cayVmblrO [7/18] ハオ「おはようございます」 京太郎「おはようございます」 ハオ「麻雀、上手になりましたね」 京太郎「そうですか?」 ハオ「ええ、とっても」 京太郎「へへっ……ハオさんに言ってもらえると嬉しいなぁ」 ハオ「私はまだ全然ですよ」 ハオ「そうだ」 鞄を後ろ手に持って踵を返し京太郎に視線を向ける。 ハオ「下手な者同士、今度二人で勉強しましょう♪」 京太郎「はい!勿論です!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 425 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 10 48.36 ID cayVmblrO [8/18] ハオ 139 キンコーンカーンコーン 京太郎「よし、放課後はどうしようかな」 1.麻雀部に顔を出す 2.デートをする 3.奉仕活動に勤しむ 4.まだしばらく教室で時間を潰す 安価下3 429 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 18 05.62 ID cayVmblrO [9/18] 京太郎「失礼しまーっす」 0~20 智葉 21~40 ハオ 41~60 明華 61~80 ダヴァン 81~99 ネリー 431 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 22 50.23 ID cayVmblrO [10/18] ダヴァン「oh!ブラザー!」hahaha 京太郎「ダヴァンさん!」 ダヴァン「教えますネー!」 京太郎「はい!お願いします!」 ダヴァン「……」ニコッ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 434 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 25 50.55 ID cayVmblrO [11/18] ダヴァン 102 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 439 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 32 46.65 ID cayVmblrO [12/18] 京太郎「メールしようかな」 自由安価 前週キャラあり 安価下4 447 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 45 30.97 ID cayVmblrO [14/18] あれー?私のアドレス知ってた? まあな いつ教えたっけ? 内緒だ ふーん 今度白糸台に行っていいか? すぐに全国大会だよ? わすれてたぜ また……テルーに会えるよ、うん 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 01 46 22.53 ID cayVmblrO [15/18] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 453 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 02 01 30.21 ID cayVmblrO [16/18] 京太郎「街をウロウロするか」 0~50 あらふぉー 51~99 お好きなプロ 456 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 02 07 28.94 ID cayVmblrO [17/18] 健夜「ああ……」 京太郎「っっ!」ビクッ 健夜「お久しぶりだね、京太郎君」ニコォ 京太郎「お久しぶりですね健夜さん」ギリッ 健夜「うん、大丈夫、怖くないよ」 京太郎「そんな野良猫を呼ぶような事しなくても大丈夫ですよ」 健夜「はぁ……私の物になって欲しいのに」 京太郎「最初はこんな人じゃなかったのに……」 健夜「君の所為だよ、全部」 京太郎「……今日は見逃しもらえますか?」 健夜「……うん」 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 02 08 30.52 ID cayVmblrO [18/18] 夜 京太郎の部屋 prrr 京太郎「ん?電話か」 安価下2 自由安価 前週キャラ無し 461 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 17 33 49.32 ID 8Fle5fhXO [1/2] 117 明華「あ、もしもし」 京太郎「はい」 明華「一緒に唄うにしてもどこにしますか?」 京太郎「あー」 そうだったな、そんな約束していたな。 京太郎「カラオケとか?」 明華「?」 京太郎「分からないですか?」 明華「カラオケ……」 明華「楽しみにしてますねっ!」 プツッ 京太郎「うーむ……嫌な予感が……」 一日が終わりました 462 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/10(木) 17 34 23.93 ID 8Fle5fhXO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 466 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 00 19 16.97 ID mSAh+wpHO [1/3] 京太郎「よし、学校行くか」 0~20 智葉 21~40 ハオ 41~60 明華 61~80 ダヴァン 81~99 ネリー 468 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 00 37 39.82 ID Ht2BuppNO [1/4] ネリー「おはよ」 京太郎「おう、おはよう」 ネリー「最近元気ないよ?」 京太郎「そう見えちゃう?」 ネリー「うん、ネリー的にもそう見えちゃう」 ネリー「皆心配してるよ」 京太郎「そうか……ありがとな」 ネリー「べ、別に……たまたまなんだからね」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 470 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 00 41 12.08 ID Ht2BuppNO [2/4] ネリー 98 キンコーンカーンコーン 京太郎「よし、放課後はどうしようかな」 1.麻雀部に顔を出す 2.デートをする 3.奉仕活動に勤しむ 4.まだしばらく教室で時間を潰す 安価下3 474 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 01 25 39.54 ID Ht2BuppNO [3/4] 京太郎「……ゴミ拾いするか」 健全な行いをしてこそ健全な人間になれるってもんだ。 --- 京太郎「お、ここにも」ヒョイッ 智葉「感心だな」 京太郎「あ、智葉さん」 智葉「どうだ?ゴミ拾いの方は」 京太郎「中々集まりましたよ、ほら」 智葉「……」 ゴミ袋と俺を一瞥する。 智葉「よくやったじゃないか」 智葉「よし……これから麻雀を教えてやろうじゃあないか」 京太郎「お手柔らかにお願いします」アハハ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 476 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 01 28 48.87 ID Ht2BuppNO [4/4] 智葉「……」ジュルリ --- 智葉 151 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下2 480 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 15 59 23.68 ID mSAh+wpHO [2/3] 京太郎「街をうろうろするか」 0~50 良子 51~99 お好きなプロ 482 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/11(金) 16 09 08.65 ID mSAh+wpHO [3/3] 咏「おっ君は……須賀京太郎……君だったかな?」 京太郎「三尋木咏プロがどうして俺の名前を?」 --- ファミレス 咏「とある人から君の事をよくきいてたんだよ、しらねーけど」 京太郎「あ、そうだったんですか」 咏「で、見かけたらすぐ連絡を寄越せって」 京太郎「……!」ジリッ 咏「まぁ面倒だしそんな事しないよ、わっかんねーけど」 京太郎「……」ホッ うたたん 好感度判定 安価下 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/12(土) 00 16 14.59 ID MtPd7yv3O [1/11] うたたん 72 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.自由安価 安価下4 497 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/07/12(土) 00 48 58.79 ID MtPd7yv3O [4/11] 京太郎「こんな人……居たっけ?」 --- あのー へえ え?誰ですか? ううん、気にしないで ? 大丈夫 よく意味が分からないんですけど…… よろしくね --- 穏乃好感度上昇安価 安価下 0~30 31~60 61~99
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1157.html
次話 始まりは、京太郎がハギヨシの部屋に遊びに来たことだった 京太郎「いや~きれいな部屋ですね」 ハギヨシ「執事ですからね。屋敷程ではありませんがそれなりにきれいにしてます」 京太郎「さすがですね。アレ?このぬいぐるみはなんですか?手作りっぽいですけど」 ハギヨシ「ああ、それは少々事情がありまして」 京太郎「事情?」 ハギヨシ「お嬢様に趣味のひとつでも持ったらどうだと言われ、軽く作ってみたのですが、非常に好評でして」 京太郎「いいことじゃないですか」 ハギヨシ「ええ。それをネットで公開していたのですが、売ってくれないかという方が出てきました」 京太郎「確かに下手な既製品よりいい出来ですからね」 ハギヨシ「そんなことを続けていたら」パソコン画面を見せる 京太郎「?」覗き込む ハギーの手作り☆ぬいぐるみショップ 京太郎「……これはまた」 ハギヨシ「智紀様が運営をしてくれ、サイトのデザインなどはお嬢様や衣様の趣味で」 京太郎(この少女趣味はどっちのだ……) ハギヨシ「そんなわけで最近充実してますね」 京太郎「あ、結構乗り気なんですね」 ハギヨシ「ええ。そういえば、何か新しいものを考えていたのですが京太郎君は何かいいアイディアはないですか?」 京太郎「俺がぬいぐるみをですか?」 ハギヨシ「ええ。男性からの意見もあるかもしれませんし、何よりそろそろ新しいことを試してみたかったのです」 京太郎「そうですね……こう、抱き枕みたいなものとかどうでしょう?」 ハギヨシ「ほう。いいですね」シュババッ ハギヨシ「こういうものですか」エトペン抱き枕 京太郎「いつの間に、って聞くのは野暮ですよね」 京太郎「後は……今までのぬいぐるみは動物やキャラクターものですよね」 ハギヨシ「ええ。著作権的に危ないミッ○ーなどはありませんが」 京太郎「夢も魔法もないですよね」 京太郎「……注文があれば、写真からできるようにするとかどうでしょうか?」 ハギヨシ「オーダーメイドということですか?」 京太郎「例えば、麻雀で有名な小鍛冶プロの写真があれば、小鍛冶プロのデフォルメされたぬいぐるみみたいな」 ハギヨシ「面白そうですね。実在の人物のぬいぐるみ」シュッ シュババッ シュバババババッ ハギヨシ「無論、本人の許可が無ければできませんが、やりがいはありそうですね」デフォルメ京太郎ぬいぐるみ 京太郎「あ、俺。俺のぬいぐるみは言いだしっぺですから問題ないですよ。なんなら売っても」 ハギヨシ「それはどうも。抱き枕案は使うとして、こちらはサイトに隠して載せてみましょう」 ハギヨシ「あなたの好きな人のぬいぐるみを作ります、ってね」 京太郎「ははは。いいかもしれませんね」 ハギヨシ「ところで京太郎くん。このぬいぐるみと君をサンプルとして載せてもいいですか?」 京太郎「構いませんよ。俺の写真も必要ですよね」 ハギヨシ「名前と目線は隠しておきましょう。このぬいぐるみはKちゃんとでも名付けて」 京太郎「じゃ、写真ですね。カメラあります?」 ハギヨシ「ええ。ではこの京太郎くんとこのKちゃんぬいぐるみの写真を載せるということで」 ハギヨシ「しかし、ネット上に自分の写真を載せて、京太郎くんは大丈夫なんですか?」 京太郎「ははは。俺なんかがネットで写真公開したって注目される訳ないですよ」 京太郎「なんなら、そのKちゃんぬいぐるみが欲しいって言う人がいたら、新しく作ってもいいですよ」 こうして、『ハギーの手作り☆ぬいぐるみショップ』には新しいぬいぐるみと隠されたサービスが追加された そして隠されていたサービスは見つけられ 菫「ふふっ、相変わらず可愛いサイト…これは!」 菫「……すいません、いつも利用してる弘世ですが」 Kちゃんぬいぐるみは思わぬ人気を呼び 淡「よーし届いたー!」 淡「おおっ、写真よりイケてるじゃん!!」 人から人へと伝わっていった 穏乃「憧ー遊びに、ってこの人形!」 憧「え?あ!これはそのね、ついっていうか可愛いし、かっこいいし…」 穏乃「……私も欲しいんだけど、どこで売ってるか教えて!」 憧「え?……ああ、いいわよ。このサイトでね」 また、ハギヨシの見事な腕前で個人のオーダーにも完璧に応え 哩「……オプションで鎖と首輪っていけるやろか」 姫子「割高になりますけどかなりの質らしいですよ」 哩「じゃ、いくか」 姫子「あ、もしもし。はい、オプションの鎖は7本でお願いします」 さらなる人気を呼び 尭深「はい。このお茶とのセットを」 尭深「オプションで眼鏡?是非お願いします」 一大ブームを築くことになった 照「はい、この人形は私も持っています」インタビュー中 照「大好きな人形で、いつも抱いていたいくらいですね」ニコッ その売り上げはとどまるところを知らず 白望「ダル……田舎だからって届くの遅い……」 白望「でも……この人形はダルくない……」 地方でも持っている者がいるほどであり 霞「……私に人形は似合わないかしら」 霞「でも、この人形がかわいすぎるのがいけないのよね。限定和服使用」 龍門渕家に多大な利益をもたらすことになった 智紀「……サーバーが落ちた」 透華「一体何をしたんですの?ネットバンクの口座が桁レベルで増えてるのですけど」 衣「わーい、新しいぬいぐるみー」 なお、モデルとなった彼は、最後までそのことに気付かなかったらしい 京太郎「最近視線を感じるが……気のせいだろ」 余談ではあるが、モデル使用料として、彼の口座には驚くほどの金額が入れられ、 京太郎「ハギヨシさん。え?モデル使用料?」 京太郎「ありがたいですけどそこまで売れたわけじゃ…」 京太郎「……え?」 最初に作られた『Kちゃんぬいぐるみ』は、作られたその日から 咲「京ちゃん何そのぬいぐるみ?」 咲「え?くれるの?ありがとう!」 咲「……うん。嬉しいよ、京ちゃん」 どこかの高校生が毎晩寝る時に抱いているとか 咲「おやすみ、京ちゃん」 Kちゃんぬいぐるみ、大阪にて 大阪、合宿所 浩子「ふぅ、さすがに疲れたわー」 浩子「姫松に三箇牧、そしてうち千里山」 浩子「おばちゃんもなんて合宿組むんや……」 雅枝「ひーろーこー……」 浩子「うわっ!おばちゃ、あ、監督!どないしたんですか?」 雅枝「ちょっとこっち来てや」 洋榎「男のくせにぬいぐるみなんか似合わんやろ!!」 セーラ「俺は女や!!」 絹恵「お姉ちゃん落ちついて」 憩「そうですよーぅ?怒鳴り合うんはアカンですよーぅ?」 竜華「せやでセーラ。ここはゆっくり落ちついてうちが1番やって主張するんやで」 恭子「しれーっととんでもないこと言いよるなそっちの部長」 怜「まー、しゃーないっちゃしゃーないんよ」 浩子「これはなんの騒ぎですか」 怜「あ、フナQ」 絹恵「浩ちゃん」 浩子「絹ちゃん、なんでウチの江口先輩と洋榎ちゃんが言い合ってるん?」 浩子「周りも微妙に煽っとるし」 由子「ちょーっと問題が起きたのよー」 浩子「……Kちゃんぬいぐるの取り合い?」 怜「せや。最初はうちの監督とセーラに泉、姫松、三箇牧の部員何人かが一緒に車で買い出しに行ったんよ」 三箇牧A「で、そこの店先でたまたまウチの部員がKちゃんぬいぐるみを見つけて」 浩子「アレってネット販売限定やないんですか?」 三箇牧B「販売元が龍門渕グループらしくて、その関係の店だったから試験的な特別販売、やってさ」 漫「で、残ってたぬいぐるみ4つをとりあえず予算の余りがあったうちで立て替える形で買ったんですよ」 泉「そして帰ってきたら3校でどう4つを分けるかでああなりまして」 由子「主に洋榎と江口セーラが言い合って、荒川憩がちょいちょい狙ってるってとこなのよー」 雅枝「本来ならほっときたいんやけどな」 セーラ「うちの車で行ったんやからうちが2つや!」 洋榎「立て替えたんはうちの学校やで?うちが2つに決まっとるやろ!」 憩「まーまー落ちついて。そもそも見つけたんはうちの学校ですよーぉ?」 雅枝「あー言ってるし、3人中2人が関係者やからな。どうしたもんか」 怜「ちなみに各校2人ずつ持ってないらしいからどこも引けんらしいわー」 浩子「そういえば江口先輩と清水谷先輩持ってないゆうてましたね」 由子「うちは洋榎と絹ちゃんなのよー」 三箇牧A「うちは憩ちゃんともうひとりやね」 浩子「平行線ですやん。どうしようもないですよ」 洋榎「大体なー、女やけどその格好はおかしいやろ!」 セーラ「格好は関係無いわ!」 洋榎「そんなんで夜中ぬいぐるみ抱いたりするんか?話しかけたりするんか?」 セーラ「な、なんで知っとるんや!!」 洋榎「え?」 竜華「え?」 憩「あら」 泉「先輩……結構乙女やったんですね」 恭子「男装してる割には……」 セーラ「……あ」 洋榎「…………」 セーラ「…………」 洋榎「なんか、すまん」ペコッ セーラ「謝んな!!」顔真っ赤 セーラ「ああそうや。俺だってそういうことしたいんや!」 洋榎「本気で悪かったとは思ってるけど譲れんわ!」 洋榎「もしたった1個しか取れんかったらなあ、ネットで画像見ながらため息ついてる絹が悲しむんや!」 絹恵「お姉ちゃん!?なんで私のこと言うん!?」 恭子「……でもこないだ、代行がいくつも持ってるからって主将は拝み倒しながら譲ってくれって頼んでましたよね」 洋榎「な!?」 恭子「結局代行は言うだけ言って譲りませんでしたけど、その時本気で落ち込んでたり…」 洋榎「恭子ー!どっちの味方や!!」 セーラ「はっはっは。なんやお前もそういうとこあんねんな」 洋榎「やかましい!!」 憩「まーまー。2人ともそんな怒鳴らんで…」 洋榎「引っこんでろ2年生!」 憩「……うちも引けないんですよーぅ?」 三箇牧A「そういや憩ちゃん、部室で注文した時、人数分足りなくてじゃんけんで決めたけど、負けてマジ泣きやったもんね」 三箇牧B「インハイより落ち込んでたよね」 憩「そ、それはですね」 泉「……ああいう面もあるんですね」 漫「全国2位の以外な一面、やね」 憩「うう……」 洋榎「こうなったら麻雀で決めよか」 セーラ「構わんけど、3人でか?」 洋榎「4人のがいいやろ。というわけで絹、入り」 絹恵「私!?」 セーラ「そらアカンやろ!竜華ー!やるでー!!」 竜華「まかしときー!」 洋榎「そっちも同じことしてるやん!」 憩「うちに勝てる思ってるんですーぅ?」ゴッ 郁乃「ちょっと待ったー!」 セーラ「うおっ!?」 洋榎「代行!?」 郁乃「やったら中立の4人目がおるで~」 恭子「いきなり出てきて……誰ですか?」 郁乃「ふっふっふ~。入ってきて~」 良子「ハロー」 怜「うお、戒能プロ!?」 由子「そういえばインハイの時も代行が呼んでたのよー」 良子「Kちゃんぬいぐるみ争奪戦と聞きまして」 三箇牧A「このプロ、ノリノリである」 郁乃「あ、良子ちゃんが1人浮きしたら全部良子ちゃんのやで~」 6人「……は?」 良子「ノーウェイノーウェイ……本気で行きますよ?」ゴッ 洋榎「……やってやるわー!!」 セーラ「おお!やるでー!!」 憩「……本気です」 浩子「……なんか収まったやん」 雅枝「うーん。アレも赤阪さんの腕、なんやろか?」 恭子「絶対楽しんでるだけですよ」 怜「しかしアレやね。ここまで白熱した取り合いになって、そして半分以上が持ってるKちゃんぬいぐるみ」 泉「なんもかんもKちゃんのせいやー、ですか?」 怜「……泉がウチのセリフ取ったー」 恭子「うちのマジック貸したろか?」 怜「額にKちゃんって書こ」 泉「なんか酷い!?」 この取り合いは、各校1つずつ、戒能プロが1つという結果に落ちついた この1つをめぐった各校の争いがあったとか無かったとか 後日 浩子「……ん?」 『Kちゃんぬいぐるみ、大阪特別仕様発売決定!!』 新たな争奪戦があったとか Kちゃんぬいぐるみ、東京にて 白糸台、部室 淡「ねー、Kちゃんぬいぐるみって知ってる?」 菫「なんだいきなり」 誠子「知ってるも何も、流行ってるじゃんアレ」 淡「ふっふっふ。実は!私はブームが始まる前から持っていたのだ!」 淡「こう、Kちゃんが大々的になる前の、隠しから普通に表示された時に買ったんだよー!」 菫(私は隠しサービスの時から知っていたが……) 淡「最近じゃあんまり手に入りにくいし?教えてあげようかなーって」 尭深「……淡ちゃん。私、持ってるよ?」 淡「え?」 誠子「あ、私も持ってるぞ?」 淡「そ、そんな……チラッ」 菫「……自分で言うな。後、なんで私を見る」 淡「菫先輩は持ってないの?」 菫「……別にいいだろ」 淡「持ってるね」 尭深「持ってる」 誠子「確実だな」 菫「……シャープシュート(物理)」シュッ 誠子「なんで私!?」ドスッ 淡「なーんだ。みんな持ってたのかー」 淡「あ、テルーは」 菫「ああ、あいつは持ってるぞ?」 尭深「この間のインタビューで抱いてましたよね?」 誠子「アレね。確か通常バージョンじゃなかったよな?」 淡「え?なにそれ?」 誠子「知らないのか?サンプルの通常バージョンに加えて、オーダー次第でオプション付けたり服買えたりできるんだぞ?」 淡「なにそれ!」 尭深「私のはお茶とのセットで眼鏡付き」 誠子「私のは釣り人姿だ。オプションの釣り竿のクオリティがすごいぞ」 淡「ずるい!」 菫「……淡、考えてみろ。お前のは初期のオリジナルだろう?スタンダードでいいんじゃないか?」 淡「……それもそうだね!」 菫・尭深・誠子(ちょろい) 淡「あ、菫のは…」 ガチャ 照「ごめん、遅れた」 淡「あ、テルー!」 菫「お、来たか」 誠子「お疲れ様です」 尭深「お茶いれますね」 照「うん、ありがとう」 淡「ね、テルーも持ってるよね?」 照「何を?」 淡「Kちゃんぬいぐるみ!」 照「京ちゃ、Kちゃんね」 淡「?うん、そうだよー」 誠子「ちょうどその話をしてたんです」 尭深「先輩のは、服が制服じゃなくて私服ですよね?」 照「あ、ああ。そうだね」 淡「ねえ、なんで?」 照「……なんとなくかな」 淡「ふーん?」 照(本当は持ってる写真にあった京ちゃんの私服だけど) 菫「そんなことより、明日の臨海女子との練習試合だが」 淡「あ!菫先輩のはどんなの?」 菫「……だからいいだろ。それより明日の」 照「知ってる」 菫「おい!」 淡「どんなの?」 照「……王子様」 淡「え?」 照「弓を持った、王子様」 淡「…………」 尭深「…………」 誠子「……あー……」 菫「シャープシュート!!(物理)」シュッ!! 誠子「だからなんで私!?」ドスッ!! 照「うん。かっこいいよね王子様」 菫「黙れ」 淡「白馬はある?」 菫「うるさい」 尭深「お姫様もいるんじゃない?」 菫「やめろ」 誠子「弘世先輩自身がお姫様になったぬいぐるみとか?」 菫「…………」ギリギリギリ 誠子「え?そんなわけ…」ドスッ!ドスッ!ドスッ!! 菫「……では、明日の臨海女子との練習試合の話だ」顔真っ赤 照(悪いことしたかな) 照(でも、それだけ京ちゃんがかっこいいってことだよね) 臨海女子 智葉「で、明日は白糸台との練習試合だ。各自、本番のようにやれよ」 ネリー「ねーサトハー」 智葉「なんだ」 ネリー「このKちゃん、ネリーと同じ服で頼めるかなー」 智葉「……さすがに可哀想だからやめてやれ」 ネリー「えー?ハオは中国っぽい服って言っただけでかっこいいカンフーの服だったのにー」 ハオ「ふふん。日本人には中国っぽいだけで伝わるのです」 ダヴァン「私はオプションにラーメンデス」 ダヴァン「この日本の細かい技術はスバラシイデス」 智葉「ほんとそれ、無駄に凝ってるよな」 ネリー「明華は?」 明華「フランスとだけ言ったらナポレオンの格好でした」 智葉「それはまた……」 ネリー「あー……」 ダヴァン「oh……」 ハオ「…………」 明華「いいですよね?」ニコッ 4人(気に入ってる!?) ネリー「じゃーサトハはー?」 智葉「別に普通の格好だ」 ダヴァン「あ。持ってはいるんデスネ」 ネリー「えーつまんなーい」 智葉「お前らが変え過ぎてるだけだ」 智葉「全く。明日は白糸台がこっちに来るんだから、持って帰るかしまっとけよ?」 ネリー「はーい」 ダヴァン「ネリーは持ってないデショ」 翌日、Kちゃんナポレオン仕様が白糸台麻雀部に発見されるのは 淡「やっぱずるい!」 菫「……これもいいな」 照「……え?」 また別の話 Kちゃんぬいぐるみ、奈良にて 阿知賀、部室 穏乃「~♪」 憧「どしたのシズ。やけにご機嫌じゃない」 玄「鼻歌まで歌って、いいことでもあったの?」 穏乃「実は、今日ついに届くんだ!」 灼「何が?」 穏乃「Kちゃんぬいぐるみ!」 憧「ああ、あの時の」 宥「あの時?」 憧「Kちゃんぬいぐるみ、あたしも持ってんの」 憧「それをこないだシズがうちに来た時に見て、欲しいって言ったのよ」 玄「なるほどなのです」 灼「最近人気だよね」 穏乃「いや~、注文した時はタイミング悪く在庫無くって、やっと届くんですよ!」 穏乃「それが楽しみで!」 晴絵「なんだ。シズにもそういう女の子らしいとこあったんだな」 穏乃「赤土先生酷い!」 憧「普段ジャージだからでしょ」 灼「私もそう思う…」 玄「しずちゃんは昔からジャージだからね~」 宥「あったかそうじゃない……」 穏乃「う~、なんかみんな酷い」 憧「まあまあ。それで、頼んだぬいぐるみはどんなやつ?」 穏乃「もちろんジャージ!」 灼「ぬいぐるみまでジャージって……」 玄「しずちゃんらしいね」 穏乃「憧みたいな普通のもいいかと思ったけど、やっぱこれかな~って思ってさ」 憧「全く。シズらしいっちゃシズらしいけどね」 玄「憧ちゃんのも普通のやつなんだ?」 憧「そうだけど、"も"ってことは玄も?」 玄「うん、持ってるよ。そして私もスタンダードなやつ」 玄「やっぱりスタンダードなのが一番でしょ」 宥「……玄ちゃん、嘘はいけないよ?」 灼「玄が嘘?」 玄「お、お姉ちゃん!?」 晴絵「ほう、珍しいな。玄はそういうこと言わないと思ってたんだが」 宥「初めはドラゴンがいいって言って、困らせてたよね?」 玄「な、なんで知ってるの!?」 宥「電話の声が聞こえてて」 穏乃「ドラゴン……」 憧「まー、玄らしいわねー」 灼「玄……」 晴絵「そりゃー困るわー」 宥「最後はドラゴンの着ぐるみになったけど、あんまり無理言っちゃ、駄目だよ?」 玄「ううう……」 玄「お、お姉ちゃんだって!」 宥「わ、私?」 玄「あったかい格好って言って注文して!」 玄「あったかくない、ってクレーム付けてたのを知ってるよ!」 宥「だ、だって実際あったかくなかったし……」 晴絵「宥基準じゃなー」 灼「服の枚数の指定までしないと」 憧「でもドラゴンよりマシじゃない?」 穏乃「ど、どうだろう?」 玄「結局また送ってもらったじゃない!」 宥「つ、追加でお金も払ったよ~」 宥「ミニこたつまで付いてたし」 憧「なにそれすごい」 灼「細かいオプションのクオリティがすごいってのも評判だよね」 晴絵「それでもこたつとはすごいな。どんな人が作ってるんだ」 穏乃「灼さんも持ってるんですか?」 灼「わ、私?」 憧「ま、この流れじゃ聞くよね」 灼「ま、持ってるけど」 穏乃「どんなのですか?」 灼「ふ、普通のを…」 晴絵「灼まで嘘はいけないな~」 灼「は、ハルちゃん」 晴絵「灼にぬいぐるみが届いた時、嬉しかったらしくて写メ送ってきてな?」 憧「へえ。見せて見せて」 灼「ま。待ってほし…」 玄「ここまできて1人だけ秘密は駄目なのです」 宥「あったかくないよ?」 灼「うっ……」 晴絵「ほれ、これだ」 穏乃「どれどれ」 猫耳&猫尻尾&肉球のKちゃん 4人「かわいい!!」 灼「うう、恥ずかし……」 穏乃「灼さんこれすっごく可愛いじゃないですか!」 憧「くっ、やられたわ。これはやられた」 玄「灼ちゃん、いいなー」 宥「あったかそう……」 晴絵「はっはっは。好評で良かったな」 晴絵「さて、今日はこれくらいにしておこうか」 穏乃「はーい。さ~て、早く帰って受け取らなきゃな~」 晩成 やえ「……初瀬よ」 初瀬「なんですか小走先輩」 やえ「お前もKちゃんぬいぐるみを持っているのか?」 初瀬「……持ってますよ。流行ってますし」 やえ「ふっ、流行っているから、などニワカ丸出しの言い方だな」 初瀬「小走先輩……」 やえ「いいか?王者とは、このような流行りに惑わされぬものだ」 初瀬「……自分1人運悪く買えなかったからって強がるのはやめませんか?」 やえ「……ニワカは相手にならんよ」涙目 Kちゃんぬいぐるみ、岩手、宮守にて 宮守、部室 シロ「ダル……」 塞「これがKちゃんぬいぐるみ」 豊音「ちょーかわいいよー」 胡桃「結構かっこいいよね」 エイスリン「カワイイ!デモカッコイイ!!」 シロ「返して……」 豊音「えー?うちじゃシロしか持ってないんだよー?」 胡桃「手に入りづらいし」 塞「もう少し貸しててよ」 エイスリン「ハイ!」頭下げる絵 シロ「……ま、いいか」 シロ(帰ったら私だけだし) 胡桃「シロ、これ抱いて充電させて」 シロ「ダル……」 豊音「自分のも欲しいなー」 塞「この辺りでも買えるっちゃ買えるけど最近はずっと売り切れらしいしね」 胡桃「流行りだしてから話聞いたから遅かったのがね」 エイスリン「ン!」Kちゃんぬいぐるみの絵 豊音「わ、エイスリンさんすごいよー」 胡桃「エイちゃんそれすごく良いよ!」 塞「うんうん。私達はしばらく絵で我慢だね」 シロ「……しばらく麻雀部に置いとく」 エイスリン「ホント!」 胡桃「ありがとうシロ!」 豊音「ちょーうれしいよー!」 塞「みんなシロに感謝だね」 シロ「……別に」プイッ シロ(Kちゃんぬいぐるみもいいけど、1人よりみんなで楽しんだ方がいいし) Kちゃんぬいぐるみ、九州にて 新道寺、部室 姫子「部長、これは譲れなかです」 哩「私も譲れん」 姫子「……」 哩「……」 ガチャ 煌「お疲れ様です。ってなんですかこのすばらくない雰囲気」 美子「お疲れー。どがんしたと?」 仁美「ん、2人が喧嘩?珍しかね」 姫子「お疲れ様です。喧嘩、じゃなかです」 哩「そうやね。ちょっとした話し合いたい」 仁美(それから喧嘩に発展しそうなんやって) 美子「じゃ、なんの話ね?」 哩「Kちゃんぬいぐるみっち知っとっか?」 仁美「最近流行っとるやつ?」 煌「私持ってますよ?この間姫子が部長と2人で1つ買ったって教室で言ってましたけど」 姫子「花田、私達が話し合いよる原因はそれ」 美子「Kちゃんぬいぐるみが?」 煌「2人で1つだから取り合いになった、というのは」 仁美「こん2人でそれは無かね」 姫子「……部長が」 煌「部長が?」 姫子「せっかくオプションの鎖と首輪も買ったのに、縛るより縛られる方がいいって言うから!」 美子「……はい?」 哩「やっぱり他人に使うよか自分に使った方がよかと!それにKちゃん縛るなとは言っとらん!」 仁美「……あー」 姫子「一緒に縛るの楽しみにしてたんですよ!?」 哩「それ最初に言っとらんやろが!!」 姫子「部長が悪かですよね!?」 哩「私は悪なかよね!?」 3人(……正直どうでもよか(いいです)) 煌「ここで言い合うのはすばらくないですよ?」 哩「それは分かっとる」 煌「それに、おふたりも喧嘩するのは嫌でしょう?」 姫子「そーやけど」 美子「なんか折中案ば考えるとか?」 哩「……そんなとこやね」 姫子「不満は残りますが、分かりました」 仁美「折中案……1日ごとにお互いの意見を聞くとか?」 哩「……現状そげんするしかなかかな」 姫子「うーん。折中案にするにしてももうちょい考えたかですね」 美子「もうひとつKちゃん買うんは?」 哩「姫子が両方縛りたがるだけやね」 姫子「う、その通りです」 煌「……思い付きましたよ」 哩「ほう、どげんかと?」 煌「まず、もう1体ぬいぐるみを買う」 姫子「それさっき先輩が言ったやつ」 煌「買うのはKちゃんじゃないですよ?」 哩「は?」 煌「部長のぬいぐるみです!」 美子「あっ」 仁美「なるほど」 姫子「そ、そがんことできっと?」 煌「Kちゃんはもともとただのサンプル。本来は『好きな人のぬいぐるみ』が買えるというサービスです」 煌「で、姫子は部長のぬいぐるみを縛ればいい。部長もご自分のぬいぐるみは嫌じゃないでしょう?」 姫子「花田……」 哩「花田……お前はやる奴だと思っとった」 美子(普通は嫌やけどね) 仁美(まー部長やし?) 煌「これで問題解決です」 煌(しかし、縛る縛らないに慣れるってどーなんでしょうね) 姫子「帰ったら早速頼みましょうね!」 哩「ああ。それまでは、さっきの1日ずつでよか?」 姫子「はい!!」 3人(ま、いいか) 新道寺のエース2人は、今日も仲良くやっている 姫子「ところで部長のぬいぐるみ来たらKちゃんはどうします?」 哩「じゃ、私のぬいぐるみがKちゃんに縛られてるっぽくしてみよか」 永水 小蒔「うーん……」 霞「……」ニコニコ 小蒔「ううーん……」 初美「えへへー」 小蒔「むむむ……」 春「……♪」ポリポリ 小蒔「…………」 巴「ふふっ」 小蒔「……みんな酷いです!!」 霞「あら?どうしたの?」 初美「別に何もしてないですよー?」 春「……ただみんな」ポリポリ 巴「Kちゃんぬいぐるみ持ってるだけですよ?」 小蒔「私だけ持ってないの、知ってるじゃないですか!?」 霞「そうだったかしら?」棒読み 初美「さー」棒読み 小蒔「酷いですー!!」 春「……ずっとKちゃん買うの迷ってる姫様が悪い」ポリポリ 巴「さすがにその通りとしか」 小蒔「ぐすん」 霞「それにしても、どうしてそこまで迷っているの」 初美「そうですよー?」 小蒔「だってみんなのがどれも良くって迷うんですよ」 巴「みんな違いますからねー」通常Kちゃん 春「……個性」浴衣Kちゃん 初美「ですよー」水着Kちゃん 霞「私のは手に入るか分からないわよ?」限定和服仕様Kちゃん 小蒔「うう、いっそ何か自分だけのものも考えているんですけど」 霞「思い付かないと」 小蒔「はい……」 初美「姫様が好きなようにすればいいですよー?」 春「……それが難しい」ポリポリ 巴「姫様の好きなものから持ってくるとかどうですか?」 小蒔「好きなものですか……みんなとかですね」 4人(姫様……)ジーン 小蒔「うーん、巫女服でしょうか……」 霞「さすがにKちゃんは男の子だから巫女服はやめた方がいいわね」 巴(なんか似合いそうだけど) 初美「いっそ神様って注文したらどうですかー?」 春「……キリストとかになったらどうするの?」ポリポリ 初美「……人にしましょー」 小蒔「うーん」 巴「姫様。あんまり真面目に考えず、直感とかで決めたらどうですか?」 小蒔「直感ですか?」 巴「はい。こういうことぐらい、気楽にいきましょう?」 霞「そうね。あんまり小蒔ちゃんを悩ませるのもね」 初美「ですー」 春「……」ポリポリ 小蒔「じゃあ、私は」 数日後 小蒔「届きました!」 霞「良かったわね」 小蒔「はい!」 初美「でも、なんで宮司の格好にしたんですかー?」 小蒔「私が巫女だからです!」 霞「?」 小蒔「その、こういう男の人と会ってみたいなって思って」 初美「え」 小蒔「あ、巴ちゃんと春ちゃんにも見せてきますね!」 霞「……初美ちゃん」 初美「……なんですかー?」 霞「なんか、すごいフラグっぽいものが立った気がするのだけど」 初美「お祓いでなんとかなりますかねー」 Kちゃんぬいぐるみ、長野にて 京太郎も合同合宿に参加しました 全国大会前くらいの時間です Kちゃんぬいぐるみが全国で流行り始めたその時長野では 風越 美穂子「……ネット麻雀って難しいわ」 池田「ははは」 美穂子「画面が真っ暗のままなんて……どう打てばいいのかしら」 池田(キャプテン……やっぱりパソコンは無理だし。そもそもそれまだ起動してないし) 未春「キャプテン、私がやりますから卓にどうぞ」 美穂子「そう?じゃ、頼んだわね」 池田「みはるんナイスだし」 未春「さすがにね……さてネット麻雀はっと。アレ?なんだこのサイト?」 池田「ん?……なんだこの少女趣味」 未春「あはは。何々、最近女子高生雀士に人気の商品?」 池田「どれどれ」 未春「ぬいぐるみ?ってこれ……」 池田「見たことあるっていうか……」 美穂子「2人ともどうかした……の……」 鶴賀 桃子「部室到着っす、って一番乗りっすか」 桃子「待ってる間にネットでもっと」 桃子「何かないっすかね~」 桃子「お?女子高生雀士に人気の商品?」 桃子「……え?」 ゆみ「ん?モモだけか?」 桃子「せ、先輩!これ見てほしいっす!」 ゆみ「なんだ?とりあえず見るから落ちつ……なんだこれは?」 龍門渕 ハギヨシ「~♪」 純「なあ、最近ハギヨシ機嫌良くないか?」 一「最近趣味が見つかったらしいよ?まあいいことじゃない?」 純「ふーん。趣味ねえ」 透華「ハギヨシはいますか?」 ハギヨシ「ここに」 透華「ちょっと細かい注文が入ったと智紀が」 ハギヨシ「はっ」シュタッ 純「透華、注文ってなんだ?」 透華「ああ、ハギヨシの趣味のことですわ」 一「趣味で注文?なにそれ?」 透華「ああ、2人は知りませんでしたわね。なら、見た方が早いですわ」 透華「これです」 純「……は?」 一「……これってたしか清澄の」 和自宅 和「ふう、今日はこんなものですか」 和「あら?このサイトはなんでしょうか?」 和「……アリですね」 和「……え!?須賀君!?」 久自宅 久「あら、ゆみじゃないどうしたの?」電話中 久「は?今から言うサイトを見ろ?」 久「……意外と少女趣味なの?」 久「……え?何これ?」 久「は?私は知らないわよ!?いや、これはほんとに知らなかったから!!」 清澄 久「集まってるわね?」 和「須賀君がまだです」 咲「あ、なんか用事で遅れるって言ってましたよ」 久「そっか……こういうときに限って」 まこ「なんじゃ?京太郎に用でもあったか?」 久「ある、といえばあるわ。聞きたいことが」 和「部長も?」 優希「おや、和ちゃんが京太郎に用なんて珍しいじぇ」 和「ええ、ちょっと聞かないといけないことがありまして」 久「ひょっとして、和もあのサイトを?」 和「!まさか部長が!?」 久「私は昨日知ったからね?」 まこ「一体何のことじゃ?」 京太郎「うーっす、遅れましたー」 久・和「須賀くん!!」 京太郎「うおっ!部長に和?」 久・和「Kちゃんぬいぐるみって何!?」 優希・まこ「?」 咲「……え?」 和「このサイトです」 まこ「また少女趣味なとこじゃの」 久「和、そこよ」 和「はい」カチッ 優希「!?きょ、京太郎のぬいぐるみ!?」 まこ「こりゃあ一体……」 咲「…………」 京太郎「あー、これですか」 久「ええ、これはいったい何なのか、教えてもらうわよ?」 京太郎「これはですね…」 説明後 京太郎「…というわけでして、ここまで人気になってるのは俺も初めて知りました」 優希「京太郎のぬいぐるみ……」 まこ「なんとまあ面倒なことになっとるのぅ」 久「昨日ゆみから電話で聞いて知ったけど、これはね」 京太郎「一応許可は出してますし、目線は隠してありますし」 和「こんなの分かる人にはすぐわかりますよ?」 京太郎「ひょっとしてこれが原因で大会に出られなかったり?」 久「それは無いと思うけど……別に悪いことしたわけじゃないし、怒ったりはしないけど、不特定多数の人に知られるのだから気をつけておきなさいよ?」 京太郎「はい……でもなんでこんな人気に」 咲「だって、結構いいもん」 優希「咲ちゃん?」 咲「作りは細かいのにしっかりしてるし、かわいくてかっこいいし、人気でるよ。ふん」プイ まこ「咲、持っとるんか?」 咲「京ちゃん自身から貰いました」 京太郎「そういえば第一号を貰ったんで咲にやったな」 咲「……私だけの京ちゃんだったのに」 和「咲さん?」 咲「京ちゃんなんか知らないもん」プイ 久「自分だけだと思ったらみんな持ってるから拗ねたってとこね」 まこ「全国の女子高生雀士に人気の商品、ときたからな」 京太郎「俺なんかのぬいぐるみがなんで?」 まこ「この男は……」 優希「なーなー。これ、どうやって注文するんだじょ?」 咲「!?」 和「優希、これはですね。あら、売り切れですね」 久「本当に人気なのね。昨日注文した時はあったのに」 和「部長も?」 まこ「……"も"?」 和「……あ」 久「……好奇心よ好奇心!お試しってやつ?」 和「そ、そうですよ!」 優希「好奇心なら譲ってほしいじぇ」 久「駄目よ!」 和「駄目です!」 咲「部長も和ちゃんも……」 京太郎「なんなんだ?」 まこ「お前さんは……鈍いの」 優希「……私も欲しいじぇ」 そして全国大会へ おまけ 届いた人達 池田「おお~見事だし!」 未春「すごい出来がいいね!」 美穂子「これを上埜さんで頼めば…」 桃子「届いたっすよ~ステルス仕様!」 ゆみ「なんだそれは……」 桃子「私と一緒に消えることができるっす」スゥ~ ゆみ「ぬいぐるみも消えた!?」 桃子「先輩のは、和服?」 ゆみ「こう、凛々しい感じが良かったからな」 純「しっかしこれまた上手くできてるな」 透華「ハギヨシですわよ?これくらい当然ですわ」 一「なんか、ボクも欲しいかな……」 ハギヨシ「こちら、マジシャン仕様となっております」シュバッ ハギヨシ「それと皆さん用に執事仕様をご用意しましたので」シュババッ 一「い、いつのまに……あ、でもこれいいね」 純「お、おう。俺に似合わないが……いいな」 透華「パーフェクトですわハギヨシ」 ハギヨシ「光栄の極み」 和「……普段は私の胸ばかり見てますよね」 和「……えいっ」ぬいぐるみにでこぴん 和「……ふふふっ。胸以外も、ちゃんと見てくださいね?」 久「ごめんね、雑用ばっかりまかせて」 久「指導もちゃんとしてあげられないし、酷い先輩よね」 久「……大会が終わったら、必ず指導してあげるわ」ぬいぐるみ抱きしめ 久「……おやすみ」 おまけその2 はやり「…………」 健夜「…………」カチッ 『Kちゃんぬいぐるみが今大人気!』 『個人サイトの手作り品?高クオリティ』 『Kちゃんぬいぐるみ大阪限定仕様発売決定!』 健夜「ネットでもすごい評判だね、Kちゃんぬいぐるみ」 はやり「…………」 健夜「うん、一体一体が手作りだって」 はやり「…………」 健夜「だからさ……諦めない?コレ」 『牌のお姉さん☆はやりんぬいぐるみ 好評発売中!』 はやり「……売れるもん」 健夜「パクリ扱いされてるけど……」 はやり「……今だけだもん」 健夜「でもさ、この在庫の山はちょっと……」 はやりんぬいぐるみ入り段ボール×10 はやり「……なんで!なんでただの高校生のぬいぐるみが売れて私のが売れないの!!」 はやり「おまけにパクリ扱いって、私のはKちゃんの前に発売予告してたわー!!」 健夜「お、落ち着いて」 はやり「こんなのがさ!」Kちゃんぬいぐるみ取りだす 健夜「あ、持ってるんだ」 はやり「なんで!!」叩きつけ……ない 健夜「……どしたの?」 はやり「……かわいい」 健夜「はい?」 はやり「……可愛いし、かっこいい。だから八つ当たりできない」 はやり「ちくしょー!!!」 次話 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3348.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1393921285/ 京太郎「よし、ナンパしよう。」 京太郎「運が悪くなるが、女性にモテると噂の泣きぼくろも付けた。」 京太郎「しかしリスクが高いな。よし、コンマに頼ろう」 京太郎「けど逆に悪いコンマだと...」 京太郎「考えても仕方がないか。よーし...こい!!」 京太郎「っと、その前にターゲット決めないとな。」 京太郎「あれは...清水谷さんか?それにしても、あんなに急いでどこへ」 竜華「怜~」 京太郎「人探しか。ちょうどいいな。すみません清水谷選手ですよね?」 竜華「怜~...って、なんやねん。今忙しいから、またあと...」 京太郎「大変そうですね。俺も手伝いましょうか?」 竜華「あ、はい。お、お願いします...///」 京太郎「じゃあ、一緒に探しましょうか。」 竜華「う、うん(あかん...うちどうして、こんな初めて会う男に)」ドキドキ 京太郎「(この黒子のおかげか、すんなり接触できたな。)」 竜華「あ、え...っと、」 京太郎「自己紹介がまだでしたね。須賀京太郎です。」 竜華「し、清水谷竜華です!(あかん。声が裏返ってもうた)」 京太郎「じゃあ、行きましょうか。」ニコッ 竜華「は、はい!!」 竜華「へえー、うちらと同じやな。」 京太郎「といっても、雑用ですけどね。」 竜華「雑用でも偉いやん。それに、うちらも須賀君みたいな人やったら大歓迎やで?」 京太郎「俺も、竜華さんに会えてラッキーでしたよ。竜華さん、素敵ですもん」 竜華「須賀君ったら、上手やな~。本気にしてまうやろ///」 京太郎「本気だったら、どうします?」 竜華「え?」 京太郎「俺が本気で竜華さんに惚れていたとしたら?」 竜華「ちょ、ち、近いで...須賀く「京太郎」」 京太郎「京太郎って呼んでください。竜華さん」 竜華「け、けど...あって間もないし...と、年上をからかったらダメやで、京太郎君(ち、近い)」 京太郎「竜華さん。」 竜華「京太郎君...(あかん...けど、振りほどけん。振りほどきたくないねん)」 京太郎「嫌だったら、言ってくださいね。」 竜華「い、嫌なわけ...ない「ひゅーひゅー」」 怜「竜華、えらい楽しそうやなー」 京太郎「あなたは確か...」 竜華「あ、あああ!」 怜「なんやお楽しみ見たいやし、お邪魔虫は退散しよかな~」 竜華「ちゃ、ちゃうねん。ちゃうねん。怜~」 怜「すごいな~竜華は。肉食系女子やん。」 竜華「こ、これは...その...」モジモジ 怜「ウチよりやっぱり男がええんか~...残念やー」 竜華「ちゃうねん。そら怜も大事やけど...京太郎も」 怜(あわてる竜華もかわええなぁ) 京太郎「これ以上の接触は危険か?」 京太郎(焦るな...効果は理解した。あとはじっくり...ふふふ) 竜華「京太郎君?」 京太郎「おっと、どうかしましたか?」 竜華「あ、あのな、怜も見つかったことやろ?だから、お礼、なるかわからんけど一緒にお茶飲まん?」 怜「えらいルックスの男やな...けど、竜華の太ももは渡さんで!」 竜華「怜!」 京太郎「あはは。ありがたい話ですね。」 竜華「ほな、一緒にいこ?」 京太郎「けど、買い出しの最中なので失礼します。」 竜華「そうなんか...残念や」 京太郎「じゃあ、また会いましょう。」 竜華「ほんま?約束やで!」 京太郎「じゃあ、竜華さん、怜さん。失礼します」 竜華「ほなな~」 怜「なあ竜華?」 竜華「なんや?」 怜「また会う。言うてたけど、連絡先しっとるん?」 竜華「そらもう...あーー!!」 怜「はぁ...(しゃあない。この怜ちゃんが竜華の恋を成就させたるで!)」 竜華「怜、ニヤニヤしてどしたの?」 怜「なんでもないで~」 京太郎「ふぅ...予想以上の効果だな。」 京太郎「買い出しで頼まれていたおやつも買ったし帰るか。」 京太郎「お店でかわいい店員におまけもしてもらった。ふふ...この黒子があればこの世のおもちは...ふふふ、はーっはっは!」 京太郎「ただいま戻りましたー」 まこ「おー、おかえりー」 久「ずいぶん遅かったわね。リュックはそこにおいてちょうだい。」 京太郎「ええ。色々ありまして。よいしょっと」 咲「お帰り、京ちゃん!」 京太郎「ああ。ただいま。咲」 咲「......」 京太郎「咲?」 咲「あ、何でもない。なんでもないよ?(なんだろう...今日の京ちゃん見てるとドキドキする)」 京太郎「変な咲」 咲「私変じゃないもん!」 和「......」 京太郎「変な人はみんなそういうんだよ。咲」 咲「だから、私変じゃないもん!」 京太郎「はいはい。」 和「咲さん。」 咲「なに?和ちゃん」 和「あっちで牌譜を見直しましょう。さあ行きますよ。」 咲「え、でも、さっきみんなで」 和「いいから早く」ズルズル 咲「またねー京ちゃん」 京太郎「おう。またな~(おかしいぞ...この魅惑の黒子が和に効かないだと?)」 京太郎「安物だからか?レズでも効くはず...それに、さっき部長にも効かなかったような...」 久「さっきからなにブツブツ言ってるの?」 京太郎「部長!脅かさないで下さいよ」 久「失礼ね。あら?須賀君、泣きぼくろなんてあったかしら?あら、取れないわね。」 ドクンッ! 久「ひぅっ」 京太郎「部長?」 久「な、なんでもない。何でもないわ(おかしいわ...須賀君の顔を見てから胸が変ね)」 京太郎「そうですか。(部長、さっきまでの反応と全然違うな。)」 久「あははは。」 京太郎「熱でもあるんですか?」ピトッ 久「ち、近いわよ。(須賀君の顔...最近まともに見てなかったけどこんなに...)」 京太郎「熱はないみたいですね。良かった」 久「い、一応お礼を言っておくわ。ありがと」 京太郎「いえいえ。部長に何かあったら大変ですから」 久「そうね。何かお礼をしなくちゃ...そうだ♪」 まこ「また悪い顔しとる」 久「今度から私のことを『久』って呼んでいいわよ。」 京太郎「久ですか?でも、部長は先輩」 久「これは命令よ。京ちゃん」 京太郎「きょ、京ちゃん?まぁいいか。わかりました。久(部長の目、これは竜華さんと同じだ)」 久「よろしい♪」 まこ「また変な思い付きかのう?」 久「京ちゃん、これからもよろしくね♪」 美穂子「う、嘘ですよね...」 美穂子「私の、私の上埜さんが...男に」 美穂子「許しません。上埜さんは尻軽じゃありません。あの男...許しません...絶対に!」 京太郎「おまけで貰ったお菓子...どうしようかな。部屋で一人で食べるのもつまらないし」 京太郎「夜風に当たりながら食べよっかな?」 京太郎「そうと決まったら...夜の公園で食べよう」 公園 京太郎「どこで食べようかな?」 京太郎「あそこがいいかも。」 京太郎「ここでいいや。いただきまーす。」 「いただきます。」 京太郎「誰だ!」 照「お菓子の妖精。そのボッキーがほしい」 京太郎「ああ、どうぞ。」 照「いただきます。」ガツガツ 京太郎「ああ、俺のボッキーが...」 照「最後の一本...いただきます。」 京太郎「ちょっと待てや」 照「なに?今忙しい」 京太郎「まずそのポッキー返せ。もともとは俺のボッキーだ」 照「......」ジー 京太郎「?」 照「!」 京太郎「ボッキー返せ」 照「んー」 京太郎「ボッキー咥えてどうした?」 照「ボッキーを二人で食べる///」 京太郎「赤らめる前に、口元の食べかす何とかしろよ。」 照「失敬。」ごしごし 照「よし。んー♪」 京太郎「どうしようかな」 照「はやふ~♪」 京太郎「......」ぎゅー 照「いたい...」 京太郎「あんまり食べると、太りますよ?」 照「太ったら責任取ってね。京ちゃん」 京太郎「ふざけ...京ちゃん?」 照「久しぶり。元気だった?」 京太郎「照さん!?」 照「かっこよくなったね。」 京太郎「久しぶりの再会がボッキー強奪なんて...照さんは相変わらずですね。」 照「照れる。照だけに///」 京太郎「久しぶりに会ったんだし、どこか行きます?」 照「なら、ケーキでも食べない?じゃんけんで負けたほうがおごりで」 京太郎「じゃんけんって...そこは先輩である照さんが」 照「じゃーんけーんポン!」グー 京太郎「ポン」パー 照「......」 京太郎「やったー」 照「仕方がない。菫を応援に呼ぼう」 照「うん。そう。財布もって...よろしく」 京太郎「照さんが奢ってくれるんじゃなかったんですか?」 照「私に任せて」フンス 京太郎「まあいいか。」 照「ついた。」 菫「まったくいきなり財布を持ってこいなんて」ブツブツ 照「菫早いね。」 菫「お前のせいだろう...が...?」 京太郎「はじめまして。」 照「どうかした?」 菫「おい、あのイケメンはなんだ」ヒソヒソ 照「弟、婚約者?」 菫「ふざけるな!ずぼらなお前にこんな」 京太郎「あのー」 菫「ああ、失礼した。初めまして。白糸台の部長である弘世菫だ。」 京太郎「初めまして。須賀京太郎です。」 菫「よろしく頼むよ。」 京太郎「はい。こちらこそ」 菫「......(照にはもったいない男だな。このルックスに金色の髪...私にぴったりじゃないか)」 菫「いきなりで悪いが、ここより私たちのホテルに来ないか?照の身内というなら、歓迎しよう。」 京太郎「ホテルですか?」 照「私も一緒」 菫「そうだ。なんなら、泊って行ってもいいぞ?ベッドは2つしかないし、照の寝相は悪いから私と一緒だが」 菫「そうだ、麻雀はできるか?もしできないなら私が教えてやろう。なに、遠慮はするな。」 菫「食べ物は何が好きだ?ホテルに行く前に買い出しに行こう」 菫「なに、財布の心配はするな。照のお菓子代に比べれば...どうだ?くるだろ?くるよな?」 京太郎「おっと、メール...すみません。帰らなきゃいけないみたいなので、失礼します。」 菫「そ、そうか。なら...お詫びだけさせてくれ。」 京太郎「お詫びですか?」 菫「ああ。ちょっとじっといしていてくれ。動くなよ?」 京太郎「はぁ」 菫「んむっ」 京太郎「んんっ!」 照「ほぁっ!」 菫「ふぅ、ファーストキスだ...特別だぞ」 京太郎「な、な...」 菫「じゃあまた会おう京太郎君。行くぞ照(これで彼も私にシャープシュートだ)」 照「え、んー...わかった。」 京太郎「ラッキー...だったのかな?」 宥「す、すごいなぁ...うぅ、寒い。早く温かいもの買わないと」 宥「けど、白糸台にあんな人いたかなぁ?」 京太郎「急いで帰って来いって部長、何の用事なんだろ?」 宥「きゃっ」 京太郎「おっと、すみません。大丈夫ですか?(おもちだ、服に隠れてるけど、大きなおもちだ!)」 宥「は、はい」ブルブル 京太郎「失礼ですけど、寒いんですか?」 宥「う、うん。私、変だよね」 京太郎「......」ぎゅっ 宥「え、えぇ」 京太郎「いきなりごめんなさい。寒そうで見ていられなかったので」 宥「い、いえ...(この人...あったかぁい♥)」ぎゅっ 宥「ふわぁ///」 京太郎「どうですか?」 宥「う、うん。あったかかったです」 京太郎「じゃあこれで、俺は失礼しますね。」 宥「あ、あの、ちょっと待って」 京太郎「どうしました?」 宥「ありがとう。私、松実宥です。」 京太郎「須賀京太郎です。宥さん」ニッコリ 宥「また、ギュッてしてほしいな」 京太郎「ええ。いいですよ(おもちが大きい人は大歓迎です)」 宥「約束だよ」チュッ 京太郎「こちらこそ」チュ 宥「キスってあったかーい♥」 京太郎「じゃあさようなら。」 宥「はぁ~い」 京太郎「黒子様様だな。」 京太郎「これさえあれば何でもできるぜ。貧乳も寄ってくるのが難点だが」 京太郎「あ、そうだ。部長に連絡してねーや。怒られっかな」 京太郎「げっ...着信20件?スゲー怒られるかも」 ぷるるる 京太郎「もしもし、ぶちょ『須賀君?今どこ?無事?』」 京太郎「あのー『何回かけても出ないから心配で心配で、あ、これはあれよ、そう。部員の失態は部長の失態だからよ。』」 京太郎(いつもの部長じゃない。) 『ちょっと?返事をしなさい。もしかして、女の子と一緒かしら?』 京太郎「そ、そんなことあるわけ...会ってました。」 『いますぐ私たちの宿泊先に来なさい。理由は、わかるわね。』 京太郎「はい。」 久「お帰りなさい。京ちゃん」 京太郎「ただいま帰りました。部長」 久「部長?」 京太郎「ただいま久」 久「よし♪」 京太郎「ところで、咲たちは?」 久「あら?またほかの女の話?それ、失礼だからやめたほうがいいわよ。私だからちょっとの罰で許してあげるけど」 京太郎「待てよ...今の俺は魅惑付...いけるか?」 久「ちょっと、私の話聞いてる?」 京太郎(よーし...) 京太郎「久」ギュ 久「な、なによ。急に抱き付いて」 京太郎「心配かけてごめんな。」 久「な、別に心配なんて...してたけど」 京太郎「俺は、清澄高校の須賀京太郎。どこにもいかないさ。」 久「ん...なら、私のそばにいなさい。部長命令よ。」 京太郎「それはちょっと...」 久「さっきのは嘘かしら?それとも、あなたも私の前から消えるの?」 京太郎「それはその(目が...なんだ、光が消えたというか)」 久「あははは。冗談よ。じょーだん」 京太郎「じょ、冗談?」 久「みんなもう寝ちゃったし、だれも見てないからからかってみたのよ」 京太郎「は、はぁ」 久「さ、夜も遅いし、もう帰っていいわよ。それとも一緒に寝る?」 京太郎「じゃあ失礼します。」 スタスタ...... 久「泊っていけばよかったのに」 次の日 京太郎「うーん、いい朝だ。飯も食ったし皆に合流しようかな。」 京太郎「あれ?部長、早いですね。」 久「こら、また部長って言ったわね」 京太郎「おっと、おはよう久」 久「おはよう、京ちゃん」 京太郎「それにしてもどうしたんですか?」 久「朝一番で日光に浴びると肌にいいのよ」 京太郎「へー」 久「京ちゃんもどう?」 京太郎「今日もまた買い出しに行けばいいですか?」 久「そうね。離れるのは寂しいけど」 京太郎「ははは。久らしくないですね。」 久「私だって女の子ですもの。たまには甘えたくなるわ」 京太郎「ちょっと、急に抱き付かないで下さいよ。」 久「残念ね。せっかく京ちゃんを独占できるのに」 京太郎「独占って...物みたいに言いますね。」 久「それはいいわね。でも、覚えておいてちょうだい。京ちゃんが物なら、私はさっさと自分のものにしているわ。」 京太郎「はい?」 久「なんてね♪さ、みんなを呼んでくれる?」 京太郎「はい!」 久「ふふふっ男子三日会わざればって言うけど本当ね。」 久「京ちゃん......今は遊びなさい。けどね、いずれは私のものよ。そうなった時には...ふふ」 京太郎「今日も人がいっぱいいますね。」 和「女子の大会なのに...どうして男が」ブツブツ 咲「京ちゃん、強い人いるかな?」 京太郎「うーん...咲より強いとなると」 和「咲さんより強い人なんていません。なぜなら咲さんですから」 京太郎「和?」 久「そうね。でも、油断は禁物よ。IHには魔物が潜んでいるわ。」 優希「どんなやつも私のタコスの具にしてやるじぇ~」 京太郎「笑顔で恐ろしいことを言うな。」 優希「う、うるさいじょ!い、犬のくせに...かっこよくなって...」ボソッ 京太郎「なんだ?」 優希「な、なんでもないじょ!」 久「その前に、。京ちゃん...少し話したいことがあるの」 咲「あ、私も話したいことあるんだけど」 京太郎「えーっと...こういう時はどちらから」 和「咲さん、一緒にお花をつみにいきませんか?行きましょう」 咲「え、え?わ、引っ張らなくても歩けるよ」 和「さぁ行きましょう。」 咲(最近京ちゃんとお話しできないなぁ...それに、部長の京ちゃんに対する反応...気のせいかな?) 久「ふふっ...ナイス和」 京太郎「何か言いました?」 久「いえ、何も言ってないわ。じゃあまこ、優希、さきに部屋に行っててくれる?私たちもすぐに向かうから。はい、これタコスよ」 優希「わかったじぇ~」 久「ふふふっ......行ったわね。」 京太郎「部長?」 久「こら、また呼び方忘れてるわよ。」 京太郎「あ、久。みんなの前じゃ恥ずかしくて」 久「ねぇ、ちょっと相談に乗ってくれないかしら?」 京太郎「相談ですか?」 久「ええ。最近、京ちゃんのことを思うと、なんだか胸が苦しいのよ。京ちゃんが優希と喋っていると特に、咲ともそうよ。」 京太郎「もしかして病気ですか?一緒に医務室行きます?」 久「そうね。でも、これはきっと医務室へ行っても治らないわ」 京太郎「も、もしかして、心臓病とか!?」 久「うーん...もっと大病ね」 京太郎「なんてことだ...部長が...うわっ」 久「でも、京ちゃんに抱き付くと、動機もおさまるの。それに、心の隙間が満たされていく気がするの」 京太郎「で、でも...こんな場所で抱き付かれたら周りの目が...」アセアセッ 久「いいじゃない。美少女に抱き付かれて幸せでしょ?」 京太郎「は、離れてくださいよ。恥ずかしいじゃないですか」 久「なによ...仲のいいところをアラサーとかに見せてあげましょうよ。」 京太郎「アラサーって...」 ギヤァー アラサーが発狂したぞー!抑えろー!! 若いからって調子に乗るんじゃないぞ☆ 鬼が出...ぎゃー!! 久「ね、面白いでしょ?それに、今は私とおしゃべ「京太郎君!」」 京太郎「この声」 竜華「久しぶりやな~やっと会えたで~覚えとる?」ギュッ 京太郎「竜華さん!(相変わらず大きい!)」 竜華「覚えててくれたんか!?うれしいわ~♥」 久「竜華さん?」ムカッ 京太郎「もちろんですよ。」 竜華「さすが京ちゃん、かっこええだけやないな~」ムギュー 京太郎「それほどでも」 久「ねぇ、貴女清水谷さんよね?私の京ちゃんから離れてくれないかしら?」 竜華「なんでや?それに、京太郎君はあんたのもんやないで?あんたが離れたらええやん」 久「い、いうじゃない...でも、『部外者』である貴女のほうが無関係じゃないかしら?」 竜華「なんやと?」 久「それより、私たち試合があるから帰りたいのだけど」 竜華「そんなら帰ればええやん。」 久「そうね。じゃあ京ちゃんも行くわよ。」 竜華「ちょ、京太郎君は試合ないやろ?な?」 京太郎「確かに、試合はないですけど」 久「だからなにかしら?」 竜華「ほんなら、京太郎君借りてってもええやろ?」 久「ダメに決まっているわ。彼も大事な部員、人だもの」 京太郎「だ、そうです。すみません」 竜華「う、嘘やろ?」 久「残念だったわね。じゃ、試合があるので失礼するわ。行くわよ、京ちゃん」 京太郎「は、はい。じゃあ、失礼します。竜華さんたちも頑張ってください!」 竜華「きょ京太郎君...」 久「決勝で戦えるといいわね~、できればもう会いたくないけど」クスクス 竜華「京太郎くーん!」 竜華「......あの女、許さんで」 京太郎「部長に言われて買い出しは無しになったけど、軟禁状態だ」 咲「ぶ、部長に京ちゃんを部屋から出すなって言われてるから、ごめんね。でも、その分二人でお話しよ?」 京太郎「そういえば...あの人は今何してるのかな?」 京太郎「菫さん...おもち大きかったな。」 咲「菫さん?誰?」 京太郎「あ、き、気にするなよ。」 咲「ふーん...」 菫「はぁ...」 照「菫?お菓子食べる?」 菫「はぁ......会いたい」 照「無視された...お菓子買ってくる」 菫「会いたい、会ってギュッてしてほしい。」 淡「誰に~?」 菫「王子様だ」 淡「ぷっ...あはははは!」 菫「何がおかしい!」 誠子(弘世先輩の独り言...なんて言えない) 淡「だって、王子、いまどき王子って...あははは!今時言わないですよ?」 菫「それくらいカッコよかったんだ!」 淡「うっそだー!菫先輩って大げさ~」 菫「違う、けして過大評価などでは...いや、なんでもない。」 淡「??」 菫「いいから、この話は終わりだ。(おっと、危ない。ライバルは少ないほうが狙いやすいからな。淡にこれ以上喋るわけには...)」 淡「変な菫先輩...!」 菫「どうした?変な顔をして」 淡「イケメンなら、彼女とかいるんじゃないんですか?」ププッ 菫「なんだと?」 淡「だって~イケメンだったら普通はいるでしょ~」 菫「あり得ん...彼に彼女...私以外の」 誠子(独り言から察するに、弘世先輩は彼女じゃないんじゃ...) 淡「菫先輩は彼女じゃないですよ?たぶん」 菫「あ゛ぁ?」 淡「ひっ!」 誠子「地雷を踏みに行くなんて...さすが大星、高校100年生」 菫「耳が遠くなったかな、もう一度言ってくれないか?」 淡「あわわわ...そ、そんなに言うのなら、会わせてくださいよー...なんちゃって~」 菫「なんのつもりだ?」 淡「い、いえ、せっかくなんで、先輩の見てみたいな~「奪る気か?」」 菫「私の王子様を奪う気かと聞いているんだ」 淡「そ、そんなつもりは」 菫「嘘だ!」 バンッ!! 淡「ひっ!!」 淡「な、なんで...」 菫「あまり調子に乗るなよ?彼と同じ金髪だからと言って、お似合いとは限らない。私のような大和撫子こそが一番なんだ。」 淡「菫先輩...なんか変...」 菫「それにだ。彼に私はファーストキスをささげている。この意味が分かるか?」 菫「おとぎ話でもあるように、彼は私の運命の相手だ。王子様なんだ。気安くお前のような1年が」ブツブツ 淡「に、逃げなきゃ...」 淡「ご、ごめんなさーい!」ダダダダッ 菫「逃がすか。大将戦もあるんだぞ?それに、逃げるふりをして、彼に会うつもりじゃないのか?」 淡「そ、そんな、顔も知らないのに...」 菫「黙れっ!!」 淡「ひぅっ!」 誠子(ご愁傷様...大星) ガラララ 照「ただいま。」 誠子「お、お帰りなさい。」 尭深「...ただいま」 淡「うわーん、てる~、尭深せんぱ~い」 照「何かあったの?」 尭深「?」 菫「あぁ、会いたいなぁ...君も会いたいよなぁ...私はここだぞ?早く来てくれ私の王子様」 照「?」 竜華「あぁ、あかん、だめ...んっ」ビク 竜華「京太郎君、京太...いっ..」 『京ちゃんは私のものよ~』 竜華「うわぁぁ! はぁ、はぁ...」 竜華「慰めても慰めても、この体は満足せん...怜に膝枕しても、まだ足りんねん。しかも、いつもいく寸前にあの女の顔が浮かぶ...」 竜華「竹井久...」ギリッ 竜華「うちがいない間に彼に変なことしとらんやろな...あの女なら、部長権限や言うて」 竜華「あかん。考えれば考えるほど彼、京太郎君が不安や。よしっ探しに行こ!」 竜華「待っててな、京太郎君♥」 竜華「けど、どこ行ったらええねん。京太郎君の連絡先も、宿泊先も聞いてないし」 怜「本能やで竜華」 竜華「怜!」 怜「運命の相手なら、必ず会えるで。うちら2人みたいにな」 竜華「怜~」ギュッ 怜「これじゃ、いつもと逆やんか。世話が焼けるでほんま」 竜華「行ってくる、応援してな。怜」 怜「後のことは、まかせてーな。」 竜華「おおきに、おおきに。」 竜華「確か、京太郎君はうちらと逆の会場やったな」 竜華「会場に来たものの、もう夜やし会場にもおらん。」 竜華「......」 久『貴女には、京ちゃんはもったいないわ。他校のくせに、京ちゃんも迷惑よ。』 竜華「あない屈辱、二度と忘れられんねん。けど、このままじゃ京太郎君とも会え...『だーれだ♪』」 竜華「ひぁぁっ!」 京太郎「おっと、そんなに驚かなくても、俺ですよ。」 竜華「その声...!」 京太郎「はい。京太郎です。竜華さん、覚えてますか?」 竜華「うちの名前まで...感激やぁ~」ギュッ 京太郎「抱き付くなんて、案外甘えん坊でかわいいですね。」 竜華「本物に触れれてうれしいわ...やっぱり、京太郎君は運命の人やったんやな。」 京太郎「運命の人ですか?」 竜華「そや、大阪から来たうちと、長野から来た京太郎君、普通会えへんで?」 京太郎「確かにすごい偶然ですね。」 竜華「それに、昼間は竹井久に邪魔されても、夜には2人きりで会える。これはもうあれや!うちらはロミオとジュリエットやん!!」 京太郎(竜華さんは俺の黒子でベタ惚れ状態...ルックス、スタイル良し、邪魔者もいない。仕掛けるなら今か?) 京太郎「ジュリエット、会えてうれしいよ。」チュッ 竜華「んんっ!」 京太郎「貴女と会えたのが運命なら、俺はどんな運命も受け入れましょう。」 竜華「んっ、それって...うちと」 京太郎「ええ。とりあえず、俺の部屋に来いよ。2人きりで、な?」 竜華「う、うん。ええの?」 京太郎「もちろんだ。それとも、竜華は俺が怖いか?」 竜華「ううん。こわないよ?」 京太郎「今日は泊っていくだろ?」 竜華「ええの!?泊る!」 京太郎「ふふっ(こんなに簡単にいくとはな)」 竜華「笑った顔も、かっこええなぁ~」 京太郎「竜華もいいよ。特に、足がいい。」 竜華「ひぅ、もう、手が早いなぁ。」 京太郎「竜華も期待してただろ?」 竜華「もぉ~、言わんといてぇな、はずかしいやん」 京太郎「ま、部屋でゆっくりな。」 竜華「優しく、頼むで///」 怜「竜華...」 怜「寂しなるけど、よかったなぁ竜華、幸せになり」 怜「避妊はしっかりな。怜ちゃんはクールにタクシーで帰るで。」 ブロロロロ 竜華「とき?」 京太郎「どうした?」 竜華「怜がいたような...気のせいやろか?」 京太郎「いたなら、誘うか?」 竜華「ううん。気のせいやったわ。それより、はよしよ?(怜には悪いけど、彼だけは誰にも渡したないねん。)」 京太郎「まったく、こんなに淫乱に育てた覚えはないぞ。」 竜華「こんなん、京太郎君の前だけやで。」 京太郎「ははっ、じゃあ今日は帰さないからな。」チュッ 竜華「んっ...こっちも、帰る気ないで♪」チュッ 京太郎「ふっ、んっ、んっ」 竜華「あんっ、んんっ、ひぐっ、あんっ」 京太郎「この体、触り心地、最高だな。」 竜華「ひっ、そこはだめ、弱い、ひっ!!」 京太郎「竜華の体、だれのものかしっかり叩き込んで」 竜華「来て、うちも、もう、んん~~~!」 まこ「良い子もいるだろうし、S○Xシーンは省略じゃ。すまんのう。」 京太郎「朝か...なんだ、この感触」 竜華「んんっ...」 京太郎「そうだ。竜華さんが泊ってたんだった。」 竜華「京太郎くぅん...」 京太郎「そうだ。俺はやったんだ。これでもうキャスターにはならない。俺はランサーだ。女を突いたんだ。」 竜華「えへへ...」 京太郎「それにしても、いい体だな。」モミッ 竜華「あうっ、も~なんなん、朝から」 京太郎「裸で寝てるほうが悪いんですよ。触りたくなりますって」 竜華「そんなん、京太郎だって同じやん。もっかいする?」 京太郎「やりたいけど今日も試合あるでしょ?体、べとべとでしょ?シャワー浴びません?」 竜華「そやな。名残惜しいけど、うちも学校あるしな。でもまたしてくれるやろ?うち、もう京太郎君の彼女みたいなもんやんか」 京太郎「そうですね。じゃあ、俺と付き合います?」 竜華「うん!ゆ、夢じゃないよね?あの女も出てこんよね。」 京太郎「何言ってんすか。現実ですよ。俺に抱かれたことも、俺の彼女になったことも」 竜華「京太郎!」ギュッ 京太郎「竜華」 竜華「浮気したら...許さんで」 京太郎「竜華?」 竜華「京太郎がうちを選んでくれたのは嬉しいで。でもな、もし京太郎がほかの女と一緒にいたら...」 京太郎「だ、大丈夫。竜華以外の」 竜華「なら安心や。やっぱり、相思相愛だと安心するで。そや、写メとっとこ。怜たちに見せよっと」カシャ 京太郎「りゅ、竜華?」 竜華「よし、きれいに撮れたで。」 京太郎「ちょ、ちょっと(しまった、おもちを前に焦りすぎたか?)」 竜華「なんや?キスか?ええで、んっ」 京太郎「そ、そうじゃなくて、その...写真とか、彼女とか、ちょっと急ぎすぎじゃないかな~なんて、」 竜華「は?」 京太郎「ひっ...(竜華の目から光が)」 竜華「なんや、何か不満でもあるんか?」 京太郎「そういうわけじゃ...ただ、あまり縛られても俺が困るというか」 竜華「うちがそんな重い女に見える?ただ京太郎と幸せになりたいだけやん。そやろ?それとも、うちが嫌いになったんか?」 京太郎「そういうわけでは...(おかしい、黒子があるのに、優位に立てない)」 竜華「ならええやん。あの竹井とかいう酷い女にも伝えといてな。京太郎にふさわしい女は誰か、っちゅうことをな。」 竜華「そや、なんならうちが伝えたるで。電話、貸して」 京太郎「い、いや、さすがに『貸せ!』」 竜華「よし、それでええねん。あ、もしもし?え、京ちゃん?おもろいこと言うなぁ、私の京太郎君やで?気安く呼ばんといてえな。」 京太郎「あ、あわわ」 竜華「京太郎君ならおるで。そや、あんま酷い仕事押し付けたらあかんよ?」 竜華「彼氏を奴隷扱いされて喜ぶ女なんておらんで?なに?誰が彼氏彼女やと?うちと京太郎君に決まっとるやろ。鈍いなぁ」 竜華「そういうわけや。ほなな。」 京太郎「まずいことになった......」 竜華「なにがや?」 京太郎「久に...」 竜華「京太郎?久、言うたか?」 京太郎「え、ええ。」 竜華「うち以外と親しくなったらあかんで?京太郎はイケメンやし、女の子が勘違いしてまうやろ?」 竜華「だから、うち以外の名前呼びはもう禁止や。わかったな?」 京太郎「でも、幼馴染とか、呼びなれてる「返事は?」」 京太郎「了解です。マスター!(な、なんだ...口が勝手に...)」 竜華「そないかしこまらんでも...長い付き合いになるんやし、よろしくな。京太郎♪あつっ、なんや、太ももに変な模様が」 京太郎「ウソだろおい...あれってジョークじゃなかったのかよ。」 竜華「なんや、何か知っとるんか?」 京太郎「それは俺を縛る呪い...最大3つまでマスターの願いをかなえます。(まただ...また勝手に)」 竜華「そうなんか...それって、私の夫になれ。とかも効くんか?」 京太郎「それがマスター...主の望みなら」 竜華「ええこと聞いたで。これから楽しみやな、京太郎♪」 京太郎「はい。主の御心のままに(俺はこの時初めて、竜華さんが怖いと思った。)」 京太郎「まずいことになった...この黒子、デメリットがあるとは聞いていたが、ここまでとは」 竜華「なにブツブツ言ってんの?」 京太郎「何でもありません。主、それよりこれからどう行動するのですか?」 竜華「その、主言うのやめてほしいな。なんか距離感じてしもうて寂しいねん」 京太郎「しかし、主は主であり」 竜華「竜華でええよ。京太郎」 京太郎「わかりました。竜華様」 竜華「なんか違うけど、まあええわ。それより、さっきから電話鳴りやまんね」 京太郎「ええ。どうやら、部長からのようです。」 竜華「しつこいなぁ...そや、京太郎から直接言えばええねん。」 京太郎「言えというのは?」 竜華「そやなぁ...『部長、俺彼女ができました。俺はこの人に忠誠を誓います。』でええよ。あの女の悔しがる顔が目に浮かぶで」 京太郎「で、ですが、それでは...」 竜華「京太郎、言えへんの?」 京太郎「...わかりました。(逆らえない...黒子のせいか?しかし、このままじゃ)」 竜華「ほら、電話やで。しっかり言いや」 京太郎「もしもし部長ですか?ええ。須賀京太郎です。実はですね部長、俺彼女ができました。俺は今後この人に忠誠を誓います。」 竜華「ええでええで~」ニマニマ 京太郎「冗談ではなく、え、脅されてる?そんなことは...」 竜華「脅すわけないやんかな~」ギュッ 京太郎「わ、竜華、急に抱き付かないで...え?今どこか?まだ旅館ですけど」 京太郎「え、いや、来られても困るんで...え、竜華に変われ?」 竜華「ええで、電話貸して。もしもし、さっきからヒステリックな声あげて...あんまり京太郎困らせんなや」 竜華「え?困らせてるのはお前?馬鹿言うなや。あんたホンマしつこいで。な、京太郎もそう思うやろ?」 京太郎「俺は......竜華さんのものじゃない!」 竜華「なんやと?」 京太郎「助けてくれ、久!咲!」 竜華「久言うたな。さっきの話は無しや。今日は京太郎君、千里山に連れてくわ。色々お話したいしな。じゃあ切るで。」 プツッ...ツー、ツー 竜華「京太郎、今の言葉なんや?なんかの冗談やろ?彼氏になって気が動転してただけやろ?そうに決まっとるよな?」 京太郎「俺は、竜華のことは確かに好きだ。けどな、こんな関係望んでないんだよ。がはっ!」 竜華「言うやんけ...京太郎、やっぱり男らしいなぁ、そういうところも大好きやで」 京太郎「だったら、さっさと俺を解放「それはできんナぁ」」 竜華「そや、これ試してみよか。3つまで願い事かなうんやろ?」 京太郎「霊呪...それで俺を縛る気か?」 竜華「ううん。縛るなんて人聞き悪いなぁ...ただ、京太郎君の目を覚まさせるだけやないか」 京太郎「覚まさせる?」 竜華「そや。誰の彼氏か、うちがどれだけ京太郎を愛しているか、ほかの女が京太郎にとってどれほど害悪かをな。」 京太郎「主、いえ、竜華...どうして」 竜華「さっきから主や竜華やキャラぶれとるなぁ...久のせいか?久の声聞きいてからやもんな。ほんま清澄の部長は悪女やで」 京太郎「......俺にどんな呪いをかけるつもりですか?」 竜華「そやなぁ~...一番はあれやろ。うちと結婚、子作りやろ。」 京太郎「そ、そんな...」 竜華「けどな、京太郎には本心で好いてもらいたいねん。こんなのに頼らんでな」 京太郎「ならば、そんなものに頼らず、俺を解放してくれれば「それはあかん。」」 竜華「京太郎は魅力的やからな。逃げられんようにしとかんと...そや、これにしよか」 竜華「命令や。これからはできる限り、うちと一緒にいてもらうで。」 キィーン 京太郎「あぐっ、がっ、頭が...(なんだこれ、脳みそに針を刺されているような...)」 竜華「効いたんかな?京太郎?」 京太郎「何でしょうか、わが主、竜華様」 竜華「京太郎のこれからの予定は何?」 京太郎「今日は、これから竜華様と千里山高校のメンバーと合流し、その後は竜華様の付き添いになります。」 竜華「ん~~♪」 京太郎「竜華様?」 竜華「清澄はええんか?」 京太郎「はい。竜華様と一緒にいることが、俺の使命ですから。」 竜華「そやな。なら、こんなホテルチェックアウトして、うちらのホテルこれから泊ろっか。1人増えても一緒やもん。」 京太郎「竜華様のそばにいられれば、俺は構いません。」 竜華「ええ返事や。さすが京太郎やな。」 竜華「怜もびっくりするやろな...うちが彼氏連れてきたら...じゃ、行くで。邪魔者が来たら面倒やし」 京太郎「はい。」 竜華(この霊呪、効き目抜群やな。使いどころ選ばんと...) 京太郎(清澄のみんな...ごめん。俺はもう、戻れないかもしれない) 竜華「♪」 一方そのころ 阿知賀イベント コンマによっては修羅場有 宥「うう、寒い...」 玄「おねーちゃんがマフラーを脱いだ!?」 憧「嘘、雪でも降るの?」 宥「寒いとね、あっためてもらえるんだよ?」 憧「あっためてもらう?」 玄「だ、誰に?」 宥「金髪の...太陽みたいな人///」 憧「そ、それって男?」 宥「うん...とっても、あったかい人」 玄「ど、どんな人なのです?」 憧「だから、金髪の太陽みたいな人って」 宥「それに、すっごくきれいな顔なの。泣きぼくろも素敵で」 憧「ベタ惚れじゃん...名前とかわからない?」 宥「うん...一回しか会ったことないから...また会いたいなぁ」 憧「一目ぼれ!?」 宥「そうなるのかなぁ...でも、あの人はすごく素敵なの。あったかくて、私を包んでくれるの」 憧「ゆ、宥姉がそこまで...」 玄「お姉ちゃんをここまで...ええい、見つけ次第とっちめてやるのです!」 宥「誰を?」 玄「そのナンパ男をなのです!」 宥「なんで?」 玄「だって、お姉ちゃんに抱き付くなんて...」 宥「とっちめて、もし私が嫌われたら?」 玄「えっと、それは...」 憧(真顔で問い詰める宥姉、怖いわ) 玄「そうなのです!とっちめるより、捕まえてお姉ちゃんに会わせるのです。」 宥「探してくれるの?玄ちゃんは優しいね」 玄「あ、当たり前なのです!私のコンマ運にかかれば、男の1人や2人、すぐ」 憧(玄ってコンマ運いいっけ?) 宥「じゃあ、お願い、しようかなぁ...きっと、この会場にいると思うから」 玄「お、お任せあれ!」 玄「行ってくるのです!」 宥「頑張ってね~」 憧「試合始まるのに、見つけられるのかな?」 玄「その前に、おトイレ行ってくるのです!」 憧(ホントに大丈夫かなぁ...) 玄「見つけたのです!」 憧「はやっ!」 玄「女子トイレの近くにいたのです。金髪、イケメン、泣きぼくろ、ビンゴなのです。」 京太郎「ここは?」 憧(うわ、すごいイケメン...化粧しっかりすればよかったかも。でもなんで女子トイレの前?) 玄「まぁまぁ、お姉ちゃんが話があるのです。」 京太郎「お姉ちゃん?」 宥「お、覚えてますか?」 京太郎「貴女は確か...宥さんでしたっけ?」 宥「はい...覚えてて、くれたんですね。」 憧「宥姉嬉しそ~」 玄「お姉ちゃん、私もほめてほしいのです。」 宥「試合、頑張ってね。」 玄「そ、それだけ?」 宥「憧ちゃん、玄ちゃんのことお願いしていい?2人きりになりたいの」 憧「は、はい。ほら、玄、行くよ。」 ズルズル 玄「お姉ちゃーん!」 宥(見つけてくれてありがと...玄ちゃん) 京太郎「それで宥さん、いったい何の用事でしょうか?」 宥「あの、あう...えい」ギュッ 京太郎「!?」 宥「あったかーい」 京太郎「宥さん?」 宥「少しだけ、少しだけでいいの。貴方のぬくもりに包まれたいの」 京太郎「困ったな...弱っている女性を拒むわけにもいかないが、わが主との約束もある......」 宥「主?誰かなぁ?」 京太郎「俺の大切な人です。髪が長く、俺のことを心配してくれる心優しい方です。」 宥「......」ギュッ 京太郎「宥さん?」 宥「聞いてもいい?その人って、誰?もしかして...彼女?」 京太郎「ええ。わが主こと竜華様は俺の彼女です。」 宥「...して」 京太郎「何か言いました?」 宥「どうして...どうして彼女なんて...」 京太郎「それが主の望みだからです。」 宥「貴方は...それで満足なの?」 京太郎「ええ。それが彼女、竜華様が望んでいることですから」 宥「さっきからそればっかり...私に抱き付いたのはどうして?彼女がいたなら、どうして白糸台の人ともキスをしたの?」 京太郎「そのようなこともありました。しかし、今の俺は竜華様が大事なんです。俺が一緒にいなければ...だから、これで失礼します。」 宥「行かせない。貴方は...きっと騙されてる。」 京太郎「...離してください。」 宥「いや...わがままだけど、ここで離したら、もう会えない気がするから」 京太郎「竜華さんが俺を待っているんです。」 宥「また竜華さん...そんなにあの人がいいの?」 宥の病み度が3/10となりました。 京太郎「ええ。あの人が私の主ですから。」 宥「だったら...私はどうすればいいの?」 京太郎「それは...あがっ、っつ!(またこの痛み...なんだこれ)」 宥「だ、大丈夫?」オロオロ 京太郎「え、ええ。軽い頭痛ですから。失礼します。」 宥「ここで、休む?」 京太郎「優しいですね。宥さん...」 宥「貴方が...心配だから」 京太郎「そのやさしさを...いっ、ほかの人に向けてあげてください。俺なんかよりもいい人が...」 宥「無理だよ...」 宥「京太郎君だから、こんなに心配なんだよ?」 京太郎「宥さん...」 宥「わがままだってわかってる...けど、京太郎君は私の...大事な」 竜華「やっと見つけたで。京太郎」 京太郎「竜華様!」 宥(清水谷...竜華...) 竜華「ほら、ほかの女と話とらんで、部屋いくで。命令忘れたんか?」グイッ 宥「あっ......」 竜華「なんや?人の彼氏に手だすつもりか?」 宥「そうじゃない...京太郎君は頭痛が...」 竜華「そ、そうなん?大丈夫?」 京太郎「はい。竜華さんに会ってから、頭痛が引いていきました。」 竜華「らしいで。案外、あんたが原因やったりしてな。ほな、京太郎に何かあったら困るし、あんま近づかんでな」 宥「自分勝手...」 竜華「なんか言ったか?」 宥「自分勝手だって言ったんです。」 竜華「面白いこと言うな、あんた。松実、宥やったか?」 宥「貴方に京太郎君は相応しくない。別れて」 竜華「あほらし、恋人ごっこしたいなら、ほかの男でやれや。行くで京太郎」ギュッ 京太郎「はい。竜華様」 宥「京太郎君!」 竜華「竜華でええ言うとるやろ。それと、敬語禁止な」 京太郎「ごめん、竜華...心配かけて」 竜華「ま、許したるわ。京太郎はイケメンだから、さっきみたいなストーカーぎょうさんおるやろうしな。けど、2度はないで」 京太郎「竜華を裏切るなんて、絶対しないさ。」 竜華「ええこや。今日の夜も、たっぷりしよな♪」 宥「なんで...京太郎君...あったかくないよ...寒いよ...ぐすっ」 憧「あれって、清水谷さんだよね?なんで、うちらの部屋に...って、宥姉!?」 宥「うぅ、ぐすっ、許せない、絶対許せないよ...京太郎君がかわいそう」 憧「京太郎ってさっきの?それに、清水谷さん...なにがあったの?」 京太郎「怜さん...大丈夫かな...」 竜華「怜のためにも、絶対勝たなあかん。そやろ?」 京太郎「ええ。精一杯、サポートしますよ。」 竜華「ありがとな...京太郎、うち不安なんや。」 京太郎「不安?」 竜華「怜の病気の再発、それに、京太郎までいなくなってまうかもって考えたら...怖いんや」 京太郎「竜華...」ギュッ 竜華「京太郎?」 京太郎「一度忠誠を誓ったからには、絶対裏切りません。約束します。」 京太郎「だから、もう悲しい顔はしないでください。」 竜華「きょうたろ~」ギュッ セーラ(こいつら病室で何いちゃついとんねん。) 次鋒戦 泉「高1最強としてここは...」 菫「ロン、8000だ。」 泉「またですか...」 宥「ねぇ...少し聞いてもいいかな?」 泉「私にですか?」 宥「うん。千里山に...京太郎君、いるよね?」 泉「え、ええ。おりますけど」ビクッ 菫「なに、京太郎だと?」 泉「な、なんですの?二人とも、今試合中ですよ?」 菫「なぜ君たちのところに彼がいるんだ?」 泉「そら、清水谷先輩の彼氏だからって聞いて「彼氏だと?」」 菫「今彼氏といったか?」 泉「え、ええ。言いましたけど」 菫「ふざけるな!!」 泉「わ、私に言われても」 宥「彼、ストーカーがいっぱいだから困るよね。今も...千里山に監禁されて」 泉「か、監禁!?」 宥「違うの?だって...清水谷さんが、私の京太郎君を奪っていったよ?」 菫「監禁か...今はやりの王子を助ける姫...ふふふ。私にぴったりだな。」 泉「監禁なんてしてません!清水谷先輩と京太郎さんは相思相愛です。さっきだって、園城寺先輩が倒れるまでは部室で...///」 菫「腹は決まったな。」 宥「必ず助けてあげる...」 泉「な、なんです、二人して...そんなに睨まないで下さいよ」 菫「狙いは千里山だ」 宥「京太郎君...待っててね。かならず助けてあげる。」 泉「そんな理不尽な...勘弁してくださいよ」 菫「私の王子をさらった罪」 宥「あったかさを奪った...あの女」 菫・宥「「潰す(してあげる)」」 泉「とばっちりじゃないですか~」 美子(私だけ蚊帳の外...) イベント ランチタイム~竜華と京太郎~ 京太郎「竜華さん、何か食べないと体に毒ですよ?」 竜華「食べたいけど...食べたないねん。」 京太郎「怜さんが心配なのはわかりますけど、竜華さんだって試合あるんですよ。」 竜華「じゃあ京太郎が食べさせてや。」 京太郎「え?」 竜華「だから、京太郎が食べさせてくれるなら食べる言うてるんや」 京太郎「それは、いいですけど...」 竜華「決まりやな。じゃあさっさと食べにいくで」 京太郎「あれ、ほかのみんなは呼ばないんですか?」 竜華「あほ、2人きりで食べたいんや。って、何言わせるねん///」 京太郎「じゃあ、何食べます?」 竜華「そやなぁ...京太郎と一緒ならなんでもええけど...ま、食堂言って決めよ♪」ギュッ 京太郎「はい。」 「もきゅもきゅ...パフェおかわり」 竜華「混んどるなぁ...」 京太郎「はぐれないように、気を付けないといけませんね。」 竜華「はぐれても、今まで会えたやろ?だいじょうぶやで」 京太郎「それもそうですね。どれにします?」 竜華「京太郎のおすすめってある?」 京太郎「そうですね、タンパク質やビタミンも摂取できる、オムライスとかどうですか?」 竜華「京太郎が食べさせてくれるなら、なんでもええよ♪」 京太郎「じゃあ、俺のは竜華さんが選んでください。」 竜華「じゃあ、ハンバーグとかどう?お肉やし、好きやろ?」 京太郎「じゃあそうしましょうか。注文してくるので、席の方お願いします。」 竜華「はいはーい。」 竜華「どこにしよかな...あ、ここ空いてる。京太郎も見えるし、いい場所やな。」 竜華「京太郎は優しいなぁ~...最高の彼氏や~♪」 宥「ここ、いいですか?」 竜華「すんません、彼氏が座るんで...って、あんたか」 宥「奇遇ですね。私も...彼氏を待ってるんです。」 竜華「京太郎なら渡さんで」 宥「それは彼が決めることですよね?これだから話を聞かない大阪人は...」 竜華「べらべらとよう喋るやんけ。さっさと目の前から消えろや」 宥「下品ですね...彼を返してくれれば...すぐ帰りますよ?」 菫「いーや、彼は私のものだ。」 宥「弘世さん...」 菫「悪いな、彼にはファーストキスを奪われたこともあるのでな。」 竜華「なんや、さっきからぞろぞろと...目ざわりや。」 菫「京太郎はこんなガラの悪い魔女につかまったのか?」 竜華「誰がガラの悪い魔女だ。それに、どっちかっていうと、あんたらのほうが人の男に手を出そうとする悪女に見えるで」 菫「なんだと?」 宥「ふふっ...」 竜華「ちっ...あんたら見て食事なんて出来るかい...京太郎、ここ出るで。」 京太郎「え、今食事貰ってきたところですよ?」 竜華「京太郎のストーカーがびっしりおる場所で飯なんて食えるかいな」 照「私は婚約者だから大丈夫」 菫「照、誰が婚約者だ!」 照「京ちゃんとはホテルに行きそうになる仲...ミスで行けなかったけど」 菫「なに、それは本当なのか?」 宥「ウソつきばっかり...私が彼を...」 照「この前はいけなかった。だから今度こそ行く」 竜華「言いたい放題言いよって...」 照「やっぱり、京ちゃんには、おしとやかな女の子の方がいいと思う。」ムシャムシャ 菫「同感だな。すくなくとも、こんな獣みたいな女は相応しくはない。」 竜華「なんやと?白糸台だか何だか知らんけど、あんまりふざけたこと言ってるとしばくで」 宥「ほら...口でかなわないと暴力...獣同然」 竜華「お前ら...」 京太郎「ちょっと、喧嘩はやめてくださいよ。」 照「喧嘩じゃないよ?」 菫「そうだな。」 宥「うん...京太郎君も、嫌なことは嫌って言ったほうがいいよ」 竜華「な、なにをやねん!」 照「貴女が彼女だって言い張ること」 菫「それが彼にどれだけ負担となっているか、考えたことがあるのか?」 竜華「んなわけあるかい!京太郎...そやろ?」 京太郎「え、ええ。もちろんです。竜華さんは、俺の彼女です。」 宥「」ズキッ 菫「くっ...」 照「?」 竜華「ほら見んかい、京太郎がこう言ってるんや。外野はさっさと帰りな」 菫「しかし、それが京太郎の、私の王子の本心とは限らない!照!」 照「照魔境で見てみる。」 竜華「なんやと?」 京太郎「照魔境?」 宥「待ってててね。今、私たちが助けてあげるから」 照「出た。京ちゃんの本心は...一度忠誠を立てたからには、俺は竜華さんと添い遂げる!らしい」 菫「馬鹿な!?」 宥「う、嘘...」 竜華「ほら見んかい、彼女っちゅうんわな、無理やりなるもんやないんやで!」 菫「しかし、彼と貴様の接点すらもないじゃないか!」 竜華「うちらはな、偶然会い、一度は障害にぶつかりながらも、あきらめんと再度あった仲や。つまり、本能から結ばれとんのや!」 宥「本能...」 竜華「怜から聞いたで。あんた、妹使って京太郎探し当てたそうやないか。うちがトイレ行ってる間に、ようもまぁ盗んだもんや」 宥「ちがっ...盗んでなんか...」 竜華「ま、そんなことしてもすぐ見つけるけどな。それくらいうちらの仲は深いんや!」 宥「あっ...あぁ...」 菫「しかし、彼とキスしたのは私だ。」 照「それはちょっとうらやましい」 竜華「キスくらいくれたるわ。その程度のつながりで...よくもまぁ吠えれるもんやなぁ」 菫「それくらいだと!?」 竜華「これ見てみい。京太郎もほら」 京太郎「は、はい。」 菫「首筋?」 宥「赤い...あったかい...まさか...」ガクガク 竜華「さすがにぶりっ子っちゅうわけやないやろ。見た通りや。そんなわけで、さっさと帰りな」 照「待って」 竜華「なんや、まだあるんかい」 照「鏡で見た。足の模様...何?」 竜華「ああこれかい。うらやましいやろ?」 菫「刺青か?大阪はこれだから」 竜華「じゃかぁしいわ!いい機会やし教えたる。これはな、京太郎とつながった証なんや。」 照「つながった証?」 竜華「簡単に言えば、おまえらストーカーと彼女の違いみたいなもんや。」 宥「私はストーカーなんかじゃない...ストーカーじゃない」 竜華「ええ機会や。この証の力...見てみるか?」 菫「力だと?」 竜華「といいたいところやけど、見せるのはもったいないわ。」 宥「その証...奪いさえすれば」ブツブツ 竜華「無駄やで。それにな、京太郎はうちと一緒にいないと、大変なことになるんよ。」 照「大変なこと?」 竜華「そや。そこのマフラー撒いてるストーカーさんなら、よお知っとるやろ?」 宥「頭痛...まさか...」 竜華「そや。詳しくはそのストーカーから聞きや。もうええやろ。こっちも大事な時間無駄にしたないねん。」 竜華「行くで、京太郎。ここじゃ食べれんやろ?怜の場所いこか」 京太郎「は、はい。」 照「待って、京ちゃん」 竜華「なんやねん...しつこいなぁ」 照「京ちゃんの声で聴きたい。本当に、私たちが嫌いになったの?」 竜華「あほか、そんなもん決まっとるやないか。」 照「貴女には聞いていない。私が効いてるのは京ちゃん」 竜華「...さすが個人戦チャンプ...ずいぶん偉そうやなぁ」 照「照魔境で見ても、それが京ちゃんの本音とは限らない。だから答えて、京ちゃん」 竜華「ふん、何度聞いても変わらんで。京太郎」 京太郎「俺は...」 竜華「言ったれ言ったれ」 京太郎「俺は......」 菫「京太郎...」 宥「京太郎君...」 京太郎「俺は...俺は、竜華さんの彼氏じゃない!」 照「京ちゃん!」 菫「よっし!」 竜華「嘘やん...またなんかの冗談やろ?朝みたいにな、そやろ?」 京太郎「主、いえ竜華さん」 竜華「なんや?キスか?それとも、ベッド行くか?」 京太郎「初めての相手はあなたでした。それに、初めてできた彼女...嬉しかったです。」 竜華「なんやねん...なんでそんなさみしい顔すんの?」 京太郎「怜さんにお別れが言えないのはつらいですけど、いくら縛られようとも、やっぱり本心は帰れませんでした」 京太郎「正直に言います。最初に竜華さんを抱いたとき、覚えてますか?」 竜華「も、もちろんやん。」 京太郎「本当はあの時、竜華さんの体目当てでした。」 竜華「なん...やて?」 京太郎「本当にすみませんでした。いくら謝っても、許してくれるとは思いません。」 竜華「いやや。そんなこといわんで...」 宥「往生際が悪いですよ...清水谷さん」 京太郎「訴えるなら、訴えてもらっても構いません。」 菫「安心しろ。君は私が守る。」 京太郎「菫さん...」 菫「いっただろ?君は私の王子様だと」 宥「あったかいギュッてしてくれる?」 京太郎「宥さん...」 照「良かったね。京ちゃん」 京太郎「照さん...」 「...んで」 「...んで、...郎」 「...じる。」 京太郎「竜華さん?」 竜華「そっかぁ、うち捨てられたんかぁ...なら、京太郎なんて...」ブツブツ 菫「醜いな」 宥「散々私たちを馬鹿にしてたのに...」 京太郎「竜華さん...」 竜華「いらんよね。けど、京太郎を誰かに渡すんも嫌や。京太郎はずーっとうちのものや。ほかの誰でもない、うちのものなんや。」ブツブツ 照「なんだか怖い...」 竜華「なああんたら...うちから京太郎を奪って楽しいか?」 竜華「うちは許さん...あんたらを絶対に許さんで。うちが地獄に行っても、それは1人でやない。京太郎も一緒や。」 照「なにするき?」 竜華「アハハハハ!令呪を持って命ずる。京太郎、うちを殺せ!」 「「「!?」」」 菫「馬鹿らしい...何が命ずる!だ。くだらない。」 宥「京太郎君もそうおも...う...え?」 京太郎「う、ウソだろ...やめてくれ...殺したくない...殺したくないんだ」 竜華「ここは食堂...刃物ならいっぱいあるで。」 照「止めなきゃ...あぅっ」 菫「すごい力だ...おい、周りのみんなも手伝え!」 竜華「もう遅いで。ほらおいで、ここやで。京太郎の大好きなここ刺してえな。」 京太郎「やめ...ひぐっ、やめてくれ...」 竜華「あはは、泣いてる顔もええなぁ...さ、はよ頼むわ。京太郎の手で、うちを殺して。」 京太郎「嫌だ。だれか、誰か...俺を止めてくれー!!」 宥「ダメ...力が強すぎる。」 菫「周りの連中も刃物を持っているせいか、手を貸そうともしないとはな。」 竜華「安心しいや。ちゃあんと、最後の令呪も残したるさかい...」 京太郎「いやだぁーーー!」 ザクッ! 竜華「かはっ...そ、げふっ、それでええんや、それで...これで、げほっ...京ちゃんは永遠に...」 女の子が刺されたぞー! 救急車、それに警察をよべー! 京太郎「あ、あぁ...」 照「京ちゃん!」 京太郎「照さん...おれ、おれ...」 菫「よくも、京太郎を人殺しに!」 竜華「最後、っのれい、じゅ、を、もって、命じる...」 菫「また何かする気か?」 竜華「自害せよ、京太郎...うちの、げほっ、ために...」 菫「まずい、宥、照、京太郎を止めろ!!」 宥「京太郎君!」 京太郎「と、止めないでください...俺は、俺のせいで...」 宥「いや...いやだよ...こんなの...あったかくないよ...」 照「やめてー!」 ザクッ 京太郎「がはっ...い、いてえ...けど、ぐふっ...竜華さんはこれ以上の痛...」 竜華「さ、最初の令呪...覚えとる?」 京太郎「え、ええ...一緒にいるですよね。」フラフラ 照「動かないで、出血が...」 京太郎「これでお互い...地獄行きですかね...げほっ、おえっ」 菫「血が...おい、救急車はまだか!」 京太郎「手遅れですよ。ヒュー...ヒュー...じぶんでもわかる。」 宥「だめ、貴方はあったかくないと...また私をあっためて...ぐすっ」 京太郎「竜華...本当に、こうなっちまうとはな...」 竜華「2人で...死ぬと..ロミオと...ジュリエットみたいやな...先、いっとるで」 京太郎「ああ...地獄でも、一緒にいてやるよジュリエット」 竜華「......」 京太郎「笑顔で逝きや...あぁ、待っててくれ...ジュリエット...俺も、もうすぐ...」 照「京ちゃん!!」 菫「京太郎!」 宥「京太郎君!!」 京太郎「......」 「いやぁぁぁ!!」 DEAD END
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/543.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343292209/ 京太郎「嶺上ツモ。16000オールだ…」 京太郎100000 咲-30000 和-30000 タコス-40000 咲「つ…強すぎる…」 和「こんなオカルト…ありえません…」 タコス「犬がこんな強いとは…知らなかったじぇ…」 京太郎「俺なんか別に強かねえよ。今日は偶然運がよかっただけだ」 久「…ふ~ん。偶然ねぇ。私にはまだ実力の20%も出してないように見えたけど?」 京太郎「部長まで何を言い出すんですか。俺みたいな素人を買いかぶりすぎですって」 京太郎「それにみんなも知っての通り、俺の麻雀ランクは"F-"だぜ?」 京太郎「Aランクの皆に勝てたのは偶然に決まってるじゃないか」 咲「そっかぁ~。でも、今日の京ちゃん・・・ちょっとかっこよかったかも・・・///」ポッ 和「(須賀君、多分実力を隠していますね・・・凄い・・・///)」 ワカメ「・・・」ニヤニヤ 京太郎「(・・・ったく、こうなるから隠しておきたかったんだ・・・)」 京太郎「(ワカメの野郎にまさかランク"SSS+"の通知書が見られるとは・・・迂闊だったぜ)」 放課後、部室 京太郎「これでいいんですよね?約束はちゃんと守ってもらいますよ?」 ワカメ「分かっとる分かっとる。あんたの麻雀ランクについては誰にも言わんでおく」 ワカメ「それにしても・・・まさかお前さんが世界に一人しかいないと言われてるランク"SSS+"の雀聖だったとはのぅ」 京太郎「ちょっと染谷先輩、あまりそういう事を口外しないで下さい。ここではランク"F-"って事になってるんですから」 京太郎「誰が聞いてるかわかりませんからね」 久「(・・・須賀君がランク"SSS+"ッ!?)」ゾクゾクゾク 久「(マコと須賀君がコソコソ怪しかったから隠れてたけど・・・凄い事を聞いてしまった・・・・///)」ドキドキ 帰り道 京太郎「今日は厄介な事になっちまったな…」 タコス「お~~い!バカ犬~!」 京太郎「…なんだタコスか。俺になんか用か?」 タコス「何だもタコスもないじぇ!この資料はどういう事だじぇ!」バンッ! 京太郎「…俺の事、調べたのか?」 タコス「今日の犬の打ち筋があまりにも凄かったから気になって調べたけど…」 タコス「この資料…嘘だらけだじぇ!」 タコス「出身地も出身中学も趣味も特技も何もかも全部デタラメだじぇ!」 タコス「そして何より!バカ犬が麻雀ランクF-って資料が何処にも見当たらないじぇ!」 タコス「お前…何者だじぇ…」ドキドキ 京太郎「(人の個人情報を他人に渡すとか…まずいだろ清澄…個人情報保護法的に考えて…)」 京太郎「(にしてもめんどくさい事になったな…)」 照「京ちゃん…こんにちは…///」 京太郎「ちょっ!照!お前なんでこんな所に!?今日は例の日じゃないだろ!」 タコス「てる…?その人は誰だじぇ?」 照「突然来てしまってごめんなさい。京ちゃんに一日でも多く麻雀を教えt」 京太郎「照!ちょっとこっち!」グィッ! 照「京ちゃん…大胆…///」ポッ タコス「あ、こら!バカ犬!逃げるなぁ~!!」 タコス「クソ~逃げられたじぇ…」 タコス「それにしてもさっきの人…なんだか咲ちゃんに似ていたような…」 タコス「バカ犬…きょ…京太郎とどんな関係なのか気になるじぇ…」 白糸台 京太郎「結局なんだかんだで白糸台まで着てしまった…」 照「私達の為に…ありがとう…京ちゃん…///」 淡「須賀く~ん!!来てくれたんだね~!///」 菫「須賀…その…なんだ…今日もその…よかったら特訓を頼む…///」ドキドキ 京太郎「しょうがねぇ…じゃあ早速打とうか。向こうでは実力を隠してるから腕が訛っちまってるかもな」 菫「そういえば清澄の方では須賀の実力を知っている者はいないんだったな」タン 淡「須賀君の凄さが分からないなんて!清澄の人達の目は節穴です!!」タン! 照「…淡、良い事言った」タン 京太郎「いや、それが実は昨日バレちまった。なんとか誤魔化したが十中八九バレてると思う」チャ 京太郎「よし、ツモ。8000オール」パタパタパタ 淡「それにしても須賀君に買出し行かせたりタコス作らせたり荷物持ちさせるなんて」 淡「私本当に清澄の人が許せません!今度の大会でボコボコにしちゃいますよ!」タンッ! 京太郎「まぁ淡、そう言うなって。向こうじゃ実力隠してる俺が悪いんだし・・・」ドンッ! 京太郎「それに俺だって清澄の一員だぞ?」 照「白糸台に転校すればいいのに・・・」タン 菫「須賀・・・ちょっと待て」 京太郎「ん・・・?どうした菫?」 菫「須賀、そのリストバンド、外してみろ」 京太郎「ん?これの事か?」パッ ズドーンッ!! 照「このリストバンド・・・200㎏はある・・・」 菫「須賀、私達の前では素のお前でいてもいいんだぞ?」 京太郎「わり。癖になってんだ。力抑えるの」 東1局2本場 京太郎「じゃ、久々に能力使うか・・・」 照「京ちゃんの能力見るの久しぶり・・・///」ドキドキ 菫「ようやく須賀の本気を見れるのか・・・」 菫「ではまずは出鼻挫きの先制リーチだ!」 京太郎「ふ、ならばおっかけリーチだ!」 淡「あ~・・・こりゃ~岩手の姉帯さんの"オリジナル"かな?」 京太郎「ツモ!4000オール!」 照「やっぱり本物は凄い・・・///」 淡「姉帯さんじゃなくて私にこの能力を教えてほしかったなぁ~・・・///」 菫「卓上に夢を描きつつ追っかけリーチか。本当に恐ろしい奴だ・・・///」ゾクゾク 東1局3本場 京太郎「(じゃ、軽く12巡先でも見てみるか)」キュイィィィン! 京太郎「(11巡目で菫がツモるか・・・随分早いな。ならば・・・)」 京太郎「(その未来を"消し飛ばす"!)」ゴゴゴゴゴ 照「!?!?」ゾクゾク! 菫「ッ!?」ビクッ! 淡「・・・?」 菫「(今大切な"何か"が変わった気がした・・・)」 照「(まさか京ちゃん・・・"未来"を変えた・・・ッ!?)」 11巡目 京太郎「ツモ。タンヤオのみ。1000点だ」 照「さすが京ちゃん…///」 菫「物凄く良い手配なのに和了れなかった…」 淡「須賀君凄すぎる…///」 京太郎「なぁ。」 菫「?」 照「ん?」 淡「どしたの?」 京太郎「そろそろ"目を開けて"打っていいか?」 みんな「!?」 京太郎「それと学ランの上着も脱がせてもらうぜ」ズドーンッ! 菫「…まだ力を抑えてたのか」 京太郎「わりぃな。子供の頃から色々抑えてて。家庭の事情でね」 京太郎「ま、これで70%ってとこか?教える分には丁度いいだろ」 照「…京ちゃんがそういうなら…///」 淡「……ワイシャツ姿の須賀君…かっこいい///」ポッ 菫「す…須賀…///もし私が須賀に勝ったら…そ…その…一緒に喫茶店にでも付き合ってくれんか?///」 淡「あっ~!菫ちゃん!抜け駆けは禁止~!」 照「京ちゃん…私も…///」 京太郎「わり、俺珈琲とか苦手なんだ。それに…」 京太郎「俺に勝つなんて無理だろ?」ニコッ 照菫淡「(…かっこいい///)」 東1局4本場 京太郎「……」シュバババ 菫「(は…速いッ!今理牌を何秒で終わらせたッ!?)」 菫「(二秒…いや…一秒!?いや、もしかしたらそれ以下か!?フェイントも5回以上は入れてたな…はは…考えられん…)」 京太郎「俺のターンだ」シュバババ 照「(…す…凄い…。さっきとはスピードが段違い…。今1ターンで2回…いや、3回はツモったか?)」ハッ! 照「そうかッ!!京ちゃんの河を確認すれば…ッ!?」 京太郎の河 1ピン 9ソウ 北 南 中 照「(ご…5回…だ…と…?)」ガクガク 京太郎「わりぃ、ちったぁ力抑えた方がいいか?」シュバババ 菫「い…いや!結構だ。70%の須賀の実力を見ておきたい…///」 照「風圧で目が見えない…ッ!!今まで京ちゃんはこんな状態で打っていたの!?」ポロッ 京太郎「…わりぃな、それ、ロンだ」パタパタパタ 照「くっ!」 照ライフ8000→6100 淡「(か…辛うじて見えた…ッ!!ドラの表示牌とてるてるのロン牌が入れ替わっているッ!な…なんてスピードッ!!」 京太郎「まだまだ行くぜ…?」 京太郎「倍プッシュだ」ニヤッ 一時間後… 京太郎「みんな、お疲れさん」 京太郎100000照-20000菫-40000淡-30000 照「……///」ピクピク 淡「……///」ジョワァァ 菫「……///」ジュワァァ 京太郎「…あちゃ~みんな気絶しちまってる…」 京太郎「こりゃやっぱ次からは力抑えないとダメだなぁ」 京太郎「反省反省」 京太郎「ま、みんなも倒れてるし、龍門渕にでも遊びに行くか。ハギヨシさんもいるし」 龍門渕高校麻雀部 透華「あら、あなたは確か清澄の雑用係じゃありませんこと?」 京太郎「あ、その節はどうも。清澄の須賀京太郎と言います。ハギヨシさんいますか?」 透華「生憎今ハギヨシはいませんわね…」 透華「ところであなた、京太郎さんと言いましたっけ?あなた麻雀は出来ますの?」 京太郎「…麻雀ですか、一応出来る事は出来ますけど…」 透華「ナイスですわ!」 透華「今丁度麻雀が出来る人間が3人しかいなくて…ハギヨシが戻るまで入ってもらってもいいですわね?」 京太郎「はぁ…。(ま、ハギヨシさんが戻るまでくらいならいっか…)」 衣「お~、と~か。新しい友達か?」 一「む…男の人…」イラッ 透華「どうやらハギヨシのお友達のようですわね」 京太郎「始めまして、須賀京太郎と申します」 一「透華が男の人を連れてくるなんて珍しいね」イライラ 透華「一は何をイライラしてますの?それより京太郎さんは麻雀が出来るようなので早速打ちますわよ~!」 衣「お~、きょーたろーも麻雀が出来るのか。強いのか?楽しみだなぁ~」ニコニコ 京太郎「いや~俺なんて全然弱いですよ…はは…」 京太郎「(ふ~ん。この子、麻雀ランクA+はあるな。やるじゃん)」 東3局目1本場 親 透華 透華36000 衣35000 一28000 京太郎1000 透華「ふふ、きましたわ!リーチですわ!!」 京太郎「いや~これは困ったなぁ~…ははは」 衣「今日のと~かは強いなぁ~」 一「ちょっと透華~?初心者の京太郎君もいるんだし、もう少し手抜いてあげたら?」 透華「初心者とは言え手を抜くのは失礼ですわ!!ふふ、覚悟なさい!京太郎さん!」 京太郎「はは、透華さんは手厳しいなぁ~(う~ん、ちょっと手抜きすぎたかな?)」ニコニコ 今の京太郎のハンデ 200㎏のリストバンド×4、1tの上着、利き腕縛り、視力縛り、全能力縛り、聴牌縛り 京太郎「(ま、ここで飛ばされて終わらせるってのもありっちゃありだな~)」 一「ごめんね~京太郎君。透華ってば大人気なくて~」 京太郎「いえいえ、俺の方こそ相手にならないくらい弱くてごめんね~…はは」 衣「………なぁ」 衣「いつまで"人の土俵"立っているつもりだ?」 一「…?衣?それってどういう…」 京太郎「…あ~、やっぱA+レベルにはわかっちゃうか~…」 透華「???」 衣「お前も"こっち側"の人間であろう?」 衣「有象無象の化け物め!!」 一「衣…?私には衣が何を言ってるのかさっぱり…」 衣「そやつの腕を持ってみればわかる」 一「腕…?ちょっと失礼…」グッ 一「ッ!?重ッ!!な…何なんだこれぇ~!?」 透華「ど…どういう事ですの!?まさか手を抜いてらしたんですの!?」 京太郎「ん~、ま、A+がいるしバレるわなそりゃ」パッ ズドーン! 京太郎「ごめんごめん。ちょっと俺、力抑えんの癖になってて」ニコッ 透華「な…なんて重さ…」ガクガク 一「ぜ…全然気がつかなかった…」ブルブル 京太郎「まぁでも、今呪霊錠は解いたから、能力だけは開放させて貰うぜ?」 京太郎「さすがにこのまま飛ばされて終わりってのはつまんないからな」ニヤッ 今の京太郎のハンデ 1tの上着、足技縛り、利き腕縛り、聴牌縛り 東3局1本場 透華「よ…よくもまぁ騙してくれましたわね!」 透華「しかし、私が先ほど掛けたリーチでツモ和了りすればあなたのトビは確定しますわ!」 京太郎「ま、そうなりますね。"ツモれれば"の話ですけど」 京太郎「(とりあえず15巡先まで見ておくか…)」キュイィィィィン 京太郎「(あ~、こりゃ6巡目で和了るなぁ~)」 京太郎「(だがその"未来"は…)」 京太郎「(俺が"消し飛ばす!")」ゴゴゴゴ 衣一透華「ッ!?」ビクッ!! 東3局1本場30巡目 透華「ぜ…全然和了れませんわ…」 一「(この感じ…衣の場の支配と同じようでまるで違う…)」ガクガク 衣「(ハイテイすら和了れる気がしない…)」ガクガク 京太郎「ふぅ、流局だな。でも俺の河を見て欲しい」 透華「…ッ!?ま…まさか!!」 京太郎「………そう」 京太郎「"流し満貫"だ…」フッ 一「(こ…この人…一体何者…!?///)」ドキドキ 衣「(……きょ…きょーたろー…かっこいい…///)」ポッ 透華「(京太郎さん…素敵ですわ…///)」キュンッ 一時間後… 結果 京太郎1192296 衣794 一-999999 透華-300ペリカ 京太郎「あちゃ~やっぱA+を飛ばすのは無理だったかぁ~」 衣「振り込まない様に逃げ回るだけで精一杯だったぞ…///」 衣「なぁきょ~たろ~…?///きょ~たろ~にトバされなかったご褒美に…今度衣を遊園地にだな…その…///」 一「衣~!抜け駆けは禁止だよ!京太郎君!」 一「もしよかったら今度僕のマジックショーを見に来てくれないかな?一番前の特等席を用意するよ!///」 透華「ちょっとお待ちなさい!京太郎さんはわたくしと龍門渕専用リゾートで遊びになりますのよ!///」 衣「いや衣と!」 一「いいや私と!」 透華「わたくしと!」 京太郎「(あちゃ~めんどくさい事になってきちまったなぁ…)」ヤレヤレ バーン! 咲「京ちゃん!やっと見つけた!」 透華「清澄の!?どうしてここに!?」 タコス「おい犬~!私と結婚するじぇ!」 淡「清澄の人なんかに須賀君は渡さないよ!須賀君もしよかったら私と…」 衣「白糸台!?」 照「いいや、私と」 久「須賀君、私と…」 和「部長、さすがにこればかりは譲れません」 菫「須賀、私と…」 衣「きょ~たろ~…衣と…」 みんな「私と」 みんな「結婚して下さい!」 京太郎「…まぁ能力もバレちまったし。しゃあねぇか」 京太郎「みんな俺の嫁にしてやるよ」フッ おわり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/544.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343296452/ インターハイ前日 照「みんな、わざわざ集まってくれて申し訳ない」 尭深「いえ、構いませんが……」 菫「何なんだ? とんでもない大事件が発覚したと聞いたが」 照「うむ、正直インターハイなどとは比べ物にならないほどの大事件だ」 誠子「一体、何があったんです?」 照「清澄高校に、私の妹……咲がいることは知っているな?」 淡「耳にタコが出来るほど、散々妹さんの自慢話を聞かされてきましたからね」 照「今日の開会式でも、私は常に清澄の方……正確には咲の方ばかりを見ていた」 菫「シスコンここに極まれりだな」 照「そうしたら、気付いてしまったのだ……思い返すだけでも恐ろしい、事実に……」 淡「…………」ゴクリ 照「清澄高校に……一人、男子部員がいたのだ!」 淡「……え?」 尭深「……?」 誠子「……もしかして、とんでもない大事件ってそんなことですか?」 照「そんなこととは何だ! これ以上の大事件があってたまるか!」 菫「清澄高校って共学だろう? そりゃ男子部員くらいいても不思議ではないだろう」 照「冗談じゃない! 清澄にいていいのは数合わせのモブ女だけ、男などもってのほかだ!」 照「どうしよう……清澄に、咲の近くに男がいるなんて……」 尭深「……で、結局私たちはなぜ集められたのですか?」 照「教えてくれ……私は一体、どうすればいいのだ……」 淡「私も教えてほしいですよ、目の前のシスコン先輩をどうすればいいのか」 誠子「別にどうってことないじゃないですか、男子の一人くらい」 照「そんなわけあるか! いつ咲が奴の毒牙にかかるかと思うと、夜も眠れないこと間違いない!」 誠子「同じ部活だからといって、そんな仲良しになるかというと別問題でしょう」 尭深「……適度な雑談をする程度で、気が付いたら卒業というのが関の山かと」 照「咲の場合にはそれは当てはまらない。見ろ、この写真を。先ほど咲を隠し撮りしたものだ」 淡「隠し撮りって……」 照「どうだ? 死ぬほど可愛いだろう」 菫「……それで?」 照「こんな天使のような咲に、惚れない男がいないわけがない」 菫「あぁ……まぁ、そういうことにしておこうか……」 照「その後バレない程度に色々調べ回り、その男子は須賀京太郎という一年生であることは分かった」 淡「あ、私や妹さんと同い年ですね」 照「そのことも、より危険な材料となっている。一刻も早い対処が必要なことは間違いない」 誠子「と言われましても……」 菫「だから、そうそう男子と恋仲になんてなるはずがない。私たち全員独り身であることからも分かるだろう」 淡「うっ、事実だけどちょっと痛い」 尭深「……あの……」 菫「何だ?」 尭深「窓から見える、あの歩いてる男女……妹さんと、噂の彼では?」 照「!?」 菫「む……確かに宮永咲にも見えるような……」 照「ま、間違いない……我が愛しの咲と、あの忌わしい男だ……」 尭深「……二人きりで、お出かけですね……」 誠子「もしかして、上京デートとかですかね?」 照「で、デートだぞ! 許さん! お姉ちゃんは認めんぞ!」 淡「まぁ、ただぶらぶらしてるところに偶然出くわした、とかかもしれませんし」 尭深「……二人の関係が分からないのが問題」 照「今なら間に合うな。淡、あの二人が何を話してるかを盗み聞きしてこい」 淡「えぇ!? 嫌ですよ、何で私が!?」 照「先輩命令だ」 淡「横暴だ……」 菫「淡……すまないな。照の精神状況は大会にも影響するだろうし……」 淡「やれやれ……仕方ありませんね。急いで行ってきます」 淡(はぁ、はぁ……何とか見失わずに済んだ……) 淡(さて、少し後ろに付いて、と……どんなこと話してるのかな) 京太郎「それにしても、ずいぶん人が多いな」 咲「さすが東京だね」 淡(あれが噂の須賀京太郎ね……ふぅん、結構カッコいいじゃん) 淡(そして宮永咲……言われてみればどことなく、照先輩に似てるような気もするわね) 京太郎「しかし、部長も相変わらず人使いが荒いよなー」 咲「京ちゃん、買い出し頼まれてるんだよね。お疲れ様」 京太郎「咲はどうするんだ?」 咲「もう少し外を歩いてから、ホテルに戻るよ」 京太郎「そっか、さっきみたいに迷子になるなよ」 咲「うっ……開会式には間に合ったもん!」 京太郎「ははは……まぁ全国だし、相手もかなり強いだろうけど頑張れよ」 咲「うん、ありがとう。じゃあね」 淡(…………) 淡「戻りました」 照「どうだった!? 一体、何を話していたんだ!?」 淡「話の内容自体は、極々普通のものでした。少なくとも、恋人同士の甘い語らいって感じでは全くないですね」 照「そ、そうか……それは何よりだ」 淡「ただ一つ気になったことが……」 菫「何だ?」 淡「あの二人、お互いを『京ちゃん』『咲』と呼んでいたんですよね」 照「!?!?!?」 誠子「京ちゃんに、咲……か」 菫「ずいぶん仲が良いみたいだな」 尭深「まるで、恋人……」 照「ば、馬鹿な! 聞き違いじゃないのか!」 淡「いえ、間違いありません。残念でしたね、照先輩」 照「咲に恋人など、あってはならない! そんなオカルトありえない!」 菫「どんだけ必死なんだ、お前は」 照「……というわけで、第1回白糸台チキチキ恋愛会議を開催する」 誠子「まさか私たちも、その得体の知れない会議とやらに参加しなければならないんですか?」 淡「私たち、一応麻雀の全国大会の場にいるんですけど」 照「そんなもの咲の前では塵ほどの重要さもない。そもそも、私がいる限り優勝は確定的だ」 菫「言い切ったよ……しかもあながち間違ってないのが腹立たしい」 尭深「……で、何を話し合うんですか?」 照「今回のテーマは『咲と須賀京太郎は恋人同士か否か』だ」 照「恋人同士だと思うならパネルに『○』と書き、違うと思ったら『×』と書き掲げてくれ」 淡「菫先輩、どうすればいいんですかこの人」 菫「私が知りたい」 照「……よし、みんな結論は出たか?」 尭深「……私は」 誠子「まぁ、一応」 菫「うむ」 淡「いいですよ」 照「では……パネル、オープン!」 宮永照……× 弘世菫……× 渋谷尭深……○ 亦野誠子……× 大星淡……○ 菫「わりと意見が割れたな」 照「では、まず私から主張させてもらおう。咲に恋人などいるはずがない、以上。反論の余地はあるか?」 淡「いえ、全くありません」 菫「よし、結論も出たしこの会議は終了ということで」 誠子「お疲れ様でした」 尭深「お茶、おいしい……」 照「こら、勝手に終わらすんじゃない!」 淡「はぁ……いいですか。『京ちゃん』に『咲』ですよ」 淡「後者はともかく、前者の呼び方はとてもただの部員同士って関係じゃないでしょう」 尭深「……同感。とても、深い仲……」 菫「私はそうは思わない。それだけで恋人同士というのはやや決めつけすぎだろう」 淡「よく考えてみてください。男子の呼び方、男子からの呼ばれ方を」 淡「大抵は苗字プラスくんorさん付け、もしくは苗字呼び捨てじゃないですか?」 菫「ふむ……」 誠子「まぁ、それは確かに」 照(そもそも男子と会話した記憶がろくにない……) 淡「だから、そんな呼び方をし合っている時点で恋人同士ってのは間違いないですよ」 誠子「私が思うに、恋人でなくても愛称で呼ぶ時もあるかと……たとえば、幼馴染同士とか」 尭深「幼馴染なら照先輩もご存じのはずですよね……」 照「少なくとも、別居する前に咲の口から須賀京太郎の名前を聞いたことはなかったな」 菫「中学からの付き合い、ということも考えられるな」 誠子「いずれにせよ、愛称だけでは現段階で結論を下すのはやや無理があるのでは?」 尭深「まぁ、彼についての情報が不足しているから……」 淡「名前と学年以外はほとんど何も分かっていませんからね」 照「ふむ……」 照「ならば、次は咲との関係を含めた須賀京太郎についての情報を集めることとする」 誠子「どうやってですか?」 照「こういうことは周囲の人間の方がよく理解しているものだ。清澄には他に4人部員がいるだろう」 菫「選手登録されているのは、宮永咲と……一年片岡優希、二年染谷まこ、三年竹井久、一年原村和とあるな」 照「この中の誰かに聞くのが妥当だな。では淡、行ってこい」 淡「何で私なんですか!?」 照「先輩命令だ」 淡「横暴だ……」 淡「でも、どうやって聞くんですか? さすがに赤の他人の私がいきなり押しかけるのも変ですよ」 照「変装でもして『あの男の子のファンなんですけど、どんな人なんですかぁ~?』と聞けばよかろう」 淡「えぇ……そんなことをしなきゃいけないんですか……」 照「カツラとサングラスは用意してある。私服は持ってるな、臆せず行ってこい」 淡「はぁ……で、誰に聞けば?」 照「そうだな……竹井久にしておこう」 淡(まったく、照先輩には困ったなぁ……変装、バレないよね?) 淡(確か、あの人が竹井久ね) 淡「すいません、清澄高校の竹井久さん……ですか?」 久「ええ、そうだけど……あなたは?」 淡「あ、いえ、私は名乗るほどのものでは……少しお聞きしたいことがあるんですけど」 久「何かしら?」 淡「そちらに一人、男子部員がいますよね?」 久「あぁ、須賀君のことね。いるわよ」 淡「私、その彼のファンで……どういう人だか、知りたいなぁって……」 久「へぇ……須賀君も隅におけないわね。いいわ、私もそこまで彼のこと知ってるわけじゃないけど」 久「思えば、彼がいないと人数不足で大会に出られなかったのよね、私たちは」 淡「え? どういうことですか?」 久「彼と、うちの大将……咲が中学の頃からの友人でね、彼女を麻雀部に誘ったのは彼なのよ」 淡(あ、やっぱり中学からの付き合いなんだ……) 久「彼女結構抜けてるところがあるから、昔からよく咲の面倒を見ていたみたいね。今では優希もだけど」 淡「優希……確か、先鋒の……」 久「あら、よく知ってるじゃない。麻雀の実力は初心者同然、だけど唯一の男手だから雑用係として重宝してるわ」 淡(苦労してるのね……) 久「多分彼もその状況に完全に満足しているわけじゃないけど、文句の一つも言わずに働いてくれるのは助かるわ」 淡「我慢強いんですね」 久「というよりも……彼はきっと、それが部のためだというのを理解してくれているのよ」 淡「部のため……ですか?」 久「初心者の自分が雑用に回ることで、私たちがより麻雀を打てる。それが今の清澄にとってベストだってね」 久「表だっては照れくさくてみんな言わないけど……全員彼には感謝してるし、頼りにもしてるわ」 久「ちょっとエッチで巨乳好きなのが、たまにキズだけど。あの年頃の男子なら、仕方ないのかしらね」 淡「…………」 久「私が知っているのは、そんなところかしら」 淡「ありがとうございました」 久「何だったら、須賀君に会ってみる? 今、彼を呼んでもいいけど」 淡「あ、いえ、それには及びません! では、失礼します!」ダッ 久「あっ……」 久「行っちゃった……誰だったのかしら、一体」 久「うーん、どこかで見たような気がするんだけど……」 淡「聞いてきました」 菫「お疲れ様。どうだった、須賀京太郎については」 淡「分かったことをまとめますと、まず宮永咲とは中学の頃から有名な仲良しで麻雀部に誘った張本人」 照「なんだと!?」 淡「非常に面倒見がよく仲間想いで、しばしば宮永咲や片岡優希が世話になっている」 照「なんだと!?」 淡「麻雀は初心者同然ゆえ部での扱いは雑用係、しかし不平をもらすこともなく部のためと献身的に動いている」 照「なんだと!?」 淡「少々軽めの性格なのか巨乳好きらしいけど、陰ながら皆には頼りにされている……といった具合です」 照「やはりとんでもない悪党だ! 一刻も早く排除しなくては!」 菫「いや、凄く良い人じゃないか」 誠子「もういいんじゃないですか、認めてやっても」 尭深「話を聞く限りでは、なかなかの優良物件……」 照「駄目だ駄目だ! そんなのお姉ちゃん許さんぞ!」 菫「照、わがまま言うもんじゃない。私が言えたことではないが、もう高校生なら恋人くらいいても普通だろう」 淡「そうですよ。麻雀ばかりでろくに男を家に招くこともないままアラフォーになったりしたらそっちのが悲惨ですよ」 照「私とて鬼ではない。だが、咲とラブラブする者ならばそれなりの条件があるだろう」 誠子「どんなですか?」 照「まず、誰よりも咲を愛していること」 尭深「まぁ、それは当然……」 照「そして若干年上が望ましい」 誠子「なるほど、年上の方が色々と頼りになるということですね」 照「さらに咲と同性であり」 淡「うんうん、同性の方がお互い理解も早……ん?」 照「最後に、血が繋がっていること! ここまで満たせば、私も文句はない!」 菫「駄目だこいつ……早くなんとかしないと……」 菫「……そういえば、結局二人の関係は友人止まりなのか?」 淡「あぁ、詳しく聞いてませんが……でも竹井久の話ぶりからすると、微妙なラインっぽいですね」 尭深「微妙……?」 淡「少なくとも恋人同士ってことではなさそうですが、ただの友人と言うには見た感じ仲が良すぎる」 誠子「友達以上恋人未満ってやつか」 菫「まぁ『京ちゃん』だもんな」 淡「もしかしたら、どちらかの片思いだったり……実は両思いだったりするのかもしれません」 照「りょ、両思いだと!? そんなオカルトあってたまるか!」 照「……というわけで、第2回白糸台チキチキ恋愛会議を開催する」 誠子「またやるんですか、これ」 淡「私たち、麻雀を打ちに来たんですよね?」 菫「そのはずなんだがな……」 尭深「……で、今回のテーマは?」 照「『咲と須賀京太郎の間に恋愛感情はあるか』だ」 照「淡の話から、両思いだと思ったなら『両』、恋愛感情はないと思ったなら『×』とパネルに書き掲げてくれ」 照「また須賀京太郎の片思いなら『京→咲』、断じてありえないが咲の片思いなら『咲→京』だ。わかったな?」 菫「もう好きにしてくれ」 照「……よし、そろそろいいか?」 尭深「……OKです」 誠子「はい」 菫「こちらも問題ない」 淡「大丈夫ですよ」 照「では……パネル、オープン!」 宮永照……『京→咲』 弘世菫……『両』 渋谷尭深……『咲→京』 亦野誠子……『×』 大星淡……『咲→京』 照「……お前たち、どういうつもりだ……」 淡「思った通りに書いただけです」 誠子「照先輩は、どうしてそう書いたんですか?」 照「咲が須賀京太郎に惚れるなどありえない、そして須賀京太郎が天使のように可愛い咲に惚れないなどありえない」 菫「なるほど、反論の余地もない完璧な論理だ」 淡「ではこれにて解散ということで」 照「それはもういい!」 誠子「菫先輩はどうして両思いだと?」 菫「私は……正直、希望的観測のようなものも多少ある」 尭深「……どういうことですか?」 菫「あぁ。長い付き合いの中で、いつしかお互いに惹かれあっていた」 菫「しかし今の関係が壊れるのが怖くて、ほのかな恋心を胸の内から出せずにいる……」 菫「そのような感じだったら、素敵な話じゃないかと思ってな」 淡「へぇ~、菫先輩って意外と乙女チックなんですね」 菫「な、何を言う。私だって女なんだ、恋愛への興味も憧れも人並みには持ち合わせている」 尭深「……菫先輩、可愛い……」 誠子「可愛いです」 菫「や、やめろ! 恥ずかしいだろ!」 照「……おい、話を続けるぞ」 淡「誠子先輩は、どちらも恋愛感情はないと」 誠子「うーん……分からないけどまだ判断がつかないからとりあえず、という感じで」 菫「淡と尭深は、宮永咲の片思い……か」 淡「今までの情報から判断するに、須賀京太郎はなかなかのスペックを誇っています」 淡「さらに宮永咲とは付き合いも長く『京ちゃん』という非常に親しげな愛称からも、宮永咲が惚れている可能性は高いでしょう」 尭深「逆に、須賀京太郎は軽めの性格……というから、他の子にも名前呼びしているかも」 照「浮気か! 咲というものがありながら、浮気か! 許さん!」 淡「ちょっと照先輩は黙ってて下さい。うるさいので」 菫(こいつ、言うようになったな……) 淡「一方、須賀京太郎は巨乳好きという情報があります」 淡「宮永咲は見る限り、巨乳とは対極に位置する存在。よって、須賀京太郎としては対象外でしょう」 照「咲の胸はこれからなんだ!」 菫「姉を見る限り、これから先も期待できそうにないがな」 照「嫌味か! 自分が巨乳だからって!」 菫「わ、私は関係ないだろう!?」 誠子「……思ったんですけど、いいですか?」 菫「何だ?」 誠子「もう須賀京太郎をどう思っているのか、宮永咲に直接聞いちゃえばいいじゃないですか」 菫「直球で来たな……」 淡「まぁ、それが一番手っ取り早いのは間違いないですよね」 照「それが出来れば苦労はしない」 尭深「……何か、問題でも?」 照「恋愛事情なんて超のつくプライベート。咲と面識のない淡は勿論、深い関係でない限り話してもらえないだろう」 淡「珍しくまともなことを……って、だから何で私が行く前提なんですか!」 誠子「その点ならば問題ありません」 照「ほう、なぜだ?」 誠子「いるじゃないですか。私たちの中に一人、宮永咲と深い関係の人が」 照「…………」 菫「…………」 尭深「…………」 誠子「…………」 淡「…………」 照「ま、まさか私に聞きに行けと!?」 誠子「だって、照先輩は実の姉なんでしょう?」 照「む、無理だ! 恥ずかしいじゃないか!」 菫「心配するな、すでにお前はこの上なく恥ずかしい」 照「……結局来てしまった、清澄のホテル前……」 照「さ、咲に会ったら何と言おうか……久しぶり、いや普通すぎるか……」 照「愛している……違う違う、何年ぶりかにあった妹に言うセリフじゃないだろ!」 照「む……あ、あれは……」サッ 咲「でさー、それで……」 照(さ、咲!) 照(あぁ、我が妹ながら何という可愛らしさだ……) 照(咲の顔写真だけでご飯三杯いけるぞ、私は……) 照(……………………ん?) 照(咲だけじゃない、他にも誰……か……) 京太郎「ははっ、なるほどなー」 咲「それでねー……」 照(す、す、す……須賀京太郎おおおおおおおおおおお!) 照(な、なぜ貴様がここに! いや、いてもおかしくないが!) 照(ふざけるな、咲の隣にいていいのは私だけだ! こら、そこ近いぞ!) 照(咲も咲で、なんでそんな嬉しそうな顔をしてるんだ! くそっくそっ!) 京太郎「じゃあな、咲」 咲「うん、また後でね」 照(……………………)ギリギリギリギリ 照(許さん、許さんぞ……咲にまとわりつく害虫めが……) 咲「…………」 照(こうなったら奴を追いかけて、コークスクリューパンチで亡き者に……) 咲「…………」 照(妹よ、安心しろ。お前の貞操はこの私が守……) 咲「……あの……」 照「……ん?」 咲「……お姉ちゃん?」 照「さ、咲!?」 咲「お姉ちゃん……だよね?」 照「う、うむ、お姉ちゃんだぞ、咲」 咲「……そんなところに隠れて、何してたの?」 照「こ、これはあれだ! その、えっと……この壁の触り心地がよかったので、堪能していたのだ!」 咲「そ、そうなんだ……」 照「…………」 咲「…………」 照・咲「「……あの……」」 照「すまん! お先にどうぞ!」 咲「い、いや、お姉ちゃんからどうぞ!」 照「そ、そうか、では一つ聞くが」 咲「な、何かな?」 照「…………」 咲「…………」 照「……彼とは、どういった関係なんだ?」 咲「へ?」 咲「彼って……京ちゃんのこと?」 照「うむ、ずいぶん……その、仲が良さそうだったが」 咲「きょ、京ちゃんは中学からのお友達で……」 照「……か、彼氏とかではないんだな?」 咲「彼氏!? ち、違うよ! まだそんなんじゃないよ!」 照「…………」 咲「…………」 照「……『まだ』?」 咲「あっ」 照「……咲」 咲「…………」 照「もしかして……好きなのか? 彼の、ことが……」 咲「えっと……」 照「…………」 咲「…………」 照「…………」 咲「……うん……」 照「」 咲「多分、私の片思いなんだけど……」 照「」 咲「あはは……私たち、何でこんな話してるんだろうね」 照「」 咲「…………」 照「」 咲「お姉ちゃん?」 照「……はっ!」 照「は、ははは……ちょっと意識が飛んでいたよ」 咲「……大丈夫? 疲れてるの?」 照「そ、そうかもしれない……ちょっと戻って、休むことにするよ……」 咲「う、うん……」 照「じゃ、じゃあな、咲……」 咲「ま……またね、お姉ちゃん……」 咲「なんかお姉ちゃん、雰囲気変わったなぁ……」 照「うぅっ……咲、咲ぃ……」 菫「ほらほら、いい年して泣くもんじゃない」 尭深「……お茶、飲みますか?」 淡「まぁ、考えようによっては良かったんじゃないですか。変な男に引っかからずに済んで」 誠子「認めましょうよ、もう」 照「やだやだ! そんなのやだ!」 淡「駄々っ子だ……」 照「というわけで、第3回白糸台チキチキ恋愛会議を開催する」 淡「今更何を話し合うんですか?」 照「信じがたいことに、咲があの男に惚れていることはもう確定してしまった」 照「そして咲の超人的可愛さならば、いずれ両思いになることも明らかだ」 誠子「はぁ……」 照「今回のテーマは『どうすれば咲と須賀京太郎がくっつかずに済むか』だ」 照「みんなは方法を考え、パネルに自由に書いてくれ」 菫「やれやれ……」 照「……もういいか?」 菫「いいぞ」 尭深「……はい」 誠子「私も終わりました」 淡「さっさとやっちゃいましょう」 照「では……パネル、オープン!」 宮永照……『須賀京太郎を抹殺する』 弘世菫……『もう止めよう』 渋谷尭深……『須賀京太郎を寝取る』 亦野誠子……『お手上げです』 大星淡……『諦めたら楽になりますよ』 照「やる気あるのか!」 誠子「あろうがなかろうが、もうどうしようもないでしょう」 菫「うむ、後は若い二人に任せるのがいいだろう」 淡「照先輩だって、抹殺とか現実的じゃないですよ」 照「現実にしてみせる」 菫「うちを失格にする気か……って、尭深!?」 尭深「……はい」 誠子「……え……」 淡「た、尭深先輩、寝取るって……」 尭深「…………」 尭深「簡単なこと……先に須賀京太郎を落としてしまえば、二人が結ばれることはない」 尭深「現実的な方法だし、もちろん失格になることもありません……」 誠子「た、確かにそうだけど……」 照「尭深……お前は、やれば出来る奴だと思っていたぞ!」 菫「おとなしそうな顔して、えぐいことを考えるな……」 淡「てか尭深先輩、実は結構この状況楽しんでませんか?」 尭深「……ちょっとだけ」 照「よし、そうと決まれば善は急げだ。淡、須賀京太郎を寝取ってこい」 淡「だから何で私なんですか!?」 照「先輩命令だ」 淡「先輩命令でも今回は駄目ですよ! だいたい、どうすりゃいいんですか!」 照「男なんて単純な生き物だ。偶然を装いぶつかって転んでパンツの一つでも見せればすぐ落ちるに決まっている」 淡「いつの時代のラブコメですかそれは! そもそも、巨乳好きなんだから菫先輩の方が!」 菫「こら、私に振るな。というかさすがにそれは、照がやるべきだろう」 照「ふざけるな。あんな害虫お断りだし、そもそも咲との仲が険悪になってしまうだろう」 菫「まぁ、その可能性は否定できないな……」 照「淡よ、思い出せ。二ヶ月前のあの日を」 淡「何かありましたっけ?」 照「友達に彼氏ができたという話をして『あーあ、私も素敵な彼氏欲しいなぁ』とか言っただろう」 淡「あー、そういえばそんなこともあったような……でもそれ、絶対深く考えて言ったわけじゃ……」 照「どうだ淡。先輩に恩を売りながら、素敵な彼氏を作るチャンスだと思わないか?」 淡「その素敵な彼氏候補のこと、十秒ほど前に害虫って呼んでませんでしたか?」 照「つべこべ言うな! さっさとあの男を……」 菫「きあいパンチ!」ドスッ 照「ぐはっ!」ドサッ 菫「ふぅ……とりあえず、場は落ち着いたな」 淡「あくタイプ相手なので、効果は抜群でしたね」 尭深「エスパーも混ざってそうだから、実は等倍かも……」 誠子「で、これからどうしましょうか? さすがに寝取れってのはアレですし」 尭深「かと言って、照先輩があの状態じゃ大会にも支障が出かねない……」 菫「……そこで考えてみたのだが、まずは友達から始めて段階的に仲良くなる、というのはどうだろう?」 尭深「友達から……ですか?」 菫「即恋人とはいかずとも、だんだん仲良くなっているという姿を見せておけば照も落ち着くだろう」 菫「大会さえ終わってしまえば、後はどうとでもなる。この一週間だけでも、彼と交流を持とう」 淡「確かにパンツ見せて籠絡するよりは、遥かにマシではありますが……」 菫「というわけだ。頼んだぞ、淡」 淡「結局やるのは私なんですか!?」 菫「先輩命令だ」 淡「横暴だ……」 菫「まぁ、心配するな。今回は私も協力するし、尭深と誠子にも力を貸してもらうから」 インターハイ一日目 菫「彼の宿泊しているホテルは……ここでいいんだよな」 淡「えぇ、男子ですからおそらく」 誠子「……そういえば、照先輩は?」 菫「照は置いてきた。あいつを連れていくと、面倒なことになりそうだからな」 淡「……あ! いました、須賀京太郎です!」 菫「都合よく一人だな。わざわざ部屋をたずねる手間が省けた」 菫「……キミ、須賀京太郎君で間違いないか?」 京太郎「え……はい、そうですけど……あれ? もしかして白糸台の方々ですか?」 菫「む、知っているのか?」 京太郎「はい、有名ですし咲のお姉さんもいますから……何か咲に用ですか?」 菫「いや、宮永咲ではなく今日は君に用事があって来たのだ」 京太郎「俺に……?」 菫「うむ。うちの照の妹が、たいそうお世話になっているそうだからな」 京太郎「いえ、そんな大したことは……」 菫「噂に聞いたのだが、君は麻雀はあまり強くない……と」 京太郎「えぇ、正直他のみんなの足元にも及ばないくらいで……」 菫「どうだ? せっかくの機会だ、君さえよければ私たちと少し打たないか?」 京太郎「え!? いいんですか、俺なんかじゃ相手に……」 菫「問題ないさ。照という繋がりもあるし、他の清澄の選手は大会に出るので打てないからな」 尭深「他校との交流も、全国の楽しみの一つ……」 京太郎「ありがとうございます。じゃあ……よろしくお願いします」 誠子「ロン、12000」 京太郎「ま、また飛んだ……」 淡「はぁ……本当に初心者なのね、あんた」 京太郎「うぅ、面目ない……」 淡「二向聴からリーチに対して攻める手じゃないでしょ。親番も残ってるんだし、ここはオリの姿勢で行かないと」 京太郎「オリるっつっても、現物が……」 淡「現物がなくてもスジならあるでしょ」 京太郎「スジ?」 淡「何にも知らないのね……スジっていうのは……」 淡「というわけで、4切りに対する1や7、5切りに対する2や8は通る可能性が高いのよ」 京太郎「へぇ、なるほどな……」 淡「あとこういう形ではこっちを切る方が、ポンでもチーでも両面に取れるでしょ?」 京太郎「……あ、確かに。大星さんだっけ? 教えるの上手いな」 淡「淡でいいわよ、私も京太郎って呼ぶし。というかこのくらい、部員の誰かに教えてもらってないの?」 京太郎「いや……みんな大会の特訓で忙しくて、俺は雑用ばかりだったから」 淡「あんたねぇ……そんなんでいいの?」 京太郎「まぁ、不満が全く無いって言うと嘘にはなるけど……これが俺の役目だからな」 淡「役目?」 京太郎「俺は弱いからさ、麻雀では役に立たない。だから雑用に回って、その分みんなが強くなればって」 京太郎「咲みたいに、戦績では貢献できないけど……陰から清澄を支えられれば、今はそれでいいさ」 菫「うむ、私たちも5人だけの力で勝ってきたわけではない。君のような部員たちが、我々にもいてこそ今がある」 尭深「……みんなには、感謝です」 誠子「でも、須賀君だってこのまま雑用だけで終わる気はないんでしょう?」 京太郎「勿論ですよ! 俺だって大会で勝ち進みたい……だから指導よろしくお願いしますよ、淡先生」 淡「……ま、やる気は認めてあげる。それじゃ、次いくわよ」 京太郎「おう!」 尭深「……ただいま、戻りました」 照「む、みんなしてどこへ行っていたのだ?」 菫「須賀君と交流を深めるため、麻雀を打ってきた。初心者ながらも、強くなる素質は十分感じられたぞ」 照「なるほど、我が作戦も一歩前進ということだな! 淡、この調子で頼むぞ!」 淡「はいはい……」 照「では、私は部屋に戻るとしよう」 菫「さて……みんな、申し訳なかったな。照のわがままに付き合わせてしまって」 誠子「いえ、私も楽しかったですよ」 尭深「いい気分転換になりました……」 菫「淡も今日の感じでのらりくらりと、大会終了まで彼と付き合っていけば照の方は大丈夫だろう」 淡「だといいんですけど……」 久「あら須賀君、どこ行ってたの?」 京太郎「あ、みんな。実は白糸台の人たちに麻雀に誘われまして……」 咲「白糸台って……お姉ちゃんの?」 京太郎「咲のお姉さんは来てなかったけどな。何でも宮永照の妹が世話になってるとか何とかで……」 優希「なに~、犬のくせに生意気だじぇ! 私も連れてけ!」 まこ「選手同士はまずいじゃろ……」 久「そうだったの。今度会ったら、お礼言っておかないとねぇ」 咲「ふうん……」 インターハイ二日目 淡「あら京太郎、偶然ね。買い出し?」 京太郎「ん、淡か……あぁ、みんなは明日の相手について色々調べてるからな」 淡「そういえば明日は清澄の試合だっけ。うちは五日目までは何もないからね」 京太郎「白糸台はシードだからな。でも、対戦相手の研究とかはあるだろ」 淡「勿論それなりにしてるわよ。正直、何もしなくても先輩たちだけで勝てるとは思うけどね」 京太郎「まぁ、あの人たちならな……」 淡「……それにしても重そうね。半分持ってあげてもいいけど」 京太郎「い、いやそんな女の子に荷物を持たせるわけには……」 淡「遠慮しなくていいわよ」 京太郎「……んじゃ、こっちの軽い方を頼むわ」 京太郎「悪いな、ホテル前まで付き合わせちゃって」 淡「別にいいわよ。あと、せっかくだし携帯のアドレスも交換しない?」 京太郎「おう。そんじゃ、っと……」 京太郎「よし、これでいいかな」 淡「じゃあ、私も戻るわ。明日頑張ってね……って、あんたが戦うわけじゃないけど」 京太郎「ははは、まぁ決勝で会おうぜ」 淡「須賀京太郎と偶然会ったんで、携帯番号とアドレスを交換してきましたよ」 菫「ほぉ、やるな淡」 誠子「でも、肝心要の照先輩が今はいないけどね」 淡「どうしたんですか?」 尭深「明日は妹の試合があるから、自宅でHDDレコーダーと格闘してくるって言って……」 淡「あー……あの人、機械オンチですからね。一日作業になりそう」 菫「まぁ、淡はその調子で頼む。照さえ落ち着けば、我々の優勝もより盤石なものとなるだろう」 淡「……ま、適当にやりますよ」 京太郎「買い出し、終わりましたー」 まこ「京太郎、お前さんやるのぉ~」 京太郎「へ? 何がですか?」 久「優希が言ってたのよ、女の子と一緒に戻ってくるところを見たって」 優希「さかりのついた犬には、お仕置きが必要だじぇ!」 京太郎「いててっ、こら叩くな!」 咲「京ちゃん、本当なの……?」 京太郎「まぁ、そうだが……」 咲「その子……誰?」 京太郎「淡だよ、大星淡」 和「大星淡って……白糸台の大将ですよね」 咲「確か昨日、一緒に麻雀打ったって……」 京太郎「そうそう。淡の奴、教えるのうまかったな。俺も一気に強くなった気がするぜ」 咲「そう……」 優希「そんな簡単に強くなるわけあるかー!」 京太郎「ほらよ優希、タコス買ってきたぞ」 優希「おー、でかした犬!」 咲「…………」 インターハイ三日目 京太郎「はー、すげぇな……まさか中堅戦で終わっちまうとは」 咲「私と原村さんの出番、なかったね……」 優希「見たか京太郎、私の大活躍を!」 京太郎「一番稼いだのは部長だけどな」 優希「なにをー!」 プルルルル 京太郎「ん、電話だ。ちょっと失礼……」バタン 京太郎『もしもし』 淡『見てたわよ、京太郎。まずは一回戦突破おめでとう』 京太郎『淡か。ありがとな、俺は何もしてないけど』 淡『菫先輩も言ってたでしょ。あんたの力があったからこその勝利よ』 京太郎『ははは、そう言ってもらえると嬉しいよ』 淡『まぁ、油断しないことね。清澄の次の相手、見る限りなかなか手ごわそうよ』 京太郎『大丈夫さ、あいつらなら。淡の方こそ、負けるなよ』 淡『……! ばーか、あんたに心配されるほど弱くないわよ。それじゃあね』 ピッ バタン 咲「……誰だったの?」 京太郎「淡だよ。一回戦突破おめでとうってさ」 まこ「ほっほう……」 咲「……仲、いいんだね」 京太郎「別に普通だろ。しかしさすがに白糸台は余裕あるもんだなー」 和「王者の余裕ってやつでしょうか」 咲「…………」 淡「……照先輩、どうしたんです? 真っ白になって」 照「」 誠子「妹さんまで回らなかったショックで……」 淡「あぁ、なるほど……」 照「」 インターハイ四日目 淡「…………」 淡「明日が、私の……全国の初戦……」 プルルルル 淡「……ん……」 淡「京太郎……?」 淡『もしもし、何?』 京太郎『いや、特に用があるわけでもないんだけどさ』 淡『……何よそれ』 京太郎『明日が試合だろ? やっぱり淡でも緊張してんのかなーと思って、つい……』 淡『……私がそんな風に見える?』 京太郎『まぁ、いくら淡とはいえ一年だし……』 淡『…………』 京太郎『…………』 淡『……よくわかったわね。その通りよ』 淡『みんなには弱音を吐かないようにしてるけど、本当は……先輩たちみたいに余裕はないの』 淡『初めての全国の舞台で、常勝の白糸台の……しかも大将。勝って当然、負けたら恥っていうポジション』 淡『負けるはずがないとは思っていても、負けたらどうしようって気持ちも凄く大きいの』 淡『正直……明日、戦うのが怖いわ……』 京太郎『なるほどなー、何だか安心したよ』 淡『安心って、何が』 京太郎『白糸台の人たちって、負けることなんかありえないって感じに見えてさ、遠い世界だなーと思ってたんだ』 京太郎『淡みたいに不安でドキドキの奴もいるんだなと思うと、やっぱり同じ人間なんだなって』 淡『はぁ……気楽なものね、あんたは』 京太郎『まっ、淡なら心配ないだろ。お前の強さは俺が保証するからさ』 淡『あんたに保証されても、全然安心できないわよ』 京太郎『ははは、冗談冗談。でも考えてみな。弘世さん達、先輩が「自分は負けるはずはない」って言ったらどう思う?』 淡『……さすがの自信だなって思うわ。実際ずっと勝ってきたわけだし、信頼もする」 京太郎『その人たちが淡を大将にしたってことは『淡なら絶対に負けない』って判断したってことだろ?』 淡『…………』 京太郎『だから、自信持てよ。それで万が一負けたら、いっそオーダーを組んだ先輩に責任押し付けちまうとかさ』 淡『……あはは、それ採用。少し気が楽になったわ』 京太郎『ならよかった。ま、普通に打ってりゃ負けることはないだろ。なんせあの人たちが信頼した大将なんだから』 淡『うん、ありがと。じゃあね、京太郎』 ピッ 淡「すみません、遅れました」 菫「遅いぞ淡。まぁいい、じゃあ明日の相手について色々と再確認しておこう」 照「……咲、咲ぃ……」 尭深「あ、喋れる程度には回復してる……」 菫「なんだかんだで卓につけばいつもの調子が出せるだろう。今は放っておこう」 淡「えーっと、明日の相手は新道寺女子に苅谷賀、柏山学院でしたっけ」 菫「あぁ、特に新道寺女子の大将は手ごわそうだ。だが淡なら大丈夫だろう、任せたぞ」 淡「まぁ、気楽にいつも通りやろうと思います」 誠子「……淡、なんだか嬉しそうじゃない? 何かいいことでもあった?」 淡「え? 別に、特に何もないですよ。気のせいじゃないですか?」 尭深「……嬉しそう……」 インターハイ五日目 菫「まずはみんな、お疲れ様。照も完全に復活したな」 照「よく考えたら、負けてしまっては咲と決勝で会えないだろう」 誠子「相変わらずですね、照先輩」 菫「淡も大舞台で大変だったろうが、よくやった」 淡「ありがとうございます。準決勝もこの調子でいきます」 菫「よし、とりあえずは各々部屋に戻って一旦休み、また後で集まろう」 プルルルル 淡『もしもし』 京太郎『淡か。あ、今はまだ忙しかったか?」 淡『ううん、大丈夫よ』 京太郎『見てたぜ! さすがだな、淡! 圧勝じゃないか!』 淡『ありがと、見ててくれたんだ。といっても先輩たちが大量リードしてくれたおかげだけど』 京太郎『清澄もきっと決勝いくから、その時が楽しみだな。言っておくが、咲はつえーぞ』 淡『……へぇ、私よりも?』 京太郎『え? いや、俺みたいな地を這う者には雲の上同士の戦いなんか分からないぜ』 淡『……ま、それもそうか。じゃあ、また会いましょう』 京太郎『おう』 ピッ 菫「戻ったか、淡」 淡「はい。あ、そうそう照先輩。さっき京太郎と携帯で話してきましたよ」 照「何!? もうそんな仲になったのか、偉いぞ淡! 次は胸の一つでも触らせて……」 淡「はいはい、照先輩は大会に集中してくださいね」 菫「気付かなかったな……いつの間にかずいぶん進展してたんだな」 誠子「携帯番号まで交換とは……」 淡「照先輩の作戦に乗っただけですよ。好きでやってるわけじゃないです」 尭深「……本当に?」 淡「……他に理由はないでしょう」 尭深「…………」 菫「ま、それはさておきこれからのことだが……」 咲「ねぇ、京ちゃん」 京太郎「何だ、咲」 咲「さっき、誰かと電話してたよね。誰?」 京太郎「あぁ、淡だよ。さっき勝ったからおめでとうって言っただけさ」 咲「……また大星さん? 確かこの前も、一緒に麻雀打ったって言ってたよね。仲良くしすぎなんじゃない?」 京太郎「そうか?」 咲「……いずれ戦う、敵なんだよ。わかってる?」 京太郎「おいおい、どうしたんだ咲。そんなことを言うなんて珍しいな」 咲「……何でもないよ。それじゃあね」 インターハイ六日目 京太郎「申し訳ありません、今日も誘っていただいて……」 菫「気にするな。それに先日に比べると、少しは上達したと見えるぞ。須賀君」 誠子「うん、今日は飛ばなくなってきたしね」 京太郎「そうですか? だとしたら嬉しいんですが、やっぱり全然勝てませんので実感が……」 淡「あのねぇ、誰と打ってると思ってるの。勝てるわけないでしょ」 京太郎「ははは、だよな」 淡「それに、まだまだ全然よ。例えば、ここはこっちを切った方が受け入れが広くなるの分かる?」 京太郎「あ、そうか確かに……」 淡「まったく、本当に教え甲斐のある奴ね……京太郎は」 京太郎「大したもんだろう」 淡「褒めてないっつーの!」 尭深「…………」 淡「……な、何ですか? 尭深先輩」 尭深「須賀君……宮永咲さんのこと、どう思ってるの?」 淡「!?」 菫(……! 尭深の奴、踏み込んできたな!) 京太郎「どう……とは?」 尭深「好きなの?」 京太郎「な、なんでいきなり!?」 尭深「……ずいぶん、仲がいいって聞いてるから……」 京太郎「さ、咲はただの幼馴染で……」 尭深「そうなの? 可愛いし長い付き合いみたいだし、てっきり好きなのかと……」 淡「ちょ、ちょっと尭深先輩……どうしたんですか、いきなり」 尭深「女の子はスイーツと日本茶と恋愛話が大好き……」 誠子「いや、日本茶はどうだか……」 京太郎「第一、咲だって俺のことなんか別に……」 尭深「……そう思う?」 菫「おい尭深、あんまり人のプライベートを突っつくもんじゃないぞ」 尭深「そうですね……ごめんなさい、須賀君」 京太郎「あ、いえ……」 淡「…………」 京太郎「ど、どうしたんだ淡。そんな睨んで」 淡「別に」 京太郎「今日もありがとうございました」 菫「清澄は明日が準々決勝だったな。勝利を祈っているぞ」 京太郎「はい。それではまた」 菫「……淡」 淡「何ですか」 菫「本当のところはどうなんだ? 須賀君のこと」 淡「だから、照先輩のために仕方なく……」 尭深「……ミイラ取りが、何とやら……」 淡「どういう意味ですか!?」 尭深「……わかってるくせに……」 誠子(尭深、楽しんでるな……) 咲「京ちゃん」 京太郎「な、何だ!?」 咲「知ってるよ。また大星さん……白糸台の人たちと遊んでたんでしょ」 京太郎「……誘われたから教えてもらいに行ったんだ」 咲「……それだけ?」 京太郎「それ以上、何があるってんだよ。俺は部屋に戻るぞ」 咲「…………」 京太郎「あぁもう……何かまともに咲の顔が見れねぇ……」 京太郎「渋谷さんが変なこと言うから……咲はそんなんじゃないってのに……」 咲「…………」 咲「……私の方が、ずっと長く京ちゃんを見つめてきたのに……」 咲「なんで、たった数日で……」 咲「ずるいよ、大星さん……ずるい……」 インターハイ七日目 咲「……京ちゃん」 京太郎「咲か……今日はお疲れ様。相手もかなり強そうだったのに、さすがだな」 咲「また、大星さんと電話してた?」 京太郎「え? あぁ、準決勝進出おめでとうって……簡単な話を、少しな」 咲「……そう……」 京太郎「どうしたんだよ、咲。ここ数日、何かおかしいぞ」 咲「…………」 インターハイ八日目 『あ、京ちゃんだ! ねぇ、京ちゃ……』 『ははは、淡は本当に可愛いなー』 『もう、京太郎ってば何言ってるのよ』 『あ……京ちゃん……』 『ん? 誰この子?』 『あぁ、咲か。ただの知り合いだよ、気にせず行こうぜ』 『待ってよ……京ちゃん……』 咲「行かないで、京ちゃん!」 咲「はぁ……はぁ……ゆ、夢……?」 咲「……京ちゃん……」 咲「…………」 久「あら、咲じゃない。どうしたの、うかない顔して」 咲「……部長……」 久「……そういえば以前須賀君のファンですって子が来たんだけど、今思えば大星さんに似てたわね」 咲「!」ビクッ 久「……やっぱり、須賀君絡みだったのね。ここ数日の貴方たち、少しおかしかったもの」 咲「…………」 久「須賀君のこと、好きなんでしょ? だから最近仲の良い大星さんに嫉妬してるのよね」 久「咲……私は恋愛経験豊富ってわけでは全然ないし、大したアドバイスもできないけど、一つ分かることがあるわ」 咲「……何ですか?」 久「あなたは、このまま何もしなかったら……きっと後悔することになる」 咲「……!」 久「須賀君とはただの友達のままで、満足?」 咲「……満足なわけ、ないです……!」 久「だったら……何か行動を起こすって手も、アリだと思うわよ。大星さんに取られちゃう前に」 咲「…………」 久「あとは、あなたが決めることよ。それじゃ、明後日の準決勝も期待してるわ」 菫「……よし、こんなところでいいだろう。明日は強豪の千里山もいる、気を抜かないようにな」 照「そういえば淡、あの男とはどんな感じだ?」 淡「えーと……まぁ、一歩ずつ着実に進んでいるってとこですかね」 照「そうかそうか、いいぞ。その調子で奴をモノにし、私は咲とてるてるすれば万事解決だ」 淡「はぁ……」 照「そうしてしまえば、後はもうあんな害虫どうでもいい。捨てるなり何なり、淡の好きなようにしてしまえ」 淡「……っ!」 菫「おいおい、さすがにそれは言いすぎだろう」 照「言いすぎなものか。咲をたぶらかすような奴なんて……」 淡「……どうしてですか……」 照「ん?」 淡「照先輩が、京太郎の何を知っているっていうんですか……」 照「あ、淡……」 淡「何にも知らないで……酷いことばかり言って……!」 菫「お、おい淡!」 淡「照先輩の……バカぁっ!」バタン 照「…………」 誠子「……行っちゃいましたね……」 菫「……なぁ、照」 菫「本当はお前も、分かっているんだろう?」 照「……何のことだ……」 菫「大好きな妹を取られたのが、悔しかった。だから嫉妬心で、彼のことをきつく見てしまっているということに」 照「…………」 菫「本当は分かっているはずだ。彼は、お前が言うような人ではないって」 照「そんなこと……」 菫「いや、分かっているだろう。大好きな妹と……大好きな後輩が、好きになった男なのだから」 照「…………」 尭深(……どきどき……) 誠子(楽しんでるな、尭深の奴……) 淡「うぅっ……照先輩の、バカぁっ……」 淡「何よ、人の気も知らないで……うぅ……」 プルルルル 淡「…………」 淡「京……太郎……?」 京太郎『もしもし』 淡『……何?』 京太郎『……ん? 淡、泣いてるのか?』 淡『泣いてなんか、ないわよ……』 京太郎『……そうか。まぁいいけど……明日、準決勝だよな』 淡『……そうね』 京太郎『やっぱり、緊張してるか?』 淡『前ほどじゃないけど……多少はね』 京太郎『そっか、そうだよな……淡なら大丈夫だと思うけど、何か俺にできることがあれば……』 淡『……じゃあ、一ついい?』 京太郎『おう、何だ?』 淡『明日、私たちが勝ったら……また、電話して。声を聞かせて』 京太郎『えっ!?』 淡『できるでしょ。それとも……できないの?』 京太郎『……あぁ、わかった。じゃあ約束だ。お前も、勝ってくれよ』 淡『……任せなさい! それじゃ、明日またね!』 ピッ 淡「…………」 淡「……ふふ……」 インターハイ九日目 久「……やっぱり白糸台は強いわね」 まこ「あぁ……まだ大将戦が残っているとはいえ、圧倒的じゃのう」 和「そういえば、須賀君はあの人とはお友達でしたっけ?」 京太郎「ん……まぁ……」 咲「…………」 『あなたは、このまま何もしなかったら……きっと後悔することになる』 『何か行動を起こすって手も、アリだと思うわよ』 咲「ねぇ、京ちゃん。一つ……言いたいことがあるの」 優希「どうしたんだじぇ、咲ちゃん。改まって」 京太郎「何だ、咲」 咲「…………」 和「宮永さん……?」 咲「私、京ちゃんが好き」 京太郎「なっ……」 和「えっ!?」 久「…………」 まこ「!?」 優希「じぇ~~~~~~~~~!」 咲「返事は、今はいいよ。でも……待ってるから」バタン まこ「さ、咲!」 京太郎「……咲が……俺を、好き……?」 咲「…………」 久「咲」 咲「……部長……」 久「よく言ったわ。あとは……彼があなたを選ぶのを祈りましょう」 咲「……はい……」 久「大将戦、別の部屋で一緒に見ましょう。恋でも麻雀でも、負けないようにね」 咲「……ありがとうございます、部長……」 誠子「お疲れ様、淡」 尭深「素晴らしい活躍……」 淡「……どうも」 菫「ほら、照」 照「そ、その……淡、昨日はすまなかった……」 淡「…………」 照「私は、その……」 淡「ふふ、安心してください。わかってますから」 照「……淡……」 淡「照先輩、わかりやすいですから。決勝もよろしくお願いしますね」 照「……ありがとう、淡」 淡「すいません、ちょっと部屋に戻ります。また後で来ますから」 尭深「でも……何とか決勝まで来れましたね」 誠子「凄く疲れました、今年の全国は……まだ終わってませんけど」 照「心配せずとも大丈夫だ、みんなには私がついている。敗北などありえん」 菫「心配の種のほとんどは、お前が原因だったんだけどな」 淡「…………」 淡「京太郎、遅いなぁ……」 淡「電話、くれるって言ったよね……」 淡「…………」 淡「……もう5分だけ、待ってあげるからさ……早く、かけて来てよ……」 京太郎(23時か……明日も早いし、そろそろ寝ておかないとな……) 京太郎(……咲……) プルルルル 京太郎「……ん、淡か……」 淡『……どうしたのよ、京太郎。かけてくれるって、言ったじゃない』 京太郎『あ、あぁ……すまん、忘れてた……』 淡『……待ってたんだけど』 京太郎『……ごめんな……』 淡『何か……あったんでしょ? 声が、いつもの調子じゃないわよ』 京太郎『…………』 淡『……教えてくれない?』 京太郎『…………』 淡『…………』 京太郎『咲に……告白された。好きだって』 淡『!』 京太郎『それで、色々考えてたら……電話の約束、忘れちまった。本当にすまない』 淡『……そ、そうなんだ……きょ、京太郎はどうする気なの?』 京太郎『……正直、わかんねぇ。自分がどうしたいのか……』 淡『…………』 京太郎『自分の気持ちが……全然、わかんないんだ……』 淡『……付き合っちゃえばいいじゃん』 京太郎『……え?』 淡『ずっと仲良くしてたんでしょ? きっと恋人になっても、うまくいくわよ。さっさと付き合えば?』 京太郎『……あ、淡……』 淡『いいんじゃないの、可愛い彼女ができて。羨ましいくらいね』 京太郎『……淡は、それは本心なのか?』 淡『私には……関係ない、話だもの』 京太郎『だったら……何で、泣いてるんだよ』 淡『……泣いてなんか……ない、わよ……』 京太郎『……淡……』 淡『何よ! 勝手にしなさいよ!』 ピッ 淡「うっ……うぅっ……」 淡「京太郎……」 コンコン 照「淡……入るぞ」 淡「……照、先輩……」 照「……どうしたんだ?」 淡「うっ……うわああああああああああん!」 照「……そうか、咲が……」 淡「わっ、私……どうしたら……」 照「…………」 淡「このままじゃ、京太郎を取られちゃう……うぅっ、やだ、やだよぉ……」 照「……淡、すまない。全て、私のせいだ……」 照「私のせいで、淡を苦しめることになってしまった……咲も、須賀京太郎をも……」 淡「……照、先輩……」 照「だから……」 照「私が、何とかしてみせる」 インターハイ十日目 久「おはよう、咲。気合十分ね」 咲「おはようございます、部長」 久「……さっき、宮永照が会いに来たわ」 咲「お姉ちゃんが……!?」 久「ええ、話があるから試合会場の裏口付近で待ってるって」 咲「…………」 照「……来たか、咲」 咲「……話って何? お姉ちゃん」 照「須賀君に告白したというのは……本当か?」 咲「……うん……」 照「……好きなんだな、彼のことが」 咲「……大好き。他の誰にも、取られたくないくらい」 照「そうか……なぁ、咲」 咲「何?」 照「私よりも……好きか? 彼のことが」 咲「…………」 照「…………」 咲「……私が、一番一緒にいたいって思う人は……京ちゃん」 照「……そうか……」 咲「でも……」 咲「私の中には、いつもお姉ちゃんがいた」 咲「お姉ちゃんがいなかったら、麻雀をまた始めることも……麻雀部に入ることもなかったし」 咲「もしかしたら……京ちゃんに告白することすら、できなかったかもしれない」 照「…………」 咲「ずっとお姉ちゃんのことを考えてた。ずっとお姉ちゃんを追いかけてた」 咲「京ちゃんのことは大好き。でも、これから先どんな人と会うことがあっても……」 咲「私が一番好きなのは……お姉ちゃんだよ!」 照「……咲……」 咲「……もう行くね。私、絶対勝つから……決勝で、会おうね」 照「……なぁ、咲。私は……幸せ者だな」 咲「あはは、どうしたの急に」 照「世界一の妹と……私のわがままに付き合い続けてくれている、世界一の後輩がいる」 咲「…………」 照「彼が、選んでくれるといいな……咲」 咲「……うん……」 照「あと、すまないがもう一人呼び出してほしい人がいる。頼めるか?」 咲「……え?」 照「顔を合わせるのは初めてだな」 京太郎「宮永照さんですね。初めまして、須賀京太郎です」 照「妹がお世話になっている……君には本当に、謝っても謝り切れない」 京太郎「え?」 照「君に、淡をけしかけたのは……私なんだ」 京太郎「……なるほど、そういう話だったんですか……」 照「私のわがままで、本当に迷惑をかけてしまった。すまない、などという言葉では許されないのは分かってる」 京太郎「いえ……」 照「だが……それでも私は咲の姉として、淡の先輩として、そして私個人として」 照「君には、結論を下してもらいたいんだ。私にこんなことを言う資格はないのは承知の上で」 京太郎「…………」 照「咲はもちろん……淡の気持ちも、もう気付いているのだろう?」 京太郎「……はい……」 照「君が真剣に考えた末の結論なら……咲も淡も、納得してくれる」 京太郎「……俺も、ずっと考えていたんです……咲のこと、淡のこと……」 京太郎「そして、もう結論も出ています」 照「……そうか……」 京太郎「今夜、二人を呼び出します。照さんも、淡と一緒に来てください」 京太郎「照さんにも、聞いてほしい……俺の、返事を……」 照「……あぁ、必ず行くさ」 咲(勝った……これで明日は、決勝戦……) 淡(決勝進出は私たちと阿知賀、姫松、そして……清澄……) ビーッ ビーッ 咲(ん……) 淡(メール? 差出人は……京太郎……) 『今夜9時、来てほしい。場所は……』 咲「…………」 淡「…………」 照「……須賀君、来たか……」 京太郎「……すまないみんな、待ったか?」 咲「ううん……」 淡「京太郎、何の用なの……」 京太郎「俺は、ずっと考えてたんだ……淡と咲、どちらが好きなのか」 京太郎「そして……結論が出た」 662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/07/27(金) 03 21 11.83 ID gZ6TC2CT0 淡「京太郎……」 咲「京ちゃん……」 照「…………」 京太郎「淡、咲……」 京太郎「俺が、好きなのは……」 京太郎「俺が好きなのは……咲だ」 京太郎「淡は、一緒にいるとすげー楽しい……友達になれて、本当によかったと思ってる」 京太郎「でも……やっぱり俺の隣にいるのは……咲以外、考えられないんだ」 咲「……京ちゃん……」 京太郎「咲、麻雀も弱いし色々と頼りない俺だけど……それでもよかったら……」 咲「……うんっ……うんっ……」 京太郎「咲……好きだ」 咲「私も……京ちゃんのこと、大好き……!」 京太郎「ごめん、淡……俺は、淡の気持ちには答えられない……」 淡「……気にしなくていいわよ……私、あんたに好きだなんて言ったっけ?」 京太郎「…………」 淡「勘違いしないでよ……あんたのことなんか……何とも思って、ないんだから……」 京太郎「……ごめんな、淡」 照「……須賀君。咲は……私の、命より大事な……たった一人の、妹だ……」 照「うっ……ぐすっ……た、頼んだぞ……須賀君……!」 咲「……お姉ちゃん……」 京太郎「……はい!」 淡「じゃ、照先輩……私たちは、帰りましょう。お邪魔ですよ」 照「咲……明日は、負けないからな……」 咲「私も……負けないよ、お姉ちゃん、大星さん……」 照「…………」 淡「……先輩……」 誠子「淡……」 尭深「残念だったね……」 淡「……残念……? 私は作戦に乗っただけ、あいつのことなんて……何とも……」 菫「……そうか。なら……私たちに付き合ってくれ。気分転換に、夜遊びでもしようじゃないか」 誠子「あはは、私たち悪い子ですね」 尭深「……でも、たまには新鮮かも……」 菫「みんなでおいしいものでも食べて……辛いことがあったら、吐き出してしまえ」 誠子「私たち、みんな仲間だからね」 尭深「一心同体……」 照「……みんな……」 淡「うっ、うぅっ……せん、ぱぁい……」 京太郎「はぁ~あ、今日から新学期か」 咲「憂鬱そうだね、京ちゃん」 京太郎「そりゃ休みが終わったら、憂鬱にもなるさ」 咲「私は結構楽しみだけどなー、新学期」 京太郎「うへぇ、マジか……」 咲「……ねぇ、京ちゃん。こうして一緒に通学路を歩き始めて、何年にもなるよね」 京太郎「長い付き合いだもんな」 咲「でもね……今日は、今までとは違う……新鮮な、感触だよ」 京太郎「……へぇ、何でだ?」 咲「もう……わかってて聞いてるでしょ、京ちゃん!」 京太郎「はははっ、まぁな」 咲「もうっ……」 京太郎「なぁ咲、手でも繋ぐか?」 咲「えぇっ! そ、そんな……恥ずかしいよ……」 京太郎「そっかー、でも俺が繋ぎたいから繋ぐわ。よっと」 咲「ちょ、ちょっと!?」 京太郎「嫌なら、ほどいてもいいんだぜ?」 咲「……意地悪……」 プルルルル 京太郎「……また、照さんだ……」 咲「え、お姉ちゃん?」 京太郎『もしもし』 照『須賀君か。今日から新学期だが、咲はどうしてる?』 京太郎『咲ならそこにいますけど』 照『ま、まさか一緒に手を繋いで登校でもしているのか!?』 京太郎『あ、よくわかりましたね』 照『い、いいか! 何度も言うようにそこはギリギリのラインだ、それ以上はお互いもっと大人に……』 ピッ 咲「お姉ちゃん、何て?」 京太郎「いつもの通りさ。よっぽど妹が可愛いんだな」 咲「あはは……でも、なんだかんだで京ちゃんのこともすっごく気に入ってるよ。お姉ちゃん」 京太郎「ま、それは何となく感じるさ……なぁ、咲」 咲「なぁに、京ちゃん?」 京太郎「……ずっとこうして……二人で歩いていけるといいな」 咲「……うん……いや、絶対そうなるよ……」 咲「だって、私……京ちゃんのこと、大好きだから!」 咲END 【分岐END”淡”】 京太郎「俺が好きなのは……淡だ」 京太郎「咲のことは大好きだ……俺なんかとずっと付き合ってくれて、感謝もしている」 京太郎「でも……恋人として、一緒に過ごしたいと思ったのは……淡だ」 淡「……本当に? 私で、いいの……」 京太郎「淡がいい……淡じゃなきゃ、駄目なんだ……」 淡「……私、わがままだし、女の子らしくないし……それでも、いいの?」 京太郎「俺は淡の、そういうところを好きになったんだ」 淡「……京太郎……」 咲「……大星さん、よかったね。京ちゃんを、よろしくね」 淡「咲……さん……」 京太郎「……咲、ごめんな」 咲「……ううん、いいの。京ちゃんの幸せが、私の幸せなんだから」 照「……須賀君。淡は……私の、自慢の後輩だ」 京太郎「…………」 照「……頼む、須賀君」 京太郎「……はい、照さん!」 咲「じゃあ、私は帰るね。明日はよろしくね、お姉ちゃんに……大星さん」 淡「……負けないわよ」 照「……咲……」 久「咲」 咲「……え……」 久「……ついてきちゃった、様子がおかしかったからね……」 久「ごめんなさいね、こんなことだとは思わなくて……」 咲「部長……私、フラれちゃいました……」 久「……今日くらい、いっぱい泣いてもいいわよ」 咲「……部長……」 久「須賀君の代わりにはなれないけど……胸くらいなら、貸してあげるわ」 咲「部長……うっ、うっ……うわああああああああああん!」 久「咲……きっとあなたは、強くなるわ。もっと、もっと……」 照「……ツモ、18000」 誠子「はぁ……やっぱり照先輩には勝てませんね」 照「うむ、先日また咲に会いに長野まで行って、咲ニウムを存分に補充してきたからな」 菫「なんだその得体の知れない物質は……」 照「見ろ、この咲の写真ズを。一枚一枚が、まさに国宝級と言ったところだろう」 淡「まーた妹の自慢話ですか。なんてウザい……」 ビーッ ビーッ 淡「ん、電話……」 淡「……! 京太郎だ!」 淡『もしもし、京太郎!』 京太郎『淡、今平気か?』 淡『あ、ううん。全然平気!』 京太郎『夏休み、まだあるからさ……そっちに、行くことにしたんだ』 淡『え!? 京太郎、来るの!?』 京太郎『あぁ。菫さんたちにもまた教えてもらいたいし……淡に、会いたいから……」 淡『あ、ありがと……私も、京太郎に会いたいな……』 尭深(……いいんですか? 一応、部活中ですが) 菫(よくはないが……私たちも照の作戦に乗った以上、強く言えん……) 誠子(照先輩の妹自慢と相まって、ウザさが凄いことに……) 淡『京太郎、東京に来たら色々一緒に行くわよ。浅草とか東京タワーとか、ホテルとか……』 京太郎『おう……って、ホ、ホテル!?』 淡『冗談よ、ばーか! 何期待してるのよこのスケベ!』 京太郎『なっ……こっ、この!』 淡『あはははっ! だからさ……早く会いに来てよね!』 淡『ねぇ、京太郎……』 京太郎『な、何だよ……』 淡『……大好きっ!』 淡END 【分岐ルート”選べない”】 京太郎「俺は……選べない」 京太郎「どれだけ、考えても……どれだけ、悩んでも……」 京太郎「俺は……淡も咲も、どちらの方が……と、言い切ることができなかった」 淡「…………」 咲「…………」 京太郎「こんな状態で、どちらかと付き合っても……きっと、後悔する」 京太郎「最低なのはわかってる……でも、これが俺の……精一杯の、返事だ……」 淡「結論を、先延ばしにするってことね」 京太郎「……やっぱり、駄目か?」 咲「……京ちゃんが、真剣に考えて……でも、それしかできないって言うなら」 咲「私は、京ちゃんの意思を尊重するよ……」 淡「……ま、しょうがないわね。ヘタレの京太郎なりには、悩んだみたいだし」 淡「……フラれたわけじゃないし、私もそれでよしとしてあげる」 京太郎「淡、咲……ありがとうな……」 京太郎「照さん……すいません、こんな返事しかできなくて。許してくれますか?」 照「……許すも何も、私にはそんな資格はないが……」 照「みんながそれで納得しているというのなら、私には何も言うことはないさ」 京太郎「……ありがとうございます、照さん」 インターハイ十一日目 『さぁ、ついに決勝戦も大将戦!』 『果たして栄冠をつかむのは、どの学校か!』 淡「……よろしくお願いします」ゴゴゴゴゴ 咲「大星さん……私、負けないから……!」ゴゴゴゴゴ 穏乃(え、何この空気?) 末原(なんか知らんが、めっちゃ怖いんやけど) 京太郎「……ツモ、8000!」 優希「ば、馬鹿な……犬が、トップだって……」 和「凄いじゃないですか、須賀君」 京太郎「ははは、こういうこともあるもんだな」 久「うーん……でも、合計収支で見るとやっぱりダントツのビリよね」 京太郎「そ、それを言わないでください……」 咲「あはは……」 久「でも、そろそろ私たち以外の相手とも打ってみたくなったんじゃない?」 京太郎「そうですね、最近ずっとですし……」 まこ「そこで、実は別の学校を招待したんじゃ」 咲「へぇ、どこですか?」 和「龍門渕ですか? それとも、風越か鶴賀か……」 久「そろそろ付く頃だけど……」 バタン 淡「京太郎、久しぶりーっ!」 照「咲ぃーっ! 会いたかったぞー!」 京太郎「あ、淡!?」 咲「お姉ちゃん!?」 菫「こ、こら、お前たちあまりはしゃぐな」 尭深「お邪魔します……」 優希「し、白糸台だじぇ!?」 久「ええ、やっぱり強い相手の方が練習になると思ってね」 誠子「ちょうど合宿を長野でやってるんで、ついでにと……」 和「そういうことだったんですか……」 菫「騒がしくしてすまない。今日は、よろしく頼む」 久「ええ、こちらこそ」 淡「ねぇ、京太郎。私と一緒に打とう?」ギュッ 京太郎「お、おい淡! 腕に抱き着くな!」 咲「むっ……だ、駄目だよ! 京ちゃんは私と打つの!」ギュッ 淡「なぁに、また私に負けに来る気?」 咲「たっ、大将戦の収支だけなら私が勝ってたじゃん!」 久「あらあら、両手に花ね」 優希「犬がモテモテ……こんなオカルトありえないじぇ……」 まこ「部長……ちょっとこれ、狙ったんじゃろ」 尭深(……修羅場……どきどき……) 京太郎「ま、まったく淡も咲も……」 照「……す、須賀君……咲に抱き着かれるとは、いい御身分だな……」ゴゴゴゴゴ 京太郎「て、照さん……」 照「ふ、ふふ……妹が世話になっている礼だ、チャンピオンが直々に指導してやろう……」 京太郎「か、勘弁してください……」 淡「あんた、その貧相な胸を押し付けるのいい加減やめたら?」 咲「大星さんだって大差ないじゃん!」 淡「私はちょっとは成長してるのよ。京太郎、何なら合宿所にも遊びに来てよ。私の部屋に泊めてあげるから」 京太郎「な、何言ってんだ!?」 照「は、ははは……さて、始めるか……須賀君」 菫「やれやれ……まだまだしばらくはバタバタしそうだな」 久「あはは、お互い苦労するわね」 淡「ねぇ、私の方が好きでしょ?」 咲「私の方が好きだよね!?」 京太郎「え、えーと……」 「京太郎!」「京ちゃん!」 俺たちの戦いはこれからだEND
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6446.html
旅館・部屋- 京太郎「さて、寝ますか?」 咏「とりあえず横になろー」 京太郎「はい」パチン 咏「京ちゃん」ギュッ 京太郎(うおっ、温泉のことのせいで意識してしまう!) 京太郎(かわいい)ナデナデ 咏「ん~」ニコニコ 京太郎(眠い……)zzz 咏「……」zzz 25日目終了- 26 日目- 京太郎「さて、布団からそっと出て……」 咏「んぅ……」 京太郎「さて、出かけるかな……」 京太郎「さて、行くかなぁ」 私服に着替えて出ていく。 京太郎「さて、今日はっと……」 京太郎「さて、走るか!」 京太郎(そう言えば前は旅行でランニングで公園に行ったら絹恵さんと会ったんだよなぁ) ?「あれ、京太郎君?」 京太郎「あ、塞さん!?」ビックリ 塞「うん、どうしたのこんな朝早く……」 京太郎「塞さんは?」 塞「ランニングしててね」ハハッ 京太郎「まぁ駅近いですもんね」 塞「特に最近は……ウエスト気になっちゃって」 京太郎「……いや、良いと思いますよ?」 塞「京太郎君が良くても私がダメなの」メッ! 京太郎「そうですかね?」 塞「そうなの」 その後、一緒にしばらく走って……。 京太郎「あの、京太郎君って言いにくくないですか?呼び捨てで良いですよ」 塞「えっと、京太郎?」 京太郎「まぁ、なんでも良いんですけど……そろそろ帰りますね、またあとで!」 塞「うん」ニコッ 京太郎「あ!一意見として聞いてくれれば良いんですけど……あと塞さんはそのままでも十分魅力的ですよ、ホント!」バッ 塞「なっ!」カァァッ 塞「て、天然タラシっ」 旅館・部屋- 咏「京ちゃんどうする?」 京太郎「どうするって言うと?」 咏「昨日トシさんに教えてもらった場所、また行くならもっと早く行った方が良いんじゃない?」 京太郎「まぁそうですね」 咏「宮守高校に行くのは変わんないけどね」 駅前- 京太郎「よっと……誰か呼ぶか?」 胡桃「お待たせー、昨日の場所に行くんだって?ちょっと興味あったんだよね、入るかどうかはともかくとして!」 京太郎「ん、すみません朝から」 胡桃「まぁ見たいだけだから、入るなら私時間つぶしにいくけど」 京太郎「あぁ~、なんか迷惑かけますね」 胡桃「ま、気にしないで」 胡桃(強くなるヒントとか、得れれば良いし) 12次元の鏡の間の祠- 京太郎「着きましたね」 胡桃「入る?」 京太郎「……入ります?」 胡桃(ちょ、ちょっと怖いかも) 京太郎「……入ってきます、胡桃さん付き合ってくれてありがとうございますね」 胡桃「う、ううん!またあとでね!」 京太郎「はい、あとで部室の方に中々行かなかったらトシさんにここに来たって言っといてください」 胡桃「うん」 テクテクテク ギィッ 京太郎「さて、昨日ぶりだな……あんま覚えてないけど」 鏡「」ギュオッ 京太郎(俺じゃない、俺?) 12次元の鏡 京太郎「記憶に、ある気がする」 鏡「12次元のお前の記憶、その記憶を呼び覚ます鏡だぞ」 京太郎(鏡の中の俺が喋ってるな) 鏡「さぁ、今お前が選べる二つの次元から、お前の力を呼び覚ます」 京太郎(二つの次元の、俺か……) 鏡「決闘者の記憶、そして破壊者の記憶……選べ」 鏡「幸せそうな顔しやがって……こっちの俺がどんな目にあってるかもしれずに」 京太郎「さっそく自分相手に喧嘩腰かよ」 鏡「お前みたいな幸せボケと俺を一緒にすんなよ、ていうか俺の能力なんて得てどうなってもしんねぇぞ?」チッ 京太郎「上等だよ」 鏡「ハッ、せいぜい苦しめよ……見とけ、これが『牌を殺すということ』だ」 ギィッ トシ「帰ってきたね」 京太郎「あれ、トシさん?」 トシ「胡桃に聞いたよ、三時間経っても帰ってこないから心配したみたいだね」 京太郎「あぁ、ありがとうございます」 トシ「もっと早く帰ってきて欲しいんだけどね、胡桃が心配してたよ」ハァ 京太郎「あはは、ご迷惑おかけしました」 宮守高校・麻雀部- 昼前- 京太郎「ただいま帰りましたー」 豊音「京ちゃん心配したよー、あれ、トシさんは?」 京太郎「途中で用があるって行っちゃいました」 胡桃「新しい力っていうのは?」 京太郎「手に入れましたよ、一応ね」 胡桃「そっか」 塞「京太郎、麻雀する?」 白望「あれ、いつの間に呼び捨て?」 塞「ま、まあいいじゃん!あはは!」 京太郎(あ、シロ大丈夫そうだな、さて……どうするか) 京太郎(豊音さんと塞さんと胡桃さんとエイスリンさんが麻雀してるし、この間にシロと話すか) シロの座るソファの隣に座る。 京太郎「……大丈夫だったか?」 白望「……その話はしない、ダルい」 京太郎「でも、お前が泣いてるの見るの嫌だったから」 白望「」フイッ 京太郎「怒るなよ」 白望「怒ってない、ダルいから」 京太郎「ならなんで……」 白望「わかんないなら、良い。ほんと怒ってないから……ダルいし」ハァ 京太郎「ん?」 京太郎(さて、そろそろ昼飯だよな……誰か誘ってみるか) 京太郎「シロ、昼食べに行かないか?」 白望「ダルいから、背負ってって……」グダー 京太郎(ま、またおもちがっ、煩悩退散!うおぉぉっ!)ダッダッダッダッ 豊音「あの二人仲良いねー」 塞「そうだね」 胡桃「なんか似てるし」 エイスリン(キョータロ……)シュン ファミレス- 京太郎(今日も隣に座るのか) 白望「ん」コテッ 京太郎(うお、頭乗っけてきた!?) 白望「とりあえず選ぼ」 京太郎「あ、あぁそうだな!」 白望「……お腹すいた」 京太郎「沢山食べないと、麻雀に力入らないもんな!」グッ 白望(別にそんなことないけど……暴食だから?男の子だから?) 夕方- 宮守高校・麻雀部- 京太郎(さて、どうするかなぁ) 京太郎「よし、打ちましょう!」 白望「いつも通り?」 塞「私もやりたいけど……」 エイスリン「」バッ(くじの絵) 豊音「さぁー引こう!」 胡桃「よし、頑張ろう」 エイスリン(キョータロ、この感覚……ッ)ゾクゾクッ 白望「当たった……」 豊音「わーい!」 エイスリン「ワタシモ!」(喜ぶ絵) エイスリン(や、やった……これで……これでって?) 京太郎(例の力、どうするか) 白望(今日こそ怠惰を決める……) 豊音(今日は倒すよー) エイスリン(私、どうしたんだろう?) 京太郎(あまり良く無いか) エイスリン(これ、使うしかないのかな?) 豊音(うー勝てないかもー) 白望(最高の手牌……) 豊音(どうしよー) エイスリン(誰も動かないなら、このまま!) 白望(京太郎、来る?) 京太郎(さぁ、やるぞ衣!) 能力『月海支配(喰)』発動 京太郎(ここは、俺の支配するステージだ!) 成功:その自分以外の全員の点決めコンマ下二桁を20下げる。 豊音(あれ、牌が来ない……) 白望(動くつもりは、ない) エイスリン(理想の牌譜を……描いてみせる!) 能力『トリック・ウィッチ』発動:自分の和了判定を最上位にする 京太郎(来た、エイスリンさんか!)グッ 豊音(京ちゃん、今度も!?)ゾクッ 白望(ダルい……)ドクンッ… エイスリン(また、きたっ)ゾクゾクッ 京太郎(さぁ、喰う!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル エイスリン(ッ!)ビクッ エイスリン(ま、また……あれはっ)ゾクゾクッ エイスリン「ヒッ!?」 塞胡「?」 白望(なにこれ!?)ガタッ 豊音(シロが驚いて動いた!?) ガッ エイスリン「ッ!?」ビクッ グチュッ ブチッ グチッ ググッ ブチリッ エイスリン(やっ、だめっ……ぜんぶっ、たべら、れるっ……~~~ッ!!?)ビビクンッ 京太郎「」ニィッ 能力『魔物喰い』クリティカルヒット:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を00する。 豊音(や、やっぱ京ちゃんこわいよー)グスッ 白望(これっやっぱ昨日見たのと似てる、ような……考えるの怠い) エイスリン「~~~ッッ!!?」ビクンッ エイスリン「ッ……ッ!」ピクッ ガクッ 豊音「またー!?」 京太郎「エイスリンさん」スッ 京太郎(慣れてきてる俺が怖い……でも毎回麻雀中断するのも、キツイなぁ) エイスリン「キョ、キョータロー……~~~ッ!!」ビクビクッ 京太郎(不味い不味い……) エイスリン(だ、だめっ!昨日の比じゃないぐらいっ、頭の中真っ白にぃッ~~~ッ!!?)ビクンッ 塞「京太郎、保健室連れてってあげて!」 豊音「今日は保険の先生いないはずだから、寝かせてあげてねー」 京太郎(この国の保健室はどうなってんだ) 京太郎「了解です!」ソッ エイスリン(また、キョータローの匂いっ―――ッ!!?)ジュワッ 京太郎「いきますよ!」 京太郎(また俺の暴食のせいか?) 保健室- ベッドにエイスリンをそっと下ろす 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 エイスリン「ンッ……あッ……」ハァハァッ 京太郎(ま、不味い不味い)アセッ エイスリン「んぁ、きょ、キョータロっ……!」ガシッ 京太郎(な、腕掴まれて、これ不味いって!)アタフタ エイスリン「キョータロ……」ギュー エイスリン「キョータロ……んぁっ、ひぃっ」ビクビクッ エイスリン「……シヨ?」ハァハァッ 京太郎(もう、どうでもいいか……)ガバッ 京太郎「んっ」カプッ エイスリン「ンッ!」ビクッ 京太郎(敏感だなぁ、まだ首甘噛みしただけなのに……ていうか、可愛すぎだろエイスリンさん……) エイスリン「キョ、キョータロー、モットぉ……」フルフルッ 京太郎(涙目……やばっ、もう考えんの……) 十数ヶ月後- 京太郎「あーあれから大変だった」 エイスリン「ウン……パパ、凄い怒っテタ!」 京太郎「まぁ当然だけど」 エイスリン「デモ、ワタシ……嬉しイ!」ナデナデ 京太郎(もうずいぶん大きくなって……ご無沙汰なんだよなぁ)ムラッ 京太郎「まぁ俺も嬉しいんだぞ?できちゃった婚でも……ちゃんとプロの実業団からもスカウト来てるし」 エイスリン「ソンナノ、別ニ良イ!」 京太郎「まぁお金溜めて、ニュージーランド行こうぜ……ちゃんと結婚前に、まだ結婚できないから」 エイスリン「待ッテル、からネ……京太郎ガ結婚、デキルまで」 京太郎(まぁデキたのは子供なんですけどね) エイスリン「新婚リョコウ、ニュージーランド!」カキカキカキッ 京太郎「あぁ、子供見せに行かないとな」ナデナデ エイスリン「ウン!」バッ (エイスリンと京太郎と赤ちゃんの絵) エイスリン・ウィッシュアートED1 保健室- ベッドにエイスリンをそっと下ろす 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 エイスリン「ンッ……あッ……」ハァハァッ 京太郎(ま、不味い不味い)アセッ エイスリン「んぁ、きょ、キョータロっ……!」ガシッ 京太郎(な、腕掴まれて、これ不味いって!)アタフタ エイスリン「キョータロ……」ギュー 京太郎「そ、そこで待ってます!」バッ エイスリン「アッ!」 シュバッ 京太郎(よし、天使のエイスリンさんがあんないやらしい顔をするはずがない!よし、これは俺の妄想だと割り切ろう……)ウンッ ウッ、フゥ…… 京太郎「……あぁ、世界って最低」 エイスリン「キョータロ!」 京太郎「あ、エイスリンさん……」 エイスリン「ハイ!」(笑顔の絵) 京太郎(もう大丈夫ってことかな?) エイスリン「モドロッ!」 京太郎「はい、戻りましょうか……」 エイスリン「ウン!」ニコッ 京太郎(俺って最低……)ハハッ 部室- エイスリン「タダイマ!」 トシ「大丈夫だったかい?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「戻って来てたんですかトシさん、あと、すみません」 豊音「なんで京ちゃんが謝るの?」 京太郎「いや、もしかしたら俺のせいかもしれないし」 塞「う~ん、でもわざとじゃないなら京太郎のせいとも言い切れないし……」 胡桃「京ちゃんとかシロみたいな能力に詳しい人とかいればいいんだけどね」 白望(たぶん知ってる人がいる……) 京太郎(グラマス、あの人からは凄みを感じる、なにかを知っているという凄みを……)ゴクリッ 京太郎(まぁ今はそれはともかく、どうするか……) 京太郎(あまったのは俺と豊音さんか……トシさんどっか行ったし) 豊音「それにしても京ちゃんは凄いよねー私たちは誰も勝てないし、三尋木プロが師匠だしー」 京太郎「まぁ、咏さんは教えるの下手ですけど……俺が咏さんから何かつかめたのは幼馴染の咲って奴のおかげでして」アハハッ 京太郎「折れかけた俺にそいつが『京ちゃんならきっとできる』って言ってくれたんですよ、そのあとにコツみたいなのも教えてもらって……そっからですかね、喰うということができるようになったのも」 豊音「へぇ、私は誰かと麻雀できたのも最近だからー」 京太郎「麻雀、おもしろいですか?」 豊音「うん、それもだけど……それよりもみんなと打てるっていうのが楽しいんだよー」ニコニコッ 京太郎「あぁー」 京太郎(あって二日なのに“らしい”なんて考えちまったなぁ……) 旅館・部屋- 咏「京ちゃん~」 京太郎「はい?」 咏「あのさ、大事な話なんだけど……ちょっと用ができて行かなきゃなんないとこができてさ」 京太郎「え、岩手で?」 咏「いや、県外」 京太郎「俺は……」 咏「そこで相談なんだけど、岩手はまた今度来るとして一緒にいかないかい?京ちゃんのためにもなると思うんだよねー」 京太郎「えっと……俺は……」ウムムッ 京太郎「一緒に行きますよ、といってもゴールデンウィークも今日を除けば後三日ですけど」 咏「ごめんね、一応言っとくと場所は……」 咏「東京で臨時に仕事が入っちゃってね、なんか知らんけど」 京太郎(解説とかなんだろうなぁ) 咏「ついでに白糸台にも行く予定だから、京ちゃんもおいで」 京太郎「白糸台かぁ……え、あの名門!?」 咏「ふふん、いい刺激になるだろうからね、お互い……わからんけど」 京太郎「まぁとりあえず五人にメール送らないと……」 京太郎「えっと……」 本文『突然なんだけどさ、明日東京に行くことになった』 差出人:シロ 本文『みんな寂しがると思うよ、豊音は泣く』 京太郎「うっ……胸が痛むなぁ」 本文『まだみんなににメール送ってないから、明日なんとか言っておいてもらえないか?』 差出人:シロ 本文『私が最初だったの?』 京太郎「そうだな」 本文『一番、話しやすかったから』 差出人:シロ 本文『断ろうかと思ったけど、わかった ダルいけどみんなに行っておく』 京太郎「ふぅ、助かった」 本文『ありがとうな』 差出人:シロ 本文『そのかわり、今度来る時は必ず最初に連絡してね』 京太郎「よし!」 本文『了解だ、必ず連絡する おやすみ!』 京太郎「これで良しだな、みんなには悪いけど」ハァ 26日目終了- 27日目- 京太郎「……まだ昼前ですね」 咏「思ったより早くついたね、わからんけど」 京太郎(東京すげー、大阪も大概だったけど長野と岩手じゃくらべものにならん人の数だ)キョロキョロ 咏「キョロキョロしすぎだよ、知らんけど」 京太郎「おっとすいません、とりあえずどこ行くんですか?」 咏「ウチに決まってんじゃん、今日からウチに京ちゃんは泊まるんだから」 京太郎「……ファッ!?」 三尋木咏家- ガチャッ 京太郎「マンションなんですね」 咏「一軒家は一人で住むもんじゃないしねぇ、わからんけど」 京太郎「お邪魔しまーす」 咏(ただいまって行ってくれたら最高なんだけど) 京太郎「えっととりあえず荷物は」 咏「寝室に運んどこうか……この後はお昼行こうね」 京太郎「はい」 昼- 京太郎「どこに行くんです?」 咏「ん~わかんねー……誰か頼った方がよさそーじゃね?しらんけど」 京太郎「俺は東京に知り合い……いませんね」 京太郎(照さんは連絡先しらないし、というより俺のこと覚えてんのか?) 咏「じゃあ暇そうなのだね、彼氏とか旦那居なくてゴールデンウィークも暇そうなの……」 咏(あれ、知り合いのプロとかって全員そうじゃね?) 咏「じゃあ……」 咏(すこやんで良いか、暇かな……暇だろ、知らんけど)ポチポチ 咏「どういうとこが良い?詳しそうな相手に聞いてみるけど」 京太郎「ん、そうですね……」 京太郎「ファミレスとかで良いですよ」 咏(それなら私も場所わかるけど、まぁ良いか) 本文『30分後に前に行ったあそこのファミレス集合』 ブブブッ 咏「早い」 差出人:すこやん 本文『突然すぎ!』 咏「行こうか京ちゃん!」 ファミレス- 咏「よし、席のことも教えたし……あとは来るの待ってればいいよ」 京太郎「咏さんの知り合いですよね?」 咏「うん、小鍛冶健夜、京ちゃんも知ってるよね」 京太郎「え、あの小鍛冶健夜ですか!?」 咏「じゃ、あたしは少しトイレに行ってくるから」タッタッタッ 京太郎「う、咏しゃん!?」ビクッ 京太郎「ど、どうしよう……あ、あれ小鍛冶プロだ」 健夜(もぉ、私も暇じゃなかったんだけどなぁ……妙な感覚がしたし)ハァッ 健夜(そういえば……お、男の子連れてくるって言ってたっけ?咏ちゃんの知り合いの男の子って例の弟子ってやつ?)ドキマギ カランカラン 健夜(ここだよね、で席は窓際の一番端……って、あの男の子?金髪で長身でおまけにイケメン、それに一人だ!) 京太郎「あ、小鍛冶プロ」 テクテクテク 健夜「えっと、咏ちゃんの?」 京太郎「はい、須賀京太郎って言います」 健夜「は、はじめまして!小鍛冶健夜です!」 健夜(これまさか、この男の子が私と二人にしてほしいとか咏ちゃんに頼んだ!?とうとう来る!?私の春!) 咏「おー来てた」フリフリ 健夜「そんなわけないかっ」ガクンッ 京太郎「え、どうしたんですか?」 咏(京ちゃんは渡さないよー)ニヒヒ 咏「まぁ注文もしおわったし、このあとどうするーわっかんねー」 健夜「考えてなかったの!?もぉ、ちょっとは考えてから誘ってよ……」 咏「だって最初は東京のおいしいとこ知ってる人探してたんだしねー、知らんけど」 京太郎「すみません、俺がファミレスで良いなんて言っちゃったもんで」 健夜「別に須賀君は悪くないよ!」 京太郎「んーでも、この後かぁ」 咏「ちなみに夕方から白糸台ねー」 京太郎「麻雀してみたいですね、小鍛冶プロと!」 健夜「えっと……須賀君、本気?」 京太郎「もちろんですよ!」 咏「……好きにしていーよ、ただどうなってもしらんけど」 京太郎「まぁ、強いのはわかってますから……胸を借りるつもりで打ちますよ!」 咏「借りるほどの胸もないけど」 健夜「咏ちゃんもじゃん!」ガーン 京太郎(福与アナとの絡み良くテレビで見るけど、まんまなんだな……) 雀荘- 京太郎「へぇ、なんかソフトな感じの雀荘ですね……地元思い出します」 健夜「たまに麻雀やりにくるんだけどね」 咏(何人壊したんだっつーの、知らんけど) 京太郎「よし、じゃあやりましょう!」 京太郎「よろしくお願いします!」 咏「よろしくねー」 健夜「よろしく」 モブ「よろしくお願いします!」 モブ(こ、小鍛冶プロと三尋木プロだ!しかも対面はイケメン!)ワクワクッ 京太郎(さて、使うか?) 咏(本気でいかないと狩られるからねー) 健夜(なんか、この感覚……須賀君から?でも、ちょっとは手加減した方が良いよね、高校生だし) モブ(私だって会社じゃ負けなしなんだから!) 京太郎(あまり良く無いか) 咏(これ、使うしかないのかな?) 健夜(うー勝てないかもー) モブ(最高の手牌……) 咏(来たっ!)タンッ 健夜(この感じ……?) モブ(能力持ち?) 咏(なら、私も行こうかい!)ゴッ 能力『迫りくる怒涛の火力』発動 京太郎(咏さんか!)グッ 京太郎(ここで発動するもんじゃないな!) 健夜(ん、今の感じ……ネトマで……) モブ(じゃあ私がやるから、良いかな!) 能力『ノーネーム』発動 京太郎(この人も能力持ち!?)ググッ 咏(京ちゃん、やるのか!?)ゾクッ 健夜(この感じ!間違いない!)ゾワッ モブ(なに、これ!?)ビクッ 京太郎(さぁ、いただきますよモブさん!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル モブ(くっ!) モブ(なに?大きな、口?) 京太郎「」ニィッ 健夜(なるほど……)スッ ※能力『魔物喰い』に対するチェーン発動 能力『タキオン・トランスミグレイション』発動・成功 東場にのみ使用可能、東場にて発動してきたすべての能力を無効にし、この半荘で使用を不可能にする この能力に対する能力のチェーン発動はできない ザンッ 京太郎「なっ!?」 京太郎(なんだ、今の……どうなった!?) モブ(た、助かったの?でも私の能力……使えない?)アゼン 咏(やっべぇ……)アセッ 健夜「ツモ……リーヅモ平和ドラ1裏1、2000・4000」ジャラッ 咏(やられたね) 京太郎(んな、ここまでッ!?) モブ(こ、これが……小鍛冶、健夜っ……) 京太郎(くっ、もう喰えない気がするぞ、くそ!) 咏(京ちゃん、そもそも勝てない戦いだ……闘志が消えてないなら……) 健夜(そっか、ネトマでも感じるようなあの感覚は……須賀君、君が……) モブ(そんなっ……だって、私がここまでっ……)ウルウル 京太郎(よし、これなら!) 咏(わっかんねー) 健夜(とりあえず須賀君の暴食は封じたし問題ないかな?) モブ(この手牌なら!) 健夜(ん、これは……) 咏(私のを使う感覚っ!) モブ(つ、次はなに?) 京太郎(さぁ、火力で潰す!) 能力『迫りくる怒涛の火力(喰)』発動 京太郎(行く!) 能力『迫りくる怒涛の火力』成功:直前とその後二度の和了判定安価が最上位になる 効果処理終了 咏(私が失敗したのを使うなんて、やるね京ちゃん) モブ(動けない……) 健夜(じゃあ、これでどうかな?) 能力『オネスト』発動:次の安価にて出た点にもっとも低い点を加算する 京太郎(きてるってわかってんのに!) 健夜「4000・8000です」ジャラッ 咏「まさか……ねぇ」 京太郎「そ、んなっ……」 モブ「」フルフルッ 京太郎(モブさん?) モブ「ッ!」ダッダッダッ 京太郎(で、出てった……) トップ 健夜 61+95=154 二着 咏 49+62=111 三着 京太郎 15+86=101 ラス モブ 11+16=27 咏「わかったかい京ちゃん、これが最強だよ」 健夜「あ、あんまり言わないでよ……というよりあの子大丈夫かなぁ?」 咏(壊れたな、これはわかる……京ちゃんは?) 京太郎「ッ……」 咏(あぁなるほど……もう京ちゃんは私じゃ教えられないな)シュン 健夜「そっか、須賀君……良かった、君で……」 京太郎(どうした?) 健夜「思考でわかってないならそうなんだよ、君はこっち側だ……私を相手にして笑ってくれてる」 京太郎(笑ってる?)ソッ 京太郎「ははっ……はははっ!」 京太郎(口が、笑ってる……この感覚、小鍛冶さんを、喰いたがってるのか?) 京太郎「すみません、あ~笑い疲れた」 健夜「うん、それと君がそうだったんだね」 京太郎「あぁ……喰えることですか?」 健夜「うん、私の友達にもいるんだけど……なにか足りない気がする。会ったらどうなるかわかんないから、ちょっと心配かも」 京太郎「そ、それは怖いですね」アセッ 咏「白糸台、行こうか京ちゃん」 京太郎「あ、はい咏さん!それじゃ小鍛冶さん、また!」 健夜「うん、せっかくメアド交換したんだしメール送ってね」 京太郎「はい!」 咏(いつの間に交換した!?) 咏「ほら行くよ京ちゃん!じゃ、またねすこやん!」フリフリ ガチャン 健夜「なるほどね……“暴食”か……」フフッ 健夜(そ、そういえばお父さん以外で男の人登録するのはじめてだ!)パァッ 白糸台- 京太郎「き、緊張しますね!」 咏「私ははじめてじゃないからそうでもないよ、知らんけど」 京太郎「ふぅ……照さん俺のこと覚えてるのかな?」 咏「わっかんねーかもね」 咏(そっちの方が私は良いんだけど) コンコン ?「どうぞ」 ガチャッ 咏「よ、部長さん……話した通り私の弟子を連れてきたよー」 ?「はい、男子でしたよね……君か」 京太郎(あれ、四人しかいない?) ?「私が部長で三年の弘世菫だ」 京太郎「えー、龍門渕高校一年の須賀京太郎です!」ペコッ 菫「須賀君だな、三尋木プロの一番弟子、期待しているよ」 京太郎「あ、はい!」パァッ ??「渋谷尭深です……」ペコリ ??「亦野誠子、よろしく!」 菫「……淡、お前の番だぞ?」 ?「へ、あ!大星淡、よろしく!」ビシッ 京太郎(うお、妙なハイテンション!しかも指ビシッって!) 京太郎「それにしても、あの白糸台の『チーム虎姫』と会えるなんて思ってもみませんでした」アハハ 淡「んっふふ!この高校百年生がそこまで有名になってるなんてね!」 菫「チーム虎姫だと言っているだろう、そういえばアイツはどこに行った!また迷子か!」 ガチャッ 照「今戻った……?」 京太郎「あ……」 照「……京ちゃん?」 京太郎「あ、覚えてた……」 照「覚えてたって?」 京太郎「いや……その、もう覚えてないかと」 照「さすがに良く遊んでた相手を覚えてないとかないよ」クスッ 京太郎「あはは、まぁ確かにそうですね」 菫「ふ、二人は知り合いか!?」 照「中一の頃よく遊んでた」 照(まぁ咲と一緒にだけど) 京太郎「まぁ、そんな感じです」 照「なんで敬語?」 京太郎「だって、三年生と一年生ですし」 淡「別に私は気にしないよ!」パァッ 京太郎「俺は気にします!」 淡「えぇ~」 照「私も気にしないけど」 菫「後輩へのしめしとかあるだろう……」 照「淡の時点でだいぶ無いけど?」 菫「あれが増えたらたまったものじゃない!」 淡「えースミレ酷い!」 ワイワイ ガヤガヤ 尭深「これ、どうぞ」スッ 京太郎「お茶ですか?」 尭深「うん」 京太郎「ありがとうございます」ズズッ 咏「おいしいねー」 京太郎「で、打つんですか?」 咏「そうだね、私は京ちゃんと打つメンバー以外を見るよ」 京太郎「打つですか……一回は打った方が良いですよね」 咏「すこやんと打った後はキツイ?」 京太郎「さすがに、キツいですね」 淡「えー!じゃあなにしに来たのさ!」 京太郎「いや、まぁ確かにそうなんですけど」 照「明日も来るんでしょ?」 京太郎「えー」チラッ 咏「ん、来るよ?」 京太郎「らしいので、明日は必ず」 菫「そうか、まぁ弱ってる相手と戦っても仕方がないからな……今日は挨拶できただけで良いだろう」フム 京太郎「ありがとうございます」 菫「なに、君には期待しているからね」 咏「なら私と打つか!」スッ 淡「じゃあ私!私が勝つ!」 菫「尭深、誠子、二人も参加しろ」 尭深「はい」 誠子「わかりました」 京太郎「あの照さん……咲とは今」 照「咲の話は無し」 京太郎「え……はい」 京太郎(どうしたんだろ?) 恋愛力80以上のためミニイベント 京太郎「そう言えば照さん、ずいぶん綺麗になりましたよね、すっかり大人って感じで」ニコッ 照「……そう」フイッ 照(相変わらずだ……) 菫「須賀君、さっそくうちのエースを口説くな」 京太郎「え、いやいや!そんなつもりは!」 菫「他から見れば口説いてるようにしか見えないぞ」 京太郎「あ~……それは失礼しました」 菫「まぁ、照と昔つるんでたということは……これのポンコツっぷりも知っているということだな」 照「なにそれ」 京太郎「いや、まぁその……迷子になりやすくてちょっと抜けているというか」 菫「完全にポンコツだな」 照「菫、私はポンコツじゃない」 菫「私がどれだけ苦労してるか……」 京太郎「まぁまぁ」 菫「麻雀をやってる時は間違いなく、すさまじいのだが」 京太郎「麻雀やってたら、ですか……」 京太郎(咲もそんな感じだよなぁ) 菫「ちょっとだけ須賀君に親近感を感じた」 京太郎「俺もです」 照「」ムッ 咏「そろそろ帰ろうか」 京太郎「あ、はい!」 菫「それじゃ、また明日」 京太郎「ええ、明日は打ちましょう」 淡「京太郎!プロの弟子だかなんだか知らないけど、高校百年生の足元に這いつくばらせてやるからね!」 京太郎「いきなり名前呼びかよ、ていうか負けるのはどっちだか」 淡「むっ!明日おぼえてなさいよ!」 京太郎「おう、おぼえてるよ」 照「京ちゃん、メールしてね」 京太郎「はい、また明日!」 咏「行くよー」 京太郎「あ、それじゃ!」 誠子「また明日」 尭深「お茶、ごちそうするからね」 咏「さて、私これから実は仕事だから、先帰っててくれねー?」 京太郎「了解です」 咏「晩御飯はお弁当とか買っといてね、私のぶんもよろしくー何がいいとかどーでもいいから」オサツ 咏「これ、帰り道までの簡易地図」 京太郎「はい、それじゃ!」 咏「またね」フリフリ 京太郎「迷子になんないようにしねーとな!」ヨシッ スーパー- 京太郎「さて、疲れたけど……」キョロキョロ 京太郎「今日は弁当って言ってたっけ?」 京太郎「さて、食材も買ってきたし……勝手に使っても良いかな?いや、良いよな!」ウン 料理:対応力100のため判定成功 京太郎「おぉ、上手にできたぞ!」グッ 三尋木咏家- 咏「あー疲れた」ガチャッ 咏「針生ちゃん、なんかイライラしてたな、わっかんねーけど」 咏(あれ、良い匂い?)タッタッタッ 京太郎「あ、咏さんおかえりなさい!勝手に料理作っちゃいましたよ?」ニコッ 咏(結婚しよ……) 京太郎「さぁ食べましょうか」 咏(10時過ぎなのに、待ってたんだ……) 京太郎「さ、座って!」 咏「うん、いただきます」 京太郎「召し上がれ、じゃあ俺もいただきます」 パクッ 咏「ん、おいしい!」 京太郎「はは、安心しました」 咏(結婚しよ) 京太郎「さて、お皿も洗い終わったし……」 咏「う~ん……」zzz 京太郎「あれ、座布団の上で寝ちゃってる」 咏「んっ……京、ちゃん……」zzz 京太郎「ちょっと、くるな」ムラッ 京太郎(咏さん、俺のこと好きだって言ってたし……) 京太郎「布団に運んだ方が良いよな」ヨシッ 布団をしいてから、咏を抱えて運ぶ。 京太郎「……さて、どうするか」 京太郎「お、メールかぁ」 京太郎「お、小鍛冶さんからだ!」 差出人:小鍛冶健夜 本文『今日はありがとう、また誘ってね』 京太郎「おぉ……でもまたやりたいな」 本文『はい、またやりましょう、その時は誘いますね! あと、今度麻雀とか教えてください!』 差出人:小鍛冶健夜 本文『うん、なにかあったら私の知り合いとかにも会わせてあげるね きっといい経験になると思うから』 京太郎「優しいな、小鍛冶さん」 本文『楽しみにしてますね、それではまた!』 京太郎「あとは、咲か!」 差出人:咲 本文『また旅行中?』 京太郎「あれ、家に来たのか?」 本文『ああ、咏さんに誘われて今東京だ 照さんにも会ったぞ』 差出人:咲 本文『そうなんだ、お姉ちゃんなにか言ってた?』 京太郎「ん……まぁ言う必要はないか」 本文『特になにも無かったぞ』 差出人:咲 本文『そっか、まぁ全国大会で当たるかもしれないから おやすみ』 京太郎「あいつ、勝ち進む気満々じゃねぇかよ」 本文『龍門渕をなめるなよ! またな!』 小鍛冶家・健夜部屋- 健夜「お、お父さん以外の男の人とは初めてメールした!」ドキドキ 健夜「それに今度麻雀打ってくれるって言ってたし……こ、これは来た!?」 スコヤシズカニシナサイ! 宮永家・咲部屋- 咲「また咏さんと旅行……京ちゃんと咏さん付き合っちゃったりしないよね?」オソルオソル 咲「それにお姉ちゃんと会ったなんて、ずるいなぁ」ハァッ 咲「全国で会って……倒すけど」ゴッ 京太郎「さて、メールも終わったし、寝るかな」フゥ 京太郎「……どこで?」 京太郎「さて、寝るか!」 そのまま畳の上で横になる。 京太郎(夏で良かったよ) 27日目終了- 28日目- 三尋木咏家- 京太郎「んっ……あ、布団?」 咏「あ、京ちゃん起きたんだ、悪いねそんなとこで」 京太郎「ええ、かけてくれたんですね」 咏「今日はちゃんといっしょに寝ようね!」 京太郎「はい」 京太郎(俺の理性が心配) 咏「朝御飯食べよ」 京太郎「咏さんの手料理?」 咏「ま、まぁ京ちゃんほどうまくねーけどね、知らんけど」 京太郎「いただきます!」 咏「召し上がれ」ニコニコ 咏「それじゃ仕事行ってくるから、昼に白糸台集合ね」 京太郎「了解です、行ってらっしゃい」ニコッ 咏「うん、行ってきます」ニコッ ガチャッ 京太郎「さて、どうするかなぁ……」 京太郎「昨日の雀荘行くか!」 ガチャッ 京太郎「合鍵も貰ったし、よし!」 427 名前: ◆UZHjcaahjs[saga] 投稿日:2014/04/14(月) 23 23 38.69 ID Gy6pc3GN0 [31/36] 雀荘- 京太郎「さて、打つか!」 京太郎「さて、どんな人と会うか……」 京太郎「よろしくお願いします!」 おっさん「おう、よろしく」 おっさん(こいつの顔、どっかで……) モブC「よろしくね」 ??「よろしく~☆」 京太郎「え?」 モブC「は、牌のお姉さん!は、はやりん!」 京太郎「瑞原……はやりさん!?」 はやり「よろしくね☆」 京太郎「よ、よろしくお願いします!」 おっさん「よろしく」 モブC「よろしくお願いします」 はやり「よろしくね☆」 モブC(このプロキツい……) はやり(ふぅん、これがキョータロ君か☆) 京太郎(どうするか……) おっさん(こいつ三尋木プロと居た奴じゃね?大阪で……) モブC(キツくても相手はプロ、本気でいかないと!) はやり(暴食、楽しみだね☆) 京太郎(これ、大丈夫か?) おっさん(ちっ、まぁこれで……) モブC(どうしようかな) はやり(にゃはは、じゃあさっそく☆) 京太郎「カン!」 はやり(ん、来るね☆) おっさん(さて、どうするか) モブC(鳴いた?) 京太郎(さぁ、進撃だ!) 能力『魔王の軍勢(喰)』発動 京太郎「もいっこカン!」 おっさん(なに!?) 京太郎「もいっこカン!」 モブC(お、おかしい……) 京太郎「ツモ、嶺上開花……32000です」ダンッ 効果処理終了 はやり(へーおもしろい!私も上がりたいな☆) 能力『強欲:Aメロ』発動 はやり(あはは☆来るんだ!)ゾクッ おっさん(ん、どうした?) モブC(なんか、ピリピリしてる?) 京太郎(さぁ、牌のお姉さん……もらう!)ニッ 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル はやり(にゃはは☆) はやり(あぁ、これが暴食かー☆) おっさん(どうしたんだ?) モブC(なんか肌がピリピリするなぁ) はやり(食べられるのは私かー☆) はやり「にゃはは、おいで☆」 京太郎「ッ!?」 ガッ はやり「ッ!?」ビクッ グチュッ ブチッ グチッ ググッ ブチリッ 京太郎「ッ……」ニッ 能力『魔物喰い』クリティカルヒット:相手の能力を無効にし次コンマ下二桁を00する。 はやり(あ、あはは☆これが、暴食っ?ま、っさかぁ……こ、んなの……)ビクンッ モブC(なに?) おっさん(どういうこった?) はやりん「ッ……!あ、はは☆」ガクッ モブC「瑞原さん!?」 京太郎「あ、瑞原さん!」 はやり「にゃはは、ま、まぁ……ちょっと外、出ようか……すぐ近くの公園までッ、良いよね☆」ピクッ 京太郎「は、はい……」 はやりに肩をかして京太郎は一緒に出ていく 公園- 京太郎「あの、すみません瑞原さん」 はやり「あはは、はやりで良いよ♪だって……わかってるよね☆」ニコリ 京太郎「まぁ……」 はやり「私は“強欲”だよ、君は暴食?」 京太郎「はい、そう教えてもらいました」 はやり「教えてもらったって?」 京太郎「自分のこと、良くわからないんですよ……一応“怠惰”とは会ったんですけど」 はやり「ふぅん、でも君ね、たぶんだけどそれだけじゃないよ☆」 京太郎「は?」 はやり「さっきの、気持ち良くなったあれは……」ペロッ 京太郎「」ドキッ はやり「たぶん、“色欲”だぞッ☆」 京太郎「え?だって、俺今までいろいろ喰ってきて」 はやり「だからぁ、君はたぶん一人で二つ持ってるよ☆」 京太郎「え、え?」 はやり「うん、喰べられた私だからわかる……君は色欲も持ってるんだよ!」ビシィッ 京太郎「そ、そんなこと……」 はやり「良かったね!」 はやり「まぁ会ってすぐに狩ろうと思ったけど今回はやめとくよ☆」 京太郎「狩る、ですか?」 はやり「まぁナニを狩ろうと思ったかは秘密だね♪」 京太郎「ッ」カァッ はやり「お姉さんとの秘密だゾ!それじゃ、メールアドレス交換しよっか!」 京太郎「あ、はい」 はやり「ん、君の感覚が強い理由もわかったしこれでいつでも連絡取れるでしょ?たぶんだけど、私たちが惹き合ったのは意味があると思うんだよね☆」 京太郎「意味、ですか?」 はやり「うん、キョータロ君はかっこいいからね☆」 京太郎「あ、京太郎で良いですよ」 はやり「じゃあ京君♪」 京太郎(突然あだ名!?でも豊音さんとはまったく違うなぁ) はやり「京君、また会おうね♪」フリフリ 京太郎「あ、はい!」 はやり「またねー」タッタッタッ 京太郎(……良いおもちだった)シミジミ 昼- 京太郎「さて、昼だがどうするか……金はまだあるし外食とかもできるな、昼に誰か誘うかなぁ」 京太郎「誰かを誘おう!さて、東京に居る人……はやりさんもありか」 ファミレス- はやり「まさかさっそく誘われるとは思いもしなかったよ☆」 京太郎「すみません」ショボン はやり「あはは、まぁ良いけど☆」 京太郎「ここは俺がおごりますからね!」 はやり「そこは牌のお姉さんに任せなさいッ☆」ウインク 京太郎「あ、はい!」 京太郎(おもちも容姿も完璧なんだが……この痛さなんとかならんか)
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/363.html
※白糸台ネタ ヤマなしオチなし意味もなし のどっち:そういやさ 紫炎姫:ん? のどっち:白糸台の残りの奴等って見かけないよな ステルスモモ:他のって言うと のどっち:チーム虎姫の残りの二人 namber:そういえば、てる☆てるさんや九月愛さん、ネオ緑茶さんはよく見かけるんですが 紫炎姫:宮永照に弘世菫、渋谷尭深。で、残りの奴が赤野誠子と大星淡だっけか、全然見ないな ステルスモモ:ってか、HN知らないっすからわかりようないんすけど のどっち:……それもそうだな。てなわけで教えてくれ namber:って、のどっちさん。誰n 九月愛:誠子は銀杏 ネオ緑茶:淡は金髪先生 のどっち:あー、やっぱ見た事無いなー 紫炎姫: ステルスモモ: namber: のどっち:ま、遭った所で何話すわけでもないんだけどな。どういう奴かもわからないし 九月愛:誠子はチャット自体あまり寄り付かないし ネオ緑茶:生粋のダウナーって感じですし、チャットリアル問わず のどっち:お前らだって雑誌に写ってるの見る限りダウナーにしか見えないんだが 九月愛:写真取られるの嫌いなんだよ ネオ緑茶:同じく。実際問題TVに取られるのとかも勘弁して欲しい のどっち:それは仕方ないだろ。高校麻雀の全国大会は夏のお茶の間の定番だぞ 九月愛:野球見てりゃいいんだよ ネオ緑茶:……世界中継も来るそうだし、注目度的にコッチだろうけど 紫炎姫:………マジで世界に映すのか、高校麻雀だぞ? 九月愛:おー、照が去年世界のアマプロ問わずトバしたからな、注目度が半端なくなった ネオ緑茶:………おかげで臨海とか去年に増して国際色豊かになってるし のどっち:…………あのガスター、ほんと無駄に実力だけありやがるな 九月愛:ああ、凄いよ。西東京の予選なんかほとんど先鋒で飛ばす勢いだったからな ネオ緑茶:途中からとにかく早流しな空気になって、他家が協力し合ってたのは笑えた ステルスモモ:…………どんな大会っすか 九月愛:淡とか出番無さ過ぎて半泣きだったしな ネオ緑茶:決勝まで大将に回らなかった上に点差も圧勝ムード。つまらなさそうだった 紫炎姫>namber:もういやだコイツ等 namber>紫炎姫:………これが連続優勝高ですか ステルスモモ:淡さんって、私たちと同じ一年っしたよね 九月愛:おー、一年大将、実力は折り紙つきだ ネオ緑茶:予選の分は全国で晴らすってこの間意気込んでた のどっち:……………全員強いってのも考え物だな 紫炎姫:時に、話は変わるが 九月愛:ん? 紫炎姫:いや、ここ2年程ですっかり名門高扱いだけど、部員数どれだけいるんだ? ネオ緑茶:………今年の入部テストをクリアしたのがが確か60ちょいで ステルスモモ:……部員少し分けてくださいっす 九月愛:そのうち推薦組が一割いるかいないかで、総人数が120越えだな のどっち:……管理できてるのかよ ネオ緑茶:……君臨すれど、統治せず? namber:荒れ放題じゃないですかっ!? 九月愛:正直、空気も一軍と予備以外どうでもいいって感溢れてるしな 紫炎姫:…………それでいいのか白糸台 ネオ緑茶:んー、正直私はレギュラー面子とまったり打ってればそれで良い感じだし のどっち:全国区の言葉とは思えねぇ 九月愛:いや、でも心の底から同意する。2軍面子が煩くてかなわん namber:………と、言いますと? 九月愛:照の人気が高くてな…… のどっち:あー 紫炎姫:あー ステルスモモ:あー namber:あー ネオ緑茶:ことある毎に一軍予備養成とか名目つけて対局申し込もうとしてるからな、ウザい 九月愛:……私と照も今年で卒業だからな。後進育成とか学校から押し付けられてるから断れないし のどっち:うわ、面倒くさそう ネオ緑茶:……私と誠子なんか時期部長とかの云々言われてるから地獄だぞ。正直勘弁して欲しい 九月愛:全く、同情するよ ネオ緑茶:………そう思うんだったら留年でもしてもう一年程居てほしいんですが、先輩らが抜けると面白くない 九月愛:照にその気があれば考えるさ ネオ緑茶:はいはい、いつも通りの返事ありがとうございます のどっち: 紫炎姫: ステルスモモ: namber: 九月愛:っと、少しばかり喋りすぎたな。ログの半分位私たちだ ネオ緑茶:本当d てる☆てるさんが入室しました てる☆てる:やっほー皆こんばn 九月愛:Oii てる☆てる:!? てる☆てるさんが退室しました 九月愛:よし、今日の分のノルマ完了 ネオ緑茶:それで、この後はどうするんです? 九月愛:永水が部屋作ってるから行ってみようと思う、お前はいつもの中級部屋か? ネオ緑茶:いえ、今日は気分的に先輩に付き合います 九月愛:奇特な奴だな ネオ緑茶:……延々とスネークしてる人に言われたくないですね のどっち: 紫炎姫: ステルスモモ: namber: 九月愛:と、そういうわけなので私たちはこれで ネオ緑茶:じゃ、多分また明日 九月愛さんが退室しました ネオ緑茶さんが退室しました のどっち: 紫炎姫: ステルスモモ: namber:…………いや、何だったんでしょうか のどっち:………知らん 特になんでもない話。 多分に空想と妄想で構成されてるので、情報が出次第に黒歴史確定 …………早く台詞ついて欲しい まぁ、それを言ったら臨海なんt(ry GJです! 逃げ出すパターンも久しぶりだなー -- 名無しさん (2009-12-14 01 04 00) スネーク→照奇襲をやっておかないと気が済まないのかこの二人わwそら胃に穴開くわ。 -- 名無しさん (2009-12-14 01 51 28) 最近カプ物が多かったから緑茶→菫→照と考えた自分は多分末期 -- 名無しさん (2009-12-14 03 29 30) てるにゃんマジ不遇w -- 名無しさん (2009-12-14 03 41 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6425.html
【11月第2週 平日】 京太郎「そういや、こっから先ってあんまし目標とかないんだよな」 京太郎「久々にダラダラしてこー」 京太郎「はぁー……」ダラダラ 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「眠いなぁ、学校終わったら寝よ」 霞「もうそんなこと考えてるのね……呆れた」 京太郎「授業中に寝ようと考えないあたり素晴らしい学生だと思いますけどね!」 霞「素晴らしくは無いでしょう……」 京太郎「そうですかね?」 霞「当たり前よ、もう」 京太郎「そうだ、どうせですし一緒に行きませんか?」 霞「別にいいわよ、行きましょうか」 京太郎「そういえば霞さんの服って……」 霞「何かしら?」 京太郎「なんかおば「それ以上言ったら……」」 霞「ね?」ニッコリ 京太郎「」ゾクッ 京太郎「でも、18の女性がそんな服だったら……毛糸のシャツに微妙な丈のスカートって……」 霞「……しょうがないじゃない」 霞「スーツだってパッツンパッツンになっちゃうし、緩い服じゃないと……」 京太郎「まあそりゃあその胸ですしね……」 霞「そうなのよね……」 京太郎「……あ!」 霞「何か思いついたの?」 京太郎「これから冬なんで縦セーターとかどうっすかね!」 霞「縦セーター?」 京太郎「俺としては袖が少し余ってるくらいが好みなんですけど授業とかもありますしそこはいいとして!なるべく色は白とかがいいと思います!」 霞「そうね、たまに着ている子いるものね、セーター……久しぶりに手作りしてみようかしら」 京太郎(よし、いい調子だ!) 京太郎(巨乳がはっきり出てくる服ランキングでは間違いなく上位に食い込むレベルの縦セーター!これを霞さんが着れば……) キーンコーンカーンコーン 霞「あっ、相談ありがとうね、それじゃあ部活で」フリフリ 京太郎「え?アッハイ」 京太郎(夏には夏なりの良さもあるが冬にも冬の良さがあるんだ……) 咏(朝から何考えてんだろあいつ……) 和(何か良からぬことを考えてるみたいですね……) 京太郎「今日は購買まで出向くか……」 京太郎「そういえば購買には伝説のメロンパンがあるんだっけ?」 京太郎「あんま人いねえし買えるかな?」 おばちゃん「お、お兄ちゃん一番乗りだね、買ってくかい?」 京太郎「本当にあったよ……じゃあ一個だけ」 おばちゃん「はいよ」 京太郎「早速食べてみるか」パクッ 京太郎「ん……これは……」モグモグ 京太郎「おいしい!」テーレッテレー! 京太郎「すげえ美味いな、外はサックリ中はふんわり、なぜか普通のより甘いし……」 京太郎「一人だけど、なんかやる気出たな!」 京太郎「文化祭の敗北命令『千里山に貸し出し』されること」 京太郎「まさか男子一人で女子高に侵入できるとはな……ぐふふ」 京太郎「とりあえず泉にでも迎えに来てもらお」ピッピッ 雅枝「というわけで今月から偶に須賀京太郎がこっちにも来るようになった、みんな仲良くするようにな」 京太郎「三箇牧高校一年の須賀です!今日はよろしくお願いします!」 「あれが全国一の人かー」 「テレビで見たけど、実物もええなー」 「ウチ教えてもらお!」 「あー!ずるいずるいウチもー!」 ワイワイ ザワ…ザワ… ガヤガヤ キャーキャー 京太郎(ああ、これがチャンピオンの優越感かぁ……可愛い人たちばっかりだし、ずっとここにいようかなぁ) 「須賀くんこっち来てー」 京太郎「はい!ただいま!」 怜「ストーップ、タンマやで京くん」 竜華「今日はウチらとおらへん?」 京太郎「は、はぁ、大丈夫ですけど……どうして?」 怜「せっかく大会も終わったんやから、あんまり打つのもあれやしな」 竜華「せやからこっちこっちー」 京太郎「でも部活しないでいいんですか?」 怜「もうすぐウチらも引退やからなー、竜華ー膝枕ー」 竜華「怜は甘えんぼさんやなぁ、はい」ポンポン 怜「おおきにー」スリスリ 竜華「気持ちええ?」ナデナデ 怜「竜華の太もも最高やぁ」 竜華「ふふっ、良かった」ナデナデ 京太郎「……あのー」 竜華「あ!ごめん京くん、忘れとった!」 京太郎「まあ、いいんですけどね……」 京太郎(目の保養にもなるし……それにしても) 京太郎「竜華さんの膝枕かぁ……」 怜「羨ましいやろ?」 京太郎「正直とっても!」 竜華「怜!それに京くんも!」 京太郎「竜華さんがそんな太ももだからいけないんですよ!」 竜華「どんな言いがかり!?それに京くんも前したやろ?」 怜「……いや、私がしてもろただけやな」 京太郎「そうですよ!怜さんはしてもらってるのに俺がしてもらってないのは不公平ですよ!」 竜華「せやからどんな言いがかりなんやそれ!」 怜「まあまあ竜華、京くんもしてもらいたがっとるやん」スクッ 竜華「……もう、わかったわ」ポンポン 京太郎(まさか本当にやってもらえるとはな……) 京太郎「それじゃあ失礼して……」トン 竜華「……どうや?」ナデナデ 京太郎「えーっと……すごく、いいです」 竜華「そ、そっか、それは良かったわ」ナデナデ 竜華(人前やないけど、なんか恥ずかしいわこれ)カァァ 京太郎(いいなぁ、これぇ……)ホッコリ 怜「…………」 怜(京くんが竜華に甘えとるのも、竜華が京くんに甘いのも……) 怜(ちょっぴり不満やな)プクー 雅枝「ほな今日はここまでや、暗くなるのも早ぅなってきとるから寄り道はせんようになー」 「お疲れ様でしたー!」 京太郎「充実した部活だったなー!」 京太郎「まあ、充実してても、どうせこっちの方に帰る人もいないだろうからな……はぁ」 京太郎「三箇牧だったら誰かと帰れるんだけど」 京太郎「ダメ元で誰か誘ってみるか」 京太郎「怜さーん、帰りませんか?」 怜「ん?ああ、ちょっと待っとってな」フキフキ 京太郎「何してるんですか?」 怜「習慣なんやけどな、昔の」 怜「まだ一巡先が見えるようになる前の頃、こうやって部活の後掃除しとったから」 京太郎「へー、そんなことが……ん?」 京太郎「怜さん、今何て?」 怜「一巡先が見えるようにな「……は!?」」 京太郎「一巡先が見える!?」 怜「?話しとらんかったっけ?」 京太郎「知らないですよ、何ですかそのトンデモパワー」 怜「……せやったっけ?」 怜「ほな帰りながら話すわ」 怜「――そんなわけで、去年倒れて生死の境をさまよってから見れるようになったんや、一巡先が」 京太郎「へ、へぇー」 京太郎(なんか一気にシリアスになったな……) 怜「……どう思う?」 京太郎「思うって、その力についてですか?」 怜「……」コクッ 京太郎「そうですね……」 京太郎「上手く使えばかなり良いと思いますけど、無茶はダメですよ?」 京太郎「初めて俺が打ったときに倒れたのも、無茶をしすぎたからなんでしょう?」 怜「あの日は体調も悪いのもあったけどなぁ」 怜「……でも、信じてくれるん?」 京太郎「何局もプラマイゼロにするやつとか、連続で打点が上がっていくやつとか、影が薄すぎて卓から消えるやつらと打ってきましたからね」 怜「あー、そら納得や」 京太郎「でしょう?」 京太郎「まあ何にせよ麻雀打って倒れてポックリとかシャレにならないですし、無理とかはしないでくださいね」 怜「あ、それもかっこええな」 京太郎「かっこいいって……何よりこっちが悲しいですし、心配なんですよ」 怜「……そっか」 怜「やっぱりみんな、心配してくれるんやな。竜華もセーラも船Qも、泉も」 怜「それに、京くんも…………」ポロッ 怜「ぁ…………ぅ」ポロポロ 京太郎「怜さん?どうかしたんですか?」 怜「ごめん、ちょっと嬉し泣きや」 怜「…………」 怜「京くん?」 京太郎「何ですか?」 怜「おおきに」ニコッ 京太郎「え……はい」 怜「それと、ちょーっと拭かせてな」フキフキ 京太郎「ちょっ!なんで俺の制服で拭くんですか!」 怜「感謝料やで!」グッ 京太郎「要りませんよそんなもの!」 京太郎「怜さんのせいでグショグショだよもー」 京太郎「鼻かんでたからネバ付いてるし……」 京太郎「とりあえず洗うか」 ガコンガコン 京太郎「風呂入って飯食って、後は洗濯終わるの待つだけか」 京太郎「暇だな……メールでもするか」 京太郎「今はシーズンオフだろうから良子さんにしてみようかな」 京太郎「でも何て送ろう……」 テレビ『ビッグマミィ、次回も――』 京太郎「家族か……」 京太郎『良子さんの理想の家族ってどんな感じですか?』 京太郎「いきなりだけど、まあいいだろ」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た来た」 良子『ななにをいきなり!家族、ファミリーは麻雀ができるくらいがいいな!』 京太郎「なるほど、家族で麻雀か……」 京太郎『四人家族で麻雀ですか、楽しそうですね』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『だろう!それでみんなで休みの日はドライブに行ったり、遊びに行きたいな』 良子『京太郎が働いて、私とチルドレンで迎えるんだ』 良子『良いだろう?』 京太郎「…………」 京太郎「なんで俺とあの人の理想がごっちゃになってるんだ?」 京太郎『あえて子ども四人の麻雀を隣で眺めるっていうのも良さそうですね』ピッ ピーッ ピーッ 京太郎「お、終わったか」 京太郎「さてアイロンアイロン、っとまだ来てないのか?」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「そう言ってたら来た」 良子『頑張る』 京太郎「…………」ゴクリ 京太郎「頑張る、というのはあっちの方面で頑張るってことだよな」 京太郎「それっていうのはつまり……」 京太郎「いや、良子さんの好きな人と頑張るんだから俺は関係ないか」 京太郎「んーっと、じゃあ」 京太郎『頑張ってください、そろそろ寝ますね』 京太郎「送信っと」ピッ 良子「…………」ジーッ 携帯「…………」 良子「…………」ジーッ 携帯「」ヴヴーッ 良子「」パァァ 良子「…………」カァァ 【11月第2週 平日1】終 【11月第2週 平日2】 チュンチュン 京太郎「うぉー眠いー」 京太郎「夜遅くまで起きすぎたぁ……」 京太郎「今日も張り切っていくか……」 …ササッ 京太郎「?今なんか聞こえたような……?」 ガチャ バタム 京太郎「さてと、トボトボ行くか」 ガチャ エイスリン「♪」 京太郎「あ、エイスリンさんおはようございます」 エイスリン「キョウタロー!オハヨ!」 京太郎「そうだ、一緒に学校行きませんか?」 エイスリン「ウン、イク!」 エイスリン「~♪」 京太郎「前も話したかもしれないですけど、ニュージーランドってどんなところなんですか?」 エイスリン「ウーン……シゼンガイッパイ!」 京太郎「山とかの写真もよく見ますよね」 エイスリン「ムシサン、タクサン!」 京太郎「虫ですか……」 エイスリン「ムシ、キライ?」 京太郎「苦手なのはいますね、虫。そういえばペンギンとかもいるんでしたっけ?」 エイスリン「ウン!カワイイヨ!」ニコッ 京太郎(そう言うエイスリンさんも可愛い……)ホッコリ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「いえ、いつか行きたいなーと」 エイスリン「ヤクソク、シタ!」 京太郎「約束……?」 京太郎(そういえばそんな約束したような……) 京太郎「ああ、でしたね」 エイスリン「キョウタロー、オボエテタ?」ジトッ 京太郎「な、何ですかその眼は、疑ってるんですか?」メソラシ エイスリン「…………」ジトッ 京太郎「…………はい、覚えてませんでした」 エイスリン「ワスレチャダメ!」 京太郎「ごめんなさい」 エイスリン「ハイ!」スッ 京太郎「えっと、手がどうかしたんですか?」 エイスリン「オワビ」 京太郎「……ああ、はい」ニギッ エイスリン「ヨロシイ!……エヘヘ」ニコッ 京太郎(手を握るだけで許されるのか……) 京太郎(エイスリンさんの手柔らかかったなぁー) 京太郎(とか考えてるうちにもう昼か、今日の昼は……) 昼 京太郎「公欠である程度休んでたからここに来るのも久しぶりだな、屋上」 京太郎「今日も誰かいるかな?」 郁乃「京太郎く~ん!」フリフリ 京太郎「郁乃さん……まあいっか、はぁ」 郁乃「出会い頭に嫌な息出さんでくれるか~?」 京太郎「郁乃さんが嫌だなんてそんな、ちょっと苦手なだけですよ」 郁乃「それほとんど同じ意味やからな!」 京太郎「郁乃さんってたまに柄に合わないこと言いますよね」 郁乃「せ、せやろか~?」 京太郎「今のだってなんか最近の女の子って感じでしたし」 京太郎「まあだからどうだって話なんですけどね」 郁乃「せや、せっかくやし一緒にお昼どうや?」 京太郎「オカズ取らないでくださいよ、今日のはから揚げなんですから」 郁乃「取るな言われると取りたくなるんやな~これが、それにから揚げ大好物やし」 京太郎「あげませんよ!」 郁乃「も~京太郎くんのけちんぼさん~」 京太郎「むぅ…… 73」 京太郎「むぅ……じゃあ、郁乃さん(のおかず)食べさせてくれたらいいですよ」 郁乃「ほぇ?」 京太郎「だ・か・ら!郁乃さん(のおかず)も食べさせてくれたらいいですよ!」 郁乃「わ、わた、私も……///」 京太郎「で、どうするんですか?」 郁乃(私も食べるって、つまり、つまりそういうことやろ?) 郁乃(どないすればええんや……) 郁乃「あぅぅ…………」プシュー 京太郎「郁乃さん?郁乃さーん?」 郁乃「も、もう、教室帰るわ!」カァァ 郁乃「ほ、ほなまた~!」タッタッ 京太郎「えっ、ちょっ!」 郁乃「あれっ」コケッ ドテーン 郁乃「……うぅ」サスサス チラッ 京太郎「大丈夫ですか?」 郁乃「……」カァァ 郁乃「う、うわぁ~~!」タッタッ 京太郎「……どうしたんだ?いきなり」 【清々荘】 京太郎「今日も平凡な一日だったなー」 京太郎「……平凡な方がいいけどな」 京太郎「風呂入って寝よっと」 「キャー!」 京太郎「!今の声……何があったんだ?」 京太郎「確か声は咏の方から聞こえたよな……」 【咏の部屋】 京太郎「咏っ!どうした!」 咏「京太郎!あれ!あれ!ってうわぁー!こっち来んな!」ゼンラ ササッ 京太郎「あれは……G?」 咏「も、もうこの際何でもいいから!早く!」 京太郎「はいはい」 |偶数週イベント―Gの駆逐| 京太郎(にしてもGか……どう対処すればいいんだ?) 京太郎「咏、新聞あるか?」 咏「あ、あるよ」 京太郎「ん、ありがと」 咏「こっち見んなっての!」ウガー 京太郎「よし、仕留めてやるぜ!」 G「カカッテキヤガレ!」ササッ 京太郎「うおおおおおお!」 京太郎「えいっ!」スカッ 京太郎「えいっ!」スカッ 咏「さっさとしろよなー」 京太郎「うっせ!ゴキブリホイホイでも置いとけよ!」 G「オソイ!オソイワ!」ササササッ 京太郎「な、飛んだ……だと!?」 咏「うわ、うわぁ……」ガクガク 京太郎「くぅ、どうすりゃいいんだ……」 京太郎「こうなったらもう一回だ!」 咏「京太郎ー頑張れー!」フレーフレー←トイレのドアから 京太郎「なんで一人だけそんなとこに逃げてんだよ!」 京太郎(可愛いからいいけどさぁ……) G「ナンドヤロウトモカワランワ!」ササッ 京太郎「一撃必殺だ、仕留めてやる!」 京太郎「一匹残らず、駆逐してやる!」 G「ソゲブッ」 京太郎「よっしゃ、一発!」 咏「その調子だ京太郎ー!」 京太郎「あと一発くらいかな?」 京太郎「次で潰してやる!」 G「マケハセン!マケハセンゾ!」 京太郎「さーてと、止めと行くか!」 「キャー!」 京太郎「また悲鳴!?」 咏「は、はやくそいつ倒して行こうぜ!」 京太郎「ああ、わかってる!」 G「オレノウゴキニツイテコレルカ?」 京太郎「……そこだ!」 京太郎「終わりだ!」 G「グヘッ」 グシャッ 京太郎「……ふぅ、長い闘いだったぜ」 咏「ありがとな!京太郎!」ギュッ 京太郎「うへっ」 咏「いやー風呂上がったらよく知らんけどGがいてさー」 咏「助かったわー京太郎が居てくれてよかった!」 京太郎「どうってことねえよ、あのさ、それより……」チラッ 京太郎「当たってんだけど」 咏「へ……?」 咏「バ!バカ!さっさと出てけ!」カァァ 京太郎「んだよもー」 咏「あ……でも、その……」モジモジ 京太郎「何だよ」 咏「あ、ありがとな!知らんけど!」 ドタドタ バタム! 京太郎「荒々しいなーったく」 京太郎「……そういやほかの部屋からも聞こえたような?」 京太郎「あれは確か……」 京太郎「エイスリンさんの部屋だったような……?」 ドタドタ ガタガタ 京太郎「……行ってみるか」 【エイスリンの部屋】 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョ、キョウタロー!」 京太郎「どうしたんですか?」 エイスリン「アッチ!」 京太郎(またGか……?) 蛾「クックックックック」 京太郎(なんだG違いか……でも蛾もめんどくさいんだよな……) エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「はいはい」 京太郎(蜂の方が慣れてるし楽なんだよなぁ) 京太郎(オーソドックスなやり方があるけど……夜だから通用するかどうかわかんないんだよな) 京太郎(まあやってみるか) 京太郎「エイスリンさん!電気を消してください!」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「よーし……」 エイスリン「ハイ!」プチッ 京太郎「今だ!」 蛾「ソンナテニヒッカカルカヨ!」 エイスリン「イ、イヤ……」 京太郎(蛾は無害なんだけど……やっぱり嫌だよな) 京太郎(いざとなったら手で捕まえるか) 京太郎「エイスリンさん!」タタッ コケッ 京太郎「あ」 エイスリン「ア」 ドタッドタドタッ! 京太郎「あ、あー……え、えっと……」 エイスリン「ンッ……」 京太郎「あ、あれー?」←押し倒してる エイスリン「……キョウタロー?」←押し倒されてる 咏「京太郎ー?終わった……か…………」 京太郎「う、咏!違うこれは違うんだ!」 咏「うっせーこの痴漢魔!」 バタム! 咏「助けてくれてかっけーなーとか思ってたのに、なんであんなことしてんだよ」 咏「……ばか」 京太郎「……終わった、絶対終わったよこれ……」 エイスリン「キョウタロー、アレ」ユビサシ 京太郎「?」 蛾「」チーン 京太郎「都合よくドアに挟まれてるな……」 エイスリン「キョウタロー、アリガトウ!」ニコッ 京太郎「ハイ、ソウデスネー」 京太郎(なんか罪悪感があるなー……) 京太郎「あ、あの、じゃあ、退きますね」 エイスリン「ウ、ウン……」カァァ 【11月第2週 平日2】終 【咏の部屋】 ヴーッ ヴーッ 咏「何だよこんな夜にー……っ」 咏「はい、もしもし」 咏「…………」 咏「……わかってるよ」 咏「ああ……うん」 咏「はぁ!?来週から!?」 咏「…………」 咏「……わかった」 咏「…………」ピッ 咏「…………はぁ」 【11月第2週 休日】 京太郎「うぅ、昨日やりすぎたせいか眠い……」 京太郎「今日は何しよ」 京太郎「休日の朝から出かけるのもな……」 京太郎「部屋の中で今週の復習するか」 京太郎「誰か部屋に呼んでみよ」 コンコン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ゴンゴン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ドンドン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ガンガン!ガンガン! 咏「うっせーよ聞こえてんだよ!」 京太郎「よっ!」 咏「なんでそんな朝からテンションたけえんだよ……わっかんねー」 京太郎「さあな、どうする?来るか?」 咏「勉強つったっけ?今行くから待ってろ」 京太郎「おう、ありがとな!」 咏「だからこのときのこいつの心情は――――」 京太郎「ふんふんなるほどなるほど」 京太郎「違うって!ここの文法は――――!」 咏「うあー、わっかんねー」 京太郎「そろそろお開きだな」 咏「ん……10時か、そうだねぃ」 京太郎「飯だったら簡単なの作るけど、どうする?」 咏「あー……よろしく頼むわ」 京太郎「頼まれました!っと、目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」 咏「目玉焼き、半熟なー」 京太郎「ん、りょーかい。ちょっと待っててな」 咏「…………」 咏(京太郎の部屋……京太郎の臭い) 咏(そんで京太郎は私に朝飯を作ってる……か) 咏(こんなことしてると……なんか……) 咏「……一緒に住んでるみたいだな」ボソッ 咏「……」カァァ 咏(な、何言ってんだよ私!わっかんねー!) 京太郎「咏ーできたぞー……咏?」 咏「わっかんねー……わっかんねー……///」ポヘー 京太郎「?」 京太郎「いただきます」 咏「いただきます」 咏「ん……」モグモグ 京太郎「どうだ?美味いか?」 咏「あー、卵が美味いからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「……さいですか」モグモグ 咏「…………」モグモグ 咏「……まあ、いい焼き加減なんじゃね?知らんけど」 京太郎「……」パァァ 京太郎「ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!」ナデナデ 咏「め、飯食ってるときに撫でんなよな!」カァァ 京太郎「はいはい」ナデナデ 咏「……はぁ」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 『次の月曜からこっちの学校で生活なさい』 『もう我儘はいいだろう?』 咏「…………」 京太郎「……咏?」 『麻雀なんてこっちでもできるんだからさ』 咏「…………」 京太郎「咏ー、おーい」ブンブン 咏「……んなっ!なんだよ!」 京太郎「どうかしたのか?」 咏「あ……いや、なんでもねえよ」 京太郎「ん、そっか」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 咏「……京太郎は、さ」 京太郎「え?」 咏「京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?」 京太郎「いなくなる?」 咏「遠くに行っちゃうってことだよ!」 京太郎「ん?よくわかんねえけど……」 京太郎「それは……寂しいな」 咏「……っ」 京太郎「照が東京に行って、憩さんは実家に戻って」 京太郎「照だけでも寂しくて、憩さんがいなくなったらさらに寂しくなった」 京太郎「それなのに、お前までいなくなったら……すげー寂しいと思うし、俺は嫌だ」 咏「…………」 京太郎「……って、もしもの話になに熱くなってんだろうな」 京太郎「ほら、早く食わねえと冷めるぞ?」 咏「お、おう」モグモグ 咏(京太郎は、そう思うのか) 咏「……ありがと」ボソッ 京太郎「…………」モグモグ 咏(――それと) 咏(……ごめん) 京太郎「確か次の試験は12月の中旬くらいだったっけか?」 京太郎「対策は用心しておかないとな」 昼 京太郎「…………」 京太郎「くそぅ、咏があんな話するから照のことを思い出しちゃったじゃないか」 京太郎「学割使えば楽に行ける……よな?」 東京へ行きました! 京太郎「さて、ここまで来てしまったわけなのだが……どうしよう」 京太郎「日帰りだとして……何しよ」 京太郎「そういや前、麻雀教室なんかバイトでやったっけ?あれ大阪のローカル局だったらしいけど」 京太郎「テレビか……せっかく都心に来たんだし自分を売り込むのもいいな」ウンウン 京太郎「物は試しだ!挑戦あるのみ!」 京太郎「でも売り込みってどうすればいいんだ……?」 京太郎「ん?この広告は……」 【プロ雀士に挑戦してみませんか!】 【この広告をご覧の貴方!プロ雀士に挑戦して、豪華賞金を手に入れませんか?】 【挑戦者は―――まで!】 京太郎「……へぇ」 京太郎「賞金までもらえて自分を売り込める、なんという一石二鳥!」 京太郎「早速この場所に行ってみるか」 良子「ドキッ!プロ雀士だらけの大勝負大会ー!」 大沼「」ドンドンパフパフ はやり「わー!わー!」 健夜「ゎ、ゎぁー……」 理沙「頑張る!」 靖子「私の番はまだですか?」 良子「というわけで始まりました、プロ雀士だらけの勝負大会」 良子「司会は私、戒能良子でお送りいたします」 良子「このプログラムでは、私たちプロ雀士が一般の方々とさまざまなバトルを行います」 良子「一般の方が私たちに勝利した場合、金一封が贈られます」 良子「それでは一番!トライアスロン対決から参りましょう」 良子「VTR、どうぞ」 -- ―- ,, ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < プロ雀士代表 戒能良子(20) 良子「トライアスロン……ですか」 良子「体力には自信があるので、誰が来ても大丈夫だと思います」 そして対するは――――! 京太郎「麻雀では敵わない、でも体力に自信はある」 京太郎「じゃあいつやるか?」 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「今でしょ!」 / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 国民麻雀大会優勝者 須賀京太郎(16) ――――今、戦いの火ぶたが切って落とされた……! 良子「まさか相手が京太郎だったとはね」 京太郎「俺もまさか良子さんとトライアスロン対決ができるだなんて思っても見ませんでしたよ」 良子「いい勝負にしよう」スッ 京太郎「もちろんです!」ギュッ 二人は熱い握手を交わし、スタート地点へ! 京太郎(競技は水泳→自転車→マラソンの順番) 京太郎(そして良子さんは競泳水着着用……!) 京太郎(永久保存版だな!)グッ 良子「?」ポヨン 「よーい!」 「スタート!」 京太郎(水泳……とりあえず俺に分があるみたいだ) 京太郎(良子さんまで溺れないでほしいけど……?) 京太郎(あの光ってるのは何だ?) チクッ 京太郎「い゙っ゙!」 京太郎(何だこれ……釣り針?) 誠子「お、大物の予感!」 誠子「釣りあげてやる!」ギュルギュル 京太郎(痛い痛い痛い痛い痛い!) 京太郎(針を抜かなきゃ……!) 誠子「……手ごたえが無くなった?」 誠子「逃げられたか」チッ 京太郎「どっかの釣り馬鹿のせいで随分遅れちゃったな……」 京太郎「この自転車で取り返すしかない!」 京太郎「くっ、はぁ、はぁ!」 京太郎(追いつけ、追いつけ!) プシュ 京太郎「……は?」 プシュー… 京太郎「パンクした……だと……」 京太郎「運営に連絡しないとな……」 京太郎にAPが10加算された! 京太郎「良子さんの姿が何とか見えるくらい……か」 京太郎「運悪いな俺……」 良子「はぁ、はぁっ」 良子(さっきからベリーサースティーで……) 良子(目の前が、何だか)グラッ 良子(あ、あ、れ?) 良子(め、がまわって……) ドタッ 京太郎(……?) 京太郎(良子さんのペースが落ちてきたような……) 京太郎(よし、今が勝負どころだ!)タッタッ 京太郎(…………あれ?) 京太郎(良子さんが、倒れた……!) 京太郎(確かに、これはチャンスかもしれない) 京太郎(けど……こんなこと、見過ごせない) 京太郎(助けを呼んで俺はゴールへ行けばいいかもしれない) 京太郎(……やっぱり、そんなのダメだ!) 京太郎「しっかり掴まっててくださいよ」 京太郎「……聞こえてない、よな」 京太郎(ここまで来たんだ、二人でゴールする!) 京太郎「前進あるのみ……っ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 良子「ん……ここは?」 京太郎「気付きました!?」 良子「京太郎……私は、一体?」 京太郎「良子さん、走ってる最中に倒れたんですよ!脱水症状で!」 良子「脱水症状……」 良子「……じゃあ、レースは京太郎が勝ったんだね」 京太郎「いや、同着です」 良子「同着?」 京太郎「えっと……あ、もうこんな時間か、俺帰りますから、お大事に!」 良子「えっ、京太郎?」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『勝負はなんと引き分け!』 『名勝負を繰り広げた二人に拍手を!』 ワァーッ! ワァーッ! 良子「…………」 良子(京太郎は、あのとき私を助けて、一緒にゴールした) 良子(そういうこと、だったのか) 「戒能さん!感想!」ヒソヒソ 良子「彼のおかげで、助かりました」ウルッ 良子「ありがとう、ござい、ました……っ」ポロッ 良子「……それでは次の勝負です」 『次の勝負は!小鍛治プロと、若作り対決だー!』 良子(今度、もっとちゃんとお礼を言わないと) 良子(目の前で、ありがとうって) 京太郎「結局、感謝料で金一封貰っちゃったな……」 京太郎「次、何しよ」 京太郎「金も入ったし照のために菓子を買てってやるか」 京太郎「美味そうなのを片っ端から選んで行こう」 京太郎「ビアード・○パから各地のアンテナショップまで行ってきた結果……」 京太郎「なんつー無駄遣い……」 京太郎「今度から金は大事に使おう」 京太郎「そろそろ時間も限界だし、照に会いに行こう」 京太郎「直接白糸台まで来てみたぞ」 京太郎「ここで照を待ち伏せすれば……っと」 京太郎「あ、あの人は……」 京太郎「弘世さん……かな?」 菫「」ササッ キョロキョロ 京太郎「何してるんだ?」 菫(パ○の実いちご味、ようやく手に入れた!) 菫(後はこれを淡や照たちにばれないように……) 京太郎「ひーろせさん」ボソッ 菫「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「何やってるんですか?こんなとこで」 菫「す、須賀……って!貴様こそここで何をしている!?」 京太郎「照に話をしに来たんですけど、知りませんか?」 菫「うっ、あいつか……」 京太郎「いないんですか?」 菫「いや、そういうことでは……」ポロッ 菫「あっ」 京太郎「……パ○の実いちご味、ですか」 菫「わ、悪いかっ!」 京太郎「前もきのこたけのこ戦争に巻き込まれましたし、今は驚きませんよ」 菫「そういえばそんなこともあったな……」 京太郎「要するに照と淡にこれを食べているところを見られたくなくてここでコソコソしていた、と」 菫「そう言うと私が悪いことをしているみたいじゃないか……」 京太郎「で、結局照はどこにいるんですか?」 菫「ああ、照ならまだ部室にいるはずだ」 京太郎「わかりました、じゃあまた!」タッタッ 菫「おい!このことは秘密だぞ!」 京太郎「わかってますよー!」 京太郎「確か部室はこっちの方だったはず……」 照「……京?」 京太郎「照!」 照「何しに来たの?」 京太郎「おう!お前を誘いに来たんだ!」 照「誘い?」 京太郎「……うーん、廊下で話すのもアレだし場所を変えよう」 【教室】 照「それで、誘いって?」 京太郎「うん、あのさ」 京太郎「また、三箇牧に戻ってこないか?」 照「……え?」 照「……っ」 京太郎「中核が、もう一人必要なんだ」 京太郎「もうすぐ照も郁乃さんもエイスリンさんも引退だけど、やっぱりみんなで笑って引退してほしいしさ」 照「でも、私なんかがいたって……」 京太郎「三箇牧のみんなのため、俺のためお前の存在はものすごく大きいんだ」 京太郎「照が嫌なら戻ってこなくていい」 京太郎「けど俺は、お前がいないと1日1日がなんかつまんねぇし」 京太郎「お前がいなくなってから胸にポッカリ穴が空いた感じがして……なんつうか、寂しいんだ」 照「…………」ウツムキ 京太郎「ゆっくり考えてくれよ、俺は待つから」 照「……うん」 照「…………」 照(京は、私に戻ってきてほしい) 照(前話した時も、言ってた) 照(私は……私は……) 京太郎「…………」 京太郎「……なあ、照」 京太郎「また俺と一緒に、麻雀打とうぜ」 照「……~っ!」ポロッ 京太郎「えっ、てっ、照!?」 照「うぇっ、ぐすっ」ポロポロ 京太郎「な、何泣いてんだよ」アセアセ 照「京、っ、ごめ、ん」ポロポロ 照「あっ、ありっ、ありがと、う!」ポロポロ 京太郎「っ、ああ、どういたしまして」 照「いつも、ずっと、今まで!」ポロポロ 京太郎「……俺も、照がいてくれて幸せなんだ」ギュッ 照「ぁ……」 京太郎「ありがとう」 照「……うん……うん!」ポロポロ 帰り道、京はよれよれの服を着て、私はぐしゃぐしゃな顔で喋っていた ただ他愛もないこと、三箇牧のこと、白糸台のこと、今日のこと 言いたかったこと、さっきも言ったけど、また言いたい 「京」 「ん、どうした?」 少しだけ京の前に出て、振り向いて 私に声をかけてくれて 私と遊んでくれて 私と麻雀をしてくれて 私を助けてくれて / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | | .、 '^リ ! | | 照「ありがとう」 | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.|| 照「多分、あっちに行くのは来週になると思う」 京太郎「ああ、待ってる」 照母「あら?照?それにそこの男の子は……」 京太郎「御無沙汰してます」 照母「久しぶりね、京太郎くん」 照母「それで、二人はひょっとしてあれかしら?遠距離恋愛?」 照「違う!」 照母「あらそうなの?じゃあどうしてここにいるの?」 京太郎「照を三箇牧に誘いに来たんです」 照母「へぇー、それで照は行くのね?」 照「なんでわかるの?」 照母「何となくよ、何となく」 京太郎「は、はぁ……」 照母「そうだ!明日から大阪まで行くから一緒に行かない?」 照母「そっちの方がお財布も楽でしょうし」 京太郎「あー、そうですね、それではよろしくお願いします」 照母「決まりね!今日は家に泊まって……あ、照と一緒に寝るのはダメよ?」 京太郎「しませんから!」 【11月第2週 休日】終